裏雑談スレ@葱板#5〜革命と闘争と〜

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通りがかる人々が、俺と彼女の会話を聞きながら好奇の視線を投げかける。
それすらも彼女には屈辱だろう。

やめろ! やめてくれ! 俺が言いたいのはそんな言葉じゃない!

(………じゃあ、お前はなんて言いたいんだ?)

俺の脳裏にはっきりと言葉が聞こえた。

(他に何か言えるのか? お前に父親になる自信が持てるのか?)

俺の心の魔だ。いや、俺自身の悪意だ。

(この女に堕胎させれば、これまでにないほどの苦しみを与えられるだろう。
 お前が本当に望んでいるのはそれだろう?)

黙れ! 黙れ! 黙ってくれ!
彼女を罵倒する口も、俺にささやく悪意も。

(自分に自信が持てないお前は、この女を虐げることで、自信を感じていた。
 これからもそうしたいだろう? また昔のお前に戻るのは嫌だろう?)

(だから、俺がお前の背中を押してやる。
 あのよどんだ日常に戻りたくなければ、俺を受け入れろ。
 俺はお前が望んだお前自身だ。さあ、この女をいたぶり尽くせ!)