>>812-815 支援サンクスです(笑)
俺達を接客した店員は女でショートヘアの、中々可愛い部類だ。
頭にヘッドドレッサーを付けている。この店の制服なのだろう。
取り出した注文表に何か―俺達の注文の他に無いのだが―を書き付けて、
メニューを確認する。
俺はそれに頷くと、彼女は人込みの中へと消えて行った。
どういうのが好みなんだ、と奴に聞いてみた。
奴はお絞りで手を拭きながらのんびりと、そうだな、と答えた。
黒のVネックから白い首が伸びている。
首元には鎖骨が見える。
俺は奴の手元を眺めると、さっきの出来事を脳内に思い浮かべた。
触れた感触が拭われてしまうのが何だか勿体無いような気がする。
俺は少し黙って、冷たい水を一口呷った。