99 :
詩奈祭り代行:
部屋に戻るとかりんはパジャマに着替えてベッドに腰掛けていた。
「たーくんおかえり~」なんて言う。時間はもう1時近かった。
「それにしても明日学校なのに、よくかりんの親も許したもんだよ、お泊まり」
そうなのだ明日は平日で、普通に学校があるのだ。
「うん、亜弥乃さんの家で勉強することになってるし」
「かりんのお母さんが亜弥乃さんの家に、お礼の電話とかいれたりしないだろうな?」
「うーん、多分。恥ずかしいし勉強の邪魔だから、電話しないでって言っておいた。
そう言ったらお母さんが、亜弥乃さんと家族ににお礼としてなんか買っていきなさいとお金くれたよ」
じゃあ後で亜弥乃さんにはおごってあげないとな、と言うと、うんそのつもり、と答えるかりん。
「じゃあ明日も早いしもう寝ようか」と言うと
「たーくんの家からだとうちからより学校が近いから、少し長く寝れるよ~」なんて言う。
「明日は久々に自転車でいくか?」と言ってみた。
「えーいいの?」喜ぶかりん。
「人が増えて来たら降ろすけどな」流石に人前では二人乗りは恥ずかしい。
「えー」不満そうだった。
「そうだ、今度こそ私の脚力を見せるよ」
脚力より、またお尻が見えそうだと思った。
つづく