エロゲ最萌ロリトーナメント!! Round21!!

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724香坂アリス支援Drei1/4
アパム! アパム! 弾! 弾持ってこい! アパーーーム!(AA略)
…香坂アリス支援第三弾、参る。

>>558-561>>697-700から続く。

「はい、透矢…ちょっと持っててね」
「おっとっと…」
台所につくと、アリスは冷凍庫の中に作品を入れるスペースを作るために、
中に入っていた食品を分別しはじめた。
「これは冷蔵でも大丈夫、これはダメ…うわ、何よこのタッパー、ご飯が
 凍ってる…確か1ヶ月前のやつよね、処分処分…」
妙に所帯じみたセリフを呟きながら、アリスが作業を進める。可愛い見た目と
言ってる事がすごくミスマッチで…何だかおかしい。
「よし、これだけ隙間ができれば大丈夫でしょ」
「あ、もういいかな? じゃあ、まずはこっちから…」
アリスの雪だるまを差し出して、冷凍庫に入れてもらう。
「僕の分も入る?」
「何とか大丈夫よ…はい、あなたの分も貸して」
それぞれのお皿を冷凍庫にしまい、アリスが一息付く。
「ふう…これで後は、マリアの帰りを待つだけね」
「うん…さ、居間に戻ろうか」

「それにしても、遊んでた時は夢中で気がつかなかったけど…」
「ん? 何が?」
居間に戻ると、アリスがふと気づいたようにしげしげと自分の手を眺めた。
「透矢も多分一緒よ…ほら、こうなってない?」
「あらら…」
慣れない雪遊びをしたせいで、アリスの指は真っ赤になってしまっていた。
そういえば、僕の手もチクチクとかゆい…霜焼けになりかけてるのか。
725名無しさん@初回限定:03/01/24 20:45 ID:Nbwr74ZG
[[LOLI24-OVUFy5XY-8T]]

<<若生桜花>>たんに一票。
地雷?そんなこと気にしてません。

この票が少しでも役に立てればいいなと。
CATV

726香坂アリス支援Drei2/4:03/01/24 20:46 ID:VI3FEbt3
「冷え切っちゃってるし…ううう、お湯でも沸かしてあっためようかしら…」
「あー、だめだめ。いきなりお湯とか使って温めるとかゆくてたまらなくなるんだよ、
 霜焼けは。霜焼けが進んで凍傷になった時も、まずは水に入れてから少しずつ
 温めていかないとダメなんだってさ」
「へぇ…知らなかったわ。でも、それじゃどうするの? まさかこのまま気にせず
 ほっとけなんて言わないわよね?」
「そんな事言わないよ…うーん、そうだね…」
コタツに手を突っ込むのもお湯と一緒だし…ああ、そうだ。
「アリス…ちょっと手を出して」
「うん…はい、これでいい?」
コタツ越しに、アリスが右手を差し出してくる。その手を僕は、そっと自分の両手で
包み込んだ。
「ちょ、ちょっと、透矢!?」
「うわ、僕より冷たいね…」
「あ、あなたまさか、自分の手で私をあっためようとしてる?」
「うん…そうだけど。ダメかな?」
「だ、ダメっていうか…は、恥ずかしいわよ…」
「膝枕の時も言ったけど、いいんじゃないかな…誰も見てないんだし」
「う…そ、そうよね。それなら、まあ、いいかな…」
軽くアリスの手を引き寄せ、はぁっと息をはきかけて指の一本一本を揉みほぐす。
「あ、何だかいい気持ちね、それ…透矢、あなたいいマッサージ師になれるわよ?」
「お褒めに預かり、光栄です…っと。どうかな? 楽になった?」
「うん…外側から暖められたんじゃなくて、内側からあったかくなってきた感じね。
 これならかゆくもならないし、いいんじゃない?」
「よかった…じゃあ、左手も出して?」
「はーい…お願いします、先生?」
悪戯っぽく笑って、アリスが左手を差し出した。『先生』って…。
「やっぱり冷たいね…『手の冷たい人の心は温かい』っていうのは、本当なのかな?」
「…それはもしかして、私の心が温かいようには見えないという意味かしら?」
まずい…軽い気持ちで口にしたのに、アリスのこめかみに青筋が浮かんでいる。
727香坂アリス支援Drei3/4:03/01/24 20:46 ID:VI3FEbt3
「は、ははは、まさか…僕はアリスを信じてるよ?」
「どうかしらね〜…だいたい、そんな事言ったらあなたの手の方が私の手よりも
 あったかい事をどう説明するのよ? 今の透矢の理屈に従うと、透矢の方が私よりも
 冷たいって事になるわよ?」
「う…そ、それは…」
しまった…からかうつもりが、墓穴を掘ったか。
「ほらほら、どうなのよ、透矢ー」
底意地の悪い笑みを浮かべて、アリスが僕をからかう。やれやれ…降参だ。
「ごめん、冗談を言った僕が悪かったよ」
「初めからそうやって素直に謝ればいいのよ…弁解なんかいらないわ」
「はい、肝に銘じておきます…」
「ふふ…はい、この話はおしまい。左手のマッサージもやってくれるんでしょ?」
「うん…じゃあ、始めるよ?」
さっき右手にしていたように、息をはきかけては指を揉みほぐす。一番冷たい小指の
方から始めて、薬指、中指、人差し指…と続け、親指を揉み終わったところでそのまま
手のひらを揉んでいく。
「あ〜、気持ちいいわね、それ…」
コタツにあごを乗せて、ふにゃっとアリスがとろける。何だか、今日はよくこの表情を
見るな…いつもしっかりした顔付きで話しているアリスがこうするのは、僕の前ですら
珍しい。ましてマリアちゃんがいる時には、絶対見せてくれないだろう。普段から
『厳しい姉』を演じているだけに、こんな顔をマリアちゃんに見られるのは絶対に
嫌がるはずだ。
「…っと、はい、おしまい」
「ありがとう…本当に楽になったわ」
わきわきと両手を動かして、アリスが満足そうに微笑んだ。
「じゃあ、今度は私の番ね…ほら透矢、手、出して?」
「え? いいよ、僕は…そんなに冷たくないし」
「それでも、今の私よりは冷たいわよ。せっかく私がマッサージしてあげるって
 言ってるんだから、遠慮しないで出しなさいって」
おずおずと差し出した僕の右手を半ば強引に引き寄せ、アリスがマッサージを始めた。
728香坂アリス支援Drei4/4:03/01/24 20:47 ID:VI3FEbt3
「こうしてみると、あなたの手ってごつごつしてるわね…」
「そりゃ、僕は男だからね…アリスよりやわな手じゃ、何もできないよ」
「言ったわねー…こうしてやる」
「いててて…手の甲をつねらないでよ、アリス」
「ふんだ…これで、息をはきかけて…っと」
はあっと息をはいて、アリスが僕がしていたように指を一本ずつマッサージしていく。
あ、確かにこれは気持ちいい…とろけていたアリスの気持ちが分かるな。
「………」
ん? どうしたんだろう? アリスが笑ってるんだけど…。
「はぁっ…………はむ」
「うわ!? あ、アリス!?」
僕の人差し指と中指に顔を近づけて息をはきかけたアリスが、そのままぱくりと
僕の指をくわえる。全くの不意打ちに、僕は思わず叫び声を上げた。
「ふふふ〜…ちゅ…びっくりした?」
「び、びっくりしたよ、もちろん…急にどうしたの?」
「別に…何となく悪戯したくなっただけよ」
「…もう一度、やってくれない?」
「…変態」
「この際、変態でも何でもいいから。お願い、もう一回」
「仕方ないわねー…はむ…ちゅ…くちゅ…」
気乗りしなさそうな顔だったわりに、な、何だかやたらと情熱的に舌を絡めて
くるんだけど…もしかして誘われてるのか、僕?
「………分からないな…けど…」
ただの悪戯でここまでされるとも思えないし、だいたいアリスはもともと照れ屋だから、
してほしくても口で言う事は滅多にないし…ああもう、違ったら謝るだけだ!
「アリス…」
そっと指をアリスの口から抜くと、コタツから出てアリスを背後から抱きしめる。
「あ…んん…ちゅ…」
僕の手を再び取り、アリスが指を舐め始めた。その光景にぞくりときて、僕はアリスを
ぎゅっと抱きしめる。切なげなため息をついたアリスが、僕に体重を預けてきた…。