エロゲ最萌ロリトーナメント!! Round16!!

このエントリーをはてなブックマークに追加
572朝倉まいな…退場
電光掲示板に、今日の投票結果が写し出された。「朝倉まいな 44票」…。
「まいなちゃん…負けちゃったね…」
呆然と掲示板を見つめるまいなちゃんに、僕は一声かけて…ダメだ、これ以上
何も言う事ができない。
「…………」
うつむいていたまいなちゃんが、くるりときびすを返して歩き出す。
「ま、まいなちゃん?」
僕は慌てて、その後を追いかけた。

「まいなちゃん、待った!」
会場の外で、やっとの事でまいなちゃんを捕まえる。振り向いたまいなちゃんは…
「お兄ちゃん…」
静かに涙をこぼして、泣いていた。
「まいなちゃん…」
そっとまいなちゃんを抱き寄せ、腕に包み込む。いつもはうるさいくらいに元気なのに、
泣く時だけは静かに泣くなんて…。
「まいなちゃん…悲しい時は、もっと大声で泣いてもいいんだよ?」
大声で泣けなくなった大人の僕には、そう言ってやる事しかできなかった。
「ううん…まいな、なかないよ?」
「…まいなちゃん?」
「まいな…ぜったいになかない。ないたらお兄ちゃんまでかなしくなっちゃうでしょ?
 だから…いいの。まいなは、なかないの…」
ぽろぽろと涙をこぼしながら、それでもまいなちゃんは笑ってみせる。
「強いね、まいなちゃんは…」
「うふふ…すん…」
ぎゅうっとまいなちゃんを抱きしめながら、僕も…少し、泣いた。