マウントポジションで殴りながら犯したいエロゲーキャラ

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637名無しさん@初回限定
「あーあ!まさか!同じクラスに!兄と寝る変態が!居たなんて!ねー!キモっ!キモっ!キモっ!」
「学校の!恥!ですよねー!センパイ」

・・ボス!・・・ボスッ!
ここは体育倉庫の中。身動きが出来ないようマットに簀巻きにされた音夢を、
眞子と美春は悪鬼のような形相を浮かべ金属バットで殴りつけている。

「がァッ!・・死んじゃうッ・・・ こんなこと、やめてぇっ!」
「は!何いってんだか。最初に裏切ったのはそっちじゃない!
 なーにが、『頑張って!あたし応援するよ』だか!このメス犬!淫乱!」
「まったくですよ、それでいて自分の身だけは可愛いなんて、都合のいいこと言うとは・・・」
「う、裏切りなんて・・・・・だってまさか眞子の好きな人がにぃ・・ゲボッ!」

音夢が最後まで言い終える前に、眞子は音夢の腹を、―先ほどバケツ一杯の汚水を
飲み込ませ、張り裂けそうに膨れあがってるその腹を― マットの上から渾身の力で蹴りつけた。
「んぷッ!」
ぴゅう、と音夢の小さな鼻から鼻水混じりの水が噴き出す。
音夢は顔面を真っ赤にして口内まで吹き上がってきた水を、必死に頬を膨らませ耐える。
しかし次の瞬間、眞子が膨れあがった腹を踏みつけた足にぐいぐいと体重をかけた時、限界を迎えた。
「ごぼッ!げぼッ・・・!おえええ・・・!」
びしゃびしゃと音夢の白い頬を汚して流れる吐瀉物。
眞子が腹を踏むリズムにあわせて噴出す様は、さながらポンプの様であり滑稽極まり無い。
…尤も音夢本人にしてみれば肺に水が入り溺死寸前である。文字通りの意味で「死ぬ程の苦しみ」という訳だ。

「やだ。きったなーい…でも、お似合いですよ?音夢センパイ」
「後でちゃんと掃除しとくのよ。…美春!もう一杯ドブからお代わりを汲んできて!」
「了解です!びし!」
両腕にバケツを4つもぶら下げて走り去る美春。
「んげっ!げほげほ・・・もう・・もうやめてぇぇぇっ!」
涙目になって懇願する音夢の姿を、物陰から、音夢と純一との関係を密告したことりが、
口元を歪め目を輝かせながらじっと見つめていた・・・・。
638名無しさん@初回限定:2005/08/16(火) 23:33:31 ID:mDvSgWHg
・・ボス!・・・ボスッ!・・ボス!
体育マットに簀巻きにされた音夢への暴行は、小一時間続いた。
殴打の痛みと恐怖、昨日までの親友達に罵られる悔しさと悲しみ、更に実際、彼女達を裏切っていた事による罪悪感・・・・。
音夢の発する、それらがないまぜとなった苦しみの念に、ことりは酔っていた。
「ひ…きひひひ…」
誰かを苦める事がこんなに気持ち良いとは今日まで知らなかった。

一方音夢はといえば、涙と鼻水、反吐と汚水で、顔も髪もベトベトに濡れている。
分厚い体育マットに遮られ、失禁を眞子と美春に見つかっていないのが唯一の救いだろうか。
「ふぅ……」
ふと、眞子は殴るのを止めた。
「…ま……今日はこの辺で勘弁したげる…
 …だけど!いい!?こんどあたしの前で朝倉兄とイチャついたりしたら…」
「………」
「返事はっ?!」
「………は、はい……」
「えー!? センパイ!」
私刑の終わる雰囲気を察した美春が割って入る。
「もう終わりにしちゃうんですかぁ?」
「ん?まぁ、もういい加減そろそろ…」
「でもまだ鼻も殺ぎ落としてないしぃ、目玉もくりぬいてませんよ…?四肢切断とかしなくていいんですか?」
倒れ付したまま会話を聞いている音夢は震え上がった。
「あ、あんた何キモい冗談言ってんのよ…?」
眞子も引いている。あの人懐こく快活だった美春の口からこんな残忍な言葉が出るとは。
「ん?冗談?あたしは本気ですよぉ。ほら、鉄ノコも用意してます」
「……!」
思えば私刑の最中から彼女の様子は妙だった。
怒りと憎しみに猛り狂う眞子とは対照的に、音夢を殴る時も終始ニコニコと笑っていたのだ。
639名無しさん@初回限定:2005/08/16(火) 23:34:14 ID:mDvSgWHg
「と、とにかく今日はオシマイ!ほら、縄を解いて…」
「えー!?つまらないですぅ」
「いいから!早くっ!」
美春の不気味な態度に、突然得体の知れない恐怖に駆られた眞子は思わず怒鳴ってしまった。
そして自ら簀巻きにされた音夢の傍らへ歩み寄り、きつく縛ったロープを解こうと手をかける。
一刻も早くこの場を立ち去らなければ、大変な事が起きる。何故かそんな予感がした。
ロープは中々緩まない。美春はムッとした表情で手伝おうとはしない。眞子は焦る、焦る。
指先にガクガクと震えが来た…その時。

「あら〜♪」」
「!」「!」
ことりが物陰から姿を現した。見られた!ぎょっと体を固くする眞子と美春。最初からことりが覗いていたとは考えもしない。
「水越さん…」
ことりはつかつかと眞子に歩み寄る。不思議と美春や背後でうめいている音夢には目もくれない。
もしや…気付いていない?何とか上手くやり過ごせるかな?
そんなことをちら、と頭の隅考えた眞子の目を、ことりはじっとりと見据え、一言、こう言った。
「もう止めちゃうんっすか?」

その瞬間、不思議な事が起きた。眞子の胸の中で再び怒りに火が点いたのだ。音夢に対する猛烈な怒り。
ことりは眞子の表情の変化に気付いたのか気付かないのか、更に言葉を続ける。
「ふーん。帰してあげるんですね♪」「そうですね。これ以上は可愛そうですよね」
何故だろう、ことりの声を聞き、顔を見ているだけで、音夢への憎しみがどんどん募る。
先程殴りつけている最中ですら、ここまでの怒りは感じなかった。というかこれまでの人生でこれほど人を憎んだことは無い。
さっきは何故生かして帰そうなどと考えたのだろう。殺してやる、殺してやる。
「音夢さんを許してあげてく・だ・さ・い♪」
「!!!!!!!!!」
激情に耐えられなくなった眞子は奇声を挙げ、音夢に飛び掛った。
バットを拾うのももどかしく、そのまま馬乗りになると素拳を音夢の顔面に叩き込む。
先程、金属バットでさんざん暴行していた際もマットで覆われていない頭部だけは叩くのを避けていた眞子だったのだが…。
640名無しさん@初回限定:2005/08/16(火) 23:35:38 ID:mDvSgWHg
・・ガッ!・・・ガッ!・・ガッ!
眞子に殴られ音夢の顔は血塗れとなった。美春は再び金属バットで下半身を叩き始め、
その様子をことりはうっとりと見つめている。
「…うふふふ…ひひ…」
半開きになった口の端からよだれがこぼれているのにも気付かないで夢中で見入る。

 人が会話の際に相手から受け取る情報は、音声によるものはわずか18%、言葉は更にその7%に過ぎない。
残りはいわゆるボディランゲージである。これは服装・表情・身振り手振り等々と言われているが、
実はその大半が体表面、特に顔面部分から多く発する超長波の電磁波、いわゆる精神感応波に依るものだ。
 ことり程の解像度でこの精神感応波を知覚できる人間は非常に稀であるものの、送信と受信自体は誰もが
日常的に行っておりそして強い影響を受ける。知覚できないだけに良心による吟味は行われず、
影響はストレートである。
 もしも他人の心を読む事の出来る人間が、相手の心の動きに合わせ、適切なタイミングで適切な
精神感応波を発したとしたら…無言で相手の心を操る事になる。
100%当人の意に添わぬ事をさせるのは無理としても、何かを煽ったりそそのかすのは容易い。
恋敵を本気で憎ませることなどお手の物である。

「痛っ!…く…この…!」
眞子は拳の痛みに顔を歪めた。
音夢の歯に当たった時に切ったらしい。一旦殴るのを止める。
「センパイ、やっとやる気になりましたね!さーて!」
美春は舌なめずりをして、マットからはみ出している音夢の脛にノコギリをあてがった。
「ダメよ」
「えー!」
「手足を切り落としたらすぐ死んじゃうよ。
 その前にもっともっと痛めつけて苦しませないと…もっともっと…くくく…」
とうとう気を失った音夢を見下ろす眞子のその声音にはもはや怒りは無く、
ドス黒い悪意に満ちたその表情は、驚くほど美春に似ていた。
641名無しさん@初回限定:2005/08/16(火) 23:36:19 ID:mDvSgWHg
水越邸の裏、個人邸宅用地下核シェルター。
1970年代、米ソ冷戦真っ盛りの時代に作られた代物だが、ソ連崩壊後、今や家人からも忘れられている場所だ。

朝倉音夢がそこに監禁されてから、既に四日になる。
全身を布テープでグルグル巻きにされ、頭の角度までがっちりと固定されている。指一本動かすことは出来ない。
猿轡をかまされたその姿のまま狭いバスタブにギュウギュウと押し込められ、彼女の頭上にはポタポタと絶え間なく
水滴が垂れるよう蛇口の位置を調節してある。

「昔の中国の拷問法なんですよ。囚人はみんな、二日で発狂したそうなんですが…」

萌の提案だ。
眞子と美春が密かに音夢を運び込もうとしたところへ偶然居合わせた彼女は一目で状況を察し…
…止めるどころか積極的に荷担したのである。
不審に思い彼女の心を読んだことりは、その場で嘔吐してしまった。こんな人間が居たなんて…。
外面如菩薩内面如夜叉、人の皮を被った悪魔とはこういう人種のことか。

部屋の明かりは煌々と照らされ、短波ラジオの大音量の雑音が鳴り響いているが、その音は外部には一切漏れない。
そして彼女の顔には無数の画鋲が突き刺さっている。やたら手足を切りたがる美春とそれはまだ避けたい
眞子との妥協点である。実は既に美春はこっそり、音夢の左足小指をニッパーで切り取っているのだが
それは内緒だ。

狂気の拷問部屋のドアが開き、人影が入ってきた。萌と眞子だ。
「音夢、まだ生きてる〜?ご飯よ。くくく」
「今日もモカ鍋ですよ〜」
モカ鍋。インスタントコーヒー一瓶をエスタロンモカ内服役で溶き煮詰めた液体である。
一口でも飲めば3晩は眠れなくなること請け合いだ。毎日1リットル飲み込まされている音夢は、
この4日間一睡もせず、24時間休むことなく体のしびれと痛みに苦しみ続けている。

「ぁぁ…ぁぁぅぅ…」
猿轡を外された音夢は弱弱しいうめき声を挙げると、一瞬、眞子と目を合わせた。
642名無しさん@初回限定:2005/08/16(火) 23:37:00 ID:mDvSgWHg
音夢の、真っ赤に充血し焦点の定まらぬままグルグルギョロギョロとあらぬ方向へ不規則に動き続ける目玉。
眞子の、悪意に濁りきり、しかしギラギラと輝きを放つ瞳。どちらも狂気に蝕まれていることが一目で分かる。
先週の同じ時刻には親友として笑みを交わし合っていたとは想像も出来ない。

「今日は和風なんですよ〜」
萌はその場でモカ鍋に練りわさびの業務用チューブ丸々一本ぶち込んでかき混ぜた。
更に大量の唐辛子の粉末と芥子を加え、不気味なペースト状の食物を作り上げる。
「ほら、あーん」
眞子が慣れた手つきで音夢の鼻をつまみ、口をこじ開けた。
もはや思考力を失い、自分がこれから何をされるのか分からなくなっているのだろう。音夢は殆ど抵抗をしなかった。
だらしなく開いた口一杯に、萌の手でペーストが詰め込まれる。その直後。
「がぁあああ!ああああああ!」
音夢は釣り上げられた魚の様にバタバタと体を痙攣させた。
狭いバスタブの中に無理な姿勢で、体を折り畳むようにして押し込まれているので体が頭が壁に激しくぶつかる。
「あはははは!そうでなくっちゃ!」
昨日から拷問への反応が鈍くなっていた音夢に少々物足りなくなっていた眞子はゲラゲラ笑う。
萌も一緒に笑いながら、更に口中へモカペーストを詰め込み、彼女の口を押さえつける。
音夢が咽せ、悶える。涙と鼻水で顔はぐしゃぐしゃだ。咽る音夢が窒息しかけても、萌の手は微塵も緩まなかった。

30分程かけて1kg程のペーストを全て飲み込ませ終えると、眞子は音夢をバスタブから引きずり出し、
天井の梁から下ろしたロープに両手を固定し、吊り下げるように立たせた。萌が何か言いたげだ。
「眞子ちゃん…」
「ん?」
「そんなことしないで、ずっとバスタブに押し込めていた方が苦しむと思うんだけど」
「…いいのよ、この方が面白いから」
そう言って、眞子は鋲を打った皮グローブを両手にぎゅ、とはめると、画鋲だらけの音夢の顔を一撃した。
画鋲と、引き千切られた肉が飛び散る。
「まぁ、眞子ちゃんったら…こっちまで血が飛んできますよ」
「ん、もっと離れてて」

その時、インターホンのブザーが鳴った。
美春とことりだ。
643名無しさん@初回限定:2005/08/16(火) 23:39:12 ID:mDvSgWHg
眞子がこの地下シェルターの小さなドアの鍵をを開くと、ことりと美春が身を屈め入ってきた。
「ふふ♪やってますね♪」
「あー!センパイばっかりずるいですぅ!美春にも切らせて下さい!」
美春はポリ袋を下げている。
「ん?それ何?」
「うたまるでーす!」
ポリ袋の中身は、四肢を切り落とされた血塗れの野良猫であった。まだ息があるらしくモゾモゾと蠢く。
「げぇ!…ま、まさか昨日やおとといのアレも…」
学園の校庭の隅に足を切り落とされた猫の死骸が放置される事件が起きているのだ。
「だって音夢センパイの事切らせてくれないじゃないですかー!」
「てゆーかなんでそんなものを持ってくるかなぁ」
美春はすっかり身体損壊の妄執に取り付かれている。
それもそのはず。
あれから、ことりが毎日念入りに刺殺と四肢切断の楽しみを吹き込んでいるのだ。なぜなら…

「…ぶって………もっと…ぶってぇ…ぶってぇ……ぅぅ…」

そのとき、吊るされたまま放置されていた音夢がぶつぶつと呟いた。
眠ることも気絶することも許されず、24時間、ノイズの轟音と眩しい光を浴び、痛みと痒みと、
体を動かせないことによる血行障害に苦しみ続け、絶望と退屈に精神を蝕まれた今の彼女には、
眞子達の暴行だけが心の拠り所であった。
皮肉にも、もしも初日、美春に足の指を切り落とされていなければ、その痛みが彼女の意識を
まとめて居なければ、音夢はとうに何も考えず何も感じない肉塊に変わっていた筈である。
644名無しさん@初回限定:2005/08/16(火) 23:40:39 ID:mDvSgWHg
「んー…そろそろ油温も丁度いいみたいですよ〜」
萌が煮えたぎる食用油の入った鍋を持ち、吊るされている音夢に近づく。生きたまま、足先だけを唐揚げにするというのだ。
「お姉ちゃん、よくまぁ、いろいろ思いつくねー」
眞子達と異なり、萌自身は音夢に対しなんの恨みも怒りも持っていない筈なのだが…。
ことりは、先日垣間見た萌の人間離れしたドス黒い思念を思い出し、また戻しそうになった。
あれ以来萌の思考を感じないで済む様、苦しむ音夢の心だけに集中するように努めているが、そのため却って、せっかくの音夢の苦悶の念を楽しめないでいる。
『でも、上手く行けばそれももうすぐ終わりです♪ふふ♪』
ことりは何やら一人ほくそ笑んだ。

眞子が音夢を抱きかかえて持ち上げている間に、美春がガスコンロを、萌が鍋を音夢の足の位置に配置する。そして眞子がゆっくりと油の中に音夢の足を漬ける。
「ぎゃあああああああっっ!ぁああああああぁっ」
一瞬の後、じゅうじゅうと音を立て足の皮が爆ぜ、みるみる内に肉が焼け爛れていく。音夢は、まだそんな元気が残っていたのか、と一同が少々驚く程、激しく泣き叫んだ。
「んーいい声」 「おいしそうなにおいです〜」「があああああーっ」
音夢は暴れ、とうとう煮えたぎる鍋を蹴飛ばした。油が跳ね飛ぶ。
「あち!」
飛沫を浴びた眞子は激昂し、釘を打ち付けた圧縮バットで音夢の体を滅多打ちにした。力一杯打ち据える度、釘が肉を毟り取る。バットはたちまち血まみれになる。
そのどさくさに紛れ美春は、音夢の太ももの付け根に持参した出刃包丁を突き立てようとしたが、眞子に睨まれてあわてて引っ込めた。
645名無しさん@初回限定:2005/08/16(火) 23:42:00 ID:mDvSgWHg
『…にぃさん…にぃさん…痛いよ…たすけて…にいさん…』
鮮烈な痛みでばらばらだった意識がまたまとまったのか、音夢は純一の名を小さく呟いた。
余りに微かな声なので、ことり意外は誰も気付かない。ことり自身、耳で聞いた訳では無い。
テレパシーで読み取ったのだ。ことりはニタリと笑い、音夢の耳元で言った
「朝倉くんはもう、あんたの事なんて忘れてるよ♪」
「…う、うそよ…」
うろたえる様が心地良い。
「じゃあどうして助けにこないのかな?」
『…!!…』
「朝倉くんはね、本当はあんたが大嫌いなの。このまま死んで欲しいんだってさ」
もしもことりのファンが見たら幻滅の余り女性不信に陥るような陰惨な笑みを満面に浮かべ、
ことりは出鱈目を囁き続けた。
「小さい頃からずっと邪魔だったんだって」
『うそ…うそ…』
だが…気力体力の衰えた切った音夢が、ことりの言葉に抗える筈も無かった。
兄であり恋人でもあった純一に裏切られた…音夢の心に絶望が広がって行く。
「ふふ♪舌噛んで死ねば?」
646名無しさん@初回限定:2005/08/16(火) 23:44:16 ID:mDvSgWHg
「がぁっ」
ことりが音夢を弄るのを堪能していると、背後で奇妙な声が上がった。

美春が、いきなり萌の喉に出刃包丁を突き立てたのだ。そのまま両手に力を込め一気に首の肉を引き裂く。
ブシュッ。ブシュッ。
心臓の鼓動の度、まるで噴水の様に血が噴出す。人間の血圧とはこんなに力強いものだったのか。
しかしそれも数秒間だけのこと。すぐに血流の勢いは止まり、萌は事切れた。
「あは。あはあは。人間はやっぱりいい感じですぅ」
初めて人間の首を切り落として、美春は興奮の余り失禁している。
倒れた萌の首の骨に何度も切りつけ完全に体から切り離すと、彼女は萌の生首を抱えて座り込み、
鼻を切り落とし、目玉に指を突き立てるとそれをくりぬいた。更に口に包丁を突き刺し頬を耳まで切り裂く。
美しかった萌の顔面は無残な肉塊に変わり果てた。それでも美春は手を休めない。

「お、お、おねおね、お姉ちゃん!お姉ちゃーんっ!!」
そのとき、余りの事に動けなかった眞子がやっと我に返り絶叫した。
「あ、あんたー!何で!?お姉ちゃんを?何でぇぇl!?」
「だってぇ…音夢センパイを切らせてくれないんですもん。でも萌センパイなら何時でも切っていいって、ことりセンパイが…」
美春はニヤニヤ笑いながら答えた。萌を嫌うことりの策略だったのだ。しかし。
「ばかーーーーー!」
眞子は美春の言葉など殆ど聞いていなかった。釘バットを振り上げると泣き喚きながら美春に殴り掛かる。
「ちょっと何で怒ってるんですか!」
ニヤつきながらも美春は出刃包丁の刃を水平に寝かせ、眞子の胸目掛けて突き出した。もはや見境の無い殺人鬼である。
包丁の刃は肋骨と肋骨の間を滑り正確に萌の心臓を突き刺す。ここ数日彼女なりに人間の切り方を研究していたようだ。
「…ぶぅぅぅっ…」
眞子の喉に血の塊がこみ上げて来る。たちまち目の前が暗くなる。それでも眞子は最期の力を振り絞り、
釘バットを振り上げると、美春の脳天に力いっぱい叩き込んだ。
「ゴシャ」
手ごたえ、あり。美春の頭が割れ脳漿が撒き散らされるのを確認すると、眞子は息を引き取った。
647名無しさん@初回限定:2005/08/16(火) 23:45:03 ID:mDvSgWHg
そしてことりは…目鼻と耳から血を流し口から泡を吹きながら床に倒れ伏していた。手足がバタバタと不規則に動き続ける。
若い人間の死に際の苦悶の念の衝撃は彼女の予想以上であった。短時間に3人分のそれを間近で受けたことり。
前頭葉に形成されていた読心器官が爆ぜ、彼女の脳は内部からぐずぐずに崩れていた。
「…なぜ…こんなことに…」
わずかに残った意識でことりは思った。
そもそもは、誰もここまでするつもりは無かったのだ。せいぜい音夢を袋叩きにして溜飲を下げるつもりだった。
それが今、眞子が死に、美春も萌も死んだ。音夢と自分ももうすぐ死ぬだろう…一体何故…。
「…まるでみんな…魔法にでも…」
それが、ことりの最期の思考だった。

驚いたことに音夢は、それから尚2日間を生き延びて苦み続け、それからから、息絶えた。


6人の少女の失踪は島中の騒ぎとなったが、結局行方不明のまま探索は打ち切られ、
この地下シェルターから半ば白骨化した腐乱死体5つと猫一匹の死骸が発見されるのは15年後となる。

頼子と音夢が消えたことで、気も狂わんばかりに憔悴した純一を気丈に支えたさくらは、その後彼と結婚し、
幸せな生涯を送った。


-終-