ただの生意気な子供だと思ってた。
小さい頃の無邪気な愛情は姉弟という「感情」。
それがぷつりと途絶えた思春期。
それでも私は姉という立場でいたかった。
そっけない態度・・
何度も煩わしく思ったことがある。
だけど、気づいてしまった。
私はただ、姉という立場に甘えていただけなんだって気づいた。
「弟」は「弟」でしかなかった筈なのに・・・
弟の寝顔に男を感じたことなんて無かったのに・・・
「君とはこれ以上付き合えない、来月結婚することになったんだ・・・」
終わりは突然だった。
惚れた弱み?
私はその言葉を聞いても何も言い返せなかった。
次の日私は会社を辞めた。
同じ職場の彼、今までの人生の中で彼ほど愛せた他人はいただろうか?
彼にとって私はなんだったのだろう?
答えに辿り着くのが怖くて・・
私は遠い町に逃げた・・・・
多分、会いたかったのかもしれない。
無条件で愛せる人間に。
------ピンーポンー
「はい、どちらさまですか?」
「わ、た、し」
「はぁ?」
「はぁって!あんたの姉よ、早く開けなさい!」
「ねっねーちゃん!?」
「開けないとドアぶち破るわよ!!」
「・・・・・」
姉が突然やってきた、訳がわからない。
------ガチャ
「よぉ、元気してたかー 弟クン?」
でかい荷物を抱えた姉がそこに立っていた。
「ねーちゃん・・・何?酔ってんの?」
「酔ってなんかいないわよぅ、2年ぶりに顔見て最初に出てきた
言葉がそれ??あんたサイテーね。きゃはは。」
つーか、ベロベロに酔ってるし・・・
「結構いい部屋に住んでるのねー うん?この親のスネカジリ」
さくっと部屋に上がってるし・・・
「じゃあ、おやすみー」
俺のベットに入ったし・・・
「ちょっと!ねーちゃん 着替えは?」
うん?・・・違うだろ。
「っていうか ねーちゃん何しに来たのさ!!このでかい荷物は何!?」
「くぅーーーー」
「はぁ・・何なんだよ一体・・・」
整理してみよう。
姉がきた。今俺のベットで寝ている。
・
・
わからない。
姉の寝顔を見てみる。
・・・素直に綺麗だと思う。
綺麗になった。
何を考えてるんだ俺は?
―――――混乱していた。
おちつけよ俺。
なんで来たんだ?仕事は?
姉の職場からここは新幹線で来なきゃならないほどの距離だ。
しかもこんな平日の晩に・・・
とりあえず荷物を開けてみる。姉弟だからいいよな別に。うん。
服、下着・・・
・・・はっ!見入ってしまった。
他は?歯ブラシ?やかん??アルマジロのぬいぐるみ???
そして、一枚の写真を見つける。姉と知らない男・・・
かすかに胸が痛んだ・・
荷物を片付け寝ることにした。
だから気づかなかったんだ もう一枚の写真に―――――
昔から姉には振り回されてきた。
一方的に愛情を注いでくる姉。
それでいて機嫌の悪いときはいじめてくる姉。
いつも抱きしめてくれる姉。
たまにそのままフロントスープレックスをきめる姉。
俺は姉にとってただのおもちゃかなにかだったのだろう。
それが俺にはなぜか許せなかった。
そして子供から大人に変わる過程で姉に苛立ちを覚えた。
姉を拒絶した日。
思春期に良くある兄弟げんか。
今でも覚えている。あの一瞬 姉の悲しそうな顔を。
あの顔を見てしまったから・・・
あの世界で一番悲しそうな顔を見てしまったから・・・
次の日からも姉は俺に変わらぬ態度で接してくれた。
だけど俺はもう、戻れなかった。
そっけない態度しか取れなかった。
それがさらに姉を傷つける行為だとはわかっていても。
それでも姉は愛情を注いでくれた。
「姉弟」としての愛情。
自分の中に出た結論、姉の態度。
矛盾
ただ苛立つ事しか出来なかった。
時は流れ、姉は就職も決まり家から離れていった。
俺も同じ時期に大学の近くで一人暮らしをすることになった。
------ピピピッピピピッ
「うーーん」
背中が痛い。寝違えたか?
なんでソファーで寝てんだ?俺ってそんなに寝相が悪かったっけ?
いい匂いがする。これはなんだ味噌汁か?
頭の中で何かが警鐘を鳴らした。
「はっ!ねーちゃん!!」
「あっ起きた?おはよう、ご飯もうすぐ出来るからね。」
不自然なほど自然に姉はそこにいた。
「もうっ冷蔵庫に何も入ってないからコンビニまで行く羽目になっちゃった
じゃない。ちゃんとご飯食べてるの?」
「一体、何しに来たんだよ!」 「観光」
「仕事とかはどうしたんだよ?」 「休暇」
「・・・・」
「ほら、ご飯できたよ食べて。」
姉の笑顔、懐かしい味がした。
お茶を飲みながら姉が洗い物をしている後姿を見る。
って和んでる場合か!
「ねーちゃん、ちゃんと話しようよ。」
「・・・時間はいいの?」
時計を見る。やばい。
「と、とりあえず帰ってきたら話聞くからな!」
鞄を引っつかみ慌てて部屋を出た。
ドアが開いたとき、部屋を間違えたのかと思った。
2年ぶりに会った弟は別人のように見えた。
胸が高鳴った。
それがお酒の為か弟の為かはわからない。
急に恥ずかしくなってすぐに弟のベットにもぐりこんだ。
弟の匂い、懐かしい匂い。
疲れた私が眠りに落ちるのは一瞬だった。
朝、目が覚めてすぐ弟の寝顔を見た。
「弟」だった。やっと気づいた。
ご飯を作ってあげようと思った。懐かしい習慣。
一人で暮らしていたときは思い出しもしなかった習慣。
嬉しかった。
朝の会話。
昔と変わらない弟。変わってしまった私。
でも、この部屋にいる私は自然だと思った。
くすぐったい感情が私を包み込む。
―――――弟が部屋を出た後、静寂に包まれる。
私は何を求めてここに来たんだろう?
ただの共依存に快楽を求めて?
弟は拒絶しないと知ってるから?
弟のいない部屋、そこに私の居場所はなかった。
圧倒的な不安。おちつかない。
私はそこまで追い詰められているのだろうか?
「早く・帰ってきて・・・」
私は意識を失った。
274 :
前:02/06/19 19:08 ID:XZS7qRfY
IDがコロコロ変わってるのは気にしないで下さい。
なんだかすごく重たかったんで。
続きはまた夜にでも。
気に入らなかったらスルーしちゃってくださいね。
>268-273
は、早く続きを…お願いします(;´Д`)
大学からの帰路、姉のことを考えた。
今まで姉が酒を飲んだところなんて見たこと無い。
・・・それとも俺が知らなかっただけか?
胸がちくりと痛んだ。
姉に何かがあっただろうってことは気づいた。
あの写真が頭にちらつく。
昔の俺の気持ちはもう胸の奥にしまいこんだ筈なのに。
あんなことは考えてはいけないのに。
とりあえずちゃんと話してみよう。
------ガチャ
ただいまと言うべきだろうか?
「ただいま」
言ってみた。返事がない。
「ねーちゃん?」
真っ暗な部屋、明かりがついてない。
出て行ったのだろうか?ちゃんと話したかったのに。
明かりをつけた。そこに居た・・・えっ?
「ねっ、ねーちゃん!!」
躓きそうになりながら駆け寄る。
「ねーちゃん大丈夫か!?あぁ何、どうして!?はっ、救急車!」
ポケットから携帯を出す。
―――――その手を掴まれた。
「ねーちゃん??大丈夫か!!」
「あは、おかえり・・」
そのまま姉は抱きついてきた。
懐かしい匂いがした。姉に抱きつかれるのは久しぶりだ。
少し嬉しかった。
ってそんなことを考えてる場合ではない。
「とっ、とりあえず離れてくれよ。」
「却下」
「どうしたんだよ、何があったんだよ。」
だんだん落ち着いてきた。
「・・・・・」
「大丈夫なのか、身体は?」
「う・ん・・」
肩が震えている。
「本当に大丈夫かよ」
姉は声も出さずに俺の胸の中で泣いていた。
何も出来なかった。出来る筈なかった。
姉をしばらくなだめ続けて落ち着いたところでベットに運んだ。
姉の身体は思ったより軽く力を入れるとすぐに折れてしまいそうだった。
「腹減ってないか?なんか作るよ。」 「うん・・」
キッチンに行こうとしたが手を掴まれている。
「手、離してくれないと何も作れないよ。」 「うん・・」
離してくれなかった。
「すぅーーーー」
寝たし・・・
姉はこんなに弱かっただろうか?
いつも俺を振り回してばかりだった姉。
何があったんだろうと考え、嫌な結論に辿り着く。
怒り、嫉妬、黒い感情が俺を包み込む。
けど、姉の寝顔を見ているとそれは自然に収まっていった。
―――――夜中
------ピリリリ、ピリリリ
目が覚めた。
私の携帯が鳴ってる。
横を向いた、弟の寝顔、ずっと手を繋いでいてくれた。
やさしい気持ちに包まれる。
起こさないようにそっと携帯を取る。
・・・・・彼からだ!!
躊躇する前に通話ボタンを押してしまった。
淡い期待とともに。
「はい」
「何を考えてるんだ!?いきなり会社を辞めて!変な噂が立ったら
どうしてくれるんだ!!」
期待は一瞬で絶望に変わった。
「ごめんなさい・・・」
「なんだ!?復讐のつもりか?陰険な女だな。」
叫ばないで・もうやめて。
「そんな・・つもりは・・・」
「そんなつもりじゃないとしたら何なんだ、俺がお前と結婚する
とでも思ってたのか?」
モウヤメテ・・・
「ひっ・・・く」
「何、泣いてんだ、泣いたらなんでもしていいと思ってんのか!?あ!」
コワレル・・・
その時、私の手から電話の感触が無くなった。
「お前か!」
「あ!誰だお前?」
「二度とかけんな!」
―――――プツッン
やってしまった。
姉の顔が絶望に変わっていくのが耐えられなかった。
許せなかった。
「ねーちゃん・・」
微笑みかけてみる。うつろな目で姉は答える。
「・・・起きてたの?」
「ああ、あの男、声でかすぎだよな。」
ビクッと姉の肩が震える。
「ごめん・・・」
抱きしめていた、生まれてはじめて俺の方から抱きしめた。
姉の顔を見つめる。涙でくしゃくしゃになっても綺麗だと思った。
「綺麗だ」
口に出してしまった。
「えっ・・?」
一瞬の戸惑いの隙に唇を奪う。
「んん?むぅんーーーーーーー」
唇を離す、トロンとした姉の目。
「ねーちゃん・・」
「はっ!何?何したの今??」
「キス」
「何?なんで?姉弟なのよ!姉弟、わかってるの?」
「だってずっとしたかったんだから、昔からずっと・・」
「何言ってるの??近親相姦よ!犯罪よ!捕まるのよ!刑務所よ!面会なんて
行きたくないわ姉は。」
姉は混乱してるようだった。楽しい。
「も一回キス」
「えっえっちょちょっと、駄目よ駄目。」
―――――バキッ
殴られた。
―――――ドカッ
しかも蹴られた。
「死ぬかもしれない」
「ちょ、ちょっと、大丈夫、あははは」
「笑うなよ」
側頭部にでかいタンコブが出来ていた。
「あはは、ごめんね。ってあんたが悪いんでしょ!」
「違うだろ、あの流れだったら普通最後まで・・」
―――――バキッ
殴られた。タンコブがさらに大きくなった。
「馬鹿」
―――――チュッ
キスされた。
「ねぇ、一緒に暮らしてもいい?」
「毎日寸止めで殴られたんじゃたまったもんじゃないよ。」
「そんなに・・・エッチしたいの?」
「・・・したい。」
「このアルマジロ君よりいい男になったらね。」
いつのまにか部屋のオブジェになっていたぬいぐるみを出してきた。
「えっ俺そんな不細工なぬいぐるみより劣るの?」
「アルマジロ君を馬鹿にするな!」
手が振り上げられた、次の一撃で俺は死ぬかもしれない。
俺の本能が頭をかばう。
―――――チュッ
またキスされた。
「ってなんだよそれ!?」
「うふふ、結構いいかもね。」
「何がだよ?」
「あれ、もう朝じゃない、ご飯の用意するね。」
「話しそらすなよ!」
―――――こうして姉との同居生活が始まった。
結末は私の求めていたものと違っていた。
ただ逃げてしまった私、弱い自分、すぐ壊れてしまう私。
全て見られてしまった。
よりによって「弟」に。
見せるつもりは無かったのに。
いや、見せたかったのかもしれない。
受け止めてくれるのはわかっていたから。
卑怯な私。
一つだけ、わかってなかったのは「弟」の気持ち。
大切な「弟」、世界で一番愛情を注いだ「弟」
大切な「弟」が大切な「人」に代わるのは一瞬だった。
結末は変わってしまった。
朝、大切な人は一言だけ残して部屋を出た。
「今日は早く帰って来るから。」
大切な人のいない部屋、もう怖くない。
早く帰って来るって言ってくれたから。
「アルマジロ君、今夜はいっぱいおいしいもの作らなきゃね。」
ぬいぐるみに話し掛けるほどうかれていた。
鞄の中から写真を取り出す。2枚の写真。
私と彼、もう何も思わない。
その写真を破り捨て、もう一枚を見る。
小さい頃の私と弟、一番大事な写真。ずっと持っていた写真。
大切な写真を鞄にしまい立ち上がった。
「さぁ、色々買い物しなくちゃね」
ぬいぐるみにもう一度話し掛けてみた。
笑ってくれたような気がした。
―――――おわり
282 :
後:02/06/19 21:08 ID:DvJLbwah
以上です。
あまりえっちくなくてゴメンナサイ。
>276-282
うんうん、ええ話や…ところで、姉の設定は実姉?エチシーンが無いのはその為か?
取り敢えず、ゴチソウ様ですた。もう食べれまへん。
………しかし、このスレは相変わらず人がいねえな。
284 :
282:02/06/19 22:02 ID:h0vwfpF+
>283
あっ実姉です。
おなかいっぱいになってくれて嬉しいです。
285 :
アネモエ:02/06/19 23:08 ID:eP+yqxu9
(・∀・)イイ!
>284
き…………
キタ━━━(゜∀゜)━( ゜∀)━( ゜)━( )━( )━(゜ )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━━!!!!!
こーゆーのを漏れは待ってたんだよー!!
>283
わしなんかでよかったら何か書こうか。大したもんは書けないが。
エスプリのネタでハァハァしたりしたいのぉ…わしも。
つーか、ギャルゲ板のあのスレは何時になったらdat落ちからhtml化されるんだ…。
こんな姉欲しい……
>>282 ありがとう!藻前様は姉萌えのなんたるかをわかっている。
(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
∧_∧
( ;´∀`) ちんこ勃ってきた
人 Y /
( ヽ し
(_)_)
290 :
282:02/06/20 21:51 ID:UYBJXK5w
Σ(゚Д゚;
明日から夏休み。
あの子が来る。
海しかないこの町。
海の家を一人で切盛りするお母さん。
あたしはいつも夏は孤独だった。
子供だったあたし、駄々をこねたあたし。
そんなあたしを変えたあの子の存在。
この一年間ずっと忘れなかった。
待ち焦がれてた。
何を話そう。どうすれば喜んでくれるかな。
楽しみ。
―――――1年前。
「お母さん、今年も忙しいの?」
わかってた。お母さんは一人であたしを育ててくれてる。
でも、あたしは子供だった。
「仕方がないでしょ、毎年のことじゃない。」
仕方がない、仕方がない、お母さんは知らないんだ。
夏休みが終わった後、どれだけあたしが寂しいか。
友達はみんな楽しい思い出を語り合う。
あたしは一人。
今年も何も変わらない。来年も、その次も。
「でも、今年はちょっと違うかも。」
「何が?」
「ふふっ、明日になればわかるわ。」
すねてたあたしはお母さんの微笑みに気づかなかった。
朝、憂鬱な夏休みが始まる。
「台風でも来ればいいのに」
起きてすぐそんな独り言を言ってみた。
しかし来たのは台風ではなかった。
朝食の最中お母さんは話し始めた。
「今日ね、お母さんの友達が来るの。」
「えっ?」
突然だった。昨日の言葉を思い出す。
「昨日言ってたのはそのこと?」
「そうよ。」
落胆した。そんなことであたしの夏が変わるわけではない。
「・・・どんな人。」
「いい人よ。」
「・・・・」
お母さんの笑顔に嫌な胸騒ぎを覚えた。
------ガラガラガラ
「こんにちわー」
男の人の声。
嫌な予感は当たった。
「いらっしゃい、どうぞ上がって。」
嬉しそうなお母さんの声。
胸が苦しい。
「おりてらっしゃい、紹介するから。」
お母さんがあたしを呼ぶ。
あたしは重い足取りで階段を下りた。
やさしそうな笑顔の男の人、騙されない。
キッと睨んでやった。
だから気づかなかった、男の人の影に隠れてたその子に。
「よろしくね。」
「・・・」
男の人の笑顔、あたしは純粋にそれを受け取れなかった。
「もう、この子はしょうがないわね」
「嫌われちゃったかなぁ。」
「ごめんなさい、この子には何も言ってなかったから」
勝手に話が進む。あたしはいつも以上に独りだった。
「ほら、お前も挨拶しなさい。」
男の人の影から男の子が出てきた。
「こっこんにちわ。」
あたしはその子の顔も見ずに自分の部屋へと走った。
「ちょっちょっと待ちなさい!」
お母さんの声を振り切りあたしは部屋へと入った。
混乱していた。
なんで?どうして?
知らなかった。いや、気づいてた。
去年の暮れから何回もかかってきた電話。
あたしも出たことがある。男の人の声。同じ声だった。
一体誰なのか、何度も聞こうとした。
でも聞けなかった。聞くのが怖かった。
宣告されるのが怖かった。
涙が出そうだった。
------コンコン
ノックの音、あたしは答えない。
「もう、まだすねてるの?お母さん達仕事に行ってくるからお昼ご飯
とか作ってあげてね。」
何を言ってるのかわからなかった。
誰も居ない家で独り。誰も居ない筈の家。
あたしは部屋に閉じこもるのもいたたまれなくなって下に降りた。
だけど、そこに居た。
男の子、あの人の子供。
「あっおねーちゃん」
無垢な笑顔。かわいい。
少し心がふわっと浮いた。でもすぐに沈む。
そう、あの人の子供。
「はぁー、ねぇあんた」
「なに?」
「なんで居るの?」
「おね―ちゃんに遊んでもらおうと思って。」
笑顔に溶けそうになる。でも。
「嫌よ、なんであんたなんかと遊ばなくちゃいけないの?」
「・・・・」
笑顔が消えた。なんであたしはこんなに嫌な子なんだろ?
そう、この子は悪くない。
「・・・遊ぼうか?」
小さく囁いた。
「うん。」
満面の笑顔があたしを溶かした。
「あんた、泳げるの?」
「うん、スイミングスクールで習った。」
都会の子。
「ふーん、じゃあ、ついて来なさい。」
あたしは海に飛び込んだ。
「あっ、待ってよー」
その子も飛び込んだ。
泳ぐのはいい、泳ぐのは好きだ。
考えなきゃならないことはいっぱいあった。
お母さんのこと、あの人のこと。
泳いでるときは何も考えずにすむ。
海との一体感。海に抱かれる感触。
頭が真っ白になる。
不意に現実に戻された。
「きゃっ!」
何かに足を捕まれた。
「えっなに??」
「へっへーおね―ちゃん捕まえた。」
正直驚いた。泳ぎには自信がある。
置いてくつもりで本気で泳いだのに・・・
「おねーちゃん、ほらっ!」
戸惑ってる隙に水をかけられた。
太陽の光を浴びてきらきら光る水しぶき。
目を閉じる。水を浴びる感触。
目を開ける。その子のまぶしい笑顔があった。
可愛かった。
「やっ、やったわねー」
水をかける。
「うわっおねーちゃん。」
「きゃははは。」
あたしの心は完全に溶けていた。
楽しい。こんなに楽しかったのはいつ以来だろう。
昔、よく海に連れてってくれたお父さん。
お父さん・・・
心が急に冷たいものに覆われた。
おねーちゃんが急に泳ぎ始めた。
「まっ、待ってよー」
不意をつかれた僕はおねーちゃんを見失った。
どこにいったんだろう?
水をかけたのを怒ったのかな?
「なんだよ、ちぇっ」
―――――
お母さんが居なくなってずっと無口だったお父さん。
僕よりも悲しんでたお父さん。
大人がこんなに弱いとは思わなかった。
「好きな人が居るんだ。」
いきなりお父さんからそんな言葉を聞いた。
「よかったね。」
素直にそう思えた。本当に良かった。
「夏休みに入ったらその人の仕事を手伝うことになったんだ。」
「って、お父さん仕事は!?」
「休む!」
本気だよ・・・
「その人にはお前より年上の娘さんが居るんだ。」
「おねーちゃんが出来るの?」
一人っ子だった僕は素直に喜んだ。
「ばか、まだおねーちゃんになると決まったわけじゃ・・・
その、なんだ女の子はデリケートだからよろしく頼む。」
「そっかーおねーちゃんかー」
はじめて会ったおねーちゃんは予想してたよりもずっと綺麗だった。
でも意地悪だった。
「女の子はデリケートか・・・わからないよお父さん。」
おねーちゃんを探すことにした。
297 :
前:02/06/20 22:01 ID:6cO5SDzg
続きはもうしばらくで出来ます。
気に入らなかったらスルーしちゃってくださいね。
今回もえっちくないです。
えっちぃとかえっちくないという問題じゃないんだ
こーいうのが萌えしちゅを生むものなんだ!
前さままんせー
テーハミングック!!(熱狂的な某隣国サポをイメージしてみますた)
あたしは泳いだ、何も考えたくなかった。
岩場に辿り着く。あたししか知らない場所。
誰にも見つからない筈の場所。
思い出の場所。
お父さんに教えてもらった場所。
ひとりひざを抱える。
あの子のことを考える。
どうして笑っていられるんだろう?
こんな状況になってなぜ?
あたしがおかしいんだろうか?
あの笑顔があたしを混乱させる。
何もわからなかった。
「おねーちゃん、みーつけた。」
またその子に引き戻された。
振り返る。その子の笑顔。
それはあたしにとって必要なもの?
「・・・見つかっちゃったか。」
「もう、いきなり居なくなるからびっくりしたよ。」
「はぁー、・・・帰ろっか?」
「うん、お腹すいたね。」
あたしも少しだけ笑顔になれた。
帰り道、舗装もされてない道。
その子はずっとあたしの後ろについてきた。
笑顔のままで。
家へ帰るとお母さんとあの人は楽しそうに談笑してた。
やっぱり駄目だった。
胸が痛んだ。
目をそらしあの子を見る。
笑顔だった・・・
あたしは何も言わずその場を去った。
部屋に入りベットに倒れこむ。
疲れた。
あんなに泳いだのは久しぶりだったから?
違う。
あたしには何も変えれない。
あたしには何も出来ない。
「おねーちゃん、ご飯できたよー」
あの子の声じゃなかったら行かなかった。
夕食、楽しそうに話すお母さんとあの人。
「いやー料理もおいしいですね。」
「そう、たくさん食べてくださいね。」
見たことのないお母さんの顔。
他人に見えた。
「しかし良い所ですね。ずっと暮らしたいくらいですよ。」
何かが胸に刺さった。顔を上げれない。
それでも無理してあの子のほうを見る。
笑顔だった・・・ナゼ?
あたしは立ち上がった。
お母さんの視線。口を開く前にあたしは家を出た。
「おねーちゃん!!」
あの子の声が最後に聞こえた。
いつのまにかここに来ていた。
いつもの場所。独りで居る場所。
あたしだけの場所。
また、ひとりひざを抱える。
いろんな感情が頭を支配する。
目を閉じた。
お母さんのことも考えたくない。
あの人のことも考えたくない。
明日のことも考えたくない。 もう、なにも・・・
------ザバン!!
「えっ?」
何かが海から出てきた。
「おねーちゃん、みーつけた。」
相変わらずの笑顔、涙が出そうだった。
「あんた、何考えてるの!?夜の海は危ないのよ!ここは陸続きに
なってるんだから陸から来なさいよ!!」
「だって、道知らないし。」
笑顔、まだ何とか堪える。
「どっ、どうして笑ってられるのよ!?」
「おねーちゃんが見つかったから。」
笑顔、もう駄目だった。
あたしは泣いた、いっぱい泣いた。
今まで溜め込んでたもの全て。
涙といっしょに。
「ひっ・・・・・・ぐすん」
「おっ、おねーちゃん大丈夫?」
はじめて見るその子の困った顔。
可愛かった。
素直に笑顔になれた。
「あはは」
「泣いたり笑ったりわけわからないよ。」
ずっとその子は困惑していた。
―――――
「ねぇ、あんたのお父さんが、その・・こんなふうになって何も
思わなかったの?」
「お父さん、おねーちゃんのお母さんが好きだって言ってた。嬉し
そうに言ってたから・・・僕も嬉しい。」
「そっか・・・」
あの人と居たお母さんの顔を思い出す。
そっか。馬鹿だなあたし。
「・・・こっち来て。」
「うん」
近づいてくるその子を捕まえ、あたしは・・・
・・・はじめてのキスをした。
「・・・ありがと。」
「へっ?えっ?」
家に帰った。
いっぱいお母さんに怒られた、あの人も怒ってた。
あたしは素直に謝れた。
------コンコン
ノックの音、あたしは答える。
「はい」
「ちょっと話があるの。」
お母さんだった。
「ごめんね、ちゃんと話してればよかったね。」
「いいよ。」
あたしはもう笑顔だった。
「お母さんあの人のこと好きなんでしょ?」
「えっ、ええ、ふふ、好きよ。」
あたしの笑顔に少し戸惑っていたけどすぐ答えてくれた。
「だったらいいよ、お母さんが嬉しいとあたしも嬉しい。」
「ありがと。」
お母さんは少し涙目だった。
「可愛い弟も出来たしね。」
「あんまり苛めちゃ駄目よ。」
「あははは」
もういつもの母娘に戻っていた。
時間の流れは速かった。
夏が終わるのはあっという間。
楽しい日々はすぐに終わりを迎える。
約束した。
大切な約束。
そして来年までの別れ。
―――――夏の朝
やっとこの日が来た。
約束を果たす日、そう、あの子と家族になる日。
------ガラガラガラ
「おねーちゃん!」
「おい、まずは挨拶だろ!」
「だってもう家族じゃん。」
「おかえりなさい。」
「たっ、ただいま。」
お母さんと新しいお父さんとの会話。
「おねーちゃん!」
満面の笑顔に胸が高鳴る。少し大人になった弟。
自然にあたしも笑顔になる。
「あはは、早速泳ぎに行く?」
「うん。」
あたしと弟の会話。
さわやかな夏の日。
ずっと続く日々―――――
―――――おわり
305 :
後:02/06/20 22:51 ID:GcmJYHxj
>298さん
あっ、ありがとうございます。
でもさま付けはやめてくださいね。
えらい人じゃないんで。
>>今回もえっちくないです
いえいえ、脳内で勝手に補完しますので。…それよりもはやく続きを(;´Д`)
307 :
306:02/06/20 22:55 ID:gF5GlZxN
リロード忘れるアホな漏れですた。
>>305 大変良かったですマジでハァハァ
308 :
298 :02/06/21 00:44 ID:HGqqqEYc
ええですねーすかし、こいうの思い出が大きくなってからの・・・
>> 305
失敬しますた
>305
ハァハァとモエーが混在してるYo! (・∀・)イイ!!
ああ〜ん、もう!ああ!!
姉と弟の萌え萌えなSSを読んで悶絶するスレはここで間違いないですか?ハァハァ
312 :
305:02/06/21 17:47 ID:m6NxrskC
Σ(゚Д゚;
頑張ります。
夢を見ていた。
弟に抱かれる夢。
夢の中でのあたしは可愛い女だった。
弟が耳元で囁く。
優しい声。 綺麗な弟の声。
弟の指があたしの身体を弄る。
優しい愛撫。 綺麗な弟の指。
優しいキス。
身体が熱くなる。
------ピピピッピピピッ
「・・・・最悪。」
自己嫌悪、最近の夢。
日々生々しくなっていく。
本当のあたし、汚いあたし。
鏡を見る、真っ赤な顔のあたし。
「・・変態。」
鏡の中の自分に言う。
「はぁ・・・・着替えなきゃ・・」
本当に最悪だった。
薄い壁一枚向こうの現実、弟。
現実には起こりえない夢。
そう、全部、夢の中だから・・・
朝の食卓、いつもと変わらぬ風景。
いつもの様に弟も居る。
そう、それが当たり前。現実。弟。
「姉さん、おはよう。」
弟の声、昨夜囁いてくれた声。
「おっ、おはよう。」
駄目だ、今日は顔も見れない。
「どうしたの、姉さん?」
弟があたしを見つめる、顔を見てしまう。
くらくらした。
「なっなんでもない。じろじろ見るな馬鹿!」
「ごめん。」
弟が視線をはずす。
馬鹿なのはあたし。
「朝から姉弟喧嘩はやめなさいね。」
お母さんの声。そう、家族。
落ち着きを取り戻そう。
とりあえず深呼吸だ。
「すぅーーーはぁーーー」
「なにしてんの、姉さん?」
はっ!ほんとに何してるのあたし?
「あっ、朝の深呼吸よ!」
「・・・・そうですか。」
まともに食事が取れなかった。
「そろそろ時間じゃない?」
お母さんの声。
「行こうか、姉さん。」
「あ、うん。」
朝の登校、弟との登校。
今年から一緒の学校に通ってる弟。
弟は前を歩く、あたしは後ろ。
昔は逆だったけど今はこれで良いと思う。
弟の背中、日々大きくなっていく背中。
あたしの胸の高鳴りは収まらない。
いろんなことを考える。
全部、弟のこと。
一緒の登校を嫌がらない弟。
期待しても良いんだろうか?都合のいい期待。
でも気づく、それはありえない現実。
「ねぇ、姉さん。」
弟が振り向いた。
あっ!こっち向くな馬鹿。
泣きそうな顔。
「なっなんだよ。」
俯きながら答える。
「・・・こないだのことなんだけど。」
こないだ。そう、突きつけられた現実。
「姉さんにはちゃんと紹介したいんだ。彼女。」
そう、現実。
世界はあたしに優しくなかった。
それからは、何も聞こえなかった。弟の言葉も。
ぼんやりとしか見えない弟の背中。気づいたときは学校。
―――――週末の午後。
何もすることのなかったあたし。
のんびりとベットに転がる。
考えること。
受験のこと。
学校のこと。
将来のこと。
そして、・・・淡い恋心。
タブー 禁断の思い。
でも耐えられた。
血でつながってるから、絆があるから。
考える、弟のこと。
理想通りに大きくなった弟。
葛藤。
「馬鹿。」
それは誰に対していったのだろうか?
------ガチャ
扉が開く。あたしの部屋じゃない。
壁一枚向こうの弟の部屋。
薄い壁。声が聞こえる。
「汚い部屋だけど。」
「うんうん、そんなことないよ。へぇーこういうところに住んでるんだ?」
「あんま見ないでくれよ。恥ずかしいし。」
「なんでーいいじゃん。」
・・・・・・
それはあたしを簡単に突き落とした。
317 :
前:02/06/21 18:00 ID:eIlut+MC
あっすいません。
今回は3つに分けさせてください。前中後で。
まんなかで切れなかったんで。続きはまた後ほど。
気に入らなかったらスルーしちゃってくださいね。
318 :
アネモエ:02/06/21 18:24 ID:3/EPbOZU
(・∀・)イイ!
嫉妬、嫉妬・・・嫉妬。
それ以外の感情が何もなくなった。
無様なあたし。惨めなあたし。
息が出来なかった。
「何か飲み物でも持ってこようか?」
「うーん、いい、ずっとここに居てよ。学校でもあんまり一緒に
居れないんだから。」
「えっ。はは。わかった。」
わかるなよ。
何かが切れた。考えるより先に足が動いた。
―――――ドカッ
壁を蹴った。
「あんまりいちゃいちゃするんじゃねー。」
声がかすれた。
「えっ?お兄さん?」
「ばか!姉さんだよ。」
「あー、ばかって言ったー」
「いやっ・・言葉の弾み。」
「ちょっと傷ついたー、まあ君だから良いけど。」
「どういう意味だよ、って違う。姉さんいたのかよ!」
バカップルだった。
軽い失望、何に対しての?
「あ、姉は勉強してんだ。よそでやれ。」
精一杯の虚勢。
痛みを伴う虚勢。
えぐられるような・痛み。
弟達は部屋を出た。
夜、ずっと部屋にいたあたし。
足音が聞こえる。わかる。弟の足音。
あたしの部屋の前で止まる。
------コンコン
「姉さん、入るよ」
「うっうん。」
何も考えがまとまってないのに即答してしまうあたし。
「ごめん、姉さん。」
「なっなにがよ。」
「姉さん受験生だもんな。気を散らすようなことしてごめん。」
違う。
「そうよ、姉は受験勉強で忙しいの。それなのに隣の部屋で
いちゃいちゃいちゃいちゃ。」
違う。
「ちょっと浮かれてたんだ俺。ほんとごめん。」
嘘、やめて。
「あたしの気持ちも考えなさいよ、まったく・・・」
違う気持ち。
「それになんなのあの子は?あたしのことをお兄さんって。」
あの子を責める。あたしの知らない女の子。
汚いあたし
「ちょっと馬鹿っぽいんじゃない?」
醜いあたし。
「・・・やめてよ姉さん。」
最低のあたし。
「・・・・・・・・・ごめんなさい。」
一瞬の間。あたしは多分酷い顔だ。
少し困惑した弟の顔。
酷い顔なんだろうな、あたし。
「でも。」
弟が口を開く。
「こんな綺麗な姉さんをお兄さんって言ったのは俺もむかついたけど。」
予想もしてない言葉に呆ける。
もう一度言って。
「どうしたの?姉さん。」
もう一度。
「なっなんでもない。もう出てけよ!」
口から出てきたのは違う言葉。
「ああ、ごめんね姉さん。」
必要のない謝罪。
あたしの心は破綻した。
―――――
その日から毎晩夢を見る。
弟との情事。甘い夢。
日々生々しくなっていく夢。
日々壊れていくあたし。
泥沼だった。
授業中。授業なんて耳に入らない。
あたしにとって大切なもの?
考える。
休み時間。窓辺のあたし。
外を見る。
そこに居た。大切なもの。その隣に居た女の子。
あたしは鞄を掴みその場を去った。
最近様子のおかしい姉さん。
どうしたんだろう?
彼女の話も上の空。俺は姉さんのことを考えていた。
朝、昼休みに彼女を紹介するって姉さんに言ったとき
何も答えてくれなかった。
受験のストレスだろうか?
早くいつもの姉さんに戻ってほしい。
姉さんが好きだった。
俺が悲しいときも辛いときもいつも乱暴に励ましてくれた姉さん。
おれってマゾかも。
姉さんとの思いではいつも俺を癒してくれた。
「ねぇ、お姉さんに紹介してくれるんでしょ。」
横に居た彼女。大切な存在。
「ああ、紹介というか謝るんだぞ、お兄さんって言ったこと。」
「うん、わかってる失礼なことしちゃったなー、わたし。嫌われて
いたらどうしよう・・・」
「大丈夫だよ、俺の彼女だから。」
そう思ってた。
「あっ、今彼女って言ったー」
「いやっ・・言葉の弾み。」
姉さんの教室に辿り着く。
扉を開く。見当たらない?
「あっあの先輩、姉さんは?」
知った顔に声をかける。
「うん?早退したよ。」
血の気が引いた。
323 :
アネモエ:02/06/21 19:39 ID:3/EPbOZU
(・∀・)イイ!
って他に誰もいないのか?
あたしは誰もいない家に帰る。
ひとりになりたかった。
あたしの心。
壊れたこころ。
あたしは部屋に入り壁に背をもたれる。
薄い壁。弟との壁。現実の壁。
あたしは泣いた。
気配がした。誰?
いや、わかる。わかってしまう。
弟の気配。
なんで?こんな時間に?
訳がわからなかった。
------ガチャ
扉が開く。あたしの部屋じゃない。
近づいてくる気配。背中の壁の方に・・・
------コンコン
「うっ・・・・ぐす。」
壁がノックされる。
「姉さん、どうしたのさ?」
「な、なんで、いっ居るの・・」
涙でかすれた声。
「なんで泣いてるんだよ!」
質問で返された。
薄い壁一枚。弟と二人。もう駄目だった。
「・・・きっ、聞いてくれる?」
「ああ。」
必死で涙を堪える。
「あっ、姉は、弟が好きなんだよ。」
「俺も姉さんが好きだよ。」
違う。
「ちっ違う。おっ女として、女の子として好きなんだよ。」
静寂。
えぐられるような時間。
言ってしまった。
答えはわかってる。理解できる。
「・・・・そっか、ごめん。」
わかりきってた現実。もう涙も出ない。
あたしは枯れた。
「嫌だよな、変態だよな、気持ち悪いよな。あはは。」
すらすらと言葉が出る。
「冗談だよ、本気にすんなよ、誰がお前なんか・」
自分で自分を追い詰めるあたし。
「ただの受験のストレスなんだよ、いらいらしてるだけなんだよ、
からかってみただけだよ。」
助けてください。
背中の気配が消えた。不安になる。
「おい、聞いてるのか!」
答えが返ってこない。
あきれてどっかにいっちゃったの??
嫌だ、行かないで・・・
------ガチャ
扉が開く。あたしの部屋!?
忍びかお前は!
「くんな、馬鹿!」
枕を投げる。
受け止めやがった。
「近づくな!」
目覚ましを投げる。枕で受け止めた。
逆にすればよかった。
近づいてくる弟、何?なんなのよ?
目の前に来た弟。
「いやっ、、、」
目を瞑る。
―――――チュッ
おでこへのキス、姉弟のキス。
いろんな気持ちが治まっていく。
静かになる。
「姉さんは、いい女だよ。」
優しい囁き。夢の中で聞いた囁き。
こころが溶けていく。
漏れも読んでる。(;´Д`)ハァハァ
しかし筆が早いね305氏。
「俺は姉さんのこと大切に思ってるよ、それじゃ駄目なの?」
あたしは、あたしは。
弟の目を見る、優しい目。
「・・・・・・・・・それでいい。」
「最後に、一つだけ。」
「なに?姉さん。」
「抱きしめて。」
ぎゅっと抱きしめられる。
鼓動が重なり合う。
―――――
朝の食卓、いつもと変わらぬ風景。
いつもの様に弟も居る。
そう、それが当たり前。現実。弟。
でも、少しだけ変わった。
「おっおはよう、姉さん。」
少し照れた顔、弟。
「おはよ、今日はちゃんと彼女紹介してね。」
「ねっ姉さん!」
慌てた弟の顔。
「あら、彼女なんか出来たの?」
お母さんの声。
あたしの家族。
―――――おわり
329 :
後:02/06/21 19:58 ID:FqQa8iG5
ああ、ねた切れ気味です。
>327さん
・・・Σ(゚Д゚;
あう、割り込んでしまった(TДT)
「そこダメ!姉さん」で調教されてきます。
331 :
アネモエ:02/06/21 20:17 ID:3/EPbOZU
(・∀・)イイ!
ああ、姉のいる来世に転生したい。
332 :
298:02/06/22 00:09 ID:W0gA84be
(;´Д`)ハァハァ・・・お姉さん欲スィ
333 :
名無しさん@初回限定:02/06/22 10:39 ID:8sywJG6d
今度は兄嫁編を是非!
悪い上げてしまったので、sage
335 :
.musume:02/06/22 12:19 ID:a6Wili1L
336 :
329:02/06/22 15:07 ID:CHMdJipa
>333さん
Σ(゚Д゚;
兄嫁ですか?幼馴染の兄嫁とか?昔からおねーちゃんと慕ってた
近所の女の子が本当の姉に、しかも兄の嫁に!!
兄がかわいそうなので書けません。ゴメンナサイ。
小さな幸せ。
ささやかな幸せ。
それは、朝。
ねぼすけの弟を起こす。
今日はどうやって起こそうか?
例えば、昼。
弟のことを考える。
給食、きらいなものを残してないかな?
いつもの、夕方。
弟と遊ぶ。
暗くなるまでには帰らなきゃ。
そして、夜。
弟と同じ部屋。
今夜はどんなお話をしてあげよう。
あたしの「すべて」は弟。
世界で一番「だいじ」な弟。
弟とはじめて会った時。
お母さんは言った。
「今日からお姉ちゃんよ、ちゃんと守ってあげてね。」
弟の顔をはじめて見た。
「今日からあたしがおねーちゃんだからね。」
「君を守るんだから!」
弟は笑っていた。
学校へ行くみち。
まだ一人で行けない弟。
あたしの後ろをとことこついてくる弟。
弟があたしのシャツをつかむ。
幸せな気持ち。
「おねーちゃん、今日も遊んでくれる?」
「うん、いっしょに帰ろうね。」
弟がよろこぶ。
あたしもうれしい。
算数のじかん。
ノートに弟のなまえを書く。
ほほえんで。
・・・・・・先生におこられた。
給食のじかん。
ピーマンが入ってる。
きらいなもの。
がんばって食べる。
あたしが食べないと弟も食べない。
体育のじかん。
今日はじめてさかあがりが出来た。
弟にもおしえてあげよう。
チャイムがなった。
やっと弟にあえる。
あたしはいそいで門まで行った。
門に行くとちゅう、何かがきこえた。
ききおぼえのある声。
弟の声。
あたしは声のほうを向く。
グランド、そこに数人の子供達がいた。
泣いてる弟、そのまわりをかこむ子供達。
あたしは頭に血が上った。
「あんたたち!なにしてんの!?」
あたしは大声を出した。
「うわっきたー。にげろー。」
子供達がちらばる。
ひとり、ぽつんと弟。
あたしは走る。弟の所へ。
「だいじょうぶ?何かされたの?」
けがはしてないだろうか?あたしは弟を見る。
「うわーーん、ひっく、・・・おねーちゃん・・」
「なにされたの?おねーちゃんに話しなさい。」
「ひっ、ぐす、おねーちゃん、ごめんなさい・・うう」
「なんで君があやまるの?」
「ぐすっ、みんなが、おねーちゃんがぼくとばかり遊ぶから変だって・・」
胸がいたくなった。はじめての気持ちだった。
「あたしにあやまることないじゃない!あたしが悪いんだから。」
泣きそうになる。あたしはただ弟が好きなだけなのに。
「ちっちがうの、みんなに何もいいかえせなかったから、だから、
ごめんなさい。」
弟の気持ち。
「ばかだなー、君は。」
うれしくて。
「今はあたしが守るから、君はあたしに甘えるだけでいいの。」
「おねーちゃん。」
くすぐったくて。
「君が大きくなって、もっとつよくなったら。」
あたたかくて。
「あたしを守ってね。」
―――――
私は今日結婚した。
私の隣を歩く人、大切な人。
一緒に歩く道、ずっと歩く道。
鐘が鳴る、今日は良い天気。
みんなに祝福される幸せ、その中に弟は居た。
バージンロードを歩く姉。
白いドレスに包まれてる姉。
とても綺麗だ。
幸せそうな顔。
俺の方を見た、笑顔、世界一の笑顔。
自然に俺の頬も緩む。
「お姉ちゃん結婚する。」
突然の宣言。いつも突然。
トントン拍子で今日の結婚式。
俺も両親も開いた口がふさがらなかった。
今朝だってそうだ、いきなり俺に言う。
「今日のスピーチお願いね。」
いつもそう、姉には逆らえない。
逆らうつもりもない。
恥ずかしいスピーチをする羽目になったが・・・・
姉の笑顔、幼い頃を思い出す。
小さな約束、ずっと忘れない約束。
・・・心残り。
姉の笑顔、幸せそうだ。
・・・ってブーケをどこに投げるんだよ!
「あははは」
素直に喜べた。姉の笑顔に。
真っ赤なオープンカー
もちろん姉の趣味だった。
「はぁーー」
憂鬱だった。ジューンブライドの次の日。
昨日晴れてた空はもうない。
梅雨の空、鬱陶しい雨。
そして一番憂鬱なのは。
「なんでここに居るんだよ!?」
空の上に居る筈の姉。
「あははは、はは・・」
―――――
「新婚旅行はイギリスに行くの、憧れのベッカムに会うのよ。」
「いや、姉ちゃん、ベッカムは今日本だよ・・・」
「へっ?そうなの?」
―――――
「イギリスに行ったんじゃなかったのかよ!」
「いやぁ、ベッカム日本に居るし・・・」
「もうイギリスへ帰るよ!」
「ええっ?そうなの!」
何、馬鹿な話をしてるんだ、俺。
ペースを掴むんだ。
「何があったのか知らないけど、実家に帰れよ!」
「はぁ?何言ってるの?怒られるじゃない!相変わらず馬鹿ね。」
俺は馬鹿なのだろうか?
「しばらくここに居るから。」
駄目だ、絶対断ってやる。
343 :
前:02/06/22 15:16 ID:GSfJsRZn
続きはまた、しばらく後に。
気に入らなかったらスルーしちゃってくださいね。
344 :
333:02/06/22 15:34 ID:WxP4AwVV
>>336 兄嫁を奪い取るとかじゃなくていいです。
別にハッピーエンドじゃなくてもいいです。
失恋ものでもかまいません。
というか、そっちのほうが萌えそう。
「姉の頼みを断るの?」
姉の目、駄目だ。
「気が済むまで居てください。」
俺は洗脳されていた。
「とっとりあえず、家には電話するよ。」
そう、大人の対応。責任のある対応。
「えー、やめてよ、恥ずかしいじゃない。」
あんたは子供か、姉ちゃん!
「大事なことだろ!」
「ふーん。」
姉の目。
「いや、とりあえずゆっくり考えようか?」
駄目弟だった。
「お腹すいたー、ご飯作りなさい。」
「はい。」
姉に料理を作る。久しぶりだった。
共働きの両親、いつも姉のご飯は俺が作ってた。
あれ?おかしくないか。
長年、頭の中にあったクエスチョンマークの意味にやっと気づく。
「姉ちゃん・・・あのさー」
「なーに?」
姉の目。
「なんでもない。」
心の中にしまうことにした。
食後のひと時、テレビを見る姉。
「ああん、もうー、もっと走りなさいよ、モヒカン!」
「ああっ!そこよモヒカンヘッドよ!」
「うわっ!キーパー、怖!!」
はぁー。
涙が出そうだった。
考える。何があったんだろう?
ハネムーンに行ってる筈の姉。
俺はそれを見送った。
だけど次の日。俺の部屋に居る。
尋常じゃないよな・・・
姉は何も言わない。
ずっと、小さい頃から俺に隙を見せない姉。
小さな約束、ずっと忘れない約束。
果たせるのかな?俺。
「そろそろ寝るかー、弟。」
シャワーを浴びて濡れた髪の姉。
ドキッとした。
「でも、ベット一つしか・・・」
俺の横を通り過ぎる姉。
シャンプーの匂い。俺の使ってるやつ。
後ろを向く、姉はもうベットに入っていた。
「ああ、寝よう、ソファーで寝よう。」
今日一日で強くなった俺だった。
でも、現実は厳しい。
「来いよー、久しぶりに一緒に寝よう?」
「無理です。」
断った。
「ふーん。」
「行きます。」
駄目だった。
「うーん?何縮こまってるの?」
背中に何か当たってる。
「いえ、大丈夫です。」
当たってるって。
「久しぶりだねー、こうやって寝るの。」
当たってる個所が増えました。
「そうですね。」
やばい、男の反応。
「気持ち悪いなー、犯したりしないよ?」
ほっとした・・・ほっとした?
「はぁー、姉ちゃん、ほんと何があったんだよ。」
背中を向けたまま、聞いてみる。
「ううーん、色々ね。」
やっぱり答えてくれない。
「はぁー、俺じゃ頼りない?」
「違うの、姉ちゃんも悪いとこあるし。それと・・・」
「それと?」
「・・・なんでもない。」
「はぁー」
今日何度目の溜息だろう・・・
「本当は今ごろ新婚初夜だったのになぁー」
そっちの話題はやめてください。
「ああっ!身体が疼くぜー。」
おっさんくさいぞ姉ちゃん。
静かになった。
姉の鼓動が聞こえる。
姉だぞ姉!
駄目だ、耐えられるはずない。
「ねっ姉ちゃん、やっぱり俺ソファーで・・」
姉は答えない。姉の方を振り向く。
可愛い寝顔、昔と同じ寝顔。
そのまま俺も眠ることにした。
------プルルルル、プルルルル
電話の音、私は取るわけにはいけない。
ここは私の居てはならない場所。
早く起きろ弟!
「ううーん、何?俺?電話?」
可愛いぞ弟。
あっ!こっち向く。
瞬間的に目を閉じた。
「よく寝てるな・・」
------プルルルル、プルルルル
「はい、もしもし?」
「あっお義兄さん」
「いえ、大丈夫です。」
「はい、居ます、今寝てます。」
「えっ?」
昔から弟の気持ちは。
「何、言ってんだ?」
うれしくて。
「はぁ?あんたなー、いいかげんにしろよ。」
くすぐったくて。
「迎えに来い!姉ちゃん悲しませたら許さないからな!」
あたたかくて。
―――――プツッン
「おっ起きなかったかな?」
「大丈夫か。はぁー」
布団に入ってきた弟。
耳元で
「約束守ってくれてありがとう。」
囁く。
「ねっ姉ちゃん!?」
「すうーーー」
「寝言??」
―――――
朝、照れくさそうに迎えに来た彼。
私は行く、一日遅れのハネムーン。
たった一日。大切な一日。
そう、それは、あの時感じた。
小さな幸せ。
ささやかな幸せ。
―――――おわり
351 :
後:02/06/22 16:26 ID:RAftAFuU
書きたかったものはこれで大体書けました。
これで毎日書くのは終わりにします。
と思ってたけど。
>333さん
Σ(゚Д゚;
はっ!?、最後に書いてみます。あまり期待しないで下さいね。
352 :
333:02/06/22 17:17 ID:WxP4AwVV
おぉーー!!期待しています。
届かない。
想いだけを胸にしまいこみ。
あの日は遠く・・・
小さい頃の想いは、まっすぐな想い。
もう、歪んでしまった想い。
ガキだった俺。遅すぎた俺。
後悔?
思い直す。
誰にも向けられない、感情。
―――――
朝、遅い朝。
「ああ、だるい。」
頭が重い。
昨夜考えてたこと・・・
時間は? お昼前。
頭を振って目を覚ます。
「だらけすぎだな、俺。」
気を取り直して部屋を出る。
キッチン、あの人の場所。
義姉さんの場所。
「もう、予備校生だからっていつまで寝てるの?」
義姉さんの声。好きな声。
はずむ心。歪むこころ。
「仕方がないなー、君は。」
そう、兄嫁。
「どうしたの、ぼーっとして?」
義姉さんが俺を見つめる。まっすぐな目。
優しい視線。
「いやっ、なんでもないよ。」
取り繕う。直らない歪み。
「ご飯は?」
「時間無いから。」
「そう、大丈夫なの?」
義姉さんの目。もう見れなかった。
「ごめん、もう行くから。」
「あっ・・・」
最低の俺。
ずっと考えてた計画。
一人で暮らす計画。
一年前、あの人がうちに来た。
家族になった。
義姉さんになった。
好きだった人の幸せは、素直に喜べるはずだった。
兄と俺、同じ想い。
しかし、違う想い。
ただの「ずれ」
致命的な「ずれ」
何を恨めばいい?何を憎めばいい?
どこにも行けない感情。
もう駄目だった。
明日、俺は家を出よう。
三人の思い出。小さい頃からの思い出。
大切な思い出。
夢だった。
家族になること。ずっと一緒に暮らすこと。
三人で、家族を作る。
私の夢。
二人の男の子。
二つの好意は、私を幸せにする。
一つは、優しい好意。
心が弾む好意。
もう一つ、まっすぐな好意。
心が温かくなる好意。
私に向けられるもの。
世界で一番幸せな私。
でも、
綻んできた幸せ。
義弟の態度。
ずっと変わらないと思ってた。
何もわからなかった?わかってたのに。
それは、私の我侭。最低の我侭。
夕食時。久しぶりの三人での夕食。
少し気まずい夕食。
私は笑顔を努める。
ご飯をよそう。家族の瞬間。
義弟が口を開いた。
「俺、明日、家を出るよ。」
えっ?耳を疑う。
「そうか、わかった。」
夫の声、なぜ?どうして?
食卓を立つ義弟。
「ちょっ、ちょっとまってよ。」
私の声は届かない。
夫の顔を見る。そこにある筈の優しい表情。
無かった。
―――――
私は足掻く、求めていた幸せ。
壊したくない。
それは私の勝手な・・・・・・・
------コンコン
「誰?」
「私、入ってもいい?」
「ごめん、入らないで。」
足掻く。
「だって、いきなりじゃない。」
「ずっと前から考えてた。」
足掻く。
「ちゃんと話し合おうよ。」
「・・・ごめん。」
足掻く。
「嫌だよ、やっと家族になったんだよ?」
「・・・ごめん。」
あがけない・・もう。
「そんな・・そんなの・・・」
「・・・ごめん。」
その日、私の幸せは欠けてしまった。
私の求めてたものが、
たった一つの夢が、
その夜、私は夢を見た。
―――――幼い夢。
「おねーちゃん、おにーちゃん、まってよー」
背中に声を受ける。
可愛い声。
「ねぇ、まっててあげようよー」
小さな私。
「しかたないなー、はやくこいよ。」
優しい笑顔。
「はぁ、はぁ、おねーちゃん。」
可愛い笑顔。
その子の手を取る。
「行こう!」
小さな私。
―――――
目が覚める。涙とともに。
肩を抱く夫。
囁く。
「悲しい思いをさせてごめん。」
私は・・・
欠けてしまった幸せ。
私の半分。
遠いあの日。
―――――おわり
360 :
兄嫁:02/06/22 19:00 ID:NLHQ/6M6
終わりました。
4+1のお話、どうでした?
今まで付き合っていただきありがとうございました。
また書きたくなったら書いてもいいですか?
では、次の機会まで。
361 :
アネモエ:02/06/22 19:10 ID:ofVRqIt8
(・∀・)イイ!
お疲れ様でした。
次作も期待してます。
362 :
333:02/06/22 19:49 ID:WxP4AwVV
こうきましたか!早いです。ナイスジョブです。
予想していたのとはちょっと違っていましたが、いいですね。
自分がイメージしていたのは、
兄弟ゆえに理想とする女性は似ている。
兄が初めてその女性を連れてきたときに一目惚れ。
そして兄とその女性が結婚。
兄は長男だから結婚してもあまり離れられない。
だから、兄は少し離れたところでアパート住まい。
でも近いから交流はそこそこある。
それゆえにやりきれない想い。
だから、受験を機に遠くに行くことを決意する。
てな感じのものを考えていました。
といっても、これやったら長くなりそう…
とにかく、お疲れ様でした。
またの機会を期待しています。
書かれた方は女性なのでしょうか?…それはさておき、姉萌えのなんたるかを
解ってらっしゃる方ですね。とても良かったです。悶絶しそうです。
次回作も期待しております。お疲れ様でした。
冷静に考えたら兄嫁の女の人、すげえ身勝手というかアホの子かあんたはという感じなんだけど……萌える(w
しかしここから寝取られ妄想を広げると萌えにターボブーストがかかる罠
けっこうなお手萌えでした(;´Д`)ハァハァ
……ここまでやられちゃ書いたもんボツにするしかないなぁ。
萌えー
おおう。久しぶりに覗いたら良いお話が。
…なんとなく「ここはグリーンウッド」の蓮川兄弟とすみれさんを思い出すスレ違いな俺。
ともあれ、ナイスだ。
俺はこんなのが好きだっ! ってのを書いてたら…何やらちょっと長くなってしまいますた。
一応UPしてみるけど、面白くないようでしたら続きはヤメにしときますと弱腰風味。
多分、失礼な事だろうから。ずっと押し殺してる。
「……なあに?」
「あ、いや。何でも無い……」
自分の下着と一緒に全く他人の筈の男の下着を洗濯したり、畳んだり。
……年頃の癖に、よくそんな事ができると思う。
俺の下着を畳んでくれている姉を見て、そう思う。……その近くには水色の姉の下着。
あんな事を可能にしてるのは、多分『家族だから』っていう思いで。
だから、俺が……この人に恋愛感情を抱くのは。失礼なんだな、って思う。
その思いを、無駄にしかねないから。
十年前。馬鹿の一つ覚えの料理、カレーを食べながら。親父は再婚すると俺に話した。
俺の実母は、親父に俺を押しつけて蒸発した。
そんな訳だから、母親なんて存在が信じられる訳なかった。
とか思ってたら。
「ぇ、えっと。これから、よろしくね」
一緒に住む事になったのは、親父と結婚する相手だけじゃなかった。
「どうしたの?」
長い黒髪と眼鏡をかけた、綺麗な女の子。
「そだよね……。いきなりお姉ちゃんだって言っても、困るかな」
父親の結婚相手の、連れ子。
「…………」
実の母親に捨てられた。そのことがあって、再婚相手の方を信用していなかった。
色々あったから、連れ子なんだ。どうせ自分と同じように信用していない筈だ。そう思ってた。
だから。
「ねぇ、一緒に学校いこうよ」
本当の姉弟みたいに振舞われるのが。
「はい、忘れ物」
この時の俺は、
「エビフライ好きなんでしょ? ほら、お姉ちゃんの分あげる」
我慢ができなかった……。
俺の姉への反発心は、日に日に高くなっていって。終いには顔をあわせたくなくなって。
ある日、家に帰らず、ずっと遊び場にしていた裏山にいることにした。
夜になって、暗闇から様々な化物の姿を想像して。気がついたら、恐くなって泣き出していた。
……そんな時。
「いた!」
服に草木をひっかけて。泥だらけになって。その人があらわれた。
「……さ、帰ろう」
月明かりに映し出された笑顔。
「どうしたの……?」
帰りたくない、と言った。そして、自分が思っていることを洗いざらい話した。
すると……、背中から抱きしめられた。
「大丈夫だよ。私は、君を裏切ったり、君から絶対離れたりしないから。ね?」
その言葉の後、泣いた。ずっとずっと、その言葉を本当の家族から聞きたかったから。
そのまま姉の胸で泣いて、しかも眠ってしまい。気がつくと、おぶられて帰路につく所だった。
……その日から、俺はこの人を“本当の家族”と見てきた。
「一緒に動物園、行く?」
色々な所に連れてってくれて、
「それは、ちょっと違うの」
色々な事を教えてくれて。
「一緒に、寝る?」
そんなお姉ちゃんが大好きだった。
「手、つないでこっか」
笑顔を、ずっと見ていたかった……。
だけども。
両親が唐突に……事故で亡くなった。
その時から、この家で暮らすのは俺と姉さんの二人だけになった。
二人だけになった、ある日。たまにはと、俺が食事を作った。
「よくできてるじゃない」
そう微笑んでもらえるのが、とても嬉しかった。
だけど、一口食べた姉の様子は、どう見ても可笑しかった。そして。
「お父さんの、カレーと同じ味……」
泣き出した。
その時気付いた。この人は、こんなにも弱い人だったのかと。……たまらなくなって。
「……? あ……」
昔、姉がしてくれたように。胸元に抱きしめた。
「ひっく……うぐっ……」
胸元で泣きじゃくる姉を見て。こんなに……弱かったのか。そう、はじめて気付いた。
それと、昔と違って……今度は俺の方がこの人の力になりたい。そう思った。
俺の中で、その思いが“恋”へと発展するのに。そう時間はかからなかった。
一応続く…としたいけど。
「糞SSUPすんな!」
ていうのであれば辞めます。
…神マンセーの後に出てくのは辛い。
今度は義姉と二人暮らしか……(;´Д`)ハァハァ
つ、続きキボンヌ
眼鏡で長い黒髪をもうちょい押し出して欲しいが(w
漏れに眼鏡属性は無かった筈なのに………(;´Д`)ハァハァ
是非続きキボンヌ。
☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)< 続きまだー?
\_/⊂ ⊂_)_ \_______
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| .|/
>368-369
続きが気になる・・・
「ち、遅刻するよっ!」
どばんと部屋の扉を開けて、姉さんが叫ぶ。
「ふぇ……?」
寝ぼけた眼差しを擦りつつ、時計を見ると……。
AM 8:49
「ぬぅわぁにぃーっ!!」
始業は時。学校までの所用時間は歩いて8分。走って5分。
「は、はやくはやく! 遅刻しちゃうよ!」
いつも冷静な姉が珍しく取り乱すのは、こんな朝の時間ぐらいだ。
俺達は交互にいつも相手を起こしてる。今日は姉さんの番だけども……目覚ましかけ忘れたな。
「あ、呆れてる場合じゃないってば! 着替えない……」
そこでようやく、自分の姿に気付いたらしい。顔を真っ赤にして、扉の影へと隠れる。
「と、とにかく。急いで準備してよね」
と言い、自分の部屋へと戻っていく。
「Yシャツ姿にその下の微妙な隙間から除く下着。……やっぱり、着てる方が色気があるよなぁ」
などとバカな事を納得しつつ、俺も急いで支度をする。
「筆箱持った!?」
「当たり前!」
「教科書の入れ替えした!?」
「学校!」
「ちょっと、予習復習しないと駄目って、いつも言ってるでしょ!」
「走りながらそんな事言われたって困るっての!」
こんな感じでいつも、俺達の日常は始まる。
俺にとって。姉さんに世話を焼かれる事は、嫌じゃなかった。
学校での姉さんは、かなり評判が良い方で。いわゆる『知的な美女』として名高い。
どんな風かと言うと……。
「……人に『筆箱持った』で、自分は忘れるとは。購買で買えば良いじゃないか」
……こういう忘れ物は、よくする。
「あのね、無駄遣い厳禁。いつも言ってるでしょ」
と言い、俺の額を指で小突く。
「っつ……」
「じゃ、ね」
こんな感じだ。
ただ、学校での姉さんで、少し気になる事がある。
「あ……」
近頃、一人の男と、よく一緒にいる所をみかける。
「…………」
溜息。
そりゃ、無理もねーよな……。
そういう姿を見た後は、何か鬱でしょうがない。だから、
「……屋上でパンなんて食ってもなぁ」
……気が紛れない。
一応、姉さんに恋をしてる身としては。ほかの男にどーこーってのを見せられて良い気分がする訳がなく。
「面白くねー……」
そのまま屋上入り口の裏側で、寝転がる……。
昔の夢を見た。
昔、近所には凄く嫌な奴がいて。俺はよく虐められた。その度に姉さんが助けてくれた。
だけどある日、その嫌な奴は多人数で姉さんを囲んで。眼鏡を奪って、長い黒髪を泥だらけにして。
ブチ切れた。多人数相手で適わないって分かってても、そんな事関係無かった。
ボロボロにされて、鼻血を流して。それでも大好きな「お姉ちゃん」をいじめた奴が許せなくて……。
家に帰った時、物凄く怒られた。物凄くを通り越して、滅茶苦茶怒られた。
正しい事をしたのに。それでも「喧嘩は悪いことだ」と言われて。悔しくて、どうしようもなかった。
だけども。一人だけ、泣きながら抱き締めてくれた人がいた……。
『ごめんね。ごめんね』
違う。俺は、そんな言葉が聞きたくてやったんじゃ……。
目が覚めた。
「……鬱だ」
よりによって昔の夢。しかもヘヴィーな。
「あ……やべ」
寝てしまった。つまり……時計を見れば既に放課後。
「……まずったなぁ」
と、頭を掻いたその時だった。
「え……そんな!」
反対側の方から、聞き覚えのある声がした。
「姉さん……?」
と、出て行こうとした時。
「!」
足が止まった。
見覚えのある男と、姉。
出て行くことができなかった。足が、震えていた。
聞こえる言葉は姉さんにとって……辛い言葉。
そして、全てが終わった後。
「……ぅっ」
嗚咽が、聞こえてきた。
今すぐ、側に行って抱きしめたかった。
……だけども。多分、今の俺はその役目になれない。ただの弟、だから。
俺が出て行ったら、多分あの人は……笑いながら何でもないと言い、去る。絶対に。
俺は、姉さんに気付かれないように。その場を去った。最も、泣くのに夢中で俺に気付いた様子もなかったけども。
そして、後を追った。追った先には……。さっきの男と、楽しそうに話している女子生徒……。
ブチ切れた。
「痛い、痛いっての!」
家にて。
「男の子でしょ? そのぐらい、我慢」
問答無用の取っ組み合い……というか、まぁ俺が一方的に殴りつけていた訳だけど。
そんな訳で、擦り傷打ち身、何でもあり。
結局騒ぎが大きくなって、教師の出る所になって、滅茶苦茶怒られた。……こりゃ停学かも。
家に帰って、玄関でぐったりしていたら。目を赤くした姉が帰って来て、俺を見て、悲鳴を上げた。
そんな訳で。
「……どうして喧嘩なんかしたの?」
本当は、すぐにでもベッドに倒れ込んで寝たいんだろう。この人は。
……それでも、俺の事を優先してくれるのが……嬉しいけど、辛くもあった。
「知らねーっでっ!」
思いっきり勢いをつけて、ガーゼを貼られた。
「これに懲りたら、喧嘩なんかしちゃ駄目よ」
俺の目の前で、そう言い。良い香りのする黒髪をなびかせて、救急箱を片付ける。
「……今日は、つかれたから……もう寝るね。ご飯とか、いらない」
「…………」
何も言えなかった。
「明日……休む」
「……そう」
その日話した言葉は、それで終わりだった。
その日は、俺が朝飯を作っていた。
「……おはよう」
眼鏡を押し上げて、目をこすりつつ言う姉さんは、Yシャツ姿。
彼女の寝間着で、下は下着のみ。ブラ有り派らしい。
長い黒髪の所々に寝癖がついていて、そこが何だか微笑ましい。
「ほら、コーヒー。眠気覚ましに」
「ん……ありがとう」
小さな口がコーヒーを啜る。
「……苦いよ。酷い、ミルク入れてくれないな……」
そこで、ようやく気付いたらしい。時計は既に九時を過ぎていた。
「が、学校はどうしたの?」
そう、今日は平日。
「あー。停学処分食らった」
「嘘。そんなに早く言われる事なんかない筈」
「ともかく停学なの。つーことで休み! 今日は姉さんとずっと一緒にいる!」
「な、何言ってるの。きちんと学校にいかないと、駄目……」
そこで、気付いたらしい。
どうして俺が、今日休もうとしているのか。何故昨日、喧嘩なんかしたのか……。
「……馬鹿」
ぽつりと、呟かれた。
「でも……。……その、ありがとう」
続きでした。……が、急いで書いたためちと今一つなモノになってしまったかもしれません。
スンマセン。姉萌えエナジーが足りないデス。
この話、あと1回か2回程で終わるかなー、と思ったりはしてるのですが。
例によって……ウザかったら撤退しまつ。
……ホント、姉萌えエナジー不足でした。次はもっとパワーUPしまつ。
まだ続くのか!
ならエチーシチュきぼー
381 :
360:02/06/24 19:49 ID:C57IyJrc
>364さん
この義姉さん破綻してますよねー。
義理の姉は書きにくいです。
>379さん
読んでますよー。
質問
皆さんはどんな姉と弟の関係が理想ですか?
>>381 自分の理想はちうがくせい千鶴さんかな…。暖かくてやさしいあ
こがれのお姉さん。
関係性でいうなら、完璧な姉と平凡で内気な弟。んで表面的には
隠しながらも2人とも相手のことを求めてる…って感じがいい。
実際に完璧お姉さんにべったりされたらコンプレックスで撥ねつけてしまいそうなので
「ちょっとドジ属性」が追加されてる方が好み。
秋桜のすずねえは極度のあがり症というオプションが生きてたなあ。
100%完璧だと「さよならを教えて」の姉ちゃんみたくなると思われ(w
>381
前にも書いたけど漏れはあやめ姉たんと弟の主人公で十分満足です。
病に伏した姉、そんな姉に献身的に尽くす弟…なんてのはどうかなあ?
386 :
360:02/06/25 19:09 ID:MB6SWIFj
そうですかー。
まとめてみると、暖かくてやさしくて完璧なおね―さんでちょっとドジで
病弱なおね―さんがいいんですね。
ってまとめたらいいってものでもないか。
次に何か書くときの参考にします。
あの自分の理想を、語っていいですか?
姉と弟は上下関係のある依存関係が魅力だと思うんです。
そこに少しインモラルな要素が入って
だけど、救われない関係。
そんな関係が理想ですね。
それがリアルで病的で、壊れてても、
姉は包み込んでくれる、弟は受け止めてくれる。
だけど逃げ道もある。
上から押さえつける関係じゃないから。
強請できる関係じゃないから。
そしてやっぱり姉は弟を振り回す特権があると思うんですよ。
姉には絶対逆らえない弟とか。
姉のことを必死で考えてるけど報われない弟とか。
姉に勝てない駄目弟、素敵ですよね。
あっ長いですね。すみません。
387 :
360:02/06/25 19:15 ID:MB6SWIFj
>386
ああっ
読み返してみると訳がわからないですね。
さらっと読み流してください。
スレ違い失礼しました。
いやいやよくわかりますよ。
肉体的な力関係はどうしても男が上になるわけです。
兄妹だと肉体的にも精神的にも兄が上。
でも姉弟だと精神的には姉が上だけど肉体的には弟が上なんです。
そこに兄妹にはない、微妙な関係が生まれるんだと思います。
家の姉はローキックでバットを2本折りますが何か?
姉が2本なら弟は3本折れるようにしる!
いやまぁ姉のほうが強くて守ってもらうのもいいけど
そして強いはず強かったはずの姉のふとした弱さを見つけてしまいハァハァする弟とか
勿論、精神的には姉が上であって欲しいです。当然です。
でも力勝負の場面では「やっぱり男の子よねえ」…などと褒めて貰いたいのです。
姉キャラの話で盛り上がってるところで恐縮だが、
クレシェンドのピアノ少女の主題曲って、
デートのときの骨董屋の曲(遊園地の曲も同じ)とメロディラインおなじなのな。
いや、ただそんだけなんだけどさ。
逆に精神的にすげえ冷めてて「姉さんなんか居なくても平気」ってポーズ取る弟、
それに対し「なんでそんな事ゆーのよっ!」と半泣きな姉という構図が萌える俺は変ですか?
>393
同志発見。
ついでにいえば弟も意地っ張りでそんなポーズ取るの。
某スレを見て思ったんだけど、
姉萌え連中の平均年齢ってどのくらいなんだろう。
個人的な印象では妹萌えな人より年齢高いような気がするんだが。
で、俺はリアル姉2人持ちの26。
あの姉どもと俺の性癖の間には何らの関係も無い・・・と信じてる(w
当方、はずかしながら設定年齢10歳下であるあやめ姉たんにハァハァな
33歳であります。実姉持ちではないが、干支の同じ妹が一匹おりますです。
私の姉萌えの原点は、幼少時の幼馴染のお姉さんですね。当時なにかと世話を焼いて
貰ったものです。もう20年近く会ってないけど、元気でやってるといいなあ。
……そういえば、今の嫁はんも年上だな(w
看護婦姉持ちの24です。
姉が資格試験のために睡眠時間を削って頑張っているときに
なんとなくそばで本を読んでいるのが幸せです。
>394
そうそう、姉も弟の意地張り半分な態度に気づいてはいるんだけど
やはり冷たくされると哀しいみたいな。で、最後の手段は「泣く」
泣かれるとさすがにバツが悪くて謝る弟。萌えー。
なお漏れは一人っ子の26。
でも幼なじみの姉ちゃんは居たなあ。2コ上の。
いいなあみんな。
俺の場合妹がいたから姉に憧れるって感じかな。
実際いるとうざいものだよ妹って。
400 :
アネモエ:02/06/27 21:01 ID:vJ2GFuPI
401 :
360:02/06/29 18:45 ID:oAS7XuDW
Σ(゚Д゚;
誰も居ないですね。
今のうちに・・・
闇の中。
私はいつも想像する。
ここはどんな「色」なんだろう?
世界はどんな「色」なんだろう?
理解できなかった言葉。
わからない感覚。
一生懸命教えてくれた概念。
私の世界、小さな世界。
そこに存在する暖かいもの。
暖かさ、ぬくもり。
理解できる言葉。
感触。
------ガチャ
「おはよー、どうしたのこんな時間に?」
伝わる暖かさ、弟の気配。
「・・・って姉ちゃんいつも良くわかるね。」
「おおう、姉を舐めんなよー。」
「俺の姉ちゃんはそんな言葉使わない。」
「姉を舐めないでよねー」
「もう少し。」
「お姉ちゃんをぺろぺろしたいの?」
「違うよ!」
突然の訪問にうかれてた。
「姉ちゃんうかれてるなー。」
ばれてた。
だけど、それは多分勘違い。
「もう、どうしたのよ、こんな時間に?ちゃんと学校行かなきゃ
駄目でしょ!?」
「だって今日だろ、やっと・・・」
「うん、そうだねー」
弟の言葉をさえぎり答える。
あまり聞きたくない言葉。
不安。
「わざわざ来なくてもいいのにー」
私は笑顔を努める、確認できない笑顔。
「だって、親父もお袋も仕事で来れないだろ。学校なんか一日くらい
どうってことないし。」
なぜここはこんなに暖かいんだろう?
「こっちおいでー。」
「うん。」
弟が近づく。
弟の顔に触れる。いつもの感触。
暖かい感触。鎮まる不安。
「あはっ」
あっ声出ちゃった。
「なんだよー姉ちゃん、気持ち悪いなー」
むかついた。
「おら!」
耳を引っ張る。
「いたっ痛い、ごめんなさい。」
「あははは。」
私は素直に笑えてるだろうか?
―――――
小さい頃から愛されてた私。
ずっと甘やかされてた私。
私の世界、私の全て。
私の為になんでもしてくれた両親。
その愛情が・・・・
その存在によって・・・・
弟。
私と違うもの。
憎かった、私の世界に入ってきた存在。
両親の愛情を奪った悪魔。
「あんたなんか嫌い。」
何度言っただろうか?
何度拒絶しただろうか?
「おねーちゃん遊んでー」
私は何も答えない。
「おねえちゃんみてー、ほら、おもしろいかおー。」
残酷な言葉。
「おねーちゃんはどうしてどこにも行かないの?」
私に近寄るな!
それは、私があいつを泣かした日。
聞こえる、両親とあいつの話。
「お姉ちゃんは目が見えないの、わかるでしょ?」
「わからないよ、ぼく。」
「無理もない、まだ小さすぎるし、やっぱりしばらく離れさせた方がいいかな?」
「・・・・そうね。」
私は捨てられる。
あいつのせいで。
消えた感情、悪魔にこころを食べられた。
私の手を取る両親。
私は何も感じない。
「どうしたの?」
「お姉ちゃんしばらく遠くへ行くのよ。」
「ええー、いやだよー。」
「しばらくの間だけよ。」
「いやだ!いやだー、おね―ちゃんどこにも行かないでよー、うわーーん。」
「急にどうしたんだ?この子は?」
「あなた、もう少し様子を見ましょ・・・」
「・・・・ああ。」
私はぼーっと立ったまま。小さな世界で。
―――――
「おねーちゃん遊んでー」
「うっ、うん・・・」
「おねーちゃん、いっしょにお庭行こう?」
「いやだ、怖いよ・・・」
「だいじょうぶだよ」
「うー、いっしょに?」
「うん。」
「おねーちゃん、きょうね、ほいくしょでねー、・・・・」
「うん、うん」
「それでねー、まさるくんがねー、・・・・・」
「あはははっ。」
「おねーちゃん、きょうはおねーちゃんの絵をかいたよー。」
「どんな絵?」
「おねーちゃんのおかお。」
「あたしの顔?どんな色なの?」
「うんーとねー、おかおの色、はだ色!」
「わからないよ・・・」
「うーん、あっ、おねーちゃん、おてて出して。」
「えっ?なに、どうするの?」
「ほらっ、ぼくのほっぺさわってー」
「あっ・・、やわらかい・・・」
「こんな色だよー」
「あははっ、わかるかも、他は?」
「おくちの色、あか色」
「どんな色?」
「うんーとね、ちゅっ。」
「えっ?なに?。」
「えへへっ、こんな色だよ!」
「・・・わからなかった・・・もう一回いい?」
「うん、ちゅっ。」
「あははっ他は?他は?」
「ほかはねー・・・・」
世界は広がる。私の世界。
もう悪魔はいない。
そこは暖かい。
408 :
前:02/06/29 18:57 ID:Z2A0a7Gy
一分経たないと次のが書き込めないようになったんですね。
続きはまた、しばらく後に。
気に入らなかったらスルーしちゃってくださいね。
心温まるお話ですね。
…ところで、俺しか居ないのか?
漏れもイルヨー。
姉の手が顔に触れる。
思い出す。
初めて姉が触れてくれた時。
姉という存在。一番身近な存在。
最初はただの好奇心。笑わない姉。
なぜ笑わないんだろう?
純粋な好奇心。
初めて聞いた姉の言葉は拒絶。
理解できない言葉。
絶対笑わせてやる。
なぜそう思ったんだろう?
ただの意地?
うまれたときからそこに居た姉。
あの時、両親から聞かされた言葉。
遠くへ行く姉。
なぜ泣いたんだろう?
そこにあるべき姉の居場所。
そして、
はじめて見た姉の笑顔は幼い心を虜にした。
「うーん?どうしたの?」
顔が熱くなる、気づかれる。
そっと姉の手をどける。
「なっなんでもないよ。」
「・・・そう?」
姉が少し悲しそうな顔をする。
「そういえばさー、昨日・・・・」
小さい頃から俺は、
「あははっ、馬鹿ねー。」
いつも必死で、
「あはははは。お姉ちゃんもう駄目ー。」
この笑顔の為に。
―――――
「あの絵、やっと見れるね。」
不意な姉の言葉、甘い思い出。
「小さい頃、描いてくれたでしょ?」
急に恥ずかしくなる。
「駄目だよあんな絵、むちゃくちゃ下手だし。」
「なによー、いいでしょー、お姉ちゃんの頼みを断るの?」
「駄目だって、恥ずかしいし。」
「だって・・・・」
急に会話が止まる。
気まずい沈黙。
「姉ちゃん・・・」
「うん?」
「ちゃんとさー、持ってくるから。」
「うん。約束ね。」
姉の笑顔、素敵な笑顔。
手術。
意外と怖くなかった。もっと怖いと思ってた。
ぼーっとする頭で考える。
私は何を怖がってたんだろうか?
私の世界、小さな世界。
これが終われば広がる世界。
想像した「色」。暖かいもの。
本当に存在するんだろうか?
世界が変わらなかったら?
昔 見た 悪魔。恐ろしいもの。
そんなことはない。きっと変わる。
私の世界は変わる。
―――――
それから毎日弟は来た。
私を通り過ぎてく言葉。
楽しい言葉。
嬉しい言葉。
暖かい言葉。
だけど、私の世界は空回りしていた。
包帯を取る前日。
いつもの時間に弟は来なかった。
私はひとり考える。
闇の中、流れる日々。
暖かい闇の中。
私の望むもの?
希望?絶望?
弟のことを想う。
教えてくれたぬくもり。
もうすぐ私の世界は変わる?
本当に?
悪魔が私を包み込む。
食べられる・・・
------ガチャ
「姉ちゃんごめん。担任に捕まっちゃってさー」
・・・・・
「姉ちゃん?どうしたの?」
・・・
「顔色悪いよ、先生呼ぼうか?」
あっ弟だ・・・
「あはっ・・・大丈夫だから・・」
「大丈夫じゃねーだろ、真っ青な顔して!」
あははっ弟だ。
「・・・こっち来てー。」
「だっ大丈夫なのかよ?なんでこんなに震えてるんだよ?」
弟に触れる。
いつもの弟、変わらない存在。
「・・・あたたかい。」
「寒いのか?姉ちゃん。」
「・・・・うん。抱きしめてくれる?」
「えっ?あっ・・・うん。」
伝わるぬくもり。
「明日、世界が変わったら・・・」
「なに?姉ちゃん。」
「もっと、優しくしてくれる?」
「わけわからないよ、姉ちゃん。」
「約束して・・・」
「だから意味がわからないって。」
「・・・優しくしてくれる?」
「・・・・・わかった。」
そう、もう悪魔は居ない。
ずっと。
次の日、包帯が取れる瞬間。
そばに居る両親、そして、弟。
想像してた「色」。世界の「色」。
まぶしい光。まぶしい世界。
そこに居た「色」は。
想像してたよりも、ずっと。
「姉ちゃん・・・」
弟の「色」。
「見える!?見えるの?」
「どうなんだ?」
両親の「色」。
私は頷く。
光の中で。
―――――
「これがあの時の絵?」
「うん。ごめん、汚い絵だろ。」
「あははっ、そんなことないよー。うんうん。」
「なんだよ、恥ずかしいからもう見ないでくれよ。」
「駄目!今日はずっと見てるの!」
―――――おわり
418 :
後:02/06/29 20:33 ID:pXw0RZBL
Σ(゚Д゚;
ああーごめんなさい。
3/7が二つある。
内容は違わないので許してください。
( ;Д;)
(TДT)
(>_<)ヽ ナケルゼェ
おねえちゃん・・・(涙
俺にリアル姉ちゃんがいたら多分すぐ電話してるなぁ・・・
残念ながら妹しかいないが・・・
423 :
379:02/06/30 00:57 ID:VsiTNC6T
>360サン
……読んでてうちの姉さんの鬱なこと思い出したってのは置いといて。
「おねーちゃーん!」
ってがばっと飛びついて。
そんで、姉の方は
「もー、そんなにくっつかないでよ!」
と言うも、結構嬉れしそう。
……そんな子供の頃の思い出って、えーもんですなー。
425 :
379:02/06/30 07:12 ID:Ew57cBwz
>424
「たっく〜ん♪」
に激しく萌えました。
……朝だから疲れてるんでしょか。
とらぶのゲームに多くを求めるのは間違ってるかと思われ。
脳天気なラブラブ和姦、シナリオはないも同然、てのが作風だし。
あまり詳しくないのだがZyx、D.O.の系列だっけ?>とらぶ
だとすれば、当日特攻は自殺行為かもしれませんな。
でも、漏れは逝くつもりだよ。もちろん、『おねQ』にもね。
漏れが氏んだら骨は拾っておくれよ。
このスレの内容から外れるのは判ってるんだけど、
たしかこの「とらヴュ」ってお姉さんキャラは非処女とほぼ確定してる
メーカーなんだよね・・・
お願い、せめて双子のお姉ちゃんだけは・・・
つっても割と最近の作品である「朝までいっしょ」は初めてだったか。
この作品も隣りの家に住んでる幼馴染のお姉ちゃんに
色んな事を教えてあげるシチュだったっけ。
クレシェンドと秋桜の空にどっちがいい?どっち買おうか迷ってる。
秋桜の方は寝取られがあるって聞いたから(寝取られは困るので)
クレシェンドの方がいいかな?
>429
秋桜の寝取られ言われているのは気にする必要ナッシング。
あとは、系統が違うんで、その点の趣味で選べばいいと思う。
Crescendoは30歳前後のオジサン達に人気があるみたいね。
>431
みたいね。
秋桜は話自体はまあまあだったけど、
姉萌えにはならんかったな。
いくら姉キャラと言っても高校生には
反応できない歳になってしまったらしい(鬱
お姉ちゃんキャラ萌え〜がほしいなら秋桜。
近親の背徳がほしいならCrescendo。
コメディが好きなら秋桜。
シリアスが好きならCrescendo 。
甘やかしマンセーなファンタジーがいいなら秋桜。
越えてしまいたい姉弟の垣根を押さえつける現実がいいならCrscendo。
すずねえに激しく萌えましたが背徳も好きなのでCrescendo探してきます
どちらか一つという選択がそもそも間違いではないかと。
両方買うべきだと思うよ。
436 :
418:02/07/05 19:55 ID:3xDw/lUD
Σ(゚Д゚;
書きます!
あなただけが私の夢、わかって欲しい。
でも、あなたはすべてを疑う。
さびしい過去の亡霊がふたりの仲を裂く。
私が凍らせてしまった心。
あなたの哀しみは昔の恋の所為なのに。
代償を払うのは、私の心。
怒りにまかせたきつい言葉は涙を呼んだだけ。
氷の心は溶かせない。
ずっとふたりが幼いままだったら・・・
あなたは思い出の虜。
求めるほどに心は離れていく。
―――――
「・・・・・・」
両親の遺影に手をあわせる。毎朝の習慣。
心の痛みは日々薄れていく。
ヒトって簡単・・・
「はぁー・・・」
溜息。
一日の始まりなのに・・・
------ガチャガチャ
玄関の鍵が開く。
「あの馬鹿・・・」
------ガチャ
扉が開く。
「あんた!何やってるの!?いつもいつも朝まで!!」
そこに立つ弟。
「・・・・・どうでもいいだろ。俺、もう寝るから。」
私の横を通り過ぎる弟。
腕を掴む。
「ちょっと待ちなさい!学校にも行かないつもり!!」
「離せよ!!」
「いたっ・・」
私の手が弾かれた。
痛いのは手だろうか?
「・・・っ!・・・時間無いだろ、仕事行けよ。」
本当に痛いのは?
「・・・今日は早く帰って来るからうちに居てよね。」
「・・・・・・」
「・・・朝ご飯・・・作ってあるから。」
離れていく弟。
------ガタンゴトン
・・・・・・
------ガタンゴトン
窓の外、流れる景色。
窓に映る私、少し疲れた顔。
昨夜もあまり眠れなかった。
毎晩いなくなる弟。
不安。苛立ち。恐怖。
あの日の出来事、それからの毎日毎晩。
順調だった。
自信もあった。
責任もあった。
そして、一番に愛情があった。
弟とのふたり暮し。
―――――
私はあなたを守る。
そう、決めたのは6年前。
私達に突然訪れた哀しみ。
まだ子供だった弟。
まだ子供だった私。
黒い服の大人達、同情の目。
ずっと泣く弟。
私は姉、泣くわけにはいかない。
私は痛みを押し殺した。
ずっと泣く弟。
私はずっと慰める。
必死で。痛いのに。
火葬場。
引き出されたもの。
白い灰。
それを見た弟。
泣きやんだ。理解できなかったんだろう。
白いもの。
黒い大人たちがそこを囲む。
私は、
駄目だった。
「・・・いや・・・」
「いやー、やめて・・・もうやめてよ!」
叫んでいた。
同情の目。
「うっ・・・・・ぐす・・」
そんな目で見ないで、
「おねーちゃん、泣かないで・・・」
また泣きそうな弟。
弟の顔。そんな顔させちゃいけない。
「ひっ・・・く、・・大丈夫だよ。」
「おねーちゃん・・・」
「そんな顔しないの!大丈夫だから!」
「うん。」
手を繋ぐ。
不幸なのは一日で終わり。
そう思った。思っていた。
それでも、世界は、残酷で、
私と弟は別々に引き取られていった。
離ればなれになって気づいたこと。
ヒトは泣いても泣いてもカラカラになることは無い。
新しい家族、そこに弟はいない。
もう私はたくさん泣いた。
弟のことを考える。
泣いてないだろうか?
寂しくないだろうか?
決めたこと。守れなかった・・・・
無力な私。子供の私。
でも、まだ諦めていなかった。
―――――
離ればなれになって気づいたこと。
おねーちゃん・・・
なぜここにはおねーちゃんがいないんだろう?
悲しい、寂しい、辛い。
最後に見たおねーちゃんの顔。
大丈夫だって言って泣きながら笑っていた。
「そんな顔しないの!大丈夫だから!」
もう泣かない。
僕は泣かない。
そう決めた。
毎日の電話、顔の見えない弟。
辛くない。声が聞けるから。
悲しくない。弟はいるから。
私は秘密の計画を話す。
いつもその話。
弟が一番喜ぶから。
私の計画。
私の決めたこと。
毎日毎日、私は話してあげた。
―――――
おねーちゃんからの電話。
世界で一番好きな声。
いつも楽しい話をしてくれる。
いつも嬉しいことを言ってくれる。
夢のような話。
叶うわけない話・・・
子供の僕にもわかる。
でも、おねーちゃんは嬉しそうに話す。
だから僕は。
たとえそれが嘘でも。
おねーちゃんが嬉しいなら・・・
444 :
前:02/07/05 20:09 ID:a8rEpE2Q
続きはまた、しばらく後に。
ちょっと長いです。
気に入らなかったらスルーしちゃってくださいね。
一瞬、「Crescendo」のDQNバージョンかと思いました。
時は流れる、日々薄れていく哀しみ。
だけど想いは日々濃くなっていく。
―――――ある日。
「ふー、今日はこんなもんでいいか。」
ノートを閉じる。
週末の午後。
毎日俺は・・・
何を必死でやってんだろう?
何の為、誰の為、俺を縛るもの?
考える。今の生活。
不満は・・・・ない。
遠慮しながらもこの生活に甘んじてる俺。
幸せ。そんなもの望んじゃいない。
考える。姉のこと。
姉さんからの電話がしばらく無い。
仕事が決まって忙しいんだろうか?
どこに決まったのかも聞いてない・・・
でも、大学くらい・・・
どこにもぶつけられない感情。
仕方がない・・・
何でだよ!?
「・・・・・くっ」
姉さん・・・
小さい頃、離れて暮らすことになった姉さん。
俺は子供で、無力で、泣くことしか出来なくて。
年に何回かは会えた。
年々綺麗になっていく姉さん。
いつも俺と会うときは笑顔。
俺も、
でも、別れた後にいつも思う。
俺はあの笑顔を本当は・・・・
守りたい。
ずっと傍で、守りたい。
電話でいつも話してくれた秘密の計画。
ははっ・・・懐かしい。
俺、結構本気で勉強してるんだけどな・・・
------コンコン
誰だ?
「はい、どうぞ。」
------ガチャ
「やっ、久しぶりー」
そこに立つ姉。
「・・・・・・うわっ!」
------ドカッ!!
椅子からこけた。
「痛っ、何?はっ?姉さん!?」
「何よー、変な事でもしてたの?」
ここはどこなんだろう?
「なっ?なっ?なんで?」
「何慌ててんの?」
あなたはだれですか?違う、姉だ。
「ちょっちょっと待って、頭がおかしくなりそうだ。」
「はぁ?それより早く荷物まとめなよー」
「はい?なに言ってんの?」
「必要最低限なものだけねー。後は業者さんが運んでくれるから。」
「・・・・・マジごめん、なんのこと言ってるのかわからない。」
「引越しよ、今日からお姉ちゃんと暮らすの。」
「・・・・・は?」
「あの計画を発動する日が来たのよ。」
「・・・・・え?」
「ほらっ、早く荷造り!」
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
ややこしい話じゃない。
今日から俺は姉と暮らすことに決まっていたらしい。
姉の職場はなぜか俺の今住んでる町だった。
だから何も教えてくれなかったんだ。
突然世界が変わる。
けど、心の準備も何も・・・
・・・・・・・・・
鞄を片手に町を歩く。
っていうか、今の家から徒歩5分じゃねーか。
「何すねてんのよ。」
「・・・・・本気だったの?」
「ふっふっふっ、計画の第一歩よ。」
「・・・・・」
本気だったのか・・・・
「何も直前まで秘密にすることないだろ?」
あの家族も含めて・・・
「だって、秘密の計画だよ。」
意味がわからない。姉はアホなのか?
そんなこと可愛い笑顔で言わないで下さい。
「いやー、でも結構簡単だったねー」
思い出すと胸が苦しい。
―――――
「本気で言ってるの?」
まだ母さんと呼べなかったあの人。
そりゃ当然の反応だ。
「はい。ずっと考えてました。弟を引き取ることを。」
いきなり来てそれはないだろ、姉さん・・・
「でもね、こういうのは簡単に出来るものじゃないのよ。」
「はい、わかってます。」
「あなた仕事が決まったばかりだって言うじゃない、そんなので生活できるの?」
「はい、ずっとバイトもしてましたから貯金もあります。」
・・・・・っ!。
「でも・・・」
「私のたった一つの夢でした。」
一点の曇りもない姉の眼差し。
・・・姉さん。
「・・・・・わかったわ、でもこっちで無理だと思ったらやめさせますからね。」
「はい、ありがとうございます。」
胸が詰まった。
―――――
「こうなりゃこっちのもんよ。ふっふっふっ。」
おいおい。
「ははっ・・・」
愛想笑いでもしておこう・・・・
「着いたよー」
5階建ての新築っぽいマンション。
「何階?」
「一番上に決まってるでしょ。」
決まってるのか?
「うん?エレベーター使わないの?」
「最初は階段であがったほうが上ったって気がするでしょ?」
そういうもんか?
階段を上る。
姉さんが先に行く。姉さんの背中。
それは、なぜか儚げに見えて、
不意に振り向く。
「ほら、結構景色いいでしょ?夕焼けも。」
初めて見る景色。
たった5分の距離で変わる景色
「うん。」
「これからずっと見れるよ。」
「・・・・うん。」
やばい、姉の笑顔に泣きそうになる。
「早く行けよ、姉さん。」
「もう、情緒って物がわからないの?」
「・・・・」
「ほらっ、この部屋!」
扉の前ではしゃぐ姉。
本当に嬉しそう。
「はい、鍵、開けて。」
鍵を渡そうとする姉。
「姉さん両手空いてるじゃないか、自分で開けなよ。」
それでも・・・
「鞄持っててあげるから、あんたが開けなさい。」
鍵を受け取る。理不尽だ・・・
------ガチャガチャ
俺の背中に優しい声で、
「それ、あんたの鍵だから・・・」
それは、一瞬で、
突然で、
必然で、
ずっと泣かなかったのに。
約束したから泣かなかったのに。
「うっ・・・くっ・・・」
「なっ、なに泣いてるの!?」
「・・・泣いて・・・ないよ・・」
「馬鹿!」
後から抱きしめられる。
「・・・重いよ・・」
「・・・・・馬鹿。」
傍目に映ってる俺達は、どう見えるんだろう?
そんなことを俺はぼーっと考えていた。
453 :
中 1 :02/07/05 22:06 ID:wLKk8IFZ
あっ中学一年生じゃないです・・・
やっと半分くらいかな?
続きは明日書きます。
長くてすみません。
(>_<)ヽ ナケルゼェ
>「それ、あんたの鍵だから・・・」
こういう狙い澄ました箇所で狙い通りに泣かされるとなんか口惜しいね(w
旭化成のCMって姉萌えの人が作ったんだろうか。
気づかれてないだろうか?
私は弟の前では泣いてはいけない。
私は姉。
「早く玄関開けなよ。」
弟の背にもたれながら私は呟く。
「離れてくれないと・・・」
「あっ、・・・そうだね。」
少しの余韻と、なにかを残して、
------ガチャ
「ほらっ、おいで。」
部屋に入ると私はすぐ弟の手を取った。
「何?姉さん。」
「まず挨拶、しなきゃ。」
「うん?」
両親の遺影。
「ほらっ、座って。」
「うん。」
手をあわせる。
私達の新しい生活に。
弟にご飯を作る。
初めての響き。
初めてのキッチン。
「♪〜〜♪〜。」
「気持ち悪いよ、姉さん。」
ちっ、このガキ!
幸せを満喫してるのに。
「この熱したフライパンと熱い湯の入った鍋どっちがいい?」
「ごめんなさい。」
「あははっ、♪〜〜♪〜。」
「・・・・・こんなに怖かったっけ・・」
「なんか言った?」
「なっ、なんでもないよ、姉さん。」
食卓、ふたりで向かいあう食卓。
「ほらっ、食え。」
「俺は犬か!」
「あははっ、いっぱい食べなさい。」
「ははっ、いただきます。」
笑ってないと泣いてしまいそう。
ずっと考えてた以上の幸せ。
心から笑える。
求めていたもの。
まだ曖昧だけどこれからきっと・・・
「おいしい?」
「うまい。」
「ほんとにおいしい?」
「うまいって!」
「おかわりは?」
「いる。」
言葉を交わす。姉弟で。
当たり前のこと。
「なんだかいいねー、こういうの。」
「うん。」
「あれ?素直だね。」
「でも、ほんと、びっくりした。」
「何?お姉ちゃんを信じてなかったの?」
「信じる信じない以前の問題だろ、現実味がないよ。」
「・・・馬鹿、現実だよ。」
「・・・・」
「これからいっぱいやることあるんだよ。」
「どんなこと?」
「姉弟らしいことだよ。」
「なんだそれ?」
「一緒にご飯食べるのはやったね。」
「ああ。」
「あとはー、うーん、一緒に寝たり。」
「ちょっ、ちょっと。」
「一緒にお風呂入るのもいいね。」
「なっ、なにいってんの?」
見る見る間に赤くなる弟。
可愛い奴。
「冗談だよ?」
「・・・・・いじめですか?」
「あははっ、背中くらいは流してやろうか?」
「・・・いいです。」
その日は夜遅くまで語り合った。
取り戻すために。ふたりの時間。
ずっと思っていたこと。ずっと想っていたこと。
とっても自然に私達の時は流れていく。新しい日常。
------カリカリカリ
私の幸せ。
横になりながら弟の背中を見る。
勉強している弟。
「姉さん、寝たほうがいいよ、明日も早いだろ?」
「私の楽しみを取らないでよ。」
「なんだよ、それ・・」
弟の気遣い。
------カリカリカリ
優しいリズム。
私の眠りを誘う。
もう少し・・・・もう少しだけ・・・
心地よい日々。
無邪気な寝顔の姉さん。
俺は何を考えてるんだろ?
流れる日々、加速していくもの。
俺はまた甘んじている。
俺に与えられるもの。
それは無条件に優しくて。
とっても愛しくて。
俺が与えられるもの。
何があるだろう・・・・
ただ享受している俺。
対等じゃないのか?
対等じゃないのか・・・・
俺は?
その方向は多分・・・
・・・・・・
―――――
「姉さん、話があるんだ。」
「うん?何?」
姉の笑顔、いつも変わらない。
俺には何が出来るんだろう?
「俺、バイトでもしようと思うんだ。」
姉の笑顔が消えた。
「なんで?何言ってるの?」
どうして?
「いっいや、やっぱり大変だろ?」
「・・・つまらないこと考えないの。あんたは勉強していい大学に
入ればいいんだから。」
なんでそんな悲しそうな顔。
「勉強はちゃんとしてるよ!でもちょっとくらい生活の足しに・・・」
「それ以上言ったら・・・怒るよ!」
なんでそんな辛そうな顔。
「・・・・・・くっ、姉さんの為だろ!」
「私はちゃんと考えてる、それはあんたが考えることじゃない!」
なんでそんなに怒るんだよ・・・・
「馬鹿ねー、気持ちは嬉しいけどあんたは何も心配しなくていいの。」
「・・・・っ・・・」
最後の笑顔に俺は何も言えなかった。
この気持ちはどこへ行ってしまうんだろう?
俺は、どこに辿り着くのだろう?
何を求めて、
本当に欲しかったもの?
それは、一瞬で、
突然で、
必然で、
楽しい日々は、あまりにも速く過ぎ去った。
「嫌っ、やめてよ!」
あなたは高望みしすぎて、
「俺は姉さんにとってなんなんだよ!・・・こうするしか・・・」
転がり落ちてしまった。
「なに言ってるのよ!、いいかげんにしなさい!」
あなたの摘んだ花の、
「ごめん、姉さん、でも俺は・・・・」
甘い香りがしていた部屋は、
「何してるかわかってるの?」
今は空っぽで、残されたのは闇だけ。
「 、 ・・・」
せめてあなたに分かっていたら、
「無理よ、わからないよ・・・」
ふたりが一緒になれない訳が・・・・
「・・・・・見てるよ・・・」
両親の遺影。
「・・・・・・っ!、ごめん・・」
離れていく弟。
その夜、弟は帰ってこなかった。
464 :
中 2:02/07/06 11:41 ID:BDoBYc8P
今日も暑いですねー
次で終わらせます。
もう少し付き合ってくださいね。
------ガタンゴトン
・・・・・・
------ガタンゴトン
窓の外、流れる景色。
窓に映る私、少し疲れた顔。
夕闇の町。
仕事帰り。疲れた私。
あの時、受け入れたらよかったんだろうか?
そんなことは出来ない。
間違ってる。
どっちが?
今朝、約束した。
でも、多分弟はうちには居ない。
間違った?
どうして気づかなかったんだろう?
どうして気づいてあげれなかったんだろう?
追い詰めたのは私。
代償、何の為の?
私の求めていたものはなに?
間違ってる。
どっちが?
------ガチャ
扉を開ける。
弟の居ない部屋。弟の居ない空間。
疲れた・・・
明かりもつけずにに私はひとり。
限界?
最初からただの夢?
私の計画。
手放したくない。今の生活。
必死で、がんばって、がんばって、
やっと手に入れたもの。
ずっと求めていたもの。
私の求めたもの?
あなたの求めたもの?
壊れる。
壊れた?
壊れてもいい?
涙が床を濡らす。
あれ?なんで?
止まらない。
ただ時間は流れていく。
夜の町を歩く。何の為?
ただの逃避。
冷えた頭で考える。
馬鹿なことをした。馬鹿なのは俺。
姉さん・・・
許されないこと。
6年間、重い時間。
どんな気持ちで、俺は過ごした?
姉さんの気持ち。
どんな気持ちで姉さんは・・・
いつも話してくれた秘密の計画。
・・・・・・・
いつも姉さんは・・・
共有した夢。
後悔。でも、俺は本気で・・・
最低の行為。
許してくれるはずのない行為。
どうして、俺は、
何がしたかったんだ、何が欲しかったんだよ?
やっと一緒に、やっと姉弟で・・・
ふたりの夢。
壊してしまった・・・・・
もう・・・・・
戻れないのか・・・勝手な俺の・・
終わりにしよう。全部。
―――――
------ガチャ
「・・・・ただいま。」
うん?もう寝たのか?
・・・気配がする。
「・・姉さん?」
「・・・・・ここに居るよ。」
どうしたんだ?
「・・話があるんだ、電気つけるよ。」
「つけないで!」
様子がおかしい。
「どうしたんだよ!」
「あははっ、大丈夫、こっちおいでー。」
姉に近づく、急に立ち上がる姉。
そのまま、俺は
------ドカッ!!押し倒された。
「いたっ、何するんだよ!」
「・・・いいよ。」
姉の甘い匂いに狂いそうになる。
「何言ってんだよ!?」
「お姉ちゃんになにしてもいいよ。」
おかしい、絶対おかしい。
やわらかい姉の感触。
「やっ、やめろよ姉さん、今日は話があるんだ。」
「嫌、言わないで!いいんだよ?私に何しても。」
なっ、なんなんだ?
目の前にある姉の顔。俺は・・・
そんな顔をさせたくなかったのに・・・
「違う、話を聞いてくれよ!」
「嫌だ!、お姉ちゃんを壊してもいいよ、メチャクチャにしても
いいよ。だから・・・・」
どうしてそんなに必死で。
昔見た、悲しい笑顔で。
「もう、離ればなれになるのは嫌だよ。」
・・・・・・ずっと見なかった涙。
どうしてこの人は泣きながら笑えるんだ?
「ひっ・・・ぐす・・ずっと、ずっと一緒に居たいの・・」
俺が求めていたものは、そんな笑顔じゃないのに。
俺が守りたいと思ったものは、そんな・・・
「・・・出て行くなんて、言わないで・・・」
追い詰めてしまった。たった一度の過ちで。
俺が馬鹿な所為で・・・
「・・・俺が話したいのはそんなことじゃないんだ・・」
「ぐすっ・・なによ・・」
俺は、繋ぎとめたくて、
「あの日のこと、謝りたくて・・・」
「・・・・・」
ふたりきりの部屋で、
「・・・ごめん、俺が悪かった・・・」
謝ることしか出来なくて・・・
「・・・・・怖かったん、だから・・」
「・・・・・・・・ごめん。」
ふたりで一緒に泣いた日。
抱き合いながら。
あの時には戻れないけど、
あの時には帰れないけど、
少しづつ、癒されていく。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
すれ違った心は、ゆっくりと同じ方向を向く。
壊れた心は、優しい時間が直してくれる。
曖昧だったもの。姉弟の絆。
―――――
私は幸せだよ。優しい弟が居て。
不幸なんか感じたことないよ、弟が居るから。
「・・・・・・」
両親の遺影に手をあわせる。毎朝の習慣。
心の痛みは日々薄れていく。
隣で手をあわせる弟。
私達の習慣。私達を繋ぐもの。
「今日はなんて言ったの?」
「えっ?弟に弄ばれた私を許してくださいって。」
「なっ!?」
「さあ、朝ご飯にしよっか。」
「・・・・・ははっ・・」
今日も秘密の計画は順調だ。
秘密の計画―――――
「誰にも言っちゃ駄目だよー。」
「なに?おねーちゃん?」
「お姉ちゃんがね、大人になったらね。」
「うん、うん。」
「ふたりで一緒に暮らすんだよ。」
「ほんとに?」
「そうよ、それでねー、お姉ちゃんはね、いっぱい働くの。」
「うん。僕もがんばるー。」
「駄目だよー、君はいっぱい勉強するんだよー」
「えー。なんでー。いやだよー」
「バカ!君はいっぱいがんばってえらいヒトになるの!」
「えー、勉強きらいだよー」
「そんなこと言わないの!、それでねー、えらいヒトになったらねー」
「うん。」
「あたしを養うんだよー」
「やしなうって?」
「あたしに一生おいしいご飯を食べさせるの!」
「うっうん。」
「大きな家も建てなきゃ駄目だよ!」
「がっがんばる!」
「あははっ、お庭もついてる家だよー」
「お庭であそんでくれるー」
「いっぱい遊ぶんだよー」
「僕、いっぱい勉強する!」
もしも絵が描けたなら、私の夢を描きたい。
あなたと一緒に。
―――――おわり
473 :
後:02/07/06 13:42 ID:p3koeePd
終わりました。
長々と失礼しました。
すげえ(・∀・)イイ!!
すごく(・∀・)イイ!!
面白(・∀・)イイ!!
弟が程良くDQNでイイ!
「あめいろの季節」のライターに見習わせたいくらいだ。
>476
すげぇな。つっこみどころ満載だがとりあえず、何で弟の罪(なのだろう多分)への
制裁を姉が受けねばならんのだ? 訳わからん…
>476
むう、酷い話だな。エロゲじゃあるまいし。
今時こんなDQNな理屈を振り回す連中が居るとはねえ。ヤダヤダ。
>>476 スレ違いなのは判ってるけど、元のスレが沈んだようなのでここで
でもこの事件については「弟のとばっちりで何の罪もない姉が被害に」ではなく、
最初からこの姉を狙ったものでは?と思う。
姉が18歳とはいえ、学校教師ってのが結構問題なのでは?
(大体何処の世界でも、女性が最初に社会進出できるのは教師なはず)
ようは男尊女卑と階級社会がまかりとおる農村部で、
(やな言い方だけど)生まれの悪いながら、社会進出を果した女性を
良く思わない上部階層の連中が、何らかの形で彼女を辱めようとして、
たまたま彼女の弟がしてしまったミスを理由にレイプしたのでは?と思う。
(実際、地元警察を抱きこんでる連中が逃亡してるって時点で
完全に地元宗教を順守しているのではなく利用しているっぽいし)
ちと古いゲームですがD.O.「星空ぷらねっと」の恭子ちゃんに萌えました。
厳密に言えば姉キャラというより先輩キャラかなあ?でも「姉さまと呼べ」とか言うし…
まあ、そのあたり微妙なところですが、自分的にはかなりツボにきました。
>480
既出ではないと思いますが、自分的には萌え要素は以下略ですな。
今日久々に池袋とらの穴行ってきた。
「はじるす」「大悪司」を押さえて「秋桜の空に」がノベルズ部門第一位だった。
とうとう我々姉スキーも日の当たる場所に進出か?w
こっちは永遠に日陰者かも。
・・・・売れる売れない以前にノベル出てない・・・・
[となりのお姉さん」 1800円地図で買いますた。
となりのお姉さんは認められません。
「朝までいっしょ」新品2980円で買いました。高い?
ちょっと遅いけど、「クレ」やってみたよ。
あやめねーちゃん、イイ!こんな女性に愛されたいよ。
(現在、あやめシナリオ2回目)
香織もよかったけどナー。
この2人だけで折れは満足だよ...。
あとの同級生やら下級生やらはどうでも(以下略)
489 :
476:02/07/15 10:38 ID:61xD44ui
>>477 逝ってみた。
うう...確かにあやめねーちゃん順位低いな。
じゃ、今度はすずねぇやってみるか。
ハマーンにはワラタ
しかし、このスレ人いないな...。
覗いている人間はいても新しいネタがないから黙ってるだけと思われ。
この前点呼取ったときは以外と伸びたし。
>>488 これってさー
タカさんも、和田アキコも、秋子さんも、キシリア閣下も、許せても
しおりたん(はじめてのおるすばん)
香坂ちより(胸キュン!はぁとふるCafe)
こいつらは許せんだろ
てか、生息域真逆やし!!
このランキングを見ると「姉」キャラじゃなくとも
年上だったらすべて姉にするのが世間なのか・・・
492 :
476:02/07/16 11:19 ID:QXfY/fxl
>>480 折れもそのゲームの主人公より年上が
姉キャラだと思っていたが...。
昨日、あやめシナリオ2回目終了して
今日、3回め突入(w
ああ...ねーちゃん...。
姉さんに色々あってから、季節が流れて。あっという間に夏休み。
例によって低血圧な姉さんは夏休みに入ってからずっと朝が遅い。
「……おはよう」
目を擦りながら食卓に出てくるこの人だが。夏に入ってから何故か下の下着しかつけてないらしく、どうも胸元が強調されがちで。
「あ、それちょうだーい」
なんてねぼけ眼にズレ眼鏡で身を乗り出して来た日には胸元の絶対領域がエラい事になる。
本当に、この人は姉っていう自覚があるのか。
そして昼間は、
「うー……暑い」
姉さんは暑さに弱いため。クーラーの無い俺の家では、扇風機をかけて居間で寝転がる姉さんの姿をよく見かける。
だけど。ノースリーブに半ズボンという格好はどうにかならないかと思う。
「学校ではしっかりしてるけど、家だとだらしない所をよく見せる、ってのは……」
やっぱり"家族"だからなんだろうなぁ。
そんな、夏のある日。
今日は夏祭り件花火大会。そんな訳で、俺は姉さんと繰り出す事にしていた。
「あのさ……何かあったの?」
が、しかし。
「な、何でもないない」
無理に微笑む。……なんか元気ないんだけど。
今日、他に変わった事といえば。姉さんが珍しく早起きをしたらしいこと、俺が逆に寝坊をしたこと。
「それは良いけど、随分余裕だね? いつもなら支度始めてるのに」
そろそろ夕方が近い。
「やっぱりさ、何かあったの?」
「無い無い」
そうぎこちなく微笑まれてもなぁ……と、その時。
「はいはい……っと」
電話が鳴り響いた。姉さんが一瞬、それに反応したように見えたけども……気のせいかね。
出ると相手は、クラスの友人だった。何でもクラスの男女数人で、今夜の花火大会を見に行くという誘いだ。
何の予定もない野郎にとって、こういうのは涙が出る程嬉しい。
上手くいけば、気になるあの娘と……なんてシチュも期待できる。
「多分、今日の花火大会へのお誘いでしょ?」
受話器を外して、姉さんを見ると。
「私の事は良いから、行ってきなさいな」
察しの良い台詞と共に、微笑む。
だけど。
どう見ても、その表情は……残念そうというか。何故か、寂しそうで。
俺は、今日姉さんと行く約束をしていて。姉さんは「お母さんの浴衣」を着るのを凄く楽しみにしていた訳で。
……まぁ、俺以外に一緒に行く人がなくなった、ってのも要因で。俺がいなくなる=一人、という図式が成り立つ。
「悪いけど」
その言葉を発した後の、姉さんの驚きの顔は。一生忘れられそうにない物だった。
その後、姉さんは大慌てで。
「いや、その、だからね。朝にもその、君が寝てる時にその件で電話があって」
だからつまり、俺があなたとは行かない、と……。
「こっちの方が先約だったから断っただけだって」
なんて強がってみる。あながち間違いじゃない。
「おかげで、準備しないといけないじゃないの。お姉ちゃんの気遣いを無駄にして」
……だから、今まで何もしてなかったのか。
「後悔しても知らないからね、女の子との出会いは多いにこしたことないのよ」
ギャルゲーのごとし意味不明な言葉を残し、姉さんは洗面所経由風呂場へと消えた。
リビングに戻ると、壁には浴衣が一枚。
「お母さんの……か」
一度だけ、昔夏祭りで見たような気がする。だけどそれはうろ覚えで、隣で手を繋いでくれた人の事の方が強く残ってる。
思えば、その時もずっと……お姉ちゃん大すき、だったな。
……俺が、あの人を好きなのは。
年上だからとか、一緒にいたとかっていうのもあるけど。きっと、大元は「憧れ」なんだろうと思う。
憧れていると同時に……たまに脆い面を見せるこの人を、守りたいとか。
そういう物なんだろうか……?
「ねー。私の眼鏡知らない?」
背後から聞こえたその言葉にハッとする。やべ、少しうとうとしちまった。
「眼鏡って……いつもつけてる筈でしょ?」
と、振り向いたそこにいたのは。
「ぶっ!」
思わず吹き出した。
「め、眼鏡なら洗面所なんじゃないの?」
湯上りバスタオル一枚濡れ髪。
「それが見当たらないからここまで来たのよ。んー、よく見えないなぁ」
「も、もう一度探してみたら……」
急いで洗面所に駆け込む。あんな格好でうろうろされたら色々な意味でたまったもんじゃない。
「あ、ほらやっぱり……」
台の上に置いてあったであろう眼鏡は、床に落ちていた。
「あ、あったー?」
と、そこにまた姉さんが入ってくる。
「……ほら」
できるだけ見ないようにして、眼鏡を渡そうと手をのばす。
「……っと。よっと……ちょっと動かさないでよ」
「動かして無いって……早く取ってよ」
「むー。上手くいかないのよ、無しだとほとんどわかんないんだか……」
その時、姉さんの足元のマットが滑って。
「うわっ……」
とんでもない偶然のように、俺に倒れかかってきて。
結果的に、押し倒される形になり。衝撃でバスタオルが取れてしまう。
「あ…………」
至近距離。
「姉……さん……」
声を出せば息が届く。そんな距離で。
湯上りの艶っぽい、年上の女性に押し倒されている。
その事実に、酔ってしまう。
「……ごめんっ」
だけど、姉さんはそう言うと。驚く程正確に俺の手から眼鏡を取り、バスタオルで胸元を隠して出て行った。
それから数分後。
俺は玄関口で、ぽけーっとしていた。
憧れていた人の肌。それが身近にあった訳で。
(あそこで、押し倒してたらどうなってたんだろ……)
なんて想像してしまう自分の頭を
「バカバカバカバカ何考えてんだ俺は!」
と、殴りつける。
「はぁ……」
と、ため息をついた時だった。
「えと……お待たせ」
声のした方向をむいた先には。
「……どうしたの? ぼーっとして。……何か、変かな?」
頭の後ろでまとめた黒髪、眼鏡、浴衣、胸元、首筋……。
「何でも……無い」
萌え予想なんかより、パーフェクトに色っぽかった。
「そう……? じゃ、行きましょ。綺麗な花火と美味しいたこ焼き」
声を弾ませ、隣に立つ。
「……あのさ」
「ん?」
「綺麗、だね。よく似合ってる」
浴衣の事だ。予想以上でした。
姉さんは多少沈黙した後に、
「ありがとう」
って、微笑んだ。
その日の俺の中では、『花火≦屋台<浴衣姿の姉さん』だった事は言うまでも無い。
お久しぶりです、3話目です。
……2話目と同じでパワーダウンしてるかもしれませんが。
えーと、一応次の話で終わり、とか考えてますが書いても良いでしょうか。
とか言ってたりする気弱な奴です。
お姉ちゃん(;´Д`)ハァハァ
激萌えです!!作者さんに感謝!
いいねー。
しかし投下から30時間経過しているにもかかわらず
反応したのが二人だけとは淋しいかぎりですな…
500 :
アネモエ:02/07/18 18:00 ID:5ldVLGhl
アリガd。
姉は人気ないのね。
いや、あるぞ!
だから続きを書くべし!
待ってますから。
>500
妹萌えよりは数が少ないとは思うけど、密かに萌えてる人はいる筈。
(…ン年前からこーゆースレみたいなのをキボンしてたわしのごとくそういう人がきっといる筈だ、と妄想させてくれ)
反応、ありがとー。
……なんか面白いIDだね、と記念カキコ。
余談として、
>(あそこで、押し倒してたらどうなってたんだろ……)
の押し倒したVerを脳内保管できるのは書いた人の特権でそか。
俺は断然、お姉ちゃん派ですけどね。
いつも楽しみにしてますよ〜。>作者さん
こういう所あんま無いから、作者さんにはがんばってホスィ・・・。
まぁわかる奴だけわかれって事で。
いやー、お姉さんブームはこれからですよー
多分・・・きっと
押し倒すVerですかー。見たい気もあったりなかったり、、
でも本当に眼鏡が無いと無防備になりますからね。
作者さんがんばって下さいねー
ROMのみでしたが、試しに書いてみました。
「また、拭いてくれるかな?」
幾分恥ずかしそうな声。
なるべく平然と、ぶっきにぼうなほどの声でそれに答える。
「いいよ。遠慮するなよ」
「うん。ごめんね、嫌でしょ?」
黙って首を振った。
浴室に行って新しいタオルと洗面器を持ってきた。
その間に姉は用意を整えていた。
用意と言っても、パジャマの上と下着を脱ぎ捨てるだけ。
それをしているのを見られる事は、姉は嫌がる。
まあ、そうだろうと思うから、ゆっくりと俺は戻って来る。
「じゃあ、腕から」
「うん……」
伸ばした手にそって、濡れタオルを当てる。
細い腕。
もともと白くほっそりとした腕だったけど、さらに細い。
力を入れないようにして、拭き清める。
手を。
腕を。
肩を。
脇に触れた時には、わずかにくすぐったそうにする。
右の次は左。
「背中、拭くな」
「うん、お願い」
ぬけるように白い肌。
一度タオルをゆすいで、絞り直し、そこに触れる。
「前より嫌がらなくなったね」
「仕方ないし……」
まあ、そうだな。
いくら弟とはいえ、男に肌を晒して、実質触られているのだから。
「でも、自分から頼んで、嫌がっちゃ悪いもの」
「そうか」
子供の頃から病弱だった姉は、高校を卒業してから手術して、長い事
入院をしていた。
自宅療養になったのはほんの一月ほど前。
「体動かすだけでも発熱するんだもんね、情けないなあ」
「後は良くなるだけだろ、辛抱しろ」
もともと病気もあって、外で活発にする事なく家で静かにしていた姉
の姿しか記憶に残っていないが、それでもベッドで日がな一日過ごすの
は辛いだろう。
薬の作用もあって、僅かに体を動かしただけでも体調によっては熱を
出してしまう姉。
ただ眠っているだけでもぐっしょりと寝汗をかいて目覚めたりもする。
母がいる時には、頻繁に体を拭ってやり、下着をかえてやっている。
そのままでいるのは不快感があるし、体を冷やしてしまうから。
ただ、当然母も一日ついてやっている訳にはいかない。
最初は俺からだったろうか。
寝ている時以外はちょくちょく顔を見せて、ことさらに話などしなく
ても姉の病室で勉強したり、雑誌など眺めている俺が、汗まみれで不快
そうな姉の様子を見て声を掛けたのは。
それとも姉がためらいがちに言ったのだったか。
「体、拭いてやろうか?」
「体、拭いてくれないかな?」
最初は、パジャマも脱がずにボタンだけ外して、手を差し入れて拭い
たりしていたが、それでは中途半端だった。
拭き終わっても体をむずむずとさせたりしていて、姉は物足りなそう
だった。
ある時、全部脱げと言って、なかば強引に脱がせてしまった。
姉は抵抗したが、頑として聞かず、そのまま出来るだけ優しく、そし
て姉の剥き出しになった体からは目を背けて拭いてやった。
一度脱がされてしまうと、姉は黙ってしまい、ずっとされるがままに
なっていた。
下を向いて俯いたまま。
「ごめんな……」
終わってから、思わず姉に謝罪した。
そして下着をつけさせ、パジャマのボタンをとめて、さすがにいたた
まれずに部屋を出て行こうとした俺に、姉は小さい声で言った。
「ありがとう」
なんだか生返事をして、俺は顔を紅くして退散し、姉も布団をかぶっ
てしまった。
ただ、それ以来、多少ぎこちないながらも、姉の体を拭いている。
お互いにあたりまえの事と思うようにしながら。
「前、拭くぞ」
「……」
背中、首を、お腹を終え、上半身で残っているのは、二つの膨らみ。
絶対に直接手が触れないようにしながら、柔らかい胸を濡れタオルで
そうっと拭う。
あえて、後ろから手を回すのではなく、正面から姉を見て拭く。
その方がかえって恥ずかしくないから、と姉が言うから。
やや細すぎるが綺麗な姉の体。
血のつながりのある家族だと承知してはいるが、その柔らかさに触れ
るのは、正直きつい。
俺が胸から手を話すと、その間黙っていた二人が同時にほっとした様
に息をつく。
新しい下着に着替える姉。
「足はどうする?」
「お母さんが帰ってきたら、今日はお風呂に入れてもらうし、いいよ」
「そうか」
濡れた下着をタオルで包んで洗面器と一緒にする。
「また、しばらく眠るね」
「ああ、用があったら呼べよ」
戸を開けて、足を踏み出しかけた処で姉に名を呼ばれた。
振り返る。
言葉は無い。
「なんだ?」
「ありがとうね、気持ち良かったよ」
「……ああ」
それだけ言うと姉はあっちを向いてしまった。
姉の黒髪をちょっと眺めて、俺は何も言わず外へ出た。
そっと戸を閉めて、俺は洗濯物を置きに下へ向った。
了
勃った。萌えますな。
妹よりもやっぱ姉だな。
…感動しますた。
513 :
アネモエ:02/07/19 23:39 ID:nAaZmLFG
一度死んで姉のいる世界に転生したい・・・
>506-510
綺麗な話で、良いなぁ…
515 :
名無し:02/07/21 00:13 ID:U93Su3Te
Hに行かないのがいいですな!
>515
まったくです。…安易にエロで萌えを出そうとした私は何てコトをぁぁぁ。
>>516 いや、アプローチの違いだと思いますし、別にエロ有りでも構わないかと。
話の流れに合ってるなら全然オッケーだと思いますよ、自分的には。
仲が悪いというのとは違っていたと思う。
ただ、一緒に過ごす事は少なかったし、あまり話したこともなかった。
姉さんは誰に対してもそんなだったから、そういうものだなと思っていた。
両親に対しても反抗とかではなく、そうだった。
友達とかには……、正直姉さんの交友関係って想像もつかなかった。
大学に合格して家を出て一人住まいを始め、そのまま戻らず就職も決めてし
まった。
いなくなってみると、寂しさを感じて、それが自分でも意外だった。
「ここか……」
見知らぬ町の見知らぬアパート。
アパートの名前、部屋の番号。
間違いないと納得して、ポケットから鍵を出した。
おそるおそる鍵穴に差し込み、捻る。
……開いた。
足を踏み入れた。
初めて入る部屋。
姉さんの住んでいる部屋。
「なんだか、らしいな」
部屋は見事なまでに片付いていた。
それに、およそ無駄なものがない。
殺風景とまで言わないけど、寂しくすら見える。
家の姉さんの部屋もこんなだった。
明日は、俺の入学試験がある。
会場の近くのホテルにでも泊まろうと思っていたら、手回しのいい両親の手
によって、姉さんの部屋に泊まる算段がいつの間にかついていた。
特に正面切って反対も出来ずに従った。
姉さんが承知したという言葉に、それならばと思ったのもある。
これまで一回も姉さんの処を訪れた事はない。
姉さんは夏と正月くらいは、実家に戻ったが、それ以外はほとんど連絡もな
かった。
その姉さんから届いた俺宛の封書。
しばらく封筒を眺めてから開くと、中には駅からの道が細かく書かれた地図
と部屋の鍵、それに手紙が入っていた。
俺が行く日には用事で遅くなるという内容、それと遠慮せず部屋を使ってく
れて構わない旨が記されていた。
綺麗な字で書かれた手紙と地図を、俺は何度も見返した。
自分でも理由はわからなかったけれど。
ふうと息を大きく吐いて大の字に寝転がった。
「疲れた……」
姉さんの部屋を見回して少し休んでから、実に受験生らしい行動をしていた。
とりあえず、何度も読み返している参考書を引っ張り出して、読み返す。
そんな最後の悪足掻きをずっとしていた。
休んだのは、途中、気分転換を兼ねて夕飯を食べに行ったくらいだった。
この部屋までの地図には、二、三軒の店の場所も記入されていた。
姉さん遅いな、ちょっとそんな事を考えてしばしごろごろとする。
そしてまた、計算式や英単語の世界に戻った。
姉さんが帰ってきたのは、そろそろ日付が変わろうかという時間だった。
黙って部屋に入ってきて、そして俺と目があって少し驚いた顔をした。
すぐにそれは消えてしまったけれども。
「まだ、起きてたんだ」
「そろそろ寝ようと思ってるけど。お帰り」
「……ただいま」
僅かな間。
それに今、少し笑ったんだろうか?
俺が持ってきたバッグや、広げた勉強道具に眼をやって、姉さんは少し思案
するようにして口を開いた。
「ご飯は食べた?」
「うん。地図にあった中華料理屋。美味しかった」
「そう。明日の昼はどうするの?」
「カロリーメイト持ってく。昼食べると頭が働かないから」
「わかったわ」
姉さんは頷き、着替える為に隣の部屋に行ってしまった。
小さく息を吐く。
僅かに緊張した。
姉さんの暮らしている処で、姉さんと話をするという事に。
でも一方で自然だったなとも思った。
正月からだから、それほど間は空いていないけど、会っていない時間を感じ
させない会話だった。
こんな簡単なやり取りで会話なんてご大層に、と思わなくも無いけれど。
翌日。
眼を覚ますと、すでに姉さんは起きていて朝食の用意も出来ていた。
だし巻き玉子、サラダ、煮物、アジの開き、それにご飯と味噌汁。
少し意外だった。
顔を洗って、一緒に食べた。
美味しかった。
それに、味付けが母さんのそれと同じなのが、なんとも不思議な気がした。
「じゃあ、行ってくる」
「頑張ってね」
ぽかんとした顔で、姉さんの顔を見た。
そんな言葉をかける人だとは思っていなかったから。
それにどう言ったらいいのか、感情がこもった声。
「何?」
「なんでもない。やるだけはやるよ」
頷き、姉さんはじっと俺を見つめていた。
靴を履いている時も背中に視線を感じたし、もう一度だけ振り向いた時にも
同じ姿勢のまま、こちらを見ていた。
それがどういう事なのかはわからなかったけれど、少しだけ嬉しさを胸に感
じて、俺は姉さんの部屋を後にした。
了
予想外にレスがあって嬉しかったのでもう一つ書いてみました。
エロとか萌えとかないですけどね。
読みますた。
食事で、姉のさり気ない気配りを出そうとしてるのは、○。
ただ前半に、もう少し姉の間接的描写を入れて欲すぃ。
萌えに特化せずともナー。
……エラそうなこと言うてスマソ。
でも、姉って結構不詳の割に母性が強かったりするのが
良く描かれてるとオモタ。
萌えに特化、それも又いいじゃないか!と言ってみる
ここの職人さんはみんな上手いよねえ。感服いたしますた。
526 :
名無しさん@初回限定:02/07/28 04:37 ID:73lqOXII
補習
流れ無視な上に板違いでスマンが、幻水2のナナミはよかった。
ああいうウザイくらいお節介焼きな姉キャラが好きだ。
・・・幻水3の出来に憤慨しながらこんなこと考えてますた。
明らかに板違いとはいえ、非常に気になりますな。>お節介焼きな姉キャラ
>529さん
見ました、おもしろそうですねー。
ちょこっと設定やら名前やらをまとめたり加筆したりしてみたんですが
これはスレ違いにならないですかね?
17人もおねーさんいますよ。
期待age
>530
それが微妙な所ですなーと思ったりして。
…葱板に「板違い」ってあるのか、とか一瞬思ったりしまいましたが。
まぁ流石にありまよね。
その場合は某萌バナ板にでも。…はい、そこに出没してるのは私です。
というか、まとめたり加筆したあなた、(゚Д゚)ウマー
533 :
530:02/07/31 02:29 ID:elaerNvf
うーん、書いてもいいんかなぁ?
まとめたといっても設定に決まっていた名前付けただけですよ。
後、設定が決まってないおねーさんを加筆しただけです。
534 :
530:02/08/02 20:48 ID:2vIJYnD+
さっ、寂しい・・・
書くのやめときますねー
535 :
名無しさん@初回限定:02/08/02 21:09 ID:SiZdKg8A
537 :
エスプリ:02/08/02 23:24 ID:cvJAX3NZ
elder sister princess 〜お姉ちゃんの事好きなの?〜
ある日突然、あなたに17人ものお姉さんができたらどうしますか?
それも……とびっきり綺麗で、とびっきり素直で、とびっきりキュートで、
とびっきりの淋しがりや。しかも、そのうえ……
彼女達はみんなみんな、とびっきり!自分の弟のコトが大好きなんです……
でも、残念なことに弟とお姉さん達とは現在離れ離れに暮らしていて……
実際に会うことができるのは、2ヵ月に1回と決められた“お姉さんの日”だけ。
大好きな弟と自由に会えないお姉さんは……
いつも弟と会える日のことばかり考えてしまいます。
「弟に会ったら何してあげよう……、どんなことをすれば喜んでくれるかな?
早く会いたいな……、楽しみ♪」
お姉さん達はちっちゃい頃からずっとずっとただ純粋に弟のコトが大好きでした。
やさしくって少し頼りないけど、世界にただ1人、自分だけの大切な弟……。
だから、いつもいつも弟と一緒にいたくて、
いつもいつも弟を構ってあげたくて……。
ここに登場するのはそんな素直な女の子達……。外見も性格もちがう17人の女の子達ですが、
想いだけはみんな同じ……そう
「……弟、大好き!」
538 :
登場人物:02/08/02 23:27 ID:cvJAX3NZ
〜尽くしてあげちゃう系〜
・母性本能豊かでお節介焼き 【奈々】
スタンダードお節介焼き。朝は起こしてくれてご飯作ってくれて出かける間際に
「ハンカチ持った?ティッシュは?定期は?宿題やったわね?はい、お弁当」
・ブラコン気味の構いたがり 【亜紀】
世話焼きというより「いじりたがり」。弟の世話をすることにアイデンティティ
を見出しているため弟が姉離れの兆候を見せる年頃になって不安で仕方ない。
弟にベタベタしたがり、ご飯の時は「あ〜ん」を毎回やろうとし、入浴時は一緒
に入ろうとする。拒否すると哀しそうな顔をする。
・頼りになる仕切り屋系の姉 【礼子】
鍋奉行タイプ。世話を焼くだけでなく、お風呂沸いたから入りなさいとか好き嫌い
はダメよとか宿題やりなさいとかもう遅いから寝なさいとか、弟の行動を指図して
尻を叩く。
・家庭的で優しく、どこかおっとりな姉 【唯】
料理は全姉中一番うまい。しかしどこか抜けているため、朝の慌ただしい時に満漢
全席をこしらえたりする。弟の「おいしい」という言葉が何よりの活力源。
539 :
登場人物:02/08/02 23:29 ID:cvJAX3NZ
〜強い系〜
・スポーツマンタイプで竹を割ったような性格 【陽子】
スポーツ万能、武道も全部合わせて30段というスーパーお姉ちゃん。さっぱりした
姉御肌で弟が危ない目に遭っていれば身を挺して守ってくれる。
物事を難しく考えるのは嫌いで思考と行動が同時に行われるタイプ。
・いつも弟をいじめてる強い姉 【いつき】
弟の好きなおかずを横取りしたり反対に嫌いなおかずを押しつけたりと子供っぽい
のから、風呂あがりに下着姿で弟の目の前をうろつく等の色気じみたのまで、あり
とあらゆる意地悪を極めた姉。
弟の困った顔を見るのが大好きだが、本気で嫌われたくはないのでさじ加減は心得
ている。
要は独占欲の裏返しなので、他の人間が弟をいじめるのは許せない。
・キツめのお姉さま 【芹奈】
文武両道才色兼備の完璧超人だが、「私の弟ならこれくらい出来て当然」という事
で弟への要求水準が異常に高い。成績が悪くても運動が駄目でも容赦なく叱咤される。
ただし、結果が出なくても努力の跡が見られる場合は急に優しくなって手伝ってくれ
たりする。
・美形の弟にコスプレさせて遊ぶ同人女 【あすか】
弟の衣装代を稼ぐために同人活動にいそしんでいる。
新しい衣装を買うたびに弟を部屋に呼び、人には言えないようなことをさせている。
弟は写真を撮られているために逆らえない。
「さぁ!次はこのポーズで、このセリフを言うのよ!」
540 :
登場人物:02/08/02 23:31 ID:cvJAX3NZ
〜真面目・お嬢系〜
・歳は上でも性知識に乏しい初心な恥ずかしがり屋 【真緒】
子供の作り方すらよく知らない。聞かされても「そっ、そそそそそんな事したら
お腹に穴が開いて死んでしまいますっ!子供は愛する二人が神様から授かるもの
ですっ!」と譲らない。
性的な事が恥ずかしいという感情が人一倍強く、弟の朝立ちなんか見た日には顔が
真っ赤になってフリーズしてしまう。
・くそ真面目でお説教癖があり、お小言ばかり言う姉 【絢乃】
全姉中最も躾に厳しい。お箸の持ち方が悪いとかポッケに手を入れて歩くとかつまみ
食いとか、すべてお説教対象。基本的に弟を子供扱いしていて、
口癖は「ごめんなさいはっ?」
どーしても言うことを聞かない時は必殺お尻ペンペンが炸裂する。
・少し他人行儀なお嬢様系 【ほたる】
あまり人に慣れていない。一番心を許せるのは弟で、それでも他人行儀な感じが
するくらい自分を表現するのが苦手。すごく伝えたい事がある時は弟の服の袖を
きゅ…と掴んで真剣な瞳で見つめる。
・物静かで、いつも静かに微笑んでるような文系 【千鶴】
ブラッドベリとお紅茶が似合う文学少女。会話するときも天気やら風景やらをさり
げなく詩的な言葉で表現する。
モーパッサン『女の一生』の「世の中って、ねえ、人が思うほどいいものでも悪い
ものでもありませんね」という台詞がお気に入りで、弟が悩んでいる時はいつもこ
の言葉を持ち出して励ます。
541 :
登場人物:02/08/02 23:33 ID:cvJAX3NZ
〜その他?〜
・スタイル良くて弟を悩殺する姉 【麻琴(まこと)】
小さい頃、「男みたいな名前だ」とからかわれ、名前がコンプレックスに。
そのせいで必要以上に色っぽくなった。
「あたしの胸はお砂糖で出来てるの、舐めてみる?」
などと弟に迫るのが趣味。最近、恋愛中毒気味。
・天然でいつも天真爛漫な姉 【遥(はるか)】
天真爛漫で裏表の無い、誰からも好かれるお姉さん。
でもちょっぴり天然ボケで、トラブルメーカーになってしまう事も。
弟を振り回しているが本人自覚なし。
・ドジでおっちょこちょいで頼りなく守りたくなるようなロリっぽい姉 【華奈】
いつも弟のお世話をしてあげたいと思っており行動に移すが、料理をするといつも
失敗し、帰ってくる主人公のお迎えをしようと走ってくるが思いっきり顔から転ん
だり、少し悲しげな話を見るとすぐ涙ぐんだりする、 そのたびに弟に慰められる
がそうすると満面の笑顔を見せてくれる 。
いつも過保護な弟に不満を感じていて、
「おねーちゃんはおねーちゃんなんだからね!」
と憤りを弟にぶつけるも全然怖くない。
・いつも弟の事が気になって仕方なくて、ストーカー行為におよぶ姉 【智萌】
朝起きてすぐ、なぜか姉弟なのに盗撮した弟の写真に話し掛ける。しかし弟を目の前
にすると何もしゃべれず、すぐ隠れてしまう。
弟はそんな姉に困惑気味。
趣味は「弟」。弟のことを想うことが人生のテーマだと思っている。
弟の行動範囲はすべて把握していて毎日『弟日記』なるものをつけている。
・過去に大きなトラウマ抱えた姉 【響(ひびき)】
誰にも心を許さずいつも独りでいる。何かしらの理由で人間不信に陥ってる。
一度はリストカットを試みたが、それを血塗れになって本気で止めた弟だけは少し
信用してる。 だけど彼女の微笑みは何処か生気が感じられない物。昔はよく笑って
「お姉ちゃんはね」が口癖だった…。
542 :
530:02/08/02 23:40 ID:cvJAX3NZ
書いてみましたー
さて、どうやって遊ぼうかな。
おねーさん一人一人のSS書いたり何人か絡ませて弟いじって遊んだり
いろいろ出来ますよね。
17人全員と同時にわいわい楽しく騒いだりする展開が・・…。
って事で期待age
544 :
530:02/08/03 00:33 ID:JEzMllq5
>543さん
いきなり17人全員は辛いものが・・・
楽しそうですけどねー
いろいろなんか書いてみます。
皆さんもいろいろ遊んでください。
545 :
名無しさん@初回限定:02/08/03 01:12 ID:dUgCUN+G
すげぇ・・・盛り上がってますねー!
楽しみにしてます、がんがってくださいage
>530氏
ぐっじょぶ!
一人の弟に一人の姉みたいなのがベストじゃないのかなーとギャルゲ板のスレで書いたのは私ですが、
何人か姉妹ってのも面白いかなーと思ったりしますた。
ちゅか、ギャルゲ板のスレで>537に似た奴(>132)書いたの実は私だったりしてますが。
あの時はイマイチだなーと思ったんだけど、なんか良い感じになってますな。ナイス。
……向こうのスレではかなり暴走してますた。(>138)とか。
・母性本能豊かでお節介焼き 【奈々】
------ピピピッピピピッ
「うーーん」
いつもより早い時間にセットした目覚まし。
今日こそ奈々姉ちゃんより早く起きて驚かしてやる。
「よーし、起きるぞーーーー、……」
「……くぅーー」
------ガチャ
「まだ寝てるの、ほらぁ、早く起きなさい」
「どうだー、驚いたかー、……すぅー」
「なっ、何の夢を見てるの?もうー、起きなさいって!」
布団が引っ張られる、この感覚、空を飛ぶ感覚。
「痛い……はっ!?奈々姉ちゃん!俺、空を飛べたよ!」
「はいはい、着替えさせてあげるからパジャマ脱いで」
「うん……うん?」
「早くしないと遅刻しちゃうでしょ!」
「ちょっ、奈々姉ちゃん、自分で着替えるからいいよ!」
「どうしてそんなこと言うの、馬鹿!」
「ばっ、馬鹿って…さすがに恥ずかしいだろ!」
「……しくしく、こうやって姉離れしていく弟の背中を見ながら私は年老いて
おばあちゃんになって……独り寂しく……」
「……ごめんなさい、着替えさせてください」
「仕方ないなーもう、ほら、早く脱ぎなさい♪」
「……」
明日こそはちゃんと起きよう……
548 :
530:02/08/03 01:57 ID:SjpNhyV1
>546さん
>537はあれをベースに書きかえちゃいました。ゴメンナサイ。
実はシスプリって名前以外全然知らないので・・・
おお、やっぱりあっちから流れて来てるヤシいたのね。
そういう俺は116-117だったり129だったりするし(w
これでふたたび盛り上がる……のか?いろんな箇所が。
おお、やっとか!長かったな〜<エスプリスレ html化
さすがに17人もいると数人のSS作家さん達では対応しきれないだろうから
自分が好きなキャラを少しずつ肉付けしていってはどうだろうか?
アイデアやシチュageるだけでも良いと思われ。
>547
なんつーか、すずねえとオミくんに見えて仕方ないんだが……
が、萌えることは萌える。母性本能豊かでお節介焼きとなると被るよなあ。
「すずねえ−お姉ちゃんパンチ=奈々ねえ」って感じか。
・ブラコン気味の構いたがり 【亜紀】
もう、どういうことよ!?
最近の態度は何?誰のおかげで大きくなったと思ってるの!!
昔は私にべったりだった、お風呂だって一緒じゃなきゃ入らなかったくせに。
むかつく……
ああいう奴はシカトよシカト、精神的に追い詰めてやるんだから。
「……」
「亜紀ねぇ、どうしたの今日は?」
ふっ、気にしてるのね。もっと追い詰めてやるんだから。
「亜紀ねぇが静かだと飯がまずくなるよ、どうしたんだよ?」
私を怒らせたことを後悔するがいいわ、思い知りなさい。
「わっ、わかったよ、一回だけだぞ……」
「……へっ?」
「そこのおかず食べさせて……」
「……あはは、もう、早く言いなさいよー、この子は、一人じゃ何も出来ないん
だからー」
「……くっ」
「はい、あ〜ん」
「……あ〜ん」
「おいしいでしょ。あぁーもう、口にソースがついてるじゃない、こっち向いて」
「……」
「だらしないなぁー、ずっとおねーちゃんが傍にいてあげるからね」
「……」
あれ、いつもと一緒だ……まぁ、いっか。
553 :
名無しさん@初回限定:02/08/03 09:04 ID:OT8qNmpP
亜紀ねぇイイ!
SS作家様激しくthx!
>548
>552
(゚Д゚)ウマー
…実はギャルゲ板の時にシチュとか書くとか言った(>150)は私なんだけど。
……あの後規制かかって「どーにかしてくれー」って依頼所とか鯖とかに言ってみたんだけどてんで駄目で。
このスレみつけた後は早くhtml化されないかなーってずーって待ってたりしてますた。
相変わらず(゚Д゚)ウマーな物をだされると自分の凡作を出すのにためらう癖があるヘタレです。
ダメ人間にならないように育ててくれる姉と
ダメ人間になるまで甘やかし続け、すっかりダメ人間な弟をずっと愛し続ける姉
どっちが良い姉なんだろう。
現実的には前者の方がいいと思うんだが萌えるのは後者なんだな。
前者は母の愛で後者は姉の愛だと思うのだな。やっぱ姉萌え〜。
>554さん
そんなこと言わずに書いてくださいよー
そんな自分は礼子さんで挫折・・・
鍋奉行って・・・どんなんですか?
一通り肉付け出来たら絡ませて遊びたいですねー
・・・なんかやらしいな。
>555さん
後者!
出来ればダメ人間にならないように必死にがんばってるけど
はたからみれば十分ダメ人間な弟がいい。
そういえば姉弟ってそういうバランス感覚があやふやに出来て
おもしろいですね。
>555
まさにあやめ姉さんとすずねえの二大萌え姉ですね。
ちなみに俺は前者。
・家庭的で優しく、どこかおっとりな姉 【唯】
私の幸せ。
朝、可愛い弟にご飯を作る。
一日の始まり。一番最初の笑顔は私に向けられる。
その笑顔のために私は今日も早起きだ。
「唯姉さん、おはよう」
「あっ、おはよう、ってちょっとまって、なんでこんなに早いの!?」
「いや、奈々姉ちゃんが……っていうか今朝は気合入ってるね」
「ふぇっ、あぁ、まだ出来てないの!もう少し待っててね」
「……ざっと見たところ50品以上ありそうだよ……」
「あっあっ、あのね、まだ半分なの……」
「まだ半分て……」
「この本によるとね、南方の料理54品、北方の料理54品、全部で108品作ら
ないといけないの」
「……なっ、何の本?」
「えっ、……『満漢全席大全』」
「……」
「ああっ、あの薬膳とか身体にいいのよ……」
「……」
「こっ、皇帝のための料理なのよ……」
「……」
「そっそうよね、朝からこんなに食べないよね……」
「……いやっ、食べるよ、今日は早起きしたし」
「……ほんと!?」
「いつもありがと、唯姉さん」
「ううん、いっぱい食べてね」
今朝も私は幸せだ。
「……唯姉さん、なんか焦げ臭い」
「ふぇ?、きゃーーー、どうしよう、蛙さんが焦げちゃった!」
「蛙っ!?」
・頼りになる仕切り屋系の姉 【礼子】
小さい頃、一人で何も出来なかった私。
臆病で、泣き虫で、ちっぽけな私。
あの子に会うまでは、甘えるだけの、ただの女の子。
私の世界は変わった。
初めて会った日。
私の顔を見て笑った、小さな男の子。
初めて触れた暖かい感触。
ずっと守りたいと思った。
初めておねーちゃんと呼んでくれた日。
世界中に自慢したかった。
そして、あの日。
とことこ後について来る弟。
後ろを振り返る私。
そこに居るはずなのに……
必死で探した、何度もこけて、いっぱい走って。
夕闇の公園、そこに居た弟、一人泣いてた弟。
昔の幻影。いつかの私。
―――――
「学校の宿題はちゃんとやったの?」
「……まだだけど、ちょっと解らないところがあって」
「はぁー、もうあんたは!教えてあげるからおねーちゃんの部屋に
持ってきなさい!」
(・∀・)イイ!
唯姉いいですねぇ、こういう天然系のキャラ。
蛙さんが焦げちゃったって、さらりと恐い事言っちゃってるのが(・∀・)イイ!
お姉ちゃぁぁぁぁぁぁん・・・・!!!
・スポーツマンタイプで竹を割ったような性格 【陽子】
小さい頃からよくいじめられていた、あの子を守りたくて……。
がんばって、がんばって――いつしか身についていた、女の子らしからぬ――腕力。
こうしてお風呂に入って、自分の二の腕をじっと見る。
さすがに裸になるとよく分かる――力こぶ。
はあ……いつもはこんなの気にしないんだけどなあ……ちょっとため息。
こっちのほうは、ぜんぜん膨らんでくれないのに……(胸に手を当ててさらに嘆息)。
やーっぱ、こんなガサツなお姉ちゃんじゃ……あの子、ホントは嫌なんだろうなあ……。
でも……ま、別に気にしたってしかたないっか。
ボク、ぜんぜん女の子らしくないけど……。
その代わり、あの子のこと、ちゃんと守れるくらいには強くなったんだから……ね。
うんっ、シャキっとしていこう! ボクはボクなんだから!
――と、そこに。
「……うわああああっ!」
男の子の悲鳴が……って、悲鳴!? 大変! あの子の身に何か!?
そのままお風呂場を飛び出してあの子の部屋へ急ぐ!
服なんて着てる暇ない! 手ぬぐいだけ持って走る!
「――ちゃん!」
「えっ……って、よ、陽子姉さんッ!?」
「どうしたの! ドロボウ!? 強盗!? 痴漢!?」
「え、えええっ? ……そ、その……(ちらりちらりと陽子の体を見ずにいられない)」
「えっ、ナニ、この下……ベッドの下!? ベッドの下に誰か隠れているのね!」
(自分の体の状態に気づかず視線を追っていった結果、そういう結論に落ち着いたようです)
『 だ し ゃ あ ! 』
ボクは、あの子をいじめたらしい不届きモノを、隠れているであろうベッドごと鉄拳で粉砕した。
粉みじんになって吹き飛んだベッドには、しかし人体を打った手ごたえはなく――
出てきたのは、ぱたぱたと羽ばたく一羽の――蛾。
「えーと……あれ?」
んー、そういえば……この子はたしか虫が嫌いで、見ただけで悲鳴をあげてたっけ……?
「はは、は……あはははは、な、なんかお姉ちゃん、てっきりドロボウかなにかかと思って」
「ね、ねえさん……そ、それよりも、前……」
「え、前……って、きゃあああああっ! みっ! 見ちゃダメだかんね!」
「ばぶっ!」
――あ、思わず殴っちゃった。
>562
激しく同意
>564-565
ごめんなさい。
>564-565
走り出したら一直線なところが、なんともいいですね。
ベットを粉砕するなんて、かなりパワフルな(w
この弟君、殴られて大丈夫だったんだろうか・・・(( ;゚Д゚))ガクガクブルブル
・少し他人行儀なお嬢様系 【ほたる】
『にんぎょうみたいだ』と、よく言われます。
でも、それでも、お姉ちゃんです。
「ふぁ……あれ、姉さん。どしたの?」
言いたいことばは、いつもとぎれとぎれです。
「……ぁのね」
しぼり出すようなこえに、なってしまいます。
「うん」
待っていてくれるって、分かってても。
「…………」
こわくて、あなたのそでをつかんでしまいます――。
「ゆっくりで、良いから」
つたえたいことばをさがしてる間に、
「……うん」
あなたが何処かにいってしまうのをそうぞうして、こわくなります。
「……あのね?」
きもちがつたわれば、
「……その、ね?」
はなしを聞くまで待ってくれるかもしれません。
「お……」
だから、きもちがつたわるように。
「――お弁当」
じっとあなたを見つめます。
「やべっ、忘れて朝練に行っちゃったか」
でも、ほんとうに、言いたいことは。
「持ってきたから……その……」
たぶん、はずかしくて……。
「屋上で、一緒に食べる?」
あ――
「……うん」
>唯姉さん
>「ああっ、あの薬膳とか身体にいいのよ……」
>「こっ、皇帝のための料理なのよ……」
激しく萌えますた。
>礼子姉さん
>初めておねーちゃんと呼んでくれた日。
>世界中に自慢したかった。
この台詞……(・∀・)イイ!!
>陽子姉さん
ボクキャラってのを想像してなかった私はアフォです。
「お姉ちゃん」という感じが出てて、(・∀・)イイ!!
とかいう私はほたる姉さんを書いてみましたが……。
この人の言葉は「変換して文字数が変わってしまう漢字は使わない」とかいうミョーな書き方をしたのですが、どでしょか。
ちなみに一ヶ所だけ例外があります。何処でしょ。
目覚ましは……あまり役に立たない。
いつも、鳴る前に目が覚めてしまう。多分、少しでも早くあの子に逢いたいから。
私は起きるとまず、机の引き出しを開ける。
そしてその中の、写真のなかのあの子に挨拶するのだ。
「おはよう……今日も、元気に過ごしてね」
飾ったりはしない。埃がついたら、嫌だから。すぐに、引き出しにしまう。
そっと、あの子の部屋のドアを叩く。
「ご飯……出来たから」
「あ、うん」
いつも通りの、少しうわずった可愛い声が返ってくる。私はこの時、いつも胸に暖かいものを覚える。
ああ、今日もあの子は元気なんだ、と。
食卓は静かだ。私が、あの子に面と向かって話せないから。
あの子も、そんな私に気を遣ってくれているのか、あまり必要無い時は話しかけてはくれないようにしている。
きっと、つき合い辛い姉だと思う。
ごめんね。もっといい姉になりたい。貴方に愛されなくてもいい。けど貴方が苦しいのは、とても辛い。
「智萌姉さん?」
「…………」
「姉さんっ?」
「……!」
あ……気が、つかなかった。
「ごちそうさま。美味しかったよ」
少しぎこちない笑顔で、あの子が言う。
「あ……う、ん」
目を合わせることが出来ず、私は下を向いてしまった。でも何とか、言葉だけは紡ぎだした。
「それじゃ、行ってきます」
「……ぅん」
「あ……」
食卓の上に、あのこのおべんとうが残っていた。
どうやら、忘れていったらしい。これで、今年に入ってから通算16回目。
寝坊したのは11回、歯を磨き忘れたのは27回。お箸を床に落としてしまったのは2回……。
全部、覚えてたり、する……。
「届けなくちゃ……」
何とか走って追いかけようと、ドアを開けた瞬間。
「うわっ!?」
「きゃ!」
悲鳴が先だった。直後に重さがぶつかってきて、私は仰向けに倒れた。
「ぃた、た……」
「ご、ごめん姉さん! 大丈夫?」
「ぅ……」
少し後頭部を打ってしまったらしい。あたまが、くらくらする。
どうやら、戻ってきたあの子とぶつかってしまったらしい。
「姉さん、ホントに大丈夫?」
「ぅん……ぁ」
その時、胸にかかる妙な重さに気が付いた。
あの子の手が、丁度胸に乗っているのだ。
「…………」
「あ……! ご、ごめん」
私の視線で気づいたか、あの子はあたふた慌てながら身を起こそうとした。
それで、却ってバランスを崩してしまったらしい。
「うわ……!」
「ぁ……」
あの子が、わたしにもう一度倒れかかってくる。
「ほ……本当にごめん、姉さん……」
「ぃや、ぃやぁの、ぃぃけど、ぃぃけど…………ダメ……」
「ご、ごめん! ごめんなさい!」
あの子は今度こそ身を起こすと、吹っ飛ぶように駆けだして行ってしまった。
「あ……お弁当……」
しかしあの子は、すでにもう道路の彼方に消えてしまっていた。
「…………」
胸に残った重みを押さえながら、私は少しだけ熱くなった頬をぴしっと叩いた。
・今日もあの子は元気だった。
……………(中略)…………………
今日は、私にもいい事があった。
↑コピペミスしました。上のは智萌お姉ちゃん。
このスレ最高です・・・(T-T)
>>575 激 し く 同 意 。
姉キャラワッショイ!!
\\ 姉キャラワッショイ!! //
+ + \\ 姉キャラワッショイ!!/+
+
. + /姉\ /姉\ /姉\ +
( ´∀`∩(´∀`∩)( ´ー`)
+ (( (つ ノ(つ 丿(つ つ )) +
ヽ ( ノ ( ノ ) ) )
(_)し' し(_) (_)_)
盛り上がってますねー
陽子さんのパワーも、ほたるさんのお弁当も、智萌さんの弟日記も
全部素敵ですねー
後10人すぐ埋まりそう。
私もまたなんか書きますね。
>577
がんがってください
>>571 >食卓の上に、あのこのおべんとうが残っていた。
>どうやら、忘れていったらしい。これで、今年に入ってから通算16回目。
>寝坊したのは11回、歯を磨き忘れたのは27回。お箸を床に落としてしまったのは2回……。
>全部、覚えてたり、する……。
数えてるとこが(・∀・)イイ!
>579
激しく同意
・過去に大きなトラウマ抱えた姉 【響(ひびき)】
ためらいがちなノックの音。
返事はしない。そんな気力も無い。
ただ座って、こうして暖かい暗闇の中にいたい。
まだ、音がする。
うるさい。うるさい。うるさい。
……。
いなくなった。
「置いておくから」
そんな言葉を残して。
静かになった。
この静けさはいい……。
少しだけ、気になった。
自分でも驚く。
この3日ほど、何も外界への興味など起きなかったのに。
強張った筋肉。
立ち上がろうとするとよろけた。
ドアを開けた。
お盆にラップをかけた皿とお茶のペットボトル。
不恰好なおにぎり。
あの子が握ったのだろうか。
しばらく迷って、それを手に部屋に戻った。
馬鹿。
馬鹿なんだから。
私なんか構っても何もいい事ないのに、馬鹿……。
(T-T) おねーさんがんばってー
・物静かで、いつも静かに微笑んでるような文系 【千鶴】
「世の中って、ねえ、人が思うほどいいものでも悪いものでもありませんね」
現実なんて、人が望むほど幸せでもなく、思ってるほど不幸ではない。
だけど私は知ってしまった。
望んだ以上の幸せがあること。
------コンコン
「千鶴姉さん、入るよ」
「どうぞ」
あなたが運んでくるリーフの香り。
「お茶持って来たよ、順調?」
「ええ、今、一息いれようとしてたところですわ」
ふたりだけの午後のひととき。
「最近はどんなの書いてるの?」
「あっ、あなたに見せるほどのものではありませんわ」
「姉さんの物語り、好きなのに……」
「……ちゃんと…完成したら…最初に…」
「えっ?なんだって?」
「なっ、なんでもありませんわ、紅茶が冷めますわよ」
「あっ、そうだね」
紅茶の薄い色素が顔に映える。
あなたは笑顔で、
「どう、おいしい?」
「……うん」
私は書く、とっても幸せな物語。
あなたが与えてくれたもの。
…なんだかこのスレを読むのが幸せに思えてきたよ。
職人様、がんがってください。
・スタイル良くて弟を悩殺する姉 【麻琴(まこと)】(+友情出演)
「うぃーーーッス! 元気してっか!」
「わわわ、姉ちゃん!? 部屋入る時はノックしてくれよ!」
麻琴姉ちゃんが、いきなり部屋に入ってきた。
「おやおやぁ♪ 今隠した本はなーにかなっ?」
「ななな、何でも無いよ! は、早く出てけったら!」
「やーだね♪」
麻琴姉ちゃんはそのままずかずかと遠慮なく近づいてきて、身体をおしつけるようにしてきた。
「ぐわっ……何すんだよ姉ちゃん!」
「うふふー。お胸に触れるんだからありがたく思いなさい。さーて、どんなえっちぃ本を読んでたのかなー」
「あっ!」
麻琴姉ちゃんは、こういう時だけやたら素早い。僕が後ろ手に隠していた本を、さっと取り上げてしまった。
「なになにー? 『A美ちゃんのドキドキ体験』ー?」
「や、やめてくれよ! 返せ、返せったら!」
僕は必死に手を伸ばすが、麻琴姉ちゃんのひらひらした動きにするするとかわされてしまう。
「もう、こーいう本に興味持つ歳なのねー。うりうり、このエロガキ」
「か、返せよ!」
「もう、全くぅ。あたしに一言言えば、いっくらでもキモチイイことしてるあげるのに」
「え?」
「こーんな風に♪」
言うが早いか、麻琴姉ちゃんは僕をベッドに押し倒した。
「わ! ね、姉ちゃん! 何考えてんだよ!」
「もう♪ 嬉しいクセに」
そう言いながら、大きな胸を両手でふるふると揺する。
「ほーら、甘いお胸。お砂糖よりも甘いわよん」
「だ、駄目だってば……!」
僕は、腕をぶんぶん振って抗いながらも、どうしてもその……胸に視線が行くのを我慢できなかった。
麻琴姉ちゃんはそんな僕に気づいたのか、さらに妖しく微笑みながら、
「……見たい? 見せたげよっか? おっきいおっぱい」
「そ、そんな……」
「見たくないのぉ? お姉ちゃんのお胸」
「い、いや……だって……」
「ほーら、ココだってすっかり大き
『ちょっと麻琴姉様!? またあの子で遊んでるんじゃないでしょうね!?』
「……ちぇ。うるさいのが来ちゃった」
麻琴お姉ちゃんは心底つまらなそうに身を起こしたが、すぐに何かを思いついたようににやりと笑った。
「そーだ。かくれんぼ♪」
「麻琴姉様!?」
絢乃姉ちゃんが、部屋に踏み込んできた。
「も、もういないよ……」
僕は、ベッドの上で横になったまま答えた。
「貴方っ、また変な事されなかったでしょうね!? まったく麻琴姉様と来たら、姉弟って自覚はあるのかしら!」
憤懣やるかた無いといった調子で、ぶんぶん首を振るようにして部屋を見回す。
「もうベッドに入ってるようだけど、宿題はきちんとやったのよね! 明日の時間割の用意は!?」
「う、うん……これからやるよ」
「今、やっちゃいなさい!」
「えっ」
「『えっ』じゃないわ! ぐうたらは許しませんからね!」
「ま、待って! ちゃんとやるから!」
「今やっても、同じでしょう?」
「あ、あの……ちょっと具合が悪くて……」
「え……大丈夫なの? お薬持ってこようか?」
「う、うん……欲しい……かな」
絢乃姉ちゃんは、しばらくそのままじーっと僕の顔を見つめた。
「……嘘でしょう」
「え、ええ?」
「……それは嘘ついてる顔よっ! そうでしょう! 私の目は誤魔化せないわよ!」
「え、あ、いや……」
「嘘つきは泥棒の始まりよっ! そんな人間はお姉ちゃんキライ! ごめんなさいはっ!?」
「ご、ごめんなさい……」
「声が小さい! しゃきっと!」
「ご、ごめんなさい!」
「宜しいっ! とにかく! 明日の用意はきちんとしておく事! いいわね!」
「う、うん」
「うんじゃなくてはい!」
「は、はい!」
そしてエライ剣幕のまま、絢乃姉ちゃんは部屋を出ていった。
「ふー……暑かったぁ」
絢乃姉ちゃんの足音が聞こえなくなると、すぐに麻琴姉ちゃんが顔を出した。
僕の、布団の中から。
「そんな所に潜るからだろ……」
「えー? でもすべすべしてて可愛かったけどなぁ、あんたのお尻」
「あー! なんかやけにムズムズすると思ったら、そんなことしてたのかよ!」
「ごちそうさまー♪」
麻琴姉ちゃんはひょいっとベッドから降りた。
「そんじゃ、次はもーっとすごい事しようねー♪ バイバーイ」
「もうゴメンだよ!」
麻琴姉ちゃんの背中に、そんな言葉をぶつけながら……
僕は、自分の胸がドキドキ音を立てているのにやっと気づいた。
すいません。「絢乃」が読めない・・・
あやのさん
592 :
589:02/08/06 01:32 ID:kjgp19EB
593 :
ネタふり:02/08/06 03:20 ID:6PdYNRzt
・IDに「ane」と出たヤシは神!
・(既出だが)お姉ちゃん達で「この人とこの人が姉妹だったら面白そう」というのを考えてみる。
例:ほたる姉さんと千鶴姉さん。
「ほたるちゃん」「ちづるちゃん」とか呼び合う仲で、二人で弟にお勧めの本を迫る、と。
……千鶴姉さんはきちんとした返事をしないとがっかりするし、ほたる姉さんは読まなかったらしゅん…とするから速読能力が求められるとみた。
麻琴姉ちゃんより友情出演の絢乃姉ちゃんに萌えた(w
叱られたい〜!
お 姉 さ ん ほ し い 。
麻琴ねぇ に ハァハァ。
姉にされるがままになっちゃうってシチュが好きなんで私は麻琴派ですw
あとは何人だろ
・美形の弟にコスプレさせて遊ぶ同人女 【あすか】
を見て、
『キルゴア中佐のコスプレをして(カウボーイハットにスカーフ)
弟にプレイメイトの格好(バニーガール)をさせる姉』
という絵が浮かんだ僕は死んだ方がいいでつか。
礼子「今日のテーマは『躾』、皆さんよろしいですか?」
姉達「は〜〜い」
礼子「さて、最近の弟の駄目っぷりを見て皆さんどう思われますか?」
芹奈「駄目男ね、情けない」
陽子「そんなに駄目かなー?」
芹奈「駄目ね、私の弟なのにどこをどう間違って育ったんだか!」
華奈「おねーちゃんを舐めすぎです!」
遥 「そんなことないと思うよー」
千鶴「あの子はあれでいいと思いますわ」
ほたる「……あっ、あの……」
奈々「最近、あの子可愛い!」
亜紀「可愛いよねー♪一人じゃ何も出来ないところが」
奈々「亜紀ちゃんもそう思う?」
いつき「いじり倒したくなるよね」
麻琴「そうそう♪」
絢乃「だからお姉様達は駄目なのよ!、そうやって甘やかすからいつまで
たってもあの子は子供なの!」
唯 「えっと…絢乃ちゃんおちついて」
華奈「ちゃんとしつけたほうがいいと思います!」
芹奈「どんな罰を与えようか?」
陽子「罰って……可哀想じゃないかな?」
絢乃「当然の報いよ!」
遥 「あの子なんか悪いことしたの?」
ほたる「……あっ、あの……」
あすか「監禁しようよ♪」
麻琴「あっそれいいねー♪」
智萌「……いい」
麻琴「一回、縛ってみたかったんだ」
いつき「精神的にいたぶろーよ」
亜紀「あっ、ちょっと面白そう♪」
奈々「亜紀ちゃん!?」
真緒「そっ、そんなのかわいそう過ぎます!」
礼子「響さんはどう思います?」
響 「……興味ない」
姉達「……」
礼子「じゃあ、罰を与えるということで、どんな罰が良いですか?」
遥 「罰を与えるって決まったの!?」
亜紀「そうねー、炊事洗濯やってもらいたい!」
奈々「亜紀ちゃん、目が輝いてる」
唯 「駄目です、それは私の仕事です!」
ほたる「……あっ、あの……」
芹奈「絢乃さんはどういう罰がいい?」
絢乃「……お尻ペンペン」
芹奈「……」
陽子「ボク、マッサージして欲しいなー」
麻琴「そうね、毎日いろんなところ揉んであげてるからねー、たまには
してもらおっかな?」
真緒「麻琴姉さん!?そっそんなことしてるんですか!?」
遥 「あたしもしたいなー」
ほたる「……あっ、あの……」
華奈「だいたいあの子はおねーちゃんを子供扱いしすぎです!」
亜紀「華奈姉さん子供じゃん」
華奈「……ひっく…」
奈々「亜紀ちゃん!?泣かないで、華奈姉さん!」
芹奈「……子供ね」
いつき「やっぱり精神的に追い詰めた方が良いんじゃない?」
あすか「羞恥プレイ♪」
智萌「……素敵」
麻琴「一回、縛ってみたかったんだ」
礼子「話がループしてますね」
ほたる「あの!!」
千鶴「どうしたのほたるちゃん!?」
ほたる「弟が覗いてます!」
------ガタッドタドタドタ
姉達「……」
響 「……罰を与えなきゃ」
>ほたる「……あっ、あの……」
上手くいえないほたる姉さん萌え。
>麻琴「あっそれいいねー♪」
>智萌「……いい」
……この二人に監禁されたい人、挙手。
>>601 麻琴ねぇはいいけど
智萌ねぇはちょっと………なんか最終的に豊胸手術しそう(弟が)
>600
ところで、上に出てた設定っぽくすると
「弟がのぞいています!」
ってなるのでは。
変換して文字数が変わる漢字はあの中で「姉」だけだからそれと同じく「弟」もそーなるのではないかと思い。
…17人全員集合ってどんな家だろう。
>603さん
ゴメンナサイ。
ミスったー、あはは
後、年齢設定とかもした方が良いかな?
うわっ名前まで!!
はずかしい・・・
・ドジでおっちょこちょいで頼りなく守りたくなるようなロリっぽい姉 【華奈】
街に買い物に出かけて………
「何もわざわざついて来なくても良いのに・・・」
「ともくんに悪い虫がつかないように一緒に行くの」
「悪い虫って………(汗」
華奈ねぇちゃんが僕の目の前を歩いているのだが、なんか今にも転びそう………
「きゃっっ!」
ビタン!!
予想通りというか何というか、なんであんなにきれいに顔から転ぶんだろ
「うぅ・・・」
あ、華奈ねぇちゃんが今にも泣きそうな顔してる
「大丈夫?、華奈ねぇちゃん」
いつも所持している(華奈ねぇちゃんのために)消毒液とばんそうこうですばやく治療する
「もう大丈夫だよ、華奈ねぇちゃん」
「ありがとう、ともくん」
今まで泣きそうだった顔が笑みに変わる
「はい」
僕は華奈ねぇちゃんに手を差し出す
「?」
「また転ぶといけないから」
「っっっもう転ばないよ!!」
さっきまで笑顔だったのに、頬を膨らまして怒っている……ように見える
しかし、僕は手を差し出し続ける
「うぅ〜〜」
華奈ねぇちゃんが僕の手を取ってさっさと歩き始める
「こ、今回だけだからね。ともくんが転んじゃいけないから手をつなぐんだからねっ」
「はいはい」
僕は華奈ねぇちゃんの顔に浮かんだ
「本当だからね!!」
うれしそうな顔を見逃さなかった。
自分的に名前があった方が萌えだったので勝手につけました
嫌だったら脳内削除してください
ヘタレ文章スマソ
いぢめっこコンビで逝ってみる。
・美形の弟にコスプレさせて遊ぶ同人女 【あすか】
・いつも弟をいじめてる強い姉 【いつき】
「夏コミが近いから時間ないの!早く着て!」
「や、やだよそんなの!俺男なんだから!」
「やぁ〜ん、俺なんて言っちゃダメ!ボクって言いなさいボクって」
「なんでだよぉ!」
あすか姉ちゃんが俺に着せようとしてるのは、いわゆるメイド服だ。
しかも、変な箇所が着脱可能になっている ぁ ゃ ι ぃ 一品だ。
「これ着てくれないと『おねーちゃにずむ3』の構想が沸かないのぉ!」
「知らないよそんなの!なんでいつも俺をダシにするんだよ!」
「うっさいわね〜……何?」
ガチャッ。
良かった、救いの手が差し伸べられ
「あっ、いつきちゃん!手伝って手伝って!」
なかった。
むしろ最悪のコンビが揃ってしまったかもしれない。
「なーによ、またいぢめてんの?やりすぎちゃダメよ、あたしのオモチャなんだから」
「違うよ、同人誌のモデルになってもらうだけだよぉ!これ着せるの手伝って!」
誰が誰のオモチャか、とか18禁同人誌のモデルに弟を使おうという人が
なってもらう「だけ」とはなにごとか、とか色々突っ込みたい点はあるのだが……
いつき姉ちゃんの瞳がきらーん☆と光っている所を見るとそれどころではない。
「そ〜お、お姉ちゃんの言うこと聞かないのは悪い子よね。これは姉として躾をしないと♪」
「そうそう、いつきちゃん話がわかる!だから好きよ♪」
鬼に金棒というか、水を得た魚というか、諸葛亮を得た劉備というか、この二人が揃うと
「さ、おとなしく脱ぎなさい♪」
「脱ぎなさい♪」
「や、やだよ……」
俺はまな板の上の鯉というか、蛇に睨まれたカエルというか、
いきなりラスボスと遭遇したレベル1勇者というか、
「言う事聞かないと……ええと、どのネタ使おうかなー」
「……いつきちゃん、そんなにいっぱい弱み握ってるの?いくつか分けてよ」
逆らえない、ような気がする……
「このあいだ学校帰りに買い食いしてたの、絢乃ちゃんに言いつけちゃうぞー?」
「あ、あれはいつき姉ちゃんが奢ってくれたんじゃないか……」
「あたしはお小言で済むけどあんたはどうかなー?確か昨日も夜更かしして怒られてたよねー」
「う……」
「お尻ペンペンかなー?正座一時間かなー?あ、今度悪さしたら押入れに入れるって言ってたっけ」
「あうあう……」
「……いつきちゃん、脅しのネタにするために奢ったんでしょ?」
「あはは、わかるー?」
「いつきちゃんも悪よねー」
「何言ってんの、あすかちゃんにはとてもとても……」
「うふふふふふふふふふふふ」
悪代官ならびに呉服問屋越後屋か。
と突っ込んでる余裕は無い。千載一遇の好機。
そろ〜……
「あっ逃げる!捕まえて!」
「こらっ!逃亡奴隷は重罪なんだぞ!」
「誰が奴隷だよっ!」
「もう強制執行しちゃえ、あすかちゃん脱がして脱がして!」
「う、うん!……あっ、またトランクス履いてる!白のブリーフにしなさいって言ってるのに!」
「あすかちゃん……いきなりズボンからいくとは勇者ね……」
「だっていつきちゃんが身体押さえてるから……こら、暴れちゃダメぇ!」
「おとなしく剥かれなさい!」
これが年頃の姉ちゃんズの台詞だろうか。
「……わあ(謎)」
「……いつのまに……(謎)」
「(謎)ってなんだよ!変なトコ触……」
「なにをやってるんですかっ!?騒々しい!」
ガチャッ。
救いの手
「……あ、絢乃姉ちゃん」
「……やっ、元気?絢乃ちゃん」
「……混ざるぅ?」
「…………………………………………」
なワケがなかった。
追記。
俺たち三人はしばらく椅子に座れませんでした。
なんで俺まで(涙)
ほたる姉さんを下さい・・・。
年齢とかはちと考え無い方向のほうが楽しいかも。
アレだ。誰が上とか下とかそういうのもいじれるのは楽しい。
……弟は最下層な訳だけど。
611 :
名無しさん@初回限定:02/08/07 08:43 ID:yh8dYx+w
でも華奈ねぇはそこそこの年と見た
世に蔓延する妹至上主義者との飽くなき闘争に疲れ果てた狼たちが、その心と身体を
癒しに訪れる地上最後の楽園はここでつか?
・キツめのお姉さま 【芹奈】
成績が下がった、理由はわからない。
「芹奈さん、どうしたんですか?」
「調子悪いんですか?」
今まで気にならなかった雑音が、うざったい。
駄目だ、駄目だ。
私はあの子の目標にならなくてはいけないのに。
ずっと一番でなきゃいけないのに。
そう思えば思うほど何も手につかない。
何故?わからない。
息苦しい。
―――――
「芹奈姉さん、あれっ?顔色悪いよ」
「うん?ちょっとね」
タイミングが悪い。
「大丈夫?」
「私のことは良いから、ちゃんと明日の予習でもしなさい」
「でも、この前成績10番も下がってたし……」
だからなんなの?
「私のことより自分のことを心配しなさい」
「いやっ、だって珍しいじゃん、姉さんにしては…」
姉さんにしては……
「……うして、どうしてそんなこと言うのよ!!」
「えっ? 姉さん?」
「私は一体なんなの!?あなたの自慢の姉、優秀な姉!?」
「なっ、なに怒ってるの?」
「怒ってなんかないわよ!!」
「怒ってるじゃんか!」
「怒ってないっ!!」
「どうしたんだよ、今日変だよ姉さん」
「変ですって! あなたに私の何がわかるのよ!」
「わかるよ、弟だから……」
「じゃあ、あなたにとって私は何!?」
「自慢の姉とか、優秀な姉とかもあるけど……姉さんは……」
「なによ!!」
「大切な…姉さんだよ……」
全部、最初からわかってる筈だったのに……
「心配しただけだよ……ごめん」
私はその場を逃げ出した。
「……最悪」
馬鹿……馬鹿…
「謝った方がいいと思うよー」
「……!? 遥姉さん、聞いてたの?」
「芹奈ちゃんも可愛いところあるねー」
「やっ、やめてください」
「あははっ、じゃ、がんばってー」
そうだ、私が悪い。
ちゃんと……
「あっ、芹奈姉さん……」
「……あの、ごめ……」
------ドタドタドタ
「弟発見!! うり〜〜!」
「うわっ!麻琴姉ちゃん!?」
「やっぱり一日一弟ね!ああーいい感触♪」
「やっ、やめてくれよ!」
「……麻琴姉さん」
「げっ、芹奈!」
「この子は今から明日の予習をしなくてはならないの、離れてくれます?」
「……はい、ごめんなさい、棒読みで喋るのはやめてください」
「せっ、芹奈姉さん……」
「私の部屋に行くわよ、早く用意しなさい」
「はっ、はい!」
……馬鹿。
616 :
名無しさん@初回限定:02/08/07 14:42 ID:HEb1I3E8
もうだめれす……さいこう!!
姉キャラワッショイ!!
\\ 姉キャラワッショイ!! //
+ + \\ 姉キャラワッショイ!!/+
+
. + /姉\ /姉\ /姉\ +
( ´∀`∩(´∀`∩)( ´ー`)
+ (( (つ ノ(つ 丿(つ つ )) +
ヽ ( ノ ( ノ ) ) )
(_)し' し(_) (_)_)
・天然でいつも天真爛漫な姉 【遥(はるか)】
――夏真っ盛りの昼下がり。
蝉の鳴く最中、縁側で昼寝していると……歌声が聞こえてきた。
歌声は、近寄ったり離れたりを繰り帰している。
それに伴って聞こえる"ぱたぱた"という音は、姉さんのサンダルの音。
「Always gonna shine again and...」
間違えて買ったCD。その中の曲を気にいるってのは、姉さんらしいと思う。
つか、英文の意味分かってるんだろうか。僕はさっぱりだけど。
「……あれっ?」
近くで口ずさまれる歌が途切れ、困ったような声の後。
「あれあれ……。おっかしいなー」
目をあけ、右側に目をやると。青空をバックに、困った顔の姉さんが。
「あ、ねえねえ。洗濯物が足りないんだけど、知らない?」
「洗濯物……?」
見れば、僕の右側には取りこんだと思われる洗濯物が積まれている。
「うん。干す時にはあったと思うんだけども」
体を起こす。
「何がないのさ?」
辺りにそれらしい物は落ちて無いけど……。
「水色のブラ。お気に入りだったんだけども、知らないー? 何処かにもってって玩具にした?」
「……何処から玩具にするって発想が出てくるんですか」
「え? あー、小さい頃パンツ交換して遊んだりしたよー。あれは面白かったねー」
それを顔色一つ変えず微笑みながら話さないで下さい。
「何時の話ですか何時の。ってーかその理屈で言うと僕は何ですか、姉さんの下着をつけている可能性があると」
「うん。おねーちゃんの着てる物を着るのも、きっと興味があるだろうし楽しいだろうし」
……にこにこしながら言われても、何処まで本気なんだこの人は。僕は羊達のナントカに出てたヤバい奴か。
「そんな趣味はありません」
そう言うと、顎に指を当てて考える仕種をする。
「んー、困ったなー。あれ1枚しかないし、お気に入りだったのに」
「僕はずっとここで寝てたから、誰かが来たら多分気付いた……と思うけど。猫とかの悪戯とかは無いか」
「下着、全部洗っちゃったからある筈なんだけどなー」
……全部って姉さん。
「なんで全部」
「えー? 君の下着も全部洗ったよー。新しい洗剤で洗うとね、良いにおいになるの」
「はぁ」
「下着が良いにおいだと気持ち良いでしょ? だから、一緒に洗濯してあげたの」
にこにこ顔で話すこの人は、ほんとに年頃の娘さんだろうか。
見ると確かに姉さんの下着に混じって、僕の下着も取りこまれている。
……見る人が見ればなんか妙に見えるんだろうな、男女の下着が大量に干されてる光景って。
「ね、それ、畳んでてくれる? その辺り見てくるから」
「……はぁ」
姉弟でも、なんつーか。意識してしまうんですが。ヤバいですか僕。そですね。ヤバいですね。何も考えずやりましょー。
「あ、あったあったー」
と、畳み始めようと洗濯物に向かったその時。嬉しそうな姉さんの声。
「……なんだ、みつかったのか。何処に」
と、振り向くと。
「ほら、ここ」
確かにそこにあった。カップの大きな水色のブラジャーが。
ボタンを外しはだけられた、今姉さんが着ているシャツ下の、胸元に。
「白昼堂々と何晒してんだ姉さんは!」
そりゃー全部洗ったんなら今着てるのはなんだという事になるけど。見せるか普通!?
「えー……これ駄目なのー……?」
いやツッコミ所はそこじゃなくって。
「ほら、人に見られたらどうするの……」
お願いです、顔色ぐらい変えてくださいのほほんと言わないで。
「家の周り木の塀とか生垣で見えないよー」
それはそうだけども……。
「あ、そっか……そうなんだ……」
少ししゅんとして、胸元を隠す。ようやく分かってくれたらしい。
「……小さい方が、好きなんだ?」
……勘弁してください、姉さん。
遥姉さん。弟が一番困るボケはえちぃネタかなーと思ったのでこんなコトに。
……少しどころかかなり天然ボケになってしまった。ごめんなさい。
・美形の弟にコスプレさせて遊ぶ同人女 【あすか】
・いつも弟をいじめてる強い姉 【いつき】
>>607-608 に修正。失礼しました。
>>620-622 おつ〜。自分のお書きになった「遙」忘れてませんか?
じゃあ後は
・歳は上でも性知識に乏しい初心な恥ずかしがり屋 【真緒】
だけですか。
>620-622 お疲れ様です。
あとサブキャラとしてよく出てくる絢乃さんもまだですねー
絢乃はサブキャラ向きだね。オチつけるのに便利そう……
絢乃姉さま・・・
(;´Д`) ハァハァ・・・
627 :
sage:02/08/07 23:45 ID:yh8dYx+w
遅レスですが
>>618-619に(;´Д`)…ハァハァ
特にオチに笑いますた、天然ボケ良いですなぁ
やっとここまで読めた…ボリュームありすぎの上、
前半のSS群は一つ読むたびに床を転がるはめに。(w
しかし初めて真の姉萌えな方々に出会えて感激。
職人さん、応援してます。
遥姉さん最高!
そしてひびき姉さんが心を開いてくれるのを心待ちにしています。
漏れはリアル妹がいて最近の妹ブームになじめなかったんだが
このスレに出会えてほんとよかったよ
姉キャラマンセー!
―――――亜紀奈々部屋にて
「奈々ちゃん、あたし『弟』断ちをする!!」
「亜紀ちゃん!? ほっ、本気で言ってるの?」
「うん、このままじゃほんとに駄目だと思うの、あの子も将来は独り立ちしな
きゃならないのよ、ひとりで何も出来ないようじゃ駄目なのよ!」
「亜紀ちゃん? その手に持ってる本は何?」
「えっ? 『弟育成計画』」
「それ、あすか姉さんの同人誌……」
「とっ、とにかく! 今、あの子は人生の過渡期なの! ここで道を踏み外し
てはいけないのよ!」
「……過渡期??」
------ガチャ
「ふふふっ、やっと亜紀姉様も姉としての自覚が芽生えてきたのね」
「絢乃!!」
「絢乃ちゃん!?」
「そうよ、お姉様たちが甘やかすからあの子はどんどん駄目になっていくの、
ちゃんと正しい弟に導くのが姉としての努めよ」
「絢乃、手伝ってくれる?」
「ええ、亜紀姉様、私達であの子を真人間にしましょう!」
「……ふたりとも怖い」
ミッション1『はじめてのおつかい』
「唯姉さん、何か買い物しなきゃならないものは無い?」
「ふぇ?? そうだねー、えっと、うーんと……」
「唯姉様、なんでも良いのよ」
「じゃ、……鰹節」
「えっ?今晩中華っていってたじゃん」
「ノラちゃんにあげるの……」
「猫? 見たい、どこにいるの!」
「お庭にたまに来るんだよー」
「いいなー」
「亜紀姉様!!」
「あっ、はいはい、じゃ買ってくるね、唯姉さん」
「うん、ありがとー」
「亜紀ねぇ、呼んだ?」
「うん、ちょっとねー、買い物行ってきて欲しいんだー」
「なんで俺が……」
「おねーちゃんの頼みを聞けないの? 昔一緒にお風呂に入ってーって
泣きついたことみんなに言うよ?」
「どこにでも行きます!」
「鰹節、お徳用よ、お願いね♪」
「さぁ、後をつけるわよ」
「ところで、お姉様、どうして『おつかい』なんですか?」
「この本に書いてるからよ!」
『弟育成計画』第一話
はじめてのおつかい
“おとうと”は“おねーちゃん”が大好き♪
最近は、 ○△× なことに興味津々。
“おねーちゃん”にいろいろ教えてもらっています。
そんなある日、 “おとうと”は“おねーちゃん”に言われて
ひとりで おつかい することになりました。
季節は夏。夏休み中なので、時間はたっぷりあります。
さてさて、どんな楽しい おつかい になるのでしょう?
「ねっ♪」
「……お姉様」
「あっ!? 見失っちゃった!」
「……あの子は……右に曲がったわ」
「智萌姉様!?」
「智萌姉さん!? いつからそこに?」
「……ふふっ……」
「……とりあえず、追うわよ絢乃!」
「……はっ、はい」
「みてっ絢乃、あの子歩いてる、可愛いー♪」
「……お姉様」
「ほらっ、今お尻かいたー、うわー♪」
「……」
「なんだかキュンっとなるよねー♪」
「……『弟』断ちをするんじゃなかったんですか?」
「うー、いいじゃん、ちょっとくらい……」
「いけません!!そんなふうに弟を見るからいつまでたってもあの子は……」
「あっ、お店に入ったよー、絢乃行くよ!」
「お姉様!!」
「ちゃんとおつかい出来てるじゃない、えらいえらい♪」
「あのくらい出来て当然です!」
「あっ、レジに行くよー」
「ところでお姉様、あの子にお金を渡しました?」
「……あっ!?」
そのとき亜紀姉さんは光の速度を超えました。
「いっけねー、財布忘れたよ、どうしよう」
「だっ大丈夫!? おねーちゃんがついてるからね」
「うおっ!? 亜紀ねぇ、どうしてここに?」
「もうー、一人じゃ買い物も出来ないのね、大丈夫、ずっとおねーちゃんが
傍にいてあげるから♪」
「いやっ、お金もらってなかったし……」
「 お 姉 様 !! 」
「あっ、絢乃、あのね、そのね……」
「……」
「違うの、えっと……青天の霹靂?」
「……お姉様の……お姉様の馬鹿ぁ!!」
レジの人「あのー、早くお金はらって欲しいんですけど……」
その日はみんなで仲良く猫にご飯をあげました。
まさしく青天の霹靂(;゚∀゚)=3
636 :
名無しさん@初回限定:02/08/08 15:33 ID:rTairfbc
(;゚∀゚)=3 漏れをダメ人間にしてくだちぃ……
さげわすれ
弟の性格変更するのは駄目ですかね?
>638さん
良いんじゃないですか?
私も書くたびに弟くんの性格微妙に変わってますしー
>638-639
相対する人間の性格によって、性格はともかく「態度」は変化するだろうから
むしろ自然ではないかと。
弟は普段お金持たされてないのだろうか……
それはそれですげえ甘やかされっぷりな気もするが(w
必ず姉のどれかが同伴して好きな物買ってやってるとみた。
このスレの人たちで姉げー作ってください。
おながいします。
>638
今んところ
「一人の弟に一人の姉」
ってやり方で楽しんでる人もいるし、全員でなくとも何人かを組み合わせてやってる人もいるし。
環境が違えば弟も違って良いんじゃないかな。
>641
ほたる&ちづるコンビに
「はい、ほたる姉さんにはレーズン、千鶴姉さんにはチョコミント」
「……ありがとぅ」
「ありがとう」
なんて夏の公園でアイスをおごって、微笑まれたいでつ。
一人一姉、だとシリアスな話が織り交ぜられるし
十七姉一弟物語だとスラップスティック劇に向くね。
メディアミックスよろしく平行世界が幾つもあってもいい。
( ´Д`)ノ<先生!妹の姉じゃだめなんですか!?
646 :
名無しさん@初回限定:02/08/08 23:37 ID:nqcXv8gJ
兄を甘やかす妹とかいないんでしょうか………
甘やかしてくれるなら漏れは妹でもいいのですがw
お引き取り願おうか(w
>646
かんっぺきスレ違いなあなたは(・∀・)カエレ!
>646
咲耶か白雪をお勧めしておく。幸せに暮らせよ!
ところでエロゲの話に戻るわけだが、KISS×100を私は押しまする。
姉から溺愛されたい方はやってみるといいだろう。
>623
一番特徴の無い姉ですね・・・
設定では「神様」発言があるので、クリスチャンなのかなあ?
あと、“歳は上でも〜”から考えて、もしかしたら長女なのかな?
とりあえずエロネタであすか姉さんと絡ませるのが面白いかな、とか考えましたが
俺SS書けませんです。書ける人は尊敬してます。
>651
真緒ねぇをエロネタで書いてたら、弟クンの性格が変わってしまった罠。
しかも萌え薄で、エロコメにしかならないヒミツ。
もう少しキャラに厚みが( ゚д゚)ホスィ…
SS職人の諸先輩方にお任せしまつ。
このままじゃ駄目。
このままじゃあの子は駄目人間になって、ああ、一人じゃ何も出来なくなって
子供のまま歳老いて、干からびて、社会の歯車にもなれなくて……
そんな! それじゃ産業廃棄物よ……燃えないゴミよ……
そうだ!芹奈姉様なら……
「芹奈姉様!! 芹奈姉様!!」
「どうしたんですか? 絢乃さん」
「芹奈姉様、駄目なんです、このままじゃ、あの子が燃えないゴミになっちゃう……」
「ちょっ、ちょっとおちついて、絢乃さん」
「だって……だって……生ゴミの方が燃えるだけましなのよ!」
「おちついてちょうだい、一体、何があったの?」
「……実は、亜紀姉様が……」
「それは由々しき事態ですね……」
「お姉様、助けて……」
「そういえば近頃、あの子の駄目っぷりは目に余るものがあります」
「お姉様」
「少し、罰を与えた方がいいようね……ふふっ」
「……お姉様? その手に持ってる本は……」
「楽しくなってきたわね……」
ミッション2『おしえて お姉ちゃん先生』
『弟育成計画』第二話
おしえて お姉ちゃん先生
私は、何の変哲もないただの姉。
弟が学校で先生に怒られた。成績が日に日に悪くなっているらしい・・・。
ある日のこと、私は弟から成績が悪い事を相談される。仕方なく私は弟の家庭教師と
なり、勉強を教える事になった。最初は教えるとおり真面目に勉強に取り組んでいた
のだが・・・。
「お姉ちゃんせんせい、ぼくに、、お・し・え・て ・・・」
--- いつしか私は弟の誘惑に負けてしまい・・・
「この本の通りにすれば……ふふっ、楽しい」
「お姉様……最後の行が……」
「ねぇあなた、最近成績はどうなの?」
「あっ? 芹奈姉さん、えーと平均より上ぐらいかな?」
「駄目ね」
「えっ? だっ駄目かな?」
「落伍者ね」
「そっ、そうかなー……」
「今日は私がみっちり教えてあげるから覚悟しなさい」
「えー、そんなー」
芹奈姉様の部屋に入って1時間……
大丈夫かしら?いやっ、芹奈姉様ですもの、きっちりしごいてくれてる筈。
ああ、でもどんな事をやってるのかしら?
「……こっち……」
「智萌姉様!? どっ、どうしたんですか?」
「……ここから覗けるわ……」
「……お姉様」
「……ふふっ……声だって聞こえるわ……」
「さて、次はこの問題集よ」
「えー、無理だってそんな分厚いの……」
「私の弟は無理なんて言葉は使わない!」
「……はい」
順調なようね。やっぱり芹奈姉様はしっかりしてるわ。
「だけど、私の弟ならもう少し勉強できて当然な筈なのに、どうして成績が
低いの? あなたはやればできる子でしょう?」
「最近バイトが忙しくて……」
「バイト? 何の為にやってるの?」
「それは……その……」
「はっきり言いなさい、私の弟は隠し事はしない!」
「もうすぐ絢乃姉ちゃんの誕生日だから……」
「……もう、この子は……こっち来なさい」
「えっ、うん」
「ほらっ、久しぶりに抱きしめてあげるから……」
「うわっ!? 苦しい……」
------ガタッドタドタドタ
「えっ!? 隣の部屋に誰かいるの?」
「……まさか、絢乃さん!?」
「うそっ! 絢乃姉ちゃん!」
「あっ……」
馬鹿、馬鹿、馬鹿。
嬉しい……嬉しい。
どうしてあの子は……馬鹿な子。
違う、私が一番馬鹿かもしれない。
「あっ、絢乃姉ちゃん、あの、その……」
「あっ、どっ、どうしたの……」
「いやっ、そのー……」
------ドタドタドタ
「み〜つけた〜! ちょっと手伝って欲しいことがあるの〜、お姉ちゃんの
部屋まで来て〜」
「あすか姉ちゃん!? なんだよいきなり!」
「『弟育成計画』の第三話が書けないのよ〜、お願い、いつものように脱い
でくれるだけでいいからぁ」
「ねっ、ねえちゃん」
「……いつものように……」
------ドタドタドタ
「あすかちゃん〜! またこいつを剥くの♪」
「あっ、いつきちゃん、手伝って〜」
「こないだは絢乃ちゃんに邪魔されたからね〜♪」
「あの〜、ふたりとも……」
「 お 姉 様 ! ! 」
「……わっ、居たの? 絢乃ちゃん」
「……うわ〜、どうして気づかないのよ、いつきちゃん!」
「だって、あたしの目には弟しか映らないの!」
「『弟アイ』ね、あたしもだ〜、あははっ」
「…………………………………………」
絢乃姉ちゃんの苦悩は続く
やりすぎたかなー
先に謝っときますゴメンナサイ。
真緒さんは・・・書きずらいですねー
「そっ、そそそそそんな事したらお腹に穴が開いて死んでしまいますっ!
子供は愛する二人が神様から授かるものですっ!」
ここらへんが・・・
誰かお願いしますね
>>653〜
>>657 おつかれ。
絢乃姉ちゃん萌え。
おしえてお姉ちゃん先生ですか…。
次はすきスキお姉ちゃんかお姉ちゃんやめて?
>>653-
>>657 かなり萌えますた。
特に絢乃姉と芹奈姉の性格の書き分けが出来てて(・∀・)イイ!
661 :
夕涼み:02/08/09 21:09 ID:69GkEojp
赤く暖かい光に包まれる時間。
ぽつんと少女が一人。
「ほたるちゃん……」
「……あっ、ちづるちゃん……」
「この時間になると結構涼しいですわね」
「……うん」
少女の隣に座る。
少し涼しい風が頬に触れる。
「……おひさまって、どうして……」
「えっ?」
「……あかくなるのかな?」
空を見た、一面に広がる赤い空。
世界を彩る色。
「太陽は、月に恋してる」
「……」
「だから、月に近づくほど赤くなるのですわ」
「そっか……」
「……」
「……いっしょだね……」
「姉さーん、ご飯できたよー」
少し離れた弟の声。
「ほたるちゃん、行きましょうか?」
「……うん」
微笑んだ少女の顔が少し赤く見える。
それは夕日の所為だろうか?
絵師さまの登場 キボンヌ
どこかのあぷるだにうpしてください
>644
17人も姉がいる時点ですでに充分スラップスティックでつw
シスプリを考え出した奴の胆力には恐れ入る…
>>661 ほたちづ姉妹、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
このスレは、原作など無くても愛と妄想さえあればSSは書けるという事を証明してくれました。
>>663 シスプリで兄の呼び方を12人全員別にしたのもある意味すごい。
このスレを見て弟の呼び方を17人分考えようとしてみたが8人目で挫折した。
>>666 ちがうちがう。
姉の一人称を17種類にするんだ!
といっても17種類も無茶だがな…。
私
あたし
あたくし
わたし
わたくし
あたい
ボク
俺
(名前)
ウチ
わて
自分
ミー
ワシ
あう、だんだん色物になっていく(w
>666
いや、ギャルゲ板のスレの時には
「こちら側がどう呼ぶか」
というのがあったぞよ。
それならシスプリをそのまんまパクれば大丈夫だな。
でも姉チャマとか姉くんとか呼ぶ弟は見たくない……
俺は6種類が限界だった<弟が姉をどう呼ぶか
確かにシスプリすごいな…と一度は思ったんだが、12人の妹達が兄をどう呼んで
いたのか調べてみて愕然…
あの呼称でも許容、かつ萌えられる妹スキー達ってある意味すごいな(w
>>669 いやいや。
弟と絡む時の姉の一人称は“お姉ちゃん”とかの方が萌えるっしょ?
それを17種類。
>674
「私はお姉ちゃんなのよ?」
「わたし……頑張ります。だってお姉ちゃんなんですから」
「ボクはキミのお姉ちゃんなんだからね!」
……限界。
つーかこんなんで良いんでしょうか?
>>675 漏れの書き方が悪くて通じてないみたいです。
つまり、弟が姉を呼ぶ時の呼び方が“お姉ちゃん”の変形で17種類ではなく
弟と絡む時の姉の一人称が“お姉ちゃん”の変形で17種類、ってことです。
こんなアホネタに付き合わせて申し訳ないなあ…。
>>668 陽子 ○○○
奈々 ○○○ちゃん
あすか ○○○タン
芹奈 ○○○さん
亜紀 ○○○君
麻琴 ○○○坊
真緒 ○○○様
以上七個。八個目は結局思いつかなかった。
各姉のイメージとマッチしてないのがあったりするのは御容赦。
絢乃「お姉様の言う事が聞けないのっ!」
とか
あすか「おねーたまの創作活動に協力するのは弟の義務だよ!」
とか、そんな感じか。
>672さん
ああー、裸ですねー
泣きぼくろが素敵です。
私の一押し芹奈さんも書いてください(もしお暇なら)
小さな小さな公園。
ブランコのある公園
小さな子供、小さな私。
砂遊び、鉄棒、滑り台。
日が暮れるまで遊ぶ、幼いふたり。
「お姉ちゃんはね」
「うん」
「君のことが大好きなんだよー」
「ぼくも、ひびきおねーちゃんが好き」
「あははっ、それでねー、お姉ちゃんはね……」
目の前の子供が消える。
「あれっ? どこに行ったの? かくれんぼ?」
周囲を見渡す。何も見えない闇。
「ねぇ、出て来てよ……怖いよ……」
どこかから声が聞こえる。
「…………!!………………!」
「……!?」
「………………!!…………!」
嫌な音が頭に響く。
「……もう、一人にしないでよ……」
嫌悪感が私を包み込む。
身体が押し潰される。
「………………………………!」
「……!!」
「……………!!…………!」
「……イヤダ……」
「ドウシテ?」
―――――
「……」
眩しい……
窓から差す日の光が暖かい。
涙? 私はまだ枯れてないらしい。
枯れてしまえばいいのに……
じっと手を見る。不恰好な傷。
日の光にかざしてみても灰になることはない。
痛みも感じない。
不便な世界。
------コンコン
「……姉さん、入ってもいい?」
「……」
「姉さん? 寝てる?」
「……いいよ……」
------ガチャ
「ほらっ、ご飯、一緒に食べようと思って……」
「……」
「最近いつも残してるだろ、一人で食べるから美味しくないんだよ」
「……そうかもね」
弟の気遣い、少しだけ……
「そうだ! たまには外に出ようよ」
「……」
「部屋にずっと居たら干からびちゃうよ」
だったらいいのにね……
「……太陽の光を浴びてもね……」
「えっ?」
「……灰にならないんだ」
「……」
「……外に行っても……仕方ないよ」
「なに言ってんだよ! 姉さん!!」
強い力で手を掴まれる。
「……痛い……」
「……そんなこと、言うなよ!」
どうしてこんなに真剣なんだろう?
少し可愛い……
「……あはっ、痛いね」
久しぶりに感じた痛み。
心地よい感触。
「こんな部屋に閉じこもってるから、そんなこと考えるんだよ!」
「……」
「いい天気だし、どこか行こうよ」
「……公園」
「どこの?」
「……ブランコ」
「よし! 行こう」
「……うん」
ただの気まぐれ。
その日、夏の日差しは優しかった。
685 :
672:02/08/10 17:34 ID:euep4NlG
元の設定があやふやで出来上がったSSを元に骨格が作られていく……
普通と全く逆の創作手順を踏んでますな。
だがそれがいい(w
スレの流れを止めるようで申し訳ないのですが、
どうしてもこのスレとスレ住人の皆さんに感謝の言葉を述べたくて。
ありがとう、ありがとう!
オレにクレシェンドという偉大なゲームの存在を教えてくれて本当にありがとう!!
完全に「姉」キャラでありながら守ってあげたくなるあの雰囲気。
すずねぇとはまた違った姉萌えを教えてくれました。
あ〜、あやめねーさん!さいこー!!まんせーー!!
688 :
名無しさん@初回限定:02/08/10 20:21 ID:7xH9+ux8
真緒ねーさんって、設定上エロ話専用キャラだよね?
と言うことでひとつ。
「はっっ鼻紙は鼻を拭くものです!そっっそれ以外に拭くところなんてありません!」
・・とか?なんとなく。
礼子「今日のテーマは『お盆休み』、皆さんよろしいですか?」
姉達「は〜〜い」
礼子「さて、お休みということで、彼女も居ない可哀想な弟と遊んであげなけれ
ばいけません、皆さん、どこへ連れてってあげたいですか?」
遥 「彼女居ないの?」
芹奈「駄目男ですからね」
麻琴「いやいやぁー、案外居るかもよー、女の扱いは一通り教えてるから」
真緒「そっ、そんな、あの子はまだ子供ですよ!」
華奈「そうです! あの子は子供です! なのにおね―ちゃんを舐めきってます!」
亜紀「華奈姉さんだけだよ、舐められてるのは」
華奈「……ひっく…」
奈々「亜紀ちゃん!!」
あすか「心配しなくても大丈夫よぉ、調教も終わったし♪」
いつき「昨日も楽しかったねー、あすかちゃん♪」
絢乃「お姉様達、またそんなことを!! だからあの子はいつまでたっても……」
唯 「えっと…絢乃ちゃん、暴れないでね」
陽子「でもほんと、あの子彼女居るのかなー?」
智萌「……彼女なんて…居ないわ」
姉達「……」
ほたる「……いないんだー」
千鶴「ほたるちゃん!?」
礼子「響さんはどう思います?」
響 「……興味ない」
姉達「……」
礼子「そっ、そんなことより皆さん、本題に移りましょう!」
遥 「なんだっけ?」
陽子「旅行だよ、旅行!」
あすか「まずはネーミングよ!『すきスキお姉ちゃん!ハートフルあどべんちゃー』
なんてどう?」
いつき「あすかちゃん、なに言ってるの?」
あすか「たまーに冷たいね、いつきちゃん……」
陽子「ボクは海に行きたいなー」
遥 「えー、空の方がいいよー」
姉達「空!?」
遥 「……ん? あれっ? 何の話だっけ?」
ほたる「……あっ、あの……」
華奈「ゆうえんちが良いと思います!」
亜紀「ほらぁー、子供だ」
芹奈「子供ね」
華奈「……うっ…ひっく…」
奈々「ふたりとも!! 泣かないで、華奈姉さん!」
唯 「動物園がいいなー、最近お猿さん見てないし……」
亜紀「あははっ、唯姉さんも子供ねー」
唯 「ふぇっ? キハダマグロさばけるよ」
亜紀「……ごめんなさい」
ほたる「……あっ、あの……」
麻琴「旅行なんてダルイだけじゃない、あたしのお店に来れば毎晩遊べるよー」
真緒「麻琴姉さんのお店って?」
智萌「……○△×……」
真緒「そっ、そんなふしだらなこと許しません!!」
芹奈「ペンションなんてどうかしら?」
千鶴「いいですわ、静かなところで心を落ち着けるのも」
絢乃「そうですね、あの子には精神的に足りないものが多すぎます!」
遥 「上越?」
姉達「……」
礼子「なかなか意見がまとまりませんねー」
ほたる「あの!!」
千鶴「どうしたのほたるちゃん!?」
ほたる「弟の行きたいところに……」
姉達「却下!!」
ほたる「……」
響 「……却下ね」
なんとなーくネタを振ってみました。
おねーさんと盆休みというテーマで遊びませんか?
>687さん
ここはそういうスレですから。
こちらの方がスレ違いといわれないかビクビクしながら書いてます。
>685さん
一押しの芹奈さんありがとうございます。感謝です。
>691
まぁ、スレ違いと言うより限定してしまったって感じですですか。
エスプリでスレ立てます?
ところで
>>537以降のレスしか読んでないのは俺だけ?
むしろ537以降の流れに微妙について行けてないのは俺だけ?
姉ゲーについて語りたい人も居るもんな(むしろそっちが本来か)
Mゲのネタスレ、エンプレスがネタ切れと同時に素に戻ったのと逆パターンか。
しかしスレ分けまでする必要あるだろうか……?過疎化してあぼんするような。
537以降の流れについて行けてないなら、
姉ゲーや、理想の姉について語るなど自分からネタ振ればいい。
漏れは、エスプリもすずねえみたいな姉キャラを語るのもどっちもみたいし、
>694も書いてるように、下手にスレ分けしてあぼんだけは避けたい。
保守レスだけの延命も虚しいしね。
スレは生き物だから今の流れを拒否するものではないよ、これはこれで楽しいし。
むしろ過疎化の危険を伴うへたな分離には反対。
ネタが出せる訳でもないしね。
10番台からスレに書き込んで、SS職人さん登場以前の寂しい時代も保守とかしてたけど。
この流れも悪くなないのではないかと思われ。
個人的には世間で言われている『萌え』系はただ単純に知性が欠けているようにしか見えない
ので(姉キャラだと余計ね)ついていけない部分もあるけど、好きな人がいるのは理解できる。
両者共存、どっちの話題も追い出すようなことはしない、でいいのじゃないでしょうか。
俺もこの流れにはついていけないが、
どのみち今はネタ無いから自動保守機能とでも思ってるよ。
個人的には9月の「教えてあげちゃう」に期待。
699 :
名無しさん@初回限定:02/08/11 21:12 ID:QvnMSS8T
質問なんだけど
実際姉がいる人でもこのスレで萌えたりするんですか?
>>699 シスプリ系スレに行って「妹がいる人でも〜」と振ってきなされ。
なぁ、ちょっと聞いてくれよ
余談なんだけどよ
スルーしてもらって良いけど
姉萌えとアネモネって似てると思わないか?
このスレ的には「ぼくらがここにいるふしぎ。」はどうなんですか?
>>701 個人的には大ガイシュツ(w
703 :
名無しさん@初回限定:02/08/11 22:21 ID:N+E0TETP
姉もぇ〜
707 :
672:02/08/12 03:29 ID:VRPzlHO/
なんやエライ活性化してますな。もしかして、アレですか?
消える寸前の一瞬の煌きとか…じゃないといいな。
絢乃に何故か巫女服のイメージが。何故だ?
711 :
699:02/08/12 09:45 ID:O9GgR5pZ
レスくれた方々アリガd。
そっか〜、萌えるんだ〜。
なんかいいなー。
>707
ガミガミおっかないお姉ちゃんが好きな俺的にはすげえ萌え(w
一心不乱に弟萌えな姉 もぇ〜
>707
ち……違うッ!
こういう……お姉ちゃんは……ッ!
乳がでかくちゃ……いけないッ!
もっと……こう……でかいか……小さいか……微妙な……。
そんなのが……よく似合うハズだッ……!!
>707
正座して聞きますので罵ってくだちぃ。
>714
いやいや、この反則ポーズでシャツの袖から見える素肌と揺れる乳に気を取られた所を
「どっ、どこを見てるんですかっ!どうしてお姉様のお話が真面目に聞けないの!」
とお説教モード2倍になるのがまたよろしいのですよ。
実際の姉はいらないので、17人のうち17人と交換してください。
>>701 それじゃあアネモエステークスですか?
もちろんGT(15歳以上 姉(指定))でエスプリ17人出走ですかーーーーー?
>>702 姉ゲー的な雰囲気を望んでいるなら失望するかも。
主人公とヒロインが姉弟的な関係からほぼ脱却した状態になっておるので。
しかし脇キャラが良い味出してなかなかいい内容ですた。
>>716 そのシチュエーション採用 (;´Д`)ハァハァ
「動物園日和だねー」
「は?」
「よーし、今日は動物園に連れてってあげる」
「はぁ、なんで?」
「せっかくいいお天気なのに……」
その顔は卑怯だ。
自覚してないんだろうな……
「……たまには動物園もいいね」
「うん! 楽しいよー」
というわけで動物園に連れてこられた。
弟にプライベートは無い。
「おさるさんー、おさるさんー♪」
うかれてるな……
懐かしい、動物園なんて何年ぶりだろう?
そういえば以前来た時も唯姉さんと……
「覚えてる?」
「うん?」
「昔もよく来たよねー」
「……うん」
―――――
「おね―ちゃんから離れちゃダメだよー」
「うん、わかった」
「もしはぐれたらおさるさんのところに来るんだよー」
「うん」
「うわー!! キリンさんだー」
「おっ、おねーちゃんまってよー」
「ゾウさんもいるー」
「……おねーちゃーん……」
「あっ、カルガモだー、かわいいー」
「フラミンゴもいるー、かわいいねー」
「……?」
「あれ? あの子は?」
―――――
「もしはぐれたらおさるさんのところに来るんだよー」
「はぐれないって……あの時は姉さんが置いてきぼりにしたんだろ!」
「ふぇっ? そうだっけ? あははっ」
無邪気な笑顔に力が抜ける。
「もう子供じゃないんだから……」
「……そっかー」
少し俯く姉、夏の陽射しのせいだろうか?
「ほらっ、あそこに猿がいるよ、好きだろ?」
「わっ! ほんと、おさるさんだー」
「……走るなよ」
子供みたいな笑顔で。
「姉さん、どうして猿が好きなの?」
「ん?……うーん?……」
「……」
「なんでだろう?……うーーん」
「いやっ、もういいよ、ごめん俺が悪かった」
「そう?」
なんなんだろうこの人は……
「あっ!! そうだ!」
「なっ、なに? 姉さん」
「昔ね、君に聞いたでしょ、どんな動物が好きか」
「えっ?」
「その時、おさるさんが好きって言ったから……」
「言ったっけ?」
「言ったー、忘れてるの?」
「……つまんねぇー理由だな」
「あー、そんなこと言う子にはご飯作ってあげないよ」
「ごめんなさい」
「あははっ」
……たまにはこんな日もいいか。
帰り道。
のんびりと続く道
「今日は何が食べたい?」
「えっ? なんでもいいよ」
「もうー、今日は好きなものなんでも作ってあげるのにー」
姉さんはずっと上機嫌だった。
724 :
672:02/08/14 03:30 ID:FjtwdLlR
帰省から戻ってきたので一枚〜
・いつき(案)
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20020814031218.jpg 意地悪というのを絵で表現するのはムツカスィですだ。
おまけに早くもキャラの見た目がカブりはじめてる…画力がなくてスマソ
>>720 純情っぽくて(・∀・)イイ!さらにオパイ小さ目だともっとハァハァ
オパイ論議は絢乃姉に限らず他の姉達に関しても語って頂けると助かります。
黙っておられると漏れのリビドーにより軒並みキョヌーで描いちまうかも(w
あと眼鏡ON/OFFとか、髪のshort/longとか。
>720
というか個人シチュがあがっていない真緒姉を描くアナタはビジュアル面からの提案ですか。
ステキ。んでもコレだと
>>540のような内容が想像し難いのが難点だなー。
>724
あんたオパイ星人かYo!
なんかあんたの絵、「姉」つーイメージからして歳食い過ぎてる気がせんでもないがなー。
ほたちづコンビはそこそこ(88ぐらい)でかい!
この訴えは千鶴姉さんが今月の新刊を読み終わるまで続けます!
このペースだと1年で1スレだな。
このマターリ感に姉萌えの猛者たちの余裕を垣間見えて(・∀・)イイ!
漏れの姉萌えの原体験は間違いなく従姉妹×2
血縁の贔屓目を抜いてもエロゲでメインヒロインを張れる完璧超人だったなあ。
特に下の従姉妹の方が「あがり症のないすずねえ」って感じで凄かった。
(漏れへの接し方はむしろあやめ姉さんぽかったけどな)
欠点らしい欠点がないから逆にヒロインはやれないかもな(藁
今じゃエロゲの姉キャラにハァハァするヲタになった漏れだが、
あの二人に軽蔑されたくないだけの理由でリアルも頑張って生きているよ…。
スレの流れ無視してスマソ
>727
いい話やねぇ。
実はオレも原体験、というかぶっちゃけ初恋は従姉妹のおねーさんだったり。
オレのこと、すげーかわいがってくれてさぁ。
かなりきわどいことまでしちゃったもんね。
そんなおねーさんも先日ケコーンしてしまいますた…。
うん、祝福しますよ。心からね……。
↓お前は詳細キボンヌと言う!
詳細キボンヌ
>>729 これで満足?
(*´ー`)σ)Д`)ねぇ、満足?
731 :
672:02/08/15 02:21 ID:trFqO+87
733 :
702:02/08/15 17:44 ID:QEOjuk2+
>>719 ありがと。となると中古待ちかなあ…。
遅レスでスンマセン。
お姉さん万歳
ということで保守
ほたる&千鶴コンビは(・∀・)イイ!! と思うけど、コレを「姉妹」てするのはアレなのかなー、と思ったり。
いや、ほたちづコンビよかほたちづ姉妹ってほうがなんか(・∀・)イイ!!と思って。
…あ、状況によって姉妹だろうがニ卵性の双子か色々できるか。
こーゆー優しい雰囲気のお姉さん二人に囲まれる弟……いいなぁ。
このスレ的には「教えてあげちゃう」ってどーなんすかね。
オレは買う気満々なんですがw
アネモエ人間にはメガネ属性が多いのかな?
俺はメガネ苦手なのでちょっと・・・
まあ年上で優しいと言ったらメガネなのかもしれないけど
>737
情報見た瞬間、決定しましたが。
俺も買うけどとらびゅだから秋桜とかクレシェンみたいなのを期待しちゃダメぽ
お手軽に萌えられそうなのはいいけどなー
>736
(・∀・) イイ!!
そういや絢乃お尻ペンペンするって設定があったな。その鞭でするのか!(;´Д`)ハァハァ
>737
とらぶはキャラ造形が記号的だからなあ…。
正直、エロゲとしても姉ゲとしても興味湧かない<教えて
初心に戻って(?)、あやめ姉たんハァハァ
>736
すげえ(・∀・)イイ!!
俺も絵書きの力ホスィ・・・・・
743 :
737:02/08/18 20:54 ID:t/5WRGUk
レスどうもです。
>739
同士よ!!(ガシッ
>740
ええ、そこまでは期待しません。
でもいいんです。
姉キャラで萌えることができれば、それでいいんです。
>741
なるほどー。
そういう見方もありますか。
でも、買いますw
おれも初心に戻って、あやめ姉さんハァハァ
じゃあオレも・・・
「どうしてこんな女になっちゃたの?・・・変態だよ、これじゃあ・・・」
↑なんか違ったような気もするが、とり敢えずハァハァ
745 :
名無しさん@初回限定:02/08/19 02:31 ID:Stmg9Bbt
エルシスのお姉ちゃん達って何歳位なのでしょうか
SSのイメージでいくと
年長グループ:麻琴・華奈・智萌・芹奈・唯・遥
第二グループ:あすか・いつき
第三グループ:亜紀・奈々
第四グループ:ほたる・ちづる(第三グループと逆もあり)
最 年 少:絢乃
不 明:礼子・陽子・真緒・響
てな感じでしょうか。
年長組では3人から姉さんと呼ばれている麻琴姉が最年長(つまり長女)みたいです。
第二・第三・第四グループはそれぞれ双子のコンビな感じです。
特にあすか・いつきコンビは最強ユニットですな。(W
そして、絢乃姉は5人を「姉様」と呼んで会話してます。他の姉キャラと絡ませやすいのでしょう
その逆にまったく他と絡んでないのが陽子姉です。
まぁ、私の主観が入っているので間違ってるところもあるでしょうけど...
弟クンと双子の姉もホスィ
エロゲじゃ無いけど、TLS3のかなめとかね
>745
ほたちづ姉妹は第三か第二、もーちっと上でもよさげかなーと思ったり。
というかお前さん千鶴姉さんを漢字で書くのを忘れてるとはある意味毒されてますな。
ほたちづ姉妹は双子でも年子でも「ほたるちゃん」「…ちづるちゃん」ってのは(・∀・)イイ!!と思います。
響は個人的には第二辺りに。
弟との一対一の場合は年齢近くてもいいけど、複数モードの時は上からも下からも心配される調度良い位置、みたいな。
>>736 すごくイイ!!!
他の姉も書いてください
749 :
736:02/08/19 20:28 ID:UlfDvNbp
>>740 >>742 >>748 感想有り難う御座います…。(;´Д⊂
正直、「こんなの違ェ」と罵倒される事を恐れてますた。
ヤパーリ「躾」とか「お仕置き」とかそんな言葉が似合う方には
鞭系が似合うとオモタのですが。場合によっては衣服がインテリな感じとか。
取り敢えず何かステキなモノを受信したら不躾ながら描かせて戴きます。
>>749 不躾なら絢乃姉様に躾られちゃうぞ!
・・・スンマセン、変なもの受信しました。
そろそろSS再開キボンヌ
ところで>617の歌の元ネタってあるのかな?
今からずっと昔のこと。
仲の良い姉妹と一人の弟が暮らしていました。
お姉さんの一人は、おはなしが大好き。
お姉さんの一人は、はずかしがりやさん。
三人は、仲良く、楽しく暮らしていました。
だけどもある日。おはなし好きのお姉さんが、病気で亡くなってしまったのです。
弟が悲しむ姿を見て、残されたお姉さんは神様におねがいしました。
「……かみさま……どうかあの子のために……」
亡くなった、おはなし好きのお姉さんと、また会えるようにしてあげてください。そう願いました。
「このままでは……、あの子が……かわいそうです」
自分だけじゃ、きっとあの子の心をなぐさめてあげられない。そう思ったはずかしがりやのお姉さんは、神様にそうお願いしました。
ある日、お日様の下に出た弟は、なんだかお日様の光がいつもより優しいことに気付きました。
不思議に思って、お日様を見上げたその時。まるで、亡くなったお姉さんが微笑んだかのように思ったのです。
お日様は、残された弟とはずかしがりやのお姉さんが毎日元気で暮らせるように。
一生懸命、一生懸命光り続けました。
でもある日、残されたお姉さんも、病気で亡くなってしまいました。
その後は、雨が続きました。何日も、何日も、何日も……。
残されたお姉さんもいない、お日様の顔も見えない。弟は、ただ家で泣いていました。
ある日、唐突に雨が止みました。まるで、これ以上迷惑はかけられない、といった風に。
それからお日様は、弟を元気付けたくて。毎日優しい光で照らし続けました。
そして、ある夜。星が瞬く夜のお空に、何か黄色い物が……ほんの少しだけあらわれたのです。
「あれは、何だろう?」
弟はそう思い、毎日それを眺める事にしました。
そっと、そーっと。
日に日に、気持ちを確かめるように。でも、時々恥かしくなるのか、雲のカーテンに隠れて。
そして。
「……ぁっ」
満月の晩。
彼女が見たのは、とても懐かしそうに、そして嬉そうに、彼女を見上げる弟の姿でした。
「――――」
ふと、弟の名前を呟きます。
でも、それは誰にも聞こえない言葉。
それでも、弟は確かにそれを聞いたかのように、名前を呟いて微笑みました。
お月様に向かって。
そう、お日様は、自分が悲しんでいるだけでは駄目だと気付き、泣くのをやめて神様にお願いしたのです。
そのお願いは、はずかしがりやのお姉さんが、夜空に浮かぶ……お月様になるという。そんな形で叶えられました。
「ありがとう――」
お月様は気付きました。あの子は、わたしのことも……ちゃんと好きでいてくれてる、と……。
お日様とお月様は、こうして互いに昼と夜、弟を見守るようになりました。
時々お空を見上げると、お日様が出ているのにお月様が出ている時があります。
きっと、大好きな人達と、楽しくお話をしているのでしょう……。
こうして二人のお姉さんは、いつまでもいつまでも……大切な弟を見守り続けましたとさ。
庭に広げられたテーブル。その上には、三人分のティーセット。
語り終えた千鶴姉さんが、口付けたティーカップを置いた。
「……凄い創作だね、今から思うと」
昔、千鶴姉さんが作った物語。三人で寝る時に、よく語ってくれた話。
「……駄目かしら?」
顎に指を当て、考えこむような仕種をする千鶴姉さん。
「いや、良い話だと思うよ僕は。ね、ほたる姉……」
この話は、ほたる姉さんからヒントを貰ったと昔よく聞いた。だから、ほたる姉さんなら懐かしく笑うかな……、と思ったんだけども。
「……ちづるちゃんの……いじわる……」
ほたる姉さんは、何故かうつむいて耳を赤くしてる。そしてぽつりと呟いた。
「意地悪?」
僕には、さっぱり意味がわからなかったけど。千鶴姉さんは何やら意味ありげな微笑みを浮かべた。
「…………」
何かいいたげな顔をしたほたる姉さんが、僕の顔をじっと見ていた。でも、
「……なんでも、無いから……」
困ったような顔をして、千鶴姉さんを見る。
そして、千鶴姉さんは一瞬だけ……何故か寂しげな表情を見せた。
「さ、お茶の時間はおしまい。お片付けしましょう」
でも、その後すぐに、姉さんは微笑む。
その時。
「……わ、わたしもちいさいころとはちょっとはちがうからわたしがかたづけるからちづるちゃんとおはなししてあげて!」
唐突に、限界まで巻き抑えていたのを唐突に放したゼンマイ玩具のように。ほたる姉さんがティーセットを恐るべき機動力で片付け、持ち運ぶ。
いつものほたる姉さんからは信じられない速度と精密な動作で、ほたる姉さんは家屋へと消えた。
……何か、言葉がヘンだったような気がしたのは、気のせいかな?
「ありがとう」
小さく呟かれた言葉は、僕にはよく聞こえなかった。
そして、千鶴姉さんは。
「……あのね」
僕に向かって、小さな物語を語り出す――。
書いてみて「?」な部分が多い話になってしまいました。割り振りを行数だけで考えたから一つ多くなってしまったし。
>>661が大きなヒントになってるのは言うまでもありません。
ほたる−月、というイメージから。隠れたり、色々と。
( ̄ー ̄)保守
保守
えっと、>1の姉の奈々です。
ここに、弟の書き込みがあると思ったから書き込みました。
弟は、しばらく前に外出許可を取って家を出たまま
行方がわからなくなってしまって、捜していたんです。
ここの皆様には、迷惑をかけてごめんなさい。
ふだんはとても優しい弟なのですが、ときどき一人でため息をつく事があって・・・
一度、おしおきとして弟を家から追い出したときは、ドアの外で
うわぁーんうわーんって泣いて、ドアをこう、かりかり?とかかわい〜く・・・
あ、すみません。これ、家庭内のことでしたね、これ。
ごめんなさい、思い出したら、ちょっと涙が・・・
えと、で、でも。
こんな弟でも、私にとっては弟なんです。
皆様、優しく見守ってあげてください。
どうか、よろしくお願いします
「……あの、奈々姉さん……何やってんの?」
「えっ!? あ、あれ!? こ……こんな遅くまで何やってたの! 昔みたいにお外に放り出すわよ!」
「何年前だよそれ……。大体遅くまで、ってあの。俺今日部活の練習日だし」
「え……?」
「そこのカレンダーに書きこんであるじゃん」
「だ……だってだって! 朝でかけるって言ってそれっきりじゃ」
「昨日の夜出てくって言ったし置いてあったお弁当持ってったでしょうが……。……? ノートパソコン? 何やってたの?」
「え! あ、うーえーっとその……あは、あははははははははははは!
(あ、あはは……色々探してたらこんな所(
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1009560209/)みつけたから、ここが原因だと思ったのに……違ったんだ)
な、なんでもないなんでもないなんでもない!」
むしろどうしてそう思いますか、奈々姉さん。
>>759 (・∀・)イイ!
上の方は2chコピペの改良型?
761 :
名無しさん@初回限定:02/08/23 10:30 ID:AUUmVN8C
このスレ電撃に応募しる。企画で通るかもよ(笑
762 :
名無しさん@初回限定:02/08/23 11:03 ID:wUifJxbF
>>761 此処は我々姉萌え者の楽園でつ。
メディアワークスの様に商業と直ぐ結びつけたがる様な所とは関わってはいけません。
そう言えばこのスレは無論sage推奨だよね?
17人の姉と我らの約束の地「神聖エルシス王国」と言ってみるテスト
767 :
名無しさん@初回限定:02/08/24 18:18 ID:XJXmYktZ
サラシage.
『少女は今日、街を出る
少女の一番大切なもの
幼いときに奪われてしまったもの
もう手の届かない、遠い思い出』
―――――
「書けない……」
この物語を締めくくる最後の情景。
あと少しなのに……
「このままじゃいけませんわ……」
部屋に閉じこもっても仕方がない……
------コンコン
ノックの音……
「はい、どうぞ」
「……ちづるちゃん」
少し愁いを帯びた顔の少女が入ってきた。
「何かあったの?」
「……あのね……」
理由は弟とのすれ違いらしい。
少女にとっては一大事。
「……きらわれちゃったかな?」
本当に辛そうな顔をする。
私には出来ない表情。
「……こんな、うじうじしたおね―ちゃんきらいになっちゃうよね」
「……」
どうしてそんな顔ができるんだろう?
どうしてそれを私に向けるんだろう?
理由はわかってる……
わかっているのに胸がざわつく。
「……弟のまえじゃちゃんとしゃべれない、こんなおねーちゃん気持ち
わるいよね……」
悲しそうな少女の顔。
こんなに脆いのに……まっすぐにあの子を見る。
「ほたるちゃん」
「……なに?」
「きっとね……あの子はそんなこと考えてませんわ」
「……そんなことわからないよ」
「あの子の態度を見ていればわかります」
「……ちづるちゃん」
気休めなんかじゃない。
本当にわかるから、だから私は……
「ほたるちゃん」
「……」
「後悔したいの?」
一体、誰に言ってるのだろう?
「……いや」
「ちゃんと、伝えたいことははっきり言わないと……」
本当に誰に言ってるんだろう?
「……ちづるちゃんはいいよね」
「何が?」
「ちゃんとじぶんのことばを持ってるから」
胸に刺さる鈍い痛み。
それでも私は、微笑んで……
「大丈夫、ほたるちゃんはこんなに可愛いんですもの……」
「……ちづるちゃんみたいにできるかな?」
「私なんか真似しなくても……そのままの自分でいいのよ」
「……うん、ごめんねちづるちゃん……」
ずっと自分の想いを隠して……
それでもそばに居れるだけで……
でもこの少女は違う。
どうしてこんなにまっすぐなんだろう?
私はただ、羨ましいだけ。
少女が羨ましい。
そして少女は部屋を出た。
部屋で一人ペンを取る。最後の情景。
物語の中の『少女』はすべてをやり直そうと考えた。
街を出ればすべてが変わる。
それは『少女』にとって希望にあふれる考えだった。
『少女の目の前の大きなショーウインドウ
そこに飾られている大切なもの
手の届かなかったもの
取り返すんだ!』
『少女』は気づかない。
それはただの逃避なのに、幸せになれると信じていた。
『もうなにも見えない、目の前のガラスを割った
ガラスの欠片が少女を襲う
怯まない!
少女は手を伸ばし大切なものを掴んだ』
大切なものを盗み出す『少女』。
その行為は『少女』にとって正当な行為。
『手の中できらきら光る大切なもの
腕をつたう赤い雫
痛みなんか無かった、無いはずだった
少女は走る、大切なものを手に』
大切なものを手に入れるために傷つく『少女』。
だけど、物語の中の『少女』は痛みを感じない。
私は痛みを感じるのに……
『街を出る列車の中
少女は見る、大切なもの
きらきら光る大切なもの
その光は……』
―――――
不思議とすらすら書けた。
後は物語を締めくくる最後の一節。
------コンコン
ノックの音、少女が帰ってきたのだろう。
「……ちづるちゃん」
「うん? ちゃんと伝えれた?」
「……うん、ちゃんとわかってくれたよ」
「そう」
「ちづるちゃんの言ったとおりだった……ありがとう」
私には真似できない満面の笑顔で
だから私も微笑んで……
「よかったね」
―――――
『少女には眩しすぎる光
光の中で少女は夢を見る
そこに広がる世界
そこにある大切なもの』
久しぶりに書いてみましたー
ほたるさんと弟の間で揺れる千鶴さんです。
物語に押さえ込んでる自分を投影させたりする千鶴さん。
って感じです。
>753-755
と少しイメージが違ってしまってすみません。
ほたるさんのイメージがお月様っていうのもいいですね。
>773
(・∀・)イイ!!
ほたるさんと千鶴さんはある意味お互いを(気付かない内に)支えあってるように見えるけども、
その心の内は結構色々あるんですなぁ。
お月様なほたる姉さん。
はずかしがりやで少しずつしか顔を見せてくれない、ですか。
PALETTEのチーネェこと涼原千晴は姉キャラに含まれますか?
朝、奈々姉ちゃんが俺を起こす。
「早く起きなさい、起きないと……」
------ガサガサ
「……ううーん、起きるよー奈々姉ちゃん、って何してんの!?」
「えっ? 着替えさせてあげようと思って……」
奈々姉さんの指が俺のパンツに掛かってた……
「じっ、自分で着替えれるよ!!」
「そう、姉離れね……」
何でそんな悲しい顔するんだよ……
「違うよ、もう子供じゃないから自分でできることはしなくちゃいけないだろ」
「そうね、子供じゃないもんね、お姉ちゃんも努力するね」
はぁ……
唯姉さんの朝食。
「なんで朝からこんなに食べなきゃいけないんだ!」
「ふぇ、やっ、やっぱり作りすぎたかな……」
「だいたい唯姉さんは、うっ……」
包丁を持って近づいてくる唯姉さん。
おいおい。
「ごめんね、今朝は早起きしちゃったから……」
「いやっ、いいんだよ……食べるよ」
包丁をこっちに向けないで下さい。
「そう、嬉しいなー、あははっ」
振りまわさないで下さい。
食事の邪魔をする亜紀ねぇ
「はい、あ〜ん」
「自分で食べれるよ!!」
「ふーん、そんなこと言うんだ……」
「なっ、なんだよ!」
「絢乃!! あのね、この子……」
「亜紀ねぇ、食べるから……」
「もう、しょうがないなー、この子は、はい、あ〜ん」
「……あ〜ん」
「一人じゃ何も出来ないのね、可愛い〜♪」
「……くっ」
俺を管理する礼子姉さん
「顔は洗ったの?」
「……洗ったよ、礼子姉さん」
「歯もちゃんと磨いたの?」
「……磨いたよ」
「夏休みだからってだらだらしてちゃダメよ!」
「してないよ……それより小遣いくれよ」
「何か欲しいものあるの?」
「いやっ、夏休みだし……遊ぶお金」
「ダメ!ちゃんと欲しいものがあったらその都度紙に書いて提出しなさい
って言ってるでしょ!」
普段からお金を持たされてない俺……何歳になったんだ?
俺を鍛える陽子姉さん
「うーん? ちょっと太ったんじゃない?」
「えっ? ほんと」
「よし!! ボクと走ろう!」
おいおい、今ご飯食べたところだよ……
「いやっ、遠慮するよ……」
「情けない、そんな情けない子に育てた覚えはないぞ!!」
「いやっ、今ご飯……」
「ほらっ、行くよ!!」
腕力では勝てない、腕をつかまれそのまま10キロ……
神出鬼没の智萌お姉ちゃん
「はぁーはぁー」
何で朝から……
やっと家に辿り着く、途中で置いてきぼりにされたし……
ふと見ると玄関先にコップに入った一杯の水。
怪しい……でも喉はカラカラだ。
コップを手に取ると背中に視線を感じた。
振り返る、あれっ誰もいない?
「智萌姉ちゃんだな……」
追い討ちをかける芹奈姉さん
「はぁー、もう何もやる気がおきねー」
「なに!? だらしがない!」
「あっ、芹奈姉さん……」
「私の弟がそんなだらしがないんじゃ駄目でしょう!!」
「いやっ、朝から陽子姉さんと……」
「私の弟は言い訳しない!」
「すっ、すみません」
「ちゃんと宿題やるのよ!! わからないときだけ聞きに来ていいから」
「はっはい」
響姉さんと昼食
なんで俺はまじめに宿題してるんだ?
そういえばもう昼か……
「響姉さん、入るよ」
「……」
「ほらっご飯、今日も一緒に食べよう」
「……」
「美味しいよ、唯姉さんの料理」
「……肉……食べれない」
うわっ、間違えて肉料理持ってきちゃったよ。
「ごめん、俺が食べるよ」
「……肉は嫌」
「……ごめん」
俺を監禁するのが趣味のあすか姉ちゃん
「あ〜、み〜つけた!」
見つかってしまった……
「どっ、どうしたのあすか姉ちゃん」
「なに動揺してんのよ」
「いつも俺に変な格好ばかりさせるからだろ!!」
「も〜、今日はいつものお礼にいいものあげようと思ったのに〜」
「なに? いいものって」
「目をつぶって手を出して」
「こう?」
------ガチャガチャ
「なんで手錠なんか持ってるんだよ!!」
「ほらっ行くよ〜」
俺を苛めるのが趣味のいつき姉ちゃん
何で当然のようにあすか姉ちゃんの部屋にいるんだよ……
「大佐、捕虜を連れてまいりました」
「ご苦労様、あすかちゃん」
何のプレイだ……
「よし、いつものように剥くよ、あすかちゃん」
「了解です」
「やめてくれ!!」
「何か聞こえた? あすかちゃん」
「何も聞こえません、大佐殿」
「誰か助けて―!!!」
役に立たない真緒姉さん
------ガチャ
ドアが開く、助かった。
「どうしたんですか?」
真緒姉さんだ……
「きゃぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!!」
「うわっ真緒ちゃん」
「一緒に遊ぶ〜?」
------バタッ
「真緒ちゃん倒れちゃった……」
「大佐、任務続行ですか?」
「よし、やるわよあすかちゃん」
「……」
洗濯好きの遥姉さん
汚された……
泣くもんか、俺は男だ。
「あれあれ、どうしたの?」
「遥姉さん、ぐすっ、俺、汚されちゃった……」
「あらあら、今からお洗濯するから一緒に洗ってあげるね」
「そういう意味じゃ……」
「そうだ、華奈姉さんの洗濯物も取ってきて」
「何で俺が、って俺の話も聞いてよ!」
「あははっ、よろしくねー」
マイペースだ……
理不尽に怒る華奈ねぇちゃん
「華奈ねぇちゃん、洗濯物取りに来たよー」
------ガチャ
なぜか怒った顔で部屋から出てくる華奈ねぇちゃん。
「どうして君が取りに来るの!!」
「へっ?遥姉さんに……」
「おね―ちゃんは自分のことは自分で出来ます!!」
何で泣きそうなんだよ……
「いやっ、その……」
「弟のくせにおねーちゃんの世話を焼いたらダメでしょ!!」
何で怒られてるんだ?俺は……
怪我をするほたる姉さん
キッチンに行くとそこにほたる姉さんがいた。
「なにしてるの? ほたる姉さん」
「えっ……あっ」
------ガチャン
「うわっ、大丈夫?」
慌ててコップの破片を拾う姉さん。
「……いたっ」
「えっ、切ったの? ちょっと見せて」
手を取る。
「そんなに深く切ってないみたいだな」
「あっ、……あの」
「大丈夫、すぐ血は止まるよ」
「……ちづるちゃんに……お茶」
「俺が持っていくよ」
「……うん、ありがとう」
何を書いてるの? 千鶴姉さん
「千鶴姉さん、お茶」
「どうぞ、入って」
------ガチャ
「調子はどう?」
「順調ですわ」
机の上を見る、書きかけの原稿。
「これが新しい物語?」
手にとろうとすると
「まっまだ、あなたに見せるほどちゃんと書けてませんわ」
「ごっ、ごめん」
チラッと見えた登場人物の名前が俺と一緒だったのは気のせいだろうか?
俺を弄ぶ麻琴姉ちゃん
「たっだいま〜〜」
「あっ、麻琴姉さん、お帰り」
不敵な笑顔で近づいてくる姉さん……まさか……
「おらっ!!」
押し倒された。
「ああ〜、いいわ、やっぱりあんたの抱きごこちが一番ね♪」
誰と比べてるんだよ……
「うん? 興奮してきたのかな? うふふー」
「やめてくれよ!!」
「口ではそういっても身体は……」
「麻琴姉様!!」
恐怖の絢乃姉ちゃん
「違うの、絢乃ちゃん、この子が無理やり、ぐすっ」
おいおい、何で一瞬で泣けるんだ? こうやって男を騙してるのか……
わなわな震える絢乃姉ちゃん。
「悪さばっかりして、この子は!! ごめんなさいは!?」
「ご、ごめんなさい……」
「声が小さい! お尻を出しなさい!!」
嘘だろ……
「絢乃姉ちゃん、その鞭どこで買ったの……」
「はやくしなさい!!」
早く夏休み終わらないかな……
夏休みももうすぐ終わりということで弟の夏の一日を書いてみました。
書いてみて、17人は多い……ですね。
最高っす!萌えつきますた。
撃沈………………(;´Д`)
しかしはたから見てると羨ましいがこの弟、結構不幸かもなあ(w
>「よし、いつものように剥くよ、あすかちゃん」
いつものように、にワラタ。
787 :
736:02/08/25 13:51 ID:ofSZgZFv
キタキタキタキタキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
えらく良かったです。口元の緩みが抑え切れませんですた。
>785
いや、まじでちょっとかわいそうだよ、これw
弟は「忍」の一文字ですかw
むしろ弟の名前は『忍』ではないかと。
各々手段の異なった「姉の理不尽さ」がイイね。
幸せな姉弟では弟は最下層でなければならんのだ。
17人もいて一人もやっつけ仕事が無い。お見事!!
漏れも「小さいオパーイに悩む陽子姉さんが麻琴姉ちゃんに相談する」
と言うシチュエーションでSSを書こうと思ったんだけど
妄想が暴走して上手く書けない。
どなたかこのシチュエーションで書いてくれる人キボンヌ
忍弟は萎え。
ありがちすぎ。
>775
(・∀・)bΣ
794 :
名無しさん@初回限定:02/08/26 08:30 ID:n+h0Dj+z
>姉キャラは好きですか?
大好きです。 今度はウソじゃないっす。
>>794 ワラタ。
今度って…。IH逝ったのか!?
796 :
736:02/08/27 00:29 ID:8d/MZ8ui
>796
千鶴姉さまかわええです。だが……だがッ……!
頼む……頼むから……読書をしたりする時だけで良い……。
眼鏡を……彼女に眼鏡をかけさせてくれッ……!!
>736さん
見ましたよー、千鶴さん可愛いですねー
やはり文章だけじゃ表現しにくい部分もこうして皆さんが
ビジュアル的に描いてくれるおかげで書く幅も広がります。
>782ではさっそく絢乃さんに鞭を持たせてみましたし。
こちらこそ感謝してます。
私もいろいろ書いてみて、やはり17人もいるので混乱したり
して、まだおねーさん達のキャラが掴みきれてないので
いろいろ問題がある部分を指摘したりこのおねーさんはこう
いうのが良いとか皆さんおっしゃってくださいね。
できる限り取り入れますので。
長文失礼しました。
神様なんていない。
わかってるよ、そんなこと。
でもね、もしもだよ、もしも神様がいるとしたら?
―――――
「天に召します我らが神よ……」
「いただきまーす」
「もう、まだお祈りの途中ですよっ」
「真緒姉さん、前から言おうと思ってたんだけど神様なんていないよ」
「……いるんだもん」
「へっ?」
「私達の心の中にちゃんといるんですよっ」
「あっ、ああ、そうかもね」
今、一瞬むちゃぐちゃすねてなかったか?
夕食も終わり、いつものように居間でくつろいでいると……
------ドタドタドタ
「おりゃっ!!」
------ガチャン
「あんた銭形か!! いつの間にこんな技を……」
「ふっふ〜〜、今日こそは逃がさんぞ〜」
「いつも逃げられないだろ!!」
「なによ!! フィーリングでしょ!!」
逆切れされました。
そして、いつものように連行されました。
―――――中略―――――
「ああ〜ん、今日も良かったわ〜」
「中略って何だよ!!」
「なによ、まだ足りないの? あんたもとことんマゾね〜」
「いつき姉ちゃんまでいつの間にいるんだよ!!」
「でも最近恥じらいがないのよね〜、反省しなさい」
「……早く服着せてください」
------コンコン
「あすか姉さん、なんだかすごい音がしてたんですけどどうしたんですか?」
------ガチャ
「なっ、ななななななんですか!!!」
「あっ真緒ちゃん」
「ほらっ、触ってみる?」
「あすか姉ちゃん!! 持つなよ!」
「あっ、あっ、あっ、あっ、ああ〜〜」
------バタッ
「うわっ真緒ちゃん」
………………
…………
……
「真緒姉さん、大丈夫?」
「ううーん、はっ、ここはどこですか?」
「姉さんの部屋だよ」
「出てって下さい!!」
「えっ?」
「女の子の部屋に、そっその、簡単に入るもんじゃありません!!」
「だって、姉弟じゃん」
「うー、そうなんだけど……ところで何でここにいるんですかっ!?」
「覚えてないの? 姉さん倒れちゃって……」
みるみる間に真っ赤になる真緒姉さん
「でっ、出てって下さい!!!」
「ははっ、わかったよ」
部屋を出ようとしてドアノブに手をかけると
「運んでくれたの?」
「うん」
「……ありがとう」
「もうあのぐらいで倒れるなよ、姉さん」
「……うん」
------ガチャ ドタドタ
「きゃぁ〜〜!! 急に開けないでよぅ!」
「イタタタ、あすかちゃん、どいて」
「何してんだよ!? 姉ちゃん達」
「あっ、あの真緒ちゃん大丈夫?」
「ちょっと刺激が強かったかな〜?」
「あすかちゃん!! ごめんね真緒ちゃん」
「嘘だ!! いつき姉ちゃんが謝るなんて……」
「なんだって!? このクソガキ、あたしはあんた意外には優しいのよ」
「はい、いつきちゃん切れない切れない」
「ふふっ、あははっ」
「どうしたの? 真緒ちゃん」
「やっぱ刺激が強かった?」
「あははっ、なっ、なんでもないんです、ふふっ」
「???」
―――――
もしも神様がいるとしたら、私は感謝の言葉を捧げます。
だってこんな素敵な家族を私にくれたから。
トテモ(・∀・)イインチョ!!
>>799-801 キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
神様はいます。
ていうか、あんたが神!
あたしの存在意義ってなんだろう?
あたしはただ実感したいだけ、あの子にとってあたしは特別かどうか。
そして一番安易に特別な存在になろうとしてる。
不器用なあたし。
あたしだってあの子に笑顔を向けて欲しいけど……
どうすればいいかわからないから。
どんな方法でもいい。あの子を振り向かせたい。
あたしはただ実感したい。
―――――
「お風呂空いたからあんた入りなよ」
「あっ、いつき姉ちゃん、うん、わかった」
珍しいな、いつき姉ちゃんがお風呂に呼びに来るなんて。
まぁいっか。
------ガラガラガラ
うん? 湯煙の中に人影が??
「あっ!?」
「えっ!?」
「なっ、なんでいるの絢乃姉ちゃん?」
「あっ、貴方!! いつからお姉ちゃんのお風呂を覗くような子に……」
「いやっ、あの、いつき姉ちゃんが……」
「言い訳しない!! もう今日という今日は許しません!!」
「いやっ、前隠したほうが……」
「お黙りなさい!! ごめんなさいは!?」
「どっちだよ……」
「……お尻を出しなさい!!」
「ごめんなさい」
まわれ右。
「待ちなさい!!」
------ドタドタドタ
俺の足も速くなったもんだ。陽子姉さんのおかげだね。
じゃなくて、いつき姉ちゃん!!
……いた!!
「いつき姉ちゃん!! なに考えてるんだよ!!」
「へっ? なにが?」
「絢乃姉ちゃんが風呂にいただろ!!」
「あんたほんとに行ったの? 馬鹿ね〜、きゃはは」
くっ……
「姉ちゃんそんなことばっかりして楽しいのかよ!!」
「楽しい♪」
「俺は姉ちゃんにとって何なんだ!?」
「おもちゃ♪」
ぐっ……
「あれ〜、泣きそうだね〜、泣くの泣くの?」
「なっ、泣くもんか、ぐすっ」
「きゃはははっ、ほんと泣いてる〜」
「ねっ、姉ちゃんの馬鹿ぁ〜」
あれでも姉なのか? お姉ちゃんていうのはもっとこう包み込んで
くれるような優しさと……
などと考えていると目の前に鬼の形相の絢乃姉ちゃんが。
「ごっ、ごめんなさい」
「へぇー、ちゃんと自覚あるのね、悪さしたって……」
鞭を取り出す絢乃姉ちゃん。記憶が飛びそうなくらい美しい。
じゃなくて、今日は厄日だ……なんでこんな目にあってるんだっけ?
「まって、絢乃ちゃん!」
「いつき姉様!? 止めないで下さい」
えっ? いつき姉ちゃん??
「この子も悪気があってやったわけじゃないと思うの」
「でっ、でも……」
「あたしに免じて許してあげて」
「お姉様がそこまでおっしゃるのなら……」
いつき姉ちゃん……
「大丈夫?」
「ありがとう、いつき姉ちゃん、今日はほんとやばかったから……」
「いいのよ、ふふっ♪ もったいないしね〜」
うん? 何かがおかしい……
「でも、いつき姉ちゃんが助けてくれるとは思わなかったよ」
「馬鹿、たとえ妹でもあたしの大事な弟をいじめるなんて許せないでしょ」
「ありがとう、優しいんだね」
「もう〜、あたし以外があんたをいじめてたら止めるしかないでしょ」
会話がかみ合ってないぞ?
「ところでずっと手を引っ張ってるけど、どこに行くの?」
「いいところよ、うふふ♪」
目の前にはあすか姉ちゃんの拷問部屋。
……しまった、罠だ!
------ガチャ
「いらっしゃ〜い」
「ほらっ、あすかちゃん、生贄よ」
「美味しそうだね〜♪」
「でしょ〜♪」
「……」
鞭で叩かれたほうがマシだったかもしれない……
凄惨な陵辱の限りを尽くされた後、俺は泣きながら部屋へ帰った。
もう二度と日の光を浴びることはないだろう。
「ふふっ、楽しい、次はどうやっていじめてやろうか?」
「目が怖いよ、いつきちゃん、……似合ってるけど」
―――――
あの子にとってあたしは特別な存在?
どうしていつきちゃんは弟クンをいじめるのかな?
って考えたら、こんな破綻した考えに・・・
いつきちゃん、間違ってるよ・・・
(いつき&あすか)×絢乃=弟、不幸
という図式が出来上がってるな(w
しかも智萌あたりが叩かれた回数とか今月何回剥かれたとか記録してそう。
だんだん脳内でこの家庭が動くようになってきた……
真緒姉さんも落ち担当
811 :
:02/08/28 05:49 ID:FHQS4QCY
test
できる事ならまだ「一姉一弟」シチュが出て無い姉はソレキボン
この弟さんに感情移入したくねぇ・・・・・
ってかここは葱板だぜ?
エロイのきぼー・・・流れ的に無理か
>815-816
お疲れ。
うぉっ! 千鶴姉さん以外見れない。
チェックせずに貼っちまった。スマソ
819 :
名無しさん@初回限定:02/08/29 16:39 ID:2MiD4EkZ
姉ちゃんあげ
「……今日は、読書に丁度良い気候ですわ」
夏のある日。リビングの藤家具の椅子に座り、推理小説を読んでいた。
台風の過ぎ去ったその日は、クーラーを付けずともひんやりとした風が家の中に入って来ていた。
「クーラーなんて体を壊します。それに……そのような物は日本人として使うべきではないと思いますわ」
ある意味、和風のお嬢様だった。
そんな訳で、開け放たれたガラス戸の上には『つめ込まれ過ぎで出たいです』と言い出しそうな金魚入りの風鈴がぶらさがっていた。
「……ただいま」
玄関の方から戸の開閉する音が響き、伴って小さな声が響いた。
小さな音は、そのまま小さな足音へと変わって。そっと、千鶴のいるリビングへと向かってくる。
「お帰りなさい、ほたるちゃん」
本から目を外し、眼鏡を取りほたるに向かって微笑む千鶴。
「うん……。…………ちゃんと、送ってきたよ」
バス亭まで。僅かな距離だけども、弟と二人だけで。
二人の姉の間には"たまには、弟と二人だけになる機会をお互いに"という、暗黙の了解があった。
「そう……よかったですわね」
つまり強度のブラコンな訳だが表現が美しくないので家族愛が良い感じだということにしておく。それを少し逸脱してるかもしれないが。
「ぅん……」
ほたるの言葉に、千鶴はかすかな違和感を覚えた。
「……どうしたの?」
千鶴が問うと、ほたるはしゅんとした顔でうつむいた。
「私でよかったら……、ね? ほたるちゃん」
その言葉に、ほたるは恐る恐る……でも、小さく頷いた。そして、千鶴の足元にぺたんと座りこむ。
「……ぁのね」
か細い声。
「ええ」
眼鏡を膝元に置き、微笑む千鶴。
「………………あのね?」
誰にも聞き取れないような小さな声。
「はい」
蚊が鳴くようなどころか、世界一小さな蟻にようやく聞こえるような声。
「――ちづるちゃんのむね、おっきぃ?」
意を決したように顔をあげて、千鶴の膝元から彼女の顔を見上げて。千鶴にしか聞こえないような声だが、はっきりとほたるは告げた。ちづるちゃんのむね、おっきい? と。
「…………」
「…………」
風鈴がちりんと音を立て、ゆるやかな風が部屋にさしこむ。
「…………」
「…………」
膝に置いた眼鏡が、ずり落ちた。
「…………」
「…………」
千鶴はほたるの言葉を聞く直前の状態のまま、固まっている。
「…………」
「…………ちづるちゃん?」
ほたるは、千鶴の頬にぷにぷにと触れた。
「…………」
ふにょー、と引っ張り、ぺちぺち、と音が立つように頬を叩いてみる。
「……ちづるちゃぁん」
ほたるが泣きそうな顔になった時、千鶴はようやく我に返った。
「……ぁ……。ご、ごめんなさいほたるちゃん。私、つい……」
千鶴の頬が赤くなる。
「でも……どうしたの? ほら、泣かないでほたるちゃん」
「……ぁのね」
ほたるの言葉はたどたどしく、断片的過ぎる物だった。が、それはほたるとの話の際たまにある事だった。
よって、千鶴と弟にしかできない変換方法で千鶴が理解した物を要約すると。
「――バスに乗る時、あの子が……降りてきた女性の胸元に見惚れた、のですね?」
こくん。
「その女性の顔は分からなかったけど……。目の前で大きな胸が揺れて、あの子が気になった」
こくん。
「……ゃっぱり、むねのおっきな子のほうが……良いのかな」
「さぁ……男の子には、色々趣味があるそうですから……。眼鏡があったほうが、良いとか良くないとか」
「……ちづるちゃん、いいなぁ。めがねがあってもなくてもいいから」
その言葉に、千鶴は頬をまた赤くし咳払い。
「と、ともかく……それで、どうして私のが?」
「……お姉ちゃんも、おおきいほうがうれしいのかな、って」
「……お姉ちゃんも、おおきいほうがうれしいのかな、って」
「…………」
「わたしのむね、ふくをきてると……ちづるちゃんとおんなじようにみえる。でもちづるちゃん、ほんとうはどうなのかな、って」
そういう事は、今まで意識したことがなかった。
ほたるとの付き合いは、もう十年以上になる。だが、そのような観点でお互いを見た事など千鶴はなかった。下着だっていつもお互い別々の物を着ているし、見分けが付く物を購入しているからだ。
「ぁ……ぁのね、ほたるちゃん。私も、ほたるちゃんと多分……そんなに変わらないと思うけど……」
「……さいず、いくつなの?」
返答につまった。つまっていると、ほたるがそっと起き上がる。そして、口付けができそうなぐらい、千鶴に迫る。
「ほ、ほたる……ちゃん……?」
しかし、唇はそのまま横へと反れ、耳元へと。そして、小さな小さな声が響く。
そして元の体制に戻る。さっきと違うのは、顔が真っ赤な所だ。
それを見て、千鶴はくすっと微笑む。そして体を倒し、ほたるの耳元で――こっそりと囁いた。
「――!」
「あまり、変わらないでしょ?」
「…………。でも、ちづるちゃん。……わたし……これからもっとおっきくなるかな?」
「えぇ……きっとなりますわ」
「じゃ……。ちづるちゃんの……みせて?」
今度は多少強い風が吹き、これでもかー涼しくならんかーとばかりにちりんちりんと風鈴が鳴る。
「ぁ……あのね、ほたるちゃん」
「……おんなの子どうし、お姉ちゃんどうしなのに……駄目なの?」
「み、見ても良い事ないわよ」
「……ちづるちゃんのと、わたしの。見て、たしかめたい」
「ぁぅ……」
昔から、ほたるはデータ上とか口約束とか、そういった類の物が信用できない性質だった。"本当かどうか確かめないと信じられない"というのは、相手におびえる性格だから疑っているのかもしれないが――。
今の問題は、そういう事でなく。
「みたい……の?」
納得しないほたるちゃんをどうすれば良いんだろう。
千鶴は今、自らの好きな推理小説に出てくる大学助教授&教え子や三毛猫などに助けを貰いたい気分に陥っていた。
「……見て、くらべっこ……したい」
しばらくの間、千鶴は考えこんでいた。そして十数分近くそのままでいた後溜息をひとつつくと、開いていたガラス戸に向かう。
「……ちづる……ちゃん?」
「……誰かに見られでもしたら、嫌でしょ?」
ガラス戸を閉めると、次はカーテンを閉める。それが終わると、他の開いていた窓も同様に。
全てのカーテンを閉め終わり。……千鶴は、ほたるの目の前に立った。
「……こんな事、子供の頃以来ですわね」
そっと、胸元のシャツに手をかける。
それと同時に、ほたるも立ちあがり、自らのブラウスに手をかけた。
深窓の令嬢がしているような二人分の服装が、はらりと二人の足元に落ちる。
「……ちょっと、薄暗いけど。良いかしら?」
「……うん」
昼間なのに、煉瓦色のカーテンに閉ざされた部屋は……まるでセピア色の写真のようだ。そう千鶴は思った。
「…………」
頷いた後、ほたるは顔を赤くしながら……自らのブラジャーに手をかける。それを見て、千鶴は小さく息をつき。
(……これで良いって言ってくれれば良かったのに……しょうがないですわね)
苦笑しながら、ブラジャーのフロントホックを外した。そして、二枚の下着が……足元へと落ちる。
「これで……良い?」
千鶴の胸元には、決して大きいという訳ではないが……それでも「しっかりせいちょうしてるよ」という証があった。とても柔らかそうな、二つの膨らみが。
「……うん」
呟くほたる。しかし、その顔は千鶴をみていない。
「……ほら、ほたるちゃん」
「あ……」
千鶴に手を掴まれ、びくんと体を震わせる。目をきつく閉じ、なにも見えなくしてしまう。
どうして自分は、こんな事をしようとしたのだろう。恥かしくて、まともに相手の顔を見るどころか……、裸(まだ1枚残っているが)になったら、自分の姿を鏡で見ることもできないぐらいに……恥かしいのに。
「…………?」
掴まれた手が、何か柔らかい物に触れる。そして、おそるおそる……ほたるは顔を上げた。
「どう……?」
千鶴が、微笑んでいる。手が、ちづるちゃんのむねに当てられている。
「……うん」
か細いけど、しっかりした声。
「……わたしのも……」
残された手で、千鶴の空いた手を取り……自らの胸に当てる。押せば返ってくる、そんなきちんとした弾力を持った胸元に。
「腕……はなして」
千鶴に掴まれていた手を放してもらうと。その手を、自らの胸へと当ててみる。
「……うん」
「……どう?」
直触りのくらべっこには、一応なっている。
「ちづるちゃん……おとこの子、いろいろあるっていったよね?」
「え、ええ」
「このぐらいでも……良いっていってくれるかなぁ」
答えようのないとんでもない質問をされた。
「それとも……千鶴ちゃん」
ほたるの手が動き、千鶴の胸元へと向かう。
「え? ほたるちゃ……きゃっ!」
「やっぱり、揉むと……おっきくなるのかな」
「ほ、ほたるちゃん、待って! ち、ちょっと、あっ」
不思議な感覚だった。
まるで、もう一人の自分とも思えるような。そんな風に思って、一緒に生きていた人に……自分の胸を揉まれた。
「……ごめんなさい」
驚いた千鶴に逆にまた驚き、手を離したほたるがしゅんとして言う。
「ううん……。された事がないから……驚いただけ。謝る事、ありませんわ」
「……されたことないの?」
「え、ええ」
「……じぶんでしたことも?」
「え……、えぇ……」
確かに、成長の度合いを確かめるようにたまに触る事はあっても……。そういう事を特にした事はない。
「しないから……わたしたち……あんまりおおきくないのかな?」
「…………」
考えた事がなかった。確かに、もう少し胸が欲しいと思った事は何度もある。別に小さいという訳でもないが、自分の中の"綺麗な女性"に近づきたいという、憧れはあった。
「……ちづるちゃん」
千鶴の目を見て、ほたるは言う。
「なあに……?」
「ちょっと……、おたがいに……、その……。……揉んでみない……?」
「…………」
「そうすれば……ふたりとも……おっきくなるかもよ……?」
「で、でも……私達は女同士ですのよ?」
「……女の子どうしだから……いいでしょ……?」
確かにそういう考えもある。
「……ほたるちゃん、今日は胸の大きさの事でしょ?」
「…………」
「だからまた……ね?」
「……ぅん」
小さく頷くほたる。
「さ……服を……」
と、千鶴がしゃがんだその時。
「……ちづるちゃん」
ほたるが、千鶴に背後から抱きついた。
「ほ……ほたるちゃん?」
「もうすこし……こうやっていない?」
「ど、どうして?」
「……ずっと、ずっとちっちゃかったときみたいだから」
「…………」
千鶴はとうとう、断る理由を思いつけなかった。
次の日。
「……姉さん達、一体何してたの。夏風邪ひくのは馬鹿のする事みたいだけど」
千鶴のベッドの前で、弟がそう呟いた。
「……ばか……そうかもしれませんわね……」
ため息をついた後に、千鶴は小さなくしゃみをした。
一方ほたるは、自分のベッドの中で。
「……ごめんね、ちづるちゃん」
そう、小さく呟いた。
目標は「エロい物」だったけど。
…駄目ですね。
いえ、最高で御座います
828 :
736:02/08/29 19:42 ID:sMuqfvMo
>>815-816 お疲れ様です。一つ気付いたのですが
何気にイラストの方は全部同じ所に貼ってあるんですね。
私は自分で探したのですがまさか同じ所だったとは…(w;
>>797 >>798 感想有り難う御座いますだ。
眼鏡…そうだ!折角の文系キャラかつ本をよく読みそうなキャラなのにッ…!
激しく失念しておりました。時間がある時にリベンジ致します。
こちらとしましてはSS職人様のお陰で萌える事が出来、妄想を
積み重ねる事が出来ますので早い話職人様は神でつ。
829 :
736:02/08/29 19:49 ID:sMuqfvMo
ダラダラと打っている間にdでもないSSが…(;゚д゚)
煩悩が激しく暴走してエライ事になりますた。
暫く妄想してきます。
ほたちづキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
831 :
814:02/08/30 13:21 ID:JQNAAl4h
>>826 素晴らしい!
感動をありがとう!
(;´Д`)姉ハァハァ
巨乳属性の方々には
>決して大きいという訳ではないが……それでも「しっかりせいちょうしてるよ」という証
>押せば返ってくる、そんなきちんとした弾力を持った胸元に
とかの、ほたちづの「そこそこな乳」はいかに見えたのだろう。個人的にニトロ+のキャラの乳について語っていた人に聞いてみたいなと思ったり。
ほたちづ、なんかゴスロリとか日傘とか似合いそうだ。
ついでに今はほたちづモードっぽいけど他の姉キャラ達の萌えエナジーももっとキボン。
近頃乳について語ってたところは知る限り2つ。
貧乳はイクナイ?
さて、次スレまで間がなくなってまいりましたー
コンコン…
「はーい、開いてるよー」
少しためらいがちなノックの音に、あすかは机に向かったまま答えた。
ガチャ…
「あの、あすかちゃん…」
と、ゆっくりとドアを開けて現れた長身の麗人。真緒である。
「さっき言ってたデザインの本なんだけど…」
「あ、はいはい。そこの本棚にあるから適当に持ってって」
と、相変わらず机に向かったまま、持っていたペンで後方の本棚を指した。
静かにドアを閉め、本棚に近づく真緒。
172センチある自分の身長よりも高く大きい本棚には、わずかな隙間もなく
びっしりと本が詰め込まれている。
ただ、同じくらいの蔵書量を誇る千鶴と違う点は、それらのすべてが漫画と同人誌
であるということだ。
弟やいつき、陽子らがよく彼女のコレクションを借りているのが周知の事実なため、
相当の種類が揃っていることは、それほど漫画に興味があるわけではない真緒でも
容易に想像できた。
また、おそらく漫画を描くために買ったのであろう、美術関係の本もかなりの数を揃えている。
今回、真緒があすかの部屋に寄ったのは、それを借りに来たためだ。
下から順に眺めていく。ふと、机に向かう彼女に目を向ける。
熱心にペンを走らせる音が、静かな部屋に響いている。
「そういえば、真緒ちゃんも絵、描くんだって?」
突然声をかけられ、真緒は驚いた。
まさか、自分があすかを見ていたのを気付かれたのだろうか?
だが、彼女は机に向かったまま、動いた様子はない。
「うん…、服のデザインを考える時に、簡単に描くぐらいだけど」
「じゃあさ、これなんかどうかな?」
と、あすかはキャスター式の椅子をくるりと回し、一枚の紙を真緒に見せた。
描かれているのは可愛らしい服に身を纏う女の子。
「これ、今度の同人誌に出すやつなんだけどさ、どうもいいイメージが浮かばなくって…」
「へぇ〜、でも可愛いじゃない。私はいいと思うけどな」
と、上半身を大きく曲げて原稿に顔を寄せる。そうしないと、30センチも差のあるあすかの出した原稿は見辛いのだ。
どこかの王族の衣装をイメージしているのだろうか?装飾品にかなり凝っている服だ。
「そう…かなぁ?」
「もっと自信持っていいと思うよ、あすかちゃん。こんなに可愛いお洋服と女の子を描けるんだし」
「へ…? 女の子?」
突然、あすかがきょとんとした瞳になる。
「え…? これ、女の子じゃないの?」
「ありゃりゃ…、もう、真緒ちゃん、自分の弟の顔忘れたの?」
「え、おとうと…?」
今度は真緒の瞳がきょとんとする。
「だって、ほら」
と、あすかが取り出したもう一枚の原稿。
そこには、綺麗な顔の女の人に抱きしめられ、悶えるさっきの子。
そして、女の人の右手には、彼の股間のものが。しっかりと。
「百合物はあんまし得意じゃないんだけど、あたし」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………真緒ちゃん?」
目の前に、真っ赤に熟れたりんごがひとつ。
「………ぁ、ぁの、ぁの、ぁの、ぁの」
くらっ、くらっ、くらっ、ばたーん!
「ま、真緒ちゃん?!」
「…………ぅ、ううん…」
「あっ、気が付いた! よかったぁ〜」
ゆっくりと開いたまぶたの先に見えたのは、涙目のあすか。
天井が見える。あすかのベッドに寝かされていることに気付く。
「ごめんね、ごめんね!そんなに弱いなんて知らなかったから…」
真緒の手をしっかり握って、あすかは謝罪を続ける。
「わたし…、えーと」
ゆっくりと思い出す。あすかの部屋に来て、原稿見せてくれて、それから…
ボンッ!
再び、真緒の顔が真っ赤になる。
「ああ、真緒ちゃん待って待って! 思い出さなくていいから!」
「ぅ…ううっ!」
恥ずかしさに耐えられなくなったのか、シーツで顔を隠す真緒。
「うぅ…ぐすっ」
シーツの中から聞こえる泣き声。
「ほんっとにごめん!」
「………違うの」
「え…?」
「………違うの、あすかちゃんは悪くない」
「じゃあ、なんで泣いて…」
「あたし…本当にああいうの弱くて。がんばって知ろうと思うんだけど、
どうしても恥ずかしくなっちゃって。」
「真緒ちゃん…」
「前ね、あの子の部屋で、ああいうの見つけちゃって、さっきみたいに倒れちゃって。
あの子が助けてくれたんだけど、「真緒姉はああいうのだめなんだから、ほっといてくれよ」
って言われちゃって。すっごく、自分のことが情けなく思えてきて。何にも知らない自分が
すごく悲しくなって…。私、あの子のお姉ちゃんなのに、あたしが、あの子のことちゃんとし
てあげなきゃだめなのに……」
涙を浮かべたままシーツから顔を出した真緒の笑顔は、悲しいものだった。
「私、お姉ちゃん失格だね」
と、あすかが真緒の手を両手で握り締めた。
「あっ、……あすかちゃん?」
「…ううん、そんなことない。そんなことないよ。真緒ちゃんは立派なお姉ちゃんだよ。
いつも、あたしたちがケンカした時とか仲裁してくれたり、悩みとか聞いてくれたり。
真緒ちゃんは、あたしたちにとってもお姉ちゃんなんだよ。立派なお姉ちゃんだよ」
「あすかちゃん……」
「ね? それに、あの子だって、真緒ちゃんのことお姉ちゃんだって認めてるよ。
あの子が真緒ちゃんに冷たくするわけないじゃない。だって、ほら」
「これ…リンゴ?」
「さっき真緒ちゃんが倒れた時ね、みんな心配してきてくれたんだけど、真っ先に来たのが
あの子だったんだよ。「真緒姉、大丈夫か!?」って、ものすごい真剣で。
真緒ちゃんをベッドに運んだのも、あの子なの。さっきもまた来て、これ置いてった」
器に盛られたリンゴ。きれいに切られている。が、とんでもない形になっているのがいくつか見えた。
「ふふっ。持って来たとき、あの子の手、包帯でぐるぐるだったんだよ?
たぶん、自分でリンゴ剥こうとしたんだろうね。」
きれいに切られているのは、おそらく奈々か唯に頼んだのだろう。
真緒は、いびつな方のリンゴを口に運んだ。
「……おいしい」
「じゃあ、あたしも…。ん、なんか…鉄っぽい味しない?」
よく見ると、所々赤い斑点がある。
だが、今の真緒には、血まみれになりながら、リンゴを剥こうとした
弟の気持ちが、リンゴの味を通じて伝わってくるような気がした。
「でも……おいしい」
「うん…おいしいね」
もう、彼女の目に涙はなかった。
「(でも…、ちょっとうらやましいな。いつもあんなことしてるあたしでも、
あの子はこうしてくれるのかな…)」
その後。
「ねえ、真緒ちゃん。さっき見せてくれたお洋服の絵、見せてくれない?」
「え? うん、いいけど…」
「………あのさ、あすかちゃん。これ、作ってもいいかな?」
「えっ? 真緒ちゃん、作れるの?」
「お洋服とかアクセサリーとか、興味があって。あすかちゃんにはお世話になっちゃったし」
「やったぁ!! (これでわざわざ遠くの衣装屋まで行って衣装買わなくても済む〜♪)」
「えっ、あすかちゃん、なんて?」
「いやいや、なんでもない! それじゃ早速、これ、お願いできるかな?」
「ええ、お姉ちゃんに任せなさい!」
イマイチ出番のない真緒姉をなんとかしようと思ったんですが…。
無理でした。
>839
安心してくれ、真緒姉の身長が高いという事がわかったのはとても良い収穫だ。
そーいうのに萌える人もいるのだ。
>839
正直、漲ってきた。
いや、決して下半身がではなく
ただの遊びなんだよ?
お遊び。
なに? 本気だったの?
いままでお互い軽い関係でよかったじゃん。
はぁ? なに言ってんの?
へぇ、以外、そんな男だったんだ。
馬鹿みたい。
まさか天然記念物っ、てやつ?
あははっ、無理だよ、あたしそんなつもり全然ないし。
えっ? 騙された? それはこっちのセリフよ。
もう、会わない方がいいかもね。サヨナラ。
………………
…………
……
求め合うのは心地よい。
好き。
求められるだけはうざったい。
嫌い。
病気? 違うよ、ただ単純なだけだよ。
理解してもらう必要は無い。
それでも、何かに依存してなきゃ生きていけないから。
あの時の後遺症。
一度きりの本気。
あたしはあの時に欠けてしまったんだ。
空っぽになったあたしを埋めるために男を飾る。
一人でいると簡単に壊れてしまうから。
……もっと速く走ってよ
タクシーの中、今日は月に一度のあの子とデートなのに。
なんでこんなお爺ちゃんが運転してんのよ?
「あのぉー、もう少し速く走ってくれます?」
「はぁ? わたしゃ、今年でななじゅーはちになります」
「……」
労働基準法違反じゃない?
あの子が待ってるのに……待ってるのかな?
いつもの期待と不安。
信じられないくらいゆっくりと走るタクシーの中。
あたしの鼓動のスピードだけが上がる。
「あのぉー、スピードをもっと……」
「はぁ? 孫は10人おりますぅ」
「……はぁ」
そうよ、リラックスよリラックス。
シートに身を沈め、ゆっくりと流れる景色を見る。
……今、原チャリに抜かれなかった?
落ち着くわけ無いじゃない!? もう……
それでも近づいてくる待ち合わせ場所。
それだけであたしの胸が高鳴る。
いろんなことを考えてみる。
どんな事をしてあげようか? どうすれば喜んでくれるのかな?
ちゃんと待ってるかな? 呆れて帰ってないかな?
……
あたしは、はやる気持ちを抑えるだけで精一杯だった。
あの子にそっと近づく。
気づいてない。馬鹿な子。
「おりゃっ!!」
「うわっ!? 何、ふよっとした感触? 誰? 麻琴姉ちゃん!?」
「へぇ、よくわかるねー、姉弟愛?」
「そんなにでかい胸を押し付けてくるのは姉ちゃんしかいないだろ!!
恥ずかしいからやめてくれよ」
「もう♪、嬉しいくせに」
「そんなんじゃ2時間の遅刻はごまかせないからね」
「あははっ、男のくせに細かいわねー」
この子は知らない、あたしがどんなにこの日を待ちわびてたか。
知らなくていい、知らない方がいい。
あたしはそのまま腕を組んで、街を歩く。
夏休みの最後の休日。
賑わう街の景色。隣には弟。
そこにはあたしの欠けてしまったものがすべてあった。
「姉ちゃん……くっつきすぎじゃない? 離れてくれよ」
「なによ、好きでしょ、あたしの胸」
「なっ、何言ってんだよ!? 誤解されるだろ!!」
可愛い反応。あたしの心をくすぐる。
「大丈夫よ、こんなところで押し倒さないから♪」
「なっ!? やめてくれよ、家じゃないんだから」
「なーに、おうちならいいの?」
「だっ、駄目だよ!!」
「あははっ、今日はデートなんだから我慢しなさい」
「……デートだったのか」
楽しい時は何でこんなに早く過ぎるんだろう?
ここまで来るタクシーの信じられないスピード。
孫が10人居るお爺ちゃんのせいだ……
足りない、足りない、足りない。
こんな短い時間じゃあたしは埋まらない。
けど、それでも……
この子と過ごす時間はあたしの大切なもの。
そこにはあたしの笑顔と、少し困った弟の顔。
あたしが多少強引に弟を引っ張っていく。
幸せなんだよ、この距離が。
これ以上は何も望まない。望んじゃいけない。
『大切なものが壊れるのは一瞬。
そんなこと、知ってるよ? もう何度も経験したから……』
目の前に見たことある顔が近づいてくる。
「げっ!!」
「なんだよいきなり? どうかしたの?」
昨日別れたばかりの男が目の前。
はぁー、なによ、今楽しんでるときなのに……
「へぇ、もう新しい男? ふざけた女」
「なに? あいつ」
「……ほっといて行こうよ」
「よっ、彼氏、その女遊びまくってんぜ、気をつけろよ」
「お前、姉ちゃんになに言ってんだよ!!」
「……もういいって、行こう」
「なんだ弟かよ、姉弟で遊んでんじゃねーよ、まぎらわしい」
「なに言ってんだよ、関係ないだろ!?」
「……はぁー、めんどくさいなぁー」
弟を置いてあたしはそいつに近づいていった。
こんな憎たらしい顔だったっけ? あたしも男を見る眼が無い……
腕を振り上げ。
------パン
頬をはたく。
「姉ちゃん!?」
「こっちは弟と楽しいお出かけタイム中なの、邪魔しないでね♪」
「なっ!? ……」
「走るよ!」
「えっ、うん……」
弟と手を繋いで走る。
雑踏を掻き分け街を走る。
手から伝わる体温。
これはこれで楽しいかもしれない。
「はぁーはぁー、走るのなんて久しぶりだねー」
「はぁー、姉ちゃん……」
「あははっ、見た? あの顔」
「姉ちゃん!!」
「どうしたの?」
真剣な目であたしをみつめる。
「あんなことすんなよ!!」
「急にどうしたの?」
「心配だよ」
「何が?」
「あんなことして仕返しとかされたらどうするんだよ!!」
知らないよね、あんたの心配はあたしには痛いんだよ?
そんなことわからないよね?
あれだけ楽しかった今日はどっちに行ってしまったんだろう?
自業自得か……
「あたしが何しようとあんたには関係ないじゃない」
「……関係ないこと無いだろ!!」
「なんで?」
「そっ、それは、姉ちゃんが大事だから……何言ってんだよ俺、くそっ!」
わかってるよ、そんなこと。
だから、嬉しいけど、痛いんだよ?
あたしにはそのまっすぐは痛いんだよ?
「ありがとね、あたしは大丈夫だから」
「でも……なにかあったら……」
やめて欲しい、これ以上は。
姉弟なんだよ、壁があるんだよ。
一度、思いっきりぶつかってあたしは欠けてしまった。
二度目はもう怖い、すべて無くなるのは嫌なんだよ?
だからあたしは精一杯微笑んで
「帰ろっか?」
「……」
近くのタクシーを捕まえた。
一緒に帰るタクシーの中。
あたしの反対側にはあの子。
あたしはずっと窓の外の景色を見る。
速く流れる景色。
一緒に見る景色はゆっくりの方がいいのに……
「姉ちゃん」
「うん?」
振り返らずにあたしは声だけで答える。
「今日は、その……気に障ったなら謝るよ」
「なに言ってんの? あんた謝るような事したの?」
あたしは振り返らない。声だけが震える。
「……してないけど、ごめん」
「どうしてあんたは……」
まっすぐにあたしを見るあの子にあたしはどう答えれば良いんだろう?
あたしなんかがどう答えれば……
「ねっ、姉ちゃん、泣いてるの?」
「へっ? 泣いてないよ……」
あたしはそれ以上、声も出せずに……
二度目の本気は無いのに。無いって決めてたのに。
窓に映るあたしは涙を流していた。
タクシーは速く走る。
反対側であの子も見る景色、やっぱりゆっくりの方がいい。
麻琴さん書いてみましたー
切ないですかねー
タクシーは速く走って欲しいときはゆくっり走る
ゆっくり走って欲しいときは速く・・・
>849
ナルホド、と。
えちぃ展開を一瞬期待した漏れ。
:y=-( ゚д゚)・∵ターン
\/| y |)
「ねえ、ねえ、スイカ食べよっ♪スイカ♪」
華奈姉さんが、キラキラした瞳をこちらに向けてくる。
僕はこの攻撃に弱い。少々たじろぎながら、しかし、
「さっき買ってきたばかりだよ。
まだ冷えてないから、晩ご飯の後にみんなで食べよ。ネッ。」
諭すように、できるだけ易しく言う。すると姉さんは、一瞬にして顔を曇らせ、
「な、なによ。お姉ちゃんだってその方がいいって分かってるんだから。
でもユウ君が、ちょっとでも早くスイカを食べたいって思ってるかなぁって…。
ユウ君のためを思って言ってあげたのに!」
顔がどんどん真っ赤になってくる。や、やばい。
「ほ、本当なんだから。お姉ちゃんは大人だから我慢できるけど、ユウ君は子供だから、スイカのことばかり考えて宿題が手につかなくなって困ると思って。
本当なんだから、本当なんだよっ!」
必死だ。
ちらりと机を見る。ぱったりと手の止まった白紙のレポート用紙がそこにあった。
そういうことか、クス、姉さんはかわいいなぁ。
「アー!今、笑った、笑ったでしょ!ユウ君はお姉ちゃんの弟なのに、
お姉ちゃんの事バカにして。ひどいひどいよ、ユウ君なんてきらいだよ〜。」
目に大粒の涙がたまってくる。だ、だめだ。
僕はこの攻撃にも弱かった。
まな板上のバスケットボール並みに立派なスイカを前にして、上機嫌な姉さん。
手には、家で一番大きな出刃包丁を持っている。
結局こうなるんだよなぁ。でも姉さんて、そんなにスイカ好きだったっけ。
「ねえ、ねえ、知ってる?スイカの種を気にしないで食べる方法あったんだよ〜♪」
得意げな姉さん。もしかしてそれって、昨日テレビでやってたやつじゃ。
「ふっふっふ、お姉ちゃんの秘密の方法を使うと、表面についてる種をとるだけで
後は種を気にしないで食べれるんだよ〜♪」
知らなかったでしょ〜とふんぞり返る姉さん。や、やっぱり。
その番組僕も一緒に見てたじゃないか、それを秘密って。
反応の薄い僕に姉さんは口を尖らせる。
「ユウ君が種を飲み込んじゃって、いつも泣きそうになってるから、
何とかしてあげようって思ったのに。もうっ、教えてあげないよ!」
それって姉さんのことでしょう。心でツッコミをいれつつ。
「へ〜そうなんだ〜すごいな〜。」
一応、(棒読みで)感心してみせる。するととたんに満面の笑みになる姉さん。
扱いやすいんだか、にくいんだか。ハァ…。
「だからね、ユウ君はお姉ちゃんが、スイカを切るのテレビでも見て待っててね♪」
お、遅い。あの後一時間は経ってるぞ。
初めは、大きなスイカと包丁にてこずってるのかと思って、ニヤニヤしながら待ってたけど、いくらなんでも遅すぎる。もしかして何かあったんじゃ。姉さん!
「姉さん何かあった?大丈夫?」
「ユウ君!? や、やだ来ちゃだめー!!」
あわてた姉さんの声、どうしたんだ?にわかに不安になり台所に走る。
そこにはかつてスイカであったであろう残骸と、頭からべっとり汁をかぶり無数の種を全身に貼り付けポツンと立っている姉さんがいた。
さらに悲惨だったのは、この夏のためにバイトして買った姉さんお気に入りの真っ白なワンピースだった。それはすでに、白ではなくピンクになっていたが。
姉さんはヒックヒックと押し殺すように泣いていた。
でも、僕に気づくとはじかれたようにスイカの残骸に覆いかぶさる。
「見ちゃヤダ!見ちゃだめだよぅ、おねがい…。」
と一面に広がったスイカをかき集めようとする。
「ヒック、ユウ君にほめてもらおうって、喜んでもらおうって、姉さんすごいねって言ってもらおうって思って頑張ったのに、ウゥ…。こんなお姉ちゃんじゃいやだよね、いらないよねユウ君に嫌われちゃう嫌われたくないよう。エグッエグッ…。」
泣きながらも、必死に残骸をかき集めてる姉さんを見ていると、たまらなくなりギュッと抱きしめた。姉さん、震えてる。
「ユ、ユウ君、だめだよユウ君までよごれちゃう。」
消え入りそうな声、いとおしいと思った。べとついた髪を優しくなでながら言う。
「大丈夫だから。」
「えっ?」
「大丈夫、姉さんのこと嫌いになんかならないよ。僕はずっと姉さんのことが大好きだから。さ、とっとと、片付けて一緒にスイカ食べよう。」
なるべく明るく言う。
「ユウ君。」
「ん?」
姉さんは、胸に顔を押し付けるようにしてささやく。
「私もユウ君のことがすき。」
いつのまにか、僕のTシャツもピンクに染まっていた。
なんだか読みづらくて
申し訳ないです。
萌えつきた・・・・・
857 :
名無しさん@初回限定:02/09/01 23:29 ID:6YaDrrJD
萌えるけど、一線を超えそう・・・いいの?(笑)
種を気にしないで食べれる方法が気になる・・・
萌え……。
>種を気にしないで食べれる方法
姉が舌で種を全部取ってあげてから弟に食べさせてあげるw。
…いかん、我ながら何つー痛い事考えてるんだ…w;
+激 し く 萌 え+
>857
ほたちづは気付かずに別の意味で一線を越えそうだけどそういう妄想はしないでおこう。うむ。
お姉ちゃん保守
炎多留姉さん萌え!
今日も受信感度は絶好調!
865 :
名無しさん@初回限定:02/09/03 23:47 ID:s3K+4UGD
>864
ほたる違いです
( ゚д゚) ;y=ー( ゚∀゚)・∵. ターン
| y |\/ (|864 |)
OK
俺が最初に犯ってやる!
むしろこのスレ的には絢乃姉さんに引き渡しということで…
>869
それの何処が罰だ!
絢乃姉さんに叱って貰えるなら、俺だって今すぐ整理券貰って列に並ぶわ!
「お姉ちゃんはね、空が大好きなんだよ!」
「お姉ちゃんはね、あの吸い込まれそうなブルーの空に、いつか……」
「いつか、きっと……」
………………
…………
……
暗い部屋。
窓から差す一筋の光も私には届かない。
届かなくていい。
なにも要らない。
【響】「……必要ないもの」
声に出してみる。まだ声は出る。
―――――
【礼子】「皆さん、例の件ですけど……」
【亜紀】「私達の準備は万端だよー、ねぇ、奈々ちゃん」
【奈々】「ええ、でもこういうのって小学校以来だよね、亜紀ちゃん」
【唯】「私のほうも大丈夫だよ」
【礼子】「唯姉さん、お肉は……」
【唯】「ふぇっ、わかってるよ、大丈夫、華奈姉さんも手伝ってくれるしー」
【華奈】「包丁の扱いはおねーちゃんに任せてください!!」
【礼子】「……、あすか姉さん、そちらのほうは?」
【あすか】「よゆーだよ、ねっ、真緒ちゃん♪」
【真緒】「なに言ってるんですか、ギリギリだったじゃないですか、あんな変な
デザインばかり考えるから……」
【あすか】「だって〜、格好いいほうがいいでしょ〜」
【礼子】「まぁまぁ、ちゃんと出来たんですね」
【あすか】「あれが最大限のじょうほだね」
【遥】「よしっ、後は私の仕事だね〜」
【礼子】「遥姉さんよろしくお願いしますね、千鶴さん、ほたるさん、どうですか?」
【千鶴】「大丈夫ですわ、ほたるちゃん良いセンスしてますから、きっと気に入っ
てくれますわ」
【ほたる】「……うん、きれいなものえらんだよ」
【礼子】「弟の方は……」
【いつき】「あたし達が処理するわ、ねっ、麻琴姉さん」
【麻琴】「処理ってあんた……、まぁ大丈夫よ、礼子」
【礼子】「……、ほどほどにお願いしますね。で、陽子さん、智萌姉さん……」
【陽子】「ボクたちに任せておけば大丈夫だよ! 行く手を阻むものは全部叩き潰すよ ねっ、智萌姉さん」
【智萌】「……ふふっ」
【礼子】「……、最後に芹奈姉さん、絢乃さん」
【芹奈】「皆さんのサポートは私達に任せてください」
【絢乃】「ええ、芹奈姉様、頑張りましょう」
【礼子】「今日は皆さん、よろしくお願いしますね」
―――――
【あすか】「これが真緒ちゃんとあたしの合作、名づけて!!……」
【真緒】「遥姉さんよろしくお願いしますね」
【遥】「可愛いお洋服だねー、まかせて」
【あすか】「あの〜、……」
------コンコン
【遥】「入るわよ、響ちゃん」
【響】「……どうぞ」
遥姉さんが入ってきた……なんの用だろう?
------ガチャ
ドアが開く、今日ははじめて開いた。
廊下から入ってくる外の匂い。
まだ少し薄い、朝の空気。
【遥】「ほらっ、見て」
この暗い部屋に似合わない真っ白なワンピース
眩しい。そんなものここでひろげないでほしい……
どうして?
【遥】「今日はこれ着てみようよ、あすかちゃんと真緒ちゃんが作ったんだよー」
今日は通院の日だっただろうか?
そんなことは無い、今日はここに居ても良い日。
どうして?
【響】「……どうして?」
【遥】「うん? 今日は響ちゃんとお散歩しようと思って、気持ちいいと思うよー」
【響】「……」
うざったい、姉の好意。
私はここに居るだけでいいのに、何も望んじゃいないのに。
それでも、そこに居る姉の笑顔は屈託無くて……
【遥】「……」
【響】「……」
【遥】「……どう?」
【響】「……、少しだけなら……」
……根負けした。
―――――
【いつき】「作戦どおりにお願いね、姉さん」
【麻琴】「わかってるわよ、あたしが誘い出して、あんたが処理だっけ? っていうか
さー、気になるんだけど、そのバットは何?」
【いつき】「これで処理するのよ、ふふっ」
【麻琴】「死なないかなー」
【いつき】「死なないでしょー」
【麻琴】「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜、助けて〜!!!」
------ドタドタドタ
【弟】「麻琴姉ちゃん大丈夫!!!」
【麻琴】「今、暴漢が……、レイプされそうに……」
【弟】「だっ、大丈夫かよ!! なんで家の中で?? 怪我は!?」
【麻琴】「あたしはいいから……、奥に……暴漢が……」
【弟】「よしっ、あっちだな? 捕まえてやる!」
【弟】「……どこに行ったんだ?」
------バキッ
【弟】「うっ……」
【麻琴】「死んでないかなー」
【いつき】「死んでないでしょー」
【麻琴】「っていうかさー、なんで暴漢に?」
【いつき】「……いいじゃん、多分、今ので記憶も飛んだよ、さっ、早く陽子ちゃん
に運んでもらおう♪」
【麻琴】「いつき……、楽しそうだね……」
―――――
ベットから身体を起こす、少しふらつく不便な身体。
【遥】「大丈夫? 着せてあげようか?」
【響】「……自分で……あっ」
またふらついた、こんな身体要らないのに……
【遥】「ほらっ、やっぱり着せてあげる」
【響】「……」
するすると服が脱がされる。
細い身体、細い胸元、少し恥ずかしい。
暖かい姉の手、私の身体は冷たいのに……
【遥】「響ちゃん、綺麗な身体だねー」
【響】「……」
嘘だ。きっと嘘だ。
こんな身体、誰も見たくないに決まってる。
惨めな身体。
【響】「……細いよ……」
【遥】「ううん、女の子は多少細くても大丈夫だよー」
……きっと……
姉が服を着せる。
何年ぶりだろう? 小さい頃はよく…… 忘れていたのに。
新しい服、袖を通る感触。
【遥】「昔もよく、こうやって着せてあげたねー」
忘れていたのに。
【遥】「後は背中を綺麗に結んでー、ほらっ、可愛いよー」
【響】「……」
懐かしいもの。
【遥】「さっ、お散歩に行こっか?」
―――――
【陽子】「よいしょっと、このベンチでいいんだよね、智萌姉さん」
【智萌】「……ええ」
【陽子】「さぁっ、例のやつをやってくれる? 姉さん」
【智萌】「……ふふっ、見てなさい」
【智萌】「……貴方は……今日……」
【弟】「……ううっ」
【智萌】「……響……さんと……一緒に……」
【弟】「……ああっ……」
【智萌】「……楽しく……過ごすの……一緒に……」
【弟】「……ううっ、ああっ……」
【陽子】「ほんとに効くの?」
【智萌】「……黙って!!」
【陽子】「ごっ、ごめんなさい……」
【智萌】「……貴方は……今日……」
【弟】「……ううっ」
………………
…………
……
―――――
【遥】「ひさしぶりだねー、こうやってこの公園に来るのも」
【響】「……うん」
ゆっくりとした景色。
家と病院の往復の日々。
それが私の日常。
それがあたりまえ、現実。
こんなにゆっくりとした景色なんていつもは目に入らない。
いや、目を背けていただけかもしれない……
【遥】「あっ!! そうだー、忘れ物しちゃったよー」
【響】「……何を?」
【遥】「えっと、そのね、あのね、大切なものだよー」
【響】「……?」
【遥】「少しひとりでお散歩しててね、取ってくるから」
【響】「……」
遥姉さんは私を置いて走っていった……
少し長すぎるかもしれませんね。
読みづらくてすみません。
続きはしばらく後に……
キタ━━━━━(゚∀゚∀゚)━━━━━━!!!!!
響姉さんの孤独に徹せない所が…あぁ…(;´д`)神様、有り難う御座います。
ぽつんとひとり。
目的も無く、何も無く。
ただ、ゆっくりと景色を見る。
少しの不安と、何かを残して……
私は公園の中を歩いてみることにした。
少し歩くと木陰のベンチ。
久しぶりに来ても覚えている。昔の記憶。
私を縛るもの。
そのベンチの上に……弟?
【響】「……どうして?」
【弟】「……ううっ、響姉さん……」
私を呼ぶ弟、少し頑張って駆け寄る私。
弟は、寝ている……?
【響】「……大丈夫?」
【弟】「……ううっ、響姉さん……」
【響】「……起きて」
【弟】「……うあっ、姉さん……」
ずっとうなされてて起きない弟。
苦しそうな寝顔。
どうすればいいんだろう? どうしてこんなところに?
わけがわからない。理解できない。
でも、なんとかしなくては……
【弟】「……ううっ、ああっ……姉さん……」
【響】「……大丈夫だよ」
優しく頭を撫でてみる。
【響】「……お姉ちゃんはね、ここに居るよ……」
【弟】「響姉さん……、どこ……」
ずっと昔の口癖。
自然に言葉が出てきた。
優しく頭を撫でながら。
【響】「お姉ちゃんはね、ここだよ……」
【弟】「響姉さん……、すぅー」
弟の寝顔、静かな寝顔。
静かな木陰のベンチで弟とふたり。
何も考えずに私は、ずっとそこに居た。
―――――
【礼子】「ああー、間に合うのかしら……」
【奈々】「亜紀ちゃん、サボらないでよー、ちゃんとしようよ」
【亜紀】「ええー、なんだかダルくなってきちゃったー」
【絢乃】「お姉様!!」
【亜紀】「はいはい、ちゃんとやりますよー、ったく絢乃は……」
------プルルルル、プルルルル
【礼子】「はい、あっ、陽子さん」
【陽子】「礼子姉さん、そっちの方はどう?」
【礼子】「少し厳しいですね…… そちらのほうは」
【陽子】「智萌姉さんの例のあれが効きすぎちゃって、しばらくあの子起きそうに
ないから時間よりも遅れるかも」
【智萌】「……ふふっ」
【礼子】「それは好都合かもしれないですね……予定とは少し違うけど」
【陽子】「千鶴ちゃんたちのほうは?」
【礼子】「芹奈姉さんが指揮しているので大丈夫でしょう」
【陽子】「じゃあ、ボクたちはこのまま……」
【礼子】「ええ、お願いします。頃合いをみて帰ってきてください」
―――――
日が傾いてきた。
私はずっと弟の傍で、ずっと優しく頭を撫でていた。
少しだけ、暖かくなれた。
【弟】「うっうーん、あれ? ここどこ?」
【響】「……起きた?」
【弟】「響姉さん!? なんで? ここに? あれ? どこ?」
【響】「……公園」
【弟】「なんでこんなところに居るんだろう、俺? なんだか後頭部が痛いし……」
【響】「……夢」
【弟】「へっ? 何?」
【響】「……どんな夢みた?」
【弟】「さぁ、うーん、多分、楽しい夢かな? 気持ちよかった気がする」
【響】「……そう」
【弟】「それよりさぁ、家に帰らない? 朝から何も食べてないから腹減っちゃったよ」
【響】「……そうね……」
ゆっくりとした景色。
弟と見る景色。それはいつか見た幻
………………
…………
……
------パン、パパン、パン
【姉達】「誕生日おめでとう!!」
そこは、別世界だった。
綺麗な手作りの装飾、色とりどりの料理、そして真ん中には大きな丸いケーキ。
理解できない。何もわからない。
【弟】「えっ? 俺、今日誕生日だったっけ?」
【いつき】「何言ってんのよ? 馬鹿? 響ちゃんの誕生日でしょ」
【絢乃】「まさか!? お姉様の誕生日を忘れてたなんて!! お仕置きですよ!」
【弟】「えっ? 違うよ、なんだか今日は記憶が曖昧なんだ……」
【芹奈】「私の弟は言い訳しない!!」
【陽子】「智萌姉さん……」
【智萌】「……ふふっ」
誕生日? 私の?
そうだっけ? そうだった。
でも……
【真緒】「その服、着ごこちはどうですか? 姉さん」
【あすか】「それは真緒ちゃんとあたしの合作、名づけて!!……」
【遥】「やっぱり似合ってるよー、可愛いー」
【響】「……そっ、そう?」
【真緒】「そうですね。似合ってますよ」
【あすか】「あの〜、…… みんな冷たいね……」
白い服。私には似合わないもの。
だけど袖を通したときは
その感触は……
【礼子】「響さん、どうでした?」
【響】「……?」
【麻琴】「今日のデートのことよ、あれもプレゼントの一つよ、響」
【響】「……別に……」
【麻琴】「なによ、そっけないわねー、あんた!! ちゃんとエスコートしたの?」
【弟】「えっ? いやっ、意識が朦朧としてて……っていうか俺は何してたんだ?」
【陽子】「智萌姉さん……」
【智萌】「……ふふっ」
ずっと見てた弟の寝顔。
それは私にとって……
【亜紀】「ほらっ、響姉さん見て、この装飾!!」
【奈々】「結構綺麗に出来てるでしょ、全部手作りだよ」
【響】「……うっ、うん」
【唯】「料理も今日は、すごいよー」
【華奈】「おねーちゃんもがんばりましたよ!!」
……なんだろう?
これは……
【ほたる】「あっ……あの……」
【千鶴】「響姉さん、私達のプレゼントはまた後ほど……」
【響】「……?」
【ほたる】「おめで……とう」
【響】「……うん……」
ずっと、圧倒されていた。
私は流されるまま……
私なんか祝っても仕方がないのに。
みんな笑顔で。
どうして、どうして?
ここはこんなに明るいんだろう。
やっぱり私には似合わなくて。
そして、賑やかな時は、過ぎていった。
私はなにを感じていたのか? それは有耶無耶で……
今の私には理解できなかった。
―――――
部屋に入る。
さすがに今日は疲れた。
一日中、外にいたので暗闇に目が慣れてない。
久しぶりに明かりをつけることにした。
【響】「……どうして?」
目の前に広がる吸い込まれそうな薄いブルー。
そこに居た私。
そこに在る私。
【響】「……勝手な……ことっ……」
声が出ない。
どうしてだろう? なんでだろう?
埃がたまっていた筈の机の上に手紙が一通。
―――――
誕生日プレゼントです。気に入ってもらえるといいなぁとおもいます。
響姉さんはブルーが好きだったよね。
みんなから、私とちづるちゃんがプレゼント担当に選ばれて、色々悩ん
だんだけど壁紙にしました。
私はこんな性格だから、面と向かってちゃんと想いを伝えられないから
お手紙を書いてます。
今日は響姉さんにとってどんな一日でしたか?
多分、戸惑ったと思います。いきなりだったものね。
でもね、私達はみんな、響姉さんが大好きなんだよ。
もちろんあの子も。
それだけは、伝わってほしい、伝わればいいなぁって。
なに書いてるんだろうね、私。
うーん、これじゃいつもと変わらないね。えへへ。
お誕生日おめでとう。
新しい一年が響姉さんにとって幸せな一年になればいいね。
ほたる
―――――
私はずっと、ベットの上で
白い新しいシーツの上で、ひとり。
ずっと、薄いブルーを眺めていた。
やっぱり17人全員からませると長くなりますねー
これでも色々端折ったんですけど。
では、おやすみなさい。
イイ!
響ねぇさんのねぇさん的エピソードきぼん。
トッテモ(・∀・)イイッンチョ!!
このスレはイイ
萌えつきました
遙姉さんいいなあ…
天然ながらしっかりお姉ちゃんしてるし。唯姉さんに通じるものが
ある
華奈姉さんってなんとなくあずまんがのちよちゃん2年生になったときの話を連想してしまう。
893 :
名無しさん@初回限定:02/09/05 23:45 ID:ZhrTBSmQ
明日というか今日というかトラビュ〜から『教えてあげちゃう』が発売だ〜。
ここだとちょっとスレ違いかもしれんが「お姉ちゃん」ものなんで一応、
チェックしてるんだが、期待できる出来なんかなー。トラビュって
あまりにも軽すぎるノリだから最近買おうかどうか迷うんだよな〜。
内容で一番知りたいのは桃子『お姉さん』とか蘭『お姉さん』とかちゃんと
『お姉さん』が付くかどうかなんだよなー。これがないと正直、萎えてしまう。
だれか、劇中でどう呼ぶか知らんかの〜。
それと声優さんの代表作なんかしりたいな。う〜ん『巫女神〜』の長姉が
いいんだけどな〜。だれか知ってたらおしえてちょ。
全然スレ違いじゃないから安心すれ(w
俺はとりあえず様子見。特攻した人は秋桜かクレセンを10として何点くらいだったか教えてほしい。
895 :
893 :02/09/06 00:16 ID:0z8bP07r
>894
あ、それおれも知りたい。クレセン良いよな〜。
トラビュは絵はきれいだからあの絵でクレセンとかみたいな
つくりにしてくれたら速攻で撃沈されるんだけどな〜。
やっぱ、ブランドイメージの「明るいノリH」から逸脱できんのかな。
つかこれが本来のスレの形なのかも(w
一応購入検討スレでいくつか報告が・・・。まぁいつものトラブのようだけど。教えられるのは最初だけとか。
ここの住人で買った人の意見は、漏れも是非とも聞いてみたい。
897 :
名無しさん@初回限定:02/09/06 00:18 ID:wuzYZWYO
こんなスレがあったなんて、この世の中まだまだ腐っちゃいないっすね。
それはそうと、青葉姉さん萌えなんですけど、このスレ的には
煙草をいつも吸ってるような姉キャラってどうなんですか?
>>898 スレ的にはどうか分からんが、漏れは好きだな。
口喧嘩して自分に都合が悪くなると、煙をフーッと吹きかけられるような感じとか(w
どうやら、喫煙してる女性は飄々としてるという先入観があるようだ。
900つーことで次スレ案を出していこうと思う訳ですが。
どうしましょう?
こんな時間に書き込んでる漏れは絢乃姉さんにぶたれそうでハァハァなわけだが。
次スレタイトルの論議は当然だが、もう一つエスプリスレ分けるのかどうか?も焦点になると思われ。
別に争いが起こってるわけではないがエスプリネタで盛り上がってる時は
本来のエロゲ姉キャラ話を振りにくいという人も当然いるわけで。
しかしエスプリスレ単独で立てると板違いと言われたり人の分散を招きかねない罠。
どーするよ?
俺はSSが出てる時でも気にしないで書き込めばいいと思ってるのでこのまま継続に一票だが。
こんな時間に書き込んでる漏れはほたる姉さんから「……ねむれないの?」と言われ添い寝してもらえそうでハァハァなわけだが。
『姉キャラは好きですか? その2』
というわけで、エロゲーのお姉ちゃんキャラについて語るネタスレです。
あのゲームにはこんなお姉ちゃんがいるぜ! とか、この漫画のお姉さん(;´Д`)ハァハァ…などなど。
こういう姉キャラが(・∀・)イイ!!というシチュ、SS書き込みも歓迎しています。
sage進行推奨。
SS等で盛り上がってる時でも、他ジャンルの姉キャラの話をしたい時は気にせず書きこんで下さい。
また、姉萌えゲーが少ないのに嘆いた者達がギャルゲー板の時代に自ら立ち上げた企画、
elder sister princess〜お姉ちゃんの事好きなの?〜
のネタも扱っております。
前スレ、関連スレは>2-10の辺りに。
(3辺り)
姉萌えゲーが少ないのが世の中の現状です。
某妹萌えゲーで妹信者達はハァハァしているのに、どうして姉萌え信者がハァハアできるゲームは少ないんだ!
と嘆いた猛者達から始まった『elder sister princess〜お姉ちゃんの事好きなの?〜』の設定は次に。
ようするに姉版シ〇プリです。(エスプリ、エルシス等の略称で呼ばれています)
と、テンプレ案だけど。いじって欲しい。
ギャルゲー板の過去ログ、ここのアドレスを関連スレとして貼るのはともかく。
エスプリ関連はちと長くなりそうだから困ったなぁ、か。案キボン。
板違い騒動がちと恐いから…しっかり決めましょ。
エロゲ姉派としては
テンプレに代表的姉ゲーとそのヒロインリストを入れてほしいのだが。
905 :
530:02/09/06 17:20 ID:V/iURVxO
あのーエスプリに関してなんですが
私がフリーのWEBスペースで設定などをまとめましょうか?
こっちへ持ってきたのは私ですしー
そうすればテンプレに書くのはURLだけですみますし。
あと、その際SSなどもまとめたいんですが私の書いてるのはともかく
他の方が書いてるものを転載してもよろしいですか?
絵描きさんの作品も載せたいんですが消えてしまってますねー
>>530 SS転載は大丈夫だと思いますよ。
書いた一人としてはその方が嬉しかったり。
>>898 喫煙姉で思い出すのは幽遊白書の桑原(姉)ですねー。
弟に負けずいいキャラでした。
908 :
530:02/09/06 20:35 ID:Vx+Tocnn
>530さん
転載、ワタシはOKです。
近頃は名無しで発言してましたがほたちづのブッ壊れた話とかUPしてました。
あと次スレのテンプレ案はどうしましょうか?
>904で出ている事を誰かまとめて頂ければ有り難いのですが…。
ちょっと字が見にくいかなとか言ってみたり
911 :
530:02/09/06 23:52 ID:Vs6JXa3P
>910さん
直しましたよー。
>909さん
私の書いてる話もぶっ壊れてますよー
弟をいじめてるだけですから。
実はもう他のページも完成しちゃいました。
24時までにはUPしちゃいますねー
トップの「レス数が900を越えています」が
「レズ数が900を越えています」に見えたよ…鬱だ………。
『教えてあげちゃう』を買った方々、いかがでしたか?
次スレ立てるのは950でOK?
915 :
名無しさん@初回限定:02/09/08 04:02 ID:b1o9niGy
17人の中でヘビースモーカーって誰だろう?
・・・いつき?うわ恐ッ。
いつもいつもなんなんだ?
弟に人権は無いのかよ!
今日こそいつき姉ちゃんに文句を言ってやる!!
僕は姉ちゃんの部屋に乗り込んで行った。
「いつき姉ちゃん!! 前から言おうとおもってたんだけどね……」
「どうしたの? いきなりね」
少し、唇を歪めて笑いながら煙草を取り出すいつき姉ちゃん。
僕に流し目を送りながら慣れた動作でタバコに火をつける。
似合ってるんだけど怖い……
「あっ、あの、煙草は健康に悪いよ」
なに言ってるんだ俺は……
「なに? あんた、あたしに意見する気?」
「いやっ、吸いすぎかなぁーって……」
「……煙草吸う女は嫌い?」
「へっ? そんなこと無いけど……健康には悪いかなぁーって……」
「……そっか、あんたがそう言うんなら……」
少しの沈黙。
なんなんだいつき姉ちゃん、今日は妙に……
------ガチャ
「い〜つきちゃん、あのね、あっ!!、弟がいる〜、もう、いじめるならあたしも呼んでよ〜」
一瞬で表情が変わった。
「あっ、あすかちゃん、今、この煙草の火をねー」
「やっやめて!! 姉ちゃん!!」
やっぱり弟に人権は無いんだ……
お姉ちゃん式保守
すずねえ保守
あやめ姉たん保守
>530氏
>この世界に神なんていませんよー
チョトワラタ。
漏れ達に理想的萌え姉を用意してくれないこの世に神なぞいる訳無いわなw
お姉ちゃんを保守
炎多留姉さん保守!
こんなこと書き込んでる漏れは絢乃姉さんに叱って貰えそうでハァハァなわけだな。
「……ちづるちゃん」
「どうしたの? ほたるちゃん」
「……ぁのね? 炎多留、って……『蛍』のいっしゅ?」
「は……?」
「……そぅ、呼ばれたから…………」
「……さぁ、ちょっと……他の方に聞いた方が良いのかもしれませんわ。私には……分かりませんの」
「……そぅ」
「ごめんなさい、力になれなくて」
「ぅぅん……」
影で聞いてた弟
↓
( ゚д゚) ;y=ー ( ゚∀゚)・∵. ターン
| y |\/ (|922 |)
け、結局このスレ住人で『教えてあげちゃう』を買った人はいないのか?
いや漏れもなんだけどさ。おねきゅーは買うかもしらんが。
「お姉ちゃんはね、君のお姉ちゃんなんだから!」
多少癖のある髪を持ち、オーバーオール姿のその少女は、そう言って微笑んだ。
「お姉ちゃんはね、君の事がたいせつなんだよ」
弟としては、正直つきまとわれてばかりで。少々嫌気がさしていた。
ある冬のこと。
「お姉ちゃんがね、あずかってあげる。ほら、きみがもってて、なくしちゃうといけないでしょ」
初めて貰ったお年玉。欲しい物が何でも買えると信じた、魔法の千円札。
だから、取られるのが嫌で、
「あっ、何処いくの!」
お姉ちゃんへの初めての反抗。
いつも行くスーパーで買った物は、小さな稚拙な、キャラクターの描かれた弁当箱。ずっと欲しいと思ってた物。
家に帰り、本棚の裏にそれを隠した。スーパーのビニール袋に包まれたままで。
何時か使おう、そう思っていた。
それから、お姉ちゃんの言う事を聞かない日々が続いた。
そして、再び冬が巡って。クリスマスの日。
「はい」
その日。唐突に姉が差し出したのは、まだ一度もつかっていない何時かの弁当箱に描かれたキャラと、同じキャラの水筒。
「……?」
確かに、このグッズでお弁当道具一式を揃えたかった。だけど、どうして?
そう、不思議そうな顔をしていると。
「お姉ちゃんだもん。きみが喜んでくれるといいな、って思ったんだ。きみのためならおねーちゃん、なんでもするよっ」
とんっ、っと自らの胸元を叩いて言う少女。
そして、笑顔。
ただの、笑顔。
喜んでくれるといいなぁという期待に満ちた、笑顔。
ただ、喜んでほしいだけ。自分の気持ちが伝わらない弟に、ただ喜んで欲しい。その気持ちを伝えたくて。
「あ、何処いくの!」
その気持ちを感じ取った時。走り出していた。
向かった先は――本棚。
その裏の隙間に隠した袋は、埃をかぶっていた。でもその中の弁当箱は綺麗なままで。
だから……、急いでかけ戻って。
くすん、くすんと啜り泣きをしていたお姉ちゃんに向かって、弁当箱を突き出した。
「え……?」
「お年玉で、僕が買った物だよ!」
思いもよらないプレゼント。
お姉ちゃんが、僕を喜ばせようとしてるだけなら。
僕だって、お姉ちゃんを喜ばせたい。
それから、十数年――
戸を開いた先に目についたのは。
青色のナフキンで包まれた、小さな包み
「……食べないのに」
何かは分かっている。
いつも、昼間に部屋から出ると置いてある物。弟が残していく、姉のための昼食。
「……?」
いつもは、弁当と一緒にペットボトルが一本置いてある。だけど何か、形が違って見えた。
「これは……」
弟が、いつもとても大切に使っていた水筒。
(どうして……?)
水筒を持ち上げて、まじまじと見ていると。ふと、青色の包みに目が行く。
もしかしてと思い、しゃがみこんでナフキンを開くと。
「!!」
あの日、自分が弟から貰った、大切な弁当箱。
男の子の物だって馬鹿にされても気にならなかった、あの頃の宝物。
何時の頃からか使わなくなって、戸棚の奥に仕舞い込まれていた代物……。
「…………」
ぺたんと床に座りこんだ時、ナフキンから、一枚の紙が零れ落ちた。
そこには、弟からのメッセージが書かれていて。
以前、あんまり食べてくれなかったよね? だから、少量に丁度良いと思ってさ。
今度、一緒に静かな所にお弁当持って行こうよ。
そういえばこれを初めて使ったのは、春にみんなで行ったピクニックだったね。
それを読み終わった時、ふと思い出した。
『お姉ちゃんはね、その……お姉ちゃんはね?』
頬が火照っていた事を、覚えている。
『――君みたいな弟がいて、とっても嬉しいって、思うんだ』
あのクリスマスの日……、気持ちがつながったって、思った事を覚えている。サンタさんがくれた、一番のプレゼント。
小さな、弁当箱。
小さな、水筒。
二つとも、男の子向けのキャラクターが描かれた、子供用の物。
その内一つは、弟の宝物だった。
その内一つは、自分の宝物だった。
その二つが離れた心を結びつけてくれた。
だけど今は。
「――ちゃんはね」
二つの、小さな弁当箱と小さな水筒を……胸元に抱えてぽつりと呟く。
繋がらなくなった、二人の気持ち。閉ざしてしまった、私のこころ。
「お姉ちゃんはね」
あの日の、少年と少女の気持ちを思って。
「お姉ちゃんは――」
大きくなった少女は、一人泣いた。
名前は出て無いけど、響姉さんとのSSなんぞを。
彼女のお姉ちゃんっぽさを出したかったけど失敗。
ところで以前投稿した時は、確か40行で区切ったけど。
今回はそれでも多過ぎると言われまくったので30行に。システムの変更?
(元々そうだったら私はアフォです)
イイ!!
正直、明確な背景がないお姉ちゃんのSSは書きにくいと
思うのですが、そこらへん職人様はどう思います?
『わたしにはおねえさまが16人と弟がひとりいます
おねえさまたちはいつも弟をあまやかせます
わたしがいつも弟をしかります
弟がないてもゆるしません』
「はーい、絢乃ちゃん良く書けてますねー、でも泣いたら許してあげようね」
「うー、……ないたらゆるしてあげます」
………………
「はるかねーちゃん、あやのがぼくをいじめるー」
「もう、絢乃ちゃん、お姉ちゃんなんだから弟をいじめない!」
「ちがうよー、しかってるだけだよ! わるさばっかりするんだもん」
「えーん、あやのがいじめるー」
…………
「わるさばっかりしてー、ごめんなさいは!?」
「ううー、ごめんなさい、あやのおねーちゃん」
……
―――――
「絢乃、助けて〜!!」
「いつき姉様!! どうしたんですか!?」
「あいつが裸で襲ってくるの〜、ああ〜ん怖〜い♪」
「いつき姉ちゃん!! 今日こそは許さないから…… あっ、絢乃姉ちゃん……」
「一体なんなの!? そんな格好で走りまわって!!」
「いやっ、あの……ね、……」
「べろべろばぁ〜、ば〜か」
「くっ、絢乃姉ちゃんそこどいて!!」
「どきません!! ほんとにもう、悪さばっかりしてこの子は!! ごめんなさいは!?」
「ごっごめんなさい……でも……」
「言いわけするの!? いつからそんな子になったの!! お尻を出しなさい!!」
今日も響く弟の悲鳴と乾いた音。
どうしてこの子はこんな馬鹿な事ばっかりするんだろう?
この前は麻琴姉様の部屋で破廉恥な事を、その前はあすか姉様の部屋で……ああ
思い出すだけでも情けない。
今日なんて、いつき姉様に裸で襲いかかろうとして……
はっ!? まさか!! まさか変態なの!!
嫌!! そんなの嫌、絶対嫌!!
私の躾が間違ってたというの?
そう思うと鞭を持つ手に力が入った……
「今日はこのぐらいで許してあげます」
「ううー、どうしていつも俺が……」
「なに! 何か言いたいことでもあるの!?」
「絢乃姉ちゃんはいつもそうだよ!! 俺の話をちっとも聞きやしない!!」
「なによ!! あなたが悪さばっかりするからでしょう!!」
「ぐっ、ぐすっ、絢乃姉ちゃんなんか大嫌いだ!!」
走ってく弟。
「ちょっ、ちょっと、待ちなさい!!」
追いかけることが出来なかった。
泣いてた? 言い過ぎたかな……
いや、駄目よ、私はお姉ちゃんなんだから。
お姉ちゃんなんだから。
大嫌いか……大嫌い。
「絢乃ちゃん、大丈夫? こんなところでぼーっとして」
「あっ、遥姉様……実は……」
「あははっ、泣いちゃったのー、しょうがないなーあの子は」
「笑ってる場合じゃないです、私のこと大嫌いって…… 私、間違ってるんで
しょうか?」
「そうだねー、ちゃんとあの子の話も聞いてあげないとね」
「遥姉様!! そんなこと言ってられないです!! いちいち甘やかしてたら
あの子はどんどん駄目に……」
「そうかなー?」
「そうです、私は、あの子を一人で何も出来ないような人間にだけはしたく
ないんです。」
そう、私は間違ってなんかいない。
私は正しいんだ。
「だからいつも叱ってるの?」
「えっ? ……、だって」
遥姉様の目、じっと見られるとなんだか……
「だって、お姉様たちがいつも甘やかすから……」
「そうなの? それで叱ってるの?」
じっと私をみつめる、なにもかも……
そんな目で、……見ないでほしい。
「もっ、もういいです!」
私はいたたまれなくなってその場を離れた。
部屋でひとり考える。
ずっと、いろんなこと、ずっと。
どうして、どうして?
お姉様達はみんな、全然わかってない!!
小さい頃からそう、私はあの子を叱りつづける。
どうして? 決まってる。
あの子が駄目にならないように……?
どうして私が?
『お姉ちゃんだから』
お姉ちゃんだから?
あの子がうまれるまでは、私はただの妹だった。
私に向けられたすべてのものは、あの子に……
もっと甘えたかった、お姉様達に……
『絢乃ちゃんもお姉ちゃんだねー』
妹でよかったのに……
『お姉ちゃんになったんだからしっかりしなきゃね』
なりたくてなったわけじゃないよ……
『絢乃ちゃん、もうお姉ちゃんなんだよ?』
わかってるよ……ただの嫉妬。
嫉妬? 汚い嫉妬。
それだけ? 私はそれだけ? 違うよね? 違わないの。
そう、違わないの。
「私は……汚いお姉ちゃんだ……」
それは……悲しくなった。悲しいだけだった。
------コンコン
「……はい」
「あっ、絢乃姉ちゃん、部屋、入っていい?」
……弟だ……私のこと大嫌いじゃなかったの?
……?
あれっ……?、なんで私、泣いてるんだろう。
こんな顔……見せられない。
「だっ、駄目、入らないで!、……どうしたの?」
「うっうん、あのね、遥姉さんに絢乃姉ちゃん怒ってるって聞いたから……」
なんの話? 遥姉様? 怒ってる?
ドア越しの弟の声。
戸惑ってなにも言えない私。
「あっ、あの、大嫌いなんて言ってごめんなさい」
謝る必要ないのに、私になんか……
嫌われて当然だよ?
「絢乃姉ちゃん? 怒ってる?」
怒ってなんかない……
今は、独りにしてほしい。静かにしてほしい。
「あっ、絢乃姉ちゃん?」
「もう……いいよ……もう、いいから……」
勝手に震える声。
「どうしたんだよ!? 姉ちゃん、入るよ!!」
------ガチャ
「……入らないでって言ったでしょう」
「姉ちゃん、なんで……泣いてるの?」
驚いた顔、そんなにひどい顔なの?
私は無理に笑って……
「泣いて……ないよ?」
「えっと、あの……」
「……怒ってないよ、私、嫌われて当然だから……」
「なっ、なに言ってるの?」
「私なんかにね、お姉ちゃんの資格……ないんだよ?」
無理した笑顔が歪む、……駄目。
これ以上、この子の顔を見れない。
俯いて、そのまま、時間だけが過ぎていく。
弟はなにも言わない、私はなにも見えない。
「よくわからないけどさー、絢乃姉ちゃんは、……お姉ちゃんだよ」
「……」
「だってさー、いつも俺を叱るの絢乃姉ちゃんだよ? 家族の中で一番お姉ちゃん
らしいじゃん」
違うの、それは。違うんだよ?
それはただの汚い……
「そういえばさー昔、姉ちゃんのこと絢乃って呼び捨てだったねー」
「……へっ?」
急になにを言うの? 訳がわからないよ。
「最初はね、いっぱい姉ちゃんいるし、絢乃姉ちゃんのこと、歳が一番近いから
お姉ちゃんって思えなくて」
「……」
そうだっけ?
古い記憶の断片、思い出す。
そうだ、私も……弟っていう存在が理解できなくて……
「いつから俺はお姉ちゃんって呼びはじめたんだろ?」
全部覚えてる。鮮明に。あれは、たしか……
「……はじめて……お尻たたいた時」
「へっ? 覚えてるの?」
覚えてるよ、忘れるわけないよ……
あの時、あの時の気持ち。
「『ごめんなさい、あやのおねーちゃん』って泣きながら言ったのがはじめてだよ」
「そんなことまで覚えてるの? うわー、誰にも言わないでよ」
「……どうしようかしら?」
「もう、姉ちゃん!!」
「ふふっ、大丈夫、言わないよ」
「ほらっ、多分、あの日から絢乃姉ちゃんは、お姉ちゃんだよ」
「もう、なに言ってるのかわからないよ、あはははっ」
『あやのおねーちゃん』
そうだ、そうだったね。
あの日、私はお姉ちゃんになったんだ。
強制されたお姉ちゃん、なりたくなかったお姉ちゃん。
でも、だけど
はじめてお姉ちゃんと呼ばれたときは……
少しだけ恥ずかしくて、それでも嬉しくて。
その日はずっと、弟と、姉弟で。
ずっと、いろんな話をした。
―――――次の日
「絢乃、助けて〜!! 犯される〜!!」
「いつき姉様!! どうしたんですか!?」
「あいつがあたしの服を無理やり……ああ〜ん怖〜い♪」
「いつき姉ちゃん!! 今日こそは絶対…… あっ、絢乃姉ちゃん……」
「一体なんなの!! どっ、どうしてお姉様の服を!?」
「ちっ、違うんだ、へっ? 服?、……」
「いや〜ん、シャツがボロボロ〜♪」
「くっ、いつのまに!! おっ、俺じゃないよ!!」
「なに言ってるの!! お姉様が自分でそんなことするわけないでしょう!!
ごめんなさいは!?」
「ごっごめんなさい……でも……」
「言いわけするの!? そんな子嫌いよ!! お尻を出しなさい!!」
今日も響く弟の悲鳴と乾いた音。
いつもと変わらない日常。
>932さん
私は、そうですねー、楽しんで書いてますよ。
最初は薄っぺらいおねーさん達でしたけど、皆さんの何気ない一言や
他の方の書かれてるものなどを吸収して、だんだんおねーさんが動いて
くるようになってきました。
最近はそのせいで文章が長くなりがちですけどねー
うざかったら言ってくださいね。
絢乃姉マンセー
そうかー歳近いのに厳しいのはそういう事情だったのか。
しかしお仕置きされてる時他の姉は助けてくれないのね(w
年中行事として楽しんでたりして。
943 :
672:02/09/13 07:05 ID:loCbRAzy
たまには弟に理解ある姉がいてもいいんじゃないかと・・・
SS保管ページ更新しましたよー
>931さん
転載させていただきました。
次スレは950踏んだ人でいいの?
ああ、いいのか・・・
↓次スレよろ
踏み?
>>952 おつかれ様です。
すいません、うっかり2げっとしてしまいました・・・
もうしないから赦して・・・
絢乃姉さん、出番です。
ダメだ!絢乃姉さんにお仕置きを受けるのは羨まし過ぎる!
俺 達 で お 仕 置 き だ 。
では953、お尻を出しなさい!
……同じ台詞でもかなり違ったシチュエーションになるなあ。
957 :
執事:02/09/16 00:40 ID:soQy5nHL
955様、956様、
鞭とワセリンをお持ちしましたので、お好きなほうをお使いください。
あとは、ご存分にお楽しみください。
では、私はこれにて失礼させていただきます。
余ったレスで妄想を。えるしすの中に入れなかったっぽい「姉御」キャラを妄想してみる。
主人公の2つ程上で、学校の屋上で煙草を吸っている、いわゆる「今時いねーよ」という感じのおねーさん。
長い黒髪とでかちちはデフォ、濃い化粧を嫌っている。
「影の番長」とかそんな感じだけど家庭じゃ弟の世話を焼く良いお姉ちゃん。
だけども、喧嘩してる姿とかを弟に見られたくないらしい。
口調は「あー?」とか「はいはい、分かった分かった」とか、ぶっきらぼうで投槍。
とかなんか妄想。楽しゅうございました。
なぜか家族計画の青葉を思い出した
と言うか姉達の中で青葉さん系の容貌の方を一人ぐらいはみんな妄想してる…だろ?
………漏れだけですか。ツリ目が好きなんだよぅ。
YU-NOのえいっりっぃくくわっどろっぅ先生(確か)みたいな感じの人か。
そういや居ないな。17人もいりゃほぼ網羅してるかと思いきや。
つか、何でこっちの方が伸びてるんだ?(w
個人的に青葉は姉キャラの分類に入らないな。
あれは青葉という単独属性だよ(w
スレは残さず食べないとお姉さんズに叱られるからです。
「何で次スレに移行しないの?!」
と絢乃姉様に叱られたいからです。心の底から。
【絢乃】 「ほんとにもう!! どうして次スレに行かないの!? いつもお姉ちゃん
の言うことききなさいって言ってるでしょう!! 言うこときかない子は
お仕置きよっ!! ごめんなさいは!?」
【いつき】「言っても無駄よ、絢乃、あたしが調教したからね〜、この子達はもう、
虐げられる喜びを知ってしまったのよ」
【あすか】「調教♪調教♪ 新しい道具買わなきゃね〜」
【絢乃】 「いつき姉様、そんな!? 私の躾が間違っていたというの?」
【奈々】 「あー、絢乃ちゃん、ちゃんといつきちゃんの言葉理解して無いでしょう?」
【亜紀】 「絢乃に言っても無駄よ奈々ちゃん、まぁあの子は一人じゃ何も出来ない
からねー、あたしがついてなきゃ」
【陽子】 「それよりさー、早く次スレで弟と会おうよー、ボクうずうずしちゃってさー」
【華奈】 「こんどこそ、『おねーちゃん』って頼ってもらうんです!!」
【唯】 「私も美味しいものたくさん作ってあげなくちゃ」
【遥】 「みんな盛り上がってるねー ところで次スレってなーに?」
【礼子】 「遥姉さん、弟がいるところですよ」
【智萌】 「……いるわ、次スレに……」
【千鶴】 「楽しみですわね、ほたるちゃん」
【ほたる】「うん、あの子が……待ってる」
【麻琴】 「ふふっ、次はどうやって迫ってみようかなー」
【真緒】 「そっそそそそんな、そんなこといけないと思います!!」
【芹奈】 「駄目ね、みんな、絢乃さん、あの子が人生の落伍者にならないように私達
がしっかりしなきゃいけないようね」
【絢乃】 「芹奈姉様! やっぱり私を理解してくれるのはお姉様だけです」
【響】 「……次スレ……」
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1032084263/l50
‥‥‥感服デス>965氏
映像が目に浮かぶよ。
オチを忘れない響き姉さん(・∀・)イイ!
あぁん(´д`;ステキ過ぎます、
>>965様。
遥姉さんのボケっぷりはやっぱりこうでなくっちゃ。
と思いますた。
ベッドの上のゴスロリほたちづを妄想しつつ、新スレへ
どなたか新スレあげてもらえませんか?
ケータイからだとリンクでケータイ版にいけないんで・・・
971 :
名無しさん@初回限定:02/09/17 14:26 ID:zR83NC3a
ありがとうございます!
無事ブックマークできました!
ありがとうございます!
無事ブックマークできました!
【遥】 「みんな盛り上がってるねー ところで次スレってなーに?」
::::ヾ::::/\:ヾヾヾv=;;,,
レ-'''ヽ::::ヽ::ヾ::::j((;;)く::||ヽ,
,,..-ヘ彡ヽ'''"ヽV:> :::::::::|ト::..ヽ
ヽ:;;-く二/。ヾヽ|:::||;;''||:::..''入
-レ'''";;=ヾゝゥ-!-Kく-,v:::;;/ 入
/i--Y''''",,,三凾ュ|ヘ:::::::::/:::ヽ,, 知らねーよっ!!!
..!'''/レ┤ /----y/> ヽ='::::::::::::||"'''-,,____,,__
..く jく || /:::::::::://_/| ""'--く,-;:::/:::::::...):
;;:\ヽ.V ::|::::::::://:::::;;;|| _,-'''|"r'~~^^^~ノ''''
::::\;;\ヽK二Yj::::::::K<,,..くl'' "..;;;;;,,--,,,,-''"
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,, .\|\ヘ∠V>/''""\:. \
,\ ヽ--ヘ/'"ヾ;:::... ヽ /'ヽ""''-,____
::\ヽ,,-=>^ゞ ヽ;::. ,,,ノ,:ヽ_ノ::: ::::.... 丿
-;;;=フ=フ∧.:::'>::.. __ヾく..,,..j;;;;;;;jX^"='""
'"://:://:::||し;::く:. y-''):;;;;/,.....:::.....,,,>ゝ
::((::::((:::::ゞ;;:ゞ:\;;;X:::::ヽヽ::::∠=二">
:::ゝ;;::::ゝ;;::;;;;;;;;;;ノ~(::::):::::::ゝヽ;::::::::;-'''"~ヽ,
::::^-====≡-'"::\"'ヽ<二-//K,/"'\ "''-,
>>974は、故意に姉に対して言葉遣いを荒げて、
絢乃姉にしかられたがっている…と思うのだがどうか。
>975
>974は反抗期なんじゃねーの
つーか何のAAなのか、よくわからんのだが。
何かのキャラであるのなら作品名とともに情報ぷりーず。
姉キャラじゃないよな?
スクライドと言う名の漫画の中のギャラン=ドゥと言う名のキャラです。。。。
かなり此処と関係ないAAです。。。。
(´ー`).。oO(誰が貼ったんだろう・・・・・)
979 :
977:02/09/19 13:44 ID:kpqmTYnz
さんきすと。
漫画の方かー。アニメなら見てたんだが。
(´-`).。oO(誰が貼ったかより、なんで貼ったか、なんで選んだかが気になる)
>>979さん
そのスタッフが前に作ってた「無限のリヴァイアス」はご覧になってました?
尾瀬イクミってのが重度のシスコンで、見ていて大変楽しいキャラでしたよ。
>>977 あすか姉さんにコスプレさせられた弟が遥姉さんに八つ当たりしてるところです
・・いまだゴスロリほたちづSSを期待してる漏れはバカなのかもしれない。
983 :
sage:02/09/20 03:01 ID:6VCTUcjM
ほたる姉さんにゴスロリですか…良さげですな。
>>981 激しくワラタ
そうくるとは思わんかった