☆２ちゃんねらーが選ぶエロマンガ大賞2009【誘導】

「たゆたゆ」

いわゆるハーレムモノ、表題作のみでまとまった一冊
統合間近で複式学級の過疎地の高校が舞台、主人公以外はすべて可愛い娘という夢のような設定（エロ漫画ではお約束だけど）
コテコテではなくネィティブな関西弁とも相俟って、5人のキャラが魅力的に動いてる感じ、かつそれぞれの描き分けも充分
#0と番外編を除いた9話で190ページほどが丁寧に収まっている良作
各話の引きも上手いしストーリーの構築性では09年のベストでは？
後書きでも設定のラフ画があるし、作品世界をきっちり造り込んでるみたいだ
エロに収束してお話にスピード感がありすぎるのはエロ漫画の宿命だけど、各エピソードの膨らませ方では一般誌（青年誌）でも描けるんじゃないかと

ただエピローグ的なハーレムエンドを描き下ろしの#0で巻頭でバラしてしまうのは、漫画本としての構成上やや疑問
16Pからの8年前の回想シーン、実は他の女の子達にも覗かれていて……そんなサイドストーリーを#0にして、敢えて巻末に配置してもよかったのでは？

あと、番外編は……こういう「マテンジャー」みたいな力業の落とし方は作者の好みなんだろうけどイマイチ「たゆたゆ」の作品世界に合ってないのでは
「てれぱsweet 1.5」のように狂言回し的にそれぞれのエロシーンになぜか遭遇して覗き見を繰り返してエロエロになっていく先生でまとめて欲しかった