エロゲ最萌ロリトーナメント!! Round22!!
おにいちゃんの病院の前で、わたしは一歩を踏み出せずにいた。
始めたら、後戻りは出来ない。
後戻りなんてするつもりはないのに。
まいなちゃんと約束したんだ、そう強く思って、わたしは扉を開いた。
玄関で靴とスリッパを履き替える。
他に患者さんは誰もいないみたい。それでいいのかな。
窓口を素通りして診察室の前まで行く。
少し呼吸を整えて、診察室に入った。
「ゆうなちゃん?」
少し驚いた表情でおにいちゃんは言った。
「まだ学校の時間だよね。それにその格好は?」
わたしは体操服姿をしていた。今日は午後一杯、体育祭の練習があって、
その合間に抜け出してきた。後はまいなちゃんが任せてって。
あ、わたしの学校のブルマは最近では珍しいんだって。
公立の学校はみんなショートパンツに切り替わっちゃってて、
わたしの所みたいな私立の学校で使われていることがあるだけみたい。
「・・・んに・・・おにいちゃん・・・、
ゆうなね・・・なんだか、とっても身体がだるいのぉ・・・」
嘘を付いちゃっているのはわるいことだと思うけど、それでも。
「だるい?そうか、それで早退して来たんだね」
「うん・・・」
「そういえば、ゆうなちゃんがここに来るのは初めてなのか」
そう言っておにいちゃんはわたしを椅子に座らせた。
「それで、ゆうなちゃんは今まで何をしていたのかな」
「ふに・・・体育祭の練習があって、それで、徒競走の練習をしてたの」
「走ってたのか。それで、その後にだるくなったのかな?」
「んに・・・走り終わったら・・・具合が悪くなって・・・」
わたしは頷きながら答える
おにいちゃんはすこし考えると言った。
「そう、それで他におかしいって思うことはない?」
余り考えないでここまで来ちゃった、わたしはちょっとあせって、
「・・・んとね・・・んとね・・・ゆうな・・・よくわからないのぉ・・・」
「そうか、ゆうなちゃん、頭痛い?」
「・・・ふえ?・・・ふに・・・」
「ん、さて、お熱はあるかな?」
おにいちゃんの手がわたしの額に伸びた。ばれちゃう!思わず少し体を引いてしまった。
でもわたしの体の調子がわるいせいだと思ったみたい。大丈夫。
おにいちゃんの冷たい手が額に当たった。照れて顔が赤くなったのが自分でもわかる。
「ん・・・」
おにいちゃんは怪訝な顔をして自分の額に手を当てた。
「どうも熱はないみたいだけど・・・」
「そんなことないよぉ・・・、ゆうなのからだへんなのぉ・・・」
おにいちゃんはもう一度額に手を当てて、そして言った。
「大丈夫だと思うよ。熱はないし。ちょっと疲れちゃったんでしょう。お家に帰ってゆっくりすればなおっちゃうよ」
「・・・ふえ?そうなのぉ?」
「うん今日は早く帰って、お布団でゆっくり寝てようね」
どうしたらいいのかな・・・
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「・・・ゆうな・・・帰らなきゃダメ?」
「疲れてるなら、その方がいいよ。また今度、まいなちゃんと遊びにおいでよ」
「ふえ? そ、そんなぁ・・・ゆうな・・・」
このまま帰っちゃったらおにいちゃんをゆうわくできないよ。
まいなちゃんとの約束を思い出してわたしはパニックになってしまった。
その様子を見ていたおにいちゃんは、わたしの調子がわるくなったと思ったみたい。
「ごめんごめん、ちゃんと診察するよ」
そして、わたしの体をじっと見始めた。
おにいちゃんに見られてる、そう思ってわたしはちょっと変な気分になっちゃった。
「・・・はぁ、はぁ・・・、おにいちゃん・・・」
「どうしたの?ゆうなちゃん?」
「・・・なんだか、からだが・・・、からだがあついのぉ・・・、はぁ、はぁ・・・」
おにいちゃんはびっくりしちゃったみたい。
「ゆうなちゃん、大丈夫だからね」
頭を撫でて落ち付けてくれた。そして体温計を取り出し、
「これを脇に挟んでみて」
そう言ってわたしに渡した。
体温計・・・。どうしよう・・・。脇に挟みながら考えてみる。
こすっちゃおうかな、そう思って手を伸ばそうとすると・・・
「・・・ゆうなちゃん、なにをしようとしているのかな」
おにいちゃんにみつかってしまった。
ついにばれちゃったかな・・・
「やっぱり平熱だね」
もうダメ、そう思いつつ、必死で訴えてみる。
「でもね、体温計は嘘を付かないし」
「測り方がおかしぃんだよぉ」
「そんなことを言ってもね・・・まぁ、確かに、
直腸検温でもしないと正確には謀れないけど」
そこまでいっておにいちゃんは何かを閃いたみたい。
「じゃあゆうなちゃん、体温計をおしりの穴に入れてみる?」
そう言えばわたしが諦めると思ったんだろう。
「・・・入れて」
「え?」
「ぐず・・・ひぇん、・・・おにいちゃん・・・うそつきって・・・、
おもってて・・・、そんなの・・・ゆうな・・・」
おにいちゃんは慌ててる。もうこのままいくしかないよ。
「わ、わかった、じゃあ、そこの衝立の向こうで・・・」
「おにいちゃん、いれて・・・」
「え・・・そんな・・・」
おにいちゃんはわたしの勢いに飲まれたみたいに頷いて、
わたしを診察台に横たえさせ、おしりで体温を測った。
もちろんそれでも平熱だったし、きっとおにいちゃんも、
もう仮病だって気付いていたと思う。
「多分夏風邪なんじゃないかな、風邪はね、変にお薬を飲むよりも、
きちんと栄養を取ってゆっくり寝ているのが一番なんだよ」
そう言ってたけど、それはおにいちゃんがわたしを気遣ってくれたんだよね。
わたし、おにいちゃんをゆうわくできたのかな・・・。帰り道、わたしは考えていた。
まいなちゃんにはなんて言えばいいんだろう・・・。