傾きかけては、引き戻され。双方の支援を見るたびに揺らぎます、心が。
タイムリミットまで、5時間を切りましたか。とにもかくにも、W支援第三弾、参る。
>>741-743&
>>746-748、
>>822-826から続き。
透矢君達と別れ、僕とゆうなちゃんは控え室に向かった。
「すずらんちゃんって、げんきだよね〜…ゆうな、まいなちゃんよりげんきな子って
はじめてみたよぉ…」
「ははは…確かにそうかも。あの明るさは、なかなか持てない美徳だね」
「びとく?」
「いい所、って意味かな…」
「そうだねぇ…ゆうながないてたときも、わらわせてくれたしね…」
「ゆうなちゃんをあっさり泣き止ませたのは、多分あの子が最初だよ…僕でも
なかなかああはできない」
あの時は正直、ちょっとショックだったな…あんな小さい子にできる事が僕には
できないのかと考えると、自分がまだまだだって思い知らされる。
「えへへ…おにいちゃんは、ゆうながないてたらいやなの?」
「そりゃ、ね…好きな女の子が泣いていて喜ぶ男なんていないよ」
「でも、ゆうなは…おにいちゃんといっしょのときはいっぱいなきたいなぁ…」
「へぇ…どうして?」
僕の疑問に、つっかえつっかえゆうなちゃんが答える。
「んと、んとねぇ…ゆうな、ほかのひとのまえでは、あんまりなけないんだぁ…
『なきむしさん』ってわらわれちゃうから」
「うーん…なるほど。それもそうかもしれないね」
「でもぉ…おにいちゃんは、わらわないでしょ? いつも、『きがすむまでないて
いいよ』っていってくれるよね?」
「大人になると、なかなか大声では泣けないからね…」
もう大声で泣けなくなってしまった僕には、今でも大声で泣けるゆうなちゃんや
まいなちゃんがうらやましく思える。そして、いつかは泣けなくなると知っている
からこそ、せめて僕の前では二人には安心して泣いてほしい。