母親が他人に犯される 漫画・小説 #13

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546こんばんは、サクラフブキです
こんなもんしかねえけど、と奴は鰯の煮つけを小皿に盛って目の前に差し出した。
中には梅の果肉が入っているのだろうか、覗き込むと微かに梅の香りがする。
奴は一仕事終えたようにコタツの中に入って来た。
冷蔵庫から持って来た缶類をテーブルの上に並べていく。
水滴がこたつのテーブルを濡らした。
手際良く食事の用意がなされた。
出された箸−奴も使っているのだろうか−で鰯を突付く。
小皿に少量盛って口に運ぶと、濃い味付けだった。
梅が鰯の臭みを取り除いているのだろう、俺は一口二口と口に運ぶ。
甘しょっぱいとでも言うのだろうか。味付けは濃かったが、
美味い。
酒の進む味だ。
美味いか?と聞かれれば、素直に美味い、と答えてしまう。
奴はまた綺麗な歯並びの白い歯を見せて屈託無く笑った。
奴はビールを手に取って、小気味いい音を立てた後、
ぐいっと豪快に飲み干した。
俺の目の前で喉仏が上下に揺れている。
酒を飲む姿が綺麗だ。箸を咥えたまま、俺はそう思った。