小説書いてみたい奴と読みたい奴のスレ〜第9章〜

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679パヴァリア帝室録 ◆GSqBjwF8d2 :2005/09/05(月) 00:57:04 ID:1SQCT9S5
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パヴァリア帝国…13世紀くらいの神聖ローマ帝国っぽい仮想帝国。帝位は世襲制。
           元々は大帝国であるが今は小国にすぎない。帝室は500年以上の歴史を誇る。

アルフレート4世…パヴァリア帝国29代皇帝。58歳。帝国の衰退を押しとどめた賢帝。病弱。
            15年ほど前に皇后を亡くしている。

ディートリンデ姫…アルフレート4世の愛妾。17歳で後宮に入る。
           乗馬、剣術、弓術が得意。現在21歳。

ヴァルデック将軍(エドヴァルド)…ヴァルデック侯爵の長男。帝国の将軍をつとめる。27歳。

ボルシュ公爵…パヴァリア帝国大宰相。大柄で肥満体。50歳。
          記憶力と行政手腕にすぐれている。

カンパース夫人…アルフレート4世の皇后の姉。早くに夫を亡くしたため、皇后の侍女として
           王宮に上がる。皇帝との間に情交はないが、穏やかで人望を集める人格で
           あるため、皇后逝去の後も皇帝のよき相談相手として信頼を得ており、後宮
           の女性たちを管轄する役割を任されている。52歳。

ゲーザ2世…ベッチャーニ大公。パヴァリアの帝位を狙っている。領土・地位・女性のすべてに
        おいて貪欲。37歳。
680パヴァリア帝室録 ◆GSqBjwF8d2 :2005/09/05(月) 00:57:44 ID:1SQCT9S5
 ヴァルデック将軍は跳ね起きた。夢だった。
 何故このような夢を見たのだろうか。
 皇帝の愛妾の一人であるディートリンデ姫はお転婆というには活発すぎるほどの姫君で
ある。他の愛妾たちのように衣装や宝石類、宮廷内外の他愛のない噂話に興味を示
すことなく乗馬や剣術や弓術に興じている。皇帝はそんな寵姫を後宮におしこめることな
く、自由に振舞わせていた。
 皇帝の要請により、数人の軍人が剣術の教師として王宮内で彼女の剣の相手をしている。
ヴァルデックもそのうちの一人であった。
 ディートリンデはよき生徒であった。教えたことは素直に受け入れ、鍛錬を欠かさない。
彼が剣の相手をつとめるようになってから3年、今では国内で1、2を争うほどの剣の名手で
ある彼を手こずらせるほどの使い手に成長している。
 ディートリンデのほうでもヴァルデックを気に入っているようだ。軍の任務でよく帝都
を留守にしているが、戻った翌日には必ず稽古の相手として指名される。
 だが、それは教師と弟子としての関係である。それ以上でもそれ以下でもない。彼自身
ディートリンデに稽古をつけることを楽しみにはしていたが、それは弟子を育てる楽しみ
であり、決して恋慕の対象ではない。ましてや性愛の対象として彼女を見てなどいないは
ずであった。

 ヴァルデックは頭を振った。甘美な夢を反芻しようとする感情を振り払う。
男女の情があろうとなかろうと関係ない。ディートリンデは皇帝の寵を最も得ている愛妾
であり、彼は帝室に仕える軍人でしかない。老いたとはいえ皇帝は健在であり、ヴァルデ
ックが何を考えようとその関係は変わるはずがないのであった。
 彼は屋敷の中庭に移動した。早朝の剣の演舞は彼の日課である。愛用の剣で空気を切り
裂きながら、雑念をも振り払い、精神を研ぎ澄ませていった。
 今日は午前中に皇宮にあがって昨日まで視察をおこなってきた東方国境の様子を大宰相
に報告する。おそらく彼の登城を聞きつけたディートリンデ姫が剣の稽古を申し込んでき
て、午後は彼女の相手を務めることになるだろう。
「今日は暑くなりそうだ」
 剣を横に薙ぎ払ってそう呟いた。切り裂かれた空気はこの時期には珍しく、湿気を含ん
で重くよどんでいた。
681パヴァリア帝室録 ◆GSqBjwF8d2 :2005/09/05(月) 00:58:39 ID:1SQCT9S5
「ヤッ!ハッ!!」
 開け放たれた窓のむこうから若い女のかけ声と剣戟の響きが聞こえてくる。
「若いということは羨ましいことですな。私など今外に出たら一歩も動けませぬ」
 大宰相ボルシュ公爵は汗を拭き拭き皇帝に語りかけた。
 帝都レオーベンは元々はパヴァリア帝室の夏の離宮のあった土地である。真夏の日中で
も、日陰に入れば快適に過ごすことのできる清涼な気候が特徴であるが、今日は珍しく湿
度が高く、室内でもじんわりと汗のにじみ出る蒸し暑い一日となっていた。
「どう見ても若さだけではなかろう。卒中なぞになって余の苦労を増やすでないぞ」
「お気遣い有難う存じまする。しかしこればかりはなかなかどうして」
 大宰相は大きく張り出した腹を撫でた。アルフレート4世は苦笑して窓の外の様子を伺った。
「おお、今日の相手はヴァルデック将軍か」
 皇帝の執務室からは広大な庭園が見渡せる。皇宮の裏庭であり、後宮の前庭でもある。
ディートリンデの剣の稽古はいつもここで行われていた。
「今日はディートリンデ姫が優勢でございますな。まったく女にしておくのが惜しい人材で
ござる」
「まったくだ。あれが余の息子であったらどんなによいかと思うことがある。いや、娘でも
かまわぬ。」
 過去に女帝の例がないわけでもない。反対する者も多いだろうが、ディートリンデほどの
武勇と明晰な頭脳を備えた娘がいたならば、充分にそれらを抑えることが可能であるように
思われた。
682パヴァリア帝室録 ◆GSqBjwF8d2 :2005/09/05(月) 01:00:13 ID:1SQCT9S5
 ヴァルデックとディートリンデは皇帝たちに様子を伺われているとも知らず、剣の稽古に
集中していた。
 いや、集中しているのはディートリンデのみであった。ヴァルデックは彼女の姿を目にし
た途端、追い払ったはずの夢魔の姿がディートリンデに重なり、剣のみに集中することがで
きなくなっていた。
 ディートリンデは侍従武官の制服に似た活動的な衣服を身にまとい、山端にのぼった暁の
一光を思わせる豊かな黄金色の巻き毛を後ろでひとつに束ねている。その髪が揺れ、身体が
しなり、珊瑚色の唇からかけ声が発せられるたびに、夢の中で白銀に輝いた肢体が彼を苛む
のであった。
 いつしか彼は防戦一方に追いやられ、ついには勝敗が決した。ディートリンデが懐に飛び
込み、稽古用に丸められた剣先が彼の喉元につきつけられたのである。

「参りました。ディートリンデ姫はどんどんお強くなられる」
 ヴァルデックは両手をあげた。
「いいえ、将軍。あなたは本気を出しておりませぬ。この暑さにでもやられたのですか?」
 勝負には勝ったものの、ディートリンデは不機嫌であった。彼女ほどの使い手ともなると、
相手が本気かそうでないかは手合わせをしてみるとすぐに分かるのだ。
「いえ、その……」
 ヴァルデックは言葉に詰まった。正直に理由を述べることなどもちろんできない。
「軍部のほうに何か大事でもございましたか?」
「いいえ、そのようなことはございませぬ」
 公務に問題があろうとも、彼が剣術の教授の際に気にかけることなど今までに一度もなか
ったことは、彼女自身が知っていた。
683パヴァリア帝室録 ◆GSqBjwF8d2 :2005/09/05(月) 01:03:43 ID:1SQCT9S5
 ディートリンデは軽くため息をつくと、彼に背を向けて歩きだした。庭師の置き忘れた木
桶を潅木の影から拾い上げると、庭園の中央の大噴水に歩み寄る。ヴァルデックはぼん
やりとその後姿を目にしながらついて行った。
 次の瞬間、彼の上半身に水が浴びせられた。ディートリンデが木桶で噴水から水を汲み
上げ、彼に浴びせかけたのである。
「頭が冷えましたか?将軍」
 そう言うと、噴水からもう一杯汲み上げ、自分も頭から水をかぶる。
「これであいこです。大変失礼を致しました」
 水滴をしたたらせながら優雅に一礼する。ヴァルデックはあっけにとられた。呆然として
いるところに、木陰に控えていたディートリンデの侍女が飛び出してきて、二人にタオルを
手渡す。
 水滴をぬぐっているうちに、不意におかしさがこみ上げてきた。
 何を馬鹿なことを考えていたのだろう。ディートリンデ姫が怒るのも無理はない。真剣に
勝負を挑む彼女に失礼であった。
「こちらこそ、大変申し訳なく存じます。もう一手、お相手いただけますでしょうか」
「喜んで!」
684パヴァリア帝室録 ◆GSqBjwF8d2 :2005/09/05(月) 01:07:58 ID:1SQCT9S5
 侍女の差し出した冷えた井戸水に口をつけてから、ふたりはあらためて剣を構えなおした。
「はあっ!!」
 今度はヴァルデックのほうが仕掛けていく。塗れた服が肌にはりつき、ディートリンデはい
っそう蠱惑的な肢体を晒していたが、それは彼を惑わせるものではなくなっていた。
 深い碧色の瞳が彼をまっすぐ見据えている。ヴァルデックは鳶色の瞳でしっかりとそれを
見返した。剣だけではなく、研ぎ澄まされた心と心が激しくぶつかりあい、絡み合い、溶けあ
ってひとつになる。
 ディートリンデは恍惚に浸っていた。お互いの剣が吸い付くように衝突し、かわした剣が
髪ひとすじよりも近いところを通過することに大きな戦慄と高揚を感じる。この、呼吸が揃
い、鼓動も揃っているのではないかというほどの一体感は、ヴァルデックが相手でなけれ
ば得ることができない。
 このまま永遠に剣を打ち交わしていたい――

 だが、剣の腕は同程度でも、体力や腕力に差はどれほど鍛錬を重ねても補えないもの
であった。ついにディートリンデの剣が地上に叩き落された。
「お見事です。やはり本気を出した将軍にはかないませんね」
 軽い痺れの残る利き腕を押さえながら、ディートリンデは心からの賛辞を贈った。
「そちらこそお見事でした。その剣を教えた者として、嬉しい限りでございます」
充実した時間を終え、ふたりは微笑をかわしあった。 
685名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:09:05 ID:w1pQZoI4
支援
686パヴァリア帝室録 ◆GSqBjwF8d2 :2005/09/05(月) 01:09:57 ID:1SQCT9S5
 いったん窓辺を離れた皇帝と大宰相は、ある程度の政務を片付けていた。
 有能で忠実な部下をもつおかげで、皇帝の仕事は大宰相からの報告を受け、それらを決
済するのみですんでいた。持病を抱え、体力に余裕のないアルフレート4世にとってはまこと
にありがたいことである。
 仕事を一段落させると、皇帝は暑さにあえぐ大宰相に、用意させていたザクロのシャーベ
ットをふるまった。冬の寒さの厳しいこの地方では、皇帝や貴族は屋敷に氷室を設け、夏に
備えてそこに氷を蓄えている。
 二人は椅子を窓際に移動させ、シャーベットを銀のさじで口に運びながらディートリンデと
ヴァルデックの後半戦を鑑賞していた。
「ディートリンデ姫はヴァルデック将軍がお気に入りのようですな。東方国境から戻った翌日
にはもう教師として招いておられる」
「ああ、女だからといって馬鹿にせず、かといって手加減もせず、さらには相手の立場に立
って論理的に教授をしてくれると喜んでおった」
「将軍は一見武断の者に見えますが、国政の細かい話にも明るうございますからな。ゆくゆ
くは帝国の重鎮となるでありましょう」
 家柄も良く、人格も誠実である。ヴァルデック将軍の今後は皇帝にとっても楽しみであった。
だからこそ、それまで帝国がもてばよいのだが――と将来を懸念してしまう。
「そういえば、ヴァルデック将軍帝室と縁戚関係にあったな。帝位の継承順位は何位であっ
たか」
「父親のヴァルデック侯爵の跡を継いだとして、国内の貴族のなかでは7位、国外の血縁者
を含めますと11位となります」
「11位か…では帝室と血を分けたのが5,6代前か?」
「はい。当時のヴァルデック侯爵には男児がいなかったため、第24代のエドヴァルド2世陛
下の御子を娘婿として迎えております」
 大宰相は膨大な記憶の糸を確実に手繰り寄せながら答えていった。
「24代というと、狂后エレオノーレの血が入っておらぬのか。羨ましいことだ……」
687パヴァリア帝室録 ◆GSqBjwF8d2 :2005/09/05(月) 01:13:18 ID:1SQCT9S5
 狂后エレオノーレとは、第25代皇帝オトカル7世の皇后である。度重なる奇行が目に付い
たために狂后と呼ばれたが、凄絶な美貌の持ち主であり、オトカル3世の心を捉えて離さな
かった。アルフレート4世は帝室に伝わる肖像画を見たことがあるが、絵にすぎぬにもかか
わらずその前から離れられなくなるほどの強烈な吸引力を感じ、戦慄をおぼえた記憶がある。
その肖像画を描いた画家は、エレオノーレへのかなわぬ恋に身を焼かれ、肖像画を宮廷に
納めた日の夜に自殺してしまったという。
 オトカル7世は生涯彼女一人を愛し通したため、それ以降の皇帝は皆彼女の血をひいてい
る。そして、彼らは白痴であったり、怠惰であったり、病弱であったりした。
 エレオノーレに惑溺して政治を省みなかったオトカル7世からアルフレート4世の父親の代ま
で、パヴァリア帝国は周辺諸国の侵攻や有力な地方貴族の独立により、領土の大半を失って
しまった。先々代のベッチャーニ大公により華やかなりし帝都クルムバハも奪われ、今では夏
の離宮であった新都レオーベンとその周辺の山がちな土地が支配下に残るのみである。
 大規模な塩山を擁しているために経済力は安定しているが、周辺諸国の動向に怯える毎日
であった。
「陛下は賢帝にございます。血のことなどお気になさいますな」
 アルフレート4世は政治組織と軍部を再編し、大貴族たちの不正を正し、帝国の衰退をおし
とどめることに成功した。
 世間では「狂后の血もようやく薄まってきたようだ」などと言われているが、皇帝の不完全さ
は彼自身が自覚している。日常生活には支障のないものの、胸に持病を抱え、そして子に
恵まれない。帝室と縁戚関係にある周辺諸国の王は、彼の寿命が尽きる日を今か今かと待
ち構えているに違いなかった。

「気遣いは無用であるぞ。で、ヴァルデック将軍の上には誰がいる?」
 大宰相は帝位継承者たちの名前を挙げていった。国内の大貴族たちの頼りない顔と周辺
諸国の権力者たちの野心に満ちた顔が皇帝の脳裏に浮かんでは消えた。
「厳しいの。余がヴァルデック将軍を後継者として指名したところで、黙って従うものは少な
かろう」
 帝位を狙う人物たちのなかで、もっとも危険視すべきはアルフレート4世の姉を母親とする、
継承順位第3位のベッチャーニ大公ゲーザ2世である。
688名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:14:10 ID:w1pQZoI4
支援
689パヴァリア帝室録 ◆GSqBjwF8d2 :2005/09/05(月) 01:14:22 ID:1SQCT9S5
 ベッチャーニ大公家はパヴァリア帝国から独立した地方貴族のひとつであり、周辺諸国を
積極的に吸収し、今では帝国の旧領と同程度の領土を支配化に治めている。
 彼が次に狙うのは歴史あるパヴァリアの帝冠であった。いかに強勢を誇ろうとも、大公で
あるかぎりその地位は地方の有力者にすぎない。アルフレート4世が崩御すれば、彼は軍を率
いて帝国になだれこみ、帝位を要求するであろうことが容易に想像された。
 ベッチャーニ大公家の支配化にある領民たちは、領土拡大ための戦費をあがなうための重税
に苦しんでいるという。また、ゲーザ2世は新たに支配下に置いた国の後宮の女性たちをも支
配下に置いているということであった。
 アルフレート4世は、今年の新年の挨拶と称してこの地を訪れたゲーザ2世がディートリンデ
に目を留めたときの、舌なめずりをするような表情を忘れることができなかった。
 国民とディートリンデを守るためにも、彼には強力な後継者が必要であった。
690パヴァリア帝室録 ◆GSqBjwF8d2 :2005/09/05(月) 01:15:13 ID:1SQCT9S5
「陛下、そう悲観なさいますな。きっとディートリンデ姫に御子が宿りますでしょう」
「だとよいのだがな……」
 優秀な後継者をもうけることも皇帝の義務のひとつである。アルフレート4世が即位した頃
には、今は亡き皇后と十数人の妾が後宮にいた。しかし誰一人として子を身ごもることはな
かったのである。いつしか彼は子を得ることをあきらめ、新たに女性を後宮に迎えることもな
くなった。
 ディートリンデは危機感を覚えた側近たちの強力な勧めにより、半ば押し切られる形で後
宮に入れた女である。はじめは気乗りのしなかった皇帝であるが、ディートリンデの若く健康
な肉体に、あるいは彼女ならば――との期待を抱いて営みを重ねた時期もあった。
 しかしディートリンデとの間にも子を望むことができなかったのだ。
 そして2年前に胸の病が悪化して病床にふせって以来、皇帝は体力に自信がなくなり、女を
抱くことをあきらめていた。万が一に期待して子を望むことよりも、少しでも命を永らえて帝位
を維持する必要があった。
「おお、今度はヴァルデック将軍の勝ちですな。さすがの姫も国中の男を負かすわけにはいかな
いようで」
「ふむ――今宵の晩餐にはあの二人も招くこととするか。大宰相、そなたも同席するとよい」
 アルフレート4世の脳裏には、ひとつの計画が練りあがりつつあった。
691名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:16:03 ID:w1pQZoI4
支援
692パヴァリア帝室録 ◆GSqBjwF8d2 :2005/09/05(月) 01:16:42 ID:1SQCT9S5
 その夜の晩餐は、皇帝アルフレート4世、大宰相ボルシュ公爵、ヴァルデック将軍、ディー
トリンデ姫、今は亡き皇后の姉のカンパース夫人、ほかに軍部と行政を担当する重臣が2名
ずつという顔ぶれであった。
 ディートリンデは風呂に入って汗を洗い流し、暁色の巻き毛を高く結い上げ、薄紅色の絹の
ドレスを身にまとっている。少々上気した肌がドレスに映え、同席者たちは彼女の美しさと皇
帝の幸福に惜しみのない賛辞をおくった。
 話題は先日行われた狩猟祭でのディートリンデや軍部の者の活躍が中心であった。
 ディートリンデは彼女の乗馬や弓の腕前を褒める重臣たちに対し、驕ることなく丁寧に礼を
返している。皇帝は笑みを湛えたままそんな一同の様子をよく観察していた。
 特に目を光らせていたのは、ヴァルデック将軍の動向である。元々口数の少ない将軍は終
始聞き役に徹していたが、時おり熱い視線がディートリンデに注がれることを皇帝は見逃さな
かった。
 一方のディートリンデはそのような視線に気づくことなく、くるくると表情を変えながら廷
臣たちの相手をしている。言葉の端々に皇帝への敬慕の情がうかがわれるため、皇帝は密
かな罪悪感を覚えた。

 晩餐を終えて、ディートリンデ姫とカンパース夫人は後宮へと下がっていった。
 抱擁でいとまの挨拶を交わす際、皇帝は姫の耳元に口を寄せて「今宵は身支度をして待つ
ように」と伝えた。
 ディートリンデ姫は顔を輝かせて出て行った。
 皇帝は病から回復して以来、彼女と身体を重ねることはなくなった。まるで子煩悩な父親で
あるかのように、彼女の武術の鍛錬の成果を聞き、楽器の手ほどきをし、暁色の巻き毛を撫
でながら宮廷に伝わる昔語りを聞かせて一夜を過ごしていく。そのようなときは先触れもなくふ
らりとやって来ていたため、身支度を申し付けられることなどなかったのだ。
 では今日は自分を抱いてくれるのか。そういえばここ数ヶ月は皇帝の体力も安定してきてい
る。寵姫としての役割を果たせることへの喜びが表情にあふれていた。
693パヴァリア帝室録 ◆GSqBjwF8d2 :2005/09/05(月) 01:19:41 ID:1SQCT9S5
 女たちが退出したあとは、無礼講の酒宴となった。男ばかりであるため、話題は必然的に色気のな
いものとなり、国内外の情勢が中心となる。
 特に気にかかるのがバッチャーニ大公国と接している東方国境の防備であり、そのため皇帝はヴァ
ルデック将軍と一対一で話し合う機会を得た。他の重臣たちは大宰相を中心とし、今年の農産物の出
来とそれに伴う租税収入の見込みの話に興じている。
「ところで将軍、おぬしを見込んで折り入って頼みがある」
「は、何なりとお命じくださいませ」
「いや、頼みだ。そなたが嫌ならば断ってもかまわぬ。実は、ディートリンデとの間に子を成して欲しい
のだ」
「……!!」
 ヴァルデックは言葉を失って皇帝の顔を凝視した。酔いが一気に醒めていく。なんの冗談かと口に
出そうとしたが、皇帝の眼は真剣であった。
「帝国は今、存亡の危機に瀕しておる。これもひとえに余に子を作る能力がないからだ」
「いえ、陛下はまだ……」
「言うな。余のことは余が最も存じておる。もう余には子を望むことはできぬのだ。しかしこのまま帝冠
がベッチャーニ大公の手に渡ることを許すことはできぬ。狂后エレオノーレの血が混じる前の、正しき
帝室の血をひいた後継者がどうしても欲しい」
「……」
「どうだ、考えてはくれまいか」
 何かの陰謀ではなかろうかとヴァルデック将軍は疑った。過去には皇帝の愛妾との密通が発覚し、
愛妾ともども火刑に処された臣下もいる。
 しかし、皇帝のこれまでの賢明な治世と今夜の真剣な眼差しはその考えを否定するに充分であった。
「そなたがディートリンデを憎からず思っておることは分かっている」
「……申し訳ございませぬ」
 ヴァルデックは深く頭を垂れた。見抜かれていたのだ。
「謝る必要はない。あれを大事に思う男だからと信じて頼んでいるのだ。あれもまだまだ子供のようなと
ころがあるが、頭は良い女だ。決してそなたの不利になるようはたらくことはないだろうて」
「今宵、カンパース夫人を迎えにやろう。それまでゆっくり考えておいてくれ」
 手短に用件だけを伝えると、皇帝は話題を変えた。
 心地よく酔ったと見える大宰相がこちらへ歩み寄り、政治の話題をふってきたからであった。
694名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:21:22 ID:w1pQZoI4
支援
695営業外 ◆GSqBjwF8d2 :2005/09/05(月) 01:38:18 ID:UybKYTrR
ここまでです。
支援ありがとうございました。
696 ◆FKMoU9SeVY :2005/09/05(月) 11:38:19 ID:+n1k8b3U
「どこかで聞いた話」

性って不思議。
だって卵子と精子が結合して一人の人間を作るんだよ…神様はどうしてそういう風に人間をお作りになったのかな…?
なんて神秘的な事にまで想像が及ぶ。
それくらい不思議になる時がある。
卵子という細胞と、精子という細胞。卵子だけでは人にならない。精子だけでも人にならない。
男は「精」子という名の如く「精神」…人間が人間で在る為に、人間として存在するようになる為の見えない力ともいうべき“元”を卵子に分け与え、注入する。
女は卵子を…人間の肉体的・物質的存在の“元”を用意し、自らの身体を胎児の為に、胎児を育む為に分け与え提供する。
かくして人は人として、一人の人間として産まれ出てくるわけ………

私はそう思いながら、目の前の彼と抱き合って舌を絡ませ合いました。
「子供…できちゃうよ?」
「いいよ。子供作っちゃおう」
「…あは、作っちゃおう………か?」
そう、今日は排卵日の真っ只中…妊娠可能期間なのです。
彼は前々から私に「俺の子供を産んでほしい」と迫ってきてて…私は遂にそれを受諾したのです。
697 ◆zWhZMN90i2 :2005/09/05(月) 11:39:54 ID:+n1k8b3U
彼とは不倫関係にあります。
私は29歳。私には夫も、2歳になる子供もいます。不倫相手の彼は独身24歳・若手のサラリーマン。
彼の生チンポが膣に入ってくる・・・
十分に前戯を施された私の身体は、彼のペニスを難なく受け入れていきます。
「……ん、んっ」
それどころか敏感になっていた私の身体は、ペニスを入れられただけで軽くイキそうになってしまいました…。
私の身体に打ちこまれた彼のペニスがビクンビクンと脈打ち動いている。
私のいやらしい身体はそれを感じて自然と膣口をキュッと締め上げ、彼のペニスをしっかりと咥え込みました。
「ふぅぅ………いいよ、お前のマンコ…いいマンコだ………」
彼が腰を振り、膣内を擦り始める。
私はその刺激に理性が吹き飛んで行くのを感じ、快楽に身を任せ、ペニスを求めて身体を弓なりに反らせ自ら腰を突き出し揺らし動かし始めました。
「あっ、あぁっ、あ、あ、あ………」
もうどうでもいい。もう何でもいい。夫の事も、子供の事も、不倫の事も、不倫相手の子供を作るという事も。
そういう道徳的な観念、倫理的な思考回路が全て吹っ飛び、私はただただ一人のメスとして今この瞬間の快楽に全てを投げ出し身を任せる。
むしろ産みたい。この彼の精子を受精して、彼の子供を妊娠して産んでしまいたい。産みたい。出産したい!
そういう欲求が胸の内から湧いてくる。そして子宮が疼いてくる。
698 ◆zWhZMN90i2 :2005/09/05(月) 11:40:40 ID:+n1k8b3U
「………っ…出る…っ!出るよ……っ!」
受精したい…妊娠したい。産みたい!あなたの子供を…産みたい!
「出してっ!あなたの精子を私の中に出してええっ!!」
「いく………ぞっ!!」

ドピュッ!ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ……………

「あああああっ!!!!!」
私は意識が完全に無防備になった瞬間に、精子を中出しされました。
「…これで…あなたの子供を身篭ってしまうかもしれないんだね…」
私は性感の余韻に浸りながらも理性を取り戻し始め、恐怖を覚え始めました。
「そうだね。嬉しいよ。人妻に俺の子供を産ませる事が出来るのなら………」
「もしできちゃったら…」
「それは先に言っておいた通りだろ」
彼が未だに勃起しているペニスを私の体内に入れたまま言いました。
そう、彼とは生セックスをするにあたって、前もって決めていた約束事があったのです。
子供ができたらどうするか…
それは“私の夫の子供として産む”という事。
彼は独身の若手サラリーマン。私は離婚まではする気は無いけど、彼の子供を産みたい女。
産むのはいいけど、その産まれてくる子供の扱いをどうするかと思った結果、そういう結論に達したのです。
「うん」
私は彼の首に手を回して、彼の唇を誘いました。
そしてディープキスを交して、もう一度彼との生セックスに耽ったのです…
「俺のチンポ、まだまだイケるみたいだぜ…はは。」
「ああっ、いい……いいよ、あなたのチンポ……」
「念入りに、もう一度射精してあげよう……」
「あ、あ、あ……………」
私は彼の二度目の射精を膣で受け止めました。そしてこれで間違い無く受精・懐妊したと確信したのです。
それは何となく…子宮がそうだと教えてくれたような気がしたからです………

699 ◆zWhZMN90i2 :2005/09/05(月) 11:41:26 ID:+n1k8b3U
数年後、かつての不倫相手との間にできた子供も大きくなり、もう高校生にまで成長しました。
お産には夫が立会い、産まれてきた子供は女の子でした。血液型も夫の子供として不自然な型では無く、
また遺伝を疑われるような事態―――例えば父親への血液移植や骨髄移植など―――も無かったため、
夫は何の疑いも無く、むしろ「俺に似てるな」などと言ってその子を自分の子供だとして可愛がってくれました。
ただその間も私は良心の呵責に苦しむ事が多々あり、全てを夫に打ち明けてしまいたいという気持ちに駆られる事もありました。
…けど色々考えた結果、これは私が行った行為の結果であって、そのせいで家庭の平和を乱すのは嫌だ、乱したくない、今のこのままの平和な家庭がいいと思い、それは思い留まってここまでやってきました。
真実を知っているのは私と―――………私の不倫相手、その子の本当のお父さんだけです。これはもう、私と彼だけの秘密です…
かつての不倫相手とは彼の子供を産んでからも暫くはその後も逢ってはセックスをしてました。
―――が、彼ともいつしか疎遠になり、今ではすっかり縁の糸は切れています。「子供」という何よりの証だけを残して―――――………

700:2005/09/05(月) 18:35:48 ID:cMtARDxu
『感謝』

「えっ、来てくれたんだ…!?」
俺はビックリした。
「そうね(笑)、なんとなく○○君の顔が見たくなったから…」
彼女は屈託無く笑って言った。
「でも、迷惑じゃなかった…かな?」
「全然!嬉しいよ、まさか○○さんがウチに来てくれるなんて思わなかったから……ありがたいよ。ありがとう、来てくれて
さ、ここじゃなんだから、上がって上がって」
「そんなに喜んでもらえると私も嬉しいな、あはは。それじゃ、お邪魔しまーす」
俺は彼女を家の自室に通し、お茶を出した。
そして彼女と世間話などを交した。
「○○君、今何やってんの?」
「今は無職だよ。…親のスネかじって生きている…」
「仕事探してんの?」
「うん、まぁ………」
「そっかぁ…」
そう、俺は無職。親のスネかじり…いわゆるニートだ。
当然女性との出会いも無く悶々とした日々を送っていた矢先、前のバイト先で仲良しだったこの女性が遊びに来てくれたのである。
彼女は三十路越えの妙齢のかわいい女性だ。結婚していて、1児の母である事も以前に聞いていた。
701:2005/09/05(月) 18:37:06 ID:cMtARDxu
ふと、会話が途切れ、ちょっとした間が二人の間に流れた。
窓から射す西日が彼女の顔や体を照らし、ふと横を向いて物憂げな表情を見せた彼女のその姿に、俺は妙なエロスを感じた。
「○○さん…」
「ん?なに?」
「俺さ…今、女性との出会いも無くて、女友達も居なくて、話す女の人といえばお母さんだけで。
正直詰まらなかったんだよね。」
「そうなんだ」
「でも、今日○○さんが来てくれて、すっげぇ嬉しかったよ。本当にありがとう」
「どういたしまして」
そう微笑むと彼女はスッと立ち上がり、俺のすぐ横に密着して座り直し、俺にもたれかかってきた。
「○○さん……?」
「私ね…私も○○君がバイト辞めてから寂しかったんだよ。何故か気になってた。
普通なら辞めた人の事は何にも気にも留めないのにね。おかしいでしょ。でね、何で○○君の事がそんなに気になるのか、考えたの………」
○○さんが俺のシャツ胸元のボタンを外しながら言葉を続ける。
俺は素肌の上に直接シャツを着ているから、ボタンを外されたら即、上半身裸だ。
さらに○○さんはズボンの上から俺の勃起したペニスを優しく握り、擦り始めた…
俺は彼女に行為のコトをなすがままにさせておいた。
「私、○○君の事が好きだったのよ。セックスしたかったの…」
702:2005/09/05(月) 18:38:07 ID:cMtARDxu
彼女が自分のジーンズを脱ぎ、パンティもずり下ろした。彼女のクリトリスは既に愛液が溢れ、びしょびしょに濡れていた。
「○○さん…こんなに濡れてるよ…エッチだね………」
「んっ!………ううん……」
俺が指で彼女の恥丘をなぞると、彼女は一瞬ビクッと身体を震わせ、それから子猫が甘えるようなかすれた声を出した。
「○○君、寂しかったんだね………私が…慰めてあげる」
「ありがとう、お陰で俺も元気になれそうだよ。」
「おちんちんはもうこんなに元気だよ、ね?」
彼女は笑いながら器用に俺のジーンズのベルトを外し、ボタンを外し、ジッパーをも降ろして俺のペニスを露わにした。
全ての拘束から解放されたチンポが外界の空気にさらされ屹立する。
俺は彼女の上着を取り、ブラジャーも外して彼女のおっぱいを揉みしだく。
「このおっぱいで赤ちゃんを育てたんだね。いやらしいお母さんだね、お父さん以外の男相手にこんな事してるんだから……」
「ん………んん………んん……」
俺は彼女のおっぱいを吸い、彼女が既に1児の母であること思い、余計に興奮してきていた。
703:2005/09/05(月) 18:38:57 ID:cMtARDxu
本格的に性交を行う為、俺は一旦愛撫を中断し、部屋に敷布団を敷いた。
俺と彼女は服を全て脱ぎ捨て、全裸になって身体を絡め合った。
彼女の荒い息遣いと俺の指でクチュクチュと音を立てる愛液の淫靡な音とが部屋に充満する。
彼女の顔は紅潮し、十二分に性感が高まっているようだった。
「入れて欲しい?」
俺は彼女の耳元に囁いた。
「入れて…○○君のチンポ、お願い、入れてぇ」
彼女は自ら腰を浮かせ、前面に突き出してきた。彼女は十分に高まったようだ。
「ちょっと待って、ゴムを…」
「生で入れて。」
「えっ!?でもそれはちょっと…?」
「今日は大丈夫なの…安全日だから………」
「そうなのか?」
「うん。だから…早く入れてぇっ!!」
彼女が懇願の叫びを放った。
俺はその言葉を合図に、時は今だとペニスを差し出された彼女の膣口にそっと、だが力強く差し入れていった。
「あう・・・」
彼女が軽く弓なりに背中を反らせ、目を細めて安息の吐息を漏らす。
俺は彼女にディープキスをし、舌を絡め合わせながらピストン運動を始める。
最初はゆっくりと…それから段々と激しく………
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ………!」
彼女の喘ぎ声もそれに合わせて段々と激しさを増してくる。
俺は彼女の腰を掴み、彼女の膣壁の締まりと彼女の肉感を味わい、幾度となく襲ってくる射精感をこらえながらピストン運動を続けた。
「○○さんっ!同時にいくよっ…!言ってくれ!イクって!」
「いく、いっちゃう!!○○君ッ!!」
彼女が一際大きく背中を反らし腰を突き出し、頭の上の両手でシーツをギュッと掴み、膣口がペニスをギュウッと締め上げた。
俺はそれを合図に彼女を一突きにした。
ビュビュッ!!
俺達は同時にイッた。そして俺の精液は勢いよく彼女の中に注ぎ込まれていった…
「…あん、○○君…すっごく良かったよ。」
「俺もだよ。ありがとう、○○さん………」
快楽の余韻に浸りながら俺達はどっちからというわけでもなく口付けを交わし、自然と舌を絡め合わせあった…
704:2005/09/05(月) 18:40:16 ID:cMtARDxu
703にて“完”です。
705:2005/09/05(月) 18:43:38 ID:cMtARDxu
703にて“完”です。
ありがとうございました。
706:2005/09/05(月) 22:56:31 ID:JpiDxD0e
『素直な気持ちで』

「よぅ、ねーちゃんよお」
俺は地下街を歩いていてすれ違った一人のOL風の若い女に、若干脅しを含んだ声色で声を掛けた。
「は、何か…?」
「今、俺の事をかっこいいけど、少し怖いと思っただろ?」
「え…?な、なんの事ですか…?私急いでるんで、ナンパなら申し訳有りません…」
女はそう言って、そそくさと立ち去って行ってしまった。
ここで腕を掴んで引き止めでもすれば、大声を上げられて厄介な騒ぎになってしまうかもしれない。いやむしろそうなる確率大だ。
俺はそう思い、後ろからそっとその女の後をつけていくことにした。

707:2005/09/05(月) 22:57:31 ID:JpiDxD0e
女はどうやら保険の営業職らしく、あちこちの家に入っていく。
女が何処かの家に入っている時は俺は大人しく外で煙草などを吸いのんびりと出てくるのを待ち、出てきたら再び尾行する。暫くそれを繰り返した。
今日は俺は休日で暇なのだ。いくらでも、どこまでも貴様をつけていくぞ。
俺はそういう覚悟だった。
―――そうして暫く…もう夕方になっていたが…女をつけていくと、女はうまいぐあいに寂れた廃ビルの路地裏に入っていった。
ここならば声をあげられても誰にも気付かれまい。
俺は一気に女に近付き、再び声を掛けた。
「おい」
「ヒャッ!?」
女は案の定ビックリして俺の方を振り返った。
「え…と、どなたでしょう?」
「覚えてねーか?昼間地下街で声を掛けた男だよ…」
「え…と……………………あ!ああ…あの時…の…?」
「思い出したようだな。…言っとくが、俺はナンパじゃねーぞ。オマエに言いたい事があって昼間からずっと貴様をつけていたんだ………」
「な………?じゃあ、あれからずっと私の後を…?」
「ああ、そうとも」
少し脅えたような表情を浮かべた女を見て、俺はニヤリと笑って頷く。
そしてジリジリと女に近付き、後ずさりしていく女を上手く誘導して、ビル裏の壁に女を追い詰める事に成功する。
女を壁に追い詰めた俺は、女のスーツのスカートに手を入れ、パンティの上から彼女の秘部の割れ目をなぞり、刺激する。
「ひゃんっ!な、なにを………っ!ヤだっ!!誰かああ――――――――っ!!痴漢―――――――――――――――ッ!!」
女は叫び声を上げたが、ここは廃ビルの路地裏…
「残念ながら、泣こうが叫ぼうが誰も来ねぇよ。へへへ」
708:2005/09/05(月) 22:58:31 ID:JpiDxD0e
俺は更に女の割れ目を刺激し、さらに片方の手で女の胸を揉みしだき始める。
「ああっ、いや…いや…止めて………」
「嘘付け。お前のアソコ、こんなに濡れてきてるぞ…感じてんじゃねーか」
事実、女のマンコは俺の指による愛撫によって愛液が溢れ出し、パンティはグショグショになっており、その愛液は指の動きに合わせてグチュグチュといやらしい音を立てていた。
俺は更にパンティの中に手を入れ、直に彼女のクリトリスを刺激し始める。
「あ、あ、あ…何でこんな…事…を…」
「フフフフフ…それはな…貴様は地下街で俺とすれ違った時、俺と目が合った時、俺からその目をそらした。
何故お前が俺から目をそらしたか、それはな、お前が俺の事を怖いと思ったからだ。だから俺から目をそらした…
だがな、俺は人から怖がられる事がとりわけ大嫌いなのだ。何故なら俺は何より俺自身、そう俺自身が怖いからだ。
だからこそ、他人から俺が怖がられるという事などは、許しがたい現実なのだ。
だから俺はお前がムカついた。憎しみを覚えた。俺の心に、俺から目をそらすことによって俺の心に焼き付かんとした貴様の魂胆が俺には許せんのだ。
そして何より…貴様は俺のような男がタイプなのだろう。そうに間違い無い。
何しろ俺の勘はいつも間違い無く当たるからな…貴様の股間の状態が、その良い証拠だ
だから俺はお前を追い、ここまでやって来て、今こうして貴様の身体を愛してるというわけだ……………」
俺は彼女の身体を撫で擦りながら一気に説明をしてやった。
「一体…何を…何の事を…言ってるの……」
「俺に犯されてしまえってこった」
俺はズボンのチャックを開け、屹立したペニスを取りだし外の世界に露わにする。
「キャアアアアアッ!!」
「騒ぐな…今からとてつもなく気持ちよくしてやるんだからな。ククク…」
709名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 22:58:53 ID:hGBAMMAa
援護
710:2005/09/05(月) 23:00:10 ID:JpiDxD0e
俺は抵抗する彼女の背を壁に押し付けるようにして押さえ付け、その愛液に濡れた膣に巨大なペニスを挿入する。
「あっ…ああああああああああ――――――――――――――っ!」
彼女の膣口がギュッと締まり、俺は俺のペニスが生暖かい膣肉によって固く抱き締められているような感覚を覚えた。
快感だ。
「ふぅぅぅぅ…っ!気持ちいいぞ…お前も気持ちいいんだろう?こんなにぎゅうぎゅうと絞め付けて……スケベな女だな。
まぁ、最初は何としても俺の事を拒絶しようとするお前のような女ほど、最後は俺のセックスの虜となるものだ……身体は正直なものだよ…」
「あっ、あああああ………」
彼女はいやいやと頭を振りながら、それでも腰からはどんどん力を抜き、俺のペニスを飲み込もうする。
「いやぁ…もう止めてぇ…」
「止めねぇよ。素直に気持ち良いと言え。」
俺は奥まで埋まり切ったペニスをびくびくと脈打たせ、今度は前後にピストン運動を始めた…
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……」
彼女は首を回し顔をそむけながらも、本能的な快感を身をよじって感じまくり、小刻みによがり声を上げ、
次第に自ら腰を動かし自分の股間を俺の股間にも打ち付けはじめた…
「勝手に腰が動いちゃう…こんなに嫌なのにい…何でえぇ…」
彼女は涙を浮かべながらもその目には明らかにうっとりとした恍惚の光がたたえられていた。
「お前の身体はこんなにも気持ち良がっているじゃねーか………だから気持ち良いと言えばいいんだよ。認めちゃえ!俺の真の目的はそれだけだ。」
「そんな事…いうもんか………!!」
「しつこい女だな!!」
711:2005/09/05(月) 23:00:53 ID:JpiDxD0e
俺は更にピストン運動を速め、彼女の子宮口をこれでもかというほどに亀頭で打ち付け、彼女の性感を高めてゆく。
「ああっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!ああ…んっ!」
彼女の口からは涎が垂れ、汗がほとばしり、目には絶頂が近い事を思わせる恍惚感が見て取れた。
「どうだ!これでもまだ気持ちいいと言わんかッ!?もうイキそうだろうが!」
「言うもんか!!イクもんか!!」
「ええい貴様ぁぁ……ッ!!気持ち良いっ!と一言言え!さもなくば貴様がイク寸前でコトを中断させてやるぞッ!!それでもいいのか!?」
俺の言葉に彼女は暫く答えず、俺のペニスによるピストン運動のなすがままに悶えよがっていたが…、やがていやいやと首を振った。
「それはどっちのいやいやだ?気持ち良いと言うのが嫌なのか?それとも絶頂の寸前でコトが中断されるのが嫌なのかっ!?どっちだ!?」
彼女は絶頂が近いのか、最早理性が吹き飛び、完全に快楽に身を任せて最後の一言を絶叫した。
「気持ちいいっ!!気持ちいいよっ!!だから…だから止めないで!!私をイカせて!!昇天させてぇぇ!!」
「!!よし!!」
俺は彼女のその最後の絶叫を聞き、渾身の力を込めた一突きをズンと彼女の膣肉に加えた。
「あああああっ!!」
「う…ぬおおおおおっ!!」
彼女は遂にアクメに達した。
そして俺は射精するギリギリ直前にペニスを抜き、すっかり服がはだけて露わになった彼女の乳房にビュビュッと射精した。
俺も射精感だけではない、この上ない達成感に満たされ、その至福の感覚を射精後も暫し味わっていた…
「はぁ…あ…ありがとう…お兄…さん。気持ち良かったよ…本当に…」
彼女がまだ絶頂の余韻に浸っているのか、虚ろな表情で、そして荒げた息をつきながら俺に言った。
「またやろうね。今度は気持ち良いというコト前提で…」

712:2005/09/05(月) 23:05:51 ID:JpiDxD0e
何か勢いで2作連続で投稿です
援護ありがとうございましたー。
713:2005/09/05(月) 23:10:48 ID:JpiDxD0e
援護ありがとうございました。
714名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 00:34:08 ID:yroZjMfF
連作乙。
次はもっと長編にも挑戦してみてください。
正直な話、エロい雰囲気を感じられないまま読み終わっちゃった…。
715名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 00:55:03 ID:zauhfK3g
おい、もう493KBだぞ。
テンプレには475KBを超えたら次スレたてるって書いてあるし
確か500KB超えたら書き込めなくなるんだっけ?
そろそろたてた方がいいんじゃないか?
716 :2005/09/06(火) 07:56:07 ID:f47dRZMd
スレ立てたいんだがさっき別板で立てようとしたらホスト規制引っかかった orz
駄目元でやってみるよ。
717716 :2005/09/06(火) 08:21:26 ID:Mgcbls45
なんとか引っかからずに立てれた…ので次スレ↓
小説書いてみたい奴と読みたい奴のスレ〜第10章〜
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1125962240/
718名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 10:56:51 ID:W8/X03c1
>>717
ありがとう
719もう埋め立ててしまおう:2005/09/12(月) 00:36:16 ID:0P8EXbn2
  (((;;;:: ;: ;;          ;; ;:;::)) ::)
   ( ::: (;;   ∧_,∧   );:;;;)) )::: :; :))
    ((:: :;;  (´・ω・)っ旦;;;; ; :))
     ((;;;  (っ ,r どどどどど・・・・・
          i_ノ┘

 ((;;;;゜;;:::(;;:  ∧__,∧ '';:;;;):;:::))゜))  ::)))
 (((; ;;:: ;:::;;⊂(´・ω・`)  ;:;;;,,))...)))))) ::::)
  ((;;;:;;;:,,,." ヽ旦⊂ ) ;:;;))):...,),)):;:::::))))
   ("((;:;;;  (⌒) |どどどどど・・・・・
         三 `J

         .∧__,,∧   ;。・
       ⊂(´・ω・`)⊃旦
    ☆   ノ   丿 キキーッ
      ヽ .ノ  (⌒) 彡
       と_丿=.⌒

         .∧__,,∧ゼェゼェ
        (´・ω・;)
         ( o旦o )))
         `u―u´
720もう埋め立ててしまおう:2005/09/12(月) 00:39:07 ID:0P8EXbn2
  ) ) )
 ( ( (    ∧_∧
┌───┐ ( ´・ω)  从/
│      ├ (つ旦と)──┐=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~
├───┤ `u―u' .   │−=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~
│      ├──────┘=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~−=≡旦~
└───┘        W\
─────               ドドドドドド

                        ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦
              ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦
                   ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦
             ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦
              ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦
                  ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦 ≡~旦
          トレネエヨ
     ヘ( `Д)ノウワァァァン
   ≡ ( ┐ノ
  :。;  /
721もう埋め立ててしまおう:2005/09/12(月) 00:48:14 ID:0P8EXbn2
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 | ̄\ ( ゚Д゚)<  次スレは↓だぞゴルァ!
 |   |: ̄U U ̄:|ヽhttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1125962240/
           ヽ__________________________
722もう埋め立ててしまおう:2005/09/12(月) 00:51:34 ID:0P8EXbn2
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723もう埋め立ててしまおう:2005/09/12(月) 00:57:46 ID:0P8EXbn2
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724もう埋め立ててしまおう:2005/09/12(月) 01:02:46 ID:0P8EXbn2
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725もう埋め立ててしまおう:2005/09/12(月) 01:07:04 ID:0P8EXbn2
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726もう埋め立ててしまおう:2005/09/12(月) 01:11:57 ID:0P8EXbn2
OK、次スレはお気に入りに入れた、と。
          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  ) 流石だよな俺ら。
   ( ´_ゝ`) /   ⌒i
   /   \     | |
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/  FMV  / .| .|____
    \/____/ (u ⊃
      ガガガガ・・・・
727もう埋め立ててしまおう:2005/09/12(月) 01:20:33 ID:0P8EXbn2
|
| ∧∧
|(´・ω・`)
|o   ヾ  そ〜〜・・・
|―u'   柊
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|
| ∧∧
|(´・ω・`)
|o木o  .
|―u'    冬
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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| ミ
|       冬
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|∧∧
|・ω・`*)
|o糸o.
|―u'    冬
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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| ミ
|       終
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
728もう埋め立ててしまおう
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