エロゲ最萌ロリトーナメント!! Round22!!

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676会場の跡地で…
数日前まで、熱い戦いが行われていた会場。
こに初島稔と、杏の兄妹は立っていた。
杏「…静かになっちゃったね……」
稔「うん…」
もう看板は外され、あれだけ盛り上がったお祭りを連想させるものは、ステージ台だけ。
それ以外はただの空間に戻っていた。
杏はステージ台に駆け上がり、ポーズをとった。
杏「じゃーん! トーナメント優勝は、初島 杏でーす!」
稔「やっぱり、優勝にはあこがれていた?」
杏「……本気だった訳じゃないけど…でも、なってみたかったな…って思う。
  それだけ可愛いって事の証明…って思うし」
ちょっと残念そうに呟く杏、こういうところは女の子らしいと思う。
稔「ほら、そこから降りて…伝言板のところに向かおうよ。はやく頼まれた事終わらせないと」
杏「うんっ」
ステージから駆け下り、伝言板に向かう。
壁一面に参加者、支援者、運営のメッセージが張られていた。

杏「このメモを張っておく事だよね?」
稔「うん…とりあえず、ここに張っておこうか…」
空いているところに、頼まれたメモ用紙を貼り付ける。
杏「あっ、ここに月宮あゆさんの書き置き張ってあるよ! こっちは幸野双葉さんも!」
稔「ほら、読んでないで…帰るよ」
杏「楽しかったなぁ…」
稔「杏…」
杏「また、皆に会えるかな…?」
稔「会えるんじゃないかな、どこかで…」
杏「…うん」
稔「さ、帰ろう?」
杏「…うん!」
当たり前のように手をつなぎ、兄妹は会場跡を去った。
張られたメモだけが、風に揺れていた。