エロゲ最萌ロリトーナメント!! Round08!!

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938支援しますね ◆YOSOURanTc
乃絵美嬢支援SS(なのか、ほんと?)
あの青い空の下 1/5

※またも激しく妄想入ってるので、設定と違うところが多々あります。
  ご了承ください(ペコリ)

「ピクニックぅ〜?」
全員が固まった、一人を除いて。
「そ、ピクニック」
昼休みの屋上。目の前には弁当。
ランチタイムのことだ。
一緒してるのは、菜織、真奈美ちゃん、ミャーコ、冴子。
そして、この弁当の作者、乃絵美。
しかし、動いてるのは菜織のみ。
「で、なんで?」
やっと口を開くことができた、が。
「いいからピクニック。今度の日曜日ね」
強引に決められてしまった。

「お弁当、いるかなぁ……」
帰り道、委員会で遅くなった乃絵美と一緒に帰っている。
「そりゃ、それを期待してるんだろうな」
「やっぱり?」
「まあ、考えなくてもそうだろうな」
顔を見あわせ、笑い合った。
939支援しますね ◆YOSOURanTc :02/11/03 05:20 ID:k3A690l/
2/5

「きれーい」
なんだかんだで日曜日。
六人で湖までピクニックに来てしまった。
「ね、ボート乗ろ、ボート」
ミャーコと菜織がわめいている。
「あー、そうだな、乗るか」
乃絵美特製弁当も食べて、気分がハイになっているのだろう。
「二人乗りしかないみたい」
「じゃ、組み合わせ決めるか」

「あの二人、仲がいいね」
「七年のブランクなんて全然感じないな」
菜織・真奈美、ミャーコ・冴子、乃絵美・俺、というペア。
ミャーコ達は、怒涛のごとく櫂をこいでいる。
菜織達は、なんだかはしゃぎ合ってるようだ。
「空が綺麗だな」
なんともなしに見上げた空に、吸い込まれそうになった。
「青いね」
乃絵美も同じように空を見上げている。
二人の時間を共有していた。
940支援しますね ◆YOSOURanTc :02/11/03 05:21 ID:k3A690l/
3/5

ちょっと、眠気が襲ってきた。
「寝るか」
ボートに寝っ転がる。少しゆれて、波が立った。
「お兄ちゃん、危ないよ」
「大丈夫だって」
空は、澄み切っている。雲さえも完全に空の一部だ。
「やっぱり、こういうところは空気が綺麗なのかな?」
空を眺めていた乃絵美が呟く。
「かもしれないけど、都会だって綺麗な空気はあるさ」
「うーん、そうかもね」
にっこりと笑う乃絵美。いつもと違う視点で見るから新鮮だ。
「そういえば、どうして菜織はここに来たんだろうな」
「どうしてかな?」
わからない、といった顔をする乃絵美。
とたんに笑い出した。
「お兄ちゃん、私と考えていること一緒だね」
「そうか?」
「そうだよ」
笑い合う。やっぱり兄妹だな。
941支援しますね ◆YOSOURanTc :02/11/03 05:22 ID:k3A690l/
4/5

だいぶ暗くなってきた。
「ほら、あそこ見てよ」
菜織が指差した方向には、
「綺麗な夕日……」
本当に綺麗な夕日が輝いていた。
「これを見たかったのか」
みんなで納得。
そうしてしばらく、みんなで夕日を見ていた。
隣を見ると、乃絵美がいた。
夕日が頬を赤く照らす。
頬だけではない、髪も、目も、唇も。
赤く、赤く、幻想的に、美しかった。
「何見てんのよ」
菜織がつついてくる。振り返ると、
「じーーー」
みんなが見ていた。
942支援しますね ◆YOSOURanTc :02/11/03 05:31 ID:k3A690l/
5/5

「今日は楽しかったね」
「そうだな」
すでにみんなとは別れた。
もう、あと少しで家に着く。すっかり暗くなっていた。
「まあ、最初は強引だと思ったけど……」
「最後の夕日は綺麗だったね」
「ああ、でも……」
言いかけて、やめる。
「でも?」
「なんでもない」
言えるものか、乃絵美も綺麗だったよ、などと。
「ほんとに、なんでもないの?」
「なんでもないよ」
不毛な会話をしながら、すでに家は目の前だ。
「都会の空も、綺麗かもな」
月が覗いている。
「きっと綺麗だよ」
妹のその言葉を聞きながら、家の扉に手をかけた。
「ただいま」