お前ら何歳までエロゲーすると思いますか?

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198軍事板エロゲスレよりコピペ
四十年勤め上げた會社を退職し、何やら張り合いの無い日々を送る内、大學生
の孫に「退屈しのぎに遣って見たまへ」と勧められたエロゲヱ。
當初は「こんな電腦紙芝居、何たる幼稚加減」と莫迦にしてゐたものの、
遣つて見ると存外に面白ひ。
華やかな色彩の髪と目を持つうら若き乙女に「精三くん」と何度と無く呼ばれるにつけ、
食ふや食はずやで慌しく過ぎ去つた學生時代が自ずと思ひ返され、
「戰争さえ無ければ、小生もこのやうな青春が送れたやも知れぬ」
と獨りごちることも屡々。
すつかり虜となつた今では、孫の部屋から山吹色の圓盤をせしめては書斎に篭もり
存分に「萌へ」を堪能する毎日を送つている。
「加奈」なるゲヱムをプレイした際には、その餘りに不憫な境遇と過酷な運命に
落涙し、臺所で葱を刻む家内に「斯様な理不盡が許されて良いものか!」と
熱辨を振るつて呆れられる始末。年甲斐も無い、とは此事と後で赤面する事頻り。
下手の横好きとは言へ、「繼續は力なり」の言葉通り、最近ではバッドルートの回避
やフラグの管理にも慣れ、「好きこそ物の上手なれ」を座右の銘としてコンプリヰトに励んでゐる。
同年代の友人達が痴呆や重い病に惱まされるなか、老ひて尚矍鑠として秋葉原に
向へるのも、単にエロゲヱのお陰かと思へば、再三に亘る「スノウ」の
發賣延期も、何やら「まだまだ死ぬには早いよ」と言はれているやうで愉快極まりない。
一つ間違へれば自らが乘り込んでいた機體と同じ名前を持つ少女に出會える日を
樂しみにしつゝ、今日もディスプレイに向かう。    
                       臺東區 本位田精三 自由業