主機関の方では、通路で張飛さんと勝頼社長が太刀打ちを何度と繰り返していた。
さすがの張飛さんも、顔から凄い量の汗が流れ落ちてる。
一方、勝頼社長の方も疲労をしてはいるみたいだけど、まだまだ余裕があった。
その場に駆けつけるなり、氏直社長が叫ぶ。
「 待て待て待てーーーいぃ!! 」
勝頼社長と張飛さんがこっちを向く。
「 千鶴お姉ちゃん、今だよっ! 」
初音が私をせきたてる。
え、ええと……。何をすれば………。
1 「 千鶴姉ぇ…、その格好は何なのさ…。 」
死闘の向こうから、梓のあきれる声が聞こえてきた。
余計な事言わないで!
2 「 う…、勝頼君…、大事な仲間に斬りつけるなんて、もうやめて……。 」
とりあえず、それらしくやってみる。
そう言えば、私は羽瀬川朱美さんの事は何一つ聞いてないんですけど…。
3 「 おいっす♪
ちょっと遅れちゃったけど、間に合って良かったッスよ〜。 」
無理して、今時の若い娘ぶってみる。って、私は十分若いけど。
4 前に戻る。
自分で言うのも難ですが、微妙な選択しかありませんな…。
>467 331殿
あー、私もねこねこのお返しCDを待つ状態です。
とりあえず、メーカーに伝えたい事は書くだけ書いておきました。
ちなみに、お兄ちゃん受信中は、なんとかフルコンプ。
総プレイ時間は二時間強。
いかに冷泉がチマチマとプレイしていたのか分かってしまう時間。
(実は、1日30分もやってないのですよ。)
ノリは鬼畜で、笑えないテキスト。
耳障りな、正体不明のサウンド。
妹系のゲームを二度とやりたくなくなるほどの衝撃を受けましたね。
みなさん、これは絶対に買ってはいけません。
Milkyway2の方がよっぽど面白い。
せっかくコスプレしてもらってるのですから偽善者殿には頑張ってもらいましょう
2を選びます。
私の実家が仙台なのですがここ数日の地震で大丈夫かと思い連絡してみたところ
「寝てるときに揺れても気づかずにずっと寝ていられる程度」だそうで
年をとると神経が図太くなるのでしょうか・・・
「 う…、勝頼君…、大事な仲間に斬りつけるなんて、もうやめて……。 」
とりあえず、それらしくやってみる。
両手を胸の前でぎゅっと握り締め、弱弱しい声で、か弱い一般女性を演じてみたつもり…。
そう言えば、私は羽瀬川朱美さんの事は何一つ聞いてないんですけど…。
これで本当にいいのかなぁ………。
キョトンとこちらを見る勝頼社長。
「 朱美さん…にしては…、何か違うような……。
それに、朱美さんは八王子にいるはずでは? 」
勝頼社長は不審な目で私を見始めた。
そのスキにと、張飛さんが背後に廻って斬りつけようとしたけど、軽くあしらわれる。
その間も、目だけはこちらを見つづけている。
その目は、だんだんと厳しいものに変っていくのが分かる。
うー…、完全に疑われてるようね…、この状態…。
隣にいる、初音が心配そうな顔で私を見上げる。
大丈夫よ初音。何とかしてみせるから…。
頭の中で緊急に案を練ると、私はすぐに行動に移した。
こういう時は、騙しきるよりも力押しで…。
「 勝頼君、私が今行くから、そんな武器は捨ててっ! 」
ちょっと無茶苦茶だけど、とにかく走って距離を縮める。
警戒されないようにと無防備に、ただひたすら走り、勝頼社長が一瞬でもスキを見せればいい。
困惑する勝頼社長は、それでも刀を構えた。
梓の方にいた諏訪君が叫ぶ。
「 若っ、朱美さんまで斬る気ですかっ!! 」
刀が落ちる。
力の抜けた勝頼社長の手より、何の抵抗も無くそれは離れた。
「 朱美さん、本当に朱美さんなのか!? 」
勝頼社長の目の前に到着した私に、勝頼社長は何度も聞く。
信じられないという目…。
気持ちは分かるけど…、ね。
「 私の目を見て、信じてくれる? 」
「 ………。 」
勝頼社長がじっと私を見る。
視線はずらさずに、徐々に顔を近づけていく。
お互いの吐息が感じられる…。
「 朱美さん…。 」
「 何? 勝頼君…。 」
「 触ってもいい…よね? 」
「 ええっ? 」
突然の事で返答に困った私の胸に、勝頼社長の手が添えられた。
( ちょ……、ちょ、ちょっと…!! )
「 ふあっ……、あの…、ちょっと待って…… 」
私の乳房を覆った手が、優しく揉み始める。
勝頼社長のもう一方の手が、スカートに伸びる。
捲し上げられたスカートから侵入した指が、いけない所を撫でる。
「 ううっ、ん…んっっ……。 」
声が出ないように、我慢して堪える。
でも、これ以上は……。
この波に乗ってしまわないうちに、私は渾身の力を込めて勝頼社長の横っ面を殴った。
(視点変更 武田勝頼)
なにやら凄まじい衝撃を全身に受け、俺は目を醒ました。
厳密には寝ていたわけではなく、完全にエルクゥに乗っ取られていたのだろう。
その時の事は全く思い出せないが、背後に壁があることから、凄絶な戦いの後に、ここに
叩きつけられたのであろうと予想できた。
とにかく、状況を把握するために無線を取り出す。
「 諏訪、皆の様子はどうだ。 」
「 怪我人なしです、張飛さんと柏木会長のおかげですよ。 」
返答は無線ではなく口頭、何故か諏訪が近くにいた。
「 そうか…。 」
起き上がろうとした俺に、一本の手が出される。
「 今は、あまり無理をしない方がいいですよ…。 」
と言い、手を差し出した張本人を見る。
何故か、朱美さんと同じような服を着ている千鶴会長。
ご丁寧に髪の色まで染めている。
何があったのだろうか…。
世の中には不思議な事が多いと聞くが、目の前にいる偽朱美さんに対抗できるものは
少なかろう…。
千鶴会長の手をとって起き上がったとき、真田より無線が入る。
「 総員、司令塔まで来てくれ。
修理が終わった。発進をしようと思う。 」
やけに早いなと思いながらも、俺は皆を促して司令塔に入る。
安全の為に、外に待機させていた日野森姉妹や恋、孫堅を呼び戻す。
司令塔に全員入ると、真田が俺にスイッチを渡す。
「 これで浮き上がります、どうぞ。
私達は艦の安定に全力を注ぎます。 」
「 よし。総員、耐ショック用意。発進五秒前。 」
皆が柱や装置にへばりつき、山を崩すぐらいの激しい振動に備える。
美奈ちゃんや初音嬢が、張飛にしがみついているが、奴が転んだときの事は考えてい
るのだろうか…。
「 五…、四…、三…、二…、一…、発進! 」
スイッチのボタンを押す。
主機関の方から低い騒音が響いてくる。
「 主機の正常動作を確認、回路接続します。 」
工作班員が怪しいキーボードらしい装置をたくみに使ってみせる。
「 浮上装置作動……。両舷バランス装置は正常…。
艦首高出力浮上、艦首浮上装置連続始動…。 」
真田がテキパキと部下に指示を出していく。
やがて船自体が上下に揺れ始める。
「 大丈夫なのか? 」
俺の質問に、真田はすぐに答える。
「 強度的には問題ありません。
元々この船は、この山の中に突っ込んで不時着したものですから。
それでいて損傷は極めて少なかったのです。
これだけ硬いのだから、解体するときはさぞ難儀するでしょうね…。 」
話していると、船の前部側が大きく持ち上がる。
激しい振動に、船の外板を叩きつける岩や砂の音がうるさい。
「 よし、山の一部は崩した。
このまま一気に持ち上げるぞ! 」
確かに船は浮いた。恐るべきは400年前の神秘の技術。
いや、本当によく動いたわ。俺は無理だろうと思っていた…。。
山をぶち抜き浮上した船は、レーダーにっかるのを避けて、洞窟のそばにすぐに着陸する。
洞窟と言っても、すでに地崩れをおこしており、入る事はもう無理となっていた。
「 終わったな…。すべて………。 」
船を真田に任せて見送り、俺達は一旦実家に戻り、翌朝には駅まで柏木一門を見送る。
別れの時だ…。
1 俺は耕一さんとかたく握手する。
「 俺も、いずれは鶴来屋でひとかどの身分になるよ。その時はよろしく。 」
「 耕一さんの立身出世を、遠い山梨の地より見守っていますぞ。 」
2 「 何かあった時は、いつでも呼んでくださいね。 」
役目を果たした千鶴会長がさわやかに言った。そして、俺の耳元で一言。
「 ……今度、変な事をする時は、人気の無いところで………。 」
3
_
'´ M ヽ. 。.: ,
! ノ从 リ))〉 (@@)),。
|lゝ゚ ヮ゚ノ| (@(@))ゝ\ ∧∧ < 千鶴会長、三十路の誕生日祝い
ノ⊂)i介!つ :◎@)ゝ ★(゚∀゚ ,) < を忘れてますた!
く/_l_ 〈__」 」  ̄ ̄ ̄とと. ヽ ノ ←氏直
し'ノ い_)
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>476 諸葛尚殿
慣れたんでしょうね…。
とはいえ、震度1から2では、冷泉も眠ったままだったり。
それにしても、東北はよく地震起きますね。
東海大震災はいつになったら来るのやら……。
いや、来て欲しくはないんですが。
483 :
331:03/07/31 00:10 ID:h9eo/PV4
選択肢は1で。
>>冷泉殿、諸葛尚殿
地震はこちらでは震度2ぐらいでした。
東北はニュースで見ると大変そうですね。
東北の人にはがんばってください。
それでは。
484 :
山崎 渉:03/08/02 00:58 ID:UZ5ZwHng
(^^)
今回の一件で自宅だったアパートに住めなくなり、千鶴会長達と共に石川県まで赴く事になった耕一さん。
四姉妹達より前に出て、俺に握手を求めてくる。
右手を差し出し、がっしり握り合うと彼は言った。
「 今回は君達に随分と助けてもらったよ。
この借りは近いうちに必ず返すよ。 」
「 耕一さんも、鬼化には気をつけて…。 」
「 うん、近いうちには、必ず鬼を取り込んで見せるさ。 」
列車の発射時刻が迫る。
握手を解くと、耕一さん達は列車に乗り込んでいった。
一人一人、頭を下げていくのを見て、ああ見えて礼儀正しいのだな、と思う。
「 勝頼社長、今回は本当にありがとうございました。 」
最後に乗り込む千鶴会長。
丁寧に頭を下げる。
「 どうって事はありませんよ。
また何かあったら言ってください。いつでも手を貸しますよ。 」
「 ええ、その時はまたよろしくお願いしますね…。 」
彼女等が座席に座ると、そこから耕一さんが俺達に向け言う。
「 俺も、いずれは鶴来屋でひとかどの身分になるよ。その時はよろしく。 」
「 耕一さんの立身出世を、遠い山梨の地より見守っていますぞ。 」
ブザーが鳴り、発車を知らせるアナウンスが流れる。
「 二番線より、特急スーパーあずさ南小谷行きが発進します。
見送りの方は黄色の線より内側にお下がりください……。 」
扉が閉まり、警笛が鳴る。いよいよ列車が動き出した。
「 みんな元気でね〜。 」
健気に手を振る初音嬢に、微笑を浮かべ、こちらを見る楓嬢。
しっかりと彼氏の手を握りしめる梓嬢。
「 あ…、私の席が開いてない……。 」
しょんぼりする千鶴会長に、席を立とうとするが、彼女に止められる耕一さん。
どこか変な所があったが、信義の置ける頼もしい人達だ。
列車が視界から消えるまで、俺達はフォームからずっと見送り続けた…。
見送りが済むと、それまで無理やり同行していた孫堅をいいかげん病院に送り、
俺はみんなを連れて、一旦自宅に戻る。
事の一件が解決したと馬場に報告すると、一応、次の仕事が本社より送られてくる。
仕事の山をみんなと見ていると、ふと手を止めた恋が言った。
「 全く大変なものよね…、土地や事業を維持するってのも…。
コレなんかは、どうしようもないしね…。 」
恋が突き出した書類は、緊急の刻印が押されている。
見ると、先の岐阜城襲撃で激怒した信長が、福井魚連討伐を狙って動いた模様だ。
音夢隊の射撃が、信長お気に入りの茶器をかち割り、大須で買ったエロゲのCDをぶち抜いたのが
原因ではないかと思われるらしい。
手段は従来と違って、洋上での攻撃のみを行っているとのこと。
操業に出た福井魚連所属の船に、はるか洋上で攻撃を仕掛け、撃沈を狙ってくるという。
「 確かに、援護は難しいでしょうね。
それは尼子の水軍に任せてしまった方がいいでしょう。
それよりも、そろそろ若は婚約はしないんですか? 」
諏訪によって、唐突に話が変る。
「 朱美さんとか? 」
「 そりゃ勿論。 」
「 そうだなぁ…。一回会って、話してみるのもいいな…。 」
そんな事を話していると、恋が割って入ってくる。
「 ちょっと、まだ早いんじゃないの?
まだ付き合い浅いと思うし…。 」
恋の言いたい事も分からないではないが…。
しかし、この件は放置できる事でもないし。
いずれ白黒つけるときが来るだろう。身を固めておくのも悪くは無いだろう。
「 大須には、信長でも欲しがるようなエロゲがあるのか。
一度行ってみたいものよ…。 」
茶をすすりながらつぶやく氏直。
お前、そろそろ帰れよ………。
ちなみに、信長の保有してたのは、"プリンセスメモリータイピング"だ。
たいしたものじゃないぞ…。
1 福井魚連の援護に向かう。
水上ゲリラ戦の指揮をとっている織田側の将は、水上で及び水中では敵無しの速瀬水月。
朝倉音夢が真っ赤な桜の花を吐いてぶっ倒れているので、動けるのは芳野さくらだけ。
2 朱美さんと話をしに八王子に向かう。
そろそろ氏直も帰そうかと思うし。
恋、留守を頼むぞ…。
3 しょうがないので大須まで氏直を連れて行ってやる。
秋葉原に比べれば、まだ小さいところさ。
クソゲー掴んで泣くなよ…。
4 前に戻る
"プリンセスメモリータイピング"
F&Cの誇るRPG、プリンセスメモリーがタイピング化されたもの。
CGは使いまわしで、追加されたものは無し。
生産数が少ないためか、あまり地方では見ない。
見つけたからといって、買ってはいけない模様。
"速瀬水月"
age 君が望む永遠のヒロインの一人。
このスレに対応しているのは、学生時代の方。
ageスレでは人面犬と化していた。
3を選ぶと氏直の為にならんので
1 で
氏直よ、大須に行くには、君はまだ未熟ッ!
しかし
>>481で3を選んでたらどうなっていたのか……
>>489 大須って怖いんですか?
たしかに前の選択肢の3は見たかったかもw
というか、どれも秀逸すぎw
「 よし、福井魚連の援護に向かおう。
速やかに手勢を揃える。明日には出るぞ。 」
「 おお、今度は戦かっ! 」
俺の決断に、真っ先に反応する張飛。
うんうんと何度も頷く恋は、他の資料をさっさと仕舞い始める。
まあ、朱美さんの方はまだまだ先でもいいわな…。
立ち上がり、本社に連絡を入れに行こうとする俺の背に氏直が問い掛けてくる。
「 勝頼社長、相手は織田の精鋭だ。数は尋常ではないはずだ。
信長本人も出てくるかもしれん…。無理すぎないか? 」
俺はそのまま背で答えた。
「 無理を承知でやらねば、はるばる援軍を出してくれた朝倉や尼子にも示しがつかん。
それ以前に、朝倉音夢には借りがあるだろう。ここは無理を承知で行くのが男だ。 」
「 む…むむむ………。 」
氏直の重苦しい呻き声…。
振り返ってみると、視線が宙をさ迷っている。
「 こ、この戦には……我が北条は…。 」
「 そうか。手勢30に、旗艦用クルーザーの援軍をくれるか。
流石は北条の大将だ、話しが分かるわ。
がはっはっはっはっはっは!! 」
バンッ、と氏直の背を叩く張飛。
その目には、逃げれば斬り捨てるかのような気迫がこもっている様に見えた。
「 う、氏照がいいと言うかどうか……。
ホラ、あっちはあっちで何か抗争してるっぽいし…。 」
「 俺が話しをつける。
しばし待っていてくれ。 」
呆然とする氏直を放置し、俺はバーチャコールヘッドギアを装着した。
回線はすぐに繋がり、目の前に氏照が映る。
軽い挨拶から始まり、近況を報告しあう。
どうやら、関東連合で作り上げた製品、馬肉ハンバーグは駄目だったようだ。
"超ウジナオ君"に"元気藍ちゃん"という製品名に問題があるだろうと思うのだが…。
さらに、良質の奥州馬肉が白河結城の妨害で入手が困難になったというのも痛い。
頭に来た結城倫が文句をいうと、馬肉の入手が出来るようになった反面、結城方の製品である"元気藍ちゃん"
から大腸菌O−157が検出され早期回収するハメになった。
「 あの白河の糞女が仕込んだに決まってるやろ!
あんのへたれ絵描きの娘がウチに喧嘩売ってんのが分からんか? 」
役人に吼えても聞き入れてはもらえない倫。
そういう事もあり、あの辺は開戦が間近らしい…。
「 福井魚連への増援なら、数日前に船団が動いてますよ。
八王子の借りを返す為だと、爺が張り切ってますからね。 」
とはいえ、兵力が増え始めた北条は平気らしく、いつもより早く手勢が動いたようだ。
「 実は尼子の亀井さんから矢のような催促がありましてね。
連中の水軍が若狭沖で壊滅したそうで…。 」
「 そうですか。何と言うか…、尼子はいつも駄目っぽいですな。 」
「 ですね………。 」
俺は最後に軽く礼を言い、交信を終える。
援軍は無しという期待をした氏直の目が俺を見る。
「 旗艦用クルーザーに沿岸用漁船6。600tクラスの遠洋マグロ船1。
堂々たる船団で、参謀は北条幻庵。手勢は55。
総指揮官はここにいる氏直社長だそうだ。よろしく頼むぞ。 」
俺の言葉で逃亡する希望が砕けると、氏直はしょんぼり下を向いた。
しっかし…、大軍との実戦になるとこの男は腰砕けになるな…。
続いて本社に連絡を入れる。
今回はどうしても手勢がいるので、数名の増援では間が持たない。
ここにいる面子を返す必要はないだろうが…。
現地でどのような戦いになるのか分からない。
水上戦を重視すべきか、それとも地上戦か…。
1 地上戦を重視する。
本社より一条の機関銃隊を呼び寄せる。手勢は20。軽機関銃6に、迫撃砲1。
八王子からは進藤姉妹を引き抜く。手勢は10。軽機関銃5を装備。
2 水上戦を重視する。
静岡より向井を引き抜く。手勢は40。沿岸用武装漁船6。
八王子より大空寺を引き抜く。手勢は6。軽機関銃6に、手榴弾多数。
3 陸上及び水上戦の両方を想定する。
水上の要は北条水軍をアテにして、手元の部隊強化に努める。
日野森姉妹に手勢25をつけ、重機関銃2を廻してもらう。
4 前に戻る
>489-490
>>481で3を選んだ場合、一番困るのが年齢設定でして。
千鶴さんを30歳にすると、当然他の面子も+7年追加になるわけで。
最終的に考えていたのが、「 30歳なんてまだまだです。いいかげんな事言わないでください。 」
と千鶴さんにちょっびっと厳しく怒られた氏直が大怪我をして入院ってトコロです。
向こう四ヶ月は病院生活ですな。
そっから先は考えておりませぬ…。
大須の町は秋葉原の電気街とは明らかに違いますねー。
一般商店街の中に、クソまずいたこ焼き屋や中古エロゲ屋、パチンコ屋に大量に見かけるグッドウィル。
怪しいオバQと仮面ライダーの看板(ネタが古すぎる)をかけたおもちゃ屋等が同居してる所です。
商店街の構成が実に適当というか、"継ぎ足しまくったあげく迷路のようになった"ってな所です。
素人にはお勧めできない。絶対迷います。
最近は新藤たんがごぶさたなので久々の登場を望み1を選びます。
今週は仕事が忙しくてへろへろになってやっと週末だと思ったら台風ですか…
以前に隣の地区が浸水しているので(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルです。
浸水と停電だけは勘弁して欲しいものです。
age
あぼーん
あぼーん
ちょいとお待ちを…
水上戦と言っても、大規模な海戦をやるわけでもないだろう。
このご時世に海賊戦法が通じるとも思えない。
そう考えると、俺は地上戦重視の編成をする事に決める。
まず、本社より一条の機関銃隊を呼び寄せる。手勢は20。軽機関銃6に、迫撃砲1。
で、八王子からは進藤姉妹を引き抜く。手勢は10。軽機関銃5を装備。
「 やはり地上から攻めていきますか? 」
やはりそうなったか…。と、言いたげな諏訪。
「 織田の前線基地は、若狭湾西側にあるのだろう。
根拠地を潰すには陸地から攻め入った方が賢い。
あと、三河湾、伊勢湾方面は朝倉では手が出せないだろうから、そっちには
向井の船団で散発的な攻撃をやってもらおう。 」
説明を聞く諏訪が頷く。
俺は続けて言う。
「 進藤と一条との合流には2〜3日かかるだろう。
その間、我々は朝倉当主や芳野と会い、敵現地まで見物と行こう。
一般人を装っていく。明日早朝、速やかに出る。 」
「 了解です。 」
諏訪が昼間っから寝転がっている日野森姉妹に通達をしに行くと、俺は立ち上がる。
「 さて、また忙しくなるな…。 」
そんな俺に、恋が見上げて言う。
「 たまにはゆっくりすればいいのに…。
ま、溺れない様にしっかりすることね。 」
「 任せておけ。
恋こそ、しっかり留守を頼むぞ。 」
「 ハイハイ……。 」
次の日の早朝、メンバーの出撃準備が整うと、用意されているワゴンに乗り込む。
このワゴン、中古のポンコツなのだが、最近はお亡くなりになった愛車の代わりになってきた。
新しい車が欲しいものだ…。
俺に諏訪、日野森姉妹に氏直、張飛と6名が乗り込む。
なお、孫堅は肩を砕いているのでしばらくは駄目ではないかと思われる。
安全を考えて新潟を経由する道をたどり、六時間後にはなんとか福井魚連の事務所にたどり着く。
そこで初めて出会う、福井魚連組長の朝倉純一。
俺や氏直と変わりない歳で、朝倉を支える若きリーダーと聞いていたが、出会った男は想像の
斜め右を行っていた。
割と長身ではあるが、全身から疲れが漂っているのかのように猫背でぼんやりしている。
二言目には"かったるい"と漏らすその男は、完全に疲労で憔悴していた。
俺や氏直(氏直は高校時代に彼とクラスメートだった)が話し掛けても、「 杉並かさくらに聞け 」
の一点張り。終いにはぶっ倒れて組員が寝室に運んでいってしまった。
「 これはいかんヨ…。純一の奴は責任を背負いすぎている。
もっと楽に構えないと兄弟揃って再起不能になるだろうなぁ。 」
氏直が同期の桜を心配するが、このままではラチがあかない。
幸いにも芳野は事務所に帰ってきていたので、そちらと会ってみる。
「 ああ、お兄ちゃんは親戚関係者から…、大分叩かれていたからね…。 」
時間が惜しいためか、会うなり本題に入る俺達。
芳野の自室にて、茶を振舞われる。
残念ながら、俺は茶道は知らないので適当に飲むだけだが。
「 親戚というと、教景さんとかが、今の純一さんを快く思っていないとか? 」
俺の疑問に、芳野は首を横に振る。
「 おじいちゃんは、相変わらず反織田で主戦論者だよ。
景鏡(カゲアキラ)って変な名前のオジサンが降伏論者。
その人が問題かな………。 」
現在の福井魚連は、俺が思っていた以上に分が悪いらしい。
そりゃあ、数が限られている漁船が沈められたりすれば、それ以上利益は出ないわけであり、
魚連の死活問題にも関わる。
織田産業グループの傘下に入れば事は丸く収まると、信長は強引な脅迫を福井魚連にかける。
これで、純一に不満を持っていた、朝倉一族の景鏡は織田産業に強調する姿勢をみせる。
終いには一族は分離、降伏派と主戦派が対立する事に。
今は教景さんが睨みを効かせているので対立が表立ってはいないらしい…。
芳野の状況説明が終わると、俺達は問題の織田産業の前線基地に斥候として潜り込む為に席を立つ。
これに、ある程度なら道案内が出来ると芳野が同行を申し出てくれる。
「 総大将自ら斥候をする事は無いですぞ。 」
と氏直が文句を言うが、俺はこう言い返す。
「 俺は総指揮を取るのだから、前線将校以上に戦地を知らないといかんのだ。
八王子では地図とのにらめっこのあげく、大苦戦だ。
氏直社長は俺達の苦戦を知らないからなー。 」
「 む、そう来たか…。
八王子と言われると言い返せんわ…。 」
氏直が黙ると俺達はワゴンに乗り込み、すぐに発進する。
二時間もしたら問題の漁港に到着する。
ごくごく普通の漁港で、停泊するわずかの漁船では荷の積み下ろしが盛んに行われており、港湾員も
それなりに忙しく動き回っているようだ。
また、田舎町であるここの商店街や民家は静かだ。
なによりも、船があまり無ければ人も少ない。
町というより村か、そこいらが閑古鳥という感じだ。
「 焼津の漁港を知っているが、あそこの方が大規模だな。
ここは本当に連中の……。 」
前線基地かという言葉が出そうになって、慌てて止める。
余計な発言は慎み、ここはしばらく街を歩いてみる。
芳野の進言に従って小高い丘に登り、そこにある公園に落ち着く。
そこからは港町一体が見渡せ、地形を見ておくには最適だった。
ただし、ここは織田産業の見回りがよく来るらしく、この日も来た。
何をしに来たと聞かれ、俺は偽装の為に持ってきていたキャンバスを見せて誤魔化す。
「 ここは海が綺麗だからな。ホラ、よく書けているだろう。
やっぱり絵には家族も必要だな、うん。
テーマは、海と家族と筋肉だ。 」
それを聞き、俺と巡回の目の前で、ムンッと怪しいポーズを作る張飛。
そんな張飛を嫌な目で見た巡回は、さっさと消えていった。
「 しかし、どの辺に拠点があって兵の数とかも知りたいのだが、人気が無くてなんとも
分からん町だな…。 」
「 夜中には船が沢山揃うそうだよ。
でも、その間はこの街に規制で入れなくなるけどね。 」
この辺を知る芳野が言う。
なるほど、夜中か……。
だいたい地形は確認できた。
そろそろ帰ろうかと言う時に、怪しい生き物が目に入る。
, '{}ヾヽ
! f ,.⌒´`';`ヽ
! |゙|!ノノ)ノ))〉 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノノ'ilハ^ヮ^ノ〉 < わんわん!くぅ〜ん!
ノノ⌒ 水 ) \______
し∪ し∪
「 人面犬!? 」
「 あっ、美奈になついてますね〜♪ 」
驚く俺に、足元にじゃれ付かれて喜ぶミーナ。
「 ミ、ミーナ…そんな犬蹴っ飛ばしなさいよ!! 」
あずさお姉ちゃんが、それはもう嫌で嫌で仕方が無いといった顔で喚く。
そういえば、あずさお姉ちゃんは犬が駄目だったらしい。
「 犬から離れなさい。
それより、連れて帰ろうだなんて言わないでよ。 」
鷹のような鋭い目で妹を睨む。
「 ウホッ、いい犬だ。 」
無意味に氏直の声がしたので振り向くと、そこにはキモい犬がいた。
, '{}ヾヽ
! f ,.⌒´`';`ヽ
! |゙|!ノノ)ノ))〉 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノノ'ilハ )´3`〉 < わんわん!
ノノ⌒ 断 ) \______
し∪ し∪1
「 何だか太っているぞ。エサの与えすぎだ! 」
「 若、そういう問題じゃありませんよ! 」
怪しいメス(?)の犬が気に入ったミーナ。
連れて帰りたいと駄々をこね始める。
しかし、その人面犬は怪しすぎる。
どうする…。
1 あずさお姉ちゃんの不満は抑えてもらおう。
仕方が無いので犬を連れて帰る。
大事にするんだぞ、ミーナ。
2 太りすぎている方の犬を連れて帰る。
「 今夜は犬鍋じゃぁ!! 」
張飛はそう喜ぶが、俺は半島料理が口に合わない。
3 怪しいので、二匹とも無視する。
寂しそうにするミーナに、これは織田のワナだと言って誤魔化す。
っつーか、怪しいだろ、この犬。(一方は豚っぽいが)
4 前に戻る
2でおねがいします。
コミケに行きたい・・・。
508 :
山崎 渉:03/08/15 11:55 ID:hnw1eVIW
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
では行って来ます。
寒そうだけど。
書き込みはしばし後になります。
お久しぶりで御座います。
旅→コミケ→旅の強行スケジュールを消化中。せめて2日目は休ませて……。
それでは、冷泉殿も気をつけていってらっしゃいませ。
本来ならば、このような人面犬など連れて帰りたくは無いのだが…。
放置して、部下のミーナが士気低下をしてしまうのも困ったものだ。
考えあぐねたあげく、どちらか一匹を連れて帰ろうかと決断する。
「 どちらか一匹だな…。連れて帰れるのは……。 」
俺の言葉に反応したミーナは、足元のじゃれ付いている方の犬を抱こうと身をかがめる。
が、それより一足早く、張飛が大声を出す。
「 じゃあ、コイツを連れて帰ろうか。
肉がぎっしり詰まってやがる。
ワシは若い頃に肉屋をやっていたから良く分かるわ。
ガハッハッハッハッハッハッ!! 」
大笑いする張飛の右手には、太った方の犬が首根っこを掴まれていた。
その犬は張飛の手から逃れようと手足を懸命に振り回すが、全く意味を成さない。
微動だにしない張飛の手に掴まれた犬は、次第にぐったりしていった……。
「 そうだな………。張飛がそう言うのなら、その犬を連れて帰るか…。 」
「 今にも死にそうだけどね……。 」
すでにぐったりしている犬を見て、俺と芳野はため息をつく。
「 ええーーっ、じゃあこっちのワンちゃんは!? 」
驚きの声をあげるミーナ…。
済まないが、犬を二匹も飼う予定は無いんだ…。
俺はあきらめるように言うと、ミーナはしょんぼりして犬を降ろす。
対照的に、張飛はえらくご機嫌だ。
「 今夜は犬鍋じゃぁ!! 」
どうやら食べる気の様だ。どうすればいいんだ…。
偵察を終えた俺達が帰還すると、張飛は魚連事務所の台所に飛び込んでいく。
勿論、犬を持ったままだ。
それを怪訝な目で見るミーナ。
姉がその肩に優しく手を添えて言う。
「 ミーナは何も心配しなくていいわ。
さ、荷物の片付けをしておきましょ。 」
手を取ると、あてがわれた自室の方に連れて行く。
まあ、あっちは姉に任せておこうか…。
「 諏訪に芳野さんと氏直社長は具体的な作戦立案に取り掛かろう。 」
「 そうですね、早いところ攻撃に出れる体勢を築きましょう。 」
諏訪や皆の同意を得ると、俺達は台所には背を向け、俺の自室に向かう。
「 あ、そうそう…。
ボクの事は"さくら"でいいよ。
芳野さんだとかたっくるしいからね。 」
歩き始めたときに、芳野が言う。
「 そうか、ならそう呼ぼうか…。
俺の事は勝頼でいい。 」
「 "かっちゃん"では駄目かなぁ…? 」
「 ううむ…、それだと柴田勝家と間違われるといかん。
他のにしようか…。 」
「 それじゃあ、勝頼ちゃんでいい? 」
特に断る理由も無いので、それで了解した。
喜ぶさくらとそれに和んでいる俺の背に、張飛の怒号が飛んでくる。
「 この野郎っ、何がスクミズイイヨーだっ! こうしてやるわっ!!!! 」
何が起こっているのだろうか……。
二時間後、腹を空かした俺達を魚連の夜勤班の者が呼びにくる。
食事が出来たそうだ。
「 がんばって考えてたおかげで、すっかりお腹がペコペコだよ〜。 」
健気に笑顔を見せるさくら…。
だが、俺はそう喜んでいられなかった。
作戦立案の間、ついに張飛は来なかった。
ずっと厨房に篭っていたのだろう。
あの犬を抱えて…。
「 若…、牛丼を買ってきましょうか? 」
この後の展開が予想ついている諏訪がそんな事を言う。
そうしたい所だが、魚連の者も手を貸している以上、喰わないわけにはいかないだろう。
皆を促して食堂に行くと、純一や日野森姉妹、起き上がってきた音夢もいた。
軽く会釈し、純一の進めるままにテーブルにつく。
「 よし、みんな座ったところで鍋といくかぁっ! 」
俺が座るのを待っていたのか、張飛が大きな鍋を持って食堂に入ってくる。
張飛は実に笑顔だ。俺もあんな顔がしてみたい…。
俺は犬が食えないって言うのに……。
昔、今は放浪しているジジィに無理やり食わされて以来、俺は犬が駄目になった。
現代の家庭で、犬を食べるところはもう無いだろうに。
あの時の犬は最悪だった。
火は綺麗に通っていないわ、臭みは強すぎて口に近づけられないわ…。
そういえばあのジジィ、今はどうしているのだろうか……。
「 うわぁー。今日はすき焼きだねお姉ちゃん♪ 」
何も分かっていないミーナ。幸せたっぷりだな
確かに、テーブルの上に載せられた鍋は、見ためはすき焼きだ。
「 ちょいと脂身が多いが、味はワシが保障しよう! 」
「 コレ、脂身多すぎだよ………。 」
自身ありげな張飛に、さくらが冷めた目で肉を箸で掴む。
箸で持ち上げられた肉は、脂身たっぷりでプルプルしていた…。
むう、俺は食べるべきなのだろうか。
1 「 うむ、実にいい味付けだ。特に野菜がいい! 」
肉には手をつけず、野菜のみを食べる。
そして、野菜が美味いと皆に言い続ける。
2 「 う…うう…コレハ…。美味いな、さすが張飛だ…! 」
大人しく食べる。
せっかく張飛が作ったのだ。食べよう、食べようではないか…!
3 「 ハァハァ………、くっ……………、ああっっ!! 」
武田との会食という事で無理をしていた音夢が、苦しんだ挙句に
真っ赤な桜の花を鍋に向かって大量に吐いた。犬鍋は終わった……。
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>510 高山殿
お久しぶりです。
その強行スケジュールは冗談抜きで大変に見えますね。
コミケの後は、最低でも一日は休まないと体に良くないですけど…。
健康には気をつけてください。
今年のコミケは、三年前の台風直撃時に比べればまだ楽でした。
七尾奈留のサークルは、なにゆえあそこまで長蛇の列なのか…。
大手サークルには決して行かない、チキン野郎の冷泉でした。
2!
これこそが漢の心意気!!
(尚、当方では一切の責任は負いません)
これは、ジジィの作った犬鍋より危険なものかもしれない。
どうする…、どうする…!?
「 さあ、沢山あるからジャンジャン食べていってくれっ! 」
景気のいい張飛が碗に盛り、俺に手渡ししてくる。
それを受け取ると、まず匂いをかいで見る。
うまく臭みを消しているのか、匂いには何の異常も無い。
目を鍋に戻すと、そこには、実に美味そうなすき焼きがあった…。
暖かい湯気を放ち、ほろよく煮だった具…。
( ここは…、大人しく食べてみるか…。 )
「 突発的に作った割には、随分と美味しそうですね♪ 」
両手で大事そうに碗を持つ朝倉音夢。
何も知らないとは、本当に幸せな事だ。
音夢から視線を離すと、諏訪、あずさお姉ちゃんが心配そうな目で俺を見ていた。
「 どうした諏訪、あずさお姉ちゃんも。
せっかく張飛が作ってくれたんだ、食べてみろよ。 」
「 ま…まず…、若からどうぞ…。 」
「 そ、そうね…。まずは社長からどうぞ。 」
仕方が無いな。なら、俺から食うか…!
俺は碗を持ち上げ、口元に持っていく。
据え膳喰わぬは男の恥。一気に食ってしまえ。
「 う…うう…コレハ…。美味いな、さすが張飛だ…! 」
食べた後、口から出た言葉は本心からのものだった。
「 この脂しかない肉が、何ともいえない素晴らしい味を出している。
あの犬を小田原まで連れて帰りたいネ。 」
一口食べたあと、やみつきになった氏直。
物凄い勢いで食べていく。
「 口の中で脂身がとろけてるけど、くどくなくて美味しいよ〜。 」
脂身の多さが気になっていたさくらも、食べてみれば張飛鍋の素晴らしさが分かったようだ。
朝倉兄妹にも勧め、それを食べた二人も幾分血色が良くなったように見える。
「 あれ、食べないの?
コレ美味しいよ? 」
納得がいかないあずさお姉ちゃんに、ミーナが置かれたままの碗を持って勧める。
「 ミーナ…、食べてしまったのね……。アレを…。 」
とは言ったものの、結局食べたあずさお姉ちゃんは、皆と同じように食べ始める。
「 ガッハッハッハッハッハッハッ!!
さあ、今日は飲むぞぉぉぉぉぉっ!! 」
皆が美味しいといって食べ始めると、張飛は日本酒を取り出し、それも皆に勧め始める。
やれやれ宴会か……。
まあ、織田産業と戦う前だ。多少の宴会ぐらいは多めに見るか…。
口いっぱいに広がる脂身を"くっちゃくっちゃ"ととろかしながら、まったり酒を飲む。
不思議と、これを実に美味しく感じ、俺は酒が進んだ…。
目を醒ましたのは午前11時。
本日の数時間後に一条が、夜には進藤が到着すると本社から報告が入る。
が、俺が心配するのはそんな事ではなく、持ち金の量だった。
十分である事を確認すると、諏訪を呼び出し、一緒にPCショップに行く。
そこですくみずDVD初回限定版12800円を買ってくると、諏訪と一台のノートPCを
2人で囲み、早速インスコする。
インスコが完了したところで場内放送がかかり、俺達武田の者と魚連幹部に招集がかかった。
会議室に入ると、さくらが出迎えてくれた。
「 すくみずイイヨーーーー! 」
「 ええい…何が起こったんだ…。 」
部屋に入ると、スクール水着を纏ったさくらと、若い学生服の男が1人。
男の方は、何気にいやらしい目つきをしていたが、今はあきれ返っているばかりだ。
力なく、俺の方を見る学生服の男。
「 とりあえず、簡単な自己紹介しておこう。
俺は杉並。福井魚連の最高幹部の1人だ。人は俺を魚連の預言者と呼ぶ。
よろしく、武田の若大将。
ところで、これは一体なんの騒ぎなんだ? 」
杉並が一歩引くと、そこには議長席でノートPCにかじりつく純一に、スクール水着姿の
妹音夢。その隣には、危険なものがあった。
「 ミーナ、見たら駄目よっ! 」
遅れて入ってきたあずさお姉ちゃんが、ミーナの両目を隠す。
ちなみに、この姉妹もスクール水着着用だ。
杉並の向こうにあったものは、延びきったスクール水着を着用する氏直。
股間が膨らみすぎてるぞ、オイ…。
皆は口々に言った。
「 すくみずイイヨー! イイヨー! 」
どうすればいいんだ、と顔を斜めに傾ける杉並。
どうやら、昨日の豚型犬を食べたのに問題があるようだ。
成分分析と、あの犬の根拠地を探った方が良さそうだな。
幸い、俺は食べた量が少なかったので、ここまで酷い症状が出ずに済んだが。
1 本社に連絡して、犬の顔と同じような人間を探させてみる。
俺はすくみずの攻略で忙しいので進藤がくるまで呼ぶな。
すくみずイイヨー!
2 大至急、成分分析をさせて治療薬を作る。
エルクゥ船の解体をしている真田に肉を送りつける。
すくみずイイヨー!
3 すくみず…?
着たままで結構じゃないか。
杉並にも余った肉を食わせ、勿論一条や進藤にも振舞う。
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艦長、自分はすくみずを買っていないであります。
いろいろ考えた結果、犬の中の人を断腸そのものに
するのはやめました。
断腸を食わせてみたかった人、スマンです。
激しくワラタ、と。
続きは1で、と。
張飛のスク水もあり得るのか、この展開は……(w
まず、本社に連絡して、同じ顔の奴を探させてみようか。
その方が解決が早いかもしれない。
すぐに本社に連絡し、犬の写真に、同じ顔の香具師の写真もファックスで送る。
「 この男で間違いないはずだ。この右側の場違いな男だ。
なんとか探してみてくれないか? 」
http://www.tees.ne.jp/~precia/matumura.jpg 「 分かりました。
この男でしたら、すぐに分かると思います。
しばらくお待ちください。 」
情報担当の者に伝え終わり、俺は改めて室内を見渡す。
「 お兄ちゃぁ〜ん、すくみずはどこまで進んだの〜? 」
「 ああ、ちょっと待て……。 」
真剣にすくみずをプレイし続ける純一に、舐めるように擦り寄るさくら。
それを仇敵のように睨む音夢だが、その背後では氏直がニタニタしながらその尻を眺めている。
エライ事になったな…。
だんだんと普段の調子が戻ってきた俺に、血相を変えて飛び込んできた魚連の若い衆が駆け寄る。
「 ええと…武田社長。
あのプロレスラーみたいな人が、サイズの合うスクール水着を持ってこいと喚いているのですが、
どうやっても無理なんです。何とか説得できませんか?お願いします。 」
必死に走ってきたのか、若い衆は息を切らしている。
他家の者に迷惑をかけさせてはならないな。
俺は諏訪と若い衆を連れて、張飛の部屋に向かう…。
「 張飛、入るぞっ! 」
ノックもそこそこに、部屋に入る俺。
その床には、散らばったすくみずDVD版に、踏まれてぺしゃんこになったケース。
そして、引き千切られているMサイズのすくみず…。
ゆっくりと顔をあげて見ると、そこには男の象徴を熱くたぎらせた全裸の張飛がいた。
「 勝頼社長、ワシに合うすくみずはないのかっ!? 」
俺の顔を見るなり、大声で怒りを表す張飛。
いや…、俺は何も悪くないぞ……。そう怒るなよ…。
「 張飛、スクール水着というのは、小学生…、いわゆる7才〜15歳ぐらいの女学生が着るもので、
野郎に合うサイズは、そもそも無いんだ。
まあ、落ち着いて本社からの報告を俺と待とうか。 」
やんわりと説得を試みる俺だが、この男にそれは通じないようだ。
「 無ければ作ればいいだろっ!
武田商事なら作れるはずだ!!! 」
そりゃ、作ろうと思えば誰でも作れるだろうが…。
俺は面倒になって、若い衆の肩を叩く。
振り向く彼に、俺は小声で言う。
「 コンブを糊でくっつけてやって代用品でも作ってやってくれ。
今日一日持てばいい。明日には本物を届けさせる。 」
「 ええ!? 」
「 頼むぞ。
では行こうか諏訪。 」
「 はい、長居は体に毒です。 」
解決策を授けると、俺はさっさと猛獣の部屋から逃げる。
あの怒張したものが夢に出なければいいが…。
コンブを全身に巻きつけた張飛が会議室に入ってきた頃、本社より待望の連絡が入る。
ノートPCより手を離して、受話器を受け取る。
後ろで"コンブを取って食べるな"とか聞こえるが、気にしない。
「 で、問題の男は? 」
「 はい、分かりましたよ。
姓名 松村和俊。ゲーム会社の社長ですね。
埼玉出身で、元々は結城倫の配下だったようです。今は岐阜各務原にいます。
木下藤吉や竹林明秀等と親交があり、そのスジで織田産業の傘下に今は収まっているようです。
今回、そちらに出現している犬は、織田産業に鞍替えしたときに遺伝子操作等の品種改良で
作られたものだそうです。
その犬が近くにいると、無意味にCircus社のゲームを買ってしまうようで、織田産業の売上に貢献
しているようですね。一部の都市では、保健所が走り回ってますよ。 」
「 そうか…織田産業の配下か…。
何か特徴は? いや、太っているとかでなくて…。 」
「 ええと……、金に汚いというか、儲けるためには手段を選ばない男のようです。
好きなものは女性声優にコスプレ女性。
部下からは嫌われているようですね。 」
「 そうか、分かった。ありがとう。 」
電話を切ると、しばし考える。
織田産業の配下、松村和俊。
利を持って寝返らせて、この病的な状態を治させてみるか。
すかさず討ち取って、資料を奪って自力で解決させるか…。
昼の会食が終わった後、比較的症状が薄い、いわゆる犬をあまり食べなかった者達だけで相談する。
俺に諏訪、あずさお姉ちゃんに純一だけだが…。
「 松村を寝返らせるのは骨でしょうね。
金がいくらあっても足りないし、かったるすぎる。 」
と、討ち取ってしまえと純一は言う。
「 いや、曲芸商法を上回る販売法を授けてやり、チャンスを与えてやればきっと寝返るはずですよ。 」
と、こちらは被害を最小限に抑えたい諏訪の意見。
あずさお姉ちゃんは2人と違った。
「 部下に嫌われているんなら、その人達を抱きこんで独立させたらいいんじゃないかしら? 」
言うのは簡単だが…、それはちと難しいのでは…?
1 一条に進藤が到着した時点で、岐阜各務原を攻める。
目標は松村和俊。
犬の資料を回収し、自力で混乱を鎮める。
2 光栄商法を授けてやる。まず、ゲーム本体を曲芸商法で販売した後に、パワーアップキット(勿論、それは
ゲーム本体が無ければ動かない)を販売し、攻略本やガイドブックを大量に分けて生産。
本は一冊2000円以上だ。これだけ儲けれれば松村は寝返るだろう。
3 松村の主要部下、恋純ほたるを支持して独立させる。
松村は部下の大半がいなくなるので、犬の生産も終わり、信長からは愛想をつかされるはずだ。
で、恋純から犬の資料を貰う。
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2 光栄商法と曲芸商法、夢の融合…。
こんな言い方は人によりきりですが、あまり気になされぬよう…。
1.ゲーム販売
2.移植
3.PK販売(追加シナリオ等。勿論、ゲーム本体がないと動かない)
4.PK移植
5.基本攻略本を二冊に分ける。天の巻、地の巻。
6.キャラクターファイル。(武将ファイルに相当。)
7.イベント網羅、マスターブック販売。
8.すくみず辞典(天翔記辞典に相当)
9.普通にビジュアルファンブック
10.すくみずコラボレーション
11.原画家の画集
12.サントラやCDドラマも出来る限り分割販売。
13.しばらくした後に、コンシュマー版を逆移植。そっちのオリキャラにHシーンを追加。
14.全部買った香具師は、付属の切抜きを全部集めて送れば、メカめもちと七尾奈留のサインをプレゼント。
15.一年後に声優を全部替えてアニメ化。新規ファンに1〜14を…。
激ワラタので、ぜひぜひ2でお願い致します!
光栄商法ならば、忘れることが出来ないのが爆笑シリーズ。
ゲームも好きなハンパ時代ヲタの若者を、狙い撃ちにした『爆笑信長の野望』。
今でも、全3巻が我が家に……。
ゲーパラの読者参加三国志RPGまで足を踏み入れれば、もう最高!
……何やってたんだ、あの頃の自分。∧||∧
531 :
呉班:03/08/27 22:17 ID:7s/xU/rp
しばらくいなかった間にボスがエライコトニ……(w
我が軍の正装は明日からスク水ですか……
明日にでも「すくみず」買ってきます(w
>>高山殿
某の家にもいまだに「爆笑水滸伝」全3巻が……
>8.すくみず辞典(天翔記辞典に相当)
これにワロタ(w
持ってると漢レベルUP確実ですな(w
>我が軍の正装は明日からスク水ですか……
そんなキモイ軍隊はイヤだ(w
入隊希望します!!
光栄商法ですか、私もまんまとはめられましたねぇ・・・
我が家にも三国志3〜7の武将ファイルやら爆笑三国志全六巻やらがあります。
「すくみず」は私はプレイしたのですがかなり面白くオススメできる内容ですた
話の中心がすべてスク水でバカバカしくて面白かったです。
手元の兵力が大きいわけではない。
今は無駄な戦力を割く事は出来ない。
なるべく穏便に済まし、確実に目的を果たすべきだろう。
俺は考えをまとめると、皆に向かって言う。
「 寝返らせてみよう。
我が武田商事は遺伝子技術等を持っていないが、市場提供や資金援助なら出来る。 」
「 しかし若…。
そうは言っても、市場提供等の力量等が織田産業よりもこちらの方が低いんですよ。
松村の納得する額になるのなら、赤字覚悟になるのではないですか? 」
「 犬を生産するよりは安いはずだ。
それに、とっておきの商法がある。
諏訪も存分に味わっただろう、光栄商法を…。 」
「 光栄……商法……!? 」
俺を見ている諏訪の目が宙を泳ぎ始める。
恐らく、今までの出費の事でも思い出しているのだろう…。
光栄商法。それは、出来る限り一つのモノで多大な売上を上げる商法。
F&C商法など問題じゃない。
ゲームの内容までをも替えてしまうが如きのパワーアップキット。
通常版はいったい何の為だったのかと小一時間問い詰めたくなってくる。
期待させるだけさせておきながら、いざ買ってみるとがっかりするコンシュマー移植版。
ゲームですらその始末。
しかし、光栄商法の真骨頂は本屋に並ぶ、何冊とあるガイドブック群にある。
納得した諏訪を連れ、俺は松村に会いに岐阜各務原まで走る。
昼過ぎに到着すると、情報にある松村の事務所に向かう。
松村の事務所は、どこぞのテナントの一部を借りているところだった。
あまり綺麗な建物でなく、見た感じ、あまり儲かっては無さそうだ。
肝心の松村の事務所に入ると、やはり綺麗ではない。
客間の方に案内されるが、ソファーにかけると埃が舞う。
大丈夫なのか…ここは…。
やがて、恰幅のいい若い男が客間に来る。
「 武田商事さんがどのような用事で来られたのかは分かりませんが、
とりあえず話は聞きましょうか。 」
松村と思われる男が言い、そのまま俺の正面にあるソファーにかける。
そっちは埃がかぶっていないらしいようだ
「 武田商事の社長、武田勝頼です。
こちらは腹心の部下、諏訪頼忠です。
以後、お見知りおきを。 」
簡単に挨拶をし、名刺を渡す。
受け取った松村は、面倒そうに名詞を胸ポケットに仕舞うと、これまた面倒そうに
自分の名刺を取り出す。
「 有限会社エス・オー・エフ・ティー代表の松村です。
CIRCUSというブランドでPCソフトの販売を行っております。
モノのいい名詞ですから、大事にしてくださいね。 」
態度が何気に尊大で、口調も実に素っ気無かった。
"適当に相手してやる"という態度が表に出まくっていた。
これは難航するなと思われ、何とか話を切り出し、問題の寝返る事に関する話題に
突入する事は出来た。
光栄商法を勧め、それに関する資金提供等のバックアップは欠かさ無い事を名言。
また、赤字などになった際の、武田商事に対する保障も無しとなった…。
ここぞとばかりに、都合のいい要求を繰り出してくる松村。
人を1人寝返らせるだけで、さらに足元を見られそうだ。
終いには、綺麗なコスプレ女性を数名こちらに派遣するとか、知り合いの声優を紹介
しろなど、滅茶苦茶な要求まで出てくる。
それは難しいと答えると、織田産業から寝返った日野森姉妹をコスプレ要員として
こちらに廻せと言ってくる。
この野郎…、いらん事まで知ってやがる。
我慢してコスプレ女性の件で二時間ほど話し込むと、ついに寝返る交渉が成立する。
多大な出費と日野森姉妹という尊い犠牲の上に、ついに松村寝返りが決まった。
さっそく引っ越しに取り掛かり、今から日野森をよこせと言ってくる。
引越し先の山梨県韮崎市での合流は駄目で、一刻も早く手にしたいらしい。
仕方ないので日野森に電話を入れた後に、メールで軽く用件を伝えておく。
「 いやぁ…、やはり、かわいいコスプレ女性は客寄せになりますからね。
体の具合とかはしっかりと把握しておきたいものですからねぇ。 」
笑って言う松村。鼻息が荒い…。
そのたるんだ頬を張り倒してやりたくなるが、ぐっと堪える。
肝心な犬の事に関して聞くと、実に冴えない返答が帰ってくる。
「 あの犬がそばにいると効果が出るものですから、いなくなると何の効果
も出ませんよ。
え? 食べたんですか??
そうですね…。トイレに3回ぐらいいけば、あらかた効果が消えると思いますよ。
ふふふ。さあ、あずさ君を迎え入れる準備をしなければな…。 」
さっさと立ち上がって去っていく松村。
っていうか、結局時間がたてば済むというものかよ……。
苦労させやがって。
コスプレの話でぐったりと疲れた諏訪を促し、俺は帰途につく。
俺が魚連事務所に帰りつくと、一条がすでに到着していた。
そして、入れ違いで出発した日野森姉妹はいなかった。
会議室で困り果てていた一条と会うと、そのまま周りのすくみず祭りを終わるまで眺める。
親父の弟に当たる一条は、この"すくみず"の素晴らしさが分からないようだ。
このすくみず騒ぎ、今日一日は続くのだろう。
夕食後には、進藤姉妹がようやく到着する。
これで明日には行動が起こせる。
会議室内の祭りに仰天する進藤に、氏直は白色半透明のすくみずを着させようとするが拒否される。
体が透けて見えるんだ、着ないのは当たり前だろうに…。
深夜に差し掛かった頃、一条や進藤と作戦立案を始めるが、そこにあずさお姉ちゃんが
帰ってくる。
「 あの馬鹿…、いきなり触ってくるから撃ってやったわ。 」
かなりピリピリしている。やはり体が狙われたか。
俺もそう言う事になるだろうと思って、日野森姉妹には発砲許可をメールで出していた。
妹の方は疲れて眠っているとの事。松村は知らん。
さて諸君、俺達はどう動くべきかを検討しようか。
1 守備一本槍でいく。
今はまだ北条水軍に尼子の援軍も無い。
両援軍がくるまでは付近の漁船援護に留まる。
2 地上から攻める。
前に偵察した町の公園に陣取り、迫撃砲で情報にある織田産業の事務所や補給所を叩く。
織田の手勢め、炙り出してやる。
3 今度は、一条と進藤に目標の土地を見せておく。
また出発なのだが、見るだけではつまらないと一条が言うので、釣りの道具をもって行く。
岸壁に陣取り、織田方の船舶の行動を観察する。
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変な方向に話しがそれて、肝心の光栄商法に焦点が行ってないのが難ですが…。
うちは信長の野望シリーズのガイドブックやらが山積み。
どうしてあんなに買ったのだろうか…。
しかもほとんど見ないし、そもそも使い道が無い。
>530 高山殿
冷泉は「これ以上光栄本に金が使えるか!」な状態でしたので、『爆笑信長の野望』には
ついに手を出さず終いでした。
あれは面白いものでしたか…なるほど…。
>531 呉班殿
イイヨイイヨー、スクミズイイヨー!
(・∀・)ウェルコネスクミズ!!
>532殿
よくよく考えると、"8.すくみず辞典(天翔記辞典に相当) "というのはかなり分厚い本で
中身がアレというのは…。
何がそんなに書かれているのやら……。
>533 諸葛尚殿
サーカススレを見ていると、"凡作以上の何者でもない"ようにとれましたが、
いざやってみるとそうでも無いようですな。
やはりあそこは"めもち&断腸"スレなわけで、それ以上のそれ以下でもないわけですね。
やはり戦いに勝つためには情報が必要でしょう3を選びます。
冷泉殿も呉班殿もすくみずをプレイですか、スクミズイイヨー
夏少女のファンディスクが届きません・・・発売すぐにはがきを出したのに・・・
「 よし、まずは一条と進藤に現地を見せておこう。
準備出来次第、すぐに出発する。 」
俺はさらに続けて指示を出す。
「 連れて行くのは諏訪に進藤姉妹、それと一条のみだ。
少数で行かなければ、絶対に怪しまれるからな。 」
「 なら、釣り道具でも持っていくか。
ボケっと眺めているだけではつまらんからな。 」
そう言ったのは一条。
彼は親父の弟で、拠点防衛を得意としていた。
もやしの様にひょろひょろした体格をしているが、粘り強い男で敵対者からは
戦いの場では敬遠されていた。
事業能力については最悪だが…。
釣りの準備を終えた一条が俺と合流する頃には、すでに諏訪や進藤は準備を終えていた。
速やかにワゴンで現地入りを目指すが、今回はどの辺に行こうか…。
岸壁ぐらいに出て行ければ楽なのだが、それは無理だろうし…。
運転しながらしばらく考えた結果、俺は漁港から1km離れた海岸に落ち着く事にした。
双眼鏡を駆使しながら、織田方の船の動きや停泊状況を見ておきたい。
「 あーもうー…!
この小さいのは言う事聞かないんだから…!
ってこんな事をしなくてもいいんじゃないデスか?
斥候っていう任務にもいろいろありますけどね、夜遅くに釣りなんかやっていたら、
それこそいい目標と言うか怪しい奴と思われるのが当然じゃないですか?
あっ…、って何この…、アイタッ、噛まれた!
何ですかこのミミズは、何で噛むんですか〜! 」
海岸に降りて、まったりと観察しながら釣りをしようかと言う所に、えさ付けで
混乱する進藤が喚きつづける。
いつもの事なので放っておけばいいのだが、進藤を扱う事に関しては素人の一条が
余計な口を挟む。
「 おい小娘、ガタガタ言わずにエサぐらいさっさと付けてみろ。
モタモタしてると背中に入れるぞ。 」
ちなみに、姉の方も大苦戦しているが、こちらは諏訪が面倒を見ていた。
適当にエサをつけた針を投げ込むと、俺は喧騒を無視して遠い岸壁を眺める。
動きは特に無いか……。
この場に来るまで、一応港町の中は通ってきているため、そちらには相変わらず人影が無いのは
分かっている。
問題は、常日頃から魚連の船団を脅かしている織田方の水上部隊の行方だ。
必ず寄港する時が有る。うまく見つける事が出きればいいのだが。
ぶつぶつと文句を言いつづける進藤妹に、飽きずに突っ込みを入れつづける一条
だが、そうやかましくてはいつか巡回の者に見つかるかもしれない。
と、俺が思った矢先に巡回が来た。
「 お前等、この辺では夜釣りは許可されていないぞ。
違反した以上は覚悟してもらうぞ。
事務所まで来てもらおうか。 」
俺達の背に数人の男達が近づいていた。
数は4名ほど。強行突破できぬ数ではないが…。
1 「 許可なら出てますよ、ホラ。 」
魚連で偽造された許可証を出す。
織田の上級幹部が使用する物らしいが、よくもまあ偽造できた物だ。
2 「 ああ、そこを何とか…。 」
懇願して見逃してもらう様にするが、結局連れて行かれる。
なるほど、ここが連中の事務所か。
3 「 つまらない物ですが、これをどうぞ。 」
ワイロで誤魔化せ。
しかし、バッグの中には"すくみず"しか入って無かった。
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540 諸葛尚殿
ああ、某は"すくみず"を買っても無ければやってもないです。
って言うか、エロゲは朱以来買ってない状況……。
どうにでも取れる書き方はいけませんね。
大失敗でした。というか、某は失敗だらけな気が…。
/⌒ヽ
/ ´_ゝ`)すいません、ちょっと通りますよ・・・
| / ついでに、2を選びますよ。
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U .U
/⌒ヽ
/ ´_ゝ`)すいません、ちょっと通りますよ・・・
| / ついでに、保守しますよ。
| /| |
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U .U
「 ちょっと待ってれませんか?
この辺はやっても良かったはずでは…。 」
あくまで一般人を装う俺。
何も知らないという態度を決め込む。
「 まったく…。ガタガタ言わずについてこい。
こちらも仕事なんだ。 」
「 そこを何とか……。 」
「 ダメだな。 」
哀願して逃げ切ろうとするやり方では駄目なようだ。
俺達はあくまで一般人を決め込まなければならないので、戦わずにわざと捕まってみるのも
一つの手だろう。
幸にも、連中は事務所まで連れて行ってくれるそうだ。
かなり危険だが、うまくいけば、あっさりと敵方の頭を叩けるかもしれない。
連中の乗ってきていた車は全部で四台。
それに俺達は分散して乗せられて、その問題の事務所まで連れて行かれる事になる。
四台直列で走る車は、暗く静まり返った港町の中を走る。
やや町の中心にある役場と比べて、港寄りにある、小さなビルの前で車は止まる。
ビルの正面には、愛沢物産と書かれてあり、昼間は何かを経営しているらしい。
男達に従い、俺達はビルの隅にある小さな階段を上がる。
ビルの二階はPCソフトでも取り扱っているのか、通路の壁にはさまざまな張り紙がしてある。
「 若、将星録ですよ。なつかしいですね。 」
薄暗い階段の中、俺の前を歩く諏訪が、右側の壁を軽く指でさして言った。
目を凝らして見ると、確かに"信長の野望 将星録"の古臭いポスターが貼ってあった。
気になる事は、その上から半分ほど強引に被せて貼り付けてある"ぷちチェリー"のポスター。
これがここの店主の趣味なのかどうかは分からないが、とにかく店の時代感覚のズレには驚かされる。
古臭い張り紙を見ながら、折り返しつつ三階まで上ると、ようやく事務所に着く。
四階まで階段は続いているが、とりあえず俺達は三階で部屋の中まで通される。
そこで危険物を持っていないかどうか体をチェックされる。
釣りをやるという事で、武装一式を解除しておいたのが助かり、この場では何も出ない。
襟の裏側に小型の硬質ナイフを潜ませていたりするのだが、ここまでは気付かないようだ。
一箇所の部屋に全員が通されると、ほどなくして1人の女性が部屋に入ってくる。
室内には簡単な執務用の机とその椅子があるだけ。窓も無い。
入ってきた女性は、
「 今からアンタ達の事を確認させてもらうから、悪いけど、ちょっとそのまま立った状態で
こちらの質問に答えてもらうからね。 」
と言い、椅子に座って落ち着くと、
「 質問に答えなかったり、変な事をしたら家に帰れなくなるから。
アンタ達に黙秘権は無い。そのへん覚えていてね。 」
と、ごく自然に言う。
目の前の女が頭の中の情報にあるかどうか模索するが、どう思い出しても記憶にない。
大方、織田産業の中間管理職の二号ってあたりではないか?
たいした女でもあるまい。
聞かれた事もたいしたことではなく、住所から世間帯のことまで適当な内容だった。
あれで何が分かるのか知らないが…。
女が上司に報告してくると言い、部屋を去っていく。
さて、また部屋には俺達だけになったわけだが、どうしようか…。
「 さて、遊びも程ほどにしないと火傷をする。
位置も分かった事だし、そろそろ帰ろうと思うのだが。 」
小声で言うと、諏訪は天井を指す。
「 脱出は必須ですが、あの辺は天井にヒビが入ってます。
爆弾で穴を開けてやりましょう。
どうせ上も連中のアジトですよ。 」
「 それにしても、お腹すきましたねぇ…。 」
進藤は腹をさすりながら天井に向いていた。
1 唐突に扉を開け、堂々と帰る。
邪魔する奴は蹴散らす。
「 俺が武田勝頼だ。覚えておけっ! 」
2 天井に爆弾を仕掛け、撤退直前に窓ガラスをカチ割り、
「変な奴が入ってきた」と言いながら部屋から飛び出る。
慌てて部屋に突入する連中と四階を爆弾で吹っ飛ばす。
3 さっきの女が戻ってくるまで待つ。
で、戻ってきたら食事を出してもらえるように頼む。
「 カツ丼が…、どうして力うどんになるんですかぁ……? 」
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随分遅くなりました。
エンパイアアースを猿のようにやってました。
エンパイアシリーズはAOCで終わりだとしみじみ思いました。
>>545 最初見たとき、ただのコピペと誤認しますた。
申し訳ないス。
_
/\ \
__|iヽ /li ̄/
/\ 〃 '⌒´`ヽ\ ニハハ
/ Kiミ!|ノノ))))〉
\/ .ノ ヘ.|l;゚ ヮ゚ノ|! ここ通らないと行けないので、ちょっと通りますよ・・・
.((( と I!†iノ トテ…
/ )ノ fく/_/_|〉 トテ…
\/ し' ヽ_)
"信長の野望 天下創世"は全面回避しました。
一万円浮いたので、"はにはに"でも買おうかと思ってます。
諏訪の助言もありますし(軍師コマンド?)、やれることはやってしまおうということで
2.を選択致します。
「天下創世」は微妙という意見が続出みたいですな。
私も、ココ数作は発売ペースもあがり(毎年出てるし…)ついて行けなくなっています。
……いや、金子と時間が有ればきっとやるのでしょうが…。
「 よし、では足止めをかける意味もある爆弾を仕掛ける策を取ろうか。
諏訪よ、問題の爆弾はあるのか? 」
「 ええ、ありますよ。 」
諏訪は軽く頷くと、ポケットから一枚のハンカチを取り出す。
綺麗にたたんである、薄紫色の地味なものだ。
「 こいつにプラスチック爆弾を染みこませてあります。
で、この導火線と繋げてやれば即席の爆弾が出来上がりますよ。 」
「 ほう…、世の中は便利になったものだなぁ…。 」
自身ありげな諏訪の言葉に、感心して何度も頷く一条。
諏訪はハンカチに導火線をくくりつけると、女の使っていた机の上に椅子を置き、
その上に乗る。
余裕で手が天井に届くので、作業も簡単に済ませる。
比較的高い天井だったので、机が無ければ人間ピラミッドが始まるところだった。
「 さて、後はどう爆発させるかですね。 」
椅子を元に戻し終わった諏訪は俺を見る。
「 そうだな…。
そこのガラスをわざとぶち破って、誰か入ってきたと助けを求めるようにして部屋
を出れば、いきなり撃たれたりするようなことは無いはずだ。
どうせ部屋の外には見張りもいるだろうし。 」
「 しかし、あのガラスは分厚いぞ。簡単には割れない。 」
一条の言葉に、皆が窓の方を見る。
確かに窓ガラスは分厚かった。
素手で割れば怪我するし、この案はただの回り道なだけかもしれないなぁ…。
「 あんなの簡単に割れますよ? 」
と言うのは進藤妹。
続けて何か言おうとするが、俺は長々と聞く気はない。
「 よし、なら進藤さつきにここは任せる。
諏訪は導火線に火をつける用意をしてくれ。 」
椅子をよいしょと持ち上がるさつき。
諏訪は一条からライターを借りて、天井からぶらさがる導火線の前に立つ。
この時、タバコに火をつけた一条は、咥えタバコでこの光景を眺めている。
「 さつきちゃん…無理しちゃだめよ……。 」
姉のむつきは心配して、その光景を眺める。
「 いいか二人とも、カウントを取る。
五…、四…、三…、二…、一…、ファイアッ! 」
「 何がファイアよ……。
騒がしくしてないで、さっさと……ってアンタ達!! 」
この忙しい時に、さっきの女が帰ってきた。
しかも、椅子を投げてガラスを割り、導火線に火がついてしまったこの瞬間にだ。
「 誰も入り口を見張ってなかったのか!? 」
「 すまん、俺は爆弾の方ばかり見ていた…。 」
入り口のそばに立つ一条。
正直、すまなかったとばかりに頭をかく。
「 ちい、やむをえん…! 」
俺は女に向け、振り向きざまに手刀を浴びせるが、この女、ただの二号さんではないようだ。
紙一重で手刀をかわすと、速やかに懐から銃を抜く。
「 動かないでっ! 」
俺の顔に銃を突きつける女。
だが、止まっている暇などは無い。
導火線の火はちゃくちゃくと燃え上がっている。
「 勝頼社長、避けてくださいっ!! 」
背後からさつきの大声が響きわたる。
と、言われても銃は目の前にあるのにどう動けと…。
それ以前に、勝頼社長と名を呼ぶのは間違っているだろう進藤よ………。
後頭部に凄まじい衝撃が走り、俺は前のめりに倒れこむ。
その勢いはなかなかの力があったのだろう。
俺の頭を吹っ飛ばした何かは、女の顔面を強打。
何とか起き上がった俺の足元には、ひっくり返った女が伸びていた。
「 と、…とにかく逃げるぞ……。 」
痛みに苦しみながら、ようやくそれだけ言う。
女の頭のそばには、さっきの椅子が転がっている。
この椅子、どうやら投げた時に外には飛び出さなかったようだ…。
爆弾は十数秒後には爆発するはずだ。
俺達は女を放置して通路におどり出る。
で、無常に扉を閉じると、何人か駆け寄ってきていた若い衆達に、何人かの男が
ガラスを割って入ってきたと伝える。
聞くなり、そいつらは急いで俺達の部屋に向かっていく。
単純なのかアホなのか…。
それとも二号が気になるのか…。
労せずして、あの狭い階段まで戻ってくる事に成功する。
階段を降ろうとしたとき、丁度よく上ってきた1人の男。
ラフなカッターシャツを来た、冴えないスポーツ刈りの若い男は微笑して俺に言った。
「 やはり速瀬だけじゃ駄目か…。
アンタ、武田勝頼だろ? 」
その若い男を目の前にして、俺達の足は止まる。
背後の方で爆発音が聞こえた。
「 そういうお前さんは何者だ?
高名な織田産業の、お偉いさんの息子さんかと見受けられるが? 」
男は軽く首を横に振って答える。
「 ははは…そんな馬鹿な。
俺は…、ただの従業員さ…。 」
「 そんな事はどうでもいい。
そこを開けてもらおうか。 」
「 それは出来ない。 」
その言葉を聞き、にわかに殺気立つ進藤や諏訪。
俺は一歩だけ前進して問う。
「 死ぬぞ…? 」
「 死ぬのはそっちさ。
速瀬が来る。 」
「 速瀬?
織田方の前線将校の速瀬水月か? 」
「 そう、アンタの後ろにな。 」
若い男の言うとおり、そこには先ほどの女性が銃を突きつけて立っていた。
ただし、顔は随分とすすや灰で黒く汚れてしまっている。
「 背中にも目をつけろとジジィに殴られて教えられたものだがな。 」
「 全然役に立ってないな、勝頼は。俺もそうだが…。 」
悟りきった顔をする一条がタバコをつけなおす。
「 っていうか、ポニーテールじゃなかったのかよ速瀬は…。 」
「 若い女が髪を切るんだ。前に何かあったんだろうて。 」
一条がタバコの箱をポケットに戻すと、速瀬は不機嫌さを丸出しにした態度で言った。
「 そのまま、両手を挙げたまま一階まで降りなさい。
車を用意するわ。
武田勝頼は織田産業の信長社長が直々に斬りたがってるの。
仲間の命だけは保障するから安心して。 」
こんちくしょーめ、言いたい事言いやがって…。
1 音夢から聞いていた情報をぶっ放してみる。
「 速瀬水月か…。前に親友から男を寝取ったんだって?
まるで鬼だな。 」
2 一条がペッとタバコを吐き捨てる。
すると、タバコから凄い勢いで煙幕が流れ始め、俺達の姿をかき消す。
「 アバヨ速瀬、また会おうぜ! 」
3 「 速瀬、どうしてお前のような、極普通の水泳選手がこんな事をしているんだ。
わけがあったら話してみないか? 」
何かしらのチャンスを見出すまで、ちょっと話してみる。
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当然、1ですな。
大空寺あゆ(・▽・)萌えっ!!!!!
黙って言う事を聞く必要は無いし、折れにはそんなつもりも無い。
かと言って、銃口を向けられているこの状態で何かができるはずが無い…。
下手な事をすれば、さすがに撃たれる事は間違いない。
殺される事が無くても、手足を撃ち抜かれるだけでかなり違ってくる…。
この時、目の前にいる、情報どおりの容貌をしていない速瀬水月が気になった。
こいつは本物なのか…、出回っている情報と違いすぎた。
こういう時はまともに聞いても無駄だ。
カマをかけるのがいい。
「 速瀬水月か…。前に親友から男を寝取ったんだって?
まるで鬼だな。 」
速瀬はわずかに仰け反るかのような姿勢になり、目を丸く開ける。
なかなか面白い反応だ。
俺の背中、いわゆる階段の下方にいる男が叫ぶ。
「 おい、誰から聞いたのか知らないが、俺達の事情に口を挟むな!
あの時、皆が苦しんだんだぞっ!
聞いているだけのお前達には分からないだろうがな! 」
これには背中を向けたまま答える。
「 何があったのかは知らないが、とにかく寝取ったのは事実のようだな。
で、寝取って周りを混乱させた挙句、当の男には逃げられた。
情けなく、無様な話だな。 」
「 こ、この野郎っ!! 」
背後にいた男が激情し、そのまま駆け上がってくる。
だが、これは自殺行為だ。
さすがに気付いた速瀬が止める。
「 待って慎二君! 」
「 速瀬、止めるなっ! 」
男の勢いもむなしく、俺は片足を上げただけでその突撃を止める。
「 自分より高いところにいる相手に、そのまま突っ込むとは素人でもやらんぞ。 」
そのまま払って男を落とす。
男は数段転げ落ちたが、途中で壁に助けられて止まる。
おかげで、ぷちチェリーのポスターが半分以上千切れる事に。
「 今のアンタでは俺達を止める事は不可能だ。
それでも続けるか? 」
男の方から振り返り、未だに銃口を向け続けていた速瀬に問う。
その銃口は、わずかに震えていた。
「 ………………。 」
「 沈黙か…。
少しはしゃべったらどうだ?
そう沈黙していたのでは、男は寝取れないだろう? 」
「 く……っ……!! 」
いいかげん頭に来たのか、速瀬は引き金を引く。
が、弾は予想通り、顔を逸れただけだ。
生きたまま信長のところに連れて行こうとするのなら、この場では殺さないはずだと睨んだのだが、
いささか危険だったかもしれない。
放たれた弾は兆弾になって、転げた男のそばまで飛ぶ。
最終的にはそとまで勝手に飛んでいったが、誰に当たるか分からない、実に危ないところだった。
「 危なかったな、あと少しで二号の男に命中するところだったぞ。
せっかく誰かから寝取ったのに、自分で撃っては………。 」
挑発的な俺の台詞は、さらに放たれた二発目でかき消される。
これ以上は危険すぎる。
ただ、今度の兆弾も誰にも当たらずに済んだが。
「 体のどこかを撃たれないと分からないの……? 」
速瀬がようやく放った言葉。
腹の底から搾り取るような低い声だった。
が、俺は薄笑いを浮かべるだけだ。
「 何がおかしいの!?
殺されないと思って……!? 」
速瀬はあまりに俺を相手にしすぎていた。
こっそり奴の背後に廻っていた進藤がそのまま速瀬を押さえ込む。
「 きゃっ! 」
「 さっすがお姉ちゃん! 」
余った方の進藤がそう言うので、背後に廻っていたのは姉のむつきだろう。
速瀬の手から転げ落ちた銃は、一条が拾って俺に渡す。
「 形勢逆転だな、こっちの言うとおりにしてもらおう……か? 」
建物の外で、かなりの量の爆音を聞く。
この異変に気づいたほかの事務所や駐屯所からやってきたのかもしれない。
この変が限界か……。
「 一条、速瀬を連れて行こうと思ったが止めだ。
急いで脱出する。続けっ! 」
「 了解だ…! 」
爆音が集まる前に脱出する。
再び立ち上がろうとしていた男を蹴り、俺達は下を目指す。
銃を無くし、抑えられた際に壁で頭を強く打っていた速瀬は追って来ない。
「 ああ〜、せっかく速瀬水月が捕らえれるかと思ったのに…。 」
さつきが残念そうに言うが、奴を捕らえてここに立て篭もっても、いずれは自滅するだけだ。
今回の収穫は、速瀬水月とは案外、精神的な攻撃に脆いという所か。
情報収集が得意な尼子が何かつかんでいないか期待しておこう。
外に出ると、諏訪は何かを階段に投げ込む。
「 煙幕です。時間が稼げるでしょう。 」
階段入り口より吹き出る煙を確認すると、俺は携帯をかける。
「 はい、武田商事です。 」
本社に繋がると、俺が車の場所が移動されているか調べさせる。
「 発信機によると、若のそばにありますよ。
南に百メートルぐらいです。 」
「 よし、分かった。夜中に済まなかったな。 」
車がこちらに運ばれているのを確認すると、その場所をめがけて走る。
どうやらレッカーで運ばれていたようなのだが、俺達の所有と知って運んだのだろうか…。
もしそうならば、俺達は岸壁につく前から睨まれていた事になる。
とにかく、さっさと車に乗り、キーを刺す。
一刻も早くこの場から脱出しよう。
車に乗った後は特に何の支障も無く帰ってこれた。
途中で織田方の邀撃がある事を想定していたが、以外にも何も無い。
それどころでは無いのだろうか…。
魚連事務所に戻ると、幻庵じいさんの船団が明日にも到着すると聞き、いよいよ尼子の第二派の増援
が発進するらしい。
来ても来なくても、本当にどちらでもいいのだが…。
それより情報が欲しい…。速瀬が寝取った男の情報は無いのか!?
「 とっておきの増援を用意したゾ! 」
元気に電話をかけてきたのは、いつも通りな亀井のとっつぁんだった。
1 また水軍が来るらしい。
沿岸用漁船六隻。それでなにをする気だ?
2 「 あの人の相手は……、私にやらせてくれませんか……。 」
押し殺したような低い声で話す女性。機嫌が悪いのか?
なんでも、速瀬の後輩に当たるらしい。この娘の姉もついてくるそうだが…。
3 役に立たない尼子の援軍か…。ああ困った…、本当に困ったなぁー。
「 あんまり、困ったは言わないで下さい! 」
進藤が嫌がっているな…。
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>558殿
大空寺あゆ(・▽・)萌えっ!!!!!
彩峰スレの方は延びませんな……。
選択された時点で、次スレに移行します。
茜たんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!選択肢は2で
し、しまった…我らとしたことが500番をうっかりと通り過ごした上、すっかり忘れていたではないかっ!?
┏━━┓
┃掠疾┃ 3スレ目制圧&愛されて2周年!
┃如如┃
┃火風┃ 御旗楯無、御照覧あれ!!
┃不徐┃
┃動如┃
┃如林┃
┃山侵┃
┣━━┛
┃
┃ 三国志・戦国時代板 :
http://hobby.2ch.net/warhis/ ┃ エロゲネタ&業界板 :
http://www2.bbspink.com/erog/ ┃
掲げておきます。
ついに4スレ目ですか……しかも地味に9/14で3年目突入でしたな。
冷泉殿おつかれさまです、これからもよろしゅうお頼みします。
567 :
名無しさん@初回限定:03/09/27 13:08 ID:AzJkpGSD
ヽ(´ー`)ノシ
___ l ヽ ┌┬ _l_ ┌─┬‐ ┌───┐
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┴‐┴ ∨ ハヽヽノ J ハ ヽ ヽノ .─┼─.. └──‐┘
また即死した…。_| ̄|○
24時間以内に書き込まないと逝ってしまうのを、すっかり忘れてた。
武田スレには即死が付き物と言ってしまえばそれまでですが。
友人のPCから建て直しを図ってきます。
ぐはっ…やってしまいました……。
今度は見かけるたびに保守致します。
...Amen
拙者も気が回らなくてすまぬのう。
保守がてら旗でも立てていればよかったわい。