朝起きたら妹に、その6

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1名無しさん@初回限定
朝起きたら妹に、「兄ちゃん、早くたてて……(はぁと)」と迫られた。
……兄ちゃん、元気良くたてちゃったYO。

ついに6スレ目に突入、禁断のアイの行き着く先は?
「天国ス!」「地獄だよもん!」「おまいを地獄に送ってやるス!」
――嗚呼、今日も妹の暴走は止まらない。

―注意事項―
>>全ての兄ちゃん達へ
 ☆煽りや荒らしは放置汁!
 ☆sage進行で秘密のムフフっスよ〜!
 ☆950取った兄ちゃんはスレ立てヨロシコス!
>>職人の兄ちゃん達へ
 ☆投稿前に推敲するス!
 ☆トリップ付いてると兄ちゃんの判別がし易くて助かるスよ!
>>読者の兄ちゃん達へ
 ☆職人さんへの応援・ネタフリ宜しくぷりぃずス!
2名無しさん@初回限定:04/09/30 17:21:05 ID:DsNQSlC3
―関連各所―
朝起きたら妹に、 (前々々々々スレ)
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1076726246/
朝起きたら妹に、その2 (前々々々スレ)
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1081884827/
朝起きたら妹に、その3 (前々々スレ)
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1086964962/
朝起きたら妹に、その4 (前々スレ)
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1090193711/
朝起きたら妹に、その5 (前スレ)
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1093181625/
朝起きたら妹に、まとめページ (停止中)
 ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-King/8645/
朝起きたら妹に、まとめページ (投稿順)
 ttp://www.geocities.jp/rhys1672/
朝起きたら妹に、まとめページ (作者別)
 ttp://www.geocities.jp/rhys1672/authors.xml
エロゲ的な現実の幼馴染・兄弟姉妹23
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1062940410/
妹的存在・年下キャラについて語ろう2
 ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1073319008/
萌える妹の作り方 その2
 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1072193842/
エロゲマ撃滅! 現実の幼馴染・兄弟姉妹24
 ttp://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/game/1966/1084083126/
3名無しさん@初回限定:04/09/30 17:51:02 ID:wCqo2iL1
>>1
新スレ乙〜。

朝起きたら既に妹の罠にはまっていた。
4名無しさん@初回限定:04/09/30 17:58:27 ID:iA3j0eAX
>>1 兄ちゃん乙ッス!

朝起きたら妹に「電気按摩って何?」と聞かれた。
よかろう、ならば脱いで寝ろ!その身に刻むがいい!
5名無しさん@初回限定:04/09/30 18:12:25 ID:t4guzop6
1さん乙

ネタフリがフタナリに見えた。俺、つかれてるんかな・・・。アケ板いぶきスレにいってきます。
6名無しさん@初回限定:04/09/30 19:21:50 ID:YmhvOtUa
桐莉兄氏乙〜。

3スレ辺りのブルマの話から読んでるが
このスレは本当に良スレだな。
7名無しさん@初回限定:04/09/30 21:09:12 ID:B8HJzJsa
>>1兄ちゃん乙です!

初代スレから見守っている身としては、感無量ですわ〜
8名無しさん@初回限定:04/09/30 21:22:55 ID:YmhvOtUa
さっきまで葱板の寝取られSSスレの
長編読んでたら軽く欝。
ほのぼの純愛物で癒されたい。

518氏の新作はエチ有りでおねがいします。
9名無しさん@初回限定:04/09/30 22:18:28 ID:BJEJjOdP
桐莉兄がスレ立てすると、>>1が電波ゆんゆんで実によろしい。乙。
10名無しさん@初回限定:04/09/30 22:44:53 ID:0cHtDev7
>2
エロゲマ撃滅! 現実の幼馴染・兄弟姉妹24
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/1966/1084083126/

したらばのままになってるyo
11518 ◆518YLv.Xnc :04/09/30 23:32:45 ID:fc1qIVAL
>>1
乙です

長編の方は、また少し忙しくなったのと、構成に悩みに悩んですこし先になりそうです
申し訳ない

>>8
エチ有りですか!?
う〜ん、難しい
今回は2か3パートに分けるつもりなので、もし3パートまで続いたらエチ入れましょう
1パートは少し重く、2パートはほのぼの明るくって感じでいきます
3パートは未定。2パーと書いた時点で必要だったら加えます
1280たん ◆GYhzO8OFh6 :04/10/01 00:14:48 ID:QTXlBpLH
>1さん乙
資格試験終了。妄想チャージ中。何をいまさらと言われそうだが、ロートルのSS職人の
意地で、兄の後ろの処女を奪った妹シリーズだけは完結させるので、近いうちにスレを
借ります。
13名無しさん@初回限定:04/10/01 01:44:27 ID:lt8seNIR
>>12 久し乙。
がんがってくだちい
14名無しさん@初回限定:04/10/01 10:38:40 ID:315c6eYW
朝起きたら妹と
手錠でつながれた。
15名無しさん@初回限定:04/10/01 11:55:11 ID:a5+RZXFy
朝起きたら妹と心と体が入れ替わってた。
16桐莉兄@E.全部捨てがたい…?:04/10/01 18:23:15 ID:8Eh/TbC5
「う…ぁ、ぁ……も、限界ス……ぅ」
「限界でも何でも我慢するんだよっ!」
「トイレにっ、いかせ……」
「だーめっ!桐莉ちゃんにおトイレなんて使わせてあげないもんっ!そのまま学校に行くんだよっ!」
「無茶言うなス!!公衆の面前で漏らせとでも言うスかっ!?」
「……まぁ、漏らす前に腹がパンクするだろうけどな……」
「だったら!肛門にストロー二本差し込んで、たかくんと二人でラブ☆吸引しちゃうんだからっ!」
「うげーっ!?もう駄目だス!世界の終わりが直腸まで迫って来たスよぉーっっ!!」
「さぁっ、たかくん急いで!早くしないと練乳が苦くなっちゃうよっ!」
「……悪い、俺ハバネロ派だから……」
「出るっ!出ちゃうぅーーーっっっ!!(泣)」
「うるさいよっ!どうしても出したかったら、その辺で出すんだよっ!」
ずぽんっ。
お尻からアナル栓を引き抜くと、白い液体がびゅっと、溢れ出て来た。
桐莉ちゃんは慌てて肛門を指で押さえる。
「ぁ…ぁ……ぐっ」
「無駄だよもんっ、意志の力で克服出来ないから生理現象って言うんだよっ!」
「……ッ、野糞なんてしてたまるかス!桐莉は人間ス!花も恥らう十五歳スよ!」
「其処の花に掛けてやれば肥料になるよっ!一滴でも練乳を無駄にしたら、私、絶対に許さないもんっ!」
「……スカトロプレイか。そりゃ花も恥ずかしかろう……」
「裏切り者の兄ちゃんはすっこんでろス!(血涙)」
「往生際が悪いよっ。臓物をブチ撒けるんだよぉッ!!」
「あひぃっ!?」
桐莉ちゃんのお腹を、揉み揉み、マッサージしちゃうんだからっ!
「うぁぁぁぁぁんっ!漏れちゃうスよぉぉぉっっ!!!」
ほーらほらっ、もう後が無いんだよもんっ!
練乳マッサージだよっ!?ストロー挿しちゃうよっ!?ちゅぱちゅぱ吸っちゃうよっ!?
「鬼ぃっ!七華姉ちゃんの鬼ぃぃぃーーーっ!!!」
17桐莉兄@七華崩壊:04/10/01 18:24:24 ID:8Eh/TbC5
「誰が偽善者だよもんっ!」
ずぼぉっ。
脱糞二秒前の桐莉ちゃんに、さっき脱がせたお漏らしいちごみるくぱんつを穿かせちゃうよっ。
普通の排便すら許さない。
桐莉ちゃんには、最も屈辱的な『制服姿でぱんつ穿いて、立ったたままで、お漏らし脱糞』を味わって貰うんだから!
「あ"ーーーっ!出る出る出てるスぅぅぅぅーーーーー………………」
びゅりゅりゅりゅりゅ、ヴびゅぅゥぅぅーーーっ。
残り少ないマヨネーズをチューブから搾り出す時のような音。
勢い良く噴出した練乳が、桐莉ちゃんの太腿を伝って垂れ落ちて来る。
「あはっ、いっぱい出しちゃったね〜」
「うっく……ひぐっ……」
スカートを捲って桐莉ちゃんのお尻を見ると、練乳と一緒に吹き出た便秘うんちが染み込んで、ぱんつが茶色く染まってて……あと、まるで尻尾が生えてるみたいに、ぱんつの中でうんちの塊がもこもこしてるよ。
「然し、こりゃすげー光景だなぁ」
「あーあ、スカートも汚しちゃって、桐莉ちゃんったらはしたない子なんだよもんっ」
「うぇっ、うっ、うっ、うぁぁっ……」
「まぁ、何だ。四日ぶりのお通じって事で、おめでとう桐莉」
「おめでとーだよもんっ、桐莉ちゃんっ☆」
「ふざけるなス!何が目出度いスか!おまいらの頭が目出度いスか!あと桐莉の排便は四日じゃなくて六日ぶりス!」
「取り敢えず、一旦家に連れて帰って、風呂にでも入るか……」
「………」
「ん?どうした、七華」
「………」
「な、何スか!まだ桐莉のこと虐め足りんのスかっ!?」
「……………カレーパン、だよ(ぼそっ)」
「「はぁっ?」」
二人とも、気付いてないのかな。
ぱんつにうんちが染み込んでるから、カレーパン、なんだよ。
「……………」
「な、何スか!またごっさ邪悪な波動を感じたスけどっ!?」
18桐莉兄@恐怖のカレーパン:04/10/01 18:31:40 ID:8Eh/TbC5
「桐莉ちゃん、……脱げ!」
「って、はわっ、」
ずぼぉっ。
桐莉ちゃんのうんちぱんつを引き摺り下ろす。
「何するスか!また浣腸でもするつもりスか!?」
しゅる……べちゃっ。
桐莉ちゃんのうんちぱんつを引き上げる。
「うぴゃぁっ!?」
ずぼぉっ。
桐莉ちゃんのうんちぱんつを引き摺り下ろす。
「何なんスか一体ッ!ちょっと、ねぇっ、七華姉ちゃ」
しゅる……べちゃっ。
桐莉ちゃんのうんちぱんつを引き上げる。
「やめっ、うぴょぉぅっ!?」
「……………」
「な、七華姉ちゃんっ、キモいス!脱がしたり穿かしたりするのはもうやめ――」
ずぼぉっ。 桐莉ちゃんのうんちぱんつを引き摺り下ろす。
しゅる……べちゃっ。 桐莉ちゃんのうんちぱんつを引き上げる。 「ひぃっ!?」
ずぼぉっ。 桐莉ちゃんのうんちぱんつを引き摺り下ろす。
しゅる……べちゃっ。 桐莉ちゃんのうんちぱんつを引き上げる。 「ひぎゃっ!?」
ずぼぉっ。 桐莉ちゃんのうんちぱんつを引き摺り下ろす。
しゅる……べちゃっ。 桐莉ちゃんのうんちぱんつを引き上げる。 「ひぎょぅっ!?」
「……………(ニヤソ)」
「ひっ、ひぃぃぃぃっ!?に、兄ちゃんっ!助け――」
「カレーパン〜♪ カレーパン〜♪ 剥いて剥いて剥いて〜また仕舞う〜♪ カレーパン〜♪ カレーパン〜 剥いて剥いて剥いて〜仕舞うだけ〜♪」
ずぼぉっ。 しゅる……べちゃっ。 ずぼぉっ。 しゅる……べちゃっ。 ずぼぉっ。 しゅる……べちゃっ。 ずぼぉっ。 しゅる……べちゃっ。 ずぼぉっ。 しゅる……べちゃっ。
ずぼぉっ。 しゅる……べちゃっ。 ずぼぉっ。 しゅる……べちゃっ。 ずぼぉっ。 しゅる……べちゃっ。 ずぼぉっ。 しゅる……べちゃっ。 ずぼぉっ。 しゅる……べちゃっ。 
「あひぃぃぃぃ〜〜〜〜〜っっっっっ!!!!!」
19桐莉兄@そして……初白星:04/10/01 18:34:08 ID:8Eh/TbC5
………
……
…………

「――というわけで、今日は大勝利だったんだよ、由紀ちゃん!」
『おねぇっ、おきろーっ!朝だぞ!朝飯食って学校行くぞーっ!』
「……もう夜だもん」
『ほらっ、寝惚けてないでシャキッとするっ!』
「私寝ぼけてないもんっ、寝ぼけてるのは由紀ちゃんだよっ!」
桐莉ちゃんには勝ったけど、結局、由紀ちゃんの時計の台詞がおかしくなった原因は判らないままだった。
家に帰って確認してみたら、ちゃんと元通りになってたけど、私、絶対に寝ぼけたりはしてない筈だもん。
だから、きっと犯人は桐莉ちゃんで正解だった筈なんだよ。
じっちゃんの名に賭けて!
……あぅ。私、ひょっとして選択肢を間違えちゃったりしたのかなぁ?
ちなみに、私のおじいちゃん、ボケちゃって三年前から寝たきりなんだよもん。
「……でも、初白星だもん、これはこれでハッピーエンドだよねっ」
『おねぇっ、おきろーっ!朝だぞ!朝飯食って学校行くぞーっ!』
ぴんぽーん。
インターホンが鳴った。
「はーい!」
とたとたとた。
お父さんもお母さんも、お仕事が忙しくて、ここ一ヶ月ほど家に帰って来ていない。
最近、物騒な事件が多いからね。
ドアの覗き穴から見てみると、たかくんだったよ。
「七華、居るかー?」
わ、わ、どうしよ!お父さんもお母さんも居ないんだよ!
って事は、ドアを開けたら家の中に私とたかくん二人きりだよっ!
襲われちゃったら大変だけどっ、私、たかくんの獲物だもんっ!
私、やっちゃう!目覚めの○○○○○だって、やっちゃう!
由紀ちゃんの目覚し時計が邪魔だけどっ、そんなの七華チョップで粉砕だよっ!
恋の為なら私っ、思い出なんかぺぺいのぺーいっ!
20桐莉兄@桐莉鍋:04/10/01 18:37:44 ID:8Eh/TbC5
「たかくんっ、WELCOME(いらっしゃいませ)!」
ドアを思いっきり引き開ける。
私、凄い。ドア開けるの、凄い。
どのくらい凄いって、天翔龍閃の一段目を外した直後に発生する真空と同じくらいの勢いでたかくんが家の中に吸い込まれてくる位凄い。
たかくんの顔が、勢い其の侭に私のピーに突っ込んで来て――
まーんっ☆
「ぷぎゃぁぁぁぁっ!」
「それは私のアワビちゃんだよもんっ!」
………って、このネタはもう既出だよっ!(汗)
それにっ、この体勢はちょっとヤバいもんっ。
わたっ、私っ、そんな……。
「……たかくんのえっち」
「お前が真空波を巻き起こしたんだろうがっ!」
「うー、そうだけど……」
「んなこたどーでもいいや。七華はもう夕飯食ったか?」
「まだだよ?」
「そうか!助かる!」
「え?え?」
「桐莉の奴が作ったんだが、俺はどうにも食欲が沸かなくてな。この鍋の中身、処分しといてくれ!」
「鍋って、ちょ、たかくんっ!?」
「心配するな!毒とか薬の類は入ってない!勿論、ゲテモノでも無いし、味も保証する!」
「だったらどうして――」
「頼むぞ、七華!」
ばたん。
………たかくん、大きな寸胴鍋置いて帰っちゃったよ。
21桐莉兄@七華AVG風キリ:04/10/01 18:42:24 ID:8Eh/TbC5
うーっ、せめて一緒に食べよう、とか、私を食べたい、とか……って、はわうぅっ!
ち、違うのですっ!これは正体不明の鍋料理から発せられる暗黒の波動が言わせているのですっ!わたっ、私っ、そんな……(赤)
「……どんなお料理なのかな……」
まさか、今朝の復讐?
桐莉ちゃんが作ったって時点で怪しいんだけど、たかくんは私に嘘なんて吐かないと思うんだよ。
それに、たかくんになら騙されても本望だもん。
具体的に言っちゃうと、クリスマスイブの夜、不良に売り飛ばされちゃってもOKって位に本望だもんっ!
永遠はあるんだよ。私のハートの中に……。
「……よしっ、開けちゃうもんっ」
ごくっ。
怖いけどっ、私負けないもん!桐莉ちゃんには絶対に負けないよっ!
七華、ふぁいとっ!
手が震えて、心臓がドキドキ、バクバク。
――そして私は鍋蓋を開き。
「……………………」
それは、本当においしそうな。
「……………………うぐぅ」
私のキャラが変わってしまいそうなくらいにおいしそうな、ココナツミルクたっぷりの、グリーンカレー(白い)だった。

「……どうしても食べなきゃ駄目かな、これ?」

A. ぽんぽこたぬきさん!
B. ぽんぽこたぬきさん!
C. ぽんぽこたぬきさん!
22名無しさん@初回限定:04/10/01 20:37:48 ID:lt8seNIR
はちみつくまs(ry

喰えッ!喰えッ!喰えッ!
緑(リョク)カーレーェ 緑カレーェ
いっそ鍋をつかんで一気に流し込め!
23名無しさん@初回限定:04/10/01 22:51:47 ID:CW8zCrN9
あれ?ぽんぽこたぬきさんは肯定だったっけ?否定だったっけ?
物忘れ激しいよ漏れ…_| ̄|○
24名無しさん@初回限定:04/10/01 23:20:04 ID:qmK2Fxvb
朝起きたら妹が、逆さまになってた
25830:04/10/01 23:32:33 ID:315c6eYW
朝起きたら妹に会うことなく会社に出勤した。
当たり前だ。俺に妹はいない。
ただ半年ほど前から『朝起きたら妹に』というスレにはまっており、今もそうだがちょくちょく携帯からチェックしている。
おかげでパケ代も急激に増えてしまい、今ではFOMAのパケホーダイを利用している。
「あ、FOMAに換えたんだ」と言われても妹スレを見るためですなんて絶対言えねーよな。
「○○くん。」
やっべ!携帯見てるとこ上司に見つかった。
「見積もりのここなんだが。」
あぁ、見積書の話か。はいはい、なんでしょう。
「20妹単価3350円になってるぞ。」
ぐはっ!無意識に間違えた!それとも素晴らしきは『まい』を『妹』に変換してくれるマイパソ(会社用)か・・・。
あ、でも単価3350円なら安いよなぁ、ってそうじゃなくて!なんにせよ、ああオレ駄目だ・・・・、ってスレ違いだってばよ!
微妙に事実を含みつつ終わり
26名無しさん@初回限定:04/10/02 07:48:35 ID:Ad7x5PWU
>>25
なぁ……ちょっとした「好奇心」で尋ねるんだが……
それはもしかして「実話」だなんてことは……ないよなあぁぁ〜?


朝起きたら妹が、耕作していた。
「何植えてんだ?」
「ん、お兄ちゃんの素。」
27830:04/10/02 10:40:38 ID:cqDZUn/3
>26氏
パソが妹変換したあたりは実話だけど、そのまま上司にだしたりはしませんよ〜。
28名無しさん@初回限定:04/10/02 11:12:19 ID:k7KKPI0m
>>26
お兄ちゃんはサイバイマンか何かですか
29名無しさん@初回限定:04/10/02 13:29:19 ID:ioUVXMdv
朝起きたら妹に、刺されていた
30名無しさん@初回限定:04/10/02 14:24:26 ID:j04OTXH6
朝起きたら妹が、
「やったよ!259本目だよ!新記録だよ、おにいちゃん!」と喜んでいた。


イチローのことか、と思って目を覚ますと俺のナニが出したままで
そこには白液にまみれた妹の顔が!
俺は今シーズン知らないうちに妹に259回もイカされたんですか!?
31エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/02 18:33:13 ID:w4y/klwP
「彼女たちは両親を亡くした」と、父親は簡単に説明した。
 彼女たちの両親は、二人を実家に預けて車で遠出をしていたところ、突如横から
突っ込んできた車と衝突し、即死だったという。
 孤児となってから少しの間は支倉の本家で養われていたが、事情を聞いた俺の
父親が「それでは二人のためにならない」と言って引き取る事を約束したらしい。
 その約束の日が昨日で、その話を聞いた俺は複雑な気持ちで眠りに就き、いつも
と違う床に敷いた布団の中で目覚め、いつもと違う何も感じない朝を迎えた。
 昨夜は俺のベッドの上で可愛く寝息をたてていたはずの二人の姿は既に無く、リビ
ングへ向かうと、二人は椅子に座りながら俺を待っていた。
 母親は俺を席に着くように促す。父親は休日出勤らしく、家には居なかった。
 朝食後の俺の部屋は、最悪に気まずかった。事情を知ってしまった以上、昨日の
ように不用意に話しかけるわけにもいかず、かといって沈黙のし通しではこちらの息
が持たない。
 迷った挙げ句、口から出た言葉は「聞いたよ、君たちのこと」という、結局何の捻り
もない言葉だった。
 その言葉を聞くと、二人は少し顔を曇らせたが、コクリと頷いた後、事故だったと呟
くように教えてくれた。
 それからは、昨日のように少しずつ話が出来た。両親が死んでしまった日には、
二人でずっと泣いていたとか、俺の父親が二人を引き取ると葬儀の後に申し出てく
れたことが少し嬉しかったとか、そういった話をしていた。
 そのうち昼の時間がやってきて、母親の作った昼食を四人で食べた。
32エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/02 18:33:46 ID:w4y/klwP
 午後は二人の生活用品を買いに出た。
 うちの家はかなり経済的に余裕があるので、子供が一人や二人増えた所で、その分
の支出に関して心配をする必要は無いのだ。その辺も父親が二人を引き取る事を決め
た要因の一つなのだろう。だが、支倉の一族はどこの家も基本的に恵まれているので、
全体的に生活水準は高い。しかしそれでも、二人には今までと同じ生活水準を用意でき
るだろう。
 洋服、肌着、寝具、机、シャンプー、トリートメント、コンディショナ、石鹸、洗顔料、歯ブ
ラシ、櫛、洗面器、その他諸々、当面の生活に必要な物はあらかた買いそろえて、家に
戻ったのは午後の七時だ。
 二人が服を選ぶ様子や、本家の方から送られてきた二人の荷物を見て気づいたのだが、
どうやら二人は黒と白を基調にしたシックな雰囲気の洋服や小物が好みらしく、暗緑色の
瞳と白銀の髪によく似合っていると思った。
 かく言う俺も、実は好きな色は黒と白で、持っている服もほとんどが黒と白の色で占めら
れている。因みに両親も、だ。黒と白の服というのは、ありがちのようだけども以外と着こな
すのにセンスが必要で、両親と違い良いセンスなど持ち合わせているはずのない俺は、
ただの白黒を着た少年だ。しかし、どうやら二人にはファッションに関するセンスがあるらしく、
モノクロの服を上手く着こなしている。尤も、白黒しか着ないのにセンス云々というのは少し
怪しいものではあるが、そこは目を瞑ろう。
33エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/02 18:34:40 ID:w4y/klwP
 母曰く、今日の父は帰りが遅いようなので、四人で夕食を食べた。メニューは母特製
ミートソースのスパゲッティ。ソースを一から全て作るので、かなり味に凝っている。母
親はよくこの特製ミートソースを作ったが、特製と言うだけあって実に美味しい。
 食後、三人で部屋に戻ると、俺はこう切りだした。
「この家、少しは慣れた?」
 来て二日でこの質問は無いだろうと思うが、問う。
 予想通り、二人は互いに目線を交差させた後少し俯いて、肯定の合図も否定の合図も
示さなかった。だから、俺はこう続ける。
「やっぱり不安だよね……………でも、今日から俺は……その、二人のお兄ちゃんにな
るから。だから、もし解らないことがあったり、不安になったときは俺を頼りにして欲しい。
だから……よろしく」
 そして、右手を京香に、左手を聖に差し出す。
 二人は戸惑いながら、差し出した手を取った。
 その後、昼の疲れからか、父親の帰りも待たずに俺達は眠ってしまった。
 眠るのが怖くない、目が覚めないかも知れない恐怖を恐れない、むしろ目覚めが楽し
みとだと久々に感じた夜は、俺と京香と聖が家族になった夜だった。
――――――――
34518 ◆518YLv.Xnc :04/10/02 18:35:42 ID:w4y/klwP
なんだか、もの凄くダークですいません
話も進まなくてすいません
エロく無くてすいません
おまけに筆が全く進みません
苦手なんです……モノローグで書くこういう話

あ、投稿した後に書き足したい部分を見つけてしまった…… orz


>>桐莉兄氏
GJです
え〜、それではB辺りでw
35名無しさん@初回限定:04/10/02 21:39:02 ID:+isymB+t
萌えコピにハイテンション妹あったけど転載許可出しました?>80たんは。
36名無しさん@初回限定:04/10/03 10:21:52 ID:1HxHeapM
3780たん ◆GYhzO8OFh6 :04/10/03 11:28:22 ID:WP24Mh+p
>>35
萌えコピって何かと思ってぐぐって見つけてびっくり。
もちろん、転載許可は出してませんよ。というか、体験談ではないので、なぜあんな
ところに?
萌えた体験談コプペって、よく知らないんですが創作物でもいいのかな?
38名無しさん@初回限定:04/10/03 12:05:41 ID:uoj3CM/G
>37
おそらく。あそこは萌えた体験談(したい)コピペだから…


朝起きたら妹が、妙にやさしかった

…ああそうか、今日は妹の誕生日だった
今年は何をねだられるんだろう俺(汗
39名無しさん@初回限定:04/10/03 13:31:14 ID:lRvV1uzj
>> 518氏
字書きとして上手いから全然苦にならない、むしろ先が気になる。

>>萌えコピペ
それじゃこのスレのSSが余所で大活躍ですな。


朝起きたら妹に、二階から目薬された。
「成功させて諺に対抗よ!」
その情熱を別のことに使えんのか。
40名無しさん@初回限定:04/10/03 15:53:02 ID:nXcSk+3r
2ch外の別の妹系スレで、そこにコピペされてスレ住人とコピの住人の間でいざこざがあった。
んでそん時にそのスレのURLコピに張ったやつがいて、それからその妹系スレが微妙なことになっとるんだよ。
このスレでそんな事になってほしくないから、できればこのスレのURL張るの控えてもらえるかな。>萌えコピ
41名無しさん@初回限定:04/10/03 15:58:39 ID:zAx8r6WO
>>40
あなたも転がっているんですね (・∀・)ニヤニヤ
42名無しさん@初回限定:04/10/03 16:36:39 ID:RQsBAZgG
\  朝起きたら妹に、「昨夜は何ゴロゴロ騒いでたの?」って聞かれた。 /  
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄
.r'⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒ヽ ⊂゙⌒゙、∩
ヽ.__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__ノ  ⊂(。Д。)
43一発ネタ:04/10/03 16:55:26 ID:rX8tDL5g
朝起きたら、妹が妙に優しかった。あぁ、今日は誕生日か。どんな物をねだられるんだろうか?
……いや、あえて漢字で書こう。どんな物を強請られるんだろうか?
「あーにきー♪おかわり、どう?」
「いらねぇ、というか腰くねらせながら近寄るな!」
「あぁん、兄貴ったら恥ずかしがり屋さん(はぁと)」
「やめれ、激しくやめれ、洒落にならん!」
器用に足首だけを動かして高速接近する妹を、俺も器用にイスに座ったまま高速で後退する。
……目くそ鼻くそ。両者、パーフェクトにキモい。
「………勃った?」
「萎えた(即答)」
「あーにきー♪」
「わかった、わかったっつーの!!」
俺は観念して聞く態勢に入った。
「何がお望みだ?」
「マグネタイト」
「ねぇよ!!」
というかネタ古っ!!
「じゃ、三角頭の大鉈」
「俺はジェイムズか?あれか、鉄パイプ片手に霧の中、五里霧中ですか?」
「冗談だよ、冗談♪」
あはは、と笑いながら手を振る妹。
「で、何が欲しいんだ?」
「私が欲しいのはね……」
妹はそっと、立ち上がり俺の隣に立つ。そして、静かに俺の耳元に口を近づけ、
「私が、欲しいのは……」
静かに、紡いだ。

「避妊剤」
「ネタはいい加減にしなさい!」
「やめてよ兄貴、赤ちゃんに響くじゃない!」
「というか手遅れー!!」
44池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/03 18:42:17 ID:D1N9++8M
さて。長編の方が大幅に書き換えをしたり、
そもそもあんまり書く時間がなかったりと進んでないので、気晴らしに掌編を。
オチを最初に考えずに書いていたので、いまいちな出来にはなりましたが、
最近何も書き込んでないので、一応生きてますよ、ということで。

>>80たん
いまさら改まって書くようなことではないかもしれませんが、期待してます。
あのシリーズ完結だけと言わず、もっと書いてほしいです。
45池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/03 18:43:24 ID:D1N9++8M
 朝起きたら妹に、「昨夜は何ゴロゴロ騒いでたの?」って聞かれた。

朝。食卓に向かうと、妹がまた変な目で俺を見ている。
「……今度は何だ?」
「昨夜は何ゴロゴロ騒いでたの?」
うぐっ、昨日の俺のアレが聞かれていたのか……?
「いや、実はだな……」
「実は? ものすっごくうるさくて、というか音量はそんなに大きくなかったんだけど、
 何の音なのか考えるとホントイヤになってきたんだけど」
ぐぅ……俺が言い訳しようとしているのに、痛いことを……。
「実は……昨日の夜はDIOがロードローラーを転がしてて――」
「信じるわけないでしょ」
「実は俺はカミナリ人間で――」
「はい次」
「実は昨日は年号の暗記をやってて――」
「……? それで?」
「五千六百五十六年、大化の改新が――」
「次」
「実は――」
「次」
「まだ何も言ってねえだろ!」
「大体分かるわ。九九の練習とか?」
「すげえ」
「でしょう? で、何か取って置きのネタはないの?」
「そうだな……それじゃ……2年前から取っておいたネタを」
「へえ? 聞かせてよ」
「実は、昨日の夜はお腹を壊していて……ん? 割り込まないのか?」
妹は顔を片手で押さえて首を横に振っている。
「理解したわ……。お兄ちゃんにギャグセンスを要求してはダメだってことを。
 ……それで、お腹の具合は大丈夫なの?」
おお? いつもならカノン砲で撃たれるところなのに、何もなしか?
「なんだ? 今日はやけに優しいな」
46池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/03 18:44:38 ID:D1N9++8M
 朝起きたら妹が、妙にやさしかった

「まあね。私だって、年に4回位は優しくなるときもあるわ」
年に4回ぐらい……? その具体的な数字は何処からきた?
「4回……?」
「クリスマスに、正月に、ホワイトデーに、そして今日ね」
…ああそうか、今日は妹の誕生日だった
今年は何をねだられるんだろう俺(汗
「で、何だ?」
「え?」
妹は困惑した顔を見せる。
「何が目的だ? そちらの要求は何だ?」
まるでテロリストの様な扱いをする俺。実際テロリストよりたちが悪い。
「そうね……毎年のことだけど、『一日奴隷券』あたりで」
『一日奴隷券』ってのは、いわゆる『かたたたき券』みたいなもんだ。ん?『かたたたたき券』?
まあいい。そんな事にこだわっていては、ブルースリーも今ごろ泣いているだろう。意味不明。
『一日奴隷券』ってのは、その日一日こいつの奴隷として何でもしていいっていう券だ。
ちなみに枚数は毎年妹の年齢分だけ。
「実は既に用意してあったりします。どうぞお納めください」
片膝ついて、16枚の券を差し出す俺。
「どうも。それじゃ、早速一枚使うわ」
一枚をびりびりと破る妹。
「えー、今日は何をなさるおつもりでしょうか」
「そうね……今日は、この国の不条理に対抗するわ!」
いつになく燃えている妹。不条理なのはあなたです。
「まず、この国がこんなにもイカレてしまった原因は何か!」
イカレているのもあなたです。この国がイカレたのもあなたのが感染している気がします。
「我等が愛したこの国は死んだ! ン何故だ!」
気の効いた台詞も思いつきません。寿命だからでしょうか。
「そう! 言葉よ! 全てはこの日本語が原因なのよ!」
どうにも展開が強引だが、仕方あるまい。……何が?
「と、いうことで! まずは日本語の諺を真っ向から否定するわ!」
47池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/03 18:45:34 ID:D1N9++8M
 朝起きたら妹に、二階から目薬された。

「じゃあ、お兄ちゃん、階段の下に立って」
「……? はい、仰せのままに」
階段下に移動する俺。
「そのまま上向いて」
「……?」
「とりあえず、二階から目薬を成功させて諺に対抗よ!
 目を大きく開けて!」
んな無茶な。と思いつつも、命令には従う俺。
「じゃ、いくわよ」
息を大きく吸い込む妹。
「目標確認! エネルギー充填80%! ターゲット・スコープ オープン!
 エネルギー充填100%! 電影クロスゲージ明度20!
 総員対ショック対閃光防御! エネルギー充填120%! 最終セイフティー解除!
 ――目薬発射!」
最後まで一息で言い終わった。そして――

――ぴちゃっ

「うひゃっ!」
ほっぺに冷たい感覚が走る。
「……」
上を見上げると妹が、ものそい冷たい目で俺を見ている。
「……も、もう一度という訳には……?」
妹は無言で立ち去った。
やれやれ、一安心か……?
ん? なんか地響きが。しかもなんか薄暗い?
上を見上げる俺。
「URYYYY!?」
二階からロードローラーだうりい。リアルDIOがココに!
ほら、俺がさっき言ってたの嘘じゃなかったでshお・n
48名無しさん@初回限定:04/10/03 21:26:36 ID:lRvV1uzj
>>池魚氏
複数ネタのコラボ乙!


朝起きて 妹詠むは スレ川柳
「川柳って、季語いらないんだよな?」
朝起きたら妹が川柳しようと言ってきたので付き合うことにした。
「川柳は季語がないから川柳よ」
「じゃあ、早速始めるか」
「このスレの職人好きなジャンプネタ」
「このスレって何のことだ?」
「兄さんは知らぬが幸(さち)よ教えない」
「何だそりゃ……わけの分からぬ我が義妹」
「スレ職人いつも頭はこのスレか」
「職人に無礼千万腹を切れ」
「兄貴こそ仕事もせずにネタ探し」
「それ言うな上司にバレたら職無くす」


沢山の職人さんスマソ orz
49名無しさん@初回限定:04/10/03 21:47:24 ID:dVWhznJz
\  一発ネタ氏、池魚氏、GJ!!!!です。URYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!! /  
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄
.r'⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒ヽ ⊂゙⌒゙、∩
ヽ.__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__ノ  ⊂(。Д。)
50名無しさん@初回限定:04/10/03 21:51:30 ID:dVWhznJz
>>48氏もGJ!!!

リロードしてなかったから気が付かなんだゴメンよ…orz
51Y:04/10/03 23:03:06 ID:lRVR2d77
お久しぶりです。
朝起きたら妹に、1(桐莉兄)氏へ伝言<メッセージ>(↓)を頼まれた。
「スレッド立て、ありがとうございます。Y兄さんが、そろそろ
記念SS書いてくれると思いますので、完成を(生)温かく見守って下さい。」 
…プレッシャー感じます…。
52池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/03 23:23:47 ID:D1N9++8M
 朝起きたら妹が、逆さまになってた。
 朝起きたら妹が川柳しようと言ってきたので付き合うことにした。

「川柳って、季語いらないんだよな?」
念のために聞く俺。
「そうね」
「字余りオッケー?」
さらに念のために聞く俺。
「まあ、少しぐらいならいいんじゃない?」
「造語はオッケー?」
念のためっつーかダメだったらごめんなさい。
「……意味が通じれば、いいんじゃない?」
意味、頑張って通じさせてください。
「じゃあ、2本ほど」

『永消ゆる 儚い恋仲 春雪かな』

「強引ね。字余りに造語。早速来たわね」
「まあそう言わんと、『永』は永遠にってことで」
「じゃあ次は?」

『飛ぶ呼び声 許されざるゆえ 恋ひ呼ぶと』

「強引ね。しかも意味わかんないし」
「まあ、シチュは脳内保管してください」

「ところでこの一行目のタイトルの意味は何」
「まあ、特殊技巧物第二弾ってことで」
「ふーん」
「ところで、お前は何か詩、詠んだのか?」
「詩なんて詠むわけないでしょ。そんなことしたら、一生の恥よ」
「俺は何……?」
53池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/03 23:30:54 ID:D1N9++8M
初のダブルタイトル。まとめさんの苦労を一片も考えないこの発想。グレイツ!
いや、スイマセン。タイトルは川柳の方だけ載せてくれればいいです。

ノリで書きました。本当は>>24がレスされた時点から回文でSSを作ろうとしてたんですが、
無理ですね。長さ5行ぐらいいったところで断念しました。
回文って、作ってると無駄に哲学的な内容になってきませんか? いや俺だけか。
今作はその遺物。

>>Y氏
お久しぶりです。温かく見守ってます。
54突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/04 00:42:32 ID:CD5MlFeO
新スレ初としては何ですが、一本投下。
危険なネタです。読んだ後の苦情は一切聞きませんのであしからずw


朝起きたら妹が、妙にやさしかった。
『ああそうか、今日は誕生日だった。今年は何をねだられるんだろう?』
そんな事を考えながら桜の後ろ姿を眺める。
「ふ〜ん♪ ふんふ〜ん♪」
鼻歌なんぞ歌いながら俺の部屋をせっせと片付ける桜。朝一番に叩き起こされ
たと思ったらコレだ。何故か熱心に俺の部屋を掃除している。
「………桜?」
「ん〜ん? なぁ〜にぃ?」
「去年の誕生日って、お前どうしてたか覚えてるか?」
「もっちろん! 兄さんの奢りでUSJで目一杯遊ぼうと思って、朝から
一生懸命に兄さんの車洗って、今朝みたいに兄さんを起こしたんだよね?」
「……じゃあ、その前は?」
「一昨年は、お酒が飲めるお店を教えて貰って、ついでにご馳走して貰う
つもりで兄さんの一張羅にアイロンかけてたんだよ。」
「その通りだ。それで………」
「……それで、今年は何を狙ってるのかが気になるんでしょ? うふふー♪」
うわ、気色悪! というか不気味!
「えへへっ♪ 今年はねぇー?」
パンパン、と最後にベッドメイクを仕上げ、近づいてくる桜。
「じゃじゃ〜ん! 今年は、兄さんのヴァージンを頂戴する事にしましたぁ〜♪」
55突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/04 00:43:04 ID:CD5MlFeO
ぎゅ! と腰に抱きついてくる妹。しまった!!
「…………………ま、まさか?」
「言っておくけど、冗談でも洒落でもなんでもないよ。だって私、まだエッチした
ことないんだもん。オトナになったお祝いに、兄さんで筆おろしさせて、ね?」
「あ、アホかお前! 俺はノーマルだ! ケツの穴を使う趣味も無ければホモでも
ないっっ!!」
「あぁ〜、それなら問題ないよ。だって私、女の子だもん。まぁ近親相姦も確かに
アブノーマルだけど、アナルセックスみたいなオーラルなら性行っていうよりは
遊びに近いイメージ有るでしょ? それに今度、兄さんの誕生日には私の処女は
全部あげるから差し引きゼロってゆーか、兄さんの方がお得って感じ?」
「ンな一方的な屁理屈で『はいそーですか』と納得出来ると思うか桜っ! とゆう
か早速脱がし始めるなぁーーっ!!」
「私、もう昨日の夜からビンビンの濡れ濡れだよ? 兄さんだって………ほら?」
「『ほら?』じゃねぇ! 桜、お前何を考え………はうっ!?」
「ちゅ、ちゅ、ちゅっ! フェラしてあげても良いけど、それは誕生日までお預け
だからキスだけで我慢してね? じゃあそろそろ…………」
「だから嫌だって言ってるのが聞こえんのか桜!?」」
やばい、これは非常にやばい! 膝まで降ろされたズボンと下着が拘束着並に下半
身の自由を奪ってる。手で押しのけようにも、相手が妹の桜だと何故か力が入らな
い。この非常事態下でも妹には乱暴出来ませんか俺?
「うん、聞こえない。私と兄さんの愛を妨げるモノは聞こえないし見えない。兄さ
ん初めてだよね? 出来るだけ痛くない様に、タップリと濡らしてあげるね?」
「うわっ!?」
56突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/04 00:43:36 ID:CD5MlFeO
ヌル、と水分をタップリ含んだ舌がアナルを舐め上げる感触に背筋が寒くなる。そ
のまま唾液を染みこませる様に何度も往復する妹の舌。
「んんん、んんんんん。兄さぁん、力抜いてよぉ、中も舐めたいのぉ。」
「駄目だ駄目だ駄目だーーーーーッ!」
くそ、桜の奴手コキまでしやがって何か妙に気持ち良いじゃ………じゃなくて!
この状況から生還する方法は………………………あ、あった!
「桜、さくらっ! お前、本当に去年の事覚えてるのか!?」
「じゅるるるっ、だから兄さんの車を……れろれろれろっ!」
「そ、そうじゃない、その後だ! その後、出掛けようとしたら………」
どたどたどたどたどたっ!!
「……出掛けようとしたら…………あああああああっ!!」
バタン!!
『兄さん、今日は私達も誕生日だよ! 桜ちゃんだけ抜け駆け……は………」
「つつ、椿、華蓮、由梨!!」
「うわっ、桃香に彩女に鈴(蘭)ちゃんまでっ!!」
……そう去年も一昨年も、こうして妹達が一斉に雪崩れ込んできて……
「み、みんな落ち着け、これはだな………?」
「そ、そそそそ、そうなんだよ! 一見すると私が兄さんのお尻を舐めてるみたい
に見えるかも知れないけど、実は…………」
『…………兄さん………!?』
「は、はい……」
『桜ちゃんだけオンナにしてあげようなんて、ズルイーーーーーっ!!』
『うっわーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」
こいつら、やっぱ親父の遺伝子が半分でも入ってやがる事はあるなぁと納得しながら、
妹達の合計体重に押し潰され俺の意識は………………
57突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/04 00:47:57 ID:CD5MlFeO
参考に『ふたなりミルク……』を買おうかと思いましたが、
近場は全て売り切れでした。
…………ンなに人気があるのか、あれ?w


>>池魚氏
全て繋げてしまうとは………お見事です!


>>Y氏
ガッツですw
58Y ◆cf6.GAJsFA :04/10/04 01:33:57 ID:IYOegvPs
※トリップ付け忘れたので、ついでに色々と。
<最近発見した関連スレッド>
妹的存在・年下キャラについて語ろう3
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1096558430/
「妹萌え」を断罪する!
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1064479647/
…↑コレは、関連といえるか微妙ですが…。
今晩は、Yです。僕も、突発タイプですね。
ネタ、出る時は出ますが出ない時は全くなので。
>>池魚氏
GJです。そして、声援ありがとうございます。
氏の次作、僕も楽しみにお待ちしてます。
>>518氏・830氏をはじめとするSS職人諸氏
いつもGJです。皆さんの次作、期待・応援してます。
久々に投入。…中途半端でごめんなさい…orz
<朝起きたら妹に、恋してた。その4>
『大丈夫…。本当に、お父さん達が夫婦別姓で結婚したなら…僕は彩と…』
『…っ…あぁっ……悠…兄ぃっ…私…幸せだよぅっ…』
「彩っ!!(ガバッ)」
…夢。…何とも…ピンキーな夢の中で、僕は彩を抱いていた。。
…これもまた朝の生理現象。…要するに、いつもの事。
…悪魔の囁きは、留まる事を知らない。
夢○したのに尚も、自己主張を続ける、僕の、男の象徴。
「…悠兄ぃ、起きてよぉ…。」
タイミング良いのか悪いのか、彩が起こしに来てくれた。
…起きてる…起きてるけど…(ベッドから)出るに出られなくて…。
「起きてくれなきゃ、悪戯しちゃうよ♪」
…………されたって良い。とか思っている自分が嫌だった。
59名無しさん@初回限定:04/10/04 07:12:45 ID:OgsT5LIn
>>52
回文か。何気にすごいな。
5行分書いた回文SSってのも読んでみたい気がする。
なかきゆる はかないこいなか はるゆきかな
とぶよびごえ ゆるされざるゆえ こひよぶと
60名無しさん@初回限定:04/10/04 17:50:08 ID:vsxUBGQV
朝起きたら妹が、「六スレ目って『ロリむすめ』って聞こえるよね。」と言ってきた。


スンマセン…orz
61名無しさん@初回限定:04/10/04 18:08:14 ID:Xp+CPR60
ネタ投下は我が日課。


朝起きたら妹に、看護の練習台にされた。
俺の妹はナースの卵。
今日は何の病気を想定した練習か……?
「お兄ちゃん!今日は剃毛しちゃうよぉ(はぁと」
Σ(´д`;)エーッ
62名無しさん@初回限定:04/10/04 19:12:02 ID:cttDpMD1
朝起きたら妹がアルテマになっていた
赤のレオタードがまぶしい(`・ω・´)
63名無しさん@初回限定:04/10/04 19:34:42 ID:+coheDN4
朝起きたら妹が、ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるぅ るるいえ
うがふなぐる ふたぐん
64名無しさん@初回限定:04/10/04 19:37:06 ID:r1Jie2zb
でも、ふたなりだった
65名無しさん@初回限定:04/10/04 20:09:21 ID:cJ578UqS
朝起きたら妹に、何かの霊が憑依していた
66名無しさん@初回限定:04/10/04 20:38:32 ID:IAxHh/CK
朝起きたら妹が、メタリカのマスターオブパペッツのイントロw
67突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/04 21:40:05 ID:BZhqvPdW
不肖、信者である以上>>63は見逃せません!!w朝起きたら妹が「……ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるぅ るるいえ
うがふなぐる ふたぐん……」と唱えていた。


「あ、お兄様、お早うございます。」
と、腰から上を80度まで曲げて上品にお辞儀をする俺の妹。
「……な、七瀬?」
「はい、お兄様。」小首を傾げてニコ、とお淑やかに微笑む様子が実に
自然な辺りに育ちの良さが現れてる「もう秋ですわね。朝の空気が少し
肌寒くなって参りましたわ。でも、高く澄んだ青空を見ると心が洗われ
ますね。だから私、夏よりも冬の方が好きなんですの。」
「まぁ、確かに冬の朝は寒いと言うより身が引き締まる………って、そう
じゃない! 何なんだ、その本わ!?」
「これ………ですか?」
どうやら俺のマンションまで押しかけてきたは良いが、寝ている俺を揺す
るとか大声で呼ぶとかして起こす事が出来なかったのだろう。だからベッ
ドの脇に椅子を引っ張ってきて、俺が起きるまで膝の上で広げた本を読ん
でいたに違いない。この大人しさというか『のほほ〜ん』とした性格を含
めて良くできた妹だとは思うが、問題は七瀬が読んでいた本だ。
「この本なら、昨日、蔵の中で見つけましたの。宜しければ、お兄様もご
覧になりますか?」
と、妙な皮で装丁された表紙をこちらに向けてくれるが……
「………何語だ、それ?」
68突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/04 21:41:43 ID:BZhqvPdW
「少し変わった書体ですけど、ラテン語ですわ。えーと………」と、自分
の顔の倍ほどはあるだろう昔の百科事典ほどの大きさの表紙を改めて見つ
めて「……アブドゥル・アルハザード著『アル・アジフ』だそうです。随分
と古いご本ですわ。けど、どういう意味なのでしょう?」
確か鳴き声か何かだったはずだ、問題はそこじゃない。
「………お前、まさかとは思うが……さっき、音読してなかったか?」
「はい。しておりましたけど。なにかいけなかったでしょうか?」
まるで『ケーキに苺を乗せてはいけないのでしょうか?』と問いかけてる様
な、その無邪気な表情が、いまは非常に恐ろしい。
「これは呪文なのですわ。なんでも、神様に力を貸して頂く言葉だそうです
ので、少し子供っぽいかと思いましたが唱えてみました。だって、こういう
のって何だかロマンチックじゃありませんこと?」
今度は『紅茶にお砂糖を入れるなんて、子供っぽいでしょ?』と照れる様な
恥じらいを含んだ微笑み。しかし………
「………しかし、お前、それは……」
コンコン、コンコンコン!
「の、ノックの音? だって此処はエントランスのオートロックを解除しな
いと入ってこれない筈………」
「違いますわ、お兄様。ほら、あそこ。」
「ま、窓っ!?」
69突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/04 21:42:37 ID:BZhqvPdW
コンコン、コンコンコンコン!
「………どうしましたの、お兄様? お顔の色がすぐれませんわ? 出て差
し上げなくても宜しいの?」
「い、いい、いやだってお前、此処は14階だぞ……?」
「あら、そうでしたわね。じゃあ、窓ふきの方かしら?」
コンコン、コンコンコンコン!!
「……お兄様……?」
「ンな訳があるか、とにかく逃げないと! そうだ七瀬、その本に何か書い
てないか? ヤツを追い返す方法とか部屋の角を異次元空間に繋いで脱出す
る方法とか!?」
「それでしたら……ほら、一緒に入っていた笛が御座いますの。これを吹く
と大きな鳥さんがお迎えに来てくださって、好きな所まで運んでくださると
書いてありましたわ♪」
「そう、それだ! でかしたぞ七瀬、早速………って待て!」
「はい?」
「確か、アイツは星間飛行生物だから最初に必ず大気圏外まで飛び出しちま
う筈だ! 七瀬、その本に『黄金の蜂蜜酒』の作り方もあっただろ!?」
「………………………………さぁ?」
「さぁ、って……」
「申し訳ございませんが、私まだ全部には目を通しておりませんの。だから
良く存じませんわ。」
「ま、まじですか………?」
ドンドン、ドンドンドン!!
「あら? 今度は玄関の方にもお客様が……」
コンコン、コンコンコンコン!!
ドンドン、ドンドンドンドン!!
「う、うっわーーーーっ! もう、駄目だーーーーーーーっ!!!!」
70突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/04 21:46:29 ID:BZhqvPdW
……全部理解出来る方は………いないカナ?(汗

実は一部うら覚えなのですが「アル・アジフ」の原本はラテン語で良かったでしょうか?
もしかしたらギリシャ語か古代アラビア語だったかもw
ちなみに「ネクロノミコン」は、この本の英語版の写本だったと記憶してます。
71桐莉兄@イアイアハスタァ:04/10/04 21:56:20 ID:ShA2/+9x
「原本はキタブ・アル・アジフ。(アラビア語で夜鬼の咆哮、蟲の鳴き声か何からしいので、
敢えて笑える日本語に訳せば『ゲゲゲの魔導書』になるねぇ。)
キチガイ詩人ことアブドゥル=アル=ハザードによって記された。
ギリシャ語版が死霊秘法(ネクロノミコン)で、後にラテン語版が出たり、
不完全写本の黒の書が出たりしたとか。
星間飛行の方は従神ビャーキーだっけ?
ハストゥール様の眷属で、水のクトゥルフ神に敵対する場合、たまーに力貸してくれるやつ?
っつーか、俺もうろ覚えなんだけどな。こーゆーのは寧ろ桐莉の独壇場?」
「つーか、兄ちゃんの股間に付いてる触手の元の持ち主、水の魔神スよ?
クトゥルフの遠い親戚みたいなもんス」
「でも、あれって直視したら狂うとか書いてなかったか?」
「……もともと狂ってる場合は……(ぼそっ)」
72桐莉兄@『こいうた』1:04/10/04 21:59:51 ID:ShA2/+9x
朝起きたら妹が、難しい顔をして和歌を詠んでいた。
「月見れば ちぢむ物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど  大江千里」
「一文字違いで大変だ!大江千里はEDでつか!(涙)」
「忍ぶれど ゑろに出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで  平兼盛」
「平兼盛ハァハァし過ぎで職質でつか!取り敢えず前のブラリンコを収納して下さい!(涙)」
「なげきつつ ひとりおなる夜の あくるまは いかに久しき ものとかはしる  右大将道綱母」
「泣くなっ、右大将道綱母ァ!一人寝が寂しいのは貴女一人じゃありませんYO!(涙)」
「――むーっ、いちいち人の横でツッコミ入れるなス!」
「で、おまいは何でイキナリ古典文学なんかに目覚めたんだ?」
「今日の一時間目に古文の小テストがあるんスよ」
「なるほど。そんで必死になって詰め込んでる訳だ」
「今更スけどね〜。どーせテストが終わった途端、速攻でシナプス結合がブチブチ切れまくっちゃうんスよ」
「ふっ、勉強するだけ無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!……って事だな」
「んでも、今回また赤点だったら、かーちゃんに肉ぬんちゃくでお仕置きされちゃうんスよぉ(ToT)」
「……それは総会の決定なのか?」
「……かーちゃん、夕べ改蔵全巻一気読みしてたス」
『死ぬのはど〜っちだ?死ぬのはど〜っちだ?窒息死?転落死?』
……うわぁぉ、かーちゃんノリノリだぁ。
「二時間前からずっと、あの調子で歌ってるんスよ!壁の向こうから桐莉の部屋にまで聞こえて来るんス!(泣)」
「と、取り敢えず、がんがれ桐莉。兄ちゃんは何時ものように生暖かく見守っていてやるからな」
「うぃス、がんがるス!――もろだしに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 汁人もなし  前大僧正行尊」
「(……前大僧正行尊、露出狂なのに度胸は無いのか!そして何の汁なんだ、何の!)」
桐莉の奴、さっきから詠む和歌全部間違えてやがる。
まぁ、古文の木邑は選択問題ばっか出すから、フィーリングで覚えてれば其れなりの点は取れるだろうけどな。
「思ひわび さてもいのちは あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり  童淫法師」
「(いや、耳で聞く限りに於いては合ってる。確かに合ってるんだが、非常に間違っている気がするのは何故だ!?)」
73桐莉兄@『こいうた』2:04/10/04 22:02:09 ID:ShA2/+9x
「……っと、百八煩悩全部詠んだス!南無阿弥お陀仏、南無阿弥お陀仏……」
「百人一首だろ!(泣)」
「そう、それス!これでテストは完璧ス!」
いや、ごめん。
兄ちゃん見通し甘過ぎた。
おまいに赤点脱出は無理だよ、多分。
「――で、そろそろ家を出ないと遅刻しそうなんだが」
「兄ちゃん、先に行けば良かったのにス」
「……まぁ、なんだ。生暖かく見守っててやるって言っちまったからな」
ぎゅぅぅぅぅ。
「だから兄ちゃん、好きなんスよ(はぁと)」
コバンザメのように背中に張り付いた桐莉が、疾走する俺の耳をはみはみする。
「近道通るぞ、しっかり掴まってろ」
「うぃス!兄ちゃんっ、連結器出せーっ!」
「だぁぁっ、ジッパー下ろすな!」
通学路を途中で逸れて、町外れの山に向かって走る。
学校までの最短距離、即ち『崖』を一気に駆け上がれば、大幅な時間短縮になる。
途中で俺を待ってる七華は……悪いが遅刻って事で!
『うぅっ、酷いよたかくん……でも、私、たかくんになら放置されても本望だよ〜……ぐすん(泣)』
学校の真下に到達、猫手・猫足を使って、一気に岸壁を登攀する。
以前はもうちょっと回り道をしなきゃならなかったけど、改造されてからこっち、随分と街の移動が楽になったもんだ。
屋根の上とか通れるし、下水道の真っ暗闇でも良く見えるしな。
ふはははは!
猫耳が美少女の萌えオプだと思い込んでる奴等に言いたい、小一時間言ってやりたい。
違うねッ!猫耳とはッ、熱き漢の燃えオプションなのだよッ!
………だから其処、変質者を蔑むような目で俺を見ないで下さい、ぷりぃず。
「桐莉、ちゃんと掴まってろよ」
「うぃス!超電磁マグネットコーティングは剥がれないッ!」
「それと、鞄落とすなよ」
「任せろス!この通り、ちゃんと紐で縛っ………あああーーーーッッッ!!!」
74桐莉兄@『こいうた』3:04/10/04 22:05:41 ID:ShA2/+9x
「落としたのか!?」
「違うス!肝心な事忘れてたス!」
「検便か?検尿か?よし、此処でやれ!」
「やれるかス!宿題スよ、宿題ッ!自作の和歌か俳句、若しくは狂歌か川柳!都都逸でも可ス!」
「んなもん適当に作ればいいだろ」
「それじゃ駄目なんスよ!今日の小テスト、宿題の自作歌で五十点付くんス!」
「赤点は確か……六十五点未満だったよな」
「ぬがぁぁぁぁ!もう終わりス!かーちゃんに肉ぬんちゃくされちゃうスぅぅぅーーーッッ!!」
「おちけつ、桐莉!あと五分ある!一緒に考えるぞ!」
「う、ういス!兄ちゃん、頼りにしてるスよ!」
「技術点とかは付くのか?」
「掛詞とか本歌取りとかだと点数上がるス。あと、回文だと無条件で満点ス!」
「よし、回文で勝負だ!」
「兄ちゃん、『よにあはれ』って使えないスか?逆さからだと『れはあによ』で兄の文字が入るス!」
「桐莉、『誰が恋焦がれた』って真ん中に入らないか?」
「それいいス!それで作るス!」
「よにあはれ……」
「よにあはれ……続きは?」
「………………………………」
「………………………………」
「……無理だ!別ので行くぞ!」
「諦めるの早ッ!?」
「残り三分だぞ!無理して満点狙うより、確実に足切りだけは回避しねーとヤバイだろうが!」
「はわわわわわわわっ、嫌スーっ!肉ぬんちゃくは勘弁スーーっ!!(泣)」
「安心しろ、桐莉!実は俺は掛詞が得意なのだっ!」
「うわぁぁぁんっ、早く考えるーっ!」
「えーと、んーと、つまりその、あの、だぁぁぁっ、おちけつ、俺ぇっ!」
「がんがれがんがれ兄ちゃーんっ!」
「……つながりて」
「つながりて……続きは?」
「……つながりて……う……ぐぁ……ぇ……………きっきけりーーーっ!!!」
「って、壊れるなス!残りあと一分半スよ!?(涙)」
75桐莉兄@『こいうた』4:04/10/04 22:08:26 ID:ShA2/+9x
「無理だ!別ので行………………………………あ、あ、あ、電波キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」
「繋がりて 繋がれざるは 血の縁 かなしき程に たつも叶わじ!」
「キャーーーッ!凄いス!兄ちゃん凄いス!アイしてるスーーッッ!!」
「『かなしい』は『哀しい』と『愛しい』の掛詞で、『たつ』は『絶つ』と『起つ』の掛詞だ!」
「意味は!意味はどんななんスか!?」
「血は繋がっている、なのに、だからこそ、体は繋がることを許されない。愛しいから思慕を断ち切る事も出来ない。勃起しまくってるのに、SEXする事が出来ないのが哀しいなぁ、という意味だ!」
「兄妹の悲恋を詠んだ一首スね!それ、いただきス!」
「はっはっは!これでテストはバッチリ………って、こんな歌テストに書けるかぁーーーッ!!!」
「大丈夫ス!狂った歌と書いて狂歌ス!」
「いやーーー!桐莉タン、マジで勘弁してつかぁさいーーーっっ!!」
「大丈夫ス!桐莉は兄ちゃんとなら、インセスト呼ばわりされても平気スから!」
「俺が平気じゃ無いーーーっっ!!」
「じゃあどーするスか!予鈴まで残り三十秒ス!」
「うぐぁぁぁ、もう終わりだぁぁぁ!俺達の未来は、肉ぬんちゃくかインセストかどっちかしか無いのかぁぁぁ!」
「別に桐莉が赤点でも、兄ちゃんは肉ぬんちゃくされたりしないスよ」
「……まぁ、なんだ。生暖かく見守っててやるって言っちまったからな」
「って、肉ぬんちゃくを見守るつもりだったスか!(涙)」
「ぺちーん、ぺちーん、ぺちーん。嗚呼、今夜の夕食は桐莉の生肌で叩いた豚肉を使ったトンカツかぁ……」
「いやぁぁぁぁぁ、いやいやスぅぅぅーーーっっっ!!」
「俺は寧ろ楽しみだぞ」
「……うーっ、やっぱり兄ちゃんは悪趣味ス」
「いや、その、なんつーか、肉ぬんちゃくじゃなくて、桐莉の柔肌で叩いたトンカツってのが美味そうだなぁと」
「かーちゃんの変態料理を美味そうとか言うなス」
『(あらあら、肉ぬんちゃく五十回追加ですね……ふふっ)』
「……んがっ!今背筋に悪寒が走ったス!おかんの呪いスか!?」
76桐莉兄@『こいうた』5:04/10/04 22:11:36 ID:ShA2/+9x
「あと十秒ッ!何か考えつかないか、何かッ!」
「ぶーっ、時間切れス〜」
「……おめでとう、肉ぬんちゃく!」
「めでたくないスよ。しゃーないから、昨日思い付いたけど、恥ずかしかったからボツにしたネタを使うス」
「…………………………………をい」
「んぁ?何スか?」
「んなもんが有るんだったら、最初から其れを使えバカぁぁぁーーー!!!(ぐーりぐーりぐーり)」
「あひぇぇぇぇぇ、いだ、いだだ、いたいス!うめぼしの刑は勘弁ス!やるならせめて下の穴にぃぃぃーーー!!!」
崖から這い上がり、予鈴と共に昇降口へと駆け込む。
職員室から教室まで、一時間目の教員が辿り付くまでに走り込む!
「桐莉、鞄!」
「うぃス!弁当は後で教室まで持ってくス!」
「テスト、がんがれ!」
「目指すは百点ス!」
「……ところで桐莉。お前の作った和歌って、どんななんだ?」
「んー……内緒っ」
「いいじゃん、教えろよ〜」
「じゃあ、兄ちゃん、耳貸すー」
膝を屈めて、耳の高さを桐莉に合わすと、突然頬っぺたにキスされた。
「みににかん ちみといのちに しいにかに こちみみちにと にかいすなとな」
「……おい。和歌どころか狂歌にもなってねぇ……っつーか、さっぱり意味解らねーぞぉっ!?」
「にひひ。んじゃ、行って来るスね〜♪」
「復活の呪文?なぁ、何なんだよ、桐莉ぃっ!?」
「ヌヌネネヌヌネノ♪ヌヌネネヌヌネノ♪」
にへら〜っと笑って、後ろ向きに手を振りながら、教室の中に消える桐莉。
……電波だ。
晴れた日は、普段より良く電波が届く。
あいつ、ホントに大丈夫なのか?
「って、俺も遅刻するっつーの!」
一年の教室は一階だが、三年の教室は三階に在る。
職員室は二階、即ち俺の方が遅刻の危険性が高い訳で。
「オホーッホッホッホッホッホ!久しぶりじゃない、貴方の遅刻を賭けて勝負ヨ、九曜君ッ!」
77桐莉兄@『こいうた』6:04/10/04 22:16:16 ID:ShA2/+9x
「くっ……ずりぃぜ、佐代子先生!あんた、俺に負けても何もペナルティ無いじゃねーかよっ!」
コーナー際ギリギリのデッドヒート。
教室まで後5メートル、俺のッ、勝
「――たかくんのバカぁぁぁあ!」「べぼんっ!?」
ごぐわしゃぁっ!
教室から……七華の鉄拳が……嗚呼、俺の、負……………
「昨日、一緒に登校しようって約束したもんっ、私ッ、今日は勝負パン咥えて来たんだよっ!?それなのに、勝手な電波受信して放置プレイなんてあんまりだよっ!(涙)」
「ぐ、ぐふぅっ」
「はーい、九曜隆弘君は遅刻ーっと。それじゃみんな、テキスト開いて〜♪」
きーんこーんかーんこーん、きーんこーんかーんこーん。
桐莉、頑張ってるか。
兄ちゃん、今、教室の10センチ手前で死んでるぜ……………………(どさっ)。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは ……在原業平だからCスね。
花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに ……小野小町はBスか。
「(……と、あとは自作の短歌だけスね。楽勝〜ス☆)」
『じつとまつ』
「(って、………う。や、やっぱり、恥ずかしいスよね、これ)」
『じつとまつ あにさまこいし ゆうしぐれ ふられけれども われはうごかじ  九曜桐莉』
雨に降られても、兄ちゃんにフられても……

「(……兄ちゃん……)」
78桐莉兄@『こいうた』7:04/10/04 22:18:55 ID:ShA2/+9x
―――ずっと、好きだった。
子供の頃から、ずっと、ずっと、兄ちゃんの事が大好きだった。
虐められても、泣かされても、
兄ちゃんの傍に居たくて、一生懸命兄ちゃんの後を追い掛けて。
小さな体、短い歩幅、思い通りにならない自分。
時々どうしようもなく悲しくなった。
七華姉ちゃんみたいに、由紀ちゃんみたいに、兄ちゃんと同じところに居たくて、兄ちゃんに構って貰いたくて。
高い木の上、塀の上、狭くて真っ暗な排水溝の中。
どんな怖い場所も、兄ちゃんと一緒なら、平気だった。
知らない公園。小さなブランコ、壊れかけたシーソー、錆びた回転遊具。
砂場と、ジャングルジムと、滑り台。
『いいか、何があっても此処から動くなよ』
兄ちゃんがそう言ったから、公園のベンチに腰掛けて、じっと動かなかった。
『追いかけて来るなよ、後でちゃんと迎えに来てやるからさ』
兄ちゃんは、七華姉ちゃんと、由紀ちゃんと、何処かに行ってしまったけど。
言い付け通り、ベンチに座って、兄ちゃんを待った。
寂しかった。悔しかった。悲しかった。
でも、兄ちゃんの邪魔をして、嫌われるのが怖くて。
十一月、太陽は弱くて、風は冷たくて、
長い、時間。
一人ぼっちで待ち続けた。
誰も居ない公園で。
誰も来ない公園で。
兄ちゃんはきっと、迎えに来てくれるから。
約束、したから。
日が落ちて、暗くなっても、兄ちゃんは帰って来なかった。
「(……)」
夕時雨。
冷たい冬の雨。
兄ちゃんはまだ来ない。
帰って来ない。
道を挟んで、公園の向かい側の家に灯りが付いても、兄ちゃんは帰って来ない。
79桐莉兄@『こいうた』8:04/10/04 22:21:57 ID:ShA2/+9x
「(……)」
兄ちゃん、大丈夫かな。
迎えに来てくれるって言ったスよね。
横断歩道、赤信号で渡っちゃ駄目なのに、兄ちゃん何時も信号無視するから。
車に轢かれて怪我したりしてないか、心配ス。
「(……)」
ねぇ、兄ちゃん。
迎えに、来てくれるスよね。
「(……)」
信じてるスよ。
桐莉は、兄ちゃんの事、信じて待ってるス。
「(……)
でも。
「………ぅ…」
ねぇ、兄ちゃん……
「……ぇっ……」
……桐莉、兄ちゃんに嫌われてるスか?
「………………」
迎えに、来てくれるって言ったから、桐莉、泣かないで待ってるスよ。
雨、降っても、動くなって、言ったから、ずっと同じ場所で、兄ちゃんの事、待ってるスよ。
兄ちゃん、桐莉の事、誉めてくれるスよね。
――冬の雨の寒さも、夜の暗闇の怖さも、もう、感じない。
兄ちゃんを待っている、この時間が、とても幸せで……。
……幸せ?
「……………ん。兄ちゃん、早く来て……桐莉、此処で、待ってるスよ……」
80桐莉兄@『こいうた』9:04/10/04 22:25:19 ID:ShA2/+9x
笑ってる、自分が、とても不思議だった。
「桐莉ッ!」
懐中電灯の光。
闇を切り裂いて、桐莉を照らす光は眩しくて。
「……兄ちゃん」
「おま…え、バカかよ。マジで、全然動かないで待ってたのか!?」
「ずっと、待ってたスよ……」
……ほら、兄ちゃん、迎えに来てくれたス。
兄ちゃんが、何か言ってたけど、何を言ってたのか覚えてないス。
桐莉を抱いてくれた兄ちゃんが、あったかくて、それから、
それから……。
………熱、出してぶっ倒れちゃったス。

――始まりの記憶、兄ちゃんと桐莉の、一番最初の記憶。

「(ねぇ、兄ちゃん……桐莉は、兄ちゃんの事が大好きス。
だけど、どうして兄ちゃんの事を好きになったのか、覚えてないんス。
兄ちゃんと、七華姉ちゃんと、由紀ちゃんと、一緒に遊んだ記憶も持ってるス。
でも、それじゃあ、どうして、『桐莉』の記憶は『其処』から始まってるんスか?)」

今でも、時折見る夢。
兄ちゃん、泣いてるスよ。
時々、とても怖くなるス。
今、此処に居る自分が、解らなくなっちゃう。

兄ちゃんに、恋をしたから、壊れたのか。
壊れたから、兄ちゃんに、恋をしたのか。
81桐莉兄@『こいうた』10:04/10/04 22:27:34 ID:ShA2/+9x
「兄ちゃん!」
「……よぉ。テスト、どうだった?」
「これ見るっ!七十二点取ったー!」
「そうか、赤点は免れたな」
「内訳、四十五点は自作の分スよ!」
「……こっちは色々と散々だっつーの」

軋んでなんか、いない。

   何時から、此処に居る?
 私は、私?
            この想いは誰のもの?

「桐莉、さっきからボーっとして、どうかしたのか?」
「……兄ちゃん」
「まさか……頭使い過ぎて知恵熱でも出してるんじゃ……」
「……」
「保健室、行くか?」
「……んーん、平気スよ?」
「そうか。だったら――」
「(すぅぅぅ……)アイィィィーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!」
「だぁっ、突然叫ぶなっ!ったく、何なんだよお前はッ!」
「……世の中、考えたら負けって事もあるスよね」

82桐莉兄@『こいうた』キリ:04/10/04 22:30:17 ID:ShA2/+9x
兄ちゃんの、手を握ると、怖いのが消えていく。

『――愛してるよ、桐莉』

桐莉、に掛けられた言葉。
今は、それだけで、いい。

「みににかん ちみといのちに しいにかに こちみみちにと にかいすなとな……さ、兄ちゃんっ。弁当食うス!」

今は……それだけで、いい。
83名無しさん@初回限定:04/10/04 22:51:48 ID:OgsT5LIn
なんか自分の知らない世界の会話が進められてる(;´Д`)……とか思ってたら。

読んでてなんか、心境の変化。
「ん? いつもの電波と違う? ……おお? いいぃね、いいぃね、きたよきたよぉ〜?
 コ・イ・ウ・タ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!」って感じ。
84桐莉兄:04/10/04 23:17:06 ID:ShA2/+9x
余談、桐莉の恋歌の変換ヒント。
金田一少年の事件簿にも同じ暗号が出てます。
七不思議事件の時の、のちこいみに……血吸い貝に砂……。
85名無しさん@初回限定:04/10/04 23:21:14 ID:qfqHeV8Y
作品が投下される日は気分が(・∀・)イイ!!な
…ない日は禁断症状が出るけどw

↓以下ネタ分補充

朝起きたら妹のフェロモンが通常より70%増量してた。
86名無しさん@初回限定:04/10/05 00:34:09 ID:lGNTcKNC
朝起きたら妹が
スタンドを発現していた
>>桐利兄氏
毎度乙( ・∀・)つ旦~~オチャドゾー
暗号はいわゆる「みかか」でつね。
MMR式だと電波は凄いけど、解読難しくなるね。


ついでにネタを。

朝起きたら妹が、十字架を胸(の谷間)に……
88518 ◆518YLv.Xnc :04/10/05 01:36:30 ID:6R6vtdi9
突発屋氏、池魚氏、桐莉兄氏、Y氏、>>48
みなさんGJです!
皆さん凄いですね

そういえば、あんまり期待してる人も居ないでしょうが、長編の続きはもう少ししたら……


ところで、私は>>85さんの禁断症状がどんなものか気になります(w
89名無しさん@初回限定:04/10/05 02:01:25 ID:EUwXh4/K
頭が固くて暗号がわからん(;´Д`)誰かヒントくださいな。
90名無しさん@初回限定:04/10/05 03:15:17 ID:Oi07kd7a
>>89
キーボード
91名無しさん@初回限定:04/10/05 08:14:37 ID:+AQbQJ1D
>>90
>>89が英語キーボード使ってたら(あるいはハングルでもタイ語でも)百年見てても
分からないかもよ。
92桐莉兄@鍵盤〜。:04/10/05 12:09:57 ID:FIRj7wAq
>>83
 隆弘がトロくさい桐莉を公園に置き去りにして七華・由紀と遊びに行った時の話。
 (参・『朝起きたら妹に銃口を突き付けられていた』。)

>>87
 お茶ドモー。
 みかかで正解ー。 (…MMR式はどんなだったか忘れた…)
 実は回文、真面目に挑戦して、三時間考えた末にリタイヤした口でつ。

>>89
 暗号ってゆーか、平仮名⇒英文字でつ。
 キーボードで み・か・か⇒N・T・T と変換されるって訳。
 後は普通にローマ字打ちになってるので、其のまま読んで下さい。
 (…っても、別に今後の展開に関わるような重要な事とかは言ってないですが…)


……桐莉と七華、どっちが人気あるんだろう?
93名無しさん@初回限定:04/10/05 12:27:37 ID:e8TMOuBD
MMR式と聞くとアルファベットに直した後任意に並び替えて余りが出たら「ノイズは削除」な方式しか出てこない。
94名無しさん@初回限定:04/10/05 12:28:17 ID:4FKjmXuz
にいちゃんせかいでいちばんあいしてるす
95名無しさん@初回限定:04/10/05 13:43:30 ID:cjLQiYuj
>>92
俺は桐莉タン萌えっす!
今回の話でさらに惹かれたス!
96一発ネタ:04/10/05 15:03:15 ID:w+LC8TSF
朝起きたら、妹がスタンドを発現していた。
「コォォォォ………」
ゆぅるりらりぃ〜〜。
「いや、朝っぱらから残像とオーラ纏って意味不明な起こし方すんなッ!!」
何故か妙に暗い部屋の中で不自然な間接の曲げ方で俺を起こしにきたらしい妹。
いや、心臓に悪い。
「兄貴……ッ!!朝が、来た……ッ!!」
シュピィーン
「さぁッ!!お目覚めの時間だッ!!」
「その意味不明な指の曲げ方はやめろ」
「……残念だ。また戦友(とも)を殺さねばならない」
「そういう展開にしたいだけだろう」
面倒くさいのでさっさと起き、カーテンを開ける。
目の前には青空が広がり、部屋は痛いぐらいの眩しい陽光で包まれる。
「兄貴………ちょっとはノってよ」
「嫌だ。だいたいジャンプは読んでないんだよ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
「兄貴ッ貴様………どうやら私をプッツンさせたみたいだなッ!!」
ヴォンッ!!バヒュゥウウウ!!
「待て待て待て待てっ!!なんだおまえの背後に立つ青い人はァッ!?」
「『モーニング・シスター』!!」
うわっ微妙なネーミング。
「ヌネヌネヌネヌネヌネヌネヌネヌネヌネヌネヌネヌネッ!!」
「しかも君死にですか!!?」
「さぁ、これで終わりだッ!!」
「どうでもいいが妹よ……遅刻確定だぞ」
「………」
バヒュゥウウウ!!
「兄貴ッ先に行くわよ!」
「あぁ!!逃げんなコラ!!」
97名無しさん@初回限定:04/10/05 15:11:13 ID:iGimElVj
朝起きたら妹に、手紙を渡された

兄貴へ
貴方の秘密を
知っているぞベットの下に
つんであるゲームのことを
てにと
ることも汚らわしい
かたずけろ

妹として
はずかしい

兄貴を名乗るな
しね
かんじわるい
愛想も尽きた
さわるな
ないても無駄だどこかへ
いってしまえ


・・・妹めっ!!
98名無しさん@初回限定:04/10/05 15:27:53 ID:bWL3kl6w
>>97
デスノ(・∀・)イイ!!
99一発ネタ:04/10/05 15:39:50 ID:w+LC8TSF
朝起きたら、妹が十字架を胸に……。

「主よ、眼前の不浄を払いたまえっ!!」
「ぎゃああああああっ!!」
ダストブースト発動っ!!回避回避っ!!
「あ、朝っぱらから何さらすんだテメェはァ!!」
「うるさいよフリークス」
しかも今回は吸血鬼ネタですか。ご丁寧にシスター服まで着てやがりますか。
「シイィィィィィィ……」
しゃきーん。
「我に求めよさらば汝に諸々の国を嗣業として与え地の果てを汝の物として与えん
汝、黒鉄の杖をもて、彼等を打ち破り陶工の器物の如くに打ち砕かんと
さらば汝ら諸々の王よさとかれ地の審判人ら教えを受けよ
恐れをもて主に…」
「首切り判事ですかっ!?バヨネットですかっ!?
「あ、なんならこんなのもあるけど?」
と、妹のシスター服から出てくる出てくる。
黒鍵だのトンファーだの、ジャッカルだのレイジングブルマキシカスタムだの、
白木の杭だの鞭だのハンマーだの第七聖典……。
「なんかネタに心当たりが有りすぎてすでに訳がわからん!!」
「兄貴は全国妹連盟よりノスフェラトス判定が出ました♪よって狩ります(はぁと)」
「出るの!?俺人間なのに出ちゃうの!?」
「フラグ立ったから」
「どこに!?」
「テケテケテーン、ハルコンネーン♪」
「会話をさせてくれーっ!!」
「オナニーはすませたか?姉様にお祈りは?部屋のスミでカクカク震えて腹上死する心の準備はOK?」
「いやぁぁぁ!!涎を垂らしながら近寄るなぁーっ!」
100名無しさん@初回限定:04/10/05 17:40:13 ID:GkC9kRAK
100ゲト記念ネタ投下。

朝起きたら妹に、三行半を宣言された。
「あなたの妹、やめさせてもらうわ」
101名無しさん@初回限定:04/10/05 19:54:40 ID:lGNTcKNC
朝起きたら妹が「ネコミミモード」と歌っていた・・・
10285:04/10/05 20:27:49 ID:Dfri4RE/
朝起きたら妹が…

「   _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
   ⊂彡   」

>>88
518氏↑こんな感じに禁断症状ですw
103名無しさん@初回限定:04/10/06 09:35:30 ID:tDrDVc8H
朝起きたら妹と一緒に、
体育倉庫に閉じ込められていた。
104名無しさん@初回限定:04/10/06 13:37:03 ID:zwnyonp4
朝起きたら妹と二人きりだった。
もうこの世界には妹以外に誰もいない。
町が破壊された様子もない。
一体俺が寝ている間に何があったんだ…?
105名無しさん@初回限定:04/10/06 16:26:24 ID:pGP1GCWC
朝起きたら妹が…
(・∀・)ネコミミモード♥
106名無しさん@初回限定:04/10/06 19:08:02 ID:nn5NXl1v
朝起きたら妹の菊門が目の前に在った
107名無しさん@初回限定:04/10/06 20:11:41 ID:IsdbKVF0
>>106
桐莉兄氏向けのネタだな。
アナル派の自分としては期待。
108(1):04/10/06 20:25:04 ID:pgMwLbAr
 書き込んであるネタに関係なくてすまないんだが1スレ見てたころに勢い
で書いた話が出てきたんだ。よかったら見て笑ってやってくれ(´Д`;)

 ――朝起きたら妹にチョコを渡された

「おはーよー」
「あ、兄、おはーん」
 階段から降りると台所から聞きなれた妹の声と鼻腔をくすぐる甘い香り。
 今日はバレンタインだ。妹もそろそろ思春期な年頃か。少し、複雑な感情が
一瞬脳裏をかすめたが意識に留まるほどのものではなかった。
「〜♪」
 なにやら楽しそうな声が聞こえる。そんな声に招かれるようにドアを開ける
と、案の定テーブルにはお菓子作りの器具やら材料やらが散乱していた。
「うわ、お前、まぁた派手に散らかしてんなぁ」
「これから片付けるんYO」
「なんでラップ口調なんだYO」
「ラッパーだよ」
「……あ?」
 突然なんだ?
「ラッパーのマークの正○丸」
「わからん」
「このチョコを食べるイコール正○丸」
「頼むから試食させるなよ」
「えへっ☆」
 上質の絹のように優雅に向けられた笑顔は、しかし真夏のお化け屋敷のよう
な冷気を感じさせる。
109(2):04/10/06 20:26:19 ID:pgMwLbAr
 パタパタあわただしいスリッパの音を立てて、妹がキッチンへと消えていっ
たと思った――ら、すぐに戻ってきた。
 両手で抱えながら持ってきたのはやや大きめのチョコレートケーキ。ウィン
ドウに並んでいるものと比べればやや見劣りするだろうが女の子の嗜みとして
はいいレベルだと思う。
 とはいうものの料理なんぞしませんし、わかりませんが。
「うまそうじゃん」
「ふふん、でっしょお〜」
 誇らしげに胸を張る。平面ブラウン管だが。
「誰にやるんだ、これ? 俺にもくれよー」
「え? それ兄用だよ」
「ラ・ヴェリテ(真実)?」
「ヤー」
 かなり嬉しい。ぶっちゃけ今年は一個も確保できなかった。ていうかもらっ
たことねーよ。
 見栄のために隣町のデパートに買いに行って店員さんに白い目で見られたり、
実はその現場をクラスメートに目撃されてたりと最悪な今年のバレンタインだ
ったが神(妹)は俺を見捨てなかった。
「義理だけどね」
 神は死んだ。
 ていうか当たり前だ。妹じゃねーか。
「毎年、兄が隣町のデパートでチョコ買っている姿を想像するのも切なくって
ね」
「ばっ……い、行ってましぇん!」
「行ってましぇんか」
「ぃってましぇんヨ!」
 ……サイキックか、こいつは。
110(3):04/10/06 20:27:39 ID:pgMwLbAr
「はいはい、そんな可哀想な兄のために心優しい妹はチョコを作ってあげたの
でした。けなげだね。
どのくらいけなげっていうと、継母や姉に苛められながらもいつか舞踏会で王
子様と恋に落ちて、手に入れた地位を駆使して継母と姉に復讐しちゃうくらい
けなげなんだよ」
「腹黒いだけじゃねぇか。灰かぶり姫が泣くぞ」
「でも残念……12時を過ぎると魔法はとけてしまうの。そのケーキも元のぼ
ろ雑巾に……」
「け ん か を 売 っ て い る の か お 前 は ?」
 あー、なんか一瞬でもこいつが女神のように見えてしまった自分が情けない。
明らかにモテナイ兄貴への同情チョコじゃねえか。
 ……いや、モテねぇけどさぁ。もっとさぁ、ほら、はにかみながら顔を赤く
して『お兄ちゃん……一生懸命作ったの。私のチョコ……受け取ってくれ
る?』的なさぁ、展開があってもいいと思わね?
 そんでさあ、
『チョコも嬉しいけど……俺はお前が食べたいな』
『え……お兄ちゃん? なに言って……んっ!』
『ふふ、お前の唇は美味しいな……』
『お兄ちゃん……好きぃ……』
『下のお口も(以下略)』
 こんな展開が脳内シミュレートされる時点で俺の脳は腐りきっているんだと
思った。三ページ目には接続しちゃうエロ漫画の読みすぎだ。
 そんな俺は生きるべきか死ぬべきか、それが疑問だ。
「どうしたの、兄? ハムレットぽい顔して」
「どんな顔だ、それは」
「バレンタインにチョコもらえない我が兄の顔」
 まずい、このままでは兄としての威厳の失墜する。どうにかせねば。
111(4):04/10/06 20:29:11 ID:pgMwLbAr
「ハッ! チョコ貰えない? 馬鹿言ってもらっては困りますね、マイシスター?」
 大げさに肩をすくめてみせる。
 ガンッ! という鈍い衝撃をともなったオトマトペ。
「あ、痛そう」 
「――っ〜」
 食器棚の角に指をぶつけた。
「んー、だいじぶ?」
「構うな……」
 復帰。
「と、とにかくだ。今年はちゃーーーーんと本命チョコを貰っているのだ」
 ゲーム内でだけどな。主人公と名前同じだったし。
「……」
 理解できていないといった面持ちのマイ妹。
「なんだ、貴様、その疑いの眼差しは。むしろ俺のようなストイックなジェン
トルメンに今まで
だれもチョコを渡さなかったことの方が奇跡と言っていいのですよ?」
「……うっそだぁ〜」
「ばっ――嘘じゃねっーって。マジでラブされちゃって困っちゃう、略称ML
K的ラブストーリー間違いなしだぜ?」
 俺は自分のセンスに怖れを抱いた。
 そしてでっち上げられた俺のバレンタイン妄想ラヴストーリーは続く。
「いやさ、俺ってさ、ハードボイルエッグ(?)じゃん? 恋愛なんて女子供
のするものだと思うけどさ〜、マジ求愛されてしょうがねえから付き合ってや
ろうかなーとか思っちゃったりするわけよ?」
「……」
「相手の娘も結構可愛いしさー、なんていうかイマドキの奴と違って、清楚で
うぶな感じっての? しかもロリ? そんな娘に本命渡されたらサー、そりゃ
もう付き合うしかないじゃん?」
 もちろんそんな女はいない。昨日やったエロゲーのヒロインの属性だ。言っ
てて悲しくなってくる。反面、肉親にたいする見栄、とでもいうのだろうか。
偽物の優越感が気分を高揚させる。
112(5):04/10/06 20:31:25 ID:pgMwLbAr
「……」
「でもやっぱバレンタインなんてお菓子会社の陰謀だよなー。義理チョコなん
てそのもっともたるもんじゃん。騙されてるんだって。男なんて義理チョコ貰
ったって嬉しくねーって」
「――!」
「こんな義理チョコなんて貰ってもなー!」
「本命だって言ったら……」
「……あ?」
 突然の言葉に勢いが遮断される。
「……アタシも好きだって言った……らどうする……のよ」
 聞き取れないような小さな声。
 行き場を失った勢いが目の前の少女の言葉を綯い交ぜに不思議な空気を作り
あげていく。
「すきって、おまえ……」
 ほとんどオウム返しに近いきり返しで俺は言葉を紡ぐ。
「……どうするのよ」
 語尾を繰り返し言葉を終えた。妹は俯いたまま、微動たりしない。
 …………ってなに俺は冷静に状況把握してるんだ。
 ――なになに、今、なんて言ったんだ、こいつ?
 いや、好きになってもいいかって言ったんだよ。
 え、誰を?
 馬鹿か俺は。会話の流れからして俺にきまってんじゃねーか。
 いや、有り得ないだろ、論理的に。
 いや、論理かんけーないし。
 落ち着け、落ち着け、俺よ。
 こんな時は九字法だ。忍者が精神統一に使っていたというアレだ。
 えーとたしか、臨、兵 闘、者、階、陣、列、在、前だっけか。
 よし、口に出して精神統一だ。
113(6):04/10/06 20:32:47 ID:pgMwLbAr
「……淫! 妹! 幼! 膣! 挿! 入! 逝! 射! 精! って馬鹿か、
お前は!」
 すかさず自分の頬にビンタをいれた。
「じ、じぶんで自分を……?」
 俺の頭は万年桃色かよ! 自分の妹をなんだと思ってるんだ! 死ね、死ん
でしまえ! このエロ男爵が!
「あ……ごめん、兄。そだよね、馬鹿だよね、突然そんなこと言ったってね。
あはは……ごめん、忘れて」
「い、いや違うんだ! 今の馬鹿ってのはお前に言ったわけじゃなくてな…
…」
 ちょっと、いやかなり不謹慎な、妹に対する異常な性的思考に対してだな…
…。
 って言えるか、そんなこと! ますます混乱してるじゃねーか!
 エロゲーのしすぎだ。悔い改めろ、懺悔しろ。ていうか妹いるのに妹モノ買
うな俺の馬鹿!
 うおー、ていうか考えてみるとこの展開こそまさに妹モノ展開の王道じゃ
ねーか! どうしろと! おれにどうしろと!
 選択肢ドコー!

・抱く
・キスをする

 有り得ねー! そんな簡単に選べねー! ていうかこの選択肢極端すぎ!
 セーブも出来ねー! マジ困った。
「あ、兄?」
「――はっ!」
 妹の声で意識が現実に引き戻された。
114(7):04/10/06 20:35:11 ID:pgMwLbAr
「だから忘れてってば〜、冗談だってばー」
 片手でお腹を抱え、笑いながらバシバシと肩を叩いてくる。
「じょ、冗談?」
「そうだよ、兄、真剣に悩みすぎだよ」
「そ、そうか。そうだよなぁ……HAHAHA」
 乾いた笑いは未だ混乱の跡を引きずっていた。
 冗談とわかると同時に体中の気が抜けていく感覚。
 力なく椅子に座り込んだ。
 はぁ、いや、ビックリしたって、マジで……あれが演技だってんなら女優に
なれるんじゃないか、こいつ。
「じょうだん……かぁ……」
 ポツリと口から言葉が漏れる。
「兄?」
 小首をかしげた妹さん。目線が同じ位置にくる。
「うん?」
「ううん、なんでもないけど。あら、もしかして本気にした? そんなわけな
いよねぇ、兄妹だよ?」
「え、いや……」
「にゃ?」
 生来の特徴的な団栗眼が楽しそうに俺をその湖面に映しだしている。
 躊躇いもせず目の前まで顔を乗り出す少女を――
「さ、ご飯にしようか、兄」
 不覚にも可愛いなどと思ってしまったある朝の出来事だった。

                              ――了orz
115名無しさん@初回限定:04/10/06 20:41:54 ID:pgMwLbAr
 シマッタ、なんか時間軸が変だ(´Д`;)最初の兄の登場を夕方、学校から
帰ってくるくらいの設定に脳内変換してくれーorz すまない。
116池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/06 23:48:56 ID:9K3LlyhA
 朝起きたら妹が「ネコミミモード」と歌っていた・・・

朝。布団の中で気が付くと、なにやら小さな声が聞こえる。
「……――モード♥」
何だ? さらに耳を澄ます。
「……――コミミモード♥」
小耳モード? 意味不明だ。気になるので、目を開けて起き上がる俺。
「――って、お前か! さっきから何ぶつぶつ言ってるんだ?」
目の前には、妹が。俺が起き上がるのを見て、顔いっぱいに笑顔を広げる。
「ネコミミモードでーす♥」
妹の頭を見ると、そこには可愛らしいネコミミが。なるほど、これのことね。
だけど、モードって何ですか。輝彩滑刀の光のモードぐらいしか知りません。
「ネコミミモード♥」
俺が考えてる間も、妹は口ずさみ続ける。
「ネコミミモードってなんだ、ネコミミモードって」
俺が少し強く聞くと、妹は一瞬黙り、小首を傾げて、
「……フニャーン♪ フニャニャン?」
……グハァッ! 俺の心に300ペリカのダメージ! 俺は萌え死んだ。
やべえ可愛い。
「フルフルフルムーン♪」
おっ? 今までと少し違――
「キスキス♥」
――のひゃぅあ! そんな大胆な! いきなりキスなんて!
うあ、もう、そんな、ちょっと、やめ――あれ、やめちゃうの?
唇を離して俺を見つめる妹。
「おにいさま……♥」
……そんな超至近距離から熱っぽい目で見つめれれたら俺……。
「キスキス♥」
妹のやわらかい唇が再び俺の唇に触れる。
ああ、もう、俺死んでもいい……。君の為なら死ねる……。
「ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ……」
ああ、兄弟同士でそんな――ん?
117池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/06 23:53:20 ID:9K3LlyhA
俺としては、電波系の曲の中では『PrincessBride!』が一番好きですね。
音楽として、普通に楽しめますし。


>>108
(・∀・)イイ!!
かなり書き慣れてますか? すごく上手いとおもったので。



>>桐莉兄氏
二日遅れですが、かなり印象に残ったので。
いつもの電波ゆんゆんなのに加えて、今回ストーリー面がかなり好きです。
途中で入る地の文が、もう、ツボでした。

あと、回文はアレかなり時間掛かりますね。
俺の書いた2句も、2日間丸々潰してずっと考え続けて、
その結果、字余りに造語、熟語の本来の読み方ではない読ませ方、意味不明と散々な出来でした。
『儚いこの恋仲』『許されざるゆえ』はすぐに考え付いたんですがねえ……。
118名無しさん@初回限定:04/10/07 04:09:45 ID:O1V8wWrU
>>108
いい意味で1スレ目っぽいと思た。グッジョブ!
119名無しさん@初回限定:04/10/07 10:29:00 ID:OfRtqEAP
朝起きたら妹に
はじめて会った。
120名無しさん@初回限定:04/10/07 13:32:16 ID:srZCYAmR
>>108
ノリがそれ散るの主人公に似とる。
121名無しさん@初回限定:04/10/07 13:37:30 ID:hsGIQ/go
最初>> 朝起きたら妹が「ネコミミモード」と歌っていた・・・
最後>>ああ、兄弟同士でそんな――ん?

性転換してるYO!!
122名無しさん@初回限定:04/10/07 15:24:18 ID:b8GqdGSq
朝起きたら妹に読まれた。
よりによって「朝起き妹スレ」に投下しようと思ってたSSを…。
123エロ兄貴とテニス1/3 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/07 19:14:59 ID:gaHZTKtJ
ぱこーん

ボールが飛んできた。

ぱこーん

それを打ち返す。そして、ふわっとスコートが浮き上がる。
「おおっっ!」
見えたぞ!ワンダーランドが!
「・・・」
オオーッ!
テレビの中の観衆と、俺の叫び声が重なった。
「うーむ、テレビの中の観客との一体感とでも言うべきか、この感覚は」
思わず唸ってしまう。
「・・・兄さん、今の『オオーッ!』はポイントを奪ったから沸き上がった歓声
です」
「うむうむ、今のはかなりポイント高かったからな」
「・・・」
俺はテニスを観賞していた。
カワイ子ちゃん(死語)達が惜しげも無くその太股を露にし、モーレツ(死語)なパ
ンチラを披露する。それがテニスである。ルールは簡単。出来るだけ高くボール
を上げたり、取りにくい場所にわざと打ったりして出来るだけ相手にパンチラさ
せれば良いのである。
しかし、世の中不届き者がいるらしい。中にはわざわざ自分から喜んでパンチラ
姿を披露して間抜けな男のポイントを稼ごうとするのがいる・・・そして、俺が
その間抜けな男だ!
「良いねえ、実に良いねえ」
踊る阿呆に見る阿呆。同じアホなら見なけりゃ損だ(←微妙に違います)。
「・・・」
「そういえば、ジャパンオープンにシャラポワちゃんとかいう可愛い女の子が出
るそうじゃないか。楽しみだ。ロシアなだけに赤いアンスコ穿いているらしいし」
124エロ兄貴とテニス2/3 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/07 19:16:22 ID:gaHZTKtJ
「・・・はぁ」
「くっはぁー!どうして、こう、ロシアは、いつもいつも可愛い子が出て来ます
か!お国柄なのかね?」
「フィギュアとか、新体操とか、とにかくロシア・東欧は綺麗な女性が多いです
ね」
華子とそんな事を話している間にも、試合は進んでいる。誰と誰の戦いかは分か
らんが、両方とも良いケツしている。勝負は互角だな(←勝敗の決め方について
勘違いしています)。

ぱこーん

相手の選手が高いボールを打ち上げた。こりゃ見えるぞ!
「・・・これは失敗しましたね」
「何を言うか、大成功だ!」
「・・・」
手前の選手がそれを打ち返すために高く飛び上がる。そして、一気にラケットを
振り下ろす。

ぱこーん

「!」
オオーッ!
「おおっ!」
見える、見えるぞ。アンダースコートとかいうパンツが!しかも、何だかエッチ
な皺までくっきりと映っている。グッジョブ、高画質テレビ!グッジョブ、カメ
ラマン!
「プ、プラズマテレビ万歳!もうこれからは『映ればええやん。テレビやし』な
んて失礼な事は申しません!」
「・・・何が言いたいかは分かりました」
「よーっし、今すぐ編集だ!」
「あぁ・・・ハードディスクレコーダーがこんな事に使われるなんて_| ̄|○」
「何を言うか!技術をエロに使って何が悪い!技術はエロにつれ、エロは技術
125エロ兄貴とテニス3/3 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/07 19:17:55 ID:gaHZTKtJ
につれだぞ!VHSだってエロいから勝てたんだ!」
「・・・」
「エロは正義だ。エロは力だ。フランス語では英雄をエロと呼ぶのが何よりの証
拠だ」
「・・・_| ̄|○」

華子と楽しくチラリズムを味わっていたが、そろそろ試合も終わりに近付いてき
たらしい。相手の選手の猛攻に、手前の選手が懸命に尻を振って抵抗する。そし
て、チラチラと桃源郷が見える。一気に見えるのも興奮するが、こういう誘うよ
うな腰の動き+チラリズムというのも捨てがたい。
・・・が、もうちょっとモロに見てみたいな。ほら、俺って若いから。性欲をもてあ
ます。
「・・・兄さん、どうして匍匐前進でテレビに近付いているんですか?」
「ちょっとな」
華子には分かるまい。今の俺の企みが。そして、大きくなった逸物が地面をこす
る感覚が。
「・・・下まで辿り着いて、何をなさるつもりですか?」
華子の質問を無視して、俺はプラズマテレビを下から見上げた。
「・・・うむ、見えんな」
何も見えなかった。
俺の企みは失敗に終わったらしい。君達にも無かったか?スカート姿の女の子が
テレビに出て来るたびに、下からテレビを見上げてスカートの中を覗こうとした事が。
「・・・」
華子が無言で俺に近寄って来た。
「久し振りに登場したと思ったら、これかい!」

バキッ!ドサッ!

尻に蹴りを食らって、俺は地面に倒れこんだ。

教訓:下からテレビを覗いても、見えないものは見えません
126池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/07 19:44:47 ID:/F8es92x
>>121
すいません、今までの作品全部『兄弟』で書いてました。
自分の中では、兄も弟も姉も妹も、全部『兄弟』で通してたんですが(姉妹はちゃんと書くけど)、
判りやすいように『兄妹』で書いたほうが良いですか?
127 ◆7GyBO3CLl. :04/10/07 23:10:49 ID:ZduMdcTT
>>池魚氏
読んでもらえりゃ幸いっす(゜Д゜)
いやしかし、ネコミミモード妹ホスィ(´Д`*)やばいっすよ、その小娘!

>>118
まだまだっす。重鎮にーちゃんたちには及ばないっすよ。

>>120
1スレあったころ、それ散るやってたかも。そういや似とります。

>>123
>>VHSだってエロいから勝てたんだ!
GJっす。笑いました。ムチャクチャ言いますな。

ちょっと住ませてもらいますわ、良スレすぎるっ。
128108:04/10/07 23:14:28 ID:ZduMdcTT
名前欄ミスっす(つД`;)108っす。スマソ。
129名無しさん@初回限定:04/10/08 00:17:58 ID:Mk5rL41F
朝起きたら妹ネタの吉野屋スレがあがっていた。
130518 ◆518YLv.Xnc :04/10/08 00:28:47 ID:V77meGtM
>>108氏、池魚氏、エロ兄貴氏、その他多数の名無し職人氏
みなさんGJ!

あの……ところで、相変わらず忙しくて遅筆振りを発揮しちゃってるんですが
長編連載中でも小ネタを書いて繋いだ方がいいんでしょうか?
あんまりにも私が書くの遅いので、ちょっと聞いてみます
131名無しさん@初回限定:04/10/08 01:27:18 ID:9QhQiFJu
朝起きたら妹に、「恋人ごっこしない?」と言われた。
132名無しさん@初回限定:04/10/08 02:14:39 ID:c+j6WZNe
>> 518氏
無理して書かなくて良いと思われ。
妹萌えの心が命ずるままに、書きたい時に書きたいだけ書いて下さい。
確かに早く続きや小ネタを読みたいが、ガッついてもいいこと無いし。


朝起きたら妹に、暗号を解かされた。
「おはよう、兄さん」
「ああ、おはよう。お前が俺を起こすなんて珍しいな?」
「ちょっと用事があるの。まず確認だけど、兄さんって人としてマズいことに妹に欲情してるでしょ?」
「いきなり、そういうことを言うか。まぁ……否定はしないが」
「それでね、私もそれが嫌ってわけじゃないんだけど」
「マ、マジで!?」
「だからって、ハイそうですかと結ばれるのもどうかと思うのよね」
「確かに、そうかもな」
「そこで、兄さんにちょっと暗号でも解いてもらおうと思って」
「それとコレは一体どういうつながりがあるんだ?」
「何だっていいのよ、障害を乗り越えれば。解けたら、ご褒美に私をあげる」
「俄然やる気が出てきた。問題は何だ?」
「M…似さぬさ、レア」
「……それだけ?」
「それだけ」
「とは言えど、どう解くのやら……」
「頑張って、兄さん」

解けるかな?
134108(1) ◆1RcgWHRcUw :04/10/08 03:53:40 ID:yhZpppVC
――朝起きたら妹に刺されていた

「おーはーよー! お に い ちゃぁーーんっ(†)」
「†ってなんだ……ってうぉぉぉ! 右腹がねぇ!?」
「見て見てー! グングニルー!」
「狙った物は必ず貫く!?」
「そう、そのグングニルー♪」
「貫いたのはお前か里美ー!」
「そうだよ、お兄ちゃん、だってお兄ちゃん不死身だもん!」
「んなトンデモ設定は持ち合わせてねぇ!」
「だって昨日、晩御飯に人魚の肉使ったもんーーー」
「ヒィ、そんな幻想物がどこから!?」
「養殖したー!」
「ありえねーーー、じゃああその槍はっ」
「白髭のおっちゃんにもらったー」
「おーでぃんほんにん!?」
「んー、分かんないけど刺してみろーってー」
「死ぬわっ! ……あ、でも死んでないな。ちょこっと痛いだけで」
「わーい。ほかにもいっぱいもらったよー、第二陣いっくよーっ」
「試すのかよっ!」
「せーのっ」
「聞いてねぇだろ、お前ーー」
    テュル   フィング
「――栄光齎す 破滅の剣」
「変な和名まで付けてるしーーー」
「あ、避けちゃだめだよー、誰か死んじゃうよー」
『ギャァーーーーー』
「なんかどっかで変な悲鳴聞こえたぞ!?」
「気にしなーイ! ほらほら第三陣ー」
「なんだ、その『私、これから奥義出しちゃいます』的な構えは!」
135108(1) ◆1RcgWHRcUw :04/10/08 03:57:05 ID:yhZpppVC
   御身は力強く永遠なり、主よ
「――Athah gabor  leolam, Adnai」
「なんかやばそうな響きっ!?」
  エクス
「約束された――」
「それは駄目だっ」
「えー、とっておきなのにー」
「著作権が切れてから使いなさい」
「ぶー、そんなことしたら二次創作物でおまんま食べてる人たちが餓死しちゃうよ」
「彼らは逞しいから大丈夫だ」
「ちぇ、やっぱこれかぁー」
「振り回すなよ槍」
「槍ってよぶな、グングニルですぅー。聖剣グラムを折った槍ですー」
「なんだ、突然」
「ちなみに折られちゃった理由は持ち主が妹とやっちゃったからですー」
「ナニヲ!?」
「えへ♪ わかってるくせに。ほぉら、おにーちゃんのグラムもこんなに立派に」
「既に脱がしてるっ!?」
「折っちゃうぞー、おっちゃうぞぉ〜」
「――っ、アヒィ、吸うなぁ、親が泣くぞ!」
「……そうだね、火星人だって知ったら泣いちゃうね」
「そっちかよ! 軽く兄の尊厳ぶちこわすんじゃねぇ!」
「大丈夫だよ、おにーちゃん。グラム、凄かった……って伝えとくから」
「誰にだー!!」
「いいから折られちゃいなさい、里美という名のグングニルにー!」
「いやあぁーーー!」
                                ――了
 地の文一切抜きで書いてみたんですが……結構難しいっすね。
>>132
 全然わかんねっすorz ていうか、寝ろよ、俺。
136久しぶりの皐月です:04/10/08 23:20:41 ID:7IeplWKK
朝起きたら、妹に問い詰められた。
「兄さん兄さん、起きるっすよー」
「んだよ……朝っぱらからやかましぃ……」
「えへへーいいから聞いて欲しいな?」
「わかった。とりあえず寝ながら聞いてやる……」
妹…皐月は真剣な表情で床に正座した。
「中の人の都合で見れなかったんすけど、昨日の夜ようやく朝起き妹のスレ見れたんす」
「中の人って誰だよ」
「そしたらね、なんか沢山の職人さんや名無しさんがいたっす」
「そりゃ、かなりの間覗けれなかったからな」
「なんでかなーと思ったら新手っすよ!私とおんなじ『〜っス』な妹がいたっす」
「あぁ、桐○妹ね」
「そこで私は愕然としたっすよ!?失禁貧血略奪無駄無駄オラオラのあぼーんあぼーんうぇっへへへーっすよーっ!!」
うがーだか、だっしゃあーだか、訳のわからん奇声を上げながら暴れる皐月。
いや、とりあえず俺の部屋を滅茶苦茶にするのはやめてください皐月さん。
「あんな強烈な妹に登場されたら私の出る幕ないよ兄さーん!うわぁーん!」
「……いや、落ち着け」
「ひぐっ、うく……だって、ひく、エロでもギャグでも……ぐす、勝てないっすよ……」
137久しぶりの皐月です:04/10/08 23:36:24 ID:7IeplWKK
滅茶苦茶泣きまくる皐月。まぁ、わからんでもない。
「いや、おまえは性格がまるで違うから大丈夫だと思うぞ?」
「……兄さん……本当?」
「いや……メイビー」
「………オンリーメイビー?」
「……」
嫌な静寂。そして………。
「ひく、うわぁーん!こうなったらナツメグ唐辛子胡椒丸飲みしてアレルギーイベント起こしてやるーっ!!」
「身体張りすぎだろ、それは!!」
「ちっくしょーべらんめぇー!!病院で激しくえちぃイベントだー!!」
激しく既出です。
「病院寝間着で激しく騎乗位中出し生出しうぇっへへへーっ!!」
「あ、あのー………皐月、さん?」
バヤい。皐月が徐々に……というか既に壊れてきた。
「………兄さん?」
「は、はい」
「………ぃ」
「………はい?」
「………欲しい」

兄さんが、欲しいっ!!

「ぎゃ、ぐはぁぁぁ!!やめ、バカ、いきな……はだぁぁぁぁ!!」
いや、やめてーっ!!そんな、いきなりー!!
「ふ………ふはひへへ……」
「ひぃぃぃぃ!!そんな、そこだけはそこだけはーっ!!よ、汚されるーっ!!妹に汚されるーっ!!じ、慈悲をっ!!お稲荷さんの裏だけは!!お稲荷さんの裏だけはーっ!!」
「ヒャーッハッハッハッ!!(ゲンハ風)」

チ─────ン。
138久しぶりの皐月です:04/10/08 23:39:38 ID:7IeplWKK
どうも………久しぶりの皐月です。
かなり逝ってしまってますが(滝汗)
覚えていらっしゃる方はいるでしょうか……。

冒頭で桐○タソに皐月がマジギレしてましたがアレはネタです。
作者さん、気にしてしまったらスミマセン………。

宜しければ、ブランク埋めで一発ネタで書いていこうかと思いますが………いいでしょうか?
139池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/08 23:56:53 ID:gm4stFd2
>>138
お久しぶりです。もちろん覚えてます。

一発ネタ、何も問題ないかと思いますが。


>>132
まず、「M…似さぬさ、レア」をアルファベットに直す。
「m…nisanusa、rea」
ここで、頭のmは…で区切られているので、一番後ろに回す。
「nisanusa、ream」
後半の『ream』はノイズなので削除する。そして、残った部分を読むとそこに表れる言葉は、
『日産USA』
つまり、あの暗号は日産USAのことを――
すいませんわかりませんでした。ムズ過ぎ。


>>129
何処……?

ふと思い出してHDDあさってたら、2月ごろに書いてそのまま放置していた奴が出てきました。
140池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/08 23:58:23 ID:gm4stFd2
 朝起きたら妹ネタの吉野屋スレがあがっていた。

そんな事より1さん、ちょっと聞いてよ。妹とあんま関係ないけどさ。
このあいだ、兄さんの部屋行ったんです。兄さんの部屋。
そしたらなんかただならぬオーラがめちゃくちゃ漂ってて入れないんです。
で、よく見たらなんか兄さんが私に気付かないでエロゲやり続けてて、
『私の想い(振り仮名チョコ)、受け取って♥』、とか言われてるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前な、ヴァレンタイン如きで普段食わないチョコ欲しがってんじゃねーよ、ボケが。
チョコレートだよ、チョコレート。
なんか母子連れとかからも貰ってるし。一家4人でヴァレンタインチョコプレゼントか。おめでてーな。
よーし兄さん全部食べちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前な、チョコやるからそのゲームやめろと。
ヴァレンタインってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
クラス中の男子全員といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっとやめたかと思ったら、また新しいゲーム始めて、
今度は、『ある日突然、12人の妹ができたらあなたはどうしますか?』、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、妹が12人なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、ある日突然、だ。
お前は本当に義妹を12人も食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、12人って言いたいだけちゃうんかと。
妹通の私から言わせてもらえば今、妹通の間での最新流行はやっぱり、
実妹、これよね。
つるぺた双子の実妹。これが通の買い方。
実妹ってのは本当に血が繋がってる妹。そん代わりリスクが多め。これ。
で、それにつるぺたに双子(一卵性)。これ最強。
しかしこれを買うと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、1は、幼馴染でも食ってなさいってこった。
141名無しさん@初回限定:04/10/09 00:08:13 ID:3Hv/pKTO
>>136-138
皐月タソだ!丁度過去ログ見てて「〜す」の妹がいたのを思い出したところですた。
各職人たちの妹コラボも見てみたいなあ…(*´д`)ハァハァ

>>139-140
最後ワロタッスw

↓日課のネタ投下
朝起きたら、妹の語尾が「だよもん」になってた。
142妹ヤバイ ◆518YLv.Xnc :04/10/09 01:11:28 ID:H60s/77E
ヤバイ。妹ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
妹ヤバイ。
まず胸無い。もう胸無いなんてもんじゃない。蝶胸無い。
ナイチチとかっても
「遠野秋葉20人ぶんくらい?」
とか、もう、そういうレベルじゃない。
何しろ蝶ツルペタ。スゲェ!なんか胸とか無いの。BとかAとかを超越してる。無乳だし蝶真っ平ら。
しかも成長しないらしい。ヤバイよ、カンストだよ。
だって普通は人間とか成長するじゃん。だって自分の友達の身長ががだんだん縮んでったら焦るじゃん。野郎とか蝶ちいさいとか怖いっしょ。
親父が縮んで、俺が生まれたときまで35歳だったのに、二十歳のときは10歳とか泣くっしょ。
だから人間とか縮小しない。話のわかるヤツだ。
けど妹はヤバイ。そんなの気にしない。成長止まりすぎ。トップからアンダーまでの差とか観測してもよくわかんないくらい胸無い。ヤバすぎ。
カンストっていたけど、もしかしたら成長してるかもしんない。でも成長してるって事にすると
「じゃあ、ナイチチツルペタじゃない妹のロマンってナニよ?」
って事になるし、それは誰もわからない。ヤバイ。誰にも分からないなんて凄すぎる。
あと蝶可愛い。約1ロリ。ペタでと言うと273ペタ。ヤバイ。可愛すぎ。朝起きたらスレで悶える暇もなく死ぬ。怖い。
それに蝶ゴスロリが似合う。蝶萌え萌え。それに蝶ヤキモチ。対人兵器とか平気で出てくる。対人兵器って。小学生でも使わねえよ、最近。
なんつっても妹は馬力が凄い。5ラウンドとか平気だし。
うちらなんて5ラウンドとかたかだか下話で出てきただけで体力持たないから二日に分けたりにしたり、ブランク開けてみたり、オモチャ使ったりったりするのに、
妹は全然平気。5ラウンドを5ラウンドのままやってる。凄い。ヤバイ。
とにかく貴様ら、妹のヤバさをもっと知るべきだと思います。
そんな可愛い妹を愛でている俺とか超偉い。もっとがんばれ。超がんばれ。あと3ラウンド!
143518 ◆518YLv.Xnc :04/10/09 01:13:31 ID:H60s/77E
池魚氏に触発されて、私も小ネタをひとつ
長編の続きは、明日には………多分


皐月タソキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
GJです!

>>池魚氏
GJです
コピペネタに触発されて、私も挑戦

>>123
GJ&アドバイスありがとうございます
暗号……解けない
シーサーも違うし、多鍵も入ってないし……
Mが鍵だとは思うんだけれど……_
13……13……13…………う〜ん

>>108
GJ!
ほ、宝具!?
144名無しさん@初回限定:04/10/09 08:54:03 ID:FqUZ29+n
朝起きたら妹に
面接を受けていた。

って、やっぱりコピペネタ
145池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/09 10:09:57 ID:uNFV4oH6
 朝起きたら妹に面接を受けていた。

妹「特技は妹萌えとありますが?」
俺 「はい。妹萌えです。」
妹「妹萌えとは何のことですか?」
俺「属性です。」
妹「え、属性?」
俺「はい。属性です。妹相手に欲情できます。」
妹「・・・で、その妹萌えは我が家において生活するえで何のメリットがあるとお考えですか?」
俺「はい。性欲が溜まっても妹で解消できます。」
妹「いや、うちには性欲処理させてくれるような妹はいません。それに妹とエッチするのは犯罪ですよね。」
俺「でも、警察にも勝てますよ。僕の妹萌えは。」
妹「嫌な所で勝たないでください。」
俺「世間の白い視線も全然モウマンタイですよ。」
妹「ふざけないでください。それにモウマンタイって何ですか。だいたい・・・」
俺「無問題です。気付かないフリをしてるだけとも言います。そもそも世間の視線というのは・・・」
妹「聞いてません。帰って下さい。」
俺「あれあれ?怒らせていいんですか?使いますよ。妹萌え。」
妹「いいですよ。使って下さい。妹萌えとやらを。それで満足したら帰って下さい。」
俺「運がよかったな。お前じゃ勃たないみたいだ。」
妹「帰れよ。」
146池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/09 10:13:12 ID:uNFV4oH6
ああ、改変ネタは楽で良いなぁ……。
こんなの書いてないで長編早く書けよ俺……。三連休で仕上がるかな……?
いつもの長編だとこんなに遅くなかったんだけど、何でだろうな……。
147名無しさん@初回限定:04/10/09 11:27:25 ID:DPthFi6M
>>池魚氏
ワロタYO
148名無しさん@初回限定:04/10/09 13:05:28 ID:nDEdHuXq
10月3日(日)
朝起きたら妹の様子がおかしかった。
顔が赤い。熱があるんじゃないかと尋ねると
「うん。大丈夫だから心配しないで」
と言ってそそくさと部屋に戻ってしまった。
そういえば最近顔を合わせるとぼうとしていることが多い。
風邪でも引いたのか… 気づいてやれなかった俺の責任だ。

10月4日(月)
大事を取って学校を休ませる。
俺も休むべきか、と思っていると家を追い出された。
まあいい。今日は早く帰って看病する事にした。
家に帰ると妹はリビングにいた。
寝てないと駄目だという些細な口論から喧嘩になった。
途中理不尽なことを言われたような気がするがよく覚えていない。
今日はもう寝よう。

10月5日(火)
妹が部屋から出て来ない。
まだ怒ってるのか、それとも風邪が悪化したか?
今日は俺もどこかおかしい。妹との事もあるし今日は休む。
午後リビングに来た妹とまた口論になる。
最後には泣き出したので俺の方が折れる。
仲直りできたのはいいがおかしな雰囲気になる。
涙に濡れた妹の目を見て妙な感覚に襲われる。
熱のせいだ。今日も早く寝よう。

10月6日(水)
休む。見に来た妹に対し、昨日と同じある事を考えてる自分に気付く。
怖い。すぐに妹を追い出す。もしかして妹も…
いや、そんなはずがない。
149名無しさん@初回限定:04/10/09 13:07:22 ID:nDEdHuXq
10月7日( )
何か変だ。体中がむずがゆい。
妹からいい匂い。美味そうだ。



 月8日( )
いもうと ほしい




 月 日( )
いも うま





 …日記はここで終わっている
150132:04/10/09 14:01:26 ID:/7WMecSm
例の暗号ですが、金田一少年の(ry を全巻読めば解けると思われ。
解けたら妹に一発喰らわせてやりましょう。

回答は月曜あたりに。
151名無しさん@初回限定:04/10/09 14:22:19 ID:LJW3uUe7
>>140
「店員からマークされる」じゃなくて「母親からマークされる」ならVery Goodだったのに。

152名無しさん@初回限定:04/10/09 15:05:16 ID:szHYaRNj
いや、自分のよく行く店で一卵性の妹がチョコを買っていたら、
次から店員に「あの男、バレンタインに女装してチョコ買いに来た奴だ・・・」とマークされるだろ
153池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/09 17:04:14 ID:uNFV4oH6
>>151,152
すいません、あれは実妹ゲーを買う、という意味です。
昔書いた奴なので、色々とちぐはぐってたりします。
今考えると、実妹を食う、で、母親にマークされる、って方が良かったですね。
154名無しさん@初回限定:04/10/09 20:29:49 ID:2PmfqHiM
むしろマークされるのは父親で貫通済みだったりな
155名無しさん@初回限定:04/10/09 23:38:33 ID:CbWCu1cF
>>154
このスレ的には、父親が出るならば実は母親は父の妹だったという設定でないと
親子二代そろって兄妹相姦!
156名無しさん@初回限定:04/10/09 23:54:03 ID:nYVevjoR
>>108
クロスチャンネルぽいな
太一と七香を思い出させてくれてマジでありがd
157名無しさん@初回限定:04/10/10 00:33:08 ID:T1sF9JfE
純系のヒトを作成する気ですか。
158桐莉兄@菊門フルムーン♪:04/10/10 00:56:48 ID:H7cqV713

「兄ちゃーんっ、朝だぞーっ!早く起きるーっ!」
「んが……っぁ!?」

 どぎゃぁぁ( * )ぁぁーんっ!

朝起きたら妹の菊門が目の前に在った。

「ばっどもーにーんぐっ、えぶりブリわんっ☆」(ぷひーっ)

嗚呼……芳しい風が……。

「……最低にバッドな気分の朝をありがとう、妹よ」

いやもうね、マジで勘弁して下さいよ。
最近、俺ってば妹溺愛のナイス兄ちゃんでしたよ。
だからって兄を ナ メ る な YO ッ!?

「俺様のスタームルガーは何処だ?貴様のケツマンコに鉛弾をブチ込んでやるッ!」
「やんやんっ、兄ちゃんのスタームルガーはパンツの中スよぉっ(はぁと)」
「成る程……だったら貴様のケツマンコに熱い精液を注ぎ込んでやるッ!」
「ぬきぬきしちゃうぞ〜っス♪」
「こら、貴様っ!勝手にホルスターから抜くんじゃないっ!素人が扱うと暴発する恐れが――」
「わはっ、兄ちゃんのノーマルバレル、興奮してブルバレルになっちゃってるスね……v」

はぷっ。
159桐莉兄@菊門フルムーン♪:04/10/10 00:58:15 ID:H7cqV713

ちゅ……ちゅむっ、ちゅぅぅぅっ。

「……兄ちゃぁん……好きぃ……」
「ったく、お前はホント、エロ子ちゃんだよな」
「ちゅぷ……ぷはっ。兄ちゃんも、しっかり桐莉にご奉仕しるーっ」
「……これはこれで嬉しい展開だけどさ。もっとこう、普通に萌える起こし方とかは出来ないものかね」
「むーっ、兄ちゃん贅沢ス。普通の妹はこんなサービスしてくれんのスよ」

はみっ。ちろちろちろっ、ちゅむっ、ちゅむっ。

「そりゃそうだが……おうっ、そこそこ……」
「あむ……れろ…ちゅくっ……でも…兄ちゃんが望むなら…萌え妹になってもいいスよ……?」

ちゅぽんっ。

ごそごそ。

「……何やってるんだ、桐莉?」
「じゃん。ネコミミモードっス♥」

振り返った桐莉の頭に、可愛らしい猫耳が付いていた。

「……萌えたスか?」
「萌えっ!」
「にひっ。兄ちゃんもリアル猫耳になって、二人でニャンニャンするス♪」
「おうっ。ネコミミモードっ♥」 
160桐莉兄@菊門フルムーン♪:04/10/10 01:00:04 ID:H7cqV713

ぺちゅ……ぴちゅちゅっ。

「ネコミミモードっス♥」 れろんっ、ちゅぶぶぅぅっ。
「ネコミミモード♥」  ちゅっ、ちゅくちゅっ、ぷちゅっ……。
「フニャーン♪ フニャニャン?」

おっ?今までと少し違――

「フルフルフルムーン♪」

ふりんっ、ふりんっ、怪しくお尻をくねらせて……

「キスキス♥」

迫り来る肛門ッ!
「ちょっと待て桐ぶむっ!」

「兄ちゃん……♥」

油断したッ!今日のお題は妹の菊門が目の前――

「キスキス♥」「むぶぅぅーーー!」

妹のアヌスが再び俺の唇に触れる。
と言うか、激しく押し付けられる。

「この悶処が目に入らぬかーっ!」
「あひぃーっ!肛門様ーっ、御無体なぁーっ!」

ああ、俺達やっぱりギャグキャラだったのね……(がくっ)。
161名無しさん@初回限定:04/10/10 01:06:16 ID:2uNfM4U6
ぎゃあああああ。・゚・(ノДT)・゚・。乙
162エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/10 02:07:26 ID:4AO233ow
 二人は学校には通わなかった。
 両親を失ったショックからか、家族以外にはまともにコミュニケーションもとれない状態
だったのだ。
 しかし、だからこそ兄である自分が二人にきちんと接して、徐々にその傷心を慰めて
あげるべきだと、幼心に感じた。
 二人がずっとこのままだと、決して二人のためにならないし、何よりも、悲しい表情を
している二人を見るのは、俺にとって苦痛だった。
 二人は非常に整った顔立ちをしている。憂いの影を落とした表情も、実は結構様にな
っているが、それでも二人は笑っている方が似合うと思う。そうだ、絶対にそうだ。だから
俺が、二人を笑わせてあげなくちゃいけないんだ。そう思っていた。
 しかし、二人が家に来てから三週間が経っても、相変わらず二人は俺の部屋に籠もった
ままだし、口数も乏しい。そんな二人が平日をどう過ごしているかというと、二人で抱き合って
じっとしているか、ひたすらに本を読みふけっているかだ。
 二人は必要が無い限り俺には話しかけてこないし、何より俺は兄になったはずなのに、
未だに一度も「お兄ちゃん」と呼ばれたことがない。
 二人は俺を『セイゴさん』と呼ぶ。そう呼ばれるたびに、俺は何だか分からない、正体不明
の恐怖に襲われる。夜眠るのが怖くなくなると、今度は名前を呼ばれるのが怖くなる。子供
って不思議だ。生まれてこの方『セイゴ』と呼ばれ続けたのに、この二人にそう呼ばれるの
がこんなにも怖いなんて。
 そして四週間目。相変わらず変化の無い一週間かと思った。しかし、金曜日の夜、滅多に
あり得ないことだが、何かの音に聴覚を刺激されて俺は夜中に目を覚ました。
163エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/10 02:08:38 ID:4AO233ow
 その音の主は、京香と聖だった。
 ベッドの中で二人寄り添い、声を殺すように泣いている。
 ふと、厭な予感がした。もしかしたらこの二人は、今まで俺が気づかなかっただけで、
毎晩こうして泣いていたのかも知れない。もし、そうだとしたら………?
 脊髄を駆け上がり、脳のど真ん中に悪寒をたたき込むのは、また正体不明の恐怖だ。
しかも、タチの悪いことに今回は何に対しての恐怖かも分からない。
 震える背骨を押さえつけ、二人のベッドにゆっくり近づき、烏の濡れ羽色をした京香の
黒髪と、雪と銀を編み込んだような聖の白銀の髪に、そっと手を伸ばす。
 手を触れた瞬間、二人の体がピクリと跳ねた。こちらの接近にまるで気づいていなかった
らしい。しかし、驚いた二人の反応を気にせず、俺は二人の頭を撫でる。ただひたすらに
撫でる。ゆっくり、ゆっくり。撫で続ける。
 そのうちに、二人の嗚咽が段々と小さくなり、呼吸も安定してきた。一瞬『寝てしまったか?
』と思ったが、そうではないらしい。
 二人は、泣き腫らした真っ赤な目で、こっちを上目遣いに見ている。少々気まずい感もある
が、極力柔らかい表情を作るように心がけ、二人に向かって微笑む。
 二人は、何か不思議なモノを見つけたように、じっとこっちを見ている。
 それに対して俺は、ただただ頭を撫でて、見守る真似事しか出来ない。
 二人はより一層、不思議そうな視線をこっちに投げかける。まるで、自分たちが泣いていた
理由など忘れてしまったように、こっちを見つめている。
 俺には、どうして二人がこんなに不思議な目でこっちを見ているのか分からなかった。いや、
分かっていたはずだ。俺だって不思議に思った。
 そして、とうとう堪り兼ねたか、京香が口を開いた。
「セイゴさん。どうして……………………………………………泣いてるの?」
164エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/10 02:09:32 ID:4AO233ow
 俺は、どうして泣いてるんだろう?
「セイゴさん………」
 と、聖もまた困惑の色が見て取れる呟きを吐いた。
「俺じゃあ……駄目かな?」
 自分の意識とは関係のない感情が、俺に言葉を紡がせる。
「俺が居るだけじゃ………二人の支えにはなれないかな?」
 二人の頭を撫でる手が止まる。
「俺じゃあ、二人のお兄ちゃんには………なれないかな?」
 目から大量の涙があふれる。これ以上、上手く言葉が発せられない。
 立場の逆転。今度は俺が嗚咽を漏らし、二人がそれを見ている。
 何で俺は泣いてるんだろう? そんなことを考えていると、何かが俺の腰を触った。
 何かとは言わずもがな二人の手だ。二人の手が俺の腰へと回され、二人が俺に抱きついて
くる。二人は俺にしがみつき、再び泣き始めた。先ほどまでとは違い、堰を切ったように大声で
泣き続けた。それはまるで、今まで溜め込んでいた悲しみを全て吐き出すように。
 その鳴き声に混じりながら、俺は確かに聞いた。
「お兄ちゃん」
 と、二人は確かに呼んでくれた。いや、叫んでいた。
 二人はそれから半時ほど、叫ぶように泣き続けた。
 二人は泣き止むと、泣き疲れたのか、すぐに眠ってしまった。
 二人とも俺に抱きつく形で眠ってしまったため、仕方なく俺もその場で眠る。
 こんなにも安心した気持ちで眠れる夜は、俺と二人がやっと兄妹になれた夜で、次の目覚め
の時には世界が変わっているだろう。
 その夜が明けて次の日、二人が初めて笑った。
――――――――
165518 ◆518YLv.Xnc :04/10/10 02:11:30 ID:4AO233ow
>>33からの続きです
えらく長いこと続きを書けないですいません

さて、今回でダーク分は終了(のはず)
しかし、こういう力を入れる場面を書いてると、何だか嫌な汗が体中から噴き出してきます
多分、緊張してるんですね
「つまらない」とか一蹴されたらどうしようとか、毎回ビクビクしてます
それでなくても色々と自己嫌悪に陥りそうなのに……


>>池魚氏
GJです!
笑いすぎて腹痛いですw

>>148
GJ!
兄貴に何があったんだ(((( ;゚Д゚)))

>>桐莉兄氏
GJ!
ネコミミ(・∀・)モード!!
166名無しさん@初回限定:04/10/10 02:16:04 ID:ZjtcDMLT
>>165
いや、こういうダーク物もいいですよ。
GJ!
167名無しさん@初回限定:04/10/10 09:24:52 ID:QBA9W5UL
>>518
続きキター(゚∀゚)ーGJ!
全然つまんなくないっすよ。
むしろ毎回楽しみにしてます。
このままお兄ちゃんベタベタを期待。
168皐月タソ 1:04/10/10 13:11:05 ID:76df0ZKQ
朝起きたら、妹に「恋人ごっこしない?」と言われた。
「…………」
「…………」
「あのさ、皐月くん」
「なんすかー兄くん」
「それ、どういう意味かわかってほざいてますか?」
「私たち、実兄妹」
ニコニコしながら俺と自分を交互に指さす。
「婚姻は、不可」
ニコニコしながら両手を交差させ、胸の前でバツを作る。
「でも、事実上は恋人」
ニコニコしながらちょっと頬を赤らめ、でれーんと俺の胸に寄りかかる。
「だから、恋人ごっこ♪」
ニコニコしながら顔をうずめて背中に手を回して………。
「ストップ」
「なんでっすかー!?」
ふぎーっといきり立ってる皐月の額に手を置いてどうどう、となだめる。
「あのなぁ、別に恋人ごっこをするなとは言わない。
でもな、同じベッドで夜を共にした仲だ。朝っぱらの男の生理現象を知らないわけじゃねーだろが」
つまり朝勃ち。
こんな時に抱きつかれたら危うく暴発(押し倒す)するっちゅーねん。
「んー………?」
唇に指を当てて何か考える皐月。と……。
「じゃ、スッキリすればいいんすね?」
「…………は?」
「兄さん、好き────っ!!」
がば───っ!!
「……畳返しっ!!」
パンッと床を叩いて畳を思いっきり浮かす。
……まさか対斉藤用の技を皐月に使うとは……。
169皐月タソ 2:04/10/10 13:31:24 ID:76df0ZKQ
「痛いよぅ……」
「サカリの付いた雌猫かおまえは」
吹き上がった畳が見事に皐月に鼻っ面に命中し、皐月は赤くなった鼻を押さえてる。
………なんか、余計猫っぽい。
「……うーなんでっすかー?一回やったら二回も百回も同じじゃないすかー!」
「親父がいないのをいいことに毎晩毎晩跨がれる身にもなってくれ!」
斉藤だって毎晩なんかしねぇし。
「私、そんなえっちな奴じゃないっすよー!」
「じゃあすぐ抱きつくクセをどうにかしなさい。ね、どうにかしなさい。うん」
「嫌」
「即答ですか」
「だって兄さん、抱きついたらちゃんと抱き返してくれるすからー♪」
ぎゅー。
「…………」
ぎゅー。
「あだ、あだだだだ!に、兄さん、あた、頭!デスクローは、デスクローがぁあ!!」
「俺はイチャつくのは嫌いなんだよ!!」
「わ、私のこと嫌いなんすかーっ!?」
「いや好き(即答)」
「な、なら何で───っ!?」
「愛故に厳しく接しているのだ!!」
「そんな北斗の拳みたいな愛情の裏返しはいらないよ───っ!!」
む、押し返してきやがった。
「公衆の面前でベタベタしたらてめぇの親衛隊に命をねらわれるんだよ!!」
「知らないっすよそんなこと──!」
ガタンっ!!
「あ───」
170皐月タソ 3:04/10/10 13:52:25 ID:76df0ZKQ
「…………」
「…………」
バヤい。押し倒しちまった。
「……えへへ、兄さんの弱点」
そう言いながら、皐月は俺の背中に腕を回す。
「……やっぱり、優しい」
「……卑怯臭い」
「だって、もう頭撫でてくれ……ん……」
言い終わらない内に口を塞ぐ。
重ねられた半開きの柔らかい唇の間に舌を入れる。
「ん……ふ、ちゅはぁ……ぁ……」
わざと皐月の舌に絡まないようにかき回す。
焦らす。
その内、皐月からがっついてきた。
「……ん、んん……ぷぁ、ちゅ、くふぅ」
舌と舌が絡み合う。唾液が溶け合う。
気持ちいい。こいつは、一種の麻薬だ。
一度味を覚えてしまったら止められない。
「……っー……兄さん………」
唇を離す。
舌と舌が、唾液の糸を引く。
もっと欲しくなる。
「……ん」
ゆっくりと皐月の太ももに手を伸ばす。
優しく愛撫しながらロングスカートをめくっていく。
「兄さん………恥ずかしいから、キスしよ?」
「却下。存分に恥ずかしがれ」
「……いじわる。私、絶対に今顔赤……ぁくぅっ!!」
ロングスカートをめくりきった手はショーツの上をなぞっていた。
湿ったくぼみに合わせ、二本の指を前後に優しく、ゆっくり動かす。
171名無しさん@初回限定:04/10/10 14:08:40 ID:pfs5JgIS
朝起きたら妹に「焦らすなんて酷いよ、お兄ちゃん…。」と言われた。
172皐月タソ 4:04/10/10 14:36:14 ID:76df0ZKQ
「……ん…………んん、あ、ぁ、ぁぁ……」
だんだん、激しくする。
なぞっていただけを、押し込むように。
前後だけだったのを、こねまわすように。
「に、兄さん」
「あ?」
「も、もういいから」
「だから何?」
「……い、挿れて……」
「……何を?」
「うー……」
「………わかったよ」
ファスナーを下ろして、すでにいきり立ってるモノを取り出す。
「………えへへ」
「んだよ」
「兄さんの震えてる」
「挿れねぇぞコラ」
と言いつつも既に俺は皐月のスリットに先端を押しつけていた。
今更お預けは俺の方が無理。
「……っつ、あぁっは、はぁ……あ」
思いっきり挿入する。
ズプズプと何の抵抗も無く皐月の中に沈み込んでいく。
「動かすぞ?」
「うん……」
ズチュ、ヌチュ……。
「う…くはぁ!!」
ヌチュ……クチュックチュッズニュ、ニチッ。
「ふぁ、ぁ、ぁ、ああッ!!」
ズチュッズニュッグチュグチュッヌュチャ、グチュン!!
「い……兄さ、気持ちい……あふぁ!!……て…して……!もっとして…!!動か、きゃぅ、掻き回して!!」
ニチャ、ニチッヌュチジュプジュプジュプ!!グチュッズニュッズニュッグチャグチャ!
173皐月タソ 4:04/10/10 14:50:45 ID:76df0ZKQ
「に、兄さん……わたッひゃぅう!!私、も、もう……!くはっぁ、あぅぅ!!」
「……ッ、いいか?膣(なか)でいいか!?膣(なか)で……!!」
グチュッ、グチュッグチュグチャァニチャッニチャ!
「やだぁ、外に出したらやだぁッ!!膣(なか)に出して、全部膣(なか)に出してぇぇッ!!ぁあッああぁぁあああ!!」
「……っイく!!」
ズチュズチュズチュゥッ!!ドプ……。
「……っイっちゃう、私、イっちゃう……!!っくあぁあああぁぁぁ、ぁぁ!!」
ドクッドプ、ビュクゥ!!ビュル、ビュル……。
「……で、出てる………兄さんのが、全部出てる……私の、中、兄さんのが、ぁぁ………」
ドクンッ、ドクン………。
「熱い………おなかの中が………いっぱい………」
紅潮した恍惚とした笑みで、愛おしそうに自分のおなかを撫でる皐月。
「……えへへ………」
「なんだよ」
「………いっぱい出たっすね」
「………出たな」
毎回毎回よく出るもんだ。
繋がった場所からは皐月の愛液と入りきらなかった俺の精子が溢れだしている。
「しばらく……抜きたくない」
「抜かないで欲しいな?」
「……また、シーツ洗濯しねぇと」
「………兄さん」
「あ?」
174名無しさん@初回限定:04/10/10 14:52:35 ID:pfs5JgIS
朝起きたら妹が「支援するよ、お兄ちゃん♪」と言っていた。
175皐月タソ 5:04/10/10 15:01:11 ID:76df0ZKQ
「……妊娠……したらどうしようか……」
俺に抱きつきながら、真剣な声を出す皐月。
「………女の子がいい」
「……え?」
「俺に似たやんちゃ坊主なんてゴメンだ」
「…………兄さん……」
「血は繋がってて、恋人になれないかもしれないけどさ」
ゴロン、と皐月を抱きしめたまま寝返り、皐月を上にする。
「……「ごっこ」でも、子供作って育てられる……よな?」
「うん………うん……」
俺の胸に顔を置いて、ただ、頷くだけの皐月。
「………皐月?泣いてんのか?」
「………兄さん……ありがとう……好き……」
「………」

例え、兄妹だろうと。
結ばれない関係だろうと。
そんなこと、どうでもいい。
俺は皐月が好きだ。
ずっと側にいてやる。

お互い成人になったら、どこか遠くへ行こう。

「ごっこ」でも構わない。

朝起きたら、皐月と恋人ごっこができる日常を。

──俺は、抱きしめていく。
176皐月タソ作者 ◆08lxgZaG6k :04/10/10 15:06:15 ID:76df0ZKQ
はい、名前欄の番号滅茶苦茶な皐月タソです。

ギャグ無理───((゚⇔゚))────ッ!!

気が付いたらいつの間にか無理やりシリアスで繋いでしまったご無礼を(滝汗)

ついで、前のトリップ忘れてしまったので新しいトリップつけます。

………他の職人さんに勝てないぜ……orz
177名無しさん@初回限定:04/10/10 15:16:08 ID:2+gFMotu
   _,  ∩
  ( ゚∀゚)彡 皐ッ月タン! 皐ッ月タン!
   ⊂彡  
178108(1) ◆1RcgWHRcUw :04/10/10 15:36:56 ID:FTUb6ekx
>>136>>168 皐月氏
GJ! がんばれ皐月(妹)タソ! しかしエロいなぁ(゚∀゚*)

>>148
食ったっ!?

>>桐莉兄氏
過去作品見てきました。面白すぎ! GJ!
ネタの宝庫っすね!

シリアスイイ(・∀・)!
518氏GJっす。負けらんねーっ(つД`;)

皐月たんエロ杉て思わず書き込んじまったですタイ。
179150:04/10/11 01:49:17 ID:odExVa5v
深夜に回答投下。
問題文は「M…似さぬさ、レア」
のうち、句点等はノイズのため削除。
すると「M似さぬさレア」となるので、これを逆からローマ字にする。
ARESANUSANIM
さらに逆から読むと、「みなすなせら」になるので、これをローマ字入力でキーボードのかなを基準に打つ(要するに「みかか」方式で入力)
すると、N U R U P O になる。
つまり妹は「ガッ」を求めていたんだよ!
な、なんd(ry


さて、今日のお題投下。

朝起きたら妹が俺の部屋を、
「ちょっと通りますね……」
和んだ。
180名無しさん@初回限定:04/10/11 01:56:24 ID:Qa1WlbM2
>>179
な、なんd(ry

まあ、なんだ。とりあえずガッ
181名無しさん@初回限定:04/10/11 07:46:48 ID:7xkyme3Z
>>179
な、なn(ry

妹が ぬるぽ と言ったなら、兄として 新種のガッ!!! を試さねばなるまい。
182名無しさん@初回限定:04/10/11 12:22:31 ID:MpQyA0PB
>>179
n(ry
183名無しさん@初回限定:04/10/11 12:33:13 ID:L4LOnMJq
>>179
(ry

朝起きたら妹が
「(ry」
と言っていた。
184突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/11 21:00:41 ID:+TpnTfEV
ちょっとご無沙汰風味ですw
大分、開きましたがスレ3の>>129の続き。
「早苗&愛理」編です。


朝起きたら、妹に「恋人ごっこしない?」と言われた。


「はぁ!?」と思わず素っ頓狂な声を出してしまう俺「『恋人ごっこ』ってお前、
お前には愛理がいるだろうが? なんで俺と?」
「それは………じゃじゃ〜ん!」
と懐から見覚えがある……というか先日拝んだばかりのチケットを取り出す早苗。
「愛理に貰ったんだよ。このお店、いまカップルでいくと半額なっだって♪」
とウキウキ気分を隠そうともせずニコニコとご機嫌な妹とは対照的な俺。
そう、思い出すのは先週。愛理とのデートで行った…というより愛理にお願いされ
て一緒に入ったケーキショップ。オープンセールと言う事で『カップルでお越しに
なると、ケーキバイキング半額!!』なるチケットをばらまいていた。
「ね、ね、いいでしょ? まさか愛理と行って『私達、恋人同士なんです』なんて
言える訳ないもん。だから付き合ってよ〜!」
こう言ってはなんだが、俺は甘いモノが得意ではない。アルコールを嗜む者の定番
というか宿命というか、ともかく苦手な方だ。そんな俺でも、フルーツや生地を主
体にした(と愛理が言ってた)そこのケーキは割と美味いと思えたし、周囲の連中
の真似をしたがる愛理に『あ〜ん!』と食べさせて貰うのも悪い気分じゃなかった
のは認めよう。だがだ、それも最初の30分程度の間だけ。幸せそうに次々とケー
キを平らげてゆく愛理を眺めながら小一時間も過ぎる頃にはクリームの甘みと店全
体に充満した洋菓子独特の匂いとで半ば吐き出しそうな気分に陥ってしまった。あ
の日を思い出しただけで、いまでも……
「……悪い、ちょっと疲れてるから……」
「えぇーーーーー!?」
逃げる様に寝返りを打つ背中に浴びせられる非難の声。
「兄さんに(お金を)出さそうなんて考えてないからぁ。兄さんは座ってコーヒー
飲んでるだけで良いからぁー!!」
185突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/11 21:03:21 ID:+TpnTfEV
「それだったら俺じゃなくっても良いだろ、他の……」
と言いかけて止める。早苗が? 他の男と?
「……他のって……兄さん……」
これは……嫉妬なのか? よりにもよって俺は、妹が他の男と仲良くケーキショッ
プに入るのを想像しただけで嫉妬してるのか?
「……私、そんな……こんなこと頼める様な相手なんて他には……」
俺は……早苗に隠れて愛理とも付き合ってるんだぞ? 妹の恋人を抱くだけでも大
問題だってのに、妹本人まで他の男に渡したくないのか俺は? 俺は早苗と愛理を
応援してる筈じゃなかったのか?
「ねぇ、兄さぁん。」
以前、寝たフリをた早苗の胸を揉んだ時の感触が手の中で蘇ってくる。
「一緒に行こうよー。行こうってばー!!」
柔らかい重量感。愛理より少しだけ重い早苗の体が跨ってきて、自分自身を揺らす
様にして背中をユサユサしてくる。子供みたいに甘えてくる口調と皮下脂肪をタッ
プリと蓄えた触感とのギャップにクラクラして……
「……わかった、わかったから降りてくれ!」
……気付いた時には、返事をしていた。


「………兄さん、甘い物苦手だったっけ?」
「いや、そういう訳じゃないんだが……」
限度という物があるんだよ、とムカつく胃を抑えながら何とか家に着けそうだ。
既に陽が落ちたご近所は『閑静な住宅地』というフレーズにピッタリの静けさと
落ち着いた空気と街頭の灯りだけ。対向車すら皆無なのが正直、感謝に値するほ
どの幸運にさえ思える。
「でも、すっごく楽しかったよ。兄さんとなら、男の人とイチャイチャするのも
悪くないかなー?」
「言っとくが、それは『男とイチャイチャ』とは言わないぞ。」
186突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/11 21:04:24 ID:+TpnTfEV
しかも、やることが愛理と全く一緒だというのはいかがな物か? ベタベタと腕
を組んできたかと思ったら、一緒に選びに行かされるわ『あ〜ん』なんてさせら
れるわ、挙げ句に口の周りを拭かれたりと恥も外聞もない馬鹿ップルの王道パタ
ーンを網羅してしまった。これがオンナの理想という物なのか、もしかして?
「え? 違うの?」
「あの程度じゃな……」何故か早苗の言う事に拒絶反応を示してしまう俺「……
余所の仲が良い兄妹だって、あれ位はするんじゃないか? まんま兄貴に甘えて
はしゃいでる妹そのものだったぞお前。」
「うぅ〜!!」そして、何故か不満げな早苗「じゃあさ、恋人と兄妹って具体的
にはどう違うの?」
「ど、どうって………」
視界の中で、我が家がだんだんと大きくなってくる。周囲の様子を確かめながら
、ゆっくりと速度を落とす。
「違うって言い切るからには判ってるんでしょ、兄さんは?」
助手席で少し前屈みになって俺の顔を覗き込んでくる早苗。ギシッ、と微かにシ
ートベルトが軋む音。
「そ、そうだな……」リモコンでガレージの扉を開き、バックで入るために周囲
を見回すフリして、真っ直ぐな妹の視線から逃げる俺「……距離感……みたいな
ものかな。兄妹は性別とか関係ないから何処でも気軽にベタベタ触っても平気っ
ぽい部分ってのがあるだろ?」
「でも、それってセックスしてる恋人も同じじゃないの? 経験する前だったら
遠慮って言うか触るの遠慮するのもわかるけど。」
「セックスする様な関係になったら、今度はイチャイチャとかベタベタとかも前
戯の一種みたいになっちまうと思うぞ。」
「それ、ちょっと大袈裟っていうかスケベだよ!」
「そんなことないだろ。少なくても恋人としてセックスまで許し合った関係って
言うのは、それだけで特別な意味みたいなものがあるんだからな。やっぱお互い
をセックスの対象として認識し合うってことで、ちょっとした触れ合いとかでも
無意識の内に変わっちまうと思う。なんせ広義で言えば、ハグとかキスだって前
戯の一種なんだぞ?」
少なくても、こいつと愛理を見てるとそうとしか思えない。
187突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/11 21:05:39 ID:+TpnTfEV
「う、うぅ〜!」
「唸ったって無駄だ。つまり、お前は未だに兄貴離れ出来てないって訳。」
まだ悔しそうに唸ってる早苗は放っておいて、車庫入れに専念。隣に停まってる
親父の愛車と擦れない様に慎重にハンドルを切る。
「だいたい、俺との『ごっこ』でそこまでムキにならなくても良いだろ? お前
には、ちゃんと愛理って恋人が……って、うわっ!?」
ライトを消して、サイドブレーキを引こうとした腕に突然の重量感が。
「じゃあ、これなら!?」
いつの間にかシートベルトを外し、俺の体にもたれ掛かる様にして腕に抱きつい
た早苗。そして胸の膨らみを押しつける様に上半身をグイグイと動かす。
「ば、馬鹿かお前! もう家だ、恋人ごっこは終わり!!」
「終わりじゃないもん! 家の中に入って『ただいま』っていうまでは終わって
ないんだもん!!」
「よせって、そんな子供みたいな屁理屈で……」
「子供じゃないもん! もう一人前の女だよ、兄さんの事挑発して誘惑してるん
だよ、わかんないの!?」
「兄貴を誘惑する妹が何処の世界に居るってんだ! だいたいお前には愛理が居
るだろう!!」
「じゃあ、寝てる妹の浴衣の中に手を入れて胸を揉む兄さんはなんなのよ! 愛
理の事だって……」腕を抱きかかえたまま、指先だけで自分のブラウスの胸ボタ
ンを外し、そしてブラのホックまで「……デートの後、私に隠れてキスしてたじ
ゃない! 私が何も知らないとでも思ってたのっ!?」
「……………………………!!」
一瞬にして、車内の空気が凍り付いた。
「……………だから兄さんに、拒否権なんてないんだよ。だって妹の彼女をコソ
コソ口説いちゃうような兄さんなんだから……」
悲しそうな、それでいて何処か嬉しそうに潤んだ瞳で早苗が俺の腕を導く。もは
や抵抗さえ許されない右手を、そっとブラの内側へと差し込む。
188突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/11 21:06:38 ID:+TpnTfEV
「だけど、責めてるんじゃないよ? 兄さんは男の人だもん。愛理みたいな素直
で可愛い子とデートして、何もしないで帰るなんて我慢出来ないよね? 私達の
所為で、他の人とも付き合えないしエッチも出来ないもんね?」
既に興奮して固くなった乳首、そこに掌を押しつけ、そえた自分の手でゆっくり
と動かす。まるで俺の手を道具代わりに自慰をする様に。
「だから、兄さんの性欲は私が……ちょっとづつでも……満たしてあげる。妹だ
からセックスは出来ないけど、尽くしてあげるから。愛理がキスさせてあげてる
んだったら、私は胸をあげるよ。揉んでも撫でても、舐めたって良いよ? それ
に勿論、唇だって……」
早苗が発する体温と汗の香り、そして女の匂いが羽衣の様に俺の全身にまとわり
つき、そして荒縄の様に縛り上げる。妖艶な微笑みを浮かべた早苗の顔がゆっく
りと近づいてくる、そして開いた唇の間だから別の生き物の様に伸びた小さな舌
が俺の口を舐め上げる。
「あむっ、んん、んんん……! にいさぁん、お口、開けて……?」
「あ、ああ………」
にゅるっ、と濡れた舌が『それ』自体が意思と知覚器官を持っているのではない
かと思うほどの巧みさと正確さで侵入し、器用に歯の間を擦り抜け俺の舌に絡み
つく。流れ込んでくる妹の甘い唾液と、舌への愛撫だけで朦朧としてくる意識の
中で、唯一右手だけが俺の奥底の貪欲さを代弁するように妹の乳房を好き勝手に
弄んでる。揉みしごき、下から上へと持ち上げ、撫で回し、更に勃起した乳首を
親指で転がす。そして胸に新たな刺激を与えるたびに、早苗の満足げな熱い吐息
が口内に流れ込んでくる。早苗が俺の愛撫を受け入れ、しかも感じ求めてくれて
いる。その歓喜に背中を押された俺は侵入してきた舌を引きずり込み、重ね合っ
た小さな唇を貪る様に吸い上げ、今度は妹の口の中に攻め入る。
「んんんんっ、くちゅっ、ちゅぱっ……」互いに愛理という共通の相手と散々に
濃厚な接吻を交わし合っていて、皮肉な事にそのお陰で二人の動きは恐ろしいほ
どにマッチする「……兄さん……いいのぉ、もっとぉ……」
もうすぐ冬、妹のアブノーマルな恋愛は……更に加速を続ける。
189名無しさん@初回限定:04/10/11 21:15:50 ID:4ZG+lS9f
リアルタイムキター(゚∀゚)ー

このシリーズは個人的に
好きだったので嬉しいかぎり。
190突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/11 21:17:07 ID:+TpnTfEV
駄目だ、肝心の「鈴菜」編が仕上がらねぇ!w
まぁ他の職人様方もおられるので、私はぼちぼちと言う事で・・駄目?w
191小ネタ&突発のY ◆cf6.GAJsFA :04/10/11 22:07:10 ID:szOoS7dt
(微妙ですが、サブネ増やします。いつも通り、Yとお呼び下さい。)
今日はネタフリを兼ねた小ネタ(超短篇)です。
皆さんも書いてみて下さい…って、微妙に既出?…orz

朝起きたら、妹が月詠に(…というかネ○ミ○モードに?)はまっていた。
「ネコミミ、ネコミミモード、ネコミミモードで〜す♪」
妹の羽月曰く、「葉月ちゃんかぁ…私と同じ名前だ〜♪」と、お気に入りの様。
しかも、わざわざ、ネコミミカチューシャまで用意するという徹底振り。
「ネコミミモード、ネコミミモード、…ネコミミモードね〜」
「ネコミミモード…フニャ〜ン♪フニャニャ♪フルフルフルムーン♪」
「…キスキスキス…お兄様♪…キスキスキス…や、く・そ・く・よ?」
「……キス…したくなっちゃった…♪」
…「羽月の甘えたモード」と、名付けよう…という現実逃避も意味無し。
…ネコミミ属性なんてなかったのに…羽月のおかげで…。
…最近…萌死にモードとなりつつあります。…だ、誰か…た、…助けて…orz
192108(1、導入1) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 22:52:00 ID:67LqZ31e
 理由なんてものを考えるのは時間の無駄だしなにしろ意味が無い。必要なものは現状を
理解できる神経と問題の解決策だ。

 十月某日。
 ――朝起きたら妹と心と身体が入れ替わっていた。
「マジさっっいあくっっ!」
「俺の身体でそんなギャルっぽいアクセントつけんな。あと最悪って言うな」
「兄貴こそ、アタシの身体でそんな野暮ったい口調すんのやめてよね」
「その身体で俺を兄とか言うな。寒気を通り越して殺意を覚える」
「アンタの身体だよ、そのキモイのはっ!」
 目の前で『俺の身体』が不気味な口調でさえずっている。中身が妹なので口調のみなら
ず所作までが女々しくて情けない。現状を無理やりにでも理解して、解決策を思案したほ
うが効率的だというのに朝からずっとキモイキモイと繰り返している。
「さて、そろそろ学校の時間だが準備しなくていいのか?」
「なんでそんな冷静なんですか」
「現状をすべからく享受しているからだ」
「うそっ! アタシの目の届かないとこに言ったらあんな事やこんな事する気だ!」
「そりゃ尿意を催したらやむをえまい」
「あーん、アタシの処女が――っ」
「人聞きの悪いこと言うな。だれがお前みたいなつるぺたなんぞ――」
「見てるしーっ!」
 墓穴っ!
「うるせぇ、朝の直立運動に違和感を感じたからチラッと見ただけだ。不可抗力だっつの」
「うわぁーん、『兄貴の素チン』って学年新聞に載せてやるからっ」
「草稿の段階で添削される上に激しく誤解を招くわっ」
「いいか、俺は学校行くんだから着替えるぞ」
 いきり立つ俺の姿をした妹の部屋に向かおうとしたが踵を返したあたりで、がっしと後
ろから肩を掴まれた。
193108(2、導入2) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 22:52:55 ID:67LqZ31e
「だれが部屋に入っていいなんて言ったのよっ」
「どうやって着替えろってんだ」
「アタシがやるっ」
「へいへい」
 目隠しをされパジャマを引っぺがされた。
「今気づいたがノーブラかよ、いくら無いつってもお前もう14だろ。さすがにそろそろ……」
「寝るときはしないだけっ!」
「なるほど、寝てるときはノーブラと」
「目隠ししてるのにメモるな!」
「あんまりストレスためるとハゲるぞ」
「ハゲるのは兄貴の頭だよっ」
「おお、それもそうだな。ストレス溜めんなよ」
「アンタが怒らせなきゃいいんだよっ!」
 まくし立てて喋る妹の手が下着――ショーツにかかった。
「いやぁん☆」
「……」
 シカトされた。スルスルとくるぶしまで下げられ右足、左足をくぐってついに全裸とな
った。
「……う、なんか肌が敏感になったような……開放感が」
「黙ってろ」
 声は冷たく絶対零度。
「……サー」
 着衣が完了し、目隠しが外された。
 妹の学校の制服は可愛いことで有名だ。その道のプロ――いやなプロだが――ならばコ
レクト心くすぐられる品なのだ。
 しかし折角、可愛いことで有名な中学の女子制服を着たんだ。一目くらいは全身を見て
みたい。
「おばさんの部屋にドレッサーあったよなー。ちょっと見てくるわー」
「え、ちょっ、兄貴、あたしの着替えは――」
「適当に見繕っといてくれー」
「うそー!」
194108(3、導入3) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 22:53:50 ID:67LqZ31e
仕事で多忙な我らが伯母は俺たちが起きる頃には既に仕事に出ているのでノックは必要
ない。前提として何か間違っている気もしなくないが。
 部屋の隅に置いてあるドレッサーの鏡の前に立つと優雅にくるりと回転してみた。
 セミロングの綿毛のような髪が滑らかに乱れチェックのフレアスカートがふわりと浮いた。
 ……ぱんつはしろかった。とってもしろかった。いもうとのぱんつ。おもわずすかーと
のなかにりょうてをいれ――。
「はっ! 俺は何をっッッ」
 ちょっと脳が減退。でも三回繰り返した。
「……いいなぁ……制服が可愛いからか?」
 鏡に近づく。純正の宝石を模した目を細め、桜桃のような口端を和らげてみた。
「うぉぉ!」
 俺は無い胸をもみしだいた。直後、脳天に鈍い衝撃。
「何してる、変態」
「いてぇ……」
 ハリセンを持った妹(兄姿)が佇立していた。
 スッと立ち上がる。
「いいだろう、認めてやる。お前が持つ未成熟の青い果実の資質をっ!」
「意味分かんないけどなんか寒気する……」
 不意に部屋にあるアンティークの壁掛け時計が鳴った。
『八時キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━八時キタ━━━━━━!!』
「な、なにこれ……」
「さぁ……」
 なにやら不穏な空気を感じ、俺たち兄妹は家を後にした。
195108(4、通学路) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 22:55:29 ID:67LqZ31e
 通学路にはまばらながらも制服を着た学生達が歩いていた。
「とにかくいつもみたいな口調使わないでよ? あと友達になにか聞かれても軽く流して」
「へぇへぇ」
「リテイク」
「分かりましたわ」
「……まぁ、いいわ」
「お前のほうこそ、直せよ口調」
「最後に一つ、重要なこと」
「聞いてね――ないでしょ、貴方」
「クラスメイトに神宮寺って男子がいるんだけど」
「彼氏か?」
「黙って聞け」
 その口調は激しく俺らしい。
「なに話しかけられても無視して」
「なんで」
「いいから。目を開け。口を開くな」
 ゴットファーザーかよ。だれが従うか。
 やがて三叉路へと至る。右が俺の高校、左が妹の中学へと続く道だ。ちなみにここんと
こ、登校は別々となっていた。思春期に入った妹曰く『お兄ちゃんと一緒に登校するなん
て恥ずかしいよ』とのこと。だが、それは俺の脳内変換のなせる技で実際は『兄貴と登
校? 寝言は寝て言え、ヴォケガー』だったと思う。昔はもうちょっと可愛げもあったよ
うな気がするんだが。
「それじゃまたね、お“兄様”」
 雅子さまよろしく最高の笑顔を不安がる妹に向け左の道へと足を向けた。
「待って、兄貴」
「なんですの?」
「ほらっ」
 ハンカチで包まれた四角い容器が、宙に曲線を描き俺の腕に収まった。
 うむ、これはまごう事なき弁当である。妹め、あんな短時間でよく作ったな。
 頭を上げると既に妹はいなかった。
 ……可愛いとこあるじゃないか。
196108(5、学校〜談話) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 22:56:40 ID:67LqZ31e
新鮮味溢れる学校へと入ると何人かの学友と思われる女生徒達に挨拶を向けられた。
 惜しみのない笑顔をそこらかしこに振りまき妹の教室――2−Cのドアを開けた。何故
そんな情報を握っているかということは、知ること自体無粋であるし件の事態同様、意味
が無い。
「おはようございます、皆様」
 各々が同じような挨拶を返してくる。窓際にいた女子のグループの一人がこちらに気づ
き軽快な動きで寄ってきた。
「おっはーいずみ、二日ぶりー、元気だったー」
 妹の名前。
「おはようございます」スカートの裾を指でつまみ英国子女のように雅な挨拶をする。
 女生徒は普段とは恐らく、というか確実に違うであろう“妹”の立ち振る舞いにやや怪
訝な表情を浮かべたが、さして気にすることもなく会話を綴った。
「ねぇねぇ、いずみアンタ先週の返事どうすんの?」
「先週?」
 いきなりの身内話か、やれやれ切り抜けるのは中々大変そうだな。
「アンタ、まさか忘れたなんて言わないわよね? ギャグにしてはあんまり面白くないわ
よ、それ」
 人差し指を眉間に当て、考えるフリをする。できればこの女生徒が情報を提示してくれ
るのが望ましいのだが。
「神宮寺君から告られたんでしょ、アンタ」
「なにぃ!?」
 期待通りの展開になったものの内容は激しく予想外。
「うわ、なによアンタ、なんか変なものでも食べた? 胃薬飲む? 保健室から頂戴した
のがいくつかあるわよ」
「い、いえ、そんなことではないのですけど」
 慌てて語調を整える。
「いや、言葉づかいも身振りも明らかに変だと思うけど」
「ちょっと週末に階段から転げてしまってプチ記憶喪失なんですの」
「ハァ?」
 言った後、滅茶苦茶無理があるいいわけだと思った。リアルとフィクションの境界線が
ない。そもそも現状況がフィクションみたいな話だが。
 むぅ――しかしこれは由々しき事態である。いずみの恋愛関係にとやかく口を出す気は
ないがどうにも状況を嚥下できずにいた。
 色々と楽しむつもりだったのだが予定を変更し情報をさぐってみよう。……いや、口出
しはしないですよ? 好奇心ゆんゆんなだけですよ?
 『私事不介入!』と叫ぶいずみの姿が脳裏に浮かんだが刹那を凌ぐ早さで振り切った。
 三度炊く飯さえ硬し軟らかし、思うままにはならぬ世の中だ、妹よ。
 『詭弁っ!』否、これが真理というものだ。
 『悪魔ー!』何とでも呼ぶがいいさ。俺には消えない名前があるから。
 ……ふと気がつくと既に授業が始まっていた。話していた女生徒も自分の席について気
だるそうな視線を黒板へと送っていた。窓の彼方の秋晴れがたまらなく綺麗だった。

 昼食は屋上で。女子同士の仲良しグループによるちょっとした午餐会だった。陽気を浴
びた校舎から見る町並みは生彩に富み、普段なら意識することすらないその光景はどこか
安らかな情緒を感じさせる。
 学校という篭(かご)から抜け出た鳥のように俄然生き生きしだした生徒たち。
 俺の周囲を囲んだ仲良し四人組が絶えず囀っている。鳥という比喩は的確であったらし
い。彼女らはまるですずめだ。
 朝、いずみから貰った弁当を鞄から取り出す。ずっしりとした重量感が手のひらに乗る。
 女の手ってほんとに小さいなぁなどと思いながら蓋を開けた。白米の上に海苔で文字が
書いてある。
 あ に き の そ ち ん
 真ん中にポークビッツが置いてあった。
「あのアマっっっ」
 勢いよく立ち上がった俺にびっくりする女生徒達。
 興奮を抑え愛想笑いを浮かべる。仕方ないので昼食は諦めることにした。ほくそえむい
ずみの姿が脳裏をよぎった。
198108(7、キスの五☆) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 22:59:10 ID:67LqZ31e
話題が降られるたびに適当な相槌を打ちつつ和やかに談笑。一つの話が切り良く終わっ
たあたりでふと女生徒の一人が別の話題で会話を繋ぐ。朝の女生徒だった。相馬真弓とい
う名らしい。
「てか、いずみアンタさ、神宮寺君のことどうすんの? 振んの、付き合うの?」
「えぇ、そのことなんですけれど、私やっぱり記憶が混乱してて……よかったら事の次第
を説明してくださいませんか?」
 待ってましたとばかりに言葉を返した。擬態もここまで堂に入ると我ながら薄気味悪い。
 女生徒たちは顔を見合わせ、揃って訝しげな面持ちをこちらに向けた。
 相好を崩し迎え撃つ。
「まぁ、いんじゃない」
 グループのリーダー格である相馬真弓の鶴の一声。俺は歓喜し彼女にキスをした。
「ひぃっ!?」
「キスキスっ☆」
 感謝感激雨霰(あめあられ)。
「なんなのーーっ」
「にゃんにゃん☆」
 ブリューナクよろしくキスの五星を降らせつつワイシャツのボタンとボタンの隙間から
手を入れ二つの丘を結ぶ稜線を優しくなぞった。
「――ぁっ、そこ――やっ……だ……め……ぇ――」
 しまった、調子に乗って愛撫モードに突入してしまった。我にかえり正座。相馬真弓は
潤んだ瞳でこちらを見ていた。随分と肌が敏感であられるようで。
「申し訳ありません……記憶喪失の影響で中枢神経系が不安定なんです。だからたまにこ
ういった不可思議な行動を……」
「ぁ……うん、いいよ……」
 いいんかい。
「ってか、なんだっけ……?」
「神宮寺君が金曜にいずみに告ったことじゃん?」
 ギャルっぽい女生徒が口を出した。
199108(8、神宮寺君) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 23:01:11 ID:67LqZ31e
「そう、それです」
「そのままの意味よ。だっていずみちゃんから聞いたんだし」
 真弓さんの呼び方が妙に懇ろになっていたが気にしないほうがよさそうだ。身体が戻っ
たときのことを考えるとやや不安だが反面、何故かドキドキした。
「なるほど、そのことでいずみ――私は何か皆さんに相談などしてましたか?」
 女生徒達はお互いを見合った後、揃ってかぶりを振った。
 ふむ、これは本人と直接話すしかないかな。……ていうか神宮寺ってクラスメートじゃ
なかったか? まだ見てないと思うんだが。
 淡々と食事の後片付けをしながら目を空にやった。さっきまでの秋晴れの青い空に灰色
の雲が混じりつつあった。一雨降るかもしれない。
 生徒たちを再び篭の中に招き入れた校舎に午餐会の終了を告げる鐘の音が鳴り響いていた。

 ――五時限目
 午後最初の授業は自習だった。担当の先生のよんどころ無い事情だという。
 クラスに跋扈する噂では生徒のスクール水着を横領していたところを現行犯逮捕された
ためだという。事実ならば世も末だ。
「絶対アイツやばいよねえー、なんつっても目がキモイしっ」
 真弓さんは噂話の台風の目となっている。息継ぎしてるいのか不安になるほど言葉に切
れがない。相槌を返す暇もあたえない。レガートのようだ。
 そういえばいずみはまくし立てるようには話さない。兄妹ならではの阿吽の呼吸こそあ
れテンポよく歯切れのいい会話が成り立つ。真弓さんとは逆のスタッカートのようだがそ
んな二人が友人であるということは疑う余地がない。実に不思議だ。
 そんな彼女の独擅場(どくせんじょう)を遮ったのは憚るように開けられたドアの音だ
った。間が悪かったのかクラス中の視線を一斉に浴びていた。
 真弓さんがこっちに向けた笑みを見て悟った。あれが神宮寺か。
 身長は百七十後半、現代っ子の例にもれず痩躯だが、ひよわという感じは受けない。ど
ちらかというと優しそうなタイプだ。端整な顔に瀟洒(しょうしゃ)な眼鏡がよく似合っ
ていた。
200108(8、神宮寺君2) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 23:02:45 ID:67LqZ31e
 こちらの視線に気づくと彼は慌ててぎこちなく照れ笑いなんだか苦笑いなのか判別のつ
かない顔をした。うぶそうである。
「神宮寺、おっせーよ」
「ははっ、悪い悪い」
 クラスの男子生徒との掛け合いに混ざっていくのを最後に彼から視線を外した。
「うわ」
 目の前に真弓さんの顔があった。椅子を反対向きに座っている。背もたれに両手をおき
爛々とした瞳がこちらを見ていた。
 言うのは憚られるが白きバミューダトライアングルが見えてる。その海域に近づいた船
が謎の消失を遂げるといわれる暗黒三角地帯。なにが近づくかって、そりゃ言わずもがな
……と、そのあたりで妄想を止めた。俺の下世話な思考をもって彼女の沽券を下げるのは
よくない。
「アイツ、きっと返事のことで頭一杯で眠れなかったんだよ」
「なるほど」
 大いにありえそうだ。
「で、いずみ、ぶっちゃけたとこどうなの?」
「どうと言われても……」
 乗り出す顔が随分と近い。またちゅーすんぞこんにゃろう。
「ま、言わなくても大体分かるけど。ブラコンだもんねぇ、アンタ」
「I was very surprised(私はとても驚いた)」
「はい?」
「だれのだれがブラザー? ファ○キングジャップクライワカルヨ馬鹿ヤロウ?」
 錯乱。
「い、いずみ?」
「いずみの小さいのはこいずみデスヨ? 国民年金なんざ払いませんよ?」
「国民の義務だよ、あれはっ。一人一人の真心が病める日本を救うんだっ」
 力説、でも救えねぇ。
201108(9、ザリガニ) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 23:04:20 ID:67LqZ31e
「なんの話でしたっけ? ブラインシュリンプ・コンプレックス?」
「甲殻綱無甲目アルテミア科の節足動物で、成体は細長く約1センチメートル、遊泳肢を
動かして海中を泳ぎ、幼生は熱帯魚の餌として用いられ、シーモンキーの商品名もあるあ
のブラインシュリンプ!?」
「ちげぇよ」
 すげぇコンプレックスだ。思わず素にかえっていた。
「んー、なんてーかなあ、アタシの第六感? なんかそんな神の啓示っぽいのがゆんゆん
なのよ」
「ゆんゆんとかいうな」
「だってさー、ことあるごとに、自分の兄貴を比較対照にだすじゃん」
「そうなんですの?」もはや口調の乱れなど気にしてみてもしょうがあるまいに。
 うむ、と真弓さんは力強く頷いた。そのとき、ようやくめくれたスカートが目に入った
らしい。
「……見えてた?」
 こくり。
「……(//∇//)」
 なぜ顔を赤らめる……。
「ふむ」しかしいずみがねぇ……。
 家の中じゃ、えらいぞんざいな扱いなのに。
 架空の姉さん、事件っす。
 くだらない掛け合いをしていたら妙に眠くなってきた。昨日夜遅くまで高尚なるお色気
番組『ギルガメシュ叙事詩』見てたからなぁ……。
「おやふみ」
 特に逆らうことなく意識を眠気に委ねていった。脳裏ではさっきの真弓さんの台詞が反
芻していた。いずみの夢でもみるかもしれない。
202108(10、追憶) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 23:05:10 ID:67LqZ31e
 ――失ったものは数多く、手に残ったものはただの一つ。
 夕日を迎えた町並み。オレンジの陽光を受けた大小さまざまの遊具はさながら異形のオ
ブジェ。そして影を長くした女の子とその横に並ぶ少年。女の子の影は少年の半分くらい。
しゃがんでいるからだ。
 だからそれは夢だとわかった。もう随分見ていない、いつかの空。もはや及ぶことのな
いと思っていた幼少期の追憶。
 女の子は母親を待っていた。少年は母親がもう帰ってこないことを知っていた。だけど
そのことは言わない。おそらく言っても理解できなかっただろうし話す気もなかった。
 だからこうして女の子の気が済むまで隣で馬鹿みたいに立っているしかないのだ。
 子供特有のわがままを発揮する女の子に根負けし、少年は視線を公園の端に外した。塗
装の剥げかけたブランコが二対、風に揺れていた。
 年若い父親とまだ学生のような可愛らしさを残した母親に連れられて、初めてブランコ
に乗った日を少年はおぼろげに思い出す。
 優しい両親と子供の休日。母親の傍らには生まれたばかりの幼子が日差し避けのついた
ベビーカーで安らかに眠っていた。
 どこにでもある普通の光景。そのまま生きていればいつか記憶の彼方に埋もれてしまう
であろう本当に普通の光景。
 そんなものを思い出す。それは、その光景が幸せだと知ったときだけだ。
 彼らの人生は反転した。
 将来を嘱望された父親の――公金横領。父親は家族を残し失踪。母親は間もなく双極性
障害をわずらった。あまり心の強い人ではなかったのだ。
 結果――母親は入院を余儀なくされ白い、本当に白い壁の向こうへと消えていった。
 だから、母親がこの公園に彼らを迎えに来ることはもうない。いや、どこにいようと、
もうない。
 少年はそれを知っているのだ。驚くほどに聡明で、妹想いで、だけど独りは恐くて。だ
から一言も発さずに願うのだ。
 この手に残った最後の希望のひとかけら。どうか零れ落ちてしまわないように――と。
203108(11、放課後1) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 23:09:26 ID:67LqZ31e
「――さん……きさん、――牧さんっ」
 呼ぶ声はまどろみの外から。
「ん……いずみ?」
「あ、起きた、いずみはあなたです。もう放課後ですよ?」
 窓の外を見やると確かに町並みの先にある山々の稜線が太陽を飲み込みつつあった。雨
は止んでいた。一過性のものだったらしい。
「……すいません、先生」
「いいけど……午後からあなたずっと寝てたらしいわね。疲れているんじゃないの? ち
ゃんと寝れてますか……って、あら、泣いてたの、あなた?」
 聞いて目尻をなぞると、なるほど確かに水滴がたまっていた。
 たしかに見た夢は予想通りといえばそうだが、内容は夢にも思わないものだった。
「……って、夢にみてるじゃん」
「はい?」
「いえ、なんでも」
「もう、校舎にはほとんど人は残ってないですよ。はやく下校なさい」
「――はい」
 暮れゆく空はいつかの空を所感させる。リノリウムをオレンジに照らす今日の太陽を見
送るように見つめながら廊下に佇んでみた。
「……夕暮れの美少女」
 なにを言うか、この口は。
 つねってみる。
「ひひゃい(痛い)」
 当たり前だ。馬鹿か俺は。
 ついでにパンツを下ろそうとしてみる。
 おもむろにスカートに手を入れ静止すること二十秒。
「……誰もつっこんでくれない」
 いや、つっこむつってもボケとツッコミのことですよ? ブルトガング(※古代北欧歌
謡集エッダ ヘイムダルの剣 男根の意)ちゃいますよ?
204108(12、放課後2) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 23:10:42 ID:67LqZ31e
 ここで物理法則を無視した幼馴染とか光速を超えてツッコミにきたり、実は千年くらい
軽く生きちゃってるくせになぜか制服姿で校内を徘徊しつつ主人公にフラグを立たせよう
と躍起になってるミステリアスちっくなガールが刀もって突如現れるとかの摩訶不思議現
象が起きたら面白いと思うのにナァ。
 当然そんなことは起こりえない。だってここは現実で――どうしようもないくらいに不
条理が渦巻いていて――。
 手入れの行き届いていない窓に妹の顔が映る。
 って、今俺は幻想の真っ只中にいるじゃねぇか。
 阿呆すぎる思考回路にひとりごち、校舎を後にした。

 階段を一段抜かしで降りていくと昇降口の柱の影に真弓さんが佇立していた。
 人気のない学校はどこか荘厳な雰囲気をかもし出す。それは冷たい鉄であったり、繊細
な硝子であったり、また群れをなさない人間である。
 なぜそう思うのかを知る由は今はない。不要なものだと切り捨てるように記憶の端に追
いやってしまえばいい。
「とか、さも意味ありげに言ってれば品格が上がるとでも思ってるのかこのやろう」
「現代の病める少年青年ときに中年、稀に老人はな、安易な萌えか燃えだけ見てれば満た
されるんだよ。お前の思考はいいから、はよ萌っ子をだせ、燃えっ子っ」
 揶揄しまくる俺。当然俺も病んでいた。
「いずみー? なにしてんの、帰るよー」
 こちらに気づいた真弓さんが手を振っていた。
「待っていてくださったんですか?」
「一応、だってアタシらアレじゃん」
「アレ?」
「アレったら、アレよ……ほら……」
「生理?」
「んなわけねーだろっッ」
 光速張り手突っ込み。コレだっ! 俺が求めていた多次元干渉すらも為しかねない妙技
はっッッ。
「……ほら――マーブーよマーブー」照れくさそうに言った。
205108(13、放課後3) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 23:11:48 ID:67LqZ31e
 ――ああ、なんだ。
 聞いて愁眉を開いた。
 まっとうに生きてるじゃないか、いずみは。
 それだけで無性に満ち足りた。
「そういえばさっき高等部の男の人見かけたよ。珍しいことに」
 いずみだ。勘だが。
「知ってる人かも」
「ほぇん、探す?」
 そうしよう。クルリと踵を返すと「牧さんっ!」という背後からの声が耳に入った。
 神宮寺であった。水たまりの校庭に立っていた。
 「兄貴っ!」
 さらに校舎内より俺の――っていうか今はいずみのか――声が聞こえた。
「兄貴?」
 真弓さんが首を傾げた。ちょっと可愛いと思ってしまう俺の脳はやはりおちゃらけだ。
「ああ、いえいえ、私の家では兄を妹と呼び、妹を兄と呼ぶのですよ」
 んなわけねー。
「へぇー」
 信じるなよ。彼女はもしかすると馬鹿かもしれない。
「あに――いずみ、帰るよ」
 手を取られる。
「ちょっ――なんなんですか、あなた」
 所在なさげだった神宮寺が間に入る。対の手を取られた。
「兄貴」
 ちらっといずみ(兄)の顔を見てごく簡素にそう説明した。
 面食らった様子だが神宮寺は怯まなかった。
「お兄さんですか、ちょっと牧さん――いずみさんにお話があるんですけどいいでしょうか」
 牧牧コンビなので名前で呼ばれた。いずみは神宮寺を一目し、
「駄目」――と拒否った。
 見あげるとなんともやりにくそうな顔をしていた。
206108(14、放課後4) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 23:12:29 ID:67LqZ31e
「なんでですかっ」
 語気が上がっている。今日こそは答えを聞けると思っていたのだろう。気性が高ぶって
いるに違いない。
「もうちょっとしたら――」
「なんでそんなことあなたに決められなくちゃならないんですかっ」
 修羅場ってる。非常に気まずい。目線でいずみに指示を仰ごうとしたが神宮時との間に
火花を散らせていてこっちには気づかない。
 サンドイッチになった俺の身も考えてくれ。一人虚しくごちた。
「神宮寺さん、手、いたいです。放してくださいませんか」
「――ぁ、ごめんっ」
「ちょっと失礼」
 いずみをつれて校舎脇の花壇へ移動した。
「なに、あれ。お前断るなら普通に断っちまえばいいじゃん。それとも付き合うの? な
ら芝居くらい打つぞ」久々に気兼ねないMY口調。
「付き合わないけど……」
「モジモジしてて気持ち悪い。女々しいことこの上ない」
「無茶言うなー」
「まぁ、付き合わないなら適当に断ってくるぞ」
「……嘘は駄目」
 聞き取れないような小さな声。
「いずみ?」
「――うそはやだ」
 夕焼けが、フラッシュバックした。
 ……落ち着け。目蓋を下ろす。
          “カットしろ” 
 ――意識するな。命令――思考切断。
 意志で意識を相殺する。
「兄貴?」
 目を開ければ妹の顔。見えるはずはないが見えた。でもそれは一瞬で、すぐに視覚は正
常に。
 強引に意識をカットしたせいか、残滓のように残ったモヤが感覚神経系を痺れさせた。
207108(15、放課後5) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 23:13:48 ID:67LqZ31e
「じゃあ、断る理由があるんだな……」
 嘘をつくということは真実があるということ。だがいずみは答えない。
「……わかった。嘘はつかない。駄目だ、とだけ言ってくる」
「ホント?」
「俺が嘘ついたことないの知ってるだろ」
「うんっ」――嘘だ。

 神宮寺が待っていた。真弓さんは所在無さげに後者の陰に隠れてしまっている。あたり
には夜の帳が下りていた。
「ごめんなさい」と抑制のない声で一言だけ言った。他人の恋路を踏みにじるのは気分が
悪い。数瞬を待ち、「……なんで?」とかえってきた。
 再度「ごめんなさい」とだけ言った。
「なんで――理由はっ!?」
 理由は……無いわけではないらしいので無いとは言えない。真実から脱線しないように
話すのは非常に大変だ。
 三度、拒絶の言葉を穿った。
「理由教えてよっ! それくらいいいでしょっ!」
 激昂。
 潔くない、とは言えない。彼らはまだ子供で、理不尽なことにとても敏感で――
 告白された時に即答していたのならもしかすると違う事態になったかもしれない。
 二日間で彼はさまざまなことを考えただろうから。感情が高まって――歓喜して、焦燥
して、それでもこの場所に立った。
 それは尊いことだ。真っ当な人間らしい感情。敬うべき情動。
 だからこそ、俺は何も言えない。言う権利など無い。
「なんでっ――」
 神宮寺が掴みかかって――同時にいずみが動いた。
「――やめっ」
 ひとえの差でいずみの手の中に抱き込まれた。
 勢いをつけすぎた体二つは体制を崩す。
 横にスライドするように水たまりに落ちる瞬間――「いずみは兄貴が好きなんだ―――
っ」なんてとんでもないことを聞いた。
208108(16、放課後6) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 23:14:56 ID:67LqZ31e
 豪快なしぶきと音を上げ落下する。金属に頭をぶつけたような衝撃と、数瞬をおき腹部
に鋭角な肘が入った。
「ごふっ――」
 とりあえず架空の血を吐いてみた。
 腹上に載った乗客ごと起き上がる。
「おや?」
 乗客はいずみだった。うむ、泥まみれではあるが姿形共にまごうことなき我が妹である。
そしてさっきの台詞を言ったのも……あれ?
「戻っテラ―――ッッ」
 ちょっと、待て、オイコラ。スイッチの入り切りのように責任転嫁ですか、MYシス
ター!? って気絶してるしYO!
「あ、アンタ、頭おかしいんじゃねぇのっ?」
「いや、ちげぇっつの。俺が言ったんじゃねぇよっ」
「オイ、起きろ、いずみ。お前から説明したったれ」
 説明などできるわけもあるまいが俺は混乱していた。
「――んぅ」起きやがった。
「ほら、いずみ。さっきのは俺が言ったんじゃないって彼に説明――」
 (ぎゅぅ)
 腰にしがみついてきやがった。
「お前、冗談やってる場合かっつの!」
「いずみ、うそつかないもん」
 ょぅι゙ょ化。
「マジかよ―――っ」
 いつの間にかに吊り上げられた月が無表情な顔で地上を見下ろしていた。

 ……後のことはというと――。
 神宮寺は嫌悪の顔色で去ってゆき、真弓さんから意味深な笑顔を送られ、残ったいずみ
と俺は大層汚れた制服から泥を滴れさせながら家路についていた。
「家に帰ったらまず洗濯か。風呂も沸かさないとな」
「そうだね」
 返事は短く。けれどもその中に、何か言いしれない力を感じた。
209108(17、帰路) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 23:15:48 ID:67LqZ31e
 いずみの身体は軽く、対して俺の脚は重い。背負ってるのだ。
 足を捻ったらしいのだが、その華奢な体型分の重さだけではない別の何かが肩に乗って
いた。
 だがそんなことで無口になるほど俺は甘くねぇッッ!
 キュピーンと在りえない擬音が出そうなくらいの心意気を前面に押し出す。
 いっそこのままいずみをジャイアントスウィングで家まで帰すくらいの――
「お兄ちゃん……」――無理っす。
「なんだ、珍しい。そんな可愛げのある呼び方で呼ぶなんて」
「ん……びっくりした……ょね?」
「ああ、今日は朝から吃驚仰天しまくりだ。サプライズ仰天DAYと名づけるか」
 素敵すぎるセンスだ。
「くすっ……なにそれ」
「えらいしおらしいじゃないか。いつもそのくらい可愛げがあるといいんだけどな」
「こっちのほうが……いい?」
 何を言うか。
「お前はお前のままでいいって」
「ふふっ、変えてあげる気なんか最初からないよーだっ」
「てめぇ」
 後頭部で攻撃。
「にひっ。はんげきぃ」
「うひっ」
 耳に吐息で反撃された。ぞくぞくした。ちょっと前傾。駄目すぎる……俺。
「学校どうだった?」
「楽しかったぞ。体育がないのが残念だったが」
「百八煩悩退散」
 ほほをつねられる。
「ていひゃいな(手痛いな)」
「当然の仕打ち」
 街灯の光に何匹かの虫が引き寄せられていた。たまに民家からもれる談笑の声。
 若干の間、沈黙が流れた。
210108(18、また明日) ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 23:17:48 ID:67LqZ31e
 家への最後の曲がり角を曲がったとき、いずみが首に回した手に力を込めた。頭は俺の
肩に埋めるようにして。
 静寂をもってかえした。ボケるつもりもなかったので彼女の言葉を待つ。
 道のずっとさきの闇の中に小さく揺れる光が見えた。
 いずみは微動だにしない。
 ただ、そのせいで彼女の心音が克明に聴こえた――というより背中で感じた。鼓動は早
く高鳴っている。
 いつまでそうしていたのかは分からない。
 気づくと、ライトをつけた自転車が通った。乗っていた中年女性が訝しげな顔でこちら
を一見して通りすぎていった。
「あのさ……」
 それを合図にしたかのように彼女が言葉を発した。
「これって……この気持ちってなんなのかな……」
「さぁな」
 逃げた。
「ん……そっか」
 再び歩き出す。家のドアを開けいずみを玄関に降ろすと、向き直り月を見あげた。下弦
だった。
 嘯いて、欺き続けて。どうしようもなく欺瞞に満ちた手で、されどかき集める嘘城の骨
子。過去は及ばず未来は見えず。ただ今だけを考えて――。
 ドアが閉まる。
 ――また明日。
                                 ――続劇……?
211名無しさん@初回限定:04/10/11 23:22:43 ID:0ygkOHaW
おお、なかなか。リアルタイムで乙。
212108 ◆1RcgWHRcUw :04/10/11 23:24:03 ID:67LqZ31e
 長げぇ、7KBで納めようとしたのに……風景描写無いほうがいいのかナァ。
なんか異色っぽいし(´Д`;)

 >>179
 (ry

 >>突発屋氏
 GJ! いいなぁ、エロいのかきてー。

 >>Y氏
 ネコミミモード大人気(・∀・)!
213名無しさん@初回限定:04/10/11 23:52:52 ID:KLAt7kAt
大量投下キタ━━━( ゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━( ゚∀゚ )━━━!!!!
214& ◆I2HvejCB/U :04/10/12 00:02:51 ID:xAVPBvHe
Yです。ラヴエロ担当(…と言うには力不足ですが…)を目標としてます。
>>SS職人諸氏
おつ&GJです。
>>108
長編、GJです!!…トランス(性別転換)ですか。
>ネコミミモード
…某氏の書いたSSで書かれてたので、気になって検索して…はまりました(笑)
電波ソングに耐性ありますが、歌詞の不思議さにはまりました。
>>突発屋氏
お久しぶり&GJです。
久々の早苗×愛理のレ●…。楽しみにしてました。
>>150氏
みなすなせら…NURUPO… ΣΩΩΩ な、何ですと!!?
…それならば、(妹を)ガッ!と抱きしめてあげましょう。
>>皐月タン作者氏
お久しぶりです。続編、楽しみに待ってます。
>>518氏
エンゲージの続編、楽しみにしてます。 では。
215ソロウ:エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/12 01:50:31 ID:8e74kUbK
――――――――
 ハセクラセイゴさんを初めて知ったのは、三年前の冬のある日の事。
 その日、私たちは両親に連れられ、支倉の本家に来ていた。

 支倉の本家は広い。何でも、先祖代々刀工を生業としてきた一族で、今でこそ多くの分家が
あり、各地に散らばってはいるが、昔はこの土地一帯を仕切る大地主だったらしい。だが今で
は、この土地にこの巨大な屋敷を残すのみとなっており、刀を鍛えているのは本家当主だけ
であるらしい。しかし、その当主の鍛える刀は、現代においても非常に評価が高いと聞いた。
 支倉の分家筋も、本業から離脱し現代で生きていくために、一世紀ほど前に起業して、今で
は割と名の知れた大型企業として確固たる地位を得ている。
 本家と分家は非常につながりが深い。私たちの父も支倉家の分家の一つで、ある冬の長期
休暇に、私たちを連れて本家を訪れた。
 本家に着くとまず、現当主に挨拶するのが決まりだった。現当主のお爺さんは、私たちの親類
に当たるらしいが、会うのは始めてだ。
 当主のお爺さんは、職人さんと聞いていたから怖い人かと思ったけれど、とても気さくで優しい
お爺さんだった。そしてこの時は、まさか三年後にお世話になるなんて思いもしなかった。
 その日の夜、本家を訪れていた人達が一同に食卓に集まって、夕食を食べた。
 その時食卓には、人が二十人ほど居た。私たちと同じように、本家へ挨拶に来た人達がほとんどで、
残りは本家に住まう人達だ。周りを見渡しても大人ばかりで、私たちが一番年齢の低い人間だった。
 だが、その中に一人だけ、何事にも興味が無さそうな瞳で黙々と食事を取っている、私たちと同じくらい
の年齢の男の子がそこに居た。
216ソロウ:エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/12 01:51:39 ID:8e74kUbK
 名前も知らない、歳も知らない、初めて見る男の子だが、私たちはその男の子に興味を持っ
た。だが、男の子の方はまったく脇目を振らず、黙々と事務的に食事をとり、父親と思われる
男性と共にさっさと客間の方へ戻ってしまった。
 その次の日、その男の子と男性は、本家を後にした。どうやら私たちとすれ違いのスケジュ
ールでやってきたようだ。せっかく同じくらいの年齢の男の子とお話が出来ると思っていたの
に、残念だった。
 私たちとその男の子は、広い食卓でただ一度であっただけで、憶えているのは、男の子の
陰った瞳と、男の子と男性は真っ黒な服を着ていたということだけ。

 そして三年後、両親が他界した。
 私たちは親族の計らいで、本家の家にしばらく預けられることとなった。
 私たちの面倒を見てくれたのは、当主のお爺さんとその妻のお婆さん、そしてお手伝いの人
達だった。
 本家の人達は、みんな優しかった。それでも、私たちは悲しみ谷底から這い上がることは出
来なかった。
 そんなとき、三年前に見たことがある一人の男性が本家へやってきた。そして彼は、私たちを
引き取ると言った。
 うちの家には彼女たちと年齢の近い息子がいる。歳が近い者が居た方が、その子達だって
安心できるはずだ。と、彼は言った。そして当主のお爺さんは、その事を承諾した。

 そして一ヶ月後、私たちはその男性と彼の奥さんに手を引かれ、私たちは支倉家へやって
きて、その男の子と再会した。
――――――――
217518 ◆518YLv.Xnc :04/10/12 01:52:39 ID:8e74kUbK
>>164からの続きと言うよりは、間に挟むサイドエピソードみたいな感じです
前回でダーク分終わりとかいっときながら、少し今回もダーク。今度こそこれでダークは終わりなんで……
一応伏線らしきものは、誠剛くんと彼の父の黒い服ということで
あ、あと話を数パートに分けると言ったので、メインタイトルを付けときました
なので、今のお話は「ソロウ」の中の、「エンゲージ」パートです


>>皐月タソ
GJ!
エロイ!

>>150
なんと、そんな答えが……
とりあえず(ry

>>突発屋氏
GJ!
早苗&愛理キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

>>108
プチ長編GJです
続き期待してます
218名無しさん@初回限定:04/10/12 10:29:54 ID:B6dwVpDk
朝起きたら妹が「フタナリモード」と歌っていた・・・
219名無しさん@初回限定:04/10/12 16:58:39 ID:kEgvfp2o
569 名前:水先案名無い人 投稿日:04/10/11 21:58:55 ID:yUqMgpsn
今日久々に実家に帰ってきて風呂に入ろうとしたら、妹もいっしょに入ると言ってきた。
妹はもう45歳なので「何を馬鹿なこと・・」といったが所詮妹。まぁいいやとおもい一緒に入ったが
微妙にたれた胸とブヨブヨな三段腹を見て思わず興奮。
悔しいことに勃起していまいました。
妹には気づかれないようにタオルでずっと隠していました。
妹は可愛いのだけど、何というかお子様という感じだし年も私とだいぶ離れているので、無邪気そのもの
何だけどそんな子を欲望の対象として見てしまった事にもう自分がいやになります。
このような経験をしたかたいますか?
私はひょっとして妹萌え?こんな思いいままでなかったのに・・・。
220池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/12 18:51:24 ID:bDH9TWaw
連休中に、たくさんの職人さん方が長編を進めたりしている中で、
俺は全然進んでません。ストーリーに深くかかわりのないところに手を入れすぎた所為で、
まだストーリーの3分の1も行ってません。ていうか殆どプロローグ的な状態。
ちなみに、現在12レス分書き終わりました。さて、どうするか……


>>218
書きたい……ッ!
だが……それを書くなら長編を書け……俺……ッ!

>>219
あえて言おう。そんなのは妹萌えとは呼ばないと。
……呼ばないよね?と。
……いや、呼びたくないと。
……呼ぶな、と。
221518 ◆518YLv.Xnc :04/10/12 19:21:32 ID:CLLAdhz8
>>220
(=゚ω゚)ノ先生!読みたいです!
12スレ分も書き上がっているなら、その分だけ投下して、
残りは書きながらちょっとずつでも良いのではないでしょうか?


というより、多分そのペースだと私の方が遅い(w
安心して下さい(w
222名無しさん@初回限定:04/10/12 19:32:34 ID:oQVTLBpZ
>>219
改めて指摘されてみれば、確かに一般に言う妹萌えの「妹」には美少女もしくは美幼女であるという暗黙の前提がある訳だな……。
223名無しさん@初回限定:04/10/12 21:13:16 ID:SxkdlvPJ
>221
揚げ足を取らせてもらおう
12スレ分は神すぎる
224名無しさん@初回限定:04/10/12 21:40:15 ID:sypz+N8V
512KB×12となると、人間の書けるレベルじゃないな。


今日のネタ。

朝起きたら妹がタイプライターを使っていた。
「(兄の)チェリーを盗め!」
既に盗まれた後なので盗めません。
225名無しさん@初回限定:04/10/12 23:04:31 ID:KQxdEsxW
前スレにあったネタを勝手に改変↓

朝起きたら妹が、
「♀です。可愛がってください」と書かれた段ボール箱に入っていた。
226名無しさん@初回限定:04/10/12 23:05:10 ID:2QFKCRmr
ネ申降臨
2271/3:04/10/13 00:16:23 ID:ULU38+WC
朝起きたら妹に「覚悟はいいか?」と聞かれた。

「兄さん、朝だよー起きてー」
妹が俺を起こしに来る。今日は、亜美だ。
「入るよ、兄さん。早く起きてよ」
「ん〜、今日、寝る……」
起きてはいるが、再び寝ようとする俺。
「何言ってるの、起きなきゃ遅刻するでしょ?ほら、早く起きた!」
強引に布団を剥がされる……しかし、そこには男の朝が!
「!!……な、何よこれ!信じらんない!」
「いや、亜美、これはだな、男の朝には必ずと言っていいほど起こる現象で……」
しどろもどろだが一応説明しておく。だが、亜美の言葉の真意は別にあった。
「そんなこと知ってるわよ!私は天才よ!」
確かに亜美は天才だ。……ただし拳法の。現在全国大会二連覇中。
「そうじゃなくて、私が言いたいのは……何でこんなに小さいのか、ってことよ!」
「そ、そんなに小さいか?」
非常に……俺はショック!標準的だと思ってたのに。一応13cmだぞ!
「ということで、私が開発した巨根のツボを押すわ」
「な、なんだってー!い、いや、いい!遠慮する!俺は標準サイズだ!無理にデカくしたくない!」
亜美は人体の可能性を求めて、新たなツボを独学で探求している。……主に俺の体で。
しょっちゅう実験台にされている俺が断言する。今回も失敗だ、間違いない!
「もう遅いわ、決めたもの。兄さんも知っての通り、私は、コレと決めたら翻さない」
「それでも止めたきゃ力づく……か?」
「その通りよ。そして兄さんは私を止められない。大人しくしてればすぐに終わるから、ね」
「ううう……優しくおながいしまつ……」
抗えない俺は、諦めて横になる。どうせされるなら、早く終わらせよう、と。
「大丈夫、安心して。私は天才よ」
亜美がいつもの決め台詞を吐く。
「覚悟はいいか?」
この言葉がなければ安心でき……ないけど。
2282/3:04/10/13 00:24:38 ID:ULU38+WC
ドズゥッ!
「う、うぐぅ!」
亜美の指が俺の身体を突く。背中まで突き抜けたかと思うほどの衝撃。
「……ん、今回は即効性じゃないんだな。いつも即、無残に飛び散るはずなのに」
「五分ほどしたら効果が出てくるはずよ。強力な快感と性欲が、限界を超えてアレを大きくするの」
「五分後が恐いな……。今回はどうなることやら」
「兄さん、いつも私が失敗してるような言い方しないでよ」
「いや、間違ってないと思うが……」
成功率一割未満。大概、身体的苦痛か吐き気・めまいを催して終わる。
「そろそろ効果が出てくる頃ね。どう、兄さん?」
「いや、特に変化は……  !?」
ドクン。突然、心臓が跳ねる。
「ぐ、あ、ガッ……な、何だ、これ、は……」
身体が内側から沸騰するような、激痛と熱さ。
「ん〜〜?間違えたかな……?」
いつものことながら、亜美は呑気に俺を観察している。そこに、
「お兄ちゃん、まだ寝てるの〜?」
ガチャリ。妹(その2)の都貴子が部屋に入ってくる。
「あ……都貴子……」
「ぐ……う、ああ、都貴、子……?」
「あ、亜美ちゃん、お兄ちゃんに何を!?」
只ならぬ様子の俺を見て狼狽する都貴子。
「やー、実は兄さんのツボを突いたらこんなんなっちゃって」
「またお兄ちゃんを実験台にしたのね!もう、治すから、どいて!」
亜美を押しのけて、俺の前に進み出る都貴子。
「お兄ちゃん、これを飲んで!すぐに治るから!」
どこからともなく、緑色の液体が入った小瓶を取り出す。
「ねぇ、都貴子。あんた、それ、昨日完成した新薬じゃなかった?」
「完成してるから問題ないの!亜美ちゃんと違って臨床試験してるんだから!」
2293/3:04/10/13 00:25:14 ID:ULU38+WC
「な……何でもいいから早くしてくれ……」
もう、立つことすらままならない俺。その様子を見た都貴子は、小瓶の開封を始める。
「お兄ちゃん、すぐに楽になるからね。私を信じて。私は天才なんだから……覚悟はいいよね?」
逆に不安になる言葉の後、口に注がれる緑の液体。……そのまんま、抹茶味なのか……。
「ゴメンねお兄ちゃん、遅効性の薬で。身体に吸収されるまで、九分くらいかかっちゃうの……」
「いや、何とかなるんだったらいいよ……」
「ひどーい。兄さんはいっつも都貴子には優しいんだから……」
「亜美ちゃんはお兄ちゃんで実験しすぎだからだよ。もっとお兄ちゃんに優しくしてあげなきゃ」
さりげなく両方ともひどい。動けない俺は心で泣く。背中で泣いてる、男の美学。
「そろそろ効果が出てくる頃よね。どう、お兄ちゃん。楽になってきた?」
「あ、ああ……何だか身体が楽になってきて……自分の身体じゃないみたいだ……」
「えっ…」
「何よその、えっ…は。ふざけてるの?」
「え〜〜っと……そ、そんな効果はないはずなんだけど……」
「まさか、都貴子まで?うっ!か、身体が勝手に!」
確かに身体は楽になったが、こうなるなんて聞いてないぞー!
「さいたまさいたまさいたまー!」
「都貴子!あんた、何飲ませたの!?」
「んん〜〜〜〜……間違えちゃったかな?テヘ」
可愛く笑ってごまかす都貴子。笑い事じゃないっての!
「さいたまさいたまさいたまー!」
「……治らないの?アレ」
「……明日くらいには……多分」
「さいたまさいたまさいたまー!」
その日一日、さいたまを繰り返すハメになった俺だった。

230230:04/10/13 01:01:35 ID:/TbrkvQ1
目が覚めたのは、五時よりちょっと早いくらい。
まだ日の差さない時間帯は、少し私の気分を代弁してくれている様な気がした。
だから、昨日見た天気予報が晴れの確率20パーセントだったとしても、曇り模様
なのはやっぱりそんなわけなのだ。
窓を開けると涼しいというよりは、寒い風が入ってきて私の体温をさらっていく。
その感覚が気持ちよくて、両手を挙げて伸びをしてみると眠気なんて吹っ飛んでしまった。
さっき時計を見たばかりだというのに、外の気配やら気温やら天気やらを鑑みても変わる
事が無いと分かっているのに、性懲りも無く私は時計を手に取り、時刻を確認する。
さっきと違うことは、時計が携帯電話で、示される時刻がデジタルで正確だということ。
四時四十二分。――あ、四十三分になった。
早いなぁ、と呟いた後に待ち受け画面に映る忌々しい人に気づく。
なんだか気分が害されたような気がして、いー、と唸っても、待ち受け画面
なんだから当然返事は無い。
むすっとした表情が、節電モードになった携帯電話の液晶画面にうつる。
231230:04/10/13 01:03:24 ID:/TbrkvQ1
――ひどい顔。
自嘲気味に嘲笑って、ベッドに向かってダイブする。気分が晴れることを期待
したけど、そんなに世の中単純にはできていないようだ。
なんで私は昨日あんなに怒ったんだろ……
昨日の喧嘩――と言っても、私がそう一方的に思ってるだけだけど――は、お兄ちゃんが
風呂場にいる私に気づかずに入ったのがそもそもの原因。
それだけならもちろんお兄ちゃんが全面的に悪くて、有罪確定なんだけど、お兄ちゃんは
お酒飲んでたし――未成年で飲むのは犯罪だよ――私が入ってるのに気づいた後は酔い
も覚めたみたいで平謝り。
けど、私はなんでかお兄ちゃんを許す気になれなかった。変な表現だけど、私はお兄ちゃん
に裏切られたような気がして仕方なかったのだ。
そんなわけで、ヒステリーを起こしたように喚き散らした私は、バスタオルを羽織った
まま階段を駆け上がって、部屋に立てこもって、ドアごしに謝るお兄ちゃんを無視して
ベットの中で泣き散らした。
泣き声はドアごしに謝ってたお兄ちゃんにも聞こえてたみたいで、思い出すと笑ってしまう
ぐらいにおろおろしていた。
そこまで考えて気づく。――私、裸だ。
起き上がるのが億劫だけど、裸なのに気づいてしまうと人間気になるもので、着替えようか
と思う。思うっていうよりは、そんな義務を果たさなくちゃいけなくなるって方が近い。
232230:04/10/13 01:05:07 ID:/TbrkvQ1
いつもならスルーするそんな思考も、ネガティブな今の私――ん? ネイティブだったっけ?――
にはボディブロー並の効果がある。実際にボディブローなんか喰らったことないし、何に対して
落ち込むのかも釈然としないけど、マイナス思考の前にはそんな論理的な考えは通用しない。
全てが色あせて見えるとでも言おうか。――うん、まぁ、そんな感じなのだ。
起きた当初の気分は何処へやら。清清しい朝の空気はどんより歪んで見え始めたし、着替える
ために出した、何時も着ている学校指定の制服もなんとなく私を馬鹿にしているように感じる。
ふん、なんて強がって制服を着る。なんにも起こらない。起こってくれた方が、おそらく
私には幸せだったはずなのに。
髪を掻き揚げる。サラサラで、私の自慢である髪はろくにドライヤーで乾かさずにいた
為か、ボサボサで、私の今ある唯一の心の壁を容易く突き破ってくれた。
ちょっぴり涙目になる。
「お風呂、入りなおそうかな……」
思いつきで呟いた言葉は、案外良いアイデアかもしれない。時刻を見てみても、六時にな
っていないし、この分だと長風呂をしたとしても学校に遅れることは無いだろう。
思い立ったが吉日。という言葉もある事だし、私はドアの鍵を開け、風呂場に向かおうとした。
「――お兄ちゃん!?」
壁にもたれて、お兄ちゃんが眠っていた。表情は何だか苦しそうで、唸っているところ
を見ると、寝る体勢が悪いことも関係しているようでなんとも辛そう。
233名無しさん@初回限定:04/10/13 01:10:22 ID:xnmxEpqe
支援?
234230:04/10/13 01:10:33 ID:/TbrkvQ1
同情はしない。部屋では、お兄ちゃんに謝ろうかなぁ。なんて考えも出始めていたけど、
こうしてお兄ちゃんを見ると、ふつふつと怒りが沸いてくる。
おかしいのは、それが昨日お風呂を覗かれた事に対する怒りじゃ無い事。
じゃあなんだよ、と聞かれても私に答えは無い。でも、敢えていうなら、『裏切られた』。
これに尽きる。
実際、私も私を完璧には理解できていないのだ。それが、お兄ちゃんに関係するならなおさら。
「――え?」
一気に顔が赤くなる。あ、あれ? 心臓がばっくんばっくん鳴って、破裂しそうになる。
「ち、違う! 違う、違う、違う」
あわあわと混乱する。落ち着かせるために、強い調子で声を発しても、ぜんぜん落ち着かない。
それどころか、その否定がどうしようもなく哀しくて、でも、その哀しみの原因が全く
理解出来なくて。
私の瞳から、何故か涙が溢れていた。壁にもたれて寝るお兄ちゃんに殺意が沸く。ここが
アメリカだったら、躊躇無く私は、和哉――こんな奴、お兄ちゃんと呼ぶものか――を
銃で撃ち殺していた。
そう、ここは日本だから、アメリカじゃないから、仕方なく私は和哉を殺さないのだ。
はっはっはっ、と犬が息をするような呼吸になる。
もしも一連の流れを誰かが見ていたら、私を通報しかねない。
赤面して、俯いて呟きだして、泣く。ほら、黄色い救急車がやって来る。
「あはははは……」
消え入るような、力無い笑いを残して、私は風呂場へと向かうために和哉を乗り越えた。
お兄ちゃんへの怒りなんて、霧散していた。
235230:04/10/13 01:14:44 ID:/TbrkvQ1
シャワーを浴びながら、眼を擦る。鏡には充血した瞳がうつり、泣いたという事が、一目
で分かる状態になっていた。これを見ても泣いたと気づけない人は、恐ろしく鈍感な人間で、残念な
ことに家には、恐ろしく鈍感な人間は住んでいないのだ。
だから私は必死なって、それを隠そうと努力している。家族そろって朝食を取るのが日課な
わが家にとって、充血した瞳というのは、センせーナショナルなニュースよりも重大事件。
それに、必死になるのにはもうひとつ訳がある。ひとつのことに集中出来れば、忘れることが
出来るはずなのだ。
自分でも悪化するだけと知りながら、眼を擦る。異常なくらい。だって、もしそれを止めたら、
私は押しつぶされる。
胸はいまだにドクドク脈打ち、意思でも持っているかのように私を急かす。
けど、急かされても私にはその意思が理解出来ない。そうすると今度はキューと狭まり、死に
たくなるほど切なくしてくれる。
いったいこれは何なの……?
人生経験が全く無い私は、その感情を理解することなんて到底出来そうも無かった。

朝起きたら、妹は――。
236230:04/10/13 01:22:39 ID:/TbrkvQ1
>>233
支援どうもです。
助かりました。

一応初めて書いてみましたが、むずい。orzダメダメダヨ
しかも異色作品っぽい。
続きもありますし、投稿する気もありまくりですが、
スレの雰囲気からズレまくってたら指摘してください。
即効で直したいと思います。
それでは。
237名無しさん@初回限定:04/10/13 02:16:25 ID:Myf4FWmS
>>230
なんというか早く続編が読みたいSSだ…
238桐莉兄@いっぱつめ:04/10/13 02:32:58 ID:2p2OMVnT

― Sister Princess Bride!(ギャグルート) ―

朝起きたら妹が、Princess Bride!を熱唱していた。
「アイーッ Wanna Be Your Princess♪ アイーッ Wanna Be Your Princess♪」
……毎度の事だが、こいつが歌うと何時も微妙に発音がおかしい気がする。
「Tell Me My Prince,What Can アイーッ Do For You?」
「と聞かれても」
「むぅーっ。兄ちゃん、ノリ悪いスよぉっ!」
「……菊門フルムーン……」
「あうっ!こ、今回は純粋に萌え系だから大丈夫スよ!……多分」
「お前と電波ソングを歌うのは金輪際御免蒙る」
「違うス!あれは宇宙意識体に命令されてやったス!桐莉じゃなくてインの仕業だYO!」
「2ch怪談かよ!またマニアックなネタを出しやがって」
「つー訳だから、兄ちゃんも一緒に歌えス!今週は電波ソング強化週間で決まりスよ!」
「戦闘員達と一緒に、駅前で歌って来い」
「ぶーっ!不満ス!桐莉は不満タラタラっス!アイが足りーんス!アイーッ!アイーッ!」
「ぎょげぇぇぇーーーーーーーーーーーー!!!!!」
びびびーっ、びびびーっ。
……嗚呼……愛の波動(致死量)が送られて来るぅぅぅ。
「兄ちゃぁ〜ん?」
つんつん。
「コゲたスか〜?」
つんつん。
「死んだスか〜?」
つんつん。
「……うしっ。かーちゃんに頼んで修理して貰うス」
「待てコラ、せめて蘇生と言いやがれ」
「ぬー、生きてるじゃないスか。逆さ縛り首団の団員が桐莉の許可無く死ぬ事は許されとらんのだス!」
「つーか今のどう見ても『いもうとビーム』だろうがっ!久しぶり過ぎて誰も覚えてないぞっ!」
「桐莉もついさっきまで自分が妹斗神拳の伝承者だって事、綺麗さっぱり忘れてたスよ」
239桐莉兄@にはつめ:04/10/13 02:38:57 ID:2p2OMVnT
「……妹よ」
「……何スか、兄ちゃん」
「……無意識に肉体が殺意の軌跡を辿るまでに修羅な女子校生はどうかと思う」
「だから!桐莉は萌え伽羅に転向する必要があると思ったんスYO!」
「な、なんだってぇーっっ!?そうだったのか……だから……だからお前は、Princess Bride!を……」
「桐莉はもう長くないんス!昨日、七華姉ちゃんの七十年殺しを喰らって、だから……だからぁっ!」
「何て事だ……兄の知らぬ間にお前が病弱妹属性にシフトしていたなんて……っ!」
「最後はせめて、萌え萌えな記憶をっ!」
「ブラボーだ!今のお前は蝶・完璧な萌え妹だ、戦士・桐莉っ!(涙)」
「死が二人を別つまでス!」
「ケコーンゴッコか?よし、誓うぞ!」
「ホムンクルスになって二人だけで永遠に生きるス!」
「いや、それは流石にちょっと……つーか俺、既に猫のホムンクルスみたいなもんなんだがな」
「物騒錬金・バル桐莉スカートっス!」
「……………で?」
「兄ちゃんもこれ使えっ!核鉄No.XXIII・ソード卓袱台Sex!」
「……なぁ」
「もー凄いのなんの!股間の剛刀がデッドヒートでお茶の間がギシギシアンアンっスよ!」
「……そろそろ本題に」
「股間に着けて〜っ、パピ♥ヨンッ♥ス!」
「……………頼むから兄との温度差を感じてくれ、桐莉」
「精液をブチ撒けろス!」
「戦士長、コイツ頭悪いですよ」
「むぅーっ……一緒に暖め合えば温度差は無くなるんス……」
「大体何だよ、その萌え『伽羅』ってのは。漢字ってのはな、漢の字と書いて漢字と読むんでつよ?」
「ぬーっ、そんなこと言う人嫌いス」
「真冬に外でバニラアイス食わすぞゴルァ」
「ど、どうしてそんなこと言うスか」
「真夏に外でどろり濃厚を(以下ry)」
「うううーーーーっ、桐莉はなりたいんス!萌えキャラになりたいなりたいなりたいんスよぉーっ!!」
240桐莉兄@さんぱつめ:04/10/13 02:40:44 ID:2p2OMVnT
しゃきんっ。
「あの〜、桐莉さん、どうして手の中に物騒な根来流紡錘型手裏剣なんて持ってるかなぁ、がおがお」
「ぬふぅぅん……じゃっかぁしいわゴルァ!てめぇは黙って俺の心の歌を聞けぇィ!」
「はっ!?はひぃっ!?」
しゅかかかかっ。
足元の俺の影に手裏剣が突き刺さり、
「動けんっ!?影縫いかっ!?」
「妹斗神拳滅殺流儀『尾留影死針(ヲトメカゲシバリ)』じゃいゴルァ!
そもそも妹斗神拳とは、中国春秋戦国時代に端を発し!戦場で兄と共に戦い、共に散る事を望む妹達の願いを叶えるべく、暗殺拳士・威蒙闘(イ・モウトウ)が――」
「いやぁぁぁっ!?妹が民明書房ぉぉぉーーー!?」
乙女違う!それ、戦乙女(しにがみ)ッ!!
つーか桐莉っ、顎が割れてキャラが変わってまつよっ!!
棘殺怒流鞭(きょくさつどるべん)は痛いからやめれぇーっ!!
「分かったっ!聴くっ!大人しく聴くからっ!」
「ふしゅるしゅる……それでこそワシの兄者じゃけんのぅ、うぐぇーっはっはっは!!」
つーかおまいは誰でつか!(涙)
「……そんな怯えて構えるなス。今回はマジでちゃんとした萌え系ソングっスから」
「――ホント?ホントにいぢめない?」
「くはっ!兄ちゃんの方が萌え度高ッ!」
「ふっ。猫耳でウルウル上目遣い、手は胸んとこ揃えて指先チラリ……これが萌えというものだよ!」
「負けんス!妹として、兄ちゃんには負けられんス!萌えろ、桐莉の小娘萌(コスモ)よっ!!」
……だから、其れがおまいをギャグキャラにしてる一因なんだぞと、小一時間言ってやりたい。
「ちっ、しゃーねぇ。そんなに言うなら、俺を骨の髄から蕩かす程に萌やし捲って貰おうじゃないか」
「うぃス、骨の髄まで任せるっ!桐莉の歌声は、しずかちゃんのバイオリン独奏並に素敵なのだス!」
「ほう、しずかちゃんか。…………………其れってつまりジャイアンリサイタルぅぅぅーーーっ!!?」
※ 源静香のバイオリンは
  剛田武の歌声に匹敵する破壊力を持つ……42へぇ。
241桐莉兄@よんはつめ:04/10/13 02:42:34 ID:2p2OMVnT
「死ぬのはどーっちだ?死ぬのはどーっちだ?悶絶死?発狂死?」
「どっちもいやぁぁぁっ!ママンッ!助けてよ、ママンッ!(泣)」
「無駄だス!かーちゃんは町内会の温泉旅行で明後日まで帰って来んのだス!」
「天井に張り付いてる怪人蜘蛛男のナカツさーんっ!」
「桐莉は首領だスよ!邪魔したら総会の決定でおまいを肉ぬんちゃくス!」
「アッ、アイーーーッ!!」
「だったらっ!七華っ、七華ぁぁーーっっ!!」
がらがらっ、ごとっ。
「むぐぅーっ、むぐぐぐーっ!(たかくん、助けてぇーっ!)」
「七華姉ちゃんなら既にとっ捕まえて、ガムテープで縛って押入れに放り込んどいたスよ!」
「うぐむぐぐがむぐぅーっ!(桐莉ちゃんのばかぁっ!覚えてるんだよっ、練乳浣腸百回やっちゃうもんっ!今度と言う今度は絶対に許さないんだからぁっ!)」
「おまいはうるさいから黙ってろス」
ばしゅっ―― ずぶしゃぁぁぁっ!!
「はぐぅっ!(びくんっ、びくびくんっ)…………え、えいえんは…あるよ、ここ…に、あ……るよ…………(がくっ)」
「腕時計型麻酔銃で眠らせただけス♥」
「っだぁぁぁぁっ!貫通してるっ、今何か鋭い針状の物がこめかみをぉっ!」
「ん!?威力設定を間違ったスかな?(ニヤソ)」
「その邪悪な笑みは何だーーっ!?」
「大丈夫ス!七華姉ちゃんもギャグキャラだから、絶対に死なんのだぁーーーっ!!!」
何処からかBGMが流れて来る。
Princess Bride!の前奏。
俺を破滅へと誘う……言わば、死の交響曲(デッドエンドシンフォニー)ッ!!
「あひゃぁぁぁっ!!み……耳がっ!耳があぁぁぁーーーっ!!」
「耳を塞いでも無駄無駄ァッ!思念波が脳に直接流れ込んで逝くのだスっ!!」
嗚呼……あみ"ゃぁぁぁっ!!
脳髄ぃゅぅっ!精神がぁぁっ、魂が犯されるぅぅぅっ、でも気持ちいひぃぃぃーーーーっっっ!!!
「兄ちゃんっ!喰らって萌え尽きるッ!」
242桐莉兄@ごはつめ:04/10/13 02:55:18 ID:2p2OMVnT
♪ アイーッ Wanna Be Your Princess.
  アイーッ Wanna Be Your Princess.
  Tell Me My Prince,What Can アイーッ Do For You?

  今から胸揉み揉み 兄ちゃんの部屋の前
  センズリなんかシコシコシコシコ犯ってる場合じゃ無いっス!
  毒性欲ムラムラ マンズリだけじゃ駄目だって
  病気を出してFackFack 小さな小さな大暴走!

  二人の罪(Sin)度 どれほど?兄のてぃむぽはNoGard
  性感帯は性器(ペニス)?尻穴(アナル)?一蓮托生の全ヌード
  ベッドは二人のアイーッランド?七華にリード?バージンロスト
  妹には無理?それでもこの際ダーリン!

  兄「お見通しだマンコのブービートラップ!」
  妹「ハメるなら甘い淫妹膣(forbidden fruit)!」
  勝手に挿入(いれ)るス 兄ちゃんの中華キャノン
  ハメ撮りで 子作りMeltingSnow!

  血縁のプロブレム 無問題(ノープロブレム)
  Lovin' Callin' Feelin' Holdin' Kissin' Again 兄ちゃん!
  秘蜜を舐めてよ もうヌレヌレっス
  朝も昼も夜もずっと Hになっていく

  広げてよ女性器(ラビア) 射精して膣内(なか)で
  Cryin' Smilin' Fallin' Flyin' Playin' Fackin 兄ちゃん!
  男性器(ペニス)を勃ててよ ギュッと締めるから
  朝も昼も夜もずっと 逝・き・ま・く・れっ♥          ♪
243桐莉兄@ギャグ編キリ:04/10/13 02:58:51 ID:2p2OMVnT
「――ハァ、ハァ、ハァ、……も、萌えたスか、兄ちゃんっ?桐莉はもうっ、あふっ……んっ」
「( ゜Д゜)…………ポカーン」
「何スか兄ちゃんっ!?その反応はっ!?」
「これは違う!これは萌えじゃない!……萌エロだ!」
「ぬぅっ、洗脳が足りんのスか!だったら今度はこのヘッドギアを付けて、目隠しして縛って二十四時間ぶっ続けで大音量で聴かせるス!萌えるまでっ、萌へるまでぇぇぇッ!!」
「うわやめろなにをするあqすぇdfrtgyふじこ――」
244名無しさん@初回限定:04/10/13 04:24:54 ID:ysrRkupo
朝起きたら妹に

「兄上様!あにうえさま〜〜っ
 あなたは あなたは!
 私をのけ者にされた! のけ者に!」

と言われた
245名無しさん@初回限定:04/10/13 07:24:56 ID:fc9V3Y0u
・・・ああ、デムパびんびんだ(汁
246名無しさん@初回限定:04/10/13 12:22:38 ID:sGWFqMwm
>>244
「のけ者」じゃなくて「ケダモノ」だったら萌えるんだが。
247名無しさん@初回限定:04/10/13 14:03:09 ID:pIFrzzv6
朝起きたら妹に…
「次スレまだ〜?」
と言われた。

まだ早いYo!!
248名無しさん@初回限定:04/10/13 14:58:15 ID:YhrV5rMf
朝起きたら妹が
えろたんを持ってにやけていた。
「いつもお兄ちゃんが何を言ってたかわかっちゃったよぉ〜。(ニヒヒ)」
げっ!普段どうせ妹にはわかんないだろうと思って数々の淫語をあびせていたのだが、今それが白日の下にさらされる。
「昨日は私に誕生日は双頭ディルドにしてあげるって言ってたよねぇ。昨日はなんのことかわからなかっけど・・・。」
って、そのウィンウィンした手つきをやめろって。
249名無しさん@初回限定:04/10/13 20:29:20 ID:695heFyp
朝起きたら妹が、飯作ってた


…裸エプロンで

「何か食べたいものある?」

食べたいのは・・・お前だーーーっ!!
250池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/13 20:40:33 ID:uz+j3J0j
>>221
なるほど! 少しずつ投下って、今までそうやってたの、忘れてました。
どーりで書き始めてから結構経ってるのに、手付かずなわけで。
ということで、長編、ようやく投下開始しますか。

・タイトルが1行目にありませんが、前スレで予告してた、『朝起きたら妹と、駆け落ちしていた』です。
・シリアスではありません。萌え萌えでもありません。エロエロでもありません。
 ある程度明るめに行こうと思っていたら、……わーお、どっちつかず。
・エッチシーンは入れる予定です。今の計算だと、投下4回目ぐらいで。
・長いです。しかも無意味に。ストーリーに関係ないシーンは削った方がよかったら、言って下さい。
 当然その分書くのも早くなります。
・相変わらずの無知っぷりを発揮していますが、
 まあ、変なところがあったらスルーせず指摘してください。
・季節は夏の終わり。それでは
251桐莉兄@シリアスにいっぱつめ:04/10/13 20:41:03 ID:2p2OMVnT
 ― つながり(シリアスルート) ―

「あれ?シャーペンの芯切らしてたか」
今からコンビニに買いに行くのも面倒だ。
確か、こないだ桐莉が大量に予備の文具類買い込んでたな。
「おーい、桐莉ー。シャー専用(※1)分けてくれー」

(※1.桐莉は筆圧が弱いので、コンビニじゃなく文具専門店で4Bの芯を買い込んで使っている。)

部屋の扉をノックしても、返事が無い。
「桐莉ー。居ないのかー?」
そういやさっき、四日ぶりのビッグベン(※2)がどうとかでトイレに駆け込んでたような。

(※2.大便がビッグベンで、小便がリトルジョー。
トイレとは思考〔しっこ〕と空想〔くそ〕の空間である。)

便秘症の桐莉は、一旦トイレに入ると中々出て来ない。
……ま、いいや。勝手に部屋に入っても、桐莉なら多分怒らないだろう。
多分、机の引出しの中にでも入ってる筈だ。
取り敢えず何本か借りといて、後で新品を一つ買って返そう。
「入るぞー」
本棚に魔導書の原本が並んでたり、壁際に山羊頭の悪魔像が飾られたりしてる他は、普通の部屋だ。
お袋の部屋みたいに、入室にIDカードの提示を求められたりもしないし、突然ボウガンの矢が飛んで来たり、床一面に魔法陣が描かれていたり、室内全部赤一色で統一されてたりもしない。
普段のあいつを知ってる奴が見たら、驚くほどに普通の部屋だろう。
オルゴールとか、テディベアとか、どっちかと言えば少女趣味なアイテムの数々。
小奇麗に整頓された、硝子細工を収めた棚。
天井から垂れ下がっている謎の紐……一番から三番まで番号札が付いてる……は見なかった事にしよう。
252池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/13 20:41:43 ID:uz+j3J0j
休日の朝だというのに、俺は大きなバックを抱えて電車に揺られている。
「はあ……少し酔ってきたか……?」
誰にも聞こえない声で、口の中だけで呟く。
始発の電車から乗り込んで、既に数時間乗り続けている。
家を出たときはまだ薄暗かったのに、今は窓から夏の面影を残した強い日差しが差し込み、
気温自体はさほど高くないのに日の当たるところだけやたらと熱く、俺の酔いを加速させる。
それだってのに、何で俺が電車に乗り続けているのかというと――
「大丈夫? お兄ちゃん」
――俺の妹が、隣にいるからだ。
妹は隣から俺の顔を覗き込み、心配そうな顔でじっと見つめる。
「ああ、大丈夫。なんでもないよ」
妹に、弱いところを見せるわけにも行くまい。
「そう? なんか顔色悪いから、無理させちゃったかなって……」
「いや、そんなことないさ。嬉しかったよ」
これは事実だ。妹が俺を頼りにしている。こんなに嬉しいことはあるまい。

「……今ごろお母さんたち、驚いてるだろうねえ」
ふと、妹が呟く。
「そりゃあ、な」
なんたって、朝起きたら子供が二人ともいないのだから。
「残ったのがあんな書置き一枚じゃなあ」
「ふふっ、お兄ちゃんも結構ノリノリだったじゃない」
二人して肩を揺らして笑う。

「……さ、て。この後どうするかな。このまま乗り続けるわけにも行かないだろ?」
「私はそれでもいいけど、それだとお兄ちゃんが死んじゃいそうだしね」
本当に洒落にならない。つか酔ってるのに気付いてたのかよ。
「次に行く場所、お兄ちゃんが決めていいよ」
「そうだな……それじゃあ――」

――そもそも、何で電車に乗っているのか?
それを説明する為には、時は少し遡る。
253桐莉兄@にはつめ:04/10/13 20:42:32 ID:2p2OMVnT
「(――桐莉の匂いだ)」
きちんとしわを伸ばしてベッドメイクされた布団から、仄かに漂って来る甘い匂い。
女の子特有の……そして、桐莉だけの匂い。
「(……って、俺は変態じゃないぞ、多分……)」
雄なんだから、雌の香りに惹き付けられるのは自然な事だ。
妹の香りに惹き付けられるのも……
「……やばい。俺、やばい。早いとこシャー専用探して此処を脱出せねば」
適当に当たりを付けて、妹の部屋を探索する。
此処で粘って総当りで部屋中探索してたら、多分時間制限に引っかかるな。
でもって桐莉と鉢合わせして、気まずい空気が漂うイベントのフラグが立つに違いない。
下手したら妹の日記帳とか自作詩集とか、体操着とかスク水とかを発見してしまいかねない諸刃の剣。
素人にはお勧め出来ない。
「(……と、取り敢えず、クローゼットは後回しだな……)」
シャーペンの芯は、机の引出しの一段目にすぐ見つかった。
何も問題無い、目的は達成されたのに、何故か空しい。
各文具類が細かく丁寧に分類されている中に、あいつが使わないHBやBの芯も、幾つか新品で仕舞い込まれていた。
『もう!何時も桐莉んトコ借りに来るんスから!桐莉は兄ちゃんの筆箱じゃないんスよ!』
『だーから、悪いって言ってるだろー』
『必要な物は無くなる前にちゃんと買っとけス!』
『あれ?お前、何時も4Bの芯使ってなかったか?』
『間違えて買っちゃった分がたまたま有っただけス。それ、全部兄ちゃんにやるから、返しに来なくても構わんスよ』
――とか言っといて、全然たまたまじゃねーだろ、これは。
「(……明日、学校の帰りにたろやん(※3)で今川焼きでも奢ってやろ……)」

(※3.甘味処たろやん。和菓子派〔※4〕の学徒に大人気の定番お茶スポット。
何故かたこ焼きやお好み焼き、明石焼きやチョボ焼き、サザエの壷焼き等も取り扱っている。)

(※4.和菓子派と洋菓子派の学徒は激しく対立している。
七華〔通称『練乳浣腸の七華』〕は洋菓子派に属し、学食のドラ焼きをカスタードクリームたっぷりのトラ焼きに変更するよう生徒会に押し掛ける等、数々の非道な行為で和菓子派学徒に恐れられている。)
254桐莉兄@うぐぅ!:04/10/13 20:43:30 ID:2p2OMVnT
……時間差で池魚さんと被ってる。
暫く待ちますでつ……また後で〜!(逃走)
255池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/13 20:43:38 ID:uz+j3J0j
(´ ∀ `;)……ヤッチマッター
お先にどうぞ。スイマセンでした。
256ホントスイマセン ◆KSWDn0UBZs :04/10/13 20:45:17 ID:uz+j3J0j
――夜の2時。まだ夢の中。
「むにゃむにゃ、もう食べられないよ〜……」
――トンットンッ
何だろう? 眠いのに……。
――ガシッユサユサ……
『起きて……ねえ、お兄ちゃん……』
何の声……?
「むにゃ? ……グー……グー……」
――ピタピタ……
『ねえ、起きてよ……こうなったら……』
――バシンッ
「いってぇっ! って、香凛!? テメエなにすん――」
「シーっ! ちょっと静かにして」
妹が、いつになく真剣な顔で俺を見つめている。
「……どうした?」

「――二人だけで、何処かに出かけない? もちろんお母さんたちには言わないで」


まあ、そのまま俺は特に何も言わずに、出かける準備をしたんだ。
暗黙の了解って言う奴か、長年一緒に暮らしてきた仲だ。何を考えているのかぐらい大体分かる。

「おい、準備できたか?」
いくらかの着替えと、俺の全財産と、その他小物をいろいろと。
「ええ。必要なものは、大体お兄ちゃんが持ってよね?」
俺の大きなバックと対称的に、妹はかなり軽装だ。
「はぁ!? お前も持てよ、少しぐらい」
「あら? こういうのはナイト様の仕事じゃなくって?」
「くっそ……」
ナイト様ってのは、当然俺のこと。
いつからか、俺はそういう役回りを任されているらしい。
ちなみにこいつはお姫様、だそうだ。なんだそりゃ。
257池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/13 20:45:57 ID:uz+j3J0j
「……これも……もういらないわね」
妹は携帯電話と家の鍵をそこのゴミ箱の中に投げ捨てた。
「なにも鍵まで捨てることないんじゃないのか? いざという時のためにさ……」
俺が聞くと、妹は人差し指をピンと立てて言い放った。
「あのねえ、こういうのは二度と戻らないっていう決意が肝心なのよ」
……しまった。
妹の持論に口をだすと、いつもとんでもない目に会うんだ。
「そういうほんのちょっとの気の緩みが、私たちの計画を――」
とんでもない目といっても、そんなに凄いことをするわけではない。
ただ、ほんの数時間、妹の舌の良く回るのを観察し続けなければならないだけだ。
「なぜなら、意思とは強力な力を持っているからよ。そもそも――」
今までの最長記録はいつだったっけか。
たしか、2年程前の、『何故留守中の相手に電話をそんなに頻繁にかけるのか』だったな。
妹が、友達に電話をしたら出なくて、それで10分刻みでかけまくっていたので質問したら、
確かあの時は215分間立ち続けていた気がする。2位の記録と50分の大差をつけて堂々の1位。
「――ある人はこう言っているわ。『運命とは、その人間自身の意思次第で紙よりも容易くその姿を変え――」
おっ、なんか哲学的な内容になってきた。そろそろまとめか?
確かあのときの結論は、その電話の回数は相手との新密度を反映するものだとか何とか。
「つまり、私たちのこの計画が完全に成功する為には、断固たる決意が必要なのよ!」
おお、終わった終わった。窓からぼんやりと差し込む日の光が眩しい。
「わかった? お兄ちゃん」
……日の光?
「あれ……? 今何時……?」
「え? 何時って、……え゛?」
時計を見て、妹の顔が引きつる。
「4時!? は、早く出発しないとばれちゃうじゃない!」
「や、やっべ、えと、忘れ物無いな!? 行くぞ!?」
「う、うん!」
玄関に向かって、音を立てないように駆ける二人。

「それじゃ、……行ってきます、母さん」
唯一俺たちを見送る扉は小さな音をたて、そして閉じた。
258池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/13 20:46:44 ID:uz+j3J0j
駅に向かって小走りをしている俺たち。
「えーと、何処に行くのかとか、もう考えてあるのか?」
ふと疑問に思い、走りながら妹に聞く。
「えっ? あっ、……あー、えーと……」
妹は目線を合わせないできょろきょろあっちこっちに目を走らせている。
「……考えてないのか」
「ま、まあ、行く宛てのない流れ旅ってのも、良いんじゃないかなーって……」
「……とりあえず電車に乗って遠くまで行って、その途中で適当に降りてみるか」

「じゃあ、まずは下り方面で一番遠くまで!」
切符を買おうとする俺に、勢い良く注文する妹。
「別にいいけど、……あんまり使いすぎると金がなくなるぞ?」
「ふっふーん、そんな貧乏くさい考え早く捨てた方が良いわよ」
「あ?」
妹がニヤニヤしながら小さなバッグに手を突っ込み、
「ジャーン!」
その手には、やけに分厚い財布と、その口から覗く薄茶色い札束が。
「……えっ。なっ、ちょっ、それって……えっ!? すっげ、なにそれ……本物?」
「驚くべきことに」
「すっげー……いくらくらいあるの? これ……」
「さあ? 数えるの大変だから、わかんない」
……今まで、これほど妹を羨望の眼差しで見たのは初めてだ。
「すげえ……これだけあれば、うまい棒で家が作れる……」
俺がぼやーっとしていると、妹が半ば呆れた顔で、
「さっきから『すげえ』しか言ってないわね……。
 それよりももっと、他に聞く事あるかと思ったんだけど」
聞くこと……? そんなの別に何も――
「――あっ、この金、どうやって手に入れたんだ?
 ま、まさか金のために体を売って――」
「――なわけないでしょ。あの人がくれたのよ」

「……ああ……、あの婚約者か……」
259池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/13 20:48:32 ID:uz+j3J0j
「ちょっ、その婚約者って言い方はやめてよ!」
妹が少し怒った様子で言う。照れて恥らっている感じではない。
「だって本当のことだろ?」
――そう、妹には、既に結婚する相手がいるのだ。
相手は富豪の一人息子。そのくせ顔も性格も良く、実に気に入らない男だ。
といっても、妹が望んで婚約したわけではない。
「それはっ……それは、お母さんたちが勝手に取り決めたことじゃない!」
と、いうことだ。
今の時代にそんなまさか、と思ったが、どうやら相手は俺たちとは住んでいる世界が違うらしい。
金に目が眩んでか、娘の生活の安定を願ってか、母さんの真意は分からないが、
妹が同意をしないうちに勝手に話を進めてしまったらしい。
母さんは何気に口が上手い。……血筋だろうか。
「わかってる。もう言わないよ、悪かった」
そして、妹が何故今日駆け落ちを提案したのか、その最も大きな原因もこれだ。
本当なら、今日の午後にあの男が妹を迎えに来て、しばらくの同居生活を始める予定だった。
その間に、相手側の親がこちらの品定めをする、というわけだ。やってられるか。
俺が妹の提案をあんなに簡単に受け入れたのも、これを知っていたからだ。
「……それじゃ、行こうか。電車が出ちまうぞ」
「……うん」
あいつの話題を出したのは失敗だったか……?

電車に乗りこんだ、俺と妹。
始発でがらがらに空いた電車で、俺たちは難なく席に座る。
「さて、と。とりあえずここまでは順調だな。今ごろは母さんたちも、まだ夢の中だ。
 俺たちがいないのに気付くはずもないな」
「……うん」
妹の反応が、どうも明るくない。さっきの会話をまだ引きずっているのだろうか。
「なあ、もう過去のことは忘れて、ぱーっと行こうぜ、なあ?」
何とか明るい方向にもっていこうと頑張る俺。
こんなときに、妹や母さんみたいに口が回るといいのだが。
「……うん」
どうにも返事が思わしくない。
260池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/13 20:49:46 ID:uz+j3J0j
「……そうだ! どっか行きたい所あるか?
 実はさっき駅で、観光案内とってきたんだ。ほら」
俺はバッグの中から、薄い冊子を取り出す。
「……うん」
相変わらずの、小さな声。
……俺はどうすればいい?
「ほら、ここなんか、紅葉がきれいでいいんじゃないか?
 ……あっ、まだ秋じゃないから紅葉はないか? ははっ」
……どうだっ。
「……」
ついに沈黙ですよ。もう、どうすりゃ良いやら。
女心は海より深いって言葉が実感できた気がするが、それはなんか違う気もしてきた。
「なあ、いい加減、機嫌を――」
――コテン
「――え?」
妹の首が、俺の方に倒れかかる。
「……ぅん…………ん……」
輪郭のはっきりしない声。
「寝て……る、のか……?」
返事はない。
ただ、静かな寝息だけが俺の耳に届く。
「……昨日はほとんど寝てないしな……精神的にも、よっぽど疲れたんだろう……」
俺は妹の髪をそっと撫で呟き、
「おやすみ……」
そして、願う。
「……ほんの一時でも、心休まる夢を」
「……ぅ、ん……」
「ははっ……無理に寝言で返事しなくてもいいんだよ。
 ……さて、俺も少し寝るか」
周りには俺たちのほかに乗客はほとんどいない。
俺はバッグをしっかりと抱いて、浅い眠りに落ちた。
「……お兄、ちゃん……」
261池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/13 20:53:08 ID:uz+j3J0j
なんつーか、ジャストタイミン!

続きは明日、また今日と同じく6レス分。さらにその続きは、多分来週。

自分で読んでて思った。兄貴無用心すぎ。
262桐莉兄@そろそろさんぱつめを:04/10/13 21:05:15 ID:2p2OMVnT
『シャー専用借りたぞ。其れから明日、授業が終わったら其のまま教室で待ってろ』
机の上に、メモを残しておく。
勿論、シャー専用だから、三倍返しは基本だ。
……さて、これでミッションコンプリートな訳だが……。
「――やばい。俺、やばい。桐莉の匂いで勃起した」
ぬあああああああああああああっ、俺は変態じゃなぁぁぁぁぁいっっっ!!!
健全な男子が年頃の妹のッ、それもマソコからアナルまで知り尽くしている妹の部屋にッ、五分以上居て平常心で居られるかッ!?防毒マスクも無しに!!
否!居られん!居られる奴はインポ!これ、定説でつ!!
「――桐莉の」
妹の匂いがする服でハァハァしたい。
桐莉がトイレから出て来るのを待って、脱ぎ立ての、うんちやしっこの臭いがする、ちょっぴり湿ったぱんつでハァハァさせて貰うのもいい。
だがしかぁし!俺は今ッ、独りきりで妹の部屋に居るッ!
ならばする事は一つ!
クロスアウッ!(脱衣!)
クローゼット・オープンッ!!(衣類棚を開けます!)
アーンド、レーッツ・コンバイーンッ!!!(そして徐に被ります!)
頭部に学校指定のスパッツを装着ッ!
サイズの小さいスク水の締め付けを全身で楽しみッ!
そして洗い立ての実妹ぱんつで、ちんこを激しくしこしこッ!これ、最強!
当然射精したらこっそりと元の場所に戻しておいて、何も知らない妹が其れを穿いて一日を過ごす様を見て、密かにハァハァするのだよッ!
パンティ妊娠?だから何?
「……変態じゃないッ!全ては妹への(歪んだ)愛故にィィィ!!」
そうと決まれば物色だ!此処からは時間との戦いだ!
……自分との戦いぃ?知らんなぁ!俺は悪魔(ココロノヤミ)に魂を売り飛ばした男だぜ!
「んーと、確か下着は一番下の引き出しだったよな………ん?」
がこんっ。
クローゼットを開けた途端、棚の上からでっかい箱が落ちて来る!
ネコミミモードは……間に合わーんっ!(涙)
ごすっ。「ぐごっ!」
ふ、ふふふふふふふ、桐莉め、巧妙な罠を仕掛けやがって。(←言い掛かり)
一体何の箱なんだ?
263桐莉兄@よんはつめー:04/10/13 21:08:15 ID:2p2OMVnT
「……って、コスプレ衣装?KANONの真琴の……」
そーいや以前、『仔猫キターーーーーー!!!』の時にも、にゃーにゃーを頭に乗せて『あうー』とか言ってたような気がする。
そうかそうか。あいつ、まこぴー好きなのか。
こっちはオプションかな?
鈴に、花嫁のベールに、あと……作り掛けのウェディングドレス?
「あ、カタログ……」
どうやら、これを参考にして自作してるらしい。
頁の幾つかに折り目が付けられていて、
挟み込まれていたノートの切れ端には、桐莉の描いたドレスの絵。
……その裏には『マックス伊藤』(※5)と書かれていたが、怖いので見なかった事にしよう……。

(※5.3スレ目『桐莉タン』参照。初登場時に桐莉が拾ったデスノート、書かれた名前は兄の偽名だった。)

カタログのページを捲る。
所々、赤のチャコペンで薄く丸印が付けられていて、他にも何枚かノートの切れ端が挟まれている。
幾つかは神前式の衣装だったり、ゴスロリ調の黒いドレスだったりもするけれど、矢張り一番多く描かれていたのは、純白のウェディングドレスだ。
「……ドレス着てるモデルは全部桐莉なんだな……」
そんな中に、一枚だけ。
桐莉と並んで立つ、タキシード姿の男の絵があった。
「……俺、だよな、やっぱり」
俺に腕を絡めて、本当に幸せそうに笑って、バージンロードに立つ桐莉。
「――兄ちゃん!」
突然ドアが開いて、渾身の蹴りが飛んで来た。
「勝手に人の部屋漁るなス!」
「ぐはぁっ!この箱は違うんだぁっ!俺はただっ、シャーペンの芯を――あべしっ!?」
「シャー芯は机の引出し一段目ス!これ持ってさっさと出てけーーっ!!」
264桐莉兄@ごはつめー:04/10/13 21:10:28 ID:2p2OMVnT
げしっ。
ケツを蹴り飛ばされて、桐莉の部屋から追い出される。
HBの芯が投げ付けられて、叩き付けるように勢い良く扉が閉じられる。
「桐…」
「――桐莉も女の子なんスよ、兄ちゃん」
「……悪い。今度からもう、勝手に部屋に入ったりしないから……」
「………」
「……おやすみ、桐莉……」
それはそうと、投げ付けられたシャー芯、全部粉々に砕けているんだが。

――――――――――

「………兄ちゃんのバカ。バカ。マンドリル………」
扉に耳を付けて、廊下の様子を伺う。
兄ちゃんの部屋の扉が閉まる音。
「………」
さっきまで兄ちゃんの居た部屋、今は桐莉独りだけス。
『……悪い。今度からもう、勝手に部屋に入ったりしないから……』
「………」
バカは桐莉ス。
兄ちゃん、きっともう、桐莉の部屋に来てくれないス。
ほんとは、知ってるんスよ。
兄ちゃん、桐莉の居ない時、部屋に入って来てる事。
桐莉の縦笛、兄ちゃんのと換えられてた事があったス。
桐莉のスクール水着、兄ちゃんが着たせいで伸びちゃって、三回買い換えたス。
桐莉のリボン、兄ちゃんがこっそり持ってって、大事に机の中に仕舞ってくれてるの、凄く嬉しいス。
それから……桐莉のぱんつでオ…ナニィ…してるのも、全部知ってるんスよっ。
265桐莉兄@ろっぱつめー:04/10/13 21:14:19 ID:2p2OMVnT
兄ちゃんの精液べったり付いたぱんつ穿いて、学校行ったス。
桐莉のっ、おまんこにっ、兄ちゃんの精液いっぱいでっ、一日中授業に集中出来なくてっ、
休み時間の度にトイレに行って、ぱんつに染み込んだ兄ちゃんの精液っ、桐莉のアソコに擦り付けてっ、
ん…っ、いっぱいっ、兄ちゃんの精液ぱんつでっ、いっぱい感じちゃったんスよ…っ。
桐莉はっ……兄ちゃんのこと…っ、好き……ぃ、なのに……ぃ…
「……ふ…ぁっ……、来てぇ…兄ちゃぁん……っ」
兄ちゃんが来てくれないと、寂しいス。
桐莉の部屋から、兄ちゃんの匂いがしなくなっちゃうス。
ベッドもっ、下着もぉっ、兄ちゃんと一緒がいいんスよぉっ……。
「……兄ちゃんの……精液ぃ、好きぃ……」
精液ぱんつっ、兄ちゃんと一緒ぉっ……
「あふぁっ、兄ちゃん…舐めてぇ、もっといっぱいアイしてぇ……っ」
兄ちゃんの縦笛っ、おまんこに擦り付けてっ……
「うっぐ、ふぇっ、うっ、うっ、兄…ちゃん、すき…すきぃっ……」
花嫁のベール、未完成のウェディングドレス。
子供の頃、お祭りの夜店で兄ちゃんに買って貰った、玩具の指輪。
――例えそれらを身に付けたとしても、兄妹は結婚出来ないと知ったのは、何時だっただろう。
其の日、初めて神様に殺意を抱いた。
何も知らない子供の、小さな約束。
兄ちゃんに受け止めて貰った言葉、兄ちゃんが忘れてしまうだろう言葉。
ずっと、兄ちゃんだけを見て来た。これからもきっと、ずっと兄ちゃんだけを想い続けていく。
……兄ちゃん以外、考えられない。
「兄ちゃぁん……桐莉っ、兄ちゃんと結婚したいスよぉっ……」
兄ちゃんのお嫁さんになって、兄ちゃんと一緒の家に住んで、兄ちゃんと子供作って、
それから、それから……ずっと、ずーっと兄ちゃんと一緒に居たいス、兄ちゃんと一緒っ、
266桐莉兄@ななはつめー:04/10/13 21:17:25 ID:2p2OMVnT
「一緒にぃっ、一緒がいいのぉっ……ふぁっ、あ、兄ちゃっ、兄ちゃぁんっ、ぁああーーーっ」
ずっと……一緒に……居たい、だけ、なのに。
「………痛っ!」
鋭く胸を刺す物。
ドレスの仮留めに使っていたマチ針。
純白の布地を汚すように、どんどん広がって行く赤い色の染み。
「……………」
断ち切れない血の鎖に、夢見る事すら否定されてしまったようで、どうしようもなく哀しかった。
「うっ…ぇっ………痛い、よ……兄ちゃ…ぁん…っ……」

――――――――――

I Wanna Be Your Princess.(貴方だけの、花嫁になりたい)
I Wanna Be Your Princess.(貴方の、ずっと一番になりたいよ)
Tell Me My Prince,What Can I Do For You?(ねえ……私、どうすればいいのかな)

――――――――――

きーん、こーん、かーん、こーん。
何の変哲も無い、面白みの無い終業チャイム。
鞄を抱えて速攻、二階下にある一年生の教室へと走る。
「あーっ、たかくん逃げちゃ駄目だよっ!ちゃんと教室の掃除してかないと、おばさんに言いつけちゃうもんっ!」
「悪い、七華!今日だけ掃除当番、代わりにやっといてくれっ!」
「わーっ、無理だよっ!私も今日、渡り廊下の掃除に当たってるんだよっ!?」
「用が済んだら屋敷に戻るから、埋め合わせはその時に!」
「屋敷って何処なんだよーっ!」
ふっ、七華程度を振り切れぬ怪人ニャンデヤネンではないのだよっ!
「逃がさないよっ!七華親衛隊、全員集合ーーーっ!(ピピィィィーーーーーッ♪)」
「「「「「「「「「「「「「「「UWOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」
267桐莉兄@はっぱつめー:04/10/13 21:22:40 ID:2p2OMVnT
「何ぃーーーっ!?学校中の男子生徒が追って来るぅぅぅーーーっっ!?」
「たかくんを取り押さえるんだよーっ!」
「なっ、なにをするきさまらーっ!」
「「「「「「「「「「「「「「「大島さんの命令だ!殺してでも掃除をさせてやるっ!」」」」」」」」」」」」」」」
「うわやめろなにをするあqすぇdfrtgyふじこ――」
………
……
…………
くそっ、あいつら教室中の大掃除させやがって!
「すまんっ。遅くなった、桐――」
………誰も居ない教室。
合奏部の練習曲、運動部の掛け声、夕焼けの茜色だけが、無尽に流れ込んで来る空。
「……先に帰ったかな。ま、当然だな……」
――この時間帯は特殊だ。夕日が手に届きそうに大きい。
寂しいのに何処か懐かしい感じがする、あの不思議な空気だけが、人気の無い教室に広がっている。
誰もがとても近くに居るのに、絶対に届かない遠い場所に居る、そんな事を思い出させる空気だ。
「――っ」
       ……紅い。           「――」
                「―――」            朱い、ソラ。
紅い、朱い、紅い、
例えようも無く美しく、どうしようもなくもどかしく、失われる故に愛しく、哀しく、悲しく、
凄絶に、凄惨に、         修復不能の壊れた欠片  「めろ、やめ―」
 零れ落ちる砂時計    沈み行く太陽の色、色、色、亡くしたくない  「――莉――」
     大丈夫、――ちゃんは悪くない。 それは起こらなかった事になるから。
  逆さに上る銀の月、       「―れ―くないっ―」      
         「俺は忘――たくないんだ、母」        絶対に許されない夜の夢。 

268桐莉兄@きゅうはつめー:04/10/13 21:26:52 ID:2p2OMVnT
「――桐莉ぃっ!」
「うぃス!呼んだスか、兄ちゃん」
「・・……桐、莉?」
「……泣いてるスか、兄ちゃん?」
「………悪い。掃除当番で抜け出せなかった」
「掃除当番ならしょーがないスね」
にへら、と笑う妹の表情。
俺は知ってる。
あの日の……『ずっと待ってたスよ、兄ちゃん』って言った時の表情。
約束、したのにな。
俺はまた、繰り返した。
「……兄ちゃん、」
「悪い」
「………兄ちゃんっ、ちゃんと桐莉の顔見るっ!」
「……」
「兄ちゃん、桐莉は、此処に居るスよ」
「………当たり前だろ」
「当たり前ス」
「……遅れて、すまん」
「桐莉も…トイレ、行ってたスから」
縋り付いて来る、小さな温もり。
時計の針は四時四十四分。
世界から人の声が消えて行く中。
四角く切り取られた空間で。
「……兄ちゃん、約束、何の用だったスか?」
「……俺が、桐莉と一緒に居たかっただけだ」
269桐莉兄@じゅっぱつめー:04/10/13 21:30:15 ID:2p2OMVnT
予定は未定、未来は分岐し、願いと共に変更する。
例えば、こんな未来。
鞄の中から、花嫁のベールを取り出して、桐莉の頭に載せてやる。
黒板に、白のチョークで、大きく十字を刻み、
左右二つに分かれた机は、今から教会のバージンロードになる。
「桐莉……」「兄ちゃん……」
誓いの言葉なんて要らない。
神様だって要らない。
――兄妹は結婚出来ないと知ったのは、何時だっただろう。
   二人だけの世界を望んだのは、どっちだったんだろう。
 そんな事も、どうでもいい。
だって、 ―俺は―
     ―私は― 、例え世界に拒まれても、あの日の約束を忘れないから。
空は夜闇に包まれて、教室は昏く、廊下から人工の光が仄かに差し込む中。
たった二人きりのこの小さな世界で、俺は妹に恋(kiss)をする―――。

――――――――――

「……すっかり遅くなっちまったな」
「ぬーっ、もう真っ暗ス。秋の訪れを感じるスね〜」
「食欲の秋か?」
「ゲージツの秋ス!」
「ま、それなりに絵心はあるみたいだけどな」
紙を重ねて、鉛筆で擦り出した。
筆圧の弱い桐莉が書いた字は、とても弱くて今にも消えそうな位に薄かったけれど。
絶対に、間違えない。
腕を組んでバージンロードを歩く、俺と桐莉。
其の絵に添えられていた筈の言葉。
忘れられない、二人の約束。
『ずっと、一緒』
結婚は出来なくても、世界中の人間が認めなくても、どの宗教の神様も祝福してくれなくても構わない。
俺は桐莉の傍に居たいから、これからもずっと、妹の傍に居る。
270桐莉兄@シリアス編キリ:04/10/13 21:34:09 ID:2p2OMVnT
「ところで、兄ちゃん」
「ん?」
「……何で兄ちゃんが桐莉のベール持ってたんスか?」
「うぐっ!」
「……部屋、勝手に入ったんスね」
「……スマン。朝、お前が家を出た後に」
「むぅーっ、昨日の今日スよ!やっぱり、兄ちゃんとの約束は信用出来んス!」
「そ、そんな事無いぞっ!少なくともさっきのは……その……かなり、というか、絶対に本気だった」
「………」
「……いや、マジで!絶対!俺を信じろ、桐莉の為なら死ねるって!」
にひひ、うそうそス。
桐莉は兄ちゃんの事、信じてるスよ。
それに、ホントは兄ちゃんが桐莉の部屋に来てくれて、凄く嬉しいんス。
「………………………ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ♪(にへら)」
でも、兄ちゃんには自分で桐莉のキモチに気付いて欲しいから、
今はまだ教えてあげない、ナイショのヒミツなのス☆
271名無しさん@初回限定:04/10/13 22:18:24 ID:EDLmJG6/
桐莉兄氏超GJ。
HTPの「Heaven's Missing an Angel」聴きながら読んだら泣きそうになった。
272Y ◆cf6.GAJsFA :04/10/14 00:26:31 ID:M3JJWwsF
Yです。個人的には、
主に女子高生または女子大生の妹と
20代の兄という前提で書いてます。……あくまで個人的な趣味ですが。
>>518
読み違えドンマイです。12スレもとい12レスだそうですよ。
>>池魚氏
12レス分も出来ているのならば、投入して頂きたく思うのですがw
僕は……最近ネタ切れ気味なので、
天然義姉妹の続編は、まだまだ先となりそうですorz
>>桐莉兄氏
乙&GJです。
…ギャグエロは、お任せしますw……凄過ぎですorz

突発的小ネタ投入。
朝起きたら妹が、「甘えたモード」になっていた。

「兄さん…。」
僕の妹の場合、十六夜に最も甘えてくる。
…月のおりものの時期と重なるようだ。
「…友紀…。」
…胸があたってる…。
背中側をホールドされるがまま何もせず、
ただ、友紀の胸を背に感じるだけ。
甘えたがりなのは昔からのこと。
…本当に、大きくなったよな。
273483くらい:04/10/14 00:44:52 ID:UMfflGzd
世の中には妹萌えという方々が思いの外いるようであるが、そういう方々は
余程出来のいい妹をお持ちか、とんでもない幻想を抱いているかのどちらかであろう。
いや失礼、不快に思われたなら素直に謝る。しかし、俺のように現実に妹がいる人間には
妹萌えというのがよく理解できないのだ。
以下の文は現実の妹なんてこんなものだ、という内容であるので、もしも妹という存在に
何か憧れみたいなものがある方は、以下の文は読まない方が精神衛生上よろしいかと
あらかじめ申し上げておく。

まず俺の妹はデブなのである。
デブにも色々あるが妹はバランスの悪いデブで、胸の辺りにばかり脂肪が集まり、
服を着るとはちきれんばかりでもう見てらんない。
その割に腹とか腰回りはそれほどでもなく、言うなれば上半身デブといったところか。
顔立ちについても、目ばかりが自己主張していて、人間の活力の象徴だと
俺が思っている鼻や口は申し訳程度にしか存在しておらず、迫力がない。
それに加え天然の茶髪であり、黒髪が美人の条件だとされた平安時代にいたら
醜女としてさぞかし名を馳せたに違いあるまい。
肌は真っ白と言ってもいいくらいで、健康的には見えないわ皮膚癌になりやすいわでいい所なし。

まぁ仮にも血の繋がった妹である、外見がどうあれ、兄妹仲良く手を取り合って
家を盛り立てるのが世の道人の道というところであろう。
ところが俺と妹はこれまた仲が悪い。
仲が悪いというよりは、妹が一方的に俺を嫌っているのだ。
ことあるごとに俺に対して嫌がらせをしてきて、これがまたえげつないのである。
バレンタインには俺の腹を壊そうと手作りチョコなんて渡してくるし、
先日などは新しい水着を買ってきたとかで、試着と称して胸の脂肪の塊を
嫌がる俺に無理矢理見せつけた挙句に、反応に困って何も言えない俺に向かって
「お兄ちゃんなんて大嫌い」なんて言う始末だ。
「大嫌い」なんて、相当嫌ってなければ言えないぜ、本当。

まぁさわりだけだが、現実の妹なんてこんな嫌な面しか見えないもんだ。
あんたらももう少し現実見た方がいいと思うよ。
274518 ◆518YLv.Xnc :04/10/14 00:45:52 ID:dpDfiLNv
>>池魚氏
激しくGJ!
続きを期待しています

>>桐莉兄氏
禿しくGJ!
シリアスモードもいいですね

しかしお二方、遂にケコーンですか(w
275518 ◆518YLv.Xnc :04/10/14 00:48:39 ID:dpDfiLNv
あ、しかも今頃自分のミスに気づいた
何だよ12スレって………orz
276名無しさん@初回限定:04/10/14 00:52:24 ID:GZQTtJHY
朝起きたら妹が…
「そ〜らをじゆうにと〜びた〜いな〜」
と、歌いながら、タケコ○ターを頭に着けて飛んでいた。
何故首がもげないか、問い詰めたい。小(ry

こんな良作の後の一発ネタ…_| ̄|○スマソ
277名無しさん@初回限定:04/10/14 01:00:00 ID:tis8ILyO
職人さんズ乙!
相変わらずのハイクオリティですな。

>>276
便乗して続きを書いてみる。

朝起きたら妹が、
「アンアンアン!とっても大好きぃ〜お兄〜ちゃん〜」
自慰していた。
278池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/14 18:37:32 ID:WgRpJI5G
 朝起きたら妹が…「そ〜らをじゆうにと〜びた〜いな〜」と、歌いながら、タケコ○ターを頭に着けて飛んでいた。

朝。久しぶりに朝の散歩でもしようかと、外に出る俺。
……いい天気だ。
風が少し冷たいが、空に雲もなく、太陽がやわらかい日差しを放ち、
そして可愛い小鳥たちと共に妹が飛んでいる。
「そ〜らをじゆうにと〜びた〜いな〜」
……本当にいい天気だ。
俺は黙ってかがみこむと、そこに落ちていた石を拾う。そして、
「せいっ」
力いっぱい、そこを飛んでいる妹に向かって投げつけた。
「ひゃあっ!? なっ何!?」
……チッ、外れたか。
見ると妹は、頭にタケコ○ターを着けて飛んでいるようだ。
何故首がもげないか、問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。……問い詰めよう。
「おーい、そこの空飛ぶ少女! 聞こえるか!」
俺の身内だということが周囲に知られると、後々やっかいだ。きっと。
「あっ、お兄ちゃん! 気をつけて、この辺りで地対空射撃演習でもやってるみたい!」
「……そうか、気をつける」
なんか色々言いたいが、とりあえず問い詰めるのが先だ。
「お前、そんなもので飛んでて、何で首がもげないんだ?」
「これ? 何でもげなきゃいけないの?」
「だってお前、それ、首に全体重かかってるだろ? 首もげないのか?」
「もげないのかって……、なんかもげて欲しいみたいな感じが。
 でも、首吊り自殺しても、首もげないでしょ?」
とんでもないことを、さも当然の如く言う妹。だが、的を射ている。
「それもそうか……」
「ね? だから、大丈夫よ。慣れるとけっこう楽しいよ、これ」
楽しそうに、ギュンギュンと勢いつけて飛び回る妹、俺がそれに呆れ家の中に戻ろうとした時、

――ブチッ ……ドサッ
……なんか聞こえた?
279池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/14 18:38:16 ID:WgRpJI5G
 朝起きたら妹が、「アンアンアン!とっても大好きぃ〜お兄〜ちゃん〜」自慰していた。

恐る恐る、背後を振り返る俺。
そして家の上空に、俺が見たものは!
「アンアンアン!とっても大好きぃ〜お兄〜ちゃん〜」
上空で、なにやらすっぽんぽんになっている妹。地面にはその服が。
「やられた……。まいったなこりゃ……なんせ――」
今の状況を、心から悔いる俺。
「――逆光でよく見えない……!」
俺が見えるのは、どうも股間と胸に手を持っていっているらしい妹のシルエットだけ。
「んあっ……わっ、わたしぃ……お外でこんなことっ……あはぁっ!」
「もしかして……自慰してる?」
オーケー、まずは落ち着いて望遠鏡を探せ。
「つっても、んなもんあるわけ――あった!」
近くのゴミ捨て場に、粗大ゴミとして捨てられた望遠鏡を発見。
何という幸運。俺は神と運命と元持ち主に心から感謝した。
「よっしゃぁっ、これさえあれば、妹のマルヒ映像独占視聴!」
俺は早速それを近くの壁に固定、レンズに目を当てた。
「今! 俺は世界を手に入れた! さあ! 見せてくれその全てを――!」
俺の視界には、そう、まるで夜の闇のように黒い円が広がっていた。
「――見えない! ンナズェダ! ンナズェダ!」
我を失い、叫ぶ俺。
30回ほどンナズェダを叫んだ後、なんか急に冷めてきた俺。
「よく考えると、壊れているから捨てるんだよな……そうだよな……」
諦めて、望遠鏡を元の場所に戻そうとする俺。
……そして俺は、ある衝撃の事実を知った。
「レンズのキャップが閉まってる……ッ!」
俺は自分に呆れながらも、興奮してキャップを外し、再びレンズを覗く。
そして、そこでようやく開けた俺の視界には――

「ギャアアム! 目がっ!目がああぁっ!」
直射日光注意。
280上の続きじゃないので注意 ◆KSWDn0UBZs :04/10/14 19:44:45 ID:WgRpJI5G
 朝起きたら妹が、「♀です。可愛がってください」と書かれた段ボール箱に入っていた。

目が覚めて起き上がると、いつも何かしらしに来ている筈の妹がいない。
「……?」
いつもは『うざったてー』とか思っているが、突然無くなるとそれはそれで寂しいものだ。
俺は不思議に思いながらも、着替えをして部屋を出る。
――ガチャッ
「にゃー」
――バタン
俺はカンマ2秒で部屋に戻った。
どうも、妹が変な段ボール箱に入っていた気がするが、気のせいだろうか。
もう一度、今度は深呼吸をしてからドアを開ける。
――ガチャッ
「にゃー」
見間違いではなかったようだ。段ボール箱には、妹の丸文字で何か書いてある。
『♀です。可愛がってください』
「……」
俺は黙ってその横を通り過ぎる。
「にゃー、にゃー……にゃーー……」
寂しげな声が背後から聞こえるが、とりあえず無視だ。

10分後。いまだに鳴き声は続いていた。
「にゃぁ……にゃーぁ……」
「……仕方ないな」
俺は頭をやれやれと振って、妹の元へ戻る。
「にゃ――にゃあっ、にゃーあ!」
妹の嬉しそうな声が響く。
「ちょっと待ってろな」
俺は妹の箱のビロビロを手で閉じ、
――バリバリッ
「にゃっ!? にゃああ! にゃああ!」
俺はダンボールにガムテープで封をすると、ゆっくりと居間へと戻った。今日もいい天気だ。
281名無しさん@初回限定:04/10/14 20:21:32 ID:r9NhpHQf
>>池魚氏
GJ!
ガムテープで留めても
手足飛び出てきそうw
282名無しさん@初回限定:04/10/14 20:34:03 ID:wXWWIsaI
手足だけ出てきてそのまま四つんばいで歩き回るわけだ

キモッ(;´Д`)
283518 ◆518YLv.Xnc :04/10/14 21:13:02 ID:IXDU809L
>>池魚氏
GJ!

>>282
メタルギアソリッド!?
284830:04/10/14 22:04:57 ID:Dbc6cRKA
箱入り妹を飼う三つの条件

1、夜十二時を越えたら餌を与えない。

エロ化するから。

2、水をぶっかけない。

双子になったり、十二人に増えたりするから。

3、日光を当てない

引きこもりだから
285池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/14 23:23:19 ID:WgRpJI5G
>>260の駆け落ち、続き。
まだストーリーが動きません。
286池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/14 23:24:02 ID:WgRpJI5G
『――あーあ、おひめさま、かわいそー。こんなところにとじこめられて……』
『おにいちゃん、うるさいっ! しずかにみててよ!』
その部屋には、テレビの前に正座して、食い入るように見つめている少年と少女がいた。
テレビの中には、石造りの薄暗い部屋の中から、窓の外を眺めているお姫様が映っている。
『う、うん、ごめんなさい……』
少し落ち込んで、テレビの方に向き直る少年。
「――ああ、誓いの騎士よ。貴方は今何処に居られるのですか?――」
テレビの中のお姫様が、オーバーな身振りで言う。
「――私は今日、貴方への愛を汚されてしまうかもしれません――」
窓の方に歩み寄るお姫様。
「――でも、安心して下さい……。
 私の愛は、……永遠です。ここで途切れさせはしません――」
『おおっ……?』
「――さようなら、私の騎士様――」
『あっ、――ああぁっ!?』
窓から消えるお姫様。
『……』
『……』
『……ナイトさま、こなかったんだ』
『みたいだね……』
部屋に沈黙が流れる。
『おひめさま、かわいそー……。ぼくだったら、ぜったい たすけにいってあげるのに』
『でも、おにいちゃんはナイトさまじゃないでしょ?』
『うん……でも、ぼく、きっとナイトさまになって、だれかをたすけてあげるんだ!』
少女が、ふと思いついたように、
『……ねえ、それじゃあ、わたしが こまってるとき、おにいちゃんは ぜったいたすけにきてね?』
『うん! ぼく、かりんちゃんをずっと まもったげる!』
『じゃあ、やくそくね? おにいちゃんは、ずっとわたしのナイトさまでいてね?』
『うん!』
何度も何度も、約束をお互いに確認しあう二人。
その横で、相変わらず付きっぱなしになっているテレビ。
変にぼやけた風景は、そのまま静かに薄れていった。
287池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/14 23:25:16 ID:WgRpJI5G
「……ん……ここは……電車の中か……?」
夢から覚め、はっきりしない頭を抱えている俺。
隣を見ると、妹が俺に寄りかかって寝ている。
「ああ……そうか……忘れてた……」
現状把握。荷物を確認する。異常はないようだ。
「さ、てと……どうするか……」
懐かしい夢を見ていた。
ちっちゃい頃、妹と変なB級映画かなにかを見て、それにやけに影響された俺と妹の夢。
あの後映画のシナリオはどうなったんだっけか。
二人だけで盛り上がっていて、テレビの方をまったく見ていなかった。
なんか直ぐにスタッフロールが流れていた気がするが、流石にあれで終わりってのも信じ難い。
きっと、何か続きがあったのだろう。そう信じたい。

そのまま1時間後。
妹はあのまま目覚めない。
「暇だ……」
一人で観光案内を呼んでいる俺。

さらに1時間後。
妹はまだ目覚めない。
「よっ……ここを……こうすれば……」
観光案内のいらないページで、鶴を折っている俺。しかもオリジナルに改造を加えている。
「キングギドラかんせ〜い!」
泣けてきた。

その少し後。
「あ……乗り換えなきゃ……」
電車は既に終点。ここで一回乗り換えないと、さらに遠くへは行けない。
「おい……起きろ、香凛。……香凛?」
起きねえ。このやろう。
「さてどうしたものか……。流石に俺のときみたいに起こすわけにもな……」
……仕方ないな。
288池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/14 23:26:21 ID:WgRpJI5G
「よっし……1,2,3……だらっしゃあぁっ!」
妹を背負って、しかも旅行かばんも手に持って、それで階段を渡って乗り換えようという俺。
「おっ……思ったよりも行けるか……?
 くっはっはっは……見たかこんちくしょう!」
……何を?

「よっ……くっ……ふんっ……」
階段はキツイ。エスカレーターが、何故か昇りだけ故障という悲劇。
「らっ……せいっ! はぁっ……はぁっ……やっと……はぁっ……登りきった……」
階段の上から、下を見下ろす俺。気分はフジヤマ登頂。
――ズルッ
「……おっと、しまったしまった」
腕からバッグが滑り落ちる。腰をかがめて拾うのはしんど――
「――え?」
――ウィンウィンウィンウィン……
エスカレーター、それは文明の利器。昇りは故障中みたいですが。
つか、あそこから落としてエスカレーターの上に乗るって、けっこう奇跡。
「あれれ? バッグが遠ざかって行くよ?」
見る見るうちに一番下に到着するバッグ。
「また取りに降りなきゃ……まったく、仕方ないなあ……」
おかしい。景色が滲んで良く見えない。

10分後。
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……やっと、……座れる……」
俺は電車の座席に、バッグを放り投げ、妹をそっと座らせる。
……今世紀最大の労働だった気がする。今後も記録更新はないだろう。
何で俺はこんなに荷物を持ってきたんだろうかと、何度も後悔した。
まあ、妹が想像以上に軽かったのが救いか。
「はぁっ……痛ってぇ……」
俺がボロボロになった体をさすっていると、
「ん……ああ、おはよう、お兄ちゃん」
ぶっころしてやろうかてめえは。
289池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/14 23:33:11 ID:WgRpJI5G
電車の中。座っていると、妹が突然小さく叫ぶ。
「あっ……!」
「ど、どうした? なんかあったのか?」
ちょっと心配になって、慌てて聞く俺。
「――そろそろ終点じゃない? 乗り換えなきゃ!」
「ぅおいぃっ! それかいっ!
 ……あのな、お前さっきまで寝てたから気付かなかったかもしれないけど――」
「冗談よ。さっきから起きてたわ」
「……どっから?」
「電車が終点についた時から」
こういうの、けっこう傷付く。
「……俺の苦労は何?」
「私が疲れなかったから、無駄ではなかったと思うわ。ありがとう、ナイト様」
「またそれか。……どういたしまして」

そのまま、しばらく電車に乗り続ける二人。
「ぅあ〜……」
乗り物に弱いのもあって、すっかりだれてしまった俺と、
「駆っけ落ちだ♪ 駆っけ落ちだ♪」
やけに元気が溢れている妹。
「はぁ……少し酔ってきたか……?」
正直、今まで無事だった方が不思議なくらい俺は酔いやすい。
妹はそんな俺の様子を察したのか、
「……大丈夫? お兄ちゃん」
わざわざ身を乗り出して顔を覗き込んで、俺を気遣ってくれているようだ。
「ごめんね……。ちょっと、無理させちゃったかな……」
確かにあれは無理でした。でも、今のこれとは無関係。
「いや、そんなことないさ。……『ナイト様』、だからな」
「それもそうよね。心配して損したかしら」
ノータイムで納得する妹。そして、
「じゃあ、次もお願いしていいかしら?」
……殺す気ですか?
290池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/14 23:34:34 ID:WgRpJI5G
「今ごろお母さんたち、驚いてるだろうねえ」
俺が俯いていると、妹が突然呟いた。
「そりゃあ、な」
当然だ。こんな大事な日に、子供たちが謎の疾走。
「それからあの人も」
妹が付け加えた。
「ああ、あのフィアン――あのボンボンか」
さっきの出来事を思い出して、慌てて言い換える俺。
こんどは英語だったが、多分『婚約者』のときと同じ反応を示しただろう。
「うん……。でも、あの人も乗り気かどうか、あんまり分かんないのよね」
「え? あいつから求婚してきたんじゃないのか?」
「求婚て……。
 いや、お母さんが、何処で知り合ったのかあっちの親と勝手に話を進めてたらしくって、
 私、あの人とはまったく見ず知らずだったのよ」
「なるほど……色々大変なんだな、金持ちも」
金持ちなのは関係ない気もしてきたが、まあいい。

「……さ、て。この後どうするかな。このまま乗り続けるわけにも行かないだろ?」
行き先について、話を切り出す俺。
「どこに行きたい? ほら、観光案内、取ってきたんだ」
一部キングギドラと化した観光案内を、妹に渡す。
「どこでもいいぞ、俺は。……デズィニーランドとかでなければな」
あれだけはちょっと御免だ。嫌な記憶がある。
小さい頃あそこに遊びに行って、それで俺は親とはぐれて迷子になったんだ。
途方にくれた俺は、どうする事も出来ずにただ立って泣き続けていた。
そんな時、背後から、俺を呼ぶ声が聞こえたんだ。『どうしたんだ、ぼうや』ってな。
『――やっと助かった』
俺はそう思ったんだ。そして希望を胸に、後ろを振り返ったそこには――

――超巨大なあのネズミの顔が。視界いっぱいにドアップで。
俺は泣いた。それはもう、明日世界が終わってしまうかのような泣き叫びっぷりだった。
それ以来トラウマ。着ぐるみは怖い。あれはヤバイ。
291池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/14 23:36:31 ID:WgRpJI5G
「そうね……。行きたい場所ね……あっ!」
観光案内を眺めていた妹が、急に小さく叫ぶ。
「ん?」
「あ、じ、実は……ああ、いや、やっぱり……ん、実は……あ、……ど、何処でもいいの?」
妹が挙動不審に手を振りながら、聞いてくる。
「馬鹿でかいネズミのいないところならな」
「ネ、ネズミ……!? あ、いるかも……」
「まじかよ。……まあいい、どこだ?」
妹は何だかこちらから視線をそらし、俯いて、
「えっと……前からお兄ちゃんと行きたい所があったんだけど、……いい?」
妹は、途中まで俯いたままで言い、最後だけ顔をあげて、聞いてきた。
「……前から? ……俺と? 何処だ……?」
「あのね……あの……これに載ってるんだけど……」
妹は観光案内のページをパラパラとめくり続けている。
「えっとね……ちょっと、あの……お兄ちゃんが行きたくなかったら、それでいいんだけど……」
片手の指でそれらしいページを既に押さえているのに、何故か探しているような動作を続ける。
「ここじゃないのか?」
俺は妹のその動作が気になって、少し強引にそのページを開いてみる。
「あっ――」
そこのページに載っていたのは、普通の神社。
「あっ、あのねっ! これは、そ、その……」
妹は顔を真っ赤にして、手のひらをこちらに向けて横に振っている。
「お前が言ってたの、ここか?」
これのどこに問題があるのだろうか?
「あ、あのっ、だからねっ、その……冗談よっ、さっきのはただの冗談で……」
妹の様子がどうにもおかしい。声もやけに上ずっている。
「わ、私がこんな所、行きたいなんて言うと思う?ホーントふざけてるわよねそもそも
 これはただ偶然開いただけで私が行きたい場所ってのはじゃなくて行きたい場所なんて――」
「天咲神社……か」
はじけた様にしゃべり続ける妹をよそに、観光案内の解説を読もうとするが、
「――って、勝手に読むなーっ!」
取り上げられてしまった。
292池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/14 23:42:22 ID:WgRpJI5G
まあ、何の神社なのかは多分想像のとおり。

神社は創作。電車も創作。全部創作。
次回からはちゃんとストーリーパートです。
もう、途中でストーリーの変更がいたるところにあったため、むっちゃくちゃになりつつあります。
最後には何とか丸くおさめねヴぁ。


>>280の続きを今書いてます。
4〜5レス分ぐらいの。ストーリー性をまったく求めないエロってのも、別にいいですよね?
293名無しさん@初回限定:04/10/15 00:14:05 ID:C/WiiCs5
>>池魚氏
エロいのキボンヌ エロいのキボンヌ
何書いても面白いから心おもむくままおながいしまつ。
294突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/15 01:15:52 ID:oifFTo4m
えちぃ……と思えるの一本投下しますw


朝起きたら妹が、段ボール箱に入っていた。


「どっか〜ん!!」
と両尾開けた途端に満面の笑顔で飛びついてきた妹。朝からダイニングにデン、と置か
れていたのは引っ越し屋さんのロゴが入った大きな段ボール箱と、『♀です。可愛がっ
てください』との張り紙。こんなことだろうとは思っていたけど、相変わらず愛の発想
は無邪気というか単純というか何処か子供っぽくって微笑ましい。普段なら呆れてしま
う私でさえ、思わず頬が緩んでしまう程に。
「お姉ちゃん、お誕生日おめでとう!!」
箱が大きすぎた所為だろう。自力では出てこれない愛は爪先立ちになって上半身を精一
杯に伸ばして私の首に抱きつき、甘える様に頬をすり寄せる。
「もう、愛ったら。あんまりお姉ちゃんをビックリさせないでね?」
「えへへ〜♪」
……………そう、全裸にリボンで。
「それでね、お姉ちゃん。」キレイに梳いたセミロングの髪をサラサラと揺らしながら
得意げな顔で私から身を離す愛。次の言葉は聞かなくても判ってる。今日はお姉ちゃん
の誕生日だから……「……今日はお姉ちゃんのお誕生日だから、愛、特別なプレゼント
を用意したんだよ。」
295突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/15 01:16:25 ID:oifFTo4m
スッと細くなる目、その中の大きな瞳が艶めかしい光に染まってゆく。そう、忘れよう
もない『あの日』。私を犯した、あの朝と同じ輝きが宿る。
「お姉ちゃんにペットをあげる。お姉ちゃんだけの専用の可愛いペット。お姉ちゃんだ
けが好きに出来るお姉ちゃんだけのモノなの。だから………」もじもじと恥じらう様に
背中で手を組むと、自然と小さな胸の膨らみが差し出されるみたいに前へと突き出され
る。まだ私以外の誰の手も唇も触れた事がないであろう最愛の妹の可愛らしい乳房をブ
ラの代わりに覆っているのは大きな蝶々結びで結われた赤いリボンだけ「……プレゼン
トは、お姉ちゃんの手で開けて欲しいな?」
期待に満ちた視線に引かれる様に手が動き、ゆっくりとリボンを解く。このままではい
けない、このまま流されてしまっては私が愛の処女を散らす事になってしまう。でもこ
こで突き放したりしたら、自分の愛情が拒否されたと錯覚した愛が『あの時』のように
壊れてしまうだろう。そんな葛藤する心をあざ笑うかの様に私の手は指は妹の瞳が放つ
魔力に支配され胸のリボンを解き、既に興奮し隆起した未熟な膨らみの表面を指でなぞ
り愛撫している。その動きに敏感に反応して満足げな熱い吐息を漏らす愛。
「お願いお姉ちゃん。愛を、お姉ちゃんだけのモノにしてね?」
その言葉と共に交わされる接吻。吸い付いてきた実の妹の唇はから流れ込んでくる甘い
唾液は熱い息は麻薬。必死に妹の純潔を守ろうとする最後の理性すら、熱気で炙られる
氷細工みたいに溶けて崩れてゆく。
「お姉ちゃんだけ、だからね?」
何処か遠くから聞こえる声が、頭の中で反響を繰り返すばかりだった。
296突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/15 01:17:37 ID:oifFTo4m
誘惑に誘われるままに、私は何回も妹の体をなめ回し、指を這わせた。もう愛の体の表
面には私の未知の部分など存在しないだろう。そしてそれと同じ回数だけ、愛の指と舌
は私の女性器を開発し狂おしい程の快楽を引き出してくれた。妹の指に処女を奪われて
から既に数ヶ月、今の私は『あの日』私を犯した妹の体に溺れていた。
…………そう、最期の一線を除いては。
「お姉ちゃぁん………」
私を待ちきれず軽い自慰に耽っていたのだろう。愛を先に行かせ、準備を整えてから開
けた扉の向こう。自分の部屋のベッドの上で、戸口に立つ私に見せつけるかのように足
をM字型に開いて期待と快感に酔った愛の女性器からは半ば白濁した愛液が蜜壺から溢
れ出す蜂蜜の様にトロトロと肛門の更に下まで濡らし、シーツに小さなシミを作ってい
た。そのゾクゾクする光景に呼び覚まされる加虐的な興奮を押さえ込もうと、私はまだ
少し冷たい空気を肺いっぱいに吸い込んで自分のすべき事を頭の中で再確認する。しっ
かりしないと駄目だ。きっともう一歩、前に踏み出したら私は妹の魔力で満たされた妹
の部屋の空気に浸食され始めるに違いない。愛の分泌し周囲の空気に放つ全ての匂いが
無数の手になって私を自分の巣の中に引きずり込もうとしているのを感じる。
「お姉ちゃん、早くぅ……」
妹の霰もない姿と声を前にして、いつの間にか口の中に溜まっていた唾液を飲み込む。
私は姉なのだ。例え惑わされたとしても堕落してしまったのだとしても、最期まで姉で
ある事だけは絶対に放棄してはいけないのだ。もう一度、唾を喉の奥に押し流してから
私は、いつもの夜と同じように羽織っていたガウンを床に落としベッドに横たわる妹を
押さえ込むような格好で素肌同士を合わせる。
「お姉ちゃん……」上気した頬、幸せそうに潤んだ瞳「……キス、してくれる?」
「勿論よ、ちゅ、ちゅ……」
「えへへ……あむ、んんん。」
297突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/15 01:22:19 ID:oifFTo4m
互いの唇を吸い合う様なキスを数回、繰り返す。それが開始の合図だ。
愛の秘所に触れてみると、もう火傷しそうな程の熱を持った粘着質の液体でヌルヌルに
なっていた。掌で全体を包む様にしてマッサージすると、それだけで息が荒くなる。
「………ふぁ、ふぁ………あれれ? お姉ちゃん、それ何?」
私が持ってきた小さなタッパーに気付いた愛だが。
「良い物よ。あとで、ね? それより、もうベトベトになっちゃてるよ愛は?」
「お、お姉ちゃんだって、こんなに固くなってるもん。」
新たな刺激を与えてあげるだけで、すぐに行為に夢中になってしまう。身長差があるか
らキスが出来る姿勢だと愛の手は私の股間には届かない。だから両手で私の胸を掴んで
揉みほぐす様に動かす。私はキスが好きだが、愛の方は私の胸の方にご執心。触れる時
間も回数も胸が一番多い。だから私の方から少し体を動かし、子犬にミルクを与える母
犬の様に愛の顔の辺りに乳房をぶら下げてあげると………
「えへへっ、ちゅっ、ちゅるるっ!」
甘えるように舌を伸ばし、頭を持ち上げて吸い付いてきてくれる。その一生懸命な表情
を見ているだけで乳首からの温かさと快感が倍加されてアソコが熱くなる。
「愛? お姉ちゃんのおっぱいは、美味しい?」
ちょっと意地悪。わざと胸を上下左右に軽く揺らして舐め難くしながらヌチャっと糸
を引く妹のアソコから手を離し、今度は割れ目の表面部分だけを人差し指の先だけで上
から下へ、下から上へと触れるか触れないか程度で愛撫。
「ああん、お姉ちゃん!」
ホントに子犬みたい! それもお腹を空かせた可愛いワンちゃん。右へ左へと逃げ回る
乳首を舌先で必死に追いかけながら、もっと頂戴と腰を揺らす妹の姿を見ているだけで
膣を満たした熱い愛液が零れそうな程に興奮してしまう。
「ああん、あああああんん!!」
298突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/15 01:22:53 ID:oifFTo4m
上半身を少し起こし、愛が舌をいっぱいまで伸ばして届くか届かないかの高さで動きを
止める。夢中で求めてくる愛の舌先が時たま、微かに先端を掠める感触がビリビリとし
た快感となって全身を痺れさせてくれる。
「美味しいの? 美味しくないの? ちゃんと言えないと、あげないわよ?」
悪いお姉ちゃんでご免なさいと心の片隅では感じるものの、健気に求めてくる可愛い妹
を焦らすゾクゾク感には勝てない。
「………お、美味しいです。美味しいのぉ!」目に涙を溜めてる全裸の妹の姿「お姉ち
ゃん、イジワルしないでぇ。愛に、もっとちょうだぁい!!」
その声だけで、軽い絶頂に達しそうになってしまう私。
「ああん! お姉ちゃん! ちょうだいよぉ!!」
「………良い子ね…」ホントに、可愛い「……ほら、お姉ちゃんのおっぱいよ?」
「う、うん!!」
じゅぱっ、じゅるるるるっ!! 乳首どころか膨らみの全てを吸い取ろうとしているの
かと思ってしまう程に激しい吸い付く。そして口の端から溢れ出す程の大量の唾液、そ
の興奮と執着心を象徴する様な激しい舌使い。自分の胸から発せられる下品な水音と過
激な快感に酔いしれながら、再び妹のもう一つの口へと手を伸ばす私。
二人の汗と愛液とフェロモンが混ざり合った異様な香りで満たされた部屋の中。
それでも未だ『姉』である事を、私は辛うじて捨てずにいた。
299突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/15 01:29:34 ID:oifFTo4m
え〜と、ご覧になると判ると思いますが………まだ途中です(汗
書いてて気付いたんですが、お話全部描写すると、この3倍くらいの量に。
よって、途中をブッタ切る為にも前後編に分けてみました。
ご要望が有れば、続き書きます。


>>池魚氏
連続投稿、GJです!
なんか、横から割り込む形になってしまって申し訳ない。
が、やっぱ昨日から書き始めた話を捨てるのも勿体なくてw
私も貴殿の作品、楽しみにしてます♪


>>レス頂いた皆様
個別レスは苦手なので、失礼ながらまとめて『ありがとうございます』です!
300 ◆brLK9nbVCc :04/10/15 03:19:11 ID:dEzegH9R
朝起きたら妹が
(´・ω・`)ショボーン してたので
(`・ω・´)シャキーン で返した
そしたらまた(´・ω・`)ショボーン していた
「…何がしたいんだ?」
「(´・ω・`)ショボーンして、2時間(`・ω・´)シャキーンされなかったら神になるみたいなの。お兄ちゃん。私、神になりたいの」
うむ。理由はわかった。だが…
「お前は21歳未満だから、大人の板に入るな〜」

そんな叫びで始まる…平和で、ごくあたりまえの1日…
301108 (1) ◆1RcgWHRcUw :04/10/15 05:58:57 ID:8p6Ga1SS
 192のアホみたいな長文の続きです……。

 朝起きると真っ先に妹の部屋へ。
 寝てます☆と可愛らしく書かれたボードがドアにつり下がっている。
 二年前までは一つ部屋を分割して使い、硬い兄妹愛でお互いを助け合い、語り合い、そ
して時には疼く身体を慰め合った(一部改竄と妄想が入り混じっています)日々。
 しかしいずみが思春期に入り、その日々はまるで某少年誌における単行本一冊以上のス
トーリー展開をすべて白紙に戻した最強のおわび台詞、『なかったことにしてください』
並の不条理を成立させた。
 そうして妹は真新しい人生の航路に指針を置き、俺の存在などまるで原生動物繊毛虫綱
の一属の総称であるラッパムシの如く、取るに足らないものになっていってしまったわけで。
 そう考えると、第二次性徴と共に及ぶ春機発動期(思春期に同じ)を恨めしく思うのと
同時に、妹に伏在する青い果実の資質が緩やかに緩やかに頭角を見せ始め、この百八妄想
の塊である畜生の脳にドーパミンを分泌させまくるのだ。
 しかし、シカァシっ! そんな懊悩の極みももはや過去の遺物になったのである。
 昨日、俺は妹の口より、実の妹であるいずみの口より、
『お兄ちゃん、すきSUKI大好きっ! お兄ちゃんの大業物“和泉守兼定”でこの淫猥
なラフレシアを貫いてぇッッ! カモンイッツァPettingァ★★★』
 と、新興国家『フェデレーションオブラブシスター』における最大の権力者『実妹』と
いう天子の三ツ星勅旨を賜り――
「黙れ、ミドリムシいっ!」
 閃光一閃。目の前のドアが開き中から神速を超える速度の衝撃が俺を襲った。
「ブヒャァっッ」
 俺は畜生のような鳴き声で廊下の端まで吹っ飛んだ。
「朝から何かうるさいと思ったら人のドアの前で薄気味悪い宗教家のようにブツブツと……」
「ひぃッ! 手前の妄想が無意識領域下で言語活動を行っていたDeathとッ!?」
「そりゃもうデカデカと。まったく朝から部屋の前で念仏みたいに呪文唱えられてれば嫌
でも起きるわよ」
「さいですか……」
302108 (2) ◆1RcgWHRcUw :04/10/15 06:00:46 ID:8p6Ga1SS
「……ってかさ、兄貴」
「うい?」
「さっき言ってたさ、最強のお詫び言葉ってあるじゃない」
「うむ」
「あのですね」
「うむ、なんだ申してみよ」
「なかったことにしてください」
「は?」
「ですからなかったことに」
「え、それって昨日の告白のこと?」
「いや……この話全部」
 俺は天に召された。
『え、うそ、ちょっと待て。何その展開? どゆこと? っていうか俺の名前、まだ一度
も出てきてないぞ、って、おいコラいずみ幕をしめんな、オイっ! オ――』

「ゴ、ゴメンネェ―――っ」

 えぇ……同スレ諸兄の皆々様、まことに申し訳ない……。
 プロットもろくに考えずに適当に駄長文書いてしまい、二日間考えに考えこうなってし
まいました。七兆回ほど死んで出直してきますorz
 &職人皆様の見事なお仕事に感嘆の意を篭めGJ!
 と言わせていただきます(´Д`;)
303桐莉兄@七華も色々と必死なんでつ:04/10/15 16:25:44 ID:0a7qR7xG
朝起きたら七華が、『妹です。可愛がってください』と書かれたダンボール箱に入っていた。

「………」
「……にゃー、だよもんっ♪」
「……何やってんの、おまえ……」
「今日からたかくんの妹になるんだよ〜」

どだだだだだだだだだだだだだがちゃっ!

「あ、おはよ〜桐莉ちゃん。今日から私をおねーちゃんって呼ぶんだよ〜」

がらっ。

「猫を窓から投げ捨てるス!」
「わぁっ、ちょ、それは冗談でもキツいよっ、やめ――きゃぁぁぁぁぁっ!?」

――ぴしゃっ。                       ぐしゃっ。

「………」

かりかりかりかりかり――

がらっ。

「しっ、しっ!諦めてあっち逝けっ!」
「うにゃーっ、にゃー、にゃぁーーーんっ!」
「うるさいス!保健所に電話するスよっ!」
「だって、ずるいよっ!最近たかくん、桐莉ちゃんばっかり可愛がってるんだもんっ!私だってもっと構って欲しいんだよぉっ!」
304桐莉兄@七華も色々と必死なんでつ:04/10/15 16:27:25 ID:0a7qR7xG
「うちには兄ちゃんが居るから、もう猫は飼えんのス!」
「猫じゃないもん!妹だもん!」
「兄ちゃんの妹は桐莉ス!おまいは桐莉から兄ちゃんを奪おうとする、性悪な泥棒猫ス!」
「ナワバリ争いとかしないからーっ!爪きりだって自分でやるよっ!トイレだってちゃんと自分で出来るもんーっ!」
「(……七華、必死だな……)」
「拾ってーっ、たかくーんっ!」
「子供ぽこぽこ孕まれたら迷惑ス!兄ちゃんの子供は桐莉が産むのス!どうしてもうちで飼って欲しかったら、病院逝って去勢手術受けて来れっ!」

がらがらがらがらぴしゃっ。

「あーっ、酷いよっ!雨戸閉めたぁっ!」
「兄ちゃんっ、今日は台風が来るらしいから、大人しく一日中家の中に居るっ」
「……思いっきり快晴だったのは俺の目の錯覚か?」

ぴんぽーん。

「ちわー!永森乳業だよもーんっ!」
「………」
「うちは十年前から萌治牛乳ス!」

ぴんぽーん。

「ちわー!回覧板だよもーんっ!」
「ポストに入れとけス!」

ぴんぽーん。

「ちわー!エホバの証人だよもーんっ!」
「桐莉は敬虔な拝火教信徒ス!異教徒は去ねっ!」
305桐莉兄@七華も色々と必死なんでつ:04/10/15 16:28:55 ID:0a7qR7xG
ぴんぽーん、ぴぽぴぽぴぽぴぽぴんぽーんっ!

「ちわー!宅急便だよもーんっ!」

がちゃっ。

「壷は買わんス!新聞は取らんス!NHKの受信料は払わんス!分かったらさっさと消えるっ!」
「れ、練乳のお届けだよっ!産地直送、超高級練乳缶詰一ダース!開けないと絶対に損だよっ!」
「……練乳缶詰なのに『なまもの』かよ……」
「新鮮なうちに食べるんだよー」
「何で箱が喋ってるのスか!配達員を出せッ!」
「桐莉ちゃん、遅れてるよー。近頃の宅急便は全自動で箱だけ勝手に送られて来るんだよー」
「……確かに手足を出す穴は開いてるが……」
「不審物ス!マッポに連絡ス!」
「怪しくないっ、怪しくないよっ?」
「兄ちゃんっ、ハサミとガムテープっ!」
「……コンクリートも使うか?」
「わぁっ、酷いよっ!そんな、梱包するならせめて空気穴をっ、」
「ところで兄ちゃん。JOJO一巻に出て来た犬のダニーの事スけど……」
「だぁぁぁっ、だよもぉぉぉぉんっっ!!?」
「……猫は……魚が好きだ」
「うぃス!桐莉はこれからダムの見学に行って来るのス!」
「……大自然の中に戻してやりなさい」
「野生は嫌ぁぁぁっ!たかくぅぅんっ、捨てないでぇぇぇっ!!!(涙)」


――因みに、西表島はマリュドの滝壷に捨てられた七華だが、二週間後には強い帰巣本能で戻って来た。
306名無しさん@初回限定:04/10/15 16:49:17 ID:otrvKeN8
ごめん
朝起きたら
ミスター味っ子が
ミスター妹っ子にみえた。
307兄は変な趣味に目覚める1/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/15 20:54:35 ID:zT8LnsyN
朝起きたらネコミミを着けた妹が『ネコミミモード』と言いながら俺にもネコミ
ミを付けようとしてきた。
「ネコミミモードでーす」と、妹。
・・・また変な曲が出て来たのか?ま、とりあえず・・・

「お断りだ(AA略。現在12スレ目)」

思いっきり拒絶してやった。間違って『ペニス』とか言いそうになったのは内緒だ。

そして、ガイドラインへ・・・
ガイドラインにはまた変なスレが立ち並んでいた。この板は、もはや案内という
機能は果たしていないのは前にも言った通りだ。
例えば・・・

『働いたら負けかなと思っているのガイドライン』
っていうか、働け
『ほ、ほーっホアアーッ!! ホアーッ!!のガイドライン』
格闘技?
『あ、ぽこたんインしたお!のガイドライン』(現在5スレ目)
誰だよ、ぽこたんって

そんなガイドラインを見ていたら――
『(・∀・)ネコミミモード♪のガイドライン』
というのが有った。多分これだろう。ネコ=ミーナたん=(・∀・)ハイル・ミーナタンだか
ら、このAAが使われているのだろうかと、葱板っぽい勘繰りをしてみる。
今もひっそり生存中だ。ま、それはそれとして、早速見てみる。

( ´_ゝ`)スレを見ています
  ↓
( ´_ゝ`)ネコミミの魅力を再確認しています。
  ↓
308兄は変な趣味に目覚める2/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/15 20:55:44 ID:zT8LnsyN
(・∀・)おやおや?どうやら部屋の外に飛び出したみたいですよ?

俺は或る確信を持って妹の部屋へと雪崩れ込んだ。
「お兄様、ネコミミモード準備完了してるよ♪」
案の定、部屋ではビデオを用意した妹がソファーに腰掛けて俺を待っていた。
「OK、さっそく見せてもらおうじゃないか」
妹の隣に腰掛けて、準備完了だ。さて、問題のオープニングを見ようじゃないか!

ビデオを再生すると、そこには何かに燃え尽きた骸骨が有った。
「が、骸骨ですよ、奥様!」
「プククッ」
――冒頭から可愛い女の子が出て来るのかと思ったら、出て来たのはワケワカラン
彫刻と骸骨だった。
最近のアニメはドラゴンボールのようにいきなり『掴もうぜ!ドラゴンボール!』
というようにはいかない。オープニング曲が始まる前に色々と物語が有る。このア
ニメもそうである。だからって、骸骨が出て来るのは前代未聞だが。
「な、何で骸骨が!?」
「シラネーヨ(AA略)」
気を取り直してテレビを見ると、何だかネコミミのネの字もふさわしくないような
重苦しい雰囲気が続いていた。沈む船に女の子の声、吸血鬼でも出て来そうな(つ
ーか、出て来るんだが)古城に飛び交う蝙蝠。こりゃ、どう考えても違うビデオを
再生しちまったんじゃねーか?
「おいおい、これ、違うビデオ再生したんじゃ――」
「シッ!そろそろだよ」
俺の指摘を妹がかき消す。そして、妹の言う通り、いきなり軽快な音楽と共にオー
プニングが始まった。
「な、何じゃこりゃ!」
冒頭と軽快な音楽との落差に思わずズッコケそうになる。
「・・・こんなの普通だよ、お兄様」
妹に時代の流れを指摘されてしまった。お、俺だってヲタのはしくれ・・・だった
んだぞ。昔は!
309兄は変な趣味に目覚める3/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/15 20:56:51 ID:zT8LnsyN
「ま、とにかくオープニングだよ、お兄様」

『ネ・コ・ミ・ミ(可愛らしく)』
という声と共にオープニング曲は始まった。画面にもネコミミが映っている。
『ネコミミモード。ネコミミモードでーす(舌足らずな声で)』
・・・ほうほう。可愛い声じゃん。
(ry
『フニャーン、フニャニャ?(猫っぽい仕草をしながら)』
猫だな。
『フルフルフルムーン(回転しながら変身する)』
おおっ!春先の暗い夜道に出そうな感じの服装だ(←失礼)
『キスキスキス・・・お・に・い・さ・ま(小悪魔っぽい笑顔で見上げる』
ほほう。こりゃ萌えってヤツだな。隣を見ると、同じ『お兄様』キャラの妹がテレ
ビ画面から少し目を逸らしていた。
『キスキスキス・・・や・く・そ・く・よ』
ほうほう。萌えだね。こりゃ。
『キスキスキス・・・わたしのしもべー!(拗ねた様に)』
ほうほう、私のしもべか・・・って、し、しもべ!?


 はづきの拗ねっぷりまるだしのことば!
 かなおか(あに)は20のダメージを受けた!
       ↓
 かなおか(あに)のよいしょ!
『あなたのいぬになります』
はづきに148のよいしょをした!
      ↓
はづきをよいしょしたおした!
300の人気をかくとく
15000円もらっちゃった
310兄は変な趣味に目覚める4/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/15 20:58:08 ID:zT8LnsyN
「・・・どうだった?お兄様?」
『しもべ』という新たな世界の衝撃で古臭いゲームの世界に飛ばされてしまって
いた俺は妹によって元の世界に戻って来た。
「なかなかキュートな萌えソングでしょ?」
「あ、ああ・・・。新たな世界が開けた気分だ。何だか、こう・・・あせくさ行
きの切符を手に入れたような」
「お兄様ったら、曲がる度にこけたような顔をしてるわよ」
・・・しもべ。しもべだよ。こりゃ新たな世界が開けたよ。
「でも、これってごくごく普通の萌えソングじゃないのか?」
「ま、そうよね。曲を聴く限りでは」
半角ロボエロドウガー、日本ブレイク工業社歌、ぽぽよんソング、僕はロリコン、
恋はオブジェクト指向などで既に鍛えられている俺にとって、こうした曲はごく
ごく普通の曲に聞こえてしまう。それは妹も同じらしい。
・・・それって人としてどうかと思うが。
「で・も・ね・え、この作曲者・・・日本人じゃないのよ」
「え゛」
「Dimitri From Parisって・・・フランス人よ」
「な、何だってー(AA略)」
「で、amazon.co.jpでの紹介もこんな感じ」
(前略。改行引用者)
『自身のスマッシュ・ヒット曲「Love Love Mode」のセルフ・パロディ的ナンバー
である今作では、アニメの主人公、葉月のチャーム・ポイントであるネコミミと
クラブ・シーンを融合。新たなジャンル“萌えラウンジ”を切り開く大注目ナン
バーとなること間違いなし!』
・・・_| ̄|○
「ネコミミとクラブ・シーンの融合って何だ?」
「さっき聴いたじゃない、ネコミミモード」
「萌えラウンジって何だ?」
「2ちゃんねるのラウンジとは関係無いよ」
「・・・んな事は分かってる」
311兄は変な趣味に目覚める5/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/15 20:58:56 ID:zT8LnsyN
・・・ここに書かれている情報によると、作曲者のディミトリは大のジャパニメー
ションマニアだという。ほんっっとうにそうなんだろう。良くも悪くも_| ̄|○
「・・・このフランス人がNekomimi Modeを作曲したのか?」
「そう。この人、結構有名らしいよ」
「海の向こうの人が『わたしのしもべー』とか『や・く・そ・く・よ』に萌えを見
出したと?『おにいさま』はシスプリや昨今の妹ブームで分かるとは思うが」」
「そうよ。日本の文化が世界中に輸出されてる証拠よね。侘び、寂びの次は萌え。
これよね!空に浮かぶ月にお嬢様で萌え、女の子に血を吸われて萌える」
・・・日本もうだめぽ_| ̄|○

とかいいつつ、アニメを最初から最後まで見てしまう俺達2人。流石だな。
「でも、『わたしのしもべー』には激しく萌えたな」
「え゛?『お・に・い・さ・ま』じゃなくて?」
そして、俺はもうだめぽになってしまっていた。
312名無しさん@初回限定:04/10/15 23:34:16 ID:N1yR8b0/
職人さんたち乙〜 (  ゚Д゚)⊃旦 <オチャドゾー


そういえばちょっと前にやってた妹のリレー小説ってどうなったっけ?
313518 ◆518YLv.Xnc :04/10/16 00:55:49 ID:kFyzDqDL
>>池魚氏
GJ!
あぁぁ、こういう昔の約束系ってツボだな〜
ってかコンプレックスorz

>>突発屋氏
GJ!
エロッ!

>>108氏>>桐莉兄氏>>gnyC8fH1Jk氏
激しく電波を受信しました!
GJ!
314Y ◆cf6.GAJsFA :04/10/16 16:10:50 ID:3/QsvMhc
Yです。ネタはあるのですが、小説が思い浮かばないので、ネタを投入…orz
朝起きたら妹に、「実は私、サキュヴァスの末裔なんです…。」と、言われた。
…ΣΩΩΩ<な、なんだって〜?!
…職人諸氏、お願いします。僕も、どうにか書いてみようと思いますので……orz
315池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/16 17:53:38 ID:bMTS8Kix
>>292で予告したとおり、>>280の続きを書いています。
予定の多分倍くらいの長さになってしまい、まだ書きあがりません。
一応、一区切りついたのでそこまであげてみますね。

なんと、今回の奴は今までと違い初めてエロ重視で行きました。
全編エロシーンのみ、ギャグ、ストーリー共にゼロ、しかもなんと驚くべきことに、今度のSSは――

              『コ ピ ペ 改 変』

な、なんだってー。コピペ改変でエロって、馬鹿か俺はー。
こんなの書いてる暇あったら長編を書けー。わー、物を投げないで下さいー。

ついでに、元となったコピペも一緒に貼っておきますから、見比べてみてください。
316池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/16 17:56:43 ID:bMTS8Kix
しまった。途中で書き込みしちまった。上のレスに一緒に入れればよかった。
早とちりしてやった。別にどっちでもよかった。今では反省している。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

汚い仔猫を見つけたので虐待することにした。
他人の目に触れるとまずいので家に連れ帰る事にする。
嫌がる猫を風呂場に連れ込みお湯攻め。
充分お湯をかけた後は薬品を体中に塗りたくりゴシゴシする。
薬品で体中が汚染された事を確認し、再びお湯攻め。
お湯攻めの後は布でゴシゴシと体をこする。
風呂場での攻めの後は、全身にくまなく熱風をかける。

その後に、乾燥した不味そうな塊を食わせる事にする。
そして俺はとてもじゃないが飲めない白い飲み物を買ってきて飲ませる。
もちろん、温めた後にわざと冷やしてぬるくなったものをだ。

その後は棒の先端に無数の針状の突起が付いた物体を左右に振り回して
猫の闘争本能を著しく刺激させ、体力を消耗させる。
ぐったりとした猫をダンボールの中にタオルをしいただけの質素な入れ物に放り込み
寝るまで監視した後に就寝。
317池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/16 17:59:08 ID:bMTS8Kix
次の日。目が覚めると、今日も妹が居ない。
「……?」
昨日のあれは、さすがに酷すぎただろうか。内側から押せば簡単に開くと思ったのだが。
俺はほんの少しの罪悪感を感じながらも、着替えをして部屋を出る。
――ガチャッ
「……」
誰も居ない。正直ちょっと期待してた俺は馬鹿か。
「おーい、何処居るんだー?」
妹は居間にも、和室にも、妹の部屋にも居ない。
もしやと思って自分の部屋も見たが、いない。
「休日だし、どこかに遊びにでも行ったのかな……?」
俺はとりあえず探すのをやめ、今日のメシを買いに出かけることにした。
「……聞いてるかどうか分からないけど、……行ってきまーす」
――ガチャッ
「にゃあ」
――バタン
俺はマッハ2.5で家に戻った。
どうも、妹が昨日の格好で外に居た気がするが、気のせいだろうか。
もう一度、今度は腹を決めてからドアを開ける。
――ガチャッ
「にゃあ」
見間違いではなかったようだ。段ボール箱には、昨日とは違う字が何か書いてあった。
『汚い子猫です。虐待して下さい』
「汚い……?」
見ると妹は、本当にみすぼらしい格好を、というか、段ボール箱のほかには何も身につけていなかった。
秋風にさらされ、小さくうずくまりながらもこちらを見つめ、哀願するように鳴き続ける妹。
そんなやけにいやらしい姿を見ていると、俺のほうもそろそろ我慢が出来なくなってくる。
「……ホントに虐待するぞ? いいのか?」
「にゃあっ!」
妹は嬉しそうに頷いた。

――さあ、虐待開始だ。
318池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/16 18:00:27 ID:bMTS8Kix
「おい、とりあえず家ん中入るぞ。そのままじゃ、風邪引いちまうだろ」
俺は妹のこんな姿が他人の目に触れるとまずいので家に連れ帰る事にする。
玄関のドアを開けて家に入ると、妹は四つん這いで後をついてくる。
「……にゃぁぁ……」
暖かい家の中に入り、幸せそうな妹の表情。
「まずは体を綺麗にしてやらんとな。おい、風呂行くぞ、風呂」
「にゃあ」
俺は妹を風呂場に連れて行き、シャワーでお湯攻めにする。
――ジャーー……
「……にゃあ……にゃ……」
凍えた肌に温かいお湯を浴び、気持ちよさそうな妹。
妹は四つん這いのままお湯を浴びているので、俺が手で髪などにお湯を通してやった。
「こんなもんでいいか……次は石鹸で洗ってやるか」
充分お湯をかけた後は薬品を体中に塗りたくりゴシゴシする。
妹の肌を痛めるといけないという理由で、俺は自らの手にボディーソープをとり、
それを軽く泡立てて妹の体を手のひらで洗い始めた。
「にゃ……ん……ふにゃぁっ……!」
敏感な肌の妹は、俺が手で体を擦ってやるたびにびくびくと震え、声をあげる。
俺は調子に乗って、腕、脚、背中、そして控えめな胸に、ぬるぬるした手を這わせ続ける。
「こっちのほうも……ちゃんと洗ってやらないとな」
四つん這いで突き出されたお尻に、俺は後ろから手を差し入れる。
「にゃっ……!?」
「前と後ろ……どっちを先に洗ってやろうか?」
左手を妹の後ろの穴に、右手を前の穴に軽く触れさせ、表面だけを軽く撫でる。
「ひゃっ……ちょっ、そこは――ひあぁっ!?」
俺は妹が喋るのを遮って、クリトリスを強めにつまむ。
「猫は人の言葉を喋らないって、知らなかったか?」
「んぅっ……そっ、そんなことっ……言ったって――ひゃ、あぁああっ!」
「聞こえなかったか?」
「はっ……ふぁっ……。
 ……にゃ、にゃあ……」
「オーケー。よく出来ました」
319池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/16 18:01:41 ID:bMTS8Kix
「それじゃ、両方一片に洗っちゃうか」
俺は両手の指先に力を少し込めた。
既に潤っていて抵抗の少ない前の穴の方には、これだけで指先が第一間接まで差し込まれる。
「にゃ、にゃぁっ!?」
「また随分と濡らしちゃって、そんなに欲しかったのか?」
差し込んだ指先を、くちゅくちゅと浅く出し入れする。
「……ふぁっ……にゃっ……!」
全身を震わせ、ヒクヒクと穴を伸縮させる妹。
その度に、粘性のある体液が割れ目から押し出され、俺の指をつたって垂れていく。
「はぁっ……はぁっ……にゃ、にゃぁん……」
首をこちらに向けて、ねだるように鳴く妹。
「まったく……本当に発情期の猫にでもなっちまったみたいだな……」
「にゃぁぁ……にゃあぁ……」
妹はだらしなく涎をたらし、息をあがらせて、必死に鳴き続ける。
ちゃんと猫の鳴き声を出せば、ご褒美をくれるとでも思っているのだろうか。
「仕方ねえな……いつまでも焦らしてても、体が冷えちまう。
 ……さっさと済ませるぞ」
俺は両手の中指を、それぞれの穴に一気に挿し入れた。
「ひあぁぁっ! にゃ、にゃぁっ、にゃあぁっ!」
背中を大きくのけぞらせ、嬉しそうに声を上げる妹。
差し込んだ指が、ビクビクと小刻みに締め付けられる。
「んっ、にゃぁっ、にゃあっ、にゃあぁっ!」
俺が指を動かすまでも無く、妹は自ら腰を前後に振り、快楽を求めようとする。
「……ったく……」
俺はそれを、たまに指を曲げてやったりして手伝うだけだ。
「にゃっ、んっ、にゃあぁっ!」
あんまり退屈なので、俺はちょっとした悪戯を試みる。
「にゃぁっ、にゃっ――ひっ、にゃぁああぁっ!?」
いきなり差し込まれる指が一本から二本に増え、不意打ちの刺激に震える妹。
妹は全身を痙攣させ、やがて腕の力が抜け、崩れ落ちる。
「……はっ……にゃっ……」
「……もしかして……もうイった……?」
320池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/16 18:02:28 ID:bMTS8Kix
「……はぁっ……はぁっ……」
頬を床につけ、お尻だけを高く突き出すような姿勢で、絶頂の余韻に浸っている妹。
「これ以上やるのは……無理そうだな」
時折小さく体を痙攣させ、呼吸で体を揺らしている妹。
その目は何処を見るでもなく前を向き、口はだらしなく開きっぱなしになっていた。
「まあ……洗うってのが本来の目的だからな」
薬品で体中が汚染された事を確認し、再びお湯攻め。
全身にシャワーでお湯をかけ、丁寧に泡や体液を洗い流してやる。
シャワーで少し虐めてやろうかとも思ったが、
「……はぁっ……はぁっ……」
妹の体力が持たなさそうなので、やめておいた。
「……こんなもんか」
お湯攻めの後は布でゴシゴシと体をこする。
家にある中でも柔らかめのタオルを探してきて、それで体を丁寧に拭いてやる。
「……にゃぁあ……」
ある程度落ち着いてきたのか、妹は甘えるように鳴き声を出す。
全身を一通り拭き終わると、俺は妹に聞く。
「服は、自分で着れるよな?」
「……にゃあ」
首を横に振る妹。
「……着せてくれってか?」
「……にゃあっ」
首をさっきよりも大きく振る妹。
「じゃあどうしろって……?」
「……にゃあっ」
妹は俺の持ってきてやった服をつかむと、横にポイッと投げ捨てた。
「着ないのか?」
「にゃあっにゃあっ!」
「……分かった。じゃあ、次は髪を乾かしてやるか、こっち来な」
「……にゃぁ……」
妹は心地よさそうに、ドライヤーの風を受けている。
……本当に、猫にでもなってしまったかのようにのように可愛い。
321池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/16 18:09:02 ID:bMTS8Kix
こんなのはコピペ改変って言わないとかつっこまないで下さい。
あと、エロシーンは苦手な人が書くとこういうふうになるので、
突発屋氏のみたいに出来がいいのと比較しないで下さい。
たぶん長編がしばらく上がらないけど、まあ察してください。
以上。言い訳の続きはチラシの裏にでも書いてます。
322名無しさん@初回限定:04/10/17 01:16:08 ID:qroEwgEb
>>池魚氏
あ、勃チャッタ……
チョトヌイテクル(*´д`)


朝起きたら妹が、コタツで寝ていた。
323 ◆Dp4DsklGLg :04/10/17 01:24:31 ID:S8nIZVKF
朝起きたら妹が、横に寝ていた
可愛かったのでしばらく頭を撫でた
なでなでなでなで…ぽち…
ちょっとマテ!
ぽちってナニ!?
もしかしてメカなのか!?
そう考えているとき、妹の口から
『メカチガウ』という紙が何枚も…
そして、オレはもう一度寝る。
これは夢だと必死で否定しながら…
324名無しさん@初回限定:04/10/17 01:31:06 ID:XeaZwja1
朝起きたら妹が
今度は「マイヤヒ〜、マイヤフ〜」と歌っていた・・・
いつもいつもどこからそんな不思議な歌を拾ってくるんだと聞いたら、
URLを教えてくれた。
ttp://csx.jp/~damemushi/il/maiyahi.html
「飲ま飲まイェイ!」
やっべ、妹と一緒にもりあがっちまった。
325名無しさん@初回限定:04/10/17 11:23:25 ID:mlS5uOcC
>>池魚氏
>そして俺はとてもじゃないが飲めない白い飲み物を買ってきて飲ませる。
「とてもじゃないが飲めない白い飲み物」を飲ませるって事は、あれですか、あれをさせるんですか。

>その後は棒の先端に無数の針状の突起が付いた物体を左右に振り回して
「棒の先端に無数の突起が付いた物体」って(;´Д`)ハァハァ

でも相変わらず本番は無しかよ……_| ̄|○
326名無しさん@初回限定:04/10/17 12:43:44 ID:qroEwgEb
朝起きたら妹が牛乳飲んでる途中でむせた。顔中真っ白だ。
327名無しさん@初回限定:04/10/17 14:58:52 ID:FEOERHw0
朝起きたら妹は斧を手に取った
俺はFMVを手に取った

こうして俺達の旅は始まった
328名無しさん@初回限定:04/10/17 17:29:15 ID:+uRmvV5v
朝起きたら妹に
ティッシュペーパーをすべて盗まれていた。
しかし、それに気付いたのはもはや発射寸前の状態であった!
「う、うわぁ!出る!出ちまう!」
ガチャリ。その時、部屋の扉が開いた。
329名無しさん@初回限定:04/10/17 21:30:15 ID:8u5Z0I0g
>>325
「買ってきて」がミソ
330名無しさん@初回限定:04/10/17 22:42:16 ID:mlS5uOcC
>>326見て、誰か顔射ネタ書いてくんねーかなーとか思ってたら、
よく考えると妹が牛乳吹いても顔真っ白になるのは自分で、妹の顔は綺麗なままなんだよな。
331突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/18 00:32:08 ID:AC5cgRB/
前スレ>>538の続き・・というか後日談です。


朝起きたら妹に
ティッシュペーパーをすべて盗まれていた。
しかし、それに気付いたのはもはや発射寸前の状態であった!
「う、うわぁ!出る!出ちまう!」
ガチャリ。その時、部屋の扉が開いた。


「ち、違うんだ円華。これは………!!」
もはや爆発寸前にまで膨張したムスコの上に掛け布団を被せるが……
「『お、お兄ちゃん! それ、私のショーツ……!?』」
し、しまったぁ! ティッシュを取ろうとして枕元に置いた円華の下着の方を
隠すのをすっかり忘れてた!! いくら血が繋がっていないとは言え、よりに
もよって妹の下着をオカズにシコシコやってる所を妹本人に見つかってしまう
なんて一生の不覚。これで俺の兄としての威厳は完全崩壊、築き上げた家族愛
も瓦解は確実。生真面目で潔癖な円華には先日の一件だけでも過剰なショック
を与えてしまっているというのに、このままでは俺の人生そのものが!
「お、落ち着いて聞いてくれ円華! 誤解なんだ勘違いなんだ、一見すると確
かに俺がお前のショーツを片手にオナニーしてた様に見えるかも知れないが、
それはお前の早とちりで本当は……」
「『誤解も六階もないでしょ! お兄ちゃん、いくら溜まってるからって朝か
ら洗濯籠の妹のショーツを盗んで匂いを嗅ぎながらオチンチンをごしごし擦っ
て、精液ドピュドピュ出す寸前になってるんて最低っ!!』」
オチンチ……って、円華の奴、なんつー言葉を……!!
332突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/18 00:33:18 ID:AC5cgRB/
「『私のお友達にフェラチオさせて口内射精して全部飲ませちゃっただけじゃ
まだ足りないの!? 妹のショーツを涎と精液でドロドロに汚そうとしてるな
んて信じられないよ! きっと、私も最期はお兄ちゃんに無理矢理犯されて、
お口にもお尻の穴にもアソコにも溢れるくらいに精液を注ぎ込まれて妊娠しち
ゃうんだわ、そして一生お兄ちゃんの性奴隷に……』」
「……って、止めんか佐伯ッ!!」
「……相変わらず落ち着きが足りませんねお兄さんは。」
そう、相変わらずの『のほほ〜ん』とした無表情さで戸口に立って声真似をし
ていたのは円華ではなく円華と同じクラスの後輩の『佐伯悠』だった。
「大きなお世話だっ! 大体お前、円華から出入禁止にされてるんじゃなかっ
たのかよ! 何処から入ってきた!?」
「人を泥棒か何かの様に言わないでください、ちゃんと玄関からお邪魔させて
頂きました。それに、いくら円華ちゃんに叱られたからと言っても自分を庇っ
て怪我をされた方へのお見舞いを簡単に怠ってしまうような女の子はお好きで
すか?」
「そりゃ、まぁ、なんつーか………………って、勝手に脱ぎ始めるなっ!」
「そのご様子では、円華ちゃんに自慰を禁止されているのでしょう? 円華ち
ゃんの使用済みショーツを盗まなければならないと言う事は、円華ちゃんに部
屋中を捜索されて、秘蔵の品々を全て押収されてしまったと推察しますが?」
「…………………………」
「その足では外出なさる事も出来ないですから、補充も無理ですね。お友達に
お願いして……という方法も考えられたと存じますが、このお部屋にはテレビ
が無いですし、ご本の様に隠しにくい物だと簡単に見つかって没収されてしま
う。円華ちゃんも私と一緒に性教育の授業を受けたはずなのですが、見も知ら
ぬ男性ならともかく、真面目な円華ちゃんとしては『お兄さんが』という点が
受け入れ難いのでしょう。」
淡々とした口調で言葉を継ぎながらも、これまた淀みのない動きで上から順々
に事務的な手際で制服を脱ぎ捨ててゆく佐伯。
333突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/18 00:34:10 ID:AC5cgRB/
「……以上の点を加味させて頂いたとしても、やはり妹である円華ちゃんの下
着でマスターベーションというのは倫理的にも問題があります。お兄さんのお
怪我の責任は私にも有りますし、他のじょせ………円華ちゃんをオカズにする
くらいだったら、私の体で興奮して下さい。」
パサリ、と最期の一枚であるブレザーのスカートが落ちると、この前と同じ純
白で上等そうなブラとショートとニーソックスと………
「………キャミソール?」
「非常に似ていますが、違います。」下着を覆っているのは、それ自体に衣服
としての機能が本当にあるのか否かが疑問視される程に薄手というかスケスケ
のヒラヒラの「これはベビードールというナイティーです。私的には甚だ疑問
を感じてしまうのですが、世の男性方の目には下着姿より下着の上からコレを
付けた方がセクシーに写ると雑誌で拝見したので購入したのですが……?」
「………購入した? つまり、買ったばかりって事か?」
「はい。」
すすす……と音もなく歩み寄ってきた佐伯、まるで主人に仕えるメイドか何か
の様に膝を合わせうつむき加減のままベッドの前で跪く。
「……それって、俺の自惚れかもしれないけど……俺に見せるためだけに……?」
「………………………」
俺の問いには答えず、顔を伏せたまま無言で恭しく掛け布団をめくり上げる佐
伯。当然、そこには発車直前でお預けを食らった上に佐伯の半裸姿に反応した
モノが。
「おい佐伯、お前さ?」
「……円華ちゃんには……」
「え…?」
「……円華ちゃんには、負けません……!」
334突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/18 00:41:15 ID:AC5cgRB/
にゅるっ、と次の瞬間に『俺』はヌルヌルと熱い佐伯の口の中に根本近くまで
飲み込まれていた。口中を満たす唾液、固くなった竿に絡みついてくる舌、そ
して四方八方から『俺』の形さえ味わう様な加減で圧迫して締め付けてくる粘
膜の感触。それは数日前の佐伯の口腔性行を知っている俺の想像を遙かに超え
た快感だった。
「う、うわ………!」
思わず漏れてしまった声。それを聞いた佐伯の目が…すごく嬉しそうに…細く
なったように見えたのは俺の目の錯覚なのだろうか?
「んん、んん、んんんん!」
上下運動は……殆ど無い。深くくわえ込んだまま、前後左右にゆっくりと顔を
揺らし口の中であちこちに擦り付けながら、頬や舌を使って絶えず締め付けて
くる。そして『俺』の味がとけ込んだ唾液が吸い上げる時の流れと吸引感。搾
り取ると言うよりは愛撫に近いフェラ。
「んんん、んんん、じゅるるるるる……!」
「さ、佐伯、お前、何処でこんな事覚えて……わわっ!?」
亀頭の半分くらいまで出したかと思うと再び一気に頬張る、更に唾液でヌルヌ
ルになった根本を手でしごき始める。情けない事に、一度は収まった筈の射精
感が瞬く間に膨れ上がってくる。
「………出そう、ですか?」
味で判りますから、と口を離して問いかけてくる真っ直ぐな視線。
「ああ、だから……」
「ティッシュは無いのでしたね。なら仕方ないでしょう……」チロチロチロ、と
焦らす様に鈴口を舌先で刺激「……洗い落とすのは面倒です。全部飲んで差し
上げますから、ご遠慮なさらずにお口の中へどうぞ。」
今度は大きな上下運動で責めてくる佐伯。ちゅぽ、ちゅぽっと下品な水音と共
に中で舌がカリを擦る感触。形をなぞり優しく包みながらも、一滴すら漏らす
まいと締め上げる唇。
「お兄しゃん、たくしゃん、出してくだしゃい…!!」
「こら、くわえながら喋るな! 喋ったら………」
……それが、限界だった。
335突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/18 00:41:53 ID:AC5cgRB/
「お兄ちゃん、おはよう! あのね聞いて聞いて、朝ご飯作ってたらね、お勝
手の方で猫の鳴き声がしたんだよ。」
「猫………」
「うん。それでね、見に行ってみたら誰かがお勝手の前に子猫を箱に入れて捨て
てたんだよ。ほんと、酷いコトするよね?」
「…………………」
「にゃーって鳴いて甘えてね、とっても可愛いんだよ。でも、家じゃ飼えないよ
ね、お父さん猫アレルギーだもんね?」
「そ、そうだな……」
「うん。だから学校の友達とかに引き取って貰えるかどうか聞いてみるから、そ
の間だけ、家で世話したら………駄目かな?」
「…………………」
「あ、お、お兄ちゃんには迷惑はかけないよ? ちゃんと私が面倒見るから!」
「…………………」
「……駄目、かな?」
「………………ちゃんと飼い主を捜すんだったら……」
「え……あ……う、うん! 探すよ、ちゃんと探すから!!」
だったら構わないぞ、と言ってやると円華は満面の笑みを浮かべて俺の朝食を取
りに台所へと戻ってゆく。その足音を聞きながら。
「その猫、きっと佐伯の奴が引き取るんだろな……」
手の中に残された純白のショーツ。そこに残された体温の名残を感じながら、俺
は呆然とそんな事を考えていた。
336突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/18 00:42:26 ID:AC5cgRB/
スモマセン。
もう眠いので落ちますぅ〜w
337518 ◆518YLv.Xnc :04/10/18 00:48:31 ID:2AP5t3u+
※○▽━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━×■!!!!
(声にならない)
GJです!
338名無しさん@初回限定:04/10/18 01:28:13 ID:YpmQnsXV
佐伯かわいいよ佐伯
339Y ◆cf6.GAJsFA :04/10/18 01:41:44 ID:EDipNdoS
Yです。第5スレ33からの不定期中編で顔射ネタに挑戦してみました。
…エロオンリーなので、ストーリーめちゃくちゃですがご勘弁を…orz
<朝起きたら義妹に、恋してた。その5>
「…悠兄ぃ、悪戯しちゃうぞ♪…///」
…スススッ(注:パジャマのズボンを下ろす音)
「うわぁ///…こ、こんなのが…入るの?」
「…うわぁ…ピクピクしてるよぉ…つついちゃえ♪(ツンツン)」
「…うわぁ……硬ぁい…それに……熱ぃ…」
「…うーん…変な感じ…あむっ…(ペロペロ)…んっ…ふっ…」
「……えっと…ここをこうして……ここを…。」
「………やぁっ…私も何か……疼いてきちゃった…。…そうだ。」
……夢の中にいるかのような、心地よさと、僕の男の象徴に走る快感。目を開くと…。
「なっ!?」「…んふ…ぁぅ…はぁぅ…んっ…どう?気持ちいい?悠兄ぃ」
…朝起きたら、妹に……悪戯(…というか、ご奉仕?)されていた。
「…はぁっ…はぁっ…普段…は…重…い…けどっ…」
「……悠兄ぃ…ね…ぇ…んっ…ふ…答えて…よぉ…っ…」
「……私の……胸、…感じ…あぁっ…感じて…悠兄ぃっ…」
フワフワした彩の胸が、フニフニと形を変え、
すっかり硬くなった僕の象徴をやんわりと包み込む。
「…まだまだ♪…そろそろ、スパート掛けていいかな?」
「…ちゅっ…あむっ…ずずずっ…んふっ……ずずっ…ふぅっ……」
「…!…で、でるっ!…っ!」「…やっ!…あ、熱っ……エヘヘ…気持ちよかった?悠兄ぃ♪」
…ピュッ……ピュッ……と、熱くて白い欲望が断続的に、彩の顔や胸にかかって…彩の恍惚とした笑みが、妖艶だった。
「お休みの日は、んむっ……夜伽の相手も…しちゃう、よっ♪…だって…ふっ…悠兄ぃの事、っ…ふぅ…っ…大好きだから♪」
…じゅっ…じゅるじゅる…と、彩が白い欲望の残りを吸い出し終えて言ったこの一言が…とても嬉しかった。
340Y ◆cf6.GAJsFA :04/10/18 02:09:59 ID:EDipNdoS
ラブエロSSを目指して修行中のYです。…近頃、続編となるネタが
浮かばなくて困ってました。……つながりが微妙におかしくても
…気にしないで下さいね…。いわゆる、オム二パス形式の中篇小説なので…orz
>>突発屋氏
GJ&乙です。…佐伯ちゃんがいい味出してますね…w
…上の姉妹編ともども、続編期待してますw
>>池魚氏
GJ&乙です。Hシーン…僕も、昔はもっと下手でした。…今もですが…orz
>>桐莉兄氏
GJ&乙です。アイー…もとい、愛の電波、受信しました。
>>108
GJ&乙です。…ポカーン…(AA略)
>>兄は変な趣味に目覚める 作者氏
GJ&乙です。…あの、「あたしの僕<しもべ>〜」も可愛いですもんね。
……月詠のED曲が、結構まともな曲であることに吃驚したYでした。
>>SS職人諸氏
いつもGJ&乙です!……僕も、精進します…orz
>>ネタ提供諸氏
突発短編はネタ切れせずに書けるのは、皆さんのおかげです。ありがとうございます。
>>読者諸氏
いつも、読んでいただきありがとうございます。ツッコミ、ご意見等ありましたら、
ドンドンどうぞ。次作の参考にさせていただきます。
それでは。
341名無しさん@初回限定:04/10/18 08:38:14 ID:hAnpktAd
あのさー、今考えてみたんだけど

100歳の爺さんから見た99歳の妹ってどーなんだろうな?
342名無しさん@初回限定:04/10/18 15:19:02 ID:y2uUuHV0
>>341
>>219の話題をちょっとオーバーにした感じだな。
そのくらいの年齢になると、萌えとかそういうの、無くなると思う。つか無くなって欲しい。
5歳の兄が4歳の妹見ても、萌えたりしないだろうし。
あんまり高齢行くと、見てて辛い気が。少なくとも99歳の妹に萌える爺さんを見たくは無い。
もし無くならないという人が居るのなら、俺が無くしてやる!ぐらいの意気込みで。
……居ないよな?
343名無しさん@初回限定:04/10/18 16:56:15 ID:bg7k4OJ5
そこまで長生きすると付き合いの長い友達も大体亡くなってるだろうから
戦友のような気持ちになるんじゃあるまいか
344名無しさん@初回限定:04/10/18 19:48:49 ID:KZLhLdjc
俺には13歳差の妹がいるが、すごくかわいいと思っているぞ。
最近、頭撫でるの嫌がる様になってちょっと悲しい。
気分的にはやっぱり親父なのかなぁ。
345名無しさん@初回限定:04/10/18 20:58:33 ID:y2uUuHV0
アンケート。
>>320の続き書こうとしてるんだけど、
やっぱり喘ぎ声がにゃあにゃあだといまいちエロく無い気がしてきた。
もうあんまりこだわんない方が良いかなーとか。自分で書いた文だといまいち分からない。
どうでしょう? 意見無かった場合はこだわりなしで。

>>329
あくまでコピペ"改変"なので、『買ってきて』の部分はカットです。
346名無しさん@初回限定:04/10/18 23:53:23 ID:LMArpSt5
>>345
萌え路線orギャグ系なら「にゃあ」もありだと思うけど……
正直、>>320の勢いを残すので有れば、難易度高いと思う。

でも、最終的にはご自分のベストを狙って頂きたいところ。
他の人の意見もキボンヌ
347ソロウ:エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/19 00:03:55 ID:Wesq3n8z
――――――――
 彼女たちが笑うようになってから、一ヶ月ほどが過ぎた。
 今ではすっかり懐かれたし、「お兄ちゃん」とも呼んでくれる。
 無論二人が笑ってくれて嬉しいが、年頃の男の子としては、こんなに可愛い女の子二人に懐
かれて、少し照れくさいというのが本音だ。
 相変わらず多少の人見知りをするし、学校には通っていないものの、二人は徐々に明るくなっ
た。最初家に来たときに比べたら、まるで別人のようだ。
 しかも、変化は内面だけでなく、表面にも及んでいた。当初の俺の読み通り、笑った顔は二人
によく似合っており、精神的な負担も軽減したためか、その美しい顔はより一層美しくなっていっ
た。
 そして今日も、俺が学校から帰ると…………

 クラブ活動に所属しているわけでもなく、どっかの委員会に強制的に引っ張り込まれることも無
かった俺の帰宅時間は、ごく普通の小学生のそれだ。
「ただいま」
 そう言って玄関のドアを開けると、いつものように二人が廊下を走って出迎えてくれる。
『お兄ちゃん、お帰りなさい』
 特徴的な部分以外の外見がよく似ている二人は、声もよく似ている。二人同時に同じ言葉を発
すると、まるでステレオのスピーカーのように綺麗に響く。
 そして俺は家に入ると、「ただいま」と返事をして、出迎えてくれた二人の頭を撫でるのが日課と
なっている。
 鞄を置いて手を洗うと、二人と遊ぶ時間だ。
 今は通ってはいないが、恐らく来年から学校に通うことになるだろう二人は、俺の通う学校の初等
部現役生である俺の話に興味があるのか、様々な事を聞いてくる。
 他にも、三人で勉強したり、本を読んだり、ごっこ遊びをしたりして遊んでいる。
 だが、二人が外出をしたいと言うことは、外に出る必要があるとき以外に滅多になく、インドアで
遊ぶことがほとんどだ。
 そして相変わらず、俺が学校へ行っている間は本ばかり読んでいる。そのうち紙使いになるの
ではと思うくらいの読書狂っぷりだ。
 お陰で部屋の本の数が一ヶ月ほど前から爆発的に増え、元々本の多かった部屋が更に凄い
ことになってしまった。
348ソロウ:エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/19 00:04:45 ID:Wesq3n8z
 今日は木曜なので、勉強の日。兄妹間ではそういう暗黙の了解が出来上がっている。
 木曜は時間割の関係で、学校側から提出される宿題の量が異常に多い日なので、宿題の片づ
けに追われる俺の隣で二人が勉強することが、すっかりと日課になってしまった。
 二人は小説に留まらず、実用書に果てや参考書までも読みあさっているため、一応私立校に通
って本来の年齢よりも大分先に進んだ教育を受けている俺よりも、ヘタすれば頭が良い。元々天
才的な頭脳でも持っていたのだろうか、とにかく呑みこみが早いのだ。
 しかしそれでも、相手は小学校低学年。経験では俺の方が上だ。だから、たまに解らない問題
などを聞かれたりするのだが……
「お兄ちゃん、ここ解らないんだけど……教えて?」
 謎の赤色の本を持って、京香が尋ねてくる。
「ごめん、俺も解らない……」
 指数関数なんて知らない。そんな関数初めて聞いた。
「お兄ちゃん、この熟語の訳し方、これであってるかな?」
 外語のテキストを持って、聖が尋ねてくる。
「俺、外語は英語専門だから……ごめん」
 ドイツ語なんてわからん。
 ……と、まあこんな具合に、どっちが上なんだか解らない状態だ。

 夕食後、我が家の風呂は早い。
「母さん、風呂入るから」と一声掛けて、浴室に向かう。今まではただそれだけだったが、二週間ほど
前から、どういった訳か必ずおまけが付いてくる。
「お母さん、私も〜」
「お兄ちゃんと入る〜」
 おまけもとい、京香と聖。つい二週間前までは、母親と一緒に風呂に入っていたのに、急に俺と一
緒に入ると言い始めた。
349ソロウ:エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/19 00:06:11 ID:Wesq3n8z
「二人とも、お願いだから母さんと入って」と、一応言ってはおく。勿論一緒にはいるのは嫌
ではないが、強烈に恥ずかしい。
 がしかし、そんな俺の心情を知ってか知らずか、二人は全く言うことを聞かない。『お兄
ちゃんと入る』と言って譲らないのだ。
 年頃の男として非常に困る。まだ子供で、あまつさえ妹であるのに、やはりその体に意識
してしまうのは女性だ。
 だから、風呂場では常に精神統一。意識するな、意識するなと自分に言い聞かせる。
 しかし、そんな俺の抵抗も空しく、二人の執拗なスキンシップは続く。風呂場では頼んでも
いないのに体を洗ってくれるし、浴槽の中では抱きついてきさえする。
「お兄ちゃん」
「な、何?」
「何でお風呂の中で体育座りしてるの?」
「な、何でもない」
 こんな会話は日常茶飯事。頼むからそんな素朴な疑問は泡と一緒に排水溝へ流してくれ。
「お兄ちゃん」
「ど、どうした?」
「何で手でお股を押さえてるの?」
「!!!!!!!」
 そんな疑問はタオルで体隠してから言ってくれ!
 そう、二人はタオルも何も身につけていない。綺麗に言えば生まれたままの姿。悪く言えば
マッパ。要するにすっぽんぽん。
 対する俺は、腰にタオルを巻いて何とか隠しているものの、非常に心許ない。膨らむ股間を
どこまで隠し通せるか、甚だ疑問である。
 妹の裸に興奮して股間を怒り立たせる兄も最低だと思うが、この二人がまだそんなことを
意識する歳ではないことが、唯一の救いだ。
350ソロウ:エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/19 00:07:03 ID:Wesq3n8z
「お兄ちゃん、お風呂気持ちよかったね」
「私、お風呂大好き」
「……………………」
 何とも気恥ずかしいお風呂タイムが終了し、部屋でくつろぐ。
 二人は、どこから見つけてきたのか知らないけれど、三年ほど前に俺が着れなくなったシャツ
をパジャマとして使っている。大方母親が仕舞っていたのを見つけ出したのだろう。
 そういえば二人は、以前に予想した通り黒色が大のお気に入りだったようだ。どうしてかの理由
は教えてくれないが、大方俺と似たような理由だろう。
 両親が好きな色だから。それが、俺が黒を好む理由だ。

 三人で仲良く話をしていると、あっという間に就寝の時間になる。
 うちの家では、子供は10時半までには寝ないといけないことになっている。
「京香、聖、おやすみ」
『お兄ちゃん、おやすみなさい』
 そして就寝。
 今はもう、夜中に二人の泣き声が聞こえることは無い。
 代わりに聞こえるのは、二人の柔らかい寝息。
 この幸福な日々が、いつまで続くのだろう?
351518 ◆518YLv.Xnc :04/10/19 00:08:24 ID:Wesq3n8z
>>164からの続きです
最近激しくスレ違いっぽい感覚に苛まされていますが、このシリーズ書き続けていいんでしょうか?
やっぱり私の本業は長編書きでなく、超SS限定の書き手なんだと自覚する今日この頃
というよりも、スレ違いだと思ったら誰か警告して下さい
チラシの裏かHPにでも書きます


そういえば、「聖」の読み方ですが
「せい」ではなく「ひじり」です



>>池魚氏
「にゃあ」もなかなかそそられますが、池魚氏が疑問を持たれるのならば、そこは変更すべきだと思います
逆に、池魚氏が気に入っているのなら変更すべきではないと………これあんまり意見になってませんね
申し訳ない
352名無しさん@初回限定:04/10/19 01:35:05 ID:Y6IMlR/9
>351
スレ違いなんてとんでもない
激しくGJです。
このシリーズ好きなので、このまま突っ走っていってください。
353皐月タソ作者 ◆08lxgZaG6k :04/10/19 04:34:11 ID:p+M057AM
朝起きたら、妹からの手紙が届いた。

一年前、樹海で行方不明になった妹から。
カーテンを閉め切った暗い部屋の中でそれを見つめる。
………なんて悪質な悪戯だ。
居なくなった妹からの手紙っていうだけでも不吉なモノを感じてしまうのに。
……手紙の内容は、悪質なんてものじゃ済まされないモノだった。


お日様も見えない暗い樹海。兄さんの忠告を無視して踏み込んだ
迷い込んだ呪念の森、すぐに私は引き込まれた
彷徨い迷って見つけた場所
そこには私の夢があった
兄さんを呼ぼう。私の夢を見せてあげる
深き樹海の奥底
願えば行き着く、その場所へ
私は今もそこにいる

なんて、ふざけた内容だ。一年前を思い出す。
顔を合わせれば喧嘩ばかり。仲が良いとはとても言えなかった。
……いや、好きで喧嘩していたわけじゃない。
少なくとも、俺は穏便にしたかった。
……ただ、アイツに食いつかれたら昔から過剰に反応してしまい、いつも喧嘩になった。
胸が焼ける、噛み合わせた歯が割れそうだ。
握った手をどうしていいかわからない。

「っ!!」

手紙を封筒ごと投げ捨てる。
誰だか知らないが、やってくれる。

……ようやく、アイツのこと忘れられた時に……。
354皐月タソ作者 ◆08lxgZaG6k :04/10/19 04:48:29 ID:p+M057AM
チリン、

音がした。
投げ捨てた封筒に無意識の内に目が行く。
手紙を見た時には気付かなかった。
投げ捨てた封筒の口から覗く鈍い青色。
封筒には……あの日、あの時。
妹が……由香が身に付けていた青色のクロスが、入っていた。
「え………っぁ……!?」
ありえない。それは、そこにあるはずがない。
不格好な、シンプルなガラスのクロス。
………それは、俺が一度だけ由香に送った誕生日プレゼント。
俺が、気まぐれで作った一つだけのクロス。
お世辞にも綺麗とは言えないそれを拾い上げる。
………間違いない。
表面の傷といい、磨きの甘さといい、これは俺が作ったクロスだ。
淡く光るクロスを握る。
………生きているのか、由香……?
しかし、それならそれで、何故こんな手紙を?
誰かの悪戯なら、何故このクロスが入っていた?
「…………由香」
様々な推理と憶測が飛び交い、次第に思考は混乱する。だが………。
「……樹海」
クロスを握りしめ、バイクの鍵だけを持ち部屋を出る。

それは、忘れられない積罪の陽炎。
褪せることない、忘却の約束。
巡り、回りだす出来損ないの夢物語。

もう一度行こう。あの、樹海へ……。
355皐月タソ作者 ◆08lxgZaG6k :04/10/19 04:51:03 ID:p+M057AM
えー………どうも。
これ、皐月タソとは一切合切全く関係ありません(滝汗)
ただちょっと今までとは路線の違うミステリー風味を書いてみたいとか思っちまいました。
356名無しさん@初回限定:04/10/19 19:24:34 ID:mE2rjL5E
 朝起きたら妹が牛乳飲んでる途中でむせた。顔中真っ白だ。

「おはよー」
「ん? ああ、おはよう」
「ご飯何ー?」
「トースト」
「わたしの何処ー?」
「てめえで焼け」
「ちぇっ……じゃあ私、焼かないでいいや。そのまま食べよっと」
「勝手にしろ。あとそこに座るな。テレビが見えない」
「はぁ……テレビ見ながらなんて、行儀悪いよ? ……もぐもぐ」
「喋りながら食うお前に言われたくは無い」
「そんな、つれないねえ……ごくごく――ぶげはっ」
「うわっ! てっめ、いきなり何――?」
「げっほ、けほっけほっ――いや、ちょっと思い出し笑い」
「くっそ、きたね……思い出し笑いって、何だよおい! 食事中に変なの思い出すな!」
「いやちょっと、……昨日、高校の校長のズラが廊下に落ちててさ……」
「俺は校長のズラなんかの所為でびしょびしょになってるのか……?」
「びしょびしょ……? ――あれっ!? どうしたのお兄ちゃん、顔中真っ白」
「二、三べん死んで来い」
「ちょっと言ってみたかっただけだから。それより、すごい顔だね。誰かに顔射された?」
「一つ言っとくが俺は男だ」
「でも、ウホッてこともあるし」
「二つ目、俺はホモではない。……いや、ウホッてなんだよ、ウホッて」
「じゃあ、私が寝てる間にクンニしだぐはっ」
「ヤメロ」
「いててて……それもそうよね、愛液じゃそんなに白くないし。じゃあ、他に何か……?」
「だからお前の吹いた牛乳だ」
「え……? じゃあそれ、私のミルク……♥」
「……もういい。突っ込まん」
「でも、やっぱりそれ顔射に見えるんだよね……。この間こっそりした時と瓜二つ」
「……え?」
357妹はマイヤヒー1/3 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/19 19:54:39 ID:37q3PCK5
朝起きたら妹が隣で、
今度は「マイヤヒ〜、マイヤフ〜」と歌っていた・・・
「まいやひー、まいやふー、まいやほー、まいやはっはー」
そして、歌いながら妹は出て行った。・・・日に日に怪しく成長していくな。
俺は早速ガイドライン板に向かった。

ガイドラインという名前のネタ板は、今日も楽しいネタが満載だ。
例えば・・・

『「この点はでねぇよぉ!!」のガイドライン』(現在2スレ目)
・・・どの点だよ?
『りんごジュースのガイドライン』
飲み物・・・だよな?wwwwwww
『('A`)のガイドライン』(現在3スレ目。他板にも展開中。日本は大丈夫なのか?)
せめて読めるように書いて欲しい。ってツッコミ入れるのもマンドクセ(←ゼンカクハヨメナイッテイッテルデショー!)

そんな中、俺は或るスレを発見・・・出来ませんでした_| ̄|○
仕方ないので、妹に直接訊きに行く。

妹の部屋にいたのは意外な人物だった。
「もう、な、何なのよこれ!わ、笑い過ぎて仕事に使えないじゃない!せっかく
向こうで買って来たのに!」
母さんだ。母さんがパソコンの前で腹を抱えて笑っている。その隣には妹がいる。
「ご、ごめん、お母さん。でも、お母さんもこの曲知ってたんだね」
仕事の時に使う曲のレパートリーが減っては大変と、妹が謝る。
「う、うん。エアロビでユーロビートをかける事が有るから、色々と知ってる
のよ」
・・・という事は、知らないのは俺だけか?

「ま、とにかく聴いてみてよ」
と言って、妹がマウスを動かした。
358妹はマイヤヒー2/3 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/19 19:55:12 ID:37q3PCK5
「このプロモ見ればお兄様も気に入ると思うわ」
パソコンのディスプレイいっぱいにプロモーションビデオらしき映像が映される。
ま、色々とツッコミどころが有りはするが、基本的には普通のプロモーションビデ
オだな。
『MA-I-A HI, MA-I-A HU, MA-I-A HO, MA-I-A HA-HA』
しばらくして、軽快な声が流れる・・・妹が今朝出していた声と全く同じなのがビ
ックリだ。妹は声帯模写が出来るからな。
「はい、1、2、3、4!」
職業病なのか、母さんが勝手に指示を出しながらステップを踏む。
「・・・はっ!?私は何を!?」
面白過ぎるぞ、母さん。

「どうだった?お兄様?」
曲が終わると、妹が感想を訊いてきた。
「なかなかクセになりそうな曲だな」
「でしょ?」
クセになりそうな曲なんだが、妹がこんな『まともな曲』に傾倒する理由が今ひと
つ分からん。そんな事を考えていると、妹がキーボードを動かし、今度は別のサイ
トを表示しているブラウザにフォーカスを移した。
「で、今度はこっち」
そう言って、画面に映っている猫のような生き物をクリックした。FLASHだろう。猫
がリズムを取り始め、そして曲に合わせて3個のオニギリワッショイが踊り出す。
「ほうほう・・・って、これはこれは(苦笑)」
次の瞬間に画面に出て来たモノを見て、俺は思わず吹き出してしまった。
「い、いわゆる『空耳アワー』ネタか」
まともなはずの歌詞が、『猿』とか『字ベロ』などの怪しい単語に置き換えられて
いる。一度ハマるともう最後。『キープダルシム、預かりDAY』など、おかしな単
語が頭の中を駆け巡るようになる。
「どう?『チンポすごい』にも笑えたけど、これもかなりのものでしょ?」
ニヤニヤしながら、妹が尋ねてくる。
「あ、ああ。こりゃ凄い」
答えは当然YESだ。
359妹はマイヤヒー3/3 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/19 19:56:25 ID:37q3PCK5
「ああ・・・またレパートリーが1つ潰された_| ̄|○」
一方で、仕事で使おうとしていた曲が空耳アワーでネタにされた事が何度か有る母
さんは嘆いた。
「今度学校で空耳アワー特集で使おうかな?」
俺に訊くという事は、まだ妹はこの曲をどう使おうか悩んでいるのだろう。
「いや。まだ空耳ネタとしては浸透してないだろ。いっその事、表向きは『洋楽特
集』として、実際には空耳アワーネタで勝負というのはどうだ?」
「それが良いね」
たまにはこういうノリの良い曲というのも良いな。
「はい!そこで両手を前に伸ばして!」
・・・約1名ノリノリなのもいるし。


そんなこんなで、妹の昼間と放課後の放送のネタが増えたわけだが――
朝起きると、頭の中で
『まいやひー、まいやほー、まいやふー、まいやはっはー』
例のメロディが頭の中で反響する。
学校で勉強している時、頭の中で
『まいやひー、まいやほー、まいやふー、まいやはっはー』
例のメロディが頭の中で反響する。
放課後の放送で
『まいやひー、まいやほー、まいやふー、まいやはっはー』
今度は妹が曲をかける。
「ダメだ。もう頭から離れない_| ̄|○」
この事態はそれからしばらく続くのであった。
「金岡兄、頭から離れないのは分かったが、なぜ曲がかかる度に踊り出すんだ?
面白過ぎるぞ」
マイコンがこっちを見て笑いを堪えている。これもしばらく続くのであった。
「ほっといてくれ。職業病だ(?)」
360 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/19 20:05:14 ID:37q3PCK5
ガイドラインを調べたら、スレが立ってたorz
361名無しさん@初回限定:04/10/19 20:32:50 ID:gsGXeqHA
>>331-335
佐伯悠タン再来━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
362Y ◆cf6.GAJsFA :04/10/19 22:25:18 ID:knraKdH9
>>皐月タン作者氏
乙です。新作ミステリー風味ですか。続編お待ちしてます。
>>356
乙&GJです。…悪戯っ娘な妹の可愛い悪戯って、
なんかいいなぁとか思うのは…僕だけでしょうかorz
>>妹はマイヤヒ〜 氏
かなり面白いです。GJ!
363突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/20 00:08:50 ID:CearnL6O
つい先日、OPと入浴シーンだけ拝見したのでw
前スレ>>456の続きの義体兄妹です。


朝起きたらが『ネコミミモード』と妙な歌を歌い(?)ながら……
「………薄々疑ってたんだけど……おねーちゃん、本当は私より年上?」
とゆーかサバ読んでないか梨花?
「そういう純ちゃんこそ、どうしてそんな古い事知ってるのよ?」
「うぐ………!」
しまった、冷静に切り替えされたか!

(注・舞台は2030年以降です)

「という訳だから、ほら! 純ちゃんも今日からネコミミモードね?」
「なにが『という訳』だか全然わからいよっ。だいたい何よそれはっ!?」
なにやら妙に嬉しそうな顔で猫耳付きのカチューシャを手に迫ってくる梨花。
なにやら嫌な予感を感じベッドの上でジリジリと後ずさる俺。
「見て後通りの超可愛いカチューシャよ。しかも純ちゃん専用のオーダーメ
イド物なんだから♪」
「そんなのがオーダーメイドでも全然嬉しくないよっ!」
ベッドの上にのって、まるで自分が猫になったみたいに四つん這いで更に迫っ
てくる梨花。ちょっとお洒落なリボンとレースがお気に入りのネグリジェ(
みさきちゃんに買ってきて貰った)一枚の俺は、あっという間に大きな円形
ベッドの端まで追いつめられ……
「それっ、ネコミミモードっ!」
「ひゃっ!」
……結局、カチューシャを付けられてしまう。
「うんうん! シミ一つ無い白い肌にサラサラと長い髪、しかも大きな瞳の
ロリ系美少女! まさにネコミミモードになるために生まれてきた女の子だ
わ純ちゃん。どう? いっそのこと眼球も交換してキバとか付けてみる気な
いかしら?」
「私は、おねーちゃんのお人形さんじゃなーーーーいっ!!」
364突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/20 00:09:26 ID:CearnL6O
それ以前に、俺はこの姿で生まれてきたんじゃないだろ? この体だってお
前の趣味の具現化だろうがゴルァ!!
「まぁまぁ、怒らない怒らない、純ちゃんのために作ったのは本当なんだか
ら♪ それって、只のカチューシャじゃないのよ?」
「………確かに、只のネコミミじゃないみたいだね!」
付けられた瞬間に気づいたが、この耳自由自在にピョコピョコと動く。曲げ
たり回転させたり畳んだりと本物の猫の耳並みの運動性(?)だ。
『そうじゃなくって……』と電脳通信に切り替えた梨花の声と一緒に新しい
ツール……ドライバーか?……が入ってくる『……それってGPS発信器機
能が内蔵されてるのよ。それと高性能聴音機とレーダーも。』
『………何故に、ンなものが必要なんだ?』
新たな追加機能をチェック。確かに梨花の言う通りらしいが。
「それが認可条件なのよ。その発信器は純ちゃんが自閉症モードに切り替え
ても公安指定の人工衛星に常時所在地を送信し続けてるの。つまり有事の際
にいつでも所在確認できるようにしておくって条件で、公道使用許可を何と
か取り付けたって訳。ちょっと不自由な感じがするかも知れないけど、送信
先は最新の攻性防壁も持ってるAI仕様の軍事衛星だし、暗号化も三重にし
てるからプライバシーは守られてるし、ね?」
「う、うぅ〜!!」
「まぁレーダーと聴音機は護身用よ。これだと真っ暗な場所とかでも平気で
しょ? それから耳は畳んで隠せるから?」
「…………わ、わかったよぉ……」
これで晴れてシャバに出られるというのなら、まぁ落とし所と言えるか。
「うんうん。物わかりが良い妹で、お姉ちゃん助かっちゃうよ!」
「…………………」『お前は妹だ!』
「でねでね? 折角だから、もう一つ付けて欲しい物があるんだけど?」
「………………なにを?」
都合の悪い電脳通信はスルーですか妹よ?
「これよ! ネコミミとセットの超可愛い猫尻尾!!」
「って、それはアナルプラグでしょっ!?」
365突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/20 00:17:42 ID:CearnL6O
実はこの後、尻尾装着の話もあるのですが余り面白くなさそうなのでw

>>皐月タン作者氏
ミステリー風味ですか、良いですねぇ♪

>> ◆gnyC8fH1Jk氏
うう、時事ネタに反応出来る方が羨ましい…・…
我ながら最近、徐々に浮世離れが進んでいる様な?w

>>518氏
新シリーズは、かなり丁寧な進行ですね。
期待しておりますので頑張って続けて下さい!

>>Y氏
私のえちぃ描写は単に生々しい(?)だけですから…w
366518 ◆518YLv.Xnc :04/10/20 00:31:58 ID:zzIbFxQA
>>皐月タソ作者氏
GJ!
ミステリというより・・・・何となくホラー?な雰囲気が(失礼

>>356
GJ!
寝てる間に(((( ;゚Д゚)))

>>◆gnyC8fH1Jk氏
GJ!
ガイドラインネタ、毎回笑わせて頂いてますw
飲ま飲まイェイ!(肉はもういいよ)

>>突発屋氏
GJ!
電脳ネタ(・∀・)イイ!!
新シリーズは丁寧というか…遅いだけかも(w
ありがとうございます



ところで、コテハン職人諸氏に提案なんですが、みんなでブログ兼小SSやりませんか?
「朝起きスレ」のSS書きとしてでなく、ネットの字書きとしてなんですが……いかがです?
勿論書くのはSSだけでなく、普通の日記とかでも
まぁ、無謀なお願いなんで、「下らねえ」と思ったら無視しちゃって下さい
ちょっと面白そうだと思って言ってみただけなので
367518 ◆518YLv.Xnc :04/10/20 01:28:13 ID:zzIbFxQA
ブログ兼小SSって意味不明ですね…間違えました
正しくはブログ兼SSサイトです
368名無しさん@初回限定:04/10/20 02:17:14 ID:lKLUQ21O
朝起きてたら妹がチャーハン作ってた
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1097920858/1-8 こんな感じで
369名無しさん@初回限定:04/10/20 02:48:48 ID:aDwMTZD6
>実はこの後、尻尾装着の話もあるのですが余り面白くなさそうなのでw
詳細キボン
370名無しさん@初回限定:04/10/20 10:47:42 ID:BvjFn5tv
朝起きたら妹ネタの
魔界塔士sagaコピペがあがってた。
371名無しさん@初回限定:04/10/20 12:08:54 ID:LaNuDmv5
朝起きたら妹に「乳をもげ」のコーラスをやれと迫られた
372名無しさん@初回限定:04/10/20 18:13:23 ID:zrCx1MCT
朝起きたら妹が、「フォォォォ―――――!!!」


変態仮面になっていた
373名無しさん@初回限定:04/10/20 20:14:19 ID:HERZTqdA
朝起きた。
俺のパンツが
見あたらない!?
374名無しさん@初回限定:04/10/20 21:00:42 ID:GWd/YPVG
「フォォォォ―――――!!!」
朝起きたら妹に、お稲荷さんが付いていた。
375108 ◆1RcgWHRcUw :04/10/20 21:25:41 ID:O7SEU8vn
 うーん……時間無いよー。でもこんなもん書いてるよー(´Д`;)もう俺の精神だめぽ。

「ねぇ、おにいちゃん……これ」
 ある朝、起きるとうちの妹が原稿用紙を持っていた。こころなしか仕草がよそよそしい。
「あん? ナッ――ソレハッッッ!」
 ――朝起きたら妹に『朝起き妹スレ』投下予定だったSSを見られた。

 いやさ、俺ん家ってばいまだに兄妹で同じ部屋使ってるのね。普通、俺らみたいな思春
期の年代になると自立心ってのが芽生えてくるから一人部屋が欲しいとか思うんだけどさ、
団地だし家族の構造上、仕方ないんよね。
 部屋にいれば嫌でも顔合わすしさ、やっぱ仲もそんな悪くないもんだった。つい昨日ま
ではな……。
 そりゃあ無造作に草稿置いておいた俺も悪いけどさ、やっぱ同じ屋根、ってか部屋の中
に暮らしててもさ、プライバシーってのがあると思わね? いや、ってかいくら兄妹でも
な、一応男女なわけで、そこらへんの(どこだ)配慮をしてほしいな、かあちゃんとおち
ゃんなんて他人のせいにしてみたり。
 思考がグルグル堂々巡り。
「このさぁ……この佐奈絵って妹、アタシ……ですよ、ねぇ?」
 ぐふぅ、佐奈絵に早苗。安易すぎるネーミングっ! おまけに内容はもろにエロっ!
 モジモジしてる。すごいモジモジしてる。そんな恥ずかしがるのに何故見てみぬ振りを
してくれなかったんだマイモウト(MY妹の短縮形)!
「あのですね……」
「ひぃっ、三行半は、三行半は嫌ァ! ごめんよ、出来心だったんだっ」
 慌てまくる俺。フローリングをぶち抜く勢いで何度も土下座する。
「あのですね……これって描写甘くないですか?」
「償いはなんでもします、ですから縁切りだけは……へ?」
「描写。つまり客観的形象、事態、感情とか、広義的に地の文と呼ばれる類の文章がすく
ないと思うんです」
「あんですと?」
 読んだのか。
376108 (2) ◆1RcgWHRcUw :04/10/20 21:27:30 ID:O7SEU8vn
「あんあんあんって喘ぎ声ばっかで臨場感の欠片もないかなって思いました。ドラ○もん
じゃないんですから」
「え、なに。感想言いにきたの?」
「はい、あと特訓しましょう」
「特訓?」
「地の文の」
「ああ、地の文……。でもどうやって?」
「実技形式でいきます」
「はい? なに言ってんだ、早苗、ちょっと待て」
「お兄ちゃんには否認権はありません。証拠があがってるんですから」
「そういう問題じゃなくてなっ!」
「あ、あと……」
 早苗が視線を下方にずらすと、ものすごい速さで頬が赤く染まっていった。
「避妊権もないです」
「うぞっ!」
「同音語なのに内容が分かるんですね、お兄ちゃん。愛の力ですっ」
「んなわけねー」
 冗談かと思ったがその考えは即座に否定された。早苗は椅子に座っていた俺の足下にす
っとしゃがみこみ、右手でズボン越しの太ももをさすり始めた。上目づかいでこちらに向
けられた瞳は既に潤み、妖艶とも呼べる光を灯していた。
 太ももから徐々に足の付け根へと手がスライドしジッパーの上から円を画くようになぞ
られる。
「あ……ちょっと大きくなりました」
 不規則な円運動と陰茎全体を精巧な動きでで指圧されればそりゃ大きくもなるっちゅー
の。すでに俺の分身は過剰なほどに反応していた。
「おまっ、親が起きてきたらどうすんだ」
「開けます……ね」
「聞いてねーっ」
 左手をチャックにかける。
 あ……それ、口で下ろしてくれると激しく萌えかも……。とか考える俺の脳は腐っていた。
 するとピタリ、と早苗の手が止まった。
377108 (3) ◆1RcgWHRcUw :04/10/20 21:28:36 ID:O7SEU8vn
「はい、お兄ちゃん」
 俺の股間にうずめるように近づく妹の小顔。そっとチャックを噛みそのまま上目づかい
で下ろしていく。
「以心伝心っ!?」
「んふ、顔見てれば分かります」
 そっと相好を崩す早苗。
 やばい、可愛い……こんな状況なのになんなんだ、そのょぅι゛ょのような微笑は
っ!? ええ、はい、くらり、ときました。開始5秒ノックアウトです。
「出しますね」
 フローリングに置かれていたせいか、やたらひんやりした細い指が宝物を取り出すかの
ように俺のものを引き出す。
 うぅ……妹に見られた……えうえう、かーちゃん、俺、だめだよ、抵抗できないよ。だ
って初めてなんだもん(涙)
「あ……なんかティッシュの切れ端みたいなのがありますね」
「――ッッッ!」
 しまった、昨日手淫したときの残滓っ!?
「こ、こびりついちゃってますね。失礼します」
 混乱した俺をよそ目に早苗はちろりとだしたピンク色の綺麗な舌で、亀頭をツン、と突
っついた。驚いたが声も出ない。早苗は数回突っつくと、今度は舌を大きく前へと突き出
し舌の丁度裏側になる部分を亀頭に乗せ円を画くように動き始めた。
「――っ」
 思わず腰を引いた。不覚にもそれだけで射精してしまいそうになった。陰茎がびくんび
くんと痙攣している。
「駄目です、まだ取れてません」
 まるでねこじゃらしで遊ぶ猫のように陰茎を追い求める早苗。今度は口を大きく開け亀
頭全体を包み込むように咥えられてしまった。そうやってロックをかけた後に内臓武器で
ある舌が飴を舐め回すように蠕動した。変わらず上目づかいで俺を見る瞳はもう逃れられ
ないですよ、と暗に言っていた。
「んぅ、んぅ……う……あう」
 う、うわ……俺、妹に……家族なのにちんぽ咥えられてる……。
378108 (4) ◆1RcgWHRcUw :04/10/20 21:30:06 ID:O7SEU8vn
 れろれろ、れろれろ……と執拗なまでに同じ運動を繰り返すだけ。だけど、女性経験が
ない俺にとっては天にも昇る心地よさだった。故に限界は間近。
「く、やば、出る――」
 早苗の呪縛から逃れようと腰を引こうとするが彼女の左手が俺の腰を押さえ微動たりで
きなかった。
「んぅう――んぅぅぅうっ!」
 かつてない快感と共に精液が吐き出された。痙攣が治まってきた陰茎を、いつのまにか
に置かれた右手が上下にしごいていた。早苗の口が窄み残りかすすらも吸い出されていく。
「あ、やばい――やばいって」
 休みを置いた蛇が速攻で鎌首をもたげた。
 早苗もさすがに予想していなかったようだ。再び膨張していく陰茎を口にしながら目を
見開いていた。そしてゆっくりと目があい、
「……エッチですね」
 なんて、絶望的なことを言った。
「あう……まらおおひふなってう」
「う、喋ると……駄目、だ……よ」
「ふぁい」
 と言って早苗はもっと駄目なことをする。
 陰茎を根元まで咥えこむと、右手と逆の動きで顔をスライドさせる。口からは先ほど放
った精子が糸を引いて垂れている。左手はお手玉で遊ぶような手つきで睾丸を揉んでいた。
「うそ――だろっ」
 鳥肌が立った。一人ではまず到達しえない快感。
 絶妙すぎるフェラチオ。唾液の量が半端じゃない。二度目の射精も近かった。情けなす
ぎる。年下の妹にたったの五分間で、しかも二回もイかされるなんて。
 そんな出所どころの不明な虚栄心が俺を耐えさせた。
 だけど、平地の民家は津波には勝てないわけで。
 早苗がさっきまでの無邪気な笑顔を崩し、淫猥な顔が浮かび上がるのを見た瞬間、牙城
がはじけた。
 彼女の頭を股間に押し当て、快感のままに腰を突き出しては戻し、突き出しては戻す。
「んうぅぅ――っ」
379108 (5) ◆1RcgWHRcUw :04/10/20 21:31:21 ID:O7SEU8vn
 うめく早苗の後頭部をぐっと両手で掴み彼女の咽奥に二度目の精子をぶちまけた。二度
目にもかかわらず、さらに強い快感が俺の全身を襲っていた。
「けほっ、けほっ」
 ようやく陰茎から放してくれた口から大量の精液が流れ出てきた。
「んぅ……まじゅい……」
 涙目でそれだけ言うと垂れ流れる白濁液を両手で受け止めた。
「早苗……」
「はい……きてください」
 もはやベッドまで移動するのももどかしかった。早苗を床に優しく押し倒す。
 右手をそっと衣服に包まれた丘陵に当ててみる。柔らかい。思ったよりもずっと柔らか
い。なんていうかね、エロ小説とかで色んなモノに喩えられちゃう気が分かる気がしたよ。
 すげーよかーちゃん、これ。人類の神秘だわ。
「お兄ちゃん……?」
「脱がしてもいい……かな」
 上目づかいのまま、コクリと頷いた。……お前、上目づかいの神だ。
 ボタンをぎこちない手つきで外していく。身体が随分と火照っていた。俺も、妹も。
 全てのボタンを外すと扉を開けるように衣服をはだけさせた。雪の肌と、さながら精密
な機械で計算されたかのような美しい腰のライン……そして先ほど衣服越しから触った豆
腐のような胸も、俺の目の前に晒されていた。
「見ちゃ、やぁ……」
 潤ませた瞳が視線を外す。目尻には溜まった涙は桜を知った頬と相まって強い官能を引
き出させる。トドメは口の周りにねっとりとまとわり付いた俺の精子……。
 っていうかそうだ、お前さっきと別人のようですよ!? なにその小動物的抱きしめた
い衝動に駆られちゃう顔はっ!
 かーちゃん、アンタの娘すげーよ。そしてアンタの息子はダメダメだよ、どうにかなっ
ちゃいそうだ。もう二回も出したのに全然衰えてないし、MYムスコ。
 ショーツを残してほぼ全裸。しかも妹です。あー、もう何きても勝てねぇ。
 ……っていうか、ショーツ濡れてる。
「濡れてるっていうかびちゃびちゃだ」
「はうあぁわぁぁ――っ」
「すまん……声に出してた」
380108 (6) ◆1RcgWHRcUw :04/10/20 21:32:44 ID:O7SEU8vn
「あわっ、あわっ」
 俺は導かれるようにしてもうショーツの役割を果たしていない布切れの上にくっきりと
浮かんだ割れ目を指でなぞった。
「ひゃぁん!」
 そこだけ明らかに熱気が凝縮されていた。これだけ濡れているのにさらに蜜が布の先か
らあふれ出てくる。
「あ、あのな……俺、あんま知識とかなくて、前戯とかできないんだけど……これだけ濡
れてるなら……」
「ん……大丈夫……入れても大丈夫……です」
 ショーツを横にずらすと桃色の陰口が顔を現す。別の生き物であるかのようにヒクヒク
と振動してた。い、妹の――
「え、お兄ちゃん――ちょ、脱がさないの?」
「こ、このままする」
「うぁぁ、変態だよぉ」
 問答無用で陰茎を入口にあてた。
「んくぅっ」
 それだけで早苗の身体はビクンと震えた。全身性感帯となっているのかもしれない。
「いくよ」
「ん……なるべくゆっくり――初めてだから……」
 さっきのフェラチオはどう説明するんだろう。そんなどうでもいい思考を捨てて俺は腰
を突き出そうとした。
 そのとき、部屋の戸が開いた。
「ふわーぁ、おはよ〜」
「▽*#}%#?_”%+{!?」                    ――続く
381名無しさん@初回限定:04/10/20 22:00:22 ID:e2bXtfnc
>>108
GJ!
風呂上がりに全裸で読んだらモノが..
ハァハァ(*´д`)
382108 ◆1RcgWHRcUw :04/10/20 22:02:04 ID:O7SEU8vn
 >>皐月タン作者氏
 ミステリーめちゃくちゃ好きっす。超期待してるッス。

 >>518氏
 ああ、細緻な文章が繊毛虫類の如き我輩の脳にはいると聖と京香タソの入浴シーン
でドーパミンが分(以下略

 >>356
 まさか、妹はふたな――うわなにをすhs:tk@mふじこ

 >>突発屋氏
 GJっす! 佐伯いいなぁ、欲しいなぁ。Amazo○に売ってねぇかなぁ。

 >>Y氏
 GJでふ! 自分もラブエロ……かどうかはわかりませんがエロの世界に足を踏み入れ
てしまいました。書いてて楽しいっていうのはいいのか悪いのか、トホホ。
383名無しさん@初回限定:04/10/21 00:23:52 ID:hTUAPA/D
>>380
おもむろに姉とか従妹とか登場?
384樹海へ ◆08lxgZaG6k :04/10/21 00:38:58 ID:zU8Rz742
時刻は昼過ぎになった頃だろうか。
俺は、あの樹海に続く森林公園の駐車場にいた。
………空が曇り始めている。一雨来そうだ。
バイクにカバーをかけて遊歩道へ向かう。
………樹海が隣にあるとはいえ樹海を除けば立派な森林公園だ。
四季の表情をはっきりと映す美しい山々の風景に、爽やかな林道と広い草地。
平日の昼間だと言うのに人の姿が多く見られる。
公園とは、反対側の方向を見る。
そこは人の気配等しない、別世界。
明らかにそこは異質な空気を漂わせている。
……まるで、自分の立っている場所が「違うモノ」との境界線とも感じられる。
385樹海へ2 ◆08lxgZaG6k :04/10/21 00:39:28 ID:zU8Rz742
樹海は、まるで次の獲物を誘うかのようにその内に広がる暗闇を魅せる。
そして、まるでそれに誘われるかのように……俺の足は……。
「あれ?河合くん……?」
「っ!!」
急に、視界が戻る。
頭が醒めていく。
「……河合、くん?」
「……悠…?」
振り向くと、そこにはしばらく会わなかった顔があった。
「……久しぶり。卒業式以来だね」
「……だな」
少し驚いた。確か彼女は高校の卒業後、親戚の会社を手伝うために上京したはずだ。
「どうした?荒んだ東京生活から逃げてきたのか?」
「違うよ。休暇だよ、休暇」
そう言い、懐かしそうに公園を見渡す。
「……本当、偶然だね」
「あぁ……」
悠とは、学生時代に色々あった。
上京してから連絡を取れなくなったのが悔やまれたほどだ。
「……河合くんは平日の真っ昼間に何の用、かな?」
「……俺か……?」
樹海に……なんて、言えない。
「……散歩、かな」
「……相変わらず脳内高気圧だね」
「うるせぇ……あぁ、そうだ。携帯の番号教えてくれないか?」
「あ、いいよいいよ。私も言おうと思ってたえぇと090の……」
互いに番号とメアドを交換して、適当な会話をする。
386樹海へ3 ◆08lxgZaG6k :04/10/21 00:40:21 ID:zU8Rz742
会話の内容はありきたりなものだ。
卒業後はどうした、上京して楽しかったか。
仕事は楽しいか、お互い一人暮らしは辛いとか……。
他愛のない会話。
ただ、どこかぎこちない。
そして、三十分ほどした時。区切りをつけて俺は立ち上がった。
「さて、そろそろ行くか。悠はしばらくこっちにいるんだな?」
「うん。それじゃ、明日またね?」
「あぁ……」
手をあげ、俺の足は樹海へ向かう。
「……河合くん?」
「……なんだ?」
「………自殺、するわけじゃ、ないよね?」
ここの樹海は、自殺の名所だ。
富士の樹海と同じく、コンパスが効かない上、陽の光を遮るほど密集した木々が方向感覚を狂わす。
樹海へと足を運ぶ人間がいれば大抵自殺が目的だ。
……勘違いされても無理はない。
「……ついさっき番号交換して明日の約束した相手が自殺なんて不自然だろう?」
「……」
「大丈夫。俺の目的は自殺じゃない。むしろ、逆だ」
「………逆?」
「………ま、気にしろ。それじゃ、明日な」
悠がまだ何かを言いたがっていたみたいだが。
俺は振り切り、樹海へと足を踏み入れた。
387樹海へ3 ◆08lxgZaG6k :04/10/21 00:44:49 ID:zU8Rz742
どうも、投稿させていただきました。
各職人さん、相変わらずの腕前、GJです。
皐月タソ本編がどこまで書いたか忘れてしまい(まとめサイト更新されてナカタ(´・ω・`)
ので、しばらく懐でネタ暖めておきます………。

……なんか、スプラッタな話になりそうな悪寒。
388Y ◆cf6.GAJsFA :04/10/21 02:54:01 ID:HQPfuwD6
Yです。…寝る前に続き物を投稿。…続きは2種類ありますが、微妙な違いです。
>>皐月タン作者氏
乙&GJです。…ミステリー風味、続きが気になります。
>>518氏
良い考えだと思うのですが…プログが良く分かりません(苦笑)
>>108氏
乙&GJです。…誰でしょう…続きが気になります。
>>356
乙&GJです。…寝てる間に…。…それとも…。
>>突発屋氏
乙&GJです!……生々しいだけなんてとんでもない!…すごく惹きつけられるものがあります。

朝起きたら妹に、恋してた6-1 〜義妹も思春期だから<2>〜(339の続き)(ネタ:by>>373氏)
朝起きたら…「…僕のパンツが見当たらない!?」…幸い、今日は休みだけど…これで平日だったらどうしようかと思った。
…まぁ、あわてる必要はないし、とりあえず軽装―長Tシャツと7分丈ズボン―に着替え、コーヒーでも飲もうと下に降りる…と、
「…んあっ…ふっ…」
「…彩?…洗面所の方か…って、まさか!」
「(…やっぱりか…。)…彩、…聞きたいことがあるんだk…って」
「…悠兄ぃ…おはょ…んふぅ…悠兄ぃの…
パン…ツ…なら…全っ…部…洗濯中…だよ…」
…器用なやつ…って、えっ!?………その手に持ってる手帳は…。
「…あっ…はぁ……ふぅ。昨日から…母さん達、旅行で、いない、でしょ?それ、でっ……洗濯物を集めちゃおうって思って、悠兄の部屋に入った時…」
……そういえば、昨日は…ネタをまとめ中に寝てしまったんだった…orz
「読んでて、すごくドキドキしちゃった…悠兄のと一緒に洗濯物全部入れて、」
…洗濯機が静音タイプなのもあって、僕には彩の喘ぎ声しか聞こえない…。
「…夢中になって読んじゃって……私だって…女だけど…でもね…女の子だって…Hな事に興味が無いわけじゃないんだよ…悠兄ぃ…」
フッと、翳りを帯びた、色艶のある笑みを浮かべて、…チチチ、と、さり気なく、ズボンのジッパーを下ろす彩。
389Y ◆cf6.GAJsFA :04/10/21 03:01:26 ID:HQPfuwD6
朝起きたら妹に、恋してた。6-2 ※↑、読みにくい箇所がちらほらと…ごめんなさい…orz
「…言ったでしょ?…悠兄ぃの事大好きだから、私も…ほら…あ…っ…///」
そうかと思うと、たどたどしくスカートをめくり上げて、
「…パンツ、を…洗濯する時に…一昨日、悠兄ぃに愛、の悪戯…
してた、の…思い出し…て…、…たまら…なく…なっちゃって…」
…僕の目の前で、自慰し始めた。
「悠兄ぃが…どんな…ぁっ…気持ち、で…んふっ…アレを書いた、のかな…」
「…私、の…こ、と…んふ…どんな、風…に、見てて…くれ、てたのかな…」
「…悠、兄ぃの、入って、きたら…どんな、感じ、かな…って…考えて…」
「…決めた…の…先週…。…市役所に…行って…、…もし…私と、…悠兄ぃ…
…血が…繋が、って、なかったら…悠兄ぃに…想いを…打ち明け、ようって…」
…膨らんでいく、欲望。…崩れ落ちていきそうな理性。
「…あの日から…、悠兄…に、捧げる…って…決め、たの…。」
…紅潮している、彩の白い頬。…荒くて、熱を帯びた艶っぽい吐息。
「…あは…悠兄ぃの…ピクピク…して、る…私…何も…してない…のに…。」
彩は、着ていたシャツをゆっくりと脱ぎ、ワインレッドのブラも、はずそうとして、こう言った。
「…私…も…悠兄ぃの…こと…考えてる…と…胸が…ここ…が…体が…熱く…なってきて…
……脱がせてくれる?…それとも…自分で脱いじゃっていい?…悠兄ぃ…。」
…そこで、僕は…。<1.脱いでくれ と言う><2.脱がせていいか? と言う>
[続く]
ラストを…ゲームの選択肢っぽくしたのは…2パターン考えたからです。
どちらがいいか分からなかったので、特に意見が無ければ、1からUPします。
390名無しさん@初回限定:04/10/21 10:40:06 ID:n/H6w9T6
2で

思春期が甲冑期に見えた俺は多分台風のせいで減圧症
391名無しさん@初回限定:04/10/21 15:56:13 ID:dBH5k4JC
朝起きたら妹が、俺の上に『上陸』してた。
392108 (2-1) ◆1RcgWHRcUw :04/10/22 03:55:20 ID:nkAXIKl4
375〜380からの続きっす。何故か速筆なのが妙に恐い……。

 どくん、どくん。と心音がハッキリと鼓膜に届く。
 起きた? そう、母親の声だ。母親が起きた。
 落ち着け。整理しろ。
 今、俺と早苗はソファに隠れていて母親からは恐らく死角の位置だ。台所兼居間のこの
部屋の間取りは十二畳。カーペットが敷かれ団欒のためのテレビが置かれ、二メートルひ
どの黒光りした大きなソファが置いてあるこちら側が居間。
 そのソファこそが今、俺と早苗の最終防衛ラインだ。
 コレが無ければ、かーちゃん、その場で泣き崩れられるかもしれない。うちのかーちゃ
ん、ホントに普通の母親なんです……近親相姦なんて単語すら知らんかもしれないっす。
親に泣かれるくらいならまだ刺された方がいいと思う。
 あ……でも、それよりも妹と……早苗とセックスするっていうの魅力と背徳感が強いか
も……しれな――いやいやいや、駄目だ、駄目だ、駄目だっ! 思っても切り捨てろその
豚にも劣る低劣思考はっ!
「ぉ兄ちゃん……」
 小声で早苗。
「ぁぁ……分かってる。何とかしてこの場を切り抜けないと……」
 妹はぶんぶんとかぶりを振った。
「ちがうの……早苗……さなえ……せつないよぅ……」
「*>−@t:l;r、・:+}!?」
 俺は言語表現不可能な声をあげた。
「ゃだ……我慢できないよぅ……ぉ兄ちゃぁん」
「ばっ――声を出っ――」
「ん、早苗ー、いるのー?」
 ――気づかれたっ!
 近寄ってくるスリッパの音。空気を伝わってこちら側に届く母親の気配。
 ちなみに今の俺の体勢は、『これから妹に正常位で挿入します♪』的な体勢だ。
 早苗はというと――上半身、ワイシャツのボタンは全て外されて胸がはだけている。さ
っき出した精液があごから胸まで垂れてきている。
 ――下半身、スカートのホックは外していない。パンツは淫部を隠すところだけ横にス
ライド。早苗の愛液でカーペットはべちゃべちゃ。
393108 (2-2) ◆1RcgWHRcUw :04/10/22 03:57:14 ID:nkAXIKl4
 俺――露出は陰茎のみ。母親の登場で萎んでたはずなのに早苗の一言でまたいきり立
ってます。早苗の陰口に三センチいれたくらいで止まってるのですが、ヌルヌルして気持
ちいいなんて思ってる俺はこの場で粒子と散るべきでしょうか。
 とか考えているうちにMYマザー半径3メートルに侵入! メーデーメーデー!
「早苗? ――きゃぁ!」
 見つかった、と思った瞬間、衝撃音と震動がすぐそばから。
「な、なによぉ、このヌルヌルしたの」
 助かったっ、早苗の愛液だっ! こっちに来るときにも垂らしていたのかっ! 素晴ら
しい、素晴らしいぞ、マイモウト!{MY(ry)} まるでヘ○ゼルとグレー○ル(違)!
「もう……雑巾、どこだったかしら」
 俺はその一瞬の隙を逃すことなくソファに飛び乗った。一切の音を立てず、一切の空気
の振動をさせず(←それは人間技ではない)! そしていきりたったちむちむを隠すため
に、早苗を――言い方は悪いが座位の格好のように――俺の前に座らせた。丁度抱きつか
れたような格好で、早苗の頭が俺の肩に乗っている。
 我がちむちむは早苗の恥丘……つまり、陰毛の生えているあたりに密着してる。ずらさ
れたショーツからほんの僅かに見える、まだ生え揃っていない早苗の下の毛は敏感になっ
た陰茎をサワサワと刺激する。
 しかし母親側から見ると、俺が早苗を抱っこをしているような感じに見えるはずだ。
 不自然ではあるが、和姦の格好よりはマシだ。あとは早苗と口裏を合わせ、部屋を撤退
すれば完璧。ビバ、俺っ!
「あら早苗、和輝、いつのまに」
 雑巾を持った母親が兄妹の突然の登場に驚いていた。すぐに訝しげな表情に変わり、
「何してるの、二人とも?」
「エッチしてます」
 などと言えるわけもなく、
「抱っこ……」
 とだけ簡素に答えた。
「寝ぼけてるのかしら。お兄ちゃんっ子ねぇ、ふふ」
 早苗が俺の首に巻きつくように手を絡めているのを母親は微笑をもって『寝ぼけ』と取
ってくれたようだ。
394108 (2-3) ◆1RcgWHRcUw :04/10/22 03:59:30 ID:nkAXIKl4
 はたから見れば一般家庭の平和な朝だが、俺の心情は、敵陣真っ只中の四面楚歌。
 ドキドキする……。さっきとは全然違う意味でドキドキするよぅ。
「このベタベタしてるのあなたたち? ちゃんと拭かなきゃダメよ?」
 母親の興味がこちらから床へと向けられる。チャンスだった。
 ごめんよ、かあちゃん……吹いたら拭くようにするよ。そう思い、腰を上げた瞬間――
「ひぅっ――」
 長く黙り込んでいた早苗が鋭い声をあげ、首に絡めていた手を強ばらせた。
 そこからはスローモーション。
 無駄を一切排除した動きで早苗の腰が浮き――密着していた陰茎が刺激でびくんと痙攣
し――その陰茎を飲み込むように早苗の腰が――臀部が――女陰が――
 下ろされた。

「――くぅ……っ」
 処女膜を貫き一気に最奥まで。
 坩堝(るつぼ)――鉄すら溶かす灼熱の熔鉱炉……そんなありえない錯覚が下意識に記
録される。陰茎を押し潰すのではないかと思わせるくらいの締め付け。そのくせねっとり
と絡み付いてくるような膣内の肉襞。二回放っていなかったらここで果てていたに違いない。
 中、膣内――に入ってる……そう早苗に……妹ニ挿入シタ。
 経過時間に比例して思考がクリアに。
 眼球が妹を捉える。
「(ふぅ……ふぅッ……)」
 唇を硬く閉じ、必死に声を出すのを耐え忍ぶ早苗の姿があった。目から大粒の涙が――
瞬時に涙腺から分泌されたのか多量の涙は本当に粒上だった――ボロボロと零れ落ちてい
く。吐く息は荒すぎて、閉じた口から鼻からと、憚るように漏れている。
 身体は細かく痙攣し、ふとももの大腿筋の収縮は特に激しい。
「(んぅ……くぅ……)」
 我慢している。声を出さぬよう、音を立てぬよう、哀れなほどに本能を押さえ込み、我
慢強く、声なき声で泣いていた。
「(お、おまえ、なんでお前、こんな状況で挿入るなんてっ)」
「(だってぇ……だってぇっ)」
395108 (2-4) ◆1RcgWHRcUw :04/10/22 04:00:45 ID:nkAXIKl4
 痛みだけじゃなく快感もあるのだろうか? 早苗は光悦とした表情で視線が定まってい
ない。
「(おかしく……なりそう……で……)」
 酸素補給無しの四〇〇メートルを走りきった後のような荒々しい心音が直で届く。
「(でもっ……ちょっと、おさまってきた……か、も)」
 あれだけでイったのだろうか。
 うっとりとした表情で口端から精液と唾液の混じったものを垂らす妹の姿は一目で情交
中と分かる淫靡なものだった。
 顔は間近。思わずキスをした。甘い、甘い、甘美な唇。自分の精液すらも早苗の一部で
あるかのように舐めとる。不思議と嫌悪はない。
「(んぅ、んぁ……)」
 ついばむように口を降らせ、舌を這わせ早苗の顔を綺麗にしていく。
「――よし、これで綺麗になったわね」
「――!」
 驚愕。突然の声に脊柱が氷柱と交換されたような錯覚に見舞われた。とんでもないこと
を忘れていたのだ。
 無条件反射で身体全体が浮き上がり陰茎が早苗の膣道を擦りあげる。
「ひゃうん――!」
 予期せぬ抽送に早苗が声を張った。
「ん、なにか言った?」
「ぃいいや、ななななんにもっっっ!」
「そぅ?」
 雑巾を洗いに背を向ける母親。我が母ながら今はヒトラーよりも恐ろしい。
「(ぅぁっ……動いちゃ……動いたら――ゃだょぅ……声、でちゃ……)」
 ガクガクと上腿を震わせながら早苗が懇願する。
「(だって、おまえ……これ、どうしろって言うんだ……)」
 鼻歌交じりにキッチンの奥へと姿を消していく母親。そこからならここも死角となる。
「(だって、だって――くぅんっ)」
 後ろ向きなのにそれが分かったのか、早苗の腰が浮く。
 潜り込んでいた陰茎が半分ほど姿を見せ、それを咥え込んだ襞との間からからぬらぬら
と愛液が垂れ流れてきた。
396108 (2-5) ◆1RcgWHRcUw :04/10/22 04:08:50 ID:nkAXIKl4
「(連結してる……)」
「(言っちゃ……ゃぁ……)」
 両手で赤面を覆う仕草はまさに神。俺的神。ていうか俺じゃなくても男ならたぶん神。
絶対渡す気はないが。
 だから突き入れてしまいました。両手で腰を押さえ固定すると、間、髪入れずの垂直運
動。
「(あふっ……んぅッッッ)」
 予告無しの抽送。下から上へ筋肉の収縮が通り抜け、膣内で強烈な締め付けが起こる。
吸い込まれるような錯覚と圧倒的な享楽。陰茎の八割を突き入れたところで子宮の最奥、
奥襞に先端がぶつかった。
「(――はぁんッ)」
 声が聞きたい。押し殺す声でなく、淫らな、妹の……早苗の嬌声を。
 そんなことを考えながら、陰茎を出し入れした。5メートルも離れていない場所に母親
がいるというのに。
「(はぁっ……はぁっ……)」
 坩堝……まさに坩堝。理性すら溶かされる凶悪な本能。
 キスをする。硬く閉じられた口に唇をあて、舌でつつく。意図を察した早苗が唇を緩ま
せると一気に舌を挿入し早苗の舌を舐った。口内も膣に負けず音らず熱い。
「んー、んーっ」
 忘れかけていた下の運動も同時に再開した。
「んぐっ……んあっ、あっ、っ、ふぅっ!」
 原寸の喘ぎ声。
「な〜に、どうしたの〜?」
「なんでもないっ! 早苗の寝言っ!」
 キスを中断し、遮断するような勢いで言葉を発す。
 肝を冷やしたが、興奮のせいか思考が大胆になっていた。抽送は絶えず続いている。
「(いうっ……はっはっ……あ、あっく……んぅ、はっ……)」
 ぐちゃりぐちゃりと淫猥な水音が立つ。
「そう? ならいいけど……」
 母親には聞こえない。
397108 (2-6) ◆1RcgWHRcUw :04/10/22 04:11:16 ID:nkAXIKl4
 声だけしか返ってこないのを確認し、陰茎の出し入れに集中し始める。膣襞の細緻な折
り目が挿入るたびに亀頭を刺激し、すぐにでも放ってしまいそうになるからだ。
「(ん゛っ、ん゛――っ)」
 早苗の口に手をあて声を出させないようにしていたので、その代わりのように涙が止め
処なくあふれ出てきた。萌芽しかけの加虐心がくすぐられる。
 けど、
「(無茶な話だけど、静かにな)」
 と言って、手を放した。泣かせたいけど泣かせたくないんだよな……二律背反。けれど、
それって愛しいと思うからこその齟齬なんじゃないかな。そう思った。
 そして俺と妹の淫行は、                        ――続く
398108 ◆1RcgWHRcUw :04/10/22 04:23:06 ID:nkAXIKl4
 >>皐月タン作者氏
 乙でGJっす。ところで妹の手紙って誰が届けたんでしょう。妙に気になって気に
なって……期待してますd(゜ー゜*)

 >>Y氏
 GJっす。おいらは2で。恥ずかしがる妹の着替え……うっ……知能下がる。

 レスくれた皆様、ありがとうございます。下手なりにがんばるっす。
399名無しさん@初回限定:04/10/22 10:36:08 ID:3p30IKEj
>108氏
GJ!(*´д`)ハァハァ……ウッ!!

読んでる最中に「フットウシソウダヨオッッ!」を思い出したのは俺だけでいい。
400名無しさん@初回限定:04/10/22 17:29:08 ID:G2Zbmv+w
朝起きたら妹があらわれた!
コマンド?
401名無しさん@初回限定:04/10/22 18:03:30 ID:wjv3Kysd
→1.妹を陵辱する
 2.妹を陵辱する
 3.妹を陵辱する
 4.妹を陵辱する


これじゃ○作じゃねーか!
402名無しさん@初回限定:04/10/22 21:32:37 ID:U2Dv/aDO
>> 108氏
ヤバいよ、これヤバい。
エロっていうか、もはやマンコ。そのもの。
特に最近、本番ありのSSロクに無かったし……
ちんこ立てて続きを待ってます。
403名無しさん@初回限定:04/10/22 22:45:01 ID:GnWVo6PX
もえいもうとがいる あにが あらわれた
  そう かんけいないね
  たのむ ゆずってくれ
→ ころしてでも うばいとる

 な、なにをするきさまらー
404ソロウ:エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/23 00:53:14 ID:OSrjFcAV
――――――――
 数ヶ月が過ぎ、俺は初等部を卒業した。
 卒業したと言っても、幼稚舎から高等部、行こうと思えば大学までエスカレーターの大型
私立校だ。卒業もへったくれもあったもんじゃない。卒業式はやるけれど、ごくごく簡単な
モノだし、そもそも卒業式なんて式名じゃ無かった気がする。
 だから、中等部に進学しても大して実感があるわけではないし、むしろ外部受験の奴以外
はみんな一度は同じクラスになったことのある奴ばかりで、学年が一個上がるのと何ら変化
はない。
 そんなわけだから、みんなあんまりやる気のないナントカ式を終え、家に帰り、いつも通りの
日々を過ごす。明日から学校は春期休業だ。
 春期休業が終われば、俺は中等部の新入生になり、京香と聖は初等部中学年の編入生に
なるだろう。だからといって何か変わるわけではないが、二人が学校に行かずに家に居られる
のもあと二週間程って事だ。つまり、あと二週間ほどをしっかり遊んでおかないと損だろう。
 だから、春休みは三人で楽しく遊んで、来たるべき新学期に備えよう。俺はそう思っていた。
少なくとも、春休みが始まって一週間ほどは…………………

 休みに入ってから数日経った頃、二人が突然変なことを言い出した。曰く、「結婚式ごっこ」を
したい、とのことだ。
 聞いた途端、自分が赤面するのが解る。結婚式ごっこ? それは恥ずかしいだろう。
 だが、恥ずかしいと訴える俺の言葉を遮り、二人は執拗に「やろう」と繰り返してきた。
 仕方がないので渋々了解すると二人は、今度はまた変わったことで争い始めた。二人が何で
争っているかということを説明すると、また赤面しそうだ。二人は、「私がお兄ちゃんのお嫁さん役
をやる」と言って、争っているのだ。
 これは恥ずかしい。仮にも中等部に上がろうとする男の子の前でする争いじゃない。
 だから、早くこの争いを止めようと思って、俺はこう言った。
「じゃあ、二人ともお嫁さん役になってよ」、と。
405ソロウ:エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/23 00:53:48 ID:OSrjFcAV
 正直なところを言えば、二人の争いを止める意志も勿論あったろうが、二人のうちどちら
かというのを俺が選べなかったというのが本音だ。
 二人は平等に可愛いし、何より二人のうちどちらかを仲間はずれにするということが、俺
には出来なかった。
 俺の提案を聞いたあとの二人の行動は早かった。
「いいの?」と確認をし、それに対して俺が「いいよ」と答えると、すぐさま二人でベッドの方に
向かい、シーツを引っぺがしてきた。何をする気かと思えば、その真っ白なシーツを体に巻
いて、ドレスの代わりに仕立て上げる。ヴェールこそ無いものの、成る程立派なウェディング
ドレスの完成だ。
 俺は白いタキシードなど持っていないので、仕方なく代わりとして、中等部の制服に付属し
ていた白いシャツを着る。
 ヴァージンロードの代わりにされたのは、三人のタオルケットだ。タオルケットを半分におり、
三枚を縦に並べて作った即席ヴァージンロードの上を、右に京香、左に聖が歩いてくる。そし
て俺は、祭壇に見立てられた机の前で、二人が歩いてくるのを待っている。
 二人が祭壇もどきの前に到着すると、京香が一冊の本を開いて渡してきた。中には二人の
字で記された、一節の文がある。どうやら読めということらしい。
「京香、聖、汝等は、誠剛を生涯の夫と定め、健やかなるときも病めるときも彼を愛し、彼を助
け、生涯変わらず愛し続けることを誓い………ます……か?」
 読んで、舌を噛み切りそうになった。何だこれは!?
『はい、誓います』
 突然読まされた恥ずかしい誓いの言葉にうろたえる俺を尻目に、二人は声をそろえて誓った。
 そして、俺の手から本を奪い取り、二人で声を合わせて残りを読む。
『誠剛、汝は、京香、聖を生涯の妻と定め、健やかなるときも病めるときも彼女らを愛し、彼女ら
を助け、生涯変わらず愛し続けることを誓いますか?』
 唖然。どうしていいか分からない。恥ずかしいという単語が頭の中を飛び回る。
 なかなか煮え切らない俺の態度を見て、二人は講義の視線をよこす。二人は既に誓ってるん
だ。ここで言わない訳にはいかないだろう。意を決して、口を開く。噛まないように意識して、こう言った。
「誓います」
406ソロウ:エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/23 00:55:06 ID:OSrjFcAV
 そのあとは更に凄まじかった。
 誓いをした俺を嬉しそうに見上げる二人。そして、こう言う。
『では、誓いのキスを』
 何だか凄い単語が聞こえた気がする。自分の聞き間違いを祈り、
「な、何だって?」
 と聞いてみるも、返ってくる答えは予想通りだった。
「お兄ちゃん、誓いのキス」
「誓いのキスをしないと、結婚式じゃないもんね」
 ……………嘘だろ?
「そこまですること無いんじゃ………」
 力無い抗議を飛ばす。無意味だとは知りつつも。
「お兄ちゃん、私たちのこと嫌いなの!?」
「いや、嫌いじゃ無いけど………」
「じゃあキスして!」
 じゃあって程軽い問題じゃ無いだろ、これ。だが…………これは…………
「分かった」
 そういって覚悟を決める。そして一歩近づき、二人にキスをする。やわらかい、あまい。
自分にとって、恐らく二人にとっても初めての口づけ。
 二人へのキスが終わり、恥ずかしくなって視線を泳がす。
 すると、キスを受け取り恍惚の表情の二人は、こう尋ねてきた。
「お兄ちゃん、私たちが大きくなったら」
「本当にお嫁さんにもらってくれる?」
 …………思案。ややあって、
「いいよ」
 そうしか言葉が思い浮かばない。正直、子供の約束とおもって言った気持ちもあったかも
知れないが、あらかた本心だ。
 対する二人は、その返答を聞いた途端に顔を明るくして、
『本当!? ありがとう、お兄ちゃん。

       エ ン ケ ゙ ー シ ゙
――――約 束 だ よ ? 』
407ソロウ:エンゲージ ◆518YLv.Xnc :04/10/23 00:57:14 ID:OSrjFcAV
――――

 その日は、例の恥ずかしさのせいで疲れていたのかも知れない。いつもより早く、二人より
も早く眠ってしまった。
 今でも多少後悔している。どうしてあの日、もう二時間長く起きていなかったのか?
 そもそも何故、二人は何も言わなかったのか?
 真意を聞く数年後まで、ずっと俺を悩ませ続けた一つの疑問。
 そしてその日から、夜は再び恐怖に変わる。

 いつもより早く寝たのに、いつもと同じ時間に目が覚めた朝。
 ベッドに二人の姿はない。どうやら先に起きたようだ。
 だが何故か、不自然に部屋が広く感じられる。
 奇妙な違和感に囚われながらも、足を居間へと向ける。
 居間には、誰も居なかった。
 居間だけではない。この家自体に、俺以外の人間の気配が存在しない。
 テーブルの上に朝食とメモが置いてあるのが見えた。
 メモには、メモと言うには少し長い文章が書いてある。
 目を通す。そして理解する。
 何故?

 その日、二人は家から姿を消した。
408518 ◆518YLv.Xnc :04/10/23 00:58:20 ID:OSrjFcAV
>>350からの続き&第一部完
前にも言った通り、一つの話を幾つかに区切って書くので、次は第二部
第二部は欲しいという意見があれば書きます

今回、主人公君は「恥ずかしい」を連発していますが、書いてる私も恥ずかしい!
書いてる途中、なんだか嫌な汗が噴き出てきます



>>108
エロイのキタ━(゚∀゚)━!!!!
GJです!

>>皐月タソ氏
GJ!
スプラッタですか?(;´д`)←怖いの苦手

>>Y氏
GJ
2で
409名無しさん@初回限定:04/10/23 01:09:31 ID:pX1pvRIL
>>518

GJ!
ちょっと欝っぽい展開になってますねー、でもハッピーエンドでお願いします。

第2部書いて〜(*゚ー゚)
410名無しさん@初回限定:04/10/23 02:09:00 ID:VhOusC1D
二部だけに戦闘……いや、何でもない。
411名無しさん@初回限定:04/10/23 08:12:02 ID:B8ePR/zt
二部だけに修羅場……いや、何でもない。
……取り合いになってありそうで怖いよママン(((゚Д゚;)))
412108 (3-1) ◆1RcgWHRcUw :04/10/23 20:35:35 ID:QbBk6ZoT
 392〜397の続きぃ〜。

 朝陽がカーテンの隙間から射しこみ、ほんの少し開いた窓から流れこむ微風と共に朝を
演出する。
 台所から母親の扱う包丁の小気味よい音が聞こえ、ただよってくる朝餉の馥郁な香りに
食欲を刺激される。
 一般家庭の普通の朝。
「(んあっ……んっ、んっ、んっ――)」
 ――俺は妹とセックスをしている。
 ありえない、倫理的に。
 考えてもみろ、家族――妹――年下――性交――およそ結びつかない単語同士。社会性
の対極に位置する禁忌。
「(んっ、んううぅぅ……うぅう――)」
 揺れる少女の身体。押し寄せる悦楽の波に身を震わせながらも、声を出すまいと必死に
両手で口を押さえていた。
 当然だ。声を出せばすぐ母親に見つかる。
 だけど止められない。進退の最終ラインはとっくに過ぎていた。
 おまけに声を出さないようにと、挿入の際に彼女が強張るので膣襞の締め付けが半端じ
ゃない。止められるわけがないのだ。
 早苗の腰を持ち上げると、大量の粘液にまみれた陰茎が膣内から排出される。分泌され
た大量の愛液は腰を引くたびに溢れ出て、陰茎をバイパス代わりに俺のズボンにも浸透し
ていた。
「(早苗のネバネバしたの、すごい量だ……)」
「(ふるふるふるっ)」
 大げさに頭を左右に振る早苗。両手は断固として口から離そうとしない。離されても困
るけどそれがさらに興奮をかき立てる。
「(エッチだなぁ、早苗。いつも一人でしてたの?)」
「(ぶんぶんぶんっ)」
 さっきよりも激しく頭を振る。主語は濁してるんだけどな。
「(嘘つくと、こうだ)」
 腰に回していた左手を接合部にあてると、挿入と同時にぷっくりとした肉芽を軽くつま
んだ。
413108 (3-2) ◆1RcgWHRcUw :04/10/23 20:37:54 ID:QbBk6ZoT
「――ひゃぁぁうぅぅぅぅんんっっ!」
 刹那、早苗が爆ぜた。膣内が急激に収縮する。
「な、なになにっ!」
 母親がなにごとかと早足で顔を出してきた。右手にはお約束にもおたまが。
「なっ、なんでもないってっ! 早苗がなんか寝ぼけててててっッ」
 今度ばかりは言葉での静止も効かず、「怖い夢でも見たの?」などと言いながらこちら
側に酔ってくる。――3メートル。
 咄嗟にスカートで接合しあったお互いの性器を隠す。はだけたワイシャツはどうにもな
らないので、早苗の額に手をあてながら抱きしめた。互いの心音が爆発しかけていた――
2メートル。
「な、なんか風邪っぽいみたい」――苦しい言い訳、1メートル。
「あら、お熱あるの、早苗」――真横、早苗の顔を覗きこんだ。
 早苗はぐったりと俺に全身を預けている。陰茎をくわえ込んだどろどろの膣道が弛緩し
ていく。イったのか。
「随分顔が赤いわねぇ。随分汗かいてるみたいだし。ちょっと待ってて、お薬とってくる
から」
 早足に去って行く母親。気づかれなかった……?
 ほっと胸をなでおろした。
 そう、母親は夢にも思ってない。疑う余地すらない。
 薄布の下で、今も快楽を生み出し続けている性器のまぐわいなど。ましてそれが自分の
子供なら尚更だ。
「(や、やばかった……早苗が嘘つくからだぞ)」
「(……ふぅ、ふぅ……だって、だってぇ……)」
 荒い息を立てつつも自慰を認めない早苗。
「(ここ……弱いのか)」
 スカートに手をさしこみ再びクリトリスをなぞる。
「(んうっ――やだ、やだっ、おかしくっなッ――ちゃ、あ、あ――)」
 ツンと尖った乳首と肉芽をそれぞれの手でつまみ弄ぶ。イってから間もないのにすぐに
反応する早苗の身体。過敏すぎる神経繊維、制限知らずのオルガスムス。
 ちょっと羨ましかった。なにせ状況が状況だけに満足に動けない。興奮は十分、しかし
物理的な刺激が足りない。射精には至らず、それがもどかしい。
414108 (3-3) ◆1RcgWHRcUw :04/10/23 20:40:46 ID:QbBk6ZoT
「(やだ、とめて、とめてっ――おにいちゃぁんっ)」
「(……可愛いなぁ……早苗は)」
 ピタリと手を止める。
「(ふぇ……)」
 やめちゃうの? そんな顔。
 早苗の腰を上げ一拍子の間を取ると、ねじこむ勢いで一気に膣を挿し貫いた。
 二度、三度、四度――ぐちゅ、ぐちゃ、ぐちゅ。
「(いぅっ、いやぁぅ――やぁぁっ)」
 涎が上から下からと垂れている。
 睾丸のあたりが痺れるように疼いた。腰が浮き上がる。三度目の限界が近い。
 さらに五度目の抽送を仕掛ける。
「薬あったわよ〜」
 おあずけ……。
「……そ、そ、こに、おい、て、おい……て」
 ギリギリの知性が挿入を踏み留めた。もう次は一〇〇パーセント無理っぽいが。
「和輝、あなたも風邪っぽいわね、お熱測る?」
「だ、だいジょぶ、ダカラ……」
「そう? じゃあここに薬置いておくからね。ご飯用意してあるから食べてね」
 コ、ク、リ、と、壊れた機械のように頷いた。言語活動を司る言語中枢のいくつかがヤ
バ気だった。
「今日は二人とも変ねぇ。それじゃお母さん、お仕事行ってくるわね」
 ネ申降臨、というか退去か。
 母親は年甲斐もなくウインクを飛ばし、部屋を出て行った。追ってバタン、とドアが閉
まる音が飛んできた。
 まさしく福音の調べ。
「……さ、早苗」
「……おにいちゃぁん……」
 見つめあうと、間、髪をいれずに早苗が臀部を上下に振りはじめ、自分から抽送を開始
した。
 ぐちゃり、ぐちゃり。いやらしい水音が、今度こそ憚ることなく部屋に横溢する。
「……だめだって……早苗、出ちゃう、出ちゃうって――」
415108 (3-4) ◆1RcgWHRcUw :04/10/23 20:43:51 ID:QbBk6ZoT
「だって――とまらないっ、とまんないよぉっっ!」
 壊れたレコードのように同じ一節だけが耳をさす。そして今更避妊具を着してないこと
に気づいた。
「さな、えっ……コンドー、ム……着けない、とっ――」
「やだっ、やだっ、今抜いちゃやだぁっ……もうちょっとっ、ちょっとっ!」
 駄々っ子。
「せめて――外、に」
 腰を振る早苗を押し倒す。
 さすがに理性の消えかかった早苗に主動の権利があると膣内射精の危険がある。
「うーっ、うぅ――っ」
 空腹最高潮でおあずけをくらった子犬みたい。
「ちゃんとしてあげるから」
「んっ」
 キス、なんて上品なシロモノじゃない。互いを貪ってるだけ。本能への原点回帰。
 腰を振る。反復するだけの単一行動。
 陰茎が膣に沈むと、中に溜まった愛液が隙間からぴゅうぴゅうと吹き出てくる。
「んっ、んふぅ、んぅんぅぅんんんんんぅぅ――っ」
 膣襞の収縮の周期が狭まる。もはや抑制するものはなくピストンのストロークは最大。
 最後の一突きの直後に射精感が尿道を駆け上がる。
「さなえっ、出すっ……」
 咄嗟に腰を引いたところで、
「んぁぁ、やだ、やだ、やだっ、きちゃうぅぅ――――――っ」
 弓形に早苗が果てた。
 久方ぶりに早苗の外に出た陰茎から飛び出した白い精液が、やはり白い早苗の柔肌を汚
していく。
「はぅ……はぅ……ぁっぃょぅ……」
 びくんびくんと痙攣する亀頭からひとすじの線が早苗のお腹にのびていた。三度目だっ
てのにえらい粘着質だ。
「ほら……拭いてやる」
「んぅ……はずかしいけど……ありがとう……おにいちゃん」
416108 (3-5) ◆1RcgWHRcUw :04/10/23 20:46:43 ID:QbBk6ZoT
 ティッシュで身体を拭いてやると、時々ビクっと肌が痙攣する。余韻が残ってるのだろ
うか。
「ほら、綺麗になった。アソコは……ティッシュこれだけじゃ厳しいな……」
 大洪水を通りすぎて超洪水。
「あう……うぅぅ――っ」
「ちっくしょーん、かわえぇなぁ――っ!」
「う……うわぁーん、咥えてやりますぅーっ!」
「――!? 馬鹿っお前そっちのほうが恥ずかしいわぁっ!」
 ぱくり。
「ひやぁぁん」
 って女か、俺は。
「おひいひゃんほはかははへっひー!(お兄ちゃんの馬鹿馬鹿エッチー!)」
「ウソ! 充電器っ!?」
 性欲充電完了。膨張率八四パーセント――再インサート可能。脳裏のどこかでそんな処
理が通達された。
「うぷっ」
 ぽろりと口から出した。
「ホントに大きくなってます……」
「早苗が悪いんだぞ……」
「あれ……お兄ちゃん、眼が恐いです」
「犯らせろ」
「いやぁ〜っ、なんか人が違いますーっ」
 有無を言わさずショーツをずり下ろすと、後ろを向かせおもむろにプラグイン。
「んあっ……やだっ、こんな格好……エッチだよぅ…んっ」
「俺はお前の『エッチ度』の基準が分からなくなってきた」
 なにかの本で読んだようにグラインドしながら腰を突き立てる。
「ん、んっ、やだよぅ……足がガクガクして……立って……らんない、よ……」
 尻をこねくりまわすと膣内がきゅうっと締まって気持ちがいいし、バックだからさらに
キツイ。
 早苗の股の間を出たり入ったりする陰茎の卑猥な光景が感情を高揚させる。菊座がヒク
ついているのが目に入ったが、生憎、肛門性愛嗜好は持ち合わせてない。
417108 (3-6) ◆1RcgWHRcUw :04/10/23 20:50:19 ID:QbBk6ZoT
 手持ち無沙汰の手を性器と菊座の中間、会陰にあてグニグニと撫でてみた。
「や、やだぁ、変なとこ……触っちゃ、やぁん……ひぅっ――」
 たまらずソファの前のテーブルに両手をつく早苗。そのせいでお尻をこちらに突き出す
ような形になった。臀部の肉付きはまだ薄いがアングル的に死ねる。
 五、六、七、八――小気味よい打ちつけ音と陰茎が数を重ねて早苗の膣中を蹂躙してい
く。
「んぅー、んぅーっ、ダメぇ、へんになるっ……も、う……ろっかいも、イっちゃったの、
にぃッ……」
「そんなにイってたのか……エッチだなぁ、さなえ」
「あっ……あんっ……うん、うんっ、エッチなのぉ……お兄ちゃん好きぃ……おにいちゃ
んのちんちん、大好きィ……」
 俺よりちんこが上かい。
 というのはまあ冗談として。
 大きくストロークを取り、最後の抽送を開始する。
「やんっ、はげしっ、やだっやだぁ! お、に、ちゃ――死んじゃ、死んっ、じゃうっッ、
あ、あ……あ――――っっ」
 オルガスムスを迎えた早苗の幼い膣の筋肉がキューっと締まり、四度目の射精が迫った。
 腰を引き、突き出し、これで抜こう、と思った瞬間――
「ただいまー、いやー今日休日だったわー、お母さんうっかりしてたよ〜」
 ドアが開いた。
 目の前が真っ白に。
 まっしろまっしろ、重度の立ち眩みのように感覚がない。
 どくん、どくんと心臓の音。
 ……心臓? 違う。心音じゃない。
 理解と共に、視界は明瞭へと移行。
 母親の顔。表情はよくわからない。感覚・知覚・直観・思考、いずれも認識を拒否。
 視線を下方に。ずるりと少女の膣から陰茎が抜け落ちた。
 数瞬をおいて白い液体が性器から流れ出て――ふとももをつたって下へ、下へ。
 やがて、認識。俺は――
 ――妹に中出しした。                    ――続いちゃうかも
418名無しさん@初回限定:04/10/23 20:54:41 ID:5Coty0dX
リアルタイム!
なんつーか、もう、
   _, , ∩
  ( ゚∀゚)彡 エ・ロ・イ! エ・ロ・イ!
   ⊂彡  
この一言に尽きる。
419108 ◆1RcgWHRcUw :04/10/23 21:05:19 ID:QbBk6ZoT
 えー……取り合えずプロットで考えていた分はここまでで終了です。10K
Bで収めるつもりがやはりオーバーして25KBまで……。描写の一行動づつ
が細かすぎるんですかねぇ。

 >>518氏
 謎だっ、謎が謎を呼ぶぜっΣ(゜Д゜)
 GJ! 二部に期待してまっすっ!
 ていうか謎を提示して放置はイヤァ。
420名無しさん@初回限定:04/10/23 21:39:28 ID:5F6HSolw
いーや細かくて結構!!
421Y ◆cf6.GAJsFA :04/10/23 23:01:00 ID:RuzioFmU
Yです。>>389の続きについて、どちらを優先するかのアンケートで、
2という意見が多かったので、2を仕上げるべく奮闘中です。
…とりあえず、つなぎの短編をUPします。
…お待たせしてしまいます。すみません…orz
>>108氏
乙&GJです。早苗ちゃん…色っぽいですねw
しかも、背徳感でH度更にUPですかw……続きが気になります。
…って、僕も精進しなくては…orz
>>518氏
第1部終了、乙です。そしてGJ!
…この後の展開が楽しみになってきました。続編が楽しみです。
それでは、投入。「朝起きたら妹に、ここにUPする予定のSSを読まれていた。」
422名無しさん@初回限定:04/10/23 23:15:35 ID:+m9ccsnz
>518、108各氏
ディモールト!ディモールト!!
お二人方ともエロイ、エロ過ぎる!(*´д`)ハァハァ……ウッ!!
続きも期待しております!
423妹ドラクエ1/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/23 23:44:20 ID:EBRYexXw
朝起きたら妹があらわれた!
コマンド?

→たたかう じゅもん
にげる  どうぐ

あにのこうげき!
しかし、あにはしばられていてうごけない!

いもうとのこうげき!
あには150のダメージをうけた!

あなたはしにました

―――

気付いたら、俺は赤い絨毯の上にいた。
※「おお あに!
  ゆうしゃロトの ちをひくものよ
  そなたのくるのをまっておったぞ。
・・・は?
目の前にいるおっさんの思いっきりデムパな言動に、俺は耳を疑った。昭和末期生
まれで勇者ロトを知らない者はいない。俺もその1人だ。・・・が、それはゲーム
の中での話である。
おっさんは構わず話を続ける
※「その むかし ゆうしゃロトが
  カミから ひかりのたまをさずかり
  まものたちをふうじこめたという。
知ってます。ドラクエ3の話ね。実は無くてもゾーマ倒せるわけだが。
以下、俺の知っている(といっても一字一句完璧に覚えているわけではないが)話
が続いたが、最後に『ユキのことを知っているか?』と尋ねられた。ユキノフじゃ
424妹ドラクエ2/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/23 23:45:11 ID:EBRYexXw
ないぞ。
どんな奴だ?と訊き返したら、『茶髪で髪は長く背は低め』という答えが返って来
た――それ、うちの妹だ。
国王の話によると、中庭で遊んでいたら、ローラ姫と勘違いされて竜王に拉致され
たらしい。良く見たら、国王の玉座の隣に有る玉座にはローラ姫が座っていた。っ
ていうか、人間の容姿の区別付かないのか>>竜王
国王に、ユキはどこにいるのかと訊いたら、知らないとの事。・・・ま、多分あの
洞窟だろ。

城から出る時にローラ姫がおうじょのあいをくれるかと思ったが、何もくれなかっ
た。ちくしょう。ロトのしるしの場所くらい覚えているさ(←ローラ姫を助けずに
エンディングを迎えた経験有り)

とりあえず、俺は近くに有るラダトームの街で装備を整える事にした。王国の首都
の筈なのに、大した武器を売っていない。ま、市民が強烈な武器を持ち歩かないと
ならないようになったら終わりだが。
初期時の攻撃力ではスライムベスが現れただけで生死を賭けた戦いになってしまう
ので、まずは武器を調えた。攻撃力が高いと戦闘がスピーディに進み、ゲーム展開
が速くなるという計算も有る。もちろん、12ゴールドは使わずに取っておく。何
でって?・・・
くっくっく(悪)
※「いーえ わたしは
  ローラひめじゃないわ。
お姫様みたいな格好をしている紛らわしい女の子が首を振る。そう。この子だよ。
『昨夜はお楽しみでしたね』の子だよ!
『でも、お兄さんカッコイイからついて行こうかしら』と彼女は言い、俺の後をく
っついて来た。後は宿屋に泊まれば完璧だ!ドラクエユーザーが長年抱いていた妄
想が今叶うのだ!
※「たびびとの やどやへ ようこそ。
  ひとばん 6ゴールドですが
  おとまりに なりますか?
・・あれ?意外と安いな。ま、良いか。泊まるぞ。うんうん。『はい』を選ぶと急
425妹ドラクエ3/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/23 23:45:53 ID:EBRYexXw
速に俺の意識が遠ざかった。


※「おはよう ございます。
  ゆうべは おたのしみでしたね
意識が戻るなり、宿屋のおやじが俺に声をかける。
・・・って、おいおい。ちょっと待て!俺は何も楽しんでないぞ。いくら全年齢推
奨でもこりゃないだろ!ゴルゴ13(FC版)だってやる事やってたんだぞ!いく
ら何でも『朝チュン』オチは無いだろ!
怒り心頭のまま、俺はラダトームの街を後にした。はぁ、これがレディソードだっ
たらどんなに良い事か。お姫様を助け出した後で宿屋に泊まると従者とエッチする
事になるのは笑えるが。

俺はその後もゲームの知識を活かして旅を進めた。そして、ユキ・・・っていうか、
妹が待つ洞窟へと進入した。もちろん、MPを消費する上にじわじわ範囲が狭まる
レミーラではなくたいまつを使った。基本中の基本だ。
そして、ドラゴンがいるであろう部屋へと入った。そこにいたのは――
ユキ「あら?おにいさまでは ありませんか」
すっかりドラクエ口調になっている妹と
※「くーんくーん
どこぞの犬王女のような悲しげな声を出すドラゴンだった。
ユキ「おにいさま わたしを
   つれもどしに きたのですか?
あに「そうだ」
主人公は喋らないという大原則を無視して俺はユキに話しかけた。っていうか、俺
の事をお兄様と言うな。不自然だぞ。
ユキ「そんな ひどい・・・」
あに「え?」
ユキ「だって しろに もどると
   つまらないでは ないですか
あに「そんな理由かよ!」
ユキ「このまま まっていれば
426妹ドラクエ4/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/23 23:53:32 ID:EBRYexXw
   わたしは たまのこしです
タマの腰・・・じゃなくて玉の輿だ。・・・・・・って竜王と結婚する気か!?
あに「ダメだ。ダメ、ゼッタイ。あいつヤバイ、マジヤバイっすよ。世界を半分
   に分ける人ですよ。だって世界なんてどうやって分割するんですか?地上
   面積?単純な面積?それとも某4コマみたいに男の世界と女の世界?とに
   かくヤバイ。マジでオススメできない」
混乱して俺の口調もヤバくなる。
ユキ「だって おもしろそうでは
   ないですか
ユキ「とにかく おにいさまは
   かえってください
あに「嫌だ。意地でも連れ帰す」
ユキ「ラリホー
俺の意識が遠ざかる・・・

ユキ「あら? もう おめざめですか
あに「これは・・・!おい、何をしたんだ!?」
ユキ「すこし おにいさまを
   しばらせていただきました
あに「・・・ベギラマ!」
俺が叫ぶと、強烈な炎の閃光がユキに襲い掛かる。リナ・インバースも真っ青な
不意打ちだ・・・殺しちゃったらどうしよう?(ぉぃ
ユキ「やれやれ おにいさま。
   この みのほどしらずめ!
しかし、そんな心配なんていらなかった。効いたのか効いてないのか、とにかく
妹はベギラマごときで倒れるようなタマではなかった。
ユキ「わたしが おにいさまを
   らくにして さしあげます
ユキ「そして わたしが
   りゅうおうの つまです
そう言って、ユキは俺に襲い掛かって来た!
427妹ドラクエ5/5 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/23 23:56:07 ID:EBRYexXw
(1行目に戻ります)


――

「はっ!ゆ、夢か」
夢オチだった。っていうか、夢オチじゃなきゃ変だろ、これ。
「・・・」
一応心配になって、俺は妹の部屋へと侵入した。
「くーくー」
何だか珍妙な寝息を出している妹がそこにいた。どうやら竜王にはさらわれてい
なくて無事らしい。良かった良かった。
「竜王なんかの嫁になるなよ」
俺はそう言い残して部屋を後にしようとした。

「うぇ・・・私、卵なんて産めないよ」
・・・妹が何か言ってる_| ̄|○
428518 ◆518YLv.Xnc :04/10/24 00:16:51 ID:XfJm5GRr
>>409
>>410
>>411
私の性格からして鬱とかありえません(w 葛藤はありますが
戦闘………入れる?
修羅場もあり得ませんね。多分……
取り合いはまぁ、トムとジェリー感覚で……
と言うより、どうやっても先に投下した京香&聖シリーズに落ち着くわけなんで、安心して下さい(w

>>108
GJ!
エロイよエロイよ〜
謎って程謎では無いですが、ご期待に沿えるよう二部を頑張ります
むしろ二人が消えた理由は、短編の京香&聖に書いてありますね(ちょっとだけ

>>Y氏
続きをお待ちしています

>>422
俺、エロい!?
いや、これはエロを書けという警告か!?(w

>>エロ兄貴氏(コテハン名はこれで良いんでしょうか?)
GJ!
私はDQやったこと無いですが、なんか笑えました(w
429Y ◆cf6.GAJsFA :04/10/24 00:22:12 ID:GNRZ9L9K
(※タイトル 「朝起きて、実妹同然の妹に、恋してしまった僕は。」 <1>)
僕の名前は綾瀬竜彦。趣味は、読書とSS書き。双子座のB型。
父さんは単身赴任中、母は、実家にいる。そして、僕は、瑞紀―大学生の妹―と2人暮らし。
…実は、「竜彦と同じ大学に行くことになったなら、あいつと一緒に住んだらどうだ?そうなれば、下宿代も節約できるし…。」
というようなことを、両親共に言っていたのである。両親は僕を信頼して、瑞紀との提案したのだと思うが、
…それでも、年頃の妹と2人暮らし…というのは、はけ口が見つからないと、大変なことになってしまいかねない。
そこで僕は、SSを書き始めて、妹に向かいかねない情欲を、昇華しようとしたのだった。
昨日、本屋へ出かけてネタを集めた僕は、趣味の範囲で書いている小説をまとめてしまおうと、
普段よりも早く起きた。…すると…なんだか、瑞紀の様子がおかしかった。
「…あ、竜兄、おはよ…」
「おはよう……瑞紀、風邪でも引いたのか?…顔赤いよ?」
「…えっと……。」言いにくそうに、もじもじして、僕の顔をチラチラ見る瑞紀。…可愛いな、全く。
「…実は、ね…竜兄の書いた小説…読んで…嬉しいような…恥ずかしいような…複雑な気分になっちゃって…。」
…母さんの連れ子である瑞紀を、実妹のように可愛がり、大事にしてきたこれまでとそれによって得た信頼は、
理性を保つための枷とはなってくれない。…ただ、重圧となって僕にのしかかるだけだった。
傷つけたくなくて、SSを書き始めたのと、瑞紀に対する想いがどんどん大きくなりはじめたのは、ほぼ同時期だった。
430 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/24 05:12:04 ID:IIQylMJC
>>428
トリップは付けていますが、コテハンは有りません。
でも◆gnyC8fH1Jkという呼び名は無味乾燥に過ぎるかも知れませんし、
お好きなようにお呼び下さいw
431名無しさん@初回限定:04/10/24 07:16:21 ID:q18eOlu/
>> 108氏
や、やりおった!


ここでCMです。
朝起きたら妹に、映画を観に行こうと誘われた。
「ハウノレの動く城」を観るはずが、間違えて隣の映画館に入ってしまった。
ピンク映画「妹の動く腰」大好評上映中!
妹「キャッチコピーは『二人で、交わった』です!」
兄「ス夕ジ才ヂブリか。ヤバくないのか?」
妹「ネズミーのキャラと違って大丈夫だから、宣伝するよ、お兄ちゃん!」
兄「俺と妹二人きり」
妹「嬉し恥ずかし赤裸々な」
兄「愛の蜜月、晒します!」
二人「『妹の動く腰』見てね!」
432名無しさん@初回限定:04/10/24 08:49:02 ID:z5N2gw8A
引き続き『朝起きたら妹に』スレッドをお楽しみ下さい。
ここからも、たくさんの職人たちの提供でお送りいたします。

↓CM
433名無しさん@初回限定:04/10/24 10:48:06 ID:ymENJQQd
朝起きたら妹に、「お兄ちゃん、CMってなに?」と聞かれた

→「コマーシャルの略だよ」
  「ちょっとマゾ(Cyotto Maso)の略だよ」
  「超マゾの略だよ」
  「小さいマ●コの略だよ」
434Y ◆cf6.GAJsFA :04/10/24 10:58:08 ID:GNRZ9L9K
※タイトル:「朝起きて、実妹同然の妹に、恋してしまった僕は。」 <2>
<ネタ:朝起きたら妹に、ここにUPしようと思っていたSSを読まれていた。>
「私の事考えて、我慢してくれてたんだよね…。でも…もう、両思いなんだから…我慢しなくて良いよ…竜兄…。」
切なそうな瑞紀の声に、ダメだと思いつつも、自己主張を始める僕のモノ。…我慢できそうに無い…。
「…私もね…竜兄の視線で…ドキドキし始めて…だけど…大事になったら大変だと思って…ずっと我慢してたの…。」
「…私が高2の頃から…どことなく、物欲しげな目で、私のこと見てたんだよね…竜兄…。」
「この3年間…長かった…切なかった…おかしくなっちゃいそうだったの…。……私も…竜兄が…欲し…い…の…。」
もじもじしながら、ボタンに震えた手をかける瑞紀が…可愛くてたまらない。
「…優しく、…してくれれば…大丈夫、…だから…無理しないで…いいの…竜兄…。」
…父さんと母さんは、夫婦別姓だし、実妹当然とはいえ、血は繋がっていないから、結婚できないわけじゃない。
…瑞紀の了解も得て、戸惑うことは何も無くなった。後は…焦る気持ちを抑え、ゆっくりと、踏み出せば良い。
「…痛くないように…するから、な…瑞紀…。」そう言って、焦る自分を静める。瑞紀の心を、傷つけないように。

瑞紀は、ゆっくりと服を脱いでいる。着ていたシャツとスカート、靴下を脱いで、今は、赤で統一された下着だけ。
白い薔薇の刺繍の入った、凝った作りのブラをはずすと、意外な程大きい双丘が零れ落ちて揺れる。
ゴクリ…と、僕は固唾を飲み込んだ。…瑞紀は、すっかり大人の女になっていた。
…念のため、玄関の鍵を掛け、留守電にしてから、戻ると…。瑞紀は、生まれたままの姿で、ベッドの上にいた。
「…下着…つけたままの方が良かったかなぁ?」と、照れ隠しなのか、おどけた声で言っていて…。
思わず押し倒したくなってしまうが、…ダメだ、怯えてしまうかも…と、自制して、僕も裸になる。
ゆっくりと、怯えさせないようにして、ベッドに横たわる。息が荒くなって、心臓が暴れ始めるのが分かる。
…焦るな…焦るな…と、自分に言い聞かせて、瑞紀に口づけた。(続く)
435名無しさん@初回限定:04/10/24 13:00:23 ID:UPYxOxiG
朝起きたら妹に、また騙されたー
436108 (エピローグ) ◆1RcgWHRcUw :04/10/24 15:56:43 ID:pL0XmLTf
412〜417の続きでラストっす。えちぃのはないっす。

「おに……ゃん……お……い……ちゃん……おーにーいーちゃーんー」
 ある朝、妹の声で目が覚めた。
「ぅぅーん、早苗……もうちょっと寝かせてくれ……昨日、『ガムを一度に何枚食べれる
かギネス』に挑戦して疲れてるんだよぉ……」
「なんでそんな意味のないギネスに挑戦してるんですか。しかも、眠気とまったく因果関
係ないじゃないですか。いいから起きてください」
「なんだよぅ」
 かけ布団を剥ぎ取られ、毛布も略奪されてしまい渋々起きるハメに。
「これ、見てください」
「ん……これは」
 ――朝起きたら妹に『朝起き妹スレ』投下予定だったSSを見られた。

 いや、別に見られてもいいんだけど。
「これって最初のエッチのやつですよね……よく憶えてましたね、しかもこんな詳細に」
「煩悩の才に長けてるんだ」
「もっとカッコいい才能に長けてください、たとえば……」
 人差し指を顎にあてながら思案。あ、ちょっと頬が赤くなった。
「エッチの才能とかか?」
「なな……だ、だれもそんなこととといってませんっっ。だいいち、カッコよさと関係な
いじゃ――じゃないですかっ」
 分かりやすい。実に分かりやすい。
「そういやさぁ、そのSS書いててふと思ったんだけど」
「……なんですか」
「いやな……お前、初めてのとき処女って言ってたよな。なんか血を見なかったような気
がするんだが……」
 なにせ俺も初めてだったし、一気に奥までいっちゃったから処女膜ってのがどういうも
のか分からんのだ。
「――ひっく」
437108 (4-2) ◆1RcgWHRcUw :04/10/24 15:58:55 ID:pL0XmLTf
 しゃっくり。目を丸くして硬直してる。まるで蛇に睨まれた蛙。
 ちょっとデリカシーなかったかなぁ。
「いや……別に過去には拘らないからいいんだけどさ、なんとなく気になって」
「ちちっ、違いますっっ! 早苗はずぅ――――っとむかしっからおにいちゃんひとすじ
ですぅっ! 早苗の処女奪ったのもおにいちゃんですっ! そんなこと言わないでくださ
いっっ!」
 まくし立てる妹に圧倒される。
「あ……いや、悪かった……え、でも血って出ないものなん?」
「――っく」
 またしゃっくり。あれ、どんどん顔が赤くなってく。眉が下がって口端も震えて今にも
泣きそう。
「早苗さん?」
「……てたら……ちゃった……です」
「聞こえないぞ?」
 あれ、泣きそう、泣きそう……泣かせたくないなぁ。でも泣き顔も可愛いんだよなぁ。
……俺って駄目兄貴。
「よ、夜に……ひ、ひとりで……してたら、その……我慢できなくなっちゃって、寝てる
お兄ちゃんのを……何度か……その……あの……そういうことです」
「あんですとぉっ!?」
 そんなインモラルイベントがいつのマニッッッ。
「あ、あの、その……ごめんなさい」
「いや……考えてみればそのくらいなら在りうるか。セックスのときエロすぎるもんなぁ、
早苗。知ってるか、早苗、お前エッチしてるとき敬語崩してるの」
 というより快感を感じてるときか。
「う……うぐ」
「まぁ、そういうとこもひっくるめて可愛いからな」
「あっ……」
 抱きしめる。胸にすっぽり収まるまだ小さな体。目線が睦む。必殺の上目づかい。
 キスしちゃおう。
 そっと顔を寄せる。
438108 (4-3) ◆1RcgWHRcUw :04/10/24 16:02:37 ID:pL0XmLTf
「おっはよぉ――う。早苗和輝ー! 朝だよーう、起きろー!」招かれざる乱入者。
「……毎回の如く邪魔してくれるのな、母……」
「えへっ」
「笑うとシワが目立つぞ」
「いやぁー、シワはいやぁーっ」
「んー、んー、おにいちゃんー?」
「おめぇも目を閉じてキス待ってるんじゃねぇっつの」
 額を叩く。ペチリといい音がなった。
「なんだよぅ、和輝。恥ずかしがらずにちゅうちゅうしちゃえよー」
「俺はほんとにアンタが分からないよ、母……」
 そう、あの日、早苗と交わったあの日。現場を母親に見られた。泣き崩れるか、もしか
したら怒りだすかと思ったが、母親は予想に反しまくり……なんと笑った。
 子供が悪戯を思いついたときのような、あのニヤリという感じだ。
 それからというもの、今までの母親が偽者だったかのように、人がかわった。
 活発になったというか……いや、なんか馬鹿になったな。同世代の友達に接してくる。
「兄妹の恋愛を認める親がどこにいるってんだ……」
「せっくすも認可してるぞう」
「ヤメレッ、親の口からそんな単語聞きたくないわっッ」
「ふーんだ」
「ぐ……この人は……おい、早苗、お前からもなんか言ってやれ」
「んー、おにーちゃん……好きぃ」
 役立たず。
「和輝のアホっ! 早く孫の顔見せろっ。毎晩早苗と淫行に耽ってるのは知ってるんだぞっ」
「うーわぁぁ――っ、思春期真っ只中の青春時代に親とこんな会話したくねぇ―――っ」
「おにーちゃん、早苗、生みますよ〜」
「まだできてもねぇだろがっ」ツッコミの嵐。
「……ハッ、ていうかまさか、あの日のことは全部アンタが仕込んだことじゃ……」
「いや、いくらなんでも母はそこまでしませんよ。口淫教えたのはアタシだけど。それに
アタシがなんかしなくても、なんとなく早苗があーするような気はしてたし」
「なんでじゃ」
 母親はおどけるような仕草でこう言った。
「子は親に似るものだからね」                     ――End
439108 ◆1RcgWHRcUw :04/10/24 16:24:22 ID:pL0XmLTf
 む、同世代の友達(のよう)に接してくる。の脱字が……。他に2-4の光悦もミスです。
正しくは恍惚で。誤字脱字は気づいたときとか指摘していただけると嬉しいっす。精進し
なくては。
 さすがにあの展開からどうこうしようとすると修羅場に陥るので『実は母親は』なEN
Dで終わらせました。

 >>エロ兄貴氏
 GJです。オチがいいっす。ドラクエ懐かしいっすね。ダンジョンで迷った迷ったorz

 >>Y氏
 GJっす。俺ももーちょい早苗の感情描写いれとけばよかったかなぁと後悔。期待期待。

 ご一読してくれた皆さん、ありがとうっす。つぎはどーしよーかぁーなー。えちぃほうが
いいっすかねぇ?
440風と雨 ◆08lxgZaG6k :04/10/24 18:16:17 ID:1Ozsvx8b
聞こえるのは、風でざわめく木々の音。
時折聞こえる、獣の足音や鳴き声。

樹海の遊歩道を歩きながら昔を思い出す。
………そういえば、昔は枝を踏んだ音だけでビビってたもんだ。
風が反響して人の呻き声に聞こえたり、
獣の鳴き声を聞いただけで震え上がったり。

………ガキの頃は、好奇心というか、怖い物見たさ、というか。
頻繁に樹海へと足を運んでいた。
死体を見に行こうとか、探検隊ごっことか、
意味もなくコースを外れて突撃とか。

………もっとも、それができたのは小六ん時に生の首吊り腐乱死体を見つけてしまった時までの話だが。
その後、ふつふつとこの樹海では死人が多いとの話を聞いた。
それ以来、理由も無く樹海には入らないようにしている。

………あれ?
そういえば、由香と一緒に樹海に入った理由は何だっけ?

歩きながら頭の中からその理由を拾おうとしてみる。
だが、思い出せない。
最期に樹海を訪れた日……そう、由香が行方不明になった日。
その日だけ、樹海に入っていった理由が思い出せない。
441風と雨 ◆08lxgZaG6k :04/10/24 18:19:21 ID:1Ozsvx8b
………いや、理由だけじゃない。
俺はどこで「由香とはぐれた」?
俺は何時に樹海に入った?
樹海に入った時、「由香と一緒だった」か?
樹海には、どこまで潜った?
いや、そもそも遊歩道のコースから外れたのか?
………おかしい。
あの時………いや、由香と共に樹海を訪れたはずの「あの日」の記憶がごっそりなくなってしまっている。
記憶は、「あの日の前日の夜」で途切れ、「あの日の翌日の朝」で始まっている。

巻き戻して考えてみよう。
そう思い、俺はその場の適当な場所に座ろうとする、が…………。
「………?」
辺りの様子が違う。
「………まずい」
下を見れば膝下まで草が茂り、辺りの異様な感じは………。
「……コースから、外れた………?」

一陣の風が吹く。
それはまるで、自分を樹海が取り囲むような錯覚を起こす。
俺は一瞬パニックを起こしそうになる。
待て、落ち着け。
そうだ。昔、一度迷ったじゃないか。
その時、パニックを起こしてどうなった?……そうだ、闇雲に歩いて奥部まで迷い込んでしまった。
442風と雨 ◆08lxgZaG6k :04/10/24 18:20:55 ID:1Ozsvx8b
不幸にも、太陽は分厚い雲に覆われて時計の文字盤で方角を知ることもできない。
携帯は圏外。
持ち物は、煙草とオイルライター。財布と鍵束。
さて、どうする?
お陰で方向感覚をなくしちまった。
家……といってもアパートで一人暮らし。
俺が樹海で行方不明なんて、気付く奴はいない。
「あぁ、どうする、どうするよ………」

…………。

………どれぐらい時間が経っただろうか?
適当に見つけた切り株に座り、頭を抱えていたら、雨が降り始めた。
ヤバい。これはヤバい。
いつもなら雨に濡れるくらい別になんともないが、この状況では話は別だ。
冷たい雨に体力と体温を奪われてしまう。
しかもこの辺りでは雪が降ってもおかしくない時期だ。

俺は覚悟を決め、雨が凌げるような場所を探すため、
樹海の奥へ歩いて行った…………。
443 ◆08lxgZaG6k :04/10/24 18:23:21 ID:1Ozsvx8b
どうも。また投下させていただきました。
職人さん>エロGJ!!

……妹話なのに今回も妹が全然登場しないorz
444名無しさん@初回限定:04/10/24 20:40:04 ID:Z+EToZG6
朝起きたら妹がテロおこしてた。

「お兄ちゃんは占拠した!」

(゚Д゚)ハァ?
4451/3:04/10/24 22:51:55 ID:Eb7sS2fN
「お兄ちゃん!」
 朝の心地よいまどろみに浸っていた俺は、突然、俺の部屋に乱入してきた妹の大きな声に叩き
起こされた。
「な、な、な……!?」
 まだ半分脳みそが寝ている状態の俺の口から漏れたのは意味不明の言葉。しかし、それすら
も次の瞬間には、飛び掛ってきた妹に手際よく噛まられた猿ぐつわによってふさがれてしまった。
 しかも、それだけにとどまらず妹は手にしたロープで俺の手足を拘束していく。
「もう! あきらめてよ、お兄ちゃん!」
 必死に抵抗する俺だったが、あっさりと手足を硬く縛られてしまった。どこでそんな技術を学ん
だのだ、と突っ込みをいれたくなるくらい見事な縛り。いくら俺が力を込めても、ロープは引きちぎ
れるどころか、わずかなゆるみすら作れない。
「んんん! ん! んんっ!!」
 俺が猿ぐつわの下から必死に声を上げるが、どういうわけか妹は切羽詰った顔をしてドアの方
へ顔を向ける。
「くっ! もう来たか……!」
 その言葉に、俺も階段を駆け上がってくる足音に気づいた。
 すばやく立ち上がった妹は、力任せにドアを閉める。ものすごい音と振動をあげて閉まったドア
に、さらに鍵をかけた。
 それよりも、ほんのタッチの差でドアノブが音を立てて回り、ドアが激しくゆすられる。何者かが
ドアを開けようとしているのだが、鍵がその役目を十分に発揮し、謎の侵入者を寄せ付けない。
 ドアノブが静かになり、侵入者が諦めたのかと思いきや、今度は殴りつけるようなノックの乱打
が始まった。
4462/3:04/10/24 22:52:43 ID:Eb7sS2fN
『こらぁ! 中にいるのは、わかっている! おとなしく出てきなさい!』
 ……母さん?
「えーい、だまれだまれだまれぇ!」
 拘束されてベッドの上に転がされている俺の横にくると、妹は俺の首に腕を回し、身体をグッと
引き寄せる。って、うわ。頭に何かあたってる! ちょっとあばら骨のゴリゴリした感触の上にある
薄い脂肪の感触が、頭にダイレクトに伝わるっての!!
「我々は、『妹解放戦線』の戦士であぁーる! すでに我々によって――」
 さらに俺の身体を引き寄せると、

「お兄ちゃんは占拠した!」
(゚Д゚)ハァ?

『……手遅れだったか』
 おい、母さん。その、犯罪を未然に防げなかったFVIかCIAの捜査官みたいな台詞はなんですか?
『よぉ〜し。「妹解放戦線」の戦士に告ぐ。おまえらの目的はなんだぁ?』
「我々の目的は、ふたぁ〜つ! まず、同人誌の解放である。あたしがコレクションした、シス●リ
なんかのお兄ちゃんと妹が、あぁ〜んなことしたり、こ〜んなことしちゃったりなんかする同人誌を
廃品回収に出す古新聞の束の中から解放して自由にしろ! 次に、あたしの個室からの撤退だ!
 すみやかに、あたしをお兄ちゃんと同室に戻すのだ! さもないと――」
 いきなり妹が俺のパジャマのズボンを引きおろした。しかも、それだけにとどまらず、さらにトラ
ンクスに手をかけ、
4473/3:04/10/24 22:53:23 ID:Eb7sS2fN
「お兄ちゃんの股間を爆発させるぞ!」
『……!! 爆弾テロかぁ!』
 母さん、衝撃を受けているのは言葉の内容だけで、口調がノリノリなのは気のせいですか?
「しかも、それだけじゃないぞ!」
 そういうなり、俺の見えないところで妹がゴソゴソと何かを不審な動きをする気配。何をやってい
るんだろうと思っていると、妹は俺の前に白いものを投げ捨てる。
 それは、三角形に近い形をした白い布。その布の中央には、かわいいウサギがワンポイントに
描かれていた。
 俺の記憶が確かならば、それはパンツという物体であるはずだ。
「あたしもお兄ちゃんをおかずにイッちゃんだからね!」
『自爆テロ!!』
「しかもしかも、お兄ちゃんの股間のシングルタワーに突っ込んじゃうんだから!」
『うわ! それはマジでやばいネタ!』
「脅しじゃないぞ! 人質の首で落としちゃったりもできるんだから!」
 うわっ! いきなり、俺のナニのカリ首を刺激するな! って、落とすって堕とすってことですか!?
逝っちゃうんじゃなく、イッちゃう!?
『おお! なんて危険なネタ!』
 いや、母さん! 絶対にあんたは喜んでいる!
「さあ、要求を飲め〜! 要求が飲めないのなら、あたしががんばって飲んじゃうんだぞ!」
 って、お前は何をどうがんばって、何を飲む気なんだぁー!!

 朝起きたら妹がテロをおこしていた。
448名無しさん@初回限定:04/10/24 22:55:20 ID:Z+EToZG6
>>445-447
(*^ー゚)b グッジョブ!!
449名無しさん@初回限定:04/10/24 23:02:20 ID:MxYLrDWt
>>445-447
楽しいネタ小津

こういう変化球は大歓迎
450Y ◆cf6.GAJsFA :04/10/25 00:20:36 ID:1xMf9wLM
>>445-447
乙&GJです。面白いです。読んでて、「…そう来たかw」と、思いました。
451突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/25 00:34:40 ID:ObTA9tJN
流れを無視して一本投下、和姦系ではないので注意!!
前スレ>>426の兄妹です。
………連続性は殆どありませんが……w


朝起きたら妹に『朝起き妹スレ』投下予定だったSSを見られた。
「あっ、晶……」
「えへへっ、朝から良いモノ見せて貰っちゃったよ。お兄ちゃん?」
ちょっと仮眠を……とパソコンの電源を入れたまま横になってしまったのが
大失敗だった。急いで仕上げなきゃいけない企画書のために殆ど丸三日間も
貫徹したというのに、最後の最後で……
「お姉ちゃんに言われたから仕方なく起こしに来たんだけど、これはタナボタ
だね。お兄ちゃんてば、従姉妹だけじゃなくって妹とのエッチの願望まである
んだ?」
俺の内心など知る由もない晶は勝ち誇った笑顔と相手を小馬鹿にした口調。こ
ちとら寝不足と疲労でイライラしてるって言うのに!!
「……出てけよ、晶!」
「おろ?」と棘を含んだ声色にも余裕の晶「命令? この私に命令してるの?
良いのかなぁ、そんなこと言いっちゃってぇ?」
「出てけって言ってるだろ!!」
更に強くなる口調。もう怒声と言っても良い程だが。
「な……なに偉そうに逆ギレしてんのよっ!」自分の優位を信じて疑わない
晶も引こうとはしない。「お兄ちゃん、本当に自分の立場わかって言ってん
の!? これをお姉ちゃんに見せたら……」
美亜さんの名前。ことあるごとに引き合いに出される美亜さん。
「……美亜さんに言うだと……!?」
452突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/25 00:35:16 ID:ObTA9tJN
それが、俺の神経をどれだけ逆撫でしているのか。きっと晶の奴は全くと言
っていい程に理解していない。そして、そんな晶に美亜さんの事を何度も何
度も安易に言われるのが、たまらなく腹立たしい。まるで俺を苦しめる為の
金箍呪の様に、しかも俺を見下した笑みで何度も何度も!
「……お、お姉ちゃんに言うよ、今度こそ本当に言うんだから!おお、お兄
ちゃんが、その……」
やっと俺の異変に気付いたらしい晶。牽制するように言葉を継ぎながらドア
の方へと動揺した様子で後ずさるが……もう遅い!
「……俺が、妹との近親相姦願望を持てるってか?」
立ち上がって、ゆっくりと晶に近づく俺。
「そ……そうだよっ! お兄ちゃんが妹とエッチしたがってる変態なんだよ
ってお姉ちゃんに………きゃっ!?」
細い手首を捕まえ、力任せにベッドの方へと放り投げる。予想外に軽い晶の
体は宙を舞い、ぼふっと思惑通りの場所に。
「お……お兄ちゃん……?」
「それ、読んだんだよな晶?」カチリ、唯一の出口に鍵をかける「そこに書
いてあった妹はどうなったか、知ってるよな?」
「ひ…………!!」
「どうなったか知ってるよなっ!?」
「ひぃっ!!」
先程までの威勢の良さはどこへやら、ベッドの上に投げ出されたポーズのま
まガタガタと震え始める晶。すっかり血色を失った顔の中でカタカタと震え
る歯の音と、恐怖で限界まで見開かれた瞳に浮かんだ涙。
「お、お兄ちゃん? これ、冗談だよね……?」
そんな晶は知らない。自分の姿が怖がる様子が震える声が俺の中の加虐的な
興奮をドンドン増幅させている事を。本当はギリギリまで怖がらせてから解
放してやれば良いかと思っていたが、こんな晶を見ていると……
「はは、反省してるよ、ホントに反省してるから! もう勝手にお兄ちゃん
のパソコン覗いたりしないし、お姉ちゃんにも内緒……」
「……………………脱げよ。」
自分でも信じられないくらいに冷淡な声が……出ていた。
453突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/25 00:35:59 ID:ObTA9tJN
「え……?」
「制服、脱げよ。」
怖い、お兄ちゃんが怖い。こんなのは初めてだ。どうして? これ、お兄ち
ゃんじゃないの? ちょっと我が儘言ったって『今回だけだからな?』って
私のお願い聞いてくれるんじゃないの? いつもみたいに『お姉ちゃんに言
っちゃうから!』って拗ねたら渋々でも構ってくれるんじゃないの? お兄
ちゃん、なんでこんなに怒ってるの? なんで?
「ぬ…脱げって…お兄ちゃん…?」
「その話しの中の『晶子(しょうこ)』はどうなった?」
冷たい声。私の事なんてなんとも思ってない……ううん、それどころか道ば
たに落ちてる石ころか何かを見てる様な目。
「しょ、晶子ちゃんは……」
晶子ちゃんは主人公の妹。遊び半分で散々、お兄ちゃんを誘惑して思わせぶ
りな態度見せて面白がってた女の子。本当はお兄ちゃんを独占したいんだけ
ど、どうして良いのか知らないから悪戯ばっかり繰り返してお兄ちゃんの気
を引こうとしてた。だけどある日、酔っぱらったお兄ちゃんにリビングで押し倒されて…
「……晶子ちゃんは、その……服を……無理矢理……」
「はっきり言えよッ!!」
「きゃっ!?」大きな声で心臓が止まりそうになる「晶子ちゃんは、お、お
兄ちゃんに無理矢理犯されたんだよっ!」
そう、晶子ちゃんは大好きなお兄ちゃんに制服を引き裂かれて下着を破り取
られて、最後は処女を奪われてしまう。ちゃんと好きだよって言って貰えて
優しくして貰えたら全部捧げても良いと思っていたのに、晶子ちゃんは余り
にも子供じみて不器用で身勝手な愛情表現の代償として、一番好きな人と最
も望まない形で結ばれてしまう。告白もキスも無しで強引に抱かれてしまうのだ。
「………って、お兄ちゃん。まさか!?」
「あんまり生意気で可愛げないから忘れてたけどな……」口元を歪めてお兄
ちゃんが笑う。今迄見た事もない、冷たい笑みで「……お前も一応は妹だっ
たんだよな、晶? どうする? 服、破っても良いか?」
「嘘、そんなことする筈ないよっ! だってお兄ちゃんは……」
「『妹とエッチしたがってる変態』だよな? 晶が、さっき自分で言ってた
よな? だから俺は晶とヤるんだよ。」
454突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/25 00:39:27 ID:ObTA9tJN
「どうする? 自分で脱ぐか? それともビリビリに裂いて欲しいか? 俺
はどっちでも良いぞ?」
「そ……そんなことしたら大きな声出すよ! お姉ちゃんがお台所に居るん
だよ! 私の悲鳴聞いたら飛んでくるんだから!!」
言葉だけなら負けていない。が、晶には『それ』以上の余裕など残されてい
なかった。残った気力を振り絞って睨み返しているものの、ベッドの上から
逃げ出す事も出来ないのが良い証拠である。
「馬鹿かお前は? この部屋は防音材を使ってるんだぞ? 忘れたのか?」
父の書斎兼音楽観賞用にと、この部屋だけは内壁部分に防音材を敷き詰めて
あるのだ。もちろん完全な防音は出来ないが、流石に台所までは中の音は届
かない。でなければ、そもそも晶自身が中に入ってまで起こす必要など生じ
なかったのだから。
「そんな………!」
「んで、どうする? 早くしないと美亜さんが不審に思って見に来るかも知
れないからなぁ? それに前から一度、学校の制服って奴をムチャクチャに
引き裂いて……ってシュチエーションにも憧れてたんだよ。まぁ晶に脱ぐ気
がないいだったら仕方ないよなぁ?」
「…………そ、そんな……」
「それじゃ時間もないし、晶のご希望通りに……」
「ま……待って、お兄ちゃん!」兄が描いたフィクションが現実の記憶の様
に頭の中で蘇る。押さえつけられ、悲鳴と懇願を繰り返しながら身につけて
いた全てを物剥ぎ取れてしまった晶子の姿が「……自分で脱いだら……痛い
コトしないって約束してくれる……?」
それは屈服を意味する事に他ならないが、服を無理矢理に破られるという凌
辱紛いの行為を兄から受けるくらいなら、という思いが理性を上回ってしま
っていた。あたかも、それで自分を待ち受ける被虐的な未来が少しでも軽減
されるのだと思い込もうとしているように。
「しないも何も、脱いじまったら何も破けないだろ?」
それでも下着を剥ぐ楽しみは残るけどな、という心の呟きは晶には聞こえる
筈もない。
「……わかったよ、脱ぐから。」小さな呟き「………脱ぐから、むこう向い
ててくれる?」
455突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/25 00:46:39 ID:ObTA9tJN
うわ、痛々しい……>オマエガイウナ

以前に『妹に犯される姉(愛&優子)』と『兄を繋ぎ止めておくために凌辱行為
を自ら進んで受け入れる妹(詩織)』は書いたのですが、こういうレイプ紛い(
というかレイプそのもの?)というのは書いた事無いなぁと思い初挑戦。
御気分を害された皆さんスミマセン。

またスレ違い風味なので、言って頂ければ以降は書きませんのでご安心をw


>>職人諸兄方
皆様、GJです!
456Y ◆cf6.GAJsFA :04/10/25 02:49:30 ID:1xMf9wLM
繋ぎのSS、3話目の構成中にブラウザ落ちで、バックアップできず…。現在、書き直し中です…orz
>>突発屋氏
続きが気になります。…確かに心は痛いですけど、新鮮ですし…^^;
…クロス体験版の冒頭を思い出してしまった(w
…僕は、ラブエロ専門で行きます…痛いのは書いてて心が痛むのでw
457名無しさん@初回限定:04/10/25 02:52:42 ID:ZDEhUqcv
GJ!!

(;´Д`)ハァハァ
458名無しさん@初回限定:04/10/25 14:05:21 ID:RWT/dtgt
朝起きたら妹坂をのぼっていた。
459名無しさん@初回限定:04/10/25 15:15:32 ID:jhF55u2/
しかし打ち切られる
460池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/25 16:24:32 ID:93CVVH60
 朝起きたら妹がテロおこしてた。

「お兄ちゃんは占拠した!」
その一声で、俺は目が覚める。変声機か何か使ったような、妙な声だ。
目の前には俺のベッドの上に立った黒い影。顔は布か何かで覆われ、目だけ出されている。
「ったく、朝っぱらから何――」
「そこ、喋るなー! 命が惜しくば、まずは私の話を聞け!」
……また、妹のいつものごっこ遊びか? 仕方ない、付き合ってやるか。
「さっきも言ったが、お兄ちゃんは完全に占拠した!
 とりあえず、まずはこちらの質問に答えてもらう!」
質問……? テロというよりは尋問?
「お兄ちゃんは、あろう事か妹に対して萌えてしまっている! そうだな?」
いきなり来たよ。これは正直に答えるべきか?
つーか、俺と妹の仲ならわざわざ聞かなくても分かってると思うが、これは多分嫌がらせ?
「……はい」
――バンッバンッバンッ
目の前の黒い塊が火を噴いた。枕がボフンボフンなって、着弾点からうすい煙が昇る。
「……殺す気か!?」
「では次の質問だ! 妹に萌えるどころか、既に手を出してしまっている! そうだな?」
俺の意見は無視ですか……?
既に手を出したっつーか、最初はそっちから迫ってきたんだが、あれは一応YESなのか?
「……はい」
――ダパラララッ
……やばいよ、こいつイっちゃってるよ、クレイジーだよ、誰か助けて……。
てゆーか、何故に今更自分も知っている事実を確認して、俺を殺しにかかるよ。
今ごろになって好きな人でも出来て、後悔しちゃってるとか?
ああ、しかもなんか次の弾倉装填中だし。

――ガチャッ
突然、部屋の扉が開き、俺はそちらの方向を向く。部屋に入ってきたのは――
「お兄ちゃーん、お母さん知らなーい?」
……妹? じゃあコレは? あれー?あれー? おかしいな、いもうtgあhたrly
461池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/10/25 16:27:58 ID:93CVVH60
やっべ、最近全然投下してなかった。しかも久々に投下するのが一レスSSっていう。
言い訳させてもらうと台風の所為で風邪だったり。

『駆け落ち』の続き、書いても書いても進まない。
もう少しでエッチいシーンが終わるので、そこまでいったら投下予定。
462名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/10/25 22:58:36 ID:ns8mXjS2
不謹慎なのを覚悟で…

朝起きたら妹が、揺れていた。
463名無しさん@初回限定:04/10/26 08:25:42 ID:hIxHmx74
兄 「へぇ、そんな胸でも揺れたりするのか。」
464名無しさん@初回限定:04/10/26 12:18:00 ID:c7nPt6BF
妹「成長させるために自分で毎日揉んでる努力を無にするのはこの口かーっ!」
465名無しさん@初回限定:04/10/26 12:41:13 ID:TzcKPg7R
朝起きたら妹が内緒で買っていた豊胸グッズ(効き目なし)が
俺の部屋に落ちていた。
466名無しさん@初回限定:04/10/26 20:44:09 ID:jhlAtEdw
朝起きたら妹が、「くらやみとーひかりーのーときのーなかでー」と歌っていた。
467名無しさん@初回限定:04/10/26 21:16:21 ID:DcWoQt/u
朝起きたら妹の術中にはまっていた。
468桐莉兄@電波が来ない……:04/10/26 22:17:08 ID:i4dVx5lG
がちゃ。

「兄ちゃーん!」

とてとてとて。

「寝てるスかー、兄ちゃーん?」

ぎしっ。

「……………にひ(はぁと)」

もぞっ。ごそごそ……。

「兄ちゃんのパンツずらすー」

ずりっ。

「……わはっ、兄ちゃん今日も元気だーっ♪」

はむっ……れろっ、れろっ……。
………
……
…………むぅ。

ぢゅっぽ、ぢゅっぽ、ぢゅっぽ。

「――あ、兄ちゃん起きたーっ!」
「……俺は何で妹に犯されてんだゴルァ」
「気にするなス!気持ち良ければ万事OKなのス!」
「……ゴムは?」
「不要ス!暴走する若さの前にゴムなんて只の飾りスよ!」
「……危険日だとか言ってなかったか?」
「無問題ス!桐莉は何時でも膣内射精OKの兄ちゃん専用精液便所ス!」
「退けっ!中に射しちまう!」
「もう遅いス!兄ちゃんと桐莉がロマンスでペニスが射精を止まらないのだス!」
「しっ、締めるなぁぁぁーーー」
「妊法中出しの術ス!ニンニン!」

びゅーっ、びゅっ、びゅっ……。


……朝起きたら、妹の術中に嵌っていた。ついでに別の物も嵌っていた……。
470名無しさん@初回限定:04/10/26 23:23:53 ID:HHQs6Jwz
>>468-469
桐莉兄氏、乙です(;´Д`)ハァハァ

朝起きたら妹が裸エプロンしてた。
471突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/27 01:02:45 ID:ZmF821Ox
ご要望がある様なので、>454の続きです。

ライトブラウンに白い衿と、細長い黄色のリボンタイ。
その下から淡いレモンイエローのスポーツブラが現れた途端に俺の脈拍数は
一気に跳ね上がった・
『落ち着け落ち着け、相手は晶だ。下着くらいで何興奮してんだ!』
見ないで、との懇願は却下してやった。嫌なら本当に破いてやるぞと軽く脅
しただけで、晶は驚く程従順に従った。こちらに背中を向ける様にベッドの
上で膝立ちになり、柔らかい朝日を身に浴びながら冬用のセーラーを脱いで
ゆく妹の姿を眺めているだけで下半身に血流が集まってくる。普段は勝ち気
で口喧嘩では一歩も引かない晶。その晶が恥じらった顔を半分だけ俺の方に
向けながらモジモジと素肌を晒していく。最後にすとん、と落としたスカー
トの中に隠されていたブラと同じ色のショーツと、その薄い布きれの上に浮
かび上がったヒップのラインと脚の付け根の微妙な形状を目にした時には、
もう俺の我慢は限界を突破していた。
「お、お兄ちゃん! 待……」
「五月蠅いっ!!」
逃げ出そうとする小動物を捕まえる様に後ろから抱きつき、前に回した両手
でブラの上から小振りな膨らみを掴む。
「い……嫌、嫌だよ!!」
その心地良さを楽しもうと何度も何度も繰り返し掌全体で包んで揉む。スッ
ポリと手の中に収まってしまう未熟なサイズだが、その弾力と柔らかさは文
句なしだ、が。
「なんだよ晶、これ本当に女の胸なのか?」
「!!」
もっと晶が恥じらい、しおらしくしてる所が見たい。そんな俺の口からは内
心の満足感とは正反対の罵詈雑言が零れ出す。
「全然無いのに生意気にてブラなんかしやがって、それで一人前気取ってる
つもりなのか、ん?」
「………そんな、ひどい……!」
472突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/27 01:03:53 ID:ZmF821Ox
「酷いも何も事実だろうが? どうせ誰も言ってくれない………っと、それ
以前に揉んでくれる様な男も居ないか? 只でさえ生意気で可愛げ無い性格
してるってーのに、こんな貧乳じゃ誰も女扱いしてくれないだろ?」
「そんな……!!」
「ああもう! これじゃ何処触ってるのか判らないじゃねぇか!!」
もうブラ越しの感触じゃ満足出来ない、直接触りたい! だが外し方なんぞ
知らない俺はスポーツブラを強引に捲り上げ、妹の体温を直接握りしめた。
「え……ええっ! 駄目だよお兄ちゃん!!」
少し汗ばんだ晶の素肌は、しっとりと手に吸い付いてくる。そして力を入れ
るたびにプニプニと指の中で形を変える皮下脂肪の心地よさ。この胸が俺だ
けのモノになっている。
「痛! 痛い……!!」
「五月蠅いっつってるだろうが! お前の貧弱なのを胸扱いして揉んでやっ
てるんだ、静かにしてろ!!」
「やだ、痛いよ! お兄ちゃん、お願い、もっと優しく……」
「黙れッ!!」
「あ、ああああああああああっ!?」
少し尖ってきた乳首に思い切り爪を立てると、悲鳴と共に全身が痙攣する。
「生意気に固くなってるじゃねぇか。こんなに乱暴にされて感じてる癖しや
がって、気持ち良いんだったら偉そうに文句垂れるな!!」
「う、うぅ……」
「なんだ? 泣けば許して貰えるとでも思ってんのか、お前?」と言いなが
ら乳首から指を離し、少し力を抜いて再び胸全体を刺激する「勘違いするな
よ、お前は自分で脱いだんだからな? そんなに嫌だったら抵抗すりゃ良か
ったのに、お前は俺のオモチャになる方を自分で選んだんだよ。」
はぁ、と晶の唇から熱い吐息が漏れる。
「言わせて貰えればな、本当はお前の餓鬼みたいにガリガリな体なんか欲しく
ないんだ。どうせだったら美亜さんみたいな大人の女の方が良いんだ。」
耳元で美亜さんの名前を呟くと、ピクリと晶の全身が反応する。
473突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/27 01:06:14 ID:ZmF821Ox
「そうだよな、馬鹿の一つ覚えみたいに『痛い痛い』って愚痴ってる妹より
は美亜さんの方が良いかもな。美亜さんだったら晶より大人だから感度も良
いだろうし、何より晶みたいな我が儘は言わないだろうな。晶と違って、も
っと俺の事受け入れてくれるかも知れないな?」
今度はそっと、もう片方の乳首に指の先で触れてみる。
「ふぁっ………!」
くすぐる程度の力加減で転がしてみると、明らかに痛みとは異なる声が漏れ
る。そして小さな突起コリコリとした感触で勃起している。
「まぁ例え年下でも、エリスみたいに『好きになって下さい』って謙虚に甘
えてくる子だったら良いけど、尽くすって事を知らない頭の悪い餓鬼は勘弁
だな。やっぱり美亜さんみたいな……」
「……お、お兄ちゃん……?」
「ん?」
ほら食いついてきやがった。晶の奴、何でか知らないが昔から美亜さんと露
骨に比較されるのを非常に嫌がってる。無論、本人は隠しているつもりらし
いが微妙に表情が変わるので簡単に判る。
「あの……ちょっと……だけだったら……」
「ちょっとだけ、だったら?」
「だから……その……優しくしてくれるんだったら……もうちょっとだけ、
好きに触らせてあげても………良いよ?」
「優しくって、こんな感じか?」
「んん、んんんっ!」指から力を抜いて、下から上へとバスト全体を持ち
上げる様に撫で上げる「そう、そんな感じ………えへへ、ちょっと気持ち良
いかも。お兄ちゃんの手、大きいから……」
『晶? 耕一さん?』
こんこんこん、と不意にノックの音と。
「お姉ちゃん!?」
『晶? 随分時間がかかってるみたいだけど、どうしたの? 耕一さんの具
合が悪いの?』
474突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/27 01:07:24 ID:ZmF821Ox
「う……ううん! そんなんじゃないよ! ちょっとお兄ちゃんが……」晶
の小さな手が俺の手の上に、自分の乳房を揉んでいる手の上に添えて「……
肩凝ってるみたいだから揉んであげてるんだよ。すぐ終わるから!」
『………そう?』
「そうなの。ホントにすぐ終わるか………ああんっ!」
無防備な首筋を不意にベロリと舐められ、嬌声を上げてしまう晶。
『晶?』
「へ、平気、なんでもないよぉ!」再開される胸への愛撫、すっかり敏感に
なった晶は素肌から送られてくる快感信号を抑えきれない「お兄ちゃんん!
うご、動いちゃだめっ! 動いちゃ駄目だよっっっ!」
「すみません美亜さん。ちょっと疲れてるみたいで……」荒くなる晶の息遣い
を隠すためにわざと大きな声を出す「……もうちょっとだけ、晶にマッサージ
頼んでも良いですか?」
(お、お兄ちゃん止めて! お姉ちゃんにばれちゃうよぉ!)
(バレるかもなぁ? お前が兄貴に乳揉まれて、よがり声だしてるって。)
(やだ、そんな言い方しないでよぉ! んんっ、んんんんんっ!!)
唇を噛んで必死に声を抑えようとする晶。その表情は見えないが、快感と緊張
のせめぎ合いに翻弄される様子を見ているだけで加虐心が更に大きく膨らんで
ゆく。
『……しょうがないですね。最近、お忙しいみたいでしたし。』はぁ、と諦め
の溜息『でも晶は学生ですから、ちゃんと時間が来たら学校に行かせてやって
下さいね?』
「はい、責任もって。」
『晶?』
「ひゃ、はい!」
『ちゃんと、朝ご飯は食べていくのよ? それと、遅刻しそうになっても耕一
さんにご迷惑をかけては駄目よ? 良い?』
「うん! うんんっ!!」
それでは、私は先に出ますからと美亜さんの気配が遠ざかってゆく。そして、
しばらくすると玄関の開閉音と外から鍵をかける音が。
475突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/27 01:09:19 ID:ZmF821Ox
「………もうっ! お兄ちゃんはっ!」美亜さんが居なくなって精神的な余裕
が少し出来たのだろう。ポーズは変えず、首だけ回して拗ねた横顔を向けてく
る晶「バレて困るのはお兄ちゃんも一緒でしょ! あんまり意地悪したら、も
う触らせてあげないよっ?」
本気で怒っていない事くらいは上気した頬と潤んだ瞳で判る。俺が美亜さんと
の朝食よりも自分との秘め事を選んでくれたので上機嫌なのだろう。もしかし
たら無意識の内に更なる快感も求めているのかも知れない。
「ねぇお兄ちゃん? 私、別に細かいコトに拘る訳じゃないんだけど……その、
なんていうのかな、こういうことって雰囲気っていうかそういうのも大事だと
思うの。だからね……?」
怒った顔から一変、はにかんだ笑みを浮かべる晶。俺がまだ、機能の俺だった
ら素直に可愛いと思えただろう笑顔。
「もう胸を触られるのとかは全然嫌じゃないんだけど、でもこういう関係にな
るんだったら……その……キ、キスとかもちゃんとしたいなって。ファースト
キスだからちょっと複雑っていうか恥ずかしいんだけど、お兄ちゃんが相手だ
ったら、まぁ、あんま勿体ないとかって無いかなぁって思うし。そ、それに胸
だけ触られてハイお終いですってなったらね、なんか体だけが目的で私の事何
とも想って貰ってないのかなかぁとか、私と価値って胸だけなのかなぁってい
うか私ってお兄ちゃんにとって何なんだろうっているか……」
「……なぁ、晶?」
「な、なに?」
「さっきお前、なんて言ったっけ?」
「キ、キスの話?」
「いや、その前。」
「えぇっと……………お姉ちゃんにバレたらって話?」
「ああ、それだ。」
476突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/27 01:14:38 ID:ZmF821Ox
「だから、あんまり意地悪な事ばっかりしたら触らせてあげないよって……」
「『触らせて』『あげない』だと?」
「え? お兄ちゃん、なにい……むぐっ!?」
「お前、随分と偉くなったんだな?」晶が異変に気付いた次の瞬間、俺は晶の
頭を枕に無理矢理押しつけ押さえ込んでいた「何を勝手に浮かれてるのか知ら
ないがな。お前は俺の『モノ』なんだよ。わかるか? お前の体を好き勝手に
弄るのに一々お前の許可なんぞ貰う必要ないんだよ! お前は俺がしたいと言
ったら黙って脱げばいいんだよ! お前は俺のモノなんだからな!?」
「そんな……お兄ちゃん……!!」
「わからなかったら体に教え込んでやろうか? このまま足で頭踏んづけられ
てグリグリとされたいか? 真っ赤に腫れ上がるまで布団たたきで尻を叩いて
やろうか? いや、もっと良い方法があったよな?」
パニックに陥っている晶は満足に体も動かせない。息だけは出来る位の力加減
で後頭部を片手で押さえ込んだまま残った片手を下半身に、膝立ちの状態から
俯せに押し倒されて持ち上がったままの股間に伸ばす。
「なんだなんだ? ペッタンコの胸揉まれただけで、こんなに濡らしてるのか
お前? すっかり染みこんで下着が湿ってるぞ?」
愛液を吸って秘部に張り付いたショーツ。そこに掌を押しつけて前後に大き
く動かすとヌチャヌチャと粘度のある液体特有の感触が伝わってくる。
「ああん、ああん! や、止めてよぉ……!!」
「ほらほら、今度は悲鳴だろうがヨガリ声だろうが好きなだけ張り上げて良い
ぞ? なんせ美亜さんは仕事にいっちまったからな? もっとも、こんなに涎
垂らしといて嫌だの止めてだの騒いだって説得力の欠片もないけどな?」
477突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/27 01:15:11 ID:ZmF821Ox
「お……おにいちゃん、優しくしてくれるって約束したのに……!!」
「何時したよ、そんな約束?」更に力を込めて頭を押さえ込む「お前が気持ち
良いかどうかなんて関係ないんだよ! 俺はな、お前の体を好きな様に好きな
だけ楽しみたいだけなんだよお前の体の隅から隅まで俺の指紋だらけにして唾
を塗り付けて最後は精液でドロドロにして穴という穴に溢れる程に注ぎ込んで
やりたいだけなんだよわかるか晶っ!?」
「う、ううっ! うううう……!」
もはや言葉もなく嗚咽を漏らすだけの晶。大きな枕に顔の半分以上を埋めなが
らも辛うじて残った片目で俺を見つめている。その大きな瞳にはまだ、哀願と
も悲哀とも愛しさともつかない悲しい光が宿っている。
「わかったのかっ! 晶ッ!!」
だが、何故か非難だけが見えない。涙を溢れさせながらも許しを請うだけで決
して俺を責めない妹の目。その視線に晒されて俺は………
「くそ………くそ、くそ、くそぉぉぉぉぉぉぉッ!!!」
「い、いやぁぁぁぁぁぁっ!!」
純潔を守る最後の砦。それが引き裂かれる音と妹の悲鳴とが混ざり合い、家中
に響き渡った。
478突発屋 ◆63./UvvAX. :04/10/27 01:20:40 ID:ZmF821Ox
お、終わらねぇ………
しかも長げぇ…………
と言う訳で「前後編」の筈が「前中後編」構成になってしまいましたw
我ながら構成力の無さが情けないです。


>>池魚氏
綺麗にオチてますね、お見事!

>>桐莉兄氏
雨の日は、マンホールの中が一番受信しやすいそうですよ?>チガウダロ
それはさておきGJです!
479桐莉兄@もう一発ズドーン。:04/10/27 01:23:07 ID:1lyrVmYg
どだだだだだだ、がちゃっ。

「兄ちゃんー、朝だーっ!」
「……勘弁してくれ、つい数スレ前に朝を迎えたばかりだぞ」
「んなこと桐莉に言われても困るス。太陽は今日も元気に昇って来てるのス!」

ばさっ。
無情にも布団を剥ぎ取られた。
寒い。

「兄ちゃん、さっさと起きるーっ!」

……駄目だ、俺は寒いと炬燵に入りたくなってしまうのだ。

「さぶ……」
「もーっ、朝ご飯が冷めちゃうスよぉ。寒かったら、桐莉が暖めてやるーっ!」

ばふっ。

何か頭から布を被せられて、いい匂いのするやーらかいぷよぷよに顔を押し付けられた。
……多分、桐莉の腹だ。

「ほらほら、兄ちゃん、早く目ぇ開けるーっ!」
「くー」
「……五分以内に起きて来ないと、兄ちゃんの味噌汁に練乳入れるぞ(ぼそっ)」

とてとてとて、ばたん。

「………………………ぐはっ、ちょっと待てコラ!?」
480桐莉兄@もう一発ズドーン。:04/10/27 01:25:08 ID:1lyrVmYg
何が悲しくて朝っぱらから練乳味噌汁なんぞ飲まにゃならんのだ。
つーかおまい、最近只でさえ脇役気味の七華から、これ以上属性を奪ってやるなっつーの。
慌てて飛び起きると、俺は制服に着替えて階下へと駆け下りる。

「〜〜♪〜♪〜〜〜♪〜」
「おいっ、桐莉っ!ちゃんと五分以内に起き――」
「〜♪〜〜…あ、兄ちゃん」

――朝起きたら妹が、裸エプロンだよ。

「ちゃんと起きて来たスね。偉い偉い〜ス(はぁと)」

ぐはぁ!裸エプロンで兄の頭をなでなでかよ!

「あ、やばっ。おなべが吹き零れしてるス(汗)」

くるんっ……って、ヤバいよ!生っ白いお尻がプリプリしてるよ!

「ハァ、ハァ、ハァ、き、桐莉たーんっ!」
「あ、兄ちゃん。冷蔵庫から納豆出すー」

納豆なんかどうでもいいってばよ!
寧ろ、兄ちゃんの股間で糸引いてるナニをパクッと、パクッとぉぉ!

「兄ちゃんは目玉焼きとスクランブルエッグ、どっちスかー?」
「……桐莉」
「うぃス!桐莉と同じ、目玉焼きスね!」
481桐莉兄@もう一発ズドーン。:04/10/27 01:26:43 ID:1lyrVmYg
じゅー……。

忙しく台所を行き来する、桐莉の引き締まった小ぶりの尻が……。

「兄ちゃん、ソーセージは?大きいの?小さいの?」
「大きいぞ、さっきからビンビンだ」
「うぃス!大きいのスね!」

じゅー……。

……あ、今、脇からチラッと乳見えた。

「な、なぁ、桐莉。何時もならそろそろ……」
「あ、そろそろスね。兄ちゃん、炊飯器見て。ご飯炊けてたら杓文字で、底から良く混ぜるっ」
「……いや、それも確かに大事だけど」
「うぃス!大事ス!良く混ぜとかないと、ご飯が潰れて固まっちゃうのス!」
「……俺の固まってる物もどうにかしてくれ……」

味噌汁を椀によそって、テーブルに運ぶ妹を盗み見る俺。
ヤバい。
桐莉が前屈みになると、色々と視覚情報的に俺の理性が欲望にダイレクトリンクでヤバい。

「もうっ、何やってるスか!ちゃんとご飯混ぜるーっ!」
「わ、悪い」
「ほらっ、ご飯よそったから、兄ちゃんのと桐莉のと、お茶碗テーブルにさっさと運ぶっ!」
「……なぁ、桐莉。椅子が一つしか無いんだが」
「逆さ縛り首団の入団面接で使うからって、かーちゃんが持ってっちゃったスよ」
「……」
482桐莉兄@もう一発ズドーン。:04/10/27 01:31:17 ID:1lyrVmYg
「何してるスか、兄ちゃん。冷める前にさっさと座って食えっ」
「い、いや、いいよ。お前が座れば?」
「椅子は一つしか無いんスよ。二人で座れば無問題ス!」
「ってちょ待てうぉわっ!?」

どすんっ。

桐莉に引き倒されるようにして、椅子に腰掛ける俺。
その俺の上に――

ぽすっ。

「朝飯食べるーっ!」
「(うぁぁぁぁぁぁぁ!し、尻っ、背中ぁぁぁ!!)」
「んふふふふ、兄ちゃんの膝に座るの、久しぶりスぅ〜♪」
「(膝じゃなくて股間がぁぁ!腰っ、ぐにぐにするなぁぁぁ!!)」
「兄ちゃん、あーんするス。あーんっ(はぁと)」

―――じぃぃぃぃぃぃぃ。

「って、ちょ、食事中スよ!何でズボンのジッパー下ろしてるのスか!?」


九曜家の朝食メニュー
炊き立てご飯 茗荷の味噌汁 引き割り納豆 目玉焼き ソーセージ(桐莉だけ二本)。
483桐莉兄@嗚呼幸せの青くない鳥:04/10/27 23:32:23 ID:1lyrVmYg
「赤い羽根募金にご協力願いまーす!」
「赤い羽根募金にご協力願いまーす!」

寒空の下、募金箱を抱えた女の子達が、街頭を行く人々に呼び掛ける。
ポケットから財布を取り出すと、俺は募金箱の中に十円硬貨を投げ入れた。

「ご協力、ありがとうございまーす!」

営業スマイル全開で、俺の胸元に赤い羽根を付けてくれる。
胸の内は判らない。
本心では『ケッ、シケてやがるぜ、このしみったれが!』とか思ってないとも限らない。
でも、僅か十円の積み重ねが、困窮している人達の助けになる事は間違い無いし、無理をしてまで格好を

付けて大金を投じるのが善良な市民の有るべき姿だとも思わない。
お賽銭は、御縁があるように五円。
募金箱には、小学校時代からの慣習で十円。
自分に出来る範囲で、見返りを期待せずに善意を行う、そして自分も清々しい気分になる。

「……ふ。いい事した後は気分がいいぜ」
「兄ちゃんは逆さ縛り首団の団員としての自覚が足りんのス!」

俺の隣で悪の組織の首領様が何やらブツクサ言ってるが、気にしたら負けだ。

………
……
…………
484桐莉兄@嗚呼幸せの青くない鳥:04/10/27 23:33:28 ID:1lyrVmYg
「赤い羽根ボッキンにごっ協力願いまーっス!」
「……おい」
「赤い羽根ボッキンにごっ協力願いまーっス!」

妹が、募金箱下げて俺の部屋に突撃して来た。

「……何のつもりだゴルァ!」
「赤い羽根ボッキンっスよ、兄ちゃん!」

相変わらず、桐莉の発音はおかしい。
つーか、悪の組織の首領としての自覚は何処に消えた?

「桐莉は突然ぼらんてぃーあの精神に目覚めたのス!アイの力で地球を救うのス!アイーッ!!!」
「……ところで桐莉、昨日お前が落とした財布って見つかったのか?」
「うぐっ!み、見つかったスよ?」
「……(じとー)」
「な、何スか!その疑いの眼差しはっ!?失礼ス!嫌んなっちゃうスよ、もうッ!」
「……(じとー)」
「………………………………………兄ちゃんのいけずぅ」
「つまりおまいは、財布失くして金欠なんで、兄の愛で救って欲しいと」
「その通りス!桐莉は困りまくってるのス!」
「母さんに頼めよ」
「頼んだけど資金援助を断られたのス!組織の金を使い込もうとしたら殴られたス!」
「当然だな。あの金、我が家の生活資金も込みなんだぞ」
「兄ちゃぁん……世界を救えー……」
「俺は悪の組織の幹部なんで断る」
「アイーッ!桐莉にアイーッ!ぷりぃずーっ!兄ちゃぁん……」
「甘えた声出しても駄目!」
「ねーぇー、兄ちゃぁん……ぼっきーんっ、ぼっきんしてー、ぼっきーん……」
「だぁーっ、発音が違うっ!募金だ、募金!」
「いいからぁ、桐莉にぼっきんしるーっ……」
「……………二千円だけだぞ、俺も今月厳しいんだからな」
485桐莉兄@嗚呼幸せの青くない鳥:04/10/27 23:35:19 ID:1lyrVmYg
最近めっきり見掛けなくなった二千円札を取り出して、桐莉に手渡す。
途端にニパッと笑顔満開になる妹を見てると、実に現金な物だと溜息の一つも出て来るさ。

「無駄遣いすんなよ。後、今度は落とすなよ」
「うぃス!解ってるのス!」

抱え込んでた募金箱に、自分で二千円札を放り込むと、

「ご協力、ありがとうございまーっス!」

律儀にも羽根を取り出して……

「……って、赤い羽根じゃないじゃないか」
「てひひ。白い羽根しか無かったのス。これで我慢しるっ」
「なぁ、桐莉。この羽根、何処から持って来たんだ?」
「ぎくっ!き、気にするなス!」
「まさか……小学校か農家に忍び込んで、鶏の羽根毟って来たんじゃ……」
「桐莉は危険人物じゃ無いスよっ!動物虐待は七華姉ちゃんの仕事ス!」
「だったらいいんだけど」
「ほんのちょっと、ヤマモトさんの羽を無断で毟らせて貰っただけス!」
「!」

ドアを開けると、廊下にへたり込んでシクシクと、怪人ニワトリ男のヤマモトさんが泣いていた……。

「ぬー、やっぱり赤くない羽根はイマイチっスねー」

むしっ、ブチブチブチィッ。
嫌な音を立てながら、ヤマモトさんの羽根を引き抜く桐莉。
486桐莉兄@嗚呼幸せの青くない鳥:04/10/27 23:39:07 ID:1lyrVmYg
「ひっ!しゅ、首領様ぁ、お許しをぉぉ!」
「大人しくしるっ!お前の血で羽根を真っ赤に染めてやるのだス!」
「あひぃーーーっ!無理です!私の血は緑色でぇーーーっ!!!」
「確か、緑の羽根募金ってのも在ったのス!」
「ぼ、ぼっちゃん、お助け〜!あぎっ、ギヒィィィィィーーーーーッッッッ!!!!!」

許せ、ヤマモトさん。
逆さ縛り首団のヒエラルヒーは絶対なのだ。
下手に口出しして、白い羽根を俺のボッキンの尿道に突き刺されでもしたら大変だ。
敵対勢力をBSEに感染させる為に、『ボクの顔を食べて元気になってね!』とか言いながら牛丼になっ

て散って行った、怪人狂牛男の牛嶋さんに比べれば……まだ幸せな死に様だと思ってくれ。

「総員ー、ヤマモトさんに向かって敬礼ー!」
「「「アイーッ!」」」

俺と、俺専属の戦闘員三名が見守る中、ヤマモトさんは緑の羽根へと姿を変えた。
何時の日か、地球は緑に包まれるだろう。
そして貴方の魂は、幾千、幾億の民に引き継がれて行く。

ありがとう、ヤマモトさん!
さらば、ヤマモトさん!
俺達は貴方の事を忘れない!  ………多分。
487桐莉兄@嗚呼幸せの青くない鳥、キリ:04/10/27 23:45:51 ID:1lyrVmYg
『ギャヒーッ!』とか『ギエーッ!』とか『諦めて肉塊になるのスーっ!』とか『みんなー、今日はヤキトリパーティーよーっ!』とか『『『『『アイッ、アイッ、アィーッ!!!!!』』』』』とか、廊下の向こうから聞こえて来る。

「……地鶏なんだからさ、せめて最後は鍋にでもしてやれよ……」
『ギエエエエエエーーーーー!』

あふれる涙を押さえつつ、我が家を後に一人、吉牛へと向かう俺だった。

………
……
…………

「兄ちゃん、これ見るーっ!」
「……だから、朝っぱらから殴り込み掛けて来るのは…やめ…ろと…………」

朝起きたら妹が………新しい羽根リュックを背負って、たい焼きを口に咥えていた。

「ヤマモトさぁぁぁぁーーーーーーーんっっっっっ!!!!!(涙)」
「此処は笑うとこスよ」
「あらあら、笑いの方向が変な方に行ってるわね」
488名無しさん@初回限定:04/10/28 07:16:23 ID:AgyxeeOs
ひ…ひでぇ…(;つ∀T)
489名無しさん@初回限定:04/10/28 09:47:29 ID:pnRLMi9v
ヤ…ヤマモトさん…
ところで、改造人間の肉って、人肉?鶏肉?微妙だ…
490名無しさん@初回限定:04/10/28 18:14:53 ID:42SLKHyD
ヤマモトさんには悪いが、焼鳥喰いたくなった。
491名無しさん@初回限定:04/10/28 20:12:01 ID:KmtsHhJc
晩飯、飲み屋で焼き鳥食べようかな・・・。
492名無しさん@初回限定:04/10/28 21:49:17 ID:DQlRzDJv
朝起きたら妹が、俺の観察日記をつけていた。
493無銘その弐拾四 ◆518YLv.Xnc :04/10/28 22:30:21 ID:Hr0ssTzQ
朝起きたら妹が、俺の観察日記をつけていた。

 寒い。
 そう思いながら目を覚ますと、視線の先では京香と聖がなにやらノートらしき物に書き込みをしている。
「………………おはよう?」
「あら、おはようございます。お兄様」
「起きたの? 兄さん、おはよう」
 妙に寒い。
 不思議に思い、下半身に目を向ける。するとそこにはハローマイサングッモーニンえええぇぇぇぇ!?
「な! な! な! ななななんじゃこりゃーーー!」
 視線の先では、朝立ち一歩手前のブツがしっかりと自己主張している。
「あ、お兄様。動かないでくださいな」
「観察しにくいからね」
「ふざけんなぁ!」
 即座に布団をかぶり直し、目にもとまらぬ速さで妹たちの手からノートをひったくる。そしてその内容に
目を通すと――――

○月×日 晴れ
 今朝のお兄様・兄さん。半立ちで13.5cm。健康。――――

「なんだ? この憲法第13条に真っ向から喧嘩売ってる内容の日記は?」
「あら、お兄様、心外ですわ。お兄様の健康を毎朝確かめてるのですよ?」
「そうだよ兄さん。ちょっとくらい感謝してよ!」
「俺は今まで、プライバシーを侵害されて感謝した人間なんぞ一人も知らん!」
 ってかその他の罪もいっぱい付きそうな日記だぞ、これは。
「将来、私が使う事になる、お兄様の大切な部分ですから。これくらいは当然です」
「あ、違うよ姉さん。私の物! 私が使うから研究してるの!」
 そこに俺の意志は無いのか? と言うよりも……
「お前等二人ともとっとと部屋から出てけ!」
494518 ◆518YLv.Xnc :04/10/28 22:30:58 ID:Hr0ssTzQ
すいません。上手くオチませんでした。
因みに、これは長編ではない方の京香・聖です。
いや、まぁ結局長編がここに繋がるわけですが………

>>職人兄貴諸氏
みなさんGJ!
495名無しさん@初回限定:04/10/28 23:43:48 ID:uphAV+nU
漏れも観察されたい…(;´Д`)ハァハァ
496桐莉兄@いもうと観察日記:04/10/29 13:24:40 ID:Y8dlWdN2
という訳で、今日も俺は、日課の2ch朝芋スレを見ていた訳だが……。

『今朝のお兄様・兄さん。半立ちで13.5cm。健康。――――』

「………(汗)」

いや、これはネタだよな。
解ってるさ、世の中にこんな奇抜な行動を取る奴なんて、そうそう居る訳無いって事くらい。

『練乳浣腸だよもん!』
『おまいの血で羽根を真っ赤に染めてやるのだス!』

「………(滝汗)」

居る訳無い、と思いたいが、俺の周囲には奇抜な行動ばかり取る奴が二人も居る訳で。
……まさか、俺も観察されてねぇだろうな?

「失礼スね!桐莉は『半立ちで13.5cm』なんて観察日記は付けんのだス!」
「そうだよっ!こんな変な日記、観察とは言わないもんっ!」
「おわぁっ!おまいら、人の心を読むなっ!」

突然涌いて来る妹と幼馴染。
最近俺のプライベートな時間だとか、プライバシーな空間だとかが、失われつつあるような気がして仕方が無い訳だが。
497桐莉兄@いもうと観察日記:04/10/29 13:25:55 ID:Y8dlWdN2
「まぁ、観察されてないなら問題なしだな」
「桐莉は小学校の頃、朝顔の観察日記で先生に誉められた事もあるんスよ!」
「私だって、ひまわりの観察日記で誉められたもん!『半立ちで13.5cm』は無いと思うんだよ!」
「………観察、されてないなら、問題無いんだが………」

――あ、あ、あ、あ、二人とも何か、日記帳っぽいの出してるYO!(涙)

「観察日記とはこうあるべしス!
『AM4:30 晴れ つぼみ  AM5:20 晴れ 七分咲き  AM6:00 晴れ 桐莉のめしべに受粉』」
「待て待て待てゴルァ!俺は何時でも満開だ!皮なんて被ってないぞ!」
「桐莉ちゃんのは観察日記じゃないよ!めしべに受粉って何だよっ!私だって、たかくんのおしべ挿れたいよっ!」
「だったら!七華姉ちゃんがお手本見せてみろス!」
「観察日記っていうのは、こーゆーのを言うんだよっ!
『○月×日 曇り 練乳2.8cc  △月◇日 快晴 カルピス2.27cc  ×月○日 晴れ 練乳3.57cc』」
「俺が自家発電ばっかしてるとでも言いたいか!」
「ってゆーか、練乳って何スか!まさか、こっそり持ち帰って飲んだスねっ!?桐莉の練乳返せ!」
「たかくんの練乳は私のだもん!」
「やる気スか!妹斗夢精転生ィィィ!」
「上等だよっ!まじかるドミかるゥゥゥ!」

がちゃ。

「こーら、あなた達。もう少し静かにしなさい!」
「かーちゃん……」「おばさん……」
「あら……これは?」
「き、気にするなス!只の朝顔の観察日記ス!」
「そうだよっ、気にしちゃ駄目なんだよっ!只の練乳の観察日記だもんっ!」
「まあ……観察日記?そう、観察日記……うふふふふ、観察日記なのね〜♪」
498桐莉兄@いもうと観察日記:04/10/29 13:28:06 ID:Y8dlWdN2
……母さん、何でそんなに嬉しそうなのですか?
そして背後に隠している日記帳っぽいのは何でつか?
いやいやいや!見せなくていいですから!寧ろ其のまま帰って下さい!
マジで!頼むから!お願いママン!

「偶然ねー、私も観察日記付けてるのよー。見たい?うふふふふ、見たいでしょ?ってゆーか、見れ?」
「(うぐっ……こ、断ったら何されるか解ったもんじゃねース・・・・・・)」
「……えーと、み、見たい、かな?だよもん……」
「母さん!やめてくれ、母さん!貴方はまた誰かを不幸にしようとしていらっしゃる!」
「おだまりっ!観察日記って言うのはここまでやって初めて観察日記なのよっ!
『×月○日 理恵ちゃん 騎乗位で二回  △月×日 夕奈ちゃん 後背位一回、顔面射精一回  ◇月□日 桜ちゃん お口とアナルで――」

「兄ちゃぁぁぁん?」「たかくぅぅぅん?」
「ひ……あひっ………ちがっ、それ、俺の観察日記じゃ………ひぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
「桐莉がデスノートに書いた名前と同じなのだス!」
「たかくんのうあき者っ、ばかばかまんこーっ!」


只今、残虐シーンが展開されています。

〜〜(お仕置きだもんっ、)〜♪〜〜♪〜(ゴス、バキッメコッ)〜〜〜♪ 〜〜♪〜〜♪〜(ギヤァァァァ)〜〜♪ 
〜〜♪〜♪〜(死ねス、この)〜♪〜〜♪(デストローイ!)〜♪〜〜♪〜

……チーン。

499桐莉兄@いもうと観察日記キリ:04/10/29 13:30:19 ID:Y8dlWdN2
「ぬぅー、やっぱりかーちゃんには敵わんのス!」
「練乳程度じゃまだまだだもんっ!」

「…………………………………ぐ・・・・・・ふっ」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

『○月○日 妹斗懺悔拳 七華守護神 妹斗暗黒――』

「よぉ、同僚。何書いてんの?」
「んー、ニャンデヤネン様の観察日記」
「うわちゃー、今日も見事にボコボコだねぇ……」


※ ◆518YLv.Xnc氏> ネタに使わせて貰っちゃいました、ゴメリンコ♪ ※
500名無しさん@初回限定:04/10/29 15:04:27 ID:LSwEbzc+
朝起きたら妹の未来日記を見つけた。
501名無しさん@初回限定:04/10/29 19:21:25 ID:6VKvNLHL
新聞ネタ
朝起きたら妹に、着ぐるみを着せられていた。
502名無しさん@初回限定:04/10/29 20:19:53 ID:f6qGlutm
朝起きたら、妹がハロウィンしてた。
503エロ兄貴式外国語習得法1/6 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/29 21:44:56 ID:cSBTNwML
久々に俺の番になったと思ったら、妹が隣からいきなり声をかけてきた。

「兄さん、何を読んでいるのですか?」
新聞を見ていたら、隣から妹が覗き込んできた。
「『中国時報』だ。中国といっても、民国の方だがな」
我ながら随分と失礼な略称を使っている。
「どこで手に入れたんですか_| ̄|○」
「中国食品店。ビデオも貸し出してるぜ(←嘘は言ってない)」
「新宿とか池袋とかにある店ですか」
「そうだ。ま、同じ漢字を使っているから結構分かるだろ」
俺が言っている事は、イングランド人にラテン語の本を見せて『ほら、分かるだろ』
と言うのと同レベルの事だが気にしない。
「ところどころ分かったようで分かりません。『冤大頭奥運国手』って何ですか?」
「『お人よしなオリンピック国家代表』」
「どこにオリンピックなんて言葉が・・・」
「『奥運』」
「・・・」
華子は微妙な表情をした。
「ところで、この・・・その・・・『援交』というのは?」
「『援交』だ」
実際には売春という意味で使われているが。
「・・・」
中国4000年の歴史に、華子は圧倒された(←歴史は関係無い)。
「これって、まさか――」
「外来語だ。日本語から入ってきた」
「な、何でこんな外来語が_| ̄|○」
「日本はエロいからだ。少なくとも、大陸ではそう思われているし、台湾でも同じ
ように見られていると思うぞ」
「な、何でこんな事に・・・」
「まー、あれだ。300人くらいの売春婦を現地で動員したり、紙コップでイチモ
ツを表現したりするからな、日本人は」
504エロ兄貴式外国語習得法2/6 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/29 21:45:38 ID:cSBTNwML
嘘は言ってないぞ、嘘は。紙コップのパフォーマンスの時『中国人の豚野郎!』と
か『これが中国人だ!』とか叫んだというのはもちろんネタだが。
「・・・」
華子は頭を抱え、テーブルに肘をついた。
「他にも、nyutichengという日本語が中国語になってるぞ」
「・・・書いて頂けますか?」
力無く呟く華子に、俺は新聞の空欄に文字を書いてやった。

『女体盛』

「・・・」
華子が活動を停止した。俺は華子に顔を近付けた――大丈夫、生命活動は停止して
ない。
俺は新聞を読み進めた。

中文時報を読み終えた俺は、中文導報を読み始めた。中文導報とは、中国語の総合
週間新聞(自称)である。総合っていうからには、上から下まで協力サポートしてく
れるってわけだ。以前も下着ショー(←ファッションショーです)のようなツボをつ
いた記事が載ってから期待も膨らむってものだ。
しかし、期待に胸などを膨らませながらページをめくっていたら、いつの間にか復
活した妹が後ろから覗き込んできた。
「・・・勉強熱心なんですね、兄さんは」
半分関心、半分呆れながら妹が呟く。
「人間、エロのためなら何でも出来るんだぞ」
「・・・」
華子が俺の言う事に感動して、頭を抱えている。
「華子、どうしてVHSが勝ったか分かるか?」
「い、いっぱい売れたから」
ふ、違うな。華子の答えを俺は鼻で笑った。
「多くのAVがVHSで出たからだ!」
「_| ̄|○」
華子が俺の答えに感銘を受けている。
505エロ兄貴式外国語習得法3/6 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/29 21:46:44 ID:cSBTNwML
「どうして日本ではマイクロソフトがアップルコンピュータに勝ったか分かるか?」
「え、えっと・・・価格面で優位に立てたから?」
「違うな。エロゲーがMS−DOS時代からたくさん出てたからだ!」
とは言うものの、俺はプレイした事が無い。
「そ、そうなのですか?」
俺の結論に華子は首をひねる。が、こいつも薄々感づいてはいるだろう。マイクロ
ソフトが強い理由はアプリケーション(エロゲー)に有るというのは有名だし。
「そうなんだよ。だからこそエロゲーの洗礼をほとんど受けていない国ではアップ
ルもまあまあ戦えているんだ」
「・・・」


「兄さん、この外国の雑誌は?」
「エロ雑誌だ」
華子の質問に堂々と答える俺。いくら妹が相手だからって普通は堂々と『俺はエロ
本持ってるぜ』とは言わないわけだが、そんな事は気にしない。
「・・・ただのファッション雑誌にしか見えませんが」
俺は無言で左下を指差した。さすがに華子でもSexと書かれていれば何の事だか分か
るだろう。
「いかに男を悦ばせるかという特集記事だ。女性誌で時々組まれる」
「・・・」
ここら辺は日本と同じだ。しかし、向こうのそれは日本より過激だ。ま、俺の場合
はセックス講座よりもセクシーなねーちゃん見るのが主な目的だったりするわけだ
が。
「後学のために読んでおくか?大丈夫、学校で習っているから英語は読めるだろ?」
「・・・はい、学校で上位10人に入ってますから」
どうやら、『後学』の意味をそっちで解釈したようだ。

「・・・」
華子は無言でエロ雑誌(違)を読み始めた。
「知らない単語が有ったら遠慮無く訊いてくれ。ま、辞書もここに有るから遠慮無く
使ってくれ」
506エロ兄貴式外国語習得法4/6 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/29 21:47:35 ID:cSBTNwML
実は英英辞典なわけだが。
「あ、あの・・・pubic hairって何ですか?」
「『陰毛』だ」
「・・・」
感心したような表情で華子が頷く。っていうか、髪の毛でないとしたらナニの毛だっ
て想像が働かないか?ペニスの近くに有って、引っ張ると『丘』を刺激出来る毛って
言ったら限られるし。全く、カマトトぶって。
「この・・・Morning erection is no real dealというのは?」
「朝勃ちは本当の勃起ではない・・・とでも訳すのかな。かなり堅苦しい訳だが」
記事の内容は『朝勃ちしてるからって、彼はあなたに興奮しているというわけではあ
りません。これは生理現象です。朝は性欲が減退している場合も有りますから、ここ
はモーニングコーヒーを一緒に飲んで、必要なら食事をして、そしてその後で様子を
見て本当の事(real deal)をしましょう』というものである。
「朝勃ちって、本当の勃起じゃなかったんですか?」
「そうだ。勃起には変わりないが、性的な興奮を伴っての勃起ではない。だから、本
当の勃起ではないという指摘は当たっている」
「エッチな本には・・・よく・・・そういうシーンが出て来ますね。幼馴染みが部屋
にやって来て、朝勃ちしているのを見て・・・・・・というのが」
「それはまた非現実的な」
エロ本に描かれている女は現実とはかけ離れているが、だからといって出て来る男が
現実的とかというとそうでもない。

「わ、分からない単語だらけ・・・_| ̄|○」
しばらく特集を見ていた華子だったが、あまりに分からない単語が多過ぎたのか、降
参してしまった。
「groinとかtitsとか、学校で習わ・・・ないよなあ」
後ろから体を洗う時に乳首を背中に押し当たり敢えて男性器を避けてじらして周辺部
を攻撃したりする技を解説した記事なので、そうした単語が出て来るのは避けられな
い。ちなみに、理想は日本のソープだとかのたまっている。流石だな。あの金正日も
オススメしているし。
「・・・学校で教えられるような単語だと思います?」
「女教師に放課後教えて欲しい単語だな」
507エロ兄貴式外国語習得法5/6 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/29 21:48:22 ID:cSBTNwML
うちの学校に英語科担当の若い女性教諭はいないわけだが。
「井出先生ですか?」
「・・・」
井出菊代(58)、夫を早くに失って母子家庭になってしまうが、それにもめげずに
頑張る英語教師。日本語教師を目指していた時期も有ったという彼女は、英語だけで
なく日本語に対しても深い洞察力を持っている。
「可愛いですよ」
「何か根本的に間違っているぞ」
そして、可愛いおばあちゃんというイメージがピッタリ合うおきゃん(死語)な性格
である。
「尽くすタイプですよ」
「・・・」
「兄さんは先生のお気に入りだそうですね」
「・・・華子、もしかして俺をからかって楽しんでないか?」
「もちろん♪」
・・・成長したな、華子も_| ̄|○

「兄さんはどうして学年1位になれたんですか?・・・と、友達が訊いてきました」
華子の質問に、俺は無言でエロ雑誌(違)を指差した。
「想像していた通りですね・・・で、友達にそう説明しろと?」
「仕方ないだろ。事実だし」
「他に何か有りますよね?」
「他には・・・」
俺は不思議の国のアリス・・・が元ネタのエロ小説を示した。1×歳の少女が地底
の国で調教されるというものだ。
「えっと・・・『興味のある分野の文章を良く読むこと』・・・と」
なかなか良い表現だな。何だか偉そうだ・・・実態はエロいわけだが。
508エロ兄貴式外国語習得法6/6 ◆gnyC8fH1Jk :04/10/29 21:49:14 ID:cSBTNwML
「The great column of pulsing flesh flopped across her face as it uncoiled
like a snake.」
Its single eye momentarily...
「声 に 出 し て 読 む な」
ドゲシッ!
元気に朗読する俺の背中にいつもの蹴りが入る。わざとエロいと分かりにくい場所
を読んでやったというのに・・・

「そうだな・・・華子の場合、SMなんか良いんじゃないか?」
「何でそうなるんですか!」
509名無しさん@初回限定:04/10/30 18:39:30 ID:Z2bTNmwQ
そういや、Red lineっつーのも日本語由来ですな。


ひゃっほい。
510名無しさん@初回限定:04/10/30 19:38:02 ID:wcWCYhES
RED line
ttp://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=red+line&kind=ej&mode=0
その弐
ttp://www.redline.co.jp/

Thin red lineってのも造語だったんだろうか?
511名無しさん@初回限定:04/10/31 23:59:46 ID:o9aQdquh
俺しかいない予感!

|゚Д゚)つネタドゾー「朝起きたら妹があやつりの輪を開発してた」
512名無しさん@初回限定:04/11/01 08:01:43 ID:LD/rgE2a
あや"つ"り?
513名無しさん@初回限定:04/11/01 21:22:33 ID:ecaeJyxB
>>512
”あやつりの輪”で、ちょっとググってみた。


・・・・・・装着者を洗脳できるアイテム・・・らしいねw
514名無しさん@初回限定:04/11/01 22:10:06 ID:why/hRfd
FF6しか思いつかない…_| ̄|○
515突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/02 00:43:51 ID:1GuQc3lb
少々ヒンシュク気味の様ですが、>>477の続きいきます。
というか、これ完結させないといつもの(?)純愛路線に戻れそうにないのでw


はぎ取ったショーツに覆われていた部分。初めて目にした妹の臀部……という
かヒップラインは余りに衝撃的だった。まだ発育途中なのか脹らみ方こそ少々
物足りないが、無駄な皮下脂肪を一切感じさせない妹の双丘は血色も良く健康
的で、張りがある素肌が綺麗な曲線を形成している。日焼けとは無縁な白さは
晶のそこが他の誰にも許していない聖域の象徴で、しかし見た者を皆引きつけ
虜にしてしまいそうな柔らかさと肌触りの良さを主張して止まない。神聖さと
淫靡さ、相反する二つの美しさと罪悪感に気圧されかけるが……
「お兄ちゃん、いやだよ、いやだよぉ……!」
……晶の泣き声が引火材となってくれた。そうだ、もうここまでやっちまった
んだ。ことが終わった後に晶がどうするつもりにせよ、ここまで来たのなら最
後までやろうがやらまいが何も変わらないじゃないか! どのみちロクな未来
しか無いんだったら、食べ尽くしてやる!!
「な………何言ってんだよ! こんなに涎垂らしながら騒いだって説得力って
のが無いんだよ説得力が! お前はな、頭押さえつけられながら尻突きだして
下着を破り取られながらヌルヌルに濡らしちまってるような女なんだよ。ひょ
っとしてレイプ願望でもあるんじゃないのか、え!?」
「う、うううう………!!」
「なんだよ、今度はケツの穴までパクパク物欲しそうにしてるぞ? いつも一
人でやるときは、こっちを弄ってるのか? 私は健全なスポーツ少女ですーな
んて面して俺の趣味にケチつけてるくせしやがって、自分は強姦好きのアナル
オナニー狂いかよ、この変態女!!」
「ち、違う………酷い……酷いよぉ……」
「だけど悪いなぁ。俺はお前のクソまみれでプンプン臭ってるケツの穴になん
ぞ触りたいとも思ってないんでな。まぁこっちもこっちで小便の臭いが染みつ
いてそうで嫌なんだが、妹がこんなに垂らしてんだから兄貴としては満足させ
てやらないとな? すぐにブチ込んでやるから足、開けよ! おら、さっさと
開けつってるだろっ!!」
516突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/02 00:45:48 ID:1GuQc3lb
まるで俺を誘い込むかの様に蠢く妹の膣口と肛門は臭いどころか如何なる汚れ
とも無縁の美しさと純潔さを持ち、清潔感溢れる純白なまま接吻を求める唇の
様に俺の愛撫を待っている。触れたい、そして舐め回したい。だが俺の中の何
かが警鐘を鳴らしている。その誘惑に負けてしまったら俺は晶の虜になってし
まうと。晶を犯して屈服させるはずが、晶の魅惑に引きずり込まれ晶の香りに
溺れてしまい、そうして晶を独占し続けるという欲望を満たすためならどんな
事でもしどんな要求にも応えてしまうだろうと。
「だ、駄目! 兄妹じゃなくなちゃうよ! お願いお兄ちゃん! 私、エッチ
の経験なんて全然無いけど何でもしてあげるから、ね? 手でもお口でも胸で
も良いから! お姉ちゃんにも言わ…………うぐっ!!」
「だから、お前の都合なんて聞いてないんだよっ!!」
問答無用で犯す、それ以外に晶から逃れる術はない。あらん限りの力で晶の頭
を枕に沈め、残った片手を振り上げ……
ぱしん!「あうっ!?」
ぱしん!!「ああっ!!」
ぱしん! ぱしん!!「ぐっ! あぐっ!!」
「何度も言わせるな、お前は俺のモノなんだよ! どうすんだ、腫れ上がるま
でケツを叩かれてから無理矢理開かされて犯されるか、痛い思いをする前に自
分で股開いて犯されるか、どっちなんだよっ!!」
「うぐ、うぐぐぐっ!!」
「答えろよっ、晶っ!!」
ぱしん!!
「ひぐっ! ううう………」
やっと観念したらしい晶の両足がゆっくりと遠慮気味に動く。まるで羞恥心と
の葛藤を代弁するかの様なささやかな動きだが、それでも妹の汚れを知らない
花弁が次第に開いてゆく様は俺の視線を釘付けにしてしまう。
「なんだ、やれば出来るじゃないか。」十分な蜜を湛え、キラキラと光る妹の
秘所。パジャマのズボンを降ろして、もう限界まで膨張し我慢汁でベトベトに
なったたムスコを取り出す「じゃ、晶のご希望通りに雌犬みたいな格好のまま
後ろから強引に犯してやるからな?」
517突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/02 00:47:10 ID:1GuQc3lb
力を緩めても、もう晶の頭は枕から浮き上がっては来ない。これからの起こる
全てから逃避する様に自ら顔を埋めて五感を遮断しようとしている妹の腰を
左手で固定してから、自分のモノを右手で握り晶の秘所に擦り付ける。熱い粘
液同士が触れ合う感触を味わいながら数回、先端を動かすと、俺の為に愛液を
溢れ出し続けている妹の泉の場所を探り出せた。
「おい晶、随分と小さい口してるなお前。ひょっとして本物は初めてか?」
「………………………」
返事はない。だがカタカタと小刻みに震え始めた体が言葉以上の雄弁さで全て
を語っている。
「そうか、良かったな? 初体験が願望通りの強姦で? しかも相手が何処の
馬の骨ともつかない野郎じゃなくって自分の兄貴だしな? こんなレアな処女
喪失なんて滅多に無いぞ?」
「………………………」
「あんまり嬉しくって言葉も無いってか? じゃ、好きにさせて貰うぞ!」
狙いを定めてグッ、と少し力を入れると先端部が晶の聖域を無理矢理に押し広
げる様にして内部へと侵入する。少し挿入しただけでも、もう晶の中の熱さで
根本あたりで射精感が脹らみ始める。だが、まだ早い。
「この位だったら、簡単に入るし案外痛みもないんだよな。だけど…なッ!」
「!!!」
更に数ミリ、押し込むと『そこ』には侵入者を押し返す程の抵抗感が存在して
いる。晶の『少女』を守る文字通りの最後の壁。ただでさえ未経験で狭い穴が
緊張と恐怖で更に収縮し締め上げてくる。
「どうした、そんなに締め付けて? んなに力入れたら余計に痛いぞ?」
「……………」
「そっかそっか、折角の初レイプだもんな? 痛くなかったら嬉しさも半減だ
もんな? それじゃ、ご希望に合わせて一気に一番奥まで突っ込んで子宮も思
いっきり突いてやるからな? 痛いぞぉ? 期待しろよ?」
鬼頭が半分くらいまで埋まった状態。もう後は力任せに押し込むだけでもいけ
るだろう踏んだ俺は両手で晶のウエストを掴んで完全に固定し。
「晶を、女にしてやるよっ!!」
518突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/02 00:48:38 ID:1GuQc3lb
腰を引き寄せると同時に一気に突き込む。
「あ………あがっ!?」
ブチブチと処女膜を引き裂きながら一番奥を目指す俺。その情け容赦ない破瓜
の痛みに晶の上半身が跳ね上がる。その口から漏れるのは呼吸困難に陥ったか
の様な悲鳴にならない呻き声。
『や、やべ………!!』
入り口付近とは裏腹に内部は殆ど濡れていなかった。だが、無理矢理に挿入し
た男性器を問答無用の力強さで締め付けてくる圧迫感と妹を犯しているという
興奮とで絶頂がコントロール出来そうにない。痛い程の拒絶感する快感へと変
えてしまう魔力。これが近親者……血が一番近い相手とのセックスなのか?
「………い、痛………!!」
晶の口から漏れるのは無意識の呟きか懇願か。無理もない、愛撫など無い上に
一方的な挿入で処女膜を破られてしまったのだ。それでも大きな悲鳴をあげな
かった晶は歯を食いしばり、目からは大粒の涙を零しながらも懸命に痛みに耐
えている。だが同情は出来ない。晶を完全に征服する為には、このまま蹂躙し
尽くすしかない。
…………でなければ、俺が晶に支配されてしまう………
「……『痛い』?」根本まで挿入したまま暫く動きを止めていると、僅かなが
ら締め付けが緩くなる。本来は男性器を受け入れる機能を持った器官だ。最初
の衝撃の余韻が去ると緊張も解け徐々に馴染もうとしているのだろうが「本当
に痛いのはな?」
「あ、ああああ………」
519突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/02 00:49:15 ID:1GuQc3lb
ゆっくりと引き抜くだけでも相当の刺激が伝わっているはず。精神的な余裕も
受け入れる準備も出来ていなかった晶の未熟な膣壁は、この程度の運動にも対
応出来ずに行為自体を快感とは感じられない。ただ、体の一番奥まで突き刺さ
っていたモノが抜けてゆく感触に単純な安堵を覚えているに過ぎない。晶の声
にも苦痛から解放される嬉しさが混じっている、だが。
「本当に痛いのは、これからだッ!!」
ずん! と半分以上抜け出ていたモノを再び一気に突き込む。子宮が力任せに
叩かれると反動で晶の小柄な前方へと体が逃げる。
「ひ………ひぐっ!?」
竿全体に絡みついてくる熱い感触は愛液などではなく、きっと破瓜の出血だろ
う。だが、それが何であろうと潤滑油の代わりになるのなら一向に構いはしな
い。まだ抵抗感が強い晶の中から半分程迄引き抜き、再度一番奥へと叩き付け
る。
「あが……が………が………!!」
抜く、突く、抜く、突く。その度に妹は糸の切れたマリオネットのように関節
という関節をカクカクと揺さぶら翻弄され。まるで四肢のパーツが外れて分解
してしまうかのような不自然な動き。だがパニックに陥った膣内の収縮がもた
らす快感は先程の比ではなくなってきた。出血か、或いは痛みを恐れる本能が
晶本人の意思とは無関係に俺を受け入れようと愛液を分泌させ膣壁をコントロ
ールし始めたのか。内壁が絡み付き、出し入れがスムーズに出来る様になって
きた妹の性器を自分の欲望だけで蹂躙する。
「うぐっ、うぐっ、うぐっ、ううううぅっ!!」
520突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/02 00:49:52 ID:1GuQc3lb
ぱんぱんぱん、と腰に腰をぶつける音と晶の不規則な呼吸音だけが部屋の中を
満たしている。加速すればするほどに高まる快感。透明な愛液に紅が混ざった
斑な粘液が結合部分から溢れ出して細い足を伝う。
「痛……いたい、いたいよぉっ!!」
「五月蠅い! もう少しだ、黙って締めてろっ!!」
「も、もう少しって………まさか……!?」
涙と、汗と、涎でグチャグチャになった顔で晶が振り返る。綺麗にセットして
あった筈の髪が乱れ、頬に額に張り付いている。
「決まってるだろ、一番奥に出すんだよ! 犯してんだからなっ!」
「や……やだ、やだぁっ!」今度こそ本当に逃げ出そうとする晶。だがもう手
遅れだ。腰をがっちりと掴まれた上に目一杯に挿入された状態で自由に動ける
訳がない「やだよっ、それだけは絶対に駄目! お兄ちゃん、中は本当に駄目
なのぉっ!!」
もう限界は近い。晶に少しでも余裕が有れば、きっと体内で更に膨張する亀頭
に気付いただろう。この熱い体内に自分の欲望を残らず吐き出す瞬間を想像す
るだけで爆発しそうになってしまう。
「……大丈夫だよ。」
え? と晶の表情が緩むが。
「堕ろす時は言えよ? 金くらいは出してやるからな?」
「お、お兄ちゃん!? お兄ちゃんっ!!」
心とは裏腹に、射精の気配を察知した性器が全てを搾り取るかの様な煽動を開
始する。そしてそれに応えて俺も………
「あ、晶ッ!!」
「いやだっ! いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
弾けた俺の欲望が、妹の中を満たしていく。一滴すら無駄にはすまいと、俺は
晶の一番奥へと更に突き込んだ。
521突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/02 00:55:15 ID:1GuQc3lb
「う、うう、ううううう……」
射精が収まっても、まだ俺達は繋がったままでいた。いや、正確には俺が晶を
解放してやらなかっただけだ。二人の体液が混ざり合った膣内の居心地は晶を
征服してやったという満足感もあってか、到底手放しがたい満足感と温かさを
もたらしてくれる。
「………おい、晶?」
「ぐすっ、ぐすっ………うん?」
「もう一回、中に出したら今度こそ間違いなく妊娠するかもな?」
「ひ………!!」
とん、と軽く奥を突いただけで晶を顔から血の気が引いてゆく。
「ほら、こんなに固いだろ? 俺はまだ満足してないんだよ、なぁ?」
ゆさゆさ、と軽く揺すってみる。もちろん、この程度で射精したりはしないが
晶にはてきめんだったらしい。俺の顔を見る目が恐怖に満ちている。
「………嫌か?」
俺の顔色を伺う様にコクリ、と頷く晶。そのオドオドした様子がたまらない。
「それじゃあ、ここで我慢してやったら何でも言う事を聞くか?」
再び小さく頷く妹。
「本当に、何でも言う事を聞くな?」
「………………………うん。」
「じゃ、早速証拠を見せて貰おうか?」
体を離すとヌルリ、と精液と愛液と血液が混ざった異様な色彩の液体にまみれ
た男性器が晶の中から抜け出す。その後を追う様にドロリと同様の液体が膣口
から、ゆっくりと溢れ出す。
「こいつはな? お前の血とお前の涎と、お前の為に出してやった練乳で汚れ
てるんだ。見れば判るよな?」
「う、うん………」
嫌悪感を隠しきれないながらも、妊娠という最悪の事態から逃れる為に従順に
従う晶。その眼前に未だ衰えない肉棒を差し出す。
522突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/02 00:56:15 ID:1GuQc3lb
「なら話は早いよな? どうすれば良いのか、わかるよな?」
「わ、私が……」流石に耐えられず、視線を反らす晶「……お口で綺麗にすれ
ば、良いの?」
「嫌なら、別に良いぞ。もう一回、晶を気持ち良くしてやるだけだ。」
「だ、誰もしないなんて……」じわ、と涙の滴が浮かび上がる「……しないな
んて、言ってないでしょ! するわよ!」
「『させて頂きます』だ。」
「…………さ、させて頂きますっ!」
口調こそ勇ましいが、口を少し開いただけで一向に銜えようとしない晶。とい
うより出来ないのだ。受け身一方の強姦ならともかく、これは晶の方から進ん
で実行しなければいけない『奉仕』。それも自分の恥部から分泌された液体を
舐め取らなければならないとなれば抵抗感も半端ではないだろう。
「………時間をかけるのは構わないが、乾くと余計に取りにくくなるのは知っ
てるよな? それにお前、早いとこ風呂場に駆け込んで自分のアソコに指突っ
込んで中のモノ全部掻き出さないとヤバいんじゃないのか? それとも俺に
ホースの先を突っ込んで蛇口を捻って欲しいのか?」
「な……! じ、自分でするってば!」
ようやく覚悟を決めたらしい。『あ〜ん』と口を大きく開き、きつく目を閉じ
て俺の股間に顔を寄せてくる。馬鹿な奴だ、目なんか閉じたら……
「あ〜……………ごふっ!? んんんんんっ!?」
「おらおら歯を立てるなよ! それからな、少しでも吐き出しやがったらお仕
置きだからな、忘れるなよ!」
二発目は口の中だ、胃袋が満タンになるまで注ぎ込んでやる。そう、晶が完全
に俺のモノになるまで! 
523突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/02 01:03:35 ID:1GuQc3lb
一応、これで終了です。
当初は「夢オチ」とか「ループネタ」とかも考えましたが最終的に却下。
また、後ろの処女を奪われるシーンも無駄に長くなると判断してカット。
晶タン可哀想すぎると思った方or足らないと感じた方は脳内補完の方向性で……>マテ

……ハッキリ言って、こういうのは得意じゃないので普段の数倍疲れましたw
524518 ◆518YLv.Xnc :04/11/02 18:41:07 ID:PrDICYdg
突発屋氏GJ
うぅ、ただこういう内容はかなり苦手。

内容の好き嫌いは置いておいて、文章的にはかなり良かったです。
突発屋氏もあまり得意なジャンルではなさそうなので、お疲れ様でしたw
525名無しさん@初回限定:04/11/02 21:23:07 ID:dtpq7vsW
GJ!エロ(・∀・)イイ!!

朝起きたら、妹が無口キャラになっていた。
526名無しさん@初回限定:04/11/02 21:25:48 ID:yoTtQ4uK
朝起きたら妹に
「チャンスよ」
と言われた。何のだ?
527炒飯妹のガイドライン1/3 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/02 23:40:49 ID:UISt7LeJ
朝起きて、キッチンに向かったら、妹が『チャーハン作るよ!!』と言いながらチ
ャーハンを作っていた。
「チャーハン作るアルよ」
口調が似非中国人だし、これは期待出来るな。
「お兄ちゃーん! おに、おに、おにーっ!!」
妹は俺を見るなり奇声を発してきた。
「ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!(←気合を入れている)」
そして、兄である俺に良い所を見せようと余計に頑張り始めた。
本能の趣く(←誤字)ままに声を上げ始める妹だが、フライパンの押しと引きを上手
に使い分ける料理慣れした姿が印象的だった。

・・・が、その時、とんでもない事が起こった。
ミョミョーン!ボヨヨーン!
何と、チャーハンがフライパンから飛び出して妹の顔に降り注いだのである。
「うはwwwwwwwwおkwwwwwwwwwwwwww暑いっていうか熱いwwwwwwwwwwwwwww」
今年の夏の流行語を吐きながら、妹は風呂場へと走った。俺はとりあえずその間に
冷凍庫から氷の入ったケースを取り出した。
妹は洗面器を持ってすぐに戻って来た。
「ありったけのタオルとお湯を用意して!男はみんな外に出て!(大田光風に)」
自宅出産かよ!
「おいおい、お湯じゃなくて、氷水で冷やすんだろ?」
「・・・(ノ∀`)アチャー、ネタ用にお湯持って来ちゃったよ」
持って来るなよ

「ふぅー、生き返るー」
結局、キッチンの水を使って氷水を作り、それで妹の顔を冷やしたのだった。
「無事だったのか!?」
「うん、サタンだからね。」
「サタンじゃあ、仕方ないな( ´∀`)」
円周率だって来年から『サタン』になるらしいし(情報源2ちゃんねる)。
「・・・っていうか、コレ、どうすんだ?」
528炒飯妹のガイドライン2/3 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/02 23:42:05 ID:UISt7LeJ
コレとは、足元に広がるチャーハンの残骸である。
「・・・」
妹は暫く黙り込んだ後、突然、地面に落ちたチャーハンをかき集めて何事も無かっ
たかのようにフライパンへと戻し始めた。
「三秒ルール!! 三秒ルール!!(AA略」
「・・・良いのか?」
とりあえず、3秒以上経っているだろというツッコミは遠慮していただきたい。
「良いよ。お母さんにでも食べさせれば。ほら、お母さんが上から降りて来たよ」
「おはヨーグルト」
なるほど、妹の言うとおり、二児の母とは思えないセリフと共に上からお母さんが
降りて来た。
「あら、おいしそうなチャーハンね」
「私が作ったんだよ。早速食べてみて♪」
「いただきマンモス」
・・・二児の母の年代らしいギャグと共に、お母さんは食事を始めた。
「うほっ、良い味」
母親はノンケでも構わず食いそうな至福の表情を浮かべる。知らぬが仏だな。うん
うん。
しかし、仏の顔は長くは続かなかった。
「あら?・・・・・・ほこりがご飯の中に」
お母さんのスプーンの上にはほこりが乗っかっていた。さっき床に落ちた時に付い
た物だろう
「あ゛・・・」
妹は、直感的に危険と判断して逃げようとした。
「へい、お待ち!(AA略」
しかし、ジェンキン寿司みたいな事を言う母親に引き留められてしまった。
「・・・やってくれましたね、紗枝…
よくわたしの美味しい朝食への夢を見事に打ち砕いてくれました…
永谷園チャーハンの素1袋の反応がありませんね…あなたが料理したんですか?
どうやったのかは知りませんが、この埃はちょっと意外でしたよ…
それにしても、あと一息のところで埃を食べてしまいそうになるとは…
料理に失敗したのは残念でしたが、わたしはもっとでしょうか…
529炒飯妹のガイドライン3/3 ◆gnyC8fH1Jk :04/11/02 23:42:56 ID:UISt7LeJ

はじめてですよ…
このわたしをここまでコケにしたおバカさんは……
まさかこんな結果になろうとは思いませんでした…

ゆ…
ゆるさん…

ぜったいゆるさんぞ紗枝!!!!!
じわじわと全部無理やり食わせてやる!!!!!
一粒たりとも残させはせんぞ覚悟しろ!!!」
まずい!母親がいきなり最終形態になろうとしている!
「お、お兄ちゃん、助けて!・・・って、いない!?」
助けを求める妹だったが、俺は既に逃げ出していた。

「さあ、食うんだよ!さあ、さあ!」
「ぼ、ボスケテ・・・」
そして、リビングでは地獄のような光景が繰り広げられるのであった。
530桐莉兄@無口化桐莉:04/11/03 00:15:41 ID:P5Adcd06
こん、こん。
きぃぃぃ……ばたん。
ぎしっ、ぎしっ……。

「………」

ゆさ、ゆさゆさ。

「………」

ゆさゆさゆさゆさゆさ。

「……起きる」

ゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさ。

「……ん、ん……んぁ?」
「………兄…」
「何だよ、桐莉」
「……朝」

とんっ。
とて、とて、とて。
きぃー……ばたん。

「……………何だぁ?(汗)」

朝起きたら妹が、無口キャラになってた。
531桐莉兄@無口化桐莉:04/11/03 00:16:24 ID:P5Adcd06
……つーか、遅刻だ!
歯ブラシっ!鞄は何処だ!俺の財布っ!

「バカっ!何でこんな時間になるまで起こさないんだよっ!?」
「………ご飯……食べる」

くいっ、くいっ。
食卓の上のベーコンエッグとトーストを指差す桐莉。

「………作った……」
「食ってる場合か!遅刻するだろ!」

制服の袖に腕を通しながら、時計を確認する。
ヤバい。
トイレに入ってる時間が無い。

「飯は途中で七華から強奪する!」
「……」
「で、弁当は?」

……ふる、ふる、ふる。
無言で首を振る桐莉。
普段の小うるさいのもアレだが、なんつーかこう、非常ーーーーにまどろっこしくて腹が立つ。

「早く食え!置いてくぞ!」
「あ……兄……」

どさっ。

革靴に足を突っ込んだのと、俺の後を追って立ち上がった桐莉が倒れたのが、ほぼ同時だった。
532桐莉兄@無口化桐莉:04/11/03 00:18:22 ID:P5Adcd06
「……桐莉?」
「………」

慌てて妹に駆け寄る。
はっ、はっ、と、浅く繰り返される呼吸。
薄っすらと紅潮した頬。

額に手を当てると、熱い。

「……バカ。調子悪いならさっさと言え……」

………
……………
……

学校に電話を入れてから、桐莉を二階に運んだ。
ベッドに寝かせて、額の汗を拭い、買い置きの冷えピタを張り付ける。

「……まぁ、後の細かい処置はお袋が何とかしてくれるだろ」

紛いなりにも人体改造の権威、イカデーモンだ。
最近は細菌兵器の開発にも凝ってるらしいし。

「俺は学校行くから、今日一日は大人しく寝てろよ」
「………」

……………………くいっ。
俺の制服の裾を掴む桐莉。
533桐莉兄@無口化桐莉キリ:04/11/03 00:22:01 ID:P5Adcd06
「……ちゃんと朝飯は食ってくから」

ふる、ふるふる。

「……何だよ」
「………兄ちゃ……行っちゃ………」
「あのな、お前!小学生じゃねーんだから、一日くらい……」

…………………………きゅ。

「・…………兄ちゃ……置いて……嫌……」

……あのなぁ、桐莉。置いてくって、そーゆー意味じゃ……

「……………分かったよ……………」

熱ぼったい妹の手を握り返す。

「…兄ちゃ……」
「…………」

そう言えば、小さい頃の桐莉って、こんな感じだったな。
人見知りとか激しかったし、どっちかと言えば無口で、引っ込み思案で、トロ臭くて、
今の桐莉とは正反対の性格だったように思える。

……ぶっ飛んでるように見えて、案外こいつなりに、無理してたりするのかな……。
534511:04/11/03 00:49:12 ID:Gfa25BKY
>>512-514
そうです。FF6のことです。ハァハァできるのキボン(;´Д`)ハァハァ
535無銘その弐拾五 ◆518YLv.Xnc :04/11/03 01:28:21 ID:FVosEAYB
「生まれながら催淫の力を持つお兄様か・・・実家でに出会った私たちをたった3秒で魅了したとか・・・
 恐ろしいですわ…」
「大丈夫。頭の飾りの力で思考は止まっているはずよ。私たちの命令で思い通りに動くよ。」
「んなわけねーだろ!」

朝起きたら妹があやつりの輪を開発してた

「お前達、毎朝懲りずに俺の部屋に何しにきてる…ん?」
 体が動かない。
「あら、お兄様。おはようございます」
「おはよう、兄さん」
「おい、俺に何をした?」
「あぁ、それですか? ちょっとあやつりの輪を開発してみたので」
「兄さんでテスト中」
 ふざけんなよ………
「思考の方は掌握できていないようですが…………えい!」
「うおぉ!」
 み、右手が勝手に。京香の胸にーーー!
 あ、今むにゅっと………うわ、柔らかい。
「それじゃ私も、えい!」
 今度は左手が聖の胸に!?
 むにゅっと……おぉ、柔らかい……って
「やめろお前等ぁぁーー!」
「あらあら、お兄様の体はそうは言っていませんけど」
「お前達が操っとるんだろうか!」
「兄さん、少し黙っててね……えい!」
536無銘その弐拾五 ◆518YLv.Xnc :04/11/03 01:29:48 ID:FVosEAYB
「!!!!!!!!」
 く、口が動かない!?
「うふふふ、これでお兄様は私の意のままに……えい!」
「ん〜〜〜! ん〜〜〜!」
 足が、足がぁぁぁぁ!
「あぁ、姉さんずるい! 兄さんは私のモノ! えい!」
「○θφ▽∃×∵□∬⇒!!」
 く、首は駄目。首はやめてぇぇ!
「あぁ、聖ちゃん、それは私の!」
「qあwせdrftgyふじこlp;!」
 息子が! 息子がぁ!
「姉さん、ダメ! 私のなの!」
 け、煙! 煙吹いてる!

――――ボン!

「……………………」
「……………………」
「……………………」
 …………………あ、体が動く。
「大丈夫ですわ。時間がたてば記憶も戻るはず」
「おい、お前等。何逃げようとしてんだ?」
「ほう… 強い精神力を持っている」
「お前等二人ともそこに直れ。お仕置きだ」
537518 ◆518YLv.Xnc :04/11/03 01:34:18 ID:FVosEAYB
私にしては珍しく、2レスも使ったSS
そう言えば長編の第二部……そのうち投下予定


のはず。激しく時間無いorz



>>エロ兄貴氏
GJ!
相変わらずガイドラインネタが上手い
今度は是非リア鬼とJAS(以下略

>>桐莉兄氏
GJ!
いつもの電波具合に比べて……無口萌え(*´д`)
538名無しさん@初回限定:04/11/03 14:00:22 ID:hNHxSB2j
バカでも風邪はひくんだな・・・

うわ何だこの怪人たちはおいやめろなにをするえrちゅいおjhg

539名無しさん@初回限定:04/11/03 18:08:55 ID:JNYTFKsf
朝起きたら、
いもうとがあらわれた。▼
540名無しさん@初回限定:04/11/03 18:11:14 ID:2Dq/GSlt
朝起きたら妹と、寝たことがネタになっていた。

ただ添い寝しただけだYO−!
541名無しさん@初回限定:04/11/03 18:27:12 ID:I60kAg0T
質問。長々と書いてもいいですか。簡潔にまとめた方がいいですか。
現在書いているペースだと、ラストまでで多分40レスオーバーします。当然分けて投下しますが。
542名無しさん@初回限定:04/11/03 19:24:27 ID:iPsdGaxj
流石に40レス以上にもなると
どこか別の場所にうぷしてURLだけ貼る方が良いのでは
543541つか池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/03 23:23:16 ID:I60kAg0T
コテハン入れ忘れ。最近多すぎ。

>>542
なるほど。そういう手もあるんですね。
流石にそこまでする気もないので、ある程度シーンカットして貼ってきますね。

>>291『駆け落ち』の続き。
・久しぶりなので、覚えてない人は>>252-260>>286-291を読み返してみてください。
・まだエロ無し。次の次の投下から。
・前からですが、レスとレスの切れ目は、改行3個分ぐらいの効力があると意識して読んでください。
では。
544池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/03 23:26:20 ID:I60kAg0T
「……で、その天咲神社ってところに、何で行きたいんだ?」
妹は、まだ真っ赤な顔で荒い呼吸をしている。
「だっ、だから行きたい訳じゃなくて――」
「じゃあ行かなくていいのか?」
「えっ……」
妹は、急にしおらしくなり、しばらく黙っていたが、
「……行きたい」
やがて聞こえるか聞こえないかぐらいの声で呟いた。
「オーケー。次の目的地は決定だな。
 それじゃあ、そこがどんなところなのか、教えてくれるか?」
妹は、説明を始める。
「――駅から、しばらくバスに乗ったところに山があって、その上の方にあるらしいんだけど、
 特徴は……小さめな神社らしいんだけど、景色がすごく綺麗で、あと、近くに温泉もあるし……」
観光案内を俺から取り上げたまま、それを開きもせずに殆ど澱みなく説明をする妹。
きっと、かなり以前から行きたいと思って勉強していたのだろう。
「そうか……。そこは、どんな御利益があるんだ?」
可能な限り優しく話し掛ける俺。
「あ、……そ、そこまではちょっと……分かんない……」
「……?」
……さっきまであんなに詳しく説明していたのに、こんなに重要なことを?
「え、えっと……行ってみれば分かると思うから、別に大丈夫なんじゃないかなー……なんて……」
ぼそぼそと言い終えると、また俯いて黙り込んでしまった。
……どうも俺は妹の扱いが下手なようだ。
「……わかったよ、着いてみるまでのお楽しみにしとくさ」
「う、うん……」
なんとかこれ以上事態が悪化するのは防げたか。
「……それじゃ、そこを見終わった後、どうするかなんだが……何処に泊まる?」
「とりあえず、今日は神社の近くの旅館で良いんじゃない……?」
「そうだな、色々と整理したいこともあるし、今日は疲れてるだろうしな……なんか食いたい物とかあるか?」
「あっ、私、前から食べてみたかったものがあってね――」

――やがて列車は、目的の駅へとたどり着く。
545池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/03 23:28:00 ID:I60kAg0T
「ま、待ってよ! そんなに急ぐこと無いんじゃないのー?」
電車を降りて、駅前にあるというバス停に向かい、荷物を抱えて歩く俺と、後からついてくる妹。
「お前は荷物少ないから良いだろうがな、俺は一刻も早くこれをどこかに置きたいんだよ!」
肩からかけたバッグを軽く揺らし、イライラした口調で言う。
「そ、それなら、私が少し持ってあげるから、もうちょっとゆっくり行こう? ね?」
小走りで俺の脇に並び、二つあるうちの小さい方のバッグに手をかける妹。
「……ったく」
小さいバッグを妹に明け渡すと、妹は顔をしかめ、
「うっ……重い……」
「……大丈夫か? そんなに重くないと思ったんだが」
「いや……私、スプーンより重い物持ったことないから……」
こんな時にまで、気の利いた話をするあの口が羨ましい。
「ったく……そこまでして、何でそんなにゆっくり行きたがるんだ?」
言った後で、俺は重大な失敗を犯したことに気が付いた。
「何でって……私としては何でそんなに急ぐのかの方が疑問だわ」
始まった。後悔先に立たず。
……こんな時にまで、流水の如く話をするあの口が憎らしい。
「まず、私たちは今時間が無い状況にあるかっていうと、少なくとも普段の生活より遥かに――」

「……」
……どうも変だ。
「――、だから私たちは、いつも時間を節約することにばかり気を使ってしまって――」
バスが目の前で発車していくのを2度ほど見送った頃から、俺は妹の様子が少し変なことに気が付いた。
普段ならもっと自信満々な感じで話を展開するのだが、
今日は何だか、焦って俺を説得しようとしているみたいだった。
「――ゆったりとした時の流れを楽しむことを――」
なんでそんなに必死になってるのか、聞くべきか? いや、しかし迂闊に刺激しない方が――
「――お客さん、乗らないんですか?」
バスの運転手だ。いつのまにか3台目が来ていたらしい。
「あっ、はい、すみません、今行きます」
「ちょっ、ちょっと! 待ってよそんな勝手に――」
俺は強引に話を断ち切り、バスに乗り込んでしまった。
546池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/03 23:31:23 ID:I60kAg0T
/「――ふう、やっと着いたね」
山の麓。俺たちはバスが去っていくのを見送っていた。
「ああ……。長い……実に長い旅だった!」
……ついに終わった。幾多の試練を乗り越え、よくぞ俺はここまで来た。
自然と涙が溢れ、景色が滲んでいる。
「辛く厳しい道のりだったが、とうとう辿り着いたってわけだ……!」
「いや、そんな、旅がもう終わったみたいな言い方しないでよ」
「お前は乗り物に弱い人間の苦労を知らない!」
涙目なのは、何度も吐きかけたからだ。
「バスに乗ってたの、たかが数十分じゃない」
「俺にとっちゃ、されど数十分だ! ――う゛ぅっ」
まずい、第2波到来。総員衝撃に備えよ。
「――ッはぁっ! 死ぬ……死ぬ……うぇっ……っく……死ぬ……」
お食事中の方申し訳ありまsえdrftgyふじこlp
「不便だねぇ……」

30分経過。
「完全復活! いざ行かん、天咲神社!」
「ちょっ、そんな大声で名前言わないでよ」
慌てた様子で言う妹。
「はぁ? なんで――あっ、いや、なんでもない。分かりました、もう言いませんから」
また迂闊に質問するところだった。危ない危ない。流石に一日に3回も演説を聞いたら倒れる。
「……?」
妹は怪訝そうな顔をしている。なんとか気を逸らさないと。
「さ、行こうぜ。このまま何もしないで一日終わらせるってのも、嫌だろ?」
「……何もしないで……か。そうね……どっち道行くんだから……さっさと行ったほうが……」
なにやらぶつぶつ言っていたが、やがて、
「そうだね、早く行こ?」
俺の前を歩きこちらを振り返って言う妹。
その顔は、どこか爽やかだ。
「あ、ああ……」
……なんなんだこの豹変ぶりは?
547池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/03 23:32:31 ID:I60kAg0T
/ある程度整備された、歩きやすい山道を登る俺たち。
坂が階段だったり紐が張ってあったりと、重い荷物を持つ身としてはなかなか有り難い道だった。
……が。
「……」
妹の言う神社に近づくに連れて、何だか妹の様子が変わってきた。
やたら俺の顔色を窺ったり、俯いたかと思ったら天を仰いだりと、挙動不審の一言に尽きる。
「……?」
やがて、息を大きく吸ったかと思うと、
「……よしっ!」
……気合?
その後は、特にこれといった不審な動作もせず、早足で山道を登っていった。
「なんなんだよ……」

少し後。
「おー、ここか。案外早く着いたな」
神社の鳥居の前で、俺は妹と肩を並べる。
「確かに、あんまり大規模ではないな……。でも、悪くはないか……」
中に入り、辺りをきょろきょろしながら奥へと歩く俺。
全体的に、白系の色を基調に作られたようだ。俺は初めて見るが、なかなか美しい。
奥のほうに店があるのを見るとある程度賑わってはいるようだが、今日は参拝者はいないようだ。
「お守りでも、買ってくか……。お前も買うか? ――って」
妹は、鳥居の下で立ち止まっていた。また俯いている。
……またこれか。いい加減、目的地に着いたのだからもっと明るくなってくれてもいいものだが。
俺は早足で妹のほうに戻りながら、
「おい、どうしたんだよ。ここでいいんじゃ――んぅ!?」

―― 一瞬、何が起こったのか分からなかった。
俺の首に、妹の両手が回されている。俺はそれにぎゅっと抱きしめられている。
目の前に、妹の顔がある。それも、殆どくっ付いてしまいそうなほど近くに。
そして唇には、柔らかくて暖かい、濡れた感触が当たっている。
「――ふぅっ、……驚いた?」
唇の感触が消え、目の前の妹の顔が、ニッと笑った。
548池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/03 23:37:10 ID:I60kAg0T
カットするの忘れてた。さっさと貼ってしまおうと思っていた。今では反省している。

次は明日投下。その次はしばらく後。
次の次からエッチいシーン1個、エロイシーン1個。もう一回入る予定だったけど検討中。
549名無しさん@初回限定:04/11/04 01:44:36 ID:hWgwxBrW
職人のみなさんGJ!!
(´ー`).ooO明日が楽しみ)

朝起きたら、妹にキスされそうになってた。
Σ(゚д゚)
550名無しさん@初回限定:04/11/04 12:18:58 ID:Ct5Ogogz
>>池魚氏
あえてカット無しで40レス分投下をキボンヌしてみるテスト。
551名無しさん@初回限定:04/11/04 13:22:27 ID:5kGFI/VQ
>>550
カット無しだと次スレが必要ですよ
現在455kbなので
552池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/04 18:33:30 ID:5G/EbsW+
「なっ、何だよ、いきなり!」
俺は妹の腕を振り払い、慌てて距離をとる。
「ふふっ、お兄ちゃんと……キス、しちゃった……」
妹は口元に手を当てて、少し恥ずかしそうにこちらを見ている。
「だ、だからなんなんだって!」
さっぱり状況が飲み込めない。神社に来て、それでいきなりキス? しかも妹と。
「本当は、ちゃんと知ってたんだよね……。だからわざわざ来たんだもん……」
今度は、軽く肩を揺らして笑っている。
「……何がだよ」
俺が少しイライラして聞くと、妹はまた軽く笑い、そして言う。

「――この神社……天咲神社は、縁結びの神社。
 想いを寄せる二人の愛が、永遠に消えないことを願い、そして誓う場所」

俺は耳を疑った。
「……何? ……縁結び? ……ここが?」
別に縁結びの神社の存在位当然知っているし、それがさほど珍しいものでもないことも知っていた。
……だが、ここに俺と行きたいと言っていたのは、妹だ。
妹が、俺を縁結びの神社に誘うっていうのは、これは……

俺の方へと、ゆっくりと歩み寄る妹。
「この神社ね、特別なお参りの仕方が昔からあってね。それのやり方も、ちゃんと調べてきたんだ……」
言いながら、妹は俺の横を通り過ぎ、神社の中へと歩いていく。
「……御百度参りって、あるでしょ? 百回お参りすると、願いが叶うっていう。
 ここの場合は、どのお客さんも、必ず2回来るんだって」
一言一言を、呟くように、しかしはっきりと俺に聞こえるように言う妹。
俺は妹の後を追い、歩いてついていく。
「たったの50分の1回で、あっちと比較していいのか、その辺はどう思うか分からないけど……」
「……」
妹は、なにを言っている?

――俺は、どうすればいい?
553池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/04 18:34:35 ID:5G/EbsW+
「ここのお参りの仕方なんだけど、色々と細かく決まっててさ。
 まず一回目のお参りは、女の子の方から誘ってここに来て、それから……」
妹は、奥のほうの土産屋へと近づく。
「……それから、ほら、そこのお店で売っている、片割月を買うんだって」
なんで、縁結びのお参りの仕方の話になっているんだ?
「……おい、ちょっと――」
「すみません、……はい、これを……欠け月の方です……はい、どうもありがとうございます」
俺が話し掛けるのを無視して購入、しかもなんか、最後店の人に応援されてた様子。
「……」
「ほらっ、これが、片割月の一つ、欠け月」
妹が手に持つのは、直径3センチ程の小さな三日月形の木。
端に紐がついていて、木の丸く凹んだ輪郭線は何度か折れ曲がっている。
「2回目に来るときは、男の人の方から誘って一ヶ月以内にもう一度ここに来て、
 今度は片割月のもう一つ、満ち月を買うの」
妹は手に持った欠け月の、凹んだ部分を指差して、
「……これ、合わせ目が一つ一つ違ってて、
 この欠け月に合う満ち月は、世界に一つだけしかないんだって」
嬉しそうに語る妹。
「そしてその二つの片割月を、この神社の前で一つに合わせると、
 その月を持つ二人の愛は、どんな障害にあっても、必ず結ばれる……っていう、話」
妹は、相変わらずの嬉しそうな表情を浮かべて、話を締めくくった。

……何が言いたい?
突然、二人きりで出かけようと持ちかけて。
俺に敢えて知らせずに、縁結びの神社を訪れさせて。
そして、……そして到着するなり、いきなりキスをして。
その上、今は何か縁結びの仕方まで解説している。
……何が言いたい?
お前はいったい何が言いたいんだ?
分かりたくは無いが――

――分かりきった答えだ……。
554池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/04 18:35:50 ID:5G/EbsW+
「俺はてっきり、旅の成功でも祈りに来たんだと思っていたんだがな……」
妹とは対照的に、苦い顔で呟く俺。
未だに、どういった対応をとればいいのか分からない。
「でも、この縁結びがちゃんと効いて、私とお兄ちゃんの仲が切られなくなるって事は、
 この旅は無事に成功って事でしょ?」
妹は相変わらず、興奮しているのか弾むような調子で言い、続ける。
「だからさ、お兄ちゃんもこの旅、成功させたいでしょ?
 今日はとりあえずここの近くに泊まって、また明日、もう一度ここに誘ってよ」
……ついに、俺に『誘って』という言葉まで出された。
今まではまだ未確定だった『想いを寄せる人』が、……俺だということが分かってしまった。

――どっちだ? この場合は、どっちなんだ?
俺はからかわれているだけか? またいつもの冗談なのか?
それとも、妹は本当に俺のことが好きなのか?
……だとしたら、何故だ?
俺は妹にとって、ただの兄で、『ナイト』じゃなかったのか?
俺たちは兄弟だろ? そりゃ、俺だって妹のことは嫌いじゃないけど……。
だいいち、妹にはもう婚約者までいるのに――
――婚約者?
違う。あの婚約は、親が勝手に決めたことじゃないか。
だから俺も、この駆け落ちに賛成したんだ。
こいつは俺が守ってやるんだ。約束したんだ。ちっちゃい頃から、ずっと決まっていたんだ。
妹は結婚なんて……

「……最初は、お兄ちゃんに言うの恥ずかしかったけど、ちゃんと言って良かった……。
 お兄ちゃん、いいよね? 誘ってくれるよね?」
俺が肯定してくれるのを待っているような表情が目に映る。……妹は、きっと本気だ。

……何を考えているんだ、俺は。
俺は妹を幸せにしてやるんだ。
俺が妹を幸せにしてやるんだ。
返事は、一つだ。
555池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/04 18:36:27 ID:5G/EbsW+
今、俺が何をすべきなのか、ようやく分かった。
息を深く吸い、ゆっくりと吐き出す。
期待を胸に、嬉しそうに微笑んでいる妹に対して、俺が放った言葉は、

「――駄目だ」

「……え? な、なに……?」
さっきまでの、恥ずかしがりつつも嬉しさに満ちた顔が、一瞬にして凍りつく。
この返答をまったく予期していなかったのだろうか。
「駄目だ、って言ったんだ」
俺は静かな声で告げた。
「だ、だめ……? なんで……?」
震えた声で、妹は聞く。
心底から理由の分からない拒絶に、脅えた声。
「わ、私のこと……嫌いじゃ、ないよね……? 違うよね……?」
そうあって欲しいと、願うような眼差し。
「嫌いなわけ、ないだろ」
……俺だって、妹のことを本当に大切に思っているんだ。嫌いなはずがない。
「そ、そうだよね……お兄ちゃん、一緒に来てくれたんだもん……」
自分自身に納得させるように、頷きながら呟く妹。
「――じゃ、じゃあ、なんで……?」

……そして大切に思っているからこそ、ここで断ち切ってやらなければならない。
妹を幸せにしてやるには、ここで俺から解放してやらなければならないんだ。

どんな理由をつけてもいい。妹を説得してみせる。
「それは……それは勿論、……兄弟だからだ」
勿論と言いつつも、自分でも何故か歯切れが悪いのが分かった。
「兄弟だから……? そんな理由で……?」
「兄弟同士で結ばれるなんて、許されるわけ無いだろ」
そうだ、そうなれば、苦しむのは妹だ。
俺はそれを理解させ、諦めさせなければ。
556池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/04 18:38:16 ID:5G/EbsW+
「兄弟同士だと、許されない……?」
今度は、決意の籠もった強い眼差しで、こちらに問い掛ける。
「誰に? 誰に許されないの?
 親? 友達? 世間? ……神様?
 それがいったい、どうしたっていうの?
 許されないと何をされるの? 兄弟同士で結ばれると、何をされるって言うの?」
一歩一歩こちらに歩み寄りながら言う妹に、俺は言い返す。
「まず、結婚自体できるわけない。
 しようとするだけで、世間の人は俺たちにきっと冷たく当たるだろうし――」
俺が言い終える前に、妹は俺の服に掴みかかり、
「それが何!?
 結婚できない? それは兄弟同士だと『婚姻』できないってだけでしょう!?
 法律で結婚しているって認められる必要があるの!?
 冷たく当たられるから何? 世間の人ってそんなに大事!?
 私にはお兄ちゃんがいるし、お兄ちゃんには私がいる、――それじゃダメなの!?
 私はお兄ちゃんと一緒に居れれば、それでいいのに!」
なりふり構わず叫び、肩を揺らして息をする妹。
俺を掴む小さな手は震え、その指は強く握り締められた所為か白くなっていた。

「それなら――」
つい腕に力が入り、そして、
「それなら別に、今まで通りの生活でいいだろうが!
 俺はただ兄として、――『ナイト』として、お前を守っていく、それじゃ駄目なのか!?」
「あっ――」

……気が付いたら、俺は妹を抱きしめていた。


俺も、もう自分でどうすればいいのか分からない。
どうしたいのかさえ分からない。
ここで妹を突き放さないで良かったのだろうか?
俺は何のために、妹を抱きしめたりなんてしたんだ?
557池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/04 18:45:44 ID:5G/EbsW+
心臓の鼓動が速い。
俺も、胸に当たった妹の鼓動も。
たった数秒間の静寂が、やけに長い。
全てが止まった世界で、ほのかに色付いた椛だけが、はらりと落ちた。

――俺はどうしたいんだろう?
自分の心がわからない。
何をするべきなのか、何をしたら他人が喜ぶのか、
道徳、常識、社会、法、義理、
そんな事の影に隠れて、本当の願いが分からない。
俺の望む未来はなんだ?
俺はどうなることを望んだんだ?

きっと俺は――

「……それじゃあ、それじゃあお兄ちゃんは……」
静寂を破ったのは、妹。
「……」
だが、その先が続かない。
何かを探すように目だけ脇を見たり、こちらを見つめたり。

「――俺は」
妹の代わりに、俺が後を引き継いだ。
「俺はこれからも、お前の『ナイト』でいてやる。そして、……」
続きは、言おうか言うまいか、一瞬迷ったが、
「……そして一緒に、二人で旅を続けよう」

「……うん」
ただ頷いて、再び世界を静寂が包んだ。


――きっと俺も、妹と一緒に居たいだけなんだ。
558池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/04 18:47:06 ID:5G/EbsW+
『これからも、妹のナイト様でいる』
俺にとって、二度目の約束。

――ナイト様でいるということ。その意味。
この身を捧げ、姫を守るということ。
それから、一度目の約束の時にはなかった、もう一つの意味。

……ナイトはナイト。王子様には成り得ないということ。
妹は、この意味のことも知っているのだろうか?


『なんで動いてしまったんだ?
 なんで動こうとしてしまったんだ?』
俺はさっき、これを怒っていたんだと、今思った。

妹との、可能な限り最大限に近づいた関係。
それは、あの日にもう確立した筈じゃなかったのか?
俺はナイト、妹は姫。
それ以上踏み込まない代わりに、その距離を保ち続けられることが約束された関係。
無理に動かせば、全てが崩れてしまう。
だから俺は、この距離を維持していきたかったんだ。
妹が俺を好きだと口にした瞬間、二人は今までの仲を取り戻すことはできないだろう。

結局、妹は『好き』だとは一度も言わなかった。
その結果は、過去の約束を繰り返し、この関係が再確認されただけだったが。



腕の中の小さな肩が震えてる。

秋の陽は早い。もうすぐ夕暮れだ。
今日はこの近くで、宿を取らなければ。
559池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/04 18:56:21 ID:5G/EbsW+
>>550
まだ最後まで書き終えてませんので何レスになるかは分かりませんが。
予定だとこの後で>>548で書いたような展開になるはずでしたが、どうしましょう。
因みに現在エッチいシーンが終わって、エロシーンに入る辺りまで書いてます。
キリのいいところまで書いたらまた投下しますが、
伏線を全部消化させるとどう足掻いても30レスはオーバーしますね。

続きは次スレで。またしばらく開くと思います。

1レス系のヤツ最近書いてないな……
560池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/04 19:56:41 ID:5G/EbsW+
 朝起きたら妹の未来日記を見つけた。

「ん? なんだこれ」
朝、居間へ向かうと、机の上に一冊の本が置いてあるのが目に入った。
見ると、表紙には妹の名前と、極秘日記、見るな、ドントタッチミー、見たら呪う、などの言葉が。
「……ホントになんだこれ」
妹の日記帳か。勝手に見ても大丈夫だろうか。
振り返ると、妹は今台所で朝食を作っている。俺が起きたのには気付いていないようだ。
「……ここは兄として、添削をしてやらんとな、うん」
きっとそれが、兄として生まれたものの責任だと、俺は思った。思った。
「さて、1ページ目は……あ? 今日の日付?」

 11月4日 (木) 晴れ
今日は兄に日記を見られた。死にたい。
頭にきたので、味噌汁の中に、おふと偽って脱脂綿を入れてみた。「美味しい」だそうだ。

「え……?」
俺は慌てて背後を振り返った。が、妹はいない。
……妹に日記を見たのがばれた? それより、この日記の内容はいったい……?
俺は背後に注意を払いながらも、日記の続きを見た。

 11月5日 (金) 曇りのち晴れ
最近、兄の体調が悪そうだ。顔が青いし、セキばっかりしている。
まさか風邪なのではと思ったが、兄は風邪を引くようなタイプではない。
と言うより、風邪を引かないようなタイプだ、と言った方がいいのか。

「日記なのに遠まわしに書くなー!」と突っ込みたいのを抑え、続きを見る。

   月5日 ( )
ねむいのでry

「……引きちぎってやろうかこの日記は」
561池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/04 19:57:31 ID:5G/EbsW+
 11月6日 (日) 雨
本当に兄は体調が悪そうだ。薬を投与しすぎただろうか?
死んでしまうのではないだろうかという勢いで弱っている。
日記なだけに、『かゆうま』な最後になるかもしれない。←我ながらうまい。

「……なんかむかつく。」
――ビリビリッ
「ああっ! お兄ちゃん、それ私の! 何してんの!?」
「うひゃぁっ!? い、いたのか!?」
口から心臓が飛び出た。比喩でなくて。イヤやっぱ嘘。
「それより、何やってんのよ、私の本! 端っこ破れてない!?」
「あ――」
手元を見ると、ほんの背表紙が3センチほど裂かれてしまっていた。
「いや、内容によるむかつきの余り、つい――」
「読んだの!?」
しまった。
「いや、これは――読みました」
言い訳をしようと思ったが、修羅をほうふつとさせる睨みに負けた。
多分あと3秒言い訳を続けていたら俺は死んでいた。比喩でなくて。これはマジで。
「読んだのね!? 私の小説!」
「……はい?」
「だから、私の小説、読んだんでしょ!? まだ書き途中なのに」
妹は顔を真っ赤に染めて、恥ずかしそうにしている。
「……小説? これ? 日記じゃなかったの?」
「……え? これ、中身見ればすぐわかると思うけど。
 ……あ、冒頭のこれのことなら、まず日付まだでしょ?」

「……なるほど、『兄の謎の病をめぐるホラー小説』ねえ……」
「わっ、悪い!?」
もはや涙目で、殴りかかってきそうな勢いの妹。
さっさと話題を逸らさねばマジで殺されそうだ。死ぬのは小説の中だけにしてくれ。
「いや、いいんだ。それより、この味噌汁美味しいな、ダシ変えた?」
562名無しさん@初回限定:04/11/04 21:00:19 ID:iVIsKQmi
池魚氏すげーGJ!あんど支援
563名無しさん@初回限定:04/11/04 21:01:12 ID:iVIsKQmi
支援じゃねー・・・これで完結っぽスマソorz
564名無しさん@初回限定:04/11/05 19:11:24 ID:J7zjpvQB
職人さん乙〜。
では日記繋がりで

朝起きたら妹が「あらかじめ日記」をつけていた。
(※ドラえもん参照)
565桐莉兄@ヤクソク:04/11/05 21:51:51 ID:GB2oBFT0

……子供の頃の夢を見た。


祭囃子。
威勢の良い太鼓や笛の音。
街中を練り歩く御神輿の後を追い掛けて走った。

左右の沿道に並んでいる露店。
たこ焼き、綿菓子、とうもろこし、甘栗、焼き鳥、りんご飴。
射的、鮫釣り、輪投げ、くじ引き。

秋祭りの夜の沸き立つ熱気。
夕闇を照らす店の灯。
歩いているだけでワクワクするような非日常の空気の中。


――誰の手を引いて歩いていたんだろう。


『……ふわぁ……』

ピンクのひよこや蛍光棒、ガラス細工の店を見掛ける度、足を止めて覗き込む。

『そんなの見ててもしょうがないだろ』

繋いだ手を引っ張って、足早に店の前を通り過ぎる。

『あ、待って……』

前のめりになってよろけながら、必死で後を付いて来る。
566桐莉兄@ヤクソク:04/11/05 21:52:36 ID:GB2oBFT0
―――――

ぴ・ぴ・ぴ・ぴ・ぴ・ぴ・・・

甲高く耳に響く電子音。
枕元に手を伸ばして、目覚し時計を止めた。
時刻は午前七時ちょっと前だ。

「……めずらしいな、桐莉が起こしに来ないなんて」

何時もなら、日曜・祝日お構い無しで、天空×字拳喰らわせに来るんだが。
朝起きたら妹が目の前に居るのが、当たり前になりつつあった事実に少し驚く。

「……考えてみたら、お前が目覚ましとして活躍してるのを見るのは、実に半年振り位じゃ無かったか?」

そう考えれば、熟睡している所を邪魔された怒りも、多少は和らいで来る。

「……でもな……今日は休みだ氏ねボケ!」

目覚し時計を投げ上げて、妹撃退装置の紐を引く。
天井から降って来た金盥がクリーンヒットし、機械仕掛けの中の人は沈黙。
以降、こいつが時を刻む事は二度と無い。

「……ったく、たまの休みだぞ、ゆっくり寝かせろゴルァ……」

因みに、怒りが和らいでなかったら、歯車の欠片も残さず粉砕し、東京湾に叩き込んでいたに違いない。
聞いて驚けスノウボール、俺は惰眠を邪魔する奴が世界で一番嫌いだ。

(『Ser!AI!Ser!』)

カーテンを閉め直して窓から差し込む陽を遮ると、俺は再び暖かい布団に潜り込んだ。
567桐莉兄@ヤクソク:04/11/05 21:54:22 ID:GB2oBFT0
―――――


…………………………じー。

露店の前に座り込んでから、もう三十分になる。

『……ふわぁ……』
『なぁ、もういいだろ』
『……ふわぁ……』

何度呼び掛けても、上の空。
物凄く欲しそうな目で眺めているのは、白地に朱で木の実の画を焼き付けた七宝焼きの指輪だ。

『兄ちゃん、買ってくか〜。二千円にまけとくで〜』

夜店のお兄さんの問い掛けに、首を横に振って答えた。
こんな玩具みたいなのに二千円も出すなんて、馬鹿げてる。
大体、俺の小遣いが一ヶ月に五百円だぞ。

『……いいなぁ、これ、いいなぁ……』
『ほら、もう行くぞ。何時までも座り込んでたら、店の人の迷惑だろ』
『……ふわぁ……』

浴衣の首筋を掴んで、無理矢理立ち上がらせても、視線は七宝焼きの指輪から動かない。

『……欲しい、な……』
『馬鹿。財布の中身考えろ』
『……二百円……』
『後の事考えないで買いまくるからそうなるんだ』
568桐莉兄@ヤクソク:04/11/05 21:57:42 ID:GB2oBFT0
財布の中を確認して、しょんぼりと俯く。

『……だって……』
『飴細工なんて、食べたらそれっきりだって忠告してやったのに、結局買っただろ』
『……でも、ニワトリさん……欲しかったです……』
『練乳せんべい、十枚も買うからだ』
『……食べたかったもん……』

何でもかんでも衝動買いしてれば、お金が足りなくなるのは当然の事だ。
俺なんて、さっきから殆ど何も食べてないんだぞ。
じっくりと吟味して、本当に欲しい物を買う、少ない小遣いをどう使うか悩むのが秋祭りの醍醐味だろ。

『ほら、行くぞ』
『……ぇぅ……』
『泣いても無駄だぞ。置いてかれたくなかったら、諦めてさっさと来い』
『……あきらめたら、そこでしあい終了だもん……』
『戦う前から負けてる奴の台詞じゃないだろ』

手を引っ張っても、其処から動こうとしない。
俯いて、じっと石の様に頑なに。

『……これ、欲しいもん……』
『只の、玩具の指輪だぞ』
『……でも、欲しい……です……』

人ごみの中で逸れないように繋いでいた手を離しても、俺の後を追い掛けて来ようとはしない。
569桐莉兄@ヤクソク:04/11/05 22:02:22 ID:GB2oBFT0
『………』

ポケットから財布を取り出して、中を確認する。
お祭りだからって、母さんから特別に貰った、五百円玉が二つ。

『……無理なものは無理なんだから、行くぞ!』

手を離したまま、歩き出す。
人ごみの中に隠れて、すぐにお互いの姿が見えなくなる。

『あ…ぅっ、待って……ぇ』

ざりっ、ざりっ。
玉砂利を踏みしめ走る音、転ぶ音。
甲高く胸に響く泣き声。

祭囃子が遠くなる――。


―――――

『cock-a-doodle-doo!』

懐かしい声で目が覚めた。

「ぼっちゃま!お久しぶりです!ぼっちゃま!」

俺の枕元で、バッサバッサと緑色の羽(背中は毟られて剥き出しになっている。勿論、桐莉の羽根リュックになった分だ)をバタつかせる、怪人ニワトリ男。
……実にシュールな光景だ。つーか、すね毛は剃れ。

「……ヤマモトさん、あんた、生きてたのか……」
570桐莉兄@ヤクソク:04/11/05 22:05:32 ID:GB2oBFT0
「生死の境を彷徨う事半月、無事に生還できました!」
「……そう。ところであんた、何で俺の部屋で鴇を告げているんだ……」
「イカデーモン様のご命令で、今日からぼっちゃま直属の目覚まし時計として生きる事になりまして!」

それってつまり、戦力外通知って事なんじゃないのかと小一時間。

「……お袋、貴方はまた人を不幸にしようとしていらっしゃる……」
「嗚呼、こうしてまたぼっちゃまとお会い出来るなんて!」
「……ヤマモトさんは自分の境遇に疑問を覚えたりしないのか……」
「いやいやいや、とんでもない!ぼっちゃま専属の目覚し時計になった以上、責任を持って任務に励みますとも!」
「……まぁ、ヤマモトさんがいいっていうなら別に俺は構わないけど……」
「こほん、それでは僭越ながら……cock-a-doodle-doo!cock-a-doodle-doo!!cock-a-doodle-doo!!!」
「や か ま し い わ ッ!」

妹撃退装置の紐を引く。
突如、ヤマモトさんの足元にポッカリと落とし穴が口を開き――

「あひぃぃぃーーーーーーーーっっっ!」
「聞いて驚けスノウボール、それが俺の目覚し時計が辿る運命だ!」

まぁ、ヤマモトさんもギャグキャラだし、其の内また不死鳥の如く蘇って来てくれる事だろう。

『ぎゃーーーっ!ぼ、ぼっちゃまーーっ!穴の底に何か居ま………鰐ィィィィ!!!』

ヤマモトさんが落としていった懐中時計を見ると、時刻は未だ九時過ぎだ。
俺は再びベッドに戻ると、頭の上まで布団を引き上げた。

―――――
571桐莉兄@ヤクソク:04/11/05 22:09:56 ID:GB2oBFT0
家路を辿る人達の流れに逆行して走った。
ポケットの中で握り締める手には、五百円玉が三つ。
祭り会場の端から端まで探し回ったけれど、七宝焼きを売っている店は一つだけしか無い。

「(……あと、五百円足りない……)」

もう一度、家に帰って、母さんに小遣いの前借りを頼んでみるか。
……多分、断られるだろうな。母さん、お金の管理には厳しいから。
それに、絶対に使い道とかうるさく聞かれるに決まってる。

「(……あー、くそっ。やっぱたこ焼き食うのやめときゃ良かった……)」

だいたい、近所のつぼ八で買えば、八個で百円なんだ。
夜店のたこ焼きなんて、たこが大きいってだけで、十個で四百円するんだぞ。

「わーっ、これ綺麗だねぇー」
「欲しい?」
「うんっ、欲しいー。買ってーっ」

って、ちょ、おねーさんっ!?
その指輪はよせ、やめろ、ばか!
あ、あ、あ、あ、あ、

「………」

大人って、色々と卑怯だ。

「………」

もう、此処に居ても無意味だ。
572桐莉兄@ヤクソク:04/11/05 22:13:17 ID:GB2oBFT0
「………」

他のは、もっと高くて買えないし。

「………」

なのに、何で俺、何時までも未練ったらしく此処で立ち尽してるんだろう。

「………」

手の中の五百円玉、三つ。
もう一度、普通に夜店回って楽しんで、家に帰って、忘れてしまえばいい。
指輪が欲しかったのは、俺じゃなくて、あいつなんだから。

「………」
「………」
「………」

「なぁ、兄ちゃん」
「……!」

露店のお兄さんに見られてた。
慌てて、服の袖で顔を拭う。
俺と目を合わせると、微妙に複雑な表情のお兄さんが、ニマッと変な微笑を口元に浮かべた。
573桐莉兄@ヤクソク:04/11/05 22:17:01 ID:GB2oBFT0
「小遣い、月に幾ら貰とるんや」
「……五百円」
「そっか。……今持ってるんは?」
「……千、ごひゃく」
「ふーん。惜しいな〜……そやけど、頑張ったな〜」
「………」
「さっきの連れの女の子に買うてやりたかったんやろ」

でもって、またニマッと変な笑い方をする。
いや、これってそもそも、笑ってるのか?

「あんな、これ、ホンマは商品とちゃうんやけど」

ポケットをゴソゴソと弄ると、七宝焼きの指輪を取り出す。
さっきとは色違いの、白地に黄色で木の実の画が焼き付けられている。

「……特別に、千五百円で売ったるわ。現品限りの出血大サービスやで」
「マジか!?」
「ああ、マジや。あの娘、俺の作品どえらい気に入ってくれとったみたいやしな。それに……」

手際良く指輪を包むお兄さんの目が、一瞬だけ曇る。

「……ねぇ、これってさ、ひょっとして……凄く大事な物だったりとか……」
「ん?ああ、ちゃうんや。夏子に取り置きしとった分やってんけどな。もう、その必要無ぅなってしもたさかいに、ええんや」
「……交通事故……」
「縁起でも無い事言うなや。アイツは元気でやっとるわ」
「……夏子さん、って、お兄さんの恋人?」
「ちゃう、妹や。……先月、結婚しよってん」
574桐莉兄@ヤクソク:04/11/05 22:20:52 ID:GB2oBFT0
五百円玉を三枚、お兄さんに手渡す。
代わりに、綺麗に包装された指輪の包みを受け取る。

「………本当に、売って貰っていいのかな」
「ええんや、何時までも俺が持ってたってしゃーないしな」
「………ありがと」

頭を下げて、包みをポケットの中に仕舞い込んだ。

「……なぁ、大事にしたってや……」

別れ際の、お兄さんの声がやけに、今も耳の奥に残っている。
今から七年前の、秋祭り。
あれから、何度か祭りの度に足を運んだけれど、七宝焼きの露店は出ていない。

―――――


夢から覚める間際に、懐かしい声を聞いた。

『約束』
  『今から、丁度七年後の今日、この丘の上で』

あれは、誰だったんだろう。
遠く、記憶の彼方、霧の向こうに霞んだ思い出。
俺達の、何時もの遊び場だった公園の小さな丘は、其の頃とても大きく思えた。
通学路を逸れて少し歩いた所に、今もまだ残っている。
俺は、誰と、何の約束をしたんだろう……。

―――――
575桐莉兄@次スレ速報:04/11/05 22:28:19 ID:GB2oBFT0
一旦中断して、480KBになったので、次スレ立てますた。

朝起きたら妹に、その7
 http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1099661109/
576名無しさん@初回限定:04/11/05 22:30:06 ID:HkszxTqO
桐莉兄氏乙です。
エロもシリアスも(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ
577名無しさん@初回限定:04/11/05 23:53:16 ID:JlQ3Sxlg
埋め立て。

池魚氏のSS、ナイトは王子様には成り得ないってのがすげーキタ。
こういう言葉を掛けた感じのやつ好き。
あと、一発ネタも毎回けっこう落ちが深かったりして気に入ってる。
578池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/06 21:45:26 ID:vVK9ePec
埋め。
なんて普通にレスしてても埋まりそうもないので、
『駆け落ち』>>558の続きを支障のないところまで投下。小ネタ的。
579池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/06 21:46:16 ID:vVK9ePec
――ドサッ
「はぁっ……疲・れ・た〜……」
荷物を床に投げ捨て、畳に倒れこむ俺。

ここは旅館の一室。
小さな小さな、一番安い部屋。
妹は、
『こーんなにお金あるんだから、スイートルーム借りても問題ないわよ』
と言っていたが、和風旅館にスイートルームが無いことをツっこむと
2時間トークが始まりそうなのでやめておいた。

「まったく……これ位でへばってちゃ、私のナイトは勤まらないわよ」
妹の様子は、既に元に戻っていた。
というより、さっきの一件のあと、余計に元気になったようにも見える。
胸の中に溜まっていた想いを吐き出して、ふっ切れたのだろうか。
「お前は荷物少ないからいいだろうけどな、こっちはこの大荷物で山登ったんだぞ?」
「へー、お疲れ様。先に宿取ってから登れば良かったのに」
「……早く言え」

「それにしても、ようやく一日目、終了って感じだな……」
今日一日を回想しながら、呟く。
朝の2時に叩き起こされ(マジで引っ叩かれ)て、
大急ぎで荷物をまとめたかと思えば決意の固さについて延々聞かされ、
その後は死の乗り物地獄。
ま、更にその後の出来事については、いちいち回想するまでもない。
「お母さん達にも、なにも言わずに来ちゃったからね」
「まあ、親に言ってから家出ってのも、なかなか珍しいとは思うが」
「ふふっ、それもそうね」
「――あの、お客様?」
部屋の入り口に、旅館の従業員らしき人が立っていた。
「……はい?」
「お食事とお風呂はいかがいたしますか?」
580池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/06 21:46:47 ID:vVK9ePec
風呂ねえ……。旅館なんだから、結構なものが期待できそうだ。
どうするかな。食後の風呂は体に悪いって言うし……
「そうだな……それじゃ先にお風呂を――」
「食事はここに、なるべく早くお願いできますか? お風呂はその後で」
「かしこまりました」
今日分かったこと。この旅館では妹の声の方が優先される。3へえ。
「お風呂は、大浴場が一階の受付脇廊下の奥にございます。
 詳しくは、そちらのパンフレットをご覧下さい」
「はい、どうも」
「あ、それからこれは業務上お知らせするべきな点ではないのですが」
従業員は、急に表情を緩め、
「只今、他にお客さんがいらっしゃいませんので、広々使えますよ。どうぞごゆっくり」
「ありがとうございますー」
……妹は、どうも見知らぬ人によく好かれるタイプなようだ。
ボンボン然り。神社の土産屋の人然り。


しばらくの後。
「ふー、食べた食べた」
食事終了。いつも思うが、旅館のメシは多すぎる気がする。
満腹も満腹、腹十二分目。絶対体に悪い。
「もうしばらく動けねえな……」
「それじゃ、お風呂行く?」
「殺す気ですか?」
お前は何でそんなに清ました顔をしているんだ、って、食えない分は残したのか。流石だ。
俺は貧乏魂全開だから、残すなんて真似は決してできないが。
「……悪いが俺は、まだ腹がちょっと。先に行ってくれ」
妹は、そう、と残念そうに言って、
「……じゃあ、もう少し待つから、一緒に行こ?」

……何で一緒に行きたがるんだ?
……もしかしてここのお風呂って、――
581池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/06 21:48:11 ID:vVK9ePec
「じゃあ、そろそろ行こうか」
仕度を整え、浴場へと向かう俺たち。
「う、うん! 早く行こ!」
何故かやけに張り切っている様子の妹。
昼の事が事だけに、なんか疑わざるをえないが、
風呂に一緒に行くのを張り切るっつーと、これは……もしかして……
……いや、まさかねえ……。

俺はごにょごにょと考えながら、廊下を歩き続ける。
「えーっと、ここがこうだから……あれか?」
すぐそこには、明らかに風呂らしき戸が。
その上には、紺と紅の布に、大きな文字が描かれていた。


『男』 『女』

――別浴かっ!

「ん? どうしたのお兄ちゃん」
「あ、いや……別に何も」
……いや、別に期待してたわけじゃないけどね。妹とだし。ね。

「はあ……。じゃあ何であんなに一緒に行きたがるんだよ……」
……あ、でも更衣室だけ別で、中は一緒って事も……むしろこっちの方が一般的か……?
……うん、いくら混浴でも、更衣室は別にするもんだよな。
そんな事を色々と考えながら服を脱いでいく俺。
「……まあ、妹と一緒に風呂入ってもな」
などとぶつぶつ言いつつ、俺は引き戸を開ける。
――ガララッ


――別浴かっ!!
582名無しさん@初回限定:04/11/07 19:55:06 ID:kecb38Nh
やっぱこのスレの醍醐味は次スレがたった後のレスだよな
あとがきとかそういう感じの
裏 朝起きたら妹に、みたいな  
583名無しさん@初回限定:04/11/07 20:13:02 ID:s1+4tslm
>>池魚氏
GJ!&別浴かっ!
新スレでも書きましたが、一応こっちでも

>>582
そうだったのか……
鍋の最後のおじやみたいな感じですか?
584518 ◆518YLv.Xnc :04/11/07 20:13:35 ID:s1+4tslm
トリップ忘れたorz
俺も忘れるの大杉
585名無しさん@初回限定:04/11/07 20:27:51 ID:d3z3Ij7M
職人さんたち乙ですー

>>582
楽屋トークみたいな感じ?


こんなこと言うのはアレだけど、実は「妹」に特に思い入れはなかったりw

どっちかといえば「Papa told me」みたいなシチュエーションが好みなんだよ
ほら、ちっちゃな娘を見守る父親の視点ってやつ?

妹そっちのけでそういうシチュエーションで誰か書いて……って、妹スレで言う事じゃないなw
586518 ◆518YLv.Xnc :04/11/07 20:30:06 ID:s1+4tslm
>>585
まとめ氏、いつもありがとうございます

娘を見守る父の視点。あ〜いいなそれ!
私もそういうの大好きですw
587名無しさん@初回限定:04/11/07 20:40:40 ID:d3z3Ij7M
だからエロを否定するわけではないけど、
前述の理由でエロはなくても構わないというか

あと呼び名はさー、「おとうさん」でも「とうさん」でも「パパ」でもなくて
「父さま」なんだよ!ここは譲れないんだ!
「とうさまー」とかって語尾を伸ばしてくれると最高だね、うん


……ダメダメっぷり全開ですいません……ああいやっ、石を投げないでっ(笑)
588桐莉兄@楽屋裏:04/11/07 21:08:42 ID:5dtlbwfH
まとめ氏、乙ー!
応援してくれる方々、ありがとー!
他の妹の兄様達、GJ−!

いやいや、『とうさま』はいいですよ……。
アークザラッドのちょことか、かあいいですし。
俺の脳内にも妹やメイドさんと一緒に、娘さんも住んでますし。

俺はかなり自分のキャラに愛着持つ方です。
主役も脇役も、ヤマモトさんみたいないぢめられキャラも。

……ちなみに、七華も結構なお父さんっ娘だったりするのでつ。
大島紀夫(おおしまのりお)、地球防衛軍の大佐。
いい年こいてヒーローに変身するの、九曜兄妹の母のいいライバル。
妹の由紀ちゃんの紀の字は、お父さんから貰ったようでつ。

PS。次の投稿で、ついに七華の妹がメインで登場する予定でつ。お楽しみに〜♪
589池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/07 23:11:46 ID:BfIanmEz
まとめさん、いつもどうもありがとうございます。

……『とうさまー』ねぇ……。
悪かない、悪かないんだけど……
どっちかっつーと俺は『ごしゅじんさmうわなにをするやめろtgyふじこlp

……まあ、俺も妹にこだわる必要はないんですけどね。
なんつーか、『自分に依存してくれる存在』が好きってゆうか。
あとは、ふたなrうわなにを(ry

……ぶっちゃけエロは書くのも苦手だし、
ストーリー展開上必要な場合には入れたいけどそういうことも少ないしで、なんとも。
ああ、でも唯一書きたいエロがありました。やっぱふたn(ry

……いい加減同じネタを3回も続けるとな……書き手としてどうなんだろ……


自分のキャラに愛着って、俺も結構持ちますね。
長編系のキャラは、主役は毎回違っても軽く過去キャラを絡ませたり。
590518 ◆518YLv.Xnc :04/11/07 23:38:02 ID:s1+4tslm
>>589
私も愛着持つのはある………と思う。
一応長編は全て同じ舞台だし、過去キャラ絡んでるし。

自分に依存してくれる存在ってのも禿同
いや、まぁ現実世界で自分を大切に見てくれる人が少ないからコンプレックスなだけだけど。
でもふたなりはかんbうわ池魚氏なにをすらqwせdrftgyふじこlp
591桐莉兄@楽屋裏:04/11/08 01:20:30 ID:pF80YLt4
やっぱ欲しいですよねぇ、自分だけを存在理由にしてくれる人。
でも現実問題、そんなの居ないし、居ても守りきれない。
妹にしろメイドさんにしろ、娘にしろ幼馴染にしろ、願望かなり入ってまつよ。

特に、リアル妹にトコトン嫌われてると余計に……うぅ。
血が繋がってるのを認めたくないってのが、そっちの意味なら最高なのに。
でも、そっちじゃない、いやんな方の意味で言われちゃう哀しい兄なんでつ。

ふたなりは……みさくら好きだしなぁ(w
寧ろ可愛ければ男でもいうわなにをするやめろtgyふじこlp
って、流石に三人目で同じネタは辛いスかね?
592名無しさん@初回限定:04/11/08 13:49:40 ID:8vowDMNM
俺もリアル妹に嫌われてるな。
まぁ、俺も嫌いなわけだが。ウマが合わん。
593名無しさん@初回限定:04/11/08 22:23:04 ID:FZNfoBiV
リアル妹なんて飾り以下ですよ
真の妹というのはゲームとか漫画にだけ存在するファンタジーだと思ってる
594名無しさん@初回限定:04/11/08 22:52:39 ID:KCP8TADZ
ただリアル芋餅でも漫画やゲームの中であるようなことやってる香具師もいるんだよな…_| ̄|○ウワァァァン
595名無しさん@初回限定:04/11/09 07:00:54 ID:hU+f6nWz
>>594
気 の せ い で す
596名無しさん@初回限定:04/11/09 21:37:21 ID:CjEaTAUZ
>>594
安心しろそれは妄想だ
597名無しさん@初回限定:04/11/09 22:49:11 ID:V0AmN4ES
漏まえらの隣には、自分のアイする妹が"常に"いる!!!!!
そこに二次だの三次だのは関係ない、そう思うだろ、アンタも!!!!!!








(つД`)クッ
598518 ◆518YLv.Xnc :04/11/09 23:12:21 ID:ClPK1zJB
俺のリアル妹も全然かわいくねぇorz
事あるごとに難癖つけてくる
しかもやたらと胸がデカイ………

俺はスレンダーボディーが好きなんだよーー!
599名無しさん@初回限定:04/11/09 23:15:59 ID:BZvit6sm
ツルペタ属性疑惑。
600突発屋 ◆63./UvvAX. :04/11/10 00:51:50 ID:ZPH9N+K+
ぎくっ!!
601名無しさん@初回限定:04/11/10 19:47:06 ID:1wYJ9OY8
(・∀・)ニヤニヤ
602名無しさん@初回限定:04/11/10 19:58:52 ID:phXQPwlG
ちなみに漏れの妹は電車に乗り遅れてえぐえぐ泣いて、漏れのことを起こしてきた。
次のがあるだろ、と言うと次のは快速らしく止まらないかも。とのこと。
友達と遊ぶ約束してたのにー。と泣きながら迫って来たので、インターネットで
調べるとちゃんと止まることが発覚。
人騒がせな妹だ。
603池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/10 20:38:02 ID:1BXXjFtO
>>602
こんな?
泣いてすがりついて来るってのは、なかなかツボではあるんだが。


ツルペタはちょっとアレかな……
604池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/10 20:38:33 ID:1BXXjFtO
 朝起きたら妹が、電車に乗り遅れてた。
――ビタンッ
「ぐあっ!? な、なんだ!? 敵襲!?」
突然頬に強い痛みを覚え飛び起きると、目の前には妹の顔が。
「うわっ! な、なんでお前、あ……ホッペ叩いたのお前か!」
妹は怒鳴る俺をスルーして、何故だかやたらと明るい笑顔で、
「いってきまーす♪」
さっさと部屋から出て行ってしまった。
「……何で俺がこんな目に……?」
ジンジンと痛む頬を抑えて、俺は独りぽつんと取り残されていたが、やがて、
「……寝るか」
俺は再び眠りに落ちた。が、そのすぐ後。
「……むにゃむにゃ……もうたべられ――」
――ビッダァンッッ
「ぐあぁあっ!? こ、こんどはなんだ!? 敵襲か!?」
「そんなに命狙われるような生活してんの……?」
「なっ……またお前か! てめえ今度こそは――」
言いかけて、俺は妹の異変に気が付いた。
「……っく……ひっく……」
「な、何で泣いてんだよ……泣きたいのは俺のほうだろうが……」
「……電車……ひくっ……乗り遅れ、ちゃったよお……」
「で、電車……? そ、それくらいで泣くなよ、次のがあるだろ?」
「次の……快速だから……ひっ……止まんない、かもしんない……」
妹は涙を流しながら俺の胸にすがりつき、
「……えくっ……間に合わないよおっ……友達と遊ぶ約束してたのにぃっ……!」
「わっ、わかった、ちょっと待ってろ、今調べてやるから」

調べた結果、ちゃんと止まることが発覚。妹はすぐに元気になって、
「いってきまーす♪」
さっさと部屋を出て行ってしまった。
「……いったいなんで俺がこんな目に……?」
俺はジンジンと痛む両頬を手で抑えながら、独り取り残されていた。
605名無しさん@初回限定:04/11/10 20:40:51 ID:Z/YqhFGX
>>602
とりあえず殴らせろ

( #゚д゚)=○)゚Д)←>>602
606名無しさん@初回限定:04/11/10 20:42:02 ID:Z/YqhFGX
>>604
リアル話もネタにしちまうとは…(・∀・)GJ!!
607518 ◆518YLv.Xnc :04/11/10 21:54:28 ID:JeFwSG34
>>599
ツルペタも嫌いではnゲフンゲフン
ス、スレンダーで細い女の子が好きなんです!


>>池魚氏
GJ!
しかし何故にビンタ(w
608名無しさん@初回限定:04/11/11 23:13:16 ID:6frvXx9e
妹キャラというと、やはりツルペタが主流なのだろうか。
何故だ。年下だからか? 年下というとすぐツルペタに走るのか?
ツルッツルのペタンペタンで、女の子らしくない体でいいのか?
個人の好みをとやかく言うつもりはないが、
私個人として理想的な女性像というとやはり、ふt
……流石にしつこいか

でも、なんでツルペタが主流なのか。
不二子ちゃんみたいなスタイル抜群じゃ駄目なのかと。
……駄目か。
……駄目だな。
逆に、ツルペタの姉キャラってのは……駄目だな。すいませんもういいです。
609名無しさん@初回限定:04/11/14 14:13:42 ID:B7J8G0Rq
妹は基本的に年下
年下→子ども→発育途上→つるぺた

姉は基本的に年上
年上→大人→発育完了→ぼんキュッぼん

まああくまで基本
昨今は例外の方が多数派を占めているかも知れないが、
どんなに細くなっても主流は主流、基本は基本であると思われ
610名無しさん@初回限定:04/11/15 00:47:00 ID:ASiWs5OU
エロゲのおかげでイメージが定着してますね。いいことだ。
611518 ◆518YLv.Xnc :04/11/15 01:03:09 ID:A1zzXKBo
この流れならこっそり聞ける!

流石に一週間以上投稿しないと厳しいですか?
というより、私のやつ待ってる人いますか?
612名無しさん@初回限定:04/11/15 01:16:21 ID:3tS9/iLG
>>518
続きものの方も単発ものも結構楽しみにしてますよ。
まあ、無理してまで書く事もないと思いますが。
613名無しさん@初回限定:04/11/15 07:23:40 ID:EupE/qfX
>>518

ノシ
ミッシングから読んでる1読者です。いつも楽しみにしてますよ。
リアルが忙しいようなんであまりマダーなんて言えませんが。
無理しないでがんばってくださいね。
614名無しさん@初回限定:04/11/15 15:44:22 ID:lvaO7Xej
一瞬「持ってる人」と見て、データでも吹き飛んだのかと思いますた
615名無しさん@初回限定:04/11/15 18:02:39 ID:MgyxQmC/
>>518
作者あっての朝妹スレなので。
なんせ漏れらだけじゃネタ投下と「(・∀・)GJ!」しかできないしw
616518 ◆518YLv.Xnc :04/11/16 00:01:25 ID:+XCet6RK
>>612-615
こっそりレスありがとうございます
待ってくれている人が居て良かった(ノД`)
レス付かなかったらどうしようかと思ってましたw

それでは、頑張って書き途中の続きを仕上げます
最低でも今週中には……
617名無しさん@初回限定:04/11/18 23:44:00 ID:q/EaPo+Q
いい加減このスレも埋め立てないと、と思うので埋めつつレス。

まったくもってどうでもいい事なんだけどさ。
「駆け落ち」の中で、片割月がどうのこうのってあったじゃない。
片割月=半月ってのはいいと思うんだけど、半月って実はふたなりって意味も持ってたり。
ちゃんと広辞苑載ってる
618名無しさん@初回限定:04/11/19 11:04:00 ID:rjkpZ7JJ
な・なんd(ry
619名無しさん@初回限定:04/11/19 18:37:55 ID:3hnYcz1D
はにわりだな。
620池魚 ◆KSWDn0UBZs :04/11/20 00:07:13 ID:gmO1xYId
>>617
裏話的な。
本来なら、あの神社の設定は、鳥居の下で2回キスすればオッケーだったのに、
「なんかいいネタねえかなー」なんて辞書引いてたら、偶然『半月』発見→即採用→大幅書き直し。

まあ、作中だと満ち月とか欠け月とか、半月じゃないものになってますが。


さっさと500KB埋めたいので、いらない報告でも。
SS、書いても書いても進まない・いらない描写が多すぎる・肝心のエロが短い。という状況。
もうすぐ投下予定。
621名無しさん@初回限定:04/11/20 11:41:27 ID:hNBN18tD
エロなんてただの飾りです! おエロいさんにはそれが分からんのです!!
622名無しさん@初回限定:04/11/24 19:13:16 ID:+tis/b9T
しかし何だろうここ数週間の止まりっぷりは
623名無しさん@初回限定:04/11/24 19:42:42 ID:AX5v1opC
まさか、新スレに移行したのを知らない人がいるのか?
624名無しさん@初回限定:04/11/24 19:44:52 ID:0x2efOEt
一応。w

朝起きたら妹に、その7
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1099661109/
625名無しさん@初回限定:04/11/24 20:00:03 ID:+tis/b9T
そうですよ
思いっきり知りませんでしたよ(;´Д`)
626623:04/11/24 20:06:19 ID:AX5v1opC
えらそうなことを言っていた俺も2週間程前に、ようやく新スレ移行に気づいたなんてことは秘密だ
627名無しさん@初回限定:04/11/24 20:41:13 ID:jGGTKzlV
なんと!移行してたのか!!
            ∧_∧
     ∧_∧  (´<_`  ) いまさら気づくとは、流石兄者。
     ( ´_ゝ`) /   ⌒i
    /   \     | |
    /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
  __(__ニつ/  FMV  / .| .|____
      \/____/ (u ⊃
628名無しさん@初回限定
           ,ィミ,        ,ィミ,               フ
            彡 ミ        彡 ミ,            ヤ |
         ,,彡   ミ、、、、、、、、彡  ミ,     (⌒)    レ  |
        彡;:;:             ミ,    (  ヽ   ヤ
     〜三;:;:::::              彡〜  ノ  ノ   レ
     ~~三:;:;:;:::::  -=・=-   -=・=- 三~~ ヽ (    :     ;;
     ~~彡::;:;:;:;:::..     ___     ,三~~ ( ノ ,,,,,  :      ;;
      ~~彡;:;:;:;:;:;:;:.    |┴┴|    ,ミ~~ ノノ ;'" ,,ノ―、     ,;'
      ~~彡:;:;:;:;:;:;:;:;.  ノ――| ---==ニノ ,;'′ >=ニ(二二二()
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