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普段とは比べ物にならない大量の射精。
炬燵の中から引き抜くと、ゼリーのように固まりかけた精液がどろりとこぼれだす。
炬燵は、自分の体から出てくる精液が、シーツを汚していくのにも気がつかないまま、
うわごとを繰り返している。
大粒の涙を流しながら。
「……生で……中に……精液が………避妊してない……
………妊娠………赤ちゃんできちゃう…………どうしよう………」
この時の俺は、本当に妊娠した場合のことを何も考えていなかった。
ただただ、彼女を痛めつけたかった。苦しめたかったのだ。
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