某Aさんのエロゲークリエイター体験記
Aさん(プロフィール)
出身:岡山 性別:男
それまで、フリーターとして親元を離れて生計を立てていたのだが、なんのハリもない人生に飽き、
一念発起してエロゲーライタを目指すことを決意。その時点でのAさんの年齢25歳。
大学を出たわけでもなく、また、ゲーム会社に努めていたわけでもないAさん。
とりあえず、ソフトハウスのOHPを片っ端から見て、ライターを募集している会社をリストアップする。
条件、勤務地などお構いなし。年齢制限、未経験者等の条件に当てはまる会社は合計22社にも
のぼった。Aさんは、この22社全てに応募することを決意。
さて、ライターとして応募するに当たって、応募作品(シナリオ)を用意しなくてはいけない。
会社によっては、企画書も応募要綱に盛り込んでいるところもあるため、それも用意しなければならない。
幸いなことに、Aさんは高校卒業後、ほんの一瞬だが、小説家を目指していたこともあり、文章には多少の
自信があった。
思い込んだら一途なAさんは、その日のうちに勤めていたアルバイトを辞め、応募作品の制作に取り掛かる。
その間の生活費は、全て貯金でまかなった。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記2
二ヶ月かけて、およそ原稿用紙100枚程度の小説を二本仕上げる。
そのうちの一本は、とある出版社から出ている陵辱小説を真似て書いた超ド級のスカトロ、触手もの。
タイトルは「エネマグラ」
もう一本は、田舎の神社で暮らす主人公と、巫女さん志望の女の子との心の交流を書いた、いわゆる萌え系。
タイトルは「すなぎも」
どちらも、Aさん渾身の力作であった。
ちなみに生まれて始めて書くことになったHシーンは、案外スラスラ書けた。
自分の中に眠っていた新たなる可能性に驚くAさん。
やはり彼はエロゲーライターになるべくして生まれてきたのだろうか……。
とりあえず、応募作品のシナリオ(小説)のほうは仕上がった。問題なのは、企画書のほうである。
それまで、ゲーム会社はおろか普通の会社にすら勤めたことのないAさんが、企画書なんて書けるわけない。
そもそも、企画書とはどういうものかすらわからないのである。
Aさんは悩んだ……。
これまで順調に進んできた野望が、こんなところで頓挫してしまうのか……。
(・∀・)チンポー!
某Aさんのエロゲークリエイター体験記3
企画書製作に行き詰まったAさん。
ある日、暇つぶしに、目標とするゲームクリエイターのHPを見ていたAさんは、運良く「ゲーム企画書の書き方」というコンテンツを発見する。
喜び勇んでそのレクチャーを見て、Aさんは愕然とした。
〜質問の多かった企画書の書き方を教えます〜
1、タイトルは表紙に大きく書くこと。
2、見出しは目立つように、わかりやすく。
3、どんなゲームなのかを呼んだ相手にわかってもらうことが一番重要。
4、絵や図などは特に必要ありません。読みやすく、なおかつ相手に面白いと思わせれば問題ありません。
あとは、貴方が考えた内容次第です。
頑張ってください。
たったそれだけだった。
ディスプレイの前でマウスを持ったまま、Aさんは五分ほど放心していた。
――結局、内容次第ということか?
――っていうか、企画書ってなんでもいいのか?
天の恵みかと思われた、企画書レクチャーもAさんを余計に混乱させるだけだった。
時間だけが、刻々と過ぎていく。
溜めた貯金も、すでに底をつきかけている。
まずい……。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記4
追い詰められたAさんは、兎に角企画書を書いてみることにした。
笑われても、貶されてもいい……。
いま自分の持てる力を精一杯発揮して、ぶつかっていくしかない。
半ばやけくそ気味に、Aさんは企画書の製作にとりかかった。
……。
次の日、一晩かけてようやく三本の企画書が出来上がった。
タイトルは「学園の狂騒」「レッグスチュアート」「月セレブ」
陵辱一本。足フェチ物一本。萌え伝奇系一本。
内容を要約すると、
・1頁 表紙にでかでかとタイトル
・2頁 企画コンセプト
・3頁 ゲームのキャラクター紹介
・4頁 あらすじ(プロット)
企画書一本につき、たったの四ページ。
しかも、どれも拙い出来である。
会社によっては、背景枚数や使用曲数を企画書内に明記するよう指定しているところもあった。
しかし、素人のAさんには、そんなものわかるわけもなく、それは諦めた。ようは企画の内容だとAさんは割り切ったのである。
これが今現在Aさんが製作できる精一杯の企画書だった。
この自分の分身とも言える作品を引っさげ、これからエロゲー業界という巨大なる壁に立ち向かうのである。
Aさんの心の奥底で熱く滾る野望の炎は、彼の肉体すらも焦がさんと、赤々と真紅の色を湛えている。
いま思えば、この期間がAさんのクリエイターとして一番充実していた時期だった……。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記5
22社に送付する履歴書と、作品のコピーを取り終えたAさんは、リストアップした22会社のソフトハウス全てに応募作品を送付した。
やれるだけのことはやった。
あとは、結果を待つのみ……。
夜景が一望できるマンションの屋上。
全裸でブランデーグラスを傾けるAさんの表情は、開放感で満ち溢れていた。
……。
三日後。
午前11時。
応募した会社の一つから早速、メールで連絡がきた。
その会社は、西の大手メーカー。
結果はもちろん、不採用。
がっくり肩を落とすAさん。やはり、未経験者の自分では大手は無理なのか……。
そのソフトハウスは、Aさんの大好きだったメーカーでもある。今回の第一志望であった。
しかし、いくら落胆しても、不採用は不採用。
昼ご飯を食べ終えたAさんは、押入れに眠っていたそのメーカーのゲームをとりだし、決別の意味も含めてゲームをオノで叩き割った。
っていうか、不採用通知来るの早すぎね−か?
送ってから三日だぞ。ちゃんと、送った作品呼んでるのか?
疑問がAさんの胸に去来する。
自分が未経験者だという理由だけで不採用になったのなら、案外この戦い――。
「厳しい戦になるやもしれぬ……」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記6
その日から、毎日のように応募した会社からの不採用通知が、Aさんの元に届いた。
来るのは、どこも大手、中堅ソフトハウス。
不採用通知の文面はどこもそっけない。
「弊社に応募いただきありあがとうございます。
検討の結果。今回は採用を見送らせていただきます。
A様の今後のご発展をお祈りします」
たった三行である。
メールでも、封書でも文面は大差ない。
ご丁寧に、応募した作品と履歴書を同封して送り返してくる会社もあった。
――畜生……。
名の知れたメーカーでは、未経験者の自分は、どこにも相手にされないんだ、とAさんは悟った。
毎日届く不採用通知。一週間もすれば、特に落胆もしなくなった。
やっぱり駄目なのか……。
素人の自分が、思いつきでライターになりたいと思ったところで、やはり
――世間はそんなに甘くはないということか……。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記7
叩き割ったゲームの本数は、ついに両手の指の数を越えた。
さらには、焦燥するAさんに追い討ちをかけるように、訊いたことのないメーカーからの不採用通知が届いた。
その時点で、Aさんは今回の戦の負けを悟った。
――腹を斬ろう……。
まだ、返事のこない会社は半分ぐらい残っている。
しかし、いままでの結果から見て、望みは薄い。
最後はせめて、見苦しくないように……。
白無垢に着替えたAさんは、死ぬ前にPCに残っているエロ動画を処分しようとPCを開いた。
――一通のメールが届いてる……。
送信者は、応募した会社の一つ。
東京にある、最近台頭してきたばかりの陵辱メーカーである。
どうせまた不採用の通知だろ?
諦め半分で、Aさんはそのメールを開いた。
「このたびは、弊社の求人募集に応募いただきありあがとうございます。
つきましては、A様のご都合がよろしい日時に、面接をさせていただきたいと思います。
開いてる日時がございましたら、ご返信いただけますでしょうか?」
――来た……。
着たばかりの白無垢を脱ぎ捨て、PCの前でAさんはあやしげな舞を踊った。
9 :
名無しさん@初回限定:04/03/05 03:56 ID:lZg8kIUB
これ書いてる人がAさんなの?だったらあきらめたほうがいいよ。
他の人が代理で書いてるの?だったらやめてあげなよ
だいたいおまいさんは何がしたいんだ?
質問スレで何がしたかったんだ?
や、ここまできたらとりあえず最後まで読みたい
新たな伝説誕生の予感。続きをプリーズ。
とりあえずオチが気になるので続き待つ。
それから、22社に送って全部採用だったらどうするつもりだったんだ。
慣れないうちに二社以上同時進行するとスケジュール地獄になるぞ。
スレ立てたのかよw
何はともあれ、結末が気になるんで最後まで書いてくれ。
>>13 普通の就職活動でも二社以上普通に応募するだろ。
>>15 いや、普通の就職活動より採用率高いし、採用されたらすぐ仕事ってことになるじゃん。
あ、ここまで書いて外注と勘違いしてた、スマン。
外注受けすぎると大変なことになるからね。
夜中にこんなにギャラリーが。
おめぇら暇な奴らだな。俺もな。
否定的なレスも即死回避に貢献していると思われ。
ありがちなバイト→契約となった漏れとしては、他のコースからこの業界入った方の経緯ってちと興味あります。
ガンガレ
(・∀・)名スレの予感 ドキドキ
某Aさんのエロゲークリエイター体験記8
面接――。
その言葉をAさんはどれほど、待ち望んだだろう。
都合のいい日といわれても、Aさんに時間は腐るほどあまっている。
しかし、ここで「時間ならいつでも空いてます、なんなら明日にでも面接してください」
と、返信してしまったら、軽い奴と思われてしまうのではないか……。
悩んだ挙句Aさんは、その週の金曜日を指定し、面接はその日にあっさりと決まった。
高まる緊張と、不安。
面接の日まで、多少は時間がある。
成人式の日以来、押入れで眠っていたスーツを取り出し、試着してみたり、散髪にも行たりして身なりを整える。
面接の日は来た。
Aさんは、ばっちりスーツを着込み、指定された駅に降り立った。
駅に着いたら、会社のほうに連絡を入れろとのこと。
携帯を取り出し、着いた旨を伝える。
十分後……。
「Aさんですか?」
背後から突然呼びかけられ、Aさんはちょっと驚きながらも、
「はいそうです」
と、親父にも見せたことのない笑顔を作って振り向いた。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記9
こいつが……。
こいつ、というのは失礼だが、後ろに立っていた男は、凡そエロゲーなどという卑猥なゲーム製作に携わっていそうにない、さわやかな好青年だった。
としは、下手をするとAさんと一緒……もしくは、Aさんよりも年下かもしれない。
スリムなパンツに、ポロシャツ。薄っすらと日焼けした肌。
手にはクリアケースを持ち、縁なしのめがねをかけている。
一見、どこにでもいそうな(ちょっと前の)大学生。
こんなさわやかなやつが……。
「始めまして。私、○○というソフトハウスの代表を勤めております。Bです」
始めましてと、Aさんも挨拶を返す。
「では、ここではなんですから、どこか入りましょうか?」
てっきり、会社内で面接をするものだと思っていたAさんは、不意を付かれた。
B氏に案内されて、辿り着いたそこはファミリーレストラン。
――面接……ってここで?
ちょうど、昼時と言うこともあって、ファレスの中は他の客でごったがえしている。
煩いガキが、奇声を発しはしゃぎ回っているこの店内で、
――俺の人生を左右する、戦を行えというのか……。
「どうぞ」
B氏はお構いなしに、テーブルまで案内する店員の後を付いていく。
――仕方ない。ここで戦えと言われればやるまでのこと。
俺も漢だ――。地の利が悪かったなど、負けた言い訳にはできない。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記10
「失礼します」
と、一応B氏に断りを入れて、Aさんは席に着いた。
遠くでほら貝が鳴った。
注文を終えたB氏は、持っていたクリアケースからAさんの送った履歴書と作品を取り出した。
開戦の合図――。
B氏は、店員が持ってきたアイスティーを一口啜る。
そして、緊張で固まっているAさんを見据え、
「……始めに断っておきますが、私どもは、いわゆる18禁ゲームを製作しているソフトハウスです。
一応確認ですが、Aさんはそれをご存知の上で、弊社に応募されたのですよね?」
なにをそんな当たり前のことを。
Aさんは当然、「イエス」と答えた。
「そうですか。なぜ、わざわざそんな当たり前のことを確認したかと言いますと。
応募してくる人の中には、それを知らないで来る人も多いので……」
落ち着いた喋り方をする人だ。
やはり、会社の社長ともなると年は若くとも貫禄が備わるものなのだろうか。
「それではさっそくですが……」
B氏は、Aさんの送った履歴書を手に、いくつか質問をした。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記11
B氏の質問は、
・いまなにをしているのか? 以前、仕事は何をしていたのか?
・家族とは同居しているのか?
・こう言う業界の仕事に就いたことはあるのか?
など、ほとんど履歴書に書いてあることと同じことを、質問され、Aさんは戸惑いながらも一つ一つ丁寧に答えた。
一通り質問が終わった。
次はいよいよ、Aさんの送った作品についての話題になるものだとってきり思っていた。
Aさんの予想は外れた。
「Aさんは、エロゲーとかプレイします?」
B氏はそれまでの堅苦しい口調から一転、まるで会社の先輩にでも語り掛けるかのようなラフな口調でそんなことを訪ねてきた。
「はい。プレイします」
正直Aさんは答えた。
まさか、エロゲーをプレイしない奴が、応募するわけないだろ。と心の中で突っ込みを入れる。
「うちのゲームはプレイされましたか?」
それに対しても、Aさんは当然のごとく。
「プレイしました」
と、答えた。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記12
「では、この前出た○○という(大手メーカーの作品)は?」
それはプレイしてなかったので、Aさんは首を横に振った。
B氏は、それ以後も、エロゲーについてや、アニメ、漫画、果ては映画やドラマの話など、およそ面接しているとは思えないような口調で話題を振ってきた。
Aさんは、内心首を傾げながら、その話題に答える。
それから、一時間ばかり映画の話で盛り上がった。
――面接ってこんなんでいいのか?
B氏と話しながらも、Aさんは心の半分で終始そう思っていた。
ひとしきり会話が終わった後、B氏ようやく、
「ゲームのシナリオを書くとして、一日にどのくらいの量がかけますか?」
それっぽい質問をしてきた。
「一月に200kってとこでしょうか?」
「そうですか……。ちょっと遅いですね」
そうなんだ。
人の書くペースなど全く知らないから、嘘でもここは「1M」書けますと言っておくべきだったとAさんは後悔した。
>二ヶ月かけて、およそ原稿用紙100枚程度の小説を二本仕上げる。
だから、100枚→40000文字→80000B→80K/月じゃないのか?
26 :
1:04/03/05 06:10 ID:TvjHTsYy
>>25 どれだけ書けるかという質問に対して、Aさんは、見栄を張って多めに答えたつもりだったが、
それでも「遅いですね」と言われてしまうところにAさんの悲しさがある。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記13
「実は、うちの会社はですね。いま、新作の方を製作しておりまして、それとは別にもう二本、企画が同時に動いてるんですよ。
今回の募集は、別の二本の企画のライター……まあ、Aさんの場合、もし入っていただくことになりましたら、未経験ということで、サブのライターのポジションに就いて貰うことになります」
なんかそれっぽい会話になってきたことにAさんは胸を高鳴らせる。
こんな具体的な会話をするということは、この人は俺を欲しがってる?
そう見ていいだろう。いや、そうだと思うことにする。
しかし、B氏から出た“具体的”な話は、それ以後は続かず、
再びこの前公開された映画の話題となった。
三十分後。
「それでは。今日はお疲れ様でした。もう一度、社に持ち帰って検討します。合否の連絡はメールでよろしいですね?」
面接は終わった。
時間にすると、1時間半。
それが長いのか短いのか、Aさんにはわからない。
「よろしくお願いします」
駅の改札口で、送ってくれたB氏に頭を下げてAさんは家路に着いた。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記14
なんだか良くわからない面接だった。
それとも、こんなものなのか?
ほとんどの時間、雑談に費やされた。
Aさんの送った作品については、一言もなく、また、応募の動機すらも聞かれなかった。
とりあえず、面接は終わったのだから後は結果を待つしかない。
Aさんの感触では、7:3でこちらが優勢。
きっと採用されると、Aさんは信じて疑わなかった。
面接が終わり、五日が過ぎた。
B氏からの連絡はまだこない。
Aさんはやきもきしながら待っているのに「採用」の二文字はAさんのPCに齎されない。
――いつまで待たすんだ。あいつ……。
焦るのも無理はない。Aさんの貯金はもう、底を付いていた。
今日中に決まらなければ、明日から生活のためにバイトを始めなくちゃいけない。
いらだつAさん。
すると、突然Aさんの携帯が鳴った。
電話に出ると、訊きなれない中年男性の声。
その男は、Aさんが応募した会社の代表だと名乗った。
B氏ではない。別のメーカーである。
――もしかして、また面接か?
と、思ったが違った。
電話の男(C氏)の用件はこうだった。
これ、たぶんフィクションなんだろうけど
実は有名ライターの暇つぶしだったりするのか?
期待sageしとく
続きマダー?
なんかこうなると意地でも最後まで読みたくなるから不思議だ。
なんかどっかで見たことある文体なんだけど思いだせん。
こなれた文章じゃないから、ライターじゃないだろ。
エロゲのライターでこなれたやつなんて少数だろ。
誰が書いているかなんでどーでもいい。
とりあえず面白いし、面接のシーンなんかは「そうそう!」とうなずいちゃってる俺がいるので。
ぜひ、飽きるまで続けてください。
>面接が終わり、五日が過ぎた
>――いつまで待たすんだ。あいつ…。
ぉぃぉぃ、コンビニのバイト面接じゃないんだから・・・。
DQNの心境をリアルに描写したフィクション?
通常、エロゲ業界は採用通知が来るのが遅れるのは仕方の無いことだが…
普通の会社では面接後採用の場合は面接を昼に行えば、その日の夕方頃に電話がかかってくる。
それ以外は、まぁ・・・あぼーんだ。
後日薄っぺらい封筒が送られてくる。
それをコンビニのバイトと同様に考えるのは如何なものか。
なんだか面白い、続き期待してますー
自分は面接等は経てないからなー
俺のときは好きな声優まで聞かれたなぁ・・・・
俺のときは好きな体位までは聞かれなかたなぁ・・・・
やばい続きが気になる(w
某Aさんのエロゲークリエイター体験記15
いま、C氏の会社で作っているゲームがある。
バリバリ陵辱系のゲームなのだが、実はライターが足りない。
そこでAさんに、外注としてテキストを書かないかということだった。書くのは、部分的なHシーンのみ。
Aさんにとっては、突然の話。
しかし「外注」の意味がわからない。
「社員とは違うんですか?」
と、問い掛けるAさんに、C氏は優しく違うと答えた。
外注か……。
週に一度出社して、後は自宅で作業してくれればいいと言う。
Aさんは迷った。
外注といえど、未経験者のAさんには願ってもない話。
これを引き受ければ、とりあえず「未経験」という、祖父母の代から苦しめられてきた悪しき枷が外れる。
しかし、この仕事を引き受ければ、B氏から連絡があったときに、どう対応すればいいかわからない。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記16
まさか、
――外注で仕事引き受けたんで、採用してくれるならそれが終わってからにしてください。
とは言えない。Aさんは悩んだ。
悩んだ結果、AさんはC氏の依頼を丁重に断った。
Aさんの中では、B氏との面接の手ごたえからして、受かるだろうという甘い期待があったのだ。
その選択が、Aさんをどん底に突き落とすことになるのだが、
当のAさんはそのことに気付いていない。
C氏からの依頼を断った後、B氏から、この前の面接の結果がメールで送られてきた。
「――検討の結果。今回は採用を見送らせていただきます」
Aさんは、泣きながらキーボードを叩き割った。
ゲラゲラ
悲惨スレのようだ
某Aさんのエロゲークリエイター体験記17
――一体俺のどこがいけなかったのだろう……。
粉々に砕けたキーボードを前に、Aさんはこの前の面接を振り返った。
B氏との面接は、それなりに上手くいった、と自分では思っている。
会話も弾んだ。
特に失礼な態度を取った覚えもない。
一つ思い当たる点は、シナリオを一日に書ける量を質問され
たとき、Aさんは一月200Kです、と適当に答えた。
それが、B氏は「遅いですね」と一言。
それが不採用の原因なのか……。
いや、きっとそうなんだろう。
正直、Aさんはこれまで作業量のことなどまったく考えていなかった。
一月に100k書こうが、1M書こうが全く関係ないと思っていた。ようは内容だと。
Aさんは、押し入れから積んであった某大作ゲーを取り出した。
このゲームは、B氏との会話にも出たシナリオに定評のある大手メーカーのゲームである。
不採用のショックを紛らわすために、Aさんはそのゲームをプレイしてみることにした。
……。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記18
初めて、五時間後……。
さすが、大手大作なだけあって五時間プレイしても1ルートもクリアーできない。
ネット上の噂では、フルコンプに40時間かかるともいわれている。
そのプレイ時間の長さも、この大作の評価を上げる一旦を担っているらしい。
二時間後……ようやく、Aさんは一人目のヒロインを攻略した。
疲れた……。
一つのエンディングに辿り着くまでに、七時間。
流石にこれでは、ストーリーを楽しむ気にはなれない。
だが、このゲームが巷ではいま一番評判がいい。
「……」
Aさんはあることに気付いた。
ゲームのプレイ時間、即ちそれはシナリオの分量。
通説では、100k=一時間とも言われている。
フルコンプに40時間もかかるということは、単純に計算して総シナリオ量は4M。
一月に200k書けるライターが、4Mものシナリオを一人で書くとするならば、二十ヶ月もかかるのである。
しかもそれは、純粋にシナリオを書くだけの期間。
その他の作業を含めれば、開発期間はゆうに二年は越える。
シナリオを他のライターと分担するにしても、一月200kでは遅い。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記19
当然、一月にいくら書けようが、内容がクズでは使えない。
が、いまはシナリオインフレの時代。
Aさんがプレイした大作ゲームが、その膨大なプレイ時間もユーザーに支持される評価の一つだったと考えれば、
一月に80kがやっとの自分は、
――いまの業界の風潮から見て、ライターとして通用しないということだ……。
噂によると、同人で大作ゲーを出してブレイクした某有名ライターは一日に原稿用紙40枚は書くという。
Aさんの一月分の作業を二日ちょいで済ますのである。
そのライターと比べてしまうのもあれだが、Aさんの作業量は確かに少ない。
「良いものを早く書く。それはプロとして当然のこと」
Aさんは、燃えた。
こんなんじゃ終われない。
早速新しいキーボードを押入れから取り出し、以前から構想を練っていた新シナリオの製作に取り掛かった。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記20
――シナリオの内容がいい。
これは、書く本人のセンスが問われるため、努力ではどうにもならないこともある。
しかし、書く分量を早くするのは、努力次第でなんとかなるのである。(Aさんの親父談)
シナリオのクオリティを高め、なおかつ仕上げる期間を短くする。
Aさんは当面の目標をそう定めた。
思えば、いままで会社に採用されることばかり考えていて、自分のライターとしてどの程度のレベルなのかを、
客観的に見れていなかった。
プロとして会社から金を貰ってやっていくには、それ相当の実力がいるのは当然のこと。
いまさらだが、Aさんはようやくその考えに至った。
ライターとしての腕を上げるには、とにかく書きまくるしかない。
あと、本を読み、色々なものを吸収しセンスを磨く。
それ以外に、腕を磨く方法なんてないだろうとAさんは考えた。
Aさんの年齢は25歳。未経験者がこれから業界に入っていくには、厳しい年齢である。
一分一秒も無駄にはできない。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記21
文体も意識して変えることにした。
いままでのAさんの文体は、完全小説形態の堅い文章。
しかし、これでは作業効率は絶対に伸びない。
なぜ、Aさんが一月に100k弱しか書けなかったのかというと、一月の半分で小説を書き上げ、
月のもう半分で、書いた小説の推敲をしていたのである。
推敲に当てる時間をなくす、いやもっと少なくすれば書ける分量はいまよりも増える。
そのためには、推敲のさいに手間が取られる凝った言い回しや難しい漢字をなるたけ使わないようにする。
そもそも、エロゲーのシナリオにそんなもの必要ない。
――俺が目指しているのは、小説家ではなく、シナリオライターなのだ。
基本的な文法を押さえ、それに沿った読みやすいテキストが
書ければそれでいいのである。
が、それがなかなか難しい……。
身に染み付いた癖というものは、なかなかとれない。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記22
せっかく書いても、他人に評価されなければ、意味がない。
そう思い立ったAさんは、自分の書いたテキストを発表する場として自分のHPを立ち上げた。
人の目に止まりやすいように、サイトのコンセプトは有名エロゲーの二次創作。
一週間に一度、自分のサイトに書いたシナリオをUPする。
一月もすれば、ぽつぽつと訪れる人も増えてきた。
同時に、Aさんは生活費をバイトで稼ぎながら、リベンジとして再び会社に応募するためのシナリオと企画書を書いた。
今度は応募する会社を2社に絞り、会社のブランドのイメージにあったシナリオと企画を作った。
送った22社からの連絡はそれ以降ない。
不採用でも通知がきたのは22社のうち凡そ半分。
それ以外は、二月経とうがなんの音沙汰もなかった。
そんなものか、とAさんは簡単に諦めた。
それよりもいまは、自分のサイトの更新と、新しい応募作品の制作で忙しい。
多忙な日々を過ごしながら……。
更に一月後、
ある日突然その知らせはやってきた。
l| ト、
l | ヽヽ.
l |、 -‐lヽ-ヽヽ.
,イ 」_ | ヽ._ヽヽ
/ └-...二| ヽ/.゙l
l ,. -ー\,,/. 、 l
| /____';_..ン、 | 赤い彗星 25歳
/、./´<二> , 、<二ン ト!
/ /| ,----─' `ー--、.| \ 去年までクマだった
<-‐''" !/ ( _●_) ミ /
`''‐ ._彡、 |∪| 、`\ マジでお薦め
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
| /
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
こうやって駄文悪文が排泄されていくのですね。
いい所で終g
タイトルが悪い。
今どきクリエイターはないだろ。
しかもエロゲで。
普通に「シナリオ作家」でいいだろ。
空間プロデューサーとかクリエイターとか土地、株式投機ごっことかは
オヤジ世代のバブルの悪夢だよ。
Aさん、完全ダメ人間かと思いきやそうでもないのな。
なんで小説家目指さないんだろう。
きっと途中でライターは挫折して、他の職種に変えて、
エロゲ会社入社に持ち込む伏線だよ>クリエイター
たのしいよぉ
続きがんがってくださいです。
創美のダークシャドーのライターさんですか?(w
これ既にどっかで読んだ事あるような気がするな…
62 :
名無しさん@初回限定:04/03/06 19:42 ID:qZ5NVb95
なんだコピペ厨だったのか・・・・・・・
コピペならさっさと最後まで貼ってください
面白いからコピペでもいいや。
そういえば、まえだのクリエイタ経験記とかあったな。鍵の中の人のやつ。
あれと比較すると、某Aさんってどうよ。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記23
Aさんの携帯が鳴る。
相手は、男性。
以前、Aさんが応募した会社「背骨ソフト(仮)」の代表だと名乗った。
応募したのは既に四ヶ月前のことなので、相手から会社の名前を告げられてもすぐには反応できなかった。
男性(D氏)は、連絡が遅れたことを謝罪し、用件を述べた。
Aさんを面接したいと言う。
ついては都合のいい日を指定して欲しい。
B氏の時と同じパターンだ。
以前のAさんなら、すぐにでも食いついていたところだが、
正直言ってAさんはD氏の会社の名前は覚えていなかった。
製作したゲームの名前すら知らない。
Aさんは暫し迷ったが、数少ないチャンスを見過ごす理由はどこにもない。
Aさんは、面接の日時を指定し、相手もその日で承諾した。
電話を切ったあと、Aさんは面接が決まったD氏の会社(背骨ソフト)のHPを開いた。
どうやら最近、ようやく一本目が出たばかりの新規メーカーらしい。作品の名前が思い出せなかったのも当然だ。
Aさんが、応募したとき、この会社は、まだ一本もゲームを出していなかったのだ。
先月出たばかりのD氏の会社のゲームは、ちょっと引いてしまうくらいのベタな萌えゲーだった。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記24
――なぜこの会社が俺を?
面接の連絡がきたこと自体不思議だった。
Aさんが主にプレイするゲームは陵辱系が多い。自然、Aさんの書くシナリオは、そういう描写が濃くなる。
以前送った応募作品のうちの一本は、狙って萌え系のシナリオも入れておいたが、正直出来は気に入っていない。
どちらかというと、陵辱小説のほうが自信があるし、送った小説にもそれが滲み出ているはず。
そんな俺に、なぜ萌えゲーを作った会社が連絡をよこす?
このとき既にAさんは、陵辱系ライターとしてやっていく決意を固めていたのだった。
今度応募しようとしている二社も、当然そっち系。
ただ漠然と手当たり次第に応募していた以前のAさんはもうこの世にはいない。
――もしかして、D氏は応募作品を読んでいないのか……。
――まあ、いい。チャンスはチャンスだ。物にできそうならしてみせよう。
釈然としないものを抱えながら、Aさんは面接の日を待った。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記25
面接当日。
駅で待っていると、グラサンをかけた恰幅のいい男性が現れた。電話を貰った「背骨ソフト」代表取締役D氏である。
後ろに二人の男を従えている。
一人は、D氏とは正反対のやせ細った男。
もう一人は、禿かかっているおっさんだった。
D氏は、痩せた男をディレクター。おっさんの方をもう一人の取締役だとAさんに説明した。
――三人がかりとは……。
Aさんは駅の近くにある喫茶店に連れてかれ、面接を受けることになった。
流石に、一回目の面接よりは緊張しなかった。
しかし、三人がテーブルの向こうに座り、Aさん一人が彼らの向かい側に座るというこのフォーメーションは、
いかにも面接という感じがして居心地が悪い。
D氏は、その巨体に似合わない甲高い声で、一通り挨拶を済ませると、うちはエロゲーメーカーです。それを承知で……。
と、B氏と同じことを訊いてきた。
――これって、どこに行っても訊かれるものなんだろうか?
>>68 大抵どこでも聞かれる。
これだけ不況でも舐めた希望者はいる。
単に萌えシーンが書きたくて希望する奴いるからね。
しかも、エロシーンは書きたくありませんとはっきり宣言する……
やりたいことが分かっているのは立派だが、だったらエロゲに応募するなと。
>>70 そういうの増えたよね。
エロゲーにエロシーンは必要ないなんて言う奴も。
>送った22社からの連絡はそれ以降ない。
>不採用でも通知がきたのは22社のうち凡そ半分。
>それ以外は、二月経とうがなんの音沙汰もなかった。
これって、そんなもんなのか?
これの後で二社に絞るって神経が良くワカラネ
>69-71
そんなもんなのか・・・。
まあ俺も言うほどエロゲにエロを望んでいるわけじゃないけど、
(どっちかって言うとゲーム性)
でもエロがまったくいらんわけじゃないしなぁ。
やっぱゲーム業界希望する奴は甘い奴なんだろうか・・・?
なんていっても、エロゲを作りたいってぬかすよーな連中だからな。
甘々のベタ甘。
試しにゲーム専門学校の講師をやってみるといい。
臨時講師とかただの見学とかでも何でもいい。
こいつらが将来社会に出るのかと思うと、背筋がうすら寒くなるよ。
75 :
1:04/03/07 05:26 ID:L8bXPxS9
>>72 連絡がこなかった10社のうち、半年以上経ってから不採用通知が届いたのが三社あった。
送った会社がマスターアップ直前だった場合や、忙しい場合、連絡が著しくおくれることがある。
また、連絡のこなかった残りの7社は、あとで調べてわかったことだが、すでに活動を休止していたか、
潰れていた。
応募するまえに、きちんとその会社がいまも活動しているか調べ、また、忙しくない時期を狙うのは、
応募する側として必須。
採用される能力を十分満たしているにも関わらず、会社側の都合で簡単に採用が見送られることは
よくあること。
ようはタイミング。就職には運もかなりの割合で、関わってくるものである。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記26
面接が進む。
D氏以外の二人はほとんど話さない。
痩せた男の方は、時折メモ帳になにかを書き込むだけ。
おっさんの方は、D氏の言葉に相槌を打つだけ。
――これじゃあ、D氏と一対一で会話しているのと代わらないな。
Aさんは心の中で苦笑した。
「うちの背骨ソフトはね。この前ようやく一本目のゲームが出たばかりの新規メーカーなんですね。
でもまあ、一本目にしてはなかなかいい評判を頂いてね。これからどんどんゲーム作って、会社も大きくしていこうかなと思ってね。
それでね。新しい風というか、人材をね。探してるんですね」
電話の時も感じたが、このD氏。面白い喋り方をする人だ。
B氏とは対照的だ……。
D氏は、隣の痩せたディレクターに、
「E。うちらの出したあれ、いくら売れたっけ?」
Eと呼ばれた男は、少し戸惑いながら、
「4000……」
と、答えた。
すかさず、その反対側に座ったおっさん(F氏)が、
「まあまあ、D君。面接でいきなりそんな話されても……、Aさんも困ってるでしょ……」
と、穏やかにD氏を制した。
「あそう。でも、Aさんが入ってくれたらそういう話も具体的にしなきゃいけないでしょ?」
D氏は、子供のように唇を尖らし、Aさんそっちのけで、なにやらF氏と揉め出した。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記27
4000と言う数は、ゲームが売れた本数のことか……。
評価を得たといってた割には、四千本って……。
それだけしか売れてないのかと、業界の事情を知らないAさんは思った。
「なはは。まあ、いいよ。
Aさんは、うちのゲームプレイしました?」
訊かれると思った。この質問のためにわざわざ、買って一応プレイしてきてよかったとAさんは安心した。
「はい。プレイしました」
「どの子が好き?」
「は? ヒロインですか? そうですね。あのちっちゃい子とか……」
ぶっちゃけプレイしたはいいが、フルコンプどころか一人も攻略してなかった。正直ヒロイン全員の名前まで覚えていない。
だが、萌えゲーならちっちゃい子――いわゆる炉利担当のキャラクターは必ずいる。
「倉たんのこと? え? もしかして、Aさんて炉利?
へー。そっちの気か……」
と、なにやら勝手に納得しだすD氏。
E氏とF氏は、呆れた顔でDさんを見ている。
この三人。意外とかみ合っていないように見える。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記28
それからD氏は、E氏とF氏を巻き込みながら、自分の会社で出したゲームについて熱く語り始めた。
あのヒロインはどうだとか、企画の時点で小売店にアピールを怠らなかったからこのセールスにつながっただとか……。
まるで、自慢話を繰り返す子供のように目を輝かせて、ぺらぺらと喋りまくる。
Aさんにとっては、初めて訊く業界のちょっとした裏話。
D氏の話す内容全てに興味が湧いた。
D氏の口からは、
「これから、うちの会社はどんどん大きくなる」
「うちらは、いま停滞している美少女ゲーム業界に一石を投じる存在になる」
「次に出す予定のゲームは、多分一万本を越える。もう、その企画は動き出してる」
というような威勢のいい言葉がバンバン出てくる。
Aさんは、一つ一つ、興味津々な顔でうなずいた。
しかし、E氏とF氏は終始冷めた様子でD氏を見つめていた。
D氏の話に焦れたように、F氏が会話を遮り、Aさんの送った履歴書を片手に質問を始めた。
一番年配のF氏の口調は、いかにもサラリーマンといった感じで、面接らしい面接がやっと始まった気がした。
F氏の質問は、以下の通り。
・いままで、こういう仕事に就いたことはあるか?
・月に何本ぐらいエロゲーをプレイするか?
・家族構成は?
・小説を書いていたそうだが、いつぐらいから書き始めたのか。
など、B氏の面接のときと同じようなありがちな質問ばかりだった。
E氏は、隣で俺の答える質問を一つ一つメモしていく
某Aさんのエロゲークリエイター体験記29
それから、D氏がAさんの送った企画書と小説について話し始めた。
D氏が言うには、小説のほう、特に萌えシナリオを意識して書いた「すなぎも」のほうは悪くはない。
ただ、陵辱小説のほうは駄目だ。プロでは通用しないとのこと。陵辱系に自信のあったAさんは、意外な言葉に耳を疑った。
「でも、両方ともよくかけてると思いますよ。文章はまだ稚拙ですけど。経験を積めばやっていけると思う……よね?」
と、D氏は隣にいるE氏に問い掛けた。
E氏は苦笑するのみ。
――その苦笑は、どういう意味だ?
厳しい意見が大半だったが、B氏の時には一度も話題に上らなかった応募作品についての意見が訊けたことにAさんは満足だった。
「うちに入るとしたら、Aさんはどんなゲームが作りたいですか?」
と、F氏。
Aさんは、考えた。
D氏の会社は、自分の目指している方向性と全く違う。
ここではっきりと、陵辱系がやりたいです、と言ってしまって良いものか……。考えた結果。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記30
「萌えと陵辱を、一つにまとめた新しいジャンルを開拓したいです」
と、まことに中途半端な答えを返した。
それに対し、D氏は、
「それは、具体的に言うと?」
「え? え……と」
答えられなかった。
やっぱり思いつきで、発言するもんじゃない。
心の中で、しまったーと後悔してももう遅い。
D氏は、Aさんの答えを待たずに、
「うちはね……」
と、再び自分の会社について語りだした。
D氏が言うには、背骨ソフトとしてはいわゆる「萌え」の方向性でやっていきたいとのこと。
そういう意味で、Aさんの送った「すなぎも」はこれからも会社で製作していきたいゲームのイメージにあっている。
当然、会社が大きくなればもう一つブランドを抱えて別の方向性を模索していってもいいのだが、当面は萌え一本でいくとのこと。
――なるほど……。
と、Aさんはうなずいた。
自分のやりたい方向性とは違うが、D氏はD氏なりに明確なビジョンを持ってやっている。
D氏の力強い言葉に押されるように、Aさんの脳裏にそれまでぼやけていた「萌え」というフレーズがはっきりと刻み込まれた。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記31
面接の時間は、およそ一時間ぐらいだろうか。
D氏は、その間ずっと喋りっぱなしだった。
最後に、それまでほとんど言葉を発さなかったE氏が、口を開いた。
「Aさんは、月にどれだけのシナリオを書けますか?」
やっぱりここでも、同じ質問が出てきた。
Aさんの睨んだとおり、いまはどの会社も分量を書けるライターを求めているのだろう……。
それは違うんじゃないか? という思いはAさんの胸にいささか燻っているのだが、
大作売れ線系を狙うメーカーならどこでもそう考えるのは当然。
Aさんは胸を張って答えた。
「月に300kは、書けます」
「へー。そう。うちの今回のゲーム担当してもらったG先生はどのくらいのペースなの?」
と、D氏がE氏に訊く。
「月……250k程度でしたね」
「四ヶ月かかって、トータルで1Mいかなかったもんね」
そうかそうか、とD氏は巨体を揺らしてほくそえんだ。
そして、再びAさんに言う。
「いまどきのユーザーさんは、プレイ時間というものに非常に過敏になっているのね。
ライターさんにどんな名文を書いてもらっても、プレイ時間が4時間そこそこじゃ、評価が得られないのは、
この前出た○○というゲームの評判をみてもらえば判ると思うのね。
だからうちの会社としては、内容ももちろん良いに越したことないけど、量の書ける人を求めているのね。
その点、Aさんは心配なさそうだね」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記32
D氏のこの発言により、彼がライター畑の人間ではないことにAさんは気付いた。
隣でうなずいているE氏とF氏も恐らく文章を書く人間じゃないだろう。
多少なりとも物書きという分野を経験した人間なら、自分たちの言ってることがどれだけ馬鹿げているかわかるはず。
――しかし、俺もこの人たちと変わらない。300k書けますと胸を張って答えた俺も……同じ穴のムジナだ。
Aさんは、感情を押し殺すように、テーブルの下で拳を握り締めた。
……。
「それでは今日はお疲れ様でした。後日連絡します」
そう言って、D氏たち三人は帰っていった。
「……」
なかなか充実した面接だったと思う。
D氏の話は面白かったし、ためになった。
ただ、D氏の左右で終始彼の言動に渋い表情を見せていた二人が気になるが……。まあいい。
面接の手ごたえは……。いや、これは考えないようにしよう。過剰な期待を持ってしまうと、B氏の時の二の舞になる。
落ちたものだと思って、これまで以上に気を引き締めてやっていこう。家に帰ったAさんは、怠ることなくその日も、
応募作の製作に取り掛かった。
三日後……。
D氏から電話で連絡があった。面接の結果……。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記33
「採用」だった。来月頭から出社して欲しいとのこと。Aさんは、承諾し、電話を切った。
――受かってしまった。
嬉しいという気持ちはなかった。むしろ逆。
――なんでこんなに不安なんだろう。
いままでライターとして会社に入るためだけに努力してきた。ようやく念願かなったのだ、喜んでもバチは当たらない。
だが、なぜかAさんは素直に喜ぶ気にはなれなかった。
理由は二つある。
一つは、自分でも納得いく出来ではない萌え系シナリオが評価されてしまったこと。
できることなら、いま書いている陵辱シナリオを評価されて採用が決まってほしかった。
もう一つは、D氏のことである。
社会的常識が欠如しているAさんが言うのもなんだが、D氏はあきらかに代表取締役という感じはしない。
どこか子供のようで、自己中心的な感じがした。
そのD氏を上手くフォローしていたのが年配のF氏だが、そのF氏も、D氏の振る舞いに冷めた視線を送っていた。
だが、悩んでいてもしょうがない。もう、引き返せないところまで来てしまったのだ。
Aさんのライター人生はここから始まるのだ。これから「背骨ソフト」の一社員として、エロゲー業界に身を投じるわけである。
出社の日が近づくに連れ、Aさんの心は熱く昂ぶっていった。
――Aさんのエロゲークリエイター体験記 第一部「就職編」 END
某Aさんのエロゲークリエイター体験記34
第二部「ライター編」 予告1
背骨ソフトに無事採用されたAさん。
出社前に、少しでも背骨ソフトの情報を集めておこうと、自宅のパソコンから2ちゃんねるに接続した。
エロゲー板に入り、背骨ソフトのスレッドを探す。
――な、なんじゃこりゃ……。
背骨ソフトのスレッドを見て、Aさんは驚愕した。
「修正パッチまだかよ」「糞ゲー」「地雷」「流石G先生のシナリオですね」「一本目からこれじゃ先が思いやられるな」「次はもうないんじゃない?」
ネガティブな意見がこれでもかと踊っている。
荒らし、アンチ云々の話ではない。
どうやら、ここまで酷いのは背骨ソフトの出したソフトに重大なバグが見つかったのが原因らしい。
とあるヒロインのルートの途中で、いきなりOSを巻き込んで落ちてしまう。おまけに重い。そして、OSが98では、プレイすらできない。
それでも一人ぐらいは、ゲームを評価してくれる書き込みがあっても良さそうなのだが、その肝心なゲームの内容が、いかんせん平均点以下。
シナリオを書いたG先生――面接でも名前が出ていた――は、経験豊富なベテランだが、これまで特にヒット作を出したわけでもなく、
無難なシナリオ、つまり当り障りのないシナリオしか書けないライターとして認知されている。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記35
第二部「ライター編」 予告2
なおかつG先生のシナリオの致命的なところは、エロが薄いこと。いくら萌えゲーだからといって、
いまどき10クリックで終わってしまうエッチシーンなど、うけるわけがない。
住人たちは、Gのことを侮蔑の意味をこめて“先生”と呼んでいる。
――えらいところに入社してしまった。
Aさんは、目を点にしながらも、別のエロゲーレビューサイトを開いた。
そこでも、背骨ソフトのデビュー作の評価は芳しくない。
ユーザーが一番腹を立てているのが、発売から半月も経つのに、いまだに背骨ソフトが完全な修正パッチを出していないことだ。
日に日に、背骨ソフトの評判が下降していっているのは、業界に疎いAさんでもわかった。
――でもまあ、一本目にしてはなかなかいい評判を頂いてね。
D氏のあの言葉は、一体なんだったんだ。誰から頂いた評判だったんだよ――。
……。
翌日。ようやく修正パッチを出した背骨ソフトだったが、いまさらという感じは否めない。
大きな不安を抱えながら、Aさんは背骨ソフト初出社の日を迎えた。
>とあるヒロインのルートの途中で、いきなりOSを巻き込んで落ちてしまう。おまけに重い。そして、OSが98では、プレイすらできない。
おいおい、ここまで書いちゃうと、どの会社かわかっちゃったような気がするぞ・・・
野暮なこと言っちゃ駄目ダス。
生暖かい目で見守るダス。
混ぜてるんだよ
複数の作家とマジで面識がある人が書いてる感じだね
これホントにどこかからのコピペなのか?
これだけよくできたネタなら、元のスレの段階で話題になってると思うんだけど。
おもしろいです。続き期待してマース。
>>90 2ちゃんねる以外の掲示板という可能性も考
これからAさんは成り上がっていくのか、それとも初勤め先があっさり潰れちゃうのか…続きが気になるっす。
もしかして、これそのままゲームにした方が面白くないか?
>>94 エロシーンはどうする?Aさんが実演してくれるのだろうか?
コレ面白いけど題名が「体験記」なのよね。
A氏は結局エロゲ業界人にはならなかったのでは?
んで、今はスニーカーか電撃かでデビューしてるとか。
まあ長期連載して欲しいですw
これってフィクションでしょ?
お話として、おもしろいと思います。
背骨ソフトというセンスも好きですね。
>95
きっとグラフィッカーには美人でスタイルよし、性格クールなお姉さま、
ゲンガーには一見さえない眼鏡のどじっ娘が出てくるに違いない。
さらには社長の娘、年齢不詳・見た目15の女の子が
「おにいちゃ〜ん!!」とか言いながらなついてくるとかw
社員が全員女、っていうエロゲブランドで働く男の話なら、漫画であったと思う。
まあ、なんというか。
本当に目新しいストーリーを考えるのは大変だよな。
100 :
726:04/03/07 17:39 ID:3YHuMBsW
>>75 レスありがd
そうルーズって訳でもないんやね。
まあ、素人が書いてることはいくつかのポイントでわかるんだけどね。
102 :
名無しさん@初回限定:04/03/07 18:28 ID:IW+eXBRG
>D氏の口からは、
>「これから、うちの会社はどんどん大きくなる」
これって小さい所はどこでも言うよな。
Fateの話が出てる時点で明らかに未来すぎだと思うしフィクションだね。
面白いから続けては欲しい。
Fateじゃなくて月だと思われ。
つか、
誰か、どこか、が判らないように、混ぜてるんだろ。
>>104が言ってるのは
>噂によると、同人で大作ゲーを出してブレイクした某有名ライターは一日に原稿用紙40枚は書くという。
ここの部分でねーの?
にゃるほど、スマ。
きっとこのスレ次の苺衣ラジでネタにされてるんだろうなぁ…
続きマダー?(AAry
暇つぶしにはいいなこのスレ
熊ソフトの事だろ、これ
詮索、かっこわるい
もう終了?
このスレの存在が会社にばれちゃって怒られたとか。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記36
背骨ソフトに初出社の日を迎えたAさん。
前日D社長から電話で、事務手続きのためのハンコと筆記用具を持ってくるように言われた。
それはいいのだが、話の終わりしなD社長より、
「君には期待している」
「うちの会社は君にかかっている」
など散々プレッシャーをかけられた。
会社は、Aさんの家から電車二本乗り継いだところにある。
通勤時間は、一時間強。
出社は、朝の11時からだから通勤ラッシュに見舞われることはないが、これから毎朝一時間もかけて通うのかと思うと、気分が憂鬱になる。
会社に向かう電車に揺られながら、Aさんはふとある疑問を抱いた。
――給料はいくらもらえるのだろう?
某Aさんのエロゲークリエイター体験記37
面接のときも、昨夜の電話でも、その話は一切なかった。
いままで、そういう生々しい話は、自分のほうからしてはいけないのではという遠慮があったが、
勤めるとなった以上ははっきりさせておかなければならない。
Aさんのアパートの家賃は、都心から離れているため月五万円と格安だ。
バイトをしていたころは、月14万ほど稼げはなんとかやっていけた。
が、しかし……ゲーム会社の給料は安いと聞く。
最低賃金を下回ることなどあたりまえ、おまけにAさんは入社してから3ヶ月の間、
試用期間ということでバイト扱いになる。
交通費は払ってもらえるようだが、問題は手取りでいくらもらえるのかということだ。
まさか……10万切るってことはないだろうな……。
いや、ありえそうでこわい。
「………………」
会社近くの駅についた。
面接のときに、D社長と一緒にいた、瘠せたE氏と年配のF氏が迎えに来てた。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記38
「よろしくお願いします」
と、Aさんは頭を下げる。
E氏はボソボソと聞き取れない小さな声で挨拶してきた。
「では、会社まで案内します。道を覚えてください。そんなに難しい道順ではないですから」
F氏とE氏に案内され、Aさんは会社に辿り着いた。
――え。ここ?
会社というからには、オフィスビルもしくは、それなりの佇まいをしているのだろうと勝手に期待していたAさん。
そのAさんの期待を裏切るように、F氏は木造アパートを指差した。
二階建ての……築10年以上はたっていると思われるレトロな佇まい。
「この二階になります」
と、F氏が唖然とするAさんの背中を叩いて、会社の場所まで案内した。
郵便受けには、なるほど「203号 (有)背骨ソフト」とある。
その隣には、「202号 D」
D社長の苗字があった。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記39
F氏に聞くと、このアパートは、元は社長のD氏が借りていたアパートで、会社を立ち上げるにあたって、
ちょうど空いてぃた隣の部屋を事務所として借り受けたそうだ。
いまは202号室を開発室。203号室をD氏の自宅兼事務作業部屋として使っている、
とF氏はAさんに説明した。
「今日はちょうどみんないますし、Aさんを紹介できますね。
あと、A君と一緒に今日入社する“新人君”がいますけど……彼は、午後からだったかな?」
と、F氏はE氏に尋ねる。
「……秋葉でサイン会の打ち合わせを終えてから出社するそうです」
――サイン会?
Aさんは目ざとくE氏の言葉に反応した。
「そうだ。A君を、お手伝いとしてサイン会に借り出してはどうですかね?
本来は、私たちの仕事ですが、いい勉強になると思うのです」
「……社長に相談してみましょう」
Aさんは、事務所である203号室に案内された。
「どうぞ」
中は意外と広い。
四畳半ほどのキッチンがあり、奥に六畳の和室が二部屋並んでいる。
その一つは、D社長の部屋。
もう一つが、事務室らしい。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記40
――なんだこれ?
入ってすぐ、Aさんの目に飛び込んできたのは、山と詰まれたエロゲー雑誌とゲームの山。
足の踏み場もないくらい、乱雑に散らかっている。
「ああ。これは、雑誌社や他所のメーカーさんから送られた物です。
他にも付き合いのある広告代理店などからも、次々とサンプルなどが送られてくるので……。
片付ける閑もなくて」
F氏は、スリッパを下駄箱から取り出しながら、苦笑した。
「…………この仕事をしていて、一つだけ得があるとすれば、それはエロゲー雑誌が読み放題なのと、
エロゲーがただでプレイできるということだ」
珍しくE氏が口を開いた。
「A君も、勉強のためにここにある雑誌は一通り目を通しておいてください。
ゲームは家に持って帰ってプレイしても良いですよ。その代わり、中古屋に流さないでね」
ははは、とF氏は笑った。
「おおう。A君。どうもです。どうもです。」
奥の部屋からD氏が巨体を揺らしながら出てきた。
「あ、よろしくお願いします」
「ごめんね迎えにいけなくて、昨日徹夜で作業してたものだから」
「社長。とりあえず、書類をA君に書いてもらって、それからみんなを集めて紹介しましょう」
「わかった。A君。ハンコ持って来た?」
奥の部屋に通され、色々手続きを踏まされた。
手続きと言っても、バイトで入る際の手続きと大差ない。
税金やら、保険やらの書類にサインしハンコを押すだけ。
その後、D社長から簡単な会社の説明があった。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記41
「この会社は、一応は週休二日制。土曜と日曜。それと祝日はお休みになるのね。
勤務時間は、朝の11時から夜の7時まで、昼休みは適当にとってくれて構わないからね」
「いまのところは暇だから、時間どおりに出社して時間通りに帰ってもらって構わないです」
「まあ、忙しくなってきたら帰る暇もなくなるけどね」
Aさんは、いつ給料のことを聞き出そうかと、そのことばかり気にかけていた。
「そうだ。社長。A君の給料は……?」
「あれ? 俺話してなかったっけ?」
Aさんは首を振る。
D社長は、頭を掻きながらいままで、生活費がどれだけかかったか訊ねてきた。
Aさんは月14〜15はバイトで稼いでましたと答えた。
「そっか。いまのところ、A君は試用期間ということで、時給制にしてもらいたいと思ってるのね。
そうだね……1時間700円でどうかな?」
一時間700円なら、いままでしてきたバイトとたいして変わらない。
「正社員として採用が決まったら、とりあえず月13は出すから。それまで我慢してよ」
――13万……。多くはないが……まあ、普通だ。
ちゃんと給料が出ることに、Aさんはほっと胸を撫で下ろした。
「まあ、うちはまだ恵まれてる方ですよ。一本目がそこそこ本数出てくれたんで、
こうしてお給料も払ってあげられるんですが、酷いところになりますと月五万しか貰えない会社もありますからね」
俺はまだ運がいいほうだったんだ、とAさんは安堵の溜息をついた。
「それじゃあ、みんなにA君を紹介しようか。隣の開発室に行きましょう」
リアルタイムでキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!
Aさん、酷い目に遭いそうだな。
ろくに給料も貰わないまま夜逃げされてたりして・・・。
盛り上がって参りました。
木造アパートが会社の事務所って…エロゲ会社じゃよくあることなのですか?怖っ。
時給七百、八時間、月二十日で十一万二千円、源泉引いて十万か。
交通費でなかったら死んだかもな。
ひまならひまでやりくりが大変、忙しいと残業代出ないとかありそ。
なんかホラーを読んでる気分だ。
じわりじわりと来るね。
リアルなんですか?
だとしたら2ちゃんでさらす勇者に敬意を表して
新品であなたのゲーム買ってあげたいよ
終わったら小メーカー名書いて・・・くれないよね?
メーカー名書いたら分からないようにしてる意味ねぇだろー
>>126 マンションでやってるところなんていくらでもあるだろ、
ageとかも最初はマンションでやってたらしいし。
どこも最初はそんな感じだと思われ。
>>129 元ネタは某N社に最近入ったO津氏のような気がするんだが・・・
続きマダー(AA略
期待サゲー
Q-Xの所在地である「幸福荘」が
>>119な感じの木造アパートと
勝手に考えているんだが.誤解と偏見だったら本当にスマソ.
3人だしな・・・
零細ソフトウェア会社なんて、自宅でやってる所なんてのもある。
木造アパートは珍しいだろうけど、マンションは多いよな。
ということは、某Aさんが作るのはこころナビなのか……?
あれセールス当たりだったよな。
今日はもう打ち止めですかの〜
6畳ワンルームから始まったソフトハウスにいましたが何か?
ねこねこもそうじゃなかったっけ。
まあ、エロゲ業界にはよくある話ってことで。
別に自分や誰か、特定のひとりの体験談じゃなくても、
業界に多少居て、何人かから話を聞けば、
これぐらいの話は書けるんじゃねえかな。
まあ、面白いんで俺も続きを待つ。
面白いです。Aさんガンガレー
ところでこの物語、現実感あるですか?エローゲ業界の方から見て
微妙に戯画化されてるというか
誇張している分はあるけど
現実感ある
時々おや?と思う変なところもある
一人で全部やってるとこもあるぐらいだし。
Q-Xは処女作を代表の実家で作ったらしいからな……
まあ、サポートとか法人登録(っていうのかな?)ための住所さえあれば、
開発自体は各々自宅でってことも不可能ではないかも。
149 :
名無しさん@初回限定:04/03/09 15:04 ID:sfKSeIzc
age
某Aさんのエロゲークリエイター体験記42
AさんはD社長たちと共に、開発室である202号室へと移動した。
元はD社長の自宅であった、202号室。
間取りは、203と全く同じだが、隣りの事務所と比べて、綺麗に片付けられている。
奥の二部屋に机が五つ並んでいる。壁には、エロゲーやアニメのポスター。
「おーい。一旦作業止めて集まって」
と、D氏が呼びかけると。奥の部屋から二人の女性がのそのそとやってきた。
一人は、背の高い細身の女性。
ぼさぼさの髪にこけた頬。ずんぐりと座った目が、怖い。
もう一人は、ぽっちゃりとした女の子。かなり年は若そうだ。
どちらも、ルックスは標準以下だが、Aさんは女性従業員がいることにまず驚いた。
「今日から、入ってくれることになったA君」
「……よろしくお願いします」
Aさんは、ぺこりとおじぎした。
背の高い女性は、背骨ソフトの原画。H子さん。年は、社長と同じ。
もう一人の女性は、Iちゃん。チーフグラフィッカー……。
驚くべきことにまだ二十歳らしい。
リアル女性に免疫のないAさんは、どぎまぎしながら二人を見比べた。
この二人が背骨ソフトのグラフィック部門の中枢(といってもこの二人だけだが……)
なのかと思うと、凄く不思議な感じがする。
男のためのエロゲーなのに、女性が……しかも、まだ二十歳そこそこのIちゃんが彩色を統括。
エロ絵をこのH子さんが描いていたなんて…。
一通り、紹介が終わるとH子さんとIちゃんは作業に戻っていった。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記43
「あと、午後から来るJ君を入れて社員は全員揃うことになるね」
D社長に、F氏、E氏、H子さん、Iちゃん、そして午後から来るJという人。
それにAさんを入れて、全部で七人。
エロゲーメーカーとしては、多い方である。
しかし、これでも十分な人員が揃っているとは言い難い。
「A君は、ここで作業してもらうから。えーと。これ机」
と、D社長が指差したのは、まだ組み立てられていないパソコンラック。
「あ、そうだ社長。A君のパソコンまだ組みあがってないんですよ」
「そうなの? A君パソコン組み立てられる?」
お店で既に組みあがっているパソコンしか見たことのないAさんは、D社長の言葉の意味がよくわからなかった。
「できないなら、組めるようになったほうがいいよ。
午後から来るJ君に教えてもらえばいい。それまで、A君は自分の机を組み立てといて」
そう言い残して、D社長とFさんは隣りの事務所に戻っていった。
残されたAさんはE氏に手伝ってもらいパソコンラックを組み立て始めた。
E氏は凄く無口だ。こちらから話題を振らない限り、滅多に口を開くことはない。
IちゃんとH子さんは、黙々と机の前で作業している。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記44
Aさんは、部屋の隅に置かれたダンボールに入った紙の束を見つけた。
「これなんですか?」
「それはですね。前回の原画です」
Iちゃんがタブレットをカチャカチャ動かしながら教えてくれた。
「見ます?」
「是非」
ゲームで見たキャラの立ち絵とイベント原画が、それぞれラフと清書と影指定の三枚を一束にして、
ダンボールの中にきっちりと収められていた。
――気が遠くなるほどの枚数だ。
「これでも、前回のゲームは規模が小さかったですから、少ない方なんです」
「これで少ない方なんですか」
これをH子さんは一人で全部描いたらしい。
凄いな…とAさんは素直に感心する。
原画家のH子さんは、机に向かってシャーペンを走らせていた。
机と上半身がほとんど並行になるくらい、紙に顔を近づけて黙々となにかの絵を書いている。
丸まった背中から、近寄りがたいオーラが流れていて、なにやら話しかけ辛い雰囲気をかもし出していた。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記45
午後になって、今日からAさんと一緒に今日入社する予定のJ君がやってきた。
「始めましてJです。Aさん…ですか? よろしくお願いします」
どんな人かと思えば、滅茶苦茶礼儀正しい好青年だった。
なんでも、このJ君は、背骨ソフトに正社員として入社したのは今日だが、前回のゲーム製作では、
外注として背骨ソフトの営業をサポートしていたらしい。
だから、Aさんのようなまるっきり新人というわけではない。
「Aさんのこと聞いてますよ。なんでも、あの○○のライターを超える逸材だそうですね」
「だれがそんなこと言ったの?」
「社長です」
――あの社長……。俺の知らないところでそんなこといってたのか。
期待されて悪い気はしなかったが、過度な期待はプレッシャーになる。
「まあ、あの社長の言うことですから、間に受けはしませんでしたけど」
「そ、そうだよね。俺なんてまだ素人同然だから…」
「パソコン。まだ組み立ててないんですよね。じゃあ、やっちゃいましょう」
J君はAさんのパソコンの組み立てに取り掛かった。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記46
このJ君。年は、Aさんの二つ下。
つまり、まだ二十三歳なのだが、この業界に入ってすでに五年のキャリアをもっている。
部署は一応営業になっているが、本職はプログラマー。
そのほかにも、ディレクターやプランナーの経験もあるという。
「え? J君ってここに来る前あの会社にいたの?」
「はい。そこで、○○のプログラムを担当してました」
Aさんが驚いたのも無理はない。
J君のいた以前の会社とは、昨年数万本売り上げた萌えゲーの超有名ブランドである。
そこの開発チームが解散し、新しいブランドを作るという流れになったが、J君はそれに参加せずフリーになった。
色々な会社の手伝いをしていたところに、F氏に誘われ、この会社に入社する運びとなった。
「まあ、一応営業ということになってますけど、営業広報はFさんがいますし、
僕は主にプログラムを担当することになるでしょうね」
「J君が来る以前のプログラムは……?」
「社長です」
あのユーザーの怒りを買ったバグだらけのプログラミングは、社長自ら手がけていたのか。
「プログラマーとして僕が入っちゃうと、社長が臍まげちゃいますからね。
ですから、一応営業という肩書きで入社することになったんです。
あの人結構子供ですから。Fさんも色々と大変ですよ」
なるほど。ようするにJ君は、ヘルパーなのだ。
前回の開発で社長のプログラミング技術を見限ったFさんが、次回もこのままでは不味いと思ったらしく、
腕のいいプログラマーを雇うことを決めた。
そして、J君に頭を下げて来てもらったのだ。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記47
「ま、仕事ですから、お金さえ貰えばいいですけど」
「J君っていくらもらえるの? 俺、時給700円」
「僕ですか…? あんまりそういう話はしたくないんですけど…」
「ご、ごめん…」
初対面でいきなりそんな生い話をふられて困るのは当然だ。
Aさんは自分の質問を撤回する。
「謝らなくてもいいです。興味があるんでしたら、Aさんにだけ特別おしえてあげます。
僕の給料は、たぶん月20ぐらいでしょうね」
「20」
Aさんはぶっ倒れそうになった。
そして、これがプロの世界なんだと思い知った。
なんの実績もないライターのAさんと、実力と経験を乞われて入ったJ君。
それが、時給700円と月20万の差だ。
「できました。OSはXPです。あと、デバック用に2000も入れておいて下さい」
「デバック用?」
「そうです。前回のうちのゲーム、どうしてバグが出たか知ってますか?」
「いや…」
「簡単な話です。時間がなくてデバックしてなかったんですよ」
「え!?」
「だってそうでしょ? 開発環境ではあらわれない特殊な事例だったら、仕方ないと思いますけど、
どんな環境でも発生するバグ――前回のゲームで言うと、ルートの途中で落ちるとか、
決まったOSではプレイできないバグとかは、デバックをちゃんとしてれば、誰だって発見できたはずです。
それが…」
J君は、ベランダでタバコを吸っているH子さんを一べつした。
「はいはい。すいませんね……」
H子さんが、タバコをふかしながらやさぐれる。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記48
「前回は、落ちちゃうルートのヒロインの絵が最後まで完成しなくて、
結局全ての絵素材がそろったのが、マスターアップの日の朝なんですよ」
「で、そのルートだけデバックしないで製品を出したわけ?」
「社長の弁解は、一応そうですけど……」
J君は声を潜めた。
「これは僕の推測なんですが、多分社長は、バグに気付いていたと思います。
朝素材が上がって、それからでもデバックする時間は十分あったはずです。
それに、絵が完成してなくても、ダミーで動かすことは出来ますからね。
…でも社長、バグに気付いたけど、それを治せなかった……。恐らく、それが真相でしょうね」
「……そんなのってありなの?」
バグがあるとわかってて製品を納品するなんて。
リンゴ農家がリンゴが腐ってるとわかってて問屋に卸すようなものだ。
「一作目ですからね。どうしても、発売日は伸ばせなかったんです。
ま、仕方ないですよ。一回発売日を伸ばせば、広告代や押さえた工場のキャンセル代やで、
色々と物入りになっちゃいますから。
それに流通やお店との信用も損なわれる。
お金のある会社だったら、発売日を延期することもできたのでしょうけど、うちはね……」
開発期間を伸ばすお金がないから、バグ入りとわかっていても発売せざるを得なかった、というわけか…。
「…………」
Aさんはショックで言葉を失っていた。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記49
「あんな欠陥商品を出したら、普通の企業ならとっくに潰れています。
ところが、この業界はそうじゃない。
当たり前のことをしなくても、商品は売れる。会社は維持できるんです。
当たり前のことが、当たり前にできない。それが“エロゲークリエイター”なんですよ。
Aさんはそんなクリエイターにはならないでくださいね」
不敵な笑みを浮かべて、Aさんに視線を戻す。
――当たり前のことが、当たり前にできないのがエロゲークリエイター。
J君の言葉は、Aさんがほのかに抱いていたエロゲー開発者への憧れを粉砕するのに十分な破壊力があった。
「………………」
「Jよけいなこと、喋ってんじゃねぇよ」
Aさんたちの会話に、E氏が割り込んできた。
「すいません。Aさん、これでパソコンは完成です。あとはネットに繋いで、ドライバを一通り揃えてください」
J君は、出来上がったばかりのパソコンを起動させて、Aさんに必要なドライバを教えた。
「では、僕はFさんと打ち合わせがありますので」
「……」
E氏は、開発室から出て行くJ君を睨みつけた。
その視線を背中で感じたのか、J君は振り返って、
「Eさん。僕がきたからには、今回みたいなぶざまな真似はさせませんから」
そうE氏に言い放って、開発室から出て行った。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記50
「…………」
唖然としているAさんに、E氏は声をかける。
「…Jの言ったこと、真に受けるな。
正論かもしれないが、あいつは、底辺でゲームを作ってるメーカーの現状を知らない……。
見ろ。
ここにあるパソコンや機材は全て、会社を立ち上げた俺たちが持ち寄った物だ。
何万もするOSやツールを一通り揃えることですら、どれだけ苦労するか、
大手メーカーでしか仕事をしたことがないあいつにはわかんねぇんだよ。
そういう苦労をいままでしてこなかったから、あんな青臭い口がきけるんだ」
E氏の口調に、だんだん怒りが篭っていく。
「俺たちだって、バグ入りのゲームを喜んで発売したわけじゃない。悔しくないわけないだろ……。
けどな、限られた時間の中で、最低の賃金と、最低の資金と、最低の機材と、最低の人員で、
いかにいい物を作るかが、俺たちの仕事なんだ。
最高の資金と人員と設備を揃えて、
心行くまでゲーム製作に取り掛かれるエロゲークリエイターなんて、一握りしかいない……」
E氏の顔は苦渋に満ちていた。
イイヨイイヨー
何だかドラマを見ているようだ・・・面白い。
(・∀・)ドキドキ
なんか愚痴スレと就職スレと質問スレを同時に読んでる感じだな。
うーむ、こんなに苦労してるのならバグを責めるのも可哀想なのかなあ…腹は立つけど。
ところで、渡されたXPと2000は割れ物っすか?
貧乏なだけにOSからグラフィック関連ソフトまで
正規品は一本もない恐るべきメーカーもあるとか噂に聞くけど…。
虚栄の掟みたいだ
めちゃおもろいw
各キャラに名前付けてもよかったかも・・・
ところで
>>1は業界人なのだろうか。
名スレの予感!!( ゚∀゚)=3ムッハー
「デバック」じゃなくて「デバッグ」のような気がしないでもないけど、おもしろい。
とりあえずH子さんに萌えてしまった自分が悲しい。
やっべ。すっげー面白いです。
応援してます。Aさん。
クソゲーだの地雷だので切り捨てられる裏では
こういったドラマがあるんやろうね…実際
>170
でもユーザーもメーカーを信頼して、なけなしの金出してゲーム買ってんだから
バグがあったり糞ゲーだったら叩いて当然だと思うよ。
エロゲ業界の白い巨塔の予感゚+.(・∀・)゚+.゚
Aさんの財前化マダー?
白い巨茎
まさに「ネタ」「業界」板にふさわしい良スレだな。
業界ネタをこれだけのものに仕上げられるのはすごい。
とりあえず>>1の中の人はトリップをつけた方がいいのでは?
余計なお世話かもしれないけど…
俺、Jのキャラ嫌いだなぁ。
そもそも、プロの自覚ある奴は、「バグ」なんて言葉は死んでも使わない。
>>177 そっち方面に詳しくなくてわからんのだが、それはプログラマーとしてのプライドって事?
ではいわゆる「バグ」(欠陥)についてはなんて呼ぶんだ?
プログラマーっていうより、コンピュータに携わる人間としてのプライドだろうね。
その言葉を口にしていいのは、ユーザーさんと知ったかぶりをする素人だけ。
というか俺、その言葉を吐くだけで先輩に殴られるような会社いたし。
そうだよね 自分の見落としだからね
>>182 で、本物のプロはバグのことは何て呼ぶの?
真面目に知りたいので教えてください。うちのは普通にバグと呼んでいるので。
>>181 ついでにマッハパンチも譲ってください。
まぁ・・・Jさんはちょっと嫌味なエリートプログラマ役という事で。
>>177 自覚はあってもバグはバグって呼ぶよ。
昔気質の会社でバグって言葉を忌み嫌うところは残ってるけどね。
J氏のように人ごとならなおさらバグと言うだろう。
俺(PC系企業勤務非プログラマ)の周りでは特にそういう風潮は感じなかったけど。
「バグ」って言葉は「自分(PG)の責任では無く外から紛れ込んだ厄介者」って
ニュアンスが感じられるから自戒を込めて禁句にする、って考え方は理解できる。
虐げられてるプログラマは
窓自身のハグやCPUの仕様変更にも無理矢理対応させられます。
初代ペンチからサーバーマシンまで実物がなくても動くことが要求されます。
ゲームメーカーじゃないけど、うちでは「不具合」と「バグ」は相当厳密に
分けさせられるかな。基本的に「キーボードを叩いた奴のみが悪い」、
なおかつ論理的に間違っている物でない限りバグと呼ぶと怒られる。
まあ、これは外注との責任範囲で揉めるからでもあるんだけど。
例えばうちでは
・メニューのクイックセーブボタンが効かずにそのまま閉じることがあるぞ!
イベントきっちりキャッチして無かったよ →バグ
ダブルクリックのケースを忘れてたって何よ →設計不備
ドラッグ気味な操作は考えなくて良いって言ったじゃん →仕様不備
Win98の特定環境下で(略)でもパッケは98対応… →環境不具合
もうちょっと細かいけど、多分他社ではもっと大まかな形だと思う。
この辺りは品質管理と責任所在の考え方じゃないかな。うちではどの
段階で間違いが起きたかが問題になるため、こういう形。
プログラマだけど、普通にバグと呼ぶよ。
つーか、バグをバグと呼ばない会社は、転職歴の多い俺でも見たことがない。
彩色の過程で影指定なしで塗りをしていけば、デバッグの時間くらいは捻出できたんじゃないかなーと思う。
正しく作業を切り分けて関連しない部分を並行開発できるなら、そもそも
100%再現なんて情けないものは残さないと思う。
いや、この話のオチは、デバッグはして、かつバグがあることも分かってたけど、
そのバグを取る能力がプログラマ(社長)になかった、ってことだろ。
「インストールが出来ない」「シナリオが入ってない」なんて
大物がゴロゴロしてるエロゲ業界なんだから
D社長はまだまともな方ではないでしょうか?(w;
まぁ、そもそも動かないゲーム作って夜逃げしたメーカーもあるくらいだし・・・
面白いけど、非業界人の方は、あんまりこれを細部にわたって一字一句
「そうか、製作現場ってこうなんだ〜」って受け止めないほうが……
バグ話になる前のほうのレスの皆さんとかね。
現実じゃなくて、現実を元にした創作面白話なんだし。
そこは、1もそう思ってると思うけど。
こりゃどっかで宣伝されて流れてきた人が居そうだな。
あんまり荒らすなよ>とくにPG職。
コミック版のマガジソ連載はいつですか?w
体験記を上回る反響でこんなに進んでたのか・・・
本格的に話すのは他所でやってほしいです。>業界人へ
|┃三 ,ィ, (fー--─‐- 、、
|┃. ,イ/〃 ヾ= 、
|┃ N { \
|┃ ト.l ヽ l
ガラッ.|┃ 、ゝ丶 ,..ィ从 |
|┃ \`.、_ _,. _彡'ノリ__,.ゝ、 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|┃三 `ゞf‐>n;ハ二r^ァnj< y=レヽ < Eさん。僕がきたからには、
|┃. |fjl、 ` ̄リj^ヾ)  ̄´ ノ レ リ | 今回みたいなぶざまな真似は
|┃三 ヾl.`ー- べl,- ` ー-‐' ,ン | させませんよ。
|┃ l r─‐-、 /:| \____________
|┃三 ト、 `二¨´ ,.イ |
|┃ _亅::ヽ、 ./ i :ト、
|┃ -‐''「 F′:: `:ー '´ ,.' フ >ー、
|┃ ト、ヾ;、..__ , '_,./ /l
チョットワラタw。
エローゲ業界で固定給20万って結構すごいのですか?
背骨ソフトが零細なだけですかね
まあ、よくある事じゃねえの?>デバッグ無しでの発売
葉だってまじアンまではデバックしてなかったみたいだし。
誰彼からメインプログラマが代わってデバッグするようになってバグ激減したし。
,. -‐--―‐‐‐- 、
,,.‐''´::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
/::::::::::::,. -―‐- 、:::::::::::::::::::::ヽ\
/:,:´:::::_/ !::::::::::: :::::::'::゙、
j.',´_/ __ |:: '" `ヽ、::、::::',
Y´ / __``_く____ , -、 ヽ. ヾ.
. | ,.-'‐'´:._,,,,、゙、:.:.:./ヽ. //-、 }:..゙、 ゙,
l,.-、/‐':.:.:.;l´ ・j:.::';/ ゙' ゝ ) 〉`゙、 !
r''´ヽ.r-。、:.:.:.:.`ー''´:._ノ 〈__//::. ゙,、 l
\:.:..|'-ノ\_,,. -‐'" .r‐ヘ ゙,l | ソリャドウモ
ヽィ´ _ィ、 ! ゙、 lj !
`‐., _,,..=''"´:|` ノ ゙、 |/
`\:::::;r-‐j / __ゝ.|
'r'‐'"´ / ,. ‐ '"::::::::::::::l\
゙T ´ /‐''":::::::::::::::::,. -‐‐l ヽヽ
ヽ--‐'、::::::::::,,.. -‐''"´ l ヽ. ゙、
/!´ ̄ ,. -―‐‐--ヘ ヽ ゙、
ノ/ ,. -''"::::::::::::::::::::::::::::゙、 、 ゙、
/:/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ !
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//::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙、!
/´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙,
〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
>>205 いやだから、このプログラマ(社長)はデバッグした。
バグも発見した。
でも、それを直す技量がなかった、っていうのが素ん晴らしいオチなワケ。
分かってやれよ、作者の心をよ。
試用期間は残業代が出ないというのを利用して3ヶ月丸々使って
「君、不採用」
あるかもしれないなあ。
>>208 社長の話はJの推測なんだから、断定はできないだろ。
>今回みたいなぶざまな真似はさせませんから
「今回」じゃなくて「前回」じゃないかと思うのだけど…。
「今回」だと俺には意味がよく解らない。
事実と脚色が2対8ぐらいになってきたような予感。
Eさんのキャラが熱いな。
無口キャラが突然饒舌になるとおいしいな(w
Jのキャラはなんか笑えないっす。
216 :
名無しさん@初回限定:04/03/10 09:57 ID:7Yjx4k4t
Jより高い給料貰ってるプログラマーの俺は何か読んでて気分良くなったです、はい。
217 :
hage:04/03/10 12:52 ID:xCCCMMka
はしゃぎすぎてネタ潰さない様にな
一時期神スレとしてネットで話題になった葉鍵の行政書士スレのように・・
続きマダ━━━━━━('A`)━━━━━━ !!!!!
ドラマCDとか声優ネタとかキボンヌ
某Aさんのエロゲークリエイター体験記51
入社早々Aさんはへコんでいた。
J君と、E氏。どちらの言い分もわかる。
けど、ユーザーの立場から見れば、J君の言っていることが正しいのは、誰が聞いてもあきらかだろう。
Aさんも、バグ入りのゲームを掴まされて、メーカーにブチ切れたことは何度もあった。
だけど、バグ入りのゲームを喜んで世に送り出したいと思う開発者はいない。
バグ入りとわかっていて、それでも発売に踏み切らなければいけない様々な事情があるのだ……。
「ふう…」
Aさんは、これからお世話になる専用マシーンに向かって、地の底まで届きそうな、深いため息をついた。
これから、Aさんも開発者の立場に立つ。
当然、下手なゲームを世に送り出せば非難の嵐に晒される。
不安だった。
もう一つ、Aさんを落ち込ませている原因は、いままで多少なりとも憧れを抱いていたクリエイターへの失望だった。
D社長のような人が、当たり前のようにこの業界内に跋扈しているのかと思うと、ヘコむどころの話じゃない。
「Aさんはそんなクリエイターにはならないでくださいね」
J君の忠告。それは、Aさんへの戒めもあったが、言葉の裏には、
「どうせあなたも、D社長のようになっちゃうんでしょ」
という、意味が含まれてたようにAさんは感じた。
――俺は一体どんなクリエイターになってしまうのだろう。
D社長のようになってしまうのか、それともJ君のように、なれるのか……。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記52
「H子さんとA君いる?」
開発室の扉を開けて入ってきたのは、F氏だった。
「はい。なんですか?」
「そろそろサイン会だから準備して。A君も連れてっていいって社長の許可が下りたから。一緒に行きましょう」
Aさんは、言われたとおりに外出の準備にとりかかった。
H子さんも、握っていたシャーペンを置いて立ち上がる。
「サイン会って……原画家のH子さんがサインするんですか? まるで芸能人みたいですね」
Aさんは、尊敬の眼差しでH子さんを見た。
「そうね……馬鹿らしいことだと私も思うわ」
H子さんは、Aさんの期待とは逆の反応を返す。
「まあ、そう言わないで。これもファンサービスの一環だから……。
次回のゲームの売上に繋がると思って……ね?」
どうやら、H子さんはサイン会に乗り気じゃないらしい。
F氏はそんなH子さんを必死になだめる。
「はあ……」
と、H子さんは渋々といった感じで、外出する準備を始めた。
「Aさん」
Iちゃんが作業の手を止めてAさんを手招きする。
「なんですか?」
「ハンカチもってます?」
もってないAさんは、首を振った。
「じゃあ、これ持っててください」
Iちゃんは、チェック柄のハンカチをAさんに手渡した。
「?」
いまからサイン会に行くというのに、なぜハンカチを?
Aさんは、Iちゃんのハンカチを握ったまま疑問に思った。
「きっと役に立ちますから」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記53
「A君。行くよ」
「行ってらっしゃい」
Iちゃんに見送られて、Aさんたち三人は会社を後にした。
山手線秋葉原駅。
言うまでもなく、オタクのメッカである。
「いやー。相変わらず、いい街だねー」
と、改札を出たF氏はなぜか晴れ晴れとした表情で、秋葉原の街を見渡す。
平日だというのに、本当に賑やかだ。
確か今日は金曜日。エロゲーの発売日ということもあって、いつもより人通りが多い。
「…………」
H子さんは、そんな街並みには目もくれず、タバコケースから細長いタバコを取り出し口にくわえた。
「こらこら。H子さん。条例……知らないの?」
F氏に注意され、H子さんは舌打ちしながら、火をつけたばかりのタバコを投げ捨てた。
「……だから秋葉は嫌いなのよ」
「条例? ああ、なるほど」
タバコを吸わないAさんは、一瞬遅れてF氏の言葉に反応した。
千代田区の禁煙条例のことか。
Aさんには関係ないが、タバコを吸うH子さんにしてみれば、鬱陶しいことこの上ないだろう。
秋葉が嫌いになるのもわかる。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記54
「さ、行きましょう。
会場は、ちょっと行ったところにある○○電気PC館ですから」
F氏の口から、大手家電販売店の名前が出た。
「……」
歩き出すF氏。
それに構わず、H子さんは立ち止まったまま、自分の右腕をじっと見つめていた。
「どうしたんですか? Fさん行っちゃいますよ」
「…ごめんなさい。行きましょう」
Aさんにうながされて、H子さんはF氏の後について歩き出した。
「サイン会みたいなイベントってよくあるものなんですか?」
Aさんは、イベント等にあまり詳しくない。
行くとしたら、精々コミケの企業ブースを覗くぐらいだ。
「頻繁にはありませんが、発売日直後はどこもこういうイベントをやるのが普通です。
サイン会以外にも、トークショーやライブ……
あと、コミケやキャラフェスにも参加したりと、そのときどきによって、色々ありますよ」
「そんなときだけ巣穴から引っ張りだされる私たちには、いい迷惑よ」
H子さんはあまり行動的な人ではないみたいだ。
わざわざ秋葉原まで連れ出されたことが、心底迷惑そう。
H子さんの言った巣穴とは会社の開発室のことだろう。
「おまけに、発売日直後でもないし……。一月も経ってからサイン会なんていまさらじゃない?」
「う…。いや、でも、予定に入ってなかったうちを、J君が頭をさげてねじ込んでくれたんだからさ。そんなこと言わないで…」
「気が進まないわね…」
話しながら、サイン会会場まで向かう。
道中、F氏は嫌がるH子さんを必死に説得している。
Aさんは、二人の会話を聞きながら、むわっとする秋葉の風を肌で感じていた。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記55
「着きました。ここの八階です」
華やかなネオンに飾られた○○電気PC館。
秋葉原を見下ろすように聳え立つビル。
三人はエレベーターに乗って、八階まであがった。
「どうも、背骨ソフトです。本日はよろしくお願いします」
迎えに出た店員にF氏は慇懃に頭を下げる。
広い売り場スペースの隅っこに、会議用のテーブルとパイプイスが置いてある。
いかにも準備前と言った感じで、ダンボール箱と折り畳まれた白いテーブルクロスが、机の上に置かれていた。
「もしかして、あそこでサインするんですか?」
AさんはH子さんに聞いた。
――あれじゃあほとんど晒し者じゃないか。
軽い驚きがあった。
「……」
H子さんは、面白くなさそうにうなずく。
派手な売り場に、素朴なテーブルとイス。
まるで、コミケのサークルスペースをこの売り場にそのまま持って来たような違和感があった。
Aさんは、続ける言葉を失った。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記56
「さ、H子さん準備して。人前に出るんだから、もう少し身だしなみを整えましょうよ。
A君は、準備するの手伝ってください」
「はい」
「余計なお世話よ。これでいいわ」
といいながら、H子さんはボサボサの髪を手ですいた。
せめて、目の下の薄い隈ぐらいは化粧で隠したほうがいいのでは、
とおせっかいながらAさんは思った。
「A君。このダンボール下におろして下さい」
F氏に言われたとおりに、机の上のダンボールを下に下ろす。
ダンボールは、八つ。
「背骨ソフトと描いてあるダンボールだけでいいですからね。
あ、でもテーブルクロスひかなきゃいけませんから、残りも下ろしましょう」
背骨ソフトともう一つ「猫殺ソフト」と記されたダンボールがあった。
「猫殺ソフト」というブランド名はAさんも聞いたことがある。
確か、西の大手メーカーが作った新しいブランドだ。
――猫殺ソフトのデビュー作の発売は今日だったような……。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記57
雑誌でもネット上でも散々期待の新ブランドとして取り上げられていたため、
Aさんも猫殺ソフトの名前は覚えていた。
「うちの荷物はこの二つだけです。あとは、猫殺さんの荷物ですから。なるべく触らないように」
「猫殺ソフトもここでサイン会を?」
「そうです。原画家のK女子のサイン会が、H子さんの後にあります。
このダンボールはその際の配布物が入っているのでしょう」
八箱あるダンボールのうち、背骨ソフトの箱は二つ。
あとの六つは猫殺ソフトのダンボールだ。
「ようするに、私のサイン会は前座なのよ」
H子さんが髪を手櫛で梳きながら、面白くなさそうに呟いた。
発売後一月も経って、ようやくサイン会なんて流石のAさんもおかしいと思ってた。
今日ここで有名ブランドの猫殺ソフトのサイン会があると知ってその疑問は簡単に晴れた。
つまりH子さんのサイン会は、今日ソフトを発売し、
ここでその記念にサイン会をする猫殺ソフトに便乗させてもらったのだ。
「J君がねじこんでくれた」と言ったF氏の言葉の意味はそういうことだったのだ。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記58
原画だけで二万本は売れるという、人気原画家K女子。
それに比べて、同じ新ブランドながら、H子さんが書いた背骨ソフトのゲームは四千本。
H子さんが前座に見られるのはしかたない。
「H子さん。どうしたんですか、さっきから右腕ばかり見ているようですけど」
しきりに右腕を気にするH子さんに気付いたF氏は、腑に落ちない様子で尋ねる。
「…ねえ、Fさん。今日、サインする物って、もしかして……色紙?」
「そうですよ」
と、F氏はダンボールを一つ開いて、中から真っ白な色紙を取り出した。
「チラシとか、テレカにサインするのじゃ駄目?」
「うーん。いちおう来てくださったお客様に、配布する下敷きは用意してありますけど――」
F氏はもう一つのダンボールを開いて、H子さんの描いたキャラの絵が印刷されている下敷きを取り出した。
「すでに『こちらの用意した“色紙”にサインします』とHPで告知してしまいましたからね。
いまさら変更は出来ませんよ…」
Aさんは、二人の会話が良く理解できなかった。
――サインするなら、色紙もテレカも一緒じゃないか。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記59
きょとんとしているAさんにF氏が教えてくれた。
「サイン会といっても、サインする物には色々ありまして、
いま言ったチラシやテレカなど、すでに絵が印刷されているものにサインする場合と、
真っ白な…このような色紙にサインする場合の二つのパターンがあります」
「…それは、どう違うんですか?」
F氏の変わりにH子さんが答えた。
「絵描きの私がサインするんだから、名前だけサインするんじゃ駄目でしょ?
絵も描いて、ようやく原画家のサインと言えるのよ。
けど、すでに絵が印刷されているものには大きな絵は描く必要はないの。
だけど…色紙だったら、ちゃんとした絵を描かないとお客さんは納得してくれないわ」
「時間が限られている場合や、お客さんが多い場合には、
簡単に済ませられるため、印刷物にサインして渡す場合が多いのですが、
それだとあまりありがたがられませんし…。
うちなんかの場合、そういうところで頑張らないと、ユーザーさんは振り向いてくれませんからね」
「配る整理券は何枚?」
「100を予定してます」
傍にいた店員が、H子さんに答えた。
「100枚か……」
Hさんは、ぐっと右手を握り締めた。
「手の調子でも悪いのですか?」
「マスターが終わった直後から、ちょっとね…」
F氏の顔が曇った。
「それなら早く言ってくださいよ」
「こんなこといままでなかったのよ。私ももう、年かもね」
苦笑しながら、筋張った手を何度も握り締める。
(;´Д`)憐れなH子タン萌え。
フィクション率が物凄い勢いであがってるけど、まあ良し
Aさんの行く末は?ドキドキ
某Aさんのエロゲークリエイター体験記60
「すいません。そろそろ、時間です…」
整理券を受け取ったお客さんが、エレベーターの近くに集まり始めていた。
「H子さん大丈夫?」
「やるしかないでしょ。それが私の仕事なんだから」
「…………」
心配そうな顔で、H子さんを見つめるF氏とAさん。
そんな二人を嘲笑うように、H子さんはボサボサの髪を掻きながら、
「今日は生まれて始めて、左手で絵を描いてみようかしら……」
笑えない冗談を言った。
サイン会が進む。
順番を待つお客さんをH子さんは次から次へと捌いていく。
Aさんは、サインを受け取ったお客さんに下敷きとチラシを手渡す役目を仰せつかった。
「ありがとうございます」
Aさんのすぐ傍では、机に座ったH子さんが物凄いスピードで、
色紙にゲームに登場したメインヒロインの顔と自分の名前を描いていく。
絵がどんどん出来ていく様子を傍らで見て、はじめてAさんはプロの凄さを知った。
――調子が悪いといっていたH子さんの右手も、なんとか大丈夫そうだ。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記61
「いい勉強になったでしょ?」
半分ぐらいお客さんがはけたところで、F氏がAさんに近づいてきてAさんに話し掛けた。
「凄いですね…。このお客さん、みんなH子さんのファンですか?」
「H子さんはね。うちの会社に入る前は、ずっと同人でやってきた人ですから、
熱心なファンが沢山ついてるんですよ」
それなのに、ゲームの売上は猫殺ソフトの足元にも及ばないとは…。
「私は、H子さんの絵はK女子に負けていないと思います。
でも、両者が原画を担当したゲームの売上は天と地ほどの差がある。
この違いはなんでしょう?」
「それは……内容ですか?」
F氏はAさんの言葉に頷いて同意した。
「そう。いくら絵が良くても、内容が良くなければ最近のお客さんは手にとってくれません。
いままで名作と呼ばれるゲームに何本も携わってきたK女子と、ずっと同人で頑張ってきたH子さん。
私は、なんとかしてH子さんをK女子を超えるような原画家にしてあげたい…。それが私の夢です」
F氏の言葉に力が篭る。
「そのためには、私たちが頑張らないと…。
Aさん。期待してますよ」
「は、はあ…」
F氏の熱い言葉に対して、Aさんはふがいない返事を返すのが精一杯だった。
「次のゲームこそは、H子さんの絵に見合うような内容のゲームを作って、
今日来てくれたお客さんを喜ばせてあげたいですね」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記62
……。
サイン会は無事終了した。
「お疲れ様でした」
イスに座ったまま、疲れきった表情を浮かべるH子さんをF氏が労わる。
右手が痛いのか、H子さんはずっと左手で右手首を押さえている。
「冷やした方がいいかもしれませんね。A君、ハンカチもってないですか?」
――あ、Iちゃんが渡してくれたハンカチって…。これを予測してのことだったのか。
ポケットの中にあるチェック柄のハンカチをAさんは握り締めた。
「持ってます。水で濡らしてきますね」
「悪いですね。お願いします」
Aさんはトイレに言って、ハンカチを濡らす。
「はい。H子さん」
「ありがとう…」
冷やしたハンカチをH子さんに手渡した。
そのとき、次のサイン会を行う猫殺ソフトの一行が姿を現した。
その中で、一番若い女の子がAさんたちに気付いて、歩み寄ってきた。
「H子さん。お久しぶりです」
「Kちゃん…」
懐かしい旧友にあったかのような表情を浮かべる。
――え? まさか、こんな若い子がK女子?
某Aさんのエロゲークリエイター体験記63
Iちゃんほどではないが、J君と同じ年ぐらいではないか。
「Iちゃんはお元気ですか?」
「ええ。なんとかやってるわ」
「そうですか」
荷物を整理していたF氏が立ち上がって、
「では、そろそろ我々は…」
「じゃあ、Kちゃん頑張ってね」
「はい。お疲れ様でした」
Aさんたちは、すごすごと○○電気八階から撤退する。
入り口に並んだ――恐らく、K女子のサイン会を待っている――
客さんたちは、H子さんのお客さんの軽く倍は超えていた。
駅に向かう途中、H子さんが、
「猫殺ソフトも色紙を用意してたわね」
ハンカチ巻いた右手を押さえながら、悔しそうに唇を噛んだ。
「整理券は、200配るらしいですね。それでも、あぶれるお客さんは出てくるでしょう」
H子さんの倍の数を、あのK女子はいまからこなそうというのである。
それなのに、K女子は浮かない顔どころか、終わったH子さんたちを気遣う余裕すらあった。
H子さんの口惜しそうな表情は、誰に対してでもない。
ふがいない自分に向けられたものだ。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記64
「H子さんとK女子は知り合いなんですか?」
「ええ。そうです…」
と、F氏はなぜか言葉を濁す。
「…昔ね。あの子と一緒にサークルやってたの。Iちゃんと私の三人で。五年も昔の話だけどね…」
「そ、そうなんですか」
衝撃の事実に、Aさんは驚きを隠せない。
「Kちゃんは、私たち三人の中で一番下手だった…。
いい子なんだけど、当時私は、Kちゃんには才能がないって思ってたの。
この子は一生絵で食べていくことは出来ないだろうって……。けど――」
H子さんは、手に巻いたチェック柄のハンカチを握りしめた。
「才能がなかったのは、私の方みたいね…」
「そんなこと……」
AさんがH子さんの言葉を否定しようとした。
その途中でF氏が、
「そんなことないですよ」
と、Aさんの台詞を食う勢いでH子さんの言葉を否定した。
H子さんを励ますF氏の言葉を聞きながら、AさんはF氏に言われた言葉を思い出した。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記65
――次のゲームこそは、H子さんの絵に見合うような内容のゲームを作って、
今日来てくれたお客さんを喜ばせてあげたいですね
「……」
――俺は、H子さんの足を引っ張らないライターになれるのだろうか。
と、朧に霞む月を見あげて溜息をついた。
ふと、いま出てきたばかりの○○電気が目に入った。
あの八階では、いまもK女子が色紙を前に奮闘しているのだろう。
H子さんとK女子。
かつて同じサークルで絵を描いていた二人の女性は、
いまや完全に立場が逆転してしまった。
H子さんの胸の中には、釈然としないものがいまでも燻っているのだろう。
しかし、焦ったところでK女子との間に出来た差は埋めることは出来ない。
そんなH子さんの胸のうちを知っているからこそ、F氏は、
いい内容のゲーム、売れる企画のゲームの絵をH子さんに描かせてあげたいと願うのだ。
その思いは、入社してまだ一日目のAさんにも痛いほどわかった。
「……」
これからやっていけるのだろうかという不安は、Aさんの中でさらに大きくなった。
しかし、Iちゃんのハンカチを巻いたH子さんの右手を見て、
昼間抱いたエロゲークリエイターへの失望はほんの少し和らいだ。
K女子→K女史
イイヨイイヨー
切ないねぇーでもイイ!
まさに人間ドラマですなぁ
>>1さん、お疲れ様でした。
今日はここまでみたいですね。
やっぱり、これを読まないと一日が終わりません。
明日も期待しています。
H女史はフリーになった方が名前も売れて儲かるんとちゃうか?
だんだん展開が遅くなってきたな、週刊少年誌の連載みたいだ・・・・
むしろ今までプロローグだったのでは?
246 :
hage:04/03/10 23:33 ID:PSRkHtfH
今日も心置きなく眠れそうだー
>>1さん乙
このあとどうなるかは考えないようにして寝るよ
新聞の連載小説っぽくまったりと長期連載してくださいw
さ、マリみて録画予約して寝るか。
これゲームして売ればいいじゃんw
ハンカチの使い方はもっと違うものかと思ってたオレは終わってる…
―――暴徒と化したヲタの群れがH子さんに対して………
鼻を押さえるのかと思った
臭いとか…
もしくは249と同じで何か飛び散ってくるのかなと本気で思った
すんません、そういうの行ったことないんす
誰かが山際ビルに放火するってオチだと思ってたよ。
で、ハンカチを口に当てて脱出。時事ネタを織り込んだ辛口な奴を想像してたんだが。
でも、泣ける話だね。何となく、みんながAさんガンガレってふいんきになっている。
ヲタの油っぽい手と握手した後に拭くためだと思っていたよ
>>252 俺も。
いつのまにかサインが握手に脳内で変換されてた。
俺はハンカチでサインペンを指に縛り付けて(握力がなくなるので)
500人分のサインするんだと思ってた
なんか業界暴露ものだったのがだいぶ小説よりになって来たな。
それがいいことなのか悪いことなのかはわからんが……
やっぱ小説とかそれっぽいもの書きたい人なんね。>1
なんかもう信者みたいな人もできてるけど、いちおう。
今後1をにつまらんと言ったり口汚なく罵倒する名無しもまず間違いなく
出てくるんだが、それに感情入れて反論や煽り返ししたりしないこと。
だいたいスレ崩壊っていうのは、そういうアンチと信者の「撃ち合い」で起きるもの。
たとえ1が流しても、反応する(よく釣れる)人が定住してると…。(名無しででも)
そもそも同じ物を読んでいろんな感想持つのは人それぞれ当然だしな。
ていうかサイン会とかそういうの全然近づかないんで知らないんだが、
「ろくに人が来ない・一時間とか座りっぱなし・晒されっぱなし」
なんてのも聞くのでてっきりそうなるのかと思ってた…。
あと「これを描いて」って言われそうなキャラたちは
あらかじめ数描いて用意しておくってのは駄目なんでしょうかとも思いますた
>>256 やはり目の前で描いて貰った方がうれしいやん。
なんでソフトハウス名は仮名をつけたのに
人物名はアルファベットなのかが少し気になる
話はおもしろい
女3人でやってた有名サークルってどんなんがあったっけ?
猫殺ソフト なんて読むの? びょうさつ?
すげえヤな名だなw
とても怖いソフトハウスですね。
皆さん、何が怖いのかわかりますか?
名前の意味よりもむしろ…。
切ないねぇ( ´ー`)y―┛~~
つい最初から読んでしまった。
おれ、こういうフィクション好きだな。
シナリオって売れなきゃ叩かれるし
ちょっと良くできてもスルーされて難儀な仕事だけど……
むしろ、そういうリアルは生々しいのでなくて良いw
とりあえず、H子さんは萌えるな。
Iちゃんはまだ出番がないから、今後に期待しよう。
D社長の愛人のコスプレイヤー登場キボンヌ。
俺もH子さんに萌えちゃったよ……
これでメガネなら完璧好み。
もうすでにH子さんが脳内でロングで眼鏡の美人になっている…
Aさんじゃなくて >1 さん
うちのシナリオやってくれない? リアルで。
おもしろい
>>269 俺の中のH子タンは、ロングで眼鏡の美人で白衣を着てます。
あと、猫を飼ってます。
エロゲ界げんしけんかYO
H子さん=読子・リードマン
ねねねの方じゃないか?
全然標準より下じゃねえ。
280 :
名無しさん@初回限定:04/03/11 20:39 ID:/6+VuS3H
名スレの予感!(゚Д゚ )ウマー
某Aさんのエロゲークリエイター体験記66
――会社という組織を運営していく限り、資金は無限ではない。
その限られた資金の中で出来うる限りの最高のものを作る。
結果、十分な出来に相当するゲームをユーザーの元に届ける
ことはできず、非難されたとしても、
一切言い訳は許されないのである(Aさんの親父談)
Aさんは眠りに就いていた。
「くー」
夢の中でテレビを見ていた。ニュース23。
筑紫哲也の威圧的な顔が、ブラウン管一杯に映し出されている。
〜多事争論〜 ゲーム開発
《満足行くまで製作に取り掛かれるちゃんとした環境さえあれば、
いいものはできるでしょう。
しかし、星の数ほどある背骨ソフトのような中小ソフトハウスのほとんどは、
同人サークルに毛の生えたような設備しか持っていません。
おまけに時間も資金も必要最低限しか与えられないのです。
当たり前のことを、当たり前にさせてもらえる十分な環境でないのが現状です――。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記67
例えば、背骨ソフトの前回のゲーム製作を例に出すと、
・制作期間 6ヵ月
・資本金 600万
・開発費 1600万
・人員 プログラム D社長
ディレクター E氏
音楽 E氏、および外注
背景原画、彩色 背景スタジオ外注
原画 H子
彩色 Iちゃんおよび外注
シナリオ G先生(外注)
スクリプト D社長・E氏
ムービー D社長・E氏
広報、営業 F氏・J君
以上の人員と資金と期間で、
シナリオ総量 900k
イベントCG 88枚
立ち絵 62枚
曲数 21曲(主題歌・エンディング曲込み)
女性ヒロインフルボイス
という規模のゲームを製作しなければいけないとしましょう。
Aさんのような、開発に携わったことのない人間ではピンとこないでしょうが、
某Aさんのエロゲークリエイター体験記68
シナリオライターの一月の平均作業量が 250k
原画家の一月の平均作業量が 20〜25枚(一日一枚)
彩色の一月の平均作業量が 20〜25枚(一日一枚)
という基準を参考に考えると、6ヵ月という製作期間では、
まず原画が間に合わないことがわかります。
一月の作業量20枚が限度であるH子さんでは、88枚のイベント画像と62枚の立ち絵、
合計150枚の原画を6ヵ月の期間であげることはなかなか難しいものがあります。
当然、期間内に仕上げなければいけないため、
本人の限界を越えた作業量を強いられることになります。
さらには上記の枚数以外にもキャラクターデザインの時間や販促物等の絵も必要となるため、
前回のゲームでマスターアップ直前まで絵が間に合わなかったのは、
しかたないことなのかもしれません。
シナリオについては6ヵ月で心配ないと思われるかもしれませんが、
上記の一月平均250kという作業量は単純にシナリオを書くだけの時間なのです。
シナリオを本格的に書き始める前に、まずフローチャート作成、
全体のプロットを組み立てる作業、
そしてCGや音楽の発注書を製作する期間があります。
それにまず一月はとられるでしょう。
そして、四ヶ月かけて無事にシナリオを書き終えたとしても、
あがったシナリオを台本化し音声を収録。
さらにスクリプト化、そしてデバッグ。
これらの作業をこなす期間は一ヶ月しか残らない計算になります。
おまけにスクリプト化と音声収録に携わったE氏とD氏は、
それ以外にもそれぞれの仕事(音楽、プログラム、ムービー)を抱えているのです。
そんな中で、デバッグとその修正に満足な時間が取れるかといえば、
某Aさんのエロゲークリエイター体験記69
間に合わないからといって6ヵ月の制作期間をそれ以上延ばすことはできません。
人件費を含む会社の維持費として、一月に100万近く消えていくのです。
最初に用意した資本金は会社の維持だけで消えてしまいます。
おまけにJ君の言葉どおり、土壇場で開発期間を延長することになると、
告知した発売日を延期することになり、
さらなる広告費や、プレス工場のキャンセル代などがかかるのです。
とまあ、簡単ではありますが背骨ソフトのデビュー作製作における、
開発費とスケジュールを簡単に分析してみました。
6ヵ月という製作期間は、それぞれの部署が円滑に作業が進めば、
ギリギリではありますが、なんとかゲームが完成するスケジュールであります。
しかし、作っているのは人間。
予期せぬ事態、予期せぬ出来事というのは当然のように起こります。
たとえば、外注のグラフィッカーが仕事をサボったとか、突然社員が辞めたとか、
そんなことは日常茶飯事です。
かといって、8800円のゲームをこれ以上低い規模で作ったとしても、
いまのユーザーのニーズに応えられるかと言えば、答えはNOです。
ご紹介した背骨ソフトのゲームが、
恐らくいまのエロゲー市場での標準ライン(8800円のゲーム)の規模でしょう。
リアルタイムでキ…(-_-)キ(_- )キ!(- )キッ!( )キタ(. ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!( ゚∀゚ )キタ━━━
某Aさんのエロゲークリエイター体験記70
6ヵ月という開発期間と1600万という開発費は、
まだ、恵まれているほうです。
いまあげた背骨ソフトよりもさらに劣悪な状況でゲームを
開発せざるをえないメーカーは沢山あります。
そんな中で、彼らは少しでもいいものをユーザーに提供するために
日夜努力しているのです。以上、今日の多事争論でした》
……。
「はっ!」
Aさんは、布団から飛び起きた。
「なんだ夢か…」
筑紫哲也がニュース23でエロゲーのことについて語るというおかしな夢だった。
時計を見ると、まだ夜中の2時だ。
「もう一回寝よ…」
Aさんはもう一度、布団に潜り込んだ。
これから、Aさんには様々な苦難が襲い掛かる。
それはなにも、ゲーム開発に限ったことじゃない。
エロゲーソフトハウスの現状というものを嫌と言うほど味わう
羽目になる……。
287 :
1:04/03/11 21:39 ID:C1kq/LPV
今日はこんだけです。
誤字脱字の指摘ありがとうございます。
デバック→デバッグ
に直しましたw
あと、トリップはつけたほうがいいんですかね?
>>287 乙。トリップは今のところ、別にどうでもいいかも。
しかし今夜はちょっと手抜きだったような希ガス。
筑紫がエロゲ製作の悲哀を語るというのは…、まあワロタけどね。
リアルタイムでキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!
一応トリップつけておいたほうがいいと思いますが…
ここまで書いて手抜きだなんて…鬼か!(w
騙りもいないのにトリップ付ける必要無し。
>>291 これから出てくるかもしれないじゃん、春だし。
一回出てからじゃ遅いよ。
名無しを何か他の名前に変えて欲しいです。
後々読み返す時などに便利なので出来ればお願いします。
うーん、「デバック」も臨場感あっていいと思ってたんだけど。
多分デバッグを耳で聞いた人はクとグの区別がつかないのでは。
>>287 GJ! ただ築紫の話は当てにならないつーかサヨクよりな情報ばかrうわなにをすr
1さん&スタッフ頑張れ!
>1乙
すっかりH子さんを応援する気になってるよ。
K女史より売れっ子になって欲しいマジで。
むしろキャップが必要
(・∀・)イイ!!
>>1さん
マジで面白いっす。このスレは寝る前の楽しみになってます。
マターリ頑張ってください。
筑紫が出てくるとは思わなかったよ
漏れの脳内では仮想K女史とH子タンが準備済みですが何か?
こんにちは、自治スレからのご案内です。
このたび「漫画業界板(旧名・いがらし板)」の板名称が
「業界板」(以後、業界板と呼称)に変更されました。
扱う内容は漫画やゲームの業界の話題が中心となります。
葱板のローカルルールも現在申請中で順当にいけば
下記の誘導が付け加えられる予定です。
「●業界のスレは 業界板 へ」
葱板からは、こちらのスレを始め
エロゲ業界のスレを業界板にスレ移転する予定です。
これは決して葱板からの追放や強制移動などではなく
あちらの板に立て直される手間を考えての方策だとご理解下さい。
これネタじゃないの?
ネタだろ。本気だとしたら頭がおかしいとしか思えんな。
漫画業界板がアニメ・漫画業界板になっただけ
あそこで18禁の話題が扱えるはずが無い
あからさまな釣りだよ。以降スルーよろ。
>>289 春休みですから、適当なのつけとくといいかと
立ち絵62枚って、ちょっと多すぎないか?
多くて25枚とかそんくらいだろう。
差分含み・・・だとしたら逆に少ないし・・・
立ち絵が衣装違いを含むのだったら、描くのに普通の原画一枚と同じ時間がかかるという計算は、
おかしいように思えるのですが、これは素人考えというものでしょうか?
ライターだから絵関係はあんまり詳しくないんじゃねーの
>312
同人ベースでのゲーム原画経験しかないが、服装変えるって、
簡単そうで手間がかかる。『こんなの楽ちんだべ』と思ってたら、痛い目見た(つД`)
自分の場合、立ち絵原画一枚書くのの7〜8割ほどの時間はかかる。
絵の書き方にもよるんだろうけれども。
315 :
hage:04/03/12 04:32 ID:mM5MSw3/
あああああ、昨日寝過ごして忘れてたぁぁぁ!!
しかし体験「記」から小説にシフトしちゃったかも。
書きやすいしね。
まあ俺は月六万台だったワケだが・・・ _| ̄|○
読みました。最初から。
すごくいい。リアリティある求職中の心情描写が、胸に突き刺さるものがありました。
ドキュメントとして語られるのかと思っていれば、
社内の人物達の人情味あふれる場面もあるので感情移入しやすかった。
これからもがんばってください1さん。
読みますた
一さん乙〜
俺半年で30万だった_| ̄|○
学生だったから甘く見られてたんだろうか!w
3日に一度楽しみに読ませてもらってます。
一さん気負わずにマイペースでがんばってください。
すごく面白いけど・・・
「このスレは事実をもとにしたフィクションです」って感じになってきた。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記71
背骨ソフトでは、週に一度、月曜日に社員全員を集めてミーティングが行われる。
Aさんも、出社早々事務所に集まるように言われた。
狭い事務所内に、Aさんを含む七人全員が集まった。
「おはようございます。ちょっと窮屈ですけど、手短に終わらせますので、我慢してください」
イスの数が足りないので、AさんはIちゃんと並んで事務室の入り口のほうに立たされた。
D社長の隣りに立つJ君がメモを読み上げる。
「えー。まず、それぞれの部署の現在の作業状況を報告してください」
F氏の言葉に真剣に耳を傾けるAさんに、Iちゃんが話し掛ける。
「このミーティング、会社を立ち上げた当時はやってなかったんですよ。
ですから前回の開発では、途中まで誰もお互いの作業状況を把握してなかったんです」
「…お互いの作業状況を把握してなくてもゲームって出来ちゃうものなの?」
Iちゃんは、首を振る。
「もちろん、ちゃんとした会社でしたら、作業の進行具合をチェックする役目の人はいます。
ですが、ゲーム開発って個人作業が主ですから、乱暴なこと言えば、
全体の状況を把握する人がいなくても、
それぞれがちゃんと作業を終わらせればゲームってできちゃうものなんです」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記72
なるほど、絵は絵。シナリオはシナリオ。
音楽は音楽で、それぞれ作業を進ませ部材(素材)さえキチンとそろえれば、
あとはそれを組み立てるだけ。
組み立てる作業なんて開発の一番最後だから、
それまではお互いの作業状況なんて知らなくてもいい。
「でも、やっぱりちゃんとしていたほうがいいですから、
いまのままじゃまずいだろうってことになって、
Fさんがミーティングの時間を取ることをみんなに呼びかけたんです。ほんとうでしたら…」
と、Iちゃんは腕組みしたまま居眠りしているD社長と、その隣りにいるE氏を見た。
「ディレクターのEさんか、社長のどちらかが率先して全体の状況を
把握することに勤めなきゃいけないんですけど、Eさんは、あんな感じでいつも無口でしょ?
社長は、自分のことにしか興味がない人なんで、二人ともディレクターには向いてないんです……」
Iちゃんの言ってることはAさんにもなんとなくわかった。
E氏は、いかにも職人といった感じの風貌と性格。
人に命令されて動くならば、E氏は能力を存分に発揮できるだろうが、
他人に命令することはあまり得意じゃないように見える。
反対にD社長のほうは、社長自身のプログラマーとしての技量が問われているので、
人に命令してる暇あったら、自分の仕事をちゃんとやってくださいと、みんな思ってる。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記73
「この業界は、Eさんみたいな無口な人って珍しくないんですけど、
その人の下で働く私たちにとっては、無口な上司ってあまり好まれないんです。
D社長のようにおしゃべりな人はもっと嫌ですけど…。
Aさんも、将来ディレクターとか目指すんでしたら、覚えておいた方がいいですよ。
管理職に就く人で一番大切なのは、その人個人の能力よりも、
他人と上手くコミュニケーションする力が一番重用なんだと…」
――ディレクターか……。
映画で言うと監督。舞台で言うと演出家。
いわゆるゲームの製作現場における、柱である。
ディレクター次第で、企画が糞でもゲームは名作として完成する……こともある。
Iちゃんが言った「ディレクターに必要なのは他人とコミュニケーションする力」
の意味をもう少し詳しく言うと、
それぞれの進行状況を把握することも大切だが、
なによりまず、頭の中にあるイメージを的確に相手に伝えることが必要だということだ。
「私の仕事に限って言えば、たとえばH子さんの描いた原画をどういう雰囲気で塗ればいいのか、
淡く柔らかい感じに仕上げたいのか、シャープに鋭く仕上げたいのか。
それらのイメージを的確にわかりやすく指示してくれる人が、一番やりやすいディレクターですね。
ゲーム全体のイメージを把握しているのは、ディレクターさんだけなんですから、
末端で作業する私たちにまでイメージが上手く伝わっていないと、
ゲーム全体の出来がバラバラになっちゃうんです」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記74
なんか俺は、ディレクターにはなれそうにないな、とAさんは思った。
当面はライターとして、一人前になることが先決であり、
それより先のことをいま考えても仕方ないし…。
と、この後自分にどういう災難が降りかかるか知らないAさんは、
呑気にIちゃんの言葉を聞き流していた。
「しっ――」
Aさんたちの話を傍で聞いていたH子さんが、振り返って二人をとがめた。
Iちゃんは、すいませんと肩を竦めてH子さんに謝った。
ミーティングは、社長がJ君に次回作の企画の進行具合を報告するところまで進んでいた。
「…それで、Eと話し合って、企画のほうは大まかなところまで詰めることはできたのね。
後は企画書を作って、流通に持って行くだけだね。企画書は、A君にも手伝ってもらって、
今週中にも…A君聞いてる?」
「…は、はい」
突然話を振られて、Aさんは慌てる。
――えーと、いま社長なに話してたっけ? 確か企画がどうとか…。
「で、融資の確約が取れてから、雑誌に第一報という手順だね」
社長の隣りでE氏がうなずく。
「企画の内容、私は訊いてないんですけど、どういう内容なんですか?」
Iちゃんが手を上げて社長に尋ねる。
「時代は大正…。とある町にやってきた主人公は…巫女装束のヒロインと出会う…」
「ああ、月○炎ですね」
もったいぶった口調で語られる社長の企画案を、Iちゃんは一言で切り捨てた。
「ま、まあ…似てるといえば、似てるね」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記75
「いや、ぶっちゃけていうとIの言うとおりだな」
と、社長と一緒に企画を発案したはずのE氏が、他人事のように笑う。
「月○炎はともかく…巫女ものはいま流行りですから、手堅いところだと思いますよ。
いいんじゃないですかね」
E氏の代わりにJ君がフォローを入れた。
――巫女ものか……。
萌えゲーにあまり詳しくないAさんは、いまの流行といわれてもぴんとこなかった。
それに、この前まで1ユーザーだったAさんは、社長の企画にあまり新鮮味を感じなかった。
J君のいうとおり、最近のゲームでは――流行っているのかもしれないが――
巫女さんものがやたらと多い。
今年だけでも、もう4、5本は出ているように思う。
確か、猫殺ソフトのデビュー作も巫女装束のキャラがいたような気がする。
1ユーザーのAさんとして言わせてもらうなら、正直巫女さんキャラは過食気味で、
いまさら巫女物のゲームが出たところで、あんまり魅力的には感じない。
――でもまあ、J君が賛同するんだからそれでいいのかもな…。
発言力のないAさんは、とりあえず事態を見守るしか術がなかった。
「企画書が出来たらみんなにも配るから、雑誌に発表するまでいまの話、他言は無用ね」
「雑誌? OHPでの発表が先じゃないんですか?」
何も知らないAさんが、F氏に聞く。
「大体この業界では、ゲームの発表の第一報は雑誌社に提供するのが普通ですね。
発表してから発売するまでの期間、ずっとお世話になるわけですから、
いい情報は、まず雑誌社に提供するのが筋なんです」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記76
メーカーと雑誌社の付き合いというわけだ。
OHPでの発表は雑誌に取り上げられた後になる。
その後じゃないと雑誌社に先行して情報を提供した意味がない。
「うちみたいな小さいところでは、情報が漏れたところであまり痛手にはならないのですが、
大手になると発表前の情報の管理には異常に過敏になりますね。
発表するまえに、ネット上で情報が流れてしまうと、雑誌社の機嫌を損ねることになりますから…。
そうなると、メーカーとしては立場が悪くなるわけです」
だから社長は、他言は無用とわざわざ釘を刺したのだ。
「雑誌といえば…Fさん」
「ああ、そうでした。すっかり忘れてました…」
F氏とJ君が、目を合わせてほくそえむ。
「なに? なに?」
興味津々な様子で、Iちゃんが目を輝かせて二人を見る。
「これはまだ、正式な決定ではないのですが…H子さん」
「はい?」
「○○という雑誌から昨日連絡がありまして、うちに次回作の第一報を独占させてくれれば、
表紙をH子さんに飾らせてあげてもいいと言ってきてるんですよ」
「それってつまり…」
「はい。H子さんの絵が雑誌の表紙になって全国の書店に並ぶわけです」
おお! というどよめきがあがった。といってもどよめきをあげているのは、Aさんと、Iちゃんだけなのだが…。
当のH子さんは、いつものように平然としている…ように見えるが、
「そ、そうなの? ま、まあ…向こうから言ってきてるならやってあげてもいいわ」
満更でもなさそうだ。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記77
「それにしても、よく表紙取れたね」
とD社長。
「Fさんが、一日中雑誌社の前で土下座しましたから…。
僕、土下座したままFさんがミイラになるんじゃないかと思ってはらはらしましたよ。」
とJ君がF氏を見る。
「いやー大変でした。ミイラにはなりませんでしたけど、土下座してる間に三回も警察官に職務質問されました」
「だからそんなに髪が薄くなったんですね」
みんな触れないようにしている話題を、Iちゃんがずばっと口にする。
「い、いや…ははは。苦労を背負い込む性分なんで」
Fさんは大人の余裕で、Iちゃんの毒舌を受け流した。
だがその禿げ上がった頭には、太い青筋が浮かんでいた。
「今日のミーティングはこれで終わりです。皆さん作業に戻ってください」
J君の言葉で、みな解散する。
「あ、ちょっと」
開発室に戻ろうとしているAさんたちを、F氏が呼び止めた。
「もう一つ、みなさんに伝えなければいけないのを忘れていました」
「何?」
「OHPの掲示板のことです。ご存知だとは思いますが、前作のバグに怒りを募らせたユーザーさんたちによって、
今現在見事に荒らされてます。
あのまま放置しておくわけにはいけません。
そろそろなんらかの手を打たないと、いけないと思うのですが…」
すいません。土日お休みします。
次回は月曜の夜になります。
乙です
まじ土下座なのかよ・・・きつい・・・
しかしメルマガやOHPでなんで先に情報こねぇって言ってる人いるよね、時々・・・
乙です
さて思い当たる節が多々…
某FCとか…
最近はメーカー側もFC優先を努力してるみたいだし
2chのメーカースレでもFCページの情報は晒すなって意見が出てきてるけど
正直土下座はやりすぎだとオモタ
あと、月陽炎はワロタ。
一日土下座されたら営業妨害だな。
俺の中でFさんのイメージが、某エロゲ雑誌の編集長で固まりつつある。
某FCのデビュー作は巫女ものだな
発売が月陽炎発売から約2ヶ月後・・・
その後スタッフが大量に・・・
もしかして・・・
特定のモデルはないんでしょ?
ネタをネタと(ry
特定のモデルありでky・・・猫殺なんてつけたらマズイ罠
H子「そ、そうなの? ま、まあ…向こうから言ってきてるならやってあげてもいいわ」
まぁ詮索しないのがマナーw
H子タン萌え。
できれば登場人物の年齢を教えて欲しいな。
>>345 猫殺→ねこごろし
猫殺しが何を意味するかまで書くと
無粋だ(*゚Д゚)ゴルァ!!
とか怒る香具師も出てくるかもしれんので
後はお察し下さいな
ねこぱんちは殺さないで!
月曜までにもスレ伸びそうだな・・・
H子さんは脳内変換で家計の青葉さんですが、おまいらはどうですか
>351
>どちらも、ルックスは標準以下だが
>151にこのような一節が。
ヤダヤダー
美女じゃなきゃ萌えないからヤダー
深夜1時に何を書いてるんだ俺は。
あれだ、身なりをかまわないから標準以下に見えるが
化粧していい服に着替えたらあっと驚く美女に、ってやつだ。
もとが致命的でなければ化粧と雰囲気でいくらでも女は化ける。
しかしこの企画も上手くいかないんだろうなぁ・・・
H子さんは脳内変換でこみパの彩さん
なんつーか、普通に面白い。
>>342の科白に萌えた。
ツンデレっぽいな
なんでも萌えに変換してしまうネギ板パワー、やはりおそるべし……
おまいらだって、実際の女性ゲンガーがどんな面相してるか
何人も知ってるではないですか
(未知の人はそのままにしとこう。少なくとも、アニメ顔の
萌えキャラしてはない。君の面相と同じ)
今回はA氏に暗いフラグがふたつも立ってしまったか……?
とくに至近であろう最後のセリフが心配
お前等背骨ソフトの内情に気を取られて、次作のシナリオ書くのは「あの」
A君だって事を忘れてませんか?
あぁそのA君なら開発途中で逃げたすと思うよ.たぶん.
このスレ見てたら馬鹿ペニス先生思い出した
バカニュですか?このバカぺニスが!!
あんた少年板にもたまに行くだろ?やめなされ。悲惨だ。
だからそんなに髪が薄くなったんですね
ちょっと表紙云々の所はドリーム入りすぎてるかな?
その他は雰囲気出てて良いけど。
漏れは表紙取ったとき応接室で頭こすりつけるくらいお辞儀したけどな
人の腰ってこんなにまがるんだとその時知ったよ
表紙を取ることが、どれほど大変なのかを
伝えたかったんじゃないのかな?
一日中土下座とかさ、みんなネタだろうと思っただろうけど、
>366の発言で、あながち大嘘でもないと感じるわけで、
そういった意味では、うまく話を組み立てているんじゃないかな。
K女史とH子たんが丁丁発止のラジオドラマきぼんぬ
最終話
「……てなわけで、○○の最新作××、1ヶ月後に発売です。
Aさんのデビュー作です。みんな買ってね♪ 完」
とかいうオチがついたらどうしよう。
そうだな、萌えた俺達の負けだ。
買うしか。
バグが心配ですが、買います。
もちろん買うぞ、それがフィクション付きとはいえ
ここまで書いてくれた >1 への最大限の礼儀だ
いや、買うかどうかは濡れ場の力量を見極めてからだ。
エロゲライタたる者、いかなる作品であれエロシーンを書かぬなどあり得ぬ。
とうぜん、1ヒロイン最低3回は書いてもらわんと。これノルマね
>>1
って、わけでH子とIちゃんの濡れ場まだー?
>>367 いや・・・・嘘だと思うよ・・・・まあ表紙取るのは大変だけど。
大変だからって土下座するってのは違うと思う、
やっぱやられた方が一番困るわけだし。
>>377 それはFさんの狂言で、別の方法で表紙を取ったのかもね。
交渉の場で涙と土下座を使う奴に、ロクな奴は居ない。
俺が、30数年生きて得た経験。
381 :
名無しさん@初回限定:04/03/13 19:53 ID:jdgjT/FY
, -‐‐‐ ‐‐- 、
, '´ ^ソ `丶、
. , ' / i!ヾ ヾ 丶.
/ / .,! 人ヽヽ ヾ ヽ
/ ! ! ! /ヽ ヽ ヽ . 、 ヾ リ
,' ! !,. ! / ヽ. ヽ ヾ ヽ ', !',
l ! .!_ / ヾ ヽヽヽ ヽ ', ! |
l ! .! `レ``丶、、 , \ヽ_> !/ .l
l ,! r┤ !>=ヘヾ´ ∠=、)/ l
. l ソ片 ゝぅ_。)` ぅ⌒) 〉,! ,l 斬っちゃおうかしら?
. l ゞ、,! .!  ̄ 、 ヾ-' ,/ ! ,l
l ! ! ', ! u ´ /;;. ! ハ
,ヘ/⌒γ!、!、',! !、 ´` ノ; ;;;:! ,!ヘ
)〜 ' ⌒`ヾヽ、ゞ、ヾ丶、 , イ;;;;;; ;;! ,! ヽ
)~ '´ ヾ__! ヽ ` k;;;;;;;;;;;;;; ;;! ,! 丶、
)ミ,' ヾ,〉 ヾヽ、 /``ゝ、;;;;; ;;! ,!、 \
ゝl /〈〈 ヽヽヘ, l\ノソ》;;;;; ! ,! \ ヽ,\
ソl イ r ( !ヽヽゝ ,、ソゝ'ヽ、 ! ,!八 \ヽ `‐- 、
ヘ l ll y ト !ヘヽ\/ハ)ソγゝ ! ,! ヽ ~丶 、 ∨⌒',、
`l l Y´ ´! ! ヾゝ}~}、/ ',〜《 ! ! ヽ 丶/ll^) l ヽ
l lγ ! ,! /ヾll~ソヾ ',〜《 ! ! ヽ / \`/、ヽ ヽ、
l l/ ! ! // .ll、ヽヽ丶 lヾ//、! !ヽ ヽ /ロ/ / 丶`、\\
l ヽ、. ! ! ヽヽll、ヽヾ 》l ヽ// ! .,!、ヽ ../.ロ./ /\ ヾl ヽ`、
l 丶、 !/ ヽゝ|l ! !∨」 ', \!/ ヽ ヽ、./ ロ/,/ヾヽヽ " ヾl
. l `丶、  ̄| ! ! ! ! }、 `、 ゝ‐ 〉ロ//、 ヽ ヾ.l
>1=>52の状態のAさん
HPを立ち上げるかわりに2chで書きこ
C†C?
C†Cの冬子だっけな
>>379 今までの人生で3人(涙1、土下座1、両方1)知ってるが、会社に多額の借金残して飛んだ奴2人。
事務員コマして、一緒に金持って逃げた奴1人だったので、妙に納得してしまった。
一応登場人物一覧を希望してみる
388 :
二号:04/03/13 20:45 ID:7nSMBbFP
なんか星新一のショートショートのロング版みたいで面白いですな。
Zさんまで使い切ったらどうするんだろう・・・エヌ氏登場きぼんぬ。
>388
うわ、エヌ氏という文字を見たとたん
星新一の救われない物悲しいエンドのSSを
読んだ時の感覚が蘇ってきた(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
Aさん
言わずと知れた主人公。
Bさん
Aさんが、不採用だった会社の代表。
さわやかな好青年。
Cさん
Aさんが、2社に絞って応募したうち、
外注を頼んで来たソフトハウスの人。
Dさん
「背骨ソフト」の代表兼プログラマー。巨漢。
Aさんは、自己中心的な人物だと感じている。
Eさん
「背骨ソフト」の社員。無口、喋ってもボソボソとしか喋らない。
Fさん
「背骨ソフト」の社員。Dさんの事を、冷ややかに見ることもある年配。
他のメンバーよりは社交的
Gさん
「背骨ソフト」デビュー作(前作)で、外注でシナリオを書く。
H子さん
「背骨ソフト」の原画家。口数は少ない。
外見は平均以下。年齢はD社長と一緒。
Iちゃん
「背骨ソフト」のチーフグラフィッカー。外見は平均以下。
H子さんに比べると、外交的。
Jさん
「背骨ソフト」の新任プログラマー。実績と経験もあり、やり手。
しかし青臭い所も多々見られる。
Kさん
過去にH子さん・Iちゃんと、同人活動をしていた原画家。
他の会社で、原画家として大成功している。
こんなもんかな?
H子さんの萌え属性を書いとかなきゃダメだろ!
>>383 がこのスレをきっかけに軽い気持ちでC†Cやって
どツボに嵌るに10ツンデレ
週明けまで待たなければいけないのか。
続きを期待しておこう。
>>395 読んできたけどよくわかんないや。
パンドラの箱だっけ?夢?みたいなかんじなのかな・・・OHPも見てきたけど・・・
まあ。いいや・・とりあえず買ってくる。売ってるかな・・
そっちで聞けって意味だったんだがな・・・
キツい所も無い訳じゃない、ってぐらいかな。
癖のある文に抵抗が無ければ、
あんまり考えず、淡い青春物としてやるならいいんじゃない?
上 HFJ
下 EDI
>>398 あれを青春ものといいますか・・・・・('A`)
青春物としては楽しめるって意味だと思うよ。
スプラッタにしては希望が有りすぎる上そういう場面を演出してないし、
SFにしては種明かししなさ過ぎだから、
単純に青春物として見れば満足できるという事だと
>>400 女性二人の容姿が平均以上な気もするがGJ
どうしてこう場所もわきまえず始めるのか。
だからお前らウザがられてんだよ。
やべえ、地味ではまりすぎだろw
>>400 グッジョブ!!
挿絵入れるとそんな感じなんだろうな。
マジはまってるよw
Hタソにメガネキボンヌ
あ、見れた。重すぎ。
を、キバヤシさんはこちらも見ているんですか?w
「背骨ソフトの人々」って、
なんかゲームのタイトルっぽいね。
CG Galleryとか言って一枚も表示しないメーカーって、客なめてんの?
おれは元々エロゲに1円も使わないから別にいいけどさぁ。
メーカーの人間が居そうだから聞きたいんだけど・・
そのゲーム作ったOHPにでも行けよ、バカ。
面白いじゃん
このシナリオでエロゲー一本作れよ
>>419 いや、既にあるって。マイナーブランドだったけど。
>>420 おっ、感じ出てる。いいねえ。H子さん萌え
423 :
hage:04/03/14 08:23 ID:yALb/rjW
あくまで静かに見守りながら・・
月曜が楽しみだ
>>417 ここで聞くなよ。まぁD社長みたいなプログラマもいない事はないからな
本気でPGのせいで組めないこともあったりする
大抵は素材が少ないか時間が無いかだけど
>>420 アクが弱いな。
もっと個性的なデザイン求む。
ゲームにするなら、
個人的には平野耕太原画希望。
H氏=インテグラ。
つーか、これをゲームにしたいって奴は良く分からん。
どこにゲーム要素をぶち込むんだ? エロもないし。
読んでるだけで、俺は十分満足だがね。
hageウザイ。月厨はここに来るなよ
>>427 禿同。奴が来てから読む気半減しますた。
┏┳┳┓ ┏┳┳┓
┏┫┃┃┃ hageは ┃┃┃┣┓
┃┃┃┃┣┓ ここまで ┏┫┃┃┃┃
┃ ┃┃┏━━━┓┃┃ ┃
┃ ハゲ ┣┫ ・∀・ ┣┫ つまんね┃
┗━━━━┛┗┳━┳┛┗━━━━┛
┏┻┓┃
┏━┛ ┣┻┓
┗━━━┫ ┗━┓
┗━━━┛
そこで専用ブラウザの透明あぼーんですよ。
ふ〜やっと読み終えた・・・
かんなりオモロ、もうフィクションでもなんでもイイ!
この話の最終結末はどうなるのか?Aさんの作品はもう出てるのか?いろいろ気になる〜
おもろい。ガンガってオチまで辿り着いてくれ。
むっはー
そろそろ勘違いtxt系サイトに晒される
↓
厨乱入
↓
未完
の予感
ちなみにこの話は何部まであるのだろうか?
443 :
名無しさん@初回限定:04/03/14 23:14 ID:NFIH6L3X
姪っ子が、なんか専門学校行くとかいってたが…
このスレ見て不安になった。
大手のゲーム会社ならたまーに事務の募集とかしてるから、就職自体は難しくないモヨウ。
実際、漏れの友人もそうして某エロゲ会社に入社したし。
ただ当然ながらゲームの開発には加われないそうです。まあ当たり前だけど。
テストプレイに人手が足りないときは駆りだされるようですが。
>>441 ナイス!
しかし何かこの絵柄だと、業界ネタ晴らしギャグマンガになってしまいそうだ。
とりあえず
>>420よりは全然イイ。
>446
どっちも良いよと言っとけ。暇使って書いてくれてるんだし(゚Д゚)クワッ
雰囲気がアニメーション制作進行くろみちゃんのようだなっと思ってるのは我だけではないよな
次回作がどこのメーカーのどの作品かが絞り込まれる
↓
で、良くも悪くも話題作りに成功
↓
某αさんのエロゲークリエイター体験記スレが・・・
↓
( ゚д゚)ポカーン
IDが惜しいね。もう少しでオナ・・・
挿絵の人、コテハン名乗ってくれ(w
多分にフィクションだと思うけど、俺の知ってるとこの話なら、
あの二人がバックレそうだ……
とりあえず、挿絵は進行が早くなるので辞めて頂きたい。
現状でも充分早いだろ・・・
>>456 同意、ちょっと控えてもらえると助かる。
別にヲチスレを作った方がいいな、こりゃ。
透明あぼーんするのも疲れるし。
こうやって職人以外が好き勝手な雑談を始めとスレが腐っていくのはどこも同じだな。
今日の夜が待ち遠しいね!
早く続きキボンぬ。
※お知らせ
ここニ、三日ずっとアクセス規制にひっかかり、書き込めなくなってました。
どうやら、いまも解除されてないみたいです。
すいませんが、今夜のUPは無理かもしれません。
あ、いまネカフェから書き込んでます。
Ω ΩΩ ナ、ナンダッテー!!
単にネタが思い浮かばなかった言い訳じゃねーの?
ぷららだったんだろ。
ap.plala.or.jp は午前中に解除されたよ。
漏れもやっと書き込めるよ。ヤレヤレ ┐(´-`)┌
>468
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` ) 468が明日でも変な病気でも発病して氏ねばいいと思った奴が全国に3人はいる
信者もできたようですね。
DION規制解除
投下してくんねえかなー?
まあ数日分まとめて読めるというのも良い物だ
って言うか今仕事ないのか?>A氏
AさんのプロバイダはDIONなのか?
ウチもDION
見れてるよ
?
漏れも(ahooだけど)IEだと人多すぎになる。
2ちゃんブラウザにしたら大丈夫なのでは?
大丈夫じゃねぇよ。規制の意味わかってんのか?
漏れはこのスレの3なんだが、まさかこんな良スレになってるとは思わなかった・・・
1さんスマン。これからもがんがってください。
(・∀・)チンポー!
よりにもよって(・∀・)チンポー!かよ(w
484 :
483:04/03/16 01:22 ID:kfLTf2WA
ケコーン
チンポーが取り持つ二人の愛
>>463 ご愁傷様ー
書けないうちにこのスレ終わるかもなあ
∧ ∧ マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜 ./ ヽ ./ ヽ マチクタビレタ〜
/ ヽ―――/ ヽ マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜 / l___l \ マチクタビレタ〜
| ● | | ● | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
へ | へ ヽ ./ | < 某Aさんまだぁー?
\\ \ \\ ヽ/ / \____________
チン \\ .> \\ ヽ
チン \\/ \\ _ | マチクタビレタ〜
\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ / ̄ ヽ / _
\回回回回回/ ̄ ̄ヽ / ̄ ̄ /| マチクタビレタ〜
\___/ ヽ__/ / .| マチクタビレタ〜
/ | マチクタビレタ〜
________________/ |
| | マチクタビレタ〜
>>479 問題は見れるか見れないかではなく書き込めるか書き込めないかなのだよ
>488
うるさい氏ね。
どうして静かに待てないかなぁ〜
一気に読んでみたけど、おもしろいね〜。
作者タンがんばってくれ。
今通りすがって全部読んだけど、かなり面白いなこれ>体験記
一気に読んでしまった。
お気に入りにいれとこう。
494 :
hage:04/03/16 17:51 ID:gfEKn+fu
うpされるまでオナニーしません
嘘つきは童貞の始まりとよく言ったもんだ!
某Aさんのエロゲークリエイター体験記78
F氏の言葉で、一気に事務所内の空気が重くなった。
「……」
沈黙を破るように、E氏が口を開く。
「だから俺は反対だったんだ。掲示板を置くのは…」
「今更言っても遅いですよ。もう、置いちゃった物はどうしようもないです」
メーカーのHPに置いてある、掲示板。
本来なら、ユーザー同士の交流の場として存在するはずなのだが、
地雷を生み出したメーカーにとってはただの無法地帯となる。
「閉鎖しちゃうのは不味いんですか?」
と、Iちゃんが提案する。
「それは出来ませんね…。反感を買うばかりでメリットが一つもない」
「治まるまで、待つしかないんじゃないの?」
社長のその一言で、その話は決着した。
というより、だれもそれ以上いい案が出せなかったのだ。
OHPの掲示板は、とりあえずこのまま放置することに決まった。
「E。ちょっと…」
開発室に戻ろうとするE氏とH子さんを、社長が呼び止める。
Aさんたちは先に、開発室へと戻った。
「……ふう」
パソコンの前に座り、Aさんは溜息をついた。
――っていうより、俺は一体なにをすればいいんだ?
具体的な仕事の指示は、誰からももらっていない。
何をすればいいのか聞こうにも、
ディレクターのE氏は、社長とミーティングをしている。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記79
入社早々無職となったAさんは、とりあえず掃除でもしようと、
箒とちりとりを出して、開発室の床を掃きだした。
「それにしてもH子さんよかったですね」
Iちゃんと、J君、F氏が、H子さんを囲んで談笑している。
話題は、もちろんF氏が取ってきた雑誌の表紙の件である。
「いやでも、H子さんの実力からいったら当然かと」
「ちょっと、やめてよ」
みんな嬉しそうだ。とくに同人時代からH子さんと一緒にやってきた
Iちゃんは我がことのように喜んでいる。
雑誌の表紙を飾ることは、その宣伝効果もさることながら、
原画家としての一種のステータスを手に入れたことになる。
なにしろ、特定のショップや家電販売店の片隅にしか置かれないエロゲー
とは違って、雑誌は一般書籍と共に全国の書店に置かれるのだ。
それはそれで問題があるとは思うが、
いまはそのことについては触れないことにする。
「雑誌の表紙となると、人目に付く度合いがいままでとは違ってきますから、
これまで以上に塗りにも気合を入れてもらって……」
「もちろん。まかせといてくださいよ」
やたらとはりきってるIちゃんを見て、H子さんは困ったように苦笑した。
そこに、ミーティングを終えたE氏と社長が開発室に戻ってきた。
リアルでキタ━━(゚∀゚)━━ヨ
某Aさんのエロゲークリエイター体験記80
D社長は、固まって談笑していたIちゃんたちに歩み寄り、
「あの…。OHPのスタッフ日誌が、一週間以上更新されてないのね。
誰か書く人いない?」
その社長のひとことで、それまで緩みきっていた開発室の空気が
一気に引き締まった。
「さ、仕事仕事…」
「そろそろ私、外回りにいく時間なので」
みんな、蜘蛛の子を散らすように自分の席に戻っていく。
「誰も書こうって人はいないの? ねえ、J君…」
「僕は、そういうのはあんまり…。
あ、社長がお書きになればいいじゃないですか」
「あのね。最後に更新したのは、僕なの。だから、次は別の人が
書くべきだと思うのね」
社長がみんなを見渡す。すかさず社長から目を逸らす一同。
D社長は、はあ、と溜息をついた。
「Aさんに書いてもらってはいかがでしょう?」
「え!? 俺ですか?」
「それはいい。A君、まだユーザーさんにご挨拶してないでしょ?
いい機会だから、ご挨拶しておいたらいかがですか?」
F氏が巧みに、Aさんをその気にさせる。
「は、はあ…」
「じゃあ、A君で決まりだね。今日中に書いといて。
パスはJ君に教えてもらってね」
「でも、なにを書けば…」
「新人のライターですよろしくお願いします。
みたいな、簡単なご挨拶でいいと思いますよ」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記81
「Aさんのペンネームはどうします?」
Iちゃんの勧めでまずペンネームを決めることにした。
「Aさんは…そうですね。背骨戦闘員一号でどうですか」
「いいね」
J君の提案が一発で通った。
弱そうで嫌だ、というAさんの反論はあっさりと却下された。
「Aさんの初仕事ですね」
IちゃんがAさんの肩を叩いて励ます。
その後ろでH子さんが机に向かいながら、
「洗礼、洗礼」
と、意味深な笑みを浮かべながらつぶやく。
「…?」
他のみんなも、笑いを堪えながらそれぞれの机に向かう。
「じゃあいまから、Eと一緒に出かけるんで、みんな留守番よろしくね」
と、社長が外出仕度を整えたEさんを手招きする。
「どこに行かれるんですか?」
J君が社長に尋ねる。
「うん…ちょっとね」
言葉を濁す社長に、F氏が、思い出したように言う。
「そういえば、前のゲームを取り扱ってもらった『スター流通』の社長が、
今度お会いしたいと言ってました」
「…そう」
なんだか社長の様子がおかしかった。
怪訝な目で、D社長を見つめるJ君とF氏。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記82
「では、行ってくる」
E氏と社長が、開発室から出て行こうとする。
出て行く間際、E氏がH子さんの肩を拳で叩いた。
「痛っ。なにするのよ」
「…よかったな」
E氏の言葉に一瞬遅れてH子さんが反応した。
「ああ表紙のこと? 別に……仕事が増えて大変なだけよ」
「大変なのはこれからだ。お互い頑張ろうぜ」
E氏はもう一度、H子さんの肩を拳で叩いて、社長と一緒に出て行った。
……。
スタッフ日誌の掲示板のパスのありかをJ君から教えてもらったAさんは、
社員全員が共有できるフォルダが置かれているサーバーに接続した。
無数にならんだフォルダを一つ一つ開いて、Aさんはパスを探す。
「あれ? J君、どこにパスあるって言ってたっけ?」
サーバーの中は、乱雑に散らかっていた。
Aさんは散らかったフォルダの中から適当に、「A―356」の名前がついたフォルダを開いた。
「これじゃ…ないな。ん? なんだこれ?」
「企画」と書かれたフォルダが、その中にひっそりとあった。
――もしかして、次回作の企画がこの中に?
ちょっと覗くぐらいだったらいいだろう。
と興味津々Aさんは企画と書かれたフォルダを開いた。
「『スクール水着(仮) 企画書』日付は……昨日? 製作者G先生?」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記83
――なぜG先生の企画書がここに?
誰も見ていないことを確認し、Aさんは企画書を開いた。
「…………」
完璧な企画書だった。概要どころか、背景やイベントCGの枚数までちゃんと指定してある。
だが、なぜスクール水着?
確か、次回作は巫女さんものだと今朝のミーティングで聞いている。
もしかして、これは没になった企画書が置かれているフォルダなのだろうか?
「…………」
考えていても、なにもわからない。
Aさんは、とりあえずそのフォルダを閉じて、スタッフ日誌のパスを探す。
「ふう…」
なんとかパスを見つけ、スタッフ日誌を更新することが出来た。
たかが日誌だとわかっていたのだが、初めて書き込むとなるとやたらと緊張した。
時計を見ると、もう昼だ。
「あのAさん。お昼に行きません?」
Iちゃんに誘われて、Aさんは快諾する。
「わたし留守番してるから……」
と、H子さんがペンを走らせながら言う。
H子さんの言葉に甘えて、Iちゃんと一緒に昼飯に出ることにした。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記84
会社の近くにあるファーストフードでご飯を食べている間も、
Iちゃんはずっとニコニコしていた。
「H子さんが表紙を担当するのが、そんなに嬉しい?」
「当然です。だって、H子さんが有名になればゲームの売上にも影響しますし、
それに…」
ふと、窓の外に視線を移す。
「H子さんがいままでどんなに苦しんできたのか、それを知ってるのは、
Fさんだけではありません。うちの会社にいる人はみんな知ってます」
「俺も、この前H子さんから聞いたよ…」
同じサークルでやっていたK女史が、いまじゃH子さんと大きく差をつけて、
超売れっ子原画マンになっている現実。
それが、いまもH子さんを苦しめている。
「H子さん。Fさんに誘われてこの会社の立ち上げに参加する前、
実は…絵を描くことを辞めようって決意してたんです」
「ほんと?」
「はい。H子さんは、いままで何度も商業で活動する機会があったんですけど、
色々あって全部パーになって…。
その間に一緒にやってたKちゃんは、どんどん上に行っちゃうし、
H子さんと私のサークルは、いまひとつぱっとしないし…。
これ以上続けても、どうしようもないだろうって、二人で話し合って、
いつ、見切りをつけるか――この会社に入る前のH子さんは、ずっとそのことばかり考えてたんです」
でも、とIちゃんは続ける。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記85
「Fさんと社長の誘いを最後のチャンスと考えて、駄目もとでこの会社に入社して、
なんとか無事に前回のゲームを作り上げることができました。
売上は、Kちゃんのゲームに比べたらたいしたことないですけど…。
私は、嬉しかった……。
出来上がったゲームを貰った瞬間、いままでの苦労が全部報われたような気がして…
ようやくスタートラインに立てたような気がして…涙が止まらなかったです」
「……」
「H子さんの絵が、日に日にみんなに認められていくのが、いまは凄く嬉しいんです。
小さな一歩ですけど、これからどんどんH子さんの絵が認められて、
いつかKちゃんにも負けない原画家になる日がきっとくると、私は信じています。
それに…ああ見えて、一番喜んでいるのはH子さんなんですよ」
Iちゃんは、にぱっと弾けたような笑顔を作った。
その表情から、彼女がいかにH子さんのことを想っているのかAさんにはわかった。
会社に戻ったAさんとIちゃん。
まだ、社長とE氏は帰ってきていなかった。Aさんは、また仕事にあぶれた。
「どうしようかな。とりあえず、次の企画の資料でも探しておこうか」
なにかの役に立つかもしれないと思い、
Aさんはネット上から巫女さんの資料を拾い集めておいた。
夜。自宅に帰ったAさんは、久しぶりに2ちゃんねるに接続した。
背骨ソフトのスレッドには、既にアンチ勢力と化した一団が根強くふんばっている。
「ふっ…。ごくろうなこった」
ニヒルに笑うAさん。
レスを読んでいくうちにこんな書き込みが目に入った。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記86
その書き込みは、今日更新された背骨ソフトのOHPのスタッフ日誌について、
「新しいライターが入ったみたいですね」
「日誌やっと更新かよ。一週間以上もほったらかしてなにやってたんだ」
「 『初めまして。新人ライターの背骨戦闘員一号です。今日からよろしこ。
頑張っていきますのでよろしく応援よろしくです。お願いします』 」
「↑こいつが新人?『よろしこ』ってなんだよ。だじゃれ?」
「>頑張っていきますのでよろしく応援よろしくです。お願いします
すでに日本語がおかしい。こいつがシナリオ書くなら次回作は回避だな」
「地雷ライターケテーイ」
「俺も回避します」
「戦闘員一号という時点で、センスが全く感じられないな」
マウスを持ったまま固まるAさん。
H子さんが「洗礼」と言ってた意味はこれだったのか…。
「〜よろしく応援よろしくです」の部分はギャグなんだよと必死にディスプレイ
に向かって訴えるも、彼らに聞こえるはずはない。
その日、Aさんは愛用していた専用ブラウザをPCからアンインストールして、
ベッドの中で泣いた。
AさんがブラウザをPC内から消去した二時間後の背骨ソフトのスレッドに、
こんな書き込みがあった…。
819 名前: 名無したちの午後 [sage] 投稿日: 0○/0○/1○ 02:47 ID:
背骨ソフトの次回作は、巫女さん系らしいね。舞台は大正。
これって、月○炎のぱくりじゃない?
それともただ単純に被っただけ?
>>497 ちょっと待て、雑誌の表紙とかの場合塗りも絵師本人がやるもんじゃないのか?
涙が出てきた。
>>506 原画家さんや会社によって違うかと…。
原画家としはプロ級だけど、塗りの腕は同人レベルの原画家さんも普通にいます。
>>506 んなこたーない。
原画のスケジュールが埋まっていたら、塗りはCGが担当する。
逆にCGの手が埋まっていて、原画に余裕があれば原画が塗る「こともある」
でも、外注原画の場合は、CGの作成まで契約の内に入っていないので
ほぼ100%社内のCGが担当する。
漏前らが勝手に「原画家の塗り」と思ってるものの多くは専門の塗り師が塗ったCGだったり
するわけだ
七オナルとかな
>1タンGJ!!!
>509タンGJ!!!
>>511 逆に絵師=塗りも出来ると思ってる香具師がいることの方が驚き
同人とか知らない香具師が多いのか?
まぁゲームのスタッフロールとかには「塗り」とは書かれないで
「CG処理」とかに一括されてるのかも。人物だけじゃなく背景含め一面やってるとか?
ううっ、掲示板に密告者が。ハッカーか?社長か?Gとかか?スレ活性化が目的かー?!
>>514 原画が塗りもやってるケースはあるからなー。
実際に現場でやってるかはともかく、塗りも出来る絵師が多数派だと思うんだが、違うんだろうか?
やっぱり話の内容について語るなら、専用のスレがいりそうだな。
連載中のスレに展開の予想なんかされても無粋ってもんだし。
土日月の分は、・・・・・無いよな、やっぱ。
別のスレから飛んで最後まで読んだの初めてだよ・・・。
>1さん、これから毎日続きを期待すると思うんで頑張ってくれ!!
某AさんとH女史の濡れ場マダー?
>521
いらねーよ( ´,_ゝ`)プッ
523 :
hage:04/03/17 07:26 ID:C8pJpzZl
いろんな意味でいらねー
つかまたサスペンス色が強まってきたな(;´Д`)ハァハァ
じわじわじわじわ・・
Aさんの感情の起伏が激しいな。読んでておもしろいw
つーかおれもあんな自己紹介するライターのシナリオは読みたくないw
>>「〜よろしく応援よろしくです」の部分はギャグなんだよと必死にディスプレイに向かって訴える・・・
これをギャグと思う奴は普通いないな。
俺も心配になってきた。Aさんがんがれ。
舞いあがってる時にありがちな失敗ではあるが、
ライター志望で読み手を想定して文を書けないのは、
なんだかな〜。
とかいいつつも、続きが気になるからAさんガンガレ。
超ガンガレ。
別にシナリオがどうこう言われたわけでもないのに
ちょっとしたとこ笑われて泣くほど落ち込む……
初々しくていいな、読まれ慣れてない感じがグッド
hageウザイ。超氏ね
一人の人間が書いているスレで、なんで失速とか気にするんだ?
>>531 君のように何でも人のことに文句付けたがる人が出るからだよ。
>>532 こういうなんでもかんでも文句と解釈したがる奴が出るのも理由の一つか。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記87
翌日、会社に出社したAさん。
出社早々、事務所に呼び出された。
行ってみると、社長とJ君。F氏。E氏の四人が、深刻な顔を突き合わせて、
臨時ミーティングを開いていた。
「おはようございます」
なにを言われるのだろうと、昨夜の2ちゃんねるの書き込みを知らないAさんは、
どぎまぎしながら事務所に入る。
「あ、Aさん。おはようございます。朝早くからすいません。
どうぞこちらに」
J君に促されてイスに座る。
Aさんは、集まった一堂を見渡した。
誰も暗い顔をしている。
とくにF氏は、いまにもぶっ倒れそうなくらい憔悴しきっていた。
「Aさん。昨夜、2ちゃんねるは見ました」
見た。とAさんは正直に答えた。
「書き込みは?」
「いいえ。見ただけです…」
そうですか、とJ君はうなずいて、Aさんに事の推移を説明した。
昨日の朝、ミーティングで出た次回作の企画の情報が露呈したと聞き、Aさんは驚く。
いまの時点で、企画の内容をしっているのは、
昨日のミーティングに参加した社員たちだけ。
「…つまり、社内の誰かが情報を漏らした…というわけですか?」
社長は、溜息をつきながら頷いた。
――誰がそんなこと…。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記88
そんなことをしても、誰も得する人なんていない。
自分の会社の重用機密を…2ちゃんねるに漏らすなんて…。
社員の誰かが犯人だと決め付ける社長の言葉に、Aさんは反発を抱いた。
「誰かが適当に書き込んだのが、たまたまあたっただけじゃ…」
「それもありえます。ですが、内容が細かすぎる…。
作品のコンセプトだけでなく、舞台設定まで漏れていました」
「A君じゃないのね…?」と、社長がAさんに訊く。
「も、もちろんです」
新人の自分を疑う気持ちは理解できるが、だからといって…。
Aさんは自分が疑われていると知って、悲しくなってきた。
「…………」
J君は、先ほどから一言も話さないE氏に目を向けた。
「2ちゃんねるに書き込まれたことが問題じゃないんです。
普通だったらあんなもの、適当に流しちゃうところなんですが…」
F氏がPCを開いて、背骨ソフトのOHPをAさんに見せてくれた。
「自社の掲示板の住人たちにも、昨夜の2ちゃんねるの書き込みの影響が出ているのです。
まあ、あそことうちの掲示板を荒らしている人たちは、ほとんど同一人物なのでしょうが、
ここまで事が大きくなってしまっては見過ごすことは出来ません」
「昨日のうちに、掲示板を閉鎖しておけばこういうことにならなかったのにね」
と、社長が呑気に言い放つ。
――治まるまで待とう、って言ったのはあんただろ?
とAさんを含むその場にいるみんながそう思った。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記89
「はあ…」
F氏が深いため息をつく。そして、社長とE氏を睨みつけた。
「…?」
「社長…昨日は、Eさんとどこにいかれていたんですか?」
「昨日? ああ、新しいPCのパーツを買おうと秋葉に…」
「本当ですか?」
と、J君がE氏に聞く。E氏は、躊躇わずに社長の言葉に同意した。
「まあ…犯人の特定は不可能だろうし、そんなことをしても社内がごたつくだけだ」
「…そうですね。では、Aさんもう仕事に戻っていいですよ」
Aさんは、失礼しますと頭を下げて事務所を後にした。
その後、J君とF氏も事務所から出てきた。F氏は事務所から出るなり、
「ふう…」と、深いため息をついた。
「あの社長にも、参りましたね」
J君が、F氏を労わるように言葉を投げかける。
「ええ。流石に、今回ばかりは堪えました」
「まさか、ダミーの企画を用意してくるとは…」
「???」Aさんには、二人の言ってることがわからない。
きょとんとしながら、二人の顔を見比べる。
「すいませんねAさん。わざわざ呼び出しちゃって」
「いえ、いいんですけど。いまの言葉…どういう意味ですか?」
J君はいま出てきたばかりの事務所の扉が閉まっていることを確かめると、
声を潜めて、
「2ちゃんねるに企画の情報を流したのは、恐らくEさんです」
「はあ!?」
思わず、素っ頓狂な声をあげてしまう。
無理もない。なぜなら、一番犯人と遠いはずのE氏の名前が出てきたのだから。
「どうしてEさんが……」
「社長に命令されてでしょうね…。あの社長、こういうところにだけは知恵が回るんですから…」
J君とF氏は、目を合わせて苦笑した。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記90
J君の言葉は、Aさんには到底信じられなかった。
社長が、自分で考えた企画をE氏に命令して、ネット上に漏洩するなんて…。
一体何のためにそんなことを…。
「表紙の約束を取り付けている雑誌社には、既に巫女もので行きますと伝えしまいました。
それにスター流通の営業部長にも…」
F氏が肩を落とす。
「Fさん。気を落とさないで下さい。落ち込んじゃったら、あの人たちの思う壺ですよ」
「ええ。わかってはいるのですが…」
「どういうことですか?」
Aさんには、J君たちの言葉がよくわからない。
社長自ら自社の情報を漏洩することによって得られる利益はなにもない。
むしろ会社の評判を落とすだけだ。実際、
「表紙の話は、飛んでしまうかもしれませんね」
「それが、社長とEさんの狙いでしょうね」
冷静に二人は言葉を交わす。
「恐らく、昨日二人が出て行ったのは、『ブラザー流通』の社長に会うためかもしれません」
「……」
恐らくそうでしょうね、とF氏は目でJ君に訴えた。
「???」
Aさんは、まだ、二人がなにを喋っているのか理解できない。
「僕、ブラザー流通に知り合いがいるので、探ってみますよ。二人が昨日向うに行ってるなら、
誰か知ってるはずです」
「わかりました。では、私は雑誌社に行って今回の騒動を弁解してきます。
あ、Aさん。できれば、この話…H子さんとIちゃんには内密にお願いしたいのです」
内密も何も、Aさんは二人の会話の内容が全くわからない。
唯一わかっていることは、社長が自社の情報を流したという不可解な疑問だけだ。
「わかりました」と、AさんはF氏に答えた。
H子氏が憐れすぎますな(涙)。
ほんとにH子さん可哀相だな・・・
なんでだ?みんな理由分かったのか?
続きプリーズ!!!!
こんなとこで辞めないでくれ。
ううっ H子さん・・・ 悲しすぎる・・・
理由がわからないのか?
それはし・・・・・うわっ 何するんだ!おまいらーーーーーーーーーーーー
544 :
名無しさん@初回限定:04/03/17 22:17 ID:fdDsWzCZ
おもしれええ!!1さん感謝!
自ら巫女もの企画を2chにリーク&実はスク水ものということをブラザー流通にリーク
の併せ技でスター流通に敵対するブラザー流通(社長はもちろんDQN)に媚びを売ったと予想
Aさん果たしてゲーム作れるのか?
そろそろ投下時間かな。
549 :
名無しさん@初回限定:04/03/18 21:11 ID:WYFAlsPP
カトゆーから来ますた。記念カキコ。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記91
開発室に戻ったAさん。
H子さんと、Iちゃんがお菓子を食べながら談笑していた。
「あ、Aさん。Aさんもポッキー食べます?」
Iちゃんの申し出を力なく断り、Aさんは自分の席に着いた。
頭が混乱してなにも考えられなくなっている。
「はあ…」Aさんは、机に額を擦りつけて深いため息を吐いた。
「…?」
その様子を見て、Iちゃんが心配そうに近寄る。
「お腹でも痛いんですか?」
「い、いや。なんでもないよ」と、Aさんは無理矢理笑顔を作る。
「…………」
Aさんの様子を察知したH子さんが、二人の間に割って入り、
「A君。ご飯食べにいこうっか?」と、誘ってくれた。
Iちゃんが、一緒に行きますと主張したが、H子さんはやんわりと断った。
「ちょっと気合の足らないA君に説教してくるから、Iちゃんは残ってて」
説教、と聞いてIちゃんは慄いた。
「行きましょう。A君」
H子さんは、自分の机の上にあったファイルを掴んでAさんを促がした。
「H子さん…」
説教される覚えがないAさんは、開発室から出て行こうとするH子さんの背中を不安げに見つめた。
「ほら、早く行きましょう」
強引に引っ張り出されて、Aさんは開発室を後にした。
「………」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記92
席についたH子さんがコーヒーを口に運ぶ。湯気でメガネが少し曇った。
Aさんは、肩身狭そうに縮こまって、H子さんの様子を窺っている。
「このファイルを見て」
手渡されたファイルを開く。
それは、キャラクターデザイン指示書だった。
「…ヒロイン1 西出雲ゆう子(仮名)
外見:髪を後ろで結わえた古風な女性。服装:制服とスクール水着の2パターン――?
H子さん…これって?」
「昨日社長から手渡された次回作のデザイン指示書よ」
「え? だって、スクール水着って…」
次回作は確か、巫女さんもので行くと決まったはず。
なのに、メインヒロインにスクール水着の服装差分があるのはおかしい。
「おかしいと思うでしょ? 私も、昨日これをもらったとき、首をかしげたわ。
…どうやら昨日の朝、社長が言ってた巫女さんものの企画は…半日で頓挫した見たいね」
「どういうことですか?」Aさんは、我を忘れて身を乗り出す。
H子さんはそんなAさんの勢いを制すように、落ち着いた仕草でタバコに火をつけた。
「私にも詳しい事情はわからないわ……。
だけど、あの社長の考えることなんだから、なんとなくわかるけど」
「教えてください」
「いいわ。A君も、これからうちの会社でやっていくんだから、裏の事情を知っておいたほうがいいわね」
H子さんの目が鋭くなる。普段から、怖い目つきがさらに怖くなった。
「裏の事情…」ごくっ、と喉を鳴らす。
「裏の事情というか…この会社が設立されるまでのいきさつ…と、言った方が正しいかも」
H子さんは灰皿にタバコの灰を落とす。そして、
「まあ、そんなに重たい話じゃないと思うから、身構えずに聞いてよ」
「はあ…」
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!!!
某Aさんのエロゲークリエイター体験記93
H子さんの説明はこうだった。
背骨ソフトには、いま三人の取締役がいる。
一人は代表取締役のD社長。次に、取締役のF氏。そしてもう一人の取締役として…H子さん。
「H子さんが……取締役?」
「そうよ。この会社を立ち上げるに当たっての資金のほとんどは、私とIちゃんが同人で稼いだお金から捻出したの」
軽い驚きがあった。H子さんは、さらに続ける。
背骨ソフト設立の言い出しっぺはF氏だった。
H子さんは、以前から交流のあったF氏に誘われて、最初はただの原画マンとして参加するはずだった…。ところが、
「Fさんはこの会社を立ち上げる前は、スター流通の営業マンだったの…」
「へー。じゃあ、Fさんは脱サラして、背骨ソフトを立ち上げたんですね?」
違う。と、H子さんは首を横に振った。
「脱サラはしてないわ。Fさんは、書類上ではスター流通の社員じゃないことになってるけど、
多分いまも、Fさんの机はスター流通に残ってるわ」
「え…ってことは…」
「そう。背骨ソフトは、スター流通自ら手がけた新規メーカーなのよ。
いわゆるオートクチュールメーカーってやつ? その割には規模が小さいけど……。
Fさんはただ会社から命令を受けて、このプロジェクトの責任者に就いたに過ぎないの…」
H子さんは、Aさんを見つめたまま、コーヒーをすする。
「でも、それは悪いことじゃない。そんなプロジェクトに参加できる私たちは、その幸運を喜ぶべきなのよ…。
だって、なんの話題性もない私たちのゲームが、いきなり4000本も発注を受けたのは、
スター流通の全面バックアップがあったからだし、本当は会社設立の資本金だって、全てFさんが用意する手筈だった…」
しかし、実際は資本金のほとんどはH子さんが用意した。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記94
「当然、代表取締役にはFさんが就くものだと思ってた…だけど、実際にはD社長が代表の座についた。
なぜだかわかる?」
「わかりません…」
「背骨ソフトのプロジェクトがFさん主導で動き出したころ、スター流通と対を成す、
この業界のもう一つの大手流通『ブラザー流通』の横槍が入ったのよ」
いまのこの不景気、大変なのはメーカーだけじゃない。
流通も、利益をあげるために必死でいい取引先を求めている。
そこでブラザー流通が以前から目をつけていたのが、H子さんだ。
同人とはいえ、H子さんには固定ファンが付いている。
だから、彼女擁する新ブランドが立ち上がると聞いて放っておくはずがない。
「ブラザー流通も、スター流通と同じことを考えていたの。
でも、彼らはゲーム製作のイロハを知らないFさんのような素人を使わなかった…。
ブラザー流通が目をつけたのは、以前、コンシューマー会社でプログラマーをしていたDさん。
いや、D社長をFさんたちのプロジェクトに絡ませて、ゲーム製作面での実権を握らせようとしたの」
「随分、強引ですね」
人の企画に無理矢理割り込んできて、あまつさえD社長を使って会社を乗っ取ろうとさせるなんて…。
「ええ。けど、どこも必死なのよ。いまのご時世、厳しいのはメーカーだけじゃないのよ…」
「でも、そんな経緯があったなら、会社を立ち上げるとき揉めたでしょ?」
「かなり揉めたわ。一時は、背骨ソフトの立ち上げの話すら白紙に消えるところだった…」
そこで、間に入って双方を和解させたのがH子さんらしい。
「私たちはゲームを作るために集まった筈なのに、そんないざこざで白紙になっちゃうのは馬鹿らしいし……
それに、私もこれが最後のチャンスだと思ってたし…」
で、当初いち原画家として参加するはずだったH子さんが取締役に名乗り出て、資本金も全部H子さんが揃えて、
一応独立した会社としての体面を保ったのだった。
もし、H子さんが取締役として名乗り出なかったら、いまの背骨ソフトはなかった。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記95
会社へ帰る道すがら、AさんはH子さんに聞いた。
「どうして、H子さんが代表取締役に就かなかったんですか?」
「私は…ただの絵描きよ。経営のことなんてわからないし、第一社長の器じゃないわ」
といっても、いまのD社長よりは、まともな社長になれたんじゃないかなとAさんは思った。
「適材適所ってやつよ。みんなD社長のこと悪く言うけど、あの人とEさんが一番ゲーム製作には詳しいし、
やっぱりゲーム会社なんだから、ゲームを知らない人が上に立つのもどうかと思うわ」
「それはFさんのことですか?」
「ええ。結構そういう会社多いのよ。レコード会社の社長が副業でやってるソフトハウスとかね…。
そういうのって私…中途半端な気がして嫌いなの。やっぱり、ゲームを作ってこそのソフトハウスだと思うから…。
野球をやったことのない監督に付いていく野球選手なんていないでしょ?」
「はあ…。でも、会社って難しいですよね…」
「そうね。だけど、いまのところは、いまの会社の体制がうまく嵌ってると私は思うわ」
対立するD社長とF氏。その間にH子さんが入ってなんとか組織として成り立ってる状態。
けど、それがいつまで続くか…。
社長が裏でなにやら画策してることを知っているAさんは、不安になってきた。
「今日の話は、Iちゃんには内緒ね」
「いいですけど……。どうしてですか?」
「あの子、難しい話をすると直ぐに眠っちゃうから」
「なるほど」
Aさんは地面に転がっていた小石をつま先で蹴り上げた。
それから二人は一言も言葉を交わさないまま、会社に戻ってきた。
J君が、アパートの前に立っていた。いま、外回りから戻ってきたところらしい。
「あ、お疲れ様です。あの…H子さん…」
「なに?」
「言い辛いんですけど……表紙の話。あれ、流れちゃいました」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記96
「そう。わかったわ」
H子さんは、J君のもたらした悪い話をあっさりと受け流した。
「社長…企画を挿げ替える気らしいですね。どうやら“本社”からの命令があったみたいです。
嘘の企画を掴まされた僕たちはいい迷惑ですよ」
「そう…。でも、いい迷惑なのは、あなたたちの派閥争いに利用されてる私でしょ?」
といって、H子さんは微笑んだ。
「まあ…。そうなんですけど…」いつもハキハキ喋るJ君が言葉を濁した。
「じゃあ、私は仕事に戻るから」
J君は苦々しい顔で、飄々と去ろうとするH子さんを見送る。
突然、くるっとH子さんが振り返った。
「喧嘩するのもいいけどさ。みんな、何しにここに来てるのか、もう一度ちゃんと考えてみたら?」
「…………」
J君は、言葉を返すことができなかった。
開発室に戻った途端、
「どうしてですかー!」
Iちゃんの泣き叫ぶ声が聞こえた。
目を潤ませたIちゃんに迫られて、中年のF氏がうろたえている。
「い、いや…ですから、企画が変わったので…表紙の話も白紙ということに…」
「納得できません! H子さんの絵のどこが不満なんですか!」
「いやですから…絵が悪いとかじゃなく、巫女ものの企画だから向うも表紙を描かせてあげると、
言ってくれてたわけで…それが流れたからには…」
「納得できません」
「私に言わないで…社長に言ってくださいよ」
泣きそうになるF氏。
よくよく考えれば、一番可哀想なのはH子さんじゃなく、F氏だろう。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記97
「H子さんが表紙を描けないなら、私この会社辞めます!」
「そういうこと言わないで…」
「決めましたから! 止めても無駄です」
そう叫んで、Iちゃんは開発室を出て行った。
「はあ…。困った物です…」F氏が、ハンカチで汗を拭う。
「あの。追いかけなくていいんですか?」Aさんが聞く。
「いいのよ。あの子が辞めるって言ったの、これで四回目だから」
「そ、そうなんですか…」
「お腹がすいたら戻ってくるでしょう」と、F氏が言う。
「いま、Iちゃんが出て行ったけど、なにかあったの?」
社長が開発室に入ってきた。
「いえ、なんでもないです。いつものアレですよ」
それだけで、社長は「ああ」と納得した。
「どうかされたんですか?」
普段は、隣りの事務室で作業している社長が、わざわざ開発室に来るとは珍しい。
「いやさ、決まってた企画、やっぱりG先生に考えてもらった奴のほうがいいと思って、
勝手に変えちゃったのね。Fさん黙ってて、悪かったね」
「いえ…。とんでもございません」
「今の時代、巫女さんはやっぱり流行らないよ。これからはスクール水着だよ」
ハハハ、とD社長は高笑いする。それにつられて、F氏も苦笑した。
当然、どちらの笑顔も本心から出てきたものではない。それぞれ、腹に一物抱えている。
本心を隠し、建前で人と接する大人たちを見て、Aさんはやっと本物の社会人になれたような気がした。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記98
H子さんは、社長とF氏の対立を“派閥争い”と称した。
社長派には、E氏がついてる。F氏派は、J君。
中立の立場なのは、H子さんとAさんだけだ。Iちゃんは…まあ、H子さん派だろう。
たった七人しかいない会社で、派閥争いなど馬鹿馬鹿しいと思うだろうが、それが会社なのである。
様々な事情を背負った大人たちが集まれば、どこだってこういう問題は起きる。
――ソフトハウスに起きる問題は、なにもゲーム製作に限ったことじゃない。
その言葉を、Aさんは今日、身をもって思い知った。
Iちゃんの帰りを待つため、AさんはH子さんと並んで会社の前に立っていた。
夕方になってもIちゃんは帰ってこなかった。
H子さんは、八本目のタバコに火をつけた。
そこに、E氏がやってきた。
「よお…。なにやってるだ?」
「ちょっと休憩」
E氏は、H子さんの隣りに歩み寄り、
「悪かったな。今回は…」そう、呟く。
「2ちゃんねるに情報流したんですって? 馬鹿なことするわね…」
ふふん、とH子さんは鼻で笑う。別段、怒ってる様子はない。
「命令とはいえ、自分でも馬鹿なことをしたと思ってるよ…。それより、タバコくれ」
「やめたんじゃなかったの?」
「吸わなきゃやってられねぇよ…」
H子さんからタバコを受け取り、E氏はそれを銜える。
「ふう…」
真っ白な煙を、夕日に向かって吐き出した。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記99
E氏は、自分で吐き出した煙を眺めながら、
「時々、何しに会社に来てるのかわからなくなる…」
と、力なく呟いた。その表情は、疲労し、萎れきっていた。
「俺たちはゲームを作りたいんじゃなかったのか…? そのために、この会社を立ち上げたはずなのに…。
いつの間にか、下らないことばかりに時間を費やして…いつの間にか本来すべきことを見失っていた…」
「その台詞。社長に言ってあげたらどう?」
「言っても無駄だ。あの人は…今回のようないざこざを楽しんでる。
俺もあれだけ図太くなれればいいが…、俺には無理だ」
はあ、と深く溜め息をついた。
「一体いつになったら、ゲームを作ることだけに打ち込めるんだ…?
まあ…そんな日は、一生こないのかもな」
E氏は、吸殻を足元でもみ消した。
そんなE氏のしょぼくれた肩を、H子さんは拳で叩いた。
「いて。なにすんだ…」
「――大変なのはこれからよ。お互いがんばりましょ」
「…それ、昨日俺が言った台詞だろ」
さあね、と惚けてH子さんは開発室に戻ろうとする。
「あの…Iちゃんはいいんですか?」AさんがH子さんに尋ねた。
「お腹がすいたら戻ってくるわよ。それよりも、仕事仕事〜」
なんだかH子さん、やけに嬉しそうだ。
「なんなんだろうな?」
「さあ……」
Aさんは、空に浮かぶ夕日を見上げた。
そして、ふと、思い出した…。
――そう言えば俺、全然仕事してないな…。
これから、自分にいかなる災難が降りかかるのか知らないAさんは、呑気にそんなことを考えていた。
560 :
名無しさん@初回限定:04/03/18 21:26 ID:WYFAlsPP
1000!
561 :
名無しさん@初回限定:04/03/18 21:37 ID:7CunAQMd
もう完全にフィクション小説になってしまったな。面白いから良いけど。
小説としてどっかのエロゲ誌に連載するとか、やはりゲーム化しても面白いかも。
ゲーム性やエロをどう入れるのかはライターの腕次第。
次は100か・・・・
結構、続いてるな
564 :
名無しさん@初回限定:04/03/19 00:01 ID:VreRRNSg
カトゆーから飛んできました。記念ぱぴこ。
ソフトでハードな物語を思い出した。
なぁ、思いっきり話が破綻してないか?なんで対立組織の手先をずっとトップに置いてんだよ。
なんで敵の工作員にゲーム作り任せまくってんの?J君を連れてこれるなら、さっさとDとEを切って
スター流通方面から、人材探してこればいいだろ?出来たばっかりの所に4000も受注させられる力有るんだし
あんまり、急がずにシナリオを見直して、破綻させないようにした方がいいよ。
>>1は。
>>566 破綻してるどころか、
けっこうありがちなのが
こういった業界のいやなとこなんだよ。
いや、エロゲ関係じゃないけどね
日記系サイトからきたみなさんへ
記念カキコ、一行感想、キタ━━(゚∀゚)━━ !!などはこのスレでは禁止です。
何か書き込むときは↑のスレを利用してください。
570 :
名無しさん@初回限定:04/03/19 20:44 ID:CbSU+IMF
記念カキコ キタ━━(゚∀゚)━━ !!
某Aさんのエロゲークリエイター体験記100
入社してそろそろ一週間にもなるAさん。
今日も通勤電車に揺られながら、あくびを噛み殺した。
いまだ、まともな仕事一つ任せてもらえないことに不安を抱いていた。
いままで会社のためにやったことと言えば、OHPのスタッフ日誌を書くことと、
没になった巫女さん企画の資料を集めただけ。
もっと図太い精神の持ち主なら「仕事がなくてラッキー」ぐらいに考えるのだろうが、
残念ながらAさんはそれほど、神経の太い人間ではなかった。
なにより、Aさんのいまの身分は試用期間中のライターである。
試用期間中ということは、この期間内に「お、こいつ使えるな」と会社に思わせなければ、
試用期間が終ると同時に首を切られてしまう可能性は大いにありえる。
Aさんは、昨夜読んだ「新社会人の勤め方」という本にあった一文を思い出した。
――仕事がなくとも油断するな。みずから進んで、仕事を見つけるべし。
この言葉を実践するのは、今をおいて他にない。
たいしたことは出来ないかもしれないが、このまま会社のお荷物としてやっていくのは
とても辛い。
Aさんより、年下のIちゃんやJ君は毎日忙しそうに働いているではないか。
一刻も早く自分のなすべきことを見つけ、自分のポジションを確立しなければ、
ライターとしての寿命はたった三ヶ月で終ってしまう。
「よし…」
Aさんは燃えた。
確か、今日はG先生が組み立てた新企画についての打ち合わせがあるはず。
無理矢理にでもその打ち合わせに割って入って、自分の仕事を勝ち取らなければ明日はない。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記101
「おはようございます」
開発室に入り、机に鞄を置いてPCを立ち上げる。
昨日、「辞めます」と言って出て行ったIちゃんは何事もなかったかのように机に向かってる。
その隣りでは、H子さんが毛布を頭まで被って眠っていた。
泊り込みか…。
いったいなんの仕事をしていたんだろう。企画はまだ動き出してないはず。
ふと壁に掲げられたホワイトボードを見ると「12時から、ミーティングを始めます」
と書かれていた。どうやら、全員参加らしい。
12時までなにをしようかと、机に座るAさん。
ところが、突然、社長から事務所に来るように内線で呼び出された。
事務所には背骨ソフトの首脳陣(社長・E氏・F氏・J君の四人)が集まっていた。
「おはようございますA君。とりあえず、そこに座って」
言われた通りにイスに座る。なんだろうと疑問に思っているところにF氏が口を開いた。
「いきなり呼び出してすいません。実は次回作のシナリオの件でちょっとお話がありまして」
来たな。とAさんは思った。ようやく仕事らしい仕事をふられるのかと思い、安堵する。
「A君はさ、前作のうちのゲームはプレイしたんだよね? G先生のシナリオはどう思った?」
と社長。どう思ったと聞かれても…。
「はあ、まあ…普通じゃないかと」
他にどう答えればいいのかわからなかった。良かったですとは、お世辞にも言い難い。
かといって、俺のほうが良いシナリオが書けます、と宣言できるほど自信があるわけでもない。
「そんなに悪くなかったよね?」と社長が、J君とF氏を見ながらいう。
「“ライター”としてのAさんの正直な気持ちを話してください」J君が、Aさんに迫る。
――なるほど。
Aさんは、なんとなく状況を理解した。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記102
G先生は恐らく、社長が連れてきたライターなんだろう。
で、社長は次回作を再びG先生に書かせたいのだ。
ところが、それをF氏とJ君に反対されて、一人でも多く味方をつけようと、Aさんを呼び出したのだ。
――どっちにつくべきだろうか……。
Aさんは悩んだ。社長に従えばいいのか、それとも自分の気持ちを素直に言えばいいのか。
社長ルートに進むのか、F氏・J君ルートに進むのか。ちょうどルートの分岐点に差し掛かってる。
Aさんの社内での今後の身のふり方は、いま現れてる選択肢のどちらかを選ぶことで決まってしまう。
考えた挙句Aさんは、
「ところで、俺はどうすればいいでしょう?」
どちらでもない選択肢を選んだ。
「どうすれば……とは?」
「いや、仕事です。まだ、入社してからなにもしてないんで……」
それにG先生なり、誰かがシナリオを書くとなれば、Aさんはますます何のために会社に来てるのかわからなくなる。
「うーん。とりあえずA君は、決まったメインライターさんの補佐をやってもらうことになるね」
「サブライターですか?」ま、当然だろう。未経験のAさんにいきなり全部書かせるほど会社は無謀ではない。
「メインのライターさんが決まって、発注書とプロットを作る段階にならないと、Aさんにふれる仕事もないので…」
だから、一刻も早くライターを決める必要があるのです、とJ君は言った。
「今回の企画はG先生に作ってもらいましたが、僕は正直、あの人のライターとしての手腕はどうかと思います。
できれば、G先生は企画だけ携わってもらって、実際のテキストはAさんと別のライターさんに任せた方がいいと思います」
J君はしり込みせず、堂々と社長とE氏に言い放った。
当然、社長は面白くない顔をする。
「G先生は、そんなに駄目か?」
いままで一言も発言しなかったE氏が、言った。
574 :
名無しさん@初回限定:04/03/19 21:17 ID:qyTup2fv
リアルタイムでゲッツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
某Aさんのエロゲークリエイター体験記103
F氏とJ君は顔を見合わせて、
「正直、僕もAさんの応募作品を読みましたが、Aさんの文章が10だとするとG先生は5か6」
「…………」
E氏と社長は、押し黙った。それはつまり、J君の言葉を認めたと言うことだ。
ではなぜ、この二人はそこまでして、G先生を使いたがるのだろうか。
彼らも、ネットでG先生がどういう評判を受けているか知ってるはず。
「前作よりも良いゲームにしたいと思うのでしたら、別のライターさんを起用すべきです」
J君が強い口調で二人に押し迫った。F氏もそれを後押しする。
「社長。ここは“しがらみ”はなしにして、本当にいいゲームを作ることだけを考えましょうよ」
暫く場は沈黙した。
――しがらみってなんだろう……。
AさんはいまのF氏の言葉を頭の中で繰り返していた。
やがて、社長が沈黙を打ち破るように重たい唇を開いた。
「…確かに、ゲームのことを考えたら、Fさんの言うとおりだけど、発注本数のことを考えたら…」
と、そこで社長は言葉を切った。
「それに、あの代理店との契約も残っている」
「そんなの反故にすればいいじゃないですか。
大体、製作のことなんてなにも知らない広告代理店なんかに、口出されるのは正直どうかと思います」
J君は一歩も引き下がらない。純粋なJ君は煮え切らない社長とE氏の態度が許せないようだった。
「おっと。もう十二時だ。この話はミーティングが終ってからA君も交えて再開しよう」
とりあえず、その場は解散した。
それぞれ事務所を出て、ミーティングのために開発室へと向かう。
米国人ならここで自分をガンガンアピールするんだろうけどA君じゃあ…
某Aさんのエロゲークリエイター体験記104
「あの……さっき言ってた“しがらみ”ってどういうことですか?」
開発室に移動する途中で、AさんはF氏に聞いた。
F氏の代わりにJ君が答えた。
「G先生は、前回うちの広告を担当してもらった代理店の社長に飼われているんですよ」
「…ええ。うちがG先生を使う代わりに、代金を安くするという口約束があったみたいなんです」
F氏が、補足する。
「じゃあ、その広告代理店の社長に紹介されて、G先生を前回のゲームのライターに起用したんですか?」
「はい。もちろん、中間マージンは取られましたけど」
たったそれだけの理由で、ゲームの根幹をなすシナリオを担当させるなんて…。
ライターになりたくて懸命に努力してきたAさんからみると、凄く馬鹿馬鹿しく思えた。
「まあ、G先生も元は某老舗メーカー出身ですから、多少の実績もあり、流通に安心感は与えることができます。
しかし、流通の上にいるお偉いさんたちには、G先生がユーザーからどういう評価を受けているか知らないんです。
ただ、老舗メーカーで仕事をしていたという取るに足らない実績だけでG先生を評価している。
馬鹿馬鹿しい話です。いまどきそんなの通用しないのに…」
辛辣なJ君の言葉に、流通出身のF氏は思わず苦笑した。
「ここはぜひともふんばらないといけないところですね。G先生を今回も起用したのでは、負けは見えてます」
「だから、社長を説得するためにAさんの力を貸してください」
「…………」
力を貸してくれと言われても、試用期間中のAさんにどれだけのことができるか…。
それに、社長に面と向かって逆らうのはいまのAさんにはむずかしい。
なにしろ、いきなり首を切られても文句は言えない立場なのだから。
――どうしたらいいんだ……。Aさんは心の中で頭を抱えた。
「あ、あと重要なことを一つ言っておくのを忘れていました」
「なんですか?」
「G先生を飼っている広告代理店の社長は、D社長の実のお兄さんなんです」
“しがらみ”とはそういう意味だったのかと、Aさんはやっと理解した。
イイヨイイヨー
何気にだめだめなAさんナイス
580 :
名無しさん@初回限定:04/03/19 22:54 ID:CbSU+IMF
ミ・д・ミの日記
3がつ19にち はれ
きょうも ほっしゅほっしゅ でちた
あしたも ほっしゅほっしゅ です
Aさんは しねばいいと おもいます!
気にしないでください。
月曜待ってます
>>579 それでもG先生の2倍近くの文才
G先生ショボ
試用期間中で、いつ切られてもおかしくない恐怖。
俺もリアルタイムで味わってますw
試用期間中は無遅刻無欠勤が出来れば狩ったも同然。
>>581 ごめんなさい、よくわからないけどそれ無理
587 :
名無しさん@初回限定:04/03/20 00:15 ID:C2/RR+OB
かとゆ記念ぱぴこ(!
面接の時、AさんがDに「萌えシナリオはいい。でも凌辱のほうは
まったくだめ。プロとして通用しない」と断言されたとこ。
DがEに
「でも、両方ともよくかけてると思いますよ。文章はまだ稚拙ですけど。経験を積めばやっていけると思う……よね?」
と問い掛けてEが苦笑してたとこ。
ここのDの断定とEの苦笑はそれぞれどういう意味だったんだろう?
その後答えがなかったので気になってるんだけど。
>>590 どちらの答えもすでに出ていると読んでいてオモタ。
593 :
名無しさん@初回限定:04/03/20 10:05 ID:NXrQQtx9
あしあとペタペタ
595 :
名無しさん@初回限定:04/03/20 11:05 ID:tL6Yqvq8
>>594 _,,...-――-- 、
::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::;/~_゙ト 、:::.:ヽ _______________
;;:-'' ̄ i==・ i=|==・::::ヽ /
-- 、ニ ` -,(__づ'ー'ヽ;l < どうかと思いますけどね
/ |-、 : : : : : :ー-i-丿 \_______________
ー--'、 : : :== : : :-‐'、
`ー-‐'^ヽ、_,,-'"
ー-- 、...._ ,./、
 ゙゙̄ー-、,,-、゙`~-,'' 、
♀ノ ̄ヾ、 )
596 :
名無しさん@初回限定:04/03/20 14:11 ID:qPhbq4sp
久々に来たがどっちも必死だな。
ヲチする方もされる方も世間から見れば同レベル。
おまいら知り合いに「昨日ネットでこんな痛い奴がいてさあ」とか話せる?
そういうこと。
597 :
名無しさん@初回限定:04/03/20 14:11 ID:qPhbq4sp
ごめん、誤爆。
_,,...-――-- 、
::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::;/~_゙ト 、:::.:ヽ _______________
;;:-'' ̄ i==・ i=|==・::::ヽ /
-- 、ニ ` -,(__づ'ー'ヽ;l < ちょ〜っと苦しい言い訳ですねぇ〜
/ |-、 : : : : : :ー-i-丿 \_______________
ー--'、 : : :== : : :-‐'、
`ー-‐'^ヽ、_,,-'"
ー-- 、...._ ,./、
 ゙゙̄ー-、,,-、゙`~-,'' 、
♀ノ ̄ヾ、 )
せめてAAくらいは自粛して欲しいところだが。
自治厨うざい。
かってにスレ立てて移動するのはいいが、他人に強制すんな!
1さんがウザイ、ヤメロといった訳じゃないんだから感想、雑談も
ここでいいじゃん。
自治厨の集うスレはここですか?
いえ、自分も含め全員荒らしです
感想は感想スレで書くべきだと思う人は感想スレに書いて、
感想も本スレで書きたいと思う人は本スレに書いて、
それでいいんじゃないかな?
運営側の人ならともかく
そうでない人が(自作の)ルールを押しつけるのは
あまりよくないことなのではと感じます。
名無しの発言を見たくなければ専用ブラウザで
スレごとにNGワード決められるならそこで、
スレごとにできないものならこのスレ用にもう一個ブラウザインストールして
NGワードに「名無しさん@初回限定 」と設定すれば
1さん以外の書き込みのほとんどを見ないことも可能ではないでしょうか?
スレの速度が問題なら、移らねばと思う人が移るだけでも速度低下はおきますし、
また、本スレでの感想書き込みも、それでdat落ちが免れる、ということもあるかもしれません。
人に言うことを聞かせようとするのは
自分に言うことをきかせて(=自分にできることをして)、
それでも目的を達成できなかったときからでもいいのではないのかなぁと思ってみたりする土曜の夕暮れ
長い。
607 :
名無しさん@初回限定:04/03/20 17:39 ID:aWZaR+dy
ここらで気の利いたAAが欲しいとこだな。あとあげ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| 次でボケて!!! |
|________|
∧∧ ||
( ゚д゚) ||
/ づΦ
609 :
名無しさん@初回限定:04/03/20 18:05 ID:hUsWF8wF
かとゆから記念かきこ!
ってかきこんじゃだめなんですか?ここ
>>609 さんざんに罵倒され、しかもその記録がしばらくの間残ることに耐えられるほど
お前が無神経な人間だというなら勝手にしやがれ。
611 :
名無しさん@初回限定:04/03/20 18:23 ID:6c+8lqed
あはは・・・雰囲気悪いなここ。
始めのほうで1さんの本音まじりのレスがあったのがよかったけど。
レスしなくなったのはこの雰囲気のせいなのかなと思ったり。
というわけでROMにもどる・・
613 :
名無しさん@初回限定:04/03/20 19:06 ID:wMYTmwjL
今賀堂も結構前に載ってた
>613
直リンは止めた方がよかったかも…
616 :
名無しさん@初回限定:04/03/20 20:43 ID:RHvlF8YX
紹介型テキストサイトは一つ残らず直リン上等である。
これだからテキストサイトに晒されたくなかったと思う
初期住人は俺を含み少なからずいるわけで。
だからこそ、記念カキコは控えるべきですな。
そろそろ投下時刻だな。
1さん光臨待ってました!↓
621 :
名無しさん@初回限定:04/03/20 21:31 ID:xMF9B7ku
俺はここで感想書きますよ?
強制はしないように
622 :
名無しさん@初回限定:04/03/20 21:46 ID:xvMsCv7p
でも感想があまり多くなりすぎるとわかりにくくなるからなあ。確信犯とゆうか挑戦的に
書き込んでる低脳入ると思われ。
>>620さんまとめサイトも一緒に張りながら適度に
誘導していけばあれないと思われます候
せめてsageようや
土日は確か休み・・・
え、先週だけじゃなくて毎週土日は休みなの?それは待つのが辛い…。
627 :
名無しさん@初回限定:04/03/20 22:12 ID:yUf4kXh8
カトゆーから記念下記子!!
なんにしろああいう連中がいるかもしれない会社に
個人情報漏らすのが怖くなったな・・・
俺いくつメーカーにハガキ出したっけな。
630 :
名無しさん@初回限定:04/03/20 23:02 ID:RHvlF8YX
「おもしろいか?」
正直、最初のころの設定とかぽこぽこ抜けてるし
ただの権力闘争がメインになってきてるので面白くない。
というか「クリエイター」を体験してねえし、することもなさそうだ。
記念カキコも感想もいいが、とりあえずsageようや。
荒らされて1さんが降臨しなくなったらたまらん。
632 :
名無しさん@初回限定:04/03/21 00:00 ID:inY0xcva
おいーーーーーーーっす!!!!!
んーー声が小さい!!!
おいーーーーーーーーーーーーーーーっす!!!!!
(TдT)
どっどどりふのだいばくしょおおおおおおおおおおおおおおおお(涙
635 :
名無しさん@初回限定:04/03/21 00:16 ID:VyuHINjO
カトゆーから来ますた。
足跡ペタペタ。
636 :
名無しさん@初回限定:04/03/21 00:20 ID:rd6GMWKd
カトゆーから来ますた。
記(略
歯、みがけよ
638 :
名無しさん@初回限定:04/03/21 00:44 ID:FHWAn4Jh
普通にいかりや長介さん死去と書けばいいじゃん。
そうそう陳水編再選は良いニュースだ。
正直記念カキコはうんざr
640 :
名無しさん@初回限定:04/03/21 01:54 ID:FqEo5RrH
>639
ジエン乙
記念より自治の方がウザ
どっちもウザイ
厨房へ
喧嘩すると
1さんが来なくなります
自治のつもりじゃなく本音言ったんだが・・・
そう取れるのか。以後、一切レスしないことにするよ。
そうしてくれるとありがたい。
と、カトゆから記(r
カトゆーから記念まかこ
一日のアクセス数が数万もあるサイトは空気読んで掲載しろや
こうなるのわかってただろーが
正直春だからのような気もする。
カ(r
記(r
カr
・゚・(ノД`)・゚・
カトゆーで紹介されてたのはまとめサイトだったよ
>>653 本当だな、まとめサイトに飛ぶようになっとる
655 :
名無しさん@初回限定:04/03/22 02:59 ID:LaW+geD1
まとめサイトから来ますた。
記念ぱぴこ。
春だな
>>569 >記念カキコ、一行感想、キタ━━(゚∀゚)━━ !!などはこのスレでは禁止です。
>禁止です。
>禁止です。
>禁止です。
お前は何の権限があって、他人の書き込みを規制するのかと(ry
なんて遅いタイミングで釣られる人なんだ
659 :
名無しさん@初回限定:04/03/22 11:28 ID:PNpGNjK2
カトゆーから記念下記子
スレを跨ぐとまとめて読みづらいし
新スレ立てたりする手間が増えるから
無駄なレスでスレを消費するなってことでしょ
661 :
hage:04/03/22 13:57 ID:Uf7SbdkZ
クソ真面目に反応して馴れ合ってんじゃねーよ
(´-`).。oO(1さんが来るまで仲良くしましょうよ・・)
>660-661
全くもってって感じ。
hage、てめーは書き込むな。月厨は月厨らしく関連スレだけにしろ。不愉快だ。
今日は月曜日。
665 :
名無しさん@初回限定:04/03/22 18:59 ID:+8/VEhWC
カトゆーから来ました
とっとと続き書けや
667 :
659:04/03/22 20:28 ID:AqSlQ/tl
>>666のようなこと書くやつは、自分が以前同じレスつけられてとっても悔しい思いをして、
他人にも同じ気分を味合わせたいと思ってるやつなんだよね。哀れだ・・・
>>667 それはまさに今の藻前の状況じゃないのか?
何事もなかったように、1さんお願いします↓
(゚∀゚)ノ イイゾイイゾーオマエラモットヤレー
671 :
659:04/03/22 20:54 ID:AqSlQ/tl
記念カキコ、一行感想、キタ━━(゚∀゚)━━ !!などはこのスレでは禁止です。
記念カキコ、一行感想、キタ━━(゚∀゚)━━ !!などはこのスレでは禁止です。
記念カキコ、一行感想、キタ━━(゚∀゚)━━ !!などはこのスレでは禁止です。
記念カキコ、一行感想、キタ━━(゚∀゚)━━ !!などはこのスレでは禁止です。
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あ わ れ だ な
>>671 今、分かった。
お前は背骨ソフトの、モデルの会社の社員だな?
某Aさんのエロゲークリエイター体験記105
次回作の企画ミーティングが開かれた。
参加しているのは、Aさん含む背骨ソフト従業員全員である。
G先生が作った企画書のコピーが全員に配られた。Aさんも企画書のコピーを受け取り、拝読した。
「…………」
以前サーバーの中でうっかり見てしまったスクール水着ものと内容はまったく同じだった。
1頁目にゲームの仮タイトルが目立つように書かれ、製作者の名前と製作日時。
2頁目にはいきなり、企画コンセプトが端的に判りやすく。
3頁〜6頁目まではゲームの概要とスペック等。
7頁〜10頁目までは、登場人物紹介と簡単なあらすじ。
最後の頁には、もう一押しとばかり、このゲームのコンセプトであるスクール水着ものの企画が、
いかにユーザーに売り込む力のある企画なのかが、かなり誇張して明記されていた。
さすが、プロの作った企画書である。
見出しや文章は、キチンとデザインされていて読みやすく、誰が読んでもゲームの内容が容易に
想像できるいい企画書だった。
恐らく、小売店や流通にこの企画書を持って行くことを想定して書かれているのだろう。
至るところに「この企画は売れますよ〜」といったオーラが漂う、魅力的な一文があった。
例えば、
「新進気鋭の実力派原画家H子が描く、可憐で淫靡なキャラクターたち」
「斬新な舞台設定と、萌え心を誘うシチュエーションの連続」
「新システム導入(考案中)により、業界に革命を起こす」
など、読んでるこっちが赤面してしまうほど、暑苦しくこの企画のポイントを訴えていた。
Aさんが就職用に作った企画書との一番違う点はやっぱりここだろう。
企画書の段階で、読んだ人間誰しもに「いける!」と思わせなければいけないのである。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記106
「いける!」と思わせなければいけないのは、流通や小売店だけじゃない。
製作に携わるスタッフたち全員にも、この企画は絶対に成功すると確信をもたせることが出来なければ、
現場の士気もあがらない。
そのため、多少(いや、多少どころではないが)の誇張はいた仕方ないことだと思う。
「質問です。企画書の3頁にある『新システム』ってなんですか?」
Iちゃんが手を上げて質問する。
「それは…こっちもわからないのね。G先生に聞いてよ」
――社長にすら聞かされていない『新システム』ってなんだ?
と、AさんもIちゃんと同じく疑問に思ったが、結局これはG先生のハッタリで、
最後まで『新システム』の具体的な構想が明かされることはなかった。
企画書ともう一つ別の書類が配られた。
それには、キャラクターの簡単なデザイン指示書(以前H子さんに見せてもらった)と、
背景、立ち絵、イベントCG、BGMなどの指定表らしきもの。
それに簡単な製作スケジュールが書かれていた。
ゲームの規模としては前回とほとんど同様である。
若干シナリオ総量が1.2Mと多いが、
これはAさんがサブライターとして入ることを前提として考えられた量だろう。
「…………」
具体的なゲームのあらすじは、企画書に1頁程度の内容しか書かれていない。
それはつまり、これから考えるということであり、
それは自分が作業に携わることになるのかと、Aさんは考えた。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記107
背骨ソフトの次回作「スクール水着(仮)」のゲーム規模は以下のとおり。
シナリオ総量 1200k
イベントCG 85枚(差分含まない)
立ち絵 56枚
(メインキャラ数5×ポーズ変え6=30+サブキャラ、その他服装差分。表情差分なし)
曲数 23曲(主題歌・エンディング曲込み)
女性ヒロインのみフルボイス
プレイ時間10時間〜15時間
攻略ヒロイン数5人(+おまけ1人)
以上の規模のゲームを、これから6ヵ月で作らなければいけないのである。
Aさんには、この6ヵ月という期間が長いのか短いのかわからなかった。
スケジュール表には6月から開始して、11月の終わりに「マスターアップ予定」と記されている。
6月からということは、予定の上ではもう既に製作は始まっている。
正味の開発期間は半年もないということだ。
「このスケジュールは…ちょっと不味いですね」
スケジュール表に目を落としながらJ君が呟いた。
「11月終わりにマスターアップということは、ゲームの発売はその数週間後。
つまり、12月の年末商戦にぶつかる可能性もあります。ただでさえ、人気ソフトがひしめき合う12月に、
あえて僕たちのソフトをぶつける必要はないと思うのですが」
「それはわかってるつもりなのね。だけど、一月早めるには、製作が間に合わないし一ヶ月遅らせるとお金が…」
「難しい所ですね」
と、F氏が腕組みして眉間に皺を寄せた。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記108
「一月ずらして、1月発売ではだめですか?」
「ちょっとねぇ…」
社長は、開発室に揃った従業員の顔を見渡した。
従業員たちの給料や会社の維持費として、なにもしなくても一ヶ月に100万は軽く消える。
だから簡単に製作日程を延ばすことはできない。
かといって、人気タイトルとぶつかって、そのしわ寄せを食ってしまえば元も子もない。
中小メーカーの難しさがここにある。
「予定してる製作費は、前回とほぼ同額だからね。
これを何とか超えないように作らないと、ゲームは出来ても会社が潰れる可能性が多いにあるね」
「一月ずらした分だけかかる維持費が調達できれば問題ないですか?」
J君になにか妙案があるようだ。
「みんなでバイトでもするか?」
E氏がまぜっかえす。
「まあ、バイトみたいなものですけど…」
「なに? いい案があるの?」
自信ありげなJ君の様子に、みんな身を乗り出して耳を傾ける。
「H子さんが来月のサンクリで販売する新刊は確か、書き下ろしのCG集と聞きましたが」
「ええそうだけど…もちろん、その売上は今回のゲームの製作費の中に入れる予定よ。
まさか、もう一本CG集を作れっていうんじゃないでしょうね?」
H子さんの隣に座るIちゃんが不安な顔をする。
「違います。そんなことしてもらっちゃ、肝心のゲームの原画に遅れが出てしまいます」
「じゃあどうするの」
「CG集の原画はもう出来ましたか?」
「ええ、昨日徹夜してやっと」
今朝、H子さんが会社に泊まっていたのは、CG集の絵を今日までに仕上げるためだった。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記109
「確か…30枚のCGが入って2000円でしたよね?」
「そうよ」
「CG集一枚の量を15枚に減らして、二枚出しましょう。当然、値段は変えずに」
「なるほど。考えたね」
単純に計算して、H子さんのCG集で入る予定のお金は倍になる。
H子さんとIちゃんは、J君の提案に渋い表情を見せたが、社長とF氏は乗り気だ。
「これで、年末までマスターアップの時期を延ばすことができそうですね」
「H子さんたちは、心苦しいだろうけど、ここは一つ。ね?」
と、社長に頭を下げられてH子さんは渋々承諾した。
「じゃあ、決まりだね。マスターは12月末。半年強あるから前回よりもいいもの作れるね」
みんなの士気があがる。いよいよこれから、本格的に製作に入っていくのである。
Aさんも自然、気持ちが昂ぶっていく。
「ところで…同人ってそんなに儲かるんですか?」
と、Aさんが聞く。隣にいたJ君がにこやかな笑顔で、
「上手くやれれば結構ボロイよ」と、教えてくれた。
その後、それぞれのパートごとに作業を進めることになった。
といっても、プロットがまだ完全な物が出来ていないので、CGや音楽の詳細な発注書は作れない。
それができるまでは、H子さんとIちゃんは同人の方を。
E氏、社長、Aさんはプロットと発注書の製作に取り掛かることに決まった。
しかし、その前にメインのライターを決めなければいけない。
G先生で行くのか、それとも別のライターを連れてくるのか。
F氏たちと社長の意見は真っ二つに分かれている。
この人選を速やかに終らせないと、本格的な作業には入れない。
ミーティングを終えた後、Aさんは社長たちと一緒に再び事務所へと戻った。
1さんは我々を見捨てなかった(つД`)
あんた偉いよ……
>>1さんお疲れ!
昨日たまたま見つけて読み逝っちゃったんだけど面白いね( ´∀`)
ところで体験記107で原画枚数が85+56ってなってるけど
実際のエロゲーも同規模ならコレぐらいの枚数なのかな?
教えてエロい人( ´∀`)ノ
キタ━━(゚∀゚)━━ !!
>>683 それが荒れる原因だってば。
もう少し住民を信用しろっての。
686 :
名無しさん@初回限定:04/03/23 02:00 ID:hxaGodJK
カト(r
>>684-685 何のためにガイドしてるのか考えろ、クズ共。
匿名掲示板の誰を信用しろってんだよ。
>最後まで『新システム』の具体的な構想が明かされることはなかった。
この種の表現が出ると「もう読まなくていいや」なんて気分になる。
無意識に使っちゃうのかな。読んでるほうはがっくしくるんだよねえ。
つーわけでG先生はお引取りを(w
>>688 言ってることの意味がわからん。
もうちょい判りやすい日本語で喋ってくれ。
>>688 ストーリー中、以降出てこない利用されないシチュエーションや小道具を
明確にしておいて、存在しない伏線を気にして読者が本筋の楽しさを
見失ったりしないように導くのも立派なテクニックです。
全体に話がわかりやすいよう、読みやすいようにご留意なさっているように
見える”1氏”の文章では、こういった手法はとくに違和感ないと思いますが。
>>688 1さんの文章が気に入らないのか
G先生の企画書が気に入らないのかわからん。
693 :
名無しさん@初回限定:04/03/23 04:44 ID:ATay8StG
才能ばかりか財布までバカ社長にタカられまくるH子さんますます萌え。
しかし同人ソフト二本の売り上げで100万超ってことは、
「ぱっとしない同人サークル」の規模でもないよな。
>>687 お前、信用できない相手が、一言忠告しただけで、素直に誘導されてくれると思ってるの?
凄い脳味噌だな。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記109
いろいろあって、結局Aさんが全シナリオを書くことでケテーイした。
「一人で1.2Mも書かなきゃいけねぇのに、オラなんだかワクワクしてきた」
Aさんヤルーキマーンマンである。
そしてあっという間に年も明け、マスターアップ目前・・・
給料が少なくてエロゲーも買えず自宅のネット環境も失ったAさんは、会社のPCと回線での割れ行為を自らに容認していた。
「これはあくまで敵情視察だ」
言い訳も虚しい。
そんなある日、煮詰まったAさんは、気分転換(あわよくばパクリ)の為に他社のソフトをすることにした。
選んだソフトは魔術師ソフトの「放火後」。当然学園物である。
こっそり会社の自分用のPCにインストールしてみた。
「真贋屋、うちのソフトは報告するなよ」
無理に決まってる。
「放流するな」でないところが悲しいまでに染まってる。
インストール完了し、ゲームをスタートする。
「・・・・・・あれ?・・・・・・どうしたんだろ・・・・・・?」
ゲームが始まらない。30分後・・・・・
「えぐっえぐっ・・うぅ・・」
やってしまった。
696 :
hage:04/03/23 07:30 ID:m8MEYpMf
>>693 そりゃ一応背骨ソフトは「割と有名」なH子さんの原画だけで持ってるメーカーだし。
パッとしなかったのはメーカー立ち上げてゲーム作る前のH子さんだしな。
エロゲー原画経験者ってだけで最低でも200人は来る。
立ち消えとはいえ雑誌の表紙まで任されるH子さんなら少なくとも中堅以上。
>>697 放って置いてあげよう。
そして697氏には彼自身のネタカキコの最後の一文を捧げよう。
や っ て し ま っ た 。
>>694 黙れクズ。
貴様以外の日本語の通じる人向けだろ。
>>695 1さん乙。
製作者側もny使ってるなんて。。。
続きが気になります。
早く続きキボンヌ。
>>695 おい、そこの偽者、うざいから、やめろ。
>>700 だからそこでお前みたいな空気を読めないのがむきになるとな、こういう現象を招くんだよ……分かった?
>>706 って言うかあからさまな自演とおもわれ。
_n
( l _、_
\ \ ( <_,` )
ヽ___ ̄ ̄ ) 感想は向こうだぜ坊や
/ /
もうだめだな、このスレ・・・
少しでも自分が常識人だと思ってる香具師、黙ろうぜ・・
>710-711
とまあ、こういうレスが一番性質が悪いんだがな。
纏めサイトあるし、細かいこと気にせずまた〜りいこうよ
荒らしに書き込みをするものは荒らしに過ぎぬと一友人が言ったことは
確かです。
煽りにマジレスする荒らし、人格もなく感情もなくもちろん理性もなく、
ただ、荒らしの書き込んだ煽りに向かって吸いつく磁石の中の鉄の一分子に
過ぎぬのです。
理性をもって考えたなら実に考えられぬことで、強いて考えれば、
彼らが言う如く「厨房」とでもいいましょうか。
完全匿名の世界、インターネットにおいてのみ見られることだと思います。
ROMである吾人は何も言う権利はありませんが、ただ、願わくば
愛する2ちゃんを偉大たらしめられんことをネットの方々にお願いするのみ
です。
他人の遺書を改変コピペにするのは、如何なものか
715 :
名無しさん@初回限定:04/03/23 19:41 ID:RxZuL1Ot
カ(略
716 :
名無しさん@初回限定:04/03/23 19:53 ID:qkduHjYQ
某Aさんのエロゲークリエイター体験記110
話し合いは平行線を辿った。
G先生を起用したい社長と、もっと腕のいいライターを使いたいと譲らないF氏とJ君。
Aさんは、どちらの味方をするでもなく隅っこで肩身狭そうに、事態の推移を窺っていた。
…………。
三時間、論議が続いた。どちらも一歩も引かなかった。
新しいライターの選考は、明日に持ち越されるのかとAさんが思ったところで、
痺れを切らしたようにそれまで黙り込んでいたE氏が口を開いた。
「…こうしないか? G先生以外にもう一人、広告代理店の社長に飼われているライターがいる。
そいつを使うのはどうだろう?」
「誰ですか、そのライターは…」
E氏は、ちょっと間を空けて、
「以前、『自衛母胎』というブランドに所属していたライターのLだ」
「自衛母胎…」
Aさんたちは一斉に目を合わせた。
「確か昨年解散した、あのブランドですよね?」
自衛母胎は、たった二本しかゲームを出していないが、どちらもそこそこのセールスを得ていたはず。
自衛母胎のゲームの主軸となったのは、絵ではなくシナリオ。
そこでライターをやっていたのなら、腕は保証できる。
「そのL氏。代理店の社長に囲われているということは…いまはフリーなんですか?」
「そうだ。ちょっと性格に難があるが、いいライターだと思う…」
「いや、もしL氏を起用できるなら、それ以上の宣伝効果はないですよ。ね? Fさん」
自衛母胎のシナリオに惚れた一部熱狂的な「信者」と呼ばれるユーザーたちは、ブランドが解散したいまも、
「自衛母胎」に在籍していた三人のライターの同行を見守っている。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記111
J君の情報では、自衛母胎に在籍していた三人のライターのうち、一人は、以前サイン会でかち合った「猫殺ソフト」に所属し、
もう一人は確か大阪の大手メーカーに行ったことはわかっている。
ただ一人、行方がわからなくなっていたのが、いま名前の挙がったL氏だ。
そのL氏がまさかこんな近くにいたとは……。
「ですが、話を持ちかけたとして、引き受けてくれるのですか?」
「そう言えば、EはL氏と親しかったね」と社長。
「親しいといっても、大学の同期生というだけです。もし、Lでいいなら、連絡を取ってみるが」
「もちろんです。彼ほどのライター、そうはいない…」
J君とF氏は、あっさりと承諾した。
D社長も、実の兄に囲われているライターなら角がたたないとE氏の提案に賛同した。
L氏のことをあまりよく知らないAさんだけが、一人蚊帳の外。
直ぐにE氏が、L氏に連絡を取った。
ちょうど、というか…自衛母胎が解散してから、L氏はまだなんの仕事も引き受けていないという。
こちらのゲームを担当してくれないかという要望に対し、とりあえず直接会って話そうということになった。
そして、週末。L氏が来社した。
社長、E氏、そしてAさんの三人が次回作のライターを要請するためにL氏に会った。
「…………」
来社したL氏は、酷く無口な男だった。
L氏に比べれば、E氏がおしゃべりに思えてしまうほどである。
「紹介する。こいつがA。うちの新人ライターだ」
事務所のイスに腰掛けたL氏は、指先を見つめながらこく、とうなずいた。
「…で、今日来てもらったのは他でもない。うちの社のシナリオを書いて欲しいのだが…。どうだ?
サブにこのAをつけることになるが、やってくれないか?」
ヽ(´∀`)人(・ω・)人( ゚Д゚)人(・∀・)人( ̄ー ̄)人(´_ゝ`)ノワショーイ!
某Aさんのエロゲークリエイター体験記112
AさんとE氏は、L氏に視線を注ぐ。
「…………」
L氏は暫く考えた後、
「引き受けます」
とだけ答えた。
案外あっさりと引き受けてくれたことに、Aさん一堂安堵する。
「ところでギャラのことなんだが…」
E氏が、早速具体的な話を持ちかける。L氏は遠慮がちに指を二本突き出した。
プロットからフローチャート製作、そしてシナリオ……作業期間は約四ヶ月にも及ぼう。
それらを踏まえて、L氏は200万というギャラを提示した。
およそ、標準のギャラの倍である。
当然、社長は苦い顔をする。社長の顔色を察したE氏が、
「…ギャラの件はこちらで検討させて欲しい。なるべくLの希望に添うようにする」
L氏は、黙ってうなずいた。
L氏が帰ったあと、J君たちを交えて、ギャラの件について話し合った。
社長は、標準の倍というギャランティーが引っかかっているようで、L氏の起用に難色を示した。
しかし、
「L氏が担当してくだされば、宣伝効果は計り知れないものがあります。なにしろ自衛母胎のファンは、
いまだに根強くL氏の復活を願っています。僕たちのゲームでL氏の復帰が決まれば、
自衛母胎の信者を取り込めるだけでなく、業界の話題を一気にさらうことが出来ます」
J君とF氏は、熱くL氏の起用を主張した。
「もしかすると、一万という本数も夢じゃないかもしれません」
F氏のその言葉で、ようやく社長は首を縦にふった。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記113
G先生の二倍のギャラをL氏に支払うとなれば、当然予定している製作費では赤字である。
が、採算分岐点を大きく超えてくれれば、その程度の赤字などどうにでもなる。一種の賭けであった。
社長が予測した3500本というペイラインギリギリの数しか受注がこなければ、L氏のギャラは払えない。
当然、会社の信用は地に落ちる。だが、J君たちは3500などという数字は、ゆうに超えると確信していた。
L氏は、それだけの対価を支払う価値のあるライターなのである。
名声も実績もないライターのAさんは、L氏の存在を頼もしく思うと同時に、軽い嫉妬を覚えた。
いつか自分もL氏のようなライターになるぞと、硬く心に誓うのであった。
「…………」
L氏の起用が決まって意気が上がる事務所の中に、一人浮かない顔をしている人物がいる。
L氏を連れてきたE氏である。E氏が浮かない顔をしている意味を、このときはまだ、誰も理解できなかった。
昼休み、AさんはE氏と一緒に昼食をとるために外出した。
「Lさんって、いつもあんな無口なんですか?」
と、AさんがE氏に聞く。
「まあな。大学の頃からずっとあんな調子だ。人付き合いが苦手らしく、ほとんど外にもでない。
人間として欠けている部分があることは確かだ。しかし、ゲームのシナリオを書かせれば一流だ」
「俺…うまくLさんの下でやっていけるのでしょうか?」
「心配するな。あいつとの連絡は、すべて俺が受け持つ。Aへの仕事の指示は、全部俺から行くことにするから、大丈夫だ」
「お願いします」
正直L氏と上手くコミュニケーションする自信はAさんにはなかった。
あの無口なL氏と、どう接していいのかわからないのである。だがE氏が間に入ってくれるのなら、今回は問題はない。
「L氏みたいな人って、結構いるんですか? この業界に」
「…たまにいるな。俺もかなり無口な方だが、Lのように、なにを考えてるのかわからないような奴は、ごろごろいる。
そう珍しいことじゃない」
「…………」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記114
背景や、彩色の外注先も決まり、本格的に製作に取り掛かることになった。
一番の問題であった、メインのライターもなんとか決まり、後はガンガン作業を進めていくだけである。
Aさんも、ようやく仕事らしい仕事にありつけるのかと期待した。
だが…。
「Lの希望により、プロット、フローチャート。全て、向こうが受け持つことになった」
Aさんは、E氏の机の傍らに立ったまま、肩を落とした。
「ま、あいつは、一から全部やりたがるタイプの奴だし。メインのライターはあっちなんだから任せておいたほうが無難だろ」
「では…俺はなにをすれば?」
「うーん。Lの製作したプロットとCGの指定にそって、発注書を起こしてもらう作業をやってもらうことになる。
だが、それはプロットが上がってきてから取り掛かってもらうことになるな…。だから、当面は…そうだな…」
と、E氏は自分の机を見渡してAさんになんの仕事をふろうか考える…。
音楽屋のE氏の机は、二つある開発室の片方の部屋をほとんど占領してしまうほど、大量の機材に取り囲まれていた。
キーボードやスピーカー、コンソール、イコライザー、各種エフェクター、音源モジュールなど。
所狭しと機材が並べられている。
――まさか、音楽を手伝えとか言いうんじゃないだろうな…。
音楽のことなど全くわからないAさん。自慢じゃないが、カラオケにすらほとんど行ったことがないのである。
音楽的センスと知識は「0」に等しい。
が、その心配は杞憂に終った。
「Aも一応、G先生の企画書を元にプロットを書いてみるか?」
「え、でも…?」
「まあ、プロットを書いてもらったとしても99%没になると思う。だが、お前の勉強にはなるだろう。
それに、いい部分があればLと検討して採用してもいい。どうだ?」
E氏の言い分は至極もっともだ。どうせ、仕事はないのだし、勉強になるのならやる価値はある。
「やります」と、Aさんは、没になって当然のプロットの製作に取り掛かることになった。
書いてる量は多いと思うんだけど、話が短い・・・・(;´д`)
Aさんにいつ頃不運が起きるのかめちゃくちゃ気になってるのに。
でも日刊だしね。
ハンターハンターとどっちが飢餓感高いかな……
新聞に載ってる連載小説と比べれば多いかな?
俺は連続テレビ小説みたいな感じで展開を待ってるよ。
nyネタは偽ものの
>>695だけでお腹いっぱいニダ。
それにそれはウリが貼り付けた画像にニダ・・・・
すれ違いダニよ。
1さん、アナタはホントに偉いです。
応援してます。がんばって下さい!
なんていうか、1さん体験記110を忘れてるような・・・
はぁ?
ああ、NGワード入ってたんだろうな。
>>691 なるほど、伏線マニアに対する予防線というわけですな。
余計な気遣いをしなければならないのもマニヤのせいとw
>>733 それとアンチがいるからね。
後で騒がれないようにしてるんだろう。
失礼しました。NGワードでした・・・
>732
正解
736 :
名無しさん@初回限定:04/03/24 06:11 ID:L6r8wib6
俺もNGわーどかかりまくったから
このスレだけのために普段使ってないjane入れた
739 :
695:04/03/24 11:54 ID:ILuJQpQR
続き書いていい?
>>739 他でやれ。はっきり言うが、喪前はパロディの才能が皆無だ。
>>740 パロディの才能が無いだけじゃ済まないだろ。
空気を読む力も無いしパロディ以前に正常な文章を書く能力がそもそも無さそうじゃないか。
読んだことを後悔するくらいの駄文。
多分リアルで話面白くない人種の人
>>695
1の占有スレじゃないんだから、何やってもいいんじゃないのー。
他からどう言う評価受けるかはしらねーが。
ボロクソw
まあ事実
何をやってもいいが、ネットの向こう側には人間がちゃんと存在してる事を
忘れてはいけない。
以上1-746の自演でした
>>739 次はマスター寸前のデータをチョンに盗まれそうだなw
やるなら感想スレの方でな。
749 :
695:04/03/24 14:49 ID:qE9oT7jN
じゃあ、真面目に書いてみる。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記115‐1
Aさんは図書館に来ていた。もちろん「スクール水着(仮)」の資料収集のためである。
「……まずはスクール水着のコーナーは……あるわけないか(w」
昨晩は徹夜でネットのスクール水着のサイトはいくらか回って画像をDLした。
ただ、それだけではEさんという実績と才能に勝つどころか足元さえ見えない気がした。
だから、気を紛らわすためというのもあって、図書館に資料を探しにきた。
「でも、どこのコーナーを探せばいいんだ? 美術コーナーとか……ではないし」
ふらふらと歩いていたAさんだったが、結局場所が分からなかったので、検索用パソコンのある入り口に戻ることにした。
「――あれ? あれはもしかして……」
10冊以上の分厚い本が山積みされた貸し出し口のところで、見慣れた人影があった。
彼女はそこで館員の人と話している。
「すみません、マジックしかないですが、宜しいですが?」
「ええ、構いません」
マジックを手渡された彼女はいそいそと紙に記入する。
そしてバッグに本を全部詰め込むと、それを地面から大根でも引き抜くかのように持ち上げようとする。
「Iちゃん、おはよう」
「わっ……Aさん? えっ……あ、お、おはようございます」
驚いたIちゃんは大根引き抜き姿勢のまま固まってしまった。
750 :
695:04/03/24 14:51 ID:qE9oT7jN
某Aさんのエロゲークリエイター体験記115‐2
AさんとIちゃんは図書館から徒歩で仕事場に向かうことにした。
「もう、なんでAさんが図書館にいるんですか?」
「なんでって、資料集めだよ。」
「ライターさんは背景とか描かないのにですか?」
「だって、イベントCGの具体的な指示をするためには、イメージするだけじゃあ駄目だろ?」
「え? まあ、こちらもシーンに合わないからってリテイク言われないのはいいですけど……」
「え? 今まで具体的な指示とか書いてなかったの?」
「G先生の場合、山場のCGでも『巫女さんが神社の中で座っている』の一言だけでしたよ」
「それってアバウトすぎるんじゃない?」
「ええ、お陰で何度G先生から没言われてH子さんが切れたことか」
Iちゃんは青空を見上げながら苦笑する。
「Aさんって私より先輩みたいですよね」
「ん?」
「私のほうが先に入社したから先輩なんですよ?」
「それは年の功ってやつで……とっとっ」
不意の背中からくる横Gでふらつきそうになる。
「わっ、大丈夫ですかAさん?」
「平気平気、ちょっとふらついただけだよ」
「だから私がバッグ持つって言ったのに……」
「I子ちゃんのその細い体のほうが危なっかしいじゃないか? マジックで貸し出しの紙に記入しようとするし」
「あ、あれはですねー、図書館の人が、ボールペンが書けないから仕方なくマジック使ってくれって言ってたから。
私もあんな黒マジックで字を書くのって小学生ですよ」
Iちゃんは俯きながら、顔を赤く染める。
「僕も体操服の……ん? そうだ、そうだよ! これだよ!」
「え? 何がですAさん」
そこには不思議そうなIちゃんを、まるで洞窟から宝石でも発見したかのように見つめるAさんがいた。
マトモにストーリーかけない人ってすぐ台詞だけの文章になっちゃうよな
752 :
hage:04/03/24 15:08 ID:rsvbyxD/
何がしたいのか良く分からんが
>>751の言うように自分が完膚なきまでに
役不足だということにさっさと気付いてくれ。
はいみなさん、これが二匹目のどぜうと言います
鵜の真似をする烏とも言います。
756 :
hage:04/03/24 15:29 ID:rsvbyxD/
役者不足は自分を評して言う言葉
役不足は相手を評して言う言葉
だそうだぞ
757 :
hage:04/03/24 15:34 ID:rsvbyxD/
やべぇ嵐のようなツッコミが来る悪寒・・
誉め言葉だってば>役不足
つーか感想スレでやれよ。
まぁ・・・シナリオ目指すなら思いとどまった方が良いというレヴェルだな
>695
筋は悪くない。半分のバイト数でおなじ内容を書いてみ。
偽者が出てるのでセキュリティーガードします。三角トリップはきらいなんですが。
>>764 何がやりたい!
って思わずムダレスしたくなる空白だな
↓じゃあ放置しろよチンカス
麻雀用語だってば>役不足
部長:「このプロジェクトやってくれるかね?」
課長:「私には役不足です」
意味:俺の実力から考えたら
そんなチンケな仕事やってらんねーよ
>じゃあ、真面目に書いてみる。
真面目に? 真面目にだって?
君は真面目に書いて「(w」とか使うのかい?
君は真面目に書いて助詞の正しい使用ができないのかい?
君は真面目に書いてこんなにリードを多用するのかい?
はっきりいって目障り。
最低でも誤植だけでも直しとけや。
>>768 >誤植
ヽ(´ー`)ノ
まぁ、誤字脱字は1さんにもあるし
ネットでは出来る限り大目に見た方がいいんじゃない?
企業や商業作品の場合だと話は別だが
せめて推敲ぐらいはしてほしいな
役不足・・・役者が魅力的で、演じる役が見劣りすること。つまり、役者に対しての褒め言葉
役者不足・・・役者が力不足で、役を演じきれていないこと。上の逆の意味
というようなことを先日ラジオで聞いた
あと、
>>695 パロディで書いている分には許せる部分もあったが、まじめに書くとなれば、かなり迷惑です
自分がやっていた仕事などを人にとられるとどういう気分になるか考えて
おまいら反応しすぎですよ?
>>771 一人の小情に違うを惜しみて全体の利を損なうは割れの憎む所也。
人格を磨くことを本気でお勧めする。
誰の物語でもないだろうに。
ID:ILuJQpQRの書き込み
739 名前:695[sage] 投稿日:04/03/24(水) 11:54 ID:ILuJQpQR
続き書いていい?
763 名前:1 ▲TJ9qoWuqvA [sage] 投稿日:04/03/24(水) 17:27 ID:ILuJQpQR
偽者が出てるのでセキュリティーガードします。三角トリップはきらいなんですが。
766 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:04/03/24(水) 18:02 ID:ILuJQpQR
麻雀用語だってば>役不足
773 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:04/03/24(水) 18:40 ID:ILuJQpQR
>>771 一人の小情に違うを惜しみて全体の利を損なうは割れの憎む所也。
人格を磨くことを本気でお勧めする。
>>749-750は本気じゃないんだよ。本気出すと
>>1のスレを乗っ取りかねないから控えめにしてるのに。
司馬遷や韓愈クラスのライターだよ、俺は。俺のシナリオのゲームをお前らだってプレイして泣いてるんだぜ。
この流れに対して嫌悪感を抱いた方は、
以後放置、にご協力お願いいたします。
>>775 こうして見るとかなり痛いねID:ILuJQpQR
>>776 ご自分の時代に帰って巻物にでも大作綴ってください
おまえらさぁ、
>>1がこの流れ見たらどう思うと思うと思うんだ?余計なこと書き込むな。
783 :
名無しさん@初回限定:04/03/24 20:34 ID:Rkk4GHer
やるならとことん最後まで。
782 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:04/03/24(水) 19:56 ID:ILuJQpQR←←←←
おまえらさぁ、
>>1がこの流れ見たらどう思うと思うと思うんだ?余計なこと書き込むな。
739 名前:695[sage] 投稿日:04/03/24(水) 11:54 ID:ILuJQpQR←←←←←←←←←←←←
続き書いていい?
>この流れ見たらどう思うと思うと思うんだ?
リアルリアリティも顔負けだな…(w
どうしても書きたいなら感想スレでやってくれ
本人のと並列で進められると鬱陶しくてかなわん
わかった。
ILuJQpQRもスレ立ててそっちでやってくれ。
そうすりゃ、存分に本気とやらを出せるだろ。
あわよくば、こっちのギャラリーを呼べるかもしれんしな。
無論違うスレ名使えよ?
まぁ、まったりしようや。
(´ー`)y─┛~~
某Aさんのエロゲークリエイター体験記115
本格的な製作が始まった。にも関わらず、社内の空気はまったりとしていた。
H子さんやIちゃんは、同人のほうの作業がやっと終わり、暫くお休みを取った。
社長ら首脳陣は、隣の事務室で一日中、広報プランやシステム仕様についてのミーティングを開いていた。
開発室で一人、作業に没頭するAさん。
「…プロットか」
G先生の企画書を元に、具体的なストーリーのあらすじを決める作業である。
シナリオの土台になるべき部分であり、ここで作ったプロットを元にCGや音楽の発注書が製作される。
一番の要といえる作業であろう。
にも関わらず、ここでだらだらと時間を費やしてはいけない。開発期間は、半年と決まっているのだ。
プロットが決まらないとライティング作業に入れないだけでなく、その他のパートの作業も進めることが出来ない。
だから会社によっては、プロットまでの作業を、企画が動き出す前に先行させて終らせてしまうところもある。
今回はメインのライターのL氏がプロットを組み上げるので、Aさんはそれほど気負う必要はない。
あくまで練習。Aさんが考えたストーリーが採用される確率は0%に近い。
だが、L氏が作ってくるプロットより少しでもいいものを書いて、E氏や社長に力を認めてもらいたいという思いがあった。
「よし…」
気合を入れて、G先生の企画書を読み返す。
企画書内ですでに簡単なあらすじは指定されている。
それを元に、ヒロインごとにルートを区分けし、エンディングまでの具体的な道筋を組み立てていけばいいのである。
企画書に書かれているあらすじは至極簡潔で、とある女子学院水泳部のコーチとして招かれた主人公が、
部員たちを指導しながら、落としていくというありがな内容だった。
このままでは当然プロットとしては使えず、ここからさらに捻って面白いストーリーににするのが、ライターの腕の見せ所である。
Aさんは考えた。
――まず、全体の流れを決めよう。主人公の一日のタイムスケジュールのような物を作って、ゲーム全体の日を決める…。
ヒロインたちは水泳部だから、季節は夏。そうだ、プレイ期間は夏休みの7月25日〜8月31日の期間がいいな…。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記116
そこまで考えて、Aさんはふと思い出した。
――確か、ゲームが発売されるのが、予定通りにいけば一月のはず。
なのにゲームの期間を夏休みにしてしまっては、季節はずれも甚だしい。
Aさんは頭を抱えた。
水着が似合う季節といえば、当然夏である。しかし、ゲームが発売されるのは冬。
「…………」
いきなり壁にぶち当たったAさんは、E氏に相談することにした。
「…季節なんて気にしなくていいんだよ。エロゲーの季節感は現実とは別物なんだ。
KA○ONは、6月に発売されたにも関わらずあんなに売れただろ?
第一そんなこと言い出したら、スクール水着の企画を採用した時点で間違っていたことになる。
どうしても気になるんだったら、ゲーム内の季節を冬にして舞台を室内プールにすればいい」
室内プール…。その手があったかと、Aさんは手を打って納得した。
だが、やっぱり冬に水泳の練習するのは違和感がある。E氏の「季節なんて気にしなくていい」という言葉を受けて、
最初に考えたとおり、ゲームの期間を夏休みに設定することにした。
それからAさんは、一週間かけて5人のヒロイン全ルートのプロットを書き上げた。
出来たプロットをE氏に見てもらう。
「…長い」
第一声はそれだった。
「一日のイベント量が多すぎる。もっと削れ。このままだと、2M書いても終らないぞ。それと、意味のない選択肢が多すぎる。
これじゃあ、ゲームの難易度が高くなる。ユーザーに最後までプレイして欲しいのなら、もっとルート分岐を判りやすくしろ」
辛辣な感想が、次から次へとAさんに浴びせられる。肩を竦めて、E氏の言葉を聞くAさん。
「リテイク(やりなおし)」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記117
すごすごと自分の机に帰るAさん。落ち込んだAさんに、Iちゃんが「ポッキ―食べますか?」と声をかけてくれた。
やんわりと断ってイスに座る。
「はあ…」
Aさんは、なかなかの出来だと思っていたプロットだったが、E氏はそれをけちょんけちょんに貶した。
ヘコんだ顔をしたまま、Aさんはプロットのリテイク作業に取り掛かった。
※以下Aさんの書いたプロットを一部抜粋したもの。
三日目
(9:00)
朝。ヒロイン3に出会う。[選択肢] 一緒に登校する 一人で学校に行く
↓
(13:00)
昼休み。今日は弁当を忘れた。[選択肢] 食堂に行く 部室で食べる
↓
(16:00)
部活の前に職員室に寄る。ヒロイン2と出会う。
↓
(17:00)
部活。誰を指導する? [選択肢] ヒロイン1を指導する ヒロイン2を指導する
↓
(21:00)
帰宅。電話がかかってくる。ヒロイン4からだった。どうやら、部活のことで悩んでいるらしい。…。
といった感じで、背景やイベントCGが入ることを想定しながら、書いていくのである。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記118
――マスターアップまで、6ヵ月。
再度、書き上げたプロットをE氏に提出した。
「前よりはよくなっているが…。ヒロインごとのルートによって、もっとイベントの内容を色分けしろ。
これじゃあ、どのルートを通っても内容には大差ないだろ? それと、エロシーンを入れるタイミングがおかしい。
エッチシーンの数が多いのは結構だが、出会って二日目でHはいくらなんでも焦りすぎだ。陵辱ゲームじゃないんだから、
もう少しヒロインとの関係を積み重ねてからHに持っていかせろ。それと…」E氏が眉をしかめた。
なにか不味いことを書いたかな、とAさんは身を縮こまらせる。
「『いやがるヒロイン3を教室で強引に…』これは絶対にやるな。うちのカラーじゃない」
「でもそういうのもHシーンのバリエーションの一つとしてあってもいいんじゃないかと…」
「駄目だ。うちのゲームを買うユーザーはそういうのを求めているんじゃない。
ヒロインは全員処女じゃないと駄目だ。とか、Hシーンは必ず和姦。とか、いわゆる萌えゲーには、法則というものがある。
その法則から少しでもはずれたら、他がどんなによくても評価に響く。
ユーザーはこんな泥臭い展開など望んでいない。あくまでも『ソフトに、柔らかく』これがうちのキーワードだ」
「そうなんですか…」
「ユーザーは敏感だからな。こちらも最新の注意を払っていかないと、どこで足元をすくわれるかわかったもんじゃない。
気をつけろ。いいな?」
再びリテイクを貰い、Aさんは肩を落として自分の席に戻った。
「はあ…」
プロット一つとってみても、色々と決まりごとがあって難しい。
Aさんのような初心者は、こうやって一つ一つ勉強していくのである。
が、E氏のようにちゃんと真剣に教えてくれる人がいるだけ、Aさんはましである。
ひどい所になると、素人の書いたプロットをろくにチェックもしないで、通してしまう所もある。
――どの道、自分の書いたプロットは採用されないだろうから、勉強のためだと思ってガンガンぶつかっていこう。
気を取り直して、Aさんは再びキーボードをたたき始めた。
頑張れAさん!
読んでてつい応援してくなった(w
>最新の注意
ワロタ
常に新しいモードに対応しなきゃならんて大変だよな
属性厨のこだわりにはついていけん
>795
ワロタ
常にツッコミどころを探さなきゃならんて大変だよな
誤変換の一つぐらいで大喜びする厨のこだわりにはついていけん
797 :
名無しさん@初回限定:04/03/24 22:05 ID:8q/xAZoh
カトゆ記念
誤変換とはいえ、うまいこと言うなぁとウケただけですよ。
誤変換をわらったわけではないです。
つか感想スレにもどります。スマソ
ダブルミーニングだと思って普通に受けた俺は信者ですか?
2日目にHと書く所がまさにA君は陵辱系ゲー向きのライターだな!
出会って二日目でHはいくらなんでも焦りすぎだ。陵辱ゲームじゃないんだから
warata
今日はなんか短いな
純愛系で二日でHって珍しいような…
ってわけでもないなぁ
家計とかフロラリとかあるんだから
別につっこむところじゃないと思う。
陵辱ゲームでもシナリオ重視タイプは出会って2日は無いな。
>>803 家計の(春花)はいわゆる「Hから始まる関係」っていう状況例だから、
この場合に反例に挙げるのは不適切でしょ。
あと、フロラリはあらゆる意味で純愛系でないのでw
(強いて言えば、メタ純愛系ではあるだろうが)
>いわゆる萌えゲーには、法則というものがある。
>その法則から少しでもはずれたら、他がどんなによくても評価に響く。
この辺の法則つーのは俺には理解できないけど、
萌えゲ製作者は大変だと思った。
>>806 凌辱ゲームだって大変だぞ、最近は。
寝取られがいやだのどうのと煩い奴が多い。
上田省吾もこういう事をやらされたんだろうか。
>>807 陵辱ゲーとかでもあるのか(;´Д`)
好みはあるとはいえ、基本的に何でもありな俺からすると違和感あるというか嫌な風潮ですな。
ガンガッテください>エロゲ制作者さんたち
超先生はこんなことしてなさそう
何せ天下無敵の超空間だからな。固有結界もびつくりだ。
812 :
hage:04/03/25 00:30 ID:GnBFYCWx
D氏は何気にデキるDだったのか
ウチなんか新入りの自分が見てもどう考えたってダメゴミクソのプロットを
素通ししてて、意見しても全く通らなかったもんなぁ
なんか某わっほーかとおもた
でも超先生は、日常的なシーンを書く分にはマトモな部類に入るけどなぁ…
それが非日常的なシーンを書かせると、一転して感感俺俺やら、「ど う す(以下略
になってしまうのが何とも…。
>(21:00)
>帰宅。電話がかかってくる。ヒロイン4からだった。どうやら、部活のことで悩んでいるらしい。…。
エロゲーってめでたいな
労せずとも向こうから接触してくるもんな
(練習で)Aさんが書いたやつだよ、とか言うなよw
ヒロイン4との人間関係が分からんのに語っても仕方ないと思うが。
まぁ、エロゲってのは基本的にめでたいもんだよ。やったことないの?
つーか、コーチに対して部員が部活のこと相談するのは普通じゃね?
まあコーチの質にもよるけどさ。
>>803 そもそもフロラリのヒロインの大半は、
以前からの知り合いだぞ。
チョトワロタ
脳内ではカレイドでAさんのシナリオを補完してます。
ああ・・・そらタン・・・
>>825 >>827 そっちはそっちで、勝手にやっていればいいじゃん。ただ、ここに宣伝カキコするのはヤメレ。
┌──────────────────
│あ、どうもスイマセン、
>>825がお騒がせしました・・・
└───v──────────────
/⌒\ っ /\
/'⌒'ヽ\ っ /\ |
(●.● ) / |: | すぐ連れて逝きますんで・・・
>冊/ ./ |:/
/⌒ ミミ \ 〆
/ / |::|λ| |
|√7ミ |::| ト、 |
|/ V_ハ |
/| i | ∧|∧
и .i N /⌒ ヽ)
>>825 λヘ、| i.NV | ||
V\W ( 、 ∪
感想スレに誘導するレスが実は荒らしと言う事に気がついていはいるが
あえてそこには触れない優しい俺
遠周しに全てを語る小姑タイプの830氏。
全てを見透かしたように事情を説明するキートン山田タイプの831氏。
耳が不自由な方のための字幕ナレーション832氏。
834 :
名無しさん@初回限定:04/03/25 18:17 ID:f7LmSQDp
密かにウケを狙おうとしたがそれほどウケなかった833氏。
あげてまでツッコむサディスティックな834氏。
じつはマゾっけがあって834氏にあんな事やこんな事をして欲しい835氏
そんな二人を影から覗いて興奮する変態な836氏
と情景描写をした後、おもむろに玉露を嗜む官能小説家837氏
素晴らしくダメスレになったな…
ここにあんまり書き込むとすぐ次スレいっちゃうじゃん。スレを有効活用してなおかつ
見やすく、新規読者への窓口を広げたいなら感想スレに書いた方が合理的だと思います。
みんな21歳以上なんだからギスギスせず、大人になろうよ。
誘導レスが無ければギスギスなどしない
そもそも感想スレなんて作らなけりゃ平和だったのに・・・
よかれとおもって作ったんだろうが、いらぬ善意ほど始末
の悪いものはない、よけいなことしやがって・・・
どうでもいいよ
そういうのを逆恨みといいます。
語りたいヤシがそっちで存分にやるのはかまわないが誘導はいらん。
>>1のカキコを楽しみたい漏れには誘導は荒らしと同じだ。
語りたいヤシがそっちで存分にやるのはかまわないが誘導いらんはいらん。
>>1のカキコを楽しみたい漏れには誘導いらんは荒らしと同じだ。
語りたいヤシがそっちで存分にやるのはかまわないが誘導いらんいらんはいらん。
>>1のカキコを楽しみたい漏れには誘導いらんいらんは荒らしと同じだ。
おっ!!受けた受けたw
某Aさんのエロゲークリエイター体験記119
――マスターアップまで、5ヶ月。
今日も定時どおり出社したAさん。机に座り、PCを立ち上げ、いつものフォルダを開く。
昨日E氏から受けたプロットのリテイク作業に入る。
「うーん…」
自分の書いたプロットを読み返して、Aさんは唸った。
20回も書きなおしただけあって、中々いいものができた。と自負している。
もうこれ以上手を加える必要はないのだが、これから21回目の直しに入らざるを得ない。
その理由は…。もう一月も経つのに、L氏から出来上がったプロット等が送られてこないのが原因であった。
始めは、実績のあるL氏だからと誰もが、呑気に構えていたのだが、プロットだけで一月もかけられると
こちらの作業に支障をきたしてしまう。
現に、完全に手があいてしまったH子さんとIちゃんは、退屈そうにネットゲームに興じていた。
「あ、H子さんのウイザードLV50超えてるじゃないですか。やりこみすぎですよ」
「だって暇なんだもん…」
そんなわけで、事務所では朝から首脳陣が集まって、L氏のことについて協議している。
昼になって協議を終えたJ君とE氏が開発室に戻ってきた。
「これから、Lの家に行ってくる」と、E氏。
「もし間に合いそうにない場合、Aさんの書いたプロットで行くしかないですね…」
「そうだな…。いいなA?」突然、話をふられてAさんは驚く。
「Aさんのプロットで行く場合、Lさんは『テキストライター』として参加してもらうことにしましょう」
と、J君は言った。
シナリオライターといっても色々と種類がある。
本来シナリオライターというものは、ゲームのプロットからフローチャート、それとテキスト、スクリプトまで……。
初めから最後までゲームのシナリオに携わる者のことを言う。
他人の起こしたプロットを元にして、ゲーム本編のテキストだけを書くライターは、本来なら『テキストライター』
と呼ぶべきなのだが、背骨ソフト内できちんと区別して呼び分けているのは、几帳面なJ君ぐらいである。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記120
「じゃあ、Lの家に行ってくる」
上着を着込み、E氏が開発室から出ようとしたところに、紙の束を持ったF氏が飛び込んできた。
「来ました。Lさんから、いまちょうどFAXが」
「なに?」
E氏が、F氏の持った紙の束を奪い取る。
「…心配させやがって、時間かけすぎなんだよ」
どうやら、いまようやくプロットが届いたらしい。
一瞬、自分のプロットが採用されるのか、と期待したAさんは、落胆した。
「よし、これを元に発注書を直ぐに製作するから、一週間待っててくれ」
E氏からプロットのコピーを手渡され、二人で発注書の製作に取り掛かった。
作らなければいけない発注書は、イベントCG・立ち絵・背景・システム画像の四種類。
音楽、プログラムは背骨ソフトに専属がいるので、当面はパス。手の空いている外注とグラフィック部門の二人を動かすために、
急ぎ画像関係の発注書だけを先行させて仕上げなければいけない。
原画とシステム画像は絵コンテで。彩色と背景はイメージを書き出した字コンテで発注するのだそうだ。
原画――イベントCGと立ち絵は、キャラがどんな構図で、なにをしているのかがわかればいいので、絵コンテだけの指示で簡単に済ませて
細部はH子さんと直接打ち合わせて決めることにする。
システム画像――タイトル画面や、セーブロード画面等のこと。これも簡単なイメージがわかればいいので、絵コンテで。
今回、マップ移動やミニゲームなど、複雑なシステムがないので、ほとんど前回使ったやつのデザインを変えて使いまわす。
彩色――CG彩色全般のこと。これは、どこから光源がきているのか。夜のシーンの絵なのか、昼のシーンの絵なのか。
時間帯は? 天気は? など、そのときの状況を事細かに字で書き起こした物。外注の人が読んでもわかるように、詳細に書く。
背景――ゲームの背景は、前作同様、原画から彩色まで、背景スタジオに任せることになっている。
字や絵コンテで発注してもいいが、写真などを添えてより具体的なイメージを伝えることにした。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記121
いままで暇だったのが嘘のように、突然忙しくなった。
ネットで資料を拾ったり、E氏の指示に従い文章を書き出したり…。
プロットの遅れたツケがAさんたちに回ってきたのである。だが、ここで泣き言はいってられない。
すでに、予定のスケジュールから一月も遅れている。いまは一刻を争うのである。
「…………」
なんとか、一週間後に画像関係の発注書を製作することが出来た。
それをもとにH子さんが原画を書き起こし、Iちゃんが色を塗る作業に取り掛かる。
「キャラクターデザインと色はすでに決まってるから、これで最後までいけるな」
E氏の言葉に、Iちゃんは力づよく頷く。
「キャラクターデザインできてるんですか?」
Aさんはお願いして、ゲームのキャラを見せてもらった。
「おお!」
H子さんの書き起こしたらラフに簡単な着色がしてあるキャラを見て、
ようやくゲームの具体的なイメージが掴めたような気がした。
音楽とプログラムの発注も終わり、ようやくAさんも一息つくことができた。
「…………」
L氏の製作したプロットを読みながら、自分はどのキャラを担当することになるのだろうかと思いを馳せる。
プロットの出来は、正直言ってAさんが書いたものとそれほど大差ない。
スクール水着というありきたりな題材では、似たようなシナリオになってしまうのは仕方ない。
しかし、これだけのプロットに、なぜ一月もかかったのだろう……。Aさんは疑問を抱いた。
J君がやってきて、来月(8月の終わり)に雑誌に大々的に今回のソフトを発表することに決まったこと伝えに来た。
そして体験版を出すことを提案。体験版の締め切りは「10月末」だという。
いまのペースなら、ギリギリなんとか間に合いそうな気配だ。
全員一致で体験版の件を承諾。ホワイトボードにでかでかと「10月末 体験版締め切り!」と書かれた。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記122
――マスターアップまで、4ヶ月。
気がつくと、8月。
夏の熱さを少しでも緩和するため、社内では朝からエアコンがフル稼働していた。
Aさんは今日も、黙々と机に向かっている。
ここ暫く、毎日定時に出社して、机に向かい、仕事が終ると家に帰るだけの単純な生活の繰り返しである。
しかし、そんななんでもない作業の日々を繰り返しながらも、ゲームは着々と完成に近づいてくのである。
今日はE氏の作ったゲームの主題歌のデモを聞かせて貰った。
明るいテクノ調のテンポのいい曲である。
「いいんじゃないですか。ゲームの雰囲気をよく表していると思います」
一緒にデモを聞いていたJ君が賛辞を送る。音楽のことはよくわからないAさんも、同意する。
そこにD社長がCD―Rを持ってやってきた。
「J君。君に任せたシステム実装。動かしてみたんだけど、これじゃあ使えないよ」
と、社長はE氏にRを手渡した。
「使えないって…。どこがですか?」
「前回のゲームで僕が組んだシステムを、更によくしてくれるのなら、文句も言わないけど、
悪くなってるのはいただけない」
「…ああ。バックログで表示される台詞をクリックすると音声が聴ける機能をはぶいたことですか?」
「それだけじゃないよ。ウインドウの透過設定の機能も外したよね? 他にも色々と設定できるところがなくなってる。
仕様書、ちゃんと読んでくれたよね?」
「もちろん読みましたよ。ですが、積み込む機能が多すぎて、あの仕様書どおりに組んだのでは、正確な動作は保証できません」
「それを正確に動作させるために、J君をサブのプログラマーとして“使ってあげてる”んじゃないか」
社長の棘のある言い方に、J君は眉をしかめた。
「では、言わせて貰いますが…」
J君は社長に真っ向から反論した。暫く、E氏の机の周りでJ君と社長の言い争いが続く。
「はあ……」
E氏は、机に肘をついて深い溜め息を吐いた。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記123
言い争う二人を見て、Aさんも「またか…」と、げんなりした。
J君と社長が仕事でぶつかるのは、これで何度目だろう…。
いいものを作るために、激しく議論を交わすのはいいことだが、どちらも自分の主張を譲らない。
バグのない安定したシステムを求めるJ君と、ユーザーの要望する実装を一つでも多く組み込みたい社長。
主張がぶつかるのは、ゲームのことだけじゃない。
本来だったら営業というポジションで社に所属しているはずのJ君が、みなの要望(おもにF氏)によって、
サブのプログラマーとして自分の下に就いて、仕事に口を出してくることが、社長は気に食わないのだ。
しかし、社長のプログラム技術に見切りをつけているJ君は、社長には任せて置けないと、
ずけずけと社長の仕事に口を挟み続けている。
社長「君は僕の部下なんだから、僕の言うとおりにやってればいいの!」
J君「社長に任せておくのは不安ですから、全部自分がやります!」
二人の腹の中を割ると、きっとこんな本音が飛び出すだろう。
だが、どちらも半端に“大人”であるから、中々本音を言わない。
二人の対立――というか最早「確執」と呼べる域にまで達している――は、終わりを見せない。
このまま最後までこの調子で行くんじゃないだろうなと、Aさんは不安になった。
「…………」
黙々と作業を続けていたH子さんとIちゃんが、言い争う二人とE氏を交互に眺めている。
E氏は、二人の視線に気付かないふりをして自分の作業に戻った。
――本当だったら、ディレクターであるE氏が二人の喧嘩を止めなきゃいけなんだろうな…。
だが、E氏は「我関せず」といった感じで、自分の作業に打ち込んでいる。
Aさんも、Iちゃんたちと同じく、不安げな面持ちでE氏を見つめ続けた。
しかし、E氏は最後まで二人の喧嘩の仲裁に入ろうとはしなかった…。
頑張れAさんヽ(*゚∀゚)ノ
某Aさんのエロゲークリエイター体験記124
仕事を終えたAさんは、帰宅の準備を整え開発室を出た。
帰る前に、事務所に寄って「お先に失礼します」と挨拶していくのが、背骨ソフト開発陣の慣例になっている。
Aさんは、いつものように事務所のドアを開いて、声をかけようとした。
「…L氏は、本当に大丈夫なの?」
中から社長の声が聞こえた。話している相手は、E氏らしい。
「プロットの遅れもそうだけどさ、シナリオもまだ1kも上がってきていないんでしょ?」
「明日、連絡を取ってみます」
「ま、信用していないわけじゃないけど…。どうも僕はね…」
どうやら、社長はL氏の仕事ぶりに不信感を抱いているようだ。
「…仕事は、ちゃんと最後までやらせますよ」
「ならいいけど」Aさんは、二人に気付かれないようにそっとドアを閉めた。
翌日、出社したAさんは、H子さんの机の周りに集まる従業員たちを見つけた。
「あ、Aさん。これ、見てください」
とIちゃんがエロゲー雑誌を持って、近づいてきた。
「もう、発表されたんだ…」
何気なく雑誌を手にとって、目を落とす。ぎょっとAさんは、目を見開いた。
「背骨ソフト新作 『スクール水着』 原画○○H子 シナリオ ○○L!!」
雑誌のトップ。おまけに見開きでデカデカと取り上げられていた。
「いやー各雑誌社とも、うちのソフトに注目してますよ。なにしろL氏の復帰作になるわけですから」
「そうですよね。二本目でこれだけ大きく取り上げられるのは、稀なことです」
J君とF氏、どちらも自分たちのソフトの注目の高さに満足している。
昨日あれだけJ君と言い争っていた社長も、昨日のことを忘れたかのようにJ君の肩を叩いて、
「これも二人の営業努力のお陰だよね」と、調子のいいことを言う。
H子さんや、Iちゃんも嬉しさを隠しきれないといった様子だ。
従業員全員の士気はいやがおうにも高まった。後はマスターアップに向けて突き進むのみである。
が…。
このときはまだ、この場にいる誰もが、この後どんな展開が待ち受けているか、思いもしていなかった。
L氏がお金持って海外高飛びして逃走中に3000ペリカ。
━━━(ノ゚∀゚)ノ ┫:。・:*:・゚'★,。・:*:♪・゚'☆━━━!!!!
発売されてから暫くしないと金入んないから・・・
L氏交通事故で他界に(ry
月日の流れが急に早くなりましたね。
∧_∧:::
<`ш´ >::: よせやい…
/ 丶' ヽ:::
/ ヽ / /:::
/ /へ ヘ/ /:::
/ \ ヾミ /|:::
(__/| \___ノ/:::
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/ y ):::
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( く::::::::
|\ ヽ:::::
| .|\ \ :::::
\ .| .i::: \ ⌒i::
\ | /:::: ヽ 〈::
\ | i:::::: (__ノ:
__ノ ):::::
(_,,/\
>>862 1さんもさっさと打ち切りたいんだよ。
このスレ終わるまでに完結させようとしてるんじゃないかな
飽きたんだろ。
社長とJさんの関係はまさにこのスレの状態に一致するね…。
今日は長くて見所があった
1さん乙
. ,イ/ l/  ̄ ̄`ヽ!__
ト/ |' { `ヽ. ,ヘ
N│ ヽ. ` ヽ /ヽ / ∨
N.ヽ.ヽ、 , } l\/ `′
. ヽヽ.\ ,.ィイハ | _|
ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、 | \
.  ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ > この体験記自体が
. l  ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__ 「それ散る2」だったんだ!
゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ トr‐' /
l `___,.、 ./│ /_
. ヽ. }z‐r--| / ト, | ,、
>、`ー-- ' ./ / |ヽ l/ ヽ ,ヘ
_,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´ ./ \、 \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ / :| ,ゝ=< / | `'''‐- 、.._
/ !./l .\ ./ │ _
_,> '´|l. ミ:ゝ、 _/,´\ ./|._ , --、 | i´!⌒!l r:,=i
. | | l. / |= ヽ/ | .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」
l. | l./ .! / | i´|.ー‐' | / | |. ! l
. l. |. .! .| / .!.|"'|. l' │-==:|. ! ==l ,. -‐;
l | l. .| / | i=!ー=;: l | l. | | / //
l | l .|/ !│ l l、 :| | } _|,.{:: 7
l | l ./ .| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ' ::::::|; 7
. l | l / .|. \:::::\::::: ヽ ::::::!′ :::| .:/
. l | .∨ ! /ヽ::: `::: :::: ...
↑このAA、何?
なんでBasilに繋げようとするんだ?
それにそれ散る2じゃなくてけれ夜だろ?
>>871 後半"大人の事情"で単なる説明になるって意味かと
今日分の文章でほぼ10k
ゴバーク
876 :
名無しさん@初回限定:04/03/25 23:30 ID:+M/kppxk
普通のサラリーマンじゃ味わえない、充実した人生送っていますねえ。
どう考えても社員多過ぎ
だな
それも使えない奴多すぎ
>>878 でもそんな会社が実際にあったりするんだよな。
このスレの住人のことかと思った
881 :
hage:04/03/26 07:35 ID:AflRND81
CG&広報とかPG&音楽とか分担多くしたらキャラ描写がややこしいからしょうがない
◎hageは書き込み禁止◎
◎hage粘着は書込み禁止◎
◎hage粘着は書込み推奨◎
H子がやってるのはLineageだろうな
886 :
名無しさん@初回限定:04/03/26 13:13 ID:LYTHSjAf
>>878 これで使えない奴多すぎといういうより、
少数精鋭だろ、一人でも欠けたら終わりじゃない?
多分経営関係の人間がつかえないと言っているんだと思うが最初の作品4000本売る能力は抜群だよ、
大半のメーカが1000本越えるのがやっと。
欠けても良いのは社長だな。
いや、社長が抜けたらJは保守的過ぎて、
ユーザーから不満続出のシステムにしそうだな……
888 :
名無しさん@初回限定:04/03/26 14:19 ID:LYTHSjAf
>>887 社長かけたら誰が代わりをするの、俺は社長の短所はあるが能力は認める。
D社長→コネと押しはある。作業員としてはともかく役割として不可欠。
H子・Iちゃん→言うまでもなく不可欠。塗り師はもっと欲しい位。
J君→不可欠のように見えるが応用力の低さが露見したので実際は未知数。
E・F氏→スクリプト作業員はどうしても必要。敢えて切るなら営業力の低いE。
敢えて切り離して外注頼みにするとしたらA・H・Jなんだがな。
社長が、経営だけに専念すれば、結構良い会社になれる気がするのに。
>>889 Jをスクリプターにして、E・Fを切る。
Aたちライターにスクリプトの素体を作らせる。これでOK。
>>891 理想論はそうなんだが、スクリプトとデバッグは最終的に頭数でこなさないとならんし
ライターでもスクリプトまでこなす人間とこなせない人間がいる。L氏がどっちか
わからない以上、真性初心者のA君にワントップ張らせる危険は冒せない。
塗りやデザインだってIちゃん一人ってわけにもいかない。
あとFがいなかったらJがそもそも入ってこないし在籍の理由もないのがネック……。
とはいえ、採算ラインぎりぎりの弱小メーカーに七人は大杉。
おk、俺が入社しよう。
お茶汲みならまかせな。
ま ど ぎ わ
896 :
名無しさん@初回限定:04/03/26 21:33 ID:LYTHSjAf
>>893 4000本売るメーカーは弱小ではない。
中堅の下のほうじゃ
まあ年に二本くらいしか出さない上に滅多にヒットも飛ばせなくて、それでも
外注仕事を次から次へと受けて十人からの社員を抱えつつ食い繋いでるメーカーもあれば、
某北海道のメーカーのように5人しかいないくせにSLGやRPGなんて手のかかるもん作ってて
なおかつ万本ヒット確実に飛ばしているメーカーもある。
やりよう次第じゃないの?
あれ?今日ないのか?
899 :
名無しさん@初回限定:04/03/26 22:54 ID:ldwpYAF8
あれだけ荒れたらやめるだろ
たまには休みをあげませう
某Aさんのエロゲークリエイター体験記125
――マスターアップまで、3ヶ月。
Aさんは、自分が担当するヒロインルートのシナリオの執筆を開始した。
といっても、いまだにL氏から送られてきた序盤と共通ルートのシナリオを読ませてもらって
いないので、書き出そうにも、どういう文体で、どんな雰囲気で書き始めればいいのかわからない。
E氏からは、いまだ一行も、L氏のシナリオが降りてこない。
絵や音楽は着々と作業が進んでいるのに、シナリオだけがほとんど手付かずの状態であった。
「Eさん。Lさんから連絡はありましたか?」
Aさんが、E氏に聞く。
「…いや」と、短い答えが返ってきた。
「いつごろシナリオの冒頭が送られてくるんでしょうか? それがないと、俺の作業も始められないので」
「Lに連絡をとってみる。Aは気にせずに、とりあえず書いてみろ。微妙な食い違いは後で修正すればいい」
「はぁ…」と気のない返事を残してAさんは自分の席に戻った。
とりあえず書いてみろといわれても、L氏の書いたシナリオと文体も雰囲気もなにもかも食い違ったら、
一から書き直しということもありうる。
それを考えると、中々作業にとりかかれない。プロット程度だったら、一から書き直しといわれても、
まだ我慢はできるが、丹精込めて書きあげたシナリオが、総リテイクということにでもなったら、きっと泣いてしまうだろう。
モチベーションが保てない…。
Aさんも、D社長と同じくL氏に不信感を抱いた。
仕事を依頼してから、既に三ヶ月が過ぎようとしている。それなのに、いままでこちらにちゃんと形で示した作業成果といえば、
プロットとフローチャートのみ。
通常の二倍ものギャラを要求しておきながら、この作業ペースは呆れ返るばかり。
思い返せば、L氏の仕事の遅れのツケが全部Aさんに回ってきている。
「…腹が立ってきた」
と、憤ったところでAさんにはなにも出来ない。ただ待つしかない。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記126
今日は週一回のミーティングの日である。お互いの作業状況を報告しあう。
「立ち絵の原画は、なんとか昨日までに全ての原画が揃いました。あとは、色を塗るだけです」
と、Iちゃん。
「イベント原画は、今日から取り掛かるけど…。時間内に間に合うかギリギリのところね」
「前回みたいに、マスターアップ直前までかかるのは勘弁してくださいよ」
J君が、H子さんに釘を刺した。
「シナリオのほうはどうなってるの?」と、社長がE氏に聞く。
「……まだ、全然です」まるで、他人事のようにE氏が答えた。
「全然ってことは、一つも進んでいないってこと?」
「Aが書いてる部分は進んでいるが、その他の部分は…」と、E氏は言葉を濁した。
「困るねそれじゃあ……。いまからでもG先生にヘルプをお願いしてみる?」
「社長、それは…」J君とF氏が会話に割り込んできた。
「せっかくL氏のネームバリューのお陰で盛り上がっているユーザーたちに、水を差す結果になります。
そればっかりは辞めた方がいいと思います。それよりも、Aさんにシナリオを割り振った方が、いいのでは?」
うーんと社長は渋い顔をした。自分の案にことごとく逆らってくるJ君たち二人を、面白くなそうに睨みつける。
「とりあえず午後から、Lの家に行ってみる。直接シナリオをあがっている分だけでも貰ってくるつもりだ」
「ここは、Eさんに任せましょう」
その一言で、とりあえずその場は治まった。
L氏の家に、Aさんも行くこととなった。
本当はJ君がE氏に同行する予定だったのだが、
「体験版の打ち合わせのために雑誌社に行かなければいけないんです…」
ということで、急遽AさんがE氏に同行せざるを得なくなった。
会社を出て、電車に乗る。
「…体験版の締め切りってたしか、来月の末でしたよね?」
「そうだ。それまでに、なんとかして冒頭部分のシナリオだけでも引っ手繰ってこないとな…」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記127
L氏の家に到着した。背骨ソフトのアパートに引けを取らないほどの、ぼろい建物だった。
この木造建てのアパートの一室に、L氏が住んでいる。
「確か…友達の家に居候してると言っていたな」
ドアをノックしながらE氏が言う。
「はい?」
と、言って出てきたのはL氏本人だった。
「よう…。いきなり押しかけて悪いな」
L氏は、Aさんたちを見ても、とくに気まずそうな素振りは見せず。二人を部屋の中に上げた。
部屋に入ってまず目に付いたのは、布団ので眠っているトドのような巨大な男だった。
「…こいつは、M。相棒だ」
と、L氏はぶっきらぼうに、眠っているその男を紹介した。
「相棒?」
「同人のな」と、L氏は棚の中から派手なパッケージのゲームを取り出した。
「サークル始めたのか。もしかして、シナリオが遅れていたのはこれを作ってたから?」
L氏は、うなずく。
「なっ…」Aさんは、詫びれもせずに、のうのうと遅れた理由を明かしたL氏を睨みつけた。
Aさんを制してE氏が、聞く。
「同人活動を始めたのは結構だが、うちの依頼しているシナリオは忘れていないよな」
「もちろん…」
と、L氏はPCを立ち上げて、中に入っていたテキストファイルをFDに書き込んだ。
「冒頭の共通ルート部分は、出来ている。後は、ヒロインごとのルートだけだ」
「そうか。じゃあこれは貰っていく。後の作業も頼むぞ」
と言って、AさんたちはL氏の家を辞した。
帰りの電車の中でE氏が、
「…ふざけやがって」
と、L氏から受け取ったFDを握り締めながら呟いた。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記128
なんにせよ、L氏から多少とはいえ、シナリオが受け取れたことは大きな進展だった。
これで、シナリオの雰囲気もわかるし、なにより来月末締め切りの体験版の製作にも取り掛かれる。
「スクリプトは、社長と俺が受け持つから、Aは気にせずに自分の作業を進めてくれ」
というE氏の言葉に従って、Aさんは自分の担当パートの作業を進めることにした。
その前に、あれだけ名高いL氏のシナリオとやらを拝ませてもらおうと、サーバーの中のファイルを開いた。
「…………」
L氏の書いたシナリオを読みながら、Aさんは、目を点にした。
これが、あの高名な元自衛母胎のライターが書いた文章か、と思えるほど描写は稚拙で、おまけに、
ろくに推敲もしていないのだろう。誤字脱字が山のようにある。
更には、分量が予定の半分にも到達していない。Aさんは、慌ててE氏を呼んだ。
「…………」
E氏もシナリオを読んで、絶句した。
明らかに、L氏のシナリオは手抜きであった。はっきりいって商品として出せるレベルに達していない。
これならまだ、G先生のほうがましである。
「リテイクを出したほうが、いいのでは…?」と、Aさん。
「…………そうだな」長い沈黙の後、E氏がようやく言葉を発した。
そこに、青ざめた顔をしたJ君と社長、F氏が入ってきた。
三人の只ならぬ雰囲気に、開発室にいたAさんたちは、一斉に視線を向けた。
「すいません! 僕の勘違いでした」
と、開口一番J君が、両手を合わせて頭を下げた。
事情が飲み込めず、唖然としているAさんたちに、社長が溜め息混じりに言った。
「体験版の締め切り…今月らしい」
「え――!?」と一堂息を飲み込む。
開発室のホワイトボードには、デカデカと「体験版10月末締め切り」と書かれている。
いまは九月だから…。
某Aさんのエロゲークリエイター体験記129
「今月末までに、作らないといけないってこと?」
H子さんが、F氏に聞いた。
「はい。申しわけありません。こちらの単純なミスです」額の汗を拭いながらF氏が答える。
「Eどうする? 雑誌の体験版は、なしにする? うちのOHPからのDLだけにする?」
E氏は暫く考えた後、
「I、冒頭のイベントCGは今月中にできるか?」
「はい…。急げば何とか。ただ…システム系のグラフィックが間に合いません」
「そうか…」と、腕を組んでもう一度考え直す。
Aさんたち一堂は、固唾を飲んでE氏が口を開くのを待った。
「雑誌はなしだな。いま無理をすれば、後の作業にも響く…」
「すいません」と、J君はもう一度頭を下げた。
「仕方ない…。それに、どの道、間に合わなかったかもしれない」
と、E氏はPC画面に映ったL氏のシナリオを見ながら呟いた。
J君のミス。それは、なんでもない単純な思い違いからきたものだった。
後で聞いたところによると、10月末締め切りだったのは、店頭に張るポスターデザイン案締め切りであり、
スケジュール帳のそこの欄に誤って「体験版締め切り」と書き込んでしまったことからきた勘違いだったらしい。
雑誌で体験版が発表できなくなったからといって、体験版が出せなくなったわけではない。
ネットや、イベント配布など、雑誌以外にも色々と方法がある。背骨ソフトにとってたいした痛手にはならないはず…。
なのに、日ごろからJ君のことを疎ましく思っていた社長は、そのミスに漬け込んで、J君を開発の重要なポジションから外した。
J君も今回ばかりは言い訳もできずに、素直に社長の要請に従うしかなかった。
さて…。Aさんにとっての問題は、そんな大人の醜い争いではない。L氏の書いたシナリオのことである。
「ちっ。電話にでねぇなあいつ…」
受話器を持ちながらE氏が舌を鳴らした。
「メールでリテイクの旨を伝えたらどうですか?」
「とっくにやってる。だが、返信をよこさねぇんだよ…」
某Aさんのエロゲークリエイター体験記130
とりあえず、簡単な誤字だけでもAさんが修正することになった。L氏のシナリオを直しながら、自分の受け持つパートも書かなければいけない。
「だめだ…全然集中できない」
L氏がちゃんと最後まで書き上げてくるのか不安だった。
いままでの作業状況から見て、確率は凄く薄いように思える。だが、いまからG先生なり誰か助っ人を頼もうとしても、間に合わない。
なにしろ、もう、マスターアップまで時間がないのである。
――マスターアップまで、2ヶ月。
「あの…Eさん。Lさんから連絡は…?」
出社したAさんは、今日もE氏にL氏の状況を聞いた。
このところ、出社するごとに、毎日L氏のことを聞いているような気がする。
「…昨日、あいつの家に行ってみたんだが…なんど呼びかけても出てこねぇんだよ」
「とうことは…」
「おい。まだ、その可能性は口にするな。逃げたと決まったわけじゃない。なんとかしてみせる…」
と言うE氏の言葉は酷く頼りなかった。
「A。Lのことは絶対に社長にも、Jにも漏らすなよ」
「でも…いつまでも隠しとおせないですよ」
なにしろ、シナリオが全然上がってきてないのである。このままシナリオが送られてこなければ、ゲームは完成しない。
「いまあるシナリオは、どれだけだ?」
「確か…冒頭の共通ルートと、俺の書いたヒロイン5のルートだけです」
全体の半分も終っていない。今月末には、音声の収録を行わなければいけない。E氏は、暫く考えた後、
「とりあえず、来週のミーティングで、シナリオの進行具合はスケジュールどおりだと言っておく、俺に話を合わせろ」
「まずいですよそんなの…。嘘じゃないですか」
「…くそっ。参ったな…」E氏が頭を抱えた。
…後になって思えば、このとき何らかの手を打っておけば、まだどうにかなっていたかもしれない。
G先生に頼むなり、Aさんが代りに書くなりする時間はあったのである。
しかし、E氏は最後まで的確な判断を下せずに、悪戯に時間だけを浪費した。
ガン( ゚д゚)ガレ
うはー
偉いことになった。
>>1さん
あんたのシナリオも面白いが今日のカリオストロも面白かったよな?
と、今日遅かったのはルパンのせいにしてみる
ドキドキ(;゜ロ゜)
>960 「とうことは…」 ・・・
911 :
910:04/03/26 23:16 ID:SeDgu9eS
後になって思えば、とか、この後あんなことになるなんて、とか
毎回毎回そういう引張り気味なの多すぎないかい。
読んでてドキドキしますた(;゜∀゜)=3ムッハー!
900オーバーだし週末は休刊日(?)だし,続きは次スレ移行後かな.
もうそろそろ終盤の予感・・・・早く先が知りたいけど、終わって欲しくもない。
就職期間半年ちょい。本当に体験記になりそうだね。
誰が立てるんだ?<次スレ
月曜になってからでいいんじゃない?感想スレで誰が立てるか話し合って
>>917 ほっといても誰か立ててくれるよ。結構人多そうだし。
オレは無理だけど・・・。
>>912 あ、何か引っかかってたと思ったら最終兵器彼女だ。
>>1さん
なんか、感想すれに書きこめなかったのでこっちに書く。
毎回読ませてもらっているものだけど、あなた凄く文章が上手いね。
とくに、背景描写と心理描写、視点の使い方が上手い。
Aさんの外見描写を行わず。
Aさんの心理描写に、読み手が考えるであろう疑問を絡めることで、
Aさん=読み手の視点になるように話を進めている
これは、読ませることを前提にきちんとした作文能力が無いと、出来ないことだよ。
なにより、書き手が楽しんで書いているのがよく分る。
まあ、どちらにしろ煽りや叩きなんぞ歯牙にも架けてない、堂々としたところが気に入った。
今後とも、ぜひ読ませて欲しい。楽しみにしているよ。
そうそう。Lがシナリオを遅らせてのは、同人上がり特有の仕事にたいする責任感の無さや、甘えが原因なのだろうな。
つまり、奴はプロにならないのではなく、なれない。
ということなのかな。
久弥のことか!!!
1氏乙でした〜。
久米さんもNS乙でした〜。
いやしかし、スレが立った時はここまでの名スレになるとは思っていなかった。
個人プレーまんせー、だな。
>>924 俺も最初、誰だまた中途半端な糞ネタスレ立てやがってと思ったけど、
どんどん引き込まれていった。
ここまで来ても続きが気になる期待感が持続してるのはあまりないわ。
現役シナリオライターですが、普通に読ませてもらってます。
どんな不遇な運命を辿るんだろうかと>A氏
928 :
名無しさん@初回限定:04/03/27 13:08 ID:Q+q47fHw
埋め立て
929 :
名無しさん@初回限定:04/03/27 13:36 ID:jtSStPCG
カトゆから来ますた。
記念カキコ。
930 :
名無しさん@初回限定:04/03/27 13:50 ID:AJcb3vli
>>927 内部情報をこれだけ書けるのだから、結末は会社を辞めているか、Aさんシナリオの新作が出る営業の一環。
931 :
名無しさん@初回限定:04/03/27 15:46 ID:GjiBwwQo
このスレがゲームになるっていうのも面白いかもしれん。
932 :
名無しさん@初回限定:04/03/27 15:47 ID:yo3ZqFJy
>>931 ソレダ!(・∀・)
でも同人向きだな。
>>931 ゲーム化しようって意見お前で4,5人目だぞ。
ほんとにスレ読んでるのかよ。しつこい。
どこにゲーム的要素があるんだっつーの。
1週目はAが素人で入ってきて何も出来ず会社は潰れる。
2週目はAが経験者として入ってきて会社は潰れるがH,Iと共に新ブランド設立。
3週目はAが凄腕として入ってきて会社は超一流ブランドへ・・・。
みたいな?
ガンパレみたいなシステムなら面白いな。
作るとなるとセガガガレベルすら無理だろうが。
きょうはないの?
>>937 週休2日制。
ただしマスターアップ時は休みなし。
940 :
名無しさん@初回限定:04/03/27 19:49 ID:U4mObhAZ
カトゆから来ますた。
記念カキコ。
セガガガなエロゲやってみたいな
リーフフフになっちゃうから駄目
これ読んで思い出したけど昔、「ソフトでハードな物語」と言うゲームがあったな
プログラマー音頭を思い出したよ。(´・ω・`)……
>>944 同じ人じゃないと思うけど、今まで17回リンク貼って効果ないから
もういいんじゃない、誘導しなくても?字刷れ立てずにうまっちゃたり
しなければいいんでねーの 1氏か書き込みできる環境だけ整えていれば
オケだと思われ
というわけで950-960の人次スレよろ
ここまでくるとほとんど荒らしだな。
ほとんどじゃなく荒らしそのものだろ。
↓間違っても次スレ建てるなよ
>>1氏とまとめサイト管理氏が連絡取り合って、まとめサイトに直接うp
するようにすれば、葱には感想スレだけあれば済む話だしな。
951 :
名無しさん@初回限定:04/03/28 22:22 ID:WwzsNqLf
周りが何言っても
>>1氏はペースを変えないと思う。
新作が投下されるその瞬間をを楽しみにしてマターリいこうや。
952 :
名無しさん@初回限定:04/03/28 22:42 ID:KxPy4U1n
953 :
名無しさん@初回限定:04/03/28 23:20 ID:B5La9IVR
うめたて
954 :
名無しさん@初回限定:04/03/29 00:01 ID:o+gJxgtd
955 :
名無しさん@初回限定:04/03/29 00:04 ID:o+gJxgtd
あきうめ
いきうめ
埋めんなよバカ
やっぱり本日中に次スレ作らないともたんかもしれんな・・・・・
958 :
名無しさん@初回限定:04/03/29 01:29 ID:PZI4Vc6z
カトゆから来ますた。
うめうめに協力。
959 :
名無しさん@初回限定:04/03/29 02:28 ID:ZElE0rMO
>>1の自演が蔓延するようなスレは
とっとと潰れた方がとっても良いよね♪
テンプレ続き。(倉庫からお借りしました)
-------
登場人物
Aさん
言わずと知れた主人公。
B氏
Aさんが、不採用だった会社の代表。
さわやかな好青年。
C氏
Aさんが、B氏の面接の返答を待っている時、
外注を頼んで来たソフトハウスの人。
D社長
「背骨ソフト」の代表兼プログラマー。巨漢。
Aさんは、自己中心的な人物だと感じている。
E氏
「背骨ソフト」の社員。無口、喋ってもボソボソとしか喋らない。
F氏
「背骨ソフト」の社員。Dさんの事を、冷ややかに見ることもある年配。
他のメンバーよりは社交的
G先生
「背骨ソフト」デビュー作(前作)で、外注でシナリオを書く。
H子さん
「背骨ソフト」の原画家。口数は少ない。
外見は平均以下。年齢はD社長と一緒。
Iちゃん
「背骨ソフト」のチーフグラフィッカー。外見は平均以下。
H子さんに比べると、外交的。
J君
「背骨ソフト」の営業(実際はプログラマー)。実績と経験もあり、やり手。
しかし青臭い所も多々見られる。
K女史
過去にH子さん・Iちゃんと、同人活動をしていた原画家。
他の会社で、原画家として大成功している。
L氏
もと「自衛母胎」のライターで現在はフリー。熱狂的な信者がいるほどのライター。
背骨ソフトの新作のメイン。
行ってくる
乙
ああ、どんどん下りだあ・・・・・・
前1というHNは1さんの無言の抗議と取るべきなのだろうか・・・・
1さんもライターに裏切られた経験あるんだろうか
Jの怒りやメンバーの失望感がひしひしと伝わってくるようだ・・・
>>967 単に第2章を立てた人と間違わないようにしてるだけでしょ
でもどうせならもっといいPNつけた方が良かった気が…
>969
そういうとこにこだわらないのも、支持されてる理由のひとつだと思う。
ずっと続いたとして
前1、前々1〜とかは避けてほしいな。
で、
このスレどうするの?
放置
974 :
名無しさん@初回限定:04/03/29 22:03 ID:OGPamvFV
カトゆ〜から来ました
c⌒っ*゚д゚)っφ 記念カキコ
とりあえず埋めよ
ここ、かと(ry用のスレにしちゃっていいじゃん。
カトちゃん長さん亡くなったけど仕事頑張れよ!
そういや子供のころは、長さんが嫌いだった。
だけど大人になるにつれ、わざと嫌われキャラを
演じていることに気づいて、その奥深さに感銘を受けたなぁ。
ほんとお悔やみだ。
乙カ(ry
何カトry
志村はー?
志村ー、シナリオ、シナリオー!
>982,983
お前ら今日のバカ殿はみたんだろうな?
おっかれ。現スレじゃよけいなレスいれたくないし感想なんて興味ないんで
ココで訊くけどL氏には違約金を請求できるのでは?
Lは、D社長の兄が囲ってるんで下手に手を出せないんじゃない?
おまけに契約書も無いだろうから最悪、裁判に持ち込まなければならないかも。
裁判費用も馬鹿にならないし判決が出るまで背骨ソフトみたいな弱小メーカーじゃ
争ってられんでしょう。
それに、違約金を請求してもLに支払能力無いだろうし、外注にそういう事は直ぐ伝わるから
全て自社で賄えるならともかく裁判起こすとそれ以降、誰も外注受けてくれなくなる可能性も。
明らかにLに非がある状態で裁判起こしたら
外注に避けられるってそんなもんなの?
信用度・力関係がL>背骨っぽいし(w
>>988 それはエロゲファンの評価では。残念ながら信用に値しない。
裁判所で言う、社会的信用はまた別。
だから、社長Dは訴えようとしたんだな。勝てる見込みある訳だし。
カト(ry
埋めとこう
埋め
埋め埋め
埋め〜
埋めちゃうよ
ヽ(´ー`)ノ
梅
あと3?
お疲れ様でした
1000 :
名無しさん@初回限定:04/03/31 23:49 ID:HYUek1Og
これからも某Aさんのエロゲークリエイター体験記を
よろしく応援よろしくです。
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。