エロゲ裁判所第12法廷

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第42回「PS移植におけるタイトル変更及び著作権表記裁判」上告審判決

検察:BIOHAZARDで嘔吐検察
弁護人:トカレフ次席弁護人

主文
1.タイトルに対する侮辱罪は「輝く季節へ」と「Piaキャロットへようこそ!!3」のみ認める。
2.メーカーに対する侮辱罪は全件棄却する。
3.ジャンルに対する侮辱罪は全面的に認めるが、これに対する罰則は免除する。
4.それ以外の容疑については全面的に棄却とする。
5.以上の件につき、被告に1000Pia3グランドスラム(2600万円)の科料を科し、さらに訓告処分とする。

事象および理由
1.被告のガイドライン運用において、エロゲー移植だけ不当に厳しく見ていると思われる部分が存在
するのは事実である。オリジナルのタイトルや著作権表記を認めないこと、CGに対する過剰なまでの
介入など、被告の運用形態に問題点が多いことは否めない。
2."To Heart"と"輝く季節へ"において、前者の移植決定に対抗して後者の企画が出された時における
被告の対応およびその後の展開から、被告は"To Heart"を優遇視していたといえる。その点を考慮し、
この件に対して侮辱罪を認定する。しかしそれ以降のタイトルについてはタイトル変更の上で企画が
出されていた可能性を考慮し、次に述べる例外を除き棄却とする。
3.エロゲー移植において下着を描かせないという運用を行っておきながら格闘ゲームなどに
おいては下着を許容しているという運用形態は差別的行為であり、この事実により
「Piaキャロットへようこそ!!3」の一部CGの件についても侮辱罪を認定することとし、これを
先の項における唯一の例外とする。
4.尚、最近CEROレーティングという、表現の幅の統一規格が出始めたことを受け、
"Piaキャロットへようこそ!!3"と"ゆめりあ"の件も考慮し、被告にはエロゲ移植においても
CEROレーティングにより対象年齢が設定された内容も許容すべきであると考える。
裁判長としては、設定により全年齢対象のCGと対象年齢付きCGの切り替え機能があると
ユーザーにもその違いを伝えることができ、公正さの面でもプラスになると思う。裁判長と
してはこの仕様で「Piaキャロットへようこそ!!」と「Piaキャロットへようこそ!!2.5」がPS2に
移植されるとありがたい(滅)。

判決
以上の事象につき、一部タイトルについてのみ侮辱罪の適用とし、主文の通り判決を言い渡す。

平成15年5月17日 Pia2グランドスラム裁判長 ◆Pia25qv17.