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「そ…その、付けないんですか? あ、アレを」
いつものように、教え込んだ口淫の成果を堪能し、挿入の直前になって炬燵が聞いた。
今日はいつもは使っている避妊具を付けていない。
「今日は生でする。嫌なのか?」
「でも…、赤ちゃんができちゃったら…」
初めての時も避妊はしていなかったが、セックスを経験した今のほうが、
生ですることに対する不安を実感しているのかもしれない。
「出すのは外にしてやる。
俺のことが好きなんだろ? それくらいかまわないだろう」
これまで、フェラチオや様々な体位を受け入れてきた炬燵でも、
やはり妊娠は怖いのだろう。
いつものように素直にはうなづかない。
「できないのか? お前の好きってのはその程度だったんだな」
少しとがった俺の口調におびえる炬燵。
「やっぱりお前は俺のことを好きじゃなかったんだな。…別れよう」
腰を離して立ちあがった俺に、彼女がすがりついてきた。
予想通りだ。
こうして俺は炬燵に、避妊具を使わずに抱くことを了承させた。