新・小説書いてる煩悩深き人達の集い Part11

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717名無しさん@ピンキー
ホロリ…おまいらどうしたんだってくらい今日はいい人たちだな……
だから甘えて長文書く、ってわけじゃないが作家と編集者の話。


読者時代は漠然と頭の中に「作家は小説・小説世界を独力で作り出す」
「それを拾い上げ、売り出すのだけが編集者の仕事」なんてイメージがあった。
(違う、と頭ではわかってても)

実際やってみたら、本一冊出すのも何百万・一千万円以上の事業だし、
「書店で売れてゆく本を、いっしょに考え、作りましょう」っていう、
作家・編集者(その他)ら複数人によるプロジェクトなんだな、と。
だから、作家以外の編集者ほかの人間の考えも入るのは、当たり前だった。

なんぼ書き手が「趣味全開」「書くのが楽しい」小説だったとしても
書店でサッパリなら意味ないしな。小説としてはともかく、商品としては。
食えてくほどには売り上げの無い商品を、工場で生産するようなもので。

作家や編集者という個人に意味があるんじゃなくて、
パッケージとして書店に並んだ本が、どう動くか、どういう結果を出すか、
そこに意味があるのが、商業出版だ、というか。
718名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 06:13:54 ID:yfO5wtYF
「作家が書きたいものではなく、編集者の注文で言いなりのものを書かされる」
「作家の意志が入らず、編集者の考えたままに書かれたものが面白いはずがない」
なんて、読者時代に思っていたような単純な話じゃないんだよな、これ。

たしかにまず編集者に「こういうものを売りたい・こういうのをラインナップとして
並べてゆきたい」みたいな計画があるし(仕事なんだから当たり前だ)、
実際の小説の内容も、編集者と書き手の話し合い(※一方的な注文ではない)によって
決まったものが書かれるんだが。

でも注文や話し合いはあった上で「それなら書けます」「上手く書けそうだ」
と思った書き手が、執筆依頼を受けるわけで。
ダメなら「書けません」と言えばいいし。小説家は他にもいるしね。
そして、人が店頭で買っていくほどの価値を産むためには、作家の個性やこだわりが
最大の武器のひとつだ。あと、他の意志は入るにしても、どのシーンもエロも、
作家本人が考えたものなのは間違いない。

一般のラノベでも、編集者の提案や注文でできたキャラや展開は
なんぼでもあるみたいだし、上はエロに限らない話だと思う。