エロゲ最萌ロリトーナメント!! Round22!!

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157はじめてのはじめて_09/32
今日はおにいちゃんが家で夕食を食べる。
久しぶりにおにいちゃんに逢えることになってとてもうれしい。
まいなちゃんも笑顔でママの手伝いをしている。
メニューは、カレーライスとかぼちゃのスープとツナサラダ。
わたしはオムライスを作ろうかなって思ったんだけど、
おにいちゃんに子供っぽいと思われちゃうかなと思って止めた。
おにいちゃんに食べてもらえると思うと、
じゃがいもを切るのもたのしい。不思議。
おにいちゃんが来るかもしれないと思って部屋も綺麗に掃除した。
まいなちゃんはおにいちゃんとプレステかな。
わたしはゲームが苦手だけど、見ているだけでもきっとたのしい。
158はじめてのはじめて_10/32:03/01/28 04:45 ID:onzJ1gfb
おにいちゃんは8時半頃になって来た。
わたしの家の夕食としては少し遅くなっちゃったかな。
まいなちゃんは待ちきれなかったみたいで
ちょっとお菓子を食べちゃった。御飯が食べられなくなっても知らないよ。
今日はパパも帰って来ている。みんな揃っての夕食。
おにいちゃんにテーブルに付いてもらって、
まいなちゃんとふたりで食事を運ぶ。
その間、おにいちゃんはパパとお話している。わたしには少し難しいかも。
「これねぇ、わたしが作ったんだよ!」
まいなちゃんがおにいちゃんにうれしそうに伝える。
「わたしもじゃないの?」
ママにそう言われて少しむくれるまいなちゃん。
「ありがとう。おいしそうだよ、まいなちゃん」
「えへへ」
まいなちゃんの満面の笑み。
「ゆうなちゃんもね」
おにいちゃんがこっちを向いて言った。照れちゃったのばれたかな。
159はじめてのはじめて_11/32:03/01/28 04:45 ID:onzJ1gfb
来るのが少し遅かったから、夕食が終わったのもけっこう時間になっちゃったけど、
おにいちゃんは、わたしたちに付き合ってくれることになった。
パパやママも夜更かしを許してくれた。
おにいちゃんが来た時は、パパやママも少しやさしい気がする。
まいなちゃんはやっぱりプレステ。対戦型のアクションゲーム。
わたしはふたりがプレイするのを後から見ていた。
「負けた!」
「まいったか!」
まいなちゃん、強い!おにいちゃんは本気みたいなのに。
「ねぇ、ゆうなちゃんもやってみない?」
まいなちゃんに言われた。
「ゆうなちゃんならおにいちゃんも良い勝負出来るんじゃない?」
おにいちゃんが苦笑する。それはおにいちゃんに失礼だよ。
結局、まいなちゃんに指示してもらいながらやることになった。
やっぱり普通に戦ったらおにいちゃんには勝てない。
おにいちゃんは気付かれないように手加減してくれてるみたいだった。
気付いちゃってるけど。
160はじめてのはじめて_12/32:03/01/28 04:45 ID:onzJ1gfb
おにいちゃんが帰ってしまった後、わたしはベッドの上に横になっていた。
さっきまでおにいちゃんがいたところにはもう誰もいない。
わたしは体の中の何かが欠けてしまったような、そんな気分になっていた。
おにいちゃんが来た日はいつもこんな気分になる。
うれしい日の筈なのに。
気が付くと、わたしの手はあそこに伸びていた。
最近、おにいちゃんのことを考えると自然にそうなってしまう時がある。
自分の手が服の上から触れる。
痺れるような感覚がそこから伝わってくる。甘い気持ち。
どのくらい経ったのだろう。
「おにいちゃん・・・」
そう呟いた時、眼の端に映っているものに気が付いた。
「まいなちゃん!」
まいなちゃんがこっちを見ていた。見られた。見られちゃった。こんな。
「まいなちゃん、まいなちゃん、まいなちゃん・・・」
体を縮めてわたしはそう言っていた。涙がこぼれていた。
「ゆうなちゃん・・・」
そう呟きながらゆっくり近付くと、まいなちゃんはわたしを優しく抱きしめてくれた。
「ゆうなちゃん、それははずかしいことなんかじゃないよ」
「まいなちゃん・・・」
まいなちゃんの言葉がわたしの心を優しく包み込む。
「ひとがひとを好きになることがはずかしいなんて絶対にない。
わるいことなわけがない」
それは、自分に言い聞かせている言葉のようにも思えた。
「ゆうなちゃんはおにいちゃんが大好きなんだよね」
「うん・・・」
少しの間の沈黙。
「わたしに任せて」
「え?」
「ゆうなちゃん。好きって気持ちより大切なことなんかないよ」
そう言ってまいなちゃんはわたしの顔をじっとみつめた。
「まいなもおにいちゃんが大好きなんだよ」