エロゲ最萌ロリトーナメント!! Round22!!

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120はじめてのはじめて_05/32
朝。まいなちゃんと学校。
わたしたちはずっと同じクラスにいる。前に違うクラスになりそうになったけど、
一生懸命頼んだら一緒にしてもらえた。やっぱりいつも一緒にいたい。
教室に入る。みんなの声が響く。
「おはよう!」
「おはよう、ゆうなちゃん、まいなちゃん!」
「おはようです」
朝の挨拶。わたしたちもそれに答える。今日もみんな元気みたい。うれしい。
「宿題はちゃんとやった?」
「うん」
「ゆうなちゃんとまいなちゃんはいいよなぁ。
だって、写しっこすればいいんだもん」
みさとちゃんが言った。確かに分担できるものはそうしている。
そういう時って双子って便利だなって思う。得意な教科も違うし。
121はじめてのはじめて_06/32:03/01/28 02:04 ID:pM4Nwy7t
「あ、優くんだ!」
教室に入ってきた優くんを見て、えりちゃんが言った。
「優くん、おはよう!」
えりちゃんが声を掛ける。周りのおんなのこも一緒になって挨拶した。
優くんはクラスでも人気があるおとこのこ。
格好良くて、頭が良くて、運動も出来て、とっても優しい。
えりちゃんが優くんのことを好きだってことは、
わたしも気付いているし、その気持ちもわかる気がする。
えりちゃんが優くんとお付き合いしたいなら応援したいな。
その後みんなとお話していたら 先生が入って来てホームルームが始まった。
122はじめてのはじめて_07/32:03/01/28 02:05 ID:pM4Nwy7t
「ゆうなちゃん、ちょっと話があるんだけど」
学校が終わって帰ろうとする時、優くんに声を掛けられた。
「じゃあ、まいなちゃん、校門の所で待っててくれる?」
「わかった」
まいなちゃんは何か言いたそうな顔をしていたけど、そのまま教室を出ていく。
そして優くんと一緒に教室を出ようとして、えりちゃんの視線に気付いた。
その時、わたしは思った。もしかしてこれって。
えりちゃんのことは気になったけど、取り敢えず優くんに付いていく。
「時間は取らせないよ」
そう言いながら、わたしたちは校舎の外れまで歩いていった。
途中で何か言おうと思ったけど、何も思いつかなかったので止めた。
123はじめてのはじめて_08/32:03/01/28 02:10 ID:pM4Nwy7t
優くんは少し顔が赤くなっている気がする。
僅かな間があって優くんは言った。
「俺と付き合ってもらえないかな」
やっぱり。予感は当たったけど、どうしていいのかはわからなかった。
わたしが何も言えず俯いていると、優くんは言った。
「もしかして、もう誰かと付き合っているの?」
無言で顔を横に振ったわたしを見て、優くんは少しほっとした顔をした。
「だったらさ、どうかな」
黙ってちゃだめ。そう思ってわたしは優くんの眼を見て言った。
「ごめんなさい」
「そうか・・・」
優くんは顔を曇らせた。。
「・・・好きなひととかがいるのかな」
声に出しては答えなかったが、優くんはわたしの顔を見て察したらしい。
「同じクラスのやつ?」
「違うよ」
「俺の知らないやつなのかな」
「うん」
「ん・・・」
優くんはちょっと黙ってそして笑顔を作りこう言った。
「俺、応援してるからな」
「ありがとう」
「うまくいくといいな」
そして立ち去ろうとして、少し歩いてから優くんは振り返って言った。
「それでもさ それでもしばらくは諦められそうにないよ」
優くんが行ってしまっても。わたしはしばらくそこにいた。
ごめんね。でも、気持ちはうれしかったよ。
優くんのおかげでわたしは自分の気持ちがはっきりわかった。
わたしはおにいちゃんが好き。