エロゲ最萌ロリトーナメント!! Round17!!
寒かった冬も明け、春がやってきた。
水ぬるむ春。
家の二人も、ぬるみ切っております・・・。
「ん・・・むにゃ・・・」
「すぅ・・・くぅ・・・」
「んみゅ・・・」
「まぅぅ・・・」
もう、お昼過ぎなんだけど・・・まだまだ、起きる気配が無い。
『春眠暁を覚えず』とは、よく言ったものだと思う。
暁どころか、昼間も覚えずって感じだけどね。
「うぅ・・・むにゅ・・・」
お、やっと起きてきそう。
「ふぁ・・・あ、ご主人さま・・・いま、何時?」
目をこすりながら、ミュウが聞いてくる。
「・・・もうそろそろ14時だよ。 いい加減に起きたらどうだい?」
「うぁ・・・? ・・・おやすみぃ〜」
ぱったん。 すー、すー・・・。
・・・。
いくらなんでも、寝すぎじゃない?
ふぁ・・・でも、なんだか僕も眠くなってきた。
こんなに天気のいい日だもの、ぐうたらしてもバチは当たらないかな?
もういいや。僕も昼寝しちゃおう。
おやすみなさい・・・。
zzz・・・
今日はミュウとマァウの発案で、村はずれの丘のほうへピクニックに行くことにした。
朝早く起きて、お弁当を作って、いざ出発! ・・・って。
「二人とも、起きなさい! 今日はピクニックに行くって話でしょ!」
・・・やっぱり、起きてこない二人なのです。
「ふにゃ・・・ふにゃーい・・・」
「ぁぅ・・・うにゃ・・・」
「ほら、起きて着替えて、出かけるよ!」
「むにゃ・・・」
「うやゃ・・・」
うぅ・・・こんなので、出掛けられるのかなぁ?
そんなこんなで一時間後。
ようやく二人を叩き起こし、出発進行!
「・・・ねむいにゃぁ」
「・・・まぅ・・・」
おいおい・・・言いだしっぺが一番元気がないよ・・・。
でもさすがに、外を歩いているうちに目は覚めてきたみたい。
「なんだか、外を歩くのも久しぶりな気がするにゃあ」
「・・・だって最近、ずぅっと寝てたもんねぇ」
「まぅ・・・また、ふとりそう・・・」
「・・・それは嫌にゃぁ」
「あはは・・・じゃあ、朝もしっかり起きないと」
「・・・うにゃーい」
苦々しい顔でミュウが返事をする。
・・・それは『イエス』なの? 『ノー』なの?
・・・僕には分からない。
そうこうしている内に、丘に到着。
うん、ここに来るのは久しぶりだ。
「うーん、空気がおいしいにゃ!」
「んにゃ!」
二人とも楽しそう。
猫なんだし、家でゴロゴロしているよりは、何かしら外にいるほうが楽しいんだろう。
「ご主人さまー、ボール投げして遊ぶにゃー」
荷物を降ろして、一息ついたあたりでミュウが提案する。
「よし、やろうか! マァウもおいでよ」
「まぁう!」
『賛成!』って声。二人とも、ボール遊びは大好きなのだ。
「そーれっ、行くよー!」
「うにゃーい!」
「まうー!」
ボール遊びとは言っても、結局はキャッチボールみたいなものなんだけど。
僕がボールを投げて、ミュウたちが取りに行く・・・
・・・あれ? ふと思えばコレって、猫相手にする遊びなのかな・・・?
・・・まぁ、いいか。
ひとしきり遊んだ後は、ミュウとマァウお楽しみのランチタイム。
「おなかすいたにゃぁ〜」
「マァウもー」
「はいはい。 ちょっと待ってね、お弁当出すから・・・」
もぐ、もぐ・・・
「うん、うみゃーい!」
「まうー!」
「ご主人さまのごはん、いっつもおいしいにゃ」
「おとたま、料理じょうずなの」
「二人とも、ありがとね」
一人暮らしが長かったから、料理はお手の物なんだ。
それでも褒められるのは少しくすぐったい。
でも、朝早く起きて、お弁当を作ってきた甲斐もあるってものです。
「外で食べるごはんはおいしいにゃぁ」
「そうだね。 どうしてだろう・・・?」
「きっと、お日さまのおかげにゃ」
「お日様、か・・・考えたこともなかったなぁ・・・」
ミュウの言うことも、一理あるかもしれないな。
さて、食後は何をしようかな?
「ミュウ、マァウ? この後はどうしよっか? って・・・」
・・・。
「また・・・寝てる・・・」
おなかいっぱいになって眠くなったのか、また二人は草に寝そべって居眠りを始めてしまっていた。
結局寝ちゃってたら、来た意味がなくなっちゃうじゃないか・・・
・・・。
こうなったら、僕も寝てやる!
・・・春だからとはいえ、やっぱりちょっと寝すぎだな、僕も二人も・・・。