裏雑談スレ@葱板#5〜革命と闘争と〜

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                ――――――

目を覚ましたとき、彼女が俺を見下ろしている顔があった。

    「ゴメンなさい…あたしのせいで」

そう言ったきり、彼女はただ優しく微笑んでいる。

隣から声がした。

「母子ともに無事です。あなたのおかげですよ」

白衣の男、医者だろうか。
周囲には看護婦もいる。ここは病室だった。

「でも、落下の衝撃を代わりに受けとめたあなたは、しばらく動けませんよ。
 上と下から押しつぶされたようなものですからね。
 傷ついたヒーローですね」

全てを思い出した。
彼女に言ったひどい事の数々。
そして、これまでしてきた考えられないほどの悪意。

謝りたかった。
言い出そうとする俺を押しとどめて、彼女から口を開いた。

「……ありがとう」

もう彼女は泣いていなかった。

                ――――――