大変お待たせいたしました。
こういう真面目に考察する文章というのは、如何に読み手に納得して貰いつつ
自分の意見を述べなければいけませんので本当に難しいです。
色々とございまして、結局ご報告に二日以上が経過してしまいましたが、
長い割には当たり前のことしか書いておりませんので、全然参考にならない
かもしれません(苦笑
実はこのレンタル制度のお話は、今号のPCNEWSで初めて知りました。
単刀直入に私の意見を述べさせていただくと、私はレンタル制度には反対です。
じゃあ、中古はOKなのか?という反論が来そうなのですが、とりあえず
その件は置いておきまして、レンタルのお話に注力いたしますね。
今回の記事を読む限りでは、
"新規ユーザの取り込みと、更なる業界の発展をおこなうため"
にレンタル制度を実施するようですが、これで本当にこの業界が発展するのか?
と、私は関係者に小一時間問い詰めたいですね。
その理由は色々とあるのですが、分かりやすい例を一つ挙げるとすれば、
「レンタル制度が普及すれば、ソフトが売れなくなるのは自明の理」
だということです。
秋葉原にあるような大規模な店舗ならともかく、地方のお店では
新作だけでなく、定番商品の販売も大きな売り上げを占めていますので、
もし、レンタル制度が普及すると、商品をレンタルするタイミングも関係して
きますが、このようなリピートを主体とした販売が意味を為さなくなるのは
目に見えています。
いくら「発売から〜ヶ月たってからレンタルを開始します」と謳っていても
スグに欲しいと思われる熱心なファンの方以外は、
「レンタルされるまでちょっと待とうか」と思われるのではないでしょうか。
具体的な例を挙げますと、
「皆様は映画とかアダルトなどのビデオって普通買われますか?」
という問いがすべてを物語っていると思います。
もちろん買われている方もいらっしゃるかと思いますが、一般の方々なら
普通はレンタルビデオ屋でビデオを借りてくることでしょう。
(まあ、最近はDVDになって映像ソフトを購入される方も増えましたが)
レンタルビデオとレンタルソフトを一概に同列で扱うのも無理があるかも
しれませんが、お客様の根本的な考え方は同じだと思いますので、
数百円〜数千円で借りられるレンタルソフトと、定価8800円のソフトの
価格帯の大きな溝は、例えレンタル解禁日を設定していても埋めることは
難しいと思います。
確かに若干閉塞感のあるこの業界で、今以上のパイを広げるためには、
「レンタル制度」も一つの手かもしれません。
安い価格でゲームが遊べるというのは、ユーザからすれば願ったり叶ったり
でしょうし、これによってユーザ層の拡大も見込めるかもしれません。
しかし、レンタル制度が普及してくると、ユーザ側はレンタルするときの
価格がソフト購入の基準となり、定価が8800円もするような商品には食指が
動かなくなるのではないでしょうか?
そうなってくると、定番商品などを地道に販売している小売店は
もろに打撃を受けてしまい、今までのような経営ができなくなることは
火を見るより明らかです。
(まあ、美少女ゲームショップが乱立している現在、よく言えば「淘汰」
とも言えなくもないですが…)
このような小売店泣かせのレンタル制度は、大須コーチンさんも
おっしゃているように、"ある一定以上の売り上げが必ず見込める"ため、
メーカーとレンタル商品を卸す流通のみが得をするシステムとしか現時点では
言いようがなく、"業界の発展"どころか"業界の縮小"に繋がることは間違い
ありません。
流動的なこの業界に於いて、常に周囲の状況に留意し、既存の価値観に
とらわれず、必要に応じて新しい血を入れていくということにも、決して臆病
であってはならないと思いますが、それが本当にこの"美少女ゲーム業界"に
とって適切なものなのかどうか、よく考える必要性があるでしょう。
迷走しながらも今日まで続いてきた美少女ゲーム業界ですが、11月には
「児童ポルノ禁止法案」の改定もあり、最早、この業界の行く末は、
明るいものではないのかもしれません…。
小売店の一店員である私達には、このまま黙って見ていることしかできないの
でしょうか…。
中古スレにもあったけど、そりゃあメーカーだってヴァカじゃないから
発売して結構時間が経ったソフトに限るでしょ。
まあそれでも、たまたま買ったソフトのゲンガーが気に入って信者化
したユーザーが、昔の作品を探して買うっていうような機会は減るだろうから
小売店としては若干の売上減になって気の毒な気はするけど。
>>694 一般的見地から見るとそうかもしれません。
でも、対象を絞ってみるとそうはいえないかもしれません。
例えば、アニメファンはDVDが出る前の高価なLDの時代から
レンタルビデオがあるのにLDを購入していました。
レンタルビデオで見て面白かった作品はLDで買うということを
私もよくしていました。
これはLDが高画質であるという付加価値があったかもしれま
せんが、それだけではないかもしれません。
流石に1ヶ月という期間は短いですが、発売後1年はレンタル
しない。そしてセルの方に付加価値をつけれれば面白いことに
なるかもしれません。例えばレンタル版は音声なしとか、CG
がカットされているとか、マルチシナリオの一部がカットされて
いるとか。そうすると新しい顧客層が作れる可能性があります。
その落差をつけるためにソフトハウスの負荷が大きくなるという
本末転倒が起こる恐れもありますが。
詳しくは分からないのですが今回の「ソフトレンタル制度(仮」は
「CD・ビデオレンタル」とほぼ同様なもの、と考えて宜しいのでしょうか?
もしそうでしたら単純に購買層がレンタル層にシフトするというのは考えにくいでしょうね。
カセットに取り込んで終わりのCD,一度見たら終わりのビデオ、などと違い
エロゲソフトはノーマルコンプでも大層な時間がかかります。
一週間やそこらでは終わらないでしょう(なかには終わる地雷もありますが。
かといって二週間、あるいは一ヶ月となると回転率が悪くなり経営としては成り立たない。
どういう形態で登場するかは定かではありませんが、熱血氏や家電家氏を
圧迫するというのは考えにくいように思われます。
ま、言いたいのは、そう悲観的にならずともいいんじゃないっスか?ってことなんですけどねw
それにゲームの内容よりもとにかく買うことが目的、という馬鹿もいますしね。俺みたいにw
699 :
697:02/02/19 23:18 ID:bN5x/kUC
書き漏らし。(^^;
つまりパソゲーファンはアニメファンとダブっていることが多いので
やりようによっては福と転じることもあるのでは?ということです。
ちなみに私は例えレンタルが始まっても利用しませんけどね。
>694
それは雑誌添付の体験版という形で既にやってる。
レンタルよりずっと合理的だと思う。
まあレンタルなんて机上の空論、気にするまでもない。
ただ販売店はぽしゃったレンタル屋に道連れにされちゃ堪らないだろうが。
果たして本当に購買層はそのままで新規にレンタル層が増えるだけでしょうか?
私にはそうは思えません。
理由は中古市場を見るだけでも語れるかと思いますが、
1回プレイして「よかった」と思いつつも売っているケースも多々あります。
つまり、現在の購買層のうち中古に売っている層がレンタルに流れてしまうのです。
またレンタルビデオの場合、多くは買い取り契約(レンタル使用料込みの価格で購入)を
しているかと思います。
このシステムは、一定回数以上回せばそれだけショップの売上げになるのですが、
逆に回らなかった場合は赤になります。
これをエロゲレンタルに当てはめて考えると、まず回転するとは考えられないため
最初から赤しか出ないシステムと言えるのではないでしょうか。
コレを貸し出し契約(レンタルした回数分だけ利用料を払う)にした場合は、
今度は版権元=メーカが赤をかぶることになります。
もちろんショップも管理のために費用が発生します。
そもそも回数が回らない商品をレンタルにすること自体が間違いだと思います。
業界の発展を題目に挙げてはいますが、私には逆に衰退しか見えてきません。
レンタルなんかよりむしろ、中古業界に対し著作権料がきちんと
メーカにフィードバックできるようにするほうが有益かと思います。