エロゲ最萌ロリトーナメント!! Round22!!

おにいちゃんとはじめて会ったのは、もう１年近く前になる。
わたしとまいなちゃんが学校から帰って来ると、ママが台所で倒れていた。
わたしはもう慌ててしまって、ママの服を掴んで、ママ！ママ！って、
ただ叫んでることしか出来なかった。
そんなわたしを見て、まいなちゃんは、
「ゆうなちゃん！しっかりしなくちゃだめだよ！」
そう言って、ママの体に触れて様子を確かめていた。
何にも出来ないわたしの代わりに自分がちゃんとしなきゃいけない、
そう思ったんだと思う。
わたしの方がおねえちゃんなのにごめんね。
でも、やっぱりまいなちゃんも慌てていたみたいで、
「ゆうなちゃん、早く警察に電話して！」
って。

救急車が来るまでまいなちゃんがママに付いていることになって、
わたしは待つために外に出た。
わたしにはママの状態がどのくらいなのかわからなくって、
もう、すぐにでも泣き出しそうな気分。
おにいちゃんが家の前を通りがかったのはそんな時だった。
おにいちゃんはわたしの顔を見て、
「どうしたの？」
って、声をかけてくれた。
たぶん、その時わたしは随分ひどい顔をしていたんだと思う。
「朝倉さんの娘さん？」
わたしは必死で頷いて、
「ママが！ママが！」
ておにいちゃんに訴えていた。
こんな言葉でもおにいちゃんはわかってくれて、
「お母さんが倒れたの？」
何度も頷くと、
「お家の中なんだね？」
そう言いながらわたしの家に入ってママの介抱をしてくれた。

おにいちゃんはわたしのママとパパとは知り合いだったみたいで、
病院に掛けつけてきたパパとずっと話していた。
「ママは大丈夫だよ」
そうおにいちゃんに教えてもらったときには、
まいなちゃんはそのまま座り込んで泣いちゃって、
それを見てわたしも泣き出しちゃった。
ママはそのまま何日か入院して、数日後には退院した。
お仕事はその後も少し休んでたんだけど。
その後、おにいちゃんはわたしの家によく来るようになった。
おにいちゃんはひとり暮しで、それで夕食をご馳走したり。
この町に引っ越して来たのは最近だけど、
子供の頃はこの町に住んでいたらしい。
色々事情があったみたい。いつか話してくれるかな。

[[LOLI28-CQXauJAg-JT]]

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おにいちゃんは近所の病院にひとりで働いている。
そこは元々おにいちゃんのお父さんの病院で、
昔はお医者さんもいっぱいいたらしい。
病室もたくさんあって、設備もちゃんとしている。
でも最近はおにいちゃんのお父さんひとりだったみたいで、
それで、お父さんが亡くなって、研修医だったおにいちゃんが、
後を引き継ぐことになったんだって。
「みんな昔の名残で病院って呼んでいるけど、
今、ここは診療所なんだよね」
おにいちゃんはそう言ってた。わたしにはどういう意味かわからないけど。
おにいちゃん、がんばってね。