朝起きたら妹に、その7

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1名無しさん@初回限定
「聞いたか、妹よ!」
「聞いたスよ、兄ちゃん!」
「『朝起きたら妹に』スレが、ついに七つ目に突入だ!」
「凄いス!七スレ目っスよ!」
「七スレ目か〜」
「七スレ目っス!色んな事があったのス!」
「もう、七か〜」
『(どきどきどきどき)』
「七っス!」
「七か〜」
「よ、呼ばれたから来ちゃったよ〜」
「うしっ、早いとこ七スレ目も終わらせて、八スレ目に突入するのス!」
「わぁっ、ちょ、無視するなんて酷いよ!」
「此処は妹スレっス!幼馴染はすっこんでるっ!」
「むきぃぃぃーーー!」

大好評、朝芋スレもついに七つ目!
愛妹魅妹、天地を焦がすアイの炎は燃え盛り、
兄ちゃん達のリピドーで容量だっくだっく溢れ捲りス!


―注意事項―
>>全ての兄ちゃん達へ
 ☆煽りや荒らしは放置ケテーイ!
 ☆sage進行でナイショのヒミツっス!
 ☆950取った兄ちゃんは次スレ立てるーっ!
>>職人の兄ちゃん達へ
 ☆投稿前に推敲するのス!
 ☆トリップ付いてると兄ちゃんの判別がし易くて助かるスよ!
>>読者の兄ちゃん達へ
 ☆職人さんへの応援・ネタフリ宜しくぷりぃずス!
2名無しさん@初回限定:04/11/05 22:29:43 ID:GB2oBFT0
―関連各所―
朝起きたら妹に、 (前々々々々々スレ)
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1076726246/
朝起きたら妹に、その2 (前々々々々スレ)
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1081884827/
朝起きたら妹に、その3 (前々々々スレ)
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1086964962/
朝起きたら妹に、その4 (前々々スレ)
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1090193711/
朝起きたら妹に、その5 (前々スレ)
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1093181625/
朝起きたら妹に、その6 (前スレ)
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1096532415/
朝起きたら妹に、まとめページ (停止中)
 ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-King/8645/
朝起きたら妹に、まとめページ (投稿順)
 ttp://www.geocities.jp/rhys1672/
朝起きたら妹に、まとめページ (作者別)
 ttp://www.geocities.jp/rhys1672/authors.xml
エロゲ的な現実の幼馴染・兄弟姉妹23
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1062940410/
妹的存在・年下キャラについて語ろう3
 ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1096558430/
萌える妹の作り方 その2
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1072193842/
「妹萌え」を断罪する!
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1064479647/
萌えコピ(たまに無断転載されてるぽー?)
 ttp://moemoe.homeip.net/index.php
3名無しさん@初回限定:04/11/05 22:31:39 ID:HkszxTqO
ついでに桐莉兄氏スレ勃て乙〜。
4名無しさん@初回限定:04/11/05 22:32:22 ID:jEUJGgTX
4
5桐莉兄@ヤクソク 続き:04/11/05 22:33:05 ID:GB2oBFT0
「隆浩ちゃん、いいかげんに起きなさい」
「んー」
「今日は王様に会いに行く日でしょ。この日の為に、私は隆浩ちゃんを勇敢な猫人間に改造しちゃったんだからねっ」
「……にゃんでやねん」

目を覚ますと妹……じゃなくて、お袋が俺のベッドの脇に立っていた。

「おそよう、隆浩ちゃん。もう昼過ぎよ」
「……寝過ぎて頭が痛い……」
「はい、これ。今日の特別工作資金ね。無駄遣いしちゃ駄目よ?」

5000G、もとい、五千円手渡される。

「あ、そっか……今日は秋祭りの日だったな」

窓の外から、気の早い祭囃子が聞こえて来る。

「母さん、桐莉は?」
「桐莉ちゃんなら、とっくに出掛けちゃったわよ」
「……そう」

起き上がって、服を着替える。
祭りが本格的に始まるのは、だいたい夕方頃だけれど、昼過ぎから徐々に出店も開き始める。

「お昼ご飯、食べてかないの?」
「その辺で何か買って食うからいいよ」
「それもそうね。気を付けて、楽しんでらっしゃい」
6桐莉兄@ヤクソク:04/11/05 22:35:22 ID:GB2oBFT0
……というかね、お袋。
アンタは何で浅草サンバカーニバルみたいな格好で家の中をブラついているのですか。
あと、ハロウィンかチンドン屋のような格好で屯している戦闘員の皆さん。

『うふふ、うふふ。うふふふふふふふ。お祭りよ〜♪踊るのよ〜♪るりるら〜、秋ぃ〜祭りぃ〜♪』
「(其の格好で出掛ける気かッ!?)」

母さん!やめてよ、母さん!
盆踊りじゃないんだよ、母さん!二児の母なんだよ、母さん!
一見俺と桐莉の姉っぽく見えて、実はしっかりと三十台後半に突入しちゃった母さん!
もっと、現実見つめてよ、母さんッ!

「……つーか若いよな、母さんって……」

衣装が祭りの趣旨からズレまくってる事を除けば、肌の張りもいいし、プロポーションも抜群だ。
実際、去年の夏に家族で海へ泳ぎに行った時も、俺と桐莉が焼きそば買いに行ってる間に、十五人くらいにナンパされまくってたしな。
やっぱアレか、イカデーモンだけに色々と老化防止の為のアレやコレやも改造手術施してたりするのかな。

『ヒャッホーゥッ!祭り最高ーーーっ!』『『『『アイッ!アイッ!アイィィーーーッ!!!』』』』
「………(汗)」

財布だけ持って、ブラリと家を出る。
道を行き交う人の数が、普段より心なしか多い。
浴衣姿の女の子も混じっていて、実にいい目の保養になる。

「……………」
7桐莉兄@ヤクソク:04/11/05 22:39:20 ID:GB2oBFT0
『約束』
  『今から、丁度七年後の今日、この丘の上で』


「……やっぱ、行かないとな」

露店の多く出ている街の中心部の反対側、普段通学するのに使っている道の方へと足を向ける。
ついさっき夢に見るまで忘れていた、…今でも…誰と何を話したのか覚えていない、曖昧な約束。
それでも、今日、まさにこの時に、思い出してしまったからには……。

「(………公園、最後に来たの、何時だっけ………)」

途中で道を折れて、住宅地の外れへ。
記憶の中にある公園よりは小さいけれど、以前と全く変わらない姿で其処に在る。
お祭りのせいだろうか、辺りに人気が全く無い。

「……約束の時刻って、何時だったっけ……」

既に腕時計の針は午後三時を回っている。
間に合ってればいいけれど。
それ以前に、相手が約束とかいうのを忘れてなければいいんだけれど。

「(……此処だ)」

遊歩道を抜けた先、小高い丘…と言うか小山…の頂上。
町全体を一望出来る場所。
背の高い木立ちをざわめかせて、風が吹き抜けて往く。
8名無しさん@初回限定:04/11/05 22:40:27 ID:lkHn8hL1
>桐莉兄氏
スレ立て乙&GJ!
9桐莉兄@ヤクソク:04/11/05 22:42:50 ID:GB2oBFT0
「(……来た)」

凭れ掛っていた柵から離れて、俺は振り返る。

「……覚えててくれたんだ……」

七年前の約束の相手、其れは――

 ※          誰だと思います?           ※
  A.勿論、妹の桐莉
  B.実は、幼馴染の七華
  C.と見せかけて、死んだ筈の七華の妹の由紀ちゃん
  D.でもなくて、七宝焼きの指輪を売ってくれた露店のお兄さん
 ※                             ※
10名無しさん@初回限定:04/11/05 22:44:47 ID:HkszxTqO
E.ヤマモトさん
11名無しさん@初回限定:04/11/05 23:13:39 ID:JlQ3Sxlg
>>桐莉兄氏
スレ立て乙。
死者との約束ってのもかなりツボだけど、ここは普通にいい話が読みたいので、A。
12名無しさん@初回限定:04/11/05 23:36:10 ID:bc0Zbjx7
>>桐莉兄氏 乙。

同じく良い話が読みたいので、A…と言いたいが、俺はチキン野郎なのでE。w
13名無しさん@初回限定:04/11/05 23:43:23 ID:SXTG7BwU
>>桐莉兄氏


A〜E全部読みたいのが本音だが
やはりここはAの桐莉で。
14名無しさん@初回限定:04/11/05 23:57:22 ID:klMwbFIw
流れを無視して
B.七華で。

だって練乳せんべい十枚も買ってるんだよこのひと。
15名無しさん@初回限定:04/11/06 00:04:43 ID:i0m5mvc3
あげちまった・・・orz
申し訳ない。
16名無しさん@初回限定:04/11/06 00:06:36 ID:79lJ1yYB
だれがなんといおうとC
17名無しさん@初回限定:04/11/06 00:23:37 ID:pLpXHtVA
ベタだけどそれでも王道のA
18名無しさん@初回限定:04/11/06 00:27:09 ID:I75X/Skq
A以外に選ぶことができようか、いや、できない
19名無しさん@初回限定:04/11/06 01:12:32 ID:6L6H89Dn
やっぱBでしょ
20名無しさん@初回限定:04/11/06 08:36:21 ID:AbD5Jhg8
おいおいおまいら、彼は九曜君ですよ?
キリタソとナナタソ両方が来て修羅場がデフォでしょう

ホント両方捨ておけぬ、3Pエンドはできないものか?
駄目な兄でスマン
21名無しさん@初回限定:04/11/06 11:23:18 ID:KABV6ssb
>>9
そういう事をやる人は
>>20も含めて全部書け。誰も困らないどころか喜ぶから、実際に書くあなたを除いて」
と言われるのが2ちゃんの鉄の掟です
22名無しさん@初回限定:04/11/06 11:49:28 ID:fcwpycaF
A
23名無しさん@初回限定:04/11/06 11:56:29 ID:FPPlP9WK
Dだあ
24名無しさん@初回限定:04/11/06 15:16:10 ID:BEMbmhwz
F 名雪
葉鍵へカエレ!
25名無しさん@初回限定:04/11/06 16:59:15 ID:Nbdfhzpq
>10を想像して大爆笑したからEで
26桐莉兄@ヤクソク 続き:04/11/06 18:50:37 ID:AeJPqq0x
―――――

    ―予想結果― 
A.桐莉          6
B.七華          2
C.由紀          2
D.秋人(露店のお兄さん) 1
E.ヤマモトさん      3
F.名雪(KANON)   1
G.桐莉と七華       1
H.全部          2

六日の19:00時点での集計でつ。
流石は妹スレだけに桐莉強し。
目覚し時計として以外は未登場の由紀が(ホンネ集計込みだと)七華と同位…がんがれ、幼馴染…。
意外とヤマモトさんが人気高いのは、やっぱり悲哀を誘う焼き鳥姿のせいか……。
今回のは選択肢じゃなく予想なので、当初の予定通りの続きを投下しまつ〜。

因みに、桐莉の指輪は隆浩の小遣い三か月分。……偶然だけどね、多分。


―――――
27桐莉兄@ヤクソク:04/11/06 18:51:37 ID:AeJPqq0x
「……ちゃんと来てくれたんだね」
「ああ、約束したからな……」

凭れ掛っていた柵から離れて、俺は振り返る。

「……ヤマモトさん」
「って、誰だよそれっ!?」
「怪人ニワトリ男のヤマモトさんだ。今日付けで俺の目覚し時計になった」
「知らないっ、私知らないよっ、そんな人っ!?」

其処に居たのは、幼馴染の七華だった。
……って、あれ? ちょっと待てよ。
確か、俺が七宝焼きの指輪を渡したのって、妹の桐莉だった筈だぞ?

「なぁ、約束って……」
「うん、『七年後の今日、何時もの丘の上で』って約束だよ」
「だよな。って事は、相手はお前で合ってるんだよな」

あれー?あれれ?ええー?
じゃあ、秋祭りに一緒に出掛けたのは七華だったのかな?
練乳せんべい食いまくってたし。

「約束、したよね、たかくん……」

ちょ、ちょっとまて!
正直、俺、約束の内容を覚えてないんだ!

「……ずっと、待ってたんだよ、たかくん」
28桐莉兄@ヤクソク:04/11/06 18:55:02 ID:AeJPqq0x
まさかアレか? 若気の至りでケコーンの約束とかしちゃってた訳?
困るぞおい! 俺には妹の桐莉が……って、いやそりゃ妹とはケコーン出来ない法律になってるけど、放課後の二人きりの教室で内緒の秘密のケコーン式がだなぁ!

「スマン七華!俺っ……」
「……約束、したもん」

スッ、と差し出す手。
二人の約束の証、七宝焼きの指輪が……………無い?

「約束だよ。七年後の今日、何時もの丘の上で、借りたお金を十倍にして返すからって」
「……へ?」
「五百円の十倍だから、五千円の貸しだよ」
「あ、ああ……???」

――繋がる、記憶。

『頼む、七華!理由を聞かないで、今すぐ貸せるだけの金を貸してくれっ!』
『いいけど……お祭りで使っちゃったから、五百円しか貸せないよ』
『サンキュ!恩に着るぜ!この五百円、十倍にして絶対に返すからな!』
『んーっ、来月くらいには返して貰えるのかな?』
『それは無理!七年後くらいに覚えてたら返す』
『えええーーーっ!そんな、たかくん絶対に忘れてるよ!借り逃げだよーーーっ!!!』
『七年後の今日、何時もの丘の上で待ってろ!じゃあなーーーっ!』

……ぐは、そういや俺、七宝焼きの指輪買う為に、七華から金を借りたんだった。

「や、約束は約束だからな、ちゃんと返すぜ……」
「うーん、私、正直ちゃんとお金返してくれるとは思ってなかったよ」
「お、男に二言は無いさ、ははは……」

……母さんから支給されたばかりの特別工作資金が……(泣)。
29桐莉兄@ヤクソク:04/11/06 18:58:32 ID:AeJPqq0x
「……じゃあ、俺、帰るから……」
「あ、待って、たかくん。これから一緒にお祭り行かない?」

ああ、そういや七華、浴衣姿だな。

「今日は懐が暖かいからね、私、おごっちゃうよ♪」
「マジか!?(きゅぴーん☆)」
「私、美味しい練乳せんべいの屋台、知ってるんだよ〜♪」


―――――


ぴーひゃらぴーぴー♪どんつくどんどん♪ぴーぴーひゃらぴーぴーひょろろー♪

「ぬー、何時聞いても心に染み入る音色なのス」

桐莉はお祭りが好きス。
たこ焼き、綿菓子、とうもろこし、甘栗、焼き鳥、りんご飴。
射的、鮫釣り、輪投げ、くじ引き。
露店がいっぱいで、とても楽しいのス。

「はぐ。練乳せんべい、ウマー」

お?
たい焼きの店をハケーンしたのス!
羽根リュックを背負う者として、これは是非とも買わねばならんのス!
食い逃げはしないスよ。悪の組織の首領たる者、みみっちい盗みはしないのス!
30桐莉兄@ヤクソク:04/11/06 19:01:36 ID:AeJPqq0x
「おっちゃん、鯛焼き三つ!」
「羽根リュックを背負ってる奴には売れないね!」
「……………いい度胸ス」

突然、何も無い空間から伸びて来た『舌』が、たい焼き屋の店主の首を締めた。
そのまま、宙に浮いて、掻き消すように見えなくなる其の姿。

『うわやめろなにをするあqすぇdfrtgyふじこ――』

ゴキィッ。

『――ぐぺっ』

桐莉には、ボディガードの坂崎さん(怪人カメレオン男)が付いてるのス。
……無人の店舗から、たい焼きを持ち出しても、誰も文句は言わんのス。(ニヤソ)

「はぐ。たい焼き、ウグー」

因みに、たい焼きは尻尾まで餡子が詰まってちゃいかんのス。
昔、出入りの植木屋さんとかにお茶請けで出してたのス。
土いじりで汚れた手のまま、尻尾を掴んで食べて、尻尾の部分は犬にくれてやってたのス。
粒餡か越餡か好みが分かれるとこスけど、カスタードやチーズは邪道なのス。
学内和菓子派急先鋒『おしるこシスターの桐莉』としては、絶対に認める訳にはいかんのス!

「お、あゆの塩焼きハケーン」

でも、やっぱり、独りじゃちょっとつまんないス。
無理矢理起こして、兄ちゃんも一緒に連れて来れば良かったス。
今年は浴衣も新調したんスよ。
兄ちゃんに貰った指輪もちゃんと着けてるス。
31桐莉兄@ヤクソク:04/11/06 19:04:20 ID:AeJPqq0x
「お、しっぽ焼きの店ハケーン」

当然、冷やかすに決まってるのス。
ガラス細工とか、しっぽ焼きとか、桐莉は光りモノが好きなのス。

「……ふわぁ……」

しっぽ焼き〜、しっぽ焼き〜♪

「……ふわぁ……」

きらきら、きらきら、綺麗なのス。

「しぽっぽー!」
「そのピアス気に入った?特別に三千円にまけとくわよ」
「微妙な金額で突いて来るのス!非常ォォォに迷うのス!」
「………あれ、その指輪………」
「の?」

しっぽ焼きのおねーさん、桐莉の指輪に目を付けるとは、なかなかにお目が高い奴スね。

「兄ちゃんに貰った、桐莉の大事な結婚指輪ス♪」
「………そっか。お兄さんの事、好きなんだ………」
「ぬー、香具師がそんな湿っぽい表情してちゃいかんのス。もっと元気出せっ!」
「……そだね」

うしっ、それでいいのス。
32桐莉兄@ヤクソク:04/11/06 19:07:46 ID:AeJPqq0x
「それ、持ってっていいわよ」
「うぃ?桐莉にくれるのスか?」
「うん。なんかね、キミ見てると、昔のアタシを思い出しちゃってさ」
「???」

むー、何スか、この重たい空気は。
もしかしておねーさん、何か凄く辛い過去とか持ってるのスか?

「……好きだったら、何があっても絶対にお兄さんから離れちゃだめだよ」
「当たり前ス!桐莉は兄ちゃんと死ぬまで一心同体なのだス!」
「其の意気や良し!」

お姉さん、ニッコリ笑ったのス。
笑うと口元にえくぼが出来て、凄く好感が持てる感じなのス。

「うしっ!おまいを今日から逆さ縛り首団の名誉団員にしてやるのス!」
「あはは、何それ」
「桐莉は首領の桐莉なのだス!」
「アタシの名前は……夏子だよ、賽神夏子。ついこないだまでは大山夏子だったんだけどね」
「……交通事故スか……」
「ちょ、縁起でもない事言わないの!元旦那は元気でやってるわよ」
「嫌いになっちゃったのスか?」
「……ううん、今でも好きだよ。だけど、本当に一番好きな人が他に居るとさ、何か……自分も旦那も騙してるみたいで、嘘吐いてるみたいで、辛くてね……」
「――お兄さん、スか?」
「……はは、やっぱ、分かる?」
「……………」
「……………」
「……アイがあれば負けんのス!アイーーーーッ!」
33桐莉兄@ヤクソク:04/11/06 19:11:23 ID:AeJPqq0x
なんか急に兄ちゃんに逢いたくなって、桐莉は走り出したのス。

「おまいも負けるな!手ぇ離すな!想い、絶対に貫けーーーっ!」
「………おぅっ!」

貰ったピアスをポケットに突っ込んで。
兄ちゃんが近くに居るのが、何となく解かる気がするのス。
青い玉のしっぽ焼きのピアス、右と左、兄ちゃんと一個ずつするのス!

「兄ちゃぁぁぁぁぁんっ!!!」

走る、走る、走る。
右から、兄ちゃんのニオイ! それとたこ焼きのニオイ!
止まらないのス、桐莉の足も、この気持ちも!
あ、左!兄ちゃんの電波、感じたっ!

「兄ちゃぁぁぁぁぁんっ!!!」

『――あの指輪……?』


―――――

「夏子、店番ご苦労やったな」
「もーっ、兄さん遅いってー」
「ははは、スマンなー。たこ焼きぎょーさん買うて来たったさかいに、堪忍なー」

この街で露店開くのも七年ぶりや。
辺りの景色も、人の装いも、以前と違うてしもとるけど、祭りの空気だけは昔のまんま変わってへん。
34桐莉兄@ヤクソク:04/11/06 19:15:27 ID:AeJPqq0x
「はぁぁぁぁ、ええなぁ、この熱気……ムンムンしとって最高やー!」
「ムンムンって、何かやらしいって」
「ほんま、昔のまんまのええ祭りやで」

そうや、もう七年も経つんやな。
元気にしとるかな、ぼん……。

「どしたん、兄さん。さっきからボーっとして」
「あー、何でもない、何でもないでー」


―――――

「兄ちゃぁぁぁぁぁんっ!!!」

髪の毛がビンビン痺れるくらいに、兄ちゃんの電波キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
桐莉には判るス! 其処の角を右に曲がったトコに、兄ちゃんが居るのス!
体重移動! ドリフトターン! 桐莉の重心コントロールは体重計も2キロ騙すのス!!!

「兄ちゃぁぁぁぁぁんっ!アイの実妹超突撃鳩尾頭突きィィィィィ!!!」
「さ、させないよっ!愛の幼馴染人肉シールドっ!!!」

どすぅっ!

「………………………私の、出番、こ…こまで、だよ…も、ん・……・・(がくっ)」
35桐莉兄@ヤクソク キリ:04/11/06 19:20:05 ID:AeJPqq0x
「むぅっ、出番を犠牲にしてまで兄ちゃんを守るとは、おまいも中々に魅せてくれるのス!」
「つーか刺さってる!アホ毛が刺さってるッ!?」
「これは桐莉のアンテナなのス。晴れた日は電波が良く届くーっ!」
「危ないから切れっ!今すぐに!」
「嫌ス!兄ちゃんの電波が届かなくなると困るのス!」
「三本立ってるYO!思いっきり受信されてるYO!(涙)」
「兄ちゃんっ、アイーーーッ!!!!!」


―――――

「あ、そや。夏子……手ぇ出してみ」
「ん?」
「七年前に取り置き頼まれてた分、ごっつ遅なってしもたけど……」


―――――

……実は、賽神秋人さんと賽神夏子さんの『約束』でしたとさ。(ニヤソ)
36名無しさん@初回限定:04/11/06 19:25:18 ID:UooBc0qT
ぐっじょぶっス!(゚∀゚)テヒ!
37名無しさん@初回限定:04/11/06 23:29:30 ID:N1QHmknw
桐莉兄氏GJ!&>>36美紗さんハケーソ

朝起きたら妹が、机の引き出しから出てきた。

「こんにちはー!5年後の世界からきた貴方の妹でーす。よろしくね、お兄ちゃん♪」



こんな展開がほしい…orz
38名無しさん@初回限定:04/11/06 23:40:31 ID:vVK9ePec
>>37
5年後の妹っていうと……姉萌え的な?
39名無しさん@初回限定:04/11/07 00:15:20 ID:59Q/Ik0A
>>38
5年後には義理の妹ができてたってことじゃないのか?
40名無しさん@初回限定:04/11/07 00:18:46 ID:HFfXGlwF
朝起きたら妹の性格が変わっていた。
「…今日は、お兄ちゃんと一緒に学校行っちゃ、だめかな?
 あ、あのっ…お弁当作ったから、良かったらお昼に食べてね!」

…かなり理想的な方向に。


 もしくは、


朝起きたら妹の性格が変わっていた。

「起きろ、ベイべー!
 妹に起こされる奴はダメ兄だ!!
 寝たふりをして妹を困らせる奴はよく訓練されたダメ兄だ!!
 ホント、お兄ちゃんの世話は地獄だぜ! フゥハハハーハァー 」

よりによってドアガナーかよ…orz
41名無しさん@初回限定:04/11/07 10:07:47 ID:pWCCUGJP
朝起きたら妹が、机の引き出しから出てきた。

『こんにちはー!5年後の世界からきた貴方の妹でーす。よろしくね、お兄ちゃん♪』
5年後どころか、今現在でも1980円ぐらいで売られているミニラジカセのスピーカーから
かわいらしい声が流れ出る。
…ていうか、誰が録音したんだ?

朝起きたら(推定年齢1歳未満の)妹が、机の引き出しから出てきた。
42名無しさん@初回限定:04/11/07 12:35:48 ID:ovGT1TXI
朝起きたら妹に、逮捕された。
43名無しさん@初回限定:04/11/07 13:22:05 ID:BR6/s0Op
朝起きたら妹に、逮捕された

コンコン
「お兄ちゃん、入るよ。」
あんだよ…こんな日も出てないときに…そう思いながら妹の方を向いた。
「ん…?おい、どこだ?」
「お兄ちゃん、あなたを、犯人です。」
後ろの方から声がした。

がちゃり

「おい、何やってる?なんか腕が動かないんだが…。」
「これから取り調べを行います。」
「…おいおい、冗談はよしてくれ。俺が何をしたっていうんだ?」
…まあ昨日ナニはしたが。
「あなたは今強盗罪に問われています。」
「…(゚Д゚)ハァ?俺が誰の何を取ったのか簡潔に説明してくれ。」
「…お兄ちゃんが私のハートを盗んだ。」


だれかえちたのむ
44名無しさん@初回限定:04/11/07 13:54:51 ID:BfIanmEz
とりあえず先に前スレ埋めないでいいの?
45名無しさん@初回限定:04/11/07 16:14:45 ID:v+BjASiM
>>43
>「お兄ちゃん、あなたを、犯人です。」

日本語おかしくない?
それに強盗罪っていうっけ?
46名無しさん@初回限定:04/11/07 16:27:42 ID:5dtlbwfH
あなたを犯人です> 月姫ネタだな。
翡翠の台詞で誤植だったのがそのまま洗脳探偵ネタに発展した。
47名無しさん@初回限定:04/11/07 19:34:08 ID:l6plye56
>>45
窃盗+障害罪だな。
48ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/11/07 20:06:42 ID:s1+4tslm
*この話は第二部なので、先に第一部(エンゲージ)を読む必要があります*
――――

 随分と昔なのに、まるでついこの間のように思えるあの日。突然いなくなった二人の女の
子。あの日の絶望感は、今も鮮明に思い出せる。けれど、忘れてしまった約束。あのとき、
どうして俺は忘れていたんだろう…………
 ――――最後に交わした、あの約束を。

――――――――

 朝から何度も連絡をとろうとしたが、両親は捕まらなかった。
 困惑する俺を一人取り残し、時間は過ぎる。そして気づけば深夜。ようやく帰ってきた。
 朝から何も口にせず、椅子に座ってテーブルに肘をついた姿勢で固まっていたため、足が
ふらつく。いや、ふらつく理由はそれだけじゃない。
 玄関へ向かう。もしかしたら二人も一緒に居るのではないかという希望を抱きつつも、そこ
にいたのは両親だけだった。
「どういうことだ?」
 まず真っ先に浮かぶ疑問を投げつける。
「メモは読んでないのか?」
 対する父親は平然と返す。
「読んだ。読んだが…………聞いてないぞ!」
「当然だ、言ってないからな。」
 ――――何だと?
 あまりにふざけた回答に、沸騰しかけだった血液が一気に脳に回る。突然の感情の高ぶり
に目が眩むみ、涙も出そうだ。だが、弱る自分を全力で押さえつけ、父親に掴みかかる。
「ふざけるな! 何で言わなかったんだ!」
 掴みかかり、大声で叫んだ拍子に、今まで押さえていた涙が溢れる。
「どうして俺に黙ってた! どうして! 二人をあんな所に閉じこめて楽しいのか!」
 父親は無言。
「何とか言えよ! どういうことだ!? どうして! 何で二人は――――――!?」
 突然、視界が暗転する。丸一日、全く動かしていなかった体を急に動かし、あまつさえ急激
に感情を高ぶらせたためだ。急激な運動を体が拒否し、意識が闇に沈んでいく――――
49ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/11/07 20:07:34 ID:s1+4tslm
 光が戻る。自分が倒れたと気づいたのは、その後だ。
 景色は自室。起きあがって見渡すと、椅子には父親が座っている。
「気がついたか?」
 問う父親に、無言のうなずきで返答。そして、
「どうして黙ってた?」
 先刻の続きを聞いた。
 父親は、「はぁ」と大げさにため息を吐き、こう答えた。
「二人の希望だ。お前には黙っていて欲しいと」
 それを聞いた途端、後頭部を殴られた様な衝撃に襲われる。
「………どうして?」
「知らん。理由は聞いてない。まぁ大方、お前に悲しい思いをさせたくなかったんじゃないの
か?」
 その理由は不自然だ。現に俺は、こんなに悲しい。
「………二人に連絡は?」
 父親は鼻から大きく息を吐き出し、
「まぁ、難しいだろうな。相当規則の厳しい所だ。向こうからの連絡を待った方が良い」
 そう顰め面で言った。
「いつ頃から?」
「初めて聞いたのは、一ヶ月半ほど前だ。全く予定外だったから、向こうに話を付けるのが大
変だった」
 その辺りに余程苦労があったのだろう、父親は苦い顔をしている。
「でも、どうして急に……」
「さぁな。だが、二人の行った先は敬虔で有名なミッションスクールだ。これから数年、会える
のは年に数回だけだ。覚悟しておけ」
50ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/11/07 20:09:15 ID:s1+4tslm
 二人が消えた朝、テーブルに置いてあったメモには、大体次のような内容が書かれていた。
「二人を、知人が経営する全寮制の学校へ入学させるための手続きに行ってくる。二人はしば
らく戻らない」
 全く、急な話だ。
 二人が消えて、俺は大切な人を失う辛さを、身を以て実感した。
 家に来た当初の二人のが感じていた絶望感、そんなモノが今度は自分にのしかかっている。
 二人のお陰で克服した夜への恐怖も、今夜は久々に顔を見せた。
 それと同時に、疑心に心が嘖まれる。
 何故二人が急にいなくなったのか? 俺だけでは無力だった? 俺だけでは二人を支えられな
かった? 俺が何かいけなかったのか? 俺を嫌った? だから二人は?
 答えようのない自問自答が続く。

 眠れぬ夜。明けて次の日。まだ春期休業なので、寝不足を心配する必要はないが、適切な
睡眠時間をとらないということは、必要以上に脳に負担をかけるということだ。そんなわけで、
今の俺の頭はまともに思考すらしてくれない。
 昨日、ほとんど体を動かしていなかったせいかもしれないし、丸一日もの間何も口にしてい
ないというのもあるかもしれない。とにかく、もうこの体は限界だ。
 会えなくてもいい。せめて、せめて彼女たちの声でも聞ければあるいは救われるかも知れな
い。
 だが、そんな希望も虚しく、今日一日も過ぎていく。
 相変わらず食事が喉を通らないし、夜寝付くことも出来ない。

 そしてまた夜明け。今夜は体が危険を感じたのか、少しだけ眠ることが出来た。だが、それも
ほんの数時間。十分な睡眠とはほど遠い。
 深い絶望に、心が割られそうになるが、かろうじて耐えている。
 その頃、居間では電話のベルが鳴っていた。
51518 ◆518YLv.Xnc :04/11/07 20:10:09 ID:s1+4tslm
第二部の投稿開始
これって鬱展開っていうのだろうか?
内容は期待しないで下さい



>>桐莉兄氏
スレ立て乙&GJ!
シリアス展開も(・∀・)イイ!!
というより、こんなに反応がもらえるのが羨ましいw
ってかヤマモトさぁん( ´д`)

>>池魚氏
GJ!&続き楽しみにしてます
ナイトは王子になれないってくだりがジンときました
52名無しさん@初回限定:04/11/07 21:46:30 ID:hR2b6CjL
>>518

GJ!
鬱展開ならどん底までいってからの
最高のハッピーエンドがいいですな。
53名無しさん@初回限定:04/11/07 22:19:05 ID:0423O+uV
518氏GJ!


期待してまつ(・∀・)ニヤニヤ
54突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/08 01:18:10 ID:1SaBl235
スレ5の>>386の続きです。
………っつーか、これが主軸作品の筈なのに!?w

「おはよう、鈴菜。」
「………………………あ。」
と、途端に耳まで真っ赤になる義妹。早朝の我が家、互いの部屋の前。
もう牧原母子と暮らし初めて半年も過ぎたし、いきらなんでも寝間着やら
下着姿やらで自室から出るような恥ずい真似はしないよう習慣も出来上が
っている。流石に朝の生理現象だけは制御不能故に、時折だが収まるまで
待てずに部屋を出てしまう事も有るには有るが、その辺りは幸恵さんも鈴
菜も柔軟に(というか鈴菜は恥ずかしそうに視線を反らし、そそくさとそ
の場を後にする)対応してくれている。
「鈴菜……?」
「え……あ……は、はいっ、おはよう兄さん!」
一歩、二歩と後ずさりながら逃げる様に視線を泳がせてる鈴菜。いつもの
朝と同じように制服の上から自前のえぷろん。きっと朝飯の支度を終えて
部屋に鞄か何かを取りに来たんだとは思うが、どうしたんだこいつ?
「………俺、どこかおかしい?」
鈴菜が年頃の女の子なのは先刻承知。俺だって部屋で身だしなみを整え、
ちゃんと制服に着替えてから出てきた。純情可憐な美少女を絵に描いた様
な鈴菜だが、これで結構気が強い部分もあって俺の粗相を目にしたって恥
ずかしがって俯く前にぎゃんぎゃんと糾弾&説教を始めるが普通だ。その
鈴菜が言葉もなく逃げ出そうとするほどの失態は流石にあり得ないと思う
のだが。
「え………いえ、いえいえいえいえいえ!!」
そんなことはありません。とぱとらいとみたいに赤くなった顔をぷるぷる
と回転させながら更に後ずさる妹。だが、その背後には……
「お、おい! そこ、階段が……」
「きゃっ!?」
いわんこっちゃない、踏み外した! すろーもーしょんで傾いてゆく体に
急いで手を伸ばし、細い腕を捕まえる。
55突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/08 01:21:44 ID:1SaBl235
「!」
「!!」
そのまま力任せに引き寄せると、驚くほど素直に胸の中に飛び込んでくる
義妹。『ぽふっ』という擬音が似合いそうな感触と共に頭一つ分ほど低く
細い体を抱き留めてやる。
「…………………………」
「ふぅ、大丈夫か?」
「…………………………」
「………おい、鈴菜?」よほど恐かったのか、俺の肩口にキスするような
姿勢で硬直してしまった鈴菜。その頭を右手で撫でながら、左手で背中を
トントンと何度も叩いてやる。「大丈夫なのか?」
「…………………………兄さん。」
「ん?」
吐息の様に微かな呟き。体を支えてやる様に抱きながら髪を撫でてやると
ようやく腕の中にお収まった四肢から緊張感が抜けてくる、が………
「……にいさぁん……」
その重みが急激に増す。というか崩れ落ちてゆく。
「……って、おい!!」
パンパンに張りつめた風船から空気が抜けてゆく様に、鈴菜は俺に抱かれ
たまま気を失ってしまった。

『朝起きたら妹がオーバーヒートしてた』

「………寝不足、ね。」
幸恵さんは即答だった。
「これは、一大事であるな……」と親父「……こういう場合は第一発見者、
もしくは隣室の住人が重要参考人……という建前で最有力容疑者として連行
、尋問され真犯人ですと自白するのがセオリーであるが?」
「って待て親父、俺か? 俺を疑ってるのかアンタは?」
56突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/08 01:23:12 ID:1SaBl235
「…………聡史クン、まさか………!」
うわ、幸恵さんまで疑ってますかっ!?
「愚息め、さては妹たる鈴菜に欲情して?」
「私達に見つからない様に通販でブツを購入して?」
しかも妙にコンビネーションに良いし、流石夫婦。
「鈴菜が寝入った頃を見計らい?」
「本棚の上から三段目に隠しておいたブツを取り出して……」
ブツってなんだよ、ブツって?
「……そのままヘッドフォンを付け忘れたまま再生して『駄目よ、お兄ち
ゃん!』なんて台詞が隣の部屋に丸聞こえになって……」
「…………真面目に話する気無いなら、とっとと会社いけよ……」
どっと疲れが増した。というか隠し場所を早急に変えようと決意した。


「………う、う〜〜ん……」
鈴菜を部屋まで運び、幸恵さんに頼んでパジャマに着替えさせ、まだ興味本
位丸出しであれこれ聞いてくる両親ズを追い出してから、氷水で冷やしたタ
オルで目元を冷やしながら団扇で風を送りつつ様子見。果たして治療法とし
て適切だったのかどうかは謎だが、それから一時間ほど寝かせていたら鈴菜
は何事も無かった様に目を覚ました。
「…………兄さん?」
まだ少しトロンとした目。こうして改めて観察してみると、うっすらとだが
目に隈もできている。どうやら本当に寝不足らしい。しっかりしているのや
ら抜けているのやら、本当に手間のかかる奴だ。
………もっとも、それ込みで可愛い奴でもあるが………
「寝不足、だそうだ。」
「……ねぶそく……」
「睡眠不足って事。あんまり手間、かけさせるなよ?」
まだ微妙に焦点が合っていない瞳で、ぼ〜っと俺の顔を見つめている。本当
に睡眠が足りてないなコイツは。
「……おかーさんは?」
57突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/08 01:23:45 ID:1SaBl235
「もう会社行った、親父もな。で、俺とお前は今日はお休み。幸恵さんがな、
お前一人にすると、体調無視して絶対に学校行くから監視してろってさ。だ
いたいお前、倒れるほど何やってたっんだ昨夜?」
「………ゆうべ、ゆうべは………」
瞳がクルリ、と目の中で一周して脳が本格作動し始める気配。やがて両目に
理性の輝きが戻り始めるが、何故か同時に顔がドンドン紅潮して……
「な、ナニ、ナニを……っじゃなくてっ! ナニもしてないよ私っ!!」
……と、布団の中に潜り込んでしまっマイシスター。俺、そんなに慌てさせる
様な事言ったか?
「おーい、鈴菜ー?」が、こういう反応をされて『ハイそうですか』と納得し
て引き下がるほど人間出来ちゃいないぞ俺は。それが部屋まで運んで看病まで
してやった相手に対する態度か?「なんだか良く分からんが、お前皆に心配か
けてるんだぞー? せめて側についててやった兄貴に位は事情を説明しても良
いとは思わないかー? 親父達には言わないから素直に当たり障りがない範囲
で……って、ごぶふぁ!?」
チラリ、と掛け布団の裾を摘んで持ち上げ、そっと中を覗き込んだ途端に中か
ら枕を投げつけられた。
「もうっ、兄さんのエッチ! 変態! 女の子には秘密が沢山あるのっ!!」
「ほほぉ〜。そういう態度に出る、と?」
顔面に食らって一瞬アッチ側に行きかけたが、なんとか持ちこたえた。
「………………………………」
「たかが寝不足といえど一応病人だからと大目に見てりゃ図にのりやがって!
お前は面倒見てやった相手に礼の一言も言えない……」
ヒュッ、スコン!
頬をかすめた鋭い風音。振り返ると、木製の本棚に見事に突き刺さったボール
ペンが『びぃぃぃぃぃぃん』と微かに振動している姿が。
「………ま、まぁ、なんだ。オンナノコだもんな? 仕方ないよな?」
こそこそと引き上げていく自分が、ちょっと情けなかった。
58突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/08 01:30:07 ID:1SaBl235
「…………兄さん?」
それから小一時間後、居間で掃除機をかけていると背中に遠慮がちな声。
「……………………………」
無言をもって精一杯の抗議、やっぱ少し情けないな俺。ちょっと後ろめた
いモノを感じながらも、がーがーと掃除を続ける。
「……さっきは、その………ごめんなさい。」
「……………………………」がーっ、がーっ、がーっ。
「に、兄さん? 聞こえてる……よね?」
「……………………………」がーっ、がーっ、がーっ。
「私、その………ぐすっ……」
うわ、泣き出した!?
「だーーーっ、泣くな泣くなっ! 全然っ気にしてないから!!」
振り返ると、まだパジャマ姿の義妹が両手で口元を覆ってる姿が。じわ〜っ
と目に涙が溜まったいく様子が離れていてもわかる。
「嘘、兄さん怒ってる。私が乱暴な子だって怒ってるもん!」
「だから、もう怒ってないって言ってるだろうがっ!!」
「やっぱり! 怒ってるじゃないですかー!!」
小学生の問答か? と我ながら呆れてしまうやりとり。女というのは心底面倒
な生物だと思いつつも、この声で甘えられたり泣かれたりしてしまうと勝てな
くなる自分を認めざるを得ないのも事実。
「怒ってない、怒ってない。全然怒ってないから……な? 鈴菜?」
「ぐすっ、ぐすっ………」
「ほら、お前寝不足の上に朝から飲まず食わずだから少しナーバスになってる
んだよ。いま、なにか持ってきてやるから待ってろ、な?」
こいつ、こんなキャラだったかと疑問を感じつつも、何とか説き伏せソファに
座らせてキッチンへと駆け込む。そして………
「……落ち着いたか?」
「……うん……」
妹ご愛用のマグカップにタップリと牛乳を注いでレンジでチンして、少量の砂
糖を溶かして戻ってくる。渡されたカップを両手で包む様に持って数回、口を
つけると鈴菜も少し落ち着きを取り戻したように見える。居間にデン、と据え
られたテーブルを挟んで反対側のソファに腰を下ろす俺。
59突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/08 01:33:43 ID:1SaBl235
「……あのね、兄さん?」少し充血した目で恐る恐る見上げてくる鈴菜「私、
すごく手間のかかる女の子だよね……ごめんなさい。」
「……………はい?」
余りに唐突な台詞に、思わず間抜けな声を出してしまう俺。
「私って我が儘で、乱暴で、手間がかかって、いっつも兄さんに甘えてばっか
りだもの。こんな女の子は、嫌だよね?」
「す、すみません。話に付いていけな………」
「兄さんは!」と最後まで言わせて貰えない俺「兄さんも、やっぱり大人しく
て素直で………その、尽くしてくれる女の子の方が好きだよね?」
「いや、だから、さっきから話に……」
「好きだよねっ!?」
ぎゅ、とマグカップを持つ手に力が入るのが判る。頬を真っ赤に染めて真剣な
眼差し問いかけてくる義妹、鈴菜。
「……………………………………」
「……………………………………」
「……………………………………」
「……………………………………」
「……………………………………」
「……………………………………」
「……………………………………」
「……………………………………」
「……………………………………」
「……………………………………」
「………いや、あんま好きじゃない。」
「え? だって……」
「他の野郎はどうだか知らないけど、俺は「そういうの」凄く疲れる。そりゃ
自己主張ばっかりの女は嫌だけど、召使いか何かみたくハイハイ従うばっかり
ってのはご免だよ。なんか人形を相手にしてるみたいで退屈しそうだし。」
「……………………………………」
60突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/08 01:34:28 ID:1SaBl235
「だから、なんていうか『自然体』でいてくれる子が良い。泣いて笑って怒っ
て拗ねても、最後には一緒に考えてくれる相手が良い。まるで世話を焼くのが
生き甲斐みたいな奴、相手にしてると息が詰まるんだよ。そんな妹と暮らすぐ
らいだったら俺、寮に入るぞ?」
「い、妹……?」
「お前、自分の事言ってるんだろ? だったら俺は今のお前が一番良いと思っ
てる。喧嘩して仲直りしてを繰り返せる鈴菜が一番良い。今更無理に猫被った
りされたら、なんか距離が離れたみたいで悲しくなると思う。」
「あ、あのね兄さん。私が言ってるのは妹じゃなくて恋……」
「とにかく、俺は今の鈴菜に満足してるんだ。だから友達に何を吹き込まれた
のか知らないが、寝不足になる程悩んだりするな。それと俺達は霧とは言え一
応兄妹なんだから、妙な所で気を遣ったりしないで今迄通りに『自然に』振る
舞ってくれ、な?」
「……………………………………」
内心の動揺、破裂しそうな心拍を隠して素早く立ち上がる。鈴菜の奴、あんな
顔して『どんな子が好き?』なんて聞かれたら変な誤解をするだろうが! ど
うせ学校で余計な知識を仕入れてきたんだろうが、『兄妹だから』って自制す
るのも結構辛いんだぞ?
「に、兄さん?」
「ゆっくり飲んでていいぞ。ちょっと洗濯に……」
「洗濯? おお、お洗濯!?」
61突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/08 01:44:14 ID:1SaBl235
「おお。今日の家事は俺がやるから、飲んだら部屋で……」
「だ…駄目ぇーーーーーッ!!
ちょっとハスキー入った大声で、一瞬頭の仲がホワイトアウトしかける。
「……す、鈴菜?」
「お、おお、お洗濯は駄目だよ! お風呂場の御掃除も絶対駄目! 今日は全
部、私がするからっ!!」
「って言ってもお前、今日は体調……」
「私がするの私がするの私がするのぉっ! だから兄さんは………ぐすっ。」
「……じゃ、俺と親父の分意外は任せて……」
「全部、私がするのぉ……ぐす、ぐすっ……」
「でで、でもな? 一応、決まりで男と女の洗濯物はそれぞれでするって事に
なってるだろ? それに、お前だって俺とか親父とかの下着触るのは抵抗があ
るって前に……」
ちなみに、籠も完全に分けてあったりする。
「うう………も、もう平気になったからぁ!」
と言われても、実は俺の方にも抵抗が。鈴菜に下着を触られるというか洗濯さ
せるのは、恥ずかしながら恥ずかしい部分もある訳で。
「ぐすっ……兄さん、お願い……」
「………………………………………………無理、してないな?」
うん、と弱々しく頷く姿では到底、納得は出来ないが……
「洗濯だけだぞ? 洗濯だけしたら、今日は大人しく寝てろよ?」
結局、鈴菜には勝てない自分を再認識させられてしまった。
「うん!」
そして鈴菜の前夜の行動並びに洗濯に固執した理由は、後々に俺自身が身を以
て思い知らされてしまう事になる訳だが、それはまた別の機会にて。
62突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/08 01:48:37 ID:1SaBl235
鈴菜と聡史の物語も、これで都合13(14?)話目。
「ダラダラダラダラ長いんじゃボケェ!!」と仰る方も居るとは思いますが、
残念ながら私の技量では、これ以上短く来ません(汗

申し訳ありませんが、もう暫くお付き合い下さいませ。
63名無しさん@初回限定:04/11/08 02:34:25 ID:rimYmOQk
・゚*・:+。・(ノд`)。+゚:。*・゚起きててヨカタ―――!



突発屋氏、超GJ!!
64名無しさん@初回限定:04/11/08 06:27:39 ID:BWRSNI3X
>>62
こんくらい引っ張ってもらった方がウキウキ感が増していいものですぞ。
とにかくGJ! GJ! GJ!
皆さん良いけど、個人的には鈴菜たんが一番読みたいので頑張ってくだされ。
65名無しさん@初回限定:04/11/08 11:26:53 ID:T6o1loRF
>突発屋氏、GJ!
もう、鈴菜タンにモエモエですよ(*゜∀゜)=3
66名無しさん@初回限定:04/11/08 12:28:24 ID:cLedolHe
朝起きたら妹に「報酬は、山分けよ」と約束させられた。
なのに「お宝はいただいていくわ兄さん」と裏切られた。
67名無しさん@初回限定:04/11/08 17:05:34 ID:Tue1JOsz
…兄さん、お宝は貰っていくわ…
おい!フジコ!お宝って…

俺の声は…フジコに届かないまま…フジコは俺の視界から消えていった…

十数年後…
俺は、フジコを失った悲しみのせいか、すっかりヤキがまわって、裏社会のクズに成り果てていた。
「くそっ!どいつもこいつも自分勝手だ!取り分1だとかぬかしやがって…」
『おとーさん…』
「うっせぇ!俺にガキなんてイネェ!」
俺は、そう反射的に怒鳴った後、どこかで聞き覚えがある声だと気付いた…
そして、声の主である人影に目を向けた時、俺は、俺は、驚きを隠せなかった。
何故なら、目の前に俺の妹にそっくりな少女が立っていたからだった。そして、俺は、あの名前を口にしていた…
「…フジコ…」
有り得ないはずだと分かっていた。それなのに、俺は妹の名前を口にしてしまったのだ…
すると、怒鳴られてビックリしていた少女の顔が、みるみるうちに笑顔になり、俺に抱きついてきたのだ。
『おとーさんだ!本当におとーさんだ!』
いきなり抱きつかれて困っていると、物影から少女の母親らしい女性が出て来て、俺に言った。
『兄さん、お久しぶり。こんなに落ちぶれちゃって。探してたんだから…』
68名無しさん@初回限定:04/11/08 17:13:57 ID:WUSfKICJ
>突発屋氏

   _、_
 ( ,_ノ` )      n
 ̄     \    ( E) グッジョブ!!
フ     /ヽ ヽ_//

69名無しさん@初回限定:04/11/08 18:50:52 ID:vjOwz1a8
突発屋氏GJ!
次回が気になりまつ スズナタン(;´д`)ハァハァ
>>67
つ、続かないんでつか?気になる…。

今日は球界ねたを

朝起きたら、妹の身売り問題があがっていた。
「お兄ちゃん、私売られちゃうよ〜(泣」
7067:04/11/08 19:29:58 ID:Tue1JOsz
>>69
続き書きたいですけど、今日中とかだと無理。今、携帯から書いてるから、腕がパンパンです。PCから書き込むのは昼間ですよ。それで良いなら、続き書くとおもう。
そういえば、前は、単発をコテで書いてました。妹萌えスレだかで、漢女の薊が出てくるアレ書いてた人の中野さんでつ。
常連コテさん達には敵わないので、あまり期待せず待ってて下さい。

by.180イエス(偽唯一神)
71名無しさん@初回限定:04/11/08 19:52:13 ID:5u57qovc
け、携帯から?!連邦の職人は化け物かっ!!
72名無しさん@初回限定:04/11/09 19:32:00 ID:MbFRWVQ4
妹が風邪をひいて家で寝ていて様子を見に行ったら、
「座薬を入れてよ!熱が下がんないから!」と言ってきた。
親に言えや!と返したら母親は今いない。親父には見られたくない。という事らしい。
妹は後ろ向きに四つん這いになってその下は見るな!と半分ケツをペロリとだした。
ロケット型の白い座薬を妹の※にゆっくりと入れる。
が、直ぐケツの力で這い出してしまう。
奥まで入れろ!と言われ、汚ねぇから触れねぇーよ!と切り返したら、
引出しからコンドームを1つ渡し「これで!」と。
指に不自然にそれをハメると
妹は何度も絶対に変な事するなよ!絶対に変な事するなよ!と言いながら
もう一度四つん這いに。オレは無心でゆっくりと奥まで一気に入れる。
妹はアッ!と少しだけ悶える。すまん!と意味も無く謝る兄のオレ。
ところがそのまま指が穴から抜けなくなる。
抜けない!とオレが焦って動かすとウッ!動かさないで!と妹はマジ悶える。
力入れるなよ!と叫ぶオレ。じゃあ関節曲げんなよ!エロ!と妹も負けじと叫ぶ。
分かった。落ち着こうよ。な!力抜いて。ほら。よし!抜けた。
そしてヌポッ!という音ともに
ドゴッ!と妹はオレにマジ蹴りを入れ部屋に閉じこもった。

あれからもう6年経つが、
いまだに妹の部屋から「ア○ルもいいの!」とか聞こえるんですけど…。
やっぱ↑の事が原因かな?
73名無しさん@初回限定:04/11/09 21:27:06 ID:XyeIgV9Y
>>43の続きっぽいのを書いてみますた。


ふっ、言うに事欠いてそう来たか。
妹の方を見ると、これまた無邪気に笑っている。
どうせ妹はルパンごっこでもやってるつもりなんだろう。
しかし、俺の眠りを邪魔するならこっちにも考えがある。

「ハートってのわな、盗むなんて生温いもんじゃ取れないぞ。奪うもんなんだ。」

そう言うと俺は妹の方を向き、そのまま唇を奪った。
でも、してしまってから少しやり過ぎたかとも思った。
ルパンよろしく、手にでもしとけばよかったよ。
そう思いながら妹を見ると、何やら震えているようだ。
74名無しさん@初回限定:04/11/09 21:28:08 ID:XyeIgV9Y
「…私、まだキスしたこと…無かったのに。」
おっと!ってことは何か?
さっきのが妹の初キスになっちゃったワケか?
やべぇ、悪いことしちまったな…
気まずい空気が流れる。
沈黙を破ったのは妹だった。
しかし、その言葉に驚く。

「責任…取ってよね?」
「まて、ケコーンのこと言ってるのか?俺達兄妹だろ!?」
「私、初めてキスした人とするって決めてたんだから!」
「だからまてって…兄妹はケコーンできんやろ。」
「私…お兄ちゃんとなら…してもいいよ。」
「はぁ?何をやねん。」
「……えっち。」

妹は顔を朱に染めて俯きながらもそう言った。
75名無しさん@初回限定:04/11/09 21:29:05 ID:XyeIgV9Y
何なんだこの展開は。俺はあまりにも話が急過ぎて狼狽していた。
さて、どう切り抜けようか。

しかし代替案を模索している間に、妹は俺のジーパンに手をかけ、トランクス共々一気に脱がした。
俺は慌てて止めようとしたが、手錠が邪魔になってうまくいかない。
なんてこった。
あれよあれよと言う間に俺は下半身だけ裸、妹は全裸となった。
俺は、思わず妹の体を見入ってしまう。
ふっくらしかけた双丘。うっすらと恥丘に毛も生えてきている。
そこには、女の体へと花咲かせようとしているつぼみを想わせるものがあった。
76名無しさん@初回限定:04/11/09 21:30:06 ID:XyeIgV9Y
「…お兄ちゃんも準備できたみたいだね。」

おっと…かなしきかな俺の男根は、妹の裸体を見てMAXにいきり立ったようだ。
もう逃げ場は無い。

「…お前は…本当に良いのか?」
「…優しくしてね。」

妹は俺の問いには答えずベットに横になると、そう言った。
って、おい!
俺は手錠つけたままかよ!
こんなプレイは初めてだYO!
ヤるかヤらんかはともかく、とりあえず俺は妹の上に跨がると、乳でも舐めてみた。

「んはぁ!気持ちイイよぉ!お兄ちゃあん!」

と、そこには予想以上に切なげな声を上げて感じる妹がいて、俺はびっくりした。
77名無しさん@初回限定:04/11/09 21:31:05 ID:XyeIgV9Y
…ホントに処女なのかな?
…まさか、妹って自慰のしすぎで性感帯が発達しすぎちゃったってヤツ?
毎晩となりの部屋から聞こえる妹の声は、てっきり悪夢にうなされてるのかと思ってたけど、一人ナニってたのね。
俺は調子に乗って、妹の乳首を転がすように舐めてみる。

「いやぁ!お兄ちゃんっ…気持ちよすぎだよぉ!」

すぐにコリコリとした舌触りになってきた。
そのまま舐めてやると、妹は眼をキュッとつぶってビクビクと震えた。
どうやら軽くイったみたいだ。
さてと、どうしたもんかな。

「手錠外してくれんか?ヤりにくいんだ。」
78名無しさん@初回限定:04/11/09 21:32:05 ID:XyeIgV9Y
妹は、俺が逃亡しないと思ったのか手錠を外した。
さて、これで自由の身となったわけだ。
俺は黙ってベットを降りると、スボン類を穿き始めた。
妹は予想しなかった状況に驚いたようだが、すぐに俺にすがりついてきた。

「お兄ちゃん…お願ぃ…最後まで…」

妹はうっすらと涙を浮かべているようだ。
ふぅ…許せ妹よ。俺は兄として、流石に妹の処女を散らすわけにはいかないんだ。

「…お父さんに言うわ。」
「ほ、本気か!?」

これはマズい展開になった。
どうやら俺は強盗罪により死刑を宣告されたようだ。
執行猶予はあるだろうか?
79名無しさん@初回限定:04/11/09 21:33:24 ID:XyeIgV9Y
途中でスマソ
まだ、ここ迄しか書けてないのでOTL

皆の作品とは比べないでね(´・ω・`)



>>72
コピペでつね(-_☆)キュピーン
80名無しさん@初回限定:04/11/09 22:50:03 ID:dcmSFfSn
新人さん(・∀・)GJ!
81池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/10 22:00:34 ID:1BXXjFtO
妹が風邪をひいて家で寝ていて様子を見に行ったら、
「座薬を入れてよ!熱が下がんないから!」と言ってきた。

「親に言えや!」
と返したら母親は今いない。親父には見られたくない。という事らしい。
「ったく、そんくらい自分で入れりゃあいいのに……」
「だ、黙れ! できないから頼んでんだろ!」
……妹の顔が紅いのは、多分熱の所為じゃないだろう。
「……しゃーねーなー」

妹は後ろ向きに四つん這いになって、
「そ、その下は見るな!」
と半分ケツをペロリとだした。
見ると、パジャマズボンの縁に隠れ見えるか見えないかぎりぎりのところに、
俺も初めて見る妹の肛門があった。
肝心の(?)性器の方は、まったく見えそうにない。
「……見たくても見えねーよ、バカ」
「な、なに!? 今なんつった!? バカ言ってないで、さっさとしろ!」
兄弟とはいえ、流石に肛門まで見せるとかなり恥ずかしいらしく、やたらと急かす妹。
「何も言ってねーよ。……じゃ、入れんぞ」
座薬を指でつまみ、妹の肛門の入り口にあてがった。
「ん……!」
一瞬体をピクッと震わせ、そのままこくこくと頷く妹。
俺はロケット型の白い座薬を妹の※にゆっくりと入れる。
「ひっ……つ、冷た……」
ピクピクといちいち反応する妹を後ろから眺めながら、俺は座薬を根元まで差し入れた。
「おい、入ったぞ――って、あれ?」
が、直ぐケツの力で這い出してしまう。
ひくついたピンク色の皺の間から、白い座薬がにゅっと這い出てくるさまは、
なんだか物凄くいやらしいものがあった。
82池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/10 22:01:31 ID:1BXXjFtO
「おい、出てきちまったぞ?」
「お、お前がちゃんと入れないからだろ! ちゃ、ちゃんと奥まで入れろ!」
自分で言ってることが、恥ずかしいのか、声が少し震えている。
「汚ねぇから触れねぇーよ!」
俺がわざとそう言うと、妹はよたよたと立ち上がり、
引出しからコンドームを1つ渡し「これで!」と。
「何でそんな物持ってんだよ……」

指に不自然にそれをハメながら小声でぼやく俺。
妹は、恥ずかしさを隠す為か、早口で何度も、
「絶対に変な事するなよ! 絶対に変な事するなよ!」
と言いながら、もう一度四つん這いに。
「……じゃ、今度は奥まで、……入れるぞ」
オレは無心でゆっくりと奥まで一気に入れる。
「あっ!」
と少しだけ悶える。すまん!と意味も無く謝る兄のオレ。
「い、いや……。そ、それじゃ、終わったんなら早く抜いてよ!」
「あ、ああ……ん?」
指を引き抜こうとするも、妹の締め付けが強く、動かない。
「ひっ……! な、なに、早く抜きなさいよ!」
「抜けない!」
……やばい。取れない。病院いってとってもらうか?
いや、このまま妹の尻に指を差し込んだまま病院行くのか?

……それだけは御免だ。
83池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/10 22:02:13 ID:1BXXjFtO
俺は焦って指を前後に激しく出し入れするような力を加える。
「ひゃっ、やっ、だめっ、動かさないで!」
と妹はマジ悶える。
「動かさなきゃ抜けねーだろ!」
「んっ、やぁっ、やめてよぉっ……ひ、ひあぁっ!」
なんか変な動かし方をしてしまったらしく、妹の声が明らかにさっきまでとは違う声質になっていた。
痛みや、変な感覚に耐える声と言うよりは、快感に蕩けたような、甘い声。
「ばっ、変な声出すな!」
「ふあっ、で、でちゃうんらから、しかたが――んんっ……は、はやくぬいてぇっ!」
早く抜けとそんな嬉しそうな声で言われても、抜けないんだから仕方ない。
「力入れるなよ!」
「んっ、じゃ、じゃあ、ゆびっ、ひっ、かんせつまげないれよぉっ! エっ、エロ! エロあにき!」
完全に快感で思考が回っていない様子の妹。
駄目だこいつ……早く何とかしないと。
「分かった。落ち着こうよ。な! まずは力抜いて、ほら」
一旦指を動かすのを止めて、妹になるたけ優しい声で語りかける俺。
「ふぁ……ちからぬく……?」
此処からでは顔は見えないが、多分目の焦点があってなさそうな声で言う妹。
だが、一応意味は通じたようだ。指にかかる力が弱くなる。
俺はそれを見計らって一気に、
「よし! 抜けた」
「ひぁあっ!」
そしてヌポッ!という音ともに


――ドゴッ!
「し、死ね! 変態! 死ね!」
妹はオレにマジ蹴りを入れ部屋に閉じこもった。

……あれからもう6年経つが、
いまだに妹の部屋から「ア○ルもいいの!」とか聞こえるんだが……。
やっぱ↑の事が原因だろうか?
84池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/10 22:03:32 ID:1BXXjFtO
最近短めのものを書いてないということで、コピペ改変ネタ。微妙。
85名無しさん@初回限定:04/11/10 23:16:26 ID:O1qw519g
…エロ度が増してる



(´Д`)ハァハァ
86名無しさん@初回限定:04/11/10 23:16:30 ID:Z/YqhFGX
職人の手のかかるとコピペがこんなにもエロく…(;´Д`)ハァハァ
87名無しさん@初回限定:04/11/11 19:19:38 ID:0LthWCWC
◆GYhzO8OFh6タンは今どうしてるんだろう・・・。
88名無しさん@初回限定:04/11/11 22:14:27 ID:8REt7Lag
朝起きたら、妹が寝ぼけていた。
89名無しさん@初回限定:04/11/12 15:44:12 ID:miQK9eVi
朝起きたら妹に、胸ができてた
90名無しさん@初回限定:04/11/12 17:04:48 ID:0JnARQeA
朝起きたら妹同然の幼なじみが家族として新規参入してきた。
「新規参入には審査が必要だ。内容は……」
91名無しさん@初回限定:04/11/12 21:02:08 ID:ezH12U92
朝起きたら妹が、FA宣言してた。
92名無しさん@初回限定:04/11/12 22:11:08 ID:EdARqAmS
>>91
朝起きたら妹が、AF宣言してた。
93名無しさん@初回限定:04/11/12 23:14:39 ID:ft6CGSHO
アニャール・ファック宣言かYO!w
94名無しさん@初回限定:04/11/12 23:27:16 ID:lkPgkEXD
職人さんがいない…(´・ω・`)



朝起きたら、FA宣言してた妹を獲得!
95池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/12 23:31:28 ID:YAY/D0DH
>>94
明日休みなんで、短いの何本か書けるかと。
平日は基本的に長編の方をやってました。
96名無しさん@初回限定:04/11/12 23:45:06 ID:q/FIILJf
朝起きたら妹が、記憶喪失になっていた
97名無しさん@初回限定:04/11/13 00:03:42 ID:rGUcE4rJ
>>95
職人さんハケ━━━━(゚∀゚)━━━━ン!!!!

左様でございましたか。
いつも毎日のように空襲があったんでちょっと来なくなると物寂しくて…。
期待してまつ(・∀・)/
98518 ◆518YLv.Xnc :04/11/13 00:11:27 ID:BonW73BG
>>94
ここのところ、リアルの生活が忙しくて………
書けないなんて職人失格ですねorz
申し訳ない
99突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/13 00:54:45 ID:o7DceIQQ
前スレ>>188の続き。「早苗&愛理」編です。

「なんていうか………ホント誰も来ないね……」
校舎の一角、いまは使われていない教室に設けられた『文化祭参加申込所』には
受付担当の早苗と愛理がポツンと座っているだけだ。
「それは仕方ないよ。だって、クラス参加とか部の参加申請は先々週には出揃っ
てるもの。そう言う所は、もう準備を始めてないと間に合わないんだよ?」
「……あとは個人参加とイベント参加の申請待ち、だけかぁ。」
これまた余っていた事務机を引っ張り込んで窓際に背を向ける様にして陣取った
受付に現れた生徒数、この三日間で僅かに六人。本番である文化祭当日まで二週
間を切ってしまったこの時期に閑散としてしまうのは、ある意味当然と言えるの
だが。
「早苗は、退屈?」
「退屈って言うか……」受付担当は愛理で、早苗は補助役「……なんか関節が固
まっちゃいそうだよ。やっぱ私、こういうの向いてないかも。」
ううーーん、と腰掛けたパイプ椅子を揺らしながら背伸び。いかにもエネルギー
が余ってるっぽい早苗。
「うふふ♪」そんな様子を楽しげに見つめる愛理「だから無理して実行委員にな
らなくても良いよっていったのに。やっぱり早苗は元気よくしてる方が似合って
ると思うよ?」
「だって愛理と一緒にいる時間が欲しかったんだもん。」ちょっと恥ずかしげに
頬をそめる早苗「先月に入ってから生徒会のお仕事が増えて、全然二人で遊びに
行く時間がなくなっちゃったじゃない? だからせめて、一緒に過ごす時間だけ
でも増やしたいなぁーって、思ったの。」
「そう…………そうだよね。」
「うん……」
「ありがとう早苗、大好きだよっ。」
ちゅ!
「わ、わわっ! ここ学校だよ教室だよっ、駄目だよっ!」
100突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/13 00:55:57 ID:o7DceIQQ
「大丈夫だよ。誰も見てないよ?」
頬へのキスに仰天して椅子ごとひっくり返しそうになってしまう早苗。全く動じ
ず涼しげに微笑む愛理。
「だから、ね? キス、しよ?」
「キ、キスぅぅぅぅぅぅぅっ!?」
「だって早苗のお話聞いたら、したくなっちゃたんだもの。私達、恋人同士だよ
ね? だから二人っきりの時間は、もっと大切にしようよ?」
「いや、それはわかるけど……それとこれとは微妙に違う様な……」
「でも、早苗の気持ちが凄く凄く嬉しかったんだもの。学校だからベタベタは出
来ないけど、キスで愛を確かめ合いたいの……」
「う、うう………」
こう来られると少々辛い。確かにここ最近、密会に使える時間が減ってしまった分
二人の密接度も低下傾向なのだ。バイトの後で待ち合わせてファーストフードでお
喋りとか空いた時間を使って二人でお買い物とかはしているが、文化祭当日の接近
に伴って愛理の仕事は激化の一途。恋人同士としての触れ合いや愛の語らいは皆無
と言っても良い程に減ってしまっていたし、言葉にも勝る最高のコミュニケーショ
ンの手段としてのセックスが出来ない日々に早苗のフラストレーションも溜まりに
溜まっていた。只の性欲ならオナニーで発散できるが、こればっかりは愛理がいな
いとどうにもこうにもならない。
「………それとも早苗は、私とキスしたくないの?」
「うう〜っ、私だってしたいよぉ。したいけどぉ……」
「じゃあ、しよ? きっと気持ち良いよ?」
「う、うん、でも……」
「早苗……」と立ち上がった愛理、横で座ったままの早苗の両肩に上からそっと手
を添え顔を近づける「……愛してるよ……」
「ん、んん……」
最初は、唇同士を軽く擦り合わせるだけの軽いキス。
「早苗。口、開けて?」
そうして、今度は本格的な接吻に。軽く触れ合った唇で相手のそれを愛撫しながら
熱い吐息と香りを混ぜ合う。押しつけて強引に吸うような無粋な事はしない。互い
の柔らかさと甘さと温かさを感じ感じさせるキス。
101突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/13 00:56:54 ID:o7DceIQQ
「はむ、んんん……」
「ん、ん、ん、ん、ん………」
二人の呼吸が体温が魂が一つに解け合ってゆく様な気持ちよさ。同じ染色体を持つ
者同士だからこその対等な愛の交歓。心が通じ合った相手のみが与えてくれる快感
以上の快感に頭の中まで溶けそうになってしまう。
『………くすっ、くすくす♪』
一旦離れて、楽しそうに恥ずかしそうに幸せそうに微笑み合う。そしてもう一度。
「……誰も、来ないよね?」
「来ないよ……」
『んんんんんん…………』
唇を重ね、繋がった口の中で伸ばした舌先を絡め合う。円を描く様に動かして互い
に愛撫。少し濡れてて、柔らかくて、とても甘いキス。その繊細で優しい味を知っ
てしまったら異性の乱雑で強引な行為など欲しくなくなる。絡めた舌で唾液を混ぜ
合って味わう。いつの間にか早苗の腕は愛理の首に回され、愛理の両手は早苗の
バストを制服の上からサワサワと撫でている。ゆっくりとした呼吸に時折混ざる水
っぽい音が周囲の空間を満たして……
コンコン!
「失礼します。」
「しまーす!」
102突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/13 00:58:16 ID:o7DceIQQ
がらがらがら、と入ってきたのは二人の女生徒。
「……………………………(汗)」
「え………え〜と、参加の申し込みですか?」
「はい、あの、その……体育館のイベント参加って、まだ大丈夫ですか?」」
「二人とも一年生? 大丈夫、まだ一緒に参加出来るから。」
「いえ、ボクは違うんです。ただの見張………付き添いで来ただけで。」
「じゃあ、あなたの方だけ?」
「えっと、その……一応、そう言う事で……」
「じゃあ、参加申込書があるから……早苗、後ろのケースから青のバインダー取っ
てくれる?」
「え……あ、は、はいっ!!」
「うん、ありがとう♪ えーと、ここにクラスと名前を書いてくれるかしら?」
「はい。」
カリカリカリカリ………
「これで良いですか? ………って唯、キョロキョロしたら失礼だよ?」
「うん……でも、この部屋って匂いがする気がするんだよ……」
「匂い?」
「うん。それもね、女の子が……」
「っっっっっっっっ!!!」
「………い、いいい、1Aの牧原さん、で良いのかしら?」
「あ、はい!」
「これが案内書だから読んでおいてね? それと、前日に検査があるから必ず受け
て下さい。目一杯頑張って楽しんで欲しいけど、文化祭も学校行事だという事を忘
れて羽目を外しすぎない様に気を付けて下さいね。」
『はい。』
「それじゃあ、参加申し込みは確かに受理しました。細かいスケジュールとか変更
点はプリントにして後で配りますから必ず読んで下さい。」
103突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/13 00:58:52 ID:o7DceIQQ
「はい、ありがとうございます………って唯、ジロシロ見たら失礼だよ! ほら、
邪魔になるから行こ?」
「う、うん、でも………」
「よろしくお願いします。失礼します。」
「…………しま〜すぅ。」
がらがらがら、ぴしゃん。
「……………ふぅ。」
「も駄目、安心したら腰が……」
「ホントだね。まさか誰か来るなんて思わなかったもの。」
「だから嫌だって言ったのに! 愛理ってば強引だよ……!」
「ご、ごめん……」
「……………………………」
「でも早苗としたかったんだもん。早苗は、良くなかった?」
「………ううん、良かったよ。実を言うと、ちょっと零れちゃった……」
「うふふっ。私も中がヌルヌル。動いたら溢れちゃいそうだよ。」
「でも、もう駄目だからね? かなりヤバかったよ今のは?」
「そう、そうだね……」
「……………………………」
「……じゃあ、今晩お泊まりしに行っても、良い?」
「い、良いけど……今日はお父さんもお母さんも居るよ?」
「激しくしなかったら大丈夫だと思うよ? また一緒に晩ご飯作って、一緒にお風
呂に入りたいな?」
「んで一緒に宿題して、一緒に寝ると。でも(文化祭)の仕事とか大丈夫?」
「だって早苗のと時間の方が何倍も何倍も大切だもの。それに、いざとなったら早
苗にも押しつけちゃうんだから♪」
「うんうん頼って頼って。なんせ恋人だもんね?」
「うん、そうだね! じゃあ早苗、お家とお兄さんに電話して晩ご飯のリクエスト
とか聞いてくれる? 帰りに一緒にお買い物しようよ。それからね………」
104突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/13 01:07:39 ID:o7DceIQQ
ヒャッホー、明日も仕事だぜ朝六時起きだぜベイビー!
良く聞けよゴミ共、有休を使わせない上司はクソ野郎だ!
渋々有給受理しやがる上司は訓練されたクソ野郎だ!!
どいつもこいつも纏めてケツの穴を溶接して、代わりの穴を頭に開けてやる!
いくぜ、5.56mmで踊りやがれぇ!!!!!


……「朝、起きて」じゃないのは勘弁して下さい。
エチが中途半端なのも許して下さい。
日曜に一本、書ければ良いなぁ……w
105Y ◆cf6.GAJsFA :04/11/13 03:14:34 ID:hOLA4Vmd
こんばんは。投稿の間隔が開き気味なYです。
ごめんなさい、と、いうのも…現在仮公開中の、
オリジナル中心サイトに載せるSSを計画中なもので…orz
初めての女子主人公の視点です。
僕は…義姉や従姉妹も好きです。あと、小悪魔っ娘とか。
>>桐莉兄氏
スレ建て乙&GJです。
僕のリア妹も、従姉妹も…まぁ、普通の態度で接してくれますが…
いかんせん、普通すぎて物足りないと言いますか。
……やっぱりこういうのは、願望も、要素として強いんでしょうか。
>>518
GJ&乙です。新章…展開がたのしみです。
最終的にハッピーエンドなら、それでいいのでは?
>胸
…個人的には、小さいよりは大きい方が好みなので、
出来るものなら交代してみたいですorz
ウチの妹(中2)は、性格は悪くないですが、
胸の成長はまだまだこれからっぽいです。
>>突発屋氏
乙&GJです。
>『何』
イントネーション間違えると大変なことになりそうですね。(笑)
>愛理&早苗編
校内でドキドキ…良いですよね!
106名無しさん@初回限定:04/11/13 14:59:54 ID:X2AdGQpx
朝起きたら妹に、
兄「なぁ、休みだし、今日はシなくてもいいだろ?」
三女「やだ」
次女「いやです」
長女「ケッ!」
拒否を拒否された。
107名無しさん@初回限定:04/11/13 17:30:28 ID:rGUcE4rJ
>>106
あなたロマサガ好きですね(・∀・)ニヤニヤ

朝起きたら妹が、ドラフトで指名された。
108名無しさん@初回限定:04/11/13 19:15:58 ID:VWMss0jo
朝起きたら妹に、トレードを持ちかけられた。

「私の処女あげるからお兄ちゃんの童貞ちょうだい♪」
109池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/13 19:45:11 ID:Ur4lNpjf
 朝起きたら妹に、トレードを持ちかけられた。

朝。目が覚めると、妹が俺の上に乗っていた。
「おっはよう♪」
「どけ」
「う゛っ……いきなりそりゃ無いでしょう」
「お前の所為で、さっきまで見てた夢がドムに騎乗位で犯される夢だったんだぞ」
実話。女に犯されるって点では幸せな夢だが、あれは口から内臓出てくるかと思った。
「そ、それはごめん……」
「……で、何の用だ?」
「ああ、そうそう忘れてた。今日はお兄ちゃんとトレードの交渉をしに来ました」
「……トレード?」
妹はにっこりと笑って、
「私の処女あげるからお兄ちゃんの童貞ちょうだい♪」
うっわ、普通いきなりそういうこと言うか? なんてアブノーマルな。
「……それは、前の? それとも後ろの?」
「……普通いきなりそういうこと言う?」
兄弟は似るものだよ。
「……前の。でも、後ろじゃなきゃ駄目なら後ろでも」
「ふむ……これは悩みどころだな……」
我ながら、何を悩んでいるのやら。
「どう? 処女と童貞、等価交換でしょ?」
俺としては非常に魅力的な交渉、本来なら断る理由も無いものなのだが、
「……残念ながら、ナシだ。これは等価交換ではないな」
「えっ?」
……究極の自虐ネタを思いついた。

「お前の処女はどうせすぐ無くなるだろうが、俺の童貞はあと15年は持つ」
言った。俺は言った。このつまらないブラックジョークを言う為に俺は交渉を蹴ったのだ。
俺は後悔していない。何より、今の台詞は正論だったはずだ。
「……そう、残念。でも、ここでOKすれば一瞬で童貞消失だったのに」
「あ゛っ」
110名無しさん@初回限定:04/11/14 00:01:17 ID:8XlEOUsY
トレード(*´д`)ハァハァ
111エロ兄貴と赤外線盗撮1/4 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/14 00:48:28 ID:zGoq+noy
「あらあら、残念でしたね、兄さん」
新聞を読んでいた妹が突然そんな事を言う。
「シャラポワちゃんに何か有ったのか?」
「・・・違います」

「透けない水着?・・・ああ、あれか」
華子が俺に見せた記事にはこう書かれていた。
『透けない水着、アテネを制す』
記事によると、赤外線盗撮(赤外線カメラを使って服の下に見える肌を直接狙う
盗撮)の被害に遭い続けて来た日本水泳連盟が、あるメーカーに赤外線でも透け
ない水着を開発してくれと頼んだらしい。そして、その水着は見事に完成して、
アテネオリンピックではそれを着て泳いだ柴田選手が金メダルを獲得したとの事
である。
赤外線対策を施した水着は普通の水着よりも厚くて泳ぐのには普通の水着よりも
不利なのだが、ブルマーを捨てて短パンでバレーボールをやるような国の女子は
それでも着たがるようだ。
「もう赤外線盗撮なんか怖くは無いですね」
そう言って勝ち誇ったように笑う華子。
「・・・興味無いね」
正直、俺にとってはどうでも良い話だ。
「あら・・・」
華子は少し意外そうな表情をする。

「そもそも、赤外線盗撮なんて面白くも何ともない」
「なぜですか?」
「赤外線盗撮ってのは、要するに、服を映さずに肌だけを映すのだろう?」
「そうらしいです。私は見た事が・・・ありませんが」
本当は有るのだろう。
「そんなの見たってつまらん。文明的ではない!」
「ぶ、文明的?」
「良いか、20世紀というのは服装がどんどんエロくなって行った時代なんだ。
112エロ兄貴と赤外線盗撮2/4 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/14 00:51:48 ID:zGoq+noy
それも、改革は男の手だけではなく、女の手によっても進められた――いや、む
しろ女の方が改革に積極的だったと言えるかもしれない。
シャネルがスカートを地面から浮かし、マリリン・モンローはモーレツなチラリ
ズムを完成させた。夫と離婚するという犠牲を払いながらだ!ツイッギーという
名の黒船は来日と同時にミニスカートという文明開化をもたらし、それは今の女
子学生に受け継がれている。ブルマー夫人は女性解放という観点から、なぜか刺
激的な『ブルマー』を開発した(作者注:ブルマー夫人本人が開発したのはそん
なに刺激的ではありませんし、現在のブルマーとは似ても似つきません。)!下
着のカタログというのも出来た。最初は男が妻に買うための物だったが、次第に
妻が、恋人が見る物へと変わって行った。日本ではピーチジョンとかが有名だな。
『女が着る下着のカタログなのに男向けの内容になっているのはおかしい!』と
いう考えから、女向けの下着カタログというコンセプトを貫いている会社だ。結
果はこうだ!男視点から作られた近視眼的なお手軽エロではなく、女の悪戯なエ
ロティックさが溢れ出したんだ!
・・・っと、話がそれてしまったな。とにかく、20世紀は服装がどんどんエロ
くなって行った時代なんだ。女が陸上競技に出始めたのも20世紀だが、下半身
を覆う布地がどんどん薄く狭くなって行ったのも20世紀だ。フィギュアスケー
トや新体操の股間直撃な服装も20世紀の産物だ。この前のアイスダンスなんか、
まるで氷上セックス・・・っと、それはともかくとして・・・
洋の東西を問わず、水着姿の女の子が出て来る雑誌が売れに売れている。なぜ水
113エロ兄貴と赤外線盗撮3/4 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/14 00:52:44 ID:zGoq+noy
着か?それは水着が裸よりもいやらしいからだ。裸の女が浜辺に佇むのは芸術だ。
彼女が水着を着たらそれはエロスだ。胸の布地を突き上げる膨らみが、双丘の谷
間に食い込む布地が、男の目を引き寄せる!
チラリズムの文化を最も強く持つのは日本だ。特にオタクの世界!ここではニー
ソックス(作者注:正確にはオーバーニーソックスです)なるものが流行ってい
るが、その理由はソックスの終端と、スカートの間に有る肌色にたまらなく色気
を感じるからだ。完全に隠されているようで、ドキドキするような刺激的な部分
は見えるか見えないかの瀬戸際。これが興奮を生み出す。アニメの女の子を見て
みろ!そういう格好の女の子ばかりだぞ!しかも、最近はその影響を受けて実践
するのまで出て来ている。喜ばしい事だ・・・ま、ここら辺は友人の受け売りだ
が。

こうしてチラリズムを築き上げて来た我が国で、そう、我が国で!赤外線盗撮と
は実に情けない!裸だぞ、ハ・ダ・カ!どこに色気を感じろというんだ!チラリ
ズムの先進国である日本でこんな情けないものが流行るだなんて、許せん!」
「あ、あわわ・・・」
どうやら華子は眠れる獅子を起こしてしまったようだ。慌てて後退る。
「フィギュアスケートを見て、俺は感動した!あんなに興奮する衣装を作った職
人達に敬意を表したい」
「は、はぃ・・・」
「それに引き換え、なんだ、この赤外線盗撮というのは。ただ監視カメラみたい
な画面に裸が映っているだけだ!」
「・・・」
華子はなおも俺から逃れようとする。
「裸で興奮するなど、今まで人類が築き上げて来た文明に対する挑戦行為である!
人間はなぜ服を着始めたか?裸では決して作り出せなかった魅力を生み出すため
である。学者どもはしたり顔で『環境の変化に適応するため〜』とか言うのだろ
うが、それは嘘だ!だったら体そのものを変えれば済むだろう!なのに、なぜ服
という選択肢を採ったか!それは、服が人類の新たな興奮を生み出すために必要
114エロ兄貴と赤外線盗撮4/4 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/14 00:54:19 ID:zGoq+noy
不可欠だったからだ!」
「・・・_| ̄|○」
華子はついに俺に平伏した。
やった!俺はとうとう華子に勝ったぞ!
「・・・喉が渇いたな」
ジュースでも飲むか。
俺は意気揚々と冷蔵庫へと向かった。

「お、グレープジュースか?」
ペットボトルが冷蔵庫の中に有った。ラベルはもう剥がれてしまっているみたい
だが、色で判断する限りではこれはグレープジュースだ。というわけで、とりあ
えずコップに注ぐ。
「おっと、これで終わりか」
コップの8割ほどを満たした時点で、ペットボトルが空になる。
「あ、兄さん、待って!」
「待たない。これは俺のだ」
後ろから華子の声が聞こえたが、俺は待たずにジュースを飲む。
「・・・!!!!!」
その途端、俺の全身を恐ろしい感覚が這いずり回る。少しずつ、頭の中がぼやけ
てくる。
「あ・・・飲んじゃった」
「・・・・・・・・・・・これ、何だ?」
「天つゆです」
「・・・・・・・・・・・そうか」
そういうオチか。
バタン!
その一言を残し、俺は地面へ倒れたのであった。
115名無しさん@初回限定:04/11/14 01:00:56 ID:WCq6poOK
>>◆gnyC8fH1Jk氏

GJ!
天つゆワロタ
116名無しさん@初回限定:04/11/14 07:31:24 ID:9qTKkdC4
尿かとオモタ
117名無しさん@初回限定:04/11/14 07:53:03 ID:KSQnXdyO
>>116
(・∀・)人(・∀・)
118名無しさん@初回限定:04/11/14 13:39:10 ID:g+HktJrK
すげー……読んでてなんか納得してしまった。
やっぱ見えててもつまんないしなー……。
119名無しさん@初回限定:04/11/14 21:02:40 ID:bSBiIc0G
>>118
見えないはずの物が見える!というのがロマンの源泉であって、実際見えちゃえばそんなもんだわな。
120突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/15 01:32:56 ID:9YpjP2Hn
今回は、成人してる妹で行ってみます。
………ところで私、今迄「美月」ってキャラ使った事無いですよね?w


「う、うぅ〜ん………」
枕代わりにされていた腕を抜くと、安らかな寝顔が少し苦しそうに歪む。
「美月?」
「………………………………すーっ、すーっ。」
だが、それで目を覚ます気配もない。可愛い可愛い俺の女房、美月は日頃の主婦業で
大層お疲れのご様子だ。まぁ考えても見ればサラリーマンである俺には(あくまで基
本的には、であるが)週休二日とか年間総労働日数とかが法律で保証されてる訳だが
主婦業にはンなものは無い。掃除洗濯炊事に買い出しと一年三六五日が業務期間同様
なのである。だったら月に数回くらいは思いっきり朝寝坊して朝食の支度から解放さ
れる日があっても良いだろう。結婚して早半年、会社で話したら「そりゃお前、新婚
の間だけだって!」と言われそうなサービスを実行すべく俺は美月を起こさない様に
キッチンへと。
「……………って、昴……ちゃん?」
「あらお兄さん、今朝は早いんですねぇ〜?」
何故かそこには、美月の双子の妹の昴ちゃんの姿が。
「な、なんで……?」
「えへへぇ〜♪ 実はですね……」

『朝起きたら、義妹がFA宣言していた。』

「あのは昴ちゃん? こういったらアレかも知れないけど、ちょっと早過ぎないか?」
「う〜ん……でも、上手くいかないのが判ってるのに世間体とかに縛られてダラダラ
一緒に暮らしてるのも良くないって言うか時間の浪費だと思ったんですよ。自分で言う
のも変かも知れないですけど、私達ってまだまだ若いじゃないですか。だから別れるん
だったらサッサと別れて次の恋を探そうって事で意見の一致をみまして、ハイ。」
121突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/15 01:34:19 ID:9YpjP2Hn
俺達と負けず劣らずの新婚ホヤホヤだったはずの義妹。昴ちゃんは式を挙げてから僅か
一月余の筈である。それが既に離婚手続きをテキパキと全部片付けて、しかもこんな
に晴れ晴れとした顔で朝から……
「……って、そうだ昴ちゃん!」
「はい? なんですか?」
「離婚云々はさておきだ、なんで昴ちゃんが、俺達の新居に朝から勝手に上がり込ん
で、しかもナチュラルに朝飯作ってるの?」
「そりゃ、他に行くトコが無いからに決まってるじゃないですかー♪」
と、これまた清々しい程に無邪気な笑顔の昴ちゃん。
「だって私達の家って、新居って言うよりは元々は洋クンが一人で買って住んでたのマ
ンションに私が転がり込んだ感じでしょ。だったら別れた以上は私が出ていくのが筋だ
と思いません? まぁ洋クン優しいから財産分与分?……代わり車くれちゃったし、私
としてもゴタゴタ揉めるよりソレで手を打っちゃった方が良いかな〜と判断した訳なん
ですよ。あ、コーヒーが出来ましたね、兄さん飲むでしょ?」
「あ、ああ。折角だから……じゃなくって!!」
「えーと、カップはっと……って、はい?」
「だからなんで実家じゃなくって、俺達の家に来るの!?」
「それはですね。なーんかこのまま家(実家)に帰って『離婚したから、また暫くお世
話になりますぅ♪』って言ったらお父さんに撃ち殺されそうな気がするもんで。兄さん
確か朝はブラックでしたよね?」
あははーっ♪ と今度は照れ隠しっぽい笑顔。
「だから居場所が見つかるまでの間だけお世話になりたいなぁとか思ってお邪魔したん
ですけど。ひょっとして迷惑だったり……します?」
122突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/15 01:35:13 ID:9YpjP2Hn
「いや、その……」目があった瞬間、その中に捨てられた犬の様な儚い光を見てしまっ
た俺は、そりゃ困るに決まってるだろとは言えなくなってしまって「……俺は良いけど
昴ちゃんの方が肩身が狭いって言うか居心地が悪い部分とか色々有るんじゃないのかと
思うんだよ? まぁ昴ちゃん程じゃないにせよ俺達も一応新婚な訳だし……ね?」
「はぁ……」きょとん、と瞬き「……あ、ああ! なるほどなるほど、そういう事です
か! だったら私の事は気にしないで存分にイチャイチャ&ベタベタして下さっても全
然構いませんから大丈夫です。それに夜は早々に客間に引っ込んで寝ちゃいますからお
風呂場だろーとリビングだろーと寝室だろーと好きな所でジャンジャン励んじゃって下
さい愛を確かめ合って下さい。」
「い、いや、そう言われても………」出来る訳がない。
「でも、確か兄さんは『そーゆーの』気にならないタイプですよね? はい、どーぞ♪」
「ああ、ありがとう…………って昴ちゃん!!」
「ああ、勘違いしないで下さいよ? 別に兄さんを責めたり脅迫したりしてる訳じゃな
いんですから。だいたいアレって姉さんと婚約する前だったですし、私だって初体験と
かじゃ無くって双方合意ってヤツですし、今だから白状しちゃいますけど凄く気持ち良
かったんですから『お互い様』です。でも姉さんは………結構真面目っていいうかエッ
チに関しては奥手だから、『プレイ』って考え方出来そうにないですもんねぇ。」
いや、俺は昴ちゃんの方が奔放というかオープンすぎると思うのだが。
「セックスは夫婦生活の潤いで最大級のコミュニケーション手段なんだから、もっとメ
リハリというか新鮮さを求めないと愛が停滞しちゃうって言うのに。ほんと、頭の固い
姉さん手間がかかって大変ですよねー。」
「いや、どっちかというと昴ちゃんの方が………」
というか俺達より後に結婚して、もう離婚してる妹に言われたくはないぞ、と。
123突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/15 01:40:13 ID:9YpjP2Hn
「やっぱ、あれでしょ? 姉さんの事だから正常位以外は恥ずかしいとか、電気を消し
てベッドの中じゃないと駄目だとか、フェラとかクンニなんか絶対嫌ですーとか我が儘
連発してるんでしょ? しかも自分は一回戦だけで満足しちゃって早々に『おねむ』で
、外出しも好きじゃないからゴム付けて中出し以外は無し、でしょ? 実は兄さん、未
だに姉さんのアソコ見た事も無かったりして?」
「………………………」
「あーあ、勿体ないなー。兄さんのってば、あんなに『美味しい』のにー!」
確かに全部当たってるので反論もないのだが、ここまで開けっぴろげだと逆に引いてし
まうぞ俺は。いくら同じ位にグラマーで美人でエッチが楽しいんだろしても、やはり昴
ちゃんよりは美月を選んで正解だったなと思ってしまう。
……もっとも、美月にはもう少しエッチに柔軟になっては欲しいが……
「此処だけの話、正直私も洋クンと出来なくなって、少し溜まり気味なんですよね。や
っぱ好きなっていうか『したい』相手とのエッチって心身の垢を落としてリフレッシュ
させるのには一番だと思いません? ホントに、世の中上手くいかない物ですよぇね…
……って、そうだっ!!」
「な、なにかな………?」
「ねぇねぇ、私ってばかなりグッダーなアイデアが浮かんだんですけど?」
「そ、それで………?」
「互いの欲求不満を解消する最上の手段として、ここはひとつ兄さんが思い切って私と
姉さんを………」
「するかーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
『朝起きたら義妹に、トレードを持ちかけられた』
「……って、まだ全部言ってないのにぃ………」
124突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/15 01:42:16 ID:9YpjP2Hn
書いてる途中で気付いたけど、これって某ゲームと全く一緒じゃん!w
ちなみに私も、昴ちゃん程明け透けにされると引くかと思いますw
125名無しさん@初回限定:04/11/15 02:01:50 ID:oJQK6/wI
>>突発氏
乙カレー!毎回の良作、感謝感謝!

朝起きたら妹に「私とエロゲ、どっちが大事なの!?」と聞かれた。当然エロ(ry
126名無しさん@初回限定:04/11/15 02:27:06 ID:Av9AHSRL
朝起きたら妹に「おはよう、兄さん。今週もお仕事頑張って下さいね」と挨拶された
127名無しさん@初回限定:04/11/15 17:17:38 ID:5dp7AIBl
朝起きたら妹が「尻穴狂 -真性アナラーの淫猥-」と叫んでいた


尻穴狂 -真性アナラーの淫猥- Part1のガイドライン
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1100506186/
128池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/15 20:16:20 ID:pEE+ZUYl
 朝起きたら妹に「おはよう、兄さん。今週もお仕事頑張って下さいね」と挨拶された

ある月曜日。
俺は布団の中で自然に目が覚めた。
目覚ましは鳴らない。今日もいい天気だ。

朝食を食べに行くと、食卓の上には食パンの袋と皿がぽつんと置いてあった。
唯一の家族である妹はまだ目覚めていないのだろうか、辺りには居ない。
俺は一人でそれを食べ終え、出かける準備をする。

「おはよう、兄さん」
家を出ようと靴を履いていると、部屋から出てきた妹に後ろから話し掛けられた。
「ああ、おはよう」
俺は挨拶を返す。
「もうお出かけですか?」
「……ああ」
俺はため息混じりに答えた。
「今週もお仕事頑張って下さいね」
にっこりと微笑んで、俺を見送る妹。
俺は振り返らずに、足早に家を後にした。

電車に揺られながら目を閉じると、瞼の裏にさっきの妹の笑顔が浮かんでくる。
『――今週もお仕事頑張って下さいね――』
「やれやれ……」
俺は目を開けて首を振る。
「……強烈な皮肉だな」
やがて電車は、目的の駅へと辿り着く。


ある火曜日。
俺は布団の中で自然に目が覚めた。
目覚ましが鳴らないのは、今日もまた休日だからだ。今日もいい天気だ。
129名無しさん@初回限定:04/11/15 21:07:00 ID:EupE/qfX
>>池魚氏
GJ!
泣けるよ...。
130名無しさん@初回限定:04/11/15 22:07:04 ID:EqBVw6iL
>>128
苦い味わいがいいねえ……
しかしまあ、長い不況だな。
131妹は真性アナラーと叫ぶ1/4 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/15 22:29:38 ID:qvGnb8qf
朝起きたら妹が「尻穴狂 -真性アナラーの淫猥-」と叫んでいた

「尻穴狂(しりあなぐるい) 真性アナラーの淫猥(いんわい)!」
「良く読めたなあ、よしよし」
「・・・微妙に馬鹿にしてるわね、お兄様」
怒る妹を尻目に、俺はガイドラインを見る。
ガイドラインは今日もその役割を果たしていなかった。例えば・・・

『名前欄にデシリットルと入れると何故か』←2=3番がキレてます
そのままカタカナで書き込めば、あなたも2番の仲間入り。
『ダンゴムシのガイドライン』←新進気鋭
読んでいるだけで一日が終わってしまうスレなの
『この先生きのこるスレのガイドライン』←長寿スレ
この先生が茸るらしい。

とりあえず、『尻』で検索する。幸いにも『お尻ぷりんセスのガイドライン』
というものは存在しなかったので、一発でヒットする。
『尻穴狂 -真性アナラーの淫猥- Part1のガイドライン』
おめでとう!ホールインワンだ(AA略
スレによると、江戸川区に有る某小学校の『成人委員会』のバレーボール部の紹介
文がこんな電波文に変わっていたらしい。

(改行著者)

 バレーボール部は、ご指導下さる先生、監督、部員14名で活動しています。練
習は月4回3時間ほど学校の体育館で行っています。体育館の中は、お母さんたち
の大きな声で活気にあふれています。
毎年7月に「江戸川区立小中学校PTA母親バレーボール大会」、10月に「五校
親善バレーボール大会」に出場しています。櫻井瀬里奈 尻穴狂 -真性アナラーの淫
猥- Part1
−−ココまで読ませた−−
132妹は真性アナラーと叫ぶ2/4 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/15 22:30:47 ID:qvGnb8qf
「( ゚Д゚)」
・・・何、コレ?
バレーボール部の紹介文が尻の穴に支配されている。
前の文章と後の文章が繋がってないようで、微妙に繋がっているような気がするの
が恐ろしい。しかもPart1である。普通、余程の自信家でもない限りは最初から1
なんて付けたりしない。ドラゴンクエストだって付けてないだろ?よほど尻に自信
が有るんだな。
「パート1って事は、次も出す気満々なのか?」
「・・・お兄様、そのPart1っての、分割ファイルの一部って意味なんだけど。ど
うもnyユーザーらしいのよ」
と言って、プリントアウトしたスレを見せる妹。
「なるほど。そういう事だったのか」

・・・

・・・・・・

はい?
「分割されてるって事は、大きいファイルなのか?」
「うん。DVDISOって形式だから、サイズは多分ギガ単位だよ」
・・・俺の脳裏に、大の大人がパソコンの前でイチモツ取り出して(;´Д`)ハァハァ
しながらギガ単位のエロ動画を落とす光景が浮かぶ。マウスを左手で操作している
ため、コントロールが狂って編集中のwebサイトに検索用の文字列をコピーして
しまう。そして、気付かないままアップロード・・・
「妹よ」
「何?」
「人は・・・エロのためになら時空をも超えるんだな」
「お兄様、いきなり変な事言わないでよ」
「今必要なのは政権交代ではないか」
「いや、関係無いから」

「このうっかりミス(?)で笑えるのは、バレーボール部で尻穴狂ってところよね」
133妹は真性アナラーと叫ぶ3/4 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/15 22:31:49 ID:qvGnb8qf
と妹。俺も同意見だ。
「バレーボールといえばブルマ。ブルマといえばお尻。お尻と言えば・・・尻穴」
微妙に最後が違うような気もするが、それも『櫻井瀬里奈 尻穴狂 -真性アナラーの
淫猥- Part1』で全てはどうでも良くなる。
「『お尻ぷりんセス』にこの尻穴狂。どうしてお尻というのはこんなにも笑いを誘
えるのだろうか・・・」
しばし、俺はお尻に思いを馳せた。
ふと、『お尻とその穴の文化史(作品社)』という本が頭に浮かぶ。そして、そこ
に有った数多くの絵画を思い出す。
・・・
お尻って面白いな。うん。


妹がサイトを全部保存していたので、それを見る。
「何と言うか・・・笑えるな。ページのあらゆる部分が笑いのタネになっている」
「全ては『櫻井瀬里奈 尻穴狂 -真性アナラーの淫猥- Part1』のせいね。これのせ
いで、まともな部分までもが変に見えちゃってるもん」
「・・・例えば、ページの上に有る『会員専用ページ』って、何だ?」
「PTA会員専用ページじゃないのかな?」
「・・・実は毎年、学校の女の子が犠牲者として献上されているとか?」
俺は新体操部の若きホープや、胸の小ささに悩む陸上の若き乙女がでっぷりと脂の
乗った校長の肉棒に奉仕する光景を想像する。
「うわあ、エロゲーみたい!でも、PTAだから、可愛い男の子が毒牙にかかって
いるのかも。お兄様も気を付けてよ。1年の時、上級生のチョコレートが下駄箱か
ら溢れて下駄箱が通行不能になった事が有るんでしょ?」
「それ、話に尾鰭が付き過ぎてるぞ。実際にはちゃんと通れたぞ」
「・・・沢山もらったってのは本当なんだ_| ̄|○」
「ほ、他にも『体育館の中は、お母さんの大きな声で活気にあふれています』って
のも微妙に笑えるな」
「あ、ごまかした」
「練習は月4回、3時間。子供いるのに頑張るねえ」
いや、頑張ってるのは男の方か?俺は、10分持たせるのにも必死な自分のオナニ
134妹は真性アナラーと叫ぶ4/4 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/15 22:32:35 ID:qvGnb8qf
ーを思い出して鬱になった。
「知ってる?女の性欲って、30代になってから増すんだよ」
・・・_| ̄|○
「バレーボール部の出店は『フランクフルト屋』か・・・」
「好きなんだろうね、フランクフルト。それと、チョコバナナも売られてるもみた
い。どう考えても組み合わせが変だし、きっとそーいうのが好きなのがいるのよ」
「そもそも『成人委員会』って・・・」
「お子様は見ちゃダメな世界が広がってるの」
「『保護者が楽しくなければ、さざまな面で子どもたちのよい成長につながってい
くと考え、より多くの保護者の参加を呼びかけています』って一体・・・」
「お兄様、考えちゃダメ!感じるのよ!・・・で、この文章、どういう意味?」
「・・・あ、『櫻井(ry』の部分だけフォントが違う」
「ビルダーで編集中に貼り付けたのよ、多分」
子供に対する注意もどこか笑えるものになってしまう。
「『道を教えるときは、いい書に案内せずその場で教える』?」
「単なる入力ミスよ・・・で、何で直さずに放置プレイ?」
「『安全確保のために公園での一人遊びはしない』」
「ひ、一人遊び・・・・・・」
と、まあ、色々と見たわけだが、そろそろ締めに入ろう。俺は有る部分を指差した。

『11/02は34年目の開校記念日を迎えました。
上二小まつり 楽しんでいただけましたでしょうか!』
 ↑小学校の略称です

「・・・」
「・・・」
「うん、もう嫌ってほど楽しんだわ、お兄様!」
webサイト管理者は、ご丁寧にもオチまで用意してくれていた。ちくしょう!大
した『確信犯』だぜ!俺達は真性アナラーにまんまとしてやられたのであった。
135名無しさん@初回限定:04/11/15 22:41:50 ID:pEE+ZUYl
GJ。ネタが毎回新鮮ですごい。

>・・・俺の脳裏に、大の大人がパソコンの前でイチモツ取り出して(;´Д`)ハァハァ
これ、このページ作ったの女性教員(24)なので、イチモツは持ってないかと。
136名無しさん@初回限定:04/11/16 02:18:19 ID:DSk2aHo0
>>135
ふたなり女性教諭(24)ハァハァ……
137名無しさん@初回限定:04/11/16 21:26:15 ID:L8DlX//4
朝起きたら妹に、前立腺マッサージをされていた。
138名無しさん@初回限定:04/11/16 23:48:18 ID:bDm8RIL4
朝起きたら妹が進路相談してきた。


…なんだって?「お嫁さん」ってオイ、今時消防じゃあるまいしさ。
しかもお前相手いないじゃん。



………へっ?お兄ちゃんのお嫁さん?
139名無しさん@初回限定:04/11/17 00:21:04 ID:7F+qlO0F
朝起きたら妹に冒険の書を消されたヽ(`д´)ノ
140名無しさん@初回限定:04/11/17 22:46:18 ID:xbx4oYNX
朝起きたら妹に、
「問おう、貴女が私のマスターか?」
と聞いた。
141桐莉兄@しぼんぬ中:04/11/18 19:18:18 ID:zqni/vRi
朝起きたら妹に、
「問おう、貴女が私のマスターか?」
と聞いた。
妹は答えた。
「うぃス。桐莉が兄ちゃんのシスターっスよ!」


……仕事多忙につき死んでまつ。
書き途中の由紀ちゃんネタ投下、もちっと待って……ぐふっ。
142名無しさん@初回限定:04/11/19 00:01:15 ID:aqgC1gBl
ひとやすみひとやすみ
143突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/19 00:56:37 ID:e+Kgri4J
やや寂しい風味なので思いつきで一本、投下しますw
内容的にはスレ4の>481の続きとなります。


最上級生の朝は早い。
増してや生徒会役員である風紀委員長ともなれば尚のこと。
新聞配達のアルバイトらしき原付のエンジン音を聞きながら、家族の
中では二番目に早起きの私はパジャマのまま階下の洗面所に立って身
だしなみを整えていた。
「………お姉ちゃん?」
顔を洗ってショートカットを綺麗に梳いて、歯を磨き始めた所で後ろ
から妹の遠慮がちな声が。
「おはよう知佳。どうかしたの?」
知佳の朝は、私よりは遅い。普段なら朝ご飯が出来上がった頃に起き
出してくるのだが?三歳下の妹、私と同じ髪型で私の胸あたりまでか
らの恥ずかしげな視線に思わず手が止まる。
「あの……えっと……その……」もじもじもじ、と落ち着かなげに視
線が彷徨う「……ううん、なんでもないの……」
「………そう?」
こういう時に無理に聞き出そうとしても無駄だ。余り自己主張が得意
ではない知佳は、軽く問い詰められただけで萎縮して逃げ出してしま
う。長い付き合いで知佳が何かを相談に来た事くらいは察しが付いて
る。あとは話し出す為の気力を蓄えるまで辛抱強く、かく何気なく待
ってあげるのみ。口の中全体にブラシをかけ、コップに注いだ水を軽
く口に含む。
「………あの……あのね、お姉ちゃん?」
「ん?」
くちゅくちゅくちゅ、と濯ぎながら返事。
「………その……ね? き、きききき、キスって……どんな……味、
なのかな?」
「…………………………………………………ごっくん!」
うわっ、飲んじゃった!!
144突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/19 00:57:16 ID:e+Kgri4J
『朝起きたら、妹にキスの味をきかれた』


「………お姉ちゃんは、したことあるんでしょ?」
とりあえず一緒に家を出る事にした。そろいも揃って赤面している私
達に探る様な視線を浴びせかけてくるお父さんとお母さんだが、まぁ
多感な年頃だからと納得してか何も聞かれずに済んだのが幸いだ。微
妙に気まずい食卓を早々に辞退し知佳の手を引っ張って出発。
「え、ええ、まぁ……一応ね。」
知佳の事だから他意はあるまい。単に年上だからと言う単純な理由で
聞いてきたのだと思うが、私のファーストキスの相手は………
「その……その……ど、どんなだったの………かな?」
どんなのこんなも、あなたが付き合ってる佐藤君の妹さんに不意打ち
で奪われたのよ。感動も何も、仰天するばっかりで感触どころの話じ
ゃなかったの……とは言えず。
「え、え〜とぉ、初めての時は緊張してたから味とかなんて全然わか
らなかったのよ。」
と無難な返答で誤魔化しておく。
「そ、そうだよね。普通、そうだよね……」
ふぅ、素直な妹で良かった良かった。
「……じゃ、じゃあ………その、あの、にに、二回目からは……?」
「………って、けほっ! けほけほけほっ!!」
咽せてしまいました。
「おお、お姉ちゃん!?」
「だ……大丈夫よ。大丈夫!」
「そう? そ、それで、に、にににに、二回目は……?」
145突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/19 00:57:49 ID:e+Kgri4J
「二回目からスキンシップだよ。ちゅ、って感じで。」
「ず……随分と軽いノリだなおい?」
「だって私と先輩は清純で健全なお付き合いだもん。学生の本分を弁え
て、手を繋いでキスするだけ。それだけでも結構、幸せだよ?」
「……いや、既に同性愛という時点で十二分に不純で不健全だと思うん
だが……」
未央の口調は『あっけらかん』としたものである。誤解に次ぐ誤解の連
打で出来上がったカップル(?)の割には順調なのが不思議でしょうが
ない。楠先輩と良い未央と良い、偶然にも元々レズっ気を眠らせていた
二人が奇跡的な確率で結ばれたという事なのだろうか?
「それにしても、お兄ちゃんてば不甲斐ないよねぇ。私達と同じ日に告
白されたのに、どうしてナニもしてないの? 普通のカップルなんだし
公認なんだから、もっと進展させた方が良いともうよ実際?」
「わ、わかっちゃいるんだが……」
知佳は可愛い。しかも素直で従順でデートで何処へ連れて行っても心底
幸せそうに微笑んでくれる。きっと俺と過ごせると言うだけで満足して
くれる子なんだろうが、それが問題だ。
「……あそこまで頼られると、逆に知佳の意思っていうか希望って言う
か本音が見えないんだよなぁ。」
「つまり何でも言う事聞いてくれるから、何処までが双方合意で何処か
らが無理強いなのか判断出来ないって事?」
「そゆこと。なんか手を繋いでるだけでも罪悪感感じる時があったりす
るんだよ最近。」
146突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/19 01:08:47 ID:e+Kgri4J
「う〜ん……」と流石に未央も難しい顔に「……はっきり言って贅沢な
悩みだと思うけど、知佳ちゃん相手じゃ無理もないかなぁ。」
「………だろ?」
「でもね、お兄ちゃんの方から攻めていかないと知佳ちゃんも段々と沈
んで行っちゃうとも思うんだよ。ほら、良く言うでしょ? 『彼氏が全
然求めてくれないんですけど、私って女としての魅力が無いんでしょう
か?』とか『彼は私に合わせて渋々付き合ってくれてるだけで、本当は
愛されてないんでしょうか?』とか『私って、もしかして妹みたいにし
か思われてないんでしょうか?』ってやつ。女の子だって人間なんだか
らエッチな事だってしたいんだよ。知佳ちゃんだって本当は、もっとお
兄ちゃんに『女の子として』色々求めて欲しいと思ってるよ。」
「そ、そうかなぁ………」
あの知佳が………というのがイマイチ実感出来ない。潔癖な交際だけで
も本当に満足してしまいそうな子だけに想像が出来ない。
「………あのね、お兄ちゃん?」そんな俺の胸の内を見透かしたのか未
央は少々呆れ顔「キスなんて、恋人同士なら当然なの当たり前なの常識
なのっ! お兄ちゃんてば女の子に幻想持ちすぎ!!」
「………げ、幻想っすか?」
「そうだよ、もっと知佳ちゃんに触れてみなよ! そうじゃないと伝わ
らない事だってあるよ? そんな中途半端な交際してると知佳ちゃんが
段々と離れて行っちゃうよ? それで良いの?」
「それは………非常に困るが。」
「だったら思い切ってリードしてあげなよ! 男でしょ、お兄ちゃんは!」
「………そうだな。思い切って、もう一歩踏み込んでみるか。」
「そうそう、同じ恋する女の子が保証するんだもの。大丈夫だって!」
147突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/19 01:09:26 ID:e+Kgri4J
「だったら、知佳の方も……その、もう少し積極的にならないと駄目だ
と思うわよ。いくら好き合ってたって、言葉とか行動に移さないと伝わ
らないものだってらるもの。」
「……そ、その……それって………ききき、キスとかも……?」
「そ……そうね。」
「そしたら、もっと好きになって貰える……かな?」
「貰える貰える♪」
「き、気持ち良く……なな、なれる………?」
「え、えっと……」言えない、女の子の柔らかい唇の感触が癖になって
しまって最近は私の方から求めてるなんて絶対言えない「………す、好
きな相手とならね?」
「好きな相手……」視線を遠くに向け、細い人差し指をそっと小さな唇
に当て、しばし沈黙「……す、すごく恥ずかしいけど、先輩にお願いし
て……嫌われたりしない?」
「しないわよ。」にっこり、とお姉ちゃんスマイル「知佳、がんば!」
「う………うん!」
やっと声に元気が戻ってきた。これで良し……かな?
「ほら、もう佐藤君が家を出てる頃じゃないの? 折角早起きしたんだ
から、お家まで行って一緒に登校したら?」
「え、あ……でも、突然押しかけたら……」
「……喜んでくれるわよ? 男の子って単純だから。」
「…………………」
「ほら、行きなさい。」
トン、と軽く背中を叩くだけでフラフラッと押し出されてしまう小さな
小さな知佳、だが。
「………ほんと? お姉ちゃん?」
振り返った表情には『行きたい!』と書いてあったりする。思わず苦笑
してしまいながらも肯定の頷きだけでお返事。
「じゃ、じゃあ………行く!」
「はいはい、頑張ってね?」
148突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/19 01:10:03 ID:e+Kgri4J
「んじゃ、私は先輩と待ち合わせだから先行くよ? お兄ちゃんも頑張
んなよー!!」
スポーツバッグを肩に背負い直し、ブンブン腕を振り回しながら元気よ
く朝陽の中で走り出す未央。その前方から通学鞄を両手で体の前で持ち
ながらヨタヨタと頼りなげに駆けてくる小さな姿が。
「おっ、知佳ちゃん! 今朝は早いね? ぐっもーにん!!」
「はぁ、はぁ………未央さん、おはようございます!」
通学路を斜めに照らす朝の光の中、二人の少女が元気よくすれ違った。
149突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/19 01:12:00 ID:e+Kgri4J
ここまでです。

次回は「義体モノ」か「鈴菜編」をアップしたいなぁと思ってます。
では、お休みなさいですw
150名無しさん@初回限定:04/11/19 01:47:23 ID:U1kRnD8w
GJ!!
次回は是非鈴菜編をお願い致しまする。
151名無しさん@初回限定:04/11/19 17:57:09 ID:mFbc36UD
朝起きたら妹に、
「風邪の時は暖めるといいよ、だから暖めてあげる」
と言われた。
気持は嬉しいんだが伝染ったらダメだから、
「……………………人肌で♪」
待て待て待てぇ!
152名無しさん@初回限定:04/11/19 18:22:21 ID:zDdATBRN
朝起きたら妹に、「秋だからここが紅葉しちゃった」と下着を脱ぎながら言われた。
おい、妹よ。紅葉じゃなくて高揚したんじゃないのか・・・
153名無しさん@初回限定:04/11/19 20:36:57 ID:pl5ZRuec
朝起きたら姉が妹になっていた。
「お兄ちゃん、おはよう!」
いや、無理ありまくり!
154名無しさん@初回限定:04/11/19 21:17:52 ID:oKT+CyLf
朝起きたら妹がキモウトになっていた
155名無しさん@初回限定:04/11/20 00:41:39 ID:eIYFCDTb
恥を忍び無粋を承知でお聞きしたいのだが…

>>134のオチってどういう意味?
156名無しさん@初回限定:04/11/20 04:56:09 ID:LEToIIxv
('A`)ヒロシです……

朝起きたら妹に、
縁切り宣言されたとです

('A`)ヒロシです……
157名無しさん@初回限定:04/11/20 05:06:30 ID:pXF3L9FM
>>155
本当はそうじゃないのに、まるで小学校のホームページの中の人が
壮大な釣りを行っていたかのように見えるという意味。
158名無しさん@初回限定:04/11/20 06:54:21 ID:D1XgWR5W
上ニ小まつり
   ↓
上2コマ釣り

でいいのか?
159名無しさん@初回限定:04/11/21 17:33:43 ID:rNNW9ouE
朝起きたら妹が、「アホな兄が開けたらオナニー」と歌っていた。
160名無しさん@初回限定:04/11/21 18:49:32 ID:SPONWjxS
朝起きたら妹が欲情してきた。
161名無しさん@初回限定:04/11/21 19:21:59 ID:5hACkQRw
朝起きたら妹が北上してきた。
162名無しさん@初回限定:04/11/21 22:27:03 ID:Dz5JjMk1
朝起きたら妹が、上京してきた。
1631/3 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/21 23:25:00 ID:pIA/RH0d
>161

 ん〜。寝苦しい。
 もう11月末だというのに、汗ばむほど蒸し暑い。それに、胸に加わる圧迫感。早朝は冷え込むと
思って、掛け布団を多めにしたのが失敗だったか。
 せっかく好きなだけ寝坊ができる日曜日というのに、俺はスズメどもが能天気にさえずる早朝に
目を覚ましてしまった。
 くそ、寝苦しいったらありゃしない。
 暑苦しさ。圧迫感。スズメどもの鳴き声。窓から差し込む朝日。
 どれもこれもが俺に起きろと催促しているようだ。
 ただでさえ最近は寝不足なんだっていうのに、こいつらは俺を呪っているのか?
 せめて朝日だけでもさえぎろうと右手で目元を覆おうとした俺だったが、どういうわけか右手が
動かない。
 まさか、金縛り!?……って、うひょ!?
 あせる俺の耳元に、今度は生暖かい風が当たった。な、なんだ!? 気持ちいいじゃないか!
「んん〜ん……」
 こ、今度は苦しげなうめき声が!
 まさか、俺は呪われている!? 自縛霊のたたり? だ、だれか織田無道かギボさんを呼べ!
って、どっちももうダメじゃん! とにかく誰か、ゴーストバスターズを!
「うにゅぅ〜〜。うるさいなぁ、お兄ちゃんは。むにゃ」
 ……って、なんだ妹じゃん。
1642/3 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/21 23:26:32 ID:pIA/RH0d
 くそ、朝から意味もなく焦っちまったじゃないか。ばかばかしい。
 原因が幽霊でも呪いでもないと分かれば、どうってことはない。よくよく落ち着いて状況をみれば
妹の奴が寝ぼけて俺の布団にもぐりこみ、抱きついているだけじゃないか。ハッハッハ……はぁ?

 な、な、な、なんでこいつが俺の布団に入っているぅー!!

 しかも、俺を抱き枕とでも思っているのか、しっかりと抱きついて、幸せそうな顔して寝てやがる。
どうりで右腕が動かないと思った。完全にロックされてるじゃないか! って、また寝息を俺の耳に
吹き込むんじゃねー!!
 って、落ち着け俺! どうして、こんな状況になっている? って、ここはどこだ? 俺の知らない
部屋だぞ?
 待て待て。落ち着け、俺。BE COOL!
 そうだ、思い出した。
 昨日から古くなった家を取り壊し、新築している間、近くのアパートに仮住まいをしているんだっ
た。そして、この6畳の部屋が俺と妹の仮部屋になったはず。
 もちろん、俺も妹も猛反発したよ。いまどき兄妹が一緒の部屋ってのはたまんないよ。俺にだっ
てプライバシーってもんがあるさ。
 それなのにうちの両親は「兄妹仲良くねぇ♡」と俺たちを押し込めやがった。

「いい!? お兄ちゃん、こっから北がお兄ちゃんの領域。南があたしのだからね!」
1653/3 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/21 23:27:01 ID:pIA/RH0d
 まず妹は真っ先に白いテープを張って南北に部屋を分割すると、そう宣言した。その後の南北対
談の結果、部屋の出入りのとき以外は互いの領地を侵さないという不可侵条約を締結。一応の平
和をもたらした後、睡眠に入ったはずだ。
 それなのに、なぜにこいつが俺の布団に入っているんだ?
 確かにこいつは小さい頃、すっごく寝相が悪かった。だが、それも昔の話で、最近は……って、
最近は別の部屋だったから、こいつの寝相なんて知らねーよ!
「んにゅぅ〜〜〜……あ、お兄ちゃん」
 俺の動揺を感じたのか、眠っていた妹が声をあげる。まだ半分以上夢の世界にいったままの
とろんっとした目で俺を見上げ、どうやら現状が分かっていないようだ。
 しかし、だんだん眠気が抜けていくと、その目に怪訝な光が浮かぶ。
「いいか、落ち着け。まずは、落ち着け。とにかく、落ち着け」
 一切悪くないのに、なぜか焦りまくる俺。
「お、俺は悪くない! 俺は不可侵条約を遵守しているぞ。国境を越えて、俺の領域に不法侵入
したのはおまえなわけで、俺はそれを国連に提議する次第であるわけで」
 なんだか、妹が顔を伏せてプルプル震えています! これは余震か!? 大地震の前の余震
かぁ!?
「だ、だだ、だから、国境を越えて北上したのは……」

「お兄ちゃんの変態! エロ! 鬼畜! バカ! アホ! 短小! インキン! 死んじゃえーー!」

 わき腹にえぐりこまれるなボディブローを感じながら、俺の意識は暗転した。
166名無しさん@初回限定:04/11/21 23:27:59 ID:tS9kETHp
キ、キ、キキキキキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
1671/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/22 00:21:34 ID:xiBt9kQZ
 部屋のベッドで仰向けに寝転がった俺の心臓は、いまだに解けない緊張と自分の為しえた行動が
もたらす高揚感に激しく鼓動を打っている。
 俺は言った。
 ついに俺は言ったんだ!
 これまでズルズルと引きずっていた妹との関係を今日こそ断ち切ったんだ!
 俺は無意識のうちに拳をギュッと握り締めていた。
 今日、学校から帰宅したところにまとわりついてきた妹を拒絶した俺は、その後の夕食の場におい
て両親を前にして、自分は妹に対して妹以上の気持ちは一切持っていないし、それどころか妹の行
動に迷惑…いや、はっきり言って怒りを覚えていると言い放った。
 俺に突き飛ばされたことにショックを受けていたらしく、いつもは気持ち悪いくらい身体を寄せて食
事の給仕をしようとする妹は、今日ばかりは脅えた小動物のように俺の様子をうかがっていた。だけ
ど、それでも俺は容赦はしなかった。それまで知らず知らずうちにため込んでいた妹への怒りに、本
当なら言うつもりもなかったひどい言葉まで使って、妹をののしった。
 そして、ついには、妹を顔を伏せて声を殺して泣かせてしまった。
 両親がその決断を喜ぶべきか、泣き出した妹をかばうべきか判断がつかずオロオロしている間に、
俺は部屋に引きこもり、現在に至るというわけだ。
 一時の興奮が冷めてくると、だんだん言い過ぎたように思えてくる。だけど、俺は間違っていないは
ずだ。いや、間違ってない!
 だって、俺と妹は血のつながった実の兄妹じゃないか! それなのに、俺を愛欲の対象とする妹が
異常なわけだ。そう、異常! そんなの絶対におかしいって。法律でも近親者の婚姻や性交渉は禁
じられているわけで、俺は間違ってない。
 くそっ、なんだか自分に言い訳しているみたいじゃないか。
1682/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/22 00:22:10 ID:xiBt9kQZ
 ともかく、これまで俺が妹に強く出なかったせいで妹が調子付いたのも原因のひとつだ。今日だ
けじゃなく、明日からも妹に対して強く出なくちゃな。そうすれば、妹の奴も俺をあきらめて他の男に
興味を持つだろうし、俺だってもしかしたら綾乃ちゃんと……ふぁぁ。
 緊張が緩んだせいか、なんだか眠くなってきたな。どうせ、今は家族と顔を合わせるのもわずらわ
しいし、今夜は…このまま……。

 …………
 コンコンッと控えめに、だけど確かなリズムを刻むノックの音。
「………ん?」
 やっぱり、あのまま眠り込んでしまっていたんだ。寝起きの朦朧とした頭のまま、いつもの癖で枕
もとの目覚まし時計を手にとって見る。もうとっくに時計の針は深夜を回り、普段なら家族の中で一
番夜更かしの俺も眠っている時間だ。
 また、ノックの音。
 何となく予感めいたものがあった。だから部屋のドアを開けるとそこに、不安に顔を青くした妹がい
ても驚くことはなかった。
「こんな時間に、何か用かよ」
 俺はできるだけ冷たく言い放つ。
 俺の言葉に打ちすえられた妹が体を小さく震わせると、ズキリと胸が痛くなる。いつもならここで妹
に譲ってしまっていただろう。だけど、俺は今までの妹がやって来たはた迷惑な行動を思い起こし、
胸の痛みをどこかに押しやると、酷薄な態度を取り続ける。
 そんな俺に妹は辛そうに顔をうつむかせて、
「お兄様、お話したいことがあります。どうか、せめてお話だけでも……」
1693/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/22 00:22:52 ID:xiBt9kQZ
 俺は少し考える。確かにここで妹を拒絶することは簡単だ。だけど、それよりかはここでお互いに
話し合い、きっぱりとこの異常な関係を断ち切ったほうがいいんじゃないか?
 それに下手にここで妹に変なことを言われても困る。いくら無理やりとはいえ、妹とはゴニャゴニャ
といったことをしちゃったのも事実だ。そんな話を出されているときに、今は眠りふけている両親がた
またま起き出して来ようものなら目も当てられない。
「いいよ。入れよ」
 部屋に入ると、所在なくたたずむ妹を椅子に座らせ、俺はベッドに腰掛ける。しばらく俺も妹も口を
開かず、ただ時計の秒針だけがカチコチと時を刻むだけ。
 そして、その沈黙に耐え切れず、先に口を切ったのは妹の方だった。
「お兄様、今日おっしゃられたことはご冗談ですわよね?」
 俺の機嫌をうかがうように、それでいて一筋の希望にすがるような声。
 だけど、今の俺にはそれすらも不快でならなかった。
「冗談なわけないだろ。俺は本気だ。俺は前から、おまえがうっとうしかったんだよ!」
「……! そ、そんな。なぜ……!?」
「なぜも何もないだろ! 俺とおまえは血がつながった実の兄妹なんだぞ! それが、あ、あんなこ
とをするなんて、おかしいじゃないか!」
「で、でも。お兄様だって、お悦びに……」
 一番痛いところをつかれて、思わずひるんだ俺だけど、今日ばかりは強引に押し通す。
「お、俺だって男だ。あんなことされれば、流されちゃうけど。その、だけど、俺はおまえのことを女性
とは思っていないんで、その、とにかく兄妹であんなことやっちゃいけないんだよ!」
 しゃべっているうち、俺の心にたまっていた鬱憤に、またもや火がついた。
「異常なんだよ! キチガイだよ! 血がつながっている兄妹なんだぜ!? その相手に欲情する
なんて変態か異常者だ! おまえはそうだろうけど、俺は違う。俺はまともな人間なんだ!」
1704/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/22 00:24:29 ID:xiBt9kQZ
 俺は妹に指を突きつけると、
「おまえみたいな、キチガイとは違うんだ!!」
 俺の声の余韻が消えると、とたんに部屋は重苦しく冷たい空気に支配された。
 その中で、妹はその小さな身体を両手でかき抱き、小さく震わせている。
 言い過ぎたかと後悔する弱い心を振り払うように、俺はその姿から目をそらした。
「お兄様……」
 ずいぶんと経ってから、妹は搾り出すような声を漏らした。
「わたくしは、お兄様のことを愛しております。心の底から愛しております。わたくしという存在すべて
より、わたくしはお兄様が大切です。わたくしにとって、お兄様こそがすべてです」
「それが異常なんだよ。俺はおまえの兄であって、それ以上じゃダメなんだ」
「こんなにお慕いしているのに、この想いは許されないものなのですか?」
「……ああ」
「この想いは、異常なのですか?」
「ああ」
「わたくしの想いは、決して受け入れられないものなのですか?」
「ああ。そのとおりだ」
 俺の拒絶の言葉に、妹ははかない微笑を精一杯浮かべる。
 そして、とてつもない爆弾を投げつけた。

「お兄様とわたくしが、本当は血がつながっていなくても、ですか?」

 俺は何かが音を立てて崩れ落ちるのを感じた。
17180たん ◆GYhzO8OFh6 :04/11/22 00:28:05 ID:xiBt9kQZ
某お兄ちゃんの後ろの処女を奪っちゃった妹の続編。
エロなしギャグなし。シリアス。期待していた方すみません。
      _____
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | 逃亡中  |/
172名無しさん@初回限定:04/11/22 00:59:23 ID:clcVEwiU
続きが読みたくなる(´∀`)
シリアスもいいっす。
GJであります
173名無しさん@初回限定:04/11/22 03:24:48 ID:1rR0/4U/
キタ…ついにキタ……。うぁぁぁ(検閲削除
しかも2本だ!最高だ80たん!

続きを、ぜひとも続きを!
174名無しさん@初回限定:04/11/22 06:52:46 ID:bs9Kupy9
>>171
続きキタ━━━━━━━━━━━━。・゚・(ノワ`)・゚・。━━━━━━━━━━━━!!!!!

待ってましたGJ!!!!!です。
気長にお付き合い致しますんでかんがってくだたい。



175名無しさん@初回限定:04/11/22 21:16:36 ID:+zHIxS5t
今日はいい日だ。
明日休みだし。
それに、待ちに待った80たんの新作が投下されたんだからな。
>>80たん、GJ!(・∀・)b
176名無しさん@初回限定:04/11/22 23:30:28 ID:xt7KgR1a
明日は超先生の一周忌だな。
177Y ◆cf6.GAJsFA :04/11/23 00:25:17 ID:AG6eP80A
こんばんは。
職人諸氏へ(順不同)
>>518
>>突発屋氏
乙&GJです。
愛理&早苗編の続編、お待ちしてます。
>FA宣言
…3Pの予感とか思っちゃいました(笑)……orz
>キスの味
焦るお姉さんがいい味出してますね(笑)
フレンチキスは挨拶←同意です。
>>エロ兄貴氏
GJです。…着たままのよさがわからないのは、
僕がまだまだ未熟な証拠なんでしょうか?(苦笑)
>>80氏
GJ&乙です。
某続編、楽しみにしております。
>>池魚氏
GJ&乙です。…もし言われたら嫌な言葉ワースト3だと思います(笑)
1781/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/23 21:36:15 ID:oqGrS/Df
「それは、どういうことだ……?」
 心の奥底で、それ以上は聞いてはいけないと知りながらも、俺は尋ねずにはいられなかった。
「わたくし、小さい頃に聞いてしまったんです。本当は、お兄様が養子だって」
 養子?
 まさか? それじゃあ……!?
 また俺の中で、何かがガラガラと崩れ落ちる。
「俺とおまえとは、義理の兄妹? 血が、つながってない!?」
 妹は、小さく、それでいてしっかりとうなずいた。
 不意に咽喉がカラカラに干上がっているのを感じた。頭の中で、血管を流れる血液の音がゴウゴ
ウと鳴り響いている。
 俺の視界は大きく斜めに傾き、今にも身体が倒れてしまいそうだ。
「そのときのわたくしの想いがどんなものだったか、お分かりになります?」
 何を言っていいか分からず、何をして良いかも分からない俺に向け、妹は淡々と言葉をつむぐ。
「ええ。すごいショックでした。でも、それ以上に、わたくしは嬉しかったんですよ。そう、嬉しくて嬉しく
て、涙が出るくらい」
 そして、今もあふれた涙で頬をぬらす。
「だって。――だって、血がつながっていなければ、お兄様と結ばれることができるのですから」
 さっきから俺の中で続く、何かが崩れ落ちる音がひときわ大きく鳴り響いた。
「最も自分の近くにいる、血がつながらない男性を。やさしく、わたくしを守ってくれた男性を愛さずに
いられますか? 愛するな、というのですか、お兄様?」
1792/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/23 21:36:51 ID:oqGrS/Df
「…………」
 何か答えなくちゃいけないと分かっていても、言うべき言葉が見つからない。
 何とか口を開いても、酸欠寸前の鯉のように無意味に口を開閉するだけ。
 そんな俺をジッと見つめる妹。
 それは、俺の心をえぐり出し、その隅々まで調べつくし、一切の嘘を許そうとはしない視線だった。
 俺は何と答えればいい?
 俺は何と応えればいい?
 わからない。
 わからない。
「で、でも……」
 俺は卑怯者だ。
 今から言おうとしていることは、ただの欺瞞。その場逃れの自己弁護にすぎないことは自分でも分
かっている。
「でも、血がつながっていなくても、俺たちは兄妹だから……」
 吐いた言葉が猛毒のように苦い。
「義理でも兄妹じゃ、ダメなんだよ」
 部屋の中に、沈黙が降りた。
 とてつもなく重く、とてつもなく冷たい沈黙。
 その場から悲鳴を上げて逃げ出したいくらいの自己嫌悪と羞恥にさいなまれながら、俺はただ妹
が出す判決を待つ哀れな罪人にすぎなかった。
1803/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/23 21:37:27 ID:oqGrS/Df
 妹は小さなきしみをあげて椅子から立ち上がる。そして、俺の方を一顧だにしないまま、部屋のド
アへと歩いていく。
 これが妹が俺に下した判決なのか。
 視線も向けられず、声もかけられないままの決別に、胸が苦しくなった。
 だけど、それもこれもすべて俺がいけなかったんだ。今にも流れそうな涙をこらえる目許がチリチ
リと痛い。
 パチリと音がした。
 気づくと、それまで白々とした光を投げかけていた部屋の明かりが消えている。
「……お兄様」
 声に誘われて部屋のドアへと目を向けると、暗がりの中に妹のシルエットがわずかに浮かんで見
える。
「お兄様のお気持ちは分かりました。もう、わたくしの想いは、……あ、あ、あき…諦めますわ」
 何度もつっかえながら告げられた言葉に一番ショックを受けたのは俺だった。
 本来ならば、喜ぶべきはずの言葉が、今はとてもつらい。
「でも、でも……!」
 いきなり妹が俺の胸に飛び込んできた。
 俺の身体は自然に妹の華奢な身体をやさしく抱きとめる。
「お願いです、お兄様」
 俺に抱きしめられながら、妹はうるんだ瞳で俺を見上げる。
1814/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/23 21:38:36 ID:oqGrS/Df
「せめて、今夜だけ……。兄妹ではなく見てください。今夜だけは、妹ではなく、血がつながっていな
い、ただの女の子として見て下さい!」
 そして、妹は顔を俺の胸にうずめて、禁断の言葉をつむぐ。
「そして、ただの女の子として扱ってください……!」
 そのとき俺の背筋に走ったのは、嫌悪? それとも歓喜?
 俺の胸の中で、何度も何度も「お願いです」という言葉を繰り返す妹に、たまらない愛おしさを感じ
る。しっかり抱いていないと消えてしまいそうなくらい、小さく頼りない身体だということに、俺ははじめ
て気づいた。その存在を確かに感じていたくなり、腕に力を込める。
 そのとき、俺の中で今度こそ何かが完全に崩れ落ちた。
 ああ、そうだったのか……。
 俺は漠然と気づいた。
 それを確かめようと、俺は妹のおとがいを優しく持ち上げる。
「……お兄様?」
 そして、不安に震える妹の唇に、俺の唇を重ねた。
 それは、初めてのキス。
 俺が俺の意志でする、初めてのキス。
「ああぁ……!」
 歓喜に震える妹のあえぎに、俺はさっき気づいたことが確信へと変わる。
 さっきから俺の中で鳴り響いていた何かが崩れる音。
 それが、俺の妹への恋慕を隠していた欺瞞の壁が崩れる音であったということに。
18280たん ◆GYhzO8OFh6 :04/11/23 21:44:48 ID:oqGrS/Df
続編投下します。今回もシリアス。ギャグなしエロなし。このシリーズも終わり間近なため、いそいで
落ちをつけようとした結果です。
残すは、おそらく後2、3回。予定では、もう終わっているはずだったのに(汗

>SSまとめページ管理者様
いまさらですが、前スレ>445-447の「朝起きたら妹がテロをおこしていた」は、トリップつけ忘れて
いましたが、自分の拙作でした。暇でしたら修正してください。お手数かけて申し訳ないです。
183名無しさん@初回限定:04/11/23 21:48:14 ID:VP6tOHCf
リアルタイムで
キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
期待してます。
184名無しさん@初回限定:04/11/23 22:06:03 ID:bOdTmIld
>>80タソ
GJ!
次はエロ有りに期待してます。ではネタ投下↓
朝起きたら妹が、1/6に小さくなってた。
185名無しさん@初回限定:04/11/23 23:07:00 ID:NLLUFWST
キタキタキタキタキタ―――――――――――!!
186名無しさん@初回限定:04/11/23 23:11:20 ID:vmiwaruN
は、80タンが……80タンが後書きで机無しで喋った……!

ってのは置いといて、急展開超期待。
エロなしでもギャグなしでも、俺としては超グッジョブ。
まあ、エロなんてただの飾りだって誰かも言ってたし、俺も正直ストーリーの方に期待してる。
1871/5 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/23 23:12:26 ID:oqGrS/Df
>184
「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」
 朝、妹が俺を呼ぶ声で目を覚ました。
「ったく、何だよ。朝っぱらから……」
 寝ぼけ眼をこすりながら上半身を起こしたとたん、いきなり俺の頭の上から何かが落ちてきた。
「うひゃぁ!」
 それは甲高い悲鳴を上げながら、布団の上に転げ落ちる。
「な、なんだこれ!?」
 布団の上に転がっているのは、大きさが20cmくらいの人形だ。どこか見覚えがあるパジャマを着
けた女の子をモデルにした人形だが、こんなものがいったいどこから?
 恐る恐る手にしてみると、なんだか生暖かい。それに、どういう素材でできているかわからないが、
やけにフニャフニャしていて下手につかんだら壊れそうだ。
 それにしても、リアルな人形だ。
 俺の記憶するかぎりでは顔の造形はバービーでもリカちゃんでもない。それに、どこかで見たこと
があるような気が……。
 って、これは妹の顔じゃん!
 縮小されていたのと寝起きだったので気づかなかったが、これはどこをどう見ても妹をかたどった
としか思えないつくりだ。
 しかし、よくできているなぁ。あいつが愛用しているパジャマにしろ、髪形にしろ、そっくりだ。手がこ
んでいるぞ。
 ふむふむ、それにこの胸のツルペタ加減なんて、なかなか……。
 ……(ゴクリ)
 いや! こ、これはあくまで知的好奇心という奴で、この人形がどこまで似ているかというのを触覚
的に確かめようとする高尚かつ難解な学問から出た行動なのですよ! と、とにかく、俺にはやまし
い気持ちなんて、一切ないわけで。
1882/5 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/23 23:12:57 ID:oqGrS/Df
「おほんっ」
 咳払いをして気を落ち着け、改めて人形の胸元を指先で確認――。
 ふにゃ。
「あん#9825」
 おおぉ!! この指先に伝わる、かすかな弾力とその奥にある硬さ! こ、これはいい仕事してま
すよ、あんた!
 って、今どこからか声が聞こえた気が……。
「うにゅぅ……」
 ――! 今、確かに聞こえたぞ!
 俺は周囲をすばやく見回す。こんな女の子の人形をいじくって――もとい、学術的探求をしている
ところを見られたら、変態の汚名を着てしまうではないか!
 そのとき、人形を持つ手の中で何かが動く感触。
 恐る恐る手元を見ると、人形がモゾモゾと動いている!?
「な、な、なんなんだこれ!?」
 とたんに持っている人形が、とてつもなく気持ち悪いものに思えた俺だが、さすがに妹に似たやつ
を放り捨てるわけもいかず、右往左往する。
 その間に、その人形は明確な意思を感じさせる動きをみせた。
「あうぅ、お兄ちゃん」
 俺の手の中で、頭を小さく振りながら人形がしゃべった。
「お、お、お兄ちゃんって、俺は人形の兄貴になった覚えは1gだってないぞ!」
 とたんに、目をうるませる人形。なんだか、とてつもない罪悪感が。
「お兄ちゃん、あたしだよ! あ・た・し!」
「いや、だから、俺は『あたしさん』の兄貴になった……」
「違うよ! あたしは、お兄ちゃんの妹だよぉ!」
1893/5 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/23 23:13:43 ID:oqGrS/Df
「なに!?」
 確かに、ちょっと声は甲高くなっているが、この舌足らずな口調といい、俺を見上げるうるんだ目と
いい、妹そのものだ。
 ただし、俺の妹はこんな人形サイズじゃないぞ。
「あたしだって、わからないもん。起きたら、いきなり身体が小さくなっていて、それでどうしたらいい
かわからなくて、お兄ちゃんに相談にきたんだもん」
 妹(?)は、必死に手振り身振りを交えて、いかに自分のベッドから降りて、俺の部屋まで来るのに
大変だったかを力説する。
「で、全然お兄ちゃんが起きないから、あたしは頭に上って耳元で『お兄ちゃん』って呼んだんだもん。
そしたら、ひどいんだよ。いきなりお兄ちゃんが起きるから、あたし、落っこっちゃって。んにゅ、気を
失ってたのかな? もう、何がなんだかわからないけど、気づいたらお兄ちゃんがあたしを持って、
暴れてたんだもん」
 暴れてたんじゃなくて、錯乱していたんだがな。
 とにかく、これが本当に妹かどうか確認のため、いくつか質問をしてみたところ、どうやら本当に妹
であることは疑いがないようだ。そうでなければ、俺がまだ夢を見ているぐらいのものだ。だが、残念
ながら頬をつねっても痛かったので、夢ではない。
「ちょっと、どれくらいのサイズになっているか確認するぞ」
 妹を床に下ろすと、定規を持ち出してサイズを測る。
「う〜ん。25cmよりちょっと下ってとこかな? おまえって身長いくつだっけ?」
「えーと。この前の身体測定のとき、148cmだったよ」
 パチパチと頭の中でそろばんをはじくと、およそ1/6サイズか。
 しかし、何でいきなり1/6サイズに縮んだんだ?
「お兄ちゃん。何かわかった?」
「う〜ん。さっぱり、わからん」
1904/5 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/23 23:14:42 ID:oqGrS/Df
「えぇ! 困るよ、あたし。元に戻りたいよぉ」
 今にも泣きそうになる妹をなだめながら、俺も頭をひねる。だが、さすがに小さくなった妹を元に戻
す方法なんて、思いつくはずもない。
「ゴメン。やっぱり、わからない」
「そ、そんなぁ〜!」
 やっぱり泣いてしまった妹。
「うわわわ。泣くな。泣くなって。俺が何とか元に戻る方法を見つけてやるから」
「えぐえぐ……ほ、本当?」
「本当だって。ほら、俺はおまえにうそついたことあるか?」
 精一杯の笑みを浮かべてやると、妹はパジャマの袖で顔をゴシゴシとぬぐう。
「えへ#9825 お兄ちゃんは嘘ついたことないもん。あたし、信じる」
 この素直な妹の頭を俺は優しくなでてやった。
 ちょっとお兄ちゃんべったりなところがあるが、それも可愛い妹だ。俺はこの可愛い妹のためにも、
絶対に元に戻る方法を見つけてやろうと誓った。
「あ、そうだ!」
 いきなり妹が声を上げた。
「もしかしたら、あれが原因かも」
「何か心当たりがあるのか?」
「うん。あのね、昨日ね、流れ星さんにお願いしたの」
 って、それは原因じゃないだろ。でもまあ、もしかしたらってこともあるだろうし、念のために聞くか。
「何をお願いしたんだ?」
 そう聞いたとたん、妹が顔を赤らめて、モジモジと身体を動かした。
「あのね、あのね。聞いても笑わない?」
「? ――ああ、笑わないぞ」
1915/5 ◆GYhzO8OFh6 :04/11/23 23:16:11 ID:oqGrS/Df
「あのね、『お兄ちゃんの恋人になりたい』って、お願いしたの!」
 妹は顔をより顔を赤くして「きゃ#9825」と悲鳴なのか喜んでいるのかわからない声を上げる。
 俺も面と向かって言われれば恥ずかしいわけで、意味もなく頬を指でひっかいた。
「ああ、ええと。とにかく、お兄ちゃんも嬉しいぞ」
「えへへぇ♡」
 くそっ。めちゃくちゃ照れくさいじゃないか。だけど、今はそんなことより原因究明だ。
「けど、それは原因じゃないんと思うぞ」
「だよねぇ。お願いがかなっているなら、逆に身体が大きくなって、もっとスタイルが良くなってるはず
なんだけどなぁ」
「? お願いって、俺の恋人になるってことじゃないのか?」
「うん、そだよ。でもね、でもね。あたしって、ちっちゃかったでしょ? だから、お兄ちゃんの恋人にな
るには、もっと大きくなりたかったの。だからね、『お兄ちゃんに相応しい体になりたい。ぴったりの身
体になりたい』ってお願いしたんだよ」
 ……。
 俺は妹に背を向け、おもむろにパジャマのズボンとトランクスを下げる。
 しばし観察。
 それから胸いっぱいに空気を吸うと、
「俺が原因かぁー!!!」
「ど、ど、どうしたの、お兄ちゃん!? 涙が出てるよ!」
「ちくしょぉ! 1/6はいくらなんでも、ひどすぎるじゃなねーかぁ!!」
「お兄ちゃん! 涙が真っ赤だよ! 涙が真っ赤だよ!」
「流れ星なんて、大嫌いだぁー!!」
 気持ちのいい朝に、俺の魂の叫びがこだました。
192名無しさん@初回限定:04/11/23 23:16:47 ID:vmiwaruN
な、なにぃ! 連続投下だとッ!?
19380たん ◆GYhzO8OFh6 :04/11/23 23:21:19 ID:oqGrS/Df
「朝起きたら妹が、1/6に小さくなってた」です。おそらく、このスレで最小(一部が)のお兄ちゃんでした
続いて言い訳。どうも自分は2回目にsage忘れる癖があるみたいです。わざとじゃないんですが、ゴ
メンなさい。
ついで、所々に出る「#9825」は「&」が抜けていました。投稿してから気づくとは、恥ずかしい
本来は「♡」でした。ごめんなさい。

           ∧_∧  
          (;´∀`)  
       _φ___⊂)_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  .|
    |言い訳大王|/
194名無しさん@初回限定:04/11/23 23:32:39 ID:q/XWa+7b
連続投稿キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!


>>80タソ GJ &乙です!

…えっと、その……兄よ、イ`(ハゲワラ
195184:04/11/24 00:02:26 ID:sfd33Q9Q
GJ!

さっそくキター(゚∀゚)――!!
1/6ってフィギュアの基本サイズですよね?(ヲイ
というかオチがw
196名無しさん@初回限定:04/11/24 00:04:59 ID:YuhCyJDm
えっと、もう過ぎちゃったけど折角だから

朝起きたら妹が「今日は11月23日でいい兄さんの日だよ」と言ってきた
197突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/24 02:11:25 ID:wZoyIFlJ
いかん、80タのン氏の後は、どうもプレッシャーが……w
こちらは>>61の続きの「鈴菜編」です。

「白坂君、ちょっと。」
教室のドアから顔半分を覗かせて『おいでおいで』と手を振っているのは、以前に
お世話(?)になった青嶋先輩。まるで男みたいなショートカットで気が強そうな
瞳と眉を持った人であるが、全体的に整った顔立ちをしている美人で、驚くべきこ
とに勝の幼馴染みだそうだ。
「はい?」
野郎どもの興味津々な視線はシカトして廊下に出る。午後の休憩時間、わざわざ青
嶋先輩の方から出向いてくる用事って何だ?
「ごめんねー、突然押しかけちゃって?」
「いえ、構いませんけど………」
初めてあったときにも感じたが、青嶋先輩は女性の割に背が高い。勝よりは低いのだが俺よ
りは10センチ近くは身長がある。お陰で微妙に見上げなければ視線が合わないのだ。
「……俺に、ですか?」
「そうそう!」と少し声のトーンが落ちる「今入った情報なんだけどね、文化祭の
ウチの上演時間が決まったのよ。」
「……合唱部の?」
「そう、2時半になったらしいから。」
「はぁ………」よく分からないが、とりあえず返事。
「んでね?」と更に小さくなる声、良い悪戯を思いついた子供みたいな笑顔「これ
は異例中の異例なんだけど、あの子のソロパートがあるけど、どう?」
「あの子…………………って鈴菜のっ!?」
「ちょっと! 声が大きいってば!」
鈴菜は一年だぞ? まだ新入扱いだろ? それが文化祭でソロパート?
「まぁ二年の子たちからは反対の意見も有ったんだけどね、私と部長とで何とか押し
切っちゃった訳なのよ。それに顧問もOK出したからほぼ決定ね。んで曲目の方なん
だけど前に……………」
まるで自分の自慢話みたいに嬉しそうに話してくれる先輩。だが俺の意識は、半年前
の記憶へとジャンプしていた。
198突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/24 02:12:05 ID:wZoyIFlJ
見学ぅ?」
目の前には分厚い防音扉、その向こうは音楽室。中では今、合唱部が練習しているは
ずだ。流石に中へは入れないので通りがかった部員を捕まえて三年の青嶋先輩を、と
頼んで数分後に現れたのが目の前の女生徒。我が強そうな顔つきをした俺より背の高
い青嶋瑞希先輩は、胡散臭そうな視線で俺を観察している。
「はい。」ちょっと腰が引けてしまう俺「お、お邪魔にならないようにしますから、
少しだけお願いしたいんです。」
「ふぅ〜〜〜〜ん?」と上から下へ、下から上へと更に観察「まぁ、まーくんの知り
合いらしいし無下にはしたくないけど……君、入部する気あるの?」
勝からの紹介状(?)を片手にジロリ。
「いえ、それはちょっと……」
「じゃ、音楽に興味があって勉強にきた訳?」
「い、いえ、それも……」
「じゃあ、何よ!?」
「で、ですから少しだけ見学を………」
勝のやつ、何が『俺の名前を出せば楽勝だぜ!』だ!? よけいな詮索は困るから理
由は話せない。だが、ここで逃げてしまっては二度目がない。どうして良いのか思い
つかないまま青嶋先輩の視線を浴びて焦りまくる俺。
「……………………………牧原、ね?」
「!!」
「ほら、やっぱりね!」呆れた、と言いたげな声「あの子が入ってからスケベ共がウ
ジャウジャ押しかけてくるようになったけど、キミもお仲間って訳ね? まぁ牧原自
身は良い子だし将来有望な戦力だからかまわないけど、キミ達みたいな興味本位の観
光気分は困るのよ? 何考えてるのか知らないけど、こっちはいつも真剣に部活やっ
てるんだから好奇心丸出しの目でジロジロ見られたら集中………」
「………う、歌だけでいいんです!」
「って、はぁ?」
「隣の準備室で鈴……牧原の歌だけ聴かせて貰えたら、それだけで良いんです!」
「な……なによ、それ?」
「あいつの歌声が聴きたいだけなんです! お邪魔にはなりません! どうかお願い
しますっ!!」
199突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/24 02:13:45 ID:wZoyIFlJ
「……キミ、本当に此処(準備室)で歌聴くだけで良いの?」
「はい、その為に………あ、すみません!」
備品やら楽器やらが所狭しと詰め込まれた隣の小部屋。受け取ったカップからはユラ
ユラと湯気が立っている。
「それ、みんなで飲むハーブティだから気にしなくても良いよ。それにしても変わっ
た子よね、キミ。本当に牧原の歌を聞きに来たんだったら、向こう(教室)に入れ
てあげてもいいんだけど?」
「いえ。」優しい香りが鼻をくすぐる「あいつ、俺の顔が見えてると本当の声を出し
てくれないと思うんです。だから、ここからこっそり見ます。」
「ふーーーーーん………」
学校で友達相手に微笑む鈴菜。
家で俺を見て怒ってる鈴菜。
じゃあ、部活で歌を歌ってるときの鈴菜は?
それを知れば、何かが変わるような気がする。
「………そろそろね。」
青嶋先輩が耳元でささやく。俺は目を閉じ、じっと歌声が聞こえてくるのを……
「♪〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪」
先輩の厚意で少しだけ開けてもらった扉。やがて、そこから妹の声が。
「♪〜〜〜〜♪♪〜〜〜〜〜〜♪」
少しハスキーな歌声。決して力強くはないが、風のように流れ不思議と空間を満たして
ゆく鈴菜の優しい歌。
「綺麗、でしょ?」と青嶋先輩「だけどね、それだけなのよね。」
「?」
「技術はある。音感も良い。声も良い。だけど、あの子の歌ってマニュアル通りに楽譜
をなぞってるだけ、みたいな気がするんだ。」
「??」
「なんて言うのかな。ただ単に綺麗に歌おうとしてるだけ………って感じ? これは
私の持論なんだけどね。歌って言うのは自己主張の手段って言うか、自分と聞き手両方
にメッセージを送る魔法だと思うの。嬉しいこと、悲しいこと、楽しいこと、悔しい
こと、そういうのを込めてこそ初めて歌に魂が宿ると思うわけ。」
「…………………………」
200突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/24 02:15:36 ID:wZoyIFlJ
「それが出来たらね、あの子の歌はもっと良くなると思う。いまのままじゃ、あの子は
歌うことの楽しさを見失って、どんどん駄目になってくと思う。そんなのは勿体ないと
思わない?」
「そりゃ、まぁ………」
あれだけ上手いのに、に駄目になってしまうのだったら本当に惜しいと思う……という
か、もっと聴きたいと思う。
「だったらさ……」と笑顔「……頑張ってみてよ?」
「…………はい?」
「私はキミの事全然知らないけど、キミが牧原に一番近い人間で、セコい好奇心
とかじゃなくって心から牧原を気遣ってるのは判る。だから牧原の化けの皮を剥いじゃ
って欲しいんだ。」
「……ば、『化けの皮』っスか?」
「そうそう! あの子の『優等生』って仮面を無理矢理引っぺがしてくれない? きっ
とあの子、もう自分で剥がす方法も忘れちゃってると思うの。だから、キミが男の子
らしくベリッと景気よく剥がしちゃってくれると嬉しいんだけど?」
「そ……そんな他人事だと思って簡単に……」
「だって私、あの子の基準では『他人』だもん!」しれっとした微笑み「でもキミは違
うんでしょ? だって『あいつ』とか平気でいえちゃうような間柄だもんね? キミだ
って本当は、牧原の素顔が見たいんでしょ? だから来たのよね?」
「うっ…………」
「ちょっと、そんな顔しないでよ。頼んだ手前、私だって手伝うわよキミ一人に全部押
しつけたりはしないわよ。ついでに、まーくんだって好きに扱き使ってもらって全然構
わないから、ね?」
そこまで言われて、断れる筈もなかった。
そして俺自身の中の、鈴菜をもっと知りたいという想いも。
「………わかりましたよ………」
「ホント? 助かるぅ!」ホッとしたらしい先輩「……じゃあね、おもしろい話、教え
てあげるわ。実はあの子ね………」
201突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/24 02:16:14 ID:wZoyIFlJ
「よろしくお願いします。失礼します。」
「…………しま〜すぅ。」
がらがらがら、ぴしゃん。
「もう、唯ったら!」
「だってだってぇ………!」
「『だって』じゃないでしょ。相手は先輩なんだか………あ、兄さん!」
「あっ、白坂先輩。コンニチワ。」
「おっす、唯ちゃん。二人とも、もう終わり?」
「あ、はい。そうですよー。」
「んじゃさ? 鈴菜、持ってっても良いかな?」
「わ………私? でも今日は、唯とちょっと……」
「ううん、全然平気ですよ。好きなだけ持っていって下さい♪
「で、でも………」
「その代わり、明日つきあって貰うね? じゃあ先輩、失礼しま〜すぅ!」
「………って、行っちゃった………」
「完全に振られたな? じゃあ行こうか?」
「行くって………どこに?」
「今日の買い物当番、お前だろ? たまには兄妹で歩きながら話もしたいし、ついで荷
物持ちもしてやるよ。」
「……………………」
「どうした? もしかして、迷惑か?」
「そ………そんなことないよ! でも兄さん、急にお手伝いしたって、お小遣いは上げて
あげませんからね?」
「って、子供か俺は!」
「あ、いったぁーい! ぽんぽんぽんぽん頭叩かないでよー!」
「つまらん冗談をかました上に、迂闊に射程圏に入るお前が悪い。だいたい叩かれて嬉しい
くせに文句言うなって。ほれ、なでなでしてやるから機嫌直せ。」
「えへへ〜っ♪ あのね兄さん、今日の晩ご飯だけど…………」
202名無しさん@初回限定:04/11/24 09:17:39 ID:5cRvyHLW
生殺し?
203名無しさん@初回限定:04/11/24 11:31:13 ID:SgcROKZ/
マダ?(´・ω・`)ショボーン
204名無しさん@初回限定:04/11/24 13:12:40 ID:QHueEHbJ
今回の投下分は完了してるんじゃないカナ?
とりあえず…

キ…(-_-)キ(_- )キ!(- )キッ!( )キタ(. ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!( ゚∀゚ )キタ━━━GJ!!

尤も、俺に言わせれば、前回の鈴菜タンが一人ナニしてる部分が省かれてる方が
よっぽど生殺しのような気がするけどねw
205名無しさん@初回限定:04/11/24 19:44:29 ID:AX5v1opC
朝起きたら妹に「前スレ埋めた方がいいんじゃない?」と言われた
206名無しさん@初回限定:04/11/24 22:42:17 ID:Mi+gC9LC
朝起きたら妹に「前スレ埋めたよ〜♪」と言われた
207名無しさん@初回限定:04/11/24 23:11:58 ID:ZUUpBIpR
朝起きたら妹に、MP3の再生機能が付いていた。
208ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/11/24 23:42:24 ID:SKQKzQQN
「電話だ」
 その味も素っ気も無い声に呼ばれ、リビングまでを歩く。
「もしもし?」
 疲れている。だから出てくる声も、正に蚊のようなといった感じだ。
「………お兄ちゃん?」
 瞬間、頭が割れたかと思った。二日、たったの二日間その声を聞けなかっただけで狼狽えて
いた体が息を吹き返す。
「その声………京香?」
 受話器の向こうで、一瞬「え?」と疑問詞が聞こえた気がした。多分、二人の全く同じ声を聞き
分けた事が不思議だったんだろう。でも俺には分かる。二人の声、確かにそっくりだが、わずか
に違う。
 だがそんな京香の疑問はお構いなしに、ここ二日の気持ちを全て受話器に叩きつける。
「京香、どうして急に学区外の学校になんて! どうしてだ!? 何で俺に何も話してくれなかっ
た? 俺だけじゃ……俺だけじゃ駄目だったのか!? おい、どうして――――」
「お兄ちゃん、聞いて」
「………聖?」
 いつの間に入れ替わったのか、受話器からは聖の声が聞こえる。
「私たちは、お兄ちゃんが大好き。でもね、私たちがこれからずっとお兄ちゃんの傍にいると、私
たちは本当の妹になっちゃう」
「………は? お前達は俺の妹だろ? 俺の妹になるのが………嫌なのか?」
「……………」
「……………」
「………うん、嫌」
 今度は京香の声。しかもその返答の内容に、気を失いそうになる。
「どうしてだ! 俺がお前達をしっかりと支える。あの夜約束したじゃないか!」
 ほとんど泣きそうな声で、精一杯足掻く。
「うん、私たちはお兄ちゃんがいたから立ち直れた。でも、あのままお兄ちゃんの傍に居ると、私
たちは駄目なの」
209ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/11/24 23:43:26 ID:SKQKzQQN
「どうしてだよ………頼む、戻ってきてくれ。俺にはお前達が――――」
「お兄ちゃん」
 聖の声。
「あと何年か経ったら、私たちはお兄ちゃんの元に帰る」
「だからその時は、妹じゃなくて、女の子として――――」
 ブツン、と耳障りな音がして電話が切れた。俺は切ってないし、向こうも話している途中
だったから、恐らく公衆電話のコインが切れたのだろう。そんな冷静な判断が出来るほど
、電話後の俺は回復していた。二人が消えた理由は聞き出せなかったものの、嫌われた
訳では無さそうだったので、ホッとして心の負担が一つ消えたからだろう。二人が俺を嫌っ
て家を出たわけではない。そう解っただけで、心の負担は恐ろしいほど軽くなる。
 そして、負担が消えると同時に、体を縛っていた緊張感も緩み、またも俺はその場に倒
れ墜ちた。

「――――!?」
 目を覚ます。とっさに体を起こし壁の時計に目をやると、思ったよりも時間は経っていな
い。時間を確認すると同時に、体がぐらっと揺れたが分かった。寝起きで急に体を動かし
たからだろう。一瞬ベッドに倒れそうになったが、何とか持ちこたえて起きあがる。
 不自然に重い足取りで、リビングへ向かう。さっきの電話で、心を覆い隠していた不安が
少しは安らいだためか、お腹が減った。何か食べよう。
 リビングに出ると、椅子に座っていた両親が驚いた表情で俺を迎えた。そして、急に立ち
上がったかと思うと二人して俺を囲み、体に異常はないか聞いてくる。
 たった三時間くらい気を失っただけだから、心配する事じゃない。そう答えると母親は、こ
う訂正した。三時間でなく、二十七時間だと。

――――
210ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/11/24 23:43:59 ID:SKQKzQQN
 そんなこんなであっという間に終わってしまった春期休業の後半。今日から学校が始まり、
俺は中学生になるわけだが、ちっとも嬉しくない。二人とうち解けてからこの間までずっと、
二人もうちの学校に入学してくるものだと信じていたから、二人と一緒に学校へ行くのを楽し
みにしていた自分が虚しいのだ。
 学校では卒業式という名目の終業式よろしく、入学式という名の始業式が執り行われてい
る。ハッキリ言って、無意味この上ない。クラス分けで張り出されたクラス表にも、過去六年
間に一度は同じくラスになったことのある奴らばっかりで、希に見る知らない名前も、恐らく
全員が入試組だろうと思う。実際、教室に行ってみてその予想は確信に変わった。
 教室には見事に知った顔ばかりが陣取っており、あまり目立たない知らない顔は、入った
ばかりで知り合いが居ないので、一人で椅子に座っていてすぐに解る。
 そしてその日は、簡単なHRと今後の日程の確認だけで、すぐ下校となった。

 家に帰り、予想はしていたものの、自分の部屋の広さに驚く。あの日以来、家から出たの
は今日が初めてなので、「おかえりなさい」と言ってもらえないのもダメージ大だ。
 数日前に気づいたが、ちゃっかり本は数冊持ち出したらしく、本棚の一部分がごっそり抜け
ている。あそこには俺の特にお気に入りの本も入っていたのに、勝手に持って行きやがった。
 たった数ヶ月、たった子供二人増えただけなのに、この部屋をいつの間にか狭く感じていた。
それほど、自分にとってあの二人の存在が大きかったのだろう。
 ベッドに倒れ込んで、あの日からもう何百回目か分からない大きなため息を吐く。そしてその
うちに睡魔がやってきて、気づくといつの間にか日が沈みかけていた。
211ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/11/24 23:44:38 ID:SKQKzQQN
 その晩、母親は言った。
「お昼に電話があってね、夏休みに二人が帰ってくるそうよ」
「……………は?」
 夏休み? まだ新学期が始まったばかりなんだけど。
「何でいきなり?」
 そんなこと言い始めるの? という意味で質問したが、
「向こうの学校にだって夏休みくらいあるわよ。自由に敷地から出入り出来るのは二週間ほど
みたいだけど」と、母は答えた。
 期待していた答えと違う答えが返ってきたことも驚きだったが、それ以上に校則の厳しさに
驚く。夏休みの自由行動が二週間? そんな馬鹿な。
「というよりも、何で電話がきたんなら俺を呼んでくれなかったの?」
「だって寝てたでしょ?」
「うっ………」
「お正月にも帰って来るみたいだから、歓迎会してあげないといけないね」
「歓迎会ねぇ………」
 そんなことよりも、目下重要なのは二人が居ない生活に慣れることの方だ。二人を歓迎する
のは良いが、二週間ほどでまた別れてしまうのが辛い。
 長期休暇が年二回なら、一年間で二人に会える時間は三週間弱くらいだろう。いつまで向こ
うの学校にいるのかは知らないが、最低でもあと四年、中等部までで七年、最悪で十年は帰っ
てこないだろう。あと十年経ったら………二十歳超えるぞ、俺。
 まぁ、流石にあと数ヶ月もすれば、二人が居ない生活にも慣れると思う。けれど、慣れたと思
ったそのたびに二人はほんの少しだけ帰ってきて、そしてすぐ去っていく。そんな生活があと
何年続くのか。考えただけで気が重い。

――――
212ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/11/24 23:45:31 ID:SKQKzQQN
 新学期が始まって数週間後、新たに出来た編入組の友人に、一緒に部活をやらないかとの話
を持ち掛けられた。部活……部活ねぇ。毎日を部活に費やして、胸のつっかえを気にしなくていい
ほど忙しい毎日を繰り返すのも面白いかも知れない。そう思って友人に二つ返事をした自分も
いれば、二人を忘れられる毎日を恐れる自分も確実に存在した。結果から言えば正しい選択だった
のだろうが、やはり心の負担は大きい。
 選ぶ部活は、部活中に他のことを考えられないようにするため、当然の様に運動部で、なおかつ
インターバルの長いスポーツは駄目。となれば、バスケット以外に選択をするものは無かった。
1ゲームはそこそこ長いし、日々の練習はキツイし、何よりもプレイ中に時間的な余裕というものが
存在しないのだ。正に自分にうってつけのスポーツだった。
 部活に入ってからというと、毎日が忙しい日の連続だった。それこそ、本当に二人のことを忘れて
しまうかのような日々だったが、やはり完全に吹っ切るというのは不可能で、どこか芯に暗さを持った
自分が日々に見えていた。やはり、心に空いた大きな穴を見ぬふりをするのは難しい。来る日も来る
日も見えない痛みに縛られながら、それを振り払うのに必死に過ごした。
 部活の方では、自分はなかなかに筋が良かったらしく、入部三ヶ月にして早くもユニフォームを貰
った。番号は18というギリギリのところだが、一年生でユニフォームを持っているのは自分を含め三
人だけなので、やはり嬉しい。
 うちの学校は私立のくせに、部活動に関してかなり自由なところがあって、練習は毎日ある。しかも、
三年生が夏までいるのだ。普通の進学校では、三年生は無条件引退か、そうでなければ練習時間を
減らすのだが、うちの学校はお構いなし。何故かというと、高等部へ上がるのもエスカレーター式なの
で、余程成績に問題が無い限り進学に関しての心配は無いからだ。

――――
213ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/11/24 23:46:14 ID:SKQKzQQN
 そして、三年生が居なくなった夏休み。二人が戻ってきた。
 その日 ―夏休みに入って二週間後― 、いつもと変わらず部活に出かけ、そして帰って来た
自分を待っていたのは、何と数ヶ月前に居なくなってしまった二人だった。いつも通りに玄関を
開けて家に入ろうとすると、突然「おかえりなさい」と言う声に迎えられ、更にその視線の先に
二人が居たので、心臓が止まったかと思ったほどだ。
 一瞬、本当に一瞬時間が止まる。俺を待ちかまえていた二人は、さすがミッション系スクール
らしいというか何というか、とにかく修道女のような服を着て俺を出迎えてくれた。いかにも敬虔
なクリスチャンですと自己主張するその服は、クオーターである二人によく似合っている。暗緑色
とブラウンの瞳が俺をまっすぐに見つめ、濡れ羽色と白銀の髪は以前よりも少し伸びたのか、
記憶に残っているよりも長い。少し以前と雰囲気も変わった。それでも、今自分の目の前にいるの
は、確かに俺の妹たちだった。
 俺はその場に荷物を落とし、靴を脱ぎ捨て、二人を抱きしめる。もしかしたら、俺も二人も泣いて
いたかも知れない。しばらく抱き合い、そして思い出したように優しく頭を撫でて、二人を迎える挨拶
をする。
「おかえり、二人とも」
 上手く発音できない。やっぱり、三人とも泣いていた。

 両親は、四日ほど前に二人から帰省するという事を聞かされていたらしい。だが、俺を驚かそうと
する意地の悪い親父にそそのかされ、四人でグルになって俺には黙っていたとのことだった。俺が
部活に励んでいた数時間前、既に両親との感動のご対面は済ませて、まだかまだかと俺の帰りを
待っていたそうだ。どうやら二人は三時間ほど玄関に陣取っていた様子だ。
 その日は一日中の練習だったため、俺が帰った頃には既に夕食の時間に近く、十分ほど玄関で
感動に浸っていたら、突然両親が三人を回収に来て、そのままリビングで夕食への運びへとなった。
因みに、先の三時間陣取り事件は夕食の時間に聞いた話だ。

 食後、風呂に入りながら、二人に聞くべき事を頭の中でまとめていた。既に二人は風呂から上が
り、俺の部屋でくつろいでいる。俺が風呂から上がったら、聞くべき事がたくさんある。今夜、全ての
事が分かるはずだ。
214518 ◆518YLv.Xnc :04/11/24 23:47:14 ID:SKQKzQQN
>>50からの続きです
随分と間が空いてしまいました。申し訳ない
あと二、三回分で第二部は終了予定です
第三部はキニスルナ!

次回、二人が消えた謎が遂に解決!(既にバレバレ)
お兄ちゃんを想う、健気な妹に萌えて下さい(萌えないとか言うな!)

orz




80タソ氏キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
215名無しさん@初回限定:04/11/24 23:53:30 ID:Mi+gC9LC
>>518
ぐっじょぶ!(・∀・)b
2161/2:830:04/11/25 00:55:24 ID:U1X5YHI7
朝起きたら妹が金髪ツインテールだった。
「おい、起きろよ。」
朝。妹の声がきこえる。今は何時だ?いや、今日は俺はどこにも行く用事を入れてないから寝ていたいところだ。
「起きやがれ!」
クワン!
妹が手にもった物体、おたまのさきっぽが俺のおでこをヒットした。
「ぬぉぉぉぉぉぉ。か・・・・く・・・・、い、いてぇ!!」
「当然よ。氷も砕くおたまの一撃。一度やってみたかったのよ。」
「なんてことしやがる!って・・・・・・、なんだその髪型?」
「なんだってなによ。」
「スーパーサ○ヤ人か?」
「もう一度ぶつわよ。」
「なし!今のなし!」
とっさにあやまって妹が振り上げたおたまをさげてもらう。
何を思ったか目の前の妹は一晩で金髪ツインテールになっていた。
まぁ、これは形式美。俺も金髪ツインテールは大好きだから文句はねえ。
「旅行に行った母さんからアニキのメンドーたのまれてんだから。さっさとごはん食べてよね。」
「ああ、うん。わかった。食べるとするか。」
とにかく俺はいそいそと布団から抜け出した。
2172/2:830:04/11/25 00:56:33 ID:U1X5YHI7
「お前、料理なんて作れたっけ?」
普段、こいつが料理を作る姿なんて見たことはない。
だから今日はカップラーメンですます気でいた。
「朝からカップラーメンもないでしょ。」
「心読むなよ。」
「おなかに入ればなんでも一緒よ。はやく食べてよね。」
おなかに入れば・・・・か。なんだかその台詞だけだとあまり気が進まない。
だが目の前に出された料理は思ってたより・・・・・。
「うまい・・・・。」
びっくりした。普段家庭らしいところはひとかけらもみせない妹なのに。
「どう?おいしいでしょ?」
妹が後ろからしがみついてきた。
「お前にも女の子らしいところあったんだな。」
「母さんが旅行に出かけるって聞いたときから練習したのよ。」
「練習?わざわざ?」
「アニキにうまいって言わせたかったのよ。」
「へぇ・・・・。」
意外な言葉に驚いてる俺の背中に妹はぐりぐりしがみついてくる。
「それにアニキ、こういうシチュエーション好きなんでしょ?金髪ツインテールのツ・ン・デ・レ♪」
「げっ!なぜお前それを!」
「うりゃ、ホレ直したか。」
「こ・・・・こら、胸があたってるって・・・。」
「あててんのよ。なに意識してんのよこのスケベが。」
父さん、母さん、これからも積極的にお泊り旅行にでかけてってください・・・・・。
218名無しさん@初回限定:04/11/25 01:35:13 ID:vvjiDyGr
ツンデレ萌えっ!
ツンデレ萌えっ!

どっかにツンデレスレあったけど・・・・どこ行ったんだろw
219名無しさん@初回限定:04/11/25 10:07:04 ID:mNdJqH75
金髪さらさらロングもキボソヌ
220名無しさん@初回限定:04/11/25 12:19:59 ID:Tm75TCPE
>>217
>「あててんのよ。何意識してんのこのスケベ」

んん〜?どっかで読んだような文章?
「いや……スケベだけどさぁ!」

ともあれ、GJ!
221830:04/11/25 14:34:54 ID:RZm1y3aa
>220
金未来杯一位受賞記念に・・・
「メイドさんいないねえ。テレビでは居るって言ってたのに。多分、原宿の方が
それっぽいのが多いんじゃないかなあ?」
「・・・あそこにいるの、メイドだぞ。しかもご主人様付き」
俺の指差す方には白いヘッドドレスにフリル付きの白いワンピースを着た女の子
がいる。白いチョーカーには白いリボンが付いている。そして、隣にいる男の腕
を握り締めている。
「( ゚Д゚)」
ここは秋葉原。世間の常識は通用しない。
・・・とか言って見たが、このカップルに注がれる視線を見る限りでは世間の常
識はしっかりと有るみたいだ・・・いや、それは良く見たら羨望の眼差しだった
りする。やっぱりここは秋葉原だ。

俺と妹は秋葉原に来ている。今日は10月23日。発売されてからまだ一週間も
経っていない『Neko Mimi Mode』を買いに来たのである。
「お兄様、ヤマギワソフトに行くよ」
「え?あの照明会社か?」
「ああ、お約束のボケを・・・_| ̄|○」

初っ端からボケをかましてしまったが、俺だってヤマギワソフトの存在くらいは
知っている。火事で焼けて、多数のヲタに衝撃を与えたのだから。・・・えっと、
名前はヤマギワソフトだけど経営自体は別企業が何たらかんたらと聞いたな(←あ
まり分かってない)
色々と店舗が有るが、俺達が来ているのは秋葉原に有るヤマギワソフト館。8階
建てのヤマギワソフト館は、様々なジャンルの曲を取り揃えている。ここは毎月
10日がポイント2倍デーだったが、それは今でも続いている。しかも、以前は
2000円以上買わないとポイントが付かなかったのが、今では1000円から
ポイントが付くという親切設計である。
「アニメの主題歌だから、4階だな」
店に入った俺はそう言って4階に向かった。
「お兄様、2階だと思うわ」
が、2階に到着した時に妹に止められた。
「何故?」
「『洋楽』だもん」
「な、なるほど・・・」

「クラブシーンを代表するアーティストらしいから、こっちのコーナーね」
と言って、妹は奥へと進んだ。普段から来ているためか、なかなか慣れたものだ。
「D・・・有ったわ」
一瞬にして発見されるDimitri。
「多分、これは初回限定版ね」
妹はそう言って手に取った。このアーティストの出したアルバムが横に並んでい
るが、それらはネコミミとかそーいう物とは全く無縁の代物である。洋楽コーナ
ーの様々なジャケットの中で、ネコミミだけが異様な光を放っている。
店内用包装の右上にはWWWWWという文字が書かれている。
「WWWWWって・・・CDケースにも笑われてるぞ」
「お兄様、それ違うから」

2階でCDを購入した俺達はそのまま4階にも向かった。
そして、4階で凄い人間を目にする事になる。
「し、白鳥先輩?」
白鳥響子部長だった。秋のアニメ主題歌という彼女には似つかわしくない場所に
いた。
黒いヘッドドレスと、襟や胸、裾にフリルの付いた真っ黒な服を着ている彼女は
音楽部の部長である。学校に運転手付きのリムジンで通学しているという典型的
なお嬢様だが、そのあまりに異様な格好と言動で周囲に色んな意味で威圧感を与
えている。おまけに、黒魔術に傾倒しているという噂まで流れている始末である。
「・・・こんな所で会うだなんて、運命ね」
白鳥部長はそう言って微笑みかけた。
「( ゚Д゚)」
妹は固まっている。妹が白鳥部長を見るのは初めてでは無い。始業式等の行事で
ピアノの演奏を担当しているからだ。とはいえ、まさかプライベートでもこの格
好だとは思っていなかったのだろう。
「何のCDを買いに来たんですか」
と一応尋ねてみる俺だったが、答えは既に分かっていた。
「・・・」
無言でCDを見せる白鳥先輩。高級な作りの椅子に腰掛けた女の子の周りにイバ
ラが纏わり付いているジャケット・・・案の定、ローゼンメイデンの主題歌だ。
ローゼンメイデンとは、原宿の某所に出て来そうな服装の人形達がNo.1の座
をかけて戦うという話である。
「金岡君は・・・ネコミミかしら?」
Neko Mimi Modeを買いに来たのかしらという意味だろう。
「ネコミミです」
「そう・・・横に置いて有るみたいね。楽しみにしてるわ」
完璧に固まっている妹をよそに、白鳥部長はレジへと向かって行った。
「あ、確かに置いてある」
ローゼンメイデンの主題歌の近くに月詠の主題歌も置かれていた。ただし、こっ
ちはジャケットが微妙に違っていた。


俺達は中央通り沿いの地下に有る喫茶店で食事を取る事にした。この店は電源を
貸し出してくれるから便利だ。
「・・・普段もあんな格好なんだ」
そう言いながら、妹はストローを吸った。グラスに入ったアイスコーヒーの水位
が下がる。
「学校の行事だからおめかししたとかそういう理由ではないぞ、アレは」
ノートパソコンを使って情報の時間に出された課題を片付けながら、俺が応え
る。学校側が出した課題プログラムだと『仕様』によるバグが発生するので、そ
れを修正しているのである。といっても、ただ単にオーバーフローを防いだり結
果をテキスト出力したりする処理をしているだけだが。
「・・・あの格好で街を歩いてるのかな?」
「大丈夫。ここでは違和感は無い。ま、池袋だろうが東京だろうがあの格好でう
ろつくわけだが」
ジュンク堂書店の9階で遭遇した時はどうしようかと思ったぞ。しかも、俺を目
敏く見つけて声までかけてきたし。
「うわ・・・」
呆れた様子の妹だが、その程度で驚いていては部長会には出席出来ないな――部
長会でもあの格好だし。

「買う物も買ったし、中身をチェックしようか」
「う、うん・・・」
特別版だが何だか知らないが、俺達が買ったNeko Mimi Modeはジャケットが特殊
な作りになっている。ジャケットの表の部分を開くと、下から手で胸を隠したセ
クシーな(?)ヒロインが出て来る仕様だ。
「ふっ、勝ったわね」
胸を手で押さえて勝ち誇ったようにほくそ笑む妹。
「・・・あれ?どこに歌詞カードが有るんだ」
何も聞かなかった振りして中に入っているであろう歌詞カードを探すが、なかな
か見つからない。代わりに『プレゼント引換券のお知らせ』とかいうのが見つか
る。これは関係無いだろう。
「お兄様、ここに有るわよ」
と言って、妹はケースの裏側と思われる部分に手を回した。そして、そこから歌詞カ
ードを引っ張り出した。

「これがNeko Mimi Modeの歌詞か・・・」
「微妙に新発見が有るわね」
歌詞自体はほとんど2ちゃんねるガイドライン板通りだった。しかし、一部異な
る部分も有る。例えば『ネコミミモード』ではなく、『ネコミミ・モード』だっ
たり、『ふにゃ』ではなく、『うにゃ〜』だったりなど。そして、何といっても
『わたしのしもべ』じゃなくて、『あたしのシモベェ〜』だったというのは非常
に大きい。
・・・っていうか
「か、歌詞・・・これだけ?」
妹が俺の気持ちを代弁する。・・・わずか11行である。わずか11行に全ての
歌詞が書かれているのである。といっても、この『歌詞』、このテの曲ではほと
んど当てにならないのだが。何たって『モード』だし。
「お、お兄様・・・か。文字で書かれると照れくさいわね」
なぜか妹がそう言って俯く。
「・・・ま、でも、『お兄様』ブームになったらそんな事は言ってられないけど」
・・・妹よ、その道は険しくて遠いぞ。


喫茶店から出た俺達は秋葉原駅へ向かった。
「周りの人、一目で『それ』と分かるのばっかりだね」
『それ』とはそれである。ひょろ長くて眼鏡を掛けていてリュックサックには何
だか可愛らしいアクセサリーを付けているのとか、ちょっと懐かしいのでは太っ
てて眼鏡をかけてるのか、そういうのだ。
「マイコンがこれに混ざっても違和感無いな」
そうは言ってみたものの、奴の場合は中央通りじゃなくてその1つ向こうの道で
パーツ漁りをするのが趣味である。


ふと、俺は或る事を思い付いた。そして、早歩きを始めた。妹との距離が広がっ
て行く・・・そろそろかな?
「お兄様!待って!」
案の定、妹が俺を呼び止めようとする。
次の瞬間、

ざわざわ・・・

「・・・お兄様?」
「リアルお兄様?」
「『お兄様』キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!!」
「誰だよ、羨ましいなあw」

街を行くヲタ達が一斉に妹に視線を注ぐ。コピペ通りの反応を示す連中だ。
「うわ・・・やっちゃった_| ̄|○」
妹が頭を抱える。
「うむ。完璧に予想通りだな」
俺は心の中でガッツポーズを決めた。しかし、妹の強烈な反撃が俺を襲う。
「えっと・・・そうか。この街は『お兄ちゃん』が多いから、お兄様って呼ぶだ
けじゃ誰の事だか分からないわね。というわけで、名前で呼べばOKね。し――
モガモガッ」
「な、公衆の面前で名前で呼ぶなーッ!」
・・・妹の方が一枚上手だった。
228 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/25 22:29:25 ID:Fnx+NDrO
今さら一ヶ月以上前に考えたネタを投下するのもどうかと
思いましたが、とりあえず投下してみました。白鳥部長は
今後も出て来る予定ですw
229名無しさん@初回限定:04/11/25 22:37:41 ID:oVKedHZc
ネコミミ(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ

耳関連で(*゚Д゚)つネタドゾー
「朝起きたら妹がイヌミミだった」
230突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/25 23:31:13 ID:Uob4YF1D
>>202-204
うう、自分では結構綺麗に締めたつもりだったんですが……スマソ
鈴菜編は基本的に非エッチがコンセプトなのでご容赦を。
次は、なんかエッチっぽいの投下しようカナ?w

>>職人諸兄方
乙です〜♪
231名無しさん@初回限定:04/11/26 11:37:56 ID:gAE5gPl+
朝起きたら妹に、
「朝ごはんは私だから。ちゃんと食べてね(ハート)」
って言われた。
余計腹減るだろうがっ!(取り込むんじゃなくて、出すから)
232名無しさん@初回限定:04/11/26 18:06:29 ID:ihGWcqo2
>>231
バカ……っ!
食事をして体力つけた後のデザートがセオリーだろ……っ!
引っ立てろ……っ!


朝起きたら妹に、
「おだてても何も出ないよ」
と言われた。
愛液が(ry
233名無しさん@初回限定:04/11/26 18:41:32 ID:cLMp+p/i
>>232
まあ、兄の方はおだてたら(おっ立てたら)出るんだが…
234名無しさん@初回限定:04/11/26 23:47:48 ID:mbNyaImC
朝おだてられて出してしまうと、夜に響いて「お兄ちゃん、元気ないね…」と言われる予感。



あちらで勃てればこちらで勃たず。



お後がヨロシイようで。
235名無しさん@初回限定:04/11/27 00:06:49 ID:YEQa4+vf
>>234
いや、妹を本当に愛しているなら稲尾のように連戦連勝なんて夢じゃないさ!
236Y ◆cf6.GAJsFA :04/11/27 03:54:22 ID:UBPp+lnq
(Yです。小ネタSSにつき、大変短いですがご了承下さい。)
ネタ提供:本スレ229氏 「朝起きたら、義妹がイヌミミだった。」
<コンコン(←ノック音)>
「わふわふ、ご主人様〜♪…朝の散歩の時間なのです。起きて下さいませ〜。」
「…あぁ、おはようクリス…な、なんだって〜!?ΣΩ」
<甘えたモード>の印、犬耳に、メイド口調と…Σ赤い首輪まで!?
「…今日は一段と気合入ってるんだな、クリス(笑)」
「おはよ、悠兄。…コレならルナお姉さまも可愛がってくれるかなぁ〜♪」
「…そうだなぁ……可愛いもの好きらしいし…w」(…でもな、クリス…お前は、素でも十分可愛いぞ)
「…悠兄は…こういうの、好き?」
「……好きだぞ。…それに、クリスは可愛いし。」
「…ウソだぁ…おだてたって何も出せないよ…って、あ、本当だ///」
僕のモノを見て確認するクリス。……恥ずかしいんだが。
「あ、ルナお姉様との約束があるから、もう行くよ。…悠兄、ごめんね。
…明日の夜は、サービスしてあげるから♪……それで勘弁して?」
…生殺し?…orz 
          (完)
クリス…悠紀(主人公)の義妹。戸籍は「悠希」で登録されているが、主人公と
名前が同一音の為、皆からはクリスと呼ばれる。積極的な性格で性にも寛容。
母は在日イタリア人。彼女のルナへの慕情は、二人の仲を怪しむ人が出る程。
ルナ…クリスより1年先輩で悠紀と同い歳。クリスとは女子高時代に知り合う。
クリスの慕情に、それ以上の何かを感じて、喜びさえ感じている。両刀使い?
所謂天然な人で性にも割と寛容。異性同性関係なく、人気あり。容姿も良い。

以上です。今日のうちに、もう一本書けるように頑張ります。
>>突発屋氏
GJ!&乙です。…白鳥部長が良い味だしてます。妹の方が1枚上手だった というオチに笑いました。
>>518氏、>>830氏もGJです。…僕も精進します……orz
237池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/27 23:33:51 ID:afjRZBOe
今週、こんなに他の職人さんがそろって投下しはじめてしまうと、
なんかプレッシャー通り越して、もはや義務感を感じる今日。
普段なら、その日投下する次の投下分まで書き終えてから投下してるんですが、
エロシーンと心理描写の絡みが深くて長くて終わらず。

で、投下しようと思ったらキリのいい所までのレス数の多いこと。と言う事で更に分割。

・『駆け落ち』の続き。
・前回の投下は前スレの埋めたてに使ったので、気付かなかった人は保管庫へ。
・エロなしギャグなし。
238池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/27 23:35:14 ID:afjRZBOe
「……ははっ、一人でこんな広い浴場独り占めできるなんて、ラッキーだな」
浴場を見回すと、今は運良く俺のほかには誰もいない。もちろん妹もいない。
ここは一つ、ゆっくりと休んでやろうじゃないか。一人で。
「ん……湯気が濃いな……」
俺は目を擦りながらシャワーの前に座った。一人で。

「あ〜……」
湯船に入る前に髪を洗っていると、突然、
――ガララッ
と、入り口の扉が開く音が。
「んん?」
他のお客さんが入って来たようだ。
シャンプー中は目が開けられない性質なので、音だけで判断する。
「……ご一緒しても?」
若い声だ。すぐ近くから話し掛けているらしい。
多分、隣に座って一緒に話しませんか、と言う意味だろう。
こうやって、たまたま出会った人と会話を交わすのも、旅の醍醐味の一つ。
俺は迷うことなく言う。
「どうぞ、勿論」
少し間をおいて、若い声が答える。
「……それじゃあ、お言葉に甘えてご一緒させていただきますね――」
その声質が、急に甘い声になり、

「――お兄ちゃんっ♪」

「え――ぅあぁっ!?」
突然、背中から重いものがのしかかって来た。
「一緒に入っていいんだよね?」
「ばっ、なんでおま――うあっ目がっ! 痛い痛い痛い痛いから! み、水!」
……シャンプーが目に入った。
「目が、目があぁぁーーー!」
「……」
239池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/27 23:35:47 ID:afjRZBOe
「はあ……はあ……」
ようやく目を洗い終え、顔を上げる俺。
……ああ、光が懐かしい……って、なんか忘れてる気が。
「大丈夫?」
「うわぁ! な、何で居るんだお前!」
声のした方を振り向くと、タオル一枚で上下を隠した妹が立っていた。
「さっきから居たよね私……?」
半ば呆れている様子の妹。
「こ、ここは男湯だろ! 何で居るんだよ!」
「一緒に入っていいって、さっきちゃんと言ったよね?」
少しも怖気づくことなく、こちらに確認するように聞いてくる。
「そ、それは……そうだけど……。だ、誰か入ってきたらどうすんだよ!」
妹は人差し指をピンと立てて、
「心配御無用、さっき旅館の人が言ったの、聞いてなかった?
 現在ここには私達以外の客は居ません、ということで」
……確かにそんなことを言っていた気が。
「それに――」
「まだあるのか?」
妹はにっこりと笑って、

「――それに、もしもの時は私のナイト様が守ってくれる筈だしね?」

「あ……」
反論が出てこない。
「……そう、だな。……そうだったな」
俺はただただ妹を見つめている事しかできなかった。
「――やっ、やだ、そんなに見つめないでよ」
「あ、ああ……」
俺は言いながら、シャワーの方に向き直った。

……反論が出てこなかったのは、妹の言うことが正論だからじゃない。言いくるめられたわけでもない。
……妹の笑顔が、まるで泣いている様に悲しげに見えてしまったんだ。
240池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/27 23:39:33 ID:afjRZBOe
「じゃ、体洗ってあげよっか?」
「何でそうなる。一緒に入るだけじゃなかったのか?」
裸を見ないように背中越しに妹とやり取りする俺。といっても、正面の鏡から見えるのだが。
「でも、折角一緒に入るんだから、体洗うぐらいさ。どうかそこを一つ」
「……ったく」
俺はやれやれというように、二回頷いた。
「それじゃ、洗うよ?」
鏡の中の妹は自分の胸元に手を掛け、――
「ぶっ!」
――体を隠していたタオルを、はらりと取り去った。
俺は慌てて妹の方に怒鳴る。
「な、なんでお前がタオルとる必要が有るよ!」
「タオル使わないと洗えないでしょ。それとも、――」
妹は後ろから俺の肩越しに手を伸ばして、
俺の体を唯一隠しているタオルを指先でクイクイと軽く引っ張った。
「――こっちのタオル、使う?」
「や、やめい!」
慌ててそれを手で抑える。
「じゃあ、どうすればいいのよ。どっち道私も自分の体洗うときにタオルとるんだから、いいじゃない」
「それなら……いっその事、洗うな!」
「無茶苦茶ね……」
「洗うなら、もうタオル使わないで洗え!」
我ながら強引な言葉に妹はしばらく渋い顔をしていたが、やがて、
「……りょーかい」
……ふう、やっと諦めたか。
別浴だと知ったときにはあんなに落ち込んでいたくせに、
いざ妹が裸を出そうとすると阻止してしまうこの心理。

「それでは、お背中お流し致します」
ボディーソープを手のひらで泡立てながら言う妹。
こいつ、なんとしても俺の体洗うか。
……まあ、体はタオルで隠したままだし、いいか。
241池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/27 23:40:06 ID:afjRZBOe
ぴとっ、と、両肩にぬるぬるしたものが触れる。
それは肩の辺りを滑らかに這いまわり、鎖骨の微妙な凹凸まで丹念に擦り上げてきた。
「どう? 可愛い妹の手で体を洗われるのは」
妹が俺の体を洗いながら聞いてくる。
「……くすぐったいな」
というより、ぬるぬるの手が体を這い回る感触は、
『くすぐったい』よりは『いやらしい』感じがする、というのが正直な感想。
「そう? でも、こうしろって言ったの、お兄ちゃんだからね」
言いながら、妹は手を俺の脇腹の方まで滑らせる。
「うわっ!」
ただでさえくすぐりに弱い部分を、妹はまるで指一本一本が別の生物であるかのように
複雑な動きで石鹸の泡を塗りたくる。
「うぁっひゃっ、やっ、やめっ! ちょっ、くすぐったい!」
「きゃっ!」
俺はくすぐったさに体を捩じらせて手を振り払った。
「はあ……はあ……。……殺す気か!」
「いや、でも仕方ないでしょ……。あと、それマイブーム?」
「その指使いが悪い!」
「どう悪いのよ」
胸のタオルを片手で抑えながら、不満げに聞いてくる妹。
「……手つきがエロイ! なんかエロイ!
 指をクニャクニャ変な風に動かすな!」
「クニャクニャねえ……」
手を見つめながら呟く妹。やがて、
「……そうだ! 後ろ向いて。次はくすぐったくないから」
「……なんか思いついたのか?」
「いいから、後ろ向いて?」
「……」
なんか気になるが、黙って後ろを向く俺。
「ちょっと待っててね……」
「……」
……なんなんだ?
242池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/27 23:40:43 ID:afjRZBOe
「はい、これでどう?」
背中に、今度はさっきまでとは少し違う感触が触れる。
柔らかくて、手とは違っていくつにも分かれてはいない。
「ん……スポンジかなんかあったのか?」
「ま、まあ、そんな」
「……?」
「じゃ、じゃあ洗うよ? ……ぅん……」
背中の感触が、上下に動き始める。
「お……?」
くすぐったくはない。
柔らかくて、肌触りもなかなかいいかもしれない。さすが旅館。
「ど、どう……?」
「いいんじゃないか? こんなのあったなら最初から使えよ」
「いや、最初からやるつもりだったんだけど……んっ……やっぱ、ね……」
……なんか、微妙に息が荒い?
疲れているのだろうか。
「ふっ……ふふ、お兄ちゃんと一緒にお風呂、か……っ……懐かしいね……」
やっぱり僅かながら声が震えている。
ここは久し振りに優しさを見せるてやるか。
「あー……、背中はそんなもんでいいよ。
 前の方自分で洗ってるから、その間にお前も暖まりな。風邪引くぞ?」
最後の一言がポイント。これで彼女は貴方にメロメロです、なんて。
「えっ、い、いいよ! ちゃんと洗うから、さ」
慌てた様子で断る妹。
「無理すんなって。ほら、それ貸してみ? 自分で洗うから」
後ろに振り向きながら、背中に当たっているスポンジに手を伸ばす。
「えっ!? あっ、ちょっ――ひゃん!」
――ふにっ
掌に感じるのは、極限まで柔らかい、滑らかな感触。
そして眼に映るのは、何故か床に落ちているタオルと、本来それのあるべきところ。

……本来タオルで隠されている筈の妹の胸は、俺の掌の中にあった。
243池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/27 23:44:40 ID:afjRZBOe
「……」
妹の顔が、見る見る内に真っ赤に染まっていく。
それにつれて、掌で感じる妹の鼓動が激しく脈打っていく。
「……」
顔が熱い。
多分、俺の顔も妹と同じように赤くなっているんだろう。
「……」
妹はばつが悪そうに目を左右にやると、
急に後ろに下がって俺の手から逃れ、胸を手で隠すような仕草をして言った。
「いやん♪ ……なんて」
「……は?」
……殺伐とした空気が、一気に崩れた気がした。
「い、『いやん』じゃねーだろ!」
「だ、だって、ずっと胸掴んでるなんて、まさかそんな人だなんて……!」
芝居がかった声で言う妹。
真っ赤な顔のままで、少しでも恥ずかしさを紛らわせようと軽い調子で話してくる。
「私はただ、体を洗ってあげてただけなのに……!」
「なっ……! そ、そもそも、一体なんで――あ、いや――」
ふと、自分の状況に気付き、座ったまま後ろを向く俺。
「ん? どうしたの?」
妹は俺の肩の上から覗き込み、そして俺は一番見られたくない状態を見られてしまった。
「あ――」
妹と風呂に入り、しかも胸で体を洗ってもらうというシチュエーション。
背中を丸めて座っても、タオルをかけて手で隠しても、
俺の股間がどうしようもなく興奮してしまっているのが一目瞭然だった。
「……み、見るな!」
「お兄ちゃん……それ……」
意外そうな声で、俺のタオルの膨らみを見つめる妹。
俺は首だけ妹の方を向いて、
「な、なんだよ! 見るなって――」
そこで妹の表情を見て、言葉が止まってしまった。
「……お兄ちゃん……」
244池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/27 23:47:33 ID:afjRZBOe
……嫌悪か、驚愕か、あるいは失望の表情をしているものだとばかり思っていた。
当然だ。妹相手に欲情してしまうなんて、人として許されざる行為だ。
……その上、昼間妹の告白をあれだけ拒絶した後だ。
相手の想いを一方的に否定しておいて、こちらだけ妹の体で興奮するなんて、最低だ。
だが、それなのに――

――それなのに微笑むというのは、一体どういうことだ?

「……な……なんで……?」
妹は相変わらず嬉しそうに微笑み続け、言った。
「ありがとう……」
「……な、なに……?」
状況が飲み込めない。発言が理解できない。
混乱する俺を他所に、妹は更に続ける。
「ありがとう……私なんて、もう捨てられたかと思ってた……」
……捨てられた? 俺が捨てたってことか?
「……今日、旅館についてからもずっと悩んでたんだけどね……」
首に手が回され肩に濡れた感触が触れ、妹が後ろから抱き付いてきているのだと分かる。
「昼の、神社でお兄ちゃんと約束したよね……あの時。
 これからも、ずっと兄として守ってくれるって……それじゃ駄目なのかって言ったよね……」
首のすぐ後ろから、妹の吐息が聞こえる。
細く不安定な息が、震えながら大きく一度吐き出された。

「その時さ……なんとなく、伝わったんだ……。
 お兄ちゃんにとって、私はただの妹でしかないんだな、って……」

「お兄ちゃんと私には、兄と妹以上の関係は無い。そう言われたみたいで……。
 辛かったよ……望みが全部、絶たれちゃったみたいな気がして……
 ……でも、違ったね。まだちょっと、希望があったみたい……」
肩に回された細い腕が、ぎゅっと俺を抱き寄せる。
「嬉しいよ……私の体でそんなに興奮してくれて……
 ……私でも、ちゃんと女として見てくれて……」
245池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/27 23:57:57 ID:afjRZBOe
とりあえずここまで。
続きは多分結構すぐに投下するかと。中途半端なんで、気が向いたらすぐ。
まあ、次の投下分はエロシーンではなくエッチいシーンですから(←この辺はこだわる)
246名無しさん@初回限定:04/11/27 23:59:40 ID:kaB1gItk
>>池魚氏
GJ!単発もいいけど、長編もいいね!
247名無しさん@初回限定:04/11/28 07:54:00 ID:eLNXAQhU
_| ̄|○エロくてこう一部が・・・_ト ̄|○ でっかくなっちゃった!!

続き期待!
248突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/28 16:52:48 ID:mK2iaYe4
毎度お馴染みの突発型の投下です。
今更ですが、円華は「まどか」と読みます。

「お兄ちゃん、起きて?」
ゆさゆさ、ゆさゆさゆさと小さな手で背中を揺さぶられる感触。
「お兄ちゃん、朝ご飯だよ、起きて?」
目を開けなくても誰かはわかる。現在この家で暮らしているのは二人だけ。
俺と………俺の妹の円華だけだ。
「………悪ぃ円華、今日だけは勘弁してくれ。貫徹明けなんだよ。」
「それは知ってるけど………朝ご飯だけでも食べて?」
ゆさゆさ、と穏やかな声と共に再び背中が揺さぶられる。
「ごめん、食欲もあんま無いんだよ。今日は日曜だし確かテニス部の部活
も無い日だろ? あとで食べるから、お前先に………」
……と言いかけて思い出す。円華は一人っきりの食卓を凄く嫌っていた事
を今更ながら思い出す。家族と囲めない食卓は、円華にとって辛い過去の
再来でしかないのだ。きっと涙声で『……そんな! 一緒に食べたくって
一生懸命に作ったの。私と一緒に食べてよぉ……』と……
「………でも、今朝の朝ご飯は……私一人じゃ食べられないから……」
……………はい?
「持ってきたから、ね? 食べて?」
なんじゃそりゃ? 部屋まで持ってこれるのに、一人じゃ食べきれないも
のなんてあるのか? 真面目で素直な円華がキテレツな料理(?)を作る
とも思えないし、一体全体どういうことだ?
「お兄ちゃんの為に用意したの。だから、起きて?」
「あー、わかったわかった……」実は興味津々になってしまったりしてい
るのだが、少し格好悪いので渋々を装って「……で? 朝っぱらから何を
作ったっ…………て、おい!?」

朝起きたら妹に「朝ごはんは私だから。ちゃんと食べてね?」と言われた。
249突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/28 16:54:29 ID:mK2iaYe4
セミロングに大きなリボンがトレードマークの円華、頬を染め恥ずかしそ
うな笑顔を向けてくれているその下は……
「はっ、裸エプロンっ!?」
「……ちょっと恥ずかしいけど、お兄ちゃんなら……食べて良いよ?」
「いや、『良いよ』とか言われても……」
レモンイエローに白い縁取りのエプロンは以前に俺が買ってやった円華の
お気に入りにして愛用品。円華がこちらを向いている以上、基本的にはエ
プロンしか見えないのだが、わずかに露出している肩やら脇やらウエスト
にはブラとかショーツの紐らしきものは見えないし、それにも増して胸の
膨らみの頂点の尖った部分の形が浮き出して……
「だって、もう用意しちゃったんだもん……」くすくす、と赤い顔のまま
いつもの朝と同じように小さく笑う「……あとは、ね? 盛りつけるだけ
なんだ……」
こちらを見つめたまま、慣れた動作で両手を背中に回して首の後ろで結っ
たエプロンの紐を解く。そして更にウエストの紐も解くと、妹が唯一身に
つけていた衣類は音もなくフワリと落ちてしまう。
「ま、円華………?」
「用意できたよ、お兄ちゃん。このお料理は温め直し出来ないから、早く
食べちゃわないと冷めて駄目になっちゃうよ? お兄ちゃん、私が作った
朝ご飯、残したりしないよね?」もじもじもじ、と所在無さ気に彷徨わせ
ていた両手を背中に回すと妹の全裸姿が俺の視界をすべて埋め尽くしてし
まう「だから………はい、召し上がれ?」
「…………い、いい、良いんだな、円華?」
口の中がカラカラになってしまう。慌てて唾を飲み込んだ音が自分でも驚
くほど大きく耳の中でこだまする。『なんで急に?』とか『待て待て、俺
達兄妹だろ?』とか理性的思考は何故か完全ブッチの俺、喰う気満々で円
華に最終確認。
250突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/28 16:55:46 ID:mK2iaYe4
「だ、だって、お兄ちゃんの為だけに用意したんだもん……」チラ、チラ
、と伏せ目がちに途切れ途切れの視線を送る円華「……だから、冷めない
うちに好きな所から食べて?」
す、好きな所から………って、やっぱ控えめな胸? それとも、もじもじ
と摺り合わせている内股の奥の聖域? いや、ぷにぷにのヒップというの
も捨てがたいが。いや待ていや待て、円華は(間違いなく!)初めてだろ
うから速攻でアチコチ弄り回すのは止めてキスから始めるのが礼儀という
か愛情ってもんだろ。というか、その前に抱き締めて好きな所を存分に撫
で撫でしながら髪の匂いを目一杯に味わうというのも……
「………もうっ、お兄ちゃん?」
「うわっ!?」
などと悩んでいると、円華の裸だけでカチンコチンになっていたムスコが
細くて柔らかい指で『ぎゅぎゅ』っと握り締められ、ぞくぞくとした快感
が背骨を駆け抜ける。
「ってゆーか、なんで裸なんだ俺はっ!?」
「お兄ちゃんが食べないんだったら、先に私が食べちゃうもん!」
「うわっ、うわわわっ!!」
しこしこしこ、と擦られるだけで情けない声が出てしまう。更に先端部に
熱い吐息を吹きかけられ一瞬、発射しそうになってしまった。
「え……えへへ……」ちょっと無理っぽい笑みを浮かべながら先走りを
指で拭い、まだキスもした事がない(筈!)の小さな唇で先端部にチュ、
と軽く触れる「……あ、熱いんだね? それに、すごく固ぁい。こ、ここ
を気持ちよくしてあげたら、ミルクが出る……んだよね?」
251突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/28 16:56:29 ID:mK2iaYe4
やや詰まり気味の声とは裏腹に手の動きは止まらない。更にチュ、チュッ
と顔を隠すようにしながらキスの雨を降らす妹。といっても股間に埋めた
黒髪の頭が揺れ動く様だけでも十二分にエロかったりする訳だが。
「それじゃ……お兄ちゃん?」ピタリ、と手の動きが止まるが握ったまま
離す気配はない「い、いただき……ますっ!」
初挑戦の緊張のあまり、口を大きく開けすぎた為だろう。唇や口中粘膜の
感触は無かったが、含まれて熱い息遣いに包まれただけで俺は呆気なく限
界を迎えてしまった。
「まっ、円華っ!!」
どくどくどくっ、と妹の口の中にありったけの欲望を放出する。一滴すら
零すまいと唇がキュッと窄められ、口の中が俺の精液でどんどん溜められ
満たされていくのがわかる。
「お、おおおおおお兄ちゃんっ!?」
その様子に驚いた円華の声。そりゃ無理もない、初めてのフェラで手加減
なしの口内射精を食らった日には大声の一つも………って、あれ?
252名無しさん@初回限定:04/11/28 17:00:18 ID:QmizEgzx
リアルタイムキター!!
最高でつ!
253突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/28 17:03:13 ID:mK2iaYe4
………と、一旦ここで切ります。
実はこの後の展開が二種類、浮かんだので皆さんのご意見で決めようかとw

1.コメディ風味
2.エッチぃ風味

どっちが良いでしょうか?
254名無しさん@初回限定:04/11/28 17:07:38 ID:QmizEgzx
当然、えっちぃのでおながいしまつ(;´д`)ハァハァ

○| ̄|_イマノデナカダシジャナカッタノカ
255名無しさん@初回限定:04/11/28 19:52:56 ID:nx18v0oc
エロイノキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!


 ∩
⊂⌒~⊃。Д。)⊃エロイノキボン…
256名無しさん@初回限定:04/11/28 20:30:58 ID:J4OZGNAj
エロいの
257桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:01:27 ID:N9EIHTYJ
「桐莉の右手が真っ赤に萌える!膜を破れと震えて唸る!」
「まっ、負けないもんっ!まじかるドミか――」
「氏ねっ!た・け・の・こ・ドリルっスぅぅぅーーーーーっっっ!!!!!」

ぎゅいぃぃぃぃぃぃぃぃんっ☆

「ひぐぅーーーっ!!?(涙)」

………どさっ。

「前と後ろで、イって良しス!」
「…………う…ぐ…っ、ま、まだ、負けてない……もん…っ」
「ったく、七華姉ちゃんは往生際が悪くて困るス」
「ひっ――」
「い・も・う・と・びぃぃぃーーーーーーーーーーむっっっっ!!!!!!」

しゅびばばばばばばばばばっ☆    ちゅどっごぉぉぉぉぉぉん………。

「ひぎゃぁぁーーーーーーんっ!!?(涙)」

…………どさっ。

「煉獄に涙は要らんのだスーっ!」
258桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:02:44 ID:N9EIHTYJ
…………
………
……………

「う……く・……ぅっ」

ボロボロになった身体を引き摺って、やっとの事で自宅へ辿り着く。

「も、もう、だめ……だよもんっ、早く…っ、れん……乳を………」

身体中、疵だらけだよ。
擦り傷とか切り傷とか、打撲とか骨折とか火傷とかしてるよ。
こういうのを満身創痍って言うんだよ。
私、もう、笑えないよ。

「………うぐっ、は、ぁ」

天井から伸びた太いビニールの管を手に取って、口に咥える。
玄関の、靴箱の上、壁に並んだ幾つものボタン、右から二番目をポチッとな。

ぶびゅっ、だくっ、だくっ、だくっ。

「ん・……んくっ、んん…っ?」

圧搾空気で送り出されて来る白濁液を一息に飲み干す。
口元から飛び散った汁で、眼鏡が汚れちゃったけど、命には代えられないよ。

「んんんっ、んぶっ…おいひ…」
259桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:03:34 ID:N9EIHTYJ
あはぁっ、来た来た来た来たキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! れ・ん・に・う・ぱうわぁぁぁぁぁっっっ!!!!!

「………かはっ、は…ぁ、ぁ……?」

瞬時に傷が塞がって行く。
骨折した腕の痛みも感じない、こんなに重いミルク缶も持てるもんっ!
ついでに、何故か焼けてボロボロになっちゃった服も、元通りになってたりして。

「練乳があれば絶対無敵!愛と正義のまじかる幼馴染、復活だよもんっ!」

私のお父さん、地球防衛軍の大佐だもん。
自宅に練乳スタンドの一つくらい、あっても別に変じゃ無いんだよ。
因みに、右から一番目がお母さんの青汁で、右から三番目がお父さんのマムシドリンクだもん。

「うーっ、でも、今回は本当にヤバかったよ……」

ドリルだよ、ドリル!
スパイラルなみとか、瑠璃堂どりすとか、グレートマジンガーとかに付いてるあれだよっ!凶悪なあれ!!
それだけじゃないよ!ビームだよ、ビーム!
デ・ジ・キャラットとか、メカヒスイとか、ちよちゃんのお父さんが目から出すようなあれだよっ!極悪なあれ!!
あんなの反則……っていうか!
普通の人間には無理だよ!桐莉ちゃんおかしいよ!!
改造人間だよ!そうじゃなきゃアンドロイドか何かだよ!レギュレーション違反してるに決まってるもん!!
260桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:04:27 ID:N9EIHTYJ
「………はぁ。私もお父さんに頼んで、ドキドキダイナモでも付けて貰っちゃおうかなぁ………」

それでもって、たかくんと、教室とか路地裏とか電車の中とかであんな事やこんな事を……って、はうぅっ!
ち、違うのですっ!これは未来の国からやって来た青い狸のロボットがあらかじめ日記で無理矢理言わせているのですっ!

「……はぁっ」

此処最近、桐莉ちゃんに勝てない。
毎日二回は戦ってるけど、先週末から黒星ばかりだ。

「……うぅーっ、悔しいよっ!これも全部、たかくんが桐莉ちゃんばっかり可愛がってるからだよっ!」

かちっ。

『もーっ、おねぇってば、また桐莉にいぢめられたのー?しょうがないなぁ……』

妹の由紀ちゃんが残してってくれた時計のボイススイッチを入れる。
最近、お目覚めコールに設定しっぱなしで、すっかり忘れてたんだよ。
ダイヤルを合わせると、お目覚めコール以外にも幾つか台詞が入ってて、
ランダムに設定すると、数十秒おきに適当な番号の台詞を喋ってもくれるんだけど、
つまりこれが、その…、この間の事件(『朝起きたら妹に、……』)の真相だった訳で……。
………わ、私、悪くないもんっ!桐莉ちゃんがハッキリ言わないから、悪いんだもんっ!

「(六番のダイヤル、と)」

かちっ。
261桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:05:18 ID:N9EIHTYJ
『そうだよ!おねぇの言う通りだよ!』
「うーっ、やっぱり由紀ちゃんもそう思うよね……と、十三番」

かちっ。

『おねぇは悪くないよ!ボクが付いてるから!だから、泣いちゃダメだよっ!』
「うんっ、私負けないっ!負けないよっ、由紀ちゃんっ!……と、二番」

かちっ。

『がんばれ、がんばれ、おーねーぇっ!がんばれ、がんばれ、おーねーぇっ!』
「がんばるもん!私、がんばるっ!……と、百八十五番」

かちっ。

『お前の首をへし折ってやるゥゥゥーーー!!!!!』
「だっ、だよもんーーーっっっ!!?」

……うーっ、ダイヤルの数字、二百個も覚えてられないよー。


―――――
262Y ◆cf6.GAJsFA :04/11/28 21:05:48 ID:ssOxkHni
>>池魚氏
乙&GJ!です。続きに、期待してます!
>>突発屋氏
GJ!&乙です…本番かと思いました(マテ)
それでは、エロコメディでw…(…冗談ですごめんなさい…orz)H風味希望!

昨日の小ネタを、仕上げてみましたのでUPしますね。
263桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:06:09 ID:N9EIHTYJ
私と、たかくん、桐莉ちゃん、そして由紀ちゃん。
小さい頃は、ずっと一緒に遊んでた。
おうちに帰ってからは、私と由紀ちゃんの二人っきり。
一緒にご飯を食べて、一緒にお風呂に入って、一緒のお布団で眠る。
私が失敗して泣いてる時、落ち込んでる時、何時も傍に居てくれた由紀ちゃん。
ずっと、何時までも、一緒だって思ってた。

『じゃ、ボク行くよ』
『お財布持った?ハンカチ忘れてない?生のお水とか飲んじゃ駄目だよ?』
『もーっ、解かってるってばぁ』
『拾い食いしちゃ駄目だよ?熊と出会ったら死んだフリするんだよ?変なおじさんにお菓子貰っても、絶対に着いてっちゃ駄目だよ?』
『あのねぇっ、友達と一泊、温泉旅行に行って来るだけだよ』
『だって、由紀ちゃん、私と離れるの初めてだし』
『……はぁっ。ボクは七華姉ぇの方が心配だよ』

旅行鞄の中から取り出した、砂時計の形の目覚し時計。
自分で自由に目覚ましのコール音が録音出来る、由紀ちゃんのお気に入りの時計。
264桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:07:00 ID:N9EIHTYJ
『はい、これ』
『え?え?』
『どうせ一日だけだし、ボクは時計無しでも大丈夫だから、おねぇに貸したげるよ』
『う、うん……』
『ま、寂しくなったらコレでボクの声でも聞いて、元気出しなさいっ』
『……って、私、子供じゃないもんっ!一日くらい由紀ちゃんと離れてても平気だよっ!』
『あはははっ。それじゃ、行って来まーす!』

泊り掛けで一泊、明日には家に戻って来る筈だった。

……病院から、由紀ちゃんがトラックに跳ねられて危篤だと連絡が入ったのは、それから三十分後の事だった……。


―――――
265桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:09:51 ID:N9EIHTYJ
「……きちゃん……駄…目……由紀ちゃんっ!」

――あれから、七年。私は今も、妹が出掛けた朝の夢を見る。

家を出ようとする由紀ちゃん。
もしもあの時、私が引き止めていれば。
絶対に離れたくないって、そう言っていたら。

『それじゃ、行って来まーす!』

嬉しそうに、満面の笑顔を浮かべて、走り去って行く妹。
私は、この先を知っているのに。
……知っているのに……。

『うん、楽しんで来てね!』

――あの日の、台詞を、繰り返す。

「(行かないでよっ、由紀…………っ・……)」

声が出ない。
光の中に、由紀ちゃんが消えて往く。
掌の温もりも、消えて往く。

「――由紀ちゃぁぁぁんっ!!!」
266桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:11:02 ID:N9EIHTYJ
薄暗い部屋。
時計の文字盤は午前三時三十二分。
蛍光ランプがぼんやりと、独りきりの部屋を冷たく照らす。

「………うっ……うっ……うぁっ……うぁぁぁっ」

時計が、本当に、由紀ちゃんの形見になってしまった。

『ま、寂しくなったらコレでボクの声でも聞いて、元気出しなさいっ』

……かち。
ダイヤルは200番、一番最後に由紀ちゃんが吹き込んだ言葉。
私が時計に吹き込まれたボイスを再生した時に、一番最初に聞いた言葉。

『ボクが家を出てから三十分経った?それとも一時間かな〜?もうっ、おねぇのさみしんぼさんっ!お土産、買ってくからね〜。だから、ボクが帰るまで泣いたりしちゃ駄目だぞぉ〜?なんちてー』

「………うぁぁぁぁぁっ、ゆぎちゃんっ……ひぐっ……うっ、うぇっ………」

そんなの、無理だよ……もう、七年も過ぎちゃったんだよっ……
…寂しいよ……由紀ちゃんが居ないと、私、寂しいよ…っ
時計なんかじゃない、本当の由紀ちゃんの声が聞きたいよっ
267桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:12:36 ID:N9EIHTYJ
「……あーもうっ、泣かないでよ……」
「だってっ、だってぇっ、………………………え?」
「……ただいま、ななねぇ」

・……………………………ごめんね、たかくん。私、もう駄目だよ。由紀ちゃんの幻覚が見えるんだよ。

「……いや、あの、幻覚じゃなくて。ボク、本物の由紀なんだけど……」
「ええっ?えええええっ?でででででもっ、あ、あ、足っ、ちゃんと付いてるしっ!」
「……いや、だってボク、幽霊じゃないし……」

窓から吹き込む夜の風。
カーテンの隙間から差し込む、月の光に朧に透けて、由紀ちゃんは確かに其処に居た。

「……あり?でも、ボクは一応死んだ訳だから、こうやって此処に居るボクは幽霊って事になるのかな……」

銀色の、大きな翼。
七年前の姿のまま、成長していないけれど。

「由紀ちゃんっ!由紀ちゃん由紀ちゃん由紀ちゃぁぁぁぁぁぁんっ!!!!!」
「あ、おねぇあぶな――」

ガンッ☆

「ぅぅ……激しく痛いぉ〜(涙)」
268桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:14:23 ID:N9EIHTYJ
抱き付こうとした由紀ちゃんの身体を擦り抜けて、壁の柱に思いっきり額をぶつけた。
目の前でヒトデさんがピカピカ光ってるぉ〜。

「うーん、やっぱりボク、幽霊みたいだね」
「……違うよ、だって、背中に羽根が生えてるもん」

痛い、だから、夢じゃない。
手を伸ばしても触れられないけれど、由紀ちゃんが此処に居る。

「おかえり、由紀ちゃん」
「……うん、ただいま、ななねぇ」

そっと、由紀ちゃんの輪郭を抱き締める。


―――――
269桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:16:22 ID:N9EIHTYJ
ちゅん、ちゅん、ちちち……。

「おねぇっ、おきろーっ!朝だぞ!朝飯食って学校行くぞーっ!」
「ぅ〜……まだねむたいぉ〜……」
「ほらっ、寝惚けてないでシャキッとするっ!」
「……く〜」
「おねぇっ、おきろーっ!朝だぞ!朝飯食って学校行くぞーっ!」
「あと〜……五分〜……」
「ほらっ、寝惚けてないでシャキッとするっ!」
「んにゅ〜……あと一時間〜……」
「もうっ、さっさと起きないと本当に遅刻しちゃうぞっ!」

……………
………
…………………

「ゆっ、由紀ちゃんっ!?」

慌ててベッドから飛び起きる。
時刻は午前六時過ぎ。
私の目の前にふわふわ、由紀ちゃんが浮かんでいる。

「あ、起きた?」
「由紀ちゃん、本当に帰って来たんだ……」

夢じゃない、本当に夢じゃないよ!

「………うぁぁぁぁぁっ、ゆぎちゃぁぁぁんっ……ひぐっ……うっ、うぇっ………」
「……あーもうっ、それは夕べやったよぉ……」
270桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:18:20 ID:N9EIHTYJ
由紀ちゃんの姿は、陽光に透けて昨夜よりも薄っすらと、頼りなげに見える。

「由紀ちゃん、大丈夫?このまま、溶けて消えちゃったりしない?」
「んー、良く解からないけど、多分大丈夫だと思う」
「多分って、そんなの……また由紀ちゃんが居なくなっちゃったら、私、嫌だよっ!」
「って言われても、ボク、死んでからこっちの記憶がかなり曖昧でさぁ……ま、なるよ〜になるしょ?」

うーっ、由紀ちゃんはポジティブだよ。
私も見習わないとだよ〜。

「そんな事より、早いとこ朝食にしようよ」
「うん。でも、由紀ちゃんの食事ってどうすればいいのかな?」
「あ、そっか。このままの身体だと、物に触る事出来ないんだった」

毎朝、お仏壇に食パンと練乳をお供えして、お線香炊いてるけど。
やっぱり、おかずとか無いと寂しいよね。

「由紀ちゃんは朝ご飯、何食べ――って、由紀ちゃん?」
「んー、うん。やっぱり、ななねぇならイケるっぽいや」
「何か……由紀ちゃんの身体、私の中に半分減り込んでるんだけど……(汗)」
「うん。ちょっとおねぇの身体、借りるね〜♪」
「え?えええーーーーーーっ!!?」

ずぽんっ。

「・……………うわぁっ!?」
271桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:21:15 ID:N9EIHTYJ
『んー、なるほど。これがおねぇの中かぁ〜』
「うわぁぁぁぁ、頭の中で由紀ちゃんの声がするよぉっ!」
『OK、ちゃんと五感の共有は出来るみたい。朝ご飯にしよ〜♪』
「ぅぅぅ、凄く変な気分だよ〜……」

耳で音を聞くんじゃなくて、直接頭の中で由紀ちゃんの声が響いてる。
それに、由紀ちゃんに羽根が生えてるせいかな。
何だかとっても身体がフワフワするよ。

『おねぇは普通に朝ご飯食べてくれればいいよ』
「う、うん。それじゃあ、今日はブドウジャムと練乳で……」
『日本人はお米族ーーーーーーーっっっ!!!!!』

キィィィィィィィンッ☆

「はぐぅぅぅぅぅぅ!」

思わず、頭を押さえて蹲る。
脳みそッ、脳みその中で声がエコーしてぇぇぇぇぇぇ!

『朝食にパンなんて邪道っ!日本人だったらお米を食べなきゃ駄目じゃないっ!』
「だ、だって、お米で練乳を食べるのは辛いよっ!」
『そんなの、当たり前じゃないか』
「そうだよっ。練乳が食事の主役なんだよ。其れを引き立てるのがパンの大切な役割で――」
『しぇからしかーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!』(訳:やかましい!)

キィィィィィィィンッ☆

「はぐぅぅぅぅぅぅ!ぉっ、音波ぱぱぱぱぱとと止めてててぇぇえぇぇえぇぇぇ!」
272桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:23:33 ID:N9EIHTYJ
って、私の身体が勝手に動くよっ!?(汗)

「ちょ、由紀ちゃんっ、」
『おねぇは黙って見てて!朝ご飯の準備はボクがやるから!』
「で、でもっ、由紀ちゃん、それ、お茶碗だよっ?(汗)」
『ご飯を食べるんだから、当たり前でしょ』
「ちょ、冷蔵庫から出してるのって、まさか……っ」
『うん、父さんとボクの大好物〜♪』

いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい由紀ちゃんそれだけはやめてゆるして食べたくないぃぃ!!!

『やっぱ、朝は納豆でしょ〜♪』
「いやああああああぅ!私っ、納豆の臭いは駄目なんだよぉっ!!!(泣)」
『ねーばねば、ねーばねば、ねーばねば〜♪』
「由紀ちゃんの鬼ぃっ!悪魔ぁっ!納豆仮面ーーーっっっ!」
『ボク、天使だも〜ん♪』

うあああああんっ!うあああああんっ!
やめてよしてゆるして食べたくない食べたくないんです鼻が曲がっちゃいます神様仏様イエス様助けてたかくんたかくぅぅんっ!!!
私の腕止まれ!止めて!許して、やめ、勘弁っ、もうやだぁぁぁぁ!!!!!
273Y ◆cf6.GAJsFA :04/11/28 21:24:03 ID:ssOxkHni
>>桐莉兄氏
…2度も割り込んでしまってごめんなさい…orz
…6スレに埋め立て兼ねて投稿してきます。 ノシ
274桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:25:54 ID:N9EIHTYJ
『んーっ、久しぶりのこの匂い。これでこそ日本の朝食だよね〜♪』
「私っ、今日からイギリス人になるーーーっ!」
『いっただっきまーす!はぐっ……んぐっ……ンマーイ♪』
「ひぃぃぃぃーーーーーんっ!アイヘイトナットー!おとぉさぁぁぁんっっっ、由紀が虐めるぅぅぅーーー!!!(涙)」

ねばねばがぁぁぁ!ぬちょっとしてどろっとして臭いのがぁぁぁ!
練乳を!大至急練乳を!
今すぐに洗い流さないと、こんなのもう、一分だって我慢できないよっ!

『って、ちょ、ななねぇっ!』
「練乳をっ!練乳をっ!一心不乱の練乳をぉぉぉっ!!!」
『やめっ、ばかっ、そんなの口の中に流し込んだらっ、混ざむぐぅっ!?』

ぐぶぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!

………それは。生まれて初めて、私の身体が練乳を拒絶した瞬間だった。


―――――
275桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:28:05 ID:N9EIHTYJ
『……ったくもー。復活して最初の朝食が、納豆と練乳のぶっ掛けご飯ってのはあんまりだよ……』
「ぅーっ、だって、由紀ちゃんが……」
『ボク、ちゃんと止めたもん』

結局、後片付けに大忙しで、朝ご飯は抜きになっちゃった。
折角の練乳も、無駄になっちゃったよ。
ぐぅぅぅぅ。

「(……たかくんゴメンね、今日は食料調達係もお休みだよ……)」

寂しげに鳴るお腹を抑えつつ、学校に向かって全力ダッシュは辛いもん。

「はぅ……お昼まで我慢だよ……(涙)」
『あーーーっ!ななねぇ、大変だ!お弁当、用意してないじゃないっ!』
「大丈夫だよ、由紀ちゃん。高校には学食や購買があるからね」
『学食かぁ……いいなぁ』
「由紀ちゃんも一緒に食べるんだよ」
『あ、そうかっ!うはぁーっ♪』

嬉しそうな由紀ちゃん。
小学校では、お弁当か給食だったもんね。
私も、中学生になって初めて学食を使った時、ワクワクしたのを覚えてるもん。

「お昼、何食べる?」
『ボク、カレーが食べたい!』

由紀ちゃんと一緒のランチ。
今から、すっごく楽しみだよ。
276桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:29:50 ID:N9EIHTYJ
「……あ、たかくんと桐莉ちゃん」
『――桐莉?…って、あの桐莉かっ!?』
「どしたの、由紀ちゃ………はわぁぁぁぁぁっ!!?」

だから、私の身体を勝手に突然動かすのはやめてってばぁっ!

「――お、七華」
「『九曜桐莉ィィィィィ!此処で逢ったが七年目ェェェェェッ!!!』」
「ふへっ!?」

桐莉ちゃん、逃げてぇぇぇぇ!
私のッ、身体がッ、勝手にシャイニングウィザードをォォォォ!!!

がごすぅっ☆

「ぬがぁっ!い、いきなし何するスかぁっ!?」
「『いよぅ、元・いぢめられキャラの九曜桐莉!』」
「ぬっ?おまい、誰スか!七華姉ちゃんじゃ無いスねっ!?」
「『うるさいっ!ボクが居ない間に、よくもななねぇを虐めてくれたなっ!』」
「……ななねぇ、って、もしかしてお前、」

にゅるるるるる

「――はぅぅぅぅぅ、私の身体から何か出るぅぅぅ〜!(涙)」

ぎゅぶっ、ぎゅぶっ、ぎゅぶっ、

『あれ?変だな?んしょっ、なんか硬いぞ、おろぉっ???」
「産まれるゥゥゥ!産まれるのォォォ!たかくんと私の子供ォォォ〜!(壊)」

ずぼぉっ。
277桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:32:17 ID:N9EIHTYJ
「ぶはっ、外に出るのはちょっち難しいな、これ」
「ぅぅーっ。由紀ちゃんの羽根の部分が引っ掛かってたんだよ〜っ!」
「なるほどっ。ななねぇ、あったまいー♪」

「………兄ちゃん、桐莉、ちょっと疲れてるみたいス」
「………偶然だな、俺もだ」

「ってコラ、其処、馬鹿二人っ!戻って来いっ!ボクを無視するなぁっ!」
「……私は至極常識的な反応だと思うよ、由紀ちゃん……」

たかくんと桐莉ちゃんに殴り掛かる由紀ちゃん。
でも、私の身体に憑依してないと、触れる事は出来ないみたいだよ。

「おいっ!ボクを忘れたとは言わせないぞっ!こっちを見ろぉっ!」

私も慌てて、たかくんの後を追いかける。

278桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:34:51 ID:N9EIHTYJ
「なぁ、七華。由紀……って、やっぱアレか?お前の妹の……」
「うん、何か良く解からないけど、天使になって戻って来たんだよ〜」
「なんつーか、あいつ、ちっとも変わってないな……色んな意味で……(汗)」
「非常識ス!死人が生き返って来るなス!おまいは桐莉の思い出の中で永遠に眠るのス!」
「うわ、酷い!何かボクに恨みでもあるのっ!?」
「其処、喧嘩は後にしろ。あと十分で校門が閉まっちまうぞ」
「……たかくん、意外と冷静だね」
「改造人間とか、触手魔神とか、非常識な物は見慣れてるからな」
「ボク、非常識じゃないもん!」
「成仏しやがれス!南無阿弥お陀仏、南無阿弥お陀仏ーーーっ!!!」

ずっと、こうやって四人で登校するのが夢だった。
何だか、凄く、嬉しいよ。


―――――
279桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:36:55 ID:N9EIHTYJ
全速力で走り続けて十分、どうにか間に合ったみたい。

「ラストスパート!」「このまま走り抜けるのス!」「戦慄のッ、ファイナルブリットだよもぉぉぉんっ!」
「……うわぁ、何か三人とも、無意味に熱いしぃ……」

――がしゃぁぁんっ。

私達の背後で、コンマ数秒の差で閉まる校門(※1参照)。
うちの学校、こう見えて結構厳しいんだよ。
遅刻した生徒が必死に走って来ても、時間になったらきっちり閉めちゃうし。
こないだも、三年生の柔道部最強タッグで有名な人が、『うぉぉぉぉ!行けぇッ、真治(シンヂ)ィィィ!我が心の強敵(トモ)よォッ!俺に構うな!お前は何としても教室まで辿り着けェェェ!』
『駄目だッ!そんな事ッ!お前を見捨てて俺だけ先に行くなんて真似ぇッ!出来ねぇよッ!郁(カホル)クゥゥゥンッッッ!!!』
『甘えた事抜かしてんじゃねェェッ!お前まで此処で倒れてしまったら、一体誰が彩菜(アヤナ)ちゃんに英語のノートを返すって言うんだァァァァ!!!』
『解ったよッ!俺は行くッ!お前の犠牲は無駄にしないさッ!!!だけど必ず戻って来るからッ!だから絶対に死ぬんじゃねぇぞォォォォォォ』
『うきょぉぉぉぉっ!来やがれェェェ!大日本帝国マンセーェェェ!!ホァッ!ホアァアアァァッ!!!ロンギヌシュ、ホアッ!上四方固めッ、大外狩りッ、一本背負いホアァアァァァーーーーーーーーーッッッ!!!!!』
……とかって叫びながら、結局二人とも挟まれて、全治三時間の大怪我を負ったばかりなんだよ。
因みに、やって来た救急車は黄色くて、二人とも復学するのは当分先になりそうなんだって。凄い大怪我だよもん。
280桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:39:14 ID:N9EIHTYJ
※1.表に学校名『市立伊原紀陽台中学校・高等学校』、裏に『お前の屍を超えて行く!』の碑銘が彫られてる、材質超強化特殊軽量発泡スチロールの地獄門。(挟まれた時の衝撃は、脅威の360グラム!)
  学校の在る地名は『伊原市・紀陽台』と書いて『いもとし・きようだい』と読むらしい。
  この土地には古くから、兄妹或いは姉妹の組み合わせで兄弟が生まれる事が多く、おまけに相思相愛の間柄になってしまう事が度々起きて来た。
  一説には、後記の首塚に由来する兄妹の悲恋伝説の呪いでは無いかとも言われており、
  学園に伝わる数珠継承制度(通称、雛留〔すうる〕)も、嘗て近親相姦の呪いを回避する為に生徒達が神聖な洋式数珠を所持し、
  卒業時に後輩へと譲り渡して霊力を増幅しながら引き継がれて来た出来事(摩利壬天流・安威殺破護鬼幻妖乃楢嘴〔まりみてりゅうあいさつはごきげんようのならはし〕)の儀に由来するのでは無いかと言われているらしい。

「あ、危なかったのス」
「どうにか罰当番は免れたな」 (←九曜兄妹、揃って遅刻九回目。因みに七華は遅刻七回目。)

罰当番って言うのは、遅刻が十回を超えた時に課せられる、学校の裏山に在る首塚の周辺のお掃除と草むしりの事だよ。
昼間でも人気が無くて不気味なのに、日が落ちるのが早い冬場の放課後、真っ暗な中で作業なんて絶対に嫌だもん。
それに、実際に罰当番になった生徒の半分以上が、恐怖の怪奇現象に遭遇してるって言うんだよ。
281桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:41:14 ID:N9EIHTYJ
「二年の女子が霊障で、夜尿症になっちまったらしい」
「私は、一年生の女の子が狐憑きになって、何時も狐の耳カチューシャと尻尾を付けて歩くようになったって聞いたよ」
「桐莉のクラスにも一人居るのス。美少年の色情霊に取り憑かれて毎晩ギシギシアンアンで、近頃急にお肌の色艶が良くなって来たらしいのス」

とにかく、噂の絶えない、凄く怖い場所だもん。
うちの学校では、魔の三角地帯に匹敵する魔境だって言われてるんだよ。

「うわぁ〜、そんな場所が在るなんて、怖いね〜」

私達に遅れて、由紀ちゃんが余裕で校門を擦り抜けて入って来る。

「ボク、幽霊とか七不思議とか、そーゆーの苦手だよ」
「だよね、だよね、由紀ちゃんっ」
「……おまいら、本気で言ってるんなら大物ス……」

昇降口で上靴に履き替えて。
今日も一日、張り切って行きまっしょい、だよもんっ!

「それじゃ、また後でね〜」
「ぬあっ!?復活一日目からエスケープとは、いい根性してるのス!」
「あのねぇ、今からボクは小学校に行くんだよっ。七年間死んでたのに、いきなり高校の授業受けたって、理解出来る訳無いじゃんっ!」
282桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:42:49 ID:N9EIHTYJ
「それもそうだね。由紀ちゃん、教科書と筆箱はちゃんと持った?体操服忘れてない?今はブルマじゃなくてスパッツに変わってるからね?あと、ランドセルに縦笛を挿すのはデフォルトだよ?」
「だから……ボクは物理世界に積極的な干渉が出来ないんだってば。ななねぇがボクを身体に入れて、もう一度小学校に通ってくれるなら……」
「わぁぁぁっ!は、早く行かないと遅刻しちゃうよ、由紀ちゃんっ!」

冗談きついよっ。
でも、由紀ちゃんなら本気で遣りかねないよ〜。(汗)

「お昼には戻って来るからね〜」
「たかくんと私の教室が三年B組で、桐莉ちゃんの教室が一年C組だからね」
「あいよー、りょーかいっ!」

すぅっ。
由紀ちゃんの姿が、掻き消す様に見えなくなる。

「ゆ、由紀ちゃんっ!?」
283桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:44:39 ID:N9EIHTYJ
『んじゃ、行って来まーす!』

何も無い空間から、由紀ちゃんの声だけが聞こえて来て、ほっと胸を撫で下ろす。
半分透けてるんだもん、何時また消えちゃうかって思うと、心配で練乳も喉を通らないくらいだよ。
えっと、多分、何時もの半分か、三分の二か、ひょっとしたら五分の四くらいしか喉を通らないんじゃないかな、うん。

「行くぞ、七華。さっさとしねーと、小夜子先生が来ちまうぞ」
「んじゃ兄ちゃん、昼飯時まで暫しのお別れなのス!」
「………」

本当は由紀ちゃんと一緒に授業受けたかったけど、我慢だよ。

「ほらほらぁ、兄ちゃぁん……さっさと桐莉にお別れのちゅーしるーっ?」
「うわぁっ!其処っ、公衆の面前で何いちゃついてるんだよっ!」


―――――

きーん、こーん、かーん、こーん。

午前中の授業の終わりを告げるチャイムが鳴ったよ。
いよいよお楽しみのランチタイムだけど、由紀ちゃん遅いよ〜。
284桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:46:31 ID:N9EIHTYJ
うちの学校の学食、早くて美味しくて安くて評判なんだけど、凄く殺伐とした雰囲気なんだよ。
食券や、座席を巡って、隣のクラスの生徒と何時喧嘩が始まってもおかしくない。
そんな雰囲気だから、結構大変なんだよ。女の子だって大人しくすっこんでないし。
で、やっと座れたと思ったら、向かいの席の新入生がカレーうどんのおつゆ零しちゃうし。
だいたいね、カレーうどんは幾ら気を付けて食べても無駄なんだよ。
美味しそうな顔して、制服に一杯汁が飛んでるんだよ。
後で洗濯する時の事を考えて食べてるのかって、聞きたいよ。一時間ちょっとくらい聞きたいよ。洗っても落ちないんだよ?
君、本当は、掻き揚げ天麩羅うどんが食べたかったのに、売り切れだっただけなんじゃないのかな。
今、学食通の私が一番お気に入りなのは、やっぱりAランチだね。
デザートに練乳いちごが付いて来るんだもん、最高だよ。
練乳いちごって言うからには、練乳がメインで、いちごがおまけに付いて来るんだよ。逆じゃないからね。
で、ご飯は鶏と鴨の姉妹丼になってるの。何て言っても、姉もセットになってるのがミソ。
だけど、妹スレで姉妹丼だと、狙ってるんじゃないかとか言われそうで怖いんで、コレ位にしとこうかな。
素人にもお勧めだよ。
たかくんもAランチで姉妹丼、一度食べてみるといいよ。で、練乳いちごは私にくれたら凄く嬉しいよ。
285桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:48:40 ID:N9EIHTYJ
「ぬぅー、遅いス!臆したか武蔵なのス!」
「早くしねーと、食券全部売り切れちまうぞ」
「桐莉は兄ちゃん以外、待つのは嫌いなのスよ!」
「……ぅー、もしかして由紀ちゃん、教室が解らなくて迷子になってるんじゃ……」
「桐莉、先に学食行って、四人分の席を確保しといてくれ」
「ラジャーっ!食券は兄ちゃんに任せたっ!」
「何時も通りの『アメリカン濃縮ウラン牛MAXスペシャル鍵わさびビィフ納豆カレー(得盛のみ・550円税込み)』でいいんだな?」
「うぃス!毎週金曜日は牛なのス!しかも一頭丸ごと入ってるのス!普通のビーフカレーなんて、とても叩いてるとは言えない代物なのス!」

うーん、桐莉ちゃんも中々にやるね。
アメリカン濃縮ウラン(ryは金曜日のみで十五皿限定のスペシャル激レアメニューなんだよ。
一回食べる毎にスタンプが一つ貰えて、1200ポイント溜まったら波動砲と交換して貰えるらしいんだけど、実際にGetした人は未だ居ないから、凄く謎だったりするんだよ〜。

『うらうらっ、其処退けっ!学食の席は桐莉が一番槍で占拠しるーーーっ!!』

どかーんっ!ちゅどーんっ!ぎゃー!ごんがらがっしゃーんっ!怪人禿鷹男のタカさん、やっちまうのス!うわぁぁぁ!妹斗金玉分断脚ス!うわぁぁぁ!玉がぁぁ玉がぁぁぁぁ!ガスが漏れてるぞー!
それは違うガスだぁ!兄ちゃんの為に、大義の御旗で破邪剣征なのス!アイィーーーッ!やめろー、やめないとぶっ飛ばすぞぉーッ!物騒錬金バル桐莉スカートっス!キャァァァ!
菊地が戦闘員に浚われたぞー!愚民は退け退けーっ!ちゅどっごぉぉぉんっ!ばかなぁっ!?ギギギギ!連邦の改造人間は化け物かぁーッ!!三倍なのス!三倍気持ちがいいのスよーーーっ!!!
286桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:50:33 ID:N9EIHTYJ
階下の学食から響いて来る、悲鳴と怒号と爆発音。
普段は憎きライバルだけど、こんな時だけは頼りになるよ〜。
(もしも桐莉ちゃんが討ち死にしても、それはそれ。たかくんは私がいただきだよもん♪)
因みに学食の壁は、総チタン張りでチョバムプレートで鉄筋コンクリートが厚さ30cmの二十枚重ねな感じのジオフロントだから、多分テポドンを五十発くらい撃ち込まれても大丈夫ぽ!なんだよ〜。

……中の人の安全までは保証出来ないけどね。

「ごめぇんっ、ななねぇっ!遅くなっちゃったっ!」
「うわぁっ!?」

いきなり、机から由紀ちゃんの顔が生えて来て、私びっくりしちゃったよ。

「階段使わないで、直接床を抜けて来たのか」
「へへー、便利でしょ」
「久しぶりの小学校、どうだった?」
「それがさー。聞いてよ、ななねぇ。酷いんだよー。ボクの事が『視える』子が結構居てさ、トイレの貞子さんが出たー!とかって、散々追い掛け回されちゃって……」
「……ちょっと待て。『視える』子が居るって事は……」
「うん、そーだよ。ボクと波長が合わない人には見えないから、多分此処に居る人達には、隆浩とななねぇが喋ってるようにしか見えてないんじゃない?」
「(……二人きりの時、迂闊に話し掛けたら、危ない人に見えるって事か……)」
287桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:52:31 ID:N9EIHTYJ
「私、霊感とか無いんだって思ってたけど、ひょっとして霊能力者の素質とか在ったりするのかな?」
「うーん、そーゆーのはあんまし関係無いと思うよ。中学生以上でボクが見える人って凄く少ないんだけど、ななねぇも桐莉も隆浩も、ボクと近しい間柄だったから……」
「じゃあ、お父さんやお母さんにも会えるんだね」
「……………」
「由紀ちゃん?」
「……ううん、駄目。二人とも、ボクが声を掛けても、ちっとも気付いてくれなかったよ」
「――とにかく、学食行こうぜ。俺の空腹は今にも限界に達しようとしているからな」
「あっ、こら!隆浩っ!ちゃんとななねぇをエスコートしろっ!」

……由紀ちゃんを気遣ってくれたんだよね。
やっぱり、たかくんって優しいよ。
私、たかくんのそんなとこが大好きなんだよ。

「由紀は何を食うんだ?」
「ボク、ビーフカレーっ!あと、納豆ご飯が食べたいっ!」
「そうか。だったらお前も、濃縮ウランで決まりだな」
「私っ、もう納豆はこりごりだよぉっ!」

走り抜ける学食への廊下に、死屍累々と築かれた屍山血河は、激しい戦いの傷跡。
敗れた兵達の夢の後、午後の授業で諸行無常の腹の虫が鳴くんだよ。
しん、と静まり返った学食は、一つの壮絶な出来事の終わりを告げていて。

「……哀しいけど、これも戦闘だよもん」
「然し、此処までやっても食券の殆どが売り切れか」
「最初に出遅れちゃったからね、仕方が無いと思うんだよ」
288桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:54:21 ID:N9EIHTYJ
お財布からお金を出して、Aランチの食券を購入。
他のメニューなんて只の飾りだもん、売り切れてたって構わないんだよ。

「んじゃ、俺もAランチにしとくか」
「いいですねぇ、ぼっちゃま。それではわたくしめも、Aランチにしときますかな」
「って、ヤマモトさん!?」

たかくんの知り合いかな?
ニワトリみたいな変なおじさんが、たかくんに続いてAランチの券を購入、丁度売り切れになっちゃったよ。

「あ、あのさ、ヤマモトさん。あんた、怪人ニワトリ男だよな?」
「ええ、そうですとも。イカデーモン様に改造されてから今年で五年、ヤマモトは生涯現役で怪人ニワトリ男なのでございます」
「……Aランチって確か……」
                   ノノノノ
「はぐはぐがつがつもぐもぐ、ウマー」(*゚∋゚)

「……………ヤマモトさぁぁぁーーーーーんっ!!!(涙)」
「えっと……私、こーゆーとき、どんな顔すればいいのか分からないよ」
「わ、笑えばいいんじゃないかな、ななねぇ……」

……と、とにかく、次は由紀ちゃんの分の食券を買わなきゃ。

「ぅー。でも、私、やっぱり納豆は辛いよ。それに、二人分食べたら太っちゃうよ」
「いいじゃん。納豆って凄く身体にいいんだよ」
「俺も納豆は好きだけどなー」

え?え?今、何て言いました?
たかくんって、納豆好きな人だったのでつか?
嘘だよっ!そんなの、絶対に嘘だよ!
だって、腐った大豆だよ、納豆って!あんなの、人間の食べるものじゃ無いよっ!
289桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:56:12 ID:N9EIHTYJ
「日本の朝は納豆だよな」
「おーっ、隆浩って話せるねー」
「ひょっとして、七華って納豆嫌いなのか?」
「…………………アイライクナットー!納豆アモーレだもん、私、もりもり食べちゃうよっ!(涙)」
「んじゃ、Aランチの姉妹丼とオカズは俺に任せろ。後で練乳いちごだけ食えればいいんだろ?」

うっ、うっ、うっ。
私のバカ。ばかばかばか。納豆だよ!地獄だよ!
だけど、愛するたかくんの為だもん、私、納豆の修羅になるよ!(滝涙)

「んふふふふう〜。嬉しいな、納豆カレー食べるの七年ぶりだぁ〜♪」

うぅぅぅ、由紀ちゃん、めちゃくちゃ嬉しそうだよ。
今更後には退けないよ。
覚悟完了!天国への片道切符だもん!

「納豆カレー、Don’t来いっ!」

由紀ちゃんを身体に憑依させて、アメリカン濃縮ウラン(ryの食券を購入。
うぅ……何だか、食券までもが禍々しいオーラを放ってるんだよ〜……。(血涙)

「『あ、ラッキー。今ので丁度売り切れだね』」
「……あれ?何か忘れてるような……」
290桐莉兄@ななゆき:04/11/28 21:58:09 ID:N9EIHTYJ
カウンターで、納豆カレーの大皿を受け取る。
牛一頭は大袈裟だけど、キャッチコピーも伊達じゃないくらいの特盛りっぷりだよ。
絶対、採算度外視してるよ、これ。
立ち上る納豆の香り、カレーのスパイスとブレンドされて、湯気を嗅いだだけで意識が飛びそうになるんだよ。

「『……ななねぇ、ありがとね。ボクの為に苦手な納豆食べようとしてくれて』」

う、うぅぅぅ、ぅぁぁぁぁあああああっ!ゆゆゆゆゆ、由紀ちゃんのお姉ちゃんだもんっ、これくらい屁でも無いよっ!
屁でも……へぁっ!へぁぁぁああっ!うっ……うぅっ………くちゃいよー。

「兄ちゃーん、こっちス!四十人分席を確保したスよー!」
「おおっ、良くやったぞ、桐………ぐはっ!」
「兄ちゃん?」
「……悪い、桐莉。お前の分の濃縮ウラン、忘れてた……」
「ああっ!そうだよ!何か忘れてると思ったら、桐莉ちゃんの分のカレーだよっ!」
「ヤマモトさんのインパクトが強過ぎて、すっかり意識から抜け落ちてた。悪い!正直、スマンかった!」
「『ボクの分で丁度売り切れだよん。きりたん、残念賞ーっ!』」
「ぬぁんだとゴルァーーーっ!?ふ、ふざけるなス!桐莉は牛一頭、バリバリ丸齧りがしたい気分で、朝からずっと楽しみにしてたのス!それを……むきぃぃぃーーーっス!」
「おちけつ、桐莉!カレーの代わりにAランチなんてどうだ?ヤマモトさんもまっしぐらだぞ!ほらほら、美味そうだな〜♪」
「そんなもん、チキン野郎の食うもんス!硬派な桐莉の口には合わんのス!ビーィーフッ!ビーィーフッ!」
「『ってゆーか、ボクなんか七年間ずーっと我慢してたんだぞ。朝から楽しみにしてたくらいで、涎垂らしてまで食べたがる事ないじゃん!』」
「そ、そうだよっ。これは由紀ちゃんの分だもんっ。桐莉ちゃんは来週まで我慢すればいいんだよっ!」

たかくんには悪いけど、こればかりは譲ってあげる訳には行かないよっ。
291桐莉兄@ななゆき:04/11/28 22:00:03 ID:N9EIHTYJ
「ギュウ!ギュウ食わせるっ!牛ィィィー!」
「うわぁぁぁっ!襲ってキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!?」
「『おねぇっ、早く口に入れちゃうんだっ!』」
「わ、わかったよ、由紀ちゃんっ!」

私、由紀ちゃんのお姉ちゃんだもん!絶対に、納豆カレーは渡さないんだよっ!!

「学食ルールそのいちっ!一度口にしたメニューは其の人の物で確定だよッ!」
「くっ、さ、させんのス!七華姉ちゃん、これ見るーッ!」
「うっ!?そ、それはぁッ!?」
「桐莉のギュウを今すぐに開放しるっ!さもないと、練乳いちごは桐莉の腹の中ス!!」
「ひっ、卑怯者ぉぉぉぉーーーーっっ!!?」

ああっ、桐莉ちゃんの指がっ!練乳いちごを一つ摘んで口の中に放り込んでっ!

「嚥下しやがったもぉぉぉぉんっっっ!!!(涙)」
「桐莉は本気ス!本気と書いてマジ!さぁ、これ以上の被害を出したくなかったら、さっさとそいつを寄越すのス!」
「うむ。学食ルール其の二で、食い手が確定したメニュー同士の合意トレードは確かに認められているな」
「早くしるっ!練乳だけ全部一気飲みされても構わんのスかっ!」
「うああああああんっ!やめてよっ、桐莉ちゃんっ!そんな残酷な事っ、私っ、私ぃっ――」
「『くっ、こ、この外道ッ!お前の血は何色だぁぁーーーッ!!!』」
「ふっふっふーのふふふス。何とでも言うがいいのス!悪の首領たる桐莉には誉め言葉なのス!」
「『いちごはいい。だけどっ、せめて練乳だけはななねぇに返してやってくれっ!頼むっ!』」
「おまいが桐莉の昼食を奪ったのがそもそもの始まりなのス!これは聖戦ス!最早後には退けんのス!」
「つーかお前ら、さっさと食わないと昼休みが終わっちまうぞ……」

こ、こうなったら、力づくだよっ!
納豆カレーは渡さない!練乳いちごも奪い取る!
嘗て偉い人が言ったんだよ!
292名無しさん@初回限定:04/11/28 22:01:12 ID:Qizkcj7j
支援してみます、邪魔だったらスマソ
293桐莉兄@ななゆき:04/11/28 22:02:41 ID:N9EIHTYJ
「お前の物は俺の物!俺の物は俺の物!」
「七華姉ちゃん、目を覚ますのス!姉ちゃんは悪霊に誑かされてるだけなのス!」
「『だっ、誰が悪霊だぁっ、このインセスタープリンセスッ!』」
「七華姉ちゃん、本当は練乳いちごが食べたい筈なのス!なのに、どうして態々嫌いな納豆を食べなきゃならんのスか!」
「そ、それは……」
「これはフリーメイソンかレジデントオブサンの陰謀なのス!取り憑いた悪霊を祓って、姉ちゃんは練乳、桐莉はギュウで、お互い幸せになるのス!」
「『だ、黙れっ!ななねぇはそんな事で揺らがないぞっ!』」
「う、うぅっ、練乳……幸せ……悪霊……頭の中で響く、声……」
「『うああああ、思いっきり揺らいでるしー!』」
「自分本位な嗜好を押し付けて、姉を不幸にする妹なんて要らんのス!おまいは悪ス!悪霊なのス!だから、さっさと首塚に(・∀・)カエレ!」
「『騙されちゃ駄目だよっ、ななねぇっ!』」
「私は……私、どうして……練乳、納豆、練乳、納豆、練乳、練乳っ、練乳ぅぅぅっ、ぅっ、うあああああああああああああああっっっ!!!!!」

差し出された、桐莉ちゃんの手。
大きなお皿に、てんこもりの練乳いちご。
この手を取って、取引に応じれば、私だけは幸せになれる。

「――それでも、それでもぉっ!悪魔との取引には応じないっ!私は、由紀ちゃんと一緒に幸せになるんだよっ!」
「『よく言った、ななねぇっ!』」

甘く囁く誘惑も、姉妹の絆を断ち切れないもん!
私、がんばる!私、負けない!洗脳なんてされないもんっ!
294桐莉兄@ななゆき:04/11/28 22:05:04 ID:N9EIHTYJ
「(いくよ、由紀ちゃん!)」「(OK、ななねぇ!)」

ずっと一緒だったんだもん、七年ぶりでも以心伝心、心は通じ合ってるんだよ。

「まずはその練乳を渡して貰うよっ!」
「おまいのギュウと交換ス!」
「渡して貰うもんっ!まじかるドミかる、」
「遅いのス!」

ぎゅぃぃぃぃぃぃぃぃんっ☆

たけのこドリルが突っ込んで来る。
机や椅子がいっぱいの狭い空間での戦いは、長時間の集中と詠唱を必要とする魔法使いには不利なんだよっ。

「だよもぉぉぉんっっ!?」

……あ、もう駄目。
ドリルの回転で起きる真空が、私の服を剥ぎ取って行く。
私、また、桐莉ちゃんのドリルで、前と後ろ、同時に掘られてイかされちゃうんだ……。
295桐莉兄@ななゆき:04/11/28 22:06:46 ID:N9EIHTYJ
「『――諦めちゃダメっ!ボクだって一緒に戦ってるんだから!』」

で、でもっ、由紀ちゃんっ!ドリルはもう目の前なんだよっ! (0.1秒)

「『ボクが止めるから!ななねぇは詠唱を続けて!』」

無理だよっ!あんな神砂嵐みたいなの、止められる訳無いよっ! (0.3秒)

「『何時だって、二人で乗り越えて来たじゃない!ボクを信じて!』」

わ、解ったよ。私、信じる。由紀ちゃんを信じるよ。 (0.45秒)

「『大丈夫、絶対に、大丈夫だよ!ボクがななねぇを護るから!』」

ぎゅぃぃぃぃぃぃぃぃんっ☆

迫り来るドリル。
風に絡め取られて無理矢理脚を開かされている、私のあそこに刺さろうとした刹那、

「『シスタープラチナ・ザ・ワールド!時よ止まれぇーーーっ!!!』」

頭の中に響く声。
灰色に凍り付く世界。

「『五秒間!それ以上は保たないよ、ななねぇ!』」
「――大丈夫。詠唱、終わったよ!」
296桐莉兄@ななゆき:04/11/28 22:10:18 ID:N9EIHTYJ
由紀ちゃんがくれた時間、無駄にしないもん!
再び時が動き出す瞬間。

「『そして時は動き出すっ!』」「七華守護神ーーーーーーっ!」

私は、桐莉ちゃんに向けて、指向性の魔力を一気に解き放つ!

「ぅなっ、なぁっ、む、無詠唱魔法をマスターしやがったのスかぁぁぁぁーーーーっ!!?」
「違うもん!姉妹の絆の力だよっ!」
「くっ、この程度の魔力ッ、妹闘士に同じ技は二度通じんのス!」
「『しつっこいぞっ!いい加減にくたばれぇっ!』」「オーバーソウル!由紀ちゃん・IN・ドミかるステッキ!」
「「『萌神壱拾弐式烈光流星乱舞!!!!!』」」

荒れ狂う光の奔流が、桐莉ちゃんを飲み込んで行く。

「ばかなっ、ばかなぁぁぁっス!この桐莉がっ、食堂の主と呼ばれたこの桐莉がぁっ!七華姉ちゃん如きの魔力でぇぇぇっ!―――うげるぱぁっ!!?」

……………どさぁっ。

「……か、勝ったもん」
「『ほらっ、何やってるんだよ、ななねぇっ。勝利のポーズ!』」
「ぶ、ぶいだよもーんっ☆」

一人より二人の方が強いのは、当たり前だよ。
数の暴力って素敵だよもん。

「たかくん、見てた!私、桐莉ちゃんに勝ったよっ!」
「あー、良かったな。それはそうと、お前の大事な練乳いちごが大変な事になってるぞ」
「………へ?」
297桐莉兄@ななゆき:04/11/28 22:13:12 ID:N9EIHTYJ
七華守護神。
の、指向性魔力塊。
で、飛ばされた桐莉ちゃん。
が、手に持っていたお皿の上の練乳いちご。

「・・……………あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ嗚呼ああ嗚呼ああ嗚呼嗚呼ああ嗚呼ああ嗚呼ああ嗚呼ああ嗚呼ああ嗚呼ああ嗚呼ああ嗚呼ああ嗚呼ああ嗚呼ああ嗚呼ああ嗚呼ああ
嗚呼ああ嗚呼ああ嗚呼ああ嗚呼ああ嗚呼ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ぜ、全部、ぶっ飛んで、床の上、埃、まみれの、床の上にぃぃぃぃーーーーーっっっ!!!(涙)

「お、おまいだけ、しあわせには、させんのす……ごふっ」
「練乳……練乳が……わた、しの、練乳が……ぁぁ…………あは、あははは、あはははははは………」
「『な、ななねぇっ!?しっかりしてよっ!ななねぇっ!?』」

引っ繰り返ったお皿。
転がった、赤いいちご。
床の上に零れて広がる、乳白色の液体。
私は。
298桐莉兄@ななゆき:04/11/28 22:14:44 ID:N9EIHTYJ
私は…………………………床の上に屈み込んで、練乳を舐めた。

「レロレロ!レロレロ!レロレロ!」
「『やめっ!ななねぇっ!床だよっ!みんな靴で歩いてるんだよ!埃がっ、口の中にぶわっ、ぺっ、ぺっ、』」
「好物だよもん!諦める訳には行かないんだよぉっ!」
「『ねぇっ、正気に戻ってよ、ななねぇーーーーーーっ!』」
「三秒以内なら大丈夫!三秒以内なら!」

「………学食ルール其の三、落ちたおかずも三秒以内なら食べられる、とは言うが」
「………それ、自分ルールってやつスよ」

きーんこーんかーんこーん。

机の上には、誰も手を付けないままに放置されて冷たくなった、納豆カレーとAランチ。
何事も無かったかの様に時を刻む鐘の音が、静かに、戦いの終わりを告げていた。
299桐莉兄@ななゆき:04/11/28 22:15:50 ID:N9EIHTYJ
以上で今回のキリでつ。

長々と連続投下で申し訳無かとでつ。
お久しぶりの桐莉兄でつ。
……誰も待って無かったりして。

喘息の発作が悪化して、通院してますた。
なんか、警備員のバイトも続けられそうにないんで、いよいよ本格的にニートの仲間入りでつ。
しくしくしく。田舎暮らしなんで仕事が無いんだよぅ。

ギコナビ導入〜。
経過時間とか出て来てくれるんで、連続投稿の時には便利かも。

時間差の方、気にしないで下ちぃ。
援護射撃してくれた方、どもありがとでつ。

今回は予告通り、名前しか出てなかった七華の妹が初登場でつ。
一人でも楽しみにしててくれた方居たら、期待外れじゃ無かった事を祈ってまつ。

因みに、桐莉と七華と由紀、誰が一番萌えます?
なんか、ヤマモトさんの方が人気ありそうで怖い、今日この頃。くしし。
300292:04/11/28 23:21:15 ID:Qizkcj7j
>>桐莉兄氏
GJ!!!
由紀は桐莉や七華にくらべたらそれほど
デムパではなさそうですが、幽霊って時点でデ(ry
自分は桐莉萌え、妹はやはり強し、甘えん坊もツボw


職人様各位
多忙なのだろうと思いますが、体だけは
大事にしてくださいねJ( 'ー`)し


お題もSSもすべてリレーで続けるってのを
一度やってみたい。
「朝起きたら妹に、」から始めて。
どうなるんだろうw
301292:04/11/28 23:23:39 ID:Qizkcj7j
あ、300ゲトだったorz
302名無しさん@初回限定:04/11/28 23:43:37 ID:ytYWGLoO
>>299
そのセンスでみさくらとタッグを組んで原作者になって欲しいぐらいだ。
303名無しさん@初回限定:04/11/29 00:06:46 ID:bRZTc/ZS
相変わらずの電波、素敵です桐莉兄氏。



>お題もSSもすべてリレーで続けるってのを
>一度やってみたい。

確かちょっと前にリレーでやったのがあったような…
どうなったっけ?
304名無しさん@初回限定:04/11/29 01:34:33 ID:dyZU0caI
朝起きたら妹に「あ、起きた?じゃあ12ラウンド開始ねっ」と言われた
305突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/29 01:55:06 ID:IfLIo1wB
では>>251の続き行きます。

「お、おおおおおお兄ちゃんっ!?」
その様子に驚いた円華の声。そりゃ無理もない、初めてのフェラで手加減
なしの口内射精を食らった日には大声の一つも………って、あれ?
「な、なんでフェラしながら大声が出せるんだよお前っ!?」
思わず飛び起きてしまう俺……って、飛び起き……る?
「…………………夢?」
そりゃそうだ。いくら血が繋がっていないったって円華とは八年も兄妹と
して暮らしてきたんだ。その円華がは…裸エプロンなんて嬉し……もとい
破廉恥な格好で朝から俺を誘惑するなんてあり得ない。容姿端麗、家事万
能の上に真面目で素直で真っ直ぐに俺を慕ってくれてる妹。それだけでも
兄貴冥利に尽きるって言うのに、その妹をオカズにして『あんな』夢を見
てしまうなんて情けないのにも程がある。全く、ただでさえ最近は佐伯の
事で円華にも色々と迷惑をかけてるって言うのに、これ以上……
「もう、お兄ちゃんってばっ!!」
「え? 円華……?」
まだ覚め切らない頭を振って声の方へと視線を向けると、可愛い顔を真っ
赤に染めた円華が戸口にたったまま激しく憤慨している。制服の上から愛
用のエプロンを付けて俺を起こしに来た様だが。
「それに悠ちゃんも! 朝から何してるのよっ!?」
妹の責める眼差しの目標ポイントがチラリ、と移動。俺の顔からは微妙に
ずれた位置……というか俺の下半身?
「ま、まさか………」
夢の中の射精感が妙にリアルというか気持ちよかったのが微妙に引っかか
っていたんだが。恐る恐る円華の視線の先を追って下半身に目をやってみ
ると、そこには恭しく俺のイチモツを根本までくわえ込んだショートカッ
トの美少女の、しかもショーツ(とニーソ)一枚の姿が。
「やっぱりお前か、佐伯っ!!」

『朝起きたら、妹の友達が潜り込んでいた。』
306突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/29 01:56:41 ID:IfLIo1wB
「………………………………」
俺の声に反応して悠……佐伯悠が顔を上げる、と当然ながら口からナニが
吐き出されるわけであって、ちゅぽんという音と共に精液と唾液でテカテ
カと朝日を反射する男性の象徴がご登場。
「きゃ………!!」
と小さな悲鳴をあげながら両手で顔を覆う円華、なのだが指の間からしっ
かりとご覧になってるのを突っ込んでも良いんでしょうかこの場合?
「ゆ……悠ちゃん! もう私のお兄ちゃんに変なコトしないでって言った
でしょ!?」
寝ている間に脱がされたのか、パンツとパジャマは行方不明。しかたなく
掛け布団でナニを隠すと、ようやく円華も調子を取り戻す。
「…………………………………」
「悠ちゃんがお兄ちゃんのこと好きなのはわかったけど、別に付き合って
るわけでもないのに、その………そそ、そんなことするんて、へへへへ変
だよっ! 私のお兄ちゃんを、勝手にエッチなお兄ちゃんにしないでよ!」
「…………………………………」
「悠ちゃん! ちゃんと聞いてるのっ?」
怒りと恥ずかしさで真っ赤っかになって沸騰状態の円華。対して相変わら
ずの『のほほ〜ん』とした表情のまま円華の視線を正面から受け止めて無
言のままの佐伯。
「悠ちゃん! ねっぇってば!!」その余りに堂々とした態度が逆鱗に触
れたのだろう。ベッドの脇にチョコンと正座した佐伯に向かってズンズン
と接近する円華「私、悠ちゃんのこと本当に大好きだし親友だと思ってる
し尊敬もしてるけどっ。だけど、これだけは許せないのっ。ねぇっ、なん
か言ってよ悠ちゃん!!」
「…………………………………」
半裸どころか全裸に近い佐伯、ここでチョイチョイと指を動かして無言の
まま円華に再接近を要求。やや釈然としないといった表情を浮かべながら
も根が素直で疑うことを知らない円華は腰を折って顔の高さを佐伯とあわ
せる。
「な……なに。悠ちゃん。」
「…………………………………」
307突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/29 01:58:35 ID:IfLIo1wB
更に指を動かし更なる接近を要求する佐伯。更に不審そうな表情になる円
華だが、佐伯の意図が読めない事もあってか要求通りに近づく。
「…………………………………」
「……………………悠……ちゃん?」
「佐伯……?」
朝日に包まれながら至近距離で見つめ合う美少女二人。不謹慎ながら、な
かなか絵になる光景じゃないかと思ってしまう俺。間合い的には丁度『内
緒話』くらいの距離感。大きな瞳で円華のそれを捕まえたまま、佐伯の右
手が円華のうなじ……というか耳元へと伸び、今度は佐伯の方から体全体
を持ち上げるようにして顔を近づけてゆく。やっぱり女の子同時の秘密の
話なのか……と俺も円華も警戒(?)を緩めた次の瞬間。
「あの……? 悠ちゃ………んんっ!?」
「……って、あああああああああああああああああっ!?」
俺は目を疑った、とゆーか見張った。喋ろうとして僅かに開いた円華の可
愛い唇。そこに……その……佐伯の唇が………
「んんんんんんんんんんんっ!?」
「んん……んん……んん……んん……」
しかも佐伯の口と頬の動きは………舌入れてるっ!?
「!!!!!!!!!!!!!!」
「んん……んん……んん……んん……」
見開いた目が点になってしまったまま硬直してる円華と、どこか光悦とし
た半開きの瞳で積極的に相手の口中を犯す佐伯。目の前で展開される少女
同士のディープキスという現実離れした光景を突然見せつけられた俺はと
いうと……その不可思議で背徳的な美しさに圧倒されていた。
「んんんん……」
更に強く唇を押しつけ円華の両頬を左右の手で固定しながら、ゆっくりと
膝立ちになる佐伯。いままでは円華の顔の方が僅かに上に位置していたが、
佐伯の姿勢変更で二人の上下位置関係は逆転。佐伯が上になると、円華が
唇を犯されてるというイメージが更に強くなる。やがて……
「んん……………」
308突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/29 01:59:45 ID:IfLIo1wB
その感触を失うのを惜しむかの様に、ゆっくりと佐伯の唇が円華の唇を
解放する。どこから取り出したのか白いハンカチで自分の唇を軽く拭い
ながら再び正座の姿勢に戻る佐伯。一方、まだ混乱したままらしい円華は
佐伯に誘導されたポーズのまま呆然としている。初めて(に決まってる!
)のキスを親友に奪われた妹の可憐な唇は微かに開いたままで、そこから
白く濁った滴が一筋、顎を伝って………………って白く濁った!?
「……………………………んっくん!」
口の中に溜まった何か……いや、明らかに自分の唾液と円華の唾液が混ざ
った上にと俺の……俺の精液が混ざった液体を飲み込んだ音が、今日初め
て佐伯が発した声(?)だった。そして、その音で俺と円華は同時に現実
世界の時間の流れに復帰した。
「さ………佐伯、お前………!!」
佐伯の事は嫌いじゃない。いや、確かに掴み所がない奴ではあるが実は献
身的だし隠された可愛い部分も知ったし、不器用なだけで実は素直で健気
な女の子だと判って正直、好きになり始めていた。しかし兄として円華に
あんなことをされて黙っていられる訳がない。
「っ!!」
当の円華はというと、マジ泣きしそうな顔をしながら片手で口を覆い、残
った手で俺の机の上のティッシュを取ろうと駆け出すが……
「………吐き出すのは構いませんが……」佐伯の言葉でピタリ、と動きを
止めてしまう「……飲めないのであれば、私とお兄さんの間には二度と口
を挟まないでくださいね、円華ちゃん?」
「な………!?」
「!!」
溢れ出しそうなほどの涙を湛え充血した円華の泣き出しそうな目と、まる
で敵を見据えるような佐伯の凛とした視線が絡まる。
309突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/29 02:03:56 ID:IfLIo1wB
「『妹』なら、飲めなくて当然です。明らかな近親相姦になりますから賢
明な判断と言えるでしょう。ですが『妹』なら、お兄さんの恋愛に干渉す
る権利などありません。こう見えても私は軽い気持ちで男性の心を弄んだ
り、増してや複数の殿方を同時に誘惑して貢がせようと企む女の子ではあ
りません。お兄さんだけを見つめて、お兄さんに尽くしてあげたいと思っ
ています。そのことは、親友であり私と一番親しくしてくれてる円華ちゃ
んが一番よく知っていますよね。どうですか円華ちゃん、私が不真面目な
恋愛をする子だと思いますか?」
『…………………………」
しばしの逡巡の後『ううん』と円華の顔が小さく動く。
「では、私よりもお兄さんに相応しいと確信できる女の子を……円華ちゃ
ん自身を除いて、ですが………誰かご存じですか?」
「…………………………」
更に長い沈黙の後、再び横に振られる首。
「……では、論理的に考えて『妹』である円華ちゃんが私の恋を否定し邪
魔する要素は存在しませんね? 違いますか?」
「…………………………」
今度は………円華の首は縦にも横にも動かない。
「ふむ……」と、そんな円華の様子を意味深な瞳で見つめる佐伯「……
なら早く口の中のモノをティッシュに含ませてゴミ箱に捨てて、さっさと
部屋から出て行ってください。それとも………『女の子』として私からお
兄さんを奪い返しますか? もし円華ちゃんがお兄さんのことを家族以上
の存在にしたいと思っておられるのでしたら、お兄さんの精液を飲めない
限り円華ちゃんに勝ち目はありませんよ?」
「!!」
「ば………」円華が俺のことを? そんな事が!「……馬鹿なことを言う
な佐伯! 円華はなぁっ……!!」
310突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/29 02:05:24 ID:IfLIo1wB
「私は……」俺の声が耳に入っていないのか。佐伯の手が掛け布団を優し
くめくり上げ「……お兄さんの精液の味は好きではありません。生臭くて
喉に引っかかって、飲んだ後もお腹の中から変な匂いが上がってきてお昼
ご飯を食べるまで消えてくれません。ですが私は他にお兄さんを喜ばせて
お兄さんのお役に立つ方法を知りません。甲斐甲斐しくお世話をしたり、
美味しいお料理やお菓子を作る、という方法では円華ちゃんには一生勝て
ないように思えてなりません。恥ずかしくても格好悪くても体でご奉仕す
るしかありません。だから、何でも我慢できますしご奉仕している間は幸
せです……」
あむ、と再び俺のをくわえる佐伯。表面や尿道に残った精液を丁寧に吸い
取って舐め取って飲み込む。ちゅぱ、ちゅぱと控えめな水音と目覚まし時
計のカチコチ音だけが世界を満たしてゆく。
「……んん…こくん。円華ちゃんは……」そして、すっかり綺麗になった
のを確認してから掛け布団を戻す「……私よりお兄さんを想っているので
すか? 私よりもお兄さんに尽くせますか? 側にいるだけでは恋の勝負
には勝てませんよ? 私のライバル宣言をなさるのでしたら、まずお口の
中のモノを飲み込んでください。」
「………………………………」
「お、おい円華? 佐伯の言うことなんか……」
「出来ませんか? では、お兄さんを頂戴できますよね?」
「!!」
「佐伯、止せ! 円華、無理はしなくても良いから……」
「円華ちゃんのお許しが頂けるのでしたら、私がお兄さんに抱かれたいと
思います。それから色々勉強して、お兄さんの伴侶として恥ずかしくない
女性になります。ですから私がお兄さんとセックス……」
「……………………………………………………んんんんっ!」
こくり、と円華の喉が確かに……動いた!
「わ……私のお兄ちゃんなんだからっ!!」
バタン! どたどたどたどた………………
311突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/29 02:09:56 ID:IfLIo1wB
「……………飲んじゃいましたね?」
「お前が挑発したんだろーがっ!!」
「そうだとしても、最終的に判断したのは円華ちゃん本人です。」
「そ…そりゃ、まぁ………」
「でも、お兄さんも幸せな方ですね? 愛情で尽くしてくれる女の子が二人
もいて、しかも好きな方を選べるのですから。」
「つまり、俺の恋愛はお前と円華の二択しか存在しないと?」
「そうですが、なにかご不満でも?」
「非常に辛い選択だと思ったこと、ないか?」
「それもそうですね……」う〜ん、と唇に人差し指を当てて思考「……で
は三択に増やす、という手段もあり得ますが?」
「三択って、他の……」
「どのみち私がお兄さんと結ばれれば、戸籍上だけとはいえ円華ちゃんは私
のお姉さんになります。この家、もう一人くらい増えても狭くはありません
よね?」
「そりゃ親父は滅多に帰ってこないし部屋は余ってるが、それが……」
「でも私、こう見えても負けず嫌いで生真面目で意固地な性格なので勝負は
勝負としてキチンと終わらせないと納得できません。ですからお兄さんは
最後まで真剣にご自分の心と向かい合ってください。」
「だから佐伯、話が全然……」
「私……」それは初めて見た佐伯の……朝日の中で目も眩むほどに愛らし
く清々しい笑顔「……円華ちゃんには、絶対『負け』ませんから!」
312突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/29 02:13:32 ID:IfLIo1wB
思ったよりエッチくならなかった……スマソ
とりあえず、限界近くまで眠いので落ちましゅ〜w
313名無しさん@初回限定:04/11/29 04:16:54 ID:PJY8S15X
>>突発屋氏

GJ!!
鈴菜タンも大好きだけど、このシリーズも大好きさ。
314名無しさん@初回限定:04/11/29 07:52:20 ID:6BRyROpq
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
突発屋氏GJ!

禿しく続きが気になるわぁ(´д`*)
315名無しさん@初回限定:04/11/29 16:52:23 ID:jp4R+fAt
>>299
スマン。長すぎたからかなり飛ばしてしまった
でもヤマモトさんの前後はちゃんと読んだよ
316名無しさん@初回限定:04/11/29 18:09:58 ID:HG1RSw0b
>>突発氏
いちいち萌エロいんだよ、バカ(*´д`)GJ!
しかし、夢オチで安心したような残念なような……
最エロを目指すなら3Pですが、突発氏の属性を考えるとそれは無い……
ここはやっぱり、ふたn(ry


たまには痛々しいネタ投下をしてみる。
ダーク指向の職人さんにオススメ。
「朝起きたら妹が、自傷していた」
トラウマあったらスマソ
317振動妹のガイドライン1/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/29 23:01:31 ID:MB1S1PMI
「飯だよ」と妹を呼びに言ったら、
妹がデュアルショックを股間に当てていました。兄もショックです。
テレビには、終始無抵抗で殴り続けられる平八が映し出されています。
妹と目が合いました。まずパンツを穿いてください。見つかりませんか。
脚に引っ掛けたままなのを忘れるほど動揺しているんですね。
床に投げ出されたコントローラーが、なおも続く振動でヴヴと鳴き蠢いています。
笑ってごまかしたって駄目です。しかし鉄拳3を選んだセンスは評価したい。
いま平八がKOされました。妹の醜態に兄も一発KOです。


( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …?!
ゆめ?
ちがう! げんじつだ!!

戦わなきゃ現実と!


「何をしているんだ?紗枝」
「( ゚Д゚)」
「おーい、聞いてるかー?」
「(゚∀゚)アヒャ」
「・・・」
「アーヒャヒャヒャ(゚∀゚)ノデュアルショーク!! 」
318振動妹のガイドライン2/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/29 23:02:08 ID:MB1S1PMI
笑ってごまかしたって無駄だと(心の中で)言ったはずだぞ、妹よ。
・・・仕方ないな。

アーヒャヒャヒャ(゚∀゚)ノデュアルショーク!!

ポンポンッ

(゚∀゚)?

お兄ちゃんでーす

( ゚д゚)ポカーン

( ゚д゚)・・・・。

( ;゚д゚)・・・・。

(( ;゚Д゚))ブルブル

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク

「おおおおおお兄ちゃん!ななな何で私の部屋に!?」
妹がようやく現実を認めて焦り出す。
「食事が出来たから呼びに来たんだ。なのに、紗枝は随分と大胆な事をしてたから
驚いたよ。貞淑な妹でも やっぱり心の中では大胆な女の子でいたいもんね」
「うん、やっぱりどこかそういう気持ちってあったんだね、きっと」
「それをデュアルショックが開花させちゃったんだね」
「そうです^^」
「じゃあその面倒は僕だけに任せてくれる?」
「他には誰も居ません・・・」
319振動妹のガイドライン3/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/29 23:02:43 ID:MB1S1PMI
「そうだね 居たら困るよね」
「うん^^;」
「じゃあ責任を持って紗枝の身体を変えさせていただきます」
「o(*^▽^*)oあはっ♪」
「あのね」
「はい」
「変態だって思わないでほしいんだけど」
「うん」
「もしオマンコの穴が痛いんだったら」
「うん」
「お尻を試してごらん」
紗枝は言われるままにデュアルショックをお尻に当てた。そして、平八を選択する。
ま た 平 八 か よ !
頭の禿げたおっさんが攻撃を食らって仰け反る。
ブブブ!
「はわわー」
妹がちょっと喘ぐ。
黒いラインが両サイドで無駄な抵抗を続けているおっさんが仰け反る。
ブブブ!
「・・・うぐぅ」
妹が喘ぐ。
おっさんが倒れる。
ブブブブブ!
「にゅうっ!」
妹が喘ぐ・・・って、ちょっと待て!
「・・・俺、何でこんな事やらせてるんだ?」
「私、何でこんな事し・・・にゅん!」
ブブブブブ!
部屋の中にバイブの音が空しく響き渡った。


「むらむらしてやった。振動する物なら何でも良かった。今は反省している」
320振動妹のガイドライン4/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/29 23:11:56 ID:MB1S1PMI
妹は俺に頭を下げた。
「・・・大丈夫だな。ちゃんと動く」
俺はデュアルショックの動作確認を行った。特に問題無いようだ。若干変な匂いが
するが、気にせず心の中で勝利宣言をする。
「とにかく、こんな事したらダメ、ゼッタイ。早く夕飯にするぞ」
そう言って部屋を出ようとする俺を、妹が呼び止めた。
「ま、マッピー!」
「ナゾラーランド?」
「私・・・オナニーしてたら、もうマイトアンドマジックになっちゃった」

・・・

「そう・・旨いよ、紗枝・・すごく・・・もうドルアーガの塔だよ・・」
紗枝は俺の黒の剣をネメシスしている。
時と共に激しさを増す紗枝のトリッキーなナイト・ロアーに、オレはマッスル・ボ
マーしかけていた。
正直、いまだデスクリムゾンな紗枝では充分満足できるムーンクリスタルは得られ
ないと思っていたのだが、紗枝の激しいメトロイドは思った以上のコミックスゾー
ン。俺のはすぐに鋼鉄帝国になった。
「お兄ちゃん、どう?KO世紀ビースト三獣士ガイア復活完結編?」
「あぁ・・・長くて舌を噛まないか?だけど、すごくアーガスだよ・・」
R−TYPEを自認する俺だが、紗枝のクリスティワールドの前には無力に等しく、
すぐに黒の断章を迎える。
「紗枝、ゲッツェンディーナー!」
俺は紗枝の顔にネクタリスを放ってしまった。
だが、紗枝は俺のを琉球して、呟く。
「お兄ちゃん、美味しんぼ」
紗枝は俺を見上げて、クイックスと笑った。
妹にサンリオ上海してしまった事に紫禁城の思いが込み上げたが、ネクタリス
にまみれる妹の顔を見ると、俺のクレイジーイワンはすぐにまた暴れん坊天狗にな
ってしまう。ああ、これも男の魔界塔士Sa・Gaなのか
「紗枝、ゲートインしてくれ・・・」
321振動妹のガイドライン5/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/29 23:12:58 ID:MB1S1PMI
紗枝は言われたとおりにした。

「お兄ちゃん・・・ハァッ、ハァ・・・・・・」
「さ、紗枝・・・」
紗枝はネイビーブルーの下着を脱ぎ、俺に跨り、トラバースした。カメレオン・ツ
イストする2人の呼吸は乱れ、天地を喰らう勢いだ。あかずの間という刻命館で、
俺達の愛はバーニングファイトする。
「愛してるよ、紗枝・・・こんなじゃじゃ丸の大冒険しちゃった以上、もうお前を
トンズラ君したりしないから・・・・・・・」
「うん・・・ぅ、ん・・トン・・ズラ・・・君しないでっ・・私たち・・もう真田
十勇士なんだから・・・!」
オレは紗枝の祇園花を舌でNupa〜ぬうぱ〜し、ざくろの味を楽しむ。そして、紗枝
はトラバースを更にノバストームする。俺も負けじとドンドコドンと突き上げる。
「ああ・・・お前は最高のバーニングエンジェルだよ・・!」
「私・・もう・・・ダメ・・・オーバーライドしちゃう・・・!」
紗枝のゲート・オブ・サンダーはもうデッドゾーンだ。
するといきなりMOTHERが急にドアドアをネクスザールした。
MOTHER「あんたたち・・・なかなか降りて来ないから来て見たら・・・随分と究極
ハリキリスタジアム平成元年版なようね。でも、部屋でしているから誰もみつめて
ナイト思ったら、大間違いよ!」

※参考資料 超絶大技林98年春版
ゲームタイトルは会社・機種を選ばず使用
322名無しさん@初回限定:04/11/29 23:16:50 ID:wo/XgDDw
317さん…はっちゃけておりますな?(マテ
なんにしても、楽しませていただきました〜gj
323名無しさん@初回限定:04/11/29 23:18:04 ID:wo/XgDDw
はっちゃけていたのは自分のようでした…
挙げてしまい失礼いたしました。。
324名無しさん@初回限定:04/11/29 23:28:45 ID:4bHDoflw
GJ!
コピペ系ネタですか。知ってるゲーム少ない……。

それにしても、最近連投規制が厳しいですね
325名無しさん@初回限定:04/11/29 23:37:11 ID:6BRyROpq
壁|-`).。oO(折角だからエロゲーをふんだんに使ってほしかった…)
326名無しさん@初回限定:04/11/30 13:57:01 ID:FIqP1i/A
朝起きたら妹に「夢の続き…しよ?」と言われた。
327いわおっさん:04/11/30 18:20:02 ID:Zigp/EUo
妹に「夢の続き…しよ?」と言われた。

清々しい朝、鳥のさえずりに目が覚める。今日は、久しぶりの休日なのに、定時に起きてしまった。生活習慣なのだろう…
俺は、ふと気付く、目の前に妹の顔がある事に。
「なにしてんの?」
俺は、素朴な疑問について質問した。すると、妹は、あまりにも突拍子もない答えを返してきた。
『兄さん、夢の続き…しよっ?』
俺は、唖然とした。あれは、夢だったんじゃないのだろうか。現実でないはずだ。いや、現実じゃない。夢だ。そう、これも夢だ。と考えているうちに、妹の顔が近づいてきた。
俺は、咄嗟に妹をはね除けようとした、しかし、俺の腕は布団の中、しかも、妹の体重で布団ごとロックされている。妹の体制は、完璧なマウントポジションなのであった。
そして、唇に、柔らかい感触を感じた。

…fin

お宝持ってかれた。の人でつ。あっちは、構想中に「妹関係なく、スーパーアクション物」に脳内構築されてしまい、文章化しても、萌えもヘッタクレも無い漢臭い駄文になっちゃいました。ので、続きを投稿できねっす。
あと、エロシーン書けねっすから、続き書く人いるならどうぞっす。
携帯から、電池切れの恐怖に怯えながら愛を込めて。
328名無しさん@初回限定:04/11/30 18:40:24 ID:fs1L0hlW
いわおっさん氏、わざわざ携帯から乙です。
ついでにネタ置いていきまつ↓


朝起きたら妹が、こっそり俺の服着てた。
329名無しさん@初回限定:04/11/30 18:53:36 ID:qp8CjP+U
…置いていきます。
『朝起きたら妹に、こっそり服を着せられていた』
『朝起きたら妹に、こっそり服(?)を着せられていた』

臨機応変に(使い方が違う)2パターン置いておきました。
330無銘その弐拾六 ◆518YLv.Xnc :04/11/30 19:43:21 ID:W0KiR1d+
朝起きたら妹が、こっそり俺の服着てた。

「お兄様、おはようございます」
「ん……………」
 朝の微睡み。いつも通り妹たちは、俺を起こしに来る。
「兄さん、おはよう。起きて」
 冬は寒い。だから布団から出たくない。そんな軽い反抗感から、妹たちに"あと五分”
と言うため、向き直ると、
「ん〜〜〜、……………んん!?」
 何と二人が俺の服を着ていた。しかもパジャマ。
「お、お、お前等、何で俺の寝巻を………うぉ、寒!」
 慌てて布団から飛び出すと、朝の冷気が肌を刺激する。いや、刺激なんて生やさしい
もんじゃない。刺さってる。刺さってるぞこの寒さ。
「ど、道理で昨日、俺の冬用寝巻が無かったわけだ。ってか返せ、お前達」
「おはようございます、お兄様。お寝巻を少し拝借させて頂きました」
「何で勝手に俺の寝巻なんかを、いつものフリフリパジャマはどうした!………うぅぁ…寒い」
「何故って兄さん、それは兄さんの温かみに包まれて眠るために決まってるでしょう?」
「人肌恋しい冬の寒空の元、お兄様のお寝巻に包まれて眠る至福! 本当はお兄様に
抱きしめられたまま眠りたかったのですが、贅沢は言いません」」
「兄さんの温かみと匂いに包まれて就寝。あぁ、思い出すだけでイッちゃいそう」
「思い出さないでいい! ってか俺が風邪ひいたらどうするんだよ」
「ご安心下さい、お兄様。私が全身全霊を以て看病致します」
 ………そっちが第一目的じゃ無いだろうな?
「ックシュ!」
「あぁぁ、大変。兄さんがクシャミを! ここはわたしの口づけで治療を――」
「聖ちゃん、駄目! その役目は私の――ムギュ」
 とりあえず迫ってくる二人を両手で止める。あぁ、何か本格的に体が怠い。
「に、兄さん?」
「あ〜、ホント風邪ひいたっぽい……」
 そう呟くと同時、体が布団に沈んだ。
331無銘その弐拾七 ◆518YLv.Xnc :04/11/30 19:45:34 ID:W0KiR1d+
「む?」
 目を開き、布団から体を起こす。どうやら熱で倒れてしまったようだ。
「あ! お兄様、お身体は大丈夫ですか? 急に倒れられたのでビックリして……」
 まず目に飛び込んできたのは、慌てふためく京香の隣。その隣には聖が涙目で座っている。
「兄さん、良かったよ〜、グスン。急に倒れるんだもん。ビックリしちゃって……ヒック」
 どうやら涙目は伊達じゃなく、マジ泣きらしい。そして次に目に飛び込んできたのは……
「何じゃこりゃーー!」
 起きたら妹に、こっそり服を着せられていた

 今朝起きたときに着ていたはずの作務衣が、今は見あたらない。代わりに何だか妙に上等な
紳士用の寝巻が俺を包み込んでいる。っつーか見たことのない寝巻だ。
「お、お、お、お前達、もしかして俺が寝てる間に勝手に………」
「その……あまりに兄さんが汗をおかきになるので、僭越ながら私と聖ちゃんで………」
「兄さんの体…………凄かった。グスン」
「まさか………」
 ズボンを少しだけ下にずらす。うん、寝るときに履いていたのではなく、おニューになってる。
「うわぁぁぁぁ!」
「お兄様、病床ですので大声を出すのはあまりよろしくないかと……」
「お前達、服を着替えさせただけだろうな? 何もしてないよな?」
「うん、今日は汗を拭いてパジャマを着せ替えただけ………」
 今日『は』って何だ『は』って。
「それでその……お兄様」
「何だ」
 気恥ずかしさと軽い怒りから、少しジト目になって二人を見る。
「あのね……えっと、そのパジャマ。ちょっと予定が狂っちゃったけど……」
「その………私たちからのクリスマスプレゼントです」
「え……?」
「えっとね、気に入ってもらえた?」
 改めて自分の体を見る。成る程、よく見れば俺好みの模様に、上等な生地。良い物だ。横に視線を戻すと、
二人が伺うような上目遣いでこちらを見ている。そうか、もう十二月か。俺は、はぁ……とため息。
「あぁ、ありがとう。嬉しいよ」
 そう二人に、笑顔で応えた。
332518 ◆518YLv.Xnc :04/11/30 19:46:24 ID:W0KiR1d+
相変わらず、京香聖姉妹。
というよりも、一体何が起こったらあの暗かった姉妹からここまではっちゃけた姉妹になるのか……
一応脳内設定はありますが、気にしない方向で。
長編の方は今頑張ってます。期待しないでお待ち下さい。
333いわおっさん:04/11/30 19:52:43 ID:Zigp/EUo
朝起きたら、妹が「こっそり」俺の服をきていた。

「ふわぁ〜、よー寝たなぁ〜」
俺が、起きると、部屋に妹が居た。しかし、なんか、いつもと違うような感じがしていたので、少し考えてみることにした。
妹は、長い黒髪をなびかせつつ、パンツスタイルで駆けていくような、活発で男勝りなのだ。ハイヒールやブーツよりスニーカーが似合い、ドレスよりジーンズやジャージが似合う体育会系なのだ。
目の前の妹に、何故、違和感を感じるのだろうか、よく分からないのであった。
なので、聞いてみよう。そう、妹自身にだ。
「おい、妹よ、なにしてんの?ってか、今日は、なんか、感じ違うような気がするけど、髪でも切ったか?」
妹の反応が無い。なぜか、フリーズしている。全く古典的な奴だと、思いながら、頭をワシワシ撫でて問い掛ける。
「なんか、感じ違うけど、なんかしたん?」
すると、妹がフリーズから復旧たとたんに、慌て出したのであった。
『べつに、なんでも無いよ!兄さんの服をこっそり着て、なごんでなんかしないよ!』
その言葉で俺は、気付いた。妹が、俺の服を着ている事に気付いた。

つづく
334いわおっさん:04/11/30 20:19:30 ID:Zigp/EUo
そして、俺の口は、意思とは関係なく恥ずかしく、そして、意味不明な一言を放ってた。
「男物でも、似合うよ。」
すると、妹がいきなり泣き出した。
『うぇ〜ん、お兄ちゃんのイジワルぅ〜!男っぽいって〜言うよぉ〜!しかも、パンツしか履いてないし、チ●ポ勃起ってるよ〜妹に欲情してるぅ〜へんた〜い!ゲイ!もーほー!』
俺は、必死に弁解をした。
「あのな、男っぽいって意味じゃなくて、可愛いって意味だよ。」
すりと、妹は、少し落ち着いてこう言った。
『じゃあ、なんでチ●ポ勃起ってるの?』
俺は、即答した。
「生理現象だ!」
妹は、俺の答えに納得したようだった。だが、次の瞬間、衝撃の一言を放ったのだった。
『今日一日、この服着ていていい?』
俺は、すっかり忘れていた事実、妹は以外に泣き虫だと言う事実と訴えかける上使いの視線に負けてしまい、言ってしまった。
「いいよ。」
すると、妹は跳ねて喜んで抱き着いてきた。
『お兄ちゃん好き。好き。だぁ〜いすき〜』

完。
335Y ◆cf6.GAJsFA :04/11/30 22:17:22 ID:UcpjB720
(>>326の小ネタの続きです。)
次の日。
<ピンポーン>
「おはよ、ユッキー…ごめんなさいね、クリスちゃんを盗っちゃって♪」
「今出r…って…ルナ!?……ユッキーはやめてって何回言えば…。」
「…ごめんごめん、冗談だから許してってば。」
「…それで、クリスはどうしたの?」
「…まだ寝てたいって言うから、私の部屋に。」
「…?…ってことは、昨日は何処で泊まってたん?」
「…私、(髪が)ショートだし、サラシ巻けば、男女のカップルに見えなくもないでしょ?」
「……ホテルか…。」
「そうそう。もうね、お互い普段と違う環境に興奮度4割増だったわぁ…。…見る?」
「…?」
「…写真。『…悠兄がかわいそうだから、写真とサービスはプレゼントしようよ、ルナお姉様』
って、クリスが。」
「そうか…。」
「あ、そうそう。」
「?」
「…今夜、楽しみにしててね♪…私も行くわ♪」

(続く)
336突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/30 23:49:39 ID:zfs/hzCZ
またも思いつきで投下、エチ無しですw

朝起きたら、なんだか階下がにぎやかだった。
「……お豆腐はね……こう、こんな感じで……」
「掌に乗せて切るのですか?」
「そうなの。入れるときに型崩れしないし便利なんだ。」
「……ちょっと、怖いです。」
欠伸しながら降りてくると、なにやら台所で話し声が。
「おはよう円華………って、あれ?」
「おはよう、お兄ちゃん!」
ニコ、と小首を傾げて微笑む円華の横に……
「おはようございます。お邪魔してます。」
……何故かエプロン姿の佐伯が。両手を前で組み深々と礼儀正しくお辞儀さ
れ、思わず会釈で返してしまう俺。
「………………………………で?」
「悠ちゃんに、お味噌汁の作り方を教えてあげてるんだよ。」
数日前の朝、あのプチ修羅場は夢か幻だったかと錯覚しそうになってしまう
程にご機嫌な円華。オタマ片手に、妙に嬉しそうに講釈。
「それからね、具が焦げ付いたりしないように……あ、駄目だよ! もっと
優しく混ぜないとお豆腐が崩れちゃうから……」
「優しく……ですか……」
「そうじゃなくって……ちょっと貸して? こうやって全体を混ぜ合わせる
感じで、そぉ〜っと、そぉ〜っと……」
「……………………難しいです……」
そうか。円華の奴、ちょっとしたお姉さん気分で他の女の子に料理を教える
のが楽しいんだなと納得しながら食卓の指定席に腰を下ろす。もしかしたら
円華自身に妹が出来たみたいで嬉しいのかもしれない。
337突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/30 23:50:16 ID:zfs/hzCZ
「悠ちゃん勉強もスポーツも出来るから、お料理も出来ると思ってたけど……」
「こういうの、ちょっと不得手です……」と少し恥ずかしそうな佐伯。一見す
ると普段と同じに見えるが最近、少しづつだが佐伯の感情の変化が読み取れる
ようになってきた「……お勉強は、覚えて頭の中で整理整頓できれば問題有り
ません。授業の運動程度なら……こちらも理論を組み立てて、その通りに体を
動かせば大丈夫です。ですが、こういう風に明確なマニュアル無しで感覚頼り
にする、というのは……あまり向いていないみたいです。」
なるほど、ロジック的な作業で片づけられることは得意だが、勘とか気配とか
を読みとって臨機応変に対応しなければならないファジーなジャンルは苦手と
言うことらしい。
「う〜〜〜〜〜ん……」その顔は、佐伯の言ったことが全く理解できていない
な円華?「……でも、良いお嫁さんになりたかったら、やっぱりお料理は出来
ないといけないと思うよ?」
「……駄目、ですか……」少し凹んだらしい佐伯。
「駄目って言うか…」どうやら円華も佐伯の様子に気づいたらしいが「…やっ
ぱり好きな人に自分が作ったご飯を食べて貰うのは嬉しいし、男の人だって
喜ぶと思うな。お兄ちゃんは、どう?」
うわ、そこで俺に振るか円華?
「……………………………………」
佐伯も、そんな目で俺を見るなって!
「……ま、まぁ、なんだ……」差し障りのない表現と言葉を必死に検索「…上手
い下手はともかく、好きな子の手料理ってのは確かに嬉しいな。別に凝った物と
か特別美味しい物じゃなくっても、一生懸命に作ってくれるってだけで良いと思
うよ。極端な話、目玉焼きとトーストとコーヒーだけでも、自分の為に作ってく
れたんなら大満足出来ると思うよ俺は。」
338突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/30 23:50:51 ID:zfs/hzCZ
「……そんな簡単なご飯でも、良いのですか?」
「良いよ。」と精一杯の笑顔を向けてやる「一生懸命に作ってくれるなら。」
「………そうですか……」ぱちぱち、ぱちっと瞬きを数回「……でも、旦那様に
そんなご飯ばかり出すようでは伴侶として失格です。お仕事でお疲れになって帰
られるのですから、もっとちゃんとしたお料理でお出迎えしたいです!」
「………そ………そそ、そうだよ悠ちゃん。がんば!」
お前が気圧されてどうするよ円華?
「はい、頑張って覚えます。」
どうやら改めて気合いが入ったらしい佐伯、再び鍋に立ち向かう。斜め後ろに立
った円華が文字通り『手取り足取り』教えながら二人で味噌汁作りをする光景が
なんだか微笑ましい……というか、俺って恵まれてるのかなと感じてしまう。
「………ところで、さ?」
「なに?」
「はい?」
「余計な質問かもしれないけど、円華が佐伯に料理を教えるとして、佐伯は何か
円華に教えてやってること、あったりするのか?」
たとえば勉強とか。
「…………………………………」
「…………………………………」
「…………………………………」
「…………………………………」
「…………………………………」
「…………………………………」
「……………お口でご奉仕……」
「すなっ!!」
339名無しさん@初回限定:04/12/01 00:58:18 ID:vMmPLMBK
今日は職人さんがイパーイだな…
みなさんGJ!

でネタ。
朝起きたら妹に、「いっしょにクリ…苦しみます?」と聞かれた。
340いわおっさん:04/12/01 09:32:55 ID:AuWm1Evm
朝起きたら妹に服(?)を着せられていた。

(ガバッ!ゼェゼェ…)
俺は、あまりの寝苦しさに起きた。
「なんか、妙に体が思いな…疲れてるのか…」
俺は、鏡の前で驚愕した。なぜなら…
「ナンジャコリャァ〜!オジサンダーだぁぁぁぁあああああ!!なぜだ…つдT)」
と、言う訳だ。
―説明しよう!オジサンダーとは、彼が小学生低学年の時にやってたヒーロー物の特撮で、中年親父がヒーローに変身して悪の軍団に立ち向かう物語である。―
俺が錯乱していると、後ろから妹が声をかけてきた。
『おにーちゃん。喜んでくれてるんだ。うれしいなぁ〜』
俺は、振り向いた。すると、妹は白衣を着ているでは内科!そんな妹に俺は、
「お前の仕業かぁぁぁ…」
すると、妹は誇らしげに言った。
『おにーちゃんを、正義の味方!オジサンダーRXに改造したのです。早紀は、おにーちゃんに、ずぅーと守ってもらうのです。』
俺は、唖然とした。なぜなら…三十路童貞ヒーロー「オジサンダー」は、悪の総帥にボコボコにされ瀕死の状態で逃げ出す。そして、平和を守れないと落ち込むのだ。

つづく
341いわおっさん:04/12/01 10:03:14 ID:AuWm1Evm
そんな彼を、一人の少女が慰め。そして、二人は恋に落ち、真実の愛で満たされ交じあった時、オジサンダーは無敵のヒーロー「オジサンダーRX」になったのである。―

「えっあのな、そのな、もしかして、そうなのか?」
何を言いたいのか分からない俺に、妹は、こたえてくれた。
『おにーちゃんが寝ているうちに、改造手術したの。』
「へぇ〜」
『にーちゃん、すごかった(ぽっ)』
「そーなんだ。それより、変身を解きたいんですよね。」
『変身の解きかたは、「た〜いへ〜んだー」ってこうするっす。』
俺は、妹と同じ事をやってみた。
「た〜いへ〜んだー」

342名無しさん@初回限定:04/12/01 10:47:49 ID:2iC1tKvW
朝起きたら妹の声が金田まひるになってた

「お兄ちゃん?」    の、脳天直撃!?
343いわおっさん:04/12/01 17:06:45 ID:AuWm1Evm
朝起きたら妹の声が「キンタマヒル」になってた。

『兄者、朝です。起きるのです。』
なんか、妹の声が、俺を呼んでいる。たぶん、ゆめだ。間違いない。だから寝る。
『だから、朝だといってるのだ。起きるのです。むむっ〜!起きぬのか。今日は、兄者の待ち望んだ「プニっ娘エロエロパーティー」の発売日だぞ。』
なんか、俺の秘密をよく知ってるようだ。まぁ、夢なら、まぁ、急いで起きる必要は無いだろうがな。しかも、予約してるから、朝早く起きる必要も無いのだ。
『しかたない、あまりにキャラが違うから封印していた、あの必殺技を使うしかあるまい。』
すう〜はぁ〜すう〜はぁ〜
『おに〜ちゃん!朝だよ〜!』
ビクッ!今、《金田まひる》が呼んでたような。
『早くて起きないと、俊造さんに予約券あげちゃうぞ!』
なに!まひるたんが、俊造に予約券を渡すだと!まひるたんが、まひるたんが、俊造の毒牙に!くそう!起きるしかない!
「させんぞー!まひるたんは、俺のもんだ!」

勢いよく起き上がったら、俺の部屋に妹が居た。
『あ、あ、兄者、おはよう。』
なんか、声が微妙にまひるたんぽかったけど、気にしないことにした。

344名無しさん@初回限定:04/12/01 17:29:06 ID:gElVFhID
数日前の閑古鳥が嘘のようだ。職人各位GJ!
この季節起きるのが億劫なんでこんなのがほしい。



朝起きたら妹が着替えを温めててくれた。


しかも自分の体温で…
345名無しさん@初回限定:04/12/01 18:14:15 ID:rwonSTqo
>>344
当然下着を着用、だよな?
俺の下着を妹が使用済(;´д`)ハァハァ
346無銘その弐拾八 ◆518YLv.Xnc :04/12/01 18:42:30 ID:2pOqDXzB
朝起きたら妹が着替えを温めててくれた。

「お兄様、おはようございます」
 寝ぼけた俺の記憶が正しければ、暦は今日から十二月だ。どっかのゲーム会社の絵描きが、新作の発売
日に関して、「もう冬だねと言われる頃に発売する」とか言っときながら未だ発売日すら決まって無くてももう
冬だ。いや、何でもない。とにかく布団の外は寒いのだ。
「兄さん、起きて下さい」
 だから「あと五分」というために、寝返りをうって二人の方を向くと………
「……………な、どうしたお前達!?」
 何故だか二人の胸が異常に成長していた。どのくらい成長していたかというと、胸にタオルを二、三枚詰め
たくらいデカイ。兄さん、何だか嬉しいけど悲しいぞ。
「あ、これですか?」
 そういって二人は自分たちの胸を両手で掴み、寄せてあげて………うわぁ。
「実は、兄さんが布団から出るのが寒いって言うと思って………」
 おもむろに手を離したかと思うと、今度は上着の中に下から手を入れて胸の辺りを鷲掴みにして………
「なっ! む、胸が取れたぁ!?」
 何と二人の胸が急にしぼんだかと思うと、服の中から何かが出てきたのだ。
「お兄様、そう驚かないで下さい。いくら何でも一晩でここまで育ちはしませんわ」
「兄さんが寒くないように、二人の体温で服を暖めておいたの」
 そういって二人は、驚く俺の前に洋服を差し出す。ハッキリ言って寝起きにドッキリは心臓に悪すぎる。
しかしお陰で目が覚めた。
「さあ、どうぞお兄様。お召しになって下さい」
 布団から出て、二人から洋服を受け取り着替えようとして、
「ちょっとむこう向いててくれないか?」
 二人の視線が自分を捉えて放さないことに気が付いた。
「兄さん、私たちに構わないで、早く着替えて着替えて。大学に遅れちゃうよ?」
 いや、何というか根本的に間違ってるような。
「私たちはじゃがいもだと思って、早くお着替えになってください」
「や、別に緊張してるとかそういう意味じゃなく……」
「兄さん、わたしたちは兄さんの着替えを見ることが目的なんじゃないの。ただ兄さんが寒くないようにと思って」
「いや、もういい。何か色々分かったから」
 とは言いつつ、遅刻するわけにはいかないので、仕方なくその場で着替える。寒いしな。
347無銘その弐拾八 ◆518YLv.Xnc :04/12/01 18:43:05 ID:2pOqDXzB
 先日二人から貰ったパジャマの前のボタンを上から外してゆく。何だか視線が急に強く
なったような気がするが、気にしたら負けだろう。
「うぉ、寒い」
 上を脱ぐと、やはり寒さが肌を刺激する。慌ててシャツに手を伸ばし、頭を入れると、
「………暖かいな」
 思わず口に出てしまうほど、シャツは暖かかった。
「しかも何だか……」
 凄く良い匂いがする気がする。こう、何というか、甘い。女の子独特の香りのような。
 いま袖を通したシャツはアンダーなので、半袖だ。ぬくぬくした肌触りを感じたのもつかの間、
露出した腕が寒さを訴えてくる。すると、
「お兄様、どうぞ」
 いつの間にか後ろに回った京香が、カッターを肩の上で広げてくれる。
「ありがと」
 そういって腕を通すと、まるでアイロンを掛けたばかりの様に暖かい。確かにこれは快適だ。
 しかも、畳んで胸に入れていた割には、生地が非常にピンとして綺麗に整っていた。
 トップスを着終わると、今度はボトムスだ。パジャマの温々感を惜しみつつ、ズボンを下ろす。
外気に触れた脚が、寒さに悲鳴を上げるが、それも一瞬。
「兄さん、はいどうぞ」
 聖がジーンズを俺の脚に通してくれている。
「ん、サンキュ」
 そうして、着替えが終了する。
「ん〜、これは確かに快適かも」
「そうでしょう? お兄様。是非ともこれから毎日……」
「ん〜、じゃあお願いしようかな」
「やった! 任せてよ、兄さん」
 あれ? 何だか上手く丸め込まれた気が………
―――――――
 二人は、セイゴの布団の中に潜っていた。………胸にはセイゴの脱いだパジャマを抱いて。
「姉さん………わたし、もう駄目。兄さんの匂い。兄さんの温もり。あぁん…もう、もう」
 リビングからは、顔を洗い終えたセイゴが、「ご飯まだ?」と尋ねる声が聞こえる。
「あっ…ん。でも聖ちゃん、名残惜しいけどお兄様に朝ご飯を用意しなくちゃ。んっ……」
 二人は残念そうに、しかし満面の笑みで布団から抜け出し、リビングへ向かう。
348518 ◆518YLv.Xnc :04/12/01 18:45:25 ID:2pOqDXzB
何というか、自分でも最近腕が落ちてるのを自覚してます。
期待に沿えずすいません。
一体俺には何が足りないのか………
349名無しさん@初回限定:04/12/01 21:57:56 ID:e5Cn/lYc
》518氏
ご謙遜を。GJです!

もしスランプのようでしたら、気分転換にシリーズ以外のを書いてみてはどうです?
それでもしっくり来ないなら筆を止めるのも一つの手。

あと、恋とかしてみるのもアリかも!?w
350名無しさん@初回限定:04/12/01 22:45:52 ID:AjyMDLmT
>>518
俺の服も温めてほしいよ…(*´Д`)GJ!


朝起きたら妹が焼き餅やいてた。
351名無しさん@初回限定:04/12/01 23:18:00 ID:V9+aPs03
朝起きたら妹に「赤ちゃんの名前考えといてね」と言われた
352いわおっさん:04/12/01 23:21:26 ID:AuWm1Evm
なんか、職人さんはスゲェと思う。

焼き餅焼いてた。

朝、ぼへぇ〜としていると、妹が火鉢で餅を焼いてた。
『兄さん、おはようございます。』
俺は、火鉢の上で膨れる餅が旨そうなので
「おはよ。餅か!くれ!」
すると、妹は、こちらを睨みながら
『あげません!』
こわっ!俺なんかしましたか?
「怒った顔も可愛いぞ。この愛妹っ。」
ちょつと、ワッショイしてみたのだが
『おだてても、何も出ませんよ。』
「朝からとんがるなって、怒ってばっかりいると、彼氏できないぞ。」
軽い冗談で言ったつもりなんだが
『むぅ〜、彼氏なんていらないもん!』
と、子供っぽくなってしまった。これは、危険信号なのだ。
「わ、わりい、気にしてる事いっちまって、ごめん。」
『気にしてないもん。寂しくないもん。』
「ほんと?」
『本当だもん。お兄ちゃんさえ傍にいれば幸せだもん。』
涙目の妹が抱きついてきたが、俺は、どうすることもできなかった。



うーん、ワンパだなぁ…orz
353突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/01 23:24:12 ID:9a6h2vpW
皆さん、GJです!
では、思いつきネタで第二弾をw


「せいっ! せいっ! せいせいせいせいっ!!」
朝起きたら、なんだか階下がにぎやかだった。
「………って、朝っぱらから何をやっとるんだお前ら?」
音源を求めて台所を除いてみると、そこには早苗&愛理の馬鹿ップルが。
「あ、兄さん。おっは〜♪」
「おはようございます、お兄さん♪」
「おはよう。で、これは何の騒ぎだ?」
「なにって……ご飯作ってるにきまってるじゃない。よっ! はっ! えいっ!!」
「はい、ご飯の準備です。」
二人でお揃いのエプロンを付け、並んで料理。シチュー鍋をゆっくりとかき混ぜてい
る愛理の横で、早苗が豪華に中華鍋を振り回している。互いの個性というかキャラク
ター性が浮き出た光景だなーと感心しつつ、冷蔵庫から買い置きのグレ−プフル−ツ
ジュースのパックを取り出してコップに注ぐ。しかしなんつーか、お年頃の女の子二
人が並んで料理ってのは普通、結構萌えるシュチの筈なのだが。
「ああも景気よく鍋振られると、色気っつーか華が……」
「ん? 何か言った?」
「いや………で、メニューは?」
「はい。」とご機嫌な愛理「島崎家秘伝の中華風玉子スープと、特製の和風揚げ春巻
きです。」
「それとっ、バイト先で習った愛情チャーハンだよっ! せいせいせいっ!!」
早苗が自分の頭より大きそうな中華鍋を振るうたびに、中に詰まったチャーハンが華
麗に宙を舞う。確かに様になってはいるな。
354突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/01 23:25:14 ID:9a6h2vpW
「そりゃまた豪勢だな……」といつもの席に腰を下ろす「……しかし、朝食のメニュー
にしては少しばかり重くありませんかね、お嬢さん方?」
「…………へっ?」
「はい……?」
思わず動きを止め、まるで鳩が豆マシンガン食らったような顔で見つめ合う早苗と愛
理。そして………
「……くすっ、くすくすくすくす……♪」
「あはははははははっ!」
「何故揃って笑い出すっ!?」
「だ、だってお兄さん。くすくすくす……」
「あははははははっ♪ じじ、時間。後ろの時計見てみてよっ♪」
「時間って……………いいっ!?」
「も、もう十一時まわってますよっ?」
「だから、これはお昼ご飯の準備だってば! あーお腹痛いっ♪」
「いやだって、お前らしかしないし、親父達は……」
「私達がお昼の用意をしますからって、お出かけして頂いてるんです。」
「って言っても近所に散歩に行っただけだけどね?」
なるほど、人気が減った分だけ静かになったので目が覚めなかったという訳か。
「でも兄さん、普通はさ? 起きたら先ず時計とか見ない?」
「もう早苗ったら! お仕事で疲れてるんだよ、きっと。」
「それにしたってさぁ? 人に言われるまで気づか………って兄さん?」
「あ、お兄さん……!!」
「……寝直す。飯いいわ、俺……」
「え? だって、兄さんの分も………」
「ま…待ってくださいっ!」
台所を後にしようとすると、後ろから小さな手に『きゅっ』と指を捕まれる。
355突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/01 23:25:48 ID:9a6h2vpW
「お気に障るようなことを言ってしまって、ごめんなさい。謝りますから、一緒に
食べましょう?」
振り返ると、上目遣いに「すがりつく」ような愛理の視線。 大きな瞳を持つボブ
カットの乙女が、そっと背伸びをして……
「………ちゅ。」
「うっわーっ! 兄さんが私の彼女取ったー!」
「……棒読みで言われたも全然罪悪感わかないぞ、早苗?」
柔らかい唇の感触が残る頬を指でなぞりながら照れ隠しの反論。
「あれれ? 早苗、怒っちゃた?」
全然反省してない笑い声で早苗の元にかけてゆく愛理。
「怒った!」と、こっちも笑顔の早苗「いっぱい、いっぱいキスしてくれるまで
絶対許さないっ!」
「うふふっ。じゃあ、いっぱいいっぱい、してあげるね?」
互いに首から上だけを寄せ合うようにしてチュ、、チュっと軽いフレンチキスを
何度も繰り返す二人。明らかなアブノーマルを前にしているはずなのに……
「………か、可愛いじゃねーか。」
……とつぶやいてしまう俺も、すでに二人に毒されているのかもしれない。
だが、とりあえず今は……
「あ、お兄さん?」
「本当に、食べないの………?」
「……着替えて、顔洗ってくるだけだ。いちゃいちゃするのは勝手だろーが、親
父達に見はつかるなよ?」
……とりあえず今は、団欒も良いかもしれないと思えた。
356突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/01 23:33:37 ID:9a6h2vpW
女の子二人が並んで談笑しながら料理って、良いと思いません?
他にも「有希×千秋」とか「愛×優子」とか「沙也香×未来」「未央×楓」とか
百合系キャラ結構いますけど、どのコンビを想像しても個性的で結構楽しかったりw
357名無しさん@初回限定:04/12/01 23:53:59 ID:e5Cn/lYc
(*´∀`)=3ウヘヘヘ
微笑ましいですなぁ〜
358いわおっさん:04/12/02 01:19:57 ID:K64F+UDi
突発屋氏!EW!EW!d(^=^)
359名無しさん@初回限定:04/12/02 07:51:27 ID:5qtjQ76k
朝起きたら妹が着替えを燃やしていた。


しかも
360名無しさん@初回限定:04/12/02 18:24:34 ID:SaR5ju6C
>>359
しかも、自分の下着と、服まで。
「ナ ナニシテンダ!」
「何って、服燃やしてるのよ」
「ンナヅェダ!ンナヅェダ!」
「ふぅぅ、さすがにこのままだと寒いわ……」
「い、いや話を聞けよ!」
「ねぇ、兄さん」
「……何だ?」
「寒いから……兄さんの……布団に入っていい?」
「え、いや、しかし」
「今ならサービスしてア・ゲ・ル」
「サ、サービス!?」


朝起きたら妹に、サービスしてもらった。
エチィノハ トッパツシ オナガイシマツ orz
361名無しさん@初回限定:04/12/02 20:39:31 ID:frdzaufF
職人さん達(・∀・)イイ!


朝起きたら妹が…



「うぃス!兄ちゃん、おはようっス!今日も一日がんがるっス!」


電波受信してた。
362池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/03 00:19:43 ID:c7CxkSUt
急にスレが活性化してますね。久し振りにPC開いたらビックリ。

最近単発系書いてない。そろそろまとめて沢山書くか。

>>244『駆け落ち』の続き。
・エロ無しギャグ無し。
・また半端かも。
363池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/03 00:20:26 ID:c7CxkSUt
――妹は、まだ諦めていなかったのか……?
昼の約束で、もう諦めてくれたのかと思っていたが……
「お前、まだ……」
あまりに急な話の展開に、俺は言うべき言葉が見つからない。
「あ、ごめん、体洗ってる途中だったね。早く終わらせるから」
急に声のトーンが元に戻り、何事も無かったかのように言う妹。
「え? あ、ああ……」

「えーっと、背中洗ってたんだっけ?」
背中に再び柔らかい感触が当たるのを感じた。
さっきまでは正体が分からなかったからただのスポンジで済んだが、
それが妹の胸だと分かってしまった今ではそのことを意識せざるをえない。
「まっ、またそれで洗うのか?」
「『また』って……手は駄目、タオルも駄目で、他に何で洗えって言うの?」
「いや、どの道胸隠せないんなら、タオルでもいいだろ」
「『タオルでも』、ってことは、私の胸で『も』いいんでしょ? ほら」
……口論では俺はこいつには勝てそうにない。
背中の感触が、上下に動き始める。
すべすべの柔らかな肌が擦れ、自然と背中に俺の全神経が集中してしまうが――ん?
……今まで気付かなかったが、左右対に2つ、何か固めの感触があたっているが……
これは……まさか……? いや、まさかね……。
「……んっ、……あっ……ねえ、ちょっと忘れてたんだけど、さ……ぅん……」
さっきはただ疲れているだけかと思っていた息遣いも、今はなんだか色っぽく聞こえる。
「なにを、だ……?」
こいつが何か話を振り始めると、いつ緊迫した空気になるかわからんから怖い。
「……背中はもういいってことだったんだっけ」
……そういえば、そこで俺が振り向いて止まったんだったか。
しかし、背中を終わらせるとなると、次は当然前に来るわけで、これは少しマズイ。
「あー……、さっきのはやっぱナシで、もうしばらく後ろをお願いしても?」
「いいよ? 背中の方が、擦れて結構気持ちいいしね……」
擦れるって何がだ、気持ちいいって何がだ! 余計マズイわ!
「や、やっぱナシ! 腕、腕洗ってくれ!」
364池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/03 00:21:11 ID:c7CxkSUt
「じゃ、右手貸して」
泡まみれの手で俺の右腕を掴み、持ち上げる妹。
「……んー……」
妹は後ろから腕を掴んだまま、しばらくごにょごにょと呟いていた。
「そうだな……」
「おい、どうした?」
「うん……ここは……。
 挟むしか、ないわね」
「え?」
俺が振り向くより早く、二の腕の辺りが柔らかい感触に包まれた。
「うっわ……」
振り返った俺の目の前にあるのは、妹の双乳に挟まれている俺の腕。
――こいつ……こんなに胸あったか……?
俺の腕を一回り完全に包み込んでいるわけではないが、
『挟まれている』という表現が適切な状態だ。
しかも、さっきまでと違って乳房の正面で擦ってるわけではないので、乳首がもろに見えてしまう。
「あっ、また大きくなった」
「えっ? あっ――、ばっ、バカっ! いちいちそういうことを――」
慌てて左手で前を抑える俺。
……いくら肉親とはいえ、こんな事をされて勃つなって言う方が無茶だ。
「ふふっ、でも本当のことでしょ?」
さっきもそうだったが、妹はこれを見て少なくとも不機嫌にはならないようだ。
「それじゃあ、私もそれに応えなくっちゃね」
胸を体ごと上下に擦り動かす妹。
俺の腕の太さにあわせて、妹の胸も滑らかに輪郭を変えていく。
「うわ……」
見てはいけないとは思いつつも、俺は妹の白い胸に目を奪われていた。
「……ふっ……結構疲れるのよね……これ……」
確かに、腕なんて長細いものを洗うには、全身を大きく移動させなければならない。
「お兄ちゃんの方から動いてくれると楽なんだけどな……」
ちらり、と、こちらの意思を窺うように俺の顔を見てくる妹。
……動け、と。そう言いますか。
365池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/03 00:22:18 ID:c7CxkSUt
今まで妹のほうから動いてくれているだけでも刺激的過ぎたというのに、
自分から動くとなると、妹の胸の柔らかさを自ら試す事になってしまう。
が、実際妹はかなり大変そうだ。俺は断るわけにも行かず、
「……わかったよ。お前はじっとしてろ」
「ふふっ、ありがと。それじゃ、お言葉に甘えて」
手で自分の両胸を掴んで俺の腕を挟み込んだまま、じっと動かず座る妹。
俺はそのまま、胸の谷間に沿って腕を動かそうとする。が、
「……どうしたの? 早く動いてよ」
……やはり躊躇いが。
「いや……うん……」
「体冷えちゃうから、早く」
俺は、これも妹のためだ、と自分に言い聞かせる。
「……よっ――う、わ」
――凄い。相手から押し付けてきているのとは段違いの感触。
こちらの加える力の掛け具合によって、その弾力と柔らかさがストレートに伝わってくる。
「……ん……そう……そんな感じで……」
上下に腕を擦る度に、柔らかな乳房もそれに引きずられるように形を変えていく。
「……も、もう腕は十分洗えたろ? だよな?」
これ以上は色々な意味で危険だと判断し、早期終了を持ちかける俺。
「ん〜……十分じゃない?」
おお、意外とあっさり終了。
「じゃあ、次は左腕ね?」

同じように、左腕も無事に洗い終えた俺。
「……じゃあ、次は終わってないのは……」
少し思案するように言葉を止める妹。
――やはり前か? しかしそれはまだ心の準備が……。
「『手』、ね」
「……はい?」
「手よ、手のひらとか」
「……いや、なんで手のひらなんか――」
「じゃ、決まりね」
366池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/03 00:23:34 ID:c7CxkSUt
呆然とする俺を無視し、妹は俺の正面に回りこんだ。
「いや、手ぐらい自分で洗えるし――」
「それ言ったら、背中とかだって自分で洗えたでしょ? 今更何を」
……何か間違ってる気がする。
「手、出して、両手」
俺は反論を流されたまま、首をかしげながら両手を妹の方に差し出した。
「じゃ、今度もお兄ちゃん自分で動いてよ?」
そう言うと妹は、俺の手のひらを自分の胸にぴたりと押し当てた、というよりうずめこませた。
「え――ちょっ、ちょっ、まっ――」
うまく舌が回らない。
「なにか? まずい事でもあるの?」
余裕たっぷりな声で聞いてくる妹。
しかし、微妙に顔を赤らめ、恥ずかしそうな様子は隠しきれてはいないが。
「い、いや、だな……」
俺の方はと言うと、もはや頭が回らない。
さっき振り向きざまに胸を掴んでしまったときよりも顔が熱い。
「さっさと洗ってよ」
妹は俺の手を握りなおすと、強引に自分の胸を揉ませるように動かした。
「ほら、さっきから腕は自分で動かしてたじゃない。それと同じよ、できるでしょ?」
……それもそうか……。いや……そうなのか……? 同じか?
……もう、どちらでもいいか……?
……どちらにしても結局やる事になるんだ。さっさと終わらせよう。
「……わかったよ……もう、今更悩む事でもないか……」
俺は手に力を加え、少しずつ動かし始める。
表面を撫でるような動きでも、微妙な力のバランスの変化に妹の胸は形を変えていく。
「……ふ……そんな動かし方じゃなくて、もっと強く……んっ、そ、そう……!」
妹に言われるままに、俺は少しずつ手に加える力を増していく。
「……ほ、ほら……そ、そんなのじゃ、汚れ、落ちないよ……?」
だんだんと甘ったるい声質になっていく妹の声。
俺が手を動かすたびに細かく震え、言葉が途切れる。
「はッ……んっ、そう、そう……そのくらい……!」
目の前の白肌が、ぐにゅぐにゅと輪郭を変える。
367池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/03 00:25:34 ID:c7CxkSUt
「ん、あっ……! いっ、いいよ……!」
俺の手を掴んだまま、嬉しそうな声をあげる妹。
もっと強い刺激を求めてか、俺の手を胸を掻き崩すように動かしてくる。
俺もそれに合わせて、ついつい強く胸を揉みしだいでしまう。
「ど、どうだ……?」
俺は最初はあんなに躊躇っていたのに、
今ではもはや手のひら全体で妹の胸の感触を味わってしまったいた。
……股間が痛いぐらいに固くなっている。
両手を使っているので、もはやタオルが意味をなしていない股間を隠すこともできず、
しかしそれさえも気にならないほどに、俺は興奮しているみたいだ。
「んっ……あっ……だっ、だめ……ちょっ、つよすぎ――ひぁぁっ!」
突然、甲高い声と共に妹の体が大きく跳ね上がった。
俺の爪先が乳首を軽く引っかいてしまったようだ。
息を乱しながら、妹は言う。
「……は、あ……ちょっと痛かったけど……気持ちよかったよ……」
「そ、そうか……悪い……」
……気持ちよかった?
ふと、疑問が脳裏を過ぎる。

――俺は、今何をしているんだ?

何って、妹の胸を――じゃない、俺は……
……俺は、ただ体を洗ってもらっていただけじゃなかったのか?
なのに、『気持ちいい』?
「……あれ……? どうしたの……?」
――流されるな。これ以上先へ進むな。
「……」
手を、妹の胸から離した。
「……もう、手は洗わなくていいだろ?」
「え……」
もっとしてくれるのを期待していたのか、意外そうな表情。
「……あ……そ、そうだったね……」
368池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/03 00:27:15 ID:c7CxkSUt
「じゃ、じゃあ……次は前?」
荒れた呼吸と、火照った肌を静めながら、妹は言う。
「ん……ああ……」
危うく、あのまま性欲に流される所だった。
「それじゃ、洗うよ……?」
ああ、また胸で洗うんだろうな……。自分を抑えきれるか……。
……ん? そういえば、俺が座ってる姿勢で前を洗うって、どうやるんだ?
「よっと」
「えっ――うわっ、お前……!」
足を大きく開き、俺の足にまたがるように座る妹。
俺の正面で足を開いて座るって事は、当然見えてしまうわけで……。
「そっ、そんな座り方したら、バッ、バカ、少しは隠せ!」
「ん? 何を?」
とぼけた様に聞いてくる。

……こいつはさっきから……狙ってやってるんだよな?
胸で体を洗ったり、わざといやらしい方向にもっていったり……。
――何故だ?

「何をって……」
妹の体にかけようと、近くに落ちているはずのタオルを探すが、見当たらない。
「くっ……ほらっ、これで隠せ!」
俺は、自らの股間にかけてあるタオルを取り去ると、それを妹の股間にかけた。
……もともと、完全に勃起した俺の股間にとっては、有って無きが如しだったからな……。
「あっ……!」
またも意外そうな顔をする妹。
「……あ、ありがと」
――俺がこうする事を、予想していなかったのか?
「……」
そのままの表情で、じっと下に顔を向けている妹。
――俺の行動がそんなに意外だったのか?
それとも――
369池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/03 00:28:20 ID:c7CxkSUt
しばらく待っても、妹はまだ俯いたままだ。
「お、おい……どうした?」
「えっ? あ、ううんっ、なんでもないっ」
急に顔を上げ、焦ったように返事をする妹。
「なんだよ……一体どうしたんだ?」
「いっ、いや、なんでもないって」
妹は必死で否定し、それが終わると、少し落ち着かないような風に目線を下げた。
「……?」
目線の先を追う。
……ん? ……んん?
「え゛」
妹の目線の先は……俺の……
「――バッ、バカ! タオル取ったからって、まじまじ見てんじゃねえ!」
「いや、思ってたよりおっきいから……」
「ッ……! あっ、洗うんなら早く洗え!」
……まったくなんでこんな……

「ん……届かない……」
俺の膝付近に座ったまま上体を曲げて、胸で体を洗おうとしてくる妹。
が、少し距離があるため、相当無理な姿勢にならないとろくに洗えそうにない。
「ちょっと近づくね……」
俺の腿の上をずりずりと近づいてくる。
……ん? これは……。
「お、おい、ちょっと――」
「もう少し……」
更に近づいてくる妹。そしてある所で、
「やっ、やめろ! それ以上は流石に――」
「……んっ!」
体をピクンと震わし、進むのをそこで止めた。

完全に固くなった俺のものと、足を広げて座る事により開いた妹の性器。
2つの間の距離が、ゼロになっていた。
370池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/03 00:29:33 ID:c7CxkSUt
二人の接触部はうまくタオルで隠されていて見えないが、
俺は確かに、粘性の液で濡れた感触を性器の先端に感じていた。
「……」
お互いの性器の先端だけ触れ合ったままで、一瞬相手の目を見つめる俺と妹。
見つめ合っているような状況だが、二人のその眼つきは対照的だった。
俺は驚き制止を求めているのに対し、妹は色を帯びた、熱っぽい目をしている。
「……ふ、ふふ……」
妹はそのままの位置で体を前に傾け、胸を俺の体に押し付けた。
下への視界を、つぶれたボールのようになった乳房が塞ぐ。
そしてそのまま、最初に背中を洗ってくれた時の様に、体を軽く上下させ始めた。
「――んんっ……! はぁっ、ん……!」
今までよりもはっきりと快感が表れた声で喘ぎながら、胸を擦り上げる妹。
「ひぁっ、やっ……はぁあっ!」
亀頭の先端をぬるぬるした感触が擦る。
「……はっ……はぁっ……
 ……まっ、まだすこし、遠いかな……」
一旦動くのを止め、潤んだ目で言ってくる妹。

――駄目だ――止めろ――
――それだけはまずい――

「……も、もうちょっと、近づこうか……?」
更に腰を進めようと、体重を移動させる妹。
性器の先端に、軽く圧力がかかったのを感じた。
「やめろ! いい加減に――」


――プツッ

「あ――」

――目の前が、真っ暗になった。
371池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/03 00:31:41 ID:c7CxkSUt
ここまで。
正直今回の投下分はオールカットでもストーリー的に別に良かったかもとか今更思い始め。

次回投下分が、ようやくエロシーン。たぶん結構後。
372名無しさん@初回限定:04/12/03 02:57:23 ID:3vqt2Hcm
池魚氏……次回がようやくエロシーンって……

もう十分にエロいです……(*´Д`)ハァハァ
373名無しさん@初回限定:04/12/03 07:32:24 ID:fng/FAAJ
朝起きたら妹がエロシーンをカットしていた。
374名無しさん@初回限定:04/12/03 12:17:50 ID:EnevcYtq
>>373
バカッ!よせ!
本当にカットされたらどうするつもりだ!
375名無しさん@初回限定:04/12/03 12:58:20 ID:LxRplnoV
>374
こうならどうだろう?

 朝起きたら妹がエロシーンをディレクターズカットしていた。
 …当社比二割り増し。
376名無しさん@初回限定:04/12/03 13:25:45 ID:lqtyWvg9
>>375
大歓迎でございます
377池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/03 18:07:36 ID:c7CxkSUt
 朝起きたら妹がエロシーンをカットしていた。

「ん……?」
ベッドで寝ていると、何か股間の辺りを生暖かい感触が包んでいるのを感じた。
「なんだ……?」
眠い体を無理に起こして下のほうを見ると、まず妹の頭が最初に目に入り、
「……ちゅ、ふむ……ふぁ……あ、おふぁよう、おにいひゃん……ん……」
そして更に視線を下げると、その妹は、俺の

「……ったく、朝っぱらからこんな事すんなよ」
射精の快感の余韻をしばらく堪能し終えると、俺は呆れたように妹に言った。
「こんなことって、朝からあんなカチカチにして、挙句私の顔にまでかけたのはどこの誰よ」
妹は俺の所為でドロドロになった顔で、こちらをからかうように言ってきた。
目にかかってしまったのか、左目を痛そうにつぶっている。
「い、いや……それは……」
「――ま、お兄ちゃんの精液、おいしいからいいけど」
指で頬についた精液を拭き取り、それを口元に運ぶ妹。
「はむ……くちゅ……」
蕩けるような目をして、指を口の中で嘗め回す。
「……ん……ふぁ……、……おいし……」
「……お前、前と比べて随分エロくなったな……」
「……む……おにいひゃんの、ふぁむ……せい、でしょ……」
やがて、妹の顔についた精液もあらかた落ちた頃、
「……まだ、出るよね……?」
「……え?」
「もっと飲みたくなっちゃった……今度は上の口じゃなくって……こっちに」
妹は両手の指先で

「ああっ! 完全遅刻じゃねーか!」
「あんまり濃くやりすぎるからよ」
下半身裸で、自らの淫液と俺の精液が混ざった物を垂らしながら、それでも余裕綽綽の様子の妹。
「……どうせ遅刻なんだから、いっそのこと今日は一日中
378名無しさん@初回限定:04/12/03 18:38:38 ID:EnevcYtq
>>池魚氏
●| ̄|_ホントニカットシチャッタヨコノヒト
オナガイシマツディレクターズカットノ2ワリマシヲ_| ̄|●
379名無しさん@初回限定:04/12/03 19:08:10 ID:3kOjES24
      _, ,_
     (`Д´ ∩ < ヤダヤダ
     ⊂   ( カットしちゃ嫌だい嫌だい!
       ヽ∩ つ  ジタバタ
         〃〃







       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_) < ヤダヤダ…
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ヒック...ヒック...
380池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/03 19:26:21 ID:c7CxkSUt
>>378,379
やるなと言われると、やりたくなるのが人の性。
かといって、エロシーン入れるなとか言われてもどうにも変わらないけど。


先に謝っておきます。誰にとは言いませんが。
ごめんなさい。すみません。
一回ゆんゆんなの書いてみたかっただけです。でもいまいちふっ切れられませんでした。
381池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/03 19:28:05 ID:c7CxkSUt
 朝起きたら妹が電波受信してた。

「ふぁ〜あ……おはよー、今日はまた随分と早いな」
「うぃス!兄ちゃん、おはようっス!今日も一日がんがるっス!」
「……だ」
「だ?」
「――誰だお前はああぁぁぁあぁ!」
「い、いきなりどうしたんスか!?」
「……いや、待てよ、俺が家間違えたのか? そういえばよく確認せずに入った気が……」
「あってるっスよ。……それに、さっきまでこの家で寝てたんスよね……?」
「俺が間違ってないと言うのなら、間違っているのはオマエだ! 誰だオマエは!」
「誰って、妹のキ○リっスよ! 失礼しちゃうス!」
「ここはオマエの住む世界ではない! 森へお帰り!」
「ヒドイのス! キ○リには森になんて居場所は無いのス!
 キ○リはお兄ちゃんと一緒で無いと、一人ぼっちで寂しくて死んでしまうのス!」
「なんか……さっきのは、比喩的に言ったつもりだったのだが」
「キ○リのは比喩じゃないス! ホントに死んでしまうのス!」
「……本当に住む世界が違うのではないか?などと真剣に考え始めてきた。
 おい、キ○リっぽいの。いつからその喋り方だ?」
「キ○リは前世からお兄ちゃんと結ばれる運命だったのス!」
「イヤそうじゃなくて。いつからその喋り方だ?」
「今朝からス! 頭にいきなりチクッてきて、それからビンビンなのス!」
「頭……んん? ……これか? なんだこれ、アンテナ?」
「アイタッ! 引っ張っちゃ駄目ス! イタッ、や、やめ――やめて下さい、お兄様!」
「おっ、抜けた。元に……戻ったみたいだな」
「あ、あれ? 私は何を……?」
「なんでもないよ。……それより、こいつは一体なんなんだ……?」
「あら、お兄様、何をお持ちになっているのですか?」
「……俺にも分からん。欲しけりゃやるよ、ほい」
「……アンテナ? ……そうだ、面白い事を考えましたわお兄様」
「勝手にしろ。……俺はなんか疲れた。もう一度寝てくる。おやすみ」
「お休みなさいませ。……さて、お兄様が寝てる間に、そっと頭に付けて見ましょうか。いつ気付くかしら?」
382名無しさん@初回限定:04/12/03 19:57:11 ID:xjcWnd1n
>>381
ワロタ

しかし、兄に付けると一体どうなるのだろうかw
383桐莉兄@混線:04/12/03 21:42:36 ID:MHhv0yjC
「ゆぃんゆぃんゆぃん……ぬふふふふふ」
「………爽やかな朝が台無しだ(汗)」
朝起きたら妹が、電波を発信していた。
「あ、兄ちゃん。オイース!」
「………で、朝っぱらからナニをやってるんだ、お前は」
「見ての通り、毒電波で世界を汚染してるのス」
桐莉の頭には、触角が生えている。俺の記憶が確かなら、最初は間違いなく只の髪の毛だった筈だ。
其れが伸びるに連れ、次第に触角になってグネグネ自在に動くようになり、夏休みが終わった頃からアンテナになって、俺の居場所を補足したりするようになった。
――今朝。遂に、自分から電波を発信出来るようになっちまったらしい。
「世界中の妹を桐莉にするのス。妹征服ス……ぐふ、ぐふふふ」
「………頼むから、その笑い方は勘弁してくれ(涙)」
「兄ちゃんは知らんのス。世界の人類の何割かは妹なのス。つまり、妹を制する者は世界を制するのス」
「理屈の上では間違ってないが……」
「まずは妹を支配し、次に兄ちゃんを支配する!即ち、全人類の大部分をぎりりぎゅびぎゅぴーーーーーーー!」
「既に人間の言語じゃ無ぇー!?」
とにかく、今、俺は非常にヤバげな物を見ている。
アンテナの数が三本から五本、七本、九本、どんどん増加している。
「九人目か!?九人目の支配に成功したのか!?」
「まだまだいくのスー!妹ナース!妹ナース!」
十人!百人!一億光人!
恐らく凄い勢いで、世界に桐莉が増殖している筈だ。
このままだとマジで 世 界 崩 壊 の 危 機 。
「くっ、このまま世界は桐莉で埋め尽くされてしまうのか!?」
十二人居るだけで大騒ぎになるんだぞ。何とか止めないと……
「(そうか!あのアンテナを――)」
384桐莉兄@ななゆき:04/12/03 21:43:09 ID:MHhv0yjC
机の中からビクトリノックスを取り出して、ナイフの刃を桐莉の触角に当てる。
「何するのスか!?」
「お前の触角を切り落とす!」
「い、イヤなのス!兄ちゃんとの絆がアイーーーーーッ!!!」
――激しい衝撃でぶっ飛ばされた。
「触るな危険、百万ボルトなのス!」
「くっ……」
「電波の力は無敵なのスよ。兄ちゃんがどう足掻いても無駄無駄無駄ァ!」
室内に充満する焦げた大気の匂い。濃密な電波が、紫色に光って押し寄せて来る。
「てきりり、てきりり、一人ぼっちは森ーーーーーーッ!」
「お、おいっ、桐莉っ」
「前世がーーーーー失礼しちゃうのーーーービンビンのーーーーー!運命ーーーーーーーーーー!!!」
まさか……制御の限界を超えたとか……(汗)
「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
「NOOOOOOOOOOOO!!!(涙)」
・・………………・・……・・………・…………………
「――っぁ……」
気付けば、部屋の中は見事に半壊状態だ。
倒れた本棚の下で、二次元生物に成り掛けていた妹を引っ張り出す。
「桐莉、起きろ」
頬を軽く叩くと、フラフラと起き上がる。
「――あら、お兄様」
「………………………………………(゚Д゚)ハァ?」
385桐莉兄@:04/12/03 21:48:00 ID:MHhv0yjC
うぐぁ、ギコナビのハンドル保存って解除出来んのか……。
上の、@ななゆきになってるけど、@混線です。
386名無しさん@初回限定:04/12/03 21:49:35 ID:IYJF5il1
名欄空白で保存チェック適当に書き込みでどうですか?
387373:04/12/03 23:28:11 ID:fng/FAAJ
>エロシーンカット
お、俺が悪かった!
妹に向かって謝るよ!
388名無しさん@初回限定:04/12/03 23:42:26 ID:c7CxkSUt
ワー、本場の電波だー(*´∀`)
やっぱすげえ。


今日暇だったから、S県月宮を久し振りに読んだ。
やはりあれはいいものだ。あんまり関係ないけど。
389無銘その弐拾九 ◆518YLv.Xnc :04/12/04 00:27:17 ID:PjwBSdgy
朝起きたら妹が電波受信してた。

 冬の寒空。今日も布団が恋しいが、今日からは二人が服を暖めてきてくれるので
少しはマシになるんじゃないかと期待していた朝。
「うぃス!兄ちゃん、おはようっス!今日も一日がんがるっス!」
「………あ?」
「兄ちゃん、起きるっス。遅刻するっス!」
「………………あぁ?」
 何かおかしい。いつも少しおかしいが、今日は何だかおかしいとかいうレベルじゃない。
これはまるで別人……というよりも、何ですかその頭に生えてるアンテナは。これは……
「兄ちゃん、何考えてるっスか? 滅多なことは考えない方がいいっス。ってかヤメレ」
「そうっスよ兄ちゃん。間違えてもヤマモトさんとか呼ばないことっス」
「だーー! てめぇらしゃべんなーー! 口調が同じだとキャラの区別つかんだろー!」
「そんなことは些細な問題っス。それより兄ちゃん。今から儀式を始めるっス」
 些細かそれ!? ってか儀式って何だ儀式って!?
「兄ちゃんは黙るっス。身を任せていればいいいぃぃぃぃ!」
 二人は何故か急に奇声を発し、俺の布団に潜り込み、ズボンを下ろし始める。
「お、おい! やめろ! ズ、ズボンを……あぁぁ、ちょ、やめ、くわえるな……よせ! あぁぁ」
 二人は揃った動きで俺のパンツを脱がすと、朝の生理現象を起こしている俺の息子を
(   省略中   )
「ふぅ、いっぱい出たっス。兄ちゃん、朝から元気っスね〜〜」
「……………………」
「お! 兄ちゃん、もう一回っスか? 好きっスねぇ……じゃあ喜んでいくっス」
 と、そこで二人が見せた一瞬の隙を俺は見逃さない。二人が一瞬身を屈めた隙に、二人の
頭に存在する、ぴょんとたった一束の髪を潰す。すると……
「あひゃひゃ、ではいくっス……――――あら、お兄様。おはようございます」
「兄ちゃん。覚悟するっスぅぁ……――――あ、兄さん。おはよう」
 元に戻った!
「お兄様、いかが致しました? ………あら、お兄様ったら何故下半身を……あらあら」
「に、兄さん。これは私たちにくわえろって事!? に、兄さんが許してくれるなら喜んで……」
 いや、元に戻ったのか? まぁいい。大方何処かの妹さんが飛ばした電波を受信してしまった
んだろう。これで万事解決………なのだろうか?
390518 ◆518YLv.Xnc :04/12/04 00:31:23 ID:PjwBSdgy
今ブームは、エロシーンのカットだ!
そう思って書いてみました。
∩ ゚ Д゚)∩アー、アー、キコエナイ

どうやら二人は、何処かから湧いてきた電波を受信したようですが、
このあとどうなったかはご想像にお任せ。
誰の電波かと具体的にいえば桐(ry
391Y ◆cf6.GAJsFA :04/12/04 01:02:04 ID:qOanpAKD
朝起きたら、妹が…電波を受信していた。(小ネタ編)
「……今朝は、某桐○さんの電波が発信されて、
世界規模で妹さんが桐○さん化したーとか大変らしいよ。」
…ラジオもテレビもついてないのに…。
「…私も、桐○さんの影響を受けない位には、電波だから。」
「…な、なんだって〜!?ΣΩ」

とりあえず、次回作のSSのため、備忘録です。
392名無しさん@初回限定:04/12/04 01:35:29 ID:29AtAPMY
朝起きたら、妹のエロシーンがカットインしてきた。
393エロ兄貴とドラクエ1/3 ◆gnyC8fH1Jk :04/12/04 15:37:21 ID:LUSI1IaG
俺は買って来たばかりのドラクエ[をプレイしている。
ネットで様々な『噂』を聞き、発売からちょっと経ってから店を探し回り、俺は
ようやく手に入れたのだから感動もひとしおだ。

「ただいま〜。あら?兄さんがドラクエだなんて珍しいですね」
華子は帰って来るなり、居間にやって来た。
「俺だって最新の話題ゲームを買って来る事は有る」
俺は振り返らずに返事をする。
「綺麗な画面・・・」
「何たってプラズマテレビと最新の(?)ゲーム機の組み合わせだ。当然だな」
実は、巨大だからゲームをやる時に苦労するわけだが。
「ドラクエも知らない間にこんなに進化してたんですね」
「うむ。だが、もちろん変わってない所も有るぞ」
そう言って、俺は或るコマンドを実行する。
すると、Wの踊り子の服っぽいのを着た女の子が自分の胸を柔らかく押さえ込み・・・

『ゼシカは マミーAに
ぱふぱふを してあげた!』

「( ゚Д゚)」
「これぞドラクエシリーズ伝統芸能!」
「( ゚Д゚)??」
「ぱふぱふだよ。ぱ・ふ・ぱ・ふ。亀仙人が大好き、鳥山明も大好き(?)なものだ」
「( ゚Д゚)・・・」
「良いねえ、この艶めかしい動きが!」
「・・・な、な、な、な、なななな何なんですか、これは!?」
何に驚いたのかは知らないが、華子の声は上擦っている。
「だから、ぱふぱふだよ。3から8まで、ずーーっと続いているお約束だ。ロト
シリーズが終わっても、天空シリーズが終わっても、ぱふぱふは今までずっと続
いているんだぞ」
或る時にはオヤジのマッサージで、或る時には単なる化粧のパフだったりしたぱ
394エロ兄貴とドラクエ2/3 ◆gnyC8fH1Jk :04/12/04 15:38:12 ID:LUSI1IaG
ふぱふネタだが、今回はマジでやってるぞ。
「・・・(ジロジロ)」
華子はコントローラーの端子の辺りや、機体の周辺を調べ始めた。
「あ、これ改造コードでも何でもないから」
「ガーン!」
「いやはや、ドラクエもユーザーと共に成長してるんだなあ」
俺はしみじみと画面を見つめる。別に大して強い敵ではなかったので、もう戦闘
は終わっている。
「せ、成長?」
「もうドラクエも18歳をとっくに過ぎているという事だ」
「だからって、年齢制限モノに変える必要がどこに有るんですか!」

「・・・そもそも、その服装は何ですか?」
そう言って、華子は着替えさせたばかりのヒロインの服を指差した。華子が言っ
ているのはこの下着みたいな格好(というか、実際に下着)についてらしい。黒
を基調として、白いフリルを施した服装がそそられる。チョーカーやガーターリ
ング、胸の谷間からへその部分までは編み上げの紐が邪魔をする部分以外は完全
に見えているし、足には薄黒いストッキングという挑発的な格好である。前から
見た格好も刺激的だが、後ろから見た時もお尻のハート型の布が目に付く。
・・・考案者誰だよ。紫綬褒章をあげたい気分だぞ。
「下着だ」
「・・・_| ̄|○」
「驚くには値しないぞ。このシリーズにはエッチな下着や危ない水着といった格
好が存在するからな」
ドラクエ世代の性少年なら、一度は攻略本を見て抜いた経験が有るだろう。実は、
伝統的にドラクエはFFよりもずっとエロかったのである。
「あああ、わ、私のドラクエのイメージが・・・」
「ま、気にすんな。3Dになるとどんなゲームもエロくなるんだよ。何せ色々な
視点が試せるからな。
男なら誰だってスカートを穿いた女の目の前でしゃがんで視点を移動して何とか
パンチラが拝めないかと苦労するんだぞ」
395エロ兄貴とドラクエ3/3 ◆gnyC8fH1Jk :04/12/04 15:39:05 ID:LUSI1IaG
「・・・_| ̄|○」


さて、そろそろ締めに入るか。
「そろそろルーラで帰るか」
ここはダンジョンの中、ルーラすれば結果はそらとぶくつを入手してそのまま履
くぐらい目に見えている。
ルーラを唱えると、パーティーメンバーが飛び上がり・・・
天井に頭をぶつける。
しかし、その瞬間、ヒロインのパンツを下から覗く事が出来るのである!!
「やった!パンチラゲットだぜ!」
「・・・」
喜ぶ俺、もちろん、より良く見るために下から画面を見上げるのも忘れない。
「・・・あ」
「?」
「しまった!もうMPが無い!乳揺れ目当てに魔法を使いすぎたか!」
「アホか!」
教訓:エロは身を滅ぼす
396名無しさん@初回限定:04/12/04 19:50:31 ID:u+cV4kiv
職人'sまとめてGJ!
大量投下万歳(゚∀゚)!

電波に便乗じて

朝起きたら妹が…
「たか…じゃなかったお兄ちゃん起きるんだよもん。
さ、わたしと一緒にいつもの朝の練乳一気飲みするもん!」


…うわあなにをするやめr



電波を受信してたその2&練乳を勧められた(強制)
397追記:04/12/04 20:03:11 ID:u+cV4kiv
一行目
>「たか…じゃなかった

の部分はよく考えたら必要なかったのス…
∧‖∧イッテクル
398名無しさん@初回限定:04/12/04 20:16:53 ID:IatYOKwV
>>395
GJ!つーか、マジ!?
FF派でドラクエやらない俺だが、これが事実なら買っちゃうかも(*´Д`)
399桐莉兄@:04/12/04 21:15:50 ID:e8ke8M1f
http://jessica.x0.com/
↑ゼシカたんとか保管庫。
DQから遠ざかって数年、今更買う気にはならんけど、エロいのは本当らしい。
400桐莉兄@:04/12/04 21:16:54 ID:e8ke8M1f
……HなDQだけに、h抜くの忘れてたyo。吊って来ます……。
401名無しさん@初回限定:04/12/04 22:59:14 ID:ayx6wuir
DQでエロい事されても、鳥山絵ではどうも俺はな……。
FFのほうが、直接エロい事はしてないけどグラフィック的に。


最近、エロと非エロの境い目が人と微妙にズレてきてる気がする。
こんくらいならエロじゃないんじゃないか?とか。
402桐莉兄@物騒錬金!:04/12/05 01:10:41 ID:CcOy4eq3
「一つ積んでは兄ちゃんの為〜♪二つ積んではかーちゃんの為〜♪」

朝起きたら妹が、核金を積んで遊んで居た。

「三つ積んではヤマモトさんの為〜♪」
「……親父の事は既に記憶の彼方か」
「あ!兄ちゃん、勝手に動いちゃダメなのス!」

――俺の、額の上に。
絶妙なバランスで積み上げられた、二十個近い核金の塔。

「世界に百個なのス!とっても貴重品なのス!」
「……ウソダドンドコドーン」

良く見たら、幾つか黒い核金も混じってやがる。
ぶっちゃけ三分の一程は黒い。
うわぁ、有難味無ぇ〜……。

「早く退けてくれ、今にも崩れ落ちて来そうだ」
「こーゆー時に限って、地震がグラッと来るのスよ」
「洒落になってない!地震が来る前にさっさと――」「あ、」

ぐらぐらぐらっ!

「(うわぁ、さよなら人生?)」「(兄ちゃん、がんがってい`?)」

 どがっちゃんがらがらぐしゃぁっ!
  ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!
   ぴーぽー ぴーぽー ぴーぽー
    ぽっく、ぽっく、ぽっく、ぽっく、ちーん♪
403桐莉兄@:04/12/05 01:11:18 ID:CcOy4eq3
「南無阿弥お陀仏、南無阿弥お陀仏……兄ちゃん、桐莉は強く生きてくのス」
「勝手に殺すな!(涙)」
「おおっ!アイの力で復活だーっ!?」
「お前、今、俺を埋葬しようとしてなかったか!?」

額がバックリ裂けてたり、鼻の容が心成しか歪んでたり、心臓に核金が刺さってたりするが、

「大丈夫!かーちゃんに頼めば五分で直るのス!」
「いや!普通は既に死んでるだろ!?つーか、『直る』って何だよ!?『治る』だろ、普通!?」

つーか、潰れてる!俺の心臓、潰れてるよ、ママン!(泣)

「ぬー、これが本当のハートブレイクってやつなのス」
「うあぁぁぁ!あの太陽が最後に見る物だなんて、嫌だぁぁぁぁ!」
「兄ちゃん、おちけつ」
「俺の未来ィィィ!何時までも続いて行く筈のォォォ!」
「核金の治癒力で傷が塞がるから、安心しるっ」
「俺はまだァァァ!死にたく無いィィィ!……………………ぁ?」
「だから、其れは核金なのス。心臓が潰れても、核金が機能を代行するから、絶対に死なんのスよ」

どくガガギギん、どくん、どガギッ、ギギギくん。
胸で脈打つ、新たな生命。
妹に貰った…もとい、無理矢理ブッ刺された…もう一つの生命。
404桐莉兄@:04/12/05 01:12:10 ID:CcOy4eq3
「……何か壊れ掛けのCD-Rみたいな音が……(冷汗)」
「気にするなス!瑣末な事ス!」
「……潰れた心臓が胸から食み出てるんですが……」
「そんな事より兄ちゃん、早速、新しい力を試してみるのス」
「……お前は何時も前向きだな……(涙)」

嘆いていても仕方が無い。
心臓は後でお袋に診て貰うとして、今は兎に角、自分の身体の現状を把握するのが先だ。

「核金は『生存煩悩』を元にして、生きる為に戦う力を生み出すのス」
「ふむふむ、なるほど」
「まずは核金の発動ス。兄ちゃんは素人だから、いきなり無音無動作での発動は無理なのス」
「じゃあ、胸に手を当てて……物騒錬金!」

ギギ、ッガガガガッ、ガギー!

つーか!この今にも壊れちまいそうな音、どうにかしてくれ!(血涙)

「兄ちゃんの新しい命ス!其れが壊れたら、兄ちゃんの生命もジ・エンドなのス!」
「……うぁぁぁぁぁぁぁ……」

唯一無二の武器の創造。
組み立てられて行く、日本刀に良く似た形状の何か。
但し――股間から生えている。

「これぞ!日本刀の物騒錬金『卓袱台SEX』なのス!」
「……………鬱だ氏のう」
「のぁっ!?吊っちゃダメなのスーーー!!?」
405桐莉兄@物騒錬金:04/12/05 01:21:38 ID:CcOy4eq3
母さん!嗚呼、母さん!
猫耳で!股間から日本刀生やした息子を許して下さい!
生 き て い て す み ま せ ん 。

「一つ積んでは妹の為〜♪二つ積んでは母さんの為〜♪(ネコミミモード!ネコミミモード!)」
「兄ちゃん、一人だけ先に逝っちゃダメーーー!!!」
「……HAHAHA。妹よ、お前は兄に生き恥を晒せと仰る御積りか……」
「まだ説明が終わってないのス!物騒錬金には其々に固有の特性があって、他の人には真似出来んのス!」
「――む?それはちょっちカッコ(・∀・)イイ!!かも試練」
「兄ちゃんの『卓袱台SEX』は、刀身で受けたエネルギーを、下げ緒から放出して無効化出来るのス!」
「おお!何だかとても強そうだ!」
「乱暴にズコバコ突いても長持ちするのス!まさに漢の武勲詩ス!」
「で、下げ緒ってのは何処に……」
「だから、刀身の下にぶら下ってるのス」
「………(゚Д゚)ハァ?」
「おにんにん♥兄ちゃんのキ○タマはぁ〜♪風も無いのにブラブラブラブラブラブラブラァッ!!ス♥」

…………………さよらな、えとらんじぇ♥

「って、だから吊っちゃダメなのスー!」
「いやー!放してー!死ぬのー!私、もう生きていけないー!(泣)」
「大丈夫なのス!七華姉ちゃんや、ヤマモトさんに比べれば、まだまだ汚れてないのス!」
「……ホントに?ホントに?」
「ホントなのス!桐莉が保証するのス!」
「……少しだけ、生きて行く勇気が湧いて来たかも」

考えてみれば、物騒錬金を発動しなけりゃいいだけだもんな。
俺、生きるよ。
406桐莉兄@物騒錬金:04/12/05 01:24:44 ID:CcOy4eq3
「うしっ、それでこそ兄ちゃんなのス!」
「母さんに早く心臓を元通りにして貰おう……」
「……かーちゃんに頼んだら、面白がって余計な改造されるだけだと思うのスよ」
「ぐはっ!」

股間の剛刀『物騒錬金・卓袱台SEX』を解除、元の核金に戻す。
相変わらず不安にさせてくれる音だが、指し当たっては問題無さそうだ。
いっそ、このままにしておいて、治癒力だけ頂くのも悪くないかも知れない。

「(……不死身の戦士か。吸血鬼ハンターにでも鞍替えするかな……)」

桐莉はと言えば、またも鼻歌を鼻ずさみながら、ご機嫌で核金を並べている。
どうやら、一人七並べをして遊んでいるつもりらしい。

「桐莉〜、『がぉ』って鳴いてみろ」
「……どうしてそんなこというのスか……」

良く見ると、核金にはシリアルナンバーの他に、スペードとかハートとかの記号も刻まれている。
あくまでも武装錬金じゃなくて、物騒錬金なんだな。

「でもな、桐莉。番号飛び飛びの数字二十個ちょいで、七並べは無理だと思うぞ」
「兄ちゃんは横から口出しするなス!桐莉は今、聖眼の白竜(ホーリィアイズホワイトドラゴン)と壮絶な死闘を闘ってるのス!」
「葬儀王カード!?」
「ぬぁっ!?オベリスクの巨チン兵がやられたのス!」
「早過ぎたのか!?腐ってたんだな!?」
「因みに、兄ちゃんの核金は『封印されしエロゾディアの左足小指の爪』だったのス」
「どこまでも鬱にしてくれる!(涙)」
407桐莉兄@物騒錬金:04/12/05 01:28:21 ID:CcOy4eq3
核金を転がして遊ぶ桐莉。
暇なので数えてみると、白が十六個、黒が七個。
俺の心臓になってる分も含めて、全部で二十四個か。

「……良く集めたな」
「うぃス。がんがって色々とブチ撒けたのス!」
「……何をブチ撒けたかは聞かないが……」
「桐莉のバル桐莉スカートは強力だーーっ!!!」
「ああ、そーいやそんな名前だったな。どんな特性の物騒錬金なんだ?」
「スカートの中から伸びた二本のレッグが、精密且つ俊敏な動きでブチ撒けるのス」
「?」
「やって見せるから、其処に座るーっ!」

物騒錬金する桐莉。
見た目は変わってない……いや、靴下が脱げている?

「兄ちゃん、覚悟ーーーっ♥」

ちぃぃぃぃぃぃぃ。

足の指でズボンのチャックを器用に下ろし、パンツの中から半勃ちのペニスを弄り出す。
もにゅもにゅと足の裏で揉み擦りながら、皮を引っ張り、亀頭を剥き出しに――

「って、そういう事かぁーっ!」
「ぬふふふふ、もう逃げられんのス♥」
「ぅぁぁぁぁー」
408桐莉兄@物騒錬金:04/12/05 01:31:41 ID:CcOy4eq3
たぷたぷと玉袋を弄ばれたかと思えば、足指で竿を挟まれ、親指で裏筋を擽られる。
ぎこちない動きが妙に気持ちいい。
おまけに、目の前には桐莉のぱんつ(白と水色の縞パン)の濡れた股布が――

「兄ちゃぁん……早くぅ、桐莉のお股に精液びゅっびゅって、ブチ撒ける〜っ♥」
「くぁ…鈴口を指でくりくりぃぃぃ…」
「出ないのスか〜?刺激が足りんのスか〜?」

……あ。もう一つ、核金を取り出して……

「物騒錬金AT!いもうと御前なのス〜♥」

……って、肝心の御前様が見当たらないんだが……

「脱衣(クロスアウッ!)アンド、兄ちゃんも脱ぐーっ!」
「だぁぁっ!ズボン下ろすなーっ!?」

最近、漸く膨らみ掛けて来たばかりの胸を、俺の背中に押し付けて、

「シェイクハンド♪シェイクハンド♪」
「激しく手コキぃぃぃーーー!!!」
「いもうと御前は弓矢の物騒錬金なのス!さぁっ、兄ちゃん!天井目掛けて激しく連射だーっ!!!」
「うぁぁぁぁ、刺激が強過ぎてニアデスハピネスぅぅぅーーー!!!」

背中のぷにぷにがぁぁぁ、精液っ、精液でりゅぅぅぅ!!!
409桐莉兄@物騒錬金:04/12/05 01:35:57 ID:CcOy4eq3
「其のまま射精するのス。桐莉は危険日だから、今日は膣射し出来んのス……(´・ω・`)」
「大丈夫!俺もAT・汁防スキンで何時でも生ハメ無問題だっ!(`・ω・´)」
「やんやんやんっ♥兄ちゃんの卓袱台SEXでサンライトクラッシャーッ♥」
「イくぞ、桐莉!二人で一緒にアリス・淫・ワンダーランドッ♥」
「あっ、あっ、兄ちゃっ、兄ちゃぁぁんっ――」

――ガラッ。

「こらーっ、九曜兄妹っ!さっきからうるさいぞっ!窓越しにボクん家にまで聞こえ――」(←隆浩の部屋と七華の部屋、窓を挟んで差し向かい)
「………(汗)」「………(汗)」
「――ななねぇ、あいつら裸で抱き合って、何やってるのぉ?」
「そ、そんなのこっちが聞きたいよっ!たかくんっ、昼間から実妹と何やってるんだよぉっ!(///)」
「……………の、のいずぃ、ハメるん♪」


PS。
翌日、俺のペニスが真っ黒ですた。
「うぁぁぁぁ!?ヤリ過ぎで色素が沈着したのかァァァ!?」
「あ、気にするなス。只のヴィクター化っスよ♪」
410桐莉兄@物騒錬金!:04/12/05 01:46:41 ID:CcOy4eq3
「(うわぁ、さよなら人生♥)」「(兄ちゃん、がんがってい`♥)」

上記の♥が間違って?になってまつので、各自脳内変換願いまつ。
纏めさん、余裕があったら上の部分だけ掲載時に修正願いまする〜(涙)
投稿名も@以下無しと、!付きと、!無しと、三種類になっちゃって本当に申し訳無い。
(正しいタイトルは『@物騒錬金!』でつ。)

どうもギコナビで投稿すると♥が使えず?に変換されるらすぃ。
途中からはIEで普通に投稿に切り替えますた。
名前は最後に保持したのが残って、毎回上書きしないと自動的に其れになるのか……。
桐莉兄@で保持ってた。

壷だと♥使えるけど、時々動作変になるし。
IEだと時々人大杉とかで読めなくなったり、此処まで読んだが使えなかったりで不便だし。
一長一短、色々試して慣れて、使い分けてくしか無いんだろうけど……うぐぅ。
重ね重ね未熟ゆえのご迷惑、申し訳なかとでつ〜……(´・ω・`)
411名無しさん@初回限定:04/12/05 04:04:05 ID:0kfRdiBC
>>410
乙です!GJ!GJ!
412名無しさん@初回限定:04/12/05 09:21:11 ID:E9vdYdZC
朝起きたら妹の作画が変わっていた。

●| ̄|_ミマチガイジャナカッタノカ
413名無しさん@初回限定:04/12/05 20:02:56 ID:MOlv61eQ
デムパゆんゆんキタ―(゚∀゚)―!!


朝起きたら、妹が兄萌えになってた。
414名無しさん@初回限定:04/12/05 22:36:34 ID:09xtxeyd
朝起きたら、妹が萌え兄になっていた。
415名無しさん@初回限定:04/12/05 23:01:00 ID:S1UbI8vY
朝起きたら、妹に真性包茎のチンチンを見られてた。鬱
416名無しさん@初回限定:04/12/06 11:52:57 ID:IAlPb/Lm
朝起きたら妹に「体験版」と書かれていた。
417名無しさん@初回限定:04/12/06 17:31:06 ID:fQvNml7b
朝起きたら妹に「お兄ちゃん専用」と書かれていた。

(;´д`)ハァハァ
418名無しさん@初回限定:04/12/06 18:13:05 ID:O/Y2fmLV
朝起きたら妹に、洪水警報が発令されていた。
419名無しさん@初回限定:04/12/06 18:23:35 ID:u9HUgizi
朝起きたら妹が、「そう言えば来年って鳥年だよね」って言った
420無銘その参拾 ◆518YLv.Xnc :04/12/06 21:29:59 ID:2OKaDTaW
朝起きたら妹に「お兄様・兄さん専用」と書かれていた。

 それに気が付いたのは、いつも通りに暖めてもらっておいた服を着て、顔を洗い
朝食を摂るためにテーブルに着いたときだ。キッチンでいそいそと動き回る二人の
背中に紙らしきモノが張ってあった。
「………………何それ?」
 とりあえず、思ったままに疑問を口にしてみる。
「はい、何でしょうお兄様」
「いや、その背中の………何?」
 すると二人は、一瞬ピタッと動きを止め、何かを考えた後、「あぁ」と頷いて、何かを
思い出したようにポンと手を打った。
「これはね、兄さん。私たちの使用上の注意」
「使用上の………注意?」
「えぇ。最近、学校で私達に声をお掛けになってくる男性が多いもので……その対策
として」
「声を掛ける野郎? それは何か? 付き合ってくれとかそういった類のか?」
「そうなの。いまの学校に編入してから、わたしと姉さんだけで合わせて15人だよ?」
 こいつらに………交際申し込みだって? ふふふ、そうかそうか。
「中には少ししつこい方もおられるので、こうして使用上の注意を……ってお兄様?
一体どちらへ?」
「いや、何でもない。今ちょっとばっかし俺の抹殺リスト上位に飛び級で入っちまった
奴が15人ほど居てな。フフフ……そうかそうか。ハハハ」
「に、兄さん? そっちは和室だけど………もしかして」
 後ろから何か言われてるが、気にしない。俺は和室に入るなり、床脇に収納してある
真剣を取り出し、リビングへと戻る。
「お兄様! それは昨年に御当主様がお鍛えになった……」
「フフフ、いくら祖父さんの業物でも、飾っておいたらただの美術品だよな。そろそろ
試し切りが必要だな………ハハハ」
「ね、姉さん。兄さんの顔の上半分だけ黒くなって、目がアニメみたいに光ってるよ」
421無銘その参拾 ◆518YLv.Xnc :04/12/06 21:30:35 ID:2OKaDTaW
「お、お兄様。お待ちになって下さいな」
「安心しろ、京香、聖。悪い虫は俺が薙ぎ払ってやる」
「兄さん。危ないよ! ピーポー君とお友達になっちゃうよ!」
「お前達のためなら、どんな犠牲をも厭わん!」
 本心だ。たとえ何であろうと、自分の犠牲で二人が助かるなら、何を犠牲にしてでも
二人を守ってやる。
 しかし突然、二人がその場に蹲るように倒れ込んだ。何事かと思い、駆け寄ると、
「うぅ……お兄様。ぐすん」
「うっぅ…兄さぁん。嫌だよぉ」
 泣かせてしまった!?
「お、おい! どうした!? まさかそいつ等に妙な真似でも!?」
 だが、一人パニくる俺を、二人は制す。そしてややあって、
「違いますわ、お兄様。お兄様が私たちを大事に思って下さるのは嬉しいですが、
今はそれが悲しいのです」
「兄さんが私たちのために傷つくなんて……絶対に嫌!」
「あ………」
 しまった。突然の事に驚き、頭に血が上りすぎた様だ。冷静になると、とんでもなく
自分が虚しい。これでは、六年前からまるで進歩していない。
「御免。悪かった」
 そしてまた無様に謝ることしかできない。
「お兄様、謝っていただくことはありません。私たちのために気を痛めないで下さい」
「兄さん、その15人の人達はね? わたしたちちゃんと断ってるし、変なこともさて無いよ?」
「そうか………」
「だからお兄様、どうか落ち着いて下さい。それに、私たちは忘れていませんよ」
「あの夜に、兄さんとした約束。私たちは兄さんのものなんだから」
「そうな……………ありがとう」
 そういって二人を抱きしめる。そうだ、あの夜に確かに俺達は約束したじゃないか。
だから待とう。その時が来るまで。
「そこでお兄様、この紙の出番です」
「これを付けて学校に行けば、男の人達も……」
「今すぐはがしなさい」
422518 ◆518YLv.Xnc :04/12/06 21:36:07 ID:2OKaDTaW
ギャグにするはずが、いつの間にかシリアスパートになってた!
この無銘シリーズ、これで30なのでそろそろ終わりにしましょうか
あと残すは長編だけですね

さて、このSS中にでてきた「あの夜の約束」とはこのストーリーの設定ですが、第二部ではあまり触れない所なので
特に気にしないで下さい
第三部にて収録予定でしたが、果たして第三部なんぞ書けるのか?
423名無しさん@初回限定:04/12/06 23:20:07 ID:O/Y2fmLV
>> 518氏
相変わらず良いお仕事乙!
無銘シリーズ大好きなんで終わらないでくだちい。
あ、勿論本編も期待してまつよ!待つよ!


朝起きたら妹の半分が○○になっていた。
424名無しさん@初回限定:04/12/06 23:26:44 ID:U8ZhBenq
518氏乙っス!
首洗って待ってるよ ノシ


朝起きたら妹に「予約済み」と書かれた紙を背中に貼り付けられていた。
425名無しさん@初回限定:04/12/06 23:29:50 ID:F5zrwTlD
朝起きたら妹に、「使用済み」と書かれた紙を貼られていた

気づいたときは、昼だった。
426名無しさん@初回限定:04/12/06 23:37:38 ID:ahkbjNWV
ちょうどシリアス読みたいと思ってたんだが‥
まさか‥518氏はエスパーか!?w

続き期待
427名無しさん@初回限定:04/12/07 04:29:13 ID:0t2kw3Ak
>桐莉兄の中の人
専ブラ使っても、(はぁと)が入ると表示が大幅に崩れます。
複数行に渡って使われると、間に挟まれた行がほとんど見えなくなる場合もあります。
1レスに一回程度なら、多少崩れても気になりませんが、連投かつ、大量の(はぁと)が
あると、心苦しいんですが、結構読み飛ばしちゃったりします。

試しに、ご自分の環境でフォントサイズを色々と変えてみてはいかがでしょう。
新しい世界が見えてきます。
428名無しさん@初回限定:04/12/07 10:17:53 ID:MbefNXtI
朝起きたら妹に、
「もうすぐクリスマスだけど何か欲しいものあるか?」って聞いた。

「………」
「………」

熱い目で見られた…
429名無しさん@初回限定:04/12/07 17:43:39 ID:Av6iOo8q
朝起きたら妹が契約更改してきた。


出来高を身体で払うよう求められた。
430名無しさん@初回限定:04/12/07 19:58:23 ID:IK+jWC7I
朝起きたら妹が先生になっていた。
431名無しさん@初回限定:04/12/07 20:25:06 ID:ANr2HHl2
おいおまえら、ネタ振りがだんだんエロ系に偏りつつありますよ。
432名無しさん@初回限定:04/12/07 20:37:14 ID:UN2xoe7r
朝起きたら妹がエロ系に偏りつつあった
433名無しさん@初回限定:04/12/07 20:43:40 ID:mfiU4Q0i
朝起きたら妹に、「もうすぐクリスマスだけど何か欲しいものあるか?」って聞いた。

「………」
「………」

 熱い目で見られた…。

「ホント、お兄ちゃん! あたし、欲しかったものがあるの」
 そういって妹が出したのは、ファッション雑誌。
「あたしね、これとこれが、ずぅ〜〜〜〜っと欲しかったの!」
 妹が指し示したのは、変なスカーフとハンカチ。
 おいおい、なんだこのへんてこなマークは。しかも、たかがスカーフとハンカチかよ。
「まあ、スカーフとハンカチぐらいならプレゼントしてやらんこともない」
「きゃ! ありがとう!」
 いきなり妹が黄色い声を上げながら抱きついてきた。
 うむ、なかなか育っているではないか。ごく一部が。
 この程度で喜んでくれたら、俺も安上がりでうれし……って、なんだ、これはっ!? 雑誌をよくよく
見れば、このスカーフとハンカチの値段はなんですか? ちょ、ちょっとゼロが5つもありますよ、奥さ
ん! なんで、たかが布一枚が十万円するんですか?
 やばい! ちょーやばい! アルバイト代が入って、大きくなっていた俺の気持ちが急速にしぼん
でいきます。
「ちょっと、待て!」
 俺は胸に当たるやわらかい感触に未練を残しながら、妹の身体を引き剥がす。
「俺は『やらんこともない』といっただけであって、プレゼントするとは一言……」

「………」
「………」

 冷たい目で見られた…
434名無しさん@初回限定:04/12/07 21:09:59 ID:M0OrNqmq
前スレの>370のネタフリを受けて。
激しく今更なんですが、なんか受信しちゃったので。

朝起きたら妹ネタの
魔界塔士SaGaコピペがあがってた。

にちゃんねるの かたすみにたつ ねぎいたは
あさいもすれに つうじている という

らぶらぶな シチュエーションを ゆめみて
おおくの ものたちが
このあさいもすれの いもうとたちに はまっていった
だが かれらの なまえを
しるものはない

そして いま またひとり……
435名無しさん@初回限定:04/12/07 21:12:24 ID:M0OrNqmq
あに「やっとみましたね おめでとう! わたしのりれきを のぞいたのは
   あなたが はじめてです
いもうと「あさおきたら いもうとに?
あに「わたしが よくみてる にちゃんねるの ねぎいたの すれっどです!
いもうと「なぜ そんなところに?
あに「わたしは さんじげんの いもうとに あきあきしていました
   そこで にじげんの いもうとを もうそうしたのです」
いもうと「なに かんがえてるの!」
あに「のうないいもうとは わたしのこころをみだし くるわせてくれました
   だが それもつかのまのこと それだけでは ものたりなくなりました
いもうと「そこで あさいもすれ…なの?
あに「そう! そのとうり! わたしは げんじつから とうひできる
   もえばなしが よみたかったのです!
いもうと「なにもかも にいさんが いだいたがんぼうだったわけね
あに「なかなか りかいが はやい おおくの しょくにんたちが
   えすえすをとうかして すれをはんえいさせてくれました
   あにもえの うんめいをせおった にじげんのいもうとが けんめいに
   つくしていく すがたは わたしさえも かんどうさせるものがありました 
   わたしは このかんどうを あたえてくれた しょくにんたちにおれいがしたい!
   いくらでも ぐっじょぶといってあげましょう!
いもうと「にいさんのために わたしがいるのに!
     よくも わたしを さんじげんのいもうとをむししてくれたわね!
あに「それが どうかしましたか? すべては わたしが おもった コトなのです
いもうと「わたしだって にいさんがすきなの!
あに「あにを ほんきであいするとは‥‥ どこまでも よそうがいな いもうとだ!
   どうしようもなく すきなようですね これも いもうとのさがか‥‥ よろしい 
   むすばれるまえに わたしのへんたいさ とくと めに やきつけておけ!
4361/3 ◆GYhzO8OFh6 :04/12/07 21:41:15 ID:mfiU4Q0i
>432 朝起きたら妹がエロ系に偏りつつあった

 朝起きると、妹はすでに起きていた。いや正しくは、寝ていないんだろう。妹の目元には、疲労と睡
眠不足で黒いクマがくっきりと刻まれている。
 たぶん、俺の目元にも同じようなクマが刻まれていることだろう。自分でもそれとわかるくらい、重
い疲労が肩からのしかかってきている。
「お兄ちゃん、おはよう」
 俺が目を覚ましたことに気づいた妹が、はかなげな微笑を浮かべた。
 その顔には、どこか恥じらいの色が見えるのは俺の気のせいではないだろう。
 淫欲におぼれた肢体。快楽にとろける顔。熱くからまる手足。淫水がしたたる穴と肉棒。昨夜遅くま
で妹と俺が描いた淫欲の絵図が、脳裏にこびりついて離れない。
 あんな恥ずかしいものを見せ合ったことを今さらながら意識してしまう。
 だが、身支度を整えて部屋を出て行こうとした妹に、俺はある決意をもって声をかけた。
「なあ。もう、エッチなのはやめにしないか?」
 それはここ数日、ずっと考えてきたことだ。
 しかし、それがよほど意外だったのか、妹の顔には困惑と、それにもまして激しい怒りが浮かんだ。
「……! なんでよ! どうして今さらそんなことを言うの!?」
 妹の言葉が激しく俺を打つ。
 確かに最初に言い出したのは、妹からだった。しかし、それを受け入れ、許したのは俺の方だ。
4372/3 ◆GYhzO8OFh6 :04/12/07 21:41:53 ID:mfiU4Q0i
「あたし、お兄ちゃんを信じたのよ! だから、だから、あんなに恥ずかしいのに、あんなにつらかった
のに、すべてを見せたのに! お兄ちゃんに、すべて見せたのに!」
「ああ。わかっているよ。おまえが、俺を信用してくれたんだってことは。でもな――」
「でもも、なにもないじゃない! あたしは告白し、そしてお兄ちゃんは許してくれた。それがすべてで
しょ! 違うの!?」
 激しい断罪の言葉に、俺はしばし言葉を失う。
「いや。違わないよ」
 ようやくもらしたのは、芸のない言葉だけだった。
「それじゃあ、何がいけないのよ!?」
 妹の目じりに、何かがあふれる。
「好きなんだから良いじゃない! 好きなの! あたしは死ぬほど好きなんだから!」
「だけど、こんなことが家族にバレたら、俺たちは……」
「白い目で見られる? それとも、やめろって怒られる?」
 妹の顔に、意気地なしな俺をさげすむ嘲笑が浮かぶ。
「そう言われるかもしれない。でもね、でもね。あたしは、はっきり言ってやる。『あたしは好きなんだ』っ
て。『馬鹿げたことに思えるけど、やめる気はない』って」
「だけど、俺たちは……まだ未成年なんだぞ」
 世間の良識にすがっただけの言葉に、誰を説得する力がある? こんな言葉しか言えない自分に
嫌気がさす。
4383/3 ◆GYhzO8OFh6 :04/12/07 21:42:31 ID:mfiU4Q0i
「それが、なに? あたしは、この心の奥底からあふれる熱い気持ちに素直になってるだけだわ。そ
れに、こんなエッチなんてかわいいものじゃない。今の中学生は、もっとすごいんだよ」
「昔のおまえは、そんな奴じゃなかった!」
「もう、議論している暇はないの。あたしには、時間がないんだから!」
 妹はテーブルの上にあった封筒をつかむとドアに足を向ける。
「おまえは、あの純真な愛情を失ってしまったのか!?」
「愛? しょせん人は肉欲には勝てないの。違うかしら?」
 もう俺には妹は止められない。
 そうとわかっていても、俺は妹に願わずにはいられなかった。
「お願いだ。俺の一生に一度のお願いだ……」

「テニプリのやおい本を出すのだけはやめてくれ!」

「しょうがないじゃない! やおいでもなければ、売れないんだから!! エロじゃないと売れないの!」
 今年の夏コミでの惨敗。初めて作ったエロなしコピー誌がまったく売れず、泣いた妹。
 もう、俺には妹を止める言葉はない。
「……ちくしょう! ちくしょう! 畜生!! 俺の絵で腐女子が興奮するなんて!!」
「……せめてもの情けよ。コピーするのは、隣町のコンビニにしてあげるわ」
 絶望に打ちひしがれる俺にかけられた妹の言葉が、せめてもの救いだった。
43980たん ◆GYhzO8OFh6 :04/12/07 21:46:06 ID:mfiU4Q0i
同人誌が売れないと、エロ系に偏ることがあるそうです。
エロいか、エロくないかで売り上げがだいぶ違いますから。
たぶん。たぶんですよ。実体験とかは、まったく関係ありませんです。

           ∧_∧  
          ( ´∀`)  
       _φ___⊂)_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    |冬コミ落選 |/
440名無しさん@初回限定:04/12/07 22:26:56 ID:Av6iOo8q
エロイかと思ったら…ワロタw
441名無しさん@初回限定:04/12/07 23:43:33 ID:ANr2HHl2
落ちがすげえ
442名無しさん@初回限定:04/12/07 23:53:07 ID:QQ+tsP9U
職人さん乙(・∀・)!!
443名無しさん@初回限定:04/12/08 00:11:34 ID:qcxEmD5M
「描いた淫欲の絵図」なw
444突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/08 01:03:04 ID:LJWBqEoW
軽いジャブ風味で投下。>>123の姉妹です。


「おねーちゃん!」
「あら昴、早いのね?」
「お姉ちゃんこそ。日曜日なのに、こんな時間に起きて朝ご飯の用意してるの?」
「そうだけど………変?」
まだ覚めきらないままウツラウツラと漂う意識の片隅で、台所から聞こえてくる美月と
昴ちゃんの会話をBGMの様に聞いてる俺。
「変…っていうか、主婦業って大変だなぁと。」
「あのね……あなただって、この前まで主婦だったんでしょう?」
「そうだけど私、日祝は思う存分寝坊してたもん。」
「あ、あのねぇ…………」
「それでねそれでね? お昼くらいまでベッドの中で洋クンと裸のまんまでイチャイチ
ャイチャイチャして過ごすのー! これぞ新婚の醍醐味よって感じで。」
「な、な、な、ななななななな…………!」
「結構良いもんだよー、朝エッチも−?」
「ふ、ふふ、ふしだらですっ!!」
「えーーーー!?」
「『えー!?』じゃないでしょ! そんなんだから離婚する羽目になっちゃったんでし
ょ昴は! 少しは反省して生活態度を改めなさい!」
「それとこれとは関係ないよー。それに結婚っていうのはエッチのフリーパスなんだよ
お姉ちゃん。朝から晩まで好きなだけ、誰に気兼ねすることなくヤれるって素敵だと思
わない?」


『朝起きたら妹がエロ系に偏りつつあった』
445突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/08 01:03:56 ID:LJWBqEoW
「思いません! 私も達矢さんも、そんなことをする為に籍を入れたんじゃありません!」
「………そうかなぁ〜?」
「な、なによ?」
「お姉ちゃんはともかく、少なくてもお兄さんはもっとエッチしたがってると思うけど
なー私は?」
「そそ、そんなことはありません!」
「そーかなー?」
「そうですっ! だいたい達矢さんは……」
「……きわめて健康な成人男性、だよね? だったら毎日毎日同じ体位で一回だけってい
うのは物足りないと感じるのが普通だよー?」
「すっ、昴っ!」
「しかもアレでしょ? キスして胸さわって、濡れてきたらゴム付けて入れて一回出した
らハイお終い、でしょ? それじゃエッチって言うより………作業? だいたいお姉ちゃ
ん、お兄さんのを下のお口以外で触ったこと、ないんじゃない?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
「もしかして図星? これじゃお姉ちゃん達の破滅も時間の問題だよね〜。」
「い、いい加減にしなさいっ! そんな縁起でもないこと……きゃっ!?」
「ほらほらほら〜♪ こんな立派なオッパイ持ってるんだから、もっと有効活用しないと
損だよ〜?」
「や、やだっ、止めなさい!」
「ねぇ、だんだん良くなって来たんじゃない? 私、高校の寮で女の子相手も経験済みだ
し私達双子だもん。どうすればお姉ちゃんが喜ぶかなんて、手に取るようにわかってるん
だよ〜?」
「やめ……昴………こんなのは……あ、ああん!」
「うわ可愛い声! これなら………よいしょっと……どれどれ?」
「だめ、だめ、だめ………」
「えへへ〜♪ ブラの上からでも乳首立ってるのが判るよ〜? すっごく気持ちいいんだ
よね〜?」
「ちょっと! そんな、指で転がしたら………やぁん!!」
「ね? いいでしょ〜? 私も最近、全然シてないから溜まってるんだよね〜?」
「はぁ、はぁ……た、溜まってるって……」
446突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/08 01:04:36 ID:LJWBqEoW
「お姉ちゃんにレズっ気があったら話が早いんだけど………私シテあげるのも嫌いじゃな
いけど、やっぱシテ貰わないとイケないでしょ? だからイマイチ、面白くないんだよね
〜?」
「あ、あ、あ、あ………!!」
「あはは、お姉ちゃんの耳美味し! だからね〜ぇ?」
「だ、だから………?」
「今から二人で、お兄さんを襲わない?」
「な、なに馬鹿な事言ってるの。そんな不謹慎………きゅぅぅぅぅぅぅん!!!」
「だってお姉ちゃん、もう濡れ濡れだよ〜? ほらほらぁ?」
「ひあっ!?」
「あーあ、第二関節までアッサリ呑み込んじゃって……でも、こぉんな細い指一本じゃ
全然足りないよね〜?」
「ああん! か、掻き回さないでぇ!!」
「いい、お姉ちゃん? 良ぉく思い出してよ? 昨日、お姉ちゃんが食べてたお兄さんの
太くて固くて熱ぅいのを。あれを一番奥まで入れて欲しくない? あれでお腹の中をズン
ズン突いて欲しくない? そぉして最後にぃ、子宮めがけて熱いのをドピュドピュ出され
るのを想像してみて? ここの中がぁ、お兄さんの濃くて熱い精液で満たされてくのを考
えただけでイッちゃいそうになるでしょう?」
「た、達矢さんの……」
「そうだよ〜? しかも、その後で顔とか胸とかにも精液かけられて、お姉ちゃんはお兄
さんの出したので全身ドロドロに汚されちゃうの。もしかしたら、お口の中にも入っちゃ
うかも。お姉ちゃんの体は中も外もお兄さんに支配されて、お兄さんの欲望の匂いが染み
ついちゃって、お兄さんだけのモノになるの。お兄さんの精液の匂いの中に溺れちゃうの
って、きっと凄い快感だよね〜?」
「や、や、や、や………!!」
447突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/08 01:06:14 ID:LJWBqEoW
「いっっぱいいっぱい、教えてあげるよ? 私達双子だもんね、お姉ちゃんも本当は尽く
してあげるのが好きなんだよね? お兄さんがケダモノみたいに興奮して、お姉ちゃんの
足腰立たなくなっちゃうまでガンガン犯してくれるようになるご奉仕の仕方、知りたいで
しょ? だから………ってお姉ちゃん落ち着いて! ちょっと締め付けすぎだって! ま
だ話の続きがあるのにイッ………」
「や、やぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
「…………………………………」
「…………………………………」
「…………………………………」
「…………………………………」
「…………………………………」
「…………………………………」
「……お、おねーちゃん?」
「…………………………………」
「ねぇ、ねぇってばぁ!!」
「…………………………………」
「うわ酷いよ、そんなのないよ! ねぇ私は? 私はまだなんだってばぁ!!」
「…………………………………」
「よ……よーし! こうなったら私一人ででもお兄さんを………って、きゃあ、お鍋が
吹いてる! なに、フライパンも焦げてるじゃない!! やーん、炊飯器が呼んでるよ
ぉぉぉぉぉぉぉ…………」
……昴ちゃん、合掌………
448突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/08 01:11:15 ID:LJWBqEoW
実は昴ちゃん「お笑い担当」だったりします。
とゆーか某『TOYつめちゃいましたっ』のカウントダウン・ミニドラマに
露骨に感化されましたw

>>80たん氏
見事にオチてますね〜♪
感服いたしました!
449名無しさん@初回限定:04/12/08 02:26:29 ID:3AmsIg8h
朝起きたら妹に、「しばらくえっち禁止!」と言われた。
450名無しさん@初回限定:04/12/08 03:08:23 ID:wMmTB0UN
Σ(´д`*)エロいわぁ、突発屋氏GJ

妹はこれから姉を調教するのだろうか。
兄の反応も気になるところ‥
451いわおっさん:04/12/08 09:44:50 ID:pVEOR57v
突発屋氏>お疲れ様です。

「しばらくエッチ禁止いわれた。」

「おはやう、イモフトよなにひへんの?」
『兄さん…しばらくエッチなのは禁止です。』
「な、なんだってぇ!そ、そんな…どーしたんだ!妹よ!」
『あのね、兄さんが勝手に印刷屋に出した私の原稿は、エッチな原稿じゃないんだからね!』
「ふーん、そうなんだ。」
『あっ!全然反省してない!コミケどーすんのよ!もう、足コキしてあげないからね!』
「兄さんがわりゅうごぜました。命に代えても、間に合わせます。」
『それでよろしい。』
…カキカキφ(・_・;)カキカキ…
「エロカキタイヨ…」
『禁止!禁止!しばらくエッチ禁止!』
…φ(=_=;)ヤトデキタ…
「妹よ、これが兄さんの全身全霊を尽くしたギャグ漫画だ…」
『ぽか…(゚Д゚)…ん』
そして、兄は、新たな境地に至ったと云う、その名も…仏像エロス…
452名無しさん@初回限定:04/12/08 10:40:14 ID:knqYFUxf
>>434-435
まあ、チェーンソーで一撃なワケだが…

朝起きたら妹に、
「お兄ちゃん分が足りません! 補充させてください!!」
って言われた
453池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/08 16:32:10 ID:nCjQWOBF
 朝起きたら妹に、「しばらくえっち禁止!」と言われた。

目が覚めると、ベッドの横に何故か妹が立っていた。もはや驚かないが。
「ああ、お前か。おはよう。今日はなんだ?」
「おはよう。ちょっと言いたいことがあって」
「……なんだ?」
俺が聞くと、妹はオーバーなアクションで指をピンと立て、叫んだ。
「しばらくえっち禁止!」
「……は?」
意味不明。
「だから、これからしばらく私とのえっちを禁止します、って言ってるの」
「イヤ禁止も何も、一回もした事無いから」
「ばか……照れなくてもいいのに。毎晩あんなに激しくしてるんだから……」
顔を赤らめる妹。お前は新妻か。
「照れとかじゃなくて、一回もした事無いから」
「毎晩毎晩、寝てる間にベッドの上で挿れてくれてるのに……私の事嫌いになったの?」
潤んだ瞳で上目遣い。正直やめていただきたい。
それより問題は、発言の内容だ。寝てる間にって。
「……嘘だよな?」
「残念ながら真実です」
「嘘だろ?」
そろそろ本当に心配になってきた。
妹はしばらく目をそらして黙っていたが、やがて、
「……最近来ないの」
ああ、なんかやばい方向に話がいってる気が。
「何がだ」
少しの間。
「……生理」
問題発言キター。
緊急事態発生、緊急事態発生! 危険度E!
「……嘘だろ?」
「ホントよ。だから、しばらく衝撃を与えたくないの」
454池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/08 16:33:17 ID:nCjQWOBF
「……で、これからどうするんだ?」
妹があまりにしつこいので、信用してしまった俺。
「とりあえずお兄ちゃんに協力してもらうのは、最初に言ったけど、しばらくえっちは禁止ね」
「禁止ねえ……ん?」
一つ疑問が頭に浮かぶ。
「……さっき言ったのが全部本当だとすると、
 『寝てる間にベッドの上で』って、お前が襲ってきてるだけじゃないのか?」
「そりゃそうでしょ。驚異的な夢遊病でもない限り」
「……じゃあ、禁止とかじゃなくて、お前が勝手にやめればそれでいいんじゃないのか?」
「でも、起きてる間にお兄ちゃんがやりたくなるってこともあるでしょ?」
「イヤ無いから」

昼前。昼食の準備をしていると、妹が部屋から出てきた。
「ん、ちょっと待ってな。今作ってるから」
振り向くと、妹はどうも顔が紅い。
「……今度はどうした?」
「切ないよ……えっち……したいよぉ……」
「……さっき自分から禁止したばかりだろ」
「私ね……いつもそうなんだ。
 それまでは有って当たり前だって思ってて、時には煩わしく感じる事さえも有ったのに……。
 でも、それがなくなってしまうと、急にそれが大切なものだって気付いて……」
急すぎる気もするが、こいつにとって俺とのHはそんなに大切なものだったのか。
「それを無くしてしまうまで、それが私にとって必要なものだって気付けないんだよ……。
 そう……それはまるで、朝起きたら、目覚し時計の電池が切れていたときのように……」
その例えは合ってる気もするけど、最後の最後でそれはないでしょう。
「そうか……もうぶっちゃけどうでもいいわ。
 ところで、いま妊娠どれくらいなんだ? いつから生理来てない?」
「う゛っ……わっ、私、それに関しては嘘言ってないからね? 最近来てないって」
急に慌て出す妹。
「どうしたよ。前回生理来たの何ヶ月前だ?」

「――えっと、確か……20日前ぐらい……」
4551/3:04/12/08 18:10:25 ID:NpZaLb6i
朝起きたら妹に、パペットマペットのネタを喰らわされた。

朝起きてリビングへ行くと、妹がソファに座って何かを食べていた。
「くっちゃくっちゃくっちゃくっちゃくっちゃくっちゃくっちゃ」
若干声をかけることが戸惑われたが、意を決して尋ねてみる。
「……何食べてるんだ?」
「…ん…ガム……」
咀嚼に夢中なのか、生返事を返してくる妹。
「美味そうだな、それ。……俺にもくれるか?」
「うん……いい、よ……じゃあ兄さん、こっちに来て……」
言われるままに妹の横に座る。
目が合って、そのまま暫く見つめ合う。
4562/3:04/12/08 18:11:46 ID:NpZaLb6i
ややあって、妹の手が俺の首に回される。
「兄さん、目、閉じて……」
「ああ……」
妹の背と頭に手を回して支えてやり、目を閉じる。
「……ん……ん……」
口腔に差し込まれる柔らかく熱い舌。俺も舌を延ばし、ぬちゅぬちゅと絡める。
「……ん、ちゅ……あむ……ふぅ、ん、ちゅ、ちゅ……」
何度も何度も唾液を交換し、啜りあう。
「……あぁ、あふ、ん……れろ、ちゅう…ん…、ふぅ、あ……」
十分ほどの濃厚なキスの後、妹は口内のガムを俺の口に移して唇を離した。
「モギュモギュ……」
……ガムにしては妙な食感だな。
4573/3:04/12/08 18:14:51 ID:NpZaLb6i
何か、やたら歯応えがあるし……
つうか、生臭い……
「って、オイぃぃぃぃぃ!」
物凄い勢いで吐き出し、それの正体を確かめる。
「こ、これは……コンドームじゃねーか!」
ペッペッと唾を飛ばしながら抗議した俺だったが、妹は涼しい顔で言い放つ。
「だから言ったじゃない……ゴムだ、って」
「言ってねぇよ……しかもコレ昨夜に使った分だし(つд`)」

朝起きたら妹に自分の精液を味わわされた……。



>>職人諸兄
GJ!毎回乙!ぬるぽ!
458Y ◆cf6.GAJsFA :04/12/08 20:14:23 ID:q0j/EgMv
こんばんは〜。
クリス(以下 ク):「こんばんはです。」
ルナ(以下 ル)「こんばんは〜♪…そういえば、クリス〜土曜日の晩はドキドキだったよね〜♪」
ク「…エヘヘ…お姉さまとホテル…幸せでしたよ〜♪」
…ほんとにホテルに行ったのか。<…いや、そんなネタ考えたのも僕ですが>
>>455-457
ク「GJです!…そして、ガッ!なのですよ〜♪」
ル「クリス…なんでね○こ口調なの?」
ク「…理由ですか?なんとなく、ですよ。」
<…任○ラジオを、名古屋に行ったときにたまたま見つけて購入したのですが、
クリスにも合うかなと思ったので、試しにね○こ口調で話させてみました。>
※次作は、「朝起きたら妹に、昨日のお泊りの話を聞いた。」です。
459名無しさん@初回限定:04/12/08 20:46:35 ID:gEgCre4x
ひゃっほう!大量投下最高!


朝起きたら妹が俺を攻略してた。


わたしはお兄ちゃんを…
→押し倒した
 抱き締めた


えっ、何で選択肢が?
それより何この選択肢は?俺落ちますか?落ちちゃいますか、俺?
460名無しさん@初回限定:04/12/08 23:41:58 ID:l1QCnTIx
>459
お兄ちゃんを押し倒し、寝技で締め落とす、谷亮子似の妹を想像しちまったよorz
461名無しさん@初回限定:04/12/08 23:56:07 ID:mdhAMyhA
>>460
バカッ!よせ!
本当にんなSS書かれたらどうするつもりだ!
462名無しさん@初回限定:04/12/09 06:52:42 ID:D4X79BtL
>>460-461
ネタふり乙w

そういや昔あった『妹にマウントポジションを取られてた』辺りがそんな感じだった気がする。
463名無しさん@初回限定:04/12/09 19:11:38 ID:++jxcYlN
朝起きたら妹の、鼻の上を横一文字に傷があった

「○液を、ブチ撒けろっ!」

…お前こそ、エロスはほどほどにしておきなさい
464突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/10 01:23:28 ID:zle3yIwd
んでは、今度は微エッチ風味(?)でw

朝起きたら、なにやら台所が賑やかだった。
「あ。」
扉を開けると、そこには………
「あ、お兄ちゃん。おそよう♪」とニヤニヤ笑ってる妹、未央と。
「先輩……おはようございます。」ペコリとお辞儀する俺の彼女『楠知佳』と。
「おはようございます、隆司君。お邪魔してます」未央の恋人(?)であり知佳の
お姉さんであり俺の先輩でもある『楠楓』さんの姿が。
「お、おはようございます……」妹の未央はとこかく、清楚な雰囲気を持つ美少女
二人の視線を浴び、ちょっとドギマギ「…えっと、どうしたんですか。朝から?」
「朝…と言っても、もう十時ですけどね?」お寝坊さんなんですね、と小首を傾げ
て微笑む楓さんはクリーム色のブラウスと、同じ色のフルレングスのサーキュラー
スカート。更に(宅急便の)クロネコの絵が入った青いエプロンを「……ケーキ作
りの勉強会なんです。」
「ケーキ……ですか?」
「そう! もう十二月でしょ?」と、こちらは真っ赤なTシャツにジーンズと外に
出たら寒そうな格好の上に紺のショートエプロンを付けた未央「だから、クリスマ
スに向けてお姉さ………じゃなくって楓さんにケーキの作り方を習ってるんだ。」
「………知佳も?」
「はい……」恐らく楓さんと同じデザインだろうブラウスの上から茶色の暖かそう
なジャンパースカート。そしてメイドさんが着てるような白くて薄そうなフリルの
エプロンをの知佳「………その、あの……せ、先輩に食べて欲しいから……」
「う、うん……」
自分で言っておいて恥ずかしくなったらしい。もじもじと頬を染めて俯いてしまっ
た知佳に釣られて、俺もなんだか顔が熱くなってくる。
465突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/10 01:24:08 ID:zle3yIwd
「あーあっ、お熱いお熱い……」
「こら未央、茶かしちゃ駄目でしょう?」
コツン、と軽く未央をたしなめる楓さん。
「えへへ〜っ♪」
「それでですね、こちらのお台所の方が(楠)家よりも使いやすそうだし、どのみち
本番でもお借りする予定だったので今日は練習も兼ねて使い方を覚えておこうと思
ってお邪魔してるんです。」
「本番……て、なんですか?」
「ぱ、パーティを……」と上目遣いの知佳「……先輩とお姉ちゃんと一緒に、クリス
マスのお祝い、したいなって……」
「うわ、私は除け者ですかい知佳ちゃんや!?」
「え……あ、ち、違う! わたし…あの…その……」
「クリスマスを好きな人と過ごす、というのは女の子の夢なんですよ。隆司君、別に
特別な予定とか、ありませんよね?」
『ありますか?』じゃなくって『ありませんよね?』と来たか。前々から薄々感じて
いたが、楓さんは知佳に非常に甘い。というか妹馬鹿っぽい部分がかなり多いんじゃ
ないかと思う。事の発端だって、楓さんが知佳の手紙を預かったところから始まって
る訳だし。今だってニコ、と穏やかに微笑んでいるように見えるが、その目からは生
徒会役員として振る舞っている時と同等のプレッシャーを感じる。
「……いえ、俺も知佳と過ごす予定、してましたから。」
これは本当だ。そんな企画が無くても、最初から知佳を誘って何処かに出かけるつも
るりだった。
「そう……そうですよね。変なことを聞いちゃって、ごめんなさい。」
「いえ……」
それじゃ、そろそろ始めましょう? と二人の肩を叩く楓さん。その表情の一瞬の
揺らぎがなんとなく気になった……だけでもないが、とりあえず指定席に腰を下ろし
て三人がケーキを作る様子を眺めることにした。
466突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/10 01:25:41 ID:zle3yIwd
「………隆司君、退屈じゃありませんか?」
割と手際よく準備を進めていく未央と、少し不器用っぽい知佳。そんな二人の様子
を後ろから見つつ、たまに肩越しで進行具合を確認して指示を出す楓さん。前に未
央がお袋から料理を習ってるシーンを拝見したことがあるが、それとはまた違った
雰囲気。もし未央に妹なり姉さんなりがいれば、こんな感じになるのかもしれない
なぁとボンヤリ見物していると楓さんが振り向いた。
「いえ。それどころか、なんだか和んじゃってます。」
すでに生地はオーブンの中。いまはデコレーション用のクリームと栗と苺の調理中
である。シャカシャカシャカ、と軽快な音と共にクリームを泡立ててる未央の横で
知佳は栗の半分を生クリームと一緒にミキサーで回し、残った半分にカラメルを絡
めている。
「そういえば男の人って、女性がお料理してる後ろ姿を見るのが好きだって良く言
いますよね。隆司君も、そうですか?」
何だか弟の表情を観察してるような顔で近づいてくる楓さん。俺も決して背が低い
方ではないのだが楓さんは更に数センチ、身長が高い。
「そうですね、理由は分からないんですけど。」
特に三人並んで楽しそうにケーキを作ってる様子、というのは悪くないと思う。
「でも、やっぱり見てるだけじゃつまらないでしょう?」
もう一度ニコ、と悪戯っぽい微笑みを俺に向けてから知佳の方へとゆっくりとし
た足取りで歩いていく楓さん。
「なに? お姉ちゃん?」
「いや、俺、不器用だし、料理したことなんて……」
「そんなにご心配なさらなくても大丈夫ですよ。今日は知佳と未央の勉強会なんで
すから……」知佳の手元へと右手を伸ばし、ヒョイと人差し指と親指とで半乾きの
栗を「……折角ですし、一つ召し上がってみませんか? きっと知佳も隆司君の好
みの甘さで作りたい筈ですし、その参考に、ね?」
フワリフワリ、と長いスカートを揺らしながら近づいてきた楓さん。お辞儀するみ
たいに上半身だけを折って、腰掛けた俺の口元に細く綺麗な指……で摘んだカラメ
リゼされた栗を持ってくる。
「……え、えっと、じゃあお言葉に甘えて……」
「あ、駄目ですよ。手がベタベタになっちゃいますから……」受け取ろうと伸ばし
かけた手を制して「……どうぞ、お口を開けてください。」
467突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/10 01:27:14 ID:zle3yIwd
「でも……」
楽しそうに弟の世話を焼いてる笑顔の楓さん……なのだが。
「お!」と未央が反応して興味深そうな顔に。
「ぁ……」と小さく息をのむ知佳。
「遠慮しないで。さぁ、召し上がれ?」
降り注ぐ視線がチクチクと肌に痛い。だが先輩である楓さんの厚意を断る訳にも行
かないし、これはそもそも知佳が作った物だし。
「……じゃあ、頂きます。」
「はい、どうぞ♪」
遠慮がちに開いた口の中に楓さんの指……と一緒に栗がさし込まれる。うわ柔らか
い指だなぁ、などと感動している場合じゃない。
「どうですか? お口に合いますか?」
「は、はぁ……」落ち着け落ち着け、と繰り返し念じながら何とか味覚の方へと意
識を集中させる。薄膜のようなカラメルには想像したほどの甘さはなく、中の栗も
しっかりと火が通っていて程良い歯触り。そして微かに…「……なんか、アルコー
ルっぽい香りがしますけど?」
「香り付けに、少しですけどリキュールを使っているんです。」
と笑顔のまま、カラメルが付いた指を『はむ』と化粧っ気のない口に含み舌で拭う
楓さん。いや、別に全然不審な行動ではないのだが、あれってもしかして俺と間接
キスになるのではないかと………って!
「………………(じ〜っ!)」
「………………(じ〜っ!!)」
468突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/10 01:28:57 ID:zle3yIwd
未央は『ほほ〜、喧嘩売ってますかお兄ちゃん?』と言いたげな目で、更に知佳の
方は『ひ、ひどいです……』と涙目でにらんでる。というか俺だって被害者なんで
すが判ってますかお二方?
「それで、お味の方はいかがでしたか?」
「あ、味ですか……?」
「はい♪ 甘すぎませんか?」
楓さん、笑ってないで周囲の空気に気づいてください。というか同じ女性なのに乙
女心が感知出来ませんか貴女は?
「え、ええ、まあ、それほど…………」
「おね………楓さん!!」
全身からガマの油を吹き出しながら絞り出した俺の声が未央に遮られる。
「あら? どうしたの、未央?」
「ちょっとっ、教えて欲しい所があるんですけどっ!!」
「ええ、ちょっと待ってね。」
フワリと向きを変え、未央の側に平然と歩いてゆく楓さん。炎上中の油田並の激し
さで全身から怒りオーラを発している未央を前に眉一つ動かさないとは、俺なんぞ
足下にも及ばない大物か、さもなくば人知を超えた鈍感なのか。
「それで? どこがわからないの?」
「ここなんですけどっ!!」
469突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/10 01:29:30 ID:zle3yIwd
料理のテキスト本らしきものを胸値の高さで開き、ページの一角を指さす未央。ど
れどれどれ? と上半身を折ってのぞき込む楓さん。
「ここです、ここ!」
と明らかな意図を感じさせながら体を密着させ顔を寄せる未央。なんか嫌な胸騒ぎ
がするんですけ………
「せ、せんぱい……!」
「って、うわっ!!」
いつのまにか、知佳が目の前に来てた。胸の高さからの予期していなかった声に思
わず一歩、後ずさってしまう俺。
「ア、アーンシテクダサイ!」
「………………はい?」
耳まで真っ赤に染まった顔を俯かせたまま何かをつぶやいた知佳。
「ダ、ダカラ、アーンシテクダサイ!!」
が、下を向いて蚊が鳴くような声で喋られても。
「知佳? 悪いけど、良く聞こえ……」
「『あ〜ん』して下さい、って言ったんですっ!!!」
差し出された手は、緊張と恥ずかしさでプルプルと小さくふるえている。その小さ
な指で摘んでいるのは綺麗な茹で栗。
「……えっと……」
もしかして対抗心…というか妬いてるのか知佳? 当の本人はと言うと、自分の言
葉に照れ照れになってしまいフリーズ中。
「……食べれば……良いのかな?」
俯いたままでカクカクカク、と新居を建築中のキツツキみたいな勢いで何度も首を
振る知佳。ちなみに栗はと言うと、俺の顎の下あたり。只でさえ身長差があるのに
闇雲に手を伸ばしているだけなので俺の口元まで届いていない。そういえば知佳の
奴、この前初めてキスした時は無理矢理顔の高さを合わせようとしてつま先立ちに
なった瞬間にバランスを崩して、胸の中に倒れ込んで来たっけな。健気と言うか不
器用というか、とにかく本当に可愛いらしい子だとは思った。
「じゃあ、貰うよ?」
更にカクカクと頷いたのを確認してから、膝を折って俺の方から高さを合わせてや
る。そして細い手首を片手で優しく摘んで震えを止めてから、白くて柔らかそうな
指ごと栗を口の中に含み……
470突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/10 01:30:36 ID:zle3yIwd
「うん、美味しい。こりゃ出来上がりが楽しみだな!」
俺の息と湿り気が残った自分の指を呆然と見つめる知佳。嬉しい反面、その指を姉
のように口に含む度胸もなければ、速攻でハンカチを取り出し拭うのも何だか失礼
だし、はたまた周囲に『ど、どうしたら良いんでしょうか?』と聞く訳にもいかず
に困り果ててるご様子。この素直で一生懸命が故に後先考える前に暴走して自滅し
てしまう所すら可愛いマイ彼女。
「…………まぁ!」
と、そんな光景を驚き半分微笑ましさ半分の表情で見つめる楓さん。さて、知佳の
事は保護者に任せるとして俺は見学に戻ろうかと楓さんに目で合図を送ろうと思っ
た、その瞬間!
「お姉様っ、余所見は駄目ですぅっ!!」
「え……!」
「な!!」
「?」
本を放り出して楓さんに抱きついた未央。両腕をウエストに回して力の限りに体を
密着させ、更に顔を胸の谷間に埋めて『すりすり〜、すりすり〜』と頬を擦り寄せ
始める始末。ち、知佳のいる所でなんつーことを………!
『こら未央、知佳の教育に悪いっ! そういうことは余所でやれ余所で!』
と、二人には背を向けたままの知佳に気取られないようアイサインを送る俺だが。
『あっかんべ〜っ、だ! えへへ〜、お姉様の胸柔らかぁい♪』
『かっ、楓さん!』
『ごめんなさい隆司君。この子、こうなっちゃったら駄目なの。』
そりゃアンタの所為でしょーが! とは言えず、とりあえず未央を眼力で牽制する
しかない俺だが。
471突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/10 01:34:16 ID:zle3yIwd
『あっかんべ〜っ、だ! えへへ〜、お姉様の胸柔らかぁい♪』
『かっ、楓さん!』
『ごめんなさい隆司君。この子、こうなっちゃったら駄目なの。』
そりゃアンタの所為でしょーが! とは言えず、とりあえず未央を眼力で牽制する
しかない俺だが。
『ワタシ、ニホンゴワカリマセ〜ン! すりすり〜、すりすり〜♪』
手も足も出ない俺に見せつけるように、更に顔を強く押しつけて楓さんの膨らみを
堪能する未央。そして楓さんも楓さんで『もう、しょうがない子ね?』と未央の髪
を撫で始めたりしてるし!。これは、どう考えても『仲の良い友人or仲の良い先
輩後輩』には見えないぞと引きつった笑みを浮かべる俺と、そんな俺の様子を怪訝
な顔で見上げてる知佳。
「……………せんぱい?」
「な、なな、なにかなぁ〜?」
神様神様、果たして俺はこれ程の試練を負うほどの大罪を前世とやらで犯したので
しょうか? それともこれは、あなたの価値観では幸福な状態に分類されるのでし
ょうか? 俺にとっては逆境以外のなにものでもないんですが……?
「お姉ちゃん達、どうかしたんですか?」
「しっ、してないしてない! どーもしてないぞっ!」
振り返ろうとする知佳の肩に手を置き、少し強引にこちらを向かせる。
「……でもさっき、未央さんが『おね』なんとかって……」
「き、ききっ、気の所為だ!」
『ねぇ、おねーさま?』と、その間にも未央の唇が動く『キス、欲しいな?』
答える代わり、そっと離れた未央を右頬に掌を添え、残った片手で細い顎を持ち上
げる楓さん………ってマジですかおいっ!?
「………でもでも、せんぱい………」
『隆司君、悪いけど知佳の方お願いね?』と軽くウインクした後、すっかりキスを待
つ乙女の顔になってる未央の唇を自分の唇で包むように楓さんが……
「ええいっ! もう、なるようになれぇっ!!」
「あ、あの……せんぱ……………むぎゅっ!?」
胸の中にすっぽり収まった恋人の髪と背中を撫でながら、レンジのタイマーという
ゴングが鳴るまでの数分間が一生分にも思えた朝だった。
472突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/10 01:37:18 ID:zle3yIwd
好きなんですよ、百合系のソフトなエッチが!w
さて、次回は鈴菜編行きますか……

>>450
や、続き書くとしても調教とかは無いですから……(汗
473名無しさん@初回限定:04/12/10 15:35:52 ID:Lc0sH/4t
キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

ソフトなエッチ‥良いですなぁ(*´Д`)
突発屋氏GJ!
474名無しさん@初回限定:04/12/10 20:03:28 ID:mE7zBP0O
朝起きたら妹が忘年会を開くといいだした。
昨年の恨みはらさでおくべきか!
475名無しさん@初回限定:04/12/10 21:23:29 ID:lWquJhX6
>>474
…昨年何かあったのか?(;´Д`)


朝起きたら妹がマフラー編んでた。
476名無しさん@初回限定:04/12/10 21:35:55 ID:r63xKU2S
朝起きたら妹が、地獄のカウボーイだった。
477ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/12/11 01:43:26 ID:G1/knvHo
――――
 風呂から上がり部屋に戻ると、二人はベッドの上で仲良く座っていた。先刻もちらっと見た
が、やはり二人は相変わらず黒色が好きらしく、お揃いの黒のワンピースのパジャマを着て
いた。夏用と思われる薄い生地で、細い二人によく似合っている。
 二人がベッドに陣取っているため、仕方なしに机の方に歩み寄り椅子に座ろうとすると、
「お兄ちゃん、こっちに座らないの?」と、二人が声を掛けてきた。
 座らないのも何も、二人がそっちにいるから座れないんじゃないかと言おうと思って振り返る
と、二人はベッドの上の方へと詰めて座り直しており、下の方には自分一人くらいなら座れそう
なスペースがあった。
 無言でベッドのスペースまで歩き、そこに正座。すると、二人も真似をするようにして正座を
した。いや、ビミョーに脚が横に流れていて、何だか妙に色っぽい格好だ。
「さて……」
 とりあえず口を開く。風呂の中でしっかり考えた。聞くことは一つだ。はぁ…、と浅くため息を
漏らして、
「どうして、何も言ってくれなかった?」
 と、二人に問いかける。「どうして全寮制の学校へ行った?」とは聞かない。むしろそっちは
大した問題じゃないんだ。どうして二人が俺に秘密にしていたか、それが知りたかった。
「……………」
「……………」
「……………」
 三人は、それぞれ沈黙。やや俯いて、顔を曇らせながら、互いの膝を見るようにして二人は
黙っている。
 何分経ったか、それともものの数秒だったか、とにかく体感的に長い時間だった。俺自身、
答えを聞く事への不安もあるし、二人はそれ以上に何かを悩んでいる。そして、
「お兄ちゃんには、言わなかったんじゃなかったの」
「お兄ちゃんには、言えなかった」
478ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/12/11 01:44:47 ID:G1/knvHo
二人の顔は、眉尻が下がって、少し泣き出しそうだった。
「……どうして?」
 疑問に対し、少しの間。そして
「お兄ちゃんは…………私たちのこと、好き?」
 完全に予想外の答え、いや、質問がやってきた。
「好きだよ」
 考える間もなく、反射的に答える。
「私たちも、お兄ちゃんが好き。大好き」
「でも私たちの好きは、お兄ちゃんとは違う」
「お兄ちゃんは、私たちを妹として大切にしてくれる」
「でも私たちは、妹じゃ嫌」
 二人の言葉に、真意をはかりかねる。
「俺は、お前達が大切だ。可愛い妹を大切に守る。それじゃあ、駄目なのか?」
 すると、今まで俯いていた二人の瞳が、こちらを射抜く。
「私たちは、お兄ちゃんから見ると大切な妹」
「でも、私たちから見てお兄ちゃんは、初恋の人」
「私たちはお兄ちゃんを、男の人として好き」
「だからお兄ちゃんにも、私たちを女の人として見て欲しいの」
 一瞬、耳がおかしくなったかと思った。妹に、初恋の人だ、好きだと言われた。
 意外な言葉を聞いて、内心は嬉しいが、やはりどうしても兄妹だという意識が働く。二人は
俺の妹だ。大切な妹だ。だから……駄目だ。
「お兄ちゃんは今、兄妹だから駄目だ、と思った」
「………え?」
「だから私たちは、お兄ちゃんに何も言わずに家を出たの」
「どういう………事だ?」
「お兄ちゃんは、私たちを妹だと意識して、私たちを拒絶すると思ったの」
「でも、私たちは本当の兄妹じゃない。義理の兄妹。だからお兄ちゃんに私たちを妹と意識させ
ないために、私たちを妹として見られないようにするために」
「私たちはお兄ちゃんから離れようとしたの。お兄ちゃんが、私たちを妹と感じられないくらい長い
時間、お兄ちゃんから離れれば」
「きっとその時は、お兄ちゃんは私たちを女の子として見てくれる」
479ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/12/11 01:46:52 ID:G1/knvHo
二人の瞳が、俺を見ている。暗緑色の瞳に見つめられると、心の中が見透かされている
ようで、ブラウンの瞳に見つめられると、まるで動きを封じられているようだ。
 二人は言いたいことは全て言ったのか、俺の返事を待つようにしてこっちを見ている。
「そんなことのために、父さん達に無理言って、俺に秘密で全寮制の学校へ行ったのか?」
 返事は、多少非難めいた口調になった。
「そんなことじゃない!」
 だが、そんな俺の卑怯な返事に対し、二人は叫ぶ。
「私たちは本気なの! 私たちだって寂しかった!」
「でも、それでも私たちはお兄ちゃんが欲しかった!」
 とうとう二人は泣き出した。そしてそのまま俺の胸に飛び込んでくる。二つの軽い衝撃を
胸に受けながら、俺は二人に問うた。
 二人の頭を軽く撫でながら、試すように、諭すように問う。恐らく、最後の質問。
「もし、もしそこまでしても、俺が他の女の方が好きだと言ったら? お前達のやった事は
全部無駄になって、俺は妹を失い、お前達は兄を失う」
「たとえ振り向いてもらえなくても、私たちがお兄ちゃんを好きという気持ちは変わらないもん」
「だから、可能性があれば、私たちはそれに縋りたい。結果も大切だけど、そのために何かを
無くす課程も大切」
「だからお兄ちゃん、少しでもいい。私たちを見て」
「妹じゃなくて」
「女の子として」
480ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/12/11 01:52:05 ID:G1/knvHo
 そこまで言い終わって、二人は俺の胸に完全に顔を埋める。何かに怯えるように、わずかに
体を震わせながら、必死に嗚咽をこらえて俺に抱きつく。パジャマに染みてくる、二人の涙が
暖かい。そして、安心する。
「バカだな………」
 二人の頭を撫でながら、呟く。
「最初からそういってくれれば良かったのに」
 二人が突然居なくなる前に、一度でもこの話を聞かされていたら、多分全力で止めただろう。だって……
「俺だって、好きなんだから」
 妹としてか、女の子としてかは言わない。どっちでもないから。そして、どちらでもあるから。でも、
二人には聞こえていない。今のはそっと呟いた独り言だ。俺のために自分を削ってくれる人がいた。
だから、その人のために、俺も身を削ろう。待とう。二人が帰ってくるまで。
「あぁ、待ってるよ」
 二人に聞こえるように、はっきりとそう言った。

――――
 二人との話しを終えた頃は、日付が変わる時刻だった。
 今、二人は泣き疲れたのか、俺のベッドで仲良く眠っている。
 「待っている」と告げた後、二人は更に泣き出して困ったが、半分がうれし泣きだったよう
で、少し気恥ずかしい。
 あと数日すれば、二人は再び学校へと戻ってしまう。そして、中学課程を卒業するまで、
年に数回しか会えないと言っていた。
 だけど、俺は二人を待つ。二人が俺を振り向かせてくれるまで。
 だから俺は応える。二人の気持ちに。
 だから、待っていて欲しい。
481518 ◆518YLv.Xnc :04/12/11 01:55:01 ID:G1/knvHo
>>213からの続きです
次回で第二部終了予定。第三部を書くか否かが悩みどころです。

今夜、いつも見ている私の好きなラノベ作家のスレで、祭りが発生。
お陰でまだシリーズ途中までしか読んでいない私は完全に取り残され組。
急げ、俺!


>>突発屋氏
G━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━J!!
このノリ好きです!
482名無しさん@初回限定:04/12/11 02:46:51 ID:fvlHXoVC
>>481
川○稔?

全巻買ってるくせに実はまだ一巻も読んでなかったりorz
483名無しさん@初回限定:04/12/11 04:03:10 ID:Ct7SCMRQ
>> 518氏
ここまで書いておいて三部無しだと、呪マース(AA略
484名無しさん@初回限定:04/12/11 04:47:59 ID:8qSbkwZW
朝起きたら妹に、手紙を書いてみた。
485名無しさん@初回限定:04/12/11 08:33:18 ID:cWvn4wPg
朝起きたら妹に、手紙を読まずに食べられた
486名無しさん@初回限定:04/12/11 09:19:33 ID:I5N9VSTR
朝起きたら妹に、今度はカレー味の手紙を書いてみた。
487名無しさん@初回限定:04/12/11 15:07:25 ID:RAlxNvzT
朝起きたら妹に、カレー味の手紙も読まずに食べられた。
488名無しさん@初回限定:04/12/11 15:11:10 ID:cWvn4wPg
朝起きたら妹が、仕方がないのでお手紙書いた。さっきのお手紙、御用はなあに?
朝起きたら妹に、もらった手紙を読まずに食べた。
朝起きたら妹に、仕方がないのでお手紙書いた。さっきのお手紙、御用はなあに?
489名無しさん@初回限定:04/12/11 16:23:39 ID:Labg7+qp
>>484-488
(;゚Д゚)…





朝起きたら妹がじろじろとこっちを覗いてた。
プレゼントはまだ買ってないぞ、と。
490名無しさん@初回限定:04/12/11 17:40:10 ID:4SU0xEhj
朝起きれなかったら妹が、むくれていた。
491軍事版の「ウクライナ」スレより:04/12/12 03:57:40 ID:oi58nB/L
朝起きたら妹に「軍オタって自分の満足のために戦争を期待する酷い人達なんだね」
と言われた。 
492名無しさん@初回限定:04/12/12 06:47:34 ID:bnPq79RV
朝起きたら妹が、プライバシーのため音声を変えていた
493名無しさん@初回限定:04/12/12 16:44:27 ID:Ns0xXN7U
朝起きて妹の、ヌルッとしたものを見てポッとした(*
494名無しさん@初回限定:04/12/12 18:57:28 ID:7YofPtot
朝起きたら妹にプロポーズされた。
495名無しさん@初回限定:04/12/12 19:15:07 ID:HJuQcMjY
朝起きたら妹に、婚姻届にサイン汁!!と言われた。
496名無しさん@初回限定:04/12/12 20:46:39 ID:7YofPtot
>>495
それで二人のマニフェストを決める訳ですね(´∀`)
497名無しさん@初回限定:04/12/13 00:19:57 ID:M5ovhjEK
朝起きたら妹に、固められてた
498携帯で考えながら打って2時間 1/4:04/12/13 02:07:18 ID:Xnse51qU
「朝起きたら妹に、プロポーズされた」

「おはようございます、お兄様。」
「ああ、おはよう、水希。」
こうやって妹が俺の部屋に入ってきて朝の挨拶を交わすのが日課だ。
「今日は少しお話がございますの。」
お話?水希から話があるなんて珍しい。欲しいものでもあるのか?
「ん?なんだ?」
「単刀直入に申します。私と結婚してください。」

…(゚Д゚)ポカーン

「ごめん、もう一回言って。」
「ですから、私と結婚をして欲しいのです。」
「何を言っているんだ水希!結婚!?俺と!?って迫ってく…んむぅ」
あ…感触が…やわらかい…ぷ、ぷにぷにだ〜!ってそんなこと言ってる場合じゃない!なんとかしないと…
「………ぷはぁ…お兄様、私はお兄様をお慕いしております。ですから、これからもずっとお兄様と一緒にいたいのです。」
「…だからといって、いきなりキスは頂けけないな。」
「あっ……も、申し訳ございません!こんなはしたないことをしてしまって…許していただけますか?」
「…ダメだね。えっちな娘にはおしおきが必要だ。結婚のことはその後に考えることにする。」
「そ、そんな…」
「さて、まず服を脱いでもらおうか。」
「は、はい…」
499携帯で考えながら打って2時間 2/4:04/12/13 02:08:37 ID:Xnse51qU
そう言って、恥ずかしながら服を脱ぎ始める水希。
なかなか色っぽい…じゃなくて!これはおしおきなんだから!
「こ、これでよろしいですか?」
ブラとショーツ以外全部脱いだ水希。
ほう、腰のラインもなかなか…ちがーう!これはおしおきなんだって!
「まだ脱ぐ場所があるだろ。そんなので俺が満足すると思ったか?」
そう言うと、水希はうつむいてしまった。
ちょっと言い過ぎたかな?でもおしおきだからしょうがない。
「お前に選択権をやる。その下着を自分で脱ぐか俺に脱がされるか。」
「……じ、自分で脱ぎます…」
そう言うとあっと言う間に脱いでしまった。ブラだけ。
「じゃあ、触るぞ。」
「は、はい…どうぞ…」
むにゅ
「んっ!」
むにゅむにゅ
「んあっ!」
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ
「お、お兄様…飽きないのですか?」
「飽きてたら既に他のことやってるよ。」
こねこね
「んうっ!」
こねこねこねこねこねこねこねこね(注:こねこではありません
「ひゃう!」
ぴーんぽーん
「ああっ!」
ぴーんぽーんぴーんぽーんぴーんぽーん
「あうっ!」

…流石に遊び過ぎか。
500携帯で考えながら打って2時間 2/4:04/12/13 02:10:27 ID:Xnse51qU
「はぁはぁ…」
「じゃあ次は下だな。」
ショーツに手をのばすと、水希の体が震えた。
「こ、怖いです…お兄様…」
震えてる水希に、俺は口づけをした。
「大丈夫だ。何かあったら俺にしがみつけ。」
「は、はい…」
俺的にしがみついてくれた方が好都合だなんて言えなかったが、まあいい。
水希のショーツの上からアソコを触ってみる。かなり濡れてるな…水希の体はまだ震えたままだ。
「あっ…はぁっ…」
触る度に声を出す水希。
ハァハァ…だから違う!おしおk(ry
「じゃあ脱がすよ。」
「……!」
とうとう水希は全裸。やはりラインはいいな。自己ツッコミはやめだ。
「は、恥ずかしいです…」
俺は水希にキスをした。少しでも安心して欲しいから。
「じゃあ、挿れるよ。」
「は、はい…」

注:ぐだぐだですので悪しからず

俺のを水希のあそこにあてがう。
「じゃあいくぞ。」
「は、はい。どうぞ。」
ゆっくりと差し込む。きつい。だがそれがいい。
「あああああっ!」
更に進む。今度は一気に差し込んだ。
「くっ…くあっ…」
痛いのを我慢してる水希が可愛く見えた。
やっぱりハァハァ。
501携帯で考えながら打って2時間 4/4:04/12/13 02:12:05 ID:Xnse51qU
「お兄様…キスがしたくなりました…」
どこかで聞いたことのある台詞だが気にする程のことでもないな。
水希の願うように、俺は水希にキスをした。
「……ぷはぁ…お兄様…もう大丈夫です。」
「…わかった。じゃあ動くよ。」

ズンズンパンパン!×100くらい(ゴメン

「はぁっ…俺もう持たないかも…」
「わ、私も…お兄様。出すなら外で…」
「…わかった。」
いぢわるしてやろうかな?おしおきだし。
「くっ…出すぞ!」
「は、はい…えっ?ああっ!」

注:効果音は脳内でヨロ

「ハァハァ…」
「お、お兄様!外に出してくださいと言ったのに…!」
「…言っただろ?これはおしおきだって。」
「そんな…酷いです!」
「……そのかわり、もしできてたら結婚してやるよ。」
「………え?」
「子供ができてたら結婚してやるって言ってるんだ!」
「ほ、本当に…?」
「嘘が言える状況じゃない。」
「………お兄様大好きっ!」

Fin
502携帯で2時間:04/12/13 02:15:17 ID:Xnse51qU
orz
三個目は2/4じゃなくて3/4ですねすいませんすいません

本当にお目汚しもいいとこですね。すいません。では。
503名無しさん@初回限定:04/12/13 02:18:25 ID:+ZPBpaG+
職人さんキターー!!

…これ、携帯で打ったの?

504携帯で2時間:04/12/13 02:24:02 ID:Xnse51qU
>>503
携帯です。「」←これをPCで打つと全角ですが、携帯だと半角の方が先に出るので。
ちなみに初書きです。ここは前から拝見させていただいております。ここの職人さんは凄いですから、自分の作品がぐだぐだに見えますよw
505名無しさん@初回限定:04/12/13 02:30:53 ID:+ZPBpaG+
スマソ。
感想書き途中でカキコしてしまった。

GJ&乙 です。
結婚をすれば、子供が出来てしまう…究極の2択ですな(w
…あ、子供が出来れば逃げられないので、水希としては願ったり叶ったりかも。


↓一瞬、嫌な展開が脳裏をよぎってしまったのは秘密です(汗。

・結婚して欲しさに妹が夜這いをかけまくる。
 ↓
・遂に念願の子供が出来る。
 ↓
・兄『うっそぴょーん。兄妹では結婚できな(ry』
 ↓
・The 惨劇。
506携帯で2時間@後日談:04/12/13 02:51:57 ID:Xnse51qU
2ヶ月後

「お兄様…できてませんでした…残念です…」
「……そうか。」
嬉しいやら悲しいやら。水希にとっては悲しいだろうが。
「……ではお兄様。」
「何だ?……まさかお前…」
「えっち…しましょ?」
うおーーー!くやkたaoすcあgfふじこ;はqw
上目遣いが萌え萌えだよ水希ぃ!
「……?お兄様?どうかされましたの?」
「い、いや。なんでもないよ。じゃあ、俺の部屋に行くか。」
「はいっ!」

その後ちゃんとできたらしくて、めでたく結婚したんだとさ。おしまい。
507携帯で2時間:04/12/13 03:04:02 ID:Xnse51qU
そろそろ帰ります。いつか職人さんみたいに上手く書きたいものです。では。
508名無しさん@初回限定:04/12/13 03:17:52 ID:zNRoeqyx
>>507
えっと……まぁ、あれだ頑張れ
509名無しさん@初回限定:04/12/13 03:44:51 ID:3mHhUw3c
>>二時間氏
初投下乙。
脳内映像をキチンとした文章にするのは修練あるのみなので、何度も投下してレベルアップ!
初回でそれなら、熟練次第で化ける!

このスレの我々は、一人でも多くの職人を求めています!
「引っ越しか……」
 そう呟きながら、部屋に散らばる荷物を段ボールの中へ詰め込んでいく。
そこまで雑多に物があるとは思わないが、やはり荷物は少なくない。ここま
で荷造りをするのにかれこれ半日かかっている。

――――
 春、高等部に進級すると同時に、父親がこんな事を言い始めた。
「セイゴ、父さんは決めたぞ! 引っ越す!」
 一体何を決意する必要があったかは知らない。知りたくもないが、とにかく
ある日突然、朝起きたら父親が、引っ越しを決めていた。例によって俺に秘密で。
 引っ越し先は、同じ県内の新築マンションらしい。
 しかし、今の家は割と市の中心よりで、交通の便も悪くない。なのに何故引っ越
すかというと、三年後に戻ってくる予定の二人が一緒に生活するには、この家は
少し狭いからというのが父親の弁。
 確かに、先の冬休みに二人が戻ってきたとき、俺もその事を感じていた。大人
二人と子供三人が生活するには、この家は狭いのではないか、と。だからといっ
て何であと三年もあるのに今引っ越すかというと、その辺に父親の決心の理由が
ありそうだ。何かは聞きたくないが、予想はつく。

――――
「どうせ仕事関連で見てきた建物の中に、気に入ったモデルハウスがあって衝動
買いってとこだろ。あほらし」
 ぶつくさ文句を言いながらも、淡々と荷造りを続ける。二週間前に突然言い始めて
、しかもXデーは明後日って言うんだから世話無い。
「よっと、これで小物は全部か」
 あとは衣類と書籍関連だけだな。頭の中で順番を考えながら、洋服ダンスの抽斗を
開ける。
「……………」
 外着、部屋着、寝巻、肌着、そして次のシーズン用に封印してあった夏服
のところで、俺の手は止まっている。今、手に持っているものは……
「…………………」
 "ちょっと背伸びパンツを手に入れた"
「何だこりゃーーーー!!」
 女物の下着だ。それもショーツが二枚。何でこんなものが俺のタンスに入って
るんだ! あり得ない! 俺は今まで人の道を踏み外してはいないはずだ!!
なのに何故こんな物が俺のタンスに!!!
「………んん!?」
 とりあえずどうにかしようと思って持ち上げると、中から紙切れが出てきた。そこ
に書いてある文字は……
 "Dear Brother"
「お前等かぁぁぁぁ!」
 地面に全力で叩きつける。自分でも分かるほど顔が真っ赤になっているが、認め
たら負けだろう。しかし、このまま放っておく訳にもいかないので、虚しさと闘いながら
も今全力で叩きつけた布きれを拾い、荷物に詰める。誤解の無いように言っておくと、
あくまで二人に渡すために確保したに過ぎない………って誰に言い訳してるんだ俺。
 とりあえず、顔面真っ赤であろう自分を無視して、残りの荷造りに専念することにした。
 無心で残りの衣類を箱に詰めていく。鞄に詰めたブツを気にしたら負けだ。
 衣類を詰め終わると、残るは書籍だけだ。部屋の隅にある潰した段ボールを新たに
組み立て、本棚の前に立つ。
「ふむ……」
 これは大変そうだ。本は形が整っているから簡単そうに見えるが、問題は重さ
だ。本の重量を舐めたらいけない。
 とりあえず、軽いであろうコミックスや文庫本から始める。漫画もライトノベルも
文学も好きなので、このジャンルは数が多い。一つひとつは軽いが、大量に揃う
と結構な重さだ。
 ふと、文庫の棚の裏から何かが出てきた。
「………これは」
 数ヶ月前、無くしたと思っていたエロい漫画だ。成る程、俺しか知らないんだから
無くなるはず無いと思っていたが、自分で隠した場所を忘れてしまっていた様だ。
「どれどれ」
 久々に見る、お気に入りだった表紙。どきどきしながら表紙をめくると……
 "エッチなのはいけないと思います!"
「うわぁぁぁーーーー!」
 全力で床に漫画を叩きつける。さっきのショーツとは違って重みのあるいい音だ。
 成る程。俺が隠した場所を忘れたんじゃなくて、あいつ等が俺の知らない場所に
隠したのかぁ! ………ってこれ妹モノのアンソロなんですけど。
「………………」
 背中から冷たい汗が噴き出るが、気にしたら負けだ。負けに決まってる。そうだ、
俺は何も見なかった。よし、万事OK。
 まぁ、鬼畜モノじゃなくて純愛モノだったのが唯一の救いだろう。
「ってそうじゃなくて」
 微妙に震える体を動かしながら、本の荷造りを続ける。
「………お、これは」
 とりあえず悪い汗を無視して作業を続けていると、二人が家を出たときに知らな
い間に持って行かれた俺のお気に入りの本が棚から出てきた。そういえば、手元
に置いておきたいからと言って、返してもらっていたんだ。
「返してもらったわりには全然読み返さないけど………そういうものかな」
 そう呟きながら、表紙をめくる。久々だな、と思う。この小説は、実は出だしから
途中まではあまり好きになれなかったのだが、物語の後半、主人公がこっそりと
家に帰って、大切な妹に会いに行くくだりが印象深いのだ。そしてそのくだりを読
むと、今までの退屈な前半も理解できるようになる、不思議な小説だ。
 その、一番印象に残っている22章のページを開く。すると、そこに一枚のメモが
挟まっていた。
 "お兄ちゃん、私たちを捕まえて"
「………………捕まえて、か」
 不意に、胸の中が熱くなった。今度、いつ電話がかかってくるかな、なんて事を
無意識に思ってしまって、急に寂しくなる。
 けれど、俺は決めたんだよな。
「……待ってるよ」
 そう呟いて、本を閉じる。
 メモは本に挟んだまま。
 ふぅ、と浅く溜息を吐いて、無言で荷造りを再開する。
――――
「どうだ? いい部屋だろ?」
「あ〜、まあね。でもいいの? 親戚がうるさいんじゃなかったっけ?」
「なに、問題ないさ。多分」
「……………」
 多分って何だよ、多分って。
 だがしかし、新しい家は確かに立派だった。いや、立派すぎて何というか、不必要
に広い。二人が帰ってくるまで当分ガラガラの家で生活することになりそうだ。
「さてと、お隣さんに挨拶に行くか」
「ここって新築なのに、もうそんなに人入ってるの?」
「いや〜、人気物件でさ。買うのも大変だったんだぞ? って何で半目でこっち睨んで
るんだ?」
「いや、別に何でも」

――――
「で? 何で俺までお隣さんに挨拶に行かなくちゃいけないんだよ」
「あら、普通お引っ越しの挨拶って家族揃っていくものでしょ?」
「そう、母さんのいう通り」
「黙れ親父っと、じゃあ呼び鈴鳴らすぞ?」
 そう言ってインターホンのボタンを押すと、程なくして玄関のドアが開いた。
「はい?」
 出てきたのは、ゴスロリ衣装に身を包んだ少女と、
「どちら様ですか〜ってあれ? 支倉君じゃないか」
 俺の担任だった。
515518 ◆518YLv.Xnc :04/12/13 16:46:34 ID:oPov0KK4
第二部終了の前に、ギャグパートの意も込めて番外編。
元担任が隣に住んでるとかいう伏線はこの辺りで消化しときます。
他にも色々消化してますが、気づかないほど小さなものなので気にしなくても平気です。


>>482
そうです、川上○です
ただいま3の下を進攻中

>>483
呪われますか(;´д`)
516名無しさん@初回限定:04/12/13 18:44:07 ID:ZwCiayNr
>>507
乙。
まあ誰でも初投下はぎこちないものなので。
一応気になった事書いとくと、
まず、卑下し過ぎ。作品を投下後に見直して悪い点が見つかったなら、
その作品を卑下するのではなく、次に書くときにその点を注意するように心掛ければ良し。
それと、書いてる最中はもっとノリノリで書いたほうがいいと思う。
注とかやめて、自信満々で筆の進むままに書けば、もっといい物が出来るかと。

まあ、こんな事言えた立場でもないのに偉そうに語っちゃって何だけど。


>>518
『ちょっと背伸びバンツ』懐かしい……。
伏線、過去投下分と照らし合わせて確認してみます。
517名無しさん@初回限定:04/12/13 21:02:27 ID:UtX71NR5
エロもいいが、ネタ系も読みたい。
518名無しさん@初回限定:04/12/13 21:22:25 ID:iAFKzI2G
朝起きたら妹に類似品が出ていた。
519名無しさん@初回限定:04/12/13 21:38:51 ID:FwC3wM46
518ゲト出来なかった(´・ω・`)

>>518

GJ!
ところでソロウとサブタイトルの意味聞いても
いいですか?orz
520名無しさん@初回限定:04/12/13 21:41:58 ID:Hq3FBbwA
朝起きたら妹の賞味期限が切れていた。
521名無しさん@初回限定:04/12/13 22:01:43 ID:xZpX+kat
このまったりしたふいんき(ryが大好きだ(*´∀`)



朝起きたら妹に家宅捜索された。
522名無しさん@初回限定:04/12/13 23:13:57 ID:pRjb4okA
>>507
ネタ採用キタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!
投下乙です。


投下する回数を重ねたら、今よりもいい作品が書けるようになると思いますので頑張って下さい
(`・ω・´)




>>518
GJ&乙です。


(´ー`).ooO(3部が気になる)




ネタ投下
「朝起きたら妹と積もる雪を見ていた」
523池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/13 23:26:16 ID:ZwCiayNr
 朝起きたら妹に、固められてた

「さて、妹よ。少し聞きたい事があるのだが」
「なんですか?」
朝。殺伐とした空気の中、妹と対話を繰り広げる俺。
「これは一体何の真似だ?」
何故だか知らんが、俺の体は妹によって固められてしまっているようだ。コンクリで。
首から上だけ出して、後は寝かされている状態のようだ。
何とか首を回して周囲を見渡して分かった事は、妹が何故かネコミミを付けている事、
それから、この状態で首を動かすとコンクリに擦れてかなり痛いと言う事だけだ。
「ああ、これのことですか?」
「そうだ。一体何のつもりだ?」
妹は首を可愛らしく傾げ、
「これでしたら、お兄様が月詠を熱中的に見ていらしたので、私もと思い。
 ……どうですか? 萌えます?」
「それじゃねえっ! これだ、このコンクリートだ!」
俺は首をぶんぶんとコンクリのほうに振り、涙目になりながら言った。
「あら、お兄様、こんなに固くして……朝から節操がないですね……」
「変な誤解を招く言い方はやめて下さい」
「大丈夫ですよ、朝勃ちはごく自然な生理現象。恥じる事ではありませんよ」
「変な誤解を招く言い方はやめて下さい」
「ほら……もうカチカチ……私の中に入りきらないくらいおっきい……」
「変な誤解を招く言い方はやめて下さい」
「……まったく、なにが不満なんですか? 私、嘘は一つも言っていませんよ?」
ふうっ、と一つ大きなため息をつき、わがままな子供を相手するように言う妹。
「……そうだな、それじゃあ、嘘を言わないままでこの状況を全部説明して欲しいんだが」
俺が言い終わると、妹はしばらく思案していたようだがやがて、
「……これ以上黙っていても、いずれご自分で気付いてしまうのでしょうね」
諦めたような表情で言い、急にこちらの目を見つめ、
「話すと長くなりますが、よろしいですか?」
深刻そうに聞いてきた。
「……ああ」
524池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/13 23:26:59 ID:ZwCiayNr
「現在の状況を説明しても、きっと俄かには受け入れられないかと思いますが」
「前置きはいい。さっさとこの状況を説明しろ」
「……それでは」
妹は一つ深呼吸をするとこちらの眼をじっと見つめ、声を潜めて、言った。
「実は、お兄様は今――」
この微妙な間が心臓に悪い。

「――コンクリートで固められています」
「知っとるわボケ」
「なっ、何故それを!?」
「もういいから、なんで俺を固めたのか話せ」
正直、こっちの情報を聞きだせることも期待してはいないが一応聞く。
「なっ、何故私がお兄様を固めた事を!?」
「さっさと話せ」
――このまま一生元に戻してくれないんじゃないか?なんて思い始めてきた。
「ああ、理由なら、お兄様を固めてその隙に犯そうと思ったんです」
……どうしてそういうことをあっさり言うかな。
「……で、どうする気だ?」
「では、さっそく目的達成をさせていただきます」
そう言うと、妹は俺の上にまたがり、
「……あら?」
「……どうした?」
「お兄様、案外肌固いんですね」
「残念、それは私のコンクリだ」
「……」
「……」
沈黙。
「……コンクリ越しじゃ気持ちよくないですよね?」
「だろうな」
沈黙。もうぶっちゃけどうでもいいわ。
「……どうしましょう」
「解け」
525名無しさん@初回限定:04/12/13 23:35:57 ID:kzKMUkJe
>>523-524
この娘アホやw
池魚氏GJ!

朝起きたら妹に周りを囲まれた。
526518 ◆518YLv.Xnc :04/12/14 00:24:47 ID:Sh/ggPyO
池魚氏GJ!
見事なネタですw


>>516
ちょっと背伸びぱんつネタを分かってくれて嬉しいですw

>>519
特に重要な意味は無いんですが、今回は全体的に暗い話だったので、主題でソロウ(悲しみ)
一部のラストが約束で終わるので、エンゲージ(約束)
二部で新たに約束を交わし、それを待つのでフゥフィール((約束を)果たす)
番外編はそのまんまで、二部と三部の間の話です

>>522
三部、あんまり自信ないんですが………
あった方がいいですかね?
527突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/14 00:53:08 ID:+Lal7Hxu
やっと………もとい! いよいよ終盤です!!

「……ひとつ、聞いて良い?」
肩が触れ合いそう程に寄り添って歩く俺と鈴菜。もう暑くないからと長い髪を
ナチュラルに梳いた義妹が上目遣いに聞いてきた。
「ん?」
「兄さん帰宅部なのに、どうして私と一緒に出ようって言ったの?」
文化祭を間近に控えた早朝。晴れ舞台に向けての最後の調整に余念のない合唱
部の朝練(?)に向かう自分と一緒に家を出た俺の事を不思議に思っているら
しい。
「んー、まー、なんでだろうな?」
良い良い訳も見つからず、思わず視線を反らせてしまう俺。
「なに、それ?」クスリ、と頬を染め小さく微笑む鈴菜「ほんとはぁ、私と一
緒に歩きたいだけだったりして?」
「ば、馬鹿を……」
「あーっ、赤くなった。兄さん可愛いっ♪」
「い、言ってろっ!!」
「あ、嘘だよ嘘! 冗談だから待っててばー! ちょっと兄さん!」
一緒に歩きたいのも確かだが、こうして用もないのに早くから登校しようと
思ったのにはそれなりの理由がちゃんとある。日に日に俺の中で大きくなって
くる義妹、鈴菜。
休日の早朝、時々見せる半分寝ぼけた顔。
食卓を囲んでいるときの幸せそうな顔。
一緒に買い物に行き、食材の選び方が悪いと怒ってる顔。
居間で並んで映画を見て笑ってる顔、悲しそうな顔、怖がってる顔。
料理が上手いと誉めたときの嬉しそうな顔。
風呂上がり、バスタオルを被ったパジャマ姿で少し恥ずかしそうな笑み。
おやすみなさい、と挨拶を交わすときの穏やかな顔。
それら全ての鈴菜が俺の心を捕らえて放さない。互いに格好悪い所や情けない
所を晒してしまって尚、目の前の少女の魅力は衰えない。いや、それどころか
新しい顔を見せる毎に輝きを増してゆくのだ。
「もうっ! 兄さん足、速過ぎるよ!」
528突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/14 00:53:41 ID:+Lal7Hxu
長い髪を朝の空気に揺らしながら小走りで追いついてきた義妹に気づかれぬよ
うに、少しだけ歩調を落とす。俺だって朝の早くから喧嘩がしたくて一緒に出
てきたわけじゃない。鈴菜と更に近くなる前に、誤魔化しも馴れ合いも無しで
本気で鈴菜に触れる前に、どうしても知っておきたいことが幾つか有る。そし
てそれは、他の誰にも邪魔されない場所で鈴菜本人の口から聞かねばならない
と思うことでもある。
「いや、普通だろ? どっちかというとお前の足が短……ぐわっ!?」
「なにか仰いましたか、お兄様?」
「訂正する、撤回する、取り消すから笑顔で力一杯足を踏むなっ!」
「よろしいっ♪」
と本当に幸せそうな笑顔を向けられると怒気さえ瞬く間に氷解してしまう。誰
に聞いても『大人しい子』『優しい子』との評価しか返ってこないという事は
鈴菜がこうして可愛らしい暴力に訴えるのは俺だけでは? これは俺だけにし
か見せない鈴菜の『甘え方』なのではないのかと少し自惚れてしまう。だとし
たら、ひょっとしたら………
「じゃ、兄さん。一年はこっちだから♪」
いつの間にか全学年共有の昇降口、つまり下駄箱に着いてしまっていた。ここ
数日で何回も鈴菜と二人っきりになれる機会を得てはいるのだが、いつも肝心
な話は切り出せないまま。曖昧で、勝には『ぬるま湯』と小馬鹿にされてしま
う今の関係が俺の一言でどう変化するのか、その確証が持てない故に思い切っ
て本音が出せない。友達よりも先輩後輩よりも近くて、兄妹とも家族とも言え
ない微妙な関係。俺が動くことで、現状の距離感は間違いなく崩れてしまうだ
ろう。そしてその後、再構築される関係は果たして今よりも幸せな物になるの
か辛い物になるのか。
「あ、ああ………」
ばいばい、と楽しそうに手を振りながら自分の上履きを取りに向かう義妹。み
っともないとは思うが、今の俺は鈴菜の笑顔を失うのが何よりも怖いと感じる
ようになってしまっていた。
「……しょうがない、また放課後にでも……」ため息混じりに開けた自分の上
履き入れ、と中から何かが?「………え?」
「あ、兄さん兄さん! 言い忘れてた……けど……」
二人の視線の先、ヒラヒラ白い封筒が俺のつま先に舞い降りた。
529突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/14 00:55:05 ID:+Lal7Hxu
「…………兄さん、それ………」
「は、はは、果たし状カナ? この前も勝と一緒に一年坊主を……」
「果たし状には普通、ハートの形のシールなんか使わないと思いますけどっ!」
「ま、まぁ、そうかも知れないよな?」
グサグサと突き刺さる視線に耐えつつ手にとってみる。これといって特徴のな
い純白の封筒。裏返しても、差出人の名前は見あたらない。
「あ〜あ! 良いですよねぇ、おモテになるお兄様は?」
嫌味という名のマーガリンがべったりと塗りつけられた声。
「ちょ、ちょっと待て! お前絶対に誤解してるだろ!?」
「誤解なんてしてないもん!」つーん、と怒った顔で横を向くマイシスター「デ
レデレ嬉しそうな顔しちゃってカッコ悪! 早く開けて読みたいんでしょ? お
邪魔な妹は退散しますので、ごゆっくりどうぞ!!」
「こら待て、待てって……!!」
スタスタと、これ見よがしの大股で去ってゆく背中を大慌てで追いかけてゆく俺。
「なによ、付いて来ないでよ!」
「だから、俺の話を聞けって!」
「言い訳なんて聞きたくないもん! 鼻の下のばしちゃって最低!!」
「伸ばしてねぇって!」
無人の昇降口をズンズンと早足で横切ってゆく二人。端から見ても痴話喧嘩の見本
みたいな光景だなぁと頭の片隅で考えてしまうが。
「どうせアレでしょ? ちょっと可愛い系の子に『全部、先輩のものです……』な
ーんて言われたら、グラッと来ちゃうんだよ絶対! なによなによなによっ、兄さ
んの裏切り者っ、浮気者っ!!」
「だからっ、ンなことはねぇって言ってるだろう! この子もちゃんと断るから
機嫌直せって!」
「直すも何も私、全然怒ってないもん!!」
「明らかに怒ってるっつーの!!」
「呆れてるだけだもん! この前だって廊下で三年生の人と内緒話してた所を友達
が見てるんだから! ちょっとチヤホヤされたら……」パタン、と乱暴に自分の上
履き入れを明ける鈴菜、するとと中からパラパラと「………え?」
530突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/14 00:58:47 ID:+Lal7Hxu
「……………………………………………おい!」
「何処かのファッションショップのDMじゃ………ないよね? やっぱり?」
「DM業者は普通、学校の下駄箱には入れないと思うけどな?」
「ま、まぁ、そうかも知れないよね?」
散乱した封筒を慌てて拾い集め、背中に隠す鈴菜。
「あ〜あ! 流石一年のアイドルモテるよなぁ鈴菜さんや?」
「ちょ、ちょっと待ってよ! 兄さん絶対に誤解してるよ! それに私、アイドルな
んかじゃないよっ!」
「誤解も何も、それは間違いなくラブレターだろ? 素直に喜んだらどうだ?」
「こんな……好きでもない人から貰ったって全然嬉しくないよ! ね? 全部『ごめ
んなさい』するから許してよ兄さん!」
「ゆ、許すも何も、俺は兄貴だから………」
「………許してくれないの?」
じわぁ、と涙ぐんでくる鈴菜。っつーか先日の寝不足事件(?)以来、こいつ明らか
にキャラが変わってきてる。
「だから、許すとか許さないとか……」
「…………………………………私の事、嫌いになった?」
「ならないならない! 鈴菜が一番、可愛いぞ!?」
「…………………………………ほんと?」
「ほんとほんと! 大宇宙の大いなるブラザーに誓って!」
「………………………………じゃあ、そのお手紙の子、本当に断ってくれる?」
「断る断る! 他の女子なんか興味ないって!」
531突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/14 01:00:16 ID:+Lal7Hxu
俺ってモロ尻に敷かれてるんじゃと思わないこともないが、泣く子と鈴菜の涙には
勝てない。グスグスと半泣きの義妹は、何故か普段よりもずっと小さく見える。
「………じゃあ、私も全部断る………」
後ろ手に隠していた手紙の束を出し、その数を確認するかのように見つめる鈴菜。
断る、と言われて喜んで良いのか悪いのか戸惑ってしまう俺。
「…………あーあー……お二人さん? そろそろ良い?」
「あ、青嶋さん!!」
「瑞希ちゃん………?」
失念していた。鈴菜と同じ合唱部の部員なら、同じ時間に現れても不思議じゃな
い……というか当然だった。
「そろそろ野次馬が増えてくる時間だし、妙な噂が暴走する前に続きは余所でやっ
た方が良いと思うよ。それから鈴?」
ちょっと居心地悪そうな青嶋先輩。明後日の方を向きながら鈴菜を呼ぶ。
「な………なに?」
「あんた今日の朝練は休み。そんな調子じゃマトモな声出ないでしょ? とりあえ
ず白坂君に涙拭いて貰って、キチンと仲直りしな。」
「う、うん………」
「っと、手で擦るな! 充血しちまうぞ?」
いつも洗濯してくれてる白いハンカチをポケットから取り出し、手の甲で涙を拭お
うとしている鈴菜の目元にを優しくあててやる。
「とりあえず食堂………はヤバいから屋上に行こうか? 真っ直ぐ歩けるな?」
「う、うん………」
「それじゃ先輩、すみませんが失礼します。」
りょーかい! と笑顔で見送ってくれる青嶋先輩を残し、鈴菜の手を引いて屋上へ
と向かう俺。その小鳥のような温もりに少しドキドキしながらも自分の義妹が校
内でも注目の美少女であること、そして文化祭のステージで歌う義妹が更に多くの
評判を得るであろう事、そして文化祭までの時間が余りにも少ないことに気づかな
かった自分の間抜けさに焦り、苛立ち始めていた。
532突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/14 01:04:13 ID:+Lal7Hxu
……というわけで鈴菜編です。
本当は「もちょっと」長い話なんですが、一気に書くと一回の投下分としては
大きくなり過ぎそうなので途中で切りました。
次回(というか続き)は、この日の放課後のエピソードです。


………なんか、この調子だと20話くらいくカナ? いくカナ?(汗
533突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/14 01:14:55 ID:+Lal7Hxu
あと、前回も含めて書き忘れてましたが……

新(?)キャラ青嶋瑞希の脳内ボイスは「長崎みなみ」さんですw
534名無しさん@初回限定:04/12/14 02:25:34 ID:jXbXB15/
>>突発屋氏
鈴菜タンキタ━━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━━!!!!
GJ!!!! GJ!!!!
このシリーズ、結末は知りたいけど、終わってほしくないなぁ。


あとついでに

朝起きたら妹に、悲しい事実を宣告された。
535携帯で2時間:04/12/14 04:36:24 ID:llg1r+Td
職人のみなさんGJ!!コンクリート笑いましたw

>>508
はい、がんばって精進します…OTL

>>509
乙って言われるのってこんなに気持ちいいんですね。もし次に投下するときは、もっと上手くまとめて投下しますね。

>>516
ご指摘ありがとうございます。勉強になります。プラス思考で頑張っていきますね!

SSってなかなか難しいものですね…ではまたいつか。|∀`)ノシ
536名無しさん@初回限定:04/12/14 04:37:22 ID:jQ6ofVTj
>>突発氏
乙ゥゥゥゥゥゥ!
青嶋さんボイスはみなみおねいさん?

……
………
う、歌わせろ!
537携帯で2時間:04/12/14 04:43:50 ID:llg1r+Td
レス付け忘れた(;´д`)すいません

>>522
一番書きやすそうだったので、選ばせていただきましたw
でもやっぱり書くのは難しかったです。

ここはとってもすばらしいインターネッツですね。
では|∀`)ノシ
538名無しさん@初回限定:04/12/14 09:25:57 ID:W42oy/XA
久々にあげた>>493をガッ
539名無しさん@初回限定:04/12/14 21:09:01 ID:iUPgB22J
>>池魚氏
GJ&乙であります。
コンクリワロタw


>>518
あったほうがいいです
(・∀・)ノ
なかったら。・。・(つД`)・。・。


>>突発屋氏
GJ&乙です。
(´-`)c□~


けど、20話でも30話でも50話d(ry歓迎です。

結末を迎えるのが楽しみな様な、悲しいような複雑ですが。


>>537
改めてネタ採用ありがとうございました。

またお会い出来る時を、首を長くしながら待ってますよ(´∀`)b
540池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/14 21:27:04 ID:iS0ZaBSe
 朝起きたら妹に類似品が出ていた。

「おはよー」
「おはよー」
「ああ、おはよう――ん?」
……『おはよー』が1回多い気が。
見ると、リビングに立つ妹の横に、妹そっくりだけどどこか違う女性が立っていた。
俺は妹のほうを向いて、
「誰だそれは」
「いきなり聞くわね」
「流石にもう何があっても驚かんのでな。誰だ、そいつは」
「わからないの?」
「ドッペルゲンガーか?」
「そうなの? じゃあ、私もう死んでる? 死兆星見えないけど」
上をきょろきょろと見回す妹。ここは屋内なのだが。
「じゃ違うな。お前の知り合いか?」
「さあ? 今の妹ブームに便乗して、類似品を出そうという輩が多いらしいけど」
なるほど、妹ブームは別に今に始まったわけでもないが、類似品を作るとは。なかなかやるな。
ちょうど、もう一人ぐらい妹が欲しいと思っていたところだ。
「だが、いくら似ているからといって、それを採用してしまってもいいのか?」
「参考までに、偽ブランド品はそれを買っただけで犯罪になるのよ」
「……てことは、こいつが偽物なら、それを兄弟として迎えいれると俺も犯罪者か」
「まあ、偽物だとしたらそうなるわね」
なるほど。ここはしっかり考えないといかんな。
妹モドキを良く見定める。顔は妹そっくりだが、やや色っぽい感じか?
「……で、誰だお前は。妹にやけに似ているようだが」
今度は妹モドキの方を向いて、聞いた。


「……姉です」

……姉じゃあしょうがないな(; ´∀`)
541ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/12/14 22:03:08 ID:L3qwZU13
――――
 それから一週間が過ぎた。
 あの夜、あれだけ泣いてしまって、あれだけ勇気の要る告白をしたから、次の日も鬱ぎ込ん
でいるかと思ったが、自分の予想に反して二人はいつも通りだった。半年間、向こうで何があ
ったかは知る由も無いが、二人は強くなったのだろう。それこそ、俺の知っている二人では考
えられないくらいに、そして、恐らくそれが二人の狙いなんだろうと思う。
 この一週間は楽しかった。久々に三人揃って遊んだり、本を読んだり、買い物に行ったり、
色々なことをした。
 そして今夜は、二人が家に居られる最後の夜。二人は、明日の昼には出発してしまう。
 今、二人は俺の両腕にしがみついて眠っている。昨日までは普通に寝ていたのだが、今夜
に限っては二人揃って一緒に寝たいと言ってきたのだ。
 両腕を押さえられては寝返りがうてないな、なんて考えていると、
「お兄ちゃん」
 と、横から声を掛けられた。京香だ。
「起きてたのか?」
「うん」
 今度の返事は聖。二人とも起きていたようだ。
「また明日から、しばらく会えないね」
 俺の右腕を握る力が少しだけ強くなる。
「あぁ」
「寂しいよ」
 同じように左腕を包む力も強くなる。
「あぁ」
 無言。ややあって、
「お兄ちゃん。ひとつだけ、約束が欲しいの」
「どんな?」
「もし私たちが、お兄ちゃんが気に入るような女の子に成長できたら」
「そしてその時、お兄ちゃんが私たちを女の子として見てくれるなら」
「そのときは、私たちを女にして欲しいの」
542ソロウ:フゥフィール ◆518YLv.Xnc :04/12/14 22:04:15 ID:L3qwZU13
「………意味分かって言ってるのか?」
 俺の質問に対し、二人が身を固くする。そして、腕に加わる力が更に強くなる。
 腕の付け根で、二人が頷くのを感じた。
「分かった…………二人がしっかり成長してたら、その時は、な」
 二人の頭を撫でてあげたいが、今の体勢ではそれは叶わない。仕方なしに浅い溜息を一つ。
 まぁ、何というか、何処でそんな知識を身につけてきたんだか。
「約束するよ」
 そう答える自分の顔は、多分苦笑いだ。

――――
 明日午後、場所は自宅前。マンションの集合玄関の前には、ハイヤーが止まっていた。
 帰ってきたときと同じ学園の制服で、二人は車の前に立っている。
『お父さん、お母さん、行ってきます』
 二人は声をそろえて両親にしばしの別れを告げている。
 両親はそれに対し、元気でとか、しっかりやれとか、ありきたりな返事だ。
 そして両親との挨拶を終えると、二人はこちらに振り返り、
『行ってきます。お兄ちゃん』
 と、しっかりした笑顔で微笑んだ。
「行ってらっしゃい」
 だから俺も、笑顔で挨拶を返す。
 今、二人は車が車に乗り込んだ。
 走り去る車に、俺はしっかりと手を振る。そして、こう呟く。
「…………待ってるよ」
 約束を果たせる日が来ることを。
543518 ◆518YLv.Xnc :04/12/14 22:07:25 ID:L3qwZU13
>>514からの続き&第二部終了
とりあえずあと二つほど番外編を作って、三部は不明



>>突発屋氏
GJです
遂に鈴菜シリーズもクライマックスですか……
嬉しい反面寂しいですね

>>池魚氏
GJ!
まあ、姉だからな(ツッコミ
激しく笑わせて頂きましたw

>>携帯で二時間氏
GJ!
前回レス付けるの忘れてて申し訳ない
新しい仲間が増えて嬉しいです
544桐莉兄@世界で一番、遠くて近く:04/12/15 01:15:24 ID:GMYdjI8E
小さい頃、公園の丘の上は、私達の遊び場だった。
私と、たかくん、由紀ちゃん、桐莉ちゃん、何時も一緒に遊んでいた。
おにごっこやかくれんぼ、ダンボールで秘密基地を作ったり、時にはお医者さんごっこなんかもして遊んだ。
学校の帰りに待ち合わせて、日が暮れるまで一日中。
夜が来て、私達の時間が終わりを迎えるのが、凄く寂しかった。
何時までも一緒に遊んでいたくて、四人で家出して、秘密基地で眠った事もある。
勿論、寝ている間に家に連れ戻されて、次の日、お父さんとお母さんに酷く叱られたけれど。
『また明日も、此処で遊ぼう』『ずっと、一緒に遊ぼう』
帰り際、私達は星を見上げながら指切りをする。
夜を越えて何処までも続いて行く、私達四人の、約束の言葉。
545桐莉兄@世界で一番、遠くて近く:04/12/15 01:17:31 ID:GMYdjI8E
朝起きたら妹が、隣の家に向かって叫んでいた。

「こらーっ、九曜兄妹っ!さっきからうるさいぞっ!窓越しにボクん家にまで聞こえ――」
「……ぅぅー、由紀ちゃん、うるさいぉ〜……」

私、朝は凄く弱いんだよ……。
コップ一杯の練乳を飲むまで、頭がボーッとしちゃって、完全に目が覚めないんだもん。
もしもたかくんに寝込みを襲われちゃっても、多分覚えてないよ。

「……由紀ちゃんはここ〜……」

窓際の由紀ちゃんを抱き寄せて、再び枕に頭を沈める私、大島七華・じゅうななさい。
あと、二時間は寝たいよ。
私、もう、ゴール……………くー。

「ななねぇ、起きてよ、ななねぇってばぁ」
「……パトラッシュ、私、眠たいぉ……」
「もうっ!起きてよぉ!ななねぇってばぁ!」
「……ぅぅー、私、今日から七華やめて八華になるぉ〜……」
「ななねぇ、あいつら裸で抱き合って何やってるの?」

……………………………あいつら?裸?抱き合…………(がばっ!)

「そ、そんなのこっちが聞きたいよっ!たかくんっ、昼間から実妹と何やってるんだよぉっ!」
「あ、起きた?」
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

たかくんと桐莉ちゃん、本当に裸で抱き合ってるよ!
おまけにっ、たかくんの…ごにょごにょ…が、桐莉ちゃんの…むにゃむにゃ…に挿さってるんだよぉっ!
さらにさらにっ、たかくんの練乳がどろり濃厚で桐莉ちゃんのお腹の中からゴボゴボッっていっぱい注ぎ込まれて溢れ出てて勿体無いから私に舐めさせてってそうじゃなくてぇっ!
もうっ、信じられないよっ!たかくんのえっち!すけべ!へんたいっ!ばかばかまんこぉっ!
慌ててカーテンを引いて、視界からシャットアウトだよっ!
546桐莉兄@世界で一番、遠くて近く:04/12/15 01:20:38 ID:GMYdjI8E
「ねーぇー、教えてよぉ、ななねぇー。あいつら、何やってるのさー」
「しっ、知らないもんっ!由紀ちゃんも見ちゃ駄目だよっ!」
「どうしてぇ?」
「ムスカみたいに目が潰れちゃったら大変だもんっ、絶対に見ちゃダメーーーっ!!!」
「うわぁっ!ど、どうしよう、ななねぇっ!ボク、しっかりと見ちゃったよぉっ!」
「で?で?具体的にはナニがどうなってたのかな?お姉ちゃんに詳細を報告するんだよっ!ほらほら!早く!」
「んーと、隆浩のおちんちんがでっかく棒みたいになってて、桐莉のお尻に刺さってたような……」
「それはおしべとめしべだもんっ、お尻に刺さる事もあるけど、普通はお尻より前の穴に差し込んで使う物なんだよっ!」
「え、と、それから……隆浩のおちんちんがビクビクッってして、白いおしっこをいっぱい出してた……」
「あんですとぉーーーーっ!やっぱり出したのかっ!出したんですねっ!裏山鹿ァーーーーーーーっ!!!」
「な、な"なねぇっ、首"ぴっ、苦ぢ……げほっ!げほ……もうっ!霊体の首を締めるなんて、ななねぇ無茶苦茶だよぉっ!」
「――あ、ごめん、由紀ちゃん」

息を吐いた途端、由紀ちゃんの首が手の中から擦り抜ける感覚。
私、やっぱり霊能力者の素質とかあったりするのかな?

「……でさ、結局のとこ、あいつら何やってたの?」
「う……そ、それは……ご、五年生になったら、体育の時間に特別な授業で教えて貰えるんだよっ!」
「えーっ、まだ二年も先だよ〜!ななねぇ、知ってるんでしょ。ボクに教えてよ〜、ねぇー、ねぇーってば、ねーぇー!」
「由紀ちゃんにはまだ早いよっ!(汗)」
「……ななねぇのケチ。ボク、本当は桐莉と同い年の高校生だもん。身体は子供、頭脳は大人なんだよ。教えてくれてもいいじゃないかぁ……」
「高校一年生の数学の問題が解けたら教えてあげるよ」
「あーっ、それとも、ひょっとしてぇ……ホントは、ななねぇも知らないんじゃない?」
「そ、そんな事無いよっ!ちゃんと知ってるもんっ!たかくんとやった事もあるもんっ!」
「じゃあ、教えてよっ!教えてくれなきゃ……」
547桐莉兄@世界で一番、遠くて近く:04/12/15 01:22:17 ID:GMYdjI8E
「な、なんだよっ」
「……直接、隆浩と桐莉に聞いちゃおっかな〜♪」
「うわぁっ!それはダメ!絶対に駄目ぇっ!」
「何で?桐莉ならバカだから、簡単に身体とか乗っ取れちゃえそうだし〜♪」
「たかくん、凄く手が早いんだよっ!由紀ちゃんの貞操が危険で危ないもんっ!絶対に駄目ーーーっっ!!!」

冗談じゃないよ!これ以上ライバルが増えたら私、困るよっ!
たかくんだったら絶対に『この隆浩、幼女が相手でも容赦せん!』だよ!妹が相手でも容赦しないんだもん!
おまけに、私と由紀ちゃんの姉妹丼確定で、私、たかくんに後ろからパコパコされながら由紀ちゃんにねちこく胸を苛められて、お潮吹くまで何度もイかされまくっちゃうに決まってるよ!そんなの、凄く嬉しいよ!
たかくん大好き!ビバ、姉妹丼……って、違うーーーっ!違うんだよ!大好きな由紀ちゃんの大事な貞操は私が護らなきゃダメなんだよぉっ!
お姉ちゃんだもん、勇者だもん!おちけつ私、深呼吸っ!
ひー、ひー、ふーっ! ひー、ひー、ふーっ! ひー、ひー、ふーっ! 
ほら、もう大丈夫!何時も通りの私だもん!
口調、だよもん!ちょっぴりにゃゆき!好物、たかくん印の特濃こくまろ練乳!必殺技は出力過剰の七華守護神!
最初の頃と設定が変わっているのはご愛嬌だよっ!

「と、とにかく!たかくんに聞くのは駄目だよもんっ!」
「ぶーっ!だったら、ななねぇが教えてよねっ!」
「……はぁっ、分かったよ。今夜は由紀ちゃんも一緒にお風呂に入るんだよ」

流石に、お部屋でパンツ下ろして説明するのは恥ずかしいんだよ。
お父さん、たまにノックしないで部屋に入って来る事もあるし。
それに、由紀ちゃんと一緒にお風呂に入るの凄く久しぶりだもん、ちょっと楽しみだったりするんだよ。

「んじゃ、ボク、お風呂沸かして来るね〜♪」
548桐莉兄@世界で一番、遠くて近く:04/12/15 01:27:12 ID:GMYdjI8E
「あ、ちょっと、由紀ちゃん!……もう、一体どうやって湯沸しスイッチ押すつもりなんだよ……」

『シスター・プラチナ!オーラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァーーーッ!!!!』(ごしゃぁっ!)

「………(汗)」

だ、大丈夫、多分大丈夫だよ。
私のお父さん、地球防衛軍に勤めてるんだよ。
お風呂だってガンダリウム合金製で、超電磁マグネットコーティングされてるもん。
ちゃんと計算だってされてるんだよ。角度とか。

――――――――――
549桐莉兄@世界で一番、遠くて近く:04/12/15 01:29:28 ID:GMYdjI8E
『七華ー、先にお風呂入っちゃいなさーい!』

階下からお母さんの声。
時計を見ると、九時過ぎてたよ。
今日は半年振りに、お父さんもお母さんも家に居たんだけど……

「……由紀ちゃん」

結局、二人とも。
由紀ちゃんが居た事に気付かなかった。

「――ん」

久しぶりの一緒の夕食。
私と、お母さん、それと由紀ちゃんで作ったハンバーグ。
上手に出来たねって誉めてくれた、付け合せのカボチャのサラダ、由紀ちゃんが作ったんだよ。

『この中に一人、ホモが居る。お前やろ?』
『ち、違いますよ!』
『ほな、この布団を見てどう思うか言うてみ!』
『ウホッ、いいお床……』
『おまえやー!!!』

テレビ見て笑ってるお父さん、ご機嫌でビール飲みながら、私の学校の事とか聞いて来る。
私と、お父さんと、お母さん。
此処に居るのは、三人だけ。
七年前から、三人だけ。
私の中に入って、ちょっとだけハンバーグを食べたきり、由紀ちゃんはずっと俯いて、お皿の出てない自分の席に座ってて、
久しぶりの一緒の夕食、家族皆が揃っての夕食。嬉しい筈なのに、
550桐莉兄@世界で一番、遠くて近く:04/12/15 01:31:03 ID:GMYdjI8E
「……えへへ。美味しかったね、ななねぇの作ってくれたハンバーグ」
「………うん」
「七年ぶりだからね、ボク、ハンバーグの味とか全然覚えてなかったよ」
「………うん」
「サラダ、上手に出来てたでしょ。学校の家庭科の授業でこないだ習ったばかりなんだけどさ、お塩とお砂糖、入れ間違ったりとかしてないよね」
「……………うん、私より上手だよ、由紀ちゃん」
「あはっ、嬉しいな。ボク、また作るよ。そしたら、ななねぇにいっぱい食べて貰うんだ。それに、それにっ、……お父、……さんも…お母さんも…っ、……ひぐっ…おいし、って……うっ…言って……っ、くれ、たもんっ……」
「……う……ぐっ………泣いちゃ、駄目、だよ…由紀ちゃん……っ……」
「うっ……ひっ…ぐ……ぇっ…ぅ……うぁっ……ぅぅっ………」

私の胸の中で泣く、由紀ちゃん。
由紀ちゃんの胸の中で泣く、私。

居なくなった妹、断絶の七年間。
帰って来た妹、埋まる事の無い時間。

「……っぐ……」
「……………………ごめん、ごめんね、ななねぇ。ボク、贅沢だよね。もう、死んじゃったのに、こうやって、家に戻って来て、ななねぇとお話出来るだけでも幸せなのに…………」
「そんなこと…ない…もんっ……ふぐっ……うぇっ、えっ……」
「あーもうっ、泣かないでよぉ……」

こんなにも近くに居るのに。
由紀ちゃんは、此処に、居るのに。
どうして、お父さん達には見えないんだろう。

――――――――――
551名無しさん@初回限定:04/12/15 01:37:18 ID:Yzj3EA5/
支援
552桐莉兄@世界で一番、遠くて近く:04/12/15 01:44:14 ID:GMYdjI8E
「ひぐっ、えぅ……」
「……あーあ、しょうがないなぁ。何時まで経っても泣き虫さんなんだから……」
「……由紀ちゃんだって…泣いてたもん」

涙と鼻水でぐちょぐちょになった私の顔を、ティッシュで拭ってくれる由紀ちゃん………の、シスター・プラチナ。

「――あ、そーだ。ななねぇ、お風呂、入ろ」
「……うん、そだね」
「悲しい時は、暖かいお風呂でぬくぬくするのが一番いいんだよ」

由紀ちゃん、お風呂とか温泉とかが大好きなんだよ。
小さい頃、学校で嫌な事があって泣いて帰る度、お風呂に引っ張り込まれてたもん。
私をいっぱい慰めてくれて、髪を洗ってくれる由紀ちゃん。
気持ち良くて、凄く幸せな気持ちになって、何時の間にか嫌な事なんて全部忘れちゃうんだよ。
まさに魔性の指技だもん。
由紀ちゃんが居なくなっちゃってからも、伸ばし続けた髪の毛。
今では腰の辺りまで伸びて、毎日のお手入れが結構大変なんだよ。
練乳INシャンプーとか、練乳INリンスとか、練乳INボディソープとか、練乳パウダーとか、練乳オイルとか、化粧水や乳液だって練乳百%だもん。
お肌の張りと艶やかな髪には練乳が一番なんだよ。
飲んでも美味しいし。

「うーっし、久しぶりのお風呂だーいっ♪」
「うわぁっ!由紀ちゃん、何時の間に服脱いだんだよっ!?」
「んふふふふ、それは天使と変態と怪盗だけが知っている企業秘密なのでぃーっす!なんちてー☆」
553桐莉兄@世界で一番、遠くて近く:04/12/15 01:45:10 ID:GMYdjI8E
正直、凄く気になるよ。
帰って来た夜の由紀ちゃんの服装、出かけた日のままだったんだよ。
だけど、毎朝目が覚めたら、ちゃんと別の服に着替えてるし。
普通、幽霊って着たきりすずめなんだよ、それに服脱いでお風呂に入ったりしないもん。
何処に服を収納してるのかとか、素材は何で出来てるのかとか、気になって夜も眠れないくらいだよ、今までに比べて二分くらい。

「ま、細かい事は気にしなーい。気にし過ぎるとハゲちゃうぞー♪」
「は、はげたりしないもんっ!私、毎日ちゃーんと練乳でケアしてるんだからっ!」
「そだねぇ、凄く長くて艶々で、思いっきり弄り回したくなっちゃうよ」
「ひゃんっ!?」
「んーっ、すべ〜すべ〜☆」
「ゆ、由紀ちゃぁん……」
「……すぅぅぅ、はぁぁぁぁ……ななねぇの髪、いい匂〜い♪」
「だ、だめだよっ、まだ洗ってないんだよっ!匂い嗅いだりしないでよっ……」
「今日はボクがななねぇの髪洗ってあげるからねぇ〜♪」

ぅぅぅ、妹で良かったよ。
弟だったら凄い事になってたよ。

――――――――――
554桐莉兄@世界で一番、遠くて近く:04/12/15 01:46:19 ID:GMYdjI8E
此処で一旦中断〜。
555名無しさん@初回限定:04/12/15 09:42:39 ID:UTUnVYFw
(;´д`)
556名無しさん@初回限定:04/12/15 09:54:07 ID:NE9imdWd
>>555
ID鬱w
557名無しさん@初回限定:04/12/16 07:50:51 ID:KTUlByqz
朝起きたら妹がとても長いマフラーを持ってきた。
558名無しさん@初回限定:04/12/16 20:34:07 ID:FO1x4ZvS
大量投下キテター
それぞれ続きが気になりますな。


朝起きたら妹に監視されてた。
559名無しさん@初回限定:04/12/16 21:00:51 ID:3KOuHXeh
朝起きたら妹に、ハートをチェキされてたRePure。
560名無しさん@初回限定:04/12/16 23:05:33 ID:VNuc6rV7
朝起きたら妹に、吊るされてた
561池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/16 23:49:56 ID:P4OppEj3
 朝起きたら妹がとても長いマフラーを持ってきた。

朝。寒い。実に寒い。窓ガラスが霜でもうビッショビショ。
まったく、こんなに濡らしちゃってホントにはしたない子だなあ、窓ガラスは。
「ほらほら、もう下まで垂れてきちゃってるよ?」
俺はてらてらと光る跡を残しながら垂れ落ちる水滴を指ですくいとると、それを
「――何をしているんですか?」
「うひゃぁっ!」
突然背後からかけられた声に驚き、はっと我に帰った俺。
あと少しでもう家に居られなくなる所だった。恥ずかしさで。
「な、なにも! 何もしてない!」
正しくは、『まだ』何もしてない。
「そうですか? 私はてっきり窓ガラスですら擬人化エロの対象になってしまったのかと」
『ビンゴ!』と叫びそうになったが、流石に抑える。
「なっ、何を馬鹿なことをっ! いつもエロいことばっかり考えてるから変な勘違いするんだ!
 この変態っ! エロっ! エロモナスっ!」
「エロモナ……?
 まあ、いいでしょう。さっさと準備をしないといけないので」
やった、勢いのみの超理不尽な言い訳が通用した!
「そうだな、そう、準備準備……って、何の準備だ?」
危うく浮かれすぎで訳もわからないものを準備するところだった。
「何のって……お出かけする準備に決まっているではないですか」
「出かける? こんな寒いのにか?」
そう、寒い。実に寒い。窓ガラスが霜でもうビッショビショ。
まったく、こんなに濡らしちゃってホントにはしたな――じゃなくて。
「そう、今日、とても寒いですよね?」
「寒いな」
もう、寒くて寒くて窓ガラスが霜でもうビッショビショ。まったくホントにはした――じゃなくて。
「キュウリで銃弾がはじけるぐらい寒いですよね」
そう、窓ガラスの霜はもういいとして、外の気温は実にマイナス3000度。そんな気がする。

「――こんな寒い日は、一緒にお出かけしませんか?」
562池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/16 23:50:32 ID:P4OppEj3
/「いやだ」
即答。外の世界に出たら血が凍って死んじゃうんだって、お婆ちゃんが言ってたんです。
「いやですか? 絶対に?」
「絶対いやだ。俺は外には一歩も出ない事をここに誓う」
俺が宣誓文を読み上げると、妹は残念そうな顔をして、
「そうですか……楽しみにしていたんですが」
「諦めろ。俺は意思を絶対に曲げない男として有名なんだ」
「……仕方ないですね、兄さんは家で窓ガラスたんにでもハァハァしていてください」
「えっ、ちょっ、ちょっと待った! 今お前さらっととんでもない事言った!」
「言ってませんよ、窓たん」
な、なんて冷たい目だ……! もう冷たすぎて窓ガラスが霜でビッショビショ。
「わ、悪かった! 行く、行くから!」


「で、なんで寒い日に出かけるんだ?」
服を着替え、コートをクローゼットから引っ張り出しながら、妹に聞いた。
「まあ、じきに分かりますよ」
「はあ? なんだ気になるな」
そう言いながら、タンスから手袋にマフラー、帽子やらなんやらを引っ張り出していると、
「――あっ、兄さん、マフラーは私があったかいの持ってますから今はしなくていいですよ」
「そうか? じゃ、借りようかな」
あったかいのと聞いては、借りないわけには行かないだろう。

「それじゃ、準備できました? そろそろ行きますよ」
妹に言われ、俺は恐る恐る玄関のドアに手を掛けた。
「……なあ、本当に行くのか?」
「はい?」
この扉の向こうがマイナス7000度の世界だと思うと、手が進まない。絶対零度って何ですか?
「なんか、ここを開けたら世界中の災厄が飛び出してくるんじゃないかってくらい――」
「窓たん」
「そ、それじゃあ行こうかっ」
俺は何かに押されて勢いよくパンドラな扉を開いた。
563池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/16 23:51:05 ID:P4OppEj3
「          ―S A M U I―
 12月16日公開 あの阿仁監督が送る、寒道巨編!
 時は2004年、極寒の世界に旅立った兄と、その妹。
 二人は無事に家に辿り着く事が出来るのか!?   」
「何言ってるんですか、さっさと行きますよ」
「んなこと言ったって、寒いものは寒いからしょうがない!」
さっきから俺が微妙な発言を繰り返しているのは、
既に屋外に出てから30秒が経過、脳内血管が凍りつき、大脳言語野が機能していないからだ。
「まったく……そんなに寒いですか?」
「寒い! そもそもなんだ、お前がマフラーをさっさと貸さないのがいけないんだ! 貸せ!」
どうにも首筋が寒い。首の冷えは全身の冷え。なんか違う。
「ああ、貸して欲しいですか?」
「貸せ!」
俺が切羽詰まっているというのに、妹は余裕綽々な表情で、
「ところが、残念ながらマフラーは一本しかないんです」
バッグの中から、マフラーの端を引っ張り出して、俺の目の前でひらひらと振る妹。
「い、一本だけ!? お前さっき俺に貸すって言ったよな!? 貸せ!」
妹はさぞ良い提案があるように、嬉しそうな顔をして、
「でも、このマフラー意外に長いんです!
 だから、兄さんと私で、二人でくっ付いて一緒にこれを巻けば――」
「貸せ!」
――バシッ
妹が言い終わる前に、マフラーの端を妹の手から奪い取り、それを手元に引き寄せる俺。
「……ふ、二人で巻けば、ちょうど良い長さなんです。だから、一緒に巻きましょう?」
途中で話を折られ、少し勢いを失いながらも、最後まで提案する妹。
「黙れ! これ、俺が巻く! 長いなら、二回巻く!」
微妙にカタコトなのは、言語野の損傷が激しいからだ。
俺は勢いよくマフラーの残りを妹のバッグから引っ張り出す。
「せいっ!」
――ズルルッ

……あれ?
564池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/16 23:51:41 ID:P4OppEj3
/今、俺の手元には、5メートルを越す長さのマフラーがあった。
両手にダランと垂れ下がり、二回折ってもまだ長い。
「ちょっ、長くねえか、これ?」
しかもその端は片方は俺の手の中、もう片方は、
「……まだバッグの中に残ってるのか?」
「だから長いって言ったじゃないですか」
妹は頬を膨らまして、『まったくもう』って顔をしている。
「いや、長いとかってレベルじゃないだろ……」
俺は両手でズルズルとマフラーを引っ張る。
――ズルルルッ
まだ出てくるしwwwうはwwwwwwwwwなげwwwwww
……イカンイカン、精神がどうかする所だった。
「地面に擦らない様にして下さいよ? 手編みなんですから」
「おっと、危ない危ない……で、これ何メートルぐらいあるんだ?」
両手にぐるぐるとマフラーを巻き取りながら、怖いながらも聞いてみた。
「何メートル……うーん……換算しなきゃ……」
「おい、何考え込んでんだよ」
妹は空中に指で何か数字を書くような動作をしていたが、やがて、
「……京の次って何でしたっけ?」
「ああ、オーケー、オーケー、大体分かった。もう言わないでいい。ホント精神崩壊しそうだ」
もう、笑うしかない。
「で、このマフラーを二人で巻く、と。」
バッグの中にマフラーを押し込めながら、壊れ笑いで言う俺。
「ええ、暖かいですよ? 体温で、ほら♥」
妹は俺の腕に腕を絡めて、ぎゅっとくっ付いてきた。
「お、おい、あんまりくっ付くな――」

――ドンッ

「あっ――」
俺が最後に見た光景。
妹の腕を振り払った衝撃で、妹のバッグが空中で逆さまになっていた。
565池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/16 23:53:55 ID:P4OppEj3
――その日、世界は終わった――
みたいな。そんなノリでいこうかと思ったけど、まあいいか。

肝心のマフラーがなかなか出てこないという。まあいいか。

窓ガラス擬人化って、あるんですかね? 情報求ム。
566名無しさん@初回限定:04/12/17 00:17:06 ID:cZ6cDWjR
窓たん(*´д`)ハァハァ

>>565
初耳です。でもぜひやってもらいたい。
567名無しさん@初回限定:04/12/17 05:59:19 ID:cULMoyDK
今からこのスレは窓たんにハァハァするスレになりますた。
窓たん(*´д`)ハァハァ
窓たん(*´д`)ハァハァ
窓たん(*´д`)ハァハァ
568名無しさん@初回限定:04/12/17 06:20:01 ID:fWnGH+Xt
窓たんのエロSSキボソヌ(*´Д`)ハァハァ
569名無しさん@初回限定:04/12/17 19:44:26 ID:dzDGAsUE
擬人化するとしたら衣装は当然シースルー
570名無しさん@初回限定:04/12/17 21:23:47 ID:02s8SoiN
どこかに擬人化してくれる絵師さんはいないのか?
窓たん(*´д`)ハァハァ


朝起きたら妹が雪に埋まってた。
しょうがないおれがあっためてやうわあなにをするやめr
571518 ◆518YLv.Xnc :04/12/17 21:27:36 ID:Q3vmTEPF
>>桐莉氏

 ~~ T ~~
  ( ゚∀゚)電波を受信しました。GJだよもん。

>>池魚氏
GJ!
窓ガラスタン(*´д`)
世界を終焉に導くマフラーもマフラーですが、それが入っている鞄も相当アレですね


ところで、遂にこのスレも擬人化ブームが到来!?
572名無しさん@初回限定:04/12/17 21:34:21 ID:S9yrnwCj
窓ガラス…硝子なので、しょうこさん?w
573名無しさん@初回限定:04/12/17 22:16:29 ID:Duc/YI0x
なんか家電とかがぽこぽこ擬人化するゲムがありましたね
574名無しさん@初回限定:04/12/17 22:26:34 ID:Le9EkvQc
ま、待てお前ら、なんでそんなに窓たんに強い反応を示しているんだ!?
どうでもいいけど、窓たんっていうとやっぱりおっちょこちょいのMEたんとかが思い浮かぶ。
575名無しさん@初回限定:04/12/17 23:11:18 ID:CYPipYIQ
まて、おまいら! ここは「朝起きたら妹に、」スレだぞ。窓の擬人化に(*´д`)ハァハァするスレじゃない!
ここは、窓たんの妹である小窓たんに(*´д`)ハァハァするべきだろう!!

朝起きたら(窓たんの)妹に、(*´д`)ハァハァしていた
576名無しさん@初回限定:04/12/18 09:22:26 ID:hXThTK9w
>>573
Like Lifeのことかぁーーー!!!



なにはともあれ


小窓たん(*´д`)ハァハァ
577名無しさん@初回限定:04/12/18 09:34:30 ID:BaiPSgnF
窓ブーム、到来…

窓スレって立ってたっけ?
578名無しさん@初回限定:04/12/18 10:49:31 ID:2Qk/gfdL
ヤンマーニの事か?
579いわおっさん:04/12/18 12:17:40 ID:39FYgBA4
朝起きたら、妹に「拉致」されていた。

ガツン!
オレは、衝撃を受け目覚めた。
「なんか、暗いなぁ…むしろ、真っ暗闇!」
ガツン!スタンドを探ろうと枕元に延ばそうとした腕が暗闇の何かにぶつかった。
「にゃに!もしかして、箱?箱の中なにょ?」
語尾がおかしくなりながら、現状を把握した。するとオレの顔に光が差し込んみ、妹の顔が覗き込んでいた。
『お兄ちゃんうるさいよ!バレちゃうじゃない!静かにしてて!』
「なんだこれ?なにしてんの?」
『駆け落ち』

オレは硬直した。これは、駆け落ちではない。拉致である。
580池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/19 00:00:00 ID:CqChrvNV
 朝起きたら(窓たんの)妹に、(*´д`)ハァハァしていた

朝。昨日は何をしたっけか。今ひとつ記憶がないが、一つ言えるのは今日は寒いという事だけだ。
「っく……ふああ……」
大きな欠伸を一つすると、俺は上体を起こし頭を一度横に振って目を覚ます。
カーテンを勢いよく開けると、彼女がそこに佇んでいた。
「おはよう、今日も寒いね……」
俺は微笑みながらそう挨拶をすると、彼女の透き通るような肌に口付けをした。
――冷たい。
彼女の小さな体は冷気の中で既に冷え切っており、唇に伝わる刺激が俺の目を覚ます。
俺はその冷たい体に手をぴたりと当てた。彼女が逃れてしまわないよう、彼女をより深く感じられるよう。
「ん……ふむ……」
俺は唇の隙間から舌を刺し出し、彼女の肌にそっと這わせた。
少しの凹凸もない彼女の肌に、つーっと一筋の濡れた跡が残されていく。
そのまま下の方へと口を移動させていくと、
「ふ……、――ん?」
そこは俺が舐める前から既にびしょびしょに濡れていた。
それも、明らかに俺の唾液ではない液体で。
「……これ、どうしたんだい? こんなに濡れちゃってるけど」
その液体は彼女の体から溢れ、床をも濡らしてしまっている。
「はは……まったく、お姉ちゃんに似て、エッチな子だね……」
ちらりと、脇に目をやった。俺の前の彼女よりも少し背が高い。
体をカーテンで隠しているが、足元を見るともうそこまで水滴が垂れてきているのが分かる。
「毎朝毎朝こんなに濡らしちゃってたら、床が腐っちゃうよ?」
俺が言葉で彼女をいじめる度に、彼女は体を暖かな色に染め上げる。
「でも、僕は……そんなエッチな君が好きだけど」
「――でも私はこんな兄さんは嫌いですよ」
「あ゛」
恐る恐る後ろを振り返る。
「毎朝毎朝こんなバカなことしちゃってたら、脳みそが腐っちゃいますよ?」
優しい顔。何か哀れなものを慈しむような、とても優しい顔。
――ハロー、マイシスター。グッバイ、マイピースフルライフ。
581池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/19 00:03:26 ID:CqChrvNV
いい加減スレ違い風味。
つーかなんで窓たんがこんなに好評なのか未だに不明。
個人的にはおっちょこちょいのMeたんがナイスだと思った。そんだけ。
582名無しさん@初回限定:04/12/19 00:36:31 ID:XyfjcE9M
>>池魚氏
GJ&禿藁。しかも時間ピッタリだしw
やっぱり窓たん(*´Д`)ハァハァ
583名無しさん@初回限定:04/12/19 00:46:42 ID:Pk6HLzmN
>>池魚氏
ワロタです。
このスレもいろいろ面白いと思ったけど遂に擬人化までやっちゃいますかね?
とりあえず窓たんは姉妹ってコトは確定ですな。

窓たん(*´д`)ハァハァ
小窓たん(*´д`)ハァハァ
584名無しさん@初回限定:04/12/19 01:00:35 ID:T2Rmo+vV
なんというか、その…

キツイこと言ったり、落ち込んだりしながらも、
結局いつもちゃんと突っ込んでる妹さんから
ほとばしる愛を感じます

このスレには色々な妹さんがいるけど…
俺はそういう妹がほしい。
585ソロウ:番外編「呼び方」 ◆518YLv.Xnc :04/12/19 01:15:02 ID:pLKVZo5e
 時は十二月三十一日午後、俺の中学時代最後の冬休み。
 学校が冬休みということで、二人は現在、自宅に戻ってきている。
「ねえ、お兄ちゃん」
 三人でテレビを見ていると、おもむろに京香が口を開いた。
「ん? 何だ?」
 テレビを見ながら生返事を返す。すると、
「私たちね、お兄ちゃんをお兄ちゃんって呼ぶの、止めようと思うの」
「…………え?」
 聖がとんでもないことを言い始めた。
「だからね、何て呼んで欲しい?」
「だからって……どう呼ぶも何も、お兄ちゃんじゃ駄目なのか?」
 というよりも、何で急にそんなことを………
「ん〜、あのね、お兄ちゃん。私たちは、お兄ちゃんに妹と意識されないように
自分たちを変えるようにしてるの」
「だから、呼び方も今までの"お兄ちゃん"じゃなくて、別の方がいいかなっと思
って」
 成る程そういうことか。
 二人とは、三年ほど前に約束をした。二人が数年して、俺が妹と意識できない
ほど成長していたら、その時は抱いて欲しいと。
 二人は俺を好きでいてくれているし、俺も二人が好きだ。だがこれは、兄妹という
壁を破るための、二人なりのけじめらしい。だから、俺も二人を待つと約束した。
 そして今二人は、自分たちにある兄妹の壁を、また一つ無くそうとしているのだ。
「どう呼んで欲しいか、ねえ」
 いつかはあり得るんじゃないかとは思っていた。だが、やはりその日が来ると、
多少は名残惜しい気がする。
586ソロウ:番外編「呼び方」 ◆518YLv.Xnc :04/12/19 01:15:42 ID:pLKVZo5e
「二人で決めれば良いんじゃないのか? 俺は何でもいいよ」
 とりあえず、向こうに振ってみることにした。
「えっと………それじゃあ、聖ちゃん、あのメモを」
「はい、お姉ちゃん」
 そう言って、二人はメモを一枚取り出し、俺に渡す。それに目を通すと
「お兄さん。兄ちゃん。お兄様。兄。お兄。兄さん。おにいちゃま。兄くん
兄上。兄貴。兄方――――って何だこれは?」
 何だかどっかで見たことあるようなモノばかりだ。
「あるソースから得た、お兄ちゃんの呼び方一覧です」
「何だそのソースってのは」
「ソースの出所は良いとして、どうかな? お兄ちゃん」
 それはどうでも良いことなのか? 微妙に心当たりがあるんだが……
しかしそれよりも気になるのは、
「結局全部、兄の呼び方じゃないか」
「お兄ちゃんは、妹キャラが好きそうだと同じソースから……」
「だから何だそのソースって。トンカツ? オイスター?」
「気にしないで、お兄ちゃん。そのうち分かるから」
 何だか嫌な予感がするが、まぁ置いておこう。わざわざ地雷を踏む必要は無い。
「で、この中から選べって?」
 とりあえず、メモを二人に返す。
「気に入るのが無ければ、別のでも良いんだけど……」
「お兄ちゃん、気に入るの無い?」
「いや、確かに"お兄様"とか"兄さん"とかいうのには惹かれるけど……」
587ソロウ:番外編「呼び方」 ◆518YLv.Xnc :04/12/19 01:16:20 ID:pLKVZo5e
「お兄ちゃんは、”お兄様”って呼ばれるのが好きなの?」
「いや、好きって言うか……何というか」
「じゃあ"兄さん"は?」
「いや、まぁ、どっちも好きだけど………現実にはなかなか」
「私、今日からお兄様って呼ぶ!」
「違和感が………ってええ!?」
「私も、今日から兄さんって呼ぶ!」
 何だってーーー!!
 いや、確かにある意味夢だろう。だが現実で叶わないからこそ
夢というわけで……
「いや、何というか、別に無理して呼ぶ必要無いんだぞ? お兄ちゃんって
呼ばれるのも好きだし……」
「お兄ちゃん、"お兄様"って呼び方嫌い?」
 いや、嫌いじゃ無いんだがな。
「その、別に今まで通りでも良いんじゃないかな?」
「今まで通りじゃ駄目!」
「お兄ちゃん、私たちはお兄ちゃんをお兄ちゃんって呼ぶたびに、自分たちは
妹なんだなって思っちゃうの」
「だからね、お兄ちゃん。少しでも現実から離れた呼び方をすれば、変わると
思って……」
 両脇の二人に迫られて、しばし沈黙。しかし、
「分かった。好きに呼んでくれ」
 折れるしかないだろう。
588ソロウ:番外編「呼び方」 ◆518YLv.Xnc :04/12/19 01:18:17 ID:pLKVZo5e
 二人は、よかったと胸を撫で下ろす。すると突然、
「はいはい、お蕎麦茹で上がりましたよ〜」
 台所から声が上がる。母さんだ。そしていつの間にか、時刻は十二時間近。
そして今日は、十二月三十一日。
 家の外。窓の向こうから、鐘の音が聞こえていた。
 時計が十二時を刻む。
「あ、新年だ」
 年が明けた。
「今年も年越し蕎麦、年内に食べられなかったね、お兄様」
「姉さん、それはもう去年だよ。ねぇ? 兄さん」
 二人が、俺を兄さんと呼ばなくなった。だが代わりに、今はこう呼んでくれる
 俺達はまた、去年に"兄妹"を一つ置いてきてしまった。
589518 ◆518YLv.Xnc :04/12/19 01:21:30 ID:pLKVZo5e
ソロウの番外編。
ちょっとこれはマズイ。あまりにも腕が錆び付きすぎてる。俺、もう駄目です。
何というか、話として上手く運べてない。
やっぱり第三部は書かずに、このシリーズは凍結しましょう。
これ以上書くと、もう目も当てられないモノが出来そうです。

因みにソース>隠されてたエロ本
トンカツ? オイスター?>分かる人には分かります


>>池魚氏
激しくGJです
窓ガラスの描写が上手いです
よもやここまで上手に擬人化を表現できるとは……
凄い
590名無しさん@初回限定:04/12/19 02:35:18 ID:yJYsGyYS
>>池魚氏
多分住人がエロいのに飢えてるから窓タン大人気。
窓タン(;´д`)ハァハァ
小窓タン(;´д`)ハァハァハァ
そして妹(;´д`)ハァハァハァハァ
最終的に窓オチだから過程をひたすらエロくできるのも高ポイント。

>> 518氏
え、どこらが錆びてますか?いつも通りな気がするんですが。
あと、三部書かないと>>483が呪マース(AA略
俺もこの姉妹、大好きだし。
もうね、早いトコ最後まで(゚∀゚;)ハァハァ

せっかく理想形3Pができるというのに!
活かさないと生かさない!

と、>>483が(ry
591エロ兄貴のチラリズム論1/6 ◆gnyC8fH1Jk :04/12/19 19:46:41 ID:SMGJGuEU
「ふむ・・・」
青いミニスカートを穿いた金髪美女が回転しながら大きく足を上げて股を広げる。
すると、中から青いパンツが見える。

オオーッ!

男達から野太い歓声が上がった。
「上と下が同じ色か。ちょっとコントラストにかけるが、ま、そういうコスチュ
ームなんだろう。職人乙」
「・・・登場するなり、いきなり何を言ってるんですか」
華子が溜め息をつく。
そんな華子にかまわず、俺はテレビを見続ける。俺が見ているのはフィギュアス
ケートとか言われる競技だ。
良くは分からないが、フィギュアスケートとはミニスカートに大きく背中の開い
た服で氷の上を滑るという競技である。競技の後、挑発技術・服装芸術点などで
順位が決まる。この競技の凄い点は、氷上という冷たい環境で高露出度を実現す
るために、わざわざ肌色の全身タイツを用意しているという点である。全く、ど
この世界にもエロに全てを捧げる奴はいるものだ。ただ滑るだけなら防寒着でも
着込んでやれば良いのだが、それは男のロマンが許さない。
「良いねえ、実に良いねえ、冬ってのは。夏とは違ってみんな厚着になるけど、
フィギュアスケートという最高の競技が鑑賞出来る。最高だよ」
「・・・毎日、毎日、兄さんは・・・!!」
そう言っている間にも、画面の美女は惜しげもなくスカートの奥の花園を見せる。
「素晴らしい。まさしく勝負パンツだ」
「・・・#」
俺のギャグに、華子が必死に笑いを堪えている(違います)。
「いやあ、ここまでパンチラにこだわる競技というのも珍しい。これは冬のテニ
スだな」
といいつつ、ついついテレビを下から見上げる俺。
「こ、こだわってなんかいません!だ、第一、あれはパンツではありません!あ
の下にさらにファンデーション(アンダーショーツ)を穿いているんですよ」
592エロ兄貴のチラリズム論2/6 ◆gnyC8fH1Jk :04/12/19 19:47:23 ID:SMGJGuEU
「知ってるさ・・・だが、そんな事関係無い。そう、関係無い!
テニスで下に穿いているのはアンダースコートというらしい。
チアリーディングで下に穿いているのは・・・名前は知らんが、多分アンダース
コートみたいなものだ。
だが、男の目には全ては等しくこう映る――すなわち、パンツである!誰が何と
言おうとパンツである!」
「・・・で、でも、パンツじゃないです」
「うむ。パンツではないな」
・・・
「どっちなんですか!」
「ま、こういう事だ。男にとってはそれらはどう見てもパンツにしか見えない。
しかし、その一方で実際に穿く側の女にとってはそれはパンツとは認識されない。
この認識のズレがポイントだ。
女の考え方は実に自身の感覚に即している。
実際、直接肌に当たるのはさらに下に有る・・・ファンデーションだっけか?と
にかくそれなんだからな。『下着よりも外側に穿いているんだから下着なんかじ
ゃない』という考え。実に正しい。ブルマーがその良い例だ。あれは下着ではな
いと認識されている。だから、オリンピック陸上競技では恥ずかしげも無くブル
マーで疾走する女が多い」
「・・・」
「バレーボールは凄く良いぞ!あの状態でさらに尻を後ろに突き出してくれる。
テレビの前の男はそれに合わせて尻を後ろに突き出す(=前屈みになる)ってわ
けだ。
選手が尻を突き出すのは、そうしないとボールが取れないからだ。恥ずかしがっ
て尻を突き出さないとボールが取れない。取れないと負ける。つまり、バレーボ
ールは尻を後ろまで突き出せるかで勝敗を決めるスポーツってわけだ。中にはス
パイクの時の乳揺れがたまらんという連中もいるようだが、本来の目的は尻だ。
これを忘れてはいけない。テレビカメラだって狙うのは基本的には尻だ。
だからこそ、日本がハーフパンツに替えた時に、世界的に知られる国際バレーボ
ール連盟会長にしてブルマニア(ブルマー愛好家)のメキシコ人ルーベン・アコ
スタは、1997年に日本バレーボールチームに対して抗議しているわけだ。
593エロ兄貴のチラリズム論3/6 ◆gnyC8fH1Jk :04/12/19 19:48:16 ID:SMGJGuEU
・・・おっと、話がそれたか。

そんなこんなで世界中で大活躍のブルマーだが、これは下着を元としてデザイン
されている。なので、形は下着そっくりである。でも、下に下着を穿くからブル
マーは下着だとは考えられない。これがポイントだ」
「に、兄さんがまた暴走し始めた_| ̄|○」
「・・・あ。何だか本来話したかった事からどんどん遠ざかっているような気が
・・・」
「アンダースコートからブルマーに話が飛んだんですよorz」
「そうだったのか」
「・・・」
「まずはテニスのアンダースコートについて話すか。アンダースコートは、基本
的にはブルマーと同じだ。形は下着そっくりだが、下着ではないというヤツだ。
さらにあの下にパンツを穿くわけだし」
「ま、まあ・・・その、確かにテニス部の人はふざけてめくりあって遊んでいま
したし」
ほうほう。つーか、スカートめくりじゃないのか、それ?
「アンダースコートの最大の強みは、スコートの存在に有る。一般の服で言えば、
スコートはスカートにあたり、アンダースコートはパンツにあたる。つまり、こ
の2点が揃えばパンチラという楽しみが生まれるというわけだ。言わば『パンチ
ラセット』だな。
ブルマーの場合、パンチラじゃなくてパンモロだな。チラリズムは全く無いし、
酷い場合はそもそも下着として見られなくなってしまっている。コスプレの祖国、
日本以外ではブルマーに対する性的倒錯がなかなか発生しないのはそのせいだろ
う。
しかし、テニスウェアは違う。テニスウェアはパンチラを追求したデザインだ。
サーブの時、選手はわざわざ飛び上がり、そしてパンチラを披露する。これは観
客へのサービスだ。だからサーブが決まるのをサービスエースと言うんだよ(違
います)。そして、勝敗はいかにサーブが上手く決められるか、つまり高々と飛
び上がって綺麗なパンチラが見せられるかにかかっている。そして、高さで負け
る場合にはボールを相手よりも上手に受け止める必要が有る。受け止めるにはど
うするか・・・バレーボールと同様、尻を後ろに突き出してアピールするんだ。
594エロ兄貴のチラリズム論5/6 ◆gnyC8fH1Jk :04/12/19 19:50:49 ID:SMGJGuEU
対して『残念でした〜♪』と言うわけだ。下着じゃなくて残念でしたというわけ
だ」
「・・・私はスカートめくりした男に彫刻刀を突きつけましたけどね」
・・・( ゚Д゚)
「ま、まあ、とにかく見せパンという文化が有り、女は見せパンなら見せても構
わんだろうという思想を持っている。・・・つまり、『見せパン』のカテゴリに
入れば、恥ずかしがらずに何でも見せてしまうわけだ。そのカテゴリにテニスや
チアリーディングのアンダースコートは入るというわけだな」
「う・・・そういえば、テニス部とチア部の子ってみんなそんな感じの考え方を
してたような気が・・・。チア部に至っては、部室でスカートめくって見せ合い
とかしてるらしいですし」
「フィギュアスケートのパンチラなんか、見せパンとかそれ以前にパンツかどう
か議論の対象になり得るという認識自体存在しない。何せ、あれはワンピースと
スカートが合体しているかのような感じに最初からデザインされてるし、いわば
パレオの水着や子供用のスカート付き水着のようなものだ。水着みたいな服にス
カートが加わっただけの服。水着なのだから見せて当然、見られて当然というわ
けだ。恥ずかしさはそこには発生しない。むしろ新体操の服よりも、『スカート
の分だけ布面積が多い分安心』だと考えてしまうかもしれない」
「・・・パレオの水着ですか。私が今年着たような」
「ほほう。着てたのか。全然気付かなかった。海岸歩いてたねーちゃんの水着な
ら全種類完璧に覚えているが」
「・・・だったら、妹の水着も覚えていて下さいよ#」
「・・・ま、以上、女の視点からの意見だ。つっても、俺は男だから正確には分
からんが」
「ご ま か す な」

「つ、次は男からの視点だ」
華子にヘッドロックを極められながら、話を続ける。
「・・・」
「お、男は見せパンだろうが何だろうが気にしない。とにかく、チラリズムで興
奮するためには次の条件が成り立てば良いんだ」
そう言って、俺は紙に条件を書いた
595エロ兄貴のチラリズム論4/6 ◆gnyC8fH1Jk :04/12/19 19:57:14 ID:SMGJGuEU
ブルマーほど直接的ではないが、それでもスコートを通して間接的に浮き上がる
尻のラインがとても趣が有る。侘びと寂びを表現している。それは電車内の女子
高生のミニスカートに通じるものがある。
もしテニスにスコートが無かったら、テニスの人気はそんなには無かっただろう
な。テニスの最大の魅力であるサーブから、魅力が無くなるんだから」
「・・・スコートの無いテニスは確かに想像出来ませんけれど・・・」
「チアリーディングの場合は完全にパンチラに特化した競技だな。例えば足を高
く上げたり、ジャンプして空中で足を広げたり、どれだけパンチラ点を稼げるか
が重要だ。但し、盗撮は許されない。常に中が見えるという状態は、チアリーデ
ィングの基本理念であるところの『チラリズム』に反するからだ。」
「そ、そんな競技でしたっけ?(汗)」

「女にとってこのような衣装はどのような感じなのだろうか?
服装に関してだが、まず、テニスのアンダースコートは実質的にはブルマーと同
じだ。下着を見せているわけではないので、抵抗感は比較的少ない。試合前は抵
抗感も有るだろうが、試合になれば抵抗感はゼロに限り無く近付く。おまけに、
あのアンダースコートは正直な話、かなりデカイ。パンツよりもはるかにデカイ。
だから、あんまり下着って感じはしない。大げさにフリルが付いているのもある
し。
チアリーディングのアンダースコートはさらに抵抗感が少ない。何せ色が付い
ているのにレースは全く使われていないからな。普通、子供時代に穿くパンツな
んて白ぐらいなもので、色付きとなれば必ずと言って良いほどレースがあしらっ
てある。だから、『色付きだけどレース無し』という下着なんて、まず持ってな
い。有ったとしてもTバックとかだから全然形が違う。だから、これは下着では
ないという考えが働く。人によっては、ブルマーか何かと同じだと考えるだろう
な。華子だって、レースの全く付いてなくて飾りの全く無い色付きの下着なんて
もってないだろ?」
「うーーん、多分、無いような・・・」
「そもそも女は見せパンという文化を持っている。これはスカートの下にブルマ
ーを穿いて、パンチラを防ぐというものである。んで、スカートめくりする男に
596エロ兄貴のチラリズム論6/6 ◆gnyC8fH1Jk :04/12/19 19:58:11 ID:SMGJGuEU
―――
1.スカートを穿いている
2.その下にパンツやそれに形が似ている物を穿いている
注.ただし、常にパンツが見えるような状態ではダメ

※この状態で風が吹くなり何なりしてスカートの中が見えればOK
―――
「この条件が成り立つのはテニス、チアリーディング。そしてフィギュアスケー
トのコスチュームが当てはまる場合も有る。パレオの水着の場合は『注』に違反
するのでダメ。バレエは微妙だな。体操着は1の条件で引っかかるからダメだし、
新体操も同じ。ま、ここら辺はチラリズムは無くても興奮は有るけどな」
「・・・参りました_| ̄|○」
華子はこうしてまた1つ賢くなるのであった(?)。


さて、パンチラの魅力も語った事だし、そろそろフィギュアスケートの続きを・
・・


「NHK、おはよう世界のニュースです」

( ゚Д゚)

・・・( ゚Д゚)

。・゚・(ノД`)・゚・。


・・・既にフィギュアスケートは終わっていた
597 ◆gnyC8fH1Jk :04/12/19 20:01:50 ID:SMGJGuEU
投稿順がズレてしまった・・・。

>>591-593
>>595
>>594
>>596
の順番で読んで下さい。

番号は振られているのが不幸中の幸いというべきか・・・
598名無しさん@初回限定:04/12/19 20:03:19 ID:u+HUSwfW
リアルタイムキター(゚∀゚)ーー!!
GJ!うんちくエロ兄貴!

番号のミスは……「無かった事にして下さい」
599突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/19 22:41:55 ID:nzDOzKit
朝起きたら(窓たんの)妹に…………


「………ご主人様?」
「う、う〜ん………」
「ご主人様、朝ですよ? 起きてくださいまし。」
ゆさゆさゆさ、と控えめに揺さぶられて渋々目を開けてやる、と。
「………椿か。何やってるんだ朝っぱらから?」
「はい。ご主人様を起こしに参りました。」
ニコ、と清楚に微笑むのは我が家の妹頭(一般的には『長女』と呼称 )の椿。
「で? 何故に『ご主人様』なんだ?」
まだ覚醒しきっていない脳味噌ごと頭を振りながら布団の上で起きあがる俺の様子を
ニコニコと眺めてる椿だが。
「それは……ご覧頂ければわかると思います。」
「ご覧にって……」フワフワのロングヘアに眼鏡。そして珍しい和服にフリルのショ
ートエプロンに赤青黄緑の大きなリボンは「…ひょっとして、95の姐さんか……?」
「はい、(年末恒例の)仮装パーティの予行演習ですの。いかがですか?」
「まぁ、いいんじゃないか?」
なるほど最年長にして長刀を習ってる椿ならバッチシだな。それにしても95の姐さん
にはさんざんお世話になったよなぁ。OS自体はともかくゲームの世界でもWindowsの
出現は色数の増加やCDDAの普及とかで一大革命になったし、確か音声が本格的に取
り入れ始めたのも同時期だったよな。
「もうっ! それだけですか?」
と、一応誉めたつもりだったのだが椿は少々ご機嫌斜め。
「あー…………その、なんだ、椿はお淑やかだし落ち着いた大人の美人が似合ってると
思うよ、うん!」
「……ちょっと、取って付けたような言い方ですけど」しょうがないですね、と少し照
れ笑い「ありがとうございます。」
「それじゃ、それじゃボク達はー?」
600突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/19 22:44:00 ID:nzDOzKit
と、今度は最年少組の桃香と華蓮が仲良く手を繋いでご登場。おかっぱ頭の桃香と同じ
背丈の短いツインテの華蓮の髪留めにはそれぞれ『98』と『SE』と文字の形に作ら
れていたりする。
「おーおー。こっちは双子の98コンビか。よしよし可愛いぞー。」
98といや、初めての自作機に積んだっけな。更に高解像度&高画質になって『きゅっ
ぱち』からの卒業機になった記憶もある。この頃にはHDDもギガ単位がすっかり一般
的になってマルチメディア系も本格的となった時期。発売当初のUSBは今以上に不安
定だったよなーなどと考えながら両手で同時に頭を撫でてやると『えへへ〜♪』と二人
揃って嬉しそうに笑ってくれる。
「…………ふぅ。ほんと、お子様よね。」
「と言いながら自分も撫でて欲しいんじゃないのか由梨? こっち来いよ。」
「べ、別に結構ですっ!」
つーん! という音が聞こえてきそうな動作で横を向く由梨の髪留めは『NT』。小柄
な体には少々大きすぎる眼鏡をかけ、ピシッとセーラー服を着こなした五女だが僅かに
赤らんだ頬が胸の内を全て白状してしまったりしている。
「俺が撫でたいんだって。だから来てくれよ?」
「………ご、ご命令なら………しかたないですから……」
周囲の暖かい視線から逃れるように不本意を装って俺の前に正座する由梨。
「よしよし、由梨もよく似合ってるぞ?」
「お、恐れ入ります……」
実は『NT4』って使ったことないいだよなー俺。『3.51」の方だったら一度だけ
触ったこともあったけど、もともとがゲーム&ネットサーフィン組ということもあって
縁が無いのが少し情けない。
「そいうえば、朝飯は出来てるのか?」
「はい。」と椿「今、鈴(蘭)ちゃんと彩女ちゃんが準備しています。」
「彩女と鈴蘭? あの二人はどんな格好してるのかな?」
「彩女はXPプロで、鈴ちゃんがMEです。
」なるほど次女の彩女ならXPの仮装でもスタイル的な問題はないよな、って………
「なんだ? じゃあ桜がXPのホームエディションなのか、もしかして?」
「はい。実はクジ引きで………」
『は、はわわわ〜っ!?』
『あ、鈴ちゃん危な………』
601突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/19 22:44:45 ID:nzDOzKit
「…………椿、とっとと片づけて来なさい。」
「は、はい! お兄様!!」
そういやMEも買ったっけな、と思い出す。16ビットシリーズの最終版と言うこともあ
ってお洒落なデザイン&多彩なアプリ搭載という記憶が微かにある。何故買った割には微
かにしか覚えていないのかいうと実は……
「由梨ちゃん、一緒に来てくれる?」
「はいはい。だから鈴にお台所任せるのは反対だって言って………菫さん、おはようござ
います。」
「あ、おはよう菫ちゃん。ごめんね無理言っちゃって?」
「……挨拶は良いから。早く行かないとお母さんが消防車呼ぶかも知れないわよ。」
そう、お向かいに住んでる従姉妹の菫が扮した『2000』にアッサリと乗り換えてしま
ったのが最大の理由である。面白がってデュアルCPUで数年間遊んだが、確かに安定性
という意味ではずば抜けて優秀と言える2000。ただ98系とはHDDのフォーマット
形式が異なる為、それで難儀した記憶もあったりする。あと昔の98系ゲームの改造パッ
チを探して放浪したりもして……
「……相変わらず賑やかっていうか、お祭り騒ぎが好きな家よね。」
慌てて部屋から出て行った椿と由梨と入れ替わるように入ってきた菫は胸元で腕を組んで
『やれやれ……』と呆れた溜息を漏らす。
「2kの仮装しながら言っても説得力無いけどな?」
「しょうがないでしょ。椿ちゃんの頼みなんだから……」
サイズが合っていない伊達眼鏡のズレを人差し指で直しながら、よいしょっと回転椅子に
腰を下ろす菫。
「そういやお前、昔っから椿には頭上がんないのな。なんでだ?」
「それは………い、色々あるのよ! 色々と!」
「色々ったって、年も変わらないのに……」
「…………お、お兄ちゃん、おはよう……」
と、ここで最後の妹の桜がご登場。確かXPはロン毛の筈だが、流石にカツラまでは用意
しなかったらしい三女はセミロングをサラサラ揺らしながら半開きの扉から顔だけ出して
恥ずかしそうにご挨拶。もちろん「XP」の髪留めは標準装備。
「おはよう桜。ほら入って来いよ?」
「え……あ……うん……」
602突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/19 22:45:55 ID:nzDOzKit
普段の活発な様子からは想像できないオドオドとした動きで入ってきた桜はノースリーブ
の青と白(銀?)のブラウスとミニスカート。きっと椿か彩女にやって貰ったのであろう
髪は綺麗に梳いてあって、地味な化粧と清純そうな色柄の服装とが相まって結構な美少女
に大変身してる。
「な、なんか肩とか胸元がスースーして落ち着かないんだよね……」
あはは……と力無く照れ笑いする様子さえ何気に可愛いじゃないか。XP(と言ってもプ
ロフェッショナルバージョンだが)は現在使用中のOS。最新版だけあって2000のタ
スクマネージやアプリケーションの管理機能に加え、マルチメディア系の強化とか旧アプ
リの16ビットエミュレーション動作モードとかドライバのバックロールとかシステム復
元とか様々な機能が加わって随分と使いやすくなった印象が俺的に強い。その反面、従来
以上のマシンパワーやメモリが要求されたりセキュリティやら更新情報やらで更新確認が
異様に多くなってしまったのも事実だが。
「そりゃ見栄張ってブラにパットなんて詰め込んだらスースーもするでしょうに。」
「う、うぅ〜!」
気の所為かもしれないが、なんか菫の奴が『これ見よがし』に胸を張ってるような。確か
に椿と同じ年の菫と、まだ学生の桜とじゃ成長度合いが全然違う訳だしスタイルで負けて
るのも仕方ないとは思うが。
「だから、そんな情けない顔してないで側に来いって。」
「で、でもお兄ちゃん……」
「別に大きくなくったって桜の胸は充分、柔らかいじゃないか。こっち来て触らせてくれ
よ、な?」
「う、うん………」
「な……ちょっと健ちゃん!!」
真面目そうなデザインの割には脇の下辺りは全然無防備なXPのコス。ちょこん、と横
に腰を下ろした桜を抱き寄せ、横から胸の中に手を滑り込ませて中の詰め物をポイポイ
と放り出してゆくと、妹のバストはあっという間に見慣れた形と大きさに戻る。
「あ、あのね健ちゃん! 桜ちゃんは妹でしょ!!」
「いや、戸籍上義理だし。」とゆーか腹違いの養子「どうだ桜、気持ちいいだろ?」
「う、うん……」
手の中にスッポリと収まる小振りなバストの形をなぞるように直に撫でてやると、たち
まち桜の吐息が甘くなる。
603突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/19 22:46:50 ID:nzDOzKit
「うわー! あとでボク達にもしてー?」
「ちょ……桃香ちゃんの華蓮ちゃんも! そういうのは良くないって!!」
胸からの穏やかな快感で頭の中が半分溶けてる桜の酔っぱらった様な表情。その心底
気持ちよさそうな様子をキラキラと潤んだ瞳で見つめる桃香と華蓮。
「それじゃ、お前達。」実は妬いてるだけの菫は無視「先に桜を気持ちよくしてやって
くれるかな?」
「うん、良いよー!」
「わー! 桜ちゃん、もうこんなにしてるぅー♪」
まるで子供が遊びに加わるかのようみ無邪気な笑顔のまま、桜のミニスカートを捲っ
て中に顔を埋める末っ子コンビ。たちまち三女の股間からピチャピチャと淫靡な音と
共に甘酸っぱい香りが立ちのぼり始める。
「え!? あ、いっぺん、に…………ああン!!」
更に固くなってきた小さな乳首を軽く指で摘んだだけで、胸の中の妹がプルプルと小
刻みに震え、我慢しきれない声が途切れ途切れに漏れる。
「な、な、ななななななな…………!!」
シカトされた上に想像を絶した光景を目にして、真っ赤っかになりオーバーヒート寸
前の常識人の従姉妹、菫。
「お、お兄ちゃ、菫ちゃん、怒っ……きゅぅぅぅぅぅん!!」
摘んだまま少し引っ張っただけで小柄な体が跳ね上がる。性感帯を三カ所も同時に責
められ、すでに息も絶え絶え。
「もぉっ! 健ちゃんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁっ!!」
どたどたどたどた、ばたん!
「………すみれ、ちゃん………」
「良いから良いから。桃香? 華蓮?」
『はーいっ♪』
ぴちゃぴちゃぴちゃ、ちゃぷちゃぷちゃぷ、と二人の口の動きが一気に早くなる。
「あ、あ、あ、あ………!」
604584:04/12/19 22:51:09 ID:T2Rmo+vV
Gj 本 家 さ ま

しかし、兄がそういう性格でないと発生しないタイプの妹ではありますね…
俺は『華子』のような妹がほs―――
605突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/19 22:51:17 ID:nzDOzKit
『健ちゃんの変態っ! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!』(←ドップラー効果付き)
バタン!!
「………菫ちゃん?」
「またお兄ちゃんがらみでしょ。放っておけばいいわよ椿姉。」
「ほえ? なになに?」
「ほらほら余所見してたら怪我するわよ鈴? 早く片づけな……」
『も……もうらめ(駄目)ぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!』
『やんっ♪』
『んくっ? んんんんんんんんっ!』
「…………………………………」
「…………………………………」
「…………………………………」
「…………………………………」
「…………………………………さ、桜かしら? 朝から元気よね、あの子も。」
「というか、他にすることないのかって感じ。」
「お兄様ったら、多人数プレイは桃香や華蓮の性教育に良くないから止めてくだ
さいって何度も申し上げてますのに………」
「お姉ちゃん、それ何かツッコミ所が間違ってるような……」
「ほえほえほえ? なになになに?」
「ほぉんと、馬鹿ばっか。」
606突発屋 ◆63./UvvAX. :04/12/19 22:59:34 ID:nzDOzKit
えーと、結論から言うと単なる個人的な「Windows回顧録」です(汗
でもそれだけでは余りにツマランので、エッチを加えてみたぞ、とw

また途中で(妹の)人数不足に気づいて慌てて従姉妹を加えました。
その所為か菫が全然「2k」っぽくないのが最大の失敗です。

あと>>601の冒頭に
『がっしゃ〜ん!! となにやら台所の方から盛大な音が。』
の一文を入れるのを忘れてました。

なんか今回は言い訳ばっかですな・・・・・スマソ
607名無しさん@初回限定:04/12/20 00:59:11 ID:myDCIKwN
エロ兄貴の主張GJ!
俺の普段主張していることと同じだw
それはそうと、なんか最近華子たんがツッコミ役に徹しているが、
初期は「私は・・・兄さんが食べたいわ」なんてセリフもあったんだなぁ……。
608名無しさん@初回限定:04/12/20 02:36:09 ID:0kOsCQ7e
どうして人外に萌えるんだ!?>俺
エロけりゃ何でも良いのか!?>俺

ともあれGJでした(*´∀`)
609名無しさん@初回限定:04/12/20 08:41:18 ID:KMeq+wZ+
朝起きたら妹が、「『みんゴル(みんなでゴルゴ』するよ」と言った
610名無しさん@初回限定:04/12/20 08:52:37 ID:yrFEFlwB
朝起きたら妹が触手になっていた
611名無しさん@初回限定:04/12/20 14:33:04 ID:FRpRSCQm
遅くなったがエロ兄氏&突発屋氏GJ!

エロ兄の主張はいつも面白くって駄目になるw
擬人化OS妹たん(*´д`)ハァハァ
そういえば擬人化スレってあったなあ。窓姉妹たんもされないかなあ…



朝起きたら妹が「兄さんが食べたい」と言ってきた。
612名無しさん@初回限定:04/12/20 18:13:01 ID:823tAE/J
朝起きたら妹が、俺にマヨネーズをかけていた。
613池魚:04/12/20 18:22:52 ID:85BReTR1
HDDクラッシュきた――('A`)――。
書き溜めてたの全部飛んだ――('A`)――。
もういい、もう疲れた……窓たん、俺を癒してくれ……
614池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/20 18:33:37 ID:85BReTR1
ごめん、上のやつなんでもなかった……今起動したら戻ってた……。
全てはドジっ子のMeたんがいけないんです……。もうスルーして……。
615池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/20 19:29:59 ID:85BReTR1
 朝起きたら妹が触手になっていた

「こ、これは……!」
朝。目を開けると、最初に目に入ったのは紫色をした大量の触手。
表面にてらてらと光る粘液が染み出しており、それがむっとするような濃厚な匂いを発している。
「これはまさか……夢にまで見た、触手……!」
俺の棚の中には、触手陵辱系のエロゲーが大量に積まれている。趣味だ。
「これを使えば、あのエッロエロな触手エッチが現実に……!
 しかし、一体何故……?」
なんでここに触手があるのか、それはもはや大した問題ではないが、人として一応気にしてみたり。
「――それはもちろん、私のおかげよ」
「うあぁっ!? 触手が喋った!?」
触手が目の前にあるのはいいとして、触手が喋るのはおかしいだろ、普通に考えて。
「触手触手と失礼な……。兄さんがあんまり触手好きだから、私がなってあげたのよ」
「この声は……妹か!?」
「イエスアイアム。流れ星に向けて3回ほど願いを唱えたら、あら不思議」
「へー……なるほど」
「じゃ、せっかく触手になってあげたんだから、今日一日楽しんで」

「よっしゃ、それじゃ早速念願の触手プレイをやらせてもらうぜ!」
「いつでもどうぞ」
『触手+妹』。この二つの条件が揃えば、それはもうエロエロなシーンに仕上がるに違いない。
俺は早速服を脱ぎ捨て、触手に包まれる。
全身に絡み付いてくる触手。マジ人外の快感。
「うひゃっ、すっげ……ついに夢が――」
俺は途中で言葉を切って、状況をもう一度確認する。
俺の二大属性ど真ん中のはずなのに、今ひとつしっくりこない。
『触手』→うん、これはあるよな。 『妹』→確かに妹との絡みだ。条件は両方満たしている。
「夢が――叶ったのか? 触手だし、妹だから……いいんだよな?」
「いいんだよ」
「やった、ついに夢が叶った! いやっほーぃ!」
なんか違う気もしたけど、何が違うのか分からないまま俺は触手の海の中へと溺れていった。
616名無しさん@初回限定:04/12/20 23:49:53 ID:y8tCRLhv
がんがってる職人たち乙です!  (  ゚Д゚)⊃旦 < 茶ドゾー

>>615
・゚・(ノД`)・゚・
617名無しさん@初回限定:04/12/21 00:25:17 ID:LNN9vgU0
朝起きたら妹が
は い て な い !
618名無しさん@初回限定:04/12/21 02:51:22 ID:6TSrVHeG
朝起きたら妹が居てない
619名無しさん@初回限定:04/12/21 06:35:42 ID:r3hXGgfW
「おーい、紀子」
「なに?」
我が家のゲーム機は俺の部屋にある。
これは勿論、俺の個人的な事情によるものなのだが、こういう時が困る。
「いい加減止めろ。俺もう寝るぞ」
「待って、あと25回でレベルアップだから」
「……まあ、いいか。明日日曜だし、好きにしろ」
言って、俺は布団に潜りこんだ。
戦闘シーンの音楽が五月蝿いと言いたい所だが、俺もゲーム暦をこの作曲家と共に歩んできた身。
言わば子守唄のようなものだ。

ぐーぐー。

ちゅんちゅん。

「おー、よく寝た」
「あ、お兄ちゃん。起きたの?」
「……」

朝起きたら妹が……まだゲームをやっていた。
620名無しさん@初回限定:04/12/21 16:15:02 ID:5X2d+BAw
職人さんは毎日仕事中妄想しながら話を考え、何か思い付く思わずとニヤニヤして
周りから白い目で見られているのではないかと心配に思う今日この頃。
たまには和み系が読んでみたい↓


朝起きたら妹とこたつでぬくぬく。
621名無しさん@初回限定:04/12/21 16:47:25 ID:aT31n9k0
↑いいね、それ
622名無しさん@初回限定:04/12/21 17:28:26 ID:eepzyMns
【仕事もしないで】朝起きたら妹に、その8【ネタ投下】
623ビフォア・クリスマスイヴ:04/12/21 19:01:25 ID:/9Y9fusL
 空気も凍る程寒い、十二月の朝。目覚まし時計代わりにしている携帯電話の
アラームに呼ばれ、布団から這い出る。
 持ち前の低血圧に加え、刺すような空気の寒さと闘いながら、服を着替える。
 しかし、今日は休日だというのにいつも通りの時間に目覚ましをセットしていた
とは、我ながら几帳面だ。
 部屋を出てすぐに洗面所へと向かい、顔を洗う。水道から捻り出される冷水を
顔に叩きつけ、眠気を払うと、寝ぼけていた頭があることを思い出した。
「…………ん」
 そういえば、全寮制の学校へ通っている妹の香織が、昨日から冬休みのため
帰省していたのだ。
 そうだった、そうだった。だとすれば、彼女の性格からして、既に起きて僕が来る
のを待っているだろう。
「……………ん〜」
 眠気を覚ましたはずなのにふらつく足取りで、僕は和室へと向かった。

「お兄さん、おはようございます」
 向かった先の和室で、妹はこたつにあたりながらお茶を飲んでいた。
 僕たち兄妹は、はっきりって全然似てない。妹は、常に無表情なクールビュー
ティーだが、僕は年がら年中顔に締まりが無く、頼りない。更に、はっきり凛とし
た声を放つ妹は、まるで同じ兄妹とは思えないほど朝に強い。
「ん〜、おはようございます」
 挨拶を返すにも、どうにも声に締まりがない僕は、朝は全然駄目だ。
「え〜っと、僕もこたつに入っても?」
「勿論どうぞ。でもお兄さん? ここは家なんですから、わざわざ尋ねなくても」
「いや、まあ一応礼儀として……それじゃ、お邪魔します」
 妹の了解を得て、こたつの中へ侵入する。うん、暖かい。
624ビフォア・クリスマスイヴ ◆518YLv.Xnc :04/12/21 19:02:01 ID:/9Y9fusL
 我が家の和室に存在するこのこたつは、掘り炬燵になっている。普通のこたつ
はどうも好きになれないが、掘り炬燵は体勢が楽で、快適だ。
「お兄さん? さっきから目が開いていませんが……お茶、いかがです?」
「ん〜、一応起きてるんだけど、眠い。……お茶いただきます」
 妹は、それでは、と言って、どこからともなく急須とやかんを取り出す。そして
これもまたどこからか茶筒を取り出し、お茶を淹れていく。そしてまたやかんを
どこかにしまって………。
「あれ、僕、寝惚けてるのかな? 何だかやかんや茶筒が出たり消えたり……」
「お兄さん、何か仰いました?」
「いや、何にも」
 どうやらまだ頭が本調子では無いらしい。
「どうぞ」
 そんなことを思っている間に、妹が湯飲みをこちらに差し出してくれる。
「ん、ありがとう」
 一口。体に染み渡るような暖かい液体と、脳を刺激するような味が堪らない。
「ふぅ〜、美味しい」
「お粗末様です」
 こたつを挟んで向こう側で、妹が軽く会釈を返す。
 それからしばらくして、そろそろ本格的に目が覚め始めた頃、妹が口を開いた。
「お兄さん、本日は何かご予定がありますか?」
 予定……予定……予定。何かあった気が……?
「確か友達と、午後から大学の課題を一緒にやるはずだったような……?」
「お兄さん、まだ寝惚けてらっしゃいますね?」
「そうかな?」
「そうです。お兄さんは約束をお忘れになることなど、普段は致しません」
「そんなことは……無いと思うよ?」
「いえ、そうです。まあ、それはどうでも良いのですが、二つばかりお願いがあるの
ですが、よろしいでしょうか?」
625ビフォア・クリスマスイヴ ◆518YLv.Xnc :04/12/21 19:03:21 ID:/9Y9fusL
 ……お願い?
「まあ、僕に出来ることならいいよ。何だい?」
「はい。一つ目ですが、午後にお出かけになる際、もしも単車をお使いになら
れるのであれば、そのついでに私を送って欲しいのです。ここからあまり遠い
所では無いので、そこまでお手数にはならないと思いますが」
「ん〜、いいよ。何処まで?」
「神奈川の方まで」
「遠いよそれ!」
「それでは……駄目ですか?」
 妹は、いつも無表情な顔を少しだけ泣きそうな表情に変え、尋ねてくる。
「いや、構わないよ。実は、僕が向かう友達の家も横浜だから」
 これは嘘ではない。だが、妹はどう取ったのか、いつもの無表情に嬉しそうな
微笑を重ねる反面、少しだけ気まずそうな顔をしている。
「神奈川の、何処へ行くの?」
「はい、お友達の家へ」
「お友達?」
「ええ、以前、お兄さんにもお話ししたと思います。この春に、進級と同時に他校
へ編入してしまった、双子のお友達です」
「そういえば聞いた気がするなぁ……確かもの凄いブラコンの姉妹、だっけ?」
「非常に兄を敬っていると言っただけです。そのようなことは言っていません」
「そうだったかな? そう言えば、今日これから会う友達も、凄いシスコンだよ」
「お兄さん、そのようななお言葉は慎まれた方が……」
「ん〜、本当だからな〜。そのくせに人をシスコン呼ばわりする、変な奴だ」
「そういえば、私のお友達も私のことをブラコン呼ばわりします」
「お互い、変わった友達を持ったね」
「ええ、そうですね」
 妹が、可笑しそうに笑う。
626518 ◆518YLv.Xnc :04/12/21 19:09:17 ID:/9Y9fusL
送信したはずなのに送れてない!?
ちょっと最後だけ書き直します
627ビフォア・クリスマスイヴ ◆518YLv.Xnc :04/12/21 19:11:02 ID:/9Y9fusL
「それで、二つ目のお願いって?」
「あ……はい。ええとですね………」
 しばし無言。妹の頬が、微妙に赤くなっている気がする。
「こたつ、少し温度下げようか? 少しのぼせてるみたいだよ?」
「い、いいえ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
「そう?」
 その疑問詞を最後に、またしばしの無言。
 妹は何かを考えているらしいが、頬を赤らめながらの思案顔というのももの凄く
可愛いので、その姿を見ながら、こたつのぬくぬく感を楽しむ。
 ややあって、
「あ、明日。お暇でしょうか?」
 妹が口を開いた。
「明日? うん、暇だよ。今のところ」
 時計を見て、、日付も確認する。明日は特に約束もしてないし、大学も無い。
「明日、何かあるの?」
「は、はい。あの……明日、お出掛けに付き合って欲しいんです」
「えっと、また何処かに送って欲しいって事?」
「い、いえ。その……お、お兄さんと一緒に……お買い物を」
「いいよ。何処まで?」
「よ、横浜まで……」
「……? 今日、友達の家から帰るついでに行こうか? 通り道だよ」
「いえ、是非明日に! あ、お、お兄さん。そろそろ送って下さい。早く行きましょう!」
 突然慌て始めた妹は、急にこたつから飛び出て、僕の腕を引っ張り、こたつから
引きずり出す。
「え? う、うわぁ! 寒い!」
 せっかくこたつで暖まったのに、突然引っ張り出されて驚く僕。
「お、お兄さん。急ぎましょう。善は急げです」
「ちょ、ちょ、ちょっと〜。意味わかんないって〜。時計忘れてる。僕の時計〜」

 妹に兄が引っ張り出されてから数分後、下のガレージから単車のエンジン音が響く。
 そして、こたつの上に忘れられた腕時計は、時刻を刻む。今日は。十二月二十三日。
628518 ◆518YLv.Xnc :04/12/21 19:13:14 ID:/9Y9fusL
誤爆してたorz
二度目のSS誤爆。もう駄目だ。嫌な汗が大量に噴き出してる。

一つ目にトリップを入れ忘れましたが、久々に京香・聖シリーズ以外を
因みに、このあと兄は、妹を送った先が自分の目的地であることに驚きます。
向かった先は各自ご想像にお任せ。まぁ、バレバレだと思いますが。


>>エロ兄貴氏
GJ!
毎度熱いです。もう、惚れ惚れするくらい。

>>突発屋氏
GJ!
窓コス(・∀・)イイ!!
是非一人くらいこちらに(殴

>>池魚氏
GJ!
まさか池魚氏は触手属性を……

>>まとめ氏
申し訳ないのですが、番外編は別収録でお願いできませんか?
わがまま言って失礼ですが、どうかお願いします
629sage:04/12/21 21:53:16 ID:LNN9vgU0
朝起きたらオイラが夕焼けだった頃、妹は小焼けだった。
630名無しさん@初回限定:04/12/21 22:08:37 ID:Ig6lzS2h

|д゚)<518タンの誤爆ハケーン

それはさておき、今回のもGJですよー。
631名無しさん@初回限定:04/12/21 23:17:32 ID:nRzgjVHG
>>518
GJ!
ラストの演出がイイ!

>まさか池魚氏は触手属性を……
過去ログ漁ってみた所、「朝起きたら妹に、その4」の472にて池魚氏本人が、

>属性全部混ぜると、俺の場合、
>『敬語を使う青髪ふたなりメイドな妹を媚薬+野外+バイブ責め+触手+百合百合なシチュエーション』
>という、ワケワカラン状態になってしまいます。因みに女性は嫌がりながらも感じまくってる方がいいです。

と書いてあるので、基本的になんでも食べられそうです。
632名無しさん@初回限定:04/12/21 23:36:03 ID:eepzyMns
池魚氏はエロいのが多いので属性はたくさんあったほうが良い。
プリティできゅあきゅあなふたなり(;´д`)ハァハァ

>> 518氏
誤爆乙と労ってみるテスツ



朝起きたら妹が二日酔いになっていた。
633名無しさん@初回限定:04/12/22 00:33:23 ID:TZf3RnNW
518たん乙ー。
新作キタ――!
こたつ(*´д`)ハァハァ


朝起きたら妹に酔った。
634名無しさん@初回限定:04/12/22 11:11:46 ID:FgF+87AL
朝起きたら妹が(お兄ちゃんという名の)悪い薬をやっていた。
635名無しさん@初回限定:04/12/22 12:49:10 ID:XG1rFsZB
朝起きたら妹の息の根が止まっていた。
636名無しさん@初回限定:04/12/22 19:49:44 ID:aeR9Q23N
朝起きたら妹がダンスをしていた
637名無しさん@初回限定:04/12/22 20:07:16 ID:j03QWBzz
朝起きたら妹に薬を盛られてたことが判明した。
638新人です 1/8:04/12/23 00:51:44 ID:RjttYHxz
 朝起きたら妹が目の前にいた。
「あー、やっと起きた。早くご飯食べなよ。片付かないよ」
 寝ぼけ頭で部屋から立ち去る沙紀(妹の名前)の姿を見つめる。
 状況を察するに、どうやら俺は沙紀に起こしてもらったらしい。
 珍しいこともあるもんだ。いつもの沙紀なら俺が寝ていても放っておくか、
起こすにしても足蹴にしたりして乱暴に起こすのに。
 今朝はそういうこともない、静かな目覚めだった。
(…何か裏がありそうだな)
 いつもの兄を兄とも思わない性格をよく知ってる俺はつい身構えてしまう。
(まずは、飯でも食うか)

 …もぐもぐもぐ。特に何事も起こらない平和な朝食。
「お兄ちゃん」
 びくっ。反射的に体が震える。一体何をされるんだ?
「ご飯、お代わりいるかな…って思ったんだけど」
「あ、お代わり、ね。んじゃもらっとく」
 そう言って茶碗を差し出すと素直にぺたぺたと盛り付ける我が妹。
 それは本来なら微笑ましい兄妹のワン・シーン。
(…変だ)
 あの沙紀が自ら進んでお代わりを聞いてくるとは。
 そんな献身的な姿を俺に向かって見せる日が来るとは思ってなかった。
(だからこそ、後で何されるか怖いんだがな)
 何だ? 何を代償とされるんだ?
 宿題、程度ならいい方だが。
 やっぱり金…だろうな。欲しい服ができたから小遣いくれ。うん、これが
第一本線に違いない。
「はい、お兄ちゃん」
「ああ、サンキュー」
 この作られた妹からいつ地に戻るのか、その時を怯えながら茶碗を受け取る。
639新人です 2/8:04/12/23 00:52:16 ID:RjttYHxz
「お兄ちゃん、今日用事ある?」
 食後、沙紀はそう口を開いた。
 今日は日曜日。お互い学校も部活もない身なので、基本的に暇なのだが。
「いや。今日は特に何もないけど」
「だったらさ、夕方ちょっと付き合ってよ」
 …早速来たか。
 朝起こして、ご飯をお代わりして。
 ただそれだけのことしかしてないが、今までの沙紀の態度を思い返せば
それでも奇跡的な出来事だといえよう。
 したがって、それなりの対価を求めてくるのは半ば必然。
「6時に駅前ね。あたしはこれから出かけるから」
「ん、わかった」
 断るわけにはいかないだろう。…断ったら後が怖そうだし。
 とりあえず約束の時間までに俺がすべきことは貯金を下ろすことのようだ。

 約束の時間10分前。
 少し早めに駅前に着いたつもりだったが、沙紀は既にそこにいた。
「それじゃ、いこっ」
 そう言って手を引っ張ってくる。
「ちょっ、ちょっと待て。行くってどこへ?」
「いいから。こういう時は黙って付いてくるもんなのっ!」
 いつものようにぴしゃりと言い放つ沙紀。
 だけど、今日はいつもと違って棘がない。
 いつもと同じなのにどこか違う。そんな、妹の口調。
640新人です 3/8:04/12/23 00:52:48 ID:RjttYHxz
 訳も分からず沙紀と一緒に電車に乗り込む。
 最終的に辿り着いたのは高そうなホテル。
(まさか彼氏と一緒に泊まる金をよこせとか…?)
 沙紀に彼氏がいるかどうかは分からない。そこまで親しい会話はしてないしな。
 まぁ、沙紀くらいの歳なら一人や二人いてもおかしくはないが。
 性格きついから付き合う男は骨が折れるだろうけど。
 そんな俺の胸中をよそに、沙紀は俺を引っ張りながらホテルへ入っていく。
(え…? 俺も一緒なの?)
 てっきり彼氏でも紹介されて、さっさと帰れとでも言われるかと思ったが。
(手もずっと握りっぱなしだし)
 駅前に着いてから一度も離れていないお互いの手のひらは、じわりと汗ばんでいる。
 それがこのホテルに入ってから、小刻みに震えだしたような気がする。
 と、ホテルのボーイさんが、沙紀と何やら話しているらしい。
「はい、確かにご予約頂いております。…では、こちらへどうぞ」
 そう言って、沙紀を促している。
「ほら、行くよ、お兄ちゃん」
「あ…ああ」
 休日の夜とはいえ、二人揃ってホテルに行くとは、な…。
 今日は何かつくづく不思議なことが起こる日だ。
(ん? 夜にホテル?)
 そして前を行く妹の少し赤くなった顔。
(ははは…まさか、な)
 いくらすれ違う泊り客にカップルが多いからって、それはないだろう。
 …あるわけないよな。
641新人です 4/8:04/12/23 00:53:17 ID:RjttYHxz
(ほら違った)
 沙紀と一緒に着いたのはホテルの中にあるレストラン。
 そのテーブルの一つに、俺と沙紀の名字が書いてあるプレートが
ご丁寧にも様付けで置いてある。
 って、名字の書いたプレートが置いてある?
「沙紀…これ、もしかして」
「へへ、びっくりした?」
 小悪魔っぽい表情で訊いてくる。
「ホテルで食事なんて、滅多にしないでしょ。ここ、すっごく高いんだから」
 と、タキシードに身を包んだウェイターが慇懃に尋ねてくる。
「ご注文は、フルコースBでよろしいでしょうか」
「あ、はい」
 沙紀が当然のように頷く。
「お飲み物の方、こちらのメニューにございます。お好きなものをお選び
くださいませ」
「お兄ちゃん、何が飲みたい?」
 何が…って言われてもなぁ。どうせ自腹だろうし、できるだけ安いのがいいか。
「じゃあコーラを」
「ちょっとお兄ちゃん、何言ってんの? コーラなんていつでも飲めるよ」
 沙紀があきれたようにため息をつく。
「えと…すいません。じゃあ、ここに書いてあるワイン2つ」
「沙紀っ!?」
「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」
 そういってゆっくりと、けれど颯爽とウェイターが去っていく。
「ちょっ、沙紀っ、俺達まだ未成…」
 しかも沙紀が頼んだの、すっごく高いやつ。
「バカっ! しーっ!」
 沙紀に手のひらで口を塞がれる。
(…そういうこと言っちゃだめでしょっ!)
(…はい)
 沙紀の手は汗をかいていて、ひんやりしていた。
642新人です 5/8:04/12/23 00:53:37 ID:RjttYHxz
(マ…マジで、うまかった)
 ウェイターが言ってたフルコースは本当にテレビで見るような
フルコースメニューで。
 そのどれもこれもが綺麗な皿の上に盛り付けられ、味も一級品だった。
 酒も入っていてテンション上がっていた俺は、どれだけうまいを連呼したか
わからないほどだ。
 今は食後のデザート。
 シンプルなアイスのシャーベットだが、これもまた俺が今まで食べたどんな
アイスよりも美味かった。
「ね、おいしかったでしょ?」
 沙紀が何だか嬉しそうに訊いてくる。
「ああ、そりゃあもう。こんなに美味い料理食ったの初めてだよ」
「ふふっ、もー、おおげさなんだからぁ」
 俺も沙紀も酒にはめちゃくちゃ強いからこんなもんじゃ絶対酔わないけど。
 でもお互いテンションは上がってるみたいだ。
「あ、そうだ。お兄ちゃんに渡すもんがあったんだ」
「ん…? 渡すもの…?」
 請求書…? そういえば料理に目を奪われてここに来るまでのこと忘れてた。
 心持ち身構える俺に、沙紀は無邪気な感じで袋を手渡した。
 ちょっと大きめな、洋服でも入ってそうな袋。
「中、見てみていい?」
「もちろんいいよ。きっと、驚くから」
 驚く? なんだろ、びっくり箱とかか?
 まぁ、この局面なら何が出てきても不思議じゃないからな。
 警戒はしておくにこしたことはない。
643新人です 6/8:04/12/23 00:54:07 ID:RjttYHxz
「え…?」
 我ながら思わず間抜けな声を出していた。
 だがそれも仕方のないこと。中に入っているのは俺の想像の範疇を
超えまくったものだったからだ。
「これ…俺がずっと欲しがってたジーパンじゃないか」
 あまり服に興味がない俺だが、このジーパンだけは何となく気に入って
欲しい欲しいと連呼した記憶がある。
 だがその時は値段があまりにも高くて断念した。
 バイトして、金に余裕ができたらいつか買おう。
 そのくらいに思っていたのだが。
「い、いいの? これ、すごく高かったんじゃあ…」
「いいの、そんなの気にしないで」
「で、でも」
 気が動転しそうだ。何で? どうして沙紀が俺にプレゼントなんか?
 しかもこんなに高いやつ。
「だって、今日誕生日でしょ」
「誰の?」
 素で、そう返す。
 沙紀は「何言ってんの?」って感じでこちらを見て、やがて大きな
ため息をついた。
「お兄ちゃんの、でしょーが」
「あ……」
 そーいえば、今日、俺、誕生日だったっけ?
644新人です 7/8:04/12/23 00:54:37 ID:RjttYHxz
「ごめん、ごめん。すっかり忘れてた」
 その言葉にがっくりとうな垂れる沙紀。
「ちょっと勘弁してよぉー。せっかくの誕生日プレゼントなんだよ?」
「あはは…ごめんごめん、ほんと」
 いいかげん誕生日が来て嬉しいって歳でもないし。
 祝ってもらった試しもないので、誕生日という言葉自体、頭から飛んでいた。
「せっかく、ホテルの夕食まで予約したのに…」
「ほんと、ごめんっ」
「今までお兄ちゃんとこんな風に外でご飯食べたことないから…
ずっと緊張してたのに…」
「緊張…?」
「え…あ、そのっ…」
 顔を赤くして慌て出す沙紀。
「い、今まで…あたし、ずっと、お兄ちゃんにつらくあたってばかりだったし」
「ひ、ひどいこと…とか、随分言っちゃった…し」
「だけど、誕生日の時くらいは、そういうのやめよう…って」
「今までは、出来なかったけど…お兄ちゃんの誕生日くらいは…嫌な妹やめて」
「お兄ちゃんに…喜んでもらおう、と思って」
「ちょうどバイト始めたし…お兄ちゃん前からそのジーパン欲しいって言ってた」
「だから…プレゼントでそれ上げて…おいしいご飯も食べれば…いいかな…って」
「お兄ちゃん…喜んでくれるかな…って」
「ずっと、ずっと、前から考えてて…だから、今日は、朝からいい子になろうって」
 俯きながら、ぽつりぽつりと語られる沙紀の独白を聞く。
 今、目の前にいる沙紀は、俺が今まで見た中でも一番おどおどしてて、
一番自信がなくて…一番可愛かった。
「なのに…お兄ちゃん」
 じわり、と沙紀の瞳が湿ってくる。
「誕生日忘れてた…って。あたし…こんなにがんばったのに…こんなに
どきどきしてたのに…ずるいよ、ひどいよ」
645新人です 8/8:04/12/23 00:55:03 ID:RjttYHxz
「ごめんな、沙紀」
 ハンカチを渡しながら、正面から言う。
 思い返せば沙紀が憎まれ口をたたいた時は調子に乗って俺も同じ
ようなこと言ってて。
 こうして、きちんと謝るなんてこと、なかったな。
「沙紀がそう考えてくれてたこと。すごく嬉しい」
「ぐすっ…ほんと?」
 涙を流しながら、不安げに訊いてくる。
「ああ、ほんとだよ。最高の、誕生日だよ」
 目を合わせて、はっきりとした口調で言う。
「ありがとう、沙紀」
「あ…」
 その顔に朱が差す。
 と、沙紀はまたハンカチの中に顔をうずめて。
「うん…」
 穏やかな声で、そう言った。
「ほんと、ありがとな、沙紀」
 ぽんっ、と沙紀の頭に手を乗せる。
 ぴくっ、と乗せた瞬間に反応したけど、すぐに安心したように
軽く体重をかけてくる。
(こうやって頭を撫でるなんて何年振りだろう…)
 今度の沙紀の誕生日には、とびきりのプレゼントをあげなきゃな。
 ゆっくりと沙紀を頭を撫でながら、そう思った。

〜FIN〜
646新人です 後書き:04/12/23 00:56:48 ID:RjttYHxz
 初めまして、このスレに初めてカキコさせて頂いた者です。
 まず最初に謝罪を。
 8/8、ageてしまって申し訳ありません…orz
 えと、改めて挨拶、失礼します。
 
このスレにいる方々の中で、私が一番の新参者であることは間違い
ないでしょう。
 というのも、このスレの存在自体を知ったのが昨日(22日)の23時
だからですw
 妹好きーで、しかもどこかのレスで職人の降臨を歓迎してくれる
内容のことが書いてあったので、思わず即興で作ってみました。

 このスレにいらっしゃる方々の眼力を考えると、まだまだ至らない
ところだらけだとは思いますが、ちょっとでも「いいかも」と思って
頂ければ幸いです。
 機会があればまたネタを投下したいと思いますので、その時はどうぞ
生温かい目で見守ってあげてください。
 それでは。
647名無しさん@初回限定:04/12/23 01:35:47 ID:IB4oAeA2
GJす!
なんかほんわかしててよかったなぁ・・・
次作期待してます!!
648名無しさん@初回限定:04/12/23 05:49:04 ID:KFM1dql1
乙!
当スレは萌え・エロ・ほんわか誰でもウェルカム大歓迎でございます


【新人・職人】朝起きたら妹に、その8【大歓迎】
649名無しさん@初回限定:04/12/23 06:41:29 ID:T6DS+Fol
実はジーパンじゃなくてバージンの聞き間違いだと妹に言い出せないエロエロな兄貴という訳だな!(・∀・
650名無しさん@初回限定:04/12/23 07:02:42 ID:gDaKzgvw
ツンデレ妹キター!!
GJです。お疲れさんです。内容については意見する立場じゃないのであれですが
文章自体は読みやすかったと思いますよ。
651名無しさん@初回限定:04/12/23 13:07:18 ID:yv/+kPoM
新人さん乙〜。
これからもがんがれ。


朝起きたら妹に昨日録画したえっちなドラマを見られた。orz
652830:04/12/23 13:35:21 ID:35Jh4tPo
朝起きたら妹が大きな靴下を用意していた。
「おいおい、今年もサンタさんかよ。」
「私、いい子にしてたからサンタさんくるもん。」
お前、いったいいくつになったと思ってるんだ・・・・。
しかし、そんな妹の夢を壊すのも兄として忍びない。
「サンタさんに何をお願いするんだよ。」
はぁ、今年もまたこの質問をしてしまった。
「お兄ちゃんには内緒だよ。」
お兄ちゃんには関係ないよって顔の妹。
おい、それじゃわかんねーだろ。
「ん?なんだよそれ。」
妹は靴下にユ○ケルなどのドリンク剤を靴下に入れ出した。
「今年はサンタさんに私がプレゼントするの。サンタさん、夜のお仕事で大変だと思うからこれで元気になってもらうの。」
ジーーーーーーーン。
ああ、妹よ。お前はなんて心優しい妹なんだ。
「いやぁ、嬉しいなぁ。」
「なんでお兄ちゃんが嬉しいのよ。」
っと、それはいえねぇ!サンタが俺だ!なんて口が裂けてもいえねぇ。
今の俺は紫の薔薇の人であることを隠す速水真澄なんだ。
「サンタさん、こんなの飲むかなぁ。」
ブホッ。妹が手にしたのは蝮とか虎とか書かれたいかにもぎんぎんになりそうな精力剤。
「いや、サンタさんはおじいちゃんだし・・・。」
「んーーーー。」
妹は一瞬俺の顔をうかがうと、無言でその瓶を靴下に入れたのであった。
653名無しさん@初回限定:04/12/23 17:23:35 ID:q+sIBOCm
さて、早くも次スレの季節な訳だが、個人的な意見を。
スレタイの横に【】でサブタイつけるのはやめておかないか?
このスレにそんなに前から居たわけではないから、あまり偉そうな口利けないけど。
なんかこのままだと次スレ立つ時に【】付いてそうで、なんとなく。
654名無しさん@初回限定:04/12/23 18:05:51 ID:iPcmg4vz
はげ
655名無しさん@初回限定:04/12/23 18:41:30 ID:rLKuIeTK
賛成。【】が付くと別物な感じがして嫌かも。
656桐莉兄:04/12/23 19:14:26 ID:a0Ri/4r0
新規スレッド立てますた。

朝起きたら、妹に その8
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1103796576/
657名無しさん@初回限定:04/12/23 19:25:28 ID:chC8MUyC
朝起きたら妹が8スレ目がたったと教えてくれた。
「そうか。ところで結局ゴスレメってなんだったんだ?」
しかし妹はあいそ笑いを残して去っていってしまった。
658518 ◆518YLv.Xnc :04/12/23 20:31:20 ID:nA9g2pSZ
>>新人です氏
GJです!
新規職人嬉しいな〜っと
これから期待してますよ!

>>830
GJ!
妹狙ってるよ!(w




しかし自分、なんだか誤爆先で随分といじられてしまった様で……orz
しかもアドバイスまで受けてしまった(w
659名無しさん@初回限定:04/12/23 22:51:13 ID:q+sIBOCm
さて、次スレが立ったということで、このスレは雑談スレと化すわけだが……
残り30KBも雑談で埋めるとなると、かなりの勢いで語らないと埋まらない気が。
前スレの20KBですら埋まるのに20日かかったからな……。
660518 ◆518YLv.Xnc :04/12/23 23:31:25 ID:nA9g2pSZ
雑談……

最近、ラノベを書くべく少しずつ修行を始めました
だからどうしたといったところだが

あと、そろそろ名無しに戻ろうかとする所存
最近、思うように書けなくなってきた
661慧 ◆Kt17LnYJ4. :04/12/24 00:06:03 ID:Dp3rUJLO
>>638-646を書いた者です。

今回の話にはGJ認定して頂けたようなので、調子に乗ってコテハン
を付けてみました。

これを機に、ちょこちょこお邪魔しようかな、と思ったりしてます。
現在の所、話のストックは2、3ありますが私自身、割と気まぐれな
性格ですので、日を空けずに発表することもあれば長期間書かなかったり
と、一定しない可能性が高いですが、性懲りもなくのこのこと出現した
時は、どうぞよろしくお願いします。

>518氏
えと…初めまして、ですね。正確には違うんですけど…。
というのも、>658で氏が仰っていましたが、誤爆先のスレ、
私の巡回ルートの中に入っていて、たまたま、氏の書き込みを
拝見していたりします。
私がここに辿り着いたのは、その時に書かれた、氏の誘導の
おかげなんですよねー。
ちなみにいじった人達の中に、私も入ってしたりしますw
氏の作品、私も拝見させて頂きましたが、面白かったですよー。
上記の氏の書き込みの中ではいろいろお悩みのようですが、
ささやかながら、私も応援させて頂きます。がんばってくださいー。

あと、一つ質問なんですけど、一度に投稿する時の文章量の上限って
あるんでしょうか?
今構想中のものは、前回書いたのよりもさらに長くなってしまいそう
なので、もし、このスレでの慣例等がございましたら、ご教授頂ければ
幸いです。
662名無しさん@初回限定:04/12/24 00:08:26 ID:GCiJ50B/
朝起きたら妹が隣で寝ていた。リアルで
以下その時の会話
 
「…なんで寝てん?」
「いーでしょ、たまには…」
「まーいいわ。もちょっと寝るからな」
「ん、あたしも寝ていい?」
「もちょっとくっついたらな。寒い」
「わかったぁ…」
「…大きくなったな」
「兄ちゃんはいつも通りだね」
「ま、な」
「ん…ね、兄ちゃん」
「ん?」
「だいすきだよ」
「ん、俺もだ」

んで二度寝して遅刻しますた
663名無しさん@初回限定:04/12/24 12:23:07 ID:X/wP0pxr
(#TДT)=○)д`)
↑俺    ↑>>662

うらやましいなんて言わないからな!ウワァァァン
664名無しさん@初回限定:04/12/24 18:06:49 ID:41HjodST
あれれ?おかしいな?
>>662を読んでから、何だか前が曇って見えないよ?
とりあえず>>662呪マース
665桐莉兄:04/12/24 18:48:44 ID:KqkDGKBl
>>まとめさん オフレコでお願いします、俺自身の情けない実話なんで。

今日、朝起きたら妹が、クッキー焼いてました。リアルで。
これ投稿してる今ごろデートしてるであろう彼氏にプレゼントするつもりらしい。すげーいい匂い。
で、端っこに避けてある形の悪いの、一つ味見にくれって言ったんです、俺が。
そしたらなんか、失敗した分は友達にやるし、自分でも食べるとか言うんです。
つーか、お前なんかにくれてやるクッキーは無いとか言いやがるんです。兄貴と認めてないからって。
なんか犬にやるみたいに手でしっしっとかしやがんです、兄に向かって。
で、俺と妹の間に弟が一人居るんですよ、俺より背が高くて顔も良くて体格もいい弟。
こいつもオタなんですよ、はっきり言って、彼女も居ないし、今時、部屋にでじこのポスターとか張りまくってるし。
俺なんか恥ずかしくてそーゆーのやんないのに。
元妹のだった、ローゼンメイデンの雛苺みたいな感じのロリな人形抱いて寝るくらいしかしてない。
なんかね、見てたら弟が妹のクッキーにさり気無く手を伸ばして、一つ口に放り込んだんです。
出来のいいやつ、多分彼氏にやろうとしてたやつ。ラッピングされかけてたし、アラザンとか散ってたから間違いない。
怒られるぞ弟ーとか思ってたら、妹が笑顔で「どう?おいしいでしょ?」とか聞いてやがるんです。
俺も一つ欲しいな、って言ったら、「ざけんな!お前ほんと意地汚いな!」とかほざくんです。
なんかね、もう、弟まで「これだからお前は」みたいな顔で見てやがんです。
666桐莉兄:04/12/24 18:50:02 ID:KqkDGKBl
そりゃね、俺はニートでヒキオタですよ、童貞だし彼女居ないしデブいしキモいし無能無資格だし
身体弱くて医療費嵩むし、バイトだって長続きしないでクビになるよ。中学のとき虐められて一年間引き篭もってたしな。
言い返そうと思ったけど、勝てる筈ないんです、親父は妹溺愛だし、弟は理屈で言い負けそうになると殴って来るし。
腹殴ります、顔は殴らない、証拠残るから。寧ろプロ、拷問とか虐めの達人。うちの弟強い。
言い返したいの我慢して部屋に引っ込みましたよ、俺の唯一の心の聖域。
たまに弟が勝手にエロ漫画借りてったり、其の上堂々と机の上に返してったり、猫が入り込んで小便してく聖域。
ついでに言えば猫はオス。殺すぞ、でも可愛い。引掻いたり噛んだりされるの家族で俺だけだけど、ぬこ可愛い。
悔しいし腹へってたから、行きがけにクッキー一つパクって、速攻で口に放り込みましたよ。でもって二階に逃げた。
そしたら妹が階下でお袋に、「また兄貴がクッキー五つも勝手に食べた」とか言いやがるんです。
小学生ですかおまい、一つが五倍になってますよ。ホワイトデーでも三倍返しなのに、悪魔の高利貸しですか?
お前な、そーゆーことは成功作のクッキー焼けるようになってから言いやがれと。
凄くしょっぱい、これ絶対砂糖と塩入れ間違えてる。
あと視界がボヤけて凄くやばげ。きっと腹下す、間違いない。これ食わされる彼氏は災難だな、マジで。いい気味だ。
667名無しさん@初回限定:04/12/24 18:50:53 ID:KqkDGKBl
俺はな、お前なんかに兄と認められなくても構わねぇんだよ、桐莉とか居るし。
昔のお前がモデルだったりしねぇよ、昔から嫌われてたし冷たかったし、寧ろ正反対だよバカ、バカ、まんこ。
あいつかわいい、マジかわいい。何時でも兄ちゃーんとか甘えてくれるし、
焦げだらけだけどアイのパワーとか何とかで甘々のクッキー全部分けてくれるし。寧ろ自分の分までくれる、口移しで。
でもって押し倒されてそのままえちぃ事とかしまくり、これ最強。
あとな、七華も居るしよ。羨ましいか、弟。お前、幼馴染の彼女なんて居ないだろバーカ。
まぁお前は壁に飾られてるでじこ相手にハァハァしてオナってやがれヴォケと。









………ごめんなさい、生きててホントごめんなさい、俺なんて社会に不要なゴミクズですけど、心が凄く痛いです。
泣いていいですか。虫けらでも魂とかあるんですよ、五分くらいだけど。五分ってどんくらいか知らないけど、多分凄く少ないんだろうけど。
668名無しさん@初回限定:04/12/24 19:14:16 ID:smNkvBBd
がんばれ!としか言いようがない
とりあえず俺と一緒にダイエットから始めよう!
669名無しさん@初回限定:04/12/24 21:02:05 ID:XCt2U6Sf
・・・がむばれ。みさくらと漫画原作のタッグを組める漢になれ。
うぬの実力ならなれる。
670名無しさん@初回限定:04/12/24 22:12:55 ID:KqkDGKBl
酒を飲んで脳味噌が麻痺している間だけは気分が楽になる。
俺、電波な作品書いてるけど、本当は周期的な躁鬱病なんだよ。
すげぇ笑い上戸なんよ。酔ったら阿呆みたいに笑う、あひゃひゃひゃって。
普段が考え過ぎって事か、でも打ち間違えが増えて普段の数倍時間が掛かるから、理性で制御出来ているようで出来ていないんだろう。
身体の自由が利かなくなるのが酒の欠点だ。
今、妹の彼氏がうち来てる。以前から興味あった。会って、妹を宜しくって言ってやりたかった。
本当は弟も妹も大好きなんだ、俺は嫌われてるけど。
けど、親父とお袋と妹はは俺を妹の彼氏に合わせたくないらしい。
酔っ払いはさっさと自室行って寝ろって言われたよ。
畜生、そんなに俺が妹の彼氏に合わせたくないくらい恥ずかしいかよ。
ごめん、折角のクリスマスの暗くさせる事書いてほんとごめん、でも書かずに居られない。
ほんとはクリスマスの話とか投下予定だったけど、もう今日は寝る、起きてても哀しいだけだし。
遅れるけど後で投下、其の後に書きかけの七華×由紀も投下するから。遅筆だけど勘弁してくれ。
668と669、ほんとありがと。桐莉達の裏話とか書き掛けててて、そっち投げようと思ってたのにごめん、マジごめん。あとありがと。
悔しいから絶対に負けねぇ、何時か家族全部見返してやる。胸張って俺はお前の兄貴だって言えるゆおうになってやるから。
671名無しさん@初回限定:04/12/24 22:50:33 ID:HxlfnxlT
>桐莉兄
全米が泣いた(つД`)ウワーン

少なくとも、ここにはあなたの作品を心待ちにしている香具師達が居る。
このことを忘れないでほしい。
672名無しさん@初回限定:04/12/24 23:19:44 ID:YvK+pmb2
鬱にはチョコがいいらしい。
673名無しさん@初回限定:04/12/24 23:40:52 ID:2lFHxgq9
いや、ここ半年ぐらいチョコ漬けの生活だけど以下略
674518 ◆518YLv.Xnc :04/12/25 00:17:30 ID:Ucklbqw8
何だかもの凄いカミングアウトプレイスに……
よし、私もカミングアウトするぞ!

 リ ア ル 妹 も う だ め ぽ !
 性 格 悪 す ぎ !

以上


>>桐莉兄氏
大丈夫、貴方には才能あります。
こんなデンパった文章は、並の人には書けませんよ(誉めてます
これからも待ってますよ!
675名無しさん@初回限定:04/12/25 00:17:46 ID:yuPAXl7s
671も言ってるけど自分もあなたの作品を待ってる人間の一人。
結局自分らは他人だから辛さ分かってあげれないけど励ますことくらいはできるから。
がんばれ。
超がんばれ。
676名無しさん@初回限定:04/12/25 00:45:05 ID:WV6+HqDY
新人さんもベテランさんもおつかれでありますー。

>>661
> あと、一つ質問なんですけど、一度に投稿する時の文章量の上限って
> あるんでしょうか?
> 今構想中のものは、前回書いたのよりもさらに長くなってしまいそう
> なので、もし、このスレでの慣例等がございましたら、ご教授頂ければ
> 幸いです。
長くなるなら一言断ってから投下すれば他の人とかち合わないし、いいのではないかと
あとはなんかあたっけ……

>>665
あい、りょうかい

あまりがんばれと言うと逆にプレッシャーになるといけないので、
俺からは何も言わないでおきます……が、作品を待ってる人もたくさんいる、
といったことを心の隅に置いといてもらえたら……と。

とりあえず、お酒は体を壊さない程度に。
677518 ◆518YLv.Xnc :04/12/25 00:48:16 ID:Ucklbqw8
>>676
もしやまとめ氏ですか?
そうでしたら是非お願いが

>>628でも書いたのですが、ソロウの番外編は、本編と別で収録して頂けたらと思います
是非、よろしくお願いします
わがまま言って申し訳ありません
678名無しさん@初回限定:04/12/25 01:07:08 ID:WV6+HqDY
>>677
分け方ですが、「引っ越し」「呼び方」両方を一緒に「番外編」として1つのファイルで公開
するのか、あるいはそれぞれを別収録にして、「番外編1」「番外編2」とするのか

どちらをご希望でしょう
679518 ◆518YLv.Xnc :04/12/25 01:18:47 ID:Ucklbqw8
番外編の一括りでお願いします
680名無しさん@初回限定:04/12/25 01:42:15 ID:i6uqAll3
>>桐莉兄氏
初代スレからずっとROMってきた者ですが…
なんだか泣けてきたので初カキコです。・゚・(ノД`)・゚・

まけるな桐莉兄氏!
681Y ◆cf6.GAJsFA :04/12/25 02:32:02 ID:1QGQ3wjD
>>桐莉兄氏
いつもGJです…次作も楽しみにしてます。それから…負けないで下さい。
クリス「負けないで下さい、桐莉ちゃんのお兄さん。」
>>慧さん
初めまして。638-646、読みました。
いつもは辛くあたられてる妹からの特別な誕生日プレゼントって、
なんだかとてもいいと思います。GJ!(遅レスごめんなさい。)
…ちなみに僕のリアル妹は…性格は悪くはないですが貧乳なのもあって
個人的には僕の妄想の対象外で、平凡な関係ですね。
p.s.<双子の義姉妹編、延び延びになってしまってごめんなさい…orz>皆さん
682名無しさん@初回限定:04/12/25 06:35:04 ID:WV6+HqDY
>>679
510での投下でしたので、該当する位置に挿入しました。
何か問題があったらまた言って下さい。

628の後半を見落としてたみたいで、申し訳なかったです
683518 ◆518YLv.Xnc :04/12/25 11:51:05 ID:uCwjrzDP
>>682
完璧に希望通りです
ありがとうございました!
684慧 ◆Kt17LnYJ4. :04/12/25 14:24:02 ID:Arw5ykSU
>>676
助言、ありがとうございました。
先ほど、2作目を投下して来ましたが、最初に一言書いておきました。
また何か注意する点がありましたら、その都度ご指摘頂ければ幸いです。

>>桐莉兄氏
月並みですが…がんばってください。
最後の、胸張って兄貴だと言えるようになる、という部分は思わずぐっときました。
ささやかではありますが、応援の言葉とさせて頂きます。

>>Y氏
初めましてですね。
時々出現することになりかと思いますので、よろしくです。
氏もそうですが、私の作品にレスしてくださった方々、本当にありがとうございます。
私はリアルでは一番下の子なんですよね…。
うちには姉と兄がいますが妹はいませんので、ちょっぴり羨ましいとか思ってしまいますw
685名無しさん@初回限定:04/12/25 18:21:30 ID:1uQNFyQ3
躁鬱の人にがんがれって言わない方がいいかも
686名無しさん@初回限定:04/12/25 19:12:34 ID:aNi0JPNk
チ ャ ー ハ ン ! ! チ ャ ー ハ ン ! !
 ゚・ 。  ゚・ 。  ・。 ゚・ 。  ・。  ・。  ゚・ 。  ・。 ゚・ 。  ・。 。・゚・゚・ 。゚・ 。゚・ 。゚・ 。゚・ 。
  ゚・ 。゚・ 。   ゚・ 。 。・゚・⌒ヽ 。・゚。・ ・。  ・。  ・。 ゚・ 。 。・゚・⌒)゚・ 。゚・ 。゚・ 。゚・ 。
.゚・ 。゚・。.  ゚・ 。  −=≡ (( ヽニニフ━o ∧∧o━ヽニニフ )) ・。゚・ 。゚・ 。゚・ 。゚・ 。
゚・。゚・ 。.゚・゚・ 。゚・ 。−=≡((ヽニ(⌒。・゚。・ ミ #゚∀゚)彡。・゚。・⌒) ニフ ))  ゚・ 。゚・ 。゚・ 。
゚・ 。゚・ 。゚。 ゚・ 。 −=≡゚・ 。 ((ヽニニフ━o   o━ヽニニフ )) ゚・゚・ 。゚・ 。゚・ 。゚・ 。
゚・ 。゚・ 。゚・ 。゚・。  −=≡((.ヽニ(⌒・゚・。彡 ( ⌒) ミ 。・゚・⌒)フ ))゚・ 。゚・ 。゚・ 。゚・ 。
 ゚・ 。  ・。 ゚・ 。 −=≡((ヽニニフ━o c し' o━ヽニニフ )) (((((((((((((((((((((((((((・゚・。・ ゚・。・゚・ 。
                           ↑妹
687名無しさん@初回限定:04/12/25 21:14:47 ID:2iIF8hQc
リアル妹〜外見可愛くない上に二重人格で性格悪い

女ってみんな家ではこんななんかなぁ……あー嫌だ嫌だ

三次元に興味がなくなる

必然的にエロゲにも手を出す


……俺のエロゲのルーツって妹にあったらしい
688名無しさん@初回限定:04/12/26 00:58:44 ID:c/RNBium
俺は五才にして既に妹萌えだった。
以下その当時の俺の脳内↓


リアル母の料理がびっくりするほど(゚Д゚)マズー
↓ 他に料理してくれる人が欲しい

俺には姉がいない

だったら妹が欲しい(弟は言うことを聞かないだろう)

妹萌え


俺って物凄い自己チューだな。五才にして妹の手料理が食いたいって…orz。
そんな俺には生意気な弟しかいません(´A`)
689名無しさん@初回限定:04/12/26 15:21:21 ID:No0YHkFD
高校の頃、両親共働きで夕飯の支度をする者がおらず、作り置きをレンジで温めて喰ってた。
きっかけは記憶にないが、一念発起して一人漢の獄門料理なんぞ始めてみたんよ。
当時、アニメ・漫画好きの俺と、中二に上がったばかりの妹との間には、どこぞの海溝並の亀裂が走っていて仲が悪かった。
そんな愚妹は捨て置いて、自分の喰いたいモンのレシピをオカンにメモしてもらって、なんか必死に一人で作ってたよ。
しばらくは「そんな変なモン、目の前で食うな!」とか罵られたり、食事の時間をずらされてたけど、
見れるような料理の仕上がりになってきた頃には、愚妹も真似して自炊するようになった。
分からないことを聞かれたら教えるくらいで会話らしい会話はなかったけど、以前ほど雰囲気は悪くなかったと思う。
仲直りした記憶はないが、今では兄を兄とは思ってない態度ではあるが普通にコミニュケーションを取ってるのかな。
でも妹の友達が遊びにくるとき、「帰るまで部屋から出ないか、家から出ていく」の2択を選ぶ身なわけで。
ここまで書いといてナンだが、アレだ。俺駄目だわ。
690662:04/12/26 16:13:15 ID:7SEHjS8h
(#)ДT)ナグラレタ…チョットイモウトトナカイイダケナノニ

今年のクリスマスは家族と過ごしました
以下会話より

妹「P・S・P!P・S・P!」
俺(元ネタ知らんはずなんだが…)
妹「ありがと、にいちゃん♪」
俺「へーへー。あ、母さんはダイヤ欲しいってたからゲーセンで取ってきた」
母「安いわねー…」
俺「一応証明書つきだから本物だぞ」
母「あ、ほんとだわ」
妹「じゃ、兄ちゃんにはこれね♪」
俺「お、財布か。ちょうどぼろぼろになってたし。サンキュ」
妹「今年は家族だけのクリスマスだね」
母「彼女と別れたんかい?」
俺「うっせー(つДT)」
妹「いーじゃん、三人でいればいいって」
母「そだね。さ、食べよ」
妹「はい兄ちゃん、ビール」
俺「っとと。サンキュ」

今年も平和に過ごしますた
691名無しさん@初回限定:04/12/26 16:16:31 ID:OY70Frwm
>>690
昼間だからって誰もいないと思ったら大間違いだぞ!

(ノ・∀・)ノ = ●ウンコー!! (#)ДT)←>>690
692名無しさん@初回限定:04/12/26 16:40:31 ID:TEwVo8kU
  _, ,_  パーン
( ゜д゜)
  ⊂彡☆))Д´) ←>>690


693池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/26 18:21:04 ID:obfeVxap
対象誰かさん限定のSSを書いたので、他の人には悪いけどここに投下。
誰か曰く『最高だね、うん』っていうセリフも完備。
『前スレにて独自のこだわりを披露してくれた彼の為の小品』
・エロなし。ギャグなし。妹なし。ほとんど。
・読まないでいいです。ほんと。NG指定してくれても良いくらい。
・それじゃ。入りきるかどうか不明だけど。
694池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/26 18:21:52 ID:obfeVxap
 朝起きたら妹そっちのけ。『ほら、ちっちゃな娘を見守る父親の視点ってやつ?』

もう夜の8時だというのに、街の雑踏はやけにうるさくざわめいている。
緑の電飾と手を繋いで歩くカップルの間を足早に通り抜け、俺は一刻も早く我が家へと歩く。
――さて、間に合うかな……。
冬だというのに背中に軽く汗をかき、両手に二つ大きな袋を下げて、俺は進む。

――ピンポーン
指先を伸ばして玄関の呼び鈴を鳴らすと、中からトタトタと慌しい足音が聞こえてきた。そして、
――ガチャッ
「――あ……」
勢いよく開かれた扉から出てきたのは、一人娘の期待に満ちた笑顔。
が、その笑顔はすぐに溜息へと変わってしまった。
「ただいまー――って、どうしたんだ?」
「……なんでもないです。おかえりなさい……」
娘はそう言うと、そのまま後ろを向いて奥の居間へととぼとぼ歩いていってしまった。
……なんなんだ?

部屋に荷物を置いて軽く着替えを済ませると、俺はようやく娘のいる居間へと向かった。
が、ドアを開けるとそこに居たのは娘ではなく、俺の妻だけだった。
「あれ? あいつはどうした?」
「おかえりなさい。あの子なら、すぐ自分の部屋に行っちゃったわよ?」
エプロンをつけてテーブルの上を綺麗に拭きながら、妻は答えた。
「あいつ、元気なかったけど……何かあったのか?」
俺がそう聞くと、妻はクスクスと笑い、
「元気なかった? ふふっ……やっぱりあの子……」
「何だよ、やっぱり何かあったんだな?」
「玄関から足音が聞こえた時から、物凄い勢いで走って開けにいったんだから。
 もしかしたら、プレゼントをくれに来てくれたんじゃないかってね」
「あ……それでか……」

――今日は12月24日。娘の中で、サンタクロースは実在する。
695池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/26 18:22:35 ID:obfeVxap
「それで、サンタさんが玄関から入ってきたかもってか?」
ソファーに体を沈めながら、からかうような調子で言う俺。
「ええ、それで、サンタさんに直接会って――」
「あーっ! かあさま、いっちゃだめって!」
部屋の扉を勢いよく開けて、妻に向かって娘が飛びついてきた。
「きゃっ、ご、ごめんごめん。聞いてたんだ?」
妻はそのまま両手で娘の脇下を抱いて止める。
「きいてました! それに、いっちゃダメっていいました!」
足を宙でばたつかせながら、怒りをぶつける娘。
そこに俺は仲裁に入った。
「ま、まあまあ……あっ、ケーキ買ってきたんだけど、香澄は食べないかな?」
「たべます! かあさま、ケーキたべましょう!」
驚異的なほど一瞬で静まる我が娘の怒り。まあ、幼いから仕方ないが。

俺は部屋から大きな袋の一つを持ってきて、その中から白い箱を取り出しテーブルに置く。
「ほら、開けてごらん」
「わあっ、なんですか?」
――さっきケーキって言わなかったけか……?
娘はテープをビッと破り、引っくり返しそうになりながら箱を開けた。
箱の中には、ドライアイスと小さなケーキ3個。
「ケーキ! これチョコですか? たべていいですか!」
箱を開けてわずか5秒で好みのケーキを取り出す娘。
「ま、まあ、少しは落ち着け。食べる前になんかあるんじゃないのか?」
「あっ、すみません……かあさま、おさら! フォーク!」
キッチンの方で料理の仕度をしている妻に、早く持ってこいと言わんばかりに呼びかける。
俺は『いただきます』のことを言ったつもりだったのだが。
「おい、それくらい自分で――」
「いいのよ、無理して割っちゃったら大変でしょ? まだ小さいんだから……」
ちらっと娘の顔を見てそう言うと、娘は急に立ち上がって、
「かすみは ちいさくありません! おさらくらい ちゃんと とれます!」
そう言うとキッチンの方へ早足で行って、十数秒後に両手でお皿を3枚持って帰ってきた。
背が届かないので、皿は結局妻に取ってもらっていたが。
696池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/26 18:23:17 ID:obfeVxap
「あら、ちゃんと自分でお皿持ってきて、香澄は偉い子ねー」
料理の方はもう離れていいのか、キッチンから出てきながら娘を褒める妻。
少し演技じみた感じもするが、娘は素直に笑みを浮かべている。
「そういえば、学校今日終業式だったよね? 成績表、どうだった?」
「あっ、はい! もってきます!」
お皿をテーブルに音を立てて置き、自分の部屋へと走る。
――タッタッタッタッ……ガチャッ

部屋をがさごそと探る音が聞こえる。
「……もうしかして、だが」
「何が?」
「ひょっとして、わざとか? さっきの『まだ小さいんだから』っての」
「勿論。
 怒るだけじゃなくて、こういう風にして自信をつけさせた方がためになるでしょ」
さも当然の如く言う。
「……相変わらず、こういうことでは勝てそうに無いな……」
コイツとは昔から深い中だが、小さい頃からよく頭の回る奴だった。

「はいっ、かあさま!」
妻の前に広げられた成績表。3段階評価で、殆どが『よくできました』だった。
小学校の成績なんて実際これくらいが普通なのかもしれないが、少なくとも悪い評価ではない。
「スゴイじゃない、良い子良い子」
「えへへ……」
頭を撫でられて、嬉しそうに笑う娘。
「流石、こいつの娘だな……」
俺が感心していると、娘は、
「あの……かすみは、いいこですか?」
笑顔から一転、少し不安そうな顔で、呟いた。
「え? あ、ああ、そりゃあもう。……でも、なんでそんな事聞くんだ?」
「わたし、いいこになるために、ちゃんとがんばったんです……」

「――いいこに してたら、ことしもサンタさんが きてくれるって……」
697池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/26 18:23:48 ID:obfeVxap
顔を軽く俯けて、上目遣いにこちらを見つめる娘。
「サンタさんは、かすみのこと どうおもってるんですか……?
 いいこですか? ……わるいこですか?」
最初の玄関の出来事がこたえたのか、相当思いつめているようだ。
「……」
潤んだ瞳が、垂れた黒髪の隙間からのぞいている。
俺がこたえられないでいると、
「……大丈夫よ、香澄みたいな良い子の所に、サンタさんが来ないはずないわ」
妻が娘のをなだめるように撫でながら、こたえた。
「ほんとですか!?」
一気に表情が明るくなった。
「ええ、本当よ。ほら、早くケーキ食べなさい」
「はい、いただきます!」



「それでね、みっちゃんがわたしに――」
ケーキに料理を食べ終えて、娘は学校での話に花を咲かせていた。
「へえ、それから?」
「それから――あっ、いけない……」
目線の先は、掛け時計。時計の針は夜の九時。
「ああ、もう寝る時間か……今日ぐらいはもっと起きてたらどうだ?」
「でも9じだから……うーん……」
娘は少し悩んだようだったが、
「もうねます……いいこにしてないと、サンタさんがきてくれません」
結局、時間通りに寝る決断を下した。
「……そっか、香澄は良い子だもんな」
「はい、それでは、おやすみなさい、とうさま、かあさま」
そう言い残して、部屋へと戻る娘。
「ええ、おやすみなさい」
「おやすみ」
小さな足音が遠ざかり、そして消えた。
698池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/26 18:24:40 ID:obfeVxap
/「さ、て。そろそろ――」
娘がそろそろ眠ったかと思った矢先、
「とうさまー!」
部屋の方から慌しい足音が聞こえてきた。
「うわっ、ど、どうしたんだ? もう寝たんじゃなかったのか」
「あの……おれい、わすれてました」
「お礼?」
「えっと……んー……ケーキ、ごちそうさまでした」
「あ……」
「それでは、おやすみなさい」
それだけ言うと、娘はまた部屋へ戻っていった。

「……まさかわざわざ言いに来るとはな」
多分俺でもここまでしなかったかもしれない。
「将来きっと優しい人に育つわね、たぶんだけど」
「お前に似て、な。さっきの仕草、お前にそっくりだったぞ」
「いいえ、私にじゃないわ。……貴方に似て、よ」
キッチンで後片付けをしていた妻が、ワインとグラスを2個、持ってきた。
「……どう? 一緒に乾杯しない?」
「ああ、悪いが仕事がまだ残ってる。アルコールはその後だ」
そう、今日一番重要な仕事が、まだ残っている。
「あら、忙しいわね、相変わらず。今日は何?」
「サンタだ」
「ふふっ、やっぱりそれ? この前はハロウィンのお化けだっけ? 辛くない?」
「あいつが喜ぶなら、何だってしてやるさ……」
「これだから、優しいって言うのよ。昔っからそういうのばっかり。
 ずっと遡ると、10年前の今ごろは王子様やってたっけ」
「ああ……よくそんなの覚えてるな……忘れろ」
「忘れないわよ、あんなセリフ。
 『もう、兄でいるのも辞めだ。これからは、俺がお前の王子様だ』だっけ?」
手で抑えた妻の口から、クスクスと可笑しそうな笑いが漏れている。
「……クッソ……忘れてくれ、頼むから……」
699池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/12/26 18:25:12 ID:obfeVxap
「さて、そろそろ本当に寝たかな」
「ええ、もうだいぶ経つから」
俺は音を立てないように注意しながら、自室から大きな袋を持ってきた。
「それ、プレゼント? 中身は何?」
「クマのぬいぐるみ。それと財布だ。月並みだけどな」
「まあ、妥当な所ね。行ってらっしゃい、サンタさん」
「ああ、ワインの準備しといてくれ」
俺はなるべく音を立てないように、扉を閉めた。
――ギィィッ……カチャ、ン

「――行ってらっしゃい……お兄ちゃん」


俺は抜き足差し足で、娘の部屋の扉を開ける。
娘は綺麗に整ったベッドの上で、静に眠っていた。
枕もとには、赤い靴下が一つ。
そしてその上には、

――さんたさんへ。 いつもあいが'とうございます。――

下手な字で書かれた、メッセージカード。
ピンクの画用紙に、クレヨンの派手な色で書かれている。
「……こちらこそ」
そのいびつなメッセージカードを、俺は手に取り、ポケットへとしまった。
「(メッセージは、確かに受け取ったよ)」
俺は靴下の中に財布を入れて、クマのぬいぐるみにそれを抱かせて、枕もとに置いた。
「さて、と……それじゃ――」

――カチャン
扉は静に閉められる。

「――メリー、クリスマス」
700名無しさん@初回限定:04/12/26 18:38:36 ID:fBNTYhFb
紫煙?
701名無しさん@初回限定:04/12/26 20:26:13 ID:JliF6IbT
>>池魚氏GJ
さりげに妹だし
702名無しさん@初回限定:04/12/26 21:37:12 ID:P7Wscz+c
>>701
禿同。
この夫婦の10年前が知りたくなった。
703名無しさん@初回限定:04/12/27 00:43:19 ID:LPq/M7s6
>>693
うーあー、あーりがとー(笑)
なんてニクい事してくれるデスかこのっこのっこのーっ
なんてゆーか、ものすごく嬉しい。

よし、これであと10スレはまとめを頑張れるよ!ありがとう。

最後にもう一つありがとうー
704名無しさん@初回限定
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
|  ここはお前の日記帳じゃねえんだ   |        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\_______  _______/        |   チラシの裏にでも書いてろ
            ∨                      \_________  ____
    /::::::::::<      \ィ,:::::::::::::;N ヘ              r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/   |/  >::::::::::ヽ
    i:::::::::::::::ン、       `ヽル/  ヽ    /    __  〃  ヽル1'´        ∠:::::::::::::::::i
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   ヽ、)ノ::{    ´,,,ニ'=゙ー   ´、yr゛7'¨ッ               ヾ¨'7"ry、`   ー゙='ニ,,,`    }::ヽ(ノ
    ミ:::::::i,        、.,,,;;;;,l'  ̄゛ `!    、ヽゝー :ーゝヽ、     !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、       ,i:::::::ミ
     ミ::::::::リi,,  、ゝニ´(__   }_'r 、イ ー-.ヽ :::::::::::::::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{   __)`ニゝ、  ,,iリ::::::::ミ    
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