武田騎馬軍団VSエロゲキャラ 2

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1冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2
このスレは、武田勝頼が主人公の選択型SSの続きです。
基本的にsageでお願いします。

前スレ
武田騎馬軍団VSエロゲキャラ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1000476619/
●関連サイト
躑躅ヶ崎館へようこそ!-武田騎馬軍団軍議-
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1022943725/
武田騎馬軍団仮設WebSite
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Queen/8874/
武田騎馬軍団vsリンク集
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/9531/
武田騎馬軍団たんのHOME PAGE
http://www.geocities.co.jp/Playtown-King/6698/
2冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/05 21:41 ID:bwBbsuqp
キリバン用の旗テンプレ
┏━━┓
┃掠疾┃   番制圧!
┃如如┃  
┃火風┃   御旗楯無、御照覧あれ!!
┃不徐┃
┃動如┃
┃如林┃
┃山侵┃
┣━━┛

┃ 三国志・戦国時代板
http://curry.2ch.net/warhis/
3冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/05 21:42 ID:bwBbsuqp
前スレ、最後の選択肢より。

 「 クニサン、このままでは下から射撃していく事になります。
   人数差がそんなにない今、強攻策は厳しいと思うのです。 」
 笠原が私のそばに来て言う。
 今だ私達は駆け上っている真っ最中だ。
 現在2階と3階の間、折り返し地点。これから3階に上がる所。
 「 かといって、後退すれば篭城されるだけだ。
   建物に篭った敵はしぶとい。朝までかかれば、我々は撤収せねばならんかもしれん。 」
 「 となると…。強行戦術で突っ込むか、エレベーターを動かさせて、上部に数名送るか…。
   あとは…氏勝様に非常口から内部に進入してもらいますか。 」
 なるほどな…。
 私は急いで決断する。

 1 エレベーター起動。止めてあるエレベーターを再起動させる。
   笠原に兵10を与えて、上部に回り込ませる。最上階の10階まで行くんだ。

 2 適当なところまで上り、膠着状態になったら氏勝殿に、外部から非常口を使って突入してもらう。
   多少時間がかかるが、安全策といえる。

 3 しゃにむに突撃。
   敵はうろたえている。一気に進藤さつきを討ち取る好機だ!

 4 前に戻る
4諸葛尚:02/07/06 22:20 ID:aSaYK2XO
ついにやかま進藤タンの選択肢ですね。
無事を祈りつつ(進藤タンの)1でお願いします。
5高山右近 ◆JUSteEEE :02/07/08 16:51 ID:zEAKfU1+
新スレおめでとうございます!
そして、おつかれさまでございます……。
この一戦で一応今回の戦闘も終結ですね。私も新藤(さ)の無事を祈るところです。
(もう、みんなして……北条勢はっ!w

いや、ここ2週間ほどネットに接続出来なくなってしまって……。
このスレも随分と久しぶりでしたが、いやいや、大詰めの所で間に合ってよかった……。
戦闘をリアルタイムで読めなかったのは残念でしたが。(苦笑
6冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/08 20:32 ID:TBnC99PW
 「 よし、笠原は他10名を連れて、エレベーターで最上階まで上がれ。
   すぐに電話で皆川を呼び出して動かさせる!
   あとは、最上階からゆっくり降りて来い。 」
 「 分かりました。 」
 笠原が、10名程連れて行き、エレベーターに向かっていく。。
 その間、私は皆川を携帯で呼び出し、エレベーターを起動するように命令する。
 「 ただいま電気を入れます。少しの間お待ちください。 」
 うやうやしく言う皆川。
 我々が苦戦し始めた事を察知したのか、すぐにエレベーターの電源が入らない。
 ええい…皆川め…。
 そんな時、5階にあがる、折り返し地点の途上で、進藤さつきの大声が響く。
 「 人数はそろったようね。
   全員構えて…、突撃10秒前…!
   一気に駆け下りて敵を蹴散らすのよ!!!! 」
 あいつら…、今度は駆け下りてくるのか…?
 「 クニサン、こいつはまずい。
   あいつら、軽機を持ってるんだ。横に並べられたら、迎撃どころか全滅しますよ! 」
 兵が真っ青な顔で私に言う。
 「 何とかなる。
   総員、4階まで降りて物陰に隠れて待機。この階層で迎撃すれば、笠原と挟み撃ちに出来る!
   いいか、落ち着いてこらえろよ! 」
 私は兵等を叱咤するなり、階段から離れ、4階の通路まで戻る。階段側面に二人ほど残る。
 他は4階の通路で待機。
 階段から出てきて、下りる際には通路上から徹底的に撃たれる様になっている。
 しかし、これでは味方も撃たれてしまう。
 ( 何人かやられるな…。 )
7冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/08 20:46 ID:TBnC99PW
 「 3・・・2・・・1・・・!!
   突撃ぃぃぃぃぃぃ!!!! 」
 進藤さつきの掛け声と共に、一斉に階段を駆け下りてくる進藤隊。
 我々の姿を確認するのと同時に放たれた弾丸の雨は、側面から狙い撃ちにしようとした2名をなぎ倒す。
 「 敵は4階通路上にごろごろいるはずよ!
   ためらわずに一斉射撃!!
   ホラ、アンタうろたえてないで走るのよ!! 」
 兵を叱咤しながら降りてくる進藤。
 やがて、足音が間近に近づく。
 進藤隊が、階段をおりきり、Uターンしてさらに下ろうとする瞬間!
 私は伏せながら拳銃を乱射し、進藤等も弾丸をばら撒く。
 この一瞬の間、進藤隊は通路上にいる北条勢に挟み撃ちになっている。
 が、倒れた進藤隊は5名ほどで、他は急いで階段を下りていく。
 味方は、伏せたまま動かなくなった者が多数おり、健全な者を集めてもわずか9名というありさま。
 こんな密室のような場所で機関銃など使えばこうなるのか…。
 だが、ここで進藤さつきを逃がすわけにはいかない。
 私は9名を連れ、階段を下りる。
 そんな時、笠原から報告が入る。
 「 クニサン、今10階につきました。 」
 「 もういいから、そっちは1階まで降りろ!! 」
 一言で話を終わらしてしまう。
 笠原は、すぐに1階までエレベーターを動かす。
 しかし…こいつはまずいか…?
8冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/08 21:05 ID:TBnC99PW
 1階にたどり着くと、進藤隊はエレベーターの前に鎮座し、テーブル等を並べてバリケード代わりにしていた。
 まずい、笠原等がやられる!
 こうも決断が裏目に出る事など、そうそうあるはずが無い…。
 しかも、テーブル等が、なぜ都合よく並ばれているのか…。
 これはすべて皆川の差し金だろう…。
 問題の皆川は、進藤隊の輪に入っていた。
 許せん…あ奴め…。父や兄から受けた恩を忘れおって…。
 だが、そんな皆川の運命も、そこまでだった。
 「 皆川ぁぁぁぁぁぁ!!!!
   貴様、たいがいにしろよっっっ!!! 」
 入り口のガラスを蹴破って入ってきた氏勝殿の手勢。
 周りを囲んでおいてくれって言っておいたのだが…氏勝殿よ…。
 いきなりライフルの一斉射撃(とは言え、3丁しかない)で、皆川の眉間が撃ち抜かれる。
 「 あいつら皆殺しだ、俺に続け!! 」
 氏勝殿は周辺の椅子やテーブルを盾にしつつ、ぐいぐいと接近していく。
 私等も、遅れを出すわけにはいかないので急接近を試みる。
 そんな時に、ロビー一面に聞こえる、進藤さつきの大声。
 「 悪いけど、時間は稼がせてもらうからね。
   あと20分もしないで、雪希ちゃんは来てくれるし。
   アンタ等はそこで遊んでなさい。
   私から北条へのお土産よ!! 」
 勘違いな事を言い終ると、いきなり筒を放つ進藤。
 地面に当たると同時に、煙を吐き始める。
 「 煙幕かっ!? 」
 慌てる氏勝殿。
 「 いかん、催涙ガスだ。総員、ガスが晴れるまでハンカチか何かで顔を覆え! 」
 私の指示が遅れ、氏勝殿は泣きながら咳を繰り返している。
 もうだめぽ。
 そして、煙幕の向こうではエレベーターが開き、進藤さつきが乗り込もうとする。
9冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/08 21:13 ID:TBnC99PW
 「 あ…。 」
 煙の向こうで進藤さつきの動きが止まる。
 エレベーターの中から、笠原等がゆっくりと出てくる。
 一番最初にエレベーターに入ろうとした進藤。
 無防備な彼女に、無数の銃が突きつけられる。
 「 あ、あはは…。
   まっ、こういう事も…無い事ないよね〜……。
   降伏は…OK? 」
 進藤さつきは、苦笑いしながら両手を上げた。
 ここで戦闘は終了し、進藤隊は仕方なく武器を放棄。
 この後、ガスが晴れるまで時間がかかるも、進藤さつきの捕縛に成功する。
 八王子の兄に連絡し、事なきを得る。
 終わった…。今回の一戦、何とか北条勢の勝ちに終わった…。
 これも、結城藍が攻めてくるまでの一時的な勝利だが…。
10冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/08 21:24 ID:TBnC99PW
 (視点変更 武田勝頼)
 何とか八王子周辺の戦いには勝利した。
 この先、八王子もしばらくは平穏だろう。
 茨城常陸の佐竹氏が、結城藍に屈服するまでは大丈夫なので、これで経営のほうに全力が注げる。
 で、無傷で運ばれてきた進藤さつきには個室をあてがい、尋問の時間がくるまで軟禁。
 なんか話し相手が欲しいそうなので、ヒマそうな空さんに相手してもらう。
 で、我々のすぐさま行動する事は…。

 1 とりあえず掃除と片付け。
   1階が壊滅している。手分けしてやるぞ。
   開店はなるべく早くやらないと、本当に大赤字になる…!

 2 茨城常陸の佐竹氏に、早急に物資援助をする。
   ついでに、当主義宣の面も拝見してくる。
   盟友となりうる者なら手を組みたいが…。

 3 ここで結城倫と、一時的にだが講和をする。
   交渉は武田勝頼に羽瀬川朱美、鷹梨宏明、北条氏照の4名で行う。
   目的は、武力激突の再発防止と、西東京における北条の支配を認めさせる事。
 
 4 前に戻る。
11冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/09 21:34 ID:qgZuQEvK
三戦板をうろついていたら、武田信勝殿に勧誘されました。
とりあえず、トーナメントぐらいなら援護できるのでしますが…。

>諸葛尚殿 >高山右近 ◆JUSteEEE殿
自治厨や煽り等に攻め込まれたら、多少はこっちも荒れるのかも…。
大丈夫だとは思うのですが…。
スレを続ける以上は、マターリやっていきたいものです。
12武田隠居軍団 ◆TANGo77I :02/07/10 17:15 ID:bJu3fFkZ
マターリ(・∀・)イイ!!
13高山右近 ◆JUSteEEE :02/07/10 17:57 ID:kfnOBr88
戦後処理ですね……、戦略と今後の展開も絡むので、これは戦術よりも難しいですなぁ。
では1.でお願いします。
やはりVS「エロゲ」キャラ。戦争ばっか考えても仕方ありません!(w

>>11
いらぬ騒ぎの元を消す為、私もなるべく「雑談武将」となど言われぬよう、努力いたします……。
(しかし……ココはそもそも葱板なんだから、こんな名前自体がネタだという見方も…)

ココも旧騎馬軍団の名は付いてますが、葱板で完全sage進行で、それなりに内容のあるスレッドなんだし
さすがにコッチでは騒いでもらいたくないですね…。(スレの歴史自体、今回の騒動とほぼ無関係ですし…
14諸葛尚:02/07/12 01:38 ID:htB+WT5P
ふう、トーナメント良い戦いでしたね、勝てなかったのは残念でしたが
三戦板を支持してくれる方がたくさん居ることがわかり嬉しい限りです。

>11
このスレッドはマターリ進行でいけそうですね、荒らしなども現れませんでしたし
この雰囲気が好きなので皆さんマターリ行きましょう(w
15冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/12 19:45 ID:wLQTS/81
 (まずは、全建物内の整理だな…。)
 周りを見渡し、オレはそう思う。
 「 みんな。明日からは、ここの復旧に全力を注ごう。
   特に報告が入らない限り、いつまでも臨戦態勢をとっていても仕方がない。
   今日はもう寝るぞ。 」
 深夜にいつまでも起きていても仕方がない。
 俺はみんなを促し、とっとと寝る。
 部屋に戻ろうとしたとき、しきりに千尋が俺を気にする。
 チラチラとこちらを見ては、すぐに視線を変える。
 なんかあったか?
 こちらも疲れているので、相手にはせずに部屋に入る。
 「 ……………。なんだこりゃ…? 」
 目に入ったのは、ぶち割れたガラスと、そこらに転がる薬莢に、散乱する弾丸。
 「 あ…あの…。 」
 背後から聞こえる声。千尋のものだ。
 「 千尋、はっきり言わないか…! 」
 やや厳しい声。これは宏明のものだ。
 俺は振り向く。
 「 ご、ごめんなさい…。
   この部屋が一番強く作ってあると聞いていたから…。
   この部屋を使って外に撃ってたの………。 」
 視線を合わせないようにうつむき加減で話す千尋。
 「 あんまり撃たれて…その…、ガラス割れちゃって、中に相手の機関銃弾が入り込んで…。 」
 「 仕方がないさ、戦争には相手がつきものだ。
   こういう事もあるさ。とりあえず、今日は休んで明日に備えよう。
   明日からは片付けに改築工事をもう一回やり直さないといけないしな。
   ついでに、ここのガラスも強化してもらえばいい。
   とにかく、今日はもう休むんだ。 」
 「 う…うん…。 
16冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/12 20:00 ID:wLQTS/81
 千尋は一回頭を下げると、兄に連れられて下がっていく。
 宏明…あまり気を使うなよ。
 扉を閉め、部屋に上がる。
 もう一回、部屋全体を見渡す。
 ガラスは三枚破れ、弾丸はそこらに転がっている。
 しかも、荷物の中にも弾は飛び込んでいる。
 なんてこった…。
 しかも寒い…。
 この真冬に、外気温と同じ室温のなか、この部屋でゆったり眠れるはずがない。
 が、俺の割り当てはこの部屋しかない。
 俺は、悲しく布団に包まって眠る事に。
 ああ寒い…。

 早朝。尋問を始めようとするが、肝心の海原が負傷しているので、後回しとなった。
 病院から戻ってきてからが、本格的な尋問となる。
 また、俺達が寝付いてから帰ってきた張飛。
 両手に抱えていたのは、敵将御影咲夜。
 相方、いわゆる東条の方は、なんとか逃げおおせたようだ。
 というより、御影が彼女を逃がそうとしたという。

 さて、まずは自分の中破している部屋の整理だ。
 1階の工事に当たっている氏照に、大志や諏訪達を任せる。
 ガラスについては、予備があるのでそれをもらう事に。
 そして、力仕事がむずかしい女性を、何人か連れて手伝わせるように氏照に言われる。
 早くそっちを片付け、1階を手伝って欲しいのだろう。
17冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/12 20:17 ID:wLQTS/81
 「 ええと、それじゃぁ朱美さんに千尋、それと乃絵美は来てくれ。
   部屋のガラスに、散らばった弾丸を片付けるから。 」
 重たいテーブルの周りに集まっていた女性陣に声をかける。
 中々重たくて、運べなかったのだろう。
 これ等テーブル群、やたら金属で出来てるからなぁ。
 装甲板が入っているので仕方がないけど。
 「 ああ、私も行っていいですか〜? 」
 テーブルに突っ伏している深見。疲れているようだ。
 「 すまんが、人員は1階のほうが圧倒的に足りないんだ。頑張ってくれ。 」
 「 う〜、分かりました〜 」
 力なく深見が答えた。すまないな…。
 「 勝頼社長、こいつも連れて行ってください! 」
 氏照が誰か引っ張ってくる。進藤さつきだ。
 「 氏勝の奴、どうもこいつを尋問したいらしく、危ないのでちょっと面倒見ていてうやってください。 」
 「 構わんが…氏勝殿はそんなにやばいのか? 」
 氏照が苦笑して言う。ため息も漏れる。
 「 いや…、今まで散々こいつに裏をかかれてますからね。恨まれてますよ。 」
 「 そうですか。なら、こいつは私が面倒見ましょう。 」
 俺は氏照と別れ、進藤さつきを連れて五人で自室に向かう。
 途中で何が気になるのか、瑞希までこっちに来た。
 今からハーレムでもやらかすんじゃないんだ。
 「 アンタが悪い気を起こすと危ないからね。 」
 なんて瑞希に言われる。まったく…。
 ま、これだけいれば、作業は十分もかからずに終わるか…。
18冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/12 20:31 ID:wLQTS/81
 「 まずは、俺と朱美さん、乃絵美と千尋でガラスの交換。
   2人は弾丸や薬莢を集めておいてくれ。 」
 部屋に入るなり、すぐに指示を出す。
 てきぱきと動く六人。
 仕事はすぐに終わりそうだったが…。
 思いのほか、ガラスが重くて苦戦をする千尋。
 人の荷物をさばくる進藤。いい度胸しているじゃないか!
 しかも、バーチャコールを取り出して、ニヤニヤしながら回線を繋ぐ。
 「 洗濯物、洗ってないじゃない。だから私がついでにやろうかって言ったのに!」
  と吼える瑞希。
 「 仕方ないだろ、洗濯機が一杯なんだから! 」
 「 それは言い訳っ! 」
 よそを向いた俺に、朱美さんの困惑した声。
 「 勝頼君…ちょ、ちょっとあんまり動くとはずれちゃう…。 」
 窓枠を持つ朱美さん。ガラスを当て始めている時なので、やや緊張している。
 進藤がバーチャコールヘッドギアをかぶる。
 「 ふっふっふ〜ん!
   さすが武田の社長、見事に名前が並ぶこの人たち。
   瀬能サ… 」
 「 やめんか!! 」
 俺は焦って進藤に吼える。しかし、今は手が離せない。

 1 一旦ガラスを手放し、進藤からバーチャコールを奪う。
   朱美さん、ちょっと待ってて…。

 2 進藤など放置。好きなようにさせとけ。
   さっさとガラスをはめる。

 3 分かった。これからは洗濯は瑞希に任せる!
   これ終わったら洗っといてくれ。

 4 前に戻る。
19冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/12 20:49 ID:wLQTS/81
 武田信勝殿、本当に申し訳ない。
 10日に11日はゴタゴタに巻き込まれて、ネットどころじゃなかったですはい。
 11日深夜に2ch繋げたら、もう終わってました。自分で情報を集めておくべきでした。
 (実は、投票は一週間先ぐらいだろうと、情報も見ずに油断していたのもあるけど)
 あんまり情けなく、本家で書けないのでここで書きます。

 前スレの459で書いた、血まみれになった馬鹿が、助けを求めて折れの家に逃げ込んできたのが原因。
 一晩付き合わされる始末。
 他人の女を寝取るなって忠告しておいたのに…。
 しかも、今は人妻に手を出しているらしい…。
 もうね、アホかと馬鹿かと。もう次は助けない。相手にせず放置。
 仲間はよく選ぼうと思いました。
 土日は、かなり厄介になりそうなので、少しの間逝ってます。
20諸葛尚:02/07/12 23:12 ID:htB+WT5P
朱美さんルートなのですが進藤タンにどうしても傾いてしまう・・・
ですが、自分の心に正直に1を選びます!
大丈夫、瑞希と違って朱美さんやさしいから(w
21高山右近 ◆JUSteEEE :02/07/14 23:13 ID:TW5yMy5f
冷泉殿、応援sage!
日々の平安をお祈りします……Amen
22名無しさん@初回限定:02/07/15 00:38 ID:jFRm56JV
武田『騎馬軍団』ってのは存在してたんでしょうか
そんなに軍馬がいたとは思えないし、大規模な騎兵戦が発生するような地形も無いような
23名無しさん@初回限定:02/07/15 01:07 ID:z8LZXbzw
>>22
あー、三国志戦国板の過去ログをたどればその手の話題はいくらでも出てきます。
人によって意見は分かれていますが、おおむね、22氏の言うように
いわゆる「騎馬軍団」なるものは存在しないという方向でまとまっているみたいです。

ただ武田騎馬軍団は存在からしてネタなので、その点を突っ込まれても意に介していないようです。
24諸葛尚:02/07/16 11:56 ID:ZowWmRLe
私も応援&保守カキコです。
冷泉殿、大変でしょうががんばって下さい!
25冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/16 19:54 ID:dhyEoXVL
 「 朱美さん、ごめん! 」
 俺はすぐに手を離し、急いで進藤に向かう。
 「 ちょ、ちょっと勝頼君…! 」
 朱美さんがややバランスを崩しかける…。
 何とか持ちこたえれるだろう…。それほど重い物ではない。
 進藤のそばについた俺は、すかさずバーチャコールヘッドギアを奪う。
 「 あ、いい所で何するんですか! 」
 進藤が俺のほうを向く。
 「 いいか、進藤さつき。
   お前は捕虜だという事を忘れるな! 」
 「 捕虜だったらこき使わないでくださいよ。
   だいたい、こんな掃除事なんて捕虜のする事じゃありません!
   ジュネーブ条約違反ですよ。
   それより、こんなに女性ばかりいるなら、
  1人や2人の名前が表に出たところでどうって事ないですよね。 」
 いけしゃあしゃあとまくし立てる進藤。
 くそ…氏勝の所に放り込んで来ようか…。
 俺は気を取り直して言う。
 「 あのなぁ、ジュネーブ条約なんて関係ないだろ。
   こっちは人が足りないんだ。お前さん達のおかげでな…。 」
 「 そんな事は埼玉にでも言ってきてください。
   それより、教えてくださいよ〜。
   社長は誰が好みなのか、皆も気になりますよね〜。 」
 進藤が他の者を見渡す。
 進藤は、実に楽しそうにしていた…。
 みんなの動きが止まる…。
26冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/16 20:10 ID:dhyEoXVL
 「 お兄ちゃん…まだバーチャコールやってたの…? 」
 乃絵美が、ややあきれた顔で俺を見る。
 いや、連絡手段で持っているだけなのだが…。
 だいたい、小夜子ちゃんは最近見てないし…。
 最近このヘッドギアで見たものは、小田原から情報を送ってくる跡部に、浜松東にいる馬場の顔だけだ。
 「 ふぅぅん。結局、勝頼はテレクラから足を洗えないんだ〜。 」
 瑞希が嫌味たっぷりに言う。
 これが連絡手段になっていると知っているのに…。瑞希め…。
 「 で、社長の好みは誰ですか?
   ええと…、瀬能小夜子、有栖川光海、愛沢ともみ、小泉あやめ…。 」
 俺が瑞希に気を取られた瞬間、ヘッドギアのメモリ内に残されていた女性陣の名が羅列される。
 得意げにしゃべりまくる進藤…。
 そんな進藤をまじまじと見つめる深見。
 顔が、もっとしゃべろと言わんばかしだ。
 ええい…、仕方ない…!
 女性に使うのは気が引けたが、俺はこれを静めるために、進藤の首筋に手刀を喰らわせる。
 「 うっ! 」
 軽いうめき声をあげ、床に座り込む進藤。
 「 ぷるぷるぷるぷるぷる………。 」
 青ざめる進藤。彼女は沈黙した。
 「 ちょ、ちょっとやりすぎじゃないの…? 」
 朱美さんが心配そうに進藤を覗き込む。
 「 大丈夫だよ…。多分…。 」
 乃絵美が引き攣った笑みで朱美さんに答えた。
27冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/16 20:25 ID:dhyEoXVL
 進藤が黙ったので、すぐにガラス取り付けを始める。
 「 すみません、時間かかってしまって…。 」
 謝りながらガラスを持つ俺。
 「 仕事には遅れがつきものよ。
   でも、あちこちの女性に声をかけるのは良くないわね。 」
 表情を崩さずに言う朱美さん…。ただ、もう少し何かを言いたそうにしている。
 「 いや…その…。 」
 返答に窮する俺。
 だが、そんな俺に助け舟を出したのは乃絵美だった。
 「 朱美さん。あれはお兄ちゃんがナンパしていたのもあるけど、
   元々、あのバーチャコールは弟の盛信が使っていたものだから。
   昔のデーターが残っていただけだよ。
   お兄ちゃん、まだデーターの消し方分かっていないし…。 」
 「 そうだったの…?
   私…変に誤解しちゃった…、みたいね…。
   ごめんなさい、余計な事言って…。 」
 すまなそうに言う朱美さん。
 「 いいよいいよ、たいした事じゃないし。
   それより、作業を急ぎましょう。 」
 「 そうね。がんばりましょ。 」
 俺と朱美さんは作業を急ぐ。
 途中、千尋がガラスを落としたりするトラブルがあったが、作業は無事終わる。 
28冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/16 20:41 ID:dhyEoXVL
 「 おお、はかどっているじゃないか! 」
 作業を始めて数時間、今は夕方になりつつある頃。
 左足に包帯を巻きつけた海原がやってくる。
 左手には松葉杖だ。
 「 あなたにはには松葉杖が似合いますな…。 」
 玄関で出迎えた氏照。
 「 よせやい。 」
 海原は笑って流す。
 「 あなどれんな、海原琢麻呂。そこで『よせやい』ときたか…。 」
 無事な海原を見て、大志も安堵していた。
 俺と氏照、それに海原は、工事中のロビーから離れ、二階に上がる。
 海原の松葉杖の使いかたは手馴れたものだった。
 「 で、尋問するわけだが、こいつは手分けしよう。
   佐野殿から、尋問の専門家を呼び寄せてある。だが、こいつには数がある。
   北条殿と、武田殿と私。それと佐野殿の尋問官で分担して聞き出していこう。連中をいつまでもここに置いておくには危ない。 」
 海原の言葉に頷く我々…。
 で、俺は誰の尋問を担当するか…。一応、入院した奴は除外だ。

 1 楠本さゆら
   結城倫に毒を盛られた形になっているため、容易かも。

 2 進藤さつき
   関係ないことまでしゃべってくれるだろうが…。

 3 片瀬雪希
   薬でも使わんとしゃべらないかも…。

 4 前に戻る。
29冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/16 20:57 ID:dhyEoXVL
>22
武田の騎馬が強いという話より、統制の取れた槍衾で敵を圧倒したとか、
石投げの達人がいたとかいう話なら、遠い昔に聞いた事あります。

血まみれの馬鹿は、引越しさせて姿を消させる事で落ち着きました。
折れも、学生終了以来、7年ぶりに鉄拳を味わう事に。
勝ったからいいけど…。
人生に合戦はつきものですな………。
30高山右近 ◆JUSteEEE :02/07/17 07:39 ID:I+YS9lh7
諸葛殿の事を考えると……2.を取らないわけにはいかないですな。
まさか、朱美さんルートから外れてしまうなんてことは…ないですよね……。

冷泉殿、お疲れさまでした。本当に、本当に大変でしたね…。
しかし、最後まで付き合うとは、なかなか出来ることではないでしょう……。
冷泉殿は素晴らしい方かな…と思います。

では! これからもこのスレを、お願いします!!
31冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/17 20:00 ID:Y1A7VC2N
 ここは、捕虜状態にも拘らず、あくまで自分のペースを崩さない進藤を担当させてもらうか…。
 氏照殿に楠本を任せ、佐野殿の尋問官、山田邦彦氏には片瀬を任せる。
 「 よし、俺は進藤さつきを引き受けよう。
   氏照殿は、楠本を当たり、山田殿は片瀬を頼みます。 」
 「 承知した。目の前の店舗の店長だ、私が当たりたいとは思っていた。 」
 承知する氏照。
 「 片瀬雪希のような大物を当たらせてくれるとは…。
   これはやりがいがありますな…。 」
 ニヤつく山田。なんか楽しそうだ…。
 早速、三手に別れて尋問を始める事に。
 俺が担当する進藤への尋問には、海原に朱美さん、大志が同席する。
 氏勝(まだ八王子にいる)が加わりたそうにしていたが、混迷されてもかなわないので、片瀬に廻す。
 氏照の方には、鷹梨兄妹に空さん、遠山が同席した。
 片瀬を引き受けた山田氏には、氏勝に諏訪が同席した。
 あと、忘れられかかっていた御影咲夜は、幻庵と勘助が担当した。
32冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/17 20:02 ID:Y1A7VC2N
 空き部屋に進藤を連れて行き、部屋中央のテーブルにつかせる。
 すでに椅子などは用意されており、この人数が十分座れるだけの数はあった。
 着席し、さっさと尋問を始める。
 簡単な質問、いわゆる名前や出身地などから始める。
 これ等には簡単に答えていく進藤。
 問題は、軍事力に関することに、結城側の勢力についてだが…。
 「 進藤氏の総兵力はどれだけだ?
   まさか、あれだけではあるまい…。 」
 テーブルに肘をつき、顔の前で手を組むポーズを崩さない俺。
 威圧があると聞いていたが、この女には関係ないようだった。
 「 あれだけですよ〜。
   私達は、二ヵ月前の八王子での戦闘に、茨城にも行ってますからね。
   損害が多くてやりきれなかったんですよ。
   まあ、最盛期は150名は使っていましたけどね。
   今八王寺に入院している、小野崎清香って人いますけど、あの人のほうが酷いですよ。
   損害がいつも出るところに廻されては、使い捨て同然の扱いされてて、ホント見てられなかったんですよ。 」
 聞いてもいない事までしゃべりだす進藤…。
 俺は姿勢を崩さず質問をしようとするが、海原が割って入ってきた。
 「 進藤家は、今後も結城氏に従うか?
   今の戦力で再決戦をすれば、今度は躊躇無くお前等は討たれる事になるわけだが。
   現当主、倫はお前等の身などは案じないぞ。 」
33冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/17 20:03 ID:Y1A7VC2N
 「 そんな事は分かっていますよ。
   ただ、離反するとかこの仕事から足を洗うとかいった話は、お姉ちゃんに相談しないと分かりませんね。
   清香さんや雪希ちゃん。この2人もどう言うか分からないし…。 」
 この外注扱いの連中、一蓮托生なのか…?
 少しは質問内容を変えてみるか…、それとも質問者を…。

 1 バトンタッチ、羽瀬川朱美♪
   「 では、私から一つ聞かせてもらうけど、結城内部でのあなたの立場は、
     どのくらいの位置にいるのか話してくれないかしら。 」

 2 バトンタッチ、九品仏大志…
   「 お前に残された道はただ一つだ。これからネタをひねり出せ! 」
   テーブルに置かれる、エロゲ「水月」。これ、質問になっていないよなぁ…。

 3 このまま俺が質問する。しかしネタが思いつかない。
   「 これは困ったな…。ああ、困った…。 」

 4 前に戻る
34冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/17 20:17 ID:Y1A7VC2N
>30 高山殿
当時の混乱に乗じて、奴の私物を売っぱらっているので、私は善人ってわけじゃないです…。
治療費ってとこですね。当人には内緒だったりします。
まあ、奴自身の体は100%守りきってやったので、これでいいかと…。
35諸葛尚:02/07/17 23:46 ID:iEf+K5MU
>>30
高山殿、意を汲んでいただきありがとうございます。

3を選ぶとまじかるなんだろうな……w
まあ、ここは普通に明美さんの1を選びます。

冷泉殿、私生活でいろいろ大変だったでしょうがこれからも頑張って下さい!
36冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/18 20:47 ID:EDRwyon5
 せっかく他の人も呼んでいるのだ。
 ここは朱美さんに代わってもらうとしよう。
 「 朱美さん、ここはお任せします。 」
 「 分かったわ。 」
 朱美さんは進藤に向き直る。
 「 では、私から一つ聞かせてもらうけど、結城内部でのあなたの立場は、
   どのくらいの位置にいるのか話してくれないかしら。 」
 進藤が難しい顔をする。
 奴にも答えにくい事があったんだな…。
 「 ええと…。正直に言えば…、あの人の所じゃぁ私は存在感ないですよ。 」
 表情を変えずに言う進藤。
 何を言うか。敵に捕らわれていても、平然としていられるような神経を持った奴が雑魚なわけない。
 「 ウソをつくのか?
   雑魚扱いしてもらえると思ったら大間違いだゾ。
   信用が得られる情報が聞き出せなければ、君の身柄は小田原の氏直社長の下に送られる。 」
 進藤の目をじっと睨む大志。
 あからさまに信用していないようだ。
 俺だっておかしいと思う…。
 だが、進藤は本気だった。
 「 本当なんですよ!
   私達は雪希ちゃんの下についてて、片瀬党の一部扱いなんです。
   あの倫は、雪希ちゃんのお兄さんを使って指示を出してるんですから。
   私は結城倫とは一度も口を利いてないんです。お姉ちゃんは分かりませんが…。
   でも、本当なんですよ!! 」
 椅子から立ち上がり、両手をテーブルに着け身を乗り出す進藤。
 本気でまくし立てている為か、口調もやたらと早かった。
37冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/18 20:48 ID:EDRwyon5
 「 本当のようだな…。 」
 「 何? 」
 俺の言葉に大志が反応する。
 「 信じてみよう。どの道、ウソだったら小田原に送ればいい。
   あのボンボン氏直の事だ、若い女が送られてくれば喜んで武田に金を出すぞ。 」
 「 成る程な…。氏直に売却するのもいいな。高値で売れるぞ。 」
 俺と大志の言葉に震える進藤。
 椅子から立ったまま、悲鳴をあげるように声を放つ。
 「 ほ、本当なんですって…!
   だから、詳しい事は私じゃ分からないんですよ! 」
 必死な進藤。
 もう少しからかってみるか…。
 「 そういえば大志、氏直に送られた女はどうなったんだ? 」
 「 フッ、情報が甘いな、マイブラザー。
   小田原に着いた女は、氏直の専用地下室に入れられ、内気で小心者の氏直に嬲られると聞いている。
   しかし、「なぶられる」とは面白い漢字を書くものだな。
   男と男の間に、女が入って嬲ると書く。クックック…。 」
 「 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 」
 進藤の顔色が変わる。
 言葉も止まり、怯えてしまっている。
 大志、打ち合わせも無いのによく話しをあわせてくれる…。
 持つべき者は話しの分かる親友だな。
 「 2人とも、その辺にしなさいよ。
   すっかり怯えちゃったわ…。 」
 もう少し続けたかったが、朱美さんが止めに入る。
 「 さつきちゃん、そんな事はしないから安心してね…。 」
 怯えている進藤に、朱美さんが優しく声をかける。
 何度も頷く進藤。
 目に涙がうっすら溜まっていた。
 氏直よ…。お前は評判悪いな…。それに、変な所で恐れられている…。
38冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/18 20:49 ID:EDRwyon5
 「 肝心なのは、雪希の兄貴…。片瀬健三郎だ。
   所在は分かるか? 」
 急に口を開いた海原。
 片瀬健三郎と言えば、探偵を雇う際に候補に上がった人物だ。
 「 健三郎は結城の直臣だ。私同様、諜略から情報収集に破壊工作などを仕事にしている。
   奴を押さえないと、片瀬雪希を押さえるのは無理だろうな。 」
 海原の言葉を聞いているうちに、片瀬健三郎を雇っていなくて、本当に良かったと思う。
 もし雇っていたら、こちらの情報は筒抜けになっていた…。
 「 片瀬健三郎をどうやって捕まえるかだが…。 」
 「 無理だ。 」
 俺の言葉をあっさり切る海原。
 「 個人技に関して言えば、片瀬健三郎は並みの男じゃない。
   せめて…俊敏な動きが出来る者がいればいいのだが…。 」
 「 しかし、放っておくわけにもいかないだろ。
   下手をすれば、片瀬雪希は小田原に送られて廃人になるぞ。 」
 俺の言葉に反応したのは、海原ではなくて朱美さん。
 「 廃人だなんて言うと、またおびえるわよ…。 」
 いつの間にか、進藤の隣に座っている朱美さん。
 「 朱美さんって優しいですねぇ〜 」
 進藤の奴、朱美さんにくっついて、調子のいい事を言っていた。
 うらやましい奴だ。
 あれだけ怯えていたというのに、もう復活しているし…。
39冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/18 20:50 ID:EDRwyon5
 「 わっ朱美さんって結構胸があるんですねぇ〜。
   ちょっといいですか? 」
 「 や、やめなさい……。 」
 朱美さんにべったりくっつく進藤。
 顔が朱美さんの胸に当たる。
 お前は何をする気だ…。
 「 やめんか! 」
 俺はテーブル上にあるコップを取り、進藤に投げつける。
 「 あうっ! 」
 ガラスは進藤の後頭部に当たる。
 「 痛いじゃないですか…! 」
 頭をさすりながら、俺に向く進藤。
 「 調子に乗ってると、氏直みたいに首輪を着けるぞ。 」
 俺の言葉を聞いて動きが止まる進藤。
 左手がさすっている頭の所で止まる。
 「 じょ、冗談ですよね…? 」
 うろたえる進藤の顔を見た時。
 俺の頭の中で、片瀬健三郎を誘き出す策がひらめいた。

 1 雪希に首輪をつけて八王子をねり歩く。
   コスプレの一環と思わせる。激怒した兄貴が飛び込んできて皆で捕縛♪

 2 雪希をAV企業に売っ払う。
   絶対に兄貴が助けに来るはずだ。そこを皆で捕縛。

 3 雪希や進藤等にきぐるみを装着させて、街頭コントを敢行させる。
   情報にあった、Milkywayでのきぐるみイベントのパクリ。

 4 前に戻る。
40冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/18 21:18 ID:EDRwyon5
武田騎馬軍団VS貧乳、年増、偽善者など
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1026832043/
これも信虎殿が建てたのであろうか…。

>35(諸葛尚殿)
やはり見抜かれましたね…。
実は前スレ>604でも似たような選択肢があったりします。
41諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/07/19 02:32 ID:TNCmw1rk
私の騙りなんぞ絶対に現れないでしょうが(w
トリップをつけてみました、諸葛亮の孫なのでMago……

氏直殿の評判も上々なようなので(ぉ
まねをして首輪をつける1でお願いします。
42冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/19 19:39 ID:L/bgg/zT
 「 これだっ! 」
 とっさに名案を思いついた俺は、思わず大声で言ってしまう。
 「 わっ、何ですか一体…。 」
 進藤がのけぞる。
 「 ははは。片瀬に首輪をつけて、八王子をねり歩いてやるんだ。
   兄の健三郎は、首輪をつけられた妹の姿を見て、激怒。奪取しに来るはずだ。
   うまくいけば、その場で取り押さえられる。 」
 「 ククク、さすがはマイブラザー。
   なかなかの作戦だ。まさにペット扱いだな。 」
 その後は、しばらくは進藤の聴衆を続け、他の部屋が終わるまで待つ。
 片瀬雪希の尋問は失敗し、機材を取り揃えていた山田は、彼女に電流を流すなど暴挙に踏み切るが、
同席した遠山に止められ、事なきを得る。
 あとは、詳しい情報を掴むために、片瀬健三郎捕縛作戦を氏照に話すだけだ。
43冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/19 19:41 ID:L/bgg/zT
 「 おお、勝頼社長。
   楠本さゆらから、だいたいの情報は聞き出せました。
   向こうの軍事力は大分衰退しているようですぞ。
   もっとも、こちらから攻めて勝てる相手じゃないんですが…。 」
 氏照の姿を見つけると、彼のほうから歩み寄ってくる。
 どうやら、楠本さゆらの尋問はおおむね成功といった所か。
 無理も無い、当人は味方の毒を見舞われたんだ。
 腹に据えかねるものも出てくる。
 氏照は言葉を続けている。
 「 問題の風魔衆との繋がりは解明できませんでした。
   やっぱり、風魔は北条を見限ってますね。
   ただ、彼女単身は協力しても構わないと言っています。 」
 「 それは本当か? 」
 思わず聞き返す。
 毒を盛られたとはいえ、楠本さゆらと結城倫は古い付き合いがあったはず。
 個人的な繋がりがある以上、完全に裏切るとは思えなかった。
 「 本当の事です。
   結城倫の首を取らないという条件付ですが…。 」
 成る程…。
 結城氏の支配は揺らいでも構わないが、当人は殺したくないと…。
 女の考えは複雑だ…。
 「 氏照殿、戦場では何も約束など当てにはならない。
   何が起こるか分からないのが戦場だからな…。 」
 「 それは私にも分かっています。
   ただ、いいように言わなければ、楠本は我々には協力しません。 」
 「 それもそうだな…。
   とにかく、今は彼女の条件を飲もう。
   この手の条件など、戦況次第ですぐに変わるかもしれない。 」
 俺は、楠本の話を切り上げ、片瀬の首輪作戦を氏照に話す。
44冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/19 19:42 ID:L/bgg/zT
 「 そういうコスプレなら…犬がよろしいでしょうな…。
   部下に詳しい者がおります。
   詳しくは私の部屋で話しましょう。 」
 そう言う氏照に続いて、俺は彼の部屋に入る。
 氏照は、部下の狩野が入ってくる。
 「 この者、デザイナーとしては北条一です。 」
 氏照の紹介で、挨拶をする狩野。
 背は大志と変わらない位あるが、飄々として体は細い。
 アスファルトの上で転んで骨折するタイプか…?
 「 お初にお目にかかります。
   狩野泰光といいます。
   さっそくですが、首輪をつけたコスプレには、これが最適かと…。 」
 左のポケットから、写真を取り出す。
 写真には、動物形寝巻きのような物を着た女性が写っている。
 「 これで、わんわんわんっ、と鳴くそうです。
   一昨年のコスプレイヤー準優勝の娘です。
   見て下さい、首輪が着けられています。これにロープをつけ、本格的なものにしましょう。 」
 写真を見ながらにやつく狩野。
 ちょっと怖いかもなぁ…。
 「 で、すぐに作れるか? 」
 「 今晩中に作って見せます。
   お任せください、勝頼社長。 」
45冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/19 19:43 ID:L/bgg/zT
 狩野が退出したあと、氏照がおもむろに口を開く。
 「 勝頼社長、片瀬で犬の散歩をするのはいいですが、
   肝心の主人役をどうするか決めてませんなぁ…。」
 そういえばそうだ…。
 これは難しい仕事だった。
 必ず、辱めを受けている妹を救出に来る兄、健三郎。
 これを迎撃しないといけない…。
 あっさり片瀬を奪われる奴ではまずいしなぁ…。
 かといって、俺がやってはまずいような…。

 1 楠本に任せる。
   風魔の出身と言われる彼女の力量、試させてもらう…。

 2 大志、後は任せた。
   お前なら、うまいことやれるだろう…。

 3 張飛だな…。
   いざと言うときは健三郎をぶん殴っても構わん。

 4 前に戻る
46高山右近 ◆JUSteEEE :02/07/20 08:58 ID:QL7bEmkK
……ここで再び張飛の活躍を見てみたい!
大志も好きなんですけどねぇぇ、武力以外でも活躍出来そうですし。
すいません、個人的欲求を元に3.を選ばさせてください……。

諸葛殿、Magoとは実にわかりやすい。(笑
一応自分は、Juste(ジュスト)で切れてます。右近の洗礼名です。
後ろがEEEなのは偶然……。見つけたときは、自分でワラタ。
47呉班:02/07/21 00:02 ID:BxKyPB/+
高山殿、忝ない!
最近ボスの出番がないのでおとなしくROMっておりました(w
遅ればせながら新スレおめでとうございます。

ボス!ここが中国男子の見せ所ですぞ!!
48冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/21 18:34 ID:HCdktLOA
しばしお待ちを…
49諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/07/23 00:53 ID:poAzND0m
かなりスレ数が多いので保守カキコをさせてもらいます。
冷泉殿、がんばって下さい!

>46高山殿
最後のEEEの部分まで決めてるのだと思ってましたw
偶然にしてはかっこいいトリップでうらやましいです。
50冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/23 02:05 ID:zBTPmGwU
 「 氏照殿、ここはあの中国人。張飛に任せようと思う。 」
 氏照の顔が明るくなる。
 「 あの張飛殿ですな…。
   海原殿と2人で、圧倒的な数の御影の手勢を蹴散らした彼なら、うまくやってくれるかもしれませぬな。 」
 氏照は、大戦果をあげた張飛を、えらく気に入っているようだ。
 「 では、早速本人に伝えておきましょう。 」
 俺は立ち上がると氏照に一礼し、部屋を後にする。
 1階で作業を続けていた張飛に声をかける。
 新作戦を任せると言う事で、やたらと興奮する張飛。
 「 ガハハハハッ、勝頼社長!
   この張飛に任せてくれれば、片瀬健三郎如き一発で仕留めてくれますわ! 」
 「 ま、部屋で作戦を説明しよう…。 」
 1階の作業場のど真ん中で吼える張飛を、俺の部屋まで連れてくる。
 途中で、海原とも会い、彼も着いて来る。
 そして、ここしばらく失念していた顔、高井さやかが目の前に。
 「 期間命令を受け、撤退してきました…。 」
 さやかは、なんだか疲れていた。
 というのも、彼女は17号店侵入を命じられたものの、肝心の楠本が当家に味方したため、いきなり退却する事を命じられる事に。
 その結果、彼女はたった一人だけ「戦果無し」という扱いだった。
 「 高井、任務ご苦労だ。 」
 俺は高井に声をかける。
 任務もへったくれも無いがな…。
 「 はっ…。 」
 何も出来ずにいたさやか。
 力の無い返答が返る。
 そんなさやかを、海原が睨む。
51冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/23 02:06 ID:zBTPmGwU
 「 高井、今度の作戦にはお前も参加してもらおう。
   付いて来い。 」
 ぶっきらぼうに言う海原。
 さやかの顔に若干の笑顔が戻る。
 ようやく、まともな作戦に着手できるのだ。
 うれしくもあろう。
 「 勝頼社長、高井の作戦参加は…。 」
 「 認める。高井にも参加してもらおう。 」
 海原には美奈まで言わせず、さやかにはついて来るように言う。
 
 俺の部屋に入り、具体的な作戦内容を説明する。
 楽勝だと大声で高笑いする張飛。
 この大男の前では、勝気な性格と聞いていたさやかも、何気に引いている。
 だが、海原の顔だけが曇っていた。
 「 どうしたんじゃ海原殿。 」
 張飛が海原の顔を覗き込む。
 「 暑苦しいな、離れろ。 」
 海原が張飛から離れ、言葉を続ける。
 「 私が懸念しているのは、張飛の恐るべきパワーだ。
   いざと言うとき、片瀬雪希は首輪をしているのだ…。
   張飛のパワーでロープを引っ張った際…、よくて骨折、悪くて首が飛ぶ…。
   いずれにせよ、片瀬雪希が死んでしまう事を私は懸念しているのだ。 」
 「 手加減はしますぞ…。 」
 そう言いながら、海原の顔を覗き込む張飛。
 「 あのなぁ…相手は敵の将校とはいえ、一介の若い女性だ。
   しかも、基本的に背が低い。
   張飛のパワーに耐え切れるかどうか…。 」
 張飛から仰け反るような姿勢で話す海原。
 そう嫌がるなよ…。
52冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/23 02:08 ID:zBTPmGwU
 結局、作戦内容の説明から話は進展せず、次の日の朝には衣装が完成。
 氏照がテレビ局のカメラマンを従えながら、一階で撮影機材の調整をしている。
 「 おい、テレビ放送するのか? 」
 慌てる俺。
 だが、氏照は落ち着き払って言った。
 「 勝頼社長。
   氏勝殿とも話をしたのだが、首輪のロープは鎖に変えることにしました。
   で、小田原の西にある鉄鋼工場で、わが社は鎖を作っているのですが、その宣伝を兼ねます。
   全国に放映しますよ。 」
 本気か…?
 氏照の後ろでは、氏勝が実にうれしそうにカメラのレンズを拭いている。
 まったく…。
 撮影は、ぶるほ〜ん正面で行われる。
 午前10:00丁度、撮影が始まった…。
 「 カッーーーーーーーート!!
   張飛殿、それはペットなんだから、もっといたわって扱ってくれ! 」
 監督席に座っては、怒声を放ちまくる氏勝。
 犬のコスプレをし、しょんぼりした片瀬を横に、張飛は鎖で彼女を引いている。
 まるで親子だ…。
 笑いをこらえた俺だったが、となりで空さんがアレを見て笑っている。
 「 社長、アレって親子ですよね…。 」
 釣られて笑ってしまう俺。
 そんな周りの空気とは違う場所にいる氏勝。
 さらに猛る。
 「 片瀬、そんなにしょんぼりした犬があるか!!
   もっと元気を出せ!! もっと楽しそうに!! ご主人様と散歩なんだぞ!!! 」
 恥ずかしいな氏勝。そう言う台詞は小声で言ってくれ。
 俺の左で笑う空さん、右にいる朱美さんは、やはり恥ずかしいのか、赤面している。
53冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/23 02:16 ID:zBTPmGwU
 撮影はあまり進まない。
 監督がカットを入れすぎるためだ。
 しかし、片瀬に精神的苦痛を浴びせ、兄に殴り込みをさせる目的は完遂できそうだが…。
 張飛やペットに声をかける役の、海原にさやかは参っている。
 片瀬は首を引かれ過ぎて弱まっており、しょんぼりどころか顔が青い。
 どうする…。

 1 速やかに撮影を終わるよう氏勝に言う。
   こいつ、言う事聞くかなぁ…。

 2 予定変更、張飛!肩車だ!!!
   「今日のお父さんは元気♪ 娘を肩に乗せ、鎖で車を引っ張っちゃいます 」
   に撮影内容変更。  
 
 3 ペットの負担を軽くするため、追加メンバーを投入。
   進藤さつき、御影咲夜…。2人は出陣だ。片瀬の負担を軽くしてやってくれ。

 4 前に戻る
54冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/23 02:22 ID:zBTPmGwU
例の馬鹿の為に、今週末27日に引越しを手伝います。
どうも、それまでは奴と夜中まで付き合わないといけないようです。
(再襲撃を恐れて怖いとの事)
この一週間は、いろいろと迷惑かけるかもしれません…。

しかも、書き込み規制にひっかかるとは…。
55諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/07/24 21:52 ID:ZfARRapb
進藤タンの出番を増やす目的で3を選びますw

冷泉殿、大変ですね…。これで一段落っぽいですが。
27日までに保守のためにカキコをするかもしれませんがご容赦ください。
56冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/25 23:30 ID:eLO7FVhg
 「 氏勝殿、ここは進藤と御影を投入して、片瀬の負担を軽くしてやろう。 」
 俺に急に話し掛けられた氏勝。
 一瞬俺を睨むも、武田の社長と気づくと、ごく普通の態度をとる。
 「 そうですな。片瀬も疲れているようだし…。2人を追加して、彼女の負担を軽くしてやりましょう。 」
 氏勝は、俺にそう言うと振り返り、部下を呼びつける。
 「 おい、進藤と御影を連れて来い。
   予備の犬の服もあったはずだ。ちゃんと着せてくるんだぞ。 」
 部下はぶるほ〜ん内に戻っていく。
 この間は休憩となり、疲れきった片瀬も座り込む。
 路上で撮影しているだけあって、張飛に片瀬は目立っていた。
 俺は周囲を見渡してみる。
 結城側とて、此方の行動は知っている事だろう。
 アクションを起こしてもよさそうなのだが…。
 無線を取り出し、勘助に周囲の状況を聞いてみる。
 勘助は、いつでも片瀬健三郎が出現してもいい様に、周辺のビル屋上に待機している。
 「 特に変わりは無いようじゃ。
   だが、油断は出来んぞ。相手は海原殿が一目置く男だ。 」
 「 そうだな…。まあ、そっちも引き続き索敵を頼む。 」
 無線を切り、片瀬らのほうを見る。
 犬化された進藤と御影が首輪をつけて現れる。
 「 私は知ってる事全部しゃべったのに、何で犬にされるんですかぁ〜? 」
 進藤が喚きながら張飛に引っ張られる。彼女にとっては悲惨だが、相手が冗談でやってるうちはまだいい。
 氏直だったら、この程度じゃ済まない。
 「 首輪を着けさせられるなんて虐待ですよ…。 」
 御影が目に涙をためながら、張飛の持つ鎖を首輪につける。
 あっさり取り着けれるところを見ると、なんだかんだ言って、手馴れてるんじゃないのか…御影は…。
57冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/25 23:32 ID:eLO7FVhg
 適当に練り歩かせ、頃合を見て予定されている台詞をしゃべらせる。
 ただそれだけの作業だった。
 が、人数が増えるとなかなかうまくいかない…。
 「 こら、そっちじゃない…。 」
 正面から自転車が走ってきて、避けようとした進藤。
 張飛に鎖を引っ張られ、青い顔をしながら隊列(?)に戻る。
 「 ううっ、私にも雪希ちゃんの苦労が分かってきたわ…。 」
 「 ションボリショボーン…。 」
 進藤の言葉に、答える元気の無い片瀬。
 「 とても軽く、強く丈夫で使いやすい小田原製の鎖♪
   かわいいペットとの散歩から、工場内の荷役まで、幅広く使えます。
   一家に5メートル、一工場に100メートル。鎖なら、小田原の物を使いましょう〜♪ 」
 健気にCMをやる御影。
 どうでもいいが、並みの家庭で鎖がいるとは思えないのだが…。
 これを全国放映すると、小田原の鎖での収益は激減するんだろうな…と、思ってみたり…。
 「 よし、御影はうまく撮れた。次は進藤の番だ。
   うまくやれば、撮影はすぐにやめるからな。 」
 氏勝が指示する。
 「 えっと…。 」
 進藤、台詞を忘れたのか(覚えれるほど時間が無いのも分かる…)戸惑っている。
 「 適当でいいぞ、鎖のCMをやってくれ。 」
 張飛が言う。
 「 そ、それなら…。 」
 進藤が作り笑顔でしゃべりはじめる。
58冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/25 23:34 ID:eLO7FVhg
 「 TVの前の皆さん、自転車が盗まれたりした事はありませんか?
   一般で使われている鎖より、今の時代はこれ。小田原製の新技術で作られた軽量な鎖。
   丈夫で軽いこの鎖。どなたでも手軽に扱えます♪
   あ、そこの奥さん、いいですか? 」
 うまやって、早く開放されたいのか、予定外の行動に出る進藤。
 首輪を着けたまま、撮影を見物していたヒマな主婦に話し掛ける。
 当然鎖が張られるが、張飛が撮影の為と残り二人を引っ張りながら、進藤の動きにあわせる。
 「 見てくださいよ、この鎖! 」
 進藤は、自分の首に繋がる鎖を持ちながら、何気に主婦に熱く語る。
 「 奥さんも、夜はいろいろと退屈していませんか?
   いや、その年になれば疲労などもあって、日常が退屈になるはずです!
   ここで、この鎖の出番なんですよ。
   手足を括り付けて、宙にぶら下がってみたり、ちょっとダンナさんをいぢめてみたり…。
   したくなってきませんか?
   この軽さなら、最高の時間が送れますよ。
   お値段はお安くしておきますから、よかったら通販で小田原まで頼んでください。
   いいですよ、この肌触り。
   ちょっと触ってみませんか? 」
 ヒマそうな主婦は、アブノーマルのケがあるのか、進藤の首からぶら下がる鎖を触ってみたりする。
 「 なかなかよさそうね♪ 」
 その主婦は言った。
 お前はすでにSMをやっているのだろうと、小一時間問い詰めたかったが、それどころではなくなった…。
 「 誰だ!
   人の女房に余計な知恵を吹き込んでいる奴は!! 」
 撮影現場を囲む輪から、男が出てくる。
 どうも、この主婦の夫らしい。
 「 俺は鎖やムチなんて嫌なんだ。
   誰だよ、こんな使い方しだした奴は!! 」
 亭主、マジ切れしている。どうも、こちらはSMが本当に駄目のようだ。
59冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/25 23:35 ID:eLO7FVhg
 「 責任者出て来い!! 」
 亭主がこっちを向いて吼える。
 「 俺の女房に余計な事言いやがって!何が小田原製の鎖だ!! 」
 言いたい事を言ってやがる…。
 しかし、こんな混乱時に片瀬健三郎が来る事も懸念される。
 どうする…?

 1 こいつが責任者です。
   俺は大人しく氏勝を差し出す。亭主が氏勝を睨む…。
   3人の犬は、俺のそばまで下げさせる。

 2 ここは俺が行く。
   「 いや、あなたは奥さんの趣味を理解してあげるべきです。 」
   3人の犬は、氏勝に任せておく。

 3 「 お前が健三郎か…。会いたかったぞ。 」
   俺は右手で懐の銃を掴みながら、その亭主に近づく。
   万が一のときは頼むぞ勘助…!

 4 前に戻る。
60冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/25 23:40 ID:eLO7FVhg
>諸葛尚 ◆Mago6xGo殿
やばそうな時は、遠慮なく保守してください。

昔、葉鍵板で書いてたときは、3日開けただけでdat逝き…。
こっちは余裕で生きてましたけど…。
61諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/07/26 11:48 ID:Wiquk4Dm
3番の展開が一番しっくり来るので3を選びます。
ここらでまた戦闘に突入の予感ですね。

夏厨が増えているようで…もはやスレ数が525ですよ
圧縮が来るまで要注意ですね。
62冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/26 23:14 ID:GOMaDJgH
 動揺する仲間達。
 朱美さんは心配そうに俺の顔を覗き込み、大志は難しい顔をして男を睨む。
 張飛に三匹の犬、それとダンナは、周辺をヤジ馬に囲まれてしまう。
 「 おい、何だ?
   落ちぶれ北条の連中が何やってるんだって? 」
 「 何でも、鎖のCMらしいが良く分からん…。 」
 「 そこの兄ちゃん、叫ぶだけが脳かい!! 」
 好き勝手に喚く奴から、煽りを始める奴までいる。
 「 勝頼君…、ちょっとこれは…。 」
 朱美さんが言葉を詰まらせる。
 「 ここは任せて…。 」
 俺は、行動に出ようとした氏勝を手で抑え、喚く男を見る。
 「 お前が健三郎か…。会いたかったぞ。 」
 俺はわざと大声で言いながら、右手で懐の銃を掴みつつその亭主に近づく。
 万が一のときは頼むぞ勘助…!
 「 ハァ?健三郎だって? 」
 あきれた顔のダンナ。
 「 俺はなぁ、変な趣味を押し付けようとしている奴がなぁ! 」
 喚くダンナに、一歩一歩近づく。
 そして、群衆を押しのけて中に入る。
 「 いかん! マイブラザー、危険すぎる!! 」
 後ろから大志の叫び声が聞こえる。が、今更どうなるものでもない。
 俺は、群衆を通り抜け、張飛の前に立ち、ダンナを睨む…。
 「 武田勝頼、分かっていて入って来たのだろう…。
   此方の要求を飲んでくれるかな? 」
 急におとなしくなるダンナ。
 俺を見ただけで正体が分かる奴…こいつは健三郎かもしれない…。
 やばいなぁ…。
63冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/26 23:15 ID:GOMaDJgH
 「 要求とは? 」
 俺はわざと返答を鈍らせる。
 こんな事をしても無駄かもしれないが…。
 「 チッチッチ。君は分かっているはずだ。
   私が妹や他の者を奪還しにきたのは…。
   で、大人しく引き渡すのか、ここで路上で永眠するか、好きなほうを選んでもらっていいのだが…。 」
 妙な舌打ちをする奴だ…。俺の苦手なタイプだな…。
 とにかく、要求に答えることは出来ない。
 ここで進藤や片瀬を引き渡すと言う事は、北条への示しも付かなくなる。
 「 大方、この野次馬はアンタの手の者だろう。
   俺の返答次第では、外の者に見られることなく、内部の者を瞬殺出切ると…。
   だがな、俺とて馬鹿ではない。そこら辺のビル屋上から、アンタは狙撃班に狙われている。
   俺を討てば、兄妹そろって討ち死にだな。 」
 「 ほう…狙撃班がまだ残っていたのか…。
   北条幻庵が小田原に帰ったと聞いて、山本勘助も山梨に戻ったと思っていたな…。
   しかし、この状況どうする?
   まさか、にらみ合いでもするわけにはいかんだろう? 」
 「 乱闘になったらどうする?
   鉄砲撃てば、仲間や大事な妹に弾丸が炸裂する事になる。
   いいか、お前は俺を囲んではいるが、そのお前達も囲まれているのだ。 」
 俺と健三郎が睨みあう。
 先に口を開いたのは俺。
 「 銃を捨てろ。速やかに降伏すれば、別に害は与えん。 」
 「 分かった、銃は捨てよう…。 」
 健三郎が銃を取り出し、地面に放る。
 その時!
64冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/26 23:16 ID:GOMaDJgH
 「 悪いが、妹は取り返させてもらう! 」
 健三郎の声が聞こえたと思ったら、俺は視界が1回天し、地面に叩きつけられる。
 恐ろしい速さだ…。
 正直見えなかった。
 周りの群衆も一斉に動く。
 まずい…!
 「 ヤキがまわったな健三郎!! 」
 海原が松葉杖で攻め寄せる群衆に殴りつける。
 群衆は銃を持っていないのか、ただひたすら飛び掛ってくるだけだ。
 臨時の雇われ物か、それとも噂に聞くMilkywayの治安維持隊か…。
 「 なんとかして勝頼社長を! 」
 さやかも懐から特殊警棒を取り出し、片っ端から殴っている。
 おい、それは本当に人が殺せるんだ。手加減して使ってやれよ、さやかよ…。
 「 雪希!! 」
 健三郎が雪希に近づく。
 「 お兄ちゃん…、来たら…! 」
 健三郎が雪希の手を取ろうとしたとき、
 「 お前が片瀬健三郎か!
   ワシの名は張飛。お前を討ち取って恩賞にありついてやるわっ!! 」
 張飛が鎖を引っ張ってしまう。
 「 うぐっ! 」
 雪希はうめき声と共に張飛の方へ引っ張られ、代わりの者が飛んでくる。
 「 こんな扱いは駄目ですよ〜! 」
 御影だ。かわいそうに…。
 雪希を目の前に、冷静さが無くなっていた健三郎。
 目の前から、張飛のパワーで投げられた御影が迫る。
65冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/26 23:22 ID:GOMaDJgH
 「 張飛殿、パスだ!! 」
 輪の向こうから、氏照の声が聞こえる。
 「 了解じゃ、氏照殿!!! 」
 雪希と進藤をつかんだ張飛は、ためらい無く宙に放る。
 すでに御影を投げているので、手に余裕はある。
 「 お、おい、2人同時か…!? 」
 うろたえた氏照。
 「 よっとっと…、よしっ!! 」
 氏照はうまく雪希を受け取る。
 進藤のほうは、遠山が受け取ったようだ。
 「 愚民共め!どかんか!! 」
 また、輪の外からは大志の声も聞こえる。
 すまんな…大志。
 一方、飛んでくる御影をかわした健三郎。
 飛んできた御影は、海原にさやかと、3人背を合わせて敵に向かう俺に命中する。
 また視界が地面で一杯になる。
 厄日だ…。
 逃げられても困るので、御影の鎖を握りながら起き上がる俺。
 その俺の視界に入ったのは…。

 1 「 ここが年貢の納め時じゃ! 」
   「 フン、今時力任せが通じると思っているのか? 」
   対峙する張飛と健三郎…。頼むぞ張飛。

 2 「 何とか間に合いましたわね…。咲夜、救出に来たですの! 」
   「 レミーさん!! 」
   15人ほど引き連れてきた東条恋美。喜びの声をあげる御影。だが、彼女は輪の外にいるようだが…。

 3 「 若ー、無事ですかー!! 」
   「 マイブラザー、まだ戦えるか!? 」
   諏訪、大志の2人が群衆の中を飛び込んでくる。さて、反撃だ!

 4 前に戻る。
66冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/26 23:24 ID:GOMaDJgH
これは最悪の場合はageかなぁ…。
67高山右近 ◆JUSteEEE :02/07/27 11:02 ID:8DLte6Aj
やはり登場した以上、張飛には活躍してもらう以外にありませんね!
ということで、1.をお願いします。
……張飛だけに、ちと不安も残りますが。(苦笑

なんとかこのスレ落とさぬよう、みなさま頑張りましょう!
68高山右近 ◆JUSteEEE :02/07/27 11:03 ID:8DLte6Aj
追伸:>>66 冷泉殿、IDがゴマDJ……。なんかカッコイイっす。(w
69冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/28 00:36 ID:nEfDOgO8
ネタも無く保守スマソ…。
今連れと会談中。
70呉班:02/07/28 11:37 ID:MDsN9sE0
ボス、レディ相手にぶん投げは中国紳士としてどうかと……(w
でも、がんがれ!
71冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/29 01:21 ID:3MtwdYTf
 この騒動の中、2人の男が対峙していた。
 2人とも身動きせず、ただ睨みあっていた…。
 「 片瀬健三郎…、ここが年貢の納め時じゃ… 」
 張飛が言いながら、ついに一歩踏み出す。
 「 フン、今更力攻めが通じると思っているのか? 」
 余裕の健三郎、接近を試みる張飛に対し、少しも恐れが無い。
 「 強がるのも今のうちじゃぁ…。 」
 さらに踏み込む張飛。
 あと少しで、張飛の腕が奴に届く…。
 「 たかが武田の用心棒相手に、私は遅れをとりはしないさ…。 」
 健三郎は言うと、すっと身を引く。
 奴は周りを囲んである者らに近づく。
 「 銃は一つだけではない…。取っ組み合いでケリをつける時代は、当の昔に終わっている。 」
 懐から、また銃を取り出す健三郎。
 そして、周りの奴等は二人を囲んでしまい、張飛の逃げ場も無くしてしまう。
 健三郎は、余裕の笑みで張飛を見つめた。
 「 殺すには惜しい男だが、これも敵についた報いだ。
   覚悟してもらう!! 」
 張飛の動きが止まる…。
 「 おのれ…この卑怯者が!!! 」
 騒動の雑音をかき消す張飛の大声が、八王子に街にこだまする…。
72冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/29 01:23 ID:3MtwdYTf
 銃声…。
 たった一発の銃声でケリはついた。
 「 張飛!! 」
 俺はたまらず叫び、彼のほうに駆け寄ろうとする。
 が、邪魔をする周りの奴等の為、思うように動けない。
 「 邪魔をするな! 」
 飛び掛ってきた男を、渾身の力で殴り倒す。
 横から殴りかかってきた男は、俺の背後から飛んできた松葉杖で弾かれた。
 「 すまない、海原! 」
 俺は海原の援護を受け、よろめいた男の脇腹にケリを叩き込むと、ようやく張飛のところまで行ける。
 「 張飛っ、無事か!! 」
 撃たれたであろう張飛はケロっとしながら暴れていた。
 足元にひっくり返っている健三郎。
 張飛はそれには目をくれず、周辺の者等を片っ端から殴り倒している。
 「 おお、勝頼社長。
   撃たれるかと思っていたら、向こうから味方の援護射撃がありましたわい。
   健三郎の銃が吹き飛んでくれたおかげで、奴を簡単に仕留めれましたわ。はっはっは!! 」
 張飛の指すほうを見る。
 大志の肩に乗る諏訪が見えた。
 ( そういうことか…。 )
 安堵した俺の耳に、サイレンが飛び込んでくる。
 「 まずい、警察だ…。健三郎の奴等手配していたぞ!! 」
 氏勝にもサイレンは聞こえていたようだ。
 彼は、ぶるほ〜ん内の者もフル動員して、騒動の中に兵を突っ込ませる。
 「 勝頼社長、早くここから脱出して、ぶるほ〜ん内に戻ってください! 」
 氏勝の進言に従い、俺は海原にさやか、張飛に御影を連れて騒動から脱出。
 気を失っている健三郎は張飛が担いでいる。
 「 みんな、撮影は終わりだ!急いで建物の中に入れ! 」
 乱闘に加わっていた武田の者や氏照の手勢は、さっさと建物内に引き上げる。
73冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/29 01:25 ID:3MtwdYTf
 パトカーが到着し、騒動の原因者を調べはじめる。
 氏勝が強硬な態度で警官等と話している。
 すでに群衆は退散しており、路上にはくたばりかかった敵さんと、氏勝と警官の周りにいる北条勢だけだ。
 「 危ないところだったが、戦果が上がってなによりじゃ! 」
 張飛が床に放ってある健三郎を見下ろす。
 張飛の話し(武勇伝)では、健三郎は、諏訪の正確な射撃で銃を落とされた後、
張飛の力任せの鉄拳を喰らい、一発で落ちたとの事。
 俺は、見も蓋も無い張飛のパワーに驚くばかりだった。
 「 八王子戦の時から、張飛殿には世話になっている…。
   これは私からです。今晩は飲んでくだされ。 」
 二階の応接間にいる我々、そこに氏照が日本酒を三本ほど抱えて入って来る。
 「 おお氏照殿、話の分かる御仁じゃ!! 」
 うれしそうに酒を抱える張飛。
 張飛はそのまま床に座り込み、昼間のうちから酒ビンの口を開く。
 「 ははは…、では皆さんの分も用意しますか。 」
 氏照が笑って、若い衆を呼び、酒を手配する。
 「 まあ、今日は張飛にあわせて飲むか。 」
 俺も覚悟を決めて座る。
 その後、悪酔いした張飛と諏訪が暴れてしまい。応接間も修理が必要となった…。
74冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/29 01:28 ID:3MtwdYTf
 早朝、一階の修理も概ね完了し、あとは細かい所となる。
 「 うまくいけば、明後日には開店前の広告をばら撒く事が出来ますな。 」
 氏照の報告に頷く俺。
 俺と氏照は、1階にあるカウンター席で話をしている。
 何でも、氏勝が朝食を作ってくれるというからだ。
 昨日、警官を追い払った氏勝は、小田原に報告しなければならないため、今日の昼には帰ると言う。
 ついでに、彼が健三郎尋問を引き受けている。
 せっかくなので、飯を馳走しようという心意気に感謝しつつ料理を待つ。
 「 勝頼社長、開店前に周辺の有力者達と親睦を深めてみてはどうですか?
   健三郎尋問は、小田原でやっちゃいますし…。 」
 「 親睦…どのような者達と? 」
 「 ここから東にある教会なんかは、戦前からあるものです。私も寄付金を納めつつ友好関係を持ってます。
   なかなか美人のシスターが取り仕切っていますよ。 」
 「 教会か…。 」
 そんな話をしていると、目の前にラーメンが出てくる。ラーメンかよ…。
 「 氏照殿、この当たりの有力者といえば、陛下をお忘れで無いでしょうな。 」
 ラーメンを運んできた氏勝。
 皇宮警備隊隊長を父に持つ氏勝。言う事が凄い…。
 陛下って言うのは天皇陛下の事だろうが…。
 「 どうせなら、都内高田馬場にいる、井出という男と会ってみてはどうだ? 」
 突然カウンターに座る大志が言った。
 「 有力なゲーム会社を取り込んでくれと、尼子の亀井殿から連絡が入った。
   落日のF&D社等、抱き込んでも仕方が無いかもしれんがな…。 」
 と言いながら、俺に手紙を渡す大志。
 確かに、亀井殿は、織田に手を貸す伊丹のエロゲメーカーと、
五分にやりあえるメーカーを抱きこんでくれと懇願しているが…。
 「 親父、いちごスパ鬼盛で。 」
 大志が氏勝に言う。
 「 誰が親父だ! 」
75冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/29 01:29 ID:3MtwdYTf
 氏勝特製のラーメン、『札幌一番味噌ラーメン』を片付けた俺は、今後の行動を検討する。
 周辺勢力の抱きこみも必要だが…。
 俺が行くのは一ヶ所だ。他の場所は別の人に任せる。

 1 東の協会に向かう。寺社勢力の抱きこみか…。
   美人のシスターと聞く長崎真理亜と会ってみる。
   同行者は、朱美さん、深見、鳥海姉妹等女性陣。

 2 天皇陛下に会ってみる。朝廷工作になるのか?ならんと思うが…。
   氏勝の紹介なので、会える事は会えるらしい。
   同行者は、鷹梨宏明、諏訪、朱美さん、乃絵美。

 3 エロゲメーカーF&Dに当たる。
   井出に会ってみる。
   同行者は、諏訪、大志、瑞希。

 4 前に戻る
76冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/29 01:36 ID:3MtwdYTf
さすがは夏…。
糞スレは勘弁。
エロゲー交換スレット
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1027746108/-100

どうでもいいけど…
【最強】朝倉宗滴の娘、朝倉まいな・ゆうな【最萌】
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1026387800/
77諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/07/29 23:35 ID:bpPGw9V6
天皇陛下に会う…官位をもらえるのでしょうか?w
興味のみで2を選びます!我ながら適当だ…

ageなくてもdat落ちってしませんよね?(ちょっと不安
78冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/30 20:55 ID:yHcEY4+I
 「 よし、天皇陛下に拝謁とするか…。 」
 俺はそう決めると、氏勝に話しておく。
 氏勝はニヤリとすると、皇居まで案内しようと言う。
 ただ、手ぶらで行くのもなんなので、何か貢物がいるという。
 仕方ないので、山梨に連絡して、何かよさげなモノを送ってもらう。
 その時、戦場に出ている母親が気になっていたのか、恋が本社に来ていた。
 何気に、陛下に拝謁する話をしたら、何か送ってくれると彼女が言う。
 陛下もきっと喜んでくれるという物だと…。
 これ等物資を送ってくるまで、一日ほど待つ。
 早朝になり、出発に時間になると、氏勝がワゴンで待っていた。
 健三郎の尋問は後回しにしても、この皇居行きは大事だと。
 さっさとワゴンに貢物を積み込む。
 それにしても…ダンボール二つ分とは多すぎる…。
 それに、小さい荷物が散乱しており、纏めてもいなかった。
 「 本社の連中め、手抜きしやがったな…。 」
 毒づく俺は、荷物を纏め始める。
 「 しかし、陛下が酒を飲めるかどうかが気になりますね…。 」
 手伝いに来た宏明。
 彼の持った箱には、甲州産のワインが入っている。
 「 か、勝頼君…。これって…。 」
 「 どうしたんですか、朱美さん…。 」
 荷物纏めに手伝いに来た朱美さん。
 小さな箱を持ち、何気に震えている。
79冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/30 20:57 ID:yHcEY4+I
 「 それはっ………!! 」
 俺の目の前で、包装もされていない小さな箱が、朱美さんの手によって開けられる。
 それ以前に、箱に記載されていた住所に、ウチの実家の住所らしきものが書かれている。
 良く見れば、それはお隣さんの住所…。
 箱から出てきた小ビン。
 たっぷりと詰まったジャム。
 色は、黒色と黄色の混じった奴と、赤の物だ。
 「 勝頼君…これ…。 」
 朱美さんが困った顔で俺を見る。
 「 ま、陛下もゲテモノが食えるかもしれないし…、持っていこう。 」
 俺は笑って、ビンを箱に終い、車に積み込む。
 恋よ、とんでもない物を送ってくれる…。
 
 氏照のワゴンを借り、俺達は皇居まで向かう。
 道中で、諏訪がとんでもない事を言い出す。
 「 氏勝さん、天皇陛下って朝鮮人だって本当ですか? 」
 「 こらっ、お前は何を言っているんだ!! 」
 諏訪のdでもない質問に仰天する俺。
 諏訪よ、頼むからそういう質問は止めてくれ。
 確かに気にならないと言えばウソになるけどさ…。
 激怒するかと思われた氏勝。
 笑って言った。
 「 天皇家は昔から続いているんだ。
   時の権力者などの血も多分に混ざる。
   なにも、天皇家って言うのは神聖な血だけで作り上げられた物ではない。
   徳川の血も混じれば、平氏や藤原氏等の血もある。
   むしろ、多種の血が混じっているからこそ、日本の王族が務まるのかもしれんだろ。 」
 真面目に聞いていた諏訪が言った。
 「 吉野家の社長の血も混じっているといいですね。 」
 もうね、アホかと馬鹿かと。俺は諏訪の言葉は聞き流した。
80冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/30 21:01 ID:yHcEY4+I
 かくして皇居へ。
 守衛に顔パスで通じる氏勝。
 こういう時は助かる。
 また、それだけ氏勝が皇族から頼られた存在であるという事であろうか…。
 「 普通は、こうはいきません。 」
 氏勝が言う。
 当たり前だ。
 中に案内され、通路を進む俺達。
 皇居とはいえ、やはり建物は城で、通路も時代劇で見るようなものだ。
 やや軋む、建物の縁側を歩いていく。
 「 初めて入るけど、結構緊張するものね…。 」
 「 申し訳ないが、私語は遠慮してください。 」
 朱美さんは氏勝に言われて閉口する。
 氏勝、小言の雑談ぐらい勘弁しろよ…。
 なんて考えていたら、通路を右に曲がって奥に入ったところ、小さな部屋に出る。
 「 氏勝さん、ご苦労様です。
   で、今日は何をもってきましたか? 」
 ニコニコした、小太りの男が言う。年は40過ぎといったところか…。
 俺から見ても可哀想なほど、スーツが似合わない男だ。
 小太りの男は、部屋の隅にある机についていた。
 椅子から立ち上がり、此方に歩み寄ってくる。
 「 二条殿、お出迎えご苦労です。
   陛下への誠意は、いつも通りここへ置いておきます。 」
 氏勝の言葉に頷く二条。
 「 私にもありますかの? 」
 言われた氏勝が、肘で軽く俺を突く。
 ( 勝頼殿、なんでもいいから出してくれ。)
 小言で言われる…。
 しかし、何でこんな男にも物をくれてやらんといかんのだ?
81冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/30 21:03 ID:yHcEY4+I
 「 もちろんです、二条殿にもご厄介になる身です。
   受け取って欲しい物があります。 」
 氏勝は微笑しながら言い、俺には小言で繰り返す。
 ( 早く、何でもいいからくれてやれ。
   こいつにくれてやらないと、先に進めん。 )
 「 最近、ものいりとなってな。埼玉の結城殿は、とてもすばらしい物をくれたのだがのぅ。 」
 二条は遠くを見る目で、実に楽しそうに言う。
 くそ、足元見てやがる…。
 この野郎…。
 こうなったら…!

 1 最強、秋子さん特製「赤のジャム 黒と黄色のジャムセット」をくれてやる。
   食え!

 2 陛下が飲めるかどうか分からん。
   甲州ワインセットをくれてやる。 なんかもったいないな…。

 3 ぶるほ〜ん無料券を沢山くれてやる。
   宣伝もかねてウマー…………。ウマーじゃないかも…。

 4 前に戻る
82冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/30 21:12 ID:yHcEY4+I
>諸葛尚 ◆Mago6xGo殿
sageでも書き込みさえあれば大丈夫なはずです。
葱板なら、例え1レスでも連日書き込まれていればdat逝きは防げます。

信長の最新作、蒼天録をやってみますた。
巷で言われてるほどクソではないみたい…。(確かに篭城戦はクソ)
前作の武将データが使えるようなので、朱美さんも投入してみます。
83諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/07/31 00:38 ID:Tx+mkKvG
氏勝!!「何でも良い」と言ったんだからな!
というわけで1のジャムセットを選びますw。

スレ数が550行きそうです…夏は怖いですね。
暑さに負けず冷泉殿、頑張ってください!
84呉班:02/07/31 10:56 ID:xcSQqVaI
ナイスです尚殿!
えぇ、そうですとも、こういう小狡い奴には
一度痛い目を見せてやらんとわからんのですよ!

東洋の神秘を存分に味わって頂きましょう……。
85高山右近 ◆JUSteEEE :02/07/31 18:55 ID:tP+k6j7Y
結城に負けない「すばらしいもの」……ったら、これしかないでしょう!
まぁ、あんなヤツはこれでも喰らってればいいのです。

冷泉殿、毎回感謝であります。
そして、保守兼回答陣の方々もおつかれさまです。共にスレを盛り立てましょうぞ!
86冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/31 22:08 ID:eKltKZV4
 「 当家の実家、諏訪で作られた手製ジャムをお受け取りください。 」
 俺は、驚く朱美さんの後ろに待機させてある台車から、ジャムの入った箱を渡す。
 「 ほっほっほ、武田勝頼殿の故郷は諏訪と聞く。
   題材はリンゴであろうかのぅ…。 」
 にこにこしながら、箱を受け取る二条。
 「 食していただければ、諏訪の神秘が分かっていただけます。 」
 顔がほころぶ二条に、俺は微笑で言う。
 腹の中では、これを食って悶える所を想像して噴出す寸前だったが…。
 「 陛下に取り次いでこよう。しばし待たれよ。 」
 二条は、箱を大事に抱えて奥に入っていく。
 奴の姿が見えなくなると、氏勝が肘で俺をつつく。
 「 勝頼殿、あの貢物は上等品だろうな? 」
 俺はしたり顔で答える。
 「 ああ、あれか?
   泣く子も絶句する、水瀬秋子氏の手製ジャムだ。
   すばらしい味わいと、想像を絶する具材は、食べる者に三途の川を見せると言う。
   あのような奴には相応しい貢物だ。 」
 「 アホか!
   二条の機嫌を損ねたら陛下には会えないんだぞ!
   もうちょっと考えて動けよ! 」
 怒った氏勝。
 気持ちは分かるが、俺にも言いたいことがある。
 「 あのなぁ、あんな奴に気兼ねする事はないんだよ!
   俺達は陛下に拝謁する為に来たんだ。
   あんなタカリ屋を相手にしにきたんじゃないんだ。 」
 「 それはそうだが…。 」
 氏勝が黙る。
 そして、ポツリと彼は言った。
 「 これで俺の信頼もパーか…。 」
87冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/31 22:10 ID:eKltKZV4
 「 あいつはな、まず食物をもらったら、食べてから陛下のところに報告に行くんだ。
   で、貢物の内容が気に入らない場合、陛下にあることないこと言って、陛下に帰る事を命じさせてしまう。
   あ〜〜〜〜〜、もうだめだ…。 」
 頭を抱える氏勝。
 「 氏勝さん、少しは静かにしないと怒られるわよ。 」
 朱美さんが、喚く氏勝に言う。
 氏勝は一言も話さなくなった。
 そして、30分が過ぎた…。
 「 いつまで待たせるのでしょうか…。 」
 宏明が時計を見ながら愚痴る。
 「 きっと、ジャムを食べてトイレに入ってるんですよ。
   あの黒と黄色の奴は、恋さんに聞いたところ、便秘に聞くそうで。
   食べれば、下剤と同じ効果が得られるとか。 」
 諏訪が得意げに言う。
 俺は、アレだけは食べなくて良かったと心底思った。
 「 あ、来たよ。あのおじさん。 」
 乃絵美が指す向こうから、ノコノコ歩いてくる二条。
 ジャムでも味わったのだろう、口周りがやや腫れ上がり、全体的にやつれていた。
 二種類いっぺんに味わったのか?
 おめでたい奴だ。
 よく見れば、二条は足もふらついている。
 呼吸も荒れており、さぞトイレで激戦を繰り返してきたのだろう。
 「 お、お待たせしました…。
   へ、陛下ががががお待ちです………。こちらへ。 」
 もぞもぞする二条のケツを追い、俺達は奥へ通される。
 「 別に問題なかったな。 」
 俺は氏勝に言う。
 「 いや、こんな事は初めてだ。
   陛下が勝頼社長に会いたがっているとしか思えん。 」
 氏勝の言葉に振り返る二条。
 「 そ、その通りだ…。陛下は、た、た、武田商事を…高く買っておられる……。
   でなければ、ばば、私がかような目にあっているというのに…いい返事なななど………。 」
 立ち止まり、体を硬直させ何かに耐える二条。
88冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/31 22:12 ID:eKltKZV4
 「 おつつ連れしましたはぁ…。 」
 やや大きい扉を開け、ひときわ大きな部屋に出る。
 赤い絨毯が真ん中に引いてあり、部屋の奥にある豪勢な椅子まで伸びている。
 豪勢な椅子に座っていた初老の男が立ち上がる。
 「 二条さん、ご苦労様です。
   大変な事になる前に、はやく休憩を取りなさい。 」
 この初老の男こそ、第125代目にあたる今上天皇陛下。
 見た目の雰囲気では、TV等でみる姿と変わりはしない。
 問題は、このように接した時に、どこまで陛下の人物像に近づけるかだが…。
 「 はい、ししっしすtれいします/・…。 」
 崩れた日本語を使いながら、二条が退室していく。
 陛下がこちらに歩み寄ってくる。
 「 君が武田勝頼君か。
   話は二条や氏勝殿より聞いている。 」
 突然の事で、やや対応が遅れるも、俺は返答だけはする。
 「 は、武田商事三代目社長。武田勝頼です。
   今は、わけ合って八王子にいます。 」
 硬直した俺の正面に来る陛下。
 そんな俺の両肩に、陛下はそっと手を置き言う。
 「 私は父と違って、神になったような者ではありません。
   すこし肩の力を抜かれるといいですよ。 」
 微笑する陛下。
 俺は一礼し、後ろで立っている朱美さん達にも適当に名乗ってもらう。
 陛下は微笑を崩さず言った。
 「 みなさんお若いですね。
   今日は一つ、質問があるのですが良いですか? 」
 「 はい、どうぞ。 」
 俺の言葉に頷く陛下。
89冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/31 22:16 ID:eKltKZV4
 「 今の日本は幕末期に劣らぬ程の混迷期を迎えてます。
   私の身近にいる二条、その他閣僚や大手企業。
   誰もが自分の利益を追い求め、この国を省みようとはしません。
   このままでは、一部の権力者や周辺の諸国にいいようにされるばかりです。
   こんな時代ですが、勝頼社長…。
   あなたは我が国に、そして我が国民達に何かしてあげられる事はありませんか? 」
 難しい質問だった。
 相変わらず、陛下は微笑を崩さない。
 適当な返事は自爆を生む…。かといって、なんと答えればいいのか分からない…。
 氏勝は、横目でじっと俺を見つめている。
 今度は適当では済まされまいて…。

 1 「 今の私達には、大それた事は出来ません。
     我が国にとってよかれと思う事を、未だ模索しているようなところです。 」
   と、無難な事を言ってみる。

 2 「 とにかく、我が国には事の問題を深く認識していない、偽善者気取りが増えました。
     こうした存在は、悪しき者を増やすばかりです。
     手始めに、我々は児童ポルノ法改正に反対しています。 」
   と、本音を言ってみる。

 3 「 最も良くないのは、利己主義と売上しか見えていない政治家です。
     将来的には、武田商事からも議員を出し、北の長尾殿と共に日本を支えて見せます。 」
   と、政治的なことを言ってみる。

 4 前に戻る。
90冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/07/31 22:21 ID:eKltKZV4
現在スレッド総数 553
書き込みさえあれば大丈夫です。

乃絵美ちゃんLOVE!スレッド
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/983835525/
↑のスレが生きてるのが、何よりの証…。
初心者板でも、寿命一年のスレがありますし。
91諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/08/02 01:38 ID:RAiR+eII
陛下の前では堂々としましょう!
自分に正直なのが武田の男なので2を選びますw

スレッド数560突破…早く圧縮になりませんかね…。
92冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/02 20:06 ID:793+Y43H
 下手に奇麗事は言わず、本音を吐くか…。
 覚悟を決めた俺。
 「 とにかく、我が国には事の問題を深く認識していない、偽善者気取りが増えました。
   こうした存在は、悪しき者を増やすばかりです。
   手始めに、我々は児童ポルノ法改正に反対しています。 」
 「 さすが若! 」
 後ろで拍手する、はじいしゃユーザー諏訪。
 陛下の御前だ、落ち着け…。
 「 さすが武田商事社長。
   言う事が他の者とは違いますね。 」
 陛下は、相変わらず微笑を崩さず言う。
 「 しかし、あなたの言うのも頷けます。
   妙な偽善者達がはこびるおかげで、民衆一人一人に対する教育もままならないのが現状です。
   民衆達の意思統一も出来ず、頻繁に偽善的発言を繰り返しては、人の心を乱す。
   そのような者達が増えました。 」
 「 お分かりいただけて光栄です。 」
 俺は一礼する。
 「 勝頼社長。児童ポルノ法に関しては、私から内閣に伝えておこう。 」
 「 ありがとうございます。 」
 また深々と頭を下げる俺。
 しかし、陛下とは話の分かるお方だ…。
 気むずかしい方でなくて良かった。
 「 勝頼社長、ところであなたはまだ独身で? 」
 陛下が突然話を変える。
 「 は、はずかしながら、未だ相手がおりません…。 」
 適当に答える。
 いない事は無いのだが、その様な話しまでは持っていっていない…。
 「 そうですか、良かったら当方で結城倫さんに話をつけてもいいですよ。
   戦いも無くなり、双方平和に関東を統治できると思うのですが…。 」
 何だって?
 俺は陛下の目を見つめる。
93冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/02 20:09 ID:793+Y43H
 おそらく、陛下は此度の戦闘の一件、まったく快く思っていないようにとれる。
 何しろ、夜間とはいえ、市街地での銃撃戦は無用の被害者も出ていると聞く。
 夜間戦では誤射がつきものだが、言い訳は出来まい…。
 陛下は俺達に、これ以上の都内での戦闘行為は慎めと、暗に言っているのかもしれない。
 無論、この話は俺達だけでなく、結城側に方にもいっているだろう。
 「 ………………。 」
 返答が出来ない俺。
 むげに断る事は出来ないし…。
 陛下はじっと此方を見つめていたが、やがて口を開く。
 「 難しいようですね…。
   やはり、戦わなければいけませんか…。 」
 初めて陛下の表情が曇る。
 先代と似て、平和主義者だと聞いてはいた。
 「 …戦争は、相手があって初めて起こるものです。
   武田と結城で姻戚関係を持ったところで、遅かれ早かれ戦はおきます。
   長々と続けず、短期間。
   私が八王子にいる二ヶ月でケリをつけます。 」
 俺にはこう言うしかなかった。
 もっとうまい言い方があったのかもしれない。
 陛下は微笑を浮かべ、「 分かりました。 」と言う。
 その後は、諏訪が官位を欲しがったりと、変な方向に話が逸れていく。
 何でも、昔あった官位は、明治4年から廃止になったそうで今では使われていないらしい。
 「 ご自分で適当に名乗るぶんなら結構ですよ。 」
 陛下に言われ喜ぶ諏訪。
 「 若、内匠頭なんてどうですか? 」
 「 縁起でもない、やめとけ! 」
94冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/02 20:11 ID:793+Y43H
 別れ際、陛下が何かのチケットをくれる。
 「 これは私の知人がい営む温泉でね、良ければ誰かと行くといい。
   このチケットなら、半額で入れるよ。 」
 「 は、ありがたくいただきます。
   仲のいい者と、温泉にでも浸かることにします。 」
 俺達は退室し、また二条と会う。
 「 二条殿、ジャムの味はどうでしたかな? 」
 俺が面白そうに話し掛ける。
 二条は不機嫌剥き出しで、無言で目をそらす。
 「 まあまあ勝頼社長、先を急ごう。 」
 氏勝に促され、二条を後にし、皇居を出る。
 帰りの車の中で、俺はチケットを思い出す。
 さて、何人で行けるのか…な?
 チケットを見ると、団体様までOKとの事。
 ただし、一泊2日だ
 さすがに陛下が配るだけある。
 普段は、皇居に仕える者や、権力者などが行くところなのだろう。
 さて、どうするか…。
  
 1 武田の者で、さっと行ってくる。
   工事の方は氏照に任せる。

 2 北条の連中に行かせる。
   連中もたまには気が抜きたいだろ。

 3 温泉は他の奴等に行かせる。
   大志にチケットを渡し、後は任せて俺は八王子で開店前の作業を手伝う。

 4 前に戻る。
95高山右近 ◆JUSteEEE :02/08/02 22:01 ID:UxziDXBr
これは千載一遇のチャンス!(チャンスばっかりな気もしますがw
ぜひともこのイベントを活かすべく1.でお願いします!
というか、これ以外ないっす。w
……まぁ、工事は地元の北条に任せるってことで。(言い訳
96冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/03 20:40 ID:YDlT8Wr/
 「 そうですか…。なら、ゆっくりしてくるといいでしょう。
   八王子は我々に任せてください。鷹梨等とうまくやりますよ。 」
 俺は、武田の者等で温泉に行くと決断。
 氏照に伝えると、彼は快く了解する。
 ぶるほ〜んの工事はほとんど終わっており、あとは宣伝をうまくやれるかだ。
 結城側の邪魔もあるかもしれないが、連中の戦力がガタ落ちした今、大したことは出来ないだろう。
 「 開店日の一日前には戻ってきてください。 」
 氏照の言葉に、俺は軽く頷く。
 「 お土産を期待しててくれ。 」
 俺は笑って氏照に言うと、周辺の武田の者に連絡、さっさと出発準備に入る。
 出発するのは、俺に諏訪、乃絵美に朱美さん。
 さらに大志、瑞希、鳥海姉妹に深見。
 懐柔目的で同行させる様に要請されるが、進藤や片瀬等は置いていく事に。
 武田の者だけでゆったりしたのさ。
 「 あ、連れて行ってくれないなら、開店前の状況を結城倫に伝えちゃいますよ?
   こんな捕虜虐待のひどい所なんて、他じゃぁ見られませんよ! 」
 北条勢にこき使われて、疲れ果てていた進藤。
 逃げたいらしい。
 置いていく事を伝えたら、必死になって連れて行ってもらおうとする。
 「 分かった分かった。連れて行くから、片瀬や御影にも伝えとけ。 」
 俺は、仕方なく了解する。
 進藤はうれしそうにはしゃぎ、片瀬のところまでいって興奮したて話す。
 長時間労働で、片瀬の奴はすっかりしょんぼりしていた。
 「 雪希ちゃん、温泉につれていってくれるって!
   しかもおごりだよ!! 」
 片瀬は重たそうに顔を進藤に向け、何気に頷く。
 大丈夫か?
 まあ、大丈夫だと思うが…。
97冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/03 20:41 ID:YDlT8Wr/
 目的地は熱海。
 さっそく北条の小型バスを使って現地に向かう。
 「 勝頼君、現地にあるホテルって、結構大きいのね…。 」
 俺の隣に座る朱美さん、ガイドを見ては感心している。
 「 天皇陛下が泊まる位だから、並みの宿泊施設じゃないですよ。 」
 「 そうよね…。大きな外観に、露天風呂から食事まで完備…。
   勝頼君、お金大丈夫なの…?
   結構かかってたりして…。 」
 「 ま、まあ今は赤字ですが、これから黒字に変えてやりますよ! 」
 そんな俺の言葉に、朱美さんは微笑して、「 ありがとうね、勝頼君。 」と言った
 思えば、朱美さんや諏訪等、いろいろな仲間達には苦労させてきた。
 たまには、俺はその労苦に報いねばならないだろう。
 俺はガイドを見る朱美さんの横顔を見つめ、初めて会った頃等を思い出す。
 織田産業グループの精鋭、木下氏の配下として、岩倉と共に静岡に送り込まれる。
 その後は、常に乱戦に巻き込まれてきた。
 どんな時も、不平を言わずに俺の要請に応えてきた朱美さん。
 俺に、何か彼女の為に出来る事があればいいが…。
 そんな時、前の方の座席からマイクの声が聞こえてくる。
 「 ええと、そろそろ昼ごはんなので、用意してある弁当を配ります。 」
 と諏訪。
 配られた弁当とは、やはり吉野家の牛丼だった。
 せっかくだから、もっと高級そうな物でもいいんじゃないか?
 といっても、諏訪に任せたのも俺なので、これも仕方ないか…。
 「 諏訪君は、本当に牛丼が好きね。 」
 朱美さんは、苦笑いしながら牛丼の蓋を開ける。
 中身はギョク大盛りだった。
98冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/03 20:43 ID:YDlT8Wr/
 道中、ついに酒等も配られ、調子に乗った俺達は宴会状態になる。
 「 私は、あえてはっきり言いますけど、ねぎだくは牛丼として失格だと思います!
   だって牛丼ですよ、牛丼。なのに玉ネギが多く入ってて、肉が少ないなんて冗談じゃないですよ! 」
 酔っ払った進藤。昼飯にねぎだが当たったのだろう。
 酔った勢いで諏訪に食って掛かる。
 その後ろでは、刻んだホットケーキを牛丼に混ぜた千紗都さんが、誰か食べてみて〜とかやっている。
 いるか、んな物!
 所で、誰だよ…。未成年者の進藤に酒飲ませた奴は…。
 そういえば、飲み物は酒しか配ってない…。俺が悪いな…。
 俺の方も酒が進んでおり、皆に注がれ、だいぶ廻っていた。
 隣に座る朱美さん。彼女もかなり飲んでいるはずだが、廻っている様子が無い。
 強いな…。
 廻る俺に、朱美さんが優しく声をかける。
 「 どうしたの、勝頼君。顔が赤いわよ。 」
 と言い、クスッと笑う。
 俺は…。

 1 「 やっぱりねぎだくは、邪道ですねぇ〜 」
   と言いつつ、俺も諏訪に食って掛かる。

 2 「 こりゃ、ちょいと飲みすぎたようで…。 」
   とか言いながら、朱美さんに寄りかかってみる。

 3 「 ははは、バスの揺れと酒に参ったようで…、何とかなりませんかねぇ。 」
   と、朱美さんに甘えてみる。

 4 前の選択肢に戻る。
99呉班:02/08/03 21:25 ID:+ZCfDHi2
むむっ!
某が一番乗り!?

朱美殿フラグをフラグ優先で御座ったな。
とすると……。
いきなり寄りかかるのも性急過ぎる気も致しますので、ここは3で。

うちのボスなら1なんでしょうけど……(w
100冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/04 21:13 ID:Usder+bM
 「 ははは、バスの揺れと酒に参ったようで…、何とかなりませんかねぇ。 」
 と、俺は朱美さんに甘えるように言ってみる。
 「 まったく、仕方ないわね。 」
 朱美さんは、甘い声で言うと、シートの背のネットにおいてあったバッグから、何かの瓶を取り出す。
 飲みすぎに効く飲み薬のようだ。
 「 はい、これ飲んで♪ 」
 朱美さんに渡される薬。
 「 すみません…。 」
 俺は薬を受け取り、蓋を開け飲む。
 爽快感も何もない飲み物だったが、幾分楽になった気がする…。
 「 勝頼君、あんまり飲みすぎちゃ駄目よ。 」
 「 いや…申し訳ないですね…。
   ところで、朱美さんって酒が強いんですね。
   ほとんど廻ってないように見えますよ。 」
 「 これでも、昔は夏姫ちゃんとよく飲んでたのよ。
   あれから強くなったのかな…。 」
 朱美さんが窓の外を見る。
 遠くを見るような目…。
 「 夏姫ちゃん、どうしたのかな…。 」
 朱美さんの言葉は、どこか寂しそうだった…。
101冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/04 21:14 ID:Usder+bM
 うかつな事は言えず、閉口してしまう俺。
 なんか、こううまい事が言えればいいと思うのだが…。
 「 勝頼君、私ね…。 」
 朱美さんが再び話し出す。
 「 夏姫ちゃんと戦う事が来ても、しっかりやってみせるわ。
   みんなに迷惑かけちゃうし、それに…。 」
 朱美さんは唐突にこちらを振り向き、笑顔で言った。
 「 勝頼君にも迷惑かけられないしね。
   私の為に怪我をさせる事なんて出来ないわ。 」
 「 朱美さん…。 」
 俺は朱美さんの目を見つめる…。
 朱美さんは、あれだけ仲の良かった岩倉とも戦うかもしれない…。
 そんな現状でも弱音を吐くことなく、そして今、はっきりと戦う事を口にする。
 朱美さん、どんな事があっても、俺が護り抜いて見ますよ。
 等と考えていて、周囲を全く見てなかった俺。
 「 か、勝頼君!! 」
 目の前の朱美さんが驚く。
 「 えっ? 」
 慌てて朱美さんの視線の方を向く。
 「 千紗都さんが興奮してます。 」
 俺のそばに飛びついてきたのは中川料理長。
 「 どうも、食い合わせが悪かったようで…。
   いけませんでした、私のスコッチを飲ませたばかりに…。 」
 あのホットケーキ牛丼を自分で食べたのだろうか…。
 まったく…。
102冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/04 21:15 ID:Usder+bM
 「 う〜、ちぃちゃんしっかりしてよ〜。 」
 空さんが、踊り始めた千紗都さんを止めようと必死でしがみついている。
 が、当の本人は、一休さん音頭なる怪しい踊りをしている。
 もうだめぽ。
 俺は、朱美さんに「 大丈夫ですよ。 」と言う。
 やがてバスはトイレ休憩の為に、サービスエリアに寄る。
 そこで俺はトイレに寄った後…

 1 朱美さんと一緒に、お土産コーナーでも覗く。

 2 朱美さんや空さんと一緒に、混乱状態の千紗都さんをトイレに連れて行く。
 
 3 瑞希に呼ばれて、建物の影へ…。

 4 前に戻る。
103冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/04 21:16 ID:Usder+bM
しまった、キリバンの旗を忘れた…。

┏━━┓
┃掠疾┃   100番まで制圧!
┃如如┃  
┃火風┃   御旗楯無、御照覧あれ!!
┃不徐┃
┃動如┃
┃如林┃
┃山侵┃
┣━━┛

┃ 三国志・戦国時代板
http://curry.2ch.net/warhis/
104高山右近 ◆JUSteEEE :02/08/04 22:27 ID:rMEik+9h
旗が立つと、やはり騎馬軍団スレらしくなりますね。
さて、どうすべきか……やはり、徹底したマンマークを敷いていきましょうか!
では1.でお願いします。

……3.の展開が気になると言われそうですが、キニシナイ!
105諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/08/05 19:21 ID:i6LPh/Ng
2スレ目も平和に100突破おめでとうございます
暑い日が続きますが、皆さんこのスレを盛り上げていきましょう!

保守カキコでした
106冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/06 18:00 ID:uHIlCNZY
 「 朱美さん、良かったら売店でも寄ってみませんか?
   まだ時間はあるようですし。 」
 トイレからでると、朱美さんも同じように出てきたので、せっかくだから俺は売店まで誘ってみる。
 「 ええ、いいわよ。
   ふふ、何かいいものあるかしら。 」
 自販機コーナーで苦戦する深見のそばを通り抜け、さっさと売店内へ向かう。
 店内はさほど広くない割には、人だけは多い。
 あちこちからの観光客や、休憩の為にいる者までさまざまだ。
 そんな他人の中の一人が、俺をギョッとした目で見る。
 「 もしかして…武田勝頼さんですか…? 」
 話し掛けてきた男。
 初老で、落ち着いた感じのする…。
 だが、俺は見た事が無い。
 「 勝頼君、知り合いの人? 」
 朱美さんが俺の真横につく。
 初老の男が慌て言う。
 「 いえ、私は晴信さんに世話になったものでして。
   大熊と申します。 」
 大熊…大熊…?
 ああかなり昔に、新潟から落ち延びてきた奴にそんな者がいたような気が…。
 十年ぐらい前に馬場と衝突して退職したはずだ。
 「 ところで勝頼さんはどちらまで? 」
 大熊が聞いてくる。
 「 ああ、俺達は熱海の温泉まで、一泊2日さ。
   大熊さんこそ、どちらへ? 」
 「 私はもう年ですから、年金もらいながら故郷の新潟に帰ります。 」
 「 そうか…。 」
 大熊は一礼すると、去っていった。
107冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/06 18:03 ID:uHIlCNZY
 「 ふぅん、昔の従業員だった人なんだ…。 」
 俺が話す、大熊の勤務時代の話を聞いている朱美さん。
 「 でも、新潟で社長と折りあいが付かず、武田でも馬場専務と衝突して辞めてれば、
  次の仕事でもうまくいかないかもね。 」
 笑って言う朱美さん。
 身につまされる人もいる事だろう。
 俺は苦笑し時計を見る。
 あ、肝心の土産物を見る時間がもう無い…。
 「 勝頼君、あっちに何かコーナーがあるけど見てみない? 」
 朱美さんに連れられ、あやしいコーナーにつく。
 何だこりゃ…。
 よく見ると垂れ幕がかかっていて、超先生グッズ新発売とか書いてあるんです。
 もうね、アホかと馬鹿かと。
 誰がこんなもの買うんだ?
 「 めずらしいわね、この辺から何か買っていこうかしら…。 」
 「 あ、朱美さん…。これは怪しいですよ。
   止めた方が…。 」
 目の前のテーブルに並ぶ人形や宝石類、青紫超先生グッズが異様な熱気を放っている。
 むぅ…。
108冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/06 18:08 ID:uHIlCNZY
 「 これ、なかなかかわいいわね〜。 」
 朱美さんが手に取った手の平サイズのぬいぐるみ。
 誰彼100円と書かれた、ダンボールで執筆する超先生のぬいぐるみだった。
 「 でも、これも綺麗ね…。 」
 朱美さんが他に手に取ったものは指輪。
 ブルーパープルの色合いの指輪。
 希望小売価格はどれも100円だが…。
 なんかなぁ…。

 1 「 じゃあ、これにしますか。ここは俺が払いますよ。 」
   と、超先生ぬいぐるみを朱美さんにプレゼント。

 2 「 まあ、あまり深い意味は無いですが…。 」
   と、ブルーパープル指輪を朱美さんにプレゼント。

 3 「 こうなったら纏めて買いましょうか。 」
   と、どうせ一品百円。二つとも買う。

 4 「 朱美さん、あそこにオレンジで造ったワインがありますよ。車内で飲みますか? 」
   超先生グッズなんか、怪しくて買わせない。俺はワインを朱美さんに買ってあげる。

 5 前に戻る
109冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/06 18:15 ID:uHIlCNZY
超先生ネタで申し訳ないです。
しかし、本当に暑い…。
110諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/08/07 01:19 ID:9IIhez3g
誰彼は売ってないんですね…w
というか朱美さんを超先生から守らねば!
      ∧_∧
     < `ш´> 4を選びます、それしか選べません
   _φ___⊂)_  
  /旦/三/./|
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
 | 誰彼百円 |/
111冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/07 23:08 ID:IYo6cOZY
しばしお待ちを…。
112冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/08 21:47 ID:CAwi+jWN
 「 朱美さん、あそこにオレンジで造ったワインがありますよ。車内で飲みますか? 」
 超先生グッズなんか、怪しくて買わせない。
 「 あ、それもいいわね…。
   うん、それにしましょ。 」
 朱美さんが頷くと、俺はオレンジワインを持ってレジへ向かう。
 さっさと勘定を済ませ、バスへ急ぐ。
 途中で、自販機で苦戦する深見も連れて行く。
 なんでもつり銭が出てこないらしい。だが、時間が無いのであきらめてもらう。
 バスの乗降口で、大志が待つ。
 「 遅いぞ、マイブラザー。 」
 「 すまん! 」
 俺達が最後だったようで、すぐにバスは発進する。
113冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/08 21:49 ID:CAwi+jWN
 走り去るバスを、売店前から2人の男が眺めている。
 「 武田勝頼か…。
   八王子に来ていると聞いてはいたが、このようなところに来ていたとは…。
   それにしても、青紫シリーズを一つも買わないとはな。これでは私の術も使えぬな。 」
 一言放つと、右の男は缶コーヒー「感感俺俺」を一口飲む。
 左の男は黙っている。
 「 これで私も出世できるかもしれないな…。 」
 そんな右の男に、左の男が言った。
 「 何をされる気で?
   あなたの目的は、この地で結城様と織田様との間を取り持つのがお役目で。
   武田勝頼公と戦うのは命令違反では? 」
 「 ふ、ふっはっはっはっは…。 」
 言われた右の男。
 彼は恥も外聞も無く大笑いすると、「感感俺俺」をぐいっと飲む。
 「 ここから先の熱海温泉街は、有力者たる松田氏の街だ。
   松田氏は結城側についている以上、武田勝頼には逃げ場が無い。 」
 そして、右の男は「感感俺俺」を飲み干し、言葉を続けた。
 「 君はこのまま武田勝頼を追跡して調査してくれ。
   私は松田君と話をつけるよ。
   あと、君の結城家への再就職は、私から結城倫に伝えておく。安心したまえ。では。 」
 右の男は、「感感俺俺」の空き缶を握り潰す。
 愛車に向かう途中で缶を捨てると、また笑いながら歩いていった。
 左の男は誰にも聞こえないように一言漏らす。
 「 伊丹の成り上がりめが。
   織田様の庇護下にある奴には逆らえないか…。 」
 左の男も、愛車に向かう。
114冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/08 21:51 ID:CAwi+jWN
 バスはホテルに到着。
 ホテルはそれなりに大きく、部屋数も100以上はあるという。
 入り口前で降りる。
 ボーイに迎えられ、一同はフロントまでへ案内される。
 鍵を渡されてみんなは各自の部屋へ。
 部屋に入り荷物を放る。
 (ああ、ようやくついた…。)
 ベッドで横になり、一休みする。
 現在の時刻は14:23…。
 予定の夕食は19:00だし、まだ時間がある。
 それまでは自由行動となっているが…。
 チラシを見る。何か、朱美さんと遊べる所はないかな…。
 チラシを見た俺が興味を示したのは…?

 1 イルカショー。
   何故か熱海でイルカショーが行われている。イルカの刺身も振舞われるらしい。

 2 ゴーカートでも乗ってみる。
   何故か熱海に、ゴーカートを乗りまわせる所がある。行ってみるか。

 3 乗馬でもやってみせる。
   何故か熱海に相馬の親分が来ており、乗馬体験所なんてものがある。

 4 前に戻る。
115冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/08 21:58 ID:CAwi+jWN
金曜日の夜には東京に向かうので、12日ぐらいまで止まるかもしれません。
出発前にageてしまおうかとも考えてみたり。
116冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/09 19:45 ID:ykWDUcF3
保守…ついでに

ここ数日、三戦板の尼子勝久スレにて、遊び半分で亀井秀綱の名で書き込みしてました。
昨日は書き込み数が450ぐらいで、今日見たら800越えてて容量オーバーでした。
次スレでも立ててやろうかと思った今日この頃。
117諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/08/09 21:06 ID:ek2sGbAI
やはり乗馬でしょう(意味不明
というわけで3を選びます。イルカの刺身って…

冷泉殿、コミケですかー、地方の私にはうらやましい限りですね。
冷泉殿不在のときは保守を頑張らねばなりませんね。
118武田隠居軍団:02/08/10 11:49 ID:Xc1aarn0
>>117
しかし現在、『鯨肉』と呼ばれるものは殆ど
イルカの肉だったりする罠sage
119諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/08/11 00:54 ID:aLAB6FjJ
冷泉殿が戻られるまで保守保守です。
ageてないのに圧縮が入ると上がるんですね、不思議です。

>>118
そうなのですか…?(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
120冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/11 22:27 ID:fiD3equR
ただ今帰還しました。

暑くて死にそうでした…。
続きは明日書きます。

>119諸葛尚 ◆Mago6xGo殿
同じように食べてみると分かるんですよ。これが。
鯨もイルカも似た様な肉をしているので。
正露丸に例えると、ラッパのマークの奴と太鼓のマークの奴との違いぐらい分かりにくいものです。

スレ保守、ご苦労様でした。
121冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/12 19:47 ID:KrRs4fyz
 「 う〜ん…。 」
 チラシを見ながら考える俺。
 チラシの右隅の方に、馬の写真が写っていた。
 「 馬…? 」
 詳しく見てみる。
 特別広い草原ではなかったが、そこには馬が十数頭放し飼いにされており乗馬などが出来るという。
 管理人は相馬盛他胤。
 最近になって、行商人みたいな生活をし始めた相馬の親父。
 この前は北九州だと思ったら、今はここに来ているようだ。
 乗馬だったら、俺は子供の頃に親父やじいさんに教わっている。
 才能でもあったのか、馬の扱いだけはうまかった俺。
 数年前、北条氏と合同でイベントを興した際に、俺は武田の若手代表として北条氏重と争って勝っている。
 あれは障害物で阻まれた道を、どちらが早くゴールまで走れるかというものだったが。
 とにかく、これで朱美さんと行くところは決めた。
 あとは誘うだけだ。
 荷物をまとめ、すぐに部屋を出る。
 俺は朱美さんの部屋の前に立ち、チャイムを押す。
 朱美さんはすぐにドアを開けた。
 「 あら、勝頼君。どうしたの? 」
 「 朱美さん、この辺に乗馬が出来るところがあるんですよ。
   よかったら一緒にどうですか? 」
 「 そうね、たまには乗馬もいいわね。
   ちょっと待って、すぐに支度するから。 」
 しばし待った後に、準備を整えた朱美さんを連れ、俺はホテル前に待機しているタクシーで現地に向かう。
122冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/12 19:50 ID:KrRs4fyz
 現地に着き、タクシーから降りる。
 広範囲にわたって仕切られた柵の向こうでは、広い草原と十数頭の馬が適当に草をむしっている。
 「 思っていたより、結構広いところね。 」
 広がる草原を見て言う朱美さん。
 「 こういった所で馬で走ると、いい風きますよ。 」
 俺は朱美さんの隣に立って言う。
 「 もっとも、いい馬を借りれればいいんですがね。 」
 そんな俺の一言。
 その一言が終わると、真後ろから野太い声がかかる。
 「 おい若いの。
   俺の息子達は全部いい馬だぜ。 」
 とっさに振り向く俺に朱美さん。
 そこに立っていたのは、写真に写っていた相馬盛胤。
 何故か西部劇の様な姿をしている。趣味か?
 もう50にもなろうかというのに、元気な親父だ。
 この親父は、数年前の北条氏重との競争時に、良馬を連れてイベントに参加していた。
 俺の顔を見ると盛胤は驚き、すぐに顔をほころばせると俺の肩を叩きながら言った。
 「 おお、晴信の息子か。
   大きくなったもんだな、あの時を思い出したわ。
   それにしても、今日は彼女と乗馬か。血は争えんな。 」
 大声で言い、そのまま大笑いする盛胤。
 盛胤が続けてしゃべる。
 「 なぁに、今日は面白い馬が届いた。
   彼女と一緒に乗ってみろ。
   あの赤毛の奴だ。今連れてくるから待ってろ。 」
 言うなり、返事も聞かずに駆け出す盛胤。
123冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/12 19:52 ID:KrRs4fyz
 「 ちょ、ちょっと誤解されてるかな…? 」
 走ってゆく盛胤を見ながら、朱美さんが言った。
 苦笑しているといった所だが…。
 俺は、ややためらってしまったが、はっきり言う。
 「 俺は…別に朱美さんが彼女でも嫌じゃないですよ。
   むしろ、そうであってほしいかな…。 」
 俺を見る朱美さんが一瞬止まり言った。
 「 あ、あんまりお姉さんを困らせる事言ったら…だ、駄目よ。 」
 何気に慌てる朱美さん。
 「 朱美さん…! 」
 俺は真剣な眼差しを朱美さんに送る。
 「 勝頼君…。 」
 慌てる朱美さんがおとなしくなり、俺の目を見る。
 「 俺、静岡で朱美さんと会ってから…。 」
 一瞬言葉が止まり、つばを飲み込む。
 朱美さんは、真剣な目で俺の言葉を待つ。
 「 はっはっは、こいつはいいぞ!
   良馬の多い山梨や新潟にも、これほどの馬はいないぞっ! 」
 この大事な時に、盛胤が馬を走らせてくる。
 気合の抜けた俺は、苦笑しながら朱美さんに言う。
 「 あ、はは…。
   朱美さん、話はまた後で…。 」
 「 そ、そうね…。
   今は乗馬を楽しみましょ。 」
 そんなぎこちない会話の俺達を、不思議な顔で見る盛胤。
124冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/12 19:54 ID:KrRs4fyz
 「 こいつの名は剣風。
   武田の乗り手には相応しい馬だ。 」
 盛胤が馬から下りる。
 変わりに俺が乗るが、先に料金だけは払っておく。
 俺の前に朱美さんを乗せ、馬は草原の中を進みだす。
 後ろで盛胤が言った。
 「 あんまり無理をするなよ。
   それと、先客がいるので挨拶ぐらいはしとけよ〜! 」
 「 了解! 」
 俺は手を振って応答する。
 その先客とは?

 1 双子の子供を連れた朝倉教景。ありゃ孫だろうな。
   大人しく乗る娘は前に座り、もう一方は肩にしがみついてうれしそうに何か叫んでいる。

 2 「 おお、これは武田の若社長。やぶさめなんていかがですか? 」
   現れた男は関東の反結城連合の1人、那須政資。
   やぶさめか…これはむずかしい…。

 3 「 あら、勝頼社長…。珍しいところでお会いしましたね。 」
   武田商事系子会社の社長令嬢、横井千影。
   お嬢様が共も連れずに一人で乗馬か?

 4 前に戻る
125呉班:02/08/13 10:57 ID:k88LwYt4
双子キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ッ !!

Σ(゚д゚)ハッ!!
も、申し訳ない。
中国男子らしからぬ取り乱しかたをしてしまいました。
申し訳ありませんがここは1番を選ばせて頂きます。

3番の方が話的には良いのでしょうが……。
双子の魅力には勝てませんでした……。
126高山右近 ◆JUSteEEE :02/08/13 18:03 ID:TssxPrfq
お疲れさまです。
所用で1週間ほど北海道に行って参りました。
雨が止まず、冷泉殿とは逆に、とても寒かったです……。(気温16℃って、ヲイ…
そうそう、美瑛で「風林火山・武田信玄」と大きく書かれた謎の建物を発見しました。
あれは一体、なんだったんだろうか………?

保守ついでの駄文でした。
127冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/13 20:07 ID:n70uwd8Q
 こちらに近づいてくる1頭の馬。
 手綱を引くのは、まったくの老人。
 手前と背中に、かわいらしい娘さんを乗せている。
 年は9歳ぐらいか…。お揃いの服だ。
 老人の方は見覚えがあると思って、俺は相手の顔を確認してみる。
 福井に勢力をもつ朝倉氏の一族であり、同氏の重鎮。朝倉教景だった。
 ( これは大物が来たな…。 )
 俺は緊張しつつ、馬を教景に近づけて挨拶をする。
 「 初めまして、武田商事代表取締役の武田勝頼です。 」
 教景は馬を止め、俺も馬を止める。
 教景が口元に微笑を浮かべながら名乗る。
 「 福井魚連の朝倉教景です。
   このような場所で武田の方とお会いするとは、我等は何か縁でもあるのかもしれませんな。 」
 「 そうであるといいですね。
   福井魚連も、武田商事も織田の勢力に反発していますからね。 」
 軽い雑談をしている中、教景さんの背中にしがみついていた方の少女が俺を見る。
 何気にその少女の方を見ると、その子は言った
 「 このお兄ちゃん、おじいちゃんより馬の使い方なってなさそうね。 」
 なんて事を言うお子様だ…。
 「 まいな、そのような事は言ってはいかんと教えたばっかりじゃないか! 」
 怒った教景さんが、左手でまいなと呼ばれた少女の頭を軽くこづく。
 「 あいたっ。
   でも、このお兄ちゃんは何か物足りないんだもん。 」
 ケラケラと笑うまいな。
 教景さんは、どうしようもないとあきらめたのか、手前に乗っている娘に声をかける。
 「 ゆうな、武田商事の社長さんだ。挨拶しなさい。 」
 初対面のせいか、何か怯えの入ったその少女は、聞き取りにくい小声で言った。
 「 あ、朝倉ゆうなです…。よ…よろしくお願いします…。 」
 俺はそんな少女に、警戒させないように優しく答える。
 「 ゆうなちゃんだね、俺は武田勝頼。こちらもよろしく。 」
128冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/13 20:09 ID:n70uwd8Q
 その後、馬を並べてしばらく走った後、休憩を五人でする。
 盛胤の小屋の隣にある、自販機の前ではしゃぐ双子の姉妹。
 俺は先に買ったコーラを飲みながら、朱美さんと2人して座り込む。
 盛胤が作ったのであろうテーブルに椅子。
 所々曲がっていたり斜めになっており、盛胤には日曜大工は似合わないのかもしれないと思う。
 目の前の自販機では、まいなちゃんがコーラが飲みたいと喚いている。
 ゆうなちゃんが落ち着かせようとするが、まるで効き目無し。
 「 しかしなぁ…欲しいと言っても、売り切れだからどうしようもないぞ…。 」
 困った教景。
 足元で「何とかしてよ!」と喚くまいなちゃん。
 むう、俺の買ったコーラで売切れだったのか…。
 仕方あるまい…。
 「 まいなちゃん、俺のでよければあげるよ。 」
 俺はまいなちゃんに言うと、コーラを其方に向ける。
 「 え、本当にくれるの?
   やったぁぁ! 」
 喜んでテーブルまで飛びついてくるまいなちゃん。
 「 勝頼社長、これは申し訳ない…。 」
 教景が済まなそうに言う。
 余程飲みたかったのか、テーブルについてコーラをあおるまいなちゃん。
 そこに、自分等の分を買い終えた教景にゆうなちゃんが来る。
 椅子につく前に、俺に1缶差し出す教景。
 「 これをどうぞ。
   似たようなもので済みませんが…。 」
 渡されるスプライト。
 俺は蓋を開け、すぐに飲む。
 そこで、飲み終えて缶を置くまいなちゃん。
 「 はぁ〜、おいしかった。
   今日は武田のお兄ちゃんと間接キスしちゃった♪ 」
 ぶっ…。
 まいなちゃんの言葉に、口の中のものを吹く俺…。 
129冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/13 20:11 ID:n70uwd8Q
 「 隣のお姉ちゃんに悪いことしたかな…? 」
 ニヤリと朱美さんを見るまいなちゃん。
 末恐ろしい幼女だ。
 「 あ、ははは。今日は暑いから…勝頼君も飲み足りないよね。
   私のでよければあげるわ。 」
 と、朱美さん。
 飲んでいたミルクティーを俺の目の前に置く。
 朱美さん、コーラの後にミルクティーを飲んだりすれば、腹の具合が…。
 「 そんな事よりもさ〜。
   2人とも恋人同士でしょ?
   ちょっとキスしてみせてよ。一度、大人のものを見てみたいのよね〜。 」
 とまいなちゃん…。
 教景さん、この幼女を止めてくれ…。
 「 コラ、まいな!
   それ以上は失礼だぞ! 」
 と、吼えてくれるかと思えば…。
 「 いやぁ、勝頼社長…。
   口の悪い孫で申し訳ない…。 」
 と、俺に頭下げる始末。
 額の汗をハンカチで拭っている。
 福井の鬼と呼ばれた教景さんも、孫には敵わないのだろう…。
130冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/13 20:12 ID:n70uwd8Q
 その後、賭けが始まった。
 「 おじいちゃんと競争して勝ったら、お兄ちゃんの言うこと聞くから、
   おじいちゃんに負けたらキスしてみせてね♪ 」
 そんな一言から始まった。
 競争と聞いて、面白いコースがあると、盛胤が割って入ってくる。
 アンタ聞いていたのか?
 「 敷居の低いハードルを飛び越えるだけのものに、簡単な400メートルトラック。
   あとは、急斜面をよじ登る奴だが…。
   どうする勝頼社長? 」
 面白そうに話を振ってくる盛胤。
 教景さんは、孫に煽られてやる気十分だ。
 どうする…?

 1 正攻法で競争する。
   ハードルコースで勝負。

 2 武田の馬術では苦しいが、相手は老人。
   400メートルトラックで勝負。

 3 武田馬術の真骨頂を見せる。
   急斜面コース。距離は短いが。

 4 前に戻る。
131冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/13 20:25 ID:n70uwd8Q
>125 呉班殿
>76で晒してたスレッドは折れの立てたものじゃないですが、
まあ、人は似たような事を思いつくものかもしれませんな。

>126 高山殿
なんでも、北海道は真夏でもストーブを焚くそうで…。
昔、何も知らずに薄着で襟裳岬に行ったら、強い寒風で死ぬ思いでした。
遠い所までご苦労様でした。
132諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/08/14 21:47 ID:Dj/7vxkd
武田の力を今こそ見せるときです!!
3番を強く希望します。

北海道ですか…、住んでますが何か?w
寒いのは今年だけですよ、普通は北海道でも暑いです。
美瑛に武田信玄…謎ですね。
133呉班:02/08/15 10:27 ID:x7BNh7wa
>冷泉殿
実は拙者、そのスレにカキコした記憶が……ゲフンゲフン
タイトル見て大笑いした記憶があったのでつい選んでしまいました。
面目ない。

武田馬術の真骨頂、期待しております。
134冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/16 20:24 ID:l1mU2+ir
しばしお待ちを…。
明日は名古屋に行くので、明後日にになるかも…。
135高山右近 ◆JUSteEEE :02/08/16 23:54 ID:MIkXIMBC
おぉ、それは気を付けていってらっしゃいませ!

…ところで、名古屋というと「ういろう」ですな。
自分としては、青柳の「ういろう」より大須の「ういろ」の方が、もっちりして好きだったりするのですが…
まぁ、どちらも美味しいですね。(w
ドラゴンズファンとしては、ちとうらやますぃ所です……。
136冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/18 18:09 ID:ehpaiusB
 「 よし、短期決戦と行こう。
   急斜面コースで勝負だ。 」
 俺が言うと、教景さんは笑って頷く。
 「 どのようなコースでも受けて立つさ…。 」
 盛胤は俺と教景さんの言葉を聞くなり、
 「 よし、コースはこっちだ。ついて来てくれ。
   おっと、ギャラリーも連れてきた方がいいだろ。 」
 と言うなり、愛馬にまたがり先行して進む。
 進んでいく先は草原の隅。
 草原から、すぐに山道への入り口が見えた。
 盛胤が説明を始める。
 「 こいつはな、大昔に作られた山道で、熱海から伊豆、沼津方面に出れるものだ。
   険しい道の為に、とっくの昔に使用されなくなっている。
   まあ、俺はこの辺で巡業やる際に、ちょいと道を開いておいて改造しといた。
   距離はわずか100メートル。山の中腹にある休憩所に、先に到着した方が先だ。
   途中はただの山道ではないぞ。せいぜい気をつけてくれ。
   俺やギャラリーは、先に頂上行っておくか。おい、行くぞ。 」
 と、あらかた説明を終えた盛胤は、朱美さんやまいなちゃん等を連れて山道を登っていく。
 ギャラリー3人は徒歩で登る。
 徒歩で登るのも大変そうな道。
 目の前で朱美さん等が登っていく道は、見た目では10度程の斜面。
 20メートル先ではカーブになっており、その向こうは見えない…。
137冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/18 18:15 ID:ehpaiusB
 姿が見えなくなる前に、振り返って声援を送るまいなちゃん。
 「 おじいちゃん〜、絶対に勝ってね〜!
   大人のキスを見るんだからね〜!! 」
 苦笑いをしつつ、手を振って答える教景さん。
 それを横目で見る朱美さん。
 まいなちゃんと同様に、俺に声援を送る。
 「 勝頼く〜ん、上で待ってるからね! 」
 それに軽く手を振って答える俺。
 出発の合図は、ゴールで待つ盛胤が出すとの事。
 ここは、一応競争用のコースと言う事で、臨時に簡単な放送器具が設置されている。
 スタート位置を示す、消えかかった白線の延長線上にあるスピーカー。
 ここから合図が聞こえるまでは待機だ…。
 真横に並ぶ教景さんが、何気に俺に話し掛けてくる。
 「 勝頼社長。いざと言うときは、あの孫の2人をお願いします。 」
 こんな時に何をいっているのか…?
 即座に返答できずにいる俺に、教景さんは言葉を続ける。
 「 朝倉氏は、近いうちに織田産業に対し武力決起を行うそうです。
   ただ、一族のものに挙動が不信な者がおりまして。
   おそらく、武力決起は失敗して当家は飲み込まれてしまう事でしょう。
   そのときは…。 」
 教景さんの目が俺から逸れ、コースの上を見る。
 「 いや、まずは戦って勝てるように案を練る事から考えねばならぬな…。
   今のは忘れてくれ…。 」
 ………………。
 福井の一大勢力朝倉氏も、かなり織田産業に苦戦しているのだろうか…。
 朝倉氏は、福井の漁業関連をすべて牛耳っているものの、支配力に関してはそれ程強くないと聞いている。
 幹部クラスの力が強い為、トップの力が思うように発揮されないのかもしれない…。
 しばしの沈黙のあと、俺は教景さんに話し掛けようとしたら、スタートの合図が放たれた。
 「 用意はいいか!
   発進五秒前、四、三、二、一、ファイヤ!! 」
 盛胤の威勢のいい合図。
 俺に教景さんは同時に馬を走らせる…!
138冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/18 18:15 ID:ehpaiusB
 先行したのは教景さん。
 序盤からおもいっきり飛ばしている。
 とは言え、俺との距離差は馬半頭分だ。
 最初のカーブに差し掛かる…。
 コース状況は、砂や石が多く、あまり早くは走れないだろう。
 無理をすれば、滑ったりする恐れもある…。
 馬の質はどちらも悪くは無いはず。
 ただ、こちらは武田に合うと言われた馬。山地では強いようだ。
 教景さんの馬は、山道あいてに苦戦しているようにも見える。
 ここで俺は…。

 1 一気に加速。
   馬の質にすべてを託し、教景さんを追い抜く。
   カーブ先の状況が不明だが…。

 2 このまま平行線をとる。
   カーブの向こうの状況が分からないので、慎重に…。
   ゴール前の直線(あるかどうか分からないが…)にかける。

 3 一旦下がる。
   コースがそれ程広くないので、カーブ付近で並ぶのは危険。
   負けて朱美さんとキスするのも一興か…?

 4 前に戻る
139冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/18 18:39 ID:ehpaiusB
>132 諸葛尚殿
いや、これは失礼…。
実は母方の実家静内では、年中ストーブが出しっぱなしなので寒すぎる所と思ってました。
ちなみに、当方が襟裳岬に行ったのは10年前…。(;´Д`)

>133 呉班殿
馬に詳しくないので、あまりうまく書けませんでした。
この辺は申し訳ないです。

>135 高山殿
「ういろう」は送りものにはあまり向かないそうです。親戚も食べたがらないし…。
特に、愛知の人間には受け付けないようです。
昔、友達に買って来てやったら、「バームクーヘン」と同じで食べにくいって言われますた。
Д`)・゚・。 モウニドトカッテキテヤラネェ
140高山右近 ◆JUSteEEE :02/08/19 11:46 ID:BLxqwW3d
「面白いコース」ですからね、一応警戒しつつ2.を選択したいとおもいます。
……わざと負け…い、いや、負けてキスなどできるかぁぁっ! 勝ってキスじゃぁぁぁっ!(違

はっ、取り乱してしまいました…、これは失敬……。
141呉班:02/08/19 23:52 ID:k2atLuNj
いやいや、冷泉殿、ご謙遜を。
面白く読まさせて頂きました。

そうですな、やはり慎重な者が最後には栄光を手にすると思うのですよ。
うちのボスを見ていると改めてそう思ってしまうわけですよ。

やはり勝って唇を奪うのが漢に御座る!
142冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/20 20:25 ID:h3kq3JSo
 ここは慎重に行くか…。
 勝負に出るのはコースを見てから判断するのも悪くない。
 コースがやや狭いとはいえ、馬2頭が並んで走るに問題は無い。
 俺と教景さんは、並んでカーブを曲がる…。
 そして…。
 「 何だ!? 」
 教景さんが大声で喚く。
 同時に、俺も馬の様子の変化に気づく。
 馬がおかしくなったのではなく、コースに問題があった。
 カーブを曲がると、そこから一直線になっているものの、日陰に入るせいか地がぬかるんでいる。
 しかも、斜面もやや急になっている。
 10度の坂でさえ、馬にとってはきついというのに…。
 俺と教景さんは止まる事なく突き進むが、スピードは下がり、馬も苦しみ始める。
 序盤の助走があったとは言え、これでは落馬どころか馬が転げる可能性もある。
 「 この程度の坂、登れぬものではない! 」
 教景さんは、ついにムチをいれる。
 教景さんの馬、呑龍は激しくいななき駆ける。
 呑龍は速度をあげ、俺との差が出来始める。
 どうする…。このままでは…。
143冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/20 20:26 ID:h3kq3JSo
 武田一族は、類まれなる馬術を若干の教えで習得できるという。
 それは、なにも記憶力とか、要領がいいとかいうものではない。
 言葉通りに人馬一体と化すところに、武田流馬術の真骨頂がある。
 俺は左手を手綱から離し、馬のたてがみから首を触れ、剣風に言葉をかける。
 「 剣風、このままでは俺達は負けるかもしれない…。
   辛いかもしれないが、一気に駆け、勝利を俺達のものにしないか…? 」
 教景さんと俺との間が、馬1頭分開こうかとした時、剣風は鼻息を荒くすると、大きくいなないた。
 グンと剣風のスピードが上昇し、開きかけた差が縮まりはじめる。
 「 剣風、お前にすべてを任せるぞ…! 」
 俺は手綱を握りなおすと、剣風から落ちぬように身を固めて走る衝撃に耐える。
 盛んにムチを入れて強行に坂を登る教景さん。
 俺と剣風は、ゴール20メートル付近で教景さんと並ぶ。
 教景さんがこちらを向いた気がする。
 しかし、俺は剣風同様にゴールから目を離していない為、横目でしか分からない。
 あくまで目指すはゴールだ。
 そして…剣風が馬半等分の差をつけた時点で勝負がつく。
 集中しすぎて周りを見ていなかったが、朱美さんに盛胤。双子の姉妹も
盛んに声を張り上げて俺や教景さんを応援していたようだ。
 かくして、悪路での勝負は俺と剣風の勝ちで終わった。
144冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/20 20:27 ID:h3kq3JSo
 「 久しぶりに拝見しましたよ、武田の馬術…。
   勝頼社長の祖父、信虎殿の走りを思い出しました。 」
 勝負も終わり、馬も腹も減っただろうと言う事で、盛胤に頼まれて剣風に人参を食わせている時。
 同じように、真隣で呑龍に人参を食わせる教景さんが言った。
 「 私も信虎殿も、お互い張り切って勝負したものです。
   緒戦は私が優位でも、信虎殿にはいつも負けていたものです。
   結局武田の馬術には勝てませんでしたが、面白い試合でした。 」
 すがすがしい表情で、教景さんは右手を差し出す。
 「 いえいえ、教景さんも見事な走りでした。
   私も、危ういところでした…。 」
 お互いの表情に微笑が浮かぶと、俺と教景さんの右手はがっしり握り合った。
145冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/20 20:29 ID:h3kq3JSo
 教景さんに噛み付くまいなちゃんに、俺は約束通り言う事をきかせて見る事に。
 とは言っても、幼女相手に何をするわけでもない。
 ただ一つのことを言った。
 「 いいかい、あまりおじいちゃんを困らせちゃあいけないよ。
   たまにはおじいちゃんに、肩叩きぐらいの事はするんだぞ。 」
 まいなちゃんは不服そうだったが、隣のゆうなちゃんは「 うんっ 」と笑顔で返す。
 その後、俺は勝負で喉が渇いたので自販機に向かう。
 そこで朱美さんが、勝負に勝ったという事でおごってくれると言う。
 「 せっかく勝ったんだから、ここはお姉さんがおごるわ。
   勝頼君、好きなものを選んで♪ 」
 機嫌のいい朱美さんに甘え、調子に乗った俺は、つい口を滑らかす。
 「 では…ファンナグレープでも頂きます。
   でも、惜しいところでしたよ…。
   あのまま抜けなければ、朱美さんとキス出来たかもと思うと…。 」
 それを聞いた朱美さんが、慌てる。
 「 ちょ、ちょっと勝頼君ったら…。
   そんなに私とキスしたかったの…? 」
 「 あ、いや…。
   と、とにかくファンナ飲みますね。いただきます。 」
 俺は言い過ぎたかと思い、さっさとジュースを飲もうとしたら、朱美さんがポツリと言った。
 「 軽いので良ければ、簡単にしてあげるけど…。 」
 照れながら朱美さんが言った。
 「 わ、私から…、競争に勝った勝頼君への御褒美よ…。
   ちょっと目をつぶってて…。 」
 朱美さんに言われ、返事もろくに出来ずにそのまま目を閉じる俺。
 朱美さんの吐息を間近に感じたとき、そっとやわらかいものが唇に触れる。
 目を開けた時、朱美さんが照れながら俺を見つめていた。
 「 朱美さん…。 」
 俺の口から一言漏れると…。
 「 ふぅん、これが大人のキスねぇ〜 」
 覗き見をしていたまいなちゃんに突然言われ、俺と朱美さんはさすがに動揺を隠せなかった。
146冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/20 20:33 ID:h3kq3JSo
 教景さんに、双子の姉妹。それに盛胤に別れを告げ、俺と朱美さんはホテルに戻る。
 そこでいきなり遭遇したのは進藤と、他多数。
 「 あ、ようやく帰ってきましたね。
   ところで、今日の夕飯は何ですか?
   もう今日は遊びつかれてて、お腹が空いて仕方ないんですよ〜〜〜〜〜。 」
 もうね、アホかと馬鹿かと。
 お前は捕虜の自覚が無いだろうと問い詰めてやりたかったが、肝心な事が頭に浮かばない。
 はて、今日の晩飯は何だっけ…?

 1 豪華海鮮料理。
   めずらしい食材に、優秀な素材を活かした刺身や鍋が出る。

 2 何気にバイキング。
   なんだか安っぽい気もするが、本来は滅多な事では食べられない料理も食い放題。

 3 テーブルで焼肉。
   各テーブルについて、各自で焼肉。焼肉用のフロアを貸切。

 4 前に戻る。
147冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/20 20:41 ID:h3kq3JSo
>140 高山殿
高山殿、いつになく燃えてますな。
いきなりディープはどうかと思って、何か大人しいキスになってしまいました…。

>141 呉班殿
勝ったのだから、双子に何かしようとも思ったのですが…。
朱美さんの前では、大した事が出来ないだろうと思ってこうなりました。
148諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/08/21 02:17 ID:YtYCf7ju
むむう、これは3の焼き肉ですね。
各テーブルということは朱美さんと一緒の席で2人の世界が作れますねw
「はい、勝頼君あーんして(はあと)」期待してます!!(馬鹿
149冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/22 20:23 ID:MjnSc+F1
 そうだ、焼肉だったな…。
 すっかり忘れていた。
 「 進藤、今晩は焼肉だ。
   皆を呼んでロビーまで来てくれ。 」
 俺が言うと、進藤ははしゃぎながらどこかへ走っていく。
 ( そういえば、あいつ他の人の部屋とか知ってたっけ…? )
 若干の不安があったが、10分後には全員揃う。
 夕食の時間まで、あと15分。
 多少早く着く分にはいいだろうと、俺は皆を連れて焼肉用フロアに向かう。
 フロアの入り口では、すでにボーイが待機していた。
 「 武田勝頼です。もう中には入ってもいいですか? 」
 俺がボーイに聞くと、彼は深く頭を下げ言う。
 「 お待ちしておりました。
   ご用意は整っております。ごゆっくりどうぞ。 」
 ボーイが扉を開け、俺達は中に入る。
 10箇所程に別れたテーブル。
 ひとフロア貸切なのだが、ちょいと人数的に寂しいかも…。
 「 よし、皆は適当に座ってくれ。
   この人数なので、あまり広範囲に散らばらないように。 」
 俺は皆に言うと、各自適当に座っていく。
 「 朱美さん、一緒にどうですか? 」
 俺は朱美さんの手を引いて聞く。
 朱美さんはは、やや照れながら言う。
 「 もう、勝頼君ったら…。
   いいわよ、一緒に食べましょ。 」
 俺と朱美さんは2人だけでテーブルにつく。
 他の者は気を使ってくれたのか、他の席で適当についている。
150冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/22 20:27 ID:MjnSc+F1
 テーブル席は四人まで座れる。
 一般の焼肉屋と代わり映えしないが、出てくるものは一級品との事。
 ウェイトレスが持ってくる肉や野菜を網に置いていく。
 網はすでに加熱されていた。
 せっかくなので、ウェイトレスにビールを頼む。
 焼肉とは言え、宴会のようなもの。飲めるときにはガンガンいっておこう。
 程よく酔って来た俺に朱美さん。
 「 勝頼君、今までいろいろあって疲れたでしょ。
   あんまり食が進んでないみたいね。 」
 俺は未だに馬に揺られているみたいで、確かに食が進んでいなかった。
 目の前に座る朱美さん。
 朱美さんは立ち上がると、俺の隣に来てそこに座る。
 「 あ、朱美さん…。 」
 俺が動揺すると、朱美さんは程よく焼けた肉を取り、タレに浸す。
 その肉を口元まで持ち上げ、軽く息を吹きかけると、俺のほうに差し出す。
 「 はい、勝頼君あーんして(はあと)」
 酔っているせいか、朱美さんの口調はいつもより甘く感じた。
 俺があんぐり口を開けると、中にほど良く冷めた肉が入ってくる。
 「 勝頼君、お姉さんにも食べさせてくれる♪ 」
 朱美さんの右肩が俺に当たり、そのまま俺の胸元まで来て止まる。
 いささか照れるが、もう周りの連中は目に入っていないので、躊躇わずに俺は肉を取る。
 わずかに息を吹きかけ、冷ます。
 「 はい、朱美さん…。 」
 俺に寄り添う朱美さん、その開いた口に肉を向ける。
 肉を噛み、飲み込むと朱美さんは言った。
 「 勝頼君。今日一日は、お姉さんに甘えてもいいのよ…。 」
 それは、どこからどこまで甘えていいのかと、考える俺…。
 朱美さんは実に楽しそうにビールを飲んでいる。
 ただでさえ酒で心臓の鼓動が早いと言うのに、さらに加速される。
 ( 朱美さん…。 )
151冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/22 20:32 ID:MjnSc+F1
 「 って勝頼〜。
   私は言いたい事があるのよ…。 」
 と、いい感じで盛り上がっている所に、飲んだくれ状態の瑞希が目の前に座る。
 いかん…と思ったが、修羅場が出来るわけではないようだ。
 「 あの吉野家通を何とかしなさいよ…。 」
 据わった目で、諏訪のついているテーブルを指す。
 諏訪は、怒る進藤を尻目に、牛肉と玉ネギと卵だけを網に並べて焼いている。
 「 大盛りねぎだくギョク、これ最強! 」
 「 何が最強ですか、鶏肉を焼かせてくださいよ!
   名古屋コーチンとかいう肉を食べてみたいのに、こんな牛丼みたいなのは納得できません! 」
 あの喧騒を見て、俺は瑞希に言った。
 「 酔っ払いはほっとけと進藤に言ってやってくれ。
   他にもテーブルはあるさ。 」
 見れば、他では網を鉄板に取り替えてもらって、ホットケーキを焼いている場違いなのもいる。
 諏訪の暴走ぐらい、気にするな。
 瑞希は、朱美さんが飲んでいる途中のビールを取ると、ぐっと飲み干す。
 そして、静かに言った。
 「 いろいろあったけど、私は勝頼を手伝うのはやめないからね…。 」
 そこまで言って、くてっと横になる瑞希。
 瑞希………。
152冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/22 20:33 ID:MjnSc+F1
 焼肉の終わった俺達は、各自寝るまで自由行動となる。
 酔っ払い数名を部屋まで運ぶ。
 最終的に転がった諏訪。
 片瀬が止めるのも聞かず、進藤が口の中に玉ネギを無理やり押し込んだため、本当にねぎだく状態となる。
 他に撃沈した鳥海姉妹に乃絵美も運ぶ。
 で、運び終わった俺は…。

 1 朱美さんと温泉にでも浸かる。
   何気に危険っぽいが、ここは混浴♪

 2 朱美さんと温泉にでも浸かる。
   混浴で、かつ露天風呂♪

 3 朱美さんと温泉にでも浸かる。
   混浴ではなかったが、朱美さんと瑞希が何か話しをしている…。

 4 前に戻る。
153冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/22 20:36 ID:MjnSc+F1
ウィルススキャンしていたら、3つ感染との事。
なぜ…?
しかもまだスキャンは終わらないし…。
皆さんも気をつけてくださいな…。
154高山右近 ◆JUSteEEE :02/08/24 00:20 ID:zSjD/PDF
なんと……!
それは大変な事で……。 どうかお大事に。

やはりせっかくの旅行なんだから、一気に大進展を狙いましょう!
てことで、2.をお願いいたします。
155冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/24 18:50 ID:S/roIrec
ちょいとお待ちを…。

ちなみに、ウィルスは有名なクレズですた。
156諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/08/26 01:44 ID:qb37GhEE
おお、高山殿!そうです!混浴です!w
選択2に禿同です。

>冷泉殿
ウィルスとは・・・私は感染したことがありませんが恐ろしいですね。
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
157冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/26 18:10 ID:Rg865fzU
 ここの温泉には露天風呂があり、かつ混浴との事。
 朱美さんを誘ってみようと思うが、来てくれるだろうか…。
 朱美さんの部屋まで迎えに行き、そこで露天風呂に誘ってみる。
 「 いいわよ、一緒に入ってあげる。
   ちょっと待っててね、今準備するから。 」
 あっさり了解した朱美さん。
 準備を終えた朱美さんと露天風呂へ向かう。
 向かう途中で会った諏訪は、未だ足がふらついていた。
 缶ジュースでも買いに行っていたのだろう。
 左手に持つ缶でそう思った。
 「 若、今から風呂ですか。
   いや、うらやましいですなぁ〜。うっ! 」
 ニヤニヤする諏訪。だが、まだ酔いは解けないようだ。
 通路で戻すなよ…。
 「 とりあえず、皆には風呂は1時間たつまで入れないとか言っておきますよ。
   ごゆっくり♪ 」
 戻しそうだった諏訪は、蒼ざめた表情で笑って言うと自室の方へ歩いていった。
 「 もう、諏訪君ったら…。 」
 朱美さんがクスッと笑って諏訪を見送る。
 俺達2人は脱衣場まで来ると、何気にロッカー越しに別れて服を脱ぐ。
 さすがに恥ずかしいらしい。
 むう、何をここまで来て…。
 俺も恥ずかしいと言えばそうなのだが………。
 シャワーを使って、軽く体を洗う。
 後から浴場に出てきた朱美さんは、さすがに隣には来なかった。
 が、それほど離れたところにつくわけでも無く、俺の真後ろで体を洗い始める。
 先に終えた俺は、朱美さんに一言残してから露天風呂にいく。
 「 朱美さん、先に露天風呂のほうに出てますから…。 」
 「 う、うん…。私も終わったらそっちに行くから…。 」
 緊張していたのか、朱美さんは声が上ずっていた。
158冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/26 18:14 ID:Rg865fzU
 露天風呂に出る。
 外は冷たくも緩やかな風で、火照り過ぎそうになる体を覚ましてくれる。
 とは言っても今は冬。
 このままでは寒すぎるので、さっさと湯につかる。
 湯加減はやや熱かったが、外の気温が低すぎるのもあり俺には丁度良かった。
 岩肌の上に小屋があり、そこはサウナ場となっているようだ。
 ふと気づいたが、周りには他の客の姿が無い。
 諏訪が手引きしてくれたのだろうか…。
 もっとも、ここのホテルは他にも数箇所浴場を持っているので、そっちに人が流れているだけかもしれない。
 しばらくして、朱美さんがタオルで前を隠しつつ入ってくる。
 「 ちょ、ちょっとそっち向いてて…。 」
 恥ずかしげに言う朱美さんに、俺は苦笑して背を向ける。
 やがて、湯面が揺れる。
 湯に浸かった朱美さんが、こちらに寄ってきているようだ。
 さすがに俺も緊張してくる。
 「 隣に行くね…。 」
 背中にかかる朱美さんの甘い声。
 俺のすぐ後ろには、何も身にまとっていない朱美さんがいる。
 考えるだけで興奮してくる…。
 「 勝頼君。
   いいよ、こっち向いて…。 」
 俺はゆっくり振り返る。
 そこには、やや恥らった表情でこちらを見る朱美さんがいる。
 タオルは頭に乗せ、水面下にうっすらと見える胸…。
 「 あ、あんまり見ないでね…。 」
 そんなに胸ばかり見ただろうか、朱美さんは右腕で胸を隠してしまう。
159冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/26 18:16 ID:Rg865fzU
 俺と朱美さんは岩肌にもたれ、湯につかりながら話す。
 これからの進展について、関東結城とはどのような形で決着をつけるべきか、
その後に控えている織田産業との苛烈な戦い…。
 あと、何故か武田の者は泥酔しやすいとか、他愛の無い話をする。
 チラチラと見え隠れする朱美さんの胸に、気をとられている俺。
 そんな俺をみつめる朱美さん。
 「 ねぇ勝頼君…、触って…みる? 」
 朱美さんは胸を隠していた右腕を下ろし、何も隠さずに俺の目を覗き込む。
 「 あ、朱美さん…。
   いいんですか…? 」
 いきなりの事で緊張する俺。 
 そんな俺を誘うように言う朱美さん。
 「 勝頼君こそ…、その…私でよければ…。 」
 誘いながらも、どこか恥じらいがある朱美さん。
 俺は、朱美さんの手を取ると、すっと彼女の目の前に出る。
 「 朱美さん…。 」
 「 勝頼君…。 」
 ゆっくりと、俺は唇を重ねた。
 しばらく重ねたあと、ゆっくりと舌を入れてみる。
 「 う…はぁぁ…んっん………。 」
 わずかに漏れる朱美さんの吐息。
 俺は左腕を廻し、朱美さんの左肩を持つ。
 右手は、その胸に触れる。
 「 あぁ…ん…くぅ………。 」
 互いの舌が絡まりあうなか、朱美さんの声が外に漏れる。
160冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/26 18:19 ID:Rg865fzU
 そして、朱美さんの手が俺の股間に触れる。
 優しく竿を握ると、そのまま上下にしごき始める。
 突然の快楽に、俺は声を漏らしてしまう。
 「 うっ…あ、朱美さん………。 」
 唇が離れ、朱美さんが俺の目を覗き込み言う。
 「 勝頼君、まずはお口でしてあげるわ。 」
 俺は頷くと、湯から上がり岩肌の上に腰を下ろす。
 朱美さんは湯に使っている状態で、そのまましごきながら竿を見つめる。
 「 勝頼君、すっかり固くなって…。 」
 うっとりした目でそれを見つめる朱美さん。
 すっと竿を咥え、舌を絡める。
 亀頭を中心に舐め上げると、次第に竿全体も嘗め回していく。
 竿は舌が絡まり、袋は両手で揉み解される…。
 健気に口でピストン運動を繰り返す朱美さん。
 次第に昇ってくる解放感…。
 「 あ、朱美さん…、出る、もうすぐ出るよ…! 」
 たまらず言う俺。
 朱美さんは、一旦竿から口を離す。
 亀頭から、朱美さんの口まで細い線が引く…。
 「 そのままお口に出してね。
   全部、飲んであげるから。 」
 甘い声でそれだけ言うと、朱美さんは再び咥え出す。
 さっきより、激しく舌が絡む。
 だんだん昇ってくる…。
 「 あ、朱美さん!! 」
 俺の両手が、朱美さんの頭に触れた時、すべてを吐き出していた。
161冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/26 18:23 ID:Rg865fzU
 「 んぐっ、うんん…んっ……うんっ…。 」
 溜まっていた分もあり、いつもより若干多い量が出る。
 朱美さんは、その口に出されたモノを漏らさず飲み干す。
 わずかに口元からこぼれた分は、すっと手で取ると舐め上げた。
 「 勝頼君、いっぱい出したね…。
   でも、まだこんなに硬い………。 」
 未だに硬さを保つ俺の竿をさすりながら、朱美さんが俺を見上げる。
 その目は、「どうしてほしいの?」と問い掛けてるかのように見えた。
 「 朱美さん…今度は、…膣で…。 」
 俺がそう言うと、朱美さんは湯から上がり…。

 1 そのまま俺の上に乗る。
   俺のひざの上に座り、両足で体を挟み込む。

 2 岩肌の上に両手をつき、その尻をこちらに向ける。
   俺は後ろから朱美さんを攻める。

 3 岩肌の上に2人のタオルを敷き、朱美さんに横たわってもらう。
   俺は上から朱美さんを抱く。

 4 前に戻る。
162冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/26 18:35 ID:Rg865fzU
>148>156 諸葛尚殿
スレの流れと関係ないですが、折れはしばらく焼肉にありついてないです。
朱美さんに食べさせてもらいたい…。

>154 高山殿
どこでどんなウィルスに感染するか、ホント分かったものじゃないですね…。
高山殿もお気をつけて。

昔喰らった事のあるウィルスは、exeファイルを食べてくとんでもない奴でした。
おかげで、当時インストールしてあったソフトは壊滅です。
Д`)・゚・。
163高山右近 ◆JUSteEEE :02/08/27 23:33 ID:hG5Q7OLP
ぐはっ、私にコレを選べと………。(汗
うん……今回はパス、どなたかにお願いいたしたい。(w
(そもそも自分が前の選択で選んだ展開ですけどね。

明日見たときにレスがないようなら、……やはり自分で選ばせていただきます。
164冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/28 19:04 ID:rEVmsN8K
むぅ…、やはりエロネタは避けていくべきでしたか…。
スレの流れからいって、エロは回避だろうとは思っていたんですが。
なんせ相手はあの朱美さんなので、エロネタははずせまいと判断したのです。

エロに行くかどうかの選択肢をつけるべきですた。
165高山右近 ◆JUSteEEE :02/08/29 15:19 ID:FIpzBX+d
おぉ、朱美さんを落とすべきと助言を下さった軍師殿!
そしてこのスレのみなさん!
オラに元気を分けてくr………いや、違うだろ。(まぁ、そんな心境ですがねw

ということで、えぇい、ままよっ、1.でお願いします。
どうにでもなれぃっ!!(混乱
166高山右近 ◆JUSteEEE :02/08/29 15:25 ID:FIpzBX+d
>>164
いえいえ…前回の選択自体、自分が選んだモノですし……。
それで今更なにを躊躇っているのかと、自分は。しかも、そもそもエロゲネタの板で…。
ということで、どうかお気になさらず。

(朱美さん落としちゃったらもう終わりなのかなぁ、とも思ったり。
(そんなに長期希望とは言いませんが、やはりもっと連載見てたいと感じる良スレです……
(まぁ負担がかかりすぎるといけないし、良スレほど終わり方が難しいですね…
167冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/29 19:08 ID:X+7tKtkR
>高山殿
予定では、結城倫と決着つけるまでは続けるつもりです。
そっから先は選択次第ですね…。

そのまま勝頼で進めるか、息子の代まで飛ばしてしまうか、
盛信を主人公にしてしまうか…。
どれも微妙な選択…。

とにかく続きは明日書きます。

どうでもいいけど…MK2…。
結城藍を攻略したあと積ゲーにしてしまった…。
168冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/08/30 18:31 ID:Tez1tuo8
すまんです、ちょいとお持ちを…
169名無しさん@初回限定:02/08/31 13:18 ID:KEkE/nrU
乗るのかよ!
170長宗我部信親:02/08/31 19:51 ID:vK5ZcDaX
乗るしかない。
171名無しさん@初回限定:02/08/31 21:22 ID:pnDelxQT
いや、むしろ乗せろと!
172冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/01 18:55 ID:q15hiBlC
 「 ふふっ、勝頼君たらっ…。
   若いのね、まだこんなに硬くして…。 」
 朱美さんは竿を軽くしごくと、俺のひざに座る。
 目の前に突き出された胸は、服の上から見るよりも大きく見える。
 「 勝頼君の好きなように触ってもいいのよ…。 」
 朱美さんに優しく言われ、興奮する俺の両手はそれに触れる。
 「 あっ………。 」
 俺は軽く揉みほぐす。
 だんだんと揉むスピードを増していき、俺の右手は乳首に触れた。
 「 はぁ…あっ…。 」
 そのまま乳首を指で転がす。
 俺はやや身を乗り出し、もう一方の乳首に吸い付く。
 そのまま舌で転がし、硬くなっている先を突付く。
 「 うんっはぁぁっ…ああっ!! 」
 上体を反らした朱美さんの右腕が俺の首にかかり、その背は俺の左腕で支える。
 「 はぁ…んっ…はぁはぁ、か、勝頼君も…。 」
 喘ぐ朱美さんはやや体を傾けると、左手で熱くたぎっている竿を優しく掴む。
 そして竿を大きく上下にしごいていく。
 「 ああ、勝頼君…!あっ、はぁぁんっ!! 」
 俺は胸から口を離すと、朱美さんの秘部に触れてみる。
 そこは、溢れんばかりの愛液で満たされていた。
 俺は軽く指をそれで濡らし、クリ周辺を撫で回す。
 「 か、勝頼君…! んんっ…あっ…!! 」
 朱美さんの手の動きが速くなる。
 たまらず、俺は手を離す。
 「 朱美さん、もう入れていいかな…? 」
 朱美さんは手の動きを緩やかなものにすると、
 「 いいわよ、そのままにしてて。
   お姉さんが入れてあげるから…。 」
 と、優しい目で俺を見ながら腰を浮かす。
173冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/01 18:58 ID:q15hiBlC
 竿の先端に触れる、朱美さんの秘部。
 愛液が竿を伝っていく感覚…。
 朱美さんに握られた竿は、その入り口から感じる暖かさで、さらに硬くなる。
 「 勝頼君…いくわよ…。 」
 朱美さんが腰を落とす。
 「 あっ、はぁっ…うっうんん!
   ああっ勝頼君!! 」
 ずぶずぶと、朱美さんを割って入った竿は、熱い蜜壷の中で締め付けられる。
 締められながら、奥に、奥にと侵入していく。
 「 ああ、勝頼君のが入ってくる…。くっ、あっ…はぁぁぁっ!! 」
 根元付近まで咥えると、朱美さんの背を引き、こちらに寄せ付ける。
 そして、俺は再び目の前の胸に吸い付くと、腰を揺らす。
 あまり激しくするとすぐにイキかねなかったが、俺は動かないでいることが我慢できなかった。
 「 か、勝頼君、勝頼君! 」
 朱美さんの両手、両足が俺の体に絡みつく。
 ギュッと俺の顔も胸で締め付けられ、竿も熱くなっていく。
 蜜壷に溢れる愛液は、この締め付けの中でもしっかりと潤滑液の役を果たす。
 いやらしく跳ねる水音と、朱美さんの声が、俺の興奮を一層高めていく。
 大きくピストン運動しているわけではないが、俺は次第に高上ってくる。
 俺は口を離し、「 朱美さん、もうすぐ出るよ…! 」と言うが、
 朱美さんはそのままの体勢で、「 きょ、今日はいいの…。はぁっ、ああっ…わ、私の膣に出して…、勝頼君っ! 」
と言い、そのまま感じ続ける。
 「 ああ、朱美さん…も、もうっ! 」
174冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/01 18:59 ID:q15hiBlC
 「 勝頼君、勝頼君、あっ、ぁぁぁっっっっん!! 」
 朱美さんがすべてを締め付けると、俺はその膣に、すべてを吐き出した。
 「 ああ、入ってくる…。勝頼君のが…。 」
 朱美さんは、恍惚した目で俺を見る。
 俺は上体を起こすと、朱美さんとキスをする。
 舌が絡まった時、ピクンッと竿がまた締め付けられる。
 ( うっ…。 )
 俺は朱美さんの膣にわずかに残っていたものを放つ。
 唇を離す。
 目の前には、朱美さんが幸せそうな表情で、俺を見つめていた。
 そこで俺は言う。かなり遅れていたが。
 「 俺、朱美さんの事好きです。これからも俺のそばにいて欲しい…。 」
 朱美さんは、俺に微笑んで見せると言う。
 「 私も勝頼君のこと好きよ。
   今が一番危ない時かもしれないけど、私は出来る限り勝頼君のそばから離れない…。 」
 「 朱美さん!! 」
 俺は朱美さんを抱きしめる。
175冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/01 19:03 ID:q15hiBlC
 「 ねぇ、ちょっと冷えちゃったから、もう少し温まっていきましょう。 」
 考えれば、冬の夜中。
 行為に夢中になって寒さを感じてなかったが、このままでは風邪を引く。
 「 そうですね、もう少し温まっていきましょう。 」
 先に立ち上がり、湯に入る朱美さんの手に引かれ、俺も湯に戻る。
 その後は雑談しながら湯につかり、体を温める。
 「 そこでまた千尋の奴がブチ切れしてねぇ〜あの時は…。 」
 俺が八王子にきた当事の話をする中、目の前に何かが泳いでいる。
 見間違えるはずもない。
 自分の出したものだ。
 「 あ、朱美さん…。まずい、入れたものが出てるよ! 」
 俺はそいつをすくうと、岩肌の向こうに捨てる。
 「 きゃっ、ちょっと早く出しておかないと…! 」
 朱美さんも慌てて、湯船からすくっては外に捨てる。
 「 勝頼君ったら沢山出すんだから〜…。 」
 「 朱美さんが気持ちよすぎるんですよ…。 」
 焦っていたのか、結構恥ずかしい事を口にしてしまった。
 「 もう、勝頼君ったら…。 」
 頬を赤らめた朱美さんと俺は、しばらくは広がった物をすくって捨てる作業をする事に。
176冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/01 19:05 ID:q15hiBlC
 その後は朱美さんと、今後の事について話し合う。
 俺にお部屋にて、ビールを片手に陽気づく朱美さん。
 そんな時に…。

 1 「 あ、勝頼…ちょっと話があるんだけど…。 」
   瑞希出現。どうすればいいんだ?

 2 「 勝頼社長、空がいないんです! 」
   慌てる千紗都さん。売店にでもいるんじゃないスか?

 3 「 追加のビール五本です。 」
   ボーイが頼んであったビールを持ってくる。さて飲むか。

 4 前に戻る。
177冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/01 19:12 ID:q15hiBlC
きゃろぴあ2の通販が始まったようで。
みんな買うことが出来て良かった良かった…。
でも、茶菓子先生のHPリンク貼ってあったけどいいのかのぅ…。

本人が貼ったのなら別にいいですが…。
178諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/09/01 22:42 ID:ZqSKNhjV
おわ、しばらく見ないうちに濡れ場キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
エロネタがあっても良いと思いますよ、葱板ですから。
選択は瑞希とのけりをつけるためにも1ですね。
修羅場は嫌ですが瑞希の嫉妬がずるずるってのもどうかと思うので…

高山殿、勇気ある選択、ご苦労様ですw
私も冷泉殿の負担にならなければこの連載が続いたら良いなあ、と思っています。

179矢沢頼康:02/09/01 22:42 ID:kwdoRIP0
武将以外はリク不可っぽいので一応従ってみるテスト。

1,1を選択いたします。
理由?理由は、

釘 バ ッ ト と か 好 き だ か ら ー ! !

釘バット様の御活躍をお祈り申し上げます。
180矢沢頼康:02/09/01 22:44 ID:kwdoRIP0
かぶった。


 ∧||∧
(  ⌒ ヽ   鬱だSNOW
 ∪  ノ  
  U U   
181諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/09/02 01:54 ID:lrRK+ziy
>179
矢沢殿、ケコーンしましょうw

別にリクエストは名無しでもOKのはず、コテハンである必要はないかと。
182冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/02 21:54 ID:KfuCPhqm
しばしお待ちを…。

リクエストは名無しの方でもよくしてました。
この辺は気分の問題っぽいですね。
183冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/05 19:21 ID:cQQ4meuk
 コンコンッとドアをノックする音。
 誰かと思って開ければ、そこには瑞希。
 風呂は終わったのか、浴衣に着替えている。
 「 み、瑞希か…。 」
 「うん。ちょっとね…話があって…。 」
 瑞希は足元を見る。
 「 朱美さん、来てる? 」
 「 ああ、来ている…。 」
 「 ちょっとあがらせて貰うわ。 」
 と瑞希。
 俺の返答も聞かずにスリッパを脱いで部屋にあがる。
 テーブルにつく朱美さんの正面に瑞希が座る。
 「 こんばんわ、朱美さん。
   勝頼とうまくやってますか? 」
 平然と言う瑞希。
 嫌味にも取れかねない言葉だが、瑞希の穏やかな表情からはそうは取れない。
 俺は心の動揺を隠しながらテーブルにつく。
 「 瑞希さん…。 」
 朱美さんが此方をチラチラと見る。
 そんな朱美さんを笑って瑞希は言った。
 「 別に、ケンカしに来たわけでもないですし、
   2人の仲を裂くような無粋な事はしませんよ。 」
 そして、やや恥ずかしげに顔をそむけつつ、
 「 お風呂での一件は大志から聞いて、
   私は私なりに、心の整理をつけたつもりだから。 」
 朱美さんとの事がばれてる…?
 俺は大志が何故知っているのかを聞こうとしたが、瑞希は話し続ける。
184冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/05 19:23 ID:cQQ4meuk
 「 私はね、ずっと勝頼の事が好きだったのよ。
   少しは気づいていたかもしれないけど…。
   学校にいたときから、勝頼の支えになってきたつもりだったけど…。 」
 ここで一旦言葉を切り、朱美さんから渡されたビールをぐっと飲む。
 「 ちょっと静岡に行っている間に、勝頼を取られちゃった…。 」
 口では笑っているが、瑞希の目は寂しげにしている。
 言葉も震え、感情が噴出しかねなかった。
 「 み、瑞希さん…、私…。 」
 うろたえる朱美さんが、何かを言いかける。
 それを手で制する瑞希。
 「 何も言わないでください。 」
 瑞希は再びビールを口にすると、一気に飲み干す。
 「 ふぅ〜。少しは気が楽になってきたかな。
   あっははは! 」
 無理して笑顔を作る瑞希に、俺は大した言葉もかけられずにいる。
 ここで同情したかのような台詞は、かえって瑞希の気を害するだけだ。
 瑞希はツマミのさきいかを齧ると、俺のほうを向く。
 「 ところで勝頼…。
   これからは朱美さんと仲良くやっていくんだから、
  あのデータはいらないよね。
   ちゃんと消しなさいよ。バーチャコールの女の子データ。 」
 「 わ、分かってるさ…。
   ちゃんと消すよ。
   もういらないからな…。 」
 俺が黙っていた事をさらりという瑞希。
 瑞希には隠し事は通じないな…。
 「 ふふつ、今から消してあげようか…? 」
 ニヤリとする瑞希。
185冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/05 19:26 ID:cQQ4meuk
 「 朱美さんも、ホラっ、大事な事なんですよ。
   今からやりましょう。 」
 瑞希に煽られ、朱美さんも慌てる。
 「 勝頼君、他の女の子のデータなんていらないわよね。 」
 にっこりと微笑む朱美さん。
 の割には、有無を言わせぬ威圧感があったような…。
 バッグの中からバーチャコールを取り出す瑞希。
 くそっ、何であいつは場所が分かるんだ。
 にこにこと電源を入れ、データ消去を始める瑞希に朱美さん。
 「 おい、馬場や跡部とかのデータは消すなよ。
   厄介な事になる。 」
 「 分かってるわよ〜〜。 」
 此方には振り向かず、手をひらひらさせる瑞希。
 これで、今までのバーチャコールの女の子達とは永久の別れとなるのか…。
 朱美さんがデータを覗き込む。
 「 ええと、瀬能小夜子…、これはいいわね。永遠に消しても。
   有栖川光海…。確か遠州技研の幹部の娘さんだったわね。
   これは微妙だけど…。 」
 「 朱美さん、遠州技研は買収しちゃうので、それは消してもいいですね。
   あと…涼宮茜…。これも逝ってよし。
   美坂香里…。って恋ちゃんの友達仲間にいたような…。
   妹の友達なんて、絶対に削除ね。
   守桜静夜…。森川由綺…。君島紀香…。
   まあいろいろ出てくるけど、全部消去ね。 」
 過去から連なるデータが、一瞬のうちに消えてゆく…。
 俺は、その光景をただ見守るのみ。
 グラスに揺られるスコッチを喉に流し込む。
 もうだめぽ。
 香里、休暇が二週間で打ち切りになったので会えずじまいだったな…。
 涼宮…、遠州の海に連れてってやると約束したのにな…。
 みんな…さらばだ…。
186冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/05 19:28 ID:cQQ4meuk
 その後は、笑って部屋に戻る瑞希を朱美さんが送っていき、俺はさっさと寝ることに。
 風呂でパワーを使い果たした俺。
 世の中にはエロ彦とかいう奴がいて、1日4回抜いてもまだ平気な奴がいるという。
 俺には真似は出来まい…。
 
 寝ているところを、携帯によってたたき起こされる。
 「 マイブラザー、早く出ろ!
   マイブラザー、早く出ろ! 」
 トンでもない着信音で目が覚める。
 そういえば、宴会の時に大志が俺の携帯で何かしていたな…。
 それがこれか…。
 俺は携帯に出る。
 「 マイブラザー、起きたか。
   瑞希が行方不明になった。一緒に探してくれんか!! 」
 俺は飛び起き、すぐに身なりを整えて大志と会う。
 そこには諏訪もいた。
 何故瑞希がいないのか分かったのは、その寝顔を写真に撮ってやろうと、
この2人が部屋に忍び込んだからだという。
 お前等いいかげんにしないと殴るぞ…。
 「 若、念の為に大浴場もすべて調べたのですが、どこにもいません。
   外に行ったとは思えません。
   フロントでは姿を見ていないそうで…。 」
 諏訪が言葉を続ける。
 「 最初は辛くて帰ったのかと思いました…。
   しかし、すっかり忘れていた事ですが、この地は関東結城氏に寝返った松田氏の支配地。
   ひょっとしたらと思っているのですが…。 」
 そういえば…、八王子に来る前に、そんな事を信州諏訪で聞いたような気が…。
187冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/05 19:30 ID:cQQ4meuk
 「 うっかりしてました…。
   気づいていれば、警戒したのですが…。 」
 「 うっかりどころか、最初からここには来てないぞ。
   大人しく信州で遊べばよかったな…。 」
 言っても仕方ない事だが…。
 俺は…。

 1 これは、裏で松田氏が絡んでいると判断。
   フロントに飛び込み支配人を出させる。

 2 敵のスパイに拉致されたかもしれない。
   乃絵美と中川料理長も叩き起こして、館内を捜索する。
 
 3 実は瑞希はトイレにいた。
   覗こうとしていた大志達の事を話す。瑞希激怒。

 4 前に戻る
188冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/05 19:39 ID:cQQ4meuk
朱美さんスレ行ったら、ここのリンクが貼ってあった。
びっくりしましたぞ、長宗我部信親殿。

朱美さんは、事実上攻略完了という事で、今後はエロネタ交えつつ
メインメンバーの扱いでいいですかねぇ…?

それにしても、マニアックな武将が多いですな。
人の事は全然言えませんが。
189長宗我部信親:02/09/05 20:53 ID:4SeiR1fZ
信親としては朱美タンに咥えて欲しかったりします。

・・・三段撃ち!!
はふ〜ん♪
190高山右近 ◆JUSteEEE :02/09/05 21:05 ID:IambnYii
朱美さんスレ……そのようなものが有るとはしらなんだ……。
信親殿、見ればなにやら人気者ですな。(w

本当なら伏線のことも考えて松田氏ネタに行きたいのですが……。
久しぶりの非戦闘ネタも楽しもうかと、すいません3.でお願いします。
諏訪&大志って普通に考えて異色過ぎな組み合わせだなぁ……。

朱美さんの扱いは、お任せいたします。
ですが、たしかにみなさん渋い武将ですな……。
なんか自分は知ってる人には有名、知らない人は全く知らない名前ですが。……中途半端。
191冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/07 19:19 ID:W2qWFTaB
 ここでうろついていてもなんの解決にもならない。
 俺は大志に諏訪を連れ、もう一度瑞希の部屋に向かう。
 もし襲撃のようなものがあれば、なんらかの痕跡があってもおかしくは無い。
 瑞希の部屋の前に着き、周辺を見渡す。
 夜中の為、電気は常夜灯に切り替えられており、あまりよく見えない。
 「 何もないですなぁ…。 」
 諏訪が這い蹲るように地面を見て廻る。
 「 諏訪、もし瑞希が寝たまま運ばれたのなら痕跡は残らないはずだが、
  あいつは起き易い…。
   何かあれば暴れていると思うのだが…。 」
 俺に言われ、軽く頷く諏訪。
 「 はっはっは。暴れるマイシスター瑞希を止めれる者はそうはおらんのも事実だ。 」
 何もせず立っているだけの大志。
 夜中にも拘らず大声で笑ってやがる…。
 「 アンタ達、私の部屋の前で何やってるのよ! 」
 背中から浴びせられる声。
 瑞希のものだ。
 俺はとっさに振り向く。
 そこには、腕を組み、難しい顔で立っている瑞希がいた。
 「 無事だったのか瑞希…。 」
 俺が言うと、ハァ?と返される。
 「 私は1人で温泉浸かった後、トイレに入っていただけなんだけど…。
   何かあったの? 」
 「 い、いや…何も無いが…。 」
 俺は大志を睨む。
 大志は知らぬ顔をして外に向く。
 「 ほぅ、今日はいい月が出てるじゃないか。
   大昔に、月に願いをかけた男の話を知っているか? 」
 「 知るわけ無いでしょ。 」
 即答する瑞希。
192冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/07 19:24 ID:W2qWFTaB
 「 まあ、瑞希が無事だったと分かればそれでいいな。
   俺は引き上げさせてもらう。 」
 俺は自室の方を向き、歩き始める。
 瑞希のそばを通る際に、
 「 気をつけろよ、あの2人に。
   どうも瑞希の寝室に忍び込み、その寝顔を写真に撮ろうとしたらしい。
   それで当人がいないと知った二人が慌てたわけだが…。
   ま、気をつけてくれ。 」
 大志の顔色が変わる。
 「 おい、マイブラザー。
   薄情ではないか、余分な事をしゃべるなど…。 」
 大志が後ずさりを始める。
 諏訪は…、逃げた?
 瑞希が背中からいつもの奴を出して、大志に近づく。
 「 アンタ達…何しようとしてたのよ…。 」
 「 待て、マイシスター。
   旅は恥捨てと言うではないか。
   何も我輩は1人だけの写真で済まそうとしたわけではない。
   いいか、マイシスター瑞希は、数ある女性陣の中から一番手に選ばれたのだ。
   これは栄こ………。 」
 「 わけ分からない事言ってるんじゃないわよ! 」
 大志の弁明は瑞希に一喝によって遮られる。
193冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/07 19:27 ID:W2qWFTaB

      ,ヘ^^ヽ. ,ィ==、、
.     /くく⌒ヽV/  〈〈
    / i 〉〉,ゝ-┴‐‐- く
    ! i i, '´   ,     ヽ
    l l/,',' ,'{i i{ }} 从ヾ. ハ
    l { !!i i {{ゞ、V'イ く l l l   ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
.    ノノ八ヾ!{ ! ,  i! j゙}ノ)ノ   < この長野の恥さらしぃ!
   ((( ll (( 、" l⌒) "ノノソ   < 
     \ ソ   ,>` イー 、   < 逝って来なさい!
    /\\/へ{ 三./ヘj\   ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
   /   ゙y  /.三 }   〃\            //ミ
.  /     / `(三三!__{.  \      //ミ
  {     〈  ´ ̄ ̄/ / ,アヽ  \   _//ミ  ぶんっ!
  ヽ    `ー─┬‐L。」 ̄\ \ /`7´rnj'
 哀れというか当然というか、大志が沈められる。
 このあと、脱出に成功した諏訪も、朝食の時に沈められる。
 お前等、慰安に来てケガを負ってどうするんだ?
194冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/07 19:34 ID:W2qWFTaB
 朝食を終わらせ、バスに乗り込む。
 もう帰らなければならないのだが、ホテル支配人がバスの手前までやってくる。
 後ろにぞろぞろと背広姿の人数を連れてきていたので、こちらも一瞬殺気立つ。
 「 撃ってはいかんぞ…。このバスは戦闘用じゃない。
   土壇場まで様子を見ろ…。」
 俺は背後で戦闘準備を整える者等に言う。
 此方に走ってくるホテル支配人、松田秀治。
 痩せた小男であったが、眼力だけは凄まじい。
 「 武田勝頼殿はおられるか? 」
 戦闘に立つ松田。
 大声でバスに吼える。
 バスとの距離は5メートルも無い。
 「 撃ちますか? 」
 諏訪が外から見えないように車内で隠れている。
 命令を出せば、すぐに3〜4人は撃てるだろう。
 「 駄目だ。
   俺が外に出る。 」
 「それは…。 」
 諏訪が俺の腕を掴む。
 「 安心しろ、奴等に俺を殺す気があるのなら、食事に一服盛っているだろう。
   前日の夕食の時点でな。 」
 俺は諏訪を振り切り、バスを降りる。
 「 武田勝頼だ。
   どうした、勘定が合わなかったか? 」
 俺は松田と距離を詰める。
 松田が笑って言う。
 「 すぐに防衛体制が取れるとは、さすがは武田の精鋭ですな。
   何も今すぐ攻めようってわけではないですよ。 」
 松田が続けてしゃべる。
195冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/07 19:35 ID:W2qWFTaB
 「 何…あれは欺瞞か…!? 」
 驚く俺に、松田が口元に人差し指を当てる。
 「 大声では困ります。 」
 俺と松田は、周りからはずれた所で話す。
 他のものには聞かれては困るからだが…。
 要約すれば、松田氏が結城氏についたのは全くの欺瞞で、相手方の大将結城倫も見抜いていないという。
 結城方の情報を入手しては、松田側から小田原の氏邦に送られるようになっているという。
 「 これは、氏直社長も知りません。
   知っている者は、我が父憲秀と、私にクニさん。あとあっちにいる兄の政堯だけです。
   一応、友軍の武田勝頼社長にも伝えておけと父に言われました。 」
 「 そうだったのか…。 」
 俺は驚くばかりだ…。
 「 あと、こいつを引き取っていってください。
   織田産業の傘下の従業員だそうです。
   武田社長を狙っていたようです。 」
 と、秀治が指した方では、ロープで縛られ動きが取れなくなった2人がもがいている。
 大熊と見慣れぬ顔…。
 「 では、失礼します。
   北条家をよろしくお願いします。 」
 松田が礼をすると、ホテルに戻っていく。
 「 引き上げだ、ここは一旦奴等を逃がす! 」
 松田が叫び走る。配下の連中も一斉に走っていく。
 俺はあとに残った2人を捕縛し、バスに乗せる。
196冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/07 19:37 ID:W2qWFTaB
 バスは走り出す。
 車内の戻った俺は、適当にごまかす。
 「 いや、何とか交渉する事が出来た。
   此方の出かた次第では、修羅場になってたわ。はははっ。 」
 「 で、こいつ等どうします?
   しかし、大阪から工作員が送られてくるとは…。 」
 諏訪が大熊ともう1人を見下ろす。
 大熊は馬場の所に送ってやろう。
 武田に恨みがあったのかもしれないが…。敵対した以上は容赦できない。
 で、もう1人。
 竹林秀明という。超先生と呼ばれて日本国内で名の知れた存在。
 どうするよ…。

 1 超先生を海に投げ捨てる。
   いらねぇや。

 2 超先生を小田原で下ろす。
   氏直、新しい玩具だぞ。

 3 超先生を山梨に送る。
   とりあえず尋問させとく。嫌がられそうだが。

 4 前に戻る。
197冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/07 20:20 ID:W2qWFTaB
>長曾我部殿
咥えるネタですか…。
店の休憩所でやったりするのは同人でよく見かけるし…。
向こうのスレで一筆書かれてはいかがですか?

>高山殿
高山右近重友公は、光栄ゲームだとお留守番候補ですが、
大阪の陣勃発前では、マニラに飛ばさないとまずいぐらいの大物だったんですがねぇ。

ちなみに冷泉隆豊は斬首候補。
光栄ゲームのステータスは悲惨。
徳永真一郎氏著書の、「毛利元就」に出てくる冷泉をステータス化してくれ。
あれは酷い…
198長宗我部信親:02/09/07 23:44 ID:7SsH9STm
本家と違ってそんな勇気はありませぬ(w
挿AA(造語)ナイス!

・・・しかし信長の新作は期待外れやな。
「それ散る」でもやるか。
199高山右近 ◆JUSteEEE :02/09/08 06:55 ID:sDbPNg0G
ぬぉっ!!!
ちょ、超先生だったとは……。激ワラタ!
これは超先生と一戦交えてみてもよかったのかなぁ…。
たしかに「伊丹の成り上がり」って言葉は気にはなって居ましたが…眼力が足らず申し訳ない。

サッキーは……2.でよろしいでしょうか? 一応、青村早紀先生でもあるわけですし。(何がだ
ですが、もし4.希望の方が居たら、私のリクは無かったことにしていただいても結構ですよ。

>197
一応、天翔記ではそれなりに使えるヤツだったんで…よろしくお願いします。
お留守番候補でしたか……。仕方がない、朝倉家の方でおるすばんさせていただきましょうか?(w
棄教すれば助かるのに、全てを捨ててマニラへ流された…って生き方が非常に熱い方ですね、はい。
冷泉殿のステータスは……確かに…飼い殺し候補決定な感じですよね、どの光栄作品でも…。あう。
200高山右近 ◆JUSteEEE :02/09/08 06:56 ID:sDbPNg0G
それと、生まれて初めて旗を立てさせていただきます……。
あぁ、一度やってみたかったんだ!

┏━━┓
┃掠疾┃   200番まで制圧!
┃如如┃  
┃火風┃   御旗楯無、御照覧あれ!!
┃不徐┃
┃動如┃
┃如林┃
┃山侵┃
┣━━┛

┃ 三国志・戦国時代板
http://curry.2ch.net/warhis/
201冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/08 20:05 ID:TPmKtvvE
 超先生を見下ろす俺。
 超先生は、どうにでもしろと言わんばかしの態度。
 何か面白い使い方は無いか…。
 念の為に、武田に仕えるかどうかは聞いてはみたが、織田産業を裏切る事は出来ないと言う。
 忠義に厚いのか、信秀が怖いのかは知らない。
 この男は、我々にとっても手の余る存在になった。
 本社に問い合わせても、超先生の面倒を見てくれるものはいないという。
 ここ数度に渡っての戦闘行為で、かなりの捕虜が発生している為だ。
 かといって、八王子までこいつは連れて行きたくないし…。
 考えあぐねる俺に、大志が言う。
 「 何を悩む事がある、マイブラザー。
   この男は小田原で降ろせばよかろう。 」
 「 そうね。少しは北条の方にも捕虜を任せないと…。 」
 と朱美さんも賛同する。
 あの氏直にでもくれてやれば、さぞ面白がって遊ぶだろう。
 俺は運転手に針路変更を伝える。
 行き先は株式会社小田原だ。
 みんなには休憩をかねて1時間停車すると言い、俺は一部のものを連れて氏直に会おう。
 指示が終わり、あとは小田原につくのを待つだけ。
 俺は超先生のそばに行く。
 「 何か家族に伝えておく事はあるか?
   まあ、死ぬ事は無いが、何をされるか分からんからな。 」
 超先生は俺を睨み、やや突き出た前歯を光らせる。
 「 私には恫喝は通用しない。
   何があろうとも、私の愛した女性と娘達が、必ず私を救いに来る。 」
 強気の超先生。
 俺は笑って言う。
 「 お前の感じている感情は精神疾患の一種だ。
   静めかたは氏直が知っている。氏直に任せろ。 」
202冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/08 20:11 ID:TPmKtvvE
 バスは小田原で止まり、全員降車して休憩に入る。
 突然の押しかけで、小田原側もやや当惑したが、武田は無二の盟友。
 あっさり仲へ迎え入れてくれる。
 手空きの者は、小田原内部の売店に入るか、会社周辺の店に入るなどして時間を潰す。
 俺は従業員の案内で、超先生を引きずりながら氏直に会いにいく。
 途中で氏邦と会う。
 彼は、現在結城氏と交戦中の佐竹氏の支援に忙殺されていた。
 軽く雑談し、超先生の処置について意見が合う。
 「 これがウワサの超先生ですか…。
   我が社長ならば、きっとムチあたりで攻めそうですな。
   盗作した罪滅ぼしと思って、耐えてもらいますか。ははは、では失礼。 」
 氏邦が離れ、俺のそばで超先生が震えている。
 縛られたロープを引っ張り、俺は引きずるように社長室に向かう。
203冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/08 20:20 ID:TPmKtvvE
 ノックをすると、すぐに扉が開く。
 氏直が直々に扉をあけて出てくる。
 実に楽しそうな顔で、待ちわびていたという感じだ。
 ( 俺とそんなに歳は離れてないと思っていたが…。 )
 氏直は、俺の目からみても、未だに少年から脱却してはいない。ただの子供であった。
 お互い、軽く挨拶し、八王子の一件の報告。
 熱海で超先生を捕縛した事等を適当に話す。
 「 勝頼社長がいる限り、結城倫もこの小田原までは手が伸びまいて!
   はっはっはっはっは!! 」
 上機嫌で酒を持ってくる氏直。
 どうでもいいが、お前も何かしろよ。
 さっきの発言、本当に自慢にならんぞ…。
 俺に手渡されたグラスに、ブランデーが並々と注がれる。
 「 勝頼社長、軽く一杯やってくださいな。
   それと、これからの関東経営を是非拝聴したいですな。 」
 お好きにどうぞと、ムチと一緒に渡した超先生をひっぱたきながら調子付く氏直。
 痛みに仰け反る超先生。
 「 よ、よせやい…。 」
 上半身が裸にされ、氏直にムチの痕をつけられる超先生。
 苦しみながら放たれた言葉も、笑いを誘うものでしかなかった。
 ありゃ…当分は風呂は入れまいて…。
 「 (゚∀゚) アヒャ!! 」
 酒で興奮する氏直。
 盛んにピチピチと殴っては喜ぶ。
 俺はいずらくなって、さっさと退出する。
204冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/08 20:25 ID:TPmKtvvE
 その後はすぐに八王子に帰還。
 氏照には小田原に寄って来た話しなどをし、土産に温泉饅頭をゴソっと渡す。
 そして、すぐに会議となる。
 「 いよいよ、明日にはぶるほ〜んの開店です。
   準備は怠り無く済んでおり、あとは最善を尽くす限りです。 」
 会議の場で、ホワイトボードの横に立つ遠山が説明する。
 「 ここで、開店初頭のサービスについて再確認しておきます。 」
 遠山がホワイトボードをずらす。
 そこに書いてあったのは…。

 1 全品150円引きのサービス。入り口に垂れ幕を用意。
   ただし、安い奴はタダ同然になってしまう罠。
   損失を顧みず、客を多く寄せるという諏訪の提案だった。

 2 飲み物は全面的にタダ。
   信州より運んできたミルクとかを、最初のうちはタダで飲ませて味を広めてみよう。
   という朱美さんの提案。ミルク以外は試食してなかったけど…。

 3 映画前売り券を無料配布。
   武田商事が7割出資している、武田信玄主人公の「三方原の虎」の前売り券。
   上洛を始めてから没するまでのストーリー。この提案は馬場の指図だったが…。

 4 前に戻る
205冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/08 20:44 ID:TPmKtvvE
>長曾我部殿
蒼天録ですね…。あれは変なゲームですからねぇ…。
1582年、武田勝頼でやっていきなり危機に陥る。
真田親子呼び寄せ

勝頼と一緒に小田原攻める

挑発に乗った北条方が、みんな門から出てきて包囲され壊滅。

小田原落城し、北条滅亡。関東一円が武田の領土に…。

当方は、初心者板で勧められた「君望」やってます。
なんというか…これは…。
水月厨というのは、雪さんハァハァの水月じゃなくて、速瀬水月の方だったのか。
初めて知りますた。

>高山殿
旗立て乙です。
このスレも武田騎馬のスレなので、88と247も旗立てせねばと思うんですが。
これがまた、どういうわけか忘れるんですね。
冷泉隆豊は、覇王伝だと武力70以上だったので、使って使えない事は無いんですが…。
なぜ武力70以上なんだろう…。
天翔記ですか、なつかしい…。
神保長職でクリアしたのが夢のよう………。
206諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/09/09 00:20 ID:fMIKv+4G
超先生がおもちゃに…まあ、当然ですけどねw
家族4人で来てもらうためにも150円引きでしょう、1です。

光栄ゲーですと諸葛尚は登場前にゲームが終了してますね
父の諸葛瞻ですら使う機会が無いというのに…能力もオール50くらいだし…

>冷泉殿
君望ですか、回収のときに手に入らずに挫折してそのままですね。
定価以上出すのも馬鹿馬鹿しいですし、噂どおりのヘタレな主人公のようですねw
水月ならやりましたよ雪さんよりむしろ双子ハァハァですが(マテ
207長宗我部信親:02/09/09 02:14 ID:wDyKqw1F
・・・雪さんハァハァ。
メイドさんがやはりスカートをめくって(ry

>冷泉どの
君望はいずれやります。
「エスカレイヤー」「あいかぎ」の後くらいかな(w
208冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/09 19:47 ID:UZiYIfZm
 開店初日から3日間は、全品150円引きとする。
 これは諏訪の提案。
 吉野家じゃないが、これはこれで客寄せにはなるだろうと、俺と氏照で話し合って決めたものだ。
 「 従業員数は、現在の女性メンバーにフロア作業を担当してもらい、
  男性メンバーは基本的に裏方に廻ってもらいます。
   なお、現在八王寺にいる北条勢15名は、武田勢の狙撃隊と市内のパトロールに出ますので、
  常に仕事があると限らない、裏方以外では店の作業には入れません。 」
 遠山の話を聞き頷く。
 北条とて、いつまでも八王子に大兵力を展開させておく事は無理だ。
 予定通り病院に工場奪回の為に、今は氏勝が兵を率いている。
 直接戦闘は発生しないにしても、情報収集から護衛までとやる事は多い。
 実際、八王子にいる氏照の手勢も一部多方面に行っている。
 「 店の休日は、基本的に無しでいきます。
   自分の体力を考えてシフトの方を組んでください。 」
 遠山が説明を終え、椅子に座る。
 変わって立ち上がるのは鷹梨宏明。
 「 シフト表を配ります。
   未だに未記入です。
   これに書いてある説明を見て、各自予定を組んで僕に報告してください。
   出来る限り個人の要望は通すつもりです。 」
 手渡しで送られてくるシフト表。
 簡単に書いてあった。
 仕事の区分けは、
 「フロア」
 「調理場」
 「雑務」
 の三つだけだ。
 いやに簡単に分けたな…鷹梨よ…。
209冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/09 19:54 ID:UZiYIfZm
 開店初日、全品150円引きが効いたのか、かなり客を集める。
 特別に行列が出来るわけでもなかったが、席はすべて埋まっているという。
 と、俺は正面を見に行く事が出来ず、すべて朱美さんから聞いた事だ。
 俺は、思いっきり裏に廻された。
 「 くそっ、北条の奴等…ろくに片付けてないじゃないか!! 」
 俺は、倉庫内に山積みされた食材に資材を見上げる。
 昼の休憩に、朱美さんがジュースを差し入れしてくれたが、
この状況はいかんともしがたい。
 「 がはっはっはっは!
   勝頼社長、何の為にワシがここにいるのか分かってない様子ですな! 」
 隣には、暑苦しい大男。
 工作員の主任務が偵察主体となると、目立ちやすい張飛はここに一時的に入る事になっていた。
 荷物を軽々運んでくれるのはありがたいが、整理させると、これが雑で雑で何ともならない。
 「 あ…。 」
 俺の目の前で、張飛の積んだ荷物が崩れ落ちる。
 またやり直しだ…。
 俺の視線を受けた張飛。
 両手を振って大笑いする。
 「 なんのなんの、この程度の失敗は人生につきもの!
   勝頼社長、陽気にやりましょうや!がっはっはっはっははは!! 」
 その振り回された右腕が、棚にぶち当たってそれを破壊する。
 棚の上に乗っていた荷物は、もちろん崩れ落ちる。
 「 いかん…。 」
 張飛が慌てて、落ちた荷を纏め始まる。
 棚一個破壊して、お前の腕は痛くないのか?
210冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/09 20:00 ID:UZiYIfZm
 「 お疲れ様〜。 」
 先にあがり、着替えが終わった朱美さんと、俺は事務室に戻る。
 長い一日が終わった…。
 事務所では千尋がシフト表を見直していた。
 千尋が俺のほうを向く。
 「 あ、おつかれ〜
   ところで、社長に聞いておきたいんだけど、
  社長は明日の仕事が調理場になってるけど、もう1日雑務に入ってもいい? 」
 あんですと?
 もう1日アレをやれと…。
 確かに、作業は半日分ぐらい遅れがはいっているが…。
 「 あの巨体親父だけだと辛いみたいだから、他にもメンバーをそっちに廻すから。
   明後日には山梨から新しい物資が来るの。それまでにあそこを整理しておきたいのよね。 」
 「 それなら…私もそっちに廻った方がいい? 」
 朱美さんが千尋に聞く。
 が、千尋はう〜んと考える。フロアの人数は割きたくないのだろう。
 俺の返事は…。

 1 「 仕方が無い…やるか…。 」
   俺は、嫌だけどまた張飛と荷物の整理を始める。
   増援に無理やり氏照。正規の予定で入っているのは諏訪。

 2 「 仕方が無い…やるか…。 」
   放っておくわけにもいかない。俺が入ろう。
   暇を見て朱美さんもこちらに顔を出すと言うが…。

 3 「 仕方が無い…やるか…。 」
   ここに至ってはどうしようもない。
   だがな、思いっきり疲れるのはお前もだ。千尋も倉庫入り。

 4 前に戻る
   高田ヴォイスは聞きたくねぇ。
211冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/09 20:17 ID:UZiYIfZm
なんか…危ないところでした。
葱板に来て見れば、発言数が1になってたり…上がっているスレを見ると、
朝方に大半のスレがdat逝きになっていたみたいで…。
60日でdat逝きって…。

>諸葛尚殿
君望は、初回版でなくても高いんですねぇ。
冗談抜きに高すぎです。
中古のくせに新品の水月を上回る…。
せめておるすばん価格ぐらいで買わせてくれても…。

>長曾我部殿
君望は積みゲ状態ですな。
うちも積みゲばかりですが…。
一度も開封してない、新品のきゃんばに6はどうしようか…。
っていうか、どこに積まれているのやら…。
212諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/09/11 23:56 ID:S7VMqkFI
朱美さんが出てきそうな2を選ぶのが普通なのでしょうが
攻略も完了したので男臭い1を選びますw

最近は積んであった月陽炎をやっています。
何故早くやらなかったのかと後悔しております…巫女スキーにお勧めです。
213冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/13 18:42 ID:lFUib0sd
ただいまマヨイガに逝ってます。
しばしお待ちを…
214冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/14 17:20 ID:nPCo7DXw
 倉庫内の荷物がまとまっていないのは、搬入を担当している北条方にも責任はあるだろう。
 と、いうのは言いがかりに近いが、俺は増援に氏照の名を出す。
 道連れだ。
 「 仕方が無い…やるか…。
   応援のメンバーには、氏照殿を廻してくれ。
   彼ぐらいのパワーのある男がいないと辛いからな。 」
 「 うん、分かった。
   氏照さんには伝えておくわ。 」
 「それじゃ、お疲れ〜。 」
 話しが決まると、俺はすぐに上に上がり自室を目指す。
 ああ疲れた…。もう寝たい…。
 明日は少しは楽が出来るといいなぁ…。
215冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/14 17:24 ID:nPCo7DXw
 朝から倉庫に入る。
 今日は氏照に諏訪がいるので、荷物の整理も早いはずだ。
 「 勝頼社長、さっさと終わらせましょうか。 」
 軍手をつけ、気合が入っている氏照。
 現場では、すでに張飛が棚を使わずに荷物をまとめていた。
 昨日、俺が彼にした説明どおり、張飛はしっかりと崩れないように荷を積んではいたが…。
 「 張飛…これは積みすぎだろう…。 」
 俺はバベルの塔のごとく積まれた荷を見上げる。
 荷の大きさも考えられて積まれており、とりあえず崩れる心配はない。
 が、これでは欲しいものが取れないだろう…。
 何を考えてこのような積みかたをしたのか…。
 「 おお、勝頼社長。
   棚が不足しているので、そっちの壁際にまとめて置きましたぞ。 」
 荷を見上げる俺と氏照の背後から、すでに作業に入っている張飛が立つ。
 振り向き、その顔を見る。
 その表情は、とてもいい仕事をしたと輝かんばかりの笑顔であった。
 俺は控えめに言う。
 「 張飛。積むのはいいが、ほどほどにしないと欲しい荷が取れなくなってしまう。
   積む時は、せめてキャタツが届く高さにしてくれ…。 」
 この倉庫は二階までぶち抜けになっているため、広さが無い分、高さで補うようになっている。
 その整理の為に大掛かりな棚があるのだが…。面倒だったんだろうなぁ。気持ちは分かるが…。
 張飛には関係ないらしい。
 これは仕事内容をもう一回教えなおさないといかんかな。
216冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/14 17:33 ID:nPCo7DXw
 張飛に、倉庫整理の説明をしなおしている時に、内線が入る。
 内線に諏訪が出る。
 「 はいはい、こちら倉庫。
   はい?ああ…人参ね。了解です。 」
 内線を切り、諏訪がこっちに駆けてくる。
 「 勝頼社長、厨房より人参を1箱持ってくるようにと連絡です。 」
 すかさず氏照が動く。
 「 よし、人参なら棚の3弾目だ。
   軽く取ってくる。 」
 と、氏照がはしごを上っていく。
 それを見上げる俺。
 こういうの、機械で制御できると楽なんだけどなぁ…。
 今の経済力では無理か…。
 棚の上から氏照が叫ぶ。
 「 おおい、人参が品切れだぞ! 」
 「 なんだって? 」
 慌てて入荷帳を見る。
 「 おかしいな、まだ五箱は余裕があるはずだが…。 」
 俺は入荷帳から目を離して張飛を見る。
 「 張飛、人参は入っているはずだが、どこに置いた? 」
 「 がっはっはっは、あそこじゃ! 」
 得意げに詰まれた荷のてっぺんを指す張飛。
 確かに、頂上の荷には人参のラベルが貼ってある。
 「 張飛、あれ取れるか?
   荷を崩さずに…。 」
 俺の質問に、張飛はわずかに考え言った。
 「 それは難しいですなぁ。
   荷物というのは、置く事よりも持ち上げる方が難しい…。 」
 駄目じゃん…。
 俺は今日中に張飛の再教育が必要だと実感した。
217冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/14 17:44 ID:nPCo7DXw
 「 氏照殿…、と、届きますか? 」
 重さに耐え、震える俺の足。
 肩には、氏照の両足が乗せられている。
 氏照は必死で手を伸ばすが、人参には大きく届かない。
 「 くそ…あと一メートルあればな…。 」
 氏照が舌打ちする。
 キャタツでも使って届かないなら、人間を積んで取ろうというわけだ。
 が、2人では無理だった。
 糞、張飛は何をやってこんなに高く積んだんだ?
 「 諏訪、行け! 」
 俺が合図を出す。
 諏訪が俺の体をよじ登り、同様に氏照の体もよじ登っていく。
 「 氏照さん、すみませんね…。 」
 「 なんの、諏訪殿。
   早く人参を取ってくれ。このままでは勝頼社長が危ない…! 」
 急激にかかる負荷で、俺は崩れそうになる。
 が、なんとかこらえる。
 そこで、諏訪が人参を取ろうとした時、
 「 何やってるんですか、人参一つでどれだけ時間かけてるんですか!? 」
 厨房方面でこき使われている進藤が倉庫に入ってくる。
 大方、お前持ってこいとか言われてきたんだろうが。
 「 遊んでいる暇なんてないでしょう!! 」
 進藤が俺の真後ろに立つと、ピンと張った俺のひざを自分のひざで押す。
 かくん。
 「 こら、進藤…!
   俺達は必死で人参を取っているんだぞ! 」
 喚く俺は、すでに体勢を崩している。
 「 か、勝頼社長…す、諏訪殿が落ちる…!! 」
 「 よし、人参が取れたぞ…。
   って…あ、ちょっとまって…あ、ああ!? 」
218冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/14 17:49 ID:nPCo7DXw
 進藤のいらぬちょっかいで、俺達は崩れる。
 幸いにも荷は崩れずに済んだが、諏訪の取った人参は途中で落下。
 笑っていた進藤にそれは命中。
 「 私…人参を取りに来ただけなのに…ガクリ。 」
 仕方ないので、俺が厨房まで人参を運ぶ。
 進藤は倉庫で寝かせとけ。
 そして俺が厨房に行った時…。

 1 「 てめえら、150円くれてやるからその席空けろ! 」
   と、暴漢が数名店に入ったと聞く。
   結城側の営業妨害か?とりあえず張飛を呼ぶ。

 2 「 店長、食い逃げです!! 」
   空さんが朱美さんに喚いている。
   よし、ここは俺に任せろと、食い逃げ犯を追う。

 3 「 ふう…。 」
   調理場で千紗都さんがくたびれていた。
   少し休ませてやる。

 4 前に戻る
219冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/14 17:57 ID:nPCo7DXw
>諸葛尚殿
月陽炎ですか。
なかなか良さげなゲームのようですな。

洒落で作った嵐世記武将
結城倫
http://www.tees.ne.jp/~precia/yuukirin.zip
結城藍
http://www.tees.ne.jp/~precia/yuukiran.zip
結城晴朝の娘扱いで登場させてみますた。
千葉即死…。

折れは蒼天録は卒業です。
220武田隠居軍団:02/09/15 07:01 ID:weKKSXFG
⊂(´∀`⊂⌒`つ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
221高山右近 ◆JUSteEEE :02/09/16 13:28 ID:crraWGJQ
せっかく150円引いたんだから…やはり1.を選びたいと思います。

久々に登場ですが、会津に行って来ました……(お前、どっか行き過ぎ
切支丹大名スキーには、城よりも蒲生レオンの墓に参れたのが嬉しかったです。
しかし、禅宗の寺で「切支丹大名、蒲生氏郷公の墓である」って言われても……w
会津の友人宅で真・三國無双2をやったんですが……張飛殺しすぎました!(人間・com関わらず
微妙に申し訳ないので、張飛の出る選択肢を…っていうのも1.を選んだ理由の一部だったり。
222呉班:02/09/16 16:26 ID:nd0WniZ+
ご無沙汰でございます。
焼津に出向しておりました。
知らぬ間にうちのボスが大活躍(w

最近は何故か水滸伝〜天導108星〜をやっておりまする。
223冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/17 20:15 ID:cULjZ3RW
 何かフロアのほうが騒がしい。
 ちょいと厨房からフロアのほうを覗いてみる。
 騒がしい原因は、フロア中央の席の前で吼えている男2人。
 「 何がパパ特盛頼んじゃうぞーだ。
   てめえら150円やるからその席空けろ! 」
 手前側の髭を生やした男が喚く。
 男の相手をする乃絵美がペコペコ頭を下げている。
 もうね、アホかと馬鹿かと。
 あの手の客は、うちではお断りだ。
 丁重にお帰りしてくれなさそうだし…。
 俺は必死で頭を下げる乃絵美に気軽に声をかける。
 「 乃絵美、張飛を呼んでくるから、しばらく頑張っていてくれ。 」
 「 え!?……お兄ちゃん…、張飛さんを呼ぶの…? 」
 何が起こるのか先読みしているのだろう。
 乃絵美の顔色が変わる。
 「 それじゃ、待っててくれ。 」
 背を向ける俺に、男のヤジが飛んでくる。
 「 んっだぁてめぇ。スカしてんじゃねぇぞ! 」
 キニシナイキニシナイ…。
 俺は倉庫に戻ると、簡単に事情を説明して張飛をフロアまで連れて行く。
 「 がっはっはっは…この張飛の実力を見せてやるわ!
   勝頼社長は安心して見てて下され!! 」
 大声を上げながらフロアに出て行く張飛。
 関係ない客がその姿を見て驚く。
 なにしろ、店の奥から巨漢が出てきたのだ。
 一騒動あると思うわな…。
224冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/17 20:20 ID:cULjZ3RW
 「 な…なんだてめぇわ…。て、店長を出せ…よ!! 」
 睨み付ける張飛に目の前に立たれる男共。
 びくつきながらも、何か虚勢を張るが、何の効果も得られないでいる。
 隣の男が、髭の男に言う。
 「 アニキ、こいつはやばいよ。もう帰ろう…。 」
 弱弱しく、髭の男の腕をひく。
 が、髭の男は意地なのか、引かずに張飛を睨み返す。
 「 きゃ、客に対して…えらそうに…してんじゃねぇぇええよ…。 」
 怯えを隠そうと虚勢を張るが、腰が引けている。
 張飛が素早く髭の男の左肩を掴む。
 「 う、うわーーー!? 」
 「 だ、駄目だ…。アニキ、先に行ってるぜ! 」
 髭が叫び、弱弱しい男は走って逃げ出す。
 入り口から飛び出していく。
 もっとも、そっちには氏照が廻っているが。
 「 若いの、威勢がいいようじゃな。
   だが、ワシのいる店では好きな真似はさせん! 」
 張飛は男を持ったまま、奥に引きずっていく。
 扉が閉められ、2人の姿がフロアから消える。
 その後、一旦は客足が遠のいたが、すぐにランチタイムとなり満席状態に。
 あの男達はただの営業妨害か…?
225冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/17 20:25 ID:cULjZ3RW
 張飛の掴むパワーが強すぎたのか、髭の男は鎖骨が砕けて病院送りとなった。
 「 一発殴っておきたかったが、よく見たら異常に苦しんでおっての。
   触ってみたら鎖骨が砕けておったわ。
   がはっはっはっはっは!! 」
 倉庫に戻り、氏照とも合流した俺と張飛。
 得意げに武勇伝を語る張飛と氏照。
 それにしても、片手で掴んで持ち上げるだけでも凄いが、鎖骨が砕けるとは…。
 あらかた武勇伝を語り終わった氏照が言う。
 「 勝頼社長、あれはただの馬鹿ですな。
   雇われ者でもないようです。 」
 そうか…。
 結城倫あたりが一枚噛んでいると思ったが、そうではなかったか…。
 まあ、これからは何か武力自慢な奴が来たら、すぐに張飛を呼ぼう。
 今日は、このまま何も無く一日が終わる。
226冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/17 20:27 ID:cULjZ3RW
 今日は倉庫ではなく厨房に入る。
 毒見と称してはつまみ食いを働き、千紗都さんに怒られる。
 社長自らこれではいかんなぁ…。スマン、千紗都さん。
 隣では、「ああ、もう間に合わない!」と千尋が逆切れしながら皿を洗っている。
 皿ぐらい余分に買っとけよ。
 下手な事を言えば噛み付かれるだけなので言いはしないが…。
 じゃがいもをバラしているところで、内線が入る。
 どうやら、俺に客が来たようだが…。

 1 来た客とは亀井秀綱。
   部下を連れて秋葉原に行ってきたらしい。
   めしをを食いに来たらしい。おめーら暇だな…。

 2 来た客とは直江兼続。
   毎年恒例の川中島親睦会についての打ち合わせのためだという。
   そういえば親父がくたばったので、俺が長尾の親父と親睦を深める事になるのか。

 3 来た客とは佐竹義重の右腕、和田昭為。
   何をしに来たのか、なんだか想像できるが…。
   と思ったら…。

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227冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/17 20:34 ID:cULjZ3RW
>220 武田隠居軍団殿

         ,. '´\         |           |
     ,. ´,. "⌒ヽ\         |           |
   / ,. '     >, |\'"´ ` 丶|           |
  ., ' /   ,. 〜,´/.∧! ヽ\ー.-、 |           |
 /, ′  / /〃/,∧|  ',ヽ 、ヽ`|           |
.//    // / '/ ,' .l|:il | i l. | l ヽ|           |
,','   ,' !  ! i l ! .|''"^l !ヽ| ! l._」 l|           |
!l.   l il l | l| !‐ト、  |l弋l"「レヽ}|       ,. ―――――
`.、  | !l | | |l l、N,L.、 l! ''Tr:;;ヽ,|       /         
 ヽ,   !|Nl | lヽ.l .l.{!{;:|    」;t:;;ソ |    ,'  流石武田軍ね。
   \ ` ヽ! | l` l. ''"、         | o O ○  あのすべり具合…
          | | ハ   ‐-     |     ヽ  
           |//| |.|`; 、    ,. '.|       \        
        //l | l l i l |` ー ヘ-ー|       ` ー―――‐
          //| | l l { {. ', ',ヽヽ |_|           |
        .// l l l l.ヽヽゝゝ、rf='|           |
      //  l l lヽ \\/ '´ |           |
       //   ヽヽヽ\ /     |           |
     / ,'    \\∠ニヽ、__.|           |
    ./ l         /   ``ー-|           |

228冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/17 20:48 ID:cULjZ3RW
>221 高山殿
なんと、蒲生氏郷公は切支丹大名でしたか…。
知りませんでした…。
武将ファイルと横山光輝の漫画(伊達政宗)でしか知らないとはいえ…。
張飛…。
Д`)・゚・。

>222 呉班殿
焼津ですか、なかなかいい所に行ってきましたね。
焼津港からすぐにある定食屋が、イイ刺身を出してくれます。
私は学生時代に遠洋実習をしてて、最後に寄港したのが焼津でした。

焼津にはイルカ肉は扱っていない罠。
229高山右近 ◆JUSteEEE :02/09/19 21:32 ID:KlY6RJl0
あいや、久々にて御免。
なんたって愛の兜の直江兼続ですから気になると言えば気になりますが……
いや、3.でお願いします。
最後の行が妙に気になって…。
230冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/20 20:15 ID:3msdwvie
 二階の応接間には、茨城よりきた和田昭為が来ているという。
 前々から佐竹は、当家に対して何らかの連絡をとりたがっていた。
 まあ、現状の武田の戦力では、茨城まで出兵するだけの余裕は無いためにこれらは放置し、
 連中のとやりとりは北条に任せっきりになっていた。
 佐竹側も、しびれを切らせて幹部を送ってきたのだろう。
 俺は調理場より抜け出すと、後ろから千尋の愚痴が聞こえてくる。
 「 話が終わったら手伝うから待ってろ。 」
 俺は一言残すと、さっさと2階に上がる。
 応接間に入り、型通りの挨拶をし、テーブルにつく俺。
 一礼し席に座る和田。
 佐竹義重の右腕と言われるだけの貫禄を持ち合わせている男だが、
最近は歳のせいか白髪も増え、全盛期のような気迫は持っていなかった。
231冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/20 20:17 ID:3msdwvie
 軽い雑談の後、俺に促されて八王子にまで来た用件を言い出す和田。
 歳をとったためか、和田の雑談はヤケに長かった…。
 早くしてくれ…。
 「 我が社の代表取締役、佐竹義重社長は武田家との姻戚関係を持ちたがっています。
   我が社の重役の娘、石神ひばり嬢を義重社長の養女とし、勝頼社長に嫁がせたいとの事です。
   婚儀の際での予算はこちらで持ちます。 」
 ……………。
 それほど深く考えるまでもない。
 俺には朱美さんがいるので、この話を受けるわけには行かない。
 「 申し訳ありませんが、私自身には相手が決まっておりますのでその件はお受けできません…。 」
 俺はきっぱり断る。すまんねぇ…。
 和田はがっかりする事も無く、表情も変えずに言い出す。
 「 でしたら、勝頼社長の妹さんを義重社長の長男、義宣さんに嫁がせてくださりませんか?
   義重社長は、武田家との姻戚関係になれることを熱望されております。
   どうか考えては下さりませんか…? 」
 和田の目が俺を捕らえて離さない…。
 しかし、俺の妹といったら乃絵美か恋じゃないか…。
 恋の説得はやるだけ無駄なので、当家は乃絵美を出す事になる…。
232冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/20 20:22 ID:3msdwvie
 とりあえず、問題のひばり嬢と義宣の人物像について聞く。
 ひばり嬢のほうは、明るく陽気な女性にして歳は17なので、話しの持っていき方によっては
盛信にくれてやるという選択もある。
 問題は義宣だが…。
 「 義宣さんは広い視野と、深い洞察力をお持ちになっておられます。
   短慮な浅知恵で軽率な決断を下すようなお方ではありません。
   どんなことも、熟考された後に判断します。 」
 とは和田の総評。
 とりようによっては、あっちこっち目が移って決断が下せなくなる優柔不断野郎とも言える。 
 茨城の戦況が危ういので、なるべき早く決断して欲しいとの事だが…。
 ようするに、親戚なんだから援軍出してくれよと話を持っていきたいのだろう。

 1 ひばり嬢を盛信の嫁さんにする。
   と、いう話の持っていき方にする。

 2 大人しく乃絵美をくれてやる…。
   乃絵美は俺の言う事なら、うん…、と頷きそうだが…。

 3 武田家と姻戚関係を結ぶなら、それなりの力を持った家でなければいけません。
   とりあえず、佐竹一族が武田にとって心強い存在かどうかを見せて欲しい。
   とか言って、放置する罠。縁組はお断り。

 4 前に戻る
233冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/20 20:38 ID:3msdwvie
>229 高山殿
まあマターリやっていきましょう。
結局、増援出してくれよって話しになっていきますが…。
ぱっとしないネタで申し訳ないです。

ところで、マイナーっぽいエロゲキャラ出した場合は、作品名も出したほうがいいですかねぇ…。
今更ですが…。
石神ひばり→看護しちゃうぞ2
ってな具合に…。

ニュース実況板に貼りついている冷泉…。
北朝鮮スレのレスのつくスピードに追いつかない…。
ついでに、こういう糞スレは勘弁…。
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1032469563/
234武田隠居軍団:02/09/21 03:25 ID:+BfLuCfS
                \ │ /
                 /◆\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< たけだたけだ!
                 \_/   \_________
                / │ \
                    ∩ ∧(oノヘ  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩∧(oノヘ \( ゚∀゚)< たけだたけだたけだ!
きばぐんだん〜!   >( ゚∀゚ )/  (::::◆::::)/ \__________
________/  (::::◆::::)  囲∧囲
              / /\_」 / /\」
               ̄     / /
235諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/09/22 22:23 ID:zshaHgpw
選択肢としては無難な1を選びます。
やったことのないゲームですので少し興味もありますし。

北朝鮮関連はもっぱらテレビで見てますね〜
ニュース関連の板はこういう場合レスが多すぎて疲れるので…。
236呉班:02/09/23 16:40 ID:KY1+fNaB
ひばりタンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ッ !!
いや、失礼、看護シリーズ好きなもので(w

北朝鮮はもう何て言うか存在自体がダメです。

>>冷泉殿
焼津、魚がうまかったです。
しかし遠洋実習とは貴重な経験をなされてますなぁ……。
237高山右近 ◆JUSteEEE :02/09/23 17:02 ID:VsbZTUyj
1 名前:武田勝頼 投稿日:01/09/14 23:10 ID:Yu8KjpAk
我等が武田騎馬軍団に敗北は無い!
全軍突撃じゃぁ!!!

すっかり忘れてしまいましたが…、このスレもついに1周年ですね。
歴代の語り部殿達に感謝!

┏━━┓
┃掠疾┃   祝・愛されて1周年!
┃如如┃  
┃火風┃   御旗楯無、御照覧あれ!!
┃不徐┃
┃動如┃
┃如林┃
┃山侵┃
┣━━┛

┃ 三国志・戦国時代板 : http://curry.2ch.net/warhis/
┃ エロゲネタ&業界板 : http://www2.bbspink.com/erog/index.html
238冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/23 19:55 ID:OjKnKi7v
 乃絵美をくれてやるわけにはいかん…。
 だからといって、友好の手を差し伸べてきた佐竹を見捨てるのも忍びない。
 とは言え…、俺は朱美さんがいる…。
 ううむ…。
 考える俺の顔を和田が覗き込む。
 「 …どうでしょうか…? 」
 心配げな表情…。
 俺はふと思いついた事を口にする。
 「 ひばり嬢を、他の武田の一門。まあ、私の弟ですが、その盛信に嫁いでもらうというのはどうでしょうか…?
   同い年なので、丁度いいかもとは思います。
   これでも武田と佐竹で姻戚関係を結ぶ事に繋がりますが…。 」
 この場合はどうなるかよく分からない。
 姻戚関係でもっとも効力をもつのが、当主同士でのつながりがある場合。
 佐竹義重は納得しないかもしれない…。
 「 おお、では祝儀の日取りはいかがしましょうか。
   当方としては、5日後あたりが望ましいのですが…。 」
 義重の機嫌など考えたのは杞憂だった。
 嬉々とした和田。いきなり話しが飛んでいる。
 俺はこの和田の態度から、佐竹の危機を感じ取った気がした。
239冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/23 19:58 ID:OjKnKi7v
 「 まぁまぁ、まずは本人達の意向も聞きませんと。 」
 俺は興奮する和田をなだめる。
 和田が落ち着きなおし、ネクタイを締めなおす。
 「 いや…まったくその通りですな。
   ですが、当方はこのような状況も予想済みですので、あとはそちらの方だけです。 」
 「 そうですか…なら、静岡の学校に行っている盛信に話しを持っていきましょう。
   事が重要なので、私自ら行きます。
   和田部長、ひばり嬢の資料はありますかな…? 」
 「 この通り…。 」
 和田がバッグから封筒を取り出し、此方に渡す。
 開封し、中から資料を取り出す。
 簡単な履歴書だ…。
 コンビににでも売ってそうな紙に、何か就職の際に書き込むような事柄ばかり書いてある。
 よく見ると、学生のようだ…。
 それだけだった。
 なんか間違っていないか…?
 焦った和田が、ハンカチで額を拭きながら言う。
 「 いや、あの…、我々で勝手に確認するわけにもと思いまして…。
   本人に任せたらこの始末で…。いや、申し訳がありません…。 」
 写真に写る顔は、なかなか可愛い娘ではあったが、お見合いのような結婚をするにあたって、
これではやる気が無いと思えるのだが…。
 「 和田部長、ひばり嬢はこの話を熟知したうえでこれを書かれたのですか? 」
 俺の疑うような視線を受け、和田がとんでもないという顔をする。
 「 もちろんです勝頼社長。
   何と言うか…ひばり嬢は、こう…大雑把なところがありまして…。
   でも、無記入とかいいかげんな事は書き込まれていないはずです! 」
240冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/23 20:02 ID:OjKnKi7v
 唐突にドアがノックされ、朱美さんがお茶の替えを持ってくる。
 それは眼中に無いのか、和田は熱弁を振るう。
 「 この祝儀は、相手が音に聞こえた武田の者と聞いてひばり嬢は乗る気でおります。
   出来る事なら、女性の扱いに手馴れた勝頼社長が望ましいのですが、
  弟君の盛信さんの話しが出る事を予想した上でのこの祝儀なのです。
   誤解無き様お願いします。 」
 女性の扱いに〜のあたりで、チラリと朱美さんが俺を見る。
 俺は軽く手を振って、「昔の話しだよ」とやってみる。
 朱美さんはニコリと微笑み、「 勝頼社長、あとで事務所までお越しください。 」と言うと退室する。
 ぶっつけの手話は通じなかった。
 あとでフォローしなければ…。
 「 どうですか、分かっていただけましたか? 」
 ハンカチで汗を拭きながら言う和田。
 必死なのか、かなり興奮していたようだ。
 「 ああ、分かりました。
   では………

 1 まずは盛信と話してみます。
   和田部長も、盛信の姿を見ておきませんか? 」
   と、和田を盛信の元に連れて行き、そこで決断する。

 2 ひばり嬢と1回会わせてくれませんか?
   その上で盛信と話し合いましょう。 」
   とりあえず、相手の様子を確認する。

 3 当人同士を会わせてみましょう。
   祝儀の話しはそれからです。 」
   簡単なお見合いでもさせて、当人同士に任せる。

 4 前に戻る。
241冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/23 20:14 ID:OjKnKi7v
>234
三戦板にあったのを信濃国人用に改造…。

              .__
              |風|
              |林|
              |火|    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              |山|    | ヤタ!武田騎馬軍団が信濃げっとだ!!
      _∧ .∧(oノヘ| ̄     < 
     (_・ |/(゚Д゚ )|\     | お前等お館様にひれ伏せ!クソ共が!
  <━━||\Ю ⊂)_|√ヽ     \___________
       (  ̄ ~∪ )^)ノ ;;;;⌒);;⌒) 
       //\//  \ ≡≡ ;;;;⌒);;⌒)
      '~  ~'~    '~      (´⌒(´⌒;;
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;
武田騎馬軍団は神なり!武田騎馬軍団は神なり!武田騎馬軍団は神なり!武田騎馬軍団は神なり!
武田騎馬軍団 IS GOD!武田騎馬軍団 IS GOD!武田騎馬軍団 IS GOD!武田騎馬軍団 IS GOD!

>>4シ清へ    城取られるなよ、越後にでも逃げな(ププ
>>7ガ時へ.    塩尻峠がお前の墓場だ(ププ
>>4リ4ゲへ.    高遠に裏切られてんじゃねぇよ(ププ
>>4リ継へ    お前はもう用済みだ(はぁと
>>. 8代へ    さっさと降伏してればいいんだよ(ププ
>>笠8ラへ    大人しく臣従しろやアフォ(ププ

わけ分からんくなった…。しかも4ばっかり使ってる…
242冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/23 20:27 ID:OjKnKi7v
>235 諸葛尚殿
いやはや、ニュース実況板では本当にレスが多すぎて疲れます。
ロムってるだけで参ってきます。
看護しちゃうぞ2は、pia3の朱美さんシナリオで、特に文句の無い人にはお勧めかも…。

>236 呉班殿
実を言うと、折れのやった実習もハワイに寄港してまして、
あの愛媛丸と、ハワイまではほぼ同じコースだったんです。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
ちなみに、強い風が出ると船は大揺れ、味噌汁の中身が豆腐を残して、大半がテーブルに流れていく世界でした。
243冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/23 20:35 ID:OjKnKi7v
>237 高山殿
折れもすっかり忘れてました。
このスレも長いですなぁ…。
一時は高山殿と冷泉のレスしか無い時もありましたし。
いろいろな方がいました。
みなさんご苦労様でした。

これでも、昔は小林美作守隼人の名で、あちこちの騎馬スレ相手に転戦してたんですがね…。
人間、先の事はどうなるか分かったものじゃないです。
244高山右近 ◆JUSteEEE :02/09/24 02:42 ID:LqIlIm7l
やはりここは2.を選択しましょう!
気になります、えぇ、気になりますさ。
再び動き始めた今後の展開に期待!!
245高山右近 ◆JUSteEEE :02/09/24 02:47 ID:LqIlIm7l
>237
私は、このスレで見たのが「はじめてのきばぐんだん」でしたな。
名無し騎馬軍団でいくらか覗いてましたが、小林美作守隼人殿もよく見かけましたなぁ……。
このスレもさらに盛り上がってきてうれしいです。
これからもどうぞよろしくお願いします。
246高山右近 ◆JUSteEEE :02/09/24 02:50 ID:LqIlIm7l
>237でなく、>243でした……
∧||∧
247冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/24 20:14 ID:O+4TmPPq
 「 では、ひばり嬢と1回会わせてくれませんか?
   その上で盛信と話し合いましょう。 」
 「 なるほど、では直ちに準備させましょう。
   明日の昼頃には八王子に到着させます。 」
 「 我々から会いに行ってもいいのですが…。 」
 俺は、正直言ってファミレスには向いていない。
 出来る事なら表に出たいのだが…。
 俺の思惑とは別に、和田は片手を軽く振るといった。
 「 申し訳ございませんが、今の当方では勝頼社長の身辺を守りきれる自信がありません。
   実を申せば、義重社長の家族ですら、仙台の伊達会長に守ってもらっている状況です。
   何とかここまで連れてきますので、明日までお待ちください。 」
 と、言われると仕方が無い。
 俺は了解した。
248冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/24 20:17 ID:O+4TmPPq
 会談は終わり、俺は朱美さんと事務所で休憩にはいる。
 何か言いたげな朱美さんに、和田との対談を話し誤解解消に努める。
 「 とにかく、今の俺には朱美さんがいるだけで十分さ。ひばり嬢を受け取るわけには行かない。
   だから盛信にと、話を持っていったんだ。」
 「 もう、勝頼君…。照れる事言わないで…。 」
 朱美さんがそのまま寄りかかってくる。
 俺はそのまま体を抱きとめる。
 「 あ、朱美さん、まだ仕事中ですよ…。 」
 「 別にここでしようとは思ってなかったけど…、勝頼君がしたいっていうなら…。
   丁度、今の時間なら誰も休憩には来ないわ………。 」
 「 朱美さん…。 」
 朱美さんの吐息が優しく俺の頬をなでる…。
249冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/24 20:25 ID:O+4TmPPq
 (視点変更 北条氏照)
 「 これは手を打たんと…。 」
 茨城にいる弟、氏邦の緊急報告に、結城藍が手勢を千葉、東京方面に振り分けるという。
 目的は、武田と佐竹の婚姻解消のようだ。
 結城側は、石神ひばりを奪取するか、討ち取ってしまうつもりらしい。
 回避策の為に列車は使用不可。
 どこで駅員が買収されているか分からない為、佐竹側の自動車を使う事になるという…。
 この婚姻案は、佐竹内部では前から出ていたために結城側も対策を練っていたのだろう。
 ほぼ同時に届いた、海原琢麻呂の報告では、結城勢が振り分ける総数は70らしい。
 戦争に持ち込もうにも、相変わらず手勢が足りない。
 というか、戦争を起こして、万が一ひばり嬢に何かあってはすべてがパーになる。
 恐らく、和田が話しが決まったと茨城に電話でもし、それが盗聴されていたのだろう。
 一刻も早く報告を聞きたい義重の気持ちも分からんでもないが…。
 新たに海原から送られてきたファックスを見る。
 「 勝頼社長はどうした?
   バーチャコールにかけても出ないゾ。
   それより、敵の内訳が多少分かった。
   白川勢10ないし15
   水越勢20ないし30
   若林勢15ないし40
   詳しい数は把握できん。高井の報告を待ってくれ。 」
250冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/24 20:31 ID:O+4TmPPq
 この時間なら厨房にいるはず…。
 俺は自室から出て厨房に入る。
 「 勝頼社長はどこだ? 」
 鷹梨の娘が陣頭指揮していたので聞いてみる。
 「 んあ?
   ああ、勝頼社長なら…ここに戻ってこないから管理室あたりで、
  お兄ちゃんと話ししてるんじゃないですか?
   見つけたら、厨房に行くように伝えてください。 」
 「 分かった、手間を取らせたな…。 」
 俺は管理室まで駆ける。
 ドアをノックもせず開け、中に入る。
 「 勝頼社長、緊急の報告……いないのか…。 」
 部屋の中には、防犯モニターに穴が開くほど見つめる鷹梨宏明しかいなかった。
 何をそんなに見つめる事がある…。
 「 あ、氏照さん…。
   これ…。 」
 俺に気づいた宏明が、3番モニターを指差す。
 「 何だ…? 」
 俺は覗き込む。
 と、そこには勝頼社長と羽瀬川朱美…。
 お互いを抱きしめ、体を触りあっている。
 この忙しい時に何をしているんだ!
 「 おお、脱がせるか…、ヤルのか…!? 」
 モニターに食い入る宏明が興奮する。
 勝頼社長の手が、羽瀬川の胸元に進入していく…。
251冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/24 20:34 ID:O+4TmPPq
 決断が迫られた。
 こんな事してる場合じゃないぞ…勝頼社長…。
 だが、30分や一時間なら何とでもなるかも知れぬ…。
 俺はモニターに写る痴態を見ながら…

 1 厨房に電話。
   「 千尋さん、すまないが事務所にいる勝頼社長を管理室まで呼んできてくれ。 」
   たまにはトラブルを起こしてやる。

 2 もうね、アホかと(以下略)
   「 勝頼社長、防犯カメラで見えてます。 」
   緊急用の館内放送を使い、事務室に直で俺の声を送る。

 3 「 まあ、少しの間は多めに見るか。 」
   俺はビデオテープの残量を確認する。
   問題なし。宏明と一緒になってモニターに食い入る。

 4 前に戻る
252冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/24 20:45 ID:O+4TmPPq
ああ、やはり忘れてた…。
書き込むボタンを押した時点で…ああ!
と、気づいてももう遅し…。

┏━━┓
┃掠疾┃   (247)番制圧!
┃如如┃  
┃火風┃   御旗楯無、御照覧あれ!!
┃不徐┃
┃動如┃
┃如林┃
┃山侵┃
┣━━┛

┃ 三国志・戦国時代板 : http://curry.2ch.net/warhis/
┃ エロゲネタ&業界板 : http://www2.bbspink.com/erog/index.html


>高山殿
小林美作守の名は、ahaが2chの各板で暴れている時に使っていたものです。
騎馬スレの時も、あえて使っていたわけです。
一年前は、ahaに「小林は死ね」ってよくレスがついたものです。
では、これからもよろしくお願いします。
253諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/09/25 01:07 ID:wCGHmi8J
まあ、いつも頑張ってる氏照に良いものを見せてあげましょうw
というわけで3を選びます。

巨人優勝関連のスレッドを追いかけてたのですがやっぱり疲れますね…
でも私は巨人ファンじゃないんですけどね…むしろアンt(以下略
254冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/25 21:16 ID:LOKLFZRy
 ( まあ、少しは大目にみるか…。 )
 俺は監視記録用のビデオテープ残量を気にする。
 残量は十分で、あと一時間は回せるだろう。
 俺は音量ツマミを上げ、会話状況を聞き取りやすくする。
 ( 最近は、こんな事もご無沙汰だからな…。
   こちらも楽しませてもらうか…。 )
 「 あ、あぁん…か、勝頼君…。 」
 ソファーに座る勝頼社長の膝の上で、背を預け、両胸を揉みくだされる羽瀬川。
 すでに制服の胸元は開かれ、ブラジャーも上に剥がされている。
 ( しかし、大胆なものだ…。この状況で誰かが事務所に入ろうものなら、一発で大騒ぎになるぞ…。
   豪胆と言うか…無謀というか…。それにしても若い…。 )
 勝頼社長は片方の手を胸から離すと、羽瀬川の開かれつつある股間へと伸ばす。
 「 ううっ! 」
 「 朱美さん…もう濡れ始めてるよ…。 」
 「 そ、そんな事…な…ああぅっ! 」
 「 (;´Д`) ハァハァハァ…。 」
 ハァハァしているのは、隣の宏明…。
 ( 静かにせんか…。 )
 喘ぐ羽瀬川の両足が次第に開かれ、
勝頼社長の手の動きは、次第に早いものになっていく。
255冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/25 21:22 ID:LOKLFZRy
 「 朱美さん…いくよ…。 」
 ソファーに横たわる羽瀬川。
 勝頼社長は羽瀬川に覆い被さる。
 「 ああ…いいよ…来て……。 」
 2人は熱く濃厚なキスをし、勝頼社長は腰を沈める。
 「 ふぁぁああっ! 」
 羽瀬川が甘い悲鳴を上げ、両足を絡める。
 「 あ、朱美さん…熱い…! 」
 「 勝頼君も…か…固い…よ…、あっあんっ!! 」
 入れ始めたばかりだというのに、勝頼社長は激しくピストン運動を繰り返す。
 「 ああっ勝頼君っ勝頼君っ!! 」
 「 (;´Д`) ハァハァハァ…。 」
 「 (;´Д`) ハァハァハァ…。 」
 いつしか、俺は隣の男の荒い息が気にならなくなっていた。
 食い入るようにモニターを見つめる。
 「 朱美さん…で、出る……! 」
 「 ま、待って勝頼君…、まだ…仕事中だから…私の口に出して……! 」
 羽瀬川は足を解き、勝頼社長が体を起こす。
 「 そのまま出してね…。全部飲んであげる…。 」
 勝頼社長の竿を咥えんだ羽瀬川は、緩やかなストロークをかけつつ慰める。
 「 うっ、朱美さん!! 」
 勝頼社長の体がピクっとすると、その後に喉を鳴らす子音が聞こえる。
 「 んぐっ…んぐ………うんっ…。 」
 結構出ているようだが、よくも溢さず飲めるものだ…。
 うちの女房もあれだけの事が出来たらなぁ…。
256冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/25 21:28 ID:LOKLFZRy
 頃合なので、俺は鷹梨にビデオのダビングを頼むと、一息ついている事務所に内線を入れる。
 この時、こっそり防犯カメラの向きをずらしておくのも忘れない。
 今後もよろしく頼みます、勝頼社長と言う事で。
 「 勝頼社長、緊急の用事です。
   申し訳ないですが二階の応接間まで来てください。 」
 「 わ、分かった…。
   すぐに行く! 」
 やや慌てた感じではあったが、まさか覗かれていたとは気づくまいて…。
 厳密には覗きじゃないのだが…。
 (視点変更 武田勝頼)
 やれやれ…。
 やっている最中だったら気づかなかったかもしれない…。
 それにしても…緊急の用とは…。
 俺は服を着なおすと、朱美さんと分かれて応接間に向かう。
 応接間では、ファックスで送られてきたと思われる紙が、テーブルに並べられている。
 氏照は立ち上がって一礼すると、
 「 佐竹との婚姻の件で、結城藍が妨害工作に出るようです。
   どうも、石神ひばりさんの奪取、もしくは暗殺を狙っているのではと報告がありました。 」
 「 なる程…。
   結城の妨害か…。一歩間違えば、ひばり嬢は危ない事になるな…。 」
   俺はテーブルにつくと、紙に目を通す。 
 敵の数は、相変わらず我が方より多い。
 が、茨城、千葉、東京と広範囲に展開されるだろうから、
それほど脅威ではないのかもしれない。
257冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/25 21:32 ID:LOKLFZRy
 「 石神ひばりさんの護衛には、我が弟氏邦勢20と、和田勢10がつきます。
   問題なのが、下手に我々が動くと、結城藍はその兵力をこちらに向けてくる可能性もあります。
   また、千葉以東で合戦を起こすのは、地元の抱きこみが間に合わない事と、数的な問題で無理です。
   佐竹は我々に待っていろと言いますが、途中までは迎えに行かないとまずいようです。
   少なくとも、我が弟は千葉西からは自信がないと言っています。 」
 「 合戦は無理だわ、護送は無理だわ…、どうしようもないな…。
   そうだ、千葉からは船できてもらうか?
   氏直社長専用の、高速クルーザーがあったじゃないか。なんとか出せないものかな? 」
 氏照は難色を示すが、
 「 氏直社長は嫌がるでしょうが、キーなら奪えますな。
   ただ、数ある列車を使用する事も考えられます。
   人も多いので、敵も目立ったことは出来ないでしょう。 」
 ううむ…。
 俺は少し考え…。

 1 横浜港にある、氏直専用の高速クルーザーを無断使用。
   お礼に、信州自慢の食べ物を手配して送る。
   ひばり嬢には千葉から漁船で出てもらい、東京湾洋上にて合流。

 2 氏照の列車案。
   30人を三つのグループに分け、列車をたくみに乗り換えながら八王子駅へ。
   我々は出来るだけの人数を持って八王子駅で待機。

 3 茨城まで進出し、ひばり嬢と関係無い所で合戦を始める。
   結城藍が此方に全兵力を振り向けた時、大急ぎで逃げる。
   武田勝頼自身を使った陽動作戦。

 4 前に戻る
258冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/25 21:39 ID:LOKLFZRy
>253 諸葛尚殿
乙です。
読売は新聞は特別に悪くは無いんですけどね…。
球団の方は…。
金ばかり使っててもうだめぽ。
勝てた理由は、長島が監督を辞めたからかなぁ…。
259高山右近 ◆JUSteEEE :02/09/26 22:33 ID:6Z8DIwkv
やはりここは積極的に出ていくべきです!(ストーリー的にも…ね
ということで1.をお願いします。
所詮海無し県の奴らなど恐れるに足らんですよ!!

……って、甲州・信州の方がよっぽど山岳地帯か…。
260冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/28 22:04 ID:j9rSSBV0
保守…
明日には何とか…
261高山右近 ◆JUSteEEE :02/09/28 23:19 ID:DoqaisCv
いえいえ……
どうぞごゆっくりお書き下さいませ
262冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/29 20:32 ID:7e53Y4vN
 「 ここは海上に出よう…。
   海に出てしまえば、あとは北条の水軍で何とかなる。 」
 氏照が腕を組み、数秒の間考える。
 「 勝頼社長、水軍の戦力は戦前とは比べ物にならないくらいお粗末です。
   旗艦用の高速クルーザー一隻、武装漁船二隻、高速小型舟艇六艘…。
   これが水軍の全戦力で、水上戦闘は全面的に回避しないと沈められます。
   まあ、あれでも簡単な装甲版はぶらさげてますがね、砲弾クラスになると対応できません。
   それでよければ、何とか出しましょう…。 」
 「 ………。
   分かった、水上戦闘にならない事を祈りながら行こう。
   陸路を進むよりは効果的だ。
   船を出してくれ。 」
 「 分かりました。
   私は小田原に戻ります。準備出来次第、そちらに連絡しますので、横浜港で待っていてください。 」
 氏照は部屋を飛び出していく。
 俺は内線で、諏訪を呼び出す。
 何が起こるかわからん、手空きのものは全員連れて行こう。
 明日は非番になっている諏訪、乃絵美、深見の3名を連れて行くことにする。
 「 分かりました。
   それにしても、久しぶりの船ですね〜。海賊戦法で行きますか? 」
 倉庫から脱出できた諏訪。
 実にうれしそうだ。
 「 おい諏訪、今回はひばり嬢を無傷で迎える事が作戦内容だ。
   出きるだけドンパチは避けるぞ…。 」
 「 まあ、なるべく努力しましょう。 」
 俺は三人を集めると、いち早く横浜に向かい、和田、氏照を待った。
263冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/29 20:34 ID:7e53Y4vN
 現在位置、東京湾中央付近、会合予定海域。
 俺達が乗っている、氏直専用といわれる高速クルーザー、早雲号。
 全長は25メートル弱で、高さはそれほどでもない。
 "高速"というだけあって、速度は30ノット(約時速54k)まで出せるという。
 ほとんど軍艦だ。
 ただし、燃費は良くないので、巡航時では14ノットまで下がっている。
 船橋にてレーダーを睨む俺達。
 「 午前9時…。
   来るとすればそろそろのはず…。 」
 氏照が腕時計を見る。
 「 水上レーダーに映らない以上、ひばりさんは海上に出ていないという事になりますが…。 」
 諏訪が言った。
 「 いふぁいと…うぐうぐむぅ…。ふゅねひふぉるおきに苦戦してたりして…。 」
 「 飲み込んでからしゃべろ…。 」
 横浜で買ってきた肉まんを齧っている深見。
 「 深見さんの言うとおり、敵が港に待ち伏せしていた場合、
  船に乗る場合の苦戦は必須です。
   援護がいるかもしれません。 」
 力説する諏訪を氏照が見る。
 「 諏訪君、千葉港と木更津港は我々への協力者、千葉殿が支配している。
   表だって味方面はしないにしても…。 」
 氏照の話しの途中で、北条兵が船橋に顔をだす。
 「 氏照さん、千葉さんから緊急電。
   木更津港から千葉港に派遣した漁船3隻が、結城方の水越勢に占領されました!! 」
 「 何だと!? 」
 氏照がその兵を睨む…。
264冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/29 20:38 ID:7e53Y4vN
 「 いや、結城方に情報が漏れているとは思わなんだ…。 」
 バーチャコールで平謝りしている千葉胤富。
 氏照側の受信が、TVに映っているので良く見えた。
 きっと向こうでは、ヘッドギアをかぶった千葉が、一生懸命に1人で頭を下げているのだろう。
 「 このままでは結城倫に嘲笑されるのがオチじゃ。
   かくなる上は、ワシ自ら千葉港に殴りこむ。
   港周辺に潜んでいる和田殿達は、その好きに漁船奪還をするそうじゃ。
   氏照殿らには、援護して欲しいのじゃが、どうだろうか…。 」
 千葉の提案…。
 っつうか、お前等、戦闘はやめてくださいよ…。
 「 勝頼社長…。いざという時は、甲板上に70mm単装砲が偽装されているので撃てます。
   最悪の場合は撃ちましょう…。 」
 と、氏照。
 これは軍艦かい!

 1 千葉案で行く。氏照殿、砲戦用意。
   和田の手勢と連絡をとりつつ、敵の位置を補足。海上から砲撃。
   ただし、味方が吹き飛ぶ可能性のある諸刃の剣。

 2 千葉の話しでは、結城方は千葉港付近に終結しているらしい。
   ここは、和田達は一旦木更津港まで南下し、そこから船に持ってもらう。
   確実だが、千葉港から出てくる結城方との水上戦闘にはなる予感。

 3 高速を利して、港に近づく。
   千葉の漁船から離れたところに接岸して、さっさと乗船してもらう。
   ひばり嬢が乗ったら、風の如く帰る。

 4 前に戻る。
265高山右近 ◆JUSteEEE :02/09/29 21:36 ID:npJjnHbT
なるほど……捕捉されてしまいましたか。
とはいえ、先方の姫様だけを危険にさらすわけには……
では、クルーザーの威力と北条の水軍力に頼みをかけて2.をお願いします。
こうなったら一蓮托生、みんなで突破ですさ!
266冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/30 20:23 ID:xfPjE9f9
 「 ううん…。
   情報を整理すると、敵さんは千葉港に終結しているようだ。
   占拠された船、及び岸壁に集まっていると思われるのだが…。
   アレ等とやりあいつつ、接岸して救出というのは無理だ。
   ここは、和田には木更津まで南下してもらおう。 」
 「 なるほど…。ここは一旦やり過ごしますか…。
   暗号を使って連絡してみます。今度は見抜かれないでしょう…。 」
 氏照がポチポチと携帯を押す。
 「 絵文字を並べたものですので、向こうも解読に時間がかかりますが…。 」
 こうしている間にも、船は矛先を変えて木更津に向かう。

 木更津港で待つこと1時間、千葉港を抜け出した和田にひばり嬢が、ようやく到着する。
 乗用車を倉庫の陰に隠し、和田とその配下がひばり嬢を庇うように船に向かってくる。
 「 あれが石神ひばりさんですか…。 」
 舷側に待機している俺に諏訪、氏照。
 諏訪が珍しそうにひばり嬢を眺める。
 狙われているという状況にもかかわらず、ひばり嬢は暗い様子も無く、
何か面白そうにその辺をキョロキョロしていた。
 時々、何か和田に話しかけては、必死な彼を困らせている。
 「 思ったより、この状況を楽観視してますな。
   これからが本当に危ないんですが…。 」
 諏訪がため息をつく。
267冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/30 20:25 ID:xfPjE9f9
 「 勝頼社長。和田昭為、ただ今到着しました! 」
 俺に軽く頭を下げる和田。
 「 ご苦労様です。
   して、此方の方が石神ひばりさんで…? 」
 俺の目が、和田の隣に立つひばり嬢に向く。
 乃絵美のような比較的小柄な体格で、その長い髪は後ろで二本に縛っている。
 見れば全身ずぶ濡れで、その長い髪は情けなく垂れ下がっていたが、
本人自体はケロっとしており、この場でも笑顔でいた。
 「 ハイ!
   石神…じゃなかった。さ、佐竹ひばりです!
   不束者ですがよろしくお願いします!! 」
 元気に頭を下げるひばり嬢。
 「 うん。話しで聞いたとおり、元気な娘さんだ。
   詳しい話は、船室で勝頼社長としてください。
   まずは出港しましょう。 」
 氏照に促され、和田とその手勢にひばり嬢等を船室に案内する。

 船橋には諏訪と乃絵美を置き、俺は氏直用の部屋にてひばり嬢とその後についての話をする。
 「 これが、君と一緒になる予定の盛信だ。
   どうかな? 」
 氏直のちゃぶ台に資料を置き、ひばり嬢はそれを手にとって見る。
 「 そうですね〜…。
   アハっ、盛信さんって勝頼社長よりかっこいいですね♪ 」
 ( あんですと……………?
   ……けど………(゚ε゚)キニシナイ!!)
 「 そ、そうか…そう思ってくれればよしとするか。
   これからの生活が、武田式のものに変わってしまうが、その辺はどうかな? 」
 ひばり嬢は、うんうんと頷くと、
 「 大丈夫、大丈夫♪ 」
 と、何の根拠も無く笑って見せた。
 あんまり深くは考えてないのかもナー。
268冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/30 20:31 ID:xfPjE9f9
 「 も、もう寒くて寒くて…。 」
 室内の暖房にへばりつくひばり嬢。
 話を聞くと、千葉港から木更津に向かう直前、氏邦が囮として水越勢に攻めかかった際に、
足を滑らせて岸壁から落ちたという。
 悲惨なのは和田で、とっさにひばり嬢に腕をつかまれ、バランスを崩して彼も落ちることに。
 「 おかげで、簡単に撒く事ができたんですけどね。
   アハハ…ハックシュ!! 」
 この2月の海でよく無事でいたものだ…。
 と、俺は大事な件をもうひとつ言っておく。
 「 そうだ。問題の、盛信との結婚は2ヵ月後になる。
   それで、あいつも晴れて18になるからな。
   それまでは、婚約という形になる。 」
 「 了解了解♪
   ああ、あったかい…。 」
 話を聞いてはいるのだが、当人は暖房にへばりついていてそれどころではないらしい。
 「 勝頼社長、敵船団確認!
   やはり待ち伏せされてました!!! 」
 緊迫感の無い中、諏訪の報告が飛び込んでくる。
 とっさに暖房から離れるひばり嬢。
 「 これはもう、やるしかないですね!
   ここは接舷して乗り込むしか!!
   やっちゃいましょう、武田の戦い方を一度見てみたいんですよ! 」
 興奮するひばり嬢。
 戦うのは北条の船だが…。
269冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/30 20:34 ID:xfPjE9f9
「 深見、ひばり嬢といてやってくれ。
   俺は船橋に上がる! 」
 「 あ、私も行く! 」
 ついてくるひばり嬢に向きなおし、一言。
 「 危ないからそこにいるんだ。君に倒れられたら、みんなの努力がフイになる。 」
 「 うう…。でも…。 」
 「 すぐに深見まどかという女が向かう。
   じっとしているんだ…。 」
 俺は振り返り、船橋に向かう。
 背中から、ボソッと聞こえた声。
 「 あれ、これなんだろ…。 」
 気になって、俺はまた背後を振り向く。
 ひばり嬢が部屋の隙間から引っ張り出してきたのは、氏直愛用と思われる鎖とか、ムチとか…。
 「 ひばりちゃん、船橋に上るだけなら構わん、それでよければ来るか!? 」
 俺はとっさに言うと、ひばり嬢は道具を放り、喜んでついてくる。
 「 うん、いいよ。
   勝頼社長、話が分かるね! 」
 和田や氏照に文句を言われそうだが仕方ない。
 あんな道具で遊ぶ事を覚えられたら、盛信にも悪影響が出る。
 っつうか、片付けとけば、すべてよかったのだが…。
270冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/30 20:38 ID:xfPjE9f9
 簡単な事情を、氏照と和田に説明する。
 氏直の趣味は有名なのか、奴の道具が出たと言ったら二人とも頷く。
 「 まあ、乗り込まれるような戦いにはなりませんよ。 」
 和田に比べて落ち着いている氏照。
 その氏照が前方を指す。
 「 千葉港から出てきたようですな。
   このまま高速で突っ込んでみてもいいですし、
  三浦半島をつたって、神奈川の方まで退避する手もあります。 」
 俺が見ると、10メートル級の漁船3隻、釣りに使うような船外機10艘。
 数だけは多い。
 「 敵船に乗っているのは、恐らく水越一党。
   東関東で結城方として知られる、有力な姉妹が指揮しているはずです。
   指揮をとるのは、妹の眞子…。あなどれない女です。 」
 和田が言う。
 「 水越勢が相手なら、逃げる手は無いよ。
   今までやられてた借りを返しちゃえ! 」
 相手が仇敵と聞いて、表情が変わるひばり嬢。
 数ヶ月前、実家の寺社が戦闘に巻き込まれて、水越勢の手によって燃やされたという。
 復興はしつつあるも、恨みは残るといったところか…。
271冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/30 20:41 ID:xfPjE9f9
 「 それでは神奈川まで逃げる手はありませんな。
   幸い、此方は薄いとは言え装甲版を使ってますし、あの程度なら何も怖くないですな。 」
 氏照の表情が不敵なものに変わる。
 「 おい、氏秀を船橋に上げろ。 」
 氏照の声で機関部から上がってきた男。
 氏照の弟、氏秀。この船の船長だという。
 船長は持ち主じゃないのか…。
 肌が赤銅色に焼けた、いかにも海の男が出てくる。
 「 アニキ、いよいよヤルのか!?
   まあ、俺に任せろって! 」
 むさい髭をいじりながら、船長席に座る氏秀。
 やる気らしいな…。

 1 「 氏秀殿、前進全速だ!!
     船体はいずれも此方が大きい、ラムで相手の船を叩き折るぞ!」
   速度を生かした海賊戦法で乗り切る。

 2 「 よし、砲戦用意。
     このまま進み、敵が距離500まで寄ってきたところでぶっ放せ! 」
   水上保安庁の黙殺できる弾数は3発までという。よく黙殺などしてくれるわ…。

 3 「 敵の指揮官、水越眞子を仕留める。
     敵船団に突っ込め! 」
   船外機群を蹴散らしながら、先頭の漁船に接舷。乗り込む。

 4 前に戻る
272冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/09/30 20:47 ID:xfPjE9f9
なぜか、全部危ない選択肢に…。
ここは船を信じてくだされ…。

水越眞子→D.C.ダ・カーポ

ダ・カーポはpia3に並ぶ凡作…。
と言ってみるテスト。
273呉班:02/09/30 22:38 ID:KwmZpbYR
ふむ、ここは海の漢の心意気に賭けてみるのが漢道かと。

となれば、1、これでお願い致します。

しかし愛媛丸と同じルートとは……波瀾万丈ですな。

最後に、ダ・カーポはダメーポ
274高山右近 ◆JUSteEEE :02/10/01 19:11 ID:b1OGYfOC
おぉぉ……さすがは中国紳士殿!
漢な選択ですなぁぁぁ…!!

冷泉殿、がんばってください!
275冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/10/01 20:10 ID:E8Az6ip+
 「 氏秀殿、前進全速だ!!
   船体はいずれも此方が大きい、ラムで相手の船を叩き折るぞ!」
 俺は氏秀に向き言う。
 偉そうに足を組んで船団を見つめる氏秀。
 俺を見上げ、
 「 よし、いっちょやるかっ!! 」
 と、大声で言うと立ち上がる。
 「 機関全速だ!
   操舵手、目標は左の奴だ。だが今はまっすぐ進め!
   敵が腹を晒した瞬間、取り舵だ! 」
 たちまち船のスピードが上がっていく。
 船団の方もスピードをあげ、此方を囲むように分散してくる。
 中央の船の周辺にいる舟艇も速度を上げ始めたようだ。
 「 はっはっは、馬鹿共め。嵌りおったわ…! 」
 うれしそうに笑う氏秀は、懐からするめを取り出す。
 かじると、真っ二つに裂き、残りは俺のほうに出す。
 「 おい、食っていいぞ。 」
 はぁ…。これを食べろと…。
 そのまま受け取り、千切っては周りの者におすそわけする。
 「 うう〜…なんか生暖かいなぁ…。 」
 しかめっ面でかじるひばり嬢。
 「 これは牛丼に合うかも…! 」
 諏訪がわけの分からない事を言っている間にも、船は敵に近づいていく。
276冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/10/01 20:14 ID:E8Az6ip+
 ポン、ポン…ポン…♪
 水越船団の右翼(勝頼から見れば左)受け持つ漁船の船橋では、
指揮を任された眞子の姉、萌が木琴を弾いている。
 「 お姉ちゃん、練習はいいから真面目にやって! 」
 先ほどから無線で妹から小言が来るが、萌は何も気にせず木琴を弾く。
 ポンポンポポン…♪
 「 ふう…。みなさん、切り込みの用意はいいですかぁ? 」
 ふと手を止め、部下の方を向く萌。
 のんびりとした声だ。
 「 はい、準備できてます。 」
 「 そうですか…。あと少しですので、よろしくお願いしますね…。 」
 それだけ言おうと、萌はまた木琴を弾く。
 「 ………。 」
 何ともいえない部下は、彼女の後ろに伸びる長髪を、思いっきり引っ張ってやろうかと思ったが止める。
 ( 我々がしっかりするしか無いか…。 )
 ポン、ポンポ〜ン♪
277冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/10/01 20:21 ID:E8Az6ip+
   微修正加えながら突っ込め!! 」
 廻りこもうとする萌の船が側面を向いた時、氏秀は突撃を指示する。
 「 ケツだ、ケツを喰らい千切ってくれる!! 」
 興奮する氏秀に報告が入る。
 「 キャップ、後方にボートの奴らが!! 」
 「 何、そんなもん爆雷で吹き飛ばせ! 」
 「 はい! 」
 兵が船尾に向かうと、何かを投下する。
 それが爆雷という奴で、海に放ると爆発し、高々と水柱を上げる。
 「 ボートの連中は反転しました。
   撃沈1、転覆2です! 」
 「 よし、あとは大物だな。
   もうすぐぶつかるからな、お前等何かにつかまっていろ!! 」
 氏秀に言われ、船橋の壁にへばりつく。
 氏照、諏訪も同様に。
 ひばり嬢は俺が抱きかかえ、支柱にへばりつく。
 「 距離、300…、200…! 」
 兵の声が上ずっている。
 突撃するのは初めてなのだろう。
 「 お前等、舌噛むからしゃべるなよ!
   総員、対ショック用意!! 」
 氏秀が船長席にしがみついて叫ぶ。
 早雲丸の船首は、狙ったように敵船尾に食い込んだ。
278冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/10/01 20:25 ID:E8Az6ip+
 凄まじい衝撃で船が激しく振動した。
 前に飛ばされそうな衝撃を耐え切ると、船は前に進みだす。
 「 やったか…! 」
 舌なめずりをする氏秀。
 後ろを見ると、船尾からずぶずぶと沈み始める敵船がいた。
 「 馬鹿め、並みの漁船がこいつにかなうと思ってるのか! 」
 氏秀が豪快に笑う。
 敵船団はこちらの追跡を断念し、救助を始めていた。
 速度差からも、もう追ってくる事はないだろう…。
 「 よし、とっととずらかるぞ!
   まあ、後は兄貴に任せとく。俺は飲む。 」
 氏秀はさっさと船橋を降りていく。
 「 ふう。かなり派手だったけど、なんとか逃げ切れたね。 」
 ひばり嬢が俺から離れて言った。
 「 だけど、これで一安心していいかな。
   この先は北条に武田の勢力内だ。安心していてくれ。 」
 「 うん! 」
 船は横浜に着くと、すぐに修理に出される。
 ひん曲がった船首を復元するのだが、氏直はその件で怒っているとの事。
 食い物か何かで機嫌を取ろうと、信州諏訪からジャムを大量に送ってもらう。
 しかし、黒と黄色の奴から、赤い奴まで食えないものばかり送られてしまう。
 在庫処理が出来たと喜ぶ恋だったが、俺の心境は複雑だった。
 が、氏直はこれ等の食事用とは思えないジャムを好んで食べたという。
 さらに俺の心境は複雑になった。
279冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/10/01 20:31 ID:E8Az6ip+
 「 ふぅぅん…その娘が勝頼社長の二号ね…。 」
 八王子についてひばり嬢に休憩させたところ、しかめっ面の千尋に言われる。
 お前は何が気に入らないんだ…。その特殊な声が原因か?
 俺は睨む千尋に言う。
 「 言ったとおり、俺の弟のカミさんになる人だ。
   分かったらキリキリ働け。 」
 「 て、手伝ってくれてもいいでしょ!! 」
 何か後方で叫ぶ千尋を置いて、俺はひばり嬢と応接間へ向かう。
 「 あ、あれ…いいのかなぁ…? 」
 気兼ねしたひばり嬢が後ろの吼えている女を指すが、俺は「あれでいいよ」と答える。
 応接間に来た和田を加え、今後の話をする。
 「 見たところ、武田としては今回の婚姻には賛成です。
   あとは盛信と会ってみて、彼がどう出るかって所でしょう。 」
 「 そうですな…。
   場所は静岡の藤枝…でしたな。なら、明日にでも行きましょう。 」
 和田が地図を見ながら言う。
 で、俺は…。

 1 「 よければ案内しましょう。
     私も静岡には部下もいますし、顔を出すついでに。 」
   和田とひばり嬢を案内する。

 2 「 では、盛信によろしく。
     私の方からも彼には伝えておいてあります。 」
   和田とひばり嬢を見送る。

 3 「 今度は盛信が動く番です。
     明日、こちらに呼び出しましょう。 」
   疲れている和田とひばり嬢は休ませ、盛信を呼び出す。

 4 前に戻る
280冷泉隆豊 ◆VI8uRzK2 :02/10/01 20:36 ID:E8Az6ip+
ダメーポにワラタ。
そういえば、サーカススレでもそんな事書かれてたような…。

水越萌←モ.ウ.ダ・メーポ

自分で二号とか書いてて思い出した…。
工藤亜由美「 えへへ。私、お兄ちゃんの愛人さんだよ♪ 」
悠○は切腹しる!!
Milkyway2積みゲ化の遠因…。
281諸葛尚 ◆Mago6xGo :02/10/02 00:22 ID:MNmkjKHY
うーん、盛信の学校は魔術云々という設定だったはずなので
活躍してもらいましょう。というわけで3を選びます。

最近はアリスのダルク外伝をやっています
2800円は懐に優しいです、電気ジャーが壊れて外食続きです…(´・ω・`)
282長宗我部信親:02/10/03 00:20 ID:fvaxNwll
ダメーポなのか!?
・・・個人的には好きなんだけどw
283冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/03 20:14 ID:qSKyrq0o
 「 和田部長、今度は盛信が動く番です。
   明日にはこちらに来るように伝えます。 」
 和田は俺の申し出に、恐縮して答える。
 「 勝頼社長…よろしいのですか…? 」
 「 いいですよ、お構いなく。
   明日までゆっくり休んでいてください。 」
 宏明を呼び、和田とひばり嬢の部屋を用意させると、俺は自室に戻って盛信に電話を入れる。
 前もって連絡が行っているはずだから、何の問題もないはずだが…。
284冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/03 20:20 ID:qSKyrq0o
 ぷるるるるるるる……。
 ずっと呼び出していても出てこない…。
 クソ、電話を入れると伝えておいたのになぁ…。
 このまま待っていても仕方が無いか。
 20分ほど時間を空けて放置していたら、向こうからかかってくる。
 「 兄さんかい!?
   ちょっと…今は込み入ってるから手短に頼むよ! 」
 盛信の切羽詰った声。
 何があったんだ…?
 「 おう、勝頼だ。
   話しが行っていると思うが、佐竹の娘さんとの婚姻の件。
   花嫁が八王子に到着したので、盛信もこちらに来てもらいたいと思ってナ。
   まあ、見合いの要領でよろしく頼むわ。 」
 いつものように、サラッと言う俺。
 「 ううん……。 」
 突然難色を示す盛信…。
 おかしいな…。
 聞いた話しでは、盛信はこの話で結構浮かれているとあったのに…。
 「 あの…兄さん、俺はその件には反対はしないよ。
   むしろ、俺はそのひばりちゃんに会ってみたい。
   ただ…ね…。
   その話を学校でしたら…偉い事になって…。 」
 「 何だ、盛信を好きになっていた女の子がやきもち焼いたか?
   で、呪いでもかけられたらとか言ったら事かもしれんが…。 」
 「 兄さん…。それと似たような事が…。 」
 「 え? 」
285冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/03 20:24 ID:qSKyrq0o
 「 クラスに妖子とかいう目立たない娘がいて、俺はそいつに見込まれたみたい。
   俺に近寄る女の子は、妖子に召還された古の武人の直接攻撃を受けるらしく…。 」
 盛信は何気にもてるからな…。
 俺や義信兄さんと違って…。
 「 被害者が出ているから、今は必死で退治に乗り出してるけど…。
   この状況でそちらに行くと、そっちに迷惑がかかるよ。
   だから…、この件は少し後回しでいいかな…? 」
 声がだんだん弱くなっていく盛信。
 しかし、俺や盛信が待てても、義重やひばり嬢はどうだか分からない。
 「 盛信、こちらは最強の豪傑から海賊まで揃っている。
   何の心配もせずに来てくれ。
   俺とその仲間で何とかするさ。 」
 「 しかし…。 」
 「 なあ盛信、これは結城氏に対する、武田佐竹の同盟問題も絡んでいるんだ。
   来て話をするだけでも構わん。 」
 「 うう…ん…。本当に大丈夫なんだよねぇ…? 」
 「 そういった化け物なら俺達はやりあった事がある。俺に任せろ。 」
 「 うん。分かったよ。
   兄さんを信じる。俺がここから離れれば、しばらくはここでの騒動を静めることが出来る…。
   その分、そっちにいくと思うけど…。
   明日の朝、10時ぐらいにそっちに行くよ。 」
 盛信は了解すると電話を切った。
 しかし、また化け物とはな…。
 古の武人…とは…?? 
286冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/03 20:29 ID:qSKyrq0o
 早朝、盛信を八王子駅まで迎えに行く。
 盛信とひばり嬢が会って話をするのは、ぶるほ〜ん内の2階の応接間でしてもらうことにしている…。
 が、車を運転する氏照が妙な事を言い出す。
 「 その、妖怪のようなモノが気になりますな…。
   魔術学園内で暴れていて、そこで鎮圧をする事が困難なモノなんでしょう?
   ぶるほ〜ん2階で出現させるのもどうかと思いますね…。 」
 「 では、どうしたらいい?
   2人だけで話をさせたいし…。いや、化け物つきなら護衛がいるか…? 」
 氏照が微笑する。
 「 勝頼社長、確か盛信さんは法術がメインだった人。
   それが苦戦する代物なら、外の方がいいです。
   デートの要領で、Milkyway本店に行きませんか?
   一般客が見ている前で、毒を盛ったり攻撃をしてくる事はないでしょう。
   仮に化け物が暴れても、損害を受けるのはMilkywayです。どうでしょうか? 」
287冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/03 20:31 ID:qSKyrq0o
氏照の言うのも分かるが…。
 これは遊びじゃないからなぁ…。
 しかし、レストランの上で乱闘が始まるのはイタイ。
 さて・・・どうするか…。

 1 Milkyway本店に行く。白昼堂々店に入る。
   何があってもいいように、俺と氏照、瑞希や大志が一般客を装って入店。
   入店禁止になった張飛は、店の周りを散歩。

 2 予定通りにぶるほ〜ん内で見合いを行う。
   ただし、下の階に影響が出ないように、5階で行う。
   何があってもいいように、隣の部屋で男性陣待機。

 3 とりあえず、ちかくの公園にて進藤で試してみる。
   進藤と何か会話をさせ、出てきた古の武人を即効で撃破。安全策。
   ただ、どうせ化け物を撃破するなら、ひばり嬢の目の前で、盛信が
  最後に討ちとるというオチが望ましいが…。

 4 前に戻る
288冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/03 20:44 ID:qSKyrq0o
アリスの2800のゲームといえば、妻みぐいならやった事ありますな。
安いゲームは、本当に助かります。
うちの電気ジャーは四年もの。
一時はゴキブリに占拠されたり…。そろそろやばいかも…。

ダ・カーポの評価は人それぞれでしょうな。
折れ的には…
Pia3>ダ・カーポ>>>>>>Milkyway2
ダ・カーポは何かもの足りない…。
音夢様マンセーだけど…。

昨日の夕方にワーナーマイカル豊川まで逝って来て、Pia3の前売り券を購入。
パンフレットを見ると、賞味50分だそうで…。
見に行くのは27日予定なので、他の人の報告を聞いてから見に行く事に…。
(;´Д`)
289高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/10/04 04:34 ID:xsD3WE1P
これは面白い事になってきましたな……。
では1.でお願いいたします。どうせやるなら、もうとことん派手にいきましょう!

氏直の屋敷でやるってなら、それもアリでしたが……船に続き連続じゃかわいそうか。(苦笑

>一時はゴキブリに占拠されたり…。
……。
ゴキブリだけは…、ゴキブリだけはホント勘弁……ガクガクフブルブル……。
290冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/04 21:00 ID:dfLMZpQx
 「 氏照殿。それはなかなか面白い提案ですな。
   早速準備しましょう。
   非番の瑞希と大志も連れていきましょう。 」
 「 ですね。
   数は多い方がいいでしょう。
   あとは我が方のエース、張飛殿も連れて行きましょう。
   これなら、何が出てきても怖くない。 」
 「 うん。そうしよう…。 」
 作戦が決まり、俺と氏照は含み笑いをしつつ盛信を迎える。
 電車の到着の方が早かったため、しばし待っていた盛信。
 「 兄さん、本当に大丈夫なんだよね…? 」
 待っていた盛信。いきなり最初の一言がこれだ。
 挨拶が先だろうに…。
 ま、それだけやばいシロモノなのだろうが…。
 荷物をトランクに放り、盛信が後部座席に乗る。
 「 心配するなよ。
   そうだ、簡単に紹介しておく。
   こちらが北条八王子前線基地のボス、氏照殿だ。
   今の北条には貴重な武人だ。 」
 言われて、軽く挨拶する盛信。
 「 武田盛信です。
   兄が世話になってます。
   私も世話になるわけですから、よろしくお願いします。 」
 氏照が苦笑する。
 「 盛信さん、今は私等北条が世話になっているほうですよ。
   まあ、今は急ぎますか。花嫁を待たせてはいけない…! 」
291冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/04 21:04 ID:dfLMZpQx
 ぶるほ〜んに到着し、すぐに和田、瑞希、大志、張飛の四人を呼ぶ。
 お見合いをデート的な形にしてしまうのを懸念する和田。
 だが、問題の化け物の為に、話が後伸ばしになるほうが問題なので了解する。
 「 まずは、ここで軽く顔を会わせて、詳しい話は現地で行う。
   問題の化け物が出現したら、何とかしてこれを倒す。
   が、出来る事ならとどめは盛信が刺したほうが、ひばりちゃんにとってもいい。
   難しい作戦だがよろしく頼む。 」
 頷くみんなは待たせ、俺は当人達の所へ行く。
 2人は応接間にて会う手はずになっており、ひばり嬢は部屋の中。
 盛信が迎えに行くという段取りになっている。
 「 ああ、兄さん…。
   いや、もう…緊張しちゃって…。 」
 通路で俺を待つ、ぎこちない盛信。
 落ち着かないのか、手に汗を握っている。
 「 しっかりしろよ。
   武田の名が泣くぞ!
   親父なんて、女と聞けば緊張どころか顔がにやついて仕方がなかったもんだ。
   硬くなっていたら話も出来んぞ、盛信。 」
 「 う、うん…。分かったよ。
   行ってくる…。 」
 「 顔合わせだけだ、本番は喫茶店で行う。
   今は俺もついていよう。 」
 俺と盛信は応接間の前に立ち、ノックをする。
 「 武田盛信です。入ります…。 」
 「 どうぞ〜 」
 中から元気な声が聞こえる。
 相手は特に緊張していないのか…。
292冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/04 21:09 ID:dfLMZpQx
 「 初めまして、武田盛信です。
   いろいろありますが、今日は1日よろしくお願いします。 」
 「 あぁ、佐竹ひばりです。
   こちらもよろしく〜 。 」
 2人とも、軽く挨拶する。
 「 はっはっは、そう硬くならなくていいぞ。
   気楽にやらないと、聞きたい事も聞けないぞ。 」
 やや硬くなっている2人を見て、俺は笑って言う。
 「 そうだよね〜。そりゃぁ緊張もするけど、あんまり硬くなってるのもねぇ…。
   でも、やっぱり盛信ちゃんはカッコいいね♪ 」
 ひばり嬢…、いきなりちゃん付けですか…?
 このほうがいいかもしれないけどな…。
 「 いや、あはは…。
   兄さんほどじゃないですよ。 」
 照れ笑いする盛信。
 いい事を言ってくれる…。
 「 そう謙遜しなくてもいいよ。
   ところで、盛信ちゃんはお兄さんみたいにバーチャコールでテレクラはやるの? 」
 「 いやいや、あれは兄さんと父さんだけですよ。
   私には向きませんね。 」
 「 うんうん、一目見てそう思ったよ。あっははー♪ 」
 うるせぇ…。
 と、とにかくもう行こう。
 ここで化け物に暴れられては困る。
 急ごう。
 これ以上俺の話が出る前に…。
293冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/04 21:13 ID:dfLMZpQx
 打ち合わせ通り、Milkyway本店に入った俺達。
 前に海原琢麻呂と入店し、暴れた張飛は入店禁止となっていた為、
外で散歩でもさせておく。
 先に盛信、ひばり嬢が入り、俺と大志、瑞希に氏照は後から入る。
 で、2人から3つほどテーブルが離れている場所に着く俺達は、何が起きてもいい様に緊張し待機。
 先ほどから、わずかに聞こえてくる武田勝頼武勇伝。
 瑞希と大志、氏照の3人が失笑している。
 「 兄さんが静岡にいたときは、確か…有栖川何とかって娘と会っていたはずなんだけど…。
   知らない間に羽瀬川とかいうひとに乗り換えてたんだ。いや…、父さんの血が濃く受け継がれているよ。 」
 「 へ〜〜〜〜、そうだったんだ〜。
   あっ、でも盛信ちゃんはそんな事はないよね〜〜〜??? 」
 「 私は兄さんみたいに器用じゃないよ。
   2桁の数の女性のデータを持ち歩く事は、私には無理だよ。
   ああいった部分では、ついに兄さんに追いつかなかったなぁ…。 」
 一生追いつかんでいいわ。
 「 それにしても、兄さんは高瀬さんと一緒になるのだろうと思っていたら…。
   高瀬さんは、今も八王子にいるみたいだけど。案外辛かったりして。
   いや…そういえば、しばらく会ってないから顔を忘れちゃったな…。
   元気にしてるといいけど。 」
 「 話しには聞いていたけど。
   その高瀬さんって、怒らせたら殺されるって話だよ。
   お兄さんに聞こえないようにしなくちゃ…。 」
 と、笑って話す2人。
 こちらのテーブルでは、名前が出たとたん大笑いした大志の顔面に、
瑞希のMilkyパフェが炸裂していた。
 俺…結構居心地悪いんですが…。帰っていいですか?
294冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/04 21:16 ID:dfLMZpQx
 和やかに進み、化け物は静岡で逝ってるんじゃないかと話していた時。
 向こうのテーブルで空気の流出するかのような大きい音とともに、白煙が吹き上がる。
 「 出たか! 」
 「 フン、派手な登場だな!! 」
 俺と大志が立ち上がり、何もかも分かっている盛信は、ひばり嬢を抱いてテーブルを蹴って跳躍。
 3メートル先
に降りると、さらに間合いを広げる。
 周辺の客が何事かと白煙を見るが、この店はこういったイベントが多いという。
 何が起こるのかと、事態を分かっていない(当たり前だが)客が逃げずに見守る。
 「 みんな、逃げろぅ!! 」
 とりあえず、お決まりの台詞を言ってみるが、客に動きなし。
 知らねえよ、俺…。
 「 どんな所に行こうとも、主との盟約を果たさぬ限り、
  我はお主を追い続ける……!! 」
 白煙の向こうから聞こえる声…。
 「 なんや、なにやっとるんか!
   礼、暴れたらアカン言うたやろ! 」
 ピンク色の制服のウェイトレス群の中にいる、1人だけいる青い制服の
ウェイトレスが喚く。
 青い巨星か…?
 なんてヨソを向いている間に、盛信はひばり嬢を背にし、右手に氷の剣を備えて構える。
 あいつ…あんな事まで出来るようになっていたのか…。
 俺なんて、地元の久遠寺で法術を学ぶ時も、師にどやされるばかりで駄目だったというのに…。
 白煙から飛び出る無数の短刀、狙いは盛信か、ひばり嬢。
295冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/04 21:21 ID:dfLMZpQx
 「 たぁっ! 」
 掛け声一つ放って、それ等を叩き落とし、または弾く。
 そこら中に散乱する短刀。
 「 アンタ、知り会いならアレを止めさせんか?
   今なら黙秘しといたる。 」
 いつの間にか隣にいた青い巨星。
 「 それが出来たら苦労せんわ。 」
 「 せやかてなっ、こっちも商売やってるんやで! 」
 喚く青い巨星を押しのけ、俺は白煙に向かって吼える。
 「 卑怯者め、名を名乗れ! 」
 「 アンタが名乗らんかい! 」
 白煙が薄くなり、人型の影が見え、こちらを向く…。
 俺はそれを凝視し、青い巨星も黙ってそれを見つめる。

 1 「 女といちゃつくお前等に、男の苦労が分かってたまるか!
     我が名は立花宗茂!!! 正室には…、もっと…大人しい女子が欲しかった…。 」
   大昔の西国一の勇者らしい。何か個人的怨念が関わっているらしい。

 2 「 我は細川政元…。修験道の道を極めた我に、貴殿ら如き問題ではない。 」
   応仁の乱の細川勝元の息子らしい。
   政治を放り、男色と怪しい術を極めようとし、畿内の騒乱をさらに酷くした張本人。

 3 「 我が名は呂布!!!
     そこの優男、我に声をかけた以上は死んでもらうぞ!!!!! 」
   呂布だと…!? これなら盛信や魔術学校が苦戦したのも頷けようというもの…。

 4 前に戻る
296冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/04 21:31 ID:dfLMZpQx
>氏直の屋敷
あ、そういう手もあった…。
実は3番目の選択を考えるのに苦労してたもので。
氏直…。困った時は氏直頼みにしようか…。
297諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/10/04 22:16 ID:Z1F1eEqi
くぅ、呂布を選びたいのですが細川政元のあまりの怪しさに興味があります。
というわけで2番を選びます。

>男色と怪しい術を極めようとし
キモイ、キモすぎます、いくら昔は男色が一般的とはいえ極めるって…
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
298呉班:02/10/05 12:16 ID:XBv5fvsS
むむ、確かに我がボスのライバル呂布は惜しいですな。

しかしボス、出入り禁止とは情けない……。
散歩してる場合ではありませんぞ!
すぐに戻りなさい!

で、ダ・カーポですが
悪くは無い、悪くはないんですが、

それがし的には、ダメーポ。

ということで宜しくお願い致します。
299冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/06 16:21 ID:ZtLIYCjC
ちょいとお待ちを…
300武田隠居軍団:02/10/08 04:39 ID:IrqHaJ8j
保守にて候。
301諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/10/08 17:02 ID:mlZpD9j8
旗立てするの初めてですよ、我ながら微妙な時間ですが…
旗立ての機会をくれたこのスレッドに感謝!
┏━━┓
┃掠疾┃   301番まで制圧!
┃如如┃  
┃火風┃   御旗楯無、御照覧あれ!!
┃不徐┃
┃動如┃
┃如林┃
┃山侵┃
┣━━┛

┃ 三国志・戦国時代板
http://curry.2ch.net/warhis/
302冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/09 17:54 ID:uk5ka40V
 「 我は細川政元…。修験道の道を極めた我に、貴殿ら如き問題ではない。 」
 白煙から姿を現す男…。
 奴は細川政元と名乗った。
 「 何ら修行を怠り、女人にうつつを抜かす者共…。
   我を呼び覚ました主との盟約通り、そこの女人は地獄の彼方まで一人旅してもらうぞ。 」
 何が地獄の彼方まで一人旅だ。
 ウケを狙っているのかよ…。
 「 所で、この男は何よ…。 」
 俺は隣の大志に聞く。
 「 マイブラザー勝頼よ。
   細川政元と言えば、応仁の乱の細川勝元の嫡男だったはず。
   政権欲は人一倍だが、政治には無頓着。
   謀略に長け、妖しげな術を研究し、女を遠ざけ男色にふけった男だ。
   女性を遠ざけたゆえに、直系の男子がついに作れず養子を二人も取った。
   で、家中で騒乱が起き、養子の一方に殺されているという、何とも怪しいだけの武将だ。 」
 大志が腕を組み、馬鹿にしたように笑って言った。
 「 愚かな…。 」
 自分を馬鹿にしたような話を聞いても、表情も変わらない政元は大志に向く。
 「 我が極めた術の成果を見せてやろう…。
   ………むうん!!!!!!! 」
 政元が全身に力をこめ始める。
 やや前屈みになり、口や鼻、耳から薄紫色の霧状のものがあふれ出てくる。
 「 何だ…こいつは…!? 」
 怪しい光景に、俺はわずかにあとずさる…。
 「 兄さんっ!
   鼻で息をしたら駄目だっ!!
   アレを吸うと学校の仲間達のようにやられる!! 」
 叫びながら盛信が駆ける!
303冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/09 17:58 ID:uk5ka40V
 「 もう遅いわっ!
   ぷっはぁぁぁぁぁぁぁ〜〜。 」
 気の抜けたような政元の声。
 そして、急速に迫る盛信の氷の刃を片手で弾く。
 「 くそっ! 」
 盛信は再び跳躍して間合いを広め直す。
 その間に、政元はテーブルにつき観戦している男性客の肩を握る。
 「 其の方、いい体つきをしておる。
   この透き通るような肌がたまらんわ…。ククク…。 」
 何故か男性客は目をトロンとさせ、政元に頬をなでられて恍惚としている。
 「 兄さん、あの気体は鼻から吸ってしまえば、あのようにあいつの虜にされる…。
   早く客を全員非難させてっ!! 」
 盛信が再度氷の刃を作りながら言う。
 「 だ、そうだ。
   店長を呼べ。で、客には帰ってもらおう。 」
 俺は隣の青い巨星に言う。
 「 店長なんかおらんわ…。
   …とうの昔にいなくなってしもうた……。
   いつか帰ってくると思うて、その席は空けてあるんや…。 」
 青い巨星がそっぽ向きながら言った。
 表情が何か悲しげだった…。
 …むう……。
 結城オーナーを出せと言いたいが、こっちの素性がばれてもやばいので黙る。
 「 見よ、我が術の真価!
   この世の男はすべて、この政元の前では至福の快楽を遂げる!!!!! 」
 ヨソを向いていた時に、政元は男性客を素っ裸にしていた。
 「 この大馬鹿がっ!! 」
 あきれて見ていた氏照。
 政元に向け椅子を投げつける。
304冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/09 18:01 ID:uk5ka40V
 「 ぬんっ! 」
 政元は男性客の腰に右手を当て、左手だけでその椅子を弾く。
 椅子はくるくると飛び、ひばり嬢の足元に落下する。
 「 きゃぁ! 」
 ひばり嬢のわずかな悲鳴。
 男性客の尻を見て、口元からよだれが垂れつつあった政元は声の方を向く。
 「 いかん…早く主との盟約を果たさねば…。
   これ以上遅れれば、また暗黒の世界へ戻されてしまう……。 」
 政元は男性客から手を離し、そのあごから頬をなでつつ言う。
 「 後でしっかり可愛がってやるから、しばし待て。 」
 政元が客からはなれ、盛信の方に向くと歩き出す。
 「 貴殿には主こそが相応しいのだ。
   それが分からぬなら、実力で分かってもらうしかない。 」
 政元がゆっくりと大きくなっていく…。
 のではなく、少しづつだが中に浮いていく。
 「 これぞ、当時編み出した最後の術、空中歩行の術!!
   貴殿に逃げ道はないぞ!! 」
 政元が空中に上がると、そのまま走り出す。
 「 くそ…アホな奴だが全員でやるぞ。
   大志、氏照殿、一気に攻めかかるぞ! 」
 俺は政元を追い、大志、氏照も続く。
 物理的に動いているのだから、力技がまったく通じない事もないだろう。
 懐に潜ませている短刀に手をかける…。
 盛信は再度構え直し、片方の手はぐっと握り締めて、政元が迫るのを待つ。
 政元があと四歩ほどで盛信とぶつかる時、よく聞いている大声が店内に響く。
 「 もらったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!! 」
305冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/09 18:04 ID:uk5ka40V
 ガラスをブチ破り、テーブル上の料理を踏み蹴散らしながら殺到する張飛。
 張飛が突入してきた店の壁は、入り口の如く広がっている。
 「 アンタ等修理費出してくれるんやろな…。 」
 青い巨星の言葉がわずかに聞こえた。
 「 ええい、何奴…!? 」
 政元が疾走をやめ、張飛に向く。
 「 武田商事一の工作員、東洋のジェームス・ボンドと言われる張飛様よ!! 」
 言ってはいけない事を喚きながら、政元の足を張飛が掴む。
 そして、そのまま空中から引き摺り下ろすと、床にたたきつける。
 床にひびが入るほどの衝撃だが、政元は微笑を浮かべて張飛を見つめる。
 「 何がおかしい!? 」
 張飛は政元の胸倉を掴み、顔を近づけて凄んでみせる。
 「 ぷはぁ〜〜〜〜〜〜〜〜。 」
 政元の口から薄紫の霧が出る。
 「 張飛、鼻から吸うな!! 」
 「 張飛さん、離れてっ!! 」
 俺と同時に叫んだ盛信。
 手に握っていた球体を政元に投げつける。
 それは政元の左腕にひっつく。
 「 おおっ!? 」
 政元が左腕を見る。
 球体付近から、少しづつ凍りついているのが見えた。
 「 ほう…凍りつかせるとは考えたな…。
   しかし、この男は我が虜となった。
   ほんにうれしき事よ♪ 」
 凍り付いていく腕を放置し、恍惚となった張飛に手をかけて立ち上がる。
306冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/09 18:08 ID:uk5ka40V
 「 後ろの男3人は好きにしてよいぞ。
   我はあの小娘を料理する。 」
 政元は余裕で盛信に近づいていく。
 一歩一歩、空中に浮かび上がりながら…。
 こちらには、目を輝かせる張飛が迫ってくる。
 その瞳は何を考えているのかまでは読めない。
 完全に政元に操られてしまったのか…!?

 1 「 兄さん、こいつを!! 」
   盛信がビンを投げつけてくる。
   「 あの術に対する特効薬です。何とかして彼に飲ませてください!!! 」
   無茶を言うな…!

 2 「 張飛、男より女の方がいいぞ。それに酒もある!! 」
   俺は青い巨星を連れてきて、必死になってテーブル上のビールをかき集める。
   「 な、なあ…そう殺気づかんで酒でも飲まんか?
     …って、なんでウチがこんな事せなあかん…。 」

 3 視点変更 武田盛信。
   凍らせる案は、多少は効き目があるようだ。
   張飛は兄に任せ、ここは稲妻を直に政元に降らせて見る。
   「 ひばりさん、ここは下がって…。奴に稲妻を…!! 」

 4 前に戻る。
307冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/09 18:16 ID:uk5ka40V
連れのアフォが6歳上の未亡人に手を出して、
「デートが出来る!」と自慢のために呼ばれますた。
で、次の日には「ドタキャンされた」とか言ってまた仲間を集合させる。
今度は慰めてくれよってなわけ。
もうね、アフォかと馬鹿かと。

一度も顔を見たことがなく、メールのみのやりとりで発生した連れの恋。
向こうの女が「愛してる」なんて言って、たやすく信じ込む連れ。
相手にしていて疲れますた…。
愚痴ってスマソ。

みなさんも、騙されやすいお友達には注意しましょう。
308諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/10/10 22:39 ID:nbX72A1g
やはり張飛将軍といえば酒でしょう
なので2を選びます。細川政元、怪しすぎますw

>冷泉殿
その連れという方は以前に女性問題でこのスレで話されていた方でしょうか?
だとすれば相当なタフガイですね…
309冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/11 17:42 ID:OCpXJKSo
 「 こうなれば…、酒を飲ませてみるか…!
   うまくいけば術の効果を消せるかもしれない。 」
 「 しかし、変に酔っ払ったら取り返しがつかなくなるぞ。 」
 ビールをかき集める俺に、大志は疑いの目を向ける。
 俺はまとめて青い巨星に持たせると、ドンと背中を押す。
 「 よし、うまく飲ませてやってくれ。
   ウェイトレスの腕の見せ所だ。 」
 「 なんでウチがこないな事せなあかん…!! 」
 あからさまに拒絶するが、真後ろにはじっと睨む張飛が迫る。
 「 あ…。 」
 振り返ってその巨漢を見る青い巨星。
 落ち着き払っていた女も、睨む張飛に迫力の前では動揺を隠せない。
 「 の…飲むか? 」
 恐る恐るビールの乗るトレイを差し出す。
 張飛はトレイごと持ち、乗っているビール瓶を握ると臭いをかぐ。
 「 む…酒か…? 」
 ぐいっと瓶を咥えると、ノンストップで中身を飲み干す…。
 相変わらず常人離れした飲みっぷりだ。
 「 ぷはぁぁぁぁぁ…。
   おい…、この量じゃぁ足りないぞ…。
   もっと持ってこんか。 
   そうだ、どぶろくも持って来い。あるんだろ?
   分かったら早くしろ!! 」
 一気にまくし立てられた青い巨星。
 かなり不機嫌だが、今の張飛には逆らえない。
 青い巨星は部下を呼ぶと、ありったけの酒を持ってくるように指示する。
 「 おい、今日は一晩飲み明かすぞ…! 」
 張飛は近くのテーブルや椅子を粉砕すると、ドンとあぐらをかいて地面に座り込む
310冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/11 17:47 ID:OCpXJKSo
 「 テーブル3つに椅子が10個…。
   払ぅてくれるんやろな…。
   武田の関係者なら銭あるやろ? 」
 張飛の言葉を聞いていたのだろう。
 青い巨星が耳元でつぶやく。
 目の前に広げられた地面は、化け物の仕業ではなく張飛がやったものだ。
 「 不可抗力だ…。」なんて言葉は通じない。
 「 何をしておる、せっかく広げてやったんだ。
   ほれ、早くみんな座らんか!」
 張飛に吼えられ、すごすごと皆は地面に座りだす。
 案外と広く開けられていて、俺達が円を組んで座る分にはなんの問題も無かった。
 ふと周りを見る…。
 こんな時にでも、一部の客は残っているようだ……。
 手を叩いて笑っている奴や、何事も無かったかのように働く従業員…。
 「 ほら、もって来ましたわ…。
   料理はまだですの。 」
 やる気の無いウェイトレスが素っ気無く酒を運んでくる。
 カートに山積み状態だ。
 そして、カートをそのままにして、さっさと奥に逃げていく。
 「 な、なあ…交代せぇへんか…? 」
 青い巨星が、その去り行く背を追おうとする…が、
 「 座っておれっ!! 」
 と、張飛が怒鳴りつけられ、また座り込む。
 「 よし、飲むぞ!!
   んごっんごっぐぷぐぷっ…プハァァァ!!!
   ほれほれ、勝頼社長も気にせず飲んでくだされ!!!!! 」
 豪快にピッチャーでどぶろくをあおる張飛。
 ところで張飛さん。俺の名前…出しましたか…?
311冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/11 17:56 ID:OCpXJKSo
 無意味に酒盛りをする俺達。
 術の効果は消せれた様だが、今度は張飛が悪酔いするという事態に直面。
 しかも、機密すら余裕でしゃべってしまい、俺は危機に直面する。
 「 ほう…武田勝頼…。言われなければ気づかんかった所や。 」
 ポケットから取り出した写真と俺を見比べ、にやつく青い巨星。
 「 ただで帰れると思わん方がええで。
   こちらもな、こういった局面は想定されててな、
  乗り込んでくる馬鹿は絶対帰さへん!! 」
 凄んでみせる青い巨星。
 「 やかましいぞ!
   結城倫、今日は喧嘩はやめだ。分かったら飲め!!
   おぬし、全然進んでおらんじゃないか!! 」
 青い巨星が張飛に持ち上げられ、口に容赦なくビールが流し込まれる。
 苦しそうに暴れる青い巨星。
 おい、ほどほどにしないと死んでしまうぞ…。
 「 勝頼社長…。
   よく見たら、あいつ結城倫そのものです……。
   何度か見たことあるんですよ、張飛殿が言って始めて気づきました…。 」
 と、小声で氏照。
 両軍とも写真や資料は揃っているが、それと雰囲気が違えば
分かりにくくなってしまうという事か…。
 「 大将同士の決戦と行くか? 」
 かなり酒の廻っている大志が言った。
 それは危険すぎるし、埼玉からの脱出が難しくなる…。
 「 まあ、放っておけば向こうの大将がくたばるかもしれんが…。 」
 目の前で張飛に飲まされている倫。
 ビールを三本空けると、ようやく降ろされる。
312冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/11 18:02 ID:OCpXJKSo
 「 あー、アカン。もうや、やばぽ…。 」
 あぐらで座っている倫。
 顔が赤色を通り越し、青くなりつつある。
 そこに政元の絶叫!!
 「 お、おのれ………!!! 」
 すっかり忘れていたが、盛信は戦闘を続けていた。
 見れば、政元の左腕が白く凍る付け根部分を残し、綺麗に砕かれていた。
 「 打撃が通じないのなら、固めて壊せばいい…。
   終わりだ、細川政元…!! 」
 盛信が言いながら両手にまとっていた氷を消すと、代わりに炎が吹き上がる。
 跳躍し、政元の頭上から炎を浴びせて背後に降りる。
 「 ぐぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!! 」
 政元は解凍された腕の付け根を握りながらうめく。
 全身が炎に包まれてはいたが、政元は腕の付け根ばかりをかばう。
 「 どうだ、内側からくる焼け付く痛みは…。
   お前の体を構成する媒体は、すべて内側から焼かれる。
   いかに外側からは不死身でも、体内部の核をやられては生きてはおられまい!! 」
 ぐっしょりと汗をかく盛信は、すぐにひばり嬢のそばに戻る。
 「 やりおるわ…。この時代にも優れた術者はいたということか…。
   フフフ…。 」
 不気味な政元の笑い声が店内に響く。
 こちらには料理が届き、いちごで味をつけたスパゲティが並べられる。
 倫はいまにも戻しそうで、氏照はスパを一口つけて無言になってしまう。
 「 がっはっはっははは。いちごのスパゲティも乙なものよ!! 」
 張飛がどぶろく片手に、この赤色のスパゲティを飲み込んでいく。
 こっちはもうだめぽ…。
313冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/11 18:05 ID:OCpXJKSo
 「 武田盛信ゥゥゥゥゥゥゥ!!!! 」
 政元が駆け、盛信に肉薄する。
 盛信は炎を消し、再度氷の刃を構える。
 「 ではまた会おう。 」
 政元は拍子抜けするように言葉をかけながら、盛信を飛び越えるとガラスを突き破って表に飛び出る。
 すでに炎は消えているが、全身が焼けて、端正な公家のような身なりも見る影が無い。
 盛信に振り返り一言。
 「 次に会う時は、我が断袖の一人に加えてくれよう。
   それまで他の男の下へ行くな。
   そこの女で我慢しておれ。 」
 それだけ言うと、全速力で走り出す。だんだんと宙に浮いていく…。
 「 妖子の呪いが解けた…!? 」
 盛信はそれだけ言うと、膝をつき座り込む。
 確かに、その女の望みは、ひばり嬢を始めとする盛信周辺の女性を一網打尽にすること。
 それを政元は果たさずに逃亡したのだ。
 妖子のコントロールは失敗に終わったと言える。
 もっとも、政元自身は盛信そのものを狙っているようだが…。
 狙っているというより、何故か欲しがっている。
 モテる男は辛いな…ははは…。
 で、この先どうするかだが…。
 運転手の為に酒を控えていた氏照も、張飛に飲まされてしまった。
 目立たないようにしていた瑞希も然り。
 「 おい、知っとるか…。
   胸のでかい女はアフォやということ…。 」
 俺にぶつぶつ言ってくる倫。目が完全に逝っていた。
 瑞希が倫を睨む。
314冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/11 18:09 ID:OCpXJKSo
 それより政元が気になる…。
 「 兄さん…ここは一旦後退しよう…!」
 酒を飲んでいない盛信が走り寄って来た…。
 「 政元は!? 」
 「 逃げたみたいだけど、車で追えば何とかなるかも。
   だけど、妖子のコントロールは崩壊したので、放っておいても大丈夫だよ。 」
 「 でも、みんな飲み過ぎだね…。 」
 酒盛りから一歩引いているひばり嬢。
 ここで取る決断は。

 1 「 実はこいつが結城倫でな… 」
   結城倫を抱えて逃げる。運転は俺が引き受ける!

 2 「 朝まで飲み尽くすぞぉぉぉぉ!!!!! 」
   張飛とみんなで明日の朝まで飲み尽くす…。

 3 「 おい、勘定頼むわ。あ、領収書は北条氏直宛で。 」
   飲みすぎもいけない。ここは店から出て政元追撃。

 4 前に戻る。
315冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/11 18:16 ID:OCpXJKSo
妙に長い…。
競馬の事は良く分かりませんが、なぜ「まじかる☆さゆりん」なんだろうか…。
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1033747756/l50

>その連れという方は以前に女性問題でこのスレで話されていた方でしょうか?
まったくもって同一人物ですはい。
機関銃の如き勢いで、あちこちの女に手を出しては3割りぐらいの確立で事件発生…。
別の女に金を巻き上げられたかと思えば、一週間後には知り合いの女を寝とって暴力沙汰になる。
そんな殺伐とした事を繰り返してます。
そんなアフォとの付き合いも、そろそろ考えなおさねば…。
316諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/10/12 01:12 ID:D5mMgGol
氏直いじめキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
3以外に選ぶ道はないでしょう。

>まじかる☆さゆりん杯
最初の一回は知っているのですが、まさか毎年行われていたとは…

いやはや、凄い方とお友達ですね…
友人から上司に逆セクハラされていて仕事辞める辞めないの愚痴が来ますた
40過ぎのババアに触られたり家に呼ばれたりしているそうです…
私なら堪えられませんね(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
317呉班:02/10/13 14:35 ID:2xpiVTgt
よかった……。
2でなくて本当に良かった……。

ボスと朝まで酒盛り、
それはある意味死の儀式……。

皆様友人の男女関係でお悩みのようですね。
草葉の陰から見守らせて頂きます……。
318高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/10/13 15:14 ID:18afjpmb
張飛ボスの場合、下手すると彼自身が死にかねませんし……。
…いや、呉班殿はもろに当事者ですな。

しかし、……氏直が既にいいダシに使われてますな。(苦笑
319冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/14 19:34 ID:IcG/6haq
 ここは政元追撃といくか…。
 後で何かされても困るし。
 俺は隣で目を廻している倫をつつく。
 「 …何やぁ?
   まだ飲ませるっちゅうんかい…? 」
 「 勘定だ。
   食事代はいくらになる? 」
 真顔の俺に、同じように顔を引き締め直す倫。
 倫は虚ろな目で店内を見渡す。
 「 せやなぁ…。
   工事費込みで1200万てとこか? 」
 「 そうか…。
   請求書は北条氏直に廻してくれ。
   株式会社小田原まで送ればいいだろう。住所は分かっているだろ? 」
 「 分かってはおるけどな…。 」
 なら話は早い。
 俺は政元を追撃する為に、皆を車に乗るように促す。
 運転手は、ほとんど酔っていない瑞希が務める事になりそうだが…。
 「 アンタ…払わん気か!? 」
 立ち上がった俺の肩を倫が掴む。
 俺は振り返って言う。
 「 金は氏直から受け取ってくれ。
   援軍に来た時から、金は北条が受け持つって話になってるんだ。
   っつうわけで、これは氏直からのおごりだ。飲め。 」
 ふらつく倫に、ビールを持たせる。
 すると、ご丁寧に張飛がビールを口元まで運んでくれ、倫はまた飲まされた。
 「 がっはっはっはっは、さすが埼玉を牛耳る女傑じゃ。
   いい飲みっぷりじゃ!! 」
 無理やり飲まされるその光景に、敵ながら同情する…。
320冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/14 19:36 ID:IcG/6haq
 車に乗り込み、氏照はすぐに車内無線をつける。
 「 氏照だ。公家の服装をして空中を走る男は見たか!? 」
 酔っ払っているせいか、言っている事が無茶苦茶だ。
 突っ込みを入れようかと思っても、真顔な氏照を見ると何も言えない。
 「 ザー…ザー…。
   こちら埼玉西担当の堀越。
   そのような怪しい男を二分前に確認。
   映画のロケと思われます。
   西に向け爆走中ですが、どうかしたんですか?以上。
   ザーザー…。 」
 あんな怪しい奴を見ても、本当に空中を走っているとは思わんか…。
 しかし…西というとすぐに山にぶつかるな…。
 「 高瀬殿、発進だ。
   部下に追跡させる! 」
 「 りょ、了解……! 」
 氏照に促され、免許取立ての瑞希がアクセルを踏む。
 ワゴンは急発進し、ぐいぐいとMilkywayを引き離す。
 「 マイシスター、急発進は……危険だ……。 」
 急激に揺られ、顔が青くなっている大志。
 見れば、張飛を除き、飲んだ者は苦しそうにしている。
 「 何言ってるのよ、ちょっと飲んだくらいでガタガタ言わないでよね! 」
 と、こちらも酒が入っている瑞希。
 ワゴンは信号のない十字路にさしかかる…。
 こちらが一旦停止しなければならないが、瑞希君はためらわずワゴンを走らせる。
 右から突っ走ってきた1台の車が、クラクションを鳴らしながらワゴン後方にかわしていく。
 「 危ないわねっ!! 」
 怒る瑞希。
 お前が危ないんだが…。
321冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/14 19:42 ID:IcG/6haq
 「 後ろから何台か追って来てるな…。 」
 盛信の声だ。
 俺は窓を開け、ちょっと後ろを覗いて見る。
 後方から、1300cc級の普通乗用車3台がついてきている。
 「 兄さん、あいつらMilkywayの駐車場から、ずっとついてきてるんだ…。 」
 「 あちゃー…こりゃ追跡されてるね…。 」
 ひばり嬢が苦笑する。
 むう…戦闘しようにも今は昼間…。
 しかもこの埼玉では警察への影響力は無きに等しい。
 ちょっと暴れて目立とうものなら、すぐにタイーホされる。
 かといって今の瑞希では逃げ切れないかもしれない。
 「 案ずるな、この北条氏照の愛車は堅牢に出来ておる。
   弾丸如きは通じはしない! 」
 後ろを向き、調子付く氏照。
 片手にはビール瓶を持っていた。
 「 おう、勝頼殿も飲むか? 」
 横からビール瓶を出してくる張飛。
 持ってきたのか…?
 見れば、あと三本はある。
322冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/14 19:50 ID:IcG/6haq
 しばらく走り続けるワゴン。
 政元の所在は何とか判明する。
 「 こちら堀越、例の奴を補足。位置は埼玉Wの41。
   今は地上に降りて若い男に声をかけています…。どうぞ。 」
 「 了解。逃がさず張り付いていろ。以上。 」
 氏照がマイクを起き、ビールをあおる。
 俺は再度後ろを覗き込み、追跡車の数が減っていない事を確認する。
 こちらから仕掛けるか、このまま放置するか…。

 1 「 瑞希、後ろの車に仕掛けるぞ! 」
   車を止めさせ、追跡してくる車を迎撃する。
   盛信、タイヤに氷の刃を撃ち込んでくれ。

 2 路上を爆走している現状では手のうちようがない。
   このまま政元のところまで突っ走る。
   視点変更、運転手の瑞希。

 3 この地では苦戦は免れない…。
   肝心のお見合いもほぼ成功のようだし、結城倫に一杯食わせてやったので、
   作戦成功と判断して撤退する。

 4 前に戻る
323冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/14 19:59 ID:IcG/6haq
>40過ぎのババアに触られたり家に呼ばれたりしているそうです…
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
普通は耐えられません。恐るべし逆セクハラ…。
呼ばれて家になど逝った日には………。
辞めるか、プライドをかなぐり捨てるか…、下克上か…。

ちなみに、例のタフ野郎は女とのデートに成功。
自慢の為に呼び出されますた。
324冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/14 20:06 ID:IcG/6haq
そろそろ氏直にプッツン切れてもらおうかと思う今日この頃…
325高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/10/16 08:36 ID:p2BwRlOh
よぉぉし、このまま突撃していただきましょう!
ということで2.をお願いします。

……こうやってサブイベントに夢中になって結城方と戦ってない罠
326冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/16 19:29 ID:eCp+Iktg
 「 瑞希、後ろの奴等は気にするな。
   このまま政元に突っ込むんだ! 」
 俺は瑞希に言うと、懐から愛銃を取り出す。
 氏照が無線とカーナビを頼りに、政元の現在地を瑞希に教える。
 「 すぐに追いつけると思うけどさ…。
   追いついた後、アレをどうする気なの? 」
 十字路を右折する為、急ブレーキをかけつつ強引にハンドルを廻す瑞希。
 同乗者は気が気でなかったが、当の運転手は平気な顔で話し掛けてくる。
 「 後ろの奴等を振り切る事が出来なければ、ワゴンで一気に跳ね飛ばす。
   振り切れれば、車を降りて止めを刺すのもいいが…。
   まあ、とにかく奴に追いつくまでは瑞希に任せる。 」
 「 ふぅん…。まあ任せといて。 」
 政元は市街地の中心へと向かっているのか、ワゴンも市街地内に突入していく。
 「 こりゃぁまずいぞ…。 」
 カーナビを見る氏照の顔色が変わる…。
327冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/16 19:39 ID:eCp+Iktg
 (視点変更 高瀬瑞希)
 今のところ、事故も無く順調に政元を追い詰めている。
 カーナビによると、あと数分で会敵するそうだけど…。
 それにしても、勝頼も無茶な事言ってくれるわ。
 一気に跳ね飛ばすなんて……。
 どうでもいいけど、このまま市街地に入っていくと渋滞に巻き込まれるわよ。
 「 何だって…?
   今度は北に向かっただと…!?
   今さっき捕まえた男はどうなったんだ!?
   え…? 相手にされなかったようなのであきらめたらしい……? 
   クソっ!! 」
 後ろに座る、氏照さんが何かをたたきつけてる。
 私のものじゃないからいいけど、無線機壊れたら困るのは自分よ。
 やや怒り気味な氏照さんが、身を乗り出してくる。
 「 高瀬殿、どっかで一回りして群馬の方に向かってくれないか? 」
 「 ええ!? 」
 驚く私に、氏照さんは妙な事を言った。
 「 報告では北とあり、また走行速度も上がっているそうだ。一か八か向かってみよう。
   ただな…嫌な予感がする…。 」
 「 嫌な予感って…? 」
 氏照さんは返事も返さず下がっていく。
 何が言いたいのよ…。
328冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/16 19:44 ID:eCp+Iktg
 市街地を避けつつ、車通りの少ない小道に出る。
 歩行者も少ないので調子に乗ってスピードを上げる。
 後ろの同乗者達も落ち着いてきたのか、運転に対する文句も無くなる。
 やがて周りの景色が変わっていく。
 住宅街に出たと思ったら、すぐに工場地帯にはいっていく。
 「 ここらは三つの会社があって、工場が9つはあるそうです。
   まあ奴が探している"男"が多いのは分かりますが…。 」
 後ろで勝頼に解説する氏照さん。
 「 おおっと…そうだ…! 」
 突然前に乗り出してきた氏照さんが、私に二本先のTの字を右に曲がれという。
 そこは行き止まりになってて、道を挟んで建つ二つの工場の壁に、
隠れた政元が連れ込んだ工員と頑張っているって。
 もう、人使い荒いわねぇ…。
 となりの大志なんて寝てるし、まったくおめでたいわね。
 私は言われたとおりにハンドルを切り…!!
329冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/16 19:52 ID:eCp+Iktg
 「 そこまでだっ!
   全員下車し、こちらの誘導に従え!! 」
 行き止まりにいたのは、変態政元じゃなくて、パトカー2台。
 後ろからのんびりついてきた追跡車は覆面だったらしく、中からは私服警官らしい人が降りてくる。
 「 警察に囲まれるってのはドラマでよく見るけど、あまりいいものじゃないわね。 」
 シートベルトをはずしながら言うと、勝頼が苦笑してドアを開ける。
 「 みんな、相手は本物の警官だ。
   どうやらハメられたようだな…。
   おとなしく捕まって、馬場の保釈金でも待とうか…。 」
 勝頼が笑って言った。
 あのね、暴走運転で捕まるのは私なんだけど…。
 張飛のオジサンも大人しく下車し、勝頼の言うとおりにする。
 仕方ないなぁ…。
 武田商事の社長が言うんだから、ここは大人しく言う事聞きますか…。
 勝頼…。免許取り消されたら、取り直すための資金は出してもらうからね。
330冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/16 19:57 ID:eCp+Iktg
 私達が連れてこられたのは、埼玉県警浦和警察署……。
 まったく冗談じゃないわよ。
 みんなバラバラにされて連行され、息が臭いからこちらを向くなとは言われるし…。
 取調室に入れられ、一人の女性が警官を1人連れてくる。
 女性は私より10歳は上。
 なんか無理して若作りしてるみたいで嫌ね。
 椅子に座るように言われ、私は黙って従う。
 女性は目の前の机ごしに椅子に腰掛ける。
 「 ええと、まずは名前から聞いていきましょうか…。 」
 オバサンが書類に目を通しながら、何だかいろいろ言われ、また聞いてきた。
 速度超過による運転免許取り消し、マナー無視の悪走行による罰金…。
 武田商事の売上とか、勝頼とはどのような関係か、挙句の果てには
武田商事を切り盛りしている馬場専務の家族について等…。
 ほとんど分かるわけ無いじゃないの…!
 っていうか、アンタ等結城倫からいくら貰っているのよ…。
 「 黙秘権はあなたにありますが、出来る事なら知っていることを話して欲しいの。
   どんな事でも、分かる範囲でいいから。 」
 小さいまん丸い眼鏡をかけたこのオバサン…。
 口調は優しげだけど…。。
 「 仮にさ、私が知ってて答えると思う?
   私が人生経験浅い娘でも、仲間の勝頼を裏切るような事は言わないわ。
   結城倫に言っておきなさい…。
   まあ、オバサンのような、棺桶に片足突っ込んだ人には理解できないかもしれないけど。 」
 精一杯の嫌味…。ちょっと胸がすぅっとする。
 一瞬でオバサンの目つきが変わったけど…。
331冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/16 20:01 ID:eCp+Iktg
 「 このガキ…大人しくしていればつけあがってっ!! 」
 オバサンが懐から銃を突き出す。
 「 東條さん、いけませんっ!! 」
 さすがに警官が割って止めに入る。
 「 私の名は出すなと言ったでしょ!! 」
 東條と呼ばれたオバサンは、そのサイレンサー付きの銃を警官に向かって撃つ。
 ちょっと…アンタねぇ…。
 わずかなうめき声を出して、床に沈む警官。
 「 ここにいる高瀬瑞希は偽者…。
   調べた結果、北朝鮮工作員と判明しました。
   警官を殺したのはあなたよ…。 」
 オバサンが私を睨む。
 どうしてそうなるのよっ!!
 歳は取りたくないものね。
 オバサンの銃がこちらに向く前に、私の釘バットの方が早くオバサンを捉える…!
 「 ほんと、歳は取りたくないわね…。 」
 床に転がるオバサンに、警官の持っていた手錠をかけ放置。
 銃はそのままオバサンの前に置いておく。
332冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/16 20:04 ID:eCp+Iktg
 この浦和警察署には、北条、武田のスパイ警官が入り込んでいるんだけど。
 問題はどうやって彼等と連絡をしあうか…。
 あ…勝頼達も何とかしなきゃ…。
 私は背中にバットをしまうと、取調室を出る。
 ここからどうしようか…。

 1 武田方の警官である岡部巡査を見つけるため、交通課のほうに行ってみる。
   こりゃまた遠い所に勤務してるわね。急がないと…!

 2 まずは勝頼達の安否が先ね…。
   2つ隣の部屋に入れられた勝頼。強襲して助け出す。

 3 身近にいる婦人警官を捕まえて、オバサンがくたばる取調室に来てもらう。
   で、扉を閉めてバットで一撃。服を頂いて警官になりすます。

 4 エライ事になったので戻る。
333冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/16 20:26 ID:eCp+Iktg
>……こうやってサブイベントに夢中になって結城方と戦ってない罠
Д`)・゚・。
思えば、このスレは変な方向になると、妙に力が入ってましたからねぇ。
しかも、シーンが突然変わり、かつ極端……。
なかなかむずかしい。

読み直したら、瑞希の口調が何か変だ。
こみパ…またやっておこう…。

ダ・メーポは、やり慣れてくるとなかなか面白い…。
ただしエロが極限まで薄いのが致命的。
334長宗我部信親:02/10/16 20:47 ID:qaB8uzt0
D.C.はアルキメデスやってない人には最初がわかりにくいらしいですな。
「結い橋」はエロかったな・・・。
335高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/10/18 07:56 ID:z48zd8MF
はぅ、実は選択してなかったですか……。むぅ、勘違い。
では、なんとなく面白そうだってだけで3.をお願いいたします…。
336冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/20 20:03 ID:6uHDbh+E
 こういう場合は、偽装して敵の目を欺く……。
 と、うまくいけばいいけど…。
 私は取調室から出る。
 とりあえず、手身近な所にいる婦人警官を探し、服を頂いてしまおう
って事だけど、うまくいくかな…?
 扉を開けて通路に出る。
 ここは通路の最奥地で、正面に扉。
 右側に通路が開けている。
 通路は大して広くもなく、3人は横に並べては歩けないぐらい。
 どこに向かって行けばいいのかなぁ…。
 署内の事なんて分からないし、通路上を歩き回るのは危険な気がする。
 私は正面にある扉を開けて、中に入る。
 誰かいる?
337冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/20 20:13 ID:6uHDbh+E
 「 あなたは…武田商事の…!? 」
 部屋の中は、簡単な台所になっていて、そこにいたのは婦人警官1人。
 まったりと麦茶を飲んでいたその女性は、こちらを見て驚く。
 私はとっさに大嘘をつく。
 「 あの…東郷さんに言われて、お茶を持ってくるようにといわれて…。 」
 婦人警官は、私をキッと睨む。
 「 東郷さんがそんな指示をあなた達に出すはずがないわ。
   おとなしく部屋に戻ってもらうわ。
   さ、両手を後ろに廻して……。 」
 婦人警官にはスキがなく、銃を突きつけては私に歩くよう促す。
 婦人警官は私の真後ろにつき、そのまま元の取調室に戻ってしまう…。
 扉を開け、そのまま室内へ…。
 「 ちょ、ちょっと…何があったのよ!
   あなた…、こんな事をして……!! 」
 婦人警官の狼狽した声…。
 背中に当たる銃の感触が無くなる。
 チャンス…?
338冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/20 20:24 ID:6uHDbh+E
 「 撃ったのはそのオバサンよ。
   指紋を調べれば分かるわ。
   それより、そのおまわりさんはまだ息があるから、応急処置しないと! 」
 背中越しに言う私に、婦人警官は銃を下げる。
 「 余計な事はしないでよ。
   まずは応急処置をした後救急車を呼ぶわ。
   そこで背中を向けたまま立っていなさい。 」
 婦人警官が懐から手ぬぐいを抜き出すと、止血作業を始める。
 応急処置って言ったって、一般人での治療なんて止血が精一杯。
 早く救急車呼ばないと駄目よ…。
 「 ふぅ…。これで簡単に止血は出来たはず…。 」
 婦人警官がため息をついた時、私は素早くバットを振り回す。
 鈍い音とともに床に横たわっていく婦人警官。
 「 あ、あなた…ね……。 」
 「 救急車は私の方で呼んでおくから、あなたはここでゆっくり休んでてね。 」
 「 くう…応援を呼んで…おけば…良かっ……た…。 」
 沈黙した婦人警官の上着を剥ぎ、私が着る。
 これで…偽装完了…………。
 ちょっと胸がきついけど。
339冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/20 20:26 ID:6uHDbh+E
 さて、当たり前のように歩いて行くかな。
 通路に出て、隣の取調室に入ろうとすると、先に扉が開く。
 出てきたのは警官そのもので、私を見てギョっとする…。
 「 ん? お前は…武田商事の…?
   どうしてその制服を着ているんだ…!? 」
 警官に胸倉を掴まされそうになる。
 一歩後ろに飛び、警官の手をかわす。
 うう…顔は丸出しだから、服を変えても駄目みたい…。
 うまくいかないなぁ……。
 こんな時は…?

 1 「 いや、人違いじゃないですか? 」
   と、言いつつ逃亡。走って逃げる。

 2 「 もらったのよっ! 」
   と、一撃バットを喰らわす。

 3 「 あ、あははは……。 」
   笑いながら両手を挙げて降参。

 4 前に戻る
340冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/20 20:28 ID:6uHDbh+E
だんだん収集がつかなくなってきた予感…
341高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/10/22 00:47 ID:tycOZ6VU
一難去ってまた一難。
……というか、私の選択のせいだとも。

こうなっては「毒を食らわば皿まで」。自棄です。
2.で殲滅をお願いします。
(で、実は彼こそが岡部だったりして…よけい窮地に;;
342冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/22 20:05 ID:emP89QxR
 じろりと睨む警官…。
 私は、ためらわずにバットを振るう。
 「 ふふん…もらったのよ。この制服。 」
 ドサリと崩れ落ちる警官に言ってやる。
 私はそのまま部屋に入ると、そこには盛信君とひばりちゃんの2人がいた。
 「 高瀬さん…かなり無茶をしますね…。 」
 気を失っている警官を見下ろし、盛信君が言う。
 「 多少は荒っぽい事してるけど、早くしないと結城側の人にやられちゃうからね。 」
 私はここの部屋に来るまでのことを二人に話す。
 「 ああ、そのオバサンってのは結城倫のサポートをしてた人だよ。
   その話だと…、今は警察との取引を任されてるみたいだけど。 」
 「 大物ね…。捕らえてしまおうかしら…。 」
 ひばりちゃんと私が話している間に、外の様子が騒がしくなる。
 各警官らの叫び声、悲鳴が署内に響き渡る。
 「 何があったんでしょう…? 」
 盛信君が通路を覗き込む。
 署内にサイレンが響く。
 それと同時に放送も…。
 「 逮捕した中国人が暴れ出した!
   各員は、大至急地下一階の隔離牢に向かえ。
   奴は脱走する気である。急げ!
   繰り返す…。 」
 張飛さんのことのようね…。
 なんとかして合流できればいいけど。
 「 高瀬さん、警官連中が地下に向かうなら、
   我々も向かいましょう。
   張飛さんと挟み撃ちです! 」
 「 了解っ! 」
343冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/22 21:15 ID:emP89QxR
 「 どかんかいっ!!!!!! 」
 地下通路にぞろぞろ集まっている警官達の向こうから、張飛さんの大声が聞こえてくる。
 かなり派手に暴れているみたい。
 私達は階段を下ってきて、警官等の背後を見れる位置にいる。
 「 さぁて…加勢するわよ…。 」
 私はバットを構え、盛信君はひばりちゃんを庇いながら前進。
 警官達は暴れる張飛さんに夢中になっているようで、私達にはまるで気がついてない。
 「 そぅれっ!! 」
 「 はぁぁぁぁ!! 」
 私のバット、盛信君の氷の棒が、警官等を殴りつけていく。
 数人沈めた頃に、ようやくほとんどの警官らがこちらに気づく。
 「 貴様等…ここは警察署だぞ。
   い、いまなら罪も軽い…、おとなしく……。 」
 私等と張飛さんに挟まれた警官…。
 話し合いらしきものを呼びかけてきたけど、あっさり張飛さんに仕留められる。
 実際、警官連中が本気を出したら、銃で撃たれてるわけなんだけどね……。
 「 高瀬殿か。よく単独で抜け出せたものだ…。 」
 倒れる警官のうごめく中で私達は合流を終える。
 張飛さんは、密偵でこの署に入り込んだ警官と接触し、陽動で暴れる事になったみたい。
 相変わらず怖いもの知らずな人ね。
 「 問題の勝頼は? 」
 「 おお、そうじゃ…。こんな所で道草は食っておれん。
   駐車場へ急ぐぞ、岡部殿が手引きして脱出させているはずじゃ! 」
 私達は張飛さんの後を追って表に出る。
344冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/22 21:17 ID:emP89QxR
 外に出て、駐車場にある氏照さんの車へ走る。
 扉が開き、勝頼が身を乗り出す。
 「 瑞希か、急げ! 」
 「 分かってるわよ!! 」
 私達が車につくと、すでに中には皆が揃っていた。
 運転席に座るのは見た事の無い顔。
 私が怪訝な目を向けると、氏照さんが紹介してくれる。
 「 大田氏資、俺の部下だ。
   ようし、みんな揃ったな。 」
 氏照さんが車内を見渡す。
 「 後の事は岡部が受け持つ。
   車を出してくれ。 」
 勝頼が言うと、氏照さんは氏資さんに指示を出す。
 ワゴンはのっそりと動き出し、浦和警察署敷地内から出る。
 公道に出ると、私は体中から力が抜けると同時に、深いため息をつく。
 詳しい話しでは、脱出の準備は、連行された時点で整えたみたいで、
勝頼の言うとおり待ってれば良かったみたい。
 ただ、普通に待ってればオバサンに消されてたかもしれないんだけどね。
 「 瑞希、余計に疲れただろう。
   今日は何かおごってやるぞ。何がいい? 」
 うしろに座っている勝頼が身を乗り出して聞いてくる。
 「 そうね…、まあ牛丼じゃなければ何でもいいわ。 」
 八王子につくまでの間、私は少し眠らせてもらう事に…。
345冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/22 21:17 ID:emP89QxR
 (視点変更 武田勝頼)
 疲れ切った面子は、到着と同時に各自の部屋へ。
 俺も朱美さんに挨拶をし終わると、ベッドに飛び込んで休む。
 肝心の細川政元は、結城方が捕縛したという情報が入ってくる。
 捕縛したのか、進入されて男が荒らされたのかは不明。
 本日一番重要だった事、盛信とひばり嬢の見合い。
 これそのものは成功らしく、
 「 まあ俺に任せておいてよ。 」
 と盛信の自信のあった言葉を聞いて安堵する。
 あと、警察署内での事は、出来る限りもみ消すらしいが、
 どうだか…。
 ふう、いろいろあって疲れた。
346冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/22 21:18 ID:emP89QxR
 「 若ぁぁぁぁ〜〜〜。 」
 明くる朝、今日は倉庫に入らなければいかんなと、仕事を思い出した時、
諏訪が大声をあげつつ部屋の扉を叩く。
 なんだ…騒々しい…。
 「 どうした諏訪。とりあえず入ってくれ。 」
 扉を開けて入ってくる諏訪は、ひどく息切れしていた。
 下の階から走ってきたのだろう。
 「 落ち着いて話せよ…。
   とりあえず俺は着替えるが、そのまま話してくれて結構だ。 」
 俺は言うと起き上がり、着替えを始める。
 「 では若、単刀直入に言います。
   先日の一件で結城倫より北条氏直の下に、請求書がすぐに送られたそうです。
   直に送りにいったんでしょうな。
   まあ、それで要求してくる金額が、べらぼうな量で氏直では払えないという事です。
   結城倫は直に氏直に電話を入れ、払えないのなら神奈川までこちらから取り立てに行く、
  と言ったそうです。 」
 「 ほう…氏直ぼっちゃんも大変だねぇ…。 」
 俺は上着に腕を通す。
 「 問題の金額ですが、これが一億二千万と大きく出ています。
   氏直はプライドの為か、この金額を払う事を拒絶。
   あとは、武田商事がこれを払うかどうかにすべてがかかってます。
   払わないのなら…。また戦争かと…。 」
347冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/22 21:25 ID:emP89QxR

 「 戦争か、金を渡すか…か…。
   どっちもご免だな。だが、結城とはいずれ決着をつけねばならんし…。 」
 俺独断で決めるのは難しい…が…。

 1 俺は開戦を決意。
   これ以上だらだらと出来ぬわ。
   佐竹に援軍を送りつつ、こちらは防衛ラインを張る。

 2 金を送る。
   ええい、仕方が無い。
   しかし、店で言われた1200万しか払わない罠。

 3 皆を呼び出して意見を聞く。
   氏照、勘助、大志や朱美さんの意見もあろう…。
   しかし、みんな覚悟してくれよ…。

 4 前に戻る。
348冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/22 21:31 ID:emP89QxR
かちゅで無理やり書き込む…。
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1031839945/l50
↑のようになるのもどうかと思って、レス返しは控えてましたが、
とりあえずやれるだけやりましょう。

>341 高山殿
申し訳ござらぬ。
実は"岡部"自体の事は何にも考えていなかったり。
たまには苦境から出たかと思ったら、そこも苦境でしたなんて
展開もどうかと思いますたが、微妙なところでした。
これ以降はちょっと控えます。。
349冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/22 21:36 ID:emP89QxR
グーグルで遊んでたら、最悪板にあった湘南小僧スレッドを発見。
高井さやか後援会の湘南小僧は、最近までなりきり板で暴れていたようでした。

ところで、このスレで"Piaの映画は見に行かないけど、パンフは見てみたい"って人いますか?
いれば、27日に観に行く際にパンフ余分に買って、ばらしてあぷします。
11000円痛販ユーザーのプチ祭り的気分……。
350諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/10/23 00:37 ID:3uWa8YLv
久しぶりに軍師殿の名前が出ているので3を選びます。

>冷泉殿
パンフには非常に興味があるので冷泉殿の負担にならなければ
ぜひともうpしてもらいたいです。

逆セクハラの被害者君は会社を辞める方向で考えているようです…
私が「告発でもしたら?」と冗談半分で言ったら「いざこざを起こすと次の就職に響く」
と言われ却下されました、物語のようには行きませんね…
351冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/23 22:20 ID:e7px6S35
 「 よし、諏訪は皆を呼んで会議室へ。
   呼ぶのは、主だった者だけにしておいてくれ。 」
 「 分かりました…。
   30分以内に呼び集めます…。 」
 諏訪が出て行き、俺はズボンを履く。
 大方身なりが整うと、鏡の前に立ち髪を確認。
 この間にも、いろいろと頭の中で考えてはいる。
 戦力は足りないわ、金は不足しているわで、
同盟軍はみんな此方をアテにしているわ…。
 何ともならない状況だ。
 こんな事なら、結城倫をとっ捕まえてくれば良かったのかもな…。
 いや…そうしたら間違いなく戦争か……。
 うむぅ…どうすればいいんだ……。
352冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/23 22:32 ID:e7px6S35
 会議室には、氏照、遠山、大志、諏訪、朱美さん、瑞希、千尋に宏明、楠本が揃っていた。
 パトロール中の勘助は、やや遅れるとの事。
 仕方なく、先に話を進めておく。
 議題内容は、結城に金を出すか、もしくは戦争に踏み切るか…。
 我が武田勢は、信州方面での戦闘が終結した為、一部が此方に振り向けれるという。
 その為、以前よりは兵数があるにはある。
 これに北条勢だが、氏照隊に氏勝隊が主力になり、以前より数が消耗している。
 しかも、氏邦勢が佐竹の増援に行っている分、不利になった。
 ただし、今回は北条氏直が自ら戦場に出るらしく、小田原の主力部隊が使えることに。
 問題は、氏直はこれが初陣であり、使える男かどうかは
この一戦をやって見なければ分からないとの事。
 また、取り逃がしてしまった細川政元は、結城方の佐竹攻めの最中に出現しているらしく、
佐竹の若大将、佐竹義憲をたべてしまったという。
 混迷化した関東東部は、味方戦力としてはあまりアテにならないのが現状。
 ただし、結城藍と、細川政元さえなんとかすれば、佐竹と武田が合流するのは無理ではないらしい。
 何とかできるのならば…だが。
 遠山のホワイトボードに書き込みながらの説明が終わると、氏照が重い口を開く。
 「 この状況は…あまりにこちらが不利だ。
   そして、小田原のボンボンは金を払いたくないだけで、戦争なんて分かってない。
   ただ単に、前回勝っているから今回もいけるだろって考えてるだけだ。
   正面切った戦争となれば、踏み潰されるぞ…。 」
 いつになく、氏照は弱気でいた。
 実は、ここしばらくの間の平穏な裏では、パトロール兵の間にかなりの被害が出ているらしい。
 氏照の部隊等は、15名ぐらいしか戦える者がいないというありさまだった…。
353冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/23 22:41 ID:e7px6S35
 諏訪が横目で氏照を気にしつつ発言する。
 「 八王子のボスが、ああ言う以上は、合戦はまったくの不利なのでしょう。
   しかし、こんどは小競り合い程度では済まないと思われます。
   この抗争はしばらくは継続されるかと。 」
 「 店はどうするの? 」
 千尋が諏訪に向く。
 諏訪は相変わらず氏照を気にしつつ、千尋に向く。
 「 朝方には、此方は兵を引き上げます。
   おそらく、向こうも引くので、店は通常通りの営業となります。
   引かなければ、営業妨害とかで警察を呼びましょう。 」
 「 夜は戦争で、朝は接客なんて…そんな生活は長く続いたりしないわ……。 」
 下を向き黙り込んでしまった千尋に代わって、大志が立ち上がり大声で発言する。
 「 そんな事ではいずれ結城倫に呑み込まれるぞ!
   考えても見ろ、当主が迷走して崩壊寸前の北条家。
   地力不足で吹けば飛びかねない武田家。
   さらに、追い詰められて何ともならない佐竹家。
   これ等が未だに結城倫に呑み込まれていないか、何故だと思う!? 」
 右腕を振り上げ、熱弁を振るう大志。
 これに、宏明が答える。
 「 結城倫は、まだ本気ではなかったという事ですね? 」
 大志は宏明を見下ろすと再び口を開く。
 「 そうとも言えるが、肝心な事は我々の戦力だ。
   結城方とやりあっても負けることの無い戦力、
  これを信じれば奴等は全く怖くないのだ。 」
354冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/23 22:45 ID:e7px6S35
 熱弁を振るう大志を見つつ、俺は昔の精神論を思い出す。
 祖父がその道に関してはプロフェッショナルだったがな。
 今はどこでどう暮らしているのやら…。
 なんて考えていたら、ドアがノックされる。
 ドアが開くと、待っていた男が入ってくる。勘助だ。
 「 若、遅くなりました。
   最近は物騒になりましてな…、ちと警戒を強めてきましたわ。
   さて、今回は結城方を押さえ込むいいチャンス。
   若達はどのような案でまとまっていますかな? 」
 よっこらせっと椅子に座る勘助。
 一息ついて勘助は皆を見渡す。
 氏照がゆっくりと発言する。
 「 …開戦がやむなしなのは良く分かった……。
   だが……勝ち目が相変わらず薄いし…、どうも織田産業は東海道を登って
  神奈川方面に出現するという話もある。
   神奈川に出るなら勝手に出てくれればいい。
   八王子に来られるとかなりまずいが…。 」
 織田産業の尖兵が、列車でも使用しつつ此方へ来るの…か?
 前にも聞いたが、結城倫は織田産業と結んでいるらしい。
 対北条、武田戦略と言った所なのだろうが、
はたして織田産業の手勢が関東まで来るかな?
 「 武田商事本社の情報網に引っかかった情報では、
  結城方が金を受け取れずに開戦と決まった場合、
  木下藤吉がPiaの手勢を集めて此方へ向かい、結城に対し軍事的支援をするそうじゃ。
   戦死した弟の敵討ちを兼ねているらしい…。
   尼子の諜報部もこれを知っている事から、これは信憑性が高い。 」
355冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/23 22:55 ID:e7px6S35
 勘助の話を聞いていると、だんだんと状況の不利さが分かってきた。
 まず、我々は結城方と昭島八王子間でにらみ合いとなる。
 そこ出現する織田勢に背後を突かれる事になる。
 で、そのときに背後の守りに着いていそうな奴といえば、
前線に出せそうも無い氏直だろう。
 むう…開戦は駄目というしかないのか…。
 「 若、落ち込むにはまだ早いですぞ。 」
 勘助が笑って俺を見る。
 「 結城方が増援を呼ぶなら、我が方も呼べばいい。
   相手が織田産業の精鋭木下部隊なら、援護も気合の入った者が来てくれる。
   我が武田商事は、織田と仲の悪い勢力と日頃から交渉していてな。
   山陰尼子氏と、若狭朝倉氏はまず味方と言っていい。
   後方支援の増援を手配するのは、この2家か、遠州技研の戦闘員のどちらかになる。 」
 「 全部呼びましょう。
   どれか一箇所でなく、全部…! 」
 宏明が勘助に言う。
 誰もが思う事だ。
 「 それはワシも分かっている。
   この危機に、尼子、朝倉、今川の三家は増援を約束してくれている。
   問題は、どの部隊が木下勢の背後を突くかだ。
   他の隊は、信州を抜けて群馬の方から、直接埼玉を狙ってもらう。
   これは、長野殿の要請によるものだ。
   さて、どの隊に木下の背後を突いてもらうかだが…。 」
356冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/23 22:59 ID:e7px6S35
 勘助の説明は続く、遠方よりの援軍に、木下の背後を突いてもらわなければならない。
 しかし、援軍はどれも問題を抱えていた。
 「 まず亀井秀綱率いる尼子勢。これが一番戦力に期待できる。
   だが、到着が遅くなりすぎる。一日以上は遅れると見ていい。
   その一日で我々の壊走も考えられるだろう。
   続いて朝倉勢。ここは78歳期待の星、朝倉教景が昨晩倒れた。
   すぐに病院に運ばれ、意識不明の重態となる。さすがに戦場には立てまいて……。
   しかし、その教景と戦場に立ち、その教えを受けた者が援軍を約束してくれている。
   現当主、朝倉純一会長の義妹、音夢嬢だ。
   若く静かで大人しいその内面には、侵略する事火の如しの魂を持つ。
   順当といえば順当だが、教景殿抜きでの戦闘は、これが初めてになるはずだ…。
   最後に、遠州技研の戦闘員。
   朝比奈殿や、有栖川殿達の残存部隊。
   静岡にいるので、呼べばすぐに来れるが戦力は極めて弱い。
   浜松市街戦にて、馬場専務の隊と同様に大被害を受けたそうじゃ。
   若、どの隊に背後を突いてもらう? 」
 勘助が笑って俺を見る。
 何か…試されているような気がするが…。
 「 勘助殿、増援を決めるという事は、戦うということですか? 」
 氏照が勘助を見る。
 「 そうじゃが、何か? 」
 勘助は素っ気無く言うと、俺の返事を待つ。
357冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/23 23:02 ID:e7px6S35
 「 勝頼社長、我々の命はあなたに預けます。
   良かれと思う増援を手配してください。 」
 氏照は吹っ切れたように笑って言った。
 遠山も何も言わずにこちらの返事を待っている。
 よし…、ここは……。

 1 尼子勢に背後を突いてもらう。
   亀井秀綱に連絡、尼子党に動いてもらう。

 2 朝倉勢に背後を突いてもらう。
   朝倉音夢に動いてもらう。

 3 遠州技研に動いてもらう。
   朝比奈殿、有栖川殿に動いてもらう。

 4 前に戻る。
358冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/23 23:09 ID:e7px6S35
>350 諸葛尚殿
お任せくだされ。
Pia劇場版のパンフはアプしますぞ。
猿楽には秘密で。
それにしても…やはりその方は会社をやめる事に…。
なお、次に就職する会社には、前の会社での紛争は、自分からしゃべらなければ分かりません。
折れは訴えた方がいいような気も。

ダメーポのビジュアルファンブックを買ってくる。
朝倉音夢…たくさん絵が出てました。
だけど、どれも同じ表情をしているのはどういう事なんでしょうか。

ゴウヒロミのそっくりさんが来るという飲み会に出陣。
ただ今酔ってます。
359長宗我部信親:02/10/24 03:41 ID:LaH1V0Du
個人的にはことりタンハァハァなんですが白河家なんぞ東北地方で出番無さそうだわさw
と言うわけで初めての選択は2でお願いしまする。
360高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/10/24 16:15 ID:LGsCwZEt
朝倉キターー(・∀・)ーー!!
どうも朝倉氏はネタ満載ですなぁ。

しかしまぁ、多少時代がズレてるてはいますが、
本当に武将だけで戦うのなら、晩期の尼子・朝倉・今川、氏直時代の北条・勝頼時代の武田の同盟で
結城(はともかく)・拡張期織田の同盟を相手に戦うことができるのか……結構不安材料だらけですな。(苦笑
このスレのキーポイントである「エロゲキャラ」に期待します
361冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/24 20:25 ID:nkyRGZUC
 「 よし、順当な朝倉勢に来て貰おう。
   朝倉音夢殿に、藤吉の背後を突くよう要請をしておいてくれ。 」
 俺は増援を朝倉勢と決め、勘助に指示する。
 勘助は頷き言う。
 「 若、朝倉勢には、府中あたりを拠点にしてもらうとしよう。
   猿軍団が八王子に来たら、一気に突入してもらう。 」
 俺は頷く。
 「 ところで、その音夢とかいう女性は、本当に大丈夫なんですか? 」
 諏訪が勘助に聞く。
 まあ一抹の不安はあるわな…。
 「 大丈夫じゃわい。
   と、言いたいが…、当人が指揮をするのは今回が初めてじゃ。
   ここは、教景から学んだ戦いという奴を拝見するしかあるまい。
   彼女の豊富な知識に果敢な決断力は、不足がちな実戦経験を補いきれるとワシは睨んでおる。 」
 「 そうですか。
   軍師殿がそこまで言うのなら、間違いは無いですね。 」
 諏訪は納得すると、牛丼の蓋を開け食べ始める。
 「 いやぁ…もう朝食の時間ですからね。
   皆さんの分もありますので、どうぞ。 」
 「 まったく…ワシはおぬしが一番不安じゃ…。 」
 毒づきながら、勘助は受け取った牛丼の蓋を開ける。
 吉野家の牛丼を食べながら、会議は続く…。
362冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/24 20:33 ID:nkyRGZUC
 「 ワシ等は結城方が動く前に、こちらから仕掛けてやろうという事なのじゃが…。
   仕掛ける分にはいいが、どこを仕掛けるかでかなり戦況が変わる。
   なにか、こう…先制攻撃で沈めておきたい場所はあるか? 」
 勘助が牛丼をかき混ぜながら聞く。やはりあれはギョク大盛りか…。
 目線は氏照を向いている。
 氏照はやや目線を上げて考える…。
 やがて箸を置き言う。
 「 そうですなぁ…、Milkyway各店舗の店長クラスは、どこも
  平凡な指揮官なので、これといって狙いたい奴はいませんな…。
   まあ1人いますが、あれは異常に手強いし…。 」
 「 よし、そいつをまず候補に上げておこう。
   どういうやつじゃ? 」
 すかさず突っ込む勘助に、氏照はやや驚きながらも答える。
 「 ええと…秋葉原の7号店店長崎山です。こいつは頭のキレが変によくて…。
   部下からの信頼も厚く、堅実な戦いをします。
   これはまだいいのですが…。
   そいつの部下に暴言を吐くウェイトレスがいまして、これがまた厄介な奴です。
   私の部下も罵詈雑言を浴びせ掛けられ、鬱になって帰ってくるといったことが良くありました。
   挑発されて追いかけてみれば、最後に警察が待っていたとかいう罠もありましたし…。
   厄介な奴で、相手にしたくありませんな。 」
 嫌な顔をする氏照。
 対照的に勘助はうれしそうだ。
 「 やるぞ、氏照殿。 」
 「 片瀬雪希より厄介なんですよ。
   本気で言ってるんですか? 」
 嫌がる氏照に、勘助はさらに言った。
 「 本気でやるんじゃが、何か? 」
 氏照は沈黙した。
363冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/24 20:43 ID:nkyRGZUC
 「 そうだ、佐竹の援軍には盛信さんにも行って貰うぞ。
   なぁに、学校には実戦演習という名目で伝えてある。
   実戦テストが得られるという事で学校も了解したわ。
   うまくいけば、学校からの増援もありうるようになる。
   何とか盛信さんに細川政元を撃破してもらおうか。 」
 言うだけ言うと、勘助は一気に牛丼を貪り食べていく。
 歳だというのにいい食欲だ…。
 隣に座る氏照は、やや鬱になっている。
 崎山とかいう奴はそんなにやばいのか…?
 「 さて…と…。 」
 勘助がどんぶりを置き、俺を見る。
 「 若には七号店に行って貰うが、増援があるので好きな隊を選んでくれ。
   次の日には普通の営業もしなければならない。連れて行ける数に限度があるからな。
   それと、ワシは陽動で埼玉に侵入し、現地の海原殿と落ち合うので、
  今回の参加は無しじゃ。 」
 氏照が微妙に勘助を見る。
 その目には、"厄介な所に行くというのに、おまえは来ないのかよ"ってな雰囲気があった。
 「 増援とは? 」
 「 ふっ、ちっとは使える奴を雇ってある。
   若が昭島で撃破した小野崎清香が復帰して我が方についた。
   味方にするには、小野崎党を優遇する事と党員家族の保証が条件じゃった。
   元々結城倫とはウマが合わなかったようじゃな、その程度の条件で味方になったわ。。
   あと、撫子学園を今年で卒業した女学生二人を雇った。
   川澄舞と倉田佐祐理の2名だ。聞いた事あるじゃろ。
   川澄の"秘剣鋼鉄斬り"は何でも斬れるという。使えるぞ。
   ええと、あとは…。 」
364冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/24 20:49 ID:nkyRGZUC
 「 私が一応候補にいます。
   Milkyway各店舗の事なら、一応頭には入っています。 」
 と、朱美さんの隣に座っていた楠本さゆら。
 確か風魔系の忍者の出だとか。
 「 増援を選び次第、今日の会議は終わりじゃ。
   作戦は明日の深夜決行。それまで結城には金を払う準備があるとか
  言って、適当に油断させておく。 」
 勘助が言い終わり、みんなが俺を見る。
 むう…増援か……。

 1 小野崎党当主小野崎清香を加える。
   小野崎党は、現在10名。
   清香の操る長銃は、鉄鋼弾すら使うという…。

 2 川澄、倉田コンビを連れて行く。
   袋小路に追い詰められる事があっても、壁に穴をあけて逃げる事が可能…。
   用途は某泥棒の仲間にいる侍……。

 3 楠本さゆらを連れて行く。
   道案内兼戦闘要員。
   壁もよじ登れるらしいので、奇襲も出来る。

 4 前に戻る
365冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/24 21:00 ID:nkyRGZUC
>359 長宗我部殿
受け専の長宗我部殿は、これを買いますたか?
ttp://www.runesoft.co.jp/cage/html/prod/pochi/pochi.htm
↑dでもないエロゲですが……

>360 高山殿
実在の武将で、かつこのスレのずれた年代でいくなら…。
尼子経久公の寿命にもよりますね。
とにかく朝倉と今川がやばい…。
北条は関東から西には行かないだろうし……。
武田勝頼は史実通りぴんち……。

http://www.kir88.com/cgi-bin/a-mori/bbs/img/6093.jpg
↑どこぞのあぷろだを見てたら出てきますた。
かなり強そうな朝倉家当主。

ちなみに、折れは西園寺家に西園寺琴乃を送り込んでますた。
公広がアフォなので、琴乃が家督をついで…。
366長宗我部信親:02/10/24 22:12 ID:WqKMBQU/
>>冷泉殿
おお、こんなのがあったのかw
シチュは好きかも。
とは言え、自分は受け属性よりもフェラ属性のが強かったりする罠。

受身のフェラが最高という結論が・・・。
367冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/25 21:47 ID:MDgpXIsJ
うぉぉ、直リンしてた…。
もうだめぽ…。

>長宗我部殿
受身のフェラですか。
残念ながら、フェラでいいゲームは知りませんな……。
ここは音夢のフェラでハァハァしてもらうしか…。

戦女神2を購入。
これはMilkyway2の十倍は遊べそう…。
せっかく存在を思い出したのでアロマでもつけよう。
タバコつけてるけど…。
368冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/27 19:27 ID:zKqVZp64
pia3の映画。普通につまらん。
パンフは全部で102pで、とりあえずバラすにはバラしたけど…。数が多い…。
369高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/10/27 21:28 ID:4nQuW8rh
おぉ、ピア3行かれたのですか…。
102pにわたるパンフって一体……。Piaって、そんな語るべき事がある作品でしたっけ……?
ともかくお疲れさまです。

……って、選択がまだのようですな。
敵地への急襲ということで、ここは3.でお願いします。
電撃戦ならば、やはり少しでも敵状を知ってる方が有利に動けるかと…。
370冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/29 19:49 ID:zaw9lZsv
とりあえず…Piaのパンフレットのうぷから…。7M弱。
http://www.tees.ne.jp/~precia/piapanhu.zip
あと、適当な感想とおおよその流れを書いたので、暇があったら見てください。
急いで書いたので日本語が変になりました。
http://www.tees.ne.jp/~precia/Pia3%20Moudamepo.htm

SSの続きは明日になります…。

他スレにリンク貼るのは容赦してくださいな……。
371高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/10/29 21:23 ID:64QBkkT9
お疲れさまでございます……。
それでは、ゆっくり読ませていただきます。
(私がPia3未プレイなのは、それはそれで別の話でございますが……。だめじゃん、俺。
372冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/30 21:34 ID:aC9YMyAj
 「 では、援護は楠本に頼む。
   他の増援は勘助の指揮下で使ってくれ。
   これで今日は解散。明日に備えて休んでくれ。 」
 作戦会議を終え、俺は宏明と管理室に入る。
 管理室の一部の機械は、結城方の無線から電話内容までを傍受する為の物がある。
 装置をあずかっていた北条兵より、宏明が書類を受け取る。
 「 鷹梨さん、結城方の指示がかなり飛び交ってます。
   連中も最悪の場合を想定しているようです。 」
 「 そうでしょうね…。
   で、肝心の結城倫の所在は判明しましたか? 」
 宏明は書類に目を通しながら聞く。
 「 駄目ですね…。
   結城倫が出していると思われる指示が、三箇所から同時に出ています。
   これが囮なのか、本当にその三箇所に倫がいるのかは分かりません。 」
 「 直接潜り込もうとしている、高井さやかからは何か連絡はありましたか? 」
 「 定時連絡以外、何も……。 」
 「 そうですか…。 」
 宏明は近くの椅子に腰掛け、ため息をつく。
 やや疲れた表情をこちらに向ける。
 俺と視線が合う。
 「 勝頼社長、せっかくお越しいただいたのに、肝心の情報が無くて申し訳ありません…。 」
 「 結城方の一大根拠地を大破させたんだ。
   さすがの結城倫も身を隠すと言う事だな…。 」
 「 結城倫を討ち取らなければ…戦いは長引きますね…。 」
 「 討ち取るのが難しければ、その資金源を断てばいいさ。
   簡単にはいかないけどな…。
   とにかく、鷹梨さんは少しでも結城倫の居所を掴んでください。 」
 「 何とかやってみます…! 」
373冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/30 21:36 ID:aC9YMyAj
 3月9日深夜。
 先手必勝の為に終結した面子は、狙撃的な襲撃を想定し、少数で行う事にした。
 大方の面子は、武田勝頼、武田乃絵美、諏訪頼忠、九品仏大志、高瀬瑞希、
楠本さゆらの武田勢6名。
 これに、北条氏照以下3名。計10名での作戦となった。
 このうち、狙撃銃を持つのは諏訪と乃絵美の2名。
 2階応接間に集合した時、氏照が用意できた狙撃銃が2丁しかなかった。
 しかも弾は両方とも2発づつしかない。
 「 勝頼社長には申し訳ありませんが、今の私では財力ではこれが限界でした。 」
 「 いや、これだけ質のいい銃が2丁もあれば十分だ。
   目標は崎山健三ただ1人。多くても数発の狙撃で終わるさ。 」
 「 そう言ってもらえると助かります。 」
 すまなそうにする氏照。
 俺は笑って答えると、全員に向かう。
 「 まもなくMilkyway7号店は閉店する。
   店舗より帰宅する崎山を、この狙撃銃で撃ち抜けば作戦は完了だ。
   狙撃終了後の撹乱と、すみやかなる撤退が大事だ。 」
 俺は全員を見渡す。
 誰もが緊張してはいる。
 「 任せておいてください。
   崎山など一撃で撃ち抜いてやりますよ。 」
 その緊張した中、諏訪が狙撃銃で撃つ格好をしながら得意げに言う。
 「 うん、よろしく頼むぞ、諏訪。
   それでは出撃!! 」
374冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/30 21:54 ID:aC9YMyAj
 まだぶるほ〜ん内には客が大勢いる。
 俺達は裏口より出て、相変わらず氏照のワゴンを目指す。
 俺がわずかに光が点る店内の方を向いた時、大志が小声で話し掛けてきた。
 「 マイブラザー、羽瀬川女史には一言残してきたか? 」
 「 いや、特に何も言ってきてはいないが…。 」
 大志は軽くため息をつく。
 あきれた表情だ。
 「 相変わらずと言うか、勝頼は冷めているな…。 」
 「 余計なお世話だ。
   俺は必ず帰ってくる。そして、朱美さんは必ず待っていてくれる。
   それでいいだろ。 」
 「 フン…まあそれもいいだろう…。 」
 言っているうちにワゴンへ到着し、誰かが待っていた。
 「 誰だっ!? 」
 氏照が先頭を歩き、その者に近づく。
 うっすらと影がかかって見にくかったが、そのわりには誰かは判別ついた。
 「 小野崎か、お前はここで何をしてたんだ? 」
 氏照の後ろから、俺は待っていた小野崎に言う。
 小野崎は相変わらずの風車的巨大リボンを後頭部につけていた。
 そのリボンは目立つから止めろよ…。
 「 狙撃銃の弾が足りないって昨日喚いていたから、用意しといてあげたのよ。 」
 と、小野崎はポケットから箱を取り出す。
 どうでもいいが、お前の口の利きかたは、主君筋に当たる俺に対するものではないだろ…。
 だが、今ここでそれを言っている暇は無い。
 「 弾は20発よ。 」
 「 それだけあれば十分だ。例を言うぞ。 」
 得意げにする小野崎に例を言い、さっさとワゴンに乗り込む。
 目指すはMilkyway7号店だ…。
375冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/30 22:00 ID:aC9YMyAj
 秋葉原電気街に突入する。
 ここは深夜にもかかわらず、かなり騒がしい。
 この中で狙撃をするなら、どう考えてもどこかの建物上部より狙うしかない。
 楠本が周辺の様子を簡単に説明する。
 「 この7号店は、左が7階建ての電気屋、右が3階建てのパソコンショップに挟まれてます。
   後方はかなり細かい路地になっていまして、そこに入られると、遠距離からは厳しくなります。
   最低でも、2つ離れたビルあたりからでも狙わないと、補足する事そのものが難しくなります。 」
 地上にいる者の役目はすでに決まっているのだが、この狙撃者の位置を決めるのが難しいとの事。
 「 崎山店長は、必ず裏口から帰宅します。
   で、向かう方向はパソコンショップ側に進み、150M先の駐車場に入ります。
   車は防弾使用なので、入りこまれると手が出せません。 」
 「 なるほど…。
   パソコンショップ屋上から狙えば楽に討てるだろうな…。 」
 狙撃銃を持つ乃絵美が首を横に振る。
 「 でもパソコンショップ屋上は、周りのビルから見える位置にあるから、
  そこに待機しているだけで不信人物の扱いを受けるよ。 」
 ああ確かにそうだな…。
376冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/30 22:05 ID:aC9YMyAj
 「 勝頼社長、そろそろ配置につかないと…。 」
 氏照が腕時計を見ながら言う。
 さて、諏訪と乃絵美をどう配置するか…。

 1 電気屋の方に、諏訪を配備。
   乃絵美は駐車場にて待機。この時、駐車場の電灯は此方の手で壊してしまう。
   武田勢は乃絵美を支援し、北条勢は地上にて諏訪の脱出を助ける。

 2 電気屋の方に2人とも配備。
   我々地上勢は駐車場方面にて待ち伏せ。この案でも電灯は破壊する。
   狙撃班脱出支援の為に、北条勢は電気屋の裏に待機。

 3 2人とも、電気屋の左隣のビルに侵入。
   屋上からは狙いづらいのだが、とりあえず距離を取る。
   地上部隊も同様の距離をとり、7号店からは見えにくい用に建物に隠れる。

 4 前に戻る
377冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/30 22:23 ID:aC9YMyAj
>371 高山殿
Pia3は、ヒロインの高井さやかとH出来ない以外は、それほど酷いものではないので、
安く売っていれば買っても損は無いかもしれません。
11000円で買わなければ妥協できる範囲内かも…。(折れ的に…)

自分の晒した長文…。
渥美半島の青年団って所は見なかった事にしてください。
だけど修正はしない…。
私のHPは、身内仲間で見るものでして……。身内ネタ…。

いや〜、映画って、本当にいいものですね。
それではまたっ。
378諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/10/30 23:37 ID:oDf4QOQo
これは堅実に1でいきましょう。
いまさら思ったのですが妹が乃絵美と恋なんですよね、凄いと言うか羨ましいというか…

>冷泉殿
パンフレット及び感想、お疲れ様です。
パンフは大体読みましたが、これで1500円ですか…高いですね…
私の住んでいる地域では見られないものを見せていただきありがとうございました。
379呉班:02/10/30 23:46 ID:/w+GmAyA
拙者もやってみようかな>Pia3

あの発売当時の激烈な叩きを見て、手が出せなかったのでござる。

諏訪って、がんがれ!
380長宗我部信親:02/10/31 06:08 ID:J/Chpq3U
>冷泉殿
パンフレット乙です。
何か半分くらい声優の話ですな・・・。

>Pia3はメーカーの通販で買ったわけで1万円です(笑)
朱美さんが最高ですた。
381冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/31 20:23 ID:C9o9f7Ty
 ここは諏訪に託すか…。
 乃絵美には支援に廻ってもらおう。
 俺は諏訪に、電気屋の屋上へ向かうように指示し、北条勢には屋上より脱出
する諏訪の援護を任せる。
 乃絵美は、最悪の場合を想定して先に駐車場へ廻っておく。
 こちらには残りの武田勢で援護する。
 「 では若、朗報を待っていてください。 」
 笑って言う諏訪が、北条勢と電気屋に向かう。
 ワゴンはそのまま路上駐車させ、俺達は北条勢の若手の車を借りて駐車場へ。
 ここに開いている箇所があるというので、目立たない位置に車を止める。
 「 駐車場の奥では、いざと言う時は逃げ出せないぞ…。 」
 車から降りてから言う大志。
 俺も降りてから言う。
 「 駐車場の中に入るまでに決着をつけるさ。
   2人も凄腕の名手がいるからな。 」
 と言いつつも、俺は単に警察に路上駐車を見られたくないだけだったが。
382冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/31 20:29 ID:C9o9f7Ty
 駐車場を見渡す。
 駐車台数は十数台で、非情に狭い。
 この場で撃ち合うとなれば、苦戦どころか袋のねずみになる。
 諏訪と車の陰から狙う乃絵美にかかっているか…。
 電灯のほう、四隅と中央付近に2本あり案外明るい。
 これでは、崎山が諏訪の狙撃を免れた時は、こちらが危ない。
 「 少々明るいな、電灯は消すか。 」
 俺が懐に手を入れる。
 「 配線だけを切れんか?
   あれを割っては騒々しい。 」
 大志の言葉に頷く俺。
 ぱっと見渡し、電柱から曳いているコードを見つける。
 「 余分な被害が出ませんように…。 」
 俺は揺れるコードを、愛銃で狙う。
 引き金を軽く引く。
 軽い振動と共に放たれた弾丸は、あっさりコードをはずす。
 むう…。
 後ろで瑞希がクスクス笑っているが、何も言わずに黙って再照準…。
 2発目でようやくコードが切れ、駐車場内の電灯はすべて消える。
 傍らに寄ってきた乃絵美が言う。
 「 お兄ちゃん、もっと練習が必要だね。 」
 俺は照れ笑いして銃をしまう。
383冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/31 20:39 ID:C9o9f7Ty
 地上ではよく分からなかったが、電気屋屋上では寒く強い風が吹き付けてくる。
 諏訪は軽く身震いすると、ショーケースを開けて銃を取り出す。
 「 使うたんびに組み立てないといけないのが、狙撃銃の弱点かな…。 」
 諏訪は独り言をもらしながら銃を組み立てる。
 慣れたもので、30秒そこそこで完了しまう。
 「 さて…と…。
   照準は八王子で合わせているし、あとは崎山を待ちますか…。 」
 諏訪は懐からカイロを取り出し、手を温めつつ崎山の帰宅を待った。
 ( 大盛りギョクでも買ってくれば良かったな…。 )
 諏訪は暖かい吉野家の牛丼を思い出すが、同時に秋葉原にはそれが無いとも気づく。
 「 ふう…。帰りに買わせて貰うかな…。 」
384冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/31 20:45 ID:C9o9f7Ty
 「 皆さん、お疲れ様です。
   本店から警戒するようにとの通達がきていますので、皆さんも気をつけてお帰りください。 」
 七号店休憩室にて、遅番の従業員を集まっているなか、崎山が礼儀正しく言う。
 歳は50前後。若い頃は和食関連で修行を積んできたという。
 何を間違って、派手が取り柄のMilkywayに勤めることになったのかは本人は気にしていない。
 あくまで上の言うとおりに仕事をこなすだけだった。
 着替えを終わり、崎山は従業員を集めて裏口の扉を開ける。
 外からゆるゆると寒気が入り込んでくる。
 「 うう…今日も寒いですねぇ…。 」
 身震いする、従業員の女性。
 まだ若いというか、成長が遅れているのか、その娘は13〜15歳ぐらいに見える。
 「 玉野さん、もうすぐ春が来ますから。
   今しばらくの辛抱です。 」
 崎山は玉野と呼ばれた女性に言いつつ、他の従業員を見、軽く首を振る。
 若い男の従業員が最初に出て、周りを確認。
 一応、何かいないかは、警戒警報が出ている間は続ける事になっている。
 「 大丈夫ですね、特に人はいません。 」
 若い従業員が言うと、崎山達は外に出る。
 裏口の鍵を閉め、従業員が崎山を囲むようにして歩き始める。
 裏道を進みながら、駐車場に入るのだろう。
385冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/31 20:52 ID:C9o9f7Ty
 「 よし、こちら諏訪。崎山を確認。
   今から撃ちます。 」
 諏訪は崎山を確認すると、カイロを投げ捨て無線で一方的に言って銃を構える。
 照準にはいる崎山の後頭部。
 「 いただきだっ…! 」
 諏訪が引き金を引く…。
386冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/31 21:02 ID:C9o9f7Ty
 「 うわっ! 」
 裏道に転がるスプレー缶を踏み、転びそうになる玉野が崎山の背中を引っ張る。
 「 た、玉野さんっ!? 」
 崎山が驚きの声を上げる。
 そのまま2人は背中から後ろに倒れてしまう。
 その時、あきらかに転んだとは思えない倒れ方をする男が1人。
 崎山の前を歩く、さきの若い従業員だ。
 左胸から、血がドクドクと流れはじめる。
 「 た、孝之さんっ!? 」
 このような現場に不慣れな玉野が叫ぶが、崎山が寝転んだまま彼女を押さえて黙らせる。
 「 とうとうここも狙われましたか…。
   今の人数では危険すぎます。
   いいですか玉野さん、ここからすぐに脱出して大空寺さんと連絡を取ってください。
   護衛は2名つけます。
   本日は休みであった大空寺さんを動かせるのは、玉野さんだけです。
   いいですか、急いで大空寺さんを呼ぶんですよ。 」
 「 で、でも店長は…? 」
 怯えて震える玉野に崎山は笑って答える。
 「 この私が死ぬ事などありえません。
   こうみえても、若い頃は武田村上抗争に参戦した事もあります。
   神田駅前で落ち合いましょう。 」
 崎山はアゴで合図すると、従業員2人が玉野を起こす。
 「 で、では行って参りまする…。 」
 震える玉野が離れていく。
 それを見つめる崎山。
 ( 後は頼みますよ、大空寺さん…。 )
387冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/31 21:09 ID:C9o9f7Ty
 「 しまった…。
   あそこで崎山が転ぶとは…。 」
 諏訪は再装填をすると、再びスコープを覗く。
 転んでいたあたりから、若い衆が3人離れていく。
 今だ従業員が円を書いている真ん中には崎山がいるはず。
 ( 直に起き上がるはずだと思うけど…。
   今度こそ…。 )

 1 実は崎山は起き上がらず、伏せつつ移動しているかもしれないと想定。
   従業員の輪から照準をはずし、周りを見る。

 2 時間をおいても、この諏訪頼忠の目は誤魔化せない…。
   輪がほとんど動いていない事から、崎山はいまだ伏せていると判断して待つ

 3 若い衆3人が気になる。
   崎山を放置して、そっちの3人を狙ってみる。

 4 前に戻る
388冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/31 21:24 ID:C9o9f7Ty
>378 諸葛尚殿
あの駄目映画のパンフ…、どうみてもぼったくりです。
声優に興味がないと、見ても仕方が無い…。
ちなみに、当日連れ添った相棒も、このパンフをぼったくりと判断。もうだめぽ。

>379 呉班殿
Pia3ってヒロインのH無し以外は、それほど叩かれるような出来ではないので。
むしろバグも少なく、ゲームのテンポも悪くない所は評価できます。
11000円で買わない限り、買ってもキレる事は無いですよ。

>380 長宗我部殿
良かった…同じように痛販に手を出していた人がいて…。
"ぴあかべ"は本当に駄目ですた。
>朱美さんが最高ですた。
禿同♪
389冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/10/31 21:29 ID:C9o9f7Ty
大事な事を忘れてた…。

崎山健三 → 全員が"君が望む永遠"より
玉野まゆ
鳴海孝之
大空寺あゆ
390高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/10/31 21:35 ID:qtoUxU/d
おつかれさまです〜。(リアルタイムで見れた幸運
……撃たれて倒れたのは、例の鬱ゲー男ですか…?

むぅ、またしても難しい選択肢に…。
地上班の働きに期待しつつ、選択肢の語り口がカッコイイ2.でお願いします。
諏訪頼忠……がんがれ!

>映画版評論
おもしろかったっす。曰く「シスプリ映画」、曰く「アニメ版シベ長」…ワラタっす。
あの文章から私が導き出した、あの映画の最高潮は「Pia狂」っぽ。
「そいつはもう助からない。駄目だ。」
勝頼風で爆笑。そして + 激しく同意 + です。
(ごめんなさい、最後スレ違いぽくて……。コテウザと言われたら(寿命で)死んで詫びます。
391冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/01 20:56 ID:44wVTojT
 一発目の狙撃から、諏訪に崎山の動きが止まる。
 諏訪からは崎山の姿は確認できず、崎山は諏訪の居所を掴んでいない。
 地面に寝転んだ形の崎山は、狙撃してきた者の位置を考える。
 諏訪は銃を構えたまま、獲物を待つ猟師の如く固まる。
 諏訪の胸にぶら下がる無線からは、勝頼からの言葉が大量に飛び込んでくる。
 「 どうした、崎山はやったのか!? 」
 「 崎山は逃げたのか? 」
 「 おい、コラ諏訪、返事をせんか! 」
 諏訪はそれ等雑音をすべて無視し、狙うべき獲物に神経を集中する…。
 崎山は隣で転がっている、すでに事切れた従業員を見ていた。
 ( 狙撃手が鳴海君を狙うはずが無い…。
   目標は私のはず…。しかし、いったいどこから…。 )
 崎山を守るように囲んでいる従業員兼兵隊はあちこちを見渡し探している。
 しかし、この夜間で光の当たらない位置にいる諏訪を確認するところまでは至らない。
 意を決した崎山は、駐車場側に立ついる従業員に言う。
 「 すみませんが、その銃を貸していただけないでしょうか。 」
 兵の持っている、長い布袋に包みにくるまれたライフル。
 崎山は寝転んだまま、その銃を持つ。
 そして再び倒れている従業員を見る。
 ( 鳴海君は胸に弾を受けています…。
   後ろの方に当てる事無く、私を狙っていたであろう弾が鳴海君の胸を撃つという事は…。
   かなり高い所でしょうね…。 )
 崎山は兵の背に隠れながら、銃を構えて電気屋の上部をスコープで覗く。
 ( どこかの階から撃っているか、または屋上か…。
   もしくは他のビルか…。
   もう帰ってしまったと思いたいですが…。 )
392冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/01 21:01 ID:44wVTojT
 「 諏訪は苦戦しているようだな…。 」
 俺は無線機から手を離すと、車の陰から崎山達の方を覗き込む。
 距離が特別離れているわけではないが、パソコンショップの裏とかに
無造作に置かれるポリバケツや、回収日を待つゴミ山のせいで、よく見えない。
 ただ、人が円を組んでいるのは分かるのだが、その中心にいるであろう
崎山の姿を確認する事は出来なかった。
 「 援護が要るわね…。 」
 瑞希が考えながら言うが、こちらから陸地で攻め込むのもいいが、
今回は大手を振って作戦を敢行するわけにはいかない。
 支配力の及んでいない町で、夜中とはいえ派手に走り回るのはまずい。
 「 乃絵美…、諏訪は崎山を見失っているかもしれない。
   あの護衛兵数人を一気に撃てないか?
   諏訪側に立っている奴だ。たぶんあいつ等がいるせいで諏訪は狙えないんだと思うが。 」
 「 自動に装填できる銃だから、連続では撃てると思うんだけど、
   今撃てばこっちにも狙撃手がいるとばれちゃうよ。 」
 乃絵美が困った顔で言う。
 「 こちらは逃げようと思えばすぐに走られる。
   だが諏訪はそれが出来ない。やってくれ、乃絵美。 」
 俺は乃絵美の肩に手を置きながら言う。
 その手に乃絵美の手が重なると、
 「 分かった。やってみるよ、お兄ちゃん。 」
 銃を構えなおし、諏訪側に立って向こうを見渡している兵を狙う。
 俺は乃絵美から離れると、瑞希に自動車のエンジンキーを渡す。
 「 先にかけておいてくれ。 」
 瑞希は頷くと運転席に乗り込む。
393冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/01 21:13 ID:44wVTojT
 ( うむぅ…崎山め…。
   匍匐前進でもしてたのかな……まったく…。 )
 屋上より円の中心を狙い続ける諏訪。
 寒風によって、銃を支える手が痺れていく。
 ( あまり時間をおくと、まずいかな…? )
 屋上を吹き付ける寒風は、確実に諏訪の体温を奪っていく。
 対して陸地におり、かつ建物に囲まれている崎山にはそれがない。
 時間がたてば、諏訪の不利は目に見えていた。
 ( しかし、この諏訪頼忠の目は誤魔化せない。
   崎山は必ずあそこにいる…。 )
 諏訪が再度気を入れなおす。
394冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/01 21:20 ID:44wVTojT
 ( あの電気屋の店長が、一部屋貸すとは思えませんが…。 )
 崎山は兵の合間から電気屋を覗いて廻る。
 崎山のスコープ先は屋上へ向く。
 ( この寒い中、あそこにいたら驚いてしまいますね。
   大空寺さんにそのような指示を出したら、絶対に言う事を聞いてくれません。 )
 そんな事を考える崎山のスコープ内に、銃を構える諏訪の姿が入る。
 ( いましたか…。
   かわいそうですが、鳴海君の仇です。 )
 崎山が引き金を引こうとしたとき、目の前で盾代わりをしていた兵が前のめりに倒れこむ。
 続いて、その右隣にいる兵も首をガクンと前に傾けると、そのまま前のめりに倒れていく。
 倒れる兵は、いずれも後頭部から撃ち抜かれている。
 崎山のライフルは倒れる兵の腕にひっかかった為に、諏訪を照準からはずしてしまう。
 「 後ろにもいます。
   気をつけてください! 」
 崎山は背後の兵に言うと、素早く銃を構えなおす。
 さっきの狙撃主からは、すでに丸見えになっている。
 崎山はスコープを覗く。
 しかし、崎山はスコープ向こうを見ることはなかった。
 諏訪の放った弾はスコープを貫き、そのまま崎山をも貫いた。
 一瞬で意識の暗転した崎山は倒れ、二度と動かなくなった。
395冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/01 21:36 ID:44wVTojT
 ( まったく危ないところだった…。 )
 諏訪は無線で作戦完了を伝えると、急いで銃をしまい込む。
 すでに勝頼達は駐車場から出れるようになっており、楠本の資料に載っていた
崎山とその配下衆の車は、全部タイヤをパンクさせたという。
 生き残った崎山の配下は、蜘蛛の子を散らすように退散。
 電気屋の非常階段を降り、下につくと暇そうにしていた北条勢が諏訪を迎える。
 「 さすが諏訪殿ですな。私らは生き残りの突撃を警戒していたんですが。 」
 逃げたおかげで出番が無くなったと氏照がぼやく。
 「 氏照さんのこの銃の精度がよかったんですよ。 」
 謙遜する諏訪見て氏照は機嫌を良くした。
396冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/01 21:40 ID:44wVTojT
 氏照のワゴンを合流し、俺達は車を乗り換える。
 北条の若い衆の車のほうが、やや弾にたいする抵抗が弱い為だ。
 ワゴンに乗ると、諏訪が上機嫌で出迎えてくれる。
 「 さすがは乃絵美さんですね、あの援護射撃が無かったらやられてましたよ。 」
 「 そ、そんな事ないよ…。 」
 苦笑する乃絵美の手を取っては、ぶんぶんと振っては喜ぶ諏訪。
 よほど崎山を討ち取れたのがうれしいのだろう。
 俺がシートにつくと、諏訪が元気に話し掛けてくる。
 「 若、こういう時は吉野屋に寄りましょう! 」
 また吉野家か…。近くには無かったような……。


 1 諏訪の言うとおり吉野家による。
   まあ寒かっただろう、一杯飲みながらやってくれ。
   俺のおごりで、しばらくは吉野家で小休止。

 2 寄るのはいいが、敵の追っ手もあるかもしれない。
   すまないが、持ち帰りということで我慢してくれ。
   牛丼を持ち帰る。

 3 ぶるほ〜んで千尋に牛丼を作らせる。
   今は急いで戻ろう。
   どこに敵の目があるか分からない、すまんな諏訪よ。

 4 前に戻る
397冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/01 21:52 ID:44wVTojT
>390 高山殿
ここは三戦板でもないので、細かい事は気にせずいきましょう。
冷泉がパンフをあぷするのも、スレ違いそのものだし…。
水野晴郎のシベリア超特急を知ってましたか。
あれは本当に面白くない映画の代表作……。

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1034326342/
どうやら朝倉家は天下を狙う模様…。
398むかで衆:02/11/02 18:15 ID:zlJOUWyC
本陣より伝令!
山が動くようです!

武田騎馬軍団が信玄公のご遺業を称えて突撃するスレ
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1036087840/l50
399むかで衆:02/11/02 18:22 ID:zlJOUWyC
三戦の鯖がcurryからhobbyに変わったので、新テンプレを貼っておきます。
では、御武運を!

┏━━┓
┃掠疾┃   ○○番制圧!
┃如如┃  
┃火風┃   御旗楯無、御照覧あれ!!
┃不徐┃
┃動如┃
┃如林┃
┃山侵┃
┣━━┛

┃ 三国志・戦国時代板
http://hobby.2ch.net/warhis/
400諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/11/02 21:06 ID:kFzJcAd6
旗立てですー。

┏━━┓
┃掠疾┃   400番制圧!
┃如如┃  
┃火風┃   御旗楯無、御照覧あれ!!
┃不徐┃
┃動如┃
┃如林┃
┃山侵┃
┣━━┛

┃ 三国志・戦国時代板
http://hobby.2ch.net/warhis/
401諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/11/02 21:11 ID:kFzJcAd6
うーん、諏訪が頑張ったのでご褒美はあげましょう
1を選びます。

まいなタンスレを見ましたが…
こんなのまいなタンじゃないやい(´・ω・`)
402高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/11/02 21:40 ID:TRHY0vEM
おぉ、しまった三戦板が動いていましたか……。
最近はのほダメ板とMMO板(それもこの前の圧縮騒ぎでスレと共に移住しましたが…)しか見てなかったもので…。
新しき旗の救援、感謝いたします。

諏訪、さすがです。正面切った戦闘以上に、こういった工作となると諏訪は頼りになりますな。(頼忠だけあってね
諸葛殿、旗立てご苦労さまです。
403冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/03 19:52 ID:JfjcpBGk
また人が集まってきたのでしばしお待ちを…。

http://ex.2ch.net/test/read.cgi/korea/1036257398/
実は冷泉も夜間にこっそりスレ立てしていたり。
ハングルなら、糞スレの一つや二つはいいだろうと思ってみたけど……。
404秋山伯耆守信友 ◆LOCAL/ueCo :02/11/04 17:52 ID:dgpTxtqW
┏━━┓
┃掠疾┃   404番制圧!
┃如如┃  
┃火風┃   御旗楯無、御照覧あれ!!
┃不徐┃
┃動如┃
┃如林┃
┃山侵┃
┣━━┛

┃ 三国志・戦国時代板
http://hobby.2ch.net/warhis/
405冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/04 20:55 ID:X0momIkb
 「 まあ、諏訪も寒かったろうし、吉野家にでも寄っていくか…。
   氏照殿、ここから一番近い吉野家まで向かってくだされ。 」
 俺の言葉に喜ぶ諏訪に、やや不服な顔の氏照。
 こんな時は速やかに帰ったほうがいいのは分かるが、
指揮官の倒れた連中に、今の我々を追撃する事などは出来ないと見ていい。
 たまには諏訪のいう事も聞いてやろうじゃないか。
 もっとも、最近吉野家に行く事が多い気がするが…。
 八王子に向かっていたワゴンは進路を変える。
406冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/04 21:00 ID:X0momIkb
 誰もが寝ているこの夜中に、電話の音が高らかに響く。
 真っ暗な部屋の中、深く寝入っていた者は飛び起きる。
 慌てて時計を確認し、毒づく。
 「 っこの…クソ夜中に…! 」
 あきらかに機嫌が悪くなった者は、電話に出ると、まず一喝した。
 「 今何時だと思っとるんか!ボケェ!!! 」
 そして受話器を叩きつけて再び寝入る。
 が、また鳴り響く電話に起き、仕方なく受話器を持つ。
 「 誰じゃ、私に何か用か!? 」
 受話器の向こうからは泣いてうろたえる、よく聞いた声が。
 「 せんぱ〜い、孝之さんが撃たれてしまいました〜。
   早く来てくださぁい!! 」
 「 まゆまゆ!?
   何があったのさ!? 」
 と電話の向こうで泣いている声を聞きながら、
頭の中ではだいたい予想がついていた。
 電話の応対をしているのは大空寺あゆ。
 玉野に対し、崎山が助けを求めるように言った女性だ。
 ( ち、やっぱり休日出勤は私が出たほうが良かったわね…。 )
 大空寺の表情が曇る。
407冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/04 21:03 ID:X0momIkb
 「 武田の連中か、北条の連中か!?
   まゆまゆ、ちょっと落ち着いて…、今どこにいるのさ…? 」
 電話をしながら混乱が収まらない玉野。
 かろうじて神田駅にいる事を聞くと、ベッドから飛び降りる。
 大空寺は電話をかけ、Milkyway2号店の者に喚く。
 「 そっちは何を諜報しとったんか!ボケェ!
   七号店は夜襲を受けた。被害甚大。
   報復攻撃するから、北条氏照か武田勝頼の現在の所在地を今すぐ調べろや!!
   急げ!!!! 」
 大空寺は携帯をしまうと、すぐに着替える。
 着替えが終わりタクシーに乗り込むと、片っ端から従業員の家に電話をいれ呼び出す。
 「 今から神田駅に集合。細かい事は後で説明するから、まずは現地に向かっといて。 」
 大空寺は携帯をしまいながら考える。
 ( ったく…警戒警報一つで終わらせるから、こんな事に…。
   あいつら、何のために諜報部を置いとるのか分からんわ…。 )
 大空寺はそのままシートにもたれかかると、神田につくまでの間、しばし眠る事に。
408冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/04 21:15 ID:X0momIkb
 Uの字テーブルに横一列に座る俺達。
 大志から氏照の部下まで座る。
 ここは諏訪に合わせてねぎだくを頼み、俺はメールの入った携帯を見る。
 本社からだ。
 名古屋駅にて爆破騒動。
 JR名古屋駅駅長本多利久と、帰宅途上にあった織田信秀両名が重症。
 同期の桜の2人が駅長室で会っている所に、道に迷った振りをして入り込んだ兵が
プラスチック爆弾を仕掛けたという。
 小物な爆弾だったので、一撃必殺とはならず。
 なお、仕掛け人は尼子衆の配下。
 尼子衆は、このあと岐阜でひと暴れしてから長野に入る予定。
 府中に向かう朝倉勢は、本日11:00過ぎに到着する予定になっている。
 本日…?
 俺は時計を見ると、とっくの昔に日付は変わっていた。
 ( この後仮眠を取ったら、府中まで挨拶に行ってもいいかもしれないな。 )
 俺は氏照等に府中まで挨拶に行く事を話すと、それに関しては文句なく頷かれる。
 「 勝頼社長、女とはいえ、粗末には扱えません。
   名門朝倉氏の一族にして指揮官、部下を派遣するだけではいけません。
   我々が行きましょう。 」
 話しが決まると、俺は目の前に置かれたねぎだくに箸を入れた。
 よく見るとこれ、本当に玉ネギが多くて肉が少ねぇ……。
 諏訪よ、これで本当に牛丼と呼べるのか…?
409冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/04 21:23 ID:X0momIkb
 「 う〜ん…それは難しいなぁ…。
   進藤家も一枚岩ではないか…。 」
 前の戦いで捕縛した進藤姉妹。
 姉と妹で意見が分かれているという。
 ぞんざいな扱いをする結城方に見切りをつけ、武田北条につくと言うむつき。
 今だ結城方に従うそぶりをみせる雪希に、義理なのか合わせ続けるさつき。
 氏照もどうしていいか悩んでいると言う。
 「 そんな事は、小野崎にでも任せておけばいいかもしれませんな。 」
 俺は箸を置いて一息つく。
 「 しかし…心情的には小野崎清香をすぐには信用できん…。 」
 氏照が難しい顔をする。
 そんな時…。

 1 店の窓ガラスを割り、飛び込んでくる多数の銃弾。
   「 くそ、敵も本気になってきやがった! 」
   俺達は弾丸が飛び交う中、緊急でUの字テーブルの内側に飛び込む。

 2 「 まゆまゆ、情報が集まるまでは、簡単に腹ごしらえでもしとくさ。 」
   この夜中に若い女性二人が、男10名位連れて店内に入ってくる。
   Uの字テーブルの向かい側に、会話も特に無く並んで座る連中。殺伐としてきたな…。

 3 「 そういえば、七号店の問題のウェイトレスってどうなったんだろうか…。 」
   「 さあ、休日だったのかもしれませんな。 」
   俺と氏照は、しばらくそのウェイトレスについて話し込む。

 4 前に戻る。
410冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/04 21:34 ID:X0momIkb
>398-399 むかで衆殿
とりあえず、一応ハングルに攻めこんどきますた。
年末は東京に行くので、どうなるか分かりません。

>400 諸葛尚殿
旗立て乙です。
あのまいなタンスレは、ロリキャラの名を冠した男塾な世界ですからねぇ。
たぶん、あそこの>1はもう飽きてるっぽい。

>402 高山殿
なんというか、スレを建てる事そのものがネタになってます。
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Queen/8874/heihou/sahou.html
>実は武田騎馬軍団は戦う事(スレッドを立てる事)に意義がある。
そういえばそういうノリだった気が…。
411冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/04 21:42 ID:X0momIkb
>404 秋山殿
旗立て乙です。
しかし微妙な数で立てますな…。

「O−157」教育ゲームも、プロテクトで誤爆しまくりなのかのぉ…。
復活の水夏…。
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1036322009/
年末のダメーポFDもやばげだし…。

思えば、ちよれん系はかなり不評をかっている。
412諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/11/05 01:00 ID:K+3TRkAQ
吉野家は殺伐としてないといけないので
2番しか選べません。

騎馬軍団の基礎知識読みましたが
>何をやっても我々は絶対勝利するように出来ている
……(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
413冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/05 22:19 ID:XZ9yOsry
 「  まゆまゆ、情報が集まるまでは、簡単に腹ごしらえでもしとくさ。 」
 この夜中に若い女性二人が、男10名位連れて店内に入ってくる。
 夜中にこの団体さんは何だ…?
 気になる俺だったが、隣に座る氏照は意に介してないようだ。
 男女混成の団体を見ても、牛丼を持つ手は離さずそのまま食べ続ける。
 まあいいか。
 俺はけんちん汁をすすりながら、仲間達が食い終わるのを待つ。
 連中は、Uの字テーブルの向かいに並んで座り、男連中は一言も口を聞かない。
 何だかなぁ…。
 これが殺伐としてるべきなんだよってやつか…?
 目の前では、栗色のツインテールな女の子が偉そうに注文をしている。
 体は小野崎とたいして変わらない大きさだったが、態度だけは小野崎以上だった
 「 牛丼特盛、汁だくで。
   早く持ってくるのよ、お腹すいてるんだから。 」
 その声はトーンが低く、若い女性のものとは思いがたい。
 店員を見る目も、どこか見下したようなものがあった。
 ( あんなガキがでしゃばるようでは、世も末だな…。 )
 俺はツインテールから眼を離す。
 ( それにしても、今日は良く冷える日だったな。
   明日は暖かいといいが…。 )
 よそ事を考える俺の足を、氏照が突く。
414冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/05 22:25 ID:XZ9yOsry
 牛丼を食べ終わった氏照は、懐から一枚の写真を取り出す。
 氏照は俺の耳元まで近づき、細い声で話す。
 「 勝頼社長、あの偉そうな奴が崎山の部下です。
   名は大空寺あゆ。東京東部最強の女です。
   どうしますか…? 」
 俺は内心びっくりしながらも、渡された写真を見る。
 面接の際に使われたという写真で、かわいらしく微笑んでいる。
 「 向こうは気づいてないな…? 」
 「 はい、恐らく…。 」
 小声で話す俺と氏照。
 吉野家の中で派手にやるわけにもいかない。
 どうすればいいんだ…?
415冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/05 22:33 ID:XZ9yOsry
 「 フン、最近はか細い声で話す男が増えたようね。
   まゆまゆもああなったら駄目よ。 」
 俺の正面に座る大空寺が、隣に座る女性に言う。
 「 お任せあれ♪ 」
 隣の女性が笑って答えると、大空寺は機嫌よく牛丼を食べ始める。
 くそ…か細い声で話す奴とは、俺の事か…。
 氏照は何の反応も示さず、ただタバコをつけては考え込んでいる。
 氏照、考えすぎは良くないぞ…。
 俺はリラックスさせるつもりで、軽い話を振る。
 「 そういえば、そちらの娘さんは、もう17歳になったんですよね。
   なかなかスタイルがいいと聞いてます。
   夜中に吉野家で牛丼喰らっているガキとは違うのでしょうなぁ。 」
 氏照はビクっとしながら、こちらを見る。
 目の前では、大空寺の箸の動きが止まっている。
 元々悪い目つきが、さらにきつくなり俺を睨む。
 「 は、は、はは…。
   ま、まぁうちの娘は夜中には1人歩きさせませんので…。 」
 氏照が新しくタバコに火をつける。
 氏照はわずかに動揺していた…。
 「 そこのお子様を見習って護衛をぞろぞろつければ、安心して吉野家に出せますよ。
   どうですかな…? 」
 俺は横目で大空寺を見る。
416冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/05 22:38 ID:XZ9yOsry
 強い勢いで、どんぶりをテーブルに叩きつける大空寺。
 「 お子様というのは私の事か!? 」
 殺してやると言わんばかしの勢いだ。
 俺はたじろかずに答える。
 「 はっはっは、見て分からんものは聞いても分からん。
   自分の体と相談してみろ。 」
 言い終わると、俺は余っていたけんちん汁をすする。
 飲み干し、テーブルにおわんをまったりと降ろす。
 と同時に、
 「 お前なんか、猫のうんこ踏めぇぇぇ〜〜!! 」
 喚き声と同時に、牛丼どんぶりが俺の顔面にクリーンヒット。
 のけぞり、後ろに倒れこむ俺。
 爆笑する大空寺の手勢。
 おのれ大空寺……!
 「 表に出ろ、相手してやる!!!!
   護衛共も全員殴り倒す!! 」
 頭に来て立ち上がった俺の手を、氏照が引く。
 が、向こうもやる気だ。
 「 ウォーミングアップがわりに相手してあげるわ。
   負けたほうは、勝ったほう全員に牛丼をおごる。
   いいわね。 」
 立ち上がり腕を組み、トーンの低い声で言う大空寺。
 「 上等だ。
   もう子供と言えど容赦はせん!! 」
417冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/05 22:50 ID:XZ9yOsry
 吉野家駐車場。
 たいして広くないこのアスファルトの上で、武田北条混成軍は
大空寺はじめ「七号店の者達と殴りあう事に。
 武田北条勢と大空寺勢との距離差は十メートル。
 なお、今回は銃器は無しで行う。
 向こうは、こちらが誰かは分かっていない様子なので、あくまでこれはケンカでいく。
 それか知っていても気づいていないだけかもしれないが…。
 「 今から始めるけど、逃げたら殺すからその覚悟でいてもらいたいわね。 」
 ニタリと笑う大空寺。
 瑞希が俺のそばに来て言う。
 「 勝頼、あれは私が相手をするわ。
   やっぱり男が女の子と殴りあいするのはおかしいし。 」
 背中からラケットを取り出す瑞希に、俺はうなづく。
 「 分かった、大空寺は任せる。
   俺は護衛を片付ける。 」
 「 うん。 」
 そんな俺と瑞希のやりとりを見ていた大空寺。
 つまらん事を言ってくる。
 「 彼女との別れの挨拶は済んだ?
   寒いからとっとと終わらしたいんだけど…。 」
 相変わらず見下したかのような口調の大空寺だった。
 「 よし、あいつ等を逃がすなよ。
   徹底的に殴って痛めつけろ!!!! 」
 俺は仲間に言うと、先頭を駆ける。
 「 始末したれやっ!! 」
 大空寺も先頭を駆け突っ込んでくる。
418冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/05 22:57 ID:XZ9yOsry
 勝頼の前に踊り出た瑞希は、使い慣れたラケットをふるって大空寺に迫る。
 面白そうに笑う大空寺に、容赦なく殴りつける瑞希。
 だがラケットは宙をすくい、一瞬しゃがんでかわした大空寺は立つと同時に
瑞希の懐に蹴りを叩き込む。
 「 ぐっ…この…!! 」
 瑞希が大空寺を睨む。
 大空寺はラケットを左手で握ると、相変わらずトーンの低い声で言う。
 「 どっかの女と同じで、体だけでかくて頭は無いようね。
   私の前に出てきた事を後悔させてやるさ…。 」
 瑞希が力を入れ、大空寺の手を離そうとするが、どこにこんな力があるのか
ラケットはかすかにしか動かない。
 「 それだけ?
   悪いけど、私は暇じゃないのよ…。 」
 大空寺の右手が瑞希に迫る。
 瑞希はそれを左手で押さえこもうとするが、大空寺はあっさり手を引っ込める。
 と、大空寺は思いっきりラケットを引っ張り、前屈みになる瑞希の腹に膝蹴りを打つ。
 「 うぐっ…! 」
 痛みに耐えきれず、膝を地に付ける瑞希。
 「 こんな子供が…何で……!? 」
 うずくいまる瑞希の目の前に立つ大空寺。
 馬鹿にするように見下ろして一言。
 「 これ借りるわ。 」
 大空寺は瑞希のラケットを持ち、瑞希に一撃加えて沈めると、目標の勝頼に向かう。
 「 悪く思わない事ね。 」
419冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/05 23:05 ID:XZ9yOsry
 「 そのラケットは…!? 」
 ザコをようやく仕留めた俺の前に立つ大空寺。
 ラケットには僅かであったが鮮血がついている。
 「 アンタの恋人は使えなかったわ。
   ま、男のほうも楽にしてやるさ。
   二人揃って仲良く入院でもしている事ね。 」
 ラケットを右手に持ち近づいてくる大空寺。
 このクソガキが…。恋人ではないが瑞希の仇だ…!
 俺は奴に近づき…。


 1 懐から小道具。
   信州で使って効果のあった粘着テープ。
   まずはラケットを黙らせる。

 2 ベルトに待機させてある小道具。
   親父が使っていた特殊警棒。
   これなら瑞希ラケットに対抗できるだろうが…。

 3 地面に落ちている石を拾う。
   武田の投石術、見せてくれるわ。
   先祖より伝わる術だが、あまり格好が良くない罠。

 4 、前に戻る。
420冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/05 23:13 ID:XZ9yOsry
>412 諸葛尚殿
レスもつかずにdat逝きする場合は、武田の負けだと思ってみたり…。

ハングル板のスレでは、武田の起源が高句麗とかヌカす話も出てる。
すごいですね、朝鮮人の発想は……。
ネタだと思うけど…。

三戦板に行ったら、冷泉の名が…。
ここが荒れないのは、もう松永騒動の冷泉は忘れられてるからかな。
そのほうがいいけど。
いや、あの時は松永同様に、つけ狙われて参りました。
421冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/06 19:05 ID:JhdGCydR
この板の状況はやばそうなので保守
422高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/11/07 08:18 ID:YwE9svXV
よぉし、ここはもう一度武田の製品広告も兼ねて1.をお願いします!
3.も気になったのですが…さすがに相手が……

このスレはどちらかと言えば、勝ちに勝ちまくった気もするのですが、
ある意味、騎馬軍団とは別の流れの自治領と化してる気もしないでもないような……
423武田隠居軍団:02/11/07 12:38 ID:A+1ljcli
三戦板に全然行かず、ここを覗いてる自分がいたりしてw
424呉班:02/11/07 18:25 ID:a6YWaN0c
むぅ、ウチのボスも一目置く豪傑釘バット様を倒すとは……。
やりますな、あゆあゆ。

ハングル板のはネタです。
というか、こっそり拙者名無しでネタ書きました(w
あそこは少数の強力な電波と多量の煽りが売りですので、
うまく電波を誘導できれば長寿スレになる可能性も(w

投石も見たかった気もしますが、ここは
粘着テープさばきの妙技を味わいましょうぞ。

朝倉家に仕官してみたい今日この頃です(w
425冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/08 17:37 ID:s6TpPOe4
 身構える俺は、懐より粘着テープを取り出す。
 こいつは協力無比な粘着力を持ち、特殊な溶解液を使わなければ剥がす事が出来ない。
 むやみに手で触ると取れなくなってしまう為、素人にはお勧めできない。
 ゆえに、販売相手が業者関連ばかりで、売上は微妙との話も。
 コツさえ分かれば誰でも使えるのだが…。
 ピーー…とテープを引っ張り、大空寺の前で広げてみせる。
 「 何じゃい…それは…。お前はアホか! 」
 馬鹿にしたように言う大空寺。
 ほんと、口の悪いガキだ。
 「 これでお前の動きを制するだけだ。
   かかってこないのなら、こちらから行くぞ!! 」
 言うなり駆ける俺。
 大空寺はラケットを斜に構える。
 そのまま躊躇わずに突っ込む俺に、大空寺は渾身の力をこめてラケットを振る。
 「 とっととくたばれや! 」
 大空寺のラケットが、空いていた俺の脇腹をえぐる。
 子供のものとは思えない、強い力だ…。
 「 ぐうっ!! 」
 「 お前みたいなアホは始めてさ。
   次で楽にしてやるから、安心して眠りなさい 。
 余裕の笑みで俺の顔をしたから眺める大空寺。
 偉そうに。
 アホはお前だ。
426冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/08 17:41 ID:s6TpPOe4
 脇腹をえぐったラケットに貼り付けたテープ。
 さらに俺は大空寺の腕にも貼り付けてやる。
 「 なっ!? 」
 とっさに離れようとする大空寺。
 その両手を止めてやるつもりでいたが、かろうじて貼り付けることが出来たのは
右手とラケットのみ。
 これ等は固定された。
 さらに、テープがまとまっている方の玉を地面に転がす。
 ピー…、と伸びていくテープを俺は踏みつけ、アスファルトに貼り付ける。
 避けようとした大空寺の左腕は、残念ながら固定できなかったが、
これだけでも十分だろう。
 「 これは…!?
   このボケ、離せ!! 」
 右手はラケットから離れず、そのラケットは地面に張り付いて移動させる事はもはや出来ない。
 大空寺がキッと睨んでくる。
 俺はそれを確認すると、激痛をこらえながら後ろに跳躍。
 笑って言う。
 「 悪いな、そいつはこの溶解液じゃないと剥がれないんだ。
   無理に剥がそうとすると、皮膚がとんでもないことになる。 」
427冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/08 17:47 ID:s6TpPOe4
 「 この糞虫が。
   お前はこういう事が趣味か!! 」
 大空寺が喚く。
 さらにえげつない事を口走っている所を見ると、口もふさげばよかったかと思えてならない。
 「 さて、子供におしおきといこうか。 」
 俺はゆっくりと大空寺の背に廻っていく。
 途中でテープの玉を回収するのも忘れない。
 専用カッターで余りを切り、俺は再びテープを引っ張る。
 そこで、俺の右腕にそっと手が置かれる。
 誰だ…?
428冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/08 17:54 ID:s6TpPOe4
 「 それ、私にやらせてくれない? 」
 額から鮮血が垂れていた瑞希。
 その目は俺を見ず、大空寺を激しく睨みつけている。
 大空寺が体を捻ってこちらを見ている。
 「 ちぃ…息の根をとめていればよかったわね…。 」
 テープを受け取った瑞希は、低い声で笑いながら言う。
 「 アンタの息の根を止めてやってもいいんだけど、
   死に勝る屈辱を味合わせてやるわ……。 」
 「 怖いぞ…瑞希…。 」
 俺は一方後ろに引く…。
 一歩一歩近づく瑞希に、喚き散らす大空寺。
 「 コラ、動けない奴に何する気だ!
   ち、近寄るな!! 」
  残った左腕を懸命に振り回す大空寺。
  薄笑いをしている瑞希は、その手にテープを貼り付ける。
 「 んなっ!? 」
 大空寺の次の言葉が出る前に、余った部分のテープは背中に貼り付けられる。
 大空寺の左腕が、背中の方にあやしく曲がって固定される。
 傍から見ていると、けっこう惨い光景に見えるな…。
429冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/08 18:02 ID:s6TpPOe4
 「 そのツインテールの片方、取らせてもらうわ!!!! 」
  瑞希が動けない大空寺の頭にテープを貼る。
 「 ま、待って…。
   そこまでは……。 」
 声が裏返ったのか、大空寺の声のトーンが上がる。
 先ほどまでのヤクザ入ったような雰囲気は消えていた。
 そこにいるツインテールの子供は、すでにただの怯えた少女だった。
 「 今更しおらしくなっても遅いわ! 」
 瑞希がテープを引っ張ろうとする。
 が、すでに勝負はあったし、これ以上やる事も無かろう。
 こいつは捕縛されたも同然で、このまま地面から離して本社に送ってしまってもいい。
 俺はそう考え、瑞希の方に手を置く。
 「 もうこの辺でいいだろう。
   こいつもすっかり怯えている。 」
 俺の言葉に、瑞希はわずかに不満げな顔を見せたが、手はテープから離れる。
 「 ま、勝頼が言うなら仕方が無いわね…。 」
 「 すまんな、瑞希…。 」
 他の奴等に向かおうとした俺の背後で、何か小言が聞こえた。
 ( ふ、男って騙されやすいものね…。 )
 何か愚痴っている程度だろう。
 よく聞こえなかった俺は、瑞希と一緒に他の奴等に向かう。
430冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/08 18:05 ID:s6TpPOe4
 大空寺が降参した後、大方の戦いにはケリがついていた。
 若干のアザが残った大志。
 歳の割には健闘し、息が切れている氏照。
 乃絵美は大空寺の隣にいた少女を捕縛。
 「 何とかなりましたね…。
   いや、瑞希さんが一瞬で沈んだ時はどうしようかと思いましたよ。 」
 笑って言う諏訪に、瑞希が鋭い視線を送る。
 「 あ、何でもないです……。 」
 すごすごと引いていく諏訪。
 「 まあ何にせよ、こう早くに大空寺がやれて助かります。
   こいつ等は小田原にでも送りましょう。 」
 笑って言う氏照。
 やはり氏直の性癖は有名なのか、2人の少女の顔色が変わる。
 大空寺がボソボソと言う。
 「 小田原って…、お前等北条関係者か…? 」
 俺はロープで縛られ、座り込んでいる大空寺のそばにしゃがみ、
顔を近づけて言う。
 「 関係者も何も、俺が武田商事の社長。武田勝頼だ。
   顔ぐらい覚えていろ。 」
 「 くう…。 」
 歯軋りする大空寺に、となりの少女が言った。
 「 だから、情報が送られてくるまで店で待ちましょう、って言ったのに…。 」
431冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/08 18:10 ID:s6TpPOe4
 捕縛した大空寺達を運ぶのは容易でない。
 奴等の車も利用させてもらおう。
 兵の鍵を使い、連中の車を占拠。
 ここで氏照以外の北条勢と、負傷した瑞希は八王子に送る事にする。
 車に捕虜を乗せて。
 「 頭の痛みも、一晩寝れば直ると思うけど…。 」
 瑞希は言うと、さっさと車に乗り込む。
 窓を開けて一言。
 「 勝頼、音夢さんに迷惑かけちゃ駄目よ。 」
 「 誰が…。 」
 「 ふふ、それじゃぁね。 」
 瑞希が車を走らせると、北条兵の車等も後を追うように帰っていく。
 「 で、人数オーバーで乗り込めなかったこいつは、やっぱり連れて行くんですか? 」
 諏訪が嫌そうに大空寺を見る。
 大空寺が諏訪を睨む。
 「 嫌なら置いてけ!
   お前等に連れて行かれるぐらいなら、ここで凍死してやる! 」
 「 まあ、朝倉殿へのいい土産話にはなるだろう。 」
 俺は木の枝で大空寺を突っつきながら言う。
 「 やめんか! 」
 吼える大空寺を掴み、ワゴンの奥に押し込む。
 暴れるなよ……。と言っても無理か。
432冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/08 18:16 ID:s6TpPOe4
 「 そうですか、それは大活躍だったのですね。
   私達も腕を振るう時は、それ相応の働きを見せないといけませんね。 」
 府中のホテル前にてワゴンで仮眠した俺達は、朝になると早速朝倉音夢と会談をする。
 現状での戦況や、昨晩の大空寺との戦いを面白そうに聞く音夢。
 ショートカットをリボンで縛り、気になって仕方がない鈴のついた首輪をつけた音夢。
 あの首にぴったりとついている首輪は何だ…?
 飼い猫ではあるまいし……。
 まあ飼い猫並に大人しく、どこぞの名家のお嬢様のようにしているが。
 音夢の隣に座る芳野さくらも気になる。
 音夢の参謀と言ってはいるが、どうみても小学生だ。
 体つきが小野崎や大空寺以上に小さい。
 最近の日の本は発育途上が多いのかもしれないな…。
 あらかた作戦に関する説明をし、お互いに情報や意見の交換をする。
 それが終わると、軽い雑談でもする。
 多少は人物を知っておきたいしな…。
433冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/08 18:25 ID:s6TpPOe4
 「 他に、何かありますか?
   何か疑問でもあればお聞きください。 」
 にっこりという音夢に、俺は他に何かないか考え…。

 1 「 その首輪は、音夢さんの趣味ですか?
     いやあ、鈴の音が綺麗ですね〜。 」
    と、聞いてみる。

 2 「 さくらさんは、随分とお若いようですが、
     実戦経験のほうはどれほどで? 」
    と、挨拶以来ろくに話していないさくらに話を振る。

 3 「 それは…本当に生き物ですか…? 」
    と、さくらの頭に座る、猫らしい生き物。
    "うたまる"という生物に関して聞く。

 4 前に戻る
434冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/08 18:32 ID:s6TpPOe4
>422 高山殿
何だかんだ言って、一年持ってますからね、この武田スレ。
しぶとく生き延びます。

>423 武田隠居軍団殿
三戦板…。
一週間に一回ぐらいは覗くようにしてるんですが、最近はゲーム系ネタスレが多いようで。
一年前のローカルルール騒動などどこにいったのやら…。

>424 呉班殿
そうでしたか、いや私はハングル板初心者なのでよく分かってませんでした。
強力な電波…。あは以上に凄い奴が来たら面白い…。

曲芸朝倉家と双子朝倉家があります。
殿、どちらに仕官しますか?
435呉班:02/11/10 12:06 ID:sAYJ/Bgk
む、久々に拙者が選択?

ここは、3.でお願い致しまする。
やはり「うたまる」は避けては通れない道でしょう、ええ(w

>曲芸朝倉家と双子朝倉家があります。
>殿、どちらに仕官しますか?
中国紳士としては断然、双子朝倉家ですな(w
やはりか弱き少女を守るのが紳士のつとめでしょう。
いや、本当は冷泉殿が>>365で上げられた朝倉家当主見て
大爆笑したからという理由は口が裂けても言えませんが(w

それに、曲芸にはダメーポとか言ってしまった前歴がありますし。

さて、ボスにこれから折檻されてきます(w
436冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/10 21:59 ID:349Z3IUM
 俺は最大の疑問をぶつけてみる。
 それは、出会って当初から芳乃さくらの頭に乗る、生命体らしき存在。
 名を"うたまる"といい、手の平にでも乗るような、小柄な体をしている。
 その目も怪しかった。
 猫にもかかわらず、その"うたまる"の目は菱形をしており、
まぶたも閉じる事が無い。
 これでは、どっからどうみても、出来の悪い猫のおもちゃといったところだ。
 だが、その"うたまる"は食事を取る事が出来るといい、実際に魚を咥えている。
 しかも、ちょろちょろと減っていっているので、食べているのは間違いない。
 なんだこの猫は…。
 「 失礼な事をお聞きしますが、その"うたまる"とは、本当に生き物ですか? 」
 俺は控えめに言ったのだが、さくらは気にせず得意げに返してくる。
 「 うたまるは普通の猫だよ…。
   ね、うたまる♪ 」
 「 にゃうぅぅん…♪ 」
 あの白い生命体が、人間の言葉でも分かるかのごとくの反応。
 ( 猫がエサを咥えながら返事が出来るのかよ…。 )
 "うたまる"が猫でない事を俺は確信した。
437冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/10 22:05 ID:349Z3IUM

 「 まあ、慣れるまでの辛抱ですよ。
   慣れてしまえば、普通に思えてきますから。 」
 音夢がためいきがてらに言う。
 音夢も分かっているのだろう。"うたまる"が並みの生命体で無いと言うことに。
 普通は誰もが疑問に思うよな……。
 「 音夢ちゃんは辛抱なんてするから、うたまるが懐かないんだよ。 」
 さくらが笑って言う。
 どうやら、"うたまる"は音夢には懐かないらしい。
 そう音夢の威信を下げる事を言わなくてもいいだろうに…。
 「 あまり余分な事を言わないでくださいね。 」
 呆れ顔の音夢。
 「 音夢ちゃん、猫かぶってると疲れるよ♪
   気楽にやろうよ♪♪ 」
 さくらが面白そうに音夢の肩を叩く。
 音夢はそれが不快だったのか、ジロリとさくらを睨む。
 「 あ、あっはっはっはーー♪ 」
 さくらが誤魔化かのように笑う。
 この2人、あまり仲は良くないのか?
438冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/10 22:12 ID:349Z3IUM
 会談の最後に、捕縛した大空寺を見たいと言うさくら。
 俺は軽く了解し、二人をワゴンまで連れて行く。
 扉を開け、中でロープでがんじがらめにされている大空寺。
 見張りの大志が車内から引っ張り出してくる。
 「 人を見世物にしおって……。 」
 文句を垂れる大空寺をまじまじと見る音夢。
 「 こんな中学生のような子供が、今は戦争をするのですね…。 」
 「 だれが中学生じゃ、ボケェ!! 」
 音夢の言葉にいちいち反論する大空寺。
 「 おい大空寺、こちらは朝倉家当主純一の妹、朝倉音夢さんだ。
   あまり失礼な事を言うと、止めを刺すぞ。 」
 俺は大空寺の額を指で弾きながら言う。
 「 あいたっ…。
   この糞虫が、何が朝倉家じゃ!! 」
 俺を睨む大空寺。
 しばし睨み合った後、大空寺が思い出したように話し出す。
 「 そういえば、朝倉純一とかいうのは、その妹とただならぬ関係と聞いたわね。
   兄妹でなに危ない事してんのさ、そういうのを、近親ソ…ゴバァ!!……。 」
 面白そうな話だったが、大空寺が音夢に蹴り上げられた為に、強制終了される。
 おもいっきり腹を蹴り上げた為、大空寺はうめき声をあげ苦しんでいる。
439冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/10 22:20 ID:349Z3IUM
 「 にゃ〜〜〜〜。 」
 気になる"うたまる"が、地面に転がる大空寺の頬をなめる。
 一方の音夢は何事も無かったかのように微笑んでいる。
 「 ま、まあこいつは後で…小田原に送りますので…。
   また良く言い聞かせておきます…。 」
 音夢の顔色を伺いながら、氏照が大空寺を持ち上げる。
 そのまま大志に渡そうとするが、音夢が待ったをかける。
 「 あの…失礼な事ですが、その大空寺さんはこちらで引
  き取らせて頂いてよろしいでしょうか? 」
 「 しかし…こいつは昨晩我々の手で…。 」
 反対を表明する俺に、さくらが俺の服を引っ張る。
 ちらりとそちらを見ると、さくらが必死な表情で顔を横に振っている。
 「 音夢ちゃん怒ってるよ……。
   お願いだから、こういう時はいうこと聞いてあげて…。 」
 むう…。
 本当は後で話の続きを聞こうと思ったが、そういうわけにもいかないようだ。
 「 分かりました。
   ではこいつは音夢さんにお渡しします。くれぐれも逃がす事無いようにお願いします。 」
 氏照が大空寺を音夢の足元に置く。
 それをうれしそうに見る音夢。
 「 大空寺さん、後でゆっくりとお話ししましょうね♪ 」
 目だけが笑顔な音夢。
 俺の背筋にも僅かに寒気が走った。
 「 にゃぁ〜〜〜〜! 」
 大空寺の頭で泣く"うたまる"の泣き声が、この緊張した空気をやわらいでいった。
440冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/10 22:27 ID:349Z3IUM
 武田が動いたということで、盟友北条家も動くということになり、
総大将北条氏直自らが出陣をすることになったという。
 敵が攻めてきたらびびって逃げ出すくせに、金を払えときたら逆切れして合戦を起こす。
 そんなわけの分からない男が、北条氏直その人だ。
 愛用のムチを携帯し、軍師として幻庵を隣に置き、約70名の直衛隊を率いて出てくるという。
 ここで問題が発生した。
 今回の騒動の総指揮官は誰が務めるかという事だ。
 ここには、朝倉当主代行を務める事もあるという音夢がおり、俺は
事実上の武田の頭領である。
 しかし、北条氏直も株式会社小田原の社長であり、立場的には俺と対等だ。
 ここでボンボン氏直は、自分が総指揮を取ると言い出した。
 音夢が大空寺を引きずって自室に向かう時、丁度その報告が入った。
 それをすぐに音夢に伝える。
 特に考えるわけでもなく、すぐに音夢は答えた。
 「 まずは軍議ですね。北条氏直社長には府中か八王子まで来て貰いましょう。 」
 音夢の言うとおりだろう。
 だが、氏直は俺や音夢に神奈川まで来いとヌカしている。
 どうするべきか……。
441冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/10 22:31 ID:349Z3IUM
 「 ふざけた事を…。
   今回の戦いは北条氏直が情けないゆえに始まった事。
   今更総指揮を取る事自体おかしい。 」
 簡単に皆を集めて意見を聞くが、大半が大志の意見に頷く。
 「 若、総大将は武田が務めましょう。
   実戦経験の無い氏直に、大将等務まりません。 」
 諏訪も声を荒げる。
 氏照は黙り込み、その頭では"うたまる"が昼寝をしだす。
 「 北条氏直じゃぁ心配だけど、あの人が駄々をこね出すと兵隊70が
  いなくなるかもしれないし…。
   難しいところだねぇ…。 」
 小柄なさくらが腕を組んで考え込む。
 どうするか…。

 1 氏直に八王子まで来させる。
   で、武田勝頼自身が大将として振舞う事を認めさせる。
   それで頭に来て帰るというなら帰れ。

 2 氏直に府中まで来させる。
   指揮権で揉める位なら、何をするにでも軍議で決める。
   まったく仕方の無い奴だ…。

 3 仕方が無いので神奈川まで行く。
   指揮官がしたければ勝手にやれ。
   どうせ戦闘が始まれば、指揮系統などすぐに乱れる。

 4 前に戻る
442冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/10 22:41 ID:349Z3IUM
>435 呉班殿
>それに、曲芸にはダメーポとか言ってしまった前歴がありますし。
年末に出るD.Cwsとかいう、やばそうなものが……。
ちなみに私はもう買いません。

ttp://ku2.info/nobu8/index.html
ここのあぷ板に双子朝倉家当主がいました…。
ttp://ku2.info/nobu8/joyful/img/35.gif
ttp://ku2.info/nobu8/joyful/img/36.jpg

義景の娘…。

かくなるうえは、音夢を景鏡の娘として……。
443長宗我部信親:02/11/11 14:37 ID:kKaziAmA
>D.Cws
間違いなく買ってしまうw

『戦国夢幻』買って来ました。
信長やバグゲー化した天下統一よりはずっとイイね。
激しく板違いのような気もしますがスレ的には合ってるw
444冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/12 19:09 ID:+fw84CIc
>443 長曾我部殿
戦国夢幻は良く聞きますが、なかなか遊べるようですね。
蒼天録なんか、ホント駄目でしたからね…。

>D.Cws
>間違いなく買ってしまうw
マジですか…?
なんかメインの従業員もいなくなったと聞くし、さらに原画家も見切りつけたという情報が…。


とか言いながら、自分はこれが気になっていたり…。

【社会】埼玉県監修の教育ゲームに“エロゲー”「授業にAV女優が出るようなもの」県議追及へ
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1037071106/
【社会】埼玉県監修の教育ゲームに“エロゲー”「授業にAV女優が出るようなもの」県議追及へ★2
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1037078049/
埼玉県監修の教育ゲームに“エロゲー”
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2002_11/2t2002111202.html
白河さやか、テレ朝に出陣
http://tmp.2chan.net/img2/src/1037074116912.jpg
445高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/11/13 10:47 ID:dxNHvgdg
てっきり長宗我部殿が選択しておられたと思いこんでました。

では3.でお願いいたします。
かの家康だって、長久手の戦いは信雄VS秀吉だったんだよ〜と、いけしゃあしゃあと吐いたほどですし、
氏直ごとき、適当におだててしまえばどうにかなるでしょう。(w


ところで、ネトゲサロン板を歩いてたらこんなスレが…

武田騎馬軍団 vs ROVNI
http://game3.2ch.net/test/read.cgi/mmosaloon/1036757687/

全く武田騎馬軍団の影すらなく、お前は騎馬軍団の名前を使いたかっただけなんじゃないかと…
やはりこのスレのごとくROのVNIと……なストーリーを始めるべきでしょうか?
…あっちは、21禁じゃないんだっけ。
あ、ちなみに名前書くとIP強制表示になるので、つっこむときはお気をつけて……
446冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/13 20:43 ID:EkaxYcFm
 「 仕方が無い。俺が神奈川まで行こう。
   氏直を引っ張り出してくる。 」
 俺が言うと、諏訪がハッとこちらを見る。
 「 若、今は結城と開戦されたばかり。
   総大将が不用意に後方に下がれば、敵が繰り出された時に混乱が予想されます。
   氏直如きの為に、若が動くべきではありません。 」
 俺は諏訪を見て言う。
 「 諏訪、ここが北条勢70が使えるかどうかの瀬戸際だ。
   うまく氏直が出てくれば、数的に怖いものが無くなる。
   俺が不在の間、八王子は氏照殿に朱美さん、鷹梨に任せる。
   今は北条氏直を動かす方が先だ。 」
 と、ここまで言うと、諏訪も分かったのか黙り込む。
 決して納得していないのかもしれないが、ひとまず俺の言いたい事は分かったのだろう。
 「 仕方あるまい。
   マイブラザー勝頼が不在の間は、我々は専守防衛といこう。 」
 大志が言い、皆の反応を見る。
 ここにいる武田勢には、特に反対する者はいなかった。
 「 そうですねぇ…。
   まあ、私達は元々武田の増援という形で来ていて、北条家の援軍ではないのですが…。
  分かりました、私も神奈川まで行きます…。 」
 音夢がそう言い、話しが決まる。
 氏照にワゴンで駅まで送ってもらい、俺と諏訪に、音夢とさくらの3名は電車で神奈川に向かった。
447冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/13 20:59 ID:EkaxYcFm
 駅に着き、さっさとタクシーで小田原まで向かう。
 迎えの車でも出せばよいと思うのだが、この辺は氏直には分からないのかもしれない。
 ぶつぶつ文句をいうさくらを、音夢となだめたりと、無駄に体力を使う。
 あー、余計な手間を取らせやがって、氏直め…。
 「 にゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。 」
 車内を歩き回る"うたまる"が、諏訪にいじられている。
 「 若、こいつはオスですかね、メスですかね〜。 」
 うたまるを逆さにする諏訪。
 「 いらん事はやめとけよ諏訪…。朝倉家との友好にひびが入る…。 」
 俺は後部座席の喧騒は放置し、窓の向こうに見える海を眺める。
448冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/13 21:02 ID:EkaxYcFm
 小田原に着くと、すぐに側近の大道寺が出てくる。
 「 お待ちしておりました、武田社長。
   社長室で氏直社長がお待ちです。 」
 氏照より若いこの髭面の親父は、こちらに対しても適当な態度だ。
 丁重にしろとは言わんが、こっちははるばる神奈川まで来たんだ。
 なんか他に言う事あるだろう…。
 まあいいが……。
 廊下を通され、やたらと大きいエレベーターに乗り、最上階へ。
 その間、全員無口だった。
 後ろの朝倉の者は、特に話すことが無いのは分かるが、
この大道寺も言う事無いのか…?
449冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/13 21:10 ID:EkaxYcFm
 社長室に入ると、大道寺はさっさと下がっていき、俺は氏直と対面する。
 「 おお、勝頼社長。待っていましたぞ〜!
   まずは掛けてくだされ。
   その、後ろのお嬢さん等も。
   で、肝心の朝倉勢の指揮官は…お主か? 」
 若くお子様な所が抜け切れていない氏直。
 狭い部屋を跳ねる様に歩き、諏訪の顔を覗き込む。
 「 いえ、私は勝頼社長の護衛です。
   朝倉勢の指揮官はこちら、朝倉音夢さんです。 」
 諏訪は顔を近づける氏直から一方後ろに引き、音夢の方を向く。
 音夢が軽く頭を下げる。
 「 ほう…朝倉音夢というか…。
   ん…?
   朝倉音夢か……。 」
 氏直は音夢に近づき、その顔を眺めては何かを考える。
 音夢は驚きながら、苦笑いをする。
 「 あ、あはははは… 」
 氏直はそれを聞いているのか、流しているのか、目を閉じて考え込む。
 困った顔でチラチラとこちらを見る音夢。
 そんな目で訴えられてもな…。
 どうすればいいんだ…?
450冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/13 21:15 ID:EkaxYcFm
 「 おお、確か兄と最後の一線を越えようとしても、ライバルに邪魔を
  されたというあの音夢か……!
   いや、忘れておったわ♪
   はっはっははははは!
   いや、兄妹の仲は進みすぎてはいかんぞ。
   俺から純一に一筆書こうか、こう見えても高校は同じでな。
   いや、覚えているか…。俺は有名だったからなー。
   この氏直は…??? 」
 喜んではしゃぐ氏直が、急に止まる。
 じっと音夢の顔を見ている。
 俺は氏直から目を離し、音夢に向ける…と…。
 「 氏直さん、冗談もほどほどにしてくれないと困りますね…。 」
 顔を赤らめ、ややうつむいた音夢が、氏直を睨む。
 「 あちゃー、言っちゃったよあの人…。 」
 さくらが諏訪の後ろに隠れる。
 「 何がどうなっているんだ?
   あの2人は知り合いか? 」
 俺はさくらに聞く。
 「 ああ、昔に純一お兄ちゃんと同じ学校にいてね、
  その時いろいろあったのよ……。
   まあ音夢ちゃんの愛を妨害したのはボクだけどね。
   あの時は学校で有名になって、ばら撒いた人が、ホラそこに。 」
 さくらの指差す先には氏直。
 北条氏直、お前は何をしていたんだ…。
451冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/13 21:19 ID:EkaxYcFm
 「 うむ、結城倫が動くであろうから、俺自ら動こうというわけだ。
   建前でもいいから総大将にしてくれればいい。
   いやいや、俺が勝頼社長をアゴで使おうなどとは思っていない。
   もちろん、俺が朝倉勢に指示を出すなどもってのほか。 」
 音夢の機嫌が悪くなった後、しばらく部屋から出るようにといわれた俺たち3人。
 通路にまで響いた氏直の悲鳴が止むまで、俺たちはそこに待機。
 すっきりした音夢に呼ばれて室内に入ると、顔の形を変えた氏直がそこにいた。
 氏直は、えらく音夢に気を使って話をすすめていた。
 「 そうですか、なら私達朝倉家の者は、武田の方と協調戦線で戦わせてもらいます。 」
 微笑んで言う音夢に、何度も頷く氏直。
 「 ま、まあ作戦に入るが…よろしいですかな? 」
 氏直の問いに、俺は頷いて答える。
 「 では、案があるので聞いて欲しい。 」
 氏直はテーブル上に地図を広げる。
 そこには関東一円がでており、氏直は駒を取り出す。
 「 こことここ、そこに佐竹に、ここが八王子…と…。 」
 ぶつぶつ言いながら駒を並べる氏直を、どうでもいいやとの目で見るさくら。
 駒が並べ終わると、氏直の説明が始まった。
452冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/13 21:25 ID:EkaxYcFm
 「 まずは我々が掴んだ情報によると、この川越市にある倉庫に、
  結城方で使う武器が格納されておるという。
   いわゆる武器庫だ。
   あと、習志野にあるMilkyway5号店が活発に動いており、
  北条〜佐竹間の物資補給ルートを絶とうと躍起になっているそうだ。
   このどちらか武田勢で叩いてもらいたいと思うのだが…。 」
 俺は少し考える。
 この際どちらでも叩いてしまえばいいのだが、肝心の結城倫の所在は相変わらず不明。
 北条本家でも結城倫は見つかっていないのか…。 
 いつまでもザコなど相手にせず、結城倫を仕留めたいものだ…。
 「 三つほど提案したので、どの案がいいかの〜。 」
 考えがヨソの方に向かっていた俺に、氏直が聞いてくる。
 俺は聞いていた不利をしながら、廻されてきた作戦書を見ながら検討する。
453冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/13 21:27 ID:EkaxYcFm
 「 若、今度は要注意でしょう。
   このどちらかを攻撃すれば、八王子は必ず手薄になる。
   結城倫、もしくは結城藍が動く事も想定できます。 」
 「 結城倫が来る…か?
   これ幸いというものだな…。 」
 諏訪の言葉を聞きながら、今後の事も考え、俺は。


 1 氏直第一案。
   武田勢、朝倉勢で習志野のMilkyway5号店を襲撃。
   爆薬も使用して店舗、もしくは内部を破壊する。

 2 氏直第二案
   武田勢、朝倉勢で川越にあるという倉庫を襲撃。
   できるなら武器は奪取。やむをえないときは爆破。

 3 氏直第三案
   北条勢本体と武田朝倉勢で、合同して二箇所を一晩で破壊する。

 4 前に戻る
454冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/13 21:35 ID:EkaxYcFm
>445 高山殿
そのスレを立てたのは、あきらかに武田の者でないですな。
しかし…名乗るとIP強制表示とは…。
1人騎馬軍団の者がはまっているし……。
毛利元就の罠の如く恐ろしい…。

http://sakuya_mikage.tripod.co.jp/index.htm
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1034957657/
http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/download/1036952360/
Milkywayか…。
損権厨房以来、久しぶりにダウソ板に逝く事になるとは…。
これも魔女の不幸という奴かのぅ…。
455武田太郎信勝 ◆mfs/MihATA :02/11/14 00:38 ID:PgtVeFGj
こんばんは。
陣中見舞いに参りました。

拙者、「えろげ」は「どらごんないと」と「闘神都市II」を
ぷれいしたことがあり申す(古くてすまぬ)。

>>445
その板では固定を名乗れないのですか・・・。
勉強になり申した。

>>453
氏直と共同戦線は張りとうない。
兵站を叩くのが効果的と思えるので2を希望いたします。

さらなるご活躍をお祈りします。
しからば御免。
456冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/14 20:43 ID:v8iyviFI
 「 それなら、ふたつ目の提案でいこうか。
   川越まで行こう。 」
 「 分かりました。
   では私達は二手に分かれます。
   川越まで同行する隊と、府中で待機する隊にと。 」
 地図を睨む俺と音夢。
 俺の決断があっさり決まると、氏直は何度も頷く。
 「 なるほど、では勝頼社長には川越の弾庫を叩いていだだこう。
   俺は習志野に向かう。
   攻撃開始は同時に行こう。深夜の02:00ぐらいがよかろうと思うけどどうだ? 」
 やたらと艶のある腕時計を出しながら聞く氏直。
 俺は適当に頷く。
 「 では勝頼社長。時計を合わせておこうか。 」
 そう言う氏直に合わせ、俺も時計を氏直と同じタイムにする。
 川越と習志野では距離がありすぎる。
 こんなに細かく合わせなくてもいいんだがな…。
 その後は氏直と雑談がてらに一杯やり、すっかり悪酔いした諏訪を連れて帰る事に。
457冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/14 20:54 ID:v8iyviFI
 「 勝頼社長〜〜〜〜〜。
   結城でも織田でも何でも来いですよー。
   私の鼻息で吹き飛ばしてやります!!!!! 」
 飲みすぎた諏訪に肩を貸しながら歩く俺。
 社長室から出て通路を歩いているのだが、なにぶん目に付いて恥ずかしい。
 「 しっかりしてくださいね。 」
 音夢は他人事のように見て笑っている。
 まあ、実際のところは他人事だが。
 酔っ払う諏訪と歩きながら、前から大道寺が少女を連れて歩いてくる。
 新しい氏直のペットか…?
 少女はすっかりうな垂れており、元気なんて全く無い。
 腰まである長い髪にも艶は無い。
 話は大道寺から聞いているのかもしれないな。氏直の性癖。
 すれ違う時、大道寺は軽く会釈し、
 「 おい、我等小田原の盟友、武田勝頼社長だ。会釈ぐらいせんか! 」
 と少女に吼える。
 少女は怯えながらこちらに体を向けると、すっと頭を下げる。
 俺も軽く頭を下げる。
 そして顔を上げた時、目が合う。
 少女の目が冷たく、そして矢で射抜いてくるかのような激しい眼光。
 それは一瞬の事で、その目はすぐに怯えたものに戻る。
 今のは何だったんだ…?
 何事も無ければよいが……。
458冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/14 21:03 ID:v8iyviFI
 八王子に戻ると、すぐに作戦準備に取り掛かる。
 現在の時間は20:26。
 俺は作戦の準備の指示を終えると、氏照と一緒に爆薬を車に積み込み始める。
 ワゴンを裏口の前に張り付かせ、とっとと爆薬を積み込んでいく。
 急がなければ間に合わない。
 っていうか…明日にするのかと思っていたが。
 氏直は、何が何でも相談を終えたその日にやると言う。
 まあ、攻撃が出来るのなら、なるべく早くしたほうが有利なのは分かるが。
 「 勝頼君、本社からこれが届いていたわよ。
   全部で3丁。
   全部持っていったほうがいいわ。 」
 裏口まで来た朱美さんが持ってきたものは、発注をかけてあった軽機関銃。
 10丁頼んでいたのだが、本数が全く足りていない。やはり簡単には手に入らんか…。
 俺は2丁受け取ると、朱美さんに1丁渡す。
 「 今度は、八王子が奇襲されるかもしれない。
   朱美さんの方で、一丁は使ってください。 」
 「 …うん…、分かったわ…。 」
 朱美さんが倉庫のほうに消えていく。
 「 しかし…、勝頼社長。
   弾庫を爆破したら大変な事になりませんかねぇ? 」
 氏照が汗を拭きながら聞いてくる。
 「 まあ、付近の民家は吹き飛ぶな…。 」
 「 ですよね…。これは穏便にやらないと危なさそうですな。 」
 氏照がため息をつきながら荷を持ち上げる。
459冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/14 21:14 ID:v8iyviFI
 「 今度は大人数で押しかける。
   いいか、弾庫の設備を使用不能にし、ありったけの武器は頂く。
   これだけの事を成し遂げながら、かつ敵が出現した場合は戦わなければならない。
   警戒を密にするためにも、出来るだけ多くの者を連れて行く。
   埼玉に潜り込んでいる勘助の隊は、本作戦に編入。
   基本的に武田勢は、前作戦とほぼ同じ編成だが、今回は川澄に倉田両氏に参加してもらう。
   北条勢は10名。さらに府中の朝倉勢30名中の半数が加わる。
   また、友軍である、群馬の長野勢と今川勢が陽動作戦に踏み切ってくれる。
   以上が作戦の趣旨である。
   何か聞きたいことは? 」
 出撃直前になり、俺は再度主要幹部を集めて、作戦内容の最終チェックにはいる。
 フロアで仕事をするはずの朱美さんや、鷹梨も顔を出している。
 「 私はまた留守番なわけ? 」
 小野崎がポロっと言う。
 俺は小野崎に向くと、苦笑して言う。
 「 八王子の狙撃班の数が全く足りていないんだ。
   小野崎党を連れて行くと、最悪の場合は拠点が陥落する。
   ここをなんとか守ってくれ。 」
 「 分かったわ。
   そろそろここも危ないからね…。 」
 小野崎はあっさりと承知する。
 他にもいろいろ質問があり、適当に答えていく。
 質問内容で俺が特に気にしたのは、川越にも吉野家があるかというどうでもいい事ではなく、
肝心の木下勢の動きだ。
 ここに至って、未だ木下勢の動きは誰も掴めていなかった。
460冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/14 21:19 ID:v8iyviFI
 3月11日 午前零時二十一分
 北条勢の車を大量に用意させ、府中まで朝倉勢を迎えに行く。
 その後は一気に川越まで向かい、途中で氏直から携帯でにこやかに話し掛けられる。
 「 今日は雲も晴れ、いい月が出てますな〜。
   作戦が終わったら、一杯やりませんかね〜? 」
 もうね、アホかと馬鹿かと。
 月の光が出ているという事は、電灯を消しても俺たちの姿は見て見えぬ事はないということだ。
 まったく…なにも事態が飲み込めぬアホめ…。
 「 月の光には気をつけてください。
   警戒している側からは、丸見えになってしまう恐れがあります。 」
 俺はそれだけ言うと切ってしまう。
 そしてシートに深々とかけると、後部座席から眠たそうな声が聞こえてきた。
 「 あー、寝不足になりそー。 」
 瑞希が目をこすっている。
 大きなあくびが出たかと思えば、何かぶつぶつ言っている。
 「 ふ、鍛え方が足りないな。マイシスター瑞希。
   我輩は寒い夜を、アスファルトの上にいながら徹夜で過ごした事もある。
   車の中にいられるだけ、こちらの方が楽よ。 」
 言うだけ言った大志が大きく笑う。
 「 だれもエライとか言ってるわけじゃないのよ。
   それと、徹夜組は逝ってよし! 」
 後ろから痛そうな音が聞こえる。
 まあ、作戦前の緊張ほぐしと思えばいいか…。
461冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/14 21:25 ID:v8iyviFI
 現場に着き、俺達は一応周りをぐるぐると車で廻って、人がいるかどうかを確認する。
 人の気配がないと確信すると、時間も頃合なので降車。
 隊を分散させ、見張りと突入隊に別れさせる。
 俺達武田勢も二手に別れる。俺と共に倉庫内に突入するのは、諏訪と乃絵美に楠本。
 朝倉勢からは、音夢と他3名。北条勢は氏照他2名が突入となった。
 入り口と思われる場所につくが、やはり鍵がかかっている。
 誰も合鍵など持っていないので、ここはあっさりと施錠外しを敢行する。
 「 問題はココからだな…。 」
 俺は入り口を開けて、すぐ正面に見える防犯装置に目がいく。
 防犯装置の左隣には、奥に続く扉があり、右隣は事務室だ。
 どちらにも鍵穴など無く、どうみても目の前の装置に何かするように出来ているとしか思えない。
 「 これは、認識カードがいるタイプですね…。
   誰か幹部を捕縛する必要がありますよ…多分…。 」
 楠本はそう言いながら、自分のカードを出すて装置の下部にあてがう。
 が、装置は何の反応も示さない。
 「 違うカード、もしくは使用不可となった人のカードを使った場合は、今のように
  エラーとなって認識しません。
   何も知らずに、おかしいなと思ってもう一回このカードをあてがうと、
  警報装置は鳴ります。 」
 楠本が警報装置から一歩引く。
 「 警報装置のリセットボタンを使用しながら、こいつそのものを解除してみますか? 」
 諏訪が前に出てくる。
 「 出きるか…諏訪…? 」
 俺が聞くと、諏訪は難しい顔をする。
 「 厳しいですね…。 
 これは私の知っているタイプじゃないですので……。」
462冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/14 21:31 ID:v8iyviFI
 「 こいつは手強いな…。 」
 俺は警報装置を眺めながら考える。
 「 と、とにかく中には入れませんか?
   入り口前では、目だって仕方が無いのですが…。 」
 音夢が後ろから言ってくる。
 ま、中には入れれば、こんな苦労は無いのだが…。
 中に入るか…。多少強引にやるか…?


 1 諏訪にすべてを託す。
   リセットボタンを押しながら、電源スイッチを下げる。
   諏訪の知っている装置同様、これで警報装置が止まるものと想定する。

 2 川澄を呼んでくる。
   まあ漫画の真似じゃないが、左右の扉を両方切ってくれ。
   扉は切れるだろうが、問題は警報装置が鳴らないかどうかだが…。

 3 周辺の電源を落とす。
   一か八か、倉庫が取っている電源をみつけ、それを分断する。
   いわゆる停電状態にしてしまう。

 4 前に戻る。
463冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/14 21:36 ID:v8iyviFI
>155 武田殿
信勝殿。陣中見舞い、ご苦労様であります。
闘神都市II…、検索しますた。
平成七年に発売されたゲームとは、本当に古いですな。
(´-`).。oO( どうりで分からなかったのか… )
また暇を見てはお越しくだされ、ここはもうしばらくは続きますので。


ようやく戦女神2の一週目が終わった。
二週目に取り掛かろうか…。
ダメーポの続きを再開するのはいつになるのだろうか………。
464高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/11/16 11:11 ID:Jl3z34Bv
いつもならここは諏訪に…と言うところですが、
やはりスレタイ的にもエロゲキャラに頑張って貰わなければならないわけで、
そういうわけで今日は2.の方を選ばしていただきます。

>>455
信勝殿、このような陣中までわざわざお越し頂き感謝です。
件の板のIP表示ですが、よく見て回ったものの実は発生条件がよくわかりませんでした。
あのスレを見た段階で、トリップ無し=晒しかと思ったのですが、
名前有りの発言も皆無では無かったので……謎です。
465冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/17 22:10 ID:pUdL703M
 俺は無線を取り、川澄を呼び出す。
 ここは川澄の剣に託してみようということだ。
 二つの扉はたいして厚くもないし、鉄が切れるのなら何とかなるだろう…。
 すぐに駆けつけた川澄と倉田。
 倉田は呼んでないのだが…。
 「 川澄、この二つの扉を切れないか?
   警報装置の解除より、扉を切ったほうが早いだろうと思ってな。 」
 「 …やってみる…。 」
 小声でぼそっと言う川澄。
 手に持つ剣を鞘から抜く…。
 「 ちょっと離れていた方がいいですよー。 」
 倉田に押され、俺達は一旦外に出る。
 「 はぁぁぁぁっ! 」
 川澄の気合と共に放たれた刃は、瞬時に扉をたたっ斬る。
 続いて数度斬りつけ、扉がバラバラになると、もう一方の扉もたたっ斬る。
 両方の扉がバラバラになり行き来出来る様になると、川澄は剣をしまう。
 「 よし、でかしたぞ川澄! 」
 「 あははー、頑張りましたねー舞ぃー♪ 」
 俺達は喜んで中に突入する。
 案外簡単にいくものだな…と俺は感心するばかりだった。
466冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/17 22:19 ID:pUdL703M
 事務室に入り、大きなテーブルの上にあるパソコンを起動し始める楠本。
 なんでも、うまくいけば結城方の武器残量とか、予定された行動とかが
見れるかもしれないという。
 そちらのほうは楠本に任せ、俺達は急いで倉庫に入る。
 「 諏訪、ここの電源は入れても大丈夫だと思うか? 」
 真っ暗な倉庫内で、俺は懐中電灯を灯しながら電源を見つける。
 諏訪は電源を見、その配線の流れ具合を懐中電灯で照らしながら眺める。
 「 そうですね…。
   倉庫内の電源は危ないでしょうね…。
   しかし…シャッターをこじ開けないと、武器の運び出しは困難ですからね…。 」
 諏訪が考え込む。
 これでは、また警報装置の所に逆戻りだ。
 「 よし、川澄はあのシャッターに大穴を開けてくれ。
   北条のトラックがバックで入って来れるぐらいやってくれ。 」
 俺はもう一度川澄に頼む。
 「 …高いところは身長が届かない……。 」
 ボソっという舞に、倉田が笑って言う。
 「 あははー、それならトラックの上に乗って斬ればいいですよー。 」
 「 それなら斬れる……。 」
 まったくの無表情の川澄。
 まあいいか…。
 俺はトラックの突入を指示し、シャッターは倉田と川澄に任せた。
467冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/17 22:24 ID:pUdL703M
 「 倉庫が小さくて助かりましたね…。 」
 諏訪がため息をつく。
 俺達の目の前に並ぶ、山積みの荷。
 一軒家級の大きさしかない倉庫。
 まさかそんな潰れた町工場のような工場に、これほどの武器がしまわれているとは
付近の住民も想像できまい。
 荷を適当によじ登って中を覗き込めば、拳銃やら弾丸の詰まった小箱が大量に出てくる。
 量が多すぎる…。
 「 これは人力では運べんな…。
   トラックが入ってくるまで待つか…。 」
 俺は荷から飛び降りる。
 北条のトラックにはクレーンが付いている。
 あれを使うしかない…。
 かなり狭いがやるしかないだろう…。
468冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/17 22:27 ID:pUdL703M
 月夜がわずかに照らす狭い路地。
 そこに、北条氏直の本体が待機している。
 大道寺の案で、車から少しはなれた所に陣取れば、敵に気づかれる事も無いということだ。
 経験の無い氏直は、何も疑わずにその通りにする。
 そして、部下連中が突入している間、暇つぶしのように少女をもてあそぶ。
 それは大道寺が連れてきた少女だった。
 気に入った氏直は、大道寺の勧めもあってこの少女を連れてきていた。
 また、我が北条家の戦いを見せ付ける為と言う事で、超先生もロープでがんじがらめの
状態で連れて来られていた。
 兵隊から不満の声もあがる。
 「 あれではまるで物見遊山ではないか…。
   北条家もこれだから武田に頼る事になるんだよな…。 」
 総指揮は大道寺が取り、氏直は少女の体をなでくりまわしている。
 「 そろそろ準備が出来てきたようだなぁ…。 」
 氏直のいやらしい声が、護衛の兵にも聞こえる。
 年配の護衛は頭の中で毒つきながらも、それを諌めようとしない大道寺にも腹を立てた。
 ( まったく…主従揃って馬鹿者だ…。 )
469冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/17 22:32 ID:pUdL703M
 まだ若い護衛の藤田は、作戦開始以来、再三再四に渡り大道寺に護衛兵の強化を進言していた。
 「 氏直社長の護衛が2名では不足すぎます。
   せめて10名。出来ぬとも8名は…! 」
 すでに一方の護衛は背を向けている。
 藤田は半ばヤケになりながらも大道寺に齧りつく。
 が、大道寺はそれをあざ笑い言う。
 「 前線の者がうまくやれば、ここがやられる心配は無い。 」
 「 しかし…ここは前線よりも500メートル以上離れています。
   何かあったときは、前線の兵が来る前に壊滅します。 」
 あくまで食い下がる藤田に飽きれた大道寺。
 その飽きれた顔も、だんだんと苛立ちのものになる。
 「 もうよい、お前はそっちを向いておれっ!
   この大道寺の言う事が聞けないのか!? 」
 こう言われては仕方がない。
 藤田は歯軋りしながら大道寺の指す方を向く。
 それをちらりと向いて見る、もう一方の護衛兵。
 ( 言わんこっちゃない…。
   元々護衛は俺1人だったんだ。
   藤田の奴、ボンボン氏直を守るために残りやがって…。
   あのボンクラを自分から護りに出てどうすんだ…。 )
 また駄目主従に背を向けようとした時、異変に気づいた護衛はギョっとし、仲間に叫ぶ。
470冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/17 22:39 ID:pUdL703M
 「 オーライオーライ…、よしっ! 」
 川澄を載せたまま、トラックがバックで入ってくる。
 トラックが止まると、北条兵がクレーンを動かしては荷積みの準備を始める。
 「 音が随分うるさいな…。 」
 俺は隣の氏照に言う。
 「 仕方ないですな、これは結構力いりますから。
   油圧で動かす以上、エンジンの騒音は避けられませんね。 」
 しかし、これで積み込み作業ははかどる。
 荷役のブロックは計12個。
 トラック三台が満載になる量だ。
 「 一台余りましたな…。 」
 「 なぁに、分散させて軽くした方がいい。 」
 外に待機するトラックを眺めながら、氏照が言う。
 俺はこのあと、四台のトラックを無事に八王子か神奈川まで送る事を考えなければならない。
 いずればれる…。
 「 あのー、少しは手伝ってはいただけないでしょうか? 」
 にこにこと、額に皺の寄った音夢が、荷役の頂上から声をかけてくる。
 「 分かった、すぐ向かう。 」
 俺は機嫌の悪くなった音夢に気を使い、急いでよじ登る。
471冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/17 22:47 ID:pUdL703M
 「 まったく…パスワードが必要とはね…。 」
 楠本がPCの前でぼやく。
 このPCが結城方のメインコンピューターと直結していたので、
最初は順調に事が運んではいた。
 武器関係のデータ、前作戦に関する情報は全部取得できたが、
肝心の兵力配置に今後の作戦に関しては、簡単にはいかなかった。
 「 どれも駄目だし…、ううん…。
   seyana…、BaruSan…、nanasekenzi…、ううん……。 」
 悩む楠本は、適当に打つ。
 「 moudamepo…。解析用のプログラムを持ってこればよかったわ。
   もっとも、私の持っていた古いのが使えればいいんだけど…。
   …あっ!? 」
 カリカリとPCは動き出し、必要なデータが次々と出てくる。
 楠本はこれ幸いとフロッピーを換える。
 「 全部コピーしないと…。 」
 喜ぶ楠本。
 だが隣の電話が突然鳴り出し、楠本の表情が変わる。
472冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/17 22:51 ID:pUdL703M
 ( ばれた…!? )
 楠本の額から汗が流れる。
 ひょっとしたら、何かの連絡かもしれない。
 でも、本来ここには誰もいないし…。
 かといってPCが繋がっているこの状態で放置しては、向こうが怪しく思うかもしれない…。
 でも大本からの電話だとは限らないし…。
 どうすれば…

 1 電話に出る。
   アドリブで出来るだけ誤魔化す。

 2 無視する。
   データもらってフィニッシュです。

 3 勝頼を呼ぶ。
   判断を仰ぐ。

 4 前に戻る。
473冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/17 22:57 ID:pUdL703M
>464 高山殿
どういう板なんでしょうねぇ…。
まさか"武田騎馬軍団"とか有名な固定の名は表示とか…?
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
試す勇気が無いです。CATVだけど。

どうでもいい事ですが。
本日半角二次元に遊びにいったら、入っただけでウィルスがひっかかりますた。
ラブレター系の古い奴でしたが、正直びっくり。
板に入って、スレッド一覧しただけで感染とは…。
最近は板の調子も悪いし。何がどうなっているやら……。
474諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/11/18 01:37 ID:Sbdd1Xso
勝頼を呼ぶなんて悠長な事をするわけにはいきませんね
1です、エロゲキャラ活躍週間ですね(意味不明

あの…角煮板に入るとウィルスってどういうことでしょう?
私はOpen Janeで2chを見ているんですがそれでも危険なんでしょうか?
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
475冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/18 20:55 ID:MwHA9mly
 データーのダウンロードはすでに終わっていた。
 コピーなどはいつでも出来る。
 楠本は意を決して受話器をとる。
 「 はい、こちら第三川越倉庫です。 」
 落ち着き払って言う楠本。
 だが電話の向こうから聞こえてきたのは、予想出来うる最悪の人物だった。
 「 やっぱ花梨か…。
   そうやないかと思うておったわ……。 」
 「 結城…倫…!? 」
 電話をかけてきた人物は結城倫その人。
 しかも、向こうに予想されていた。
 ちなみに、花梨とは楠本の事で、少し前まで結城倫がそのように呼んでいた。
 楠本のほうは結城倫の事を、そのペンネームからヤマモト先生と呼んでいた。
 「 こんな事もあろうかと思うてな…パスワードを全部変えといたんや…。
   分からんくなった花梨が、健治の名を打つことを予想しててな。仕掛けさせてもろうた。 」
 淡々と話す倫に、楠本はただ無言だった。
 頭の中では、この状況をどうやって誤魔化すか。必死になって考える
 「 その倉庫に、よう入れたな…花梨? 」
 「 …ふふふ、あの程度の装置や鍵なんて、私の前には何の問題もありませんよ…。 」
 「 せやな…。
   しかし、本格的に武田に寝返ったようやな…ん? 」
 「 先に裏切ったのはそちらでは?
   とにかく、データは頂いたので私は帰ります。あなたと長話しするほど暇ではありませんから。
   言いたいことがあるのなら、ご自分で八王子まで来てくださいね。 」
476冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/18 21:02 ID:MwHA9mly
 楠本は受話器を離そうとした時、倫の嘲笑した声が聞こえてきた。
 「 ええか花梨、ウチの勝ちは決まったも同然や。
   今に北条は総崩れを起こし、武田は戦う理由が無くなるで。
   武田勝頼の尻でも追って、山ん中でも逃げ込めや! 」
 楠本は受話器を持ち直し、軽くささやくように言った。
 「 もう、昔のようにはなれませんね…。 」
 「 な…何を言っ…。 」
 結城倫は何か言っていたが、楠本はためらわずに受話器を置く。
 ( 何か策があるようね…。
   とにかく作業を急いでもらわないと…。)
 楠本はデーターのコピーが終わると、ついでに作戦内容も確認しておく。
 緊急なので、今日深夜から明け方までの部分を見る。
 出てきた指示内容は簡単なものだけだった。
 ( 川口D地区に第一隊から第六隊まで集合…。
   それに手付かずだった神津勢40に動員要請が出てる…。
   単純計算で、一隊10名ぐらいだから…合計100名。
   行き先は書かれてない…。
   どこにいったのかしら……。 )
 考えても結論の出ない楠本は、PCの電源を落とすと、事の次第を勝頼に伝えに行く。
477冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/18 21:08 ID:MwHA9mly
 習志野 AM02:24
 「 伏せろ、藤田ぁ!!! 」
 年配の護衛が叫ぶ。
 藤田は突然の事であっても、訓練通りに地べたに飛び込む。
 藤田の頭の上を弾丸が過ぎていく。
 「 この野郎っ!
   そういう事だったか!! 」
 年配の護衛は銃を抜き、藤田を撃った者を撃とうとする。
 その撃った者は大道寺。
 この時、年配の護衛は大道寺の裏切りを確信していた。
 ただでさえ裏切りが多かった北条勢。
 いつもの事であった。
 ただし、ここには総大将北条氏直その人がいる。なんとしてでも護らねばならない。
 「 邪魔をしおって!! 」
 大道寺は年配の護衛に向きなおり、構えていた銃で、数発撃ちこむ。
 年配の護衛の手から銃が弾け飛び、型膝が地に付く。
 護衛は憎悪を燃やした目で大道寺を睨む。
 「 うおおお!!! 」
 大道寺の背後にいた藤田、すぐに起き上がると大道寺に飛びかかる。
 「 この野郎…先輩を撃ちやがって…、この裏切り者…! 」
 体勢を崩した大道寺はそのまま壁に頭からぶつかり、気を失う。
 すぐに藤田は年配の護衛に駆け寄ろうとする。
 が、足が地面を蹴れなくなる。
 はっと下を見れば、地に足が付いていなかった。
 ( 浮いている…!?
   そんな馬鹿な…。 )
478冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/18 21:12 ID:MwHA9mly
 「 恨みはありませんが、お父様の為にもここで死んでもらいます。 」
 冷ややかな声を放つのは、氏直の膝の上に乗せられていた少女。
 先ほどまで黄色い声を上げていたかと思えば、今は身に何もまとわぬ姿で立ち上がっていた。
 「 私の娘、琴音にかかっては、君も長くは無い。
   あきらめるのだな…。 」
 氏直の隣で、ロープに縛られた超先生が言う。
 余裕に笑みを浮かべている。
 「 藤田!
   氏直社長を背負って運べ!! 」
 藤田に集中していた琴音に、年配の護衛が渾身の力で飛び掛る。
 護衛に抱きつかれ、そのまま前のめりに地面に叩きつけられる琴音。
 と同時に藤田の足が地に付く。
 「 先輩! 」
 駆け寄ろうとする藤田を、年配の議衛兵は叱咤する。
 「 馬鹿者、俺に構うな。
   お前は早く氏直社長を連れて逃げろ。
   いいか、突入した兵達と合流しろ。
   氏照さんか、氏勝さんをアテにしながら神奈川を目指せ!
   こいつ等、氏直社ちょ…ぐわっ!! 」
 突然護衛兵の体に激痛が走る。
 「 先輩っ、済みません!! 」
 藤田は急いで氏直に駆け寄る。
 呆けた顔の氏直をおぶると、振り返らず一気に駆け出す。
 ( たのむぞ…藤田…。 )
 「 ガフッ!! 」
 護衛兵が血を吐く。
 それを横目で見る琴音から、かすかな笑い声が聞こえていた。
479冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/18 21:16 ID:MwHA9mly
 川越 AM02:46
 「 何だと!?
   氏直が謀反にあった!? 」
 積み込みの真っ最中の事だった。
 まだ三台目のトラックに荷を積んでいる最中だ。
 俺は荷造りが終わって運搬作業を眺めている時、氏直隊壊走の知らせを聞く。
 現在での氏直残存隊の位置は不明で、謀反者は大道寺政繁。
 さらに竹林明秀も何故か解放された模様で、戦況は絶望的という。
 連絡を入れてきたのは、藤田信吉という青年。
 氏直自身は未だにショックから立ち直れていないという。
 俺は武蔵野の氏勝にもこの件を伝えておく。
 氏勝は手勢30を連れてすぐに出るという。
 「 今は積み込みを中止しましょう…! 」
 携帯を切ると、焦る音夢が言い寄ってくる、氏照は何も言わない。
 が、ここでもっとまずい事が発生した。
 「 こちら八王子の鷹梨です。
   現在1階に殴りこまれました。屋内で戦闘中。
   敵の銃火力は絶大。火線数が違いすぎます!
   至急帰還してください!! 」
 電話が切れると、俺は腕を組み考える。
 どう動けばいいのか…。
 「 どうしましたか? 」
 諏訪が俺の顔色を伺ってくる。
 「 諏訪、八王子が攻められ、一階が陥落した………。 」
 「 何ということだ…。
   しかし、二階以上はなかなか上がれないはず。
   いましばらくは持ちこたえられるはずだ…。 」
 氏照が苦々しげに言う。
480冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/18 21:21 ID:MwHA9mly
 荷物は過半数以上は詰めた。
 この時に強力な火器、ショットガンまで手に入っている。
 残りは放置して味方を救いに行くか、このまま積み込みを完了させるか…。
 それとも分散させるか…。


 1 残りの荷役は放置し、全軍で味方を救援する。
   目標は八王子だが、北条勢は氏勝隊と共に氏直救援に向かう。
   府中の芳乃さくらにも単独出撃要請を出す。

 2 北条勢に積み込みを任せ、武田朝倉勢で八王子に向かう。
   氏直の事は緊急で発進した氏勝勢に任せる。
   府中の芳乃さくらに単独出撃を要請する。

 3 残りの荷役は放置し、全軍で味方を救援する。
   目標は八王子で、氏直の事は氏勝隊と千葉殿に任せる。
   府中の芳乃さくらには、俺達と合流するように伝える。

 4 前に戻る
481冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/18 21:28 ID:MwHA9mly
>474 諸葛尚殿
どうやらノートン先生の誤爆のようですね…。
とにかく、昨日起こった事でも書いときます。

IEで角煮板(左に並んでいるところをクリック)に進入。
で、"スレッド一覧を表示する"をクリックしてばーっと一面に出します。
出終わったところで、ノートン先生起動。
ウィルスに感染しますた。どうしますか?と。
で、削除して終わり。
どうも妖しかったので、何回か試してみたんですが、
何度もノートン先生が反応。おかしいなぁということでした。

ちなみに、今は大丈夫でした。
なんだったのやら。

たまにどこかのスレで、ウィルスを構成する記述が乗ると、
ノートン先生が誤判断すると聞きますが、今までそういうスレを見てきても平気だったもので。
ボケていたかノートン先生の誤爆…っぽいです。
482高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/11/21 14:41 ID:W1m3rpO+
むぅ、なにやら大変なことになってきましたな。
ココはひとまず兵をとりまとめたいと思い、3.をお願いします。
倉庫襲っているのばれてるし、積んでるところ襲われてもいやですしね。

>藤田信吉
信吉かぁぁっ!
超先生&謎の少女の時点でかなり浩之の方かと思っていた私は、
もうだめぽ。
483冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/23 12:39 ID:XodCVWs2
しばしお待ちを…
484高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/11/23 22:29 ID:waP4oYHf
おつかれさまにございます。どうぞごゆっくりと……。

>>464
自己レス。MMO板のIP条件がやっとわかりもうした……。
http://game3.2ch.net/test/read.cgi/mmosaloon/1035469203/225-227
だとか。罠にはまった人、かわいそうに。
485冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/25 01:09 ID:ohoJkjCN
 川越 AM02:51
 俺はすぐに引き上げる事を提案。
 作業を中止させ、トラックの荷台には防弾シートをかぶせる。
 これは流れ弾ぐらいしか弾けないらしいのでアテには出来ない。
 大量に手に入った軽機関銃は、すぐに使用したいので各車に配備する。
 1人1丁持つ事が出来る数に、氏照や俺は手放しで喜ぶ。
 氏直に関しては氏勝に一任し、少数でもいいから千葉に援軍要請をする。
 続いて埼玉に入り込んでいた勘助も呼び寄せ、合流するように指示。
 これは後から付いて来る形になる。
 引上げ作業に取り掛かった時、楠本が事務室から出てくる。
 「 楠本、何かいいデータはあったか? 」
 「 敵の配置と集合に関するデータが得られました。
   あと、向こうのPCに繋いだところ、侵入がばれてしまったようです。
   もっとも、何も起こらない事から、ここまでの規模で作業をしている
  事はばれてないようですが…。
   ここの警備兵は10分もあれば来ますから…。 」
 「 そうか…、ばれたか…。
   ばれた割には何も発生しないな。 」
 「 どうなっているのか、私にも分かりません…。 」
 話している間にトラックにシートはかぶせ終わったようだ。
 こちらに寄ってくる諏訪が息切れしていた。
 「 あのシート、鉛が入っているんですよ。
   本当に重かった……。
   若も手伝ってくださいよ…。 」
 「 いや…スマン…。 」
 「 これで効き目無しだったら北条製品の質を疑いますね。 」
486冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/25 01:21 ID:ohoJkjCN
 川越から出発し始めた時、携帯に着信が入る。
 海原からだ。
 忙しいのでワゴンに乗り込んでから電話に出る。
 「 海原か!? 」
 「 ようやく繋がったか、まったく勝頼社長は電話に出るのが遅い。 」
 「 悪いな、緊急の用事でな。 
   そっちも聞いていると思うが、八王子が火の車だ。 」
 「 ああ、それはこちでも聞いている。
   それだから、こちらも敵の背後を付いてやろうと思って進撃する。
   遠州技研8名、長野勢10名を持って、Milkyway三号店を爆破すしようと思う。
   ところで、尼子勢はいつになったら来るんだ? 」
 群馬に向かっているはずの尼子勢は、岐阜でひと暴れした後に長野に入ったと聞く。
 尼子勢は進軍スピードが遅いだけでなく、岐阜で攻撃を受けて逆切れした稲葉勢が追撃に出たとも。
 とりあえず、俺は気休めでしかない言葉を吐く。
 「 あと1日ぐらいはかかるかもしれんな…。
   連中の敵は織田産業であって結城ではないからなぁ、無理は言えん。 」
 「 そうか…。亀井という男、何をしでかすか分からんからな。放っておくか。
   とにかく、そっちは気をつけてくれ。結城藍が茨城から撤退した。
   そちらに向かっているらしい。 」
 「 了解だ。 」
487冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/25 01:25 ID:ohoJkjCN
 八王子 AM03:10
 突然の猛射を浴びた、一階フロアのガラス。
 かなりの銃弾を打ち込まれ、数箇所が破壊される。
 とっさに接近してきた結城方の兵は、ひびの入ったガラスを大ハンマーで殴りつけ、
穴を拡大させる。敵兵はその穴を利用して突入することに。
 留守を任されていた鷹梨宏明がそれに気づいていた時は、一階は完全に制圧された後だった。
 総員を叩き起こした鷹梨は、2階に上がる階段に油を流し、駆け上れないようにする。
 続いて各階から外に進入してくる敵に発砲を試みるも、敵狙撃兵が潜んでいた事もあり、
味方の被害が増えてしまう事に。
 フロアを占領した敵は、すかさず二階へ突入を試みる。
 機動隊の使用するタイプの盾を横に並べ、そのまま階段を上がり始めた敵に、
鷹梨側は容赦なく機関銃弾を浴びせ、一旦は撃退する。
 敵は2階に上がれず、鷹梨側も一階には下りられず、睨み合いの形になる。
 「 ううん…割れたガラスはすぐに取り替えできるし、
  今回はフロア内で戦っていない事から、被害は軽微だな。
   明日の営業時間までには復旧できるだろうなぁ。 」
 深刻な表情をするメンバーを前に、鷹梨は余裕で言う。
 勝頼に電話をした時に必死だったのは、そう言えばすぐに味方が敵の背後を突く、
と鷹梨宏明自身が考えていたからだった。
 「 宏明さん、敵の動きがおかしいように見えるんですが…。 」
 防衛しきれると自信がある鷹梨に、何か不安な朱美さんが聞く。
 「 敵の機関銃の本数には驚くべきものがありますが、
  やっている事は前回と大差ありませんよ。
   勝頼社長が戻ってくるまで、にらめっこといきましょう。
   大丈夫ですよ。 」
488冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/25 01:30 ID:ohoJkjCN
 いざとなれば、二階を放棄して三階へ登り、そこで手榴弾を使う腹づもりでいる鷹梨。
 鷹梨が気にしているのは、陥落するかどうかとかではなく、明日の営業に支障が
出ないかどうかだった。
 ( 敵は何のために突入してきたのか、その辺が分からないのよね。
   私達を討つ為なのか、それとも嫌がらせでここに来たのか…。 )
 朱美は機関銃の弾倉を交換しながら考える。
489冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/25 01:34 ID:ohoJkjCN
 「 敵は多すぎるぐらいよ、気をつけなさい!! 」
 敵の発砲に気づき、すぐさま戦闘配置についた小野崎党5名。
 とはいえ、ぶるほ〜ん北川にある、二つ隣の9階建てのビル屋上にずっといただけだが。
 清香は部下を叱咤しながら狙撃を始めるが、雑魚はごろごろいるのだが、指揮官らしき
人物はどこにもおらず、とりあえず援護射撃をしているだけだ。
 「 知った顔がいれば、どこの部隊なのか分かるんだけどね…。 」
 いつもの長銃を構え、スコープを覗きながらぼやく清香。
 清香は、ぶるほ〜ん隣のビル三箇所には各二人ほど待機させていた。
 その各分散された隊からも、これといった報告は届いていない。
 ただ、敵兵を撃ったというものだけだ。
 「 小野崎さん、一灯缶を持った奴等がいます。
   あいつら火を点ける気では? 」
 隣で監視していた兵が言う。
 清香は長銃から離れ、通常のライフルを持って兵の指す方を覗き込む。
 「 間違いないわね…。 」
 清香のスコープ内に、一灯缶を持った男数名が路地を駆けている。
 行き先はぶるほ〜んだ。
 すかさず撃ち、二名ほどなぎ倒す。
 「 ぶるほ〜んの裏側に、一灯缶持った奴が3人ほど行ったわ。
   早く撃たないと火がつくわよ! 」
 清香は無線で指示をすると、鷹梨にも伝える。
490冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/25 01:38 ID:ohoJkjCN
 「 小野崎さん、10tが来た!! 」
 清香の隣にいた兵が喚く。
 「 うるわいわね…まったく…。 」
 清香が路上を覗き込むと、確かに北川より10tダンプが走ってくる。
 それに、一階フロアを占拠していた敵兵がわらわらと表に出て、路地裏に入り込んでいく。
 ( 逃げたんじゃないわね…。
   ま、あのダンプで何かする気なんだろうけど…。 )
 清香はスコープを覗き込む。
 ( バックで壁に突っ込むなんて、使い古された手で来られても危ないし…。 )
 清香狙いを定める…。
 狙った先は?

 1 運転席。
   撃った後にダンプがどうなるか知らないけど。
   防弾ガラスを使っている事を想定し、徹甲弾を使用。

 2 タイヤ。
   前輪を両方破壊♪

 3 正面エンジン部。
   徹甲弾を数発使用し、エンジンを止める。

 4 前に戻る
491冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/25 01:48 ID:ohoJkjCN
>高山殿
いや、何と言うか…。
東鳩をプレイしたのが随分前な為というか…。
とにかく藤田ヒロユキの事は忘れてますた。
マルチとイインチョのシナリオ終わらして、もう積みゲーにしたあの時…。

某がもうだめぽ…。
0=〇日ニニ(゚д゚)ニニニニニニフ 
    \/|   |)`・ ズバア


某が>473で混乱していた原因。
http://pc.2ch.net/test/read.cgi/pcqa/1033948204/
しっかりしてくれノートン先生…。
492諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/11/26 00:09 ID:wQYu+eyu
せっかくの徹甲弾ですので派手にいきましょう
3番のエンジン狙撃を選びます。

SNOWって本当に出るんですね、永久に出ないものだと思ってました。
逆にマヴラヴが心配になってきてしまってる今日この頃です。
493高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/11/26 01:29 ID:BH0CNWlf
鬱だSNOW という響きが既に懐かしいですな……。
多少板違いですが、クラナドなどあやすぃゲームはまだまだありそうです。
494冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/26 20:47 ID:LtFbMbUN
 狙撃目標はエンジン…。
 清香は目標を決めると、すぐに銃口をダンプの正面に向ける。
 「 徹甲弾使うわよ。用意して。 」
 清香に言われ、すぐに兵は弾を取り出す。
 ずしりと重みのある弾が清香に渡される。
 ( さて…うまくエンジンを破壊できればいいけど…。 )
 清香はダンプの正面中央より、やや左にずらした位置を目指して撃つ。
 ずしりと重い衝撃が銃から清香の体に伝わる。
 ( もう一発撃っておいたほうがいいわね…。 )
 清香はダンプから目を離さずに再装填を終わらし、再度照準を合わせる。
 先の弾はダンプの正面から貫通し、エンジン部を抜けて地面をえぐる。
 ( うまくシリンダーに風穴を開けさせる事が出来るといいんだけど…。 )
 清香は落ち着いて二度目を放つ。
 ダンプ正面に吸い込まれていった弾は、内部のピストンをぶち抜く。
 瞬時にエンジン部は爆発し、爆走するダンプは火災を起こしながらのろのろと停止する。
 慌てて飛び出した運転手。これも逃がすわけにはいかない。
 もったいないが、再装填していたのでそのまま徹甲弾を撃つ。
 路地に逃げ込もうとした運転手は、文字通り胸に風穴を開けて倒れる。
 「 これは警察が飛んでくるわね。 」
 眼下にて燃え盛るダンプを見ながら、清香はわずかに微笑む。
495冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/26 20:52 ID:LtFbMbUN
 ぶるほ〜んから南に遠く離れた1400メートル先。
 大通りに面した小道に、10名程の集団がいる。
 表に数名立ち、ぶるほ〜ん前での戦況を眺めていた。
 「 失敗しましたなぁ。
   結城の戦い様も悪くはありませんが、今ひとつ相手を舐めてらっしゃる様子で。 」
 嫌味のように言う小男。
 彼は大胆にも、人気の無い大通りに悠々と進み出て戦況を見ていた。
 小男が集団の方に歩み寄っていく。
 「 あの火災では、すぐに警察や消防車が来ますよ。
   私は部下を撤収させます。 」
 小男が言うと、すぐに無線を取り出す。
 「 安心せぇ、警察は動かさせん。もちろん消防署にも手は打ってあるわ。
   撤退するのはまだ早いで? 」
 集団の指揮をとっていた結城倫。
 小男を挑発的な目で見る。
 小男はそれを笑って返す。
 「 はははっ、帰るわけじゃないですよ。
   私の作戦を敢行する為には、部下は邪魔になるだけです。 」
 「 そうか…。 」
 「 もう一回聞いておきますが、あなたの作戦が失敗した今。
   私は独自の作戦を取り、あなた方はそれに従ってもらいます。
   よろしいですな? 」
 小男に覗き込まれるように見られ、倫は顔に不快感を表す。
 が、せっかくの援軍なので、文句は言えない。
496冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/26 20:58 ID:LtFbMbUN
 「 分かってるで。
   あんさんとこの兵も借りてる身やからな。ええで。 」
 「 それは良かった。
   これで小一の仇が討てる。 」
 にかっと笑った小男は、木下藤吉。
 弟を殺した武田勝頼に報復をかけるため、はるばるこの地までやってきていた。
 「 ま、武田勝頼が帰ってくるまでゆっくり待っていましょうか。 」
 藤吉は倫を促し、路地に入っていく。
 ( どこにいるのかは知らんが、早く帰って来い勝頼…。
   俺の作戦で引導を渡してやる。 )
 路地に待機してある車に乗ると、藤吉は少し落ち着く。
 倫は藤吉の隣に座り、携帯で部下に一時撤収を指示すると、携帯していたノートPCを開く。
 ( 花梨が回線に進入してきた時は驚いたわ。
   まあ、健治の名を打つ奴は他にはいないはずや。
   NGワードにしといてよかったわ。 )
 やがて起動が完了するPC。
 そこで映ったのは海原のアップ。
 「 俺からいいプレゼントだ。
   遠慮せず受け取ってくれ♪ 」
 音声が流れ終わると、ハードディスクが嫌な音をしてプチンと画面が消え、電源が落ちる。
 起動のボタンを押しても何の反応もない。
 「 コンピューターウィルスの一種ですかね? 」
 藤吉が笑ってPCを覗き込む。
 「 うるさいわっ! 」
 倫はノートPCをたたんで足で踏みつける。
497冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/26 21:02 ID:LtFbMbUN
 八王子 AM03:38 武田勝頼
 「 これだけの騒ぎで、警察は動かないのか?
   夜は人気がいなくとも、誰も住民がいないわけじゃないだろ…。 」
 ぶるほ〜ん前で燃え盛るダンプが俺の目に入る。
 俺達は一旦ぶるほ〜ん正面をやりすごし、しばらく南下する。
 800メートルほど走り、周辺に怪しい影がない事をさっと確認すると、
車を反転させてぶるほ〜んを目指す。
 なお、ここでトラック部隊とは別れる。
 積荷は小田原まで運んでおき、あとで山分けといこうというわけだ。
 現状での敵の攻撃は、ダンプ破壊を最後に絶たれたという鷹梨の報告がある。
 ぶるほ〜ん正面に来て、あらためてビルを見渡す。
 二階以上の階では、それほどの被害は出ていない。
 が、一階の外回りのガラスは半分は割られている。
 「 くそっ、高いガラスをこうも割りやがって…。 」
 毒つく氏照。
 「 マイブラザー、これからどうする?
   敵がいないのならどうしようもないが、あれだけの火災が起きながら何も来ないのが気になる。
   あいつ等は再攻撃を狙っていると思えてならん…。
   結城倫の警察に対する支配力はかなりでかいからな。
   我輩は警察が押さえ込まれていると思うのだ。 」
 後部座席より身を乗り出して言う大志。
 分からん話でもない…。
498冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/26 21:09 ID:LtFbMbUN
 ここに集まったのは朝倉勢30名と、北条勢15名。
 これに武田勢約25、鷹梨小野崎勢約20名がいるので心強い事は間違いない。
 一部の北条勢が小田原に向かってしまったが、これは予定通りと言えなくない。
 さて、これからどうするかだが…。
 「 ちょっと、さくら動かないで…!! 」
 「 そんな事言ったって、キツイんだもん…! 」
 無線から雑音が頻繁に飛び込んでくる。
 車の台数が足りないぶん、朝倉勢の車では容赦ない過剰積載が行われていた。
 このまま待機となると、疲労も溜まる事だし…。

 1 全員降車。
   ぶるほ〜ん内で休憩。
   車を盾代わりに三台ほど路上駐車させ、他は全部駐車場へ。

 2 過剰積載でテンパってるであろう朝倉勢は全員降車、ぶるほ〜んへ。
   武田勢と北条勢はこのまま車上待機。
   しばらく様子を見る。

 3 武田勢はこのまま車上待機。
   北条勢は氏勝が置いていった鉄板車を持ってくる。
   朝倉勢は二手に分かれ、鉄板車の援護に芳乃を向かわせ、音夢は車上待機。

 4 前に戻る
499冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/26 21:20 ID:LtFbMbUN
>492 諸葛尚殿
SNOWは発売日までまだありますよねぇ…。
某はまだ何か不安があったり…。
今度は大丈夫だと思いたいです。

>493 高山殿
某はクラナドにマブラブも待っているわけで、
本当に待ちくたびれていたり…。

大空寺危機一髪なんて夢の話。
勇み足でageのFCに入ってしまった…。
ふう。
落ち着いて戦女神2を続けよう…。
これまだ終わらないし。
500高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/11/27 23:45 ID:dbvEd63E
見事な戦果でしたな……。諸葛殿ナイス選択です。
さて、やはりこちらも必殺兵器が欲しいところ……で3.の鉄板車をお願いします。

SNOWというと、ホント蜃気楼のように春→夏→秋と発売日が逃げていったという印象が…
今度こそ…本当に?(だといいですね
501高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/11/27 23:49 ID:dbvEd63E
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┃掠疾┃   500番制圧!
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502冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/28 21:35 ID:QvMZ0Yj7
 「 敵の出方が分からんな…。
   帰ったのならばいいが、何があってもいいように臨戦態勢だけはとっておこう。
   氏照殿、氏勝殿が置いていった鉄板車は使えますか? 」
 「 勝頼社長、合鍵は私が持っています。
   すぐに手配させましょう。 」
 「 では、北条勢は鉄板車をここまで運んでくるようにお願いします。
   鉄板車支援には、芳乃殿の隊を連れて行ってください。
   あと出来るならば、斥候を出してほしいのですが。
   遅れてくる勘助だけでは心許ないので…。 」
 「 承知した。
   斥候は5名ほど出しましょう。 」
 「 お願いします。 」
 氏照は話しが終わると車を飛び出し、部下を集める。
 ぶるほ〜ん前に乱雑する車群はそのまま放置し、一目散に駐車場に走る。
 その後を疲れた顔で芳乃等朝倉勢が続く。
 だが警戒は怠り無く周囲を監視しながらであった。
 俺はワゴン車内で振り返る。
 「 若、敵の第二次攻撃があると思いますか? 」
 心配げで、かつ疲れた表情な諏訪。
 他の者も、もう眠たいようだ。
 「 敵の指揮官が不明だが、おそらく結城倫か藍のどちらかだと思う。
   ここまでの大規模攻撃なら、第二派があっても不思議ではない。
   敵は待ちに出たのかもしれない。俺達がのこのこ睡眠に入るのをな。 」
 大志が幾度か頷くと言う。
 「 厄介な奴等だ。
   マイブラザー、監視は交代制でやろう。このままでは身が持たん。 」
 「 そうだな、とりあえず2人づつ監視をし、残りは少し休んでいるんだ。 」
 俺は前に向き直ると、愛銃を取り出す。
 ( 今日もこいつに頼る事になるな…。 )
503冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/28 21:46 ID:QvMZ0Yj7
 八王子 AM03:46 木下藤吉
 「 遅い…。
   何をやってるのか…。 」
 結城倫の車内で苛立つ藤吉。
 原因は、織田勢の攻撃に必要な物資が未だに届かないからだった。
 予定の時刻はゆうに越えている。
 隣で笑う倫には構わず、藤吉は電話をかける。
 やがて繋がると、機嫌の悪くなっていた藤吉はまず一喝した。
 「 貴様等、何をやっているかっ!!!
   予定時刻への遅れは厳罰だぞっ!! 」
 電話の向こうからは、藤吉に負けない大声が聞こえてくる。
 「 木下さん、んな事言われても無理なものは無理じゃ!
   どっかの警備会社が規制かけてやがってな、行きたくても行けんのじゃ!!!! 」
 「 むう…。交通規制か…。
   しかし今日は何も無かったはず…。 」
 藤吉は了解すると電話を切る。
 物資輸送を担当しているのは、息子の祐介。
 ただし、電話に出ているのは藤吉が祐介同様に育ててきた屈強な男、福島市松。
 護衛には加藤虎之介を始めとした、藤吉の主力メンバー。
 輸送している車両は、神奈川方面から北上していた。
 ただし、その車両が通ろうとした道は、氏勝が氏直の逃走用の為に規制をかけて通れなくして為に
迂回を余儀なくされていた。
 不慣れな土地で迂回する羽目になった祐介は、到着時刻よりはるかに遅れる。
 ちなみに、北条方の武器を積んだトラックも、同様に迂回する羽目になっていた。
 こちらは運が良かったのか、祐介の物資隊とは遭遇せずに小田原に到着する。
504冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/28 21:53 ID:QvMZ0Yj7
 八王子 AM04:13 武田勝頼
 氏照が運んできた鉄板車は、大通りに対して垂直に並び、ぶるほ〜ん前を固める。
 敵が大通りの北や南から現れれば、その方向に正面を向けばいい。
 台数は全部で四台。前より一台増えている。
 「 どうせ増やすなら10台ぐらい欲しいところだな…。 」
 気軽に言う俺に、氏照は笑って答えた。
 「 今度氏勝に、20台ぐらい増やしとけと言っておきましょうか。ははは。 」
 鉄板車四台に、1人は1丁持っている機関銃。
 俺達の陣営にも精神的余裕が出てきたのだろうか。
 俺は氏照の冗談に気楽に笑う。
 やはり敵がいる時でも、軽い息抜きでも無ければやっていけない。
 「 このまま夜明けが来ると楽なんだけどね。 」
 瑞希がため息と共に言う。
 愛用の釘バットは表に露出し、いつでも振るえるように用意されている。。
 ふと思った。
 ( 女性の愛用武器は"釘バット"って、かなり凄いよな…。 )
 慣れとは恐ろしいものだ。今ではこれが当たり前になっている。
505冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/28 21:55 ID:QvMZ0Yj7
 「 南の方向より、大型輸送車出現!
   ガソリン輸送車、タンクローリーです!! 」
 唐突に小野崎隊からの無線が飛び込んでくる。
 音夢たくなってきていた俺は、一瞬で目が覚める。
 すぐに無線を持ち指示を出す。
 「 方向は南だ。鉄板車前へっ!!
   狙撃班は北側にも気をつけろ、芳乃隊は鉄板車の援護。
   他の者は横一列に並んで敵の進入を許すな! 」
 俺はワゴンから飛び出してはるか南を見つめる。
 20tクラスのタンクローリーが走ってくる。
 特に猛スピードというわけでもなかったが、決して遅いスピードではない。
 のろのろと鉄板車が動き出す。
 これが路上にて並列に並ぶまでは間に合いそうだ。
 「 マイブラザー、あれはでかすぎるっ!!
   鉄板車がいくら硬くとも、あれは防げないぞ! 」
 タンクローリーを睨みつける大志。
 「 だが、足は確実に止めてみせる。 」
 大志の肩に手を置く氏照。
 その目には強い自信があった。
 タンクローリー周辺には、数台の自動車が周囲を囲んで走ってくる。
 「 追い越し斜線や対抗車線は関係無いですね、もう。 」
 諏訪は苦笑いしながら狙撃銃を構える。
 鉄板車の後ろには適当に車を放置しておく。
 俺達はその車群の中から、北側と南側両方に備える。
506冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/28 22:03 ID:QvMZ0Yj7
 八王子 AM04:15 木下藤吉
 「 戦闘開始だ!!
   本体はタンクローリーに続いて前進。
   結城勢は盾を構えながら先陣を走れ、木下隊は援護に廻る。
   神津隊には敵の背後に回り込ませよっ。
   敵の狙撃班は優秀だ、結城勢の残存隊は率先してそれを叩け!
   突撃だっ!! 」
 八王子にいた木下勢は徒歩がほとんど。
 それ等が大通りに飛び出し、タンクローリーの後ろにつくと、輸送隊は速度を徒歩に合わせる。
 結城勢は機動隊の持つような大掛かりな盾を持って木下勢の正面に立つ。
 藤吉のそばに、車から降りた加藤がつく。
 藤吉は加藤の肩を強く叩きながら声をかける。
 「 虎之介、小一の仇を取ってやるぞっ! 」
 「 勿論、小一さんの無念は武田勝頼を討つ事で晴らしてやりますっ!! 」
 藤吉と加藤は並んで結城勢の後ろにつく。
 ( これで負けたら、もう織田とは組まんで…。 )
 歯軋りしながら倫は盾を持って走っていた。
507冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/28 22:09 ID:QvMZ0Yj7
 八王子 AM04:16 武田勝頼
 散発的ではあるが、すでに多数の銃弾が飛び交っている。
 小野崎隊の手の届かなかったビル等に侵入していた、敵狙撃班による攻撃。
 ただし、それ等敵狙撃班は一発撃つたびに場所を知られ、小野崎隊に撃たれていった。
 それは小野崎隊も同じ事で、すでに1人負傷していた。
 そしてタンクローリーはひしひしと近づいてくる。
 ( どうやら燃やす気だな…。俺達とこのぶるほ〜んを…。
   さてどうするか…。 )

 1 鉄板車前進!少しでもぶるほ〜んからタンクローリーを遠ざける。
   しかし、大通りに並ぶ自動車群はいまさら動かす余裕が無い。
   我々は前衛を北条勢、芳乃勢に任せてぶるほ〜ん前から動かずに射撃支援。

 2 鷹梨に出撃要請。8名ほどの特別攻撃隊を編成し、大きく迂回させ、
   タンクローリー後方より敵を突く。
   俺達は専守防衛。どうせ敵は寄ってくる。

 3 総攻撃をかける。
   鉄板車を前進させ、機関銃弾をばらまきながら突撃をかける。
   混戦になれば燃料をかけられることもあるまい。

 4 前に戻る
508冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/28 22:15 ID:QvMZ0Yj7
>500 高山殿
SNOWが発売されても、肝心の中身がアレな出来だったら…。
と思うとオチオチ安心できませぬ。
でもこればっかりは仕方が無い………。

いいかげん嵐世紀に飽きたので、烈風伝の改造でもやってみようかと思ったのだけど、
ツールのダウンロードは出来ないし、登録(SGKのもの)しても音沙汰ないし。
どうすればいいんだ…。
509冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/28 22:17 ID:QvMZ0Yj7
キリ番の旗。
何故か折れはよく忘れるなぁ…。
ううむ…。
510諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/11/29 00:50 ID:rGnERWhi
なにやら一大決戦になってきましたね
こうなったらとことん派手にやりましょう3の総攻撃を選びます

スクウェアとエニックスが合併ということでもしやと思い探してみたところ
アクアプラスとKeyが合併 来年4月【だめぽ】
ttp://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1038289793/
Keyとleafが…合併しました
ttp://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1038374054/
Leaf・Key合併へ
ttp://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1038320366/

もうね、アホかと馬鹿かと…


511高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/11/29 03:25 ID:0Wg/zVjk
もうまさに「ガンガンいこうぜ」ですな。
と、つい言ってしまう世代にとってあの合併は驚きました……。

>>510
まぁ、確かに一部スタッフ的には…
 F&C→葉 | 葉→鍵含むVA
という流れ方もありますしね。
似たような点と言えば、映画大好きヒゲと音楽大好きしぇんむ〜……かな?
あ、あとドラクエの発売日延k…(鯖キャン
512冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/11/29 21:34 ID:p4sN526d
しばしお待ちを…
513呉班:02/11/30 14:07 ID:cO44gX+l
>>510
そこの真ん中のスレ、正直スマンカッタ……。

ガンガンいこうぜ、期待してます。
514冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/02 20:23 ID:952jwkeZ
 かくなるうえは、余計な策は無用…。
 俺はバリケード代わりの鉄板車に前進を命じ、後方で待機する我々も前進することにする。
 「 このまま一気にタンクローリーまで突っ込む。
   突撃だっ! 」
 俺は諏訪や瑞希と鉄板車の真後ろに待機する芳乃隊に紛れ込む。
 後に続く武田に朝倉勢。
 「 残弾を気にせず撃ちまくれ。
   なぁに、朝までには清掃車を用意する。
   今は敵の撃滅を優先しろ! 」
 氏照は指示を出しながら、前進する鉄板車の後ろより、突撃してくる敵兵に乱射を始める。
 「 盾は狙うな、足元だ。足元を狙え! 」
 「 盾を低く構えろ、撃たれたからといって浮き足立つなっ! 」
 「 ぎゃっっ!! 」
 「 もたもたするなっ、敵の車に接近しろ! 」
 「 落ち着いて狙え! 」
 「 敵の盾を切り崩せ! 」
 接近する銃撃戦は、双方共に被害が続出する。
 大半の弾丸は鉄板車に弾かれるか、地面をえぐって兆弾になるか。
 しかし、雨あられと撒き散らされる敵方の弾によって、確実に味方は数を減らしていく。
 だが、火力はこちらが圧倒的に優勢。
 敵の盾部隊は数を減らし、敵の歩兵等は車やタンクローリーの陰に隠れようとする。
 火力に頼った銃撃戦は、やがて極端な接戦に持ち込まれる。
515冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/02 20:27 ID:952jwkeZ
  八王子 AM04:18 武田勝頼
 乃絵美、大志、さらに芳乃が撃たれ、戦列を離脱していく。
 負傷者に関しては、鷹梨が気を利かせてくれて援護してくるのを祈るしかない。
 双方の距離は思いっきり狭まっている。負傷者に気を配る余裕すらない。
 距離20メートル。もたもたすれば、確実に撃ち抜かれる距離だ。
 鉄板車の隙間から撃たれる者も急増していく。
 「 くそっ…なんで壊れん…!! 」
 荒い息を吐きながら、氏照が俺の隣まで転がり込んでくる。
 氏照はタンクローリーの前輪を任せていたが、未だに破壊するに至っていない。
 そのせいは、タイヤ全面に張り出された防弾板にあった。
 「 こいつじゃぁ無理なのか…。 」
 氏照が苦々しげに機関銃を見る。
 徹甲弾が使える清香に任せたくもあったが、現在の彼女はそんな余裕が無い。
 一部の敵兵があきらかにビル屋上を狙っているらしい。
 それ等を何とかしない限り、落ち着いて他の狙撃などやってはおられないという。
 タンクローリーの運転席の、だいぶ撃ち込まれている様だが、まだまだ割れ切れるところまでいっていない。
 撃ちあっているうちにも、だんだんとタンクローリーは近づいてくる。
516冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/02 20:33 ID:952jwkeZ
 苦戦をする中、懸命に射撃を続けていた音夢隊。
 足を撃たれたり、盾を貫かれたりなどして、敵の盾部隊が壊滅。
 音夢隊は勢いづいた。
 「 左翼の前衛が崩れたっ!
   みなさん私に続いて、敵の側面へ出ますっ! 」
 俺達から見て右側。敵の左翼。
 盾を持っていた連中が全滅すると、無謀にも音夢は手勢を連れて前進。
 他の盾の後ろか、それとも並列に走行する車に隠れるか。
 逃げる敵を追って音夢隊が弾丸をばらまく。
 盾の後ろ側にいた兵や、タンクローリー右側にいた兵も射撃を受ける。
 撃ちまくりながら音夢隊は敵左翼側にいた車に接近。
 車内に乱射して運転手を黙らせると、動きの止まった車を盾にタンクローリーめがけて撃ち始める。
 「 凄い奴だな…。 」
 俺は音夢の奮戦振りを見て感心する。
 俺達正面の敵はタンクローリー。
 それを止めるのに四苦八苦していたが、側面よりの音夢隊の射撃で、
ついにタンクローリーが動きを止める。
 ただ、飛び出した音夢隊は7名中、3名まで負傷。倒れている。
 「 朝倉勢に遅れをとるな! 」
 俺は身を起こすと、氏照と一緒にひるむ敵に猛射を浴びせる。
517冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/02 20:41 ID:952jwkeZ
 ( こりゃあかんな…。撤退させてもらうで…。 )
 木下勢右翼を受け持っていた結城倫前衛隊。
 すでに部下の四分の三を消耗していたが、こちらはしぶとく盾で武田勢の猛射をしのいでいた。
 が、盾の寿命などたかが知れている。
 ガンガンに凹み、隣の部下が盾を打ち抜かれて倒れると、倫は逃走を考える。
 この作戦の指揮をとる藤吉は、タンクローリーの背後に廻って何かをしており、
結城勢まで目が届いていない。
 ( こう近距離では、盾ももたんて…。 )
 倫は左隣で、猛射に耐えながら怯えきった部下を見る。
 「 おいっ、 」
 怯えた兵は、倫の声に気づかない。
 ( まあええわ。 時間稼ぎしてもらうで。 )
 すでに、タンクローリーを護るかのように円を組み始めている盾部隊。
 横一列の防御戦が、すでに維持できなくなっていた。
 倫の背後では木下勢が必死になって撃ち返している。
 倫すっと右にずれる。
 左隣を武田方の猛射が突き抜けていく。
 もちろん先ほどまで背後にいた木下兵はしこたま弾を浴び絶命。
 「 か、勝手に動くなっ! 」
 背後から聞こえる声に向かって、倫は銃を向けて、撃つ。
 「 さあて、逃げさせてもらうで! 」
518冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/02 20:47 ID:952jwkeZ
 接近戦のなか、俺達の猛攻撃は敵左翼を壊滅させ、敵司令官はタンクローリーの背後に回りこみ、
音夢隊と派手に打ち合っている。
 そして、敵右翼では突然盾部隊1名が背後の味方を置いて、路地に向かって走り出す。
 さらに、遅れてはなるものかと、他の盾部隊も逃走を始める。
 おかげで敵の後方部隊は丸裸になり、車を利用していた者をのぞいて壊滅。
 気になるのは逃走を始めた盾部隊。
 弾切れを起こした瑞希が、拳銃を取り出しながら、俺に寄ってくる。
 「 勝頼、見間違いかもしれないけど、あの逃げた盾の後ろに結城倫がいたわ。
   敵の総大将が前面に立ってるなんて考えられないけど…。 」
 「 何だと…。ただの兵が逃げたにしてはおかしいと思ったのだ。
   しかし信じられないな…。 」
 俺は隣の氏照を見る。
 氏照もこっちの話を聞いていたのか、寄って来る。
 「 勝頼社長、こんな大事な局面で逃走するなど考えられません。
   相手は総大将ですよ。
   ただ、私も結城倫らしき女を見ています。
   ひょっとしたら…。 」
 「 追撃隊を出して…。 」
 俺の言葉に氏照は頷く。
 別働隊になるな…。今は兵は割けないのだが…。
519冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/02 20:51 ID:952jwkeZ
 八王子 AM04:25 武田勝頼
 結城倫は逃走し、ここに至って敵側は、総大将がホースでガソリンを撒き始めるという、
ヤケな事を始めた。
 「 武田勝頼、あの世で小一が待っている。
   大人しくワシに焼かれんかっ!! 」
 屈強な男の盾に護られ、小一…、木下小一の関係者、恐らく藤吉であろうか。
 進む鉄板車に容赦なくガソリンを浴びせ、タバコの火を投げる。
 すでに敵は藤吉と、それを護る盾3名のみ。
 さすがに狼狽する俺に、川澄が近づいてくる。
 「 斬り込むから、援護して……。 」
 ぶっきらぼうに言う川澄。
 隣の氏照は、倫に追撃隊を出すべきだと主張。
 よし…。

 1 氏照の北条勢、残存8名に結城倫追撃を任せる。
   俺は身の回りの者に援護射撃を命じ、川澄倉田コンビと突撃をする。

 2 結城倫は俺自ら仕留める。
   瑞希、諏訪の2名を呼び、あと2名ほど俺の援護につける。
   氏照や音夢は敵に猛射し、川澄の援護をさせる。

 3 結城倫など捨て置け。
   いいかげん到着するであろう勘助隊に、結城倫は任せる。
   俺は氏照と瑞希を呼び、川澄の援護をさせ、俺も藤吉に攻め寄せる。

 4 前に戻る。
520冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/02 21:07 ID:952jwkeZ
>510 諸葛尚殿
私の身の回りじゃぁ、スクウェアとエニックス合併は、話しのネタにもなりませんでした。
そりゃ、全盛期がDQ3にFF4で、それっきりろくにプレイしていないので、特に感情も沸き立たないのかも。
それにしても、さすが葉鍵板ですな。
それを見ると、高橋水無月コンビが独立した時に、超先生独立スレが立ったのを思い出します。

>511 高山殿
「 ガンガンいこうぜ 」
ブライが自分にバイキルトをかけた時、私はこの糞爺、もうろくしたかと思いました。
そしてエスタークに殴りかかるブライ。
 お 前 は も う 下 が れ
ってな感じでした。
当時の私はお子様でしたので…。

>513 呉班殿
2chは広いようで狭いのかもしれませんな…。
(´-`).。oO(なんの、重複スレの一つや二つ…。)

(´-`).。oO( そういえば、真面目にsageで書き込んでたら、
        ハングルの武田騎馬スレはあっという間に討ち死にしたなぁ… )

映画のFFは、シベ超よりつまらないようで。
米国の方では、本当にファイナル(最後の)ファンタジーだ。とこき下ろしていたとか。
スクウェアがもうだめぽなのか…。
521冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/02 21:10 ID:952jwkeZ
最近のまいなタンは、だんだん大名らしくなってきた。
天下は朝倉家のものか…。
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1034326342/477-479
522高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/12/04 17:12 ID:HGpHMk/c
どうすべきでしょうか……
迷ったら、もうこのスレの鉄則(エロゲの鉄則?)
「女を追っとけ!」
に従って2.でいきましょうか…。
遅レスで申し訳ない…。
523冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/05 21:29 ID:3kN7LCQC
 決着をつけるか…、結城倫と…。
 振り向けば、ぶるほ〜んより消火器を担いだ者達が出てきている。
 ガソリンを浴び、投げ込まれたタバコによって燃え盛る鉄板車の火を消す為か。
 氏照の背後に、ぶるほ〜んより出て来た者達が寄ってくる。
 「 勝頼社長、ここは我々が引き受けますよ。
   結城倫を仕留めて来て下さい。 」
 鷹梨宏明は妹の千尋を伴い、俺の脇につく。
 「 分かった…。
   諏訪、瑞希、結城倫をやる。援護を頼む。 」
 俺はガソリンだの弾丸だのが飛び交う中、結城倫の駆け込んだ路地へ走りこむ。
 「 任せてくださいっ! 」
 諏訪も走り、俺の後ろにつく。
 すぐに瑞希も追いつくと、3人そろって倫を追う。
 倫はそう離れてはいなかった。
 人2人が入り込めるぐらいの、狭い路地に入り込み、
途中の十字路を右に向くと、背中を向けて走っている姿が確認できた。
524冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/05 21:40 ID:3kN7LCQC
 「 いたぞ。
   2人とも、弾を喰らうなよ! 」
 俺は先頭を走り、逃げる結城倫らを追う。
 逃げている奴等はもう助かる事しか頭に無いのか、戦おうという姿勢も感じられない。
 まあ、逃げているのだから、戦う気は無いわな…。
 結城倫の後ろ側についている2人は、こちらに気づいて発砲してきた。
 数発の弾が壁や地面をえぐる。
 「 逃げ腰で撃っても、弾など当たりませんよ。 」
 敵は逃げ腰での射撃であるが、万が一という事もある。
 が、諏訪は当たる事は無いとばかりに、笑ってスピードを早める
 敵の弾が全弾はずすと、残る2人もスピードを上げた。
 「 では、こちらも撃たせてもらいますかね。 」
 差が少しづつ追いつき、距離が50メートル程になると、諏訪が銃を構える。
 そして一発放つ。
 倫の後ろについていた奴が、悲鳴を上げる。
 倫もたいしたもので、部下が死のうがどうなろうが、振り向きもしない。
 まあ、立ち止まれば死ぬしかないので、それは仕方のない事なのだろうが。
 「 ちっ…。 」
 諏訪は舌打ちしつつ、悲鳴を上げた奴にとどめを刺す。
 やがて、倫達が狭い路地から、左右に伸びる二車線の道路へ出て行く。
 そこで右に曲がっていく。
 ( 案外、あいつ等は足が速いな…。 )
 俺は苦笑すると、銃を取り出す。
525冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/05 21:49 ID:3kN7LCQC
 突然、無線から勘助の声が流れてくる。
 「 若。たった今到着したが、ぶるほ〜ん北東側に廻り込んでいた敵を確認した。
   これより敵を撃破する。 」
 どうやら、北側か北東あたりで、勘助の部隊が敵の奇襲隊と遭遇したようだ。
 勘助隊がいいタイミングで来たから良かったものの、下手をしたら背後から突かれて、
味方部隊は壊滅していたかもしれなかった…。
 どうでもいいが、無線の音がでかくてよく響くこと。
 倫たちに音を聞かれて無ければいいが…。
 俺は無線のボリュームを下げる。
 そして突き当たりになる、左右に伸びる二車線の道路に出る。
 飛び出すと、自動車に乗りこんだ結城倫等が、
こちらに向かってスピードをあげながら走ってくる。
 「 くそ、奴等はこんな所に車を隠していたか…。 」
 俺は銃を構え…。

 1 「 諏訪、瑞希。フロントを叩き潰せ! 」
   3人でフロントガラスに乱射する。

 2 「 諏訪、タイヤを撃ちぬいてくれ! 」
   なんだかんだいって、結局は諏訪を頼る。

 3 「 諏訪、瑞希。一旦やり過ごすぞ 」
   一旦狭い路地内に引き、通り過ぎていった車の背面を撃ちまくる。

 4 前に戻る
526冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/05 21:57 ID:3kN7LCQC
>522 高山殿
まあマターリいきましょう。
慌てない慌てない…一休み一休み…。

信長の野望烈風伝のセーブデータを改造開始
某フラッシュを真似て、水瀬家を作ってみる。
顔変換ツールに、NMEがよく働いてくれます。

操作ミスを起こして、織田信長の顔が"月宮あゆ"になってしまった。
527諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/12/07 22:19 ID:Vu4SuUfx
まあ、今回も「ガ ン ガ ン い こ う ぜ」は続けます
ガンガンいってそうな1を選びます。

もう少しで信長の野望オンラインのβテストが始まります
テスターになったはいいがやる時間無さそうです…
クソゲーの予感がしますがね…
528冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/09 19:25 ID:4Q2mobpN
 スピードを上げつつ迫り来る車。
 ライトはこちらを眩しく照らしつけ、跳ね飛ばしてやらんとする勢いだ。
 が、何もまったく分からないというわけも無いし、
ここで結城倫を逃がすわけにはいかないだろう。
 「 諏訪、瑞希っ!
   フロントを叩き割るぞ。撃てっ! 」
 俺は防弾ガラスが貼ってあるであろうフロントガラスに向け、肩から架けていた機関銃を乱射する。
 諏訪、瑞希も急いで安全装置をはずして乱射。
 数秒もせずに、フロントは割られ、弾丸の雨は運転席にばら撒かれる。
 運転手は伏せて弾丸をやり過ごそうとするが、角度の関係か。数弾が頭部を削り、前のめりに倒れる。
 スピードを上げていた車はそのまま直進してくるので、俺達は一旦路地に入り込んでやりすごす。
 路地の前を通り過ぎた車は、機械が爆破されたかのような派手な音を立てた。
529冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/09 19:31 ID:4Q2mobpN
 「 さて、取り押さえにでも行くか…。 」
 俺は2人に言いながら通りに出る。
 2人の顔には安堵の表情が浮かんでいた。
 危機の峠を越えたんだ。少しはリラックスしないとな…。
 「 若、一応…気をつけてくださいね。 」
 諏訪の言葉に俺は頷く。
 通りに出て左を向けば、ガードレールに頭から突っ込み、動きを止めている車が見えた。
 ガードレールは大きくひしゃげ、車のボンネット部も潰れかかっていた。
 車の左側は、ほとんどガードレールに接している形になっており、進入不可なので、
俺と瑞希は車の右側に廻り込む。
 諏訪は左側の歩道を通って正面に。
 慎重に、中腰の姿勢で車の後部に取り付く。
 車の右側はすべて閉まっており、脱出した形跡もない。
 死んでいなければ、結城倫はまだ車内にいることになる。
 肝心のミラーは、スモークがかかっており内部が見れない。
 が、正面に廻った諏訪からは確認できたようだ。
 「 若、後部座席の右側に倫がいます。
   気をつけてください。 」
 その声が合図になった。
530冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/09 19:39 ID:4Q2mobpN
 「 武田勝頼、ウチと死んでもらうでっ!! 」
 後部座席を蹴って飛び出した倫。
 倫の右手に持つ銃が俺の目の前に突き出される。
 くそ…接近しすぎたか!
 「 勝頼、当たったらごめんっ! 」
 倫が引き金を引く前に、瑞希の振り下ろした釘バットが倫を殴りつける。
 倫はガクっと首を前倒しにすると、そのまま座り込むように倒れた。
 「 何と言うか…あっけない最後だったな……。 」
 背中からロープを引っ張り出しながら俺は言った。
 「 何言ってるのよ、一歩間違えれば死んでたのよ。
   もう少し危険ってものを考えて行動して欲しいわ。 」
 瑞希は言い終わると、倫を縛るのを手伝い始める。
 その間、諏訪は周りに注意を払う。
531冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/09 19:46 ID:4Q2mobpN
 ぶるほ〜んに戻ると、すでに戦闘は終わっていた。
 氏照隊や音夢隊の射撃を喰らった藤吉は、川澄の突進を防げずに切り込まれる。
 その不意をついて、接近した鷹梨姉妹の射撃を受け、藤吉は絶命。
 生き残った敵兵の1人が、最後の抵抗とばかりにタンクローリーに火をかけようとするが、
音夢隊の射撃で沈んだ。
 俺が結城倫を引きずりながら"ぶるほ〜ん"に入ると、使い終わった消火器を片付けている千尋に会う。
 倫の姿を見かけると、片付けていた消火器を蹴散らしながらこちらに走ってくる。
 「 これ、倫よね…! 」
 引きずられている倫を睨む千尋。
 「 そう、千尋の宿敵だ
   殺したい気もあるだろうが、しばらくは待て。
   北条側の意見もあるだろうし。 」
 「 分かったわ。 」
 あっさり了解すると、千尋は倫を蹴ってから消火器群の方に戻っていく。
 俺は振り返り、倫を見下ろして言う。
 「 嫌われてるな。 」
 倫はこちらを見ず、ずっと千尋を睨みつけていた。
532冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/09 19:51 ID:4Q2mobpN
 路上の片付けを終え、俺や主要幹部はいつもの会議室に揃う。
 捕縛に成功した結城倫の処遇について話し合うためだ。
 意見としては、すぐに始末してしまえと言う意見から、氏直公の安否が確認するまで放置
といった意見。
 また、埼玉に戻ってきているであろう倫の妹、藍と交渉するべきという意見まで出た。
 肝心の氏直がどうなっているのかが分からない。
 もうすぐ夜が明けようとしているにもかかわらず、氏勝からは何の連絡も無い。
 ただし、敵の発表も無い。両方から見つからないところに潜んでいるのかもしれない…。

 1 結城倫は始末する。
   後は結城藍が次ぎます。

 2 氏直公の安否が確認されるまでは放置。
   千尋、殺すなよ…。

 3 結城藍と交渉する。
   土地の権利書等と倫を交換する。

 4 前に戻る
533冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/09 19:59 ID:4Q2mobpN
>527 諸葛尚殿
あの信長の野望オンラインですか…。
当方は手を出す予定が全く無いので、良かったらきたんの無い感想を書き込んでください。

某は、それを"伊忍道をシブサワが作り直した"程度にしか考えてないです。


相棒がノートPCとラヴァーズ体験版を抱えてやってきました。
目の前でやって見せてくれたら、何やらタイヤキうぐぅの色違いみたいな奴が、
"今川焼きは焼き立てがおいしいよ"とか抜かして、食い逃げしてました。
超先生も真っ青になるくらいのパクリ…。
期待していた相棒は鬱になってました。
534名無しさん@初回限定:02/12/10 13:11 ID:4KQ6s0sB
535高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/12/10 19:20 ID:yEGC10qn
不本意なageを食らってしまいましたな……。
1は流石に味気ないので…2.でお願いします。
しかし、「ガンガンいこうぜ」の結果、よくワカランうちに木下戦死とは凄いぞ武田騎馬軍団!

>527
野望も何も、1キャラだからなぁ…。
とはいえ、MMORPGはハマると、もうとんでもない事になりますぞ。
お気をつけて…。
かくいう私も今月から課金の某RO厨…。…他のゲームは数ヶ月やってない気がします。
536冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/11 21:11 ID:xrCN3keT
 最悪の場合も想定しなくてはなるまい。
 捕らえた倫を始末するのはたやすいが、問題は氏直だ。
 倫を生かしておけば、氏直が敵の手に捕らわれることがっても交渉次第で取り返せる。
 俺はそう考えると皆に伝える。
 「 結城倫の命は、氏直殿が見つかるまでは俺が預かろう。
   氏照殿に宏明殿…、倫の始末はしばらくの間待っててもらいたいのだが…。 」
 氏直の事もあるので氏照はすぐに頷く。
 宏明も分かったと頷くが、千尋だけは納得し難いようだ。
 気持ちは分からないでもないが、ここは耐えてもらうしかない。
 例え馬鹿殿様と言えど、盟友の当主だ。見殺しにするような事は出来まい。
 倫の処遇が決まると、何か言いたそうにしている千尋に構わず、氏照が話しを切り出した。
 「 言いにくいのですが、我が小田原の氏直社長を救出に行きたいのですが…。
   武田側からも捜索要員を出してもらいたいのです…。 」
 被害者が続出し、残存する者の疲労も十分残っている状況での申し出。
 ぶるほ〜ん一階の割れた窓ガラス等、いまだ修理中の箇所もある。
 作業人員を割くのは出来るだけ避けたいが、ここは氏照に協力するしかない。
 「 了解です。
   4人1グループとして、数班出動させましょう。
   現在の氏直社長のおおよその位置は? 」
 氏照が遠山を見ると、テーブル上に地図が出される。
 「 最終報告では、船橋の辺で迷っているようです。
   結城方の無線を氏勝さんが傍受しました。 」
 遠山が船橋を指して言う。
 ( 船橋か…。ここからちと遠いな…。 )
537冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/11 21:17 ID:xrCN3keT

 稼動可能な自動車を使い、速やかに船橋へ向かう。
 人選は適当というか、現在では戦闘要員も不足している為、護りに10名ほど残してそれ以外は
出動となった。暇を持て遊び気味になった朝倉勢も加勢してくれている。
 「 もたもたすると夜が明けるぞ、急げ! 」
 無線機から氏照の声が聞こえた。
 現在、俺達は氏照と別行動をしている。
 氏照は無線を傍受できる遠山と一緒にいる為、今回は別れる事になった。
 俺は与えられた車に乗り、助手席に朱美さん、後部座席に深見に爆弾を乗せている。
 久しぶりの運転でうれしいはずなのだが、後ろの爆弾が気になる。
 音夢は問題ないと言ったので大丈夫なのだろうが、いかんせん気になる。
 「 前の2人に言っとくけど、車の中では乳繰り合わないでね…。 」
 ドスの聞いた声でえらそうに言ってくる女。
 朝倉音夢に連れられて、消息不明になっていた大空寺あゆ。
 短時間でしっかりと朝倉家の教育を受け、使用可能になったと音夢が言っていた。
 八王子の戦闘では、音夢のそばにいたらしい。
 まったく気づかなかったが………。
 「 いや〜、こんな所ではじまると、私達邪魔者になりますね〜。 」
 と、後ろで深見が大空寺に話しをあわせている。
 「 まあ色ボケていても、戦いには勝てるんだからいいんだろうけどね。 」
 「 あははははは〜。 」
 朱美さんが後ろを向いては「 もう、やめなさいっ 」って言ってはいるが、奴には逆効果だろう。
 こんな事なら、諏訪を無理やりこっちの車に乗せるべきだったかな…。
 単独で戦闘行為が出来る諏訪や瑞希は、他の者を援護する為に別の車に乗っている。
 俺は後ろから聞こえる馬鹿笑いに苦笑しながら車を進めた。
538冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/11 21:23 ID:xrCN3keT
 AM05:57 船橋
 俺の担当する地区につき、全員車を降りる。
 車は、丁度止まった自販機コーナーのそばに路駐しておく。
 片側一車線も仕切りされていない狭い道なので、路駐ははばかられるが。
 周りはまったくの住宅街で、人通りは少ない。
 ただし、ジョギングする親父や、散歩に余念の無いじいさんが結構出歩いているので
まったく無人というわけでもなかった。
 空を見上げる。まだ薄暗く、夜明けまでしばらく時間がある。
 「 日が出る前までに氏直を見つけれればいい。
   両軍とも見つけることが出来なければ、それはそれで作戦成功になる。
   日の出を迎え、人が出てくる時間になれば、氏直は人のいるところを歩けばいい。
   さすがの結城勢も白昼堂々発砲や刺殺はできまい。 」
 と、俺は緊張する2人に言ったが、どっかのヤシは鼻で笑ってくる。
 「 捕縛される場合もあるでしょうが。
   誘拐されれば同じよ。ま、寝不足でラリった頭には分からないかもしれないけどね。 」
 「 んな事は分かっとるわ! 」
 「 あいたふぁっ、あにふんのふぉー!! 」
 とりあえず音夢に言われたとおり、大空寺の頬を両方に引っ張る。
 こいつはこれで静かになるらしい。
 っていうか、分かってるんなら朝倉勢でこいつを使ってくれよ…。
 あー。本来ならここには進藤がいて、結城藍の出方について俺に助言してくれるはずだったんだが…。
 進藤の事は、結城方をほとんど知らない音夢に任せる事になっていた。
539冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/11 21:32 ID:xrCN3keT
 「 とにかく、出来るだけ急いで探しましょ。
   まあちょっと眠たいけど、頑張れば出来る事よ。 」
 なだめるように朱美さんが俺の手を取る。
 大空寺はふんぞり返って自販機に向かって歩く。
 「 フン、いちゃつくのを見るぐらいなら、私は飲んで寝るさ。 」
 と、酒用自販機に金を入れだす。
 「 やめんかっ! 」
 きりがないと思いながらも、俺は大空寺を掴む。
 「 ふぁなへーーーー! 」
 「 まったくもう…。 」
 くたびれた朱美さんが自販機に入れた金を戻し、大空寺に渡す。
 「 わぁーたわよ、やればいいんでしょ、やれば。 」
 金をもぎ取るように取った大空寺はすぐにしまう。
 「 まったく…冗談なんだから…。 」
 横目を向いて大空寺が何か小声を言ったが、俺には聞こえない。
 今はそんな事より、一刻も早く氏直を探す方が先だ。
 「 よし、みんなはこの無線機を持って二手に分かれる。
   何かあったら叫べ。いいな。 」
 俺は無線機を取り出すと、深見に渡す。
 しかし、大空寺はこちらを向かない。
 ずっと横を向いたままだ。
 「 おい、大空寺よ。聞いて…。 」
 大空寺の向く方向には、すぐ手前の曲がり角から出てきた少女がいる。
 誰だ、あいつは…?
 大空寺が一歩下がって少女に聞く。
 「 アンタ誰よ…。 」
 「 はっ!? 」
540冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/11 21:37 ID:xrCN3keT
 少女は怯えると、大空寺同様一歩下がる。
 「 知り合いですかぁ〜? 」
 深見が俺に聞いてくる。
 知り合いと聞かれても、俺に分かるはずが無い。
 腰まで伸びたロングヘアーに小柄な体格…。
 ややうつむいた覇気の無い態度。
 ええと…どこかで見た気もするが、見た事無い気もする。
 考えている間に、少女が口を開いた。
 「 あの…あなた方は…? 」
 おどおどと聞いてくる少女に俺は…

 1 静岡から来た、イルカ研究会金谷支部の者です。
   http://cocoa.2ch.net/soccer/kako/992/992891906.html
   ↑を見て、あなたもイルカを食べたいと思いますか?
   ところで、aha先生の自宅がこの辺にあるそうですが、ご存知ありませんか?

 2 「 こいつ…只者じゃないわね…。 」
   プレッシャーでも感じているのか、大空寺がさらに下がる。
   「 いや〜すまないね。この娘が驚かしてしまって、はっはっは。 」
   と、大空寺の頭をなでながら言う。

 3 「 いや、地方から来てね。道に迷ったんだ。
     昔の知り合いがいる、小路って家を探しているんだが、知らないかな? 」
   と、普通の人を装う。
   大空寺、ちょっとどいてろ。

 4 前に戻る
541冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/11 21:45 ID:xrCN3keT
> 535 高山殿
不本意なageですが、どうやら武田騎馬スレ関係者っぽいですので、あまり御気にせずに。
とか言いながらも、自分は絶対宣伝だろうと思ってましたが。
"甲府駅掲示板"とは…。
誰か旗立てに失敗しております。
多分AAは駄目なんでしょうな……。


"トラヴュランス"スレが、尽く4に対する非難の嵐でした。
まあ、一年前のpia3の時にくらべれば、どうって事ないですが。
542諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/12/14 23:20 ID:WSxz1yJe
どうしましょう…この選択戦闘の時より難しいですよ
無難な3番を選びますね

>高山殿
MMOですか…( ´ー`)y―┛~~
実は私FF11とかいう2chで叩かれまくりのものをやってまして
ご心配は無用であります。

しかし18日から始まるのにディスクがまだ届かない…KOEIよ大丈夫か?
543冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/15 20:31 ID:TIAB/gGY
 「 いや、地方から来てね。道に迷ったんだ。
   昔の知り合いがいる、小路って家を探しているんだが、知らないかな? 」
  と、普通の人を装う。
  大空寺を肘で突いて後ろに下がらせる
 「 大空寺、ちょっとどいてろ。 」
 「 あにさ…あたしだって…。 」
 「 いいから…。 」
 俺は大空寺を朱美さんの方に押しやると、少女の前に立つ。
 「 小路さんの家は…知らないかな…? 」
 俺の問いに、少女はややうつむきながら答えた。
 「 ちょっと分かりません…。 」
 「 そうか…。ではもう少し探すか…。 」
 俺は少女に背を向け、車に向かって歩き出す。
 「 みんな、もう少し探すぞ。
   のんびりはしてられない。すぐに発進する。 」
 「 わ、分かったわ…。 」
 朱美さんも車に戻ると、深見に大空寺も車に乗り込む。
 俺はアクセルを踏み、少女の目の前を横切る。
 そのままエンジンをふかし、少女の姿がだんだんと小さくなっていった。
544冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/15 20:36 ID:TIAB/gGY
 頃合を見て右折し、さらに右折を繰り返してさっきの地点まで廻り込む。
 その間、俺は終始あの少女が誰かを考えていた。
 朱美さんや深見にも、どこかで見ていないかを聞いてみる。
 「 アンタの昔の女じゃないの? 」
 聞いたところで二人は知らないといい、一人は挑発してくる。
 まあいいか。
 もう会う事もあるまい。
 俺は担当地区に戻る為、再度右折をかける。
 これでさっきの自販機の近くに出るはずだが…。
 先ほどの自販機のそばまで来ると、少女はすでにいなくなっていた。
 代わりというか、氏照から急連絡が入る。
 「 勝頼社長、そこから北に五百メートルぐらい離れたところで氏直社長らしき者が
   タクシーで暴走しているそうです。
   進路は北西。結城方の追跡車5台が追っている模様。 」
 徒歩で逃走し続けていた氏直は、ここに来てようやくタクシーを捕まえたようだ。
 報告では北に五百メートルとあるが、すでにかなり差が出来ていると思える。
 俺は了解の返答を送ると、氏直の後を追う。
545冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/15 20:45 ID:TIAB/gGY
 AM06:24 船橋
 日も差しながら明るくなってきた。
 この時間になると、車の量は急激に増える。
 俺は無理な走行を繰り返し、何とか報告どおりの氏直の乗ったタクシーの後方につく。
 だが、その間には二台の追跡車。
 追跡車は五台と聞いていたが、北条方の追跡車が攻撃を仕掛けた結果、二台に減ったと。
 かんじんの見方の損害は、四台破損だと。
 他の車は先回りして待つか、後ろから追うかしているという。
 タクシーは大通りに飛び出し左折。追跡車に俺も続いて曲がる。
 信号はすでに赤だったが、氏直や追跡車も必死だ。待たずに突撃する。
 大通りに出れば出たで走行車にぶつかりそうになり、慌ててハンドルをきる。
 前を見ると、数百メートル先ではすでに渋滞が発生している。
 通りの先の信号は幸いにも青だが、氏直のタクシーをどうするか…。
 追跡車を叩くのですら出来るかどうか分からない面子で、氏直の援護をしつつ、奴を逃がしてやれるかどうか…。
 先では一般車が大量に並んで進み出すのを待っている。
 「 勝頼君、このままじゃ…。 」
 朱美さんがチラっとこちらを見る。
546冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/15 20:49 ID:TIAB/gGY
 渋滞の最後尾までの途中にある十字路三つのどれかで、右左折されても追跡が厄介だし…。
 このまま行ってタクシーが停車する事があれば、奴の救いようが無くなる。
 どうする…。

 1 思いっきりスピードをあげ、危険を顧みずタクシーに横付けし、氏直についてこいと叫ぶ。
   大通りから小道に入り停車。氏直をこちらの車に乗せとっとと逃げる。

 2 オードソックだが、やや危険な事を敢行。後ろから追跡車に向けて発砲。
   追跡車の足を止める。狙撃者が朱美さんか大空寺になり、かつ大通りでそれをやる事になる。

 3 追跡車に突撃を見舞う。冥土の土産に、我が突撃を味わうがいい。
   邪魔だ、どけ!

 4 前に戻る
547冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/15 21:01 ID:TIAB/gGY
>542 諸葛尚殿
もう少し考えて書くべきでしたね。
なんか、先の見通しの効かないような選択肢ばかりでした。

>しかし18日から始まるのにディスクがまだ届かない…KOEIよ大丈夫か?
ファイル共有ソフト関連で、土壇場の18日につくようにしてるかもしれませんね。
最近の光栄は、何を考えているのかまったく分かりませぬ。
548高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/12/18 19:16 ID:QQYI83Ww
これは…どれも派手な……(w
どうせなら、常識では一番ありえなさそうな方法で行きましょう。
ということで2.をお願いいたします。
……普段と選択の方向性を変えてみました。
そのワリには、キャラを重視してる気もしなくもないような…。

>541
>自分は絶対宣伝だろうと思ってましたが
私もそう思っておりました…。言われて初めて気付きました。申し訳ない。

>諸葛殿
を…今日からですか。βテストとはいえ、しっかり楽しんできてくだされ!
549諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/12/19 01:51 ID:HIRPceiN
>548高山殿
いやはや、今日になってもディスクが届きません。
ネトゲ速報板ではアヒャってる者が大勢居ます…
どうやらテスト開始日の今日に発送した模様、もうねアホかと(略
550冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/19 18:50 ID:BLW48LZE
 「 よし、奴等の足を止めよう。
   朱美さんは左の車のタイヤ、大空寺は右の車のタイヤを撃ち抜いてくれ。 」
 折れは瞬時に指示すると、二台のあいさに来るように車をずらす。
 チャンスは今一瞬。
 うまくいければいいが…。
 「 アンタねぇ、弾はずしたら一般車に当たる事になるんだけどさ…! 」
 喚くように大空寺が身を乗り出す。
 「 やってみるわ…。 」
 朱美さんも銃を構え、顔を出す。
 勝負は今の一瞬だけだ、頼む二人とも…。
 俺に出来る事は、なるべく車を揺らさないようにする事だけだ…。
551冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/19 18:59 ID:BLW48LZE
 「 やったぁ! 」
 暇を見ては、諏訪から銃の扱いについて学んでいた朱美さん。
 数発目で左側の車の後輪の片側を撃ち抜き、これは路肩の方に逃げていく。
 喜ぶ朱美さんが左側の車から発砲されるが、これに被害は出なかった。
 むしろ、後ろから接近してくる一般車に当たったようだ。
 大事には至ってないようだが、その一般人はたまらなかったであろう。
 まあ、修理費は前の奴から分捕ってくれ。
 大空寺の方はあっさり全弾はずすと、用意していた機関銃を乱射。
 「 こっちのほうが、後腐れなくさっぱりしてていいさ。 」
 何がいいのか知らないが、とにかく右側の車も途中で停車。
 無謀にも走行車が多量にいる反対車線へUターンしていき、銃で一連射していって逃走していく。
 これもたいして被害は出ずに済む。
 敵が逃げ腰になったのもあるだろうが…。
 白昼堂々と銃火器を使用したのだ。急いで逃走しないと、今度は警察の厄介になりかねない。
 俺は渋滞を目の前で停車せざるを得なかったタクシーの後ろにつくと、
車を降りて氏直と会う。
552冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/19 19:02 ID:BLW48LZE
 「 武田社長ですか?
   助かりました…。 」
 運転席を覗き込むと、若い衆が安堵の表情を浮かべる。
 後部座席からは、負傷しているタクシー運転手と、以外にも元気な氏直がいる。
 「 勝頼社長が来てくれたら怖い者無しだ。
   大道寺の馬鹿たれに反撃してくれようか。 」
 氏直は身を乗り出すと、にかっと笑った。
 ( この何も考えてない阿呆め…。 )
 俺は毒づく言葉を飲み込むと、この後どうするかを考える。

 1 タクシー乗員を、全員こちらの車に乗せるには狭い。
   ここはこちらが先頭を走り、氏直のタクシーには付いて来てもらおう。

 2 氏直のみこちらの車に乗せ、若い衆は負傷したタクシーの運ちゃんを病院にでも送る。
   我々は氏照にこちらの状況を伝え、援護の車両を廻してもらう。

 3 適当なところで左折して渋滞から抜け出し、小道にて車二台を使って防衛ラインを張り、
   氏照の誘導した味方が来るのを待つ。

 4 前に戻る
553冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/19 19:09 ID:BLW48LZE
>548 高山殿
ネタスレですのでね、気楽にいきましょう。
冷泉の頭の中での先読みも、2〜3日たつところっと変わってしまうし、
あまり深く考えても仕方ない所あります。

思えば、そんな事ばっかりだったような気が…。

>549 諸葛尚殿
ネトゲ速報の信長スレ、拝見させていただきました。
光栄の手際の良さには脱帽するばかりです。
武将ダウンロードとかと違って、直接金にならない事には消極的というか駄目というか…。
554冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/19 20:58 ID:BLW48LZE
個人情報漏洩で、祭りになってますな…。
光栄もうだめぽ。
555武田太郎信勝 ◆mfs/MihATA :02/12/20 01:36 ID:V1/QCg8A
疾風の如く555番制圧。
556高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/12/20 23:55 ID:biA9TfXF
>555
お見事!
さすがは信勝殿だ……。

さて、選択の方は3.をお願いいたします。
多分、若いのは藤田クンだと思うので……浩之と勘違いした詫びに出番をくれてやろうかと。(w

>554
個人情報漏洩……そもそも発送自体に致命的なミスが重なったようですな。
かくいうROも漏洩祭りがあったばかりで他人事ではなかったり。
こちらはwebマネーが実際引き出されたりして警察沙汰にまで発展いたしましたが……。(痛ぇ
ただ、信長スレの「βのうちに報告沢山して、いいゲームにしようぜ!」という勢いには
何やら非常に好感がもてました。
557高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/12/21 00:00 ID:8Jx+91GN
しまった、選択肢が読みづらい……。
もう一度書くと、3を選びました。
思いつくままに書いてしまって、申し訳ない…。
558冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/21 18:54 ID:KFwWHWUk
しばしお待ちを…。

なんか連れが、また女関係で…。
もうだめぽ。
559諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/12/22 02:24 ID:aRTCjO/S
ノブライン今日やっとディスク到着です…ちょっとしたレポートを
感想は「光栄、顔を洗って出直して来い」です
戦闘がちゃっちい等不満点は挙げれば切りがありません
しかも3D酔いで長時間プレイできなかったりします…

我らが勝頼社長(NPC)に話し掛けてみたところ
武田勝頼:下郎が話し掛けるな!
(´・ω・`)ショボーン
560冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/23 20:59 ID:PR00pu4R
 まずは味方と合流しよう。
 現状では氏直を確実に守りきれる保証が無い。
 難しいのは合流方法だ。
 この大通りはすでに渋滞している。味方は来ようにも来れまい。
 俺は運転席の若い衆に、こちらについてくる様に言う。
 とりあえず、まずはこの渋滞から抜け出さないといけない。
 前方に見える、左折で入る細い道。
 幸いにもこの大通りに出てくる車も無い。
 俺は流れに乗りつつ前進し、細い道が近くに来る若い衆に手を振る。
 「 一旦ここから離れる。
   しっかり着いて来いよ。 」
 俺はハンドルを切り細い道に入る。
 タクシーも左折し後を追ってくる。
 さて…どのあたりで味方を待つか…。
561冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/23 21:08 ID:PR00pu4R
 路地の細い道を走ると、右手に公園が見えてくる。
 公園といっても大きなものでなく、こじんまりとしていた。
 俺は入り口前に車を止めると、下車をしてタクシーの方へ行く。
 若い衆が窓より顔を出す。
 「 この公園で味方を待とう。
   公園に面して駐車してくれ。二台止めれば封鎖できる。 」
 「 分かりました。 」
 若い衆が答えると、俺は車に戻って停め直す。
 出来るだけ公園に近づけ、車を壁代わりにする。
 狭い公園なので、車二台も横付けすれば十分壁代わりになる。
 止め終えると俺達は公園の中に入る。
 公園内は、わずかなスペースの中に、砂場と滑り台の二つの遊具があるだけで、
ベンチは一つだけ。
 公園というより、どっかの家の庭だ。
 隣に奥も住宅に面しており、入り口はここ一箇所のみ。
 利用者はいない。
 「 何の為に作ったか知らないが、潰して駐車場にでもしたほうが良さそうな土地だな。 」
 車に寄りかかって、俺はため息をつく。
 「 都内だと、こんな小さい公園でも、無いよりはあった方がいいのかもしれませんね。 」
 「 利用者がいなければ、無い方がマシさ。 」
 深見と大空寺が雑談を始める。
 冷めた大空寺の話を聞いている余裕は無い。
 俺は携帯電話を取り出すと、氏照に現在位置を知らせる。
562冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/23 21:11 ID:PR00pu4R
 味方が来る間、俺は若い衆である藤田信好より、氏直隊が壊滅に至った時の状況を聞く。
 何がどうなって壊走になったのか。
 裏切り者が出たのか、敵の数は多かったのか…。
 「 裏切ったのは大道寺政繁です。
   思い出せば、最初っから大道寺は裏切っていたのかもしれません。
   気づくのが遅すぎました。 」
 「 裏切りなんて、その場にならないと分からないものさ。
   しかし、その状況でも藤田君はよく氏直社長を守ってくれた。
   おかげで小田原の危機は救われたぞ。 」
 表情に疲れが残る藤田。
 そんな藤田を励ましていると、路上の方よりエンジン音が聞こえる。
 「 車だな…。
   果たして敵か味方か…。 」
 タクシーの運転手の怪我を看ていた朱美さんが寄って来る。
 「 勝頼君、運転手さんの止血は終わったわ。
   あくまで応急処置だから…。 」
 「 了解。
   朱美さん、敵か味方が来た。
   とにかく気は抜かないでいてください。 」
 「 ええ。 」
 全員に緊張が走った時、間抜けな声が聞こえる。
 「 勝頼社長〜、もう氏照は来たようですな〜。
   いやー、さすがは我が北条一族だ♪ 」
 俺はバカ殿は相手にせず、路上を覗き込む。
563冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/23 21:19 ID:PR00pu4R
 左右両方より迫ってくる自動車。
 右、左ともに普通乗用車三台。
 どちらも敵だった場合、逃げ場は無い。
 どちらかは味方の場合もあるが。
 ここにきてじたばたしても仕方が無いので、走ってくる車がどう出るか見守る…。
 右から来た車、左から来た車は、両者とも公園からやや離れたところで止まる。
 そして…。
 「 おーーーほっほっほっほっほ…。
   とうとう追い詰めましたわ。
   そんな狭い公園から出てきて、速やかに降参するですの♪
   でなければ、みんなまとめて懲らしめますの♪ 」
 右側より、場違いっぽい調子に乗った女の声。
 しかも、拡声器を使っており響く事このうえない。
 「 Milkywayの幹部、東條恋美さ…。
   敵の方が早かったようね。 」
 大空寺が声の主を解説する。
 無線より諏訪の声が聞こえる。
 「 勝頼社長、ただいま到着しました。
   けれど、目の前の敵が銃を構えてまして…。
   ここで白昼堂々撃ち合う訳にも行きませんよね。 」
 どうやら左側は味方のようだ。
 諏訪の言うとおり、路地とはいえ住宅の密集地の真ん中でドンパチは避けたい…。
 しかし戦力的にはこちらの方が上な気もする。
564冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/23 21:24 ID:PR00pu4R
 「 あの頭の悪い女は怖くないさ。
   こちらから一気に踏み込めば、あの程度の連中は四分五裂。
   どうするの? 」
 「 とりあえず撃ちますか? 」
 「 Milkywayの東條と言えばイチゴが好物なはず。
   イチゴで買収だ! 」
 大空寺、諏訪、氏直の助言や進言が一気に俺の耳に入る。
 あー、どうしてくれようか…。

 1 大空寺案を取る。
   こちらは右手にある住宅の壁伝いに道路に接近し、一気に右側の敵に踏み込む。
   その時、左側の諏訪達は援護。銃火器は使用可。

 2 諏訪に撃ってもらう。
   敵の棟梁を撃ちぬけば大丈夫だろう。
   撃ち抜けれる所にいればいいが。

 3 氏直案を取る。
   お前んとこの会社でイチゴ代は払えよ。
   どれだけ要求されるか知らんが。

 4 前に戻る
565冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/23 21:36 ID:PR00pu4R
>555 武田殿
キリ番制圧乙です。
久しぶりに本スレの方をたまには見に行ってみました。
相変わらずの混迷ぶりで……。
あそこの>1って無理なレスをしなくてもよかろうに…。と思いますた。

>556 高山殿
なんでこうも個人情報の漏洩が発生するか、変な話しですな。
警察沙汰だけは勘弁です。

しっかし光栄は…。
普通は回収ではないかと思えてならない。

>559 諸葛尚殿
うわさによると、信長オンラインではなく、伊忍道オンラインってところだと聞いてます。
あのスーパー伊忍道などのようなクソゲ-が、3Dになって帰ってきたようなものだと…。
やはり不満ばかり出るのですな………。

>武田勝頼:下郎が話し掛けるな!
Д`)・゚・。
566高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/12/25 16:03 ID:NfQPYqZZ
メリークリスマス……と切支丹ぶってみるテスト。
個人的には「とりあえず」と言ってのける諏訪君が大好きなのですが、
エロゲキャラ重点月間にて、1.を選ばせていただきます。
……ここの所、非常に過激な選択肢ばかり選んでる?
それでは皆様方、よい降誕日を……。(と今更
567冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/25 23:05 ID:j+C+OQsQ
 「 よし、大空寺の言うとおり踏み込むぞ。
   諏訪には援護をさせる。
   みんな、そこの家の壁の前に集まれ…。 」
 俺が音を立てぬように忍び足で壁に寄ると、みんなも続いて寄って来る。
 続いて諏訪に指示を出すため、携帯電話を取り出す。
 幸いにも敵の馬鹿女は拡声器で喚いているので、こちらの声が向こうに聞こえる事はない。
 「 聞こえるか諏訪。 」
 「 はい、なんとか聞こえます。 」
 あの拡声器の声も、こちらの声までは消せないようだ。
 俺は安心して指示を出す。
 「 この電話が終わって十五秒後に、一斉射撃を奴等に喰らわしてくれ。
   射撃は五秒間だけだ。
   射撃終了と同時に俺達は踏み込むから、諏訪達も突撃してくれ。 」
 「 了解しました。 」
 電話を切ってみんなの方に向き直る。
 「 聞いていたかもしれないが、これから諏訪達が五秒間だけ射撃を始める。
   射撃が止んだと同時に突撃をかける。
   みんな遅れるなよ。 」
 「 わ、私も突撃ですか〜? 」
 「 勝頼社長…。う、う〜ん…俺は、突然腹が痛くなってきたゾ…。 」
 深見がうろたえ、氏直はわけの分からない仮病を使いだす。
 だが作戦はすでに始まっている。
 俺は氏直に向いて言う、
 「 出遅れた奴は弾が当たりやすい。
   気をつけたほうがいいですぞ。 」
 「 うむうむ…。 」
 コクコクと何度も頷く氏直。
 突撃と聞いて動揺している氏直を、大空寺や朱美さんは冷めた目で見ていた。
568冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/25 23:07 ID:j+C+OQsQ
 拡声器の声が響く中、射撃が始まる。
 さすがに甲高い声は途絶え、敵は一旦沈黙する。
 敵が諏訪達に気を取られた今が好機だ。
 「 行くぞ! 」
 俺は手短に言うと小さな柵を乗り越え、車と住宅の壁との僅かな隙間から道路へ飛び出す。
 すぐに右手に目を向けると、目の前に車が止まっており、敵は車一台向こうにいた。
 敵はこの狭い道路に並列で車を並べており、突撃した味方全員を隠す事はなんとか出来そうだ。
 ちなみに、敵のもう一台は奥の真ん中に止まっている。
 敵兵は目と鼻の先だ。
 丁度隙間にいた驚く敵兵に数発撃ちこむと、俺はすぐに車の正面に向かう。
 「 障害物に飛び込む前に、少しは隙間から狙い撃てや! 」
 後ろから毒づく大空寺が撃ちながら飛び込んでくる。
 続いて朱美さんに深見も飛び込んでくる。
 「 倒れた敵は三人ほどぐらいだったわ。
   このままだと後続が厳しいかも…。 」
 朱美さんが言っている間にも、氏直と藤田が隣の車を目指して走る。
 「 おおっ、いかん!? 」
 緊張しすぎて足がもつれたか、この大事なところで氏直が転んで膝をつく。
 しかも転んだ位置が車と車の間で、敵から余裕で狙える。
 「 糞虫が、世話を焼かすなや! 」
 大空寺が身を乗り出してこちらに向けている尻を蹴ると、「 おわっ!? 」と奇妙な声を
上げてボールのように転がる氏直。
 車の後ろについていた藤田は転がる氏直をキャッチすると、大空寺に敬礼する。
 「 お手数かけます! 」
 自分の主君が蹴られたんだ、普通は怒るだろうに。
 まあ緊急時だ、ガタガタ言ってられんわな………。
569冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/25 23:13 ID:j+C+OQsQ
 車一台挟んで、目の前の敵と撃ち合う。
 冗談ではない戦いが始まっていた。
 が、目の前に踏み込まれた事によって、敵の戦意はかなり下がっているようだ。
 ここで止まっていてはケリがつかない。
 俺は住宅と車の間を少しづつ前進する。
 さっと銃を突きつけてきた敵を素早く撃つ。
 地面に敵の銃が転がる。
 俺は車の背面に廻り込む直前で、すっと敵の方を覗き込む。
 見れば、拡声器を持った女が残った一台の車に乗り込んでいる。
 「 クソ、あいつ逃げる気か…! 」
 俺が毒つくと、背後に来ていた朱美さんが言う。
 「 勝頼君。相手が車に乗り込んじゃうと、こっちも車に乗らないと追いつけないわよ。 」
 「 今から車に戻っている暇は…。 」
 俺が振り向くと、朱美さんの後ろに廻ってきた大空寺が吼える。
 「 よそ見するなや! 」
 そして一発放つ。
 どうやら敵が直前に出ていたらしい。
 「 すまない…。 」
 「 それより、何をぼさっとしてるの?
   敵が逃げようとしてるなら、さっさと飛びつかんか! 」
 俺にあの逃げようとする車に飛びつけと…?
 一歩間違えたら死ぬのだが……。
 「 逃がすんじゃないわよ…。あのド畜生が! 」
 大空寺が東條とかいう女を睨む。
 お前が飛びついたほうが効果あるんじゃないか?
 と思ったが、やはり飛びつくのは俺なのだろう。
570冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/25 23:17 ID:j+C+OQsQ
 「 おお、敵が逃げたぞ。
   北条の勝利だ♪ 」
 のんきな声を出して喜ぶ氏直。
 確かに前衛にいた敵はおおかた地面に転がってうめいている。
 北条方では、どうも藤田が一人でやったようだが。
 東條は車に乗り込み終わると、扉を閉める。
 その時俺は…!

 1 「 馬鹿メ、おとといきやがれってんだ! 」
   戦いは俺達の勝利だ!氏直と勝ち鬨を上げる。
   逃げる東條は追わずに、こちらはさっさと逃走に戻る。

 2 「 分かった、飛びつくぞ! 」
   いささか危険だが、朱美さんや深見の援護射撃を受けつつ東條の車に飛びつく。
   「 いい根性してるじゃないの。 」と大空寺も突撃を開始。

 3 「 諏訪、車を急いで出せ、敵が逃げるぞ! 」
   後ろを振り向いて、遅れていた諏訪に指示。
   車で追跡して捕らえる。

 4 前に戻る
571冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/25 23:27 ID:j+C+OQsQ
>566 高山殿
OKOK、その場の勢いでドカンと選択してくれればOKです。
こういう日にコテで書き込むのは、結構勇気がいるなと思ってみたり…。
寂しいとは一度も思った事が無いのが重症かもしれませぬ。

エホバの人が、「聖書はどうよ」と宣伝チラシを持ってやってきました。
「 折れは宗教はよく分からないし、実家の創価学会も理解できぬ男でして…。 」
と前振りして、チラシだけ受け取ります。
まあ、義手がいつ逝くか分からぬ身で、将来手術せねばならないかもしれない冷泉には
エホバは永久に無理ですが。
572諸葛尚 ◆JPMago6xGo :02/12/28 00:55 ID:PWqrNoG9
カコイイ勝頼社長が見れそうなので飛び乗りの2を選びます

>冷泉殿
私も宗教には疎いですね、エホバは輸血は駄目だったかな?
程度の知識しか有りません…。
聞きにくい事なんですが、義手とはどのような物なんでしょうか?
失礼な質問で申し訳ありません。
573冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/28 17:29 ID:hHKipYS9
出撃前に書いておこうと思ったけど、連れが早々と午前中から来たので無理っぽいです。
続きが30日深夜ないし31日朝になります。

上洛してきます。

>572 諸葛尚殿
五年前ぐらいにプレス事故が会社で起こって、その時に利き手(右指)の親指が全部ぶっとびました。
その時に、左手から生き残って余っていた肉と骨を使って復元。
ただし大きさは従来の三分の一で、間接も付け根の一つのみ。
この右手親指部分につけられた肉と骨の塊が、一応義手扱いです。
将来的に血の通いが悪くなって、再手術の必要が出るかもと聞いてます。

急なので適当に書いてます。
また帰ってきたら詳しく書きます。
574武田騎馬軍団:02/12/29 22:44 ID:3X3E6rPe
保守致す。
575名無しさん@初回限定:02/12/30 03:30 ID:HQ3Pom/a
Kanonのあゆ萌え〜
576冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :02/12/31 13:30 ID:MdilgM/0
予想に反して朝09:00から仲間来たので、書き込み困難な状態に。
しばしお待ちを。

うぐぅ。
577高山右近 ◆iwJUSteEEE :02/12/31 18:16 ID:cga3Xox+
おつかれさまでございます。
思えば昨年9月から始まったこのスレッドも、ついに足かけ3年ですな。
ネギはよくわからんシリーズスレが残りやすいという象徴でしょうか?

>571
あぁ…クリスマスにコテで書き込むことに何の疑問も抱かなかったです…はい。
終わってる……のかな、ある意味。
いや、それこそ切支丹コテのおかげでダメージ半減だったかな、と。(言い訳

それでは、みなさまよいお年を!
578冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/01 21:02 ID:vNeYoq8x
 「 分かった、飛びつくぞ!
   朱美さんに深見は援護射撃を、大空寺は俺を直接援護しろ! 」
 指示をするなり、俺は東條の車に突撃を開始する。
 車の陰から飛び出した俺の鼻先を何かがかすめる。
 横目で見れば、まだ動ける敵が残っていた。
 が、これには大空寺が飛び掛ったので相手にしない。
 目指すは逃走を図る東條。
 東條は慌てながらもエンジンを始動させる。
 ( よし、いける! )
 ギリギリの線で車の動き出す直前にボンネット上に乗り上げ、驚く東條にガラス越しに銃を突きつける。
 「 撃たれたくなければ止まれ! 」
 東條は苦虫を潰したような顔をすると、黙ってエンジンを切る。
 ( とりあえず、こいつは捕縛して連れて行っておくとするか…。 )
 あっさり降伏した東條が何か怪しかったが、詮索しても何も話さない。
 東條を縛って氏直の方のタクシーに放り込むと、俺達は氏照との合流を急いだ。
579冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/01 21:06 ID:vNeYoq8x
 八王子に戻ると、結城倫の処置や今後はどうするかについて話し合うことに。
 戦勝祝いを兼ねて、夕食時についでに話し合うという氏直の考えは分かりにくいが…。
 武田方の主だったメンバーに、北条一門もこれに参加。
 佐竹方の代表として、和田もこちらに来ている。
 意見は数通りあり、強硬案から和睦案までさまざまだ。
 特に氏勝や氏照の押す強攻策は、結城倫を始末して一気に結城方の勢力を壊滅させるというもの。
 すでに、Milkywayの結城倫が武田家に捕まったと情報は流れている。
 北条方が優勢になったという事で今まで結城方に属していた、元北条方の参加企業や財閥内
では再び元の鞘に戻るような事も期待できるらしく、すでに調略の手は打たれている。
 前に北条方が言っていた病院や工場などは、すでに結城方の手を離れて北条方に戻ったという。
 和睦案を提唱するのは氏邦に和田。
 主力以外すべて壊滅状態の結城方は、強気には出れない。
 現在の結城方代表は倫の妹の藍。これは話しの分かる女なので交渉の余地があると判断。
 北条方は倫を返却し、結城方は所有土地の一部を北条方に割譲する事を条件にして和睦する。
 また、現状維持案もある。
 これは幻庵や勘助の提案で、捕虜交換をした後にまた開戦。
 下手に結城倫や片瀬雪希を殺して怨念を買うより、正攻法で結城方の勢力を削った方が
懸命だと判断。すでに各勢力に対して裏工作が開始されているので、強行的姿勢はまずいと
言う事なのだろう。
580冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/01 21:09 ID:vNeYoq8x
 話し合いは平行線をたどる。
 氏照は倫を斬る事を提唱し幻庵に一喝され、氏直は降伏勧告をしろと発言して、
連中は降伏まではしないだろうと氏邦に一蹴される。
 北条方は家の命運がかかっている為か、だんだんと声や態度が荒いものになっていく。
 ここで、織田産業が関東進出するための根城があるらしいと、何もしてない亀井が発言し、
関係無いことを言い出すなと氏勝に吼えられ、それを形だけ参加していた音夢が諌めるなど
話し合いは混迷していく一方だった。
 俺が関東にいるのは二ヶ月間のみ。
 その後はそれ相応の者が八王子の武田の拠点を守ることになる。
 この場での決断は、その後の者の命運もかかっていると言えた。
 隣に座る勘助が俺を見る。
 「 若はどうするべきと考えますかな? 」
 わざと大きい声で勘助が言う。
 「 おお、勝頼社長の考えは聞いてませんでしたなー。 」
 その声に反応した氏直がテーブル上に身を乗り出し、俺を見る。
 その氏直に向き合っていた氏邦は、周りの者たちに静まるように呼びかける。
 立ち上がっていた氏照は着席し黙り込み、亀井の胸倉を掴んでいた氏勝は手を離す。
 そこで氏直が言った。
 「 このままでは纏りきれぬ。
   我が北条家最大の援軍である武田勝頼社長に案をまとめてもらおうではないか? 」
581冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/01 21:14 ID:vNeYoq8x
 「 うむ……、氏直社長が言われるならば…。 」
 氏照が氏直に同意すると、和田が頷く。
 「 私も勝頼社長にまとめてもらうことに賛成です。
   本国もそれならば納得するでしょう。 」
 テーブルにつくもの全員の視線を俺は浴びる。
 さて…どうするか…。
 ( しかしなぁ…。氏直よ、お前では決められんのか…? )

 1 強硬案を取る。
   結城倫や恭順を拒絶する者を斬って、結城氏とは滅びるか滅ぼされるかの戦闘に突入する。
   勝てば関東の大半を支配下におけるが…。

 2 和睦案を取る
   北条方は倫や恭順しない者を返却し、結城方は所有土地の一部を北条方に割譲する事が条件。
   相手がこの条件をのめばいいが…。

 3 現状維持案を取る
   捕虜交換をしたあと、地道に戦ったり調略に精を出す。
   妥当と言えばそれまでだが…。

 4 前に戻る
582冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/01 21:33 ID:vNeYoq8x
明けましておめでとうございます。
新年早々いるかを食べようと進言したら、連れに却下されました。
まあ、食べようにも物がありませんが。

>574 武田騎馬軍団殿
かたじけない。

>575
          __
        //´ ̄ ヽ        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          i ノリノ)))〉       |
     , '^ ーノl(l!゚ ヮ゚ノリ‐' ヽ     < うぐぅ
   ノ , リノjjノ'(.II 中.II)jルjソi      |
  ('"´   "^く 中|   ノ     \_____
    `        じ'フ


>577 高山殿
ここが葉鍵板ならば、3日間書き込み無ければ即死なんですけどね。
何気に生き残ってます。
一年前に10日近く放置状態になったとき、落ちませんでしたからね。
スレ存命にはうってつけの板……?
583冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/01 21:48 ID:vNeYoq8x
読み直すと、義手の話しはそれなりに詳しく書いてありますね。
細かいところを書くと、その義手は血が通ってはいるものの、表面感覚はかなり乏しいです。
知らん間に怪我してたり、ちょっと切っただけで出血は止まらないだの、手強い義手です。
神経は繋がってるそうですが。
584武田隠居軍団:03/01/04 01:26 ID:jLYd7Bs/
  (~ヽ
  |ヽJ      あ
  |  (~ヽ    け
(~ヽー|ヽJ    ま
|ヽJ  |  |   おし
|  |  |―|   めて
ミリ(,,゚Д゚)彡  で
ミUミソ彡ミつ  と
》======《   う
|_|_|_|_|_|_|_|
  U~U
585諸葛尚 ◆JPMago6xGo :03/01/04 21:31 ID:Frh5cwxh
あけましておめでとうございます。
実家という牢獄から帰還しますた。ネット環境が無いとつらすぎます…

選択ですが今までガンガンいこうぜだったので
ここらで和睦もよろしいかと、2を選びます。
586冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/06 21:40 ID:BJ0DgIdL
 「 よし、和睦しよう。 」
 俺は言うなり周りの者達を見渡す。
 分かったと何度も首を縦に振る氏直。腕を組み、難しい顔をする氏照。
 この北条一門で一番短気と言われる氏勝は、露骨に嫌な顔をしている。
 これ等の視線を受けながら俺は言葉を続ける。
 「 和睦すると言っても、これですべての戦いが終わるわけではない。
   しかも、一時凌ぎになるだけかもしれない。
   だが、交渉如何によっては結城方の勢力を根本から削る事が出来るし、連中は北条と
   話し合いをするしかなかったと内外に見せ付ける事に繋がる。
   長い目で見れば、これは強行に軍事行動を起こすより効果が得られる。
   和睦が終わった後は、経済面で勝負していこう。
   武田と北条、佐竹ががっちり手を組めば、今の結城には遅れはとるまい。
   最終的に笑うのは我々だ。 」
 一息入れて茶を飲む。
 氏勝が同じように茶を一口飲むと言った。
 「 話し合いの席にて、結城方より土地が取れれば優位にもなろう。
   この氏勝、仲介役を二条殿に頼んでくる。
   皇家の介入もあれば、我々にとって交渉は優位になる。 」
 「 決まりじゃな…。 」
 勘助の言葉に、氏照も頷く。
 後は結城藍との交渉か…。
587冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/06 21:49 ID:BJ0DgIdL
 交渉の要求は結城方も了解し、後は仲介役の二条と問題の話し合う場を決めるのみ。
 「 二条殿は了解してくれたぞ。
   結城藍は皇族には敬意を持っている。仲介役にはもってこいの人材だ。
   多少クセがある男だがな。 」
 氏勝が受話器を置き、俺を見る。
 人が少なくなった会議室。
 俺の隣に座る氏照が笑って言う。
 「 二条殿は陛下の親戚にあらせられる。
   藍なら敬う事はあっても不快に思う事はあるまい。
   倫とは違う。 」
 「 あとは交渉場所か、いい所は無いだろうか…。 」
 俺が地図を睨むと、氏勝も身を乗り出して同様に地図を睨む。
 「 そうだな…鎌倉の鶴岡八幡宮まで呼び出して、そこの一室で行うとはどうだ? 」
 「 神奈川まで呼び出すのか? 」
 「 おおよ。倫が欲しけりゃ、我等の祖先が再建した由緒ある寺院まで出てこさせるのよ。 」
 「 待て待て…そう挑発的な態度はまずい…。 」
 氏照が俺と氏勝の間に割って入る。
 「 よく我々が懇意にしている病院に、ちょっとした教会がある。
   そこを貸してもらおうかと思っている。
   埼玉から近いし、なによりあの病院の院長は中立だ。
   俺が院長かシスターに話しをつける。それでいいな? 」
 「 まあ教会の中なら藍も暴れる事はないだろう。
   俺は了解だ。 」
 「 仕方ない、氏照殿が言うなら俺はそれに従おう。 」
 俺が了解すると、氏勝はしぶしぶ了解する。
 俺と氏照はそれを見て苦笑した。
588冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/06 21:54 ID:BJ0DgIdL
 準備が整い、交渉役を数名づつ派遣する事となったわけで、
人選をする事になった。
 武田の代表者は、俺に朱美さん。佐竹より義重と和田。
 鷹梨より兄妹2人。肝心の北条は決まらずにいた。
 「 俺が直に行って話しをまとめてくるわ。 」
 意気揚揚出発しようとする氏直。だが、氏邦がそれを止める。
 「 大将たる者は後方にてどかっと待っているもの。
   ここは私等が行きましょう…。 」
 「 いや、俺が行かねば北条の家は立たん! 」
 ( お前が出れば交渉が混迷しそうだがな…。)
 意気込む氏直を見ながら、俺は意見具申する。

 1 「 まあまあ氏邦さん。
     ここは社長の顔を立ててみてはどうですか? 」
   と、北条方の代表者に氏直を推す。北条方は氏直と氏邦。

 2 「 そうですね。では氏邦さん、お願いします。 」
   と、氏直を置いて氏邦を推す。
   北条方は氏邦と氏照。

 3 「 二条殿が来るならば、氏勝殿はいた方がいいでしょう。
     氏直社長、しばしの間待っててください。 」
   と、氏直は置いて氏勝と氏邦を推す。

 4 前に戻る
589冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/06 22:02 ID:BJ0DgIdL
>584 武田隠居軍団殿
  ┌──┐                       ______________
  │掠疾│          |^E)          /
  │如如\∧|_ヘ /  / /  ∧ノノノ      │
  │火風../ \◆ノゝ ./ / ミ/ ・ ・ヽ    < あけましておめでとうっ!
  │不徐.三√´Д`)/ / ミ/    //ヽ    │  
  │動如≡|゚ 〒 ゚| _ノミミ/    _//____)    .\
  │如林 | 三三 / ミミ/    /  ̄           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  │山侵\\ = |  ミ/    /
  └――l\つ ソ__/    ヽ  
(使い古されたAAしか無かった…)

>585 諸葛尚殿
あけましておめでとうございます。
実家にはネット環境がありませんか…。
うちの父方の実家などは五島列島の片田舎なので、こちらも絶対に無さそうです。

そろそろ次スレの予感…。
490Kになった時点でまだ続いていれば、次スレに移行します。
なんだかAAスレみたいだ…。
590高山右近 ◆iwJUSteEEE :03/01/07 03:48 ID:s5wpRbbW
みなさま、あけましておめでとうございます
年末年始はすっかり風邪でやられておりました。今も中途半端な時間に目が覚める罠。

さて、まぁ、ココは狙わずに3.で行きたいと思います。
氏勝ひさしぶりだしねー。

本年もこのスレが益々栄えられますように……と。
591名無しさん@初回限定:03/01/07 16:19 ID:Co0fjvY9
佐竹でなぜか、佐竹雅昭を連想してしまった漏れはここROMってはいけませんか?
592冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/07 19:58 ID:sKnEig11
 「 氏直社長、ここは氏勝殿に来てもらおうと思ってます。
   仲介役が二条殿ならば、氏勝殿がいるのは都合がいいのです。
   申し訳ない事ですが、氏直社長はここで待っていてはもらえませんか? 」
 俺は氏直の機嫌を考え、控えめに言う。
 が、難色を示す氏直。
 ここで氏照が援護してくれる。
 「 なんの、氏邦に氏勝殿がいれば何の交渉でもうまくいく。
   氏直社長はドンと構えて待っていればいい。
   それが大将の務めですぞ。 」
 そう言われて幾分気を良くした氏直は、笑顔で頷くと氏勝に交渉役を頼む。
 やれやれと了解した氏勝。
 後は佐竹の大将と合流するだけだ。
593冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/07 22:10 ID:sKnEig11
 結城氏との交渉開始2時間前、我々は義重殿を迎えて作戦会議と入る。
 前もって意思を統一しておかなければ、いざと言う時土地交渉や賠償金などの
問題で、味方同士で揉める時もある。
 俺は始めて見る佐竹義重氏が車から出てくると、身を硬くする。
 タクシーの如く自動にドアが開き、中から出てきた中年の男。
 背はこの面子の中で一番高く、表情こそおだやかにしているものの、
その鍛えられた体から放たれる威圧感は並の男の持つものではなかった。
 かつて十数年ほど前、佐竹氏が秋田より茨城に舞い戻った時。
 近隣の宇都宮氏の刺客に襲われた時、2分とかからずにその刺客七名をすべてをなぎ倒したという。
 この男がいるからこそ、佐竹氏が救うに足る家であり北条氏が同盟を組んだのだと。
 義重は厳つい顔をゆるめ、俺のほうに歩いてくる。
 そばに来るとすっと右手を上げ、
 「 あなたが武田勝頼殿か。
   弟さんの婿殿には世話になっている。 」
 俺はその手を握り、
 「 盛信はまだ若いところがあるので、いろいろと面倒をおかけする時があります。
   その時はご容赦ください。 」
 「 ははっ、謙遜する事も無かろう。 」
 俺の背中を軽く叩き、陽気に笑う義重。
 背中がビリビリ痛むのを感じ、さすがは鬼義重と言われただけのパワーがあると思った。
594冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/07 22:23 ID:sKnEig11
 やがて時間が来ると、氏照のワゴンに乗せられ、病院へ向かう。
 氏照の頼んだシスターに出迎えられ、我々は彼女の案内で教会へ向かう事に。
 氏照は車に戻る前に、八段ほど積んだ重箱をシスターに渡す。
 「 いやぁ、すみませね長崎さん。
   これは私等の気持ちですので、良かったら食べてください。
   では失礼します。今後とも我等をよろしくお願いします。 」
 「 これはこれは…。
   いつもすみませんね〜、氏照さん〜。
   後でおいしく頂きますね〜。 」
 丁重に頭を下げあう二人。
 ( しっかし、重箱の中はどれだけの額が入っているのか気になるな。
   こういった教会などを相手にする場合、いくら渡すのか分からん…。 )
 氏照が引き上げ、俺達はシスターの後ろをついて歩く。
 その途中で氏勝にぼそっと聞いてみる。
 「 氏勝殿、あれはいくら入っているのだ? 」
 もちろん、俺は先頭を歩くシスターの左手に持たれた重箱の事を指している。
 「 んあ?
   あれか…、あれは全部弁当だ。金は一円も入ってないぞ。
   どうやら全部自分ひとりで食べるらしい。稀に見る大食漢だ。
   いや〜、紀元前ぐらいの頃はキリストがパンを千切って民に与えたと言うが、
   きょうびのシスターはパン一つでは足りないらしい。世も末だ。 」
 「 なるほどね…。 」
595冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/07 22:26 ID:sKnEig11
 「 お待ちしておりました、武田勝頼さんに佐竹義重さん。 」
 教会に入ると、すでに結城方の使者に二条が到着していた。
 透き通った声で、教会に響いた声は藍のものだ。
 「 俺もいるぜ、藍ちゃんよ。 」
 俺の後ろから氏勝がぬっと顔を出す。
 慌てて氏邦がその肩を引っ張る。
 「 氏勝殿、神の御前だ。
   今日は大人しく話し合うべきだろう。 」
 二条がキッと氏勝を睨む。
 「 OKOK、ときに落ち着けって二条殿。 」
 場の硬い雰囲気を何とか壊そうとしている氏勝だが、そう気にする事もあるまい。
 我々は用意されたテーブルを囲んで座り、いざ交渉を開始する。
596冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/07 22:31 ID:sKnEig11
 おっとりとした藍との話し合いは、思った以上に進む。
 倫や片瀬等といった、屈服しない者達の変換と引き換えになる土地割譲案にはあっさり同意。
 都内に保有する結城方の土地は、すべて武田のものになり、千葉方面は北条に委ねられる事に。
 結城方は埼玉、群馬、栃木方面へ下がり、お互い永久に武力衝突のなきようにしたいと藍は言う。
 ここで何か言いたげにしている者がいる。
 そして口を開き藍に言い出した者は?

 1 鷹梨千尋
   「 私の所なんて、倫に滅茶苦茶にされたんだから、
     せめて賠償金でも出しなさいよね。 」

 2 佐竹義重
   「 我が佐竹には、この条件では承服できかねるものがある。
     栃木までくれとは言わん。しかし、茨城の土地は我が方に譲歩するべきではないのか? 」

 3 北条氏勝
   「 馬鹿言ってんじゃねぇよ。
     群馬の土地も北条に寄越せ。 」

 4 前に戻る。
597冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/07 22:39 ID:sKnEig11
>590 高山殿
あけましておめでとうございます。
最近の風邪は喉に来るので、うちは龍角散が手放せませんでした。

>591
OKOK、別に選択していっても構いませんよ。
ときに佐竹雅昭氏は、完全に引退なんですかね?
プロレスに完全転向するかも、っていう話しが…。ガセっぽいけど。


最近このあたりの板が微妙に書き込みづらくなって…。
20:00〜22:00は駄目っぽいですね。
598高山右近 ◆iwJUSteEEE :03/01/09 22:22 ID:N34hzt2y
どなたも来られぬようなので……恐縮ながら連続で選択させていただきます。
ここまで孤軍奮闘してきたであろう(氏直がアレじゃね)鬼佐竹の義重に、
やはり文句を言って貰いたい!
ということで、2.を選ばせていただきます。

>591
信長の野望で、初めて佐竹義昭を見たときは、私も同じ事を思ってしまいました…。∧||∧
どうぞ、ご一緒に選択してください。
599冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/11 15:40 ID:/iPZI0cD
ちょいとお待ちを…。
600山崎渉:03/01/12 07:26 ID:uL96XDZq
(^^)
601冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/13 20:50 ID:m8ds/WoD
 「 我が佐竹には、この条件では承服できかねるものがある。
   栃木までくれとは言わん。しかし、茨城の土地は我が方に譲歩するべきではないのか? 」
 藍を睨み、突き刺さるような視線で要求を突きつける佐竹義重。
 結城方が勢力を伸ばし始めた当初、その支配力に抵抗するために各地に呼びかけを行った義重。
 連絡を受けた大国北条は、時の当主氏政が三年程前に急死。
 後を継いでいた氏直は、見ての通りボンクラ。
 義重は抗争を繰り返していた相手、宇都宮方が結城方の支配下に組み込まれると、
東北の親戚に声をかけるが、やってきた白河勢は結城方に助成。
 頼みの綱の奥州伊達氏は援軍無し。資金の貸し出しも無く、義重は孤立無援の戦いを繰り
広げる事になっていた。
 小さい勢力であったが、佐竹は市や県と結託し、頑強に抵抗をした。
 時には武力で主要人物を除き、または県の力を利用した妨害工作等を繰り返し、
その結果、幾度かに渡って義重は襲撃されている。
 結城方にとって、義重の佐竹氏というものは、ボンクラ氏直よりよっぽど手強かった。
 その手強い相手に土地をやるなど、倫であればのむはずがない。
 また、佐竹は激しい抵抗をしたものの、結城方に勝ったというわけではなく、
今も現地では白河、宇都宮勢と幹部の真壁がにらみ合いを続けている。
 関東の結城方の西側における戦力を東に振り向ければ、佐竹は今度こそ沈めれる。
 結城方だけでなく、武田や北条ですらそう思う。
 結城方は、実際には佐竹と講和をする理由など無かった。
602冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/13 21:05 ID:m8ds/WoD
 「 分かりました。
   茨城にある土地はすべて佐竹側に譲歩します。
   ですが、実際に結城の土地はそれほど多くはありません。
   その辺はご理解ください。 」
 微笑を全く崩さず、丁寧に答える藍に義重は肩の力を抜く。
 「 分かった…。
   あと、もう一つ要求がある。
   あの細川政元とかいう変態は結城方の手のものだろう。
   何とかしてくれぬか?
   こう若い衆を休ませていると、どこから入ってきたのか、
   他の衆が気づいた時にはその若い衆は一本抜かれて放心状態というのが多発している。
   交渉前の休戦協定すら奴は踏みにじっているんだ。 」
 その話しを聞いて、俺は内心で討ち漏らした事を悔やむ。
 が、放っておいても特別な害はないだろうと思っていたが…。
 「 さあ…その方は存じません…。
   細川という人は、兵の中にもいないはずです。
   ひょっとしたら外注企業の方かもしれませんね…。あまり苦戦なされるようでしたら
   和解した証と言う事で、私達が御助成しますが? 」
 「 なんと?
   御助勢というのは、細川政元討伐の為の援軍と解釈してよろしいのか? 」
 「 はい。 」
 驚く義重に、藍は何事も無かったかのように微笑んでみせる。
 義重は固い表情を緩めると、微笑して藍に一礼する。
603冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/13 21:08 ID:m8ds/WoD
 「 なるほど、では我々も援護しましょう。
   細川政元とかいうのを何とかする為に、北条方も援軍を出します。
   ですが、これは協調作戦になるので、捕虜の引渡しに土地と建物の権利書を交換
   してからになりますが。 」
 すでに氏照の口から伝えられているのだろう、援軍を主張する氏邦も細川政元を知っているようだ。
 朱美さんがすっとこちらを見る。
 う〜ん…。


 1 「 よし、では我々武田も細川政元を鎮圧させるのに援軍を出します。
     今度こそ奴を黄泉帰りさせてやりますよ。 」
   仕方が無い、俺も手勢を連れて出陣する。

 2 「 よし、では我々武田も細川政元を鎮圧させるのに援軍を出します。
     茨城にいる盛信にうってつけの援軍を送ります。 」
   あくまで現地で奮闘する盛信を立て、俺はこっちで同人誌の続きを書く。

 3 「 よし、では我々武田も細川政元を鎮圧させるのに援軍を出します。
     茨城にいる盛信にうってつけの援軍を送ります。 」
   あくまで現地で奮闘する盛信を立て、俺は関東での成果を馬場に報告に行く。

 4 前に戻る
604冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/13 21:14 ID:m8ds/WoD
鬼義重や結城藍、北条方と共に細川政元をボコ殴りにするか、
同人ネタに帰るか昔通り馬場の元に行くか。
これだと思ったものを選んでくださいな。

>598 高山殿
あ、義重の文句書き忘れてた…。
どこぞで吊ってきます…。
605武田隠居軍団:03/01/15 14:13 ID:qFcWuSVT
今日で正月も終わりでござるな…保守にて候。
606長宗我部信親:03/01/16 02:40 ID:/KTwX235
政元の妖しい動きを見てみたい気もしますがここは2でお願いしまする。
607冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/16 21:44 ID:FtyqC5Qs
 武田勝頼が増援派遣を決定した頃。
 となりの病棟に、武田方の工作員として奮闘してきた海原琢麻呂がいた。
 一応の作戦を終え、帰還した彼が訪れたのは、かつての右腕左腕として奮闘してきた女性の眠る部屋。
 眠っているのは、今でも海原の妻である海原涼子。旧姓は伊藤。
 何事も無かったかのように眠り続ける妻の前で、海原は椅子に腰掛けると、作戦の結果を淡々と話す。
 武田方として作戦に参加し、その敵軍撃破から破壊工作活動。
 また、細川政元殲滅の為の資料を探し出したりと、八面六臂の活躍をしてきたこと。
 そして最後に、涼子を撃った倫にトドメを刺せずに終わった事。
 「 だがな、これですべてが終わったわけではない。
   武力以外の手で結城倫を葬るさ…。 」
 海原は力無く涼子の頬に触れる。
 その手が長い髪を割って入り、倫の放った銃弾が削っていった場所に当たる。
 ( 傷はとうの昔に治っているというのに…。)
 海原は唇をかみ締めると同時に、そっと手を離した。
 「 そろそろ、目を覚ましてはくれんのか…? 」
 海原がまた話しだすと、廊下から地を叩くような音が何度もこだまして聞こえてくる。
 その音が病室の前に来ると止まり、今度はノックされる。
 「 誰だ、入っていいぞ。 」
 海原はぶっきらぼうに言った。
608冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/16 21:52 ID:FtyqC5Qs
 「 おう、海原ぁ。
   あの変態細川の話しの続き、そろそろ聞かせてはくれんかぁ? 」
 入ってきたのは、海原の旧友(?)にあたる雑誌記者。川崎勉造。
 年季の入った記者だが、相変わらずの無精ひげと太い唇がよく目立つ。
 履いている靴は、なぜかロンドンブーツ。
 これが、先ほど通路でこだましていた音の原因だ。
 また、部屋に入ってきたのは川崎だけでなく、張飛、高井も同席している。
 戦争終了祝いということで、張飛は昼間っから飲んでいた。
 「 勉造か。あいにく私は、細川政元に関してはあまり聞いておらん。
   武田勝頼社長に聞きに行くといい。 」
 「 そう言うなって。 」
 勉造がにやっと黄色い歯を見せると、張飛が海原の隣に立つ。
 「 海原殿、勝頼社長より要請が来たぞ。
   結城方と取引が終わり次第、我等は茨城の細川政元殲滅に出陣じゃ♪ 」
 すでに酔っている張飛は楽しそうに言う。
 海原は張飛を見上げる。
 「 分かった。了解したと勝頼社長に伝えてくれ。
   あの零体を封じ込める札は近日中に届く。それを使おう。
   まさか、自分で使うことになるとは思っても見なかったがな。 」
 張飛は何度も頷くと、ベッドで眠る女性に目が行く。
 「 これが寝たまま起きぬといった女房殿ですかい…? 」
 「 ああ、そうだが…。 」
609冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/16 21:58 ID:FtyqC5Qs
 「 寝たまま起きぬとはけしからん。
   海原殿、俺が起こしてやろうっ! 」
 と、いきなり張飛は酒瓶を涼子の口元に運ぼうとする。
 「 やめろ、張飛!
   冗談にも程があるぞ!! 」
 海原は懸命に張飛を押さえようとするが、力及ばずどころか、全然話しにならない。
 「 ちょっと張飛さん押さえて…。 」
 高井も後ろから張飛を引っ張るが、これもまったく意味をなさない。
 張飛の手が右手がぐいっと涼子の口を開き、左腕に持つ酒を近づけていく。
 「 この酒は中国で3000年の歴史を持っていてな、
   かつて劉備が腹痛で3日3晩苦しんだ際、これを飲んだらすぐに治ったと聞く。 」
 「 分かったから、まず医者を呼んで来い。話しはそれからだ! 」
 喚く海原を放置し、張飛は眠る涼子に酒を注ぎ込む。
 「 げぼっげぼっ…! 」
 呼吸が遮られながらも、眠る涼子は飲まされる。
 張飛が酒を離し、咳き込む涼子よりも離れると、海原が張飛の目の前に立つ。
 「 張飛…。 」
 海原が鋭い眼光で張飛を睨む。
 それを張飛は笑って返し、さっとベッドの方を指す。
 「 げほっげほっ。あー…、げほっ…。し、死ぬかと思ったわ…。げほっ。 」
 身を起こし、必死に肺に入った異物を戻す涼子。
 そして、海原と目が会う。
 「 あ…。 」
 「 涼子…。 」
 動きの止まった2人を見て、張飛は傍観者二人を促して外に出る。
 ( うーむ、本当に起きるとは、この酒もあなどれんのぅ。)
 張飛は部屋を出ながら考える。
 今の酒を飲ませる行為は、酒の勢いでやっただけだで、根拠も自信も無かったとは
一生黙っておこうと。
610冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/16 22:04 ID:FtyqC5Qs
 やがて取引の日が訪れ、俺は片瀬雪希、御影咲夜等、
最後まで武田に従属するのを拒んだ者達を返却する。
 そして藍が我々に手渡す物は、土地と建物に関する権利書一式。
 あとは法的手続きを終わらせば、結城方の勢力は大きく後退する。
 「 これで、お互い仲良くやっていけますね。 」
 「 そうだな。まあアンタは姉をしっかり見張ってる事だ。 」
 結城藍と俺の握手を持って、本日まで続いた結城方との闘争は一応のケリがつく。
 仲介役が二条殿という事もあり、結城藍は約束を守り続けるだろう。
 姉がどうこう言おうが、藍がいる限り大丈夫だという。
 結城方を見送った後、今度は海原達を見送る。
 何でもずっと昏睡状態にあった女房が復活したらしく、やたら元気のあった海原だった。
 簡単な挨拶を終わらすと、海原達5名は雑誌記者の用意した車に乗り、茨城に立つ。
 用意が出来ているのだ。政元などは短時間でケリがつくだろう。
 俺は自室に戻ると、さっさと同人誌の続きを書く。
611冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/16 22:12 ID:FtyqC5Qs
 「 マイブラザー勝頼。
   マヨイガの考察と簡単な漫画は我輩が引き受ける。
   マイブラザーは雪さんミニストーリーを書いていってくれ。」
 大志は言い終わると返事も聞かずに自室に戻っていく。
 ( う〜ん…雪さんミニストーリーねー…。 )
 俺はどのようなものがいいか考える。
 どんなノリのものがいいか…。

 1 怪文章保管庫や、悲惨スレでageられそうな電波SS。
   心地よい電波を好む人にはうってつけ。

 2 とりあえずエロに仕上げる。
   大志のエロ漫画を保管せねばなるまい。

 3 織田と徳川の手勢に襲われそうになった雪さんを武田勝頼が救う話。
   武田関係者とばれないように、PNはカメーイと書いておこう。

 4 前に戻る
612冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/16 22:26 ID:FtyqC5Qs
なんか…1と3があんまり変わらんような気が…。
まあ出てくる文面は違うので…。
いいかげん容量がキタので、選択された時点で次スレに移行します。

>605 武田隠居軍団殿
ご苦労様です。
今年は、日の本も戦乱に巻き込まれるかもしれませぬ。
正月早々きな臭い話しばっかりで…。

>606 長宗我部殿
お久しぶりです。
DCWSはどうでしたか…?

今年始めて買うエロゲは、どうやらマブラブになりそうです…。
クソゲだったら悲惨…。
613諸葛尚 ◆JPMago6xGo :03/01/17 00:44 ID:PmSxrXK2
最近忙しかったので久々のカキコです
雪さんですか、水月はょぅι゛ょ軍団ばかりに目が…。
まあ、面白そうな3番を選びます。

>>612冷泉殿
私もマブラブは購入予定です、去年から待ちつづけてましたので…
それとスレ容量が現時点で494kになっていますね、そろそろ次スレですか?
614長宗我部信親:03/01/17 02:54 ID:fKqUaUFI
信親は雪さんハァハァです。

>DCWS
シナリオはまぁまぁ。
でも原画が違うのが致命的。
ことりタンの喋り方も何か違うッス。
615山崎渉:03/01/17 07:12 ID:pBSeDWOn
(^^;
616高山右近 ◆iwJUSteEEE :03/01/18 04:20 ID:nhm8TtUm
信親殿、諸葛殿、お久しぶりに御座います。
この選択で、ついに3スレ目ですか…。いやはや目出度い、素晴らしい。
昨日、加賀乙彦氏著の『高山右近』を購入いたしました。
加賀氏の本は初めてなので、さて、いかなるものか……。
(既にエロゲと何の関係もない罠
617冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/18 06:06 ID:UTS3H7CQ
何とか新スレ立ちました。

武田騎馬軍団VSエロゲキャラ 3
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1042835646/

連続投稿規制にやられた…。
618高山右近 ◆iwJUSteEEE :03/01/20 04:29 ID:GeONE9A2
緊急保守sage。
なぜか3スレ目が落ちてます!
当方かちゅ〜しゃ使いにて、前後の状況が分からないですが、
どう考えても、このスレより上にあったハズ…ですよね?
619名無しさん@初回限定:03/01/20 16:03 ID:vlODzjlO
即死判定にひっかかったぽ……
620冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/20 19:38 ID:dHNGtpwl
困ったことに、スレが立てられませぬ。
削除依頼されたわけでもないようなので、即死判定にひっかかった模様。
スレ立てはしばらく駄目だとか言われた。悲惨。
誰か立ててください…。
http://cocoa.2ch.net/test/read.cgi/qa/1027828476/
↑で死んだスレ内容をコピペしときます。保守しとけばよかった…。
621冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2 :03/01/20 20:09 ID:dHNGtpwl
何も考えずボコボコ貼ってましたが、実際は↓だけでいいです。後はこっちでやります。
http://cocoa.2ch.net/test/read.cgi/qa/1027828476/161-163
622諸葛尚 ◆JPMago6xGo :03/01/20 21:27 ID:iLsmGOtx
スレ立てしますた、テンプレのみ張りましたので
後はお願いします

武田騎馬軍団VSエロゲキャラ3
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1043065401/
623冷泉隆豊 ◆j8VI8uRzK2
諸葛尚殿ご苦労様です。
直ちに復旧します。