肌寒い冬もそろそろ終わりの時期を迎え、風は春の到来を予感させます。
桜並木は蕾を膨らませ、白陵の由来である白い花が咲く時を、今か今かと
待ちわびています。
本日は、私たち卒業生のために、このような盛大な式を挙げて頂きまして、
ありがとうございました。
学園長をはじめ、来賓の方々、そして、在校生のみなさん、皆さんから頂いた
お祝いや激励のお言葉は、ひと言ひと言がとても深く胸に染みています。
私がこの学園で過ごした3年間は、とても長く、そしてとても短い時間でした。
嬉しいこと、辛いこと、悲しいこと、楽しいことが沢山ありました。
今となってはその一つ一つが大切な思い出であり、私がこの学園で生きてきた
証となっています。
私がこの学園に入学し、誇りある白陵柊水泳部に所属したのは、この学園の
卒業生である一人の先輩に憧れてのことでした。
そして私はこの3年間、その先輩に追いつき、追い越そうと、自分なりの努力を
重ねてきました。
先輩の功績は、室内温水プールというとても大きな形で存在し、私もいつかは
形に残る何かを残したいと、懸命に努力してきました。
それは並大抵のことではなく、記録が伸び悩むことや、私の家族に訪れた
辛く悲しい出来事によって、何度も挫折しそうになりました。
ですが、私が潰れることなくそれらを乗り越えることができたのは、コーチや
水泳部の仲間をはじめ、友人たち、先生方、両親の叱咤激励があったからです。
私はこれからも水泳競技者として、世界を相手に戦っていくことを決心しました。
ですがそれは、多くの人に支えて頂いたからこそ叶ったことだと確信しています。
今、私は皆さんにとても感謝しています。
そして、その出会いをもたらしてくれた、私たちの白陵柊学園にも感謝しています。
そして、私と同様、この学園を巣立って行く卒業生の誰もが、今日のこの日を
自分一人の力だけで迎えられたとは思ってはいません。
陰に日向に、日々私たちを支えて下さった多くの方々への、感謝の気持ちで一杯です。
雨の日も風の日も、私たちが過ごしやすいようにと学園の環境を整えて下さった、
事務室、食堂、購買職員の皆さん、学校での父母のような存在で私たちを支えて
下さった先生方、3年間、本当にお世話になりました。
私たちをここまで育て、我が儘を受け止め、応援してくれた、お父さん、お母さん、
本当にありがとうございました。
そして、何物にも代え難い、大切な友達、本当にありがとう。
在校生の皆さん、
(ここまで)