67 :
大工の孫1:
わかりにくかったらすいません。
これは小学校に入る前、20年ほど前の話です。
私の祖父は大工でした。
年だった事もあり、新築の仕事はほとんどせず、
近所のちょっとした修繕がほとんどでした。
車に乗れなかったので、いつも自転車で角材を担いで仕事に行きました。
私は祖父が大好きで、幼い時はよく付いていきました。
年をとっても技術はしっかりしていたそうで、お世話になっている工務店での
若手の指導も頼まれていました。
その工務店には、同い年の娘がいました。
同一町内なのですが学区が異なるため、同じ小学校にはなりませんでした。
基本的に屋根に登る事は禁止されていたのですが、屋根の上の祖父が
下に忘れた道具を手渡す時だけは屋根に登る事が許されました。
それを期待して、下でずっと待機しながら余った木片で遊んでいました。
技術指導でその工務店に行くとその娘と遊ばされるのであまり好きではありませんでした。
ある時、祖父の仕事先でその娘と一緒になりました。
私は祖父の助手をしたいのにその娘と遊ぶ事を強要されました。
少し拗ねたかと思います。でも一緒に遊びました。
その後も何度か祖父の仕事先で一緒になる事がありました。
その数年後、祖父が屋根から足を滑らせ還らぬ人になってしまいました。
その娘と会う事はなくなりました。
68 :
大工の孫2:02/08/28 01:37 ID:PlgeDc9i
中学に入り、しばらくすると何かと視線を感じる日々を過ごしました。
その娘からでした。
小学校は異なりましたが、中学校は一緒だったのです。
私はすっかり忘れていたのですが、その娘は覚えていたそうです。
その娘の友人に後から聞いた話では、私は初恋の相手だったそうです。
告白されました。
私は当時背が低く140aほどで、彼女はすでに155aほどありました。
身長差を理由に断りました。
付き合うという事もよくわかりませんでした。
知らない娘にいきなり告白された、という感じが怖かったのかもしれません。
3年になると、もう一度告白されました。
身長差がなくなったからでした。
でも断ってしまいました。
もともと可愛らしかったのですが、それが綺麗になって、
自分には不釣合いに感じたからでした。
私は成績も学年で上の下から中の上程度、運動もそこそこ。
対して彼女は成績優秀、運動もでき、テニス部の部長でした。
男子の憧れ的存在でした。
入学仕立ての時は泣かなかったのですが、この時は泣き出してしまいました。
好意はありました。憧れでしたから。でも、その娘に釣り合うレベルではないと判断しました。
例え付き合っても長続きはしない、と思い断りました。
69 :
大工の孫3:02/08/28 01:38 ID:PlgeDc9i
その娘が先日結婚したそうです。
現在私は都市部に出ているので知りませんでした。
実家に帰って聞かされました。
祖父が亡くなっても親同士の付き合いは続いていたそうで、
お中元・お歳暮を届けにくる時は、彼女が付いてくる事が多かったそうです。
私の部活の都合でほとんど会う事はありませんでした。
結婚式に出席した母が言って来ました。
「アンタの方がまだカッコイイよ。もったいない事したねぇ」
親の贔屓目なんでしょうけど、写真を見てもそれほど男前の相手には見えませんでした。
対して彼女は、ますます綺麗に見えました。
祖父とその娘の親との間では、許婚的な取り決めもあった事をこの時知らされました。
帰り、車の中で泣いてしまいました。
部屋に帰っても待っているのは積みエロゲー。
そんな現状に、涙が止まりませんでした。
以上、駄文でスマソ