僕はみのりと結婚してから、もうどれくらい経ったのだろうか。
みのりが死んでから、どれほど経ったのだろうか。
僕たちが共有していた夢にすがり付くように
永遠が約束されたと思った高校時代のあの日、7/31にすがり付くようになってから
もうどれくらい経ったのだろうか。
いやみのりは、隣で小さく弱々しい寝息を立てている。
みのりとの間にできた息子だ。名を直之と言う。
僕にはあって、直之…キミには無い能力。僕の人生をメチャクチャにした予知能力。
違う……僕は予知能力がある訳じゃない。未来を創ることができるのだ。
僕の息子が、僕の人生をやり直し、そして僕と違った僕の未来を創る。
神に唾吐く行為なのかもしれない。
だから死神と名乗るのだ。神に唾吐く世界を創造する者、それが僕なのだから。
僕は黒マントをそっと翻した。終わらない7/31の中で、実紀と直之の絆を確定化させる
ために。一番、僕とみのりが大事に思っていた時間を直之の中に定着させる為に。
「直之。次に出会えた時、僕達分かり合えてたら素晴らしいね」
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