絵師はいろいろ面倒なことにもなりかねませんぜ、ダンナ。
しかもここ画像掲示板じゃないし、従来通りテキストオンリーで頑張りましょうや。
>>801 私もその設定をお借りしてヒミカSS書いてたところでした。
(投下するとしても、それはいつのことやらw)
広げすぎると、ウルカと微妙にキャラがかぶるので困ってますが…
>>804 お。わくわく。
他の人のヒミカ像からずれまくってるかと心配してたんですが(汗、
設定だけでも役に立つようならなによりです。
たしかに大局的にはウルカとかぶりますね。
ウルカは部下たちが(ryなんで、必然的に変革がウェイトを占めますが、
あのヒミカは最終的には変革だとしても、今・目の前の・心 がウェイト大きいかな、と私の中では。
(単に第二詰所しか考えてなかっただけだろ、という内なる声のツッコミもありますが)
着々とトリガが近づいてますが…
一応、即死回避の足しにと思ってお話書いてみてるけど間に合いそうにない OTZ
誰かスタンバイできてる人います?
ユート様、だ、大丈夫ですよね。第一の皆さんと一緒になっても、私たちのこと忘れ
たりしませんよね。
わ、私、信じてますから。ユート様のこと信じてます。
///
あの、その……おまじない、してくれますか。え、えーとハイペリアの約束のおまじない……
――――――ありがとう、ございます。それじゃ…私詰め所に戻ってますね。ユート様、また。
807 :
788:04/04/18 10:57 ID:W6bmS8nU
>>789 お気になさらずに、私は「ハクゥテ」自体をど忘れしてしまったのですから。
>>799 どうもありがとうございます。
ネリーが事の経緯を言わないまま微妙に間違えて
「ユートさまがこわいよね!シアー?」「え、えぇ〜?」
ヘリオンの呟きも途中で聞きつけられて、大混乱……という状況が浮かびました。
風呂の話をした>775だったのですが、
私も>777氏の言って下さった「平気」ということにホッとしてます。
「『至福』のナナルゥ」という字面はなんともほのぼのしますね。
>>805 ヘリオンばかりでやって良いのか不安ですが、
実は、もう「『失望』の道行・第二幕」が出来ております。
だいたい20Kb以上なのですが、即死回避には足りるのでしょうか?
>>806 きっとクライマックスに復活するとしても
その台詞は物凄く死にフラグな気がする
809 :
>>1:04/04/18 11:52 ID:Qkh93nna
ちょっと思いついたんですけど、これだけSS投稿需要があるのでしたら、
保管庫も兼ねていっそ外部にSS投稿専用のスレッドを借りてみましょうか。
SSはそちらの方に投稿していただいて、リンクを当スレに張ってもらうようにすれば、
容量問題と、SSと雑談の混在に伴う可読性の低下が解消できると思われますので。
>>809 あまりおすすめしない、かも。
そうやって分けたことで両方ぽしゃったって例を結構見てきたんで。
811 :
>>1:04/04/18 12:59 ID:Qkh93nna
>>810 ごもっともな懸念です。私も心当たりがないわけではないですし。
取りあえず、こちらに投稿されたSSのバックアップ用として運用テストをしようかと思います。
したらばに板を借りてきましたので、1スレッドを1作品に割り当てて、2chブラウザから
タイトルの一覧表示が出来るようにしようと考えてます。
要するに簡易的な保管庫、ですね。
その余録として、こちらの避難所スレを併設する、くらいでしょうか、今のところは。
>>810 禿同。
スレの進行が劇的に遅くなりそうな悪寒がしますな。
でもスレ専属の保管庫は用意したいですね。
誰もやる人居なかったら私が用意しますよ。
ちなみに私もSSスレ見てからアセリア始めたもんですが、
このスレ見なかったら、アセリア&王女様一筋で雑魚スピになんぞ
目もくれなかった事でしょう。改めてここの職人さん凄すぎです。
あと関係ないけど時深おばさんのタイムアクセラレイトが
このスレのAAまんまでワラタ。
>>811 おっと、既に用意してたのですね。
行き違いスマソ。
んじゃアテクシは画像のうぷろーだーでも作るとします。
需要があるかはこの際抜きにして。
814 :
>>1:04/04/18 16:06 ID:Qkh93nna
815 :
>>1:04/04/18 16:21 ID:Qkh93nna
追伸ですが、保管庫のSSスレにはスレストをかけてあります。
あと、スレッド総数にも制限をかけてありますので、実質連絡スレにしか書き込めません。
悪しからずご了承願います。
818 :
>>1:04/04/18 17:03 ID:Qkh93nna
797氏の文案にちょっと手を加えて、シンプルにまとめてみたつもりですが、
こんなもんでどうでしょうか?
それと、スレタイですけれど、発祥が「雑魚スピスレ」であることを明示したい
という意向を汲んで、
「永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 2」
と銘打って、「永遠のアセリア分」と「雑魚スピ分」を補充するスレッドである、
という案はいかがでしょう?
ちょっと姑息ではありますけど、これでよければ移行トリガを引き次第、
スレを立てて参ります。
>>1氏
乙です。スレタイトルもそれでいいかと。
最近の職人の方々の後書きを読んで、意外と周回重ねていない人がいると知り、
あんなSハードやってないとわからないネタぶちかまして凄く申し訳なく思ってます。
えと、とりあえずハリオンお姉さんを80まで育ててあげてください、このとおり!!orz
煽り文句争いをするつもりはないですが
>>816氏の煽り文句を弄ってみてこんなのはどうでしょうか?
<--
職人によって新たな命を与えられた第二詰め所の面々。
『雑魚スピ分が・・・雑魚スピ分が足りぬ!』とネタが更なるネタを呼び
主要キャラをも巻き込んで「アセリアネタ総合として」
新たなるファンタズマゴリアの構築を目指す!
メーカーによる雑魚スピ補填に僅かな期待を寄せつつ
雑魚スピ+α絡みの妄想を膨らませたい貴方に
ハリオン嬢の和みエレメンタルブラストが炸裂。
-->
と、嫌々メインキャラも認める雰囲気を消してみますた。
不要でしたらスルーでお願いしますね。
821 :
>>1:04/04/18 18:00 ID:Qkh93nna
>>820 嫌々感を消すというなら、こっちの方が良さそうですね。
ただ、最後の一節だけは「先制攻撃、決めます!」の方がキレがイイ感じですので、
<--
職人によって新たな命を与えられた第二詰め所の面々。
『雑魚スピ分が・・・雑魚スピ分が足りぬ!』とネタが更なるネタを呼び
主要キャラをも巻き込んで「アセリアネタ総合」として
新たなるファンタズマゴリアの構築を目指す!
メーカーによる雑魚スピ補填に僅かな期待を寄せつつ
雑魚スピ+α絡みの妄想を膨らませたい貴方に……先制攻撃、決めます!
-->
とさせてもらいますね。
おそらくこのレスを持ってトリガを引くと思われますので、スレ立て一番手
行って参ります。
もしスレ立て不可の場合報告しますので、どなたかお願いします。
822 :
>>1:04/04/18 18:05 ID:Qkh93nna
一行目の<--をくーーと読んでしまって誰かが居眠りしてるネタかと思った漏れ_| ̄|○
>>808 『失望』とは望みを失わないということ。
>その台詞は物凄く死にフラグな気がする
そんなこと言わんで(ノД`) 「俺は、あれがヘリオンとの永遠の別れに
なるなんて思いも寄らなかった」 とか言いそう。
さっちんっぽい。
関係ないけど、パルスェット良かったね
新スレに誤爆してしまった_| ̄|○
ともかく投下します。
ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ。
目覚ましの電子音に急かされ、私は目を覚ました。
寝起きは良い方だと思うけど、今朝は妙に身体がだるくて、暫く目覚ましは鳴りっぱなしにしておいた。
何か夢を見ていたような気がする。それは長い長い夢。悲しくて辛くて切なくて、なのに幸せな
夢、だったと思う。目覚めた瞬間忘れてしまったそれは、暖かさとほんの少しの痛みを、私に与えて
去っていったようだった。
僅かに首を振る。
見えるのは、本棚や箪笥、子供の頃から使っている勉強机、そしてその一角に置いてある写真立て。
いつもの私の部屋だった。
新鮮な感じがする。巧く言えないけど、強いて言えばどこかのホテルにでも泊まっているみたいな、
そんな感覚。
少しして、腕を伸ばして目覚ましを止めた。
そしてがばっと起きあがる。ぐずぐずしているといつまでも起きられないから。そう思ってから
少し変な気持ちになった。それって自分のことだったかな?
向きを変えて改めて時計を見る。6時を少し過ぎていた。
「……あれ?」
何故こんなに早くに起きてしまったんだろう? 多分お母さんも起きたところじゃないだろうか。
出し抜けにばたん、と音がして、そのまま耳を澄ませていると誰かが階段を下りていく様子だ。
多分お母さんだろう。
折角早起きしたんだし、今日は朝ご飯の準備を手伝うことにした。
お弁当も詰めて、壁掛け時計を見ると良い時間だった。
「それじゃ、行ってくるね」
気をつけてね、とお母さんが言い、頑張れよとお父さんが言った。
それはいつもの登校前の風景なのに、今朝は何故かくすぐったかった。
家を出て少し行くと、待ち合わせの電柱の所に小鳥が立っていた。
「あ、佳織、おはよー」
「おはよー小鳥。今日は時間通りだね」
「そういつもいつも遅れてられませんって。さっ、行こう?」
小鳥が笑って、いつもの、というよりは少し余裕のある登校風景が始まる。
「…それで、今日は運勢バッチリなのよ。特に恋愛運が満点でねー」
小鳥は相変わらず良く喋る。聞いているだけで楽しくなってくるけど、なかなか口を挟む
機会が無くて、つい「アハハ、そうなんだ」みたいな受け答えになってしまうのが残念。
ところが今日は例の急な坂を登る途中くらいから、小鳥は黙ってしまった。
「……?」
ちらりと小鳥を見ると、小鳥もしきりに首をかしげている。自分が喋らないのが信じられないって
様子で。時々何か言おうとするんだけど、口がぱくぱくするだけで、続かないみたい。
そのまま坂を上りきった所で、今まで私の右を歩いていた小鳥が急に左に回った。
「?」
そして、また右に戻る。
うん、と納得したように小鳥は頷いた。
暫くお互い黙ったまま歩いていると、急に小鳥が私の腰に抱きついてきた。
「きゃっ、な、なに?」
小鳥は何も言わず、左手は私の腰に回ったままで、右手をぶんぶんと私の左手の辺りで振った。
端から見たら馬鹿みたいな光景だろうけど、小鳥が真剣な顔をしているので振りほどくのは
憚られた。
「こ、小鳥、なにしてるの?」
「え? うーん」
小鳥は首を捻った。
「何かこの辺にいるような気がするのよね」
「え? な、なに?」
急に怖くなって私も左上を見上げた。
何もないし、誰もいない。
「なに? 霊感かなにか?」
「違うけど」
恥ずかしいよ、と言うと小鳥も気付いたらしくぱっと私から離れた。
「ホントになにもない?」
「ないよ」
もう一度左上を見上げるが、やはり誰もいなかった。
そして顔を見合わせる。
「気のせい、じゃないの?」
「気のせい、なのかなぁ?」
それからも時折思い出したように小鳥は私の左側を見ては首を傾げた。
その度に私も左上を見上げた。
暫くしてふと疑問に思う。
(なんで私は左上を見上げるんだろう…?)
そう思うと、急に胸の奥が熱くなった。
「…か、佳織ってばなんで泣いてるの?」
「…え?」
気付かないうちに、私の目から涙が流れていた。
「あ、あれ? 変だなぁ…」
ハンカチで涙をぬぐう。小鳥が心配そうに私の顔を覗き込む。
ぽろっ。
小鳥の目からも涙が一筋こぼれ出た。
「あ、やだ、私までもらい泣きしちゃったじゃない」
そう言ってアハハと小鳥が笑った。
私もハンカチを当てながらアハハと笑った。
心の中が暖かくて、それでも涙はなかなか止まってくれなかった。
ふと胸元を見ると、ペンダントが優しい光を放ったような気がした。
いきなり、小鳥が私の手を引いた。
「走ろ?」
「うん」
急いでもいないのに、それがふさわしい気がして私たちは通学路を走り出した。
以上4レス、佳織ネタは投下しづらいのでこそこそとw
妹、いい(゚∀゚) 絵がなければ、糾弾されることもない萌え妹だよ。
以下、勝手に妄想
「ねぇ、小鳥ってピーマン嫌いだっけ」
「え、別にそんなこと無いよ」
「そうだよねぇ……確か誰かが嫌いだったような気がするんだけどな」
その後志倉の推薦を何故か蹴ってしまう佳織。いつの間にか神木
神社に来るのが日課になっていた。
今日も境内でフルートを吹く。その音色と共に何かを思い出せるよう
な気がするから。
そうだよ。
全部悠人が悪いんだよ。
このスレをスカイフィッシュが通過します。
通り過ぎるだけなのでなんら問題ありません。
n n n
⊂ニニニニ⊃ 三三三三三
u u u
>>487 の後、すぐに(w
>>488 >第三位・真実の存在に目覚めたヘリオン。
>第九位・失望と第三位・真実は同時反響存在である為にエターナルとなった後もヘリオンには「過去」が存在する。
エターナルとなったが以前と大して変わらぬ日々が続いていた。そんなある日のお話…。
悠人の部屋に哨戒任務から帰って来たらしいヘリオンが飛び込んで来た。
「た、た、た、たたたた大変です〜っ、ユートさま〜っ!」
「ど、どうしたっ、敵襲かっ!?」
慌てて『求め』を手に取り気配をさぐるが、それらしきものは感じない。
「違うんです、と、とにかく来てくださいっ!」
ヘリオンに引きずられるようにして悠人は第二詰所へ向かった。
第二詰所の食堂へ足を踏み入れた悠人は愕然とした。
「こ、これはっ!?」
「わたしが任務から帰ってきたらこの状態で…わ、わたし、もうどうしたらいいかわからなくて…」
そこには、テーブルに倒れ伏すヘリオン以外の第二詰所の面々の姿があった。
「…ヘリオンは見なかった〜第二詰所連続殺人事件〜」
「はい、わたしは見てないですぅ」
動揺の余りおかしなことを口走った悠人は、これまた動揺の余りわざわざ返事をしたヘリオンの声で我に返った。あわてて駆け寄り皆の様子を確認する。
「…ふぅ、みんな生きてるな。瀕死というわけでもない」
とりあえず一安心。そもそもスピリットは死ぬとマナへ還るので、姿がありマナの霧が発生していない時点で生命に異常はないのだが。
半泣きでおろおろするばかりのヘリオンに何かすることを与えた方が良いと思い、エスペリアを呼びに行かせると、悠人は首をひねった。
「いったい何が起きたんだ?」
エスペリアの診立てによれば、マナ/エーテルを消耗したわけではないということだったが、念のため癒しの魔法をかけてもらってから各自の部屋へ運び、
さらに、疲労しきってしまったエスペリアを第一詰所へ運んで休ませてから、ようやく悠人とヘリオンは現場へ戻って来た。
「これは敵の工作なのか?」
そう呟いて悠人は考える。今敵が攻撃があったらラキオスの戦力はヘリオン、悠人、アセリア、オルファリルの四人だけだ。
エターナルとなったヘリオンの力は大きいとはいえ、たった四人ですべての敵に対処しなければならないという状況は不利と言っていいだろう。
「えぇ〜っ、そ、そうなのぉ〜っ!?」
突然叫んだヘリオンの声が悠人を思考から引き戻した。どうやらヘリオンは『真実』と相談していたらしい。
「どうした、ヘリオン? 何かわかったのか!?」
「えーと、ちょっと待って下さい」
ヘリオンはそう言うと台所へ向かったと思ったらすぐに戻って来た。
「はい、謎は全て解けました。ユート様の名にかけてっ!」
「…なんで俺?」
「えーと…そ、それはそのぉ…」
何故か赤面するヘリオン。
「と、とにかく、真実はいつもひとつなんですっ!」
「う〜ん…。スピリットが戦うために存在するというのはこの世界の人間たちにとって真実なんだろう。だけど俺にとってはスピリットも人間も変わらないというのが真実だ。
それでも真実はひとつだろうか…まぁそんなのは真実じゃないと言われればそうなのかもしれないが…。それに、『真実』は『真実』であると同時に『失望』でもある。『真実』はひとつでありまたふたつでもあると言える…」
つい口に出して思索に耽ってしまった悠人だったが、我に返って先を促す。
「いや、悪かった。今はそんなこと考えてる場合じゃなかった。何かわかったんなら教えてくれ」
瞳をキラキラさせて悠人を見つめていたヘリオンも我に返った。
「あ、えーと、ヒントは三つです。一つめは、“敵の工作ならどうして第二詰所だったのか”。二つめは…」
「いや、ヒントはいいから、答えを…」
「んもう、せっかちですぅ」
「いや、せっかちって…そんなこと言ってる場合じゃないんだけど」
「そうでしたぁ〜てへっ」
だ、大丈夫なのか? 激しく不安になる悠人だったが、それに気づくこともなくヘリオンは続けた。
「まず、敵の工作ではありません。敵ならばレスティーナさまかユートさまを狙うはずです。その方が影響が大きいですから。もちろん、警備が厳しくてレスティーナさまを狙うことができなかったという可能性はあります。
ですが、第一詰所の警備は第二詰所と変わりありません。ユートさまのいる第一詰所ではなかったことが、敵の工作ではないことを示しています」
とりあえずそれを聞いてひとまず安心する。だが、すぐに敵の攻撃があるという可能性は低くはなるものの、この件とは関係なく敵が攻撃してくる可能性はゼロではない。
「次に、みなさんが倒れていた状態から言って、みなさんほぼ同時に倒れたと考えていいでしょう。
しかし、この部屋の空気に問題があるわけではありません。わたしもユートさまもこうして無事ですし、エスペリアさんもこの部屋に入りましたが問題ありませんでした。
そこで問題になるのが、このテーブルの状況です。お茶とヨフアル、このどちらかに問題があったと考える他ありません。ここでヨフアルを観察してみると、手つかずのまま残っているものがありますね。従って、怪しいのはお茶の方だと見ていいでしょう。」
まぁ妥当と言ってもいい…のかな? まだヘリオンの展開する論理に不安を覚えつつも黙って聞くことにする。
「さて、ここで台所を見てみましょう」
悠人はヘリオンに連れられて台所に足を踏み入れた。特に変わったところもないように思えるが…。
「ここを見て下さい」
ヘリオンはそう言って作業台の上を指で指し示した。特に何も…いや、何かの粉が所々散らばっている。
「それはルガモ退治に使うヘエソナの粉です」
「えーと、ルガモとヘエソナって何?」
ヘリオンの説明によると、どうもルガモというのはハイペリアのネズミに相当する生物らしい。そして、ヘエソナは硼酸団子のようなもののようだ。
「それでそのヘエソナがどうしたの?」
「はい。このヘエソナの粉が散らばっている一帯で、粉のない所は丸くなっていて、数が食堂のテーブルにあったカップの数と一致します。
つまり、カップにヘエソナの粉が入ったと考えていいでしょう。カップにお茶を入れた後に入ったならば溶ける前に浮いている粉に気づいた可能性が高いことを考えるとカップにお茶を入れる前と考えていいでしょう。
ヘエソナの粉とカップは同じ色ですから気づかなかったとしてもしかたありません。この上のあの棚の辺りでルガモがヘエソナを砕くか散らかすかしたのでしょう」
「うーん、何と言うか強引な感じもするけど、説明がつかないわけでもないな。…それより、ヘエソナって強い毒性があるのか?」
「いえ、ルガモにはよく効きますが、そのままでは人間やスピリットには影響はありません」
「そのままでは、ってことは…?」
「熱湯に溶かして飲むとスピリットは意識を失うそうです」
「そんな危険なものを普通にルガモ退治に使ってるのか!?」
「えーと、ヘエソナは大陸中でラキオス城でしか使われていませんし、この効果は誰も知りません」
「へ?」
「ヘエソナの材料はラキオス以外の場所では取れません。そして、非常に少量しか取れませんのでお城で使う分しか作れないんです」
何だか自信たっぷりに言い切るヘリオンだが…
「『誰も知らない』のになんでヘリオンが知ってるんだ? それに『失うそうです』って…?」
「えぇ、それは『真実』に聞いたんです」
………えーと、ということは…
「…ということは、どれだけヒントを聞いたって俺にはわからなかったってことだな」
「あれ? …でも、わたしは『真実』の言うとおりに…」
ヘリオンは首を傾げると、また『真実』とやりとりしているようだ。
「…で、何だって?」
「はい…その…『その方がおもしろいから』…と……」
もはやため息をつく以外にどうしろと…
「…『真実』は小説よりも奇なり、か……」
「はい?」
「いや、何でもない。それより、みんなはどれくらいの時間このままなんだ?」
「あ、それは数刻もすれば目を覚ますだろうということです」
「まぁ、それは何より、だな」
一時は、何事かと、どうなることかと思ったが、死者もなく、敵の仕業でもなく、まぁ大したことなくて良かった。まぁ、当事者には不幸な事故ではあったわけだけど。
えーと、こういうときに言う言葉が何かあったような……安心して、そんなことを思っていると、ヘリオンがピクリと動いた…気がした。緊迫した空気を感じて見やると、ヘリオンが固まっていた。
「ど、どうした、ヘリオン?」
「きゃーーっ! る、ルガモぉ〜〜っ!!」
と、頭上でガサガサと音がする。
あー、ネズミ…じゃなかった、ルガモもダメなわけね…
「くっ…けっ…こっ……しっ、しん」
腰に手をやるヘリオン。まずいっ。
「落ち着けっ、ヘリオ…」
「じつのっ!」
くっ、間に合わない!? とっさに後方へ跳びつつオーラフォトンバリアを展開、さらにコンセントレーションの発動にかかる。
「たちっ! シンジツノタチーッ!! 真実の太刀ぃ〜〜〜っ!!!」
コンセントレーションが完成しないうちに衝撃が襲いかかる。攻撃の直接対象ではないものの、その力は余波だけでも強烈だ。
オーラフォトンでも削りきれずに衝撃が悠人の体に達し、そのまま津波のように飲み込んで後方移動を加速させる。ドガッ!!!
「ぐはっ!!」
壁に叩きつけられる悠人。衝撃に削られることなく残った背面のオーラフォトンがなければこの時点で意識はなかっただろう。そのまま数瞬。ようやく衝撃が収まり磔から解放される頃には、悠人は既に力尽きていた。
受身の体勢も取れないまま落下しつつ薄れ行く意識の中に浮かんだのは先程思い出そうとしていた言葉だった。「大山鳴動して鼠一匹」…既に状況は一変していたが―――
「うぅうぅぅ〜…ごめんなさいごめんなさいユートさまごめんなさいぃ〜〜〜…」
あの後、我に返ったヘリオンは台所と悠人の惨状を見て青ざめ卒倒しそうになったが、ここで自分が倒れては悠人を介抱する者がいないことに気づいてどうにかこらえた。
急いで悠人の手当てをしてマナの流出も止まり命に問題のないことをたしかめると、空き部屋兼第二詰所に於ける悠人の部屋へと運んでベッドに寝かせた。
やがて目を覚ましたハリオンを事情の説明もそこそこに引っ張るように連れて来て、癒しの魔法をかけてもらった。ハリオンは魔法をかけ終わるとそのまま部屋を出て行った。ヘリオンはそこまで気が回らなかったが、台所の片づけに向かったのだ。
それからずっと、ベッドの脇に座って悠人の手を取り頬を寄せて「ごめんなさい」を繰り返していたヘリオンだったが、やがてそのまま眠りに落ちてしまった。
(………そう、強くなりなさい、心で…エターナルの本当の強さは心の強さなのだから………)
そう語りかける『真実』の声はしかし誰にも届くことなかった―――
「あらあら〜」
台所の片づけを終えて悠人が寝かされている部屋へ様子を見に来たハリオンの第一声である。ハリオンはそのまま部屋を出てヘリオンの部屋から毛布を持ってくると、ベッドにもたれて眠るヘリオンにかけてやった。
そのままヘリオンの背後に腰を下ろし、悠人の手に重ねられたヘリオンの手をそっと撫でながら、
「いい夢を見るんですよ〜」
そう囁くその表情は癒すような慈しむようなそんな笑顔―――
「…何やってるんだか……」
苦笑交じりのため息はハリオンを探して現われたヒミカの口から。
ベッドに寝かされた悠人。その手に手を重ね、ベッド脇に座り込んで眠るヘリオン。その肩には毛布。その後ろに座り込み、さらに手に手を重ねて眠るハリオン。何ともわかり易い構図だ。
ヒミカは踵を返すとハリオンの部屋から毛布を取って来て、のん気に眠っているハリオンの肩にそっとかけてやった。
三段重ねの一番上にあるハリオンの手の甲をそっと一撫でしてヒミカは部屋を出る。戸口でふと振り返ってしばし眺めて。
「…美しき光景…ではあるのかな……」
やがて扉が閉まるその音はそっと、そして優しさを込めて―――
>>834-840 新スレが24時間越えたことだし、埋め草に、没ネタのリサイクルで。
こんなアホなネタに使って申し訳ない。 > 487
ダメネタの上に作風上明らかに向いてないし。
ということでepilogue/digressionで無理やり補填。
だいたいここでこんなネタ誰がわかると思ってるんだと自分を小一時間問(ry
あ、ルガモ・ヘエソナはキーずらしで捏造した嘘単語です、念のため。
以上、ドトールでアイスコーヒーとミルクレープを頂きながら。
(ミルクレープ言いたいだけちゃうんかと自分を小一時間問(ry)
842 :
寸劇の人:04/04/19 20:55 ID:N5GTJvuU
もうね、(ry
\ 女子供はすっこんでろ(ry と… /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ)/ ,べV
〃  ̄ ヾ; ∠´ ハ`ゝ / 〃  ̄ ヾ;
i`_(ノハソ 彡//ノハハ〉 ! i ミ(ノハソ
l从゚ ヮ゚ハ ゞ(リ ゚ -゚ノ! !ik(i|゚ ヮ゚ハ
⊂}!廿i つ <´ii Yliン, リ⊂}!廿i つ
く/Цレ' U |.Tii< く/Цレ'
し'ノ <_ノ_jイ_ゝ し'ノ
\………/
 ̄∨ ̄
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ
彡//ノハハ〉
ゞ(リ ゚ -゚ノ!
<´ii Yliン,
U |.Tii<
<_ノ_jイ_ゝ
_| ̄|○
寸隙の人氏 乙でした。
とにかく……>842のユート、なにやってんだ(w
お前はそれでいいのかと、小一時間問い詰め(ry
_| ̄|○
マタヤッチマッタ…
寸隙→寸劇
いや、契約者
>>844よ。
スレに残った僅かな隙間をネタで埋める者、という意味において
>>842を「寸隙の人」と呼ぶのも間違いではあるまい。
>>844 まぁ別途「寸隙」を名乗る人が出てこない限りは通じるので問題ないっす。
ただのレス番省略用のつもりだったのを使い続けてるだけで深い意味ないし。
わかりやすいという以外には(w
さて、残り6Kほどか…微妙な残り加減にしちゃったかな?
一応、妙に創作風味な「このスレへ最後にかける言葉」とか1.5Kほどあったりもするけど
使ってしまうとその後は埋めに参加できない諸刃の剣…
自分の全レス番をさらすという無粋な真似をして非難を浴びてみるという危険な試みも
考えないではなかったけど、さすがにあんまりだしなぁ…
一週放置で落とすのが無難なのかなぁ…
とすると早めに別れを済ませておかねばならないのか…むむむ…
と、つらつらと書いて容量進めてみる(w
雑魚スピ 補充 スレ
でググってみたりして、改めて
>>1 は名文だな、と思ってみる。
「雑魚スピスレ」という儚さに燃えてお話を書いたり迷惑かけたりしたが、
新スレの総合化で少しはおとなしくなるだろうから許してたもれ。
時間経過で落とす方向になりそうなので
『「雑魚スピスレ」の最期によせて』あるいは『笑顔のままで』
とか何だかわからんもの書いて私の中で区切りをつけておく。
俺は第二詰所[雑魚スピ]のみんなを守るために戦ってきた…
だが、それももう終わる…おしまいなんだよ…
裏庭の第二詰所[雑魚スピスレ]を見守るこの大樹の元で、俺は眠りにつこう…
やがて、静かに降る雪が俺を覆い、真っ白な灰のようにするだろう…
「この」スレと共に生き、「この」スレと共にマナへ還る…
いつか、ふたりが同じ世界に生まれ変わったなら、
やっぱり君は、眠っている俺をいつの間にか膝枕していて、
やがて目を覚ました俺に、眩しい魂の笑顔を向けてくれるのだろうか…
え? あぁ、もちろん。
君がその魂の笑顔を向けてくれるなら、虜になる自信があるよ。
たとえ姿形は変わっても、君のことを覚えていなくても…
ここで俺が君に惹かれたように…
あぁ、生まれ変わって顔が変わっても、君の魂の笑顔の輝きは変わらないよ…
そんな気がするんだ…いや、これは確信…何故だかわかるんだよ…
ひとつだけ心配なのは、君が俺にその輝きを向けてくれるかどうか、さ…
…そろそろみたいだ…君の幻が見えてきたよ…
あぁ、君でもそんな顔をすることもあるのかな…
君の泣き顔なんて想像もできなかったのに、どうしてこんな幻を見るんだろう…
ねぇ、泣かないで…
この身はマナへ還っても、心はみんなを…君を…見守るよ…側にいるよ…
だからほら…泣かないで…君に涙は似合わないよ…
さぁ、いつもの笑顔で見送ってくれよ…
俺は笑顔を見せることができているかい?
君の笑顔には及ばないにしても、君を安心させられるだけの笑顔をできているかな?
もう…自分ではわからないんだ…
ダメだよ…その力でもこのスレの最期は止められないんだ…
あぁ、そろそろその時みたいだよ…
また、いつか…めぐり逢うその日まで…
どうか…笑顔のままで……ハリオン………
っていうかヤマト級の威力があるのはR-902のギガ波動砲ぐらいな気がするんだが……
機体のサイズ自体が比べ物にならんぐらい違うしさ。
『聖緑』のエスペリアのネイチャーフォースには敵いませんよ、そんなもん。
|当スレ長らくのご愛顧へのご報恩に、|
|不調法ながら、舞を一差し…… |
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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「,'´r==ミ、
くi イノノハ))) ∧_∧
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j /ヽ y_7っ= ( )
>>1-850 (7i__ノ卯! | | |
く/_|_リ .(_(__)
グッバイアクセラレイト!
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