姉、ちゃんとしようよっ!SS&なりきりネタスレ

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478名無しさん@初回限定
繁華街にある大きな書店の少女コミック単行本のコーナー。
周りを見れば小学生から主婦っぽい人まで・・・女性ばかり。
普段お姉ちゃんに囲まれて暮らしている俺にとっても、ちょっとここは居心地が悪い。
「あれ、空也さん?こんにちはー。奇遇ですねー、こんなところで」
後ろから聞き覚えのある可愛らしい声が呼びかけられ
振り向くと、いつも見慣れた事務員の服装ではなく、私服姿のいるかちゃんがいた。
「あ、こんちは・・・ちょっと、頼まれ物の買い物で」
平たく言えば、姉貴のパシリをしているわけだが・・・
「ですよねー、空也さんが少女漫画読むのかなーって、一瞬思っちゃいましたー」
そう言って、ぺろ、と舌を出しているかちゃんがてへっと笑う。
「いるかちゃんも漫画を?」
「はい〜♪今日は事務所もお休みなので、久しぶりにお買い物でもと思って」
「あ、そう言えばお姉様家でのんびりしてたっけ・・・」
「それで、お気に入りの漫画の新刊が今日発売だったのを思い出して、慌ててやってきたんですよー」
「へー、俺が頼まれたのも今日発売のなんすけど、同じ奴かな?・・・それにしても、どこにあるんだろう」
実はさっきから探してるのだがまるで見つからない。新刊だから平積みだと思うんだが・・・
「このお店、少女漫画が充実してますからねー。じゃ、一緒に売場回りましょうか?」
「あ、助かります。正直、どこに目当ての本があるんだか見当が付かなくて困ってたんすよ」
姉貴に頼まれたタイトルをいるかちゃんに告げると
「あ〜、やっぱり同じですね〜♪だったら、多分こっちですよ」
いるかちゃんが俺の手を取る。手を握ってから、急に恥ずかしくなったのか
「あ・・・えへ・・・・こ、こっち、ですよっ」
顔を赤らめながら、それでも手は離さずに俺を引っ張っていった。