うえーん@葱板 2.1度泣き

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118名無しさん@初回限定
               禿。                                    
             禿を見ている。                                 
            毎日見る禿。                                  
           終わりのない禿。                                
          硝煙に遮られた視界。                              
            泥沼の球場。                                  
           青く染まった世界。                               
        ピッチャーデニーの叫び声。                                
           ファンの断末魔。                                
 荒れた大地を覆うように、勝ち試合だった物体が転がっていた。                   
         どうすることもできずに、                              
ただ味方が蹂躙されてゆく様子を見ていることしかできなかった。               
         だから、せめて…。                                 
      自分だけでも一矢報いたかった。                            
        だけど、照準は合いすぎて…。                            
        ボールはスタンドに吸いこまれて…。                            
    ただ呆然と立ちつくすことしか出来なくて…。                       
             悔しくて…。                                  
             悲しくて…。