エロゲ最萌ロリトーナメント!! Round19!!

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>860 より続
何かしら、打ち破らなければならないもの、自分たちの中でこそ決着をつけるべきもの。
そんな得体の知れない何かを倒した。今、雅文(仮名)たちは、いくばくかの確信を掴み
つつあった。怪物が塵に還った部屋の中、ひと時だけ実体を伴った「ゆうなちゃんへの
票と支援」、そこに込められた想いたちがまるで手を取り合うかのようにゆらゆら猶予っ
ている。支援AAたちは踊り、支援画の中の ゆうなは、本人であるかのように、あの優し
い微笑を浮かべている。
「さあ、次だ。いこう、みんな。」
まいな、しおり、さおりがうなづく。部屋中に散っていた「ゆうなちゃんへの票と支援」たち
も、三人の美少女の手元へと飛び込んでいく。
だが、そんな中に、他とは少しだけ距離を置いている・・・>741-743&746-748がいた。先
ほど、まいな、しおり、さおりの危機を救った。まいなが手を伸ばすと、それは困ったよう
に身をよじり、ふっと空中に溶けていく。
「あ・・・。き、きえちゃったよ?」
しおりが悲しそうな声で言う。しかし雅文(仮名)は、優しく答えた。
「いいから。大丈夫、もしもみんなが危ないときにはまた来てくれるさ、さっきみたいに。」
彼には、少しだけ解るような気がした。いや、気がしただけかもしれない。それでも・・・。
雅文(仮名)と少女たちが、奥にある扉に向かって力強く歩き出す。背後から>864、>865
が追いつき、ひときわ研ぎ澄まされた光と共に、一行の前方に居並ぶ。その様は、三人
の少女を守るガーディアンのようですらあった。更に>866が加わり、>867-868が、これま
での戦歴を皆に思い起こさせるように高らかに歌い始める。
その讃歌に誘われるように、>871が支援画像を手に、>874が、>875が、>879が、熱の
篭った萌え文と共に、>876-877が支援AAとネタを持って、合流した。
いつしか、傷ついた雅文(仮名)の痛みも和らぎ、一行には、新たな力が漲っていく。
扉が開かれる。次の試練は、その先にある・・・。 まだ見ぬ、ゆうなの笑顔も・・・。
88110の2/2:03/01/13 18:37 ID:evDFofVK
三階の一角、ゆうなが囚われている部屋。様子を窺っていた仮面の人物が、振り向き
ざまに、黒づくめの人影に食って掛かった。
「おいっ! いくら何でも、今のはやり過ぎだぞ!どういうつもりだ!」
だが、黒づくめは、低く含み笑いをしただけで答えようとはしない。その人を食った態度
が、仮面の人物を苛立たせた。つかつかと歩み寄ると、黒づくめの胸倉を掴みあげた。
「何とか言え!この・・・! 、?!」
「オレに気安く触れるな!」
想像だにしなかった力で、仮面の人物の手が振り払われる。余りの剣幕に仮面の人物
が、たじろいで身を引いた。わずらわしそうに肩を震わせ、黒づくめが斜に構えてボソリ
と言い放った。
「ふんっ いい気になるな。どだい、お前だって同じ穴の狢だろうが。第一、今あいつ等
にぶつけてやった感情・・・。あ、あれと同じものが、お前の中に無いと言い切れるのか?
お前は、そそ、それほどにご立派なお方だったかね? ・・・・・・、違うだ、ろ?」
仮面の人物は虚を突かれたように押し黙った。脳の一部で、これは精神誘導だと警鐘
が鳴り響く。だが、本当にそうかと躊躇う声もまた強くなる。彼は混乱し始めた。
「と、とにかくだ、ワタシは、試練を与える気はあっても、誰かを傷つける気はない!」
「き、っきき、奇麗事だ、な。」
ようやく絞り出した仮面の人物の言葉を、黒づくめが一蹴する。危険だ、危険だ!仮面
の人物の中で、疑惑が確信になっていく。
「まあいいさ。どの道、遊びには飽きた。そろそろほ、本番と行こうじゃ、な、いか?え?
メインステージは、こ、こ、ここだ!会いたいなら、そ、その ゆうなに、会わせてやろう。
そ、そ、そいつを、奴らの目の前で、め、め、めちゃくちゃに、しし、してやるさ!ええ?
そうだろ!どうせ、す、救えるわけがない!あんな、あんな奴らに!ひ、ひひっ!」
黒づくめは、いつしか狂気を宿した眼で、縛られたままの ゆうなを嬲るように見つめた。
「! ぅ、うう、ふぇ、あう゛・・・びええええええーーーえええっ!お、おにいちゃん、おにい
ちゃあ〜んっ! ふええっ、ゆ、ゆうな こわいよおおおっ!た、たすけて、たすけてよぉ
おにいちゃああああん!」