みりすの新作鉄腕がっちゅをプレイしてみました。
スタジオみりすといえば、マスターアップ後でもプログラマーの切磋琢磨を追加ディスクとして収めてくれる事で有名です。
今回も例に漏れず、プログラマーの努力の結晶が追加ディスクとして同梱されています。
完成したからといって進歩の手を緩めない…これは他のソフトハウスのみならず、日本全体が見習う事ではないでしょうか?
閑話休題、追加ディスクでも出来に満足できなかったみりすはオフィシャルページに追加プログラムを用意しています。
一切の妥協を許さないその姿勢はストラディバリウスも裸足で逃げ出すことでしょう。
追加プログラムを適用しない貴方、貴方にそのゲームをする事は不可能です。
より良い状態でのプレイを望む配慮なのか、通常の状態ではゲームが出来ない仕様になっています。
「俺たちはまだまだ終わっちゃいない!」「見くびるな、まだまだ上がある」
そんな気にさせられる男気溢れるゲームになっています。
さて、無事インストールも終了し、追加プログラムも適用できました。
流石はみりす、「絵、シナリオ、バグを修正するために延期する事が多い」
と統括の紅涙氏も言うように、延期した甲斐もあってか全くバグはありません。
不定期に供給される追加プログラムはただただお客様により良い満足を提供せんとするプログラマーの心意気によるものでしょう。
さて、プレイに移りましょう。
なんということでしょうか。
私にプレイをする資格は無いのか、全く起動しなかったのです。
何か悪い事があれば他人のせいにする私の悪い癖でしょうか、
私は考えました、「これはバグではないのか・・・」と。
しかし自戒の為、その念は打ち消しました。
「職人集団みりすの作品に限ってそのような事はない!」と。
そこで私は設定ファイルを開き、起動方法をwindowにしました。
起動しました!
近年、問題解決能力の低下が叫ばれていますが、
このような問題を提示する事によって問題解決能力の低下に歯止めをかけんとするみりすの長期的戦略なのでしょう。
「ゆとり教育」に叛旗を翻すその姿勢はまるで明治の賢人を思い出します。
ただ残念なのはこれをする人間は既に18歳を超えているということでしょうか…。
話を続けます。
よく見るとタイトルバーにβ体験版と書いてありました。
これも前述したとおり、
「俺たちはまだまだ終わっちゃいない!」「見くびるな、まだまだ上がある」
というみりすの姿勢を表しています。
葛飾北斎は85歳の時、猫もろくに描けないと嘆いたそうですが、
みりすもまたそのような求道者としての道を歩んでいるのではないでしょうか?
プレイをするとどうもキーボード操作を受け付けないようです。
これも「ベストな状態でゲームを行って欲しい」というみりすの気遣いでしょう。
頑固なラーメン屋を想起させるその姿勢は(ry
何はともあれ、底知れないみりすの実力を垣間見る事のできるこの作品は
一度プレイする価値があるものと考えられます。