裏雑談スレ@葱板#5〜革命と闘争と〜

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694名無しさん@初回限定
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   |     設問1
   |     。 ”ボク、妊娠しちゃううううぅっ!”を
.  ∧ ∧  /   使ってSSを書け(20点)
  (,,゚Д゚)⊃
〜/U /
. U U  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
695名無しさん@初回限定:02/02/03 11:18 ID:H11hBi2r
お兄ちゃん!ボク妊娠しちゃうぅぅ!!!
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1012661795/
※半角二次元
696いでぃおっと:02/02/04 11:31 ID:V8/+hq9X
>>694

オフで会った炬燵で名無しは、どう見ても10代半ばにしか見えない女の娘だった。
参加者は、一様に驚き戸惑っていた。
炬燵自身が葱板で「お子様くん。21歳未満はくんなよ」と煽っていたからだ。

「ボク、こんなに見えてもちゃあんと21歳以上だよお」
炬燵をこのままオフに加えていいものだろうかと、俺たちが相談しているのをよそに、
彼女はいたずらっぽく笑っている。
「中央女子大学3年、略して中学3年生。きゃはは!」
こいつは追い返すべきだ。そう皆が思ったが、後で板を荒らされるのも怖かった。
結局、一次会には参加させつつも、絶対に酒は飲ませず適当にあしらって
早めにお帰りいただこう、ということになった。

 ―――――

葱板での炬燵は子供じみていて皆に疎まれていたが、リアルで会ってみてもやはり子供だった。
一次会の雰囲気は彼女ひとりのせいで、最悪になった。
かなり可愛い容姿とはうらはらに、自分勝手な言動を続け参加者を困惑させている。
自分のことを“ボク”と呼ぶのも、どこか勘にさわる。

そして、なぜか俺のことを気に入ったのか、しきりに絡んでくる。
「ねえねえお兄ちゃん、明日の日曜、いっしょにあそぼーよお」
しまいには、そんな事まで言ってきた。
697いでぃおっと:02/02/04 11:32 ID:V8/+hq9X
 ―――――

翌朝、携帯にメールが来た。
炬燵からだった。
オフの時に、俺の携帯を勝手にいじり、電番を抜き取っていたらしい。

『お兄ちゃん! いっしょにあそぶって約束したじゃなーい!
 ボク、待ち合わせ場所にとっくに来て、待ってんだからあ。
 もうボク、プンプンだよお!
 すぐにこないとお兄ちゃんの電話番号、板にさらしちゃうからねー!!』

俺は激怒した。大人を舐めきったクソガキ。
いっそ、大人の恐ろしさってものを教えてやろうか。
そう考えた俺の頭には、昨夜の酔いが残っていたのかもしれない。

 ―――――

一日中、炬燵に振り回され、俺はへとへとになった。
いつのまにやら、俺の腕に抱きついて歩く炬燵を振りほどけずに、
彼女のマンションまで来てしまっていた。
両親から離れて、ここで一人で住んでいるらしい。
こんな子供が一人暮らしをしている事情を問いただしたかったが、
家族がいないことを話したときの炬燵が、少し哀しそうにも見えたので何も聞かなかった。
698いでぃおっと:02/02/04 11:32 ID:V8/+hq9X
 ―――――

部屋に案内されて、俺は面食らった。
女の子にしては、かなり似つかわしくない部屋。
部屋一面に散らばるガタクタのような骨董品、壁一面を占める本棚には、
古びた仰々しい装丁の本が並んでいる。
『アブラ=メリン』『レメゲトン』『ホノリウス教皇の規則』といった題名や、
“M.メイザース”“A.クロウリー”といった著者名が目にとまった。
いくつかの固有名詞を、何かの小説かゲームで見たことがある。魔術書だ。

さすがに引いた俺は、早々に退散しようかと思ったが、あいかわらず炬燵は俺の腕を離さない。
この年頃にしては全然胸がない。
結局、帰るタイミングを見失い、ずるずると彼女のおしゃべりに付き合ってしまった。

 ―――――

気がつくと、俺は炬燵をベッドの上に組み敷いていた。
炬燵の言葉が勘にさわって俺がついにキレたのか、幼い色気に欲情してしまったのか、
きっかけは覚えていない。
「あ……、や、やめて、お兄ちゃん」
「やめねーよ」
まだ膨らんでもいない胸に、さするように手を這わせる。

「…………いいよ。
 ボク、お兄ちゃんになら何をされてもいいよ。
 昨日はじめて会ったばかりだけど、
 こんなにボクに付き合ってくれたの……お兄ちゃんが初めてだから」
そのまま炬燵のスカートをまくりあげる。

「でも、ボクは良くても、きっとお兄ちゃんがダメだよ」
俺は炬燵の言葉なんか耳に入っていなかった。
子供っぽい木綿のパンツに手をかけようとした時、炬燵が自らパンツの前をめくった。
「ボク、……こんな体なんだよ」
そこにあったのは、あるはずのないもの。

……男の子の小さなペニスだった。
699いでぃおっと:02/02/04 11:33 ID:V8/+hq9X
 ―――――

炬燵は古い名家の生まれだった。
そこにどんなしきたりや迷信があったのかは知らないが、男の子として産まれた炬燵は、
女の子として育てられた。
彼女自身も思春期にさしかかるまで、自分が女だと信じて疑っていなかった。
数年前、自分の体が男であると知ったことは、彼女にとって世界の崩壊に等しい衝撃だった。

育った家、通った学校、遊んだ友人、すべてを捨てて逃げるようにこのマンションに移り住んだ。
男に生まれ変わろうとも思った。
自分のことを“ボク”と呼び、男のやりそうなことは手当たりしだいにやってみた。
その過程で、エロゲ板・葱板にも出入りするようになった。
だが、どんなに努力しようとも、女の子として育ってしまった精神を変えることはできなかった。
何をやっても、自分が男の体を持った女だということを、思い知らされるだけだった。

俺は理解した。
炬燵のネットでのキチガイじみた言動も、オカルトに傾倒しているのも、
すべてはこのことで心を歪められた結果だった。
それを知ると、彼女がこのうえなく不憫に思えた。

 ―――――

最初は同情だった。
同情から、できるかぎりこの子の力になり、悩みを聞いてあげる相手になろうと思った。

俺は彼女のたったひとりの友人として付き合うようになった。

そして、ふたりの時間を重ねるうちに、いつしか俺は炬燵を恋人として愛するようになっていた。
700いでぃおっと:02/02/04 11:34 ID:3SnXLU0Q
 ―――――

「お兄ちゃん、やっぱりボクこわいよ……」
全裸でベッドに横たわった炬燵が言った。
今度は無理矢理ではなく、求め合う恋人同士として、彼女を抱こうとしている。
震える炬燵にキスをする。口を離すと溶け合ったふたりの唾液が糸を引いた。

充分な愛撫の後、ぴったりと閉じたままの炬燵の両膝を持ち上げ、
股の間に俺のペニスを差し入れた。
「……んくっ。
 お兄ちゃんの……あったかいよ」
そのまま素股で腰を動かす。
俺を悦ばせようと炬燵がきつく脚をとじているのか、まるで女の娘のものと変わらない快感だった。
ときおり奥のほうまで突き込むと、クリトリスのような炬燵のペニスと先端が触れ合った。
「やああ……お兄ちゃんのが……ボクのにあたるよお。
 ……きもちちいい……きもちいいよお……」

突き上げながら、膨らんでいない胸を舐めてやる。
「ふあ……くる……なんかくるよお!
 おなかの奥から、なんかのぼってくる……きもちいいのが……のぼってくるううう!!」

二人同時に射精した。
たっぷりの精液が炬燵の腹、胸に飛び散り、顔にまでとどいた。
ほとんど体中に二人分の精液を浴びた彼女は、はあはあと息をついている。
「すごい……こんなにいっぱい。
 これ……赤ちゃんのもとなんだね……」
炬燵は精液を初めて見たようだった。
女として育ったために自慰の経験もなかったのだろう。

「ボクが本当の女の子だったら……、お兄ちゃんの……赤ちゃん産めたのに……」
悲しそうに炬燵は言った。
701いでぃおっと:02/02/04 11:35 ID:3SnXLU0Q
 ―――――

ある時から、炬燵は俺に会わなくなった。
ほんの数日のことだったが、俺にはとても長い時間に感じられた。
ようやく炬燵の部屋で会えた時、彼女は何か思いつめたような表情だった。

「ボク、本当の女の子になりたいんです」
炬燵はじっと胸に手をあて、うつむき加減でつぶやいた。
「俺はお前が今の体だろうと愛している。いまさら何を言うんだ」

「……ありがとう。
 でも、お兄ちゃんに愛されても、お兄ちゃんの子供を産むことはできません。
 ボクは好きな人の子供を産める女になりたいんです」
普段の炬燵とは全然ちがう、しおらしい口調。
「ボク、どうしたら女になれるか、ずっと考えてました。
 どうしたらお兄ちゃんの赤ちゃんを産めるのか」
無い物ねだりだ。
いつもは炬燵のわがままを優しく諭しているが、今回はどう言ってやればいいのか思いつかない。

「クマノミっていう熱帯魚を知ってますか?
 オスからメスに変わって卵を産む魚です。
 性転換現象は魚類では珍しいことではないんです。
 鳥類やハ虫類でも例があるそうです」
俺はこのわがままをどうやって叱ってやればいいのだろうか。

彼女が顔をあげた。
「……魚や鳥でもできることが、人間にできないはずがありません」
702いでぃおっと:02/02/04 11:35 ID:3SnXLU0Q
 ―――――

俺と会わなかった間、炬燵はある黒魔術を実行に移していたらしい。
書棚の本の中から、ようやく見つけた男が子を孕む秘法。

「あと残っているのは、最後の儀式だけです。
 ……男の人と交わり、体内に子種を授かること」
無言の俺に、彼女は続けた。
「男の体で子供を孕んで、ようやくボクの体は正真正銘の女に変わります。
 お兄ちゃん、ボクを女にしてくれますか……?」
703いでぃおっと:02/02/04 11:35 ID:3SnXLU0Q
 ―――――

「い……いたい」
初めて貫かれた痛みに、炬燵は苦しげにうめいた。
これまで俺たちが愛し合うときは、愛撫と素股ばかりで、挿入の経験はなかった。

「この日のために、ボクの中はキレイにしてあります。
 ……だから、安心してボクに入ってきて」
そう彼女は言っていた。
実際、ピンク色の彼女の秘穴は、本来は別の機能のものだとは信じられないほど、
けがれを感じさせなかった。

破瓜のように血が流れている。
炬燵が懸命に苦痛に耐えている様子に、俺はこのまま動くのを躊躇した。

「う、動いてください……。
 ボクのことはかまわず、お兄ちゃんの気持ちいいように。
 ……好きなように……ボクを犯してください!」

意を決して俺は腰を動かした。
腰がぶつかる音がするたびに、彼女は短く悲鳴のようにうめいたが、
しだいに快楽のあえぎに変わってきた。
「あっ! あっ! あんっ!!
 気持ちいい! 気持ちいいようっ!
 お兄ちゃんにえぐられて、ボク気持ちいい!!」

儀式の前に炬燵は、俺の方からも「妊娠させてやる」と強く念じなければならないと言っていた。
俺はそのとおりに、突くたびに彼女を妊娠させるんだ妊娠させるんだと、心の中で叫んでいた。

「やああ! できちゃう! お兄ちゃんの、赤ちゃんできちゃうよお!!」

射精が近づいてきた。
炬燵は半狂乱であえぎ、言葉を叫んでいる。

「お兄ちゃん!
 ……お兄ちゃん、ボク、妊娠しちゃううううぅっ!!!」
704いでぃおっと:02/02/04 11:37 ID:xkjH84FR
 ―――――

3ヶ月が過ぎた。

あの黒魔術が本当だったのか、成功したのかは、まだわからない。
だが最近、炬燵の胸がうっすらと膨らんできているような気がする。
彼女自身も体の調子が心持ち変わってきていると言っている。

そして、まだ平坦な腹部を優しくさすっている時の彼女の表情。

……産まれてくる子を慈しむ、まぎれもない母親の顔だった。

 ―――――  了  ―――――
705いでぃおっと:02/02/04 11:40 ID:xkjH84FR
孕ませスレで使いたかったネタを、こんなクソスレに使っちまった。
ちくしょうヽ(`Д´)ノ