1 :
名無しさん@初回限定:
2げっとしつつ、
>>1さん乙彼だぞっっ、あやめ姉たんハァハァ。
2
ついうっかり脊髄反射で2げっとしてしまいました・・・今すごく後悔してます、
皆さんごめんなさい、ううう・・・
ところで、以下、当スレ推奨のお姉さんゲーです。
・Crescendo(D.O.)
・秋桜の空に(Marron)
あとは、えーと・・・?
に、2スレ目に移行する日を迎えようとはウゥッ…
目出度いことです。
教えてあげちゃう、主人公受け属性な人には不評なようだけど、
トラブゲーと割り切って軽く楽しめばなかなか良い感じ。
今後はうちの妹のばあいの純子先生、せんせい3といったあたりに期待中。
って女教師スレへの書き込みみたいですな(w
おねきゅーも忘れるな!いつ出るかわからんが(w
てことで乙>1
>>1 乙彼。新スレが立ったはいいが、相変わらず人がおらんのう・・・
10 :
きゅうり:02/09/16 18:33 ID:JshSYo+v
>>1、おつかれ。
いきなりですがSSです。
「ハーハー・・・・到着っと」
かなり早く家に着いた。ゲーセンから家まで普通なら30分掛かる所を15分で。
「新記録達成だなー。フーでもさすがにしんでー」
でも早く、少しでも早く家に帰りたかった。これを見せたくて。
僕のバックに全部入りきらず、頭がカバンの横から飛び出してるこのクロ猫人形。
姉さんに、姉さんの喜ぶ姿が見たくて、喜ぶ声が聞きたくて、ありがとうと言われ
たくて。
「ただいまーっと」
玄関に入りすぐに靴の確認をする。姉さんの靴があるか・・・あった、スーパースター。
姉さん愛用の靴だ。
「よし!無駄にならんかった」
あんだけ急いで帰ってきておらんかったら無駄損だったが家に居るとゆう確信があった
ので無茶をした。靴を脱ぎ食卓の所へ。ここにはTVと体を伸ばせる事のできる大きめの
ソハァーがあり自分の部屋にも姉さんの部屋にもTVがあるけどここの方が画面も大きいし
横になりながらTVが観れる、しかも冷蔵庫やお菓子もすぐ取れるとゆう環境なので
僕もTVを観る時はだいたいここに居る。
TVの音が聞こえる。居るな確信した僕は肩掛けカバンを背中の方に回して扉を開けた。
「ただいま姉さーん。あのねーいい話があるよーなんだと・・・・ん?」
すぐ異変に気ずいた。ソファーで横になってる姉さんは返事も無く動きもしない。
これは・・・・覗いて見る。やっぱり。寝てるよ。無理もないかなー
姉さんの学校今週テストで今日が最終日だったからね。姉さんは今週はずっと勉強してたから。
家に帰ってもすぐ部屋に閉じこもって勉強で夜も遅くまでやってたし。たださえ朝弱いのに。
毎朝辛そうな顔してたもんなー。テストがおわったらおもいっきり寝るんだからと言って
いたので今日は家に直行すると予想してたけど正解。
思わずニヤけてしまう。姉さん本当にぐっすり寝てるから。
そう、ぐっすり寝てる・・・予想通りだった。寝てるだろうと。その為に僕は早く用事を
済ませて帰って来たんだから。この展開を期待して・・・
11 :
きゅうり:02/09/16 18:42 ID:JshSYo+v
よく考えたらここはエロゲーの姉さんキャラを語る所でしたね。
ごめん、場を間違えた。
>>11 そんなことはありません。
是非前スレを読むことをお奨めします。
あなたの想像以上のことが起こっています。
13 :
きゅうり:02/09/16 20:57 ID:JshSYo+v
>>12 読んだ。すごい、みなさんいろんな展開でやってますねー
あと、
>こういう姉キャラが(・∀・)イイ!!というシチュ、SS書き込みも歓迎しています
みたいだったのでがんばって自分の妄想世界を書かせていただきます。
12情報ありがと。
14 :
前の530:02/09/16 22:30 ID:FS1ZtMcR
>1さん
遅ればせながら、お疲れ様ですー
たいしたものは書けませんが、これからも少しづつなにか書いていきたいと
おもってます。
D.O.スレで聞いたんですけど、あやめ姉たんハァハァスレは
ここで・・・良いんですよね・・・?もしかして、違った?
16 :
きゅうり:02/09/16 22:35 ID:JshSYo+v
では
>>10の続きを・・・
TVを消した。部屋にはエアコンの風の音だけが響く。だけどうるさくない。
姉さんを見る。制服のまま寝ている姉さんは制服のリボンを外して第二ボタンの所までを
開けた状態だ。そしてシャツはスカートの中には入れずに外に出した状態だ。9月の中頃で
涼しくなってきたとはいえこうしていた方が快適らしい。
姉さんに近づく・・・膝を着き姉さんを覗き込むようにする。
ドクン・ドクン・ドクン・・・心臓の音がとても大きく聞こえる、頭の中に凄く響く。
指先も微妙に震えている、いや体全体が震えている。体中の神経が敏感になっている。
そう、いつもこうだ。始める時はいつもこうだ。もう4回目だとゆうのに、
姉さんが寝ている時にいたずらするとゆう事を。
声は掛けない。掛けても反応が無いのは今までの経験で解っている。逆にそれで起きられた
方が恐い。だから今は額に手を当ててもう片方の手でほっぺをなざり首の方まで下げてゆく。
これならたとえ起きても熱があると思って手を当てていたとゆう言い訳ができると
自分なりに考えた。震えが止まらないけど行動を止める事ができない。
僕は左手は額に置きながら右方の手でシャツのボタン外しにかかった。
目線を右手の方へ向けた。
「あっっ」
かすれた声だった。そういえば帰ってから水分を取っていなかった。
Tシャツを来ていなかった。だからシャツの隙間からは白い下着が見えた。心臓がさらに高鳴り
だした。今までTシャツを着ていたので直接下着を見た事が無かったからだ。
チャンスだ・・・震えの大きくなった指をゆうこと聞かせボタンを全部外す。
鼻息が荒い・・・興奮が止まらない。恐いとゆう気持ちがあるがその感情を
見たい・触りたいとゆう感情に塗り潰され、僕はボタンの取れたシャツを捲った。
17 :
きゅうり:02/09/16 22:35 ID:JshSYo+v
唾を飲む。あいからわず鼻息が荒いとゆーか吐く音が大きい。けど先ほどと比べると
鼓動も震えも収まってきた。慣れてきたのであろうか?
上半身下着姿の姉さんが目の前に居る。今までは服、Tシャツの状態だったのでいまいち
姉さんの体の状態が解らなかったが今はよく解る。胸は巨乳って程ではないけど大きい
と思う。ブラジャー越しだけどなんとなく解る。そして白い肌。将来の事を考えて姉さん
は常に夏の間日焼け止め塗っていたのは知っていたけど、胸・お腹・腰の白い肌は
柔らかそうで触らずにはいられなかった。
ブラジャー越しに胸を揉む。優しく、間を開けながら。今僕の意識は右手に集中している。
手全体に伝わってくるこの感じ、柔らかい。とてもたまらない。そして興奮は僕の下の方へ、
ち○こに伝わりMAX状態になっていた。
いつもならここで止めて部屋に戻ってオナニーしていた。が、今回はそれができなかった。
人は欲望の塊と言うがそのとおりだ。
---ここまでやったんだからブラジャーの下も見てみたい---
抑えられなかった。そして僕は行動に起こした
18 :
前の530:02/09/16 22:36 ID:FS1ZtMcR
>15さん
あっ、ここでいいんですよ。
違ってないですよ。
>>18 わざわざありがとうございます。たまにハァハァさせて貰おうと思ってます。
今後ともよろしくお願いします。
20 :
きゅうり:02/09/16 23:18 ID:JshSYo+v
ブラジャーを取りたいが外し方が解らない。背中にあるフックを外すとゆうのは
知っていたが。背中とソファーの隙間に手を入れて外すと考えがすぐ浮んだが起きるんじゃ
ないかとゆう事と元通りにする事ができるのだろうかとわう結論がでて、行動に起こせなかった。
だけど見たいとゆう感情は収まりきらずもう一つの考えが浮んだ。
上に擦り上げる。
これなら元に戻せる。けどこれも起きるんじゃないかと考えたがさっきの方法よりはリスクが
少ない。よしこれでやってみようと行動にでる。
すでに左手は額から外していま両手でブラの端を持っている。タイミングを待っている。
また心臓が高鳴り始め、震えも始まった。そして今まで以上に起きるんじゃないかとゆう考えが
強く、とても恐かった。けど止める事はできなかった。姉さんの呼吸に集中する。
「すーはぁー・・・・すーはぁー・・・すーはぁー・・・すーー・・・」
今だ!姉さんが息を吐いた瞬間、僕はブラを捲るように上げた。そして即座に
姉さんの顔を見た。・・・・・
「すーはぁー・・・すーはぁー・・・すーはぁー・・・」
先ほど変わらない状態で姉さんは寝ていた。
「はぁぁぁぁぁ」
ため息が出る。頭がクラクラする。酸素不足だろうか?心臓の音が頭の中で響き
体のいたる所がピクピクと痙攣している。かなり緊張していたみたいだ。
☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)< 続きまだー?
\_/⊂ ⊂_)_ \_______
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| .|/
前スレの方が上にあるな。
でもageない。
>きゅうり
なんか青臭いなあ(w でもシチュは好きだ。続きキボンヌ
「すーはぁー・・・・」にワロタ
23 :
きゅうり:02/09/17 22:32 ID:p/H++zfk
動けない、いや動く事ができない。固まってしまった。
考える事もできない、いや考えていると思うんだが何を考えてるか解らない、混乱していた。
「ハァーー・・ハァーー・・ハァーー・・・・」
鼻から口での呼吸に変わっていた。吐く息が震えている。でもその混乱の中でも目線はそこに
集中していた。白くてふっくらとした姉さんの・・・胸に。僕の目の前にそれがある。
考える事ができてきた。体も動くようになってきた。もっとよく観察できる余裕もでできた。
ふっくらとした白い胸。あまりの白さに真ん中の、先端の色との違いがよく解る。
ピンク。本当に綺麗な色をしたピンクだった。そしてそのピンク色をした粒に見とれていた。
頭を下げる、近ずけてゆく、口を小さく開けて。そして僕はピンクの粒に口を付けた。
僕はピンクの粒、乳首に何回も軽いキスをした。そしてその時に唇から伝わる胸の
柔らかさが気持ちよかった。
知識はある、出るわけ無い。だけどやられずにはいられなかった。吸った。ストローで飲み物
を吸う感じに。優しく。チュチュチュ・・・・静かな部屋に音が響く。乳首を吸う音が。
なにか違和感を感じた。頭を上げる。すると先程までピンク色の粒だったのが物が大きくなっていた。
「高さが違う・・・」
ボソっと擦れた声で言う。なぜか嬉しくなり思わず微笑んだ。
前スレのほうが上にあるのってどうかなと思いつつ保守
きゅうり氏続き激しくキボン(;´Д`)ハァハァ
ゴスロリほたちづSS激しくキボン。(;´Д`)ハァハァ
ネタフリ代わりに
もしも『elder sister princess〜お姉ちゃんの事好きなの?〜』の板があったら...
1.絢乃姉さんにしかってもらいたいやつの数→(754)
2.千鶴姉さんの朗読の部屋(209)
3.真緒姉さんに性教育をする(561)
4.遥姉さんのボケに突っ込む(104)
5.陽子姉さんとマラソンoff(54)
なんて感じのスレが立つのかな
ツマンナクテスマソ
芹奈だけど質問があるならはっきりおっしゃい(781)
絢乃姉さんに鞭を納めてもらえるような言い訳を考えようPart2(314)
智萌姉さんの弟観察日記(953)
【ゴスロリ】ほたちづのお部屋其の三【萌えっ!】(668)
唯姉さんは秋子さんを越えるジャムを作れるのか?(124)
絢乃です。セク質する子はお仕置きですよ!ごめんなさいは!?(462)
奈々姉さんが一番の人2(211)
26、27
結構わらた
13.>1の姉の奈々です
14.【本日の】いつき姉さん、勘弁して!【被害】
15.華奈お姉ちゃんの、わるい子はコツンなの!
16.真琴お姉様キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
17.お姉ちゃんはね…2(821)
>27
…【ゴスロリ】ほたちづのお部屋【萌えっ!】に参加しても良いですか?(;´Д`)ハァハァ
そのスレ、3まで行ってるのね。二人分組み合わせた破壊力はデカい。
30 :
きゅうり:02/09/19 00:24 ID:waNuuf00
体を上げ、姉さんから離れる。こうゆう時慌てて行動を起こすと想像していたが
今の僕はなぜかとても冷静で行動ができた。ベルトに手を外しにかかる・・・・
いつもならベルトを外し手を離せばズボンは下がって脱ぐ事ができた。だけど今は下がってくれない。
途中で止まってしまった。引っかかったのだ。僕の・・・チ○コに・・・
トランクスを脱ぎ、チ○コを見る。
「すごい・・・反ってるよ、ハァーいつもと全然違うよ・・・」
チ○コを右手で軽く擦る・・・軽く擦る・・・軽く・・・ゆっくりと・・・・・・・
だけど目の前の姉さんの白い体、胸、ピンクの乳首を見ていると・・抑えられない!!!
一気にスピードを上げる。右手に力が入る。
「ぁっ、ぁぁっ・・ハーハーハッ、アァッ、・・アゥッ!」
気持ちいい、すごく気持ちいい。姉さんをいたずらしてオナニーをした時よりも
気持ちいい、最高だ。一番と言ってもいい。右手にさらに力が入る。
膝で立っているのが辛くなってきた。腰を軽く曲げ左手をソファーにおく。
そしてそろそろ限界に近づいてきた。
「ねーさん・・・ごめん・・・ごめん、ごめんっ!」
イクのが解る。顔を上げティッシュを探す・・・あったテーブルの上だ。だけど右手を止めることが
できない、立ち上がる事ができない。もー止める事ができなかった。
「あっぅくぅ・・・・・・・ぁ・・・・・・・・・はぁぁぁ・・・・・・・・・・・」
凄い行きよいで出た、出るたびに声が出で尻がピクピクする。
31 :
きゅうり:02/09/19 01:50 ID:waNuuf00
しばらく放心状態だった。とても疲れていた。頭がぼーとしてるような感じだ。
姉さんを見る。姉さんは相変わらず静かに寝ている。姉さんを見てある事を確認する
「・・・・・・・・よし、大丈夫みたいだ。」
ソファーの横の所と床には白く濁ったものが散乱していた。だが姉さんの体や服には
付いていない。ホッとため息を吐く。なんとか成功したみたいだ。イク瞬間にチ○コの
向きを下のほうに向けて姉さんにかからないらうにしたからだ。あんなに興奮した
状態でも起きられる、バレるとゆう恐怖心だけは忘れなかったんだろう。
立ち上がりティッシュを取りに行きまず自分を綺麗にした。右手にはまだ温かい白く濁った
精子が付いていた。臭いも生臭く、早く手を洗いたかった。
ソファーと床の掃除を始めた。我ながら凄いと思った。
「大量だな・・・」
ティッシュ2・3枚ではふき取れなかった。
掃除が終わり、次は姉さんを元通りにする作業を始めた。
今まで姉さんをいたずらしてオナニーし終った後とゆーのはとても気分が重く、なんて
事をしてしまったんだろうと思い詰める考えがあった。だが今はそれが無い。逆に次はなにを
しようと作業中に考えてしまった。作業も終わり姉さんが寝ているソファーの隣のソファーに
座る。だいぶ落ち着いてきた。姉さんを見る姉さんの足は僕の方を向いている。スカートが
短くないので残念ながら中を見える事はない。だが見ていた。そして考えていた。
僕は絵の塾に通っている。そこに3つ程年上の中のいい人がいるんだが顔は男の僕から
みてもいい人だ。なのでいろいろと経験豊富らしくいつもいろんな事を教えてくれる。
オナニーだってこの人から教えてもらった。そしていつも熱く語ってくれる話がSEXの話。
内容は忘れてしまったがどの話にででくる共通のセリフ、これだけは忘れてない。
気持ちいい。
姉さんを見ながら考えていた。こればっかりはヤバイだろう・・・けど・・・
してみたい・・SEX・・・
恐怖より欲望の気持ちが強くしだいに視線が姉さんの下半身の所に移動していた。
心臓の鼓動が高くなってきた。体も熱くなってきた。そしてチ○コも硬くなってきた。
さっきのからまだ10分も経っていないとゆうのに。僕はまた姉さんに近づいた。
とっとと完結してくれないと他の職人さんが書けないだろ
とDOMの分際でほざいてみる
>>32 途中で割り込んでも問題ない。
他の人たちは連続で書くし。
でもきゅうりさん、続きを速くお願いします。
きゅうりさんのSSのお姉さんを麻琴姉さんに脳内変換してる漏れはOK?
35 :
きゅうり:02/09/20 02:31 ID:NQxgvcbo
>>32の他の人が書けないとゆーのは自分でも考えていました。
社会人で帰りが遅い身なので本当に申し訳ないです。
23日が休みなのでその時に一気に続き書きますのでよろしくお願いします。
続きを待っている人スイマセン。支持があるみたいだで嬉しいっス。
>29
あっしも考えました
18.【礼子姉さんが】エルシス板ローカルルール【仕切ります】(255)
19.ほたちづ厨うぜぇ!(3)
20.エルシスアニメ製作委員会準備室(125)
21.私達、影が薄いの?【礼子】【陽子】(97)
22.エルシスの同人誌を作るぞ!(751)
23.フジTVよ、月9でエルシスやれ!(357)
24.お姉さん達の肖像 エルシスお絵かきスレ(457)
25.神よ!漏れ達に理想的萌え姉を(663)
>36
19
ほたちづ厨うぜぇ!
1:あなたのおねえちゃん:02/0*/** 17:30
何がほたちづキターだお前等ロリ野郎どもは妹にでも萌えてれば良いんだよ!
2:絢乃◆AyaNo/.. :02/0*/** 17:31
>1の姉の絢乃です。
この子は責任を持って、私がお仕置きをしておきます。
よって、以降このスレッドは私が管理させて頂きます。
恐らく次レスでスレストすると思いますが何ら問題はありません。
…覚悟は良いかしら?
いくら弟でも、私の大切な姉妹である、ほたるちゃんと千鶴ちゃんを傷つけるような発言は…許しませんよ?
2:1 :02/0*/** 20:15
俺が悪かったですゴメンナサイお願いですもう許して下さい絢乃姉様。
もう批難スレ立てたりしませんですから…もっと叱ってください。
スレの方針が変わってしまう罠。
お姉さんになりたかった。
17人の姉妹の中で、下から2番目。
一応、お姉ちゃん。
でも、一番下の絢乃はあの通り。
お姉ちゃんらしくしようとしても、逆にこっちが妹みたいに扱われてしまう。
何もできなかった。
だから、弟が出来た時、一番喜んだ。
まだ小さい弟の手を握った時、ようやくお姉ちゃんになれたと思った。
「この子は、ボクの弟なんだ。」
弟は、そんな姉の手を握り返し、笑った。
弟が帰ってくる日、彼女達の話題はたったひとつだった。
「あの子が帰ってきたら、何してあげようかな?」
いつきと亜紀はどちらが一緒に寝てあげるかで口論になっているし、
ほたると千鶴は絵本、あすかと真緒は洋服、奈々と唯はお菓子をそれぞれ作るという。
いつもは寡黙な芹奈でさえ、赤ん坊の抱き方を習おうと、遥と響が見守る中
慣れない手つきで赤ん坊の人形を抱いている。
みんな、それぞれ出来ることがある。
じゃあ、ボクは? ボクが弟に出来ることって、なんだろう?
ボクにしか出来ないこと。ボクだけが、弟にしてあげること。
…何もない。
そんな自分がくやしくなった。
これから一緒に暮らす弟に、自分は何が出来るのだろう?
自問を繰りかえして、何度も繰り返して、答えが出なかった。
ぼろぼろと涙がこぼれる。
自分が何も出来ないというくやしさもあったが、何よりも
自分だけ取り残されているのが辛かった。
このままじゃ、弟を取られてしまう。
初めての弟なのに。やっと、お姉ちゃんになれると思ったのに。
その日、帰ってきた弟に、陽子は一度も触れなかった。
幾年か後、弟が小学生になった頃だっただろうか。
弟が傷だらけで帰ってきたことがあった。
理由を問うても、彼は何も言おうとしなかった。
ただ、「大丈夫だから」と、泥だらけの顔で笑うのだった。
…いじめられている。
陽子はそう直感した。ただ、転んだだけでは教科書は水浸しにならないし、
靴から画鋲が出てきたりはしない。
姉達を心配させまいと、その事を隠そうとする弟の笑顔を見た時、
陽子の心に言い知れぬ何かが迸った。
弟を傷つけられたくやしさ、いじめという姑息な手段への怒り。
だが、その事を知りながら、何もしようとしない自分。
あの子は自分の弟だ。弟を守るのは姉の役目。そして、自分は「お姉ちゃん」。
でも…お姉ちゃんなら他にもいる。弟を守る「お姉ちゃん」は、自分でなくてもいいんだ。
自分でなくても、いい。
「本当に、そう思ってるの?」
「えっ?」
突然の声。振り向いた先に見えたのは、優しい光を放つ丸眼鏡。
「本当に、心の底から、あなたはそう思ってるの?」
「智萌…ちゃん…」
「ここで誰かがなんとかしてあげないと、あの子がどうなってしまうか。
陽子ちゃんも、分かってるでしょう?」
「なら…智萌ちゃんがなんとかすればいいじゃない…」
「陽子ちゃんは、何もしないの?」
「だって! ボクにできることなんて何にもないもん!
それに、ボクがしなくたって、他に出来る子がいるじゃない!
ボクがやる必要なんてないんだよ! ボクに出来ることなんて!
なにも…!」
堰を切ったようにまくし立てる彼女の瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちる。
「…………」
「ボクには何もできないから…! お願い…! あの子を助けてあげて…!!」
崩れ落ちる陽子。本当は自分がなんとかしたい。でも、自分には何もできない。
そのくやしさもあってからか、涙を抑えることが出来ない。
その時、智萌はしゃがみこみ、嗚咽する陽子の頬を両手で包み込んだ。
「…?」
涙を溜めた瞳を見つめる智萌。まっすぐ、力強く、だが、優しく。
陽子はそんな智萌の行動を理解できず、ただ眼鏡越しに伝わる智萌の“何か”に戸惑うだけだった。
やがて、智萌が口を開く。
「…あの子はいつも、放課後体育館の裏に呼び出されてるわ。
相手のグループは3人。校内一の秀才って呼ばれてる子がリーダーね。」
「え…?」
「…別に、後ろに誰かがいるわけじゃないわ。彼ら自身もケンカとかが強いってこともない。
この年の女子なら、勝てない相手じゃない」
「智萌…ちゃん? どういう…」
陽子の涙を指で拭ってあげると、智萌は立ち上がった。
「伝えたかったことはこれだけ。涙は拭いてあげたけど、手は差し伸べないわ。
陽子ちゃんは、自分で立てるでしょう?」
初めて見た、智萌のこんな笑顔。もう、涙は止まっていた。
体を翻し、走り出した。守るべき、弟がいる場所へ。
ボクが、守るんだ。
「ボクの弟に、手を出すな!!」
傷だらけの姉と弟。涙をこらえて、「ありがとう」と言う弟を抱きしめる。
強く、強く。自分の意思で弟を抱いたのは、初めてだった。
「まったく…練習に夢中になるのはいいけど、限度ってもん考えろよ」
「えへへ……ごめん」
「ま、今に始まったことじゃないからいいけどさ。
はい、出来た。しばらく動かさないようにな」
「………」
「陽子姉? まだ痛むの?」
「う、ううん! もう大丈夫! ほら、こうやって立てるし…痛っ!」
「ああ、もう、無理すんなって! 捻挫がそう簡単に治るわけねーだろーが」
「そうだよね…あはは」
「まったく……」
「…………」
「…………」
「………ちょい、ちょい」
「ん? なんだよ」
「………ぎゅ」
「ぅわっ!? よ、よ、陽子姉?!」
「ちょっと、このままでいさせて……」
「…………」
「…ね?」
影が薄いという陽子姉をなんとかしてみました。
いかがなもんでしょうか。
44 :
36:02/09/21 03:22 ID:m0Kag0hn
>37
ナイス!
19.ほたちづ厨うぜぇ!(3)がレス三つで終わってるのは
2レス目→糞スレ立てるなゴルァ!
3スレ目→糸冬 了
てな感じを考えてたんですが、笑わせていただきました。
>43
∧,,∧ ぎゃあ陽子姉ちゃんが可愛いよぅ
ミ,,・∀・ミ
ミuu_@
前スレが落ちちゃった…ごめんよぅ、絢乃姉さん…
もう二度とこんな事をしない様にキツく叱ってくれ!
ここに流れ着いて早ひと月、ずっとROMらせて頂いておりましたが、
やはりエスプリは良いものですね。
拙者、姉属性は持ち合わせておりませぬが、ここはいつも楽しく拝見させて頂いております。
>43
陽子姉様、可愛い過ぎであります。
姉同士、横の繋がりが明確に表現されたエスプリは妹姫よりも遥かに萌えまする。
ロボトミーでもされてそうな妹よりも、叱って下さる姉様に軍配を挙げたい。
陽子姉さんって○スプリで言ったら衛だよなあ。
影薄いってのが意外だが咲……麻琴姉さんや亞里……ゴスロリペアに押されてるのか。
SS保管ページ更新しましたよー
>43さん
転載させていただきました。
>47さん
私はシスプリって全然知らないで色々書いてるん
ですが妹同士の横の繋がりってないんですか?
姉も妹もいける口でのシスター萌えですが、
シスプリは妹12人バラバラに住んでるので。
というより、兄争奪戦みたいで。
>48
「色気を出す姉」ってので、皆随分歳が離れてるのを想像してるのかもしれんが。
正直、そこそこ綺麗な高校生の美少女みたいな感覚でも良いのじゃーないかなと。
52 :
名無しさん@初回限定:02/09/22 12:11 ID:q2PnCHxG
SS希望揚げ
53 :
名無しさん@初回限定:02/09/22 12:28 ID:1eerXNbt
ごめんなさい
SS希望提げ
まだ、姉も弟も小さかった時の事。
「男の子が欲しかったそうだからねー」
そんな理由でつけられた、"麻琴"という名前。
用意される服も、何となく男のような物ばかりで。弟が産まれても、それは変わらず。
「兄弟みたいだ」
なんて言われる事もあった。
別に名前なんて、気にならなかった。男の子と言われても、気にならなかった。
近くの屋敷に越してきた、人形のような少女に会うまでは。
「今日は、何をして遊びましょうか?」
丁寧な物言いの少女の名前は、千鶴。男じゃ絶対ありえないような名前。
女の子らしい服。女の子らしい靴。女の子らしい部屋。……そのどれも気にならなかった。
「お姉ちゃんだもん」
どんな格好だとしても、一緒の部屋でも、弟はお姉ちゃんって頼ってくれる。それだけでよかった。
なのに。
「あれ……? あたしのは?」
3月14日、ホワイトデー。男の子が女の子に、感謝をしながら甘いお菓子をくれる日と思ってた。
「どっちかっつーと、オレ姉ちゃんってーか兄ちゃんって思ってるからさ」
千鶴お姉ちゃんには、マシュマロの包みを渡した弟。はにかみながら言った言葉。
「だから、男が男にあげるってのは変だろ?」
「ち、ちょっとちょっと、あたしは女の子……」
「千鶴お姉ちゃんとかはとっても女の子らしい名前なのにさ。ハッキリ言って、男みたいだけどなぁ」
「…………」
その日、女の子は公園で、一人で泣きました。弟と一緒の部屋だから、自分の部屋では泣けないのです。
(お姉ちゃんでいたい……女の子になりたい……)
そう、泣きながら強く思いました――。
そして、十年あまりの歳月が流れて。
「ほーら、起きなさーいっ!」
がばっと布団が引きはがされる。
「……んがぁ」
「まったく、何時まで寝てるつもりよー……」
制服姿の姉が、ずいっと、ベッドの上に身を乗り出す。
「……ほーら、起きなさーい」
上に重なるような形になり、耳元にふぅっと息を吐きかける。
「起きないと……可愛がっちゃうわよ?」
耳元で囁いた時。弟の目が、とろんと見開かれる。
「お・は・よ」
自分の口元に指を当て、弟の口元に移動。そして、唇のラインをなぞる。
「……ぇ? ……え、え!?」
「ほら、早く起きないと。ち・こ・く、しちゃうわよ。それとも、朝からお姉ちゃんとイイコトしたい?」
麻琴が、ずいっと身を乗り出す。
「ぁ、ぅ……」
形の良い、大きな胸が、迫ってくる。
「ば……、馬鹿なこと言うのも大概にしとけよっ」
どんっと押し飛ばされ、
「……んもぅ」
それでも、これはこれで幸せだと姉は思った。
「姉」で色気出してる、つーとどうも歳が離れてどーこーとか思うけど、
こんな位置から攻めてみるのはどーかとやってみたテスト。
書ければもう1〜2話、麻琴姉さんのヤツを。
ああ・・・ううむ・・・・・(・∀・)イイ!!
弟に殺意を抱いた
ちづねえは屋敷に越してきたのか……
なんか複雑な家庭環境がありそうだな。
あんまりガチガチに決まってないほうが面白いけど(w
61 :
きゅうり:02/09/23 09:52 ID:jRie+tLy
>>31の続きで・・・
再度姉さんの様子を見てみる。・・・相変らずグッスリ寝ている。姿勢も変わらずに。深い眠りに
入っているんだろう。
今まで下半身の方にイタズラした事が無い。いくらなんでもこっちはヤバイだろうとわう考えがあり、
行動に起こせなかった。リミッターがあったのだ。
だけど今の僕にはそれは無い、解除されたいる。
ミニとは言えないけどそこそこ短くしてあるスカートに手を掛ける。
本のページをめくる感じでスカートをめくった・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
無言でそれを眺める。薄いピンク色をした布着れ、パンティーを。
下半身全体を観る。下に行くにつれて細くなっていく白く綺麗な足だ。そして見ただけで
解る柔らかそうな太もも。そしてパンティーの下に隠れている小さなふくらみ。・・触りたい・・
指をふくらみの所に当てる。
「プニョプニョしてる・・・それに・・・あったかいや・・・」
指を縦にふくらみの溝に沿ってゆっくり動かす。パンティーのざらざら感と柔らかさが指越しで
伝わってくる。途中横に動かしたり回転させたりとエロ本や教えてもらった事を思い出しながら
指を動かした。そして・・・変化が現れた。指を見てなぞってみる。湿っているのだ。
「姉さん・・・濡れてる、感じてるの?」
再度ふくらみに指を当てる。・・・温かい、いや、熱い。そしてパンティーの溝の辺りが湿っている。
興奮した。なぜか嬉しかった。そして再度指を動かし、ふと目に止まったふとともをもう片方の手で
撫でるように触った・・・
「うぅーんっ」
一瞬にして凍りついた。
62 :
きゅうり:02/09/23 11:31 ID:jRie+tLy
ぐるぐる頭の中が回っている。コーヒーカップに乗っているような感じだ。
まだ姉さんの顔を見る事ができない。もし起きててこっちを見てたらどうしようと、
すごく恐かった。
反応が無い、何も言ってこない。恐る恐る姉さんの顔を見ている。だが姉さんの顔は見れなかった。
横を向いていたからだ。僕に背を向けるようにして。
「はぁーーー」
ため息を付く。よかった、起きてはいない。バレなかった。両手を床に付きほっとする。
姉さんはただ寝返っただけなのだ。安心した。だけどもうイタズラする勇気が出なかった。
今のでかなりひびったので欲望より恐怖心のが強かったからだ。
立ち上がりエアコンの前に行く。熱くなった体を冷やす。
「まだどきどきしているよ」
なかなか胸の鼓動は収まらなかった。今回のイタズラは今までのと比べてかなり進んだ事をした。
自分でもここまではするとは思ってもいなかったし、これ以上の事もしてみたいとゆう欲もでた。
とりあえず今はここを立ち去ろうと考え部屋に戻ろうとする。その時ある事に気づいた。
臭いだ。
「やばいなー・・・とりあえずこれだけは」
ゴミ箱から臭いの元を出す。5つあるティシュの玉を僕はトイレに持ち込み一個一個流した。
台所に戻り今度は臭い消しのスプレーで部屋中に舞いた。そして最後に部屋の空気を入れ替える為に
窓を全開にした。涼しい風が入ってくる。気持ちいい。天気もよく青空だった。自然と空を眺める。
がその視線に
「なーに、清々しい顔してんのよ健ちゃん」
「み、美希姉さん!」
予想もしていなかった事だったので驚いた。とりあえず会話を交わす。
「びっくりさせないでよ美希姉さん。驚いたよ」
「なーによ。なに動揺してんのよ」
「し、してないって。驚いただけだって」
「ふーーーん」
もしかして観られた・・・と考えが浮んだがそれは無いだろうと思いとりあえず
会話の内容を別なのに振る。
「美希姉さん、今日は劇団の方は・・・」
「今日は夕方から。だから今は自主トレーニング中。今度のは覚える事多いし」
さぁ、みんな、大声で
きゅうりさんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
64 :
きゅうり:02/09/23 12:17 ID:jRie+tLy
美希姉さん・・・お隣さんで小さい頃から遊んでいる一つ年上。一人っ子なので僕は昔から
弟のように面倒見てくれた。性格は明るく行動派でなにか面白い事があるとそれにのめり込む
性格のある人だ。女優を目指していて中学を卒業してすぐ劇団に入り毎日がんばって練習している。
一度観に言った事があるが舞台の上で観る美希姉さんは別人で完璧にその役の人間になりきっていた。
「今度のって・・あっ決まったんだね。今度はどんな役なの?」
「えーとタイトルが、クレシェンド。これってゲームの・・・」
「えーー!!クレシェンドだって!!それって全国のエロゲーマーに姉魔性を叩き込んだあのゲーム!!」
「・・・詳しいわね・・・これって18禁って聞いたけど・・・」
「えっ・・・えーと、まー・・・お、大人の知り合いがいるのでその人から・・・」
「・・・まーいいわ。その主人公の姉さん役のあやめを私が演じるこ・・・」
「あっ、あんですとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「ちょ、ちょっとなに興奮してんのよー」
「ご、ごめんハァーハァー・・・・でも凄いじゃん。ヒロインなんて・・・」
「ヒロイン?違うわよ。ヒロインはえーと・・この子、芦原杏子。この子の話をメインでやるみたい」
それはそれで悪くない・・・・
「ん?ないか言った」
「いやいや、何でもないよ。けど美希姉さんはやっぱりすごいや。本当に才能あるよ女優としての」
「なに言ってんの。まだまだよ。上には上がいるんだから。この世界は」
「いやいやーそんな・・・」
「何してるの」
ビクッとした。振り返ると姉さんが目を擦りながら立っていた。
65 :
きゅうり:02/09/23 13:32 ID:jRie+tLy
姉さんが起きた。表情を見るとかなりまだ眠たそうだ。何度も目を擦り、背伸びをしながら
こちらに近づいて来た。
「お、おはよ姉さん。起きちゃった?」
「そりゃーあんなにも大きな声だしてれば誰でも起きちゃうよ」
「ご、ごめん。つい興奮して話してたもんで・・・」
「興奮して話す?電話でもしてたの?」
「あっ・・・えーと・・・」
姉さんが僕の隣に来る。そして外を眺めた時、表情が変わったのを僕は見逃しなかった。
僕は心の中でしまったなーと思いその場で下を向き、時の流れるのを待った。
「こんにちはお姉さん。」
「・・・こんにちは美希ちゃん」
・・・・・・間があく・・・・・
「・・・いい天気ですね。これだけ気持ちいいとお昼寝もしちゃいますよねー」
「今週はテストだったから」
「あっそーなんですか」
・・・・・会話が続かない。そう、この2人はなぜか仲が良くない。美希姉さんは喋ったりは
しているがそれも挨拶程度で僕にしてくれる劇団とかの話はしたりしない。
姉さんはまず自分からは話掛けない。今みたいに話し掛けられたら答えるとゆう感じだ。
姉さんはあきらかに美希姉さんから距離を置いている。
いつからだろうか。もちろん昔は仲がよかった。姉さんも美希姉さんを妹のように可愛がっていたし
3人で遊ぶのは当たり前の事だったのに・・・
66 :
きゅうり:02/09/23 14:10 ID:jRie+tLy
「健ちゃん、お昼まだでしょ?」
姉さんが僕に話してきた。
「うん・・まだだけど・・・」
「じゃー作るからこっちに来なさい」
と頭を下げ姉さんは台所の方へ移動した。
「えっあっ・・うん解った。・・・じゃー美希姉さん、僕ら昼食べるんで・・・」
「・・・うん、解ったよ。じゃーまたね。劇団の話またしてあげるから」
「うん。楽しみにしてるから。あと公開日決まったら教えてね。それじゃ」
お互いに手を振り別れた。
台所に行き、僕の指定の席に座り料理を待つ。
「おまたせー」
「待ってました!!おっ姉さんの18番料理だ」
「えー何か嫌だなーもっと凄いの作れるよー。けど確かによく作るけど」
「最高だって姉さんの作るこの卵チャーハン!店だったできるよ。卵チャーハン一品だけ。
でもちろん大繁盛。でTVや雑誌の取材やさらに人気アップでそれでガチ○コの鬼コーチ
役で・・・っは無理か。姉さん優しいから。辞めちまえーなんて言えないだろうし」
「ハイハイ、解ったから早く食べなさい。冷めちゃうよ」
姉さんは笑いながら僕に料理を薦めた。
「では、いただきます」
スプーンに山盛りして口に運んだ。美味い!!何回も食べているが全然飽きない。この美味しさを
表現しようとすると・・・・味○に食べさせると○王がうーーまーーいーーぞーーと叫び巨大化
して城を壊す・・・とゆう表現なら解りやすいかな?
「ごちそーさまー」
「ハイハイ、ごちそう様でした」
姉さんを見る、姉さんはとても嬉しそうな笑顔をしていた。姉さんの卵チャーハンも最高だが
このやさしい笑顔も最高にいい。ずっと見ていたい表情だ。
>60
この場合の千鶴姉さんは「お屋敷に越してき深窓のお姉さん」という役割なのではと。
で、ゴスロリチックな服を着た姉妹がいて毎晩ベッドの上で(;゚∀゚)=3ハァハァ
>きゅうりさん
凄く(・∀・)イイ!
いつ姉にバレるんじゃないかとハラハラと感情移入してしまいますた
でも最後はマターリして良かったでつ
>>67 (;´Д`)ハァハァ・・・
69 :
きゅうり:02/09/23 19:44 ID:jRie+tLy
なのに僕は姉さんにあんな酷い事(イタズラ)をしている・・・
もちろんバレたらもうこんな仲の良い関係はできないだう。それはイヤだ。なのに辞める事ができない。
考える、僕は姉さんを愛してしまったのだろう。けどそれは叶える事ができない恋で
実現できない夢物語なんだ。けど思いを抑える事は難しい。なのであんな行動をしているだろう。
回数をこなしてきてドンドン姉さんに対しての思いが強くなってきて今ではSEXしたいと思ってしまった。
そこまでいくと姉さんに気づかれバレるのは当然だ。そしたらもう姉さんとは仲の良い兄弟関係は終了だ。
「またスタート地点に戻るの考えだ・・・」
僕は姉さんが食後に出してくれた紅茶を一気に飲んだ。
70 :
きゅうり:02/09/23 21:57 ID:jRie+tLy
「あっそーそー」
かばんを取り中身を取り出す。それを台所の皿を洗っている姉さんに見せる。
「姉さん、これ」
それを姉さんに差し出す。
「うん?・・あーーー!これってタ○ちゃんとウ○ちゃん人形じゃない。これっても
もしかして・・・」
「そう。あそこのゲーセンにあったUFOキャッチャーのやつ。姉さんこれ取れなくて悔しい
思いしたって言っていたでしょ。」
「そーなの!あの店!!絶対にクレーンに細工してるわよ!!!思わず膝蹴りをか・・・」
「ね、姉さん落ち着いて・・・」
「あらっ、やだやだ・・・えーと・・・ありがとう健ちゃん。すっごく嬉しい。けどよく取れたね」
「へへーまーね。ちょっと・・・ね」
「?」
じつは秘密がある。僕も何回もチャレンジして取れなかった。そして怒りが阻止限界点に近づいた時、
定員さんが来てくれて僕がしていたクレーンの人形の配置を取り易くしてくれた。おかげで人形を
取る事ができた(実話)
「本当にありがとうね。大事にするよ。健ちゃんのその優しい所、私好きだよ」
嬉しかった、あの僕の好きな笑顔を見せてくれたから。取ってきて本当によかった。苦労が報われた。
「て、照れる事言わないでよ・・・じゃー僕、部屋に行くから・・・」
「うん、じゃーね」
僕は照れを隠すため、素早く自分の部屋に移動した。
71 :
きゅうり:02/09/24 00:18 ID:Qj3vAfwH
部屋に入り鍵を掛ける。ベットで横になり天井をボーと眺めながら制服のボタンを外す。
ベルトも外しスボンを脱ぐ。開放感があった。そしてまたボーとしながら思い出す。
姉さんにイタズラしてた時の事を。右手を動かしトランクスをめくる。立ってはいない。だが普段の
状態よりは少し大きい。軽くチ○コを握り擦る、先程の事を思いながら。
記憶に鮮明に残っているた。巨乳ではないけど十分大きく、白く形のいい胸。
そしてとても柔らくて弾力のあった感触。
擦るスピードが速くなる。気持ち良くなってきた。
「うっ・・・うっ・・・うーーん・・・ハァァ・・・ハァァ・・・」
右手に力が入り締め付ける。さらに擦るスピードが上がる。腰が浮いてきた。
「あぁぁ・・・あぁぁ・・・あっあぁぁ・・・」
チャーラララーチャラララーチャララチャラチャラチャーチャーチャー・・・
「!!!」
驚いた。急にケータイが鳴ったので。オナニーを中断してケータイを取る。
このやろーと相手に怒りを覚えながらケータイの画面を見た。
「あっ・・・・美希姉さんからだ」
考える。美希姉さんから連絡なんてめったに無い。だから考えてしまう。何の用事なんだろうと。
とりあえず僕はボタンを押し電話にでた。
学校での姉は、歩けば振り向かない男はいない。そんな人で。
「おい聞いたか? 遥先輩、今度は3−Bの先輩と付き合ってるってよ」
「……へー」
そんな話を聞かない日は無く。
「麻琴先輩って良い体してるよなー」
姉に関する男野郎共の妄想話を聞いて、ブチ切れる事もあったり。
「ねー、たまには一緒にお弁当食べなーい?」
なんて言われて。
「あ、飲み物無い。……ねーぇ? 出ろーって念じれば、母乳って出ると思うかしら?」
……とかクラスの中で言われて、男野郎共から殺意を抱かれる事もあって。
「なに言ってるんですか。私は麻琴さんと、例え学校が違おうと親友と確信しています。その私が言うんですから間違いありません。麻琴さんには不浄な男性との関係なんてありません」
下校途中に出会ったミッション系他校の先輩、姉さんの中学の頃の親友真緒さんによると、男性と付き合いはすれど肉体関係はまだ無いらしく。
あ、先輩となら話せないって説もあったか。
「な、ななななななななに言ってるんですかっ! そ、そんな事は絶対にありませんっ!」
慌てながらだけど、何でも話してもらてる筈の真緒先輩がこういう事言うんだから、間違い無いだろうと思う。
……んじゃ、あの無駄に凄い色気はなんのためにあるんだか。
「へ?」
夕焼けの帰宅時、偶然一緒になったから聞いてみる。
「そりゃ、女の子なんだから綺麗になりたいって欲望があっても良いじゃない」
なんて、微笑まれて顔をのぞき込まれる。
「そりゃ、ね。肉体関係とかそういうのを求めてくる人だっているけども」
……よく弟にそんな事話せんな。
「今はどれだけ男達をはべらせる事ができるか、って記録に挑戦かなぁ。体売ってとかじゃなく、恋愛って真剣勝負。本気で相手を骨抜きにさせられるか、っていう」
やっぱし遊んでるような。
「あ、ちょっと何よその顔。第一皆向こうから声かけてくるし、私が複数人とお付き合いしてる事だって皆承知よ。それでも声かけてくるんだもの」
そりゃ単に『誰が麻琴を落とせるか』って競い合ってるだけだっつの。踊らされてるのはあんたの方だろ?
「違う違う。そこが違うのよ。それを逆手に取って、私がその全員を骨抜きにしようとしてるの」
ミイラ取りをミイラにか?
「ちゃんと成功してるんだからね? たまーに自分一人のモノでなきゃ嫌だとか勘違いする電波がいるけど」
電波、つか純で本気だったらどうすんだよ。
「あ、そういうのはちゃんと分かってるから断る主義。一年生の男の子が顔を真っ赤にしながら『付き合ってください!』なんてのは感涙モノよ? でも、そういう子はもっとステキな恋をした方が良いから思い出をあげる程度かなー」
何それ。
「額にキスしてあげたりとか、一日デートとか」
……まともなんだかまともじゃないんだか。
「そりゃ、ね。結局、男の人のために私は綺麗になった訳じゃないんだけども」
じゃ何で。
「……つまり、その」
あ、あの窓の向こうで読書中っぽいのは千鶴さん。
「……んむ〜! 人が真面目に話してる時に!」
あいででででででででで何すんだよ姉ちゃん!
「こっちにもぉ〜っとナイスバディですんごぉ〜く美人なお姉ちゃんがいるのに何よもー!」
五月蝿いナイスバディで美人な癖に頭ぱーで通ってるだろうが! 千鶴さんみたく知的な所たまには見せてみろ!!
「あ、酷い遥みたいな胸ばっかりに栄養いって頭がぽえぽえになった頭ぱー略してあーぱーと一緒にするなんて!」
誰だよ遥って!!
オチ無し意味無し訳分からん内容だなぁ……。
麻琴姉さん萌え計画ですた。
もちっと綺麗なお姉さんならではの萌えが出せれば良いんだけど。
76 :
きゅうり:02/09/24 22:38 ID:Qj3vAfwH
>>71の続きで・・すいません、もう少しお付き合いください。
「・・・はい、健ですけど」
「はーい健ちゃん、お・ひ・さ」
「さっき会ったばかりだよ美希姉さん」
「電話は久しぶりでしょ」
「まーね、たしかに・・・・久しぶりだね。で、どーしたの?」
「うん。えー・・・・・っと・・・」
妙に引っ張る。なんだろうと考えてしまう。・・・さっきの姉さんとの事かなと思った。
ケータイから美希姉さんの呼吸の音が聞こえる。
「美希姉さーん?」
「今から家に来て!!」
おもわずケータイを耳から離す。美希姉さんは大音量で喋ったからだ。けど言った言葉は
聞こえた。ケータイを再度耳にあてる。すると美希姉さんからの声か聞こえる
「おーーーーい健ちゃーーーーん。どーーーしたのーーーーーー」
「美希姉さん・・・声大きいよー」
「あっごめーんね。でどーする?」
「えっ・・・と・・・なんで?」
「うーん、ちょっと手伝ってほしい事があってねー。それで健ちゃんにお願いしたくて」
「手伝うってー・・何を手伝うの?」
疑問に思う。いままで美希姉さんに手伝って欲しいなんて言われた事なんかなかったからだ。
「いぃぃーーーから、来・て・!困ってるんだから・・・それとも助けてくれないの?・・」
強引だなーと思いながら困っていると言われてたら無視もできない。
「解ったよ美希姉さん。行きますよ」
「よしよし、偉いよー健ちゃん。じゃ、待ってるからね。あっ、ちなみに・・・
姉さんには秘密にして来るんだよ」
なんで?と聞きたかったが姉さんとの今の関係を知っているので、
「解ったよ。じゃー着替えてから行くから」
「うん、ありがと。じゃ待ってるね」
ケータイを切り、ため息を深く一息して着替えを始めた。
秋桜の空ドラマCD化だそうですね
すずねえ(;´Д`)ハァハァ
声が気になるなあ……すずねえの元ネタはまりねえだという話だが……
マロンのサイト見ると寂れてて
人気があるようには見えないんだけど・・・
まあ個人的には面白かったけどさ。
きゅうり様の作品、早く完結しないかなー。
あ、いえ、「さっさと終って消えれ」とかではなく、むしろ真逆。
大変興味深いので、きちんとまとまってから読みたいのです。
なので、美味しいものはあとまで取っておくの心で。続き楽しみ〜♪
>>72-73 こんな1シーンの積み重ねによって綴られてゆくエスプリに心より感動。
「ハッピーエンド」を目指すのではなく、どこまでも綴られる「ネバーエンド」こそが
素敵で美しい物語であると思うわけであります(なんか偉そう)。
麻琴姉さん保守
>72
最初の「遥先輩」ってのは「麻琴先輩」の間違いカナ?
>82
ぁぁぅ、そうです間違いです。
でも、
>「おい聞いたか? 遥先輩、今度は3−Bの先輩と付き合ってるってよ」
というのから、
「ふえー? 付き合ってる〜?
あー、みんな「付き合って」っていうから「いいよ」って言うんだけどね。
何処に行くとかきちんと言ってくれないんだよねぇ。だからいっつも約束立ち消えなんだぁ」
などと妄想してしまった罠。
麻琴姉さんはまた何か書きたいなと思ってるけど他のお姉ちゃんズのも書きたいと思ってたり。
>83
(;´Д`)ハァハァ
>83
あたりを読むとどうにも君望の遙に脳内変換されてしまう。
いやどっちも好きなんですがね。
86 :
名無しさん@初回限定:02/09/29 07:09 ID:UDDn3JpP
遥先輩保守
87 :
きゅうり:02/09/29 11:02 ID:P0E8WLHR
>>76 の続きで。伸ばし伸ばしですいません。
「この家に来るのも久しぶりだなー」
美希姉さんの家の前に立つ。前はいつ来たっけ?と考えて思い出せないくらい久しぶりだ。
正直、ドキドキしている。いくら幼馴染でも女の子の家に行くんだから。それに急に来いって
言うんだからなにがあるんだろうと不安もある。いろいろな思いがある中、チャイムを押した。
ピンポーーーー
「遅い!」
「うわっ、び、びっくりした」
チャイムが鳴り終る前に反応があったので驚いた。予想していなかったので。
「なーんで隣なのにこんなに時間かかるのよ、それに家に来たと思ったらなかなかチャイム
押さないんだし」
「ご、ごめん・・・あ、あのー手ぶらじゃなんかなーと思ってこれ・・・」
袋をチャイムの所に見せる。
「なになにーなーに買ってきてくれたのー。」
あれっと気づく。このチャイムってカメラ付きなのかと。見た目は普通の押しボタン
のチャイムだからだ。なにげなく上を見上げる。すると美希姉さんが2階の
ガラス越しからこちらを見ていた。目が合う。手を振る美希姉さん。
「えーと、ポテチとか・・・」
「えらい!いい子だよー健ちゃん。じゃ、すーぐ行くから」
「はーい」
家の中から怪談を降りる音が聞こえ、玄関のドアが勢いよく開いた。
88 :
きゅうり:02/09/29 12:25 ID:P0E8WLHR
「いらっしゃいませ!マイホームへようこそ!」
「ど、ども」
「お客様お一人ですか?ではご案内しますのでこちらへ」
と手を家の中へ向けて、どうぞっとやっている。スマイル付きで。僕はとりあえずツッコミは
入れず美希姉さんのに従い家の中に入った。
久しぶりに来た美希姉さんの家。玄関を見渡す。きれいに整頓されている。靴箱の所には花も飾った。
「これっておばさんの花?」
玄関の戸締りをしている美希姉さんに質問する。
「そ、おかーさんの世話してる花。三日に一度は換えてるよ」
「おばさん花好きだもんねー」
美希姉さんのおばさんは花が好きで庭にはおばさんの世話している花壇があるが
それはとても立派できれいだった。
「家のみんなも誉めてたよ。綺麗でいい香りがするって」
「うわーそれおかあさん聞いたらニタニタするね絶対」
「姉さんも学校行く時あの花を見る事と香りを嗅ぐのが日課って言ってたし」
「・・・・・そうなんだ」
言ってからしまったと思った。案の定美希姉さんの表情が少し暗くなったのがわかった。
しまったなーと考えていたが美希姉さんはまた先程と同じ笑顔で
「さっ、とりあえず私の部屋に移動しよう」
「うん・・じゃー、おじゃまします・・・」
「はい!どーぞ」
靴を脱ぎ美希姉さんの後ろに付いて行く。後ろ姿を眺める・・・
黒く長い髪を後ろで一つにまとめている。肩までの長さがある。昔から美希姉さんは
ロングで僕も美希姉さんはロングが似合うと思っている。まー見慣れたからってのもあるが。
体も細い。Tシャツがピッタリしているのを着ているので体のラインがよく解る。
姉さんも細いけど美希姉さんも同じぐらい・・・姉さんの体を思いだしながら考えていた。
2階に上がる。階段の所には窓があり光が入るので明るい。
「少し急だから気を付けてね」
「うん」
顔を上に向ける。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
口を開け、目を大きく開いてその視線に入る物に見とれてしまった。
89 :
きゅうり:02/09/29 15:00 ID:P0E8WLHR
スカートの中が丸見えだった。太ももの奥深くにある緑色のパンティーに視線がいく。
見てはいけないとは解っていた。けど視線を換える事はできなかった。
お尻全体を隠す緑色のパンティー。見ただけで解る。とてもやわらかそうだ。そして中心に
ふっくらとした形の山がある。
ゆっくりと階段をあがる。段が少し大きいからだ。美希姉さんも危ないと解っているから
ゆっくりなんだろう。知り合い、しかも美希姉さんだからだろうか?凄く興奮していた。
「じゃーそこにでも座ってて。今飲み物でも持ってくるから。紅茶でよかったよね?」
「あー・・うん。」
まだ興奮していたので顔を見る事ができず、下を向きながら答えた。
「りょーかい。じゃー待っててね」
部屋を出て行き下へ行く美希姉さん。その時みた美希姉さんの顔が真っ赤だったように見えた。
部屋を眺める。やはり女の子だ。綺麗にされている。本棚には本がいっぱいで壁には写真などが
貼ってある。TVがある所にはビデオのテープがたくさん積んである。
「映画・・・好きなんだなー」
たぶんこうゆうのを観て演劇の勉強もしているんだろうなーと思う。目の前の小さな机を見て
みるとなにやら裁縫道具やミシンなどが置いてある。なんだろうと思ってると机の下になにか
あり、手に取ってみる。・・・服だった。まだ完成しいないのでどんな服かは解らなかった。
もう一度部屋を眺め壁に貼ってあった写真の所を見た。10枚くらい貼ってある。どんなのが写って
いるのが見てみたかったので立ち上がり写真を見た。
大勢で写っている物や数人で写っている物、学生時代の写真なんかもあった。
あっと思う写真を2枚見つけた。一枚は・・・僕との写真だ。これは覚えてる。美希姉さんの卒業式
の時に撮った写真だ。しかし・・・かなり照れる写真だ。美希姉さんが後ろから抱きついてきて
片手を腰に回してもう片方はピース。驚いた表情の自分に笑ってしまう。
もう一枚は・・・僕の知らない人とのツーショットの写真だ。男の人との。
なぜ、この写真が気になったかと言うと、美希姉さんがとってもいい表情で仲がよさそうな写真で
恋人同士みたいだったからだ。
なんか・・・嫌な気分だった。そんな気分の中、美希姉さんが部屋に戻ってきた。
90 :
きゅうり:02/09/30 00:53 ID:CwZS+2Yz
「おまたせー・・ってこら!なに見てんのよー」
「あっ・・いや・・写真を・・・」
テーブルの上に飲み物を置いて美希姉さんが僕の隣に立つ。だが表情をみると別に怒っているようには
見えない。
「ここに貼ってあるのはお気に入りの写真。これは中学・・・」
美希姉さんが一枚一枚の写真の説明をしてくれる。楽しそうにその時の事をいろいろ教えてくれた。
そして僕との写真の説明に入る。やはり理由が聞きたくなる。
「僕との写真もお気に入りなんだ。どーして?」
すると美希姉さんはニターと笑って僕を見つめる。
「なになにー理由聞きたいのー」
「え、いや、別にいいんだけど・・・」
照れた、かなり照れた。顔を横へ向ける。今の僕の顔を見られたくなかったからだ。
「ふふっ照れちゃって。かわいい奴め・・・」
頭をなでなでされる。照れ度30%↑。さらに絶対顔を見られたくない状態になった。
「さっ健ちゃん。とりあえず座って紅茶でも飲んで飲んでー」
テーブルの所に戻り座る。僕の前に置かれた紅茶入りのコップを持ち、それに用意されていたミルクを
入れる。それをスプーンでかき混ぜる。何回も・・・・
いつもだったらみんなに何回もかき混ぜてはいない。時間にして5秒ぐらいで止めるが今は止めずにいた。
写真でツーショットで写っていた男の事は説明されなかったので教えてほしかったからだ。
知りたい・・・けどなんて聞こう?と考えをしながらスプーンを回していた。
「そんなにかき混ぜて・・・もう大丈夫だと思うよ」
「えっ・・・あーごめんなさい・・・」
回すのを辞めてできたミルクティーを飲む。
「どお、健ちゃん?」
「うん、バッチリだよ。ミルクもたくさん入ってるしね」
「本当に健ちゃんはミルクティーが好きだもんねー。」
テーブルに肘を突きながら笑っていた。僕が昔からミルクティーを変わらず好きで
あった事がおかしかったのだろう。
ドキドキな展開です。つ・続きを、続きを下さい(薬切れかけ?)。
夢をみていたんだよ?
お姉ちゃんはね、君と。
ずーっと、ずっと、ゆっくりと、のんびりと
朝の日の光を浴びて、私の胸に抱かれた君は、太陽にも負けないぐらいほほえんで
木洩れ日の差すこの世界で、君をみつけた私は、笑いがこぼれるほどときめいて
月の光の中で、眠れない君は、ずっと私に抱かれて、私を抱いて。
ずーっと、ずっと、ゆっくりと、のんびりと
その世界は永遠に終わらないんだ。
『あははっ、そんなわけ……ないじゃない』
私はいつも夢をみる、甘い夢、砂糖まみれの世界
その世界ではね、私はずーっと、君のそばにいるんだ。
よく考えてみて?
私と君はずっといっしょなんだよ?
君にはうまれた時から私がついているんだよ。
私は君がうまれてドキドキしたよ。
神様は私に君をくれた。
だから私は君にいっぱい愛をあげる。
初めて君の見せてくれた笑顔はね、すっごく可愛かったんだ。
君はね、私の腕の中でほほえんで
その笑顔にはね、欲しかった優しい面影があって
君の小さな呼吸が、楽しい歌声に聴こえて
それが私にとって、たった一つの大切なもの。
『卑怯だよ、私もそこに……居たいよ』
あれっ? ……なんで?
わらってよ、いつもみたいにほほえんで。
嬉しくないの? 悲しいの?
そんなこと……ないよね。
私は……私はどこに行くの?
嘘、虚飾だらけの世界。
厭、ここに居たい。
もう要らない。
―――――
「……さん、響姉さん!!」
近づいてくる君の声。
夢の終わり。
「……う……ん」
目が覚めるとそこは薄暗い部屋。
君と、私と。
「うなされてたよ、姉さん」
夢の中みたいに笑ってない君と。
「……なに?」
「いやっ、部屋の前通ったら姉さんの声が……」
「勝手に……入らないでくれる?」
「……うん、……ごめん」
私の壁、君の壁、そう、夢とは違う。
時間は残酷。
私は止まったままなのに、私をおいて流れていく。
君も私をおいていく。
気づいてしまったの。
時間が傷を癒してくれるなんて嘘だって気づいた。
手首に残る醜い傷はずっと私を閉じ込める。
『違う、違うよ、嘘だよ、私が悪いの』
君はずっと目の前で黙ったまま。
何か言いたいの? 何も言えないの?
いらいらする。
「一人に……なりたいの」
「ごっごめん、出ていくね……」
私をおいていく君。
正直、今の響姉さんを見るのが辛い。
俺にも家族にも、姉さんは何も話さない。
あの日、思い出したくもないあの日以来、姉さんはずっと一人で……
何も言ってくれなきゃ何も出来ないよ。
何も……聞けないよ。
みんな心配してる、他の姉さん達も……
俺なんて小さい頃からずっと可愛がってもらってたし。
もう、無理なのかな……
ただ俺は、昔みたいにいつも笑って……笑顔でいてほしいだけなのに。
何があったなんていまさらどうでもいい。
ただそこに姉さんがいるだけで楽しかったあの日……
取り戻したい。
返してほしい。
願ってるだけじゃ何も変わらない……だけど……
俺には無理なのか?
俺が頼りないのか?
俺は無力で……
「にゃー」
にゃー そう、俺の今の気分はにゃー……??
「ふぁっ、たいすけ!! 声だしちゃ駄目!」
目の前に唯姉さんの後姿が……たいすけって誰だ?
「唯姉さん、何してるの?」
振り返る唯姉さん……何かを抱えている
「にゃん」
「あぁー、いつからそこに? にゃん、ねっ、猫の真似だよ」
見えてるよ、猫。
そう、うちで飼ってるたいすけ。ちょっといたずらっ子だけど可愛い猫だ。
いやっ、違うだろ、飼ってないはずだ。
「どうしたの? その猫」
「ちっ違うの! この子はね、お隣の伊佐坂さんところの『たいすけ』なの、預かって
るだけなの!! 拾ってきたわけじゃないのよ!!」
「にゃー」
「ほらっ、たいすけもそうだって言ってるでしょ!! 買い物帰りにご飯あげたらうち
までついてきたなんて事はないのよ!! 絢乃ちゃんには絶対内緒だよ!!」
なんでそんなに必死なんだ?
うん? しかも隣は伊佐坂さんじゃないだろ?
「はぁー……」
そんなことはどうでもいいか……
今は唯姉さんとじゃれあってる気分じゃない……
「どうしたの?」
「……はぁー」
「まっ、まさか!! この子抱きたいの?」
「はぁ?」
なに言ってるんだこの人は?
「しかたないなー、ちょっとだけ抱かせてあげる。乱暴にしちゃ駄目だよ」
「いやっ、あの……」
「ふぎゃー!!!!」
「うわわっ暴れちゃ駄目だよー」
先に動いたのは相手だった、姉さんの腕を離れたかと思うと次の瞬間には鋭い爪を振り
かぶっていた。それはまったく無駄のない動作、野生の動物の本能を剥き出しにしてい
たと言ってもいい。しかし俺は上半身を後ろに反らすことによってその爪をかわした。
そして俺は相手を捕まえようと腕を伸ばした。だがしかし! 柔軟な動きでそれをかわ
す。俺は無理な体勢で相手を捕まえようとしたためその場に倒れこんでしまった。すか
さず相手の爪がきらめく。なんと相手は俺の頚動脈を狙ってきた。やばい! これは避
けられない。俺は傷を負う覚悟で腕を出し首を庇った。すると相手はくるっと肉球を返
し、爪の軌道を逸らした。相手の瞳がきらっと光ったと思うと次の瞬間……
「たいすけ! やめなさい!!」
「にゃ、にゃー!!」
たいすけは走り去っていった。
「大丈夫なの? 怪我はない?」
「だっ、大丈夫だよ、姉さん、ちょっとじゃれあってただけさ」
やばかった。奴は俺を殺す気だった。
つよがりを言いながら俺は考えていた、次の戦いは生死を賭けたものに……
「……って、奴は?」
「ふぇっ? ああー、たいすけどっか行っちゃった!! どうしよう、絢乃ちゃんにば
れたら大変だよー」
そういうわけで、どういうわけだか……
俺はうちに紛れ込んだ野良猫を唯姉さんと探すはめになってしまった……
かりかりかり
なにか聴こえる? なんだろう、幻聴?
私はそこまでおかしくなったんだ。
仕方ないか。私なんかこのまま壊れてしまえばいいんだ。
かりかりかり
違う、はっきりと、ドアの方で音がする。
なんだろう?
かりかりかり
うるさい……
私は体を起こしてみた。
まだ動くんだ。
動くんだ? なにを考えてるんだろう? たまに自分が理解できない。
やっぱり私はおかしい。
かりかりかり
「……もう」
私は音のする方へ歩いていき、ゆっくりとドアを開けた。
そこにいた小動物。
ちょこんと座って私を見て一言。
「にゃん」
「……嘘……誰?」
「君は……誰?」
「にゃー」
近づいてくる猫、可愛い……でも……
「入らないほうが……いいよ……ここは、暗いよ?」
「にゃ? にゃー、ごろごろ」
それでも近づいてくる……どうしよう。
「おいで……ベットに行こう」
「にゃん」
ちょこんとベットの上に乗る猫。
『汚れてないものは綺麗に見える、私には眩しいよね』
「君は……いいね」
「にゃ?」
「私より……綺麗」
「にゃん」
猫に話しても仕方がないよ?
「私の罪……誰にも言えないの……教えてあげる」
「にゃー」
「聞いて……くれる……」
「にゃん」
お久しぶりです。
新しいスレで文章書くのははじめてですねー
今回のお話は、すこし受けつけない人もいるかもしれません。
弟視点と響姉さん視点がコロコロ変わるし……
長いですがうざかったらスルーして下さいね。
続きは……うーん、明日。
SS保管ページ更新しましたよー
>麻琴姉さんを可愛くしてみよう計画
転載させていただきました。
>100
響姉さんに何があったのか分かるのかなー?
それについては「知りたいけど知りたくない」みたいな事もあるけど、
やるとしたらある意味挑戦やね。がんがって。
唯姉さんと猫探し。
なんでこんなことしてるんだ? 俺は?
こんなことより俺は響姉さんのことを……
「どうしよう、どうしよう、絢乃ちゃんにみつかっちゃうよー、ふぇーん」
姉さんはこんな調子だし……泣いてるし。
って泣くなよ! そんなに絢乃姉ちゃんが怖いのか? ……怖いけど。
「とっ、とりあえずみんなの部屋をまわってみようよ、姉さん」
「ふぇっ、うん、ありがとー」
………………
…………
……
いない……見事なまでにみつからない。
そりゃこの家は18人も住んでるから広いけど、なんで猫一匹みつけられないんだ?
「たいすけどこー……そろそろ夕食のしたくしなきゃ……たいすけー……夕食」
姉さんはこんな調子だし……壊れてるし。
って壊れるなよ!
結局絢乃姉ちゃんの部屋に探しに行ったら
「なに!? 野良猫拾ってきたの! どうしてそんなことするのこの子は!! お仕置きよっ!」
「あっ、絢乃ちゃん、この子も悪気があったわけじゃないと思うの」
「唯姉様、そこをどいてください! 今日こそはほんとに……」
「絢乃ちゃん、私もちゃんと探してるから許してあげて」
「……唯姉様がそこまでおっしゃるんなら……でも、猫なんて……」
「わかってる、ちゃんと後でみんなで……ごめんね」
「……はい」
絢乃姉ちゃんは猫が嫌いなのか?
唯姉さんが庇ってくれたけど……ってあれっ? 今の回想おかしくないか?
「たいすけー……夕食ー……たいすけー……夕食」
……とりあえず、ご飯を作ってもらおう。
「姉さん、後は俺に任せてご飯作ってきたら」
「でも、たいすけが……」
「大丈夫だよ、後探してないところは少しだけだし」
「うん、ごめんね、ありがとー」
唯姉さんは素敵な笑顔を残して去っていった。
…………
あとは響姉さんの部屋か……姉さん……
「響姉さん……入るよ」
「……ちょ、ちょっと……待って」
なんなんだ? 珍しく慌ててる。着替えでもしてたのか?
「……いいよ、入っても」
「うん」
ドアを開ける、ベットの上で毛布にくるまってる姉さん。
なんなんだ? 一体?
「ぐっ、具合でも悪いの?」
「……うっ、うん」
「えっ!! 大丈夫!? 病院行こうか?」
「そんな……たいしたこと」
もこもこ
「いやっ……」
「どうしたの!?」
「なんでも……ない」
今、毛布が動いた!? いやっ、姉さんが動いただけさ。
「なにか……用?」
「あのね、唯姉さんが拾ってきた、ね……」
もこもこ
「やっ……駄目」
「なにが!? だっ、大丈夫!?」
「なんでも……ない」
「でも、今、毛布が……」
もこもこ
「あっ、……うんっ、駄目よ」
毛布の下から何かが出てくる。
不吉な気配……この気配は!!
「ふぎゃー!!!!」
奴だ!! 2度目の対峙。こんなところで再会するとは……好敵手を見つけた奴の瞳は
薄暗いこの部屋の中できらりと光った。この状況は不利だ。相手は野生動物、俺はまだ
この部屋に入ったばかりで暗闇に目が慣れてない。くそっ、今回は先手必勝だ! 俺は
勘を頼りに奴の気配の方向に腕を伸ばした。しかしその手は勢い余って空を掴む。ぐっ
隙を作ってしまった、やばい! 俺の半身はがら空きだ。その刹那、きらりと光る瞳が
見えた。やはり奴はこの隙を見逃さないか……奴は姉さんのベットから一瞬の内に俺の
背後に回っていた。そして肉球を……
「……おいで」
「にゃー」
とことこっと姉さんの方に近づくたいすけ。
「姉さん! 邪魔しないでくれよ! こいつと俺とは生死を賭けた戦いを演じなければ
いけない宿命なんだ!!」
「なに言ってるの……馬鹿?」
「にゃん」
馬鹿にされた……猫にまで……
「まっまぁ、それはおいといて、そいつを探してたんだよ」
「知ってるの? ……この子」
「ああ、そいつ『たいすけ』って言うんだ」
「……メスよ……この子」
おいおい、唯姉さん……
「違うんだよ、唯姉さんが拾ってきたんだ! 俺が名前つけたんじゃないよ」
「そう……唯、相変わらずね……」
俺は響姉さんと話しながら懐かしいものを感じていた。
こんなにちゃんと話せたのはいつ以来だろう……
少しつたない会話、だけど
なんだか嬉しかった。
「知らないと思うけど……唯はね、小さい頃から良く……拾ってきたの」
「へぇー、そうなんだ」
「それでね、姉妹みんなで……そのたびに引き取り先を探すの……」
「大変だなー」
「見つかった後が大変なのよ……唯、泣いちゃうから……」
「そうなんだよ、さっき一緒に探してるときも半泣きでさー」
「でも、一番泣いてたのは……小さかった絢乃」
「うそっ、絢乃姉ちゃんが!!」
「絢乃が泣くから、唯、……拾ってこなくなったんだよ」
だからあんなに絢乃姉ちゃんにばれるのを嫌がってたのか……
そっか……このまま俺が拾ってきたことにしとくか。
「でも姉さん、どうしたの?」
「なにが?」
「なんだか良くしゃべるから……」
「……」
まずい、変な事言っちゃったかな?
「うん……すこしね……」
「うん?」
「この子のおかげ……かな?」
「にゃー」
たいすけ?? よくわからないが……まぁ、いいか。
………………
…………
……
楽しい。楽しい?
ずっと感じてなかった。
君と、私と、そして猫。
不思議と自然に会話が弾む。
夢で見た世界。夢でしか見れない世界。
私はもっとここに居たかった。
「それでね……お姉ちゃんはね」
「うん」
それは突然やってきた。痛み。
「あれっ、……なんでだろ?……うぅ」
「どっ、どうしたの?」
「……痛い……」
「何が?」
「痛いよ……胸が……痛いの」
「大丈夫!? 姉さん!! しっかりしてくれよ」
わからない。
楽しい、悲しい、嬉しい、哀しい……
『これは罰だよ、卑怯な私への罰』
「痛い……胸が痛いよ……」
「ああ!! 姉さん!? 病院? 医者? どうすればいいんだ!!」
『私は罪を犯したの、だから私に罰を与えるんだよ?』
『私は悪くないじゃない、ただ……』
「とっとりあえず、救急車!!」
「……待って、ここに居て……お願い」
「でも……」
『私は愛してしまったもの、罪深い女』
『仕方ないじゃない!! ずっと一緒だったんだもの! 他は見えないよ』
「ずっと、……手……握ってて……」
「でも、姉さん!!」
「いい……から」
『私が愛してしまったのは……』
『やめて……言わないで……』
私は意識を失った。
………………
…………
……
―――――
すべてが止まったあの日。気づいてしまったんだ。
私が愛してしまったのはたった一人。
唯一の存在。
最初はただ、自然に君と過ごす日々が心地よくて
いつもそこには笑顔があって
私は君にいっぱい愛情をあげた。
それが変わったのはいつからだろう?
君はいつも笑顔で、私をまっすぐに見てくれる。
どうして、そんな笑顔を私に向けるの?
壊さないで欲しいのに・・・
その笑顔で壊れるんだよ。
『……抱いて……、いつもの夢のように……』
『……あはっ、夢だからなにがあっても笑えるよね……』
『……抱いて、ずっと私を抱いてて……』
壊れた日。
私は自分に罰を与えた。
―――――
「……さん、響姉さん!!」
「にゃー、にゃー」
近づいてくる君の声、猫の声。
「……う……ん」
「よかったぁー、ぐすっ、もう目を覚まさないのかと思った……」
「……泣いてるの?」
「どうして……どうしてこんなことになったんだよ……」
ごめんね、全部、私の所為。
私が悪いの。君はなにも悪くないのよ。
「大丈夫だよ……大丈夫」
「だって……姉さん、こんなの……」
「泣かないで……」
ずっと握ってくれてた君の手。
あたたかかった。
そっと、ゆっくりと撫でてあげた。
「いつかさぁ、いつか毎日……」
「……なに?」
「さっきみたいに、昔の様に、ちゃんと……笑いあえたらいいのにね」
「……うん」
『無理だよ』
私はその声が聞こえないふりをした。
その日はよくわからなかった。
響姉さんがどうしてあんなふうになってしまったのか?
全然わからない。
一つだけわかったのは、やっぱり昔のように
姉さんと過ごすと、心地いい。
俺にできること……なにかみつかるといいな。
「絢乃姉ちゃん、この猫飼ってもいい?」
「あなたが拾ってきたのでしょう!! ちゃんと責任持てるの!?」
「うっ、うん、ちゃんと責任持つから……お願い」
「動物ってそんなに簡単に飼っていいものじゃないのよ!! わかってるの!?」
「うん、真剣に考えてるよ……それに、響姉さんもこの猫、気にいってるから」
「響姉様が……そう、わかった」
「ほんとっ、ありがと」
「でも!! ちゃんと面倒見ないとお仕置きですからね!!」
「うっうん」
絢乃姉ちゃんはその場を颯爽と去っていった。
相変わらず男前だ。
「ありがとー、絢乃ちゃんに私がたいすけ連れてきたって言わなかったんだねー」
「それはいいんだけどさー、たいすけメスだよ……」
「ふぇっ? じゃあ、たいすけ子ちゃん?」
「……たいすけでいいと思う」
こうしてたいすけ(女)はうちの家族の一員になった。
結局男は俺一人……
次の日、絢乃姉ちゃんは猫あやしグッズ(癒し系)を大量に買ってきた。
長々と失礼しました。
イイッ!!
響姉でここまで書けるとは…。しかも唯姉もしっかり可愛い。
稚拙なのばっか書いてる自分を思うと、精進せねば。
響姉さん(;´Д`)ハァハァ
いやー良かったっす。
たいすけってどっかで聞いた事あるなと思ってたら、日当たり良好?
GBA版のFEでリリーナじゃなく
セシリア将軍と師弟結婚させた折れはここに居ていいんでしょうか?
>112
( ゚Д゚)bΣ
>115
安心してください、漏れもセシリアさんはお姉さんキャラとしてハァハァしてます。
当然ケコーンさせますた。お姉さん的エピソードを妄想してハァハァしたし。
…ユーノお姉ちゃんi&シャニーのなでなででハァハァでも可。
117 :
112:02/10/02 06:34 ID:iPSCeGEp
>114さん
たいすけは適当です。
日当たり良好はあまり覚えてないですがそれが残ってたのかもしれませんねー
今回のはさらりと残酷なので皆さん受けつけないかなーって思ってたんですが
受けつけてもらえて嬉しいです。
響さんが心から笑える日は……
では、また。
>>116 お姉さん的もいいが、師弟的エピソードを想像してみてもハァハァ。
>>119 このスレ読んで思い出したけど
うちの親父7人姉弟の一番下。
上は全部姉。
>>119 じゃあ、17姉の家に大家族密着番組が取材にきたらどんな感じになるのかな?
ところで119が紹介したスレの730みて思ったんだけど
17姉の親って、余程男子が欲しかったんだろうな。
はっ!、もしかして麻琴姉さんの男みたいな名前ってのは
この親の気持ちのあらわれか?
奈々「18人で生活をしている訳ですけど、それといった"苦労"も、最早日常生活の類なので、気になりません。みんなのお弁当作ったり、家計簿書いたり」
亜紀「私は……とても良い家族だと思います。でも、昔からずっと見てきたから……近頃ちょっと下の子が心配です」
礼子「お姉様も弟も、特徴や癖が強くて困ります。服装の態度の乱れは心の乱れ! というぐらいに気をつかって欲しいな、って思うんですけど」
唯「えっ、きょうのご飯? え、えっとっ、まだそんなに色々できてないのにっ。今日はバイキング料理だから、戦利品並べまくる海賊みたいにたくさんいっぱい……。あーっ! ザザムシ煮過ぎちゃうっ!」
陽子「んー……他の子と比べて女の子っぽくないのが、ちょっと……アレかなぁ。スポーツ好きってのも、ボクぐらいだしぃ……」
いつき「ほらほら! 降参しない方が良い感じの感触を味わい続けられるわよ〜? 何? 何してるかって? 弟を実験台にプロレス寝技の訓練〜。ほれほれ〜次いくよ〜」
芹奈「大家族の取材? ふーん……。面白いとは思いますけども。家族に迷惑をかける事の、無いように願います」
あすか「まじかるまじかる〜……ってあれぇ!? tv! わーわーどーしよどーしよー! ね、ちょっと待って待って! 今とっておきの衣装あの子に着せるから!」
真緒「家族がたくさんいるっていうのは……とても不思議な感覚です。私は、自らに沢山の幸せを下さる神様に、とてもとても感謝しています」
絢乃「あなた、何ですか。人に物を訪ねる時はまず自分から言うのが筋っていう物です。第一tvの取材なんて、私は元々反対だっ…(小一時間編集でカット)」
ほたる「――わ……わた……し……? …………。ぇ……と……。その……。
……しろか……くろの……、レースがついたようなふく……いま着ているみたい……なのと……、…………、……好き……です」
千鶴「恐らく、他のお姉様方や弟、妹も同じ事を言うと思います。ですから、私は『毎日がとても素敵です』とだけ」
麻琴「んー? この綺麗なお姉さんの前についに取材? あらら、照れるわねー。……え、違う? あー、例の大家族の。ちなみに、家族で一番スタイルが良いのはわ・た・し」
華奈「む、むむっ、わたしはいちばんとししたではありません! おねーちゃんなんですっ! むむっ、どーして飴玉さしだすのぉっ! うん、ちょーだい♪」
智萌「……何? ……邪魔しないで。……何? あなたたち。私に対抗するためあの子が雇った探偵会社?」
響「……出てってください。何も……話したくないんです、私は……」
遥「あれー、おきゃくさんー? え、ちがう? あ、しろいぬやまとの宅配ー? え、それも違うの?
んー、じゃー。あ! この間礼子ちゃんが買ったバストアップなんとかの返品? あれ、ぜーんぜん駄目だったみたいだよぉ。
たまにこっそりみんなつかってたけどぉ。私はいちばんおーきーからつかわなかったんだけどー」
ちょっとイマイチ。
>122-123
>ちょっとイマイチ。
そんなことありません。姉様方の個々の反応が愉快で大変結構です。
強いて言うなら、行間が詰まってて読み難いです(w。
>123
このテレビクルーは絢乃姉さんに小一時間詰め寄られたのか
ウラヤマスィ
問題は礼子姉様が貧乳で悩んでいること、そして麻琴姉さんを差し置いて遥姉さんがNO1巨乳という事ではないのかッ!
ナンバー1巨乳!? しかもバカ!?
しかも童顔!?(そんな設定はない)
いかん、狂い萌えだ。
あ〜遥姉さんをバカって言った〜
絢乃姉ちゃんに言ってやろ言ってやろ〜
>128
告げ口も綾乃姉さんに叱られるぞ
>>129 絢乃「私の名前を間違えるなんてどういうことなの!!
今からたっぷりお仕置きしてあげるから
ちょっとそこに座りなさい!!」
131 :
きゅうり:02/10/07 11:42 ID:ojidR6Ge
ここのSS職人さんのは勉強になるなー。自分もがんばろー。
>>90 の続きです。
「そ、それで美希姉さん、用事ってなんなの」
テレを隠すため、話題を変える。もともと聞きたかった事でもあるし。
「えーーーーーっと・・・」
先程まで笑っていた表情が苦笑いになった。視線も僕に合わせずに黙りこんでしまった。
なにか言いたそうだ。見ただけでなんとなく解る。もごもごしてほっぺの辺りをかいている。
--めずらしいなー。美希姉さんが僕にこんな姿見せるなんて--
性格もあるが小さい頃から一緒なので美希姉さんは僕には言いたい事はハッキリ言ってくる。
それが今はこうだ。気になる。よほど言いにくい事なのだろうか。
「美希姉さん?」
「え!・・・えーーとね・・・・」
「・・・なにかあったの?」
「うーーーん・・・」
不安になってきた。美希姉さんがここまで言い出せないなんて。
「なにか・・・困った事でもあったの?」
いきなり顔を上げ
「そ、そーーなのよ!えっとね・・これこれこれ!これを手伝ってもらおーかなーと」
意気よいよくテーブルの下から取り出した物を僕に見せる。
「え!えっと・・・服・・・」
急な事だったので僕自身とても驚いてしまった。美希姉さんの手には先程見た服が握られていた。
目をパッチリさせて顔を真っ赤にしてる美希姉さん・・・かわいかった。
僕はその今まで見た事がない姿を見た事がとても嬉しかった。
きゅうりさんキター
ところで「きゅうり」ってハンドルネームですよね
もしかしてSSのタイトルだったりして(W
133 :
きゅうり:02/10/07 13:33 ID:ojidR6Ge
「こ、これ今度の劇の衣装なんだけど、まだね完成してなくてー・・んーでね、
手伝ってほしいかなと思ってー・・・ほ、ほら!うちってそんなに大きくない所
だから衣装屋さんに頼むお金無いからね、こうして自分達で衣装作ってるのよ。
でね、私こうゆうの結構できるんで他の子の衣装なんかも頼まれてやるんだけど
えっと・・えー今回はちょっと時間が足らなくてーーそれで健ちゃんに手伝って
もらおっかなーと思って呼んだのよ・・・」
話終えた美希姉さんは自分のコップを持ち一気に飲んでいた。とりあえず飲み終わるのを
待った。
「でも手伝うって言っても・・・僕裁縫なんてできないよー」
「ボタン付けるぐらならできるでしょ?」
「まーボタン付けるぐらいならできるけど・・・」
「よし!じゃー決まりね」
「で、でもさー」
「でも?」
「僕がやるより美希姉さんの方がいいと思うんだけど・・・」
「なんで?」
「いや、僕そんなにうまくできないし、それにボタンだったらす・・・」
「いーから手伝いなさい!!」
「は、はい!」
いつのまにかいつもの美希姉さんに戻っていた。さっきの動揺していた姿はどこえ行ったんだ・・・
134 :
きゅうり:02/10/07 13:34 ID:ojidR6Ge
美希姉さんが用意をしている。先程見た裁縫道具やミシンなどをセットしている。
服を見てみる。学校の制服だ。確かに未完成だけどだいたいは終わっている。
あとは細かい所ってな感じだ。
美希姉さんから説明を受ける。まーとは言っても作業は簡単だ。決められた位置にボタンを
付けるだけ。裁縫道具から糸と針を出し早速作業に入る。まずは・・・針に糸を通す作業だ。
糸を口に入れて湿らして・・・・・・・・・・・NO!!通らない。糸の先が微妙に広がっている。
もう一度湿らして・・・・・・・・・・・・・・ジーザス!!針の穴を通るとき先端が広がって通らない。
ならば先端を回転させてとんがらせて湿らして・・では・・・・・・・・・・・・・
ムキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!怒り度↑
「どーしたの?ないか問題でも・・・・ってまだなにもしてないじゃない?」
美希姉さんが呆れた声で言う。
「美希ねーさーん・・・・」
しょんぼりした声で答え、美希姉さんを見る。すると美希姉さんは優しく微笑んでこっちにきて
くれた。隣に座って状態を見る。
「なんだ、糸が通らないの?ちょっと針見して・・・あーこれは又針穴の小さいやつ選んだねー」
美希姉さんが裁縫道具から別の針を出してくれた。
「これなら針穴が大きいから通すの簡単だよ。あっ糸貸して」
そう言って僕から糸を受け取った美希姉さんは糸を口に入れた。
「あっ」
思わず声が出てしまった。美希姉さんが僕を見てなに?って顔をしはていたがすぐに
針を通す作業に移っていた。
--間接キスだ・・・・--
ドキドキしてしまった。僕が口の中に入れて湿らしていた糸を美希姉さんが・・口の・・中に・・
こんな事でドキドキするなんて自分は小学生か・・・と思ったがドキドキしてしまう。
「はい、できたよ。おまけで玉結びもしといたよ」
「あ、ああぁぁありがとー」
美希姉さんが僕の手を握り針を渡してくれた。おかげでさらに意識してしまい、ドキドキ度
はさらに上昇した。
135 :
きゅうり:02/10/07 16:34 ID:ojidR6Ge
ブス・・・・ブス・・・・ブス・・・・ブス・・・・ブス・・・・ブス・・・・
ブス・・ブス・・ブス・・ブス・・ブス・・ブス・・ブス・ブ!?
「痛っ」
やってしまった。ボタンを縫うのが以外とうまくできて波に乗ってきてスピードを上げたら
指に刺してしまった。調子こいてしまった。・・・さっきの興奮のせいだろうか?
指に赤い点が。痛みは無いが衣装に血がついたら大変だ。美希姉さんに言ってバンドエイドと
思ったがまだ照れがあったので言えなかった。怪しまれないように目で全体を見る・・・
するとセロハンテープが手の届く所にあるのを発見した。
--よし、これでOKっと--
セロハンテープを傷の所に巻いてバンドエイドの代わりにする。血はもう止まっているので
大丈夫であろう。ふたたびボタンを縫う作業を始めた。血を抜いたからだろうか?冷静さも
もどったので今度はゆっくりに縫うことにした。
「ねー健ちゃん、質問していい?}
「・・・なーに?」
「今・・・付き合ってる子いるの?」
--やっぱりきたか・・・--
驚きはあまり無い。覚悟していたからだ。この手の質問はあるだろうとすでに心構えがあったからだ。
もちろん答えは用意している。
「いないよ。好きな子とかもとくにいないし」
「へーそうなんだ。好きな子もいないんだ・・・」
次に質問してくるであろう「なら好きな子は?」の答えと一緒に答えた。
「けど健ちゃんの事好きな子は絶対いるよ」
「いないって」
「なんでそう思うの?」
「だって・・・僕って頼りないし、力も無い。頭も良くないしスポーツもできるって訳でも
ないしさ・・・」
「けど健ちゃんはやさしいよ。他人に対してやさしさがある。考えてくれて思ってくれる。
引っ張ってくれる人もいいけど一緒に並んで歩いてくれる人を望む人もいるんだよ」
「・・・・・けど・・・僕が引っ張られるような気がするんだけど・・・」
「かもね。けどそれはお互い助け合って行く事だからいいんだよ。お互いに支え合ってね」
誉められて悪い気分になるはずが無い。嬉しかった。
136 :
きゅうり:02/10/07 16:40 ID:ojidR6Ge
歯医者に行ってきますのでまた後で書きヤス。
>>132 初めて書き込みした時名前なんにしようと考えていた時食べていたサラダの
きゅうりを見て・・・仮のつもりだったけどね。
きゅうりさんったら、またまたイイカンジに引っぱってくれちゃってますね。
段々と「健ちゃん」と「美希姉」を、素直に見守っていきたいと思えてくるようになりました。
はふぅ〜ん、たまらん〜、ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ………(フレームアウト)。
138 :
きゅうり:02/10/07 23:32 ID:ojidR6Ge
「ね、健ちゃんはどんな子がタイプなの」
質問がまだ続いた。だが今気分が良いので素直に答える事ができる。
「うーん・・・やっぱり優しい人かな。あと僕はさっきも言ったけど頼りないから
引っ張ってくれる人がいいな」
「ふーーん・・・と言う事は健ちゃんは年上派?」
「・・・かな。多分」
「やっぱりそっか、お姉さんタイプか・・・甘えたいんだー」
「そっ、そんな事は無いよー」
「ハイハイ解った解った。・・・けどね、年上の私から見ると健ちゃんって母性本能が
くすぐられるタイプだね。なんか面倒看たくなる存在で弟の面倒を看るって感じかな」
「うーん、なんか嬉しくないないなー・・・」
「?どーして」
「それって「弟」として見られてて、「男」としては見られてないんだよね」
「そうねー・・・否定はできないわね。愛なのか同情なのかは」
「やっぱり、好きな女の子の人には男として見られたい」
そう答えた僕を美希姉さんは無言で微笑んで僕を見つめていた。その表情をまともに見る事
が出来なかった。・・・なぜか凄く照れてしまったからである。
(-_-)
(∩∩) ←響姉さん
とりあえず……
カチャ
( ゚д゚) ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
(| y|\/ |139|
絢乃姉さん保守
ネタ切れか。久しぶりにあやめ姉たんハァハァ…
>>143 ぬほはっ!!は…激しくぷりちー!!
SS職人様方だけでなく、あなた様も応援しちゃいま〜す!(w。
146 :
143:02/10/10 22:21 ID:aDAcEmLo
>>144 >>145 ども、ありがとうございます
あまり何度も描いてる人いませんが、調子に乗って描く度上げても良いんでしょうか(w
ところで相談なんですが、「姉」という符号についてです。
俺は「馴染み属性」(姉妹含む)で、後からできた姉妹には萌えません。
転校経験や一人っ子の人はこの属性が多いと思いますが、ずっと側にいる存在に憧れました。
して最近やったゲームに水月というものがあるのですが、その幼馴染キャラをプレイしてみて
設定に頼らず幼馴染を感じさせる符号を思いつきました。
幼馴染の表現で、意地を張る性格や「相変わらずだね」発言の連呼に頼らずとも
お互いがお互いに「なついている」という感覚が馴染みを感じさせると思います。
そこで本題ですが、これを姉妹にして考えた場合に悩みました。
年上という単語に頼らず「姉」というものを感じさせるには何に気を付ければ良いでしょう?
長くなってしまいましたが宜しくお願いします
>>143 Σ
うぁ、そんな勿体ない御言葉を…!有り難う御座います。
そして私も貴方のほたる姉様に感動しますた。(w
>水月
あのゲームでは雪さん依存症に掛かりましたが
その考え方は思い付きませんでした。
ちうか「姉」の感じさせ方…ただ萌えているだけの様なダメ弟には真理です。(´д`;
SS職人様、「贖罪編」にはえらい感動させて戴きました。キャラの使い方がステキ過ぎます。
>146
ほたる姉さん、とても可愛いす。
姉というのは、幼馴染みが「昔からお互いの事を知っているから、仲が良い」とするのであれば。
弟に対して、ある種の母性に近い物を抱いている…つまり「そっと見守る」ような間隔ではないでしょうか。
弟としては、それが歯痒くて。それでも、何かを感じずにはいられないとか。
自分は「姉」って物をどう書くか。それがいーつも悩んでおりまする。
真琴姉さんの時は書いてて「これは本当に姉なのだろうか」と自問自答しておりました。
(真琴姉さんの可愛さを引き出すために書いてたから『姉』という要素が薄れそうで)
そういう意味では、一番お姉ちゃんしてるような奈々姉さんが難しかったりしてるのですけども……。
お互いに『なついている』のが幼馴染みだとすれば。その均衡を保つ上下関係が少し女性側に移った物が『姉』なのではないのかな、とは思うのですが。
つまり「君より少し、長く生きてね。そして君に出会ったんだ」みたいな感覚でしょか。
――とはいっても、多分ほたる姉さんにとってね「姉」と、千鶴姉さんの「姉」が多少違うだろうし。
そのお姉ちゃんにあった「姉の定義」があるのかもしれませんね。
…この場合は義姉でも実姉でも昔から一緒にいたも途中追加でも何でもアリだからアレですけども。
…あまり深く考えず
「……お姉ちゃん……です……」
と、呟くほたる姉さんを想像したりして書いたモノが。自然に『姉』を感じさせればなぁ、と思うのですが…。
萌えに特化し過ぎると、どうなんでしょ…。
(…夜寝てしまって、ほたる姉さんのSS書こうとしてたのにぁぁぁという思いを味わってる私でした)
自分勝手な姉論、ウザかったらスマソ。色々あるだろうし。
149 :
146:02/10/11 20:13 ID:PiwnJarL
>>147 >>148 早速の返答どもです
他の全ての要素を取り除いてもそれと認識させるということは本当に真理なんでしょうね
>ただ萌えてるだけ
>…あまり深く考えず
これ↑、よく友達にも言われるんですよ、俺って理攻めしてしまう性格なもんだから
よく言われることは、好きなもん好きなように描けばいいじゃねぇか、です。確かにそうだ
でも、もっと優しくもっとかわいくとか、概念的なことは誰にでも簡単に言えるんですよね
真理を突いたこれだ!というアドバイスは、だからこそ難しい…ってまた小難しくなってきた…
>「君より少し、長く生きてね。そして君に出会ったんだ」「……お姉ちゃん……です……」
この台詞でなんだか分かった気がしました
姉は、自分を姉であろうとしているんですね、多分。
なまじ歳が近いだけあって、大人になり切れていないところが姉なのかもしれないと感じました
でも、それこそあまり深く考えずやった方がいいのかも
それこそ人それぞれの姉論があるだろうし…
これからは理攻めしすぎないようにできるだけ2ちゃんらしくライトに行こうと思います
私の場合、『姉の定義』っていうのは『姉弟の定義』だと思っています。
『弟』『妹』、もしくはそのような存在がいて初めて『姉』が存在するものだと。
その弟や妹が「なついている」対象を『姉』として感じていれば、もしくは
姉自身が彼らを『弟』『妹』として感じていれば、それだけで、その関係は
「姉弟」になるものだと考えてます。
ですが、感じ方にも様々な形があるので、
>>148さんのおっしゃる通り
一概に「これが姉だ」という定義は出来ないと思います。
「姉」が「姉」であるための定義を語るより、二人の男女がいて、この女の子は
この男の子のお姉さんなんだよ、って言う方が分かりやすいのではないでしょうか。
ですから、私はなるべく姉一人のモノローグみたいなのは避けています。
ただ「私は姉だ」と声高々に叫ばせるのではなく、弟や姉妹、他人との関わりがあって、
そこに、その子が姉である意義…みたいなのを含ませることができれば、と思っています。
…まあ、それを実際出来てんのかテメェと言われれば、返す言葉がないのですが…。
やはり、深く考えすぎないのが正解ですよ。
ややこしいこと考えてやるより、気楽にやった方が、書く方も書かれる方も
自由に動けるでしょうから。
偉そうに言える立場じゃないですね。
乱筆乱文、失礼しました。
こそっとSS保管ページ更新しましたー
17姉に大家族番組がインタビュー 転載させていただきました。
あー、最近私もお仕事が忙しくて書いてません。すみません。
今、遥さん書きかけなんですが、なんか長くなっちゃうんですよねー
全姉絡ませようとしてるのがいけないのかな?
>143さん
ほたるさん、可愛いですねー、SS保管サイトのほうに転載させていただいてもいいですか?
前スレで描いて下さった方々の絵も転載したかったんですが、保存する前に
消えてしまって…… ショックですー
姉の定義ですかー、うーん、難しいことは苦手だー
今の17姉の展開は楽しいですよねー
最初は前スレで姉と弟という関係に惹かれて、いきなり色々書かせていただいて
たんですが、戸惑った方も多いと思います。
そしてエスプリが始まって、17人の姉がいて、それぞれにお姉ちゃんである理由があって……
それぞれの理由を考えるのが最近楽しいですねー
例えば、私の中だけなんですが……
礼子さんは小さい頃に弟と遊んでてはぐれてしまって、一人泣いてた弟をみつけた時に
しっかり面倒見なくちゃならないと思ったとか
絢乃ちゃんはずっと妹でいたかったのに、突然家族に割り込んできた弟、大嫌いだった
けど、はじめてお姉ちゃんと呼ばれたときは嬉しかったとか
麻琴さんはいつも何かに依存してなくちゃ生きていけなくて、一番身近な弟に依存した
いけど、それはいけないことで、だからまた他の男に依存してしまう。
響さんはまっすぐで、どこまでも素直で、だからこそ倫理に縛られて、ずっと悩んで
結局、壊れてしまった。
中には残酷なものもありますが…… いろいろな姉の想いを書いていけたらなぁ、と思います。
ああー、姉の定義とは全然関係ないですねー、失礼しました。
月明かりの下で。
「…………」
ぽかんと、少女は月を見上げていた。
「何やってるの?」
少女の弟が隣に立ち、声をかける。
「……ぁのね?」
ゆっくり、だけどもいつもよりはっきりと、少女は語る。
「……おつきさまが」
いつになく、ぽやんとした声で話す。
「……きれいだなぁ、って」
そう言った縁側に座る姉をしばし見た後、少女の弟は空を見上げる。
「満月、か」
はっきりとした丸さの、ぽややんとした光を放つ満月。
「都会より、よく見えるのかな。分からないけど」
「……ぅん。いつもより……、きれい……だとおもう……」
そう、呟いた時だった。
「ぉゃ、蛍でも見えるのかぃ?」
声に、弟はふり返る。姉と弟、二人の祖母が、そこにいた。
「……あぁ、そっちのソレ。いや……見えないよ? 全然」
「そうかい? 昔は、そこに座ってるといっぱい飛んでたもんだけどねぇ……」
祖母の言葉に、姉は頭を平行に戻し。草むらが広がる周囲を、ゆっくりと首をふって見渡す。
「……なんにも、見えないよ?」
言い、祖母をふり返る。
「昔はね、ほんとにいーっぱい飛んでたのさ。満月の夜は特に、月明かりを楽しんでるのかのようにね」
「…………」
「そっか……。見れなくて残念だなぁ」
肩をすくめる弟。姉は再び外に目をやり、しばらくうつむいていた。
十数秒程して、再び祖母に顔を向ける。
「……おばぁちゃん。……その……ね? わたしのなまえ……。ぉかぁさんが……、このいえでつけてくれたんだよね?」
祖母はにこりと微笑んだ。
「あぁ、丁度蛍が舞っていたんだよ。その内の一匹が、お前に飛んできてねぇ」
「……飛んできたの?」
「そう。産まれてからずっと、ほたるちゃんはいつも泣いてばかりでねぇ。元気なのは良いんだけど、お母さんの側でないと嫌がって泣きつづけたのさ」
昔の事を話され、姉は少し、頬を赤くした。
「ある夜、いつものようにほたるちゃんは泣いてたんだけど。そこに一匹の蛍が飛び込んできてね。そして、ほたるちゃんを照らそうとするかのように舞ったのさ。そしたらどうだい、急に泣き止んだのさ」
「……ほたる、が? 飛んできたの……?」
「そう。きっとその蛍のおかげで、安心できたんだって」
何となく恥かしくなり、ほたるはうつむいた。
「そうして、お母さんし思いついたのさ。誰かに寄りそい、そっと優しく照らしてあげられる。そして安心させてあげられる。そんな人になって欲しいって、そういう願いをほたるちゃんのお母さんは込めたのさ」
「…………」
ふと、弟の顔を見上げる。
「どうしたの? 姉さん」
「……ぅ……ん……」
聞きたいけども……聞けない。
わたしは、あなたを……。やさしく……照らしてあげられて……いるかな?
そんな事を思い。恥かしくなって外を向いたその時。
「ぁ――」
光が見えた。
見た事は無いけども、分かった。一匹の蛍。
「…………」
もう一度、弟の顔を見上げる。
そして、
「わたしは……あなたを、やさしく照らして、あげられてる?」
ふと、口から言葉が出てしまった。自分でもその事に驚く。
唐突の言葉に、弟は一瞬きょとんとした顔を見せた後。
「うん。姉さんには、いつも世話になってます」
微笑んだ。
「…………そっか」
そう小さく呟き、もう一度外を見る。
先程の蛍は、もういなくなっていた。
「だれかを……照らしてあげにいったんだね」
何時の間にか笑顔になり、空を見上げる。
祖母の田舎で見る月は、いつもより、何だか優しく見えた。
「…………」
廊下の窓から、少女が月を見上げている。
「……あら?」
自らの部屋から出てきたもう一人の少女が、月を見上げる少女に気付いた。
「ほたるちゃん……?」
こうやって、遠くから見ると。
この娘は本当に――月などの神秘的な物がよく似合う。そう感じずにはいられなかった。
「前世は古城のお姫様、かしら……?」
そう呟いた時、ほたるがこちらを向いた。
「ん、こほんっ。……ほたるちゃん、どうしたの? 月をぼうっと見たりして」
「……ちづるちゃん」
相手の名前を呟き、ほたるはもう一度、窓の外を向く。
「おつきさま。……おつきさまの、うさぎさんは。どんなこと……かんがえているのかな?」
不思議な質問だった。
「たのしいのかな……? ……それとも……だれかにうるのかな……?」
そう言い、ほたるは首をかしげる。
千鶴は、しばらくそんなほたるを見ていたが。
「そうですわ」
「姉さ……ん」
偶然通りかかった弟は。
「二人とも……、どうしたの、そのソレ」
月明かりの下、廊下に座りこんでいる姉二人の姿に、驚いた。
「……兎の耳、ですよ?」
恥かしそうに笑う千鶴と、
「…………きゅぅ」
恥かしさのあまり、兎のような声をあげてしまう蛍。
黒い服のほたると、白い服の千鶴。
二人の頭の上には。白い、うさぎの耳が乗っていた。
「兎の気分に、なってみようと思ったんですけど……」
「おつきさまに、いる――」
言って。二人は、顔を真っ赤にした。
つことで、書こうとして寝てしまったほたる姉さんの話を。
もともと一つの話な予定だったけども、蛍とうさみみをくっつける事が漏れにはできませんでした。
∧||∧
( ⌒ ヽ …ってーか後者はただの萌えネタつーかバカネタです、申し訳無い。
∪ ノ 単にほたちづにうさみみ付けてみたかっただけです(´Д`;)
∪∪
次は他のお姉さん達のお話を、全員分書いてみたいなーと無謀な事を思ったり。
156 :
143:02/10/12 00:33 ID:wBnSHpkr
>>150 >>151 やはり、人と人との関係なんだから定義付けなんて出来ないのかもしれないです
妄想のまま、欲望を垂れ流し…なんてしたら絢乃姉さんに叱られちゃいますかw
思いのままに理想の姉を表現するのが良さそうですね
17姉の展開、とっても楽しいです
創作とはある意味、悩むこと、苦悩すること自体が楽しさの一つなのかと思います
同人活動とか学際とかで誰かの家に泊まって作業すること自体が面白いですし
色々あーだこーだ言うことが面白みなんでしょうね
つーわけで一番最後になっちゃいましたが、転載了解です
次の目標は千鶴姉さんの読書(眼鏡装着済)で萌え
※ちくしょぉ!回線がケーブルTVのせいか弾かれるから、通る串探すだけで大変だよぉヽ(`Д´)ノ
今友達に代わりに送って貰いました
>152-154
(・∀・)イイ!!
特にばあちゃまが(・∀・)イイ!!
感動しますた・・・すげぇ良スレですね
最高っす!
SS作家様方、頑張って下さい!
応援してます。
159 :
156:02/10/12 15:22 ID:py4BtLxf
>159
(・∀・)イイネ!!
>159
萌 え 死 ん で も よ ろ し い で し ょ う か 。
この調子で17人全てを!(言い過ぎ)
蛍とほたる
お月様と、うさぎのみみ
あと、ほたるさん千鶴さん転載させていただきましたー
私もこつこつ何か書きますねー
では。
>159
メガネ千鶴姉さまキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
優しげな千鶴姉さまっぽくてとても(・∀・)イイ!!
>色々あーだこーだ言うことが面白みなんでしょうね
つう訳で、これからもあーだこーだ萌えだハァハァと楽しみまくりましょう。
…なんか余分でつか?
華奈おねえたんでエロSSの草案作った漏れは逝ってよしですか?
>>147さん
ぎゃあ滅茶苦茶いいですよ!(゚∀゚)=3=3
つか随分前から眼鏡ver.の方は既に描き終えているのですが
自信が無いので未だに線画の修正途中です。
激しく貴方の絵に衝撃を受けたのでまた一から描き直させて戴きたく。
遥姉さんのぼけぼけな感じは大変いいモノですな。
個人的には響姉さんのイメージが上手く纏まらなく、手を出せません。
>164
もしや、華奈おねえたんと
お る す ば ん ?
169 :
164:02/10/14 18:13 ID:UZ+SCp9F
草案ですから・・・
おるすばんっていうより、華奈おねえたんとお買い物なんですけど。
すでに漏れの脳内では
奈々姉さん
亜紀姉さん
陽子姉さん
いつき姉さん
芹奈姉さん
あすか姉さん
真緒姉さん
麻琴姉さん
は 犯 っ て ま す が
ちなみにいつき姉さん・あすか姉さん・麻琴姉さんについては
犯ったというより犯られたといった方が正しいような
>170
ほたる姉さんと千鶴姉さん、響姉さんはピュアな目で見てください
これからも、ずっと・・・
>171
響姉さんは妄想したとたん手首を・・・
スンマセン、回線切って首吊ってきます
173 :
鶏卵:02/10/14 21:09 ID:8rVWII6S
今日は2人っきり。
初めてかもしれない、2人だけの日。
だから、こんな時こそ、私がお姉ちゃんだってことを
し〜〜〜〜〜っかりと弟くんに分からせるのっ!
『…で、なんでそこにいるわけ?』
せっかく絢乃姉がいなくて
誰も監視役がいないからのんびりできると思ったのに。
なんで、なんで唯一家にいる華奈姉がいるんだ。
しかも俺の部屋の。俺の横に。
『今日はお姉ちゃんが勉強を見てあげるのっ!』
…この一点張りだもんなぁ。まぁ、別にうるさくも無いし
小言も言わないし、邪魔にはならないけど。
むしろ華奈姉の方が途中で寝ちゃいそうなんだよなぁ。
…って。
く〜…く〜…
勉強をはじめて13分。
最初の5分間で『わからないところはない?』の連呼。
それを全部『別に』で返してたら突如黙って。
大人しくなったと思ったら…こういう事か。
ああっ、座って寝るからよだれが服についてる!
『ちょっと!華奈姉!よだれ!よだれ!』
「…あう〜…?」
『だから、あう〜じゃなくて…ああもう!俺がやるから!』
174 :
鶏卵:02/10/14 21:10 ID:8rVWII6S
このままだといつまでたっても華奈姉は起きないと思った俺は
ティッシュ(でいいのか知らんが)でよだれを拭き取った。
まぁ、服についた面積は大した事無いのでシミにはならない…だろう。
…が。
「…エッチ。」
『…はぁ?』
何を言い出すんだ。寝ぼけてるのか。
「おねえちゃんに『よくじょー』したんだぁ…エッチだね〜」
『え…あ…な、なに?』
「しょうがないなぁ〜、ちょっとだけだぞー?」
そう言ってボタンを外し始める華奈姉。
でも、どう見ても『お着替え前のおこちゃま』にしか見えない。
完全に寝ぼけている。もうダメだ。
『はいはい、分かったから、部屋に戻ってて。』
これ以上勉強の手を止めると、いつ絢乃姉にどやされるかわからない。
適当にあしらって勉強に戻ろうとしたその矢先。
・・・ぎゅっ。
『!?』
「…おねえちゃんに恥をかかせちゃ、いけないんだよ?」
175 :
鶏卵:02/10/14 21:12 ID:8rVWII6S
腕をほどいて向き直ると、
そこにはブラとショーツだけになった華奈姉がいた。
なぜだろう。普段はあんなに見てて危なっかしいのに。
よく転ぶし、料理すると焦がすし、ドジばっかりだし。
なのに。
俺は華奈姉に引きつけられていた。
目を背けることができなかった。
普段のマスコットみたいな愛くるしい姉ではなく。
どこか、暖かい羽のような。柔らかい感じ。
それが俺を包んで離さなかった。
「おねえちゃんと…ちゅー…しようか。」
176 :
鶏卵:02/10/14 21:13 ID:8rVWII6S
「ん…はぷ…ちゅぴ…」
『ちゅば…ぴちゅ…ちゅるっ…』
華奈姉の舌がほんの少しだけ入っている。。
だけど、それだけで口が満たされるほどこまめに動いていた。
それが5分くらい続いただろうか。
「ん……ぷはぁぅ」
華奈姉が俺から離れた。息が荒くなっている。
その息すら、今の俺には美しい物に見えた。
何か言おうと思った。
『華奈姉…好き…だよ』
考える前に口が動いていた。
華奈姉は普段のように満面の笑みを浮かべていた。
その後、自分から軽く唇を重ねると、華奈姉は
俺のズボンを脱がせ、いきり立ったそれを取り出し、
ぺろ…っ
舐め始めた。俺はもう、身を任せるほか無く…。
178 :
鶏卵:02/10/14 21:14 ID:8rVWII6S
ぺろぺろ…ちろろ…っ
てろん…ちゅぱ…ちゅろちゅろ…
しゅちぱ…ぴちゅぴちゅ…
カリ裏から尿道口を舐めあげられ、
そのまま反復しながら裏筋を中心に舐められ。
はぷ…あむあむ…んきゅ…
んみゅ…ちゅろろ…じゅぷぷ…
むきゅ…あむあむあむ…
温かい口にそれを含まれ、
小さな舌で柔らかく舐められ、吸われた。
何分経っただろう。その暖かさの中に身をゆだねていると
「おねえちゃんはね…おねえちゃんなんだからね…」
そんな声がした。
そう思った瞬間、華奈姉はカリ裏に舌を当てながら
力の限り尿道に吸い付いた。
ちゅうううぅぅぅぅ!!!
もう限界だった。
『華奈姉…俺、俺もう…っ!!』
出る。そう思った瞬間。
179 :
鶏卵:02/10/14 21:14 ID:8rVWII6S
「ただいま〜」
やべえ!絢乃姉の声だ!!!
感じていた気持ちよさ、暖かさが一言で吹っ飛んだ。
俺は猛スピードで華奈姉に服を着せベッドの中に隠すと
服を着て机に戻った。
「ちょっと、ちゃんと宿題は終わったんでしょうね!?」
と絢乃姉が部屋に入って来た。当然終わってるわけも無く。
「ちょっと何なのこれは!全然終わってないじゃない!
華奈姉さんしかいないからってサボってたわね!」
絢乃姉のお説教が始まった。もうダメだ。2時間はかかるだろう。
華奈姉の存在がばれなかったのが救いだとベッドの方を見ると、
華奈姉が笑いながらこっちを見ていた。しかもピースまでして。
何か口を動かしている。それをなんとか読み取ってみると
「ま・た・こ・ん・ど・ね」
…ま、また今度!?
「ちょっと!どこ向いてるの! 聞いてなかったわね!?ごめんなさいはっ!」
…今度はいつになるんだろう。
180 :
鶏卵:02/10/14 21:15 ID:8rVWII6S
エロ期待した人、華奈姉ファン、ごめん。
181 :
177:02/10/14 22:05 ID:rIGBdy0/
風呂上がってリロードしてみたら…
SS分断すまそ!
ていうかもの凄く萌えました!良過ぎです!華奈姉(′Д`;ハァハァ
途中で終わって「続き」があるからこそ妄想しちゃうカナしちゃうカナ
あっもうこういう展開大好き
上の絵で表現したかった「甘え」とはちょっと違うけど、華奈姉も甘えキャラでしたw
ああ、何で俺にはお姉ちゃんがいないんだぁヽ(`Д´)ノ
イイ! (゚∀゚)=3=3
エロキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(` )━(Д` )━(;´Д`)━━━ハァハァ
んじゃ漏れも。
エロキタ━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)`Д´)-_-)冫、 )ノД`)=゚ω゚)━!!!
(;゚∀゚)=3ハァハァ
>177氏
相変らずの素晴らしいお手前で。特に上の左二つに(;゚∀゚)=3ハァハァ
あと、現実の姉はそんないいもんではないデス(つД`)
もう少し年が離れてたらよかったのかもな〜。ちなみに2つ上。子供の頃からよく泣かされてますた。
華奈お姉たんとのエロキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
>「しょうがないなぁ〜、ちょっとだけだぞー?」
この台詞だけでも姉っぽく感じる漏れは重傷か。
>177
…ゴスロリほたちづ両方がベッドに寝転がってて
「その、どちらから……」
「……する……の……?」
というのはアリですか?
後に選んだ方が寂しそうな顔をするッ!
ちなみに漏れも左二つにハァハァ。
で、下の方のお姉ちゃんは……!
>身近でいて敵わない存在に認めて貰いたいというか、普段甘えない人が甘えてくれたらなとか
そういう意味では。
普段、弟のために一番頑張ってる、奈々姉さんと亜紀姉さんが、
そういうのにぴったりくるのではないかと思うのですがどうでしょう。
(今なら彼女達のSS・設定があまり出ていないので設定付与しても何ら問題ありませんというか奈々亜紀姉さん達のそういうのが見たいのは俺だけですか)
ところで。
>6にもでているあやめ姉たんですが。
メーカーのHPに出ているコレ
ttp://www.do-game.co.jp/release/soft/cre/sp/novel/ayame.htm を読むだけでも、なかなか感じるモノがあるかと思うのですが、どでしょ。
186 :
きゅうり:02/10/15 11:59 ID:KhpytXE3
卵さん、おかげでエロの部分の参考になりました。またえっちーの期待してます。
>>138 の続きです。
くぅぅ・・・今日は照れてばっかりだな・・・なんか・・んー・・・
あっそーだ・・・あの写真の事聞いてみようかな・・・
「あっあのさ、美希姉さん。さっき見た写真にで男の人と二人で写っているのがあった
よね・・・あー・・・」
「写真?男の人と・・・?あーーーあれねー。あれはー・・・」
と、指を立てて説明をしていた美希姉さんが急に黙り込んだ。そして考えこんだ。
すると立ち上がり僕の隣に来て見つめられる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・知りたい?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
声がでなかった。見つめられる表情が・・・なんと言うか・・・怪しいと言うか・・・
ゾクゾクって来る感じだった。思わず頭をかいてしまう。すると美希姉さんの表情が変わり
なにかを見つめている表情だった。
「健ちゃん?なんか指に付いてるよ。・・・テープ?」
「あっ」
しまったと思いすぐに隠した。でもそんな事したらよけいに気になるのが普通だ。
「こらー、なに隠してんの!見ーせなさい!」
「な、なんでもないからー」
「じゃーなんで隠すのー。いいから見せなさい健ちゃん!!」
「うー・・・・」
美希姉さんが怒った顔で僕を睨んできた。こうなるともう駄目だ。隠せない。僕はおそるおそる
下を向いたまま隠した手を美希姉さんに見せた。
手を握られる。当然さっきの針で刺してそれをセロハンテープで手当てした所を見てるんで
あろう。
---また怒られるんだろうなー・・・---
だがなかなか反応が無い。なにも言ってこない。ゆっくりと顔をあげる。
187 :
きゅうり:02/10/15 14:32 ID:KhpytXE3
×卵→鶏卵さんでした。すいません。
だが美希姉さんの表情を見る事が出来なかった。美希姉さんはまだ僕の手を握り覗き込んで
いたからだ。手はしっかりと握られていた。ギュッと握られているのが伝わってくる。
「・・・美希姉さん・・・・あのー・・・・怒って・・る?・・・あっあのー・・・」
反応は・・・・無かった。
「ご、ごめんね言わなくて。そのー・・・たいした事でもなかったし・・・それに・・・」
すると握られた手に力が入ったのが解った。
「・・・それになに?」
「えっ・・・・えっと・・・心配かけたくなかったし・・・・・・・・・・え!!」
握られていた手が急に引っ張られる。それは予想もしていなかった事だったので何の抵抗も無く
引っ張られた。
---???いったいどうなったんだ---
とにかく一瞬の出来事だったので何がどーなったのか解らない。そして少しずつ今の状態が
解ってきた。
---なんな包まれているような・・・抱きしめられている?それになんか顔に柔らかい感触が・・・
・・・!!!え!え!え!抱きしめられてる!!!じゃ、じゃ、この柔らかい感触ってみ、美希姉さん
の・・・・・
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
今の状態を理解でき、美希姉さんから離れようとする。が、美希姉さんは離してくれない。
「美希姉さん!あのあのーーーー」
すると先程より強く抱きしめられ、そして頭を後ろから押さえこまれた。顔全体から美希姉さん
の胸の柔らかさがさらに伝わってくる。ドキドキ度のパラメーターがMAXになり今なら
火事場のクソ力が発動できる状態になっていたので発動させようとすると・・・
「ありがとう健ちゃん・・・・」
その一言で全身の力が一気に抜けた。抵抗力0。
188 :
きゅうり:02/10/15 14:48 ID:KhpytXE3
「私に心配かけないように黙ってたんだね・・・私の事思って・・・本当に優しい子・・・」
抱きしめられる力が弱くなった。けど僕は離れようとはしなかった。
---なんか・・・とても優しく包まれているような感じだな---
頭を撫でられる。気持ちがいい、気分がいい、とても落ち着く。
「健ちゃん・・・」
「なに・・・・・」
「私ね、弟欲しかったんだ」
驚いた。そんな事聞くのは初耳だ。
「けどね健ちゃんが生まれて初めて紹介してもらった時にそかな考え
吹き飛んちゃったよ。「この子は私の弟だって」思ったからね。嬉しかったなー」
嬉しそうに笑う美希姉さん。僕は黙って聞いている。
健ちゃんたら、いつもいつも私と・・・お姉さんの後ろに付いて来て「まってよー」とか
言って泣いていたっけ」
「な、泣いてないよー・・・」
「泣いてたよーだ。・・・そして優しかったね、昔から。いろいろくれたね。あっ一つ
思い出した。たしか私がコーヒーの景品のコートが欲しいけどシール集めるのが
大変だしなーて言ったら、健ちゃんハガキ2枚分集めてきてくれたっけ」
それなら覚えたる。僕もコーヒーが飲めないからゴミ箱漁ったり落ちている缶を拾って集めて
いたっけ。なんでそんな事したかったとゆうと・・・ただ喜ぶかなと思ったからだ。
「残念ながら外れてしまったけど嬉しかったよ」
少し抱きしめている腕に力が入る。すると美希姉さんは僕の頭に頬擦りをした。
僕はなんの抵抗もせず美希姉さんに身を任していた。
きゅうり様、お帰り〜♪ 待ってたですよ。
てゆーか、あの、ハァハァしてもいいのかな。やっぱし(w。
きゅうりさん
「私ね、弟欲しかったんだ」 これって弟の夢の言葉ですよね〜
ああん、もう、こんなことになってみてぇ!
>>184さん
子供の頃、従兄弟にあたる兄にいじめられては、夜になると一緒に寝る〜などと言っていた覚えがあります
ガキ大将の兄で、男的なイジメだったためかもしれませんが、なんとなく姉弟って懐きませんか?
もしかして和気藹々なのってうちだけ?
それで、その従兄弟を姉に脳内変換して、もしこれが理想姉だったらと考えると(′Д`;ハァハァ
仲いいからってのもありますし、姉萌えってのもありますからね
では、今回の本題
>>185さん
あなたの言葉でインスピレーションが沸きました やっちゃいましたよヽ(゜▽゜ )ノ
ttp://sylphys.ddo.jp/imgboard/img-box/img20021015210429.jpg 相変わらず千鶴姉さんはイメージと遠い物ですが、絵的には自信作w
あとはSSですが、ああいうかまってくれる姉に萌え萌えですので、是非期待したいところです<奈々姉さんと亜紀姉さん
さすがにちょっと、俺は文章には自信ないしなぁ
職人様に期待っす!
>>190 ぐおああぁぁぁぁぁっ!!先越された!(w。
しかもスゲェ イイ!!(゚∀゚)=3=3
………うぁ、鼻血がでますた(興奮し過ぎだ、自分。
192 :
鶏卵:02/10/15 21:43 ID:gZMC40Xy
>>190 はうあ!
は、は、はうあーーーーーーー!!!!!!!!!!!
193 :
鶏卵:02/10/15 23:09 ID:gZMC40Xy
ひた、ひた、ひた・・・ゴザ、ゴザ、ゴザゴザゴザ。
夜も更け、静まり返った家の中。
アメリカ亀忍者さながらの足運びをする一つの影があった。
智萌である。
弟の部屋は姉たちの部屋からかなり離れている。もはや隔離同然だ。
ゆえに、姉たちはいかにして他の人間に気付かれずに
弟の部屋に行くかを考えていた。
いつきがとった行動。それは『弟の部屋までの通路に迎撃システムを設ける』
というかなりの実力行使であった。
天下一姉ジャンケン大会で優勝したいつきが1週間だけ行使できる権利。
1週間、いつきは誰にも弟を渡すつもりは無かったようだ。
他の姉たちも、1週間の我慢だと諦めていた。
・・・が。
『いつきちゃんに幽閉されて可愛そうに・・・
でも、お姉ちゃんがしっかり見守ってあげるからね・・・』
解放しない。見守るだけ。そのために弟の部屋に到達せねばならない。
明らかに間違っている、しかし、智萌にとってはこれこそがすべてであった。
プランクトン銃でカメラのレンズを遮断し、
落ちる床をスレイプニイルとマンバでくぐりぬけ。
飛んでくる銃弾を『お父さん』で跳ね返し。
弟の部屋の前に到達した。
194 :
鶏卵:02/10/15 23:09 ID:gZMC40Xy
『ああ・・・今何をしているのかしら。泣いてないかしら。
寂しがってないかしら。いつきちゃんにいじめられてないかしら。』
早く弟の姿が見たい。あの子の元気な姿が見たい。
ドアをそっと開けた智萌の目に映ったものは。
「はぅ・・・あ・・・」
『!!!!!!!!!!!』智萌は目を疑った。
弟は・・・弟は・・・
だから、その、男性が欲求不満のときにそれを解消する為に行う・・・
その、それに耽っていた。
あんなことしてるなんて、信じられない!そう思った智萌だったが。
『うわぁ・・・』
しっかり見入っていた。
『あの子・・・あんなに気持ちよさそうな声してる・・・
そ、そりゃあ、男の子だし・・・気持ち・・・いいのかな?』
その行為を見ているうちに、無意識に手は敏感な部分に伸びていた。
『あ・・・はみゅ・・・んんっ・・・
ふあっ・・・あ・・・ひっ・・・ひうっ・・・』
今、私に触れているのはあの子。今、あの子は私のことを思いながらしている。
だから、私は、今、あの子に、触れられている。私はあの子に触れている。
だけど恥ずかしいんだよね。あんなに声を押し殺して。
だから、私も声は出さないであげるね。恥ずかしくなっちゃいそうだから。
195 :
鶏卵:02/10/15 23:10 ID:gZMC40Xy
・・・くちゅ。
もう・・・濡れちゃってる。想いが通じてるからかなぁ。気持ちいいよ。
ふふっ、そんなに息荒くしちゃって・・・かわいいね・・・。
『あんっ・・・あ・・・ひきゅ・・・んっ・・・
はぁん・・・ひうぅ・・・あ・・・んあぁ・・・』
すでに雫は足を伝い、床に広がりつつあった。
しかし智萌に見えているものは弟だけだった。感じるのも弟。聞こえるのも弟。
智萌の全ては、今、弟に向けられていた。
ああっ・・・気持ちいいよぉ・・・
指も・・・息も・・・全部・・・とっても暖かくて・・・
お姉ちゃん、ずっと、ずっとこうしたかったの・・・
お姉ちゃん・・・お姉ちゃんはね・・・っ
『あんっ!!・・・ふあぁ・・・あ・・・ひあっ!
ひう・・・んぐっ・・・ん・・・んんんっ!!
あひ・・・あ・・・ひああぁ〜〜〜〜〜〜っ!』
『あ・・・ああぁっ・・・』
智萌の目には生気もなく、ただ空を見つめながら、
愛する弟を思いつつ、その場にゆっくり倒れ込み、目を閉じた。
『お姉ちゃんは・・・ずっと、ずっと見守ってあげるからね・・・』
体中を包む暖かさに身をゆだね、眠りについた智萌。
彼女が目を覚ました時に見たものは、マシンガンを抱えたいつきだった。
196 :
鶏卵:02/10/15 23:12 ID:gZMC40Xy
・・・これしか思いつかなかったんだ。
限界だよ・・・
先越されたってーことは…。
…>191さん版もキボンして(・∀・)イイ?
それはそうと>190ほたちづキタ━;゚∀゚)=3 ≡;゚∀゚)=3;゚∀゚)=3 ≡;゚∀゚)=3;゚∀゚)=3 ≡;゚∀゚)=3 ━!!
>>197 同じネタで構図とか考えてた最中に
>>190見まして、目の前にあったラフを丸めてポイしました(死。
…だって、アレよりへたれ確定だったんですもの(涙。
でも、いつか自分もエルシスに絵を提供できるようになりたいとは思います。
負けてらンねー!(ゴメン、空元気w。
>>196 (・∀・)イイ!!
他の姉もおながいします。
>鶏卵さん
SS保管ページを管理しているものです。
転載させていただきたいのですが、タイトルどうしましょう?
201 :
鶏卵:02/10/16 22:24 ID:wIpWY2eX
あがー・・・えーと・・・
華奈姉は『The Fairy Feller's Master-Stroke』、
智萌姉は『プリズナー・オブ・ラブ』で。
【朝】
ぴぴぴ、と音を立てる目覚ましを寝ぼけ眼で捉えると、乱暴にスイッチを叩いた。
響いていた雑音がぴたりと止まる。再び、静寂に包まれる部屋。
きついくらいの朝日がカーテンを貫いて、俺の部屋を明るく照らしているが、そんなので
起きる俺じゃない。布団を被り直すと、再び夢の世界へ旅立つ俺。
「こーら、旅立たないの。もう朝だよ、起きなさーい」
ばさっ。
あれ、布団がない。代わりに、凍るような冷気が俺を包み込んだ。
「ほーら、もう起きなさいって。遅刻してもいいの?」
その冷気に身体を縮こませた俺は、自分で自分を抱きしめて、むりやり夢の世界へ。
「唯ちゃんの朝ごはんが待ってるよー。亜紀ちゃんの「あーん」が待ってるよー」
睡魔が俺の脳を蝕んでいく。負けるな俺、もう少しだ。
「もう…どうしても起きる気がないの?」
ぼやけていく意識。安らかな夢の世界へと旅立つ。俺の勝利だ…。
と、耳元で何やら声がする。そうか、小人さんも俺の勝利を祝ってくれるのか…。
「…絢乃ちゃんのおしおきが待ってるよー」
「わあああっ! 絢乃姉さんごめんなさいっ!」
睡魔も小人も吹き飛ばして、弾かれたように身体を起こす俺。
ぼやけ気味の視線の向こうに、にんまりと笑みを浮かべる女の人がいる。
「………あれ?」
「はい、一丁上がり。」
改めて、その人を見つめる俺。しばらくの思考の後、騙された自分に気付く。
「奈々姉さん、その起こし方は心臓に悪いからやめてって言っただろ…」
「だって、起きない方が悪いんでしょ? それに、あのままだと君、電波キャラよ?」
「う…」
いつもこんな調子の朝。黒いストレートの綺麗な髪が印象的な奈々姉さん。
俺と同じ学校に通ってるから、セーラー服にエプロンというある意味とんでもない姿で
毎朝必ず起こしに来てくれる。
…まてよ、なんで俺が考えてたコト、奈々姉さんが知ってるんだ?
「ほらほら、着替えさせてあげるからバンザイして」
「バンザーイ……って、なんで着替えさせてもらわなきゃいけないんだよ!」
「あはは、ばれた?」
「それが年頃の女の子の台詞かよ! ほら、着替えるから奈々姉さんは出てってくれよ!」
「…しくしく、弟に「出てけ」なんて言われて…。そうね、もう姉離れの時期だものね…。
こうして私は弟に見捨てられて、弟の愛を失ったまま年老いていくのよ…」
演劇風に大袈裟な動作でゆっくりと崩れる奈々姉さん。
さすがは、演劇部の部長を務めるだけあって、ひとつひとつの動作が計算されたように巧みだ。
けど…ね。
「泣き落とそうったって、こればっかりはなぁ…」
「あぁっ、そうよ、そうなのね…よよよ…」
「よよよって、自分で言ってどうすんだよ。はいはい、頼むから出てってくれって」
「ちっ、今日も無理だったか…」
「ん、なんか言った?」
「ううん、なんでもない! それじゃ、ホントに早く支度したいと遅刻だからね!」
「はいはい」
俺の一日はこうして始まる。
【玄関】
いつもの通り、亜紀姉さんの「あーん」をかわしつつ、唯姉さんの朝飯をかきこむと、奈々姉さん
の作った弁当をひっつかみ、玄関へと急ぐ。
…余談になるが、我が18人の大家族の食卓を守っているのは他でもない、唯姉さんだ。
五つ星レストランのシェフにも負けない(と俺は思っている)腕を持つ唯姉さんは近所でも評判だが、
そんな唯姉さんでも18人分の朝食と弁当を朝という短い時間で作るのは不可能だ。
そこで、元々家事全般が得意な奈々姉さんが唯姉さんを気遣って、弁当を作り始めたということだ。
奈々姉さんもかなりの腕で、俺も昼休みはいつもクラスメートからの羨望の眼差しに耐えつつ、
弁当を開いている。
今では、すっかり料理コンビとして仲が良くなっている奈々姉さんと唯姉さんだ。
閑話休題。
玄関で靴紐を結んでいると、「待って待って!」と、パタパタとスリッパの音を立てながら
エプロン姿のままの奈々姉さんが追いかけてきた。
「ハンカチは持った? ティッシュは? 定期は? お弁当持った?」
「全部持った。大丈夫だから。ほら、もう行くよ」
「ああ、待って、私も行く!」
あたふたとエプロンをたたむと手早くスニーカーを履き、既に玄関から出ていた
俺に向かって駆け出してくる。
「あ、唯ちゃん、朝ごはんの片付け、お願いね! 礼子姉さん、戸締り頼みます!
陽子ちゃん、まだ寝てる人起こしてね! あと、えーと…」
「奈々姉さん、早く行かないと」
「あ、うん、とにかく、みんな、後のことはよろしくお願いしますね! それと…」
「?」
「いってきまーす!」
と、奈々姉さんはある一つの窓に向かって手を振った。
あそこはたしか…響姉さんの部屋じゃないか。窓が閉まったままじゃ、手を振るどころか
声さえ届いたかどうかもわからない。それでも、奈々姉さんは手を振り続けていた。
【昼休み】
気持ち悪いくらいに真っ青な空の下、俺は奈々姉さんの弁当に舌鼓を打っていた。
どうしたら、あの短時間でこんなうまい弁当を18人分も作られるのだろうか。
心を許す姉に、唯一畏怖を感じる瞬間である。
俺がいるのは学校の屋上。まるで何かのゲームのような展開だが、俺がわざわざ立ち入り禁止の
屋上にまで来て飯を食っているのには訳がある。
前述した通り、唯姉さんと奈々姉さんの料理の腕はこの学校でも評判だ。
ましてや、学校でも五指に入る美人の手作り弁当といえば、話題にならない方がおかしい。
以前になど、万札で弁当を売ってくれと頼まれたこともある。もちろん、正義の鉄槌でお引取り願ったが。
しかし、男子はともかく、女子からもそういう声が聞こえてくるのは何故なんだろう?
そんな考えに耽っていたせいか、運悪くご飯が喉につまってしまった。
「んぐっ!?」
胸を叩いても背中を叩いても、苦しみが止まらない。と、その時、目の前に水が差し出された。
天の助け、とばかりに強引に奪い取ると、一気に喉に流し込む。
水の流れによって、つまっていたご飯をゆっくりと嚥下する。
「…っぷは!! た、助かった…」
ありがとう、とその差し出された手の元を見ると。
「やっぱりこんなことだろうと思った」
「な、奈々姉さん? なんでここに?」
「何年姉弟やってると思ってるの。君の行動なんてお見通しだよ。まったく、お姉ちゃんが
いないとダメなんだから」
「そ、そんなことない!」
「私がお水持ってこなかったら死んでたくせに、よく言うよ」
「う…」
「君の思うことは私の思うこと。私の思うことは君の思うこと。Do you understand?」
「…Yes」
俺は力無く答えた。いつまでたっても姉という存在に適わない、弟の悲しい性を恨むよ、ホント。
【放課後】
西から昇ったお日様が東へ沈む。
…なんてことはなく、太陽はちゃんと西の空の向こうに沈もうとしている。
赤い光が校舎を照らし、一種独特の雰囲気を醸し出している。放課後の学校というのは、昼の時とは違う、
何か別の空間になっているように思えるのは俺だけだろうか?
そして、俺はさらに別の空間たらしめている一面に出会った。
かすかに開いていた体育館のドア。その向こうから聞こえてくる声に、何故か俺は惹かれていた。
覗き込むと、そこに見えたのは、舞台に立つ人の影。見覚えのあるその影の主は、
俺が今まで聞いたことのない澄んだ声と、女とは思えないくらい凛々しい姿で、舞台の上を動き回っていた。
「奈々…姉さん…」
男装の麗人は、俺の姿に気付くことなく、自分の作り出した「舞台」という不思議な空間を
支配し続けていた。毎朝俺を起こしに来る時、エプロン姿でキッチンに立つ時、子供っぽい笑顔で俺をからかう時。
そのいずれとも違う。そこにいたのは、俺の知ってる人ではなかった。
そこにいたのは、夕暮れに映える役者。俺の目に焼きついて離れない、「奈々」という名の大女優だった。
俺は、そんな奈々姉さんに何も声をかけることができなかった。
その場では、俺はその人を「姉さん」と呼ぶべきではないと思ったからだ。
気付かれないように、俺はその場を後にした。
…女子達が、弁当を欲しがる理由がわかったような気がする。
【夜】
俺は自室のベッドに寝転がって、ずっとあの時のことを考えていた。
初めて見た、奈々姉さんの練習風景。あんな奈々姉さんは、他の姉さん達も見たことがないのだろうか。
家にいる時とは全く違う、「役者」としての奈々姉さん。よく演技に入り込むってのは聞くけど、
あそこまで役になりきれるものなのか。知らない世界が俺の好奇心を揺さぶる。
奈々姉さんが帰ってきたら、演劇がどういうものなのかを聞いてみよう。
と、遠くで玄関のドアが開く音がした。帰ってきた。
俺ははやる気持ちを抑えつつ、奈々姉さんを出迎えようと玄関に向かう。
「おかえり、奈々姉さん」
「…あ、ただいま」
だが、俺の出迎えに対する奈々姉さんの反応がいつもと違った。
多分、他人が見たらいつもと同じと思うだろう。だが、俺には分かった。
俺の心の何かが、感じ取ったのだ。奈々姉さんの心の戸惑いを。
案の定、奈々姉さんは食事の時もいつもと違っていた。
これが華奈姉さんだったら、態度や行動に顕著に表れただろう。
だが、態度にも行動にも出さない、本当にわずかな違い。
周りの人間に悟られまいと、戸惑いを隠そうとする奈々姉さんだが、
その姿は、俺の心を戸惑わせるのに十分だった。
俺は食後、奈々姉さんの部屋を訪ねた。
「あ、いらっしゃーい。どうしたの?」
いつもと何ら変わりない態度で俺を迎えてくれる奈々姉さん。
だが、俺はその姿さえ痛い。
「ちょっと、いいかな?」
いつもと違う俺の雰囲気に、奈々姉さんは少し戸惑いながらも、部屋に通してくれた。
俺には、奈々姉さんみたいに自分の戸惑いを隠すことなんて出来ない。
「で、どうしたの、そんな深刻な顔して」
「あ、俺、そんな顔してる?」
「ばればれだよ。昔っから君はそうなんだよ、心情の変化がダイレクトに顔に出ちゃうんだよねー。
きゃっ?!」
俺は奈々姉さんの声を遮り、抱き締めた。
「ちょ、ちょっと、あの、その」
「…昔っから奈々姉さんはそうなんだよ。どんなに辛くても、苦しくても、絶対に顔に出さない。
どんな時でも、絶対に笑っていてくれる」
「………」
「でもな、それが俺には辛いんだよ。どんなに辛くて苦しい時も、絶対に誰にも助けを求めない。
全部自分で抱え込んで、全部自分ひとりで解決しようとする。その姿が、俺には痛々しくて…
たまんないんだ」
「……っ…」
「そんなに苦しんでどうしようってんだよ。助けて欲しい時は誰かを頼ったっていいじゃんか。
辛いときは誰かに泣きついたっていいじゃんか。奈々姉さんはひとりじゃないんだよ?
奈々姉さんには姉妹がいる。奈々姉さんには、俺がいる」
「…っ! うぅ、わあああああああ!!」
奈々姉さんは俺の胸に顔を押し付け、まるで赤ん坊のように泣き出した。
俺はそんな奈々姉さんをもっと強く抱き締める。奈々姉さんの辛さが、苦しさが、俺に伝わってくる。
姉さんは、今まで溜めていたものをすべて吐き出すかのように、泣き続けた。
…後で聞いた話だが、今度の大会で行う劇の練習でヘマをやらかしたそうだ。
先生をカンカンに怒らせて、でも主役を降りたくないから放課後一人で残って練習してて。
そんな自分の辛さや苦しさに周りの人を巻き込みたくなかったから、強がって。
奈々姉さんはその高い演技力で、強い自分を「演じて」いたんだ。自分の心さえも、偽って。
夕暮れの大女優は、やっぱり俺の姉さんだった。
【深夜】
「…でさ、なんでこうなるわけ?」
「いいじゃない。こうして二人一緒に寝るのなんて久しぶりなんだし」
「まったく、子供じゃあるまいし…」
「子供だよ? 私、お父さんとお母さんがいなくなってから、ずーっと自分を演じてたんだ。
私がしっかりしなきゃ、って。だから、本当の私はまだ子供なの」
「……」
「でも、もっかいここからやり直すんだ。やり直して、本当の自分を作るの。
本当の自分で歩いて、本当の自分でぶつかっていくんだ。
あ、でも大丈夫だよ。お弁当はこれからも作ってあげるからね」
「ああ。……寝ますか」
「うん、おやすみ」
「おやすみ」
「……」
「……」
「……」
「……」
「…奈々姉さん」
「ん?」
「ほしいもの、ある?」
「…もう貰ったよ」
えーすいません、↑の(9)は(8)の間違いです。
さて、奈々姉さんを書いてみたわけですが。
普通の姉弟みたいに書こうとしたんですが…撃沈です。
FirstStoryで「しくしく」という描写があったので、そこから
膨らませて演劇部という設定を勝手に作ってしまいました。
膨らませすぎですね。余計ですいません。
あー、今気付いたのですが、私の書いたSSではことごとく
お姉ちゃんを泣かせてますね…。叱られそうだ。
ずっと昔の話。
幼稚園の時。
出来合い物の弁当が、大嫌いだった。
……あったかく、ないから。それが理由で。
他の子は、弁当箱を開くと。自分とは違う、ほんわか、暖かい物を感じているように見えた。
それに憧れていた。
当時、両親はいわゆる不在がちで。……だったら子供なんか作るなあんた等、という突っ込みを入れたくなる。
洗濯物程度は、辛うじてできる。
いや、やってくれる人がいた。
「これでよーしっ」
ふぅ、と息をついて微笑む。
「ね、ごはん何にしよっか?」
コンビニか出前。後者の場合、一つを二人で分ける。
「……どうしたの?」
お姉ちゃんは、顔を覗きこみながら聞いて来た。
「……奈々お姉ちゃん」
姉の名前を、ぽつりと呟いた。
「あったかい、お弁当が……たべたい」
憧れる物を、僕は語った。
「――はい。……どうしたの?」
「え? いや、別に……。ちょっと、放心してた」
何年たっても。この家にいる時間は、姉さんと俺が、一番長い。
「もぅ。ハンカチは持った? ティッシュは? 定期は? お弁当持った?」
そう言い、俺の額を人さし指で弾いた。
「って……。全部持ったよ」
額を抑えた間に、姉さんは髪どめの輪ゴムを取り、制服の上のエプロンを脱ぐ。
そしてヘアバンドというのかカチューシャというのかをくっつけて、それだけで綺麗な優等生さんの出来あがり。
「さ。学校に行こう!」
姉さんが、元気そうに微笑んだ。
今時、珍しいと思う。学校が同じでも、一緒に投稿する……特に姉弟ってのは。
「ねえ、今日の夕ご飯。何がいい?」
「……朝から夕ご飯の話してどーすんの」
「あーっ、お姉ちゃんはね、君のためを思って聞いてるのに……」
ぷうっと頬を膨らませる姉さん。
「いいわよいいわよ、そーやってキミはお姉ちゃんからどんどんどんどん離れてしまいには宇宙の果てまで飛んでっちゃうんだ……」
……例えがキツすぎる。
「朝飯食った後でいきなり夕飯の想像なんかできないってば」
「そう言われると……まぁそうだけども……。じゃあ、放課後買い物。小指出して♪」
「何でまた。ってか部活は?」
姉さんは、一応演劇部のお偉いさん。かくいう俺は、ありがちにバスケットボールなんぞやっている。
「部長様権限で今日はおしまいっ」
「待った待った待った待った」
演劇部はそこそこの伝統&権力を持った部活で、プレハブの小体育館が専用の部室になっている程だ。
……かといって他の部員もいるのにそんなにどうこうしていいのか。
「ま、冗談なんだけどね。今日はおやすみ」
「……ふーん。でも、俺は部活があるんだけども」
「あれ……、そうなの? てっきりお休みだと思って、今月のスケジュール調整したのに……」
確信犯かい。
「じゃ、校門で待ってる」
にっこり微笑まれ、片手を取られ指きりさせられる。
「……あぁ、うん」
小指の指きりは、何となく照れくさく。そうとしか返せなかった。
放課後。
世の中って不公平だ、と俺は思っていた。
「待って、ってばっ」
姉さんが俺を追いかけてきた。
「どうしたの、無言で。お姉ちゃん、君をずっとずーっと待ってたんだよ? 教室でちょっとうとうとしちゃってたけども……。君をみつけて、慌てて飛んできたんだから」
足を止めた。
「校門にいなかったら、下駄箱いつも確認して……迎えにきてくれたじゃない」
「……別に、良いじゃん」
「よくないっ!」
大きな声に、思わず足を止めていた。
「だって……指きりしたでしょ?」
「…………」
「嘘ついたら、針千本なんだよ? 針千本っていうのはそういうぷくっとしたふぐの仲間じゃないんだよ?」
「分かるよそのぐらい……」
「じゃあ、指きりした事破っちゃ……」
姉さんが、俺の前に出て、顔を覗き込んだ。
「……どうしたの?」
自分では、口を真一門に結んでいるだけ、のつもりだったけど。
「何か……、泣きたい事が、あったんだ?」
お見通しらしい。
「部活で……何かあったの?」
不安と心配が入り混じった顔。
「……頑張ったんだよ? 俺」
その顔を見て。何時の間にか、口から言葉が出ていた。
「……うん。分かる。頑張ってたもんね。次があるよ、試合に出れるよ」
それだけで、察しがついたらしい。
「……ほら、お姉ちゃんの胸に泣きついてきても良いんだよ?」
今更、何言ってるんだろうこの人は。
「ほら、ね? 辛い時にに泣けるのは良い事だよ? 辛い事、泣いて流せちゃうんだもの。ね? ほら、おいでよ」
「……何馬鹿な事言ってんだよ」
言って、歩き出す。
「馬鹿な事じゃないっ。お姉ちゃんの言う事は、ちゃんと聞かないと駄目っ」
腕を掴まれた。
「辛いとか悲しいとか……。……そういうキミを見るのは、私だって悲しいよ? だから……泣いちゃおうよ」
「何馬鹿なこと……」
「馬鹿な事じゃないって、言ったよ。お姉ちゃん。……甘えていいんだよ?」
…………。
「今くらいでなくても……。いつでも甘えていいから……。ね? 私は、君のお姉ちゃんなんだから」
胸元に泣きつける程、背は低くない。
だから思いっきり抱きしめさせてもらい。……肩に、悔し涙を落とさせてもらう。
「…………」
ぽんぽんと、姉さんが無言で背中を叩いてくれた。
「じゃ、今日はハンバーグ。あしたのお弁当はタコさんウインナーと鳥そぼろと……」
「……なんだよ、唐突に」
そう言うと、少し前に走り出て。夕日をバックに姉さんは微笑む。
「君のための元気メニュー。"お姉ちゃん特製・がんばれコース"」
「何、その……思わず笑いたくなる名前は」
>210さんに先越された━━━━━━(゚Д゚;)━━━━━━!!と思った、奈々姉さんのオハナシ。
こちらは17人全員でなく一対一な訳ですが……。
やろうとした事がなんか失敗風味。
>210さんの奈々姉さんとキャラをなるたけあわせた…つもりだけども。
後編は奈々姉さんと弟が物凄い勢いで東方不敗の最終奥義を放ちあう話です。
…嘘です寒いですねスイマセン。
後編は…。見方によっては、気にいらない人もでるかもなぁ、という話です。
時間かかるかもしれませんが……。
【登校】
「なあ、奈々姉さん」
「ん?」
乗車率120%の電車の中で、俺は奈々姉さんをかばうように足を踏ん張っていた。
弟の贔屓目からしても、可愛い奈々姉さんのことだ。痴漢に会う可能性がある。
わざわざ俺が早起きして、朝練で他の姉より早く登校する奈々姉さんと一緒に登校するように
なったのは、それが理由だ。ただ、そのことは奈々姉さんには話してない。何故なら。
「姉さんはさ、今欲しいものってある?」
「欲しいもの?」
「そ、欲しいもの」
うーん、と顎に人差し指を当てる、独特のポーズで考えに耽る奈々姉さん。
「ほしいもの…ねぇ。ほしいもの、ほしいもの、ほしいもの…」
「な、奈々姉さん?」
「ほしいものほしいものほしいものほしいものほしいもの…」
「あ、あの、姉さん、そこまで考え込まずとも…」
「ほしいものほしいもの…うーん、ほしいものほしいもの」
…そう、奈々姉さんはいつもこうなのだ。欲がないというか、いつも自分より他人を優先してしまう。
「姉さん、もう少し自分のことを考えてもいいんじゃないかな?」
「え? だって、私が喜ぶより、みんなが喜んだ方がいいじゃない」
徹底的に他人主義というか、究極の世話焼きというか…。とにかく、俺の姉貴はこんな人なのだ。
そんな人に俺の行動がばれでもしたら、顔を真っ赤にして立場を換えようとするだろう。
「それに、私はみんなの喜ぶ顔が大好きだから」
暖かな日差しに照らされ光る女神の笑顔に、俺は何も言えなかった。
えー、210ですが、申し訳ありません。ひとつ話が抜けてました。
SS保管ページの管理人さん、保管する時は↑の話を3と4の間に入れて
保管してください。お願いします。
>215氏
グッジョブ!!
勝手に考えた設定に合わせて書いていただいて、ありがとうございます。
可愛いなぁ、奈々姉さん(w 後編も楽しみにしてます。
僕は悪夢にうなされ、夜中に目を覚ましてしまった。
「ぐ…うう……うわあぁぁっ!はぁはぁ…なんだ夢か…」
寒気がする。そういえば風邪をひいて寝込んでたんだっけ。
また寝ようとするが、妙に不安で眠れない。
すると突然、柔らかいものに抱き締められた。
「大丈夫だよー。お姉ちゃんが一緒にいるから」
隣で寝ていた遥姉さんの声を聞くと段々安心してくる。
…隣で寝てる?
「…遥姉さん……って、なんでこの部屋にいるんだよ!?」
驚いて飛び起きた僕を遥姉さんが不思議そうに見ている。
「えっと、皆とジャンケンしてお姉ちゃんが勝ったから看病してたんだけど」
「それでなんで隣に寝てるんだよ!」
「寒くしちゃいけないと思ってー。前はよく一緒に寝てたし」
「前って何年前のことを…」
「でも、小さい頃は熱出した時『一緒にいてくれなきゃ嫌だ』って泣いたりしてたから。一緒にいなかったら泣いちゃうかと思ってー」
「…それは小さい頃でしょ?それに風邪が移ったら…」
「移した方が早く治るよ?お姉ちゃんは君が治ってくれればそれでいいんだー」
ニコニコしながら、当たり前のようにそう言った。
…なんだよそれ。遥姉さんに移してまで良くなりたくないよ…。
「えっと、嫌だったー?」
…上目使いに言われると、どうしていいかわからなくなってしまう。
「…嫌とかそういうのじゃないだけど……」
そんなことを言っているとまた寒気が襲ってきた。
汗で体中が気持ち悪い。
「あ、汗拭かなきゃいけないから、タオル持ってくるねー」
姉さんがベッドから抜け出す。
…ワイシャツに下着しか着ていない。
「な、は、遥姉さん!なな、何その格好は!!」
遥姉さんがキョトンとした顔をして振り向く。
「え、これ?男の子はこういうの嬉しいのかなーって思って」
…どっからそんな事、覚えたんですか。
遥姉さんはそのままタオルを取り行った。
遥姉さんは戻ってきたとたん、
「はい、体拭くから脱いでー」
と言って僕の服を脱がせようとした。
「あ、いいよ。自分で拭くから」
「ダメー。お姉ちゃんがちゃんと看病するんだから」
…抵抗したものの、上半身裸にさせられてしまった。
遥姉さんは僕の背中を拭き始める。
「よいしょ、よいしょ。はい、次は前だよー」
今度は前に来て、体を拭き始めた。
…前に来られると、はだけた胸元が見えて、目のやり場に困るんですが…。
「あ、あとは自分で拭くから」
「え、なんで?」
なんでって…。
「えっと、その、目のやり場に困るっていうか…」
「?別に見てもいいよ?見たいー?」
そう言ってワイシャツのボタンをはずそうとした。
「!!?いや、見せなくていいから!!!」
「そう?じゃあ、後ろから拭くね」
今度は後ろから手を回して拭き始めた。
「うーん、拭きにくいなー」
ムニュムニュ。なんか背中に柔らかい感触が…。
姉さんが僕の背中に乗っかるような感じになったので胸が背中に押し付けられる。
…柔らかくて気持ちが良い……おい、何考えてるんだ?
「も、もういいから。えっと、着替え取ってくれる?」
「うん。ちょっと待ってねー。あ、風邪ひどくなるといけないからベッドに入ってて」
「遥姉さん」
「何ー?」
「…ありがとう」
「うん」
遥姉さんがすごく嬉しそうに笑った。
僕はベッドに入って着替えを取ってくれるのを待つ。
翌朝、カーテンの隙間から差込んでくる朝日で目を覚ました。
具合もだいぶ良くなったみたいだ。
―ガチャ
ドアが開いて絢乃姉ちゃんが入ってきた。
「具合はどう?」
「うん。だいぶ良くなったよ」
「……」
絢乃姉ちゃんが沈黙している。…えっと、なんか顔が怒ってきたんですけど。
「…え、えっと、姉ちゃん?」
「…何でそんな格好で寝ているのかしら?」
「…え?」
落ち着いて自分を見ると上半身裸だ…夜、そのまま寝てしまったらしい。
さらに隣には遥姉さんが幸せそうに寝ている…。
「…ち、違うんだ。姉ちゃん、これにはわけが…」
「へぇ、どんなわけかしら…?」
ヤバイよ、本気で怒ってる。そうだ、遥姉さんにもちゃんと説明してもらおう。
「は、遥姉さん、起きて!絢乃姉ちゃんに説明してよ!」
遥姉さんが目を擦りながら起きあがった。
「うー?あれー絢乃ちゃん?そっかー看病するの交代だったねー」
え?いや、そんなことより説明を…。
「それじゃあ、絢乃ちゃん交代ねー」
そう言って遥姉さんは僕の部屋から出ていった。
…昨日の夜の格好のままで。
「…………」
絢乃姉ちゃんの顔が鬼に見えます。というか鬼より恐ろしいです。
僕はもうダメかもしれません。誰か助けて……。
次の瞬間、怒鳴り声と悲鳴が家中に響き渡ったのであった。
…ダメダメでした。やっぱ書くのって難しいなぁ。
222 :
鶏卵:02/10/17 17:17 ID:UECr0ZGy
ばんざーい!ばんざーい!
>SS師の方々
何を卑下することがありましょうや。最高!
いやお約束っぽくて大変良いと思う(w
しかし絢乃姉ちゃんはオチつけるのに便利だなあ。
224 :
鶏卵:02/10/17 20:28 ID:Np5jPm9l
てことは、やっぱりエルプリ最大の壁は絢乃姉とのエロですか。
熱の話が出たので夏頃書いて放っておいたやつを思い出して投下。
痴女系の話だから姉っぽくないが、おまけシナリオ的に考えてくれ。
「おーーーい弟ーーー! L・O・V・E・らぶりー弟ーーー! いるかーーー!」
今日も今日とて姉が来る。
「ひしっ♪ くんかくんか、お日様の匂いー♪」
「麻琴姉ちゃん、暑いよ……」
「なによー、麻琴姉さまの姉ハッグが暑苦しいって言うの?」
だから、そう言ってるんだけど。
と心の中でしか言えない俺は自己批判すべきだろうか。
「この豊満な胸が……ってあんた、ちょっと熱くさくない?」
「え?」
言われてみると、身体が妙に暑い。っていうか熱い。
「風邪? ちょっと顔も赤いわよ?」
「うん……引きはじめなのかな?」
妙に麻琴姉ちゃんが鬱陶しく感じるのもそのせいだろうか?
「よしよし、お姉ちゃんが測ってあげるからねー」
「ちょっ、なんで顔を近付けるんだよ!」
「オデコではかるのよ。ほら、おとなしくして……」
珍しく真剣な表情の麻琴姉ちゃんが顔を寄せる。
心なしか、瞳が潤んでるように見える。
ふと胸元に微熱を感じて目を移すと、
麻琴姉ちゃんのたっぷりとした胸が俺の身体に先端をうずめていた。
その間にも麻琴姉ちゃんの影が俺に覆い被さり――
「麻琴姉ちゃん、熱測るのに目を閉じて唇を突きだしてるのは何故だ?」
「え? ……えっと、アレよ。粘膜で測ったほうが正確に測れるから」
「嘘つけ! なんで唇で体温測れるんだよ」
「体温計口にくわえて測ったりするでしょー?」
「じゃあ体温計で測ればいいだろ?」
「あんたの部屋には無いでしょ? そんなもん」
「う……借りてくるよ」
「だーめ、病人が動くなんて許さない。おとなしく測られなさい♪」
完璧な角度で姉ハッグを決められた俺の顔に甘い息がふわっとかかる。
これは――ホットミルクの匂いだろうか。
鎖骨のあたりに乗った二つの重量感が刺すように盛り上がる。
首の後ろに回された手が引き寄せられて、甘い香りが一層強くなる。
食虫花に捕らわれた昆虫ってこんな気分なんだろうか。
新芽の照りを湛えた唇が眼前に迫る――
コンコン。
ガチャッ。
……嫌な予感が……
「どうしたんですか? ……ね、ねえさん!弟相手に一体何を……」
「あっ……こ、これは違って……この子が熱出したから測ろうと」
真緒姉ちゃんだった。珍しくまともな人選だ。
……自分でも言ってる事がよくわからないが。
「熱!? 大変です! 体温計を持ってきますから寝かせておいてください!」
タパタパタパタパ
軽いスリッパの音が遠ざかる。
た、助かった……
「あーあ、せっかく弟の唇を奪いがてら熱を測ってあげるチャンスだったのになー」
弟の唇を奪おうとする姉ってどうだろうか?
っていうか熱を測る方がついでなのってどうだろうか?
タパタパタパタパ
軽いスリッパの音が今は天使の羽音に聞こえる。
「さ! これで……」
「おー、サンキュ。あたしが入れてあげるから貸して」
入れる……?
「さー、パンツ脱いで! ほらほら!」
「ちょ、麻琴姉ちゃん!」
「ねっ姉さん、破廉恥です! 病気の弟になんてことを!」
「病気の弟だからよ。脇の下より直腸で測ったほうが正確なんだよ」
「だ、だからって……お、お尻でなんて……」
真緒姉ちゃんが顔を赤らめて、頬を手で押さえた。
ああ、人として、姉として、当然の反応を見たのは何日ぶりだろう?
俺は見えない翼を背に負った姉に感謝しつつ、麻琴姉ちゃんに反乱を試みた。
「そうだよ、やめてよ! 普通に測るから!」
「正確に計らないとダメよ。風邪は万病の元なんだから、甘く見てこじらせたりしたら大変でしょ?」
「で、でも」
「ひどいなあ二人共。弟を心配する姉の気持ちがわからないの? この目がウソの目に見える?」
絶対、確実に、間違いなく、ウソの目だった。
いやまあ、全然心配してないって顔じゃないんだけど。
麻琴姉ちゃんの瞳には間違いなく、「それ以外の何か(with 任意)」が見え隠れしていた。
「ご、ごめんなさい姉さん。……そうね! 風邪を甘く見ちゃいけないものね」
「真緒姉ちゃん!?」
「さ! お尻出しなさい、お姉ちゃんがお熱測ってあげるから!」
「あ、それはあたしが……」
「さ! はやくなさい!(ズルッ)」
真緒姉ちゃんは麻琴姉ちゃんの手から体温計を奪い取ると、
あっと言う間もなく俺を俯せにしてズボンに手をかけた。……速い。
「ね、姉ちゃん! いいよ、自分で測るから!」
「病人はおとなしくしてなきゃ駄目です!」
マイ・ラストエンジェルはあっけなく堕ちた。
真面目に心配されてる分だけこっちの方がタチが悪いかもしれない……
っていうか耳まで赤くなりながら人の尻をまじまじと見つめないで欲しい。
「い、い、い、入れますよ……お熱測るため、お熱測るため」
「タンマ! キャンセル! チェンジ! 自分で測るから、真緒姉ちゃん!」
ガチャッ。
あう……運命論的に誰か来る頃だと思った矢先に……
「な、なにやってんのよ? お尻なんか出して……おしおき? 何か悪いことしたの?」
「ち、違います! 絢乃ちゃんじゃあるまいし」
「この子が熱出したから測ろうとしてるんだよ。手伝ってくれない?」
いつき姉ちゃん……最悪の人選だ……
それにしても何故「おしおき」の前に「セクハラ」という発想が出てこないのだろう……
「……今、姉を『まずい奴に逢ったな』系のまなざしで見つめたね?」
ぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶん。
もちろん首を横に振ってる音だ。
この状況で縦に振れるほど俺は剛の者ではない。
「こらっ、頭振っちゃ駄目だって!」
「おとなしくなさい! お熱上がったらどうするの!」
どうするもこうするも、普通に腋の下で測らせてもらえればこれ以上の至福は無いのだが……
「ふふん。つまり弟が夜泣き疳の虫で熱測れない、とこういうワケね?」
「そうなの……」
「あたしじゃ押さえきれなくて……陽子ちゃん呼んできてくれる?」
いや、その前に抜本的な解決案に気付いてください。
たったひとつの冴えたやり方に。
あと夜泣き疳の虫って。
熱でボケた頭で色々突っ込むのは楽じゃないんだぞ。
「だーいじょうぶ。あたしにま・か・せ・て♪」
一番任せたくない人がお台所の天敵を想起させる仕草で両手の指をわきわきと動かした。
「こーいう時はねえ……こちょこちょこちょこちょこちょこちょ」
「っ!んひゃはゃひぁ!」
いつき姉ちゃんの指先が脇腹のあたりを這い回る。
一気に力が抜けた所に麻琴姉ちゃんが覆い被さり、俺の頭の側から、
うつぶせになった肩胛骨のあたりを両手で押さえつけた。
こうなるとつまり、短いタイトスカートの中身は俺の目に余すところなくさらけ出される事になる。
「……何見てるの! 破廉恥です、離れなさい!」
自分が見られたわけでもないのに真緒姉ちゃんが怒る。
見たのではなく見えたのだ、という客観的真実はこうした場合、無視される。
「離れたら逃げちゃうでしょ! 真緒ちゃん、早く測って!」
「え……あ、は、はい!い、い、入れます!」
……ええい、それだけは許すか! 弟の沽券に関わる!
こうなったら最後の手段!
俺は目の前に見えるシルクで覆われた滑らかな丘陵に息を吹きかけた。
「はぅんっ!?」
押さえつける麻琴姉ちゃんの力が弱まった。
そこで俺はうつぶせにされていた身体を反転させた。
背に腹は代えられない。
という喩えから30センチずつ場所を下に移すとまさに今の状況になる。
「……おー」
「……(ゴクッ)」
「……☆△∀●@★」
麻琴姉ちゃんは何故か業物の陶器を観賞するような目で感心している。
いつき姉ちゃんは言葉を失っている。……なぜ唾を飲む?
そして真緒姉ちゃんは……卒倒した。
逃げるならイマノウチ!
俺はズボンを引き上げながら廊下に続くドアに突進した。
あ……駄目だ、暴れすぎて目が霞む……
腰が抜けて、床にへたりこんだ。フローリングの廊下が冷たくて気持ちいい。
遠のく意識の中、騒ぎに気付いて集まってきた他の姉ちゃん達の姿が見えた……
結局、俺はかなりの熱を出してしまったが、汗を(ムダに)かいたのと
唯姉ちゃんの特製治療食で無事快方に向かっている。
ちなみに俺が意識を失ったあと、どうなったかというと……
しっかり測られてしまったらしい。
正確に測れる場所で。
17姉ちゃんズ全員集合の中で。
……家出したい。
否、出家したい。
230 :
鶏卵:02/10/17 21:49 ID:Np5jPm9l
SSいぱーい。皆、後は任せた。俺を踏みつけて行ってくれ。
>>229 ・・・this is!すばらしい!
保管サイト更新しましたー 多いー
って皆さんどうしたんですか? 盛り上がってますねー
私なんか遥さん書きかけでほったらかしでのほほんとしてるのに
(仕事が忙しいんだよー ゴメンナサイ)
>225-229さん
タイトルお願いしまーす。
さぁ、じっくり読むかー
気付けば悔しそうな顔で親指の爪を噛みながらこのスレを見ている不思議。
そんなワケで奈々姉さんと遥姉さんの株が内部で急上昇してます。(*゚∀゚)=3
なんか続々と、読み応えありますね〜
しかもタイムリーに奈々姉さん ごちそうさまでした ってまだ続きが楽しみ風味w
ハンバーグにタコさんウインナー…なんでしょう、この胸の奥から熱くなるこの感動…
ツボを押さえたその台詞に乾杯です
さらに個人的に萌えてる遥姉さんSSはキターー(・∀・)ーー!!って感じだし
なんだか最近萌えっぱなしでさらに熱くなっちゃうYO
うーん、この頃2.3日に一枚ずつあげてるような気もするけど…良いのかな?
というわけで今日のお土産 >155さんには特にw
ttp://sylphys.ddo.jp/imgboard/img-box/img20021017225008.jpg ちなみにほたる姉さんの口は、小さいけど×になってますw
二重書き込みすいません。
>>233さん
浴衣姿とうさみみのギャップに(゚∀゚)=3=3
>221氏
ボケツッコミ、ナイス!
遥姉さんが生き生きしてるのはええですなぁやぱし。
>229氏
>17姉ちゃんズ全員集合の中で。
…奈々姉さんにも遥姉さんにもほたちづ姉さんにもですか。
……出家したくなる確かに。
さて。
>233氏
う……うさみみほたちづキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
まさか描いてもらえるとは思ってもみなかったょぅというかほたちづにうさみみつけたかっただけという妄想具現化してくれて涙が出るよぅ(つДT)。
ぁりがとうごぜぇますだ。
「…………きゅぅ」萌え〜!
ところで「うさぎさんの気持になる」のが目的な訳ですが。
―― 一体、二人に何が起こったのかッ>戦闘月兎さんの気持を知りたいほたちづ
>234氏
超個人的趣味で含ませたヘアバンドをつけていただいてあぁもぅ私は死んでも良い。
…と、後編がありますた。休みの日に何とかUPしたいなと思いつつ。
『スタンダード+可愛げのあるお姉ちゃん』
が、コンセプト…なつもり。
>タイトル
えーと、考えてなかった……
ルルのパクリで「くしゃみ三回姉参上」でよろ。
今日はいいお天気
洗濯するには最高の日。
うーん。一言でいうと……
……いいおてんきだ。
【遥】 「おせんたく〜〜おせんたく♪」
私は鼻歌を歌いながら……
鼻? どうして鼻?
うーん、まっいっかー。
【遥】 「おせんたく〜〜おせんたく♪」
あれあれ? あの子の洗濯物がないなー。
もぅー、しかたがないなー。
【礼子】「遥姉さん、お洗濯ですか? いつもすみません」
【遥】 「あっ、礼子ちゃん、あの子どこにいるか知らない?」
【礼子】「えっ? 弟ですか? そうですねー…… あっ、遥姉さん……こっ、これは」
【遥】 「あー、礼子ちゃんのバストアップ……」
【礼子】「じっ、自分で洗いますので、でっでは、失礼します」
……??
うーん、とりあえず、あの子探さなくっちゃね。
そうだ!! 智萌ちゃんなら……
【智萌】「……感じるわ……今は……」
【遥】 「えっ、どこなのー」
【智萌】「……絢乃のところね……」
【遥】 「ありがとー、智萌ちゃん」
【智萌】「……ふふっ、……見えるわ……なにもかも」
さすが智萌ちゃん、私もあんな力がほしいなぁー
さてとっ、絢乃ちゃんのところかー
【芹奈】「あっ、遥姉さん、少しお話があるんですが……」
【遥】 「ん? どしたの? 芹奈ちゃん」
【芹奈】「実はですね、あの子の成績のことなんですが」
【遥】 「せいせき?」
【芹奈】「私も頑張って教えてるんですが、このままでは落伍者に……」
…………
……
【芹奈】「ということですので、よろしくお願いしますね」
【遥】 「……」
【芹奈】「遥姉さん?」
【遥】 「……ふぁい?」
【芹奈】「……ちゃんと聞いてました?」
【遥】 「うん、そうだねー、あの子がわんぱくってことだよね?」
【芹奈】「……」
芹奈ちゃんの話は長いんだよねー
うー、私、なにしてたんだっけ?
ん? うーん? んんん?
【陽子】「たまにはいいよねー、麻琴姉さん?」
【麻琴】「はぁー、疲れたー、昨日のお酒全部抜けたよー」
うん? 陽子ちゃんと麻琴ちゃん?
【遥】 「どしたの? 走ってきたの?」
【陽子】「あっ、遥姉さん、今日は麻琴姉さんが一緒に走るっていうから……」
【麻琴】「げっ、遥!」
【遥】 「お疲れ様ー、でもどうして?」
【陽子】「姉さん最近飲み過ぎで、太っ……」
【麻琴】「違うの!! このナイスバディーを維持するためよ!」
【陽子】「そうだっ、明日から遥姉さんも走ります? 気持ちいいですよ?」
【遥】 「えっ? やめとく、私、太ってないしー」
【麻琴】「ぐっ、……あんたには負けないんだから……」
【遥】「ん? どしたの?」
【陽子】「遥姉さん……」
……うーん、最近麻琴ちゃん冷たいなぁ。
どうしてだろう?
【亜紀】「だからねっ、あの子は私がいないと何も出来ないのよ?」
【真緒】「でも亜紀姉さん、あの子は神様がくれた大切な存在なんです、そうやって束縛する
のはいけないと思います」
【亜紀】「もうー、真緒は神様神様って、あの子は私だけのものよ!」
【真緒】「違いますっ、みんなが授かったものです!」
あれあれ? 亜紀ちゃんと真緒ちゃん?
【遥】 「どしたの?」
【真緒】「あっ、遥姉さん聞いてください、亜紀姉さんがあの子を自分ひとりだけのものって
言うんです」
【亜紀】「あたりまえじゃん、あの子は私がいないと何も出来ないんだよ? あたしがずっと
面倒見てあげるんだもん」
【遥】 「……あのー、あの子は物じゃ……」
【華奈】「なにしてるんですかっ!! おねえちゃんらしくしないとダメでしょう!!」
【真緒】「かっ、華奈姉さん?」
【遥】 「華奈姉さん!?」
【亜紀】「華奈姉?」
【華奈】「そんなことだからあの子に舐められるんですっ、みんなおねえちゃんらしくシャン
としなさい!!」
【亜紀】「舐められてるの華奈姉だけじゃん」
【真緒】「もうっ、亜紀姉さん!! すいません華奈姉さん」
【遥】 「……???」
【華奈】「遥もっ、しっかりおねえちゃんらしくしなきゃダメよ!!」
【遥】 「……はい、……??」
……そうだっ、あの子探してたんだー
まずは絢乃ちゃん探さなきゃね。
【唯】 「ふわわわわっ、遥姉さーん、そこどいてくださーい」
【遥】 「えっ!? 唯ちゃん? きゃっ」
【唯】 「わわわっ、響姉さんのご飯がー」
【遥】 「きゃー、唯ちゃん、そっちに行っちゃだめー」
【唯】 「ふぇぇぇ、遥姉さん、お盆支えてくださいぃー」
【遥】 「やぁぁぁ、むりよー、唯ちゃん、だめだめだめー」
【奈々】「なにしてるんですか? 姉さん達……」
【遥】 「あぁー、奈々ちゃん? たすけてっ、死んじゃうー」
【唯】 「ふぇぇぇ、奈々ちゃん、もうだめー」
【奈々】「あっ、あの……私が持ちますので……」
…………
【遥】 「ふぅー、唯ちゃん、危なかったねー」
【唯】 「そうですねー、遥姉さん」
【奈々】「あの……このお盆は?」
【遥】 「あっ、響姉さんのご飯なの、いつもはあの子が持ってってくれるんだけど
見当たらなくって……」
【遥】 「そうなんだー、よしっ、お姉ちゃんが持ってってあげる」
【唯】 「遥姉さん、ありがとうございます」
【奈々】「……(私はこれだけの役!?)」
さてと、響ちゃん、響ちゃん。
【遥】 「あー、響ちゃん、こんな髪ぼさぼさにしてー」
【響】 「……姉さん……余計な……」
【遥】 「ブラシどこ? 髪とかしてあげる」
【響】 「……」
【遥】 「もうー、響ちゃん可愛いんだから、こんなに適当じゃ駄目じゃない」
【響】 「……そんな……どうでも」
【遥】 「そんなこと言わないのっ、女の子なんだからね、それにしても髪伸びたねー」
【響】 「……」
【遥】 「ほらっ、綺麗になった、やっぱり響ちゃんは長い方が似合うよー」
【響】 「……遥……姉さん……」
【遥】 「また明日にでもお散歩しようか?」
あー、絢乃ちゃんの後姿だ
【遥】 「あーやーのーちゃん、あの子は?」
【絢乃】「えっ、遥姉様? どうしたんですか?」
【遥】 「探してるの、あの子、洗濯物出してないのよー」
【絢乃】「また!? ほんとにしょうがない子ね! 私からもきつく言っておきます」
【遥】 「それはいいんだけどー、智萌ちゃんが絢乃ちゃんのところにいるって言ってたからー」
【絢乃】「さっきまでお仕置きしてたんですが、今はどこにいるか…… 私も探しておきますね」
はぁー、いないなー。
しかたがない、みんなのお洗濯を先にしておこう……
………………
…………
……
【遥】 「おせんたく〜〜おせんたく♪」
------ドタドタドタ
【弟】 「遥姉さーん、たすけてー」
【遥】 「あっ、どこにいたの? 探したんだよー ……うん? どしたの?」
【弟】 「遥姉さん、たすけて……、姉さん達が俺をいじめるんだ……ぐすっ」
【遥】 「あらあら、泣いちゃってー、男の子でしょ?」
【弟】 「だって……ぐすっ、俺に基本的人権はないんだよ……」
【遥】 「……うーん、ほらっ、みて、いいお天気」
【弟】 「姉さん……俺はそんな話をしてるんじゃないんだ……」
【遥】 「君がうまれた日もね、こんなお日様がいたよ」
【弟】 「……姉さん?」
【遥】 「みんなねっ、君がうまれて男の子だってわかって、ふふっ、君の取り合いで
よく喧嘩したよ」
【弟】 「そっ、そうなの?」
【遥】 「でもねっ、ほらっ、今までずっと女の子ばかりじゃない、みんな男の子との接し方
がわからなくてね……」
【弟】 「……」
【遥】 「みんな君に自分をみてほしいんだよ? …………ふふっ、私もね」
【弟】 「えっ、今なんて?」
【遥】 「ほらっ、洗濯物はないの?」
【弟】 「あっ、ああ、無いよ」
【遥】 「へっ、無いの? どうすればいいの……私のいきがい……取らないで」
【弟】 「……は?」
【遥】 「脱ぎなさい」
【弟】 「……へ?」
【遥】 「はやく」
【弟】 「はっはい……?」
【遥】 「じゃ、お姉ちゃんお洗濯するねー」
【弟】 「あの、姉さん…… ちょっと寒いんだけど」
【遥】 「おせんたく〜〜おせんたく♪」
【弟】 「……」
------ドタドタドタ
【あすか】「あ〜〜、いつきちゃんいたよー、さっきはよくも逃げてくれたわね♪」
【いつき】「あれっ、裸だー ちょうどいいじゃない、ねぇ、あすかちゃん」
【弟】 「げっ、姉ちゃん達……」
【遥】 「おせんたく〜〜おせんたく♪」
【いつき】「遥姉さん、この子お借りしますね、ほらっ、あすかちゃん、手錠」
【あすか】「はいっ♪、いつきちゃん」
【弟】 「遥姉さん、たすけて……」
【遥】 「おせんたく〜〜おせんたく♪」
今日はいいお天気
洗濯するには最高の日。
書きかけの遥さん書けましたー
読みづらいかも……
絵のほうも保管サイトに転載させていただきますねー
さてと、次は私の一押し、芹奈さんでも書こうかな?
>245さん
遥姉さん最高!
萌えまくりです。
芹奈姉さんのも楽しみにしてますー。
>238-244
(゚д゚)ウマー
キャラの動かし方がうまいですなー。
遥姉さん萌へ!
弟の部屋が雨漏りで眠れる状態ではないので、
今日、弟は私の部屋で寝ることになりました。
お姉様達は『絢乃ちゃんだけずるい』とか言ってましたが、
他のお姉様達では弟が何をしでかすかわかりません。
だから決して一人占めしようとか、そういうわけではありません。
「お姉ちゃんが下に布団敷いて寝るから、あなたはベッドで寝なさい」
「え?絢乃姉ちゃんがベッドで寝なよ。俺はどこでも大丈夫だから」
お姉ちゃんとして弟を下で寝かせて、自分はベッドで寝るなんてできない。
「ダメ。お姉ちゃんの言う事が聞けないの?」
「聞けないとかそういうんじゃなくて、自分だけベッドで寝るなんてできないよ」
…それなら一緒にベッドで…ダメよ。一人占めしたいわけじゃないんだから。
「と、とにかく言う事聞きなさい!」
「…はい(何を慌ててるんだ?)」
翌朝、目を覚ますと、弟が私の上に乗っていた。
「な、何してるの!…んっ」
む、胸に手が…。
「だ、ダメっ…やっ…」
胸をしつこく揉まれる。…なんか変な感じがする…。
「…あんっ!んんっ……ひゃうっ」
「……姉ちゃん…」
「…やんっ!…やめ…いい加減にしなさい!!」
私は弟を突き放した。
「はぁはぁ…な、何でこんなことするの!」
いきなりこんなことするなんて…。ちゃんと『好き』とも言われてないのに…。
「黙ってないで答えなさい!」
こういう事はきちんと段階を踏んで…。
「…?もしかして寝てるの?」
…寝ぼけてただけ?…そんな、こんなにドキドキさせておいて…。
「起きなさい!!!」
「へ?な、何?」
「もう朝よ!早く部屋から出て、学校に行く準備しなさい!」
「ま、まだ早いんだけど。顔真っ赤にして何怒ってるの…?俺、何かした??」
「何もされてません!!怒ってません!」
「で、でも」
「何で言う事聞かないの!おしおきされたいの!!?」
「ご、ごめんなさいっ」
弟がすごい速さで部屋から出ていった。
…はぁ、まだ胸がドキドキしてる…。
革命だ!絢乃姉の革命だ!
響姉さん、智萌姉さん、ほたる姉さんの三人が会話すると、
【響】 「……」
【智萌】 「……」
【ほたる】 「……」
てな感じで三竦み状態になりそうな...
しかも三人とも回りの空気が違うし(W
253 :
系図:02/10/19 21:08 ID:Ioi45vEx
ふと気になって今までのSS読み返してみました
末っ子の絢乃姉さんと陽子姉さんは確定です
その他の姉さんについては、○○姉さんと呼んでいる場合は上、呼び捨ての場合は下として系図を作ってみました
ttp://suzu-ha.hp.infoseek.co.jp/img.jpg こんな感じです 上下がよく分からなかったので、あすかいつき姉さんとほたちづ姉さんは一つと数えました
位置関係の注意として、智萌姉さんは長女になるかもしれない、ほたちづ姉さんは下から3番目になるかもしれないということ等です
意外なのはあの華奈姉さんが一番上まで上り詰めていることと、ほたちづ姉さんがかなり下に居ることですね
みなさんはどんな風に考えてました?
>>252 想像したらめちゃくちゃワラタw
>>253 乙。でもそういうのは各自の自由で色々変更しても良いような気も
個人的に以外なのは真緒姉さんが結構年下な点ですかね
>252の要約
【響】
(-_-)
【智萌】
|Д`)
|⊂
【ほたる】
(´・ω・`)
だれか>255のシチュエーションで描いてくれる絵師様キボンヌ!
ところで
【響】 「……」
【智萌】 「……」
【ほたる】 「……」
これを10回ほどコピペして
「響・智萌・ほたるの会話」ってタイトルでSSを書いたら
やっぱり撃たれます?
私は、近づいただろうか?
貴方への答えに……
「あれはなんてよむの?」
「えっ? あの字はね……」
「おねーちゃんはなんでも知ってるんだね」
「あははっ、そんなことないよ」
小さい頃の甘い感情は、今でも私をドキドキさせる。
いつでも抱きしめてあげたいけど、それは貴方への答えじゃない。
「たし算はわかるけどひき算はむずかしいや」
「そんなことないのよ、簡単よ」
「どうすればいいの?」
「それはね……」
最初はね、ただ悔しくて……薄っぺらい、何も無い自分が悲しくて
姉妹で私だけ……貴方に与えるものが何も無い。
私はずっと機械のように、目的も無く夢も無く、ただ生きてただけ……
「芹奈ちゃんすごいなー、また学年で一番だよ」
「お姉様すごいです、尊敬します」
「そんな……たまたま……」
「芹奈の天才分けてほしいよー」
違うよ……他に何も見えなかっただけだよ。
言われたことをしただけ、特別なことは何も無い。
でも、世界は変わったんだ、貴方がこの世にうまれて……
そう、貴方だけが私の夢だから。
「先週のテストの結果は?」
「えっ、芹奈姉さん……それは……その……」
「いつもすぐに見せなさいって言ってるでしょう? 私の弟はうじうじしない!!」
「うっ、うん……」
ああー、先週やばかったんだよなー、あんなの見せたら……
うぅー、怖い……
でも姉さんはどうして俺の成績にこんなに執着してるんだ?
正直、うざったいよな。
「……持って来たよ」
「見せなさい」
「……」
「……駄目ね」
「違うんだよ? 全部平均点よりは上だよ、今回難しかったんだよー」
「私の弟は言い訳しない」
「……ごめんなさい」
「特訓ね」
姉さんの目がきらりと光った……
―――――
「さぁ、このテキストをやりなさい」
うわぁー、いつの間にこんなに用意してたんだ?
「どうしたの? まだまだあるわよ?」
「……がんばります」
「ふふっ、わからないところはちゃんと聞くのよ?」
「……はい」
私は貴方の自慢の姉。
演じてただけ? わからないよ……
私は気づいてなかったもの……何も見えてなかったもの。
「どうしてみんなお勉強するの?」
「えっと……それは……」
「ねぇ、どうして?」
「……」
何も言えなかった……言えるわけないよ。
私もわからないから。
空っぽの自分。中身の無い私。
悲しかったよ、気づいたんだよ。
ずっと探して……まだみつからない。
貴方への答え。
貴方との喧嘩。
私のただの汚い八つ当たり。
でも貴方は……
「じゃあ、貴方にとって私は何!?」
「自慢の姉とか、優秀な姉とかもあるけど……姉さんは……」
「なによ!!」
「大切な…姉さんだよ……」
…………
最初からわかってる筈なのに……
貴方が私にくれたもの。
私が貴方に与えるもの。
「姉さん、いつも思うんだけどさー」
「どうしたの?」
「どうして俺の成績にそう執着するの?」
「……それはね、貴方に夢をかなえてほしいから」
「どういう意味?」
「貴方、夢はあるの?」
「えっ、いやっ、別に無いけど……」
「でもね、いつか、やりたい事とか夢とかできると思うの」
「……うーん」
「その時にね、なんでも出来るように、貴方の夢が叶うように、たくさん勉強した
方がいいのよ?」
「……うーん、よくわからないよ」
「ふふっ、おいで、抱きしめてあげる」
「えっ、いいよ、恥ずかしい……」
「昔は良く抱きしめてあげたじゃない?」
「でもっ、……」
「ほらっ、いいから……」
ぎゅっと抱きしめる、貴方のぬくもり
「貴方の夢を叶えるのが私の夢だから……」
「……姉さん、夢は自分のことでみろよ」
「ふふふっ、いいの、さっ、お勉強続けましょう」
貴方の真剣な横顔、小さい頃の面影にそっと
「……貴方が望むなら……私はなんだってするよ」
囁く
「芹奈姉さん? 何か言った?」
「ふふっ、さぁ、次はこのテキストよ」
貴方への答えにいつか、きっと……
最近姉ゲーが増えてきてる気がする
>>262 製作者サイドが妹ゲーに限界感じ始めてるのも一因なんじゃないかと。
漏れとしては激しく嬉しい事だが
華奈姉と歩くときに気をつけなければならないこと。
1.おばさん連中に近付かないこと
「まあ、可愛い妹さんね〜」
華奈姉ブチ切れ大暴れ。
2.あからさまに怪しい風体の男に近付かないこと
「おおお、お嬢ちゃん、飴玉あげるからおじさんと一緒にいいこと……」
埋め立ててやった。
3.クラスメイトとばったり出会わないこと
俺のクラスメイトに「可愛い妹さんだなあ」と言われること十八回。
逆に華奈姉のクラスメイトに「お兄ちゃんと買い物? いいなぁ」と
言われること十三回。
腕を組んでいて(組ませられて)警官に職務質問されること数回。
そしてそのたびに八つ当たりを喰らう俺。
すね蹴り、脇抓り、レバーブローその他もろもろ。
華奈姉の気持ちも分からないではない、十七人いるウチの姉の中でも最年長
であるのに、最年少に見られるというのは、やっぱり忸怩たるものがあるだろ
う。
ただ、俺から言わせれば外見なんてものは二百年経てば全員平等に白骨だ。
外見がどんなだろうと華奈姉は華奈姉だし、華奈姉の良さってのは少なくと
も外見には全然関係ないところにあると思うのだ。
例えばこんなことがあった。
子供の頃、俺達の家の近くに犬を飼っている近所のおじいさんがいた。俺達
は犬を飼うことがムリだったから、華奈姉や遥姉と一緒にしょっちゅう遊びに
行っていたことを覚えてる。
デカい年寄りのセントバーナードだった。華奈姉は背中に抱きついてごろご
ろするのが好きだった、俺がやるとセントバーナードはへろへろと崩れるのに
華奈姉だと、しっかり大地に足を踏み締めているのだ。
子供心にズルいと思った。
華奈姉に「こどもこども」とか酷いことを言ってしょっちゅう泣かせていた
のもこの時だったと思う。
ある日、飼い主のおじいさんが死んだ。
華奈姉が一人で遊びに行くと、おじいさんが廊下に倒れてた。慌てて119
番をしたものの、既に手遅れだったそうだ。
葬式の間中、華奈姉はじっと俯いていた。俺なんかは優しかったおじいさん
が死んでぐずりまくり、他の姉達に慰められていたことしか覚えてない。
おじいさんは一人暮らしで、息子さん達は遠い別の所に住んでいたらしい。
遺産がどうとか分与がどうとかいう話し合いが始まったので、俺達は別の部屋
に移動させられた。
しばらく所在なげにオレンジジュースを飲んでいたけど、突然華奈姉が立ち
上がった、何を思ったかずんずんと歩き出して障子を両手で広げ、おじいさん
の家族の話し合いに強引に割り込んだ。
呆気に取られるおじいさんの家族の前で一言、
「いぬちゃんはどうなるんですか!?」
――最悪だった。
息子さん達はいずれも社宅だったり、アパートだったりしてどこにも犬の引
き取り手がないのだと言う。
つまり保健所行きだということだ。おじいさんの家の荷物が整理され次第、
すぐにでも処分してもらおうかと思っていたらしい。
だけど、華奈姉は挫けなかった。
「わたし、かいぬしさがしますから!」
それから華奈姉(含むウチの家族)の東奔西走が始まった。学校に行けば、
クラスメイトに片っ端から犬が飼えるところがないか当たりまくり、電話をか
けまくり、脈がありそうなところには直接行って頼みこんでいた。
老犬でその上世話に手間がかかりそうなセントバーナードということで、な
かなか飼い主は見つからなかった。
今思い出すと、この時ほど華奈姉が笑わなかった日々はなかったと思う。
そしてもう明日が処分の日という時、ギリギリで飼ってもいいという人が現
れた、たった一つの問題を除けば文句なしの飼い主だった。
たった一つの問題を除けば。
俺と華奈姉はセントバーナードを連れてその家に行った。
「もうすぐ引っ越すのよ」
優しい顔をしたおばあちゃんがそう言った。
「引越し先が田舎でねぇ……大きい犬の一匹も欲しかったところなの」
俺は目の前が真っ暗になった、田舎の場所はとても俺達子供の行けるような
ところではなかった、無邪気におばあちゃんに尻尾を振る犬。
「かまいません」
華奈姉がキッパリと言った。
「よろしくおねがいします」
そして深々と頭を下げ、俺も慌てて後に続いた。
――そしてあっという間にお別れの日。
姉達はみんなぼろぼろに泣いていたと思う。下手をすると弟の俺より犬との
付き合いが長い姉だっているのだ。泣いても当然だと思った。
ただ一人、華奈姉だけは泣かなかった。
「よかったね、よかったね」
そう言って思う存分犬の頭を撫でていた、尻尾を振って応える犬。そういう
お馴染みの風景、ずっと続くと思っていた風景。
今日で終わりのこの風景。
――なんで華奈姉は泣かないんだろう?
やがておばあちゃんが来て、犬を車に乗せて行った。
窓からぴょこんと犬が頭を出す。
姉達はおのおの別れを告げる、俺も犬の頭を撫でた、ぺろりと顔を舐められ
たから、犬は俺の涙を舐めたと思う。最後に華奈姉がもう一度頭を撫でた。
「げんきでね!」
「おん」
犬が年寄りらしい弱々しい声で鳴いた。
「びょうきしないでね!」
「おん」
「じゃあ……バイバイ!」
おばあちゃんが頷いて、俺達に手を振った。
車は走り去って行く、犬は俺達の方を見ていたかもしれないがそれもあっと
いう間に見えなくなってしまった。後に残るのはお別れしたという事実と虚ろ
な空気。姉は一人、また一人と家に戻っていく。
華奈姉と、俺だけが最後まで残っていた。
「もうかえろ」
そう言って俺は華奈姉を見て、そして理解した。ぎゅぅっと握り締められた
拳、瞳に溜まった一杯の涙。
哀しくないはずがないのだ、哀しくなかったはずがないのだ。だけど華奈姉
は泣いてお別れするより、笑ってお別れする方が辛いけど、思い出すときに何
倍も楽しいことを知っていたから、だから泣かなかったのだ。
「かえろ?」
俺はそう言って、華奈姉の手を包み込むように握り締めた。
華奈姉はごしごしと目を擦って、
「うん!」
と頷いた。
それまで自分より背が小さかったこの女の子を「姉」だと認識したのはこの
時だったと思う。
「姉」だと認識し、愛するようになったのはこの時だったと思う。
子供の日、俺が初めて「別離」を経験し、「華奈お姉ちゃん」を意識した日。
もう遠い遠い昔の出来事のように思えるし、こういう風にふと昨日あった事
のように思い出すこともある。
握った手の感触、
涙を我慢した華奈姉の顔、
大きく手を振ってお別れしている華奈姉の背中、
全て覚えている。
……。
……。
……。
「ごめん! 華奈姉、待った!?」
「……むーっ」
さて。約束の時間を間違えたせいで、隣で不貞腐れている華奈姉の機嫌を取
らなくてはなるまい(例え間違えたのが華奈姉の方だとしても)。
アイスか、クレープか、さもなきゃシシカバブか。
華奈姉が屋台に目を留めた。
大阪名物たこ焼き、六個で三百八十円。
微笑む。
くるりとこちらに背を向ける、勢いをつけて回ったせいでミニスカートから
一瞬見えた生足にどきりとする。
「たこ焼き、お姉ちゃんにおごりなさい!」
そう言った華奈姉はこれ以上ないくらいの笑顔だった。
――そして今日も俺の財布が軽くなる。
――やれやれ。
(4)が二つありますが、間違いです、すんません……。
>262
アニメや成コミではまだまだ妹多しだが
>>271 いやいや、こういったモノはアングラから生まれるものだよ…
来年あたりには凄い事になっているかも…
来年あたりは
姉ゲー>妹ゲー
再来年には、G's(または萌王)で姉企画スタート
その次は、テレ東深夜でアニメ化
そしてこのスレは伝説の地となり、我々は歴史の目撃者になる!
なんて妄想を言ってみる。
>「華奈姉に関する2,3の事柄」
大変楽しく拝読させて頂きました。特に初文がイイ。引き込まれました。
また新たに面白げな設定とか過去話とかが出来てきて、益々エルシスが好きになってきました。
SS職人様に感服ですわ。
>>264 良い話ですね。主な感想は274さんと同様です。
最初辺りのブチ切れた華奈姉を想像すると可愛いのですがw
話は変わりますけど、個人的には姉ゲーなどは流行らないで欲しい気が
なんか、複雑なんですよね…俺って独占欲高いのかな…
>275
コンスタントに出ては欲しいけど、
シスプリみたくなって欲しくは無い
お姉さん達はあくまで自分だけのモノにしたいね
競争率は低いままでオッケー
SS保管サイト更新しましたー
それだけです。
姉ゲーはやる
↓
お姉ちゃんいっぱい
↓
(゚д゚)ウマー
>>255 ほたる姉さんは
(´・x・`)
に変更してください。
あと
【華奈】
ヽ(`Д´)ノオネーチャンナンダカラネ!
とりあえず、妹の大量量産で素悪過ぎる「何処が妹じゃコラ」というモノが出なければ、
ヲレ的にはお姉ちゃん大量発生ばんざい。
……そうは行かない世の中だけどさ。本家シスプリが近頃『妹』というモノを忘れてるようだし。
>264
華奈姉(・∀・)イイ!!
なんて可愛いけざお姉ちゃんしてる人なんだ。
>277
毎度ヲツカレ−。
281 :
名無しさん@初回限定:02/10/22 23:29 ID:EnaGwR0I
そんなに姉ものって出てるか。
おれは全然心当たりがないんでできたら具体的に紹介求む。
(;゚Д゚) < 兎って寂しいと死んじゃうらしいよ…
エーッ!? じゃあほたちづは!?> Σ(゚Д゚;)
(;゚Д゚) < 千鶴姉さまには本があるけど…ほたる姉さんは
#%○F*〆∬;Å〓¨$?!> ヽ(`Д´)ノ
(;゚Д゚) < もちつけ…
284 :
名無しさん@初回限定:02/10/23 17:02 ID:V0afVmYc
285 :
名無しさん@初回限定:02/10/23 17:47 ID:GrYl5Hmd
286 :
名無しさん@初回限定:02/10/23 17:51 ID:gn3tnRrj
>282さん
待っててくださいねー
週末までにはなんとか……
>>281 とりあえず
ttp://www.marron.nu/sis_cube/ お姉ちゃんの3乗(おねーちゃんきゅーぶ)
ガイシュツ?
「姉キャラ」の出るゲームはあっても
「姉」をコンセプトにしたゲームって確かに無いよな。
そういえば、「漫画の理不尽な点を強引に解釈するスレ 巻ノ四」てのに
「世の中、姉萌より妹萌のほうが幅を利かせているのは何故ですか」て質問をカキコしたら
「万葉集の『妹に恋ひ寐ねぬ朝明にをし鳥のこゆかく渡る妹が使ひか』等を見ても分かるように、
古来日本では「妹」とは「恋人、好きな人、妻」という意味でした。妹萌えは、
現在の日本人がその事を思い出しただけにすぎません。正常な日本文化です。」ってレスされた。
ちょっとショック
昔の話をするなら年かさだろうが年下だろうが女きょうだいはみんな
「妹」と呼ばれていたはずだが。
最近、昔の知り合いのサイトをブックマーク巡りしてみたらあったところが「姉プリ」でした(′Д`;
シナリオ担当の人でした
とある元Kanon系サイトの、俺は絵投稿&チャット派、向こうはSS投稿&BBS派だったと"思います"<そのくらい昔で、行き先もニアミスだったので記憶が曖昧
しかし…そのネタがここで出てくるとは…エロゲってのもありますし、意外とみなさん同じHP巡回してたりするのかなw
>290
そのぺージ、以前「姉萌えって奴はおらんかの」とぐぐっていたらみつけたよ。
…関係者は手ぇあげにくいと思うがその辺りは気にせず行こう。
いつからだろう?
少女のまっすぐが怖い。
「ほたるちゃん? どうしたの? ぼーっとして」
「……えっ……あの子のこと……」
「弟の事?」
「うん……かんがえてた」
少女のまっすぐみつめる先にある存在。
私は何に、、、
「いつもそんなこと考えてるの?」
「うん……へんかな?」
「……変よ」
嫉妬しているのだろう?
「でも……きゅんとなるの」
「……ほたるちゃん、姉弟なのにあの子にべったりしすぎじゃないかしら?」
何に怯えているのだろう?
「……そう……かな?」
「あまり……よくないと思う」
「……ちづるちゃん……」
少女の気持ちは痛いほどわかるのに……
わかるからこそ……
こんな私、卑怯な私。
私はこの少女のように……なれないから。
物語の中の『少女』は、素直で、正直で、まっすぐで、純粋。
それは私? それとも少女?
私は何を書いてるんだろう?
あの子……弟。
私の物語にはあの子がくれたいっぱいの想いを詰め込む。
あたたかいもの、くすぐったいもの、甘酸っぱいもの。
でも……登場する『少女』は……
綺麗、汚れてない。
それは私じゃないんだ、少女なんだ。
本当は私?
わからない、全部わからない。
天秤にかけるつもりは無い。
あの子と少女。
私にたくさんの『もの』をくれたあの子。
うまれた時からずっと一緒に居た綺麗な少女。
そして私。
決定的な違い、絶望的な違い。
少女と私は違うんだ。
少女は
私には……眩しすぎるんだよ?
「最近ほたる姉さんがよそよそしいんだけど……千鶴姉さん、何か知らない?」
「……」
「俺、何かしたかな?」
「……どうしてよ?……なにがしたいのよ?」
「どうしたの?、姉さん」
------------
馬鹿だ……本当に馬鹿だ。
私。
目の前の少女の部屋をノックする。
------コンコン
返事が無い。すすり泣く声がかすかに聞こえる。
「入っていい?……ほたるちゃん」
------ガチャ
そこに居た、泣いている少女。
私が追いつめた少女。
「ほたるちゃん……どうしてあなたは……」
「……ちづるちゃん?」
「どうして私の言うことを間に受けるのよ!!」
「……どうしたの?」
「一人で泣いて、……泣くほどあの子の傍に居たいくせに……」
「……?」
「私はただ……あなたに嫉妬してただけなのよ?」
「……あの子も……だけど……」
「なによ!!」
「ちづるちゃんは……わたしの……たいせつ……」
「……」
この子はいつもそう……何も疑わない。
私が何をしても軽蔑しない。
ただまっすぐで……
「……ちづるちゃん?」
「私だって……」
だから私は怯えていたの? 怖かったの?
違う……
私が怖かったのは、自分自身。
「……泣かないで……ちづるちゃん?」
「ごめんなさい……ひっく、ほたるちゃん……」
いつか少女を壊してしまいそうで
それでも少女は……
「……だいじょうぶ?」
「この前は……変なんていってごめんね」
「……??」
「私も……同じ気持ちだから……」
「……そう……なんだ?」
「あの子の事、よく考えるの」
「……ふふっ、……いっしょだね」
「……うん」
私を許すだろうか?
ほたちづさんのお話です。
こういうのは駄目ですか?
なんかこんなのばっかり書いてるなー、私
。゚(゚´Д`゚)゚。 良い!良いです!
ほたちづは仲が良いけど、お互いの事をどう思ってるのか、ってのは確かに気になるね。
>297氏、良い仕事。
私はいじめというものにあっている。
いじめと言っても目立つほどひどい事もされないし、悪口を言われるのにも慣れた。
ブラコンだとかどうとか言われたりするけど、事実だからしょうがない。
それに学校なんて後はもう卒業するだけ。すぐにこんな事からは解放される。
昨日の夜中、なかなか寝つけなくて、弟の部屋に行き弟の寝顔を見ていた。
『お姉ちゃんはね…君がいてくれれば何だって耐えられる……お姉ちゃんは君の事が…』
寝ている弟にキスをした。
自分のしている事に気付くと涙が溢れた。
『私…なんて事を…。私達は姉弟なのに。最低だ…私は…。…最低…』
学校から帰る途中後ろから人がぶつかってきて転んでしまった。
バッグの中身が散乱する。
「とろとろ歩いてるんじゃないわよ。邪魔なの」
ぶつかってきたクラスメイトの女がそう言った。
そいつの周りにいる奴らはケラケラと笑っている。
「今日はいつにも増してボーっとしてるわね?弟の事でも考えてたわけ?」
「…そうよ」
頭の中で言葉が回る。
『そうだよ。それがどうしたの?弟の事考えてたらいけないの?』
その言葉は口から発せられることはない。
頭の中で別の言葉が現れる。
『…違うよ。自分の事を考えてたんでしょ。自分がしてしまった事を』
『…うるさい』
「弟、弟って馬鹿みたい。本気で弟の事が好きなわけ?」
「………」
「ウソっ!もしかしてマジなの!?気持ち悪ーい」
『キモチワルイ?』
「その弟もこんな姉を持って可哀想よねぇ」
『キモチワルイ…キミモ…オネエチャンノコト、ソウオモッテル?』
「恋人みたいになりたいわけ?最低ね」
周りから笑い声が聞こえる。涙が溢れる。頭も心もグチャグチャになっていく。
『あああぁぁぁーーっ!!』声にならない叫びが聞こえる。
散乱したバッグの中身、転がっていたカッターナイフを握って振り回す。
『なんでそんな事言われなきゃいけないの?なんでこんなに苦しまなきゃいけないの?誰のせい?』
さっきまで笑ってた奴らが逃げていく。
「響姉さんっ!!?何やってるんだよ!!!」
たまたま通りかかった弟が私を止めようと私の手を掴む。
「…いや!離して!!こんなところ見られたくない!!」
「何言ってるんだよ!落ち着いて!!――っ!」
私が振り回していたカッターナイフが弟の腕を切った。
血が滲んでいる…。
私はその場に座り込んでカッターを落とした。なんでこんな事になるの…。
「姉さん…なんでこんな事…」
弟が心配そうに触れてくる。
『アンタのせいだ。アンタさえいなければ、私はこんなに苦しむ事なんてなかったのに!』
その頭の中の言葉は口から発せられていた。
…違うの。そんな事言いたくない。言いたくないのに…。
その後、私が落ち着いてから二人で家に帰った。
姉妹達が弟の腕の怪我について聞くと、弟は「落としたカッターの上に転んじゃって」と言った。
そんなわけあるはずもないが、姉妹達は心配のし過ぎで頭が回らないようだった。
そして次の日から私は部屋に引き篭もるようになった。
数日たったある日、弟が私の食事を持ってきた。
「姉さん。食事だよ」
ドア越しに声が聞こえる。
「…いらない」
「でも、少しくらい食べた方が」
「…いらない」
「…じゃあ、ここに置いておくから食べたくなったら食べて」
「……」
「…姉さん」
「……何?」
「ごめん」
そう言って弟は部屋の前から離れていった。
『なんで謝るの?悪いのは私なのに…』
その日の夜中もなかなか寝付けず、少し部屋の外に出てみた。
暗いリビングで弟がソファーに座っていた。
私は廊下から様子を覗いた。
…泣いてるの?
「あれ?こんな夜中にどうしたの?」
一瞬、私が声をかけられたのかと思ったけど違ったようだ。
妹の奈々が台所の方からリビングに来て電気をつけた。
「え?な、なんでもないよ。な、奈々姉ちゃんこそなんでいるの?」
「…泣いてるの?」
「え?な、泣いてないよー」
「…姉さんの事?」
「……う、うん。俺のせいで思い詰めちゃったみたいだから……姉さん達、皆俺の事ばっか
考えてくれて…だから…俺も姉さん達に何かできればって思ってたのに……
何もできなかった……俺がいなければ、姉さんも苦しまなくてすんだのかな……」
「…そんな事ないよ。君がいてくれるから私達は、いっつも幸せになれるの」
私が悪いのに…。弟はいつも笑顔で話しかけてくれた。
私が笑わなくなっても、いつも笑顔で…。
私にはそれが嬉しくて、辛かった。
その笑顔を見るたび救われたような気持ちになって幸せで、
ますます好きになって…そのせいで苦しくて壊れてしまいそうだった。
そして私は壊れてしまった。
君を泣かせてしまった。君の体を傷つけた。君の心を傷つけた。
ずっと一緒に笑顔でいられると思ってた。でも、もうダメだね。
昔のようには、なれないよね。お姉ちゃんはね、君の事が誰よりも大好きだったんだよ。
気が付くと私は病院のベッドの上だった。
「姉さん、気が付いた?…よかったぁ、本当によかったぁ」
弟が涙をポロポロとこぼしている。
そっか、手首を切ろうとしたのに止められて死ねなかったんだ。
ベッドの周りで姉妹達も泣きながら弟と同じような事をつぶやいている。
「あ、喉渇いてない?飲み物買ってくるね」
そう言って病室から出ていった弟。弟の服は乾いた私の血で赤黒く染まっていた。
「……死ねなかった。私はあの子を悲しませるだけなのに…」
「…そんなこと言わない!
死んじゃったりしたらあの子も私達もすっごく悲しませる事になるんだよ!!」
「飲み物買ってきたよ!」
病室に戻ってきた弟の顔を見た。
その顔は、ずっと泣いていたからか目は真っ赤になっていたが、笑顔だった。
叶わない願いだけれど
いつか、君の笑顔を見て、私も笑顔になって、一緒に過ごせる日を迎えられたら。
響姉さんの過去話など書いてみました。
…止めといた方がよかったかな。
>>305 いえいえ、こんなダウナー系の話も(・∀・)イイデスヨ!!
>>289 >>昔の話をするなら年かさだろうが年下だろうが女きょうだいはみんな「妹」と呼ばれていたはずだが。
え、そうなの? 知らなかった。
( ´Д`)/ 芹奈姉さん、教えてください。
>305
今の響姉さんになってしまった理由がよくわかってよかったYo!
もつかれー。
SS保管ページ更新しましたよー
>305さん『想い』
転載させていただきました。
私の想いはきっと……
「はい。これ、お昼の時にあけてね」
小学生に上がったばかりの姉と、幼稚園がもうじき終わる弟。
ある日家を出る時に、お姉ちゃんから包みを渡された。
どうせいつものように、売ってるお弁当を詰め替えただけだよ――。
『おべんとおべんとうれしいな……』
……お弁当の時間なんか、大っ嫌い。みんなが羨ましいから。
こんな、冷たい弁当なんか……。
包みを開いた時。弁当抑えのゴムバンドと弁当箱に、紙が挟まっていた。
何だろう、と思って開いてみた。
"お姉ちゃん特製お弁当"
そう、紙には書かれていた。
その言葉に、期待と不安を混じらせ、開くと――。
当時の戦隊ヒーローの弁当箱の中は。いりたまご、鳥そぼろ、さやえんどう刻みで構成された"三色弁当"だった。
ただ、それだけ。
3つの色が、並んでいただけ。
大声をあげて、泣いてしまった。
泣きながら、笑いながら、がつがつと、その弁当を頬張った。
それ以上に美味いと思った物は、情けない事に、今まで無い。多分これからも無いだろう――。
昼食の弁当は、いわゆるホットサンドという奴で。
「美味しい?」
にこにこ顔で聞いてくる奈々姉さん。
「そこはジョジョっぽく『美味いかッ?』て聞いてくれると乙一なんだけども」
「え、えぇっ?」
姉さんの頭上に浮かぶ、多数の『?』マーク。
「う……。美味い……かッ?」
流石に演劇部でも、読んだ事無い人には酷だったか。
「…………」
ここまで面白いとは思ってもみなかった。暫くの間、笑いを堪えるのが精一杯だ。
「……むぅ〜。こ、ら。お姉ちゃんを馬鹿にしちゃ、いけないんだぞ〜?」
「ひょっ、ねーさんきらない頬ひっぱらないれ口の中はひっれる!」
ぱちん。
手を放されると同時に、俺はカツサンドの残骸を飲み込んだ。
「んごっ」
この感覚は……間違い無い。
「んがぐっ」
「だ、大丈夫? ほら」
「ん、ぅ……んぐっ」
喉に詰まった大きな物が、動いていく痛い感覚。やがて、息をつけるようになる。
「助かりました」
「ご、ごめんね? 変な事しちゃって」
「良い良い、いつもの事だから」
「……何よぅ」
拗ねたような顔でふくれる奈々姉さん。その顔を、通りかかった男子生徒達がにやけながら見ている。
昼休みの中庭に日が当たっている時。そこに行けば、演劇部部長とそのバカ弟が昼食をとっている。
学校新聞のネタにでもされそうな話だ。
かくいう俺の方は『恥かしくないのか』とからかわれたら。『羨ましいのか?』もしくは『家族の親睦が無い家庭は崩壊すっぜ』と、最もらしい事を語ってみる。
俺の家の家庭事情を知っているような奴には、効き目が高い。……学校のアイドルの一人、奈々先輩に悪い影響を与えるような事があってはいけないと、きちんと察するからだけども。
「あのホットサンドメーカー、もらい物の割には使えるね」
姉さんの機嫌を直すために、弁当の方へと話題を移す。ホットサンドの中味はチーズやレタス。
保温容器がしっかりしていて、パンはかりかり、中味は暖かいままという涙物。"お姉ちゃん特製・ほかほかほっとさんど"だそうだ。
「ん……うん。便利だよ、あれ結構」
その一言で、機嫌が元に戻る。……ほんとはもらい物じゃなく、友達と行ったフリーマーケットで買ったヘンな物だという事を俺は知っていた。
「なーなっ、とか呼んでたっけ。あの時の姉さんの友達は」
亜紀さん、って言ったっけか。たまに、姉さんの友達も一緒に昼食を取る。近頃あまり来ないけど。
「亜紀ちゃんが……どうしたの?」
何……、その顔?
名前を口にした途端、急に顔が変わった。
「姉さん?」
「亜紀ちゃんの事が、気になるの?」
「……はぁ?」
唐突に何なんだ。
「何言ってるのさ。なんで亜紀さんの事が?」
そう言ってから数十秒後。
「ほら、まだ残ってるから沢山食べてほらほら!」
「ち、ちょっ」
一人で勘違いしていたらしい。
近頃、何か。二人とも大人に近づいてる、ってのもあるんだろうけど。
「食べるってば、そんなに押し付けないでよ」
何となく。姉さんが、よそよそしい気がする。弟が女の子の名前出しでもしたら、『へ〜そうなんだ〜』みたいに喜んでも良いと思うのに。
「ほら、ほらほら、美味しい?」
「……はい、美味しいです」
中庭にて。陽射しを浴びて、弁当を広げる姉弟。
その姿は、何処かほのぼの。
さてはて。何時まで続くのか。姉さんが卒業したら……どうなるのか。
夕方。
教室の片隅で、その人は眠っていた。
「ん……ぅ?」
「おはよう、姉さん」
「え……?」
寝ぼけ眼で、ぽんやりとした顔をゆっくりと上げる。
「帰ろうか」
「かえ、る――」
姉さんは、自分の机から文字通り飛び起きて。
「え? え、え? え? なんで? なんでここにいるの?」
「何でって、姉さんそこで寝ちゃったみたいだし……」
机の上には、読みかけだったと思われる本――演劇に関する本と、お弁当の本――が。
「ぶ、部活部活っ!」
姉さんは言いながら、
「わきゃあっ!」
他人の机の角にスカートの上から太腿をぶつけた。
「い、痛ぁい」
「……目、覚めた?」
「――お姉ちゃんがすっごく痛がっているのに、どうしてそう冷静なのよぅ……」
スカートの上から、太腿をさすりながら言う。あの痛みは確かに経験者にしか理解できない。
「だって……、今日、演劇部休みでしょ?」
「え」
言われて、ようやく正気に戻ったらしい。
「あ、そっか。おやすみにしたんだっけ」
夕日が射し込むの教室の中で、てへへ、と笑いながら頭をかく姉さん。
「それじゃ、帰れるかな……。太腿痛いけど」
「我慢我慢。ほら、鞄」
「ありがと。……でも冷たいおとうとー」
だからそう膨れられても。
下校の時。姉さんがこんな提案を持ちかけてきた。
「これから演劇部が休みの時は、お姉ちゃんが今日はうとうとしてないか見にくること」
…………。
「ほら、指きり」
だけど。
「あれ……」
俺は、それを素通りした。
「ちょ、ちょっとっ」
怒ったように言われても。
「……良い加減子供じゃないんだからさ、俺達」
そう言うと、奈々姉さんは足を止めて。
「お、お姉ちゃんを見にくるのが子供っぽいっていうの?」
「子供っぽいってのも……あるけどさ」
「子供っぽいかどうかなんて、心が荒んじゃった人の言い訳だよ? そんなの」
振り向けば。
夕焼けをバックに、奈々姉さんの、寂しそうな顔。
「それは、姉さんが姉さんでしっかりする問題であって。"弟"ってだけだと、義務感は薄いよ」
義務。
そのを告げた時、姉さんの身体が一瞬――止まったように見えた。
「――そういう風に、言わないでよぅ。変な家庭の姉弟なんだから、仲良くやろうよ」
最後で、少し強調。
「ね?」
親が子供に諭すように、微笑む。
「…………」
だけど俺は。
そうだね、と言えなかった。
「待って――」
足音を立てて、奈々姉さんがついてくる。
「お姉ちゃんは……、君がそういう寂しい人になっちゃったら、悲しいけどな」
暫く黙った後、俺は言葉を紡ぎ出す。
「そこではいそうですねなんて、言える訳無い」
「そんな……」
「逆に、聞くと。それは、姉としての意見? 母親役としての意見?」
「え……?」
反抗をした。
もうずっとずっと長い事、していなかった事をしてみた。
「私は」
「役者ってのは、役になりきる時その役の仮面をつける、って漫画であったけども。姉さんは、どうなの? 姉っていのうが仮面? それとも母親が仮面?」
自分でも、何聞いてんだろうって思う。
「――私は」
だけども。姉さんは、その言葉の答えを言ってくれなかった。
家に帰った後も、食事の後も、風呂の後も、ずっと。
何でも教えてくれる、素晴らしいお姉ちゃんは。オルゴールの螺子が切れたように、何も言ってくれなかった。
自室のベッドの上で、寝転がりながら。長い黒髪を、弄びながら。
「私は……」
姉なのか、それとも母親の代わりなのか。それとも……。
「……私の、本当の仮面は。本当の、姿は」
姉、母、女性、奈々。
私は――誰なんだろう。
…後編どころか中編です。
一週間遅れただけでなく長ったらしく訳わからんモノでスミマセン。
次は糞ベタで甘いよーないいのかそれはみたいな内容になる…筈。
多分。
…秋桜の空に、買いますた。
すずねぇにハァハァしようと思います。
>『恥かしくないのか』とからかわれたら。『羨ましいのか?』
う、うらやましいぞぉぉっっっっっ!!!!!!
>次は糞ベタで甘いよーないいのかそれはみたいな内容になる
めっさ期待して(′Д`;ハァハァ
半熟な母親気取りと半熟な彼女っぽさが見え隠れするのがなんとも(//∀//)
317 :
きゅうり:02/10/28 15:25 ID:mGaehric
先週は仕事でやられてしまいました。ふー・・・いやすごいっすよここのSS職人様達。
読んででニヤケテしまう。
>>188 の続きです。
頬擦りをしていた美希姉さんの動きが止まり、
「ねー健ちゃん、さっき好きな子いないって言ったよね」
「えぇ・・・あっあー・・・うん、そーだけど・・・」
突然質問されていたので驚いてしまった。
「お姉さんは・・・どうかなー・・・」
「ね、姉さん?僕の?」
「そう・・・・・・」
「別に・・・嫌いじゃないよ、姉さんの事・・・」
「じゃなくて・・・あのね、・・・女としては・・どう?」
「えっど、どうゆう意味なの?」
体が硬くなる、危機感を感じたからだ。悪い考えが浮ぶ。
「兄弟とか関係無しに一人の女の子見たら・・・どう?」
「そ、そんな事言われても・・・え、えーと・・・姉さんなんだから・・・そんな
考え思い付かないよー・・・だって兄弟なんだし・・・」
なにか耐え切れなくなったので美希姉さんから離れようとする。
でけど美希姉さんは離してはくれなかった。逆に美希姉さんと顔を合わせる展開になってしまった。
美希姉さんは真面目な顔をしていた。けど目を見るとなにか・・・寂しそうな、悲しそうな
目をしているように見えた感じがした。その表情から逃げる事はできなかった。
「・・・本当に?本当に思いつかない?じゃお姉さんの事は「女」として見ていないんだね?」
一瞬固まる。先程の悪い考えがまた浮ぶ。
---もしかして観られた---
姉さんにイタズラしている所を観られたかもしれない、そんな考えが頭の中を駆け回る。
恐くなった。すごく恐くなった。
318 :
きゅうり:02/10/28 16:16 ID:mGaehric
視線を下へ向ける。すると
「逃げないの!ちゃんと答えて!!」
少し怒った声で言い、両手で僕の顔を持ち上げ見つめられた。両手で抑えられているので
逃げることができない。美希姉さんの顔を見ると先程の表情に戻っていた。寂しい、悲しい目に。
「教えて欲しいの健ちゃん・・・お願い・・・」
「美希・・・姉さん・・・・・・・見てないよ・・・」
「えっ」
「見てないよ、姉さんを女として。姉さんは僕の姉さんとして見てるよ」
「本当に?本当に見てないんだね」
「うん、・・・姉さんは姉さんだよ・・・・僕の・・・」
「・・・・うん解ったよ、・・・・ごめんね」
「えっなんで誤るの?」
「いーの。・・・・ついでに聞いちゃおーかな」
「まだなにかあるの?」
「へへー・・・健ちゃん、私の事好き?」
「えっえぇぇぇぇぇぇぇ、そ、そんなそんな・・・えーとですね・・・・・す、好きですよ」
「その好きってどーゆう表現の好きなの?」
「ひょ、表現ってそんな・・・うーーーん・・・・・」
美希姉さんが怪しく笑う。僕の焦っているのを楽しんでいるみたいだ。
「ねー健ちゃん・・・女としては・・・どう・・・」
すると美希姉さんは体を立てて上から見下ろすようにした。両手は僕の顔を固定したまま。
今の美希姉さんの目は先程の悲しい目ではなくなにか・・・怪しいと言うかなんと言うか・・・
ゾクゾクってくる感じだった。そして僕はそんな感じに興奮していた。
ぬほ!久しぶりのきゅうり様降臨!!
まだまだ続きそうですな(w。一読者として期待してますよ〜♪
320 :
きゅうり:02/10/28 21:46 ID:mGaehric
---美希姉さん、そんな目で見つめないでよ・・・---
顔も熱くなっているが体全体が熱くなっているのが解る。
「答えて、けーんちゃん。・・・どーなのか・な」
「どーて言われても・・・恥ずかしくて言えないよー」
「恥ずかしい?とゆう事はー・・・好きって事?」
出来る事なら今美希姉さんから答えずに逃げたかった。しかし顔を固定され逃げるに逃げれない
状態なので答えるしかなかった。僕は声にださず頭を縦に振った。
嘘はついていない。美希姉さんは綺麗だと思う。そして性格もいい。ただ僕は長い時間一緒に過ごしていた
ので「もう一人の姉さん」として見てたと思う。もし小さい頃からの知り合いでなく出会っていたら・・・
恋、してたかもしれない・・・
「嬉しい・・・」
美希姉さんがそう言って動いた。すると視線が真っ暗になった。手で目の辺りを押えた感じだ。そして、
くちびるに冷たく柔らかい感触が伝わった。
・・・固まっていて動けなかったが予想はできた。今されている事に。
手が少しずつ離れ状態を見れるようになってきた。
目の前には目をつぶった美希姉さんがいた。そう、僕は美希姉さんにキスされていた。
きゅうりさんキター
続きが楽しみ
ついでに前スレのhtml化キター
今から読み直します。
保管サイト管理人様に質問なのですが…。
きゅうり様の作品と322様の絵、エルシスではないのですが埋もれさすには惜しいと思いません?
そちらに入れるおつもりとかないのでしょうか?
無論きゅうり様のお許しは必要でしょうけども。
(もちろんこのスレはこのスレで保管するけどね!)
324 :
名無しさん@初回限定:02/10/30 00:50 ID:jXKNuI9W
>322
>とうとう夢の「姉に押し倒されるシーン」にまで到達w
姉といっても“となり”の姉でしょ。
>>322 >美希姉さんファンのかた、怒らないでね〜(^^;
むしろグッジョブ!!ワロタヨw
>>323 激しく同意。管理人様どうかご一考下さい。
326 :
名無しさん@初回限定:02/10/30 01:35 ID:sut0h+CB
>322
ワラタw
横四方お姉ちゃん固めだとお姉ちゃんの手がコカーンに…(;´Д`)ハァハァ
お母さんは憧れの女性。
私の、私達のために、いつもいつも頑張ってくれる。
だから、困らせちゃいけない。
お弁当の事も最初はお母さんに電話しようと思ったけども。私が作る事にした。
そしたら、とってもとっても喜んでくれた。
今度、お母さんにも作ってあげよう――。
…………。
つくってあげた、けど――。
「お姉ちゃん」
私は一人、泣きつづけていた。
「おかーさん、どうしたの?」
私のせいだった。辺りを見ずお母さんに駈け寄って、私をかばって、交通事故で……。
「おねーちゃん?」
ただ、早くお弁当を見せてあげたかっただけなのに。
わざわざ会社まで、バスに乗って行ったのに。
お母さん……。
「おねーちゃんってばぁ……」
「うるさい!!」
どうして、私は、この時"お姉ちゃん"として事情を説明し。
この子と一緒に、悲しみを分かち合おうとしなかったのか――。
無理が無い事なのかもしれないけども。
お弁当を作ってあげた程度で、お姉ちゃんになれたなんて。甘く考えていた。
単なる酷い子。自分勝手に相手が喜ぶとか、そういった浅い考えしかなくって。
現実は、目の前で泣いている弟がいて。
お姉ちゃん、失格だと思った
「――!!」
息苦しい。
「…………」
汗をびっしょりかいていた。額に触れるだけで、手に沢山の汗がまとわりつく。
「お母さん……」
あの日、私は……お母さんを亡くした。
「お母さん……」
繰り帰す。
それでも、私に笑いかけようとしていた。
「おかあ……さん」
その時の、夢。
「そっか――」
いつもは……、うなされてると、自然と来てくれて……。
「子供じゃないからもう良いよ、お姉ちゃんも、もっとしっかりしないと。って、その度に――」
言ってたのに……。
「――くん」
弟の名前を、呟く。
たまに事故の事の夢を見ては、私はうなされて……。
「そうだよね……。」
その度に、
『お姉ちゃん、ううん……お母さんなんだから――』
そう、何度も思った。
お姉ちゃん、本当は失格だから。
だから名目はお姉ちゃんでも、内容はお母さんを装っていた。
「私は」
本当は、誰になりたいんだろう。お母さん、なんだろうか……。
「――姉さん?」
その時。
「あ……」
戸を開いて、私の弟が入ってきた。
「どうしたの?」
平静を装い訪ねる
「いや。姉さんに、呼ばれたような気がして」
「…………」
「もしかして、うなされてた?」
「ううん……そうじゃないけど。あ、ちょっ」
何も言わないまま近寄ってきて、私の手、額に触れた。
「濡れてる」
……何も言えない。
「ごめん」
唐突に、そんな言葉が聞こえた。
「俺が、変な事言ったからだよね、きっと」
夕方の事が影響して、と言いたいのだろうか。ここ暫く、うなされる事はなかったから。
「ううん、私が弱いだけ。お母さん役としてはず……」
思わず口から『お姉ちゃん』でなく『お母さん役』と出てしまい、慌てて口を閉じる。
「俺は……お母さん役なんていらないよ」
…………。
「馬鹿言わないでよ……。キミにお母さんの変わりをやってあげないと駄目だよ」
「そんな物、もういなくたって何とかなる歳だよ俺は」
「嘘っ。違う、駄目、そんなの駄目!」
お母さんでなかったら……。お姉ちゃん失格な私は……。
「じ、じゃぁ、色々なタイプのお姉ちゃんに私はなるよ! お母さんの変わりに!」
お母さんがいらないのなら、私じゃない、別のお姉ちゃんになれば良い。そう、咄嗟に判断した。
「……例えば?」
私は、真面目な顔で語り始めた。
「お姉ちゃんは……、弟の事可愛がってあげたいって、そう思うものだよ? だから、ご飯の時は「あ〜ん」ってやってあげたり、入浴時に一緒に入ってあげたって……」
「べた可愛がりされたって、俺は嬉しくない」
「ん、ぅ……。じ、じゃあっ、お姉ちゃんは毎日きみの行動をちゃんと管理して」
「唐突にされても、戸惑うだけで」
「それならっ、お姉ちゃんは、君に毎日毎日美味しい美味しいご飯を作ってあげるよっ。あさから満願全席だって作ってあげ……」
「食べられない」
「お……、お姉ちゃんは、じゃあ、体育の成績で5を取る。毎日運動もして、スポーツ万能になって、それから」
「そのために演劇部やめるの? そしたら、スポーツ万能お姉ちゃんに、なりきり続けられる?」
"なりきる"事で、様々な役を演出できる私は。多分、演劇部という修行の場がなくなったら、恐らく――演じつづける事ができなくなる。
「なら、これならできるよ、キミの勉強も運動も毎日ちゃんと見てあげるから、キミもお姉ちゃんを見習って頑張って一番……」
「……部活で二人とも疲れた後に? 自分の勉強は?」
「な、なんとかするもの、そんなの」
「無理だよ。たまにとか他の人ならともかく。姉さんが毎日俺のに付き合ってたら体がもたない」
「ぅ……。それなら! じゃ、面白い漫画とか描いて見せてあげる! キミの事を漫画にしたり色々楽しいよ?」
「描いて欲しい訳無いって」
「じゃあ、いっそ……いぢめっこになっちゃうよ? そんなに言うと。お姉ちゃん、キミの事をいぢめるよ?
きっと、お姉ちゃんにとっては楽しいよ? キミもその内そういうのが好きになっちゃうかもよ? 無いと寂しいかもよ?」
「奈々姉さんにそんな事されたら、俺は戸惑うだけだよ」
「じ、じゃぁ、その、お姉ちゃんはキミを朝起こそうとして布団外すとキャーって固まっちゃうような、そんな男の人恥かしいとかキミと手すら繋げなくなるよ?」
「いいの? それで」
「それは――」
それは……。うなされたら、もう二度と手を繋いでもらえないという事。
以前、その恐怖を味わった。目覚めた時、あの温もりが無いと。朝まで、眠れない。
「それならっ、キミの事をびしびし躾てお小言だってノビタくんのおかあさんみたいに一時間二時間当たり前にしちゃうよ?」
自分でも、少し無理があるかもしれないとおもう。
「毎日お小言のネタを一時間分考え続けられる?」
「べ、べつに毎日言えないし……」
「それじゃ、一時的過ぎて駄目だね」
「ん、んー、それなら、お月様が似合うような不思議な雰囲気のお姉ちゃんは? でも、多分、ちょっと無口になっちゃうかもしれないけど……」
「それを姉さんが続けたら周囲が戸惑うだけだよ」
「じゃあ、その……もっともっとスタイル良くして、キミをそれでいろいろいじくって」
「やめてください」
「…………。なら、ならっ、いつもよりもうちょっとほえほよ〜とした感じのお姉ちゃん」
「しても、奈々姉さんの周囲はやっぱり戸惑うよ」
「にむぅ……あまりいぢわる言うと、私はキミの事影からつけまわして、根掘り葉掘り調べるお姉ちゃんになっちゃうよ?」
「一緒に住んでるんだし、学校でも似たような感じなのに……これ以上何調べるのさ?」
「……えっちな本の在処とか?」
「くだらないと思わない、それ」
そ、そうかなぁ。
「わ、私にとっては重要な事だよ……。でも……駄目みたいだし。それじゃ、今よりちょっと暗くなって君が思わず気にしちゃうような……」
「――捏造されたそんな物、気にしたくもない」
「……ごめん、悪い冗談だったね。じ、じゃあっ本をいっぱい読んで、色々な本の中からの例えを出してあげるよ? そんな知的なお姉ちゃんに……」
「姉さんは今以上に本の虫になったら、なんからしくないと俺は思うよ。他の……誰になって」
もう、何も思い浮かばない。
自然と、声が震え出す。
「わ、私は……、じゃぁ、じゃあ……どうすれば良いの? お母さんの変わりに弟を見守って……サポートして……大切にしてあげないといけないんだよ? だから……」
「そんなの姉さんに押しつけられた境遇だから、奈々姉さんはもっと楽にしても良いとおもう」
「き、君はっ、私より年下の弟クンだよ? 言う事は、ちゃんと聞くっ!」
その時、ベッドで上半身を起こした状態の私に、弟は高さをあわせて。
「だから、って……。俺だって、姉さんに育てられて。……大きくなったんだからさ。だから、姉さんを」
いきなり、抱きしめられた。
「――!」
「……支える事ぐらいは、できると思うんだけどな」
しばらくの間、私は頭の中が真っ白になった。
が、少ししてから気を取り戻す。
「駄目っ――駄目!」
……身体を震わせ、ぶんぶんと首をふりながら、姉さんは言う。
弟の体を押し退けようとするけども、しっかり抱きしめられていて離れない。この抱擁が、決して邪なものや恋愛感情の含まれた物でない事を、私は分かっている。
だから、余計に、甘えたくなかった。
「駄目、言う事聞かないと駄目っ! お、お姉ちゃんの言う事聞かない弟なんて、良い弟じゃないよっ!」
つい、"お姉ちゃん"を強調してしまう。
「お姉ちゃんは"間違った事はしちゃ駄目だっ"……って、教えてくれた。だから俺は」
腕に少し、力を込める。
「姉さんがいつもみたいに、俺を支えてくれるように。でも、倒れないように。俺の方からも、支えてあげる」
私は、下を向く事しかできなかった。
……身体を震わせ、ぶんぶんと首をふりながら、私は言う。
弟の体を押し退けようとするけども、しっかり抱きしめられていて離れない。この抱擁が、決して邪なものや恋愛感情の含まれた物でない事を、私は分かっている。
だから、余計に、甘えたくなかった。
「駄目、言う事聞かないと駄目っ! お、お姉ちゃんの言う事聞かない弟なんて、良い弟じゃないよっ!」
つい、"お姉ちゃん"を強調してしまう。
「お姉ちゃんは"間違った事はしちゃ駄目だっ"……って、教えてくれた。だから俺は」
腕に少し、力を込める。
「姉さんがいつもみたいに、俺を支えてくれるように。でも、倒れないように。俺の方からも、支えてあげる」
私は、下を向く事しかできなかった。
「――俺としては。……姉さんが、俺に甘えてくれたとして。それを支える度量ぐらい、あるつもりだけどもね」
ぽつりと、話しだす。
「……やっぱり駄目。駄目駄目。お姉ちゃん……失格だよ。弟に頼らせて、心配かけて、あまつさえ傷付けた」
「嘘だ。俺より姉さんの方が傷付いてる。……だから、それに気付いた俺は、自分で姉さんを支えたいって思ったんだけど。今のままだときっと、姉さんがそれだと駄目になる」
「…………」
「姉さんに包み込んで欲しいから。……姉さんが倒れそうになった時、支えてあげる。結局は自分のためだけど。……一緒に幸せになったって、良いじゃん」
……何て、ありきたりで、馬鹿馬鹿しくて、陳腐で、どうしようもない――でも、嬉しい言葉なんだろう。
……何て、ありきたりで、馬鹿馬鹿しくて、陳腐で、どうしようもない――でも、嬉しい言葉なんだろう。
「本当の奈々姉さん、只一人がいれば良い、それで。……やっと言えた。ただ一言、俺はこれが言いたかったんだよ。時間、かかり過ぎだ」
「え……?」
「俺が知ってる奈々姉さんは、全方向型オールマイティな演技を見せてくれる人でも、母親代わりでもないよ。いつも、いつも一生懸命頑張ってくれてる。
そんな奈々お姉ちゃん一人。……あの時泣かされた俺だって馬鹿だよ、お姉ちゃんが悲しんでるんだったら、きちんと……背中支えてあげないと」
抱きしめてくれている手を、暖かいと思った。
「俺も頑張るから、奈々姉さん。一緒に頑張ろうよ」
答える代わりに……。
ぎゅっと、相手を抱き返した。
本当はこの人に、包み込んで欲しいって、ずっと思っていたのだろうか。
それはつまり、私は――
ガンガンガンガンガンガン!
「ほーら朝だよー!」
中華鍋をおたまで叩き、ねぼすけさんの目覚ましがわり。
ねぼすけさんはねぼけた顔で、私のベッドから弟が起きあがる。
「何時まで寝てるの、もう。ご飯できてるよっ」
あの後。久しぶりに、二人で眠った。思えばとんでもない弟べったり姉べったり。
「……朝ご飯、何?」
寝ぼけた顔に向かって私は言う。
「お姉ちゃん特製、日本の朝ご飯っ!」
多分、神様でも適わないような、笑顔になったと思う。
「ここからやっと。本当のお姉ちゃんとキミの物語が、始まるのかな」
その呟きは、弟には聞こえなくて。
「……何か言った? ふぁぁぁぁ」
私は微笑んで、
「何でも無いない。ほら、早く着替えて着替えて」
こうして今日も、大切な人との一日が始まる――。
祭の最中お目汚しでした。
前編が弟視点、後編が姉視点、としたかったのに…駄目でした。
レス番号も相変わらずちぐはぐだし。
…次の敵は長文規制と連投規制。
そんな訳で、この話は>>1に戻る、みたいな感じで。
エンディングっぽい二人でらぶらぶーみたいなのもオチとして書きはしましたけども。
何となく、それをやるよかここから始まる、みたいなのの方が良いと思ったので。
…結局意味不明な話になってしまったけども。
「俺の姉はあなただけです」
っていう、弟と奈々姉さんのオハナシでした。誰にでもなれる分、自分を薄くしてるんじゃないかなぁという考えから。
……脳内削除推奨。
336 :
きゅうり:02/10/30 06:47 ID:4yckEYtN
俺は今、モーーれつに感動しているぅぅぅぅーーーーーーー!!!
>>322 光栄です。本当にありがとうございます。おかげで気分よく本日の仕事ができます。
美希姉さんイメージイラスト・・・・ファイナルフィージョン承認!!!
>335
一言。
素晴らしい。
>335
最高。神認定。
SS保管サイトをなんとなーく管理してるものです。
>323さん >325さん
私はかまいませんがー、えっと、どうしよう。
きゅうりさん、文章の区切りとかタイトルとかどうします?
っていうか、転載させていただいてかまいませんか?
>322さん
絵のほうもよろしいですか?
>335さん
奈々姉さん、素敵です。
>335
上手いなぁ。
と、書きかけのSSを見直して自己嫌悪に陥るテスト。
未熟未熟ゥ!>俺が
341 :
322:02/10/30 23:59 ID:XU8VZGvM
>>339さん
もちろん無問題です
ここに上げる物は全てお姉ちゃんに捧げる物ですのでw
お姉ちゃんを補完するものならなんだって自由に使って貰って構いません
>>335さん
凄いです。完成度高いです
大きなテーマがあり、それをちゃんと語ってる辺り構成的にも凄いと思います
長文だろうと連続投稿だろうとOKだと思いますよ
>きゅうりさん
え(・∀・)美希お姉ちゃんとファイナルフュージョンしてイイ!のですか(ぉ
いやいや、えち絵はやばい…<エロ絵描いたことないんでちょっと辛い
342 :
335:02/10/31 04:09 ID:2lRakBHO
>きゅうり氏
キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
と毎回楽しみにしちょります。どーなるかハラハラです。
…前スレで「次で終わりかな?」とか言ってたえるしす以外の姉萌えSSですが。
(>368- 参照)
今頃完結編みたいなのを出しても…良いです?
すっかり時期が開いてしまいましたが…。
>341氏
ぃゃ、長文規制かかると狙っていた割り当てが崩れるし連続投稿規制(4回?)食らうと焦って焦って…。
保管庫様にて一気に読み返してみて。
「……何したかったんだろ」
とか
>今時、珍しいと思う。学校が同じでも、一緒に投稿する……特に姉弟ってのは。
「…今時珍しいどころじゃないよオイ」
とか誤字発見して鬱になったりしましたが。
好評のようですのでほっとしています。
野望通り17人分「1弟1姉」全員分書けるか?
のとっかかりで「一番難しい」とかホザいてた癖に奈々姉さんに挑戦してみた訳ですが。
他の16人の要素を揃えられる(可能性がある)としても、ホントの奈々姉さんが良いと。
弟にとっては自分のお姉ちゃんが、一番なのではないかなーという思いから。
唯一の心残りは。
黒 ス ト に つ い て 書 く の 忘 れ て た !
(>234)
…バカです。
343 :
きゅうり:02/10/31 04:11 ID:W9xSP7c0
>>335 最高ですね。萌え&面白い。
>>管理人さん
あそこのHPに転載させてくれるなんて光栄です。逆にいいんですか?と聞きたい
ぐらいです。きれいにまとめているのに自分のSSを置いてもらったら邪魔に
なりませんか?って。
管理人さん、ではスイマセンがご好意に甘えさせていただきます。
掲載の仕方はおまかせします。管理人さんがやり易いやり方でOKです。
タイトルは「二人の姉さん」
「ふたりのねえさん」と読んでください。実は今までタイトル、考えていませんでした。
本当にいつもいつも週一のSSの書き込みで、しかも延ばしてばっかりですいません。
SS保管サイトをのほほんと管理してるものです。
>322さん
>きゅうりさん
転載させていただきました。
そんな、邪魔だなんて、お姉さん好きに悪い人はいませんよ?
っていうか私はお姉さんを愛してるから!!
なにゆうてんやろ……
>335さん
登校直しましたー
こうやって指摘していただくとありがたいです。
っていうか前スレであの頃書いてた方でしたか!
私も前後編でいくつか書かせていただきましたー
続き期待してます。
そろそろ寒い季節になりましたねー、クリスマス、年末、お正月
いろいろ書きたいことがいっぱいです。
345 :
きゅうり:02/11/01 04:42 ID:57tYP8DY
>>管理人さん
掲載お疲れ様&ありがとうっス!
管理人さんと322さんには本当に感謝×2ですよ。
今後もよろしくお願いします。
最近のお勧めゲーを教えてキボンヌ。
347 :
名無しさん@初回限定:02/11/02 01:56 ID:/Vizgqsc
チョイトお聞きしたいのですが
『いつまでも… 〜神長さん家の春夏秋冬〜』
というゲームを知っていますか。
なんか姉とできるらしいのですがどんなゲームかわかりません。
どなたか知ってましたらおしえてください。
純愛系、鬼畜系、実姉or義姉、処女、非処女など。
348 :
名無しさん@初回限定:02/11/02 02:05 ID:WbsD7b70
>350
漏れ的に( ゚д゚)uma-
姉より妹だな
夏のある日。
僕は今日も、姉さんにふりまわされる。
ふにふにほよよーんとした感じのこの人は。
「すぴ〜」
保母を目指している訳なのだが。
「……あの、姉さん」
なんで勉強分野全然関係無い僕の机の上で眠ってるんだ。
「もしもし遥お姉さま生きてますか起きてたら返事プリーズ?」
「すぴゅ〜」
…………。
わざわざ浪人生の僕の机で何やっちょりますかこの行動予想不能な人は。
個人的に面白くない感情がふつふつと沸いたので、頬を引っ張ってみる事にした。
「ひゅぅ〜」
面白いだけだった。
「ったく……」
溜息をつき、俺は自らの眼鏡を押し上げる。
大体何でこんな所に……。
「あ?」
机の上の姉さんの腕の下に、一冊の本があった。
「……なんだこりゃ」
抜きとって、姉さんの腕が落ちた事により頭が衝撃を受けた事等を無視しつつ、本を見てみれば。
「――し、白雪姫ぇ?」
本棚を見れば、確かにそこにあった絵本が抜けていた。
しっかしなんでこんな物を。
「ともかく。風邪ひくよ、姉さん」
起こそうとして、無駄だと思いつく。
「三年寝太郎バリに起きないからなぁ、この人は」
そんな訳で、必然と選択肢は"部屋に運んでやる"という事になるのだけど。
「……誰がだよ」
田舎町のこの家には、元々僕と姉さんしか住んでいない。
僕一人でこの人を運ぶ事になった。
「しょうがないな……」
椅子はキャスター付きだと落ちつかない性質だから、このまま運ぶ事は不可能。ってことは、
「背負うかお姫様だっこか」
何故だ、どちらも滅茶苦茶危険そうなルートへのフラグが立ってる気配バリバリなのは。
「こっちにしとくか。おんぶにしろオーラを何処から感じるし」
なんとか上手く、姉さんを担ぎあげた。俗に言うお姫様だっこ状態。
「っと。結構重いな」
そりゃ、たまに担ぐ米袋より重いのは当たり前だけども。
このまま部屋まで運んであげるかな……。
無駄に意識せず。するといつもロクな事ないつーか昔からロクな事されてない。
「全くこの人は……」
と、下を見た時。
「ふむぅ……」
寝顔に直激。
「――そりゃ、可愛くは無くは無いけどさ」
でも、一応僕は弟な訳で。下手に意識をするのは、アレだ。タブーつか問題でソフ倫の嫌がらせにあう。
「…………」
もう一度見てみれば。胸元がゆっくりと、上下を繰り返しているのが分かる。
思わず、唾を飲みこむ。
「意識するな意識しない意識しましょう意識……ってオイ」
いつもの混乱パターンにハマってきた気がした。そのせいか、抱えている姉さんの太腿や肩が、とても柔らかく感じる。
いかん。究極的にヤヴァイ。えぇいこの人がキャミソールなんて薄手の物を着ているから悪いのだ。
まさかノーブラとかいうオチがついていないだろうな。ベタすぎるぞコラ。
「んぅ〜」
「…………」
今までの経験、というか伝説。
幼稚園:高い所でぽけーっとするのが趣味だった。果ては体育館の屋根の上(どうやって上がったのか今だ謎だ)。
小学校:四年生の時、僕の教室に現れ「わたしの、ブラジャー知らない?」と問いてくれた。(結局自宅にあった)
中学校:不慮の事故というか何というか。寝ていた僕の唇を奪い起こしてくれた。幸い知り合いしかおらず問題解決には容易だった。
高校:公衆の面前で意味深な発現(想像に任せる)をしてくれてエラい事になった。
一度本気でノーパン登校したことがあるらしい。
「……ありそうで恐い」
って。こんな訳の分からん事考えてる時点で姉さんの術中にハマってる。
「ぁぁもぅ」
そんなこんなを思ってたら姉さんの部屋だああ畜生これから勉強しようと思ってたのにこんなんじゃまた大学落ち――
「……?」
その時、姉さんが目を覚ました。丁度、ベッドに寝かせようとした所だ。
「……? ……???」
姉さんはきょろきょろと見まわした後。
「おもちかえり?」
と、いつものごとく微笑みながら言った。
「……だから。そういうのを素で言わないで下さい」
ただの弟の妄想というかバカエロネタで申し訳無い。
ファーストストーリーっぽく「一姉一弟」をやったらこんな結果に。
理屈屋インテリっぽい弟がぽえぽえな姉にふりまわされる、
なーんて……バカ妄想も程ほどにしときまつただのエロネタじゃねぇか。
ギャグ系だけども、次に遥姉さんを書く時は白雪姫からめたもちっと真面目なネタを。
……それをやるつもりが何処をどう転がってこうなったよオイ。
というか天然お姉さんでこういうネタが好きなのは私だけでしょうか。
(お前だけ)
次は前スレ>368の、停滞しまくってるモノをどうにか。
2回程になるかと思いますが、お付き合い頂ければ幸い。
>350
唯姉さんの場合は
唯「お……お姉ちゃんっ!? そっか、あの子、お姉ちゃんに飢えてるんだ。……私がもっと、お姉ちゃんしてあげないとっ!」
結果→余計ブラコン度超上昇
こんな感じに曲解すると思うのですがどないでしょか。
すずねぇ並にブラコン(考え過ぎ?)っぽい彼女がこれ以上パワーUPすると…。
むしろこの後奈々姉さんがとった行動が気になりまつ…。
>357は唯姉さんでなく亜紀姉さんの間違いでした。
…叱られてきます。(誰に?)
359 :
350:02/11/03 09:32 ID:hSXGOq45
>356
遥姉さんキタ-----(・∀・)-----!!!
遥姉さん(′Д`;ハァハァな俺にとってサイコーにハイになれる一撃でした
遥姉さんの絵も描きたいと思ってるのに意識しすぎてしまうのか何かビジュアル的なイメージが出てこないんですよ
今回のSSを読みながら妄想してみます
しかし、アクティブな天然。どう表現すればいいのか…
>357
ぽちっとな とりあえず再生してみる
・・・
姉「弟のこと全然かまってないじゃない。楽勝ね」
奈々姉さんや亜紀姉さんのようなネガティブなお姉ちゃんならこう来るかもw
でも喜久子お姉ちゃんはあのまったり具合がいいんだよなぁ(〃∀〃)
>356
遙伝説キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
スマソ、あのスレ住人なもんで(w
>というか天然お姉さんでこういうネタが好きなのは私だけでしょうか。
んにゃ、漏れも大好きなもんでこれからもよろしくおながいします。
>359
漏れ的には今回の話読むまでは、君望の遙タソイメージだったんだが今回の話でPia3の朱美タソイメージになりますた。
「……強い電波を感じる」
僕は、電波に流されるまま。
姉さんの、姉さんの、首筋を――
「アホ臭」
自分のバカげた行動も良い加減嫌になってくる。目の前に姉がいると、どうしてこう、いつも。
「――僕は、空回りするんだろ」
溜息をついて、僕は姉さんを背負った。
「よっ、と……」
上手いこと背負えたと思った瞬間。
ぽよんっ
「……!?」
擬音にして表すなら、そんな感じだった。
「……でかい」
思わず呟く程、この感触は相当でかい。夏だから薄着なせいもあるのだろうけど、恐らくそんじょそこいらの乳デカアイドルなんざ問題外だ。
「……こほん」
気をとりなおし、廊下に出る。意識するな、意識するな。これは集中力の問題だ。意識しなければきっと大丈夫だ。そうだ集中だ勉強の時みたいに集中だ集中だ集中だ集中――
ふにっ
廊下に出て一歩を踏み出した時、僕は姉さんを少し持ちかえた。落ちそうだったので、上に持ち上げたのだけど。
「……柔らかい」
何故か僕はとてもエロい事をしている気がする。背負うための手が姉さんの尻なんぞを撫でてしまっている気がする。
「……違う違う違う違う!」
もう一度持ち変える。さー、今度こそちゃんと姉さんの部屋に……。大丈夫だ、すぐ隣だ落ち着け僕。
ふーふーと息をつき、僕はいつもの調子を取り戻す。……ぁぁもぅ。
「ぴざまん」
その時、耳元でそんな呟きが聞こえた。この季節に何ホザいてどんな夢見てんだこの脳味噌ぽけぽえさんはとか思った矢先。
「かぷっ」
「#$ДΘ3ゞ(゚∀゚)?!」
い、一瞬意識が飛んだぞヲイ。
ヘンテコな擬音(っていうか声だろ)と共に。首筋にかじりついてくれて。
胸尻だけでも色々ヤヴァイのになんつー事かましてくれますかこの人は……思わず落とす所だった。
「ふむ〜」
「ちょっ、姉さんやめてくれ、甘噛みしないであぁもぅ!」
こうして、姉さんの部屋まで、僕の大冒険は続くのだった。
「……この人は」
ようやくベッドに姉さんを下ろし、僕は脇に腰掛け。溜息をつく。
「幸せそうに寝息立ててさ……とんだ眠り姫だよ」
「ったく」
そんな風に(寝てる間にですら)振り回されても、風邪ひくといけないので一応タオルケットをかけておく。
「……なんか、僕」
自信無くすなぁ。
この人の前だと、どうして色々崩れるんだろ。
「…………」
しばらく、姉さんの顔を眺める。安らかな寝顔。
ふと気がつくと僕は、無意識の内に甲で姉さんの頬を撫でて垂れた髪を弄んでいた。
そして、
「ん……?」
姉さんが、目を覚ました。
「起きた?」
「? ???」
僕と自分の姿を見て、姉さんは多量の「?」を頭上に浮かべた。
「あれ? ぴざまん星人とおしろもなかは?」
「……どんな夢ですかそれ」
僕は苦笑を漏らした。
「んー……。あれ、私きみのへやに……」
「いたから連れてきました」
そう説明すると。
「……そっか」
姉さんは……おいおいおいおい、タオルケットの端を両手できゅっと握り緊めて、自分の顔までもってくる。つまり顔を隠したのだろうか。
「……わたし、へんじゃなか」
「超極曲解していらっしゃる可能性があるので説明を一応させて頂きますが僕は姉さんの裸体を見る及び服装を脱がす行為等をしておりません」
そりゃ、確かに……体に触れたかもしれないけど事故だ事故。
むしろ僕の方が首筋噛まれるというスゲェ素敵行為受けたけど。……噛まれた所唾で濡れてる……。
姉さんは僕の解説の後、首をかしげ。そして、僕の目を覗き込んで行った。
「着たままの方が、好きなの?」
……だから。勘弁してくださいって言ってるでしょうが姉さん。
……えー。
遥姉さんを背負った場合でした。
……エロネタ以外も考えときます。このままではマズい。ある意味一番エロい人になりかねない。
ぃゃ、実はエロだった訳ですけど。さいしゅぅこういまでの。
本気のエロネタとしてその後弟とベッドでキタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ な展開も考えた訳ですが。
「私ね、(弟の名)くんとの子供が欲しかったんだよ」
「でも、絶対かないっこない夢だから。保母さんになって、沢山の子供に囲まれれば、万足するかなぁ、って思ったんだ」
「だから私はね。(下腹部を触りながら)とっても、嬉しい」
…台詞だけで御容赦を。
遥姉さんが本気で同意しているかの真意が見えなかった弟が、挿入後一端抜いてその後の彼女の台詞ーなどと妄想。
……でも
『こ ん な の 遥 姉 さ ん じ ゃ ね ぇ』
と、自分で思ってしまった……。
イカン。本気でエロ担当じゃないか。
天然=純粋、などと思う訳ですが。いかがでしょ。
…次はエロ以外の遥姉さんを。私が書くとそんなんばっかだ…。
不快に思った方、申し訳無い。
>364
最終行為までの本気でキボンヌ
(;´Д`)ハァハァハァハァアァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
コノママ↓の方放置なんて・・・・・
>364
(・∀・)イイ!
遥姉さん…(;´Д`)ハァハァ
私的には最終行為までいかない寸止めなエロさが好きかな。
天然=純粋、私もそう思います。
「ちょっと、言いたい事があるんだけど」
「え、何?麻琴姉ちゃん。今、勉強中なんだけど」
弟の部屋に来た。最近すこーし気になる事があるからだ。
「いーから聞きなさい。あんた最近、遥姉さん遥姉さんって、私の事、放って置きすぎよ」
「いきなり、何?別にそんなことないとないと思うけど…」
「ある。私に対する態度と遥に対する態度が全然違うじゃない!」
「違うって何が?」
「昨日、私が起こしてあげようとした時とか」
昨日の朝、いつものようにこの麻琴お姉様が起こしてあげようと弟の部屋に行った。
「朝よー起きなさい」
…反応なし。
「ほーら、起きないと、色々しちゃうよぉ?」
私はベッドの中に入りこもうと、布団を開いた。…?
「…な、なんで遥と一緒に寝てんの!」
「ちょっと待った。あれは遥姉さんが俺を起こしにきたはずなのに、
そのまま何故か俺のベッドで眠っちゃっただけだろ?」
「そこが問題なのよ!私が布団に入って隣に来るとすぐ飛び起きるくせに、
なんで遥とは一緒に寝てるのよ!それにまだあるんだから」
一昨日の夜、私がお風呂から上がってそのままバスタオル一枚でリビングにいた時。
「麻琴姉ちゃん、バスタオル一枚でうろつくのやめてくれないかな…」
「ん?もしかしてエッチな気分になっちゃうとか?」
「な、なんでニヤニヤしながら近づいて来るんだよ…」
「…見たい?それとも見るだけじゃ不満かなぁ?」
「そ、そんなわけないだろ!くく、くっついてくるなよ!」
ふふ、焦ってる焦ってる。
「ホントは嬉しいでしょ?こんな美人で可愛いお姉様に触れるんだよ?
この体を好きなようにできるんだよぉ?」
「あれー?私のパジャマ知らない?」
遥が下着の上にシャツを羽織った状態で出てきた。
「お風呂入ろうと思ったんだけど、見つからなくてー」
「は、遥姉さん!そんな脱ぎかけでうろうろしない!!」
弟がいつのまにか遥の所に行っていた。
「でも、着替えがないとお風呂に入れないよー」
「と、とにかく、俺が探して置いとくからさっさと入ってなよ!
これからはそんな格好でうろついちゃダメだからね!」
弟は遥の格好から目をそらしながら、遥を押してリビングから出ていった。
「あの時の態度の違いは何?私より遥が大事なの?」
「そんなこと言われても…。なんていうか、麻琴姉ちゃんがそういう格好でうろついてるのは
見慣れてるっていうか…」
な、み、見慣れてる!?何それ!?
「……ひどい」
ちょっと泣きマネを入れてみた。
「な、泣かないでよ。ご、ごめん」
そう言いながら私に近づいてくる。ニヤリ。私はそのまま弟を引っ張り込んで押し倒した。
「な、何!?」
なんでこう簡単に引っかかってくれるのかなぁ。本当は気付いてて引っかかってるんじゃないの?
「うふふ、見慣れたとか言われたら、それ以上の事をしてあげるしかないでしょ?
私なしでは生きられない体にしてあ・げ・る」
そう言いながら、自分のシャツのボタンをはずした。
「え、え?遠慮しときます。離して…」
胸を押しつけながら、弟のシャツのボタンをはずしていく。
「ダーメ。怖がらなくても大丈夫よ。すっごく気持ち良くしてあげるからぁ♪」
―ガチャ
「ちゃんと勉強してるの?……って、麻琴姉様、何をしてらっしゃるんですか…?」
…来た、お約束のように絢乃が登場。
「た、助かった……のか…?」
弟が呟いた。
「…続きはまた今度。次はもっともっとイイコトしてあげるからね…」
私は弟の耳元で呟く。
「…何をブツブツ言ってるんですか!二人ともそこに正座しなさい!!」
「絢乃も大変よね」
「?麻琴姉様、何がですか?」
「オチつけるためだけに駆り出されて」
その一言でお説教時間は普段の倍になった。
一週間の夜、私は弟の布団に潜り込んだ。
「…麻琴姉ちゃん?さっき…じゃない一週間前にオチがついて終わったんじゃ…?」
私に乗っかられて身動きの取れない弟が言った。
「何言ってんの?私があのくらいで諦めると思う〜?」
「…どうせまた絢乃姉ちゃんが来て、叱られるだけだよ?」
そのへんはちゃんと手をうってある。
「大丈夫、心配しなくても絢乃ならぐっすり寝てるから。続き、しよ」
「!?何で!?っていうか、服脱がないでよ!」
「な・い・しょ。ほら好きなようにしていいんだよぉ?スタイルだって誰かさんに負けないんだから」
胸を弟に押し付ける。
「や、やめろよ!…姉ちゃんさぁ、遥姉さんに対抗心持ち過ぎじゃない?」
「な、そんなことないわよ!」
「(…あるだろ)。遥姉さんにケンカ売ったりはしないでよ?
俺は遥姉さんも麻琴姉ちゃんも同じくらい…その、何だ…えっと、大事だから」
「……んー。しょうがないなぁ、今日はこのくらいにしてあげるか」
「……(…た、助かった)」
あ、なんか今、『助かった』っていう顔をしたな。
「…やっぱやーめた♪イイコトたっくさんしてあげるからね」
「え!?」
「あんた、今『助かった』って、ほっとしてたでしょ〜?」
「してない!絶対にしてないから!服を脱がすのやめて!!」
「してないんだったら、いいよね。今夜は寝かせてあげないんだから(はぁと)」
遥姉さんに対抗心を持った麻琴姉ちゃんを書いてみました。
遥姉さんと麻琴姉さんのおかげですっかりエロスレに…(;´Д`)
い や 、 む し ろ 大 歓 迎 で す が
>>371 いつものネタをうまく使ってるのが(・∀・)イイ!!
正直あの展開は飽きてたし。
「はるか」と打つと「遥」より「春歌」と変換されてしまう俺のパソコンは
修行不足ですか?
おい!
>>372!!
そんなお姉ちゃんが朝起きたら一緒に寝てるなんて!
俺 を 萌 え 殺 す 気 か
リビングに行くと、遥姉さんが一人ソファに座ってテレビを見ていた。
【弟】「遥姉さん何見てるの」
【遥】「ああ、これね。ほら、大家族を取材するって番組あるじゃない」
【弟】「うん」
【遥】「昔ね、家にも取材に来たことがあるのよ」
【弟】「へえ。でもいつ頃の話? 俺ぜんぜん知らないよ」
【遥】「そりゃそうよ。きみが生まれる前の話なんだから。」
【弟】「俺が生まれる前にそんなことがあったんだ」
【遥】「そうよ。で、部屋を掃除していたら、そのビデオテープが出てきたから、久しぶりに見ようかなって思ったのよ」
そういって、一つのビデオテープを取り出した。
【弟】「俺も一緒に見ていい?」
【遥】「いいよー。じゃあこれセットして」
【弟】「了解」
デッキにテープをセットし、再生する。
軽快なBGMが流れ、ナレーターの声が入る。
そこに写っているのは、俺より若い姉さん達。
それは俺の知らない17人の女の子達。
【弟】「あれ、遥ねえさん、この人誰?」
【遥】「え、誰?」
画面を指差した。
【弟】「ほら、この男」
そこには今の俺ぐらいの年齢の男が写っていた。なかなかの美少年である。
【遥】「それ、麻琴ちゃんだよ。」
【弟】「……えっ!?」
いま、姉さんは俺が指差した人物と麻琴姉さんが同一人物だと言ったのか?
俺は俺の知る麻琴姉さんの姿と画面の中の美少年と比べた。
【弟】「……嘘……」
【遥】「ホント」
【弟】「……マジ?……」
【遥】「うん」
改めて画面の中の美少年(その正体は麻琴姉さんだからこの表現は不適切だが)を凝視した。
言われてみると、確かに麻琴姉さんの面影がある。しかし今の姉さんからは想像もつかない。
まるで“宝塚の男役”というのが一番ぴったりな姿だ。
【遥】「このころは、結構もてたのよ。」
【弟】「今でも、男が言い寄ってくるじゃん。」
【遥】「このころ言い寄ってきたのは、女の子だったんだよ。」
……完璧に宝塚の世界だな。
【麻琴】「ただいまー」
噂をすれば何とやら。ってやつだな
【遥】「あ、麻琴ちゃん、おかえりなさい」
【弟】「おかえり、麻琴姉さん」
【麻琴】「ただいま。何見てるの?」
【弟】「昔、うちに大家族紹介番組が取材に来たときのビデオ」
【麻琴】「えー、なんでそんなもの見てるのよ」
【遥】「どうして?懐かしいじゃない」
【麻琴】「だって……、あのころのあたし全然綺麗じゃないし」
【遥】「そんなことないよ。麻琴ちゃん、このころもすごく綺麗だよ」
【弟】「そうそう、宝塚の男役みt」
ポカッ
グーで殴られてしまいました。
【麻琴】「うるさい! それより遥。この子に変なこと吹き込んでないわよね」
【遥】「変なこと?バレンタインで他の男子よりたくさんチョコ貰ったこと?。
ファンクラブに全校女子の6割が入ってたこと?。
私もクラスの友達から麻琴ちゃん宛のラブレターを何度もあずかったこと?
それとも・・・」
【麻琴】「わー!言うなー!」
【弟】「わははは、そんなことまであったんd」
ゲシッ
ケンカキックを喰らいました。
【麻琴】「はーるーかー(怒」
【遥】「あれ、麻琴ちゃん怒ってるの?」
【麻琴】「怒ってるわよ。あんたが変なこと言うから!」
【遥】「変なことって、いい思い出なんだけどなぁー」
【麻琴】「あたしにとっては、消し去りたい過去なのよ!」
【弟】「ところで、なんで男の子の格好なんかしていたの?」
【麻琴】「あんた、17人もお姉ちゃんがいて不思議に思ったこと無い?」
【弟】「へ?」
………………そういえば無い。ていうか考えたことも無い。
でも、今の話何の関係があるんだ?
【麻琴】「父さんね、男の子が欲しかったんだって。それで最初に生まれた子供の名前って、男の子の名前しか考えてなかったの。
でも結局女の子が生まれて」
【弟】「それで、『麻琴』って名前になったんだね」
【麻琴】「うん。そんな話を聞いて育ったから、なんとなく男っぽくならなくちゃって思ったのよ。」
【遥】「それからも、父さんと母さんは頑張って、子供を作ったんだけど、生まれてくる子はなぜかみんな女の子。
で、結局17人も女の子を産んだのよ。」
【弟】「ふーん。でもなんで変わったの?」
【麻琴】「それは、あんたが生まれたからよ。」
【弟】「えっ、俺?」
【麻琴】「そうよ。あんたが生まれてくれたおかげで、『男っぽくならなくちゃ』って呪縛から解放されたのよ」
そういうと麻琴姉さんは俺を抱きしめてきた。
【弟】「うをっ、麻琴姉さんなにするんだよ!?」
【麻琴】「なによー、綺麗なお姉さんは嫌い?」
いや、なんか柔らかいものが顔に当たってるんですが・・・
【遥】「よかったね」
そういいながら、遥姉さんも俺に抱きついてきた。
なにがよかったのかわからないが、背中にも柔らかいものが当たってるんですが・・・
いつのまにか,ビデオは終わっていた。
SSなるものをはじめて書いてみました。
実はわたしゃ
>>121のレスを書き込んだ者なのですが
このSSはこのときに思いついた設定をSSにしてみたくて
途中まで書いたのですが、自分の文才の無さに呆れて
放置してたものです。
お目汚しとは思いますが、生暖かい目で見てやってください。
まいど!SS保管ページ更新しましたよー
『眠り姫』『麻琴姉ちゃんの対抗心』『彼女が綺麗になった理由』
奈々姉さん、遥姉さんの絵
転載させていただきました。
油断してたぜー
>372
体育館が何となく小さく見える。
…縞や八重歯はいいが大事な所がちと盛りあがり過ぎてふたなりにみえなくもない(*´ー`)σ)Д`)
胴、腰の角度、それに伴う太腿の位置、研究しる。
あと 乳 は も っ と で か い と 思 い ま す 。
萌えたことは萌えたんだが言っといた方がいいかなと思い。
その方向性好き。がんがれ。
純粋というのは分からないでもないが…。
遥のえち読みたいですなあ、やはり。
何とかなりませぬか?
>>364?
そーだねー。
読んでみたいですー。
俺だけではなかったッ!遥本番が読みたい奴。
>>383は厳しいなあ…。
が、さらなる上達を願ってのことなんで絵師さんは気を落とさないで欲しい。
ところで。
遥えっちですが、私めも1票。(投票制かよ!)読んでみたいナリ。
389 :
372:02/11/05 14:28 ID:hBZ9l7CX
>>383 貴重な意見ありがとうございます!
そういう具体的な意見はホント、イパーイ欲しいですよ。 その切り口と辛さ、凄く好きです
乳は… デカイの描いたことないです(′Д`; 太腿周りも含めて修行しまつ
(ゴスほたちづ塗ろうか検討中)
>>388 気を落とすどころか嬉しいです
コウコネーヨヽ(`Д´)ノ と言い出したくなる状況っていうのは、ほとんどの場合単なる カエレ(・∀・) とかの意見にならない意見の場合だと思います
どんなに辛くてもためになる意見の場合は大歓迎ですよ
抽象的なことは言われてもどうすることも出来ないので(上手くとか可愛くとか)困りますが
どこをどう直せという具体的な意見マンセーですヽ(´д`)ノ
えっちなのは 遥姉さんならライトえっちに一票
あの性格でどんな風に攻めてくれるのか楽しみでしw
390 :
偽予告:02/11/05 20:05 ID:fqF16fXf
『千鶴です。
最近寒くなってきましたね。あの子、風邪ひいてないかしら。
今度あったかいハーブティーでも煎れてあげましょう。
そういえば最近ほたるちゃんもそわそわしてるんです。
ほたるちゃん、不器用ですから気付いて上げて下さいね。
さーて、来週の elder sister princess は
・ほたる、料理を作る
・唯、キッチンの敵[黒い三連星]との戦い
・麻琴、悪夢の身体測定
の3本です。
来週もまた来て下さいね。
うふふふふ』
※これは予告ではありません
んーいまいち3段使い切れてないか…
こういうのって、「良い子悪い子普通の子」的にネタが振れればいいんですよね?
「良いお姉さん悪いお姉さん普通のお姉さん」ってこと?
392 :
360:02/11/06 01:45 ID:/TDDFPTN
>372
亀レスながら・・・。
やはり372氏も遙タソイメージになりまつか。天然(スマソ)+遥となるとやはり脳内で被りますなぁ。
どちらの絵も(・∀・)イイので、決定稿も期待してまつ。
>364
漏れもH話を、+激しくキボン+
あー、しかし最近このスレで凄い癒されてる自分(*´Д`)
『遥お姉ちゃんだよ。
やきいもがおいしくなってきたねー。
きょう、みんなと一緒に焚き火をしたんだけどね。
千鶴ちゃんは焼き芋が大好きなんだ。だから私の分ちょっとあげたんだよぉ。
でも、千鶴ちゃん、ちょっと恥かしそうにしていたんだ。どうしてなのかな?
さて、来週の elder sister princess はね
・秋の千鶴お姉さま
・いつき対陽子 〜秋の陣〜
・真緒、プリクラとテレクラを間違える
の3本だよー。
来週もまた、見てね〜。
じゃん、けんっ、ぽんっ!(メール欄)
うふふふふふふふふ♪』
※これは予告ではありません
アホ一発ネタでした。じゃんけんで勝った人は遥お姉ちゃんからごほうびがあるそです。
勝った貴方がエロssの『弟』なりッ!
嘘ですすんません。
矢張りこのスレはエロに飢えてたのか、となどと思いつつ。
…ほたちづ姉妹の時みたく萌え系のエロなのかそれともねちっこいエロなのかどなのか。
期待しないでね。
>381
わたしゃそれに触発されて>122-123を書いてみました。
綺麗なお姉さん? 大 す き で す。
ちゅか、そゆ話かなり好きです。
……二人のないすばでーお姉ちゃんに挟まれて理性がブッとばない弟が凄い。
専用ブラウザ野郎以外来ないと書き込み無いですねえ。
あ、えちーはねちっこいのよろしくです。わー
しょうがないから、初めて専用ブラウザ使ったよ・・・
>>395 俺もここ読むために「かちゅ〜しゃ」を入れたよ…
少数派みたいだけど寸止めえちーが好きだといってみる
>>397 漏れも寸止めがどっちかっていうと好きかも。と言ってみる。
…でも、ちょっと読みたい気もするかも
このスレは寸止めばっかじゃないか
たまにはエロ〜いのキボンヌ
そうだそうだー。ここは一発思い切りエロなんをー。プリーズーなーのねー。
>>364 俺も、遥姉さん、最終行為バージョン読みたいッス・・・
お前ら、エチーの時は弟が積極的になる方がいい派か?
俺はお姉ちゃんにヤられたい!(つっても掘られるんじゃなくてな)
というわけで遥姉さんもいいが麻琴かいつき責めが読みたいと言ってみる最終行為姉貴
>402
遥姉さんの場合はどうだろうね。
リードしようとするけど具体的に何やったら良いか分からない(純粋っていうのは上手くやりゃここで印象付けられると思う)、
その気になった弟が自発的に…という感じかしらん?
遥姉さんと麻琴姉さんとで3ぴ(ry
「おとこのこは大変だって、聞いた事あるよ。きちんと相手の女の子がいないと、病気になっちゃう、って」
……そりゃある意味、正論だけど。
そんな事を、何時か姉さんと放した。けど僕にはそんな相手がいるでもなく。ましてや浪人生なため、悲しい事にそんな暇も無い。誰だ、浪人生がモテまくる漫画なんて描いてたのは。
「相手……いないの?」
「いません、浪人生なんてモテないし」
「じゃ、私が相手になってあげようか?」
「…………はぁ!?」
そこで目が覚めた。
朝目を覚ますと、何かヘンだった。眼前が何かヘンだ。寝起きだからぼんやりとしてよく分からないけど。
変な夢を見た。相手はやっぱり遥姉さん。そのせいで僕の脳味噌思考能力は一層低下しているのだろう。
頭の近くに置いた筈の眼鏡ケース。それを取ろうとしたら。目の前の何かに手が触れた。
「何……?」
横目で見るだけでも、それは大きな物に見えて。
掴んでみれば、手を広げて鷲掴みできる程の大きさ。
「んぅ……」
何か声が聞こえた。聞き覚えがあるような……。
降れた手を動かすと、それはふにふにと柔らかい。そして親指で表面を撫でてみて分かった、何か突起のような物が。それを押してみると、
「んっ」
何か、色っぽい声が……色っぽい声?
鷲掴みのまま、もう片方の手で眼鏡ケースをみつけ出し。僕は片手で眼鏡をかけた。
「んぅ、ん……」
何が目の前にあったか、ようやくハッキリした。
「……………………#キ%@〓Ψ´$ДΘ(*3々ゞ?!」
一気に目が覚め僕は何かを掴んでいた手を放す。
恐る恐る、鷲掴みにしてしまった物を確認する。
白。ワイシャツ。恐らく寝間着がわり。首筋の下にある大きな物。二つのふくらみ。
――さっき僕が鷲掴みにしたのは。
あの感触は、ボタンではありえない。……そして、僕が押してしまった物は。
「……んっ」
ゆっくりと目を開き。
「……あ、おはよー……」
寝ぼけ眼で、遥姉さんは微笑んだ。
「さっきまでね、面白い夢見てたんだ。わたしの知ってる人によく似た赤ちゃんにね、おっぱいあげてたの。可愛い子だったよー……」
120%、僕のせいで見た夢に間違いなかった。姉さんは嬉しそうに言うと、上半身を起こして「くぁ〜」と欠伸をした。
「姉さんちょっと良いですかね」
「……ほぁぃ?」
目を擦りながら、姉さんが問う。
「ここ、僕の部屋だよね」
どっからどう見ても、僕の部屋の内装だった。
「うん、そだよー」
寝ぼけた眼差し。
「じゃあ、何でこんな所にいる訳ですかアンタは」
「たまには、一緒に眠ってあげよーと思って」
「僕はいくつだか分かってる筈でしょが児ポ法適用されるようなショタ年齢はとっくに過ぎてるちゅーに」
そう言うと、姉さんは口元に指を当てて、
「でも、一緒に眠らないとおねしょするでしょ?」
「……はぁ?」
極一部の人がキターとか叫ぶような顔したって無駄だ。僕はその表情に幾度となく騙され、また振り回されてきた。
「誰が何時おねしょしたと」
確かに、僕は小さい頃たまに寝小便をした。夜トイレに行けなかったからだ、恐くて。
だから、当時の遥おねーちゃんと一緒に寝てもらって。トイレに付き合ってもらったのだけども。
「え? だって、この間、朝そっとパンツ洗ってたよね?」
と、猫みたいな口で言った。
「……それは」
――しまった。
「……それは?」
心配そうな顔で覗き込んでくる。
数日前、僕は――情け無い事に――夢精してしまった。
近頃そういう事に無縁で、勉強の日々を送り続けていた事。それが原因だと思いたい。決してその上に更に、遥姉さんを背負ったんだかお姫様だっこしたんだかという影響が無いと思いたい。
僕が返答に困っていると。姉さんの目が、何時の間にか泳いでいる。
何処に?
朝ですから。
だから僕の股間がアレなのも無理ないのです。
…………って、
「何処見てんだあんたはぁっ!!」
シーツを捲り上げ慌てて反り起ったソレをパンツを引っ張り隠す。
「……大変だね、おとこのこも」
「妙に悟りきった顔にならないでっての」
無駄にそういう知識はあるんだから……。
「で、どうして……ぱんつ洗ってたの?」
……あるんだか無いんだかどっちだよ。それとも姉さんは、精神的凌辱が好みなのだろうか。
「……色々あるんだよ、男は」
「……?」
「この際だからハッキリ言っとくと。男はそーやって悩ましい姿とか見せられて悶々とすると朝起きてパンツ洗ったりしないといけないような困った事態になるの!」
あきらかに、姉さんは、ショックを受けたような顔をしていた。
「私の……せいなの?」
「……そうだよ」
暫く、姉さんは黙っていた。
……弟として、こういうのは不本意だけど。はっきりさせておくに越した事は無い。
「……じゃ、責任取らないと」
――は?
「お姉ちゃんとして、責任取らないと」
「……待った待った待った待った。何その『責任を取る』って」
何やら地雷ルートへの扉を開いた気がするのは気のせいか。
「君がパンツ洗ったりしないようにしてあげないといけないと思ったの」
「……それで、具体的にはどうすると。というかどういう事なのか分かってるんですか?」
「つまり、男の子は大変なんだよね。女の子の……えっと、なやましい……。……なやましい、って、なーに?」
「…………」
返す言葉がみつからない。
ぁぁもぅ。ここで姉さん押し倒せたらどんなに事が楽か。そーなったら悩ましいの一つや二つ簡単に教え……。
「え?」
とか思ってたら。
「……姉さん?」
押し倒された。
「なやましい、は、よく分からないけど」
僕の顔の間近で、姉さんが言う。
「……お姉ちゃんだって、少しぐらいだけど。困らせちゃったときの、責任の取り方。近頃知ったんだよ」
「責任の……取り方?」
僕のした事への、責任の取り方。それは、つまり――。
「うん」
そして。姉さんの唇が迫り。
姉さんは僕に、キスをした。
「っ――」
一瞬、少し湿った柔らげな物が、僕の口に触れた。
瞬間、頭の中が真っ白になって。
「……姉、さん――」
離れた姉さんの唇が、一瞬糸を引いて。それが、とてつもなく卑猥な物に見えた。
「どうして、こんな事……」
「……私じゃ、駄目かな?」
顔を赤くし、問われる。
「僕は」
責任の取り方。
つまり。
「いいの?」
「私は――」
姉さんの言った台詞は、僕の想像を越えていた。
「君となら、嬉しい」
そう言い、微笑んだ――。
「……お姉ちゃんが、助けてあげるね。責任取ってあげるね」
――その時の眼差しを、僕はどう表現したものか。答えに戸惑う。
とても、優しげな眼差しだった。
「んっ――」
姉さんが、もう一度唇を重ねてきた。
その間、姉さんの手が伸び、僕の手を掴む。そして、自らの胸元へと誘導する。
「ん……!!」
触らされたそれは、とても大きくて。柔らかくて。
揉み甲斐がある、という物だった。……柔らかくて、大きくて、暖かい。
「んふっ」
唇に、別の物の感覚を感じた。舌だ。
僕は口を半開きにし、それを受け入れる。
そして、舌と舌とが絡みあう。絡みあった舌は、互いの舌の湿り気を奪いあおうとするかのように、相手を舐めまわす。その間、僕の片手は姉さんの胸を揉んでいる。
正直、僕はキスをされた時から、感覚麻痺したようになっていた。
――いつもの僕なら、きちんと物事を考え、こういう事をしていいのかどうか。もっと焦ったりしながら考えたろう。
だけども、僕は。この人にキスをされて……魅了された。
「…………」
お互いに、魔法がかかったかのようにとろんとした目のまま顔を離す。舌から続く糸を見るだけで、たまらない。
姉さんは次に、
「あ……」
僕の首筋に顔を寄せ。そして、舌を這わていく。
「っ……姉さん……」
首筋を舌が這い、鎖骨を経て胸元へと辿りつく。姉さんはそこで、僕のパジャマのボタンを外し半裸にさせた。
そして、舌が乳首へと到達する。
「――!」
声にならない声を、僕はあげた。一緒に暮らしていた姉が、自らの乳首を舐めている。ぺろぺろと。それだけで、絶頂を迎えそうな程に、ズボンの中の自分のモノが一層窮屈になった。
できるのは、声をあげられず、荒い息を吐くばかり。姉さんが次に何をしてくれるのか。少しでも動いてしまったら、生暖かい舌が離れてしまいそうで。――僕は、それを失いたくなくて。されるがままに、なっていた。
やがて舌が腹を這い、僕のズボンへと到達する。
もし、ここで止められたら。
恐くなった。
でも、心配に反して。姉さんはそっと、僕のズボンを下ろしていく。
「っ」
鼻息が、パンツにかかった。そして、それすら下ろされ……。
「……おっきい」
姉さんの、ぼうっとした声が聞こえた。気がした。
そして、姉さんの手が僕のモノに触れる。
「……っ」
一瞬、射精したかと思った。だけどもびくびくと震えただけで、カウパーすら出て来なかった。
触れた姉さんの手は、とても柔らかく。固くそそり勃った僕の性器を、柔らかく包み込んでいた。
姉さんは、しばらくそのまま、じっとそれを見つめていた。相変わらず、ぼうっとした目で。
しばらくして。
「……ぴくぴく、動いてる」
と、姉さんは言い。ちろっと舌先で、僕の性器に触れた。
「ぁぅっ!」
頭の中に、電撃が走ったような気がして。
「ぁ……ぅ……ぁ……」
僕は声にならない声をあげるのが精一杯だった。
「ね……ぇ……さん」
姉さんの柔らかな手が、性器を包み込んでいる。そして、
「んっ――」
姉さんの舌が、僕の性器の至る所を刺激していく。直立した性器に舌先を這わせ、ゆっくりと登っていく。そして、裏筋まで到達し。
「ぉ……お、ねぇ……」
女性にフェラチオをされている。初めての感覚。それに酔い、何を言えば言いのか朦朧としてくる。加えて、フェラチオをしているのが自分の姉という、一種の麻薬が加わり。
「んふ――」
姉さんの鼻息が、カリに降りかかり。舌が、カリをそっと、付根の部分から舐めまわす。そこにある物全てを舐め取ろうとするかのように。一瞬、恥垢が残っていたりしないだろうななどとありえない考えを浮かべてしまった。
「ぅぁ……」
僕は、女性にそういう事をされるのが初めてという事もあってか。声をあげる事ぐらいしかできなかった。
そしてカリ全体を舌が湿らせた後。姉さんは一端離れて一息をついてから、
唇がそっと、近づいてきて。
尿道口に、ちっ、と舌が触れた。
「お、お姉ちゃ……ん!」
瞬間、僕の性器が小さく脈打つ。
そしてようやく、自分が何を言ったのかを理解して。。
「あ、あれ? ごめん、ごめんね、ごめんねごめんねごめんね、痛かった? 気持ち悪かった?」
「…………」
無言で首をふる事ぐらいしかできなくなっていたけども、少し意識を取り戻した。
「そっか……」
姉さんが、安堵の溜息をつく。
「お姉ちゃん、君のために……がんばるからね」
何かちょっと、違うような気もしつつあったけど――。僕は、姉さんに身を任せる事にした。
「……?」
再び、姉さんが僕の性器に顔を近付けると。
そこからは、カウパー腺液が漏れ出していた。
「なんだろう?」
姉さんが、指でちょこんと先端に触れて。糸をひいて伸びるそれをみつめた。そして僕をみつめる。『これは何?』の表情だ。
「それは……その」
これじゃ一種の恥辱プレイだ。
「……カウパー腺液。尿が酸性だから」
真面目に説明しようとして、何をバカな事してんだと思った。頬が赤くなるのが自分でも分かる。
「どうしたの?」
姉さんが、四つん這いで僕に近寄り、顔を近付けてきた。目を少し下げれば、薄手の服の胸元の中身が覗ける。
覗きたい。
その言葉が、僕の頭の中に浮かんだ。
「……普段の尿道は酸性なんだ。尿が酸性だから。精子は酸に弱いから、アルカリ性のカウパー腺液を出して精子が死なないようにする。……一応、 妊娠に足る精子を含んでいる」
頭の中の言葉を否定するように、僕はどうでも良い説明をした。
けど、姉さんはそれで満足らしく。
「よく、できてるんだね」
と言い、微笑んだ。
「じゃ、これからが本番なんだ……」
まただ。
また、あの。
「お姉――ちゃん」
息を切らせながら、僕は言った。
僕の目の前の女性は、妖絶とも言えるような眼差しをして微笑んだ。
とても、綺麗だった。僕はそれにすっかり魅了され、既に、いつも通りに物を考えるのは……不可能だった。
そして、僕の耳に、そっとキスをした。
「――脱がせて」
耳元で囁かれた、甘い言葉に誘われ。僕は、姉さんのYシャツに手をかけた。
一つ一つ、ボタンを外していき。そして――。
「……どうかな?」
ブラジャーは付けていなかったので、着ている下着は水色のパンツだけになった。
「綺麗……とても」
綺麗な乳房だと思った。大きくて、張りがあって。
「ありがとう。じゃ、誉めてくれたお礼に……」
お姉ちゃんは、僕の性器に顔と、乳房を近付け。
「……こうしてあげると、良いんだよね」
胸で、僕の性器を挟み。しごき始めた。
「んッ――!」
再び、僕の脳髄に電撃が走ったような感覚が訪れた。それと共に、お姉ちゃんの口が涎を僕の性器にだらっとたらし。再び乳房で擦り、口に含み始めた。
「ぁぅッ、うはっ」
とても、気持が良かった。乳房が性器をゆっくりとこすり、乳房を抜けた部分は生暖かい口の中に入っていく。
限界は、すぐに来た。
「うっ」
性器をびくびくと脈打たせ、僕は射精した。丁度亀頭部分が、お姉ちゃんの口に入った時に。
「……ん」
僕が射精し終わるのを待ってから、口を離し。そして、
「んっ……。……ふぅ」
多少苦労したらしいが、それでも飲み込んだ。
「……いっぱい出たねぇ。ちょっと、飲むのがむずかしいね」
姉さんは苦笑しながら言った。
「後始末、してあげるね」
微笑みながら、そう告げ。
もう一度僕の性器を口に含み、残った精液を搾り取られた。
「これで、大丈夫だよ」
そう言って微笑む。……瞬間、僕の胸に罪悪感が浮かんだ。
本当に、良いのかと。
「さっき、お姉ちゃんって呼んでくれたねー。ひさしぶりに」
にこにこと、微笑んでいる。
「……僕は」
瞬時にして、この人に、子供に戻されてしまったから。この人の前では、子供で――弟でしかなくなってしまうと。そうとしか、思え無かったから。
「それじゃ……」
そしてそのひとは、ベッドに寝転び。
「良いよ……」
足を広げ――
「来て……」
ここまで言える女性っていうのは。本気、なんだろうと思う。
ならば、僕は。それに、答えるべきで。
「本当に……良いの?」
その言葉に、微笑みながら頷く。
僕は、その人の最後の防壁となっている下着に手をかけた。
「ぁ、ごめんね……」
足を少し閉じ、脱がせ易いようにしてくれる。僕は最後の一枚をするすると脱がしていき。片方だけ、膝に残るような形で脱がした。
「ぃぃょ――」
顔を赤くしながら、小さく呟かれた言葉。
僕の性器も、それに呼応するかのように、そそりたっていた。
顔を真っ赤にしながら、遥姉さんはそれでも、ちゃんと僕を見ていてた。
「…………」
自然と、息が荒くなる。
自分の性器を、
「んっ」
遥姉さんのそこにあてがう。
「…………」
入らない。
二度、三度としてみようとするが、入らない。
「……あのね」
その時、姉さんが。
「……ここ、だから」
只でさえ、恥かしい筈なのに。さらに自分の股間を指で押し広げ、膣口に触れる。
「分かったから。……分かったから」
「……そぅ」
これ以上は――。
「いくよ」
そっと、入るべき場所に近付けて。少しずつ、挿入していく。
「ん……ぐっ!」
苦しみを、押し殺すような声が聞こえた。
「……大」
「大丈夫だから」
僕が声をかけただけで、はっとした顔になり。そして、再び微笑んだ。
「……いくよ」
そして僕はもう一度、近づいていく。
「……ぁぅっ」
ゆっくりと入れて行く最中、一言も声を発しなかった遥姉さんが、もうこれ以上入らない、という所まで入れた時。声をあげた。
「…………」
それでも、相変わらず僕には微笑んだままで。
「ぃぃ……ょ……動いても。大丈夫だから」
そう、擦れた声で言った。
僕は、暫くそのまま、動きを止めていた。
男なら、こうなったら後は暴走して猿のように腰を動かす、とか聞いた事があるけども。
できなかった。
「……ぇ?」
きょとんとした顔を、僕に向けた。
「姉さん……何考えてるんだよ。……処女じゃないか」
処女膜には経血を通すための穴があいていて、ある程度伸縮する人もいると聞いた事があるけども。
姉さんは、そういうタイプじゃなくて。処女膜が破れた証拠の血が一筋、流れ出していた。
「……そっか。……はじめてで、ごめんね? さっきみたいに、気持ちよくしてもらう方が――」
「違う!」
どうして。どうして、この人は――。
「僕が言いたいのは、そういう事じゃなくって。どうして、僕なんかに処女捧げようとしたのさ! 僕とは、その……。僕の高ぶりを抑えようとして」
それに、見事に流されてしまった僕も大馬鹿だと、今更思った。
本当になんて大馬鹿なんだろう。
でも、遥姉さんの真意は――。
「私ね、きみとの子供、欲しかったんだよ」
相変わらず、その表情は微笑んでいた。
「でも、絶対かないっこない夢だから。保母さんになって、沢山の子供に囲まれれば、万足するかなぁ、って思ったんだ」
でも、目尻には、何か別の……表情と一致しない物が浮かんでいて。
「だから私は、ね。きみとそういう事になれるんならって思って……。とっても、嬉しかった」
…………。
「私は――いけない事、しようとしちゃったんだね。お姉ちゃんとなんか」
僕だって。
「お姉ちゃんとなんか――」
「僕だって――!」
強引に姉さんを引き寄せ。目尻にたまった涙の粒を舐め取った。
そして。
「いくよ」
恥かしいと思った。
微笑んでいる遥姉さんが、寝転がる僕に向かってそっと降りてくる。
「うん……」
何時の間にか、騎上位でもう一度という事になった。曰く、奥まで一つになりたいからだそうで。
「っ」
僕のモノの先端を、少しずつ姉さんは包み込み出し。
「んっ、くっ」
少しずつ、降りてくる……。
「大丈夫……?」
「大丈夫」
相変わらず、微笑んでいた。
そして。
「……やっと、一つになれた」
姉さんが完全に、僕をの一部を飲み込んだ。
言い方として、それで良いのだろうか。
しばらくの間、僕は姉さんと見つめあっていた。そして股間を見ると、元々もともと男性性器というのは女性に飲まれるためにあったのだろうか、などと思えてしまうぐらい、僕達は一体化していた。
「嬉しい……よ」
まだ、痛いのだろうけど。それでも、お姉ちゃんは微笑んだ。
「だい……好き……」
そう言うと、自ら腰を上下させ始めた。
「大丈夫……?」
「大丈夫だよ……。お姉ちゃん、強いよ」
微笑んではいるけど、たまに苦痛の色が見え隠れしている。
少し濡れた膣壁に、挟まれた肉棒が出す物を欲しがっているかのように。それを絞り取ろうとするかのように、微妙に蠢いている。
「ん、くっ」
……我慢、できず。僕も腰を動かしていた。
「んぁっ……ぃぃ……よ――」
「どうして……笑ってられるの?」
疑問に思った事を、聞いてみる。姉さんは、笑ったままで。
「君が、大すきだから」
と言い。上半身を少し倒し、僕の両手を掴み。そして、自らの乳房へと導いた。
「あっ、ぁっ、ぁっ」
姉さんの喘ぎ声が聞こえる中、豊満な乳房を形が崩れるんじゃないかというぐらい揉みしだき。突き上げる。
「ぁっ……!」
上半身を起こして座位に。そして舌をからめあう。涎が零れるのも構わずに。
続いて、繋がった状態のまま姉さんの乳房にしゃぶりつく。
「おいしい? お姉ちゃんのおっぱい……おいしい? んっ!」
乳首に吸い突いたまま、僕は頷いた。
「さっき、夢でね。君によく似た赤ちゃんが、私のおっぱい、吸ってたんだよ」
吸っている乳房を親指と人指し指で挟み、感触を楽しむ。
「……きみとのこどもかな?」
そう言われた直後。級激に、射精感が高まってきた。
「っ、出るっ」
「ねぇ、膣に……お願い。……今日、大丈夫な日だから。ちゃんと分かっててやってるから。ね? きみとのこどもは欲しいけども、でも残念だけど、でも大丈夫だから、ね」
息を荒げながら姉さんは言い、僕にキスをした。
「お姉ちゃんのなかで――」
「遥……おねえちゃん――っ」
瞬間。
いつもとは違った射精感覚が、僕に訪れた。
女性の胎内にで、お姉ちゃんの中で。
お姉ちゃんの、せいだ。そのせいで僕は。
僕は、思いきり、性器を脈打たせ。
「――ぅっ」
遥姉さんの子宮に向けて、精液をぶちまけていた。
「ぁっ……!」
僕が射精をした直後。姉さんも、絶頂を迎えた。
「お姉……ちゃん……」
僕は、性器がしめつけられるのを感じながらぽつりと呟いた。
「……え? 結婚してあげることが『責任の取り方』じゃないの? 結婚するには、こういうえっちな事をしないといけないんじゃないの?」
…………。昔の漫画で「まっしろけ」というのがあった。今の僕は、正にその状態だった。
「……責任を取るって、僕を魅了して困らせて夢精させたどーこー云々とかそういう事とはあまり無関係な訳ですかキスに始まり最終行為までしたのは」
やっぱり、やっぱりこの人分かって無かった。
「どえらい勘違いをしているようですが。それは男性が不慮の事故により女性を妊娠させてしまった場合に取る行動です」
多少間違っている気もするけど。
「普通、女性が『責任取って!』とか言うのであって。……女性が『私が責任を取る』というパターンは聞いた事が無いです。っていうかどんなんだそりゃ、って感じに」
「……えっと、つまり」
姉さんが、僕にした事は。無駄に、僕に処女を――。
「……もらってくれるの?」
顔を赤らめながら、姉さんはそう言った。
「……………………」
だから、何でそうなるのか分からなかった。相変わらず思考がブッ飛んでいる人だと思った。
僕は、たっぷり一分程沈黙していた。その間遥姉さんは、期待の眼差しで僕を見つめていた。
「まぁ……。……その内に」
姉さんに、ぎゅっと抱きしめられた。
ほたちづの時も書いてて思ったのですが。
――もう多分エロ書けないとおもいます。
稚拙な表現だらけなので実用には向きません。…HRスレで研究してきます。
連続投稿規制やっぱり辛い。
…なんかエロきぼん祭になってましたけど。こんなんで私のはゆるしてくださいうなにももってません。
今度こそ、次は前スレのアレの続きを。
――寝たいけど家出ないと。一晩ブッ通しで私は何やってんだろ。
>>419 も、萌え死にそうです(;´Д`)遥お姉ちゃんハァハァ
ゆるしまくりです。というか、ゆるすもなにもお礼を言いたいほどです。
ありがとうございます!
漏れが書いたものと比べたら…比にならないくらい良いです。
>>419 ありがとう(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァ
>419
おおおー。
とても良かったです。
無理なお願いをきいてくださってどうも有難うございました。
保管所管理人さんは専用ブラ使ってないのかな?姿を見せないけれど。
一刻も早くこの力作を納めていただきたいものですー。
そして今は419さんにひたすら感謝なのだーッ!
>>419 (*´д`*)最高ですた・・・
後半HR部分、HRスレ住人の自分としては辛抱たまらん・・・
それと早朝からご苦労さまでした。
保管所管理人さん早く来てYO
いつき姉ちゃんのエロを書いたはいいが…
自分がどれだけ書けてないかを実感しますなぁ(´Д`)
ただ、今は遥姉さんに(;´Д`)ハァハァハァハァ
もう何も言う事はない。
最 高 で ご ざ い ま す
す ば ら し い ! !
激しく(;゚∀゚)=3ハァハァしました。
おおおおおおお!!!!!!!
こ、こんなに萌えたのはいつぞぶりだろう(;゚∀゚)=3ハァハァ
やっぱ、遥姉さんマンセーヽ(´д`)ノ
I (インターナショナル) H (ハルカ) N (ネェサン) H (ハァハァ)
俺が自分の部屋に戻るといつき姉ちゃんがいた。しかも下着姿で…。
「…いつき姉ちゃん、何で俺の部屋にいるわけ?」
姉ちゃんが振り向く。
「は?別に関係ないでしょ。いちゃいけないわけ?」
…なんか昨日から物凄く機嫌悪いんだよなぁ。嫌がらせされまくってるし。
「いけないっていうか、普通来ないだろ。大体、なんで下着姿なんだよ」
「家の中なんだし、この方が楽だから」
楽とかそういう問題じゃないんだが…。
「何でそういう姿で俺の前歩けるの?俺の事、男だってわかってる?」
「何言ってんの?あんたの事なんか男だと思ってるわけないじゃん」
「…ひでぇな。姉ちゃん、俺の事嫌いだろ?」
「好きだなんて言った覚えないんだけど」
…傷ついた。そんな態度取られるとこっちまで機嫌悪くなってくる。
「なんか機嫌悪いよなぁ。嫌がらせとかも、いい加減にしてほしいんだけど」
「うるさいなぁ!いちいちムカつく事言わないでよ!」
「逆ギレすんなよ。あんまりしつこいと襲うぞ」
「襲えるもんなら襲ってみなさいよ。
できもしない事言ってないで、あんたは私のストレス解消になってればいいの。
ストレス溜めさせないでよ」
「ふざけんな!俺はその程度の存在なのかよ!?」
俺はキレて、いつき姉ちゃんをベッドに押し倒してキスをした。
『…ん…くちゅ……ちゅぱ…ちゅ…』
唇を離すと唾が糸をひく。とんでもない事をしてしまった…。
「…ぷは。……何すんのよ」
すごい目付きで睨みつけられて、俺は慌てて離れる。
「ご、ごめんっ…」
何やってんだよ俺は…。
「…ちょっと、中途半端でやめないでくれる?」
腕を引っ張られて、引き倒された。その上にいつき姉ちゃんが乗っかってくる
「結局、私を襲ったりできないじゃない」
―カチャカチャ。ズボンのベルトをはずされ無理やり脱がされる。
逃げようとしても体がうまく動かない。
「ちょっ、やめろよっ」
「口ではそう言ってもこっちは反応してるみたいだけど」
「あっ」
トランクスの上から勃ったモノを握られる。
「かわいい声上げちゃって…。責めるよりこういう風に私に責められたいんでしょ?」
そう言って、手で俺のモノを擦り始めた。
「ちょっ、やめっ…んぐっ」
いつき姉ちゃんの唇が俺の口を塞いだ。
『ちゅうぅ…』
姉ちゃんの舌が口の中に入りこんでくる。なんか頭がボーっとしてきた。
「つーか、服くらい自分で脱いだら?」
「え?服って…」
いつのまにか服脱がされてるんですけど…。
「俺、いつのまに脱がされて…」
「私の唇に夢中で気付かなかった?」
姉ちゃんが自分の唇を舐める。…妙に色っぽい。
完全にいつき姉ちゃんペースにはまってるみたいだ。
…などと思っていたらいきなりトランクスを剥ぎ取られた。
「うわっ、何すんだよ姉ちゃん!」
「何って下脱がなきゃ何もできないでしょう?」
「しなきゃいいだろ!!?」
「…あんまり大きくないみたいね」
そう言って、モノをペロペロと舐め、口の奥まで咥えた。
…色んな意味で泣きたくなったのは気のせいか…。
「ん…んん……ちゅる……ちゅぱ…ん…」
舌が絡められ、唇と喉で締め付けられる。
「…あっ…く…姉ちゃん……やめて……」
「んぐっ…ンン……ン」
「はぁはぁ…姉ちゃん…ん…も、もう出そう……」
急に姉ちゃんの頭が俺の股間から離れた。
「ぷはっ、そう簡単には出させてあげないんだから」
「そんな…」
…なんでガッカリしてるんだ俺…。
「ガッカリするな。私の言う通りにしてれば少しくらい気持ち良くしてあげるから」
いつき姉ちゃんは身に着けていたブラジャーのホックをはずした。
形のいい胸がプルンとはずむ。胸の先の突起部ははキレイなピンク色をしていた。
「そんなに大きくはないね」
「……殴るよ。ブラはずした瞬間目を輝かせた奴の言う台詞じゃないわね。
別にいいのよ?触りたくないんだったらそれでも」
鋭い目付きで睨まれる。
「……すみません。失言でした」
「……わかりやすい性格ね。ほら触りたいんだったら触れば」
…それでは遠慮なく…って、違う!さっきから何やってんだ俺は!?
「そ、そんな事できるわけないだろ!?」
「何を今更そんなことを」
冷たい視線が降り注がれる。
「ほら、触りたくないの?」
胸が顔に押し当てられる。この人は俺の困った顔を見て楽しんでる。絶対そうだ。
「や、やめろよ…」
引き離そうとした時に手が軽く胸に触れた。
「あんっ」
…理性が飛びました。
俺は両胸を揉みしだいて、しゃぶりついた。
「な、ちょっと!誰が吸いついていいって言った!?…ちょ…あんっ」
物凄く柔らかくて気持ちがいい。なんかもうどうなってもいいや。
「んん…あっ……やめ…あんっ」
胸の感度が相当いいみたいだ。少し悪戯したくなって、歯で突起を軽く噛んでみる。
「痛っ…ん…ちょ……いいかげんにしろ!!」
顔面を突き飛ばされた。
「はぁ…あー胸が赤くなってる…あんた強く掴みすぎよ!この変態!!」
変態って…。自業自得だけど…どんどんまずい事態に陥ってる…。
「はぁはぁ…ご、ごめん。本当にすみません。都合のいい事言ってるのはわかってる。
だけど、もうやめよ?ね?」
「あれだけの事しといて何言ってるの?やめるわけないでしょ?」
姉ちゃんはパンツを脱ぎ捨てた。
「なななな!!!?????そ、それ以上脱ぐなよ!!」
「これ以上脱げないわよ」
「ちがう!!そういう事じゃなくてっ!!」
そんな事を言いながら、目はいつき姉ちゃんの裸体に釘付けになってる自分が情けない…。
「……あんた言ってる事に行動がともなってないんだけど」
その通りです…。
「そんな事言われたって俺だって男なんだから…」
俺はどうしたらいいんだよ…。
「そんな顔してると私が喜ぶだけよ?あんたが困ってるの大好きなんだから」
姉ちゃんが俺の上に乗っかり、秘所を指で開くとそのまま俺のモノの上に腰をおろしていく。
「や、やめてよ!何考えてんだよ!?」
「ちょっと黙ってなさいよ」
睨まれた。俺は蛇に睨まれた蛙か…?
「――痛っ…く」
秘所から血が流れてくる。
「い、いつき姉ちゃん処女!?」
「…何よ。悪い?あんただって童貞じゃない」
「そんなんどうだっていいだろ!やめろって!!」
なんで逃げれないんだよ…。…泣けてくる。
「だーかーらー、そういう顔されるといい気分になってくるんだけど」
姉ちゃんは腰を完全に落とした。
「…んん…なんかさっきより大きくなってない?…動かすよ」
姉ちゃんが俺の上で上下に動く。胸がプルプルと跳ねている。
「……もう…やめてよ……何で痛い思いまでして、こんなこと…」
言ってる事とは反対に体は反応してしまう。すごい締め付けで挿入しただけでも出そうだ。
「んんっ…あんたを困らせる…つぅっ…・・ためだったら…んっ何だってするよ」
俺はそんなに嫌われてるのだろうか?
「ほら…ん…おっぱい好きなんでしょ?…ん、また理性飛ばしちゃえば?」
姉ちゃんが俺の手を掴んで自分の胸に押し当てる。
何も言えなかった。
グチュグチュと卑猥な音がしている。姉ちゃんはさらに激しく動き始める。
「…あ……ね…姉ちゃん…ダメ…激しすぎる……で、出そう……離れて…」
「んっんっ痛いけど…ちょっと気持ちいい……中で…あんっ…出していいよ…あっあっ…んんっ」
「…んっ……いつき姉ちゃん…やめっ……あ、出るっ!」
俺はそのままいつき姉ちゃんの中に射精した。
「んあぁっ……中でビクビクしてる…熱い…」
モノが抜かれると、俺の精液と血が混じった液体が出てきた。
姉ちゃんが俺の上に倒れこんでくる。
「はぁはぁ…姉ちゃん、俺―
「はぁ…はぁ…別に気にしなくていいからね。ただあんたを困らせてやりたかっただけだし。
楽しかったしね。それに私の事嫌いなんでしょ?」
俺が言い終わる前に姉ちゃんの言葉が遮った。声が震えていたような気がした。
「なんで俺がいつき姉ちゃんの事嫌いなんだよ!?
す、好きじゃなきゃあんな事したりするわけないだろ!!?」
慌てて口走った。自分で何言ってんだかよくわからん。
「…ははっ、引っかかったー。好きなんだったら、何されても文句言わないでよ」
…はい?『引っかかった』って俺ははめられたのか?
「…姉ちゃんこそ、俺の事嫌いなんだろ…?」
「は?嫌いなんて言った覚えないけど。嫌いだったらキスされる前にボコボコにしてるし」
「マジかよ…」
嫌われてると思って傷ついてたのはなんだったんだ…。
「つーか、あんたの彼女には申し訳ない事したけどね。まぁ私の物に手を出した間違いだけど」
「…へ?何言ってんの?俺、彼女なんていないんだけど?」
「え?じゃ、じゃあ、昨日一緒に歩いてた女は?」
昨日一緒に歩いてた人…?昨日といえば、道聞かれて案内した人がいたような。
「…それ道案内してただけ。ってか、それで機嫌悪かったわけ?…ぷ、ははははは」
そんなお約束な勘違いするなんてキャラが違うだろ。俺は思わず噴き出した。
まさかいつき姉ちゃんがそんな可愛いヤキモチを妬くとは…。
「…バカ」
いつき姉ちゃんは顔を真っ赤にしている。
「ははは、だってイメージが…あはははっ」
―バキッ
蹴りが顔面に飛んできた…。素っ裸で蹴りなんて繰り出さないでほしい。
「…あんた自分の立場をわかってないようね。私がとんでもない弱みを握った事を忘れてない?」
冷たい視線を送られた。怖いんですけど…。
「…ど、どういう意味ですか?」
「姉を襲って処女を奪ったのよ?学校で言いふらしたらどうなるかしらねー」
「…そ、そんな事したら姉ちゃんだって変な目で見られるぞっ!」
動揺しまくってる自分。
「私は別に平気だけど?」
「う…」
「つまり、あんたは一生私に逆らえないの。生涯を私の為だけに生きるのよ」
…完全にはめられた。
「…本気で言ってる?」
「当前でしょう?とりあえず、最初の命令、私の許可なしに私以外の女のコと話さない事。わかった?」
…それってかなり無理があると思うんだが。
「なんでそんな意味のない事を…」
「私の言う事は絶対よ」
「独占欲強すぎ…」
「うるさいな。独占欲もなにも、私だけの物なんだから自分の物をどうしようと勝手。
それに私に迫られてる時逃げられなかったでしょ?
小さい頃から私には逆らえないように教育してたからねぇ。昔から私の物って決まってるの」
「…そんな馬鹿な。……いじめだ」
「私にいじめられるの好きでしょ?嬉しいよねぇ?」
どう答えろっていうんだ…。
「あれ?返事が聞こえないんだけど」
「…はい。好きです」
「フフ…」
いつき姉ちゃんは不敵な笑みを浮かべ、俺に乗っかってキスをしてきた。
「今度は私を気持ち良くさせなさいよ?」
…もうどうにでもしてください…。
数時間後。…そういや、あの後も何回も中に出しちゃったけど大丈夫なんだろうか…。
「…いつき姉ちゃん」
「何よ?」
「…何度も中に出しちゃったけど、今日安全日なんだよね?」
「安全日なんて言った覚えないけど?」
…マジですか…。
「な、ど、どうすんだよ!?」
「どうするも何も、孕ませたいから中に出したんでしょ?」
「…だって、まさか危険日なんて…」
「危険日とも言った覚えないけど?」
…?もしかして、からかわれただけか?
「……えっと、結局どっちなの?」
「さぁね。できてなかったら安全日で、できちゃったら危険日なんじゃない?どっちだと思う?」
……んなこと、わかるかーーーっ!!
「そうそう、そういう風に困ってる君が好きなの。君を困らせていいのは私だけ」
…なんつーか、とんでもない人を好きになっちゃったよなぁ…。
いつき姉ちゃんキタ━(;´Д`)´Д`)´Д`)´Д`)´Д`)´Д`)´Д`)´Д`)´Д`)´Д`)━!!!
ふ、踏まれたひ(;´Д`)
…エロって、どう書いたらいいのかわからんでつ(´・ω・`)
>>438 そんな・・・限界までエロかったナリ。。。
「孕ませたいから中に出したんでしょ?」 (゚∀゚)ii!!
勘違いして赤くなってるいつき姉ちゃん(;´Д`)萌え・・・
ヽ(´д`)ノ最終行為SSマンセ→
この調子で残りの姉の最終行為バージョンSS激しく読みたいでつ・・・
姉に逆レイプ、しかも処女、モロ漏れ好みなシチュだ…
ご ち そ う さ ま で し た っ !!
>441
見れないんですが。
保管所更新、代理報告。
>あっちの方に全然書き込めないんですー
>見ることはできるので更新はできるのですが……
>というわけで更新はしているので気づいた方は向こうの方にご一報を
↑保管所より抜粋。
「俺は、あの人を幸せにしたいです」
写真の中の二人に向けて俺は話す。
「二人は、こんな俺を……怒るでしょうね」
自分を否定するために、俺は二人に向けて語り続ける。
「ドラマだの小説だので、こういう物って綺麗に描かれるけど」
現実はそんな物じゃない。そんな話が山のようにある世の中でもなければ無理だ。
「叶わないなら、せめて」
あの人を、支えたい。今まで支えてもらった分を、返したい。
沢山沢山あの人がくれた物を、
「どんな形でも良いから……」
その時、襖の方から物音が聞こえた。
その物音に音に、振り向くと。
「…………」
いないと思っていた筈なのに。
「――ねぇ、さん」
玄関に靴は無かったのに。
「なんで……いるの」
呆然とした顔付きの、姉さんが……そこにいた。
姉が“女性である”ってことを、実感させられる事が何度か――風呂あがりにあられもない姿で出てきた事とか――あって。
気がついたら、一層あの人の事が好きになっている自分がいた。
弟が惚れてるなんて。
「さっきから何ぶつぶつ言ってんの」
洗濯物を片付け終わった姉が、微笑んで湯のみに緑茶をついでいる。
「ん、あー。……付き合い長いな、って思ったんだよ。姉さんと」
「そうだね。高校も一緒だし」
「……そうだね」
姉さんのことが昔から大好きで。だから高校も追いかけていって……。
だけども。
「……キモいだけだよな、そんなの」
ぽつりと呟く。
でなければ、どう都合良く解釈した所で姉思いの弟どまり。それが普通の見方だ。
窓の外から夕焼けを眺める。日直の仕事は長引くから嫌だ。
季節は夏から秋に移り変わって、寒空の下学生達が四苦八苦しながら運動を行う日はとっくに過ぎ去った。つまり体育祭が終わった訳だ。
その間も今までも、俺と姉さんには大した事は……。
無いのが普通なんだ。
だから夏祭の事とか。そんなのは……例外。
「こういうデカいイベントだと何か期待しないか?」
「何がだよ」
「つまり、二人三脚で気になるあの子と、とか」
体育祭の時、友人がバカな事を言っていたのを思い出す。
スタート直前にくじ引きでパートナーを選ぶの二人三脚は、ある意味『お楽しみイベント』でしかない。そこが楽しくて、毎年参加する奴らも多いのだけど。
二人三脚。
小学校の時、練習として一緒に走った事がある。
その時二人して怪我をして、二人とも運動会でまともに走れなかったという思い出がある。
アルバムの中には、体育祭にてお互いの怪我を笑いあう体操服姿の姉弟の姿がある。
そんな事は、恐らく二度と無いのかもしれない。あの人と一緒に笑いあうなんて事は。
数日前。
俺は、仏壇の前の両親に向かって、自分の想いを打ち明けた。そうでもしないと、何か可笑しくなりそうだったから。
春に姉さんが彼氏と別れて。
夏に押し倒されて。
どんどん、どんどん存在が大きくなっていったから。
だから、自分のしている事は『禁忌』なんだと実感するために、両親に打ち明けた。
だけども予想外の展開が待っていて。
「え、ぇっと、盗み聞きするつもりはなかったんだけど……」
打ち明け話を、姉さんが聞いていた。
「裏口から帰ってきたの、その、自分の鍵家に置いたままで。裏口の鍵はお財布にあったから」
盲点だった。それなら姉さんが家の中で僕の知らない所にいたとしても可笑しくない。
「…………」
俺は姉さんを真っ直ぐ見ていた。
「…………」
だけども、姉さんは微妙に目を反らす。真っ直ぐに見てくれない。
それが少しだけ悲しかった。
「――うん、がんばりなさい」
そして姉さんの口から出たのは、不思議な言葉。
「そっか、かなわない恋とか届かない相手ってのは辛いものなのね。でも、私は君を応援するよ。あえて誰かは聞かないけど」
確かに、俺は明確に『姉さんが好きです』という事を言っていない。
「あ、まさか相手って男じゃないでしょうね? 私としてはそれ……はちょっと引くけど、でも本気なら」
「違う」
変な事を言い出す前に釘を刺しておく。
「そうだよね。君は普通だもんね」
心を両断された気分になった。
姉さんは俺の隣に座って、
「じゃ、やっぱり先生なんだ。結構学校に綺麗な先生いっぱいいるし」
「……姉さんには、関係無いだろ」
関係有る話にしてしまうのが、恐い。でも俺のそんな心を知らずしてか、
「私は、こういう話ができる姉弟って良いと思うよ」
姉さんは微笑む。やっぱり、春先の事が関係しているんだろうか――。
「好きな人には、我慢ができなくなったらちゃんと伝えた方が良い。どういう結果になろうとも。その経過報告は、してくれると嬉しいな。私の事情も知ったんだから、それでおあいこでしょ」
ね、と終わりにつけて、姉さんは僕の元を去った。
――残酷にも程がある。
「彼女でもできたら、忘れられるかなぁ」
多分無理だ。そこまでこのシスコン野郎を好きになってくれる人がいるかどうか。
「何ができたら、ですって?」
背後からの唐突の声に。
「あ。大丈夫!?」
椅子から転げ落ちた。
「ななななななな」
なんであんたは俺の予想外の行動ばかり取るんだ、と言いたかったのだけども言葉にならない。
「ふと、今日日直だっていうから。まだいるかなーって、お姉ちゃん長年の感で来てみたらいました弟くん。だけども話しかけてもぽけーっとしてるから近くに言ってみれば何か呟いた。それが彼女が何とか」
微笑みながら、姉さんは言った。
「…………」
漫画じゃあるまいし、相手の気配が分からなくなる程考え込むってのは……重症だこりゃ。
「仕事、終わったの?」
「ん、ああ。姉さんは?」
「今帰る所。一緒に帰る?」
断る理由なんてない。
体育祭では、何事も無かった訳じゃない。
ありがちな事。競技中に生徒の一人が怪我するっていうありがちな出来事。
その人が自分の姉だったという事。
二人三脚で転んだ。ただし、変な風に転げてしまったために立てなくなったらしい。
ここで、相手が男子だったら物凄い笑えない結果でも待っていた可能性があるけど。くじ引きで公正に決められた姉さんの相手は女子だった。そういう所がこの学校の二人三脚は面白いらしい。
そしてたまたま。偶々偶然、ライン監視役だった俺は。
「ち……ちょっ。……君の好きな人に見られたら変な誤解されるかもしれないじゃない!」
姉さんを背負って走った。
「――好きな人より」
大切な人だよ。
だけど、それは言葉にならなかった。
「……? なに? 何なの?」
「何でもない」
好きな人より、大切な人。自分にとっての姉さんとの距離は、それが良いんじゃないかと思った。
背に当たる胸元のふくよかな感触や、背負った時の体の柔らかさとか。そういったのを思い出したのは、ずっと後だった。
そんな、大した事無い出来事。そうだと何度も思い込もうとしてるのに。
「最近ぼーっとしてるわよ。気をつけた方が良いんじゃない?」
「う、うん……」
……無茶だって。
「あ、もしかして」
うふふと微笑む。
「恋のおなやみ?」
「…………」
――確かに間違っちゃいない。
「その様子見てると、前途は多難そうね」
全くもってその通りだ。だけども、それは僕の感情の問題が大きく関わっていて。
恋してるけども、禁忌に触れてる。だからそれはいけない事だと思ってる。
……前途は多難というより、俺自信が俺を否定しているから。アプローチも何もあったもんじゃない。
「……まず、好きっていう事に、自信を持たなきゃ。自信無いようにしか見えないよ」
んーっ、と伸びをして姉さんは言う。
「それで前途が多難なら、障害を一つ一つ乗り越えてくの。一つ一つ、ね。それは女の子の方に振り向いてもらうための努力って思っても良いかな」
確かに自信なんて物無い。
この想いは……姉と弟という関係を恐しそうで恐い。
姉さんは僕に対して『良いお姉ちゃんでありたい』と思っている……のだと思う。
もし。
もしも。
俺の気持ちを知ったら姉さんは……どう思うのか。
「私は……自分の恋心に自信を持てなかった。男の人と付き合うっていう事が、よく分からなくてね」
ふと姉さんの顔を見ると、何処か遠くを見ているような表情だった。
「友達からどうすれば良いのか聞いても、本気になれなかった」
少しうつむきながら、言葉を紡ぐ。
「それでも、自分は恋してるんだ、って思って。最終的には泣いたりしちゃって。どうしてその人が好きなのか一言一句言葉を濁さずはっきり言えるかって、今問われたら――多分言えない。そういう所、子供だよね」
何故俺は――この人が好きなのか。
「きちんと言える?」
俺は。
「優しいからとかそういうのもあるけど。その人の全てに恋をした……かな」
月並な事を言ってしまった。
「人間性とか、そういうのとか、全部ひっくるめて。多分、その人の知らない面を見たとしても。惹かれるんじゃないかって思う」
ある意味、狂信的だけど。
「……自信、ちゃんと持ってるじゃない」
そう言って、姉さんは微笑んだ。
そう言われれば確かにそうだ。。
「なら、どんな事があっても迷っちゃ駄目なんじゃない? 迷いがあると……きっと崩れちゃうわよ、色々な所から、自分から」
……自信を本当に持っているのだろうか、俺は。
自信はあっても、禁忌に触れそうで揺らぐ――といった所なのだろうか。
「それは――」
どうなのだろう――。
何時か、何時の日か。
迷いを捨てて、この人に正々堂々と好きだと言えるだろうか。
その時この人はどう思うのだろう。
「いいなぁ、そんな素敵な恋心抱けて」
「そうかな……」
そう言われても、複雑な気持ちしか抱けなかった。
「君に好きになられた人は、ちょっと幸せかもね」
そう言い、姉さんは微笑んだ。
どうしてこの人は、俺を迷わせる言葉ばかり紡ぎ出すのだろう。
がんばりなさい。
自信を持たなきゃ。
ちょっと幸せかも。
姉さんの笑顔が、少しだけ辛かった――。
つことで、前スレ>368-369 >375-378 >493-496の続きです。
元々「私ゃこういうのが萌えなんじゃ」という妄想から来てるのでタイトルは無し。
弟のうじうじ具合は、実際にそういう事があったらそんなもんじゃないのかな――などと想像しながら書いた訳ですが。
この二人、どうなることやら。
皆さんも
「えるしすネタには負けねえぜ! 俺はこんな姉萌えシチュが好きじゃー」
というのがあったら書いてみてはいかがでしょうか。
>保管所管理人様
毎回お疲れさまです。
…遥姉さんのエロが適当なタイトルなのは、やっぱ
「…一気に最終回を見せるような行為なのかな」
となどという迷いがあったため。
姉妹設定とか義理とか実とかがぼかしつつある程度自由な中で、やっぱそれぞれ思い思いのがあるだろうから。
脳内削除が容易なようにしたつもりだったんですよ。
(姉弟二人のみ、遥姉さん処女で初体験、というシチュでしたが同じネタで誰が書いても良いと思う訳で。もしくはなかった事、可)
…投稿してから何やってたんだろうと激しく後悔。
うじうじカコワルイすね。失礼。
>450
>やっぱそれぞれ思い思いのがあるだろうから
>同じネタで誰が書いても良いと思う訳で。もしくはなかった事、可
ROMですが何となく分かります。ま、誰のがオフィシャルってわけでもないですし。
作家さん、絵師さんがお互い刺激しあってこれからも良い物を生み出してくださったら嬉しいです。
図々しい?ごもっとも。
>450
心情描写、いいですね これぞ姉萌えの原点ともいうようなシチュ最高です
姉の一言一言からのしかかる心の動きがうまいなと思いました
まさに揺れているという感覚がひしひしと伝わってそれがまた萌え!
なんだか見てたら俺もひらめいたような・・・
SSかいたことないけどやってみようかな
SS保管サイトをそれとなーく管理してるものです。
やっと書き込めるようになりましたー
>450さん
想像と創造は違うものですからー
前スレってHTML化されてましたよねー
せっかく続き書かれたんだし転載させてもらってもよろしいですか?
うん? 日本語おかしいかな?
タイトルは『眼鏡で長い黒髪の義姉が好き』
でいいですか?
っていうか前スレの文章全部転載しようかなー
スレが復活している!ぅうおおおおおおぉ!!
しかも話の方向性がえらい事に!!
すばらしい!
しかし、かちゅ〜しゃ等で見れたのか。知らんかった
【芹奈】「私の弟ならかちゅ〜しゃぐらい使えて当然!」
【絢乃】「かちゅ〜しゃ使えない子はお仕置きです!」
という事はかちゅ〜しゃ以外の2ちゃんねるブラウザ使ってる子はお仕置きなのか……
取り替えてきます(w
…やっと姉ゲー企画が通った。
>456
姉ゲーこそ真の男のロマン!!!
read.cgiが復帰して更に(;´Д`)ハァハァなこのごろ。いかがお過ごしでしょうか。
>453
……ぁー、ぅー、ぉー。
転載、ですか。
んぁー……。
私の妄想だからタイトルは別に決まってる訳じゃないし、
あの姉弟がくっっくかってのも妖しいし。
うーん……。正直オナニーみたいなモノだから良いのかどうか……。
前スレ全部転載するのであればその一部としてOKです、
とか思うのですがいかがでしょ。
いや、単にそれ程価値があるのかな? とか思う所があり。
「こういうもんだー」とか「こういうのが好きー」とかで書いた訳だし。
それでも良いのであれば。
タイトルは…『恋をしたけども』…としてください。センスないなぁ。
>460
マウスの調子が悪いけど必死こいてクリアしましたともええ。
……クリア後のページのURLが一部間違ってて(´・ω・`)
「う〜ん、萌え弟か〜」
「どうしたのあすかちゃん?」
「うにゃ? いつきちゃん、ちょっとね〜、最近なんか違うんだ〜」
「えっ? なにが?」
「ほらっ、今、空前の弟ブームじゃない? でもねぇ、あたしの求めてるものは
少し違うの♪」
「……? 弟ブーム?」
「うん、ドジでおっちょこちょいな義弟萌え〜とか、違うんだよね〜」
「……よくわからないんだけど」
「だいたいさ〜、弟の性欲処理は姉がしなくっちゃ〜って、そんなんじゃないで
しょ!! 弟っていうのはさ〜、もっとこう精神で繋がってるわけじゃん!!」
「そっ、……そうなの?」
「今、猫も杓子も弟だけどさ〜、萌え弟っていうのはもっとこう、王子様のように
気高くてね、それでいて姉には絶対服従でさ〜、それでいて……ああ〜んもう♪
うん? いつきちゃん?」
………………
いつきは逃げ出した。
………………
「ずっる〜い、弟と遊びに行ったな〜!! あたしも遊ぶ〜」
………………
…………
……
想像してたもの、期待してたもの。
あたしは手に入れた。
そこに君がいて、あたしがいる。
君は王子様。あたしはお姉ちゃん。
それがあたしの理想。
「いたいた〜、お〜い弟や、いつきちゃんと二人っきりで遊ぼうったって
そうは問屋はおろさねえぜ!!」
「……?? いきなりなんだよ、あすか姉ちゃん?」
「うんにゃ? いつきちゃんは?」
「今日は会ってないけど……どうかしたの?」
「……そうか、組織ね……、じゃあプランBでいこう♪」
「組織?……プランB?」
「とりあえず、あ・そ・ぼ♪」
「……嫌だ」
「え〜どうして〜? いつも遊んでくれるじゃん!!」
「大体、遊ぼってなんだよ? 姉ちゃんもう大人だろ? 少しはテンション下げて
生きろよ!!」
「キミ、キミィ〜、姉の歳をつっこむのは弟としてやっちゃいけない行為だよ〜
華奈姉ちゃんに言うぞ!!」
「かっ、華奈姉ちゃんなんて怖くないもん」
「なんですってぇー、おねーちゃんを舐めてるの!? おとうとのくせに!!」
「まっ、真似したって怖くないもん」
「えっ? 似てなかった? まぁいっか〜、さぁ、あたしの部屋へ行くよ〜」
「だってまた俺の服を脱がしたりするんだろ!! 俺は姉ちゃんの着せ替え
人形じゃないんだ!!」
………………
…………
……
「じゃぁさ〜、今日はキミ、王子様ね♪」
「なんだよ? 王子様って、まさか姉ちゃんがお姫様とかそんな設定か?」
「ちっがうよ〜、あたしはお姉ちゃん♪」
「はぁ? なにそれ?」
「ほらっ、いいから〜、この王子様ちぇあ〜に座って♪」
「……ただの椅子じゃん」
「ほらっ、早くしなさい!! お姉ちゃんの言うこと聞かない子はお仕置きする
わよっ!!」
「だから似てないって……」
「……」
「で、どうしたらいいの、姉ちゃん?」
「あぁ〜、しゃべっちゃ駄目!! じっとしてなさい!!」
「……」
「やっぱりこれよねぇ、この感動を全世界に伝えたいよ〜」
「……わけわかんねぇ」
「もう!! 人が感傷に浸ってるときにしゃべりかけないで!!」
「……(感傷って……)」
「ふふっ、キミは王子様、あたしはお姉ちゃん、わかる?」
「……(だからわかんねぇって)」
「キミはなんでも出来る、なんでも手に入れれる、だけどお姉ちゃんには逆らえないんだ」
「……(そうなのか?)」
「キミはみんなに好かれてる王子様、みんなはキミを朝起こしたり、ご飯を作ってくれ
たり、勉強を見てくれたり、お洗濯してくれたり……抱きしめてくれたりしてくれる」
「……(なんのことだよ……)」
「キミはみんなの王子様、だけど、こうやって二人っきりでいる時は……あたしだけの
王子様なんだよ?」
「……(……)」
「ありがと♪、今日はこれでおしまい♪」
「……姉ちゃん、なにがしたかったの?」
「ほらっ、早く、帰った帰った、あたしは創作活動に燃えなきゃいけないんだよ?」
「……わかったよ、頑張ってください」
「うん♪」
あたしだけの王子様。
こんなの書いちゃったー、すみません
>461さん
まとまった時間が取れれば前スレの全部転載しようと思ってるので
そのときはそのタイトルで行きますね。
価値とか関係ないじゃないですかー
お姉さんが好きだったらそれだけで
>460
クリアしました。エロイエロイエローイ。
えーと、これは左がほたる姉さん、右が千鶴姉さんということで?
>460
ほたちづは二人とも黒髪が良いのだけどなぁ。
千鶴姉様は白系、ほたる姉さんは黒系というのはともかく。
あと、背景はベッドっぽくした方が良いとオモタ。
どっちがどっちなのか分かり難いのが残念。
ほたる姉さんはそういう行為なら口をきゅっと結んで恥かしそうにしているのではないかと。
だがエロいから(・∀・)イイ!!
468 :
460:02/11/13 00:29 ID:K4wX/s/y
おまいらに質問です。
お姉ちゃんズは、処女と非処女どちらがよいですか?
どっちもアリ。エスプリの姉ちゃんズは処女率高そうだが俺的には非処女もオーケー
辛い恋を経た大人姉貴は捨てがたい。
しかし! 絢乃姉ちゃんは処女でなければ駄目だと激しく主張しておく。
「痛っ……い、いいの、あなたは心配しなくていいから続けなさいっ……(涙目)」
「いいから! 言う事聞かないとお仕置きですよ! 痛っ……!」
追記。絢乃姉ちゃんの中はすごく狭くてキツキツなんだけど素質としては名器。
↑ソレダ!
ベッドシーンの際、絢乃姉ちゃんの鞭はイケナイ目的に使用されるのだろうか
475 :
知りたいなぁ:02/11/13 23:35 ID:bzA7eWJ4
つまんないことかもしれませんが、背徳ってどれくらいがお好み?
例えば、
姉が自分の手を弟の手だと思いこんでオナニーをする。そこで
ふと、我に返りこんなこと考えてはいけない。と、思いつつも
結局最後までしてしまう姉。
これって一応、背徳と捉えられる状況だよね。でも、結局してしまうのだから
俺的にはあまり背徳感が感じられんのよ・・・。
どうせなら、
いけないと気付いて、頭を冷やすために風呂場に行く。そして
冷たいシャワーで冷やし、部屋に戻るも、なかなか寝付けず、
結局朝が明けてしまう。
こういう方が好きだな。
背徳を破るのは、ホントの最後(弟とツながるとき)だけで構わない。
まあ、ここまで焦らすと見向きもされなくなりそうだけど・・・。
あくまで商品としてではなく、妄想、希望で。
皆さんの背徳基準はどんな感じですか。チョイト聞いてみたいです。
漏れも後者の方が好きだな。
直接的、肉体的な官能の描写をされるより
基本的にはプラトニックで
精神的に悶々としてるほうが萌える。
まぁ、近親相姦でプラトニックも糞も無いだろうけど・・・。
>475
二人して世間を捨てて何処か遠くの山奥とか田舎とかで二人だけでどうこう、
みたいなシチュが好きだけどちと"遠い"か…。
背徳とはあまり関係無いか。
背徳みたいなの>444-449で書いてみたかったけど全然駄目であれじゃうじうじしてるだけだし。
前者みたいなのも結構好きだけど。
引きこもり前の響姉さんの話を考えてたらそんなのが出てきてしまい。
自分の手を弟の手…でなく、弟が出掛けた日に弟のベッドの中で彼の匂いを感じながら。
ゴミ箱に捨ててあった自慰後のテッシュの匂いを嗅ぎつつ、泣きながらオナニーしてしまう。
いけないと思いつつ…でなく、どうしていけないんだろう&辛いみたいに考えるのは…背徳じゃないかな。
…自分でもボツにしようと思ったネタだからこそ書く訳ですけど。
>あくまで商品としてではなく、妄想、希望で。
その考え方ウラヤマシイ。
後者でしょう。
姉弟なのにっ! 姉弟なんだからっ! という足枷を常に意識させられてた方が萌える。
実際遺伝的な問題とか除いて、やるやらないの話なら普通の男女とかわらんからねえ。
>468
いえ、動いたとかでなく。
ステージ1、2の768の画像とステージ3の画像全部(ステージ2のリンク?)が、
見れないですょという事を言いたかったのです。
…私だけですかねもしや。
>479
ごめんなさーい ソース書き間違えてました
800×600なんだから、ファイル名も 〜800.jpgだったんです(′Д`;
クリア後のヤツは確認してなかったです ごめんなさい
>465
キャラ特性をうまく活かしていると思います
あすか姉さんなら取りそうかな?と思う行動って気もするし、何か、どこか基本過ぎるくらい基本のエスプリ立ち上げ当初の臭いがします
それと、ストーリーの起伏が通って無いというか、一応起承転結にはなってるように見えますが、起にも結にも、
これを表現したいというようなテーマ性のようなものが薄いのだと思います
付いていけないほどの流れを弟と同じ視点で感じるというのが目的だとしても、ちょっと付いていくのが辛かったかな?
ちょっとコメント辛かったカナ?
>475
事故という展開も好きかな
姉弟なんだからとキスとかしない関係で(すずねえとかはしても普通の姉弟みたいなものだったけど)
密かに思っていた姉が、事故的に唇を合わせてしまって以来どうしようもなくなったとか
ってこれじゃ頭冷やしに行く前の過程か(′Д`;
萌えシーンでいうなら、姉あるいは弟が主人公にならないからちょっと主旨がずれるかも知れませんが
姉が連れてきた彼氏に対して、弟が「バーカ」とか言って去っていく
母親が出てきて「お姉ちゃんっ子で…ごめんね」なんてシチュが結構好きです
そして弟と彼の間を取り持ってだんだん円満になっていく過程とか
俺は462-464久々のヒット作だったな。
純シリアス話よりハピレス的バカっぽさを含んだ話の方が俺的には萌える。
椅子に逆向きに腰掛けて背もたれに肘ついてGペン小耳に挟みながら顔を火照らせて
妄想にふけるあすかと、内心引いてるけど身体は引くに引けない弟の姿がリアルに浮かんでくる。
「何もしない陵辱」ってのがあすかっぽくて良い。
保管庫HP
TOPは見れるんですが、SSが見れないんですが?
http://www.actress.ne.jp/actress/cherry.html 外見がかわいらしいこともあって、女の子にからかわれがちな主人公が義母、義姉や学園の先輩に囲まれて、ドタバタとした日常を過ごす、コメディータッチのアドベンチャーです。
女の子は義姉、義母、先輩など、年上のお姉さんが中心。「年上のかわいいお姉さんたちに、もてもてラヴラヴなシチュエーション」を楽しんでください♪
(もちろん年下妹系キャラも居ます)。
キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
じゃあ俺も
チェリーボーイの首だけキタ━━━
それ以前にマージを早く出せやゴルァーーーー
マージのフィンママ萌えーーーー
甘えられれば姉でもママでもいい俺はダメな弟ですか?
>486
芹奈「…節操無し。あなたは本当に姉が好きなの? ただ萌えられれば良い、それとも甘えられれば良いだけなの?
なら…貴方は私を肉塊を見るような目で見ているという事ね。違うかしら?」
となどと、芹奈姉さまに毒舌属性を追加してみるテスト。
失敗臭。…>484にキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!と言いたいのに。
桑島すずねぇ(;´Д`)ハァハァと思いつつ代理報告。
保管庫が更新されてました。
前スレのSSが補完されてますので、まだ見ていない方も見た方も必見です。
保管庫で昔のSS見てきました。
う〜む、やはりエスプリに限らずココのSSは良作揃いだ。
管理人様、クリスマスネタ楽しみにしてますね〜♪
初恋は、父だった。
何でも出来る人だった。
16人の子供達から浴びせられる無数の質問にも難なく答えたし、
スポーツや武道、果ては裁縫料理まで、とにかく多才な人だった。
どんな歴史上の偉人よりも、一番尊敬できる人だった。
たった一人で17人の家族を養っているという事実に気付いた時、
幼い頃から抱いていた憧れは、恋愛感情に変わっていた。
お父さんが認めてくれるような、立派な人になる。
父の背中を追うためなら、努力を惜しまなかった。
何かが出来た時の、父の優しい声と暖かい手に撫でられるためなら
どんなに辛いことだって耐えられた。
そして、17人目の子供が産まれる朝、父はこの世を去った。
轢かれそうになった子供をかばったという、正義感の強い父らしい最期だった。
産まれてきた弟の手を握り、誓った。
父の温もりを知らないこの子のために、自分が父になろうと。
自分が憧れたように、弟が憧れるような、何でも出来る人になろうと。
父を追うための努力は、父になるための努力に変わった。
「…駄目ね」
私は、赤い蛍光ペンででかでかと「0点」と書かれた紙をひらつかせ、
吐き捨てるように言った。
「これがどういうことになるかは…わかってるでしょうね?」
「…………」
「言い訳しない潔さは認めてあげる。けど、これはあまりにも酷過ぎるわ。
私の弟としてあるまじき行為。無様だとは思わない?」
たぶん、今の私の眼には「ぎろり」とか「ぎらっ」とかの擬音が
ついているのだろう。
「私は貴方の姉として、担任として、貴方に失望せざるを得ないわ」
「…覚悟しております」
「それじゃあ、これを」
積み上げていくテキストの数々。
「全部やれとは言わないわ。でも、あなたに負け犬で終わりたくないという
断固たる意思があるのなら…這い上がりなさい。
這い上がれるまで、家に帰ることは許しません」
と、うなだれる弟を後にして、教室を去る。
木製のドアを静かに閉じると、天井を仰いで大きく息を吐いた。
(どうして、こういう言い方しかできないんだろう…)
「父親」を意識するあまり、どうしても弟に対する物言いが冷たくなってしまう。
違う。こんなのは違う。私があの子に見せたかった「父親」じゃない。
でも、完璧であった父に近付こうと努力するにつれ、言葉まで鋭くなってしまう。
(お父さんなら、なんて言うの? どうしたら…お父さんみたいに言えるのかな…)
自責の念に捕われながら、父の記憶にそっと問いかける。
答えは、返らない。
ドアの向こうに消えていく姉を見届けると、自然と肩の力が抜ける。
高々と積み上げられたテキストの山にうんざりした溜息をつくと、一番上に
乗っかっていたテストの答案を取った。
「0点かー。ま、天然で取れる点数じゃないわな」
正直、自分も驚いていた。「あの事」があったから勉強していなかったのは
確かだけど、まさか本当に0点を取ってしまうとは。こんな点数、狙ってやるか
の○太ぐらい馬鹿じゃないと取れない。
「無様…ね」
誰もいなくなった教室に一人、白い光を放つ天井の蛍光灯に手をかざす。
うっかり唯姉さんに頼んでしまったために、必要以上に重ねて巻かれた包帯は、
血を吸って所々赤い。
「女々しい…とは思うけど」
そっと、黒い毛糸の固まりを鞄から取り出す。そう、今だ固まりにしか見えない
「それ」を広げると、真緒姉さんの言葉が思い出される。
「形なんてどうでもいいの。あなたがこれを作ってくれた。その事実だけで
立派なプレゼントになるのよ」
立派…か。決して実用性はないかもしれないけど、形だけでもなんとかしたい。
どうせまた散々言われるんだろうけど、伝えたいことがある。その想いだけで、
俺は再び針を動かし始めた。
「献身的だよな…」
どっちが? いいや、どっちもだ。
2時間位経っただろうか。私はあの子の様子を見に、教室へと向かっていた。
けど、その足取りは重い。不安に満ちていた。また、あの子を傷つけてしまうような
発言をしてしまうのだろうか。どうして、自覚していながらそれをやめられないのか。
「どう? 少しは進んだ?」
がらりと渇いた音をたてて開いたドアの向こうには、誰もいなかった。
「あれ?」
どこ行っちゃったんだろうと考えつつ、机の上のテキストを開く。
私は目を丸くした。積み上げられたテキストの全てが、書き込みも、
読んだ形跡さえもない、まったく手付かずの状態だったのだ。
「な…?」
怒りを覚える前に不安がよぎった。
私に耐えられなくなった?
その言葉が浮かんだ瞬間に、涙が溢れた。悲しみが溢れた。悔しささえも感じた。
自分を裏切ったあの子に? 違う、あの子の気持ちを理解しようとしなかった自分自身に。
どうして、もっと分かってあげられなかったのか。もっと、あの子の声を聞いて
あの子の想いに答えていれば。
ぽたぽたと涙がテキストの白い紙に落ち、染み込んでいく。
「姉さん?」
ふと聞こえた声。振り返れば、懐かしい顔。
「なんで、泣いて…?」
「あっ、ううん、なんでもない。目にゴミが入っただけ。
それより、どういうこと、これは! 全然何もしてないじゃない!」
「あの、えーと、それは…」
「貴方それでも私の弟? こんな不出来な弟を持った私の方が情けないわ!
どこまでお姉ちゃんを失望させる気?!」
止まらない。言いたくもない言葉ばかりが口から出てしまう。
違う、こんなことを言いたいんじゃない!
「貴方に何かを期待した私が愚かだった! 貴方はもっと出来る子だと思ってた!」
誰か止めて…! 助けて…! 助けて、お父さん!
「これでもうおしまいね! もう貴方とは姉弟でもなんでも…っ!?」
抱きしめられる。堰を切ったように喋り続けていた私の口が止まる。
「俺は、姉さんの弟だ」
「…っ!」
「芹奈姉さんは、俺の姉さんだ。何があっても、姉さんは、俺の姉さんだ」
突然、ふわりと首に何かが巻きついた。
「マフラー…?」
「姉さんさ、いっつも俺のテキスト買ってきて…自分の物買ったことないだろ?
だから…これ。使えないかもしれないけど、俺からの感謝の気持ち」
そうだった。私がお父さんになれない理由。お父さんになるために欲しかったもの。
優しさ。抱きしめた手から伝わった、溢れんばかりの優しさ。
…この子が、全部持ってっちゃってたみたい。
「…じゃあ、テストが悪かったのも?」
「俺は姉さん程頭も良くないし、運動もできない。勉強しつつマフラー編むなんて
できなかった。だから、俺にとって大切なのはどっちだろうって考えた時、
これ作ってた」
なんて大きいんだろう。こんな大きな心を理解しようとしなかった自分は
どんなに愚かだっただろう。
「…ばか」
「俺は馬鹿のままでいいよ。そうすれば、一生姉さんが見てくれるだろうし」
「………最低」
私はマフラーを素早く弟の首に巻きつけた。そのまま両側から引っ張る。
「ぐっ!? ま、待って待って! 冗談だって、冗談…ぐぐぐ!」
「馬鹿のままなんて、この私が許すと思う? あなたは私の弟なのよ?
それに、一生面倒みるなんて、こっちから願い下げよ。
子供は、いずれ巣立ちしなければならないの」
「子供って…父さんとか母さんみたいなこと言われても」
「ふふっ、お父さんか…。それもいいけど」
「っ?!」
私は、マフラーで気を緩めていた弟の首に手を回し、そのまま唇を奪った。
ただ触れ合うだけのキス。でも、唇から伝わる暖かさにとり付かれた私は
長い間、唇を合わせ続けた。
「恋人でも、いいんじゃない?」
「ちょ、ちょっと、姉さん?!」
ゆっくりと唇を離し、上目遣いで弟を見つめる。誘惑に戸惑う弟の姿が、
今はたまらなく愛しい。誰にも見せたことのない、大胆な私。
「一生、あなたのそばに居てあげるのなら、大歓迎だけど?」
初恋、続けてもいいよね、お父さん。
かちゅ〜しゃでしか見れない時に書き込んでよかったのだろうか…。
神降臨を願って、芹奈姉さんの話です。
…誰か毒舌の書き方を教えてホスィ。
力作、ご苦労様でした。
タイミングとしては良かったのではないですか?
盛り上がりに欠ける時に支援したと考えれば。
なぁ、この17人、全員一人で生んだんかな?<お母さん
だとするとお父さんもなかなかの傑物だが(^^;、お母さんはさらにスゴイな…
>>499 やっぱり親が何らかの事情で、男児が欲しかったのではなかろうか
そうなると、芹奈姉さんの厳しさも、弟に対する期待の表れでは無いのだろうか
と思いつつ500get
いやぁ〜、2ヶ月強で500レスか
ジェントル萬(新谷かおる著)みたいな設定もありかも。
父親が金持ちで、苦しんでいる女性を助けるついでに種をまいていく…
んでもって、子供ができたら自分の名を告げて去る。
子供ができたら、本妻か弁護士が相続権を放棄を認めさせる代わりに、
子供の養育費として大金を渡し、自立をうながす。
確か、こんな感じだったかな?
へたれなりに頑張って描いてみました。
特にキャライメージが在る訳でもなくエスプリって訳でもないので、
正直悩んだりもしたのですが…折角描いたので皆様に見て頂きたく。
ttp://61.205.227.160/up1/img/73.jpg シチュ的には、
「あんたの弟ちょ〜だ〜い」
「ダ〜メ、コレはあたしのなんだから(抱き)」
「わ!ちょっ、やめてよお姉ちゃん」
「『お姉ちゃん』だって、か〜わい〜♪」
「こら、触るな(プンスカ)」
ってなカンジで…………ダメだ、へちょいのでスルーの方向で願います。
>>501 このマンガにはもっと怖い設定もあって、
主人公の萬の父親がその金持ちなんだけど、
主人公の母親の父親と同一人物だという…
つまり自分の娘にすら手を出した男…
もっとも、DNA鑑定で違っていたということが判明するというオチだったんだが…
>503
かーいー!
虹板のショタスレに転載したいくらいだ(w
絵柄がなんとなく某勇者シリーズを想起させるのは仕様ですか?
>503
仲のいい普通の姉弟っぽくて◎。
>505
いつもは姉に頭の上がらない弟だが、姉に危機が迫ると
巨大ロボットで立ち向かう…みたいなシチュで。
地球を守るのは二の次だ。
黒姉みたいなお姉様もハァハァして良いですか?
508 :
きゅうり:02/11/23 22:18 ID:UGsKahR4
やっと最近、かちゅーしゃを使い方が理解できた。
遅れに遅れてるSSの続きを再開したいんだけど・・・
今ここのSS職人さんに質問なんですけど、どーですか「かちゅーしゃ」って?
長めに文とかOKですか?前に違う所で書き込みとかしたらエラーとかでたりしてかなり
不安なんですけど・・・せっかく書いて消えたらショボーンですし・・・
情報求む!!
コピーしておけばいいんでない?
txtファイルで書いて、コピペ。
直書きはうっかり強制終了したら泣ける。
>503
うむ、甘そうなのがよろしいですな。
シチュは各個で補完可能だし。
かわいいのでこれからも頑張ってくだちぃ。
この間ほたる姉さんの乳を吸う夢を見た。乳幼児みたいに。
そんなバカな事をしている俺に対してとっても優しい顔で姉さんは見てたさ。
汚れてる俺を叱ってくださいお姉様方。
>503
イイ‥‥‥
>508
この板では、一度の投稿に32〜33行ぐらいが限界みたいで。
連続投稿規制は(AA系板の法則と同じなら)、誰かが板に書きこんでそうな時間帯を狙うべし。4回以上はりつけるなら。
まさか直書き?
メモ帳だのワードパッドだののテキストエディタに書いてから調整して投稿を勧める。
でないと悲惨な事が起こる可能性高し。
きゅうり氏のSSは直書きなのか?
>512
俺なんかこの間いつき姉ちゃんにおしっこ飲まされる夢見たぞ。
結構嬉しそうに飲んでいた俺はそういう属性があるのだろうかとふと冷静に考えてしまったよ
重症だなおまいら
夢にまで出るなんてはっきり言って手遅れだな。
俺でさえ帰りの電車の中で綺麗なお姉さん(年下)を見つけたときいつき姉さんってこんな感じかなーって思う程度だぞ。
517 :
503:02/11/26 00:49 ID:BYPInjo6
どうも、あのヘタレ絵を描いた者です。良かった、概ね好評なご様子で。
でも、何か違う方向性としてもウケてみる罠。
>>505 もともと年下(ないし義妹)属性だったハズの自分が姉萌え属性に芽生えてしまったのは、
やはりこのスレの所為、もとい、お陰であります。
…あの時、某情報系サイトの前スレへのリンクこそ、神の導きであったに違いない(w。
よし、頑張ってエスプリの姉様達にもチャレンジしてみます。
>某情報系サイト
巨乳好きで二挺拳銃好きな管理人さんのところかしら
>>518 他にもいくつかに紹介されてたよ。前スレタイとかでぐぐると分かる。
ラグナロクオンラインでお姉様方はどんな職業か、などと妄想してたら。
義姉の登場するギャルゲーハケーソ。
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20021125/yume.htm 微妙かもしれないけども、攻略可なら俺は買うだろうなぁ…奈々姉さんのライバルが声だし。
ちなみにラグナの妄想では奈々姉さんはノビさん。誰にでもなれる可能性がある、ということで。
以前のSSではそれを否定されて当人の個性を重視されてたけど。
やっぱり一人で頑張って、後で笑いあいながら報告をする、という感じだろうか。
…千鶴姉様を守りながら進む、というのもアリかもしれないけど。
自分で言うのもなんだがそこそこ美人で優しくて面倒見の良い姉を持っている、
が「女性」としては見れない・・・
やっぱ「家族」って感じだなぁ
血が繋がってたりしなければまた違ったのかも知れないけど
お姉ちゃんとは、色々な事を腹を割って話せる。
そんな、優しい人生の先輩みたいな距離がちょっと萌え。
腹のほかに股割ったりしてくれると嬉しいわけだが。
新弟子?
>520
一人っ子にはそのまったりさが憧れかな
俺はこのスレのエロが始まる前のまったり萌えで充分萌えたクチです
いや、エロ入っても萌えますが
当方、実姉が一人。
幼少時に玩具にされてたのと、反抗期による凶暴化のせいで
姉を恐怖の対象としてしか見れなかった。
先日、誕生日を迎えたが、受験生だし
今更誕生日祝われて喜ぶ年齢じゃないよな、と思っていた。
姉がケーキを買ってきてくれた。
なんというか、あれだけ恐がっていた姉が
自分のために何かをしてくれた、という事実がすごく嬉しかった。
血が繋がっていて、ずっと一緒に暮らしてきた姉と弟って
「愛」とも「友情」とも違う、不思議な絆があると思う。
だからこそ、姉を「女性」として見れないのかも。
>525
言う事はともかく…。
…受験?
まぁ余計な詮索はしないでおこう。絢乃お姉様にお尻ぺんぺんされないように。
だがなかなかステキな話だな。
何故に526まで
本当は525のみなんだけど入れといた方が分かりやすいかと思って
>525を見て、遥姉さんとそれにふりまわされまくる浪人弟の話を思い出した。
遥姉さんが、何気に弟の支えになっていそうな気がするのは気のせいかな。そういう家族もいいなぁと。
年上の女性なら尚更。
もう24だが一応受験生だ(資格とか公務員とかのだが)
受験と言って大学受験しか思いつかないってのもどうかと思うぞ
といっても受験と聞けば大概は大学入試を連想するでしょ。
この板の性質を理解できていたら、最初から変な誤解を招かないように書いた方がいいよ。
長くいる人ならこの手のツッコミが来るの解ってるだろ?
俺は高校受験を連想するな。
【??】『ガガーザザー……』
【智萌】「……繋がらないわ」
【??】『ザザザー……信じてないよ』
【智萌】「ふふっ……繋がった」
【??】『だいたい、サンタなんて空想の産物じゃん、そんなの子供じゃあるまいし』
【智萌】「……っ、なんてこと!……」
【??】『信じてるわけ……ガガガーザザー』
【智萌】「……電波が悪いわ……でもこれは……スクランブル」
-----------------
ここは屋敷の地下、姉達がスクランブル時に集まる弟の知らない場所。
ここで姉達は夜な夜なあやしい会議を開いてる。
【礼子】「それは本当なの? 智萌姉さん」
【智萌】「ええ……あの子はもう……」
【真緒】「そんなっ……そんなのって……あぁ、神様」
【亜紀】「あたしがいなきゃ何も出来ないくせに、サンタクロースを信じてないなんて……」
【奈々】「亜紀ちゃん? それどういう理屈?」
【麻琴】「別にいいんじゃないの? あの子、もう子供じゃないんだしー」
【華奈】「ダメです!! あの子はまだこどもです!!」
【いつき】「そうよ、麻琴姉さん、せっかく純粋培養で育ててるのに!!」
【遥】 「育ててるの? いいなぁー」
【千鶴】「でも、信じてないなんて少し寂しいですわね……」
【ほたる】「……さんたさん」
【陽子】「そうだね、ちょっと寂しいね」
【唯】 「そういえば、クリスマスは毎年パーティーするだけだしね」
【芹奈】「父親が居ないのが影響してるかもしれないわね……」
【絢乃】「そんなこと言わないで下さい、芹奈姉様……」
【芹奈】「……ごめんなさい、絢乃さん」
【奈々】「でも、一理あるわね、本来サンタというのは父親の役目……」
【絢乃】「奈々姉様まで!!」
【ほたる】「……おとうさん……」
【麻琴】「居ないもんは仕方ないじゃん、あんまり言うと……」
【華奈】「……おねーちゃんだってがんばっ……てるんですからね!! ぐすっ……」
【麻琴】「ほらー……」
【遥】 「華奈姉さん……、大丈夫、姉さんは頑張ってるから」
【亜紀】「そうよ、父親が居ない分あたしが甘やかしてるしー」
【陽子】「ボクも守ってあげてる!!」
【唯】 「私もご飯作ってあげてるし」
【千鶴】「ふふふっ」
【真緒】「どうしたの? 千鶴ちゃん?」
【千鶴】「いえいえ、なんでもありませんわ」
【あすか】「ふっふっふっ」
【礼子】「どうしたんですか? あすか姉さん?」
【いつき】「そういえば今日はおとなしかったね、あすかちゃん」
【あすか】「サンタが父親? なにを言ってるのみんな?」
【奈々】「どっ、どういうことですか?」
【あすか】「まずはこの統計を見てもらおうかしら♪」
統計
100人に聞きました、理想のサンタは!?
お姉ちゃん …………60%
お父さん …………16%
お兄ちゃん …………9%
お母さん …………7%
公務員 …………2%
妹 …………0.3%
その他 …………5.7%
【絢乃】「おっ、お姉様! そんな統計が!!」
【遥】 「すごーい、あすかちゃん、いつのまに?」
【亜紀】「うわー、ちょっと感動?」
【華奈】「やっぱりおねーちゃんはすごいんですね!!」
【千鶴】「いったい、どこで100人に?」
【芹奈】「ちょっと、数字がおかしくないですか?」
【あすか】「こんなこともあろうと事前に統計を取っていて良かったわ♪」
【麻琴】「なんか嘘っぽいなぁー」
【いつき】「……嘘に決まってるじゃん」
【あすか】「皆さん静粛に!! そこで今年のクリスマスはあたしことあすかちゃん
が素敵な計画を立てました♪」
【智萌】「……さすがね」
【唯】 「どんな計画?」
【あすか】「名づけて!!『どきドキ・おねえちゃん〜17人の姉サンタ〜』よ♪」
【ほたる】「……どきどき?」
【陽子】「姉さん、名前はいいから計画……」
【あすか】「……もう、クリスマスへのシナリオは出来てるわ、後は……みんなの
協力があれば……、うふふっ、あの子はもう、おねえちゃんの虜よ♪」
【ほたる】「……とりこ」
【千鶴】「ほたるちゃん、目が輝いてます……」
【あすか】「ふふっ、ではシナリオを説明するわね……」
………………
…………
……
【絢乃】「そんなっ、あすか姉様!!」
【亜紀】「おもしろそうっ!! あたしやる!!」
【唯】 「ああー、腕が鳴るー、たくさんお料理作らなきゃ!」
【陽子】「でっ、できるかなー?」
【智萌】「……楽しくなってきたわ……」
【千鶴】「がんばりましょうか、ほたるちゃん」
【ほたる】「……うん、ちづるちゃん」
【遥】 「とりあえず、クリスマスまではそういうふうにあの子に接しればいいのね」
【奈々】「ふふっ、演技は得意ですよ」
【礼子】「でもあの子を騙してるみたいで……」
【麻琴】「いいんじゃないの? 弟だしー」
【いつき】「そうだね、弟だしね」
【華奈】「そうですっ!! おとうとはおねーちゃんに逆らったらダメなんです!!」
【真緒】「がっ、がんばらなきゃ……」
【芹奈】「私もお手伝いしますね、真緒さん」
【あすか】「ふふっ、これであたしの夢に一歩近づくわね……」
【響】 「……どきドキ・おねえちゃん……か」
-----------------
【弟】 「ううー、腹へったー、姉ちゃん達どこ行ったんだよ……」
何も知らない弟だった。
お久しぶりです。
何とか書ける構想ができたのでクリスマスネタです。
週1回か2回、4話か5話くらいに分けて書いてくつもりです。
最近遅筆気味ですー
でわー
そんな事よりALLよ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
昨日、近所の姉キャラスレ行ったんです。姉キャラスレ。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、エルシス始めました、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、エルシス如きで普段来てない姉キャラスレに来てんじゃねーよ、ボケが。
エルシスだよ、エルシス。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で姉キャラスレか。おめでてーな。
よーしパパほたちづにハァハァしちゃうぞ、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、シスプリやるからその席空けろと。
姉キャラスレってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、エロSSキター、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、エロSSキターなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、エロSSキター、だ。
お前は本当にエロSSを読みたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、エロSSキターって言いたいだけちゃうんかと。
姉キャラスレ通の俺から言わせてもらえば今、姉キャラスレ通の間での最新流行はやっぱり、
礼子姉さん、これだね。
礼子姉さん。これが通の頼み方。
礼子姉さんってのは出番少な目。そん代わりこの人がいないと、全姉話が纏まらない。これ。
で、それに。これ最強。
しかしこれを頼むと次から保管庫管理人にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、絢乃姉さんにお尻ペンペンされてなさいってこった。
イマサラナガラヨシギュウコピペ シカモイマイチ
>そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです
そんな日が来るのかと、むしろ小一時間問い(略
礼子姉さんですかー
ちなみに第2話は伝家の宝刀絢乃ちゃんメインです。
礼子姉さんは今のところ出番なしです。ごめんなさい。
予告
あすかちゃんの陰謀によりサンタの格好で弟に迫る絢乃ちゃん。
「どうして私がこんな格好を……」
しかし智萌ちゃんの催眠術により自我が崩壊してしまう絢乃ちゃん。
「悪い子にはサンタ姉さんのお仕置きよ!!」
そして夜はふけていく、しなる鞭の音とともに……
次回、『僕はサンタおねえちゃんの奴隷』お楽しみに。
嘘です。
>539
>礼子姉さんってのは出番少な目。そん代わりこの人がいないと、全姉話が纏まらない。これ、っと。
. /(∞))∧
. (´<_` ∬ …つまり礼子姉さま(;´Д`)ハァハァということね?
∧_∧. ∬ヽ__ノ∬ ) 私という姉がいるのに。
( ´_ゝ`). (:::::†::::::/| |
/ \. ):::::::::(. | |
/ / ̄ ̄ ̄ ̄/;:::: ⌒ヽ|
__(__ニつ/ FMV /;:::;:::;::::::⌒ヽ
\/____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
右の人は姉者な様子。というのはおいといて。
毒舌云々の言い出しっぺとして、何か書いて投下しようかしら、となどと企んでみる。
>541
>嘘です。
えー(こらこら
>541
元々、サンタというのは良い子の靴下には飴を、悪い子の靴下には鞭を入れていくとされている。
そう考えると絢乃サンタが悪い子仕様でも全然違和感は無い(w
おまいらに質問です!
エルシスのベストカップルは”ほたちづ”で決定してよいでつか?
大勢の人が船に乗って航海をしていた。
ある男が自分の座っている船底にのみで穴を開け始めた。
人々が驚いて叫び声をあげた時、
男は「ここは私の席だから、私が何をしようとかまわない」と平然と言った。
しばらくして、全員が沈んでしまった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧
( ,,)
⊂ .⊃
┼ |
∪ ∪
>539
保管庫管理人にマークされて何か危険な事でも?ww
何となくこんな妄想をした。
明治とか大正とか、そんなレトロちっくな時代。
主人公は大きな屋敷に住む貧乏華族で、探偵の仕事をしている。
で、その姉は千鶴姉様。事あるごとに弟にお家の再興云々…と説くのだけども。
弟が難事件にぶつかる度に、ついアドバイスをしてしまって。
「じゃ、じゃあ、姉さんは犯人が分かっていたというのですか?」
「だって……ほら、よくよく考えてごらんなさいな。可能になる手があるでしょう?」
「でも……そんな、まさか……」
「辿りついた考えから逃げては駄目。大丈夫、ようく考えて」
となどと、つい家で弟の手助けをしてしまう。
そして事件終了後は、
「ですから早く身を固めて、ちゃんとした仕事について…」
と呆れながら言う、みたいな。千鶴姉さんのキャラじゃないかもしれないけど。
(弟が姉に惚れてるとか、義理のとか、そんな設定があればこの後弟が何か呟くのでしょうな)
当然千鶴姉様の友達にはこれまた高貴な身分のぽつりぽつりと喋るお嬢様、ほたる姉さんがいる、と。
この妄想で何かSS書けないかなと思ったけど、時代考証とか難しくて挫折。
>>544 ほたちづは(・∀・)イイ!! 確かに(・∀・)イイ!! けどもっと何か色々な(・∀・)イイ!!組み合わせを探してみようじゃないか。
ぽえぽえ遥姉さんと真琴姉さんのぷにぷにコンビなんかも(;´Д`)ハァハァ
礼子姉さんと唯姉さんの出番少なめコンビ(´・ω・`)
というのは置いといて、コンビと言えばやはりいつきあすかコンビで
虐められたい(*´Д`*)
>>548 >ぽえぽえ遥姉さんと真琴姉さんのぷにぷにコンビなんかも(;´Д`)ハァハァ
ぷにぷに?
>>548 いいなーその設定
エルシスとか関係なく、純粋に読んでみたい内容だ。
>>551 !
オパーイをプニプニ
(;´Д`)ハァハァ
保守保守
信じてないもの。価値のないもの。有象無象。
私も同じ、あの子と同じ。
知らない、わからない存在。
だから、……私は、お姉様達の様には感じない。
なにも……感じないんだよ?
-----------------
【絢乃】「あっ、あすか姉様、私からなんですか!?」
【あすか】「そうよ♪ 絢乃ちゃん、弟を叱るのが日課でしょ? その時にね……」
【絢乃】「……っ、わかりました」
どうして私がこんなことを……
始まりは昨夜、サンタを信じてない弟。
お姉様達にとっては一大事らしい。
妙な既視感。忘れていたこと、なくしたもの。
単純なこと。簡単だと思ってた。
でも、何故か胸がざわつく。
【絢乃】「また悪さばっかりして、この子はっ!! そんなことばかりしてると……」
【弟】 「ごっ、ごめんなさい!!」
いつものこと、それは繰り返される日常。
少しの変化をつけるだけ、それだけなのに……
【絢乃】「そんなことっ……くっ……」
【弟】 「どっ、どうしたの絢乃姉ちゃん?」
ただ嫌悪感だけが残った。
-----------------
【あすか】「どうしたのよ、絢乃ちゃん! あたしのシナリオ通りにしてくれなきゃ
困るじゃない!?」
【絢乃】「……わからないんです、なんだかあの子の顔を見てると何も言えなく
なって……」
【あすか】「でも予定は変更できないわよ、次はちゃんとやってよね〜」
【絢乃】「……はい」
【??】『このままじゃ……が消えてしまうね』
【??】『……さん、でも私達が……することなんて出来ない……ですか?』
【??】『そうでもないよ、少しだけ……』
【??】『……は、まだ遠い……』
………………
…………
……
【少女】「サンタさんはお父さんなんだよー」
【絢乃】「えっ、でも、わたしのおうちにはお姉さまと弟しかいないよ?」
【少女】「じゃあ、あやのちゃんのおうちにはサンタさんいないんだねー」
【絢乃】「……」
長い夢を見ていた。
そこに居た女の子は私。私の欠片。
混乱していた私。信じていた存在、否定された存在。
私はなにをするんだろう? どこへ行くんだろう?
ずっと見ていた。
学校からの帰り道、白い息を吐きながら走って帰る私。
見ている私にも伝わってくる、何をそんなに怯えているの?
家に着く、そこに居た3人のお姉様、私はただいまも言わずに切り出した。
【絢乃】「はぁー、はぁー、お姉さまっ!! うちにはサンタさんいないの!?」
【麻琴】「絢乃!? いきなり何よ?」
【遥】 「そんなに息切らしてー、どしたの?」
【華奈】「だいじょうぶ? 絢乃ちゃん?」
【絢乃】「……まいちゃんが……わたしのおうちにサンタさんがいないって……」
【麻琴】「あははっ、当たり前……」
【遥】 「麻琴ちゃんっ!! ちゃんと居るよ、サンタさん」
【華奈】「そうですよー、ちゃんとおねーちゃんらしくしていればサンタさん
は、やってくるんですよー」
【絢乃】「そんなのうそよっ! サンタさんはお父さまだってまいちゃんが
言ってたもん」
【麻琴】「どういうことよ?」
【華奈】「……」
【絢乃】「お父さまのいないわたしのおうちにはサンタさんはいないんだって
……言ってた……もん」
【麻琴】「……っ、ちょっとそのまいって子、連れて……」
【遥】 「もうっ、麻琴ちゃん、子供の言ったことでしょ? 怒らないでよ、
絢乃ちゃん、そんなことはないのよ? サンタさんは……」
【華奈】「……居るよ、サンタさんもお父さんも……」
【遥】 「華奈姉さん?」
【絢乃】「うそよっ、お父さまなんて見たことないもの!!」
【華奈】「……ずっと居るよ……今でも……」
【絢乃】「かな姉さまのうそつきっ!!」
【麻琴】「絢乃っ!!」
私はサンタは父親じゃないって否定して欲しかっただけなのに。
信じてたもの、大切なもの、存在。
ただ、華奈姉様の悲しい顔は、見たくなかった。
忘れていた欠片、捨ててしまったもの。
どうして、夢に見るんだろう?
どうして、思い出してしまったの?
そう、その日、私は寂しくて、悲しくて……
【絢乃】「サンタさんはお父さまなんだよ……」
【弟】 「ほんと!? あやのおねえちゃん」
【絢乃】「だから、うちにはサンタさんが-----------------」
あの子は私と同じだったから。
………………
…………
……
「……あっ……夢?」
目が覚めた。冬の朝。
私は……どうすればいいんだろう?
【??】『……さん、何も……ないじゃないですか?』
【??】『私の……ここまでの……しか……だよ』
【??】『だって、これじゃあの子を……だけですよ?』
【??】『ふふっ、後はこの……がなんとか……くれる』
【??】『結構……ですね……さん……』
【あすか】「あっや〜のちゃん♪ 今日こそは頼むわね〜」
【絢乃】「……出来ないです……私」
【あすか】「どうしてよ〜? 困ったちゃんね〜 お姉様のいうことが聞けないの!?」
【絢乃】「……実は……私があの子を……」
【華奈】「出番はまだですか? おねーちゃんは準備万端ですよ!?」
【絢乃】「華奈姉様っ!?……ごめん……なさい」
【華奈】「どうしたんですか? 絢乃ちゃん? おねーちゃんはうじうじしては
いけませんよ?」
【絢乃】「違うんです……あの子がサンタを信じないのは……私の所為……なんです」
【あすか】「なっ? なんの話?」
ずっと、忘れていた欠片。
あの時の言葉がどれだけ華奈姉様を傷つけただろう。
お姉様の笑顔を見たとたんに私は……全部……
【絢乃】「あの時は……ごめんなさい……お姉様……」
【華奈】「もう、そんなこと気にしてたの? あの時は……その……ずっと居ると
思ってて……だから……絢乃ちゃんにあんなこと言われて少し……ね」
【あすか】「だ・か・ら〜 なんの話よ?」
【華奈】「でもね、今は違うんだよ? 妹達や弟がおおきくなってね……そこに
居たんだよ? ずっと……居て欲しかった……優しかった……」
【絢乃】「……」
【華奈】「絢乃ちゃんをみても感じるし、あの子をみても感じる、うちの家族
はね、みんな、みんな持ってる」
【絢乃】「華奈姉様……」
【華奈】「それは、わたしも持ってるから……だからわたしは、がんばって
おねーちゃんするんですよっ!」
それは、とても素敵な笑顔だった。
【あすか】「……そうよ、……その通りよ♪ だから弟にサンタを信じさせなきゃ
ならないのよ、絢乃ちゃん!!」
【絢乃】「はっ、はい、お姉様」
【あすか】「ふっ、ふふっ、よくわからないけど予定通りね……」
-----------------
父親を知らない私は、華奈姉様の様には感じない。
だけど、だけど少しだけ。
あの笑顔が羨ましかった。
そして私も……少しだけ。
【絢乃】「また悪さばっかりして、この子はっ!! そんなことばかりしてると……」
【弟】 「ごっ、ごめんなさい!!」
【絢乃】「さっ……サンタさんが来てくれないわよっ!!」
【弟】 「なっ!?」
【絢乃】「なっ!? ってなによっ、お姉ちゃん変な事言った!?」
【弟】 「いやっ、いきなりサンタさんって……」
【絢乃】「そうよっ!! 悪い子には……来てくれないんだからっ!!」
【弟】 「そんな顔真っ赤にして……なに言ってんだよ?」
【絢乃】「うぅー、なによっ!! お尻出しなさい!!」
【弟】 「なんで!?」
そして夜はふけていく、しなる鞭の音とともに……
-----------------
-----あすか部屋
【あすか】「ふふふっ、計画通りに進んでるわね……」
【??】『がんばって……』
【あすか】「なっ、なに!? 今の声……まさか!!」
【あすか】「……電波?」
第2話目ですー
ゆっくり書いてますー
でわー
絢乃姉さん(おそらく弟も)はお父さんを知らないのかぁ
なんか切ないっすね。
【??】『がんばって……』
↑気になる。だれ?
それにしても、あすか姉さん前回に続き、いい味出してますね。
微妙に放置プレイ喰らってるし(W
>【あすか】「なっ、なに!? 今の声……まさか!!」
>【あすか】「……電波?」
ワラタ
第三夜はだれがメインになるか楽しみです。
クリスマスまでに姉全員分キボンヌ
>562さん
無理です。
やっと次、書き始めたばかりですしー
クリスマスまでに書けるのか!?
予告
麻琴姉さんに連れ去られたまいちゃん。
「わたしをどうする気!?」
「ふん、生意気なガキねー、よくも絢乃に要らないことを吹き込んでくれたわねー」
「……くっ、こんなことしてただですむとおもってるの? おうちにかえしてよ」
「これは苛めがいがあるわね、ふふふっ、いつまでその調子が続くかしら……」
「いやっ、やめてっ、なにをする気、そんな……ところ……あぁっ」
そして狂宴が始まった、イブの夜に……
次回、『カゴの中の小鳥〜抗えないもの〜』お楽しみに。
というわけで次はまいちゃんがメインです。
冗談です。
まいちゃんが弟に惚れて、姉が嫉妬するSSが激しく見たくなった
ていうか
>>563(;´Д`)ハァハァ
18人家族の場合。
微妙に実姉妹だったり父親の血だけ同じというか母親が違う、という面子もいるだろうけど。
最大で18人。
…彼女達の父親は、一体何故そんなに沢山の女性を孕ませたのだろう。
となどとHRスレのような事を思ってしまい。HRネタの神様だったらどんな事を書くだろうか…となどと考えてしまった。
…ぁ、絢乃姉さま、そのしなる棒それって鞭っていうもn
>>563 冗談でもいいから書いてください。いや、描いてください。
>>565 何らかの理由で男児が必要だったのでは?(一子相伝の後継者とか?)
外しすぎだ(w
18人も家族がいて暮らしていけるんだから、かなりの財産家に違いない。
金持ちは跡取りとかこだわるから、どうしても男児が欲しかったと。
だが、せっかく念願の長男が産まれたものの、すぐに両親は飛行機事故であぼーん。
(ただし母親は奇跡的に生き延びて中東で保護され、第一級の女ゲリラとして活躍中 ←裏設定。)
お姉ちゃん達は産まれてすぐに両親を亡くした弟を哀れに思い、
それぞれが微妙に間違った「私達がしっかりしなきゃ精神」を身につけ、今に至る。
こんなところじゃなかろうか
>>568 某妹姫の親は外交官って設定だったなぁ...
外交官って公家集団だし(俺的偏見)
後継者が必要なのかな?
>>560 全体のタイトルを決めないと、保管庫管理人さんが困りますよ。
と、厨房なことを言ってみるテスト
寂しかった。
いつも、いつも一人で。寂しかった。
両親は不在がちで、家にいない事が多く。転勤族っていうおまけ付きで。
私は持病を患っていて。気がつけば学校が変わっていて、ちょくちょく入院していて。病院でも何故か個室が多かったから、友達はいつも本か看護婦さんで。
一緒に遊んでくれるお友達が欲しかったけども……、贅沢な悩みだった。
ある時読んだ本の「自分から変わらないと」という言葉に影響されて。
転校直後に入院してしまったために、一度も出ていなかった学校へようやく行けるようになった時思った。
今度こそ、お友達を作ろう。少しの間しかいられないかもしれないけど、私の事をずっと覚えてくれてるような友達を。
だけども。
教室の戸の前で、気持ちを落ちつけていた時……聞いてしまった。
私がその学校にいる期間は、残り一週間だった。けど、その時から既に『寄せ書き』が書き始められていて。
顔を覚えてすらおらず、入院という理由で名前すら出席の時に呼ばれない……空気のような存在。
なんで、そんな奴のために、心こもった言葉を書かないといけないんだろう、と。
期待は、残酷過ぎる程の現実の前に、叩き潰されて。誰もいない所に行って、一人で泣くしかできなかった。
その日、何枚もたまった『寄せ書き』を、みんな捨てた。
本を破ってしまった時、母から聞かされた事がある。文字の書かれた物には命があるから、粗末に扱ってはいけないと。
命なんて無い。この色紙には命なんて篭ってない。そんな物、悲しくなる物、欲しく無い!
その後私は"どうして大切にしないの!?"と怒られた。そんなことできない、本当の友達なんて何処にもいない、こんなの嘘だ…と訴えた。
その次に私が連れていかれた家は、とても大きな家だった。
「はっ、はじめましてっ!」
その家で、まず最初に紹介された子は。顔を真っ赤にして、失敗すまいと分かるような表情で、必死で自己紹介をする。
「えっと……、これから、よろしくお願いします……。千鶴……お姉ちゃん」
恐る恐る、私に告げた。お姉ちゃん、と。
「お姉……ちゃん?」
呼ばれた言葉を、つぶやいてみる。ぶんぶんと頷く男の子。
お姉ちゃん。お姉ちゃん。お姉ちゃん……。
「本を読んであげる事しか、できないけども……良いの?」
私にできる事は、そんな事ぐらい。なのに、その子は……。
「う……うん!!」
真っ赤になり、私に向かって必死で頷いた。
それから暫くの間、私はとても幸せだった。
私をお姉ちゃんと読んだ子は、何時の間にかできていた私の弟。
私はその子に、何度も、何度も色々な本を読んであげて、お話をしてあげた。
とても、幸せだった。
誰がいてくれる、というだけで幸せだったのかもしれないけども。弟は私を必要としてくれている。そんな事が、一つの絆に思えて。それはきっとずっと切れないのだろうと思っていた。
だけども、それは唐突にやってきた。
小康状態にあった自病が、唐突に私を襲った。まるで、幸せになるのを待っていたかのように。
私は屋敷の一室に隔離され。御医者様以外はほとんど……人が入って来ない。
再び、友達が本だけになった。
……弟は、私の所に来ようとするけどもこの部屋から連れ出される。
夜の月を見上げながら、私は寂しいと思った。
昔から、月は好きだった。月の明かりはとても神秘的で、色々な物語を連想させてくれる。
もし、お月様が私と同じぐらいの女の子だったとしたら、どうだろう……。友達に、なってくれるだろうか? そんな事を考える。
そんな事、ある訳が無いのに。
ジェーン・エァの友人は、どんな気持だったんだろう? 最後の時は。
友達が近くにいて、嬉かったのだろうか。
私には、誰もいないのだろうか、最後の時も。
「あなたは……私の隣にいてくれる?」
そう、月に呟く。……返事は無い。
「しーっ」
え……?
「みつかっちゃった」
そっと戸を開けて、出て来たのは……。
「ど、どうしてここに」
動揺しながら問う。誰かに見つかったら、只事では済まされない。
「……お姉ちゃんが寂しいと思って」
その手には、一冊の本があった。
「読んであげようと、思って」
ベッドの隣の椅子に座った弟は、ぽりぽりと頬を掻く。
「……何年前の事をしみじみと語ってるんですか、姉さんは」
その部屋の中の光は、月明かりのみ。
弟と姉の、夜の”お話の会”は――そうして何年も続いた。
「何を言うの。これは、一つの物語なのよ」
ずっと、欲しかった物。こうして、笑える事。
「私にとって、とってもすてきな……あなたが与えてくれた物語なのだから」
月明かりが、二人を優しく照らしていた。
時節ネタになってしまいましたが……。
千鶴姉様の短い話を。
相変わらず、お月様=ほたる姉さん、というイメージで。
ベタベタですがご勘弁。
ほたる姉さんをコスプレさせるあすか姉さん、というネタも考えたのですが。
…何のコスプレさせたものか分からず挫折。
>563
サンタさんを待つ絢乃姉様にちょっと萌え。
…何か見所が違う感想でスミマセン。
>570
というか、保管庫管理人さんなのでは…と、思うのですが。
間違ってたら失礼。
田舎なもので、やっとのことで秋桜小説見つけました
まだ途中ですが…面白すぎますw ああ、プレイしてたあの頃が懐かしい
なんつーか すずねえ(′Д`;ハァハァ
>535
多分ここのスレとか、姉キャラ関連スレ100人でしょうなw
>548
千鶴姉様、はまり役過ぎて期待してしまう内容ですよ!
>559
電波、ということは一夜目の冒頭も電波ですかねヽ(´д`)ノ
>571
オリジナルストーリー仕立てかと思って、悲しい結末迎えそうで切なさ炸裂しながら読んでましたが
最後はいつもの元気な千鶴姉様が浮かんできて安心しました
語らっている二人も、休みの日に姉を起こしに来た弟というような安らげるひとときのベットの脇…
とか想像しちゃいますね
>574さん
月明かりの下で転載させていただきましたー
なんか懐かしいものを感じました。
(変な意味ではなく私がただ変なだけです)
>570さん
マークしました。
あの電波まみれのクリスマスネタは完結したら適当に
タイトルつけて載せますのでー
でわー
ギャルゲ板時代から疑問だったのだが、
礼子姉さんと絢乃姉さんのキャラクターはどこで区別すれば良いのだろう。
SS未開拓なので挑戦してみたいのだが、いまいち上手くいかん。
直感で区別できない奴にまともなものが書けるとも思えないが、念のために。
礼子姉さんは仕切り屋。他の姉達に対しても姉御肌と思われ。
絢乃姉さんはお仕置きマニア……じゃないですごめんなさい、躾に厳しい人。
礼子姉さんは弟を叱る事はあってもたぶん体罰はしない。
あと、絢乃は姉の中では最年少クラスだが礼子は年齢高めの方だろう。
むしろ芹奈と絢乃の方が区別つきにくいのではなかろうか。
つーかギャルゲ板時代にキャライメージまとめた時は絢乃(くそ真面目でお説教癖があり、お小言ばかり言う姉 )って最年長をイメージしてたんだが……
「少し他人行儀なお嬢様」と「物静かで、いつも静かに微笑んでるような文系 」がコンビになったり、結構意外な展開を見せて面白い(w
真緒ねえがもっと活躍しないかなー。
>577
絢乃姉さん=ちょっと怒りっぽい、埃を指でなぞって「残っています」とかやる小姑風味
礼子姉様=クール、鍋奉行、貧乳
これ、何か間違ってますか?
礼子姉さん=貧乳
18人姉弟だと、双子がいなくて、各年齢差が1年と仮定すると、
最年長者(長女)と最年少者(弟)は18歳離れていることになる。これじゃ親子だ。
仮に、弟が16歳(高校1〜2年)とすると、長女は34歳になる!
誰が長女かは各位の脳内によるが、例えば華奈姉さんが
最年長だとすると、中学生位に見える30代半ばと言う事になる!
(いや、それはそれで萌えるのだが・・・)
そこでちょいと妄想してみた。
娘さんたくさんの父子家庭と、同じく娘さんたくさんの母子家庭がありました。
両家の親同士が再婚して、19人の大家族(父、母、娘17人)
そして、父-母の間に男子が生まれました。
こうすると、年齢差は最小で9歳になる。弟が16歳なら長女は25歳だ。
十分姉弟の年零差である。
さらに続きを妄想した。
>>568の通り両親あぼーん。(遅ればせながらの新婚旅行中推奨)
ゆえに、お姉ちゃんズと弟とは血縁だが、お姉ちゃんズ同士は半数とは非血縁である。
両親不在ゆえ、姉全員と血縁のある弟は、家族統合の象徴的な意味合いもあり、
姉たちは、それぞれ違った(一部歪んだ?)形の弟に愛情を注いでいる。
それゆえ、お姉ちゃんズは弟離れできない。
最後にも一つ妄想してみた。
パパンのプロポーズの言葉は、「17人の女の子のママになってみない?」
それを受けてのママンの言葉、「あなたとの子供を産むから、18人よ」
最後に一言。
「妄想垂れ流しスマソ!」
親父が大悪司の一発みたいなやつだったと解釈してるんだが
585 :
名無しさん@初回限定:02/12/10 23:16 ID:soue3lM/
『姉貴礼賛』
586 :
名無しさん:02/12/10 23:17 ID:8HEHr4ut
【??】『……さん、なぜかあなたの声があの人には聞こえてるんですけど』
【??】『それはあの子が……だからだよ?』
【??】『でも好都合じゃないですか? これであの……に』
【??】『そうですね、じゃあ私があの子を……ますよ』
『始まりは鞭の音』
弟とは搾取されるもの。
そう心に刻んだのは物心ついた頃。
だけど理不尽すぎないか?
サンタさんが来てくれないかっらてお尻を叩かれるなんて(弟は理解できてません)
っていうかサンタさんてなんだよ……
はぁー、いてぇー……
-----------------
【あすか】「……たーげっとの位置は?」
【智萌】『……亜紀奈々部屋ね……』
【あすか】「よしっ!! 合図を送って♪」
【智萌】「……ええ」
-----------------
『論理的な非科学』
それは、お尻を抑えながら亜紀奈々部屋の前を通ったときだった。
【亜紀】「奈々ちゃん、今年はサンタさんになに頼む?」
【奈々】「亜紀ちゃん!! 声が大きいよ、あの子に聞こえたらどうするの?」
【亜紀】「大丈夫だって! 偶然部屋の前を弟が通ってるわけないじゃん」
【奈々】「そりゃそうだけどー」
偶然通りかかった俺。心なしか奈々姉ちゃんの声のほうが大きく聞こえるのは
気のせいだろうか?
っていうか、サンタさんになに頼むって……
【奈々】「でもあの子にばれちゃダメだよー、私たちが毎年サンタさんに
プレゼントもらってるなんて……」
【亜紀】「ばれないってー、今までずっと隠し通してきたじゃん」
【奈々】「まぁ、あの子単純だからねー」
そんな事実がっ!! ちゅーか、サンタさんて……
はっ!! 俺、何してんだ……姉の部屋の前で立ち聞きなんて。
でも……気になる……
【亜紀】「あたしは、そうねーあの子をもっと骨抜きにしてもらおうかな?」
【奈々】「え? どういう意味よー」
【亜紀】「ほらっ、今よりもっと一人で何も出来なくなれば、構いたい放題じゃん」
【奈々】「あっ、それちょっといいかもー」
そんな非科学的なことを頼めるのか!?
ていうか……俺は一人で何も出来ないのか?
【亜紀】「あれっ、今、なにか気配を感じなかった?」
【奈々】「うん? 気のせいじゃない?」
【亜紀】「ちょっと廊下見てくるー」
やばい!! 立ち聞きなんてばれたら姉ちゃんになに言われるか……
俺はその場を離れることにした。
-----------------
【あすか】「……順調ね」
【智萌】『……ええ……』
【??】『順調ですね……でも骨抜きはどうかと……』
【あすか】「また出たわね〜? なによっ!! あのぐらいインパクトがないと
ダメでしょ〜」
【智萌】「……?? ……なにか?」
【あすか】「ああっ、電波よ電波、聞こえない? 智萌姉さん」
【智萌】「……さすがね……あすか」
【あすか】「さぁ、次の作戦いくわよ♪」
【智萌】「……ええ」
-----------------
『少女は何を見る』
さっきの会話はなんだったんだ?
訳がわからない……
うーん??
姉ちゃんも年頃だからなぁ……
などと混乱してると、目の前に一人の少女が……
【弟】 「あっ、ほたる姉さん? なにしてるの?」
【ほたる】「……」
じっと俺をみつめる目。
どっ、どうしたんだ? 俺の顔になにか付いてる?
【弟】 「……あのっ……」
【ほたる】「……ふふっ」
少しほほえんで……やはり俺をじっとみつめる姉さん……
なんだ? まさかっ? 俺の額に肉とか書かれてるのか?
いつき姉ちゃんの仕業か!?
【弟】 「違うんだ、これはいつき姉ちゃんが……」
【ほたる】「……さんたさん」
【弟】 「へっ?」
そして姉さんは去っていった……
-----------------
【あすか】「……どう? あの間……最高ね、ふふっ」
【智萌】『……』
【??】『……あれにはどんな効果が?』
【あすか】「ええっ? 萌えなかった?」
【??】「私には理解しかねますね」
【あすか】「あんた何様よっ、あれであの子の心は半壊よ!?」
【智萌】「……あすか……」
【あすか】「……次の作戦いくわよ♪」
【智萌】「……ええ」
-----------------
『大きなものと小さなもの』
わからない。理解できない。
なんだか俺の心が半壊したようだ……
ああー、なんなんだよ一体!?
何かがおかしい、この家の空気がおかしい。
……部屋で寝よう。
そうだ、寝れば今日あったことなんて忘れちまうさ。
明日には……もとどおりの姉弟さ。
【礼子】「麻琴姉さん、またそんな格好で、あの子の教育上、良くないと思います」
うるさいなー、俺はすべてを忘れて眠りにつきたいんだ。
……でも、この寒いのにどんな格好なんだ?
【麻琴】「なによー、まぁ、礼子がこんな格好しても胸無いから似合わないもんねー」
【礼子】「姉さんっ! (そんなのシナリオにないじゃないですかっ)」
【麻琴】「ええー、まさかぁ、礼子、サンタさんにその貧相な胸を大きくして
もらおうって気じゃないでしょうねー」
【礼子】「なっ!?」
【麻琴】「うふふー、無駄よ無駄よ、あたしには勝てないわよー」
【礼子】「……」
【麻琴】「なによー、反論できないのー、あははっ」
【礼子】「……姉さんなんか……姉さんなんかっ……」
【麻琴】「なーに?」
【礼子】「昔はおきゃんだったくせにっ!!」
【麻琴】「……おきゃんって、礼子……」
………………
…………
……
明日には……もとどおりの姉弟さ。
-----------------
【あすか】「……さすが……麻琴姉さん……切れ味があったわ」
【智萌】『……シナリオと……違う……』
【??】『あれはただの姉妹喧嘩じゃ……』
【あすか】「あたしのシナリオは常に進化してるのよっ!!」
【??】「……まぁ、いいですけど……」
【あすか】「なによっ!! 電波のくせに〜」
【??】「……私は電波じゃ……」
【智萌】「……」
【あすか】「さぁ、次の作戦いくわよ♪」
【智萌】「……ダメ」
【あすか】「へっ? なんで?」
【智萌】「……あの子の睡眠を……邪魔しちゃ……いけない」
【あすか】「えっ、でも、次のあたしが主役の『寝起きドッキリなんで姉ちゃん
裸なんだよ!? サンタ大作戦』は?」
【智萌】「……ダメ」
姉の目がキラリ。
【あすか】「……そっ、そうね、じゃあ、また明日ね……」
後2回で、終わると思います。多分、希望。
いつかおきゃんな麻琴さんを書いてみたい今日この頃でした。
でわー
594 :
自分『不要』論 (1/5):02/12/11 03:34 ID:mpQWeEVa
静かだった。
時を刻む針の音だけが、延々とこの空間を行き来し続けていた。
この部屋の中だけでは無い。家には、私の他に誰もいない。
もちろん、私はこの家に居る他の人間のスケジュールなど知らない。
私が孤独であることを――真の意味で孤独であることを教えてくれたのは、音だった。
いつもなら、この冷たい壁越しに聞こえてくる種々の感情を含んだ音が、今日は聞こえてこない。
私は今、完全に独りだった。
今日は、針の音が乱れない。私と同じように……リズムに波が出来ることも無い。
耳の痛くなるような静寂と、孤独感を焚き付ける針の音。
この場所は、今、私そのものだった。
「ずっと、このままでいいのに……」
何もいらない。
全て消えてしまえばいい。消えてくれないなら……
「私が、消えたい」
白い天井を見つめながら、呟く。
「死んだら……静かな場所にいられるのかな」
(駄目だよ)
悲痛な声が、囁く。
「ここ……辛いんだよ。私、ここじゃ一人になれない……」
(一人になる必要なんて無いんだよ)
声は、だんだんと大きくなる。
「やめて……」
頭を抱え、必死に瞼を閉じる。
「もう、いいんだから……私、いいんだから……」
(良いわけあるもんか)
黒塗りの視界の中、薄ぼんやりと佇む少年の像。
「もう……構わないで。こんな私を構わないで……」
(嫌だ!)
陽炎のように浮かび上がったシルエットが、明確な肉感を持って現れる。
(ひびき姉ちゃん!)
高ぶった感情を隠そうともしない、強い叫び声。
「やめ……て!」
苦しい。
流したくもない涙が、勝手に溢れてくる。止まらない。
本当は。
助けて欲しい。
助けて。
助けて。
私を――この闇から――
「助けて!!」
私はがばっと身を起こし、絶叫していた。
震える右手で、両目からこぼれ落ちる雫を遮る。その雫は掌がとろけるほど熱い。
吐息も熱い。体内の熱が急上昇し、意識に霞がかかる。
昔――ずっと昔に泣きじゃくった時も、やはりこんな感じだった。
わけが分からないほど泣き喚き、何も考えられなくなり、何故泣いているのかも分からないのに涙だけが止まらない。
何故涙がこぼれるのか、今も分からない。ただ哀しさに押され、私は泣き続けた。
「……ひどい」
泣き腫らした自分の顔。
鏡を見るのは久しぶりな気がした。
もちろん、それは間違いだった。鏡なら毎日見ている。
(でも……『私』を見たのは久しぶり)
自分の体裁など、整える必要は無かったから。
蛇口をひねると、冷たい水が私の手を打ちつけた。手酌を作ってその水を掬い、勢い良く顔で浴びる。
(冷たい……)
腫れぼったい瞼に、冷えた水は心地よかった。
水気をタオルで拭き取り、もう一度顔を見る。熱の抜けた瞼からは、僅かに腫れが引けていた、
「…………」
背中が、ぞくりと震えた。それが怯えから来たことに気付き、両の腕で自分の肩を抱きすくめる。
(ここ、私の部屋じゃない……私の居ていい場所じゃない……私を受け入れない……)
私の家の、洗面所。
何年も生活した場所でありながら、そこはすでに私の居場所では無くなっていた。
視線を感じる。鏡の中の私の視線。毎日鏡が映す、幾つもの視線。
それが自分を急き立てる。自分を責め立てる。
(ここ、嫌だっ……)
私は、電気も消さないまま洗面所を飛び出した。
ドアを勢い良く開けて、部屋へ飛び込む。
どことなく、部屋の配置が違うような気がする。だけど私は顔をあげることが出来ず、あてずっぽうにベッドへ飛び込んだ。
顔を伏せたまま、息を殺すようにして何かに怯え続けた。
誰も家にはいない。居たって助けてくれない。助けてくれなくていい。私なんか放っておいてくれていい……。
(…………?)
布団の匂いが、いつもと違う。
それは、嗅ぎ慣れた匂いだった。私を乱し、混乱させる匂い。
本当は好きな匂い。心地よい匂い……。
それは、男の子の匂いだった。
(ここ……あの子の部屋だ)
布団に顔を埋めたまま、それに気付く。
どこか気恥ずかしくなる、むせ返るような異性の匂い。性のイメージを思い浮かべ、私は少し赤面した。
弟の、ベッドの中。
そこは、唯一自分を受け入れてくれる場所だった。白い拡がりに抱かれ、私は全身の力を抜いて身体を預けた。
そっと、目を閉じる。
優しい温度が、自分の身体をそっと抱いているような感覚に包まれる。
まるで、あの子に抱き留められているように。
(私は……醜いことをしてる……)
弟を求めている。それは禁忌を犯す最悪の行為であったし、あの子のためにそんなことはしたくなかった。
しかし……私ははっきりとあの子を求めている自分に気付いていた。心も、身体も。
どこまでも、最低な姉へと堕ちていく。
(貴方……私を助けてくれるって……助けたいって……)
それを、拒否していた。
自分が救われる必要など無いから。
(そう……私はどうなってもいい……どうでもいい……だけど……一つだけ……)
直に温度を感じたい。
私に温度を分けて欲しい。
もどかしい動きで、指が服のボタンを外していく。
肩をくねらせ、ブラを身体の下の方へずらす。露出した乳首をシーツへ押しつけるようにうつ伏せ、ズボンを脱ぎにかかる。
腰を浮かせて、ズボンをずり降ろし、ベッドの下へと蹴り出す。
指をパンティにひっかけて膝まで降ろし、空気に晒された秘所を右手で覆い隠したまま身体を沈み込ませる。
「ごめん……」
直に肌を触れる空気を感じながら、口を突いて出るのは弟への謝罪の言葉だけだった。
秘所に添えた右手の中指を、そっと突き立てる。
「ひゃ……」
電気が走ったような感覚に、僅かに腰が浮いた。思わず声を上げてしまう。
触ったくらいで、こんな風になるなんておかしい。
(私、興奮してる……みっともないくらい興奮してる……)
突き立てた指を、刺激を与えないようにゆっくりと動かす。探るように。
(……ん、うっ……)
この程度で濡れるほど慣れてもいないし、初(ウブ)でもない。
(なのに、なんだろ……凄く……感じる……っ)
熱っぽい秘所の上をなぞっていた指が、一層深い場所に引っかかって止まる。
少しずつ洩れ始めてきた愛液で、指の先端がじわりと濡れた。
(あの子のシーツ……汚しちゃった……)
自己嫌悪はますます深まるが、指はそれを押し殺すように私の深みへと埋没していった。
「んうっ!」
腰が、跳ねる。
ぬるりとする愛液が、イヤらしく指に絡んでくる。膣口に指をしゃぶられているような、奇妙な感覚。
指一本の抽挿は容易で、しかし刺激的だった。
(やだ……指入れてるだけでこんなに……)
気付けば、息はどうしようもなく荒くなっていた。身体が火照り、吐息は病的に熱い。
「わた……しっ……おかし……こんな……」
指は、私の中で別な生き物のように暴れた。指の感覚が痺れ、次第に膣の快感だけが強くなっていく。
他人に……いや、あの子に弄られているようで、私はさらに興奮を深くしていく。
私は、身体を仰向けに転がした。遊んでいた左手で胸の乳首を転がし、つまむ。
「さ、触って……お姉ちゃんを、もっと触って……」
男の子なら、乳首を弄るだけでは足りない。
痛くなるほど乳房を揉んでみたり、寄せてこねてみたり……きっと、夢中になって触りたがるだろう。
「はあっ……」
思いつく限り、私は自分の胸を責めた。普段では得られない快感と恍惚。
(私……もう……)
「キモチいい場所」は自分が一番よく知っている。指の動きは激しさを増し、膣の蜜を全て掻き出すように暴れた。
視界に、靄がかかっていた。
全てが遠くなり、堕落への快楽だけが全身を支配する。
(自分の意識――いしき――いし――)
溶けそうなほどに身体が熱い。
(く、る……)
その意識を最後に、私の全ては快感に呑まれた。
目が醒めたのは、それから数分もしないうちのことだった。
「ごめんね……」
もう一度だけ、私はその言葉を口にし。
堪えようもなく溢れてくる涙を抑えながら、何処よりも優しかった、あの子の部屋を後にした
捨てSS
名前:響(ひびき)
生後1時間程度です。心優しい方、可愛がってあげて下さい。
>>600オメ
漏れにも下さい(;´Д`)ハァハァ
響姉様のオナーニ(;´Д`)ハァハァ
>>587 電波と普通に会話しているあすか姉さん、最高です。
彼女なら、野良猫に「貴女はセーラー戦士なのよ!」
と言われても、ちゃんと受け答えするでしょう。(W
>>594 鬱+萌
イイ!!
>599さん
自分『不要』論 転載させていただきましたー
ちょっと生意気で可愛くて、とても素適な世界にただ一人の弟。
これは弟のことが大好きな17人の姉達の物語です。
ちゃ〜ら〜らら〜ららら〜らららら〜
> 彼女なら、野良猫に「貴女はセーラー戦士なのよ!」
> と言われても、ちゃんと受け答えするでしょう。(W
ワラタw
いや、高手後手海老吊りだろう
>609
「たかてうしろでえびづり」だと思われ。
高手小手と書きたかったに違いない。
ググッてみたが
「高手後手」でも「高手小手」でも、たくさん引っかかる。
しかも、どちらも同じようにしか見えない。
とりあえず
ボンテージ姿の麻琴姉さんハァハァ
お兄ちゃん、お兄ちゃんと呼ぶんじゃねぇ!!!!!!!
兄さん! に・い・さ・ん! と呼べ!!!!!!!!! ボケェ!!!!!!!
勢い余って、簿縛してしまったじゃねーか! アフォ!!!!!!!!ヽ(`Д´)ノ
615 :
真緒:02/12/14 11:34 ID:TfOB9oAx
あ、あなた達、なんて話を……
ぶくぶくぶくぶく(泡吹いて失神)
【??】『結局、あなたは何がしたいんですか?』
【??】『私はただ……欲しい……だけですよ』
『23日の劇』
部屋で一人考える。
ここ数日姉達の様子がおかしい……
サンタサンタって、そんなもの居るわけ……
【千鶴】「大変ですわ……、まさか、あんな大切なものをなくしてしまう
なんて……」
【いつき】「千鶴、ちゃんと探した? あれがないと夢のサンタさんに弟
もう一匹追加計画がおじゃんよ?」
【千鶴】「弟は匹で数えるのですか?」
【いつき】「羽では数えないわね」
部屋で一人考える。
ここ数日姉達の様子がおかしい……
サンタサンタって、そんなもの居るわけ……
【遥】 「わー、どうしよー、あれがないとサンタさん来てくれないよー」
【陽子】「もしかして泥棒かもしれないよ、姉さん、絶対ボクが捕まえてやる!!」
【遥】 「陽子ちゃん握力60kgだもんねー」
【陽子】「あっ、……あくりょくは関係ないじゃないですか」
部屋で一人考える。
……
俺は壊れちゃったのかな?
なんで!? どうして!? これ見よがしに俺の部屋の前でそんな会話を?
大体あれってなんだよ??
あれっ?
ふと机の上を見ると……『あれ』と思われる物があった。
-----------------
【あすか】「……さすが智萌姉さん、あの子に気づかれずあれを設置するなんて」
【智萌】「……ふふっ」
【??】『あのー、『あれ』ってなんですか?』
【あすか】「『あれ』は……あれよ……」
【??】『……』
-----------------
数分後、『あれ』を持って、俺は姉さん達と対峙していた。
【千鶴】「どうして? どうしてそれをあなたが持ってますの? それがなきゃ
サンタさんが……」
【弟】 「いやっ、机の上にあったんだ……」
【陽子】「君が……盗ったんだ……サンタさん……」
【弟】 「陽子姉ちゃん、指……鳴らさないで……」
【遥】 「もーう、えっちだなー、君はー、でもダメだよ、サンタさんに謝らないとー」
【弟】 「『これ』って……えっちな物なの?っていうかサンタさんて……」
【千鶴】「やはり、女性に常日ごろから囲まれてると、感覚がおかしくなって
しまうのですね?」
【弟】 「だから……机の上に……あったんだよ?」
【いつき】「可愛い弟からただの変態豚に成り下がったのね……サンタに謝りな!」
【弟】 「……机の……上に」
【遥】 「もーう、おませさんだなー、君はー、ちゃんと謝りなよー」
【弟】 「『これ』は一体……なんなの? サンタ……さんて?」
【いつき】「セクハラまでするのね……塵屑が……」
【陽子】「で……他に何か言いたいことはあるの?」
【弟】 「……ぐすっ……サンタ……さん……ごめんなさいっ」
俺は泣きながらその場を逃げ出した。
………………
…………
……
ドアが開く。
【華奈】「よし、出番ねー、えーと、おねーちゃんをなめてるからそういうことに
なるんですよー!!」
【千鶴】「あっ、姉さん、もう終わりましたわ……」
【陽子】「遅いよー、姉さん……」
【いつき】「……はぁ、弟のビクビクした顔、可愛かったわ……」
【遥】 「……というわけです、姉さん」
【華奈】「……ぐすっ……おねーちゃん負けないもん……」
『姉の役割』
どうして俺が謝らなきゃいけないんだよ? 『あれ』はなんだったんだよ、一体!?
大体、この家にまともな姉は居ないのか?
……
…………
………………約3秒
あー、今日の昼ご飯はなにかな?
そうだ、響姉さんとご飯を食べよう。
現実を直視できない俺だった。
【弟】 「響姉さん、……入ってもいい?」
【響】 「……どうぞ」
姉さんの部屋に入る。
なぜかここは自分の部屋の次に落ち着く部屋だ。
響姉さんとの食事。
それも一段落済んだ頃。俺は本題を切り出した。
【弟】 「みんなおかしいんだよ、サンタサンタって……」
【響】 「……そうね……」
【弟】 「大体さー、サンタが居るかのようにみんな……」
【響】 「……そうね……」
【弟】 「訳がわからないよ、去年まではさー、ただみんなで楽しくパーティー
してただけなのにどうして今年は……」
【響】 「……」
姉さんは少しほほえんでいた。
こんな姉さんを見るのは久しぶりだった。
【弟】 「響姉さんも居ると思う?……サンタ……」
【響】 「……」
姉さんは何も言わずにずっと……ほほえんでいた。
-----------------
【あすか】「ふぅ……これであの子は絵に書いた餅ね……ふふっ」
【智萌】「……そうなの?」
【??】『……餅って……』
【あすか】「さて……後は部屋にこもって明日の計画を……」
【??】『とうとう明日ですか……』
【あすか】「ええ、明日は狂宴よ♪」
【智萌】「……」
【??】『……』
家に居ることに妙なプレッシャーを感じ街を歩いてた。
世間はクリスマスムードで一色。
そんな中で俺はずっと悩んでいた……
なにが本当でなにが嘘なのか?
【先輩】「あっ、弟クン、久しぶりー」
不意な声、振り向くと
……懐かしい顔、絢乃姉ちゃんの友達だ。
【弟】 「ども、久しぶりです、先輩」
【先輩】「お姉……麻琴さんはお元気?」
【弟】 「えっ? 麻琴姉ちゃんですか? 元気ですよ」
【先輩】「まいが、また……あのっ、遊んでくださいって言ってたって伝えて
ください、……ずっと待ってるって……」
【弟】 「……? はぁ、わかりました、……ところで先輩、サンタクロース
って居ると思います?」
【先輩】「えっ? ふふっ、居ますよ、あの時の……イブの夜は、思い出す
だけで……きゃっ、そんなっ高手後手海老吊りなんて(はーと)」
【弟】 「……?? はぁ……」
……みんな信じているのか? 本当に……
俺は……
サンタなんて居ない、わかってる。
信じることなんて出来ない。
でも……俺は。
【??】『私はただ、クリスマスを楽しんで欲しいだけですよ』
なにかが聞こえた気がした。
明日はクリスマスイブ。
-----------------
-----あすか部屋
【あすか】「そして狂宴が始まった、イブの夜に……ふふっ、素晴らしい
ストーリーだわ」
【??】『だから狂宴って……もうちょっとソフトに……』
【あすか】「え〜、だって、萌えるじゃない!!」
【??】『まぁ、そこらへんに私は関与できないけど』
【あすか】「私に意見するなんて100万年早いのよ、電波のくせに〜」
【??】『……だから……私……電波じゃないんですけど……』
【いつき】「ねぇ……さっきからなに一人でぶつぶつ言ってるの?」
【あすか】「ああ、いつきちゃん、今、受信中だから♪」
【いつき】「……そう……」
なに書いてるんやろー私。
好き勝手書いてます。
でわー
まいちゃん(調教済み)キター!!
>>563で「冗談です」とか言いながら、本当に登場した。
しかも“高手後手海老吊り”まで!
最高です。(感涙
…………きゅぅ
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ヽヘ
/ ,ノ丿
(・x・`)
゙vv (
∩,,∩,,)@
リアルうさぎなほたる姉さん。
無理あるって。
おまいらに質問です!(3回目)
おまいらの(脳内)設定では、お姉ちゃんズは普段何をしてますか?
ちなみに漏れの脳内では
弟 高校1年
絢乃 高校3年(弟と同じ学校で生徒会長)
芹奈 大学院生(東大とか言ったらベタかな?)
陽子 大学生(体育大)
千鶴 大学生(文学部英文学科)
あすか プロ同人作家
響 無職(ていうかヒキコモリ)
麻琴 「そっ、そんなふしだらなこと許しません!!」なお店の売れっ子
その他はみんな家事手伝いかな?
>>581を読むと、お姉ちゃんズは社会に出ててもおかしくない年齢なのだが...
真緒 「そっ、そんなふしだらなこと許しません!!」なお店で、
とってもふしだらなことをしにくるお客さんに
「そっ、そんなふしだらなこと許しません!!」とお説教をするお仕事。
っていうか、お店&お客さん的にはそういうプレイなんだけど本人は啓蒙活動のつもり。
ちなみに某「えっちなのはいけないと思います!」とタメはるくらい人気ある台詞らしい。
いや冗談ですごめんなさいもうしません絢乃姉さま痛い痛いゆるして(涙
>625さん
私も最初はクリスマスネタを書くときに、それぞれの姉達のプライベートの中で
どうやって弟とのパーティーに辿り着けるかー、みたいな話を考えてました。
【まい】「ねぇ、クリスマスはうちでパーティーしない?」
【絢乃】「クリスマスは……駄目なの……お……弟と……」
な感じです。
でも電波のせいでこんな話になってしまいましたー許してください。
予告
「あたしはただ……あの子を壊したかっただけだよ、ふふっ……」
あすかの独白。
「電波? 笑っちゃう……そんなんじゃないの、壊れたあの子は……きれいだもの……」
衝撃の事実。
飛び交う『あれ』の中、姉達は軟禁された弟の救出に向かう。
「……お姉ちゃん……ここは・・・・・・あたたかいよ? ひかりが……みえるよ?」
壊れてしまった弟に救いの手を差し伸べるのは……
次回、『最終話 ジングルベルは監禁室で』お楽しみに。
ぼつネタです。
華奈姉さんは保母か小学校教諭かな。
で、ガキどもに舐められてキレる毎日(w
ここではドジばかりが取り沙汰されてるけど、長女なら締めるところはきっちりと締められる…気がする。
漏れの脳内では華奈姉さんのビジュアルはBLUEの葉月みりあなのでつ
ある日曜日。
「……いまいち、おもしろくないなー」
今日も今日とて机に向かって、同人作家のあすかさんは、思いついたネタをスケッチブックに書きこんでいました。頭には漫画の神様帽子が乗っています。
「もっとこー何か"くわ〜っ"とくるようなインスピレーションが」
そのスケッチブックには。そりゃもぅ某半角二次元の方々が大喜びする物から彼の弟が見たら数ヶ月は姿を隠してしまうような物が描かれていたのですが。
ちなみにあすかさん。今年の冬に向けての現行は既に完成、今の所はひまひまという状況です。
「何かないかな〜」
と、窓の外から雪景色を見たその時。
こんこんっ
「だーれ?」
戸の向こうからは、蚊よりも細く大概の人が『聞き取れるか』と言いそうな声が。
『わたし……、ほ、ほたる……』
その時。あすかさんの脳内はこのような感じでした。↓
生贄キタ━━(゚∀゚)━━(∀゚ )━━(゚ )━━( )━━( ゚)━━( ゚∀)━━(゚∀゚)━━!!!
「どーしたのほたるちゃん珍しいじゃないここに来るなんてさぁさぁ入って入って」
にこにこ顔で戸を開けたあすかさんですが。
「ぁ……ぅ……」
ほたるさんは、何か脅威的なオーラを感じ取ったのか。ニ・三歩後ずさり。
「……ぁ……あの……ね? ……ちづるちゃんが、おようふくのしりょう……かして欲しい、って……」
その時。
(びくっ!)
ほたるさんは見てしまいました。あすかさんの目がきらりんと光ったことに。
(……逃げないと、なにか……こまったことになるかもしれない)
そう彼女の思考は判断したのですが。時遅し。
「お洋服! いいわねーお洋服。うんうん、資料ならあたしはいーっぱいもってるし。それじゃぁ千鶴ちゃんも呼んでコスプレ大会ということで!」
「…………」
逃げよう。
そう思った時、彼女の手は既にしっかり握られていました。
「あの……あすかちゃん?」
黒いショールと、眼鏡のズレをなおしながら千鶴が言う。
「私が見たかったのは……その、こういう事じゃなくて、ね?」
「…………きゅぅ」
何処かにある『衣装部屋』。そこで、今現在着せ替えショーが行われていました。
「そうねぇ、確かにビスケたんはほたるちゃんには似合わないか。黒髪お嬢様系だし、元々」
「あの、だからね? そういう意味じゃなくって……」
苦笑しながら千鶴は言うのだけども。
「じゃ、次はこれでいってみよー!」
あすかさんはそんなの聞く耳持たず。ほたるさんが「……よごされてる」と、ぽつりと呟くのも気にせずどんどん服を着替えさせていきます。
「どう? やっぱり巫女は日本の心!」
「……あの、あすかさん、私の話をちゃんと」
口では言うものの、心の何処かで『可愛い』と思う心があるのも事実で。それが千鶴さんの言葉を鈍らせます。
「…………」
当のほたるさんは、色々な事を一気にされて頭の中の思考が追いついていないようです。
「それにしてもほたるちゃん、黒い下着なんて付けてるんだー」
と、唐突に、あすかさんがほたるさんの胸元を覗き込み言います。
「!!」
流石に、今のは直でほたるの思考にキャンセルがかかった。
「なるほど。でも胸はそこそこだねー」
と、あすかさんはほたるさんの胸元に手をやりふにふにと。
「きゃぅ……っ!」
「あ、あすかさん!」
先程まで「黒……」と、顔を赤くしていた千鶴さんはついに見かねて声を荒げます。
「ん? あ、そっか。ごめんごめん、元々千鶴ちゃんにインスピレーション与えるためだったね」
「う、嘘をつかないで下さい!」
「ふにゅ? 嘘なんてついてないよー」
その顔は絶対に嘘だと、千鶴さんは思いました。
「でもね、ほたるちゃんお胸がそこそこだからバニースーツなんて似合わないと思うし」
何処をどうすればそういう方向に思考が向かうのか、千鶴さんはその時は流石に『この世に不思議な事など何も無い』という好みのシリーズの名台詞を、否定したくなってしまいました。
その傍で、
「……そこそこ」
ほたるさんはとてつもないショックを受けていました。
「だ、誰がバニースーツの話をしたというんですか。そうじゃなくって……」
「あ、そっか。さっすが千鶴ちゃんー!
「へ?」
「そーだね、千鶴ちゃんの思うそのとおり! やっぱり何事も、自分が経験しないとねー!」
しばし後。
「――ちづるちゃん」
「汚されてしまいましたね――ほたるちゃん」
大正時代風味な矢羽模様柄の服を着せられた千鶴の姿があった。
「うんうん、ゴシックロリータも二人には似合いそうだけどこういうのも新鮮で良い良い」
大正娘と巫女がどう新鮮で良いのか、本当にあすかさんの思考が千鶴さんには理解できませんでした。
「もう……あすかさん」
「ん? なーに千鶴ちゃん?」
スケッチブックを取りだそうとしたあすかさんに千鶴さんが問います。
「……このままですむとお思いですか?」
にっこり微笑んだ顔。
「あ、え、えーと」
その左上には、俗に『青筋』と呼ばれている物が浮かんでいました。
「えーと……千鶴ちゃん?」
「ほたるちゃん、良いのみつけた?」
その言葉に、無言でほたるさんが持ち出したのは……やけに露出の多いどこぞのファミレスの制服でした。
「ぁ……ぁの、ね? 話せばわかるから。ね?」
「先程まで話して分からなかったのは、何処のどなたでしょうか……?」
「……よごされちゃった」
笑顔で怒っている千鶴、涙目で口をきゅっと結び意思表示を示しているほたるが、二人に近づく――。
「ぁ、ぁはは、ぇ、えーと、あの、あの……」
「……何だ? 一体」
お姉ちゃん達の大事な弟君がは、家の一角から物凄い音がしたので部屋から出てきました。
「何やって……」
何やら物凄い物音がしている部屋に入ると。
「……え」
「…………」
「ぁー……げんきー?」
ぽかんと口を開いた千鶴さん、絶句したほたるさん、意味不明な問いを発したあすかさん……。
「……お、お楽しみのところ失礼しましたぁーっ!」
三人の衣服は乱れに乱れまくって。あすかさんに至っては半裸で猫耳を付けているような状態です。それが折り重なるような状況。弟くんにはきっと、パンチラどころではないもの凄い光景が見えていたのでしょう。
「――ごかい、されちゃった」
数日後。
「うん、上出来だけど――」
弟君の誤解を一人で説き。自らの資料の大半を千鶴さんに貸すことでようやく機嫌をなおしてもらい。何度も何度も謝ってようやくほたるさんには許してもらえたのですが。
あの経験から思いついた事――あすかさんのスケッチブックには、ゴシックロリータを着てベッドの上で二人手を互いにあわせている、二人の少女――千鶴さんとほたるさんの絵。
「――流石に、これネタにしたら怒られるよね」
そんな訳で、同人誌のネタには使われず永久に封印されることになったそうです――。
…看護婦な千鶴姉さまも良いと思うのですがどうでしょうか。
じゃなくって。
『こんなの千鶴姉さまじゃない!』
『ほ、ほたる姉さんが…』
『あすか姉さん……こんな事しないやい!』
等のご意見ありましたら…大目に見てください。違和感ありまくりだけど。
>629
神降臨 インスピレーションキタ━━(゚∀゚)━━(∀゚ )━━(゚ )━━( )━━( ゚)━━( ゚∀)━━(゚∀゚)━━!!!
なるほど ほたる姉さんに巫女服 千鶴姉さんに馬車道
あすか姉さんに猫耳メイド首輪ですか (そこまで付いてないぞっっっっ!!!!
パンチラどころではないって一体どこまでご開ちょぉ;y=ー( ゚д゚)・∵.ターン
しかし…怒った千鶴姉さん萌えです!!(゚∀゚)=3=3
>>625 礼子姉さんは「新人OLのくせに事実上、課を仕切っていたりする。」とか?
他の姉さん達は、共同で喫茶店を喫茶店を経営してるってのはどないだ?
>>628 ナイス脳内!アンタの脳みそ分けてくれ(W
で
華奈姉さんは学校では「華奈ちゃん先生」って呼ばれてるんだな?
弟と歩いてるところを教え子に見られて「先生の恋人?」とか言われるんだな?
問題起こして家出した教え子を探しに、繁華街を歩いてると警察に補導されるんだな?
>>629-633 キタ━━(゚∀゚)━━(∀゚ )━━(゚ )━━( )━━( ゚)━━( ゚∀)━━(゚∀゚)━━!!!
>『あすか姉さん……こんな事しないやい!』
するでしょ、あすか姉さんなら(W
>某半角二次元の方々が大喜びする物
>彼の弟が見たら数ヶ月は姿を隠してしまうような物
見てー うp汁!
>>625 芹奈姉さんはキャリア志向な感じがするので、国立大学出で国家試験関係の仕事やってるイメージがある。
で、目立たないけど同じくらいのキャリア(と自分は思ってる)礼子姉さんは商社って所かな。
無論、受付じゃなくて企画とかで。
>>635 個人的には飲食系をやってそうに思えるのは唯姉さんだけかなあ。
店側は接客にも出て欲しいのに本人は厨房担当で就職してるから宝の持ち腐れ。
いわゆる専業主婦をやってそうなのは奈々姉さんか遥姉さんかなあ。
亜紀・いつき・智萌姉さんの3人が思いつかない。
おそらく、メイン設定から弟いじり関連しか連想できないからだと思う。
この3人を妄想できる神はいないか?
637 :
636:02/12/17 06:10 ID:LgG84y44
書き忘れ。
真緒姉さんはベタだけどシスターとかかな。
…シスターって、どうやってなるのか知らんけど。
で、職業関連で完全に忘却してたのがほたる姉さん(w
なんか、社会人やってるイメージが全く湧かない(失礼
かといって学生かと言われると…
絵か音楽でもやってるのが一番しっくりくるのだが、職業になっているのかどうかは謎。
638 :
636:02/12/17 06:15 ID:LgG84y44
と、書きなぐっていて思いついた。
ほたる姉さんは今は芸大で絵を描いていて(抽象画だよな、絶対)
将来、千鶴姉さんと共同で絵本作家をやるというのはどうだろう。
なんか、どっかで見たような設定だがキニシナイ!
朝っぱらから妄想延々とスマソ
智萌姉さんは……ほら……
呪い屋とか、興信所とか、陰陽士とか。
……やめて、もう言わないから槍でつつかないで。
奈々姉さんは劇団所属+フリーターとか
>おまいらの(脳内)設定では、お姉ちゃんズは普段何をしてますか?
例によって1〜2人の姉&弟という妄想で毎回モノを書いてるので、
基本的に高校二年生とか三年生とかだったりしてます。
遥姉さんは保育士目指してる(専門学校生)、なんて書きましたけど。
ワタシの脳内では大概みんな学生。
礼子姉さまがクラス委員だったり、麻琴姉さんの色々な噂が流れてたりと。
シチュエーション次第ですが。
奈々姉さんや亜紀姉さんはどうも年齢が近いってイメージがありますね。年子というのもまた萌え。
…とまぁ、色々なパターンを考えることができるのがまた楽しいですな。
>638
>ほたる姉さんは今は芸大で絵を描いていて(抽象画だよな、絶対)
千鶴姉さまや弟辺りのスケッチぐらいは何枚か描いてそう、と思ったのですがどでしょ。
案外、あすかも抽象画の心得がありそうな気が。
同人は趣味と実益兼ねてて、前衛絵画は全くの趣味でやってそう。
「弟は赤よ、赤なのよっ! それも燃えるような赤、たぎる血のような激しい赤よっ!」
とか本人にしか理解できないワールドを持っていそう。
ところでおまいら、世間じゃ妹汁がややヒットで肩身が狭いが
最近のエロゲの姉キャラはどうかね。
>633さん
何が似合うかな〜? 転載させていただきましたー
>643さん
姉と妹は生物学上分類が違うそうです。
DNAから違いますよ?
規制がきつくなったのかな……
>>645 その記事、「年長者」という切り口で「姉キャラ」を規定しているね。
確かに要素としては被るけどこのスレが求めてる姉キャラ像とはずれてる気がする。
聖と芹香なんか個人的には姉キャラとは思えないし。
(聖は「ヒロインの」姉であって主人公との関係性が皆無だし、芹香は先輩という別種のジャンルではないかと)
こうしてみるとあやめ姉さんの最強ぶりが改めて実感できるな。
姉キャラを理解したかったらその特集10回読むよりあやめシナリオ1回やるべきだ(w
・・・・ダメだろう、この記事は。
いつどこに載ったのか知らないが、まずチョイスが滅茶苦茶だ。
PALETTEなんて何年前のゲームだよ・・・・
だいたいあれ、ゲーム内では義姉でなく従姉と記述されていたはずだが。
なんにせよ姉キャラなら他に選ぶキャラはいるだろうに・・・・
あやめ姉ちゃんとか(w
もうすぐお正月ですね。
と、言いつつSS職人様に正月SSをおねだりしてみるテスト
>646>647
おまえら、涼香おねえちゃんじゃ不満なのっっっっっっっっっっっ!? と小一時間(略)
>>643 とりあえず、声付きで帰ってくる青葉姉に期待。
>>649 どちらの姉も大好きですが何か?
つーかついでに鈴ねえもいれてほすぃけどw
君の赤い鼻は、周りから見ればただの笑いもの。
でも、それを必要としてる人はいるんだよ?
【??】『さて、お仕事ですよ。』
【??】『僕には、わかりかねますね、あなたが何をしたかったのか?』
【??】『私達が与えられるものなんて、ほんの些細なもの、そう思いませんか?』
【??】『そんな!? 自分の存在を否定しないで下さいよ』
【??】『私達はただのシンボルでいいんですよ? ただ消えてしまいそうだった
から手助けしただけですよ?』
【??】『……寂しくないですか?』
【??】『みんな、いろんなものを与え合う、与え合えるんですよ? 私達はその
シンボル、それでいいじゃないですか』
-----------------
君をしかりつける。
君を甘やかす。
君をみつめる。
君を惑わす。
君を苛める。
君を泣かす。
君にほほえむ。
そして君は?
たとえそれが、疑心暗鬼だったとしても、押し付けられたものだったとしても、
強請されたものでも、君の選んだ答えは……
『12月24日』
その日は朝から慌しかった。
弟は一人で出かけたらしかった。
【あすか】「好都合ね、まぁうちに居ても今日は準備が終わるまで監禁する
つもりだったけどね♪、場所は捕捉してるでしょ? 姉さん」
【智萌】「……ええ……」
だそうです。
私はずっと唯姉さんのお手伝い。
【唯】「ああー、もー、華奈ねえさん!! 卵を片手でわろうとしないでー」
【華奈】「おねーちゃんなんだから……このくらい……」
【陽子】「唯姉さん、これくらいかき混ぜたら良いの?」
【唯】「陽子ちゃんっ、泡だたてすぎっ!!」
------ガチャン
【ほたる】「……あっ……」
【唯】「ふぇー、ほたるちゃん、あぶないから破片触らないでぇー」
唯姉さんがいつもの3倍は動いてるような気がするんですが……
【唯】「礼子ちゃん、暇なら七面鳥しめてー」
【礼子】「……無理です」
部屋の飾りつけとかは麻琴姉さん達が頑張ってるそうです。
麻琴姉さんとはあの日以来ずっと口を聞いてません。
……着太りしてるから無いように見えるんですよ?
耳を澄ますと賑やかな声が……
【絢乃】「お姉様っ!! ちゃんとしてくださいっ!!」
【麻琴】「いいじゃん、こんなの適当で……、ほんと、うちの貧乳ガールズは
うるさいんだから」
【絢乃】「……私は……礼子姉様より……ありますっ!!」
【いつき】「うわー、爆弾発言?」
【亜紀】「あははっ、聞こえてたら怒るよー、礼子」
……ただの着太りですよ?
他の姉さん達はずっと部屋にこもってた真緒姉さんと芹奈姉さんの応援に行っ
ています。何をしてるかは……
【あすか】「秘密よ♪ 激萌えなんだから〜」
らしいです。
そんなこんなでパーティーの準備も整いつつある頃。
【あすか】「みんなっ、集合よ♪」
の声で、リビングに集まった。
【あすか】「ふっふっふっ〜、ついにこの『どきドキ・おねえちゃん〜17人の
姉サンタ〜』大作戦の全貌を百実のもとに晒す日がきたわね♪」
【芹奈】「白日よ」
【あすか】「さぁ、真緒ちゃん、前代未聞、抱腹絶倒、美人薄命の衣装を出してっ!!」
【芹奈】「抱腹絶倒、美人薄命は要らないわ」
【真緒】「17着のサンタ服です……芹奈さんと一緒に頑張りました」
【麻琴】「べたね」
【いつき】「べただわ」
【亜紀】「こんなべたなの見たことないね……」
【あすか】「これはただのサンタ服じゃないわ、ミニスカよっ!! ミニスカ
サンタなのよ♪」
【麻琴】「ありがちね」
【いつき】「ありがちだわ」
【亜紀】「こんなありがちなの見たことないね……」
【あすか】「ふふっ、みんな驚きで声が出ないようね♪」
【麻琴】「聞こえてないね」
【いつき】「聞こえてないわ」
【亜紀】「こんな聞こえてないの見たこと……飽きたよ……」
【遥】「でも結構、可愛いねー」
【真緒】「ミニスカなのは、ちょっと……でしたけどデザイン的にしっくり来たんで」
【華奈】「これがおねーちゃんのあこがれ、サンタ服ですねー」
【唯】「ふぇっ、このエプロンついてるのは私の?」
【千鶴】「ほたるちゃんのは羽がついてますわね」
【ほたる】「……うん」
【真緒】「皆さんのイメージごとにデザインを考えてます」
【あすか】「細かいそれぞれの解説は省略するけど、それは読者さんの想像に
お任せしますね♪」
【陽子】「誰に言ってるの? あすか姉さん?」
【あすか】「ごめん、今、受信中だから♪」
【智萌】「……さすがね……あすか」
【奈々】「へぇー、結構こってるんだねー」
【絢乃】「でもミニスカは……」
【芹奈】「サイズもそれぞれぴったりに合わしてます」
【あすか】「ふふっ、智萌ちゃん提供おねーちゃんデータベースでナイスバデェーの
麻琴ちゃんからほそいうすいぺったんこの礼子ちゃんまでぴったりよ♪」
【礼子】「なっ!?」
【響】「……私も……着るの?」
【あすか】「うふふっ、これであの子はもう、おねえちゃんの虜よ♪」
着替え中
一部抜粋
【遥】「うぅー、少し胸がきついよー」
【真緒】「姉さん、それ、麻琴姉さんの……」
【麻琴】「……っ!?」
以下省略
………………
…………
……
【智萌】「来たわ……帰って来る……」
智萌姉さんの不思議な能力? で弟が帰って来ることがわかった。
準備は万端、みんなそれぞれのサンタ衣装に身を包み弟を待ち構えていた。
私達の目的は……なんだったっけ?
【智萌】「近いわ……もう……」
……そうそう、サンタを信じない弟に……
【智萌】「扉が……開くわ……」
……信じさせて……それで…………??
うちに入ってきたのは……『サンタさん』だった。
【弟】「メリー……って、へっ? なんで姉ちゃん達……サンタ?」
【姉達】「……」
そこには18人のサンタが居た。
【いつき】「あすかちゃん大変よ!? 予想を上回る展開よ?」
【あすか】「……あ……たしは……」
【唯】「……ふぇ?」
【弟】「どっ、どうして姉ちゃん達、サンタなんだよ!?」
【芹奈】「それは……何故でしょう?」
【絢乃】「芹奈姉様、確かサンタをこの子に信じさせるためですよ?」
【遥】「えっ? 違うよ? この子を虜にするためだよねー、あすかちゃん?」
【あすか】「……そん……な……」
【陽子】「どうしてそんな格好なの?」
【弟】 「……だって……姉ちゃん達サンタ信じてるんだろ?……だから……
俺がサンタになるしか……」
【亜紀】「うわー、短絡的……」
【弟】 「……なんだよ姉ちゃん……だって……だって」
【華奈】「……おねーちゃんはちょっと感動しましたよー」
【ほたる】「……かわいい」
【千鶴】「そうですね、ふふっ、でも計画とは大分違いますわね?」
【あすか】「……きみが……」
【真緒】「でも、私は最初からこの計画の意図がわからなかったんですが……」
【奈々】「そうね、私もー」
【弟】 「大体計画ってなんだよ!? やっぱり罠だったのか!?」
【礼子】「それは……ね、あすか姉さんが……」
【麻琴】「……あれっ? あすか? どうしたの?」
【智萌】「……あすか?」
【あすか】「……だい……すきです……」
【姉達】「……!?」
【あすか】「……あっ、あの、計画どおり……よ……」
結局、今までの過程はなんだったんだろう?
【あすか】「電波よっ!? 奴があたしを……」
姉さんがそんなことを言い、すべては有耶無耶なまま。
でも、その日は、今までで一番楽しいクリスマスだった。
君が考え、君がくれた行為は私にとって私達にとって素敵なものだったから。
君のくれるもの、私たちの与えるもの。
そして、楽しい時間は、まるで永遠に続くように思えた
。
いつもの通り、いつもの家族、いつもの姉弟。
ただその日は特別な日だっただけで。
何も変わらない。
そう、私達が君を囲む。
ここがすべてで、すべてがここで。
「あっ、雪……」
雪に気づいたのは降り出してから随分。
白色に染まる空、白色に染まる庭。
最初に気づいたのは、誰だっただろう?
誰が誘うともなく私達は庭に出て雪を見ていた。
【智萌】「……初雪ね……」
【あすか】「すべて計画どおりね……ふふっ」
【真緒】「サンタさんからの贈り物ですねー」
【亜紀】「おおー、雪なんて一年ぶりに見たよー」
【奈々】「……亜紀ちゃん」
【千鶴】「あっ、流れ星ですわ」
【あすか】「……??……そっ、それも計画どおりよ……ふふっ」
【弟】 「なんで、雪が降ってるのに星なんか見えるんだよ?」
【華奈】「なんかへんなかたちだねー」
【絢乃】 「流れ星ってもっと速いんじゃないですか?」
【芹奈】「へぇー、最近の流れ星はそりが付いてるのね」
【礼子】「まさか……あれは?」
【ほたる】「……さんたさん」
【遥】 「サンタさんだねー」
【あすか】「えっ!? ちっちがうよっ、みんな騙されちゃダメ、あれは……」
【唯】 「すごーい、サンタさんだー」
【陽子】「かっこいい」
【麻琴】「……うわー」
【いつき】「なに言ってるののみんな、あれは、……えーと……UFOよ!」
【あすか】「ちがうよっ、あれは電波よ!! ついに来たのよっ!! あたしを迎えに!!」
【響】 「……綺麗……」
18人のサンタクロースはずっと雪の降る空を見ていた。
ずっと見ていた。
完結? しましたー クリスマスっぽい? お話。
本当は全4話の予定が3話目が長くなりすぎて5話になっちゃいました。
電波まみれですねー、すみません。
長々と失礼しましたー
でわー
>662
生贄キタ━━(゚∀゚)━━(∀゚ )━━(゚ )━━( )━━( ゚)━━( ゚∀)━━(゚∀゚)━━!!!なあすか姉さんとほたる姉さんのシーンもきぼんしてみるテスト。
…確かに乳は出てるわ剥いでるわこりゃー誤解される光景だw
ところで>651は涼香おねえちゃん=すずねぇ、という事を知らないのか。
それとも鈴ねえというお姉ちゃんがいるのか?
詳細キボソ。
>663
すずねえと鈴姉は別ですよ
フローラリアっつぅゲームのヒロインの一人に麻生鈴音ってキャラが
生贄キタ━━(゚∀゚)━━(∀゚ )━━(゚ )━━( )━━( ゚)━━( ゚∀)━━(゚∀゚)━━!!!はどんな感じなんだろう(′Д`;
とんでもない顔してるのか…ほたる姉さんが引くくらいに
>>653-660 大作お疲れ様ですた
この勢いでお正月SSキボンヌ!
ところでオパーイの大きさは
遥>麻琴>・・・・・・・絢乃>礼子でつか
あと、ミニスカサンタの俺的イメージ
麻琴 ビキニサンタ
響 黒サンタ
絢乃 鞭サンタ
>>662 キタ━━(゚∀゚)━━(∀゚ )━━(゚ )━━( )━━( ゚)━━( ゚∀)━━(゚∀゚)━━!!!
SS保管サイト更新しましたよー
>662さん
素敵な絵転載させていただきましたー
>665さん
黒サンタはいいかもですね。
正月は……私、お仕事ですー。ああー休みたい。
クリスマスネタ最終話、少し長すぎたためカットした
部分も転載しました。
お暇があれば見てください。でわ。
>>625 最初のイメージとは大分お姉ちゃん達のイメージが変わりましたね。ここのSSを見て(激しく良い意味で)
私のイメージだと絢乃姉さんは年子、ほたちづは2個上、奈々亜紀姉さんは3個上で高校生
いつき姉さんはフリーター、あすか姉さんは言うまでも無く同人作家、芹奈姉さんは大学生
遥姉さんは無職で主婦みたいな役割と判断してまふ(洗濯とか)
>>667 最初のイメージと違うって
遥姉さんの巨乳とか、礼子姉さんの貧乳とか?(W
弟のクラスメートには、これまた妹たくさんのやつ(CV三浦某)がいたりして
うそですごめんなさい石を投げないで
巨乳というと。
やっぱしノーブラでオーバーオールとか…?
いや貧乳もそれはそれで隙間が…。いや巨乳も横乳が…。
>>671 セックスファンタジー、セックスドラマか。
エロゲ製作の方法論に無い思想だな。
エロゲにとってはセックスはストーリーの帰結の一つだから、
セックスからストーリーを捻り出すなんて作り方をしたものを見たことが無い。
ポルノメディアとしての立ち位置の違いだから優劣の問題ではないけどな。
…え、見る場所が違う?
フランス書院に関していえば
創刊から10年以上、妹ものがほとんど出ていなかったことからの結果と思われ。
初期に何冊かあったけど売れなかったんだろう。
一時期ロリ系(妹、父娘含む)やハードSMはマドンナという暗黙の了解的棲み分けもあったし。
フランス書院で近親もののラインナップに妹ものが上がるようになったのはここ数年の話。
つまり最近はフランスまで妹に浸食されてきた、という見方の方が妥当。
674 :
671:02/12/21 20:55 ID:l/zTtWzB
「憑き」は俺の中で最強の姉ゲーだ
姉のほかに、ママンも女教師も出てくるし、もう最高
お姉ちゃん達は弟を呼ぶときに、なんて呼んでるのでしょうか?
殆どのSSでは“弟”と呼ばれていますが、実際に面と向かって
「お〜い弟!」とか呼ぶ人っていないですよね。
そこで、お姉ちゃんの弟呼称と言うものを考えてみました。
とりあえず、弟の名前を2ちゃんねる管理人から借用し
「ひろゆき」と仮定しました。
@名前そのまま ひろゆき
Aくん付け ひろゆきくん
Bちゃん付け ひろゆきちゃん
Cさん付け ひろゆきさん
D前2文字 ひろ
E前2文字+くん ひろくん
F前2文字+ちゃん ひろちゃん
G前1文字+くん ひーくん
H前1文字+ちゃん ひーちゃん
某妹企画みたいな「そんな呼び方する奴いねーよ」的なものは排除して、
9パターン挙げてみました。
カタカナや漢字等の表記方法を変えると、もっと増えると思います。
これがゲームなら“あなたの名前を入れてください”という画面が
最初に出ることでしょう。
お姉ちゃん達がそれぞれどの呼び方をするのでしょうか?
I前2文字+前2文字 ひろひろ
追加キボン
J前2文字+ぽん ひろぽん
追加キボン(゚∀゚)アヒャ
K前2文字+っち ひろっち
オレが同僚に「名字+っち」で呼ばれてるから(W
L前1文字+っ+後1文字+ー ひっきー
ウツダシノウ
いや、ネタ抜きにしてこういうのもありかなと
______________
/:\.____\
|: ̄\(∩´∀`) \ <先生! クリスマスプレゼントにほたる姉さんによしよししてもらうたいです!
|: |: ̄ ̄ U ̄:|
682 :
炎多留:02/12/23 07:59 ID:CBZ2csxO
ょιょι
せっかくのクリスマスなら、いつも厳しい絢乃に甘やかされたい。
慣れないコミュニケーションに顔真っ赤にさせて照れまくる絢乃。
耳掃除とかしてもらって「う、動くんじゃないのっ! 危ないでしょ!」
とか妙にプリプリされたり。萌え。
>>676 B東鳩?
Fほたる姉さんに使って欲しい呼び方
「・・・・・・ひろちゃん・・・・・・」
>>680 頭が「ひ」だと不可だが、それ以外ならありでしょう。
685 :
ファルコン:02/12/24 23:35 ID:0XZd+A1M
初めて書いた小説?です。長くて、お口に合わないかもしれませんが
お付き合いください。
弟:英樹(ひでき)18歳、高校生、姉と二人暮し。
姉:優美(ゆみ)21歳、短大卒のOL、化粧品メーカーの広報
父・樹(いつき)、母・美紗(みさ)
題名は『BIRTH DAY』と『ある聖夜の姉弟(ふたり)』の2作です。
686 :
BIRTH DAY 1:02/12/24 23:39 ID:0XZd+A1M
9月のある日曜日。オレは少し遅く起きた。
とりあえず階段を降りて顔を洗い、ダイニングへ向かった。
「おはよー、英ちゃん」と笑顔で姉の優美が迎える。
オレは少しドキドキしながら
「うっ、うん、おはよう」と返した。
ちょうど優美姉さんが朝食の準備を終えたところだった。
「今、朝ご飯できたところだから食べましょう。席について」
「今日は、魚にダシ巻き卵か。うまそう。優美姉さん、みそ汁の具は?」
「英ちゃんの大好きなトウフに油揚げに長ねぎよ。」
「マジ?やったー。ねぇ、早く食べよう。」
「「いただきま〜す。」」
「どう?」
「うん、うまいよ。姉さんの作るものなら何でもうまいよ」
「ほんと、でも何でもって誉めてるの。なんか適当っぽいなぁ」
「違うよ、ホントに優美姉さんは料理が上手いから全部おいしいんだよ」
「ふふふ、わかってるわよ。いつもあっという間に食べてくれるのを見てるから」
などと、軽口を叩きながら朝食を食べ終えた。
687 :
BIRTH DAY 2:02/12/24 23:41 ID:0XZd+A1M
食べ終わった後、オレは洗濯機をまわすと、ソファーで新聞を広げている。
優美姉さんはキッチンで洗い物をしている。
オレ達には両親がいない。3年前に交通事故で他界した。
姉さんは高校3年、オレは中学3年の時だった。保険金や慰謝料があったので
不自由なくやってこれた。
しかし、オレ達は話し合って、保険金には手をつけずなるべく生活費は
慰謝料とバイトで暮らそうと決めた。そして、入学などおめでたいことに
保険金を遣おうと話し合った。
当時、優美姉さんは短大、オレは高校とすでに互いの進路は決まっており
すぐにでもバイトを始めようとした。
だが、姉さんはオレに「高校に入ったら部活もあるんだからバイトはいいよ」と
気を遣ってくれた。オレがサッカーを好きなのを姉さんは知っていたからだ。
結局、姉さんだけに頼るわけにはいかないと長期休暇の時のみのバイトを
やるということで納得してもらった。
それ以来、お互いに助け合いながら暮らしてきた。スポーツ面を見終わり映画情報をみていると突然後ろから
「あー、この映画まだやってる〜」と姉さんが覗き込んできた。
「ふーん、これおもしろいの?」
「面白いというより感動するらしいよ。・・・今日までか。見たいなー」
・・・姉さんのこと誘ったらOKしてくれるかな。
「じゃあ、彼氏と行って来たら」
うわ、何言ってるかな、オレ。折角のチャンスを。
「彼氏なんていないもん」
そうなのだ。優美姉さんはオレから見ても美人だし、人当たりもいいと
思うが、なぜか浮いた話を聞いたことがない。不思議なことだ。
告白ぐらいされていると思うのだが、付き合った様子はない。
「・・・そ、それなら、オレと行く?」
「ホントっ!行く行く。じゃあ、早く用意しよう」
そういうと姉さんは洗濯物を干しに、オレは着替えてから掃除を
すませて駅前に出かけた。
688 :
BIRTH DAY 3:02/12/24 23:45 ID:0XZd+A1M
駅前のシアターホールについてみるとちょうど11時の回が始まる時間だった。
邦題『悲恋』という映画で一応外国の映画だ。
内容は簡単に言うと第3次世界大戦頃の話で義理姉弟が結ばれるということだ。
姉弟は互いに好意を抱いているが義理であるが故に家族の絆を大切にしていて
また、相手に拒まれた時に前のような姉と弟の関係に戻れないこと
を考えてしまい告白できずにいる。
そんな中、父と弟がついに徴兵され、明日家を出なければならなくなった
ことで、前日の夜についに姉と弟は結ばれることになる。
姉弟は長年の思いをぶつけるかの様に明け方まで抱き合い
翌日、弟は出兵していき戦死したところでENDだった。
オレは肘掛に手を置いて見ていたが途中で何か柔らかい物が
のったことに気付いた。
それは優美姉さんの手だった。僅かながら震えているので
顔をチラッと見ると姉さんは涙を流していた。
オレはドキッとしながらも姉さんのもう片方の手にそっとハンカチを握らせた。
オレは映画の二人がうらやましかった。
義理である以上悩みもするが結局は結ばれても誰も文句は言わない。
でも、オレと優美姉さんは実の姉弟だ。どんなに望んでも
モラルに反してしまう。おそらく、オレの片思いだろう。
姉さんは唯一の肉親、かわいい弟ぐらいにしか見てくれないだろう。
そう思うとなんだか悲しく思えた。「なんで『姉』なんだろう」と。
689 :
BIRTH DAY 4:02/12/24 23:47 ID:0XZd+A1M
映画は終わり、エンドロールが流れている。
ポツポツと出ていく人もいるがオレは最後まで見るのが好きだ。
ゆっくりと余韻に浸りたいからだ。
題名らしく弟の死という形で悲しい恋だったと振り返る。
優美姉さんも隣で涙を拭きながら余韻に浸っているようだ。
しかしオレはただ単に浸っているわけではなく、最近ありがちな
エンドロール後の後日談を期待しているのだ。
オレの中ではなんとなく主人公が救われないかと願っている。
・・・案の定画面が切り替わり、弟の墓の前で
姉が「あなたと私の宝物よ」と少し大きくなったお腹をさする
ところで『Fin』の文字がでて館内が明るくなった。
優美姉さんは感動したらしくまた泣き出していた。
オレはそれを見ていて抱きしめたかったがそれはできなかった。
シアターホールをでると優美姉さんは
「英ちゃん、ハンカチありがと。この女殺し」といたずらっぽく言った。
オレは「べ、別に姉さんなんか・・・」と
シドロモドロに返した。
そう言うと姉さんはもう一度
「ありがとね、ヒデはそういうところやさしいね」
と笑顔でいうとおれの手を握ってきた。
腹の減ったオレ達はデパートの飲食街で食事をすることにした。
690 :
BIRTH DAY 5:02/12/24 23:52 ID:0XZd+A1M
最近、上手いと評判のイタ飯を食べることにした。
「英ちゃんはハンバーグでしょ?」オレが小さい頃からの大好物だ。
「良いだろ、別に。」
優美姉さんはスープ仕立てのパスタだ。
「・・・じぃ〜・・・」
「・・・?何見てるのよ」
「ん、いや、スプーンとホークの使い方が上手いなーって」
「そう?」
「うん、スプーンとホークでクルクルって。オレもやってみるけど
いつも上手くいかなくてさ。何かコツでもあるの?」
「別にないと思うけど。英ちゃんちょっとやってみなよ」
と優美姉さんがオレの方へ皿を差し出した。
691 :
BIRTH DAY 6:02/12/24 23:53 ID:0XZd+A1M
「・・・えーと。こうやって・・・」
パスタのなかにいきなりスプーンとホーク突き刺し
そのまま、クルクルまわしているオレ。ほとんどのパスタが絡み
まるでダルマだ。
「あれー。・・・な、上手くいかないでしょ」
「ふふふ、違うよ。スプーンとホークでちょっと引っ張ってから
その分だけクルクルするんだよ。」
といいながら優美姉さんが見本を見せた。
「・・・」
「よし、もう一度やってみて」
「えーと、始めに少し引っ張り出して、クルクルっと・・・おお、できた。」
「そうそう、うまいうまい。はい、ご褒美」
と言いながら姉さんは俺の手からホークを取ると
「はい、アーン」とパスタを俺の口の前に運んできた。
「い、いいよ。」
「いいから。はい、アーン」
仕方なくオレは「アーン」と口をあけてそれを食べた。
・・・はっ!もしかして今、オレ、姉さんと間接キスしたのか。
やべー、ドキドキしてきた。うれしー。そういえば
優美姉さんは気がついているのか。
チラッと見てみたが何もなかったような顔をしている。
まあ、いいか。
・・・・今のってヒデとの・・・間接キス・・・だよね。
その後何事もなかったかの様に食事が進んだ。
692 :
名無しさん@初回限定:02/12/24 23:55 ID:tCxdL4K4
693 :
BIRTH DAY 7:02/12/24 23:55 ID:0XZd+A1M
食事が終わって、少しデパートを見ていこうということになった。
優美姉さんの洋服を見たり、オレの靴をみたり、玩具売り場にも
立ち寄った。姉さんはいい年の癖にドラえもんのぬいぐるみが
気に入ったようだ。先に進もうとするとこの世の終わりが着たかの様な
目でオレを見てきた。オレはこの目に弱い。
今日は時計ともう一つ秘密の物を買いたかったのでムダ遣いはしたくないのだが、
値段を見るとあまり高くないので
「・・・わかったよ。買ってやるよ」
「本当!ありがとう。英ちゃん、大〜好き」
と姉さんが抱き付いて来た。ふくよかな胸の感触が伝わってくる。
優美姉さんて結構胸大きいんだ・・・。
「・・・イイ買い物したかも・・・」とオレはつぶやいた。
オレ達は時計売り場にいる。
「このG,B(グレース・ファブリオ)の懐中時計ください。」
店員さんがショーケースから取りだし、裏で包装してくれている。
「・・・英ちゃん、懐中時計なの?」
「うん。イイ感じでしょ。あの音と竜頭が良くてね。
ちょっと高いけど一生大事にできるものだからね」
「そっか、だから夏休みにあんなにバイトがんばってたんだね」
確かに、この時計の為にがんばっていたが、
頑張っていた本当の理由はまだこの後にある。
「お待たせしました。」と店員さんに声をかけられオレは支払いをする。
優美は隣で英樹を微笑みながらみつめると
「あなたの流行に流されないで自分を持っているところ・・・好きよ」
と英樹には聞こえない声でつぶやいていた。
694 :
BIRTH DAY 8:02/12/24 23:56 ID:0XZd+A1M
デパートの玄関口までくるとスーパーで夕飯の買い物をして帰ることになった。
「オレ、トイレに行って来るから姉さん先にスーパーに行っててよ」
と言い、姉さんと別れた。
オレはトイレには行かず、1Fのアクセサリー売り場にきた。
「う〜ん・・・これ見せて下さい」
と店員に言って、ケースから商品を出してもらった。
十字架の真ん中にハート型のリングが付いている小さなネックレスだ。
「うん、これ下さい。プレゼントにしたいんでラッピング
お願いできますか?」と尋ねる。
「かしこまりました」
「あっ、それとメッセージカードありませんか」
「それでしたら、こちらのカードの中から好きなのをどうぞ」
「ありがとう。」と言って薄く書かれたバックプリントに気付き
迷うことなく、天使に縁取りされたカードを選んだ。
カードにメッセージを書きこみ、後は渡すだけだ。
「これで良し・・・喜んでくれるかな。」とオレはつぶやいた。
「大丈夫ですよ、きっと彼女さんもよろこんで下さいますよ」
と店員に言われた。
「ははは、そうですよね」と言いつつも内心複雑であった。
その後、優美姉さんと合流して買い物を済ませて家路についた。
家に着くと姉さんはキッチンで夕食の支度を始めた。
オレは部屋に戻りプレゼントを机にしまうと受験勉強を始めた。
695 :
BIRTH DAY 9:02/12/24 23:58 ID:0XZd+A1M
今日の夕食は優美姉さんの好物ばかりだ。
買い物の時オレのリクエストを聞いてきたが大抵毎日の夕食は
オレの好物が中心なので、たまには姉さんの好物をということで
メニューが決まった。いつもよりニコニコしながら
姉さんは夕飯を食べていた。とても満足そうだ。
夕食後、オレはさっさと風呂に入り、姉さんと食器の片付けをやり、
自室で、また勉強している。優美姉さんは今、風呂に入っている。
机に向かっていると
・・・コンコン
「入るよ?」と扉の向こうから姉さんが呼びかけた。
「どうぞ」と言うか言わずかのうちに優美姉さんが入ってきた。
「何?どうかした、姉さん」
「うん、また本が読みたくて。貸してくれる英ちゃん」
「いいよ、好きなの持っていって」
姉さんは結構オレの部屋に本を借りにくる。小説や雑誌、マンガまで
読みにくる。姉さん曰く、「自分のはもう読みきっちゃったの」
とのことだ。もちろんオレに断る理由はない。オレがまた机に向かうと後ろから
「これがイイかな」とつぶやいているのが聞こえた。
しかし、いっこうに扉の閉まる気配がない。
仕方なく後ろを振り返ると、オレのベッドに寝ながら本を読んでいた。
「自分の部屋で読めば良いのに」
「イイでしょ。それとも・・・じゃま?」
「そっ、そんなことはないよ」(むしろラッキー)
「ありがと、英ちゃん。静かにしてるね」
と優美姉さんはまた本に向かい、オレは勉強に戻った。
696 :
BIRTH DAY 10:02/12/24 23:59 ID:0XZd+A1M
風呂上りの姉さんのイイ香りが部屋を満たし、オレは心地よかった。
でも、同じボディーソープなのにこんなに香りが違うなんて
不思議だ。おそらく姉さんだからこんなにイイ香りなんだ。と
余計なことを考えながらもいつもより勉強がはかどっていたのは不思議だった。
そんなこんなで深夜の1時半をまわっていた。
今日の範囲は終わり、明日も学校があるのでそろそろ寝ることにした。
そう言えば、姉さんは部屋に戻ったのかと思いながらベッドに向くと
そこには優美姉さんが気持ちよさそうに寝息をたてて、眠っていた。
「姉さん。自分の部屋に戻らないと。姉さん」
と声をかけ起こそうとするが優美姉さんは起きない。
「・・・全く、気持ち良さそうに」
あまりに気持ちよさそうなので起こすのが忍びなくなり、
仕方なくそのまま寝かせることにして、布団をかけてあげた。
「さてと、オレはどこに寝るか。・・・いっしょに寝ても構わないよな。
姉弟だし、別に変じゃないよな。姉さんが寝てるのが悪いんだし」
と考え布団に入ろうとすると、なんかドキドキしてきた。
「・・・でも朝起きた時オレが隣にいたら、姉さんイヤがらないかな。」
そう思うとやっぱりいっしょには寝れなかった。
仕方なく、静かに押入れから掛け布団を取り出し、クッションを
枕代わりにして床で寝ることにした。
オレは寝る前に机の引き出しから、先程デパートで買ったプレゼントを
取りだし優美姉さんの枕元に置いてから眠りについた。
697 :
BIRTH DAY 11:02/12/25 00:01 ID:Zy8yqiF0
チッチッチッ・・・深夜3時
「ん・・・うん、あれ?いつの間にか寝ちゃったんだ」
優美が目を覚ます。
「ヒデは?どこかしら」
と回りを見まわして床で英樹が寝ていることに気付く。
「あらあら、私がベッド取っちゃったから」
とつぶやきながら、枕元の物に気付いた。
「何かしら、コレ?」
と、封を開けるとケースに入った十字架の真ん中に
ハート型のリングが付いている小さなネックレスが出てきた。
はさんであるカードに目を通す。
To YUMI
HAPPY BIRTHDAY.
From HIDEKI
と、天使に縁取られたカードに書かれていた。
「英樹・・・覚えてくれてたんだ・・・ありがとう」
そして、紙面にはバックプリントで薄く、
I LOVE YOU.
と印刷されていた。
「・・・ヒデはこのバックプリントに気付いてたの」
と言いながら床で寝ている英樹を見つめた。優美は早速それを付けてみた。
「似合うよね。英樹の選んでくれた物だもんね。うれしい」
鏡の前でそうつぶやいた。
そして優美は床で眠る英樹の横にひざまづき、もう一度
「ありがと、ヒデ」
と言って、チュッ、と頬にキスをした。
698 :
BIRTH DAY 12:02/12/25 00:03 ID:Zy8yqiF0
翌朝
オレはいつもより早く目が覚めた。
やはり、慣れない床で寝た為だろう。
「何か、柔らかい物があるな」
とオレは何かを抱きしめている感覚があった。
目をこすって良く見て驚いた。
「う、うわー、ね、姉さん。」
「う、う〜ん。おはよ、どうしたの英ちゃん」
「な、な、な、何してるの」
「何って?」
「だ、だ、だからどうしてオレの布団にいるの」
「ふふ、昨日、英ちゃん私に遠慮して床で寝たでしょ。
だから、寒そうにしてたからいっしょに寝てあげたの」
「で、でも」
「それに、このお礼」
と言うとプレゼントしたネックレスを見せた。
そうか、喜んでもらえたか、と思い胸元のネックレスをみて
ビックリした。オレの手が優美姉さんの
ふくよかなおっぱいを掴んでいた。
「う、うわー。ご、ごめん」
と言いながらオレはパッと手を離した。
「ふふふ、謝らなくてもイイのに。
それに・・・英ちゃんならイヤじゃないし・・・」
「えっ」
「ううん、何でもない。さあ、朝の支度しましょ」
と言って、姉さんは自分の部屋に戻っていった。
「・・・姉さんのおっぱい、柔らかかったなぁ」
とオレは掴んでいた右手を見ながらつぶやいていた。 ―了―
699 :
ある聖夜の姉弟(ふたり) 1:02/12/25 00:07 ID:Zy8yqiF0
今日はクリスマス・イヴ。
オレと優美姉さんは二人で美味いと評判の店に来ている。
イヴとオレの合格祝いを兼ねて外食にしたのだ。
誕生日以来、姉さんはプレゼントしたネックレスを
はずしていない。気に入ってくれたようだ。
「メリー・クリスマス&英ちゃん、大学合格おめでとう」
「ありがとう、姉さん。コレも姉さんのお陰だよ」
「私は何もしてないよ。英ちゃんの実力よ」
「そんなことないよ。英語なんてよく教えてくれたし、
家事も分担した以上に姉さんに任せちゃったし。本当に感謝してるよ」
「ふふふ、それじゃ、お粗末さまです。」
オレは一足先に大学を合格した。推薦は取れなかったが
自己推薦で合格できた。自己推薦は大学の指定する高校の成績の基準を
上回る者にその資格が与えられる。推薦と違い、合格率が低い。
試験は大学によって違うが筆記と小論文、面接が主で、筆記より
小論文や面接に比重が置かれる。センター試験と違い個人の学力より
考え方や内面をみて、合否を出す。受験生であまり知られておらず、
学校推薦かセンターか、としか受験生の多くは認識していない。
オレも、たまたま、気付いただけでクラスの皆も知らなかったことに
嘆いていた。オレはこの試験方式を選び、先週合格通知が届いた。
「・・・それにしてもここ、高そうじゃない、姉さん」
「心配しないの、これでも社会人よ。棒ナスが出たんだから」
「ボーナスでしょ。ほかに自分の為に使えばイイのに」
「・・・だって、私が英ちゃんの為に遣いたかったんだもん」
「・・・ごめん・・・ありがとう、姉さん」
「うん、・・・さあ食べよう」
「いただきます。」
「いただきまーす」
700 :
ある聖夜の姉弟(ふたり) 2:02/12/25 00:09 ID:Zy8yqiF0
食事の後オレたちは公園によることにした。
「街のイルミネーション、キレイだったね」
「うん、なんだか、クリスマス、って感じだね」
「姉弟で過ごすイヴってのもなんだかね。
姉さんならいくらでも相手がいそうだけど」
「あら、そう?私は弟とのイヴでも良いけどね」
「ははは、実はオレも」
そう言って、オレたちは近くのベンチに腰掛けた。
「ねえねえ、英ちゃんはいつまでサンタさん信じてた?
私は小学2年までかな。それまで、ずっと信じてたんだけど
友達に、サンタはパパよ、って言われて私は、ちゃんといるもん、
って言ってケンカして、イヴの夜に寝ないで起きてたの。
そしたら、本当にお父さんが枕元にプレゼントを置いていくのを
見てサンタはいないって気付いたの」
「・・・そっか。オレもそれくらいの時に親父がサンタだって
知ったなぁ。親父がプレゼントを持って部屋に入ってきた時に
たまたま目を覚ましてね。あの時は二人して凍ってたけどね」
「・・・そっか。オレもそれくらいの時に親父がサンタだって
知ったなぁ。親父がプレゼントを持って部屋に入ってきた時に
たまたま目を覚ましてね。あの時は二人して凍ってたけどね」
「ふふふ、そうだったんだ。でも、皆、サンタがいないって
気付くのはそのくらいなんだろうね」
701 :
ある聖夜の姉弟(ふたり) 3:02/12/25 00:11 ID:Zy8yqiF0
「・・・オレは今でもサンタを信じているよ」
「えっ、だってさっきお父さんがサンタだって言ってたじゃない」
「うん、プレゼントをくれるサンタはね」
「?」
「オレはね、優美姉さん。ホントのサンタは願い事をかなえてくれる
人だと思うんだ。大抵の人は何か物質的なプレゼントだろうけど、
オレはそういった物ではないことを毎年願っているんだ」
「そっか、そうだよね。ふふふ、英ちゃんって結構ロマンチストなんだね」
「い、いいだろ」
「照れない照れない。それで毎年何をお願いしてるの」
「えっ、そ、それは・・・」
「ほらほら、隠さないで。お姉さんに教えてみなさい」
「す、す、好きな人と・・・両思いになれますようにって」とつぶやいた。
「え、・・・そ、そっか」
そうだよね、ヒデに好きな人がいても当然だよね。
いつまでも、ふたり一緒でいるなんてできないよね。
まして・・・だなんて。サンタさん私のお願いもう届かないよね。
「・・・もういいだろ。・・・どうせ叶いっこないんだから」
「何言ってるの。英樹なら大丈夫だよ。こんなに優しいんだもん。
ふる人なんていないよ。」
「でも、好きになっちゃいけないんだよ」
「人を好きになることは自由よ。その思いをぶつけなさい。
そうしないと、サンタさんも願いを叶えられないよ」
私が失恋した今、せめて英樹の恋だけは実らせてあげなきゃ。
「携帯の番号知ってるんでしょ?今、かけなさい」
「でも・・・」
「いいから」
「・・・うん。」
そう言うとオレはベンチから立ち上がり
ポケットから携帯を取り出しコールした。
702 :
ある聖夜の姉弟(ふたり) 4:02/12/25 00:13 ID:Zy8yqiF0
これで、明日からは英樹に恋人ができるだね。
お姉さんなんだから喜んであげなきゃいけないのに
やっぱり・・・さみしいよ、ヒデ。
♪〜♪〜〜♪〜〜〜
・・・私の携帯がなってる。
「こんな時に誰かしら。ハイ、もしもし」
「・・・オレだよ」
「英ちゃん?何いたずらしてるの。
ちゃんと好きな人に告白しなきゃダメでしょ」
「・・・だから・・・姉さんなんだ」
「えっ」
「だから、オレ姉さんのことが・・・好きなんだ」
「・・・ウソ」
「ウソじゃないよ。小さい頃からずっと好きだったんだ。
優しくて、いつもオレのこと見ていてくれて、一緒に喜びや悲しみを
分かち合ってくれて。・・・そんな姉さんのことが好きなんだ」
「・・・」
「でも、家族だから、姉弟だから好きになっちゃいけないって。
いつも一緒にいて嬉しかったけど辛かった。どうしてこんなに近いのに
こんなに遠いんだろう、どうして姉弟に生まれたんだろうって思ってた。
でも、もう我慢できなかった。自分を偽れなかった」
「・・・」
「・・・ごめんね、姉さん・・・こんな気持ち悪いこと言って
こんな弟なんてキライだよね。・・・もう迷惑はかけないよ」
703 :
ある聖夜の姉弟(ふたり) 5:02/12/25 00:15 ID:Zy8yqiF0
「・・・わたしも」とかすれる声で言った。
「えっ」
「私も・・・ずっと英樹のことが好きだった。がんばり屋さんで、優しくて、
まっすぐで、いつもそばに居てくれて、そんな英樹のことが・・・好きなの」
そう言い終わると優美姉さんは、グスグスと泣き出した。
そんな姉さんが愛しいくて、オレは姉さんの肩を抱きしめた。
「・・・優美姉さん」
「グスっ、・・・もうお互いに我慢しなくても良いんだよね」
「うん」
「これからもずっと一緒にいられるんだよね」
「ああ」
「・・・よかった。」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・」
オレたちは、ジッと顔を見合わせる。
そしてオレは
「・・・如月英樹は・・・如月優美を・・・愛しています」
そう言うとオレは姉さんの唇に、オレの唇をやさしく重ねた。
一生で忘れることのない一瞬だった。
「・・・サンタさん、本当にいたんだね」
「ああ」
「私のお願いも聞いてくれたみたいだし」
「姉さんのお願い?」
「うん・・・ファースト・キスは英ちゃんと、って」
「オレも初めては優見ねえさんと、って思ってた」
そうして人生2度目のキスを交わした。
・・・どれだけ長い間そうしていただろう。
気がつくといつの間にか雪が舞っていた。
まるで、オレたちを祝福してくれるかのように。 ―Fin―
704 :
ファルコン:02/12/25 00:17 ID:Zy8yqiF0
いやー、まったく稚拙ながら終わりました。ありがちな内容だったり
視点が誰だか分かり難かったり、はたまた、某マンガのセリフを
拝借したりと出来損ないですが、最後まで読んで下さった方々、多謝。
処女作ですが書くのって難しいですね。
省けなかったり、ネタを使えなかったり散々でした。
皆様の逆鱗に触れませんでしたら、感想をお聞かせ下さい。
もちろん、罵倒、暴言などは覚悟していますです。ハイ。
エルシスの流れを壊したようですみません。
グッジョブ!
ただしsageてくれ
イイ!よそ見をしない王道の姉弟SS久々で逆に久々で新鮮
元々こういう姉キャラが(・∀・)イイ!!ってのを語るスレだし、エルシス以外のSSだって信仰してます
姉萌と背徳のコンボをアリガトウ!!
☆アネもネ/PINE 8800円
学生で神宮に住む主人公は帰宅途中正義の宇宙人が瀕死の重傷を負っているところに出くわした。
その宇宙人は地球侵略を狙う宇宙人の存在を知らせ、撃退を頼むとの言葉を残し絶命してしまう。
うーーんと思いながら家に帰ると5人姉が居るはずが・・・6人いる。しかしどの姉にも見覚えが。
果たして・・・
姉萌1000%AVGだそうな
>704
(・∀・)イイ!! というか良過ぎる。萌えです。
…今更えるしす17人のお姉ちゃんと弟達(クリスマス仕様)なSSを書いてますが。
…時期はずれになってしまったのが残念。
>708
俺のクリスマスは±半年なので、OKです
ぜひ書いてください。
職人様の降臨を期待しつつ保守sage
12月24日――
「ほら、はやくはやくっ!」
「ちょっ、待ってよ姉さん――!」
商店街を、いくつもの袋を持った少女と、幾つもの荷物を抱えた少年が駆け抜けて行く。
二人は一つ離れた姉と弟。
姉はコートにマフラー、そして自らのトレードマークと自負する頭に付けたカチューシャ。弟の方は、抱えた荷物のせいではっきりとしない。
「ったく、親父が戻ってくるからって、うれしそうなんだから……?」
辺りを見渡すと、姉の姿は無い。
「あれ? 姉さん?」
慌て過ぎて、置いていかれたらしい。
「おーい、奈々姉さーん」
呼びかけるも、人の群れに阻まれ、見えない所まで声は届きそうにない。
「……参ったなぁ」
「ここは――さっき通ったか」
覗いたブディックの中では、女性が男性に服を当てている。
「……いないようだなぁ」
弟は、走り去った。
さて一方。
「ね、これなんかどう?」
「…………」
「うん、似合う似合う」
「いやあの、あきねぇ……」
「どーしたの? あ、これがいいの?」
「いや、そうじゃなくってさ――」
見れば、彼女の隣には山と積み上げられた『これなんかどうかな?』の道を辿った衣服類が。店員の表情もかなり引きつっている。
「そのくらいにしといてよ。俺は別に、構わないからさ」
「ぁ……そうなの? ご、ごめんね?」
途端にしゅんとしぼんだ姉を見て、彼女の弟は。
「いや、べつに……あきねぇのプレゼントが嫌っていうんじゃなくってさ」
その言葉に、彼女は暫く沈黙していたが。唐突に、
「……あっ!」
閃いた顔になり。
「そう! そうなの!」
弟は「分かってくれたか」と思ったが。
「手作りがいいんだ!」
分かっているかどうかは妖しかった。
「いや、そうじゃなくって、無理してプレゼントしてくれなくても……」
「もう、何言ってるの。編物は、お姉ちゃんにお任せっ」
そう言い、額を小突いた。
「奈々姉さーん」
姉を探す弟は、喧騒の中に呼びかけるが返事は無い。
「きゃっ!」
よく前を見ずに走っていたためか、誰かにぶつかってしまい。
「っと……大丈夫ですか?」
荷物を起き、ぶつかったとおぼしき女性に声をかける。
「……ええ、大丈夫。どうもありがとう」
「何処か怪我とか?」
その言葉に女性は微笑み、
「その辺りはご心配無く」
ぶつかった元凶はほっと一息をつき。
「そっか。それじゃ。どうもすいませんでした」
荷物をもう一度持ち直し、少年は走り出す。
「…………」
見送った後。
「……さて、うちの弟は」
辺りを見まわせば。少し離れた所で、何やらしゃがみ込んでいる。
「どうしたの? 早くなさい。……もぅ、クリスマス当日に買い物なんて馬鹿らしい事を、あなたが今まで買い物を忘れていたから私が態々付き合って――」
と、言い聞かせるようにしながら行けば。
「……その子は?」
見慣れぬ少女の姿があった。
しゃがみ込んだのは、自分の膝元の少女に身長をあわせたためだった。
「いや……迷子みたいなんだ」
「迷子……?」
少女は泣いている。
「――しょうがないわね」
苦笑。目の前の少年も昔、こんな風に泣いていた事を思い出す。
「姉さん?」
彼の姉は少女の手を取り。
「こんな時に、お母さんを探してあげるのがきちんとした『大人』の役目でしょう? ほら、いつまで座っているの!」
弟に厳しく一喝。
「は、はいっ!」
「姉さーん、奈々さーん、何処ですかー、っとぉ」
気付けば、地下食料品街。
以外と抜けている姉の性格からして。何か買い忘れがあったから、来ているんじゃないか、と思ったのだけども――。
「流石に無い……か」
必要な物の数々は、数日前から揃えてある。可能性としては元々低い。
「何処行っちゃったんだ……?」
食品街を、少年は走りぬけた。
弟がある店の前を走りぬけた直後。――とてつもなく大量の荷物を抱えた少年と少女が店から出てきた。
「……ぁ、ぁの、唯お姉さま」
大荷物を抱えた彼は、下手をすると限界でいっぱいいっぱいそうな表情をしていた。
「さ、さぁ、後はお正月用の海老とかそんな所かしら……?」
唯と呼ばれた少女も、大量の荷物に笑いながら限界さを感じているらしい。
「ずっと……思ってたんだけども。今日はクリスマス用品だけで良かったんじゃないかな? お正月のモノまで揃えなくても……」
「ぇ……? そ、そぅ?」
と、その時。彼女のバランスが崩れかかった。
「ぅわっ……!」
「ね、姉さん……!」
二つの荷物が引き寄せられるように……。
「あ、危ないっ!」
ぶつかりあい。二人はバランスを崩し。
「きゃぁっ!」
「ぅわっ!」
唯に押し倒される格好で、二人は倒れこむ。
「……ぅぁぅ。……だ、大丈夫っ!?」
「ぅぁー……」
辺りには荷物がばらけ散り、自らの弟を押し倒している。
そんな構図が、唯とその弟のの日常だった。
再び外。商店街の入り口。
「奈々姉さーん」
声をかけるも、矢張り返事は無い。
「……しっかし、探すのもこりゃ大変だなぁ」
人の波、波、波。
「こんな中からどうやって探せば良いんだろうなぁ……」
白い溜息は、夕暮れが近づきつつある空に向かい昇っていった。
「……もう一度、見てまわるか」
そう言い、弟は人ごみの中へと入っていった。
その数分後。
商店街に向かって走る、ジャージ姿の二人組があった。
二人は商店街の入り口まで来ると、歩を止め。中の多量の人ごみに驚いた。
「この人ごみをどう走るつもりだったのさ、姉ちゃん」
「どう、って。避けながら」
そう微笑みながら言うが。
「……俺はそこまで反射神経良く無いぞ」
絶望的な顔。
「あー、コレじゃケーキ買うの間に合わない。絶対売りきれる。……陽子姉ちゃんが当日行けば大丈夫だーなんて言うからだぞ」
その言葉に陽子はにかっと微笑み。
「まぁまぁ、細かいことは気にしない。ほら、急ぐ急ぐっ!」
「あ、ちょっと、陽子姉ちゃん!」
と、物凄い勢いで人ごみを駆け抜けて行く。
「……どう追いつけば良いんだょぅ」
入り口を少し過ぎると、ファンシーショップ等が立ち並んでいる。
「――まぁた最初からまわりなおしか。おーい、奈々姉さーん。ぁーもー」
一端、置かれているベンチに腰かける。
「しっかし、滅茶苦茶な数の人だなぁ」
いつもはこんなに混む所なんて見た事無い。
ふと、目の前のベンチに自分と似たような世代の男がぐったりしているのを見つける。その側には、自分のをはるかに上回る量の荷物が。
「大変だな」
その時、やってきた女性が紙袋等を彼の側に置き。さらにその荷物を増やした。
「……色々な意味でご愁傷様だなぁ」
苦笑しながら立ちあがり、再び姉を探しに行く事にする。
一方彼の目の前のベンチでは、このようなやりとりがされていた。
「さー次いってみようじゃないの」
「――ちょっと待て……。こんなに沢山の荷物、一人で持てるかぁっ! 何考えてんだよいつき姉ちゃん!」
彼女は口元に指を当て、
「えー? だって、お父さんお母さんの分とかもあるしぃ」
「……ほー」
「おじいちゃんおばあちゃん従兄弟又従兄弟ひいおじいちゃんひいおばあちゃん……」
「……帰る」
「ぁっ、ち、ちょっとぉっ!」
と、いつきは弟を羽交い締めにした。
「ぐぉっ! 俺は嫌だー! あんな大量な荷物一人で持ちたかねぇー!」
「んもぅ往生際が悪いなぁ」
そう言い、弟の耳元にふぅっと息を吹きかける。
「ぬぉ゛っ゛!?」
「お姉ちゃん、このままあんたに“イイコト”しちゃうわよ? そういう態度を取ると」
弟は顔を真っ赤にし、暫く黙っていたが。
「……わかったよっ」
ばっ、と離れ、山のような荷物を器用に持った。
「……さぁ次は何ですかいつき姉さま」
目には『怒り』が篭っていた。
「――もぅ、帰るわよ」
そう言うと、彼女は弟の荷物を半分奪い取った。
「……大変そーだな」
ふらふらと多量の荷物を持ちながら出口へと向かう二人を見ていたその時。
「ぉゃ……?」
何やら白い物が舞ってきた。
「雪か。こりゃ、早くしないと」
立ち上がり、荷物を持ち。再び走り出す。
商店街の奥へと向かう彼の横を、男女二人がすれ違った。
すれ違った二人は、女性が先を行き。ニ三人分離れて、男が歩いている。
女の方は少し厳しい顔付きをし、男の方は困ったような顔付き。
女の溜息にあわせたかのように、男が声をかける。
「ごめんなさい……姉さん。もう少し急いでいれば、間に合ったかもしれないのに」
「…………」
「目の前に、物凄い勢いでジャージ姿の人が来て。最後の1コ買えなくて」
女の手元には、いくばかの食料が入った袋がぶらさがっている。どうやら、姉と弟で分担して買い物に行っていたらしい。
「あの店のケーキ、楽しみにしていたのに……」
ふと、女が立ち止まる。そして、自らの弟の方を向き。
「良い加減になさい。その程度で私が何時までも怒っていると思うの?」
「で、でも……」
「私は、何時までも事態の解決策を見出せない貴方にいらついているのよ。十七年以上付き合いがあって、そんな事も分からないのかしら? あなたは」
「…………」
「――少々、期待外れみたいね。私の弟としては」
そう言い、弟に背を向け……姉は歩き出す。
「なら、自分で作る!」
姉が立ち止まる。
「ケーキ買う分の予算で材料だって買えるよ。……あの店程にはならないかもしれないけども」
姉が、弟を振り向く。
「――私の評価は、厳しいわよ? あのケーキのために、相応の料理を揃えるつもりだったもの」
「それでも、やる! 姉さんが、喜んでくれるように」
その言葉に、彼女はふっと笑い。
「――私の事? ……もぅ。それじゃ、材料を買っていきましょうか」
自らの弟の横について、食品街に向けて歩き出した
「マズい」
陽が暮れてきた。暗くなるまでに家に着きたかったのに。
「何処だ? 奈々姉さん……」
その時、サンタクロースの格好をした人がティッシュを渡してきた。
が、弟はそれを無視し走り出す。
数秒程間を置いて。サンタクロースは、はぁぁと溜息をつき。
後ろにちょこんと座っている、姉に向かって声をかける。
「――あすか姉さん。何で僕はこんな格好してんのかな」
「いや、それがコレ買ったらコミケ行けなくなりそうだったからね、ちょっと手伝ってもらおうかなーって」
「…………」
あすかと呼ばれた姉は、ミニスカートのサンタクロース娘の姿をしていた。
「何で僕がアルバイトするコトになるのかなぁ……」
はぁ、と、溜息を漏らす。テッシュは一向に減る気配は無い。
「まぁまぁそう言わず、お願い、お姉ちゃんへのクリスマスプレゼントだと思って、ね?」
「そんな可愛く言ったって無駄だからねーだ。今まで僕がどういう目にあったかを考えれば分かる事だよ」
「むぅ……じゃぁ売りきれ続出のDXヒーローなりきりおもちゃのパワーアップ版のプレゼントしてあげるからぁ」
「……僕は幾つですか?」
「でも、ああいう声が出るの、昔欲しがって泣いてたでしょー?」
「だからってどうして今欲しがるのさ――」
溜息をついたサンタクロースに、ミニスカサンタが飛び付く。
「もう、しょうがないなぁ。欲しい物後で買ってあげるよぅ。ゲーム? レア同人? 冬新刊?」
「な、何なんだよそのラインナップ!?」
「っと……姉さん? 奈々姉さーん?」
商店街の中央にある、巨大なクリスマスツリー。
それを、ぼうっと見上げている少女。
少女の耳に、弟の声は届かない。
「……しょうがないなぁ」
溜息をついた弟と、ツリーを見上げている姉。
ツリーを挟み、二人がいるのとは反対の方では。長身の女性が、手元に息を吐きかけていた。
「真緒姉さーん!」
その彼女に向かい、少年が走ってくる。その声に、彼女は微笑み返す。
少年は、彼女の弟。自分より、多少身長の低い。彼女の待ち人。
急いで走ってきたらしく。ツリーの前までくると、膝に手を当てて息をついた。
「ごめん……遅くなって」
「いいえ。来てくれると信じていましたわ。神様のお導きのままに」
「そうなの? 神様って言ったら。クリスマスなんだから、学校にいれば何かやっただろうし……無理に帰ってくることなかったのに」
姉の通う学校は、寮制のミッション系スクールだった。
「……良いじゃありませんか。家族と過ごすために、家に帰る人だって。いない訳じゃないんです」
そこまで言った時、弟が横に置いてあった姉の鞄を持った。
「あ、重いから、自分で……」
「いいからいいから、任せて、って」
そんな弟の後ろ姿を見て。
彼女は、
「――ありがとうございます、神様」
と、ぽつりと呟いた。
「姉さん、姉さんってば」
奈々の肩をぽんと叩く。そうしてようやく気付いたらしく。
「――え? あ……」
「ったく、探したよ……」
そう言うと、腰に手を当て。
「そ、それはこっちの台詞よもうっ! 一体何処に行ってたのっ!」
「なっ……。俺は奈々姉さんが先に消えたから、必死こいてそこら中探していたのに!」
その言葉に、奈々は目をきょとんとさせ。
「……そうなの?」
ぽかんとした口調で問う。それに対し弟はこくんと頷いた。
「……えーっと」
「それでお姉様、一体何がどうしてはぐれてしまった訳なのでしょうか。何故お姉様はこのような場所にいるのでしょうか?」
「ぁ……ぅ」
形勢が逆転しつつあった、その時。唐突に声が響いてきた。
「ポケットに手を入れるんじゃありませんっ!」
その声に、周囲一帯でポケットに手を入れていた者達が慌てて手を出した。
「ね、姉さん、声が大きいって」
声のした方向にいた、声の主の弟は。姉に慌てて注意を促した。しかし、弟の意図は通じなかったらしい。
「声が小さければ良い大きければ悪いの問題じゃないの。ポケットに手を入れているということはとても危険な事なのよ?
転んだ時に咄嗟に手が出ないとそのまま頭をぶつけて大怪我をする事だってあるのだから。だからいつもいつもいつもいつも、手袋をちゃんとしなさいと毎日毎日毎日毎日……」
「だぁーっ! だ・か・ら、絢乃姉さん、声が大きいってば! 周りの人が見てる!」
弟の言葉に、姉は一瞬黙り。
「こらっ、静かになさい! こんな往来の場で大声を出して!」
そう言った後、絢乃は弟の尻をばしっと叩く。
「…………」
「…………」
それを見ていた奈々とその弟は、自分達の喧嘩の理由なんて既に忘れてしまった。
「……何の話だっけ」
「え……と?」
「――このツリー、綺麗だと思わない?」
「ん……まぁ、ね」
「綺麗だと思って、ついふらふらと歩いてきちゃって」
と、恥かしそうに笑う。
「――ところで姉さん。そろそろ」
「え? あっ、もう暗くなってるんだ。早く帰らないと」
「そ。親父が帰ってくる前にね」
そう言い。二人は各々の荷物を持ち直し、歩き始めた。
……少しして。
二人がいた場所に、一人の少女が現れた。
長い黒髪に、黒いコートを着た、黒い姿の少女は。
白い息をはぁっと吐き。
そっと首をあげ、クリスマスツリーを見上げた。
「…………」
魅了されたかのように、少女はそれを見上げる。
「……どうかな? 見せたかったのはこれな訳で」
隣に現れたのは、彼女の弟。
「……うん」
「――近頃、元気なかったからさ。その、何だ。一応別にクリスマスプレゼントはあるけども。その、元気出してもらえたらなぁ、って。姉さん、月とか星とか、そういう綺麗に光るの好きだからさ」
「…………」
何も言わないまま、弟の袖をきゅ……と掴み。彼女はじっと、弟を見つめた。
「……ぁのね?」
「うん」
小さく、口が動き。ぽつりと、言葉が紡がれる。その言葉は――
商店街の入り口に向かって、二人は歩く。
「さっき、逆側の入り口まで走ってっちゃったよ。おまけに地下食料品街まで」
「あちゃー……ごめんね、探させるような事になっちゃって」
「全くです」
そう断言した弟に向かって、頬を膨らませた。
「ちょっと、そこまで言う事無いじゃない……」
「あ、この本欲しいなー」
「……もぅ。そういう逃げは卑怯よー、お姉ちゃんそういう事言うと、無理矢理君にプレゼントしちゃって、困らせちゃうわよ? プレゼント二個って」
そんなやりとりをしながら書店の前を通り過ぎた。
それから少し後。一組の男女が、店の中から出てきた。
「あら……雪ですわね」
微笑む女。
「っと――早く帰りましょうか。姉さんへのプレゼントを渡すだけだったのに、姉さんってば……」
姉と呼ばれた女性は苦笑し。
「あら、私だって、貴方に考えていた訳じゃないのですよ? ――でも、それはちょっと間にあわなかったの」
熱を出して、数日寝込む事になったその事を、彼女は悔やしいと思った。
「分かってます。何がしたかったのか」
そして、一歩前に進み出て。
「さ、早く帰りましょうか。体をまた悪くしない内に」
「ええ」
そう言うと、彼女は弟に寄り添うように体を近づけて。
「こうした方が……暖かいですわ」
「間に合うかな? お父さんが帰ってくるまで」
「と、思うよ?」
「下ごしらえ含めて焼くのに二時間以上かかるんだから、早くしないと帰ってきちゃうわよ。ケーキだって台にクリーム塗ったりしないといけないんだもの」
そう言うと、奈々は小走りになった。
「あ、急ぐと危ないって――」
弟がそう言った時。
「きゃっ!」
別の場所で、この寒い中ミニスカートの女性が転んだ……と思しき声が聞こえた。
「何してるの? またはぐれるよー?」
奈々の声に、弟は声の方を向くのを止め。姉を追った。
一方声のした所では。
「いったーい……。何なのよ、こんな所に氷があるなんてー」
「大丈夫? 姉さん」
転んだ女性の弟が、彼女に手を差し伸べた。
「あ、ありが……」
その時。姉は自分の構図に気付いて、ばっとスカートを押した。
「思いっきりスカートの中見えてたでしょ? ね、見えてたでしょ」
伏せ目になりながらも、何処となくその声は楽しそうだった。
「な……何言ってんだよ」
慌てて目を他にやる。
「ふふー」
姉は自らの弟の手を掴み、立ちあがろうとして。
「きゃぁっ!」
「おわぁっ!」
そのまま弟に向かって倒れこんだ。というより押し倒した。
「あら、また転んじゃった……。もう、氷ったら」
その彼女の胸元では。
「むがー!」
彼女の胸に押し潰されていた。
「ぁ……もぅ、息吹きかけないでょぅ」
息は『どいてくれー!』という抗議なのだったのだが。姉はそれをくすくすと笑うだけだった。
「……なんか。普通に買い物をする筈が無駄に疲れた気がするな」
「そ、そう?」
「うん。誰かさんの暴走のせいで」
「あう〜」
うなだれる背中に、ぽんぽんと手を置く。
二人の白い息が重なる。その息から少し離れた場所に、奈々達と同じ方向に向かう二人がいた。
「……遥姉さん」
その二人の内の弟が、白い息を隣の女性に向かい口を開いた。無駄ににこにこと微笑んでいる。
「ふに?」
しかも、猫のような口をしていた。
「僕は酒飲まないからね。一応未成年だし受験生なんだから」
遥の持つ買い物袋からは、多少値が張りそうな酒のビンが顔を覗かせている。。
「……そうなのー?」
「そんな顔したって無駄だって。酒なんて飲んだら後で勉強にならないよ」
ポケットから手を出し、眼鏡を押し上げる。
「……寒いの? 手」
そう言いうと、姉がポケットに手を突っ込んで来る。
「お姉ちゃんがぎゅ〜、って、してあげる」
「……そう悪気なさげに言うのは、何とかならないかなぁ」
断れないじゃないか。
「――頬、赤いよ? やっぱり寒いんだねー」
そう言うと、姉は自分の頬を弟に押しつけた。
「ち、ちょっ!」
「なあに?」
微笑む姉。その顔が間近にある。
「……ぁぁもぅ」
「頬、あったかいでしょ? しかもふにふにだよー」
どうして僕は、夏も冬もこの人に振り回されまくるんだろう。
「……しかも腕に当たりまくってる」
只でさえ大きいソレは、厚着のせいで余計にその存在感を増していた。
「なにかいったー?」
「言ってない、ってーか離れてよ遥姉さん!」
「ところでさ」
「ん?」
「姉さんは俺がいなくなって何とも思わなかった訳?」
不満げな声を出して、弟は問う。
「し、心配したよぅ? でないとさっき、何処いってたのなんて言わないわよ」
「……その割にはクリスマスツリーを随分堪能してらっしゃいましたね」
「だ、だってぇっ。……綺麗、だったんだもん。すぐに目に入って」
「つまり大して探しもしなかった訳だよね」
追求に、奈々はとうとう頬を膨らまし。
「意地悪……。そうですよー、どうせ私が悪かったですよーだ」
と言ったその時。
「ひゃぁっ!」
奈々の身体に誰かがぶつかった。見ればそれは、小さな女の子だった。
「あ。大丈夫?」
「ほら」
と、奈々は微笑んで手を出すが。
「……あなた、いくつ?」
不満げな顔で女の子は問う。
「え……? ぇと、17……だけど?」
その言葉に、女の子はあからさまにショックを受けたようだ。
「……さんたくろーすの。意地悪ぅっ!」
「ぐぇっ!」
物凄い勢いでスタートダッシュ。覗き込んでいた奈々の弟を弾き飛ばし、女の子は人ごみへと消える。
その後を、一人の少年が追いかけていった。奈々の弟と似たような年頃の少年。
「華奈ねぇー! あ、いたいた……」
歩幅のせいで、あっという間に追いつかれる。
「ほら、家に帰ろうよ。探しても多分みつからないと思うけど」
「い・や。おねーちゃんは今年こそさんたくろーすをみつけて、どうしておねーちゃんにちゃんとした身長とか胸とかくれないのかって小一時間程問い詰めるつもりだからっ! 毎年毎年、もう二十年近くもお願いしているのにぃっ!」
向き直った彼女の目尻には、涙が浮かんでいる。
「……華奈ねぇ」
「おねーちゃんだって、ずっと、ずーっと、年齢相応になりたいって……」
傍から見れば、駄々をこね泣く妹を前にした兄だが。
「……体格とかそんなんじゃなくっても、俺には――華奈ねぇは俺の姉でしか無いんだけどさ」
彼は、弟だった。
「そんなんじゃ、やっぱり……駄目かな?」
返事は無い。彼女は目をごしごしと擦り続けている。
「帰ろうよ、華奈ねぇ。雪も降ってきたし……風邪ひくよ?」
「……さんたくろーすを小一時間」
擦り終わった後の瞼は赤い。
「大きくても小さくても、華奈ねぇだよ。そんな事が分からない奴は……俺が分からせるからさ」
多少無茶な発想だと、自分でも思った……その時。
「――分かったわよぅ」
「え……?」
「おねーちゃんが弟を困らせるのはよくないもん。……さんたくろーすは命拾いしたよ」
ふっと笑うが、どこか悲しげな顔。
それを見て。弟は、頬を掻きながら、
「えっと……。寒いから、手を繋いでも良いかな?」
「……何ょぅ、唐突に」
それでも、彼女はそっと手を差し伸べ。
「でもまぁ、弟の我侭をおねーちゃんはきいてあげる」
そういって、きゅっと冷えきった弟の手を握りしめた。
「……あったかいね」
「そ、そう? 冷えてるのに」
「ちーがーうー、こころがあったかいのー」
姉が、微笑んだ。
「何かエラい疲れた」
「お疲れ様……でもまだまだこれからだし」
「……ぁーぁ、俺はまた親父に怒鳴られるのかなぁ」
「怒鳴られるような生活しているから、悪いのよ」
商店街出口まで差掛かったその時。
「……何だろ? あの人。あ、危ない」
がんっ
「あ、電柱に頭ぶつけた……」
「この御時世にそんな古典的なギャグかます人がいるなんて……」
その女性は、何となく怪しい行動をとっていた。誰かを尾けているような。
その癖たまにメモ帳なんかに目を落としているものだから、自分のいる位置の把握をしきれていないようにも見える。
「――姉さん」
「――なに?」
「見なかった事にしよう」
「……うん」
そう言い、奈々と弟は商店街出口へ向けて走って行った。
一方。
挙動不審な女性はというと。
(……見えない。ランダム行動をする不特定多数の人物の中にあの子が入った時の行動パターンのデータが不足しているから?)
多少、パニックだった。
(私)
メモ帳から一枚、紙を破り取り。それを二百五十六に超高速で千切る。
(……あの子が見えないと)
ぜい、ぜいと息が漏れだし。息苦しさが彼女の胸を支配し始める。
(どうすれば……)
その時、彼女の肩に誰かの手がぽんっと置かれた。
「!!」
猫のように全身の毛を逆立たせ、彼女は物凄い勢いで物影へと隠れる。そして、自らの肩に手を置いた存在を確認すると。
「そんなに、驚く事かなぁ」
「ぁっ……!」
彼女の、弟がいた。
「どしたの? 買い物の手伝いに来てくれたの?」
「ぁ……ぅ」
弟が近寄る。が、彼女は後ずさりし――、
「あっ……きゃっ!」
茶色のロングスカートの中の白い足を露にし、彼女は倒れこんだ。
「だ、大丈夫?」
慌てて弟が近寄り、彼女の手を掴み。
「ぁ」
「さ、立って。怪我、無い?」
彼女は、顔を真っ赤にして俯いていた。
「あ、そだ。たまには一緒にさ、買い物しようよ」
「…………」
「えっと……嫌ならいいんだ。智萌姉さんも、別の用事があったかもしれないし……」
智萌は、もう片方の手に持っていたペンに片手で器用にキャップを付け。ペンとメモ帳をスカートのポケットにしまった。
「……行く」
握られた手を、少し強く握り返した。
「――よーやっと出口だ」
「入り口でもある訳だから、何となく不思議かなー、なんて思ったりして」
「……なんだそりゃ。さ、早く帰って色々支度しよっか」
「ん。そうね」
そう言い、商店街から出た時。奈々は、入り口の角に一人の少女がいるのを見た。
「……?」
細身の少女は一人俯き、白い息を吐いている。
「どうしたの?」
問われた奈々が彼女を指そうとしたその時。一人の少年が、彼女に近寄ってきた。
「……何でもない。さ、行こ?」
弟に微笑みかけ、歩き出す。
入り口の角で俯いていた少女には、近寄った少年が発泡スチロールの箱を持ち上げて見せていた。
「ごめん、待たせて。ほら、これ、予約してたケーキ」
少女はそれに一瞥くれただけで、何も言わない。
「……無理に連れ出した事、怒ってる?」
数拍の間を置いて。黙ったまま、首をふる。
「姉さんでも、食べやすいようにって思って。予約しといたんだけどさ、アイスケーキ」
「――私のため?」
か細い声。それでも透き通るような、綺麗な声。
「うん。……年に一度ぐらい、喜んでくれたらなぁ、って思って」
「…………」
唇をきゅっと結び、彼女はそっぽを向く。その頬は、ほのかに赤い。
「――帰ろう? ね」
弟が、
「ぁっ」
手袋越しに、響の手を捕まえた。
(……てぶくろ)
「帰ろう」
弟に手を引かれ、彼女は歩き出す。
(――手袋越しでもいいから)
その手を、ぎゅっと握り返し。
(あなたの温もりが――欲しい。クリスマスなんだから……いいよね)
「……寒いね」
「うん」
「奈々……姉さんはさ」
「ん?」
「クリスマスって、好き?」
変な質問だけどさ、と、付け加える弟。
それに、彼女は微笑んで。
「うん。大好き」
そんな訳で。
…何日遅れか分からないクリスマスネタでした。
待ってた方。『萌えねぇよ!』と思った方。ゴメンナサイ。
一人の弟に17人のお姉ちゃんがいるという訳でなく、17人の姉それぞれに弟がいる。
…つまり全員他人とかそんな感じの奴です。今までに書いたネタの人達も多少混じってますが。
……しっかし全然書けないと思った華奈姉さんとか智萌姉さんとかが書き出すと止まらないのはどういう訳なんでしょ。
スピード感あって(・∀・)イイ!
短編SSが合わさったみたいな構成も読みやすかったでつ
>722の
> 魅了されたかのように、少女はそれを見上げる。
は、
> 魅了されたかのように、少女はそれを見つめる。
に訂正を。
……大して変わって無いかもしれないけど。
これはいいな。17姉1弟だと弟の負担が重すぎてちょっと可哀想だったけど
1対1だと振り回されすぎにならなくてどれも仲睦まじい姉弟って感じ。
力作乙です。
堪能させていただきました。
あー……華奈ねぇいいかも(笑
おひさしぶりですー
SS保管サイト更新しましたー
ファルコンさん
>732さん
転載させていただきましたー
でわ
738 :
名無しさん@初回限定:02/12/29 14:21 ID:vcs/+h92
739 :
名無しさん@初回限定:02/12/29 14:23 ID:A8e1yT+V
小ネタ。もし、エスプリの弟と某甘やかされエロゲ主人公が入れ替わったら。
……なんですか、このちんまい物体は?
「華奈おねーちゃんと呼びなさい!」
なんですと?
「お前カナ坊か? また以前にも増して小さくなったんじゃないのか」
ぽむぽむと頭を叩いてやる。
「うっ……ひっく……」
げ、泣きそう。
「どうしたカナ坊? どっか痛いのか? 人には見せられない恥ずかしい場所に栗ようかんでも挟まって抜けなくなったか?」
「うわーーーーん、弟のくせにおねえちゃんをいじめるーーー!」
ちんまいカナ坊が逃げ出した。俺WIN。
いやそれはともかく、あのまま放っといたら俺の悪い噂が広まるに決まっている。
そして、「女の子を虐めたらダメって言っっっっっってるでしょっっっっっっっ!?」という事になり、
お姉ちゃんパンチからお姉ちゃんスープレックスへのコンボを喰らう事必至。
「待て、カナ坊!」
「わーーーん、また華奈坊って言った〜、もう絶対許さないです〜〜〜〜!」
泣きじゃくりながら逃げつつ言う台詞じゃないような気がするが、とにかく後を追う俺。
そこへ……
1.絢乃登場
2.あすか・いつき組登場
3.遥登場
ちなみに、1の場合のシミュレーションは……
「お姉様を泣かせるなんて、なんて悪い子なの!」
「2回言うな」
いや、2回言ったわけじゃないのか?
「お黙りなさい! お仕置きです、お尻だしなさい!」
そして骨の髄まで調教され、最後は肉便器となって口の中にじょろじょろやられて喜ぶ俺。
―――BAD END―――
2の場合。
カナ坊を苛めた罰として女装コスプレさせられて何故かノリノリの俺。
投稿した写真が人気を博して女性モデルとしてデビュー、
一躍有名になってしまうという、夢見がちなジェネレーションの妄想の如き状態に。
そしてタレント業で大忙しの俺とすずねえは段々逢う機会も少なくなり、会話も途切れがちに。
いわば秋桜版「White Album」状態。さらにパパラッチに逢い引きをすっぱ抜かれて
「人気女性歌手OMI、レズ疑惑」と二重三重の意味で間違った報道をされ、全ては破局に向かう。
―――BAD END―――
3の場合。
「待て、カナ坊……うわっ」
ぼすん。このふかふかで生暖かい感触は……
「……そっかー、キミもそういう事に興味のあるお年頃なんだね」
ふと見ると、おっとりした雰囲気のお姉さんがおっとりした眼差しでおっとりと呟いた。
「うんうん、お姉ちゃんの胸に埋もれて甘えたいお年頃なんだねー」
なでりなでり。お年頃の解釈が間違ってる気がするお姉さんに頭を撫でられる。
「……ぐー」
頭を撫でる掌の感触が心地よく、つい眠ってしまう俺。
こうなってしまうと叩こうがつねろうが起きない自信がある。
結局すずねえがハンモック持参で登場して俺をハンモックの上に横たえ、
「オミくん起きて、朝だぞっっっっっっっっっっ!」
ぐるん。世界が回る。ごちん。痛え!
しかし一ヶ所に17人+1人の女性陣+俺+地球の重力に魂を引かれたパワーが加わり、建物倒壊。
―――BAD END―――
>740
奈々や唯はすずねぇと激しく対立…でなきゃ共闘しそうだなぁ。
この中にほたちづなんぞは入り難いなぁ。
響姉さんなら上手くやればシナリオ上上手くいくかもしれないが。
>>707 誰か「アネもネ」についてのホームページ
(またはPINEのホームページ)
を教えてくれ
「ねぇ、ちゃんと風呂に入ってる?」
「うん」
「姉ちゃんと風呂に入ってるんだって」
オレモハイリタイ
746 :
名無しさん@初回限定:02/12/31 20:20 ID:QkwZ/VJv
747 :
746:02/12/31 20:33 ID:K+F6SS+9
すいません間違えて上げてしまいました・・・
あ、絢乃ねーちゃん、やめて、ぶたないで(涙
748 :
a:02/12/31 20:36 ID:D8wrhuNp
あけましておめでとうございます。
旧年中はお姉ちゃんズに大変お世話になりました。
今年も変わらずハァハァさせてください。
これからは「姉ましておめでとう」を推奨(他スレからのパクリw)。
【礼子】 「みなさん、新年ですしー今年の抱負をひとつ」
【いつき】「うーん、そうね、まだ従順さが少し足りないからしっかりと調教しないと」
【あすか】「天は姉の上に弟を作らずって言うしね♪」
【芹奈】 「言わないです」
【華奈】 「でもっ、ちゃんとおねーちゃんが上だってわからせないといけないです!!」
【亜紀】 「なめられっぱなしだからねー、華奈姉さん」
【奈々】 「抱負ですか……、あの子にもっといっぱい、いろんなことをしてあげたいな」
【亜紀】 「わかるわかるー、ああん、もう、お姉ちゃんがなんでもしてあげるっみたいなっ!」
【絢乃】 「お姉様達がそうやって甘やかせるから、あの子がどんどん駄目になって
しまうんですっ!! ……ちゃんと躾ないと」
【芹奈】 「そうよ、絢乃さん、私の弟なんだから一人でなんでも出来るようにならないと」
【唯】 「今年もいっぱい美味しいもの作ってあげる」
【陽子】「うーん、最近軟弱なあの子を、せめてボクに腕相撲で勝つようになるまで
鍛えないと」
【遥】 「抱負かー、じゃあ今年はー、うーん? 抱負? 抱いたら負けるって
どういうこと?」
【智萌】 「……抱いたら負け……深いわ……」
【麻琴】 「遥……今年こそあんたに……」
【千鶴】 「うーん……家族みんなが今年も笑顔で過ごせればいいですわね」
【ほたる】「あの子が……居れば……」
【真緒】 「そうですね、弟が居ればそれで幸せです」
【礼子】 「ところで、弟はどこに?」
【いつき】「うん? 今、ひとりで庭で餅ついてるよ、ねぇ、唯姉さん」
【唯】 「お雑煮に入れるお餅だよ」
【響】 「……寒いのに……」
姉まして? おめでとうございます。
今年も少しずつ何か書ければと思います、でわ
【遥】 「抱負かー、じゃあ今年はー、うーん? 抱負? 抱いたら負けるって
どういうこと?」
【智萌】 「……抱いたら負け……深いわ……」
>>751アンタは偉い!
最高のお年玉だよ
754 :
sage:03/01/01 18:31 ID:XNXYDJmp
姉ましておめでとうございます
なんか冬コミから帰ってきてそのままぶっ倒れて年が明けてみたら
とんでもないお年玉がたくさんでハァハァしまくりヽ(´д`)ノ
一姉一弟シチュでは17弟ズがお互いの姉を羨ましく思っているところが目に浮かぶようだ
そしてそんなことを言っておきながら内心自分の姉を自慢する所もw
初夢にお姉ちゃんズが出ることを願いつつ、就寝します。
オヤスミナサイ
今年度初妄想。“姉”というネタはあまり関係無いが。
『お姉ちゃんNO1決戦ファイターズ!!』
弟をめぐる闘いが、今始まる!
「行くわよ…奈々!」
「亜紀ちゃん…どうしても戦わないとだめなの?」
お姉ちゃんNO1は一体誰だっ!
「遥、あの子をこの胸に抱きとめるのは…私よっ!」
「……? あー、麻琴ちゃん、抱きしめて欲しいの?」
「な訳ないでしょぅがっ!」
夢の対決が今ここに!
「手加減は、無しですよ? ほたるちゃん」
「――うん」
17人のお姉ちゃんの中で頂点に輝くのはっ!?
「あなたとも言えども容赦はしませんよ、礼子姉様」
「…絢乃。あなたを教育してあげるわ」
ストーリーモード、大乱闘サバイバルモード等、各モードも充実!
「おねーちゃんのめいれいですっ! おねーちゃんが勝ったら、ひきこもりなんて卒業しなさいっ!」
「……五月蝿い」
あの人は誰だっ!? 18人目のお姉ちゃん登場だぞっっっっっつ!!
その他隠しキャラも充実!
…何てアフォなネタだ。
あるくなぁらぁ〜ここでいぃいよぉ〜きずつぅけぇて さらけだすぅ〜
えと、遙か昔に既出ですが、
Crescendoって、クレシェンドではなく、
クレッシェンドでいいんですよね?
あ、いや、昔、音楽系の部に在籍していたんで、
ちょっと気になっただけです。スマソ。
ついでに、クレッシェンドの意味は
だんだん大きくでしたっけ?対義語・デクレッシェンド
だんだん大きく……深いな。
彼女のお腹がだんだん大きく……
エルシスのお姉ちゃんズも、設定が初期からいろいろ追加されてるが、
17姉1弟の場合
・華奈姉さんが長女
・絢乃姉さんが最年少(弟除く)
・真緒姉さんが敬虔なクリスチャン
・遥姉さんの洗濯好き
・遥姉さんの魔乳
・礼子姉さんの微乳
・智萌姉さんの謎能力
な感じかな
とくに俺の中では
麻琴→巨乳
遥→魔乳
で確定です。
逆に忘れられてる設定として、
・陽子姉さんの微乳
・陽子姉さんの武道30段
・芹奈姉さんの文武両道(武の方が出てこない?)
な感じかな。
なんか芹奈姉さんは合気道あたりをやって欲しいもんだが。
礼子姉さんは微乳では無く貧乳!これは譲れない
そして遥姉さんは着やせするタイプと脳内保管されてますが
>>759 遅レスだが、「Crescendo」は発音記号を見る限り「クレシェンド」と表記しても絶対に違う、とは言えない気がする。
日本語は発音のバリエーションが少ない言語だから、この辺で揉めるのは実が無いだろう。
また、音楽用語としてのCrescendoの意味は「だんだん大きく」で間違いないが、
単語としては「盛り上がり、クライマックス」というような意味もある。
ゲームの舞台を考えるに、この場合は「クライマックス」という意味で使われているのではないだろうか。
>>762 自分の脳内では、真琴姉さんはタッパのあるモデル体型、
遥姉さんは
>>763の言うように脱いだら凄いタイプと予想。
真琴姉さんはサイズ云々よりも、遥姉さんが男(弟)から見てエロく感じるという部分に対抗意識を燃やしていると。
何故か漏れ脳内では遥姉さんのビジュアルは月姫のアルクェイドみたいな感じ。
白セーターが似合いそうなのと、あんまり自覚せずにエロ体型なあたりが。
つまりあれだな。
遥姉は童顔巨乳ということでいいんだな? 俺の脳内では既に確定したぞ。
よし、童顔巨乳だ。ばんざーい。
767 :
名無しさん@初回限定:03/01/05 02:40 ID:aC16KuJE
緊急浮上
このスレの姉さんたちはあまりにも萌え過ぎる。
アネもネが地雷だった場合に備えて、過去ログを漁るのを封印しようと思う。
いつまで我慢できるかわからないが。
アネもネの情報全然無いんですけど・・・
コンプティークに拠ると、3月2日発売
大抵のエロゲ誌の1月号に記事が出ているが、どれも扱いが小さい(涙
早くひとみ姉さん(巫女属性所持)に耳掃除されたい(滝涙
ところで、きゅうりさんはいつ降臨するの?
そういや、
チェリーボーイにくびったけ
ってゲームよさそうなんだが・・・。メーカー忘れたが。
きゅうりさん、最後に光臨したのいつだったっけ…。つ、続きキボン!
775 :
名無しさん@初回限定:03/01/12 03:23 ID:eK5ed35i
チェリーボーイにくびったけ
可愛いのはいいんだけど
キリッとしたお姉様がいない…
お姉ちゃん3乗(キューブ)はどこへ行ったのやら
なにげに489k。結構ぴんち
次スレの相談をすべきである。お姉ちゃん会議招集!
777 :
山崎渉:03/01/12 07:15 ID:ibaDB3mn
(^^)
次スレ立てますか?
テンプレはこのスレのを流用すればいいと思われ
ということで埋め立ててみますか。
前スレみたいにたべ残すと、お姉ちゃんズに叱られるし
というわけでこのスレは、18人目のお姉ちゃん=あなたの理想・妄想のお姉ちゃんをageるスレとなりますた。
…んでも次スレ案、テンプレ等はちとはなしあった方がよかったのではないかと思うのトコロ。
489kなら職人様がちょっとながめのSSを書いたら埋まっちゃうかなと思って、
慌てて立ててしまいました。独断専行申し訳ありません。
ところで18人目のお姉ちゃんの話ですが
機械いじりがすきなお姉ちゃんてのはどないですか?
漏れ的には二足歩行ロボットを単独で作るような
ファンタジーな奴より、バイクや車のチューニングが得意な
藤島康介作品に出てくるようなお姉様が好み
>782
機械いじりか。汗と機械油まみれになる彼女にコーラを渡し、
「炭酸嫌いなんだけど」
とか苦笑されたい。
なんて想像は駄目ですか。
奈々の母性本能!
亜紀のブラコン!
礼子の仕切り!
唯の料理!
陽子のスポーツマンシップ!
いつきのサディズム!
芹菜の理想の高さ!
あすかのヲタク力!
真緒のウブさ!
絢乃のお説教癖!
ほたるのきゅう!
千鶴の文才!
麻琴の色気!
遥の天然ボケ!
華奈のロリ!
智萌のストーカー!
響のヒキコモリズム!
全てを合わせ持った最強の姉こそがこの私だーっ!
「ゲゲェーーーーッ!?」
ってのはダメですか。そうですか。ごめんなさい超人姉妹コンビに剥かれてきます
>>781 ミリタリーなお姉ちゃん
しかも「フルメタルジャケット」(古!のハートマン軍曹みたいな感じ
「起きろ! 起きろ! 起きろ! マスかきやめ! パンツ上げ! 」
「口でクソたれる前と後に『サー』と言え! 分かったかウジ虫!」
「じっくりかわいがってやる! 泣いたり笑ったり出来なくしてやる!」
「クビ切り落としてクソ流し込むぞ! 」
「じじいのファックの方がまだ気合いが入ってる!」
「セイウチのケツにド頭つっこんでおっ死ね! 」
などという罵声を日常的に弟に浴びせる。
しかしそれは愛情の裏返し。
>786
サー!イエス サー!
>788
バカモノーっ!!
サーは男性だっ
この場合はマムやシーを用いるのが正しいのだっ
一般英語的には正しいが、"sir"が英語圏の軍隊では
性別抜きで上官に対する敬称として使われているから、
どちらでも正しいと思われ。
791 :
名無しさん@初回限定:03/01/14 17:40 ID:lJPGOBpj
お姉ちゃんにハァハァするスレは、ここですよね?
えらくハードな展開なんですが
ハァハァだと?
貴様のようなオカマは空軍に逝け!
>782
機械弄りより、二丁拳銃フェチキボンヌ。
>>786 とりあえず名前は「麻燐(マリン)」だな
マリン→MARINES→海兵隊
わかったか、ウジ虫ども!
sir Yes sir!
ね〜ちゃん達には内緒ダゾ!
797 :
名無しさん@初回限定:03/01/14 21:44 ID:wIB7Avqh
どっちかってぇと、ミリタリヲタな姉ちゃんが(・∀・)イイ!とおもう。
盛れとしては古風な不良のねーちゃんなんかが。
アレだ。ロング黒髪で屋上で煙草吸ってる。学園の元締め。
それでいて曲がった事は許さない。実は勉強もできる。
…完璧超人臭いな。
人、それを鮎川まどかと呼ぶ。
次スレが見れなくなってるのって、漏れだけ?
dat落ちしたみたいなんだけども。
どうする? 立て直すしかないのだろうか。
落ちたみたいですね
俺、スレ立てしたこと無いんで誰かおながいします
どうやらそうみたいね>dat落ち
てことで、あのスレは無かったことにして(苦藁
次スレ案、テンプレ等を話し合いますか
しかしほぼ24時間で落ちるか!?
即死判定が厳しくなったという話をどこかで見たかな。最初の30レスぐらいは必死で保守の必要があるかも。
804 :
名無しさん@初回限定:03/01/15 01:54 ID:9Dc8isHj
では、18人目ののお姉ちゃんについて語りますか。
サー・麻燐は「いとこのお姉ちゃん」でいいかなとか思ったりも
追加姉とか居たりしたら妹姫みたいに外国からやってきたーとかでもしないと辻褄合いませんし
いや、聞き流してください(´・ω・`)
双子のお姉さん
一人はウヨ、もう一人はサヨ
いつも二人で口論している。
そして最後は
「あなたはどう思うの!?」と
弟に聞く。
もちろんハモリながら
>808
ニホンちゃんに同名の方々がいるからむつかしいトコロだ。
すみません、こことハン板往復してますた
ところでウヨは男の子ですよ
じゃあ、ウヨの方を右希、サヨの方を左希と名付けてみるテスト。
>>807 サー・麻燐は姉弟達が住んでいる家に突然やってきて
「起きろ、起きろ、ウジ虫ども」
とかいって、お姉ちゃんズ&弟をたたき起こすんですね
何時か誰かがやるんじゃないかと思ってはいたけど。
誰もやらないからとりあえず。
エルシス版仮面ライダー龍騎を妄想してみる。
…しかし、弁護士>千鶴、その秘書>ほたる、しか思い浮かばず。
神崎はとりあえず雰囲気的に響姉さん。ヒキーなお姉ちゃんは時間切れが迫る弟のために色々計画し悪巧み。
主役はやっぱり一番上に名前があるからーということで奈々姉さんかなぁ、とおもったが。…リュウガどうしよう。
そして「餌だ、10分で喰ってクソをひれ」とのたまい、
体重推定300キロの大猪の肉とモツをふんだんに使ったボタン鍋をふるまってくれるのですね。
もちろんサー・麻燐みずからが山に出向いて素手でブチ殺してきた獲物。
唯姉さんには実現不可能な野生の味。
>813
前に千鶴がいつきにキレたSSがあったけど、あのイメージだと
確かにファイナルベントとしてエンドオブワールド使いそう。
あすかは自力でカードセットを開発してオルタナティブ。
絢乃のファイナルベントはギガスパンキング。
>>813 とりあえず何人かを当てはめてみました。
王蛇>いつき(いじめられます)、
リュウガ>亜紀(奈々より世話したがりが悪化)
令子>礼子(名前繋がり)
オーディン>遥(なんとなくw)
ガイ:華奈(容姿お子ちゃまだから)
ライア:智萌(占いは当たる)
シザーズ:言えない…
ナイト:響、というのも良いかもしれない。
ファムはここは麻琴とかどうか。
千鶴「ほたるちゃん、私…弱くなったのかな」
何て言う千鶴姉様とフォローのほたる姉さんの関係に(;゚∀゚)=3ハァハァ
818 :
山崎渉:03/01/17 06:57 ID:0CXyER/e
(^^;
>>814 そうすると、弟はゴマー・パイル?
((((;゜д゜))))ガクガクガクブルブルブル
龍騎見てない漏れには憑いて逝けん
先週はじめて龍騎みた漏れには最後に全員氏ぬ所しか想像できない。
結局エターナルカオスが正体不明だったので、響姉さんがオーディン説に一票。
埋め立て保守
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ age
(・∀・∩)(∩・∀・) age
(つ 丿 ( ⊂) age
( ヽノ ヽ/ ) age
し(_) (_)J
825 :
名無しさん@初回限定:03/01/23 19:44 ID:j5EgV5hd
826 :
名無しさん@初回限定:03/01/23 20:23 ID:8aQPrEoM
827 :
埋め立て:
>>824 絢乃「ネタも無いのにageるんじゃありませんっ!
見なさい! いかがわしい広告(
>>825-826)を貼られちゃったじゃないの!!
広告を貼られちゃうと、その分だけみんなが書き込める回数が減ってしまうのよ?
だからいつもいつもいつもいつも、ちゃんとsageなさいと毎日毎日毎日毎日……」