それでは予告通り同人誌「乱丁ハヤト」に収録された真道寺軍(通称:震度蛆、蛆)の
手紙を全文引用しよう。巻末には解説を付けた。分割して書き込まなければならないので、
感想がある人も書き込みが終了するまでしばらく待っていて欲しい。手紙の内容はとても
面白いので、蛆がよく書き込んでいる掲示板や、蛆本人の掲示板などに次々にコピペする
と愉快だろう。私は特別に坂本ハヤトのファンではないが、真道寺軍はやはり相当異常
だと思う。今回の手紙のコピーは資料としての価値も高いと思うので、わざわざ書き写し
た事にも価値があるかもしれない。
データ
同人誌名:乱丁ハヤト
発行サークル:はやと屋
作者:坂本ハヤト
発行日:2006年5月5日 ショタケット11にて
漫画は1本だけ収録。誌名がそのまま漫画のタイトル。内容は、初単行本「世界でたった
一人の弟」が乱丁本だった坂本ハヤトが、お詫びにショタケット会場で多くの人に犯され
るというもの。作中に多くの暴露話があり、秋緒たかみ(=田沼雄一郎)や青島等の
イタい話がある。それらの中で一番盛り上がっているのが真道寺軍(漫画中では「蛆」
とか書いてはいない)のもの。1995年から1997年にかけて蛆が坂本ハヤトや
その家族に出した手紙のうち9本がコピーされている。
漫画の描写とセリフ
青島等に犯されている坂本ハヤトの前に男が現れる。
「お.お.おおおお前は…
ヘテロリスト 真道寺軍!!」
「真道寺軍 本名 内田信吾は第一回ショタケットで運命的な本に出会う
その本の名は坂本ハヤト著 異常発達猫少年
その赤ずきんチャチャのしいねちゃん本である
その同人誌を手にとって真道寺は『すっごいかわいい絵だ』と思った.
期待して買ってわくわくと本を読む真道寺.
しかし期待に反してその本は陵辱鬼畜本だった
その同人誌にだまされて傷つけられたと思った真道寺は
苦情の手紙を出した.
彼は返事を求めたがハヤトはそのひどい内容に相手にしなかった」
手紙1
前略
で『異常発育』に関して、ですけど。
技術と言おうか、完成度は確かに凄い。絵だって好みだ。トーシロに居直った
下手クソの、クズみてーな同人誌ばっかの即売会で、確かにきわだっていたと思う。
しかし、問題は余りに悪い、読後感だ。
他にもしいねちゃんネタの、クソみてーな(そっちのは、技術的にもまさしくクソ
みてーな)のが一冊あって、おかげで数日間、非道い抑鬱感に悩まされた。
確かに、読ませる力はプロ並にあると思う。イントロなんか最高だったし。しかし、
問題なのはたったポコチンも萎えちまうよーな、生々しい陰険さだ。別にレイプがいかん、
とかそーゆーことを言ってるわけではない。ぐだぐだ書かずともお判りだろう、例えば
もう一方のマスターアジアにやられちゃうやつは、個人的には楽しく読んだ。しかし
『異常発育』の方は笑えないし、性的に興奮もできない。少なくとも、俺はあれで
マスはかけないし、あれでオナニーできるような奴とは、お友達になりたくない。
オナニーする事自体は、勝手だろうが、しかしあなた自身、あなたの描いたものが
余りに凄惨なものである、という事は判っている筈。俺の手紙などより、遥かに。
女のコの方じゃ「H有り」的な表示が慣習になっている様だし、それは有害コミックに
対する対策とも、ニュアンスが微妙に違う。恐らくはファン同士のトラブルを避ける
防衛作である様な気がする。例えばそれにならって、「かなり鬼畜な内容」とか表示する
なり、しないまでも何となくそれと判る様な装丁にするなり、した方がいいんじゃないか。
買い手は殆ど表紙と、ぱらぱらめくった数ページだけでを判断し、買った以上いやおう
なく、それを読んでしまうのだから。一方的な被害者の様な感情におちいらざるを得ず、
気分の悪い事この上ない。
本来なら、もう少しえげつない、「死ね、馬鹿野郎」的な手紙を書いてやろうか、とも
思っていたのだが、でき得る限り、理性的に書く様に努めたつもりだ。恐らくは俺のより
きつい、いやがらせ的な手紙を既に受け取っている事だろうし、まぁ、そーゆーのに
対しては「常識を知らぬおたくどもめ」とか言って処理すりゃあ、いい話だが、しかし
俺としては、あなたに対してあんまり同情的になる気は、ない。繰り返すが、あーゆー
生々しい陰惨な話は、そこそこのリスクを負って発表する奴は発表すべきであり、
それを負わずに「常識を知らぬオタクども」とか言って、他人のせいにするのは好ましく
ない、と考えるからだ。「エロや下品や残酷だって、表現されるべき立派なネタ(フレーズ
うろ覚え)」かも知れないが、見たくない表現を見ずに済ます権利は、更に守られなければ、
ならない。ちょっとタバコ吸っただけでぎゃんぎゃん言われるのが、この国だ。(それでも
結局、おとなしー奴が黙って損をするのがオチだけどな)。
評論系の同人誌を書く男のコの中には、明らかに読者侮辱するだけが目的の連中も
いるが、あなた自身はそうではない、と感じたので、一応ある程度好きに書かせて
もらった。一考してもらえれば、幸いだと思う。つっても、次のショタケットは
男性締め出すみたいだけど、な。
後、関係ないけど、同人界の「しい_ちゃん観」て歪んでるよな。何でみんなあーゆー
解釈をしちゃうんだろう。これは、単純な好奇心から、言ってる事に過ぎないが。
最後に、情緒モード。しいねちゃんは俺のだからな(笑)。
草々 Jun.4.1995
内田信吾(引用者注…名前だけ直筆、筆跡は蛆のもの)
1ページだけ再び漫画
「返事がない事にハラを立てた真道寺は
坂本ハヤトが主催する同人誌即売会にやってきたのだ.」
(「異常発育猫少年」を持って「坂本ハヤトを出せ!!」と叫ぶ蛆の絵)
「エロなし同人誌イベントにエロ本を持ち込む真道寺.
こちらは話に応じる他なく、イベント中数時間もうばわれる.
そこでシリーズのラストはハッピーエンドにすると約束したが
猫少年は全3部作なので第2巻のラストも壮絶なものに.
それをりちぎに購入した真道寺は
再び怒りまくり狂気と化す.」
手紙2
■■■(引用者注…住所などは黒マジックで消してある。大体読めるがw)
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坂本勇人様
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内田信吾
前略
いいからよ、もう。死ねよ。
てめーでわかってんだろ、自分が最低最悪のくそや労だってことくらい。
判ってるわけねーーか。てめーはそーやって自分に何の疑問も持たず、生きていく
わけだ。これからも。
死ねよ、さっさと。(引用者注…4倍角文字)
死ねって。(引用者注…4倍角文字)
草々 May.5.1996
手紙3
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坂本勇人様
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内田信吾
前略
何か自分が律儀ないいヤツに思えてくるよな、こう筆まめにしてると(笑)。
でもなぁ、ここに「死ね」と書いてもお前が自殺してくれそうにもないし。
取り敢えず書いとけば、お前が「チャチャ」ファンを名乗る資格、ないから。彩花みん
にお前の書いたもの、見せてやりてーわ。彩花みんの方が自殺するか(笑)。
とにかくさ、お前がLDボックス持ってる、つーだけで作品が汚れるわ。どーせ「異常
発育」の上がりで買ったんだろーが(断定)、このダニ野郎。てめーにそんなものを見る
資格はケシ粒程もねーんだよ人間のクズが。何が「彼らが今のチャチャに残してくれた
ものは大きい」だ(チェック細かい)。死んでしまえ、このゴミが。(引用者注…「ダニ
野郎」「人間のクズ」「死んでしまえ、このゴミが。」は倍角文字)
まぁこんな事書いたって、お前が実際に死んでくれるわけじゃねーし。でも500通
くらい出せばノイローゼになって自殺してくれるかな。それに期待。
ところで「1」の再発行の件はどーなったんですか?楽しみにしてたのに(爆笑)。
草々 Aug.5.1996
手紙4
前略
皆さんお待ちかね(笑)、苦情の手紙です。
だから、四コマも鬼畜マークつけろな、読んでないが。
ちょっちリサーチしたんだが、何かアニメキャラの鬼畜本て奴?そーゆーの出す奴とか、
当然カミソリとか受け取るだろーし、そんなリスク覚悟だと思ってたんだけど、そーゆー
例って殆どないらしい。皆さんおとなしーのかかたわなのか。ただまぁ、ここまで来て
そのリスク考えてないとしたら、単なる馬鹿じゃん、どう贔屓目に見たって。
判ってんじゃん、こーゆー奴がまたぞろぐだぐだ言う、て事くらい。それ覚悟で夏コミ
行ってんだろ?仕方ねえ、よな?ある意味じゃてめーの住所隠す長野則雄(誰?)よりは
男らしい。男らしいついでに長野の分もあんたにあたるからな(笑)。
何で注意書きのひとつくらいしねえ?俺に従うのが屈辱的でヤか?したら、俺に対して
は覚悟完了だよな?或いはそーゆーかっこ悪い事すると、お友達に対して示しがつか
ねえ?したらさ、「何かきちがいから手紙もらって、一応予防線だ」とか何とか、実も葉も
ない話(笑)捏造して、適当に言い繕うとかすりゃいーんだよ。
かんけーねーけど例えば俺の様に、確かにあの漫画の影響力で、精神的苦痛を負った
人間がいる、て事だけは事実なんだから(数日間の抑鬱、て前回書いたが大嘘だ。俺は
あの日以降、思い出す度夜も眠れねえ)。だったら、俺の提案した表示は、決して不適切な
処置とは言えないはずだ。同人誌とは言え本を出す以上は、「表現の自由」について回る
責任とリスクくらいは考えておけよな。そんな事も判らないんだったら、一生キディ
ポルノ見てマスだけかいてろ。
そして或いは。俺に対してあんたは「無視」つーか、全くの無反応、てリアクション
を取ったわけだが。当たり前の話だが、あんたはまさしくそれが理由で、またぞろこんな
手紙を受け取っちまったわけだ。繰り返すがそれが嫌なんだったら。
例えば、徹底交戦。俺に対して攻撃的な手紙を送るなり、カミソリとか爆発物送るなり
とか。したら、おまわりさんが間に入ってくれてラッキーじゃん(笑)。
例えば、そこそこ「誠意」見せた手紙。「お前を不快にさせた事は申し訳ないが、俺は
好きでやってる事だから許してくれ云々」とか。したらこっちだって鬼でもきちがいでも
ないんだから、少しはあんたに対する感情もやわらぐってもんだ。そしたらあんたの
イメージは「しいねちゃんに対して非道を働く精神的かたわ」から、「いい奴だがしいね
ちゃんのえげつない本出してる奴」に変わっちゃうだろ。下手すっと互いにわび入れて
すっかりお友達気分じゃん。すげー嫌な展開だが(笑)。
つー事で、幾つかネタ出したんだから、御一考願いたい。今度無視したら、次からは
匿名で手紙送っちゃうぞ(爆笑)。
繰り返すがあんたが例えば鬼畜マークでも入れてりゃ。俺は当然観察に行くわけだが、
それに対し、決して「俺の勝ちだざまーみろ」的な感情を抱くわけでは、ない。多分、
前述したように「結構いい奴じゃん」とか思って、至極簡単に懐柔されちまうかも、
知れねえ。俺はそれ程に、単純な人間だ。
だからさ、逆に言えばお鈴ちゃんのほのぼの漫画なんか描いてないで、冬コミでは
更なる鬼畜なしいねちゃん虐待本出すのも手かも知れねーよな。それが非道いもん
だったら、今度こそ俺も切れて、その場であんたを叩き殺すと思うから。
考えてみれば、懐柔されてお友達になるより、ぶっ殺す方が、快感は大きいよな、
あんたならよく御存知だろ?
あぁ、後ひとつだけ、懐柔策として、心にもないおせじを書いておく。
お鈴ちゃんの話は、よかったじゃん。決してあんたも、現実に児童虐待を快感と
感じる精神障害者でもなければ、しいねちゃんを性欲のはけ口としか見ていないクズでも
ないと、思う。多分、「しいねちゃん最大の失敗」のしいねちゃんも、「しいねちゃん
宿命の対決」のしいねちゃんも好きな人間だ、と思う。だったら、あーゆーの、
お鈴ちゃんのみたいな、ちゃんとした漫画描いてくれよ。
ってもちろん、言ってる事の意味は鬼畜なのは止めろ、て言ってんのといっしょ
だけどな。
つー事で、冬コミでお会いしましょう。今後の出場即売会情報の乗った(引用者注…
誤字は表記のまま)ペーパーなんかも同封してくれると、さらにうれP。
草々 Aug.21.1995
内田信吾(引用者注…名前だけ直筆)
次のページで、封筒のコピーとコメント。
「その後
別の名の男から
家の電話番号と父親の名を調べ
親展で親あてに手紙がくる」
「送り主住所が
局止めとなっているが
文章を読めば
誰が書いたかはすぐわかる」
「真道寺だ」
封筒の消印を見ると、新宿局の平成9年(1997年)4月28日付。
(宛先)
■■■
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坂本■■様(引用者注…実家の住所と父親の名前は黒マジックで消してある)
なお偽名の名前は書かれていない。蛆の手紙中に「タキハラ」とだけあるのがわかる。
手紙の内容からは、実家に電話もされていた模様。また偽名での手紙(手紙5〜9)は、
偽装のため1行あたりの字数を減らすとか、漢字を少なくするとか細工してある。字体を
見るとワープロの機種が違う。買い換えたのか、わざわざ偽名専用のワープロを買った
のかは不明。
>>80 >こっちでやれ
>板違いだ
あっちでもやるけど、まずはこちらから。
手紙5
拝啓 坂本勇人様
カタログをチェックしていてあなたの名前を見付け、いても立ってもおれず、お手紙
差し上げる事にしました。
某イベントでかわいらしい拍子に惹かれ、あなたの同人誌を買ったのですが、読んで、
胸がつぶれそうになりました。男性作家とはいえ、ここまで男の子に悪意を持てる人が
いることが、信じられませんでした。
この時以来、私は辛くて「チャチャ」を見ることができません。漫画やアニメは、辛い
現実を一時忘れるためのもの、と思っていましたが、この漫画に描かれているのは、
ただの悲惨な現実です。人間扱いされず、ひたすらいじめられていた私の子供時代の
再現でしか、ありません。
この漫画に描かれた、しいねちゃんに対する激しい憎悪、陰湿な残虐性を、私はどう
しても認めることができません。この本を読んで以来、脳細胞が汚されたような気がして
気が狂いそうです。プライベートなストレスも重なり、正直、死にたいとさえ考えました。
夏コミでこんなものを売る事を、どうか考えなおしてほしいと思います。たとえ同人誌
とは言え、あそこまでおぞましいものを流布することは許されない、と思います。私に
とって、あのようなものを描ける人は、恐ろしくてなりません。でも、あの本を買って
傷つく人が続出するのでは、と思うといても立ってもおれず、そこをおして、勇気を
出してお手紙出させていただくこととしました。
何卒意中をお汲み取りいただきたく存じます。
敬白
手紙6
拝啓 坂本■■様(引用者注…父親の名前は黒マジックで消してある。以下同様)
突然の不躾な手紙をお許し下さい。
非礼を省みずこうしてお手紙差し上げたのは、あなた様のご子息のことについてで
あります。
同封した同人誌、最後のページの奥付を見て頂ければ判る通り、ご子息の手による
ものです。
某イベントにおいて、かわいらしい表紙に惹かれ、購入したのですが、中身を見て唖然
としました。私自身、このアニメのファンで、この子の大ファンでした。
でも今は、アニメを見る度にこの漫画のことが思い出され、辛くてなりません。漫画や
アニメは、辛い現実を一時忘れるためのもの、と思っていましたが、この漫画に描かれて
いるのは、ただの悲惨な現実です。虫けらのように扱われ、ひたすらいじめられていた私
の子供時代の再現でしか、ありません。
この漫画に描かれた、主人公の男の子に対する激しい悪意、陰湿な残虐性を、私はどう
しても認めることができません。この本を読んで以来、脳細胞が汚されたような気がして、
気が狂いそうです。またプライベートなストレスも重なり、何度も自殺を考えました。
高貴にあるように、ご子息はこの続きを書く、と予告をしておられます。それを読み、
思わず身震いしてしまいました。たとえ同人誌とはいえ、これ以上このようなおぞましい
ものを流布しつづけることは許されない、と私は思います。私のように、知らずに本を
買って傷つく人が続出するのでは、と思うといても立ってもおれず、お手紙出させて
いただくこととしました。
何卒意中をお汲み取りいただきたく存じます。
敬白
手紙7
拝啓 坂本■■様
少年に対する心ない事件がニュース画面をにぎわせる中、いかがお過ごしでしょうか。
あえて嫌味を申し上げればこの事件、坂本勇人の漫画をテキストにして行われたもの、
という風にも感じます。「さかきばらまさと」と「坂本勇人」も、やや、似ていますしね(笑)。
「ショタケット」には日本全国から参加者がいたわけで、絶対にない、とも言えないと
思います。
それに、もうひとつ沸いてくるのは、坂本勇人がこの事件に材を取った漫画を描き、
夏のコミックマーケットにおいて、販売するのではないか……という想像です。
人間なら、できないことだと考えますが、彼ならば……。
あなたのご意見を伺いたい、と存じます。
6月12日必着で、お返事をいただきたく存じ上げます。別に金をよこせだの
何だのって言っているわけではありません、当たり前の話ですが。ただ、あなたの
お考えをお聞きしたいのです。
でなければ、私としても漫画の版元の方へ話を持ち込む、といった手段をとらざるを
得ません。
誠意ある行動を、期待しております。
敬白
手紙8
拝啓 坂本■■様
幾度かお電話差し上げた“タキハラ”です。
去年の十月頃でしょうか、私がお送りしたご子息の同人誌には、お目を通された
でしょうか。
実は先日、「ショタケット3カタログ」というものを入手しました。五月五日の子どもの
日、川崎市産業振興会館で催される「ショタケット3」という同人誌即売会の、ガイド
ブックのようなものです。それを見て、愕然となりました。ご子息がまたこのイベントに
参加する旨が予告されていたのです。お送りした同人誌の続編を、売りに出すために。
一体、坂本様におかれましては、ご子息の活動をどのように捉えられているのでしょう?
是非、ご意見をお聞かせいただきたいのですが。
海外では幼女が実の親に性的虐待の挙げ句に殺される事件が起き、子ども誘拐組織の
存在が騒がれ、日本でも連続幼女誘拐殺人事件の犯人とされる宮崎被告に、死刑判決が
出されたというこの時に、あなたは人の親として、あのような表現をお許しになれるの
でしょうか。
上に挙げた猟奇的な事件は決して週刊誌の中の「お話」などでなく、あなたのご子息の
頭の中で実際にシミュレーションされていることなのだ、ということをお考えになった
ことがおありでしょうか。それは実行に移すの移さないの、といった次元とは、関係の
ない話だと思います。
万一、郵便事故その他の理由で、以前お送りした同人誌にお目を通されていないの
だとしたら、ご子息の部屋に立ち入ってでも、ご覧下さい、彼の出した「異常発達猫少年」、
「続・異常発達猫少年」の二冊を。
繰り返します。ああいった本を出す人間は、幼い、何の罪もない子どもをメチャクチャ
に虐待し、人間としての精神をズタズタに破壊し、ゴミクズの如く扱うことを良しとする
人間です。そんな人間を許してしまったら、言うまでもなくこの社会はもう終わり
でしょう。
更に付け加えるなら、ここで虐待されているキャラクターが「赤ずきんチャチャ」
という漫画のキャラクターを盗用したものである以上、これは明らかな「著作権侵害」
です。
「セーラームーン」などでもこういったパロディは描かれ、出版社側からはお目こぼし
してもらってはいますが、実際、訴訟沙汰が起こったという話も聞きますし、
「異常発育――」が出版社側の目に止まり、裁判ざたにでもなれば、ご子息の側が
負けるのは眼に見えています。
最近は「ストーカー」などという便利な言葉も発明され(笑)、私が加害者、そちらが
被害者、といった気分にひたっておいでかも知れませんが、くれぐれも「被害者」は私で
あり、ご子息が「犯罪者」である、という事実だけはお取り違えなきよう、お願い
いたします。
それでは最後に。この手紙がお宅に届いた時点で最初にご子息の手に渡り、握り
つぶされる可能性を考え、全く同一の手紙を数通、お送りさせていただくこととしますが、
何卒御理解の程を。
敬白
手紙9
拝啓 坂本■■様
以前ご説明申し上げた、「ショタケット3」でご子息が頒布していた同人誌を、お送り
します。今回は本名の署名がありませんが、「笠守通」というのがご子息のペンネームで
あることの証拠に、前作のコピーを送付しておきましょう。
単刀直入に申し上げましょう、あなたのご子息「坂本勇人」は、人間ではありません。
否、「坂本勇人」を“人”と呼ぶことは、人間の尊厳に対する冒涜行為でありましょう。
繰り返します、あなたたちの生み育てた「坂本勇人」は、人ではありません。
あんな漫画を描いて喜んでいる「怪物」を、「人」として扱っては、断じてならない
のです。
恐らくは二年前の5月5日に、坂本勇人は人であることを自ら放棄してしまったので
しょう。それは彼が、「極悪人」や「狂人」や「廃人」ですらなく、最早「汚物」でしか
ない、という意味であります。
もし、それに対して異議がおありなら、お聞きしましょう。
あなたはご子息の結婚を考えたことがおありでしょうか?そして、もし坂本勇人に
男の子の赤ん坊が生まれたら、一体彼は子供をどう育てるのか…?ジョンベネ事件が
可愛らしく思える程の、凄惨な事件を起こしてくれることでしょう。
現実と虚構は違う、と言い逃れをするおつもりかも知れませんが、ならば再度
問いましょう、果たしてこんな漫画、「人の心」を持った者が描けるのかどうか。
恐らく坂本勇人は、夏のコミックマーケットで、これの完全版(当然、大幅な加筆が
予想できる)を出すつもりでいることと思います。それが許されることかどうかは最早
問いますまい。
ただ私が問いたいのは、「人間でないもの」を生み出した張本人として、あなたの
取るべき責任は何か、ということであります。
誠意ある行動を、期待しております。
敬白
その後は再び犯され続ける坂本ハヤトの漫画。最後のページでは、「本当に 本当に 悪いの
は… 刷り見本をしっかりチェックしなかった松文館編集 沖崎なのに…」という台詞と
ともに、蛆のちんこが噛み切られている。坂本ハヤトは、秋緒たかみよりも、青島等より
も、蛆への反感が強いのだろう。親にまで手紙を送りつけられたり電話されたりしては、
怒りが頂点に達するのも当然か。なお最後のコマは犬丸に小便をかけられている場面で
ある。犬丸とは具体的なトラブルはなさそうだが。
解説
真道寺軍のキチガイ振りを示すには、100万回の説明をするより真道寺自身に
語らせるのが一番いい。引用者も書いていてしばしば唖然とした。本当に狂った男である。
震度蛆を“蛆”と呼ぶことは、蝿の尊厳に対する冒涜行為だろう。そもそも最初に買う
時に内容を確かめなかった蛆の方が馬鹿なのだが。別に坂本ハヤトは蛆を縛り付けて
無理やり読ませた訳では全然ないのだし。1997年に起きた神戸の酒鬼薔薇聖徒の
事件を持ち出しているのも凄いな。
ここで注意すべきは、偽名で出した手紙5と手紙6の中で、「人間扱いされず、ひたすら
いじめられていた私の子供時代の再現でしか、ありません。」とか、「虫けらのように
扱われ、ひたすらいじめられていた私の子供時代の再現でしか、ありません。」と書いて
ある事である。蛆の世界への憎悪の原因がいじめにあった事がここでわかる。しかし
実はいじめについては坂本ハヤトも同じ経験をしている。
坂本ハヤトの単行本「世界でたった一人の弟」のあとがきには、収録作品「大きな森の
キノコの下で」にあるいじめの話は本当の事だと書いてある。「このおはなしのいじめの
くだりや 先生の一言 いじめっ子を殺そうと思って包丁を学校に持ってった
所等は 坂本ハヤトの体験談です」とある。坂本ハヤトは自分の過去のつらい記憶をある
程度客観的に眺める事が出来るようだ。殺人を決意したというところに、坂本ハヤトの
心の強さが見られる。結局実行はせず「あの時刺せなかったのは 賢明だったのか勇気が
なかったのか 今でもわかりません」と書いてあるが、包丁を持って学校へ行っただけでも
賞賛すべきだろう。蛆は心が弱い人間だから、そもそもいじめっ子を殺そうという発想
すら出来なかったと思われる。蛆も坂本ハヤトもいじめを受けた経験を持っているが、
両者の行動パターンには大きな違いがある。その原因は、過去の自分の記憶を客観的に
見られるかどうかにあると言える。
真道寺軍の狂った行動を説明するのに最もよい説明は、抑圧委譲の原理というものだ。
例えば子供の頃に虐待されていた人が親になると、非常に高い確率で自分の子供を虐待
するようになる。本来なら虐待された恨みは親に対して返さなければならない筈だが、
子供は自分が親に愛されているという幻想を捨てたくないから、憎しみを親には向けず、
弱くて暴力を振るっても反撃されない自分の子供に鉾先を向けるようになる。しかも
本人はこれを虐待とは思わず、子供を愛しているからこそやる躾だなどと正当化する。
抑圧委譲の原理が見られるのは、幼児虐待とかに限られるものではない。人間の醜い
行動の多くに同様なものが観察される。強者から受けた暴力を、弱者に向けてやり直して、
自分の傷付いた心を慰めるのである。だから国家や民族といった人間の集団もしばしば
抑圧委譲の原理で弱者に暴力の矛先を向ける。例えばベトナム戦争に参加した韓国軍は、
ベトナム民衆に対してアメリカ軍もやらなかったような残虐な殺戮をほしいままにした。
こうする事によって、日本に植民地化された恨みの一部を晴らしていたのである。まあ
元はといえば日本が朝鮮を植民地にしたのも、軍事的或いは経済的な理由はさておいて、
心理的には欧米諸国に圧迫された恨みを近所で晴らしたものだがw。誰かを恨まずには
生きていけない朝鮮民族の姿は、蛆の人生を大集団で演じているように見える。
震度蛆のキチガイ振りは、児童虐待や朝鮮民族の恨の思想などとよく似ている。蛆は
自分の憎しみの本当の対象を自覚せず、物理的な反撃はしてこないだろうと思われる坂本
ハヤトなどにぶつけて自分の傷付いた心を慰めている。親しくなった漫画家などとすぐに
仲違いを繰り返すという行動パターンも、怒りのぶつけ先を求められずにいられない
心理の産物である。
それにしても坂本ハヤトをこれだけ非難しながら、手紙4で「例えば、徹底交戦。
俺に対して攻撃的な手紙を送るなり、カミソリとか爆発物送るなりとか。」や、「例えば、
そこそこ『誠意』見せた手紙」などと執拗に返事を求めているのも笑える。本当は人に
構ってもらいたくて仕方のない寂しくて孤独な人間だという事がよくわかる。手紙4で
「至極簡単に懐柔されちまうかも、知れねえ」などと書いてあるのは、本当は坂本ハヤト
でも誰でもいいから友人になりたいという心の叫びなのだろう。
蛆が掲示板に登場した時には、蛆の心の傷をえぐるために、いじめの事を詳しく
書きたてるといいかもしれない。「いじめの心の傷が癒えてない蛆は、無関係の人を
攻撃する事でしか自分を慰められない哀れな男なのだ」というような話を書いてみようか。
坂本ハヤトへのストーカーの手紙に書いた「人間扱いされず、ひたすらいじめられていた
私の子供時代」、「虫けらのように扱われ、ひたすらいじめられていた私の子供時代」を
コピペして貼り付けるのもいいだろう。蛆がいじめられる場面の想像を書いて、「こんな
風にされてたんだろう」などと追求するのも面白いかも。
今度の同人誌とこの書き込みとコピペの件を見た蛆は、皆が結託して自分を攻撃して
いるという被害妄想を募らせるかも知れない。震度蛆自身が自分の心の問題を自覚しない
限り、彼はネットなどの安全地帯から他人に罵詈雑言を浴びせ続けるとか、人と親しく
なって数ヶ月から数年で仲違いをするというような愚行を繰り返すだろう。そして
それが治る可能性は極めて低い。一般に馬鹿は死ななければ直らないものである。
完