エロゲーブランド最萌トーナメント 予選Round9!!
「誰…?」
俺は、猫を抱えて俺を見つめる少女に、尋ねた。
彼女は一瞬戸惑うような視線をむけ、やがて少し微笑んで、
「佐倉詩季」
そう、告げた。
「いや、名前を聞いたんじゃなくて、だな」
やはり、よくわからない、というように首を軽く傾ける少女……詩季。
「ここが何処だか判ってるか?」
「……教室?」
「そうだ。お前はウチの生徒じゃないんだろう?」
どう見ても少女は自分より1つか2つは幼く見えた。
「……詩季」
訴えかけるように、それだけ呟く少女。
俺は少し頭を抱えたくなた。
「判ったよ、じゃあ、詩季。ここはお前の学校か?」
ふるふると頭を振る詩季。
「わたしは……違うよ」
「ああ、そうか…」
何だか、もうどうでも良くなってきた。
「俺は帰るからな。部外者があんまり構内をウロウロしないほうがいいぞ」
うん、と頷く詩季。
それだけ確認して、俺は改めて教室を出る。
「じゃあな」
「あ、待って」
廊下で、首だけ後ろを振り向く俺に、詩季はやはりどこか現実感のない声で、
「キミ…は?」
「高丞…瀬伊」
何故か彼女は嬉しそうに頷き、
「またね、せいくん」
ばいばい、と手を振った。
彼女が、クロスのペンダントを着けていることに、俺はようやく気がついた。
高丞瀬伊(たかじょう せい)は前に本スレで書いてた方の名前を拝借。
しかしレベルの違いを思い知らされた…鬱。
レベルが低いぃぃぃぃ…