あぼーん
( そうだな…。
一応、武田騎馬軍団VS琴乃宮雪なんだから、合戦というか戦うところはいるわな…。
だけどなぁ…、雪さんと武田が戦うのは勘弁だな。
ちょいとタイトルに偽りアリだが、ここは織田や徳川方に悪役になってもらうか。 )
俺はペンを取ると、用紙に向かい思いついたままに書いてみる。
「 にゃー。 」
窓の方から猫の鳴き声が聞こえる。
( お前にやるエサは無いよ。 )
猫のほうには向かず、作業に集中する。
天正二年夏の頃。
普段は静寂に包まれた林の中を、一人の女性が必死に駆ける。
その後を追うのは、目の色の変わった雑兵達。
「 おい、逃げんなって!
俺たちが、ちゃぁんと家まで案内してやるからって! 」
楽しそうに雑兵達は追う。
それは、まだ雑兵達には余裕がある事のあらわれでもあった。
だんだんと女性と雑兵の差が狭まっていく。
女性は必死に逃げるも、慣れない林の中であり、足場も悪い。
そして、女性の特徴的な身なりもこの林の中では仇となった。
まったくこの時代とは合わない広がったスカートに、突き出ていた枝が刺さる。
「 きゃっ! 」
か細い声を放ち、女性は叩きつけられるように転倒する。
起き上がろうにも、スカートにひっかかった枝が離れない。
「 あ…ああ…っ…。 」
懸命にスカートをひっぱる女性に、雑兵が迫る。
「 おい作兵衛、押さえ込んじまえっ! 」
「 おおよっ、もう逃げられはせん。
とったぁぁぁっっっ! 」
先頭を走る雑兵が、倒れる女性に飛びかかろうとした時。
何かがその雑兵の額に当たる。
「 ぐぼっ! 」
妙なうめき声をあげ、雑兵が後ろに傾く。
「 だー、何やってんだ作兵衛! 」
作兵衛は真後ろにいた仲間を巻き込んで倒れた。
「 お前等、何やってるんですか!? 」
後から追いついた雑兵が、仕方なく作兵衛を起こそうとするが、彼に異変に気づく。
「 おい、作兵衛。しっかりしろ…おいっ…!
こいつ…死んでる……! 」
「 ああん?
死んでるだぁ…?誰が殺したんだよ! 」
作兵衛の下から雑兵が這い出てくる。
「 わけわかんねぇ事言ってねぇで、さっさとあのおん……。 」
女性のほうを向いた雑兵の口が止まる。
その方向に、雑兵達がどこかで見た事のある甲冑姿の武者がいた。
「 城の様子を見ておこうと廻っておったが。
このような場所に長忠の兵がうろついていたとはな…。 」
武者は雑兵を睨むと、いまだに苦戦していた女性を見下ろす。
「 大丈夫か?
今助けてやろう。 」
武者は脇差を抜くと、枝を瞬時にたたっ切る。
「 こいつ、ふざけた事言ってるんじゃねぇ!
その女は俺たちが頂戴するんだよ! 」
武者に対し、雑兵の一人が刀を抜き、突進する。
「 待て、権助っ! 」
作兵衛に巻き添えを食らって倒れた雑兵が制止を呼びかけるが、遅かった。
「 ぐえっ…。 」
その突進した雑兵は、数歩走っただけで地に倒れる。
「 余計な手間を取らすな。
今なら命は取らん、早々に退散しろっ。 」
武者は言いながら、甲冑の合間から石を取り出す。
「 喰らいたい奴から前に出ろ。
遠慮なく沈めてやる。 」
凄む武者に、雑兵の間に怯えが出る。
「 な…なんだよあいつは…。
あんな石っコロで権助と作兵衛が…。 」
留吉が震え、作兵衛の巻き添えを喰らった雑兵が呆然と言う。
「 間違いねぇ…。
あれは晴信の御曹司だ…。
三方原で見たことがある……。
おい、お前等逃げるぞ! 」
言うなり、その雑兵が背を向け走り出すと、その他も続いて走り去る。
武者は雑兵から目を離すと、地に腰をつけたまま震えている女性に手を差し伸べる。
「 大丈夫か。 」
ぶっきらぼうに差し出された手を握り、女性はようやく立ち上がる。
「 ところで、おヌシはバテレンから来たのか? 」
不思議そうに女性の服を見る武者に、女性は答えた。
「 いえ…日本人です…。
と言いますか…、ここはどこなのですか? 」
「 ん?日本人…?
どこの国かは知らぬが、言葉は通じるようだな。 」
林の奥から人を呼ぶ声が聞こえる。
「 若、どこに行ったんですか!?
落城したとはいえ、まだ危険なんですから、早く戻ってきてください!! 」
その声を聞き、武者は微笑する。
「 やれやれ、たまには一人にさせてもらいたいものだがな。
ところで、おヌシの名は? 」
「 雪…、琴乃宮雪といいます。
ここは…、どこなのでしょうか…。 」
何がどうなっているのか分かっていないのか、雪と名乗った女性は不安がっている。
やがて、林の向こうから武者の家臣たちが走ってくる。
家臣達の方に手を振ると、武者は雪の方に向きなおし言う。
「 ここは遠江高天神城。
我等の攻撃を受け、昨日には城主小笠原長忠は降伏していた。
我が名は武田勝頼。
あんまり部下がやかましいからな、たまには一人で散歩をしてみただけよ。
敗残兵がうろついているとは思わなかったがな。 」
「 これが上洛を目指す武田勝頼と、琴乃宮雪との運命的な出会いであった、と。 」
「 ふんふん、なるほどね〜。何気に電波多めだね♪ 」
「 この後、自分のいた世界とここが違うと理解した雪は、帰れるまでは武田勝頼の元に身をおく。
で、そうだなぁ…、透矢は織田側について戦ってしまうのもありかもな。
まあ何とか徳川を蹴散らし、馬場美濃守が戦死するなか、織田信長を安土城に追い詰める。 」
「 にゃ〜。 」
「 うにゃっ、駄目だよ"うたまる"! 」
「 何だぁ!? 」
作業に夢中になって気づかなかったが、いつの間にか目の前に芳乃がいて、あのこけしのような猫が
ちゃぶ台の上に座っていた。
しかも猫がちょろちょろ動き始め、人が書いていた原稿の上に正体不明な足跡を残してくれる。
( オーノー…。)
「 どうでもいいが、どうして芳乃と猫がここにいるんだ? 」
俺はひきつった顔を笑顔にするように懸命になりながら芳乃に聞く。
「 う〜ん、音夢ちゃんが亀井とかいう人と、協定に関して打ち合わせを始めたから暇になってね。 」
「 それで、どこから入ってきたんだ…。 」
「 そこだよ。 」
芳乃が指した方には、開きっぱなしになっている大きな窓。
窓の向こうには、そろそろ咲き始めるであろう桜の木が太い枝を延ばしていた。
どっと疲れた俺に、内線が鳴る。
10 名無しさん@初回限定 sage 03/01/18 06:27 ID:STaY9Qpk
つまんない
一階のファミレスにてまた騒動があったらしく、責任者を呼べということになったらしい。
そこで、朱美さんじゃなくて千尋が出て行ったら、それはそれでケンカになったらしく、
収集がつかなくなったので俺に出てきてくれと。
俺は勝手に書き足そうとする芳乃を連れて1階に下りる。
そこでは、人数不足だといって接客をさせた大空寺と、一人の少女がすさまじい口論をしていた。
だから俺は反対したんだ。大空寺は出すなと。
「 おお、マイブラザー。丁度いい所に来た。
今、我等が尖兵の大空寺が、強敵を攻め立てているところだ。
サクッと援護して、奴にトドメを刺そうではないか。 」
「 誰だ、あの大空寺と揉めてるのは。
攻撃を主張する以上は、相手の正体は分かっているんだろうな? 」
「 もちろんだ。
今度の夏コミにおける、我等が最大の強敵。
コミケの女王と呼ばれた大庭詠美嬢だ。
さー、マイブラザー。山盛りのパイをあの高慢な面に叩き込むのだっ! 」
「 あー、壁サークルの女か…。
俺は島ばっかりだからあまり興味は無いんだがな…。 」
( なあ大志よ、俺達が壁サークルになる日はかなり遠いと思うんだがな…。 )
俺は最後の言葉は脳内で言うと、大空寺と大庭の口論に目を向ける。
双方一歩も引かぬ攻防戦のように見えるが、大庭の方は目に涙を一杯に溜めていた。
それをせせら笑う大空寺。
すでに朱美さんは大空寺の隣で混乱しており、他に制止しようとする者がいない。
ちなみに、千尋は床に倒れて目を回していた。
どっちにやられたのかは知らないが…。
「 勝頼社長、何とか止めてやってくれませんか。
これでは店の影響もある。
それに、大空寺殿も少々言い過ぎておるんです。
もっとも、先に因縁ふっかけてきたのは向こうなんですがね…。 」
倉庫から飛んできた氏照。
氏照にまで頼まれては引けまい…。
1 「 大志、パイの用意を。 」
店内のミュージックを髭ダンスに変えると、俺は颯爽と大庭の顔面にパイを押し付ける。
2 「 大空寺、ここは俺が引き受ける。 」
大空寺をさげ、俺が丁重に対応する。
3 「 あのーすみません。サイン下さい。 」
泣きそうな大庭にサインをねだる。大空寺は放置する。
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>前スレ613 諸葛尚殿
とりあえず早朝に立ててみましたが。
全然下がらないので。夕方とかに立てたほうが良かったかもしれません…。
お互いマブラブには期待してましょう
>前スレ614 長宗我部殿
原画はやっぱり違うのですか…。
奈留氏のいない部分をシナリオで補え切れたわけでもなさそうですね。
次作品はどうなるんでしょうね…。
>前スレ616 高山殿
加賀乙彦氏ですか、うちには一冊も無いので何とも言えませんが。
最近になって買った本といえば、当方は年末に「北条氏康」(著 永岡慶之助)を買いましたね。
こっちは自分のコテとも関係ないス。
>11
そう言いたくなる気持ちは分かるが、
世の中にはつまらないものが沢山あるさ。
「おにいちゃんやめて」や、劇場版Pia3。
あとシベリア超特急とか。
14 武田太郎信勝 ◆mfs/MihATA sage 03/01/19 00:57 ID:bcU72+Kv
新スレおめでとうございます。
┏━━━━┓
┃ /\ ┃
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┃\/\/┃ 御旗楯無、御照覧あれ!!
┃ \/ ┃
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>>13 1、パイ投げで 乱闘望む 太郎かな
ここは大庭に仕掛けるか。
大空寺にも問題があるだろうが、因縁を吹っかけてきたのは大庭だと。
サービス業だからといって、店員は客の奴隷ではない。
言われ無き事で従業員が頭を下げねばならないのは、なるべく防ぎたい。
「 大志、パイ二つ用意だ。
用意出来次第、店内のミュージックをターミネーターから髭ダンスへ。 」
「 うむ、さすがはマイブラザー!
待っていろよ。 」
大志が厨房に飛び込み、クリームパイ二つを大至急頼む。
二分もせず品が出来ると、すでに店内に流れていたターミネーターのサントラが
ゆっくりと消音になっていく。
変わって髭ダンスが鳴りはじめると、俺の両手に純白で分厚いパイが渡される。
「 マイブラザー、これを忘れるなよ。 」
両手がふさがった俺に、大志が付け髭をあてる。
さて、大庭に一泡吹かせるか。
軽快なメロディーに乗り、俺はかがみこむように歩きながら二人に近づく。
驚いた目で見る大空寺に大庭。
二人の目の前に立つと、俺は大庭に聞く。
「 お客様、うちの従業員に何か手落ちがありましたか? 」
そこで大庭がキッと目を開き、
「 一杯メニューがあって、どれがおいしいのか分からないから聞いただけよ!
そしたら、このお子様が私に向ってなんて言ったと思う?
どれもおいしいにきまってるじゃない、って言ったのよ!
ムカツク〜、馬鹿にされてるのよ私っ!
ムカツクムカツクムカツク〜〜〜!!
私を誰だと思ってるのよっ!!
あんた達店員はね、客にた…がぼっ! 」
「 あ〜うるさい。 」
進藤並にうるさい、大庭の長い苦情。
全部聞くのがうざったいので、俺はクリームたっぷりのパイをその顔面に押し付ける。
ぐりぐり…。
手首を使って、塗りこむように…。
一瞬の静寂の後、パイが顔から落ちてテーブル上に散乱する。
大庭の鼻から、プッとクリームが飛び出す。
「 お客様、お帰りはあちらです。 」
俺はうやうやしく出口の方に向き、手で出てけと合図する。
「 こ…この私に………! 」
顔面が真っ白になった大庭は、出口に向いていた俺から、残りのパイをすばやく奪う。
「 しまった…! 」
「 どうしてくれようかなーー!! 」
片一方の鼻から残ったクリームを飛ばしながら、大庭がパイを構えて強気になる。
「 コミケの女王、大庭詠美ちゃん様にここまでしたんだから、覚悟はしてもらうわよ! 」
パイを構える大庭に、大空寺も俺も一歩づつ下がる。
そして、大空寺が厨房の方を向くと、
「 パイ追加30個。大至急よ。 」
と無愛想に言い、「 タダじゃ返さないわよ、あいつ…。 」と俺につぶやく。
「 さあ、謝るのなら今のうちよ。
土下座しなさいよねっ!! 」
「 はっはっはっはっは、大庭詠美よ。
我等がサークル武田騎馬軍団の為に、散ってもらうぞ。
突撃するのだ、マイブラザー勝頼!! 」
吼える詠美に、厨房から大志がパイを載せた台車を押しながら挑発を仕掛ける。
突撃といっても、うかつに刺激をしたらあのパイが俺の顔面に炸裂する事になる。
どうすれば…。
「 アンタが盾になりなさいよ。
仇は私が取ってあげるさ。 」
履き捨てるように言うと、大空寺が俺の背中を押す。
「 おい、待て、時に落ち着けって…! 」
慌てる俺に、詠美ちゃん様がパイを頭上高く上げ、野球ボールでも投げるかのようなフォームをとる。
「 喰らいなさいよっ!! 」
とっさに俺は頭を下げる。
頭上の上をパイが飛び、後ろの客席の飛び込んでいく。
幸いというか、客席には俺たちの関係者が座っていた。
あとで話せば分かってくれるかも。
しかし、これは相手がまずかった。
「 おのれ、この俺にかような仕打ちをするとは、断じて許せぬ…。 」
運の悪かった男は亀井秀綱。
音夢と何か協定に関する話しをしているところで、音夢の後頭部を避けたパイが、そのまま亀井の
顔面に飛び込んだようだ。
「 皆の者、俺の作戦に参加した者は、この亀井が料金を持つ。
ただ飯を食らいたいものは、勇んであの小娘にパイを投げつけよ! 」
立ち上がると、亀井が大志の台車に飛びつく。
「 あの、全料金払ってくれるという意味ですかね? 」
ちかくにいたテーブルにいた若い衆たちが、純白の亀井に聞く。
「 無論だ。全部払うからパイを投げてつけてくれ。 」
ためらわずに言う亀井に、若い衆等が立ち上がると、一斉にパイを手に持つ。
「 ちょっと、アンタ達ずるいんじゃない!? 」
逃げ出そうとする詠美ちゃん様に、亀井がパイを投げつける。
「 ぶっ! 」
パイはうまいこと詠美ちゃん様の顔面にはまり、若い衆らが投げたパイが肩や腹、足などに
命中していく。
「 ア、アンタ達…絶対許さないんだから…ひっく…。 」
鼻からクリームを飛ばし、泣きながらパイを掴む詠美ちゃん様が、高笑いする亀井の顔面にパイを押し付ける。
「 いかん、台車を下げねば…。 」
大志が台車を引こうとしたら、そのあせる大志の顔面にパイがものすごい勢いで投げつけられる。
だが、詠美ちゃんの健闘もそこまでだった。
「 うがぁぁぁっ!
いいかげんにしくされや、糞虫がっ! 」
詠美ちゃん様の背後から、そっとパイを取った大空寺。
背後ががら空きの詠美ちゃん様の服の中に、パイを塗りつけながら流し込む。
「 きゃぁぁぁぁっっ、つ、冷たいでしょ!! 」
混乱した詠美ちゃん様が台車を蹴り、勝手に動き始めたパイを載せる台車が、厨房から出てきた進藤の足に
ひっかかり転倒。いらぬところで被害者が増えた。
大騒動になった店内をみて、俺は"これも演出のうちさ"と自分を納得させた。
「 ふみゅーん………。
サークル武田騎馬軍団…。覚えてなさいよ……、ひっく…。
五月のコミケに来なさいよ、アンタ達と格の違いを見せてやるわっ! 」
泣きながら吼える詠美ちゃん様に、大志が答える。
「 よかろう、その勝負受けて立とう。 」
「 売れた冊数が少ない方がパイまみれだからね! 」
「 ふっ。そんなにパイが欲しいか、大庭詠美よ! 」
「 いらないわよっ!! 」
最後に大声を上げると、全身白くなった詠美ちゃん様は泣きながら帰っていった。
それを見た、上半身真っ白になった亀井が右手を振り上げる。
「 敵は壊走したぞ、勝ち鬨を上げろ! 」
「 えいえい、おー!! 」
尼子衆と、ただ飯が食いたかった一部の客が勝ち鬨を上げた。
この後フロアの清掃を終えた俺と大志は、俺の部屋にて対詠美戦について話し合う。
ちなみに、ただ飯が食えるようになった若い衆は、さらに追加注文を繰り返したという。
「 なあ大志。五月のコミケで奴と戦うには、ガチンコでは話にならん。
我々はただの駆け出しだ。
一日の売上が15000部の大庭詠美には、生半可な手では勝てないぞ? 」
大志は余裕の笑みで答える。
「 援軍を呼べばよかろう。
合同誌でもいいし、ゲストでも構わぬだろう。
強力な援軍を呼ぶ事が出来る。大庭詠美を敵視している作家は多いのだ。
我輩の人脈と我等の萌えにすべてをかけるのだ。 」
「 萌え、ねぇ…。 」
「 マイブラザー、このリストから3人のうち誰かを援軍に取り付けようと思う。
気に入った作家を呼ぼう。
これ等なら、大庭詠美とも五分に戦える。 」
はじるす姉妹のキーホルダーがぶら下がるバッグより、大志が三枚ほど紙を出す。
見ると、確かに頼りになりそうな作家群の名があった。
大志の人脈で、応援に来てもらえる同人作家が3人。
報酬面の関係で、呼べるのは一人だけだと。
さて、誰を呼ぼうか…。
1 二死又葵 エロゲメーカーバジルのメイン原画家。
同人歴は非常に長く、売れる同人誌の量もハンパではない。
若い男が好みで、ちんぽ先生との異名も持つ。女性。
2 七尾城奈留 曲芸のエロゲで有名な原画家。
二死又に比べて報酬が安いが、なかなか要請に応えてくれない難攻不落な女性。
最近、断腸という男が言い寄ってきているらしい。
3 猪名川由宇 関西の同人女。
上記二名に比べてやや劣るが、よく詠美を知っている。
売上数はさほどでもないが、大庭詠美の最大の敵と言われる。
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ああ、終わった。
明日からはネタが間に合いそうに無いときも保守します。
風のウワサでは、50レス無い状況で24時間書き込み無いと、即死対象になるそうです。
気をつけまする。
>諸葛尚殿
本当に助かりました。
ありがとうございます。
エロゲ裁判所の過去ログをずっと漁りながら待ってますた。
即死判定とは恐ろしいものです。
>初心者板
突如乱入して申し訳ない。
最後に。
大庭詠美 出自 leafのこみっくパーティ
大手同人作家で、未完成本を大量に売る大手サークルを体現したキャラ。ちょいと頭が悪い。
猪名川由宇 出自 同上
中堅同人作家で、萌えに命をかけている。実家が旅館。
正しい数値は言えませんが30前後で大丈夫ではないかと。
少しまわします。
27
それでは
ちゃん様憐れ・・・w
ちゃん様保守
騎馬保守
うぅっ、やはりちゃん様はいぢめられてこそ激萌えじゃのぉ…。
そんな私は、元ちゃん様スレ出身者。
この選択、実は元ネタがよく分かっていないので、選びづらいのですが即死二度目も寂しいので
独断で選んでしまいます。(ごめんなさいっ!
ん〜、なんか面白い事になりそうなので1.でお願いいたします。
なんかバトルシーンより苦手かもしれない、この手の選択は。(苦笑
書き込み数30で大丈夫だそうですが、念のために保守。前スレ
中盤くらいから楽しく読ませてもらってます。がんがって下ちい。
保守ってハニー
ち○ぽ先生保守
本社より送られてきた、高麗人参茶の粉末をカップに入れ、俺は湯を注ぐ。
何ともいえない土の匂いがカップから上昇してくる。
俺は意を決して、一口飲んでから言った。
「 やはり、売上量で勝負するなら二死又かな…。
やや報酬が高いのが気になるが、詠美ちゃん様に一泡吹かせれるだけの力を持つ。
それにしてもこの茶はまずいな。恋に送ってやろうか…。 」
「 そうか、ちんぽの先生に行くか。
確かにCatorFishと戦うには、JokerTipeぐらいでなければ厳しい。
しかし、二死又嬢はちんぽ先生というあだ名が示すとおり…。ぶっ! 」
話している間に、勧められた高麗人参茶を一口飲んだ大志。
僅かに咳き込み、カップを俺の前に突き出すと、袖からでた腕時計を見て慌てる大志。
「 いかん、もうすぐ「ナースウィッチ小麦タン」が始まってしまうではないか。
事前情報では、あの八頭身モナーがアニメ化されるという。
我輩は今すぐTVの前に陣取るから、チンポ先生への連絡は任せるゾ。
相手が電話に出たら、我輩の名を使って交渉するのだ。
協力はしてくれるはずだ! 」
叫ぶように言うと、大志は自室に向って走っていく。
まったく、ここで見ていってもいいだろうに…。
俺は立ち上がると、資料に書いてある、チンポ先生の家の電話番号を押す。
さて、何が出てくるやら…。
「 はい、こちら馬汁(バジル)です。
いつもお世話になっています〜。 」
女性の声が聞こえる。
恐らく電話番だろう。
( やはり自宅ではなく、会社の方に電話は繋がったか…。 )
俺はひるまずに話しを切り出し、二死又に変わってもらう。
が、肝心のチンポ先生は現在別の仕事でいないらしく、電話番が聞いておくという。
これでは駄目かと思われた時、電話番が奇妙な事を言いだした。
「 あの…普通の方ならお断りすると思うんですよ。二死又センセーは。
でも、名高い九品仏さんのサークルで、若い男性が何名か居るのなら、
センセーは断る事はありません。
むしろ大歓迎ですよ。
仕事で疲れる二死又センセーを、やさしく激しく慰めれる方はいらっしゃいますか? 」
「 それって、要するに…男女のお付き合いが出来る野郎は居ますかって事ですよね? 」
「 ええ、もちろんです♪ ¢(゚◇、゚ )。oO(ジュル…) 」
言いながら、だんだん声が小さくなってしまう俺。
しかも、相手はうれしそうに大声で話し続ける。
( お前、二死又本人じゃないだろうな…。 )
「 平たく言ってしまえば、モノが大きく17cm以上で、若くて激しいプレイに強い方なら
なんの問題もありません。
武田勝頼さんはどうですか? 」
「 う〜ん、俺は決まった人がいますからね…。 」
言い逃れしながら、俺は名前を覚えられた事を悔やみつつあった。
若い男一人を差し向け、チンポ先生を喜ばせねばならない。
俺は朱美さんがいるので、チンポ先生はいらない。
他に若い男といえば、大志か諏訪。
あとは…氏照はオヤジだし…、氏勝には女性を喜ばせるのは難しいかもな…。
なんかSっぽい二死又を喜ばせれそうな若い男は……。
1 「 ええと、九品仏大志がお相手します。
期待していてください。 」
大志、チンポ先生で逝ってよし。
2 「 俺の部下に、一人若い衆がいるので、そいつにやらせます。
好きなように食べてください。 」
生贄は諏訪。新スレ初登場がこれでスマン。
3 「 そうだ、俺の友達に性欲の強い男がいるんです。
よかったら搾り取るぐらい激しくやってもいいですよ。 」
細川政元討伐の為に、まだこの辺にごろごろしていた氏直を送る。
4 前に戻る
>25-28
了解です。
保守していただき助かります。
>29 長宗我部殿
ちゃん様はああするより他に手が無かったのです。
ちょっと酷い目に会うぐらいなら、ちゃん様は懲りません。
>30
保守ご苦労様です。
>32 高山殿
おお、高山殿はちゃん様萌えでしたか。
それにしても、1.は禁断の選択にござる。
チンポ先生で来るとは…。
まさに、キターの心境でした。
>33
保守どうもです。
なんとか頑張ります。
選択ですが、諏訪は活躍しまくりですし氏直はそろそろ可哀相なので
大志に人身御供になってもらいましょう、1を選びます。
>>40冷泉殿
((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
すさまじいですね…、このような豪傑が居るとは
エロゲの登場人物のようですなw
まー…ここは大志に頑張ってもらうか……。
あいつ口ばっかだし。
「 では、九品仏をそちらに送りましょう。
彼には良く言っておきますので。 」
「 あの九品仏さんが来てくれるんですか。
¢(゚◇、゚ )。oO(ジュル…)
分かりました。
合同誌に関しては、その時に打ち合わせしましょう。 」
「 分かりました。
では楽しみにしてお待ちください。 」
話しが決まると、俺は受話器を置いて茶を一杯すする。
( 大志には悪いが、これも我等の勝利の為だ。
頑張ってもらわないとな。 )
時計を見つつ待ち、小麦タソの放映が終わる頃に大志を呼ぶ。
二死又の所にチンポとして向う事を教えると、何故か大志は蒼ざめる。
「 マイブラザー…勘弁してくれないか…?
これはあまりにも厳しい勝負だ。
我輩では勝てぬかもしれない。 」
ぶつぶつ言い始める大志に、そっと高麗人参茶を差し出し、
俺はなだめる様に言う。
「 大志、我々の勝利の為だ。
ここで体を張れば、詠美を打ち負かす事とて可能になる。 」
「 しかし…。 」
「 しかしもへったくれもない。
明日にはチンポ先生の所に行くと話しがついている。
今日は高麗人参で英気を養っておけ。 」
「 むう…。
…マイブラザー……、バイアグラも頼む…ゾ? 」
うな垂れた大志が茶をすする。
っつうか、金も使わずに女が抱けるんだ。
喜べよ大志。
早朝に氏照より車を借りると、教えられたとおりに馬汁を目指す。
助手席に座る大志は微妙に小さくなっていた。
「 何を怯えているのだ、マイブラザー。 」
俺はわざと大志の口調を真似てみたが、返事は無かった。
「 大手作家と会うからって、緊張するような柄じゃないんだけどね。 」
後部座席には、チンポ先生がコスプレをするということで、同じ
コスプレイヤーの瑞希がいる。
大志の怯えようを、瑞希は見て笑っていた。
ずっと下を向いていた大志が首を上げる。
「 ふっ、我輩の命運も今日までか…。
2人とも、骨は拾ってくれよ………。 」
エンジン音にかき消されないぐらいの声で言う大志。
しっかし、何をそんなに怯えるのか…。
相手は安部定というわけでもなかろうに。
テンションの低い男は放置し、俺は瑞希と雑談しながら馬汁まで車を走らせる。
馬汁に着く。
そこはビルの一角を借りている事務所で、俺はビル専用の駐車場に車を止める。
ビルに入り、問題の馬汁の事務所に入ると、チンポ先生が出迎えてくれた。
ttp://hide.ski.ac/cosplay/tcc3/29.html なるほど、疲れているのだろう。その顔に精気は無かった。
俺は大志の肩を持ち、軽く挨拶といく。
「 サークル武田騎馬軍団の武田勝頼です。
こちらは知っていると思いますが、九品仏大志。
で、こちらはわがサークル唯一のコスプレイヤー、高瀬瑞希です。 」
「 お疲れ様です。
では九品仏さんはあちらの部屋にどうぞ。
お2人はしばらく事務所のソファーでくつろいでいてください。
(゚◇、゚ )。oO(ジュル…) 」
チンポ先生が指した方向には、ソファーがあり、前にはTVもある。
ここは仕事場なのだろう。周辺には大量のデスクにPC等が一台一台のっていた。
良く見れば水道も入っており、何気にカップラーメンも山積みにされている。
「 食事がまだでしたら、適当にとっていても構いませんよ。
好きなものを食べていてください。
私はこちらを頂きますので。
(゚◇、゚ )。oO(ジュル…) 」
「 は…りょ…了解です。
では瑞希、行くぞ。 」
俺は瑞希の手を引き、ソファーの方へ誘導する。
振り返れば、チンポ先生に肩を抱かれた大志が休憩室と書かれた部屋に入っていくのが見えた。
大志…がんばれよ…!
ソファーに座って気になることがある。
周りを見渡せば、誰もいない。
今日は馬汁は休みなのか…?
「 大志はあの部屋で何してるのよ…。 」
詳しい事情を聞かされていない瑞希。
当然の疑問を投げかけてくる…。
俺は…。
1 「 見れば分かるさ。 」
俺は瑞希を連れ、休憩室に寄る。
幸い鍵は開いていたので、こっそり覗いてみる。
2 「 あれはなぁ…まあ男の売春に近いかなー。
大志は見を捧げて援軍を得る気なんだよ。 」
と、さりげなく事実を話す。
3 「 それにしても誰もいないな。
ちょいと何か食べるか。 」
話しを逸らし、俺はカップ麺や周辺を漁る。
4 前に戻る。
大志の悲哀を見るか、誤魔化すか。
これだと思った選択を選んでください。
>41 諸葛尚殿
どこからどこまで真実かは分かりませんが。
チンポトークが炸裂したのは、その時の対談のみでした。
ちなみに、本はサクラ大戦だったはず。相当古いですが。
今見直したら、チンポ17センチは鈴平の方だった…。
どちらにせよもうだめぽ。
ちなみに、あの写真での名前はコスプレ時の芸名だそうです。
同人板に久しぶりに行ったら、リンクが貼ってありますた。
「 いろいろあってな。
あの先生の協力を勝ち取るために、体を捧げているのさ。
よし、覗いてみるか…。 」
「 え?
って…こらぁ、勝手に開けたりしたら……。 」
休憩室の前に立ち、俺が瑞希のほうを向いて人差し指を口元に当てる。
瑞希が黙ると、俺は手招きしてこちらまで来させる。
そこで扉に耳元を寄せ、中の音を確認する。
「 ふっふふふっふ…。
なかなかいい物を持ってるじゃないの。
九品仏君も隅に置けないわね♪
(゚◇、゚ )。oO(ジュル…) 」
「 わ、我輩とて男なのだ…。
これぐらいは………っ!! 」
「 ちゅるっ………ちゅっちゅっる……くちゅっ………。 」
「 い、いきなり……!? 」
「 …ん…ん〜、ちゅばっ…。
ふふふっふふ…だんだん硬くなってきたわよ…♪ 」
( やる事が早いわね…。)
( さすがチンポ先生だ。まず咥えたか…。 )
瑞希と小声で話している合間にも、部屋の中ではフェラチオ(多分)が続く…。
( こっそり開けるぞ。
チンポ先生の事だ。こちらには気づくまいて。)
( あ、やめなさいよ…! )
瑞希の制止を振り切り、俺は扉をこっそり開ける。
開けると、すうっと煙のようなものが扉から溢れてくる。
臭いは特に無かったが、なんか…こう体が熱くなってくる気がした。
( チンポ先生はやりやすくなるように、媚薬でも撒いたかな…? )
この煙のようなものには毒性は無いは。嗅いでも大丈夫だろう。
俺はそう判断すると目を大志とチンポ先生に向ける。
なにやら風俗店で扱っているような椅子に座っている大志。
俗に言うスケベ椅子という、椅子の真ん中から手前に穴が開いている物だ。
下半身裸で座っている大志の、いきり立つ竿を一生懸命に咥えるチンポ先生。
左手は竿を握り、右手は大志の尻に伸びている。
前後よりまったりと攻めかかられた大志は、かすかなうめき声をあげつつ快楽に呑まれていた。
「 ちゅばっ…、ちゅる……ぬる…ちゅっ、ぴちゅ………。 」
「 はぁ……はぁ…はぁっ…、くぅ…あ…ああぁ……。 」
二死又の頭に、大志の両手が乗せられる。
だんだんと大志は二死又のペースに乗っていっているようだ。
「 うっ……、くはぁっっっっ!! 」
二死又の右手がぐっと上がると、大志の閉じかかっていた目がくっと開き宙を泳ぐ。
右腕が激しくうごめき、二死又の頭は激しいピストン運動を始める。
攻められ続ける大志は、ぐっと海老のように背を反らす。
( 凄いね…。 )
俺の頭の上から、瑞希の小声が聞こえる。
それに軽く頷くと、俺は黙って痴態を眺める…。
「 うっ…うう…はぁ…、くっもう…出るゾっ!!!! 」
限界の来た大志は、ぐっと二死又の頭を押さえ込む。
それに答えるように、二死又は体をやや上げると、大志のものを根元まで咥え込む。
右腕の方もフィニッシュを目指し、ぐっと持ち上がる。
「 あ…はぁ………ああ…。 」
大きくびくっと震える大志。
どぴやら果てたようだ…。
が、それはチンポ先生にとっては前哨戦に過ぎなかったようだ。
派手にイッたにも関わらず、相変わらずそそり立つ大志にものに、チンポ先生は前から座り込んでいく。
すでにというか、パンツは脱いでいたのか、とにかく目の前ではイッたばかりの大志の竿が、
ずぶずぶと二死又に呑み込まれていく。
そのままの姿勢で、二死又は大志の唇に吸い付き、体にしがみつく。
三十秒ほどそのままで止まっていたが、やがて離れた二死又が腰を降り始める。
「 は…はあ…いいわよ九品仏君…。
もっと私を楽しませて……!
ああ、いい…!
この…硬さに長さ……、奥に当たるわっ!!! 」
「 うっ…は……、あっ………。 」
気が触れそうになっている大志の口が、何気にパクつかれている。
おかしくなりかかっているようにも見えたが、長い付き合いのある俺には何か分かった。
声に出せない大志が口を開け呼んでいるのは、雪さんの名だった。
大志、目の前のやばい女を雪さんと思うか…。
お前は最高の水月雪さん萌えユーザーだ!!
二度目の射精が終える。
ぐったりとした大志に、二死又はドリンクを出す。
「 疲れたでしょう、これで一息入れてね♪ 」
二死又の出したオレンジジュース(にしか見えなかったが)を飲んだ大志。
「 ふう、少しは休みたいものだな……。ん、ん!? 」
疲れ果てていた大志の竿が起き上がる。
といっても、のんびり、老人のように起き上がっているわけで、元気があるようには見えない。
疲れきっているが、なお立ち続ける竿を、腫れ物でも扱うかのように撫でる二死又。
「 ふふっふふっふふう♪
まだまだいけるようね。頼もしいわ、九品仏君♪ 」
ぐったりとする大志の手を二死又は引くと、畳の上に寝かせる。
そそり立つ竿を見る二死又の目は、ケーキを目の前に出されたお子様のようだ。
「 楽しませてもらう以上、九品仏君にも悦楽の泉の底に沈めてあげる。 」
大志の頬を撫でると、二死又は横たわる体を跨ぐと、そそり立つ竿を目指して腰を沈める。
「 う、うぉぉぉ………!! 」
興奮とも叫び声ともつかない大志の悲鳴…。
( うわ…すご……。頑張るわね大志も。 )
( 死にそうにしてるがな…。
とにかく、瑞希はもう少し離れてくれないか…?
その…背中に当たっているんだが…。 )
先ほどから気づいていたが、俺の上から部屋の内部を観察している瑞希。
標準女性より大きい、その柔らかい胸がずっと俺の背に当たっていた。
当たっているだけならいいが、どうも押し付けられている気がする。
まさか…。
( 何でよ、勝頼は気持ちよくないの?
私はね…、朱美さんより大きいんだよ…。 )
誘惑するような甘い声で、そのまま胸を離さない瑞希。
細川政元の術にでも喰らったかのような目をする瑞希。
しかし、ここには奴はいないし、だいいち奴は男専門だ。
( ねぇ、勝頼ってばぁ…。 )
すりよる瑞希に危険を感じ、俺は屈んだ今の姿勢から扉に離れようとする。
が、瑞希に左腕を掴まれ、体勢が崩れた俺はよろめき、扉に派手な音を立ててうめく。
「 あいた…たたた…。瑞希、しっかりしろ! 」
頭をさすりながら起き上がる俺の肩に、瑞希が体重を乗せて抱きこんでくる。
「 瑞希さんだったわね、そのまま連れてきなさいよ。
みんなで楽しみましょ♪
(゚◇、゚ )。oO(ジュル…) 」
部屋の中から二死又の声が聞こえた。
ち、ばれていたか。
そして、瑞希がおかしくなるのも二死又が何かしたのだろう。
思えば、あの煙みたいなのがかなり怪しかった…。
あれは細川政元が使う妖術の一種だったのかもしれない。
こいつは男女もろとも効果あるらしいな。
もっとも、武田の一門は古来よりこういう術に抗する技がある。
それで俺や盛信はある程度平気だったのだろう。
俺は瑞希を振り切ろうとする。
「 勝頼っ、私の事…そんなに…。 」
うっすらと瑞希の目に溜まるものを見て、立ち止まってしまった俺。
その瞬間に見えたのは、視界一杯に広がった釘バットだった。
目を覚ますと、そこは修羅場だった。
十五分ぐらいの時間で三度射精した大志は虫の息で、俺は服は着ているものの、
スケベ椅子に固定され、歩く事は出来ない。
が、何故か腕は動かせた。
目の前では、2人の女が睨み合う。
「 だから、まずは私から武田君を抱かせてもらうって言ってるでしょ。
あなたは待ってなさい! 」
「 駄目よ、これ以上私が遅れをとる事は許されないのよ! 」
睨み合う瑞希とチンポ先生。
俺は…。
1 「 瑞希、後で相手をするから、まずは先生を先にしてくれないか? 」
瑞希をなだめ、チンポ先生から相手にする。
今、俺の体にチンポ先生が触れる…。(゚◇、゚ )。oO(ジュル…♪)
2 「 お、大志…頑張るじゃないか! 」
見れば、大志の自慢の一物が首を持ち上げている。
術の影響とは恐ろしきものよ。チンポ先生は大志に行き、俺の前に瑞希が立つ。
3 「 まずは一献。お互いを知ったうえで行為に励もう。俺の酒を飲んでくれ。 」
2人を相手に、俺は服から秘蔵のウォッカを出す。2人とも酒で潰してしまおう。
こいつはポーランド産の世界最強の酒スピリタス。アルコールド96度!!
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>48 諸葛尚殿
大丈夫ですか!?(とすでに1日遅れなんだけど…)
最近は死んでしまう事もあるので、点滴など惜しみなく打ったほうが…。
(今日は土曜日だ…。)
私が三年前にインフルエンザにやられた時も苦戦しましたからね。
もうトイレまで這って進んで、また寝て、一時間もしないでまたトイレまで…。
呼吸も苦しかったので、点滴打ちまくりで無理やり治しますた。
basilもここまでだったんですねー。
あの社長は二死又の愛人(チンポ))と聞いていたので、逃げるなどということは考えられなかったんですが。
いろいろあったんでしょうな。
私も馬汁は九割がた駄目(解散)だと睨んでます。
チンポ先生、冬コミでの原画集は高かったよ…。
たいしたページ数も無いのに、上下に分けて一冊二千円。二冊で四千円…。
光栄のガイドブックにある、天の巻地の巻じゃないんだから……。
余談だがちんぽ先生はかなりの酒豪。
酒も強いとは、さすがチンポ先生…。
先生が撤退して、馬汁はすべてが終わったようですな。
>56殿の情報により、3.を選びたく思いました。
もう、宴じゃ! えぇぃ、どうにでもなれぇぃっ!!
>諸葛殿
なんと…お大事にしてください。
そうそう、知人の情報によると「信長オンライン」かなり廃れてしまっているとかいないとか……。
接続人数が数百人だから、どこへ行っても見たことあるキャラばかりだとか。
思わず心配になってしまう有様。
やはり戦略SRGからMMORPGの転換は無理があったのでしょうか…。
59 :
呉班:03/01/27 14:47 ID:qcwGMDoo
ご無沙汰でございます。
酒の匂いに釣られてやってきたボスを引き取りに参りました(w
しかし倭の国には物凄い豪傑がいらっしゃるのですなぁ……
チンポ先生か……その名、中国に轟く日も近いかもしれませんな。
>諸葛殿
今年のインフルエンザはかなりタチが悪いとのこと。
ゆっくりとご養生なさりませ。
直りかけは特に注意が必要ですぞ。
直ったと思って仕事に行って入院する羽目になった中国紳士からのお願いでござる。
ちょいとお待ちを…
おつかれさまです、……どうぞ、頑張ってください。
呉班殿、お久しぶりで御座います。
……入院でしたか。それは大変でしたな。
>>58 さて、SRGではなく…SLG……ですな……。
∧∧
(,, )。oO 切支丹武将故、吊らずに懺悔して参ります……
⊂ ヾ
睨み合う二人に割って入るのは難しい…。
しかし、このまま傍観し続けるのもどうかだ。
この怪しい臭気漂う状況を打破するには………。
人間の心理か、困った時には何か物が無いか、服上着を調べる。
…………………(・∀・)!
内ポケにでかい瓶が入っている。
これは昨日大志とわずかに飲んだウォッカ。
ポーランド産で、アルコール度96度という化け物が飲むような酒だ。
一口飲めば、口の中など一発で熱くなり、慣れてなければ洗面所逝きになる。
素人にはお勧めできない。
しっかし…なんでこれが上着の中に……?
瓶サイズは通常のワインのものと変わらぬぐらいの大きさ。
寝る前に酔っ払って入れたのかもしれない…。
まあいい。
これをうまく使えば、現状を切り抜けれるかもしれない。
瓶を持ち、表に高く上げ、取っ組み合いになりそうな2人に呼びかける。
「 まずは一献。お互いを知ったうえで行為に励もう。俺の酒を飲んでくれ。 」
2人がこちらを見る。
うさんくさそうな表情の瑞希に…、チンポ先生は(゚◇、゚ )。oO(ジュル…♪)状態に…。
「 まあお互いを知らんとな。
とりあえず、これを解いてくれないか? 」
ニヤニヤするチンポ先生が、俺を縛り付けるロープを解く。
解くと食器棚の方へ行く。
「 そういうのを持っているなら、持っているっていいなさいよ。
仕方無いから付き合ってあげるわ。
2人はそこに座ってて。 」
飽きれた様な口調だったが、顔は(゚◇、゚ )。oO(ジュル…♪)のままだった。
( むう期待でもしているのか、これは酒でも潰せないかもなぁ…。 )
チンポ先生が小さなグラスとスナック菓子を持ってくる。
俺と瑞希は適当にカーペットの上で座り込む。
椅子はアレしかないし、ソファーベッドは一人用だ。これでいいだろう。
俺と瑞希が座る所にチンポ先生がつき、これで3人で輪を書いた形になった。
チンポ先生が瓶を取ると、グラスに並々と注ぐ…。三人分…。
注いだグラスを俺に渡し、瑞希に渡す。
「 先に潰れた方が後ね♪ 」
余裕な態度で瑞希を見るチンポ先生。
瑞希は怪しく目を光らせて言い返す。
「 私だって酒が強いって所を見せてあげるわ…! 」
今の俺にとって、瑞希の踏ん張りだけが頼りだった。
まあ、瑞希が勝ってもまずいんだが。
どれだけ飲んだだろうか。
あんな強い酒を、そうそう長くは飲んでいられない。
慣れた俺でも、普通サイズのコップ一杯ぐらいの量になれば沈む。
次の日が二日酔い決定というところまでいく。
何度意識が飛びそうになったか…。
横たわる俺の目の前に、空になったスピリタスが立っている。
そして、隣にはどこぞのウィスキーが並んでいる。
問題の二人はというと…。
「 ホラホラぁ、そっちの女ばっかりじゃなくて、私の酒も飲みなさいよ!! 」
完全にどこかに逝った瑞希。
朦朧とする俺を起こしては、手にグラスを持たせる。
充血した目で、必死に身を持たせているのだろう瑞希。
( む…無茶しやがって…。 )
ふらつく俺の右手に、瑞希の酒が渡される。
で、左手にはチンポ先生がご丁寧に注いだグラスも渡される。
「 一気、一気〜!! 」
ご機嫌なチンポ先生、両手を叩いてはキョロキョロしている。
俺は2人から視線をはずし、両手にある液体を見る。
( この程度飲めねば、長尾のとっつぁんには対抗できん…… )
酒豪で知られる長尾景虎を思い出す。
あの、髭面が脳裏に浮かぶ。
( ああ、あのとっつぁんと変りたい…。 )
無駄な事を考えながら、俺は液体を飲んでいく………。
ふらつく体を起こし、俺は窓辺により、少し窓を開けて外の空気を吸う。
瑞希とチンポ先生は何か話している。
そろそろ決着がつくか?
と、そこには意外な男が…。
「 おお、勝頼社長。昼間から宴会とは粋な心得で!! 」
壁に張り付いていた張飛。
「 ……何をしているんだ…?……ウェプ…。 」
「 細川の野郎がまた逃げたので、追っておるんじゃ。
これよこれ、茨城の佐竹のオヤジが作った臭気反応装置じゃ! 」
ぬっと目の前に突き出された小型の方位磁針のような小物。
確かに部屋の空気に反応して、ぴこぴこ鳴っている。
( 佐竹はこんなものまで作ったのか…。短時間でよくやる…。 )
「 反応があったと思ってよじ登ったが、違う御仁じゃったな。
おっと、あまり遅れると海原殿に叱られるわ。
今日は3人目のミスじゃからな、がはっはっはっはっはっはっは!! 」
ずるずると降りようとした張飛。
とっさの事で、俺はその手を掴む。
「 待て張飛。
一仕事やってくれないか?
海原には俺から話しておく。 」
キョトンとした張飛。
天の助けとはこの事だ。
俺は簡単にやる事を説明する。
「 とりあえず渡された酒を飲んで、後は興奮するチンポ先生を満足させてやってくれ! 」
「 あら、ヒロより柔らかいのね…♪ 」
「 ああ…ああ…、ちょ、ちょっと止めてくれません…!?
ウェップ…オオウ…。 」
張飛を部屋に入れたとき、くたばってうつぶせになった瑞希の尻に、チンポ先生が顔
を押し付けては喜んでいた。
「 うぅぅぅーん、よく見るとかなりプロポーションいいじゃないの!
こっちは…ド・ウ・カ・シ・ラ!! 」
嫌なテンポをつけながらしゃべったチンポ先生。
ぐったりした瑞希の上着より手を滑り込ませていく。
「 ちょ…もう、私はこんな趣味は…!! 」
必死に逃げようと悶える瑞希をからかうように、チンポ先生は薄笑いしながらその両胸を掴む。
ピクンと反応する瑞希。
「 バ、バカぁ! 」
「 これも絵を書く為の資料よ。
あなた、あの"鈴平ひろ"よりよっぽど揉み応えがあるわ。
こっちも濡れてきているみたいだし。 」
チンポ先生が片手を胸からはずすと、瑞希の股間へと手を伸ばす。
「 ホラッ、こんなに感じて………? 」
「 だめ…だめ……いやぁぁぁぁ!! 」
そこにチンポ先生と瑞希を覆う大きな影。
その巨体は、部屋に入り込んだ張飛のものだ。
口元に何度も行き来する片手には、チンポ先生のブランデーがしっかりと握り締められていた。
「 溜まっておるようじゃな。ワシが解放してやろう!! 」
「 瑞希じゃないぞ、そっちの黒い方の女だ! 」
間違えないように言うと、俺は目を廻している瑞希に駆け寄る。
が、俺の視界も暗転し、床に沈んだ。もうだめぽ…。
気が付くと、俺はソファーで寝かされていた。
休憩室でなく、最初に座っていた所だ。
向かいでは瑞希が寝ている。
「 では、こちらは作戦通り動こう。
そちらも抜かりないように頼む。 」
聞こえてきた大志の声。
休憩室の入り口の方だ。チンポ先生もそこに立っていた。
今までのは夢だったのか?
夢ならばありがたい事この上ないのだが…。
だが、そう世の中うまく出来てはいないらしい。
起きたと同時に酷い頭痛が襲ってくる。
二日酔いだ。
ああ、そういえば…、張飛が入ってきてからは覚えてないな。
これで、帰りの運転できるのだろうか…。
八王子に戻る間、俺は大志より今後の作戦内容を確認する。
詠美ちゃん様と決戦する際は、本の内容を"それ散る"に固定。
で、サークルはチンポ先生との合同で行う為、ちゃんと武田騎馬軍団という名も表に出ると。
「 今回はみんな頑張ったから、チンポ先生も各方面に手を出して、何が何でも勝てるように
取り計らってくれるそうだ。
そのしか、すべてが終わった後に、張飛をもう一回呼んでくれと言っていた。
マイブラザー、よくあそこで張飛を呼んでくれた。例を言うぞ。 」
( 見たらそこにいただけさ。 )
俺は返事を返すのも辛いので、適当に頷いている。
大志もこちらの状況は分かっているので何も言わない。
「 そうだ、あとチンポ先生から頼み物があったのだが…。 」
大志が思い出したように言い出す。
「 詠美ちゃん様を援護しようとする者がいるらしくて、それに工作をかけて欲しいらしい。
連中は明日の夜に、専用HPに集まる。 」
「 …そうか…、で、俺は何をすればいいんだ? 」
「 いくつかやり方がある。好きな方法でやってくれ。 」
懐から作戦が書かれているであろう紙を取り出すと、大志は適当に読み始めた。
1 「 苛烈なる砲撃を持って、詠美ちゃん様達の集合するHPを鯖ごと陥落せよ。
主に主力兵器は田代砲を使用せよ。鯖は詠美の立ち上げた物だから気にするな。 」
田代砲を使って阻止。
2 「 奴等の仲間を装って、当日参加しない知人の名を使って誤情報を流せ。
スパイも兼任せよ。 」
スパイとして潜り込む。
3 「 当日参加する奴等の仲間に、芳賀というコスプレイヤーがいる。
売り子もこなす奴を抱きこめ。 」
諜略を仕掛ける。
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今度はそれなりに選べそうな選択肢を…。
と言っても、相変わらずですが。
芳賀玲子 出自Leaf「こみっくパーティ」 ただならぬコスプレイヤ−。
田代砲 出自2ch 「第二次田代戦争」 米国のtimeの表紙を飾る際、その投票にて使用されたもの。
30分で五万票つけるといわれた。
58-60 高山殿
チンポ先生のエロなんて飲まんと書けんわ。
ってな事で飲みながら書いたのですが…。
あれ、選択にかなり困りますよね………。
朱美さんの関係上、>1>2が選べないので。
飲みながら書いてイカンと思い知りました。
>59 呉班殿
お久しぶりです。
チンポ先生が中国を席巻するのを期待しててください。
多分あの人はどこの世界でも生きていけるはず………。
確かに、インフルエンザも風邪も治りかけが一番ヤバイ…。
油断しますからなぁ。
かろうじて復活です、まだ頭が痛かったりしますが熱などは下がってきますた
40度まで熱が上がって夜中に友人をたたき起こして病院に連れて行ってもらったりと
中々サスペンスを味わえました。
選択ですが2chの力、田代砲に期待しつつ1を選びます
田代祭りのときは私もせっせこクリックしてたりしますw
>>55冷泉殿
>>58高山殿
>>59呉班殿
お三方ともご心配をかけました、皆様もインフルエンザに気をつけてくださいね、本気で辛いです…
信長オンラインは、合戦があったものの人数の差で武田が今川をいじめるだけでして
さらに「合戦でPvPはやめましょう!」などと叫んでいる集団が沢山居たりと果てし無く駄目駄目です…
やっぱりもうだめぽ…
ちょいとお待ちを…
「 苛烈なる砲撃を持って、詠美ちゃん様達の集合するHPを鯖ごと陥落せよ。
主に主力兵器は田代砲を使用せよ。鯖は詠美の立ち上げた物だから気にするな。 」
3種に渡る作戦を聞き、俺の頭に残った作戦は田代砲作戦だった。
こう見えても、俺はかつての第二次田代戦争で戦闘に参加しており、うっかりtimeの鯖を止めてしまったことがある。
近年では、未承諾広告業者のHPに、田代砲でもって訪問していた。
俺は意を決すると大志に言う。
「 大志、田代砲で詠美ちゃん様を粉砕するぞ。
数の不足は従業員で補えばいい。 」
「 良く言ったマイブラザー。
早速有志を募って砲撃の準備に取りかかろう。 」
俺達は帰宅すると、暇を持て余していた氏照勢と、携帯式PCを持ちこんでいた
尼子に朝倉勢に声をかけておく。
後は作戦準備の為に、氏照のHPの掲示板に新規スレッドを立てておく。
そこが本営だ。
準備は帰ってきた後に完了し、次の日の夕方には総勢が砲撃準備を整えた。
参加人数は30名程だが、田代砲を使うので敵に絶大な効果があると見こまれた。
すでに新スレに書きこみがある。
26:武田勝頼◆TaKedAw9g5 :02/04/02 17:13 ID:hadurw2O
砲撃開始は20:00に行う。
約十五分間砲撃をして、敵が陥落しないようなら再度砲撃を続行。
その時はまた作戦指示をしまつ。
27:亀井秀綱◆Ta4r0MaSA4 :02/04/02 17:16 ID:d8e3IfRR
漏れはAirHで砲撃するぜ!
藻前ら遅れるんじゃねぇゾ!
28:名無し@北条武士 :02/04/02 17:17 ID:d8e3IfRR
>27
さすが雲州武士、カコイイ!!
29:◆uZikA2gE2l :02/04/02 17:29 ID:Ei4Hap9w
>27-28
自演うぜぇ、氏ね。
とにかく、作戦は順調に進んでいるようだ…。
そして…20:00を迎える。
意気込んだ者達が一斉に田代砲を放った。
俺は本営をリロードしながら田代砲をクリック。
遠山と氏照等は目標のHPを通常に閲覧する。
両2人が死亡と判断するまで砲撃は刳り返し行う予定になっている。
氏照の書き込みでは、急激に負荷がかかって重くなったものの、数度のリロードで
閲覧は可能。敵は簡単には落ちない模様。
235:九品仏◆UTudAsNow1 :02/04/02 20:05 ID:jIta3O51
砲撃続行中だ。
田代砲6門つるべ打ちでは、駄目の様だな。
もう二本増やそう。
236:朝倉◆dqNEMU3ok6 :02/04/02 20:08 ID:annAmajyo
すみません…。砲撃目標を間違えてしまいました。
株式会社小田原のトップページに撃っていたようです…。
少々の混乱があるようだが、確実に詠美のページは閲覧困難になっていた。
遠山の報告では、まだ閲覧できるとある。
まだ砲撃が必要なようだ。
俺はもう一つ田代砲を用意すると、ためらわずにクリックする。
「 何で今日はこんなに重いのよ…。 」
PCの前に座る詠美。
まったく映らない自分のページに苛立ちながら、何度もF5を押す。
こうすれば、更新ボタンを押さずに効果が期待できると、新しい友達に教えてもらっていた。
しかし、何度リロードをしても、皆と集まるべきHPは閲覧できない。
「 何で見れないのよ、いい加減にしなさいよね!
私を誰だと持ってるのよっ!
馬鹿っ!このポンコツッ!!!
見せなさいよ!! 」
苛立ちの感情を通り越した詠美は、だんだんF5を押す感覚が早まる。
それでも見れないのに業を煮やすと、どこかのニダーのように連打を始める。
こう見えても、詠美は1秒間16連射を訓練したことがある。
放たれる連射の速度には、少し自信があった。
「 私のページなのよ!! 」
ムキになってF5を連打する詠美には、自分の行為が状況を悪化させているだけだとは
指摘されるまで気づかなかった。
詠美側で、この異常な状態に気づき、これを"攻撃されている"と
判断したのが1人いた。
長谷部彩。
売れない作家で、人が手に取ってくれる本を描いてみたいと、詠美と手を組んだ者。
会話の少ない、いわゆる無口な人間で声そのものも小さい。
常にどんより暗い空気が漂い、プロポーションの良さを差し引いてもお付き合いした
くないと周りの作家から敬遠されていた。
( 詠美さんが狙われています…………。
…私に出来る事は………。 )
彩はすぐさま詠美の鯖にアクセスし、そこに集中しているアクセスの解析をはじめる。
こうしたトラブルは詠美では対処できない。
下手をしたら、自爆している可能性もある。
鯖を落とすわけにはいかない。
そんな事をしたら、ようやくみんなの休みが統一できたこの機会を失ってしまう。
詠美のためにも、そして次分の為にも、彩は必死にキーボードを叩く。
見なれない書き込みがあった。
描きこんだ後に気づいたのだが…。
587: 名無し@北条武士 :02/04/02 20:16 ID:B88w58h87
貴方達が不正なアクセスをしている事は明白です。
速やかに停止しないと、こちらもそちらのサーバーに負担をかけます。
無益な戦いなので、即刻止めてください。
588: 亀井秀綱◆Ta4r0MaSA4 :02/04/02 20:16 ID:d8e3IfRR
今だ敵は健在。再砲撃許可を!
589: 武田勝頼◆TaKedAw9g5 :02/04/02 20:16 ID:hadurw2O
総員、砲撃を中止。
一旦PCを再起動させ、20:30より再砲撃をかける。
それと、敵は串規制をかけた模様。生で突っ込め!!
590: ◆uZikA2gE2l :02/04/02 20:17 ID:Ei4Hap9w
>588
てめぇのHなんぞ役にたってねぇっての!
591: 朝倉◆dqNEMU3ok6 :02/04/02 20:18 ID:annAmajyo
>587
業者ハケーン!
再砲撃の時には、田代砲を三門増設します。
>590
ちょっと冷静になっていただけませんか?
仲間割れは敵の思う壺ですよ。
「 マイブラザー、向こうの鯖の管理者のようだ。
思い出したぞ、あの鯖は詠美の親友長谷部彩でもチェックできる様になっていた。
長谷部ならここを割り当てる事ぐらい出来ただろう。
どうする…。ここは一旦引くか、再攻撃をかけてしまうか…。 」
大志から携帯で連絡が入る。
ええい…。長谷部彩1人ぐらい……!
1 「 構うな、我々は向こうの鯖を落とせばいいのだ。
田代砲を持って再砲撃だ!! 」
長谷部の妨害工作など乗り越え踏み越え、ひたすら砲撃を続行する。
2 「 まて、>587は折れが話す。
皆は手を出すな………。 」
長谷部と話し合いをする。で、他の者はF5アタックによる白兵戦。
3 「 伝説の兵器を出そう…。
サテライトキャノン-TASHIRO-を用意!! 」
やられる前に、最後の突撃を敢行する。
4 前に戻る
>71 諸葛尚殿
お疲れ様です。
かなり苦戦された様で。
でも無理は禁物ですぞ。
信長オンラインはやっぱり駄目ですかー。
名古屋の連れのカプコン従業員が、"光栄のネットゲーなんて畑違いだ"と
笑ってますた。
ちなみに、身の回りでも風邪が流行っているらしく、前スレかどっかで
女問題で暴行事件とか巻き起こしたアフォが、昨日夜中にやってきました。
「風邪で苦しいから夜勤半日で止めた。家に帰ると親父がうるさいから 」
とか言って午前三時まで人の部屋でひっくり返る。
たまらん…。
ちなみに、ヤシには彼女が出来たそうです。
メル友で引っ掛けて、2回も会う事が出来たから立派な彼女だと。
もうね、アホかと馬鹿かと。
"サテライトキャノン-TASHIRO-"↓参照
ttp://members.tripod.co.jp/updatan/tashirock/weapon.html
散々迷った挙句、結局SNOWを買ってきました。
また、F&Cからは痛販の品が来ません。
着払いの品なので、もう放置するかな………。
ええと、煽ってるのは氏勝でしょうか?w
究極兵器が見たいので3番を選びます
マブラヴが祖父倫を通さずに販売の問題でちょっと((((;゚Д゚)))ガクガクブルブルです
私が住んでいるのが地方都市なため店に並ばなかったらどうしましょ…
やっぱり通販で買った方が得策でありましょうか?
「 大志、これだけの田代砲を撃っても、なお落ちない鯖をどう思う?
これは何かあると思うのだが…。 」
現状では重いものの、なかなか陥落しない鯖。
俺は大志の意見を聞いてみる。
「 そうだな…。
串規制をかけているのは間違いないと見るが、ひょっとしたらアクセス規制も
かかっているかもしれないな。
また、ある一定量以外は送信しないようになっているのかもしれない。
とすれば…、現状では田代砲による砲撃は効果が薄いことになる。 」
「 そうか大志、では「サテライトキャノン-TASHIRO-」を使う。
他の者には危険なので、田代砲による砲撃を続行。
一気にカタをつけるぞ! 」
大志が了解すると、俺はすぐに危険なファイルを取り出す。
どこぞの怪しいHPよりダウンロードしてきた「サテライトキャノン-TASHIRO-」。
逝くかもしれないCPUを心配しつつ、砲撃の用意を整える。
743: 武田勝頼◆TaKedAw9g5 :02/04/02 20:30 ID:hadurw2O
総員、砲撃を再開!
邪魔な奴は放置し、各員は撃ちまくれ!!
744: 亀井秀綱◆Ta4r0MaSA4 :02/04/02 20:30 ID:d8e3IfRR
キ タ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
_ __ __ __ _ .┃
'´ M ヽ '´ ヽ '´ ヽ '´M ヽ '´ M ヽ .┃
!'ノ从 リ))〉 .!'ノ从 リ))〉 〈((ノ从ヽl i 〈(ノ,! 从゙、l i'ノ从 リ))〉 ..┃
┏━━|lゝ゚ ヮ゚ノ|━| .i i !|ゝノ|━|、.ノ| l !i l|━|、゚ヮ ゚ノ,.l|━|lゝ^ヮ゚ノ,|━━┛
┃ ,⊂i)i介!つ ,ノ_ノ__l」つ . ⊂|_l__l_,ゝ⊂!介i(iつ ,⊂i)i介!つ
┃ とく/_l」 とく/_l」 |_l__゙ゝっ |_l__゙ゝっ ノ,/_l__」
┃ し' し' `J `J し'ノ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━!!
745: 名無し@北条武士 :02/04/02 20:30 ID:M0uGw2uy
砲撃します!
746: 朝倉◆dqNEMU3ok6 :02/04/02 20:31 ID:annAmajyo
なんだかファンがものすごい勢いで回ってます…。
747: 信州人 :02/04/02 20:31 ID:Ca3nva7s
ほどほどにしないと捕まるわよっ!
アンタくだらない事で新聞に乗ったら、問答無用でジャム喰わせるからねっ!!
748: ◆uZikA2gE2l :02/04/02 20:31 ID:Ei4Hap9w
>744
巨大AAはUzeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeんだよ!!
分かったら糞して寝ろやチンカス!
749: 北条氏照@管理人 :02/04/02 20:31 ID:shaiehje
↑そろそろ氏勝
戦果不明瞭とはいえ、今だ総員の士気は衰えず。
誰だ、恋に情報流したのは…。大志だな…?
サテライトキャノンを発動させ、反応を見る。
こいつは第二次田代戦争時代のものを改造されている。
大多数の窓が開いて二秒に一回の更新をかけ続けると言われる田代砲を、
より危険にしたもの。
ファンが猛回転してCPUを冷ますなか、俺はサテライトキャノンの発射を行った。
大量に窓が開いていき、次々と更新がかかりまくる。
窓の出現する数はキリが無く、開かれた窓は毎秒に更新がかかる。
HDはガリガリと泣き始め、ときおりスリガラスに爪を立てて引いたような音が鳴る。
( 大丈夫か…? )
画面いっぱいに開かれまくった窓。
そしてそれ等はすべて毎秒に更新され、新しい窓は次から次へと繰り出されてくる。
8分ぐらい立つと、焦げ臭い臭いと共に嫌な音が出始めた。
( これはまずいかな…? )
愛機が首を締められたニワトリのような音を立て始めた時、氏照より報告が入る。
「 勝頼社長、一旦砲撃を中止してください。
落ちたかもしれません。 」
「 分かった! 」
確認の為に一時砲撃を中止させる。
静かになった時、氏照に続いて俺も詠美のHPにアクセスを試みるが、まったく繋がらない。
確認の為に十分ほど時間を割いたが、やはりアクセスは出来なかった。
誰一人再び詠美のHPを見ることなく、鯖は完全に沈黙した。
「 えぐっ…ぐすっ…何でこうなるのよ…。 」
動きを止め、静まり返った鯖を相手に、詠美が泣きながら何度も殴りつける。
何があったのかは長谷部から聞いている。
彼女が何とかして止めようとしていたが、結局鯖は落ちてHP閲覧どころか
自分すらどこにもアクセス出来ないようになってしまった。
「 …ぐしゅ……、ヒンッ……覚えてなさいよ……。 」
泣きながら鼻をすする詠美。
その脳裏には、今は喜んでいるであろう雑魚サークル主催者、武田勝頼の高笑う顔が浮かんでいた。
この後、詠美の鯖は6時間後に長谷部が復旧させる。
だが、これに味を占めた北条勢が定期的に田代砲を放ち、詠美の鯖は無関係な者達によって
しばしば落とされる事に。
これは詠美が一時的に鯖を完全停止させるまで続いたという。
一方、今回の作戦で活躍した勝頼のPCは、CPUが熱暴走して氏んでしまう。
「 まあ、あの女王に一杯喰わせてやったんだ。高い買い物だと思えばいいさ。 」
動かなくなったPCの前で、勝頼は詠美とは正反対の表情を浮かべた。
詠美からしてみれば相打ちなのだろうが、彼女がこの事を知る事は永久に無かった。
五月五日。
晴天のなか、俺たちのサークルはいよいよ大庭詠美との戦いに突入する。
とは言っても、主力になるのはチンポ先生なので、どちらかというと虎の威を借る狐に近い。
だが、詠美はチンポ先生ではなく、あくまで俺達が敵だと認識している様子。
会場に入り準備を始めると、偵察に来た詠美が睨みつけてきた。
人ごみを避け、詠美に近寄って言う。
「 どうした、売り子を手伝ってくれるのか? 」
「 んなわけないでしょ!!
アンタ達、今日は泣いたって許さないからね!!!
私に負けたら、うふふふふふ…。 」
吼えた後、不気味な笑みを浮かべながら、詠美は去っていった。
慣れた足取りで、人ごみの中を歩いていくが、トイレから戻ってきたチンポ先生にぶつかる。
というか、わざとぶつかられる。
しりもちを付き、チンポ先生を見上げる詠美。
「 ふみゅ〜ん……。 」
申し訳なさそうにする詠美に、チンポ先生は見下して言う。
「 フン、あなた邪魔よ。とっとと自分のスペースでオナニーしてたら? 」
「 ………! 」
( なんか、チンポ先生って微妙に攻撃型だな…。 )
詠美の姿が見えなくなると、俺は本を箱から取り出す作業を手伝う。
俺達のスペースは、いわゆるシャッター前というやつで、長蛇の列が館内でなく館外に並ぶ。
さすがチンポ先生のサークルだけあって、開館するまえからサークルチケットを使って入場して
来た者達が目の前で列を作っていく。
たいしたものだ。
「 これでは一般入場者も徹夜とかするわな…。チケット持った奴には敵わないしな。 」
俺がぼやくと、大志は横目でこちらを見たが何も言わなかった。
代わりにチンポ先生が俺に言う。
「 どんな規則があっても、その規則を破る者がいようと、それら全部がコミケよ。
ぶつぶつ言ってないで、列整理か売り子してくれない? 」
嫌な奴は来るなという事か…。
俺は…。
1 列整理に廻る。
血走った目をした野郎共をきちんと並べる。
これがうまくいかないと、サークルの評判にも傷がつく。
2 売り子をする。
とはいっても、コスプレしたチンポ先生に瑞希が前線に出るので、
俺は交代要員扱いのようだが。
3 適当に雑務をしつつ、頃合を見て詠美のサークルまで偵察に行く。
仕方ないので、大志や瑞希の欲しい本も買ってくる。
4 前に戻る。
列整理をするか、適当に販売をするか、忙しい仲間の為に買出しに行くか。
これだと思ったものを選んでください。
>82 諸葛尚殿
マブラブはどうなるか分かりませんね。
当方はメーカー通販を頼んでます。
身の回りの連中にこの件を知らせたら、買えるかどうかで混乱し始めました。
地方小売店などは、ソフ倫の圧力には抗しれず断念する場合も多いと思われます。
実際、身の回りでは、ソニア製品などは見た事が無いです。
ここは通販が妥当かと。
ttp://www.c-able.ne.jp/~honneki/pcsitei2gatu.htm ↑ageスレにあった小売店。比較的安く買えるそうです。
F&Cから冬コミの痛販の品が届かん。
もう知らん。放置する。二度と頼まん。
ちゃん様が気になるので、3.をお願い致しまする。
しかし、氏勝の煽りっぷりもかなりキテましたが…
亀井は亀井で、まるでウザコテでしたなぁ……いい年なのに。(w
>89
通販の件…ご愁傷様でございます。
なんというか、どの種の商売であれ、商取引の基本的な事が守られないのは……。
まぁ、これ以上は申しません。
今回のコミケでの列整理では、チンポ先生は会場の方のスタッフを呼ばずに
俺達武田側の人間を使う事になっていた。
暇を持て余していた清香と小野崎党七騎、これ等を列整理に投入された。
彼女等はスタッフ扱いで入場していたが、こんな手間を取らすのなら、何でスタッフを
使わないのか聞くと、
「 ああスタッフね…。
あの人達呼ぶと高くつくからね。
呼ぶたんびに、五百部をスタッフにただで廻せだなんて…。
どうせ転売するくせにね。 」
とおっしゃるチンポ先生。
熱暴走がかかった買い手の列整理に、やや短気な清香ではまずいかもしれなかったが、
ここは彼女の腹心、大田原に期待しておこう。
売り子は大志に瑞希もいるし、チンポ先生の舎弟二名もいるので放っておいても良さそうだ。
小銭の準備を終えると、俺は大志に言う。
「 ここは任せておいても良さそうだな。
俺は詠美の方も偵察してくる。
戻ってくる時に開館時間になったら、ついでに適当に買ってくる。
大手の本はチンポ先生を経由して来るが、ついでに、島の本は自力で行かないと駄目だしな。 」
「 そうか、ならここは我輩に任せろ。
何かあったら連絡するのだ。 」
「 すまんな、では行ってくる。 」
俺は開館を待つばかりの瑞希に一声かけておくと、ざわついた人ごみの中に突入する。
「 さて、詠美のサークルはどこだったか…? 」
周りを見渡し、詠美がいるであろう場所に進む。
到着すると、その場所には、俺達が搬入した量の倍はあろうかいう、おびただしい数の
ダンボールが山積みにされていた。
( チンポ先生の所が、今回17000だから、ざっと25000から30000と
いったところか…。
しかし…、尋常でないな…。 )
これだけの数が売れるのか…。
いや、大手という奴は売れるのかもしれない。
なにしろ、買いに来る者はファンだけではない。
自分は欲しくないが、金になるからといって買いに来る者もいる。
それ等の為に部数制限を解除すれば、売れてしまうのかもしれない。
想像を越える量で驚く俺に、得意げに話し掛ける声が。
詠美だ。
「 なにを馬鹿面晒しにきたのよ。
この詠美ちゃん様に勝てない事を認めにでも来たのかしら?
今更謝っても無駄よっ!
その顔から生クリームが吹き出るまで塗りつけてやるんだからぁぁ!! 」
話しているうちにだんだん興奮していく詠美。
よっぽどパイを塗りつけられたのがお気に召さなかったようだ。
俺は横目でダンボールの山を見上げる。
( 負け戦になるのなら、亀井のとっつあんを連れて来るんだったな。
詠美を追い込んだのは俺じゃないし…。 )
詠美の方を向かず、よそ事を考える俺になおも詠美は喚き続ける
「 この前のさいばぁあたっくのせいで、詳しい連絡も友達と取れなかったし!!
アンタ達が誰に向ってケンカ売ってるのか、よく思い知らせてあげるわっ!!!!
はぁはぁ…ゼーゼー……。 」
喚き疲れた詠美に、俺は向き直った。
「 何か言ったか、ここは騒々しいのでよく聞こえなかったのだが
よければもう一度言い直してくれ。全部な。 」
「 ・・・・・・・・・・・・・・!!! 」
キッと詠美が俺を睨む。
「 どうした?
喉が渇いただろ。これでも飲んで落ち着け。 」
飲みかけではあったが、俺はジュースを詠美に向ける。
息を荒げていた詠美は、「 仕方ないわね、したぼくが飲んでくださいって言うから飲んであげるわよ! 」
と奪うようにジュースを取る。
そして一口。
「 ぶえっ! 」
口に合わなかったのだろう。
勢いよく飲んだぶん、その反動で口からジュースを噴出すように戻す。
「 どうだ、ルートビアの味は。
アメリカやロシアで売られている、木の根っこのジュースだ。
化粧品をコーラに混ぜた味だと言って、瑞希は飲まないのだがな。
女王様の口に喜んでもらえてとてもうれしいぞ。
しかし、その飲み方は女の子には似つかわしくないな。 」
笑って言う俺に、詠美は口からボタボタ垂れ流しながら、覗き込むような視線で見る。
「 ふみゅーん………。 」
「 ぷ、ぷはっはっはっはぁ! 」
情けない声を上げる詠美を、大げさに笑ってやる。
口元を拭うと、詠美の目に涙が溜まっていくのが見えた。
「 この馬鹿ぁ!死んじゃえ!!
あの糞女に何もかも吸われちゃえばいいのよっ!! 」
笑う俺を相手に、あんまり大声を張り上げる詠美。
よく見ると、様子を見に周りに人がたかってきていた。
いかん、こう目立っては…。
何かこの場を収める手は…。
1 「 それより、詠美ちゃん様の新刊が是非見たいのだが。
これがこちらの新刊だ。 」
まあチンポ先生経由で廻ってくる本だが、場を収める為に新刊交換を行う。
2 「 すまなかったな。こっちの方がいいだろう。 」
と、俺はルートビアを下げて、懐から別のジュースを出す。
ギャラクシーというもので、宇宙味がウリ。もちろんまずい。
3 「 詠美ちゃん様はコスプレはしないのか?
うちには美人のコスプレイヤーがいるが、どうだ対抗してみないか? 」
と、急に話題を変える。
4 前に戻る
新刊交換してわずかな親睦をするか、まずいジュースをもう一回見舞うか。
詠美ちゃん様に何か着せてやるか。これだと思ったものを選んでください。
>90 高山殿
何と言うか、確認を取らない折れも悪いんですけどね…。
F&CのFC会員も、もう頃合なので放置に踏み切ります。
放置するとどうなるか、まったく分からないのが問題ですが。
Pia3に劇場版。三年間会員か…いい夢みさせてもらったぜ…。
(これが夢でたまるかよぅ!)
と、板違いなダンバイソのネタを使ってみるテスト。
こっ、これは……何を選んでもある意味ウハウハな展開じゃないですかぁっ…!(違
どう転んでも楽しめそうなのですが、インパクトとして3.をお願い致しまする。
……ところで、ふと沸いてしまった疑問なんですが。
此方がチンポ先生なる女人という事を考えると…相手も実は「生ちゃん様」の方だったり……
(((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
い、いや何でもないです……。∧||∧ソレハスデニ、キバグンダンVSエロゲンガーダYO!!
どうするか…。
目の前のコミケの女王は、目に涙を溜めて必死になっている。
観客がわらわら集まってくる中…、俺は何事も無かったようにきりだしてみる。
「 そうだ、詠美ちゃん様はコスプレはしないのか?
うちには美人のコスプレイヤーがいるが、どうだ、対抗してみないか?
詠美ちゃん様なら何を着ても似合うだろう。 」
「 な、何言い出すのよ!
コスプレの準備なんてしてないのに出来るわけ無いでしょ! 」
とたんに反撃に転ずる詠美ちゃん様。
とりあえず涙を拭けと言いたい…。
しかし、当人はこれぞとばかりに攻めかかってくる。
「 フンっ!
本に自信が無いから、そうやってコスプレしないと売れないんじゃないの?
可愛そうね〜、見るも惨めな本しか作れない"したぼく"は!! 」
「 ほう………。
そうかそうか…。詠美ちゃん様は自分に自信が無いからコスプレはしないと。
可愛そうに…。自分を着飾る事も出来ないとは。
コスプレと聞いて臆しているようでは、女王の名が泣くな。
まるで月を見て喚く、負け犬の遠吠えのようだな。 」
「 なによっ!!!
誰がコスプレをしないって言ったのよっ!! 」
目に溜まっていた涙を拭き取り、詠美ちゃん様が挑発に乗ってくる。
可愛そうに、きっと智謀は柿崎景家ぐらいしかないのだろう。
「 準備が無いから出来ないって言ってるのよ!! 」
吼える詠美ちゃん様に、俺は確認を取るように聞きなおす。
「 では、準備さえあればコスプレするんだな?
詠美ちゃん様を栄えさせるのなら、この武田勝頼、惜しみなく援助するぞ。 」
そこで、カッと赤くなる詠美ちゃん様。
何か言いたげに、口元を震わせてから一言。
「 ア、アンタいやらしい同人誌の読みすぎじゃないの!
私に生えさせるってどういうことよ!!
ふたなりには興味無いのよ、私! 」
「 馬鹿、違うっ!!
俺の言った栄えるって言葉は、栄えさせるって書いてな……。
まあとにかく、ふたなりは関係無いって…! 」
すさまじい勘違いに、俺は恥ずかしくなる。
両手を振って慌てた俺のリアクションが、余分な失笑を買う。
周りから噴出したような笑い声、目立ってるなぁ…。
「 と、とにかくな…。
その体格ぐらいなら、うちの会社に問い合わせればすぐに来るしな。
どうだ、ちょっとコスプレに挑戦してみないか? 」
「 会社ってねぇ…。アンタそういう仕事してるの?
とにかく、私に着せる以上はそれ相応の物を用意しないと駄目よ。
言っておくけど、アンタがしつこいからコスプレしてあげるんだからね!!
私が好きでやるんじゃないからっ!! 」
「 分かった分かった…。 」
相変わらず吼える詠美をなだめると、俺はすかさず氏照に携帯をかける。
八王子にコスプレセットがあるというわけではないが、氏直滞在中ということで、
彼が遊ぶのに使用するものが数着あると聞いている。
ある時は愛人(数名おり、なついているものから反抗心剥き出しの者まで)が使用し、
恐ろしい事に自分が着る事も。
とにかく、詠美の体格をある程度言えば、それなりの服を用意出来ると思う。
髪のセットとかは、こちらで大志とその知り合いのコスプレイヤーの支援を借りよう。
何とか氏照と電話が繋がると、コスプレ用品について持ち出せる物が何かを聞く。
「 そうですなぁ…数着ありますが、目立つものになると…限られますな。
とにかく運搬は急いだ方がいいですね。数着持って、氏勝に運んでもらいます。 」
「 分かりました。よろしくお願いします。 」
「 ちょ…ちょっとしゃちょ……。 」
電話の向こうで何かが起こる…。
「 勝頼社長、女の子が来たものは、洗わずにそのまま返却してくれて結構ですぞ。
気遣いは無用じゃ…ククク……。 」
携帯電話から聞こえてくる不気味な声。
氏直のものだ………。
「 了解っっ!! 」
承諾すると電話を切り、俺は思った。
( 大志に着せて、それを詠美が着たといって返却してやる…。 )
詠美と一旦別れ、俺は氏勝を待つために出口付近で待機する。
氏勝は業者扱いということで入って来れるらしい。
コミケ準備会の資金提供をしている北条家だからこそ、そのような行動が出来るのだろう。
いらん所に金を使うから経営が傾く事になるのだが、氏直は分かっているのだろうか…。
開館まであと三十分…。
さすがに間に合わないかと思ったら、氏勝はあっさり到着する。
「 よく間に合ったものだ…。 」
「 ああ?
パトカーで来たからな。
織田産業の工作兵が近くの港に来ているらしいとデマを流した。
最近亀井の糞親父がうるさいからな、都内で織田産業が暗躍してると。
その情報を都合よく利用させてもらったのよ。 」
ぶっきらぼうに言う氏勝が、大きな袋を軽々投げてよこす。
一人はゆうに入れそうな大きさで、やけに重かった。
「 まあ、公道最速の俺だからこそ、この時間で八王子から来れるのだがな。 」
氏勝はニヤリと白い歯を見せる。
俺は頼もしそうに頷く。
「 じゃあ、俺は役目を終えたので帰る。
健闘を祈る! 」
「 有難う、この借りは必ず返す! 」
背を向け、右手を上げ、それを返事にして氏勝は企業ブースの方に歩いていった。
誰かに買ってくるものでも頼まれたのかもしれない。
とにかく、俺はこの品を持って大志と一旦合流する。
コスプレをする際、着るだけで結構手間がかかるらしい。
それに髪の毛の調整やら、キャラになりきるのは並大抵ではない。
で、微妙にキャラをずれていけば、かえっておかしくなるという。
詠美がコスプレにはド素人である事を予想すると、誰か女性の慣れた者がついてい
てあげたほうがいい。
ってなわけで、俺は大志から紹介された、河合幸子というコスプレイヤーを紹介される。
瑞希は手放せないとチンポ先生がおっしゃるので断念。
開館十分前で、詠美を連れた俺は河合と会う。
大志の情報通り、河合は"みずいる"というエロゲに出てくる制服を来ていた。
あらかじめ大志から連絡が行っていたので、話はあらかたスムーズに進んだ。
この隣でうろたえつつある詠美よりも年上で、大人らしく分別のある態度は
俺的には嫌いじゃなかった。
腰まであろうかという長い黒髪も、綺麗に手入れされており、詠美と違って艶がある。
「 衣装は何着かそろえてあります。
これから選んで着てみましょうか…。 」
俺は袋を開けると、河合と詠美が覗き込む。
「 なかなか面白そうな衣装がありますね。 」
うれしそうに衣装を見る河合。
詠美は複雑な表情をしていた。
( なんだアレは…。 )
俺が袋を覗き込むと、そこには多種の衣装が入っているなか、甲冑まであった。
河合が兜を取り出し、脈絡も無くかぶる。
「 勝頼よ、ワシが死んだら三年は我が死を隠せ。
なんちゃって…、面白い衣装ですね♪ 」
笑いながら武田信玄公の兜を袋に戻す河合。
( 微妙にノリのいい人だ…。大人しい人だと思っていたのだが…。
コスプレは人を変えてしまうものなのかもしれないな…。 )
詠美ちゃん様に似合う衣装を選んであげてください。
マルチのコスは本編でやってたので、ここでは取り扱うのを止めました…。
>96 高山殿
生ちゃん様でネタ振りすると…後が怖いス。
みつみ美里氏には熱心な信者が多いので………。
"みつみ美里にパイを塗りたくった"なんてネタを投下した日には…。
(((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
でもその方が面白いっぽい…。
戦女神2をいいかげん止めて、ダメーポを再開。
朝倉音夢と芳乃さくらの関係は、実は古河公方と小弓公方のような関係だったんですね。
二人並べて登場させたのはまずかったようです。
現在、「こんちわっす、おいっすー」のシナリオを進行中。
ことりと話すだけで義妹の機嫌が悪くなるとは…朝倉音夢恐るべし…。
参考に。
柿崎景家(かきざきかげいえ) 出自:上杉謙信の家臣
有名な川中島の合戦にも参戦しており、戦に強い武将。
知略にはやや弱い面がある。
光栄ゲームでは泣きたくなるほど智謀が低い、ただの戦馬鹿になる。
河合幸子(かわいゆきこ) 出自:Piaキャロットへようこそ!
ウェイトレスの一人。
物腰おだやかで気品ある用に見えるも、ことコスプレ等オタク系の場に
出ると地が出る。コスプレのまま一般道を歩く事を苦と思わなくなる。
また、眼鏡をかけている時とかけていないときでは風貌すら変ってしまう。
柿崎景家ワロタw
ここは2を所望いたす。
MW2は禿しくダメポでした・・・。
2.かなぁ
何げにこみパSSスレ出張板みたいですがオエーンしてます、頑張って下さいね
珍妙な衣装を、詠美は何度も見比べる。
気になる巨大なイチゴをツンツンとつついては、信玄公の兜を引っ張り上げてみたり。
表情を見れば、一応真剣に選んではいるようだ。
「 急がないと館内に突撃兵さん達が殺到してきますよ。 」
残り時間4分を切り、河合がせかし始める。
彼女にも他の用事がある。いつまでもここにいるわけにはいかないんだろう。
「 分かったわ…。 」
詠美が低く応えると、吹っ切れたようにイチゴの衣装を指差す。
「 アレを着るわ。
後で全部食べてやるんだからぁっ! 」
半ばヤケクソな詠美の発言に、うれしそうに応対する河合。
「 それじゃぁ、こっちで着替えてきましょうか!
では、武田さんは他の衣装を仕舞って置いてください。 」
袋と甲冑や羽付きリュックを放置し、河合はものすごい勢いで更衣室まで詠美を引っ張っていく。
一瞬だけ詠美は振り返り、もの悲しそうな目でこちらを見た。
別に子牛の様に売られるわけじゃないんだ、気張って来い。
開館のアナウンスが流れ、あちこちから拍手が鳴り始める。
開館には間に合わなかったものの、詠美は数分で出てくると予想できた。
あのイチゴの衣装、どうみてもきぐるみだ。
何とかして体を覆ってしまえば、簡単にそれらしくなる。
どうでもいいが、アレは歩きづらいはず…。
万が一、僅かな事で転んでしまったりすれば、起き上がるのに難儀し、周辺から嘲笑されるのが
目に見えていた。
詠美がひっくり返ったカメのような姿を想像していると、ようやく更衣室から2人が戻ってくる。
「 アンタ、何笑ってるのよ…! 」
図太いイチゴを体にまとい、ムンクの叫びのような顔がついた、怪しいステッキを持って
詠美が俺の顔を覗き込んでくる。
「 お、詠美か。
いや、笑っていたのはその姿を見たからじゃないさ。気にするな。 」
「 気にするわよっ! 」
青筋立てて怒る詠美だが、いつまでもここにはいられない。
すでに開館は始まっている。
最前線の方では、大志やチンポ先生達が奮戦を始めているだろう。俺には俺のやる事がある。
「 と言う事で、私はスペースに戻りますね。
今日は新刊扱ってますから、良かったら見に来てくださいね♪ 」
チンポ先生らのいるであろう方向を向いていた俺に、河合が丁寧に頭を下げて言った。
サークル情報が書かれたペーパーを俺と詠美に渡すと、これまた大急ぎで走っていく。
走ったせいか、途中でスタッフに止められてしまったが。
会場の中では走るなよ…。
「 では詠美、戦いが終わったあと会おう! 」
背を向け、詠美から去ろうとする俺。
しかし、背中から詠美の罵声が浴び背かけられる。
「 アンタ、私を放ってどこ行くのよ!
最後まで面倒見なさいよね!
最低でもねっ、私のスペースまでは見送りに来なさいよっ!! 」
「 分かった分かった…。 」
仕方なく振り返り、俺は詠美の手を引っ張る。
「 世話を焼かすなよ、急ぎ足で行くぞ! 」
引っ張ったのがいけなかった。
ただでさえ、衣装のせいで足が膝下30センチぐらいしか出てない状況で、
急ぎ足で移動など無理な話だった。
「 馬鹿ぁぁっ!! 」
体勢を崩した詠美は前のめりに倒れこみ、俺はすんでのところで巨大イチゴをかわす。
この丸いイチゴは、詠美が地面に直撃する際に受けるダメージを、衣装で
吸収してしまうようだ。
膝か腕を打ち付けない勢いで俺も一瞬慌てたが、この巨大イチゴは転んだ際の
怪我防止も考えられているようだ。
「 危ないとこだったな、怪我がなく…て…? 」
ごろんと前のめりになった詠美は、そのまま止まらずに顔から地面に突っ込む。
「 …ふみゅ〜ん………。 」
本来は、このような時は両手を地に付ければ解決するが、この衣装は手がほとんど
左右に飛び出しっきりで、前に曲げる事は考慮されていないようだった。
哀れにも、顔面を強打した詠美は赤くなった顔をその反動で上げると、ブランコが
戻るようにまた地に叩きつける。
自分では止める事が出来ず、必死に手足をじたばたさせるが、それはかえって反動
をつけているだけで、止まるどころか自分から痛い目に合いに逝っている様にも見えた。
「 た、助けなさいよぅっ!! 」
案の定、目に涙を蓄えた詠美が助けを求めてくる。
なんというか…コミケの女王も、開館と同時に顔に泥が塗られるとは、世も末だ。
イチゴを抱えて起き上がらせる。
触った感触は、南国方面でよく売られているボンタンアメの要領だ。
なんか薄い膜のようなものがまんべんなく貼られており、これが食べられるイチゴ表面
を覆っていた。
もっとも、この先移動している間に詠美は何度か地面と相撲を取るだろうし、密閉に近い内部の
方では汗で大変な事になっているだろう。とても食べる気にはなれない。
俺は慎重に詠美を誘導しながら進む。
「 アンタ、どこ行ってるのよ! 」
進路が違う事に気づいたか、詠美が鋭い目で俺を見る。
「 わつき屋(仮名)とG-SCAN(仮名)が行き先にあるから寄っていきたいのだがな…。 」
「 駄目よ。早く戻って、この詠美ちゃん様の姿を"したぼく"共に見せる方が先よ。
それにしても、どうせ欲しがるならもっと大手のサークル行きなさいよね。 」
「 何を言うか、わつき屋(仮名)は昔から買っているんだ。
いらん事ヌカスと足払いかけるぞ。 」
「 わ、分かったわよ…。その二箇所だけよ! 」
説得が成功すると、途中にある目的のサークルに寄って、CG集と同人誌を買っていく。
せっかくだから詠美にも買ってやる。
その途中から気になっていたのだが、なんか詠美の歩き方がおかしい。
なんかモジモジしているというか…、ソワソワしている。
「 詠美、トイレか? 」
「 ち、違うわよっ! 」
反射的に怒る詠美だが、なんか覇気が足りない。
甘い臭いで頭が逝ったか?
「 どうかしたのか?
女は男より膀胱が小さいんだ。無理すると…。 」
「 うっさいわね、トイレじゃないっていってるでしょっ! 」
思いっきり振りかぶって、ムンクの棒を俺に投げつけるが、それはたやすく受け取る。
詠美は反動で体勢を崩しかけるが、さすがに慣れたのか堪えきる。
「 はぁはぁ…。 」
付かれきった詠美の顔を見て苦笑する俺の手に、何かがへばりついていた。
「 何だこれは…? 」
手にへばりついていた赤いシロップ。
匂いはイチゴのもので、水あめでも混入させたのか、えらく粘っこい。
もう一度詠美のほうを振り返ってみると、内側からシロップが漏れて、腕や足を伝って
垂れ流れていた。
見れば買ってやった同人誌がシロップに汚染されている。もったいない…。
「 ……ふみゅーん……気持ち悪いよぅ………。 」
イチゴの内側がどのようになっているのかは知らないが、詠美の顔色の悪さを見ると、
ちょっと凄い事になっていそうだ。
「 これは溶ける物なのか…? 」
俺はイチゴの外側を突いてみるが、こちらは薄い膜が水分をシャットアウトしている。
その時に改めて感じた事は、イチゴの匂いがさらに強まっていた事だ。
「 内部で解けたというか…長時間使える物ではなかったのかもしれないな。
そもそも食べ物だし、これ。 」
「 今更そんな事言わないでよねっ!
アンタ、この蒸れて気持ち悪いのを何とかしなさいよ!
絶対に中はぐちゃぐちゃになってるんだからっ!
…あっ…、……ふみゅー…ん……。 」
足を出している穴が、一部分だけ崩れていく。
内側から溢れてきたシロップと、崩れたイチゴの赤い塊が、線を引きながらゆっくりと垂れ流れていく。
振り返って見れば、俺達の歩いてきた後には、ところどころ赤いしみが出来ていた。
幸いにも、開館直後で一般者の数が少ないからよかったようなものの、これで大人数
がおしかけてきたら、詠美はイチゴとシロップの塊になっていた危険性もある。
「 しかし、なんだかいやらしいな。 」
「 馬鹿言ってないで助けなさいよっ! 」
歩くたんびにグチョグチョと鳴る詠美。
衣装の中でやはり蒸れたようだ。それも水あめだかシロップだかすべてをひっくるめて、
詠美の気力をすべて垂れ流しにするほどひどいようだ。
急いでいるとは言え、寄り道した事と、そのスピードの遅さのせいで、とうとう俺達は殺伐とした
野郎共の群れに囲まれる。
周辺からぎゅうぎゅうに押され、詠美のイチゴが俺の背中に押し付けられる。
滅茶苦茶にあまい匂いが顔中にまとわりつく。
「 …はぁはぁ………、あんまり押し付けないでよっ!
ぬるぬるが体中にくっついて………、っ!! 」
「 ローションプレイだと思って我慢しろ! 」
「 だから我慢してるでしょっ! 」
すでに変形しているイチゴに潰される詠美。
まったく青息吐息状態で、衣装の中のほうでは、シロップとイチゴが全身を嘗め回しているのだろう。
満員電車で痴漢されてるんじゃいんだ、まったく…。
1 「 空気穴を作ってやろう。これで持たせろ! 」
詠美の首元にあたる一部を、千切って食べる。
これで通気性が出ればよいが…。
2 「 詠美、これ以上は無理だ。イチゴを放棄する! 」
すでに流すか流されるかの状況。殺伐とした野郎共とやりあうなら、
じゃまなイチゴ衣装は捨て置く。
3 「 こんなところに……、え、詠美ちゃん様なんだな…ハァハァ……♪ 」
怪しい声が後ろの方から聞こえる。
「 アンタ何するのよ…ちょっと…ぃやぁっ! 」
4 前に戻る
イチゴの下は、下着ぐらいは着ていると思っててください。
>106 長宗我部殿
MW2のダメポ振りは、やればやるほど味わい深いものです。
発売日にこれを八千円弱で購入し、烈しく後悔したものです。
結城藍を攻略したら、うちは積みゲと相成りました。
対結城戦で、MW2の面子が藍しか出なかったのは、実はこれが原因だったり。
勿論、てりるのクリスマスは全速回避。
>107 片倉殿
このスレは、ある日突然ネタが急展開する時があるので、お気をつけください。
一年前からそんな事の繰り返しです。
連れが土曜日の夜に来まして、彼のノートPCでDCWSを拝見。
買うのは止めとけと言ったのに、彼は買ったようです。ついでにコラボも持ってました。。
中身は凄いス。ミニゲームにしては酷すぎるバナナシューティングに脱帽。
あと、投稿されたというCGを見て感嘆しますた。
定価がおるすばん価格ぐらいだったら納得してもよさそうですが・・・。これは…。
選択は無難かどうかもわかりませんが1を選びます
突然の衝動に突き動かされて
ヤフオクでみずかべを6500円で買ってしまいました…
微妙に買ってから後悔しております今月は出費多いのに…。・゚・(ノД`)・゚・。
まったく世話の焼ける女だ。
文句が止まない詠美の方に振り向き、完全密閉状態の首元付近のイチゴに手をかける。
とっさの事で驚く詠美。
「 何する気なのよ!
アンタ触る気!? 」
「 ぶつぶつ言ってないで、ホレ。
少し空気穴を開けるぞ、これで持たせろ。 」
と、俺はイチゴの一部を千切り、試しに口にいれてみる。
ほのかな甘さが口中に広がり、確かにこれは食べられるものだった。
衣装として使う為か、やや硬さがあったが、フランスパンよりは全然柔らかい。
イチゴの風味を残しつつ、ほどよい甘さとキレのいい味わいは、飲み物が無いこの
状況でも十分に味わえる代物だった。
「 うまいな…。 」
つぶやく俺の目を、詠美がずっと見つめている。
「 食べるか? 」
すっと差し出すと、詠美は外側の面を千切って食べる。
この味は詠美にも受けたらしく、不機嫌だった表情がやや明るくなる。
「 まぁまぁの味ね。
後の楽しみに取っておいておくわ。 」
まぁまぁだと言いながら、自分のとこから少しづつ千切っては食べ続ける詠美。
あんまり食べ過ぎると、裸になるぞ……。
なんとか詠美のスペースに戻ってくる。
詠美はすっかり大穴になった首もとを手で隠しながら、
「 アンタ達、しっかり売れてるっ!? 」
とスペースの方に歩いていく。
さっさと背を向け、チンポ先生の所に戻ろうとした俺に、詠美の声が。
「 連れてきてもらった借りは、パイで返してあげるからね! 」
もういつもの調子だ。
俺も負けじと言い返す。
「 鼻から生クリーム噴出すのはそっちだぜ。
ま、せいぜい気張ってくれ。 」
軽く手を振ると、さっさとチンポ先生の所へ向う。
道中、手に余ったイチゴを食べ続けると、異様な味を感じた。
どうも、イチゴの内側に当たる部分らしく、汗が付着し塩っぽかった。
( 氏直に持っていってやるか、若い娘の汗付だと言って…。 )
詠美の汗を食う気にはなれず、俺は袋に仕舞うと氏直への土産にした。
「 CatOrFish、今回は25000部だそうです!
それに、部数制限なしです! 」
「 合計数だと…、こちらが不利ね…。
なかなかやるようね、大馬鹿詠美も。 」
スペースも戻ると、チンポ先生の放った偵察隊が戻ってきていた。
敵の売上想定数は、こちらの予想をはるかに越えていた。
休憩中のチンポ先生は座り込み、何かを考え込んでしまう。
状況はまったくの不利ではあった。
「 こちらは合計冊数15000部……、そのうち新刊は3種。
大して詠美は1種のみ…か……。 」
力無くつぶやくチンポ先生に、大志は気楽な事を言う。
「 25000の数が売れるとは思えないが…。
時間的に無理だ。
それだけ数が出ると、転売屋ですら食いつかなくなる。 」
「 物は言い様ね…。現実はそう甘くないわ。
でも、やりようはあるかもね…。 」
考えがまとまったのか、立ち上がったチンポ先生が俺を呼ぶ。
「 いい?
どうせあそこのサークルは、過半数以上の買い手が企業か転売屋よ。
誤情報を垂れ流して、連中の足を仕向けないようにするわ。 」
休憩中の売り子や列整理チームの者を集め、チンポ先生が作戦を説明する。
「 何が何でも勝つのよ、いい、みんなっ! 」
発表された作戦は以下の通り。
陽動隊と呼称された部隊が、我々に内通しているスタッフを利用しつつ、
詠美側の総合計部数を、大幅に水増しして、転売しようにも、単価が落ちると思わせる。
続いて突入部隊が詠美のとこの列に並び、列整理を妨害。
慌てふためいた連中を尻目に、作戦部隊が詠美側の未開封ダンボールにコーヒーを垂
れ流して、販売不能状態にしてしまう。
「 以上、何か質問は?
(゚◇、゚ )。oO(ジュル…) 」
「 ちょっとやりすぎでは? 」
サクッと言う俺にを、チンポ先生は鋭い目で睨む。
なんという気迫、まるで鷹の目のようだ…。
「 アンタ聞いてないの?
列整理の妨害工作を喰らって、芦野とかいうのが負傷したのよ。
で、激怒した那須とかいう若いのが、その妨害屋をぶん殴ってスタッフに拘束。
退場よ。
さっきまでは千本って男が、客と口論してたし…。
私達のところはね、もう妨害工作を受けてるのよ。 」
ということは、小野崎党七騎のうち、2人が使用不能で、残り1人が退場寸前。
見に行ってはいないが、清香や大田原は大分苦戦しているのだろう。
「 了解です。
こちらも妨害してやりましょう。 」
俺が作戦を了解すると、他の者も頷いた。
さて、慌しくなるな…。
内通したスタッフとは、裏でサークルチケットの闇販売から、一部サークル
の寄越してきた、いわゆる貢物同人誌を転売するなど、コミケのガンと言われている男。
さすがに実名は教えてはもらえなかったが、今回はこのガンを抱きこめるか
どうかにかかっている。内通しているように見えるだけだそうだ。
後は、列妨害。これは痛いオタを演じればいいらしい。
最後の一撃は特攻精神が必要。まあ、うまくやればいいんだろうけど。
さて俺はどうするか…。
1 コミケのガンと協力し、詠美側に転売屋を仕向けないように努力する。
今回の詠美の販売方法を、転売時の単価が落ちるからと嫌っている。
2 痛いオタを演じる。
嫌な伊達眼鏡と、恥ずかしすぎる桜花タソTシャツを着て殴りこみ。
3 騒ぎを起こし、隙を突いて未開封ダンボールに珈琲を流し込む。
醤油も使えばなおOK♪
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クリーンなコミケネタでなくてすみません。
どうも折れは性格がねじ曲がってるようです。
小野崎党七騎 出自 那須七騎
ずっと前のスレで、七人ほど生き残っていたようだったので、思いつきで。
桜花タソTシャツ 出自 SNOW
なるべく痛い香具師を演出するにはと考えたら、こういうのが頭に浮かびました。
>115 諸葛尚殿
みずかべは、その名の通り壁紙がメインですからねー……。
そのお値段だと、かなり厳しいッすね。
こういう時にF&Cの痛販をやるといいのでしょうが…。
いつ出るか分からん☆画野朗製品の為に、毎年3000円余分には払いたくないし。
ミニADVは、本当にミニな罠。雪さんの出番ナシ。
どうも、お久しぶりでございます。
いやぁ、実にちゃん様的展開で、もぅ非常に嬉しくて仕方がないだなんて、言えやしない……。
…あ、いや……私が選んじゃってもいいのかな?
やはり、ここで勝頼も出陣せねばならないでしょう!
ということで、2.でお願い致しまする。
…随分とカッコワルイ出陣ではありますが。
あぼーん
この作戦の要は列妨害だな。
列の流れを妨害工作で止めてやろう。
列妨害をする事をチンポ先生に伝えると、俺は四人ほど身近に呼び集める。
大志に、列整理組みから引き抜かれてきた大関と伊王野の3名が寄る。
「 一時的にでもいいから、相手側の列の流れを止めてしまえば販売スピードも落ち、
購入者側の購買意欲を減退させる事が出来る。
なんとか詠美側の列の流れを止めてやろう。 」
「 了解です。
しかし、勝頼社長や九品仏さんがそのまま行うと、この会場に参加する事が
難しくなる恐れがあります。
軽く変装しましょう。
万が一追い出される時は、勝頼社長では無く、痛いオタがつまみ出されるだけです。 」
俺の案を待っていたのだろうか、大関は自信気に、手に持つ紙袋を開く。
のっそりと開けられた紙袋の中には、絶対に着たくない様なTシャツやら、耳がついた白い帽子、
分厚い眼鏡やら、巨大なマージャンパイなどが出てくる。
「 これを着こなせば、身元は誤魔化せるでしょう。
では、早速上着を変えましょう。 」
と、大関はさっと上着を脱ぐと、紙袋から取り出したTシャツを着ていく。
無論、これ等Tシャツはプリントアウトされたもので、なかなか痛いオタを演じるには
必須品のようにも見えた。
ちなみに、大関の着たTシャツには、ロマ剣Uのエルファーシアが描かれてい
(すんません、テキストからコピペ失敗しました。後部二行やりなおしです。)
ちなみに、大関の着たTシャツには、ロマ剣Uのエルファーシアが描かれていた。
人が見ているであろう場所で、よくそんなものに着替えれる…。
「 さあ、急いでください…!
作戦はすでに始まっているんですよ。
スタッフの注意をこちらに引かないと、珈琲班が突入失敗するかもしれません。
何を戸惑うんですか? 」
エルTシャツに、頭から巨大マージャンパイ二つを右と左に分けて吊るす大関。
最後に眼鏡付髭セットを装備すると、ただの害基地にしか見えない。
それでいて真顔だ。
この作戦を成功させるために、本気で取り組んでくれるのはうれしいけど…。
まだ若いのに…。
苛立つ大関が紙袋から無造作に取り出すと、その物を俺に押し付ける。
「 さあ、早く…。
この作戦の成否は我々にかかっているんですよ? 」
その気迫に押され、俺は怪しいTシャツを取る。
正面には、SNOWの桜花タソが下半身裸で、尻をこちらに向けているという、伝説化されたCG
がプリントされている。
( これを着るのか…。
誰だ、こんなもの作った奴は…。 )
毒づきながら、観念した俺は桜花タソTシャツを着る。
で、牛乳瓶のフタよりも厚い眼鏡を装備、何故か耳のついた白い帽子までかぶるハメに。
渡されたものを装着し終えると、大関が満足げに頷く。
「 馬子にも衣装とか言いますが、さすが勝頼社長。
よくお似合いですよ。 」
俺は軽く拍手する大関に言ってやった。
「 オマエモナー。 」
どこからどう見ても危険人物の俺たち3人は、詠美の列の途中で切れている場所を探す。
さしもの長蛇の列も、途中でカットしなければ誰も通行できなくなる。
そういった場所には、列が切れる後尾にスタッフがつき、その切れた向こうの先頭にも
スタッフが立っている。
お互い一人ずつ立ち、ある程度列が進んだら、そのスタッフ達は一定の人数だけを送るようにし、
ちゃんと通行場所を開けながら列整理を問題なく敢行していた。
急ぎ足というか、走る俺達。
後ろでスタッフがなにか吼えているが、気にせず走り続ける。
痛いオタを演じなければならないので、これは仕方のない事だ。
「 しかし、どうやって止める? 」
いざ突入するのはいいが、問題はどうやって止めるかだ。
大関は笑って答えた。
「 あの、ここは最後尾ではありません、と書かれたプレートを持つスタッフ。
彼の後ろに我々3人がつきましょう。
そうすると、もちろんスタッフは、ここは最後尾ではないから向こうに行けと
言うでしょう。
そこで見苦しい抵抗をするんですよ。
三人がかりで抵抗すれば、必ず切れた向こうのスタッフがこちらにきます。
適当に言い争いして、両スタッフの背後に廻った勝頼社長が手刀で仕留めてください。
これを繰り返しましょう。
列はあっという間に混乱します。 」
なかなか面白い案だとは思う。
しかし、それならこんな格好をしなくても良かっただろうに…。
「 この後、混乱した列相手に、スタッフになりすました伊王野が流言を巻いて
さらに事態を悪化させます。
その間に、瑞希さんとあと一人が、珈琲を問題の本にかけてしまえば完了です。 」
自信のある大関の作戦で行こうか。
作戦の説明が終わると、俺達の視界内に通行の為に切れた場所が入ってくる。
さて、いっちょうやりますか。
「ここは最後尾ではありません」と書かれたプレートを持つ若い衆。
たるそうにぼんやりしている。
頭に猫の置物を載せた大志が、列の進行方向に向いているそのスタッフより、プレートを取る。
「 疲れたであろう、我輩が持ってやろう。 」
嘉門達夫のつけているようなグラサンをした大志。
着ているTシャツは、香坂姉妹の尿月状態のCGがプリントされている。
プレートを取られたスタッフは慌ててこちらを向くと、
「 あの、ここは最後尾じゃ………。 」
と、こちらの姿を見て口が止まる。
あんまり眺めてると、夢に出るぞ…。
口髭つき鼻眼鏡を左手の中指で持ち上げながら、大関が一歩前に出る。
「 そんな事より、ちゆ占いやりませんか? 」
真顔で言う大関。
目は真剣だ。
その目を見て萎縮したのか、スタッフは一歩下がると、哀願するかのような口調で言う。
「 最後尾はあちらですので。どうぞ、向こうについてください。
お願いします…。 」
そんなスタッフを見つめる大関。
フッと笑って攻めかかる。
「 ぼんやりしているあなたがいけないのでしょう。
もっと真剣にやらないと、廻されてくる大手サークルの本がお預けになりますよ?
いいんですか、よく考えてください。
橋本タカシの絵が屁垂れてきたからといって、それが何なのですか。
乃絵美?
そんなものは某氏が書けば良い事です。
そうそう、ゴールデンバットの両切りが110円で売ってるんですよ。
一本どうです? 」
まったくの真顔の大関。
ズボンのポケットから緑色の小さな箱を出し、中身の煙草を一本突き出す。。
そんな大関を見て、スタッフが困惑する…。
「 おい、どうした!? 」
列が切れた後部の方の先頭に立つスタッフが、こちらの異変に気づいて走ってくる。
大関の目が一瞬こちらを見る。
( 分かっている、二人の視界外に俺は出よう。 )
一歩引く俺を通り過ぎ、蒼ざめたスタッフAの前に、後ろから着たスタッフBが立つ。
「 どうしたんだ? 」
スタッフBがスタッフAと、その目の前に立つ真顔の大関を何度も見比べる。
「 どうぞ、怪我させないように一撃で仕留めてください。 」
大関が独り言の様に言う。
「 ぐぇ…。 」
スタッフAの背後に廻った俺が首筋に手刀を叩き込む。
香具師は膝をつき座り込むと、顔がさらに蒼ざめ、プルプルと震え出す。
「 おい、お前っ! 」
振り向いたスタッフBにも同じように叩き込み、彼も撃沈。
そこでスタッフになりすました伊王野が走ってくる。
「 何をしているんだ!? 」
その声を合図に、俺達は別のスタッフを探して去る。
「 あとは伊王野に任せましょう。
彼が一時的に列を止めます。
止めっ放しにして放置するので、そのうち列はぐしゃぐしゃになりますよ。 」
妨害というより、すでに攻撃に変っているなぁ…。
なんて気もするが、俺は何も疑問は持たずに大関の言う作戦を敢行する。
その後四人ほど沈め、列が混迷をし始めた時に、ベテランらしきスタッフが飛んでくる。
すでに列が崩れかかっており、最後の仕上げを伊王野が仕掛けようかという時だ。
最後尾の奴を沈め、役目を終えたかと思った時に、そのベテランは来た。
眼鏡をかけたショートカットの女性で、こんな混迷した状況にもかかわらず飛び込んでくる。
「 南女史だ…。 」
ボソッと、大志が苦々しげに言う。
牧村南。毎度スタッフが変ると言われるコミケで、何度も実戦を経験しており、
現在は立場も高く、誰からも信頼されていた。
汚い振る舞いを嫌い、もちろん賄賂が通じることも無く、俺達のような策を労する者は
仇敵のような扱いをし、コミケの会場をより良い環境にしようと頑張る人だ。
「 大物が出てきましたね…。 」
大関がキッと牧村を睨む。
1 先ほどの手で、牧村を混迷させて手刀で沈める。
ベテランごとき恐れるに足らず!
2 スタッフになりすました伊王野を召還。
ここは自分が引き受けるので、列を混迷させた香具師はあっちにいると、
流言を仕掛ける。
3 なるようになれだっ!
発煙筒を使い、煙幕攻撃を仕掛ける。
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>122 高山殿
こんちわっす、どうもお久しぶりです。
たまには勝頼にも異様な姿になってもらいましょう。
>123
一揆はいいよ。
転職に失敗した。鬱だ…。
共産党の香具師に大敗して以来、丸一年ジリ貧状態なので打開したい……。
もう安い仕事は勘弁。
>>131 小林隼人とは貴殿であったか。
不覚にも気付かなかった(トリップ同じなのに)。
むう、ばれたか…。
と言いつつ、実は前スレで自白してたりする罠。
三戦板では「あは」スレにしかいません。
たまに武田の本スレをロムるぐらいです。
久方ぶりの保守書き込みにて候。
(´-`).。oO(どいつもこいつも選挙やる気満々だよ…と
工作員のような事書いてみたりして)
ちょっいとお待ちを…。
あ〜、昨晩は途中まで書いてるところで、派遣会社から連絡があり中断。
朝早くから面接だと言われ出発。
で、現地に着いて20分ほど待たされたあげく、相手企業がキャンセルしてきたと
言われて帰宅。
「くそったれ、いいかげんにしろ」と頭の中で罵りながらバイクで暴走してたら、
軽四の横槍を食らい冷泉混乱。
というより、5メートルほど吹っ飛んでKO。
バイクは7〜8メートルぐらい飛ぶ。
アスファルトに強打した左肩が絶望的に痛いので、2〜3日待ってください。
みなさんも事故には気をつけてくだされ。
なんと………(絶句
骨や脳には大事ないのでしょうか?
いや…なんとも散々な日でしたな……。
二輪の事故といえば……
私の友人も去年、一昨年と連続でバイクで事故りましたが、なんか結局は保険金で儲かっておりました。
どうも今年度は、私の周りで当たり年らしく、冷泉殿でバイク事故4人目という罠。
(´・ω・`)。0(…も、もしや……私のせいではっ……)
事故運の宅配便、高山右近でした(((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
どうかお大事になさってください。……Amen。
>>137 冷泉殿、交通事故とは…
左肩が痛んでいるそうですが脱臼の症状に似ていますが大丈夫でしょうか?
お早い完治を祈っております。
これはこれは・・・
天翔記やってて武田勝頼に「暗殺」コマンド使ったら「足元から槍が!?」とか言って
あっさり死んだくらいの衝撃ですな(謎)
しっかり治してくださいませませ。
列はすでに混迷状態となっている。
我先にと駈けようとする者、それらを止めようとする者。
割り込みをしようと強硬に進み、余計に混乱させる者。
作戦としては上出来だ。
だが、近くに来た南女史がこの混乱を鎮めようとしている。
どうする……。
「 伊王野を呼びましょう。
彼に流言を仕掛けてもらって、ここは帰っていただくのが吉です。 」
悩む俺に大関がそっと言った。
すかさず携帯を取り出した大関は、間髪入れず伊王野を呼ぶ。
「 おい、状況が変わった。
南が来た、あの南だ。
俺はzip(仮名)の列に飛びこむから、そっちは南が俺を追うようにしてくれ。
南がcatから離れたら、予定通りの行動を頼む。 」
携帯を切ると、大関は俺に向き直る。
「 勝頼社長、私は陽動であっちのサークルの列に飛び込みます。
伊王野の流言で南が引っかかったら、勝頼社長達も撤退に移ってください。
あとは伊王野が始末をします。 」
「 そうか、なんとか頼むぞ…。 」
血相を変えて列に向かってくる南。
南には、何故CatOrFishの列が乱れるのか分からなかった。
( 確か、こっちには腕のいいスタッフが配備されたはずなのに…。 )
この業界でも、一、二を争う大手サークル。
その列は長蛇のものになり、何度も折り返されたりするため、
スタッフの人数は余計にいる。
しかも、並びに来るのは血走った野郎ども。
ベテランでなければ、落ちついた整理など出来はしない。
南の目の前で広がる混乱状態、普通では考えられる事ではなかった。
( 心無い誰かが…? )
ライバル心からか、誰かが妨害工作をしようとするのは良くある事だったが、
この混乱振りは異常だった。
あちこちでわめき声がする列に沿って走り、懸命に呼びかけを行う。
「 ちゃんと並んでいてくださぁい!
みなさん、落ちついてくださぁぁぁぁい! 」
両手を振り上げ、暴動に発展しかねない列の中央で吼える南。
あんまり沈静化がはかれない場合は、容赦なく警笛を鳴らすつもりでもあった。
警笛を鳴らされると、大きな音のためか人は確実に止まる。
ただし、そういうものはこの場では好ましくない。
出来る限り使いたくはない…が…。
どうにもならず、警笛を鳴らし、一旦静まったところで鎮圧をはかろうとした時、
南の所まで走ってきていた伊王野が大声で叫ぶ。
「 南さぁん、ちょっと来てくれませんかー! 」
声の方を振りかえり、怪訝な視線を送る南。
彼女には、こちらに向かって走ってくる男の顔を見た事がなかった。
目の前まで来ると、伊王野は予定通りの事を言う。
「 ここを荒らしていた奴を見つけきれました。
向こうのzipの列にいます。
このままでは向こうもこの有様になり兼ねません。
二人で行って挟み撃ちにしましょう! 」
「 でもここは手放せないわ…。
向こうには向こうのスタッフがいるし…。
それより、貴方は誰ですか? 」
南の視線がさらにきつくなる。
さすがに、都合よく現れて、かつ見た事のないスタッフを怪しんでいた。
「 三浦の変わりに来た、壬生と言います。
栃木の方では一応スタッフをやっていました。
あと、ここは応援が4人ほど来ます。
完売目前のサークルから、少しずつ割いてくれた様です。 」
「 分かりました。
案内して下さい、必ず捕まえましょう! 」
「 はい、こっちです! 」
目標のサークルの列に到達すると、伊王野は大関を見つける。
「 あいつです、南さん! 」
列最後尾でなにか喚いている大関。周りのスタッフもどうしていいか対処に困っている。
伊王野が吼える。
「 先陣は俺が切りますっ!
必殺の鉄拳を食らいやがれ! 」
突進する伊王野は、右腕を振り上げる。
それに気づいた大関は、振りかえる。
「 この野郎っ! 」
大関の懐に飛び込んだ伊王野は、おおぶりなパンチを放つ。
それを、身を屈めてかわした大関。
一歩踏み込み、目の前に大きく開かれた、無防備の伊王野の腹に、強烈な一撃を叩きこむ。
その時に、大関が小声で言った。
「 奴は俺が引きうける。
最後の始末は頼んだぞ。 」
「 了解、俺はせいぜいやられた振りをしつつ、Catに戻る…。 」
会話が終わり、伊王野が大関の体よりずり落ちる。
すかさず走り出す大関。
一目散に逃げ出す大関と、倒れて苦しんでいる伊王野を見比べ、とまどう南。
「 南さん、先に行っていてください…。
奴を止めて…。 」
南は仕方なく頷くと、走り去る大関を追う。
完全に南の姿が消えると、伊王野は何事もなかったかのように起き上がった。
「 あの馬鹿、本気で殴りやがって…。 」
同僚を毒づきながら、最後の罠を仕掛けに戻る。
「 CatOrDash、残り100部で〜す!
後ろの方の人は他に行って下さい! 」
列に戻るなり、伊王野は最後尾付近より叫びながら走って行く。
最後尾に行くと、そこにあるプレートを持ってどこぞに去る。
こんな後方にいてはもう買えないので、最後尾プレートも必要ないからだ。
暴徒になる寸前だった列は、一気にバラバラになって行く。
疑う者もいれば、「いいかげんにしろっ!」と怒って帰る者も。
いきなり帰りだした参加者を、遠目で見てうろたえる詠美。
「 誰よ、勝手な事言ってるのはっ! 」
帰りだしたのは最後尾の者達だったが、販売するスペースが遠い位置にある者も列から
離れ出していく。
正面の方の様子が見えないからだ。
それに、残り100部では、後方の者達はどうあがいても買えない。
ただでさえ今日は販売数が多いということで、詠美は部数制限をかけていない。
「 ちょっとアンタ達、あのウソを沈めてきなさいよっ! 」
詠美が休憩中の売り子に吼える。
売り子の最前線に立ち、手が離せない詠美。
キツイ視線がその売り子に注がれる。
「 はい、分かりました…。 」
仕方なく立ち上がった売り子は、いそいそと列の後方に走っていく。
その売り子の休憩していた後ろには、瑞希ともう一人の女性がいる。
( 3人とも売り子で忙しいし、残りの一人が行った以上、
ちゅうちょしている暇は無いわね…。 )
瑞希が一歩踏み出す。
テーブルをくぐり、スペース内に入り込むと、瑞希達はさっさとダンボールに寄る。
背中から、イライラした詠美の接客する声が聞こえる。
( さぁて、やってしまわないとね…。 )
瑞希は水筒をバッグから取り出す。中身は珈琲だ。
相方がダンボールを開け、瑞希が垂れ流していく。
テーブル上に置かれている本が少なくなる前に終えねばならない。
水筒の中身が無くなると、もう一本バッグから取り出す。
カラになった水筒は、蓋を締めるのもせずにバッグに放り込む。
とにかく急いで投下し、ここから逃げ切らないといけない。
もう一個の水筒には、醤油に納豆が入っていた。
( すごい嫌がらせね…。 )
苦笑する瑞希。
ためらわずに醤油をダンボールに注いでいく。
醤油も終わった頃、詠美の方の本も無くなりかける。
横目でそれをチラチラ見ていた瑞希は、ここらが潮時と判断して引き上げる。
「 ちょっと待ってなさいよっ! 」
詠美は一般客に言うと、振り返ってダンボールに寄る。
その時に、異変に気づく。
( あれ、誰が開けてったの…? )
だが、それ以上は考えずに手を中に入れ、本を取り出そうとする。
そして、何か暖かいもの付いていると思って手を出したら、それには大量の珈琲が
べっとり付いていた。
「 だ、誰よ、こんな事したのっ!! 」
詠美は他のダンボールも覗くが、そっちも珈琲が流し込まれており、別の方には
醤油が…。しかも納豆まで放り込まれている。
「 ……ふみゅ〜ん……。 」
その場に力無く膝から座り込む詠美。泣き出すのも時間の問題だった。
チンポ先生の所まで戻ってきて、速やかに元の服装に戻る俺達。
やがて伊王野が戻って来て、これも着替える。
大関は帰って来ない。どうやら仕留められたようだ。
息を切らせながら瑞希達も戻って来て、報告を聞いたチンポ先生は、
作戦はすべてうまくいったと判断する。
詠美側は、汚れた本とそうでない本の仕分けなどを始めた為、最終的に売れ
残りになってしまう。もたもたしているうちに、販売時間が終了してしまったようだ。
また、多めに買っていく転売屋が離れてしまったのも原因の一つにあったようだ。
販売冊数が多いと、どうしても単価が下がってしまう。
転売屋にとって、単価の低い同人誌は買う価値の無いものなのであろう…。
「 大手になって完売しようと思うと、転売屋の動きも考えないといけないのよね。
刷りすぎては買いに来ないし、刷らなければ連中が買い占めてファンが困る。
大手サークルも難しいのよ。 」
すべてが終わった後、まったりとチンポ先生がおっしゃった。
難しい話だ。
それに、万年弱小サークルの武田騎馬軍団には、一生関係無い話なのかもしれない。
「 転売屋を撲滅できると楽なのだがな。 」
大志が言う。それが一番もっともな事なのだが、それが出来るのなら苦労は無いだろう。
総販売数では、なんとかこちらが勝利。
数的にはきわどい勝負だった。
まあ、大半はチンポ先生の戦果だが。
今ごろはこちらの仕業にも気づいているだろう。
速やかに撤退し、しかる後に詠美をパイまみれにしてやりたいが…。
1 チンポ先生より、打ち上げの誘いがきているので、そちらに行く。
飲み屋で打ち上げ♪
詠美が追ってきたら、嫌というほど飲ませてやれ。
2 詠美を呼び出し、罰ゲームについて日時を決める。
「 アンタ達、こんな汚い勝利でうれしいのっ! 」
目に涙をたっぷりためた詠美。何を言うか…。
3 さあ、パイ投げの時間だ。
ビッグサイト裏手の埠頭に呼び出し、罰ゲームを食らわす。
大志、瑞希、ぬかるなよ…。
4 前に戻る
>>134-138 高山殿
いい仕事とは見つからぬものです。
折れが事故った後に待遇のいい仕事の話が来たけど、
左腕が言う事聞かないので断るハメになりましたし。
バイク事故五人目が高山殿本人にならぬよう、お気をつけを。
>>135 武田隠居軍団殿
選挙でつか…。
当方は、日曜日は肩を押さえつつパターゴルフに連れてかれてますた。
結局のところ、小泉政権を支持するしかやりようがないのだろうと思ってみたり。
>>139 諸葛尚殿
脱臼と骨折のベテラン(笑)の弟が診るには、そのような事にはなっていないとこの事です。
一応、腕は自力で上げれるので。
ただの打ち身っぽいです。
ただの打ち身とは言え、強烈に打った為か、咳をするたんびに上半身が痛んだり。
>>140 長宗我部殿
うちは、宿老の村上義清(戦闘MAX)が一瞬で葬られましたねー。
篭城中の服部半蔵は危険。
完治まで2週間位はかかるそうです。
寝返りをうとうとすると、鎖骨に衝撃が…。
おかげで昨晩は激痛に叩き起こされ、真夜中に脂汗をかくハメに。
それにしても、相手が軽四で良かった…。
現在、なんとか左手でもキーボードが触れるようになりました。
もし相手がトラックだったら、今ごろ…。
さすがに3連続ははばかられるなぁ、と思っていましたが、
もし、どなたもおられないのならば選択してしまった方がいいのでしょうか・・・・・・?
とりあえず、明日まで待ってみます。
(名無しの騎馬軍団の方々、諸兄の参加をお待ちしておりますぞ・・・)
>>149 ウチの地元は現職が引退するので、今揉めに揉めております…
某地上げ屋兼議員に、議員職まで乗っ取られそうで
((;゚Д゚)ガクガクブルブル状態です。
>>150 それがしは、もう全然こういうモノをぷれいしておらぬもので
選択する側に回ると皆から『(゚Д゚)ハァ?』と思われそうでの…
では私が選択しましょう。
1でお願いします。
それでは私が選択しますね
ちゃん様との絡みが一番多そうな2を選びます
マブラヴ昨日買ってきますた。
あんまりやってないですが現在ageスレで騒いでいるわりにはとても面白いと思います
とりあえずファーストプレイは彩峰狙いでやってみます。
( `_ゝ´)フオオオオオオオオ
あう、長宗我部殿の方が早かったようですね
私の選択は無視してください
本日の勝利に気を良くしたチンポ先生。
俺達全員と、先生の仲間を連れて打ち上げをしようという話が出る。
費用は先生持ちというありがたい話。
せっかくなのでこれに参加し、勝利の美酒でも味わおうかと思う。
場所はチンポ先生が御用達の白木屋。
公明党と繋がっているとかいうキナ臭い話もあるが、先生の意見には逆らえまい。
借りていた北条方の車でそのまま現地に向う。
有明からの脱出に手間取り、やや時間がかかってしまったが、それはチンポ先生も同じ事。
現地に入った時には、すでに夕暮れに差し掛かっていた。
「 かんぱぁぁぁぁぁい!! 」
座敷のテーブルを二つ繋げ、十人以上の仲間でそれを囲んで座る。
打ち上げはチンポ先生の音頭で始まった。
やっぱり勝利の後の酒はうまく、みんなの表情もそれをあらわしていた。
一人、肩を押さえて苦虫を潰しているような顔をしている大関。
聞くところによると、牧村に捕まった後に最逃亡を仕掛けようととして武力制圧され、
肩はその時に負傷したのだと。
「 しかし、マイブラザー…。
最近は飲んでばかりではないか? 」
俺の隣で、次々と注がれるビールを問答無用で飲み干していく大志。
酒の廻りが早いのか、俺の皿からつまみを奪いながら話す。
「 気にするな。
飲みすぎなければ、酒ほどうまいものは無い。 」
まったく答えになっていなかったが、大志は良く分かったと何度も頷き、またビールに口をつける。
チンポ先生は、小野崎党で一番若い芦野を隣に座らせ、何か小声で話し掛けている。
こんな公衆のど真ん中で若い男にカマかけるか。
さすがチンポ先生だ。
そちらの方にはなるべく目を向けず、俺は空いた瑞希のコップに黙ってビールを注ぎ込む。
打ち上げが始まり三十分ほど過ぎた頃か、それなりに盛り上がってきているところで突然の来客。
不敵な笑みを浮かべ、荷を積んだカートを引きながら詠美と長髪の女が座敷に上がってくる。
「 アンタ達、今日はよくもやってくれたわね…。 」
テーブルの端の付近に立ち、詠美がギンと睨んで言った。
しかし、若い男に夢中のチンポ先生はシカト。
俺は大志や瑞希と、あんまんと肉まんはどちらが美味いのかを議論していて、これに対する反応が
遅れる。
唯一詠美の相手をしたのは、瑞希の隣で一人でチビチビやっていた清香だった。
「 アンタうるさいから、もう帰りなさいよ。 」
素っ気無く放たれた清香の言葉に、詠美はカッとなる。
「 うるさいのはそっちよっ!
アンタ達、今日やった事は全部弁償してもらうんだからねっ! 」
吼える詠美に気づいた俺は、あんまん論争を途中放棄する。
見ると、詠美と長髪の女が座らずに突っ立っており、こちらを激しく睨みつけている。
「 あの時のうらみ、今日こそ晴らしてあげるわ…。 」
俺と一瞬目が会うと、詠美はうれしそうな顔をしてカートに乗る箱の蓋を開ける。
箱は結構大きい。
「 この詠美ちゃん様は怒らせると怖いんだからねっ…! 」
ゴソゴソと手を箱に突っ込みながら、詠美は不敵な笑みを浮かべる。
そこで、テーブルの端で飲んでいて詠美のそばに位置する大田原が、ドンッと強く詠美を押す。
カートに両手を突っ込み、前屈みになっていた詠美はバランスを崩して真横に倒れる。
「 あっ…と、馬鹿っ…!
何てことするのよ………。
……ふみゅーん……。 」
情けなく倒れた詠美を見て、笑い始める一同。
詠美は無言で立ち上がり、手に持つものを突き出しながら言った。
「 笑ってられるのも今だけよっ!!!!!」
突き出されたものは、たっぷりとクリームの乗ったパイだった。
声をなくす一同。(チンポ先生は気づいてなかったけど)
あんな物を投げられては敵わない。
なにしろ、ここは他の者が営む店。ぶるほ〜んとはわけが違う。
パイ投げ合戦など出来るわけが無い。
「 よせっ、こんな場で始める気か?
他の客もいるんだ。
今日は俺がおごってやる。つまらぬ意地は捨てて飲んでいけ。
その後、どうしてもというなら外で決戦といこうではないか。 」
挑発的な詠美に対し、俺は立ち上がって言った。
もちろん、俺が金を出すはずない。
金の勘定は全部チンポ先生だ。
この時、チンポ先生は芦野に夢中でこちらを見ていない。
というか、全く俺達は先生の目には入っていない。
おごるというのは方便だが、詠美がただで飲めるというのは真実だ。
「 そんな事言って、私がトイレに入っている間にみんな帰るんでしょ!
あの時いくら払ったと思っているのよ。全部一人で払ったのよ! 」
興奮する詠美。
どうでもいいが、お前さんの過去は随分と荒んでいるな。詳しくは知らんが。
「 お客様、他の方への迷惑にもなりますので、どうか座っていてくださいませんか? 」
丁度良くやってきた店員が、詠美を静めて座らせる。
長髪の女もそれに合わせて座った。
ようやく気づいた大志が、そっと俺に耳元でささやく。
「 隣の女は長谷部だ。これはただならぬ事態になったぞ…。 」
「 そうか、あれが長谷部か。
まあいい、うまくいけば丸く収まる。この場で乱闘はまずいからな。 」
「 私だって本を一生懸命に作っているのよぅ。
本を作って沢山売るだけなのに、何でみんなは私を嫌うのよぅぅ…。
……ヒック……ヒック………ふみゅ〜〜〜〜ん………。 」
無理やり飲ませてみると、詠美は気をよくしてガンガン飲んでいく。
が、途中で飲むペースが止まったかと思ったら、突然泣き出して大田原に絡みつく。
こいつ…、飲んでも泣くのか…。
敵対する人が多く、妨害工作や嫌がらせを受けたりすることが多いと嘆く詠美。
長谷部は黙々とあんまんと食べ続けていた。アレがつまみになるらしい。
チンポ先生は詠美に気づかず、得意げにチンコ音頭を熱唱。
「 チンコ揉み揉みも〜みもみ〜〜♪ 」
恥ずかしすぎるから止めて欲しいのだが…。
「 ところで、アンタ達は小学生を連れ込んじゃ駄目でしょ! 」
泣き止んだと思ったら、突然怒り出す詠美。
キッと清香を指差し、俺を相手に説教を始める。
藻前だってガキなのは変らんだろうが。
はっきり言ってやる俺。
「 小野崎は十年前から成長が止まっているんだ。
容赦してやってくれ。 」
「 なんですってぇぇぇっ!! 」
本気で怒った清香が空のビール瓶を投げる。
俺はそれをあっさりかわすと、隣にいた大志のこめかみに当たる。
「 ぐほはぁぁ…。 」
不気味なうめき声をあげて畳に転がる大志。
それで何故か満足した清香は、詠美に向き直り言い始める。
「 私が小学生に見えるなんて、アンタの目は腐ってるんじゃないの? 」
「 な、何よっ…。小学生の癖にぃぃ!! 」
「 アンタ、始末されないと分からないようね…。 」
立ち上がる清香と詠美…。
「 子供はすっこんでなさいよ!
扇風機みたいなリボンなんかして…、この人間扇風機ぃ!
アンタなんて"したぼく"以下よ! 」
盛んに挑発を繰り返す詠美。
清香は手に持つビール瓶をラッパ飲みで空ける。
「 調子に乗っているのも今のうちだけよ…。 」
酔っ払った清香がドスをきかせた声で言い返す。
どうする…。
1 2人の間に割って入って止める。
「 2人とも、ここでは暴れるなっ! 」
2 小野崎を褒めて沈静化させる。
「 小野崎の活躍ぶりは見事だ。これは子供には出来ない事だ! 」
3 話を変えてみる。
「 おい詠美、誰彼はいいゲームだよな〜。 」
4 前に戻る
>150 高山殿
いつもご苦労様です。
ちょっとマブラヴに時間割きすぎて遅れがちになってまつ。
>151 武田隠居軍団
なんだかヤクザな議員ですな…。
地上げ屋だろうがヤクザだろうが、企業と連携とか金がある香具師は影響力が
強いものですからなぁ…。
幸運を祈ります。
>152 長宗我部殿
白河ことり嬢のシナリオが終わりました。
微妙にエロが薄かったのが残念でなりませぬ。
彼女は、ゆくゆくは朱美さんの様になるのではと思ってみたり。
> 諸葛尚殿
このスレで久しぶりの重複です。
工作員を選ぶ時の選択以来です。
当方もダメーポのことり嬢が終わったので、一旦マブラヴを起動。
これはなかなか面白いです。
ヒロインの純夏が車にはねられた時、折れは画面の前で苦笑いしてました。
現在、悪名高いロボ編に突入中。
左鎖骨付近の筋肉やスジが、変な方に動いてみたりします。
どうやら、衝撃で肉離れを起こしていたようです。
左腕は動くのに、延々と鎖骨付近はちょっと動かすだけで痛い。
いつになったら落ち着くのやら…。
車にはねられても、
「 氏ぬかと思ったよー。 」
で済ませたいものです。
誰彼っていいゲームだよな…3を選ばせてもらいますw
マブラヴは面白いと思うんですけどねぇ…
私がロボが出てりゃ何でもOK人間だからなのかもしれませんが
>冷泉殿
まだ大変そうですね、頑張ってくださいって言うのも変ですがでお大事にしてください
放っておけば、喧嘩になりかねない2人。
このまま放置して暴れさせるのも一つの手だが、そうさせるわけにもいかない。
折れはいつの間にか注がれているビールを飲み干すと、やや大きい声で詠美に話し掛ける。
「 おい詠美、誰彼はいいゲームだよな〜。
世間じゃあ地雷認定だがな。あれのシナリオの良さは、"異能者"に勝るとも劣らぬ出来だ。 」
異能者とは、数年前までLeafのHPで連載されていた小説。
書き手は青村早紀と名乗った青紫超先生。
リアルリアリティを散りばめた至高の小説は、"ヨセヤイ"など、伝説的な台詞を残す。
現在では、氏の手製ゲームである"Jamp琴音ちゃん"同様、閲覧する事は不可能となり本当に伝説になった。
その異能者の後、数年後に製作された"誰彼"は、秋葉原の某ショップにおいて時限セールで百円と
いう低価格で叩き売りにされてしまう。
誰彼百円。(たそがれひゃくえん)
それはその事件の後に作られた言葉だ。
「 アンタはアビスボートでもやってなさいよっ! 」
振り返り、こちらに言い返してきたのは清香。
悪いな、俺はleafのFCには入会してないんだ。
F&Cのなら3年目になるが…。
「 まあまあ落ち着け。
2人とも座って誰彼と超先生について語ろうじゃないか。 」
と行ったものの、実は誰彼は未プレイだったりする。
まあ、この場を誤魔化せればいいか。
やむなく座る二人に、折れは盗作シナリオについて語ってみる。
いきなり誰彼とは外れたが、超先生繋がりだからいいだろうて。
「 旧日本陸軍の強化兵とかいう設定がチンケよね〜。
近代戦で人間を強化する事が勝利に繋がるとでも思ったら、もうちょっとマシな
兵器で戦おうって考えるのが軍人なのよ。
まあアンタ達超先生信者には分からないかもしれないけどね。 」
俺のふった盗作ネタ話をスルーして、いきなり超先生の罵倒を始める清香。
どうでもいいが、俺は熱海や習志野で超先生と戦っているので、信者という事は絶対に無いのだが。
「 そう?
でもアンタだって強化したいところあるでしょ。
背とか胸とかサ。
アンタの感じる感情は精神疾患の一種で、要は身体的コンプレックスね。
見れば分かるわ。
プッ、ばっかじゃな〜い? 」
腕を組み、おおきな態度を取る清香に、詠美は言ってはいけないことを吐く。
顔を真っ赤にした清香は両手を握り締めると、げんこつをテーブルに叩き付け、一言。
「 酒よ。足りないわね、全然ッ…! 」
「 そ、そうか…。
ホラ飲め………。 」
俺はビール瓶を手渡しで清香のほうに廻す。
それを受け取ると、そのままラッパ飲みを始める清香。
「 小野崎さん、今日はそれくらいで止めた方がよろしいのでは? 」
豪快に飲む清香に、大田原が申し訳なさそうに言うが、
「 うっさいわね、アンタも飲みなさいよっ! 」
大田原の襟をつかんで引き寄せ、口にビールを注ぎ始める清香。
最悪な光景だ。
「 ま、そんなに飲んだって背は大きくならないし、胸だって貧相なままよ♪ 」
詠美はコップを片手に、調子付く。
そのコップに、長谷部がビールを注ぐ。
瓶をカラッポにすると、清香は腰の辺から何かを取り出す。
何かを持った右手を、頭上よりブンと前方に振ると、乾いた金属のきしむ音と共に手より鉄棒が出現する。
特殊警棒だ。
普段は煙草の箱とたいして大きさは変らないが、いざという時は子供用のバット並に長い鉄棒になる。
伸縮する構造なので、伸び切らせてしまわないと使えないのが弱点といえばそうなのだが。
なお、これはたいそう硬いので、間違っても人の頭は殴らない事。頭蓋骨が一撃で割れる。
「 胸が貧相なのはアンタも同じよ。 」
特殊警棒を微妙に上下に揺らしながら、清香は笑って言う。
「 必要ないのはアレッ!! 」
清香の特殊警棒の先が瑞希を指す。
長さが届かないので、テーブル上に身を乗り出し、先で瑞希の胸を突く。
「 みなさい、こんなにめり込んだでしょ。
アンタも私に威張る前に、ここまで大きくしなさいな。 」
「 あ、あれは強化済みなのよっ! 」
「 そう、あれは武田商事の御堂と言える存在。強敵よ。 」
特殊警棒を手渡されると、詠美も突っついてみる。
「 わっ、深いっ! 」
驚く詠美の手が止まる。
特殊警棒の先を握る瑞希。
「 子供が憧れるのは分かるけど、人の身体で遊ぶのは止めようね。 」
目は笑っているものの、口元はかなりひきつっている。
瑞希が力強く警棒を引く。
詠美は手を離さず引っ張られ、そのままテーブル上の料理群に突っ込んでいく。
「 ふみゅ〜ん…私が悪いわけじゃないのに……。 」
詠美が涙目になりながら起き上がると、口に入り込んだ焼きそばを吐き出す。
頭から垂れるビールを無言で長谷部がふく中、詠美は瑞希に人差し指を向ける。
「 アンタ、シリコン入れてるでしょ! 」
瑞希の隣にいる千本が噴出して笑うと、不幸なその男は瓶で殴られ沈められる。
混迷した打ち上げもなんとか終わると、俺達は帰途に着く。
清香と詠美の話も、「シリコンで強化」に何故か落ち着き、瑞希の機嫌を悪くしただけで終わる。
駐車場につくと、酔いが廻った瑞希が撃沈し、くたばっていた大志もろとも後部座席に放り込む。
運転席に乗り込もうとした時、顔面に何かが付着する。
パイだ。生クリームたっぷりの…。
「 不正な勝利に、賭けの結果なんて関係無いのよっ!
大人しくパイまみれになりなさいっ!! 」
店から後をつけてきていた詠美と長谷部だ。
ええい………。
1 先に撤退した小野崎党を呼び寄せる。
それまで時間稼ぎに徹する。
2 急いで車の中に飛び乗り、くたばっている2人を叩き起こす。
車を利用して詠美達を挟み込むぞ!
3 もう俺一人で十分だ。
投げてきたパイをキャッチして、反撃に使用する。
4 前に戻る。
青紫超先生について
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/2572/neko.htm ttp://chosensei.tripod.co.jp/ 旧日本陸軍の強化兵
薬品を用いる事で、通常の人間以上の能力を持たせようとした計画があるそうで。
代表的なのが、夜でも見えるようになる薬だとか。
特殊警棒
金属バットより硬いです。
主に警官やヤクザが使用。稀に警備員も持っている。
一回だけ本物を触った事があるけど、確かに人が簡単に殺せると思った。
軽く振り回せて硬い。有事の際には一家に一本。(笑
>>164 諸葛尚殿
マブラヴは私も面白いと思いますよ。
序盤の学園編から後半のロボ編まで、楽しませてもらいました。
至高の名作とは言いませんが、マブラヴは普通に面白いです。
アロハオエ(・∀・)〜〜!!
私がガンパレとか知らないせいかもしれませぬ。
しっかし、どこに聖戦士ダンバインのネタがあるのやら…。
とりあえずコンプを目指して頑張ります。
左鎖骨は、筋肉の痛みが落ち着いてきました。
軽作業なら問題無いので、そろそろ復帰のつもり。
完治には、向こう二ヶ月かかるかもしれないらしいとか。
大人しく病院に行けば良かったかも。
超先生キタ━━━━< `ш´>━━━━!!
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「マジかよ!!」
二度も滅亡するところをこの目で見る事になったようです…。
本来ならばこちらも引くべきかもしれませぬが、選択肢が選ばれる間は
続けていくつもりです。
>武田太郎信勝殿
初心者板の方で何度かお会いしてましたが、
とうとう終わる時が来ましたな。
お疲れ様です。
●●●信長の野望、武将風雲録、あは講座!●●●
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1044528663/ こちらはスレストを喰らって強制dat逝き。
あはスレの一つや二つ、今更削除依頼する事もなかろうに……。
これで三戦板に逝く用事が無くなってしまった。
な、なんと……。
(新)騎馬軍団のみなさま、今までお疲れさまでした。
(´・ω・`)ノ 旦 <粗茶ですが、最期にお召し上がりください
なにやら、いつも私ばかりが選択しているようで気が引けるのですが……
3.でよろしくお願いいたします。
では、バイナリー(2進法)
清香達はすでにいない。
間近にいる大志と瑞希は戦闘不能。
( まったく…。
このうえは、俺一人で詠美を約束通りのパイまみれにしてやらねばならんな。 )
開かれた運転席のドアに隠れる。
顔半分にべったりとついたパイを取り、俺は詠美の方を覗きこむ。
目に映ったものは、長谷部から受け取ったパイを構える詠美だ。
「 隠れてないで出てきなさいよっ! 」
詠美が再び投げる。
俺は素早く顔を引っ込めるが、飛んできたパイは、ドアに隠れきっていない足に命中する。
最悪だ。
足についたパイをはがし、先のパイと共に両手に持つ。
「 詠美、賭けに負けたのはお前さんだ。
覚悟は出来てるだろうな!? 」
言うなり、俺は立ち上がり、詠美にめがけてパイを投げつける。
詠美に投げたのは一つで、残りは長谷部に投げつける。
「 うきゃぁっ! 」
「 …ぶっ……! 」
妙な悲鳴を上げた詠美の胸に当たったパイは、そこから腹にかけて残った生クリームを撒き散らす。
カートに乗せていた箱からパイを取り出していた長谷部は、顔面に喰らい、勢い余って後ろに倒れる。
倒れた時に後頭部が何かに当たったのか、そのまま長谷部が動かなくなる。
渡してくれる者のいなくなった詠美が、慌てて箱に飛びつく。
よし、突撃だ…!
「 おとなしく罰ゲームを受けるんだな、詠美! 」
車から駆けた俺に、慌てながら詠美がパイを投げる。
「 卑怯な手を使って勝ったのが、何が勝利よ!
何が罰ゲームよ! 」
飛んできた一つを、俺は左手の平で受ける。
べちゃりとパイの中に手がめり込む。
それを右手で持ち直す。
「 仕掛けたのはそっちが先だろ。
程度の差はあるが、妨害工作をしたのは同じだ。
お前は負けたんだよ、詠美。 」
言い終わると同時に投げたパイ。
今度は狙ったとおり、顔面に当たる。
「 ぶぎゅ……。 」
詠美の動きが一瞬止まり、パイが顔面からずり落ちる。
プッと鼻の穴からつまったパイが飛び出ると、詠美の目に涙が溜まる。
「 えぐっ………。
いつもいつも…、私だけ嫌われて…馬鹿にされて……!
西叉もそうだし、パンダだってあいつらだって…!! 」
突然喚き始めた詠美。
どうしたというのだ…?
肩を震わせ、詠美が泣きながら言葉を続けた。
「 アンタだって、私がコミケから消えた方がいいと思ってるんでしょっ!!
確かに、毎回列が長いおかげでスタッフの数はいるし、そういった大手サークルを
嫌う人がいるのは分かるけど…。
私をそこまで嫌わなくたっていいじゃないの!
何が気に入らないのっ!?
私の何が気に入らないの!? 」
滝の様に流れる涙のおかげで、白く染まった顔に二本の線が浮き出る。
詠美の泣き喚く態度から、今は馬鹿な事を言っては済ますわけには行かない。
顔を見れば見るほど笑えてくるのだが…。
俺は走るのを止め、ゆっくりと歩きながら近づく事にした。
「 誰が何を言ったかは知らないが、俺は詠美が消えればいいなどとは思っていないぞ。
俺が考えているのは、せいぜい罰ゲームを完遂する事だけだ。 」
「 うるさいっ!
何をぎよしもの面してんのよっ!
言いたいことがあれば、好きなように言えばいいでしょ!! 」
ぎよしもの…?
偽善者……の事だろうが…。
それでいいんだよな………。
「 おい落ち着け!
何をそんなに…! 」
「 それ以上近づいたら、パイの中に頭突っ込んで、窒息して死んでやるわっ!
アンタ達の望みどおり死んでやるわよ!! 」
「 お、おい!! 」
わけの分からないまま、詠美は箱の中に頭を突っ込ませる。
まさかアレで死ぬ気とは思えなかったが、放置するわけにも行かず、俺はまた走ってそばによる。
「 詠美、何をくだらないことをしてるんだ。
誰が詠美に死ねと言った…! 」
傍に寄り、詠美の肩を揺らす。
ゆっくりと頭が上がってくる…。
べちゃ…。
詠美の頭が上がってきたと思ったら、突然俺の視界が真っ暗になる。
「 ぐりぐり〜♪ 」
詠美が鼻歌のように言いながら、俺の視界を遮っているパイを押し付ける。
「 ひっかかったわね♪
この詠美ちゃん様がそう簡単に死ぬわけないでしょ♪
大庭詠美、武田勝頼を討ち取ったりぃ〜♪ 」
俺は左手でパイを押し付けている詠美の手を握る。
「 あ…。復活した? 」
詠美の笑った声。
俺はそれに返事をせず、右手でパイを取り、それを詠美の顔面に押し付ける。
「 ああ、ちょっと待って…じょ、冗談にきま…たらば! 」
ぐりぐりと、パイを刷り込むように顔に押し付ける。
「 ぐももま_うysんдk…… 」
やがて、手を離し、パイがずり落ちる。
詠美の目と合う。
「 お、怒ってる…? 」
「 当然だ。 」
「 あきゃ!? 」
俺は詠美を持ち上げると、そのまま頭から箱の中に放り込む。
ぐちゃぐちゃとパイの潰れる嫌な音をたてながら、詠美が突っ込んでいった。
「 ふみゅ〜ん……。出しなさいよぅ……。 」
何か声が聞こえる。大丈夫のようだ。
このまま放置するのもなんなので、俺は詠美と長谷部も車に放り込み、とりあ
えず八王子に向かった。
「 な、なんなの…勝頼君…? 」
帰り着くなり、頭半分が真っ白な俺と、上半身真っ白な詠美を見て、朱美さんが驚く。
「 あ〜朱美さん、こいつを風呂に入れてやってくれませんか?
コミケでの宿敵ですが、放置する事出来ずに一旦連れてきました。 」
「 うん、分かったわ。
今日はお疲れ様。ゆっくり休んでね。
あ、そうそう、本社から何か届いていたわよ。
勝頼君の部屋に置いてあるから。 」
「 了解です。 」
朱美さんと別れ、俺はさっさと自室に向かう。
途中で、氏直に会って、詠美は誰なのかと何度も聞かれる。
放っておいて貰いたいものだ。どうせ明日になれば歩いて帰る。
部屋に入ると、3冊のバインダーが置かれている。
手にとって見てみると、木曾農林の一件が解決した事と、細川政元の討伐に成功した報告
が載っていた。
もう一冊は、木曾農林の一件の報復として立案された、岐阜城攻撃作戦の提案書だった。
近々、織田産業グループの社長、織田信長が貸切で岐阜城で酒宴を行うという。
そこに乱入しようというものだったが…。
残りの一冊は、長野と甲府の温泉街を参考にしたいと、能登半島の一大勢力である鶴来屋か
ら見学の要請が来ていて、相手を俺にしてくれと言う事らしい。
今の俺の周辺では、戦闘行為は実に難しい。
岐阜城攻撃に、増援の朝倉勢と尼子勢がいるのは心強いが、今日まで協力関係にあった北条勢
がいないのでは戦力には心許ない。
鶴来屋の相手をするほうが楽なのだろうが…。
本社の報告では、現会長の柏木千鶴という女性は、毛利元就とタメがはれる偽善者らしいが。
すでに、予定された俺の八王子での任期は終わってる…。どうするか…。
1 まあ、これは誰でもなんとかなるだろう。今は関東の統治が優先だ。
俺は朱美さんと詠美の風呂を覗きに逝く。
2 何の、偽善者の一人や2人、どうってことないさ。
鶴来屋の案内をする為に、俺は数名連れて本社に戻る。
3 やる以上は一撃必殺だ。信長を殺せなくても結構。
一撃必殺にすべてを託し、岐阜城を攻める。
4 前に戻る
漢なら覗くべきなのだろうが、偽善者スキーの漏れとしては
2
これだね。
……選んで良かったんだよね?
いいですよー。
明日の昼間ぐらいから書きはじめまつ。
いつも女問題起こす香具師から、緊急連絡が入ったので逝ってきます。
物凄く嫌な予感がします。
岐阜城への嫌がらせは別働隊に任し、俺は鶴来屋の方を引き受けようか…。
行動を決めた俺は、すぐに本社に電話をし、鶴来屋の方を引きうけると返答する。
これで一時的に本社に戻る事になるが、その時に連れていくのは諏訪のみにしておく。
諏訪は俺と同族で信州にも詳しいし、道案内も出来るはずだ。
他の面子を引きぬくと、ぶるほ〜んの経営と護衛に支障が出る。
ここはしばしの別れとしておこう。
なにかあれば呼べばいいし…。
諏訪に連絡をして、明日の朝に本社に向かう事を伝えると、今度は音夢や亀井の
とっつぁんが岐阜に向かう事を聞く。
2人も明朝に出ると言う事ので、せめて挨拶はしていきたいという。
音夢の方は心配ないが、亀井のとっつぁんだけはどうも不安だ…。
朝になり、出発の時刻を迎える。
開店前の1階フロアで、俺は音夢と亀井と会う。
2人の隊は、今度の作戦が終わり次第、故郷に戻ると言う。
短い間だったが、かけがいのない仲間達だ。
最後に握手をし、音夢はさくらを連れて出て行く。
この仲間との別れの時に、あのアフォが割り込んでくる。
「 どこに行くか知らないけど、今度のコミケじゃ、この詠美ちゃん様が
アンタと合同で本を出してあげるから、ありがたく思いなさいよ♪ 」
着替えや洗顔も終わり、朝から機嫌のいい詠美。
ムッとした亀井が、背後の若い衆から何かを受け取る。
「 小娘、ワシからの置き土産だ。とくと堪能するがいい。 」
「 ぶはぁjkけro;……。 」
亀井が無造作に押しつけたものは、牛丼……。
蓋を明けてぐりぐりと詠美の顔面に押しこむと、亀井は笑いながら出て行く。
「 では勝頼社長、ご健闘を!
アッハッハー! 」
詠美の顔面よりあつあつの牛丼がぼろりと落ちる。
「 お前は何で食べ物を粗末にするのさ…。 」
フロアの掃除をしていた大空寺が、目に涙をためて呆然とする詠美に詰め寄る。
お前は音夢にくっついていけよ…。
慌てて出てくる朱美さん。
諏訪が俺を肘でつつく。
「 若、ここは羽瀬川さんに任せて行きましょう。 」
「 そうだな。では朱美さん、ちょっと本社に行ってきますので! 」
大空寺と詠美に挟まれ、ちょっとは苦戦するだろう。
でも朱美さんなら任せておいても大丈夫だ。
多分…。
本社につくと、すぐに日程を聞き、その予定通りの日時に迎えに行く。
その時丁度いた高坂から、鶴来屋会長柏木千鶴に気をつけるようにと忠告を受ける。
また、単なる見学では無さそうだとも聞く。
待ち合わせの場所に到着すると、女性が4人ほど集まって雑談をしている。
割と長身で長く綺麗な黒髪を持った女性と、短髪で、いかにも私はボーイッシュです
と雰囲気で語っているような女性。
残る2人は、身長こそは大差がないが小柄で、一方はおかっぱ頭で無表情。
もう一人は長い髪を後ろで束ね、前髪に音夢と同じようなアンテナが立っていた。
あの黒い長髪が問題の会長だろう。写真通り若いな。
「 若、あれのようですね。
噂に聞く四姉妹ですな。 」
「 そうだな。では仕事といくか…。 」
山梨方面の観光地を廻った後、俺達は本社が用意したホテルで一泊する。
俺は自室で今日1日の事を思い出す。
道中はなかなか騒々しかったが、うわさの偽善振りに出会う事がなく、拍子抜け
であった。
みやげ物を大量に買いこむ、アンテナを持つ四女初音。
ぶらぶらと、暇そうについてくるだけのボーイッシュ次女の梓。
丁寧な態度で、俺達の話しに耳を傾ける会長であり、長女の千鶴。
だが、どこか上の空で、話しが頭に詰まって行っている様には見えなかった。
そんな姉を、無表情で冷静に見詰める三女の楓。
「 何か変ですな…。 」
そういえば、途中で諏訪が小声でそのような事を言っていたな…。
夕食の際に聞いてみようか…。
能登半島の方での、畠山財閥との抗争に関する何かかもしれないし。
また援軍とか言われたら困るが。
「 この料理おいしいね〜♪ 」
「 そうだな〜。千鶴姉もここまで作れたらいいんだけどな〜。 」
初音と梓の何気ない会話。
どうやら千鶴会長は料理が駄目な様だ。
会長の箸を持つ手がプルプルと小刻みに震える。
顔は相変わらずにっこりとしていたが…。
「 でもサ、千鶴姉のは食べたら死んじゃうからなー。
アハハハハハハハハッ! 」
料理に出された酒を飲んでは陽気に笑う梓。
未成年っぽいのが気になるが、思えば、祖父はガキの頃から飲んでいたので
特に気にする事ではないだろう。
長女が次女の方を向いて一言。
「 梓、少し行儀が悪いわよ。 」
やんわりといった、気品のある声だ。
「 あんまりオイタが過ぎると…分かってるわよね…? 」
その一言で、梓はピタリと笑いを止めると、姿勢を正す。
「 あ、ああ分かってるよ…。
たまにの旅行だから、ちょっとハメをはずしちゃっただけだって…。
アハハ…、嫌だなぁ千鶴姉ったら…。ハ、ハハハ…。 」
「 まあまあ、お気になされずに。
会長も一杯どうですか? 」
「 それでは…、少しだけいだだきますね…。 」
俺の薦めで、本当にわずかだけ酒を取る会長。
実に楽しそうに微笑んでいるものの、どうも覇気に欠けた所があった。
どうだろうか…。
思いきって聞いてみるのは?
何か上の空で、元気も無いように見える。
今回の件が、ただの見学で無いようには俺にも見えた。
さてどう切り出すか…。
1 こちらに何か不備が無いかを聞いてみる。
ひょっとしたら気に入らない何かがあったのかもしれない。
2 「 何かお悩みですか? それともお疲れでしょうか…? 」
と、さりげなく会話を始めてみる。
3 後で会長と2人で会い、本当の目的を聞いて見る。
何かあるはずだ。
4 前に戻る
「 この詠美ちゃん様は怒らせると怖いんだからねっ…! 」
ゴソゴソと手を箱に突っ込みながら、詠美は不敵な笑みを浮かべる。
そこで、テーブルの端で飲んでいて詠美のそばに位置する大田原が、ドンッと強く詠美を押す。
カートに両手を突っ込み、前屈みになっていた詠美はバランスを崩して真横に倒れる。
「 あっ…と、馬鹿っ…!
ぎよしものに激しくワラタ(そして萌えた)、そんな高山です。
そして、千鶴さんですか……。実は我が本命キャラです。(苦笑
いや、私の嗜好は置いといて…。
ここはストレートに3.でお願いいたします。
2人で話し合わなくちゃ……ね。(何を言っておるんだか
>>181殿
選択お疲れ様です。
私ばかり選んでしまっているようで、何かと恐縮する今日この頃。
これからも是非、選択なさってください。
そして、……ナイスチョイス!
>>189殿
職人様でありますかな。
そんな風にちゃん様乱入も面白そうな……。
文体もどことなく冷泉殿と似ておられるようで、とても興味あるさわりでした。
(……ちゃん様って以外に汎用性のあるキャラなんだな…初めて気づいた次第です)
あぼーん
あぼーん
他の姉妹や、諏訪の前では話せない何かが、千鶴会長にあるのかもしれない。
他の姉妹はただの観光旅行に着いて来たという様子だ。
これは後で本人から直接聞いてみたほうがいいだろう。
この場では、俺は終始雑談だけで通した。
千鶴会長には、明日の予定である信州方面見学の打ち合わせをすると言って、
後で2人で会う事にする。
「 詳しい話はその時にします…。 」
話しが決まると、そう軽く言った千鶴会長。
小さなコップに注がれたウィスキーをぐいっとあおる。
「 あんまり勢いよく飲むと、またゲロって泣くことになるって言うのにな…。 」
次女梓が笑いながら言った。
大分酒が廻っているようだ。
「 まあいいじゃないですか。
量的には大したこと無いですし…。 」
他の姉妹の相手をしていた諏訪。
こんな時にも吉野家の牛丼をテーブルの上に並べている。
一応、諏訪には「他の姉妹の様子を観察しておくように」とは言っておいたが…。
どうだか………。
食事が終わり、各自は睡眠時間まで自由行動となる。
諏訪は3姉妹の様子を報告した後に風呂に向かい、俺は千鶴会長が来るのを自室で待つ。
こちらから行こうと思ったが、他の姉妹に見られると困ると言うので、俺は待つ事に。
食後から一時間ぐらい過ぎた頃か、千鶴会長がやってくる。
室内に招き、畳の間にてちゃぶ台につく。
「 まあ、とにかく明日の予定を説明しておきましょう…。 」
ちゃぶ台の上に用意していたスコッチウィスキーを適当に注ぐぎ、千鶴会長に渡す。
同様に用意されていた、長野の観光地簡易マップも渡し、簡単に説明をする。
あらかた説明が終わり、俺が一息つくと千鶴会長が切りだす。
「 勝頼社長からお呼びが無ければ、私の方からお伺いするつもりでした…。 」
持っていたグラスを置き、千鶴会長が真顔になる。
俺もグラスを置き、姿勢を正す。
「 そうですか、やはり何か他に目的がありましたか。
遠慮なく言ってください。お役に立てることがあれば、何でも協力しますよ。 」
味方をつくる時は、惜しげもない援助と誠実さが要になる。
死んだ親父が自身の経験と、ライバルであった長尾の親父の経験を元に言い残した言葉だ。
それに俺は習い、千鶴会長というより、鶴来屋との友好関係を築こうと考えた。
千鶴会長は目線を逸らし、ほんの数秒だけ考えてから言った。
「 ……人を探しています。
私達の親戚筋に当たる男性です。
二週間前から連絡が途絶え、嫌な事件も起こっています。これを…。 」
千鶴会長が新聞の切り抜きをバッグより取り出し、俺に渡す。
早速見てみる…。
なになに………?
長野県塩尻市にて巡視中の警官惨殺……。
確かこれは…、二週間ほど前に、織田産業の攻撃の一つとして闇に葬られた事件では…?
「 その事件は、残念ながら織田産業グループは関係ありません。 」
淡々と言う千鶴会長の言葉に卒倒しそうになるのを堪える俺。
長野県内部で織田産業との抗争は極秘扱だったのに、この能登半島の先にいる女性は
知っており、我々がその事件に対しどのような考えを持っていたかまで見抜いているようだ。
「 ………………。
そうですか……。しかし、これがその男性と関わりのある事件ですか?
確か、この時の凶器は、日本刀もしくは大型のサバイバルナイフと聞いています。
まさかその男性がこれら凶器で斬ったとか…? 」
苦笑いする俺に、千鶴会長は厳しい目をする。
「 名前は柏木耕一、20歳。塩尻市に住んでいました。
今はどこにいるのか、少しばかりでも構いませんから調べていただけませんか…?
私達の情報力では、塩尻市のアパートから姿を消した事までしか分かりません。
地元の武田商事なら、何とか探せれるかと思います。
報酬はそちらの望んだだけお渡しします。
何か…、手がかりでもいいので…! 」
最後にはちゃぶ台上に身を乗り出してまで言った千鶴会長。
何がそこまでの態度をさせるのか、俺にはよく分からなかった。
「 分かりました。
至急本社と県警に連絡をして、柏木耕一の足取りを追いましょう。
ですが………。 」
「 報酬なら見つかり次第に……。 」
素早く言い出した千鶴会長に、右手の平を向け、俺は言う。
「 報酬より、何故彼が警官惨殺事件に関わっているのか、詳しく教えていだだけませんか? 」
千鶴会長は再び姿勢を正し、スコッチに軽く口をつける。
グラスを置いて一言。
「 恐らく、本当の事を話したところで、信じてはいただけません。
勝手な言い方ですが、耕一さんの居所が判明したら、武田の方はこの件から速やかに
手を引いてください。恐ろしく…危険ですので…。 」
翌朝、すぐに本社と県警に連絡を入れる。
目標である柏木耕一を追え、と。
俺達は何事も無かったかのように諏訪市に入る。
ここから蓼科の方に向う予定だが、千鶴会長の目的は塩尻にある。
昼過ぎに蓼科に到着してからの見学は、四女の初音嬢が詳しく見てみたいと言う事で、肝心の千鶴会長
は黙って席をはずして姿を消してしまう。
「 これは困りましたねぇ…。どうします? 」
蓼科のホテルのロビーに残った3姉妹を見て、諏訪が困ったように言う。
四女の初音嬢は高校生だそうだが、容姿は大空寺以上にお子様で、小学生と見間違えかねない。
諏訪が言いたいのは、「こんな子供を案内するのが仕事なんですか?」ってとこだろう。
「 諏訪、済まないがそちらの3姉妹は任せる。
俺は会長を追う。何かあったらすぐに連絡するから、その時は見学を中止して駆けつけてくれ。 」
「 わ…分かりました…。 」
真顔で迫る俺に、諏訪は仕方なく頷く。
話が済むと、俺はタクシーを走らせ、塩尻に向かう。
この場を一旦離れた千鶴会長は、恐らく塩尻に向ったはずだ。
タクシーに乗っている間に、本社から連絡が入る。
「 勝頼社長、県警の高遠が道案内をします。
諏訪市のご自宅でお待ちください。 」
「 了解だ…。 」
いささか遠回りになるが、俺は自宅に向かう。
県警から派遣されてきた高遠は遠縁に当たる。
まあ、そんな事はどうでもよく、今は千鶴会長がいるであろう塩尻の柏木耕一のアパートに走る。
何かの事件に巻き込まれ、会長の身に何かがあれば、後々まで武田商事は護衛も出来ぬと言われる。
改造された覆面パトで塩尻まで突っ走り、問題のアパートまで来る。
「 武田社長、アレは柏木会長では…!? 」
高遠が指差した方向に、狭い路地に面した安アパートの2階で千鶴会長が歩いている。
もう10秒もしないうちに、2階にある耕一の部屋を開けて入っていくであろう…。
どうする…?
1 ひょっとしたら、何かしらのワナが扉に仕掛けられているかもしれない。
扉を開けさせる前に、こちらに注意を引かせるために、大声で呼びかける。
2 とりあえず周りの様子を見ておこう。
何かの抗争で、敵らしき存在が千鶴会長を狙っているのかもしれない。
3 周りの様子を伺いながら、慎重にアパートに向う。
千鶴会長の後を追う。
4 前に戻る。
>> 189殿
それって
>>157の一部分ですよね………。
どこかに貼ろうとして誤爆ったんでしょうか…。
謎でおじゃりまする。
>>190 高山殿
高山殿も千鶴萌えですか。
やはり千鶴さんは偉大ですな。
かくいう私も千鶴萌えで、数年前、プレス事故を起こした会社の忘年会の後で、
三つ年上の後輩相手に、柏木千鶴の素晴らしさを酔った勢いで語り、
彼は彼で、「芹華(東鳩)先輩に勝るキャラなし」などと萌え論争をした覚えがあります。
強すぎた萌えゆえか、痕Rはついに手付かずに。
極限まで容姿が変り、「できすぎ」まで無くなったアレを、痕と認識出来なかった私は
時流についていけなかったというわけですな…。
信長の野望蒼天録PK新武将、マブラヴの面子を改装。
http://www.tees.ne.jp/~precia/maburavu.zip 未だに蒼天録PKをやる人は、どうぞ。
画像は、適当に切り抜いただけなので質が良くないですが。
あぼーん
200!!
ちなみに某は楓タン萌えでござる。
・・・いや、おかっぱとかボブとか好きなので。
選択肢は無難に3でお願いします。
>>198 何とも興味深い展開ですなぁ。耕一と同年の頃に痕をやった身にて、彼が出てくるのは少し嬉しかったり。
…189は、似てるも何も、コピーですよね……気づかぬとは情けない…∧||∧
そんな私も、まだ酒をやめておらなかった頃、さんざん酔っぱらった揚げ句、
部の先輩後輩相手に曰く「先輩(同じく来栖川です)は基本的に最強だ」曰く「だが、千鶴さんはさらに最高だ」と語りだし、
痕を貸した先輩がまだトゥルーエンドをクリアしてないと聞くと、
「そんなにやる気がないなら選択肢を全部教えるからエンドだけでも見ろ」と延々と正解選択肢をそらんじる始末。
痕Rもまだやっておりませぬ。超先生の超テキストがない痕というのが、イマイチ実感できぬモノで…。
まぁ、あの容姿でも機会さえあればやってみたいとは思っていますが。
>>201 信親殿お久しゅう。
ふと思いついたのですが、「姫若子×おかっぱ」と言い換えると何か妖しげな方向になりかねませんな
…って……い、いや、ごめんなさいっ!
「 高遠…、後を追うぞ…。
周りにも気をつけてくれ…。 」
俺は高遠に言うなり、すぐにアパートの階段を目指して歩き始める。
一応、誰か見ている者はいないか周りを見つつ進む。
「 了解ですが…、まあ、この辺は特に異常はないと思うのですがね…。 」
町内の地図を見ながら、高遠は周りを見渡す。
この辺はどこも道が狭く車も多い。仮に狙撃でも行おうものなら、逃げるのに困る。
目標を討つ事はそれなりにできても、逃げるのに向かない土地だとは聞くが。
高遠は周りに停車している車がないか見渡したあと、俺の後を追ってくる。
俺が階段に差し掛かったところで、千鶴会長はドアを開けて中に入っていく。
「 高遠、遅れるなよ…! 」
「 了解…。 」
忍び足で部屋に向う。
高遠から渡された資料に書いてあるとおりの部屋に、千鶴会長は入ったようだ。
「 206号室か……。
よし、行くぞ……。 」
先に千鶴会長が入っているのだ。
鍵もかかってなく、俺がノブを廻すと扉は開く。
「 誰ッ!? 」
部屋の奥から驚くような、悲鳴じみた声。
千鶴会長のものだ。
扉を開け始めると、隙間から嫌な匂いが鼻をつく。
何かが腐ったような生臭い匂い…。
俺は落ち着いて千鶴会長に答える。
「 武田勝頼です。ここにいるだろうと思って、勝手に来ました。
どうですか、何か見つかりましたか……? 」
このアパートは、玄関の扉を開けると台所になっており、実際の部屋に入るまでには
もう一枚扉を開けるようになっている。
こちらに驚いて振り向いた千鶴会長は、そのもう一枚の扉のところで立ち止まっている。
扉は僅かに開いているだけで、まだ入ってはいないようだが……。
それにしても臭い。
嫌な匂いに、血のものまで混じっている気がする。
腐った匂いの正体は不明でも、血の匂いまで俺が間違える事は無い。
「 すみません、ちょっと拝見させていただきますよ。 」
高遠が俺を押しのけ、前に進み千鶴会長に言う。
仕事柄、これはやむをえない事だが…。
扉から離れ、俺の傍に来る千鶴会長。
表情は蒼ざめており、目は宙を浮いている。
「 中はどうなっていたんですか…? 」
俺の言葉に、会長は震えるような小さな声で答えた。
「 ……3人分の死体と、その血です………。 」
答え終わると、高遠が血相を変えて部屋から飛び出してくる。
「 武田社長、ただちに本署に応援を呼びます!!
それと、中は見ないで下さい。しばらく夢に出ますよ。
おい、俺だ、高遠だ。
大井のおやっさんと鑑識を呼び出せ、殺しだ。
それも、バラバラだ。3人分ある、急げと伝えろ!! 」
慌てた高遠が無線で吼えている間に、千鶴会長は静かに出て行った。
俺も同じように部屋から出て、千鶴会長を追う。
アパートの階段を降りきると、千鶴会長が振り返り言った。
先ほどまでどんよりとした表情ではなく、何か決意を固めたかのような鋭い目をしている。
「 勝頼社長、この件は妹達には伝えないで下さい…。 」
「 分かっています。
それより、肝心の柏木耕一はあの中に…? 」
力無く、首を左右に振る会長。
「 となると、アレは耕一がやったもの……? 」
「 そういう事になります…。残念ですが…。 」
「 詳しい結果が出るまで、蓼科で待ちましょうか。
塩尻にいては危険でしょうから。 」
「 そうですね、では隣をどうぞ。
こうみえても、私は運転が得意なんですよ。 」
厳しい表情は消え、微笑する千鶴会長。
助手席のドアが自動で開き、俺は先に乗り込む。
会長は乗り込む前に、一度だけあの部屋を振り返り言った。
「 耕一さんは…、もう昔の耕一さんじゃないんですね……。 」
あまりにか細い声で、俺にはよく聞こえなかった。
運転席に乗り込んだ千鶴会長は、元気にアクセルを吹かして走らせる。
途中で柏木耕一に関することを聞く。
ごく普通の青年で大学生。落ち着き払った態度で、やや大人びたところも。
古くから四姉妹とは付き合いがあり、姉妹からはよく好かれたという。
( ううん…ただの青年だな。何か屈折した過去も無いときている…。 )
で、二週間前に事件の起こった時間帯と共に音信普通…。
何がどうなっているのやら…。
何とか蓼科に帰り着く。
まったく、何が運転が得意だ……。
乗る前に彼女の車をちょっと観察すれば分かった事なのに。
千鶴会長は免許が取立てで、そこら中にぶつけまくってここまで走ってきた。
よせばいいのに、やたらと全長があるリムジンと張り合い、ハンドル操作を誤って横転。
ゴロゴロと転がった挙句、元通りになったから良かったようなものの、本当ならジャフを
呼ぶ羽目になるところだ。
「 あんなリムジンには、一度でいいから勝ってみたいと思いませんか? 」
楽しそうに言う会長に、俺は「そうですねー」(笑っていいとも風)と答えて済ます。
「 うう……。 」
しょんぼりする千鶴会長を迎えたのは、他の姉妹たち。
わざわざホテル前で待っていたようだ。
「 千鶴お姉ちゃん、ちゃんと説明と改装方法とかを聞いておいたよ♪ 」
元気に寄って来た初音嬢。
残りの2人と諏訪も、後から寄ってくる。
「 あら初音、ご苦労様。
もうすぐ晩御飯だから、先にみんなで行っていてくれない? 」
「 うん、千鶴お姉ちゃんも早くね。 」
初音嬢が残りの姉妹と諏訪を連れて、先に行く。
だいたい遠ざかると、俺は会長に聞く。
「 ところで、姉妹達全員は柏木耕一とは細かい連絡は取っていなかったんですか?
誰か一人、いてもおかしくは無いと思いますが。 」
「 ふふふ、耕一さんと一番連絡を取っているのは私ですよ。
…もう、変な意味じゃないですからね♪ 」
僅かに、にやついた俺の肩を、照れ笑いしながらはたく会長。
「 なら、姉妹達には教えられるギリギリの線まで情報を流し、何か他に知っているか、
手がかりになるような事がないか聞いてみませんか? 」
「 ううん……。あの子達が何か知っているなら、確かに楽ですけど…。
多分、耕一さんは何も言っていないと思いますよ。 」
十年以上も昔から知り合い、耕一そのものをよく知っているし、自分が一番彼と詳しい連絡
をとっていたという千鶴会長。
ま、一応の事もあり、俺は夕食時に耕一の事を残った姉妹に聞いてみることにした。
千鶴会長は一切話すなと言うが…、。
「 ……と言う事でな、みんな…知らないか?
どんな事でもいい。情報があれば、武田商事や長野県警の捜査に役立つ。 」
俺の隣に座る千鶴会長、やはりムッとしてしまった。
「 勝頼社長も、昔の耕一さんと同じで、ちょっと聞き分けないところがありますね…。 」
額に小さな青筋を浮かべ、目元だけで笑って言う会長。
ちょっと怖いのですが…。
「 社長さんも大変だねー。
ま、知っている事ならみんな同じじゃないかな〜。
そこの貧乳が一番連絡を取っていたんだし、千鶴姉が知らない事は、みんな知らないん
じゃないかな。 」
グシャッ!!
どうでもいいと言わないばかりの梓嬢の顔面に、物凄い勢いで急須が突っ込む。
みんなは、一斉に投げた大元、千鶴会長の方を見る。
「 あら、みんなどうしたの?
今日の山菜料理、おいしそうよ♪ 」
( この人は……。 )
なんとなく、柏木千鶴の事が少し分かった気がする。
「 あ、あははは…。本当に美味しいねぇ…。 」
ひきつった笑いをする初音嬢。
ひっくり返って動かなくなる梓嬢。彼女の皿から料理を取っていく楓嬢。
「 ………姉さん、食べないなら貰うよ……。 」
俺はその様子を苦笑して見守るだけだが…。
やはり、何か聞いておくことは悪いことではないだろう。
もう一部は話してしまったのだし…。
さて、誰に聞いてみようか。
この話を長期化するのは、千鶴会長の心象から言ってもまずい。
今数分だけで切り上げねばなるまい。
それにしても、自分が一番連絡をとっているからと言って、姉妹で情報交換もしないとは千鶴会長
も何を考えているのやら…。
それだけ自分と耕一との繋がりに自信があったと見るべきか。
とにかく聞いてみよう。
1 初音嬢に聞いてみる。
千鶴会長に気を使っているものの、知っている事は話してくれるだろう。
2 楓嬢に聞いてみる
無言無表情で、梓嬢の料理を食べている。多分、大丈夫だろう…。
3 梓嬢を起こして聞いてみる。
大丈夫なのか…?
4 前に戻る
巨乳スキーがお答えしよう!!
ズバリ、3!!
「 まあ、何か知っているかもしれませんし、ちょっと聞いてみますよ。 」
やや不機嫌な千鶴会長に言うと、白目をむいている梓嬢のそばに行く。
梓嬢は大の字になり、ぴくりとも動かない。
「 すぐに起きますよ。 」
俺は笑って、梓嬢の鼻と口を塞ぐ。
「 ちょっと…やりすぎかも……。 」
横目で見ている初音嬢が苦笑いする。
割と大き目の乳を揉んでやってもいいが、他の姉妹が見ている前でそうはいかない。
仕方なく、鼻と口を塞ぎ、様子を見る。すぐに起きるはずだ。
「 んぷっ、ふがっ! 」
数秒後に目を覚ました梓は、慌てながら起き上がる。
「 たはっ、はぁはぁ……。 」
「 起きたか、実は聞きt……。 」
「 うわっ、悪かった千鶴姉、ちょっとした出来心なんだって…。
いや、そりゃもう千鶴姉の美貌には敵わないから、ちょっと悪ふざけな事を言っただけで…。
って………、あれ? 」
目を覚ましたとたん、物凄い勢いで平伏してまくし立てる梓嬢。
どうやら勘違いしているようだ。
「 もう、梓ったら私の美貌には敵わないなんて…♪ 」
機嫌をあらためる千鶴会長。
目の前にいる者が俺だと分かった梓は、深いため息をつくと姿勢を正した。
「 悪いね、何か迷惑かけちゃったみたいで…。 」
悪びれずに言う梓。
「 気にしないでくれ。
それより、君は柏木耕一から…、何か特別な事を聞いてないかな?
こう、何か失踪の手がかりになるような事を…? 」
「 え…、何かって言われても……。 」
戸惑い、宙を見る梓…。
不信な目を向ける千鶴会長。
その目が俺を指しているのか、梓嬢を指しているのかは知らない。
梓嬢は宙に泳ぐ目をこちらに向けると、あきらめたように言い出だした。
「 これは…、誰にも言うなってアイツから言われたんだけど…。
アイツが変な夢でうなされるのは、みんなも知っていると思うんだ。
ただね、そういった時、アイツは高遠市にある城跡まで行って気を静めるとか言ってたよ。
城跡の本丸跡で、こう…空を見上げると、気が落ち着いてくるって。
そういえば…、最近は何か見えるっていっていたような気が…。
アイツに何かあった時は、私に高遠城跡まで来いって言っていたような気も……。
みんなはどう?
何も聞いてない? 」
梓嬢が姉妹達を見渡す。
が、誰一人何も言わない。
……バキッ………。
静かになった部屋で、木製のモノがへし折れる音が僅かに響いた。
音を立てた主は千鶴会長…。
手に持つ箸が、ものの見事に真っ二つにへし折れている…。
青筋を立てた会長が、梓に向く。
「 梓…、何であなたがそんな事まで知ってるの……?
姉さんに隠さずに、すべて教えなさい……。 」
動揺する梓…。
「 ちょっと、いや、アタシはアイツがみんなに話したモンだと思って…。
だから、その……っ…! 」
「 耕一さんと、どういう所まで進展したのか、速やかに言いなさい。
楓や初音も聞きたがってるわ。 」
鋭い視線を送る千鶴会長。
苦笑いを続ける初音嬢に、梓嬢しか見ていない会長の皿から料理を盗る楓嬢。
「 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 」
なんか、気分的なものか、部屋の温度も下がったのか、寒さを感じる。
梓嬢はヘビに睨まれたカエルのようにふ小刻みに震えている…。
「 さあ、言って楽になりなさいっ! 」
千鶴会長の目が、鋭いものから、怨恨でも篭った様なものになる。
「 ま、まあまあ…。
柏木会長も落ち着いて。せっかくの美貌が皺で台無しになりますよ。 」
俺は気楽に言い、スコッチの瓶を手に持つ。
気分は最悪だ。
茶目っ気のある美人会長が、今では皿屋敷にでもメイク無しで出られるような顔で
自分の妹を睨みつけている。
どうすればいいんだ…。
「 まあ、勝頼社長ったら…。
そんなに褒めても、お出しできるものはありませんよ♪ 」
片手を頬に当て、にっこりと笑う千鶴会長。
「 とにかく、高遠市に向ってみませんか?
妹さん方は見学を続行し、私と会長で高遠城跡に行って見ましょう。 」
「 そうね、その方がいいわね。
梓も見学で忙しいでしょうし、耕一さんの手を煩わせるわけにはいきませんし♪ 」
あっさり追従する会長に、梓嬢が噛み付く。
「 ちょっと待った。
高遠市に行くなら、アタシも行くよ。呼ばれてるのはたった一人。
武田の会長さんは支援してくれているからまだいいとして、他の姉妹はアイツから何も
聞いていないのなら、来るなって事じゃないかな?
アイツが頼っているのはアタシだし…。 」
得意げに言う梓に、会長が肩を震わせて反撃する。
「 私だって聞いているわっ!
高頼市の三番町で…。 」
「 ハイそこ、ウソ言わない!
高頼じゃなくて 高 遠 。 」
「 う、ううう………。 」
精神的優位にたった梓嬢に言われ、千鶴会長が黙って下を向く…。
「 修羅場ですな。
羽瀬川さんと高瀬さんを戦わせると、こうなる気がしますね。 」
ぶっそうな事を言って、諏訪が吉野家の牛丼を食べ続ける。
睨みあいを続ける2人……。
楓嬢は会長の皿からすべてを食べてしまい、満足げにしていた。
初音嬢は苦笑しながら、諏訪の用意した吉野家の牛丼に手をつける。
まったく…柏木耕一という奴は…。
千鶴会長と梓の二股を狙ってたんじゃないだろうな…。
1 「 分かった、分け隔ての無いように、姉妹全員を高遠に連れて行こう。 」
姉妹全員を伴い、高遠城跡に連れて行く。
2 「 何と言おうが、ここは会長が行くべきだろう。 」
梓には、残った姉妹の面倒を任せ、千鶴会長だけを高遠に連れて行く。
3 「 分かった、では梓君は高遠まで来てもらおう。 」
残った会長と姉妹は諏訪に任せ、俺は梓と高遠に行く。
4 前に戻る
四姉妹連れて行く場合は、諏訪も同行します。
2や3は2人だけで行動します。
>>210殿
私も巨乳は好きでして。
されど、巨乳から貧乳までOKで…。
守備範囲が広いのやら狭いのやら…、何か微妙です。
冷泉は、看護2の長崎真理亜から、はじるすの観月しおりまでOKだったり。
出来る事なら、こう…手で多いかぶせれるような乳が…。
昔、ストリップで触らしてくれる人がいて、触らせてもらったものの、
あんまり小さすぎて物足りなかった気が…。
リアルと2次元はまた違うものですな。
当方楓ハァハァなので1を選ばせてもらいます。
梓好きの方々すいません。
乳ですか、私はどっちかと言うとちっちゃい娘属性なので貧乳まんせーですね
巨乳だと逆に萎えるクズ野郎です、はい。
今度は乳談義ですか…みなさま熱いですな……。
さて、久しぶりに諏訪君が活躍ですかな?
千鶴さん好きに、楓萌え、巨乳スキーと集まられましたが、さてはて後は初音派だけですな。
そんな百花繚乱なこのスレが大好きです。
壁|・ω・`) ……ついでに、大きさより形派だとか抜かしてみたり。
218 :
呉班:03/03/25 00:05 ID:owfQUOCn
話の流れ的に初音スキーと成るべき所なのでしょうが、
中国紳士としては巨乳を推したいところで御座います。
大は小を兼ねるとも言いますし。
でも、小さくても紳士たるもの平気です。
4姉妹なら誰でもいけます!(w
はじるすで(;´Д`)ハァハァしてた某ですが敢えて言おう!
梓マンセーであると!!
「 分かった。分け隔ての無いように、姉妹全員を高遠に連れて行こう。
まあまあ、2人とも押さえて押さえて…。 」
苦笑し、なだめるように2人の間に割ってはいる。
「 仕方ないなぁ…。何があっても知らないよ。 」
納得し難い顔の梓嬢が、ゆっくりと引く。
梓嬢とは正反対に、うれしそうにする千鶴会長。
「 じゃあ、明日は早くなりますね。
さあ、食〜べようっと♪
……あれ…? 」
喜んだのもつかの間、自分の皿から食事が消えていることに気づいた千鶴会長。
横目で隣を見ると、そこには、先ほどから黙々と食べ続けているにもかかわらず、
料理がまったく減っていない楓嬢が。
「 楓、私の料理…どこに行ったかな…? 」
「 ここ。 」
淡々とした千鶴会長に、無表情で自分の腹を指差す楓嬢。
「 …姉さん、食べないのかと思った…。 」
「 くっ…、こっ…このっ…、きぃぃ……。 」
歯軋りしだした千鶴会長に、俺は牛丼を差し出す事で何とか収める。
しかも俺の分もだ。
「 ごめんなさいね。ちょっと、取り乱しちゃった、テヘッ♪ 」
にこやかに牛丼の蓋を開ける千鶴会長に、俺は底知れない何かを感じた。
同様に食事の無くなった梓嬢の方は、一人黙々と酒を飲み続け、何か考え事を
続けていた…。
高遠城址に向う朝、俺はワゴンを手配する。
すぐに武田の者が送ってきたので、たいして待たずに出発となった。
途中で高遠から連絡があり、先日の死骸は行方不明だった警官と判明したとある。
これは、二週間前の事件を調査していた警官で、一時報告に戻った者を除き、
すべて殺されていたという。
調査開始からすぐに行方不明になり、捜査は一時的に中断。
行方不明の警官を追うことになっていたらしい。
「 高遠、犯人の手がかりは? 」
携帯電話の向こうに問い掛ける。
運転している俺は、イヤホンとマイクを使って話しをしていた。
「 手がかりはありませんな。
凶器として置かれていた日本刀には指紋は一切無し。
しかも、鑑識と刀剣屋の話だと、ここまでバラバラに日本刀で斬ったのなら、
刃が相当痛むはずだと言われています。 」
「 という事は、刃の損傷は少ない、もしくは使っていない? 」
「 そうですね、何度かは使っているようです。
ですが、切り口を見る限りでは、もっとキレのいいモノを使っているように
見えるそうです。
例えば、青龍刀とか…マグロをさばくような大きな包丁…。
日本刀は、どちらかというと頑丈でも切れ味はイイ方ではありません。 」
「 そうだな…。そもそもアレは突くものだというしな…。 」
となると、犯人は中国人か猟師か…?
んなわけないし……。
「 若、これでは二週間前の事件の事も分かりませんな…。
残った警官は怖くてしゃべれなくなるでしょうし…。 」
助手席に座る諏訪。
一部始終を聞かせると、不安げな表情を浮かべる。
「 この件、どう思う諏訪…。
二週間前に殺された警官に、同時期に失踪した柏木耕一、そして捜査中で殺された
警官のバラバラ死体。残された日本刀…。
俺には真相が見えん。 」
「 そうですね。
これなら、柏木耕一が警官を殺して、調査に来たのも殺し、姿を消したように見え
ますが、そうとはまるで思えません。 」
諏訪が言うと、後ろから千鶴会長が身を乗り出してくる。
「 そりゃそうですよ、耕一さんが人を殺すはずがありません。 」
「 …姉さん、運転の邪魔になる…。 」
後部座席から、冷めた声。
楓嬢のものだ。
「 ちょっとぐらいいいのよ。 」
振り返り、一言置くと、また前に乗り出してくる千鶴会長。
ええい、バックミラーが見えん…。
「 もし、耕一さんが犯人だとしたら、すべての責任は私がとります…。
あなた方は避難してください。 」
何の感情もこもっていないような声で言い終わると、千鶴会長は後ろに戻っていく。
何だというんだ…?
「 会長、避難とはどう事です? 」
俺はチラッと後ろを見る。
千鶴会長は、無言で窓の外を見詰めていた。
安土桃山時代、織田信長が天下を取ろうとする直前に、武田の最前線にあった高遠城は、
城将仁科盛信を筆頭に、総員が討ち死にしている。
地元では、昔からその時の霊が未だに徘徊しており、城を守っているという噂があった。
俺も子供の頃は、兄達に従って夜に見に行ったが、そんなものは見えなかった。
高遠城に着くと、ふとそんな事を思い出した。
「 へぇ〜…こりゃただの城跡だねぇ…。 」
梓嬢が面白くなさそうに言う。
僅かに残された石垣やその城郭の形状が、当時の要害高遠城を表せていた…。
ここは公園扱いになっており、花見の時期でも無ければ無料で入れる。
だが、特に変わった様子も無い。
公園の案内所で、柏木耕一の写真を見せて見ると、
「 ああ、その若い人なら、本丸付近にいつも来てるよ。
私ももう40若かったら、放っておかないんだけどねぇ〜。 」
と、還暦をとうに越えているであろう婆さんが、気軽に言った。
「 よしっ! 」
聞き終わると、婆さんに礼を言うまもなく梓嬢が走り出す。
「 ああ、ちょっと梓…。
まあ、これはどうも有難うございました。 」
妹に一声かけるも、千鶴会長は婆さんにまったりと頭を下げる。
「 それにしても、そんなに柏木耕一とはイイ男なのかな…。 」
ふと思った疑問が口に出る。
「 うん。耕一お兄ちゃんは優しくていい人だよ。
ねぇ、楓お姉ちゃん♪ 」
「 …コクッ…。 」
元気が出た初音嬢の言葉に、楓嬢が笑って頷く。
「 若のよく分からない威光も、柏木耕一には劣るのかもしれませんな。 」
両手に牛丼をぶら下げる諏訪が、ニタニタと笑っている。
何がよく分からないだ…。失礼な。
走っていった梓を追って、俺達も急いで本丸に向うと、そこには何か大声で言い合ってい
る2人がいた。
梓嬢と、恐らく柏木耕一。
厳密には言い合いでは無く、梓嬢が一方的に喚いているだけだった。
今まで心配だったのだろう。
「 これはいけないわね、すぐに喧嘩を止めないと♪ 」
ニヤッと笑った千鶴会長が、2人の方に走り出そうとする。
後の姉妹2人も続きそうだ…。
1 黙っていかせる。
ここは四姉妹と柏木耕一の感動の再会だ。
2 千鶴会長を止める。
あなたには分かっているはずだ、あの2人がただならぬ仲だということに…。
3 「 そろそろ、みんなでネギだくを食べませんかー? 」
諏訪が大声を上げて、遠くの二人に呼びかける。この野郎…。
4 前に戻る
文の通りですが。
一気に四姉妹を対面させてしまうか、しばらく2人っきりにさせるか、
諏訪の持ってきた吉野屋の牛丼で緊張感を崩すか。好きなのを選んでください。
>>216 諸葛尚殿
貧乳好きがクズ野郎なんてことはありませんぞ。
はじるすをやった時の感動は、某は忘れられません。
マブラヴで最初は彩峰に走ったので、諸葛尚殿は巨乳好きかと思うておりました。
むう、不覚…。
>>217 高山殿
ほんと、いろいろな趣向の方がいらっしゃいます。
いざ聞いてみると、面白いものですね。
_
| M ヽ
|从 リ)〉
壁 |゚ ヮ゚ノ| < あんまり大きすぎると、崩れますからね。
⊂)} i !
|_/ヽ|」
と、鬼に自己弁護させてみるテスト…。
218 呉班殿
お久しぶりです。
呉班殿も守備範囲が広いようで感服仕りました。
でも最後に巨乳を選んだところで感動しましたぞ!
結局は、書き手の絵なのかなぁ…。
川澄舞が巨乳には描かれてなかったし。
出現当時は、高瀬瑞希もB80半ば説が浮上してたし。
何と言って良いのやら…。
3選んでもいい?
昼、ネギだく食ったもんでなんとなく(w
柏木耕一と梓嬢の間に割って入ろうと、千鶴会長が駆け始めた時、
諏訪が大声で二人に呼びかけた。
「 そろそろ、みんなでネギだくを食べませんかー?
もういい時間ですし、ちゃんと人数分ありますよー! 」
その緊張感のかけらも無い声。
千鶴会長がたららを踏んで止まり、こちらを振り返り、苦笑いをする。
「 みんなで昼食としましょうか…。 」
「 そ、そうですね…。 」
俺と千鶴会長が進み始めると、楓嬢達もそれに続く。
向こうの2人は諏訪の大声に気づいており、どこか照れた様子の梓嬢に比べ、
柏木耕一の方は面白そうに笑っていた。
初対面になる柏木耕一は、どこか大人びたところがあるものの、情報通り、
ごく普通の青年でしかなかった。
簡単に自己紹介を済ませた俺達は、人気の少ない本丸跡の隅でネギだくを食べる。
チラホラとやってくる老人の観光客がこちらを見るが、たいして気にもしていな
いようだ。
久しぶりに会う姉妹達とネギだくをつつき、思い出話に花を咲かせている姿は、
今現在、長野県警より猟奇殺人犯の容疑者扱いをされている男には見えない。
「 しかし…ネギだくとは恐れ入ったよ。
インターネットで見た事はあったけど、本物を食べる事になるとはね。
でも丁度良かった、ここんところまともな飯を食べてなかったから。 」
塩尻からこちらに来ていた耕一は、ここのところ二週間、ずっと外泊をしていたという。
その理由は、いくら聞いても答えてくれない。
ただ一言、
「 言えば、みんなに迷惑がかかる…。 」
ネギだくを食べる口を止めては、そう静かに言った。
これではラチがあかない。
俺は、耕一と姉妹達の会話に口をはさんでみることにした。
「 あの…、柏木さん…。 」
「 ん? ああ、俺の事は耕一でいいよ。
ここには柏木性も多いしね。 」
「 では…耕一さん。
言いにくい事ですが、すでに我々は事件に巻き込まれています。
何故ここにいるのか、何故誰とも連絡をとらなかったのか…。
聞きたいことは山ほどあるのですが…。 」
耕一さんの顔が曇る。
「 ………、武田商事社長を巻き込むとは、思ってもみませんでしたね…。 」
「 俺が…嫌な夢を見るとは…、梓や千鶴さんには知らせたと思うんです。
自分の奥底から、魔物が自分を取り込んでいくかのような…、
その魔物は俺の理性を消し去ろうとする…。
どうにもおかしくなった時…、ここの町に来て、見晴らしのいいこの本丸跡に来るんだ。
何も無い田舎だけどね…。ここの空気でも身体に合うというのかもしれないな…。
とにかく、ここにいると落ち着くんだよ。ここにいるのはそれだけ。
落ち着くまで、いつもこの辺でうろついているんだけどね。 」
「 なるほど…。精神的な治療法みたいなものでしょうな…。
では、もう一ついいですか?
耕一さんのアパートについてですが…。 」
ここで言葉を止め、千鶴会長の方を横目で見る。
ネギだくを食べ終わり、耕一さんに厳しい視線を送りつけている会長は、静かに頷いた。
これは、あの出来事を言っても構わないという事だと判断した俺は、単刀直入に聞いた。
「 耕一さんのアパートにて、警官の惨殺死体が3体分確認されています。
あえて3体分と言ったのは、これら死体がすべてバラバラに寸断されていたからですが…。 」
「 何だってっ!? 」
驚く耕一の口から、ネギと僅かな米粒が飛ぶ。
それは諏訪の食べるネギだくの器の中に入っていったが、彼は平気な顔をして食べ続ける。
「 う…。それはちょっと…凄いね……。 」
顔を蒼ざめさせ、食が止まる初音嬢。
「 何で俺の部屋で警官の死体が…!? 」
絶句する耕一。どうやら、本当に今始めて知ったようだが…。
「 分かった、もうそれはいい。
後一つ聞きたいのは、二週間前に警官が路上で殺されている事件があったんですが、
もしかして、何か係わり合いを持っていませんか? 」
「 それは…俺の発作というか、その悪夢が一番酷い日だったはず…。
俺は今、疑われているようなので、知っている事を全部話そう…。 」
「 あの日、いつもの悪夢で起きてしまい、寝直そうと思ってもうまくいかず、
深夜ですが、気分転換にコーラを買いに外まで出た。
近場にある自販機まで行った時だったかな。
突然胸の奥が熱くなってきて、起きている時にでも悪夢が始まるのかと思ったら、
その通りの十字路を右折した向こう側…、多分だけど…。
そちらの方で何か爆発音が聞こえたわけです。
爆発音といっても、大きいものではなくて、こう…ドラマで見るような拳銃の発砲音に
聞こえたんだ。
地元のヤクザの抗争かと思って、これは珍しいなと、ちょっと覗きにいっってみようと十字
路の方に歩いていった。
その時、上から何か大きなものが降ってきて、俺は慌ててかわした。
そして、次には目の前に長く、光る刃のような物が頭上から迫ってきて、何がなんだか分か
らないうちに、気がついたら俺はここにいた。
今思えば、あの時降って来た大きいものは人間だったのかもしれないな。 」
話の内容は俺には理解し難いもので、まさに何がなんだか分からない。
この話しを人一倍聞き入っていた千鶴会長は、相変わらず厳しい視線を耕一さんに投げかけていた。
しかし、話しが終わると、会長は目元を緩め、普段通りの態度で耕一さんに聞く。
「 その時に見たのは、刃のようなものだけでしたか?
それを持つ人の大きさとかは…、分かりませんか? 」
「 いや…人だったのかどうかも正確には…。
人であるとは思うんですけどね。
でも、スピードが段違いですよ、迫ってくるスピードが。 」
諏訪が俺に耳打ちする。
「 警官を討ったのは川澄ですかねぇ? 」
「 冗談はいいから、諏訪は牛丼食ってろ。 」
「 …はい。 」
諏訪が器に視線を戻す。
俺は食い終わった丼を袋にしまおうとすると、高遠から電話が入る。
何か情報が入ったのかもしれない。俺はすぐに出る。
「 何だって?
捜査本部は解散? で、柏木邸の警官殺しの犯人は…? って…おい…!? 」
高遠は淡々と事務口調で言うと、すぐに電話を切った。
内容は、柏木耕一を犯人と断定したので、課彼をすぐに塩尻警察署に出頭させろという事だった。
「 捜査本部って言ったって、昨日今日の話で、いきなり解散とはおかしな話ですね。 」
あからさまに警察に対して不信感を持つ千鶴会長。俺もおかしいと思う。異常だ。
さて…、ここはどう動くか…。
1 柏木耕一を、一旦、武田商事でかくまい、俺達6人で塩尻警察署に行ってみる。
高遠と会ってみよう。奴は、ああ見えても俺とは遠縁の繋がりがある。
2 この場では警察には勝ち目がない。
一旦は、大人しく耕一を出頭させ、あとで圧力をかけて釈放させる。
3 放置する。
今度は武田本社の情報網を頼って、警察署内で何があったのかを調べてもらう。
4 前に戻る。
>>225殿
某には、ネギだくを注文する勇気がありませぬ。
吉野屋に入って、Uの字テーブルについて、「大盛りネギだく一つ」とは言えない…。
いいですなー、言える人は…。
通の頼み方
「 大 盛 り ネ ギ だ く ギ ョ ク 」
これ、店員相手に、本当に通じるんですかねぇ…。
選択は無難そうな1番を選びます
>>224冷泉殿
私の嗜好はダウナー系な貧乳でして、マブラヴにはストライクなキャラがいないのですよ
ですので彩峰に走ったのです。
ですが一番の萌えキャラはCanvasの恋だったり…一貫性無さすぎですね…
警察のいう事ももっともだが、何かが引っかかる。
県警と勝負をすることになりかねないが、ここは素直に引き渡すのはやめておこう。
姉妹達も、このまま耕一さんを塩尻警察署に引き渡すのなら、七尾まで連れて行くという強硬姿勢だ。
ただし、姉妹達の表情は悲痛だ。
俺はみんなに向って言う。
「 捜査本部が解散ということは、警察側は事件の解決のメドがついたといういことなんだろう。
この状況で引き渡しを行えば、耕一さんは、恐らく犯人にされる。
証拠など無くてもだ。 」
不安げでいる姉妹や耕一さん。
諏訪が口を挟む。
「 警察の証拠捏造技術には感服するばかりです。
その気になれば、連中は、裁判官に弁護士まで抱きこむ事が出来ますしね。 」
「 証拠不十分で無罪扱いとなったところで、今度は薬物を投与されて精神病院に送り込まれる時もある。
そうなったら最後だ。二度と生きては出られんよ。
そこでだ、この一件、俺が関わった以上は黙って身を引くつもりは無い。
耕一さんの身柄は、俺の独断で武田商事本社で預かろうと思うのだが、どうかな? 」
じろりと皆を見渡す。
やはりそうなるかと、苦笑いする諏訪。
悲壮な覚悟でも決意していたかのような千鶴会長は、すぐに表情を明るくした。
「 では、耕一さんは武田商事のほうで守って頂けるのですね? 」
「 どこまでいけるか分かりませんが、やるだけやってみます。
長野県警には、ウチと癒着しているものもいますしね。
情報収集や、騙し騙し事を運ぶのにはこと欠きませんよ。
ただし、これは隠密で行うので、いざ警官が押し寄せてきた時は責任が持てません。
俺が常に玄関にいれば押し返せるでしょうが、受付の若いのでは無理でしょうな…。 」
「 それではすぐに山梨に…。 」
それに頷く俺は、携帯電話を盗り、本社で通常の輸送任務につき始めている高坂を呼び出す。
彼のトラック部隊で護送しよう。兵隊もいるし、警察も寄っては来ない。
「 では、本社の若の休憩室にご案内させておきます。 」
「 よろしく頼む。 」
10tトラック3台で迎えにきた高坂は、何か新命令かと思って手勢も連れてきていた。
こういった手勢の動きは、常に警察は監視を入れていたが、表立って止めに来たためしは一度も無い。
あまり良くない事だが、武田商事は県警の上のものに根回しをしてあるため、武田のトラックと二輪は
余程の事でもない限り、止められないようにしてある。
( これなら、奴さん等は武力行使が近々あると思っても、まさか柏木耕一の護送とは気づくまい。 )
トラックが去っていくと、俺は皆の方を向き、
「 これから、あの事件を担当している高遠という警官に会いに行きますが、みなさんも来ますか? 」
と聞く。
千鶴会長が頷く。
「 何がどうなったのか、詳しく聞いてみたいですが、耕一さんの事を聞かれたらどうしますか? 」
皆が持つ当然の疑問を、俺は笑って言った。
「 簡単な事ですよ。
奴は走って逃げた、行き先は南っぽい。
とか言って誤魔化せばいいんですよ、どうせ俺達は疑われる。 」
「 そんなものかねぇ〜…。 」
飽きれた目で俺を見る梓嬢。
「 そんなものだ。 」
素っ気無く言うと、俺は皆を促して車に向う。
塩尻警察署に着くと、若手の警官数名による歓迎を受ける。
署長が入り口正面まで出てきて、まだ車から降りていない俺が、そこまで歩いていくのを待っているか
のようだ。
諏訪がその入り口に並ぶ若手警官をざっと見て言った。
「 高遠の奴はいませんね…。 」
「 それよりも、こんな歓迎は見たことが無い。
いくら本社から県警に援助金が出ているといえな…。 」
「 そうですね、おかしすぎます。 」
注意深く、俺と諏訪は車から降りる。
念の為に、姉妹達は車に乗せたままだ。
ゆっくりと署長の方に歩いていく。
距離差が数メートルほどになると、署長の方から両手を左右に広げ、にこやかに歩み出てきた。
「 これはこれは武田社長。
いつもいつもお世話になっております。
今日はいかなる御用で? 」
恰幅のいい親父で、人のいい雰囲気をしている。
だが、俺はぶっきらぼうに言った。
「 親戚の高遠巡査に会いに来た。
諏訪一門の会議を行うのでな、俺と諏訪頼忠で連れにきた。
高遠はどこだ? 」
「 先ほど、柳川警部補と連続食い逃げ犯を追うために発進したところで。
いや、一足遅かったようですな。 」
極普通に話す署長。
ウソは言ってないようだが…。
ウソは言ってないようだが…。
「 そうか、では中で待たせてもらおう。
緊急で戻ってくるように伝えてくれ。
武田商事で必要な会議があるのだ。 」
と、俺は中に入ろうと署長の横を通り過ぎようとした。
「 お、お待ちください。
例え武田商事の社長でも、ここからは勝手に入ってはなりません。
最悪の場合、公務執行妨害に繋がる事になりますぞ。 」
慌てて、俺の進路を塞ぐ署長。
むう、簡単には事は運ばないか…。
署内に入り込んで、適当に資料を漁ってやろうかと考えていたが、さすが警察。
金を貰ってはいても、締めるところは締めるようだ。
さて…どうするか…。
1 「 捜査に協力してやるから、その連続食い逃げ犯の居場所を教えろ。 」
仕方が無い、高遠と合流する為なら、なんでもやってやる。
2 「 そうか…そちらがそういう態度なら、俺にもやり方ってものがある。 」
俺は、携帯電話で、県警まで電話をする。「塩尻の署長は…」
3 「そうか、それは済まなかったな。 」
ここは一旦ホテルに戻り、勤務時間が終わった頃に高遠に連絡を入れる。
4 前に戻る
>>232 諸葛尚殿
そうでしたか、いやはや、勘違いしておりました。
Canvasの恋は、私も萌えてましたよ。
ええ、そりゃもう-NAKED BLUE-を買ったほど…。
恋藍の2人で3Pエンドがあれば、DVD版も買う気だったぐらいです。
私の最萌えは、今までやってきたエロゲ全体で言うなら、VC3の有栖川光海だったり…。
滅茶苦茶古い…。
ウバ〜('A`)
余談に。
ttp://www.alpha-net.ne.jp/users2/mrs01/
ここは強引にでも高遠を捕まえたく、1.でお願いいたします…。
100人おれば100人の萌え在り。つくづく奥が深いスレにございますな。
……そういうスレだったっけ?
「 分かった。
捜査に協力しよう。その連続食い逃げ犯の居場所はどこだ? 」
このままではラチがあかない。
俺は捜査に協力するという名目で、高遠に会う事にした。
厄介な仕事まで引き受けるハメになったが、これも円滑に事を運ぶ為だ。
警察と喧嘩など、もってのほかだからな。
埼玉では派手にやったが…。
署長は額から流れる汗を、ぎこちない動作で拭き取ると、微笑して答えた。
「 きょ、協力してくれますか、助かりますよ…。
食い逃げ常習犯の月宮って娘ですがね、諏訪市の諏訪記念公園でよく暴れてましてね、
これがまたすばしっこくて…。
地元じゃあ有名なんですよ。いや、困ったものです。 」
署長より写真を受け取る。
地元で有名なら、知っていそうな奴に聞いてみればいい。
記念公園なら、俺の家からも近いことだし。
「 分かった、犯人を捕まえた後なら、こちらの好きにしていいな? 」
「 ええ、それは勿論…。 」
低姿勢な署長に一礼すると、さっさと車に戻る。
「 どうでしたか? 」
運転席に座ると、千鶴会長が話し掛けてくる。
エンジンをかけながら、俺は答えた。
「 諏訪市に戻ります。
そこで月宮とかいう食い逃げ犯を捕まえれば、高遠にフリータイムが出来ます。
辛抱して捜査に協力してやりましょう…。 」
「 そうですか…。
もう…困ったものですね…。
この娘、見れば若いのに…、どうしてあげましょうが…。 」
写真を受け取った千鶴会長、恨めしげな目で月宮を見ていた…。
移動中に、地元にいる助っ人を呼び出す。
もう日も暮れかけている頃で、学校などは終わっているはずだ。
時間を確認すると、俺は運転をしながら携帯を使う。
もっとも、電話を入れる操作は諏訪が行い、後はマイクとイヤホンで会話をするだけだが。
肩と顔で電話を挟んで運転するほど、俺は器用ではなかった。
「 あれ?
どうかしたの? 」
久しぶりに聞く声、恋だ。
「 分けあって諏訪記念公園で食い逃げの月宮って女の子を逮捕する事になった。
地元じゃあ有名だそうだ。
知っているか? 」
「 ううん、まああの娘なら知っているけどさ…。
まさか食い逃げ一つで逮捕〜?
それより、何でアンタが警察の真似事なんてしてるのよ。 」
「 ああ、理由は後で話すから、ちょっと手を貸してくれ。
こちらは6名いる。
みんなで囲んで一気に捕まえる。いいか? 」
「 う〜ん…了解…。
とりあえず、こっちでも人を集めておくわ。 」
「 すまんな、恩に着る。 」
「 いいって、お土産よろしくね。
それじゃあ、バッハッハーイ♪ 」
これで時間がかかるのを押さえる事が出来る。
携帯を切ると、俺は途中で怪しい土産屋に寄って、恋への土産物を買っていく。
土産屋にあった、2ちゃんねるグッズのひとつ、超先生ぬいぐるみを渡したのだが、
なんか恋はあまり喜んではくれない。
次からはもう少し考えて買ったほうが良さそうだ。
合流したのは、恋に藍ちゃんに、相変わらず寝ていた名雪嬢だ。
俺は包囲作戦を提案し、月宮が逃走しても、すぐに廻りこめるように陣をひいた。
肝心の高遠と連絡が取れなかったが、すでに追いまわしているものと判断。
急ぐ為に、打ち合わせが終わると解散し、俺と恋は月宮のよくいる辺をうろつく。
すると、月宮らしき娘と、後ろから追っかけているエプロン姿の親父の姿が見得た。
「 あれよ、アレ! 」
恋が興奮気味に叫ぶと、俺は走って後を追う。
親父に追いつくと、その肩を掴んで言う。
「 武田商事の者だ、アイツは俺達に任せろ、アンタは店番をやっておくんだ。 」
いぶかしげな視線で見る親父に、俺は名詞を渡し、足を止めた親父に代わって月宮を追う。
この後を恋が続く。
俺は無線機を取り出して叫ぶ。
「 会長、そっちの方に廻るようです。
お願いします! 」
公園を出て、近くの商店街の方に逃げていく月宮。
それは恋の情報通りで、そちらには強力な千鶴会長に、藍ちゃんを置いてある。
名雪嬢は相変わらず眠っているので、役に立たないだろうが。
商店街は人通りが多く、体の小さな月宮は、人をぬって走っていく。
こちらは走れば人を避けるのに気をとられ、なかなかうまく追跡出来ない。
千鶴会長は柄の悪い連中に足払いされて転倒。
「 ごめんねーおばさん〜 」
と、嫌味まで言われて激昂し、俺が合流したときには、柄の悪い馬鹿グループ相手に大乱闘していた。
千鶴会長は恐ろしく強く、合流がもう少し遅ければ、連中は確実に全滅していた。
やりすぎだと言う俺に、千鶴会長はキツイ視線を投げかけ言った。
「 私の邪魔をするからです。
あと、言っていいことと悪いことを教えなければ、子供はつけあがります。 」
返り血を浴びた会長は怖かった…。
肝心の月宮は、突然目を覚ました名雪嬢のケリをモロに喰らって、逃走の足が止まる。
「 うぐぅ…名雪さん酷いよ〜。 」
「 あゆちゃん、ちゃんとお金を払わないと駄目だよ。 」
俺たちがまとまって追いついたときには、月宮は名雪嬢に胸倉を掴まれて、身動きできなくなっていた。
せっかく捕まえたのだが、肝心の店の親父に事情を聞くと、警察に通報した覚えもないし、
だいいち、こんな事は日常茶飯事で今に始まった事じゃないと。
逮捕して警察に突き出すのは可哀想だと、当の親父が言い出す。
「 やっぱりね…。
アンタ、騙されてるんじゃないの? 」
作戦開始前から、あまり乗る気でなかった恋。
冷めた目で俺を見る。
「 あの署長に一杯食わされたのかもしれませんね…。 」
諏訪が言う。
「 でも、一度は警察に届けた方がいいと思うよ。
警察に行けば、前科一犯だよ、あゆちゃん♪ 」
「 うぐぅ〜〜〜〜。 」
隣で名雪嬢は月宮を脅かしている。
しかし、当の親父がこれでは、逮捕にはならないはず…。
親父に礼を言って、作戦参加の人数分だけタイヤキを買って皆に渡す。
ついでに、月宮の食い逃げ分の料金まで払ってやる事に。
ここで恋達と別れ、俺達は急いで塩尻まで戻る。
道中で電話をかけて、署長に何度も吼える。
車は小さなドブ川に沿って北上する。
やがて、右手に一本だけ曲がり角があり、左手はドブ川のTの字の差し掛かる。
電話で吼え続ける俺に、諏訪が喚きかける。
「 若、パトカーが突っ込んできます! 」
「 うるさいわ、この糞親父、俺を騙しやがって! 泣いたところで許すか!
ああ? 何だ諏訪? 」
反応が遅れた俺。この車をめがけているのかは知らないが、右手の一本道からパトカーが暴走してくる。
あのスピードでは、とうてい曲がりきれまい。
仮にハンドルを切ったところで、ガードレールにのし上がるのは間違いない。
だが、そのパトカーのナンバーには見覚えがあった。
「 諏訪、タイヤを撃って止めろ! 」
「 そのつもりです! 」
幸いにも車の通りは少ない。
セコ道を使っていたのが幸いだった。
俺が指示を出す前から窓から身を乗り出していた諏訪は、車上よりの射撃でパトカーの左前輪と同後輪を
見事に撃ち抜く。
ガリガリとバンパーをアスファルトで削りながら、パトカーはガードレールにのしあがる。
こちらの車をパトカーに接近させて止め、俺は近づきながら言う。
「 高遠が使っていたパトカーだ…。
中には高遠でもいるかもしれん…。 」
中に乗っていたのは、やはり高遠であった。
しかも、酷く眠りこけており、どうも睡眠薬を盛られたようだ。
オマケに酒臭く、多量に飲んでいるようでもあった。
「 こいつは勤務中に飲む奴では無い筈です。 」
諏訪が、アスファルトの上に引っ張り出された高遠を見下ろして言う。
「 誰かが飲ませたのだろうな…。 」
分かりきった事を言うと、俺は塩尻警察署に電話を入れる。
高遠はこちらのワゴンに乗せ、一番後ろの座席をあてがう。
酒臭いと梓嬢が文句を言うが、背に腹はかえられない。
全員車に乗り込むと、このパトカーは警察に任せて、俺達は一旦、諏訪にある俺の家まで
行く事にした。
道中で、署長から聞き出した事を皆に伝える。
「 今回の食い逃げ逮捕作戦は、高遠の上司であり、今回同行していた長瀬という警部が立案したそうだ。
で、署長は逮捕礼状に判子を押しているだけで、事の一件は詳しく知らないときた。
奴をクビにするのはひとまず置いといて、この長瀬という警官が一番怪しい。
だが、この長瀬という警官は、柳川という刑事とも仲がいいらしい。
その柳川は、あの警官惨殺の際に、関わっていた警官の中で唯一殺されていない者
だという事も聞き出した。
署長が言うには、柳川が怪しいとは思うのだが、奴の署内での力が大きい為、下手な事は
出来ないとある。職務怠慢なことだ。 」
「 何で一介の刑事が力なんて持ってるのさ。 」
梓嬢の疑問に簡単に答える。
「 人間、どんな奴でも、弱みを握られれば駄目だと言うことだな。
刀剣を持たせれば、向うところ敵無しの豪傑でも、女房子供を殺すといわれれば
武器を捨てるだろう。それと似たようなものだ。 」
問題は、高遠を守るのはいいが、この後どうするかだ…。
家に到着して、事情を恋に話して、高遠の為に一部屋空ける。
夕食は久しぶりに実家で取ることになり、腕の上がった恋の料理を楽しみに待つ。
食堂で皆で待っている間、俺は今後の行動について皆に意見を聞いた。
さて、どう動くべきか…。
1 「 その長瀬っていう警部が怪しいんだし、さっさと取り押さえるのがいいと思うよ。 」
梓嬢は、長瀬警部を早急に取り押さえるべきだという。
長瀬警部を全力で取り押さえる。
2 「 恐らく、長瀬警部と柳川刑事は裏で繋がっています。両方取り押さえましょう。 」
諏訪は、人数を二手に分けて、2人とも取り押さえようと言う。
いささか危険だが、二手に分かれる。
3 「 こんばんわ〜、おすそわけだよ〜。 」
隣の水瀬親子がやってきた。
どうせ、高遠はしばらく目を覚まさないだろう。今日はもうゆっくりしよう。
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>>238 高山殿
一年ぐらい前は、結構殺伐としてましたねー。
私もネタ投下だけで、気の効いたレスもしなかった覚えが。
殺伐としているよりかはいいですね。
殺伐としたのはウチのPCでございまして。
2日前に、スピリタス(ウォッカ 96度)を飲みながらファイル整理してたら、
酔った勢いで、強気になってshiftキー押しながら、邪魔なファイルをすべて消去。
ついでに必要なものまであぼーん。
10G逝きました。
皆さんも酒の飲みすぎには気をつけてください。
247 :
水瀬一族:03/04/06 12:20 ID:Mz00wXsI
3〜、3だよ〜♪
ジャムキター!
関東編で大暴れしたアレが再び……(((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
先日、花見に行って参りました。
……が、麦酒すら全く口に付けず耐えきりました。
私の方は、どうやら酒断ち成功!? な気運です。
>10G…
ぐはっ、ご愁傷様にございます……Amen.
ああでもないだ、こうでもないだと話しているうちに、玄関のチャイムが鳴る。
一旦席をはずし、俺は応対に出る。
「 こんばんわ〜、おすそわけだよ〜。 」
玄関を開け、そこにいたのは、隣の水瀬親子。
大きななべを持つ名雪嬢と、大量の瓶詰めジャムをスーパーの袋に入れて持ってきた、母親の秋子さん。
今晩はジャムの世話になりそうだ…。
「 どうぞ、上って下さい。 」
招き入れると、
「 いろいろと作ってみたのですが、よかったら召し上がってください。 」
正体不明なジャム群を渡される。
テーブルの間まで通し、このままでは場所が足りないので、壁に立てかけてある折り畳み式のテーブルを
開き、椅子も用意する。
恋の料理が完成するまで、俺達は作戦の事は一旦忘れ、和気藹々と雑談に興ずることにした。
前に皇居に行く際に、土産として持参した黒と黄色のジャムがウケたせいで、東京より直に注文が入るよ
うになったという。
あのような正体不明なものが、今では水瀬家の主要収入源のひとつになっているらしい。
二条のおっさんはアレを嫌がっていたので、他に好んで取り寄せるような人物といえば、陛下ぐらいしか
想像出来ない。陛下が好んで食べているのだろう…。
「 最近は、恋ちゃんもお料理が上手になってきたからね。
私もうかうかしてられないよ。 」
名雪嬢が言うには、秋子さん等から教えられている恋は、料理の腕が依然と比べ、だいぶ上達してきたという。
思えば、俺が本社に出頭するようになる前、いわゆる親父が再婚したころは、とても食えたものではなかった。
あの頃の恋の料理といったら、戦場で取る、ワケワカラン栄養的食物の方がまだ食えるといったもの。
ずっと前に、ここで夕食をとった勘介と甘利の二人が、
「 米軍の進行が間近であった頃、ニューギニアで食べた軍食の方が、よっぽど食える。 」
と、後で二人だけで言っていたのを聞いたことがある。
「 料理なんてものは、ちょっとした工夫でうまくなるものさ。
それと、大事なのは、相手に食べてもらおうという気持ちがあるかないかさ。
自己満足で作ってるようじゃ、まだまだだよ。 」
柏木家の中で、もっとも料理が得意な梓嬢が言う。
なるほどね…。
時計を見ると、そろそろ出来上がる頃だ。
同じように時計を見ていたのか、会話に参加していなかった楓嬢が立ち上がり、部屋から出ようとする。
「 …ちょっと体の具合が悪いので……。 」
ポツリと言うなり、さっさとあてがわれた部屋のほうに去っていく。
「 あんまり素直になれないのかなー…。
昔はああじゃなかったんだけどね…。 」
バツが悪そうに、梓嬢がフォロー的なことを言う…が…。
「 アレ、千鶴姉は…? 」
と、ひっそりと姿を消していた千鶴会長に気づく。
言われるまで、俺も気がつかなかった。
「 あ、あうあうあ〜……。 」
同じように気づいた初音嬢が、震え始め、席を立とうとする。
そこに、元気な声を張り上げながら、おおきな皿に盛った料理を、両手に持った千鶴会長が。
「 出来たわよ〜。
一人でみんなの分を作らせるなんて、放っておけなかったから手伝っちゃった♪ 」
呆けたように口を開け、動きが止まった梓嬢。
むう、会長に手伝わせていたのか。恋よ、これはいかんな…。
食卓に並ぶ料理群。
最初は、
「 北陸で作られる料理も、おいしそうですね。 」
「 楽しみだね〜。 」
と言った水瀬親子も、顔色が変わる。
見た目は普通のシチューと野菜炒め。
シチューからは、武田商事のほうで販売されている、「風林火山シチュー」の匂いが全く無く、
高麗ニンジンのような泥臭いものが漂う。
野菜炒めは、よく中を見ると、あきらかに牛、豚、鳥以外の何かの肉らしきものが混入しており、
微妙なアンモニア臭が鼻をつく。
だいたい、野菜炒めの中にレンコンが入っているのはどうした事か。
さらに、小魚だったら頭ごと放り込むのは分からないでもないが、サンマを頭から放り込むのはどうだろう。
一人一皿あてがわれた野菜炒めの中央に、お子様ランチにある、山のてっぺんに立つ日章旗のように、サンマの頭が
立っている。いいセンスだ。
それより、今日は肉じゃがだと恋に聞いていたのに、これは何だ。
「 恋、どういうことだ…。 」
俺は立ち上がって呼ぶが、返事は無い。
というか、台所から出てきていない。
「 まあまあ、あっちは私が片付けておきますから、勝頼社長は夕食をどうぞ♪ 」
という千鶴会長の制止を振り切り、俺は台所に向かう。
そこにいたのは、地べたに寝転び、眠っている恋。
「 おいコラ、何を寝ているんだ…。 」
平常を装って、恋を起こす。
俺にも、この事態が普通でないことを承知した上で、覚悟を固めている。
おそらく、アレは食してはいけない何かだ。
恋に事情を聞かねば…。
「 あう・・・うぇ…・・・。
あ…。 」
揺らされ、俺に気づいた恋。
「 起きたか、肉じゃがはどうなった?
何で千鶴会長が料理を作っている…? 」
恋を起こし、気を失いかけようとするなか、聞く。
「 あ、アレは…食べちゃ駄目……。
駄目だから………食べたら…………ガクリ。 」
首が後ろに倒れ、また恋が気を失う。
「 食べたらガクリか…。 」
俺は恋を背負い彼女の部屋まで送り、そのあとは覚悟を固めなおして食卓に戻る。
( 食べたらガクリ……か。 )
何度もガクリと思い出す。
俺の頭にあるのは、どうやってあの廃棄物を片付けるかだった。
( 被害者は少ないほうがいい…。だが、もう遅いかもしれん…。 )
等と、たかがまずい食べ物ひとつで、こうまで考える自分に苦笑する。
たかが食べ物。
飲み込めばたいしたことは無いはず。
味に仰天するのは素人さ。
食卓に戻ると、人一倍元気な千鶴会長と、顔を真っ赤に染めて、何かを我慢している梓嬢。
「 これ、とっても独創的で、おいしくいただけますね。 」
と、ひきつった顔で無理して食事を続ける秋子さん。
すでに、初音嬢と諏訪がリタイヤ。
初音嬢は椅子の下で寝そべっており、諏訪は頭から野菜炒めに突っ込み、そそり立つサンマを白めで睨む。
混乱する名雪嬢は、シチューの中にイチゴジャムを大量に投下。
余計に食べられないものに変えていた。
どうする…!
1 「 梓さん、言いたいことがあるのなら、はっきり言ったほうがいい。 」
と、何かに我慢する梓嬢に言う。
2 「 娘さんを見習って、私達もジャムを投下してみますか? 」
と、秋子さんにジャム投下を勧め、俺もやる。
3 「 これを食べたらガクリだ…。ああ困った、これは困った。本当に困ったなー。 」
と、困り果てる。
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>>248 高山殿
酒絶ち成功ですか。
うらやましいというか凄いというか…。
私は酒もタバコも止められそうに無いので、節約しながらたしなみます。
10G逝った後、復旧作業をフル回転で行っていたら、無理がたたってWindowsがぴんちに。
Live2chが文字化けを起し使用不能に、その他、IEも動作不良を起こし、数個のフォルダが何故か
ドライブを飛び越して移動。
その他すべてが挙動不審。
結局、OSを入れなおすことになりますた。
やっぱ、ソニーのwindowsは、半年に一回は再セットアップをしたほうがいいのかもしれない。
あうー、あうあうあー……。
たま攻略中なので、早くマブラヴを再インストールしなければ…。
「毒を食らわば皿まで」
……そう、「千鶴さんの料理食らわば謎ジャムまで」!
ということで、2.でお願いいたします。
>>254 たまだけに、たまたま壊れt……と、言ってみたり。
い、いや、すいません………。(偽善者スマイル
ちょいとお待ちを…。
「 娘さんを見習って、私達もジャムを投下してみますか? 」
無理をして食べ続ける秋子さんに、笑って言ってみる。
この目の前にある料理らしきものは、もはや食べるべきではない。
しかし、俺が口をつけるのを楽しみにしている千鶴会長の前では、食べぬわけにも行かない。
目には目を、毒には毒をの精神で、この苦境を突破したい…。
「 そうですね。
では、勝頼さんはこちらをどうぞ♪ 」
テーブルの脇に置いてあるビニール袋から、秋子さんは茶色いジャムを取り出し、俺の前に置く。
これは、前に食べた激辛ジャムとは違うようだ。だが、平時なら食べてはいけないと、何故か分かる。
だが、今は緊急時だ。
食えば倒れ、後で腹痛を起すのであろう事が分かりきっている毒物を食すには、同じ毒で中和するしかない。
まずは、気になる中身を聞いてみる。
「 秋子さん、これ…何が原材料なんですか? 」
「 イナゴです。
新鮮なうちに、ゆっくり溶かしこみました。 」
「 イナゴですか…。 」
「 はい、イナゴです。 」
当たり前のように言う秋子さん。
料理の毒でも回ってきたのか、なんか視線が宙を泳いでいる。
( 今夜は兄さん達に会うことが出来るかもな…。 )
黙ってビンのふたを開け、そのまま逆さにして中身を出す。
垂れ流されたイナゴのジャムが、野菜炒めにのしかかっていく……。
塩尻警察署署長室では、若い警官が同僚と思われる警官達に指示を出していた。
役職的にはただの同僚であり、上下関係もないのだが、すでに署長をアゴで動かせる彼には、
同僚など部下同然であった。
「 西崎は武田商事本社で柏木耕一を。笹川と阿川は高遠城へ。
大津と東堂、草田の3名は出発準備を整えて待機しておけ。
準備が整い次第、すぐに出る。 」
元同僚達が、固くなって敬礼し退室すると、その男は所長席に座る。
たった一人、部屋に残った男は、勝頼達が疑っていた柳川刑事。
あまり質のよくない眼鏡をはずし、ポケットから目薬を取り出すと、点眼し、深いため息をついた。
始まってしまったことで、すでに後戻りできない道をたどっているとはいえ、柳川自身は
納得して行動しているわけでもなかった。
胸の奥から湧き上がってくる何かのせいで、対立し自分を侮辱していた同僚を惨殺して以降、
自分の身を守り、事件の真相を隠すために汚いことを次々と行ってきた。
署長が近隣の女子中学生に性的交渉を強いていると情報を掴んだ時は、この小男を支配下に置く
好機だと躍り上がってしまったものだった。
あの調査は、調べれば調べるほど、柳川自身にとってまずいことばかりだ。
自分の身を守るために、事件の詳細を隠し調査を打ち切らせ、反対の立場を取る刑事は、全部抱き
こむか始末してきた。
あの唯一の目撃者といわれる柏木耕一は、自分が仕留めたはずだったのだが、何故かその辺がうまく
思い出せなかった。
( どういうことだ…? )
柳川は首をかしげる。
自分の胸のうちから、激しく湧き上がってくる何かがピークに達すると、目の前の男は肉塊になり、
女は全裸でぼろ雑巾のようにうち捨てられていた。
記憶が途切れるのは、そういった場合ではよくあったが、その後に、対象の者達が満足に口を聞け
る状況にいる事は一度もなかった。
( なぜ、奴はピンピンしているのだ…? )
考えていても分からないので、柳川は別のことに思考を移す。
最初の事件のときに、同僚に侮辱的な言葉を投げかけられた原因。
仲のいい親友、タカユキを思い出す。
小さなアパートの隣に引っ越してきた彼は、あまり人の出来た男ではなかったが、上司の柳川警部以外、
特に話し相手のいなかった柳川にとっては、友と呼べる立場になった男だった。
付き合いも長くなり、日々、胸の奥から湧き上がってくる何かにおびえつつあった柳川には、その男との
雑談ひとつでも、気が休まるありがたいものになっていた。
だが、彼女を作るということに関しては奥手であった柳川は、そうしたタカユキとの付き合いは、同僚から
からかわれるいい材料になった。
同性愛者だの、インポテンツなどと言われ続けた柳川は、ある日、すべてが"何か"に支配された。
一時的なものであったものの、その同僚達はすべて二度と動かぬ"モノ"となった。
( タカユキ…。
俺も…、お前と一緒に行けたらよかった…。 )
タカユキは数ヶ月前に上京し、都内のファミレスでバイトをする事になったという。
しばらくは、そこの同僚のウェイトレスの話題で盛り上がったが、いつの日か、ぱったりと連絡が止んだ。
不審に思って、独断で調べてみると、地元暴力団の抗争に巻き込まれて死亡とあった。
だが、真相は違っていた。
巻き込まれたのではなく、堂々と戦場に位置し、自分の上司の盾となって戦死したという。
脳を打ち抜かれて、一撃だったらしい。
その店の戦闘員扱いで、唯一生き残ったウェイトレスがそう言った。
最近になって関東方面に基盤を作ってきた、武田商事の戦闘員等が撃ったという。
許しがたいことだった。
その武田商事は、今では柏木耕一をかばうばかりか、事件の真相もついでに明かそうとしているとも聞く。
今や柳川にとって、武田商事は叩かねばならぬ相手以上に、友の敵でもあった。
( 孝之、お前を殺した奴等を、必ず根絶やしにしてやる…! )
高潮した柳川に、再び"何か"が湧き上がってくる。
悪夢の食事が終わった。
胃の編で、何かがぎゅるぎゅる鳴っており、非常に危険だった。
俺はばれないように便所に行き、すべてを吐き出す。
( あー、最悪だ…。 )
イナゴのジャムは食えたものじゃないし、料理も勿論駄目だ。
恋の作るあの料理が、高級料理に思えてくるほどだ。
さて…どうするかな…。
1 恋も諏訪も辛いだろう。
2人も吐かせ、食べなおしの為に24時間ファミレスに行く。
2 ええい、食べなおしだ!
全員を連れて、犬甘のレストランまで食べに行く。
3 近所のコンビニでジュースを買って、皆に配る。
もう今日は何も食べたくない…。
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>>256 高山殿
フォォォォォォォォォォォ!!
たまたまではなく、半年に一度は再セットアップです。
もう四度目になりますか。
復旧作業も手馴れたものです…。
たまクリア。
ロボ編のエンディングが、使いまわしだというageスレの情報は何も間違っていなかったと痛感。
いくら年がたったからといって、たまと冥夜が色違いなだけで同じ等身とは…。
スライムベスじゃないんだから。
あれなら、星空だけ画面に映して、あとは台詞を表示しているだけのほうがよっぽどよかった。
選択は恋が絡みそうな1番を選びます
>>261冷泉殿
PC再セットアップですか、エロゲのセーブデータは大丈夫だったんですか?
アンリミのエンディングはセリフから何から使いまわしもいいとこですね
最後の選択肢で全員クリアできますし、もうオルタネイティブ売ろうというのがありありと見えますな。
あの料理は毒物だった。
姉妹達は慣れているから大丈夫だろうが、諏訪や恋は心配だ。
フラフラしながら帰っていった水瀬親子を見送った後、諏訪と恋を見舞う。
思い切り気分が悪くなった2人を、こっそりと便所に行かせ吐かせる。
この途中に、千鶴会長に見つかったら心象を悪くしてしまう。
俺は見張りに立つが、運が良かったのか、会長の姿が現れることは無かった。
「 アレを食べて、よく若は平気でいられますね。 」
諏訪が感心したように言う。
「 別に平気じゃないさ。俺はとおの昔に吐いたからな。 」
「 どうでもいいけど、次はアノ人をロープで縛っておいてくれる? 」
恋は相当こたえたのか、疲れきっていた。
話を聞くと、無理やり台所にやってきた千鶴会長を断りきれず、調理を任せてしまうことに。
で、出来上がったものを試食したら、これが食えたものではなかったと。
仕方なく、「おいしいですね」と言ったら、もっと食わされる羽目に。
「 アレ、多分毒が入ってるのよ。
絶対にね。 」
妙に力強く言う恋に、諏訪が納得したように何度もうなづく。
確かに、アレは豚の食料にもならないだろうて…。
夕食がパーになったため、体調を崩した3人だけで、サクッと食べなおしにでも行こうかと
誘うと、2人はあっさり賛同。
近くの24時間ファミレスあたりで、まともなものを食べようと提案し、恋が承知する。
諏訪は吉野家がいいと何度も言ったが、そう何度も牛丼ばかり食べられない。
「 たまには牛丼以外のものでも食べたら? 」
あきれた目をした恋に言われ、仕方なく諏訪は了解した。
ファミレスで散々食べ、そろそろ帰ろうかと思って時計を見る。
今は21:13…。夕食から一時間半は立っている。
一応会長のほうには、ちょっと外出してくると言っておいてあるものの、あまり遅くなるのも
良くない。
ただでさえ、家の主がいない状況で、かつ塩尻警察署と事を構えそうになっている時だ。
すっかり食べ終わって、雑談に興じている恋に言う。
「 もういいだろう、そろそろ帰るぞ。 」
「 えー?
ああ…、なら、最後に一つ注文していい…? 」
「 しょうがないなぁ…、これが最後だぞ? 」
「 うんうん、話が分かるね。
さすがお兄ちゃん♪ 」
こういうときに限って、うちの義妹はお兄ちゃんと呼ぶ。
俺のおごりだと思って…。まったく、しかたのない妹だ。
恋がウェイトレスを呼び、注文を始める。
「 え〜と、ソラネーヨケーキ一つと、ノカーパイ2つ。
あと、アップルティ一つね。 」
( よく食べる…。それも一つじゃないし…。 )
俺が感心していると、便乗注文もおこる。
「 牛丼をねぎだくで、一つお願いします。 」
他人のおごりという言葉は、甘美なものなのだろうか。
ここぞとばかりに注文する2人を見続け、俺も決断する。
「 小笠原スパを一つ。 」
注文を復唱するウェイトレスの言葉も聞いているうちに、家の方はどうにでもなるだろうと
いう気になってきた。
まあ毒を見舞われた後だ、まったりしよう…。
21:30 武田勝頼邸
二台のパトカーを玄関前につき、中から五名の警官が降りてくる。
そのうち3名は、パトカー前に待機し、2人の警官が玄関に向かう。
付近を通る車も少なく、住民は何が起こったのかとも特に思わない。
武田商事社長の邸宅に警官が来ることは、今まででも良くあったためであった。
2人の警官は柳川と、その上司であった長瀬警部。
「 しかしな、柳川…。
武田社長が高遠を素直に引き渡すとは思えんぞ。 」
「 またその話ですか…。
それは散々議論してきたはずです。
最悪の場合は踏み込む予定でしょう。
武田商事社長とて、犯罪人を庇っている後ろめたさがある。
わざわざ、人目につく時間帯に来ているんだから、相手も無茶はしない。 」
長瀬は、若い柳川に比べ、10数年ほど年を取っている分、武田商事のことも知っている
つもりだった。
( 先代の時なら、うまくいったかもしれないが…。
今の若大将はどう出るか分からん…。 )
武田商事の出方が大きく不安であった長瀬であったが、ここまでくれば流れに乗るしかない。
黙って柳川の好きにさせようと、口をつぐむ。
事を始めて以来、自分の協力者になってくれた長瀬を一瞥すると、柳川は歩を進めてチャイムを押す。
慌てて中から出てきたのは、手が空いていた梓だった。
警察を見てギョッとする梓に、柳川は努めて冷静に言う。
「 塩尻警察署の柳川です。
不祥事を起した高遠刑事を引き取りに来ました。
武田商事社長はいらっしゃいますか? 」
今はいないと答えて玄関を強引に閉じ、すぐに姉を呼び出す梓。
確かに今は勝頼はいない。
それ以前に、問題人物といわれた柳川自身がここに来ている。
初音に高遠はいまだに眠っており、動けるのは3人。
警官と戦おうなど無謀すぎるし、だいたい人目につく。
「 すぐに勝頼社長に帰ってきていただきましょう。
でも、相手が待ってくれない場合があります。 」
自体を重く見た千鶴は、梓に妹達と高遠を任せ、勝頼に連絡を入れる。
勝頼がここに戻ってくるまでは、20分はかかるという。
そして、電話の向こうから聞こえてくる雑音から察するに、勝頼のいるのが飲食店だと思い、
わずかなショックを受ける千鶴。
「 やっぱり、アレはおいしくなかったんですね…。 」
そう言うと、勝頼は電話の向こうで「そうじゃなくて…」と言い訳する。
千鶴は不満を押さえ込むと、勝頼の意見を聞く。
21:33 ファミレス
柳川が自ら武田勝頼邸に飛び込んできたと聞き、まさに飛んで火にいる夏の虫という奴なのだが、
あいにく周辺の民家ではまだ灯りがついており、騒動を起せばすぐにばれる。
柳川は事を穏便に運びたいのだと千鶴会長は言うが…。
「 絶好の好機ですな、邸宅側と我々の挟み撃ちで、柳川を生け捕りましょう。 」
「 そんな事したら、明日、私はどう言い訳したらいいのよ…。 」
強行的に解決させてしまおうという諏訪と、家の前で暴れるのは困るという恋…。
どうするか…。
1 諏訪の意見を取り入れる。
千鶴会長に銃の場所を教え武装させ、万が一に備えさせる。
俺達はワゴンで柳川達の中に突っ込む。
2 乱闘は危険すぎるし、第一、相手はそういう事態を想定しているだろう。
話し合いをしようということを伝え、待たせる。
話し合いをしたところで、高遠を引き渡す気は無いので、決裂するのは目に見えていたが。
3 この前完成したと馬場から聞いた、屋根に備え付けられた防犯装置を作動させる。
何が出るか知らないが、とにかく柳川達を頭上から一撃見舞う。
初めて使うなぁ…。
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>262 諸葛尚殿
HDのドライブをCとDに分けてあり、再セットアップしたのはCだけなので、
セーブデータ自体は無事でした。
光栄ゲームの方は何故かお亡くなりに。
確かにアンミリ編は手抜きもいいとこでした。
一応、二度目だということで、アンミリ編も最初からやったわけですが、
ほとんどスキップ状態で、一度目との違いはほんのわずか。言うことなしです。
オルタの方は、値段を見てから検討します。
譲歩できる金額は、最大で「みずかべ」程度。
これ以上なら、うちはデフォでは買いませぬ。
まあ、Pia3痛販11000円に比べればマシですが。
連中はイベントに精を出してばかりで、本業をおろそかにしているとしか思えませんな。
膨大な開発期間があった割にはストーリーが完結してない。
ヨシダ氏がエヴァの庵野信者だと言うことを買う前に知っていれば、こう愚痴も出なかったのか
もしれませんね。
久方ぶりに御座います。
……では、ここは一発どかんと3.で!
男ならやってやれ、の精神で。
>>262 諸葛殿
信長オンラインのベータテストがついに終わるらしいですな。
ついに製品版に向けてカウントダウン! と言われてますが、
そういえば、FF11の拡張パックもそろそろじゃなかったかなぁ……と思ったり思わなかったり。
(´・ω・`)。0(ま、どうせPS2持ってないからドーデモイイヤ…
21:34 ファミレス駐車場
恋に迷惑をかけずに、うまく警察連中を撃退するには…。
ここは、馬場から聞いた、防犯装置を稼動させよう。
防犯装置ならなんの問題も無だろう。
早速、トランクからでかい箱を取り出す。
これは防犯装置の遠隔操作をするのに必要なもので、俺が乗車する車には乗せて置くようにしていた。
箱のふたを開け、中身を取り出す。
ひとつはコントローラーで、これはラジコンのリモコンのように出来ている。
上下左右動くレバーが2本で、ボタンが6個。
もうひとつはモニターで、これは電源が必要になる。
「 恋、ちょっとこれを運転席の下にある、変換機に繋いでくれ。 」
「 うん、分かった。 」
恋が繋ぐと、モニターが映り、玄関前の様子が映し出される。
モニターはタッチパネル方式になっており、目標物特定のときに、コントローラーを使うようになっていた。
映し出される文章。
『 現在、武田勝頼邸正面に、事前情報の無い警官5名。
パトカーらしき自動車2台を確認。
不法侵入者の確立は7%。どうしますか?
1、様子を見る
2、撃退する 』
「 なに、人間は警官だと見抜くのに。
見た目だけで一発で分かるパトカーは、「らしきもの」なんて言って、変な装置ね…。 」
「 まあそう言うな恋。
所詮は機械だ。 」
言いながら、俺は2をタッチする。
続いて表示される文章。
『 迎撃武器を選択してください。
1、投石
2、長槍
3、騎馬武者
4、狙撃銃
5、電波
6、謎 』
とある。
ここで、俺は興味がある6をタッチする。
『 目標物を選択してください。 』
表示された枠を操作するのにはコントローラーが必要。
レバーをいじって、パトカー前に立つ若い警官を狙う。
決定ボタンを押すと、後は機械の方で狙って当ててくれるらしい。
恋が横目で、チラチラとコントローラーを見ていた。
使ってみたいのか?
21:35 武田勝頼邸
待つのにも限界がある。
ここは強行突入と行こう…。
柳川は決心すると、部下と長瀬にそれを伝える。
うろたえる部下に、「武田勝頼自身を亡き者にしてしまえば、武田商事自体が混乱する。
その間に打つ手があるので心配するな」と言い、なんとかなだめることに成功する。
いずれ武田商事あたりから、何か塩尻警察署に言ってくるだろうし、長野県警本署も黙って
はいないだろう。
どうせ討たれるかも知れない身。いまさら怯える事も無かった。
玄関に向かって歩き始めた柳川に、頭上から何かが降り注ぐ。
降り注いできたものは、ゲルン状のあやしい液体。
それは柳川の頭から胸元まで包み込んだ。
「 何だこれはっ!? 」
顔にべったりとついた液体を片手でふき取ると、柳川は頭上を見上げた。
嫌な臭いが服に染み、それが上ってきて目にしみる。
( ええい、何だというのだ…。 )
21:35 ファミレス駐車場
『 これは消費期限が切れすぎて、食するに値しないジャムです。
あまり撒くと、市から廃棄物不法投棄の罪で訴えられますので気をつけてください。 』
「 今更遅いっての…。 」
後から表示された武器の使用についての解説。
頭からジャムを浴びた警官が、屋根のほうを見上げている。
さて、次は何を使うか…。
1 武田といえば投石。
徹底的に投げつけてやれ!
2 武田といえば騎馬突撃。
思う存分蹴散らしてやれ!
3 電波を放つ。
まずはかく乱だ!
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>>269 高山殿
お久しぶりです。
こうなったら派手にやりましょう。
気を取り直してマブラヴ再起動。
イインチョに萌えてきた…。
275 :
山崎 渉:03/04/20 04:46 ID:qaJK2dSG
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
武田と言えば……騎馬軍団!
な、感じで2.をお願いいたします。
……騎馬軍団って、どうやって出てくるんだろう?
一気に追い散らすか…。
この操作をしていては、どっちにしろ間に合わない。
ここは柳川には一時退却をしてもらおう。
「 よし、騎馬武者で一気に蹴散らす。 」
タッチパネルを操作し、騎馬武者を出すように指示する。
モニターに表示される、武器名と使用法。
『 騎馬武者武田君
コントローラーを駆使して、うまく操ってください。
なお、これは機械仕掛けですので、融通が利かない時があります。
体内電池で稼動し、30分も動けば充電の必要があります。 』
「 大丈夫なんですかねぇ…、これ…。 」
表示される武田君の雄姿を見て、不安げな声を出す諏訪。
見れば、適当な木材を使って組まれた馬らしきものと、やたらと豪華が甲冑の中に、
ウレタンで作られてるっぽい、にこにこと笑った顔。
大きさは、普通の人間と同サイズだが、これが果たして侵入者撃退に役立つのか…。
「 さっさと出すわよ。 」
逡巡しかけた俺を押しのけ、恋がタッチパネルを操作。
屋根の一部が開き、武田君が射出される。
コントローラーを持とうと見渡したら、それはすでに恋の手にあった…。
21:36 武田勝頼邸
「 何だあれはっ! 」
警官の一人が武田君を指差してうろたえる。
開いた屋根から飛び出した武田君は、軒先ギリギリのところに立ち、柳川達を見下ろす。
「 降りてくるのか…? 」
警戒する長瀬が懐に手を入れる。
そんな長瀬の肩に手をかけ、柳川が一歩前に進む。
「 あの開いた天井から忍び込めば、目的は達成できますよ。 」
「 お、おい…。 」
長瀬の返事も待たずに、信じられない跳躍力で屋根に上がる柳川。
武田君の顔が、ぐいっと柳川に向く。
「 面白そうな機械だ。
だが、そんな玩具では俺は止めらないぞ…。 」
屋根の上で、対峙する男とロボット…。
同時刻 ファミレス駐車場
「 ええと…、動かし方は……。
カーソルを合わせて攻撃ボタンを押すと…。 」
モニターの隣で、諏訪が説明書を開いて待機し、恋はそれとモニターを交互に見ながら
武田君を操作する。
「 まずは一矢仕る…。ってとこでいいかな…? 」
二番ボタンを押すと、武田君は背中にある弓一式を取り出し、矢を構える。
放たれた矢は、目の前の柳川にあっさり握られ、そのまま返される。
その矢は、情けないことに武田君の顔面に突き刺さる。
が、操作及び動作には何の支障もない。
「 こいつ…人間離れしてない…? 」
「 普通じゃないな。
並みの人間では、矢の速度を見切ることなど出来はしない。
まあ、静岡で隠居しているジジィなら出来るらしいがな。 」
恋が俺のほうを向いていたそのスキに、柳川は突進を試みる。
操作が遅れた恋だが、この場は機械の方が緊急処置で勝手に反応し、柳川の両腕を押さえ込む。
「 こうなったら、投げ飛ばして突撃よ! 」
四番ボタンを押すと、武田君が強引に柳川を放り投げる。
続いて六番ボタンを押すと、宙に浮いた状態の柳川をめがけ、武田君の乗るチンケな馬の
ケツに火がついて、猛然と飛び上がる。
ロケット噴射だ。
馬場の奴は、なんてものを作ってくれたんだろうか…。
物凄い勢いで突っ込んでいく武田君は、馬の両足を前に突き出し、柳川に体当たりを敢行する。
同時刻 武田勝頼邸
「 ぐぶっ! 」
突き出された両足を腹部に受け、落下する柳川。
落ちた先は、隣の水瀬さん家の庭で、途中で壁に右腕をしたたかに打ち付けてしまう。
痛む腕を抑えながら柳川が立ち上がると、武田君は他の警官を襲っていた。
「 こ、このやろうっ! 」
警官の一人、草田が特殊警棒を振り回すが、武田君の鎧に弾かれる。
そのツケは、強烈に返ってくる。
馬の足蹴りを喰らい、草田は悶絶して動かなくなる。
痺れを切らした長瀬が銃を撃つが、顔に当たった一弾はウレタンの中に吸い込まれただけで終わる。
「 撤退だ、全員引け!! 」
悲鳴を上げるように喚く長瀬に、警官連中はすぐさま従い、パトカーに飛び乗っていく。
長瀬は草田を引きずりながら乗り込み、水瀬邸玄関から出てきた柳川の手前まで走らせる。
「 あの出来損ないのロボットがぁぁ…。 」
怒りがあふれる柳川も、こうも味方側が浮き足立っては踏みとどまれない。
下手をしたら、家から武田勝頼自身が打って出てくるかもしれない。
そうでもなったら、今の状態では柳川をのぞいて全員討たれてしまいかねない。
仕方なく乗車すると、パトカーは急いで発進し、遠く離れていった。
撃退は成功し、武田君の圧勝だった。
次はこうはいかないだろうが、今は喜んでいてもいいだろう。
道具を仕舞い、ワゴンを走らせ始めると、本社から緊急連絡が入る。
どうやら本社が襲撃されたようだ、幸いにも柏木耕一の身柄は大丈夫との事。
ただ、最近の信州方面の情勢が思わしくないということで、馬場専務が来たという。
顔を出せと言っているが…。
1 そろそろ高遠も起きる頃だろう。
馬場にこっちに来いと伝えて、とっとと帰る。
2 一応撃退は出来たのだから、家の方は大丈夫だろう。
まず本社に行き、明日の朝に自宅に帰る。
3 一旦自宅に戻り、柏木姉妹と高遠を連れて出発。
関係者全員を連れて本社に行く。
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>>276 高山殿
どうも、私には高坂殿のような発想は無いようです。
騎馬武者は怪しいロボットになりますた。
アロハオエ(・∀・)〜〜!!
恋といっしょの状態を少しでも維持であります、2を選びます。
信長β、終了ですが私の感想は「FFにも絶対に勝てないよKOEI…」でつ
製品版はやりませんね・・・
話は変わりまして貧乳好きと言ってました私ですが、このたびはじめてのおるすばんを
初プレイいたしました、全てを搾り取られる勢いです、危険です。
ですが、Hにいたるまでの過程が「やらないか」などのホモ漫画並みの強引さで
さらにゲーム開始以前より双子と関係があるとは…もうね、アホかと馬鹿(略
でもまあ、我が家の家宝になりました、さおりたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
小姓「うはっ、いい殿…」
殿「 や ら な い か ?」
……という、中世の男社会はともかく。
騎馬武者クン大暴れ、ワラかしてもらいました、えぇ、とっても。
>>諸葛殿
パライソが見えてしまったようですな……。
搾り取られる勢い、ですか……まぁ、その……お大事に…Amen.
ちなみに、去年辺りの話ですが。
要らぬと言うのに友人が「はじるす」を送りつけてきまして、
ただ、根っからの年上スキーな私には、……少々辛かったです。
開始15分後には、敢えなくアンインストール、でした。∧||∧ ゴメンナサイッ!
自宅の方の防衛は何の問題も無いだろう。
柳川等、押し寄せてきた警官は慌てて撤退した以上、
無理をして再突入してくる事は考えられない。
自宅の方にはまだ引き上げない事を千鶴会長に伝えると、俺達はこの
まま本社に向かった。
高遠の意識が戻った場合には、一応連絡だけ入れてくれるように頼んでおく。
道中、眠くなってくるのを抑えつつ雑談をする。
「 しかし…、静岡の前線から、専務がこちらに向かってきたというのは、
どういう風の吹き回しですかね〜。 」
後部座席で寝転びながら話しを振ってくる諏訪。
この野郎、社長が自ら運転をしているというのに…。
「 木曾農林の一件から、この辺は治安も良くないし、なにより
警官がアレじゃあ、武田商事のTOPとしては不安にもなるん
じゃないの? 」
窓の向こうの夜道を眺めながら恋が答える。
我が妹が見ても、武田商事の事実上のトップは馬場にしか見えないか…。
実際その通りなのだが…。
本社につくと、夜勤達の出迎えを受けて、すぐに社長室まで通される。
部屋の前まで来ると、無造作にノックをして返事が来る前に開ける。
「 今来たぞ。
何かあったのか? 」
部屋に入り、馬場の姿を確認すると、さっさと話を切り出す。
夜景でも眺めていたのだろうか、馬場は席にも座らずに、大きな窓の前に立ち、
外を眺めていた。
のっそりと振り向く馬場。
相変わらずの鋭い眼光は、還暦を向かえているはずの老人のものではなかった。
「 社長の愛人には用は無い。
席をはずしてもらおうか。 」
威圧がかかった馬場の声が、恋に向けられる。
どうでもいいが、それは俺の義妹で、亡き親父が再婚した夢乃さんの娘
なのだが…。もう忘れたのか?
「 まさか…愛人って…? 」
恋が震える手で諏訪を指す。最悪だ。
お前はボーイズゲーとかやってないだろうな…。
兄は心配だぞ…。エロゲをやる俺が大きな事は言えないが。
「 馬鹿か、お前の事だ。
武田商事上層部の重要会議だ。席をはずせ。 」
あくまで馬場は冷静で、かつ吐き捨てる様に言った。
「 私の顔、忘れたの? 」
怒っているのか笑っているのか、なんともどちらとも取り難い、微妙な
表情をする恋が、一歩前に出る。
「 アンタ、もうママに言いつけて解任させてやるわ…。 」
面倒な物を見るかのような目で、恋を見つづける馬場。
次第に、その目がだんだん大きくなる。
「 ん!?
夢乃さんの娘かっ!?
大きくなったものだな、前までは片手で抱けるぐらいだったものだ。
亡き会長にお見せしたいものだな。 」
表情を改め、なつかしむような態度に出る馬場。
だが、恋の機嫌が直らない。
「 言い残す事はそれだけ? 」
武田商事二代目社長、武田晴信の何人目かの愛人で、今に至るまで晴信代わり
として裏から社を支えてきた夢乃さん。
例え専務と言えど、指先一つですぐに変えてしまう。
馬場は極めて有能であったが、残念なことに、他にも有能な者は多い。
「 わ、分かった…。
どれ、これでおいしい物でも食べて機嫌を直してくれないか? 」
豪華な財布を取り出し、中から千円札を抜き出す馬場。
「 専務。今時、たかが千円では、コーラも買えませんよ。 」
今まで黙っていた諏訪、容赦無い事を言う。
「 こ、これで服でも買うといい……。 」
仕方ないとばかりに、馬場が何枚か福沢諭吉を引っ張り出して、無造作に恋に渡す。
あとで山分けしてくれるのだろうか…。
いくら夢乃さんとはいえ、武田商事に今日まで尽くしてきた馬場を、恋の機嫌
一つでクビにできるはずがない。
第一、あの人なら娘の方を叱ると思う。
それは馬場も分かっているだろう。
それで金を出すのだから、さすがは武田商事の専務をやるだけはある。
少しはこちらにもくれるといいのだが…。
物欲しそうに恋を見る諏訪に、馬場が小さな札束のような物を投げる。
「 口止め料だ、とっとけ。 」
「 はは、ありがたき幸せ! 」
諏訪が丁重にそれを見る。
俺や恋も覗きこむ。
札束に見えたのは、吉野家の割引券だった。
大量にある。
まだしばらくは牛丼を食べる事になりそうだ…。
口止め料は俺には無いらしい。
まあそれはいいのだが、何ゆえ馬場が俺を呼びつけたのか。
その内容を話しこむ。
信州方面の治安の悪化に便乗するかのように、織田産業の工作員も入り
こんでいるらしい。
ゆえに、大至急取締りを強化したいという。
今回、塩尻警察署の不穏な動きを聞いた馬場は、すぐに県警本部に連絡
を入れたのだが、県警署長は忙しい身らしく応対せず、塩尻警察署の署長
も同様におかしい。
連中を子一時間問い詰めてやろうと、はるばる故郷に帰ってきたら、武田
本家の遠縁にあたる高遠が殉職したと報告が入る。
で、肝心の武田商事社長は鶴来屋の会長と密談を繰り返しているとあり、
情報がおかしいということで、俺を呼び出す事になったという。
「 この件をどう思う?
県警が我々から離反したと思うか? 」
豪華なソファーに身を沈めながら、馬場が俺に問う。
俺達もソファーに身を任せている。
目の前にあるこれまた豪華なテーブルは、使ってなかったせいでホコリが
分厚く積み重なっていた。
「 離反ではないだろうな。
連中は俺個人を狙ってきている。私怨だろうて。 」
私怨と言ったものの、恨みを買うような事は無いと思ったが…。
「 どうする、放置は出来ないぞ。
ちょいと県警を脅かさないと、後々やりにくくなる。
なに、軍隊相手に喧嘩するんじゃない、何とでもなる。 」
「 しかし、死人が出るな。
関東でもだいぶ死傷者が出ているんだ。
向こう数年は大規模な戦闘は無理だ。 」
俺と馬場のぶっそうな会話は、諏訪と恋は適当に聞いている。
二時間ほどかけて、俺と馬場で煮詰めた案は…。
1 長野県警の怠慢と称して、県警の上層部数名が汚職をやっている
事をマスコミに報道させる。
2 乾坤一擲、塩尻警察署に突入。
地元住民に分かられない様に占拠する。
3 塩尻警察署に忍びこみ、怪しい署長の情報を集めて、
場合に応じては現署長をクビにする
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>>283 諸葛尚殿
信長の野望オンライン、買いませんか…。
いや、私はその気が最初っからありませんが……。
はじるすは名だたるロリゲのなかで頂点を極めたものなので、
やりすぎにはご注意を。
思えば、あの時は発売日に買って、その日のうちにものすごい勢いでプレイ。
ハァハァしてるときにチャイムが鳴って、コミケに出発するメンバーがやって
きた時は慌てて……。
>>284 高山殿
比叡山の若い修行僧「 ウホッ、いい殿… 」
細 川 政 元 「 や ら な い か ? 」
はじるすの件は、あまり気にされる事はないですねー。
私は弟にやらせたら、(三日目)あのトイレで放尿の後に、「尿の臭いを
胸いっぱいに吸い込んだ」というう描写を読み、いきなり席を立って
ものすごい勢いで煙草をふかしながら、「もう止めていいか?」と
言われますた。
天下のはじるすも、合わない人には全く駄目だということですな。
>「尿の臭いを胸いっぱいに吸い込んだ」
ど ん な ゲ ー ム だ w
>>290 疾如風。2番を所望致す。
一点襲撃による塩尻警察署占拠。
俺と馬場で考え抜いた結論だ。
「 代替わりしてなめられているとはいえ、武田商事社長の本宅を狙ってきたのだ。
このままで済ましておくわけにはいかん。 」
出来る限り戦闘は避けるつもりであったが、馬場の言葉もうなづける。
「 うまくいけば、騒動の一件を人目に触れずに始末できるかもしれないだろう。
署内でカタをつければ、一般人には知れる事もない。 」
馬場が言うには、今回の騒動そのものも人目には触れさせるなとある。
すでに実家で若干の戦闘行為があったなど、武田商事としては良くない状況になっている。
「 手勢は全部で20名。
問題の柏木一門は社長に任せる。
出撃は十分後だ。 」
言い終わると、馬場は席を立ち、退出する。
「 やれやれ、忙しくなってきたな…。 」
めんどくさそうに立ち上がった俺に、座ったままの恋が話し掛けてくる。
「 もしかして、私も参戦? 」
「 そうだが、何か?
まあ、乃絵美ほど戦えなくても構わんよ。
実際に撃ち合いをやる事になるとは決まったわけじゃない。 」
「 むう…。
そんなにあの人は強いの? 」
難しい顔をする恋。
乃絵美のことか…。
どうでもいいが、そろそろ、お姉ちゃんと呼んでやって欲しいのだがな。
「 射撃に関してはな。
恋には恋のやりかたがあるだろう。そう難しく考えるな。 」
「 …なるほどね……。 」
強襲ではあるが、塩尻警察署のみの制圧なら容易だと、装備も比較的軽いものばかり揃えられた。
俺は第一陣として、8名を率いて出発。
後から馬場が出る。
先発隊の俺は、実家に戻ると、すぐに会長を起して状況を説明する。
連れて来ていた柏木耕一が役に立った。
耕一さんに起されてまだ眠そうな会長は、話を聞くと驚き、叫ぶように言った。
「 危険すぎます、今すぐ襲撃を中止してください!! 」
( 何故これほどうろたえるのか…?
武田商事の戦闘力は並みの暴力団など指先一つで壊滅させれるほどだ。
能登の人間といっても、俺達の戦力は知っているであろうに…。 )
一時的に署を制圧し、敵が欲している者をそこに集め、紛争の内容を外部に漏らさずに
終わらせるという案が、彼女には通じなかった。
「 こんな事を言ってはなんですが、戦車とジェット機以外が相手なら、たいていの敵は打ち
負かせれる武田商事の手勢です。
恐れるものはありませんよ。 」
強気なことを言ってみる。
結城方との戦いのとき、何度もやばいと思ったが、ここではそれは言えない。
やんわりと言ったのだが、彼女は引かないようだ。
「 そういうものじゃないんです…! 」
会長も分からない人だなぁと思った時、馬場から無線で連絡が入る。
「 第二陣到着だが、そっちは柏木一門を揃えれたか? 」
「 まだだ、会長が危険すぎるといって、なかなか事が運ばん。 」
「 なら、耕一だけでも連れて来い。
そうすれば、嫌でもあの四姉妹はついて来る。
一刻を争うので、先に突入しているからな。 」
やや機嫌の悪くなった馬場。
その口調には、女一人の説得も出来ないのかと、含まれているような気がしてならなかった。
結局、その馬場の言葉が会長に聞こえたおかげで、四姉妹全員を集めることは出来た。
だが、馬場に対する感情は最悪であった。
( 馬場はつくづく憎まれ役だな…。 )
余計なことは言わず、俺は黙って全員をワゴンに乗せる。
最後に乗り込んだ諏訪は、こんな時にも牛丼を持ってきていた。
「 いや、夜食が必要でしょう。
出前はやってませんからね。 」
笑って言う諏訪を見る会長の目が、やけに冷ややかだった。
車を走らせて数分後、会長がポツリと言う。
「 人が大勢死にますよ…。 」
背筋に寒気が走ったのを誤魔化しながら、俺は軽い気持ちで答える。
「 相手も分かっていますよ。
事の問題が一部の警官による暴走なら、連中とて無謀な戦闘行為はしないでしょう。 」
「 人間同士なら、そう言えるでしょう。 」
車内が無言になる。
「 あの、千鶴さん、宇宙人とやりあうわけじゃないので…そこまで言うのは…。 」
耕一さんが横から口をはさむ。
それに便乗する諏訪。
「 宇宙人ですか。昔の映画に宇宙戦争というのがあって、いや、アレに出てた火星人は
凄い兵器に乗ってましたねー。 」
諏訪がいらん事を口走ったおかげで、また車内が無言になる。
気まずい雰囲気の中、ワゴンは馬場達の後を追って塩尻警察署に向かう。
突入は容易だった。
馬場の指揮した兵を止めようとした警官はおらず、さっさと両手を上げて言うとおりに従った。
( 今は危険などない。
警官連中はただの公務員に過ぎん。
実戦を何度となくやってきた武田商事の兵に戦いを挑む馬鹿もおるまいて。 )
あっけない占領報告が入ると、馬場は署内ロビーでほくそえむ。
「 速やかに署長をつれて来い。
今は奴の勤務時間内だ、まだ署長室にいるはずだ。 」
「 はっ、 」
兵が踵を返し走って奥まで行くと、馬場は近くにあったソファーに腰掛ける。
あっさり降参した警官は、一応ロープで縛ってロビーの隅に放ってある。
警官連中が言うには、この事は予想されていたと。
分かっていて、何で武田商事社長宅に攻撃などかけるのかと聞き返すが、馬場には
満足の行く返答は帰ってこなかった。
( 当事者を待つか…。 )
馬場が懐から煙草を取り出す。
現在静岡で隠居している信虎が好んで吸っていた煙草だ。
普通の者には吸いにくい両切り煙草に火をつけたとき、勝頼達が到着する。
「 遅いぞ。 」
ロビーに入ってきた勝頼に煙を吐きかける馬場。
ここまでは、馬場と勝頼が考えていた通りに事が運んだ。
無線機に大音量で報告が入る。
珍しいな、馬場の配下のものにも慌てる奴がいるのか。
「 署長室から飛び出してきた者一名!
味方をなで切ってお……… 」
通信が途絶える。
「 電池が切れたか? 」
馬場は平静を装って無線の裏側を開けようとする。
そこに、投げ込まれた野球ボールように、何かが飛び込んでくる。
「 お、お前はあの時の……! 」
耕一さんの声で、俺はその視線先にある男を見る。
その男は、右手の先がやけに長くなっており、昔にTVで見たベアークローの3倍はあった。
安く叩き売りにされているよな平凡な眼鏡をつけている男、情報にあった柳川だろう。
スーツの表が、地で赤く染まっていた。
それは撃たれたのではなく、ただの返り血にも見える。
「 き、貴様っ…! 」
馬場の腕に飛び込んでいたのは、彼の手勢にいたであろうと思われる男の首だった。
怒っているのか、怯えているのか、分からない顔をしつつ、馬場がなんとか立ち上がる。
袖から銃を出すと、すかさず撃つ馬場。
が、それはあっさりとベアークローもどきに弾かれる。
「 ぐっ…。 」
馬場が絶句する。
「 ば、化け物だ…。 」
耕一さんが一歩引き、初音嬢が恐慌を起しかける。
恋は身構えてはいるものの、完全に腰が引けていた。
どうやら俺達は、飛んで火にいる夏の虫になったようだ…。
柳川が飛んだと思ったら、一瞬で馬場の目の前に飛びつき、その長い爪を振りかざす。
馬場は壁を蹴って飛んだおかげで、かろうじて今の一撃をかわしきる。
「 こいつ、昔の伝説にあった"えるくぅ"という奴に似ているな…。 」
飛んだ先の俺の手を借りながら馬場が起き上がりながら言った。
「 武田の古文書にあった事だが…っと! 」
会話をも許さぬと、猛襲をかけてくる柳川から、俺達は必狭いロビーの中を必死に逃げる。
このままでは、いつかやられる…!
1 柳川の爪が梓を狙ったときだ。突然柏木耕一の様子がおかしくなった。
低い声で唸り声を上げたと思ったら、柳川と同じようなベアークローが右手に…。
耕一「 いいかげんにしろよ…。 」
2 千鶴「 下がってください。ここは私が引き受けます。 」
無防備な会長が前に進み出る。
会長と柳川が向かい合ったとき、部屋中の温度が数度下がった。
3 勝頼「 ちい、これでどうだっ! 」
諏訪「 わ、やめてください若ぁ!! 」
牛丼を投げつけて牽制。そのスキに交代する。諏訪よ、冷えた牛丼は残飯でしかないのだよ。
4 前に戻る
>>292 武田騎馬軍団
>尿の臭い
思わずゲーム内容を口走ってしまうとは、この冷泉隆豊、一生の不覚。
智謀が20以内しかないのでご容赦を。
万民にはお勧めできぬエロゲでおじゃる。
そういえば、去年の4月26日。
ショップのレジで並んだとき、五人ほどエロゲを持った香具師がいたわけですが、
そのうち、はじいしゃを持っていたのが私一名でありまして、残りは全員うたわれ
だったような気が。
あの時は微妙に恥ずかしい思いでした。
すいません、1.が見たいのですっ!
全国の偽善者スキーのみなさま、申し訳ないっ(グフッ
……耕一、なにげに好きかも。
しかし、馬場も普通に強いですな……。
302 :
蘆名盛氏:03/05/05 11:48 ID:J71oB24b
あぼーん
あぼーん
前スレから楽しく読ませてもらってます。がんがって下さい。
話は変わりますが、今日某ゲームショップで誰彼が5980円で売ってました・・・。
さっさとSAT突入させろ!
「 急いで避難しろっ、こいつの相手は無理だっ! 」
速やかに馬場が指示が出す。
だが、狭い上に人数が多いロビーの中で、そう簡単に事が運ぶはずも無く、
俺達は物を投げたり粘着テープを使ったりして、柳川を牽制しつつ少しずつ味方を退却させていく。
「 初音、先にっ! 」
楓嬢や初音嬢を先に逃がそうと、梓嬢が2人の手を引き、入り口に出る通路のほうに押し出す。
急いで退却に移った兵達に会長を任せると、梓嬢は耕一さんを呼ぶ。
「 早く、耕一もっ! 」
「 ああ、分かってる…。 」
耕一さんの手を梓嬢が取ろうとした時、散らばったソファーの破片を踏んだ彼女は足を滑らせ転倒。
それを横目で見た柳川は、その視線を対峙する俺達から梓嬢へ向ける。
「 いかん! 」
転倒した梓嬢を目指して跳躍した柳川に、俺は愛銃ブローニングを叩き込むが効果はまるでナシ。
俺が銃を放ったのと同時に、腰にぶら下げていたサーベルを抜いた馬場が捨て身の切込みを敢行
するが、柳川の右手によりあっさりとサーベルをへし折られ、蹴り飛ばされてしまう。
起き上がろうとする梓嬢の目の前に立った柳川。
柳川を見上げる梓嬢は震えてしまい、動けずにいる。
「 まず一人…! 」
「 …………!!! 」
すくんで声も出ない梓嬢に、柳川の右腕が振り下ろされた。
ギンッ、と鈍い金属棒同士を叩きつけあったかのような音が響く。
いつまでたっても何の衝撃もない梓嬢は、目を開き見上げると、そこには柳川の爪に、同じような
爪を絡ませ、その動きを止めている耕一さんの姿があった。
「 こ、耕一……。 」
震える声で、梓嬢が助けに飛び込んできた恋人の名を呼ぶ。
だが、耕一さんは梓嬢の方には目を向けず、柳川をじっと睨みつける。
「 この野郎…梓にまで手を出しやがってっ…! 」
彼の口から出た言葉は、いつもの調子とは違っていた。
人が変ったように荒々しくなり、声の質も幾分低いものになっている。
耕一さんからあふれ出る殺気は、馬場や俺をたじろかせるだけの威圧感を持っていた。
それを冷静に見る柳川は、そのままの体勢で話し掛ける。
「 結局、お前もそうなったか。
血の巡りあわせとは因果なものだな。 」
耕一さんも体勢を動かさず答える。
「 梓に手をかける奴は絶対に許さない。ただそれだけだ。
貴様のような下衆とは違う。 」
「 こ、耕一…。 」
恐る恐る口を開く梓。
「 梓、早くみんなをここから脱出させるんだ。
脱出させ終わったら、この建物に火をかけろ。
俺とこいつは、長く生きない方がいい。 」
耕一さんの言葉に戸惑いを隠せず、うろたえる梓嬢を、会長が引っ張っていく。
「 みなさんも急いでください。
勝頼社長と馬場専務は警官達の方も脱出させてあげてください。 」
「 りょ、了解だ…。 」
何がどうなっているのか分からないが、俺と馬場は会長の言うとおりに動く。
建物からの脱出は終えた。
内部では、まだ耕一さんと柳川が残っている。
あの右手に生えた爪について、会長より簡単な説明があった。
馬場も言っていたエルクゥという化け物の血が流れている者に発生するもので、女性なら大人しい
ものであるそうだが、男性になると普段抑えている凶暴な性格面も出てしまい、伝説にあった通りの
化け物になってしまうという。
これを"鬼化"というそうだ。
今のところあの2人には、幾分の理性が残っているものの、殺戮を繰り返すだけのエルクゥになって
しまうのは時間の問題だという。
「 鶴来屋の前社長も、その呪われた血のおかげで悩んだ挙句、自分でその身を始末しました。
鬼化を制御できた者で、私の知っている中では…鶴来屋初代当主のみです。
私達の一族は、こんな事を四百年以上続けてきて……。 」
千鶴会長は言葉を途中で止め、恨めしそうに署を見た。
「 2人が本格的に鬼化する前に、耕一さんの言ったことを行動に移しましょう。 」
冷ややかに言う会長。
「 耕一があの中にいるっていうのに、燃やすのかっ!? 」
梓が詰め寄る。他の妹達も反対のようだが、会長ははっきり言う。
「 これ以上、誰も苦しみ、死なずに済ますには、あの柳川警部と耕一さんには………。 」
「 この…っ! 」
梓嬢が渾身の力を込めて会長を殴る。
耐え切れず、会長は崩れるように倒れこむ。
「 アンタは外から火でもかけてればいいよ!
あたいも鬼化して、耕一を援護する。 」
吐き捨てるように言うと、梓嬢は走って署に戻っていく。
「 おい、待てっ! 」
梓嬢を止める為に俺は駆けようとするが、千鶴会長がそれをさえぎる。
「 いけません、それよりも早く燃料車を手配してください。
ガソリンを撒いて、一気に燃やします。 」
さっきまで転がってたくせに、すぐに俺の前に立つ会長。
俺は言った。
「 耕一さんの鬼化は、制御できるのかもしれませんよ。
そう死に急がせる事も無い…。 」
「 …私だって…耕一さんに死んで欲しくはありません……。
でも……、取り返しのつかないことになれば、耕一さんはもう人間でなくなります。
本人の理性が残っているうちに、せめて人間として………。 」
会長の目から涙がこぼれ始める。
くそっ、どいつもこいつも無茶言いやがって…。
1 「 耕一さんを信じるほかはありません。 」
燃料車の手配はするが、俺は号令など出さずに外で傍観。
耕一さんにすべて任せる。(視点変更 柏木耕一)
2 「 分かりました…。 」
大至急、最寄の石油会社に連絡し、タンクローリー一台をこちらに向かわせる。
耕一さん、恨まないでくれ…。
3 「 再突入するぞ。健全な者は何名だ? 」
みんな勝手な事やりやがって。ならばこっちも武田流の戦い方を敢行するまでだ。
付近にある製薬会社から濃硫酸を取り寄せ、手勢を連れて再突入する。
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>301 高山殿
昔からたまに出る馬場は、全体的に何でも出来、戦闘面でも強いっていう人物のつもり
でいました。
なにしろ、初登場でいきなり主人公を沈めてましたし。
と思ってて昔のレスを見直したところ、馬場は消火器で勝頼を殴ってますた…。
むう、出現当時はこういう人物でしたか。
自分で書いたのに忘れてましたね…。
>302 蘆名殿
残念ながら、信長の野望でしか知りませぬ。
>305殿
どうもです。
何かと続くスレですが、楽しんでいただいて光栄です。
誰彼5980円はぼったくりですな。
1980〜3680ぐらいが適正価格な気がします。
ロマンスは剣の輝き2(15禁)を、発売日に7000円弱で購入した冷泉には、
なんとも言えないのかも知れませぬ。
>306 警察庁長官
特殊部隊突入案はあったのですが、火器でエルクゥ討滅をするのは無理っぽいのでやめました。
3 勝頼「 ちい、これでどうだっ! 」
諏訪「 わ、やめてください若ぁ!! 」
牛丼を投げつけて牽制。そのスキに交代する。諏訪よ、冷えた牛丼は残飯でしかないのだよ。
これにワロタ
313 :
名無しさん@初回限定:03/05/07 12:04 ID:k2lSNC+G
314 :
山本勇次 ◆5v5NNhyPok :03/05/07 13:25 ID:ZgxO2mN6
今年は、勉強や、スポ−ツに力をいれる
武田の戦い方を見せてもらいます!
選択は3を選びます
今年の頭から自動車免許を取りに行ってたんですが、今日無事免許取れました
これで地下鉄>バスの片道1時間通勤から開放されます、長かった…
どいつもこいつも勝手なことをやりやがって…。
かくなる上は、こちらもそれ相応の行動に移させてもらうか。
このまま塩尻警察署を放置するわけにもいかないだろう。
柳川に対し、戦いを挑むことを決意した俺は、疲れた顔をして署を眺める馬場に、
付近の製薬会社から濃硫酸を取り寄せるように指示をする。
「 量は一灯缶一杯だ。
ついでに、会社防衛用のウォーターガンを8丁程廻してもらってくれ。 」
「 分かった…。しかし、無謀だぞ……。 」
しかめっ面で馬場は製薬会社の夜勤組を呼び出す。
その間に、俺は健全な者を集める。
その中から突入部隊に参加するものを選ぶ。
今回は何人死人が出るか分からない。
ゆえに、自発的参加と言う形で選出に当たる。
その結果、俺に諏訪、馬場(強制)の他3名のみとなった。
恋は初音嬢達と署外に待機。
突入が決まると、俺は車から刀を取り出す。
こいつは親父から唯一受け取ったもので、大昔から使われてきた名刀だ。
「 これの刃に触れることは死を意味する 」
死んだ親父が言っていた事だ。
鞘から刀を抜くと、月の光に触れた刃が怪しく光る。
これであの爪を防ぎ切れるのだろうか…。
「 止めても無駄なようですね…。 」
どこか無表情の会長。
製薬会社から届けられた荷を装備して、いざ突入しようとする俺達の前に立っている。
「 死んだ者達の仇を討つ必要があります。
古臭い発想ですが、これが武田のやり方でして。 」
「 そうですか、ならお供します。
耕一さんは梓に任せておきますが、万が一の場合では、彼女では荷が重いで
しょうし。 」
万が一というのは、耕一さんの鬼化が進んでしまい、手の打ちようがなくなって
しまう事態のことを指しているのだろう。
問題は、どのように突入するかだが、これにはチト悩む。
暴れられるような広間は、ロビーに大会議室、食堂の三箇所だ。
誘導しようにも、通路は狭く、一歩間違えば各個撃破になってしまう恐れもある。
「 悩んでも仕方の無いことですね。
正面から行きましょう。 」
「 あ、ちょっと待ってください。
私は2階に廻りこみましょう。 」
諏訪は懐からロープを取り出すと、錘をつけ始める。
2階から強引に侵入するつもりなのだろう。
俺は千鶴会長や馬場と正面から行く。
諏訪には2名の兵を援護として残す。
挟み撃ちとなるか、各個撃破されなければよいが…。
署内の戦いは壮絶を極めた。
ロビーで戦っていた柳川と耕一さんは壁を三つほど破り、隣の取調室、簡易炊事場を目茶
区茶にした後、食堂で取っ組み合いになっていた。
が、戦況は耕一さんがやや不利で、腹の付近が負傷。
かなりの量の血を流している模様で、放っておけば危ない。
梓嬢は懸命に援護しようとするが、鬼化がうまく出来ていないのか、柳川の片手一つで弾
かれる有様だった。
俺達が食堂に飛び込むと、柳川は耕一さんから離れ、此方を様子見しながら間合いを取る。
「 な…なんで戻ってきたんだ……? 」
耕一さんが驚いた目で此方を見る。
「 やられたままで引くのは武田の沽券に関わる問題だ。
ただ、それだけだ。 」
俺の言葉を聞いて、耕一さんは歯を食いしばる。
余計な事をとでも言いたいのだろう。
だが、此方もこのまま引き上げるわけにはいかんのだ。
「 射撃開始、斉射二秒後に接近戦の備えを。 」
俺は小声で指示を出す。
一斉に抜き出されたウォーターガン。
「 悪いが死んでもらう。 」
この一言が合図代わりとなり、柳川をめがけてみんなして引き金を引く。
放たれた濃硫酸は、あの怪物をめがけて一目散に飛んでゆく。
これ、傍から見たら、かなり格好悪いだろうな…。
あっさりと爪で濃硫酸を弾き飛ばして見せた柳川。
だが、その爪からはシューシューと白い煙が上がる。
わずかではあったが、効果はあったようだ。
「 貴様等…! 」
血相を変え、俺を睨む柳川に、耕一さんが踏み込む。
が、これは爪同士を叩きつけた時に、柳川の爪に付着していた濃硫酸が
耕一さんのにも付着。
痛みに顔をしかめたところを、柳川に左腕を捕まれ、そのまま壁に投げつけられる。
威力は物凄く、その一撃で耕一さんは壁が抜けていってしまう。
慌てて梓嬢がそちらに向かう。
よく見れば、彼女もかなりの負傷をしているようだ。
「 あんなのを喰らえば楽に死ねるな。 」
あの威力を見てひきつった馬場が言った。
俺は刀を抜いて一言返す。
「 もう安楽死したい歳か? 」
「 馬鹿を言うなっ! 」
刃を抜いた二人が、ゆっくりと歩調をあわせて柳川に接近する。
「 次は貴様等だっ! 」
柳川が両腕に、一つづつ長テーブルを持ち上げる。
テーブルを掴む指に力がかなり入っているのだろう。
表面がかなり凹んでしまっている。
「 来るぞっ! 」
テーブルを柳川が此方に向けて投げたときだ!
瞬間的に跳躍した柳川を迎え撃つために、俺は前進し、テーブルに刃を前に向けあてがう。
動作一つ無くテーブルは二つになり、代わって柳川が視界に大きく飛び込んでくる。
かろうじて見える程度である柳川の爪を、ギリギリの線で刀で防ぐ。
そのまま押さえ込んでくる柳川。
力は想像以上にあり、俺はたちまち膝をつきそうになる。
「 敵は一人ではありませんよ。 」
そこで千鶴会長が俺の背後から濃硫酸を発射。
これは柳川の右肩に付着する。
直撃を受けた柳川は、痛みに顔をゆがめながら一旦下がろうとする。
その時に蹴りを打ち込まれ、今度は俺が吹っ飛ばされる。
これまた凄まじい威力で、強力なチョッキを車から出して着ていなかったら、
良くても内臓破裂だ…。
俺は背後にいた会長もろとも壁にぶつけられる。
「 ぐうっ…! 」
俺と壁に板ばさみになった会長が低い呻き声をあげる。
後頭部を強く打ったのか、すぐに起きられた俺と違い、会長は横たわったまま動かない。
よほど濃硫酸が堪えたのか、柳川は一旦姿を消し、奥に退避した。
俺は会長を抱き起こす。
「 大丈夫ですか…!?
俺のせいで…。 」
「 だ、大丈夫ですよ…。
ちょっと…頭を打ちすぎちゃいました。
でも、勝頼社長も結構頑丈に出来ていますね。安心しました。
勝頼社長を見ていると、昔の耕一さんを思い出しました。まだ、鬼化する前の…。 」
苦笑いする千鶴会長。
まじまじと俺の目をみつめる千鶴会長。俺は…。
1 「 耕一さんの具合をすぐに確認しましょう。
そして、出来ることなら追撃を…。 」
千鶴会長を抱き起こし、さっさと柳川を追撃に向かう。
2 「 俺も、耕一さんと似ているところがあるのかもしれませんね。
彼ほどは強くなくても、今回の一件はきっちりカタをつけますよ。 」
千鶴会長を抱き起こし、負傷している2人は置き、俺達だけで柳川を追尾する。
3
_
'´ M ヽ. 。.: ,
! ノ从 リ))〉 (@@)),。 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|lゝ゚ ヮ゚ノ| (@(@))ゝ\ ∧∧ < 千鶴会長、三十路おめでとうございます!
ノ⊂)i介!つ :◎@)ゝ ★(゚∀゚ ,) \_______
く/_l_ 〈__」 」  ̄ ̄ ̄とと. ヽ ノ
し'ノ い_)
4 「狩られるのはいやずら」なので戻る
>315 諸葛尚殿
それはおめでとうございます。
>これで地下鉄>バスの片道1時間通勤から開放されます、長かった…
↑しかし、これは本当に大変でしたね。
アパートから社まで、バイクで20分以上かかるところには勤務したくない私には、
長続きしそうに無い通勤です。
あとは車を買うだけですな。
免許自体なら数年前からもってるけど、いかんせん、車購入が予算的に無理で…。
このままいけば、三十路になっても車は手に入りそうも無い。
車は買える時に買いましょう…。(´・ω・`)
メッセの「朱」予約。支払い金額10000円。
こういう買い物を止めれば車は買えるかも…。
いかん!(何がだ
実は三十路を祝いたくてしかたないのが本心だったりするのですが、
戦闘中に後ろからザックリ……「てへっ、手が滑っちゃいました」というのが怖いところ。
やはりここは円満に2.を選ばせていただきます。
>>322 お久しぶりで御座います。
三十路ネタが、まさかここでも見られるとは思いもよりませんでした。(w
やはりみんな3を選びたくて仕方なかったのだなぁ…
>>324 (ごめん、ごめんよぅ、勇気が無かったばっかりに……
(しかし、本当に選んでしまった場合に、冷泉殿は続きを書くことが出来るのか、といういらぬ心配も
(誰かに選んで貰おうかと、5日間見守っていた事実は、秘密
「 俺も、耕一さんと似ているところがあるのかもしれませんね。
彼ほどは強くなくても、今回の一件はきっちりカタをつけますよ。 」
「 勝頼社長……。
はい…、分かりました…。 」
どこか熱っぽい視線を送っている千鶴会長。
抱く腕に、力がわずかにこもる。
伝わってくる千鶴会長の温もり…。
( 暖かいものだな…。 )
常に姉妹達の先頭に立ち、会社内ではその名を周辺に轟かせた会長。
堅いイメージがあったが、こうして抱いてみると、一人の普通の女性だ。
こうして俺達と一緒に乗り込んできたんだ、燃やすことを提言したとはいえ、
本心では耕一さんを救いたくて仕方が無いはずだ。
ここは俺が頑張らねばな……。
俺はそのまま千鶴会長を起こし、柳川の後を追おうと言う。
「 耕一さんと梓は…? 」
会長の言葉に、突き抜かれた部屋の向こうから返事が出る。
「 俺はなんとか無事です。
が…、あと5分もすれば動けるようになります…。 」
苦しい耕一さんの言葉。
五分後に動けるといっても、戦えなくては困る。
「 千鶴会長、ここは先に行きましょう。
もしかしたら、諏訪達とぶつかるかもしれません。
諏訪達では、五分どころか…。 」
「 わ、分かりました…。
では、今度は鬼の私が先を行きます。
勝頼社長と馬場専務は私の援護を。 」
言い終わると、先頭を進み始める千鶴会長。
馬場が続き、俺はその後につく。
「 勝頼社長、千鶴さんを頼む…。 」
耕一さんの苦しげな言葉に、俺は黙ってう頷いた。
柳川を追うとはいえ、狭い通路を走るのは得策でない。
いつ奇襲を受けるか分かったものじゃない。
慎重に歩を進める千鶴会長。
鋭い眼光は、先ほどの俺を見る優しいものではなく、獲物を追う鷹を思い出させる。
通路は、まっすぐ奥に進む道しかない。
後ろにさがれば正面入り口で、進めば署長室に行き当たる。
途中には部屋が沢山あり、もし柳川がそれら各部屋のどこかに潜まれたりでもしたら、
かなり厄介な事になる。
いつでも撃てる様にと、濃硫酸鉄砲を構えてはいるが、全身の緊張はなかなかほぐれない。
玄関から丁度真ん中ぐらいに差し掛かかる所。右手に階段があり、地下と二階へといけるところだ。
そこまで来たときに、上の方から悲鳴が上がる。
「 諏訪の方だ、誰かやられたぞ! 」
馬場が言い終わる前に、すでに千鶴会長は駆けていた。
「 急げっ! 」
千鶴会長に遅れをとるわけにはいかない。
すばやく階段を上がっていく千鶴会長を急いで追う。
2階に上がると、ここも通路で部屋の数は豊富だ。
どこの部屋で起きたのかと、検討しようか、総当りしようかと考えている間に、千鶴会長は言った。
「 一番奥から四番目、右側の部屋です。
血の匂いがします…。 」
部屋の前まで行く。
扉は強引な力で閉められたのか、ドアノブ付近がややねじれている。
中に、柳川がおり、諏訪達が対峙しているのだろう。
「 行きますよ、準備はいいですか? 」
冷ややかな声で言う千鶴会長。
すでに鬼化しているのだろうか…。
「 部屋の内部状況が分からん、ここはフェイントを打ったらどうだ?
まだ全滅はしていないだろうし、あの鋭利な刃で切られたのなら、腕や足なら繋ぎなおせる。 」
馬場は慎重に事を運びたいようだ。
「 足や腕ならつきますが、首は飛んだら終わりですよ。 」
馬場に向きなおる事も無く、素っ気無く言う千鶴会長。
どうする…。
1 ここは急ごう。
千鶴会長を信じて突っ込む。
馬場、遅れをとるなよ!
2 まずは諏訪に声をかける。
柳川と味方の位置を確認し終わったと同時に突入。
被害が出なければいいが…。
3 ここは武田の特殊道具に期待。
進藤の提案で作られた、打ち上げ花火型拡散兵器「ヤニスキー君SP」
店で売っている花火の中に、コールタールが入っている。柳川に当たることを祈って…。
4 やっぱり三十路をお祝いしたいので戻る。
>323 高山殿
お久しぶりです。
高山殿も葉鍵板の千鶴三十路スレにおられましたかな?
実を申さば、3を選んだ場合の選択は、
_
'´ M ヽ. 。.: ,
! ノ从 リ))〉 (@@)),。 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|lゝ゚ ヮ゚ノ| (@(@))ゝ\ ∧∧ <
ノ⊂)i介!つ :◎@)ゝ ★(゚∀゚ ,) \_______
く/_l_ 〈__」 」  ̄ ̄ ̄とと. ヽ ノ
し'ノ い_)
_ ∧_∧
'´ M ヽ ( ゚∀゚)
! ノ从 リ)〉 ∴ :' ''∴
|lゝ゚ ー゚ノ|=-_-=─ = ; : ;;
ノ⊂)l介-―-_ ̄─ ―⊂^~⊂ )
く/_/_!L_」 .  ̄  ̄ / ( < /
l.ノ.) (_(_ノ
のAAでも使おうかとしか考えておらず、実際にネタを投下するまでに時間は
2〜3日かかりましたね。(流石に死にはしないけど…)
>324
書き上げた当時は、そうくるとは思ってもみませんでした。
うむう、私の修行不足ですな。
葉鍵板の千鶴三十路スレをまったりロムってた時に、選択に入れてみるかなー、
と思ったわけでして、無理やり入れてみたわけです。
ご希望ならば、後々にもう一回いれてみます。
戻ってみてもいいですが…。
問題のスレ。今はdat逝きなので、数日ageておきます。
http://www.tees.ne.jp/~precia/tiduru.html
おもしろそうなので・・・・・・
3をおねがいします。
突入にはやる千鶴会長に、慎重な態度の馬場。
意見が分かれたとはいえ、出入り口の前でモタモタするわけにもいかない。
「 よし、ヤニスキー君SPを使う。
コールタールの直撃を浴びれば、柳川の爪の切れ方も大きく変わってくるだろう。
最悪の場合は、火をつける事も出来る。 」
「 お、おい…中には諏訪もいるんだぞ? 」
馬場が焦って言うが、俺は耳を貸さない。
何を起そうとしているのか分からない千鶴会長は、黙って俺の行動を見守っている。
懐から、500mlクラスの缶ジュース形の筒を取り出す。
導火線に素早く火をつけ、俺は諏訪に大声で呼びかける。
「 諏訪、柳川は部屋のどこだっ!? 」
「 入り口から入ってすぐ右です。
私は柳川と対峙しています! 」
「 今から突入するから気をつけろ! 」
「 りょ…了解ですっ! 」
部屋に入って右…。
俺は噴射口を右側に向けた形で持ち、扉を開ける。
「 危ない若っ! 」
諏訪の声も気にせず、俺はヤニスキー君を放るとすぐに扉を閉めた。
「 わ、若…これはまさか…!? 」
「 諏訪、誤って飲んだ場合は洗剤で胃を洗えよ。 」
俺の言葉が言い終わる頃に、ヤニスキー君が爆発音と共にコールタールを発射し始める。
シューーーッ、と花火も混じって飛ぶコールタール。
悲鳴をあげる諏訪達と、柳川の驚いた声が響いてくる。
「 だ、大丈夫なんですか…? 」
心配な表情を見せる千鶴会長。
あっけらかんと俺は答えた。
「 まあ、死にはしませんよ。 」
ヤニスキー君SPが最後の放出の際に爆発し、噴射が止まると俺は扉を蹴って侵入する。
部屋は横長になっており、右手の隅には、右目を左手で覆っている柳川がおり、
すぐ左手はもう壁で、その正面には諏訪達がコールタールをかぶったまま立っていた。
さすが武田の衆だけあって、体勢は最後まで崩していない。
見れば、大きな怪我をしているものはいない。
先ほどの悲鳴は、突然2階に上がってきた柳川に、驚いて出したものだったのかもしれない。
顔面が真っ黒な諏訪が俺の顔を見る。
どうやら、最後の爆発というのは、あたり一面にコールタールを散らばらせるもののようだ。
進藤め、これでは使用者まで巻き込まれるではないか。
帰ったらテスト報告をしておかないとな。
「 ウバ〜('A`) 」
呻き声をあげる諏訪。
気持ちは分かるが、今は緊急時だ。
ウバ〜('A`)な諏訪に、俺は左手の親指を突き立てて愛想笑いをする。
すぐに刀を抜き、残った左目で激しく睨みつけてくる柳川に向く。
そろそろ決着をつけようか…。
「 諏訪と馬場は援護射撃を、筑紫はそこの2人と後方支援。
俺は突撃する! 」
指示を出し終えると、千鶴会長は走り始めた。
「 今のあいつはタールで左目をやられています。勝頼社長はそちらから切り込んでください。
鬼の私は右から行きます。 」
「 分かりました…。 」
走る俺や千鶴会長の背後から、濃硫酸が勢いよく放たれる。
柳川はそれを何とか右手の爪で弾こうとするが、それはかえってダメージを受けていくだけの
行為であった。
爪に張り付いた濃硫酸が、蒸気を上げながら溶解を始める。
歯軋りする柳川。
口からは泡が浮かび始め、低いトーンの呻き声をもらす。
俺と千鶴会長があと3歩ほどで柳川とぶつかろうかという時、奴は目を抑えていた左手を戻すと、
すばやく構えなおし、逆に千鶴会長に切り込んできた。
千鶴会長と柳川の爪が激突し、交差する。
俺は動きの止まった柳川の右手に廻りこみ…。
1 そのまま胴を斬った。
鬼といえど、上半身と下半身が分かれては死ぬであろう。
2 奴の突撃のおかげで、太刀筋がややずれてしまったが、ここでなんとか首をはねる。
これですべて終わりだ。
3 もう一歩踏みこみ、奴の背後から袈裟懸けに斬る。
エルクゥなら死にはしないだろう。鬼の標本として国立病院に送る。
4 前に戻る。
>331殿
コールタールを飛ばすことしか頭に無かったので、こうなりました。
最後に爆発するのはお約束みたいなものです。
あんまり面白みが無かったかも…。
マブラヴがいいかげん飽きますた。
ロボ編を1から10までプレイするのはもう止めよう…。
どうせほとんど同じだ…。
336 :
331:03/05/22 22:34 ID:whnMmWGP
冷泉殿
まあ、気にしないでがんばってください。
337 :
331:03/05/24 23:42 ID:UqqXE63N
カキコがないですね(w
誰も選ばないようなら、朝あたりに選ばせてもらいます。
うーん、1と2の違いが分かりませんがとりあえず首とっておきます。
標本はちょっとねぇ・・・ってなわけで2を選びます。
今更ですがSNOWをやろうかと思ってるんですが
世間の評価は「まあまあ」止まりなんですよね、ちょっと悩んでます…
339 :
331:03/05/25 08:36 ID:5ueInDfV
あっ、先をこされちゃた・・・。
「 たぁありゃぁっ!! 」
わずかな間に狙いを定め、柳川の首筋をめがけて刀を振る。
鈍い手ごたえとを感じたとき、首は宙を舞った。
胴体からは凄まじい勢いで血が噴出し、俺や千鶴会長を汚していく。
首が地面に転がったとき、千鶴会長に攻めかかっていた胴体は後ろに倒れ、戦いは終わった。
「 いい腕前ですね…。
鬼が斬れるなんて、流石名刀です。 」
返り血を浴びた千鶴会長が言いながら、柳川の頭を見下ろした。
転がったこの頭は、驚くべき事にまだ生きていた。
「 最後に、何か言い残す事はありませんか? 」
冷ややかな視線を送る千鶴会長に、柳川は淡々と答える。
「 そうだな…。
俺の死骸は孝之と同じ所に埋めてくれと言いたいが、鳴海家の墓に俺が入る
わけにもいくまい。
高遠城付近にある、閉鎖されている鬼ヶ洞の奥に埋めてくれ。
大昔の、俺達エルクゥの祖先が隠れ蓑の使っていた所だ。
お前達も、一度行っておくといい。 」
「 そこに何かあるのですか? 」
「 大昔の遺跡だ。
400年前から生きている機械もある。
俺や柏木耕一は、それに呼ばれていたようなものだろうな。
自分の目で確かめるがいい。
さあ、止めを刺せ…。 」
目を閉じた柳川を見下ろし続ける千鶴会長。
何も言わずに爪を振り下ろすと、振り返って歩き出す。
「 妹達を呼んできます。 」
その凄まじいばかりの殺意に押されていた俺は、何も出来ずに会長の背を見送る。
耕一さんが休憩を取っていた部屋に、柏木一門が揃い、俺達もそこに集まる。
一時的に使用する死者運搬用の麻袋に、柳川を詰めて部屋の隅に置く。
そして、俺達はこの後の処理について話し合った。
凄惨な戦場となった塩尻警察署は、燃やして証拠隠滅を図る方向で落ち着く。
これは、呼んでおいたタンクローリーの燃料でやってしまう。
あと、柳川の処置は千鶴会長に一任される事になった。
この柳川、まだ死んでいるわけではないらしく、それなりの処置さえすれば蘇生は可能らしい。
「 素人の手に余ることですので、私のほうで処置します。 」
千鶴会長に、こう強く言われてはこちらは黙るしかなかった。
柏木一門の方は、明日の朝に問題の鬼ヶ洞に行くとの事。
長野県の地力を持たない柏木家では、問題の遺跡は手に余るかもしれないので、是非同行して欲しい
と千鶴会長は言う。
ただし、馬場は同行には反対で、これ以上エルクゥと関わるのは避けたい様子。
「 閉鎖された洞窟内は、いつ崩れるか分からないので危険すぎます。
これ以上武田方の者に被害が出ると、織田産業に睨みも効かなくなる。
ただでさえ兵が少ないというのに…。 」
「 しかしですね…。 」
異論を唱えようとした諏訪を、馬場が睨む。
諏訪はそれでも平然として言った。
「 本当に400年前の機械があるのなら、何か実になるものが発見できるかもしれませんよ。
武田信玄の隠し財宝とか。 」
「 あるわけ無いだろう…。
あの洞窟は、大戦中の者も、気味悪がって防空壕にすら使わなかった所だ。
何があるか分からん。 」
「 だから、武田の援護が欲しいと言ってるんじゃないの? 」
恋が口を挟む。
「 新潟の長尾社長なんかは、困っている人がいれば助けるっていうのに、武田商事の場合は知らん
顔するわけ? 」
「 ええい、長尾の話はするな…。 」
「 もし、財宝のようなものがあるのなら、それは武田商事の方にお渡しします。
私達だけで、物資の運搬や、施設の取り壊し等は出来るかもしれませんが…。 」
「 いや、もう武田商事の方でお手伝いできる事は…。 」
あくまで千鶴会長の要請を蹴ろうとする馬場…。
武田商事社長としての俺の意見は…。
1 「 分かりました。
手勢はほとんど避けませんが、出来る限り応援しましょう。 」
乗りかかった船だ。俺や諏訪、あとは恋の3人で、最後まで付き合う。
2 「 分かりました。
今一度手勢を集め、本格的な遺跡調査団を編成しましょう。
嫌がる馬場を抑え、暇そうな者を呼んで調査団を編成する。
3 「 分かりました。
地元の大学に連絡を入れましょう。 」
高遠の遺跡に詳しい教授にメンバーを揃えさせ、彼等に任せる。武田は関与しない。
4 前に戻る。
1は読んでの通りです。
2では、兵が使えない分、本社に隔離処置扱いになっていた者と、八王子から余っていそうな
人材を連れてきます。
3を選ぶと、これでエルクゥに関する一連の話が終わります。
>331殿
このスレは、二年前の高坂殿が書かれていた頃から、基本的に早いもの勝ちなので、
「選択しようかなー?」と思ったときには、ドカッと選択してくだされ。
遠慮せずどうぞ。
>338 諸葛尚殿
確かに、1と2はあんまり差が無いですね…。
実は、1を選ぶと、一時的に二つに分かれるものの、続行された戦闘中にまたくっついてしまう
といった事を考えてました。
こんな事、書かれてみないと分かりませんね。
うちのSNOWは埃まみれになってます。
CDケースは開封してないので綺麗なんですがね………。
344 :
山崎 渉:03/05/28 13:39 ID:n/EIyH8V
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
345 :
惟政:03/05/28 14:00 ID:HeGupzn9
ずいぶん前から読んでますが、僭越ながら初リクさせてもらいます。
2でおながいします。
某中国紳士殿同様、張飛好きなんで(w
あ、でも出るとは限らないのか。
「 馬場専務、下がっていろ。
これは鶴来屋と武田商事の関係にも響いてくる問題だ。 」
あくまで反対意見を貫き通そうとする馬場。
俺はその肩に手を置き、言う。
「 乗りかかった船というより、すでに事件に関わっている以上、中途半端なところでは
武田商事が手を引くわけにはいかん。 」
「 お前は…? 」
何か言い始めた馬場は無視して、千鶴会長の方に向きなおる。
「 どうせなら、わが社の遺跡調査団も編成して、本格的に行いましょう。
一日ほど待ってください。 」
千鶴会長の顔がパァァ、と明るくなり、反対に馬場は苦虫を潰したものになる。
( 馬場には、そろそろ静岡に戻ってもらうか…。 )
何かぶつぶつ言い始めた馬場に塩尻警察署の後始末を任せ、俺達は実家に戻る。
警察署の始末が終わったら、馬場には静岡に戻るように言っておく。
後は、誰を集めるかだ…。
本社と八王子に電話をかけて、暇で使えそうなのを集めるように指示する。
すぐに返答が帰ってきた本社からは、捕虜交換用に置いておかれ、暇を見ては
朱美さんが相手をしに行っていた、日野森あずさとその妹、美奈がを差し向ける
と言って来た。
暇そうなのを頼むとは言ったが、まるで関係ない奴を選ぶ本社の気が知れない。
勘介や真田は駄目だと言われた以上、黙って日野森姉妹を使うしかないらしい。
多分、役に立たないな……。
しばらくたってからきた八王子からの連絡は、朱美さんが直に連絡を入れてきてくれた。。
本社に比べて時間がかかったのは、当人の空き時間があまり無い為のようだ。
数日振りなので、バーチャコール回線を使ってきたので、俺もヘッドギアを装備。
お互いの近況を報告しあってから、本題に入る。
「 最近はお客様が多くて、人が割けられないの。勝頼君ごめんね…。 」
いきなり謝りだす朱美さん。
むう、そちらは繁盛してますか。それはいい事です。
「 一人や2人でいいですよ…。地元の歴史に詳しい、乃絵美なんかはどうですかね…? 」
「 乃絵美ちゃんはちょっと……。
ううん…。とにかく、いろいろ手の空いていそうな人に声をかけてみるね。 」
「 そうですか…。とにかく遺跡調査にあいそうなのをお願いします。 」
八王子からもあまり期待できなくなった。
そもそも、専門知識をもっていそうな勘介や真田、乃絵美が使えない時点で、調査団
が名ばかりのものになるような気がする。
連絡が終わると、俺は天運に期待して、とっとと寝た。
朝飯は恋だけで作ってくれよ…。
「 お兄ちゃん、朝だよ。
ご飯が冷めちゃうよ…。 」
ゆさゆさ…。
ゆさゆさ…。
「 む…? 」
体が揺さぶられているのを感じると、俺は目を覚ます。
乃絵美か…?
と、思ったら、忘れたくても忘れられない髭面が目の前にあった。
「 おう、勝頼社長。
ようやく起きたか!
朝食を美人の姉さんが作っているぞ。さっさと食べにいこうじゃないか。
ガッハッハッハッハッハ!! 」
張飛だ。
朝からハイテンションでうるさい男だ。
朱美さん、これがあなたの選んだ遺跡調査団メンバーなんですね…。
廊下の広さをめい一杯使ってノシノシあるいてく張飛の後に、俺が続いて歩く。
食堂に入ると、壁に立てかけてあるツルハシと黄色いヘルメットが目に入る。
誰だ、こんな物を持ち込んだのは…。リアルガッツでもやる気か。
食卓についているのは、震える日野森姉妹と、ヘドを吐いて突っ伏してる若い男。
そうか、また千鶴さんか。どうりで他に誰もいないわけだ。
「 おはよう日野森、久しぶりだな。
ところで、この氏んでいるのは誰だ? 」
「 え? あ、…それは…。 」
「 おはようございますっ! その人は神奈川の人だそうですよ。 」
戸惑う姉と、元気に挨拶をする妹。
しっかりしろよあずさお姉ちゃん。
髪を掴んで引っ張り上げてみる。
気を失っていたのは、我が武田商事の盟友、北条氏直。
「 その人、徳川埋蔵金を掘り出すんですって。 」
あずさが馬鹿馬鹿しそうに言う。
まったく、この男は何にも分かっていない。
今更どうでもいいけど…。朱美さん、声をかける男を間違えてませんかね…?
「 社長〜。あずさお姉ちゃんが、美奈に自分のご飯を分けてくれるんですけど、食べると
その人みたいになっちゃうんですか…? 」
「 こ、こら…ミーナ…! 」
「 まったく、あずさお姉ちゃんは駄目駄目だな…。こういう時にはな………。 」
1 「 胃の洗浄だと思って食べるんだよ。 」
洞窟で戻す時があるかもしれない。今のうちの吐いておこう。大人しく食事を食べる。
2 「 このおじさんに始末してもらおう。 」
美人の料理だぞ。張飛、全部食べてくれよ。
3 「 逃げるんだよー! 」
千鶴会長への言い訳を考えながら逃げる。皿の上の食事は、全部氏直の方に盛っておく。
4 前に戻る
1 オードソックスに吐きます。身が軽くなる反面、体に力が入らなくなります。
これが後々にどう響いてくるかは分かりません。
2 (・∀・)チョウヒガゼンブタベタ!
3 新参の姉妹に、逃げるのも勝利への道だと教えてやります。
なお、余った食事は千鶴会長がお昼の弁当にします。
345 惟政殿
書くほうとしては、要望が出たほうがやりやすいので、>345のように書いてもらえると、
案外助かります。
これでも、読み手の要望を出来る限り反映させたいとは思ってますので。
とはいえ、某高井さやかのように背景にもならなかったバヤイもある罠。
期待半分でおながいします。
現在、冷泉はAOEUにはまり込んでます。
光栄ゲーよりよっぽど面白い。
一応私も三国志コテなので張飛将軍が活躍するであろう2番を選びます。
調査隊には恋も付いていきますよね・・・?おながいします。
意を決して中古ショップにSNOWを買いに行ったのですが無くなってました…
今更新品で買うのもお財布的にどうかと思いますし、このまま未プレイで終わりそうな予感です。
AOE2ですか、私、領主>城主の段階の進め方が絶望的に下手でボコボコにされまくって
それ以降手をつけておりません…
352 :
331:03/05/31 11:13 ID:VG8g04pg
最近、風邪気味の331です。
ねこねこソフトの「朱」とHOOKの「OrangePoket」を買いたいのですが、
お金がなくて買えそうにもありません。
「モエかん」と「マブラヴ」を買ったときは、けっこうあったのに・・・。
やっぱり、自分のもう1つの趣味である鉄道にお金をかけすぎたみたいです。
お金は大事にしないと・・・。
ちなみに自分は鉄道二板の住人です。
353 :
惟政:03/06/02 16:09 ID:N5t7wEqf
張飛をリクしておきながら
氏直キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
となってしまった漏れはダメ人間でつか?
氏直においしいとこ持っていかれまくりの悪寒……
ガンガレ張飛!
ミーナもガンガレ!
日野森姉は……とりあえず生`
age
「 このおじさんに始末してもらおう。 」
「 ええっ!? 」
驚く美奈を尻目に、俺は張飛に向き直り、これらを全部食べてくれと言う。
流石に嫌がるかと思ったが、この男には怖いものなど無いのだろう。
「 美人の料理を断るとはな。勝頼社長も愛妻の手料理しか食えんのかのぅー? 」
大笑いしながらテーブルにつき、まず怪しい味噌汁をすする。
「 ううむ、独創的な味だな。
白人共がよく言う、東洋の神秘が込められておるわ。
なんのなんの、あの美人の料理にまずいものなど無いわっ!
ガッハッハッハッハッハッハ!! 」
無理をする事なく、次々と料理に手をつけていく張飛。
普通に食べていた…。
俺もテーブルにつき、こちらは味噌汁を箸でかき混ぜてみるだけで食べない。
何かぬるぬるしてると思ったら、どういうわけか納豆が放り込まれている。
確かに味噌は大豆を使うが…。
一口すすると、これが恐ろしく苦い。
百草丸を超える苦さに閉口した後、風味も気になる。
このほのかに漂う泥臭さは、隣の半島南部で売っている、高麗人参茶の風味だ。
誰か飲めと言わんばかしに放置されていた粉末の茶を、ためらわずに入れたのだろう。
俺は箸を置き、あずさお姉ちゃんと同じように、料理を張飛の方に送る。
食卓の上の劇薬が、巨大な中国人に吸い込まれていくのを見て、安堵のため息をつく姉妹。
良かったな、いきなりやってきてヘドを吐かずに。
後で諏訪に牛丼の調達を頼んでおこうか………。
( また今日も牛丼か…。)
こっちはこっちで、安堵とは違ったため息をつく。
諏訪が牛丼の調達を終えると、全員乗車して目的地に向かう。
柏木一門は会長の車に乗り、俺は武田商事の名が書かれた4tトラックに恋や諏訪と乗り、
氏直は北条方で使われている、10tダンプ(何に使う気だ…?)に日野森姉妹を乗せて走る。
図体のでかい張飛は荷台で寝転ぶのを選ぶ。
道中で、氏直より受け取った、氏照殿より預かってきたという手紙を読む。
八王子の方は心配要らないという事から始まり、なかなか長く書かれている。
こちらへの気遣いが随所に見られて、俺は頭の下がる思いだった。
今回の氏直派遣について要約すると、北条、佐竹、結城で新事業を始めるのに、頭の悪い主君は
邪魔以外の何者でもないのでそっちに送るとある。
いや、実際には丁寧に、かつ遠まわしに書かれているのだが、要約するとそういう事になる。
関東入りを目指す長尾や、東北の伊達、白河結城等に対抗したいのだそうだ。
それにしても…。
「 よく北条の最高責任者が出てきたものですね。 」
トラックを運転する諏訪。
俺の口に出そうとしていた事を言う。
「 女好きな奴だからな千鶴会長に粗相が無いようにせねば…。 」
「 氏直社長…、愛用の鞭まで持ってきてるそうですよ…。
ちょっと釘をさして置いた方がいいんじゃないですかね。 」
「 なあに、美奈以外はどれも氏直以上の戦闘力を持っているから大丈夫だろ。 」
「 そんなに危ない男なの? 」
恋がしかめっ面になる。
俺は親切にも、氏直のアブノーマルがやや入った性癖を、すべて恋に教えてやった。
「 最ッ低ね…。
あの姉妹が心配だわ。 」
「 大丈夫だ、姉の方は木ノ下グループの教育を受けているはずだ。
一人で武田商事の兵ともやりあえる。 」
自分で言っていてふと思い出したが、確か木ノ下グループの教育に関しては、妹の方がベテランだった
ような気がする…。ああ見えて、意外と強いのかもしれない…。
洞窟付近にある、段ボール加工会社の駐車場に車を止めると、ここからは歩いていく事になる。
会社の事務所に顔を出しておき、駐車場の一時的使用の許可を取る。
とはいっても、ここは武田系列の会社なので、俺の顔パスでいけるらしい。
まあ、手順は踏んでおこうというわけで。
駐車場でたむろっていると、柏木一門、遅れてきた氏直達が寄ってくる。
「 勝頼社長〜! 氏直社長っていやらしい手つきで触ってくるんですよ! 」
美奈が涙目で訴えてくる。
早速、事を起してくれた氏直。
ただし、苦笑いする顔の左頬が、大きく腫れ上がっていた。すでに解決していたようだ。
「 社長への連絡が遅れた事は詫びるけど、とりあえず一発殴らせてもらったわ。 」
済ました顔で言うあずさお姉ちゃん。
神の右腕が、氏直の顔面に降臨したか。
「 氏直社長…。 」
俺が氏直に向くと、当人は苦笑いを浮かべながら、笑って黄色いヘルメをかぶる。
「 いや勝頼社長、ほんの出来心さ。
さあ、堀に行こうか! 」
「 何を掘る気じゃ!? 」
張飛がツルハシを見てつぶやく。
氏直は右肩にツルハシをかけ、ライトが正面についたヘルメットをかぶり、服装はこれまたどこぞの
探検隊だ。みんな私服なんだがな…。
まあ、静岡のピアキャロに勤務しに行くといって、吉野家の制服を持ち込んだ諏訪という男もいるので
多少の勘違いは多めに見なければいけないのかもしれない。
歩き出して二分後には入り口に差し掛かり、封鎖しているバリケードを張飛に破壊してもらう。
この方が早くていいだろうと思ったが、この後に再封鎖しなければならないことを考えると、
大失敗だったかもしれない。
バリケードは完膚なきまでに破壊され、得意げの張飛を先頭に洞窟内に入っていく事に…。
「 ぬう…。暗くて中がさっぱり見えぬ…。 」
洞窟内は電気など入っておらず、10m先がもう見えない。
さて、先頭を誰に任せるか…。
1 強力なライトを持つ氏直に任せる。
「 こういう時のためのライト付ヘルメットは俺が持っている。俺に任せろ。 」
そんな言葉を聞くと、余計に不安になるが。
2 とりあえず、俺が行こうか…。
武田商事で使う、野戦用の探照灯を持つ俺が進む。
「 諏訪と張飛は周りに気を配ってくれ。恋は張飛の背後についてくれ。 」
3 「 では私が先に進みます。皆さんは背後に気をつけてください。 」
懐中電灯を使う千鶴会長が先頭を進み、後に同一門が続く。
耕一さんと並んで歩く梓嬢の背を、あずさお姉ちゃんが眺めていた。
4 前に戻る
351 諸葛尚殿
SNOWが入手出来ませんでしたか。
出回るのを待っている間にやる気無くしますよね。
AOEはネット対戦はまだやってません。やる気は………。
内輪ネタでマップを作って遊んでたぐらいです。
あのデーム、伊達政宗や最上義光みたいなユーザーが強いようで…。
352 331殿
朱のDVD版なら若干安いそうです。
趣味の鉄道というと、やっぱり写真ですかね…?
学生時代の仲間に、鉄道写真の山積みを拝見してたので、
「 ああ、トレインマニアは現像料が大変だな。 」
と思ってました。
ちなみに、香具師は何故か写真をそのまま山積みに。
整理してアルバムに入れて置けよと思いますた。
353 惟政殿
氏直は、武田の援軍もないと何も出来ない駄目野郎として作られた為か、
かなりアホになったものです。
インパクトだけは強いようなのでこの辺は気をつけたほうが良さそうですな。
>日野森姉は……とりあえず生`
これに笑いますた。
やはり2chではBad女は人気無いのかもしれません。
(書き忘れ)
先頭を決めるだけなので、この選択では変わらないでしょう。
大事には至りません。
名古屋大須で「同棲」を買ってきますた。
いたる絵で押しも押されぬエロゲなのは初めてなので、微妙に楽しみです。
パッケの裏に美坂香里がいるような気がしてなりませぬ…。
何かに期待して1
きっと彼ならやってくれる筈!
お久しぶりで御座います。
ストーリーに負けず劣らず、このスレの方も活気づいてきて、何とも嬉しいですなぁ。
いつもしっかり読んではいるものの、あまりの忙しさに選択を逃してしまうこと数回。。。
氏直・張飛の組み合わせには、リアルに声を上げて笑ってしまいました。
最近、あまりにアレなので現実逃避に「アトラク=ナクア」を購入しました。
期待に胸躍らせながら、これよりインストールに参ります、、、ではっ! ノシ
入り口の前で、先頭を進もうかと考える俺を押しのけ、氏直が前に出る。
「 氏直社長、ここは普通の洞窟じゃない。先走っては危険ですぞ。 」
俺が慌てて静止を呼びかけるが、聞く耳をもつ男ではなかった。
困った男だ。
「 こういう時のためのライト付ヘルメットは俺が持っている。俺に任せろ。 」
と、振り返らずに氏直が言うと、洞窟の奥をライトで照らす。
どうでもいいが、こう緊張するときにわざとRRを出すのはやめてもらえないものかな…。
「 ふむ、埋蔵金は奥のほうだな…。 」
と、くそ真面目な口調で言うと、黙々と氏直は歩き始める。
「 くそ、仕方が無い。
後に続くぞ。 」
俺は張飛や恋を促し、氏直に続く。
遅れてはならないと、柏木一門も続き、日野森姉妹は氏直のそばに配置する。
何か背後であっても、鬼の柏木一門ならなんとでもなるだろう。
問題は、正面のアホだ。
俺が予想される事故などを考えていると、後ろから千鶴会長が話し掛けてくる。
「 あの…ここは金脈でもあったのですか? 」
振り向くと、薄暗い中で、何かを期待する表情を見せる会長。
金という言葉に反応していたのか…。
この不況で鶴来屋も大変だと聞いているが、ここは夢をさっさと醒まさせるのが礼儀だろう。
「 あの埋蔵金という話は、彼が勝手に言っているだけなので気にしないでください。
ここには金も無ければ、武田信玄の隠れ財宝もありません。 」
「 そうですか…。 」
年甲斐も無くしょんぼりする会長。
梓嬢がせせら笑い、耕一さんが会長をなだめる。
そして、先頭のアフォは…。
「 歩くスピードが速すぎるわ。
もうちょっと後ろのみんなの事も考えなさいよ。 」
あずさお姉ちゃんが氏直に言う。
氏直の歩くスピードはずば抜けて早く、後の者がついていくのに余分な労力を強いられている。
また、足場は非常に悪く、美奈ちゃんなどもついていくのに苦労していた。
「 むう、早いか? 」
「 早いに決まってるでしょ、この馬鹿!
鬼の洞窟なんだから気をつけなさいよね! 」
罵声を浴びせたのは、我が義妹、恋。
しかし、氏直は実に楽しそうに笑い、懐から長く、垂れ下がったものを取り出す。
「 何の、鬼の洞窟とは聞いておるわ。
北条の情報力を甘く見るでないわ。
見よ、鬼ごときはこれで一撃よっ! 」
氏直が右手に長いものを持つと、シュシュッと振り回す。
これはムチの一種で、非常にしなり、硬かった。
でっぱった一部の岩が幾度かの攻撃で削れ落ち、なかなかの威力ではあった。
ただの馬鹿ではなかったのか…。
だが、馬鹿ではある事に間違いは無いようだ。
「 氏直社長、この狭い場所でワシに喧嘩売るのはいい度胸と褒めてやろう。 」
顔の一部が切れてしまっていた張飛。
どうやら、ムチの一部がそっちに飛んでいたようだ。
岩石を削ったムチを喰らった割には、張飛には小さい切り傷ひとつしかない。
そういえば、この男も人間離れしていたわ…。
「 あいや、落ち着かれよ張飛殿…。 」
ひきつった顔をしながら、わずかに後ずさりする氏直。
必死に何か話しかける。
「 おおそうだ、小田原にいる若い娘を紹介しよう。
俺の手が込んでいるので、いい声で鳴いてくれzカがhjりk……。 」
最後まで言い切れず、顔面にめり込むようなパンチを喰らって撃沈する氏直。
そして、気絶したこのアフォは、俺が背負う事になった。まったく…。
ある程度歩くと、広間に出る。
広間のようなところがあること自体驚きだが、道は奥のほうに続いている。
俺は氏直を地に落とすと、一息ついて肩を廻す。
「 軽く小休止を取ろうか…。 」
「 では、冷えないうちに牛丼を食べますか? 」
諏訪が聞いてくる。
ううん……。
1 牛丼を食べる。
ちょっと早いがお昼だ。
2 牛丼は後回しにして、この広間を調べまわしてみる。
何かあるかもしれない。
3 普通に小休止を取って、先に進む。
まだ入ったばかりだ。
4 前に戻る
ちょいと遅くなりました。
AOEのやりすぎで2chにもきてない有様でした。
もうAOEは落ち着きましたが、バジルスレで何があったのか分からぬ始末でして。
やはり、2chは一日一回でも覗いておくのがいいようですな。
1 匂いに釣られて何か来ます。何かは考えてないです。
2 とりあえず調べてみます。調べる以上は、隠し通路か何かの装置のどちらかが出ます。
3 話をすすめる為に、さっさと奥に進みます。
>361殿
期待通りになったかどうか分かりませんが。
まあ、こんな感じです。
それにしても、氏直は人気者ですな。
>362 高山殿
お久しぶりです。
「アトラク=ナクア」はやった事ないので気の効いた事が言えませんが、
じっくり楽しんでください。
人間生きていると、現実逃避が必要な時が定期的にやってくるものです。
がんばってくだされ。
当方は週末に「同棲」をマターリ楽しむ予定です。
実を言うと、八王子からの増援は、当初の予定では進藤姉妹だったんですけどね。
本社の方が日野森"姉妹"だったので、同じ姉妹が重なるのはどうかと思って…。
考え抜いた挙句、出てきたのは氏直(・∀・)。
367 :
331:03/06/06 22:29 ID:y/1eCjYY
冷泉殿
遅くなりましたけど情報サンクスです。
選択肢の方ですが、2をお願いします。
「何らかの装置」に期待してみます。
自分は、列車に乗るのがスキーな方です。
そのお友達の方すごいですね。関心しましたよ。
列車に乗るのがスキーな方なので、乗ったら乗るだけお金が飛んで逝ってしまいますが(w
冷泉殿
選択肢のヒントはもう少しぼかした方が良いと思うのだが如何だろう?
選択者側からすれば
この選択肢を選べば何が起こるのか、等を予想するのも楽しみの一つだと思うので
「 諏訪、昼飯にはまだ早い。
まずはこの辺を調べてみようか。
ただ、広いだけの空間ならいいが、人の手が入っているかもしれない。 」
「 了解です。
ちょっと調べてみましょうか。 」
諏訪は牛丼を壁沿いに置くと、立ち上がって壁を叩き始める。
まあ、隠し通路みたいなものがあるとは思えないが、とにかく頑張ってくれ。
俺は何か無いか探してみるように全員に言う。
とりあえず見渡した限り、この空間には何も無い。
あるのは、無機質な土の壁とあちこちに出張った岩ぐらいだ。
数分もあれば調べ終わるだろう。
専門知識のある奴はいなうえに、人の手で調べるのだ。限界がある。
柏木一門は揃ってスコップを手に持ってその辺を削っており、他は諏訪に習っている。
氏直は奇声をあげながらムチで壁をしばいている。
耳障りなうえに響くので、奇声は控えてもらいたいところだ。
俺は腰につけていた小さい装置を動かしてみる。
ガイガーカウンタとかいう物で、放射能を検知するらしい。
万が一を考えて持ってきたが、効果の程はどうだろうか…。
「 どう? 反応はあった? 」
壁の相手をするのが早くも嫌になった恋が覗いてくる。
装置には何の反応も無い。
俺は検知する棒状のものを、あちこちに向けてみる。
これから向かうであろう通路を正面に見て右側の、ただの土の壁を向いた時に反応が出た。
微量であり、かろうじて検知出来た程度のものであったが…。
「 そちらの壁に何か無いか、ちょっと見てくれないかな? 」
俺が適当に言うと、耕一さんがスコップで殴りつけてみる。
ガツガツと削ると、中から何か出てくる。
その物体に沿って削っていくと、中から電卓のようなものが出てくる。
耕一さんがさらに綺麗に出るように削っていくと、その姿は完全に浮き出る。
それはスパイ映画とかでお目にかかることの多い、暗号入力式の装置に見えないことも無い。
しかし、全体が錆びており、とても動くとは思えない。
「 かなり古いものだと思うけど…。
この古さは十年や二十年ではきかないぞ。 」
装置を見てつぶやいた耕一さんは、楓嬢を呼び寄せる。
「 どうかな楓ちゃん…。 」
「 そうですね……。 」
楓嬢は装置をしばらく眺め、あちこち触ると言う。
「 千鶴姉さんから見せてもらった、古い本に書かれていた、大昔に使われたもの
かもしれませんね…。
私達の祖先がこの地に降りてきた時、生き残っていた技術に思えます。 」
さらに楓嬢が装置を触っていくと、鈍い音がたち、その左手の壁が持ち上がり始める。
「 何だ…?
この装置…動くのか…!? 」
耕一さんがかなり驚くが、それは俺も同じだ。
馬場から聞いていた、エルクゥの信州の地に現れた時が、だいたい天正年間だそうなので、
もし、それが本当なら、この装置は当時から生きていた事になる。
「 反応が凄い…。 」
ガイガーカウンタに目を戻していた恋が大声をあげる。
確かに、カウンタの針は急激に動き、開いた通路からかなりの量の放射能が検知されている。
だが、死ぬとかいうほどではない。
一週間もいれば死ねるが、一日や数時間ならどうという事は無い。
問題は、開いた扉の向こう。狭い通路の奥から漂ってくる冷気だ。
空間の熱が急に下がる。
「 この冷え方…。冷蔵庫かしら…。 」
千鶴会長がつぶやく。
それは無いだろうと思ったが、どうもおかしい。
四百年前の扉らしき物が開き、そこには放射能反応があり、吐き出されるこの冷たい空気は
どうした事か。
「 あずさお姉ちゃん、寒いよ〜。 」
「 ミーナ、落ち着いてっ! 」
美奈が寒いと言うように、この空気は冷たすぎる。
だんだんと、この場も冷えてきているようだ。
「 どうした勝頼社長。
ここに入らんのか? 」
張飛が冷たい通路を指して俺の決断を促す。
そこに入っていくのは、ちょいと危険なのではと思うのだが…。
ガイガーカウンタも反応していると言う事で、恋は入るのを嫌がっている。
柏木一門はどういうことか、放射能には強いらしいので、入るのなら構わないと言う。
この通路の冷気からは、混じるように腐臭までしてきている。
閉めた方がよくないか、この扉は…。
1 全員で突入する。
先頭は千鶴会長と、ガイガーカウンタを持つ俺。
背後の守りは張飛に任せる。
2 扉を閉める。
ここは後で廻るとしよう。
一応、体にも悪いし。
3 奥も狭い所っぽいので少数精鋭で突入する。
初音嬢を覗いた柏木一門と、俺に張飛のみで入る。
他は広間で待機。
4 前に戻る
だいたい読んでの通りですが、1と3は人数が違うだけです。
狭そうな場所に団体で突っ込むか、少数で行くか。
なお、2を選ぶと、ここは帰りの際に廻ります。
367 331殿
列車に乗るほうでしたか。
好きなものに乗れば乗るほど金がかかるというのは、また微妙に辛いところですな。
こちらの方にいた香具師は、電車の運転手になると張り切っていました。
現在、八年以上音信普通で、生きてるか氏んでるかも分からぬ状況でして…。
一年前に香具師の実家の方に連絡したら、「今は家にいない」とすげなく言われてしまい…。
頭のネジが十本以上飛んでいた男でした。
368殿
なるほど、了解です。
確かに、現状の書き方では、選択せずとも先が分かるようになってしまっているので、
この辺はちょいと直します。
同棲はなかなか凄いゲーム。
インスコ容量1M。やけにゲームが重いと思ったら、CDから動いてる。
Hはただの作業。セーブは一週間に一回。
マニュアルにキャラ紹介も無い。VC1でもあったのに…。
でも、地雷と言うほどのゲームでは無く、ただの凡作のような気がする折れは、
救いようがないだめぽかも。
プリンセスメモリー(F&C)の方がよほど腐ってる。と思う…。
久々に選択!? それでは、2.をお願い致します。
めちゃくちゃチキンな選択ですが、帰りに寄るのなら、、、氏直の活躍もまだまだ気になりますし。w
>一応、体にも悪いし の一言が妙にツボに入りました。一応って…。
……しかし、よく考えてみると人間離れした人材ばっかなパーティですなぁ。(遠い目
最近は、一日一章だけのペースでアトラク三昧です。
いわゆる名作食いのつもりで買ったのですが……非常に大満足です。
一周目でも捨てプレイにならない作り(むしろ、一周目こそ命?)なのが、忙しい身には嬉しいです。
ただ、選択肢はあまりないので、ノベル好き向けではあろうかと思われます。
しかし、アリスゲーは男キャラが妙にカッコイイ気がするのは私だけでしょうか……?
冷泉殿
私の様な一兵卒の進言を聞き入れて頂き、真に感謝致します。
この洞窟に来た目的が調査である以上、突入しておくべきなのかもしれない。
だが、予想に反する冷気と腐臭は、どう考えてもおかしい。
「 大昔の装置が生きているのなら、ここにはこだわらず、先に進もうか。
一番奥にあると思う、大元の装置を止めれば事が解決するかもしれない。 」
「 なら、ここは閉じておこうか。
楓ちゃん、出来るかい? 」
俺の言葉に反応した耕一さんが、冷気を吐く通路の扉を閉めるように言う。
楓嬢は何を理解しているのか、ボチボチ装置を押して廻ると、鈍い動きを見せながら
扉が降りてくる。
「 しかし、あの道は何だったんだろうな…。 」
「 帰りにでも寄ればいいさ。
大元の装置に手を加えれば、あの冷気も静まるだろうし。
今は先へ進もう。 」
入りたそうにしていた氏直を促し、俺達は先へ進む事に。
先に通じる通路は、かなり急なカーブの繰り返しでいささか歩きにくい。
「 だんだん下がってきてますね…。 」
諏訪の言うとおり、地面はゆるやかな坂になっていた。
結構降っているのかもしれないが、今の所は温度や酸素に変化は無い。
そんなに歩いてないうちに、そうそう変化が現れても困るのだが。
「 そろそろ、地図がいりそうですね…。 」
先頭を歩く氏直の鼻歌しか響かない通路に、会長の声が聞こえた。
曲がりくねっている割に、一本道で糞長い通路を歩いているだけなのに、何が地図なのか…。
「 あと小一時間で大広間に出ると思うんですよ。
そこで鶴来屋の倉庫で眠っていた地図を広げて、どう進むか検討しましょう。 」
したり顔で言う会長に、梓嬢が睨む。
「 そんなものあるんなら、何で最初に出さないのさ? 」
「 だって、最初に見たら面白くないでしょ。 」
当たり前のように言う会長に、あきれて梓嬢は目を離す。
「 この先の大広間は大昔に使われていた所で、主に同胞達との集合に使われていた場所です。
そこから、居住区に食料庫、生活の基盤を支えた輸送船に特殊な部屋が各種あります。
まあ、特殊な部屋といっても、長専用の部屋とか裁判用とかのものですけど。 」
そこまで会長が言うと、氏直が振り返り言う。
「 柏木会長、ネタバレはいけませんな。
どうせそこまで話すのなら、そろそろ埋蔵金の話に移っても良くないですかね? 」
どうでもいいが、藻前の額についたライトがまぶしいんだがな。
「 金塊はありませんが、エルクゥ達がかつて集めた財宝らしきものはあるかもしれませんね。
良かったら、持ち帰ってもいいですよ。 」
「 そうですか。それはありがたい。 」
ニカッと笑うと、再び前を向いて歩いてゆく。
そんな氏直の背を見ながら、俺は馬場から聞いていたエルクゥについて思い出す。
が、どう思い出しても、エルクゥの財宝の収集癖があったとは聞いていない。
まあいいか。
やがて大広間に出る。ここはなかなか広く、二百人は椅子で収容できそうだ。
何箇所も先に通じる通路があり、これらが会長の言っていたところへの道だろう。
「 さあ昼ごはんといきましょうか! 」
やたらと元気になった諏訪が牛丼を並べはじめる。
このままでは、武田商事は牛丼が主食だと誤った認識をされそうだが、今更手遅れだろう。
広間の中央にみんなで円を組むように座り、牛丼が並べ始められる。
俺は、相変わらであるねぎだくの蓋を開けるも、問題のねぎが無い事に気づく。
ねぎだくではなく、ねぎ抜きのようだ。
たまに店員が勘違いするそうだ。"ねぎだく"と"ねぎぬき"を。
仕方ないと、あきらめて箸を割ったときに、獣の呻き声が聞こえる。
低い声で、かつ大きい。
どこだと見渡すと、目の前にいる耕一さんの様子がおかしかった。
「 耕一さんっ!? 」
「 耕一ッ!! 」
会長と梓嬢が異変に反応する。
耕一さんは身ぶるいすると、洞窟全体に響くような雄たけびを上げた。
「 全員離れろ!
どういうわけか知らんが、耕一さんが鬼化するぞっ! 」
箸を放って立ち上がると、俺は呆然とするみんなに呼びかける。
みんなは一斉に立ち上がって下がろうとする。
「 耕一さん、しっかり! 」
怪しい目つきに変わり、人間離れした牙を剥き出しにし、体が一回り大きくなったかのように
見える耕一さん。
懸命に千鶴会長と梓嬢が呼びかけるが、事態は悪化していく一方にも見える。
「 何がどうなったというんだ…? 」
混乱し始めた俺達。
「 この地をさ迷う、祖先の霊にとりつかれたという事が考えられます。
一般人にでもあるそうです。体を求めた霊魂が、人をのっとるという事。
だから、この洞窟は戦前から封鎖されてるんですよ。 」
楓嬢が実に冷静に言う。
肝心の耕一さんを信じているのだろうが、それは甘いと言う事らしい。
奇声と共に跳躍した耕一さんが、こちらに飛んでくる。
着地と同時に悲鳴をあげる美奈。
腕を耕一さんに掴まれている。
「 むう、鶴来屋の次期当主はロリーであったか。
しかし、恋人は巨乳だぞっっっっぉぉぉ!! 」
泣き叫ぶ美奈の隣で混乱する氏直が叫ぶ。
美奈を掴む腕を、さらに会長の手が掴む。
「 耕一さん、気をしっかりっ! 」
だが、イッてしまっている耕一さんはどこ吹く風だ。
刀を抜き、俺は耕一さんに走る。
が、その時に銃声が。
「 悪いけど、撃たせて貰ったわ。 」
あずさお姉ちゃんが、これまた大きい拳銃を両手で構えている。
誰だよ、軍用のごっつい拳銃を彼女に渡した社員は…。
だが、耕一さんにはあまり効果が無い。
「 こいつ、化け物なのっ!? 」
だから、化け物なんだって…。
俺はあずさお姉ちゃんは放っておいて、どうやって美奈を救うか考える。
1 張飛で耕一さんを殴る。
相手は鬼だから、一撃で死ぬ事は無い。思いっきり派手に頼む。
2 「 きえぇぇぇぇぇっっっ! 」
奇声をあげながら、氏直がマサカリを耕一さんに振り下ろした!
3 背面から一気に斬りかかる。
会長、しっかり抑えといてくださいよ…。
4 前に戻る
374 高山殿
アトラクが肌に合って良かったですね。
他人の評価がどうであれ、買った自分にさえ合えばそうれでいいんですから。
うちは同棲がなかなか楽しめたので他人の評価が気になりませぬ。
後は、メッセで一万円の朱ですが…。
>375殿
いえいえ、どういたしまして。
13日以降、書き込むのがちょいと遅くなるかもしれません。
382 :
ぷりんぷりんR ◆bkLRdztmN. :03/06/12 21:30 ID:D1YrLz6N
武田騎馬軍のみなさんどうかこのとおり!
三戦代表29組あは、最終組うんぶり
この2名に投票してくれ!
ムコーニンは本当にいい奴だ!
見ていて涙がでてくるぞ!
感動してる!
是非武田騎馬軍のみなさん援護投票をお願いします!
このとおり!恩は恩で返す!絶対に忘れない!
http://curoco.com/2chvote/ こちらがトーナメント会場です!
あぼーん
うあ、上がってますね…困ったものです。
張飛将軍の活躍も捨てがたいですがここは氏直が面白そうなので2を選びます。
高山殿はアトラクですか、私もあれは大好きです。何より曲が最高ですねぇ
今私は夏少女というゲームをやっております、ヒロインの一人がスパッツはいた○学生でして
そのせいでスパッツハァハァな状態が続いています…
385 :
ぷりんぷりんR ◆bkLRdztmN. :03/06/13 18:45 ID:6BgJMNri
昨日のコテトーナメント最終日は
散々な結果だったが
武田騎馬軍のみなさん本当に感謝している!
代表して言わせて貰うが感無量だ!
今度何かあったときは絶対に力になるからな!
ボク板の世界ボクシング機構総合スレ
難民板の世界ボクシング機構総合スレに俺はいる!
いつでも遊びにきてくれ!
本当にありがとう!俺の選択は間違っていなかった!
武田騎馬軍の力を思い知らされたぞ(藁
感動した!
あぼーん
保守です、スパッツ(*´Д`)ハァハァ
さて…どうしようか…。
相手は耕一さんで下手な事はできない。
傷つけるのもどうかだし、かといって手ぬるい攻撃では鬼は止められない。
俺は仕方なく、耕一さんの側面に回りこみ斬りつけようとする。
だが、美奈のそばにいて逃げていなかった男が突然動く。
「 きえぇぇぇぇぇっっっ! 」
氏直だ。
奇声をあげながら、手にもっていたマサカリを容赦なく耕一さんに振り下ろす。
その一撃は難なく耕一さんの美奈を捕まえていない方の腕で捕らわれ、不発に終わる。
それで氏直は下がるかと思ったが、流石は北条の主君。
懐から愛用ムチを取り出すと、あくまで耕一さんに抵抗する。
「 見よッ! これが北条の戦い方よ。
ウヒィー、ヒッヒッヒッヒッヒッヒッッッッッ!!! 」
素早く打ち出されるムチに、耕一さんは残った腕で防ごうとするが、肝心の爪のある腕が
会長に抑えれられておるのもあり、全身に細かい傷が増えていく。
「 どうだ、鬼とはいえこれは見抜けまいっ! 」
氏直の勝ち誇った言葉。
まあ、会長が鬼の動きを止めていなければ、今ごろ氏直の首は宙を飛んでいるだろうが。
余計な事は言わないで置く。
氏直のムチひとつで、耕一さんが苦戦しているのを見る限り、完全には鬼化はしていない様子。
早いところ、耕一さんを元に戻したいところだが…。
「 あ、ああっ…あずさお姉ちゃん、痛いよぅ…。 」
美奈の震える悲鳴。
こちらを早く救助する為にも、急がねばなるまい。
「 痛ッ…! 痛いッ! 」
「 あの…、ちょっと、こちらにもムチが飛んできているんですけど……。 」
張り切る氏直のムチは、美奈のダメージを増幅させ、あまつさえ会長をもピシピシ叩いていた。
そうか、美奈が痛がっていたのはアレのせいか…。氏直は何も気づいてない。
「 (・∀・)アヒャ!! 」
当の本人はますます絶好調だ。
「 耕一ぃぃぃぃぃっ! 」
梓嬢の大声が空間に響き、そちらのほうを向くと、梓嬢がまた直径200ミリはあろうかという
大きな岩を持ち、投げようとしている。
「 とりゃぁっ! 」
美奈に当たるかもしれないからやめろと言おうとするが、その間も無く岩は投げられる。
投げられた岩は鬼の頭を直撃し、変な方向にひん曲げる。
その時点で鬼は動きを止め、氏直のムチに身を任せつつ倒れこむ。
そして、体も元通りに戻り、眠りにつく。
死んで無ければいいが…。
だが、ムチは止まらない。
耕一さんが倒れた分、美奈と会長が余分にムチを喰らう。
「 くう…、この人もまさか鬼に…? 」
悲痛な表情を浮かべる会長の目が鋭いものに変わったとき。
「 お前もいいかげんにしろっ! 」
梓嬢がまた岩を投げる。今度は手のひらサイズだ。
岩が命中すると、氏直はよろめき、何も言わずに倒れる。
こちらは死ぬ事は無いだろう。
大丈夫だ。
「 それにしても、いきなり耕一さんがとりつかれるとは予想できませんでしたね…。 」
千鶴会長が耕一さんの元にしゃがみ込むと、その頬をなでて言う。
そして、そのなでていた手を頭とアゴを掴む。
「 それっ。 」
クイッと捻ると、グキッと嫌な音をたてて、その一瞬でひん曲がった耕一さんの首がちゃんと据わる。
「 この程度なら、十分もあれば目を醒まします。 」
本当にエルクゥとは頑丈に出来ている…。
大したものだ。
耕一さんが回復する間に、俺達はその後の予定を決めておく。
まずはどこから入ってみるかだが、この際、順番はどうでもいいような気がする。
どうせ全部入ってみるのだから…。
「 まずは食料庫だな…。敵の兵糧を押さえよう。 」
あの後に、あずさお姉ちゃんに散々殴られた氏直が、鼻血を抑えながら言った。
さてどうするか…。
1 氏直のいうとおりに食料庫に向かう。
とは言っても、食べられるものは無いと思うがね。
2 特殊な部屋をあたってみる。
こちらは重要な場所、何か面白そうな機器群があると思われる。
情報も手に入るだろう。
3 居住区に行ってみる。
そういえば、恋と諏訪がトイレにいきたいとかボソッと言っていたな。
居住区にならあるだろう。
4 前に戻る。
382 ぷりんぷりんR殿
"あは"と"うんぶり"と"ムコーニン"がどういう関係か知りませぬが、
sage御用達スレで、いきなりageられても困るだけです。
当方は"あは"全盛期に"小林美作守隼人"を名乗っており、奴とは浅からぬ因縁があるわけですがね、
そもそも、"あは"は二年前に現れた香具師で、現在はいないので今の時代のトーナメントに出すのは
無理が無いですかね?
こちらのほうの板は、三戦板と違ってageられると"広告"の絨毯爆撃を喰らいます。
sage推奨です。
>384 諸葛尚殿
夏少女ですか。
当方の連れも買ったようです。
なかなか良さそうなので、朱が終わったら購入を検討してみます。
ageる香具師には何を言っても駄目っぽいですが。
今まででも"武田騎馬軍団"の名でageる書き込みはあったものの、それらは
「 ここは武田騎馬スレだから、それはそういうもの 」
で納得できたわけですが、今度はそういう気にはなれません。
そろそろ朱を起動します。
連れがねこ缶の蓋を開けようと狙っています。
みんなで集まる日には隠さねば………。
392 :
331:03/06/17 18:53 ID:0fhq7fy7
とりあえず、適当に廻ってみるか。
せっかくなので、氏直の言う食料庫に向かうとしよう。
どうせ全部廻るんだ。
どれからでもいい。
あまり深く考えずに食料庫の前にみんなで集まる。
この辺は装置が埋もれておらず、動いてくれさえすれば、なんとかなりそうだった。
「 ……では、開けます…。 」
楓嬢が操作し、食料庫への道が開く。
上に開いていった扉の向こうには狭い通路があるが、5メートルもせずに広間に
出れるようになっているようだ。
で、予想はしていたものの、やはり肌寒い。
ここの洞窟内にある装置群が生きているんだ。
食料庫の保温能力も生きていて不思議は無い。
まあ、装置が400年たっても動いているのが、一番不思議なわけだが。
「 よし、では入ろう。
ただし、中にある物をつまみ食いはやめろよ。
随分前の食料だ。腹を下すぞ。 」
「 誰も食べたりしないわよ! 」
恋の冷めた突っ込み。
むう、たまには冗談でも言おうと思ったのだが、あまり似合わないらしい。
俺は黙って通路を進む事にした。
通路を進んだ先に出た広間では、何枚と壁に張り付くかのようにある扉群。
これらの向こうに食料でも置かれているのだろうか。
今でいう、普通の冷蔵庫に相当するものであればいいが。
「 とにかく開けるぞ。開けねば中身は見られないからなっ! 」
張飛が一番近いところにある扉を開ける。
扉はちょうつがい方式になっており、手前に開く。
開いたのはいいのだが、中からは強いカビの匂いしかしない。
「 凄い匂いね…。 」
あずさお姉ちゃんが鼻をつまんで顔をそむける。
冷蔵庫内部は真っ黒くなっており、食物であったのだろう物体の上には、白いカビに怪しいキノコ
が生えている。これを食べられる奴は神だけだろう。
エルクゥの食糧事情でも分かればいいと思っていたが、これではなんともならない。
ふと見直すと、氏直が怪しい物体に手を伸ばすのが確認できた。
「 ちょっ、ちょっと…それをまさか……。 」
初音嬢がいやな目で見る。
氏直は嫌な顔一つせずに、その物体を千切って手のひらに置く。
そして俺の前に突き出し言う。
「 持って帰って調べてみるといい。
勝頼社長も手ぶらでは帰れないだろ? 」
俺はしぶしぶと袋の中にそれをいれ、厳重に縛る。
氏直の行為なのだろうが、これだけ腐ったものはどうしようもないような気がする…。
「 よし、他も開けようか! 」
張飛が勢いよく他の扉も開く。
「 ぐっ…。よもやとは思って覚悟はしていたが…。 」
中身を見て、流石の俺も沈黙する。
中に入っていたのは人間様で、すでに頭部が腐敗しており半分以上溶けている。
あきらかに恋や美奈の気分を害しているようだ。
あずさお姉ちゃんはソッポ向いているので害は無いようだが…。
このまま探索を続けるのは得策ではないな…。
この食料庫には、これ以上見るべきものがないと判断した俺は、
1 特殊な部屋をあたってみる。
こちらは重要な場所、何か面白そうな機器群があると思われる。
情報も手に入るだろう。
2 居住区に行ってみる。
そういえば、恋と諏訪がトイレにいきたいとかボソッと言っていたな。
居住区にならあるだろう。
3 よく壁を見たら、何か青いランプが点灯していた。
その隣には、下に引いてくださいと言わんばかしに設置されているレバー。
とりあえず、引いてみるか…。
4 前に戻る
朱をやってて遅くなりました。ちょっと鬱入ってますが。
選択は読んでの通りです。3は食料庫からまだ出ません。
392 331殿
どうもです。当方は朱によって甚大なダメージを負いました。
朱とオレポケ。
買うのならば、朱はお勧めしません。
これは万民向けではなく、楽しめるユーザー層が限られてくるものです。
音楽だけは、すこぶるいいものなんですが。
しかし、そのスレは見事にねこスレになってますな。
にゃうーん雪希のAAが…。
朱の第三章終了。その後のシナリオも終了。
三章のヒロイン、ファウは気に入っていたキャラなだけに、当方の受けたダメージは甚大。
おかげで、昨晩はよく眠れず睡眠不足。
ファウ、ウェズ両名の冥福と鎮魂の為に、一本だけ値の張るウィスキーを買ってきますた。
他の面子はみな元気だというのに………。
ここはハファザを何百里
はなれて遠きルタの地の
朱い夕日に照らされて
2人は野末の石の下。
書いてて鬱になってきた。
オマケシナリオで元気なファウが見れる事を祈って、今日は飲んで早めに寝ます。
ここはやはり恋が選択肢に含まれている2番を選びます
朱は中々鬱展開なようですね…、銀色が好きなら、とよく聞きますが
もうすこし明るい展開のゲームが好きです。君望はちょっとやってみたいですけどね。
27日はシェルクレイルとこころナビが発売…エロゲル係数が上がります、困った…
「 よし、次は居住区だ。
地図には共用トイレも書いてある事だし、小休憩も取ろう。 」
「 では、早速トイレに行きます。
どの辺ですかね? 」
小休憩と決まったら、諏訪がトイレの位置を確認し始める。
そういえば、ちょっと前からトイレにいきたいとか言っていたな…。
「 で、場所は…? 」
済ました顔で恋が聞く。
位置を確認すると、黙ってトイレに向かい始める。
恋もトイレか…。
「 おい、恋! 」
俺はそそくさと小走り気味な恋を呼ぶ。
「 な…何よ…。 」
こちらを振り向く恋。我慢していたのか、歯を食いしばっている。
「 持っていけ。
重いが便利だ。 」
俺はトイレットペーパーを投げて渡そうとするが…。
「 いらないわよっ。
どうせそんなに使わないしっ! 」
素っ気無く返され、恋は走っていった。
むう、量が足りなくなったときはどうする気だ…?
そんな俺の肩に、手を置いて語りかけてくる氏直。
「 勝頼社長、もう少しデリカシーっつうモンを覚えてはいかがですかな? 」
「 それは氏直社長にも同じ事が言えるがのぅ。 」
太い声で笑う張飛。
俺は合わせて笑い、他のみんなのように腰をおろした。
諏訪と恋がトイレに行っている間、千鶴会長が柳川の埋葬を始める。
実はこの居住区に、柏木一門の祖先が使っていたという部屋があり、
そこに埋葬をするつもりだという。
埋葬の手を貸すために、俺と耕一さんがついていく事に。
柏木一門の祖先の部屋に入ると、以外にも普通の和風部屋で驚く。
「 祖先達が、この場で俗世の世界と強調して生活していこうと、懸命に努力した跡と
言ったところですか…。
日本の戦国末期では、普通の人間となる道を歩むものと、そのままエルクゥとして
生きる者、率先して戦争に向かって合法的な地位を狙ったものと、いろいろいました。
この地では、普通の人間となろうとしたものの、迫害を受けて数を減らした者が住
んでいたそうです。 」
千鶴会長の説明。
この辺の話は、馬場から聞いた事があり、俺も少しは知っていた。
当時の高遠城主、仁科盛信が不憫に思って匿ってやったという。
結果、侵攻してきた織田軍との戦いの時に、恩を感じたエルクゥ等が武田方として参戦。
散々に織田軍を苦しめたという。
もっとも、当時の織田軍は対エルクゥ戦に慣れており、のこのこ出てきた所を沸騰した油をかけ、
大量の火矢を射掛けて燃yasu。
塩尻警察署の時を思い出すと、どうやって油をかけたのか分からないが。
とにかく、気に入らん奴はとりあえず燃やしてしまう、信長らしいやり方だとは思った。
×大量の火矢を射掛けて燃yasu。
どうも疲れているようです。
どうも疲れているようです。
×大量の火矢を射掛けて燃yasu。
○大量の火矢を射掛けて燃やす戦法を取ったと言われる。
改行のためにenter押したら送信されてしまった…。
スコップを使い、鬼のような速度で穴を掘ると、そこに軽々と柳川を放り込む会長。
後は上から土をかければ終わりで、あっけないというか、何のための応援だったのやら…。
パッパと手についた土を払うと、会長は耕一さんに向き言った。
「 実は、この人は私達の一族だったんですよ。
調べてみたらそうでした。
でも、あの子達には内緒でお願いしますよ。 」
「 そうだったんですか…。 」
耕一さんが考え込むように言う。
柏木一門の柳川が鬼に取り込まれてしまったのだ、耕一さんとて例外ではないのだろう。
当人もそれを分かっている様だ。
「 何かあったときは、勝頼社長にもお願いしますね。 」
「 分かりました。全力で対処します。 」
俺には、それぐらいの言葉でしか答えようが無い。
こればっかりは当人の気合によるからな…。
さて、みんなの場所に戻ろうかと動き始めたとき、恋の悲鳴がわずかに聞こえた。
「 千鶴さん…! 」
「 分かってます。
生き残りがいたとは考えたくなかったのですが、どうしてもやるしかないようですね。 」
耕一さんと千鶴会長が声の方向へ走り出すと、俺も遅れじと駆ける。
クソ、よりによってトイレで事が発生するとは…。
トイレに到着すると、諏訪が神妙な面で突入しようと構えていた。。
「 諏訪、恋はっ!? 」
胸倉を掴むような勢いで言うと、慌てて諏訪は答える。
「 いや、あの…、そこにいますが…。 」
諏訪の指した方向に恋はいた。
だが、その恋は…。
1 悲しいかな、古びたトイレの底が抜けて、片足を取られているようだ。
「 ちょっと、ジロジロ見てないで助けなさいよっ! 」
個室化したトイレの出入り口付近で、かろうして上半身だけ出せた恋が喚いている。
2 でかい蜘蛛がトイレの入り口付近で待機をしている。
大きさは、足の長さを入れて、だいたい20インチテレビぐらい。
「 は、早くどかしてよ………。こっち見てる…………。 」
3 恋は個室トイレのてっぺんによじ登っていた。
トイレの壁には、おびただしい数の蟻が張り付いている。
「 ど、どこからこんなに出てきたのよっ! 」
4 前に戻る
だいたい、読んでの通りです。
1はトイレを済ませた後です。
>398 諸葛尚殿
朱はシナリオ全体がやや重めなんですね…。
決して出来自体は悪くないんですが、シナリオの都合の為に、各キャラ達がおかしな行動を
取り始めるのはいただけません。
特に二章。ついでに三章も微妙におかしいです。
音楽は素晴らしいものの、テキストが異様。
製作者側は映画のノリを目指したそうですが。
これを映画化すると、シベ超になりそうなんですけどね。
冷泉の個人的な評価では、手放しで良作と言えません。凡作ってところです。
まあ、こんなものでしょう。
時間を割いてやるのなら、君望は悪くないエロゲです。
ついでに。
死亡担当要員とは、それ以上のそれ以下でもない。
切ない事実です。
されど、無意味に死ぬほど嫌なものは無い。
ウェズ犬死で大ダメージを負っているところで、大空寺危機一髪が到着。
これで元気を出せという事ですかね。
408 :
331:03/06/22 13:42 ID:6hZJl0nK
>>冷泉殿
「朱」についてですが、あまりいい評価をうけていませんが、
どうも「オレポケ」と一緒に買ってしまいそうです。
お金がないのになあ・・・。なんでだろ・・・。
取り合えず、通常版がでたら買ってきます。
選択肢の方ですが、1でお願いします。
たぶん、「朱」をやったらかなり鬱な状態になるだろな・・・。
どういうわけか、個別トイレから上半身のみを出した恋が喚いている。
「 どうした? 」
「 ちょ、ちょっと…、ぼうっと見てないで助けてくれてもいいじゃない! 」
かなり不機嫌な恋。
とにかく、助けが欲しいのなら仕方がない。
俺が直に向かおう。
トイレ内に一歩踏み込むと、ギィッ、と床がきしむ。
床は板ぶきになっており、一部は損傷もしている。
俺は慎重に歩きながら、恋に声をかける。
「 床が抜けて、足でも取られたか。
で、床の下はどうなっているか分かるか? 」
「 わ、分かるわけないでしょっ!
アイタタ…。 」
「 やれやれ………。 」
ため息をつきながらも、俺は床に神経を尖らせる。
俺まではまったら洒落にならないからな…。
やがて、そばに寄る事が出来ると、恋に安堵の表情が浮かぶ。
ゲンキンな義妹だ…。
こんな所で長居は無用だ。
それに、モタモタしている余裕はない。
俺は恋に軽く言うと、腕をその肩に廻して抱き寄せる。
「 足首をなるべく水平にな。
時間も無いし、二次遭難は困るからな。今すぐ引っ張るぞ。 」
「 えっ? あ、あの…。
へ、変な所触らないでよっ!! 」
肩まで廻した方の手で抱き寄せた際に、余計なところに触れたようだ。
「 慌てるな、また床が抜けるぞっ! 」
顔を真っ赤にして人の頭をポカポカ叩く恋。
俺のいう事なんぞ聞いてない。
床の強度と暴れる恋が気になるが、ためらわずに今すぐ引っ張る。
「 それっ。 」
はまっていた足は軽く抜け、俺は一時的にも不安定になった恋の体を抱きかかえる。
「 それにしても、もろい所だ。
両足抜けていたら、恋がとんでもない姿になっていたな。 」
「 とんでもない姿って何よ…。 」
「 口に出すのもはばかられる姿という事だ。
さあ、行くぞ。 」
抱きかかえていた恋を降ろし、俺は千鶴さん達が待っているところまで歩き始める。
「 あ、ちょと待ちなさいよ…。 」
後から恋が急ぎ足で俺の隣に並ぶ。
そして、こちらを見上げて一言。
「 ありがとう。 」
「 ああ、気にするな。義妹を助けるのは兄の役目だ。 」
「 ……うん、そうだね……。 」
居住区の様子は、古びた遺品にもならないような崩れた道具や、腐った家具らしきものが
残るだけでなんら意義を見出せなかった。
「 では、本命といこうか。 」
居住区から離れると、俺は皆を促して最後に残ったブロックに向かう。
まずは食堂から何かの会議所らしきところ、そして大昔に使われていたらしい裁判兼処刑所。
どれも見るところは無い。
ただの腐った洞穴だ。
問題は、最後の部屋。
一番奥にあり、当時のエルクゥ達の長しか入れないと言われた部屋。
楓嬢があっさり開けると、そこには予想外の装置群があった。
今までの壁は、土か岩のものであったものが、この部屋のものは、全部金属製だった。
驚いた事は、俺達が入ったとたんに明かりがついた事だ。
「 この部屋の設備、生きてるようですね…。 」
諏訪が用心深く壁に張り付いている計器らしきものを眺める。
部屋中にある、計器らしき物も気になったが、部屋中央にある太い柱に群がるように並べられた小さな机。
その机は柱と一体化しており、その上には、何かキーボードの親戚のようなものが置いてあり、
それに人が突っ伏していた。
その前にはモニターがある。これは生きているので、さらに驚きだ。
「 ミイラ化してますね。
……最後の長だった人かもしれません。 」
その突っ伏した人を楓嬢が調べる。
それにしても、センサーのようなものから、こういった灯りまで生きているという事は、余程凄い
技術でもエルクゥは持っていたという事になるのか…。
「 でも、死んでる装置もあるみたいね。 」
あずさお姉ちゃんが、触らない方がいいとしか思えない、赤くて大きいボタンを何度も押している。
何度押しても反応は無い。
「 接触不良かなんかじゃないですか?
ちょっと、今時の技術が通じるかどうか、試してみたいですね。 」
諏訪がニカッと笑って言う。
そういえば、諏訪は電気にも強かったか…。
ううん…、どうするか…。
1 「 よし、諏訪はその赤のボタン付近を調べてみてくれ。
出来る事なら修理を頼む。 」
俺達は、その間に適当に部屋中をうろつく。
2 下手な装置には触れないでおく。
あのくたばっていた長らしきものが最後に打ち込んでいたと思われる文脈を、楓嬢が解読出来そう
だというので、ちょっとやらせてみる。
3 「 さぁて、掘るぞっ! 」
「 ワシも一攫千金じゃぁ!!! 」
八王子から来た二人が金脈を求め、採掘作業が始まった。
4 前に戻る。
(↑忘れてました)
また遅くなりました。
だいたい読んでの通りです。
2だと、ちょっと長くなるかも知れません。
>408 331殿
そうですか、あなたも朱を買いますか。
朱という作品は、受けとり方次第で、大分感想が変わってくるものだと思います。
シナリオの四分の一は脳内保管に頼る事になるので……。
グッドラック、健闘を祈ります。
私はいまから大空寺危機一髪。
ここしばらく、何故か睡魔が断続的に襲ってくるように。
何故だろう……。しっかり寝ているのに…。
3で。
せっかく空気を読めない人材が2人もいるんだから、有効活用しないと(w
何が起こるのか分からない洞窟内。
正体不明の装置を相手に、何をどうするか検討している俺達と違い、若干2名は
己の欲望に任せて我道を突き進む。
「 さぁて、掘るぞっ! 」
「 ワシも一攫千金じゃぁ!!! 」
ツルハシを構える氏直と張飛。
この2人の大声にみんなが気づき、目を向ける。
「 あのねぇ…。あなた達、本当に掘る気なの? 」
あずさお姉ちゃんの、実に嫌そうな視線。
そんなモノは意に介せず、氏直はツルハシを振り下ろした。
「 モタモタしておると、分け前を与えんぞ。
気張って掘るのだっ! 」
2人がツルハシを叩きつけるたびに、壁や床に響く。
張飛が何度か叩きつけている壁は、七発目で貫通。
ツルハシが金属の壁の向こうの土をえぐる。
「 幸先良しじゃな。
このまま一気に掘るぞっ! 」
「 むう、俺も負けてはおられんっ! 」
血気盛んに採掘作業を始めた二人を止めるかどうか、俺は頭を悩ませる。
( まったく、面倒な2人だ…。 )
「 若、すみませんが、あの二人を止めてください…。 」
装置の修理作業を開始していた諏訪言う。
「 こう振動で揺れては、くっつく配線もあったものじゃないですよ。 」
こう言われては仕方が無い。
俺はツルハシを振るう2人に、作業中断を要請する。
「 まあまあ、氏直社長も張飛も。
今しばらくは待ってもらえませんかな? 」
その言葉に、物凄い勢いで振り向く氏直。
「 何を馬鹿なことを。
出遅れたからといって、しばし待てとは解せぬ話。
勝頼社長も、急いで掘った方が良いぞ。 」
言い終わると、すぐに掘り始める氏直。
これは駄目だ…。
「 ……あの、早く止めていただけませんか…。
もしかしたら、ここ全体が崩れる恐れもありますから…。 」
楓嬢が控えめな口調で言った。
「 いや、崩れるとは…?
壁は重金属のように見えるが…。 」
「 …この場所が、もしかしたら私達の祖先が乗ってきた船の可能性があります。
というか、多分そうでしょう。
この場合、壁や機械を破壊すると、どのような事が起こるか分かりません。
……大事に至る前に、止めてください…。 」
船だかなんだかよく分からないが、とにかく止めてくれと…。
しかし、相手は万夫不当の豪傑に、頭の悪さでは関東随一のアフォ。
どうするか…。
気のせいか、地面がぐらついている様に思える。
少々掘った程度で崩れるとは思えないが、念には念を入れたほうがいい。
俺が氏直を再説得しようと試みたとき、氏直が興奮して叫ぶ。
「 おお、この輝きはっっ!! 」
氏直が金属壁をぶち抜いたとき、金色に輝くものが見えた。
氏直と張飛は、重点的にその場を掘ろうとする。
1 掘ってしまったものはしょうがない。
俺もスコップを持って応援する。
「 武田商事の取り分は五割でいいな? 」
2 あー、もう好きにしろ。
俺は、崩れると聞いてびびっている美奈を励ます。
「 心配せずとも大丈夫だ。そう簡単に崩れたりはしないさ。 」
3 再説得を試みる。
「 いいか、安全と分かるまでは手を出さないほうがいい。 」
言わないよりはマシだろうが…。
4 前に戻る
お待たせです。
だいたい読んでの通りですが、2を選択すると、あの2人は放置します。
>415殿
ご心配かけますた。
一応、冷泉は睡眠時無呼吸症候群とは違うようです。
"日中の眠気"には全部当てはまるものの、他はことごとくはずしているので、
また違うものでしょうな。
今は落ち着いてきてます。多分、ストレスでしょうな。
寝不足だと心臓に来るので分かるのですが、このストレスという奴は
分かりにくいものです。
>>冷泉殿
そうか、ストレスか…
恐らく脳の疲れが抜け切っていないせいであろう
安眠グッツ等でも試してみては如何かな?
他にはマターリ湯に浸かって湯冷めせぬ内に寝てしまう事
無論、風呂上り後の水分補給は怠らぬ様にな
選択肢は・・・スルーして置こう、
どれを選んでも面白そうな展開になりそうなので私には選べぬ
420さんがスルーのようなので私が選択させてもらいます。
毒も食らわば皿までと言いますので1番を選びます。
こころナビが超面白いです、今のところ私の今年ベストエロゲですね
これのせいでシェルは放置・・・、家にもこころナビ来ないかなー(;´Д`)
冷泉殿、ストレスですか、私はストレスが溜まるとすぐ胃に来るのですが胃の方は大丈夫ですか?
「 ここまでやってしまったのなら仕方あるまい…。
採掘を応援するとするか……。 」
俺はスコップを持ち、氏直等の隣に立つ。
抜けた穴から見える限りでは、金脈発見と言うより金がそこにあるといった感じだ。
「 張飛、壁をもうちょっと大きく壊してくれ。 」
「 了解じゃっ! 」
氏直は離れ、大きくマサカリをふりかぶった張飛は、わずかな穴付近を強打して廻る。
あれだけ重いマサカリを小枝のように振り回し、数秒後には一人は通過できるぐらいの大きさになる。
「 おお、これは凄いな……。 」
穴の向こうには細長い通路があり、その奥までずらりと積まれたものは小判。
どこから持ってきたものなのか全く分からなかったが、とにかく目の前には小判が大量にある。
「 ウホッ、いい財宝♪ 」
氏直が垂涎の声をあげる。
「 日野森姉妹と恋は、大至急トラックから台車を持ってきてくれ。
シートを忘れずに頼む。出来る限り多く持って帰る。 」
日野森姉妹と恋がさっと出口に向かって走る。
財宝を目の前にして遅れをとることは許されない。
「 しかし若、こういう土地の場合は、普通は国庫に入るんですけどね…。 」
当たり前に事を言う諏訪。
だが、俺の考えは違う。
「 法律ではそうかもしれないが、すでに探査を放棄して知らん顔をしている国に、
何の発言権も無いさ。法律が許しても、武田商事の道理が許さん。
平たく言うとな、黙って持って帰れば何も問題は無いと言う事だ。 」
「 そんなものですかねぇ…。 」
ため息をついた諏訪は、また装置に向き直る。
俺は小判の山に向き直り、どれだけ持って帰れるかを検討したりする。
やがて台車を持ってきた3人を加え、一斉に持ち出しを始める俺達。
「 武田商事の取り分は五割でどうだ? 」
何気なしに口から出た言葉。氏直が俺の目をぼうっと覗き込む。
動員数と運搬能力から出た割合で、この他、北条二割、柏木家三割と考えていたが。
氏直は言った。
「 北条七割キボンヌ。 」
「 それは無理というモンじゃい! 」
今度は張飛が割って入ってくる。
「 まあまあ落ち着いて。そんなの、後でいくらでも調整できるでしょ? 」
「 後で調整とはどういうことだっ!
財宝があると信念を持っていたのは俺だっ!
だから、俺が一番多く貰うのは当然だろう。その辺どうよ? 」
仲裁をしようとしたあずさお姉ちゃんに、つっかかる氏直。
その辺の混乱は、俺や柏木側はまったく関与せず放置。
「 恋、構わず運べ。美奈ちゃんも急ぐんだ。 」
小声で指示する俺。
「 了解、急ぐわよ。 」
そそくさと、恋は小判を持ち出し始める。
それに気づいた氏直が何か言おうとするが、目の前の張飛が口喧嘩を止めない。
殴り合い(一方的なものになるはずだが)にならないだけマシというものだろう。
台車二杯分運んだ頃、やたら古い本に目を通していた楓嬢が、勢いよく言ってくる。
「 すぐさま持ち出しを止めて下さい。
どうも、そこにある財宝は、大昔に地元の領主から託されたものだそうで、番人か何らかの装置が
働く恐れがあります。少し調べてから再開しましょう。 」
「 それも無理というモンじゃい! 」
今度は楓嬢にからむ張飛。
誰かこいつを止めろ。いや、止めるのは俺の仕事か………。
いきり立つ張飛と、楓嬢をかばって前に立つ梓嬢。
「 お前等はこっちにくれると言ったじゃないかっ! 」
「 だから、何か無いか調べるために、少し中断してくれと言ってるだけなじゃいか! 」
それを仲裁しようと、初音嬢が口を挟むが…。
「 あの、洞窟内で喧嘩はやめようね。 」
本来仲裁する立場になりそうな千鶴会長は、通路の奥を凝視していた。
「 勝頼社長、あれは…。 」
「 え、何ですか? 」
1 「 盗人猛々しいのにも程があるわっ! 」
通路に背を向けて、梓嬢にからんでいた張飛に、叫びつけると同時に激しく蹴り上げる親父。
「 俺の名は孫堅文台。古の盟約よりこの地を守る者。盗人など蹴散らしてくれる。 」
2 通路の奥より飛んできた、白い煙のようなものが部屋の中に入ってきた。
そして、部屋の中が光った瞬間、張飛、氏直、梓嬢に初音嬢にあずさお姉ちゃんがエルクゥに
乗っ取られた。なんてこった、だから気をつけろと言っていたのに…。
3 通路の奥よりガスが噴出しはじめ、それを嗅いだ者達が大笑いをし始めた。
「 ウェー、ハッハッハッハ! 」
これはどうしたことだ…。
4 前に戻る
だいたい読んでの通りです。
3の笑い方には、何の意味も持たせおりません。一応。
>420殿
了解です。
徹夜明けで、昼間っから寝るときがあるのもいけませんな。
風呂は…。
洋式のシャワー重視タイプの物の為か、お湯が溜まりませぬ。
これがアパートの限界かもしれませぬな。
>421 諸葛尚殿
ストレスで胃には来ませんね。どういうわけか。
まず腸に来て、腹をくだすところから始まります。
最終的に偏頭痛が始まりますが、そうなると脳外科逝きです。
困ったものです。
ウホッ、いい一騎打ち♪
1で
お疲れ様に御座います……お体大丈夫でしょうか?
やっと修羅場を乗り切ったので、挨拶だけでも、と参上致しまして候。
策でも権でもなく、孫堅というのが渋いですな。では、期待しつつこれにて…。
そうそう、体調不良にはしょうが等、体内から暖まる食材がいいかもしれません。
お大事になさって下さい。
428 :
331:03/07/07 20:22 ID:wUkj/sYq
冷泉殿お久しぶりです。331です。
「朱」と「オレポケ」をクリアーしました。
「朱」の方はなんともいえない出来です。
あんな展開になるなんて悲しすぎです。( TД⊂)
と優香、なんであそこでJR岩切駅・・・じゃなくて石切が出てきたのが謎です。
自分的には「みずいろ」系の作品がよかった・・・。
「オレポケ」の方は、マターリしていてけっこう(・∀・)イイ感じでした。
特に成瀬未亜さんが演じる美典がよかったです。
「モエかん」でこの人の声を初めて聞きましたが、この人の声はかわいいくてカナリ(・∀・)イイです。
まあ、結論を言うと「朱」はイマイチ。「オレポケ」はけっこうよかったです。
長文スマソ。冷泉殿も体に気をつけてがんがってください。
429 :
331:03/07/07 20:24 ID:wUkj/sYq
sage忘れました。スマヌ。
通路の奥に人影が見える。
その人影は通路から踏み出と、そのまま室内に入って来る。
入ってきた者は、古代中国式の甲冑に身を包んだ中年の男。
梓嬢がギョッとするが、中年に対して背を向けている張飛は、何も気づいてない。
「 盗人猛々しいのにも程があるわっ! 」
中年は吼えながら、張飛を激しく蹴り上げる。
「 うおわっ! 」
不意を疲れた張飛は前のめりに転び、地に顔面を叩きつける。
そして、気を失ってしまった……。
「 俺の名は孫堅文台。古の盟約よりこの地を守る者。盗人など蹴散らしてくれる。 」
高らかに名乗りをあげた中年は、腰にぶら下げていた刀を引き抜く。
鋭い眼光は、この場にいた全員を見渡す。
「 あの張飛さんを一撃で沈めるとは…。
みんな、気を抜くな! 」
そんな耕一さんの一言に、孫堅が足元に転がる張飛を見下ろす。
「 ほう…、この者の名も張飛というのか…。
あの時に見た張飛と良く似ておるわ。
さぞ、酒飲みで暴れる事しか知らぬのであろうな。
うわっはっはっはっはっはっ! 」
張飛の後頭部を踏みつけながら、馬鹿にしたように笑う。
ひとしきり笑い終えると、こちらをまた見渡し言う。
「 次は、誰がこの俺と戦うつもりだ?
この孫堅、容赦はせぬ。 」
知らぬ間に戦いが始まっていたようだ。
不意をついたとはいえ、あの張飛を沈めた孫堅。
緊迫した空気が室内に流れる。
冷蔵庫の影響か、やや冷えている室内にも関わらず、俺は汗をかき始めていた。
どうする…、どうする武田勝頼……。
「 あずさお姉ちゃん、孫堅文台って誰? 」
緊迫を打ち破った、美奈ちゃんの一言。
「 知らぬのかっ、この孫堅文台をっ!! 」
孫堅の顔が怒りで赤くなる。
なかなか怒りやすい男だ。
「 ええとね、確か……。 」
吼える孫堅を無視して、あずさお姉ちゃんが思い出しながら妹に語る。
「 一〜二年前に2ちゃんねるって所にいた、糞コテの正体じゃないの?
三戦板とダウソ板をまたにかけて暴れてたって言う…。 」
それは損権厨房だろうが…、ちょいと違うぞ。
そんな事よりも、俺はあずさお姉ちゃんが2chを実に詳しく知っている事に、
少なからずショックを覚えた。
「 損権の馬鹿の事はどうでもいい。
今はこの状況の脱出の事だけを考えろっ! 」
「 そこの若いのっ、俺の事を馬鹿と言ったなっ!!
もう許さん、そこで待ってろっ!! 」
あずさお姉ちゃんに俺が言った言葉に過剰反応をした孫堅。
刀を振りかざし、勢い良く突っ込んでくる!
「 そうはさせませんよ…。 」
俺をかばうように前に出る千鶴会長。
すでに右腕が鬼のものになっていた。
その姿を見て、すぐに足を止め、千鶴会長から間合いを取るように引く孫堅。
どうやら、鬼化した右腕が気になっているようだ。
顔と腕を何度も見直している。
「 お前も俺を呼び出したものたちと同じか…。
しかし、お前達からは戦の匂いがしない。
太平の時代に慣れたその爪では、俺は裂けぬぞ……。 」
刀を握りなおす孫堅の額から、汗が一筋流れる。
言葉には余裕が感じられるものの、態度にはそれは無かった。
代わって、千鶴会長のほうはかなり落ち着いており、冷ややかな視線を送っているだけだ。
「 手出しはしないでください。
この男なら、一対一と言えば必ず他の者に切りかかるようなことはありません。
このまま一騎打ちで勝負を決めます。 」
「 しかし…。 」
複雑な表情を浮かべる耕一さん。
「 ならば、俺も他の者には手を出させん。
いざ、尋常に勝負だっ!! 」
孫堅は大声を上げ、耕一さんを睨む。
「 若いの、手を出せばお前だけが死ぬと思うなっ! 」
「 くっ…。 」
孫堅を激しく睨む耕一さん。そんな彼のそばに俺は立った。
軽挙妄動をされてはまずいのと、万が一の鬼化に備えての事だった。
「 こちらからいくぞっ! 」
狭い部屋を孫堅が駆け、千鶴会長の目の前まで踏み込む。
「 見よっ、これが孫家に伝わる剣の妙技よっ! 」
孫堅が頭上より刀を振り下ろす。
千鶴会長の頭上に、一度に四本の刀が振り下ろされる。
数が増えて見えるのは残像の一種だろうが、それにしても素早い一撃だ。
この刀を、会長は右に寄ってかわす。
そして、前に跳躍し孫堅の背後に廻ろうとする。
「 戦も知らぬくせに、よく俺の剣をかわしたっ! 」
背後に飛ぶ会長を斬ろうと、孫堅は振り向きざまに刀を横に振る。
これも、一瞬だが数本増えて見える。
そして、初めて会長が攻撃に踏み切る。
鋭い爪が、孫堅の刀と交じり合う。
金属のかち合う、甲高い音が響くと、両者は後ろに跳躍して間合いを取り直す。
孫堅の胸元は、甲冑が切り裂かれ、二本の深い亀裂を作る。
会長の方も同様の箇所が裂かれ、上着が大きく開かれる。
白い肌と整えられた乳房が露呈する。ただし、下着までは斬られてはいない…。
そして、斬られた箇所より、血がにじみ出る。
「 くっ…。 」
会長がかた膝をつく。
「 くそ、孫堅もどうせやるなら、ブラジャーの紐まで斬れよ! 」
つまらない事を言う氏直を黙らせるために、恋が一撃を見舞う。
それにしても、エルクゥと五分にやりあえる孫堅文台とは…。
戦乱の世に生きると、みんなあのように戦場に特化した体になるとでも言うのだろうか…。
細川政元は全然違ったけど。
対峙する2人…。
先に動いたのは孫堅。
剣先を地に向け、会長に言う。
「 もうよかろう。
お前も俺に勝てぬと分かったはずだ。利用価値がある女は殺さぬ。
さあ、第三戦は誰がやるっ!?」
孫堅は今の戦いを自分の勝利と位置付けたようだ。
まったく困った男だ…。
1 「 俺がいるぜっ! この糞親父がぁぁぁっ! 」
起き上がった張飛が突進する。
マサカリ二つを振り回すその姿に、孫堅がたじろぐ。
2 「 フフフ、それで勝ったと思っているのですか? 」
立ち上がった千鶴会長の目の色が変わる。
あたりに冷気が立ち込み始め、姉妹達が震え始めた…。
3 「 馬鹿言ってるんじゃないわよ! 撃てばいいじゃない! 」
あずさお姉ちゃんが前進し、銃を放つ。
危険すぎる、やめろ!
4 前に戻る
個人的に考えていたものより強くなった孫堅ですが、選択次第で対戦相手を変更します。
孫堅VS張飛のつもりでいた人は、ここで1を選んでください。
>427 高山殿
お久しぶりです。そしてお疲れ様です。
こちらの体調は大丈夫です。
酒を取るようにしたら、かなり良くなってきましたね。
>428 331殿
ご苦労様です。やはり、オレポケの方に軍配が上がりますか。
まあ、納得できない事が多いですよねー、朱は。
岩切は大問題です。
って言うか、香具師が騒動の原因にして一番困った女。
しかも、騒動を自分では静めないし。
ラストのマターリしてる所を見ると、ウェズ・ファウ支持派の冷泉は、
久しぶりに怒りを覚えましたね。
以前にゲーム相手に怒りを覚えたのは、信長の野望天翔記。
元就よ、俺の国久(武力100以上で兵力100が戦場にて一瞬であぼん)を還せ……。
>孫堅VS張飛のつもりでいた人は、ここで1を選んでください。
えぇ、期待してましたとも。
改めて選ばさせて頂きます。
3 ! !
あずさお姉ちゃんにも光を当ててやりたいんじゃよー
ここでは何故か不人気みたいだし(w
許せ、虎髭
「 千鶴会長は下がって…。
ここは俺が……。 」
負傷した会長をかばうように俺は前に出る。
しかし、背後の会長はまだ戦う気だ。
「 この程度の怪我はかすり傷程度です。
すぐに治りますし、血だってもう止まってます。
何より、あの男は普通の人では……! 」
「 武田の剣技にすべてを託すのも悪い話じゃないですよ。 」
「 いけませんっ! 」
負傷し、俺を止める会長を置き、俺はゆっくり孫堅に歩み寄ろうとする。
剣がすべての中年野郎は、薄笑いを浮かべている。
「 次は貴様か。すぐに楽にしてやるっ! 」
俺と孫堅が互いを求め歩き始めたとき、あずさお姉ちゃんが飛び込んできた。
「 まったく、馬鹿な事ばかり言ってないで、何で撃たないのよっ! 」
俺と孫堅の間に割って入り、銃を奴に向けて構える。
奴との距離はさほど離れておらず、かなり危険だ。
「 いかん、無謀すぎるぞっ!
下がれっ! 」
あずさお姉ちゃんの前に出ようと、俺は急いで駆けようとしたが、孫堅のほうが早い。
「 俺はどちらが相手でも構わぬ!
女っ、覚悟は出来ているだろうな!! 」
「 あなたもね…。 」
戦場の鬼と化し、近づく者すべてを斬らんとする孫堅の前で、あずさお姉ちゃんは冷静に
愛銃を構えた。
そして、銃声が一つ…。
「 うぼぁぁぁぅぇ! 」
近接距離よりの銃の一撃を胸に喰らい、そのまま後ろに倒れ、あおむけの状態で転がる孫堅。
「 こんなものよ。 」
吐き捨てるように言うあずさお姉ちゃんに、孫堅は転がったまま見上げた。
顔面に脂汗が浮かぶ中年の顔には、まだ余裕の笑みがあった。
もう興味無さそうに見下げるあずさお姉ちゃんに、孫堅は話し始めた。
「 あの時、呼び出されたときにもそういう武器があったな。
俺はその武器の弱点を知っている。
そう、一度撃ったら二度目はたやすく撃てぬということだっ! 」
言い終わるなり、すばやく立ち上がった孫堅は、再びあずさお姉ちゃんに斬りかかる。
「 弾を込めなおす暇もあるまいっ! 」
勝ち誇ったように叫ぶ孫堅だが、ここにある銃は火縄銃ではない。
大方の予想通り、もう一発喰らった孫堅は、再び転がって苦痛に顔をゆがめる。
二発目の弾は右肩を甲冑ごと打ち抜き、孫堅の戦闘力をほとんど喪失させてしまった。
「 本当は顔面を狙ってみたんだけどね…。 」
右肩を押さえながら、あずさお姉ちゃんを睨みつける孫堅。
もう言う事は無いらしい
「 さすがにもう言う事はないかしら?
あなたの負けよ。 」
用心深く銃を突きつけたまま、あずさお姉ちゃんは言った。
「 な、納得がし難いが、俺の負けに変りはあるまい…。 」
孫堅が力なく答える。
一呼吸置き、孫堅が続ける。
「 俺の身はどうなっても構わないが、この金はエルクゥの一門にくれてやってくれ。
あいつ等の子孫が来た時、この金を渡すのが俺の役目だ。 」
「 何だって? 」
慌てて聞き返すと、孫堅は自力で止血をしながら語り始めた。
孫堅の話を要約する。
当時の武田勝頼が風前の灯であったとき、武田領内のエルクゥと地元のものが協力し、古代の戦神を
呼び出してそいつらに守ってもらおうと決めたそうな。
で、連中の雇った術師は源義仲とかを呼び出すつもりだったそうだが、なにをどう間違えたのか、出て
きたのは孫堅文台。
武田が滅亡した後、わずかなエルクゥ達は仲間を求めて四散。
高遠城付近に残る事になった孫堅は、武田家より褒章でいただいた金を守る為に、エルクゥ等がこの地に
降りてきたときに使われたカプセルに放り込まれ、ひたすら時を待った。
エルクゥの子孫が帰ってきたとき、合図を持って孫堅を起すという話があったそうだが、話を決めてから400年。
誰もそんな事は知らない。肝心の末裔も聞いていないという。
「 とにかく、エルクゥの者達がそこにいるんだ。
金は持っていくのが良かろう。
それにしても、あれから400年たっているとはな…。 」
孫堅は遠い目で室内中央にある柱を眺める。
さて、この中年をどうしようか…。
1 どうせ、今の世には不慣れだろう。
行き場も無さそうだから、しばらく俺が面倒を見る。
2 張飛、おまいさんの部下にどうよ?
中国人同士、仲良くやろうか。
3 元々エルクゥ達と交流があったんだ。
孫堅の身柄は千鶴会長に任せる。
4 前に戻る。
>436殿
なんというか、板的に"孫堅VS張飛"をいきなるやるのもどうかと考えて…。
この件はしばらく考えてたんですよね。
楓で孫堅に突っ込むという案もあったんですが…。
あずさお姉ちゃんに関して言うならば、個人的には好きなキャラなんですけどね。
この2chでは大きなことは言えませぬ。
言えませぬ…。
Pia2の日野森シナリオは主人公の言動が不可解なのが大問題で、Pia3の高井シナリオは
さやか本人が大問題であり、日野森と違ってこちらはもう救いようが無い。
なんて書いたらヌッコロされますな。
2を選ぶと大喧嘩になりそうな悪寒がするので、2で
あぼーん
しばしお待ちを…
444 :
山崎 渉:03/07/15 09:00 ID:JfvbbEO8
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
この場に孫堅を放っておくのに気が引けるのもあるが、何しろこの中年は現代の
知識が全くといっていいほど欠けているだろう。
面倒を見てやらないと、どんな事をしでかすか分からない。
とはいえ、俺自身にはそんな暇も無い。
本社に送ったり、北条に増援という形で送って放置する手もあるが…。
ふと視線を孫堅から逸らすと、ゆっくりと起き上がった張飛が目に入る。
張飛も孫堅と同様に中国人だ。
ここはひとつ、孫堅を奴に託してみようか。
「 張飛、この行き場の無い孫堅を部下にしてみないか? 」
「 な、なんと…!? 」
驚く孫堅。
俺の言葉に驚いたのは、彼だけで無く、柏木一門も同様だった。
張飛は孫堅をジロジロと見ながら言う。
「 国にいるアニキからは、お前は部下を持たないほうがいいと言われてたんだけどな。
勝頼社長が言うのなら、こいつはワシが面倒をみよう。 」
言い終わると、張飛はずかずかと孫堅の前まで歩いていき、右手を差し出す。
「 それ、掴まれ。 」
その言葉に応え、孫堅が左手を差し出すと、張飛はそれを掴み引き上げる。
立ち上がった孫堅の負傷していない左肩を、張飛は何度も叩きながら言った。
「 これからはワシの命令を必ず聞いてもらおう。
よろしく頼むぞ孫堅文台。 」
「 う………、うむむ…。 」
ご機嫌な張飛に、なんともやりきれない顔をする孫堅だった。
まあ、同じ中国人同士だ。うまくやるだろう。
諏訪達の修理をしていた装置が回復したと報告が入る。
壊れていた装置は通信装置の一種で、遠方にいる同じ装置を積んだモノとの交信などが
可能だと言う。
「 ですが、これと同じ装置を持っているものが、どこにあるのか分からない状況では、
全く使いようがありませんね。
宇宙にでも向かって、SOSでも打ってみますか? 」
修理の終わった装置で、何かしたくて仕方の無い諏訪。
あちこちいじりながら、送信許可を俺に求めてくる。
「 楓さん、これは大丈夫なんですか?
受信したエルクゥがここに集まってしまう事も考えられますが。 」
決断を出す前に、まず楓嬢に聞いてみる。
「 ……せっかく修理したのですが…、これは使用せずに破棄した方がいいと思います…。
…各地に散っていったエルクゥを集めてしまう恐れがあります。 」
「 そうか、ではやむをえないな…。 」
楓嬢から諏訪に視線を戻す。
諏訪は残念そうな顔をしていた。
「 そうがっかりするな諏訪。
とりあえず、こいつの電源を落としておいてくれ。
もし、装置を取り外す事が出来るのならば、やってくれ。
持ち帰って調査しよう。 」
「 分かりました。何とか取り外してみましょう。 」
文句一つ言わずに、諏訪は工具を手に取る。
それを楓嬢が手伝い、初音嬢が作業を覗き込む。
さて、俺は小判の持ち運びを手伝うとするか…。
「 だから、俺は右肩を負傷していると言っているだろっ! 」
「 ワシに言い訳はするなっ!!
運べと言ったら運べっ、言う事が聞けないのなら鞭打ち50回だっ! 」
「 おのれ…、さようなモノの言い方をするか…ッ! 」
「 口の利き方が気に入らんのは、このワシも同じだ。この堅そうな面しやがってっ! 」
小判運びの場所に戻ると、張飛と孫堅が言い争いを起していた。
仲裁に割って入っている会長と耕一さんが、なんとか武力対決を止めている。
小判の乗った荷台を押していく恋が、喧騒を無視して俺のそばに寄って来た。
「 あの2人、気が済むまで殴り合いでもさせたら? 」
小声で言うと、恋はまた台車を押して行く。
その背中が、"私は関わり合いになりたくありません"と語っていた。
それにしても困った2人だ…。
1 張飛を注意する。
「 孫堅は右肩に弾丸がめり込んでいる状態だ。
病院に行くまでは無理はさせられないぞ…。 」
2 孫堅を注意する。
「 部下となった以上は、上のものの命令を聞かなければいかんぞ。
厳しい状態であるのは間違いないが、ここは気合で乗り切ってくれ。 」
3 放置する。
「 恋、その置き方では小判が崩れるぞ。俺も手伝おう。 」
無理に小判が詰まれた台車をかばいながら、俺は恋の運搬作業を手伝う。
4 前に戻る
散々遅れて申し訳ないです。暑さで氏にかかってたわけでは無いですが。
連れの一人から、「お兄ちゃん受信中」という、パッケ絵からすでにクソゲー臭の
漂うエロゲを渡されました。
しかも、「フルコンプしろ」との至上命令付き。
同じ時間を割くのなら、「同棲」の方がよっぽどいいと思いましたよ、ハイ。
静岡で買ってきた雪さん本で、マターリする事にします。
449 :
331:03/07/17 18:00 ID:4coxIGpf
選択肢は1でお願いします。
>>冷泉殿
あやしいタイトルのエロゲですね。(w
がんばってください。
こっちは「朱」と「オレポケ」をとりあえずコンプしました。
全体の評価としては、
「オレポケ」は、音声のバグが多かったこと以外は結構イイ感じでした。
「朱」は、ストーリーがイマイチでしたが、音楽とおまけはまあよかったです。
とりあえず、お返しディスクに期待してみます。
今日は早めに家に帰ってきてカキコしている331でした。
ここは、どう考えても張飛に問題があるだろう。
あのような高圧的なモノの言い方では、部下など着いて来るはず無い。
このまま放置しては、千鶴会長にも迷惑がかかるだろうし…。
正直、キレかかった張飛にモノを言うのは気が引けたが、俺は社長としての役目を邁進する。
「 張飛、孫堅は右肩に弾丸がめり込んでいる状態だ。
病院に行くまでは無理はさせられないぞ…。 」
2人の間に割って入るようにし、張飛の鼻っ面に迫って言う。
あきらさまに不愉快な感情が浮かぶ張飛。
む、これは手ごわいか……?
と思ったが、張飛は肩の力を抜くと、仕方なく言った。
「 勝頼社長がそう言うなら仕方が無いな。
孫堅、もう積み込みはいいから荷台を押していけ。 」
「 …うむ、承知した。 」
孫堅の返答を聞くと、張飛は俺達に背を向けて、小判の掘り出しを始める。
振り返ると、俺に軽く頭を下げた孫堅が荷台を押して行く。
何気に疲れた千鶴会長が、深いため息をつく。
「 ふう………。
武田商事も大変ですね…。 」
「 そうですね。
あのおっさんが本気で暴れ出したら、止められるかどうか分からなかったし…。 」
苦笑する耕一さん達に、俺も苦笑いするしかなかった。
張飛とは、ああいう漢なんだよな…。
この洞窟をおおむね見て廻ったので、これからどうするかを話し合う。
「 先の事件で大暴れした柳川刑事の言いたかった事は、未だにエルクゥの根拠地が
生きていて、かつその魂も健在。
私達数名がお互いに気をつけながら、完全にここを閉鎖してくれという事かもしれません。 」
小判を運び終わり、大広間で集まった時に千鶴会長がそう言い出した。
「 ひょっとしたら、彼は一人でここに来て、己を乗っ取られていたのかもしれません。 」
真面目な会長の言葉に、俺は感心して頷いていた。
なるほど、そういう考え方もあるかと。
柳川の事だから、道連れに、混乱した俺たちの同士討ちを願っていたのではと俺は考えていた。
ゆえに警戒だけは解かずに来ていたのだが…。
親父のせいか、どうも俺は疑り深いようだ。
「 …でも、完全閉鎖をしようとすれば、揺れ生きている魂の襲撃を受ける事も考えられますよ…。
……一つ間違えれば…、全員生き埋めにもなりかねない…。 」
ゾッとすることを言う楓嬢。
負けずに話を続ける千鶴会長。
「 素早く洞窟を閉鎖してしまえば、そんな心配はありません。 」
「 その作業中にやられたらどうするんですか? 」
あずさお姉ちゃんの疑問。誰もがそう思うわな。
「 あずさちゃん。その時はね、こうするのよ♪ 」
瞬時に右手が爪に変ると、それを上下に軽く振ってみせる。
怪しい光沢をもった爪が、あずさお姉ちゃんの目の前で揺れる。
「 急所ははずしますから、安心してください♪ 」
「 そ、そうですか………。 」
洞窟を出て小判の積み込みをやっていたものによると、もうすでに外は夕方だと言う。
最後の仕事の前に、晩御飯を食べたいという意見も出る。
確かに一番難儀しそうな作業だ。空腹では力が入らないだろうし…。
とにかく、閉鎖方法に関する意見は出た。
さて、どうしようか…。
1 千鶴案。
「 夕食を食べたあと、みんなでダイナマイトを持って、ダッシュで突入。
電気を落としたら速やかに着火してダッシュで脱出します。てへっ♪ 」
2 諏訪案。
「 電気をおこしているはずの発電機を探し、それにプラスチック爆弾を
取り付けます。爆破の結果、山の形が変ってしまうのが難ですが…。 」
3 楓案。
「 船を修理して発進させます。船が外に出れば、洞窟は自然と壊れます。
後は、船を解体処分するだけです。 」
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>449 331殿
朱はやっぱりストーリーが問題ですよね。
ああいったゲームでシナリオがおかしいと、駄作認定する香具師の気持ちが
分からないでも無いです。
音楽とオマケ…。オマケは海原だけでご飯三杯いけます。
私もハガキ出しておきますか。
>450 高山殿
うまいこと褒めちぎってますね、そのレス。
いや、もう何て言うか…、これはクソゲー…。
全然やる気がおきません。
武運尽きて討ち死の予感です。
「う゛ぇーがー」とやばい音声が聞こえるとき、画面には「VEGA」と太い黒色の
文字が浮かび上がります。
で、背景は「 真 っ 赤 」。目に痛いほど赤いわけです。
ウィルスかと思ったぐらい。
友人はこれを、無謀にも5000円で購入。
こっちは同時期にマブラヴを7040円で購入。
"分割糞ったれ"とか、"ロボ編のEndは色違い。スライムベス" 等とマブラヴを良作と言いながらも
愚痴った自分が恥ずかしいですね。
"マブラヴオルタ"は、やはりメーカー通販で買おう。
これは、何というか…壮絶にお疲れ様……?
それでは、久しぶりに選択させていただきます。
さて、千鶴さん大スキーの私とはいえ、それとコレ(選択)とは話がアナザーストーリー。<`ш´>。
ということで、話の桁が大きそうな3.の楓案を宜しくお願い致します。
しかし某受信中、そこまでのモノとは……まさに痕を残しましたな…。
数ある提案から、楓嬢の船発進案を採る。
これは火薬類を一切使わずに済むというメリットがある。
問題は、船が動くのかどうかであるが………。
楓嬢が今にも千切れそうな古い書物を見ながら言う。
「 発電機は生きているようでしたので、補助機関は大丈夫だと思います。
問題は主機関で、この古代の説明書を見る限りでは、一筋縄には行かないようです……。 」
「 正直に言って、2人程度の頭数では無理ですね。
工作班を呼べば、五時間ぐらいでいけそうですが…。 」
腕を組む諏訪。いつになく厳しい表情をしていた。
っていうか、正体不明の動力を持った船を修理するのに、人数がいれば五時間で修理できるとか
よく言えるものだ。俺には分からん。
「 頭数がいるのなら、応援の工作班を呼び出そう。
それで何とかなりそうか? 」
「 ……なります。 」
きっぱりと言う楓嬢。
「 …問題の主機関そのものには、損害が出ているようではありません。
中央管理装置と主機関のどこかが断線をしているだけのようですから、……その部分を発見
して補修をすれば、命令伝達が回復します…。
…問題は、どこの部分が損傷しているのか…、また、どれぐらいの断線箇所があるのかです。 」
断線ねぇ…。
船を動かすための頭数と言う事で、俺は電気工作に長けた工作班を呼びつける事にした。
人数で押しかけ、短時間で断線箇所の捜索及び回復をこなさなければならない。
その間に出現してくるであろう、残留思念エルクゥの対策はろくに無い。
被害が出る前に短時間による修理。これにすべてをかけるしかない。
一旦洞窟より表に出て、工作班の真田と連絡をとる。
この真田は、村上商事を知略で乗っ取った真田幸隆の息子、昌幸。
勇猛な兄達と違って、頭の切れる男だ。
千鶴会長が持ってきていた鍋と食材で、簡単に料理を作る。
工作班が到着するまでの間に、食事を済ませておこうというわけだ。
料理を恋と梓嬢、さらにあずさお姉ちゃんの三人に任せている間、俺達はエルクゥ対策を
検討するが、千鶴会長の言葉通りに動く事ですぐに決定された。
「 何事にも動揺しないで、みんなと自分を信じて跳ね除けてください。
失敗した人には、ちょっと眠っていてもらいます。 」
その眠っている時というのが、本当にちょっとであればいいのだが…。
出来上がった鍋を突っつき始めて30分後ぐらいか、真田が部下を連れてやってきた。
「 工作班長の真田です。少々時間がかかってしまい、申し訳ありません。
早速作業に取り掛かりましょうか。 」
いかつい顔でいる真田に、楓嬢が簡単な説明をする。
鍋のそばで座り込んでいる楓嬢に合わせ、真田も腰を下げ、彼女が持つ書物に目を走らせる。
その話の途中で、真田は茶碗を渡され、鍋の中身を盛られる。
「 まーまー、硬い事言わずに食っていけって。 」
無意味に氏直が鍋を仕切っていた。
楓嬢の説明が終わると、真田は背中のリュックから大きな紙を取り出した。
何かが細かく書かれており、図面に見える。
「 こんな事もあろうかと思って、エルクゥ船の動力図面の複製を持ってきていて良かったヨ。 」
「 さすが真田さんっ! 」
用意周到な真田に、六年前まで彼の部下を務めていた諏訪が褒め上げた。
都合が良過ぎると思うのだがな、俺は…。
「 ……では、急ぎましょう……。 」
善は急げとばかりに、楓嬢が立ち上がる。
「 では若、援護をお願いします。 」
続いて立ち上がった諏訪に、俺は頷く。
先頭を切って洞窟に突入していくのは、楓嬢と諏訪に、真田以下工作員9名。
援護に向かうのは、俺とエルクゥ5名に、張飛と氏直。残りは洞窟入り口付近で万が一に備える。
洞窟内を移動している間に俺が皆に言う。
「 体を乗っ取られた味方に、くれぐれも傷をつけること無いように頼む。
加減しなければならないので、いささか厳しいとは思うが…。 」
話が終わると、耕一さんが俺のそばに来て、何気に小声で言ってきた。
「 君達武田商事の人は加減できるかもしれないけど、うちの会長は情け容赦ないから気を
つけてくれないか?
話すと長くなるから言わないけど、俺は昔、千鶴さんに勘違いで殺されかけてね……。
気をつけていたほうがいい……。 」
「 本当ですか? それ………。 」
「 この目がウソを言っているように見えるかい?
君達は張飛さんから離れない方がいい。 」
確かに、耕一さんの目は本気だった。
この一族には常識は通じないのかもしれない。
「 うむ、勝頼社長、とくと今の話を聞かせてもらったが、確か柏木本家はハーレム状態で、
次期当主と言われる耕一さんそのものは命を狙われる事が無いはずだが…。
いや、むしろ毎日がハァハァだろうに…。 」
俺の真隣にいた氏直、どうやら話を聞いていたようだ。
この地獄耳め…。
氏直が言ったとき、ピクリと四姉妹に反応があった。
それがどんな事に発展するとは何の予想も出来なかった。
早速最奥部での工事が始まると、俺達はぶらぶらと監視につく。
エルクゥに体を乗っ取られたりしないか、精神攻撃を受けたりはしないか。
いろいろな異常が無いか、くまなく見て廻る。
今更気づいた事でもないが、異変とは、常に俺達のそばにあるものらしい……。
1 「 この偽善者が、いいかげんにしろっ! 」
「 ちょちょっと初音…! 」
初音嬢が突然千鶴会長に攻めかかる。どうした!?
2 俺の頬をしなった鞭が掠める。
「 この体は実にいい。これで積年の思いを……! 」
氏直が怪しい事を言いながら、俺に鞭を放ってきた。
3 な、なんか苦しいぞ………?
腹と言うか胸と言うか……、体の奥から何か言葉が聞こえる。
いかん…、これは…もしかして……、俺、エルクゥに狙われてる?
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>455 高山殿
「お兄ちゃん受信中」は精神的にかなり来るゲームです。
他のメーカーのゲームを見直すのに最適ですな。
放置するわけにもいかないので、ダメーポアニメ第三話がはじまるまで、今から受信中を
おっぱじめます。
1日30分が限界ですな、このクソゲーは。
間違ってもプレイしてはいけない……。
3でお願いします。
勝頼ガンガレ。
あと、冷泉さんガンガレ。
作業されている現場周辺を、異常が起きないか警戒し続ける俺達。
作業員の間には特に問題なく、警護にきている者達にも異常は見られない。
が、異常と言うものは唐突に訪れるものだ、警戒心だけは解かない。
「 おう勝頼社長か、こっちは異常なしだ。 」
冷蔵庫に近い主機関の方から、氏直が歩いてきた。
愛用のムチを肩に掛けている。
「 こちらも異常は無い。
だが、気は全く抜けないな。 」
「 同感だなー。
エルクゥってのは人を乗っ取れるらしいんだ。
油断したが最後、味方が敵になってしまう。 」
「 諏訪や楓さん、真田がやられると辛いな…。 」
「 うん、優秀な作業員の手を止める事になるからな。
よし、今度は俺が司令室(小判があった所)の方に行こう。 」
「 そうか、なら俺は主機関の方に廻ろう。 」
氏直が俺のそばを通り抜け、司令室に向かう。
俺も負けじと、主機関の方を向こうとした時に、何か強烈な違和感が腹の方から上ってくる。
途端に頭も重くなり、頭痛のような何かが響く。
( この感じる感情は精神疾患のものではなかろうな…。 )
心の中で冗談を言う気にもなれない。
( よりによって俺に来るとはな……。 )
この、腹の底からのし上がってくるかのような負の感情。
どう考えてもヤツラのモノだろう…。
必死に耐えようとした俺の先に、鼻歌を歌いながら歩いていく氏直の背があった。
頭の中で、一本、ピーンと何かが響いた気がする。
その時、重苦しかった感情がウソのように消えた。
脂汗もピタリと止まり、俺は落ち着きを取り戻した。
そして、視界の先にある氏直を見て、俺は決断する。
( 油断をして、背を向けている今なら斬れる…! )
鞘から刀を抜き、右手に構えると、俺はまっしぐらに氏直に駆けた。
しかし、何故氏直に斬りかかるのだろうか…。
わずかに残った疑問が、俺の行動を遅くした。
そして、左手に持っていた鞘を放つ。
地に落ちた音を聞いて氏直が振り向く。
「 何だ? 結構近いなっって、おいっ、勝頼社長っっっ!!!! 」
慌てふためいた氏直がムチをしならせる。
その必死な顔を見たとき、俺ははっきりと自分の意思を取り戻す。
「 氏直社長、俺がやられた!
急いで千鶴会長を呼んでくるんだっ!! 」
「 ええっ!?
って言うか、意識がしっかりしているなら、自分で何とかならないのか! 」
「 ならん! 急げ!! 」
言いながらも、俺は二度に渡って氏直に斬りつけていた。
幸いにも、体と頭の行動がちぐはぐな為に、攻撃はろくに当たらない。
ムチを刀で切断してやると、反撃手段を無くした氏直が司令室の方に走ってゆく。
その背を追おうとした気持ちを、押さえ込んで立ち止まった時、また腹の底から負の感情が高まってくる。
胸は苦しくなり、頭痛がまた一段と激しいものになる。
( 俺も武田の男だ。この程度抑えてみせる……。 )
歯を食いしばって耐える…。
が、俺は数秒後には何もかも分からなくなった……。
( 視点変更 柏木千鶴 )
私はあまり広くない室内を、何度も往復していた。
気になって気になって仕方が無い事が一つ、ずっと頭に残っていたせい。
「 千鶴お姉ちゃん、そんなに心配しても仕方ないよ。
あっちとこっちの連絡は、北条社長と武田社長にまかせておこうよ。 」
初音はそう言っているけど、絶対自分だって気になってるはずよ。
一番乗っ取られやすい耕一さんの身に何かあったとき、となりにいる梓が力任せに
いけない攻撃をした時には………。
「 やっぱり、私は耕一さんのそばに……。 」
「 千鶴お姉ちゃん、駄目だよ…。 」
苦笑いする初音が、この場を離れようとする私の手を握って離さない。
もうこの娘ったら、こんな時に力を込めるんだから……。
「 それにしても、定期連絡が入ってきませんな…。 」
初音のそばで電線を引っ張り出していた、真田工作班長が顔をあげる。
この眉毛の無い真田さんが言うとおり、確かに主機関側に行っていた氏直社長が来ませんね…。
私は無線機を使ってみる。
「 耕一さん♪ 氏直社長はもうそっちを離れていますか? どうぞ。 」
返ってきた返答は、梓の散々なものでした…。
「 何が、"耕一さん♪"だ。
とうの昔にあのアフォはそっちに行ったよ。
それより、勝頼社長こそまだ来ないけど? どうぞ。」
「 そうですか。これで交信を終えます。 」
「 ちょ、ちょっと…… 」
耕一さんの声が聞けないならいいやと、私は無線機を初音に渡す。
「 ふう……。 」
ため息をついたとき、通路の奥から、走る足音と大声が聞こえてくる…。
「 勝頼社長がやられたっ!
大至急臨戦態勢だっ!! 」
司令室内に飛び込んできた氏直社長、信じられない事を言います。
まさか勝頼社長が……………。
「 むう、武田の当主の戦闘能力は常人を超えるぞ。
下手な人間では返り討ちの危険がある…。 」
眉毛の無い工作班長が作業の手を止めて、分厚いアタッシュケースを引っ張り出します。
さて、この場をどう切り抜ければ……。
1 主機関側の護衛と、こちらの護衛の総力で勝頼社長に当たる。
エルクゥ3名に、怪物的中国人1名の戦力は、ゆうに武田家当主を超えるはず。
全戦闘能力を持って、傷つけないように勝頼社長を眠らせます。
2 主機関側とこちらの入り口を閉鎖して、勝頼社長がどこにも入って来れないようにする。
「 とりあえず、様子を見ます。頃合を見て罠にでもはめましょうか。 」
殺人鬼と化した勝頼社長は、動く生き物を求めて走り廻る。
3 「 こんな事もあろうかと思って、コレを持ってきておいて良かったヨ。 」
真田工作班長がアタッシュケースの蓋を開けた。
羽瀬川朱美コスプレセット? これ、私に着れとおっしゃるのですか?
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>461殿
声援どうもです。
とにかく、私の言える事は"お兄ちゃん受信中"はクソゲーだという事です。
現在確認したエンド。
1). 股間の竿が、ヒロインの持つフォークで刺されてあぼん。
2). 褒めちぎるスレであった、ヒロインが空高く飛んでってあぼん。
3). 野郎2人と3Pエンド。(ちゃんとCGがある)
最悪だ…。もうやりたくない。
467 :
331:03/07/24 22:07 ID:aFlAZu2u
千鶴さんのコスプレが見てみたいので3で。
冷泉殿
お疲れ様です。
そのエンドを見る限り、爾来決定ですね。
そんなことで凹まずがんばってください。
とりあえず、自分はねこねこソフトのお返しディスクがくるのを気長に待ちたいと思います。
それでは。
468 :
331:03/07/24 22:08 ID:aFlAZu2u
×爾来
○地雷
ミスった・・・。
保守。
ちょいとお待ちを…
取り押さえようにも、相手は武田商事社長。
手荒な事はなるべく慎しみたい…。
皆が深刻な表情を見せている中、一人冷静な真田工作班長は足元に置いてあったアタッシュケースの
キーを開ける。
「 こんな事もあろうかと思って、コレを持ってきておいて良かったヨ。 」
真田さんが蓋を開けると、みんな一斉にそちらを見る。
ケースの中に入っていたのは、女性モノの衣装。
スプレーやらよく分からない装飾品とかが目に入る。
「 あの…これで何が出来るんですか? 」
誰もが持ったと思う疑問を、口に出してみる。
「 これは若の恋人、羽瀬川朱美の私服を再現させたものだ。
これを着れば若に斬られる事も無かろう。
で、これは髪染めスプレーだ。 」
ケースの中から、いろいろ取り出す真田さん。
いちいち説明をしてくれるのはいいのですが、それに効果がどれほどのあるのか分からないのですが…。
「 よし、俺が着よう。
我が北条の秘術で勝頼社長の目を眩ませてやる。 」
「 そんな事には同意できませんな。 」
すかさず服を取ろうとした氏直社長より、さっと取り上げる真田さん。
「 ここにいいる者達で、これが着れるのは一人しかいない。 」
言い終わると、真田さんが私を見る…。
あ…、やっぱり私が着るのですね………。
「 さあ、着替え時を隠すカーテンならここにあります。
速やかに着替えてください。 」
「 用意周到ですね…。 」
私はあきらめて着る事にします。
初音、しっかりカーテンを支えておくのよ……。
無線機からは緊急の報告が幾度となく飛び込んでくる。
それに応えるのは氏直社長。
どうやら、勝頼社長はあっちに行っているようね…。
もくもくと着替えを続ける私。
背伸びしてカーテンを支える初音が、ちょっと苦しそう。
「 千鶴お姉ちゃん…、急いで…。 」
ピンと張り上げた手が、プルプル震える。
「 疲れたら、ちょっと手を休めるのもアリだろう。
なぁに、ここはスーパージョッキーの撮影所じゃない。
多少は見えたからと言って、放映中止を命令されるような事も無いぞ。 」
部屋の隅から眺めているだけの真田さん。
そんな事言わなくてもいいのに……。
着替え用には、わざわざブラジャーまで置いてある。
これまで替えなくてもいいと思ったので、これは着用しない。
けど、ちょっと興味あったので、軽く胸にあてがってみる………。
…………………。
「 初音、もうすぐ終わるから待っててね。 」
「 う…、うん…。とにかく急いで〜。 」
サイズの合わないブラを投げ捨てて、私は急いで服を着る。
( 胸の大きさが女の価値を決めるものじゃないわ…。
初音や楓だって………。 )
「 終わったわ。
初音、梓達を助けに行くわよっ! 」
着替えが終わり、ほっとした初音がカーテンを下げる。
「 おおおっ…。 」
着替えを見守っていた人達から、どよめきの声が上がる。
まあ、私も捨てたものじゃないわね…。
「 千鶴お姉ちゃん…、その…スカートが……。 」
「 え? 」
スカートのサイズがちょっと合わなかったみたいで、かなり斜めに傾いている。
これ・・・水平にすると下がっちゃう…?
「 こ、これで大丈夫だよ…。
さ、急ごう! 」
初音が私の後ろに廻って、ピンセットを使ってスカートの淵を閉める。
それと同時に、真田さんが髪染めスプレーをもってくる。
「 髪の長さはいかんともし難いわけですが、一応、色だけは合わせましょう。 」
「 これ…洗って落ちますよね…。 」
「 勿論落ちます。 」
あらかた染め終わると、真田さんが私の足元から頭まで見上げて一言。
「 失礼ですが、胸パットを入れて、さらに実物に近づけたいのですが、
よろしいでしょうか? 」
初音の顔が青ざめる…。
でもね、部外者の人に私は怒ったりはしないわ。怒ったりはね…。
「 もう、真田さんったら、それはホントに失礼ですよ♪ 」
軽く爪でツッコミを入れて、私は真田さんに背を向ける。
「 初音に氏直社長、急ぎましょう。 」
「 了解だっ! 」
主機関の方では、通路で張飛さんと勝頼社長が太刀打ちを何度と繰り返していた。
さすがの張飛さんも、顔から凄い量の汗が流れ落ちてる。
一方、勝頼社長の方も疲労をしてはいるみたいだけど、まだまだ余裕があった。
その場に駆けつけるなり、氏直社長が叫ぶ。
「 待て待て待てーーーいぃ!! 」
勝頼社長と張飛さんがこっちを向く。
「 千鶴お姉ちゃん、今だよっ! 」
初音が私をせきたてる。
え、ええと……。何をすれば………。
1 「 千鶴姉ぇ…、その格好は何なのさ…。 」
死闘の向こうから、梓のあきれる声が聞こえてきた。
余計な事言わないで!
2 「 う…、勝頼君…、大事な仲間に斬りつけるなんて、もうやめて……。 」
とりあえず、それらしくやってみる。
そう言えば、私は羽瀬川朱美さんの事は何一つ聞いてないんですけど…。
3 「 おいっす♪
ちょっと遅れちゃったけど、間に合って良かったッスよ〜。 」
無理して、今時の若い娘ぶってみる。って、私は十分若いけど。
4 前に戻る。
自分で言うのも難ですが、微妙な選択しかありませんな…。
>467 331殿
あー、私もねこねこのお返しCDを待つ状態です。
とりあえず、メーカーに伝えたい事は書くだけ書いておきました。
ちなみに、お兄ちゃん受信中は、なんとかフルコンプ。
総プレイ時間は二時間強。
いかに冷泉がチマチマとプレイしていたのか分かってしまう時間。
(実は、1日30分もやってないのですよ。)
ノリは鬼畜で、笑えないテキスト。
耳障りな、正体不明のサウンド。
妹系のゲームを二度とやりたくなくなるほどの衝撃を受けましたね。
みなさん、これは絶対に買ってはいけません。
Milkyway2の方がよっぽど面白い。
せっかくコスプレしてもらってるのですから偽善者殿には頑張ってもらいましょう
2を選びます。
私の実家が仙台なのですがここ数日の地震で大丈夫かと思い連絡してみたところ
「寝てるときに揺れても気づかずにずっと寝ていられる程度」だそうで
年をとると神経が図太くなるのでしょうか・・・
「 う…、勝頼君…、大事な仲間に斬りつけるなんて、もうやめて……。 」
とりあえず、それらしくやってみる。
両手を胸の前でぎゅっと握り締め、弱弱しい声で、か弱い一般女性を演じてみたつもり…。
そう言えば、私は羽瀬川朱美さんの事は何一つ聞いてないんですけど…。
これで本当にいいのかなぁ………。
キョトンとこちらを見る勝頼社長。
「 朱美さん…にしては…、何か違うような……。
それに、朱美さんは八王子にいるはずでは? 」
勝頼社長は不審な目で私を見始めた。
そのスキにと、張飛さんが背後に廻って斬りつけようとしたけど、軽くあしらわれる。
その間も、目だけはこちらを見つづけている。
その目は、だんだんと厳しいものに変っていくのが分かる。
うー…、完全に疑われてるようね…、この状態…。
隣にいる、初音が心配そうな顔で私を見上げる。
大丈夫よ初音。何とかしてみせるから…。
頭の中で緊急に案を練ると、私はすぐに行動に移した。
こういう時は、騙しきるよりも力押しで…。
「 勝頼君、私が今行くから、そんな武器は捨ててっ! 」
ちょっと無茶苦茶だけど、とにかく走って距離を縮める。
警戒されないようにと無防備に、ただひたすら走り、勝頼社長が一瞬でもスキを見せればいい。
困惑する勝頼社長は、それでも刀を構えた。
梓の方にいた諏訪君が叫ぶ。
「 若っ、朱美さんまで斬る気ですかっ!! 」
刀が落ちる。
力の抜けた勝頼社長の手より、何の抵抗も無くそれは離れた。
「 朱美さん、本当に朱美さんなのか!? 」
勝頼社長の目の前に到着した私に、勝頼社長は何度も聞く。
信じられないという目…。
気持ちは分かるけど…、ね。
「 私の目を見て、信じてくれる? 」
「 ………。 」
勝頼社長がじっと私を見る。
視線はずらさずに、徐々に顔を近づけていく。
お互いの吐息が感じられる…。
「 朱美さん…。 」
「 何? 勝頼君…。 」
「 触ってもいい…よね? 」
「 ええっ? 」
突然の事で返答に困った私の胸に、勝頼社長の手が添えられた。
( ちょ……、ちょ、ちょっと…!! )
「 ふあっ……、あの…、ちょっと待って…… 」
私の乳房を覆った手が、優しく揉み始める。
勝頼社長のもう一方の手が、スカートに伸びる。
捲し上げられたスカートから侵入した指が、いけない所を撫でる。
「 ううっ、ん…んっっ……。 」
声が出ないように、我慢して堪える。
でも、これ以上は……。
この波に乗ってしまわないうちに、私は渾身の力を込めて勝頼社長の横っ面を殴った。
(視点変更 武田勝頼)
なにやら凄まじい衝撃を全身に受け、俺は目を醒ました。
厳密には寝ていたわけではなく、完全にエルクゥに乗っ取られていたのだろう。
その時の事は全く思い出せないが、背後に壁があることから、凄絶な戦いの後に、ここに
叩きつけられたのであろうと予想できた。
とにかく、状況を把握するために無線を取り出す。
「 諏訪、皆の様子はどうだ。 」
「 怪我人なしです、張飛さんと柏木会長のおかげですよ。 」
返答は無線ではなく口頭、何故か諏訪が近くにいた。
「 そうか…。 」
起き上がろうとした俺に、一本の手が出される。
「 今は、あまり無理をしない方がいいですよ…。 」
と言い、手を差し出した張本人を見る。
何故か、朱美さんと同じような服を着ている千鶴会長。
ご丁寧に髪の色まで染めている。
何があったのだろうか…。
世の中には不思議な事が多いと聞くが、目の前にいる偽朱美さんに対抗できるものは
少なかろう…。
千鶴会長の手をとって起き上がったとき、真田より無線が入る。
「 総員、司令塔まで来てくれ。
修理が終わった。発進をしようと思う。 」
やけに早いなと思いながらも、俺は皆を促して司令塔に入る。
安全の為に、外に待機させていた日野森姉妹や恋、孫堅を呼び戻す。
司令塔に全員入ると、真田が俺にスイッチを渡す。
「 これで浮き上がります、どうぞ。
私達は艦の安定に全力を注ぎます。 」
「 よし。総員、耐ショック用意。発進五秒前。 」
皆が柱や装置にへばりつき、山を崩すぐらいの激しい振動に備える。
美奈ちゃんや初音嬢が、張飛にしがみついているが、奴が転んだときの事は考えてい
るのだろうか…。
「 五…、四…、三…、二…、一…、発進! 」
スイッチのボタンを押す。
主機関の方から低い騒音が響いてくる。
「 主機の正常動作を確認、回路接続します。 」
工作班員が怪しいキーボードらしい装置をたくみに使ってみせる。
「 浮上装置作動……。両舷バランス装置は正常…。
艦首高出力浮上、艦首浮上装置連続始動…。 」
真田がテキパキと部下に指示を出していく。
やがて船自体が上下に揺れ始める。
「 大丈夫なのか? 」
俺の質問に、真田はすぐに答える。
「 強度的には問題ありません。
元々この船は、この山の中に突っ込んで不時着したものですから。
それでいて損傷は極めて少なかったのです。
これだけ硬いのだから、解体するときはさぞ難儀するでしょうね…。 」
話していると、船の前部側が大きく持ち上がる。
激しい振動に、船の外板を叩きつける岩や砂の音がうるさい。
「 よし、山の一部は崩した。
このまま一気に持ち上げるぞ! 」
確かに船は浮いた。恐るべきは400年前の神秘の技術。
いや、本当によく動いたわ。俺は無理だろうと思っていた…。。
山をぶち抜き浮上した船は、レーダーにっかるのを避けて、洞窟のそばにすぐに着陸する。
洞窟と言っても、すでに地崩れをおこしており、入る事はもう無理となっていた。
「 終わったな…。すべて………。 」
船を真田に任せて見送り、俺達は一旦実家に戻り、翌朝には駅まで柏木一門を見送る。
別れの時だ…。
1 俺は耕一さんとかたく握手する。
「 俺も、いずれは鶴来屋でひとかどの身分になるよ。その時はよろしく。 」
「 耕一さんの立身出世を、遠い山梨の地より見守っていますぞ。 」
2 「 何かあった時は、いつでも呼んでくださいね。 」
役目を果たした千鶴会長がさわやかに言った。そして、俺の耳元で一言。
「 ……今度、変な事をする時は、人気の無いところで………。 」
3
_
'´ M ヽ. 。.: ,
! ノ从 リ))〉 (@@)),。
|lゝ゚ ヮ゚ノ| (@(@))ゝ\ ∧∧ < 千鶴会長、三十路の誕生日祝い
ノ⊂)i介!つ :◎@)ゝ ★(゚∀゚ ,) < を忘れてますた!
く/_l_ 〈__」 」  ̄ ̄ ̄とと. ヽ ノ ←氏直
し'ノ い_)
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>476 諸葛尚殿
慣れたんでしょうね…。
とはいえ、震度1から2では、冷泉も眠ったままだったり。
それにしても、東北はよく地震起きますね。
東海大震災はいつになったら来るのやら……。
いや、来て欲しくはないんですが。
483 :
331:03/07/31 00:10 ID:h9eo/PV4
選択肢は1で。
>>冷泉殿、諸葛尚殿
地震はこちらでは震度2ぐらいでした。
東北はニュースで見ると大変そうですね。
東北の人にはがんばってください。
それでは。
484 :
山崎 渉:03/08/02 00:58 ID:UZ5ZwHng
(^^)
今回の一件で自宅だったアパートに住めなくなり、千鶴会長達と共に石川県まで赴く事になった耕一さん。
四姉妹達より前に出て、俺に握手を求めてくる。
右手を差し出し、がっしり握り合うと彼は言った。
「 今回は君達に随分と助けてもらったよ。
この借りは近いうちに必ず返すよ。 」
「 耕一さんも、鬼化には気をつけて…。 」
「 うん、近いうちには、必ず鬼を取り込んで見せるさ。 」
列車の発射時刻が迫る。
握手を解くと、耕一さん達は列車に乗り込んでいった。
一人一人、頭を下げていくのを見て、ああ見えて礼儀正しいのだな、と思う。
「 勝頼社長、今回は本当にありがとうございました。 」
最後に乗り込む千鶴会長。
丁寧に頭を下げる。
「 どうって事はありませんよ。
また何かあったら言ってください。いつでも手を貸しますよ。 」
「 ええ、その時はまたよろしくお願いしますね…。 」
彼女等が座席に座ると、そこから耕一さんが俺達に向け言う。
「 俺も、いずれは鶴来屋でひとかどの身分になるよ。その時はよろしく。 」
「 耕一さんの立身出世を、遠い山梨の地より見守っていますぞ。 」
ブザーが鳴り、発車を知らせるアナウンスが流れる。
「 二番線より、特急スーパーあずさ南小谷行きが発進します。
見送りの方は黄色の線より内側にお下がりください……。 」
扉が閉まり、警笛が鳴る。いよいよ列車が動き出した。
「 みんな元気でね〜。 」
健気に手を振る初音嬢に、微笑を浮かべ、こちらを見る楓嬢。
しっかりと彼氏の手を握りしめる梓嬢。
「 あ…、私の席が開いてない……。 」
しょんぼりする千鶴会長に、席を立とうとするが、彼女に止められる耕一さん。
どこか変な所があったが、信義の置ける頼もしい人達だ。
列車が視界から消えるまで、俺達はフォームからずっと見送り続けた…。
見送りが済むと、それまで無理やり同行していた孫堅をいいかげん病院に送り、
俺はみんなを連れて、一旦自宅に戻る。
事の一件が解決したと馬場に報告すると、一応、次の仕事が本社より送られてくる。
仕事の山をみんなと見ていると、ふと手を止めた恋が言った。
「 全く大変なものよね…、土地や事業を維持するってのも…。
コレなんかは、どうしようもないしね…。 」
恋が突き出した書類は、緊急の刻印が押されている。
見ると、先の岐阜城襲撃で激怒した信長が、福井魚連討伐を狙って動いた模様だ。
音夢隊の射撃が、信長お気に入りの茶器をかち割り、大須で買ったエロゲのCDをぶち抜いたのが
原因ではないかと思われるらしい。
手段は従来と違って、洋上での攻撃のみを行っているとのこと。
操業に出た福井魚連所属の船に、はるか洋上で攻撃を仕掛け、撃沈を狙ってくるという。
「 確かに、援護は難しいでしょうね。
それは尼子の水軍に任せてしまった方がいいでしょう。
それよりも、そろそろ若は婚約はしないんですか? 」
諏訪によって、唐突に話が変る。
「 朱美さんとか? 」
「 そりゃ勿論。 」
「 そうだなぁ…。一回会って、話してみるのもいいな…。 」
そんな事を話していると、恋が割って入ってくる。
「 ちょっと、まだ早いんじゃないの?
まだ付き合い浅いと思うし…。 」
恋の言いたい事も分からないではないが…。
しかし、この件は放置できる事でもないし。
いずれ白黒つけるときが来るだろう。身を固めておくのも悪くは無いだろう。
「 大須には、信長でも欲しがるようなエロゲがあるのか。
一度行ってみたいものよ…。 」
茶をすすりながらつぶやく氏直。
お前、そろそろ帰れよ………。
ちなみに、信長の保有してたのは、"プリンセスメモリータイピング"だ。
たいしたものじゃないぞ…。
1 福井魚連の援護に向かう。
水上ゲリラ戦の指揮をとっている織田側の将は、水上で及び水中では敵無しの速瀬水月。
朝倉音夢が真っ赤な桜の花を吐いてぶっ倒れているので、動けるのは芳野さくらだけ。
2 朱美さんと話をしに八王子に向かう。
そろそろ氏直も帰そうかと思うし。
恋、留守を頼むぞ…。
3 しょうがないので大須まで氏直を連れて行ってやる。
秋葉原に比べれば、まだ小さいところさ。
クソゲー掴んで泣くなよ…。
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"プリンセスメモリータイピング"
F&Cの誇るRPG、プリンセスメモリーがタイピング化されたもの。
CGは使いまわしで、追加されたものは無し。
生産数が少ないためか、あまり地方では見ない。
見つけたからといって、買ってはいけない模様。
"速瀬水月"
age 君が望む永遠のヒロインの一人。
このスレに対応しているのは、学生時代の方。
ageスレでは人面犬と化していた。
3を選ぶと氏直の為にならんので
1 で
氏直よ、大須に行くには、君はまだ未熟ッ!
しかし
>>481で3を選んでたらどうなっていたのか……
>>489 大須って怖いんですか?
たしかに前の選択肢の3は見たかったかもw
というか、どれも秀逸すぎw
「 よし、福井魚連の援護に向かおう。
速やかに手勢を揃える。明日には出るぞ。 」
「 おお、今度は戦かっ! 」
俺の決断に、真っ先に反応する張飛。
うんうんと何度も頷く恋は、他の資料をさっさと仕舞い始める。
まあ、朱美さんの方はまだまだ先でもいいわな…。
立ち上がり、本社に連絡を入れに行こうとする俺の背に氏直が問い掛けてくる。
「 勝頼社長、相手は織田の精鋭だ。数は尋常ではないはずだ。
信長本人も出てくるかもしれん…。無理すぎないか? 」
俺はそのまま背で答えた。
「 無理を承知でやらねば、はるばる援軍を出してくれた朝倉や尼子にも示しがつかん。
それ以前に、朝倉音夢には借りがあるだろう。ここは無理を承知で行くのが男だ。 」
「 む…むむむ………。 」
氏直の重苦しい呻き声…。
振り返ってみると、視線が宙をさ迷っている。
「 こ、この戦には……我が北条は…。 」
「 そうか。手勢30に、旗艦用クルーザーの援軍をくれるか。
流石は北条の大将だ、話しが分かるわ。
がはっはっはっはっはっは!! 」
バンッ、と氏直の背を叩く張飛。
その目には、逃げれば斬り捨てるかのような気迫がこもっている様に見えた。
「 う、氏照がいいと言うかどうか……。
ホラ、あっちはあっちで何か抗争してるっぽいし…。 」
「 俺が話しをつける。
しばし待っていてくれ。 」
呆然とする氏直を放置し、俺はバーチャコールヘッドギアを装着した。
回線はすぐに繋がり、目の前に氏照が映る。
軽い挨拶から始まり、近況を報告しあう。
どうやら、関東連合で作り上げた製品、馬肉ハンバーグは駄目だったようだ。
"超ウジナオ君"に"元気藍ちゃん"という製品名に問題があるだろうと思うのだが…。
さらに、良質の奥州馬肉が白河結城の妨害で入手が困難になったというのも痛い。
頭に来た結城倫が文句をいうと、馬肉の入手が出来るようになった反面、結城方の製品である"元気藍ちゃん"
から大腸菌O−157が検出され早期回収するハメになった。
「 あの白河の糞女が仕込んだに決まってるやろ!
あんのへたれ絵描きの娘がウチに喧嘩売ってんのが分からんか? 」
役人に吼えても聞き入れてはもらえない倫。
そういう事もあり、あの辺は開戦が間近らしい…。
「 福井魚連への増援なら、数日前に船団が動いてますよ。
八王子の借りを返す為だと、爺が張り切ってますからね。 」
とはいえ、兵力が増え始めた北条は平気らしく、いつもより早く手勢が動いたようだ。
「 実は尼子の亀井さんから矢のような催促がありましてね。
連中の水軍が若狭沖で壊滅したそうで…。 」
「 そうですか。何と言うか…、尼子はいつも駄目っぽいですな。 」
「 ですね………。 」
俺は最後に軽く礼を言い、交信を終える。
援軍は無しという期待をした氏直の目が俺を見る。
「 旗艦用クルーザーに沿岸用漁船6。600tクラスの遠洋マグロ船1。
堂々たる船団で、参謀は北条幻庵。手勢は55。
総指揮官はここにいる氏直社長だそうだ。よろしく頼むぞ。 」
俺の言葉で逃亡する希望が砕けると、氏直はしょんぼり下を向いた。
しっかし…、大軍との実戦になるとこの男は腰砕けになるな…。
続いて本社に連絡を入れる。
今回はどうしても手勢がいるので、数名の増援では間が持たない。
ここにいる面子を返す必要はないだろうが…。
現地でどのような戦いになるのか分からない。
水上戦を重視すべきか、それとも地上戦か…。
1 地上戦を重視する。
本社より一条の機関銃隊を呼び寄せる。手勢は20。軽機関銃6に、迫撃砲1。
八王子からは進藤姉妹を引き抜く。手勢は10。軽機関銃5を装備。
2 水上戦を重視する。
静岡より向井を引き抜く。手勢は40。沿岸用武装漁船6。
八王子より大空寺を引き抜く。手勢は6。軽機関銃6に、手榴弾多数。
3 陸上及び水上戦の両方を想定する。
水上の要は北条水軍をアテにして、手元の部隊強化に努める。
日野森姉妹に手勢25をつけ、重機関銃2を廻してもらう。
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>489-490
>>481で3を選んだ場合、一番困るのが年齢設定でして。
千鶴さんを30歳にすると、当然他の面子も+7年追加になるわけで。
最終的に考えていたのが、「 30歳なんてまだまだです。いいかげんな事言わないでください。 」
と千鶴さんにちょっびっと厳しく怒られた氏直が大怪我をして入院ってトコロです。
向こう四ヶ月は病院生活ですな。
そっから先は考えておりませぬ…。
大須の町は秋葉原の電気街とは明らかに違いますねー。
一般商店街の中に、クソまずいたこ焼き屋や中古エロゲ屋、パチンコ屋に大量に見かけるグッドウィル。
怪しいオバQと仮面ライダーの看板(ネタが古すぎる)をかけたおもちゃ屋等が同居してる所です。
商店街の構成が実に適当というか、"継ぎ足しまくったあげく迷路のようになった"ってな所です。
素人にはお勧めできない。絶対迷います。
最近は新藤たんがごぶさたなので久々の登場を望み1を選びます。
今週は仕事が忙しくてへろへろになってやっと週末だと思ったら台風ですか…
以前に隣の地区が浸水しているので(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルです。
浸水と停電だけは勘弁して欲しいものです。
age
あぼーん
あぼーん
ちょいとお待ちを…
水上戦と言っても、大規模な海戦をやるわけでもないだろう。
このご時世に海賊戦法が通じるとも思えない。
そう考えると、俺は地上戦重視の編成をする事に決める。
まず、本社より一条の機関銃隊を呼び寄せる。手勢は20。軽機関銃6に、迫撃砲1。
で、八王子からは進藤姉妹を引き抜く。手勢は10。軽機関銃5を装備。
「 やはり地上から攻めていきますか? 」
やはりそうなったか…。と、言いたげな諏訪。
「 織田の前線基地は、若狭湾西側にあるのだろう。
根拠地を潰すには陸地から攻め入った方が賢い。
あと、三河湾、伊勢湾方面は朝倉では手が出せないだろうから、そっちには
向井の船団で散発的な攻撃をやってもらおう。 」
説明を聞く諏訪が頷く。
俺は続けて言う。
「 進藤と一条との合流には2〜3日かかるだろう。
その間、我々は朝倉当主や芳野と会い、敵現地まで見物と行こう。
一般人を装っていく。明日早朝、速やかに出る。 」
「 了解です。 」
諏訪が昼間っから寝転がっている日野森姉妹に通達をしに行くと、俺は立ち上がる。
「 さて、また忙しくなるな…。 」
そんな俺に、恋が見上げて言う。
「 たまにはゆっくりすればいいのに…。
ま、溺れない様にしっかりすることね。 」
「 任せておけ。
恋こそ、しっかり留守を頼むぞ。 」
「 ハイハイ……。 」
次の日の早朝、メンバーの出撃準備が整うと、用意されているワゴンに乗り込む。
このワゴン、中古のポンコツなのだが、最近はお亡くなりになった愛車の代わりになってきた。
新しい車が欲しいものだ…。
俺に諏訪、日野森姉妹に氏直、張飛と6名が乗り込む。
なお、孫堅は肩を砕いているのでしばらくは駄目ではないかと思われる。
安全を考えて新潟を経由する道をたどり、六時間後にはなんとか福井魚連の事務所にたどり着く。
そこで初めて出会う、福井魚連組長の朝倉純一。
俺や氏直と変わりない歳で、朝倉を支える若きリーダーと聞いていたが、出会った男は想像の
斜め右を行っていた。
割と長身ではあるが、全身から疲れが漂っているのかのように猫背でぼんやりしている。
二言目には"かったるい"と漏らすその男は、完全に疲労で憔悴していた。
俺や氏直(氏直は高校時代に彼とクラスメートだった)が話し掛けても、「 杉並かさくらに聞け 」
の一点張り。終いにはぶっ倒れて組員が寝室に運んでいってしまった。
「 これはいかんヨ…。純一の奴は責任を背負いすぎている。
もっと楽に構えないと兄弟揃って再起不能になるだろうなぁ。 」
氏直が同期の桜を心配するが、このままではラチがあかない。
幸いにも芳野は事務所に帰ってきていたので、そちらと会ってみる。
「 ああ、お兄ちゃんは親戚関係者から…、大分叩かれていたからね…。 」
時間が惜しいためか、会うなり本題に入る俺達。
芳野の自室にて、茶を振舞われる。
残念ながら、俺は茶道は知らないので適当に飲むだけだが。
「 親戚というと、教景さんとかが、今の純一さんを快く思っていないとか? 」
俺の疑問に、芳野は首を横に振る。
「 おじいちゃんは、相変わらず反織田で主戦論者だよ。
景鏡(カゲアキラ)って変な名前のオジサンが降伏論者。
その人が問題かな………。 」
現在の福井魚連は、俺が思っていた以上に分が悪いらしい。
そりゃあ、数が限られている漁船が沈められたりすれば、それ以上利益は出ないわけであり、
魚連の死活問題にも関わる。
織田産業グループの傘下に入れば事は丸く収まると、信長は強引な脅迫を福井魚連にかける。
これで、純一に不満を持っていた、朝倉一族の景鏡は織田産業に強調する姿勢をみせる。
終いには一族は分離、降伏派と主戦派が対立する事に。
今は教景さんが睨みを効かせているので対立が表立ってはいないらしい…。
芳野の状況説明が終わると、俺達は問題の織田産業の前線基地に斥候として潜り込む為に席を立つ。
これに、ある程度なら道案内が出来ると芳野が同行を申し出てくれる。
「 総大将自ら斥候をする事は無いですぞ。 」
と氏直が文句を言うが、俺はこう言い返す。
「 俺は総指揮を取るのだから、前線将校以上に戦地を知らないといかんのだ。
八王子では地図とのにらめっこのあげく、大苦戦だ。
氏直社長は俺達の苦戦を知らないからなー。 」
「 む、そう来たか…。
八王子と言われると言い返せんわ…。 」
氏直が黙ると俺達はワゴンに乗り込み、すぐに発進する。
二時間もしたら問題の漁港に到着する。
ごくごく普通の漁港で、停泊するわずかの漁船では荷の積み下ろしが盛んに行われており、港湾員も
それなりに忙しく動き回っているようだ。
また、田舎町であるここの商店街や民家は静かだ。
なによりも、船があまり無ければ人も少ない。
町というより村か、そこいらが閑古鳥という感じだ。
「 焼津の漁港を知っているが、あそこの方が大規模だな。
ここは本当に連中の……。 」
前線基地かという言葉が出そうになって、慌てて止める。
余計な発言は慎み、ここはしばらく街を歩いてみる。
芳野の進言に従って小高い丘に登り、そこにある公園に落ち着く。
そこからは港町一体が見渡せ、地形を見ておくには最適だった。
ただし、ここは織田産業の見回りがよく来るらしく、この日も来た。
何をしに来たと聞かれ、俺は偽装の為に持ってきていたキャンバスを見せて誤魔化す。
「 ここは海が綺麗だからな。ホラ、よく書けているだろう。
やっぱり絵には家族も必要だな、うん。
テーマは、海と家族と筋肉だ。 」
それを聞き、俺と巡回の目の前で、ムンッと怪しいポーズを作る張飛。
そんな張飛を嫌な目で見た巡回は、さっさと消えていった。
「 しかし、どの辺に拠点があって兵の数とかも知りたいのだが、人気が無くてなんとも
分からん町だな…。 」
「 夜中には船が沢山揃うそうだよ。
でも、その間はこの街に規制で入れなくなるけどね。 」
この辺を知る芳野が言う。
なるほど、夜中か……。
だいたい地形は確認できた。
そろそろ帰ろうかと言う時に、怪しい生き物が目に入る。
, '{}ヾヽ
! f ,.⌒´`';`ヽ
! |゙|!ノノ)ノ))〉 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノノ'ilハ^ヮ^ノ〉 < わんわん!くぅ〜ん!
ノノ⌒ 水 ) \______
し∪ し∪
「 人面犬!? 」
「 あっ、美奈になついてますね〜♪ 」
驚く俺に、足元にじゃれ付かれて喜ぶミーナ。
「 ミ、ミーナ…そんな犬蹴っ飛ばしなさいよ!! 」
あずさお姉ちゃんが、それはもう嫌で嫌で仕方が無いといった顔で喚く。
そういえば、あずさお姉ちゃんは犬が駄目だったらしい。
「 犬から離れなさい。
それより、連れて帰ろうだなんて言わないでよ。 」
鷹のような鋭い目で妹を睨む。
「 ウホッ、いい犬だ。 」
無意味に氏直の声がしたので振り向くと、そこにはキモい犬がいた。
, '{}ヾヽ
! f ,.⌒´`';`ヽ
! |゙|!ノノ)ノ))〉 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノノ'ilハ )´3`〉 < わんわん!
ノノ⌒ 断 ) \______
し∪ し∪1
「 何だか太っているぞ。エサの与えすぎだ! 」
「 若、そういう問題じゃありませんよ! 」
怪しいメス(?)の犬が気に入ったミーナ。
連れて帰りたいと駄々をこね始める。
しかし、その人面犬は怪しすぎる。
どうする…。
1 あずさお姉ちゃんの不満は抑えてもらおう。
仕方が無いので犬を連れて帰る。
大事にするんだぞ、ミーナ。
2 太りすぎている方の犬を連れて帰る。
「 今夜は犬鍋じゃぁ!! 」
張飛はそう喜ぶが、俺は半島料理が口に合わない。
3 怪しいので、二匹とも無視する。
寂しそうにするミーナに、これは織田のワナだと言って誤魔化す。
っつーか、怪しいだろ、この犬。(一方は豚っぽいが)
4 前に戻る
2でおねがいします。
コミケに行きたい・・・。
508 :
山崎 渉:03/08/15 11:55 ID:hnw1eVIW
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
では行って来ます。
寒そうだけど。
書き込みはしばし後になります。
お久しぶりで御座います。
旅→コミケ→旅の強行スケジュールを消化中。せめて2日目は休ませて……。
それでは、冷泉殿も気をつけていってらっしゃいませ。
本来ならば、このような人面犬など連れて帰りたくは無いのだが…。
放置して、部下のミーナが士気低下をしてしまうのも困ったものだ。
考えあぐねたあげく、どちらか一匹を連れて帰ろうかと決断する。
「 どちらか一匹だな…。連れて帰れるのは……。 」
俺の言葉に反応したミーナは、足元のじゃれ付いている方の犬を抱こうと身をかがめる。
が、それより一足早く、張飛が大声を出す。
「 じゃあ、コイツを連れて帰ろうか。
肉がぎっしり詰まってやがる。
ワシは若い頃に肉屋をやっていたから良く分かるわ。
ガハッハッハッハッハッハッ!! 」
大笑いする張飛の右手には、太った方の犬が首根っこを掴まれていた。
その犬は張飛の手から逃れようと手足を懸命に振り回すが、全く意味を成さない。
微動だにしない張飛の手に掴まれた犬は、次第にぐったりしていった……。
「 そうだな………。張飛がそう言うのなら、その犬を連れて帰るか…。 」
「 今にも死にそうだけどね……。 」
すでにぐったりしている犬を見て、俺と芳野はため息をつく。
「 ええーーっ、じゃあこっちのワンちゃんは!? 」
驚きの声をあげるミーナ…。
済まないが、犬を二匹も飼う予定は無いんだ…。
俺はあきらめるように言うと、ミーナはしょんぼりして犬を降ろす。
対照的に、張飛はえらくご機嫌だ。
「 今夜は犬鍋じゃぁ!! 」
どうやら食べる気の様だ。どうすればいいんだ…。
偵察を終えた俺達が帰還すると、張飛は魚連事務所の台所に飛び込んでいく。
勿論、犬を持ったままだ。
それを怪訝な目で見るミーナ。
姉がその肩に優しく手を添えて言う。
「 ミーナは何も心配しなくていいわ。
さ、荷物の片付けをしておきましょ。 」
手を取ると、あてがわれた自室の方に連れて行く。
まあ、あっちは姉に任せておこうか…。
「 諏訪に芳野さんと氏直社長は具体的な作戦立案に取り掛かろう。 」
「 そうですね、早いところ攻撃に出れる体勢を築きましょう。 」
諏訪や皆の同意を得ると、俺達は台所には背を向け、俺の自室に向かう。
「 あ、そうそう…。
ボクの事は"さくら"でいいよ。
芳野さんだとかたっくるしいからね。 」
歩き始めたときに、芳野が言う。
「 そうか、ならそう呼ぼうか…。
俺の事は勝頼でいい。 」
「 "かっちゃん"では駄目かなぁ…? 」
「 ううむ…、それだと柴田勝家と間違われるといかん。
他のにしようか…。 」
「 それじゃあ、勝頼ちゃんでいい? 」
特に断る理由も無いので、それで了解した。
喜ぶさくらとそれに和んでいる俺の背に、張飛の怒号が飛んでくる。
「 この野郎っ、何がスクミズイイヨーだっ! こうしてやるわっ!!!! 」
何が起こっているのだろうか……。
二時間後、腹を空かした俺達を魚連の夜勤班の者が呼びにくる。
食事が出来たそうだ。
「 がんばって考えてたおかげで、すっかりお腹がペコペコだよ〜。 」
健気に笑顔を見せるさくら…。
だが、俺はそう喜んでいられなかった。
作戦立案の間、ついに張飛は来なかった。
ずっと厨房に篭っていたのだろう。
あの犬を抱えて…。
「 若…、牛丼を買ってきましょうか? 」
この後の展開が予想ついている諏訪がそんな事を言う。
そうしたい所だが、魚連の者も手を貸している以上、喰わないわけにはいかないだろう。
皆を促して食堂に行くと、純一や日野森姉妹、起き上がってきた音夢もいた。
軽く会釈し、純一の進めるままにテーブルにつく。
「 よし、みんな座ったところで鍋といくかぁっ! 」
俺が座るのを待っていたのか、張飛が大きな鍋を持って食堂に入ってくる。
張飛は実に笑顔だ。俺もあんな顔がしてみたい…。
俺は犬が食えないって言うのに……。
昔、今は放浪しているジジィに無理やり食わされて以来、俺は犬が駄目になった。
現代の家庭で、犬を食べるところはもう無いだろうに。
あの時の犬は最悪だった。
火は綺麗に通っていないわ、臭みは強すぎて口に近づけられないわ…。
そういえばあのジジィ、今はどうしているのだろうか……。
「 うわぁー。今日はすき焼きだねお姉ちゃん♪ 」
何も分かっていないミーナ。幸せたっぷりだな
確かに、テーブルの上に載せられた鍋は、見ためはすき焼きだ。
「 ちょいと脂身が多いが、味はワシが保障しよう! 」
「 コレ、脂身多すぎだよ………。 」
自身ありげな張飛に、さくらが冷めた目で肉を箸で掴む。
箸で持ち上げられた肉は、脂身たっぷりでプルプルしていた…。
むう、俺は食べるべきなのだろうか。
1 「 うむ、実にいい味付けだ。特に野菜がいい! 」
肉には手をつけず、野菜のみを食べる。
そして、野菜が美味いと皆に言い続ける。
2 「 う…うう…コレハ…。美味いな、さすが張飛だ…! 」
大人しく食べる。
せっかく張飛が作ったのだ。食べよう、食べようではないか…!
3 「 ハァハァ………、くっ……………、ああっっ!! 」
武田との会食という事で無理をしていた音夢が、苦しんだ挙句に
真っ赤な桜の花を鍋に向かって大量に吐いた。犬鍋は終わった……。
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>510 高山殿
お久しぶりです。
その強行スケジュールは冗談抜きで大変に見えますね。
コミケの後は、最低でも一日は休まないと体に良くないですけど…。
健康には気をつけてください。
今年のコミケは、三年前の台風直撃時に比べればまだ楽でした。
七尾奈留のサークルは、なにゆえあそこまで長蛇の列なのか…。
大手サークルには決して行かない、チキン野郎の冷泉でした。
2!
これこそが漢の心意気!!
(尚、当方では一切の責任は負いません)
これは、ジジィの作った犬鍋より危険なものかもしれない。
どうする…、どうする…!?
「 さあ、沢山あるからジャンジャン食べていってくれっ! 」
景気のいい張飛が碗に盛り、俺に手渡ししてくる。
それを受け取ると、まず匂いをかいで見る。
うまく臭みを消しているのか、匂いには何の異常も無い。
目を鍋に戻すと、そこには、実に美味そうなすき焼きがあった…。
暖かい湯気を放ち、ほろよく煮だった具…。
( ここは…、大人しく食べてみるか…。 )
「 突発的に作った割には、随分と美味しそうですね♪ 」
両手で大事そうに碗を持つ朝倉音夢。
何も知らないとは、本当に幸せな事だ。
音夢から視線を離すと、諏訪、あずさお姉ちゃんが心配そうな目で俺を見ていた。
「 どうした諏訪、あずさお姉ちゃんも。
せっかく張飛が作ってくれたんだ、食べてみろよ。 」
「 ま…まず…、若からどうぞ…。 」
「 そ、そうね…。まずは社長からどうぞ。 」
仕方が無いな。なら、俺から食うか…!
俺は碗を持ち上げ、口元に持っていく。
据え膳喰わぬは男の恥。一気に食ってしまえ。
「 う…うう…コレハ…。美味いな、さすが張飛だ…! 」
食べた後、口から出た言葉は本心からのものだった。
「 この脂しかない肉が、何ともいえない素晴らしい味を出している。
あの犬を小田原まで連れて帰りたいネ。 」
一口食べたあと、やみつきになった氏直。
物凄い勢いで食べていく。
「 口の中で脂身がとろけてるけど、くどくなくて美味しいよ〜。 」
脂身の多さが気になっていたさくらも、食べてみれば張飛鍋の素晴らしさが分かったようだ。
朝倉兄妹にも勧め、それを食べた二人も幾分血色が良くなったように見える。
「 あれ、食べないの?
コレ美味しいよ? 」
納得がいかないあずさお姉ちゃんに、ミーナが置かれたままの碗を持って勧める。
「 ミーナ…、食べてしまったのね……。アレを…。 」
とは言ったものの、結局食べたあずさお姉ちゃんは、皆と同じように食べ始める。
「 ガッハッハッハッハッハッハッ!!
さあ、今日は飲むぞぉぉぉぉぉっ!! 」
皆が美味しいといって食べ始めると、張飛は日本酒を取り出し、それも皆に勧め始める。
やれやれ宴会か……。
まあ、織田産業と戦う前だ。多少の宴会ぐらいは多めに見るか…。
口いっぱいに広がる脂身を"くっちゃくっちゃ"ととろかしながら、まったり酒を飲む。
不思議と、これを実に美味しく感じ、俺は酒が進んだ…。
目を醒ましたのは午前11時。
本日の数時間後に一条が、夜には進藤が到着すると本社から報告が入る。
が、俺が心配するのはそんな事ではなく、持ち金の量だった。
十分である事を確認すると、諏訪を呼び出し、一緒にPCショップに行く。
そこですくみずDVD初回限定版12800円を買ってくると、諏訪と一台のノートPCを
2人で囲み、早速インスコする。
インスコが完了したところで場内放送がかかり、俺達武田の者と魚連幹部に招集がかかった。
会議室に入ると、さくらが出迎えてくれた。
「 すくみずイイヨーーーー! 」
「 ええい…何が起こったんだ…。 」
部屋に入ると、スクール水着を纏ったさくらと、若い学生服の男が1人。
男の方は、何気にいやらしい目つきをしていたが、今はあきれ返っているばかりだ。
力なく、俺の方を見る学生服の男。
「 とりあえず、簡単な自己紹介しておこう。
俺は杉並。福井魚連の最高幹部の1人だ。人は俺を魚連の預言者と呼ぶ。
よろしく、武田の若大将。
ところで、これは一体なんの騒ぎなんだ? 」
杉並が一歩引くと、そこには議長席でノートPCにかじりつく純一に、スクール水着姿の
妹音夢。その隣には、危険なものがあった。
「 ミーナ、見たら駄目よっ! 」
遅れて入ってきたあずさお姉ちゃんが、ミーナの両目を隠す。
ちなみに、この姉妹もスクール水着着用だ。
杉並の向こうにあったものは、延びきったスクール水着を着用する氏直。
股間が膨らみすぎてるぞ、オイ…。
皆は口々に言った。
「 すくみずイイヨー! イイヨー! 」
どうすればいいんだ、と顔を斜めに傾ける杉並。
どうやら、昨日の豚型犬を食べたのに問題があるようだ。
成分分析と、あの犬の根拠地を探った方が良さそうだな。
幸い、俺は食べた量が少なかったので、ここまで酷い症状が出ずに済んだが。
1 本社に連絡して、犬の顔と同じような人間を探させてみる。
俺はすくみずの攻略で忙しいので進藤がくるまで呼ぶな。
すくみずイイヨー!
2 大至急、成分分析をさせて治療薬を作る。
エルクゥ船の解体をしている真田に肉を送りつける。
すくみずイイヨー!
3 すくみず…?
着たままで結構じゃないか。
杉並にも余った肉を食わせ、勿論一条や進藤にも振舞う。
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艦長、自分はすくみずを買っていないであります。
いろいろ考えた結果、犬の中の人を断腸そのものに
するのはやめました。
断腸を食わせてみたかった人、スマンです。
激しくワラタ、と。
続きは1で、と。
張飛のスク水もあり得るのか、この展開は……(w
まず、本社に連絡して、同じ顔の奴を探させてみようか。
その方が解決が早いかもしれない。
すぐに本社に連絡し、犬の写真に、同じ顔の香具師の写真もファックスで送る。
「 この男で間違いないはずだ。この右側の場違いな男だ。
なんとか探してみてくれないか? 」
http://www.tees.ne.jp/~precia/matumura.jpg 「 分かりました。
この男でしたら、すぐに分かると思います。
しばらくお待ちください。 」
情報担当の者に伝え終わり、俺は改めて室内を見渡す。
「 お兄ちゃぁ〜ん、すくみずはどこまで進んだの〜? 」
「 ああ、ちょっと待て……。 」
真剣にすくみずをプレイし続ける純一に、舐めるように擦り寄るさくら。
それを仇敵のように睨む音夢だが、その背後では氏直がニタニタしながらその尻を眺めている。
エライ事になったな…。
だんだんと普段の調子が戻ってきた俺に、血相を変えて飛び込んできた魚連の若い衆が駆け寄る。
「 ええと…武田社長。
あのプロレスラーみたいな人が、サイズの合うスクール水着を持ってこいと喚いているのですが、
どうやっても無理なんです。何とか説得できませんか?お願いします。 」
必死に走ってきたのか、若い衆は息を切らしている。
他家の者に迷惑をかけさせてはならないな。
俺は諏訪と若い衆を連れて、張飛の部屋に向かう…。
「 張飛、入るぞっ! 」
ノックもそこそこに、部屋に入る俺。
その床には、散らばったすくみずDVD版に、踏まれてぺしゃんこになったケース。
そして、引き千切られているMサイズのすくみず…。
ゆっくりと顔をあげて見ると、そこには男の象徴を熱くたぎらせた全裸の張飛がいた。
「 勝頼社長、ワシに合うすくみずはないのかっ!? 」
俺の顔を見るなり、大声で怒りを表す張飛。
いや…、俺は何も悪くないぞ……。そう怒るなよ…。
「 張飛、スクール水着というのは、小学生…、いわゆる7才〜15歳ぐらいの女学生が着るもので、
野郎に合うサイズは、そもそも無いんだ。
まあ、落ち着いて本社からの報告を俺と待とうか。 」
やんわりと説得を試みる俺だが、この男にそれは通じないようだ。
「 無ければ作ればいいだろっ!
武田商事なら作れるはずだ!!! 」
そりゃ、作ろうと思えば誰でも作れるだろうが…。
俺は面倒になって、若い衆の肩を叩く。
振り向く彼に、俺は小声で言う。
「 コンブを糊でくっつけてやって代用品でも作ってやってくれ。
今日一日持てばいい。明日には本物を届けさせる。 」
「 ええ!? 」
「 頼むぞ。
では行こうか諏訪。 」
「 はい、長居は体に毒です。 」
解決策を授けると、俺はさっさと猛獣の部屋から逃げる。
あの怒張したものが夢に出なければいいが…。
コンブを全身に巻きつけた張飛が会議室に入ってきた頃、本社より待望の連絡が入る。
ノートPCより手を離して、受話器を受け取る。
後ろで"コンブを取って食べるな"とか聞こえるが、気にしない。
「 で、問題の男は? 」
「 はい、分かりましたよ。
姓名 松村和俊。ゲーム会社の社長ですね。
埼玉出身で、元々は結城倫の配下だったようです。今は岐阜各務原にいます。
木下藤吉や竹林明秀等と親交があり、そのスジで織田産業の傘下に今は収まっているようです。
今回、そちらに出現している犬は、織田産業に鞍替えしたときに遺伝子操作等の品種改良で
作られたものだそうです。
その犬が近くにいると、無意味にCircus社のゲームを買ってしまうようで、織田産業の売上に貢献
しているようですね。一部の都市では、保健所が走り回ってますよ。 」
「 そうか…織田産業の配下か…。
何か特徴は? いや、太っているとかでなくて…。 」
「 ええと……、金に汚いというか、儲けるためには手段を選ばない男のようです。
好きなものは女性声優にコスプレ女性。
部下からは嫌われているようですね。 」
「 そうか、分かった。ありがとう。 」
電話を切ると、しばし考える。
織田産業の配下、松村和俊。
利を持って寝返らせて、この病的な状態を治させてみるか。
すかさず討ち取って、資料を奪って自力で解決させるか…。
昼の会食が終わった後、比較的症状が薄い、いわゆる犬をあまり食べなかった者達だけで相談する。
俺に諏訪、あずさお姉ちゃんに純一だけだが…。
「 松村を寝返らせるのは骨でしょうね。
金がいくらあっても足りないし、かったるすぎる。 」
と、討ち取ってしまえと純一は言う。
「 いや、曲芸商法を上回る販売法を授けてやり、チャンスを与えてやればきっと寝返るはずですよ。 」
と、こちらは被害を最小限に抑えたい諏訪の意見。
あずさお姉ちゃんは2人と違った。
「 部下に嫌われているんなら、その人達を抱きこんで独立させたらいいんじゃないかしら? 」
言うのは簡単だが…、それはちと難しいのでは…?
1 一条に進藤が到着した時点で、岐阜各務原を攻める。
目標は松村和俊。
犬の資料を回収し、自力で混乱を鎮める。
2 光栄商法を授けてやる。まず、ゲーム本体を曲芸商法で販売した後に、パワーアップキット(勿論、それは
ゲーム本体が無ければ動かない)を販売し、攻略本やガイドブックを大量に分けて生産。
本は一冊2000円以上だ。これだけ儲けれれば松村は寝返るだろう。
3 松村の主要部下、恋純ほたるを支持して独立させる。
松村は部下の大半がいなくなるので、犬の生産も終わり、信長からは愛想をつかされるはずだ。
で、恋純から犬の資料を貰う。
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2 光栄商法と曲芸商法、夢の融合…。
こんな言い方は人によりきりですが、あまり気になされぬよう…。
1.ゲーム販売
2.移植
3.PK販売(追加シナリオ等。勿論、ゲーム本体がないと動かない)
4.PK移植
5.基本攻略本を二冊に分ける。天の巻、地の巻。
6.キャラクターファイル。(武将ファイルに相当。)
7.イベント網羅、マスターブック販売。
8.すくみず辞典(天翔記辞典に相当)
9.普通にビジュアルファンブック
10.すくみずコラボレーション
11.原画家の画集
12.サントラやCDドラマも出来る限り分割販売。
13.しばらくした後に、コンシュマー版を逆移植。そっちのオリキャラにHシーンを追加。
14.全部買った香具師は、付属の切抜きを全部集めて送れば、メカめもちと七尾奈留のサインをプレゼント。
15.一年後に声優を全部替えてアニメ化。新規ファンに1〜14を…。
激ワラタので、ぜひぜひ2でお願い致します!
光栄商法ならば、忘れることが出来ないのが爆笑シリーズ。
ゲームも好きなハンパ時代ヲタの若者を、狙い撃ちにした『爆笑信長の野望』。
今でも、全3巻が我が家に……。
ゲーパラの読者参加三国志RPGまで足を踏み入れれば、もう最高!
……何やってたんだ、あの頃の自分。∧||∧
531 :
呉班:03/08/27 22:17 ID:7s/xU/rp
しばらくいなかった間にボスがエライコトニ……(w
我が軍の正装は明日からスク水ですか……
明日にでも「すくみず」買ってきます(w
>>高山殿
某の家にもいまだに「爆笑水滸伝」全3巻が……
>8.すくみず辞典(天翔記辞典に相当)
これにワロタ(w
持ってると漢レベルUP確実ですな(w
>我が軍の正装は明日からスク水ですか……
そんなキモイ軍隊はイヤだ(w
入隊希望します!!
光栄商法ですか、私もまんまとはめられましたねぇ・・・
我が家にも三国志3〜7の武将ファイルやら爆笑三国志全六巻やらがあります。
「すくみず」は私はプレイしたのですがかなり面白くオススメできる内容ですた
話の中心がすべてスク水でバカバカしくて面白かったです。
手元の兵力が大きいわけではない。
今は無駄な戦力を割く事は出来ない。
なるべく穏便に済まし、確実に目的を果たすべきだろう。
俺は考えをまとめると、皆に向かって言う。
「 寝返らせてみよう。
我が武田商事は遺伝子技術等を持っていないが、市場提供や資金援助なら出来る。 」
「 しかし若…。
そうは言っても、市場提供等の力量等が織田産業よりもこちらの方が低いんですよ。
松村の納得する額になるのなら、赤字覚悟になるのではないですか? 」
「 犬を生産するよりは安いはずだ。
それに、とっておきの商法がある。
諏訪も存分に味わっただろう、光栄商法を…。 」
「 光栄……商法……!? 」
俺を見ている諏訪の目が宙を泳ぎ始める。
恐らく、今までの出費の事でも思い出しているのだろう…。
光栄商法。それは、出来る限り一つのモノで多大な売上を上げる商法。
F&C商法など問題じゃない。
ゲームの内容までをも替えてしまうが如きのパワーアップキット。
通常版はいったい何の為だったのかと小一時間問い詰めたくなってくる。
期待させるだけさせておきながら、いざ買ってみるとがっかりするコンシュマー移植版。
ゲームですらその始末。
しかし、光栄商法の真骨頂は本屋に並ぶ、何冊とあるガイドブック群にある。
納得した諏訪を連れ、俺は松村に会いに岐阜各務原まで走る。
昼過ぎに到着すると、情報にある松村の事務所に向かう。
松村の事務所は、どこぞのテナントの一部を借りているところだった。
あまり綺麗な建物でなく、見た感じ、あまり儲かっては無さそうだ。
肝心の松村の事務所に入ると、やはり綺麗ではない。
客間の方に案内されるが、ソファーにかけると埃が舞う。
大丈夫なのか…ここは…。
やがて、恰幅のいい若い男が客間に来る。
「 武田商事さんがどのような用事で来られたのかは分かりませんが、
とりあえず話は聞きましょうか。 」
松村と思われる男が言い、そのまま俺の正面にあるソファーにかける。
そっちは埃がかぶっていないらしいようだ
「 武田商事の社長、武田勝頼です。
こちらは腹心の部下、諏訪頼忠です。
以後、お見知りおきを。 」
簡単に挨拶をし、名刺を渡す。
受け取った松村は、面倒そうに名詞を胸ポケットに仕舞うと、これまた面倒そうに
自分の名刺を取り出す。
「 有限会社エス・オー・エフ・ティー代表の松村です。
CIRCUSというブランドでPCソフトの販売を行っております。
モノのいい名詞ですから、大事にしてくださいね。 」
態度が何気に尊大で、口調も実に素っ気無かった。
"適当に相手してやる"という態度が表に出まくっていた。
これは難航するなと思われ、何とか話を切り出し、問題の寝返る事に関する話題に
突入する事は出来た。
光栄商法を勧め、それに関する資金提供等のバックアップは欠かさ無い事を名言。
また、赤字などになった際の、武田商事に対する保障も無しとなった…。
ここぞとばかりに、都合のいい要求を繰り出してくる松村。
人を1人寝返らせるだけで、さらに足元を見られそうだ。
終いには、綺麗なコスプレ女性を数名こちらに派遣するとか、知り合いの声優を紹介
しろなど、滅茶苦茶な要求まで出てくる。
それは難しいと答えると、織田産業から寝返った日野森姉妹をコスプレ要員として
こちらに廻せと言ってくる。
この野郎…、いらん事まで知ってやがる。
我慢してコスプレ女性の件で二時間ほど話し込むと、ついに寝返る交渉が成立する。
多大な出費と日野森姉妹という尊い犠牲の上に、ついに松村寝返りが決まった。
さっそく引っ越しに取り掛かり、今から日野森をよこせと言ってくる。
引越し先の山梨県韮崎市での合流は駄目で、一刻も早く手にしたいらしい。
仕方ないので日野森に電話を入れた後に、メールで軽く用件を伝えておく。
「 いやぁ…、やはり、かわいいコスプレ女性は客寄せになりますからね。
体の具合とかはしっかりと把握しておきたいものですからねぇ。 」
笑って言う松村。鼻息が荒い…。
そのたるんだ頬を張り倒してやりたくなるが、ぐっと堪える。
肝心な犬の事に関して聞くと、実に冴えない返答が帰ってくる。
「 あの犬がそばにいると効果が出るものですから、いなくなると何の効果
も出ませんよ。
え? 食べたんですか??
そうですね…。トイレに3回ぐらいいけば、あらかた効果が消えると思いますよ。
ふふふ。さあ、あずさ君を迎え入れる準備をしなければな…。 」
さっさと立ち上がって去っていく松村。
っていうか、結局時間がたてば済むというものかよ……。
苦労させやがって。
コスプレの話でぐったりと疲れた諏訪を促し、俺は帰途につく。
俺が魚連事務所に帰りつくと、一条がすでに到着していた。
そして、入れ違いで出発した日野森姉妹はいなかった。
会議室で困り果てていた一条と会うと、そのまま周りのすくみず祭りを終わるまで眺める。
親父の弟に当たる一条は、この"すくみず"の素晴らしさが分からないようだ。
このすくみず騒ぎ、今日一日は続くのだろう。
夕食後には、進藤姉妹がようやく到着する。
これで明日には行動が起こせる。
会議室内の祭りに仰天する進藤に、氏直は白色半透明のすくみずを着させようとするが拒否される。
体が透けて見えるんだ、着ないのは当たり前だろうに…。
深夜に差し掛かった頃、一条や進藤と作戦立案を始めるが、そこにあずさお姉ちゃんが
帰ってくる。
「 あの馬鹿…、いきなり触ってくるから撃ってやったわ。 」
かなりピリピリしている。やはり体が狙われたか。
俺もそう言う事になるだろうと思って、日野森姉妹には発砲許可をメールで出していた。
妹の方は疲れて眠っているとの事。松村は知らん。
さて諸君、俺達はどう動くべきかを検討しようか。
1 守備一本槍でいく。
今はまだ北条水軍に尼子の援軍も無い。
両援軍がくるまでは付近の漁船援護に留まる。
2 地上から攻める。
前に偵察した町の公園に陣取り、迫撃砲で情報にある織田産業の事務所や補給所を叩く。
織田の手勢め、炙り出してやる。
3 今度は、一条と進藤に目標の土地を見せておく。
また出発なのだが、見るだけではつまらないと一条が言うので、釣りの道具をもって行く。
岸壁に陣取り、織田方の船舶の行動を観察する。
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変な方向に話しがそれて、肝心の光栄商法に焦点が行ってないのが難ですが…。
うちは信長の野望シリーズのガイドブックやらが山積み。
どうしてあんなに買ったのだろうか…。
しかもほとんど見ないし、そもそも使い道が無い。
>530 高山殿
冷泉は「これ以上光栄本に金が使えるか!」な状態でしたので、『爆笑信長の野望』には
ついに手を出さず終いでした。
あれは面白いものでしたか…なるほど…。
>531 呉班殿
イイヨイイヨー、スクミズイイヨー!
(・∀・)ウェルコネスクミズ!!
>532殿
よくよく考えると、"8.すくみず辞典(天翔記辞典に相当) "というのはかなり分厚い本で
中身がアレというのは…。
何がそんなに書かれているのやら……。
>533 諸葛尚殿
サーカススレを見ていると、"凡作以上の何者でもない"ようにとれましたが、
いざやってみるとそうでも無いようですな。
やはりあそこは"めもち&断腸"スレなわけで、それ以上のそれ以下でもないわけですね。
やはり戦いに勝つためには情報が必要でしょう3を選びます。
冷泉殿も呉班殿もすくみずをプレイですか、スクミズイイヨー
夏少女のファンディスクが届きません・・・発売すぐにはがきを出したのに・・・
「 よし、まずは一条と進藤に現地を見せておこう。
準備出来次第、すぐに出発する。 」
俺はさらに続けて指示を出す。
「 連れて行くのは諏訪に進藤姉妹、それと一条のみだ。
少数で行かなければ、絶対に怪しまれるからな。 」
「 なら、釣り道具でも持っていくか。
ボケっと眺めているだけではつまらんからな。 」
そう言ったのは一条。
彼は親父の弟で、拠点防衛を得意としていた。
もやしの様にひょろひょろした体格をしているが、粘り強い男で敵対者からは
戦いの場では敬遠されていた。
事業能力については最悪だが…。
釣りの準備を終えた一条が俺と合流する頃には、すでに諏訪や進藤は準備を終えていた。
速やかにワゴンで現地入りを目指すが、今回はどの辺に行こうか…。
岸壁ぐらいに出て行ければ楽なのだが、それは無理だろうし…。
運転しながらしばらく考えた結果、俺は漁港から1km離れた海岸に落ち着く事にした。
双眼鏡を駆使しながら、織田方の船の動きや停泊状況を見ておきたい。
「 あーもうー…!
この小さいのは言う事聞かないんだから…!
ってこんな事をしなくてもいいんじゃないデスか?
斥候っていう任務にもいろいろありますけどね、夜遅くに釣りなんかやっていたら、
それこそいい目標と言うか怪しい奴と思われるのが当然じゃないですか?
あっ…、って何この…、アイタッ、噛まれた!
何ですかこのミミズは、何で噛むんですか〜! 」
海岸に降りて、まったりと観察しながら釣りをしようかと言う所に、えさ付けで
混乱する進藤が喚きつづける。
いつもの事なので放っておけばいいのだが、進藤を扱う事に関しては素人の一条が
余計な口を挟む。
「 おい小娘、ガタガタ言わずにエサぐらいさっさと付けてみろ。
モタモタしてると背中に入れるぞ。 」
ちなみに、姉の方も大苦戦しているが、こちらは諏訪が面倒を見ていた。
適当にエサをつけた針を投げ込むと、俺は喧騒を無視して遠い岸壁を眺める。
動きは特に無いか……。
この場に来るまで、一応港町の中は通ってきているため、そちらには相変わらず人影が無いのは
分かっている。
問題は、常日頃から魚連の船団を脅かしている織田方の水上部隊の行方だ。
必ず寄港する時が有る。うまく見つける事が出きればいいのだが。
ぶつぶつと文句を言いつづける進藤妹に、飽きずに突っ込みを入れつづける一条
だが、そうやかましくてはいつか巡回の者に見つかるかもしれない。
と、俺が思った矢先に巡回が来た。
「 お前等、この辺では夜釣りは許可されていないぞ。
違反した以上は覚悟してもらうぞ。
事務所まで来てもらおうか。 」
俺達の背に数人の男達が近づいていた。
数は4名ほど。強行突破できぬ数ではないが…。
1 「 許可なら出てますよ、ホラ。 」
魚連で偽造された許可証を出す。
織田の上級幹部が使用する物らしいが、よくもまあ偽造できた物だ。
2 「 ああ、そこを何とか…。 」
懇願して見逃してもらう様にするが、結局連れて行かれる。
なるほど、ここが連中の事務所か。
3 「 つまらない物ですが、これをどうぞ。 」
ワイロで誤魔化せ。
しかし、バッグの中には"すくみず"しか入って無かった。
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540 諸葛尚殿
ああ、某は"すくみず"を買っても無ければやってもないです。
って言うか、エロゲは朱以来買ってない状況……。
どうにでも取れる書き方はいけませんね。
大失敗でした。というか、某は失敗だらけな気が…。
/⌒ヽ
/ ´_ゝ`)すいません、ちょっと通りますよ・・・
| / ついでに、2を選びますよ。
| /| |
// | |
U .U
/⌒ヽ
/ ´_ゝ`)すいません、ちょっと通りますよ・・・
| / ついでに、保守しますよ。
| /| |
// | |
U .U
「 ちょっと待ってれませんか?
この辺はやっても良かったはずでは…。 」
あくまで一般人を装う俺。
何も知らないという態度を決め込む。
「 まったく…。ガタガタ言わずについてこい。
こちらも仕事なんだ。 」
「 そこを何とか……。 」
「 ダメだな。 」
哀願して逃げ切ろうとするやり方では駄目なようだ。
俺達はあくまで一般人を決め込まなければならないので、戦わずにわざと捕まってみるのも
一つの手だろう。
幸にも、連中は事務所まで連れて行ってくれるそうだ。
かなり危険だが、うまくいけば、あっさりと敵方の頭を叩けるかもしれない。
連中の乗ってきていた車は全部で四台。
それに俺達は分散して乗せられて、その問題の事務所まで連れて行かれる事になる。
四台直列で走る車は、暗く静まり返った港町の中を走る。
やや町の中心にある役場と比べて、港寄りにある、小さなビルの前で車は止まる。
ビルの正面には、愛沢物産と書かれてあり、昼間は何かを経営しているらしい。
男達に従い、俺達はビルの隅にある小さな階段を上がる。
ビルの二階はPCソフトでも取り扱っているのか、通路の壁にはさまざまな張り紙がしてある。
「 若、将星録ですよ。なつかしいですね。 」
薄暗い階段の中、俺の前を歩く諏訪が、右側の壁を軽く指でさして言った。
目を凝らして見ると、確かに"信長の野望 将星録"の古臭いポスターが貼ってあった。
気になる事は、その上から半分ほど強引に被せて貼り付けてある"ぷちチェリー"のポスター。
これがここの店主の趣味なのかどうかは分からないが、とにかく店の時代感覚のズレには驚かされる。
古臭い張り紙を見ながら、折り返しつつ三階まで上ると、ようやく事務所に着く。
四階まで階段は続いているが、とりあえず俺達は三階で部屋の中まで通される。
そこで危険物を持っていないかどうか体をチェックされる。
釣りをやるという事で、武装一式を解除しておいたのが助かり、この場では何も出ない。
襟の裏側に小型の硬質ナイフを潜ませていたりするのだが、ここまでは気付かないようだ。
一箇所の部屋に全員が通されると、ほどなくして1人の女性が部屋に入ってくる。
室内には簡単な執務用の机とその椅子があるだけ。窓も無い。
入ってきた女性は、
「 今からアンタ達の事を確認させてもらうから、悪いけど、ちょっとそのまま立った状態で
こちらの質問に答えてもらうからね。 」
と言い、椅子に座って落ち着くと、
「 質問に答えなかったり、変な事をしたら家に帰れなくなるから。
アンタ達に黙秘権は無い。そのへん覚えていてね。 」
と、ごく自然に言う。
目の前の女が頭の中の情報にあるかどうか模索するが、どう思い出しても記憶にない。
大方、織田産業の中間管理職の二号ってあたりではないか?
たいした女でもあるまい。
聞かれた事もたいしたことではなく、住所から世間帯のことまで適当な内容だった。
あれで何が分かるのか知らないが…。
女が上司に報告してくると言い、部屋を去っていく。
さて、また部屋には俺達だけになったわけだが、どうしようか…。
「 さて、遊びも程ほどにしないと火傷をする。
位置も分かった事だし、そろそろ帰ろうと思うのだが。 」
小声で言うと、諏訪は天井を指す。
「 脱出は必須ですが、あの辺は天井にヒビが入ってます。
爆弾で穴を開けてやりましょう。
どうせ上も連中のアジトですよ。 」
「 それにしても、お腹すきましたねぇ…。 」
進藤は腹をさすりながら天井に向いていた。
1 唐突に扉を開け、堂々と帰る。
邪魔する奴は蹴散らす。
「 俺が武田勝頼だ。覚えておけっ! 」
2 天井に爆弾を仕掛け、撤退直前に窓ガラスをカチ割り、
「変な奴が入ってきた」と言いながら部屋から飛び出る。
慌てて部屋に突入する連中と四階を爆弾で吹っ飛ばす。
3 さっきの女が戻ってくるまで待つ。
で、戻ってきたら食事を出してもらえるように頼む。
「 カツ丼が…、どうして力うどんになるんですかぁ……? 」
4 前に戻る。
随分遅くなりました。
エンパイアアースを猿のようにやってました。
エンパイアシリーズはAOCで終わりだとしみじみ思いました。
>>545 最初見たとき、ただのコピペと誤認しますた。
申し訳ないス。
_
/\ \
__|iヽ /li ̄/
/\ 〃 '⌒´`ヽ\ ニハハ
/ Kiミ!|ノノ))))〉
\/ .ノ ヘ.|l;゚ ヮ゚ノ|! ここ通らないと行けないので、ちょっと通りますよ・・・
.((( と I!†iノ トテ…
/ )ノ fく/_/_|〉 トテ…
\/ し' ヽ_)
"信長の野望 天下創世"は全面回避しました。
一万円浮いたので、"はにはに"でも買おうかと思ってます。
諏訪の助言もありますし(軍師コマンド?)、やれることはやってしまおうということで
2.を選択致します。
「天下創世」は微妙という意見が続出みたいですな。
私も、ココ数作は発売ペースもあがり(毎年出てるし…)ついて行けなくなっています。
……いや、金子と時間が有ればきっとやるのでしょうが…。
「 よし、では足止めをかける意味もある爆弾を仕掛ける策を取ろうか。
諏訪よ、問題の爆弾はあるのか? 」
「 ええ、ありますよ。 」
諏訪は軽く頷くと、ポケットから一枚のハンカチを取り出す。
綺麗にたたんである、薄紫色の地味なものだ。
「 こいつにプラスチック爆弾を染みこませてあります。
で、この導火線と繋げてやれば即席の爆弾が出来上がりますよ。 」
「 ほう…、世の中は便利になったものだなぁ…。 」
自身ありげな諏訪の言葉に、感心して何度も頷く一条。
諏訪はハンカチに導火線をくくりつけると、女の使っていた机の上に椅子を置き、
その上に乗る。
余裕で手が天井に届くので、作業も簡単に済ませる。
比較的高い天井だったので、机が無ければ人間ピラミッドが始まるところだった。
「 さて、後はどう爆発させるかですね。 」
椅子を元に戻し終わった諏訪は俺を見る。
「 そうだな…。
そこのガラスをわざとぶち破って、誰か入ってきたと助けを求めるようにして部屋
を出れば、いきなり撃たれたりするようなことは無いはずだ。
どうせ部屋の外には見張りもいるだろうし。 」
「 しかし、あのガラスは分厚いぞ。簡単には割れない。 」
一条の言葉に、皆が窓の方を見る。
確かに窓ガラスは分厚かった。
素手で割れば怪我するし、この案はただの回り道なだけかもしれないなぁ…。
「 あんなの簡単に割れますよ? 」
と言うのは進藤妹。
続けて何か言おうとするが、俺は長々と聞く気はない。
「 よし、なら進藤さつきにここは任せる。
諏訪は導火線に火をつける用意をしてくれ。 」
椅子をよいしょと持ち上がるさつき。
諏訪は一条からライターを借りて、天井からぶらさがる導火線の前に立つ。
この時、タバコに火をつけた一条は、咥えタバコでこの光景を眺めている。
「 さつきちゃん…無理しちゃだめよ……。 」
姉のむつきは心配して、その光景を眺める。
「 いいか二人とも、カウントを取る。
五…、四…、三…、二…、一…、ファイアッ! 」
「 何がファイアよ……。
騒がしくしてないで、さっさと……ってアンタ達!! 」
この忙しい時に、さっきの女が帰ってきた。
しかも、椅子を投げてガラスを割り、導火線に火がついてしまったこの瞬間にだ。
「 誰も入り口を見張ってなかったのか!? 」
「 すまん、俺は爆弾の方ばかり見ていた…。 」
入り口のそばに立つ一条。
正直、すまなかったとばかりに頭をかく。
「 ちい、やむをえん…! 」
俺は女に向け、振り向きざまに手刀を浴びせるが、この女、ただの二号さんではないようだ。
紙一重で手刀をかわすと、速やかに懐から銃を抜く。
「 動かないでっ! 」
俺の顔に銃を突きつける女。
だが、止まっている暇などは無い。
導火線の火はちゃくちゃくと燃え上がっている。
「 勝頼社長、避けてくださいっ!! 」
背後からさつきの大声が響きわたる。
と、言われても銃は目の前にあるのにどう動けと…。
それ以前に、勝頼社長と名を呼ぶのは間違っているだろう進藤よ………。
後頭部に凄まじい衝撃が走り、俺は前のめりに倒れこむ。
その勢いはなかなかの力があったのだろう。
俺の頭を吹っ飛ばした何かは、女の顔面を強打。
何とか起き上がった俺の足元には、ひっくり返った女が伸びていた。
「 と、…とにかく逃げるぞ……。 」
痛みに苦しみながら、ようやくそれだけ言う。
女の頭のそばには、さっきの椅子が転がっている。
この椅子、どうやら投げた時に外には飛び出さなかったようだ…。
爆弾は十数秒後には爆発するはずだ。
俺達は女を放置して通路におどり出る。
で、無常に扉を閉じると、何人か駆け寄ってきていた若い衆達に、何人かの男が
ガラスを割って入ってきたと伝える。
聞くなり、そいつらは急いで俺達の部屋に向かっていく。
単純なのかアホなのか…。
それとも二号が気になるのか…。
労せずして、あの狭い階段まで戻ってくる事に成功する。
階段を降ろうとしたとき、丁度よく上ってきた1人の男。
ラフなカッターシャツを来た、冴えないスポーツ刈りの若い男は微笑して俺に言った。
「 やはり速瀬だけじゃ駄目か…。
アンタ、武田勝頼だろ? 」
その若い男を目の前にして、俺達の足は止まる。
背後の方で爆発音が聞こえた。
「 そういうお前さんは何者だ?
高名な織田産業の、お偉いさんの息子さんかと見受けられるが? 」
男は軽く首を横に振って答える。
「 ははは…そんな馬鹿な。
俺は…、ただの従業員さ…。 」
「 そんな事はどうでもいい。
そこを開けてもらおうか。 」
「 それは出来ない。 」
その言葉を聞き、にわかに殺気立つ進藤や諏訪。
俺は一歩だけ前進して問う。
「 死ぬぞ…? 」
「 死ぬのはそっちさ。
速瀬が来る。 」
「 速瀬?
織田方の前線将校の速瀬水月か? 」
「 そう、アンタの後ろにな。 」
若い男の言うとおり、そこには先ほどの女性が銃を突きつけて立っていた。
ただし、顔は随分とすすや灰で黒く汚れてしまっている。
「 背中にも目をつけろとジジィに殴られて教えられたものだがな。 」
「 全然役に立ってないな、勝頼は。俺もそうだが…。 」
悟りきった顔をする一条がタバコをつけなおす。
「 っていうか、ポニーテールじゃなかったのかよ速瀬は…。 」
「 若い女が髪を切るんだ。前に何かあったんだろうて。 」
一条がタバコの箱をポケットに戻すと、速瀬は不機嫌さを丸出しにした態度で言った。
「 そのまま、両手を挙げたまま一階まで降りなさい。
車を用意するわ。
武田勝頼は織田産業の信長社長が直々に斬りたがってるの。
仲間の命だけは保障するから安心して。 」
こんちくしょーめ、言いたい事言いやがって…。
1 音夢から聞いていた情報をぶっ放してみる。
「 速瀬水月か…。前に親友から男を寝取ったんだって?
まるで鬼だな。 」
2 一条がペッとタバコを吐き捨てる。
すると、タバコから凄い勢いで煙幕が流れ始め、俺達の姿をかき消す。
「 アバヨ速瀬、また会おうぜ! 」
3 「 速瀬、どうしてお前のような、極普通の水泳選手がこんな事をしているんだ。
わけがあったら話してみないか? 」
何かしらのチャンスを見出すまで、ちょっと話してみる。
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当然、1ですな。
大空寺あゆ(・▽・)萌えっ!!!!!
黙って言う事を聞く必要は無いし、折れにはそんなつもりも無い。
かと言って、銃口を向けられているこの状態で何かができるはずが無い…。
下手な事をすれば、さすがに撃たれる事は間違いない。
殺される事が無くても、手足を撃ち抜かれるだけでかなり違ってくる…。
この時、目の前にいる、情報どおりの容貌をしていない速瀬水月が気になった。
こいつは本物なのか…、出回っている情報と違いすぎた。
こういう時はまともに聞いても無駄だ。
カマをかけるのがいい。
「 速瀬水月か…。前に親友から男を寝取ったんだって?
まるで鬼だな。 」
速瀬はわずかに仰け反るかのような姿勢になり、目を丸く開ける。
なかなか面白い反応だ。
俺の背中、いわゆる階段の下方にいる男が叫ぶ。
「 おい、誰から聞いたのか知らないが、俺達の事情に口を挟むな!
あの時、皆が苦しんだんだぞっ!
聞いているだけのお前達には分からないだろうがな! 」
これには背中を向けたまま答える。
「 何があったのかは知らないが、とにかく寝取ったのは事実のようだな。
で、寝取って周りを混乱させた挙句、当の男には逃げられた。
情けなく、無様な話だな。 」
「 こ、この野郎っ!! 」
背後にいた男が激情し、そのまま駆け上がってくる。
だが、これは自殺行為だ。
さすがに気付いた速瀬が止める。
「 待って慎二君! 」
「 速瀬、止めるなっ! 」
男の勢いもむなしく、俺は片足を上げただけでその突撃を止める。
「 自分より高いところにいる相手に、そのまま突っ込むとは素人でもやらんぞ。 」
そのまま払って男を落とす。
男は数段転げ落ちたが、途中で壁に助けられて止まる。
おかげで、ぷちチェリーのポスターが半分以上千切れる事に。
「 今のアンタでは俺達を止める事は不可能だ。
それでも続けるか? 」
男の方から振り返り、未だに銃口を向け続けていた速瀬に問う。
その銃口は、わずかに震えていた。
「 ………………。 」
「 沈黙か…。
少しはしゃべったらどうだ?
そう沈黙していたのでは、男は寝取れないだろう? 」
「 く……っ……!! 」
いいかげん頭に来たのか、速瀬は引き金を引く。
が、弾は予想通り、顔を逸れただけだ。
生きたまま信長のところに連れて行こうとするのなら、この場では殺さないはずだと睨んだのだが、
いささか危険だったかもしれない。
放たれた弾は兆弾になって、転げた男のそばまで飛ぶ。
最終的にはそとまで勝手に飛んでいったが、誰に当たるか分からない、実に危ないところだった。
「 危なかったな、あと少しで二号の男に命中するところだったぞ。
せっかく誰かから寝取ったのに、自分で撃っては………。 」
挑発的な俺の台詞は、さらに放たれた二発目でかき消される。
これ以上は危険すぎる。
ただ、今度の兆弾も誰にも当たらずに済んだが。
「 体のどこかを撃たれないと分からないの……? 」
速瀬がようやく放った言葉。
腹の底から搾り取るような低い声だった。
が、俺は薄笑いを浮かべるだけだ。
「 何がおかしいの!?
殺されないと思って……!? 」
速瀬はあまりに俺を相手にしすぎていた。
こっそり奴の背後に廻っていた進藤がそのまま速瀬を押さえ込む。
「 きゃっ! 」
「 さっすがお姉ちゃん! 」
余った方の進藤がそう言うので、背後に廻っていたのは姉のむつきだろう。
速瀬の手から転げ落ちた銃は、一条が拾って俺に渡す。
「 形勢逆転だな、こっちの言うとおりにしてもらおう……か? 」
建物の外で、かなりの量の爆音を聞く。
この異変に気づいたほかの事務所や駐屯所からやってきたのかもしれない。
この変が限界か……。
「 一条、速瀬を連れて行こうと思ったが止めだ。
急いで脱出する。続けっ! 」
「 了解だ…! 」
爆音が集まる前に脱出する。
再び立ち上がろうとしていた男を蹴り、俺達は下を目指す。
銃を無くし、抑えられた際に壁で頭を強く打っていた速瀬は追って来ない。
「 ああ〜、せっかく速瀬水月が捕らえれるかと思ったのに…。 」
さつきが残念そうに言うが、奴を捕らえてここに立て篭もっても、いずれは自滅するだけだ。
今回の収穫は、速瀬水月とは案外、精神的な攻撃に脆いという所か。
情報収集が得意な尼子が何かつかんでいないか期待しておこう。
外に出ると、諏訪は何かを階段に投げ込む。
「 煙幕です。時間が稼げるでしょう。 」
階段入り口より吹き出る煙を確認すると、俺は携帯をかける。
「 はい、武田商事です。 」
本社に繋がると、俺が車の場所が移動されているか調べさせる。
「 発信機によると、若のそばにありますよ。
南に百メートルぐらいです。 」
「 よし、分かった。夜中に済まなかったな。 」
車がこちらに運ばれているのを確認すると、その場所をめがけて走る。
どうやらレッカーで運ばれていたようなのだが、俺達の所有と知って運んだのだろうか…。
もしそうならば、俺達は岸壁につく前から睨まれていた事になる。
とにかく、さっさと車に乗り、キーを刺す。
一刻も早くこの場から脱出しよう。
車に乗った後は特に何の支障も無く帰ってこれた。
途中で織田方の邀撃がある事を想定していたが、以外にも何も無い。
それどころでは無いのだろうか…。
魚連事務所に戻ると、幻庵じいさんの船団が明日にも到着すると聞き、いよいよ尼子の第二派の増援
が発進するらしい。
来ても来なくても、本当にどちらでもいいのだが…。
それより情報が欲しい…。速瀬が寝取った男の情報は無いのか!?
「 とっておきの増援を用意したゾ! 」
元気に電話をかけてきたのは、いつも通りな亀井のとっつぁんだった。
1 また水軍が来るらしい。
沿岸用漁船六隻。それでなにをする気だ?
2 「 あの人の相手は……、私にやらせてくれませんか……。 」
押し殺したような低い声で話す女性。機嫌が悪いのか?
なんでも、速瀬の後輩に当たるらしい。この娘の姉もついてくるそうだが…。
3 役に立たない尼子の援軍か…。ああ困った…、本当に困ったなぁー。
「 あんまり、困ったは言わないで下さい! 」
進藤が嫌がっているな…。
4 前に戻る
>558殿
大空寺あゆ(・▽・)萌えっ!!!!!
彩峰スレの方は延びませんな……。
選択された時点で、次スレに移行します。
茜たんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!選択肢は2で
し、しまった…我らとしたことが500番をうっかりと通り過ごした上、すっかり忘れていたではないかっ!?
┏━━┓
┃掠疾┃ 3スレ目制圧&愛されて2周年!
┃如如┃
┃火風┃ 御旗楯無、御照覧あれ!!
┃不徐┃
┃動如┃
┃如林┃
┃山侵┃
┣━━┛
┃
┃ 三国志・戦国時代板 :
http://hobby.2ch.net/warhis/ ┃ エロゲネタ&業界板 :
http://www2.bbspink.com/erog/ ┃
掲げておきます。
ついに4スレ目ですか……しかも地味に9/14で3年目突入でしたな。
冷泉殿おつかれさまです、これからもよろしゅうお頼みします。
567 :
名無しさん@初回限定:03/09/27 13:08 ID:AzJkpGSD
ヽ(´ー`)ノシ
___ l ヽ ┌┬ _l_ ┌─┬‐ ┌───┐
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┴‐┴ ∨ ハヽヽノ J ハ ヽ ヽノ .─┼─.. └──‐┘
また即死した…。_| ̄|○
24時間以内に書き込まないと逝ってしまうのを、すっかり忘れてた。
武田スレには即死が付き物と言ってしまえばそれまでですが。
友人のPCから建て直しを図ってきます。
ぐはっ…やってしまいました……。
今度は見かけるたびに保守致します。
...Amen
拙者も気が回らなくてすまぬのう。
保守がてら旗でも立てていればよかったわい。