帰りに、近所の公園にて(我ながらベタだなあ)
雑談に花を咲かすも、ネタが切れてくると、不意に沈黙が訪れる。結構、きまずい。何でわからないけど、きまずい。最初に沈黙を破ったのは、幼馴染の方だった。
幼馴染「ねえ。そろそろ、聞かせてくれないかな。この前の、私の質問の答えを。」俺「・・・・・・」
幼馴染「私、待ったよ。結構、つらいんだ。本当言うと。ケーキ作るとかで会いに来たりとかしても。満たされなかった。」
夕暮れの向こうにある彼女の顔は、泣いてるようにも見えた。
俺「(問い詰めキタ━(゚∀゚;)━━ !?←不謹慎)」
幼馴染「知ってた?中学に入る前から、ずっと216君のこと、追いかけてたんだよ。高校は別々だったけど。乗る電車は同じだったから。同じ車両の近くの席で、君のこと眺めてた」
(全然気がつきませんでしたorz)
気がつくと、また沈黙が訪れてきた。世界に、誰も居ないような錯覚すら覚えた。
俺「なんで・・・・なんで、俺なんだ?」
思い切って、俺は当初からの疑問を投げかけてみた。不釣合いにも思えたし。単純に疑問でもあった。
幼馴染「人を好きになるのに理由が必要だとしたら、悲しいと思う。」バッサリと切られてしまった。
幼馴染「私は、216君を独占したいと思う。君と色々なものを、共有したいと思う。ワガママでごめんね。でも、これ以上は辛いから。.」
そう言って、彼女は俺のほうを睨むほどに見つめてくる。
俺「あの・・・その・・・・どうも、気付かなくてすまん。」俺は、カバンから例のプレゼントを取り出した。「これ、あげるよ。」
幼馴染は、疑問符を出しながらも、包装を開けて、中身を取り出す。
俺「それが、正直な気持ち。そのエプロンと、髪留めをしたお前と一緒に、俺はケーキを焼きたいと思ってる。あ、包装の悪さに関して、お手製なので勘弁を。」