エロゲ最萌ロリトーナメント!! Round22!!

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141支援1 ◆r4YUUNAO8w
これでSSは二作目になります。我が愛するゆうなちゃんの勝利を願って、投下します。


ゆうなたんSS はじめての夜更かしの巻

「二人とももう寝るんだよ・・・。おやすみ。」
「うん、お兄ちゃん!おやすみ〜☆chu!」
「ふにぃ、おやすみなさい・・・」
*****
「さて、二人をベッドに入れたし、仕事、仕事・・・。」
僕は、病院内の書斎兼寝室に向かった。学会に提出する報告書作成のためである。
「ふぁー、今頃世のサラリーマンは酒でも飲んで(・∀・)イイ!気分なんだろうな・・・。医者は辛いよ・・・」
などと愚痴をこぼしながら作業を進める。
小さいノックの音と共に、部屋のドアが空いた。そこには目を爛々と輝かせたゆうなちゃんの姿があった。
「どうしたんだい、ゆうなちゃん?」
「ふにぃ、ぜ〜んぜん、ねむくならないの〜」
思い当たる節があった。夕食後、三人おこたでテレビを見ていたとき、ゆうなちゃんはミカンと一緒にたくさんの緑茶を飲んでいた。緑茶には結構な量のカフェインが含まれている。
「うーん、睡眠薬とかはまずいからなー。そうだ、ゆうなちゃん、向こうの本棚からマンガでもとっておいでよ。それ読んだら眠くなるかもしれないから。」
「うん、わかったよ、おにいちゃん・・・」
トテトテと可愛い足音で、本棚へ走っていく。
「え〜とぉ、え〜とぉ・・・」
ああやって考え事をしているゆうなちゃん、とてつもなく可愛いなあ・・・。(エヴィス顔 おっと、仕事仕事・・・。
*****
142支援2 ◆r4YUUNAO8w :03/01/28 03:21 ID:01llh2nu
暫らく経って報告書が一段落ついた頃、ちょうど、ゆうなちゃんが大きめの本をもってやってきた。
「おにいちゃ〜ん、これ、読んで?」
「ん?なに?絵本?」
見てみると、僕の小学校・中学校・高校の卒業アルバムだった。
医学書や趣味の本が乱雑に入っている本棚からよく見つけたものだなぁ、と少し感心すると同時に、ゆうなちゃんの鼻の良さ(?)に驚いた。
「ねぇ〜、おにいちゃん、読んで読んで〜。ゆうな、おにいちゃんの昔のお話、聞きたいなぁ〜。」
「うーむ、仕方ないなぁ・・・」
カフェインのせいか、多少ハイになっているゆうなちゃんに付き合うことにした。まぁ、しばらくアルバムなんか見てなかったから、たまには昔を懐かしむのもいいだろう。
*****
ゆうなちゃんはベッドに座っている僕のひざの上に乗っている。そして、ゆうなちゃんのひざの上にはアルバムが乗っている。
「え〜とぉ、まずは小学校からねぇ〜」
「うん。おっ、いきなり6年の時の写真か。ゆうなちゃん、僕はどこにいるでしょう?」
「ふえっ!?え〜とぉ、え〜とぉ・・・。」
「僕のこと、見つけられないのかい?悲しいなぁ・・・(ウソ泣き)
「ふえぇぇぇぇ、そんなことないよぉ、え〜とぉ、え〜とぉ・・・。」
(数分後)
「ああっ、おにいちゃんみ〜つけたっ!!」
「やっと見つかったね。これで僕も一安心だよ。」
「ふぇぇ、ごめんなさい・・・。でも、おにいちゃんのいまのおかおとちがうもん。」
「そ、そうかい?」
「そうだよぉ〜。いまのおにいちゃんのほうがかっこいいもん・・・。このおにいちゃんも、かわいいけど・・・。」
「ゆうなちゃん・・・」
いつもは何かを言われて真っ赤になるのはゆうなちゃんだが、今晩は僕の役柄になったらしい。
「あっ、えんそくのしゃしんだぁ〜。おにいちゃん、しかさんにおべんとうとられてるぅ〜。おドジさんだね〜。」
「ははっ・・・(苦笑い)」
どちらかというとゆうなちゃんには言われたくない言葉である。
「つぎは・・・。うんどうかいだね。ああ〜っ!おにいちゃんがはしってる〜。どうなったの?」
「うーん・・・、確か一生懸命走ったけど、隣のクラスのサッカー少年に抜かれた気が・・・」
「へぇぇ・・・」
143支援3 ◆r4YUUNAO8w :03/01/28 03:21 ID:01llh2nu
「あっ、ぶんしゅうだぁ〜。おにいちゃん、なにをかいてるのかな〜?」
「あっ、ゆうなちゃん、そこはダメだって!」
「えへへ、かえさないよ〜」
「ゆうなちゃんってば!」
今夜は完全に立場が逆転してしまったようである。
「『20年後のぼく6年1組上村雅文(仮) ぼくが大人になったら、ぼくは宇宙飛行士になって、かわいいおよめさんといっしょに楽しい家庭をつくっているだろう。』
ふぇぇ、おにいちゃん、うちゅうひこうしさんになりたかったんだぁ〜」
「うん、残念ながら一個目の夢は叶わなかったよ。その代わり、二つ目の夢はほぼ叶ったも同然だけどね。」
「ふっ、ふぇぇぇ・・・」
ゆうなちゃんは、僕の発言の意図を汲んでくれたらしく、耳まで真っ赤になってしまっている。
*****
「つぎはちゅうがっこうだよ。」
「さぁ、ゆうなちゃん、こんどはすぐに見つけられるかな?中学校はクラスが倍増してるからね〜。」
「むぅ〜、ゆうな、すぐにおにいちゃん見つけるもん・・・。」
ちょっとむくれてしまったが、それでもゆうなちゃんの可愛さは少しも損なわれることは無い。
「ほら、見つけたよ?う〜ん、しょうがっこうのころよりはかっこよくなってるかな〜」
ゆうなちゃんはいろんなページをめくり、たくさんのことを聞いてきた。
授業の話、部活動の話、文化祭や体育祭の話、修学旅行の話、友達との生活の話・・・。やはり、学校生活が恋しいのだろうか・・・。
144名無しさん@初回限定:03/01/28 03:22 ID:RlgmFoja
[[LOLI28-z1OjeaOQ-Ou]]
素直じゃなくて、しっかりもので、そのくせ淋しがり屋で……。
いろんな意味で甘酸っぱいぜ、アリス!
<<香坂アリス>>に一票。
145支援4 ◆r4YUUNAO8w :03/01/28 03:23 ID:01llh2nu
しばらくして、ゆうなちゃんは決意を込めたような言葉で問い掛けてきた。
「ねぇ、おにいちゃん?おにいちゃんのはつこいって、いつ?」
これはコイビトとして避けがたい質問なのかもしれない。やはり感情として、相手の昔のヒトが気になるものなのだ。
もはやゆうなちゃんとの間に隠すことは無いと考え、僕も意を決して答えた。
「・・・。中学時代だよ・・・。」
「ここに、そのヒトのおしゃしん、あるの?」
「・・・。ある・・・よ・・・。」
「ふにぃ・・・。どのヒト?」
「そっ、それは・・・。」
「おにいちゃんとゆうなはコイビトどうしなんだから、かくしごとはないんでしょ?おしえて・・・。」
「ううっ・・・。」
僕は辛く感じたが、やはり真に愛し合うコイビト同士、秘密は禁物だろう。それに、ゆうなちゃんはとても潤んだ目で僕を見つめている。
憧れだったあのコの写真を黙って指差した。いつも笑顔で、おさげが似合っていた、あのコを。
「・・・。」
「・・・。」
「ゆうなより、このヒトのほうが、かわいい、かも・・・」
ゆうなちゃんはうつむいて、小声で、こう呟いた。やばい、大雨洪水警報発令だ!
「全然そんなこと無いって!確かにこのコも可愛かったけど、ゆうなちゃんのほうが万倍、ううん、億倍可愛いよ!!」
そう叫んで、僕はゆうなちゃんを抱きしめた。ゆうなちゃんは一瞬振り解こうとするそぶりを見せたが、僕はかまわずにもっと強く抱きしめた。
「うっ、グスッ、はなしてよぉ〜」
「こんなに可愛いお嫁さん、離してたまるか!!」
この一言で、嵐は去ったらしい。ゆうなちゃんは落ち着きを取り戻し、僕に向かって微笑みかけ、キスをしてくれた。
「ゆうなの、ステキなだんなさま・・・」
この時は、お互い、ゆでだこみたいに真っ赤だっただろう。

高校のアルバムも僕の思い出とともに、繰られていった。
*****
146支援5 ◆r4YUUNAO8w :03/01/28 03:32 ID:01llh2nu
「ふぁぁぁぁぁ・・・」
僕の胸元で可愛いあくびが起こった。
「ゆうなちゃん、ねむくなったかい?」
「ふに・・・、うん・・・。」
「じゃ、寝ようか。」
「ねぇ、おにいちゃん?しんこんさんみたいに、おひめさまだっこでびょうしつまでつれていってほしいな・・・」
「もう、仕方ないなぁ・・・」
「えへへ、おひめさまだっこだぁ〜♪」
僕のお姫様は、僕の腕に乗ってからベッドに着くまでの数分間、この世の幸せを一身に受けたかのような満足げな顔をしていた。
「はい、到着しましたよ、お姫様・・・。」
「ふにぃ、おにいちゃん、ありがとう・・・。」
「それじゃあ、また明日ね、ゆうなちゃん。」
去り際に、ゆうなちゃんが声をかけてきた。
「また、おにいちゃんのむかしばなし聞かせてね・・・。」
「ああ、約束するよ。おやすみ。」
「おにいちゃん、おやすみなさい・・・。」
さて、思わず夜更かししてしまったな・・・。さて、僕も寝るか・・・。
*****
翌朝、お腹を空かせたまいなちゃんにたたき起こされた。もう8時を回っていた。
やばいと思いつつ、ちゃっちゃっとまいなちゃんの朝食をつくり、診察の準備をした。

その日は午前中だけだったが、昨晩の寝不足で仕事にならず、危うく医療ミスを起こしそうになったことは、死ぬまで秘密にしておこう。
一方、僕のお姫様はそんな苦労も知らず、昼過ぎまで寝ていたのだった。

(終)

都合により、おそらく今回はこれ以上の支援はできません。誠に残念です。・゚・(ノД‘)・゚・
全国のおにいちゃんの皆さん、支援頑張って下さい。
ゆうなちゃんの勝利を心より祈っています・・・。