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射精まではあっけなかった。
いつもよりもずいぶん早く、精を吐き出した。
犯している最中からずっと、泣き続けている炬燵。
「…今日は……ほんとに……だめな日…なのに……」
「いまさら遅えよ。今ごろ、俺の精子がお前の卵子に群がっている頃じゃねえのか」
普段の自分とはかけはなれた汚い口調で、嘲笑した。
その言葉に、炬燵はいっそう怯える。
「………どうしよう。……どうしよう」
「知るかよ。俺のことが好きだったら、迷惑かけずに処置するんだな。…くく」
こうして、俺の炬燵への嗜虐は止まらなくなっていった。
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