姉キャラは好きですか?

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537エスプリ
elder sister princess 〜お姉ちゃんの事好きなの?〜

ある日突然、あなたに17人ものお姉さんができたらどうしますか?

それも……とびっきり綺麗で、とびっきり素直で、とびっきりキュートで、
とびっきりの淋しがりや。しかも、そのうえ……
彼女達はみんなみんな、とびっきり!自分の弟のコトが大好きなんです……

でも、残念なことに弟とお姉さん達とは現在離れ離れに暮らしていて……
実際に会うことができるのは、2ヵ月に1回と決められた“お姉さんの日”だけ。
大好きな弟と自由に会えないお姉さんは……
いつも弟と会える日のことばかり考えてしまいます。
「弟に会ったら何してあげよう……、どんなことをすれば喜んでくれるかな?
 早く会いたいな……、楽しみ♪」

お姉さん達はちっちゃい頃からずっとずっとただ純粋に弟のコトが大好きでした。
やさしくって少し頼りないけど、世界にただ1人、自分だけの大切な弟……。
だから、いつもいつも弟と一緒にいたくて、
いつもいつも弟を構ってあげたくて……。
ここに登場するのはそんな素直な女の子達……。外見も性格もちがう17人の女の子達ですが、
想いだけはみんな同じ……そう
「……弟、大好き!」
538登場人物:02/08/02 23:27 ID:cvJAX3NZ
〜尽くしてあげちゃう系〜

・母性本能豊かでお節介焼き 【奈々】
スタンダードお節介焼き。朝は起こしてくれてご飯作ってくれて出かける間際に
「ハンカチ持った?ティッシュは?定期は?宿題やったわね?はい、お弁当」

・ブラコン気味の構いたがり 【亜紀】
世話焼きというより「いじりたがり」。弟の世話をすることにアイデンティティ
を見出しているため弟が姉離れの兆候を見せる年頃になって不安で仕方ない。
弟にベタベタしたがり、ご飯の時は「あ〜ん」を毎回やろうとし、入浴時は一緒
に入ろうとする。拒否すると哀しそうな顔をする。

・頼りになる仕切り屋系の姉 【礼子】
鍋奉行タイプ。世話を焼くだけでなく、お風呂沸いたから入りなさいとか好き嫌い
はダメよとか宿題やりなさいとかもう遅いから寝なさいとか、弟の行動を指図して
尻を叩く。

・家庭的で優しく、どこかおっとりな姉 【唯】
料理は全姉中一番うまい。しかしどこか抜けているため、朝の慌ただしい時に満漢
全席をこしらえたりする。弟の「おいしい」という言葉が何よりの活力源。
539登場人物:02/08/02 23:29 ID:cvJAX3NZ
〜強い系〜

・スポーツマンタイプで竹を割ったような性格 【陽子】
スポーツ万能、武道も全部合わせて30段というスーパーお姉ちゃん。さっぱりした
姉御肌で弟が危ない目に遭っていれば身を挺して守ってくれる。
物事を難しく考えるのは嫌いで思考と行動が同時に行われるタイプ。

・いつも弟をいじめてる強い姉 【いつき】
弟の好きなおかずを横取りしたり反対に嫌いなおかずを押しつけたりと子供っぽい
のから、風呂あがりに下着姿で弟の目の前をうろつく等の色気じみたのまで、あり
とあらゆる意地悪を極めた姉。
弟の困った顔を見るのが大好きだが、本気で嫌われたくはないのでさじ加減は心得
ている。
要は独占欲の裏返しなので、他の人間が弟をいじめるのは許せない。

・キツめのお姉さま 【芹奈】
文武両道才色兼備の完璧超人だが、「私の弟ならこれくらい出来て当然」という事
で弟への要求水準が異常に高い。成績が悪くても運動が駄目でも容赦なく叱咤される。
ただし、結果が出なくても努力の跡が見られる場合は急に優しくなって手伝ってくれ
たりする。

・美形の弟にコスプレさせて遊ぶ同人女 【あすか】
弟の衣装代を稼ぐために同人活動にいそしんでいる。
新しい衣装を買うたびに弟を部屋に呼び、人には言えないようなことをさせている。
弟は写真を撮られているために逆らえない。
「さぁ!次はこのポーズで、このセリフを言うのよ!」
540登場人物:02/08/02 23:31 ID:cvJAX3NZ
〜真面目・お嬢系〜

・歳は上でも性知識に乏しい初心な恥ずかしがり屋 【真緒】
子供の作り方すらよく知らない。聞かされても「そっ、そそそそそんな事したら
お腹に穴が開いて死んでしまいますっ!子供は愛する二人が神様から授かるもの
ですっ!」と譲らない。
性的な事が恥ずかしいという感情が人一倍強く、弟の朝立ちなんか見た日には顔が
真っ赤になってフリーズしてしまう。

・くそ真面目でお説教癖があり、お小言ばかり言う姉 【絢乃】
全姉中最も躾に厳しい。お箸の持ち方が悪いとかポッケに手を入れて歩くとかつまみ
食いとか、すべてお説教対象。基本的に弟を子供扱いしていて、
口癖は「ごめんなさいはっ?」
どーしても言うことを聞かない時は必殺お尻ペンペンが炸裂する。

・少し他人行儀なお嬢様系 【ほたる】
あまり人に慣れていない。一番心を許せるのは弟で、それでも他人行儀な感じが
するくらい自分を表現するのが苦手。すごく伝えたい事がある時は弟の服の袖を
きゅ…と掴んで真剣な瞳で見つめる。

・物静かで、いつも静かに微笑んでるような文系 【千鶴】
ブラッドベリとお紅茶が似合う文学少女。会話するときも天気やら風景やらをさり
げなく詩的な言葉で表現する。
モーパッサン『女の一生』の「世の中って、ねえ、人が思うほどいいものでも悪い
ものでもありませんね」という台詞がお気に入りで、弟が悩んでいる時はいつもこ
の言葉を持ち出して励ます。
541登場人物:02/08/02 23:33 ID:cvJAX3NZ
〜その他?〜

・スタイル良くて弟を悩殺する姉 【麻琴(まこと)】
小さい頃、「男みたいな名前だ」とからかわれ、名前がコンプレックスに。
そのせいで必要以上に色っぽくなった。
「あたしの胸はお砂糖で出来てるの、舐めてみる?」
などと弟に迫るのが趣味。最近、恋愛中毒気味。

・天然でいつも天真爛漫な姉 【遥(はるか)】
天真爛漫で裏表の無い、誰からも好かれるお姉さん。
でもちょっぴり天然ボケで、トラブルメーカーになってしまう事も。
弟を振り回しているが本人自覚なし。

・ドジでおっちょこちょいで頼りなく守りたくなるようなロリっぽい姉 【華奈】
いつも弟のお世話をしてあげたいと思っており行動に移すが、料理をするといつも
失敗し、帰ってくる主人公のお迎えをしようと走ってくるが思いっきり顔から転ん
だり、少し悲しげな話を見るとすぐ涙ぐんだりする、 そのたびに弟に慰められる
がそうすると満面の笑顔を見せてくれる 。
いつも過保護な弟に不満を感じていて、
「おねーちゃんはおねーちゃんなんだからね!」
と憤りを弟にぶつけるも全然怖くない。

・いつも弟の事が気になって仕方なくて、ストーカー行為におよぶ姉 【智萌】
朝起きてすぐ、なぜか姉弟なのに盗撮した弟の写真に話し掛ける。しかし弟を目の前
にすると何もしゃべれず、すぐ隠れてしまう。
弟はそんな姉に困惑気味。
趣味は「弟」。弟のことを想うことが人生のテーマだと思っている。
弟の行動範囲はすべて把握していて毎日『弟日記』なるものをつけている。

・過去に大きなトラウマ抱えた姉 【響(ひびき)】
誰にも心を許さずいつも独りでいる。何かしらの理由で人間不信に陥ってる。
一度はリストカットを試みたが、それを血塗れになって本気で止めた弟だけは少し
信用してる。 だけど彼女の微笑みは何処か生気が感じられない物。昔はよく笑って
「お姉ちゃんはね」が口癖だった…。
542530:02/08/02 23:40 ID:cvJAX3NZ
書いてみましたー
さて、どうやって遊ぼうかな。
おねーさん一人一人のSS書いたり何人か絡ませて弟いじって遊んだり
いろいろ出来ますよね。
543名無しさん@初回限定:02/08/03 00:11 ID:uqJAyEgC
17人全員と同時にわいわい楽しく騒いだりする展開が・・…。
って事で期待age
544530:02/08/03 00:33 ID:JEzMllq5
>543さん
いきなり17人全員は辛いものが・・・
楽しそうですけどねー
いろいろなんか書いてみます。
皆さんもいろいろ遊んでください。
545名無しさん@初回限定:02/08/03 01:12 ID:dUgCUN+G
すげぇ・・・盛り上がってますねー!
楽しみにしてます、がんがってくださいage
546妙なモノ書いてるヤシ:02/08/03 01:29 ID:sTx7dK4B
>530氏
ぐっじょぶ!
一人の弟に一人の姉みたいなのがベストじゃないのかなーとギャルゲ板のスレで書いたのは私ですが、
何人か姉妹ってのも面白いかなーと思ったりしますた。
ちゅか、ギャルゲ板のスレで>537に似た奴(>132)書いたの実は私だったりしてますが。
あの時はイマイチだなーと思ったんだけど、なんか良い感じになってますな。ナイス。
……向こうのスレではかなり暴走してますた。(>138)とか。
547こんな感じ?:02/08/03 01:49 ID:SjpNhyV1
・母性本能豊かでお節介焼き 【奈々】

------ピピピッピピピッ

「うーーん」

いつもより早い時間にセットした目覚まし。
今日こそ奈々姉ちゃんより早く起きて驚かしてやる。

「よーし、起きるぞーーーー、……」
「……くぅーー」

------ガチャ

「まだ寝てるの、ほらぁ、早く起きなさい」
「どうだー、驚いたかー、……すぅー」
「なっ、何の夢を見てるの?もうー、起きなさいって!」
布団が引っ張られる、この感覚、空を飛ぶ感覚。
「痛い……はっ!?奈々姉ちゃん!俺、空を飛べたよ!」
「はいはい、着替えさせてあげるからパジャマ脱いで」
「うん……うん?」
「早くしないと遅刻しちゃうでしょ!」
「ちょっ、奈々姉ちゃん、自分で着替えるからいいよ!」
「どうしてそんなこと言うの、馬鹿!」
「ばっ、馬鹿って…さすがに恥ずかしいだろ!」
「……しくしく、こうやって姉離れしていく弟の背中を見ながら私は年老いて
 おばあちゃんになって……独り寂しく……」
「……ごめんなさい、着替えさせてください」
「仕方ないなーもう、ほら、早く脱ぎなさい♪」
「……」

明日こそはちゃんと起きよう……
548530:02/08/03 01:57 ID:SjpNhyV1
>546さん
>537はあれをベースに書きかえちゃいました。ゴメンナサイ。
実はシスプリって名前以外全然知らないので・・・
549名無しさん@初回限定:02/08/03 02:17 ID:93d5xMK5
おお、やっぱりあっちから流れて来てるヤシいたのね。
そういう俺は116-117だったり129だったりするし(w
これでふたたび盛り上がる……のか?いろんな箇所が。
550名無しさん@初回限定:02/08/03 03:21 ID:TIOt9o5n
おお、やっとか!長かったな〜<エスプリスレ html化
さすがに17人もいると数人のSS作家さん達では対応しきれないだろうから
自分が好きなキャラを少しずつ肉付けしていってはどうだろうか?
アイデアやシチュageるだけでも良いと思われ。
551名無しさん@初回限定:02/08/03 07:58 ID:u8o2WKbO
>547
なんつーか、すずねえとオミくんに見えて仕方ないんだが……
が、萌えることは萌える。母性本能豊かでお節介焼きとなると被るよなあ。
「すずねえ−お姉ちゃんパンチ=奈々ねえ」って感じか。
552名無しさん@初回限定:02/08/03 08:55 ID:SS79bOeG
・ブラコン気味の構いたがり 【亜紀】

もう、どういうことよ!?
最近の態度は何?誰のおかげで大きくなったと思ってるの!!
昔は私にべったりだった、お風呂だって一緒じゃなきゃ入らなかったくせに。
むかつく……
ああいう奴はシカトよシカト、精神的に追い詰めてやるんだから。

「……」
「亜紀ねぇ、どうしたの今日は?」

ふっ、気にしてるのね。もっと追い詰めてやるんだから。

「亜紀ねぇが静かだと飯がまずくなるよ、どうしたんだよ?」

私を怒らせたことを後悔するがいいわ、思い知りなさい。

「わっ、わかったよ、一回だけだぞ……」
「……へっ?」
「そこのおかず食べさせて……」
「……あはは、もう、早く言いなさいよー、この子は、一人じゃ何も出来ないん
 だからー」
「……くっ」
「はい、あ〜ん」
「……あ〜ん」
「おいしいでしょ。あぁーもう、口にソースがついてるじゃない、こっち向いて」
「……」
「だらしないなぁー、ずっとおねーちゃんが傍にいてあげるからね」
「……」

あれ、いつもと一緒だ……まぁ、いっか。
553名無しさん@初回限定:02/08/03 09:04 ID:OT8qNmpP
亜紀ねぇイイ!
SS作家様激しくthx!
554妙なモノ書いてるヤシ:02/08/03 15:51 ID:PgCm9CAl
>548
>552
(゚Д゚)ウマー

…実はギャルゲ板の時にシチュとか書くとか言った(>150)は私なんだけど。
……あの後規制かかって「どーにかしてくれー」って依頼所とか鯖とかに言ってみたんだけどてんで駄目で。
このスレみつけた後は早くhtml化されないかなーってずーって待ってたりしてますた。

相変わらず(゚Д゚)ウマーな物をだされると自分の凡作を出すのにためらう癖があるヘタレです。
555名無しさん@初回限定:02/08/03 20:54 ID:Cludq6dg
ダメ人間にならないように育ててくれる姉と
ダメ人間になるまで甘やかし続け、すっかりダメ人間な弟をずっと愛し続ける姉
どっちが良い姉なんだろう。
現実的には前者の方がいいと思うんだが萌えるのは後者なんだな。
前者は母の愛で後者は姉の愛だと思うのだな。やっぱ姉萌え〜。
556名無しさん@初回限定:02/08/03 20:55 ID:ihWaNe0R
>554さん
そんなこと言わずに書いてくださいよー
そんな自分は礼子さんで挫折・・・
鍋奉行って・・・どんなんですか?
一通り肉付け出来たら絡ませて遊びたいですねー

・・・なんかやらしいな。
557名無しさん@初回限定:02/08/03 21:04 ID:ihWaNe0R
>555さん
後者!
出来ればダメ人間にならないように必死にがんばってるけど
はたからみれば十分ダメ人間な弟がいい。
そういえば姉弟ってそういうバランス感覚があやふやに出来て
おもしろいですね。
558名無しさん@初回限定:02/08/03 21:56 ID:ddds9wBQ
>555
まさにあやめ姉さんとすずねえの二大萌え姉ですね。
ちなみに俺は前者。
559名無しさん@初回限定:02/08/03 22:12 ID:GCXZDQ5x
・家庭的で優しく、どこかおっとりな姉 【唯】

私の幸せ。
朝、可愛い弟にご飯を作る。
一日の始まり。一番最初の笑顔は私に向けられる。
その笑顔のために私は今日も早起きだ。

「唯姉さん、おはよう」
「あっ、おはよう、ってちょっとまって、なんでこんなに早いの!?」
「いや、奈々姉ちゃんが……っていうか今朝は気合入ってるね」
「ふぇっ、あぁ、まだ出来てないの!もう少し待っててね」
「……ざっと見たところ50品以上ありそうだよ……」
「あっあっ、あのね、まだ半分なの……」
「まだ半分て……」
「この本によるとね、南方の料理54品、北方の料理54品、全部で108品作ら
 ないといけないの」
「……なっ、何の本?」
「えっ、……『満漢全席大全』」
「……」
「ああっ、あの薬膳とか身体にいいのよ……」
「……」
「こっ、皇帝のための料理なのよ……」
「……」
「そっそうよね、朝からこんなに食べないよね……」
「……いやっ、食べるよ、今日は早起きしたし」
「……ほんと!?」
「いつもありがと、唯姉さん」
「ううん、いっぱい食べてね」

今朝も私は幸せだ。

「……唯姉さん、なんか焦げ臭い」
「ふぇ?、きゃーーー、どうしよう、蛙さんが焦げちゃった!」
「蛙っ!?」
560名無しさん@初回限定:02/08/04 15:06 ID:oBh614M9
・頼りになる仕切り屋系の姉 【礼子】

小さい頃、一人で何も出来なかった私。
臆病で、泣き虫で、ちっぽけな私。
あの子に会うまでは、甘えるだけの、ただの女の子。

私の世界は変わった。

初めて会った日。
私の顔を見て笑った、小さな男の子。
初めて触れた暖かい感触。
ずっと守りたいと思った。

初めておねーちゃんと呼んでくれた日。
世界中に自慢したかった。

そして、あの日。

とことこ後について来る弟。
後ろを振り返る私。

そこに居るはずなのに……

必死で探した、何度もこけて、いっぱい走って。
夕闇の公園、そこに居た弟、一人泣いてた弟。

昔の幻影。いつかの私。

―――――

「学校の宿題はちゃんとやったの?」
「……まだだけど、ちょっと解らないところがあって」
「はぁー、もうあんたは!教えてあげるからおねーちゃんの部屋に
 持ってきなさい!」
561名無しさん@初回限定:02/08/04 17:52 ID:DUhD4R9B
(・∀・)イイ!
562名無しさん@初回限定:02/08/04 18:50 ID:T2kvZJPT
唯姉いいですねぇ、こういう天然系のキャラ。
蛙さんが焦げちゃったって、さらりと恐い事言っちゃってるのが(・∀・)イイ!
563名無しさん@初回限定:02/08/04 23:35 ID:DzwVa6UU
お姉ちゃぁぁぁぁぁぁん・・・・!!!
564陽子その1:02/08/05 00:03 ID:DaJpoWV6
・スポーツマンタイプで竹を割ったような性格 【陽子】

小さい頃からよくいじめられていた、あの子を守りたくて……。
がんばって、がんばって――いつしか身についていた、女の子らしからぬ――腕力。

こうしてお風呂に入って、自分の二の腕をじっと見る。
さすがに裸になるとよく分かる――力こぶ。
はあ……いつもはこんなの気にしないんだけどなあ……ちょっとため息。
こっちのほうは、ぜんぜん膨らんでくれないのに……(胸に手を当ててさらに嘆息)。

やーっぱ、こんなガサツなお姉ちゃんじゃ……あの子、ホントは嫌なんだろうなあ……。
でも……ま、別に気にしたってしかたないっか。
ボク、ぜんぜん女の子らしくないけど……。
その代わり、あの子のこと、ちゃんと守れるくらいには強くなったんだから……ね。

うんっ、シャキっとしていこう! ボクはボクなんだから!
――と、そこに。

「……うわああああっ!」

男の子の悲鳴が……って、悲鳴!? 大変! あの子の身に何か!?
そのままお風呂場を飛び出してあの子の部屋へ急ぐ!
服なんて着てる暇ない! 手ぬぐいだけ持って走る!
565陽子その2:02/08/05 00:03 ID:DaJpoWV6
「――ちゃん!」
「えっ……って、よ、陽子姉さんッ!?」
「どうしたの! ドロボウ!? 強盗!? 痴漢!?」
「え、えええっ? ……そ、その……(ちらりちらりと陽子の体を見ずにいられない)」
「えっ、ナニ、この下……ベッドの下!? ベッドの下に誰か隠れているのね!」
(自分の体の状態に気づかず視線を追っていった結果、そういう結論に落ち着いたようです)

 『 だ し ゃ あ ! 』

ボクは、あの子をいじめたらしい不届きモノを、隠れているであろうベッドごと鉄拳で粉砕した。
粉みじんになって吹き飛んだベッドには、しかし人体を打った手ごたえはなく――
出てきたのは、ぱたぱたと羽ばたく一羽の――蛾。

「えーと……あれ?」

んー、そういえば……この子はたしか虫が嫌いで、見ただけで悲鳴をあげてたっけ……?

「はは、は……あはははは、な、なんかお姉ちゃん、てっきりドロボウかなにかかと思って」
「ね、ねえさん……そ、それよりも、前……」
「え、前……って、きゃあああああっ! みっ! 見ちゃダメだかんね!」
「ばぶっ!」

――あ、思わず殴っちゃった。
566名無しさん@初回限定:02/08/05 00:03 ID:HkpfTB5h
>562
激しく同意
567名無しさん@初回限定:02/08/05 01:19 ID:HkpfTB5h
>564-565
ごめんなさい。
568名無しさん@初回限定:02/08/05 01:53 ID:gwc0fWvI
>564-565
走り出したら一直線なところが、なんともいいですね。
ベットを粉砕するなんて、かなりパワフルな(w
この弟君、殴られて大丈夫だったんだろうか・・・(( ;゚Д゚))ガクガクブルブル
569妙なモノ書いてるヤシ:02/08/05 05:23 ID:AhnyxaJv
・少し他人行儀なお嬢様系 【ほたる】

 『にんぎょうみたいだ』と、よく言われます。
 でも、それでも、お姉ちゃんです。

「ふぁ……あれ、姉さん。どしたの?」
 言いたいことばは、いつもとぎれとぎれです。
「……ぁのね」
 しぼり出すようなこえに、なってしまいます。
「うん」
 待っていてくれるって、分かってても。
「…………」
 こわくて、あなたのそでをつかんでしまいます――。
「ゆっくりで、良いから」
 つたえたいことばをさがしてる間に、
「……うん」
 あなたが何処かにいってしまうのをそうぞうして、こわくなります。
「……あのね?」
 きもちがつたわれば、
「……その、ね?」
 はなしを聞くまで待ってくれるかもしれません。
「お……」
 だから、きもちがつたわるように。
「――お弁当」
 じっとあなたを見つめます。
「やべっ、忘れて朝練に行っちゃったか」
 でも、ほんとうに、言いたいことは。
「持ってきたから……その……」
 たぶん、はずかしくて……。
「屋上で、一緒に食べる?」
 あ――
「……うん」
570妙なモノ書いてるヤシ:02/08/05 05:30 ID:AhnyxaJv
>唯姉さん
>「ああっ、あの薬膳とか身体にいいのよ……」
>「こっ、皇帝のための料理なのよ……」
激しく萌えますた。

>礼子姉さん
>初めておねーちゃんと呼んでくれた日。
>世界中に自慢したかった。
この台詞……(・∀・)イイ!!

>陽子姉さん
ボクキャラってのを想像してなかった私はアフォです。
「お姉ちゃん」という感じが出てて、(・∀・)イイ!!

とかいう私はほたる姉さんを書いてみましたが……。
この人の言葉は「変換して文字数が変わってしまう漢字は使わない」とかいうミョーな書き方をしたのですが、どでしょか。
ちなみに一ヶ所だけ例外があります。何処でしょ。
571名無しさんだよもん:02/08/05 05:40 ID:vg+lDwk4
 目覚ましは……あまり役に立たない。
 いつも、鳴る前に目が覚めてしまう。多分、少しでも早くあの子に逢いたいから。
 私は起きるとまず、机の引き出しを開ける。
 そしてその中の、写真のなかのあの子に挨拶するのだ。

「おはよう……今日も、元気に過ごしてね」

 飾ったりはしない。埃がついたら、嫌だから。すぐに、引き出しにしまう。


 そっと、あの子の部屋のドアを叩く。
「ご飯……出来たから」
「あ、うん」
 いつも通りの、少しうわずった可愛い声が返ってくる。私はこの時、いつも胸に暖かいものを覚える。
 ああ、今日もあの子は元気なんだ、と。

 食卓は静かだ。私が、あの子に面と向かって話せないから。
 あの子も、そんな私に気を遣ってくれているのか、あまり必要無い時は話しかけてはくれないようにしている。
 きっと、つき合い辛い姉だと思う。
 ごめんね。もっといい姉になりたい。貴方に愛されなくてもいい。けど貴方が苦しいのは、とても辛い。
「智萌姉さん?」
「…………」
「姉さんっ?」
「……!」
572名無しさんだよもん:02/08/05 05:40 ID:vg+lDwk4
 あ……気が、つかなかった。
「ごちそうさま。美味しかったよ」
 少しぎこちない笑顔で、あの子が言う。
「あ……う、ん」
 目を合わせることが出来ず、私は下を向いてしまった。でも何とか、言葉だけは紡ぎだした。
「それじゃ、行ってきます」
「……ぅん」

「あ……」
 食卓の上に、あのこのおべんとうが残っていた。
 どうやら、忘れていったらしい。これで、今年に入ってから通算16回目。
 寝坊したのは11回、歯を磨き忘れたのは27回。お箸を床に落としてしまったのは2回……。
 全部、覚えてたり、する……。
「届けなくちゃ……」

 何とか走って追いかけようと、ドアを開けた瞬間。
573名無しさんだよもん:02/08/05 05:41 ID:vg+lDwk4
「うわっ!?」
「きゃ!」
 悲鳴が先だった。直後に重さがぶつかってきて、私は仰向けに倒れた。
「ぃた、た……」
「ご、ごめん姉さん! 大丈夫?」
「ぅ……」
 少し後頭部を打ってしまったらしい。あたまが、くらくらする。
 どうやら、戻ってきたあの子とぶつかってしまったらしい。
「姉さん、ホントに大丈夫?」
「ぅん……ぁ」
 その時、胸にかかる妙な重さに気が付いた。
 あの子の手が、丁度胸に乗っているのだ。
「…………」
「あ……! ご、ごめん」
 私の視線で気づいたか、あの子はあたふた慌てながら身を起こそうとした。
 それで、却ってバランスを崩してしまったらしい。
「うわ……!」
「ぁ……」
 あの子が、わたしにもう一度倒れかかってくる。
「ほ……本当にごめん、姉さん……」
「ぃや、ぃやぁの、ぃぃけど、ぃぃけど…………ダメ……」
「ご、ごめん! ごめんなさい!」
 あの子は今度こそ身を起こすと、吹っ飛ぶように駆けだして行ってしまった。
「あ……お弁当……」
 しかしあの子は、すでにもう道路の彼方に消えてしまっていた。
「…………」
 胸に残った重みを押さえながら、私は少しだけ熱くなった頬をぴしっと叩いた。

・今日もあの子は元気だった。
 ……………(中略)…………………
 今日は、私にもいい事があった。
574名無しさんだよもん:02/08/05 05:43 ID:vg+lDwk4
↑コピペミスしました。上のは智萌お姉ちゃん。
575名無しさん@初回限定:02/08/05 07:27 ID:QkgVTLjF
このスレ最高です・・・(T-T)
576名無しさん@初回限定:02/08/05 08:01 ID:Wtr8S0W2
>>575
激 し く 同 意 。

      姉キャラワッショイ!!
     \\  姉キャラワッショイ!! //
 +   + \\ 姉キャラワッショイ!!/+
                            +
.   +   /姉\  /姉\  /姉\  +
      ( ´∀`∩(´∀`∩)( ´ー`)
 +  (( (つ   ノ(つ  丿(つ  つ ))  +
       ヽ  ( ノ ( ノ  ) ) )
       (_)し' し(_) (_)_)


577名無しさん@初回限定:02/08/05 08:17 ID:lsnpPdy9
盛り上がってますねー
陽子さんのパワーも、ほたるさんのお弁当も、智萌さんの弟日記も
全部素敵ですねー
後10人すぐ埋まりそう。
私もまたなんか書きますね。
578名無しさん@初回限定 :02/08/05 08:32 ID:QS4Oo/d5
>577
がんがってください
579名無しさん@初回限定:02/08/05 10:18 ID:zY4ug5wH
>>571

>食卓の上に、あのこのおべんとうが残っていた。
>どうやら、忘れていったらしい。これで、今年に入ってから通算16回目。
>寝坊したのは11回、歯を磨き忘れたのは27回。お箸を床に落としてしまったのは2回……。
>全部、覚えてたり、する……。

数えてるとこが(・∀・)イイ!
580名無しさん@初回限定:02/08/05 15:30 ID:HkpfTB5h
>579
激しく同意
581名無しさん@初回限定:02/08/05 20:10 ID:/Acta0wl
・過去に大きなトラウマ抱えた姉 【響(ひびき)】

 ためらいがちなノックの音。
 返事はしない。そんな気力も無い。
 ただ座って、こうして暖かい暗闇の中にいたい。
 まだ、音がする。
 うるさい。うるさい。うるさい。

 ……。
 いなくなった。
「置いておくから」
 そんな言葉を残して。
 静かになった。
 この静けさはいい……。

 少しだけ、気になった。
 自分でも驚く。
 この3日ほど、何も外界への興味など起きなかったのに。
 強張った筋肉。
 立ち上がろうとするとよろけた。
 
 ドアを開けた。
 お盆にラップをかけた皿とお茶のペットボトル。
 不恰好なおにぎり。
 あの子が握ったのだろうか。
 しばらく迷って、それを手に部屋に戻った。
 馬鹿。
 馬鹿なんだから。
 私なんか構っても何もいい事ないのに、馬鹿……。 
582名無しさん@初回限定:02/08/05 20:39 ID:8Y+yzcez
(T-T) おねーさんがんばってー
583名無しさん@初回限定:02/08/05 20:41 ID:8Y+yzcez
・物静かで、いつも静かに微笑んでるような文系 【千鶴】

「世の中って、ねえ、人が思うほどいいものでも悪いものでもありませんね」
現実なんて、人が望むほど幸せでもなく、思ってるほど不幸ではない。

だけど私は知ってしまった。
望んだ以上の幸せがあること。

------コンコン

「千鶴姉さん、入るよ」
「どうぞ」

あなたが運んでくるリーフの香り。

「お茶持って来たよ、順調?」
「ええ、今、一息いれようとしてたところですわ」

ふたりだけの午後のひととき。

「最近はどんなの書いてるの?」
「あっ、あなたに見せるほどのものではありませんわ」
「姉さんの物語り、好きなのに……」
「……ちゃんと…完成したら…最初に…」
「えっ?なんだって?」
「なっ、なんでもありませんわ、紅茶が冷めますわよ」
「あっ、そうだね」

紅茶の薄い色素が顔に映える。
あなたは笑顔で、

「どう、おいしい?」

「……うん」

私は書く、とっても幸せな物語。
あなたが与えてくれたもの。
584名無しさん@初回限定:02/08/05 23:26 ID:Q1t9m6P9
…なんだかこのスレを読むのが幸せに思えてきたよ。
職人様、がんがってください。
585名無しさんだよもん:02/08/06 00:38 ID:3Xs+pBwt
・スタイル良くて弟を悩殺する姉 【麻琴(まこと)】(+友情出演)

「うぃーーーッス! 元気してっか!」
「わわわ、姉ちゃん!? 部屋入る時はノックしてくれよ!」
 麻琴姉ちゃんが、いきなり部屋に入ってきた。
「おやおやぁ♪ 今隠した本はなーにかなっ?」
「ななな、何でも無いよ! は、早く出てけったら!」
「やーだね♪」
 麻琴姉ちゃんはそのままずかずかと遠慮なく近づいてきて、身体をおしつけるようにしてきた。
「ぐわっ……何すんだよ姉ちゃん!」
「うふふー。お胸に触れるんだからありがたく思いなさい。さーて、どんなえっちぃ本を読んでたのかなー」
「あっ!」
 麻琴姉ちゃんは、こういう時だけやたら素早い。僕が後ろ手に隠していた本を、さっと取り上げてしまった。
「なになにー? 『A美ちゃんのドキドキ体験』ー?」
「や、やめてくれよ! 返せ、返せったら!」
 僕は必死に手を伸ばすが、麻琴姉ちゃんのひらひらした動きにするするとかわされてしまう。
「もう、こーいう本に興味持つ歳なのねー。うりうり、このエロガキ」
「か、返せよ!」
「もう、全くぅ。あたしに一言言えば、いっくらでもキモチイイことしてるあげるのに」
「え?」
「こーんな風に♪」
 言うが早いか、麻琴姉ちゃんは僕をベッドに押し倒した。
「わ! ね、姉ちゃん! 何考えてんだよ!」
「もう♪ 嬉しいクセに」
 そう言いながら、大きな胸を両手でふるふると揺する。
「ほーら、甘いお胸。お砂糖よりも甘いわよん」
「だ、駄目だってば……!」
 僕は、腕をぶんぶん振って抗いながらも、どうしてもその……胸に視線が行くのを我慢できなかった。
 麻琴姉ちゃんはそんな僕に気づいたのか、さらに妖しく微笑みながら、
「……見たい? 見せたげよっか? おっきいおっぱい」
「そ、そんな……」
「見たくないのぉ? お姉ちゃんのお胸」
「い、いや……だって……」
「ほーら、ココだってすっかり大き
586名無しさんだよもん:02/08/06 00:38 ID:3Xs+pBwt
『ちょっと麻琴姉様!? またあの子で遊んでるんじゃないでしょうね!?』

「……ちぇ。うるさいのが来ちゃった」
 麻琴お姉ちゃんは心底つまらなそうに身を起こしたが、すぐに何かを思いついたようににやりと笑った。
「そーだ。かくれんぼ♪」

「麻琴姉様!?」
 絢乃姉ちゃんが、部屋に踏み込んできた。
「も、もういないよ……」
 僕は、ベッドの上で横になったまま答えた。
「貴方っ、また変な事されなかったでしょうね!? まったく麻琴姉様と来たら、姉弟って自覚はあるのかしら!」
 憤懣やるかた無いといった調子で、ぶんぶん首を振るようにして部屋を見回す。
「もうベッドに入ってるようだけど、宿題はきちんとやったのよね! 明日の時間割の用意は!?」
「う、うん……これからやるよ」
「今、やっちゃいなさい!」
「えっ」
「『えっ』じゃないわ! ぐうたらは許しませんからね!」
「ま、待って! ちゃんとやるから!」
「今やっても、同じでしょう?」
「あ、あの……ちょっと具合が悪くて……」
「え……大丈夫なの? お薬持ってこようか?」
「う、うん……欲しい……かな」
 絢乃姉ちゃんは、しばらくそのままじーっと僕の顔を見つめた。
「……嘘でしょう」
「え、ええ?」
「……それは嘘ついてる顔よっ! そうでしょう! 私の目は誤魔化せないわよ!」
「え、あ、いや……」
「嘘つきは泥棒の始まりよっ! そんな人間はお姉ちゃんキライ! ごめんなさいはっ!?」
「ご、ごめんなさい……」
「声が小さい! しゃきっと!」
「ご、ごめんなさい!」
「宜しいっ! とにかく! 明日の用意はきちんとしておく事! いいわね!」
「う、うん」
「うんじゃなくてはい!」
「は、はい!」
 そしてエライ剣幕のまま、絢乃姉ちゃんは部屋を出ていった。
587名無しさんだよもん:02/08/06 00:39 ID:3Xs+pBwt
「ふー……暑かったぁ」
 絢乃姉ちゃんの足音が聞こえなくなると、すぐに麻琴姉ちゃんが顔を出した。
 僕の、布団の中から。
「そんな所に潜るからだろ……」
「えー? でもすべすべしてて可愛かったけどなぁ、あんたのお尻」
「あー! なんかやけにムズムズすると思ったら、そんなことしてたのかよ!」
「ごちそうさまー♪」
 麻琴姉ちゃんはひょいっとベッドから降りた。
「そんじゃ、次はもーっとすごい事しようねー♪ バイバーイ」
「もうゴメンだよ!」
 麻琴姉ちゃんの背中に、そんな言葉をぶつけながら……
 僕は、自分の胸がドキドキ音を立てているのにやっと気づいた。
588名無しさん@初回限定:02/08/06 00:44 ID:zGB8a1dH
>>585-587
萌え尽きました
589名無しさん@初回限定:02/08/06 01:17 ID:kjgp19EB
すいません。「絢乃」が読めない・・・
590名無しさん@初回限定:02/08/06 01:23 ID:qh+RHe0P
あやのさん
591名無しさんだよもん:02/08/06 01:27 ID:3Xs+pBwt
>>589
「あやの」でいいと思いますよん
592589:02/08/06 01:32 ID:kjgp19EB
>>590-591
アリガd。
593ネタふり:02/08/06 03:20 ID:6PdYNRzt
・IDに「ane」と出たヤシは神!

・(既出だが)お姉ちゃん達で「この人とこの人が姉妹だったら面白そう」というのを考えてみる。

例:ほたる姉さんと千鶴姉さん。
「ほたるちゃん」「ちづるちゃん」とか呼び合う仲で、二人で弟にお勧めの本を迫る、と。
……千鶴姉さんはきちんとした返事をしないとがっかりするし、ほたる姉さんは読まなかったらしゅん…とするから速読能力が求められるとみた。
594名無しさん@初回限定:02/08/06 06:50 ID:KNvQWypg
麻琴姉ちゃんより友情出演の絢乃姉ちゃんに萌えた(w
叱られたい〜!
595名無しさん@初回限定:02/08/06 09:40 ID:KPblWg3A
お 姉 さ ん ほ し い 。
麻琴ねぇ に ハァハァ。
596名無しさん@初回限定:02/08/06 10:48 ID:5mNofqIP
姉にされるがままになっちゃうってシチュが好きなんで私は麻琴派ですw
597名無しさん@初回限定:02/08/06 10:56 ID:F3zt0NB+
あとは何人だろ
598名無しさん@初回限定:02/08/06 12:24 ID:m7AZnjwG
・美形の弟にコスプレさせて遊ぶ同人女 【あすか】
を見て、
『キルゴア中佐のコスプレをして(カウボーイハットにスカーフ)
 弟にプレイメイトの格好(バニーガール)をさせる姉』
という絵が浮かんだ僕は死んだ方がいいでつか。
599お姉ちゃん会議(1/2):02/08/06 16:48 ID:OaZUpRwH
礼子「今日のテーマは『躾』、皆さんよろしいですか?」
姉達「は〜〜い」
礼子「さて、最近の弟の駄目っぷりを見て皆さんどう思われますか?」
芹奈「駄目男ね、情けない」
陽子「そんなに駄目かなー?」
芹奈「駄目ね、私の弟なのにどこをどう間違って育ったんだか!」
華奈「おねーちゃんを舐めすぎです!」
遥 「そんなことないと思うよー」
千鶴「あの子はあれでいいと思いますわ」
ほたる「……あっ、あの……」
奈々「最近、あの子可愛い!」
亜紀「可愛いよねー♪一人じゃ何も出来ないところが」
奈々「亜紀ちゃんもそう思う?」
いつき「いじり倒したくなるよね」
麻琴「そうそう♪」
絢乃「だからお姉様達は駄目なのよ!、そうやって甘やかすからいつまで
   たってもあの子は子供なの!」
唯 「えっと…絢乃ちゃんおちついて」
華奈「ちゃんとしつけたほうがいいと思います!」
芹奈「どんな罰を与えようか?」
陽子「罰って……可哀想じゃないかな?」
絢乃「当然の報いよ!」
遥 「あの子なんか悪いことしたの?」
ほたる「……あっ、あの……」
あすか「監禁しようよ♪」
麻琴「あっそれいいねー♪」
智萌「……いい」
麻琴「一回、縛ってみたかったんだ」
いつき「精神的にいたぶろーよ」
亜紀「あっ、ちょっと面白そう♪」
奈々「亜紀ちゃん!?」
真緒「そっ、そんなのかわいそう過ぎます!」
礼子「響さんはどう思います?」
響 「……興味ない」
姉達「……」
600お姉ちゃん会議(2/2):02/08/06 16:49 ID:OaZUpRwH
礼子「じゃあ、罰を与えるということで、どんな罰が良いですか?」
遥 「罰を与えるって決まったの!?」
亜紀「そうねー、炊事洗濯やってもらいたい!」
奈々「亜紀ちゃん、目が輝いてる」
唯 「駄目です、それは私の仕事です!」
ほたる「……あっ、あの……」
芹奈「絢乃さんはどういう罰がいい?」
絢乃「……お尻ペンペン」
芹奈「……」
陽子「ボク、マッサージして欲しいなー」
麻琴「そうね、毎日いろんなところ揉んであげてるからねー、たまには
   してもらおっかな?」
真緒「麻琴姉さん!?そっそんなことしてるんですか!?」
遥 「あたしもしたいなー」
ほたる「……あっ、あの……」
華奈「だいたいあの子はおねーちゃんを子供扱いしすぎです!」
亜紀「華奈姉さん子供じゃん」
華奈「……ひっく…」
奈々「亜紀ちゃん!?泣かないで、華奈姉さん!」
芹奈「……子供ね」
いつき「やっぱり精神的に追い詰めた方が良いんじゃない?」
あすか「羞恥プレイ♪」
智萌「……素敵」
麻琴「一回、縛ってみたかったんだ」
礼子「話がループしてますね」
ほたる「あの!!」
千鶴「どうしたのほたるちゃん!?」
ほたる「弟が覗いてます!」
------ガタッドタドタドタ
姉達「……」
響 「……罰を与えなきゃ」
601名無しさん@初回限定:02/08/06 17:08 ID:w++2stzS
>ほたる「……あっ、あの……」
上手くいえないほたる姉さん萌え。

>麻琴「あっそれいいねー♪」
>智萌「……いい」
……この二人に監禁されたい人、挙手。
602名無しさん@初回限定:02/08/06 17:16 ID:88jjCDCV
>>601
麻琴ねぇはいいけど
智萌ねぇはちょっと………なんか最終的に豊胸手術しそう(弟が)
603名無しさん@初回限定:02/08/06 17:25 ID:w++2stzS
>600
ところで、上に出てた設定っぽくすると
「弟がのぞいています!」
ってなるのでは。
変換して文字数が変わる漢字はあの中で「姉」だけだからそれと同じく「弟」もそーなるのではないかと思い。

…17人全員集合ってどんな家だろう。
604お姉ちゃん会議(2/2):02/08/06 17:58 ID:dQ2fKLYR
>603さん
ゴメンナサイ。
ミスったー、あはは

後、年齢設定とかもした方が良いかな?
605名無しさん@初回限定:02/08/06 17:59 ID:dQ2fKLYR
うわっ名前まで!!
はずかしい・・・
606名無しさん@初回限定:02/08/06 19:06 ID:88jjCDCV
・ドジでおっちょこちょいで頼りなく守りたくなるようなロリっぽい姉 【華奈】

街に買い物に出かけて………

「何もわざわざついて来なくても良いのに・・・」
「ともくんに悪い虫がつかないように一緒に行くの」
「悪い虫って………(汗」
華奈ねぇちゃんが僕の目の前を歩いているのだが、なんか今にも転びそう………
「きゃっっ!」
ビタン!!
予想通りというか何というか、なんであんなにきれいに顔から転ぶんだろ
「うぅ・・・」
あ、華奈ねぇちゃんが今にも泣きそうな顔してる
「大丈夫?、華奈ねぇちゃん」
いつも所持している(華奈ねぇちゃんのために)消毒液とばんそうこうですばやく治療する
「もう大丈夫だよ、華奈ねぇちゃん」
「ありがとう、ともくん」
今まで泣きそうだった顔が笑みに変わる
「はい」
僕は華奈ねぇちゃんに手を差し出す
「?」
「また転ぶといけないから」
「っっっもう転ばないよ!!」
さっきまで笑顔だったのに、頬を膨らまして怒っている……ように見える
しかし、僕は手を差し出し続ける
「うぅ〜〜」
華奈ねぇちゃんが僕の手を取ってさっさと歩き始める
「こ、今回だけだからね。ともくんが転んじゃいけないから手をつなぐんだからねっ」
「はいはい」
僕は華奈ねぇちゃんの顔に浮かんだ
「本当だからね!!」
うれしそうな顔を見逃さなかった。


自分的に名前があった方が萌えだったので勝手につけました
嫌だったら脳内削除してください
ヘタレ文章スマソ
607名無しさん@初回限定:02/08/06 22:02 ID:pDdgXtKX
いぢめっこコンビで逝ってみる。

・美形の弟にコスプレさせて遊ぶ同人女 【あすか】
・いつも弟をいじめてる強い姉 【いつき】


「夏コミが近いから時間ないの!早く着て!」
「や、やだよそんなの!俺男なんだから!」
「やぁ〜ん、俺なんて言っちゃダメ!ボクって言いなさいボクって」
「なんでだよぉ!」

あすか姉ちゃんが俺に着せようとしてるのは、いわゆるメイド服だ。
しかも、変な箇所が着脱可能になっている ぁ ゃ ι ぃ 一品だ。

「これ着てくれないと『おねーちゃにずむ3』の構想が沸かないのぉ!」
「知らないよそんなの!なんでいつも俺をダシにするんだよ!」

「うっさいわね〜……何?」

ガチャッ。
良かった、救いの手が差し伸べられ

「あっ、いつきちゃん!手伝って手伝って!」

なかった。
むしろ最悪のコンビが揃ってしまったかもしれない。

「なーによ、またいぢめてんの?やりすぎちゃダメよ、あたしのオモチャなんだから」
「違うよ、同人誌のモデルになってもらうだけだよぉ!これ着せるの手伝って!」

誰が誰のオモチャか、とか18禁同人誌のモデルに弟を使おうという人が
なってもらう「だけ」とはなにごとか、とか色々突っ込みたい点はあるのだが……
いつき姉ちゃんの瞳がきらーん☆と光っている所を見るとそれどころではない。

「そ〜お、お姉ちゃんの言うこと聞かないのは悪い子よね。これは姉として躾をしないと♪」
「そうそう、いつきちゃん話がわかる!だから好きよ♪」

鬼に金棒というか、水を得た魚というか、諸葛亮を得た劉備というか、この二人が揃うと

「さ、おとなしく脱ぎなさい♪」
「脱ぎなさい♪」
「や、やだよ……」

俺はまな板の上の鯉というか、蛇に睨まれたカエルというか、
いきなりラスボスと遭遇したレベル1勇者というか、

「言う事聞かないと……ええと、どのネタ使おうかなー」
「……いつきちゃん、そんなにいっぱい弱み握ってるの?いくつか分けてよ」

逆らえない、ような気がする……
608名無しさん@初回限定:02/08/06 22:02 ID:pDdgXtKX
「このあいだ学校帰りに買い食いしてたの、絢乃ちゃんに言いつけちゃうぞー?」
「あ、あれはいつき姉ちゃんが奢ってくれたんじゃないか……」
「あたしはお小言で済むけどあんたはどうかなー?確か昨日も夜更かしして怒られてたよねー」
「う……」
「お尻ペンペンかなー?正座一時間かなー?あ、今度悪さしたら押入れに入れるって言ってたっけ」
「あうあう……」
「……いつきちゃん、脅しのネタにするために奢ったんでしょ?」
「あはは、わかるー?」
「いつきちゃんも悪よねー」
「何言ってんの、あすかちゃんにはとてもとても……」
「うふふふふふふふふふふふ」

悪代官ならびに呉服問屋越後屋か。
と突っ込んでる余裕は無い。千載一遇の好機。
そろ〜……

「あっ逃げる!捕まえて!」
「こらっ!逃亡奴隷は重罪なんだぞ!」
「誰が奴隷だよっ!」
「もう強制執行しちゃえ、あすかちゃん脱がして脱がして!」
「う、うん!……あっ、またトランクス履いてる!白のブリーフにしなさいって言ってるのに!」
「あすかちゃん……いきなりズボンからいくとは勇者ね……」
「だっていつきちゃんが身体押さえてるから……こら、暴れちゃダメぇ!」
「おとなしく剥かれなさい!」

これが年頃の姉ちゃんズの台詞だろうか。

「……わあ(謎)」
「……いつのまに……(謎)」
「(謎)ってなんだよ!変なトコ触……」

「なにをやってるんですかっ!?騒々しい!」

ガチャッ。
救いの手

「……あ、絢乃姉ちゃん」
「……やっ、元気?絢乃ちゃん」
「……混ざるぅ?」
「…………………………………………」

なワケがなかった。



追記。
俺たち三人はしばらく椅子に座れませんでした。
なんで俺まで(涙)
609名無しさん@初回限定:02/08/07 02:02 ID:Y41azjeC
ほたる姉さんを下さい・・・。
610名無しさん@初回限定:02/08/07 04:30 ID:qE8qkrT4
年齢とかはちと考え無い方向のほうが楽しいかも。
アレだ。誰が上とか下とかそういうのもいじれるのは楽しい。

……弟は最下層な訳だけど。
611名無しさん@初回限定:02/08/07 08:43 ID:yh8dYx+w
でも華奈ねぇはそこそこの年と見た
612名無しさん@初回限定:02/08/07 12:30 ID:HTxDkMw9
世に蔓延する妹至上主義者との飽くなき闘争に疲れ果てた狼たちが、その心と身体を
癒しに訪れる地上最後の楽園はここでつか?
613芹奈の憂鬱(1/3):02/08/07 12:38 ID:24NEOJH/
・キツめのお姉さま 【芹奈】

成績が下がった、理由はわからない。

「芹奈さん、どうしたんですか?」

「調子悪いんですか?」

今まで気にならなかった雑音が、うざったい。

駄目だ、駄目だ。
私はあの子の目標にならなくてはいけないのに。
ずっと一番でなきゃいけないのに。
そう思えば思うほど何も手につかない。
何故?わからない。
息苦しい。

―――――

「芹奈姉さん、あれっ?顔色悪いよ」
「うん?ちょっとね」

タイミングが悪い。

「大丈夫?」
「私のことは良いから、ちゃんと明日の予習でもしなさい」
「でも、この前成績10番も下がってたし……」

だからなんなの?

「私のことより自分のことを心配しなさい」
614芹奈の憂鬱(2/3):02/08/07 12:39 ID:24NEOJH/
「いやっ、だって珍しいじゃん、姉さんにしては…」

姉さんにしては……

「……うして、どうしてそんなこと言うのよ!!」
「えっ? 姉さん?」
「私は一体なんなの!?あなたの自慢の姉、優秀な姉!?」
「なっ、なに怒ってるの?」
「怒ってなんかないわよ!!」
「怒ってるじゃんか!」
「怒ってないっ!!」
「どうしたんだよ、今日変だよ姉さん」
「変ですって! あなたに私の何がわかるのよ!」
「わかるよ、弟だから……」
「じゃあ、あなたにとって私は何!?」
「自慢の姉とか、優秀な姉とかもあるけど……姉さんは……」
「なによ!!」
「大切な…姉さんだよ……」

全部、最初からわかってる筈だったのに……

「心配しただけだよ……ごめん」

私はその場を逃げ出した。
615芹奈の憂鬱(3/3):02/08/07 12:40 ID:24NEOJH/
「……最悪」

馬鹿……馬鹿…

「謝った方がいいと思うよー」
「……!? 遥姉さん、聞いてたの?」
「芹奈ちゃんも可愛いところあるねー」
「やっ、やめてください」
「あははっ、じゃ、がんばってー」

そうだ、私が悪い。
ちゃんと……

「あっ、芹奈姉さん……」
「……あの、ごめ……」
------ドタドタドタ
「弟発見!! うり〜〜!」
「うわっ!麻琴姉ちゃん!?」
「やっぱり一日一弟ね!ああーいい感触♪」
「やっ、やめてくれよ!」
「……麻琴姉さん」
「げっ、芹奈!」
「この子は今から明日の予習をしなくてはならないの、離れてくれます?」
「……はい、ごめんなさい、棒読みで喋るのはやめてください」
「せっ、芹奈姉さん……」
「私の部屋に行くわよ、早く用意しなさい」
「はっ、はい!」

……馬鹿。
616名無しさん@初回限定:02/08/07 14:42 ID:HEb1I3E8
もうだめれす……さいこう!!

      姉キャラワッショイ!!
     \\  姉キャラワッショイ!! //
 +   + \\ 姉キャラワッショイ!!/+
                            +
.   +   /姉\  /姉\  /姉\  +
      ( ´∀`∩(´∀`∩)( ´ー`)
 +  (( (つ   ノ(つ  丿(つ  つ ))  +
       ヽ  ( ノ ( ノ  ) ) )
       (_)し' し(_) (_)_)

・天然でいつも天真爛漫な姉 【遥(はるか)】

 ――夏真っ盛りの昼下がり。
 蝉の鳴く最中、縁側で昼寝していると……歌声が聞こえてきた。
 歌声は、近寄ったり離れたりを繰り帰している。
 それに伴って聞こえる"ぱたぱた"という音は、姉さんのサンダルの音。
「Always gonna shine again and...」
 間違えて買ったCD。その中の曲を気にいるってのは、姉さんらしいと思う。
 つか、英文の意味分かってるんだろうか。僕はさっぱりだけど。
「……あれっ?」
 近くで口ずさまれる歌が途切れ、困ったような声の後。
「あれあれ……。おっかしいなー」
 目をあけ、右側に目をやると。青空をバックに、困った顔の姉さんが。
「あ、ねえねえ。洗濯物が足りないんだけど、知らない?」
「洗濯物……?」
 見れば、僕の右側には取りこんだと思われる洗濯物が積まれている。
「うん。干す時にはあったと思うんだけども」
 体を起こす。
「何がないのさ?」
 辺りにそれらしい物は落ちて無いけど……。
「水色のブラ。お気に入りだったんだけども、知らないー? 何処かにもってって玩具にした?」
「……何処から玩具にするって発想が出てくるんですか」
「え? あー、小さい頃パンツ交換して遊んだりしたよー。あれは面白かったねー」
 それを顔色一つ変えず微笑みながら話さないで下さい。
「何時の話ですか何時の。ってーかその理屈で言うと僕は何ですか、姉さんの下着をつけている可能性があると」
「うん。おねーちゃんの着てる物を着るのも、きっと興味があるだろうし楽しいだろうし」
 ……にこにこしながら言われても、何処まで本気なんだこの人は。僕は羊達のナントカに出てたヤバい奴か。
「そんな趣味はありません」
 そう言うと、顎に指を当てて考える仕種をする。
「んー、困ったなー。あれ1枚しかないし、お気に入りだったのに」
「僕はずっとここで寝てたから、誰かが来たら多分気付いた……と思うけど。猫とかの悪戯とかは無いか」
「下着、全部洗っちゃったからある筈なんだけどなー」
 ……全部って姉さん。
「なんで全部」
「えー? 君の下着も全部洗ったよー。新しい洗剤で洗うとね、良いにおいになるの」
「はぁ」
「下着が良いにおいだと気持ち良いでしょ? だから、一緒に洗濯してあげたの」
 にこにこ顔で話すこの人は、ほんとに年頃の娘さんだろうか。
 見ると確かに姉さんの下着に混じって、僕の下着も取りこまれている。
 ……見る人が見ればなんか妙に見えるんだろうな、男女の下着が大量に干されてる光景って。
「ね、それ、畳んでてくれる? その辺り見てくるから」
「……はぁ」
 姉弟でも、なんつーか。意識してしまうんですが。ヤバいですか僕。そですね。ヤバいですね。何も考えずやりましょー。
「あ、あったあったー」
 と、畳み始めようと洗濯物に向かったその時。嬉しそうな姉さんの声。
「……なんだ、みつかったのか。何処に」
 と、振り向くと。
「ほら、ここ」
 確かにそこにあった。カップの大きな水色のブラジャーが。
 ボタンを外しはだけられた、今姉さんが着ているシャツ下の、胸元に。
「白昼堂々と何晒してんだ姉さんは!」
 そりゃー全部洗ったんなら今着てるのはなんだという事になるけど。見せるか普通!?
「えー……これ駄目なのー……?」
 いやツッコミ所はそこじゃなくって。
「ほら、人に見られたらどうするの……」
 お願いです、顔色ぐらい変えてくださいのほほんと言わないで。
「家の周り木の塀とか生垣で見えないよー」
 それはそうだけども……。
「あ、そっか……そうなんだ……」
 少ししゅんとして、胸元を隠す。ようやく分かってくれたらしい。
「……小さい方が、好きなんだ?」
 ……勘弁してください、姉さん。
619妙なモノ書いてるヤシ:02/08/07 17:17 ID:+UU7sdfm
遥姉さん。弟が一番困るボケはえちぃネタかなーと思ったのでこんなコトに。
……少しどころかかなり天然ボケになってしまった。ごめんなさい。
620妙なモノ書いてるヤシ:02/08/07 17:27 ID:+UU7sdfm
今まで出たネタのまとめを。

・17人のお姉ちゃん達
>>537-541

・母性本能豊かでお節介焼き 【奈々】
>>547

・ブラコン気味の構いたがり 【亜紀】
>>552

・家庭的で優しく、どこかおっとりな姉 【唯】
>>559

・頼りになる仕切り屋系の姉 【礼子】
>>560

・スポーツマンタイプで竹を割ったような性格 【陽子】
>>564-565

・少し他人行儀なお嬢様系 【ほたる】
>>569

・いつも弟の事が気になって仕方なくて、ストーカー行為におよぶ姉 【智萌】
>>571-573

・過去に大きなトラウマ抱えた姉 【響(ひびき)】
>>581

・物静かで、いつも静かに微笑んでるような文系 【千鶴】
>>583

・スタイル良くて弟を悩殺する姉 【麻琴(まこと)】
>>585-587

・ドジでおっちょこちょいで頼りなく守りたくなるようなロリっぽい姉 【華奈】
>>606

・美形の弟にコスプレさせて遊ぶ同人女 【あすか】
・いつも弟をいじめてる強い姉 【いつき】
>>607-609

・キツめのお姉さま 【芹奈】
>>613-615

・お姉ちゃん会議
>>599-560
621妙なモノ書いてるヤシ:02/08/07 17:30 ID:+UU7sdfm
・美形の弟にコスプレさせて遊ぶ同人女 【あすか】
・いつも弟をいじめてる強い姉 【いつき】
>>607-608

に修正。失礼しました。
622名無しさん@初回限定:02/08/07 17:36 ID:+UU7sdfm
・お姉ちゃん会議
>>599-600

もひとつ修正。
ホントに御免なさい。
623名無しさん@初回限定:02/08/07 17:43 ID:X7fhLcue
>>620-622 おつ〜。自分のお書きになった「遙」忘れてませんか?

じゃあ後は

・歳は上でも性知識に乏しい初心な恥ずかしがり屋 【真緒】

だけですか。
624名無しさん@初回限定:02/08/07 19:11 ID:D22BHitr
>620-622 お疲れ様です。
あとサブキャラとしてよく出てくる絢乃さんもまだですねー
625名無しさん@初回限定:02/08/07 21:59 ID:MeNH92i3
絢乃はサブキャラ向きだね。オチつけるのに便利そう……
626名無しさん@初回限定:02/08/07 23:39 ID:mCzqa+Wz
絢乃姉さま・・・

(;´Д`) ハァハァ・・・
627sage:02/08/07 23:45 ID:yh8dYx+w
遅レスですが>>618-619に(;´Д`)…ハァハァ
特にオチに笑いますた、天然ボケ良いですなぁ
628姉いない歴××年:02/08/08 00:17 ID:aDobxnKi
やっとここまで読めた…ボリュームありすぎの上、
前半のSS群は一つ読むたびに床を転がるはめに。(w
しかし初めて真の姉萌えな方々に出会えて感激。
職人さん、応援してます。
遥姉さん最高!
そしてひびき姉さんが心を開いてくれるのを心待ちにしています。
629名無しさん@初回限定 :02/08/08 08:13 ID:TaVHM0DB
漏れはリアル妹がいて最近の妹ブームになじめなかったんだが
このスレに出会えてほんとよかったよ
姉キャラマンセー!
630弟育成計画(1/5):02/08/08 12:57 ID:PN6qZVFp
―――――亜紀奈々部屋にて

「奈々ちゃん、あたし『弟』断ちをする!!」
「亜紀ちゃん!? ほっ、本気で言ってるの?」
「うん、このままじゃほんとに駄目だと思うの、あの子も将来は独り立ちしな
 きゃならないのよ、ひとりで何も出来ないようじゃ駄目なのよ!」
「亜紀ちゃん? その手に持ってる本は何?」
「えっ? 『弟育成計画』」
「それ、あすか姉さんの同人誌……」
「とっ、とにかく! 今、あの子は人生の過渡期なの! ここで道を踏み外し
 てはいけないのよ!」
「……過渡期??」

------ガチャ

「ふふふっ、やっと亜紀姉様も姉としての自覚が芽生えてきたのね」
「絢乃!!」
「絢乃ちゃん!?」
「そうよ、お姉様たちが甘やかすからあの子はどんどん駄目になっていくの、
 ちゃんと正しい弟に導くのが姉としての努めよ」
「絢乃、手伝ってくれる?」
「ええ、亜紀姉様、私達であの子を真人間にしましょう!」

「……ふたりとも怖い」
631弟育成計画(2/5):02/08/08 12:58 ID:PN6qZVFp
ミッション1『はじめてのおつかい』

「唯姉さん、何か買い物しなきゃならないものは無い?」
「ふぇ?? そうだねー、えっと、うーんと……」
「唯姉様、なんでも良いのよ」
「じゃ、……鰹節」
「えっ?今晩中華っていってたじゃん」
「ノラちゃんにあげるの……」
「猫? 見たい、どこにいるの!」
「お庭にたまに来るんだよー」
「いいなー」
「亜紀姉様!!」
「あっ、はいはい、じゃ買ってくるね、唯姉さん」
「うん、ありがとー」


「亜紀ねぇ、呼んだ?」
「うん、ちょっとねー、買い物行ってきて欲しいんだー」
「なんで俺が……」
「おねーちゃんの頼みを聞けないの? 昔一緒にお風呂に入ってーって
 泣きついたことみんなに言うよ?」
「どこにでも行きます!」
「鰹節、お徳用よ、お願いね♪」
632弟育成計画(3/5):02/08/08 12:59 ID:PN6qZVFp
「さぁ、後をつけるわよ」
「ところで、お姉様、どうして『おつかい』なんですか?」
「この本に書いてるからよ!」

『弟育成計画』第一話

はじめてのおつかい

“おとうと”は“おねーちゃん”が大好き♪
最近は、 ○△× なことに興味津々。
“おねーちゃん”にいろいろ教えてもらっています。
そんなある日、 “おとうと”は“おねーちゃん”に言われて
ひとりで おつかい することになりました。
季節は夏。夏休み中なので、時間はたっぷりあります。
さてさて、どんな楽しい おつかい になるのでしょう?

「ねっ♪」
「……お姉様」
「あっ!? 見失っちゃった!」
633弟育成計画(4/5):02/08/08 12:59 ID:PN6qZVFp
「……あの子は……右に曲がったわ」
「智萌姉様!?」
「智萌姉さん!? いつからそこに?」
「……ふふっ……」
「……とりあえず、追うわよ絢乃!」
「……はっ、はい」


「みてっ絢乃、あの子歩いてる、可愛いー♪」
「……お姉様」
「ほらっ、今お尻かいたー、うわー♪」
「……」
「なんだかキュンっとなるよねー♪」
「……『弟』断ちをするんじゃなかったんですか?」
「うー、いいじゃん、ちょっとくらい……」
「いけません!!そんなふうに弟を見るからいつまでたってもあの子は……」
「あっ、お店に入ったよー、絢乃行くよ!」
「お姉様!!」


「ちゃんとおつかい出来てるじゃない、えらいえらい♪」
「あのくらい出来て当然です!」
「あっ、レジに行くよー」
「ところでお姉様、あの子にお金を渡しました?」
「……あっ!?」
634弟育成計画(5/5):02/08/08 13:01 ID:lZ8zxl+/
そのとき亜紀姉さんは光の速度を超えました。

「いっけねー、財布忘れたよ、どうしよう」
「だっ大丈夫!? おねーちゃんがついてるからね」
「うおっ!? 亜紀ねぇ、どうしてここに?」
「もうー、一人じゃ買い物も出来ないのね、大丈夫、ずっとおねーちゃんが
 傍にいてあげるから♪」
「いやっ、お金もらってなかったし……」
「 お 姉 様 !! 」
「あっ、絢乃、あのね、そのね……」
「……」
「違うの、えっと……青天の霹靂?」
「……お姉様の……お姉様の馬鹿ぁ!!」

レジの人「あのー、早くお金はらって欲しいんですけど……」

その日はみんなで仲良く猫にご飯をあげました。
635名無しさん@初回限定:02/08/08 13:04 ID:Hko1xAkj
まさしく青天の霹靂(;゚∀゚)=3
636名無しさん@初回限定:02/08/08 15:33 ID:rTairfbc
(;゚∀゚)=3 漏れをダメ人間にしてくだちぃ……
637名無しさん@初回限定:02/08/08 15:34 ID:rTairfbc
さげわすれ
638名無しさん@初回限定:02/08/08 15:56 ID:vUPRcFml
弟の性格変更するのは駄目ですかね?
639名無しさん@初回限定:02/08/08 16:31 ID:sKi844hD
>638さん
良いんじゃないですか?
私も書くたびに弟くんの性格微妙に変わってますしー
640名無しさん@初回限定:02/08/08 16:46 ID:Yzco/5uD
>638-639
相対する人間の性格によって、性格はともかく「態度」は変化するだろうから
むしろ自然ではないかと。
641名無しさん@初回限定:02/08/08 17:10 ID:5KxGg7CN
弟は普段お金持たされてないのだろうか……
それはそれですげえ甘やかされっぷりな気もするが(w
必ず姉のどれかが同伴して好きな物買ってやってるとみた。
642名無しさん@初回限定:02/08/08 17:57 ID:dJvFAfJ7
このスレの人たちで姉げー作ってください。
おながいします。
643名無しさん@初回限定:02/08/08 18:03 ID:qBi/Iuph
>638
今んところ
「一人の弟に一人の姉」
ってやり方で楽しんでる人もいるし、全員でなくとも何人かを組み合わせてやってる人もいるし。
環境が違えば弟も違って良いんじゃないかな。

>641
ほたる&ちづるコンビに
「はい、ほたる姉さんにはレーズン、千鶴姉さんにはチョコミント」
「……ありがとぅ」
「ありがとう」
なんて夏の公園でアイスをおごって、微笑まれたいでつ。
644名無しさん@初回限定:02/08/08 19:36 ID:ftQjJBd0
一人一姉、だとシリアスな話が織り交ぜられるし
十七姉一弟物語だとスラップスティック劇に向くね。
メディアミックスよろしく平行世界が幾つもあってもいい。
645名無しさん@初回限定:02/08/08 22:06 ID:Ed8qiRY/
( ´Д`)ノ<先生!妹の姉じゃだめなんですか!?
646名無しさん@初回限定:02/08/08 23:37 ID:nqcXv8gJ
兄を甘やかす妹とかいないんでしょうか………
甘やかしてくれるなら漏れは妹でもいいのですがw
647名無しさん@初回限定:02/08/08 23:42 ID:Qh5bHosB
お引き取り願おうか(w
648名無しさん@初回限定:02/08/08 23:59 ID:VzQIrjXV
>646
かんっぺきスレ違いなあなたは(・∀・)カエレ!
649名無しさん@初回限定:02/08/09 00:33 ID:XYQ9bvlq
>646
咲耶か白雪をお勧めしておく。幸せに暮らせよ!
650名無しさん@初回限定:02/08/09 00:49 ID:TAttMPDJ
ところでエロゲの話に戻るわけだが、KISS×100を私は押しまする。
姉から溺愛されたい方はやってみるといいだろう。
651名無しさん@初回限定:02/08/09 00:55 ID:Epm8dZxY
>623
一番特徴の無い姉ですね・・・
設定では「神様」発言があるので、クリスチャンなのかなあ?
あと、“歳は上でも〜”から考えて、もしかしたら長女なのかな?
とりあえずエロネタであすか姉さんと絡ませるのが面白いかな、とか考えましたが
俺SS書けませんです。書ける人は尊敬してます。
652名無しさん@初回限定:02/08/09 01:06 ID:ivFaruQk
>651
真緒ねぇをエロネタで書いてたら、弟クンの性格が変わってしまった罠。
しかも萌え薄で、エロコメにしかならないヒミツ。
もう少しキャラに厚みが( ゚д゚)ホスィ…
SS職人の諸先輩方にお任せしまつ。
653絢乃さん奮闘記(1/5):02/08/09 07:22 ID:HTq8fKk3
このままじゃ駄目。

このままじゃあの子は駄目人間になって、ああ、一人じゃ何も出来なくなって
子供のまま歳老いて、干からびて、社会の歯車にもなれなくて……
そんな! それじゃ産業廃棄物よ……燃えないゴミよ……

そうだ!芹奈姉様なら……

「芹奈姉様!! 芹奈姉様!!」
「どうしたんですか? 絢乃さん」
「芹奈姉様、駄目なんです、このままじゃ、あの子が燃えないゴミになっちゃう……」
「ちょっ、ちょっとおちついて、絢乃さん」
「だって……だって……生ゴミの方が燃えるだけましなのよ!」
「おちついてちょうだい、一体、何があったの?」
「……実は、亜紀姉様が……」


「それは由々しき事態ですね……」
「お姉様、助けて……」
「そういえば近頃、あの子の駄目っぷりは目に余るものがあります」
「お姉様」
「少し、罰を与えた方がいいようね……ふふっ」
「……お姉様? その手に持ってる本は……」
「楽しくなってきたわね……」
654絢乃さん奮闘記(2/5):02/08/09 07:23 ID:HTq8fKk3
ミッション2『おしえて お姉ちゃん先生』

『弟育成計画』第二話
おしえて お姉ちゃん先生

私は、何の変哲もないただの姉。

 弟が学校で先生に怒られた。成績が日に日に悪くなっているらしい・・・。
 ある日のこと、私は弟から成績が悪い事を相談される。仕方なく私は弟の家庭教師と
 なり、勉強を教える事になった。最初は教えるとおり真面目に勉強に取り組んでいた
 のだが・・・。

 「お姉ちゃんせんせい、ぼくに、、お・し・え・て ・・・」

--- いつしか私は弟の誘惑に負けてしまい・・・ 

「この本の通りにすれば……ふふっ、楽しい」
「お姉様……最後の行が……」


「ねぇあなた、最近成績はどうなの?」
「あっ? 芹奈姉さん、えーと平均より上ぐらいかな?」
「駄目ね」
「えっ? だっ駄目かな?」
「落伍者ね」
「そっ、そうかなー……」
「今日は私がみっちり教えてあげるから覚悟しなさい」
「えー、そんなー」
655絢乃さん奮闘記(3/5):02/08/09 07:24 ID:HTq8fKk3
芹奈姉様の部屋に入って1時間……
大丈夫かしら?いやっ、芹奈姉様ですもの、きっちりしごいてくれてる筈。
ああ、でもどんな事をやってるのかしら?

「……こっち……」
「智萌姉様!? どっ、どうしたんですか?」
「……ここから覗けるわ……」
「……お姉様」
「……ふふっ……声だって聞こえるわ……」


「さて、次はこの問題集よ」
「えー、無理だってそんな分厚いの……」
「私の弟は無理なんて言葉は使わない!」
「……はい」

順調なようね。やっぱり芹奈姉様はしっかりしてるわ。

「だけど、私の弟ならもう少し勉強できて当然な筈なのに、どうして成績が
 低いの? あなたはやればできる子でしょう?」
「最近バイトが忙しくて……」
「バイト? 何の為にやってるの?」
「それは……その……」
「はっきり言いなさい、私の弟は隠し事はしない!」
「もうすぐ絢乃姉ちゃんの誕生日だから……」

「……もう、この子は……こっち来なさい」
「えっ、うん」
「ほらっ、久しぶりに抱きしめてあげるから……」
「うわっ!? 苦しい……」
656絢乃さん奮闘記(4/5):02/08/09 07:26 ID:HTq8fKk3
------ガタッドタドタドタ

「えっ!? 隣の部屋に誰かいるの?」
「……まさか、絢乃さん!?」
「うそっ! 絢乃姉ちゃん!」
「あっ……」

馬鹿、馬鹿、馬鹿。
嬉しい……嬉しい。
どうしてあの子は……馬鹿な子。
違う、私が一番馬鹿かもしれない。


「あっ、絢乃姉ちゃん、あの、その……」
「あっ、どっ、どうしたの……」
「いやっ、そのー……」

------ドタドタドタ

「み〜つけた〜! ちょっと手伝って欲しいことがあるの〜、お姉ちゃんの
 部屋まで来て〜」
「あすか姉ちゃん!? なんだよいきなり!」
「『弟育成計画』の第三話が書けないのよ〜、お願い、いつものように脱い
 でくれるだけでいいからぁ」
「ねっ、ねえちゃん」

「……いつものように……」
657絢乃さん奮闘記(5/5):02/08/09 07:30 ID:62mxP0hS
------ドタドタドタ

「あすかちゃん〜! またこいつを剥くの♪」
「あっ、いつきちゃん、手伝って〜」
「こないだは絢乃ちゃんに邪魔されたからね〜♪」
「あの〜、ふたりとも……」

「 お 姉 様 ! ! 」

「……わっ、居たの? 絢乃ちゃん」
「……うわ〜、どうして気づかないのよ、いつきちゃん!」
「だって、あたしの目には弟しか映らないの!」
「『弟アイ』ね、あたしもだ〜、あははっ」

「…………………………………………」




絢乃姉ちゃんの苦悩は続く
658名無しさん@初回限定:02/08/09 07:34 ID:62mxP0hS
やりすぎたかなー
先に謝っときますゴメンナサイ。

真緒さんは・・・書きずらいですねー
「そっ、そそそそそんな事したらお腹に穴が開いて死んでしまいますっ!
 子供は愛する二人が神様から授かるものですっ!」
ここらへんが・・・
誰かお願いしますね
659名無しさん@初回限定:02/08/09 10:45 ID:GOUv0c25
>>653>>657
おつかれ。
絢乃姉ちゃん萌え。
おしえてお姉ちゃん先生ですか…。
次はすきスキお姉ちゃんかお姉ちゃんやめて?
660名無しさん@初回限定:02/08/09 11:35 ID:KBGQH4RD
>>653->>657
かなり萌えますた。
特に絢乃姉と芹奈姉の性格の書き分けが出来てて(・∀・)イイ!
661夕涼み:02/08/09 21:09 ID:69GkEojp
赤く暖かい光に包まれる時間。
ぽつんと少女が一人。

「ほたるちゃん……」
「……あっ、ちづるちゃん……」
「この時間になると結構涼しいですわね」
「……うん」

少女の隣に座る。
少し涼しい風が頬に触れる。

「……おひさまって、どうして……」
「えっ?」
「……あかくなるのかな?」

空を見た、一面に広がる赤い空。
世界を彩る色。

「太陽は、月に恋してる」
「……」
「だから、月に近づくほど赤くなるのですわ」
「そっか……」
「……」
「……いっしょだね……」

「姉さーん、ご飯できたよー」

少し離れた弟の声。

「ほたるちゃん、行きましょうか?」
「……うん」

微笑んだ少女の顔が少し赤く見える。
それは夕日の所為だろうか?
662名無しさん@初回限定 :02/08/09 22:44 ID:2zo7nbcI
絵師さまの登場 キボンヌ
どこかのあぷるだにうpしてください
663名無しさん@初回限定:02/08/09 22:48 ID:vAgi80/+
>644
17人も姉がいる時点ですでに充分スラップスティックでつw
シスプリを考え出した奴の胆力には恐れ入る…
664名無しさん@初回限定:02/08/09 23:40 ID:mY989OYW
>>661
ほたちづ姉妹、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
665名無しさん@初回限定:02/08/09 23:56 ID:wGMft/6d
このスレは、原作など無くても愛と妄想さえあればSSは書けるという事を証明してくれました。
666名無しさん@初回限定:02/08/10 00:43 ID:/YyM1ZIE
>>663
シスプリで兄の呼び方を12人全員別にしたのもある意味すごい。
このスレを見て弟の呼び方を17人分考えようとしてみたが8人目で挫折した。
667名無しさん@初回限定:02/08/10 00:52 ID:ecIsL+Iv
>>666
ちがうちがう。
姉の一人称を17種類にするんだ!
といっても17種類も無茶だがな…。
668名無しさん@初回限定:02/08/10 01:03 ID:6bVHN4XY
>>666
とりあえずその8個を公開きぼん
669名無しさん@初回限定:02/08/10 01:06 ID:khbSi9vG

あたし
あたくし
わたし
わたくし
あたい
ボク

(名前)
ウチ
わて
自分
ミー
ワシ

あう、だんだん色物になっていく(w
670名無しさん@初回限定:02/08/10 01:07 ID:HwHESshV
>666
いや、ギャルゲ板のスレの時には
「こちら側がどう呼ぶか」
というのがあったぞよ。
671名無しさん@初回限定:02/08/10 01:42 ID:hZyU9Kos
それならシスプリをそのまんまパクれば大丈夫だな。
でも姉チャマとか姉くんとか呼ぶ弟は見たくない……
672名無しさん@初回限定:02/08/10 05:32 ID:Cp86Rcii
沢山お姉さんがいるので一枚試しにラフ描きさせてもらいますた。
・麻琴(案)
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20020810052146.jpg
こんなおねーさんが素肌にYシャツだけで迫ってきたらなぁ、とか考えて描きますた。
胸はもっと大きくしてもいいんですが、精神的セクシーさを考えて敢えて押さえ気味に。
つーかあくまで案に過ぎないので、オオキクシロと指令が来たら大きくします(´∀`)
673名無しさん@初回限定:02/08/10 05:40 ID:gBM9iBTI
俺は6種類が限界だった<弟が姉をどう呼ぶか
確かにシスプリすごいな…と一度は思ったんだが、12人の妹達が兄をどう呼んで
いたのか調べてみて愕然…
あの呼称でも許容、かつ萌えられる妹スキー達ってある意味すごいな(w
674名無しさん@初回限定:02/08/10 09:52 ID:Zq1wV1aa
>>669
いやいや。
弟と絡む時の姉の一人称は“お姉ちゃん”とかの方が萌えるっしょ?
それを17種類。
675名無しさん@初回限定:02/08/10 10:09 ID:Ng6tP1jI
>674
「私はお姉ちゃんなのよ?」
「わたし……頑張ります。だってお姉ちゃんなんですから」
「ボクはキミのお姉ちゃんなんだからね!」

……限界。
つーかこんなんで良いんでしょうか?
676名無しさん@初回限定:02/08/10 10:37 ID:Zq1wV1aa
>>675
漏れの書き方が悪くて通じてないみたいです。
つまり、弟が姉を呼ぶ時の呼び方が“お姉ちゃん”の変形で17種類ではなく
弟と絡む時の姉の一人称が“お姉ちゃん”の変形で17種類、ってことです。
こんなアホネタに付き合わせて申し訳ないなあ…。
677名無しさん@初回限定:02/08/10 11:10 ID:M/zE87c8
>>668
陽子  ○○○
奈々  ○○○ちゃん
あすか ○○○タン
芹奈  ○○○さん
亜紀  ○○○君
麻琴  ○○○坊
真緒  ○○○様

以上七個。八個目は結局思いつかなかった。
各姉のイメージとマッチしてないのがあったりするのは御容赦。
678名無しさん@初回限定:02/08/10 11:46 ID:cgXVuOdV
絢乃「お姉様の言う事が聞けないのっ!」
とか
あすか「おねーたまの創作活動に協力するのは弟の義務だよ!」
とか、そんな感じか。
679名無しさん@初回限定:02/08/10 13:33 ID:cv8M4Kel
>672さん
ああー、裸ですねー
泣きぼくろが素敵です。
私の一押し芹奈さんも書いてください(もしお暇なら)
680小さな公園(1/4):02/08/10 13:35 ID:cv8M4Kel
小さな小さな公園。
ブランコのある公園
小さな子供、小さな私。

砂遊び、鉄棒、滑り台。
日が暮れるまで遊ぶ、幼いふたり。

「お姉ちゃんはね」
「うん」
「君のことが大好きなんだよー」
「ぼくも、ひびきおねーちゃんが好き」
「あははっ、それでねー、お姉ちゃんはね……」

目の前の子供が消える。

「あれっ? どこに行ったの? かくれんぼ?」

周囲を見渡す。何も見えない闇。

「ねぇ、出て来てよ……怖いよ……」

どこかから声が聞こえる。

「…………!!………………!」
「……!?」
「………………!!…………!」

嫌な音が頭に響く。

「……もう、一人にしないでよ……」
681小さな公園(2/4):02/08/10 13:36 ID:cv8M4Kel
嫌悪感が私を包み込む。
身体が押し潰される。

「………………………………!」
「……!!」
「……………!!…………!」
「……イヤダ……」
「ドウシテ?」

―――――

「……」

眩しい……
窓から差す日の光が暖かい。
涙? 私はまだ枯れてないらしい。
枯れてしまえばいいのに……

じっと手を見る。不恰好な傷。
日の光にかざしてみても灰になることはない。
痛みも感じない。

不便な世界。

------コンコン

「……姉さん、入ってもいい?」
「……」
「姉さん? 寝てる?」
「……いいよ……」
682小さな公園(3/4):02/08/10 13:37 ID:cv8M4Kel
------ガチャ

「ほらっ、ご飯、一緒に食べようと思って……」
「……」
「最近いつも残してるだろ、一人で食べるから美味しくないんだよ」
「……そうかもね」

弟の気遣い、少しだけ……

「そうだ! たまには外に出ようよ」
「……」
「部屋にずっと居たら干からびちゃうよ」

だったらいいのにね……

「……太陽の光を浴びてもね……」
「えっ?」
「……灰にならないんだ」
「……」
「……外に行っても……仕方ないよ」
「なに言ってんだよ! 姉さん!!」

強い力で手を掴まれる。

「……痛い……」
「……そんなこと、言うなよ!」

どうしてこんなに真剣なんだろう?
少し可愛い……
683小さな公園(4/4):02/08/10 13:38 ID:aPt9o9vM
「……あはっ、痛いね」

久しぶりに感じた痛み。
心地よい感触。

「こんな部屋に閉じこもってるから、そんなこと考えるんだよ!」
「……」
「いい天気だし、どこか行こうよ」

「……公園」
「どこの?」
「……ブランコ」
「よし! 行こう」
「……うん」

ただの気まぐれ。

その日、夏の日差しは優しかった。
684名無しさん@初回限定:02/08/10 13:59 ID:Zq1wV1aa
>>678
ソレダ!!でもあんまウケはよろしくないもよう。ショボーン

>>680-683
枯れ姉マンセーヽ(´ー`)ノ
685672:02/08/10 17:34 ID:euep4NlG
ご要望があったので挑戦してみますた
・芹奈(案)
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20020810171854.jpg
>>653-657を読ませてもらってから描いたので随分優し気な雰囲気に
優等生≒委員長=眼鏡=デコという自分の考え無しっぷりに鬱。
;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン

そういや描いてて気になったんですが、姉達と弟ってどれ位年が離れてるんでしょうか。
686名無しさん@初回限定:02/08/10 17:48 ID:HL6Qsa3k
元の設定があやふやで出来上がったSSを元に骨格が作られていく……
普通と全く逆の創作手順を踏んでますな。

だがそれがいい(w
687名無しさん@初回限定:02/08/10 19:49 ID:PyxIi4iJ
スレの流れを止めるようで申し訳ないのですが、
どうしてもこのスレとスレ住人の皆さんに感謝の言葉を述べたくて。

ありがとう、ありがとう!
オレにクレシェンドという偉大なゲームの存在を教えてくれて本当にありがとう!!

完全に「姉」キャラでありながら守ってあげたくなるあの雰囲気。
すずねぇとはまた違った姉萌えを教えてくれました。
あ〜、あやめねーさん!さいこー!!まんせーー!!
688名無しさん@初回限定:02/08/10 20:21 ID:7xH9+ux8
真緒ねーさんって、設定上エロ話専用キャラだよね?
と言うことでひとつ。

「はっっ鼻紙は鼻を拭くものです!そっっそれ以外に拭くところなんてありません!」

・・とか?なんとなく。
689お姉ちゃん会議2(1/2):02/08/10 20:47 ID:WN54mORl
礼子「今日のテーマは『お盆休み』、皆さんよろしいですか?」
姉達「は〜〜い」
礼子「さて、お休みということで、彼女も居ない可哀想な弟と遊んであげなけれ
   ばいけません、皆さん、どこへ連れてってあげたいですか?」
遥 「彼女居ないの?」
芹奈「駄目男ですからね」
麻琴「いやいやぁー、案外居るかもよー、女の扱いは一通り教えてるから」
真緒「そっ、そんな、あの子はまだ子供ですよ!」
華奈「そうです! あの子は子供です! なのにおね―ちゃんを舐めきってます!」
亜紀「華奈姉さんだけだよ、舐められてるのは」
華奈「……ひっく…」
奈々「亜紀ちゃん!!」
あすか「心配しなくても大丈夫よぉ、調教も終わったし♪」
いつき「昨日も楽しかったねー、あすかちゃん♪」
絢乃「お姉様達、またそんなことを!! だからあの子はいつまでたっても……」
唯 「えっと…絢乃ちゃん、暴れないでね」
陽子「でもほんと、あの子彼女居るのかなー?」
智萌「……彼女なんて…居ないわ」
姉達「……」
ほたる「……いないんだー」
千鶴「ほたるちゃん!?」
礼子「響さんはどう思います?」
響 「……興味ない」
姉達「……」
礼子「そっ、そんなことより皆さん、本題に移りましょう!」
遥 「なんだっけ?」
陽子「旅行だよ、旅行!」
あすか「まずはネーミングよ!『すきスキお姉ちゃん!ハートフルあどべんちゃー』
    なんてどう?」
いつき「あすかちゃん、なに言ってるの?」
あすか「たまーに冷たいね、いつきちゃん……」
690お姉ちゃん会議2(2/2):02/08/10 20:48 ID:WN54mORl
陽子「ボクは海に行きたいなー」
遥 「えー、空の方がいいよー」
姉達「空!?」
遥 「……ん? あれっ? 何の話だっけ?」
ほたる「……あっ、あの……」
華奈「ゆうえんちが良いと思います!」
亜紀「ほらぁー、子供だ」
芹奈「子供ね」
華奈「……うっ…ひっく…」
奈々「ふたりとも!! 泣かないで、華奈姉さん!」
唯 「動物園がいいなー、最近お猿さん見てないし……」
亜紀「あははっ、唯姉さんも子供ねー」
唯 「ふぇっ? キハダマグロさばけるよ」
亜紀「……ごめんなさい」
ほたる「……あっ、あの……」
麻琴「旅行なんてダルイだけじゃない、あたしのお店に来れば毎晩遊べるよー」
真緒「麻琴姉さんのお店って?」
智萌「……○△×……」
真緒「そっ、そんなふしだらなこと許しません!!」
芹奈「ペンションなんてどうかしら?」
千鶴「いいですわ、静かなところで心を落ち着けるのも」
絢乃「そうですね、あの子には精神的に足りないものが多すぎます!」
遥 「上越?」
姉達「……」
礼子「なかなか意見がまとまりませんねー」
ほたる「あの!!」
千鶴「どうしたのほたるちゃん!?」
ほたる「弟の行きたいところに……」
姉達「却下!!」
ほたる「……」
響 「……却下ね」
691名無しさん@初回限定:02/08/10 20:49 ID:WN54mORl
なんとなーくネタを振ってみました。
おねーさんと盆休みというテーマで遊びませんか?

>687さん
ここはそういうスレですから。
こちらの方がスレ違いといわれないかビクビクしながら書いてます。
>685さん
一押しの芹奈さんありがとうございます。感謝です。
692名無しさん@初回限定:02/08/11 04:36 ID:tOdyokUt
>691
まぁ、スレ違いと言うより限定してしまったって感じですですか。
エスプリでスレ立てます?

ところで>>537以降のレスしか読んでないのは俺だけ?
693名無しさん@初回限定:02/08/11 09:09 ID:UFU+wrX/
むしろ537以降の流れに微妙について行けてないのは俺だけ?
694名無しさん@初回限定:02/08/11 12:16 ID:nrBS7aaz
姉ゲーについて語りたい人も居るもんな(むしろそっちが本来か)
Mゲのネタスレ、エンプレスがネタ切れと同時に素に戻ったのと逆パターンか。
しかしスレ分けまでする必要あるだろうか……?過疎化してあぼんするような。
695名無しさん@初回限定:02/08/11 12:44 ID:aJhr4IoL
537以降の流れについて行けてないなら、
姉ゲーや、理想の姉について語るなど自分からネタ振ればいい。
漏れは、エスプリもすずねえみたいな姉キャラを語るのもどっちもみたいし、
>694も書いてるように、下手にスレ分けしてあぼんだけは避けたい。
保守レスだけの延命も虚しいしね。
696名無しさん@初回限定:02/08/11 12:58 ID:UFU+wrX/
スレは生き物だから今の流れを拒否するものではないよ、これはこれで楽しいし。
むしろ過疎化の危険を伴うへたな分離には反対。
ネタが出せる訳でもないしね。
697名無しさん@初回限定:02/08/11 15:11 ID:3PnVT7tL
10番台からスレに書き込んで、SS職人さん登場以前の寂しい時代も保守とかしてたけど。
この流れも悪くなないのではないかと思われ。

個人的には世間で言われている『萌え』系はただ単純に知性が欠けているようにしか見えない
ので(姉キャラだと余計ね)ついていけない部分もあるけど、好きな人がいるのは理解できる。

両者共存、どっちの話題も追い出すようなことはしない、でいいのじゃないでしょうか。
698名無しさん@初回限定:02/08/11 21:06 ID:lz2xfrmL
俺もこの流れにはついていけないが、
どのみち今はネタ無いから自動保守機能とでも思ってるよ。
個人的には9月の「教えてあげちゃう」に期待。
699名無しさん@初回限定:02/08/11 21:12 ID:QvnMSS8T
質問なんだけど
実際姉がいる人でもこのスレで萌えたりするんですか?
700名無しさん@初回限定:02/08/11 21:25 ID:IL0nKFyh
>>699
シスプリ系スレに行って「妹がいる人でも〜」と振ってきなされ。
701名無しさん@初回限定:02/08/11 21:35 ID:c9tk8Upt
なぁ、ちょっと聞いてくれよ

余談なんだけどよ
スルーしてもらって良いけど

姉萌えとアネモネって似てると思わないか?
702名無しさん@初回限定:02/08/11 22:00 ID:tr78dRt3
このスレ的には「ぼくらがここにいるふしぎ。」はどうなんですか?

>>701
個人的には大ガイシュツ(w
703名無しさん@初回限定:02/08/11 22:21 ID:N+E0TETP
姉もぇ〜
704名無しさん@初回限定:02/08/12 00:12 ID:in2xqdez
>>699
愚問だな。
705名無しさん@初回限定:02/08/12 01:10 ID:+rGmM64p
>>699
愚問だね。
706名無しさん@初回限定:02/08/12 01:38 ID:B3dBIF9I
>>704-705
いいなあ…ウラヤマスィ
707672:02/08/12 03:29 ID:VRPzlHO/
も一つ描いてみますた
・絢乃(案)
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20020812030754.jpg
なんつーかおっかない部分ばかり目立っててアレですな
厳しい系姉最恐?
でも一番弟に年が近かったりするとハァハァかもー
『お姉様達は○(←弟)の事を甘やかし過ぎるから』と自ら悪役を演じようとか…

>>699
漏れにも年の離れた姉がいますが、このスレは魂にキます
708名無しさん@初回限定:02/08/12 03:57 ID:+7iR7Kio
なんやエライ活性化してますな。もしかして、アレですか?
消える寸前の一瞬の煌きとか…じゃないといいな。
709名無しさん@初回限定:02/08/12 03:58 ID:Ezhpk5sO
絢乃に何故か巫女服のイメージが。何故だ?
710名無しさん@初回限定:02/08/12 06:23 ID:lJctNIFO
>>699
萌えてたぞ
711699:02/08/12 09:45 ID:O9GgR5pZ
レスくれた方々アリガd。

そっか〜、萌えるんだ〜。
なんかいいなー。
712名無しさん@初回限定:02/08/12 10:39 ID:ermVIoEZ
>707
ガミガミおっかないお姉ちゃんが好きな俺的にはすげえ萌え(w
713名無しさん@初回限定:02/08/12 17:40 ID:njYtIibS
一心不乱に弟萌えな姉 もぇ〜
714名無しさん@初回限定:02/08/12 20:24 ID:NBAjnRRu
>707
ち……違うッ!
こういう……お姉ちゃんは……ッ!
乳がでかくちゃ……いけないッ!
もっと……こう……でかいか……小さいか……微妙な……。
そんなのが……よく似合うハズだッ……!!
715名無しさん@初回限定:02/08/12 22:37 ID:yBN2azZl
>707
正座して聞きますので罵ってくだちぃ。
716名無しさん@初回限定:02/08/12 22:41 ID:rf1qFm7s
>714
いやいや、この反則ポーズでシャツの袖から見える素肌と揺れる乳に気を取られた所を
「どっ、どこを見てるんですかっ!どうしてお姉様のお話が真面目に聞けないの!」
とお説教モード2倍になるのがまたよろしいのですよ。
717名無しさん@初回限定:02/08/13 00:09 ID:ZnPZuC00
実際の姉はいらないので、17人のうち17人と交換してください。
718名無しさん@初回限定:02/08/13 00:21 ID:kUvVGcsp
>>701
それじゃあアネモエステークスですか?
もちろんGT(15歳以上 姉(指定))でエスプリ17人出走ですかーーーーー?
719名無しさん@初回限定:02/08/13 21:29 ID:AxASIrED
>>702
姉ゲー的な雰囲気を望んでいるなら失望するかも。
主人公とヒロインが姉弟的な関係からほぼ脱却した状態になっておるので。
しかし脇キャラが良い味出してなかなかいい内容ですた。

>>716
そのシチュエーション採用 (;´Д`)ハァハァ
720名無しさん@初回限定:02/08/14 03:08 ID:TyrvESr8
取りあえず私も、描いてみますた。

ttp://akm.cx/2d/img-box/img20020814030411.jpg
[真緒]、なんだか地味キャラに・・・


どうもキャラのイメージが浮かばないので
姉達の、皆さんの中でのビジュアルイメージを教えてホスィ
721唯姉さんとおさるさん(1/3):02/08/14 03:14 ID:tDk5Zept
「動物園日和だねー」
「は?」
「よーし、今日は動物園に連れてってあげる」
「はぁ、なんで?」
「せっかくいいお天気なのに……」

その顔は卑怯だ。
自覚してないんだろうな……

「……たまには動物園もいいね」
「うん! 楽しいよー」

というわけで動物園に連れてこられた。
弟にプライベートは無い。

「おさるさんー、おさるさんー♪」

うかれてるな……
懐かしい、動物園なんて何年ぶりだろう?
そういえば以前来た時も唯姉さんと……

「覚えてる?」
「うん?」
「昔もよく来たよねー」
「……うん」

―――――

「おね―ちゃんから離れちゃダメだよー」
「うん、わかった」
722唯姉さんとおさるさん(2/3):02/08/14 03:14 ID:tDk5Zept
「もしはぐれたらおさるさんのところに来るんだよー」
「うん」
「うわー!! キリンさんだー」
「おっ、おねーちゃんまってよー」
「ゾウさんもいるー」
「……おねーちゃーん……」
「あっ、カルガモだー、かわいいー」
「フラミンゴもいるー、かわいいねー」
「……?」
「あれ? あの子は?」

―――――

「もしはぐれたらおさるさんのところに来るんだよー」
「はぐれないって……あの時は姉さんが置いてきぼりにしたんだろ!」
「ふぇっ? そうだっけ? あははっ」

無邪気な笑顔に力が抜ける。

「もう子供じゃないんだから……」
「……そっかー」

少し俯く姉、夏の陽射しのせいだろうか?

「ほらっ、あそこに猿がいるよ、好きだろ?」
「わっ! ほんと、おさるさんだー」
「……走るなよ」

子供みたいな笑顔で。
723唯姉さんとおさるさん(3/3):02/08/14 03:15 ID:tDk5Zept
「姉さん、どうして猿が好きなの?」
「ん?……うーん?……」
「……」
「なんでだろう?……うーーん」
「いやっ、もういいよ、ごめん俺が悪かった」
「そう?」

なんなんだろうこの人は……

「あっ!! そうだ!」
「なっ、なに? 姉さん」
「昔ね、君に聞いたでしょ、どんな動物が好きか」
「えっ?」
「その時、おさるさんが好きって言ったから……」
「言ったっけ?」
「言ったー、忘れてるの?」
「……つまんねぇー理由だな」
「あー、そんなこと言う子にはご飯作ってあげないよ」
「ごめんなさい」
「あははっ」

……たまにはこんな日もいいか。

帰り道。
のんびりと続く道

「今日は何が食べたい?」
「えっ? なんでもいいよ」
「もうー、今日は好きなものなんでも作ってあげるのにー」

姉さんはずっと上機嫌だった。
724672:02/08/14 03:30 ID:FjtwdLlR
帰省から戻ってきたので一枚〜
・いつき(案)
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20020814031218.jpg
意地悪というのを絵で表現するのはムツカスィですだ。
おまけに早くもキャラの見た目がカブりはじめてる…画力がなくてスマソ

>>720
純情っぽくて(・∀・)イイ!さらにオパイ小さ目だともっとハァハァ

オパイ論議は絢乃姉に限らず他の姉達に関しても語って頂けると助かります。
黙っておられると漏れのリビドーにより軒並みキョヌーで描いちまうかも(w
あと眼鏡ON/OFFとか、髪のshort/longとか。
725名無しさん@初回限定:02/08/14 03:55 ID:97HcZfDG


>720
というか個人シチュがあがっていない真緒姉を描くアナタはビジュアル面からの提案ですか。
ステキ。んでもコレだと>>540のような内容が想像し難いのが難点だなー。

>724
あんたオパイ星人かYo!
なんかあんたの絵、「姉」つーイメージからして歳食い過ぎてる気がせんでもないがなー。
726名無しさん@初回限定:02/08/14 04:14 ID:D79Sy6aY
ほたちづコンビはそこそこ(88ぐらい)でかい!
この訴えは千鶴姉さんが今月の新刊を読み終わるまで続けます!
727名無しさん@初回限定 :02/08/14 23:03 ID:a8yuJKDz
このペースだと1年で1スレだな。
このマターリ感に姉萌えの猛者たちの余裕を垣間見えて(・∀・)イイ!

漏れの姉萌えの原体験は間違いなく従姉妹×2
血縁の贔屓目を抜いてもエロゲでメインヒロインを張れる完璧超人だったなあ。
特に下の従姉妹の方が「あがり症のないすずねえ」って感じで凄かった。
(漏れへの接し方はむしろあやめ姉さんぽかったけどな)
欠点らしい欠点がないから逆にヒロインはやれないかもな(藁

今じゃエロゲの姉キャラにハァハァするヲタになった漏れだが、
あの二人に軽蔑されたくないだけの理由でリアルも頑張って生きているよ…。

スレの流れ無視してスマソ
728名無しさん@初回限定:02/08/15 00:48 ID:B5t/kM4z
>727
いい話やねぇ。
実はオレも原体験、というかぶっちゃけ初恋は従姉妹のおねーさんだったり。
オレのこと、すげーかわいがってくれてさぁ。
かなりきわどいことまでしちゃったもんね。

そんなおねーさんも先日ケコーンしてしまいますた…。
うん、祝福しますよ。心からね……。
729名無しさん@初回限定:02/08/15 01:29 ID:xfHX9oZd
↓お前は詳細キボンヌと言う!
730名無しさん@初回限定:02/08/15 02:05 ID:ECdzaCVI
詳細キボンヌ

>>729
これで満足?
(*´ー`)σ)Д`)ねぇ、満足?
731672:02/08/15 02:21 ID:trFqO+87
>>730
ま、まぁまぁ…(;´∀`)

>>725でご指摘を受けたので少しいじってみますた。
とりあえず二人。年齢を低く見せる為に、
出来るだけ顔の輪郭の凹凸を抑えて、目を大き目に。あと色付け。
・麻琴&芹奈(案 その2)
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20020815020051.jpg
もっと幼い方が(・∀・)イイ?
732名無しさん@初回限定:02/08/15 13:31 ID:xWhmtGzY
>>727,728
感動しますた
733702:02/08/15 17:44 ID:QEOjuk2+
>>719
ありがと。となると中古待ちかなあ…。
遅レスでスンマセン。
734名無しさん@初回限定:02/08/17 03:24 ID:99LxQ2YO
お姉さん万歳

ということで保守
735名無しさん@初回限定:02/08/17 06:33 ID:Zq+3FrBq
ほたる&千鶴コンビは(・∀・)イイ!! と思うけど、コレを「姉妹」てするのはアレなのかなー、と思ったり。
いや、ほたちづコンビよかほたちづ姉妹ってほうがなんか(・∀・)イイ!!と思って。

…あ、状況によって姉妹だろうがニ卵性の双子か色々できるか。
こーゆー優しい雰囲気のお姉さん二人に囲まれる弟……いいなぁ。
736名無しさん@初回限定:02/08/17 08:05 ID:FJdZZvGV
つい最近このスレに来て激しく癒されたので描いてみますた。ヘタレですいません。
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20020817080150.jpg
ああ、もっと虐…躾て下さい絢乃姉様(´д`;
個人的には芹奈姉様か絢乃姉様には教鞭を持たせたいと思たのですがどうでしょうか。
737名無しさん@初回限定:02/08/17 20:11 ID:Q3BG7/RV
このスレ的には「教えてあげちゃう」ってどーなんすかね。
オレは買う気満々なんですがw
738名無しさん@初回限定:02/08/17 20:12 ID:xQzULnVz
アネモエ人間にはメガネ属性が多いのかな?
俺はメガネ苦手なのでちょっと・・・
まあ年上で優しいと言ったらメガネなのかもしれないけど
739名無しさん@初回限定:02/08/17 20:53 ID:Y7fDUg1I
>737
情報見た瞬間、決定しましたが。
740名無しさん@初回限定:02/08/17 22:58 ID:9Ltcc4Qs
俺も買うけどとらびゅだから秋桜とかクレシェンみたいなのを期待しちゃダメぽ
お手軽に萌えられそうなのはいいけどなー

>736
(・∀・) イイ!!
そういや絢乃お尻ペンペンするって設定があったな。その鞭でするのか!(;´Д`)ハァハァ
741名無しさん@初回限定:02/08/18 04:20 ID:tV36s5os
>737
とらぶはキャラ造形が記号的だからなあ…。
正直、エロゲとしても姉ゲとしても興味湧かない<教えて

初心に戻って(?)、あやめ姉たんハァハァ
742名無しさん@初回限定:02/08/18 18:27 ID:VOemZ1P0
>736
すげえ(・∀・)イイ!!

俺も絵書きの力ホスィ・・・・・
743737:02/08/18 20:54 ID:t/5WRGUk
レスどうもです。
>739
同士よ!!(ガシッ
>740
ええ、そこまでは期待しません。
でもいいんです。
姉キャラで萌えることができれば、それでいいんです。
>741
なるほどー。
そういう見方もありますか。

でも、買いますw

おれも初心に戻って、あやめ姉さんハァハァ
744名無しさん@初回限定:02/08/19 00:08 ID:xsAtRIKx
じゃあオレも・・・

「どうしてこんな女になっちゃたの?・・・変態だよ、これじゃあ・・・」

↑なんか違ったような気もするが、とり敢えずハァハァ
745名無しさん@初回限定:02/08/19 02:31 ID:Stmg9Bbt
エルシスのお姉ちゃん達って何歳位なのでしょうか
SSのイメージでいくと

年長グループ:麻琴・華奈・智萌・芹奈・唯・遥
第二グループ:あすか・いつき
第三グループ:亜紀・奈々
第四グループ:ほたる・ちづる(第三グループと逆もあり)
最 年 少:絢乃
不   明:礼子・陽子・真緒・響

てな感じでしょうか。
年長組では3人から姉さんと呼ばれている麻琴姉が最年長(つまり長女)みたいです。
第二・第三・第四グループはそれぞれ双子のコンビな感じです。
特にあすか・いつきコンビは最強ユニットですな。(W
そして、絢乃姉は5人を「姉様」と呼んで会話してます。他の姉キャラと絡ませやすいのでしょう
その逆にまったく他と絡んでないのが陽子姉です。
まぁ、私の主観が入っているので間違ってるところもあるでしょうけど...
746名無しさん@初回限定:02/08/19 03:05 ID:gpYurmkp
弟クンと双子の姉もホスィ
エロゲじゃ無いけど、TLS3のかなめとかね
747名無しさん@初回限定:02/08/19 03:08 ID:BHrQcstk
>745
ほたちづ姉妹は第三か第二、もーちっと上でもよさげかなーと思ったり。
というかお前さん千鶴姉さんを漢字で書くのを忘れてるとはある意味毒されてますな。
ほたちづ姉妹は双子でも年子でも「ほたるちゃん」「…ちづるちゃん」ってのは(・∀・)イイ!!と思います。

響は個人的には第二辺りに。
弟との一対一の場合は年齢近くてもいいけど、複数モードの時は上からも下からも心配される調度良い位置、みたいな。
748名無しさん@初回限定:02/08/19 10:45 ID:5NeILd7E
>>736
すごくイイ!!!
他の姉も書いてください
749736:02/08/19 20:28 ID:UlfDvNbp
>>740
>>742
>>748
感想有り難う御座います…。(;´Д⊂
正直、「こんなの違ェ」と罵倒される事を恐れてますた。
ヤパーリ「躾」とか「お仕置き」とかそんな言葉が似合う方には
鞭系が似合うとオモタのですが。場合によっては衣服がインテリな感じとか。
取り敢えず何かステキなモノを受信したら不躾ながら描かせて戴きます。
750名無しさん@初回限定:02/08/19 22:24 ID:PMWIBQ9z
>>749
不躾なら絢乃姉様に躾られちゃうぞ!

・・・スンマセン、変なもの受信しました。
751名無しさん@初回限定:02/08/20 05:21 ID:fEtsbh4h
そろそろSS再開キボンヌ
752名無しさん@初回限定:02/08/20 13:47 ID:6oQQycZQ
ところで>617の歌の元ネタってあるのかな?
753ほたちづ姉妹の話(1/2):02/08/20 16:46 ID:5hdZv5Iw
 今からずっと昔のこと。
 仲の良い姉妹と一人の弟が暮らしていました。
 お姉さんの一人は、おはなしが大好き。
 お姉さんの一人は、はずかしがりやさん。
 三人は、仲良く、楽しく暮らしていました。

 だけどもある日。おはなし好きのお姉さんが、病気で亡くなってしまったのです。
 弟が悲しむ姿を見て、残されたお姉さんは神様におねがいしました。
「……かみさま……どうかあの子のために……」
 亡くなった、おはなし好きのお姉さんと、また会えるようにしてあげてください。そう願いました。
「このままでは……、あの子が……かわいそうです」
 自分だけじゃ、きっとあの子の心をなぐさめてあげられない。そう思ったはずかしがりやのお姉さんは、神様にそうお願いしました。

 ある日、お日様の下に出た弟は、なんだかお日様の光がいつもより優しいことに気付きました。
 不思議に思って、お日様を見上げたその時。まるで、亡くなったお姉さんが微笑んだかのように思ったのです。
 お日様は、残された弟とはずかしがりやのお姉さんが毎日元気で暮らせるように。
 一生懸命、一生懸命光り続けました。

 でもある日、残されたお姉さんも、病気で亡くなってしまいました。
 その後は、雨が続きました。何日も、何日も、何日も……。
 残されたお姉さんもいない、お日様の顔も見えない。弟は、ただ家で泣いていました。
 ある日、唐突に雨が止みました。まるで、これ以上迷惑はかけられない、といった風に。
 それからお日様は、弟を元気付けたくて。毎日優しい光で照らし続けました。

 そして、ある夜。星が瞬く夜のお空に、何か黄色い物が……ほんの少しだけあらわれたのです。
「あれは、何だろう?」
 弟はそう思い、毎日それを眺める事にしました。
 そっと、そーっと。
 日に日に、気持ちを確かめるように。でも、時々恥かしくなるのか、雲のカーテンに隠れて。

 そして。
「……ぁっ」
 満月の晩。
 彼女が見たのは、とても懐かしそうに、そして嬉そうに、彼女を見上げる弟の姿でした。
754ほたちづ姉妹の話(2/2):02/08/20 16:51 ID:jRPkGoP2
「――――」
 ふと、弟の名前を呟きます。
 でも、それは誰にも聞こえない言葉。
 それでも、弟は確かにそれを聞いたかのように、名前を呟いて微笑みました。
 お月様に向かって。
 そう、お日様は、自分が悲しんでいるだけでは駄目だと気付き、泣くのをやめて神様にお願いしたのです。
 そのお願いは、はずかしがりやのお姉さんが、夜空に浮かぶ……お月様になるという。そんな形で叶えられました。
「ありがとう――」
 お月様は気付きました。あの子は、わたしのことも……ちゃんと好きでいてくれてる、と……。

 お日様とお月様は、こうして互いに昼と夜、弟を見守るようになりました。
 時々お空を見上げると、お日様が出ているのにお月様が出ている時があります。
 きっと、大好きな人達と、楽しくお話をしているのでしょう……。
 こうして二人のお姉さんは、いつまでもいつまでも……大切な弟を見守り続けましたとさ。


 庭に広げられたテーブル。その上には、三人分のティーセット。
 語り終えた千鶴姉さんが、口付けたティーカップを置いた。
「……凄い創作だね、今から思うと」
 昔、千鶴姉さんが作った物語。三人で寝る時に、よく語ってくれた話。
「……駄目かしら?」
 顎に指を当て、考えこむような仕種をする千鶴姉さん。
「いや、良い話だと思うよ僕は。ね、ほたる姉……」
 この話は、ほたる姉さんからヒントを貰ったと昔よく聞いた。だから、ほたる姉さんなら懐かしく笑うかな……、と思ったんだけども。
「……ちづるちゃんの……いじわる……」
 ほたる姉さんは、何故かうつむいて耳を赤くしてる。そしてぽつりと呟いた。
「意地悪?」
 僕には、さっぱり意味がわからなかったけど。千鶴姉さんは何やら意味ありげな微笑みを浮かべた。
「…………」
 何かいいたげな顔をしたほたる姉さんが、僕の顔をじっと見ていた。でも、
「……なんでも、無いから……」 
 困ったような顔をして、千鶴姉さんを見る。
 そして、千鶴姉さんは一瞬だけ……何故か寂しげな表情を見せた。
「さ、お茶の時間はおしまい。お片付けしましょう」
 でも、その後すぐに、姉さんは微笑む。
755ほたちづ姉妹の話(3/3):02/08/20 16:52 ID:jRPkGoP2
 その時。
「……わ、わたしもちいさいころとはちょっとはちがうからわたしがかたづけるからちづるちゃんとおはなししてあげて!」
 唐突に、限界まで巻き抑えていたのを唐突に放したゼンマイ玩具のように。ほたる姉さんがティーセットを恐るべき機動力で片付け、持ち運ぶ。
 いつものほたる姉さんからは信じられない速度と精密な動作で、ほたる姉さんは家屋へと消えた。
 ……何か、言葉がヘンだったような気がしたのは、気のせいかな?
「ありがとう」
 小さく呟かれた言葉は、僕にはよく聞こえなかった。
 そして、千鶴姉さんは。
「……あのね」
 僕に向かって、小さな物語を語り出す――。
756名無しさん@初回限定:02/08/20 16:54 ID:jRPkGoP2
書いてみて「?」な部分が多い話になってしまいました。割り振りを行数だけで考えたから一つ多くなってしまったし。
>>661が大きなヒントになってるのは言うまでもありません。
ほたる−月、というイメージから。隠れたり、色々と。
757名無しさん@初回限定:02/08/22 02:32 ID:nvmA4coK
( ̄ー ̄)保守
758名無しさん@初回限定:02/08/23 00:06 ID:N5iZscHn
保守
えっと、>1の姉の奈々です。

ここに、弟の書き込みがあると思ったから書き込みました。
弟は、しばらく前に外出許可を取って家を出たまま
行方がわからなくなってしまって、捜していたんです。

ここの皆様には、迷惑をかけてごめんなさい。

ふだんはとても優しい弟なのですが、ときどき一人でため息をつく事があって・・・

一度、おしおきとして弟を家から追い出したときは、ドアの外で
うわぁーんうわーんって泣いて、ドアをこう、かりかり?とかかわい〜く・・・

あ、すみません。これ、家庭内のことでしたね、これ。
ごめんなさい、思い出したら、ちょっと涙が・・・

えと、で、でも。
こんな弟でも、私にとっては弟なんです。

皆様、優しく見守ってあげてください。
どうか、よろしくお願いします


「……あの、奈々姉さん……何やってんの?」
「えっ!? あ、あれ!? こ……こんな遅くまで何やってたの! 昔みたいにお外に放り出すわよ!」
「何年前だよそれ……。大体遅くまで、ってあの。俺今日部活の練習日だし」
「え……?」
「そこのカレンダーに書きこんであるじゃん」
「だ……だってだって! 朝でかけるって言ってそれっきりじゃ」
「昨日の夜出てくって言ったし置いてあったお弁当持ってったでしょうが……。……? ノートパソコン? 何やってたの?」
「え! あ、うーえーっとその……あは、あははははははははははは!
(あ、あはは……色々探してたらこんな所(http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1009560209/)みつけたから、ここが原因だと思ったのに……違ったんだ)
 な、なんでもないなんでもないなんでもない!」

むしろどうしてそう思いますか、奈々姉さん。
760名無しさん@初回限定:02/08/23 05:39 ID:5P8iNm2M
>>759
(・∀・)イイ!

上の方は2chコピペの改良型?
761名無しさん@初回限定:02/08/23 10:30 ID:AUUmVN8C
このスレ電撃に応募しる。企画で通るかもよ(笑
762名無しさん@初回限定:02/08/23 11:03 ID:wUifJxbF
∧ ∧ 
( ´D`)ノ淫娘   
http://64.156.47.64/venusj/sample.htm
763名無しさん@初回限定:02/08/23 19:31 ID:CmoRAOyj
>>761
此処は我々姉萌え者の楽園でつ。
メディアワークスの様に商業と直ぐ結びつけたがる様な所とは関わってはいけません。

そう言えばこのスレは無論sage推奨だよね?
764名無しさん@初回限定:02/08/23 23:09 ID:nk25UU91
17人の姉と我らの約束の地「神聖エルシス王国」と言ってみるテスト
765名無しさん@初回限定:02/08/24 00:34 ID:6qHPrx5k
>759の元ネタ
http://ton.2ch.net/test/read.cgi/gline/986676198/32
奈々姉さん、削除依頼はきちんとしておこうね(笑)。

えるしすと書くとなんか萌え。
766名無しさん@初回限定:02/08/24 16:35 ID:GiVhU++j
エルシスのホームページ
ttp://gazoo.com/wp/goddess/

狙ってます?それとも偶然
767名無しさん@初回限定:02/08/24 18:18 ID:XJXmYktZ
サラシage.
768小さな泥棒(1/5):02/08/25 01:38 ID:8mZP28ha
『少女は今日、街を出る
 少女の一番大切なもの
 幼いときに奪われてしまったもの
 もう手の届かない、遠い思い出』

―――――

「書けない……」

この物語を締めくくる最後の情景。
あと少しなのに……

「このままじゃいけませんわ……」

部屋に閉じこもっても仕方がない……

------コンコン

ノックの音……

「はい、どうぞ」

「……ちづるちゃん」

少し愁いを帯びた顔の少女が入ってきた。

「何かあったの?」
「……あのね……」

理由は弟とのすれ違いらしい。
少女にとっては一大事。
769小さな泥棒(2/5):02/08/25 01:39 ID:8mZP28ha
「……きらわれちゃったかな?」

本当に辛そうな顔をする。
私には出来ない表情。

「……こんな、うじうじしたおね―ちゃんきらいになっちゃうよね」
「……」

どうしてそんな顔ができるんだろう?
どうしてそれを私に向けるんだろう?
理由はわかってる……
わかっているのに胸がざわつく。

「……弟のまえじゃちゃんとしゃべれない、こんなおねーちゃん気持ち
 わるいよね……」

悲しそうな少女の顔。
こんなに脆いのに……まっすぐにあの子を見る。

「ほたるちゃん」
「……なに?」
「きっとね……あの子はそんなこと考えてませんわ」
「……そんなことわからないよ」
「あの子の態度を見ていればわかります」
「……ちづるちゃん」

気休めなんかじゃない。
本当にわかるから、だから私は……

「ほたるちゃん」
「……」
770小さな泥棒(3/5):02/08/25 01:40 ID:8mZP28ha
「後悔したいの?」

一体、誰に言ってるのだろう?

「……いや」
「ちゃんと、伝えたいことははっきり言わないと……」

本当に誰に言ってるんだろう?

「……ちづるちゃんはいいよね」
「何が?」
「ちゃんとじぶんのことばを持ってるから」

胸に刺さる鈍い痛み。
それでも私は、微笑んで……

「大丈夫、ほたるちゃんはこんなに可愛いんですもの……」
「……ちづるちゃんみたいにできるかな?」
「私なんか真似しなくても……そのままの自分でいいのよ」
「……うん、ごめんねちづるちゃん……」

ずっと自分の想いを隠して……
それでもそばに居れるだけで……
でもこの少女は違う。
どうしてこんなにまっすぐなんだろう?

私はただ、羨ましいだけ。
少女が羨ましい。

そして少女は部屋を出た。
771小さな泥棒(4/5):02/08/25 01:41 ID:lQTQHhBl
部屋で一人ペンを取る。最後の情景。

物語の中の『少女』はすべてをやり直そうと考えた。
街を出ればすべてが変わる。
それは『少女』にとって希望にあふれる考えだった。

『少女の目の前の大きなショーウインドウ
 そこに飾られている大切なもの
 手の届かなかったもの
 取り返すんだ!』

『少女』は気づかない。
それはただの逃避なのに、幸せになれると信じていた。

『もうなにも見えない、目の前のガラスを割った
 ガラスの欠片が少女を襲う
 怯まない!
 少女は手を伸ばし大切なものを掴んだ』

大切なものを盗み出す『少女』。
その行為は『少女』にとって正当な行為。

『手の中できらきら光る大切なもの
 腕をつたう赤い雫
 痛みなんか無かった、無いはずだった
 少女は走る、大切なものを手に』

大切なものを手に入れるために傷つく『少女』。
だけど、物語の中の『少女』は痛みを感じない。

私は痛みを感じるのに……
772小さな泥棒(5/5):02/08/25 01:42 ID:lQTQHhBl
『街を出る列車の中
 少女は見る、大切なもの
 きらきら光る大切なもの
 その光は……』

―――――

不思議とすらすら書けた。
後は物語を締めくくる最後の一節。

------コンコン

ノックの音、少女が帰ってきたのだろう。

「……ちづるちゃん」
「うん? ちゃんと伝えれた?」
「……うん、ちゃんとわかってくれたよ」
「そう」
「ちづるちゃんの言ったとおりだった……ありがとう」

私には真似できない満面の笑顔で
だから私も微笑んで……

「よかったね」

―――――

『少女には眩しすぎる光
 光の中で少女は夢を見る
 そこに広がる世界
 そこにある大切なもの』
773名無しさん@初回限定:02/08/25 01:50 ID:lQTQHhBl
久しぶりに書いてみましたー
ほたるさんと弟の間で揺れる千鶴さんです。
物語に押さえ込んでる自分を投影させたりする千鶴さん。
って感じです。
>753-755
と少しイメージが違ってしまってすみません。
ほたるさんのイメージがお月様っていうのもいいですね。
774名無しさん@初回限定:02/08/25 03:38 ID:qp3MngHz
>773
(・∀・)イイ!!
ほたるさんと千鶴さんはある意味お互いを(気付かない内に)支えあってるように見えるけども、
その心の内は結構色々あるんですなぁ。

お月様なほたる姉さん。
はずかしがりやで少しずつしか顔を見せてくれない、ですか。
775名無しさん@初回限定:02/08/25 04:22 ID:Uamx806j
PALETTEのチーネェこと涼原千晴は姉キャラに含まれますか?
776夏休みの一日(1/7):02/08/25 09:24 ID:94yggaFD
朝、奈々姉ちゃんが俺を起こす。
「早く起きなさい、起きないと……」
------ガサガサ
「……ううーん、起きるよー奈々姉ちゃん、って何してんの!?」
「えっ? 着替えさせてあげようと思って……」
奈々姉さんの指が俺のパンツに掛かってた……
「じっ、自分で着替えれるよ!!」
「そう、姉離れね……」
何でそんな悲しい顔するんだよ……
「違うよ、もう子供じゃないから自分でできることはしなくちゃいけないだろ」
「そうね、子供じゃないもんね、お姉ちゃんも努力するね」
はぁ……

唯姉さんの朝食。
「なんで朝からこんなに食べなきゃいけないんだ!」
「ふぇ、やっ、やっぱり作りすぎたかな……」
「だいたい唯姉さんは、うっ……」
包丁を持って近づいてくる唯姉さん。
おいおい。
「ごめんね、今朝は早起きしちゃったから……」
「いやっ、いいんだよ……食べるよ」
包丁をこっちに向けないで下さい。
「そう、嬉しいなー、あははっ」
振りまわさないで下さい。

食事の邪魔をする亜紀ねぇ
「はい、あ〜ん」
「自分で食べれるよ!!」
「ふーん、そんなこと言うんだ……」
「なっ、なんだよ!」
「絢乃!! あのね、この子……」
777夏休みの一日(2/7):02/08/25 09:25 ID:94yggaFD
「亜紀ねぇ、食べるから……」
「もう、しょうがないなー、この子は、はい、あ〜ん」
「……あ〜ん」
「一人じゃ何も出来ないのね、可愛い〜♪」
「……くっ」

俺を管理する礼子姉さん
「顔は洗ったの?」
「……洗ったよ、礼子姉さん」
「歯もちゃんと磨いたの?」
「……磨いたよ」
「夏休みだからってだらだらしてちゃダメよ!」
「してないよ……それより小遣いくれよ」
「何か欲しいものあるの?」
「いやっ、夏休みだし……遊ぶお金」
「ダメ!ちゃんと欲しいものがあったらその都度紙に書いて提出しなさい
 って言ってるでしょ!」
普段からお金を持たされてない俺……何歳になったんだ?

俺を鍛える陽子姉さん
「うーん? ちょっと太ったんじゃない?」
「えっ? ほんと」
「よし!! ボクと走ろう!」
おいおい、今ご飯食べたところだよ……
「いやっ、遠慮するよ……」
「情けない、そんな情けない子に育てた覚えはないぞ!!」
「いやっ、今ご飯……」
「ほらっ、行くよ!!」
腕力では勝てない、腕をつかまれそのまま10キロ……
778夏休みの一日(3/7):02/08/25 09:26 ID:94yggaFD
神出鬼没の智萌お姉ちゃん
「はぁーはぁー」
何で朝から……
やっと家に辿り着く、途中で置いてきぼりにされたし……
ふと見ると玄関先にコップに入った一杯の水。
怪しい……でも喉はカラカラだ。
コップを手に取ると背中に視線を感じた。
振り返る、あれっ誰もいない?
「智萌姉ちゃんだな……」

追い討ちをかける芹奈姉さん
「はぁー、もう何もやる気がおきねー」
「なに!? だらしがない!」
「あっ、芹奈姉さん……」
「私の弟がそんなだらしがないんじゃ駄目でしょう!!」
「いやっ、朝から陽子姉さんと……」
「私の弟は言い訳しない!」
「すっ、すみません」
「ちゃんと宿題やるのよ!! わからないときだけ聞きに来ていいから」
「はっはい」

響姉さんと昼食
なんで俺はまじめに宿題してるんだ?
そういえばもう昼か……

「響姉さん、入るよ」
「……」
「ほらっご飯、今日も一緒に食べよう」
「……」
「美味しいよ、唯姉さんの料理」
「……肉……食べれない」
779夏休みの一日(4/7):02/08/25 09:26 ID:94yggaFD
うわっ、間違えて肉料理持ってきちゃったよ。
「ごめん、俺が食べるよ」
「……肉は嫌」
「……ごめん」

俺を監禁するのが趣味のあすか姉ちゃん
「あ〜、み〜つけた!」
見つかってしまった……
「どっ、どうしたのあすか姉ちゃん」
「なに動揺してんのよ」
「いつも俺に変な格好ばかりさせるからだろ!!」
「も〜、今日はいつものお礼にいいものあげようと思ったのに〜」
「なに? いいものって」
「目をつぶって手を出して」
「こう?」
------ガチャガチャ
「なんで手錠なんか持ってるんだよ!!」
「ほらっ行くよ〜」

俺を苛めるのが趣味のいつき姉ちゃん
何で当然のようにあすか姉ちゃんの部屋にいるんだよ……
「大佐、捕虜を連れてまいりました」
「ご苦労様、あすかちゃん」
何のプレイだ……
「よし、いつものように剥くよ、あすかちゃん」
「了解です」
「やめてくれ!!」
「何か聞こえた? あすかちゃん」
「何も聞こえません、大佐殿」
「誰か助けて―!!!」
780夏休みの一日(5/7):02/08/25 09:27 ID:kH0hracm
役に立たない真緒姉さん
------ガチャ
ドアが開く、助かった。
「どうしたんですか?」
真緒姉さんだ……
「きゃぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!!」
「うわっ真緒ちゃん」
「一緒に遊ぶ〜?」
------バタッ
「真緒ちゃん倒れちゃった……」
「大佐、任務続行ですか?」
「よし、やるわよあすかちゃん」
「……」

洗濯好きの遥姉さん
汚された……
泣くもんか、俺は男だ。
「あれあれ、どうしたの?」
「遥姉さん、ぐすっ、俺、汚されちゃった……」
「あらあら、今からお洗濯するから一緒に洗ってあげるね」
「そういう意味じゃ……」
「そうだ、華奈姉さんの洗濯物も取ってきて」
「何で俺が、って俺の話も聞いてよ!」
「あははっ、よろしくねー」
マイペースだ……

理不尽に怒る華奈ねぇちゃん
「華奈ねぇちゃん、洗濯物取りに来たよー」
------ガチャ
なぜか怒った顔で部屋から出てくる華奈ねぇちゃん。
「どうして君が取りに来るの!!」
781夏休みの一日(6/7):02/08/25 09:28 ID:kH0hracm
「へっ?遥姉さんに……」
「おね―ちゃんは自分のことは自分で出来ます!!」
何で泣きそうなんだよ……
「いやっ、その……」
「弟のくせにおねーちゃんの世話を焼いたらダメでしょ!!」
何で怒られてるんだ?俺は……

怪我をするほたる姉さん
キッチンに行くとそこにほたる姉さんがいた。
「なにしてるの? ほたる姉さん」
「えっ……あっ」
------ガチャン
「うわっ、大丈夫?」
慌ててコップの破片を拾う姉さん。
「……いたっ」
「えっ、切ったの? ちょっと見せて」
手を取る。
「そんなに深く切ってないみたいだな」
「あっ、……あの」
「大丈夫、すぐ血は止まるよ」
「……ちづるちゃんに……お茶」
「俺が持っていくよ」
「……うん、ありがとう」

何を書いてるの? 千鶴姉さん
「千鶴姉さん、お茶」
「どうぞ、入って」
------ガチャ
「調子はどう?」
「順調ですわ」
机の上を見る、書きかけの原稿。
782夏休みの一日(7/7):02/08/25 09:28 ID:kH0hracm
「これが新しい物語?」
手にとろうとすると
「まっまだ、あなたに見せるほどちゃんと書けてませんわ」
「ごっ、ごめん」
チラッと見えた登場人物の名前が俺と一緒だったのは気のせいだろうか?

俺を弄ぶ麻琴姉ちゃん
「たっだいま〜〜」
「あっ、麻琴姉さん、お帰り」
不敵な笑顔で近づいてくる姉さん……まさか……
「おらっ!!」
押し倒された。
「ああ〜、いいわ、やっぱりあんたの抱きごこちが一番ね♪」
誰と比べてるんだよ……
「うん? 興奮してきたのかな? うふふー」
「やめてくれよ!!」
「口ではそういっても身体は……」
「麻琴姉様!!」

恐怖の絢乃姉ちゃん
「違うの、絢乃ちゃん、この子が無理やり、ぐすっ」
おいおい、何で一瞬で泣けるんだ? こうやって男を騙してるのか……
わなわな震える絢乃姉ちゃん。
「悪さばっかりして、この子は!! ごめんなさいは!?」
「ご、ごめんなさい……」
「声が小さい! お尻を出しなさい!!」
嘘だろ……
「絢乃姉ちゃん、その鞭どこで買ったの……」
「はやくしなさい!!」

早く夏休み終わらないかな……
783名無しさん@初回限定:02/08/25 09:32 ID:kH0hracm
夏休みももうすぐ終わりということで弟の夏の一日を書いてみました。
書いてみて、17人は多い……ですね。
784名無しさん@初回限定:02/08/25 09:38 ID:Qw7jVuiP
最高っす!萌えつきますた。
785名無しさん@初回限定:02/08/25 10:08 ID:Eg5LKesb
撃沈………………(;´Д`)

しかしはたから見てると羨ましいがこの弟、結構不幸かもなあ(w
786名無しさん@初回限定:02/08/25 11:51 ID:Rd91gAqi
>「よし、いつものように剥くよ、あすかちゃん」
いつものように、にワラタ。
787736:02/08/25 13:51 ID:ofSZgZFv
キタキタキタキタキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
えらく良かったです。口元の緩みが抑え切れませんですた。
788名無しさん@初回限定:02/08/25 16:15 ID:ZvQFsToT
>785
いや、まじでちょっとかわいそうだよ、これw
弟は「忍」の一文字ですかw
789名無しさん@初回限定 :02/08/25 18:55 ID:YC6ESzOV
むしろ弟の名前は『忍』ではないかと。
790名無しさん@初回限定 :02/08/25 20:32 ID:jjwuSuRR
各々手段の異なった「姉の理不尽さ」がイイね。
幸せな姉弟では弟は最下層でなければならんのだ。
791名無しさん@初回限定:02/08/25 22:23 ID:ghqCsSG3
17人もいて一人もやっつけ仕事が無い。お見事!!

漏れも「小さいオパーイに悩む陽子姉さんが麻琴姉ちゃんに相談する」
と言うシチュエーションでSSを書こうと思ったんだけど
妄想が暴走して上手く書けない。

どなたかこのシチュエーションで書いてくれる人キボンヌ
792名無しさん@初回限定:02/08/25 22:24 ID:/o9UJ4xy
忍弟は萎え。
ありがちすぎ。
793名無しさん@初回限定:02/08/26 01:00 ID:A8qhnjN9
>775
(・∀・)bΣ
794名無しさん@初回限定:02/08/26 08:30 ID:n+h0Dj+z
>姉キャラは好きですか?

大好きです。 今度はウソじゃないっす。
795名無しさん@初回限定:02/08/26 13:25 ID:OYmpn2Jr
>>794
ワラタ。
今度って…。IH逝ったのか!?
796736:02/08/27 00:29 ID:8d/MZ8ui
ステキなモノを受信しましたのでまた勝手ながら描かせて戴きました。
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20020827002119.jpg
今回は千鶴お姉様です。ちと時間が無いのでスキャン後
線画処理をおざなりにやっただけです。御免なさい、千鶴お姉様。(´д`;

SS職人様、毎度毎度有り難う御座います。感謝しても仕切れません。
797名無しさん@初回限定:02/08/27 00:59 ID:oIS1ks5h
>796
千鶴姉さまかわええです。だが……だがッ……!

頼む……頼むから……読書をしたりする時だけで良い……。
眼鏡を……彼女に眼鏡をかけさせてくれッ……!!
798名無しさん@初回限定:02/08/27 01:14 ID:p6a33NeM
>736さん
見ましたよー、千鶴さん可愛いですねー
やはり文章だけじゃ表現しにくい部分もこうして皆さんが
ビジュアル的に描いてくれるおかげで書く幅も広がります。
>782ではさっそく絢乃さんに鞭を持たせてみましたし。
こちらこそ感謝してます。

私もいろいろ書いてみて、やはり17人もいるので混乱したり
して、まだおねーさん達のキャラが掴みきれてないので
いろいろ問題がある部分を指摘したりこのおねーさんはこう
いうのが良いとか皆さんおっしゃってくださいね。
できる限り取り入れますので。

長文失礼しました。
799神の贈り物(1/3):02/08/27 03:34 ID:gELuQK0S
神様なんていない。

わかってるよ、そんなこと。
でもね、もしもだよ、もしも神様がいるとしたら?

―――――

「天に召します我らが神よ……」
「いただきまーす」
「もう、まだお祈りの途中ですよっ」
「真緒姉さん、前から言おうと思ってたんだけど神様なんていないよ」
「……いるんだもん」
「へっ?」
「私達の心の中にちゃんといるんですよっ」
「あっ、ああ、そうかもね」
今、一瞬むちゃぐちゃすねてなかったか?

夕食も終わり、いつものように居間でくつろいでいると……
------ドタドタドタ
「おりゃっ!!」
------ガチャン
「あんた銭形か!! いつの間にこんな技を……」
「ふっふ〜〜、今日こそは逃がさんぞ〜」
「いつも逃げられないだろ!!」
「なによ!! フィーリングでしょ!!」
逆切れされました。
そして、いつものように連行されました。

―――――中略―――――

「ああ〜ん、今日も良かったわ〜」
800神の贈り物(2/3):02/08/27 03:35 ID:gELuQK0S
「中略って何だよ!!」
「なによ、まだ足りないの? あんたもとことんマゾね〜」
「いつき姉ちゃんまでいつの間にいるんだよ!!」
「でも最近恥じらいがないのよね〜、反省しなさい」
「……早く服着せてください」
------コンコン
「あすか姉さん、なんだかすごい音がしてたんですけどどうしたんですか?」
------ガチャ
「なっ、ななななななんですか!!!」
「あっ真緒ちゃん」
「ほらっ、触ってみる?」
「あすか姉ちゃん!! 持つなよ!」
「あっ、あっ、あっ、あっ、ああ〜〜」
------バタッ
「うわっ真緒ちゃん」

………………
…………
……

「真緒姉さん、大丈夫?」
「ううーん、はっ、ここはどこですか?」
「姉さんの部屋だよ」
「出てって下さい!!」
「えっ?」
「女の子の部屋に、そっその、簡単に入るもんじゃありません!!」
「だって、姉弟じゃん」
「うー、そうなんだけど……ところで何でここにいるんですかっ!?」
「覚えてないの? 姉さん倒れちゃって……」
みるみる間に真っ赤になる真緒姉さん
「でっ、出てって下さい!!!」
801神の贈り物(3/3):02/08/27 03:35 ID:gELuQK0S
「ははっ、わかったよ」
部屋を出ようとしてドアノブに手をかけると
「運んでくれたの?」
「うん」
「……ありがとう」
「もうあのぐらいで倒れるなよ、姉さん」
「……うん」
------ガチャ ドタドタ
「きゃぁ〜〜!! 急に開けないでよぅ!」
「イタタタ、あすかちゃん、どいて」
「何してんだよ!? 姉ちゃん達」
「あっ、あの真緒ちゃん大丈夫?」
「ちょっと刺激が強かったかな〜?」
「あすかちゃん!! ごめんね真緒ちゃん」
「嘘だ!! いつき姉ちゃんが謝るなんて……」
「なんだって!? このクソガキ、あたしはあんた意外には優しいのよ」
「はい、いつきちゃん切れない切れない」

「ふふっ、あははっ」

「どうしたの? 真緒ちゃん」
「やっぱ刺激が強かった?」
「あははっ、なっ、なんでもないんです、ふふっ」

「???」

―――――

もしも神様がいるとしたら、私は感謝の言葉を捧げます。
だってこんな素敵な家族を私にくれたから。
802名無しさん@初回限定:02/08/27 11:02 ID:nV/yukil
トテモ(・∀・)イインチョ!!
803名無しさん@初回限定:02/08/27 11:12 ID:0A1O2nkp
>>799-801
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
神様はいます。
ていうか、あんたが神!
804特別な存在(1/4):02/08/27 21:39 ID:+gayvEJ5
あたしの存在意義ってなんだろう?
あたしはただ実感したいだけ、あの子にとってあたしは特別かどうか。
そして一番安易に特別な存在になろうとしてる。
不器用なあたし。
あたしだってあの子に笑顔を向けて欲しいけど……
どうすればいいかわからないから。
どんな方法でもいい。あの子を振り向かせたい。
あたしはただ実感したい。

―――――

「お風呂空いたからあんた入りなよ」
「あっ、いつき姉ちゃん、うん、わかった」

珍しいな、いつき姉ちゃんがお風呂に呼びに来るなんて。
まぁいっか。

------ガラガラガラ

うん? 湯煙の中に人影が??

「あっ!?」
「えっ!?」
「なっ、なんでいるの絢乃姉ちゃん?」
「あっ、貴方!! いつからお姉ちゃんのお風呂を覗くような子に……」
「いやっ、あの、いつき姉ちゃんが……」
「言い訳しない!! もう今日という今日は許しません!!」
「いやっ、前隠したほうが……」
「お黙りなさい!! ごめんなさいは!?」
「どっちだよ……」
「……お尻を出しなさい!!」
805特別な存在(2/4):02/08/27 21:39 ID:+gayvEJ5
「ごめんなさい」
まわれ右。
「待ちなさい!!」

------ドタドタドタ

俺の足も速くなったもんだ。陽子姉さんのおかげだね。
じゃなくて、いつき姉ちゃん!!
……いた!!

「いつき姉ちゃん!! なに考えてるんだよ!!」
「へっ? なにが?」
「絢乃姉ちゃんが風呂にいただろ!!」
「あんたほんとに行ったの? 馬鹿ね〜、きゃはは」
くっ……
「姉ちゃんそんなことばっかりして楽しいのかよ!!」
「楽しい♪」
「俺は姉ちゃんにとって何なんだ!?」
「おもちゃ♪」
ぐっ……
「あれ〜、泣きそうだね〜、泣くの泣くの?」
「なっ、泣くもんか、ぐすっ」
「きゃはははっ、ほんと泣いてる〜」
「ねっ、姉ちゃんの馬鹿ぁ〜」

あれでも姉なのか? お姉ちゃんていうのはもっとこう包み込んで
くれるような優しさと……
などと考えていると目の前に鬼の形相の絢乃姉ちゃんが。

「ごっ、ごめんなさい」
「へぇー、ちゃんと自覚あるのね、悪さしたって……」
806特別な存在(3/4):02/08/27 21:40 ID:+gayvEJ5
鞭を取り出す絢乃姉ちゃん。記憶が飛びそうなくらい美しい。
じゃなくて、今日は厄日だ……なんでこんな目にあってるんだっけ?

「まって、絢乃ちゃん!」
「いつき姉様!? 止めないで下さい」

えっ? いつき姉ちゃん??

「この子も悪気があってやったわけじゃないと思うの」
「でっ、でも……」
「あたしに免じて許してあげて」
「お姉様がそこまでおっしゃるのなら……」

いつき姉ちゃん……

「大丈夫?」
「ありがとう、いつき姉ちゃん、今日はほんとやばかったから……」
「いいのよ、ふふっ♪ もったいないしね〜」

うん? 何かがおかしい……

「でも、いつき姉ちゃんが助けてくれるとは思わなかったよ」
「馬鹿、たとえ妹でもあたしの大事な弟をいじめるなんて許せないでしょ」
「ありがとう、優しいんだね」
「もう〜、あたし以外があんたをいじめてたら止めるしかないでしょ」

会話がかみ合ってないぞ?

「ところでずっと手を引っ張ってるけど、どこに行くの?」
「いいところよ、うふふ♪」
807特別な存在(4/4):02/08/27 21:41 ID:rqe+HCgY
目の前にはあすか姉ちゃんの拷問部屋。
……しまった、罠だ!

------ガチャ

「いらっしゃ〜い」
「ほらっ、あすかちゃん、生贄よ」
「美味しそうだね〜♪」
「でしょ〜♪」
「……」

鞭で叩かれたほうがマシだったかもしれない……

凄惨な陵辱の限りを尽くされた後、俺は泣きながら部屋へ帰った。
もう二度と日の光を浴びることはないだろう。

「ふふっ、楽しい、次はどうやっていじめてやろうか?」
「目が怖いよ、いつきちゃん、……似合ってるけど」

―――――

あの子にとってあたしは特別な存在?
808名無しさん@初回限定:02/08/27 21:43 ID:rqe+HCgY
どうしていつきちゃんは弟クンをいじめるのかな?
って考えたら、こんな破綻した考えに・・・
いつきちゃん、間違ってるよ・・・
809名無しさん@初回限定:02/08/27 22:58 ID:Syf6NY25
(いつき&あすか)×絢乃=弟、不幸
という図式が出来上がってるな(w

しかも智萌あたりが叩かれた回数とか今月何回剥かれたとか記録してそう。
だんだん脳内でこの家庭が動くようになってきた……
810名無しさん@初回限定:02/08/28 01:00 ID:6wNo5DpK
真緒姉さんも落ち担当
811  :02/08/28 05:49 ID:FHQS4QCY
test
812名無しさん@初回限定:02/08/29 04:32 ID:zlODCcNe
できる事ならまだ「一姉一弟」シチュが出て無い姉はソレキボン
813名無しさん@初回限定:02/08/29 05:48 ID:1L8psAo4
この弟さんに感情移入したくねぇ・・・・・
814名無しさん@初回限定:02/08/29 11:05 ID:uTsLwaLQ
ってかここは葱板だぜ?
エロイのきぼー・・・流れ的に無理か
815まとめてみました(1/2):02/08/29 11:33 ID:WQAWcw3K
天然でいつも天真爛漫な姉 【遥(はるか)】
>>617-618

弟育成計画
>>630-634

絢乃さん奮闘記
>>653-657

夕涼み
>>661

小さな公園
>>680-683

お姉ちゃん会議2
>>689-690

唯姉さんとおさるさん
>>721-723

ほたちづ姉妹の話
>>753-755

えっと、>1の姉の奈々です。
>>759
816まとめてみました(2/2):02/08/29 11:34 ID:WQAWcw3K
817名無しさん@初回限定:02/08/29 11:55 ID:Gl06UxJo
>815-816
お疲れ。
818名無しさん@815-816限定 :02/08/29 12:43 ID:WQAWcw3K
うぉっ! 千鶴姉さん以外見れない。
チェックせずに貼っちまった。スマソ
819名無しさん@初回限定:02/08/29 16:39 ID:2MiD4EkZ
姉ちゃんあげ
820女の子な悩み事…?(1/6):02/08/29 18:11 ID:YvNVFF0/
「……今日は、読書に丁度良い気候ですわ」
 夏のある日。リビングの藤家具の椅子に座り、推理小説を読んでいた。
 台風の過ぎ去ったその日は、クーラーを付けずともひんやりとした風が家の中に入って来ていた。
「クーラーなんて体を壊します。それに……そのような物は日本人として使うべきではないと思いますわ」
 ある意味、和風のお嬢様だった。
 そんな訳で、開け放たれたガラス戸の上には『つめ込まれ過ぎで出たいです』と言い出しそうな金魚入りの風鈴がぶらさがっていた。
「……ただいま」
 玄関の方から戸の開閉する音が響き、伴って小さな声が響いた。
 小さな音は、そのまま小さな足音へと変わって。そっと、千鶴のいるリビングへと向かってくる。
「お帰りなさい、ほたるちゃん」
 本から目を外し、眼鏡を取りほたるに向かって微笑む千鶴。
「うん……。…………ちゃんと、送ってきたよ」
 バス亭まで。僅かな距離だけども、弟と二人だけで。
 二人の姉の間には"たまには、弟と二人だけになる機会をお互いに"という、暗黙の了解があった。
「そう……よかったですわね」
 つまり強度のブラコンな訳だが表現が美しくないので家族愛が良い感じだということにしておく。それを少し逸脱してるかもしれないが。
「ぅん……」
 ほたるの言葉に、千鶴はかすかな違和感を覚えた。
「……どうしたの?」
 千鶴が問うと、ほたるはしゅんとした顔でうつむいた。
「私でよかったら……、ね? ほたるちゃん」
 その言葉に、ほたるは恐る恐る……でも、小さく頷いた。そして、千鶴の足元にぺたんと座りこむ。
「……ぁのね」
 か細い声。
「ええ」
 眼鏡を膝元に置き、微笑む千鶴。
「………………あのね?」
 誰にも聞き取れないような小さな声。
「はい」
 蚊が鳴くようなどころか、世界一小さな蟻にようやく聞こえるような声。
「――ちづるちゃんのむね、おっきぃ?」
 意を決したように顔をあげて、千鶴の膝元から彼女の顔を見上げて。千鶴にしか聞こえないような声だが、はっきりとほたるは告げた。ちづるちゃんのむね、おっきい? と。
821女の子な悩み事…?(2/6):02/08/29 18:14 ID:YvNVFF0/
「…………」
「…………」
 風鈴がちりんと音を立て、ゆるやかな風が部屋にさしこむ。
「…………」
「…………」
 膝に置いた眼鏡が、ずり落ちた。
「…………」
「…………」
 千鶴はほたるの言葉を聞く直前の状態のまま、固まっている。
「…………」
「…………ちづるちゃん?」
 ほたるは、千鶴の頬にぷにぷにと触れた。
「…………」
 ふにょー、と引っ張り、ぺちぺち、と音が立つように頬を叩いてみる。
「……ちづるちゃぁん」
 ほたるが泣きそうな顔になった時、千鶴はようやく我に返った。
「……ぁ……。ご、ごめんなさいほたるちゃん。私、つい……」
 千鶴の頬が赤くなる。
「でも……どうしたの? ほら、泣かないでほたるちゃん」
「……ぁのね」
 ほたるの言葉はたどたどしく、断片的過ぎる物だった。が、それはほたるとの話の際たまにある事だった。
 よって、千鶴と弟にしかできない変換方法で千鶴が理解した物を要約すると。
「――バスに乗る時、あの子が……降りてきた女性の胸元に見惚れた、のですね?」
 こくん。
「その女性の顔は分からなかったけど……。目の前で大きな胸が揺れて、あの子が気になった」
 こくん。
「……ゃっぱり、むねのおっきな子のほうが……良いのかな」
「さぁ……男の子には、色々趣味があるそうですから……。眼鏡があったほうが、良いとか良くないとか」
「……ちづるちゃん、いいなぁ。めがねがあってもなくてもいいから」
 その言葉に、千鶴は頬をまた赤くし咳払い。
「と、ともかく……それで、どうして私のが?」
「……お姉ちゃんも、おおきいほうがうれしいのかな、って」
822女の子な悩み事…?(3/6):02/08/29 18:17 ID:YvNVFF0/
「……お姉ちゃんも、おおきいほうがうれしいのかな、って」
「…………」
「わたしのむね、ふくをきてると……ちづるちゃんとおんなじようにみえる。でもちづるちゃん、ほんとうはどうなのかな、って」
 そういう事は、今まで意識したことがなかった。
 ほたるとの付き合いは、もう十年以上になる。だが、そのような観点でお互いを見た事など千鶴はなかった。下着だっていつもお互い別々の物を着ているし、見分けが付く物を購入しているからだ。
「ぁ……ぁのね、ほたるちゃん。私も、ほたるちゃんと多分……そんなに変わらないと思うけど……」
「……さいず、いくつなの?」
 返答につまった。つまっていると、ほたるがそっと起き上がる。そして、口付けができそうなぐらい、千鶴に迫る。
「ほ、ほたる……ちゃん……?」
 しかし、唇はそのまま横へと反れ、耳元へと。そして、小さな小さな声が響く。
 そして元の体制に戻る。さっきと違うのは、顔が真っ赤な所だ。
 それを見て、千鶴はくすっと微笑む。そして体を倒し、ほたるの耳元で――こっそりと囁いた。
「――!」
「あまり、変わらないでしょ?」
「…………。でも、ちづるちゃん。……わたし……これからもっとおっきくなるかな?」
「えぇ……きっとなりますわ」
「じゃ……。ちづるちゃんの……みせて?」
 今度は多少強い風が吹き、これでもかー涼しくならんかーとばかりにちりんちりんと風鈴が鳴る。
「ぁ……あのね、ほたるちゃん」
「……おんなの子どうし、お姉ちゃんどうしなのに……駄目なの?」
「み、見ても良い事ないわよ」
「……ちづるちゃんのと、わたしの。見て、たしかめたい」
「ぁぅ……」
 昔から、ほたるはデータ上とか口約束とか、そういった類の物が信用できない性質だった。"本当かどうか確かめないと信じられない"というのは、相手におびえる性格だから疑っているのかもしれないが――。
 今の問題は、そういう事でなく。
「みたい……の?」
 納得しないほたるちゃんをどうすれば良いんだろう。
 千鶴は今、自らの好きな推理小説に出てくる大学助教授&教え子や三毛猫などに助けを貰いたい気分に陥っていた。
823女の子な悩み事…?(4/6):02/08/29 18:20 ID:YvNVFF0/
「……見て、くらべっこ……したい」
 しばらくの間、千鶴は考えこんでいた。そして十数分近くそのままでいた後溜息をひとつつくと、開いていたガラス戸に向かう。
「……ちづる……ちゃん?」
「……誰かに見られでもしたら、嫌でしょ?」
 ガラス戸を閉めると、次はカーテンを閉める。それが終わると、他の開いていた窓も同様に。
 全てのカーテンを閉め終わり。……千鶴は、ほたるの目の前に立った。
「……こんな事、子供の頃以来ですわね」
 そっと、胸元のシャツに手をかける。
 それと同時に、ほたるも立ちあがり、自らのブラウスに手をかけた。
 深窓の令嬢がしているような二人分の服装が、はらりと二人の足元に落ちる。
「……ちょっと、薄暗いけど。良いかしら?」
「……うん」
 昼間なのに、煉瓦色のカーテンに閉ざされた部屋は……まるでセピア色の写真のようだ。そう千鶴は思った。
「…………」
 頷いた後、ほたるは顔を赤くしながら……自らのブラジャーに手をかける。それを見て、千鶴は小さく息をつき。
(……これで良いって言ってくれれば良かったのに……しょうがないですわね)
 苦笑しながら、ブラジャーのフロントホックを外した。そして、二枚の下着が……足元へと落ちる。
「これで……良い?」
 千鶴の胸元には、決して大きいという訳ではないが……それでも「しっかりせいちょうしてるよ」という証があった。とても柔らかそうな、二つの膨らみが。
「……うん」
 呟くほたる。しかし、その顔は千鶴をみていない。
「……ほら、ほたるちゃん」
「あ……」
 千鶴に手を掴まれ、びくんと体を震わせる。目をきつく閉じ、なにも見えなくしてしまう。
 どうして自分は、こんな事をしようとしたのだろう。恥かしくて、まともに相手の顔を見るどころか……、裸(まだ1枚残っているが)になったら、自分の姿を鏡で見ることもできないぐらいに……恥かしいのに。
「…………?」
 掴まれた手が、何か柔らかい物に触れる。そして、おそるおそる……ほたるは顔を上げた。
「どう……?」
 千鶴が、微笑んでいる。手が、ちづるちゃんのむねに当てられている。
「……うん」
 か細いけど、しっかりした声。
「……わたしのも……」
824女の子な悩み事…?(5/6):02/08/29 18:21 ID:YvNVFF0/
 残された手で、千鶴の空いた手を取り……自らの胸に当てる。押せば返ってくる、そんなきちんとした弾力を持った胸元に。
「腕……はなして」
 千鶴に掴まれていた手を放してもらうと。その手を、自らの胸へと当ててみる。
「……うん」
「……どう?」
 直触りのくらべっこには、一応なっている。
「ちづるちゃん……おとこの子、いろいろあるっていったよね?」
「え、ええ」
「このぐらいでも……良いっていってくれるかなぁ」
 答えようのないとんでもない質問をされた。
「それとも……千鶴ちゃん」
 ほたるの手が動き、千鶴の胸元へと向かう。
「え? ほたるちゃ……きゃっ!」
「やっぱり、揉むと……おっきくなるのかな」
「ほ、ほたるちゃん、待って! ち、ちょっと、あっ」
 不思議な感覚だった。
 まるで、もう一人の自分とも思えるような。そんな風に思って、一緒に生きていた人に……自分の胸を揉まれた。
「……ごめんなさい」
 驚いた千鶴に逆にまた驚き、手を離したほたるがしゅんとして言う。
「ううん……。された事がないから……驚いただけ。謝る事、ありませんわ」
「……されたことないの?」
「え、ええ」
「……じぶんでしたことも?」
「え……、えぇ……」
 確かに、成長の度合いを確かめるようにたまに触る事はあっても……。そういう事を特にした事はない。
「しないから……わたしたち……あんまりおおきくないのかな?」
「…………」
 考えた事がなかった。確かに、もう少し胸が欲しいと思った事は何度もある。別に小さいという訳でもないが、自分の中の"綺麗な女性"に近づきたいという、憧れはあった。
「……ちづるちゃん」
 千鶴の目を見て、ほたるは言う。
「なあに……?」
「ちょっと……、おたがいに……、その……。……揉んでみない……?」
825女の子な悩み事…?(6/6):02/08/29 18:24 ID:6Vi1ISs3
「…………」
「そうすれば……ふたりとも……おっきくなるかもよ……?」
「で、でも……私達は女同士ですのよ?」
「……女の子どうしだから……いいでしょ……?」
 確かにそういう考えもある。
「……ほたるちゃん、今日は胸の大きさの事でしょ?」
「…………」
「だからまた……ね?」
「……ぅん」
 小さく頷くほたる。
「さ……服を……」
 と、千鶴がしゃがんだその時。
「……ちづるちゃん」
 ほたるが、千鶴に背後から抱きついた。
「ほ……ほたるちゃん?」
「もうすこし……こうやっていない?」
「ど、どうして?」
「……ずっと、ずっとちっちゃかったときみたいだから」
「…………」
 千鶴はとうとう、断る理由を思いつけなかった。

 次の日。
「……姉さん達、一体何してたの。夏風邪ひくのは馬鹿のする事みたいだけど」
 千鶴のベッドの前で、弟がそう呟いた。
「……ばか……そうかもしれませんわね……」
 ため息をついた後に、千鶴は小さなくしゃみをした。
 一方ほたるは、自分のベッドの中で。
「……ごめんね、ちづるちゃん」
 そう、小さく呟いた。
826名無しさん@初回限定:02/08/29 18:24 ID:6Vi1ISs3
目標は「エロい物」だったけど。
…駄目ですね。
827名無しさん@初回限定:02/08/29 18:25 ID:D8sc10Xp
いえ、最高で御座います
828736:02/08/29 19:42 ID:sMuqfvMo
>>815-816
お疲れ様です。一つ気付いたのですが
何気にイラストの方は全部同じ所に貼ってあるんですね。
私は自分で探したのですがまさか同じ所だったとは…(w;

>>797
>>798
感想有り難う御座いますだ。
眼鏡…そうだ!折角の文系キャラかつ本をよく読みそうなキャラなのにッ…!
激しく失念しておりました。時間がある時にリベンジ致します。

こちらとしましてはSS職人様のお陰で萌える事が出来、妄想を
積み重ねる事が出来ますので早い話職人様は神でつ。
829736:02/08/29 19:49 ID:sMuqfvMo
ダラダラと打っている間にdでもないSSが…(;゚д゚)
煩悩が激しく暴走してエライ事になりますた。
暫く妄想してきます。
830名無しさん@初回限定:02/08/30 00:21 ID:D+x3xiQS
ほたちづキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
831814:02/08/30 13:21 ID:JQNAAl4h
>>826
素晴らしい!
感動をありがとう!
(;´Д`)姉ハァハァ
832名無しさん@初回限定:02/08/31 04:32 ID:dBsGqxUA
巨乳属性の方々には
>決して大きいという訳ではないが……それでも「しっかりせいちょうしてるよ」という証
>押せば返ってくる、そんなきちんとした弾力を持った胸元に
とかの、ほたちづの「そこそこな乳」はいかに見えたのだろう。個人的にニトロ+のキャラの乳について語っていた人に聞いてみたいなと思ったり。

ほたちづ、なんかゴスロリとか日傘とか似合いそうだ。
ついでに今はほたちづモードっぽいけど他の姉キャラ達の萌えエナジーももっとキボン。
833名無しさん@初回限定:02/08/31 14:17 ID:B2x8QuNZ
近頃乳について語ってたところは知る限り2つ。
貧乳はイクナイ?

さて、次スレまで間がなくなってまいりましたー
834赤い林檎(1/5):02/08/31 18:20 ID:Rguz5lns
コンコン…
「はーい、開いてるよー」
少しためらいがちなノックの音に、あすかは机に向かったまま答えた。
ガチャ…
「あの、あすかちゃん…」
と、ゆっくりとドアを開けて現れた長身の麗人。真緒である。
「さっき言ってたデザインの本なんだけど…」
「あ、はいはい。そこの本棚にあるから適当に持ってって」
と、相変わらず机に向かったまま、持っていたペンで後方の本棚を指した。
静かにドアを閉め、本棚に近づく真緒。
172センチある自分の身長よりも高く大きい本棚には、わずかな隙間もなく
びっしりと本が詰め込まれている。
ただ、同じくらいの蔵書量を誇る千鶴と違う点は、それらのすべてが漫画と同人誌
であるということだ。
弟やいつき、陽子らがよく彼女のコレクションを借りているのが周知の事実なため、
相当の種類が揃っていることは、それほど漫画に興味があるわけではない真緒でも
容易に想像できた。
また、おそらく漫画を描くために買ったのであろう、美術関係の本もかなりの数を揃えている。
今回、真緒があすかの部屋に寄ったのは、それを借りに来たためだ。
下から順に眺めていく。ふと、机に向かう彼女に目を向ける。
熱心にペンを走らせる音が、静かな部屋に響いている。
「そういえば、真緒ちゃんも絵、描くんだって?」
突然声をかけられ、真緒は驚いた。
まさか、自分があすかを見ていたのを気付かれたのだろうか?
835赤い林檎(2/5):02/08/31 18:21 ID:Rguz5lns
だが、彼女は机に向かったまま、動いた様子はない。
「うん…、服のデザインを考える時に、簡単に描くぐらいだけど」
「じゃあさ、これなんかどうかな?」
と、あすかはキャスター式の椅子をくるりと回し、一枚の紙を真緒に見せた。
描かれているのは可愛らしい服に身を纏う女の子。
「これ、今度の同人誌に出すやつなんだけどさ、どうもいいイメージが浮かばなくって…」
「へぇ〜、でも可愛いじゃない。私はいいと思うけどな」
と、上半身を大きく曲げて原稿に顔を寄せる。そうしないと、30センチも差のあるあすかの出した原稿は見辛いのだ。
どこかの王族の衣装をイメージしているのだろうか?装飾品にかなり凝っている服だ。
「そう…かなぁ?」
「もっと自信持っていいと思うよ、あすかちゃん。こんなに可愛いお洋服と女の子を描けるんだし」
「へ…? 女の子?」
突然、あすかがきょとんとした瞳になる。
「え…? これ、女の子じゃないの?」
「ありゃりゃ…、もう、真緒ちゃん、自分の弟の顔忘れたの?」
「え、おとうと…?」
今度は真緒の瞳がきょとんとする。
「だって、ほら」
と、あすかが取り出したもう一枚の原稿。
そこには、綺麗な顔の女の人に抱きしめられ、悶えるさっきの子。
そして、女の人の右手には、彼の股間のものが。しっかりと。
「百合物はあんまし得意じゃないんだけど、あたし」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………真緒ちゃん?」
目の前に、真っ赤に熟れたりんごがひとつ。
「………ぁ、ぁの、ぁの、ぁの、ぁの」
くらっ、くらっ、くらっ、ばたーん!
「ま、真緒ちゃん?!」
836赤い林檎(3/5):02/08/31 18:22 ID:Rguz5lns
「…………ぅ、ううん…」
「あっ、気が付いた! よかったぁ〜」
ゆっくりと開いたまぶたの先に見えたのは、涙目のあすか。
天井が見える。あすかのベッドに寝かされていることに気付く。
「ごめんね、ごめんね!そんなに弱いなんて知らなかったから…」
真緒の手をしっかり握って、あすかは謝罪を続ける。
「わたし…、えーと」
ゆっくりと思い出す。あすかの部屋に来て、原稿見せてくれて、それから…
ボンッ!
再び、真緒の顔が真っ赤になる。
「ああ、真緒ちゃん待って待って! 思い出さなくていいから!」
「ぅ…ううっ!」
恥ずかしさに耐えられなくなったのか、シーツで顔を隠す真緒。
「うぅ…ぐすっ」
シーツの中から聞こえる泣き声。
「ほんっとにごめん!」
「………違うの」
「え…?」
「………違うの、あすかちゃんは悪くない」
「じゃあ、なんで泣いて…」
「あたし…本当にああいうの弱くて。がんばって知ろうと思うんだけど、
どうしても恥ずかしくなっちゃって。」
「真緒ちゃん…」
「前ね、あの子の部屋で、ああいうの見つけちゃって、さっきみたいに倒れちゃって。
あの子が助けてくれたんだけど、「真緒姉はああいうのだめなんだから、ほっといてくれよ」
って言われちゃって。すっごく、自分のことが情けなく思えてきて。何にも知らない自分が
すごく悲しくなって…。私、あの子のお姉ちゃんなのに、あたしが、あの子のことちゃんとし
てあげなきゃだめなのに……」
涙を浮かべたままシーツから顔を出した真緒の笑顔は、悲しいものだった。
837赤い林檎(4/5):02/08/31 18:23 ID:Rguz5lns
「私、お姉ちゃん失格だね」
と、あすかが真緒の手を両手で握り締めた。
「あっ、……あすかちゃん?」
「…ううん、そんなことない。そんなことないよ。真緒ちゃんは立派なお姉ちゃんだよ。
いつも、あたしたちがケンカした時とか仲裁してくれたり、悩みとか聞いてくれたり。
真緒ちゃんは、あたしたちにとってもお姉ちゃんなんだよ。立派なお姉ちゃんだよ」
「あすかちゃん……」
「ね? それに、あの子だって、真緒ちゃんのことお姉ちゃんだって認めてるよ。
あの子が真緒ちゃんに冷たくするわけないじゃない。だって、ほら」
「これ…リンゴ?」
「さっき真緒ちゃんが倒れた時ね、みんな心配してきてくれたんだけど、真っ先に来たのが
あの子だったんだよ。「真緒姉、大丈夫か!?」って、ものすごい真剣で。
真緒ちゃんをベッドに運んだのも、あの子なの。さっきもまた来て、これ置いてった」
器に盛られたリンゴ。きれいに切られている。が、とんでもない形になっているのがいくつか見えた。
「ふふっ。持って来たとき、あの子の手、包帯でぐるぐるだったんだよ?
たぶん、自分でリンゴ剥こうとしたんだろうね。」
きれいに切られているのは、おそらく奈々か唯に頼んだのだろう。
真緒は、いびつな方のリンゴを口に運んだ。
「……おいしい」
「じゃあ、あたしも…。ん、なんか…鉄っぽい味しない?」
よく見ると、所々赤い斑点がある。
だが、今の真緒には、血まみれになりながら、リンゴを剥こうとした
弟の気持ちが、リンゴの味を通じて伝わってくるような気がした。
「でも……おいしい」
「うん…おいしいね」
もう、彼女の目に涙はなかった。
「(でも…、ちょっとうらやましいな。いつもあんなことしてるあたしでも、
あの子はこうしてくれるのかな…)」
838赤い林檎(5/5):02/08/31 18:29 ID:Rguz5lns
その後。

「ねえ、真緒ちゃん。さっき見せてくれたお洋服の絵、見せてくれない?」
「え? うん、いいけど…」
「………あのさ、あすかちゃん。これ、作ってもいいかな?」
「えっ? 真緒ちゃん、作れるの?」
「お洋服とかアクセサリーとか、興味があって。あすかちゃんにはお世話になっちゃったし」
「やったぁ!! (これでわざわざ遠くの衣装屋まで行って衣装買わなくても済む〜♪)」
「えっ、あすかちゃん、なんて?」
「いやいや、なんでもない! それじゃ早速、これ、お願いできるかな?」
「ええ、お姉ちゃんに任せなさい!」
839名無しさん@初回限定:02/08/31 18:31 ID:Rguz5lns
イマイチ出番のない真緒姉をなんとかしようと思ったんですが…。
無理でした。
840名無しさん@初回限定:02/08/31 18:33 ID:ctfTG4e/
>839
安心してくれ、真緒姉の身長が高いという事がわかったのはとても良い収穫だ。
そーいうのに萌える人もいるのだ。
841名無しさん@初回限定:02/08/31 21:32 ID:N1cO+eGI
>839
正直、漲ってきた。
いや、決して下半身がではなく
842タクシー(1/7):02/09/01 01:11 ID:pWl1QKFJ
ただの遊びなんだよ?
お遊び。
なに? 本気だったの?
いままでお互い軽い関係でよかったじゃん。
はぁ? なに言ってんの?
へぇ、以外、そんな男だったんだ。
馬鹿みたい。
まさか天然記念物っ、てやつ?
あははっ、無理だよ、あたしそんなつもり全然ないし。
えっ? 騙された? それはこっちのセリフよ。
もう、会わない方がいいかもね。サヨナラ。

………………
…………
……

求め合うのは心地よい。
好き。
求められるだけはうざったい。
嫌い。
病気? 違うよ、ただ単純なだけだよ。
理解してもらう必要は無い。
それでも、何かに依存してなきゃ生きていけないから。

あの時の後遺症。

一度きりの本気。

あたしはあの時に欠けてしまったんだ。
空っぽになったあたしを埋めるために男を飾る。
一人でいると簡単に壊れてしまうから。
843タクシー(2/7):02/09/01 01:11 ID:pWl1QKFJ
……もっと速く走ってよ
タクシーの中、今日は月に一度のあの子とデートなのに。
なんでこんなお爺ちゃんが運転してんのよ?

「あのぉー、もう少し速く走ってくれます?」
「はぁ? わたしゃ、今年でななじゅーはちになります」
「……」

労働基準法違反じゃない?

あの子が待ってるのに……待ってるのかな?
いつもの期待と不安。
信じられないくらいゆっくりと走るタクシーの中。
あたしの鼓動のスピードだけが上がる。

「あのぉー、スピードをもっと……」
「はぁ? 孫は10人おりますぅ」
「……はぁ」

そうよ、リラックスよリラックス。
シートに身を沈め、ゆっくりと流れる景色を見る。
……今、原チャリに抜かれなかった?
落ち着くわけ無いじゃない!? もう……

それでも近づいてくる待ち合わせ場所。
それだけであたしの胸が高鳴る。
いろんなことを考えてみる。
どんな事をしてあげようか? どうすれば喜んでくれるのかな?
ちゃんと待ってるかな? 呆れて帰ってないかな?
……
あたしは、はやる気持ちを抑えるだけで精一杯だった。
844タクシー(3/7):02/09/01 01:12 ID:pWl1QKFJ
あの子にそっと近づく。
気づいてない。馬鹿な子。

「おりゃっ!!」
「うわっ!? 何、ふよっとした感触? 誰? 麻琴姉ちゃん!?」
「へぇ、よくわかるねー、姉弟愛?」
「そんなにでかい胸を押し付けてくるのは姉ちゃんしかいないだろ!! 
 恥ずかしいからやめてくれよ」
「もう♪、嬉しいくせに」
「そんなんじゃ2時間の遅刻はごまかせないからね」
「あははっ、男のくせに細かいわねー」

この子は知らない、あたしがどんなにこの日を待ちわびてたか。
知らなくていい、知らない方がいい。
あたしはそのまま腕を組んで、街を歩く。
夏休みの最後の休日。
賑わう街の景色。隣には弟。
そこにはあたしの欠けてしまったものがすべてあった。

「姉ちゃん……くっつきすぎじゃない? 離れてくれよ」
「なによ、好きでしょ、あたしの胸」
「なっ、何言ってんだよ!? 誤解されるだろ!!」

可愛い反応。あたしの心をくすぐる。

「大丈夫よ、こんなところで押し倒さないから♪」
「なっ!? やめてくれよ、家じゃないんだから」
「なーに、おうちならいいの?」
「だっ、駄目だよ!!」
「あははっ、今日はデートなんだから我慢しなさい」
「……デートだったのか」
845タクシー(4/7):02/09/01 01:14 ID:W5sXfCuz
楽しい時は何でこんなに早く過ぎるんだろう?
ここまで来るタクシーの信じられないスピード。
孫が10人居るお爺ちゃんのせいだ……
足りない、足りない、足りない。
こんな短い時間じゃあたしは埋まらない。
けど、それでも……
この子と過ごす時間はあたしの大切なもの。
そこにはあたしの笑顔と、少し困った弟の顔。
あたしが多少強引に弟を引っ張っていく。
幸せなんだよ、この距離が。
これ以上は何も望まない。望んじゃいけない。

『大切なものが壊れるのは一瞬。
 そんなこと、知ってるよ? もう何度も経験したから……』

目の前に見たことある顔が近づいてくる。

「げっ!!」
「なんだよいきなり? どうかしたの?」

昨日別れたばかりの男が目の前。
はぁー、なによ、今楽しんでるときなのに……

「へぇ、もう新しい男? ふざけた女」
「なに? あいつ」
「……ほっといて行こうよ」
「よっ、彼氏、その女遊びまくってんぜ、気をつけろよ」
「お前、姉ちゃんになに言ってんだよ!!」
「……もういいって、行こう」
「なんだ弟かよ、姉弟で遊んでんじゃねーよ、まぎらわしい」
「なに言ってんだよ、関係ないだろ!?」
846タクシー(5/7):02/09/01 01:14 ID:W5sXfCuz

「……はぁー、めんどくさいなぁー」

弟を置いてあたしはそいつに近づいていった。
こんな憎たらしい顔だったっけ? あたしも男を見る眼が無い……
腕を振り上げ。
------パン
頬をはたく。

「姉ちゃん!?」
「こっちは弟と楽しいお出かけタイム中なの、邪魔しないでね♪」
「なっ!? ……」
「走るよ!」
「えっ、うん……」

弟と手を繋いで走る。
雑踏を掻き分け街を走る。
手から伝わる体温。
これはこれで楽しいかもしれない。

「はぁーはぁー、走るのなんて久しぶりだねー」
「はぁー、姉ちゃん……」
「あははっ、見た? あの顔」
「姉ちゃん!!」
「どうしたの?」

真剣な目であたしをみつめる。

「あんなことすんなよ!!」
「急にどうしたの?」
「心配だよ」
847タクシー(6/7):02/09/01 01:15 ID:W5sXfCuz
「何が?」
「あんなことして仕返しとかされたらどうするんだよ!!」

知らないよね、あんたの心配はあたしには痛いんだよ?
そんなことわからないよね?
あれだけ楽しかった今日はどっちに行ってしまったんだろう?
自業自得か……

「あたしが何しようとあんたには関係ないじゃない」
「……関係ないこと無いだろ!!」
「なんで?」
「そっ、それは、姉ちゃんが大事だから……何言ってんだよ俺、くそっ!」

わかってるよ、そんなこと。
だから、嬉しいけど、痛いんだよ?
あたしにはそのまっすぐは痛いんだよ?

「ありがとね、あたしは大丈夫だから」
「でも……なにかあったら……」

やめて欲しい、これ以上は。
姉弟なんだよ、壁があるんだよ。
一度、思いっきりぶつかってあたしは欠けてしまった。
二度目はもう怖い、すべて無くなるのは嫌なんだよ?

だからあたしは精一杯微笑んで

「帰ろっか?」
「……」

近くのタクシーを捕まえた。
848タクシー(7/7):02/09/01 01:16 ID:9ZKzg4Pr
一緒に帰るタクシーの中。
あたしの反対側にはあの子。
あたしはずっと窓の外の景色を見る。
速く流れる景色。
一緒に見る景色はゆっくりの方がいいのに……

「姉ちゃん」
「うん?」

振り返らずにあたしは声だけで答える。

「今日は、その……気に障ったなら謝るよ」
「なに言ってんの? あんた謝るような事したの?」

あたしは振り返らない。声だけが震える。

「……してないけど、ごめん」
「どうしてあんたは……」

まっすぐにあたしを見るあの子にあたしはどう答えれば良いんだろう?
あたしなんかがどう答えれば……

「ねっ、姉ちゃん、泣いてるの?」
「へっ? 泣いてないよ……」

あたしはそれ以上、声も出せずに……
二度目の本気は無いのに。無いって決めてたのに。
窓に映るあたしは涙を流していた。

タクシーは速く走る。
反対側であの子も見る景色、やっぱりゆっくりの方がいい。
849名無しさん@初回限定:02/09/01 01:20 ID:9ZKzg4Pr
麻琴さん書いてみましたー
切ないですかねー
タクシーは速く走って欲しいときはゆくっり走る
ゆっくり走って欲しいときは速く・・・
850名無しさん@初回限定:02/09/01 01:38 ID:oRsVYfqy
>849
ナルホド、と。
えちぃ展開を一瞬期待した漏れ。
:y=-( ゚д゚)・∵ターン
\/| y |)  
851伊○家の食卓(1/4):02/09/01 23:06 ID:t8QUwXQg
「ねえ、ねえ、スイカ食べよっ♪スイカ♪」 

華奈姉さんが、キラキラした瞳をこちらに向けてくる。
僕はこの攻撃に弱い。少々たじろぎながら、しかし、

「さっき買ってきたばかりだよ。
まだ冷えてないから、晩ご飯の後にみんなで食べよ。ネッ。」

諭すように、できるだけ易しく言う。すると姉さんは、一瞬にして顔を曇らせ、

「な、なによ。お姉ちゃんだってその方がいいって分かってるんだから。
でもユウ君が、ちょっとでも早くスイカを食べたいって思ってるかなぁって…。
ユウ君のためを思って言ってあげたのに!」

顔がどんどん真っ赤になってくる。や、やばい。

「ほ、本当なんだから。お姉ちゃんは大人だから我慢できるけど、ユウ君は子供だから、スイカのことばかり考えて宿題が手につかなくなって困ると思って。
本当なんだから、本当なんだよっ!」

必死だ。
ちらりと机を見る。ぱったりと手の止まった白紙のレポート用紙がそこにあった。
そういうことか、クス、姉さんはかわいいなぁ。

「アー!今、笑った、笑ったでしょ!ユウ君はお姉ちゃんの弟なのに、
お姉ちゃんの事バカにして。ひどいひどいよ、ユウ君なんてきらいだよ〜。」

目に大粒の涙がたまってくる。だ、だめだ。
僕はこの攻撃にも弱かった。



852伊○家の食卓(2/4):02/09/01 23:07 ID:t8QUwXQg
まな板上のバスケットボール並みに立派なスイカを前にして、上機嫌な姉さん。
手には、家で一番大きな出刃包丁を持っている。
結局こうなるんだよなぁ。でも姉さんて、そんなにスイカ好きだったっけ。

「ねえ、ねえ、知ってる?スイカの種を気にしないで食べる方法あったんだよ〜♪」

得意げな姉さん。もしかしてそれって、昨日テレビでやってたやつじゃ。

「ふっふっふ、お姉ちゃんの秘密の方法を使うと、表面についてる種をとるだけで
後は種を気にしないで食べれるんだよ〜♪」

知らなかったでしょ〜とふんぞり返る姉さん。や、やっぱり。
その番組僕も一緒に見てたじゃないか、それを秘密って。
反応の薄い僕に姉さんは口を尖らせる。

「ユウ君が種を飲み込んじゃって、いつも泣きそうになってるから、
何とかしてあげようって思ったのに。もうっ、教えてあげないよ!」

それって姉さんのことでしょう。心でツッコミをいれつつ。

「へ〜そうなんだ〜すごいな〜。」

一応、(棒読みで)感心してみせる。するととたんに満面の笑みになる姉さん。
扱いやすいんだか、にくいんだか。ハァ…。

「だからね、ユウ君はお姉ちゃんが、スイカを切るのテレビでも見て待っててね♪」

853伊○家の食卓(3/4):02/09/01 23:10 ID:t8QUwXQg
お、遅い。あの後一時間は経ってるぞ。
初めは、大きなスイカと包丁にてこずってるのかと思って、ニヤニヤしながら待ってたけど、いくらなんでも遅すぎる。もしかして何かあったんじゃ。姉さん!

「姉さん何かあった?大丈夫?」

「ユウ君!? や、やだ来ちゃだめー!!」

あわてた姉さんの声、どうしたんだ?にわかに不安になり台所に走る。
そこにはかつてスイカであったであろう残骸と、頭からべっとり汁をかぶり無数の種を全身に貼り付けポツンと立っている姉さんがいた。
さらに悲惨だったのは、この夏のためにバイトして買った姉さんお気に入りの真っ白なワンピースだった。それはすでに、白ではなくピンクになっていたが。
姉さんはヒックヒックと押し殺すように泣いていた。
でも、僕に気づくとはじかれたようにスイカの残骸に覆いかぶさる。

「見ちゃヤダ!見ちゃだめだよぅ、おねがい…。」

と一面に広がったスイカをかき集めようとする。

854伊○家の食卓(4/4):02/09/01 23:11 ID:t8QUwXQg
「ヒック、ユウ君にほめてもらおうって、喜んでもらおうって、姉さんすごいねって言ってもらおうって思って頑張ったのに、ウゥ…。こんなお姉ちゃんじゃいやだよね、いらないよねユウ君に嫌われちゃう嫌われたくないよう。エグッエグッ…。」

泣きながらも、必死に残骸をかき集めてる姉さんを見ていると、たまらなくなりギュッと抱きしめた。姉さん、震えてる。

「ユ、ユウ君、だめだよユウ君までよごれちゃう。」

消え入りそうな声、いとおしいと思った。べとついた髪を優しくなでながら言う。

「大丈夫だから。」

「えっ?」

「大丈夫、姉さんのこと嫌いになんかならないよ。僕はずっと姉さんのことが大好きだから。さ、とっとと、片付けて一緒にスイカ食べよう。」

なるべく明るく言う。

「ユウ君。」

「ん?」

姉さんは、胸に顔を押し付けるようにしてささやく。

「私もユウ君のことがすき。」

いつのまにか、僕のTシャツもピンクに染まっていた。
855名無しさん@初回限定:02/09/01 23:19 ID:t8QUwXQg
なんだか読みづらくて
申し訳ないです。
856名無しさん@初回限定:02/09/01 23:25 ID:oFXY/jpd
萌えつきた・・・・・
857名無しさん@初回限定:02/09/01 23:29 ID:6YaDrrJD
萌えるけど、一線を超えそう・・・いいの?(笑)
858名無しさん@初回限定:02/09/01 23:51 ID:6a/ioYTc
種を気にしないで食べれる方法が気になる・・・
859名無しさん@初回限定:02/09/02 00:00 ID:TL6bYNuL
萌え……。
860名無しさん@初回限定:02/09/02 05:04 ID:OYTs8uGZ
>種を気にしないで食べれる方法
姉が舌で種を全部取ってあげてから弟に食べさせてあげるw。
…いかん、我ながら何つー痛い事考えてるんだ…w;
861名無しさん@初回限定:02/09/02 07:08 ID:3AUh+5Pb
 +激 し く 萌 え+
862名無しさん@初回限定:02/09/02 13:55 ID:/HgGbIy+
>857
ほたちづは気付かずに別の意味で一線を越えそうだけどそういう妄想はしないでおこう。うむ。
863名無しさん@初回限定:02/09/03 07:07 ID:TDoKK+dC
お姉ちゃん保守
864名無しさん@初回限定:02/09/03 23:18 ID:ugTD8P1F
炎多留姉さん萌え!


今日も受信感度は絶好調!
865名無しさん@初回限定:02/09/03 23:47 ID:s3K+4UGD
866名無しさん@初回限定:02/09/04 01:17 ID:QYuMaJ8U
>864
ほたる違いです

( ゚д゚)  ;y=ー( ゚∀゚)・∵. ターン
| y |\/  (|864 |)
867名無しさん@初回限定:02/09/04 07:05 ID:62cOUtFB
取り敢えず>>864は虐殺という事でOK?
868名無しさん@初回限定:02/09/04 18:18 ID:PRJCGpCT
OK
俺が最初に犯ってやる!
869名無しさん@初回限定:02/09/04 20:33 ID:Cc6zYQj2
むしろこのスレ的には絢乃姉さんに引き渡しということで…
870名無しさんだよもん:02/09/05 00:26 ID:km/VFWV/
>869
それの何処が罰だ!
絢乃姉さんに叱って貰えるなら、俺だって今すぐ整理券貰って列に並ぶわ!
871あおのうまれた日 前編(1/7):02/09/05 01:23 ID:8OQqlBrH
「お姉ちゃんはね、空が大好きなんだよ!」

「お姉ちゃんはね、あの吸い込まれそうなブルーの空に、いつか……」

「いつか、きっと……」

………………
…………
……

暗い部屋。
窓から差す一筋の光も私には届かない。
届かなくていい。
なにも要らない。

【響】「……必要ないもの」

声に出してみる。まだ声は出る。

―――――

【礼子】「皆さん、例の件ですけど……」
【亜紀】「私達の準備は万端だよー、ねぇ、奈々ちゃん」
【奈々】「ええ、でもこういうのって小学校以来だよね、亜紀ちゃん」
【唯】「私のほうも大丈夫だよ」
【礼子】「唯姉さん、お肉は……」
【唯】「ふぇっ、わかってるよ、大丈夫、華奈姉さんも手伝ってくれるしー」
【華奈】「包丁の扱いはおねーちゃんに任せてください!!」
【礼子】「……、あすか姉さん、そちらのほうは?」
【あすか】「よゆーだよ、ねっ、真緒ちゃん♪」
872あおのうまれた日 前編(2/7):02/09/05 01:24 ID:8OQqlBrH
【真緒】「なに言ってるんですか、ギリギリだったじゃないですか、あんな変な
     デザインばかり考えるから……」
【あすか】「だって〜、格好いいほうがいいでしょ〜」
【礼子】「まぁまぁ、ちゃんと出来たんですね」
【あすか】「あれが最大限のじょうほだね」
【遥】「よしっ、後は私の仕事だね〜」
【礼子】「遥姉さんよろしくお願いしますね、千鶴さん、ほたるさん、どうですか?」
【千鶴】「大丈夫ですわ、ほたるちゃん良いセンスしてますから、きっと気に入っ
     てくれますわ」
【ほたる】「……うん、きれいなものえらんだよ」
【礼子】「弟の方は……」
【いつき】「あたし達が処理するわ、ねっ、麻琴姉さん」
【麻琴】「処理ってあんた……、まぁ大丈夫よ、礼子」
【礼子】「……、ほどほどにお願いしますね。で、陽子さん、智萌姉さん……」
【陽子】「ボクたちに任せておけば大丈夫だよ! 行く手を阻むものは全部叩き潰すよ      ねっ、智萌姉さん」
【智萌】「……ふふっ」
【礼子】「……、最後に芹奈姉さん、絢乃さん」
【芹奈】「皆さんのサポートは私達に任せてください」
【絢乃】「ええ、芹奈姉様、頑張りましょう」
【礼子】「今日は皆さん、よろしくお願いしますね」

―――――

【あすか】「これが真緒ちゃんとあたしの合作、名づけて!!……」
【真緒】「遥姉さんよろしくお願いしますね」
【遥】「可愛いお洋服だねー、まかせて」
【あすか】「あの〜、……」

------コンコン
873あおのうまれた日 前編(3/7):02/09/05 01:24 ID:8OQqlBrH
【遥】「入るわよ、響ちゃん」
【響】「……どうぞ」

遥姉さんが入ってきた……なんの用だろう?
------ガチャ
ドアが開く、今日ははじめて開いた。
廊下から入ってくる外の匂い。
まだ少し薄い、朝の空気。

【遥】「ほらっ、見て」

この暗い部屋に似合わない真っ白なワンピース
眩しい。そんなものここでひろげないでほしい……
どうして?

【遥】「今日はこれ着てみようよ、あすかちゃんと真緒ちゃんが作ったんだよー」

今日は通院の日だっただろうか?
そんなことは無い、今日はここに居ても良い日。
どうして?

【響】「……どうして?」
【遥】「うん? 今日は響ちゃんとお散歩しようと思って、気持ちいいと思うよー」
【響】「……」

うざったい、姉の好意。
私はここに居るだけでいいのに、何も望んじゃいないのに。
それでも、そこに居る姉の笑顔は屈託無くて……

【遥】「……」
【響】「……」
874あおのうまれた日 前編(4/7):02/09/05 01:27 ID:Fdq6t3eD
【遥】「……どう?」
【響】「……、少しだけなら……」

……根負けした。

―――――

【いつき】「作戦どおりにお願いね、姉さん」
【麻琴】「わかってるわよ、あたしが誘い出して、あんたが処理だっけ? っていうか
     さー、気になるんだけど、そのバットは何?」
【いつき】「これで処理するのよ、ふふっ」
【麻琴】「死なないかなー」
【いつき】「死なないでしょー」

【麻琴】「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜、助けて〜!!!」

------ドタドタドタ

【弟】「麻琴姉ちゃん大丈夫!!!」
【麻琴】「今、暴漢が……、レイプされそうに……」
【弟】「だっ、大丈夫かよ!! なんで家の中で?? 怪我は!?」
【麻琴】「あたしはいいから……、奥に……暴漢が……」
【弟】「よしっ、あっちだな? 捕まえてやる!」

【弟】「……どこに行ったんだ?」

------バキッ

【弟】「うっ……」

【麻琴】「死んでないかなー」
【いつき】「死んでないでしょー」
875あおのうまれた日 前編(5/7):02/09/05 01:28 ID:Fdq6t3eD
【麻琴】「っていうかさー、なんで暴漢に?」
【いつき】「……いいじゃん、多分、今ので記憶も飛んだよ、さっ、早く陽子ちゃん
      に運んでもらおう♪」
【麻琴】「いつき……、楽しそうだね……」

―――――

ベットから身体を起こす、少しふらつく不便な身体。

【遥】「大丈夫? 着せてあげようか?」
【響】「……自分で……あっ」

またふらついた、こんな身体要らないのに……

【遥】「ほらっ、やっぱり着せてあげる」
【響】「……」

するすると服が脱がされる。
細い身体、細い胸元、少し恥ずかしい。
暖かい姉の手、私の身体は冷たいのに……

【遥】「響ちゃん、綺麗な身体だねー」
【響】「……」

嘘だ。きっと嘘だ。
こんな身体、誰も見たくないに決まってる。
惨めな身体。

【響】「……細いよ……」
【遥】「ううん、女の子は多少細くても大丈夫だよー」
876あおのうまれた日 前編(6/7):02/09/05 01:29 ID:Fdq6t3eD
……きっと……

姉が服を着せる。
何年ぶりだろう? 小さい頃はよく…… 忘れていたのに。
新しい服、袖を通る感触。

【遥】「昔もよく、こうやって着せてあげたねー」

忘れていたのに。

【遥】「後は背中を綺麗に結んでー、ほらっ、可愛いよー」
【響】「……」

懐かしいもの。

【遥】「さっ、お散歩に行こっか?」

―――――

【陽子】「よいしょっと、このベンチでいいんだよね、智萌姉さん」
【智萌】「……ええ」
【陽子】「さぁっ、例のやつをやってくれる? 姉さん」
【智萌】「……ふふっ、見てなさい」

【智萌】「……貴方は……今日……」
【弟】「……ううっ」
【智萌】「……響……さんと……一緒に……」
【弟】「……ああっ……」
【智萌】「……楽しく……過ごすの……一緒に……」
【弟】「……ううっ、ああっ……」
877あおのうまれた日 前編(7/7):02/09/05 01:30 ID:TscXlmUK
【陽子】「ほんとに効くの?」
【智萌】「……黙って!!」
【陽子】「ごっ、ごめんなさい……」

【智萌】「……貴方は……今日……」
【弟】「……ううっ」

………………
…………
……

―――――

【遥】「ひさしぶりだねー、こうやってこの公園に来るのも」
【響】「……うん」

ゆっくりとした景色。
家と病院の往復の日々。
それが私の日常。
それがあたりまえ、現実。
こんなにゆっくりとした景色なんていつもは目に入らない。
いや、目を背けていただけかもしれない……

【遥】「あっ!! そうだー、忘れ物しちゃったよー」
【響】「……何を?」
【遥】「えっと、そのね、あのね、大切なものだよー」
【響】「……?」
【遥】「少しひとりでお散歩しててね、取ってくるから」
【響】「……」

遥姉さんは私を置いて走っていった……
878名無しさん@初回限定:02/09/05 01:31 ID:TscXlmUK
少し長すぎるかもしれませんね。
読みづらくてすみません。
続きはしばらく後に……
879名無しさん@初回限定:02/09/05 02:07 ID:83YFQWcG
キタ━━━━━(゚∀゚∀゚)━━━━━━!!!!!

響姉さんの孤独に徹せない所が…あぁ…(;´д`)神様、有り難う御座います。

880あおのうまれた日 後編(1/7) :02/09/05 02:25 ID:49hEwiJX
ぽつんとひとり。
目的も無く、何も無く。
ただ、ゆっくりと景色を見る。
少しの不安と、何かを残して……
私は公園の中を歩いてみることにした。

少し歩くと木陰のベンチ。
久しぶりに来ても覚えている。昔の記憶。
私を縛るもの。
そのベンチの上に……弟?

【響】「……どうして?」
【弟】「……ううっ、響姉さん……」

私を呼ぶ弟、少し頑張って駆け寄る私。
弟は、寝ている……?

【響】「……大丈夫?」
【弟】「……ううっ、響姉さん……」
【響】「……起きて」
【弟】「……うあっ、姉さん……」

ずっとうなされてて起きない弟。
苦しそうな寝顔。
どうすればいいんだろう? どうしてこんなところに?
わけがわからない。理解できない。
でも、なんとかしなくては……

【弟】「……ううっ、ああっ……姉さん……」
【響】「……大丈夫だよ」

優しく頭を撫でてみる。
881あおのうまれた日 後編(2/7):02/09/05 02:25 ID:49hEwiJX
【響】「……お姉ちゃんはね、ここに居るよ……」
【弟】「響姉さん……、どこ……」

ずっと昔の口癖。
自然に言葉が出てきた。
優しく頭を撫でながら。

【響】「お姉ちゃんはね、ここだよ……」
【弟】「響姉さん……、すぅー」

弟の寝顔、静かな寝顔。
静かな木陰のベンチで弟とふたり。

何も考えずに私は、ずっとそこに居た。

―――――

【礼子】「ああー、間に合うのかしら……」
【奈々】「亜紀ちゃん、サボらないでよー、ちゃんとしようよ」
【亜紀】「ええー、なんだかダルくなってきちゃったー」
【絢乃】「お姉様!!」
【亜紀】「はいはい、ちゃんとやりますよー、ったく絢乃は……」

------プルルルル、プルルルル

【礼子】「はい、あっ、陽子さん」
【陽子】「礼子姉さん、そっちの方はどう?」
【礼子】「少し厳しいですね…… そちらのほうは」
【陽子】「智萌姉さんの例のあれが効きすぎちゃって、しばらくあの子起きそうに
     ないから時間よりも遅れるかも」
【智萌】「……ふふっ」
882あおのうまれた日 後編(3/7):02/09/05 02:26 ID:49hEwiJX
【礼子】「それは好都合かもしれないですね……予定とは少し違うけど」
【陽子】「千鶴ちゃんたちのほうは?」
【礼子】「芹奈姉さんが指揮しているので大丈夫でしょう」
【陽子】「じゃあ、ボクたちはこのまま……」
【礼子】「ええ、お願いします。頃合いをみて帰ってきてください」

―――――

日が傾いてきた。
私はずっと弟の傍で、ずっと優しく頭を撫でていた。
少しだけ、暖かくなれた。

【弟】「うっうーん、あれ? ここどこ?」
【響】「……起きた?」
【弟】「響姉さん!? なんで? ここに? あれ? どこ?」
【響】「……公園」
【弟】「なんでこんなところに居るんだろう、俺? なんだか後頭部が痛いし……」
【響】「……夢」
【弟】「へっ? 何?」
【響】「……どんな夢みた?」
【弟】「さぁ、うーん、多分、楽しい夢かな? 気持ちよかった気がする」
【響】「……そう」
【弟】「それよりさぁ、家に帰らない? 朝から何も食べてないから腹減っちゃったよ」
【響】「……そうね……」

ゆっくりとした景色。
弟と見る景色。それはいつか見た幻

………………
…………
……
883あおのうまれた日 後編(4/7):02/09/05 02:27 ID:jk9rwXKG
------パン、パパン、パン

【姉達】「誕生日おめでとう!!」

そこは、別世界だった。
綺麗な手作りの装飾、色とりどりの料理、そして真ん中には大きな丸いケーキ。
理解できない。何もわからない。

【弟】「えっ? 俺、今日誕生日だったっけ?」
【いつき】「何言ってんのよ? 馬鹿? 響ちゃんの誕生日でしょ」
【絢乃】「まさか!? お姉様の誕生日を忘れてたなんて!! お仕置きですよ!」
【弟】「えっ? 違うよ、なんだか今日は記憶が曖昧なんだ……」
【芹奈】「私の弟は言い訳しない!!」
【陽子】「智萌姉さん……」
【智萌】「……ふふっ」

誕生日? 私の?
そうだっけ? そうだった。
でも……

【真緒】「その服、着ごこちはどうですか? 姉さん」
【あすか】「それは真緒ちゃんとあたしの合作、名づけて!!……」
【遥】「やっぱり似合ってるよー、可愛いー」
【響】「……そっ、そう?」
【真緒】「そうですね。似合ってますよ」
【あすか】「あの〜、…… みんな冷たいね……」

白い服。私には似合わないもの。
だけど袖を通したときは
その感触は……
884あおのうまれた日 後編(5/7):02/09/05 02:28 ID:jk9rwXKG
【礼子】「響さん、どうでした?」
【響】「……?」
【麻琴】「今日のデートのことよ、あれもプレゼントの一つよ、響」
【響】「……別に……」
【麻琴】「なによ、そっけないわねー、あんた!! ちゃんとエスコートしたの?」
【弟】「えっ? いやっ、意識が朦朧としてて……っていうか俺は何してたんだ?」
【陽子】「智萌姉さん……」
【智萌】「……ふふっ」

ずっと見てた弟の寝顔。
それは私にとって……

【亜紀】「ほらっ、響姉さん見て、この装飾!!」
【奈々】「結構綺麗に出来てるでしょ、全部手作りだよ」
【響】「……うっ、うん」
【唯】「料理も今日は、すごいよー」
【華奈】「おねーちゃんもがんばりましたよ!!」

……なんだろう?
これは……

【ほたる】「あっ……あの……」
【千鶴】「響姉さん、私達のプレゼントはまた後ほど……」
【響】「……?」
【ほたる】「おめで……とう」
【響】「……うん……」

ずっと、圧倒されていた。
私は流されるまま……
私なんか祝っても仕方がないのに。
みんな笑顔で。
885あおのうまれた日 後編(6/7):02/09/05 02:29 ID:jk9rwXKG
どうして、どうして?
ここはこんなに明るいんだろう。
やっぱり私には似合わなくて。

そして、賑やかな時は、過ぎていった。

私はなにを感じていたのか? それは有耶無耶で……
今の私には理解できなかった。

―――――

部屋に入る。
さすがに今日は疲れた。
一日中、外にいたので暗闇に目が慣れてない。
久しぶりに明かりをつけることにした。

【響】「……どうして?」

目の前に広がる吸い込まれそうな薄いブルー。
そこに居た私。
そこに在る私。

【響】「……勝手な……ことっ……」

声が出ない。
どうしてだろう? なんでだろう?

埃がたまっていた筈の机の上に手紙が一通。
886あおのうまれた日 後編(7/7):02/09/05 02:32 ID:FzG4JhDp
―――――

 誕生日プレゼントです。気に入ってもらえるといいなぁとおもいます。
 響姉さんはブルーが好きだったよね。
 みんなから、私とちづるちゃんがプレゼント担当に選ばれて、色々悩ん
 だんだけど壁紙にしました。
 私はこんな性格だから、面と向かってちゃんと想いを伝えられないから
 お手紙を書いてます。
 今日は響姉さんにとってどんな一日でしたか?
 多分、戸惑ったと思います。いきなりだったものね。
 でもね、私達はみんな、響姉さんが大好きなんだよ。
 もちろんあの子も。
 それだけは、伝わってほしい、伝わればいいなぁって。
 なに書いてるんだろうね、私。
 うーん、これじゃいつもと変わらないね。えへへ。
 お誕生日おめでとう。
 新しい一年が響姉さんにとって幸せな一年になればいいね。
 
                              ほたる

―――――

私はずっと、ベットの上で
白い新しいシーツの上で、ひとり。
ずっと、薄いブルーを眺めていた。
887名無しさん@初回限定:02/09/05 02:36 ID:FzG4JhDp
やっぱり17人全員からませると長くなりますねー
これでも色々端折ったんですけど。
では、おやすみなさい。
888名無しさん@初回限定:02/09/05 16:47 ID:BvjtYW2H
イイ!

響ねぇさんのねぇさん的エピソードきぼん。
889名無しさん@初回限定:02/09/05 18:49 ID:o6OvkMSr
トッテモ(・∀・)イイッンチョ!!
890名無しさん@初回限定:02/09/05 20:35 ID:iUtRJQiH
このスレはイイ
萌えつきました
891名無しさん@初回限定:02/09/05 21:31 ID:hqXhCweG
遙姉さんいいなあ…
天然ながらしっかりお姉ちゃんしてるし。唯姉さんに通じるものが
ある
892名無しさん@初回限定:02/09/05 22:04 ID:fCN6/JoW
華奈姉さんってなんとなくあずまんがのちよちゃん2年生になったときの話を連想してしまう。
893名無しさん@初回限定:02/09/05 23:45 ID:ZhrTBSmQ
明日というか今日というかトラビュ〜から『教えてあげちゃう』が発売だ〜。
ここだとちょっとスレ違いかもしれんが「お姉ちゃん」ものなんで一応、
チェックしてるんだが、期待できる出来なんかなー。トラビュって
あまりにも軽すぎるノリだから最近買おうかどうか迷うんだよな〜。
内容で一番知りたいのは桃子『お姉さん』とか蘭『お姉さん』とかちゃんと
『お姉さん』が付くかどうかなんだよなー。これがないと正直、萎えてしまう。
だれか、劇中でどう呼ぶか知らんかの〜。
それと声優さんの代表作なんかしりたいな。う〜ん『巫女神〜』の長姉が
いいんだけどな〜。だれか知ってたらおしえてちょ。
894名無しさん@初回限定:02/09/06 00:08 ID:8o1X2mY9
全然スレ違いじゃないから安心すれ(w
俺はとりあえず様子見。特攻した人は秋桜かクレセンを10として何点くらいだったか教えてほしい。
895893 :02/09/06 00:16 ID:0z8bP07r
>894
あ、それおれも知りたい。クレセン良いよな〜。
トラビュは絵はきれいだからあの絵でクレセンとかみたいな
つくりにしてくれたら速攻で撃沈されるんだけどな〜。
やっぱ、ブランドイメージの「明るいノリH」から逸脱できんのかな。
896名無しさん@初回限定:02/09/06 00:18 ID:QOAWtj9e
つかこれが本来のスレの形なのかも(w
一応購入検討スレでいくつか報告が・・・。まぁいつものトラブのようだけど。教えられるのは最初だけとか。
ここの住人で買った人の意見は、漏れも是非とも聞いてみたい。
897名無しさん@初回限定:02/09/06 00:18 ID:wuzYZWYO
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
□ 関西優良店デリヘル総合サイト  
■ カワイイ女の子         
□ 割引情報             
■ 激安店              
□ http://www.delihel-planet.com
898名無しさん@初回限定:02/09/06 01:44 ID:S9LG+Hwy
こんなスレがあったなんて、この世の中まだまだ腐っちゃいないっすね。
それはそうと、青葉姉さん萌えなんですけど、このスレ的には
煙草をいつも吸ってるような姉キャラってどうなんですか?
899名無しさん@初回限定:02/09/06 02:00 ID:sLaIE3nz
>>898
スレ的にはどうか分からんが、漏れは好きだな。
口喧嘩して自分に都合が悪くなると、煙をフーッと吹きかけられるような感じとか(w
どうやら、喫煙してる女性は飄々としてるという先入観があるようだ。
900名無しさん@初回限定:02/09/06 02:11 ID:AKJwIRQu
900つーことで次スレ案を出していこうと思う訳ですが。
どうしましょう?
901名無しさん@初回限定:02/09/06 02:47 ID:dfR4+2/O
こんな時間に書き込んでる漏れは絢乃姉さんにぶたれそうでハァハァなわけだが。

次スレタイトルの論議は当然だが、もう一つエスプリスレ分けるのかどうか?も焦点になると思われ。
別に争いが起こってるわけではないがエスプリネタで盛り上がってる時は
本来のエロゲ姉キャラ話を振りにくいという人も当然いるわけで。
しかしエスプリスレ単独で立てると板違いと言われたり人の分散を招きかねない罠。

どーするよ?
俺はSSが出てる時でも気にしないで書き込めばいいと思ってるのでこのまま継続に一票だが。
902名無しさん@初回限定:02/09/06 03:57 ID:AKJwIRQu
こんな時間に書き込んでる漏れはほたる姉さんから「……ねむれないの?」と言われ添い寝してもらえそうでハァハァなわけだが。


『姉キャラは好きですか? その2』

というわけで、エロゲーのお姉ちゃんキャラについて語るネタスレです。
あのゲームにはこんなお姉ちゃんがいるぜ! とか、この漫画のお姉さん(;´Д`)ハァハァ…などなど。
こういう姉キャラが(・∀・)イイ!!というシチュ、SS書き込みも歓迎しています。
sage進行推奨。
SS等で盛り上がってる時でも、他ジャンルの姉キャラの話をしたい時は気にせず書きこんで下さい。

また、姉萌えゲーが少ないのに嘆いた者達がギャルゲー板の時代に自ら立ち上げた企画、
elder sister princess〜お姉ちゃんの事好きなの?〜
のネタも扱っております。

前スレ、関連スレは>2-10の辺りに。

(3辺り)
姉萌えゲーが少ないのが世の中の現状です。
某妹萌えゲーで妹信者達はハァハァしているのに、どうして姉萌え信者がハァハアできるゲームは少ないんだ!
と嘆いた猛者達から始まった『elder sister princess〜お姉ちゃんの事好きなの?〜』の設定は次に。
ようするに姉版シ〇プリです。(エスプリ、エルシス等の略称で呼ばれています)


と、テンプレ案だけど。いじって欲しい。
ギャルゲー板の過去ログ、ここのアドレスを関連スレとして貼るのはともかく。
エスプリ関連はちと長くなりそうだから困ったなぁ、か。案キボン。
板違い騒動がちと恐いから…しっかり決めましょ。
903名無しさん@初回限定:02/09/06 04:04 ID:AKJwIRQu
最悪の事態の場合は一応、
エロパロ板か
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/
萌えバナ板(jbbs)
ttp://jbbs.shitaraba.com/movie/1259
も視野に入れておきましょ…。あくまで「もしも」の時の事を考えて。
「その場合はこっちの方がよさげ」という板あったらよろすこ。

(一応えるしすネタも含めて次スレ移行が理想だと漏れは思ってるけど、もし「駄目」ってことになったらせめてえるしすスレのURLを関連スレに貼っといて欲しいかも)
904名無しさん@初回限定:02/09/06 04:13 ID:Y1ra6NOH
エロゲ姉派としては
テンプレに代表的姉ゲーとそのヒロインリストを入れてほしいのだが。
905530:02/09/06 17:20 ID:V/iURVxO
あのーエスプリに関してなんですが
私がフリーのWEBスペースで設定などをまとめましょうか?
こっちへ持ってきたのは私ですしー
そうすればテンプレに書くのはURLだけですみますし。

あと、その際SSなどもまとめたいんですが私の書いてるのはともかく
他の方が書いてるものを転載してもよろしいですか?
絵描きさんの作品も載せたいんですが消えてしまってますねー
906名無しさん@初回限定:02/09/06 18:07 ID:nU1/iTFs
>>530
神降臨
個人的にはお願いします。
907名無しさん@初回限定:02/09/06 19:37 ID:ncRWnmMq
>>530
SS転載は大丈夫だと思いますよ。
書いた一人としてはその方が嬉しかったり。

>>898
喫煙姉で思い出すのは幽遊白書の桑原(姉)ですねー。
弟に負けずいいキャラでした。
908530:02/09/06 20:35 ID:Vx+Tocnn
>907さん
転載は大丈夫そうですかー
他の書いてる方の意見も聞きたいです。

>906さん
この世界に神なんていませんよー

適当にさくっと作ってみたんですが、
トップページだけです。
まだリンクへは飛べません。

ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Christie/6446/index.html

なにかご注文があれば。

このペースだと今夜中に出来そうですが、状況を見てUPしますね。
909妙なモノ書いてるヤシ:02/09/06 22:29 ID:vXIQXmbD
>530さん
転載、ワタシはOKです。
近頃は名無しで発言してましたがほたちづのブッ壊れた話とかUPしてました。

あと次スレのテンプレ案はどうしましょうか?
>904で出ている事を誰かまとめて頂ければ有り難いのですが…。
910名無しさん@初回限定:02/09/06 23:17 ID:aZHh9P9H
ちょっと字が見にくいかなとか言ってみたり
911530:02/09/06 23:52 ID:Vs6JXa3P
>910さん
直しましたよー。
>909さん
私の書いてる話もぶっ壊れてますよー
弟をいじめてるだけですから。

実はもう他のページも完成しちゃいました。
24時までにはUPしちゃいますねー
912名無しさん@初回限定:02/09/07 07:15 ID:MHVe+dDE
トップの「レス数が900を越えています」が
「レズ数が900を越えています」に見えたよ…鬱だ………。
913名無しさん@初回限定:02/09/07 15:08 ID:qdBHWBW/
『教えてあげちゃう』を買った方々、いかがでしたか?
914名無しさん@初回限定:02/09/07 15:12 ID:qyIBkDsw
次スレ立てるのは950でOK?
915名無しさん@初回限定:02/09/08 04:02 ID:b1o9niGy
17人の中でヘビースモーカーって誰だろう?
・・・いつき?うわ恐ッ。
916名無しさん@初回限定:02/09/08 09:42 ID:FIjJrCXS
いつもいつもなんなんだ?
弟に人権は無いのかよ!
今日こそいつき姉ちゃんに文句を言ってやる!!
僕は姉ちゃんの部屋に乗り込んで行った。
「いつき姉ちゃん!! 前から言おうとおもってたんだけどね……」
「どうしたの? いきなりね」
少し、唇を歪めて笑いながら煙草を取り出すいつき姉ちゃん。
僕に流し目を送りながら慣れた動作でタバコに火をつける。
似合ってるんだけど怖い……
「あっ、あの、煙草は健康に悪いよ」
なに言ってるんだ俺は……
「なに? あんた、あたしに意見する気?」
「いやっ、吸いすぎかなぁーって……」
「……煙草吸う女は嫌い?」
「へっ? そんなこと無いけど……健康には悪いかなぁーって……」
「……そっか、あんたがそう言うんなら……」
少しの沈黙。
なんなんだいつき姉ちゃん、今日は妙に……
------ガチャ
「い〜つきちゃん、あのね、あっ!!、弟がいる〜、もう、いじめるならあたしも呼んでよ〜」
一瞬で表情が変わった。
「あっ、あすかちゃん、今、この煙草の火をねー」
「やっやめて!! 姉ちゃん!!」
やっぱり弟に人権は無いんだ……
917名無しさん@初回限定:02/09/08 21:03 ID:YU0UmP82
お姉ちゃん式保守
918名無しさん@初回限定:02/09/09 15:19 ID:Gbxt8iYM
すずねえ保守
919名無しさん@初回限定:02/09/09 15:34 ID:4g1AhXQK
あやめ姉たん保守
920名無しさん@初回限定:02/09/09 19:40 ID:bynyJu9A
>530氏
>この世界に神なんていませんよー

チョトワラタ。
漏れ達に理想的萌え姉を用意してくれないこの世に神なぞいる訳無いわなw
921名無しさん@初回限定:02/09/10 03:46 ID:FMpbaT+t
お姉ちゃんを保守
922名無しさん@初回限定:02/09/10 21:27 ID:ZLhxfjF2
炎多留姉さん保守!


こんなこと書き込んでる漏れは絢乃姉さんに叱って貰えそうでハァハァなわけだな。
923名無しさん@初回限定:02/09/10 21:56 ID:W+4aD2ZX
「……ちづるちゃん」
「どうしたの? ほたるちゃん」
「……ぁのね? 炎多留、って……『蛍』のいっしゅ?」
「は……?」
「……そぅ、呼ばれたから…………」
「……さぁ、ちょっと……他の方に聞いた方が良いのかもしれませんわ。私には……分かりませんの」
「……そぅ」
「ごめんなさい、力になれなくて」
「ぅぅん……」

影で聞いてた弟
  ↓
( ゚д゚)  ;y=ー ( ゚∀゚)・∵. ターン
| y |\/  (|922 |)
924名無しさん@初回限定:02/09/11 00:54 ID:+c2ByDmz
け、結局このスレ住人で『教えてあげちゃう』を買った人はいないのか?
いや漏れもなんだけどさ。おねきゅーは買うかもしらんが。
925名無しさん@初回限定:02/09/11 03:44 ID:+MKmWMAt
>>924
察してくれ・・・
926名無しさん@初回限定:02/09/11 14:32 ID:/SUhP3Rp
>>924
はーあ・・・
927名無しさん@初回限定:02/09/11 23:17 ID:WG/TKWj4
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1017880792/
「萌える年上キャラってだれよ?」スレ撃沈・・・・
まあ寂れてたけどさ。w
928小さな…(1/3):02/09/12 05:18 ID:iZ1VSCa1
「お姉ちゃんはね、君のお姉ちゃんなんだから!」
 多少癖のある髪を持ち、オーバーオール姿のその少女は、そう言って微笑んだ。
「お姉ちゃんはね、君の事がたいせつなんだよ」
 弟としては、正直つきまとわれてばかりで。少々嫌気がさしていた。

 ある冬のこと。
「お姉ちゃんがね、あずかってあげる。ほら、きみがもってて、なくしちゃうといけないでしょ」
 初めて貰ったお年玉。欲しい物が何でも買えると信じた、魔法の千円札。
 だから、取られるのが嫌で、
「あっ、何処いくの!」
 お姉ちゃんへの初めての反抗。
 いつも行くスーパーで買った物は、小さな稚拙な、キャラクターの描かれた弁当箱。ずっと欲しいと思ってた物。
 家に帰り、本棚の裏にそれを隠した。スーパーのビニール袋に包まれたままで。
 何時か使おう、そう思っていた。

 それから、お姉ちゃんの言う事を聞かない日々が続いた。

 そして、再び冬が巡って。クリスマスの日。
「はい」
 その日。唐突に姉が差し出したのは、まだ一度もつかっていない何時かの弁当箱に描かれたキャラと、同じキャラの水筒。
「……?」
 確かに、このグッズでお弁当道具一式を揃えたかった。だけど、どうして?
 そう、不思議そうな顔をしていると。
「お姉ちゃんだもん。きみが喜んでくれるといいな、って思ったんだ。きみのためならおねーちゃん、なんでもするよっ」
 とんっ、っと自らの胸元を叩いて言う少女。

 そして、笑顔。
 ただの、笑顔。
 喜んでくれるといいなぁという期待に満ちた、笑顔。
 ただ、喜んでほしいだけ。自分の気持ちが伝わらない弟に、ただ喜んで欲しい。その気持ちを伝えたくて。
929小さな…(2/3):02/09/12 05:18 ID:iZ1VSCa1
「あ、何処いくの!」
 その気持ちを感じ取った時。走り出していた。
 向かった先は――本棚。
 その裏の隙間に隠した袋は、埃をかぶっていた。でもその中の弁当箱は綺麗なままで。
 だから……、急いでかけ戻って。
 くすん、くすんと啜り泣きをしていたお姉ちゃんに向かって、弁当箱を突き出した。
「え……?」
「お年玉で、僕が買った物だよ!」
 思いもよらないプレゼント。
 お姉ちゃんが、僕を喜ばせようとしてるだけなら。
 僕だって、お姉ちゃんを喜ばせたい。

 それから、十数年――

 戸を開いた先に目についたのは。
 青色のナフキンで包まれた、小さな包み
「……食べないのに」
 何かは分かっている。
 いつも、昼間に部屋から出ると置いてある物。弟が残していく、姉のための昼食。
「……?」
 いつもは、弁当と一緒にペットボトルが一本置いてある。だけど何か、形が違って見えた。
「これは……」
 弟が、いつもとても大切に使っていた水筒。
(どうして……?)
 水筒を持ち上げて、まじまじと見ていると。ふと、青色の包みに目が行く。
 もしかしてと思い、しゃがみこんでナフキンを開くと。
「!!」
 あの日、自分が弟から貰った、大切な弁当箱。
 男の子の物だって馬鹿にされても気にならなかった、あの頃の宝物。
 何時の頃からか使わなくなって、戸棚の奥に仕舞い込まれていた代物……。
930小さな…(3/3):02/09/12 05:19 ID:iZ1VSCa1
「…………」
 ぺたんと床に座りこんだ時、ナフキンから、一枚の紙が零れ落ちた。
 そこには、弟からのメッセージが書かれていて。

 以前、あんまり食べてくれなかったよね? だから、少量に丁度良いと思ってさ。
 今度、一緒に静かな所にお弁当持って行こうよ。
 そういえばこれを初めて使ったのは、春にみんなで行ったピクニックだったね。 

 それを読み終わった時、ふと思い出した。 
『お姉ちゃんはね、その……お姉ちゃんはね?』
 頬が火照っていた事を、覚えている。
『――君みたいな弟がいて、とっても嬉しいって、思うんだ』
 あのクリスマスの日……、気持ちがつながったって、思った事を覚えている。サンタさんがくれた、一番のプレゼント。
 小さな、弁当箱。
 小さな、水筒。
 二つとも、男の子向けのキャラクターが描かれた、子供用の物。
 その内一つは、弟の宝物だった。
 その内一つは、自分の宝物だった。
 その二つが離れた心を結びつけてくれた。
 だけど今は。
「――ちゃんはね」
 二つの、小さな弁当箱と小さな水筒を……胸元に抱えてぽつりと呟く。
 繋がらなくなった、二人の気持ち。閉ざしてしまった、私のこころ。
「お姉ちゃんはね」
 あの日の、少年と少女の気持ちを思って。
「お姉ちゃんは――」
 大きくなった少女は、一人泣いた。
931928-930書いた奴:02/09/12 05:24 ID:iZ1VSCa1
名前は出て無いけど、響姉さんとのSSなんぞを。
彼女のお姉ちゃんっぽさを出したかったけど失敗。

ところで以前投稿した時は、確か40行で区切ったけど。
今回はそれでも多過ぎると言われまくったので30行に。システムの変更?
(元々そうだったら私はアフォです)
932名無しさん@初回限定:02/09/12 21:56 ID:vFNSc86m
イイ!!

正直、明確な背景がないお姉ちゃんのSSは書きにくいと
思うのですが、そこらへん職人様はどう思います?
933お姉ちゃんだから(1/8):02/09/13 01:57 ID:B5K+XYLD
『わたしにはおねえさまが16人と弟がひとりいます
 おねえさまたちはいつも弟をあまやかせます
 わたしがいつも弟をしかります
 弟がないてもゆるしません』
「はーい、絢乃ちゃん良く書けてますねー、でも泣いたら許してあげようね」
「うー、……ないたらゆるしてあげます」

………………

「はるかねーちゃん、あやのがぼくをいじめるー」
「もう、絢乃ちゃん、お姉ちゃんなんだから弟をいじめない!」
「ちがうよー、しかってるだけだよ! わるさばっかりするんだもん」
「えーん、あやのがいじめるー」

…………

「わるさばっかりしてー、ごめんなさいは!?」
「ううー、ごめんなさい、あやのおねーちゃん」

……

―――――

「絢乃、助けて〜!!」
「いつき姉様!! どうしたんですか!?」
「あいつが裸で襲ってくるの〜、ああ〜ん怖〜い♪」
「いつき姉ちゃん!! 今日こそは許さないから…… あっ、絢乃姉ちゃん……」
「一体なんなの!? そんな格好で走りまわって!!」
「いやっ、あの……ね、……」
「べろべろばぁ〜、ば〜か」
「くっ、絢乃姉ちゃんそこどいて!!」
934お姉ちゃんだから(2/8):02/09/13 01:57 ID:B5K+XYLD
「どきません!! ほんとにもう、悪さばっかりしてこの子は!! ごめんなさいは!?」
「ごっごめんなさい……でも……」
「言いわけするの!? いつからそんな子になったの!! お尻を出しなさい!!」

今日も響く弟の悲鳴と乾いた音。

どうしてこの子はこんな馬鹿な事ばっかりするんだろう?
この前は麻琴姉様の部屋で破廉恥な事を、その前はあすか姉様の部屋で……ああ
思い出すだけでも情けない。
今日なんて、いつき姉様に裸で襲いかかろうとして……

はっ!? まさか!! まさか変態なの!!
嫌!! そんなの嫌、絶対嫌!!
私の躾が間違ってたというの?

そう思うと鞭を持つ手に力が入った……

「今日はこのぐらいで許してあげます」
「ううー、どうしていつも俺が……」
「なに! 何か言いたいことでもあるの!?」
「絢乃姉ちゃんはいつもそうだよ!! 俺の話をちっとも聞きやしない!!」
「なによ!! あなたが悪さばっかりするからでしょう!!」
「ぐっ、ぐすっ、絢乃姉ちゃんなんか大嫌いだ!!」
走ってく弟。
「ちょっ、ちょっと、待ちなさい!!」
追いかけることが出来なかった。

泣いてた? 言い過ぎたかな……
いや、駄目よ、私はお姉ちゃんなんだから。
お姉ちゃんなんだから。
大嫌いか……大嫌い。
935お姉ちゃんだから(3/8):02/09/13 01:58 ID:B5K+XYLD
「絢乃ちゃん、大丈夫? こんなところでぼーっとして」
「あっ、遥姉様……実は……」


「あははっ、泣いちゃったのー、しょうがないなーあの子は」
「笑ってる場合じゃないです、私のこと大嫌いって…… 私、間違ってるんで
 しょうか?」
「そうだねー、ちゃんとあの子の話も聞いてあげないとね」
「遥姉様!! そんなこと言ってられないです!! いちいち甘やかしてたら
 あの子はどんどん駄目に……」
「そうかなー?」
「そうです、私は、あの子を一人で何も出来ないような人間にだけはしたく
 ないんです。」

そう、私は間違ってなんかいない。
私は正しいんだ。

「だからいつも叱ってるの?」
「えっ? ……、だって」

遥姉様の目、じっと見られるとなんだか……

「だって、お姉様たちがいつも甘やかすから……」
「そうなの? それで叱ってるの?」

じっと私をみつめる、なにもかも……
そんな目で、……見ないでほしい。

「もっ、もういいです!」

私はいたたまれなくなってその場を離れた。
936お姉ちゃんだから(4/8):02/09/13 02:00 ID:PtbTllfS
部屋でひとり考える。
ずっと、いろんなこと、ずっと。

どうして、どうして?
お姉様達はみんな、全然わかってない!!
小さい頃からそう、私はあの子を叱りつづける。
どうして? 決まってる。
あの子が駄目にならないように……?
どうして私が?
『お姉ちゃんだから』
お姉ちゃんだから?


あの子がうまれるまでは、私はただの妹だった。
私に向けられたすべてのものは、あの子に……
もっと甘えたかった、お姉様達に……
『絢乃ちゃんもお姉ちゃんだねー』
妹でよかったのに……
『お姉ちゃんになったんだからしっかりしなきゃね』
なりたくてなったわけじゃないよ……
『絢乃ちゃん、もうお姉ちゃんなんだよ?』
わかってるよ……ただの嫉妬。

嫉妬? 汚い嫉妬。
それだけ? 私はそれだけ? 違うよね? 違わないの。

そう、違わないの。

「私は……汚いお姉ちゃんだ……」

それは……悲しくなった。悲しいだけだった。
937お姉ちゃんだから(5/8):02/09/13 02:00 ID:PtbTllfS
------コンコン

「……はい」
「あっ、絢乃姉ちゃん、部屋、入っていい?」

……弟だ……私のこと大嫌いじゃなかったの?
……?
あれっ……?、なんで私、泣いてるんだろう。
こんな顔……見せられない。

「だっ、駄目、入らないで!、……どうしたの?」
「うっうん、あのね、遥姉さんに絢乃姉ちゃん怒ってるって聞いたから……」

なんの話? 遥姉様? 怒ってる?
ドア越しの弟の声。
戸惑ってなにも言えない私。
 
「あっ、あの、大嫌いなんて言ってごめんなさい」

謝る必要ないのに、私になんか……
嫌われて当然だよ?

「絢乃姉ちゃん? 怒ってる?」

怒ってなんかない……
今は、独りにしてほしい。静かにしてほしい。

「あっ、絢乃姉ちゃん?」
「もう……いいよ……もう、いいから……」

勝手に震える声。
938お姉ちゃんだから(6/8):02/09/13 02:01 ID:PtbTllfS
「どうしたんだよ!? 姉ちゃん、入るよ!!」

------ガチャ

「……入らないでって言ったでしょう」
「姉ちゃん、なんで……泣いてるの?」

驚いた顔、そんなにひどい顔なの?
私は無理に笑って……

「泣いて……ないよ?」
「えっと、あの……」
「……怒ってないよ、私、嫌われて当然だから……」
「なっ、なに言ってるの?」
「私なんかにね、お姉ちゃんの資格……ないんだよ?」

無理した笑顔が歪む、……駄目。
これ以上、この子の顔を見れない。
俯いて、そのまま、時間だけが過ぎていく。

弟はなにも言わない、私はなにも見えない。



「よくわからないけどさー、絢乃姉ちゃんは、……お姉ちゃんだよ」
「……」
「だってさー、いつも俺を叱るの絢乃姉ちゃんだよ? 家族の中で一番お姉ちゃん
 らしいじゃん」

違うの、それは。違うんだよ?
それはただの汚い……
939お姉ちゃんだから(7/8):02/09/13 02:02 ID:UwfAiJsu
「そういえばさー昔、姉ちゃんのこと絢乃って呼び捨てだったねー」
「……へっ?」

急になにを言うの? 訳がわからないよ。

「最初はね、いっぱい姉ちゃんいるし、絢乃姉ちゃんのこと、歳が一番近いから
 お姉ちゃんって思えなくて」
「……」

そうだっけ?
古い記憶の断片、思い出す。
そうだ、私も……弟っていう存在が理解できなくて……

「いつから俺はお姉ちゃんって呼びはじめたんだろ?」

全部覚えてる。鮮明に。あれは、たしか……

「……はじめて……お尻たたいた時」
「へっ? 覚えてるの?」

覚えてるよ、忘れるわけないよ……
あの時、あの時の気持ち。

「『ごめんなさい、あやのおねーちゃん』って泣きながら言ったのがはじめてだよ」
「そんなことまで覚えてるの? うわー、誰にも言わないでよ」
「……どうしようかしら?」
「もう、姉ちゃん!!」
「ふふっ、大丈夫、言わないよ」

「ほらっ、多分、あの日から絢乃姉ちゃんは、お姉ちゃんだよ」
「もう、なに言ってるのかわからないよ、あはははっ」
940お姉ちゃんだから(8/8):02/09/13 02:02 ID:UwfAiJsu
『あやのおねーちゃん』

そうだ、そうだったね。
あの日、私はお姉ちゃんになったんだ。
強制されたお姉ちゃん、なりたくなかったお姉ちゃん。
でも、だけど
はじめてお姉ちゃんと呼ばれたときは……

少しだけ恥ずかしくて、それでも嬉しくて。

その日はずっと、弟と、姉弟で。
ずっと、いろんな話をした。

―――――次の日

「絢乃、助けて〜!! 犯される〜!!」
「いつき姉様!! どうしたんですか!?」
「あいつがあたしの服を無理やり……ああ〜ん怖〜い♪」
「いつき姉ちゃん!! 今日こそは絶対…… あっ、絢乃姉ちゃん……」
「一体なんなの!! どっ、どうしてお姉様の服を!?」
「ちっ、違うんだ、へっ? 服?、……」
「いや〜ん、シャツがボロボロ〜♪」
「くっ、いつのまに!! おっ、俺じゃないよ!!」
「なに言ってるの!! お姉様が自分でそんなことするわけないでしょう!! 
 ごめんなさいは!?」
「ごっごめんなさい……でも……」
「言いわけするの!? そんな子嫌いよ!! お尻を出しなさい!!」

今日も響く弟の悲鳴と乾いた音。

いつもと変わらない日常。
941名無しさん@初回限定:02/09/13 02:11 ID:UwfAiJsu
>932さん
私は、そうですねー、楽しんで書いてますよ。
最初は薄っぺらいおねーさん達でしたけど、皆さんの何気ない一言や
他の方の書かれてるものなどを吸収して、だんだんおねーさんが動いて
くるようになってきました。

最近はそのせいで文章が長くなりがちですけどねー
うざかったら言ってくださいね。
942名無しさん@初回限定:02/09/13 03:43 ID:uqZP+wn7
絢乃姉マンセー
そうかー歳近いのに厳しいのはそういう事情だったのか。

しかしお仕置きされてる時他の姉は助けてくれないのね(w
年中行事として楽しんでたりして。
943672:02/09/13 07:05 ID:loCbRAzy
お久し振りです。沢山のSSが書かれてるのを見てたら、
自然と一枚出来ますた。
・遥(案)
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20020913064324.jpg
ちなみに胸のサイズは中の上程度と思うのですが。C+くらい?(w
944名無しさん@初回限定:02/09/14 01:48 ID:aD/UITkw
>>933-940
失神しかける程萌え尽きマスタ!(・∀・)
945名無しさん@初回限定:02/09/14 06:54 ID:5pkueNpe
たまには弟に理解ある姉がいてもいいんじゃないかと・・・
946名無しさん@初回限定:02/09/14 09:49 ID:QpL76a0N
>945
待てッ! 千鶴姉様に理解が無いというのかッ!

…950は>902-とか
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Christie/6446/index.html
とか利用して新スレよろしく。
947名無しさん@初回限定:02/09/14 12:27 ID:x7iNLCUq
SS保管ページ更新しましたよー
>931さん
転載させていただきました。
948名無しさん@初回限定:02/09/15 02:06 ID:H44Mxg5+
次スレは950踏んだ人でいいの?
949名無しさん@初回限定:02/09/15 02:07 ID:H44Mxg5+
ああ、いいのか・・・
↓次スレよろ
950名無しさん@初回限定:02/09/15 03:32 ID:2Q+vh006
踏み?
951名無しさん@初回限定:02/09/15 03:35 ID:2Q+vh006
面目ない。
テンプレ↓

姉キャラが好きです。【姉萌えネタスレその2】

最近姉萌えな人が増えてますね。私も姉キャラにハマりっぱなしです。
皆さんのイチオシの姉キャラでハァハァしましょう。

前スレ
姉キャラは好きですか?
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1009560209/

関連スレ
大人な女性キャラが出てくるエロゲー Part2
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1017163038/
952名無しさん@初回限定:02/09/15 19:07 ID:KIEOCNxS
新スレ立てました。

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1032084263/l50

>>902のほぼ丸写しです。
953名無しさん@初回限定:02/09/15 19:23 ID:H44Mxg5+
>>952
おつかれ様です。

すいません、うっかり2げっとしてしまいました・・・
もうしないから赦して・・・
954名無しさん@初回限定:02/09/15 20:38 ID:3Fdony8D
絢乃姉さん、出番です。
955名無しさん@初回限定:02/09/15 21:41 ID:09iPdY23
ダメだ!絢乃姉さんにお仕置きを受けるのは羨まし過ぎる!

俺 達 で お 仕 置 き だ 。
956名無しさん@初回限定:02/09/15 22:13 ID:apk65iqh
では953、お尻を出しなさい!



……同じ台詞でもかなり違ったシチュエーションになるなあ。
957執事:02/09/16 00:40 ID:soQy5nHL
955様、956様、
鞭とワセリンをお持ちしましたので、お好きなほうをお使いください。
あとは、ご存分にお楽しみください。

では、私はこれにて失礼させていただきます。
958名無しさん@初回限定:02/09/16 03:01 ID:2xiIPpn7
余ったレスで妄想を。えるしすの中に入れなかったっぽい「姉御」キャラを妄想してみる。
主人公の2つ程上で、学校の屋上で煙草を吸っている、いわゆる「今時いねーよ」という感じのおねーさん。
長い黒髪とでかちちはデフォ、濃い化粧を嫌っている。
「影の番長」とかそんな感じだけど家庭じゃ弟の世話を焼く良いお姉ちゃん。
だけども、喧嘩してる姿とかを弟に見られたくないらしい。
口調は「あー?」とか「はいはい、分かった分かった」とか、ぶっきらぼうで投槍。

とかなんか妄想。楽しゅうございました。
959名無しさん@初回限定:02/09/16 03:52 ID:IjErUYMo
なぜか家族計画の青葉を思い出した
960名無しさん@初回限定:02/09/16 15:25 ID:oAKJ5Sct
と言うか姉達の中で青葉さん系の容貌の方を一人ぐらいはみんな妄想してる…だろ?
………漏れだけですか。ツリ目が好きなんだよぅ。
961名無しさん@初回限定:02/09/16 17:23 ID:yvwZ4fM3
YU-NOのえいっりっぃくくわっどろっぅ先生(確か)みたいな感じの人か。
そういや居ないな。17人もいりゃほぼ網羅してるかと思いきや。
962名無しさん@初回限定:02/09/16 17:55 ID:Hd3VtDeM
つか、何でこっちの方が伸びてるんだ?(w

個人的に青葉は姉キャラの分類に入らないな。
あれは青葉という単独属性だよ(w
963名無しさん@初回限定:02/09/16 18:22 ID:yvwZ4fM3
スレは残さず食べないとお姉さんズに叱られるからです。
964名無しさん@初回限定:02/09/16 20:38 ID:133gSU7f
「何で次スレに移行しないの?!」
と絢乃姉様に叱られたいからです。心の底から。
965名無しさん@初回限定:02/09/16 22:14 ID:FS1ZtMcR
【絢乃】 「ほんとにもう!! どうして次スレに行かないの!? いつもお姉ちゃん
      の言うことききなさいって言ってるでしょう!! 言うこときかない子は
      お仕置きよっ!! ごめんなさいは!?」
【いつき】「言っても無駄よ、絢乃、あたしが調教したからね〜、この子達はもう、
      虐げられる喜びを知ってしまったのよ」
【あすか】「調教♪調教♪ 新しい道具買わなきゃね〜」
【絢乃】 「いつき姉様、そんな!? 私の躾が間違っていたというの?」
【奈々】 「あー、絢乃ちゃん、ちゃんといつきちゃんの言葉理解して無いでしょう?」
【亜紀】 「絢乃に言っても無駄よ奈々ちゃん、まぁあの子は一人じゃ何も出来ない
      からねー、あたしがついてなきゃ」
【陽子】 「それよりさー、早く次スレで弟と会おうよー、ボクうずうずしちゃってさー」
【華奈】 「こんどこそ、『おねーちゃん』って頼ってもらうんです!!」
【唯】  「私も美味しいものたくさん作ってあげなくちゃ」
【遥】  「みんな盛り上がってるねー ところで次スレってなーに?」
【礼子】 「遥姉さん、弟がいるところですよ」
【智萌】 「……いるわ、次スレに……」
【千鶴】 「楽しみですわね、ほたるちゃん」
【ほたる】「うん、あの子が……待ってる」
【麻琴】 「ふふっ、次はどうやって迫ってみようかなー」
【真緒】 「そっそそそそんな、そんなこといけないと思います!!」

【芹奈】 「駄目ね、みんな、絢乃さん、あの子が人生の落伍者にならないように私達
      がしっかりしなきゃいけないようね」
【絢乃】 「芹奈姉様! やっぱり私を理解してくれるのはお姉様だけです」


【響】  「……次スレ……」
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1032084263/l50
966名無しさん@初回限定:02/09/17 01:04 ID:sq1aCRPN
‥‥‥感服デス>965氏
映像が目に浮かぶよ。
オチを忘れない響き姉さん(・∀・)イイ!
967名無しさん@初回限定:02/09/17 01:08 ID:l0o6B/1d
あぁん(´д`;ステキ過ぎます、>>965様。
遥姉さんのボケっぷりはやっぱりこうでなくっちゃ。
と思いますた。
968名無しさん@初回限定:02/09/17 02:52 ID:76oOsBiM
ベッドの上のゴスロリほたちづを妄想しつつ、新スレへ
969名無しさん@初回限定:02/09/17 10:07 ID:slKZfPQ7
どなたか新スレあげてもらえませんか?
ケータイからだとリンクでケータイ版にいけないんで・・・
970名無しさん@初回限定:02/09/17 14:17 ID:jQ5B2wJA
>>969
検索した方が早いかも。
下の検索サイトで「エロゲネタ 姉」と入力すれば、
「姉」の字が付いたスレの一覧が出てくるから、新スレに行けるはずです。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/cgi-bin/user/teo_imperial/2chi.cgi
971名無しさん@初回限定:02/09/17 14:26 ID:zR83NC3a
ありがとうございます!
無事ブックマークできました!
972名無しさん@初回限定:02/09/17 14:26 ID:slKZfPQ7
ありがとうございます!
無事ブックマークできました!
973名無しさん@初回限定:02/09/17 19:26 ID:X0NCnLb6
新スレ。
ttp://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1032084263/l50
こんなふうにhを取る手もあるね。
974名無しさん@初回限定:02/09/18 16:49 ID:UNh8h+2s
【遥】  「みんな盛り上がってるねー ところで次スレってなーに?」

::::ヾ::::/\:ヾヾヾv=;;,,
レ-'''ヽ::::ヽ::ヾ::::j((;;)く::||ヽ,
,,..-ヘ彡ヽ'''"ヽV:> :::::::::|ト::..ヽ
ヽ:;;-く二/。ヾヽ|:::||;;''||:::..''入
-レ'''";;=ヾゝゥ-!-Kく-,v:::;;/  入
 /i--Y''''",,,三凾ュ|ヘ:::::::::/:::ヽ,,         知らねーよっ!!!
..!'''/レ┤ /----y/> ヽ='::::::::::::||"'''-,,____,,__
..く jく || /:::::::::://_/|  ""'--く,-;:::/:::::::...):
;;:\ヽ.V ::|::::::::://:::::;;;||  _,-'''|"r'~~^^^~ノ''''
::::\;;\ヽK二Yj::::::::K<,,..くl'' "..;;;;;,,--,,,,-''"
\:::|||"''| V=Y-ヘ/(:::  \/
,, .\|\ヘ∠V>/''""\:.  \
,\ ヽ--ヘ/'"ヾ;:::...  ヽ /'ヽ""''-,____
::\ヽ,,-=>^ゞ  ヽ;::. ,,,ノ,:ヽ_ノ::: ::::.... 丿
-;;;=フ=フ∧.:::'>::.. __ヾく..,,..j;;;;;;;jX^"='""
'"://:://:::||し;::く:. y-''):;;;;/,.....:::.....,,,>ゝ
::((::::((:::::ゞ;;:ゞ:\;;;X:::::ヽヽ::::∠=二">
:::ゝ;;::::ゝ;;::;;;;;;;;;;ノ~(::::):::::::ゝヽ;::::::::;-'''"~ヽ,
::::^-====≡-'"::\"'ヽ<二-//K,/"'\  "''-,
975名無しさん@初回限定:02/09/18 19:34 ID:TtrXMB6l
>>974は、故意に姉に対して言葉遣いを荒げて、
絢乃姉にしかられたがっている…と思うのだがどうか。
976名無しさん@初回限定:02/09/18 20:57 ID:7vOegume
>975
>974は反抗期なんじゃねーの
977名無しさん@初回限定:02/09/19 03:44 ID:waori3hC
つーか何のAAなのか、よくわからんのだが。
何かのキャラであるのなら作品名とともに情報ぷりーず。


姉キャラじゃないよな?
978名無しさん@初回限定:02/09/19 04:03 ID:11nFpW17
スクライドと言う名の漫画の中のギャラン=ドゥと言う名のキャラです。。。。
かなり此処と関係ないAAです。。。。
(´ー`).。oO(誰が貼ったんだろう・・・・・)
979977:02/09/19 13:44 ID:kpqmTYnz
さんきすと。
漫画の方かー。アニメなら見てたんだが。

(´-`).。oO(誰が貼ったかより、なんで貼ったか、なんで選んだかが気になる)
980名無しさん@初回限定:02/09/19 20:14 ID:vhNGG/W6
>>979さん
 そのスタッフが前に作ってた「無限のリヴァイアス」はご覧になってました?

 尾瀬イクミってのが重度のシスコンで、見ていて大変楽しいキャラでしたよ。
981名無しさん@初回限定:02/09/19 22:55 ID:qUQEjmmX
>>977
あすか姉さんにコスプレさせられた弟が遥姉さんに八つ当たりしてるところです

982名無しさん@初回限定:02/09/20 01:13 ID:TydETkgS
・・いまだゴスロリほたちづSSを期待してる漏れはバカなのかもしれない。
983sage:02/09/20 03:01 ID:6VCTUcjM
>>982
気にするな、俺もさ
984名無しさん@初回限定:02/09/20 06:57 ID:aabYTxzF
ほたる姉さんにゴスロリですか…良さげですな。
985名無しさん@初回限定
>>981
激しくワラタ
そうくるとは思わんかった