34 :
:
――――――
あれから、俺たちはいまだにつきあい続けている。
いつものように会い、いつものように話し、そして体を重ねている。
葱板でのウザイほどの饒舌さに比べ、普段の炬燵は口下手だった。
間を持たすために、いつも俺が話題を振る。
読んだ本、観たテレビ、そして日常の出来事、当たり障りのないつまらない話題。
炬燵はどんな話題でも、いつも静かな笑顔を浮かべて相づちを打ってくれる。
ふと、こんなつまらない話しかできない自分が嫌になる。
なのになぜ、彼女はいつも笑ってくれるのだろうか。
つきあい始めてから、ずっとくすぶり続けていた疑念が再びよみがえる。
彼女は本当に俺のことを好きなのだろうか?
こんなつまらない自分。
なぜこの少女は一途に俺と会ってくれるのだろうか?
彼女の気持ちを試したい。どうやって?
…あの夜の感情の嵐が、また近づいてくる。
35 :
:01/12/30 16:42 ID:uGKhRPTk
――――――
「炬燵、口でしてくれ」
いつものエッチの最中、俺は言った。
「…え? あ…あの、くちで…、ですか…?」
驚いたように、聞き返す炬燵。
彼女を試す。そのためにまず俺が思いついたのが、これだった。
「そうだ、わかるだろう」
炬燵はウブだが、葱板に出入りする程度には耳年増な少女だ。
これらのことを知らないはずがない。
なおも躊躇する彼女に俺は言い放つ。
「俺のことが本当に好きなのか。好きだったら、なんでもできるだろう?」
「……は、はい」
36 :
:01/12/30 16:42 ID:uGKhRPTk
――――――
炬燵が、おそるおそる俺のペニスに手を添えて、舌を滑らせている。
くすぐったいだけの感覚がそこから伝わる。
ちろちろと舐めさせるのに飽きた俺は、次の指示を出す。
「今度は咥えて、口の中で舐めるんだ」
おずおずとペニスを咥える。
口内の生温かい体温が俺を包み込む。
しばらくそのまま咥えさせていたが、やはりくすぐったいだけだった。
あごが疲れたのか、炬燵が上目づかいで俺を見上げる。
そろそろやめていいでしょうか、という意思表示だろう。
しかし、俺は全然気持ち良くなってはいない。
しびれを切らせて、両手で炬燵の頭を掴むと、前後に動かした。
「……!! ……んぐっ! んっ!!」
喉の奥に当たるたびに、炬燵は苦痛のうめきを漏らそうとする。
なおも頭を離さない。
ようやく自慰と同じ快感がわいてきた。
せきこむこともできずに、なすがままに自慰の道具となっている炬燵。
俺の高まりが堰を切り、そのまま炬燵の喉に射精した。
37 :
:01/12/30 16:42 ID:uGKhRPTk
「…けほっ、けほっ! ………うぇっ!!」
気管にも精液が入ったのだろう、口からペニスを抜いたとたんに、
精液を吐き出しながら、何かの発作のようにむせている。
しばらく、はいつくばっていた彼女だったが、そっと俺を見上げると、
かすかに笑みを浮かべた。
苦しいながらも、俺が射精できたことを喜んでいるのだろう。
しかし俺は、無言で炬燵の頬を張りとばした。
床に倒れて、何事か理解できない彼女に俺は言う。
「吐き出すな。きちんと飲み干すんだ。もう一度やれ」
萎えたペニスを再び口に含ませる。
炬燵がむせたとき、胃液も少し吐き出したのだろうか、ペニスの先端に
ちりちりと染みる感触があった。
今度は炬燵自身に頭を動かせた。
さっきのように激しく苦しんではいないようだ。
喉の奥ではなく、頬の裏で先端を受けとめることを覚えたらしい。
そして射精。
炬燵は、容赦なく吐き出された精液を、やはり辛そうに少しずつ飲み干している。
「今、お前の胃の中に、俺の精液が入っているんだ。どんな感じだ?」
見下ろして問いただす俺に、炬燵はどこか哀しそうな笑みをつくりながら言った。
「…とっても良かったです」
38 :
:01/12/30 16:43 ID:uGKhRPTk
――――――
これだけのことをしても、俺はまだ彼女の気持ちを信じきれなかった。
そして、この行為に歪んだ悦びを感じ取っていた。
自分の中に嗜虐の感情が芽生え始めた。
この少女を徹底的に痛め尽くしたい。
彼女を本当に信じられるまで。
――――――