ピンク・バトル・ロワイアル 【こっちはピンク】

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1B・R大会委員会 (偽)
任意のエロゲーキャラクターをエントリーさせてください。
40人で締切とし,大会を開催します。
最後の一滴まで注ぎ込みましょう。

こっちはピンクです。一見さんお断り。

関連スレ リアル・バトル・ロワイアル。 【今度は本気】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1008567428/l50
2名無しさん@初回限定:02/01/12 02:17 ID:jya4NJEQ
御門紗絵 (学園お嬢様奇たん @シーズ)
3名無しさん@初回限定:02/01/12 02:27 ID:+rNyPfdY
>一見さんお断り。
紹介が無いと書込めなとか?
4名無しさん@初回限定:02/01/12 02:39 ID:J4VYjJlK
しおりちゃん(悲処女)&さおりちゃん(処女)(はじめてのおるすばん)
5名無しさん@初回限定:02/01/12 02:44 ID:wx4LvjdJ
綺堂さくら(とらいあんぐるハート)
6名無しさん@初回限定:02/01/12 02:54 ID:2aClbcMJ
高屋敷青葉(家族計画)
7名無しさん@初回限定:02/01/12 03:14 ID:VtvCL/5v
新城さおり(雫)
8名無しさん@初回限定:02/01/12 03:32 ID:nQ3ngMY5
穂村悠夏(果てしなく青い、この空の下で…。)
9名無しさん@初回限定:02/01/12 04:02 ID:CXFoirgt
リウイ・マーシルン
10名無しさん@初回限定:02/01/12 04:04 ID:CXFoirgt
由美
11名無しさん@初回限定:02/01/12 04:42 ID:JoS/iSVf
アリエッタ(かえるにょ・ぱにょ〜ん@アリスソフト)
12名無しさん@初回限定:02/01/12 04:42 ID:JoS/iSVf
マルーシュ(王道勇者@アリスソフト)
13名無しさん@初回限定:02/01/12 04:46 ID:nQ3ngMY5
すまん、穂村悠夏じゃなくて芳野雨音にしておいてくれ。
14名無しさん@初回限定:02/01/12 04:49 ID:oYD5L2Ry
奈川碧(ピュアメール)
15名無しさん@初回限定:02/01/12 05:12 ID:GK3U2J4f
遠野秋葉(月姫)
16名無しさん@初回限定:02/01/12 05:18 ID:GK3U2J4f
御陵透子(SenseOff)
17名無しさん@初回限定:02/01/12 05:32 ID:pldgyJgF
土方歳江(行殺新撰組)
18名無しさん@初回限定:02/01/12 05:41 ID:yLH2MH2y
ライム・リーガン(恋愛CHU!)
19名無しさん@初回限定:02/01/12 05:58 ID:OOe9k+wq
コムちゃん(げっちゅ屋)
20名無しさん@初回限定:02/01/12 06:08 ID:g8cIM0hF
ミア(奴隷市場)
21名無しさん@初回限定:02/01/12 06:14 ID:Js0jgKiq
香川美砂
(1行ずつレスしてエロゲシナリオ的小説を作る〜2〜 http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1007055963/)
22名無しさん@初回限定:02/01/12 06:43 ID:OOe9k+wq
なぎさ(Maid in Heaven)
 ♪料理 選択 お掃除 セックス〜〜〜 
23名無しさん@初回限定:02/01/12 07:02 ID:g0kYNeFx
月姫&桜姫(デアボリカ@アリスソフト)
24名無しさん@初回限定:02/01/12 10:23 ID:t559geR5
臭作
25名無しさん@初回限定:02/01/12 10:59 ID:WEjS419A
筒井朝顔(大悪司)
26名無しさん@初回限定:02/01/12 11:16 ID:WEjS419A
背景・・・じゃない、高井さやか(Pia3)
27名無しさん@初回限定:02/01/12 11:18 ID:oj+JpmOr
アルキメデス(水夏)
28名無しさん@初回限定:02/01/12 12:24 ID:CXFoirgt
大須 薫
29名無しさん@初回限定:02/01/12 13:33 ID:BNP46z0Y
みつみ美里(原画家)
30名無しさん@初回限定:02/01/12 13:45 ID:CXFoirgt
佐藤 純
31名無しさん@初回限定:02/01/12 14:14 ID:+3UeTs4B
春日せりな(あしたの雪之丞)


9=10=28=30 CXFoirgt
こんなマイナーゲームばっか出して責任取れんのか?
32名無しさん@初回限定:02/01/12 14:30 ID:SuLBLGrr
デントラニー・シットパイカー(グラバキ)
33名無しさん@初回限定:02/01/12 14:46 ID:GK3U2J4f
モーラ(ヴェドゴニア)
34名無しさん@初回限定:02/01/12 15:07 ID:WEjS419A
涼宮茜(厨房ver.)@君望
3534@大学:02/01/12 15:10 ID:WEjS419A
おいおい・・・学内に同業者がいるな(藁>>25-26
36B・R大会委員会 (偽) :02/01/12 15:28 ID:vYWoEybk
>CXFoirgt
9,10、28,30は出所不明です。
お前1人で書くのか?
少しは考えてください。

あと、できるだけ多くの人に
参加してもらいたいので複数回のエントリ-は裂けてください。
>CXFoirgt
37名無しさん@初回限定:02/01/12 15:33 ID:mqVWtk5b
樹クレア(DOUBLE)
38名無しさん@初回限定:02/01/12 15:55 ID:kwn3z1ql
Releafの郁美(将門憑き <切り替え)
39名無しさん@初回限定:02/01/12 16:08 ID:xpGWAqm0
御堂遼子(カオスQUEENシリーズ)
40何処かの一人 ◆d1ZUBJqQ :02/01/12 16:08 ID:C1+yQhN1
タイガーらいむ@Only you リ・クルス
4138:02/01/12 16:08 ID:kwn3z1ql
あげてごめん……
(きちんとした名前で書きなおし)

小野郁美(Re-leaf)

本当は安部良子の方が萌えなんだけど
郁美のが将門バージョンもあるし、一粒で2度美味しいかと。
42名無しさん@初回限定:02/01/12 16:14 ID:sTJtwPe+
>>28大須薫は『帝都のユリ』のヒロインでしょう。
>>10はさすがに由美ってだけじゃわかりません。こういうのは無効ですか?
43名無しさん@初回限定:02/01/12 16:28 ID:LqvqZrsl
伊頭遺作
44名無しさん@初回限定:02/01/12 16:56 ID:V9EZX1Zv
神咲 薫(とらハ2)
45名無しさん@初回限定:02/01/12 17:20 ID:DCk01jL5
CXFoirgtは一応メール欄に全部ゲーム名買いてあるねどナー。
32の方が問題かもしれん・・・バキ読んでる折れも覚えてねえ。
あと29は回線切って首吊って氏ね。
残りは男キャラいれなきゃバランスやばいと思う・・・
つーことで鬼畜医師(院内感染の主人公)
あとふたなりがいた方がいいかも・・・
46名無しさん@初回限定:02/01/12 17:24 ID:Du2GimFy
マリア・カスタード(ランス)
47名無しさん@初回限定:02/01/12 17:29 ID:u37msooI
>>1
>最後の一滴まで注ぎ込みましょう。

つか殺し合いなの?
首輪がモニターしててイッたら失格。
最後の1人までイかせ合うとか?
48名無しさん@初回限定:02/01/12 18:34 ID:eJBr030I
>47瓶詰シスターズみたいなもんか?
49名無しさん@初回限定:02/01/12 21:18 ID:WJuK8y7Q
>19 >21
エロゲ−じゃないって、ツッコミはないの?
50B・R大会委員会 (偽) :02/01/12 22:09 ID:7ORQWR9y
1,御門紗絵 (学園お嬢様奇たん @シーズ)
2,しおりちゃん(悲処女) (はじめてのおるすばん)
3,さおりちゃん(処女) (はじめてのおるすばん)
4,綺堂さくら(とらいあんぐるハート)
5,高屋敷青葉(家族計画)
6,新城さおり(雫)
7,芳野雨音 (果てしなく青い、この空の下で…。)
8,リウイ・マーシルン (幻燐の姫将軍)
9,由美 (メイド狩り)
10,アリエッタ(かえるにょ・ぱにょ〜ん@アリスソフト)
11,マルーシュ(王道勇者@アリスソフト)
12,奈川碧(ピュアメール)
13,遠野秋葉(月姫)
14,御陵透子(SenseOff)
15,土方歳江(行殺新撰組)
16,ライム・リーガン(恋愛CHU!)
17,ミア(奴隷市場)
18,なぎさ(Maid in Heaven)
19,月姫 (デアボリカ@アリスソフト)
20,桜姫 (デアボリカ@アリスソフト)
21,臭作 (臭作)
22,筒井朝顔(大悪司)
23,高井さやか(Pia3)
24,アルキメデス(水夏)
25,大須 薫 (帝都のユリ)
26,佐藤 純 (鬼門妖異譚)
27,春日せりな(あしたの雪之丞)
28,モーラ(ヴェドゴニア)
29,涼宮茜厨房ver.(@君望)
30,樹クレア(DOUBLE)
31,小野郁美将門憑き<切り替え (Re-leaf)
32,御堂遼子(カオスQUEENシリーズ)
33,伊頭遺作 (伊頭遺作)
34,神咲 薫(とらハ2)
35,坂口晃 (院内感染)
36,マリア・カスタード(ランス)
37,ナナス (ママトト@アリスソフト)

現在エントリーしているキャラは37人です。
51名無しさん@初回限定:02/01/12 22:13 ID:rE9jjaT3
アルファ@Pure Heart〜世界で一番アナタが好き〜

人じゃないけど問題ある?
52名無しさん@初回限定:02/01/12 22:16 ID:9qvbain+
加賀野アイ(魔法少女アイ)
53名無しさん@初回限定 :02/01/12 22:27 ID:NCoCkO39
野々村 小鳥
54名無しさん@初回限定:02/01/12 22:35 ID:Iy2ikHke
40人になったね。

38.アルファ(Pure Heart〜世界で一番アナタが好き〜)
39.加賀野アイ(魔法少女アイ)
40.野々村 小鳥(とらは1)

で、このスレは結局何をやるの?

>最後の一滴まで注ぎ込みましょう。

参加キャラ同士がイカせあいでもするの?
55あぼーん:あぼーん
あぼーん
56何処かの一人 ◆d1ZUBJqQ :02/01/12 22:54 ID:NkIByYPy
>50
む、コテの参加は禁止か(w
なら、駄目ってるわ。
57何処かの一人 ◆d1ZUBJqQ :02/01/12 22:54 ID:NkIByYPy
>56
駄目ってる→黙ってる。
鬱氏。
58名無しさん@初回限定:02/01/12 23:11 ID:Iy2ikHke
>>50
>6,新城さおり(雫)

何故か板違いがいるから、これを削って、>>40が出した
タイガーらいむ@Only you リ・クルス
の採用キボン。
59名無しさん@初回限定:02/01/12 23:49 ID:ItSeV8/r
なんかマイナーキャラ多すぎ
60スタート案(パクリバージョン):02/01/13 00:03 ID:hW29bK/7
ヴウウーーーーーーンンンーーーーーーンンン…………
真夜中の鐘がなり、檻の中の眠れるものたちが目を覚ます。
そのいずれの首にも鈍い光沢を放つ金属製の首輪がかけられている。
一人の少女が見なれぬ光景、非日常の現実に気付いたのか体を起こし、
あたりを見まわす。15メートル四方の薄暗い部屋に雑多な人々が
投げ出されるようにして身を横たえている。
パチ、パチ、パチ。
暗闇のなか、突然拍手の音が響く。皆が一様にそちらへ振り向く。
窓の無い薄暗い部屋の中、裸電球を背に
一人の男が欲望に満ちた目でこちらを睥睨している。
その後には四人の男が直立不動の体勢で侍っていた。
(……あの男……胸を病んでいる……おそらく薬が無ければ4日と持たない身体……)
28番、モーラは男の顔を見て、冷静にその情報を吟味した。
「フン」
男はそれを不快そうに睨み付ける。
33番、伊頭遺作は黙して男の説明を聞いていた。
ここは脱出不可能な洋館の地下12階で上の階に上る為には
彼の用意したイベントをクリアしていかなければならないこと。
ここには男とその後に控えるものを含めて45人いること、
今から一人につき一つ道具がランダムに与えられること、
首輪には依存性の強い媚薬がし込まれていること、
首輪を外そうとすれば首輪から噴霧された媚薬が
首輪を外したものの体を蝕み発狂するまで「イッた」状態になること……
などということを流暢に説明し最後にこう言った。
「地上階まで辿りついた者はこの私の奴隷にしてやろう」と。
61名無しさん@初回限定:02/01/13 01:18 ID:0YCUj1NI
CXFoirgtのキャラ4人全部削って男キャラ4人追加キボンヌ。
62名無しさん@初回限定:02/01/13 01:38 ID:b8XGinbV
どうせなら、参加者全員女にして、命を賭けたイかせ合いがいいなと思ったり。
……レズスキーでスマソ。
63名無しさん@初回限定:02/01/13 06:40 ID:Z424N4LX
あちらと同じキャラがいるのはどうかと……
64名無しさん@初回限定:02/01/13 08:49 ID:GfrYdvUS
アルキメデス動けないやん。
65レズスキーV3:02/01/13 10:57 ID:G5dfuONH
>>62
個人的には禿道だったりするけど、
レズ嫌いな人って意外と多いから・・・
6662:02/01/13 14:05 ID:8w/nvUi+
>65
完全レズ物になるなら書き手参加してもいいなと思ったり(w
つっても書けそうなキャラは少ないけど。

ところで、>1はどこ行った?(w
67B・R大会委員会 (偽) :02/01/13 15:24 ID:eT3mMHu1
60で一応スタート案が提示されてるけど、あれでいい?
一応、こちでもいくつか考えてたんだけど…
1、ある洋館に集められる。
2、ある都市に集められる。
3、ある島に集められる。
1と2の共通点は『その空間内で生活する』ことを通じて、
何らかの展開を作っていくというもの。
3ではバトルロワイアルよろしく、男が女を狩っていくというもの。
ただ、3だと必然的に強姦が多くなる気がする。
それを回避するための1・2だったりします。
1と2の違いは『舞台が閉ざされているか、ある程度開かれているか』です。
1では原則として館の中から出ることができません。
2ではある都市の中での生活を想定する以上は、
外部と接触という点で色々とオプション的なものが書けると思います。
68名無しさん@初回限定:02/01/13 15:29 ID:9BEauzjv
69B・R大会委員会 (偽) :02/01/13 15:29 ID:PIwdybcl
3での目的は『やるか、やられるか』です。
1,2では『何らかの性的関係』が目的となります。
例えば、誰かと誰かが相思相愛になる。
例えが誰かが誰かの肉奴隷になる。
これを持って一応の目的とし
、そのカップルはゲームからいなくなるか、
あるいは第三者の介入で新たな展開を想定することもできます。
その意味ではレズものも展開によっては可能になってくると思います。
そこらへんは書き手の力量でしょうか?
70B・R大会委員会 (偽):02/01/13 15:46 ID:iSyZYtic
>何処かの一人 ◆d1ZUBJqQさん
非常に申し訳ない、タイガーライムはカウントしそこねただけです。
参加キャラクターに関しては色々と異論が出ているようなので、
もう少し考えてみたいと思います。
避難所にスレ立てました、こちらでどーぞ。

【ピンク・ロワのほう 寄り合って色々】
http://doom.on.arena.ne.jp/cgi-bin/giko/hinan/test/read.cgi?bbs=erog&key=010903813&ls=50
71名無しさん@初回限定:02/01/13 15:56 ID:Pwu7KdSQ
なんだ、瓶詰めシスターズな展開じゃないのか
なら不参加
72名無しさん@初回限定:02/01/13 17:05 ID:BV8fOqay
>71
そんなんいくらでも変更できんじゃないの?
73名無しさん@初回限定:02/01/13 17:09 ID:BV8fOqay
瓶詰めシスターズってなに?
74名無しさん@初回限定:02/01/13 22:09 ID:RVf/fl2o
1,御門紗絵 (学園お嬢様奇たん @シーズ)
2,しおりちゃん(悲処女) (はじめてのおるすばん)
3,さおりちゃん(処女) (はじめてのおるすばん)
4,綺堂さくら(とらいあんぐるハート)
5,高屋敷青葉(家族計画)
6,
7,芳野雨音 (果てしなく青い、この空の下で…。)
8,タイガーライム (アリスのオンリーユー)
9,
10,アリエッタ(かえるにょ・ぱにょ〜ん@アリスソフト)
11,マルーシュ(王道勇者@アリスソフト)
12,奈川碧(ピュアメール)
13,遠野秋葉(月姫)
14,御陵透子(SenseOff)
15,土方歳江(行殺新撰組)
16,ライム・リーガン(恋愛CHU!)
17,ミア(奴隷市場)
18,なぎさ(Maid in Heaven)
19,月姫 (デアボリカ@アリスソフト)
20,桜姫 (デアボリカ@アリスソフト)
21,臭作 (臭作)
22,筒井朝顔(大悪司)
23,高井さやか(Pia3)
24,アルキメデス(水夏)
25,大須 薫 (帝都のユリ)
26,佐藤 純 (鬼門妖異譚)
27,春日せりな(あしたの雪之丞)
28,モーラ(ヴェドゴニア)
29,涼宮茜厨房ver.(@君望)
30,樹クレア(DOUBLE)
31,小野郁美将門憑き<切り替え (Re-leaf)
32,御堂遼子(カオスQUEENシリーズ)
33,伊頭遺作 (伊頭遺作)
34,神咲 薫(とらハ2)
35,坂口晃 (院内感染)
36,マリア・カスタード(ランス)
37,ナナス (ママトト@アリスソフト)
38.アルファ(Pure Heart〜世界で一番アナタが好き〜)
39.加賀野アイ(魔法少女アイ)
40.野々村 小鳥(とらは1)

あと二人、誰か埋めろ。
75名無しさん@初回限定:02/01/13 22:19 ID:DPNstzL7
>74
それならあっちで出てるこの4人も除こうぜ。

2,しおりちゃん(悲処女) (はじめてのおるすばん)
3,さおりちゃん(処女) (はじめてのおるすばん)
21,臭作 (臭作)
33,伊頭遺作 (伊頭遺作)
76名無しさん@初回限定:02/01/13 23:07 ID:8ymZtkdG
由女 (大悪司@アリスソフト)
77名無しさん@初回限定:02/01/13 23:12 ID:hW29bK/7
北畠蝶子(女郎蜘蛛。女郎蜘蛛真伝@PIL/STONE HEAD)
78名無しさん@初回限定:02/01/13 23:31 ID:ChMpDenk
>>74で出てる4人も除かれるのなら・・・
白河さやか(水夏)キボン。
7978:02/01/13 23:31 ID:ChMpDenk
しまった、>>75だ・・・逝ってきます。
80キャラクター解説:02/01/13 23:52 ID:hW29bK/7
4,綺堂さくら(とらいあんぐるハート)
吸血鬼と人狼のハーフ。猫耳(通常は見えない)。定期的に発情。
その他参考資料
ttp://homepage1.nifty.com/sanatorium/salink.html
ttp://www.people.or.jp/~SIDE-ONE/torahass/image-sakura.htm
http://images.google.co.jp/images?q=%E3Y%93%B0%82%B3%82%AD%82%E7&hl=ja&btnG=Google+%8C%9F%8D%F5

7,芳野雨音(果てしなく青い、この空の下で…。)
オフィシャル情報http://www.topcat.tc/products/bsky/
頑固だが芯は弱く、限界を超えた精神負荷を与えると精神崩壊。
その状態で、更に精神負荷を与え続けると
性技に長け人の限界を超えたスピードで行動できる”世忍”モードが発動する。
(この状態でもある程度殺す相手とそうでない相手を判別できる模様)
その他参考資料
ttp://www.interq.or.jp/tiger/ren/link/link_frame.html
81名無しさん@初回限定:02/01/13 23:59 ID:LmtGItOH
【ピンク・ロワのほう 寄り合って色々】
http://doom.on.arena.ne.jp/cgi-bin/giko/hinan/test/read.cgi?bbs=erog&key=010903813&ls=50
82名無しさん@初回限定:02/01/14 08:20 ID:1EHQSj7H
カレラ(バイパーシリーズ)
83名無しさん@初回限定:02/01/14 10:50 ID:MXQsCjUl
残りは男キャラいれなきゃ
84名無しさん@初回限定:02/01/14 11:25 ID:OqH5ja9l
男・・・それじゃ、山本悪司
85名無しさん@初回限定:02/01/14 11:35 ID:PpfWxFLv
男キャラかー。うーん、
古式若葉はどう?
86名無しさん@初回限定:02/01/14 11:52 ID:v+lVIf6C
1,御門紗絵 (学園お嬢様奇たん @シーズ)
2,由女 (大悪司@アリスソフト)
3,北畠蝶子(女郎蜘蛛。女郎蜘蛛真伝@PIL/STONE HEAD)
4,綺堂さくら(とらいあんぐるハート)
5,高屋敷青葉(家族計画)
6,白河さやか(水夏)
7,芳野雨音 (果てしなく青い、この空の下で…。)
8,タイガーライム (アリスのオンリーユー)
9,カレラ(バイパーシリーズ)
10,アリエッタ(かえるにょ・ぱにょ〜ん@アリスソフト)
11,マルーシュ(王道勇者@アリスソフト)
12,奈川碧(ピュアメール)
13,遠野秋葉(月姫)
14,御陵透子(SenseOff)
15,土方歳江(行殺新撰組)
16,ライム・リーガン(恋愛CHU!)
17,ミア(奴隷市場)
18,なぎさ(Maid in Heaven)
19,月姫 (デアボリカ@アリスソフト)
20,桜姫 (デアボリカ@アリスソフト)
21,山本悪司 (大悪司@アリスソフト)
22,筒井朝顔(大悪司)
23,高井さやか(Pia3)
24,アルキメデス(水夏)
25,大須 薫 (帝都のユリ)
26,佐藤 純 (鬼門妖異譚)
27,春日せりな(あしたの雪之丞)
28,モーラ(ヴェドゴニア)
29,涼宮茜厨房ver.(@君望)
30,樹クレア(DOUBLE)
31,小野郁美将門憑き<切り替え (Re-leaf)
32,御堂遼子(カオスQUEENシリーズ)
33,新開(アリスソフトの夜が来る)
34,神咲 薫(とらハ2)
35,坂口晃 (院内感染)
36,マリア・カスタード(ランス)
37,ナナス (ママトト@アリスソフト)
38.アルファ(Pure Heart〜世界で一番アナタが好き〜)
39.加賀野アイ(魔法少女アイ)
40.野々村 小鳥(とらは1)
以上40人決定。
87名無しさん@初回限定:02/01/14 13:32 ID:mM0a5Y0X
25と26は削除じゃないのか?
CXFoirgtのキャラだぞ。
88名無しさん@初回限定:02/01/14 13:43 ID:S+bWb1ZI
んじゃ26は俺からも申請ってことでアリにしてくれるか?
89名無しさん@初回限定:02/01/14 13:56 ID:1EHQSj7H
1,御門紗絵 (学園お嬢様奇譚 @シーズ)
に差し替えキボンヌ。ひらがながマヌケだし
90名無しさん@初回限定:02/01/14 18:44 ID:JgO5FtNA
これはいつから書き始めていいんだ?
91名無しさん@初回限定:02/01/14 19:08 ID:KWWVUDYJ
92名無しさん@初回限定:02/01/14 19:56 ID:kcROOC/J
そんじゃ25は相沢拓也(Xchange)に差し替えで40人OK?
93名無しさん@初回限定:02/01/14 20:54 ID:JgO5FtNA
>92
避難所のほうでは決定したみたいだけど、
まだ始まってないから差し替えていいんじゃない?
94名無しさん@初回限定:02/01/15 23:28 ID:jCSKzftv
避難所で寄り合ってるうちにずいぶん下がってるな、上げ。
95名無しさん@初回限定:02/01/21 01:26 ID:WC2rbabx
いつになったら始まるのだろう……。
96試合開始:02/01/23 01:06 ID:d5jvyrz+
(嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!)

 綺堂さくらの絶叫は音にならなかった。
 全てが無限の闇の中に消えていったような感触。いや……。
 これはそう、真夜中に目を覚まし、悪夢が霧散して、でもじっとりと肌を衝くイヤな汗の感覚だけが残った、そんな感触だ。
「ここは……?」
 思わずケモノ耳をピンと立てたくなる。
(だめ……)
 頭は朦朧としているが「あの時」のような忘我は感じない。さくらは己に、冷静になれ、冷静になれと言い聞かせる。
 自分は、どこか狭い空間で眠っていたらしい。足の間にイヤな湿り気を感じる。髪の毛が乱れててほっぺたに疼痛がある。
 いやだな……さくらは思う。感覚とともに忘れたい過去も戻ってきた。
 そしてこの状況。
 頭の深い所で「拉致」というシグナルが点滅する。やはり「あれ」は現実だったのだ。
 身体を這い回る手。生暖かい肉と肉と肉と肉と腐肉の匂い。自分はその果てに「お持ち帰り」されてしまっているのかもしれない。
(それなら)
 逃げなきゃ!
 ギィ……。
(え?……)
 刹那、闇の世界が反転した。

 綺堂さくらは、奇妙な棺桶のような物の中から身を起こした。
 一体自分がどういう状況に置かれているのか理解できないまま周りを見渡す。
 周りには、薄暗い部屋の中に、同じように蓋の開いた棺桶のようなものが多数横たわっており、中からは彼女のように身を起こした女の子が周囲をきょろきょろと眺め回していた。
(あ、あの人……確か、野々村先輩……)
 最後方に、よく見知った顔があるのを見つける。

 時同じくして、北畠蝶子もまた自分が収められていた棺桶から身を起こした。
 突如浴びせられた光、暗闇の生活に慣れた蝶子はあまりの眩しさに再び目を閉じてしまった。……もっともそれは、テニスコート大の部屋を6本の蛍光灯が照らす、非常に弱弱しいものに過ぎなかったが。
「え……」
 その水が零れ落ちた時、蝶子は自分の身に起きた変化を信じることが出来なかった。
 涙。
「私……泣いてるの?……」
 何も後悔してないのに。
 目を瞑ると、引き離された我が子の顔が浮かんでくる。
 あれは鉄哉様のご命令だった。だから……だから、何も、後悔してないはずなのに。

 由女は、自分の身がまだ五体満足であることが信じられなかった。
 奇妙なガラスケースの中に収められていた、変色した人体のパーツの山。
 そして、自分の目の前にさし出された、鋭利な、解剖用のメス。
 自分の敏感な部分を、手術用の薄いゴム手袋をはめた手がゆるゆると這い回っていき、やがてその手が止まって、メスが光ととも翻り自分の身体を突き刺していった……。
「それなのに生きている……」
 どこも痛くない。自分の置かれた状況さえ無視できれば五体満足であるといっていい。
「あ……」
 由女はふと自分の下半身に目を移し、顔を赤らめた。
 彼女の身体の状態を主張するかの如く、そこは、ムクリと力強い隆起を見せていた。
「朝立ち……しちゃった……」

 部屋には、50近い棺桶が安置されていた。
 そこから一人、また一人と少女が目を覚ましていく。
 年端も行かない、整った顔立ちの少女が多い。みな自分の身に起きたことが理解できず、呆然とした表情を浮かべている。
 全ての棺桶の蓋が開くまでに2分ほどの時間があった。
 最後に開いた棺桶から金髪碧眼の、どこか神秘的な容貌をした少女が身を起こす。
 抜けるような白い肌に喪服のような黒いドレスが良く似合っている。まるで小さな夜の精のようだ。
 ザザッ!ぷぅぅぅぅーん……
 少女達が全員目を覚ますと、それを待っていたかのようなタイミングで、部屋の片側の壁がぱっと光った。
97名無しさん@初回限定:02/01/23 01:06 ID:U8nEv7BA
98あぼーん:あぼーん
あぼーん
99試合開始(2):02/01/23 01:11 ID:d5jvyrz+
 ザッ……ぷぅーん……。
「皆様、お目覚めになられたかしら?」
 電子的なノイズの混じった、若い女性の声が聞こえてくる。
「不思議?、そうね……本来ならバッドエンドを迎えて、漸く安らかな眠りにつくはずだったのにね」
 眼鏡の下で、どこか狂的な瞳がくるめく、ひどく印象的な顔の女だった。
 それが目の前の100インチはあろうかという大モニターにアップになっている。
「……あの」
 メイド服を着た巨乳の少女が立ち上がった。
「あら、17番、なぎささんですね。何でしょう?」
 巨乳の少女は自分の問いかけに反応があったことに驚きながらも先を続けた。
「あの、バッドエンドってなんのことですか?」
「うふふふふ。あなたの場合はね……実奈美、持ってきて」
 カメラが寄りから引きになる。薄ぐらい画面の端を、ぴこぴこと少女らしき細い影が動いてくるのが見えた。
「頼子さーん。これ重いんですよー。手伝ってくださいよー」
「あら、少しは軽くしたはずなのに……おかしいわね」
 やがて画面に現れたセーラー服に三つ編みお下げという、なんとも平和そうな格好をした少女は、何か厚手のビニールでできた大きな、黒い寝袋みたいなものを抱えていた。
 頼子が「それ」の方に寄り、実奈美と呼ばれた少女はフレームから姿を消す。
 カメラが再び頼子に寄っていって、丁度画面の半分を頼子、残る半分を黒い寝袋が占拠する。
「なぎささん、これの中身が何であるか、おわかりになりますか?」
「え?……えっと……」
 寝袋らしき黒いビニール袋は不自然に盛り上がってる。長さは大体1bといったところだろうか?。寝袋とはいえ、大人が入るには小さすぎるように思える。
「えっと……りとるぐれい?」
「……何?」
 女……頼子と呼ばれていた女の顔に不審の色が浮かぶ。
「あ、あの、お兄ちゃんとその、特番で、えっと矢追レポーターで韮澤編集長が」
「……」
 頼子は、付き合いきれないと思ったのか袋の上部についていたジッパーに手をかけ、ぎゅっと横に引いた。
「きゃあああああああああ」
 まだジッパーが十分開かないうちに、少女の誰かが叫び、すぐに何人かが唱和した。
 なぎさは呆然と目の前を眺める。
 今や半分方開けられた袋の中から、「いつか家を買わせる!」と心に誓っていた「お兄ちゃん」の顔がのぞけていた。
「嘘」
 いつもは必要以上に健康で万年発情期の「お兄ちゃん」は顔を青白く変色させてしまっていた。血が流れすぎてしまっているのだ。なぜなら……。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「そのこと」が認識できた時、今度こそなぎさは悲鳴を上げた。
「お兄ちゃん」は、まだ生きていた。手足を切断された、達磨のような姿で。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!ご主人様!」
 頼子は、なぎさの錯乱に愉悦の笑みを向けると、「お兄ちゃん」の胸をいとおしむかのように撫で回した。
「うふふふふ、なぎささんが、錯乱されてしまわれたので、このまま説明を続けます」
 頼子の動きに合わせてカメラが動き、手足の無い人間の入った袋がフレームの端に切れていった。
「皆さんにはこれから、敗者復活戦をしてもらいます」
100試合開始(3):02/01/26 00:03 ID:Gzjlzhln
 筒井朝顔(20番)は黙して頼子の説明を聞いていた。
 ここは絶海の孤島で廃村が一つあること、ここには頼子とその後に控えるものを含めて60人いること、今から一人につき一つのアイテムがランダムに与えられること、彼女達はそのアイテムを持って廃村に解き放たれるのだということ。
「それから」
 カメラが頼子の左の空間に流れ、薄暗い空間を写していく。そこには7人の人間が隠れていたらしい。
 最初にモニターに映ったのは、何かのコスプレなのか、やたら露出の高い格好をしたダイナマイトボディだった。
 次にセーラー服に皮手袋という、これまた少々奇抜な格好の少女が映り、次にボディコンに白衣の怪しげな女医が映る。
 その次に白衣は同じだが眼鏡が知的な印象を与える男性、その次も白衣の男性。3人目の白衣は卑屈な笑みを浮かべ、手入れの行き届いていない髪を掻き毟っていた。
 次に野性的な眉毛が印象的な男性、そして最後にガクランを着た、美形といっていい少年が映った。
「紹介しましょう。皆さんの運命を握る、ハンターの方々です。」
 朝顔は野性的な眉毛の男性に見覚えがあった。自分を捕え、誰の目にも止まらない地下室に監禁したうえ、扱いに困って銃殺刑に処した男……。
(???)
 朝顔の頭の中でハテナマークが阿波踊りを踊った。
(……に監禁したうえ、扱いに困って銃殺刑に処した男……)
(扱いに困って銃殺刑に処した男)
(銃殺刑に処した)
(???)
 すごーく、すごーく痛かったような気がする。
「皆さんは、自分の望まない結末を経て、ここに召喚されているはずです。もっとも、なぎささんだけは、少々強引な手を使わせていただきましたけれど」
(???)朝顔はまだ混乱していた。
「これから、皆さんは、廃村の中を、このハンターの方々の追っ手から逃げてもらいます」
 朝顔は自分のこめかみを確かめた。
「ハンターにつかまると、ゲームオーバーになります。その場合、皆さんはハンターの方々の、慰みものにされてしまいます。」
 健康的な肌が柔らかさを返した。
「皆さんが廃村から出ることは出来ません。外に出ようとすると、皆さんの身体に、ある変化が起きます」
(……)朝顔はまだ混乱していた。とりあえず自分は五体満足で肌はいつも通り綺麗なピンク色のつるつるすべすべ。そして、よくよく考えるとまわりには40人からなる人の山、山、山……。
「変化というよりも、元に戻ると表現するべきでしょうか?皆さんの身体は、廃村を被う、特殊な結界に守られていて……」
 そこまで聞いたとき、筒井朝顔はやおら立ち上がり、頼子の言葉を遮って言った。
「見てーーーーーー!」
 そういうが早いか、彼女は瞳を炯炯と輝かせ、自分の着ていたピンクのコートの前をはだけてみせた。そしてモニターの前に陣取り、陰鬱な顔の一同に己の身体を晒してみせる。
「見てーーーーーー!」
 あっけに取られる一同を尻目に、朝顔の小ぶりな胸がプルンと揺れる。
「……予想通り……といったところかしら。実奈美、20番を強制終了」
 頼子の声に、姿の見えない実奈美が応えた。
「はーい。えっとぉ。20番の、CTRLとALTとDELETEを同時押し〜」
(???)朝顔は自分の頭部に違和感を感じた。
「きゃあああああああ!」
 部屋を再び、高いソプラノの唱和が包む。
(なんか!すごーく、すごーく……すごーくすごくすごくすごくすごく痛い!)
 朝顔の思考はそこで止まった。
 ドサッ!
 惜しげも無く裸身を晒していた少女が前のめりに倒れる。こめかみから噴水のような血が噴き出していた。
 モーラ(24番)は、思わず自分の目を疑った。少女の傷は、銃創のようだったが、その銃声は彼女の鋭い聴覚をもってさえ捉えることができなかった。まるで撃たれた瞬間だけ意図的にカットされた映像を見せられた気分だ。
 誰もがこの得体の知れぬ現象を前にいいしれぬ恐怖を感じた。
「結界の無い場所に行くとこうなります」
 頼子はそれ以上の説明を省いた。
「その代わり、最後まで、ハンターの魔の手から逃れられた方には、賞品が与えられます。皆さんの悲劇の元になったフラグの解除……平たく言えば、皆さんの身に降りかかった悲劇を私達の力で解決して差し上げます」
 頼子に異論をはさむものは既になかった。しんとした空気が部屋を支配する。
101試合開始(4):02/01/26 00:06 ID:Gzjlzhln
「それと……このゲームを、有利に進めたい方は、他の参加者をイカせなさい。そしてそれを申告するの」
 少女の何人かが、ひっ、と息を呑む。
 恐ろしい言葉が、次々に頼子から吐き出される。
「皆さんの首に巻かれている首輪は通信機になってます。」
 何人かの少女が首をまさぐり、戒めの感触を確かめる。
 首輪は皮製で物理的な拘束力のほとんど無かった。だが少女達を恐怖させるにはそれで充分だった。
「誰か他の参加者を、自分の手でイカせたら、首輪を通じて合図を送りなさい。最寄のハンターが、獲物の収集に向かいます」
 頼子の言葉からは、明らかに参加者同士の潰し合いを狙う意図が感じられた。
「後は……実奈美。お願い」
 頼子は呟くと、すっ、と画面から退出した。
「はーい。それでは説明を引き継ぎまーす」
 代わって、無邪気な顔をした少女、実奈美が画面に登場する。
「えーと。イカされた方は、その場で失格になりまーす。イカされた方がその後どうなるかと言いますと〜……えーっと多分想像通りだと思います。きゃは」
 実奈美という少女は、かなりマイペースな性格をしているらしい。自分の妄想に自分で赤面しながら話を進めていく。
「「狩り」を成功させた方には特典が与えられます。特典は、@アイテム、A他の参加者の情報、B自分の狩った参加者を肉奴隷として「飼う」権利。この中から1つを選択してもらいまーす。」
 「肉奴隷」という単語に、数人の少女が体を震わせる。もっとも実奈美はそれを、まるで小学生がペットショップで犬を呼ぶ時ような無邪気さで発音したのだが。
「@は、私達が問題ないと判断するものなら、なーんでもいいです。お風呂やお食事でもいいんですよね?」
 画面に見えない頼子に向かって尋ねる実奈美。すぐに頷いてもらえたのか、実奈美は満面の笑みを浮かべた。
「Aは生存状況、現在地、所持アイテム等の情報です。でもでも〜、一回につき一人分の情報に限定しまーす。……で」
 実奈美はしばらく押し黙り、溜めを作った。
「Bは……狩られた参加者を私達が肉奴隷に調教して引き渡します。いらなければ捨てちゃっても構いませーん。こちらで廃品回収に行きまーす。でもでも〜。せっかくだか有効利用してね〜。どのように使っちゃっても構いません〜」
 実奈美の話はそれで終りのようだった。心底嬉しそうな顔をしたままスキップで画面から退出していく。
「さて」
 入れ替わるように頼子が画面に戻ってくる。そして観察者の視線で少女達を見渡す。
 少女達の間には、どこかよそよそしい空気が流れてていた。少女達は、お互いに相手の目を見ないよう俯きあい、あからさまに手で胸を隠してるものさえいた。
 無理もない。手足のない人間に始まって、たった10数分の間に、人為を超えた脅威を次々と見せられてしまったのだ。
 そこに来てこのルール。楽観的になれる方がどうかしている。
 少女達は一様に重い空気をまとっていた。
 頼子はそれを満足そうに見渡すと、死神のように宣告した。
「それでは皆さん。試合開始です」
                 ↓
                         No,20 筒井朝顔死亡
                           ―――残り39人。
102『世界の読み替え』―――:02/01/27 06:16 ID:W2OOaJd5
少女は教卓に縛られ、浣腸液を注入されていた。
特大の注入器は少女の陶磁器のように白い臀部に禍々しく突き刺さり、
既に400_g以上のグリセリン溶液を注ぎ込んでいた。
 「浣腸液を注入されることが」
 「狩られるということ?」
少女は現在自分が置かれている状況がまるでわかっていないような涼しげな口ぶりで、
浣腸液を一心不乱に注入する不潔な白衣男に問う。
 「いやいやいや、透子くん。
  これはまだ、ホンの始まりにすぎないよ」

―――今を去ること15分前。

ハンターの1人である比良坂竜二医師は、他のハンターが全て出払ってから行動を開始していた。
小心者の彼は、恐ろしげな他のハンターに遠慮していたのだ。
 「こんな恐ろしい奴らばかりじゃ、ぼくが実験材料を手に入れられる確率なんて、
  オカモトラテックスの精漏率くらいのもんじゃないか」
グチをこぼしながら、とぼとぼと肩を落とし校舎を歩く医師。
そんな折、なんの気はなしに教室に目をやると、そこに1人の少女がいた。
少女は、窓枠に腰掛け、放心したかの様な面持ちで、夜空を見上げていた。
参加者No.13・御陵透子。
月光に浮かび上がる彼女の姿はとても幻想的で淡く、触れたら泡の様に消えてしまいそうだった。
 「いやいや、残り物には福があると、昔の人はよく言ったもんだ」
しかし、そんなわびさびを思う感受性など、この男は持ち合わせていないようだ。
医師は、にんまりと笑いながら、透子に襲い掛かった―――
103幸福な男・比良坂竜二は:02/01/27 06:18 ID:W2OOaJd5
―――そして今。

 「ほうら見てみたまえ透子くん。
  君の上品なすぼまりは、500_gものグリセリン溶液を飲み込んでしまったよ」
比良坂医師は、喜悦に満ちた表情で空になった注入器を透子の眼前に運ぶ。
 「ククク……お上品な顔をして、なんて貪欲な肛門なんだろうね」
空いている方の手は、円を描くように透子の下腹部を撫でさすっている。
 「もうそろそろだ。そろそろ、君の美しい肌は苦悶の汗にまみれることになるんだ。
  蠕動運動が始まるからね……
  月の淡い光を受け、ぬめぬめとうごめく真っ白な肉体は、さぞ美しいことだろう」
 「蠕動運動を」
 「起こすのね?」
彼女がそう口にした途端、木目の細かい下腹部にさざなみが生じる。
ぐるぐるぐる…
医師の耳にまで直接届くような音量で、透子の直腸―――おそらくは大腸も―――が音を鳴らす。
 「聞こえるかい、透子くん、君のおなかがグルグルと音を立ててるいるのが。
  蠕動運動の音だよ。今、君の直腸は、凄い勢いで浣腸液を吸収しているんだ」
 「…そうね」
下腹部にあった医師の手が肛門に移動し、そこを執拗に弄りだす。
明らかに排便欲求を促す動きだ。
 「苦しいか?苦しいだろう透子くん。
  どこまで我慢できるか」

 ぶっ

肛門に軽く第一関節までを突っ込み、ピタピタと弄んでいた医師の人差し指が、
激しい内圧によって外に弾き飛ばされる。
 「おおっ!?」

 ぶびびびびびびびびべべっべっぼぼぼぼふっ!!

透子は憚ることなく、溶液まみれの大便を勢い良く噴出した。
 ぶばびびびい……
 べぼぼべべぼ……
その表情一つ変えることなく。
 「素晴らしい……」
薄茶色の液体まみれになり、放心と恍惚の表情をしばし浮かべていた比良坂医師は、
天を仰いでそう呟いた。
それから透子に向き直り、
 「素晴らしいじゃないか透子くん!生理的欲求に反することなく排泄するとは!」
興奮に声を上ずらせながら賞賛する。
 「しかも、その顔色一つ変えない……」
比良坂医師は顔をしとどに濡らす透子の排泄物をその手でぬぐうと、
 れろれろれろ……
 ちゅばちゅばちゅば……
それがさも美味しい蜜であるかのように、嘗め回す。
 「これで」
 「『狩り』は終わり?」
相変わらずの気怠い声で、透子は医師に問う。
 「終わりなものかね、透子くん!!
  実験は今まさに始まったばかりだよ。
  君は実に興味深い実験材料だ……研究意欲を大いにそそられる」
 「そう」
 「まだなの」
 「よし、ぼくは決めたぞ。
  実験のテーマを『羞恥心』とし、あらゆる行為を試してやる。
  透子くん、必ず君を恥じらいに身悶えさせてあげようじゃないか」
医師は持参した角張った黒い鞄の口を開け、次なる実験道具を吟味し始めた。
その時。

 ブーーーーーーー

どこからとも無く、ブザーが鳴り響いた。
105最後まで知らずにいた。:02/01/27 06:23 ID:W2OOaJd5
状況は医師の思い通りには進まなかった。
鳴り響いたブザーは、狩りの完了―――すなわち透子のGAMEOVERを意味していたから。
 「どうしたことだ!?」
透子の元々希薄な存在感が、さらに薄れてゆく。
そしてその体も、足元から徐々に失われてゆく。

 「なるほど……」
 「狩りが終了したのね」
自身の消滅を感じた透子はイヤリングを外し、自らの特殊能力を発動させる。
世界の読み替え―――神の如き力。
『我々は世界に従い、世界は透子に従う』
認識力学の祖にして透子の研究者でもある青砥氏のこの言葉どおり、
世界の全てを意のままに変容させることが出来るのだ。

彼女の正体、脳に潜む情報生命体にとって、透子という体は器以上の意味は無かった。
だから彼女はあえて狩人に捕まり、『狩り』がいかなる行為かを
十分把握してから行動をリセットし、
その後でゲームに本格的に取り組むつもりでいた。
(必ず)
(あの人を失った宇宙船の落下事故以前に戻って)
(故障を未然に防ぐ)
相変わらずの飄々とした無関心な顔立ちの彼女だが、その実、胸のうちは熱く猛り立っていたのだ。

―――だが。
「なぜ?」
「世界の読み替えが」
「効かない……」
思いも空しく、透子は驚きの表情のままこの世界から消滅した。
鬼畜ゲーマンセーも含むこのゲームの主催者たちの総合意思は、彼女のルール違反を許さなかったのだ。

「なんだ、これからがいいところだったのに……
 ぼくは残念だ、実に残念だよ、透子くん」
比良坂医師は浣腸器をオキシドールをたっぷり沁みこませたガーゼで丹念にふき取ると、
それを鞄の中に入れ、教室を後にする。
                 ↓
                         No,12 御陵透子 消滅
                           ―――残り38人。

1061:02/02/06 04:31 ID:aJnvh2/w
1
107名無しさん@初回限定:02/02/13 00:35 ID:Vx/FGbEp
続きキボンヌ
108笑う女 (1):02/02/13 03:08 ID:32QNY+Mb
寂れた村中を金髪・ショートカットの女が音もなく歩く。
黒い軍用のコートを羽織り、眉間にしわを寄せている。
不機嫌な顔つきだ。
(蝦夷地で最期を遂げたはずだが、これは一体どういうことだ)
両手で彼女に配布されたアイテムを抱きながら考える。
胸元にあるそれは招き猫、月の光を浴びて暗闇の中に
不気味にその姿を浮かび上がらせている。
(あの物狂いの女の言うことが事実だとすれば…)
苦虫を噛み潰したような顔が酷薄な笑みへと変わる。
(巧くやれば、新撰組を再興できるということか。)
109笑う女 (2):02/02/13 03:08 ID:32QNY+Mb
街灯すらないこの村では夜は真の闇夜である。
あの女とその僕の言うところを踏まえた上で
雲がかかり月が隠れる。
組を再興するためには…こうだ。
@ 狩る側に捕まらない
A それ以外のものをハンターに引き渡す
B 最後まで生き残る
(現段階でもっとも困難なのは@か。
しかし、引渡しの際には望む武器を渡すといっていたな。
短筒、あるいは刀があれば生存率も高まる。
要するに、最優先にすべきなのはAということか。)
110笑う女 (3):02/02/13 03:09 ID:32QNY+Mb
「女の相手もして、気をやらせねばならんのか。」
一人ごちる。
「所詮、人間の体などからくり仕掛けのようなもの。
新撰組のため、何をためらうことがあるというのだ。」
夜風が吹き、サワサワと葉が鳴る。
雲間から月が顔を出し、あたりをほの白く照らし出す。
道に面したあばら屋から物音がする。
(最初のエモノ、か)
土方はほくそえむ。
111名無しさん@初回限定:02/02/13 04:00 ID:jD+1QvfG
…どうしてネタ被るかな(笑)
おいらも書きかけの話のネタは土方だったよ。
行動パターンも同じ…鬱
とりあえず避難所に貼っときます。
112名無しさん@初回限定:02/02/13 04:00 ID:xnbHj9iL
(;´Д`)続きガムバレ〜ふぁいとう
113名無しさん@初回限定:02/02/26 01:41 ID:+hUc0HSG
期待AGE
114名無しさん@初回限定:02/02/28 02:48 ID:Q7aNIFWv
「やれやれ,戦地から帰ってきてやっと民華さんに会えると思ったら,
今度はこんな下らんゲームに参加させられちまうとはな。」
敷き詰められた石畳の合間に茂るハコベを踏みしめながら悪態をついてみる。
男の名前は山本悪司,オオサカの地域管理を任されている「わかめ組」の組長,の息子である。
「まぁ,いいさ。要はこのゲームに参加して女をコマしゃあいい話だ。」
幼いころからあらゆる性技を習得してきたこの男の手にかかられば,
女は股を開くようになる。
それが彼の経験則だ。
「とにかく女を捕まえなくちゃ話にならねぇ。」
115名無しさん@初回限定:02/02/28 02:48 ID:Q7aNIFWv
カラフルな征服に身を包んだ少女が川沿いの道を歩いている。
見た目には幼さを残した顔立ちではあるが,その眦は険しい。
彼女は戸惑っている。だから不機嫌な顔をしているのだ。
かつての彼女なら,躊躇なく狩る側としてゲームに参加しただろうが,
あの少年との出会いを通じて彼女は変わってしまった。
雲に隠れてしまった星空を見上げてみる。
違和感を感じた彼女は耳を済ませてみる。
(誰か,いる)
右手の茂みに隠れているものの存在を察知した彼女はそれとなく身構える
116名無しさん@初回限定:02/02/28 02:49 ID:Q7aNIFWv
(あれが最初の女か,見たとこ普通の学生ってとこだな。)
茂みの中に潜み最初のターゲットを観察する。
少女の身のこなしが変わる。
(ン?何だ,あの動き玄人か?
フン,面白いじゃねぇか。最初に一発お見舞いしてやるか。)
そうして彼の必殺技である「大悪司」を放たんと丹田に気をため始めたとき,
少女は突然叫んだ。
「翔輝!!」
彼女の姿が光に包まれ,身にまとう衣服が瞬時に変わる。
「翠龍装填!!」
続いて空間から棒状の何かが出現する。
わずかな距離をおいて対峙する少女は
今やこちらの茂みに向かって鋭い殺気を発している。
「出てきな,隠れても無駄だよ。」
117名無しさん@初回限定:02/02/28 02:58 ID:y/s2vrlt
「バレバレってわけか。」
「アンタみたいなチンピラの気配を嗅ぎ分けられないやつに
戦士はつとまらないんだ…よッッ」
言うが早いか,悪司に対して鋭い斬撃を繰り出す。
わずかに身を引き紙一重でかわしきる。
「面白ぇじゃねぇか。」
続いて切りかかる敵に向かってまっすぐに蹴りを放つ。
棒で受け流されざまに三度刃が闇夜に閃く。
「光疾!!」
「なッッ。」
足と接したままの棒が青白く光ったかと思うと,全身がしびれる。
118名無しさん@初回限定:02/03/14 00:10 ID:OhXFOr84
慌てて足を引くが残された左足を払われて倒れてしまう。
眼前には今まさに振り落とされようとしている刃がぎらぎらと目に付くが,
そんなことにはかまわず仰向けのまま悪司はしばし考える。
(何だ,この女。滅茶苦茶強えーじゃねえか。
どうする?
もう一発さっきの電撃を喰らっちまったら,今度は間違いなくアウトだ。
とすればだ。
『大悪司』を叩き込んで一発でけりをつけるか…)
考えながらもくるりと転がる。
「とどめだっ!!」
ヒュンッ
空をきる音がして先ほどまで悪司が倒れていた場所に少女の武器がめり込む。
「チッ!」と舌打ちする音が聞こえる。
(痺れた足をひきづって逃げきれるような相手でもなさそうだな。
と,するとやっぱ…)
ズボッ
翠龍と呼んでいた武器が引き抜かれると同時に悪司は跳ね起きる。
119名無しさん@初回限定:02/03/20 07:56 ID:ZLzpVjnZ
続き気になるAGE!
120名無しさん@初回限定:02/04/19 01:37 ID:Dnmfgyt/
起死回生のage!!!!!!
121名無しさん@初回限定:02/04/19 02:06 ID:KyMmAzGX
 age
122吸血狩人(1):02/04/23 19:27 ID:8RJFuW2g
「……そろそろ顔を見せたらどうなの?」
 ゲーム開始地点である校舎を離れ、十分ほども歩いただろうか。
適当な廃屋の壁に背中を向けて、遠野秋葉(12番)は冷たい口調で呟いた。
 彼女の目の前には、ただ深甚たる闇だけが広がっている。
 月明かり以外に照らすもののない闇の中。だが、秋葉の鬼種としての
感覚は、その奥から吹きつけてくる強烈な殺意をはっきりと感じ取って
いた。
 それは、ほとんど物質として肌に感じられるほどに、色濃く煮詰められた
殺気。
 闇の向こうで、殺気の主が身じろぎする気配がした。微かな衣擦れの音、
そして何か液体がこぼれるぱちゃぱちゃという音が聞こえてきた。
 だが、秋葉はそれらの動きを全て黙殺する。両腕を胸の前で組み合わせ、
視線だけを油断なく周囲に這わせながら、彼女は黙って相手の動きを待った。
(――何か液体を撒いている。油?)
 小さな疑念が脳裏に浮かぶ。秋葉の唇に、酷薄な笑みが浮かび上がった。
(そう。それならば好都合)
 人間以外の――鬼種の血を引く秋葉の『能力』にとって、炎は極めて対処
しやすい脅威だった。こちらの能力が振るえる状況でさえあれば、脅威と
呼ぶにも値しない。
 飛んで火に入る何とやら――声には出さずに秋葉が呟いたとき、闇の奥
から殺気の主が姿を現した。
123吸血狩人(2):02/04/23 19:28 ID:8RJFuW2g
 白い――余りにも白すぎる、雪石膏のような肌の少女。どう見ても小学生
にしか見えない華奢な体格とは不釣合いな、大振りのナイフがその右手に
握られている。
 少女の姿を見て、秋葉は小さく眉を顰めた。
 それは、彼女の予想していた追っ手とはまるで違う相手だったからだ。
「たしか、モーラとか言ったわね。私に何かご用?」
 切りつけるような口調で、優に頭二つ分は小さい少女に問いかける。
 だが、モーラはその問いには答えず、逆に己の疑問を秋葉に叩きつけた。
「あなたは人間ではない……違う?」
 秋葉は何も答えない。ただその目が、刃物の光を宿して静かに細められた。
 それを肯定ととったのか――或いは始めから答えなど必要としていなかった
のか、モーラは淡々とした口調で言葉を紡ぎ続ける。
「私には分かる。あなたは吸血鬼。人の血を啜って穢れた生命を繋ぐ、
 許されない化け物の一匹」
 その言葉が空気を震わせた、瞬間。
「――はッ!」
 秋葉の髪が、一瞬のうちに真紅に染まっていた。
 彼女の心の中で、何かが確信を持って囁く。この少女は敵だ。それも、
こんな茶番めいた大会とは無関係に、何処であっても殺しあう以外の選択肢
を持てない、不倶戴天の仇敵。
「そう。そこまで分かるなんて……思ったとおり、貴女も同類だったようね」
 秋葉の体から放出される人外の気配が、夜気を重苦しく染め上げていく。
そこは既に、この世の中にある空間ではない。物理的には世界の中にありながら、
世界の外の理によって統べられる領域。秋葉の鬼気は、瞬く間にその周囲を
異種の世界へと変えてしまっていた。
 常人ならば恐怖に凍りつくしかない世界にあって、しかしモーラの視線に
籠められた力は微塵も揺るがない。
 ゆっくりと、金属同士を軋り合わせるかのような力を籠めて、モーラは続く
言葉をはっきりと口にした。
「そう、私はダンピール。そして……吸血鬼の、狩人」
124吸血狩人(3):02/04/23 19:29 ID:8RJFuW2g
 その声の残滓が空に消えるより早く、モーラの手にしたナイフが宙を飛んで
秋葉の眉間に襲い掛かった。
「甘いッ!」
 秋葉が叫ぶと同時、きしっ、と澄んだ音が響いて、ナイフは文字通り霧散する。
跡形も残さず消滅したナイフを無視して、秋葉はモーラに視線をやったが、その
時には半吸血鬼の少女は既に木の陰に逃げ込んでいた。
 だが――
「甘いと言ったでしょう!?」
 再び澄んだ音がして、モーラの盾にした樹が粉々に崩れ去る。冗談のように
バラバラにされた破片は、地面に落ちるより速く分解し風に洗われて、何の痕跡
も残さないまま消え失せた。
 ――これこそが、秋葉の能力『略奪』だった。
 視界内に存在するあらゆる物質の熱量を奪い、凍結させる死神の一瞥。全ての
熱を奪われ尽くした物質は、氷結するに留まらず、分子単位にまで分解されて
消失する。完全な闇の中のような戦場ならばともかく、視界に頼った戦闘を行う
場においては、ほとんど無敵の能力であった。
 崩れ去った木立の向こうで、モーラが愕然とした顔を浮かべている。その目が
固く閉ざされているのは、或いは死を覚悟して祈りでも思い浮かべているのか。
 秋葉は微塵の容赦もなくモーラに視点を合わせ、その体内の熱量を略奪した。
 ――いや、そうする筈だった。
「――くあああぁぁっ!?」
 夜気を切り裂く、甲高い悲鳴。
 それは、秋葉の口から漏れたものだった。
 秋葉は両目を掌で押さえ、ぼろぼろと涙を溢している。痛みに耐えるように
前屈みになったその姿は、一瞬前までの様子が嘘のように隙だらけだった。
「な、何を――!?」
 混乱しきった声を上げながら、秋葉は反射的に後ろに跳んでモーラとの距離を
稼ごうとする。
 だが、その脚が地面から離れるより一瞬早く、モーラの手にしたナイフの柄が
秋葉の水月に突き刺さっていた。
「かは――」
 死に体に陥った体は、モーラの腕力に耐え切ることはできなかった。何が
起こったのか理解する暇もなく、秋葉の意識は体から弾き出される。
 意識が闇に閉ざされる最後の瞬間まで、秋葉は自分が何に敗れたのか、まったく
理解できなかった。
125吸血狩人(4)
 秋葉の体が力を失って、大地に倒れこむ。
 その髪の毛が紅色を失って元の黒髪に戻っていくところまでを目にして、
モーラは再び両目を閉ざした。
 水月を打つためのほんの一瞬で、既に目に刺すような痛みを覚えている。
 モーラは手探りで秋葉の体を掴むと、それを引きずってゆっくりと戦場から
離れていった。
(それにしても)
 と、重い体を引きずりながら思う。
(こんな強力な力を持っていたなんて――危ないところだった。もし違う種類
 の罠だったら、きっと私が死んでいた)
 モーラの仕掛けた罠は、単純なものだった。
 とある廃屋の物置で見つけた、幾種類かの洗剤と薬品。それらを混ぜ合わせて
刺激性の強いガスを発生させ、相手の視界を奪う。自分は遮蔽物の陰で目を閉じて
おき、一瞬の隙をついて、一撃で相手を無力化する。
 改めて考えてみれば、呆れるしかない程に単純な作戦だ。
 だが、十分な装備もないこの状況では、そんな博打じみた方法に頼るしか
吸血鬼と戦う方策はなかった。
(――だけど、私は賭けに勝った)
 そう。
 いかに危ない橋だろうと、自分は無事に渡りきったのだ。ならば、これ以上
考えることもあるまい。吸血鬼と思しき者たち――自分の狩るべき獲物たちは、
まだ残っているのだから。
 しばらく歩き、もうガスの影響範囲からは抜けたと確信できる所まで移動して
モーラは足を止めた。
 目を開ければ、足下には意識を失った秋葉の体が横たわっている。
 配布されたナイフは失ったが、手近な枝の一本も折り取れば即席の杭には
なるだろう。意識を失ったこの吸血鬼を仕留めることは、けして難しくはない。
 だが――
(――彼女は、戦力として役に立つ)
 主催者側は『肉奴隷として飼うことができる』と言っていた。もしそれが
事実ならば、彼女を忠実な手駒にすることができる。あの必殺の視線があれば
今後の吸血鬼ハントがどれだけ有利になることか。
 同性を奴隷に堕とす嫌悪感はない。相手は汚らわしい吸血鬼だ。
 問題は――どの方法が、最も効率よく吸血鬼ハントを行えるか、だ。
 月光に照らし出された秋葉の肢体を眺めながら、モーラはしばし己の考えに
没頭していた。