エロゲ最萌ロリトーナメント!! Round17!!
「ミュウそろそろ行かないと。もう出場時間だよ」
ドレスを着たミュウに僕は声をかけた。
「うみゃあ、はずかしいにゃあ」
「恥ずかしがるなんてミュウらしくないよ。ほら、もっと堂々としてなきゃ」
「だってこんな服はじめてだもん」
ミュウはなかなか会場に入ろうとしない。
自分のドレス姿を多くの人に見られるのが恥ずかしいみたいだ。
困ったなぁ、これじゃ出場できないよ。
そこへ雑貨屋のシノブさんがやってきた。
「ミュウちゃん、かわいいドレスを着てどこへ行くの?」
「葱板・最萌炉利トーナメントのエキシビジョンに出場するんですよ。
なんでも敗退したキャラに光を当てるんだとか」
「あらぁ、そうなの。ミュウちゃんかわいいからきっと入賞できるわね」
「ちょっとほめすぎにゃ」
ミュウはうつむいてもじもじしてる。
かわいいと言われて照れるなんて、おてんばなようでもやっぱり女の子だな。
「ほんとにかわいい服。ふりふりなのがよく似合ってるわ。胸のリボンも」
「みゃはは、シノブ、くすぐったいにゃ」
シノブさんはミュウの服をたんねんに調べている。
そういえば、前にミュウの服を合わせてくれたのってシノブさんだったっけ。
「はぁ、やっぱりかわいいわぁ」
いつのまにか、シノブさんはミュウのあごをちょこちょことなではじめていた。
気持ちいいのか、ミュウはぼーっとしてしまっている。
ネコだけあって首筋とかお腹とかあごには弱いんだな。
と、シノブさんは突然思い出したように立ち上がった。
「あらいけない、用事があるので失礼しますわ。ミュウ、行きましょう」
そう言ってシノブさんはミュウの手を引いて歩き出した。
「‥‥‥シノブさん、ミュウを連れてっちゃダメですってば」
「あら、バレちゃいました? ほほほほ」
「『ばれちゃいました』じゃありませんよ。ミュウもついてかないの」
「うみゃーい」
なんか以前もこういうことがあった気がする。
まったくシノブさんは油断ならないんだから。
ってそうしてるうちに、もう出場時刻を一時間も過ぎてる!?
「うわ、完全に遅刻ですよ。もう行かないと。さようならシノブさん」
「みゃいみゃー♪」
ぼくはミュウを連れて急いでエキシビジョン会場の門をくぐった…